会議録署名議員は、
会議規則第81条の規定により、議長において、
10番
酒井善広君 21番
樋詰和子君 26番
大井正樹君
以上3君を指名いたします。
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会 期 の 決 定
5 ◯議長(
狩野安郎君) 次に、日程第2 会期の決定を議題といたします。
今期定例会の会期は、本日から3月26日までの26日間といたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
6 ◯議長(
狩野安郎君) 御異議なしと認めます。
よって、会期は、26日間と決定いたしました。
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議 案 の 上 程
7 ◯議長(
狩野安郎君) 次に、日程第3 議案第1号から議案第78号までを議題といたします。
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提 案 理 由 の 説 明
8 ◯議長(
狩野安郎君) 市長
高橋正樹君より
提案理由の説明を求めます。
〔市長(
高橋正樹君)登壇〕
9 ◯市長(
高橋正樹君) 平成31年3
月定例会の開会に当たり、私の
市政運営に対する所信の一端を申し述べます。あわせて、本日提出いたしました平成31年度予算並びに条例その他の議案について、その概要を御説明申し上げ、
議員各位をはじめ市民の皆様の御理解と御協力を賜りたいと存じます。
初めに、2月18日に御逝去されました元
高岡市長の
佐藤孝志氏に謹んで哀悼の意を表します。本市の発展に御尽力された偉大な先輩として御尊敬申し上げていただけに、このたびの悲報はまことに残念でなりません。ここに佐藤氏のこれまでの御功績をしのび、心から御冥福をお祈り申し上げます。
ことしは、5月に改元を控え、我が国の新たな時代が幕をあけるとともに、本市においても、明治22年の市制・町村制の施行に伴い、高岡市となって130年となります。このような節目の年に当たり、新しい時代に向けて
ふるさと高岡の新たな発展と
市民福祉の向上を図る重要な1年と考え、本市が直面する諸課題の解決や施策の推進に、市の総力を挙げて果敢に取り組んでまいります。
議員各位並びに市民の皆様の一層の御支援と御協力を賜りますよう、心からお願い申し上げます。
さて、我が国の
経済情勢は、
企業部門の改善が
家計部門に広がり好循環が進展する中で、今回の
景気回復期間は昨年12月時点で戦後最長に並んだと見られ、今後も緩やかな回復が続いていくものとされております。県内においても、
有効求人倍率が
全国トップクラスの水準が続くなど雇用などの改善が続く中で、景気が着実に回復を続けていくことが期待されております。しかしながら、通商問題の動向が
世界経済に与える影響や、
中国経済の先行きなど
海外経済の不確実性、
金融資本市場の変動の影響に留意する必要があります。
その一方で、我が国では少子・高齢化や
人口減少の傾向が続いており、
人口移動の面でも東京一極集中の流れは依然として歯どめがかからない状況であります。この流れを変え、地方への人口の移住、定住を目指す
地方創生の実現が急務であり、国と地方が相互に連携を図りながら、地方を取り巻くさまざまな課題に一体となって積極的に取り組むことが重要であります。
国の平成31年度予算において、前年度を上回る地方の
一般財源総額が確保されました。加えて、まち・ひと・し
ごと創生事業費を引き続き1兆円確保し、
地方創生推進交付金を前年度と同額の1,000億円とするとともに、その運用の改善が図られたところであります。
地方創生の実現に向けた各種の措置が講じられたことは評価したいと考えております。引き続き国に対し、
地方税財源の確保・
充実強化や東京一極集中の是正など、真の
地方自治の実現に向けた
取り組みが進められることを求めてまいります。
市政運営に当たっての
基本姿勢といたしまして、
財政健全化、
行財政改革、
公共施設の
適正配置の3点について申し上げます。
財政健全化については、昨年度策定した
財政健全化緊急プログラムに掲げる
投資的経費の抑制や公共・
公的施設管理コストの縮減、
事務事業の見直しを行うなど、限られた財源を有効に活用し、選択と集中による整理・合理化を進めてまいります。平成31年度
予算編成に当たっては、30年度の早い段階から、今後見込まれる
投資的事業に加え、現在取り組んでいる
各種事業や人件費、
事務管理費等の
