高岡市議会 2018-12-01
平成30年12月定例会(第1日目) 本文
9番 高岡宏和君 20番 金平直巳君 25番 高畠義一君
以上3君を指名いたします。
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会 期 の 決 定
5 ◯議長(
狩野安郎君) 次に、日程第2 会期の決定を議題といたします。
今期定例会の会期は、本日から12月20日までの18日間といたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
6 ◯議長(
狩野安郎君) 御異議なしと認めます。
よって、会期は、18日間と決定いたしました。
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継続審査となっていた議案の上程
7 ◯議長(
狩野安郎君) 日程第3 9月定例会において、閉会中の
継続審査となっておりました議案第108号、議案第109号、認定第1号及び認定第2号を議題といたします。
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委 員 長 報 告
8 ◯議長(
狩野安郎君) これら4件は、閉会中に開催されました
水道病院決算特別委員会及び
決算特別委員会の審査において、その結論を見出しておりますので、各
特別委員会の審査結果及び経過につきまして、委員長の報告を求めます。
まず、
水道病院決算特別委員長 大井正樹君より報告をお願いいたします。
〔
水道病院決算特別委員長(
大井正樹君)登壇〕
9
◯水道病院決算特別委員長(
大井正樹君) さきの9月定例会におきまして、
水道病院決算特別委員会に付託されました議案第108号、議案第109号及び認定第1号の審査結果及び経過について御報告を申し上げます。
去る11月9日、12日、13日及び20日の4日間にわたり委員会を開催し、慎重に審査を行いました結果、
議案第108号 平成29年度高岡市
水道事業会計未
処分利益剰余金の処分について 及び
議案第109号 平成29年度高岡市
下水道事業会計未
処分利益剰余金の処分について
以上、その他議案2件については
全会一致で、いずれも可決すべきものと決しました。
また、認定第1号 決算の認定についての4
会計決算のうち、平成29年度高岡市
下水道事業会計決算については賛成多数で、認定すべきものと決しました。また、残りの平成29年度高岡市
高岡市民病院事業会計決算、平成29年度高岡市
水道事業会計決算、平成29年度高岡市
工業用水道事業会計決算、以上3
会計決算については
全会一致で、いずれも認定すべきものと決しました。
以下、
委員会審査の過程における主な質疑及び要望について申し上げます。
まず、
上下水道関係について申し上げます。
重要契約の請負業者の中に外国の会社も見受けられるが、今後、外国企業への業務委託をふやす可能性や計画はあるのかとの質疑に対し、基本的に入札を
行い入札資格者が応札しており、外国企業の参加、不参加についての判断をしているわけではない。しかし、
水道事業の業務についてはかなり専門的になってきていることも事実であり、業務委託に関してはよく精査する必要がある。最終的には市の責任で発注することになるので、業者への指導も含めしっかり対応していきたいと考えているとの答弁がありました。
次に、高岡の水が3年連続でモンドセレクションの金賞を受賞した。国際的に認められた高品質の水が蛇口をひねるだけで当たり前に出てくることは積極的にアピールしていくべきと考えるが、見解はとの質疑に対し、引き続き高岡の水をさまざまなイベントや会議などへ提供することや、帰省客、観光客に対する無料配布を実施するなど、
上下水道事業をPRしていくことは重要なことと捉えているとの答弁がありました。
次に、
工業用水道事業会計の収支で損失が計上されており、契約の料金を見直さない限り損失が発生する状況であると認識しているが、供給先との契約の考え方はとの質疑に対し、企業の水の
リサイクル等により水量や収益の減少が続いている。
上下水道ビジョンの策定に当たり、3社には今後の厳しい
経営状況を説明している。なお、現在、
利益積立金が約6,500万円あり、早急な料金改定は行わないが、今後の
整備事業なども含め、
料金見直しの検討を進めていく必要があると考えているとの答弁がありました。
次に、
下水道事業会計の平成29年度における企業債の利払いの節減に向けた取り組みの効果と今後の対策はとの質疑に対し、企業債の利払いの節減に向けた取り組みとして、平成29年度は19年度借入分の借りかえを行い、1.67%と1.25%の利率のものを0.24%に変更し、利息を節減した。今後も利率の見直しを図り、利息の節減に努めていきたいとの答弁がありました。
次に、平成29年度は単年度の収支の均衡がとれているが、今後は更新費を踏まえた経営が課題と考えている。水道管では2020年から
更新費用が増加し、
下水道管では2030年から大幅にふえることが予想されるが、現時点でどのような対策を準備しているのかとの質疑に対し、水道管における更新計画については
重要給水施設管路及び
基幹管路の更新を優先し、費用の平準化にも配慮しながら進めていきたい。
下水道管の更新計画については、現在、
ストックマネジメント計画を策定中であり、平成30年度中に計画の方針を定め、32年度までに計画を策定する。今後はその計画に基づき改築、更新を進めていきたいとの答弁がありました。
次に、
病院関係について申し上げます。
リニアックの更新に伴う
放射線治療の中止により放射線科の患者が減少しているが、今後、平成28年度の患者数までに回復させるための具体的な取り組みはとの質疑に対し、平成28年はがんの
入院患者が1,289人であったが、平成29年の1年間、
放射線治療を休止したことにより、1,115人に減少した。平成30年7月の
放射線治療の再開後は順調に患者数は回復してきている。今後は、
放射線治療のさらなるPRが必要であると考えているとの答弁がありました。
次に、
医業収支比率が平成26年度から徐々に上昇してきている要因はとの質疑に対し、
入院患者と
外来患者の1人1日当たりの
診療単価が上がったことが要因である。平成17年度の
入院患者の
診療単価は3万5,359円、
外来患者は8,043円であったが、29年度の
入院患者の
診療単価は5万1,073円、
外来患者は1万855円となっている。診療報酬には、施設基準の要件を満たす職種を確保することにより取得できるさまざまな加算があり、職員配置や
病院体制などを評価する
機能評価係数が高ければ、同じ診療を行ったとしても多くの診療報酬を得ることができることから、今後も研修、研さんに努め、さらなる加算の確保やスタッフの質の向上に取り組んでいきたいと考えているとの答弁がありました。
次に、
政策的医療のような不採算部門をなくして収益の確保を優先するのであれば、
自治体病院である必要はないと考える。今後も
政策的医療にしっかり取り組んでいただきたいとの要望がありました。
以上が主な質疑及び要望であります。
続いて、討論の場における意見について申し上げます。
まず、平成29年度高岡市
下水道事業会計決算を認定することに反対の立場から、
下水道事業会計では、
一般会計繰入金と平準化債を合わせた市民1人当たりの金額は本市では2万円余りであるが、県内平均では2万4,000円台となっている。財政努力で
下水道使用料の引き下げは可能と考えており、この点での努力不足を指摘し、今後の抜本的な改善を求めるとの意見がありました。
次に、全
会計決算を認定することに賛成の立場から、
水道事業会計では、
基幹管路である庄川幹線や
老朽配水管、鉛給水管の更新をはじめ、未
普及地域整備による水需給の促進に取り組むとともに
国吉配水池耐震補強工事を実施し、良質な水の
安定供給と地震等の災害に強い
水道施設を整備したことを評価する。今後も未
普及地域整備を推進し、給水区域における新たな利用加入の促進に努めていただきたい。
下水道事業会計では、生活環境の改善、
公共用水域の水質保全、浸水の防除を目的として
浄化センターの散
気装置改築工事を実施し、雨水幹線の整備を進めるなど浸水対策に取り組まれたほか、新たに老朽管路の更新に着手されたことを評価する。今後も下水道未接続世帯への水洗化の促進などにより
下水道使用料収入を確保し、未
普及地区整備において地域に最も適した方法を検討するなど
事業運営の効率化を図り、経営の健全化に努めていただきたい。
市民病院事業会計では、患者の紹介、逆紹介を推進して
地域連携のさらなる強化に取り組み、
認知症疾患に関する医療、介護及び
関係機関等の連携のかなめとして、
高岡医療圏で初となる
認知症疾患医療センターを開設されたこと、また、
急性期医療体制強化の一環として救急外来を改修し、利便性の向上を図られたことを評価する。今後は、さらなる医療の質の向上や経営の安定化に取り組まれ、地域の
基幹病院として、地域の住民や
医療機関に信頼される病院を目指していくことを要望するとの意見や、
同じく全
会計決算を認定することに賛成の立場から、
