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  1. 高岡市議会 2017-12-05
    平成29年12月定例会(第5日目) 本文


    取得元: 高岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-22
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                 開議 午前10時00分   ────────────・─────────────・────────────               開             議 ◯議長(狩野安郎君) おはようございます。  これより、本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付いたしました議事日程(第5号)のとおりでございます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               議  題  の  宣  告 2 ◯議長(狩野安郎君) 日程第1 市政一般に対する質問並びに議案第87号から議案第113号まで及び報告第3号を議題といたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━              一問一答方式による一般質問、質疑 3 ◯議長(狩野安郎君) これより、各議員の一問一答方式による市政一般に対する質問並びに提出議案に対する質疑を行います。  この一問一答方式による一般質問は、一般質問要綱に基づき質問者1人当たりの持ち時間を25分以内、答弁時間を含め60分以内とし、一問一答方式により行うものであります。質問に当たっては、その都度、議長の許可を得ていただくとともに、答弁者を指定された上、簡明に行われるよう、また、答弁者も簡明に答弁されるようお願いいたします。  なお、議事整理の都合上、同一の答弁者が続く場合は、控え席に戻らず、引き続きそのまま答弁者席にて御答弁願います。  それでは、通告に従いまして、発言を許します。12番 薮中一夫君。       〔12番(薮中一夫君)質問席へ〕 4 ◯議長(狩野安郎君) 薮中一夫君の質問時間は11時3分までです。  12番、どうぞ。 5 ◯12番(薮中一夫君) おはようございます。自民同志会の薮中でございます。  一問一答方式の一般質問のトップバッターを務めさせていただきます。
     きょうは、今年度より市職員となられました皆様が研修に来ておられます。  私は、本市の施策の中で「住んでてよかったまちづくりを目指して」をテーマに、高岡市総合計画第3次基本計画をベースとしてお伺いしていきます。  高橋市長をはじめ議会参与の皆様は、皆様方の研修という意味でわかりやすく丁寧な答弁をされると思いますので、しっかりと持ち帰っていただき、今後の高岡市の発展のために尽力していただくことをお願いいたしまして、質問に入ります。  超少子・高齢化が叫ばれる中、本市が地域間競争を勝ち抜いていくためには、まちの活力、市民の活力が必要不可欠であり、本市の豊かな歴史・文化を継承しながら新たな挑戦もしていかなければなりません。また、高岡らしさを創出し、本市を選んでもらう仕組みづくりを継続していくことが肝要です。  そこで、高岡らしさを生かした「市民創造都市 高岡」のまちづくりへの取り組みの評価を市長にお伺いいたします。 6 ◯市長(高橋正樹君) 今年度は現総合計画の初年度でありまして、この計画の目指す市民創造都市への取り組みを始める第一歩として、リーディングプロジェクトに位置づけられておりますまち・ひと・しごとづくりを重点的に推進しているところでございます。  人口社会増減の均衡から増傾向に定着をさせたいと考えておりまして、魅力ある仕事づくりを進め、四日市工業団地が完売いたしまして、新たに戸出西部金屋の産業団地整備に取り組むことにいたしております。また、富山県高岡看護専門学校が開校いたしておりまして、富山県西部地域のみならず、県下全域、県外からも人材を集め、看護人材育成の拠点として活動を開始しております。さらには、「高岡の歴史文化に親しむ日」の実施などを通じて、未来の高岡を担う人づくりを進めてきたところであります。さらには、都心エリアへの都市機能の集約を進める中、民間主導のまちづくりが形を見せつつございます。  これらを通じてまち・ひと・しごとづくりが着実に進展し、「市民創造都市 高岡」の実現に向けた確かな一歩を踏み出すことができた、そのように考えているこの1年でございます。  以上でございます。 7 ◯12番(薮中一夫君) ありがとうございました。  これからも市民の先頭に立ち、よりよいまちづくりに邁進していただきたいと思っております。  次に、先月、都市計画マスタープラン全体構想の素案が提示され、現行の旧高岡市と旧福岡町のそれぞれで策定した計画から本市一体型とした全体構想へと、平成30年度を目途にプランの見直しが図られております。  これからの社会情勢を見据え、車社会からの脱却を図り、公共交通利用を推進し、誰もが安心して暮らし続けられるまちを形成していかなければなりません。このプランの説明に旧高岡市と旧福岡町で計4回の説明会が行われ、今定例会の常任委員会で報告がなされると仄聞しておりますが、地域特色の異なる場所は市民の思いもそれぞれ異なります。  そこで、まずは旧高岡市の説明会でどのような意見があったのか、都市創造部長にお伺いいたします。 8 ◯都市創造部長(堀 英人君) 「コンパクト・アンド・ネットワークのまちづくりの考え方は賛成である」でありますとか「市役所の機能は都市の中心にあるべき」あるいは「万葉線の延伸やバス路線のダイヤ改善など、公共交通サービスの水準を向上させるべき」といった御意見のほか、「駅周辺に若者が集まるような商業施設を立地させ、商店街のにぎわいづくりが必要」といった御意見がございました。 9 ◯12番(薮中一夫君) 次に、旧福岡町ではどのような意見があったのか、都市創造部長にお伺いいたします。 10 ◯都市創造部長(堀 英人君) 「限られた財源の中、将来像を実現するために民間活力を活用するため方策を示すべき」あるいは「増加する空き地、空き家を有効に活用すべき」といった御意見のほか、「福岡駅前土地区画整理事業による将来のまちづくりのビジョンを示すべきだ」といった御意見がございました。 11 ◯12番(薮中一夫君) この2つの地域性の異なる意見をどのように高岡市一体型のプランにするのか、都市創造部長にお伺いいたします。 12 ◯都市創造部長(堀 英人君) この計画は商業、医療、福祉、交通、観光などさまざまな分野にわたりますことから、関係課で構成いたします庁内会議で十分に協議を行いまして市の考え方を取りまとめ、学識経験者や各種団体などで構成する懇話会において専門的な知見から御議論していただき、合併して初めてとなります都市計画マスタープランへ反映してまいりたいと考えております。 13 ◯12番(薮中一夫君) ありがとうございました。  新市誕生より12年が経過し、今後の高岡のためにも拠点が分散するのではなく、拠点と拠点をしっかりとつなぎ、面としての機能も生かしたまちづくりをお願いしまして、次は福祉のまちづくりについてお伺いしていきます。  まずは、子ども・子育て支援事業計画についてであります。  福祉施策の充実は、市民が市政に求める根本でもあります。本市の歳出の大半を占め、今後も扶助費が増加していくことは明らかであり、高齢者の皆様が元気で明るく安心して暮らせるまちづくりを支え、女性活躍社会を応援し、未来を担う子供たちの育成など課題は山積しております。  国の新制度の制定に伴い、平成27年4月より5カ年計画として、放課後児童育成クラブこども医療費の助成制度の拡充や不妊治療費助成認定こども園の拡充などさまざまな取り組みをしてこられました。  この計画も折り返しを過ぎ、次なる計画を策定していかなければいけません。  そこで、まずはこれまでの取り組みの評価を福祉保健部長にお伺いいたします。 14 ◯福祉保健部長(吉澤 実君) 平成28年度に実施した子育て家庭を対象としたアンケート調査によれば、計画に掲げる子育て支援の実感度や子育てしやすさ度などの評価指標で向上が見られております。高岡市で子育てをしたいと思う人の割合は72.2%であったことから、これまでの取り組みに対して一定の評価をいただいているものと認識しております。 15 ◯12番(薮中一夫君) その取り組みの中で見えてきた今後の課題を福祉保健部長にお聞きいたします。 16 ◯福祉保健部長(吉澤 実君) 現在は本計画の途中段階であり、病児保育事業の実施、認定こども園の数などについては順調に事業量を伸ばしているところでございますが、放課後児童クラブの開設時間の延長、子育て支援センターの利用者の増加などについてはさらなる努力が必要であると考えております。 17 ◯12番(薮中一夫君) 第2次計画にも関連してきてまいりますので、その対策をどうするのか、福祉保健部長にお伺いいたします。 18 ◯福祉保健部長(吉澤 実君) 放課後児童クラブの開設時間の延長については、支援員等の不足に対応し、受け入れ体制の確保に努めてまいります。  子育て支援センターの利用者数の増加については、出生手続時での窓口案内や子育て支援アプリ「ねねットたかおか」の活用によって周知を努めていきたいと考えております。  以上です。 19 ◯12番(薮中一夫君) ありがとうございました。  市長が目指す子ども・子育て満足度日本一を目指しての取り組みをよろしくお願いいたします。  続きまして、第6期高齢者保健福祉計画介護保険事業計画についてお聞きします。  本市の高齢化率は30%を超えており、全国の高齢化率を上回るペースで増加してきております。2025年、団塊の世代が後期高齢者となる社会情勢を見据え、「住み慣れた地域で互いに支え合い共につくるやさしいまちづくり」を基本理念とし、第6期高齢者保健福祉計画介護保険事業計画を策定し、高岡型の地域包括ケアシステムの構築の実現に向けて取り組んでこられました。  この3年間の取り組みを踏まえて、高齢者が健やかに明るく生活ができるように計画を見直し、次に生かしていくこととしておりますが、今年度が最終年度となる今期計画の取り組みの評価を福祉保健部長にお伺いいたします。 20 ◯福祉保健部長(吉澤 実君) 第6期計画では、医療、介護、予防、住まい、生活支援を一体的に提供する体制づくりを行ってまいりました。  この間、医療、保健、福祉の各機関のネットワーク化や必要な人に支援をつなぐ地域の連携体制、日常生活圏域ごと地域密着型サービスの充実といった、住みなれた地域で自分らしい暮らしを続けることができる仕組みの構築を進めることができたと考えております。 21 ◯12番(薮中一夫君) 第7期計画を取りまとめておられるところだと思いますので、今期計画により見えた今後の課題をどう生かしていくのか、福祉保健部長にお聞きいたします。 22 ◯福祉保健部長(吉澤 実君) 第6期計画では、地域包括ケアシステムの仕組みを整えたところでございます。この仕組みを機能させていくことが今後の課題であると考えております。  今後は既存の地域資源や市民力を生かし、地域での介護予防や生活支援の機能を発揮させるため、仕組みを支える人づくりを推進し、高齢者の自立支援、重度化防止に努めてまいりたいと考えております。  このため、具体的な取り組みについては、現在、介護運営協議会において協議を重ねており、今年度中に策定される第7期計画に反映してまいりたいと考えております。  以上です。 23 ◯12番(薮中一夫君) 続きまして、高岡あっかり福祉ネット推進事業についてお聞きします。  市民にとって活動範囲である小学校区を圏域として、地域が支える福祉ネットワークの構築をしてまいりました。平成28年度で27地区の指定が終了し、全地区で地域の特色を生かした支援体制の構築から地域福祉を担う人材育成まで、各推進事業が行われるようになりました。  今年度の取り組みとして地区ごとの地域福祉活動計画を順次策定することとしており、まずは最初の指定を受けた定塚、成美、福岡の3地区において、その策定作業が進んでいると仄聞しておりますが、策定することによってどのような効果が見込めるのか、福祉保健部長にお伺いいたします。 24 ◯福祉保健部長(吉澤 実君) 現在、定塚、成美、福岡の3地区が策定に向けて取り組んでいる地域福祉活動計画は、地域が主体となって、地域における福祉の推進について具体的に取り組む活動をまとめた実践的な計画でございます。  この計画の策定により、地域における福祉活動を行う各種団体などのネットワークづくりと地域で支え合うための協力体制や連携体制強化が図られ、地域の福祉活動が一層充実するものと見込んでおります。 25 ◯12番(薮中一夫君) 地域福祉を担う人材を確保するのは全国的に困難な状況であります。  地域コミュニティの希薄化やそもそも高齢化など要因はさまざまありますが、地域福祉人材の確保、育成、定着の取り組みは本市においても必須であります。人材の材は才能の材であり、財産の財であります。しっかりと取り組みを進めていかなければなりません。  そこで、福祉保健部長に今後の対策をお聞きいたします。 26 ◯福祉保健部長(吉澤 実君) 地域の福祉活動を担う人材が固定化、高齢化する傾向にあることや、特定の人に多くの役割が集中している事例も見受けられております。このことから、新たな人材の発掘や育成に向けた取り組みが必要であると考えております。  今後は、各地域で積極的に福祉活動を担っていただいている地域福祉コーディネーターの新たな養成や知識の向上を図るための講習会を開催するなど、地域福祉を担う人材の充実と資質の向上に努めてまいりたいと考えております。 27 ◯12番(薮中一夫君) ありがとうございました。  地域としっかり連携、協力し、福祉施策の充実をしていっていただきたいと思っております。  この福祉の施策の充実は、本市が選ばれるまちの大きな要因でありますので、これからも引き続きよろしくお願いいたします。  次に、安全・安心のまちづくりとして、高岡市緊急浸水対策行動計画についてお伺いしていきます。  市民の安全・安心の暮らしを守っていくことは、我々の責務でございます。10月に行われた高岡市議会議員選挙投票日も台風21号の暴風域に入り、翌23日未明に小矢部川が氾濫危険水位を超えるなど、多くの市民が被害に遭われました。私も朝から、地元、能町校下の家屋被害の対応に消防団の一員として活動しておりました。消防本署や当局には、速やかな対応をとっていただいたことに感謝申し上げます。  県の津波シミュレーション調査や気象業務法、水防法の法改正などに伴い、今年度、高岡市地域防災計画の改訂が行われました。豪雨や大雨による災害に備え、津波や洪水・浸水対策の強化は非常に大切であります。  この台風21号の被害により頭をよぎったのは、2年前の鬼怒川水域の堤防決壊の災害でありました。このときは、南北に延びた線状降水帯が長時間停滞したために大水害につながったとも言われており、当時、富山県にも同じ線状降水帯が発生しており、巨大化しなかったために被害がなかったとも言えます。近年、1時間当たりの降水量が100ミリを超すこともふえ、3年前には中田地区においても甚大な被害が出たことは記憶に新しいところであります。  本市は、平成25年に高岡市緊急浸水対策行動計画の100mm/h安心プランを国土交通省に登録し、河川整備や下水道整備など鋭意進めておられますが、市内の宅地分譲が進み、市街化の拡大に伴い、雨水の貯蓄、浸透機能の多面的機能を有する田畑が減少してきており、市街化区域の田畑率は10%を切っている状況であります。特に私の地元の能町校下などは、津波、洪水、浸水の全てにおいて警戒が必要な地区であり、今後も対策をし続けていかなければいけない地区であります。  市街化区域の田畑率が10%を切り多面的機能が失われている中で、どのように洪水・浸水対策をしていくのか、産業振興部長の見解をお聞きいたします。 28 ◯産業振興部長(福田直之君) 現在、高岡市内の農地面積は約5,400ヘクタールでございまして、そのうち、市街化区域内の農地は10%に満たない状況でございます。市街化区域内の農地につきましては、宅地化を推進していく地区でもございますので、大雨のときにおきましては、雨水の貯留機能も有しておりまして市街化区域の浸水防止にも有効に機能しているところでございます。  また、大規模な農地転用での開発におきましては、雨水流出量が増大いたしますことから、開発者により雨水調整池を新たに整備するなどの対応が図られているところでございます。  今後も市街化区域内の用排水路の溢水で浸水被害が発生しないように、地元農業者や用水管理者と連携をとりながら江ざらいや水門管理を徹底するなど、浸水防止に努めてまいりたいと考えております。 29 ◯12番(薮中一夫君) 市街化が進むことにより、地久子川や赤堀川など、市民生活に密着した河川への負担がふえることにつながります。河川整備や定期的なしゅんせつも必要であると考えますが、都市創造部長に見解をお伺いいたします。 30 ◯都市創造部長(堀 英人君) 流域内に降った雨水を速やかに流出させるためには、流下させるために必要な断面を確保するための河川整備は必要でございます。また、整備された河川については、時間の経過によって土砂等が堆積することによりまして河川断面を阻害し、流下能力が低下することから、定期的なしゅんせつは必要であると考えております。 31 ◯12番(薮中一夫君) ありがとうございました。  これからもしっかりとしゅんせつ、またよろしくお願いいたします。  浸水・洪水対策などは、都市創造部、産業振興部、上下水道事業に総務部の危機管理室のほか、新たに消防観点からの防災への意見を加え、部局を横断した共通課題のもと、その対策に強力な連携体制で災害に強い安全・安心のまちづくりをしていかなければなりません。  その体制づくりについて、副市長にお伺いいたします。 32 ◯副市長(村田芳朗君) 高岡市におきましては、これまでも都市創造部、総務部、消防本部の3つの部が中心となりまして、また必要に応じまして関連部局とも情報を共有しながら、浸水・洪水対策に取り組んできているところであります。  しかしながら、近年、ゲリラ豪雨などによりまして都市下水路、農業用排水路から雨水があふれ出し、市街地の浸水被害が多いということもございますので、今後、上下水道局、そして産業振興部などとの連携をこれまで以上に密にいたしまして、関係部局一丸となって安全・安心のまちづくりに取り組んでまいりたいと考えております。 33 ◯12番(薮中一夫君) ありがとうございました。  今後は災害に強いまちづくりを目指し、ハード整備だけではなく、土地利用対策や減災対策といったソフト対策にも取り組みをお願いいたしまして、次の質問に移ります。  高岡市では環境共生のまち高岡を標榜され、平成22年に目指すべき環境都市像を「健やかで 美しく 豊かな環境共生のまち」として掲げた高岡市環境基本計画を策定し、今日に至るまでさまざまな環境施策、事業に取り組んでこられたものと認識しております。  そして、この計画が本年度末をもって終了することから、現在、当局において策定を進めておられます第2次高岡市環境基本計画に関してお伺いしてまいりますが、まずは現計画には目標指数が設定されておりますが、その達成状況をどのように捉えているのか、市民生活部長にお伺いいたします。 34 ◯市民生活部長(青島恒巳君) 平成22年3月に策定した高岡市環境基本計画では、策定当初、施策別に33項目で25の指標を設定いたしました。その後、実施事業の変更などに伴い、項目、指標を見直し、現在は33項目、24指標で進捗管理を行っております。平成28年度末では、33項目中、達成度80%以上が30項目あることから、おおむね順調に事業が進捗していると思います。 35 ◯12番(薮中一夫君) 次に、現計画がスタートして以来約8年間の中で、本市では主にどのような施策や事業に取り組んでこられたのか、市民生活部長にお伺いいたします。 36 ◯市民生活部長(青島恒巳君) 現計画では、大きく3つの施策を柱として事業に取り組んできております。  1つ目は、地球温暖化対策などの低炭素社会づくりとして、公共施設や住宅への太陽光発電システムの導入推進や、幼少期からの環境教育を実施してきたこと。2つ目には、資源リサイクルなどの循環型社会づくりとして、使用済みの割り箸、年賀はがき、廃てんぷら油などの回収、リサイクル活動や、高岡広域エコ・クリーンセンターでのごみ焼却に伴い発生いたします熱エネルギーを発電に利用していること。3つ目には、美しいまちづくりとして、市民の手による年間を通じた清掃美化活動の実践や啓発活動による快適で美しい都市環境の創造に取り組んできたことが挙げられます。 37 ◯12番(薮中一夫君) 今ほどは、計画に示された目標指数の達成状況、またこれまでに取り組んできた施策や事業についてお示しをいただいたわけでありますが、現計画を総括する意味も込めまして、第2次計画を策定するに当たって、どのような課題が見えてきたのか、市民生活部長にお伺いいたします。 38 ◯市民生活部長(青島恒巳君) 現計画の目標はおおむね達成しているものの、持続可能な社会の実現には、さらに温室効果ガスの排出量やごみの排出の削減に取り組む必要があると考えております。  そのためには、市民一人ひとりの環境に対する意識の向上を図り、行動へとつなげていくことが重要でありますことから、より効果的な環境教育や啓発に関する施策のさらなる取り組みが課題として見えてきたところでございます。 39 ◯12番(薮中一夫君) それでは、この第2次基本計画の策定に際し高岡市環境審議会にその諮問をされておられるわけですけれども、過日に行われました審議会では委員からどのような意見が出されたのか、市民生活部長にお伺いいたします。 40 ◯市民生活部長(青島恒巳君) 委員の方々からは、主な意見といたしまして、小水力や風力などの再生可能エネルギーの積極的な利活用に関する意見や、継続的な環境教育や啓発への取り組みに関するものがありました。また、環境教育における本市での具体的な先進事例をつくることが必要ではないかとの意見も出されたところでございます。 41 ◯12番(薮中一夫君) ありがとうございます。  それでは、この項最後の質問といたしまして、第2次計画の中間案が提示され、今現在、パブリックコメントの募集中でありますが、第2次高岡市環境基本計画を推進する上で、どのように環境施策を展開されようとしているのか、基本的な考えを市民生活部長にお伺いいたします。 42 ◯市民生活部長(青島恒巳君) 第2次計画は、高岡市総合計画を環境面で支える計画と位置づけられることから、総合計画に掲げておりますまちづくりの手法「共創」「再発見」「発信」のキーワードを意識し、それに即した施策の展開を図ってまいりたいと考えております。  また、今回、現計画で掲げた生活環境、自然環境、快適環境、地球環境の4つの分野に新たに環境教育を加え、人づくりに重点を置いた計画として定め、分野横断的な視点を持って取り組み、小さな取り組みが大きなエコライフムーブメントとなり、将来的には広域的に発信できるような施策を講じてまいりたいと考えております。 43 ◯12番(薮中一夫君) ありがとうございます。  環境分野ごとではなく、分野横断的な枠組みで取り組まれるということでありました。人づくりの観点という話も出ました。しっかりと取り組みをお願いいたします。  続きまして、歴史まちづくり計画についてお伺いしていきます。  平成23年に高岡市歴史的風致維持向上計画を策定し、これまで7年にわたり計画の遂行をしてきました。その間、日本遺産の第1弾の認定やユネスコ無形文化遺産登録、また先月末には「越中福岡の菅笠」が国の伝統的工芸品に指定されるなど、本市のものづくりから祭礼・年中行事まで国内外から評価もいただいたところであります。  高岡御車山祭の御車山行事がユネスコ無形文化遺産登録を受けたことを機に、5月1日を「高岡の歴史文化に親しむ日」として、市内の小中学校、特別支援学校を休日にして郷土を愛する心を育てる取り組みをしてこられました。5月1日は再来年には国の祝日となる可能性も高くなり、高岡御車山祭を見に観光客や帰省する人もふえると想像できます。今後の計画として、祝日を見据えた新たな取り組みも検討していく必要があると考えます。  また、この「親しむ日」の事業の一環として、子供たちに高岡の魅力を知る、再発見してもらうために壁新聞や俳句、短歌などの作品を募集され、心が温まるすばらしい取り組みであったと評価いたしたいと思います。未来を担う子供たちの育成のため、また市民の皆様に高岡のすばらしさを子供たちとともに感じてもらうため、地域コミュニティのきずなを深める意味でも大いに期待が持てる取り組みであり、今後も継続していく必要があると感じております。  その一方で、何かが足りない、残念という一部の声があるのも事実であります。この声を、高岡はまだまだやれる、頑張れという市民のエールと受け取り、今後も取り組みを進めていただきたいと考えます。  そこで、これまでの取り組みについての成果をどのように捉えているのか、都市創造部長にお伺いいたします。