内部経費について点検を進めてまいりました。その結果、来年度の
予算編成において、
内部経費を中心に10億円の
収支改善を図ることができました。引き続き、持続可能な
財政構造の確立に一層の緊張感を持ちながら取り組んでまいります。
次に、
行財政改革につきましては、第2次
行財政改革アクションプランにのっとって効率的、効果的な
行財政運営に徹し、
市民ニーズ、時代の要請、費用対効果の視点に立った
スピード感のある
行財政運営を目指します。
3点目の
公共施設の
適正配置につきましては、昨年3月に策定した高岡市
公共施設再編計画に基づき、引き続き
取り組みを進めてまいります。
施設再編に当たっては、施設を利用している地域の方々や
関係団体に積極的に御説明する機会を設け、十分御議論、御理解いただきながら進めてまいります。また、
公共施設の使用料について、施設の利用者と利用しない人との負担の公平性の確保を図るため、
公共施設使用料の見直しに関するガイドラインを定め、統一的な考え方により使用料の見直しに
取り組みます。
このような
基本姿勢のもと、引き続き、まち・ひと・しごとの観点から戦略的な
施策展開に取り組んでまいります。昨年12月に、コンパクト・アンド・
ネットワークの
まちづくりによる持続可能な
都市構造を実現する指針として
都市計画マスタープランを策定しました。この計画に基づき、
都心エリア、
周辺市街地エリアに
都市機能や
居住機能を誘導し、市民が主体となる
まちづくりを推進してまいります。これまで進めてきた
都市機能の集積に呼応して、
民間主導の
まちづくりが動き出しています。これらの動きにあわせて、魅力あるし
ごとづくり、将来の高岡を担う
ひとづくりに注力し、本市への移住、定住の促進に努めてまいります。
移住、定住の促進については、
地域経済の活性化や
交流人口の拡大などの
取り組みを地域が連携して広域的に推進することが重要であると考えております。昨年12月、本市がとやま
呉西圏域連携中枢都市圏の中心市として
中枢中核都市に選定されたことも踏まえ、とやま
呉西圏域の
連携推進体制を強化するため、1月に
市長政策部都市経営課の移住・
定住推進室を発展的に改組し、新たに
広域連携推進室を設置いたしました。今後とも県西部6市の
協力体制を一層進め、圏域全体の発展を図る
連携事業に取り組んでまいります。
それでは、当面する市政の
重要課題について申し上げます。
初めに、
子供たちの健やかな育ちの
環境づくりについてであります。
将来の高岡を担う
子供たちの
教育充実は喫緊の課題であり、先般開催した
教育委員との
総合教育会議においても、高岡市教育将来
構想検討会議からの答申を踏まえ、今後10年を見据えた
小中学校の配置の基本的な方向について方針を固めたところであります。また、各
小中学校の設置の形態に応じて市内の全ての
小中学校区において
小中一貫教育を推進することとし、
子供たちの成長を切れ目なく支援してまいります。
検討会議においては、答申をまとめるに当たり、その骨子案について、市内12の全中学校区で
市民懇談会を開催し直接地域の方々の御意見をお聞きするとともに、
パブリックコメントで広く御意見をいただきました。その中では、
児童生徒の
教育充実のため、学校の
再編統合を含め一定の
学校規模を確保することや
小中一貫教育の推進について積極的な御意見を多くいただき、市民の皆様の
子供たちの教育への期待や学校に対する誇りを真摯に受けとめております。
既に
再編統合の基本的な方針を固めている五位中学校区に加え、方針を示した
国吉中学校区、
高岡西部中学校区、
高陵中学校区、
伏木中学校区、
中田中学校区の5中学校区においても、保護者や地域の方々と丁寧な協議を重ねながら、実施の時期や
設置場所等の基本的な事項について固めていきたいと考えております。
今後、新たな
学習指導要領の導入に向けたさまざまな課題への対応をはじめ、
学校再編、
教育改革を進めるため、
教育委員会内に
教育改革推進室を設置して体制を強化するとともに、
関係部署との連携を密にし、全庁的に取り組んでまいります。
このほか、
小中学校の
普通教室へのエアコンの設置については、時期を逸することなく取り組んでまいります。まず中学校では、ことしの夏までに設置を完了するよう全ての学校での契約を終えたところであり、また小学校についても順次
契約手続を進めております。今後もよりよい
教育環境の整備に取り組んでまいります。
また、近年の
子供たちを取り巻く社会的な問題や、本年10月からの
幼児教育・保育の無償化への対応など、子育てに関する環境の変化に合わせ、未来の高岡を担う全ての子供が輝くまちとなるよう、
