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  1. 高岡市議会 2017-12-03
    平成29年12月定例会(第3日目) 本文


    取得元: 高岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-22
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                 開議 午前10時00分   ────────────・─────────────・────────────               開             議 ◯議長(狩野安郎君) これより、本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付いたしました議事日程(第3号)のとおりでございます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               議  題  の  宣  告 2 ◯議長(狩野安郎君) 日程第1 市政一般に対する質問並びに議案第87号から議案第113号まで及び報告第3号を議題といたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━            一括質問・一括答弁方式による一般質問、質疑 3 ◯議長(狩野安郎君) これより、各議員による市政一般に対する質問並びに提出議案に対する質疑を行います。  通告に従いまして、発言を許します。3番 角田悠紀君。       〔3番(角田悠紀君)登壇〕 4 ◯3番(角田悠紀君) 皆さん、おはようございます。自民同志会の角田悠紀です。諸先輩議員を前に先鋒を務めさせていただきます。よろしくお願いいたします。  10月22日に行われた選挙で、新たに9名が市民から負託を受け、市議会議員となりました。しっかりと市民の声に応えていけるよう、今後一層気を引き締め努力していく所存ではありますが、何分初めての質問で大変緊張しております。  報道でも連日取り沙汰されているとおり、高岡市は大変厳しい財政状況下にありますが、高岡市の10年後、20年後を見据えた上で、より豊かな高岡市を未来へ引き継いでいくため、私自身、徹底した市民目線で議会に臨みたく、ここで所信を述べさせていただきました。  それでは、通告に従い、順次質問に入らせていただきます。  まず、平成30年度の予算編成について質問します。  平成30年度の予算編成において、最も注目されている財政健全化緊急プログラムに関して投資的事業の計画見直しを実施するとのことですが、全事業総点検の結果に基づき、当然見直すべき事業があっての見直しとのお考えだと理解しております。  一方で、これまでそれぞれの事業に関して、計画等の説明を受けていた、また計画に期待を寄せていた市民も大勢おられます。一人でも多くの市民に説明が必要だと思いますし、我々議員も誠心誠意説明していく所存ではありますが、広報紙やホームページ、タウンミーティングといった既存の枠組みだけではなく、全市的に見直される以上、もう一歩踏み込んでの説明が必要ではないでしょうか。厳しい内容を説明する機会になるかと思いますが、重要なことと考えております。どのような手法、手段を用いて説明されるのか、考えをお聞かせください。
     また、財政健全化緊急プログラムの中に公共施設の再編等の方策とありますが、先月24日の公共施設マネジメント推進委員会、また今月1日の行財政改革市民懇話会にて高岡市公共施設再編計画の素案が提示され、114の施設に関して、譲与、譲渡、廃止、集約化の方針が出されました。  昨今の厳しい財政状況下、また施設の老朽化などを理由に再編を検討されることは理解いたします。これらの再編計画を行う際の譲与、譲渡、廃止などの判断基準に関して、計画性、合理性、必然性などに基づき判断されたとのことですが、これらの施設一つひとつに役割があり、地域性があり、そこに集う市民がおられます。  これら施設の独自性に関しても最大限の配慮を行うべきだと考えますが、今回の評価指標や判定に至るまでの流れは、国やそのほかの自治体が策定したものを参考にされたのか、それとも市が今回の再編計画において地域性や市民感情も加味した上で独自に策定された基準なのでしょうか、お教えください。  次に、歳入増を目指す取り組みに関する質問です。  今年度の高岡市の財政状況は、歳出770億円に対し歳入は737億円と33億円足りておらず、歳出に関して今後さまざまな見直しが必要であることは当然ですが、一方で歳入をふやす取り組みに関してはどのようにお考えなのでしょうか。  一般家庭では、財布に1万円しか入っていない中、2万円のものを買う計画はなかなか立てることはできません。高岡市も、まずは財布の中身をふやすべきです。歳入をふやさない限り、いつまでたっても健全な財政にはなり得ないと考えます。  財政健全化緊急プログラムの中で、市税の徴収率の向上、受益者負担の原則の徹底など歳入の確保策を挙げられましたが、平成28年度はおよそ1億2,000万円以上の市税滞納が、また年間1億円以上の市税が未納のまま納付期限の5年を迎えて時効となり、徴収できなくなっている現実があります。  時効を迎えた市税等回収できなくなった市税、いわゆる不納欠損は、平成24年からの5年間だけで9億9,692万円と10億円近くに上っています。未納税の回収率を少しでも上げることは歳入増につながります。  これらに対する抜本的な対応等を含め、今後、高岡市が歳入をふやすために、具体的にどのようなことを実施していくのか、お聞かせください。  歳入をふやす一つの手段として、ふるさと納税制度の積極的な活用が考えられます。全国の自治体の中には、一般会計予算の1割をふるさと納税で集める自治体もあります。  日本一の自治体である宮崎都城市は年間で73億円以上、隣接する射水市や氷見市が1億8,000万円を超える中、高岡市のふるさと納税における収入は昨年度2,800万円と、特産品の数をふやされたりクレジット納付を進めてこられましたが、ほか自治体と比較すると伸び悩んでいる印象を受けます。  年間で数十億円集める規模の自治体は、魅力的な商品のラインナップはもちろん、ふるさと納税オリジナルの商品開発、特設ホームページにおいても随所に工夫が施され、みずからの地元に対する郷土愛、そして歳入増を目指す意気込みを感じます。  一方で、ことし4月に総務省が返礼品の還元率を3割以下に抑えるなどの改善要請を全国の自治体に通達したことから、還元率の見直しなどの課題もありますが、これまで返礼品を贈らず対応してきた富山市も12月補正予算で事前PRに係る費用を計上し、寄附額の目標を1億円と設定しました。積極的に取り組んでいるほか自治体に対し、これ以上のおくれをとらず高岡市を全国にPRするとともに、しっかりと寄附額をふやし、新しい財源と捉えるべきではないかと考えます。  来年度以降、ふるさと納税のメニューやPR方法の改善に対する市の考えは。見解をお聞かせください。  次に、新産業団地に関する質問ですが、企業誘致による法人税などの歳入増も重要な財源確保策の一つです。  国吉地区の四日市工業団地の完売は高岡市にとって明るい話題であり、今後、(仮称)戸出西部金屋産業団地の建設計画等、積極的な取り組みが必要であると考えていますが、肝心なのは企業の誘致方法です。市内の企業を右から左に移動させてくるのではなく、首都圏の大企業をはじめ市外の企業を高岡市へ引っ張ってくることが何よりも重要であり、力を注ぐポイントであると考えます。  これまで、多くの自治体がトップセールスという首長みずからがPRする手段をとってきました。もちろんトップセールスは有効手段の一つですが、多忙な市長にだけセールスをお任せするのではなく、私たち市議会議員をはじめ、市の関係職員全てがセールスマンである意識、使命を持ち、高岡市への企業誘致に尽力する必要があります。  