    44 ◯都市創造部長(堀 英人君) 多くの市民の方々とともに歴史まちづくり計画のさまざまな取り組みを実施してきたこともございまして、今ほど議員からも御意見もございました日本遺産の指定や高岡御車山祭のユネスコ無形文化遺産の登録、「越中福岡の菅笠」が国の伝統的工芸品に指定されることなど、これらにつながったものと考えておりまして、高岡市の国内外への発信、伝統産業の活性化にも大きな成果が上がっているものと評価しております。 45 ◯12番(薮中一夫君) その歴史まちづくり計画の中には、本市が歩いて楽しいまちづくりを推進するために、平成24年度には高岡の市街地を、平成28年度から伏木地区の2地区を対象エリアとしたストリート構想をハード、ソフト両面で整備を図っておられます。歴史・文化資源が豊富な本市としては、どのルートも全て歩いて散策するにはかなりの時間を有することから、ゾーンに分けてルートづくりをし、市民や来高者が安心して快適に楽しく歩けるような歩行空間を整備し、案内サインの設置や情報提供により地元の活性化にもつなげようと努めてきておられます。  まずは、このたかおかストリート構想におけるこれまでの取り組みから見えてきた課題は何か、都市創造部長にお伺いいたします。 46 ◯都市創造部長(堀 英人君) これまで、瑞龍寺道などの道路整備や案内・誘導サインの設置といった整備に取り組んでまいりました。  この構想では、回遊性を高めるためメーンとサブ、複数のルートを設定しておりますが、特にサブルートの歩行者が少ないことから、まだ本構想の認知度が低いと思っております。このため、今後、この構想について周知していくことが課題であると考えております。 47 ◯12番(薮中一夫君) それでは、伏木地区のストリート構想の取り組みから見えた課題についても都市創造部長にお伺いいたします。 48 ◯都市創造部長(堀 英人君) 伏木地区の構想は平成28年2月に策定しておりまして、まだまだ認知度が低いと思っております。幸いこの地区には勝興寺まちづくり協議会がありますことから、今後、この協議会と協力して周知を図っていくことが課題ではないかと考えております。 49 ◯12番(薮中一夫君) ありがとうございます。  どちらも周知が必要ということでありましたので、しっかりと取り組んでいただきたいと考えております。  次に、今お聞きいたしました伏木地区ストリート構想には現在、雨晴が含まれておりません。ことし10月には本市で奥の細道サミットが初開催されたことや、来春には道の駅雨晴の供用も予定しております。国名勝指定でもある「おくのほそ道の風景地─有磯海─」を今後新たにゾーンに加える必要があるのではないでしょうか。その見解を都市創造部長にお伺いいたします。 50 ◯都市創造部長(堀 英人君) 雨晴海岸一帯には、議員からも御提案ございました「おくのほそ道の風景地─有磯海─」のほか、JRの雨晴駅や「恋する灯台」岩崎ノ鼻灯台、もみじ姫公園、現在建設しております道の駅雨晴など見どころが多く点在しておりますことから、この一帯を対象に新たな活用計画を検討する必要があると考えております。 51 ◯12番(薮中一夫君) ありがとうございました。  雨晴は高岡を有名にする、また魅力をしっかりと国内外に発信していただければ、かなりの方が観光客として訪れるものと考えております。何とぞ鋭意検討のほどをお願いいたします。  次に、散策の楽しみの一つ、気軽な食べ歩きができることであると考えております。人気の高い観光地は食べ歩きの仕組みも完成しているように思えます。食の高岡の創出という魅力は、市民はもとより来高者にとっても有効な仕組みであると考えます。  第2期中心市街地活性化基本計画の最終フォローアップにて、歴史まちづくり計画の推進が中心市街地活性化に大きな影響を与えると報告もありました。  そこで、特にたかおかストリート構想の各ゾーンを中心市街地へとつなぐために、民間と協働し、食べ歩きをしながら散策できる仕掛けづくりをしてはと考えますが、産業振興部長にお伺いいたします。 52 ◯産業振興部長(福田直之君) たかおかストリート構想におきましては、ゾーンごとに軸となるメーンルートが設定されておりまして、これらメーンルートにより各ゾーンがつながっているところでございます。人々にこうしたまちなかを楽しく散策してもらい、各ゾーンをめぐっていただくためにはこのメーンルートの魅力を高めていくことが大変重要であると考えておりまして、開業支援制度を充実し、飲食店や土産物店の誘致に努めておりますほか、たかまちゾーンではオープンカフェなど商店街の魅力を高めるたかまちプロムナード事業などにも取り組んでいるところでございます。  今後もメーンルートの魅力を高めることはもとより、まち歩きマップや各種クーポンの活用やPRなどにより歩いてみたくなる空間となりますよう、工夫を凝らしながら仕組みづくりに努めてまいりたいと、このように考えております。 53 ◯12番(薮中一夫君) ありがとうございました。  魅力あるそういったまちづくりができることによって、若い人たちもまちなかに回遊すると思いますので、しっかりと取り組みのほど、またよろしくお願いいたします。  また、そういった本市を活性化していく上で来高者をふやす取り組みは非常に大事であります。本市も台湾を中心に、これまでインバウンド施策に取り組んでまいりました。  本市の豊富な歴史・文化的資源に加え、藤子・F・不二雄ふるさとギャラリーやドラえもん電車など、外国人に喜ばれる見どころもたくさんあります。多くの外国人にわかりやすく高岡の魅力を堪能できるようにと、今年度、高岡御車山会館に他言語アプリの導入をされることとしておられますが、そのスケジュールを産業振興部長にお伺いいたします。 54 ◯産業振興部長(福田直之君) 高岡御車山会館の多言語アプリにつきましては、近年、外国人観光客が増加傾向にある中、ユネスコ無形文化遺産として世界的に価値あるものとして認められました高岡御車山祭について、海外からの観光客にその魅力をより一層感じていただけるよう導入するものでございます。公募型プロポーザルにより業者の選定を行いまして、現在、制作を行っているところでございます。平成30年3月末の運用開始を予定しております。 55 ◯12番(薮中一夫君) その多言語アプリの具体的な内容はどのようなものになるのか、産業振興部長にお伺いいたします。 56 ◯産業振興部長(福田直之君) このアプリは、スマートフォンやタブレットで英語、繁体字、簡体字での字幕ガイド、日本語、英語、中国語での音声ガイドを行うものでございまして、拡張現実、いわゆるAR機能により、会館内に設置するマーカーを読み取るだけで簡単に字幕や音声が流れる仕組みを採用しております。 57 ◯12番(薮中一夫君) ありがとうございます。  それでは、その多言語アプリでどのような効果が期待できるのか、産業振興部長にお伺いいたします。 58 ◯産業振興部長(福田直之君) 本市におきましては、2020年東京オリンピック・パラリンピックを控えまして海外からの観光誘客を図るために、パンフレット、ホームページ、誘導案内の多言語化や観光地周辺でのWi─Fi環境の整備など、受け入れ環境の整備を進めているところでございます。  このアプリの導入によりまして、国内外からの来館者に高岡が誇る歴史・文化について理解を深めていただくことはもとより、御車山会館という観光の拠点施設における外国人観光客の利便性、満足度の向上が図られるといったことから、今後の海外からの観光誘客における大きな効果が期待できるものと、このように考えております。  以上でございます。 59 ◯12番(薮中一夫君) ありがとうございました。  本当にこのアプリの導入によって新幹線の利用促進にもつながると思います。まちなかがしっかりと活性化し潤う、そういったまちづくりになると思いますので、この効果にしっかりと期待していきたいと考えております。  来年度には本市で日本遺産サミットが開催されることになっており、日本全国からその関係者が集います。本市が大きくPRできるとともに、これまでの歴史まちづくり計画の成果も他市の皆様に評価されることにつながります。本市の魅力が認められればリピーターとして本市に来ていただけることにもつながり、PRもしてくれるのではないでしょうか。  また、来年度には、先ほどお話しさせていただきました多言語アプリをほかの市施設に導入の検討もされているとも仄聞しております。高岡への観光客がふえるきっかけにもなると考えますので、歴史まちづくり計画にのっとった、今後の歴史・文化のまちづくりについての思いを市長にお聞きいたします。 60 ◯市長(高橋正樹君) 歴史まちづくり計画についてのお尋ねがございました。  この計画では、瑞龍寺や勝興寺の修復あるいは高岡御車山会館の建設、山町筋の無電柱化、金屋町楽市の実施、さらには菅笠保全対策など、ハードやソフト両面から個々の地域資源を生かしながらさまざまな取り組みを実施してきたところでございます。  これら高岡に存在しております歴史・文化的な地域資源を発見、見つけ、そして磨き、そしてつなぐことによって、日本遺産の指定、ユネスコ無形文化遺産の登録、国の伝統的工芸品「越中福岡の菅笠」の指定などに実を結んでまいりました。このように、今後はこれら個々の資源をテーマ別、ストーリーごとに歴史・文化のまちづくり、まちおこしに生かしていくことが大切だと思っております。例えばでございますけれども、ことしは大伴家持の生誕1300年の年でございまして、これを記念する行事を数々展開してまいりました。次の50年、100年に向けて、これらを契機に万葉のふるさとづくりの新しいステージを構想していきたいと思っております。  先ほど来、伏木地区の地域資源についての御議論もるるございましたが、このようなすばらしい資源を大きな構想のもとで練り上げて、これからのまちづくりに生かしてまいりたいと存じます。そのことを通じて、まちへの関心や愛着を育むとともに、魅力ある地域に人々を呼び込むことで観光産業を育成するなど、地域の活性化、活力ある地域づくりを進めてまいりたいと存じております。  以上でございます。 61 ◯12番(薮中一夫君) ありがとうございました。  今まで、本市が住んでてよかった、住みたいまちと言われるように質問をさせていただきました。今後もいろいろと高岡の魅力を我々一人ひとりがしっかりとPRして、地域間競争を勝ち抜くために一緒に取り組んでいきたいと考えております。  私も一緒に皆様と本市の発展のために尽力をしていくことをお誓いさせていただきまして、質問を終わりたいと思います。  ありがとうございました。 62 ◯議長(狩野安郎君) 薮中一夫君の質問が終わりました。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 63 ◯議長(狩野安郎君) 20番 金平直巳君。       〔20番(金平直巳君)質問席へ〕 64 ◯議長(狩野安郎君) 金平直巳君の質問時間は11時54分までです。  20番、どうぞ。 65 ◯20番(金平直巳君) 早速、質問に入りたいと思います。  今回、50問の質問を用意しております。1時間以内におさめるためには当局の簡潔な答弁にかかっておりますので、よろしくお願いします。  早速1問目でございますが、高橋市政の総括と今後の施策の展開について質問してまいります。  まず、今日までの高橋市政の総括的な自己評価について、市長から御答弁をお願いしたいと思います。 66 ◯市長(高橋正樹君) 大変大きな御質問をいただきましたが、簡潔にお答えをいたします。  総じて、高岡の持つ地域資源を生かし、新たな環境に対応しながら、市長就任以来掲げてまいりました高岡らしい元気なふるさとづくりが実践できたものと思っております。 67 ◯20番(金平直巳君) 今、評価の、その評価をされた根拠について、わかりやすく市長にお答えいただきたいと思います。 68 ◯市長(高橋正樹君) るる施策の展開、活動をしてまいりましたが、これまで北陸新幹線開業にあわせて進めてまいりました駅周辺など交通結節点の充実、整備あるいは都心エリアの都市機能の集約などを契機として、近年、ホテル、マンションなどの民間主導の都市開発が誘発され、都市のにぎわい、広域交流が促進されてまいりました。これらにあわせて産業基盤が整い、企業団地への進出も進んで、雇用の創出、さらには地域経済の活性化が図られてまいりました。また、こども医療費助成の年齢引き上げなど、子ども・子育て世代への支援の充実に力を注いできたところであります。さらには、御車山祭のユネスコ無形文化遺産登録、日本遺産認定など、歴史・文化を活用したまちづくりが名実ともに充実してまいりました。  これらの結果、「未来高岡」総合戦略で目標としておりました2020年までに社会動態の均衡を図るとしてきておりましたが、27年度には既にこの均衡を達成しておりまして、その後もほぼ均衡状態で推移しているところであります。これらから先ほどの自己評価となったものでございます。 69 ◯20番(金平直巳君) 次に、高橋市政の克服すべき課題があれば、市長からお答えいただきます。 70 ◯市長(高橋正樹君) 課題でございますが、北陸新幹線開業の機を逃さず集中的に都市機能整備を進めてまいりましたが、この結果、財政構造が厳しい状態になってきておりまして、この点はじくじたる思いでございます。厳しい財政状況に直面し、持続的な財政構造の確立に筋道をつけることこそが、みずからの責務と考えております。財政健全化を図りつつ、魅力ある仕事づくり、子ども・子育て世代が住みやすい環境づくりなど、まち・ひと・しごとの地方創生の取り組みを強力に推し進め、市民創造都市の実現に向けて邁進してまいる所存でございます。 71 ◯20番(金平直巳君) 次に、子育て満足度日本一というものを標榜されておりますが、この施策の達成状況を簡潔にお答えいただきたいと思います。市長、お願いします。 72 ◯市長(高橋正樹君) 子ども・子育て支援施策に、大きく4点の観点から進めてまいりました。第1点目、子ども・子育ちの観点から、病児・病後児保育施設や認定こども園が増加した。2点目、子育て家庭・親育ちの観点では、保育料の軽減、こども医療費助成の拡充を図ってきた。3点目、親子の健康づくりの観点では、産後の母親をケアする事業を行ってまいりました。4点目、社会全体の子育て支援の観点では、放課後児童クラブの受け入れ体制の充実などを図ってまいりました。  これらの施策の展開によりまして、28年度のアンケート調査によれば子育て支援の実感度あるいは子育てしやすさ度などが向上しておりまして、一定の評価をいただいているものと認識しております。 73 ◯20番(金平直巳君) 次に、保育料について何点かお聞きします。  まず福祉保健部長にお聞きいたしますが、高岡市の平均保育料の県内順位はいかがでしょうか。部長、お願いします。 74 ◯福祉保健部長(吉澤 実君) 本市の平均保育料は、平成28年度決算ベースでは1万8,689円であり、県内10市において比較すると高いほうから2番目でございます。  以上です。 75 ◯20番(金平直巳君) 高いほうから2番目ということでありました。  市長にお聞きしますが、子育て満足度日本一を標榜される立場から、平均保育料については県内最低レベルの実現を求めるというのは無理な注文ではないと思いますが、市長の答弁をお願いいたします。 76 ◯市長(高橋正樹君) 保育料につきましてのお尋ねですが、国の定める標準的な保育料基準に対しまして、低中所得世帯の負担軽減策を重点的に講じることに加えまして、低中所得世帯の第3子以降の無料化あるいは市町村民税非課税世帯を対象とした第2子無料化などに取り組んでいるところでございます。  子育て支援施策全体を総合的、持続的に展開していく中で、保育料については国の動向などを注視しながら、引き続き適切な水準確保に努めてまいりたいと存じます。 77 ◯20番(金平直巳君) ただいまの答弁に再質問をしたいと思います、確認のために。  高岡市の1人当たりの保育料の軽減額は、県下では最低レベルであります。大変残念です。財政努力が最低レベルと言っても過言ではありません。  この点での平均的な努力を行えば、もっと下げることが実際可能であります。この点での市長の再答弁を求めます。 78 ◯市長(高橋正樹君) 先ほどお答えいたしましたように、国の標準的な保育料負担に加えましてといいましょうか、を上回りまして、例えば第2子の無償化対象は全体のおよそ4分の1の方々に対し、また第3子の無償化については全体の3分の1の方々に対し、それぞれ施策を講じているところでございます。  保育料負担の軽減を求める声が強いことは十分認識しておりますけれども、限られた財源の中で行政運営を行わなければならない中、社会情勢の変化を踏まえまして、子ども・子育てニーズに応じた多様な保育機会の提供など、さまざまな観点から総合的に検討する必要があるものと考えております。 79 ◯20番(金平直巳君) 確認のための再々質問をします。簡潔に答えてください。  高岡市は、今申し上げたように、1人当たりの軽減額が県下では低いほうから2番目なんです、平成25年度。財政努力が足りないと申し上げているわけで、その点での答弁を一言でおっしゃってください。財政努力をやるかどうかです。それ以外の答弁は必要ありません。 80 ◯市長(高橋正樹君) 限られた財源を最も有効に使うような努力をする中で、総合的に検討する必要があると考えております。 81 ◯20番(金平直巳君) 非常に不満な答弁です。  引き続き福祉保健部長にお聞きします。保育料の支払いが困難な世帯への保育料の減額、免除の積極的な取り組みを求めたいと思いますが、積極的な答弁を部長にお願いいたします。 82 ◯福祉保健部長(吉澤 実君) 本市では、風水害、火災などの自然災害を受けた場合や、失業、倒産などにより収入が著しく減少し、保育料を支払うことが困難であると認められた場合には保育料の減免制度がございます。申請があった際には、個々の事情をお伺いし丁寧な対応をとっているところであり、今後ともきめ細やかな対応に努めてまいりたいと考えております。  以上です。 83 ◯20番(金平直巳君) 引き続き市長にお聞きいたしますが、保育園給食についてはさまざまな問題が発生いたしました。安心・安全で豊かな保育園給食に向けた御決意を市長からお聞きしたいと思います。 84 ◯市長(高橋正樹君) 園児の、いわば生活する場であります保育所で給食を行っておりますが、給食は大きな役割を担っていると存じます。抵抗力が弱い時期の乳幼児でございます。常に安心・安全な給食を提供しなければならないと考えております。 85 ◯20番(金平直巳君) 次に、市長にお聞きします。定住促進策のさまざまな御努力は評価いたします。課題もあります。そういった点で、定住促進策の克服すべき課題を市長からお聞きしたいと思います。 86 ◯市長(高橋正樹君) なかなか一言でお答えするのは難しいわけでございますけれども、あえて申し上げれば、将来の地域を支える若者や子育て世代の定着に向けて、まちの魅力、総合力を高めていくことが重要と考えております。 87 ◯20番(金平直巳君) 一つの提案でありますが、新婚世帯への家賃助成、これは各地でやられておって非常に有効です。この点での市長の御見解をお聞きしたいと思います。 88 ◯市長(高橋正樹君) 当市では新婚世帯に限らず、新婚世帯含めまして、まちなか区域での住宅取得、指定住宅団地の土地購入などを支援するとともに、新婚世帯への支援制度といたしまして住宅新築等に係る借入資金の利子補給を実施しております。現在、住宅マスタープランが策定されつつございまして、この中で若者や子育て世帯など、定住促進につながる施策を検討してまいる所存でございます。 89 ◯20番(金平直巳君) 引き続きまして、定住促進の問題でありますが、住宅リフォームへの助成制度、これは全国各地で実施されており非常に効果を上げております。この点で市長の御見解をお願いしたいと思います。 90 ◯市長(高橋正樹君) 当市では住宅リフォームについて、まちなか区域への定住促進を誘導するため、一定の目的に合致するリフォームに対して現在助成を実施いたしております。さらに、新たな住宅マスタープランの中で空き家を利活用した定住促進策に取り組んでまいりたいと存じます。 91 ◯20番(金平直巳君) 答弁の確認のために再質問します。  この問題では、例えばある自治体が1,000万円の予算をつけた場合、10倍から15倍の仕事が発生しているという非常に効果的な景気対策、仕事づくりにつながっています。  そういった点で、いろんな要件をかけないで住宅リフォームを一般に広げることが非常に有効な施策になるわけで、この点でいろんな検討が担当部でやられているというふうに仄聞しておりますが、もう一歩進んでもっと使いやすい制度にしていただきたいと思いますが、見解を求めます。 92 ◯市長(高橋正樹君) 先ほどお答えしましたように、定住促進を図るという観点が大変これから住宅のあり方として重要と思っております。定住促進に有効に機能するようにさまざまな検討を進めてまいる所存でございます。 93 ◯20番(金平直巳君) 前向きの答弁と理解いたしました。  2点目に、高岡市の財政危機について。  まず市長にお聞きしますが、実質公債費比率、これは平成28年度決算ベースですが、15.7%となりまして県内最高となります。その原因をどのようにつかんでおられますでしょうか。 94 ◯市長(高橋正樹君) 合併関連事業や北陸新幹線開業関連事業などを一定期間に集中的に推進してきております。この財源として市債を発行してきておりますが、この償還の公債費が増加したことに伴い実質公債費比率が上昇したものと認識しております。  平成27年度と比較いたしまして28年度決算におきましては公債費で約3億円増加いたしておりまして、これらによりまして実質公債費比率が0.5ポイント上昇したということでございます。