水道事業会計、
工業用水道事業会計及び
下水道事業会計では、人口減少や
節水型社会への進展により水需要が減少し、
上下水道施設の老朽化により更新需要が増大している中、良質な水の
安定供給と構築、公衆衛生の向上、地震等の災害に強い
水道施設の構築等に取り組まれたことを評価したい。今後も蛇口をひねれば安心・安全な水が供給され、下水道が処理をする当たり前を継続されること、また料金の引き下げができるよう、引き続き
経営努力をされるよう要望する。
市民病院事業会計では、新
病院建設時の附帯設備の減価償却が終了したこととこの間の
経営努力により、21年ぶりの経常利益が計上されたことに対し評価する。また、
高岡医療圏の
急性期医療や
地域がん診療連携拠点病院としての高度医療を担う一方、精神、結核、感染症といった
政策的医療の提供、
高岡医療圏初の
認知症疾患医療センターを開設されたことに対しても評価をしたい。今後も公的病院として市民の健康と命を守ることを最優先し、利益を追求するだけでなく、不採算な部門のさらなる充実を図るよう要望する。また、市民が安心して医療を受けられる
体制づくりのために
マンパワーが大事だと考えている。職員定数の増を含め、大幅な
医療スタッフの増員を要望するとの意見や、
同じく全
会計決算を認定することに賛成の立場から、
水道事業会計では、給水人口、
給水区域内人口がそれぞれ減少する中、配水状況では総配水量、有収水量がともに増加し、普及率もわずかに上昇し、
経営状況も純利益を生じているものの、収益の増収が見込みにくい厳しい
経営状況が続いている。こうした中でも
老朽配水管などの計画的な更新や
基幹管路の
耐震補強工事に努め、良質な水の
安定供給と災害に強い
水道施設の構築を推進されたことを評価する。
下水道事業会計では、普及率、水洗化率ともに前年度に比べ上昇していること、また高岡市
緊急浸水対策行動計画に基づいた
雨水幹線整備などに取り組まれたことを評価する。今後も、
長期的視点に立った管理運営と安全・安心でおいしい水の供給の両立を望むとともに、蛇口をひねればおいしい水が出ることの貴重さを広く周知していただき、
水道事業に対する市民の理解を深めていく取り組みにも期待する。
市民病院事業会計では、
高岡医療圏における
急性期医療病院としての機能特化、
政策的医療の提供、
地域連携の推進に努め、
高岡医療圏における
中核的基幹病院としての強化を着実に図る中で、
経営状況では21年ぶりの経常利益が計上されたことを高く評価する。また、
地域がん診療拠点病院として
がん医療のさらなる強化を図られていること、
高岡医療圏では初となる
認知症疾患医療センターを開設されたことも評価する。今後も
高度急性期医療機関としての機能強化を図られる中で、
市民病院として地域における役割などを市民に広く周知するとともに、将来にわたって安定した経営に努められることを要望するとの意見や、
同じく全
会計決算を認定することに賛成の立場から、
水道事業会計及び
下水道事業会計においては、未償還残高が着実に減少していること、また
上下水道ビジョンの「安全」「強靭」「持続」の基本方針に沿った
安定供給に向けた整備をされたことを評価する。一方で、水道管、
下水道管の
更新費用は、およそ10年後から過去に例を見ない規模で膨らむことが予想できる。単年度の収支均衡は評価するが、引き続き
経営努力を重ね、将来確実に必要となる
更新費用について、具体的かつ早急に準備されることを望む。
市民病院事業会計では、市民が安心して医療が受けられるよう施設を整備しながら、未償還残高が着実に減少していること、そして21年ぶりの黒字決算となったことを評価する。
公的医療機関、
自治体病院としての役割を理解しているが、一方で少なくない
一般会計からの補助金も入っていることから、安心・安全と経営の効率化をさらに高いレベルで目指していただきたいとの意見がありました。
以上をもちまして、
水道病院決算特別委員会の審査結果及び経過の報告といたします。
10 ◯議長(
狩野安郎君)
水道病院決算特別委員長 大井正樹君の報告が終わりました。
次に、
決算特別委員長 曽田康司君より報告をお願いいたします。
〔
決算特別委員長(曽田康司君)登壇〕
11
◯決算特別委員長(曽田康司君) さきの9月定例会におきまして、
決算特別委員会に付託され、閉会中の
継続審査となっておりました認定第2号の審査結果及び経過について御報告を申し上げます。
去る11月9日、12日、13日及び20日の4日間にわたり委員会を開催し、慎重に審査を行いました結果、認定第2号 決算の認定についての7
会計決算のうち、平成29年度高岡市
一般会計、平成29年度高岡市
国民健康保険事業会計、平成29年度高岡市
介護保険事業会計、平成29年度高岡市
後期高齢者医療事業会計、以上4会計の
歳入歳出決算については賛成多数で、いずれも認定すべきものと決しました。また、残りの平成29年度高岡市
荻布奨学金事業会計、平成29年度高岡市
駐車場事業会計、平成29年度高岡市
工業団地造成事業会計、以上3会計の
歳入歳出決算については
全会一致で、いずれも認定すべきものと決しました。
以下、
委員会審査の過程における主な質疑等について申し上げます。
まず、
民生消防関係について申し上げます。
地域自主防犯組織支援事業費について、平成29年度の
防犯カメラの
助成申請件数と設置台数は。また、その撮影箇所及び設置目的はとの質疑に対し、平成29年度については22団体から申請があり、7団体9台の設置助成を行った。
防犯カメラの設置は犯罪の抑止や市民の安全確保を目的としていることから、人や車の往来がわかる道路沿いや公園の
出入り口付近などが撮影箇所となっているとの答弁がありました。
次に、平成29年度において2カ所の
放課後児童育成クラブを増設したが、依然、
対象児童が入所できない実態があると聞いている。29年度の取り組みの評価はとの質疑に対し、平成29年度に南条と千鳥丘の2カ所のクラブ室を拡張した。支援員の確保が課題であり、29年度募集では能町校区で
対象児童が入所できなかった事案があったが、現在は、次年度にどの程度の児童が
放課後児童育成クラブを利用するのか予定調査を行い、調査に基づいて予算編成に生かしていくシステムを構築した。同じ事態にならないよう計画的に行っていきたい。
放課後児童育成クラブは、地域福祉の考え方から子供たちが居住している地域の方々で運営してもらいたいとの考え方から、可能な限りその地域から支援員を確保していきたい。夏休み等の特殊事情には
シルバー人材センターの方を活用することなども各クラブに提案しているとの答弁がありました。
次に、平成29年度の
新規事業として実施した
木造住宅密集地域火災対応力向上モデル事業の内容はとの質疑に対し、博労地区の8自治会において、台所等の
火気使用場所に感知器を設置し、玄関先に警報音と光が点滅する補助器具を設置することで近隣住民に火災の発生を知らせる事業を展開している。この事業は平成29年度と30年度の2カ年で行うもので、29年度は135件の設置を行った。今後は、訓練及び使用に関する
アンケート調査や実例が起きた場合の検証等を参考に
モデル事業としての成果をまとめ、他の地域においても推奨できるようにしていきたいとの答弁がありました。
次に、
産業建設関係について申し上げます。
水と緑の
森づくり事業費232万6,000円の内訳はとの質疑に対し、
里山再生整備事業森林整備が約150万円、優良無花粉スギ「立山 森の輝き」
植栽事業推進事業が約6万円である。また、本事業費の中に補助金が75万円含まれており、内訳は
里山再生整備事業の
県民参加の
森づくり補助金が60万円、
海岸林保全整備事業補助金が15万円であるとの答弁がありました。
次に、
企業立地動向調査事業費について、企業への
アンケートを県西部6市の
連携事業として行ったとのことだが、調査のポイントはとの質疑に対し、
日本立地センターによる各企業へ配布する
アンケートに県西部6市が合同で組み込んだものである。従来は本市単独で実施していたが、6市が持つそれぞれの強み、特徴を記載した上で、どこに関心があるかを聞いた。通常、企業誘致であれば、競争という側面があるため合同で出すのは珍しく、目を引くことにもなった。このエリア全体は、災害が少ない特性を持っていることやすぐれた教育環境、勤勉と言われる
県民性等も大きな強みである。まずエリア全体を理解してもらい、一度行ってみようと思われることを入り口として
連携事業の形をとっている。その結果として、いずれかの自治体が選ばれていくことにつながる。成果としては、各自治体が自身の強みのみならず他自治体の強みを知るきっかけとなり、今後の本市の企業誘致の戦略にも役立つものと考えているとの答弁がありました。
次に、平成29年度の
地籍調査事業の内容はとの質疑に対し、古城公園に隣接する本丸町地区において継続調査している。また、
防災まちづくりの
モデル事業に位置づけている南幸町において狭隘道路の拡幅を検討しており、同地区で新規に事業着手している。29年度末における本市の地籍調査の進捗は29%であり、全国平均の52%と比べ低い状況にあるとの答弁がありました。
次に、