子育て家庭をしっかりと支援する体制を構築してまいります。このため、これからの本市における
子育て支援施策の目標や指針とするべく、2020年度から始まる第2期高岡市子ども・
子育て支援事業計画の策定に取りかかります。
次に、魅力あるし
ごとづくりについて申し上げます。
ICパーク高岡の造成が本年9月末に
完工予定であります。
高岡砺波スマートインターチェンジに近接する
交通利便性や強固な地盤などにより、多くの企業から関心をいただいているところであります。来年春の
分譲開始を前倒しして、今月末には
分譲申し込みを開始することといたしました。引き続き早期の
分譲完了を目指し、
地域経済を牽引する企業の誘致に力を注ぎ、
地域産業の
競争力強化と魅力的な働く場の創出の実現に努めてまいります。
加えて、企業における
人材不足が本市においても深刻な状況の中、企業と求職者のマッチングを推進し雇用の確保、安定を図るため、地元の企業が参加する
合同企業説明会や
企業見学会などを開催してまいります。
また、4月からの働き方
改革関連法の施行や、
入管法改正に伴う
外国人材受け入れの拡大など、雇用を取り巻く環境が大きな転機を迎えております。働き方改革については、多様な働き方が可能となること、
労働環境の改善が促進されることなどを通じて、従業員の定着や生産性の向上につながることを期待しているところであります。
外国人材の
受け入れについては、労働力の確保により
人手不足の解消が期待される一方、言葉や文化、風習の違いを越えて
日常生活面においても円滑な
受け入れが行われるよう、
関係機関と連携して体制を整えてまいります。
次に、
交通ネットワークの
整備充実について申し上げます。
1月に春の
臨時便ダイヤが発表され、新高岡駅に停車する「かがやき」臨時便の運行が引き続き6月末まで実施されることになりました。これまでの週末運行に加え、今回の
大型連休での運行や金曜日の下り便が毎週運行になるなど、首都圏からの便が大幅に増便され、
ビジネス客や帰省客のほか
大型連休を活用した観光客など、
新幹線利用者への利便性が向上されております。今後も、飛越能の玄関口である新高岡駅のさらなる
利用拡大を図るとともに、来る
敦賀開業や
大阪全線開業を見据えた
長期的展望に立って、「かがやき」の定期便の停車及び増便に加え、「はくたか」の所要時間の短縮など、新高岡駅の
利便性向上につながる
新幹線等の
運行改善について粘り強く要請してまいります。
あわせて、新高岡駅からの二次交通については、
市内観光地への
アクセス強化や
まちなか周遊切符の販売、バスロケーションシステムの活用などにより、さらなる利便性の向上に努めてまいります。
また、
東海北陸自動車道の全線4車線化への一日も早い
事業着手を求めるとともに、これに接続する
能越自動車道の
全線開通や国道8
号高岡インター入り口交差点の立体化など、
能登地域や三
大都市圏との
高速交通体系のさらなる強化を求めてまいります。
それでは、平成31年度
予算編成の
基本方針、
歳出予算及び施策の概要、
歳入予算の概要について申し上げます。
最初に、平成31年度
予算編成の
基本方針について申し上げます。
平成31年度の
予算編成につきましては、
財政健全化アドバイザー会議でいただいた意見を踏まえ、職員の
創意工夫と
チャレンジ精神を引き出す
インセンティブ制度を導入し、稼ぐ力やゼロ
予算事業を募集するなどの
取り組みを進めてまいりました。これらを通じ、これまで以上に
職員一人ひとりの
コスト意識を求め、一つひとつの
事務事業や仕事のあり方の検証に努めるとともに、各部局において
既存事業の見直しや新たな課題への対応など、全庁を挙げて業務の一層の効率化を図りました。
一方で、これまでの
まちづくりの成果を基盤に、
ひとづくり、し
ごとづくりを推進することとし、特に将来の高岡を担う
子供たちを健やかに育む施策を戦略的に展開することといたしました。
収支均衡した
財政運営を目指して
財政健全化への歩みを着実に進める中、未来を見据えた適切な投資にも配慮した平成31年度予算は、「
市民創造都市 高岡」の実現に向けて確かな一歩を踏み出す「持続可能な未来を拓く
足がかり予算」として編成したところであります。
このような
基本方針のもとに予算を編成した結果、
平成31年度の
予算規模は、
一般会計においては、 656億3,906万4,000円
特別会計は、10会計の合計で 642億9,134万7,000円
総計では、 1,299億3,041万1,000円