    95 ◯20番(金平直巳君) 次に、市長に引き続きお聞きします。  市債発行について、私はやはり計画性が極めて欠如していたということ、非常に厳しい言い方をいたしますが、これが今日の財政危機を招いた一つの原因ではないかと。全てではありませんが。その点での市長の御見解をお聞きします。 96 ◯市長(高橋正樹君) 繰り返しになりますが、合併関連事業をはじめ新幹線開業に向けた新駅周辺整備など都市基盤整備、学校施設の耐震化など、時代や市民の要請に応えるため、本市にとって必要な投資を行ってきたものでございます。  この間、行財政改革を進めながら基金の残高確保等を努めて年度間調整を図ってまいったところでございますが、一定期間に集中的に投資的事業を推進したことにより公債費が増嵩してございます。結果、非常に厳しい財政状況になったことに対してじくじたる思いでございます。 97 ◯20番(金平直巳君) 実質公債費比率が県内最高になった要因の一つとして、高岡駅周辺整備事業、これは事業費150億円、あるいは新高岡駅周辺整備事業104億円、こういう事業に代表される大型事業の推進が背景にあります。  そこでお聞きいたしますが、まずこの2つの事業、おのおのの事業の市債発行額と、償還実績と今後の償還スケジュールについて、市長からお答えいただきます。 98 ◯市長(高橋正樹君) お尋ねでございますが、高岡駅周辺整備事業につきましては総額約69億円の市債を発行してございます。平成28年度末で、このうち約7億円が償還済みでございまして、平成46年度で全ての償還が完了する予定でございます。  また、新高岡駅周辺整備事業につきましては総額約44億円の市債発行でございます。平成28年度末で約1億円が償還済みでございまして、こちらも平成46年度で全ての償還が完了する予定でございます。 99 ◯20番(金平直巳君) 次に、「高岡市の身の丈に合った規模に事業費を大幅に削減をすべきだ」と日本共産党議員団は繰り返し提案してまいりましたが、この間の事業費の削減努力はどうであったでありましょうか。市長からお答えお願いいたします。 100 ◯市長(高橋正樹君) 高岡駅や新高岡駅周辺整備事業では、工法や工期の工夫、土地区画整理事業の活用に加えまして、新幹線関連事業との労務や資材の共用化などによりまして事業費の削減に努めてきたところでございます。また、財源につきましては、国庫補助制度を最大限に活用するなど実質的な負担の抑制に努めてきたところでございます。 101 ◯20番(金平直巳君) ただいまの答弁について、確認のために再質問します。  平成20年の3月議会、前市長の議会でありました。私はこう反対討論で述べております。JR高岡駅周辺整備事業については、当初は210億円という巨額な事業費が想定されていたものであります。この事業費の見直しを求めるという討論をやっております。そして、高岡駅周辺整備事業への重点的投資が市民の暮らしやまちのにぎわいの創出にどのような効果があるのか、市民への説明が十分とは思えませんということで反対討論をしています。  この210億円が150億円、60億円削減されて今日に至っているんですね。そういった意味ではこの150億円そのものの、やはり私は見直しを今までるる述べてまいりましたが、この点でこういうような経過も含めて市長に御所感があればお聞きいたします。 102 ◯市長(高橋正樹君) 今、経緯の御説明がございましたが、現在行いました事業は、それぞれの施設規模等につきまして、乗降客数や自動車の交通量その他の将来需要予測を行いまして、それらをもとに設定したものでございます。先ほど申しましたように、工法等の工夫によりまして事業費を大幅に削減してきております。そういう個々の事業への努力ももとよりでございますが、一つひとつの事業について必要なものを必要なものとして実施してまいったところでございます。 103 ◯20番(金平直巳君) 今ほどの答弁で明らかになりましたが、この2つの事業によって市債発行69億、44億ですね。2つの事業で100億円を超える市債が発行された。これは非常に今日の財政危機の大きな背景としてあることは、私は数字的にも出ていると思います。そういった意味で事業費の削減努力が極めて不十分であったということは、私はあえてこの場で指摘をしたいと思います。  総合体育館についてお聞きします。  公債費の削減、財政再建のために新総合体育館は着工凍結ではなくて、竹平記念体育館など既存施設の存続フル活用を前提にして、建設断念も含めて計画の全面的な見直しを求めますが、市長の御見解をお聞きいたします。 104 ◯市長(高橋正樹君) 新しい総合体育館の建設につきましては、かねてからの市民の皆様あるいは各競技団体からの長年にわたる要望に基づき、総合計画にも位置づけ、一方で施設集約化を進める観点からも何とか実現したいという思いで努めてきたところでございます。今後は、財政健全化緊急プログラムの目標実現に向けて不退転の覚悟で取り組み、今後の環境が整うよう努めてまいる所存でございます。 105 ◯20番(金平直巳君) 確認のために再質問します。  今後の環境が整うように努力されるということですが、もっと具体的にその点おっしゃってください、市長から。 106 ◯市長(高橋正樹君) 申しましたように、これまでも何とか実現したいということで努力を重ねてきたところでございます。そのような環境がこの財政健全化緊急プログラムの実施の中で整うように努めてまいりたいということでございます。 107 ◯20番(金平直巳君) 次に、この総合体育館について建設断念を想定した場合、当初予定していた市債発行額と公債費支出額の削減効果はいかがなものでありましょうか。市長から答弁お願いいたします。 108 ◯市長(高橋正樹君) 仮定のお尋ねにはなかなかお答えしにくいわけでございますけれども、平成30年度当初予算において事業総額で74億円の継続費を設定しておりまして、その財源として64億円の市債借り入れを予定していたところでございます。本年度工事の発注見送りをすることによりまして、この全額が当面繰り延べられることになります。 109 ◯20番(金平直巳君) 64億円の借り入れということでありますから、非常に重要な数字だと思います。  次に、公債費支出削減のために2点お聞きします。  市債残高の銀行縁故債と政府債残高の内訳について、市長からお答えをいただきたいと思います。 110 ◯市長(高橋正樹君) 普通会計の28年度末の市債残高に対しまして、銀行等縁故債の借入残高は554億円、政府系資金──これはいわゆる財政融資等でございますが──の借入残高は526億円、その他、旧の郵貯ですとかといったものがございますが、その他が48億円となっております。 111 ◯20番(金平直巳君) ありがとうございました。  今答弁いただきましたが、次に高利、非常に利率の高い銀行縁故債と政府債の利払いの節減、これは公債費の圧縮に非常に重要なポイントです。この点で格段の努力が、今までも私、ずっと努力されてきたと評価申し上げております。今後も格段の努力をいただいて、そんなに容易なテーマではありませんけれども、その御努力の方向性について市長から答弁をお願いいたします。 112 ◯市長(高橋正樹君) 議員も御承知かとは思いますけれども、平成19年から24年度にかけて国の制度的な対応等もございまして、政府債を含む公的資金の補償金免除繰上償還というものを実施しておりました。また、銀行等縁故債につきましても一定のものにつきまして順次金利の見直しを行い、利払いの節減に努めてきたところでございます。今後とも引き続き公債費の抑制を図る努力をしてまいる所存でございます。 113 ◯20番(金平直巳君) 政府債の利払いの節減は容易なテーマではありません。これはぜひ高岡市の重点要望事項に上げてもいいくらい、全国市長会でもぜひ国に要請いただきたいと。これは要望です。  次に、JR踏切改良工事についてお聞きします。  まず、この工事については、契約の透明性、競争性に私は重大な疑義があるというふうに考えております。市民の理解を得がたいというふうに私は考えておりますが、市長の御見解をお聞きしたいと思います。 114 ◯市長(高橋正樹君) 鉄道の委託工事の透明性確保というお尋ねでございましたが、これにつきましては、平成20年の12月に国土交通省と鉄道事業者との間で合意された透明性確保の徹底に関する申し合わせがございまして、これに基づき担保されるものと認識しております。  本年6月定例会で御議決いただきましたJR西日本と締結した京田踏切立体化等に関する工事協定では、この申し合わせに基づきまして、工事執行に当たり相互に公正性、透明性の確保に努めることを明記いたしておりまして、競争性を含め適切に対応しているものと考えております。 115 ◯20番(金平直巳君) 次に、この契約内容とか積算内容は当然議会に提示されるべきだと思います。今までそうされておりませんが、ぜひこの場で市長から明確な答弁をお願いしたいと思います。 116 ◯市長(高橋正樹君) 今ほど御説明した工事協定につきましては、JR西日本との契約に該当するものでございます。工事内容や工事にかかわる事務処理方法などを明記してございます。  詳細な積算根拠はJR西日本が公表していないためお示しすることはできませんが、本工事の概算額の内訳は協定に明記しておりまして、その協定書をお示しすることは可能であると考えます。 117 ◯20番(金平直巳君) 非常に重要な答弁であります。  確認のために再質問しますが、ぜひ今おっしゃった答弁を踏まえて議会に資料を出していただけますか。市長からお願いします。 118 ◯市長(高橋正樹君) 議会のほうで適切なお手続をとっていただければ対処してまいります。 119 ◯20番(金平直巳君) お願いいたします。  次に、ほくほくフィナンシャルグループの株は、当初の保有意義はもうなくなっております。議会でもそういうような答弁をいただいております。この株を売却をして財源として活用する、市民生活向上に活用すると。現在1万6,000株があるんですね。これをぜひやっていただきたいと思いますが、市長の御見解をお聞きします。 120 ◯市長(高橋正樹君) お話しのほくほくフィナンシャルグループの株でございますが、御承知のように、25年度に一部売却をいたしております。残りの株式につきましては、今後、株式市場の動向や影響を見きわめながら判断し、本市の厳しい財政状況の中、貴重な財源として有効に活用してまいりたいと存じます。 121 ◯20番(金平直巳君) 前向きの答弁と理解いたしました。  次に、遊休市有地の売却、これも重要な市民の財源となりますので、今後の売却の方針について市長の御答弁をお願いいたします。 122 ◯市長(高橋正樹君) 遊休・未利用財産につきましては、これまでも売却等の処分を進めてまいったところでございます。今般の財政健全化緊急プログラムにおいても、遊休市有地のうち売却できるものはできるだけ早く処分してまいる方向でプログラムを策定してまいりたいと思います。 123 ◯20番(金平直巳君) 次に、先ほど来議論してまいりましたが、高岡市の身の丈に合わない財政運営を進められ、今日の財政危機を招いた市長御自身の責任は私は重大だと思います。大変きつい言い方をいたしますが、これは非常に重要なテーマだと思うんですね。その点で市長の御見解をお聞きしたいと思います。 124 ◯市長(高橋正樹君) 非常に厳しい財政状況を招いたということについて、私自身じくじたる思いでございます。るる申し上げておりますように、各方面への説明等々、万全を尽くしてまいりたいと存じます。  今後、総合計画やとやま呉西圏域連携中枢都市圏ビジョンなどに基づきまして着実な事業の推進に努めながら、緊急プログラムに掲げる構造的な歳出超過の解消に全力で取り組み、本市の未来に筋道をつけることが今私に課せられている責務と存じております。 125 ◯20番(金平直巳君) 次に、財政運営のつまずきを、住民に身近な公共施設の廃止とか住民サービスの削減という形で、私はぜひこういったしわ寄せはすべきではないと思うんですよ。そういった点で市長の見解を求めます。 126 ◯市長(高橋正樹君) 現在策定をしております緊急プログラムでは、投資的経費の抑制や公共あるいは公的施設管理コストの縮減、事務事業の見直しなど6つの柱を掲げております。事業の必要性、緊急性、事業効果等による事業の優先順位の明確化を図り、市民の皆様の御理解をいただきながら、未来への投資を行うための持続可能な財政構造となるよう健全化に努めてまいりたいと存じております。 127 ◯20番(金平直巳君) 確認のために再質問をします。  今の答弁はちょっとかみ合っていないと思います。私は住民にしわ寄せをしてほしくないと申し上げておるんですね。今、ちまたでは、「うちの在所のあれがなくなるんではないか」「この施設はどうなるんだ」「うちの中学校はいつまでになくなるんだ」と物すごい市民の中ではそういう不安が高じています。こういう市民の声に応えていただくためにこういうような質問をしているんですよね。しわ寄せすべきでないと思うんですね。  この点で1点、この点について御答弁お願いしたいと思います。市長にお願いします。 128 ◯市長(高橋正樹君) 全般的な見直しでございます。さまざまな形が出てこようかと思いますが、先般来の御答弁でもお答え申し上げておりますように、私自身が説明する機会を設けながら丁寧に御説明申し上げ、また御意見を聞きながら市民の皆様の御理解をいただいて進めてまいりたいと存じております。 129 ◯20番(金平直巳君) 再々質問したいと思います、確認のために。  しわ寄せをしてほしくないと申し上げているんですね。その点、1点について御答弁お願いします。 130 ◯市長(高橋正樹君) 何をもってしわ寄せと申し上げるかということであろうかとは思いますけれども、さまざまな観点から総合的に検討いたしまして、そして御説明すべきものはきちんと御説明をし御理解をいただきたいと思っております。 131 ◯20番(金平直巳君) ありがとうございました。  それでは、監査の使命についてお聞きします。  今日のこの財政危機について、私はやっぱり監査委員の責任も非常に大きいと思います。そういった点で、高岡市の今日の財政危機の現状について代表監査委員はどのように受けとめておられるでしょうか。 132 ◯代表監査委員(廣嶋康雄君) 本市の財政状況につきましては、平成28年度の決算審査におきまして市長へ答申し、議会に審査意見として報告いたしております。一般会計におきましては、前年度に比べ市債残高の増加、実質公債費比率が上昇しており、財政構造の硬直化が進んでいることから、厳しい財政状況であることは認識いたしております。 133 ◯20番(金平直巳君) 財政危機に至る過程で、監査の使命はどのように果たされたのか。この検証が私は大事だと思います。この点で代表監査委員の見解を求めます。 134 ◯代表監査委員(廣嶋康雄君) 市の事務及び事業につきまして、議会で可決された予算が法令に基づき適正に執行されているかという点に重きを置いて定例監査、工事監査、例月現金出納検査、決算審査等を実施いたしており、このことを通じて、公正で効率的な行財政運営の確保に寄与していると考えております。 135 ◯20番(金平直巳君) 現下の財政危機、これは、こういうような状況は一定期間続くというふうに懸念しておりますが、この財政危機のもとでの監査の使命ですね。ある方によれば、監査というのは主治医であると。市の財政を診る主治医であるということをおっしゃった先生もおられます。そういった点で監査の使命について、改めて代表監査委員にお聞きしたいと思います。 136 ◯代表監査委員(廣嶋康雄君) 監査委員は、市の事務及び事業につきまして、議会で可決された予算が法令に基づき適正に執行されているか、また最少経費で最大効果を上げているかなどにつきまして公正な立場で監査を実施し、市の行財政運営の健全性と透明性の確保に寄与することで市民福祉の増進と市政への信頼確保に資することが使命であると考えております。  以上でございます。 137 ◯20番(金平直巳君) 次に、福祉、保健、医療についてお聞きします。  まず、認知症疾患医療センターについて、当局の御努力でスタートいたしました市民の期待しておった機関であります。  この開設後の運営の状況について、市民病院事務局長にお聞きいたします。 138 ◯市民病院事務局長(今井 隆君) 本年10月に開設いたしました高岡市民病院認知症疾患医療センターでは、専門医療相談、鑑別診断、関係機関等との連携強化や、認知症を正しく理解してもらうための研修会の開催などを行うこととしております。  平成29年11月末現在で、面談による専門医療相談は17件、鑑別診断は6件実施するとともに、平成30年2月には高岡医療圏認知症疾患医療連携協議会を開催することとしておりまして、現在その準備を進めているところであります。また、研修会につきましても年度内に開催することと予定しているところでございます。 139 ◯20番(金平直巳君) 来年度の運営方針について、本当に一言で結構です。簡潔におっしゃってください。 140 ◯市民病院事務局長(今井 隆君) 今後、高岡市民病院認知症疾患医療センターが十分にその機能を発揮していくために、地域の医療機関や地域包括支援センターなどと連携していくことが重要と考えております。  そのため、30年度におきましても、認知症疾患医療連携協議会において各関係機関から出される意見をもとに課題解決を図っていくなど、同センターが患者、家族、各機関を結ぶ、地域におけるハブ機関となれるよう、関係機関との連携をさらに深めていきたいと考えております。 141 ◯20番(金平直巳君) 次に、急患医療センターについて、待ち時間が長いという苦情を聞きますが、福祉保健部長にその改善方針について簡潔に御答弁お願いいたします。 142 ◯福祉保健部長(吉澤 実君) 急患医療センターの待ち時間については、平成26年度から患者満足度調査を実施しております。その結果ですが、年々改善されているという報告を承知しております。しかしながら、日によってはお待たせする場合があるものと考えております。  とりわけ、混雑が予測されますインフルエンザ流行期や年末年始においては、患者動向を勘案し、医師、薬剤師、看護師、事務員等の従事者を増員して待ち時間が短縮を図れるよう、一層改善に努めてまいります。  以上です。 143 ◯20番(金平直巳君) 次に、大きな社会問題になっておりますひきこもり対策についてですが、困難を打開するため頑張っておられる皆さん方の目線に立った真摯な答弁を福祉保健部長にお願いしたいと思いますが、就労支援など、県とも連携して取り組みの強化を求めるものでありますが、御答弁をお願いいたします。 144 ◯福祉保健部長(吉澤 実君) 高岡市では、ひきこもりに関する相談があった場合は、富山県ひきこもり地域支援センターや高岡厚生センターなどの専門相談窓口を紹介しております。また、保健、医療、教育の関係機関やハローワークなどの就労支援機関と連携して、社会参加、社会復帰につながるよう支援しております。  地域に潜在化しているひきこもりに悩む世帯について、高岡市としては、地域の関係者などと協力しその早期発見に努め、適切な支援により早く結びつけられるよう、厚生センターなどの支援機関との連携を密にしてまいりたいと考えております。  以上です。 145 ◯20番(金平直巳君) 次に、市長にお聞きします。  急増しております買い物弱者への支援について、いろんな取り組みをされておりますが、全庁的な連携で取り組みの抜本的な強化をお願いしたいと思いますが、市長の御見解をお聞きいたします。 146 ◯市長(高橋正樹君) 買い物弱者対策、各般に及びますので、商業、福祉あるいは交通とさまざまな観点がございます。関係課による買い物弱者応援対策検討会議を関係課で構成しておりまして、情報共有を図り、一体となって取り組んでおります。今後、全庁的な連携をさらに密にいたしまして取り組んでまいる所存でございます。 147 ◯20番(金平直巳君) 引き続き、市長にお聞きします。  国保事業についてでありますが、国保事業の都道府県単位化によって国保税が大幅に引き上げられるんではないかという懸念が広がっております。引き上げではなくて国保加入者の負担の軽減へ格段の努力をお願いしたいと思いますが、市長の御答弁をお願いいたします。 148 ◯市長(高橋正樹君) 先月、県から試算が示されておりまして、本市につきましては、国保事業の都道府県化が国保税の引き上げにつながる影響は生じていないものと認識をいたしております。  これは、国において毎年約1,700億円の新たな国費による財政支援が行われることの効果と考えておりますけれども、この財政支援が今後とも確実に行われるよう国、県に対して要望するなど、引き続き国保財政の安定化に努めてまいる所存でございます。 149 ◯20番(金平直巳君) 教育行政について、教育長にお聞きします。  まず、通学路交通安全プログラムについて、来年度に向けた取り組みの強化方針をお聞きしたいと思います。 150 ◯教育長(米谷和也君) 通学路安全プログラムにつきましては、平成28年度に抽出された全54カ所の危険箇所のうち、平成29年11月現在、32カ所の対策を終え、残りの9カ所についても事業を進めております。今後は、危険箇所のより迅速で正確な把握を目指し、各学校や地域にアンケートを行うなど実態を的確に把握し、より実効性を高めるよう計画的に進めていくことにしております。 151 ◯議長(狩野安郎君) 金平議員及び答弁者に申し上げます。  質問、答弁を合わせた発言時間は11時54分まで、質問者の時間が10分になりましたので、簡潔にひとつお願いします。 152 ◯20番(金平直巳君) はい、了解しております。  学校給食についてでありますが、安心・安全・豊富な学校給食に向けた取り組みの今後の強化方針を教育長にお聞きいたします。 153 ◯教育長(米谷和也君) 安全・安心で豊かな給食を実施するため、日ごろから学校給食衛生管理基準──文科省の制定のものですが──に基づいた衛生管理を徹底し、食中毒防止や異物混入防止に万全を期しているところであります。  今後も高岡厚生センターと連携しまして巡回指導や研修会を開催し、食材や使用器具等のチェック体制をさらに強化するとともに、毎月19日、食育の日としておりまして、高岡食19丼(しょくいくどん)献立の充実を図るなど、引き続き安全・安心で豊かな学校給食の提供に努めてまいります。