総務文教関係について申し上げます。
平成29年度を含め、これまで市債発行についてはどのような抑制策を講じてきたのかとの質疑に対し、これまでも市債残高をふやさない方針で財政運営を行ってきており、
元金償還額を上回らないように
市債発行額の抑制に取り組んできた。しかしながら、
北陸新幹線の開業などタイミングを逃してはならない事業を進めるため、少々無理をして市債を発行してきた。
市債発行額を伸ばした後は抑制すべきであり、今後は
市債発行額を抑制していくこととしているとの答弁がありました。
次に、心の
教育推進事業費に関連して、いじめの件数は最近20年増加傾向にあり、不登校の児童生徒の人数も多い。しかしながら、いじめ・不
登校対策事業費の平成29年度決算額は、28年度と比較し減少している。どのような対策を立てているのかとの質疑に対し、いじめ、不登校の件数については全国調査を毎年実施しているが、調査の観点が近年変化している。件数は認知件数であり、受けた側が苦痛と感じた場合は積極的にいじめと認知するのが基本的な考え方である。正しく認知し、必ずきめ細かい手当てをしているため、件数は増加傾向となっている。なお、近年、不登校については小学校で増加傾向であり、しっかりと手当てしていきたい。事業費の減少理由は、市独自で配置していた心の教室相談員を1名減員したためであり、ここでの減員を、別の課題であるスタディ・メイト等への予算増額につなげた。相談員が減った分は、県から配置されているスクール・ソーシャルワーカーが増員され、各学校の相談体制が整ったことから、決算額が減少しているものであるとの答弁がありました。
また、要望として、
情報技術に詳しい専門人材を配置する自治体とそうでない自治体との差は大きい。ぜひ専門人材を活用してもらいたいとの意見がありました。
次に、子ども元気活動支援推進事業費における放課後子ども教室や土曜学習について、勉強したい意欲のある子供たちの学ぶ場を今後もつくっていってもらいたいとの意見がありました。
以上が主な質疑等であります。
続いて、討論の場における意見について申し上げます。
まず、平成29年度高岡市
一般会計、
国民健康保険事業会計、
介護保険事業会計及び
後期高齢者医療事業会計の以上4
会計決算を認定することに反対の立場から、
一般会計については、
北陸新幹線対策事業などの大型事業の推進の結果、公債費が肥大化し実質公債費比率は16.2%に高まった。市債発行過程の徹底検証と反省、大型事業の規模見直し作業について全面的な検証を求める。また、オタヤ開発への短期貸し付けの継続という突出した優遇措置は中小企業とのバランスを欠き、市民の理解は得られず、中小企業支援策の抜本的強化を求める。さらに議員の海外視察は廃止すべきである。また、マイナンバー制度の見直しを国に要請すべきである。
国民健康保険事業会計については、高過ぎる国民健康保険税引き下げのため、
一般会計からの法定外繰入金を増額すべきである。
介護保険事業会計については、介護保険料の負担軽減のため、国庫負担の引き上げを求めながら、市独自の財政努力も求める。
後期高齢者医療事業会計については、75歳以上の高齢者を別枠に追いやる制度を廃止し、保険料負担の軽減を求めるとの意見がありました。
次に、全
会計決算を認定することに賛成の立場から、
平成29年度は、
北陸新幹線開業による社会経済環境の変化が市民生活や経済活動に浸透しつつある中、高岡市総合計画第3次基本計画がスタートし、まちの将来像である「豊かな自然と歴史・文化につつまれ 人と人がつながる 市民創造都市 高岡」の実現に向けて着実な一歩を踏み出すため、主要な施策、事業に取り組まれた年であった。今後は、少子・高齢社会の進展に伴う扶助費等の義務的経費の負担に加え、
北陸新幹線等の大型事業に係る市債の償還、公共施設の老朽化・維持管理対策に向けた経費等の増加により、本市の財政状況はこれまで以上に厳しい状況が見込まれる。今後の市政運営に当たっては、高岡市財政健全化緊急プログラムに基づき、投資的経費の抑制や公債費の平準化、公共施設管理コストの縮減、事務事業の見直し、歳入の確保等に着実に取り組み、収支均衡した財政構造を目指し、持続可能な行財政運営の徹底を要望するとの意見や、
同じく全
会計決算を認定することに賛成の立場から、
平成29年度においては、障害者福祉・自立支援対策の充実に取り組んだことや子育て世帯に対する経済的負担を緩和したこと、
放課後児童育成クラブを2カ所整備したことなどを評価する。また、小中学校の体育館や校舎の改築など教育環境の充実に努めたことを評価する。引き続き、普通教室へのエアコン設置にも喫緊の課題として取り組んでもらいたい。30年度からは、5カ年計画での財政健全化緊急プログラムを実施している。過去10年余りの財政運営がこの事態を招いたことは明白であり、身の丈に合った財政運営をしてこなかったことが原因である。この間、コミュニティバスの廃止など市民サービスの低下を招き、行政に対して大きな不満と不信を招いた。増大する公債費について財政健全化を機会あるごとに求めてきたが、今日の状況を招いた当局の責任は極めて重大である。市民の暮らしに寄り添う市政運営に努めるよう強く要望するとの意見や、
同じく全
会計決算を認定することに賛成の立場から、
平成29年度においては、防災対策の充実やあっかり福祉ネットの構築、障害を持つ人への福祉サービスの充実、生涯を通じた健康づくりの推進を図ってきたことなどに対し評価する。また、農業特産物の振興、日本遺産などの観光資源の魅力発信に取り組んでいるほか、側溝整備や道の駅雨晴
整備事業、女性消防吏員のための施設改修、少人数教育の取り組み、いじめ・不登校対策などに取り組んだことに対し評価する。一方、大雪による除雪対策費や7月の豪雨による災害復旧事業費が増加しており、災害に強い安全・安心のまちづくりが望まれる。財政運営の状況は、財政力指数が前年度同率の0.75であり、経常一般財源比率はわずかに改善しているが、実質公債費比率は16.2%、
一般会計の市債残高は約1,128億円となり、財政の硬直化が進んでいる。今後も多額の償還額が市財政の大きな負担になると予想されることから、財政健全化緊急プログラムに基づき管理コストの縮減や投資的経費の抑制を図るとともに、市民サービスの一層の向上を要望するとの意見がありました。
以上をもちまして、
決算特別委員会の審査結果及び経過の報告といたします。
12 ◯議長(
狩野安郎君)
決算特別委員長 曽田康司君の報告が終わりました。
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質 疑
13 ◯議長(
狩野安郎君) これより、委員長報告に対する質疑に入ります。
別段ないようでございますので、これで質疑を終結いたします。
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討 論
14 ◯議長(
狩野安郎君) 次に、討論に入ります。
通告がございますので、発言を許します。20番 金平直巳君。
〔20番(金平直巳君)登壇〕
15 ◯20番(金平直巳君) 私は日本共産党高岡市議団を代表して、認定第1号並びに認定第2号について反対討論を行いたいと思います。
まず、認定第1号に関連して、平成29年度高岡市
下水道事業会計決算について反対討論を行いたいと思います。
アベノミクスのもとで市民生活の悪化が進行しております。こういう中で、
下水道使用料の負担軽減を求める声が高まっています。
一般会計繰入金と資本費平準化債の市民1人当たりの金額を見ますと、高岡市の水準は県内市の平均値を下回っております。県内市平均並みの財政努力を行えば、
下水道使用料の引き下げは十分に可能であります。ところが、この点での努力が不十分である。このことを指摘して、今後の抜本的な改善を求めるものであります。
次に、認定第2号に関連し、平成29年度高岡市一般
会計決算、
国民健康保険事業会計決算、
介護保険事業会計決算並びに
後期高齢者医療事業会計決算の認定に反対の討論を行いたいと思います。
まず、一般
会計決算についてでありますが、今日までの高岡駅周辺
整備事業や
北陸新幹線対策事業に代表される高岡市の身の丈を超えた大型事業の推進の結果、平成29年度末の市債残高は1,128億円に膨らみ、公債費は191億円にも肥大化し、歳出の何と23.7%を占めるという異常な結果となり、実質公債費比率は16.2%に悪化しました。このような危機的な状況を招いたにもかかわらず、決算の概要説明では「緊張感のある効率的、効果的な行政運営、経営の視点に立った健全な財政運営に努めた」と述べられていることは著しく説得力に欠けるものであり、市民の理解を得ることは到底できません。高岡市の身の丈を超えた大型事業に伴う市債の発行過程の徹底した検証と反省、大型事業の事業費の規模の見直し作業の全面的な検証を強く求めたいと思います。
あわせて、このような財政運営の失敗のツケを市民に絶対に押しつけないように、私は当局に求めたいと思います。今後の安易な使用料、手数料の引き上げは許されるものではありません。