例えば、誰でも簡単に営業できる企画書、いわゆるセールスシートの作成や、団地の魅力を視覚的に訴える動画の作成など、新たな取り組みを検討してはどうでしょうか。富山市や滑川市でも産業団地建設の動きがある中、他市に負けない高岡市独自の企業誘致セールスが必要と考えますが、考えをお聞かせください。  次に、先週、建設延期の方針が示された新総合体育館建設に伴う既存体育施設の見直しに関して質問いたします。  新総合体育館の建設を念頭に既存の公共施設の削減を検討されてきた中、突然の建設延期の方針発表と、市民もこの状況に二転三転しており、市政に対し驚きや憤りを感じていると思います。  これまで、弓道場、市民体育館、竹平記念体育館等は新総合体育館に集約化し、廃止、譲渡の方針で進められてこられました。これらの施設の方針に関して、新総合体育館の建設延期による影響は出るのでしょうか。  また、新総合体育館は平成32年の完成を目指し、ハード面だけではなくソフト面でも進めてこられたと思いますが、新総合体育館の建設を見通して開催を予定されていた大会等はこれまでどれだけの問い合わせがあり、具体的にどのような大会が予定されていたのか。また、大会予定者に対して別途会場を確保するお願いをされるとのことですが、市内の既存施設で賄えるのか、お教えください。  新総合体育館の建設が延期の方針であれば、今後の体育施設の中心は竹平記念体育館になるかと推測しますが、現状の竹平記念体育館のままで中心施設としての機能は十分でしょうか。平成8年に建設され築20年を過ぎ、雨漏りや音響機材の故障、空調機器の更新等、中心施設としての役割、機能を維持させていくためには、今後、改修工事や機材更新が必要となるではないでしょうか。  財政難を理由に新総合体育館の建設を見送る方針の中であっても、既存施設の利用でこの局面を乗り切るお考えであれば、これらの工事等にはどれぐらいの費用が想定され、その予算をいかにして捻出するお考えなのか、お聞かせください。  次に、あいの風とやま鉄道高岡やぶなみ駅に関して質問いたします。  来年4月の開業に向け、現在、駅前広場の工事が進められていますが、駅が開業することで、通勤通学客はもちろん地域住民の利便性は大きく高まります。今後は、やぶなみ駅までの交通手段や駅利用者の回遊計画など、駅を完成させた後の計画が重要と考えております。  駅ができてよかったではなく、この駅をどのように利活用し高岡市の盛り上げにつなげていくのかが問われています。開業に伴う今後の二次交通を含めた駅周辺整備の計画をお聞かせください。  また、高岡やぶなみ駅利用促進のために重要なアクセス道路に関してですが、主要アクセス道路の一つ、都市計画道路木津佐野線の早期完成が不可欠だと思いますが、現状、工事は途中でとまっております。私のもとにも地域住民からは、説明が不十分、どうなっているのか、本当に計画は進んでいるのか等の意見が寄せられております。1日1,600名の駅利用者を確保するためにも早期の完成が望まれます。本道路の計画の進捗状況、また今後の計画に関して見解をお聞かせください。  最後に、やぶなみ駅周辺地域は駅完成とともに人の流れ、交通量など生活環境が大きく変化すると推測され、さまざまな問題や課題が浮き彫りになってきます。  これまでも地元の土地区画整理組合と協議されてこられたとは思いますが、今後はますます周辺住民の声を真摯に受けとめ、住民の生活環境の維持向上を含めた対応策を検討していかなければいけないと考えておりますが、駅開業後の住民意見をどのように聞き、駅周辺整備に反映させるのか、考えをお聞かせください。  以上、提案、質問させていただきましたが、暗い話ばかりでは市民から元気や活力は生まれません。積極的かつ前向きなお答えを期待して、終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。  ありがとうございました。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               答             弁 5 ◯議長(狩野安郎君) 当局の答弁を求めます。市長 高橋正樹君。       〔市長(高橋正樹君)登壇〕 6 ◯市長(高橋正樹君) 角田議員の一般質問にお答えをいたしてまいります。  私からは、大きな問いの2項目め、歳入増に関しまして、歳入をふやすための方策はというお尋ねでございますので、お答えをいたしたいと思います。  健全な財政構造の確立のため、今般、緊急プログラムを策定することにいたしておりまして、そのプログラムでは6つの柱を掲げて歳入歳出両面にわたる抜本的な改革に取り組むことにいたしております。  地方財政は家計とよく似ておりまして、歳入歳出の相償うところを目指していかなければいけないと思っております。歳入の大宗は制度的に固まっている部分もございますが、なおまた自治体それぞれで努力するところも当然ございます。  そこでお尋ねの歳入でございますが、まず市税収入の確保につきましては財政基盤の基本でありまして、税源の涵養、将来に向かって税の源をふやしていくという観点からも、企業の誘致促進やそのための産業団地の整備、起業・創業促進などによりまして魅力ある仕事づくりを戦略的に展開してまいりたいと存じます。  また、市税の徴収率でございますが、その向上を図ることは市民の皆様の信頼を得る観点からも大変重要なことでございます。公売や捜索など必要な手続を行うため、機動力を生かした新たな徴収体制の構築や生活再建型滞納整理の実施などによりまして不納欠損額の縮減に努め、厳正かつ公正な税務執行に徹し、市税の収入確保に努めてまいりたいと存じます。  あわせて、受益と負担の原則を徹底して使用料の適正化を図ること、遊休資産等の売却や各事業の財源となる補助金の獲得、確保を図るとともに、地方財源の確保に向け国、に要望するなど創意工夫を凝らしまして、財政基盤の強化を図るべく財源の確保に最大限の努力を払ってまいる所存でございます。  私からは以上でございますが、その他の質問につきましては担当の部局長からお答えをいたします。 7 ◯議長(狩野安郎君) 総務部長 水上 哲君。       〔総務部長(水上 哲君)登壇〕 8 ◯総務部長(水上 哲君) 私からは、予算編成に関しまして2点、御質問をお答えいたしたいと存じます。  まず1点目、投資的事業の計画見直しに関して、市民への説明が肝心と考えるが、説明の手段についてはとのお尋ねでございます。  投資的事業につきましては、今年度の大型事業の見直し方針を踏まえまして事業規模やスケジュールなどを再点検しているところでございます。  今後、事業の見直しにつきましての説明をするに当たりましては、まずは広報紙、ホームページなどでの既存媒体でお知らせに努めますほか、事業を所管します関係部局が地元説明会をはじめ関係団体などを集めた説明会等を開催いたしますことで丁寧に説明し、御理解と御協力いただけるよう努力していきたいと考えているところでございます。  2点目、公共施設の再編の判断基準とした評価指標と判定ラインは市独自の基準なのかとのお尋ねでございます。  公共施設には、議員もお話しのとおり、さまざまな背景や経緯などがございます。このため、個々の施設のあり方を判断するに当たりまして客観的な実施基準が必要であると考えまして、本年4月から地方自治研究機構と共同で実施基準の調査、研究に取り組んだところでございます。  この研究に当たりましては、先進市の事例なども踏まえまして、本市の施設の現状、将来人口推計、地理情報システムによります配置状況及び市民アンケートなどを分析した上で、安全性、効率性などの評価ポイントで構成されました評価指標や、評価指標の判定ラインについて検討を行い、本市独自の実施基準を構築したものでございます。  