となりました。前年度と比較すると、
一般会計では前年度を3.1%下回る規模となっており、
特別会計を含めた総計では、前年度と比べて2.8%の減少となっております。
続きまして、平成31年度
主要施策の概要について、
総合計画に掲げた「めざすまちの姿」に沿ってその主な内容を御説明申し上げます。
第1の「
ものづくり産業が時代の流れに対応し、活性化している」まちについて申し上げます。
まず、「新たな
事業活動の創出」につきましては、
中小企業等の新
事業展開や新
分野進出を促進するため、創業から
研究開発、新
商品開発、
販路拡大に至る各段階でのニーズに対応した
各種支援を展開してまいります。また、本市における創業を促進するため、
創業者等支援施設の提供や創業者への支援等を行ってまいります。
「
地域産業の
競争力強化」につきましては、文化財の修復、再現という新たな需要を呼び込むため、
高岡銅器業界の
取り組みに対し支援してまいります。また、昨年10月に開催された、日本と中国の
若手職人による
交流事業の成果を生かし、本市の
伝統産業の
技術交流や
販路開拓等の事業に取り組んでまいります。
「
産業基盤の整備・
企業立地の推進」につきましては、
戸出西部金屋地域において
ICパーク高岡の
造成工事を完工するとともに、積極的な
企業誘致による分譲を推進してまいります。
「中小・
小規模企業の
経営基盤強化」につきましては、
事業承継時など、
中小企業者の
ライフステージに応じた
資金需要に対応できるよう、
融資制度の充実を図ってまいります。
次に、第2の「水・緑・食が豊かで暮らしにうるおいがある」まちについて申し上げます。
まず、「農業の
持続的発展」につきましては、
農業後継者の確保を図るため、
新規就農者や
就農初期段階の
青年就農者に対する支援を行うほか、
チューリップ球根の新
技術実証など
農業特産品の
生産拡大に対する
取り組みを支援してまいります。
「林業の振興」につきましては、
森林環境譲与税を活用し、
森林管理の適正化や
林業経営の効率化を図るため、新たに
森林管理システムを構築することとし、来年度においては
基本方針を策定してまいります。
次に、第3の「世代を超えて受け継がれてきた
歴史資産が大切に継承され、輝いている」まちについて申し上げます。
まず、「文化財の保存・活用」につきましては、山町筋、金屋町に続く
重要伝統的建造物群保存地区の選定に向けて、
吉久地区の成立と発展に関する調査を行ってまいります。また、山町筋にある
赤れんがづくりの建物を
まちづくりに活用するため、
現状調査等を行ってまいります。さらに、昨年8月に本坊の一部を公開した勝興寺では、2021年度の全体公開に向け、その魅力を十分に堪能いただける境内の
散策路等の整備に対し支援してまいります。
「
歴史的風致の保全・活用」につきましては、かつて国府が所在した北陸の自治体が一堂に会し、歴史・
文化資源の
魅力発信や
相互交流を図るため、本市において第4回こしの
くに国府サミットを開催してまいります。
次に、第4の「暮らしの中に万葉と
前田家ゆかりの文化が息づいている」まちについて申し上げます。
「地域に根ざした創造的な芸術・
文化活動の育成」につきましては、
まちなかの施設や
パブリックスペースなどを活用して、市民が
芸術文化に親しむ機会や
アーティストが活動する場、また市民と
アーティストが交流する場をつくる
ユニークベニューTAKAOKAプロジェクトを展開してまいります。また、ホールや美術館、
万葉歴史館などで開催するコンサートや工芸品の
企画展等を
高岡市民文化振興事業団と共同で実施してまいります。
次に、第5の「高岡の魅力を積極的に発信し、たくさんの人が訪れるようになっている」まちについて申し上げます。
まず、「
観光資源の発掘と保存・活用」につきましては、新
高岡商品開発プロジェクトを通じて新高岡駅の飛越能の玄関口としてのポテンシャルを前面に打ち出し、
関係機関と連携しながら
観光誘客に取り組んでまいります。また、本市を
メーン会場として開催する
北陸最大級の
eスポーツ大会に、富山県などとともに取り組んでまいります。
「イメージアップ・
誘致活動の強化」につきましては、「世界で最も美しい
湾クラブ」
世界総会が県内で開催されることを絶好の好機と捉え、
富山湾越しに雄大な
立山連峰を望む
雨晴海岸などをPRしてまいります。また、
日台観光サミットが県内で開催されることを機に、本市の魅力を発信するとともに、台湾をターゲットに今後につながる交流を促進してまいります。そのほか、