また、第三セクター会社オタヤ開発への5億6,000万円の短期貸し付けの継続という突出した優遇措置は、経営難に苦しむ大多数の中小企業とのバランスを欠き、これまた市民の理解を得ることはできません。高岡市の雇用を支えている中小企業への金融支援をはじめとした中小企業支援対策の抜本的な強化を求めるものであります。
また、税金を使った議員の海外視察は、議会費の節減のために廃止すべきであります。
番号制度関連事業費として5,800万円が執行されましたが、多くの市民がマイナンバー制度について情報漏えいや個人情報の不正利用への不安を感じ、システムのふぐあいが頻発する中で本格運用を加速するのではなく、噴出している問題点の徹底的な検証を急ぐべきであります。そして、制度の見直しを国に要請すべきと思います。
次に、
国民健康保険事業会計決算について述べたいと思います。
高過ぎる国民健康保険税引き下げのために、県内他市との比較でも少ない
一般会計からの法定外繰入金、いわゆる財政支援の増額をすべきでありますが、この点での努力不足を指摘しなければなりません。
一方、全国知事会が国保事業の構造的な問題を解決するための1兆円の国費投入を求めていることは極めて妥当であり、協会けんぽの2倍近い国民健康保険税の引き下げのためには、市長会等を通じて国に抜本的な財政支援を要請すべきだと思います。
介護保険事業会計決算については、介護保険料が、制度開始当初と比較すると約2倍にはね上がり、負担の限界を超えています。介護保険料の負担軽減のためには、国庫負担の大幅引き上げが緊急に必要です。あわせて、市の独自の財政努力も求めたいと思います。
後期高齢者医療事業会計決算については、75歳以上の高齢者を別枠の制度に追いやるこの制度は廃止すべきであります。あわせて、保険料負担の軽減を求め、私の討論をいたします。
16 ◯議長(
狩野安郎君) 19番 金森一郎君。
〔19番(金森一郎君)登壇〕
17 ◯19番(金森一郎君) 私からは、自民同志会を代表し、議案第108号及び議案第109号を可決することに、また認定第1号及び認定第2号について全
会計決算を認定することに賛成の立場から討論を行います。
まず、議案第108号、議案第109号及び認定第1号について申し上げます。
水道事業会計決算では、
基幹管路である庄川幹線や
老朽配水管、鉛給水管の更新をはじめ、未
普及地域整備による水需給の促進に取り組まれるとともに
国吉配水池耐震補強工事を実施し、良質な水の
安定供給と地震などの災害に強い
水道施設を整備されたことを評価いたします。
今後も、高岡市
上下水道ビジョンに基づき未
普及地域整備を推進し、給水区域における新たな利用加入の促進を図るとともに、
水道事業と簡易
水道事業の経営統合によるメリットを生かし、効率的な
事業運営に取り組まれることを求めます。
次に、
下水道事業会計決算では、生活環境の改善、
公共用水域の水質保全、浸水の防除を目的として公共下水道や特定環境保全公共下水道の整備を図る中、
浄化センターの散
気装置改築工事を実施するとともに、高岡市
緊急浸水対策行動計画に基づき雨水幹線の整備を進めるなど浸水対策に取り組まれたほか、新たに老朽管路の更新に着手されたことを評価いたします。
今後も、高岡市
上下水道ビジョンに基づき、下水道未接続世帯への水洗化の促進などにより
下水道使用料を確保するとともに、未
普及地区整備において地域に最も適した方法を検討するなど
事業運営の効率化を図り、経営の健全化に努めることを求めます。
次に、
市民病院事業会計決算では、患者の紹介、逆紹介を推進して
地域連携のさらなる強化に取り組むとともに、
認知症疾患に関する医療、介護及び
関係機関等の連携のかなめとして、
高岡医療圏で初となる
認知症疾患医療センターを開設されたこと、また
急性期医療体制強化の一環として救急外来を改修し、利便性の向上を図られたことを評価いたします。
今後は、第IV期中期経営計画に基づき、さらなる医療の質の向上や経営の安定化に取り組まれ、地域の
基幹病院として、地域の住民や
医療機関に信頼される病院を目指していくことを要望いたします。
次に、認定第2号について申し上げます。
平成29年度は、
北陸新幹線開業による社会経済環境の変化が市民生活や経済活動に浸透しつつある中、高岡市総合計画第3次基本計画がスタートし、まちの将来像である「豊かな自然と歴史・文化につつまれ 人と人がつながる 市民創造都市 高岡」の実現に向けて着実な一歩を踏み出すため、まずは必要な施策、事業に取り組まれたことを評価いたします。
本市の財政状況は、少子・高齢化の進展に伴う扶助費等の増加に加え、
北陸新幹線等の大型事業に係る市債の償還などにより構造的な歳出超過が見込まれ、これまで以上に大変厳しい状況にあります。
今後の市政運営に当たっては、財政健全化緊急プログラムに基づいた取り組みを着実に進め、持続可能な行財政運営を徹底されることを強く要望し、自民同志会の賛成討論といたします。
18 ◯議長(
狩野安郎君) 13番 上田 武君。
〔13番(上田 武君)登壇〕
19 ◯13番(上田 武君) 議案第108号、109号及び認定第1号、2号について、社民党議員団として賛成の立場で討論を行います。
まず、高岡市
水道事業会計及び高岡市
工業用水道事業会計、
下水道事業会計の決算につきましては、人口減少や
節水型社会への進展による水需要の減少、
上下水道施設の老朽化や経年劣化による更新需要の増大などの課題もある中で、良質な水の
安定供給と公衆衛生の向上、地震等の災害に強い
水道施設の構築等に取り組まれたことに対し評価をしたいと思います。
蛇口をひねれば、命と健康をつなぐ安心・安全な水が供給され、下水道が処理をする当たり前をこれからも継続し、また市民生活に直結する上下水道料金の引き下げができるよう、引き続き
経営努力をされるよう要望いたします。
次に、高岡市高岡
市民病院事業の決算につきましては、新
病院建設時の附帯設備の減価償却が終了したこととこの間の
経営努力により、21年ぶりの経常利益が計上されたことに対し評価をしたいと思います。また、
高岡医療圏の
急性期医療や
地域がん診療連携拠点病院としての高度医療を担う一方、精神、結核、感染症といった
政策的医療の提供、
高岡医療圏初の
認知症疾患医療センターを開設されたことに対しても評価をしたいと思います。
今後も、公的病院として市民の健康と命を守ることを最優先とし、利益を追求するだけでなく不採算部門のさらなる充実を図るよう要望します。また、市民が安心して医療を受けられる
体制づくりのために
マンパワーが大事だと考えます。職員定数の増を含め、大幅な
医療スタッフの増員を要望いたします。
次に、認定第2号について、平成29年度は、新たなまちづくりの道筋を示す高岡市総合計画第3次基本計画がスタートした年であり、まちの将来像「豊かな自然と歴史・文化につつまれ 人と人がつながる 市民創造都市 高岡」の実現に向けて着実な一歩を踏み出すため、主要な施策、事業に積極的に取り組んでいくとされておりました。
29年度においては、障害者の日常生活や社会参加を支援するための障害児童放課後デイサービスや障害者就労継続支援の場を拡充など「障がい者(児)福祉・自立支援対策の充実」に取り組まれたこと、「安心して妊娠・出産・子育てができる体制の充実」として、子育て世帯に対する経済的負担を緩和されたこと、
放課後児童育成クラブを2カ所整備されたことを評価します。
また、小中学校の体育館や校舎の改築工事、またグラウンド整備などの教育環境の充実に努められたことを評価します。引き続き、市民、親御さんの強い要望である、普通教室にエアコンを設置することについても、教育環境の充実のために喫緊の課題として取り組んでいただきたいと思います。
さて、29年度は、厳しい財政状況下にある中で、緊張感のある効率的、効果的な行政運営、経営の視点に立って健全な財政運営に努めてきたと評価されていますが、必ずしもそう断言できません。30年度予算編成に当たり40億円の財源不足が見込まれ、本年度から5カ年の計画で財政健全化緊急プログラムを実施されています。過去10年余りの財政運営がこの事態を招いたことは明白であり、身の丈に合った財政運営をしてこなかったことが大きな原因であると思います。そして、5カ年計画の内容は、コミュニティバスの廃止や高齢者福祉施設の廃止など市民サービスの低下を招くものとなっており、市民が行政に対して大きな不満と不信を抱く結果となっています。
社民党議員団としては、増大する市債、公債費について、財政の健全化と運営を機会あるごとに求めてきましたが、当局からは健全であるとの答弁が繰り返されるだけでした。
しかし、今日の状況であります。当局の責任は極めて重大です。そのことをしっかりと受けとめていただき、市民の暮らしに寄り添った市政運営に努めていただきますよう強く要望し、賛成討論といたします。
20 ◯議長(
狩野安郎君) 21番 樋詰和子君。
〔21番(樋詰和子君)登壇〕
21 ◯21番(樋詰和子君) 公明党を代表いたしまして、議案第108号、議案第109号、認定第1号及び認定第2号の全会計の認定に賛成の立場で討論をさせていただきます。
まず、
水道事業会計におきましては、給水人口が減少する中、総配水量、有収水量がともに増加、普及率は90.6%とわずかに上昇し純利益を生じているものの、今後、給水人口の減少などから収益の増収が見込みにくい厳しい