なお、その際には今後の施設管理費の抑制にも着目いたしまして、施設の公費負担額、利用者1人当たりや1平米当たりの公費負担額といったものも勘案いたしまして、評価指標について工夫してきたところでございます。  以上、私の答弁とさせていただきます。 9 ◯議長(狩野安郎君) 市長政策部長 二塚英克君。       〔市長政策部長(二塚英克君)登壇〕 10 ◯市長政策部長(二塚英克君) 私からは1点、大きな問いの2項目め、歳入増を目指す取り組みについてのうち2点目、ふるさと納税のメニューやPR方法の改善についてお答えいたします。  本市のふるさと納税は、ふるさとを大切にしたいという方々、そして高岡のまちづくりを応援したいという全国の方々のお気持ちを施策に反映するため、これまで取り組んできたところでございます。平成27年度からは、ものづくりのまち高岡の魅力発信を目的として寄附者へ高岡の特産品などの送付を開始したところでございまして、内容の充実や見直しについては、歳入、PRの両面の視点から必要であると考えております。  これまで、議員から御紹介もありましたが、平成28年度には特産品の拡充や体験型商品の導入のほか、寄附者の利便性向上によるふるさと納税の増加を目指しまして、ふるさと納税ポータルサイトふるさとチョイス」でのクレジット決済を導入したところでございます。さらに本年10月、知名度の高い地場産品などの特産品、新たな体験型商品の追加や寄附金額設定の見直しなど、本市のふるさと納税推進に向けた取り組みを行ってまいりました。また、情報発信については、チラシの作成、ふるさとチョイス首都圏版全国紙ふるさと納税特集の折り込み広告への掲載など、積極的な周知を図ってきたところでございます。  今後もさらなるふるさと納税の促進に向け、特産品等の充実や全国に向けたPRなど、新たな高岡の魅力を発信してまいりたいと考えているところでございます。  私からは以上です。 11 ◯議長(狩野安郎君) 産業振興部長 福田直之君。       〔産業振興部長(福田直之君)登壇〕 12 ◯産業振興部長(福田直之君) 私からは、大きな質問の2項目めの歳入増を目指す取り組みに関しての3点目、企業誘致に関して、高岡市独自の企業誘致セールスが必要と考えるが、見解はとのお尋ねでございます。  企業誘致におきましては、市長によりますトップセールスをはじめ担当職員による訪問の際には、地理的条件や支援施策等の本市の優位性をわかりやすくまとめた企業誘致パンフレットやリーフレットを常時活用し、誘致活動を行っております。  首都圏を含む外企業に対しましては、いわゆる飛び込み活動のみならず、RESAS──地域経済分析システムでございますが──の活用によりまして市内企業と取引のある企業を抽出するなど、ターゲットを絞った活動も行っているところでございます。その際には、本市独自のノベルティグッズの配布や、企業ニーズに応じた産業団地及びその周辺部の空撮写真の提供など、企業にまずは高岡を知っていただき、そして関心を持っていただくことで、本市での立地に結びつくきっかけとなるような活動を展開しております。  一方で、市内に既に立地されている企業に対しましても定期的な訪問を実施し、企業ニーズに対応した支援施策の紹介や物件などの情報提供を行う中で立地意向の情報収集などにも努めているところでございます。当該企業の市外への転出抑制だけでなく、新たな設備投資による事業拡張や拠点集約化を図っていただけるようプラットフォーム体制を整え、日々の対話を重視した活動を行っております。  このように企業誘致に当たりましては、外企業や市外企業による立地とともに、既存企業にも市内に定着していただけるよう取り組むことが、本市産業の振興、発展のために大変重要であると考えております。これまでの取り組みにより一定の成果が上がってはきているものの、議員御提案の手法も参考にさせていただき、今後とも不断に工夫や研究を重ねながら、より効果的な誘致活動に努めてまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 13 ◯議長(狩野安郎君) 教育長 米谷和也君。       〔教育長(米谷和也君)登壇〕 14 ◯教育長(米谷和也君) 私からは、大きな項目、新総合体育館建設に伴うスクラップ・アンド・ビルドに関して3点お答えいたします。  まず最初に、新総合体育館の建設を見通して、既存の体育施設の見直しを予定だったが、今後の見直しへの影響はとのお尋ねにお答えいたします。  まずは、議員御指摘のとおり、新総合体育館の建設のスケジュール見直しにつきましては、市民の皆様、そして関係の皆様に大変御迷惑おかけしておりますことを心からおわび申し上げます。  既存の体育施設の集約化につきましては、新たに整備する施設の面積以上に同種の既存施設を集約することが起債の条件であること、また施設管理コストの縮減が必須であることから、既に廃止済みの福岡体育館をはじめ、スポーツ・レクリエーションホーム体育館、市民体育館、竹平記念体育館等を集約の対象としてまいりました。  教育委員会としましては、これまでの方針を基本とし、今後策定、推進されます財政健全化緊急プログラムを踏まえまして実現の方向を見定めてまいりたいというふうに考えております。  次に、2番目の開催を予定しておられた大会、そういう大会が竹平記念体育館等既存施設で賄えるのかとの問いにお答えいたします。  これまで具体的にお聞きしている全国規模の大会は、平成32年8月の日本PTA全国研究大会富山大会、さらには平成32年9月のフェンシング全国少年少女高岡大会、そして平成33年8月の全国高等学校総合体育大会バドミントン競技の3大会であります。  PTA全国研究大会及びフェンシング大会につきましては、市内の既存施設での開催の可否等につきまして検討をお願いしたところであります。また高等学校総合体育大会につきましては、完成が間に合わない場合は既存施設で開催する方向をの高等学校体育連盟事務局に伝え、理解を得たところであります。  続いて、竹平記念体育館に関して、今後、施設として中心になると思われるが、改修工事等が必要ではというふうな問いにお答えいたします。  竹平記念体育館は築20年余りで耐震性もありますが、引き続き使用していく際には、毎年生じる必要な修繕や改修について手当てが必要になると考えております。  これらの負担につきましては、今後、必要額を精査いたしまして、さらには今後策定、推進されます財政健全化緊急プログラムを踏まえまして、予算化に向け皆様の理解を図ってまいりたいというふうに考えております。  私からは以上であります。 15 ◯議長(狩野安郎君) 都市創造部長 堀 英人君。       〔都市創造部長(堀 英人君)登壇〕 16 ◯都市創造部長(堀 英人君) 私からは、大きな項の4つ目、あいの風とやま鉄道高岡やぶなみ駅完成に関しての3点についてお答えいたします。  まず1点目、二次交通を含めた今後の駅周辺整備の計画についてのお尋ねでございます。  高岡やぶなみ駅周辺地区は高岡駅まで数分でアクセスできる立地条件のため、本市では住宅地の形成を中心としたまちづくりを進める計画としてございます。これまで、駅の東側では、駅前広場の整備を進めているほか、木津土地区画整理事業により道路や公園などの基盤整備が進められているところでございます。また、駅の西側は、昨年度、市街化区域に編入した区域も含め、現在、及び市で駅へのアクセス道路や駅前広場の整備を進めているところでございます。今後は民間活力による開発を誘導し、良好な住環境の形成を図っていくこととしております。  高岡やぶなみ駅は、主に駅周辺の地域住民の利用を想定した生活の拠点駅として整備を進めているものでございます。二次交通については、開業後の駅利用者の状況を踏まえた上、地域の実情も考慮した検討を行う必要があるものと考えております。  次に2点目、都市計画道路木津佐野線の進捗状況と今後の計画予定についてでございます。  