ふるさと納税による寄附額の増加とサービスの向上を図るため、
寄附受付サイトをふやすとともに
関連業務の外部委託を行い、高岡の魅力や
商品ブランドを全国に発信してまいります。
次に、第6の「生活の利便性が向上し、市街地に人が行き交いにぎわっている」まちについて申し上げます。
まず、「商業・
サービス業の振興」につきましては、10月に実施が予定されている消費税率の変更によって低所得者や
子育て世帯の消費に与える影響を緩和するとともに、本市における消費を喚起するため、
プレミアム付き商品券事業を実施してまいります。
「
中心市街地活性化の推進」につきましては、近年、
中心市街地での
民間投資による再開発が活発化していることを踏まえ、これからの時代にふさわしい持続可能な
中心市街地のあり方を検討してまいります。
「住宅・宅地の整備」につきましては、
まちなかでの
一戸建て住宅等の取得や
リフォーム支援を引き続き実施するとともに、一部の
支援対象を
居住誘導区域まで拡大して実施してまいります。また、移住、定住を促進するために新たにたかおか
ウェルカムサポート隊を組織し、
移住希望者に対して相談時からきめ細かなサポートを行うとともに、東京圏から本市に移住し、
中小企業に就職または起業した方に対する支援を行うほか、とやま
呉西圏域の6市で連携し、セミナーや交流会、バスツアーなどを共同で行ってまいります。そのほか、転職イベント参加者へのフォローアップとして新たに少人数
企業見学会を開催してまいります。
次に、第7の「
交通ネットワークを活かし、県西部の中核的役割を果たしている」まちについて申し上げます。
まず、「高岡駅・新高岡駅の周辺整備」につきましては、北陸新幹線の利用促進に向け、京田踏切の立体交差化を進めてまいります。
「高速道路網・幹線道路網・地域公共交通体系の整備」につきましては、万葉線の安全対策として庄川・内川橋梁の長寿命化に取り組んでまいります。また、福岡地域の公営バスの車両の更新を行うとともに、県内のバス路線を網羅するバスロケーションシステムを導入してまいります。
「港湾の整備・活用」につきましては、本年、伏木港が開港120周年を迎えることから、記念式典や記念かっちゃなどの
各種事業を展開してまいります。
次に、第8の「安心と希望、ゆとりを持って子育てを楽しんでいる」まちについて申し上げます。
「教育・保育の一体的提供の推進とサービスの充実」につきましては、就学前の教育・保育を一体的に提供する認定こども園への移行に必要な施設整備に対し支援するとともに、延長保育や病児保育など多様な保育サービスの充実に取り組んでまいります。また、子ども・
子育て支援施策を中長期的な視点で推進するため、2020年度からの第2期高岡市子ども・
子育て支援事業計画を策定してまいります。そのほか、食物アレルギー対応給食専用の食器や調理器具の配備・購入支援を行い、安全に給食を提供できる環境を整備してまいります。
「安心して妊娠・出産・子育てができる体制の充実」につきましては、10月からの
幼児教育・保育の無償化に向けて、システム改修などの必要な準備を進めてまいります。
「地域の子育て力の応援」につきましては、児童の放課後の安全・安心な居場所づくりのため、放課後児童クラブのクラブ室を整備いたします。
次に、第9の「教育を通じて個性を磨き、生きる力を高め合っている」まちについて申し上げます。
まず、「確かな学力・豊かな心・健やかな体をはぐくむ教育の推進」につきましては、2020年度から新
学習指導要領が全面実施され、全ての小学校においてプログラミング教育が必修化されることを見据え、研修会を開催し、教職員の専門的な力量の向上を図るほか、ICT教育を一層推進するため、ICT教育推進委員会を立ち上げてまいります。ICTの
教育環境につきましても、タブレット型パソコンに加え、大型ディスプレイや実物投影機、遠隔教育支援システムを順次導入するほか、高岡市ロボットプログラミング競技大会の開催に対して引き続き支援を行うとともに、富山県立大学と連携し、モデル校となる小学校においてICT体験講習を行ってまいります。また、
ふるさと納税でいただいた寄附金を活用して、地元の食材を使った「ありがとう給食の日」の開催や安全・安心の給食環境を整備してまいります。
「教育効果を高める
教育環境の充実」につきましては、教育の充実や学校の再編、施設の有効活用などの諸課題について、今後10年を視野に基本的な方向を定める教育の将来構想を策定するため、引き続き高岡市教育将来