    154 ◯20番(金平直巳君) 次に、アレルギー対策の取り組みをやられておりますが、来年度に向けた取り組み方針を教育長にお聞きいたします。 155 ◯教育長(米谷和也君) 食物アレルギー対策につきましては、平成27年3月に策定しました高岡市アレルギー緊急対応マニュアルに基づきまして適切に対応しているところでございます。来年度も、学校と保護者が面談を重ねるなど十分協議、連携し、食物アレルギーを有する児童生徒が安全で安心な学校生活を送ることができるよう万全を期してまいります。 156 ◯20番(金平直巳君) ありがとうございました。  和食がユネスコの無形文化遺産に登録されてから4年たちます。食文化の観点から学校給食での和食普及をお願いしたいと思いますが、教育長の御見解をお聞きいたします。 157 ◯教育長(米谷和也君) 本市の学校給食におきましては、米飯を主食とした和食献立を中心に地産地消の郷土食などを取り入れております。四季折々の食材を使用してバラエティに富んだ給食を実施しているところであります。今後も和食を基本としたバランスのよい学校給食の提供を通しまして、和食のよさを子供たちにしっかりと引き継いでいきたいと考えております。 158 ◯20番(金平直巳君) 青年の家の転倒事故についてお聞きします。  一昨年、床の段差で転倒事故が起きてけが人が出ております。再発防止への取り組みはどうであったのか。ことしも起きておるんですね。これについて教育長にお聞きいたします。 159 ◯教育長(米谷和也君) 事故がありましたことにつきましては、大変申しわけなく思っております。  来場者が転倒されたことを受けて、段差が目につきやすいようテープを張るとともに、イベント時には会場出入り口に段差注意の張り紙を掲示するなど、注意喚起を行い再発防止に努めてきております。  以上であります。 160 ◯20番(金平直巳君) 転倒事故根絶へ、やはり抜本的な対策が必要かと思いますが、教育長の御見解をお聞きいたします。 161 ◯教育長(米谷和也君) 御指摘の点につきましても今現在も検討しておりまして、今後も関係部局と協議するなど、専門的な見地からも助言をいただきながら安全対策の万全を期してまいりたいというふうに思っております。 162 ◯20番(金平直巳君) 小中学校の普通教室へのクーラー設置について、設置計画はいつまでに決定されるのか、教育長の御見解をお聞きいたします。 163 ◯教育長(米谷和也君) 普通教室のエアコンにつきましては希望を多く聞いております。現在、導入に向けた課題等について検討、整理を進めているところであります。条件が整い次第、関係部局とも調整をし、スケジュールについても検討を進めてまいりたいというふうに考えております。 164 ◯20番(金平直巳君) 市長にお聞きします。  市長さんの今任期中にぜひクーラー設置を完了するという構えでぜひ対応していただきたいと思いますが、市長の明快な答弁を期待いたします。 165 ◯市長(高橋正樹君) 普通教室へのエアコン設置でございます。  先ほど教育長からもお答えいたしたかと思いますが、教育委員会において課題の整理、検討を進めておりまして、その結果を踏まえ、また今後策定する財政健全化緊急プログラムの推進も見据え、適切に判断してまいります。 166 ◯20番(金平直巳君) コミュニティバスの問題でありますが、公共交通の問題でありますね。コミュニティバスの増便を求める声が全市的に広がっておりますが、9月13日の総文の答弁では、「当初の導入目的がまちなかの回遊性向上だったが、相当年数がたったので、あり方を見直す時期だ」という前向きの答弁をいただいております。そういった点を踏まえて、市長の答弁をお聞きしたいと思います。 167 ◯市長(高橋正樹君) 地域の足を守るということは大変重要なことかと思っております。  本市には、この足を守るため、地域バスあるいは地域タクシーといった支援制度を用意いたしておりまして、これらは地域が主体となって交通手段の確保等を目的に取り組む事業でございます。その活用に向けて、地域の皆様の相談に応じてまいりたいと存じます。 168 ◯20番(金平直巳君) 安心・安全な地域づくりの問題でありますが、まず高岡断層について、規模や被害想定について分析を急ぐよう国に要請すべきと思いますが、総務部長の御見解をお願いいたします。 169 ◯総務部長(水上 哲君) この断層につきましては、平成27年11月に国土地理院から公表されましたが、地震の規模や発生確率などの詳細は明らかになっておらないわけでございます。このため、本市では国、県に早期に調査をするよう要望しているところでございまして、引き続き速やかに調査が実施されるよう働きかけてまいりたいと考えてございます。 170 ◯20番(金平直巳君) 秋季火災予防運動について、2017年度の全国統一防火標語は「火の用心 ことばを形に 習慣に」となっておりますが、秋季火災予防運動の実施状況について、消防長にお聞きいたします。 171 ◯消防長(澤崎 茂君) 消防本部では、市内の大型商業施設で小中学生の防火ポスターの作品展示を行いましたほか、危険物取扱事業所を対象といたしまして事故防止対策研修会などを実施しております。  また、各消防署におきましては、木造住宅密集地域におきます防火講習会、老人福祉施設や宿泊施設におきます消防総合訓練、園児や小学生を対象といたします消防・防災体験フェアなどを実施しましたほか、女性消防団員が保育園や幼稚園を訪問し、防火かるたや紙芝居を通しまして火遊び防止を呼びかけるなど、火災予防意識の向上を図ったところでございます。 172 ◯20番(金平直巳君) 11月に2日連続で住宅火災が発生しております。先日もございましたが、これについての受けとめと火災予防の今後の強化方針について、簡明な御答弁をお願いします。 173 ◯消防長(澤崎 茂君) 本市の本年の12月10日現在の火災発生状況は、前年同期と比較いたしまして2件の減少となっておりますが、11月に入りまして2日連続で住宅火災が続き、死者が発生しましたことは非常に残念な結果であると受けとめております。  消防本部では、火災発生の翌日から秋季火災予防運動実施期間中に合わせまして、消防署と消防団によります巡回広報を強化するとともに、火災が発生した地区へ防火広報紙を配布するなど、市民の防火意識の高揚を図ったところでございます。  暖房器具を多用する時期を迎えまして、今後ともさまざまな機会を捉えまして住宅防火対策の推進に努めてまいります。 174 ◯20番(金平直巳君) 市民ニーズが高まっております納骨堂、かなり高まっております。この新設に向けた具体化の促進を市長に求めたいと思いますが、御答弁をお願いいたします。 175 ◯市長(高橋正樹君) 納骨堂については、当市の市民の皆様方の声はまだ一般的な墓地への需要が依然として高いというふうに認識しているところでございます。しかし一方で、墓地のあり方、埋葬等に関する考え方が多様化してきていることも承知をいたしております。  引き続き、市内の宗教法人による設置状況、また墓地の需要、市民の意向などを勘案しながら、市が管理する二上霊苑のあり方などを踏まえ、総合的に検討、考えてまいりたいと思っております。 176 ◯20番(金平直巳君) 指定管理者制度について、2011年、当時の片山総務大臣は記者会見で「官製ワーキングプアを大量につくってしまった」と、こういうことで指定管理者制度に警鐘を鳴らしましたが、市長のお受けとめをお聞きいたします。 177 ◯市長(高橋正樹君) 大臣の御発言、平成23年の御発言かと思いますが、平成15年に指定管理者制度の導入されておりまして、その後、さまざまな施設にこの指定管理の制度が導入される中で運用上の留意点も明らかになってきたという背景があったかと思います。そういうことを踏まえて、改めて指定管理者制度の適切な理解を図る目的で御発言されたものと理解をいたしております。 178 ◯20番(金平直巳君) 選定委員会に、労働法遵守を徹底するため、社会保険労務士の任命をする自治体が出てきております。この点で総務部長の御見解をお聞きします。 179 ◯総務部長(水上 哲君) これまで、指定管理者の選定の際には、審査項目の中で職員体制について評価しているところでございます。さらに、市と指定管理者が協定を締結する際にも関連法令の遵守について規定しております。今後も適切に対応してまいりたいというふうに考えてございます。 180 ◯20番(金平直巳君) 最後の質問であります。  労働者の適正な賃金確保と中小企業振興へ公契約条例の早期制定をるる提案してまいりましたが、改めて市長に御見解をお聞きいたします。 181 ◯市長(高橋正樹君) 御懸念の労働者の適正な賃金確保等々の観点からですが、公共工事等で低入札があった場合に労働者の賃金条件等に影響を及ぼすことが懸念される場合がございます。このため、公契約にかかわる事業については調査を行うことといたしております。中小企業振興のためにも、この制度の適正な運用に努めてまいりたいと存じます。  条例の制定につきましては、他市の事例を参考に研究をしてまいりたいと存じております。 182 ◯20番(金平直巳君) 何とか時間内におさまりました。大変駆け足の質疑で大変御苦労をかけましたが、感謝申し上げまして、私の質問を終わります。  ありがとうございました。 183 ◯議長(狩野安郎君) 金平直巳君の質問が終わりました。  この際、午後1時まで休憩いたします。               休             憩   ────────────・─────────────・────────────                                 休憩 午前11時53分                                 再開 午後1時00分   ────────────・─────────────・────────────               再             開 184 ◯議長(狩野安郎君) 休憩前に引き続き、本会議を再開いたします。  一問一答方式による一般質問、質疑を続行いたします。15番 中川加津代君。       〔15番(中川加津代君)質問席へ〕 185 ◯議長(狩野安郎君) 中川加津代君の質問時間は2時2分までです。  15番、どうぞ。 186 ◯15番(中川加津代君) 自民同志会の中川加津代です。  本日は、通告に従いまして、今後の市政運営に関して3項目にわたり一問一答方式で質問させていただきます。  まず1項目めは、本市の財政状況と運営方針についてです。  本市の厳しい財政状況が明るみに出たのは、先月上旬のことです。それからほんの1カ月の間に、期待されていた新総合体育館の建設が見送られたり、利用頻度が高い市民会館も無期限での休館に追い込まれました。このような軒並み大きな事業が見直され、多方面に混乱を来しています。  先日の議会一般質問の中で、ことしの夏ごろに構造的な財源不足を認識したとの総務部長答弁がありましたが、そもそも本市の財政が厳しいということは数年前から既に言われていたことであり、余りにもお粗末な事態と受けとめています。これまでも公表するタイミングはいろいろあったと思います。どんなに遅くても今年度初め、新総合計画をスタートさせる際には公表する必要があったのではないかと考えます。  そこでまず、市長にお伺いいたします。市が現在のような財政状況に陥ることについて、なぜもっと早い段階で公表できなかったのでしょうか。 187 ◯市長(高橋正樹君) 本市の財政状況が大変厳しいことは、かねてさまざまな場面でお話を申し上げてきたところでございます。ここへ至りましての公債費や施設管理費等の増加傾向にあることは認識をしていたわけでございます。一方で、平成28年度の決算においては、歳入面で普通交付税等が減収となることが決算で明らかになりました。  こういうことを踏まえて、お話ありましたように、この夏に改めて今後の財政収支見通しを精査したところ、毎年毎年のいわゆる財源対策、資金対策を超えて、今年度以降も歳出超過が継続する財政構造となっていたため、新年度予算編成方針の発表にあわせて財政健全化緊急プログラムの策定方針として公表したものでございます。  この点、大変御心配おかけしましたことはじくじたるものでございますが、御理解をいただきたいと思います。 188 ◯15番(中川加津代君) 財政状況が逼迫した要因の一つとして、もともと厳しかったところに新高岡駅と高岡駅の2つの駅を整備したことが大きかったと見られています。  しかし、一部の新聞報道によれば、仮にそうであったとしても、当時策定されていたロードマップ(工程表)が着実に実行されていれば市債残高は減っていき、今回のような憂慮すべき事態は避けられたはずとの取材コメントが掲載されていました。  そこで、総務部長にお伺いいたします。新幹線開業後に市債残高が減っていくロードマップ(工程表)というのは実際に存在したのでしょうか。あったとするならば、どの程度遂行できたのでしょうか。 189 ◯総務部長(水上 哲君) その当時といいますか、平成20年ごろと思います。想定いたしますが、市債残高を含めました財政運営の将来的な見通しを立てるためのものと認識いたしております。一方、総合計画第2次基本計画、これにつきましては平成23年当時つくっておったと思います。これを策定するにおきまして、時代の変化に合わせまして市の施策、事業が見直されましたことによりまして、結果として、当時の見通しどおりの財政運営ができなかったと考えているところでございます。 190 ◯15番(中川加津代君) 次に、総合計画などで想定していなかった投資がかさんだのではないかとの見方もあります。  市長政策部長にお伺いいたします。総合計画第2次基本計画を推進する際、策定時には想定外で、追加になった大きな事業とは何でしょうか。 191 ◯市長政策部長(二塚英克君) 主な事業といたしましては、富山県高岡看護専門学校が入居しておりますsorae高岡の整備、そして末広町の西地区整備事業への支援がございます。 192 ◯15番(中川加津代君) 伺いました2点は、いずれも人口減少対策であったり地方創生に向けた取り組み事業だと思います。  確かに時の移り変わりやさまざまな社会構造の変化で、それに見合った対応や対策というのは当然あってしかるべきです。しかし同時に、イレギュラー案件を組み入れる場合は、いま一度全事業を点検し財政状況を鑑みた上で、見直すべきところは見直すことも必要な作業と考えます。  そこで、引き続き市長政策部長にお伺いいたします。追加事業は、市の財政状況を意識して進められたのでしょうか。 193 ◯市長政策部長(二塚英克君) 当該事業はもちろんのこと、市の施策、事業の実施に当たりましては、限られた財源を効率的、効果的に活用できるよう事業の優先度、緊急度などを勘案しながら、毎年の予算編成の中で総合的に判断しているところと認識しております。 194 ◯15番(中川加津代君) 先月、高岡市総合計画審議会が開かれました。その会の冒頭、会長みずからが市の財政状況に触れられ、苦言を呈されました。それは、40億円にも上る財源不足に陥る可能性があることについて、これまで審議会に報告がなかったことを遺憾に思うという発言でした。  この審議会では、何年もかけて市民の声を反映しながら議論を重ね、総合戦略や総合計画を世に送り出してきました。しかし、それが市の財政状況や財源の将来見通しの伴わないものであれば意味をなしません。  そこで、引き続き市長政策部長にお伺いいたします。総合計画基本構想第3次基本計画及び「未来高岡」総合戦略に、財政の状況と将来推計を反映させ、市民への情報公開を徹底し、厳格なPDCAサイクルを構築する必要があると考えますが、見解をお伺いいたします。 195 ◯市長政策部長(二塚英克君) 現下の厳しい財政状況におきましては、中長期的視点に立った持続可能な財政構造を確立するためにも計画推進のPDCAサイクルを徹底し、必要に応じて事業規模やスケジュールなどの見直しを行い、人口減少社会においても創造的で活力あふれ、高岡らしいまちづくりを進めてまいります。 196 ◯15番(中川加津代君) 非常に前向きな御回答をいただきましたが、いつごろまでにそのような対応、対策をとられる予定でしょうか。 197 ◯市長政策部長(二塚英克君) 今般の財政再建の緊急プログラムにつきましては、30年度予算において、30年度予算編成の中で確定していくものと考えております。そうしたことから、30年度予算が確定した時点で計画における事業のスケジュール等の見直しについては行ってまいりたいというふうに考えております。 198 ◯15番(中川加津代君) ぜひとも、将来にわたる人口推計やそれを反映した事業計画の現在の記載だけでなく、実行性に不安が残りますので、早急に総合計画あるいは総合戦略に反映していただき、市民への周知も図っていただきたいと思います。  次に、議員活動の一環として他市の議員の方々との交流も生まれ、時には情報交換の機会もあります。先日開催されたある会で、本市の財政状況を御心配いただく声がありました。とりわけ呉西6市は、広域連携を組み共同事業にも取り組んでいるだけに、その核となるべき高岡市の情勢は気がかりなことであろうかと察します。  そこで、引き続き市長政策部長にお伺いいたします。とやま呉西圏域連携事業を推進する上で、呉西圏域内でのリーダー性も問われる事態ですが、他市への影響をどのようにお考えでしょうか。 199 ◯市長政策部長(二塚英克君) 平成30年度の予算編成におきましては、とやま呉西圏域連携事業については、他市との調整を図りながら確保しているところでございます。引き続きリーダーシップを発揮して圏域を取りまとめ、連携事業を推進してまいりたいと考えております。 200 ◯15番(中川加津代君) これからは財政をいかにして健全化させるかが重要な点です。私ども議員も努力を惜しみませんが、何といっても行政のトップである高橋市長の手腕によるところが大きかろうと思います。  先般の我が会派の代表質問に対して、市長は次のようにおっしゃいました。「このような事態を招いたことはじくじたる思いであり、今後は不退転の覚悟で、みずからが率先して職員一丸となって財政健全化に取り組む」と。これはまさに正念場への決意のあらわれです。ですからこそ、新総合体育館の建設凍結や市民会館の閉館という苦渋の選択をなさったわけです。  しかし一方で、本会議直後に足を運ばれた市民との語らいの場で、今の混乱した市の財政状況について市長が楽観的な見通しを示したともお聞きし、議場での発言との落差に驚きを感じました。市長がおっしゃるじくじたる思い、きょうも何度もお使いになってらっしゃいますけれども、じくじたる思いとは、また不退転の覚悟とは一体どの程度の思いなのでしょうか。  市長にお伺いいたします。本市の財政状況の改善に不退転の決意で臨むとのことですが、厳しい決断の覚悟のほどをいま一度お聞かせください。 201 ◯市長(高橋正樹君) 代表質問での答弁をお聞きいただきましてお尋ねがございました。  もとより代表質問でお答えいたしましたとおりでございまして、現在の状況を招いたことにつきまして、同じ言葉になりますが、じくじたる思いでございます。  その後のお話についても言及がございましたが、私は高岡市の財政力の自力というものはしっかりとあるんだと。この難局を乗り越えることによってその自力を発揮できるというようなことを申し上げたかと思います。そういう意味で、現下の非常に厳しい状況を何とか乗り切っていくことが必要だと思っております。  財政健全化に向けて、市債発行あるいは公債費の抑制など厳しい内容となる財政健全化緊急プログラムを策定いたしまして、これを円滑に推進し、未来の活力ある高岡のために財政の健全性確保への道筋をつけること、そのことこそが私の責務と肝に銘じているところでございます。  市民の皆様に御理解いただくことに最大限の努力を払い、不退転の覚悟でみずから率先し、職員と一丸となって取り組んでまいる決意でございます。この点、改めて申し上げておきたいと思います。 202 ◯15番(中川加津代君) 年が明けて早々に財政健全化の方針について市民説明の機会を設けるということですが、その際はそれ相応の覚悟で臨んでいただけるようお願いいたします。少なくとも、この緊急プログラムを実行する今後5年間は痛みを伴う改革を推し進めていかなければなりません。そのためには、まずは市民の理解と協力が必要であります。何とぞよろしくお願いいたします。  では、変わって2つ目、本市の人材確保と生産性向上について順次お伺いしてまいります。  今回は、財源不足の件、新総合体育館の件、そして市民会館の件と3件が一緒に公表されたため、それらを全て一くくりに捉えられがちですけれども、今後の対応策を考える上でそれぞれをきちんと精査しておく必要があると思います。  1つに新総合体育館の建設についてですが、今回の建設見送りに至るまでの一連の出来事の中で、もしこの夏の入札が滞りなく進んでいたならば、たとえ財政難であっても建設を推し進めていたとの説明を受けました。そうであるならば、建設延期に大きな影響を与えた入札中止の経緯についても確認しておく必要があります。ターニングポイントになった入札中止の原因については、さきの9月定例会で調査中との市長答弁がありました。  そこで市長にお伺いいたします。新総合体育館の建設について、入札中止となった原因の調査結果について御報告ください。
    203 ◯市長(高橋正樹君) 新総合体育館の入札中止という事態に至ったわけでございますが、その原因調査を行ったところであります。これによりますと、メーンアリーナの屋根の構造が特殊な構造でありまして、応札予定の業者と市が設定した予定価格の間に大幅な乖離が生じたために入札辞退に至ったということだと報告を受けております。 204 ◯15番(中川加津代君) 入札中止の根本的な原因は業者間での価格が折り合わなかったことにあるようでございますが、その前段として、職員間の連携不足や経験不足による交渉の不調もあったやにお聞きしております。  そこで副市長にお伺いいたします。現在の総合計画には、部局横断的で機動的かつ柔軟な執行体制の確立に努めるとの表記がありますが、新総合体育館の事業については部局間の連携は十分であったのでしょうか。 205 ◯副市長(村田芳朗君) 新総合体育館の事業に当たりましては、体育保健課が中心となり、建築住宅課の専門の技術員を併任させた上で、両課が連携しながら業務に当たってきたところでございますが、結果といたしまして、両課において相互に連携を図り機動的かつ柔軟な対応が十分にできていたかと問われれば、大変残念ではありますが、十分とは言えない状況であったと言わざるを得ないと思っております。 206 ◯15番(中川加津代君) 再度、副市長にお尋ねいたします。  職員の世代交代が急速に進んでいる中、新総合体育館の建設計画については、外部業者との交渉も含め、どのような人員体制で行ってきたのでしょうか。 207 ◯副市長(村田芳朗君) 人員体制につきましては、事業が本格化いたしました平成28年度は、体育保健課では課長以下5名、建築住宅課では課長以下6名の体制で、外部業者等の交渉に当たりましても専門の技術職員を同席させるなど、事務の円滑な執行に努めてきたところでございます。  また、業務の継続の観点もございまして、体育保健課の2名の技術職員、それから建築住宅課の3名の技術職員については29年度も継続して職務に当たらせたところでありますし、また体育保健課に再任用の技術職員1名を専任で配置し、体制の強化を図ったところでございます。  さらに、このたびの入札の中止というものを受けまして、建築住宅課の設計部門の強化を図るということで、経験豊富な再任用の技術職員を配置し、課長以下7名へと1名増員し体制を強化したところでございます。 208 ◯15番(中川加津代君) 副市長の御答弁では、人数確保については伺っているだけで数的には非常にたくさんの方々がかかわっていらっしゃるんだなということを確認させていただきましたが、まだまだ部局間の連携というものには不十分なところがあるようでございました。ぜひとも、現在は再設計にも入っていらっしゃるということでございますが、そこにも支障がないように体制を強化していっていただきたいと思います。  さて、現在の市の職員採用の社会人枠について、事務職では5年以上の社会人経験者を、建築、土木といった技術職では有資格者を対象に採用を行っていらっしゃいます。対象年齢については年々見直しが図られ、採用時で45歳を上限としておられますが、現在の市の職員の年齢構成を見ますと40歳代から50歳代半ばの層が薄いと言われています。  そこで総務部長に御提案を含めてお伺いいたします。専門的な人材確保を強化するため、経験者の中途採用の枠を拡大するなど、職員の採用において工夫ができないでしょうか。 209 ◯総務部長(水上 哲君) これまで、社会人経験者や有資格者を対象といたしました、御紹介いただきましたが、事務職、技術職の採用試験を実施しております。これまでも年齢要件の引き上げあるいは採用数をふやしまして、平成25年度から今年4月までの5カ年でございますが、50人を超える採用を行っております。多様な見識を持った職員の確保に努めているところでございます。  今後とも、より多様な人材確保を行いまして組織を活性化していくため、例えばUIJターンでの採用枠を充実するなど、さらなる工夫を重ねてまいりたいと考えております。 210 ◯15番(中川加津代君) 先ほどは副市長の御答弁で、再任用の職員をまた投入しているという説明もございました。それではなおさらのこと、やはり中途採用、経験豊かな方の採用ということもぜひ積極的に御検討をお願いしたいと思います。  限られた職場環境の中で吸収できるということには限りがあります。できれば公務員にふさわしい人格形成や専門性を兼ね備えた知識を習得できる幅広い研修の場を設けてはいかがかと思います。  引き続き、総務部長にお伺いいたします。職員の見識を広げるため、産官学金などを連携し、人事交流が図れないでしょうか。 211 ◯総務部長(水上 哲君) 国や県、公的団体への研修派遣のほか、国や県の併任職員、金融機関からの実務研修員の受け入れ、民間や大学などと連携いたしました職員研修などを通しまして異なる組織の考え方や価値観に触れる機会を設けているところでございます。