木津佐野線は、本市の幹線道路網の骨格をなす環状道路のうち、内環状道路の一部を構成する中川和田線の木津地内と、外環状道路の一部を構成する下伏間江福田線の佐野地内を南北に連絡する全長1,130メートルの幹線道路でございます。また、議員から御質問がございましたとおり、本路線はあいの風とやま鉄道高岡やぶなみ駅東口への重要なアクセス道路ともなっております。  本路線のうち、下伏間江福田線から準用河川新川までの南側区間約590メートルは、平成27年6月に供用したところであります。残りの新川から中川和田線までの北側区間約540メートルについては、南側区間の供用開始の後に地元の方々と協議、調整を進めた結果、平成28年度に用地測量を行いまして、今年度より用地買収に取り組んでいるところでございます。  本市としては、引き続き重点的に用地買収の取り組みを進め、一定区間の用地が確保できた時点で用地買収と並行して工事に着手するなど、地元自治会や地権者の御理解、御協力をいただきながら早期の完成に努めてまいりたいと考えております。  次に3点目、駅開業後の住民意見をどのように聞き、駅周辺整備に反映させるのかとのお尋ねでございます。  本市では、平成30年度をめどに策定を予定している都市計画マスタープランにおきまして、おおむね20年後の本市のまちの将来像やまちづくりの方針を示すこととしておりまして、現在、市の全体構想の検討をしているところでございます。また今後につきましては、市内を分割した地域別構想を検討することといたしております。  この地域別構想は、市の全体構想の方針をもとに地域別のまちづくりの考え方を定めるものでございまして、当然高岡やぶなみ駅を含む地域もあるわけでございます。この地域別構想の検討においては、市民の意見を反映させるため、パブリックコメントや市民説明会等を実施することとしております。また、そこでいただきました御意見については、学識経験者や各種団体の方々から構成いたします懇話会に諮りながら計画に反映したいと考えております。  私からは以上でございます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 17 ◯議長(狩野安郎君) 4番 筏井哲治君。
          〔4番(筏井哲治君)登壇〕 18 ◯4番(筏井哲治君) 皆さん、おはようございます。自民同志会の筏井でございます。このたび、新任の高岡市議として、市勢発展のためにこれから全力を費やしていく所存でございます。どうか皆様、よろしくお願いいたします。  それでは早速、今定例会の一般質問に当たり、通告に従い順次質問させていただきます。  新幹線の開業から2年半余りが経過し、開業以来、新高岡駅に停車していた臨時便「かがやき」の平日運行が取りやめになりました。大変残念ではありますが、将来的に「かがやき」が新高岡駅に停車するよう、本市としても引き続きさまざまな取り組みをされていくものと期待しております。  しかし、「かがやき」の定期便停車実現にはなかなか高いハードルが課せられています。何といっても新幹線の利用客をふやすことが最重要事項ですが、どうすれば新幹線の利用客がふえるのか、観光、産業、地域、さまざまな切り口から新しい取り組みに挑戦する必要があるのではないでしょうか。  そこで、新幹線の利用促進、新高岡駅及びその周辺開発について質問いたします。  新幹線の利用客のために利便性を高めることは大切なことですが、一方で、毎日毎週新幹線に乗るような地域住民はほとんどいません。しかし、新幹線に乗るわけではない地域住民にも広く新高岡駅に遊びに来てもらうことができれば、やがて利用促進にもつながるのではないかと思います。  市内をはじめ呉西地区の地域住民に、新高岡駅に遊びに来てもらえるような施策を検討してみてはどうかと思いますが、その点について見解をお聞かせください。  続きまして、新高岡駅は、新幹線の駅としては機能は十分に果たしていますが、人が集い、楽しむ場としての改善の余地はまだまだあるように思えます。これは地域の住民だけでなく、新幹線利用客も含め、もっと充実した駅であってほしいと感じているところではないかと思います。外から来る旅行客や出張者の多くが、高岡の食はすばらしい、海の幸も山の幸も安くておいしい、また食べに来たいと言ってくれます。本市自身、そして富山も新鮮な魚、食を大きな売りにしています。  しかし、新高岡駅に飲食店はありません。これはとてももったいないことではないかと思います。せっかくならば、外客が新高岡駅で乗車までの待ち時間を楽しめるような環境があれば、新高岡駅を後にしたときに、何もない駅だったというイメージではなく、楽しい駅だった、おいしい駅だったというイメージを持ってもらえる可能性もありますし、帰った後も高岡のことを口コミで宣伝してくださるのではないでしょうか。  伝統工芸品が展示され、購入できるだけでなく自由に触れられる、実際にそれらを使って富山のおいしい幸やお酒が楽しめる、高岡を去る最後のいい思い出をつくれるような場を提供することはとても重要なことではないかと思います。新高岡駅に飲食、買い物、体験を楽しめる施設や店舗、イベントの開催など、にぎわいの創出を図ってはいかがでしょうか。  特に体験としてもう1点。食と並んで富山の売りは、何といっても立山ではないでしょうか。シーズンには、県内外はもとより海外からも多くの観光客が立山を訪れます。立山連峰を見なれた私たち高岡市民でさえ、澄み渡る立山連峰がくっきりと見えた日は思わず息をのんでしまいます。  新高岡駅やその周辺で、展望デッキなど、新幹線と景色を眺めながら時間を過ごせる環境があれば、新幹線の利用客だけでなく、親子連れを中心に市民が集まるおもしろい仕掛けになるのではないかと考えます。その見解をお聞かせください。  立山連峰の美しい稜線を背景に走る新幹線の姿は、地域の住民のみならず、写真愛好家や鉄道愛好家、県内外のたくさんの人を引きつけるのではないかと思います。  また、高岡市は市民創造都市のコンセプトを掲げ、地域住民みんなが文化の担い手であることを内外に打ち出しています。実際、高岡市内にはたくさんの市民芸術団体や作家が存在していて、それぞれすばらしい創作活動を行っています。新高岡駅をそのような方々の作品発表の場として活用することを検討してはいかがでしょうか。  続いて、高岡の周遊型観光の促進について質問させていただきたいと思います。  近年、国内の多くの観光地が周遊型観光や滞在型観光の実現に向けてさまざまな取り組みをされています。観光客に長く滞在してもらうことで、消費の機会がふえるだけでなく、愛着を持っていただくことも可能になり、結果的に再訪にもつながりやすくなると考えられます。  周遊型観光の取り組みの一環として、本市ではまちなかでレンタルサイクルが運用されています。公共交通に比べ小回りもきき、タクシーに比べて安価に移動することができるすばらしいサービスだと思います。  そこで質問ですが、このレンタルサイクルを、まちなかだけでなく新高岡駅を中心とした駅南地区までエリア拡大を検討してはどうでしょうか。新高岡駅におり立った観光客がその場でレンタルサイクルに乗ることができれば、多くの利用が見込め、駅南地区からまちなか方面への周遊が期待できるのではないかと考えます。  また、高岡市にも近年は多くの外国人観光客が訪れています。外国人観光客が周遊観光をするには、トリップアドバイザーのようなグローバルに展開している既存のスマートフォンアプリのプラットフォーム上のマップにしっかりと観光地として登録されていることが重要であり、これとレンタルサイクルを組み合わせることにより、観光客一人ひとりが高岡での周遊ルートを自由に楽しんでもらえるようになるのではないかと考えます。  外国人観光客にとっては、瑞龍寺をはじめとした有名な寺院だけでなく、市内にある多数の寺院、神社も価値ある観光スポットと見れば、観光は点から面に変わります。市内の寺社の協力を得て、外国人観光客も対象とした寺社めぐり周遊型観光ルートやマップを作成してはいかがでしょうか。  