構想検討会議を開催してまいります。また、東五位小学校と石堤小学校の統合をはじめ、2024年度の五位中学校区統合小学校の開校に向けた整備を進めるとともに、2020年度に国吉小学校と
国吉中学校を義務教育学校に改編するための準備を進めてまいります。
次に、第10の「いくつになっても興味のあることを気軽に学べている」まちについて申し上げます。
「
ライフステージに応じた生涯学習の振興」につきましては、定塚公民館を移転改修するための実施設計を行ってまいります。また、高岡市民の歌「
ふるさと高岡」の歌詞を広く市民から募集するなど、その普及を図ってまいります。
次に、第11の「いつでも気軽にスポーツを楽しんでいる」まちについて申し上げます。
「生涯スポーツ活動の充実」につきましては、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催前年に当たり、バドミントン日本代表チームやポーランドレスリングチームの合宿を誘致するとともに、より多くの市民の皆様に気軽にスポーツに親しんでいただくスポーツイベント「チャレンジデー」を5月に開催するなど、市民の機運を高めてまいります。
次に、第12の「誰もが生き生きと自立して暮らしている」まちについて申し上げます。
まず、「地域福祉の推進」につきましては、生活保護受給者の健康管理を支援するため、医療費や治療中の傷病の現状分析調査を行ってまいります。
「障がい者(児)福祉・自立支援対策の充実」につきましては、新たに18歳未満の人工内耳装用者に対して電池の購入費を支援してまいります。また、広く市民に障害者の理解促進を図るため、これまで取り組んできたアール・ブリュットエキシビジョンに加え、
小中学校で巡回展を開催するほか、東京オリンピック・パラリンピックに向けて、小学生を対象としたボッチャ教室を引き続き開催いたします。さらに、障害者等専用駐車スペースの適正利用を図るため、県が導入するパーキングパーミット制度に伴い、市庁舎や市有施設の駐車場に専用の路面標示等を整備してまいります。
「高齢者福祉の充実」につきましては、将来的な成年後見制度対象者の増加を見据え、とやま
呉西圏域の6市が連携して、新たに相談から後見まで一貫した支援を行う呉西地区成年後見センターを設置し、各種業務を共同実施してまいります。
次に、第13の「健康的な生活を送り、必要な時に適切な医療を受けられる」まちについて申し上げます。
「医療体制・医療制度の充実」につきましては、
高岡市民病院健康フェスティバル──仮称でございますが──を開催し、
高岡市民病院の活動を市民に広く周知してまいります。また、姉妹都市のアメリカ合衆国フォートウェーン市にあるパークビュー病院から医療交流団の
受け入れを行い、医師及び医療スタッフの資質向上に努めてまいります。
次に、第14の「地域の人々の手で環境が守られている」まちについて申し上げます。
「ごみの減量化・資源化の推進」につきましては、旧環境クリーン工場の跡地に新たにストックヤードを整備してまいります。
次に、第15の「安全で快適な生活を送っている」まちについて申し上げます。
まず、「防災対策の充実」につきましては、土砂災害のおそれがある地域に対し、防災行政無線を整備してまいります。また、現在の防災センターが老朽化しているため、新しい防災センターの整備を進めてまいります。
「消防・救急・救助体制の充実」につきましては、清水町共同調理場を解体した跡地に、老朽化した消防団博労分団器具置き場を移転改築するための実施設計を行ってまいります。
「上・下水道の整備」につきましては、高岡市上下水道ビジョンに基づき、水道事業では、地震などの災害に強い水道を目指し、管路や基幹施設の更新・耐震化事業に取り組んでまいります。また、下水道事業では、公共下水道整備や管渠、基幹施設の更新事業を推進し、生活環境の改善に努めるとともに、浸水対策として雨水幹線整備を行ってまいります。
次に、第16の「その人らしさが尊重され、お互いに助け合いながら幸せに暮らしている」まちについて申し上げます。
まず、「市民が主役の地域づくりへの支援」につきましては、明治22年に全国で最初の31市の一つとして誕生した高岡市が、本年4月に市制施行130周年の節目の年を迎えることから、これまでの歩みを振り返り、まちの魅力や資源を再認識しながら、新たな
まちづくりの推進に資するための講演会を開催いたします。
「多文化共生社会の推進」につきましては、市民みんなが安心して暮らしやすい共生の
まちづくりを推進するため、市民
交流事業や日本語普及事業、外国人のための生活相談コーナーの充実などを行ってまいります。
次に、第17の「市役所が市民に信頼され、責任を持って取り組んでいる」まちについて申し上げます。