経営状況が続くと推測されます。こうした中で老朽排水管の計画的な更新や
基幹管路の
耐震補強工事に努められ、良質な水の
安定供給、災害に強い
水道施設の構築を推進されたことを評価しております。特に
水道事業は市民生活に欠かすことのできない重要なライフラインであり、長期的展望に立った管理運営と安全・安心でおいしい水の供給を望むものです。
次に、
下水道事業会計におきましては、普及率93.9%、水洗化率94.4%と前年度に比べて上昇しております。高岡市
緊急浸水対策行動計画に基づいた
雨水幹線整備に取り組まれたことを評価しております。
次に、高岡
市民病院事業会計は、
急性期医療機関としての機能強化、
政策的医療の提供、
地域連携の推進に努められ、
高岡医療圏における
中核的基幹病院としての強化を着実に図っておられます。こうした中で、21年度ぶりの経常利益を計上されたことは高く評価しております。また、
地域がん診療拠点病院としての強化や
認知症疾患医療センターを開設されたことも大きく評価をしております。今後とも、
高度急性期医療機関としての機能強化を図られるとともに、将来にわたって安定した経営に努められていくことを要望いたします。
次に、高岡市
一般会計及び
特別会計におきましては、歳入の市税収入が前年度に比べ増加し、市税収納率も95.1%と0.2ポイント増加しておりますが、自主財源が43.7%、依存財源が56.3%と依存財源比率が上昇しております。
評価しておりますのは、災害に強い防災対策の充実、また少子・高齢化が加速する中で、ともに支え合うあっかり福祉ネットの構築や、障害を持つ人への福祉サービスの充実、生涯を通じた健康づくりの推進が図られておることです。
さらに、地域農業特産物の振興や、本市の持つ観光資源に磨きをかけて日本遺産認定やユネスコ無形文化遺産登録、道の駅雨晴
整備事業など、本市の魅力発信に取り組まれております。また、市民の快適環境整備のための側溝整備や、安全・安心を守る消防・救急体制の充実、女性消防吏員のための施設整備も図られております。さらに、変化する時代の中で増加傾向にあるいじめ・不登校対策、発達障害がある児童への支援に積極的に取り組まれていることを評価しております。
一方、高岡市の財政運営の状況を見ると、財政力指数で0.75、昨年度と同様であり、経常一般財源比率でわずかながら改善していますが、市債、実質公債費比率は16.2%、
一般会計の市債残高は1,128億円となり、財政硬直化が進んでおり懸念されます。
今後、多額の償還額が市財政の大きな負担になると予測され、償還ピークへの対応、さらに財政健全化緊急プログラムに基づき積極的な管理コストの縮減や投資的経費の抑制を図るとともに、信頼される市民サービスへ一層の向上を要望して、公明党の賛成討論といたします。
22 ◯議長(
狩野安郎君) 以上で、討論を終結いたします。
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採 決
23 ◯議長(
狩野安郎君) これより、採決を行います。
最初に、
議案第108号 平成29年度高岡市
水道事業会計未
処分利益剰余金の処分について 及び
議案第109号 平成29年度高岡市
下水道事業会計未
処分利益剰余金の処分について
を一括して採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、可決であります。
本案は、委員長の報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
24 ◯議長(
狩野安郎君) 御異議なしと認めます。
よって、議案第108号及び議案第109号は、委員長の報告のとおり可決されました。
───────────────────────────────────────
25 ◯議長(
狩野安郎君) 次に、認定第1号 決算の認定についてのうち、まず、
平成29年度高岡市
下水道事業会計決算
を採決いたします。
この決算に対する委員長の報告は、認定すべきものとしております。
この決算は、委員長の報告のとおり認定することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
26 ◯議長(
狩野安郎君) 起立多数であります。
よって、平成29年度高岡市
下水道事業会計決算は、委員長の報告のとおり認定されました。
───────────────────────────────────────
27 ◯議長(
狩野安郎君) 次に、残りの
平成29年度高岡市
高岡市民病院事業会計決算
平成29年度高岡市
水道事業会計決算 及び
平成29年度高岡市
工業用水道事業会計決算
以上、3
会計決算を一括して採決いたします。
これらの決算に対する委員長の報告は、いずれも認定すべきものとしております。
これらの決算は、委員長の報告のとおり認定することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
28 ◯議長(
狩野安郎君) 起立全員であります。
よって、3
会計決算は、委員長の報告のとおり認定されました。
───────────────────────────────────────
29 ◯議長(
狩野安郎君) 次に、認定第2号 決算の認定についてのうち、まず、
平成29年度高岡市
一般会計歳入歳出決算
平成29年度高岡市
国民健康保険事業会計歳入歳出決算
平成29年度高岡市
介護保険事業会計歳入歳出決算 及び
平成29年度高岡市
後期高齢者医療事業会計歳入歳出決算
以上、4
会計決算を一括して採決いたします。
これらの決算に対する委員長の報告は、いずれも認定すべきものとしております。
4
会計決算は、委員長の報告のとおり認定することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
30 ◯議長(
狩野安郎君) 起立多数であります。
よって、4
会計決算は、委員長の報告のとおり認定されました。
───────────────────────────────────────
31 ◯議長(
狩野安郎君) 次に、残りの
平成29年度高岡市
荻布奨学金事業会計歳入歳出決算
平成29年度高岡市
駐車場事業会計歳入歳出決算 及び
平成29年度高岡市
工業団地造成事業会計歳入歳出決算
以上、3
会計決算を一括して採決いたします。
これらの決算に対する委員長の報告は、いずれも認定すべきものとしております。
3
会計決算は、委員長の報告のとおり認定することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
32 ◯議長(
狩野安郎君) 起立全員であります。
よって、3
会計決算は、委員長の報告のとおり認定されました。
33 ◯議長(
狩野安郎君) この際、議事の都合により、着席のまましばらく休憩いたします。
休 憩
────────────・─────────────・────────────
休憩 午後2時09分
再開 午後2時10分
────────────・─────────────・────────────
再 開
34 ◯議長(
狩野安郎君) 休憩前に引き続き、本会議を再開いたします。
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議 事 日 程 の 追 加
35 ◯議長(
狩野安郎君) 次に、副議長 福井直樹君から副議長の辞職願が提出されております。
お諮りいたします。
この際、副議長の辞職の件を日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
36 ◯議長(
狩野安郎君) 御異議なしと認めます。
よって、この際、副議長の辞職の件を日程に追加し、直ちに議題とすることに決定いたしました。
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副 議 長 辞 職 の 件
37 ◯議長(
狩野安郎君) 副議長辞職の件を議題といたします。
本件は、地方自治法第117条の規定により、福井直樹君の退席を要する事件であります。
まず、その辞職願を職員に朗読させますので、よろしくお願いいたします。
〔職員朗読〕
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辞 職 願
私儀、今般都合により、高岡市議会副議長を辞職いたしたいので、許可されますようお願いいたします。
平成30年12月3日
高岡市議会副議長
福 井 直 樹
高岡市議会議長
狩 野 安 郎 様
───────────────────────────────────────
38 ◯議長(
狩野安郎君) お諮りいたします。
福井直樹君の副議長の辞職を許可することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
39 ◯議長(
狩野安郎君) 御異議なしと認めます。