また同時に、今、世界中で利用が拡大している電子マネー、特にビットコインを代表とするようなスマートフォンで完結する電子マネーを、本市でも外国人観光客を中心に利用できるよう、市内の飲食店やショップに対し導入支援を検討してはどうでしょうか。実際に電子マネーの導入にどの程度のコストがかかるのか、セキュリティ面での不安や円とのレートが幾らなのかなど、不明な部分が多いために二の足を踏んでいる経営者も多いのではないでしょうか。今後ますます普及が広がる金融テクノロジーを行政として積極的に調査し、地域の観光や経済に取り込んでいくべきではないかと思います。  最後に、産業に関して、新高岡駅周辺への企業誘致について質問させていただきます。  新幹線の利用促進について、観光と並んで重要なビジネスの観点から考えてみたいと思います。  高岡は伝統産業もあり、古くからものづくり産業が盛んな地域であります。製造業は日本の産業の根幹であることは間違いありませんので、これは大変誇らしいことです。  一方で、この高岡から外へ進学や就職で転出してしまう人も多数おり、これは高岡だけの問題ではなく、全国の地方において東京一極集中は大きな課題として対策が検討されています。高岡に比べると東京での就職先の多様性は幅広く、若者にとって魅力的な仕事が多数あることは間違いありません。また、東京の有効求人倍率は2倍を超えており、バブル期に迫る人材不足により給与面での厚遇も期待できるため、人材を引きつける磁力のようなものは大変強力なものになりつつあります。  そんな中、東京一極集中を是正し、UIJターンをふやし、地方創生を実現するためには、まずはこの高岡に東京の仕事を持ってくる必要があるのではないかと思います。  そこで質問ですが、新高岡駅周辺に企業を誘致する際に、どのような業種を誘致するべきと考えていらっしゃるか、お聞かせください。  また、今後、企業誘致を推進するためには、積極的に東京を中心とした大都市圏で高岡をPRする戦略が必要と考えますが、見解をお聞かせいただけますでしょうか。  最後の質問ですが、富山の有効求人倍率は9月の調査で、東京、福井に次ぐ全国第3位の1.85となっています。仕事がたくさんあるというのは喜ばしいことではありますが、一方でこのままかそれ以上に高い求人倍率が続くと、仕事の担い手不足、人材不足により高岡の地域経済に悪影響を及ぼすことも考えられます。  十分な仕事を確保しながら、同時に市外からのスムーズなUIJターンによる就職、転職を実現するために、当局としてはどのような企業支援の取り組みを考えていらっしゃるか、お聞かせ願えますでしょうか。  新幹線を中心に高岡を俯瞰してみると、新幹線や新高岡駅のみならず、観光や産業と密接にリンクし、それらがしっかりと歯車のようにかみ合うことで地域経済は活性化するのではないでしょうか。財政健全化緊急プログラムが実施されればスクラップ・アンド・ビルドが実行されるものと思います。その中で市の負担になっているものは見直し、一方で、これからの高岡にとって絶対に必要な事業については積極的な挑戦を続けていただきたいと思います。  以上で私からの質問を終わります。  どうもありがとうございました。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               答             弁 19 ◯議長(狩野安郎君) 当局の答弁を求めます。市長 高橋正樹君。       〔市長(高橋正樹君)登壇〕 20 ◯市長(高橋正樹君) 筏井議員の一般質問にお答えをいたしてまいります。  私からは、大きな問いの1点目、新幹線利用、新高岡駅周辺開発についてのうち、そのさらに1点目、市内呉西地区の方々にとっても新高岡駅に来てもらえるような工夫をしてはというお話でございました。  新高岡駅は、首都圏をはじめといたしまして沿線地域と西部地域あるいは飛騨、能登地域との結節機能を担う広域的な拠点と位置づけられておりますが、同時に、お話ございましたように、駅勢圏内、呉西地域や市内等々でございますが、駅勢圏内の連携を促進し、交流を創出する拠点として中核的な役割をも担っていると考えております。  まちづくりの観点からは、新高岡駅周辺から中心市街地に至る都心軸に沿って高次都市機能を集約し都心エリアを形成することが重要であると考えておりますが、その南端に位置する拠点に当たる新高岡駅周辺ゾーンでは、市街化区域編入によって民間活力の誘導などを図りながら交流機能の充実拡大に努めているところでございます。  これらを通じて、大都市圏と飛越能エリアを結ぶ広域交流拠点である新高岡駅の周辺エリアが、西部地域の市民や各団体の方々の食あるいはイベント参加など、さまざまな活動空間としても活用されることを期待いたしております。  先日から駅の南側公園を利用してイルミネーションの点灯が実施されておりますが、私としては、新高岡駅周辺ゾーンでの民間開発の促進と相まって、このゾーンが市民の出かける場所、遊びの場所となるよう努めてまいりたいと存じます。このため、例えば公園や自由通路、駐車場の駅周辺施設を地域や市民団体の方々が自由な発想で取り組まれるイベント等に対して提供するなど、地域から寄せられるさまざまなアイデアが実現するよう柔軟かつ積極的な対応を図り、市民の皆様と一体となってゾーンのにぎわい創出に努めてまいりたいと存じます。  私からは以上でございます。その他の質問につきましては担当の部局長からお答えをいたします。 21 ◯議長(狩野安郎君) 市長政策部長 二塚英克君。       〔市長政策部長(二塚英克君)登壇〕 22 ◯市長政策部長(二塚英克君) 私からは、大きな問いの1つ目、新幹線の利用促進と新高岡駅及びその周辺開発について3点お答えいたします。  まずは、新高岡駅に飲食、買い物、体験を楽しめる施設や店舗、イベントの開催など、にぎわい創出を図ってはとのお尋ねでございます。  本市が設置しております新高岡駅観光交流センターは、飛越能地域の伝統工芸品に触れる場として来訪者や地元の方々に利用していただいておりまして、来訪者からは観光の最後に記念となる地域の伝統工芸品を購入する場として活用されております。  議員御提案の飲食、買い物、体験につきましては、観光交流センターのある高架下の限られた施設の中ではスペースの確保が大変厳しいと考えておりますが、新高岡駅周辺のエリア全体の中で、民間の力も生かしながら、さらなる利便提供の手法等について検討してまいりたいと考えております。  一方、新高岡駅でのイベント開催につきましては、これまでも駅の利用促進と地域のPRを目的に多様な催しを行っておりまして、西部6市や関係団体等の利用を促進することで新高岡駅のさらなるにぎわい創出につなげてまいりたいと考えております。  続きまして、新高岡駅や駅周辺の施設に、親子連れを中心に市民が集まる仕掛けづくりをしてはというお尋ねでございます。  本市では、新幹線開業前、おとぎの森館を新幹線が眺望できる場所として整備してきたところでございます。県内のアマチュアカメラマンなどからは、毎朝、新幹線の上り下りが交差する姿が撮影できるポイントとして親しまれているところでございます。  一方、新高岡駅周辺にある宿泊施設では、立山連峰や新高岡駅から走る新幹線などが眺望できる施設として、開業以来、多くの新幹線利用者が宿泊していらっしゃると聞いております。当該施設では、希望者を対象に、事前予約ではございますけれども、最上階の部屋の見学が可能であるともお伺いしているところでございます。  今後とも、市民の皆様から寄せていただいた新幹線が望める場所の情報につきましては、北陸新幹線のビューポイントとして、親子連れをはじめ多くの方々が楽しんでもらえるよう広く紹介していきたいと考えております。  次に、新高岡駅を市民団体の作品発表の場として活用してはとのお尋ねでございます。  