今後も、違う目線に触れ、職員が多様な視点を養う機会の拡充の視点から、職員数の適正化を進める中で人事交流について工夫をしてまいりたいと考えてございます。 212 ◯15番(中川加津代君) ぜひとも積極的な登用をお願いいたします。  最近では、国が提唱する働き方改革の中で生産性の向上という視点がクローズアップされています。一般的に生産性といえば、一定の資源から付加価値を生み出す際の効率のことであったり、あるいは限られた資源からどれだけの付加価値を生み出せるかといった質的、量的な尺度のことでもあると思います。民間企業では利益を追求する際の当たり前の概念ですけれども、公平、中立を重んじる行政には余りなじみのない言葉です。しかし、先日の市長の答弁の中に「公務の生産性」という言葉が盛り込まれておりました。  市長にお伺いいたします。行財政改革や、公共施設再編を進めるに当たり、公務の生産性を向上させるとのことでしたが、具体的にはどういったことを示すのでしょうか。 213 ◯市長(高橋正樹君) 公務、行政サービスといいましても、やはり限られたリソース、人材や財源といったものを活用しながら、より多くのサービスを生み出して市民のために尽力していくということは、民間と同じことかと思います。その点でできるだけ生産性、限られた資源を投入してより多くのサービスを生み出すということを心がけていきたいというふうに申し上げたわけでございます。  そのためにということでございますが、行財政改革や公共施設再編を今後しっかりと進めていくためには、市役所は新たな行政課題、多様化する市民ニーズに即応した施策を展開し、円滑に遂行できる組織であり続けてまいりたいと存じます。そのため、より簡素で合理的な行政組織の構築、また迅速で的確な業務執行体制の整備、そして職場での情報共有や職場のコミュニケーションなどの一層の推進を通じた業務改善、これらを進めて行政サービス水準の向上、ひいては公務の生産性の向上を図ってまいりたいと存じております。 214 ◯15番(中川加津代君) お伺いしました内容は、これまで伺った内容に余り発展的な御回答がいただけなかったのが残念なんですけれども、人口が減少していく世の中で、これからの行政も地方の生き残りをかけて、時には大胆な発想の転換も必要ではないかと考えます。  そこでこの項最後の質問として、市長にお伺いいたします。  完全なる利益追求主義とはいかないまでも、民間経営者的な発想でコスト意識を重視し、地方間競争に打ち勝てるような行政経営や、行政サービスの提供を図っていくべきと考えますが、見解をお聞かせください。 215 ◯市長(高橋正樹君) 最少のコストで最大の効果を得るというのは、これは行政にも課せられた当然の課題でございます。一つひとつのサービスについて、私どもはややもすると経費の面だけに係るわけでございますけれども、それによって生み出される収入といいましょうか、収益を得るということも大事な観点かと思っておりまして、市税収入以外の収入確保、広告料であったりとか、あるいはふるさと納税であったりといったようなことを、いわば稼げるサービスを提供していくことも大事な観点かと思います。  もとより民間活力などを導入した官民連携した事業の実施、行政のテリトリーの中でも民間活力を導入する場面に積極的に対応をしていく、あるいはITなどを利用した事務事業の見直し、あるいは同じPRにいたしましても近年では、先ほど来話題にもなっておりましたが、ARといったようなものを積極的に活用して効果的なPRに努める。そして、費用対効果あるいは時間がコスト、タイム・イズ・マネーということをしっかりと認識しながら業務に取り組んでいく。そういうことを心がけてまいらなければならないと思っております。柔軟な発想で行財政運営、行政サービスの提供に取り組んでいく所存でございます。 216 ◯15番(中川加津代君) 今ほどは、広告収入というようなコストを意識した取り組みも含めて御回答いただきましたけれども、市民の発想として、例えば高岡市がモンドセレクションで金賞をとった高岡のおいしい水、そういうものももう少し販路を拡大していろいろな視点で取り組んでいく材料としてはどうかという声が上がっております。市民のほうからもそういった観点が芽生え始めております。これまでの既存の考えにとらわれず、さまざまな取り組みを御検討願いたいと思います。  変わって3つ目は、高岡市民病院の運営方針についてお伺いしてまいります。  今回は、来るべき超高齢化社会に向けて市民病院がどのように自治体病院としての使命を果たしていくのかという観点から、今後の経営方針や医療提供のあり方について考えを伺ってまいりたいと思います。  まず、市民病院事務局長にお伺いいたします。市民病院が病院運営で現在抱える目下の課題というのは何でしょうか。 217 ◯市民病院事務局長(今井 隆君) 本院では、これまで第IV期中期経営計画に基づき、医療の質の向上と経営の安定を目指し施策に取り組んできているところでございます。そうした中で、今後の病院運営を見据えてみますと、新規入院患者の確保、紹介、逆紹介のさらなる推進をはじめとする地域連携の強化、医師、看護師、コメディカル等の必要な人材確保とその適正な配置が大きな課題であると捉えております。 218 ◯15番(中川加津代君) ありがとうございます。  入院患者の増強、それから地域連携、そして人材確保、3点の課題をお話しいただきました。  引き続き、市民病院事務局長にお伺いいたします。昨年度の決算時には平成29年度の決算で黒字への転換が図れるのではないかとの中間報告を受けていますけれども、今おっしゃったようなさまざまな課題も含めて、今年度決算での黒字化達成への見通しは順調と言えるでしょうか。 219 ◯市民病院事務局長(今井 隆君) 平成29年度上期におきまして、前年同期と比べ、放射線治療装置更新のため治療を休止していることから、がん患者が減少しており、その影響などから入院患者数は減少しております。  一方で、地域医療機関とのさらなる連携強化を図ることで紹介、逆紹介を積極的に推進した結果、紹介患者数、逆紹介患者数ともに増加し、取り組みの効果があらわれ始めているところでございます。  病院運営は厳しい現況にあるものの、紹介患者数が増加傾向にある状況を生かし、新規入院患者を確保することで収益増加につなげるなど、今年度での黒字化の達成に向けて努力してまいりたいと考えております。 220 ◯15番(中川加津代君) ぜひとも明るい結果を期待いたしております。  さて、来年度は診療報酬と介護報酬のダブル改定という節目の年を迎えます。昨日の朝刊の一面でも大きく取り上げられていましたが、今回の改定で診療報酬を全体的に1%弱引き下げる方向との見通しが示されました。これは案でございますけれども、地域包括ケアシステムの構築や医療機能の分化、強化、連携が重点課題と言われていて、医療従事者の負担軽減など働き方改革とあわせて取り組む動きもあるようです。  そこで、引き続き市民病院事務局長にお伺いいたします。今度の診療報酬の改定でどのような変化があると捉えていらっしゃるでしょうか。 221 ◯市民病院事務局長(今井 隆君) 診療報酬と介護報酬の同時改定となります平成30年度改定は大規模な改定となり、その改定率も、今おっしゃいましたとおりマイナスとなることが見込まれております。  しかしながら、現時点では内容や改定率などが確定していないことから、具体的に病院経営にどのような変化があるのか、予測するのは困難と考えております。 222 ◯15番(中川加津代君) 再度、市民病院事務局長にお伺いいたします。  実際のところは、詳しい内容はふたをあけてみないとわかりませんけれども、診療報酬の改定内容によっては病院運営の大幅な見直しということもあり得るのでしょうか。 223 ◯市民病院事務局長(今井 隆君) 本院としましては、平成30年度診療報酬改定に係る今後の動向を注視するとともに、本院の急性期病院としてのあるべき姿を念頭に置きつつ、診療報酬改定の内容が明確になり次第、迅速に対応してまいりたいと考えております。 224 ◯15番(中川加津代君) いずれにしても、診療報酬の改定は今後の病院経営や医療提供体制に重大な影響を及ぼすものと推察されます。黒字化が少しずつ見えてきているだけに、しっかりと多角的な視点からの取捨選択をお願いしたいと思います。  ところで、人生100年時代とも言われる今、平均寿命と健康寿命の差をできるだけ縮め、少しでも長い期間、元気に過ごすということが大きな目標になっています。本市でも健康寿命を延ばすため生活習慣病の予防などさまざまな施策を推進されていますが、万が一病気になってしまっても、早期治療、早期回復を促して、できるだけ早くもとの元気な状態に戻れるようにすることが重要です。  ここで、市民ニーズと医療提供のあり方について少し考えてみたいと思います。  まずはその前段として、福祉保健部長にお伺いいたします。平均寿命と健康寿命との差を縮めるという観点から、リハビリテーションの意義をどのように認識していらっしゃるでしょうか。 225 ◯福祉保健部長(吉澤 実君) リハビリテーションは、心身の機能回復を図るということにより健康寿命を延伸し、また平均寿命との差を縮めることができると考えております。  また、リハビリテーションには、急性期、回復期、維持期の3段階がございます。これらのリハビリテーションが適切な時期に切れ目なく提供されることが必要であり、遅滞なく効果的に継続されることが重要であると考えております。  以上でございます。 226 ◯15番(中川加津代君) 次に、市民病院長にお伺いいたします。  今ほどの回答もございましたように、医療においてもリハビリは治療の大切な過程であると思われます。市民病院ではリハビリテーションとしてどのような治療を行っていらっしゃいますか。 227 ◯市民病院長(遠山一喜君) 本院では、発症または治療開始直後から、リハビリテーションを行う急性期リハビリテーションを積極的に実施しており、そのことで患者のクオリティ・オブ・ライフの向上、早期の在宅復帰、合併症の予防などにつながっているものと考えております。  そのため、心臓疾患については心大血管リハビリテーション、脳梗塞等については脳血管疾患リハビリテーション、がん患者にはがんリハビリテーション等の傷病に応じた急性期リハビリテーションに対応する体制を整備し、積極的に実施しております。 228 ◯15番(中川加津代君) 以前、医療関係者の方から、手術の後、その翌日から早速リハビリテーションに取り組んだ場合と数日間置いて取り組んだ場合とでは、回復力に差が出ると伺ったことがあります。つまり、早期リハビリは、術後の障害や不自由さといったリスクを最小限に抑えるのに効果的であるということです。  そこで、再度、市民病院長にお伺いいたします。急性期医療終了後のリハビリテーションの重要度とその効果はいかなるものと認識していらっしゃるでしょうか。 229 ◯市民病院長(遠山一喜君) 急性期医療の終了後に行われるリハビリテーションについては、患者が在宅復帰等に向けて少しでも以前の生活を回復できるよう日常生活動作の訓練等を行うもので、クオリティ・オブ・ライフの向上のために重要と考えております。  そのため、急性期医療を担う本院としては、回復期等へのスムーズな移行が重要であることから、回復期リハビリテーションに力を入れている病院との積極的な連携をこれまでも図ってきております。また、高岡地域リハビリテーション広域支援センターとして研修会等を実施し、医療圏内のリハビリテーションの質の向上にも努め広域ております。 230 ◯15番(中川加津代君) 急性期の患者さんは刻一刻と状態が変化します。身体的にも精神的にも負担が大きい時期ですが、切れ目なくスムーズに回復期に移行できるよう効率的で質の高い医療提供が望まれます。その点からも回復期リハビリテーションは大変効果があると考えます。  2025年には、団塊世代の全てが75歳以上を迎える超高齢化社会を迎えます。県でもその時期を見据えて、県内の病床数全体を見直し、回復期の病床をふやしていこうという流れになっています。  現在、市民病院の一般病棟は333病床ありますが、うち高度急性期対象のものが21、急性期対象のものが312です。一方、回復期対象の病床はというとゼロ床となっています。  ここで市民病院事務局長にお伺いいたします。地域の医療ニーズに応えるため、市民病院に回復期リハビリテーション病棟を設け、総合的な運用ができないでしょうか。 231 ◯市民病院事務局長(今井 隆君) 国では、2025年に向けた医療・介護機能再編を進める中で、病院・病床機能の分化を進めていくこととしております。そうした中で、本院は平成28年度に改訂しました第IV期中期経営計画におきまして、目指すべき将来像の一つに「急性期病院としての機能特化」を掲げているところでございます。  本院は、急性期医療を担っていく上で、回復期や慢性期、在宅医療を担う医療機関との連携が極めて重要なものと考え、地域連携の推進に努力してきたところであり、特に回復期リハビリテーション病棟などを有する医療機関との連携は有効に機能しているところでございます。  また、今後、医療圏内の他病院において回復期病床がさらに増加していくことが見込まれることから、本院としましては、そうした医療機関との連携をさらに強化していくこととしてまいりたいと考えております。 232 ◯15番(中川加津代君) 今ほどの答弁では地域との連携に重きを置くというお話でございましたが、市民病院のほうでは、こういった回復期の病棟、病床というのは設けれない、今状況、システムになっているのでしょうか。それもあわせて、確認のため、運用に資するところがあると思いますので、一度確認させてください。 233 ◯市民病院事務局長(今井 隆君) 高岡市民病院の目指すべき将来像というものを、中期経営計画の中では急性期病院としての機能特化、その中でリハビリの療法士をそろえ、急性期のリハビリテーションを中心にやっていくものとしております。 234 ◯15番(中川加津代君) 市民病院は、地域がん診療連携拠点病院として高岡医療圏の急性期医療を支えています。そういう意味で、平成28年の3月には最新のがん医療体制を補完する病棟として緩和ケア病棟が開設されました。  一方、がん同様、患者への早期対応が求められるのが脳卒中です。この脳卒中の治療に欠かせないのがリハビリテーションであります。もし回復期のリハビリテーション病棟が設けられれば市民病院の急性期の医療体制はより万全なものとなるはずでございますので、またいま一度、御検討のほうお願いしたいと思います。  では、それも含めて引き続き市民病院事務局長にお伺いいたしますが、回復期リハビリテーション病棟を開設するとした場合、クリアすべき要件はどのようなことが挙げられるでしょうか。 235 ◯市民病院事務局長(今井 隆君) 回復期リハビリテーション病棟におきましては、リハビリテーションを休日も含め毎日提供可能な体制を有することなどが必要とされております。  そのため、本院が将来的に回復期リハビリテーション病棟を開設するとした場合、急性期リハビリテーションを実施しながら回復期リハビリテーションを提供することとなるため、理学療法士、作業療法士などのセラピストを大幅に増員する必要があるなど大きな課題があると考えております。 236 ◯15番(中川加津代君) 昨年、県のほうでは富山県リハビリテーション病院・こども支援センターを開設されました。これは全県民を対象としたリハビリテーションの中核的病院として位置づけられていますが、立地エリアは富山医療圏になります。  県内には4つの医療圏があり、高岡、射水、氷見で構成する高岡医療圏でもハード、ソフト両面からの何らかのてこ入れが必要であると考えます。  そこで市長にお伺いいたします。高岡医療圏で回復期医療の充実が図れるよう、県に積極的に働きかけてみてはどうでしょうか。 237 ◯市長(高橋正樹君) 回復期医療をめぐりましていろいろと御議論がございました。これからの医療のあり方を考えますときに、回復期医療の提供は大変重要なことだと私もお聞きして思っております。県全体といたしましてもまだまだこれから回復期医療に向けての充実を図らなければいけない状況でございますけれども、高岡医療圏でももとよりでございまして、今後積極的な対応が必要かと思っております。  県が策定いたしております地域医療構想の推計では、高岡医療圏は回復期病床数が不足してございます。これをこの医療圏の中にある病院の適正な機能分化、そして連携強化の中で対応していくということが課題でございます。  現在、県、市及び医療関係者で構成する高岡地域医療構想調整会議というのがございますが、この中でもいろいろと御議論が進んでいると伺っております。急性期病床から回復期病床への転換あるいは在宅医療の推進などについての御議論がなされておりまして、そういうことを踏まえながら、私どもといたしましてもこの会議の活用、そしてまたこの会議でいろいろ御議論されていることを含めまして、私どもなりにも県に対して積極的な働きかけをしてまいりたいと存じます。 238 ◯15番(中川加津代君) 今回はいろいろとお伺いしてまいりましたけれども、この項最後、市民病院長にお伺いしたいと思います。  堅実な病院運営が求められる一方で、地域の医療ニーズに即した医療体制を構築することも重要な使命と考えられますが、今後の市民病院のあり方について、考えをお聞かせください。 239 ◯市民病院長(遠山一喜君) 本院は高岡医療圏の中核的病院として、これまでがん治療などの高度医療や救急医療などの急性期医療を担っており、こうした役割は今後とも引き続き担っていく必要があると考えております。  そのため、平成28年度に改訂した第IV期中期経営計画(新公立病院改革プラン)において、目指すべき将来像として、「急性期病院としての機能特化」「政策的医療を担う役割の堅持」「地域包括ケア体制の構築に向けた、地域連携のさらなる推進」を掲げております。その実現に向け、医療の質の向上、チーム医療の推進、ワーク・ライフ・バランスの推進、経営の安定に関する施策に取り組んでいるところであります。  一方、日々進化し変化する医療技術や医療ニーズに対応していくことも重要なことと考えており、今後とも目指すべき将来像の実現のためにこの取り組みを続け、病院全職員一丸となって実行し、本院が地域の皆さんに最も信頼され選ばれる病院になるように努力してまいりたいと思っております。 240 ◯15番(中川加津代君) 一般会計が緊急事態なだけに、特別会計への繰り出しも削減が図られるよう、ぜひとも市民病院も賢明な判断のもと、堅実な運営に取り組んでいただきますようお願いを申し上げます。  さて、今回は、いろいろと私なりに改善策を御提案申し上げながら今後の本市の運営方針について伺ってまいりました。本市の財政状況は緊急事態ですが、まずはつつましく、しっかりと財政を立て直し、将来を見据えることが肝要であると考えます。そのためにも、市長や職員の方々だけに責任を負わせるのではなく、私ども議会、そして市民が一緒になってこの難局を乗り切りたいものです。  以上で私からの質問を終わらせていただきます。  ありがとうございました。 241 ◯議長(狩野安郎君) 中川加津代君の質問が終わりました。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 242 ◯議長(狩野安郎君) 21番 樋詰和子君。       〔21番(樋詰和子君)質問席へ〕 243 ◯議長(狩野安郎君) 樋詰和子君の質問時間は2時57分までです。  21番、どうぞ。 244 ◯21番(樋詰和子君) 12月議会、さきに通告してあります一問一答方式による一般質問について行いますので、当局の積極的な答弁をよろしくお願いいたします。  先日来、新聞の大きなニュースに、高岡市「財政基金 底突く恐れ」「39億円の財源不足」とか「高岡市114施設削減方針」、また「新体育館 建設凍結」と連日報道され、市民の皆様から不安なり、また問い合わせが大変多くなっております。当然この12月議会でも財政健全化緊急プログラム、また公共施設の再編計画の質問が続出しており、市民の緊迫した思いが伝わってまいります。苦渋の選択をされた当局の決断は重く受けとめておりますけれども、事前に議会への説明がなかったのは議会軽視と思われます。  しかし、今後10年、20年後の本市の発展と未来を担う子供たちの将来のために、市当局も、また議会もともに力を合わせ、重要局面を乗り切っていかなければなりません。