よって、福井直樹君の副議長の辞職を許可することに決定いたしました。
福井直樹君の入場を認めます。
〔福井直樹君入場〕
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副議長退任のあいさつ
40 ◯議長(
狩野安郎君) ただいま辞職を許可されました福井直樹君から退任の御挨拶がございます。
〔18番(福井直樹君)登壇〕
41 ◯18番(福井直樹君) 福井でございます。一言御挨拶を申し上げます。
今ほどは高岡市議会副議長の辞職について許可をいただきまして、ありがとうございました。
1年間余り、狩野議長はもとより議員の皆様方、そしてまた高岡市長 高橋正樹市長、議会事務局、そして当局の皆様方の温かく、そしてまた力強い御支援のもと、何とか副議長の職を果たすことができたのではないかということで思っております。重ねて心より感謝を申し上げたいと存じます。
この間、公務などを通じて、多くの市民の皆様方との出会いの場、そしてまた研さんの場に恵まれまして、私にとってかけがえのない財産となりました。高岡市の財政問題という新たな課題の中での議会運営ではございましたけれども、これも大変貴重な経験として捉え、今後につきましては一議員として市勢発展のために精進してまいりたいと思っております。
皆様方からの今後ますますの御指導、御鞭撻を最後にお願いを申し上げまして、私からの御礼の挨拶にかえさせていただきます。
ありがとうございました。
42 ◯議長(
狩野安郎君) 福井直樹君の御丁重なる御挨拶が終わりました。
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議 事 日 程 の 追 加
43 ◯議長(
狩野安郎君) ただいま副議長が欠員となりました。
お諮りいたします。
この際、副議長選挙を日程に追加し、直ちに選挙を行いたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
44 ◯議長(
狩野安郎君) 御異議なしと認めます。
よって、この際、副議長選挙を日程に追加し、直ちに選挙を行うことに決定いたしました。
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副 議 長 選 挙
45 ◯議長(
狩野安郎君) 副議長の選挙を行います。
選挙は
投票により行います。
議場を閉鎖いたします。
〔議場閉鎖〕
46 ◯議長(
狩野安郎君) ただいまの出席議員数は27人であります。
これより、
投票用紙を配付させます。
〔
投票用紙配付〕
47 ◯議長(
狩野安郎君)
投票用紙の配付漏れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
48 ◯議長(
狩野安郎君) 配付漏れなしと認めます。
〔
投票場所の設営〕
49 ◯議長(
狩野安郎君)
投票箱を点検いたします。
〔
投票箱点検〕
50 ◯議長(
狩野安郎君) 異状なしと認めます。
これより、
投票に移ります。
念のために申し上げます。
投票は、単記無記名であります。
職員が、議席番号と氏名を呼び上げますので、
投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、1番議員より順次
投票を願います。
〔職員氏名点呼、
投票〕
51 ◯議長(
狩野安郎君)
投票漏れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
52 ◯議長(
狩野安郎君)
投票漏れなしと認めます。
投票を終了いたします。
〔
投票箱閉鎖〕
53 ◯議長(
狩野安郎君) これより、開票を行います。
会議規則第31条第2項の規定により、開票の立会人に7番 石須大雄君及び23番 曽田康司君を指名いたします。
よって、両君の立ち会いをお願いいたします。
〔開 票〕
54 ◯議長(
狩野安郎君) 選挙の結果を報告いたします。
投票総数27票、これは、先ほどの出席議員数に符合いたしております。
そのうち、有効
投票 27票
無効
投票 0票
有効
投票中
16番 坂林永喜君 23票
20番 金平直巳君 2票
13番 上田 武君 2票
以上のとおりでございます。
この選挙の法定得票数は、7票であります。
よって、16番 坂林永喜君が副議長に当選されました。
ただいま副議長に当選されました坂林永喜君が議場におられますので、会議規則第32条第2項の規定により告知いたします。
議場の閉鎖を解きます。
〔議場開鎖〕
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副議長就任あいさつ
55 ◯議長(
狩野安郎君) ただいま副議長に当選されました坂林永喜君の御挨拶がございます。
〔16番(坂林永喜君)登壇〕
56 ◯16番(坂林永喜君) 坂林永喜でございます。
副議長就任に際しまして、一言御挨拶申し上げます。
ただいまは議員各位の御推挙により、伝統と歴史ある高岡市議会副議長の要職に就任させていただき、身に余る光栄です。
副議長は、議長を補佐し、議会制民主主義を実現していくことが使命であると考えております。狩野議長のもと、議会が公正に、また円満に運営されるよう、誠心誠意努力する所存です。
さて、本市を取り巻く財政状況はますます厳しさを増しております。市民が住む喜びを実感できる地域となるよう、本市発展のため、微力ではありますが、全身全霊、職務遂行に尽力することをお誓い申し上げ、挨拶といたします。
よろしくお願いします。(拍手)
57 ◯議長(
狩野安郎君) 坂林永喜君の副議長就任の御挨拶が終わりました。
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新旧副議長に対する感謝とお祝いの言葉の贈呈
58 ◯議長(
狩野安郎君) 本席からまことに恐縮ではございますが、前副議長及び新副議長に対しまして、感謝とお祝いの言葉を述べさせていただきたいと思います。
前副議長 福井直樹君には、この1年間、議会運営に関し立派にその職務を果たされ、本市発展のため、連日多忙な公務に従事され、心から敬意と感謝の意を表するものであります。
今後とも健康に留意され、一層の御活躍を期待するものであります。
また、このたび当選されました新副議長 坂林永喜君には、この場をおかりしてお祝い申し上げます。さらなる市民福祉の向上に向け、その重責を果たされることを御期待申し上げます。
今後は、私ともども、円満な議会運営と市勢の一層の発展に寄与いたしたいと思います。
簡単ではありますが、お祝いの言葉にかえさせていただきたいと思います。
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常任委員会の所属変更の件
59 ◯議長(
狩野安郎君) 次に、日程第4
常任委員会委員の所属変更の件を議題といたします。
常任委員会委員全員から、委員会所属変更の申し出があります。
委員会条例第7条第3項の規定により、お手元に配付してあります
常任委員会委員名簿のとおり、それぞれ委員会の所属を変更いたします。
───────────────────────────────────────
常任委員会委員名簿
┌─────┬─────────────────────────┐
│ 委員会名 │ 委 員 (議席順) │
├─────┼─────────────────────────┤
│ │角 田 悠 紀 林 貴 文 中 川 加津代│
│ 総務文教 │坂 林 永 喜 金 森 一 郎 金 平 直 巳│
│ │樋 詰 和 子 水 口 清 志 大 井 正 樹│
├─────┼─────────────────────────┤
│ │瀬 川 侑 希 山 口 泰 祐 石 須 大 雄│
│ 民生病院 │中 村 清 志 薮 中 一 夫 吉 田 健太郎│
│ │本 田 利 麻 曽 田 康 司 高 畠 義 一│
├─────┼─────────────────────────┤
│ │高 瀬 充 子 筏 井 哲 治 高 岡 宏 和│
│ 産業建設 │酒 井 善 広 横 田 誠 二 上 田 武│
│ │福 井 直 樹 狩 野 安 郎 畠 起 也│
└─────┴─────────────────────────┘
───────────────────────────────────────
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
議会運営委員会委員の選任の件
60 ◯議長(
狩野安郎君) 次に、日程第5
議会運営委員会委員の選任の件を議題といたします。
議会運営委員会の委員全員より辞任願が提出されております。
よって、この際、新たに委員の選任を行います。
議会運営委員会の委員の選任については、委員会条例第7条第1項の規定により、議長においてお手元に配付してあります名簿のとおり指名をいたします。
───────────────────────────────────────
議会運営委員会委員名簿
┌─────────────────────────────────────┐