新高岡駅の自由通路は、これまでも観光PRやイベント案内、地元産チューリップを使ったフラワーアレンジメントの展示、高岡銅器の風鈴、鉄道少年団によるクリスマスツリーなど、飛越能地域の行政や観光事業者などがさまざまなPR活動に広く利用していただいているところでございます。  議員御提案の市民団体等の作品発表についても積極的に御利用いただきたいと考えておりまして、自由通路だけでなく公園や駐車場などといった駅周辺施設についても幅広く活用していただけるよう関係部局と調整し、できる限り対応してまいりたいと考えております。  私からは以上です。 23 ◯議長(狩野安郎君) 産業振興部長 福田直之君。       〔産業振興部長(福田直之君)登壇〕 24 ◯産業振興部長(福田直之君) 私からは、大きな質問の2項目めの3点と3項目めの3点、合わせて6点についてお答えをいたします。  まず、2項目めの周遊型観光の促進についての1点目、レンタルサイクルを、新高岡駅を中心とした駅南地区までエリアを拡大してはとのお尋ねでございます。  本市が運用しているレンタルサイクルは、高岡駅周辺や中心商店街、観光スポット周辺など中心市街地の9カ所においてレンタルサイクルステーションを設置しておりまして、駅南地区では高岡駅瑞龍寺口に設置の自転車を御利用いただいております。  新高岡駅周辺では現在、駅に隣接する民間事業者が本年10月からレンタルサイクルの運用を始めたところでございまして、新高岡駅観光交流センターでも本サービスの紹介を行っております。当面は当該事業者と連携し、利用者にサービスの周知を図ってまいりたいと考えておるところでございます。  次に、この項の2点目、外国人観光客も対象とした寺社めぐり周遊型観光ルートやマップを作成してはとのお尋ねでございます。  旅行形態が団体から個人へシフトし、個々人の趣味や嗜好に応じたさまざまな観光スタイルが生まれている中で、特定のテーマに共通の観光資源をつなぎ、観光誘客を図ることは、外国人観光客に対しても有効な手段の一つであると考えております。  本市ではこれまで、観光関連事業者で構成されているたかおか観光戦略ネットワークにおいて前田利長公ゆかりの寺社をめぐる周遊マップや「たかおか御朱印帳」を作成しているほか、金沢市と富山西部6市で連携し、加賀前田家ゆかりの寺社や観光施設をすごろく風に楽しみながらめぐる周遊型パンフレットを作成し、周遊観光の促進を図っているところでございます。  こうした中、大手旅行会社からは、瑞龍寺、勝興寺をはじめ、西部の古刹、名刹を御朱印帳でめぐる商品の検討を行っているとの情報を得ているところでございます。外国人観光客の動向を踏まえ、寺社めぐりや日本遺産のストーリーなど特定のテーマ性を持った観光ルートによる周遊観光の一層の促進に取り組んでまいりますとともに、ICTを利活用した周遊観光についても調査、研究してまいりたいと考えております。  次に、この項の3点目、電子マネーを利用できるよう、市内の飲食店やショップに導入の支援を検討してはとのお尋ねでございます。  電子マネーによる決済は、大都市圏を中心に全国で普及が進んでおりまして、観光客や、近年増加するインバウンドのニーズに応えるためにも電子マネーの決済システムの必要性は高まってきているものと認識をしております。  本市におきましては、今後、商店街連盟などを通じて商業者の意向やニーズなどを十分に把握しながら、取り組みのあり方について検討してまいりたいと考えております。  続きまして、大きな質問の3項目め、新高岡駅周辺地域への企業誘致についての1点目、新高岡駅周辺に企業を誘致する際に、どのような業種を誘致すべきと考えているかとのお尋ねでございます。  国におきます地方拠点強化税制の実施、またが策定した地域再生計画に基づく都市圏からの企業誘致施策の打ち出しを追い風といたしまして、本市では、首都圏をはじめとする都市圏からの本社機能、研究拠点の移転促進に取り組む好機と捉えております。  特に新高岡駅周辺の区域につきましては、新幹線を利用した首都圏からのアクセスにすぐれていますことから、の地域再生計画におきましても、首都圏をはじめとする大都市圏からの本社機能の移転を図るための地方活力向上地域に指定されております。  このような状況下にありまして、本市におきましては、当該地域が持つ地理的優位性を生かし、調査・企画部門やIT部門、研究開発部門、国際部門といった本社機能を備えた都市圏のオフィス企業の誘致を図ることが肝要であると考えております。このことは本市のブランド力の向上にもつながるとともに、若者のUIJターンを誘引することにも結びつくものと考えております。  また、当該企業の本市への立地を起点として関連企業の誘致という好循環も期待されますことから、本市といたしましても民間企業などとも協力し、誘致につながる取り組みを行ってまいりたいと考えております。  次に、この項の2点目、企業誘致について、大都市圏での高岡をPRする戦略が必要と考えるが、見解はとのお尋ねでございます。  首都圏をはじめといたします大都市圏の企業に対しましては、企業セミナー等への開催参加にとどまることなく、いわゆる飛び込み活動をはじめ、RESAS(地域経済分析システム)の活用によって市内企業との取引のある企業を抽出し、ターゲットを絞った企業訪問にも取り組んでおります。  訪問に際しましては、企業にまずは高岡を知っていただき、そして関心を持っていただくことが重要でございます。企業のニーズに合わせて、例えば自然災害に対応してBCP、いわゆる事業継続計画により本社機能の分散化を図る上での本市の地理的優位性のPR、また働きやすい、そして子育てしやすい住環境や支援施策の充実のPRなど、包括的に本市の魅力を発信するようなプレゼンも行ってきているところでございます。また、本市の人口における社会増の傾向や昼間人口比率などのアピールポイントにつきましても、具体的な数値で明示することで説得力のあるPRにも取り組んでおります。  よりよいPRを行うに当たりましては、さまざまなネットワークを活用し新たな人脈を構築することや、相手方企業様や場面に応じたプレゼンを行う能力の向上を図るとともに、今まで以上に多方向へのアンテナを張ることが重要であると考えておりまして、今後ともこうした戦略を持って効果的なPRに努めてまいりたいと考えております。  次に、この項の3点目、市内の企業がUIJターンでの就職・転職希望者をスムーズに採用できるようにどのような取り組みを考えているかとのお尋ねでございます。  本市では、高岡商工会議所、ハローワークと連携しながら、UIJターンによる人材確保や移住、定住の促進に取り組んでいるところでございます。移住先として本市を選んでもらえるよう、平成28年度には東京のふるさと回帰支援センターに高岡市ブースを設置し、暮らし、子育てに関する情報やUIJターン就職した方の実例など、きめ細やかな情報提供を行っております。また、市内企業への就職につながるよう、首都圏等における転職・移住イベントに積極的に出展し、企業の求人情報の提供はもとより、ハローワークの職員によるマッチング支援なども行っております。さらに、高校生が地元への愛着と将来を見据えたキャリア形成の一助となるよう、市内高校生を対象としたキャリアサポートセミナーを実施するほか、翌年3月には学生を対象に市内企業を訪問するバスツアーを開催する予定でございます。  このように、さまざまな方面に向けた情報発信や相談受付、セミナー開催などを実施するとともに、相談者に対するきめ細やかなフォローアップを行っていくことにより、引き続き市内企業への就職や移住、定住の促進に向けて積極的に取り組んでまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 25 ◯議長(狩野安郎君) 8番 中村清志君。       〔8番(中村清志君)登壇〕 26 ◯8番(中村清志君) 自民同志会の中村でございます。  10月の市議会議員選挙におきまして信託をいただいたわけですが、今後、おこがましくも市民の代表と言わず、代理という目線で愚直な働きを実行したいと考えております。