     そこで第1項目めは、財政健全化緊急プログラムの推進についてお伺いいたします。  プログラムでは、平成35年度当初予算編成までに歳出超過を解消することを目標に定め、投資的経費の抑制、公共施設管理コストの縮減、事務事業の見直し、実施期間を5年間に策定し行政の無駄削減とあります。  そこでまず、政策効果を高め、行政コストの見える化を図るため、各事業の内訳を含めた総額費用をあらわすフルコスト情報を開示し、経費抑制に活用してはどうか。行政コストの見える化の対応をまず市長さんにお聞きいたします。 245 ◯市長(高橋正樹君) 的確な財政運営を進めていくためには、行政コストの全体像がわかりやすく見えるということは大変重要な観点かと思っております。単に目の前の事業だけではなくて、将来コストあるいは維持管理コストといったようなものも含めた全体を見ながら、わかりやすく見ながら、そして事業を進めるということは肝に銘じていかなければならないと思っております。  このような観点は全国的にも課題になっておりまして、現在、総務省が定める統一的な基準による地方公会計に基づく財務書類政策が行われつつございまして、当市でも今年度中に作成することにいたしております。これによりまして、企業会計に準じたキャッシュフローや資産形成などの見える化が進むことになっておりまして、なると期待ができておりまして、民間の経営手法を取り入れた行政コストの可視化、見えるようにするということ、可視化が図られるものと考えております。今後、これらを活用しまして、経費の抑制や合理的な財政運営の確立のために役立ててまいりたいと存じております。 246 ◯21番(樋詰和子君) ただいま市長さんからは大変積極的に、今東京都が取り入れております公会計を取り入れていくということでございます。このようにしっかりと人件費や事務費などを含めた、歳出削減だけが目的ではなくて事務の改善点などを議論し、政策効果をあらわす視点が大変に重要で、ことしからキャッシュフローもしっかり出てくるということで、前向きに取り入れられるということに対しては大変ありがたいですし、また積極的に評価をしていきたいと思っております。  次に、民間活力の推進についてお聞きいたします。  市長は、民間にできることは民間にと順次民間委託を推進されており、評価をしております。  しかし、現時点での厳しい財政状況を考慮すると、さらに積極的に民間委託に取り組む必要があると感じております。  そこで、小学校の給食調理業務の委託を完全民間委託にしてコスト削減に取り組んではどうか、今後の取り組み予定を教育長にお伺いいたします。 247 ◯教育長(米谷和也君) 民間活力の活用は大変重要であるというふうに考えております。  県内15市町村における給食調理業務につきましてはそれぞれの経緯があり、それぞれに状況は異なりますが、民間委託を選択する傾向が見られると認識しております。  本市でも今後策定、推進されます緊急プログラムにおいて市政全般について見直しを行うこととしておりますので、現下の極めて厳しい財政状況にあって、限られた財源をいかに工夫して教育の充実に充てていくか、それが大変重要であり、十分に検討し実践していかなければならないと考えております。 248 ◯21番(樋詰和子君) ただいま教育長さんから、しっかり15市町村も民間委託を積極的に取り組んでいく方向ということで、今回の緊急プログラムの中で前向きに検討していくということですので、よろしくお願いいたします。  次に、ごみの定期収集を民間委託にと、これは何度も取り上げてまいりました。民間委託目標を、平成27年60%、28年65%となっておりますけれども、完全委託化推進を今後どのように推進されるのか。これは市長さんに対応予定をお伺いしたいと存じます。 249 ◯市長(高橋正樹君) ごみの定期収集業務につきましては順次民間委託を導入拡大しておりまして、行財政改革の集中改革プラン、アクションプランの実施により平成28年度の委託化率は65%となってございます。  行政サービスの維持向上や災害時の対応などを勘案すれば、現段階で民間へ100%委託ということには難しいものがございますけれども、今後、引き続き検討課題としてまいりたいと存じます。 250 ◯21番(樋詰和子君) 今のアクションプランの中でも検討していくということでございますけれども、実際に市民の皆様から見ると、これは大変見やすいわけですが、市の収集車が来る、そして民間委託のごみの収集車が来る。そうすると、民間委託の場合は大抵運転手ともう一人、2人乗っているわけですね。ひどいときは1人しか乗ってない。ところが市役所の直営のごみ収集車が来ると、あの狭い運転席に3人乗ってて、それで市民の皆様から見ると大変わかりやすいわけですね。  そうすると、今回のように本当に財政が厳しいといったときに、1台の車に3人乗っていると。そして民間は2人だと。1人分の人件費というものがその車の台数になったら全然ここはかえなければいけないんじゃないかと。そしてまた民間委託になったところも、業者の方が大変きれいに集めてくるし好評だから、もっと考えなきゃいけないんではないかというふうにおっしゃっているわけでございますけれども、この辺への今後の対応を市長さんに再度お聞きいたします。 251 ◯市長(高橋正樹君) 民間でできるところは民間でということは、かねて私もできるだけの民間への業務の開放といいましょうか、そういったことも、あるいは民間のエネルギーを上手に行政の中に利用していくことも大変重要なことだと思っております。  そういう観点から、ごみの収集につきましても既に進めているところでございまして、先ほどちょっと申しましたが、例えば災害時などにどうしたらいいのかということもございますので、そういったことも勘案しながら、引き続き取り組みを進めてまいりたいと思っております。 252 ◯21番(樋詰和子君) 引き続き進めるということでございますので、よろしくお願いいたします。  次に、保育園の民間委託への推進体制と年次計画などを明確に示すべきと考えますが、見解は。これも市長さんにお尋ねをいたします。 253 ◯市長(高橋正樹君) 保育園につきましても民間の活力を活用することが必要と考えておりまして、多様化する保育ニーズに柔軟に応えるため、積極的に対応してまいりたいと思っております。このため、これまで平成19年から4つの保育園を民営化してきたところでございまして、30年4月、来年からは能町保育園についても民営化をすることにいたしております。  今後、保育園の再編などを進めてまいります中で、民営化についてもあわせて検討する必要があると考えておりまして、年次計画も含めまして高岡市立保育所民営化選定委員会にお諮りしながら順次進めてまいりたいと思っております。 254 ◯21番(樋詰和子君) 民営化選定委員会に諮りながら進めていくということですので、強いリーダーシップを持ってよろしくお願いいたします。  実際に民間委託、今、19年から4つの民間委託保育園があり、また30年4月にはもう1カ所、能町がなるということでございますが、民間委託された保育園も大変利用者からは好評であることを申し添えておきます。  次に、財政健全化緊急プログラムの推進に当たり、コスト意識を持つ職員の育成が大変重要でございます。確かにいろんな形で総人件費の圧縮とか集中的な事務事業の見直し、それに取り組むということは大変重要でございますけれども、お一人おひとりの職員の皆様のコスト意識というものは大変重要でございますので、この対応予定を総務部長にお聞きいたします。 255 ◯総務部長(水上 哲君) 職員のコスト意識、これは議員お話しのとおり、大変重要でございます。  そういったことから民間等のノウハウの活用、とりわけ外部講師によります職員研修、それから人事評価制度、こういったことを通しまして職員の意識改革を図り、費用対効果を踏まえた迅速で効率的な業務の遂行、こういったことの意識の醸成にしっかりと努めてまいりたいと考えてございます。 256 ◯21番(樋詰和子君) 実際に、税金を納めている市内の中小企業、そしてまた従業員の皆様は競争社会の中でいや応なしにコスト意識というものは要求されて働いているわけです。そこで、スピード感とか職務に精通しているということも大事ですので、ぜひ人事評価制度の中で今後コスト意識をしっかりと植えつけていただくようによろしくお願いいたします。  続きまして、公共施設の再編計画についてお聞きいたします。  市の公共施設マネジメント推進委員会で、市が保有する373施設のうち、来年度から2035年まで114施設を削減する再編計画が示されました。更新費用として224億円カット、施設管理費として年間10億8,000万の削減効果があり、39億円の財源不足に対応していくというお話が出ておりました。  そこで、老朽化、また稼働率などをもとに維持コストや改築、また更新の試算を明確にして、廃止や休止など実効性ある詳細計画を明確にしてはどうか、この辺を総務部長にお尋ねをいたします。 257 ◯総務部長(水上 哲君) 今回の計画でございますが、これはいわば個々の施設の方向性を示す基本計画といった位置づけでつくっております。このため策定後におきましては、議員さんからもいただきましたが、それぞれの施設の担当部局におきまして必要に応じまして個別に詳細な事業計画、事業方針を定め、着実に再編に取り組むことが必要であると考えてございます。 258 ◯21番(樋詰和子君) 今、総務部長さんのほうからは、策定後に各部門でしっかりと打ち合わせをしながらやるということですので、よろしくお願いいたします。  今回ですけれども、特に市民にわかりやすい、納得できる説明が必要ですので、この辺も申し添えておきます。  次に、新総合体育館の建設延期や市民会館の休館などが表明されたことにより、再編戦略を明確にする必要があると考えますが、見解を副市長にお尋ねをいたします。 259 ◯副市長(村田芳朗君) 今般の再編計画の素案におきまして、弓道場、市民体育館、スポーツ・レクリエーションホームにつきまして、新たに整備する総合体育館に集約化し、総合体育館の供用に合わせて廃止と、また竹平記念体育館につきましては、同じく供用に合わせまして廃止または譲渡ということとしておりましたが、今般、新総合体育館の着工を当面見送らせていただくということにしたため、短期で集約化としておりましたこれらの時期につきまして改めて検討する必要も生じ得るというふうに考えております。  また、当面休館させていただきます市民会館につきましては、短期でこれも方針決定としておりまして、そのあり方について検討してまいりたいというふうに考えております。 260 ◯21番(樋詰和子君) 今ほど、当面見合わせた新総合体育館などのことがあります。この建設計画が明らかになってから、例えばポーランドのレスリングの事前合宿に既存施設で対応との決定に対して、関係者からは、新聞報道でありましたけれども、残念だが既存の施設でも練習環境は整っていると、市の取り組みをしっかりサポートしたいという前向きな意見も出ておりましたし、また当初、今副市長からありました竹平記念体育館は、公共施設の再編計画の中で新総合体育館の利用に伴って廃止や譲渡を求めるというお話を聞いて、利用者からは本当に心配していた声があったんですが、当分の間見直すという御意見もあったので、少し安堵の声も聞こえてくることもあります。  それで、ぜひお願いしたいのは、今回確認させていただきたいのは、将来のしっかりとした見通し、当分の間というのは、この当分というのは大変漠然とした言い方で、本当に5年なのか、5年たったらもう一回見直すのかというような御心配もありますので、将来の見通し方針というものをどの辺で出されるのか、またどういうふうに今後進めていかれるのか、わかる範囲でお願いをいたします。 261 ◯副市長(村田芳朗君) まず、市民会館につきましては、今ほども御答弁申し上げましたように、短期で方針決定ということでございまして、今議会で市長からも答弁させていただいておりますが、市民会館のあり方につきましても専門家等を交えまして幅広く検討してまいりたいと考えております。  また、新総合体育館につきましても現在、これからですけれども、財政健全化緊急プログラムの目標の実現に向けてしっかり取り組んでいきたいというふうに考えておりますので、今後その環境が整うように努めてまいりたいというふうに考えております。 262 ◯21番(樋詰和子君) 今、副市長からは、しっかりと専門家を交えて話し合うとか、今後の環境を整えてやるということですので、ぜひよろしくお願いいたします。  次に、現在、高岡市民体育館と竹平記念体育館の利用状況はどうか。この辺は教育長さんにお尋ねをいたします。 263 ◯教育長(米谷和也君) 平成28年度の高岡市民体育館の利用者数は10万2,252人、竹平記念体育館の利用者数は10万1,627人でありました。また、両施設では平成28年度において、市民体育館ではバドミントンS/Jリーグ2016高岡大会、竹平記念体育館では第47回全国中学校卓球大会が開催されるなど、全国規模の大会やリーグ戦も開催されております。 264 ◯21番(樋詰和子君) ということで、実際にはこの市民体育館では57団体も使っている、竹平記念体育館も41団体が使っているということで、10万単位の利用者がいるということは大変影響も大きいわけでありますし、また全国規模の開催をしていらっしゃるということに対しては大変すごいなと思っておりますので、ぜひこの辺をお願いいたしますが。  次に、新総合体育館の建設延期により、利用者に対する対策をどのように考えているのか、この辺をしっかりと説明責任をお願いしたいものですが、教育長にお尋ねをいたします。 265 ◯教育長(米谷和也君) 教育委員会におきましては、市民体育館及び竹平記念体育館の今後の円滑な利用に向けまして早急に関係スポーツ団体や競技団体等の皆様から御意見を伺う機会を設けたいというふうに考えております。そこでの議論を踏まえまして、利用者への適切な対応に努めてまいります。  なお、両施設におきましては一定の修繕や改修が必要と見込まれますことから、この点につきましても精査を進め、関係部局等とも連携を図りながら不都合が生じないように対応してまいりたいというふうに思っております。 266 ◯21番(樋詰和子君) 今、教育長さんからは、関係のスポーツ団体の皆様としっかりと話し合いをしていくとか、また一定の修繕をということであります。ましてや一定の修繕になれば、いつごろからいつごろまで修繕をするとか、どれくらいの経費をかけるかというのはまた市民の皆様の大変関心事でもありますし、利用者の皆様もいろんな日程を組む上で大事ですので、ぜひその辺は速やかに皆さんのほうに御連絡いただいて、日程も早目に調整していただければと思っております。  次に、安心の子育て支援策の拡充についてお尋ねをいたします。  子育て環境の充実は、産み育てる二、三十代の若い世代の大きな魅力であり、子育て満足度日本一を目指す本市の少子化対策の切り札とも言えます。  まず、ワンストップサービス拠点(子育て世代包括支援センター)を拡充して安心の子育て環境の整備が必要ですが、この点を福祉保健部長にお尋ねいたします。 267 ◯福祉保健部長(吉澤 実君) 高岡市では、母子保健型の子育て世代包括支援センターを実施しております。しかしながら、子育て支援の全般のワンストップ化を進めるためには、物理的、人的な対応などの検討すべき課題が多くございます。  このため、関係機関の連携をさらに強化し、子育て家庭の個別ニーズを把握した上で情報提供、相談支援を行い、市民が必要なサービスを円滑に利用できるよう、現在の相談体制等のさらなる充実に向け、引き続き努力してまいりたいと考えております。 268 ◯21番(樋詰和子君) 実際に現在、全国的にワンストップサービス拠点ということで、子育て世代包括支援センターというものをがーんと設けているわけですね。それで、我が高岡市はどこにあるんでしょうかといろいろ調べましたら、保健センターの健康増進課の母子保健係にしかないわけですね。それでは実際に支援をした、赤ちゃんが生まれたという人が相談に来たら、ワンストップサービスどころか、「どこにあるんですか」と言ったら「保健センターまで行ってください」、そして保健センターに行ったら「どこの係ですか」ということで若干かなりわかりにくいわけでございますので、こういう子育て世代の包括支援センターというのをもっと表へ、せっかく子育て世代包括支援センターというふうに名前も変えていただいたわけですから、そういうセンターをつくればどうか、その辺を確認のために再度質問をさせていただきます。 269 ◯福祉保健部長(吉澤 実君) 今ほどございましたとおり、現状は今おっしゃったとおりでございます。  福祉保健部といたしましては、子育て全般のワンストップ化ということは大変大きな意義があると認識しております。このことから、今ほど御答弁申し上げました物理的、人的な対応などについての検討すべき課題が多くございます。この課題の整理について、そこからまず始めていきたいと考えております。  以上です。 270 ◯21番(樋詰和子君) 課題の整理もということでございますけれども、速やかにお願いをいたします。他市ではしっかりと子育て世代包括支援センターというものを表に出しているわけですね。せっかく子育て満足度日本一と言っているのに、やっぱりそういうものを表に出すことが高岡市の子育て環境がいいと皆さんに理解されて、なおかつ高岡へ移動してきたいと思わせるんではないかと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  また続きまして、第2子までの保育料無償化を拡充して、子育て世帯への産み育てやすい環境づくりの後押しをしては。これは市長さんにお聞きいたします。 271 ◯市長(高橋正樹君) 保育料に関連いたします御要望といいましょうか、ニーズが大変強いということは私どもも十分承知しているところでございます。このためといいましょうか、そういうお応えといたしまして、国が示す標準的な保育料区分に加えまして、低中所得世帯を対象とした第3子以降の無償化、あるいは市町村民税の非課税世帯あるいはひとり親世帯に対しては第2子の無償化などを実施しているところでございます。  保育料に限らず、子育て支援施策にはさまざまな分野、課題がございまして、子育ての世帯を支援していくためにはそれらを総合的に、かつまた持続的に施策展開を図っていく必要があろうかと思っております。保育料は、その中で適切な水準の設定に努めることが肝要であると考えております。  第2子も含めた保育料無償化について、国においては実施についての詳細が現在検討中ということでもございますので、この動向を注視しながら適切な対応を図ってまいりたいと存じます。 272 ◯21番(樋詰和子君) 今市長がおっしゃったように、それこそことし、高岡市では第3子から保育料無償化になって、528人の無償対象者からは本当に助かるという声が聞こえていて、これは力強い子育て支援と私も評価をしております。  今回、政府も幼児教育無償化に取り組むとの方針が出されておりますので、今市長さんのほうからは総合的にしっかりと検討していくということでございますので、ぜひ高岡がどこよりも子育てをしやすい、子育てに市のサポートがあるというふうによろしくお願いいたします。  次に、新婚家庭の住宅取得・修繕への借入金の利子補給の期間を延長して、若い世代の定住促進と子育て世代の人口増対策を図ってはどうか。これは都市創造部長にお伺いいたします。 273 ◯都市創造部長(堀 英人君) 新婚家庭への利子補給については、ここ数年、金利が低く推移していることや、また国の新たな施策が打ち出されていることから、資金を借り入れたい方にとってより効果的となる支援方法について検討してまいりたいと考えております。  なお、今策定しております住宅マスタープランでは、子育て世帯への居住支援や定住促進などを重点施策としております。新婚家庭を含めて若い世代や子育て世代のニーズに対応した住宅施策に取り組んでいくことで定住促進を図ってまいりたいと考えております。 274 ◯21番(樋詰和子君) 今ほどは部長のほうから、しっかりと住宅マスタープランの中で子育て世代のニーズを含んで積極的にやっていくというふうに聞こえたんですけれども、この辺はよろしくお願いいたします。  それでもう1点、子育て支援のワンストップサービスを、マイナポータルを活用し、簡素化しては。これも福祉保健部長にお尋ねをいたします。 275 ◯福祉保健部長(吉澤 実君) マイナポータルを通じて利用できる子育てワンストップサービスは、子育てサービスの検索のほかに、児童手当、児童扶養手当、保育、母子保健などに係る各種行政手続を電子申請で行うことを可能とするもので、子育てをしている保護者の利便性の向上が期待できるものと考えております。  現在、子育てワンストップサービスの実施に向けて、富山県の電子申請システムを県内全市町村が共同利用する形で構築を進めているところであり、平成30年3月の試験運用、4月の本格運用を目指しているところでございます。 276 ◯21番(樋詰和子君) マイナンバーの個人向け専用サイトのマイナポータルは、10月から児童手当とか、今おっしゃったように、しっかりと母子保健に関する電子申請ができるということで大変人気があるわけでございます。そして、来年度以降には全自治会を合わせると95%まで拡充されておりますので、これはぜひお願いしたいと思っておりましたら、今部長からは、30年3月までに導入を検討して、4月から使えるということでございますので、ぜひ積極的にいろんなサービスを入れていただきたいと思っております。  それともう1点、時代に合った孫育てをサポートする孫育て手帳を作成し、孫育て応援研修会等も実施して、明るい笑顔が広がる育児環境を整えてはを、これも福祉保健部長にお尋ねをいたします。 277 ◯福祉保健部長(吉澤 実君) 社会が変化するにつれて子育ての考え方や方法も大きく変化しております。祖父母世代にとっては、みずからの子育てと孫育ての間の世代間ギャップに戸惑う場面が少なからずあるとの声が聞かれております。  高岡市としても、子供たちが健やかにたくましく育つことを願い、子育てについて世代間のコミュニケーションが図られるよう、保育園などでの祖父母参観時や子育て支援センターでの子育て講座などで、現代の子育てやかかわり方を知る機会を設けるなどの情報提供をすることで、祖父母世代の孫育てサポート力を高められるよう支援してまいりたいと考えております。  なお、孫育て手帳の作成については今後の検討課題とさせていただきたいと思います。 278 ◯21番(樋詰和子君) ということで、ぜひ孫育て手帳もつくって、現代の知識を祖父母にもぜひお願いいたします。  続きまして、新天皇の即位に当たり、2019年5月1日、高岡御車山祭の日が休みになるとのうれしい報道があったことから、誘客促進に向けた取り組みを今から検討すべきではないか。この見解を市長さんにお尋ねをいたします。 279 ◯市長(高橋正樹君) 本年の5月27日に、天皇皇后両陛下には高岡御車山会館を御視察いただき、私はじめ市民の皆様方、両陛下の温かいお人柄に間近に接し、大変名誉なことと存じております。また、このたびは、天皇陛下の御退位が2019年の4月30日、皇太子殿下の御即位が翌日の5月1日に行われるということが報道され、承知をいたしているところでございます。  ユネスコ無形文化遺産である高岡御車山祭が御即位と同じ日に行われるその機会を捉えて、御車山祭関係者の皆様とも御相談しながら祭りを盛り上げ、歴史と文化、そしてものづくりが融合する高岡の魅力を国内外に積極的にPRしてまいりたいと存じます。  高岡御車山会館での企画はもとより、飛越能地域で同じくユネスコ無形文化遺産登録を受けた祭りを有する自治体とも連携を進めながら、高岡を基点とした広域周遊ルートの売り込みを図り、さらなる誘客促進に向け取り組んでまいりたいと存じます。  行幸啓以来の一連の出来事が新天皇の御即位と同日に高岡御車山祭が行われることに結びついて、まさに万葉集最後の歌に詠まれておりますように、いやしけ吉事(よごと)が高岡に訪れることになります。私といたしましては、皇室の安寧と高岡の伝統文化の発展を心から願い、恐れ多くも何かの御縁を感じている次第でございます。 280 ◯21番(樋詰和子君) いやしけ吉事ということで万葉集も出てまいりましたが、ちょうど2019年は高岡開町410周年の記念すべき年でもありますので、ぜひと思っております。  続きまして、「高岡市藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー」2周年記念の今後の予定についてお尋ねをいたします。  子供たちに世界的な人気のドラえもんを活用して市の魅力発信と何度も質問してきまして、現在は活用されて内外ともに知名度が上がっております。川崎市とのタイアップやドラえもんラッピング電車など工夫を重ね、藤子不二雄の生誕地が定着して市民の意識も深まっており、関係者の皆様方の努力を大変評価しております。今回の2周年記念には、しずかやドラミなど少女キャラクターの原画とかドラえもんポストなど工夫したり、大変大きく評価をしております。  そこで、開館2周年となるが、当初予定に比較して利用状況はどのようになっているのか。本市の対応予定を市長政策部長にお尋ねをいたします。 281 ◯市長政策部長(二塚英克君) ふるさとギャラリーは美術館2階に併設する形で、年間5万人以上を目標に平成27年12月1日にオープンいたしました。先日、2周年を迎え、3年目に入ったところでございます。1年目は約4万2,000人、2年目は約4万人の方に御観覧いただいたところでございます。開設効果が薄れてまいりました2年目の観覧者数総数は減少したものの、県外あるいは外国からの観覧者がふえておりまして、ことしの夏以降の入館者数は前年比で増加傾向にある状況でございます。 282 ◯21番(樋詰和子君) そこで、増加傾向にあるということで大変うれしく思っておりますが、氷見などでは漫画を生かしたまちづくりなど、ギャラリーの入館者数がふえているということでございますので、また参考にしていただければ。  それでこの2点目は、費用対効果などを考慮し、今後どのようにギャラリーを運営していく予定なのか。これも市長政策部長さんに今後の運営予定をお聞きします。  そして、高岡商工会議所では、台湾からの観光客向けの情報サイト「OIDEYO TAKAOKA」で聖地巡礼の項目を新たに設けて、藤子・F・不二雄ゆかりの地、ドラえもんの銅像や郵便ポストなどを紹介すると報道されておりました。それで、ぜひより多くの外国人観光客を呼び込む方針ということでございますので、今後の運営方針をお聞きいたします。 283 ◯市長政策部長(二塚英克君) ふるさとギャラリーにつきましては、先生のふるさと高岡ならではの施設といたしまして、市民あるいは藤子作品のファンの方の皆様方に愛されるような施設となるように努めてまいったところでございます。  費用対効果ということでございますので、やはり観覧者数の増加を図ることが必要かと考えております。そのためにもさらなる認知度向上が不可欠と考えておりまして、来訪者をギャラリーまで楽しく誘導するため、万葉線の志貴野中学校前電停のラッピングあるいは車体広告などを行ってきたところでございます。また、ドラえもんトラムとの連携によるPRも行ってまいりました。  2周年を記念いたしまして12月1日に始まりました、議員さんからも御紹介がありました企画展「F─GIRLSコレクション展」などを関係機関と連携して周知してまいりたいと考えております。また、3月に開催されますTHEドラえもん展TAKAOKA2018、美術館の1階で行うわけでございまして、そちらとの相乗効果などによりまして観覧者数のさらなる増加を図ってまいりたいと考えているところでございます。 284 ◯21番(樋詰和子君) ということで、3月のTHEドラえもんも大変楽しみにしております。  それで次に、SNSの活用で世界のドラえもんの発信を図り、外国人旅行客などの誘致を検討しては。この戦略を市長政策部長にお聞きいたします。 285 ◯市長政策部長(二塚英克君) ふるさとギャラリーでは、ツイッターあるいはフェイスブック、インスタグラムなどを活用いたしまして積極的に情報発信を行ってきているところでございます。観光協会、それから先ほど議員から御紹介ありました商工会議所の民間のサイトでも海外に向けて御紹介いただく動きも出てきているところでございます。