│ 委 員 (議席順) │
├─────────────────────────────────────┤
│山 口 泰 祐 石 須 大 雄 中 村 清 志 薮 中 一 夫│
│吉 田 健太郎 中 川 加津代 福 井 直 樹 金 森 一 郎│
│金 平 直 巳 曽 田 康 司 │
└─────────────────────────────────────┘
───────────────────────────────────────
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港湾・公共交通対策
特別委員会委員の選任の件
61 ◯議長(
狩野安郎君) 次に、日程第6 港湾・公共交通対策
特別委員会の委員の選任の件を議題といたします。
港湾・公共交通対策
特別委員会の委員全員より辞任願が提出されております。
よって、この際、新たに委員の選任を行います。
港湾・公共交通対策
特別委員会の委員の選任については、委員会条例第7条第1項の規定により、議長においてお手元に配付してあります名簿のとおり指名いたします。
───────────────────────────────────────
港湾・公共交通対策
特別委員会委員名簿
┌─────────────────────────────────────┐
│ 委 員 (議席順) │
├─────────────────────────────────────┤
│高 瀬 充 子 瀬 川 侑 希 山 口 泰 祐 石 須 大 雄│
│高 岡 宏 和 薮 中 一 夫 中 川 加津代 金 森 一 郎│
│大 井 正 樹 │
└─────────────────────────────────────┘
───────────────────────────────────────
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
歴史文化・観光対策
特別委員会委員の選任の件
62 ◯議長(
狩野安郎君) 次に、日程第7 歴史文化・観光対策
特別委員会委員の選任の件を議題といたします。
歴史文化・観光対策
特別委員会の委員全員より辞任願が提出されております。
よって、この際、新たに委員の選任を行います。
歴史文化・観光対策
特別委員会の委員の選任については、委員会条例第7条第1項の規定により、議長においてお手元に配付してあります名簿のとおり指名いたします。
───────────────────────────────────────
歴史文化・観光対策
特別委員会委員名簿
┌─────────────────────────────────────┐
│ 委 員 (議席順) │
├─────────────────────────────────────┤
│筏 井 哲 治 中 村 清 志 上 田 武 吉 田 健太郎│
│本 田 利 麻 福 井 直 樹 高 畠 義 一 畠 起 也│
└─────────────────────────────────────┘
───────────────────────────────────────
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
まちづくり対策
特別委員会委員の選任の件
63 ◯議長(
狩野安郎君) 次に、日程第8 まちづくり対策
特別委員会委員の選任の件を議題といたします。
まちづくり対策
特別委員会の委員全員より辞任願が提出されております。
よって、この際、新たに委員の選任を行います。
まちづくり対策
特別委員会の委員の選任については、委員会条例第7条第1項の規定により、議長においてお手元に配付してあります名簿のとおり指名いたします。
───────────────────────────────────────
まちづくり対策
特別委員会委員名簿
┌─────────────────────────────────────┐
│ 委 員 (議席順) │
├─────────────────────────────────────┤
│角 田 悠 紀 林 貴 文 酒 井 善 広 横 田 誠 二│
│金 平 直 巳 樋 詰 和 子 曽 田 康 司 水 口 清 志│
└─────────────────────────────────────┘
───────────────────────────────────────
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
議 案 の 上 程
64 ◯議長(
狩野安郎君) 次に、日程第9 議案第111号から議案第134号までを議題といたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
提 案 理 由 の 説 明
65 ◯議長(
狩野安郎君) 市長 高橋正樹君より提案理由の説明を求めます。
〔市長(高橋正樹君)登壇〕
66 ◯市長(高橋正樹君) 平成30年12月定例会の開会に当たり、提案理由の説明に先立ちまして、私の市政運営に対する所信の一端を申し上げます。
初めに、10月に行われた内閣改造に際し、富山県選出国会議員としては、宮腰光寛衆議院議員が沖縄・北方対策など8分野の担当大臣に、橘慶一郎衆議院議員が復興副大臣に就任され、また野上浩太郎参議院議員が内閣官房副長官に留任されました。お三方には、国政の中枢にあって、これまでの経験を生かし、より一層活躍されることを御期待申し上げます。
次に、バドミントンの全日本総合選手権において、男子ダブルスで園田・嘉村選手のペアが優勝し、男子シングルスで西本選手が準優勝、混合ダブルスで保木選手のペアが準優勝するなど、本市を拠点とするトナミ運輸バドミントン部の選手がすばらしい成績をおさめました。また、相撲の全日本選手権において、本市出身の黒川宏次朗選手が県勢で初めて優勝しました。本市ゆかりのアスリートの方々の活躍を大変うれしく思うとともに、今後ますます飛躍されることを期待いたしております。
次に、去る11月3日から開催された第31回全国健康福祉祭(ねんりんピック富山2018)において、本市では高岡スポーツコアやボールパーク高岡などを舞台に、ソフトテニス、ゲートボール、グラウンド・ゴルフ、川柳の4つの交流大会を開催いたしました。本市において盛大に開催できましたことはまことに喜ばしく、多大な御尽力を賜りました関係者の皆様に深く感謝を申し上げます。
また、全国から参加された約2,000人の選手の皆様には、すばらしいプレーを展開され、市民に多くの感動と元気を与えていただくとともに、高岡の地で多くの人々と交流を深めていただき、心に残る大会となったことと存じます。この大会の成果を一過性のものにすることなく、市民の皆様が健康で生き生きと暮らすことができる社会づくりを、今後ますます推進していく契機としたいと考えております。
さて、ことしは全国各地で地震や豪雨、台風などの災害が相次ぎ、本市においても大雪や大雨、台風といった災害に見舞われました。市民の皆様が安全・安心に暮らすことができるよう、防災危機管理体制の強化や災害に強いまちづくりが重要であると改めて痛感させられる1年でありました。来年5月には、国が実施する大規模な水防演習が本市において20年ぶりに開催されることとなっております。こうした実践的な訓練を行うことにより、今後も早期の対応ができるよう常に緊張感を持って取り組んでまいります。
次に、財政健全化に向けた取り組みについてであります。
本市は現在、財政健全化緊急プログラムに基づき財政健全化に向けた歩みを進めているところでありますが、依然として厳しい状況であります。このような中にあっても、未来に向けた本市の活力の維持発展に努めなければなりません。
活力ある「まちづくり」に関しては、民間主導により高岡駅前東地区ではホテル、マンションが近々着工する予定のほか、駅前ビル跡地へ移転する株式会社富山銀行本店の工事が進められております。また、末広西地区においては、来年3月に完工予定の再開発事業が着々と進んでおり、まちなかの活性化やにぎわいの創出が期待されます。
高岡が選ばれるための魅力ある「しごとづくり」に関しては、昨年度分譲を完了した四日市工業団地において、工場などの施設整備が進められております。これらの民間投資の流れを呼び込むため、現在、戸出西部金屋地区に造成中の産業団地においても、引き続き企業誘致に取り組んでまいります。
とりわけ、未来を担う子供たちのための「ひとづくり」に関しては、国の幼児教育・保育の無償化に先駆け、県の補助を活用し、本年9月より中低所得階層の保育料の軽減を拡充しました。国に対しては、国の責任において適切な制度設計と確実な財源の確保の保障がなされるよう全国市長会を通じ強く求めてまいります。
また、子供たちのよりよい教育環境を充実確保するため、保護者をはじめとする市民からの要望や教育将来構想検討会議の意見を踏まえ、市内の小学校、中学校、特別支援学校に熱中症対策としてエアコンを設置することとし、今議会に補正予算を提案いたしております。国においてもエアコンの設置に向けて積極的な支援を行うとしており、時期を逸することなく教育環境の整備を図ってまいります。