よろしくお願いいたします。  それでは、通告に従い、私からは大きく4項目、11点の質問をさせていただきます。  最初の項は、旧高岡市と旧福岡町の合併の成果についてお伺いするものです。  去る11月30日、経済産業省は、伝統的工芸品産業の振興に関する法律に定める伝統的工芸品として「越中福岡の菅笠」を新たに指定しました。県内では29年ぶり6品目の指定であり、本市では高岡銅器、高岡漆器に加わった形で3番目の栄誉となります。この朗報に、私の地元でもあります関係者の喜びはひとしおで、今後の技術継承にも意欲が増してきたものと伺っております。  さかのぼれば、平成17年11月にこの旧福岡町と旧高岡市が合併し、新たな高岡市がスタートしてから12年の歳月が経過しました。新たな広域的まちづくりを目指した合併協議会の当時の御苦労は、現在幸せな暮らしを続けている市民として忘れてはならないことと考えております。  国の財政支援である合併特例債を活用することにより、他の地方債を減らして財政運営の効率化を図り、既存の地方債借入残高の償還時期等も考慮しながら、真に市民が必要と考えている事業に限定して運営していくということが理想であったはずです。報道では、特例債の起債上限に達している全国の団体割合数値などが発表されていますが、本市では有効に、そして成果に結びつく活用ができたでありましょうか。  1点目として、本市におけるこの合併特例債の活用の成果についてお示しください。  新しい市町の一体感を醸成する事業の実施と並行し、旧単位の地域の振興についても歩みをとめるわけにはまいりません。地域事業の展開、伝統文化継承に関する事業やコミュニティ活動、自治会活動、商店街活性化対策事業など、何かと公共施設に頼る部分が大きいものです。  公共施設の再編による管理コストの縮減や公的施設の整理統合を積極的に叫ばれている今日の本市に対し、2点目の質問として、既存の支所や各地域連絡センター、他の公共施設の継続利用を求める声に対する見解をお伺いいたします。  圏域全体の生活関連機能サービス向上という市町村合併の理念は、西部6市による連携中枢都市圏構想にも深く結びつくと思われます。今後、当連携事業の発展には私も尽力させていただきます。
     続いて、2項目めは、中小・小規模企業への経営支援充実について3点お伺いいたします。  本市はものづくりのまちと言われるように、製造業を中心とした性格が強いわけですが、近代では金属品製造、プラスチック製品製造、パルプ紙加工品製造、そして中でもアルミ産業の隆盛が市に勢いをつけてくれました。  以前から、労働単価の低い他国との競争や、廉価な商品が大量に輸入されることによる競争が激化し、地元各社は非常に苦しい状況に置かれているのは間違いありません。古い高岡の歴史の中でも鋳物や漆器などの商品を世の中へ送り出す際には、地方行政である藩が手厚くサポートし、ひいては地域の発展につながったわけですから、現代においても既存の企業がその分野をしっかり守っていけるような支援が必要かと思われます。  地域に密着した企業がより一層活躍するためには、社会の担い手である中高年齢従事者を確保、育成する人材バンクや、各事業所1単位では時間や資金を十分に振り分けられていない人づくりの分野をサポートする意味において、市における研修会やゼミなどの開催が求められています。  そこで初めの質問として、地域に密着した企業労働者の人材育成に関する今後の支援策について、見解をお伺いします。  さて、私自身の経験もあるところですが、純粋な農業従事だけによる所得の確保については、現在、当業界の方は常に不安を覚えるところでございます。高齢化による担い手の減少、後継者不足など、抱える問題に対し自助努力は進めていますが、必ずしも1次産業従事者の責任だけで食品加工、流通販売に手を広げていくという方法ではなく、異業種の既存企業、地元の資材関連企業や流通関連企業などと協力して6次産業を展開していくという手法に、まさに行政支援を求めるものです。  さきの質問に重なる部分もありますが、新しい取り組みへ興味を持ってくれる人材の発掘や育成に、この6次産業の振興やアグリビジネスの推進が一役を担うと思われます。  「創造的な市民を育む豊かな風土」を唱え、Uターン者へのPRに結びつけるため、ここで2点目の質問として、6次産業の振興やアグリビジネスを推進していくべきと考えますが、見解をお伺いします。  次に、少子・高齢化の進行に伴い労働力人口が減少する中において、若年未就業者の問題は政策課題として挙げられるべきと思われます。単に労働力としてもったいないという簡単な言葉で片づけられない、その状態が長期化すれば本市の社会や経済の発展を担う人的基盤が脆弱になると考えられます。  地域の企業が魅力ある仕事を提供するという努力はもとより、市民、社会が関心を持ち、若年未就業者への理解を深め、受け入れることのできる環境をつくる必要があるとも考えます。そのためには、まず実態を調査し雇用の創出を実現することで、企業経営のプラスの側面につなげるという狙いを検討願いたいと思います。  3点目の質問として、若年未就業者の実態をお聞きしたいのと、あわせて地域企業の雇用創出に向けた支援策が必要と考えますが、見解をお伺いします。  3項目めは、減災対策の強化についてお伺いするものです。  近年多発する大雨による浸水・土砂災害や強風、そして地震などの自然災害から市民の生命、財産を守るため、本市では高岡市地域防災計画が策定されています。自然の力ははかり知れないものの、限りなく予測、想定された数値が織り込まれたこの計画は、まさに市民の安全・安心を支えております。毎年、対象地区を移して行われている市総合防災訓練は、知識、技術の取得、心構えの形成に最適な機会です。  しかしながら、いざというケースにマニュアルどおりの避難対策をとり、市民みずからが救護活動にも加わることが可能なレベルに達するまでには、たび重ねた体験型の実地が必要です。より市民に身近な自治会単位や公民館サークル単位の活動に、心構え形成の機会を組み込むことも効果的と考えます。  ここで、本市に、防災への対応力向上策には市民の意識改革が必要と考えますが、その具体策について見解をお伺いします。  より市民に身近な自主防災組織は本市にも各地区に存在しており、先進的な取り組みをしている会や組織の事例もホームページで多く紹介されています。世帯数割の組織率は80%近くと数字上は多くの方が所属していますが、防災資機材の購入や防災士養成に係る費用の補助は万全でしょうか。  さきの質問に関連しますが、2点目に、地域自主防災活動の現状と、物資充実を図るなど備え強化に向けた具体策についてお伺いします。  減災対策として最後の質問です。  木造住宅耐震改修支援事業については、本市でも要件を満たす住宅の改修工事に対し、申請をもって補助金を交付しています。地震による木造住宅の倒壊災害を防止することで家イコール住まいが良質となり、人が活気づき、家からスタートする好循環サイクルが望めます。  事業の対象が旧基準木造住宅、つまり昭和56年5月31日以前に着工されたものというくくりについての見直しや、別枠で住宅解体補助や耐震シェルター、防災ベッド設置に対する補助を求める声もあります。事業の継続はもちろんですが、要件緩和や補助拡大を求める声にどう対応するのか、お伺いいたします。  それでは、最後の大項目として、人口減少の抑制を図る本市の取り組みについてお伺いします。  平成20年に策定されました高岡市住宅マスタープランは計画期間の10年を経過し、その進捗状況や社会情勢の変化への対応が求められ、翌年3月には新たな計画が公表されると伺っております。安心して生活を営むことができる、より良好な住環境の形成を図っていくことが望まれます。  高岡市は観光のまちでもあり、住むまちでもあります。その中でも福岡地域は、ほどよい田舎感があって時間の使い方に幅があり、同時に暮らしに幅ができるという、まさに住むまちだと考えられます。  