     市といたしましては、館内に等身大のドラえもんを設置するなど、来場者がSNSに投稿したくなるようなフォトスポットをつくってきたところでございまして、来場された外国人の方がみずから発信していただけるような環境を整えまして外国人旅行者の誘致につなげてまいりたいと考えているところでございます。 286 ◯21番(樋詰和子君) ということで、大変工夫をされております。  先日、ジェトロが12日に発表した20代から40代の中国での意識調査で、今後行きたい国として日本が初のトップになり、桜の観賞が42.3%、インバウンド消費の増加が期待されます。特にドラえもんを生かした、世界に発信していく高岡の鋳物の体験、古城公園の桜、そして歴史・文化の多い高岡をぜひドラえもんを機会にしながら発信をしていっていただきたいなと思っております。  続きまして、2020年東京オリンピック・パラリンピックの機運を盛り上げる対策について。  オリンピックまで1,000日を切ったわけですが、シンポジウム等の開催など、機運醸成を図るために今後の計画をどのように考えているか。今後の計画を教育長さんにお尋ねをいたします。 287 ◯教育長(米谷和也君) 教育委員会といたしましては、ホストタウンとしての開催効果を最大限に引き込めますよう、市民の皆様に大いに盛り上げていただきたいというふうに考えております。  そのためにも国、組織委員会、県、また競技団体等の事業や支援も取り込みながら、ポーランドのレスリングチームの合宿や日韓バドミントン競技大会の開催、オリンピックメダリストによるシンポジウムの開催、小学生による大会マスコットの選定など、幅広い世代の市民の皆様に御参加いただける多様な取り組みを進めてまいりたいというふうに考えております。 288 ◯21番(樋詰和子君) 今ほど、多様な企画を立てていくということでございました。  今回、東京オリンピック・パラリンピックでは全国の小学生によるマスコットキャラクターの投票などをやっておりますが、大変私も、何というかわいいマスコット、AかBかCかという感じで皆さん多分テレビを見てると思っておりますが、そのようにして今回は機運が全国的にも盛り上がってきましたので、ぜひ今教育長言われたようによろしくお願いします。  この機会に五輪ボランティアの育成を図り、訪問外国人、観光客に喜んでもらえるような「おもてなしの高岡」の構築に取り組んではどうか。これも教育長さんにお聞きをいたします。 289 ◯教育長(米谷和也君) 本市がホストタウンとして役割を積極的に果たすためにも、議員の御指摘のとおり、多くの市民の皆様が訪問される外国の方々と交流を深められ、相互にすばらしい出会いの機会としていただきたいと期待しております。  現在、東京都や組織委員会においては9万人ボランティアということで、その養成、参加を視野に具体的な取り組みを始められているというふうにお聞きしております。教育委員会といたしましても、ぜひより多くの市民の皆様に積極的に御参加いただけるよう、学校や各種団体、企業、ボランティアグループなど多方面の皆様等と連携を図りながら、まずはポーランド歴史・文化理解講座やおもてなし講座などを開催するなどし、機運の醸成や推進のきっかけづくりに努めてまいりたいと考えております。 290 ◯21番(樋詰和子君) しっかり、ポーランド理解講座などということで大変楽しみでございます。  続きまして、食品ロス削減(食べきり運動)への取り組みについて。  特に今、食品ロス削減を呼びかける運動が全国の自治体に広がっております。国内の食品ロス総計は年間500万から800万トンと言われて、日本の米収穫量の850万トンに匹敵している深刻な状況が指摘されております。  それでまず、市民の力で食品ロス削減を進めるため、地域における食品ロス削減リーダー育成の研修会をして徹底を図ってはどうか、市民生活部長にお聞きいたします。 291 ◯市民生活部長(青島恒巳君) 食品ロスの削減はごみの減量化にとっても大きな課題でございまして、今月8日、消費者団体のエコライフを楽しむ市民の会高岡が、家庭内の残りそうな食材を持ち寄ったメニューの検討、調理を内容とする実践的な研修会を開催されましたところでございまして、本市内で食品ロス削減への取り組みが広がりを見せております。  本市といたしましては、今後もこうした団体への支援と協力を行い、食品ロス削減に向けた意識の啓発と地域リーダーの育成を図り、市民や事業者の皆様とともに大きな広がりをもって食品ロスの削減に取り組んでいくことが重要であると考えております。 292 ◯21番(樋詰和子君) 今、部長のほうからお話のあったように、エコクッキングに参加した人からは大変楽しくて思いがけない料理ができたと大変好評でございました。  次に、「食べ残しゼロ」協力店を募集して、容器「ドギーバッグ」を推奨し食品の有効利用の推進を。これも市民生活部長さんにお尋ねをいたします。 293 ◯市民生活部長(青島恒巳君) 飲食店などで提供されたいわゆる食べ残し料理は、時間の経過とともに食中毒などのリスクが高まるため、そのような料理を持ち帰る場合はリスクを十分に理解した上で自己責任の範囲で行うよう、国から留意事項として示されているところでございます。  このことから、本市として持ち帰りを市みずからが積極的に推奨するということは余り好ましくないことではないかと考えておりまして、まずは30・10運動を通じて食べきりを積極的に推奨し、広めてまいりたいなというふうに考えております。 294 ◯21番(樋詰和子君) 食べ残しゼロというような協力店をしっかりやっていくのと、部長がさきにお答えになりましたけれども、市が率先して30・10運動の推進のPRをされましてはどうか。  これは積極的に取り組んでいくことによって市民全体が、例えば30・10運動というのは大変気軽に取り組みやすいということで導入を図っている市も多くなっているわけですね。松本市が提唱して運動の趣旨を広めておりますし、条例に盛り込んだ熊本県のあさぎり町もありますし、横浜市などはこの10・30運動って、30・10を10・30運動ということで、1カ月に2回、毎月10日と30日に冷蔵庫を空っぽにしようという運動だそうですけれども、そういうふうにして全国的にはいろんな動きになっておりますので、ぜひしっかりとPRしながらと思っておりますが、この辺を市民生活部長にお聞きします。 295 ◯市民生活部長(青島恒巳君) 本市では、今議員がおっしゃいました30・10運動を市民の皆さんに取り組んでいただくため、本年4月から、デイリー、マンスリー、そしてスペシャルの3つのミッションを市のホームページで広報し周知を図っているところでございます。  また、今年11月にはエコライフを楽しむ市民の会高岡と連携して、今ほど申し上げました3つのミッションの三角柱、カレンダー及びチェックリストを作成いたしまして、市のホームページでの広報のほか市内の各施設に配置して取り組みを呼びかけているところでございます。  さらに、今月に入りましてから、高岡ケーブルテレビの「もっと!ホット!高岡」で担当の職員がみずから出演をいたしまして30・10運動のPRを行っているところでございまして、今後ともさまざまな機会を捉え、30・10運動を積極的に推進してまいりたいと考えております。市民の皆様の御協力をよろしくお願いしたいというふうに思っております。 296 ◯21番(樋詰和子君) 今、30・10運動を部長がここでお答えになったことで、さらに市民の理解が広まって啓発ができたんではないかと思っておりますが、私どももしっかりと食べ残しゼロ、また30・10運動を展開してまいりたいと思っております。  次に、高岡食のブランド化推進について、最後の項目としてお聞きいたします。  既存のととまる、高岡コロッケに加え、新たにスイーツのまちづくりや新メニューなどを市民から公募し、さらなる盛り上げを図っては。今後の計画を産業振興部長にお聞きいたします。 297 ◯産業振興部長(福田直之君) 本市では高岡の食のブランド化を進めるために、これまで高岡コロッケをはじめ、ととまる、高岡昆布百選といった品々について官民が一体となり、あるいは民間が主体となって県内外で幅広く取り組みを展開しております。また、市民参画を促すためにアンケートキャンペーンやスタンプラリーなどにも取り組んできたところでございます。  引き続き、市民の皆様の意見を取り入れながらこれらの品々のPRやブラッシュアップに取り組みますとともに、高岡の歴史、風土、食材などを踏まえた地域らしい新しい食の魅力の掘り起こしについても検討してまいりたいと、このように考えております。 298 ◯21番(樋詰和子君) 今、産業振興部長からは新しい魅力を取り出したいということですので、よろしくお願いいたします。  それでは2点目は、気軽に幅広い年代も参加できる、市内食材を使った食のコンクールなどを開催し、魅力ある食文化の発信を検討しては。これも産業振興部長にお聞きいたします。 299 ◯産業振興部長(福田直之君) 食のブランド化の推進につきましては、ブランドとなり得る本市の食の素材について市民の認知度を高めていくことが必要でございまして、そのためには市民に地場食材への興味を持ってもらうことが大変重要であると考えております。  御提案の市内食材を使った食のコンクールなどの開催につきましては、新たなメニューの考案によりまして高岡産農産物を知っていただく機会となるものと考えております。たかおか地産地消推進ネットワークなどの関係団体との連携等も含めまして、今後検討してまいりたいと考えております。 300 ◯21番(樋詰和子君) 今、産業振興部長からは今後検討していきたいということですので、なかなか射水の白エビ、氷見のブリというわけには、「高岡は何ですか」と言われたとき答えようがなくて若干困っておりますので、ぜひその辺もよろしくお願いいたします。  さらに、学校給食や、飲食店などで市内産の農産物活用のために、地場野菜の収穫時期に合わせた計画で地産地消推進を図るべきですが、対応予定を。これも産業振興部長にお尋ねをいたします。 301 ◯産業振興部長(福田直之君) 本市では保育園や学校の給食の献立を作成する際には、地場野菜の収穫時期等が十分に考慮されるように、担当部局と連携して地場野菜の優先的な使用につきまして関係団体と調整をして実施しているところでございます。  また、飲食店などに対しましては、食材のよさを理解し使用していただくために、生産者とのマッチング会を開催いたしますとともに農産物パンフレットを配布するなど、地場農産物の情報提供を行っております。  今後とも新鮮で、そして安全・安心な地場野菜の利用が促進され、学校や飲食店などにおける消費拡大につながりますよう一層工夫を重ねながら取り組んでまいりたいと考えております。 302 ◯21番(樋詰和子君) 今、産業振興部長はそのようにお答えありましたが、高岡の地場産品を例えば給食で使っているときに、タケノコなどは、生タケノコは高岡でもいっぱいとれるわけですが、12月にタケノコ料理を給食に出しても高岡産のタケノコは使えない。カブラを使うときに、春、また植えたころに高岡産のカブラをと言われても難しいということで、実際にとれてるのに使われてない食材が今かなりありますので、その辺も、それこそ市場もそうですけれども、学校給食などそういうところでしっかり使っていただかないと、食べるほうもそうですけれども、つくっている生産者のほうも張り合いが出ませんので、その辺もどうぞよろしくお願いいたします。  以上取り上げてまいりましたが、いろんなことがあります。しかしながら、高岡市が魅力あるまち、そして子供たちに誇れるまちにするために、さらに市民目線を生かしたまちづくりをしっかり構築していくことを誓い、また当局も、また市長はじめ皆さんが今回のいろんなもので萎縮することなく、前を向きながら、みんなで高岡を魅力あるまちに構築していきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。  以上をもちまして質問を終わらせていただきます。  御協力ありがとうございました。 303 ◯議長(狩野安郎君) 樋詰和子君の質問が終わりました。  この際、しばらく休憩いたします。               休             憩   ────────────・─────────────・────────────                                 休憩 午後2時54分                                 再開 午後3時08分   ────────────・─────────────・────────────               再             開 304 ◯議長(狩野安郎君) 休憩前に引き続き、本会議を再開いたします。  一問一答方式による一般質問、質疑を続行いたします。7番 石須大雄君。       〔7番(石須大雄君)質問席へ〕 305 ◯議長(狩野安郎君) 石須大雄君の質問時間は4時9分までです。  7番、どうぞ。 306 ◯7番(石須大雄君) 本日、そして今定例会の大トリの質問となります。この間、5期ほぼ毎回質問をさせていただいたうちの約半分が一番最後になっています。今期からは何とかそれを直そうと思っていましたが、また大トリというふうなことで、これも個性だということでこれからも頑張らさせていただきたいなというふうに思っております。  午前中、薮中議員の伏木地区ストリート構想の質問で、雨晴駅から、恋する灯台に認定されました岩崎ノ鼻灯台までの検討と答弁があり、いいルートだな、伏木駅や雨晴駅で電動アシスト付き自転車を借りて回ればいいなというふうに考えながら話を聞いていました。しかし、岩崎ノ鼻灯台周辺は今現在、観光客に来てもらえる状態になっていません。道路など周辺環境の整備が必要ですので、ルート選定とともに整備をお願いしたいというふうに思っております。  雨晴といえば、先日、太田地区の方から、「いつから太田ちゃ氷見になったがけ」というふうな質問をされました。何を言っとるがかなということでお話を聞いてみると、テレビで「氷見市太田雨晴海岸」と言っていたとのことであります。放送局も番組も覚えてないそうなので確認はできませんでしたが、氷見市に雨晴海岸の問い合わせが多くあるとも聞いております。薮中議員も言っておられましたが、雨晴海岸は多くの観光客が見込める景勝地です。「高岡市太田雨晴海岸」もしくは「高岡市雨晴海岸」としっかり発信していくことで高岡市の知名度も上がっていくと思いますので、これからもよろしくお願いしたいと思います。  それでは、通告いたしました質問を行っていきたいと思います。  まず、公共施設の再編計画(素案)について何点かお聞きいたします。  さきの角田議員の再編判定基準とした評価指標と判定ラインは市独自の基準なのかとの問いに、公共施設にはさまざまな背景や経緯などがあることから、個々の施設のあり方を判断するために客観的な実施基準が必要であると考え、本年4月から地方自治研究機構と共同で実施基準の調査、研究に取り組んだとの答弁がありました。  再編実施基準の6つのポイント及び評価指標、内容、判定ラインを決めるまでの経過を総務部長にお示しいただきたいと思います。 307 ◯総務部長(水上 哲君) 基準の作成に当たりましては、本年4月から地方自治研究機構と共同で取り組んできたわけでございます。これまで2カ所の先進地視察に加えまして、事務担当者レベルの会議を6回、有識者を交えた調査研究委員会を2回行いまして議論を重ねてまいりました。それから、御案内しておりますとおり、公共施設マネジメント推進委員会を2回開催いたしまして、御意見を伺いながら今般、計画の素案で実施基準を取りまとめたものでございます。 308 ◯7番(石須大雄君) 次に、評価基準及び高岡市の独自性についてお聞きしたいと思います。  公共施設にはさまざまな背景や経緯などがあることから、個々の施設のあり方を判断するために客観的な実施基準が必要であるとの答弁でしたが、高岡のような地方都市が全国一律の行政サービスになると都市集中の現在では悪化し、まちの縮小にしかならないと私は思います。  もっと高岡市の独自性を出していかなければ地方自治に厳しい現在では生き残っていけないと思いますが、本当に高岡市の独自性はなくていいとお考えなのか、総務部長、お示しをいただきたいと思います。 309 ◯総務部長(水上 哲君) 今ほど石須議員もおっしゃいましたけれども、基本的には客観的な基準により施設を判定したわけでございますが、この基準の構築に当たりましては、先進市の事例なども踏まえまして、本市の施設の現状、将来人口推計、さらにはGIS、いわゆる地理情報システムでございますが、これを活用いたしました配置状況、また市民の皆様からいただいたアンケート、こういったことを分析した上で指標、判定ラインを設けてまいったわけでございます。これは本市独自の実施基準となっているものでございます。 310 ◯7番(石須大雄君) 独自基準ということでありますので、独自性が本当に担保されとるがかなということに若干私は意見があるなというふうに思っております。  次の項目でありますが、子育て満足度日本一を目指すと宣言されました。そのときには、まさに高岡の独自性が出ると思っていましたが、今回、保育所や児童センターの集約化や民営化等がのっておりますが、子育て満足度日本一は諦めたのか、福祉保健部長、答弁をお願いしたいと思います。 311 ◯福祉保健部長(吉澤 実君) 今後、施設再編の取り組みを進めるに当たって、増加傾向にある保育ニーズを把握し、提供すべきサービスの供給量を見込むとともに、各施設の配置状況、老朽化の状況を踏まえ、子育て満足度日本一に向けて、多様化する保育ニーズに柔軟に対応したいと考えております。  具体的に施設の廃止や集約化を進める際には、施設の利用者や保護者の不安を取り除くよう丁寧に説明し、意見交換を行うなど対応をとってまいります。 312 ◯7番(石須大雄君) 民営化が全て悪いというふうな話をしているわけではありませんけれども、以前、市民は、公がやっている保育所、そして民がやっている保育所、そのどちらかを地域で選べる、そういった実態にしていくというふうな答弁が昔あったわけであります。私はまさに市民の方が公の施設を利用する、もしくは民間の施設を利用する、それを選べるという点では保育行政はすばらしいものだというふうに思っておりましたが、それ以降、随時保育所の民営化というものが進んできて現在の状況に至っております。  余りにも行革、保育所の委託を進める中で人口の予測が立たず、牧野地区では保育所に入所する子供たちの数が多くなり過ぎて、また新たに保育所を建てなければいけないといった手戻りのような状況になっていることを考えると、委託化、そしてそういったことをもっともっとゆっくりと真剣に考えていかなければならないというふうに考えております。  次の項目に入ります。  養護老人ホーム高岡市長生寮について、9月議会でも質問をしましたが、昭和38年に開設されたこの長生寮も高岡市の独自性のある施設だと思います。  長生寮は県内唯一の大規模な公立の養護施設で、具体的には、警察の介入によるDV被害者、要介護2以上の人、精神病院の退院後の人、服役後帰るところがない高齢者など、他の養護施設では受け入れることが困難な人の受け入れ先になっています。  養護老人ホームのはずが、多くの社会福祉施設の機能も兼ね備えた重要な市民のセーフティネットとして緊急かつ困難な事例に対応できる長生寮を本当に手放してよいのか、福祉保健部長にお示しいただきたいと思います。 313 ◯福祉保健部長(吉澤 実君) 高岡市長生寮を民営化する場合は、まず1つに、利用者に対する質の高いサービス提供の確保、2つ目に、適切なサービスを提供するための支援員や看護職員の配置などの条件に適応し、養護老人ホームとして適正な運営ができる引受法人の選定を行い、施設の管理運営を移管するものでございます。  なお、民営化後も経済状況や家庭環境などの理由により入所の必要な高齢者の措置決定は引き続き高岡市が行うため、市民のセーフティネットとしての高岡市長生寮の役割は変わらないものと考えております。 314 ◯7番(石須大雄君) 再質問させていただきます。  条件を設定して指定管理に移行していくというような話でありますが、現在、民間の養護施設で受け入れない人が入る施設であります。措置決定は高岡市でやると言っておりますが、受けた指定管理もしくは民間委託を受けた企業等々が、「こういった者がいつも来るようじゃ、これやっぱり受けんにゃよかった」というような話をされたときに、果たしてもう一度直営に戻すことができるのか。「そう言わんと。そういった面倒な人はこれから措置決定せんから、何とか引き続き受けてもらえんか」といった流れになるのではというふうなことを大変心配をしています。一括質問・一括答弁のときに林議員も質問をしておられました。  おられる方、そして働いておられる方、市民の方がそういった指定管理、委託に至ったときに、以降、今までどおりになるのか不安に思っとるというふうな意見があります。それについての考えがあれば、福祉保健部長、再答弁をお願いしたいというふうに思います。 315 ◯福祉保健部長(吉澤 実君) 今ほど答弁申し上げましたとおり、措置決定は高岡市がこれまでどおり行うこととしております。したがって、必要な人がいわゆる長生寮へ入所できないということは今もございませんし、これからもありません。  また、引受法人のほうは、今ほど申し上げましたとおり、利用者に対する質の高いサービス提供の確保、また適切なサービスを提供するための支援員、看護師の配置などの条件を付して適応し、なおかつ養護老人ホームとしての適正な運営ができる引受法人を選定するということを肝にしております。したがって、今議員おっしゃいました想定に対しては今は考えてはおりません。 316 ◯7番(石須大雄君) 次の質問に入ります。  老人福祉センターの廃止やデイサービスセンターの民営化等、高齢者に対する福祉の切り捨てではないのですか。福祉保健部長、見解をお聞きしたいと思います。 317 ◯福祉保健部長(吉澤 実君) 高岡市公共施設再編計画の素案では、長期計画で高岡市老人福祉センター3施設、短期計画で高岡市だいごデイサービスセンターを民営化と判定しております。  今後、廃止及び民営化を行う場合、地域住民及び施設利用者である高齢者などに高齢者福祉サービスの低下と認識されないよう、廃止理由や民営化理由について十分な説明を行い、理解を得た上で進めたいと考えております。  以上です。 318 ◯7番(石須大雄君) 措置を決めるのは高岡市であるということ、これからは変わっていかない、そして福祉の切り捨てになったというふうに市民に思われないようにしていきたい、しっかりと説明をしていきたいというふうなお話でございました。住民説明会でしっかりと住民の皆さんの意見を聞いていただきたいというふうに思っております。  この項最後の質問になりますが、市民サービスの低下につながる重要な市民説明会が本当に5カ所でいいのかと思いますが、その存続を望む市民説明会での意見はどの程度再編計画に反映されるのか、市長の考えをお示しいただきたいと思います。  済みません。行ったり来たりで申しわけないです。  公共施設にはさまざまな背景や経緯などがあることから、個々の施設のあり方を判断するために客観的な実施基準が必要であるとの答弁でしたが、公共施設は背景や経緯、歴史や経過等こそ重要だと思いますが、総務部長の見解をお示しください。 319 ◯総務部長(水上 哲君) 全ての公共施設につきましては、おっしゃるとおり、それぞれさまざまな背景や経緯がございますことは承知いたしております。それを踏まえまして施設ごとに判定することは大変難しゅうございます。そのために、個々の施設のあり方を判定するための客観的な実施基準に基づき判定したものでございます。  現在、パブリックコメントを実施しておるところでございまして、またさらに来月には市民説明会を開催する予定でございます。こういった機会を通じまして、本市が再編をいたします目的を十分に市民の皆さんに御理解いただけるよう丁寧に説明してまいりたいと存じます。また、いただきました御意見をもとに今後再編計画を策定してまいりたいと考えておるところでございます。 320 ◯7番(石須大雄君) 存続を望む市民の意見はどの程度反映するつもりなのか、市長の見解をお聞きしたいと思います。 321 ◯市長(高橋正樹君) 今回、再編計画を策定して進めようと思っておりますこの公共施設の再編というもの、今後の人口減少の動向などを踏まえますと、現在保有している公共施設が長期にわたってこのままでいいのだろうかという、ある意味、問題提起でもございます。それを、先ほど来部長からも御説明しておりますように、一定のルール、判定基準に基づいて判定した結果を御説明しながら、そして最終的な計画の策定に持ち込みたいと思っているわけでございます。