現在編成作業中の来年度当初予算においても、将来の高岡を担う子供たちを健やかに育む施策に戦略的に取り組むなど、真に必要な未来への投資に取り組み、これからの高岡に希望が持てるような未来志向型の予算編成を目指したいと考えております。
市議会はもとより市民の皆様の御理解と御協力をいただきながら、職員一丸となって歳入歳出両面にわたる創意工夫を重ねて、財政健全化緊急プログラムの着実な推進を図ることにより、一日も早い持続可能な財政運営の実現を目指してまいります。
次に、高岡の魅力向上・発信についてであります。
去る10月15日、16日に、第1回日中若手職人交流事業において中国から来日した約200人の視察団の大半の約160人の方々が本市を訪れ、市内の若手職人の工房等を視察しました。これは、本年2月に本市が主催したプレスツアーがきっかけとなって中国人向け観光雑誌に本市のものづくりが特集され、今回の本市への訪問につながったと聞いております。これまでの積極的なプロモーション活動が芽吹き、形としてあらわれたものと大変うれしく思っております。
今回の交流事業は、本市が誇る伝統工芸技術を広く知っていただく機会となり、参加者から高い評価を得たところであります。特に高岡銅器については、先月7日に生型鋳造法の技法が国の伝統的工芸品として追加指定を受けたところでありますが、近年、中国向け輸出が好調に推移していると聞いております。今回の交流事業を契機に、日中の若手職人による枠を超えた技術交流やさらなる販路拡大、観光誘客に結びつけるよう努めるとともに、今後とも国内外に向けた本市の魅力発信を行ってまいります。
次に、高岡の伝統工芸技術の粋を集めた平成の御車山について、10月14日に初めて路上を引いて安全性の検証を行いました。外に出て動いている姿は、ふだん御車山会館の中で展示されているものとはまた違った魅力があり、見物に訪れた方々からも大変好評でありました。平成の御車山利活用検討委員会において、今回の検証に基づく報告書が年内にまとめられる予定であります。この報告書を踏まえ、高岡市の新たなシンボルとして今後の利活用に努めてまいりたいと考えております。
次に、今月1日に高岡市藤子・F・不二雄ふるさとギャラリーが開館3周年を迎えました。同日より、藤子・F・不二雄氏の作品に欠かせない、豊かな感情を持つロボットたちにスポットを当てた新しい企画展「Fのロボ友原画展」を開催しており、あわせて3周年記念グッズの販売を始めました。今後も、藤子・F・不二雄氏が夢を育んだふるさとである高岡から藤子氏のメッセージ、世界観を全国、世界へと発信してまいります。
最後に、新高岡駅の利用促進について申し上げます。
昨年10月に発足した新高岡商品開発プロジェクトでは、首都圏及び関西圏から多くの誘客拡大が図られ、1年間で約2万6,000人の方々に御利用いただくこととなりました。本プロジェクトの取り組みにより、新高岡駅の優位な交通結節機能や、年間を通した県西部地域の季節ごとの魅力を含めたポテンシャルがツアー客や旅行会社などに広く認知されたものと考えております。今後も、飛越能の玄関口としての新高岡駅の立ち位置を確立するため、県西部地域の魅力ある観光素材の発掘に加え、観光資源を活用した誘客活動を進めるなど、県やJR西日本等の関係者と連携を一層深めながら邁進してまいります。
また、この秋にJR東日本の会員組織「大人の休日倶楽部」の紹介観光地に本市の金屋町が取り上げられ、北陸をはじめ、首都圏、東北、北海道でのテレビCMや主要駅でのポスター掲示などプロモーションが大々的に実施されました。本市では、新幹線利用促進や観光誘客の絶好の機会と捉え、金屋町や山町筋を中心としたまち歩きマップの作成、新高岡駅から金屋町へのバス利用者のための誘導案内の改良のほか、地元住民の皆さんと連携し、駐車場誘導や景観保持看板の設置などに努めてきたところであります。おかげさまで、鋳物資料館の10月入館者数が前年に比べて倍増するなど、特に個人のお客様を中心に金屋町を訪れていただいているのを実感しております。今後とも、旅行会社に金屋町、山町筋がまち歩きコースとしてツアー行程に組み込まれるよう提案し、情報発信もあわせて強化してまいる所存です。
これらの取り組み強化や新高岡駅の利便性向上など、さらなる利用拡大に向けた取り組みを進め、来る敦賀開業や大阪全線開業を見据えた中長期的な展望に立って、引き続き新高岡駅の「かがやき」定期便の停車を粘り強く求めてまいります。
それでは、ただいま上程されました予算議案10件、条例議案4件、その他議案10件の計24件について御説明申し上げます。
議案第111号から議案第120号は、
一般会計及び
特別会計の補正予算であります。
補正予算の規模は、
一般会計 61億8,940万5,000円の増額
特別会計 3,051万2,000円の減額
総 計 61億5,889万3,000円の増額
であります。
今回の補正予算では、今般の国の補正予算を活用した未来への投資として、小学校、中学校、特別支援学校にエアコンを設置する事業に取り組むほか、給与改定等に伴う人件費の整理等を行うとともに、新年度に実施する事務事業の円滑な執行を図るため、債務負担行為を設定するものであります。
以下、その主な内容について、総合計画の施策の体系に沿って御説明申し上げます。
「ものづくり産業が時代の流れに対応し、活性化している」につきましては、企業の設備投資等に係る企業立地助成金の新規案件の増加により、その所要額を増額いたします。
「生活の利便性が向上し、市街地に人が行き交いにぎわっている」につきましては、定住促進住宅団地及びまちなか居住に係る補助の申請件数が当初の見込みより増加したことから、その所要額を増額いたします。
「教育を通じて個性を磨き、生きる力を高め合っている」につきましては、国の補正予算を活用して、市内の小学校、中学校、特別支援学校にエアコンを設置してまいります。
「市役所が市民に信頼され、責任を持って取り組んでいる」につきましては、廃止した伏木福祉会館の解体工事に係る近隣家屋の家屋調査等の費用を増額する一方、事業の優先順位を見直し、清水町共同調理場解体事業の今年度の事業着手を中止いたします。
また、ふるさと納税につきましては、返礼品のリニューアル等の取り組みにより、ふるさと納税の増加が見込まれることから、関連する予算措置を講じます。
加えて、持続可能な財政運営に向けた財政健全化緊急プログラムに基づき、過去に借り入れた市債の一部を借りかえし、公債費の平準化を図ります。
このほか、新年度当初における事業の円滑化を図るため、主に庁舎や施設の管理業務等について債務負担行為を設定いたします。
続きまして、議案第121号から議案第134号までの条例並びにその他議案について申し上げます。
条例議案につきましては、高岡市下
水道事業受益者負担に関する条例の一部を改正する条例など4件を提案しております。
その他議案につきましては、7施設に係る指定管理者の指定や高岡市志貴野土地区画整理事業の施行に伴う字の区域の新設など10件を提案しております。
以上、提出いたしました諸案件について御説明申し上げましたが、何とぞ慎重御審議の上、よろしく御賛同賜りますようお願い申し上げます。
67 ◯議長(
狩野安郎君) 市長 高橋正樹君の提案理由の説明が終わりました。
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休 会
68 ◯議長(
狩野安郎君) お諮りいたします。
明4日並びに来る5日及び6日は、議案調査のため休会といたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
69 ◯議長(
狩野安郎君) 御異議なしと認めます。
よって、明4日並びに来る5日及び6日は、休会とすることに決定いたしました。
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次 会 の 日 程 の 報 告
70 ◯議長(
狩野安郎君) 次に、議会の日程を申し上げます。
次回の本会議は、来る7日、開議時刻を繰り上げて午前10時より再開し、各議員による市政一般に対する質問並びに提出議案に対する質疑を行います。
また、本日、本会議終了後、議案説明会を開催いたします。
なお、議案説明会終了後、
常任委員会委員の所属変更並びに
議会運営委員会委員及び
特別委員会委員の選任に伴う正副委員長の互選を行います。その後、広報広聴委員会委員及び議会改革検討委員会委員の選任に伴う正副委員長の互選を行います。
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散 会
71 ◯議長(
狩野安郎君) 以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたしました。
本日は、これで散会いたします。
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散会 午後2時54分
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