まず、「市民に開かれた市政の推進」につきましては、多言語翻訳や読み上げ機能が備わったオンラインツールを導入し、多種多様な人にとって受け取りやすい情報発信を行ってまいります。
「高度情報化の推進」につきましては、内部系業務システムを統合し、クラウド型の新システムに移行することにより、業務の効率化と経費の節減を図ってまいります。
「簡素で効率的な行財政の推進」につきましては、外郭団体の業務改善診断に引き続き取り組むとともに、旧教育センターや矢田市営住宅など不要となった
公共施設等を解体し、管理コストの削減を図ってまいります。
次に、
歳入予算のうち、主なものについて御説明申し上げます。
各歳入の積算に当たっては、
財政健全化を図るためにも綿密な見積もりに努め、市税収入につきましては、各税目について、これまでの本市の税収動向や税制改正、地方財政計画などを踏まえ、255億9,967万円を計上しております。
地方交付税につきましては、地方財政計画において地方税の増収が見込まれることから、地方財政の健全化を推進するため、臨時財政対策債の発行を大幅に抑制するとともに地方交付税総額を確保することとされました。そのため、合併算定がえによる特例の縮減を踏まえて試算しても増加するものと見込んでおります。
また、消費税率の変更に合わせて自動車取得税交付金が廃止され、新たに環境性能割交付金が設けられました。そのほか、温室効果ガスの排出削減や災害防止等を目的として、森林を整備するための
森林環境譲与税が導入されます。これらを含めた各種交付金等につきましても、地方財政計画等などに基づき見込み額を計上しております。
国庫支出金及び県支出金につきましては、事業内容、事業採択の見通しなどを見きわめ、それぞれの事業に見合った額を計上しております。
市債につきましては、先ほど申し上げましたように、地方財政計画に基づき臨時財政対策債を大幅に抑制し、
財政健全化緊急プログラムに掲げた年間発行額75億円以内を堅持するとともに、
投資的事業の選択と集中に努め、市債発行総額を抑制しました。早期の
財政健全化を図るため、今後も引き続き市債残高の減少に努めてまいります。
行政組織につきましては、今後10年を視野に高岡市の教育の基本的な方向を定める将来構想の策定、及びその施策となる
学校再編や
小中一貫教育などの着実な推進を図るため、
教育改革推進室を
教育委員会に設置します。
また、多文化共生の推進、
幼児教育・保育の無償化などに対応するため、必要な人員配置を行ってまいります。
一方、長生寮の民営化や廃棄物処理業務の効率化などに伴う
事務事業の執行体制の見直しにより、職員数の適正化を進めます。
これらの措置により、平成31年度当初の職員数は、前年度当初から41人減員の1,801人を予定しております。
次に、条例その他議案について申し上げます。
条例議案につきましては、建築基準法の改正に伴う高岡市手数料条例の一部を改正する条例のほか、本年10月からの消費税率の変更や
公共施設使用料の見直しに関するガイドラインに基づく料金改定を行うための条例など64件を提案しております。
その他議案につきましては、(仮称)新高岡ストックヤードの整備に係る工事請負契約の締結など3件を提案しております。
以上、平成31年度予算をはじめ提出いたしました諸案件について、その概要を御説明申し上げましたが、何とぞ慎重御審議の上、よろしく御賛同賜りますようお願い申し上げます。
10 ◯議長(
狩野安郎君) 市長
高橋正樹君の
提案理由の説明が終わりました。
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次 会 の 日 程 の 報 告
11 ◯議長(
狩野安郎君) 次に、議会の日程を申し上げます。
次回の本会議は、来る4日、定刻の午後1時より再開いたします。
なお、本日、本会議終了後及び来る4日午前10時より議案説明会を開催いたします。
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散 会
12 ◯議長(
狩野安郎君) 以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたしました。
本日は、これで散会いたします。
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散会 午後1時50分
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