     この間、この再編計画の趣旨、内容等につきまして、やはり十分に御理解いただくということがまずは第一であろうかと思っておりまして、来月には市内各地で市民説明会を開催することにいたしておりまして、私も出席して直接、十分御理解いただけるような丁寧な説明をしてまいりたいと思っております。と同時に、市民の皆様からもいろいろな御意見を伺いたいと思っております。また、これら以外にも各分野でのお話といいましょうか、御説明もそれぞれ各部局長が機会を捉えて丁寧に説明をしていくということも一方で心がけたいと思っております。また、こういう場とあわせまして、市議会あるいはマネジメント推進委員会などでも十分御議論を深めていただきながら最終的な計画策定に持ち込んでまいりたいと思っているところでございます。  以上でございます。 322 ◯7番(石須大雄君) 廃止、そして委託を市民の人に理解をいただく説明会ではなくて、意見を聞く説明会にぜひしていただいて、市民から出た意見、しっかりと認識されて計画を進めていただきたいというふうに要望したいというふうに思います。  次の項目に入ります。  突然の40億の財政不足報道に大変驚かさせられましたが、財政悪化の原因はどこにあるとお考えなのか、市長の考えをお示しいただきたいと思います。 323 ◯市長(高橋正樹君) 財政の厳しい状況についてのお尋ねでございますが、繰り返しになっておりますが、このような御心配をおかけしておりますこと、大変じくじたる思いでございます。  歳出面では、少子・高齢化の進行によります扶助費の増加に加えまして、合併関連事業あるいは北陸新幹線開業関連事業を一定期間に集中的に推進したことによりまして、財源としてまいりました市債の公債費、また整備した施設の維持管理費等が増加したという一方の事情、そしてまた歳入面では、平成28年度において地方交付税や地方消費税交付金が大きく減少となったことが要因の大きなものであるというふうに考えております。 324 ◯7番(石須大雄君) さきの一般質問で、曽田議員の「現段階で財政不足が40億と打ち出すのは余りにも唐突ではないか」との質問に、「昨年度の決算において普通交付税等で予測以上の減収になった。昨年度決算を踏まえ、今夏に財政見直しを精査したところ、今年度も継続していくことが見込まれ、来年度以降、40億円の歳出超過が継続する財政構造となっていることを認識した」との答弁がありました。  通告後の質問で質問を取りやめようかとも思いましたが、公債費や施設管理費の増、そして普通交付税の減額ももっと前にわかっていたのではないかと思います。改めて財政不足になると認識されたのはいつなのか、総務部長、お示しをいただきたいと思います。 325 ◯総務部長(水上 哲君) 先ほど市長も御答弁申し上げましたとおり、ことしの夏に改めて財政見通しを精査いたしたわけでございます。ことしの夏と申しますのは、今年の地方交付税等のおおよその見込みが立つのは7月ごろに大体見えるわけでございますが、そういった内容が見えた段階で改めまして精査したわけでございます。そうした結果、今年度以降も歳出超過が見込まれるということになっておるということを確認いたしまして、10月3日の新年度予算編成方針の発表時に合わせまして財政健全化緊急プログラムの策定ということを公表したものでございます。 326 ◯7番(石須大雄君) 市の財政当局、かなり優秀な方そろっておられるというふうに思いますが、起債を組んで償還が始まるときがわかってないのか。交付税、基準財政需要額は大きく変わるわけはないんで、この中で何が減るのかということを想定できていなかったのか。本当に夏になるまで全くこういうことを想像ができなかった。そういった自治体だとしたら、今後の財政もかなり厳しいものがあるのではないかなというふうに考えます。  普通交付税減額の内容については、きっと精査をされて、どういったものがあって交付税減額になったかということも理解されていると思いますが、もしわかっていれば、総務部長、お示しをいただきたいと思います。 327 ◯総務部長(水上 哲君) 昨年度大きく落ち込みました普通交付税につきましては、国勢調査の人口見直しによるもの、あるいは、前から言われておりますが10年たちましたので、合併算定がえの10年間は旧市町のそれぞれ過去にもらっておりました交付税をベースにした、いわゆる有利なもらい方しとったんですけれども、そういう期間が過ぎましたので通常の交付税計算に切りかわっていく、段階的に下がっていくわけですけれども、そういったことも含めて下がったんだろうと。  一方、地方消費税交付金というものも下がってございます。これにつきましては27年度の地方消費税交付金をベースに予想を立てておったわけですが、これが見込みよりも大きく4億程度下がったということで理解しているところでございます。 328 ◯7番(石須大雄君) 本当に予算立てをするときに次の年のことを考えてない行政なのか、もっともっと前にわかっとったんでないかなというふうに思います。特に、現部長は4月からでありますが、その前に財政担当部長をしておられた人は総務省から来ておられた方だったかなというふうに思います。総務省から来ておられた方がそういったこともわからない状況だったというのは本当に信じがたい状況であって、現在の答弁では夏に気がついたというふうな話でありますのでそれ以上は追及のしようがございませんが、次の質問に入らさせていただきたいと思います。  議会への説明についてであります。夏にわかったという話なんであれなんですけれども、予算議会である3月議会や9月議会の決算委員会の中で、起債残高の質問に対して、自治体の収入に対する負債返済の割合を示す実質公債費比率は、新たな借金をするために国や県の許可が必要な18%以上にならないようにコントロールすると、説明や報告、答弁がありました。この説明で、私は起債残高はふえているが何とかなるのだというふうな認識をしておりました。  この説明でよかった、しっかりと議員に対して説明をしたとお考えなのか、総務部長の見解をお示しいただきたいと思います。 329 ◯総務部長(水上 哲君) 先ほども申し上げましたとおり、今夏に見通しを精査いたしましたところ、この傾向が引き続き続くということが見込まれましたので、改めてそういった緊急プログラムの御報告をしたわけでございますが、9月の決算委員会等におきまして説明が不十分であったことにつきましてはおわび申し上げたいと存じます。 330 ◯7番(石須大雄君) 終わった話でありますから、前戻って決算委員会をやるわけにもいきませんですし、メンバーも変わってしまっております。大変な状況だなというふうに思っております。  市債の中で臨時財政対策債というものがありますが、これについて2点教えていただきたいというふうに思います。  まず、臨時財政対策債はどのような起債なのか、総務部長、お示しをいただきたいと思います。 331 ◯総務部長(水上 哲君) この起債につきましては、地方財政収支の不足額を補填するため、各地方公共団体が特例として起こすことができる地方債でございます。いわゆる普通交付税からの振りかえ措置といたしまして平成13年に創設されたものでございます。 332 ◯7番(石須大雄君) 元利償還金は後年度の交付税で手当てされるとされていますが、国の算定する全体予算は変わらないため、実際は他の経費が削られて返済負担を負っているという見方もありますが、全額交付税措置がされるのか、総務部長、お示しをいただきたいと思います。 333 ◯総務部長(水上 哲君) 毎年度の普通交付税でその全額が算入されることになっているところでございます。  なお、これはあくまでも想定でございますけれども、私どもの試算でございますが、29年度の普通交付税算定の中では、これまで発行した臨財債の元利償還額相当額としては、28年度分では約21億円程度が需要額に算入されていると試算しているところでございます。 334 ◯7番(石須大雄君) ありがとうございます。  交付税はぼんと来るもんやから、その中身がわからないというようなことも聞いたことがある関係上、ちゃんと措置されとるがかということもしっかりチェックをしていっていただきたいなというふうに思って聞いてみました。  9月議会、総合体育館の入札不調になったことに関して、天からのお告げがあったがでないがかということを言わさせていただきました。まさか苦渋の判断で延期をするという決断に至るとまではその時点では思っていなかったわけでありますが、新総合体育館の建設について、苦渋の判断で延期すると自民同志会の代表質問で答弁をされていますが、新総合体育館は今年度から3年間の継続費が設定されています。不用額はどのくらいになるのか、総務部長、年別にお示しをいただきたいと思います。 335 ◯総務部長(水上 哲君) 事業費総額で約73億9,000万円の継続費、今ほどお話いただきましたとおり29年から31年度の3カ年でございますが、これを設定しております。年度ごとの内訳につきましては、29年度は約6億6,000万、30年度は約36億2,000万、31年度は約31億円でございます。本年度の工事発注見送りによりまして、この全額が当面繰り延べられるものと考えてございます。 336 ◯7番(石須大雄君) この額には起債を組む予定やったものも入っているというふうに思います。40億足りんもんやから、36億来るがならいいのではないかという話ではないというふうに認識をさせていただいておりますので、次の質問に入っていきたいと思います。  本来、学校の話でありますから教育委員会にお聞きするという話もあったんですが、新設の小学校に対する見解でありますので、総務部長にお聞きしたいと思っております。  高岡市では現在、石堤小、東五位小、千鳥丘小学校の3校が統合されるという検討がされており、「統合小学校については、地域からの要望を踏まえて、五位中学校に隣接して校地を確保することとしております」と6月定例会で答弁がありました。  新年度予算が40億も足りない、この報道がされている今、起債を組んで新しく小学校を建設するのか。この計画を見直すべきと考えますが、総務部長の見解をお示しいただきたいと思います。 337 ◯総務部長(水上 哲君) 小学校の新設、統合は、教育委員会におきましてこれまでも多くの議論を重ね、地元の理解を得て進めてきた取り組みであると考えてございます。未来の高岡を担う児童生徒の教育環境の充実を図る重要な事業であると認識しております。また、大規模な投資となる一方で、一定の行政コストの縮減効果も見込まれる事業でもございます。  緊急プログラムで掲げました事業債の発行額を年約45億円以内にするということを念頭に置きまして、今後5年間の投資的経費を検討するに当たりまして、市民の皆様の日常生活に大きく影響を与えるこういった事業にも十分配慮しながら、今お尋ねの事業等を含めて小学校の施設統合につきましては総合的にスケジュールを検討していくことになると考えてございます。 338 ◯7番(石須大雄君) 市民の感情からすると、新しい小学校を建てるのにまた借金するのかというようなこともありますから、ぜひしっかりとお金の面、考えていっていただきたいというふうに思います。  あいの風とやま鉄道の高岡やぶなみ駅の完成が間近に迫っていますが、私はその必要性、多額の税金をかけ建設した高岡駅の利用減につながることから、当初、建設に反対をしてきました。近隣に家を新設された市民のことを考え、最終的には賛成に回ってしまったことを今となっては後悔をしています。そもそも17万市民の地方都市が5年余りの間に新しい駅を4つもつくること自体がやっぱり無理があったのではないかと考えます。  そこで、やぶなみ駅について、駅舎の建設の高岡市負担分はどのくらいになるのか。市長政策部長、一般財源、起債別にお示しをいただきたいと思います。 339 ◯市長政策部長(二塚英克君) 予算ベースで約2億900万円でございまして、このうち、一般財源は約1,700万円、起債額は約1億9,200万円となっております。 340 ◯7番(石須大雄君) 次に、駅周辺整備に係る高岡市負担分はどのくらいなのか。都市創造部長、一般財源、起債別にお示しをいただきたいと思います。 341 ◯都市創造部長(堀 英人君) 東西の駅前広場及び西側道路の今年度までの整備事業費は9億2,600万円。このうち、一般財源は1,500万、起債額は4億7,000万でございます。 342 ◯7番(石須大雄君) 今ほど駅舎、そして周辺に関しての金額をお聞きいたしました。  今のような財政状況になってしまった高岡市でやぶなみ駅の建設は正しかったと思われるのか、市長の見解をお示しいただきたいと思います。 343 ◯市長(高橋正樹君) 高岡やぶなみ駅の建設は、周辺のまちづくりと一体となって公共交通利便地域の創出、つくり出し、周辺地域における開発行為の誘発など、本市のまちづくりにとって不可欠なものと認識し取り組んできたものでございます。そのため、国や県からの補助金なども活用し、本市の負担額の軽減を図りながら進めてまいりました。  来春の開設に向け各種工事、事業が進められておりまして、市民の皆様から評価を得られるよう、開設による成果をしっかりと生み出してまいりたいと存じております。 344 ◯7番(石須大雄君) 自民同志会の代表質問、そして皆さんが行われた一般質問等々の答弁を聞いていろいろ私のわからないところを質問させていただきました。ただ、やっぱりどうも理解ができない状況です。優秀な職員の方々が本当にこの財源不足、それを認識したのが夏なのかということに疑問が出て、大変な思いでございます。  ただ、一つだけすんなり落ちることがあります。2010年に高橋市長みずからが約900件ある事業に目を通して、原点に立ち返り点検を行った全事業総点検。これは経済界や地元、各種団体などに配慮をせざるを得なくて、900の事業のうちで、検討をしたのが197、現行どおりに行くというふうに決めたのが29等々の状況があったことが思い出されます。公共施設の再編計画を進めるために40億足りないというようなものを出せば、市民の皆さんや議会等々が納得するというふうな形で今回出されたがでないかなというふうに思わざるを得ない状況であります。  ぜひとも今後、市当局におかれましては私に理解をさせていただきたいというふうなことをお願いして、次の項目に入ります。  万葉埠頭に建設が計画されている発電所についてでございます。  財政難という暗い話ばかりで終わるわけにはいかないので、税収増につながるお話も少ししていかなければいけないと思っております。  さきの9月県議会定例会で万葉埠頭の土地の売却が決まり、発電所の建設が計画されていると仄聞しています。広大な土地、高額の償却資産、建物に固定資産税が発生するとともに、発電所の稼働が始まれば法人市民税、法人事業税も発生します。数億円の市税収入が見込まれると思いますが、どのような企業が落札してどのような発電方式が計画されているのか、産業振興部長、お示しをいただきたいと思います。 345 ◯産業振興部長(福田直之君) 計画されております発電所は、木質バイオマス──木質ペレットでございますが──を燃料といたしまして、ボイラーで燃料を燃焼させ、その発生蒸気でタービン発電機を回し電力に変換する汽力発電方式のバイオマス発電所と伺っております。  ここに企業様は万葉埠頭の県有地を落札したわけでございますが、アジア最大規模のエネルギーインフラの投資会社から資金提供を受けて、国内での太陽光あるいは風力・バイオマス発電事業を実施、開発している企業と伺っております。 346 ◯7番(石須大雄君) 土地の購入の入札参加資格に伏木港の利用という項目があったかと思いますが、伏木港における取扱貨物量の増加につながるのか、産業振興部長、お示しをいただきたいと思います。 347 ◯産業振興部長(福田直之君) 発電所の運転には年間約22万トン程度の木質バイオマス燃料が必要であるということと、それが北米などの海外からの船舶で輸入する計画であると企業からは伺っております。伏木港における取扱貨物量や入港船舶の増加が見込まれると思っております。 348 ◯7番(石須大雄君) バイオマス発電所が建設されれば市内への新しい企業立地になることから、先ほど述べた税収が見込まれると思いますが、港湾利用に伴うその他のメリットについて、産業振興部長、お示しをいただきたいと思います。 349 ◯産業振興部長(福田直之君) 海外から木質バイオマス燃料が調達されますことから外国貿易船が伏木港に入港することから、特別とん譲与税の税収増加や、入港船舶への給水による水道使用量の増加が見込まれるものと考えております。 350 ◯7番(石須大雄君) 平成20年2月24日の寄り回り波で万葉埠頭、特に緑地部分が大変大きな被害を受けました。発電所が稼働しているときに同等の寄り回り波が来ると、炉が流され大変な被害が出るのではないかというふうな心配の声も住民の皆さんから上がっております。  寄り回り波への対策は万全なのか、都市創造部長、お答えをいただきたいと思います。 351 ◯都市創造部長(堀 英人君) 平成21年度、国土交通省により、万葉埠頭の沖にございます北防波堤が補強され寄り回り波への対策が図られたほか、港に侵入する波を低減させるために北防波堤の東側の部分150メートルを延伸する事業が平成24年度に完了しております。この結果、現在では万葉岸壁における波も低減されていると伺っております。 352 ◯7番(石須大雄君) 新しい企業が来るということは、そこでまた市税収入がふえていくことにつながります。5年間の期間を組んで今、緊急プログラムがつくられているわけでありますが、そういった部分がちゃんと加味されているのか。先ほど言いました公共施設の再編計画を推し進めるために、急に秋、40億の来年度の予算が足りないというものが出たのではないかというものは私の中で全く払拭ができない状況であります。今定例会、今回の質問の冒頭で市議会議員としての責任等々も発言しようというふうに思っておりましたが、今回の一般質問を聞いている限り、その払拭がまだ拭い切れない状況であります。  ぜひともこれから時間をかけてでもいいですから、しっかりと理解をさせていただきたい。そして、私も地元でいろいろ聞かれます。地元で市民の皆さんに、こういう状況でこれだけ足りんがやと、だから高岡市はこういうことをするがやというふうなことを説明をさせていただきたいというふうに思っておりますので、これから市当局におかれましては、私だけではなくて、疑問に思っておられる市議会議員、そして市民の皆さんにしっかりと説明をしていくことをお願いして、私の質問を終えていきたいと思います。  緊張して質問が飛んでしまい、御迷惑をかけて申しわけありませんでした。  どうもありがとうございました。 353 ◯議長(狩野安郎君) 石須大雄君の質問が終わりました。  これをもちまして、一問一答方式による一般質問、質疑を終結いたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               議 案 の 委 員 会 付 託 354 ◯議長(狩野安郎君) ただいま議題となっております議案第87号から議案第113号まで及び報告第3号の各議案は、お手元に配付してあります議案審査付託表(第1号)のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               請  願  の  上  程 355 ◯議長(狩野安郎君) 次に、日程第2 請願第1号及び請願第2号を議題といたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               請 願 の 委 員 会 付 託 356 ◯議長(狩野安郎君) ただいま議題となっております請願第1号及び請願第2号につきましては、お手元に配付してあります請願文書表(第1号)のとおり、議会運営委員会に付託いたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               休             会 357 ◯議長(狩野安郎君) お諮りいたします。  来る19日は、議案調査のため休会といたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 358 ◯議長(狩野安郎君) 御異議なしと認めます。  よって、来る19日は、休会とすることに決定いたしました。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               次 会 の 日 程 の 報 告 359 ◯議長(狩野安郎君) 次に、議会の日程を申し上げます。  次回の本会議は、来る20日定刻の午後1時より再開し、諸案件の審議を行います。  また、明15日は、午前10時より民生病院常任委員会を、午後1時より産業建設常任委員会を、来る18日は、午前10時より議会運営委員会を、午後1時より総務文教常任委員会をそれぞれ開催いたします。  なお、本日、本会議終了後、議会運営委員会を開催いたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               散             会 360 ◯議長(狩野安郎君) 以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたしました。  本日は、これで散会いたします。   ────────────・─────────────・────────────                                 散会 午後3時58分 Copyright © Takaoka City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...