そんな当地域でも、町部を中心に空き家が増加傾向にあります。同時に、防犯上の問題、リスクも抱えております。買い手が難しい空き物件の取引を手がける他自治体の事例も鑑み、ただ空き家物件の情報を提供するだけでなく、利用目的や働く目的を明確にした、人が活気づく形が望ましいと思います。本市も中心市街地のデータベース化だけでなく、周辺地区へも目を向けていただきたいと考えるものでございます。  そこで1つ目の質問として、周辺市街地エリア(福岡地区)の空き家対策について取り組みの現状をお聞かせください。  これまで本市は、「住まい」「働く場」「子育て」の三本柱を、これを柱とした定住人口増加策に取り組みを強化してきました。ある一定の成果もありつつ、若者の流出が進んでいる現状は認めざるを得ません。  全国では、総務省の所管事業であります地域おこし協力隊に取り組み、都市部からの人材を一定期間移住させ、活性化を図る自治体がございます。地方移住を目指す若者らの受け皿になり、さらに外部の視点から地域の魅力を発信できるという成功事例もあるようです。  定住に向け、就職支援や新たな補助を加えるといった財政負担面も推測されますが、まだ辛うじて過疎地域指定が存在しない本市として、この地域おこし協力隊を前向きに取り組んではと考えますが、見解をお伺いします。 27 ◯議長(狩野安郎君) 中村議員に申し上げます。  質問の時間が残りわずかとなりましたので、簡潔に発言されるようお願いいたします。 28 ◯8番(中村清志君) 最後に、人口減少抑制策として、観点では即効性があるとは言えませんが、私は地域の偉人調査や歴史書発刊について着目させていただきます。  歴史の授業は人物や出来事を覚えさせることが中心になりがちですが、過去に起こったことを深く学習することは、今生活する上での礎になるはずです。昔から、財政が窮迫した時代には時のリーダーが質素、倹約に努めた政策を打ち出すなど、現代社会にも合致し、生かされるべき点は多々あります。小中学校では教わることの少ない経済面の分野を偉人の功績から学ぶこともできますし、歴史上で行われた政策には、その時代固有の背景があることを現代に照らし合わせて学ぶこともできます。通じて、その学びによりリーダーシップを発揮するきっかけになることもありましょう。  特に、自分が生まれたところにこのようなすばらしい方がいらしたのかという学習の機会が子供たちの地域への愛着につながり、地元に定住し文化を継承する人材に育つことも少なからず期待できます。  将来の伝統文化の担い手確保策として、偉人の調査、歴史書の発刊などを行い、小中学生の副教材として採用してはと考えますが、見解をお伺いします。  以上で私からの質問を終わります。よろしくお願いいたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               答             弁 29 ◯議長(狩野安郎君) 当局の答弁を求めます。市長 高橋正樹君。       〔市長(高橋正樹君)登壇〕 30 ◯市長(高橋正樹君) 中村議員の一般質問にお答えをいたしてまいります。  私からは、大きな柱の1点目、2市町の合併の成果に対するお尋ねのうち、1点目の合併特例債についてのお尋ねにお答えをいたしてまいります。  議員からお話ございましたように、旧高岡市と福岡町との合併が行われまして、懸案であるさまざまな事業の対応のために合併特例債というものが認められております。合併によりまして可能となった、本市の場合は約205億円の合併特例債が活用可能でございまして、これらを活用して本市の一体感の醸成や地域課題の解決を通じた新たなまちづくりに向け、新市建設計画に掲げた事業を計画的に推進してきたところでございます。  この間、合併前から2市町の共通の課題でございました総合斎場の整備をはじめ、西部総合公園、道路整備、高岡駅周辺や福岡駅前の整備など、大型の投資的事業を着実に進めることができました。  また、合併特例債を財源とした合併地域振興基金を積み立てることが可能でございまして、この基金を約25億円積み立ててまいりました。御車山祭やつくりもんまつりなど、地域振興に資する事業の財源として平成25年度から活用しております。  こうしたハード、ソフト両面における取り組みによりまして、計画事業の実現と相まって新市の一体感が深まったものと考えております。今後とも、旧高岡市、福岡町のそれぞれの歴史的、文化的な背景を尊重しながら、次のステージに向かったまちづくりを進めてまいる所存でございます。  私からは以上でございます。その他の質問につきましては担当の部局長からお答えをいたします。 31 ◯議長(狩野安郎君) 総務部長 水上 哲君。       〔総務部長(水上 哲君)登壇〕 32 ◯総務部長(水上 哲君) 中村議員の御質問に対して3点お答えいたします。  まず、大きな問いの1、2市町の合併の成果についてのうち、既存の支所や地区連絡センター、他の公共施設の継続利用を求める声に対する見解とのお尋ねでございます。  今回のお示ししております再編計画の素案では、施設の老朽化の進行度の度合い、利用率、稼働率、公費負担額の程度などによりまして、今後市として維持していく必要があるか否か、また民間でできることは民間に、地域でできることは地域にといった官民の役割分担など、さまざまな観点から施設のあり方を判定しているところでございます。  1月に市内5カ所で実施する市民説明会では、市民の皆様からいろいろな御意見が伺えるとは思っております。本市が施設再編をする目的を十分御理解いただけるよう丁寧に御説明し、意見交換をしてまいりたいと考えてございます。これらを踏まえまして、市議会の皆様はじめ、本市が今設置しております公共施設マネジメント推進委員会でも十分に御議論を深めていただきながら計画を策定してまいりたいと考えてございます。  次に、減災対策の強化について2点。  まず1点目、防災への対応力向上については市民の意識改革が必要と考えるが、その具体策はとのお尋ねでございます。  本市では、市民の皆様が防災について学び、考え、行動する機会をふやす、そういったことが防災意識の向上につながると考えております。このため、防災知識の普及を図る出前講座の実施のほか、地域の危険なところをマップに落とし避難路を考える図上訓練、これに基づく避難訓練の実施など、自主防災組織を単位とした活動を継続して支援しております。また、今年度からは、西部6市連携事業によります防災講演会、また総合防災訓練において防災士による講習会を新たに開催しているところでございます。  今後とも、平時からの心構えを育んでいただけるよう、防災訓練や講習会、広報紙、市ホームページなどあらゆる機会を通しまして、市民お一人おひとりの防災意識の醸成を図ってまいりたいと考えてございます。  次に2点目、自主防災活動の現状と、物資充実を図るなど備え強化に向けた具体策をとのお尋ねでございます。  本市の自主防災組織は現在520の組織が結成されておりまして、防災訓練や出前講座を活用した防災に関する勉強会などの活動が行われております。本市では、訓練の内容に関するアドバイスや訓練実施に要する経費の助成、出前講座の職員派遣などを行いまして、そういった活動を支援しているところでございます。また、地域の防災リーダーとしての役割を担っていただいております防災士の養成にも力を入れております。現在、約100名の方が活動していただいているところでございます。  とりわけ自主防災組織から御要望の多い防災資機材整備に関しましては、これまで購入者に対しまして世帯数ごとの補助限度額を決めて一度だけの助成をしておったところでございますが、老朽化した資機材の更新に対応するため、今年度から補助後5年以上経過した場合は2回目の助成を行うことといたしたところでございます。  また、防災士養成に関しましても、今年度から受講料の助成をこれまでの半額から全額助成といたしまして防災士の増員に努めているところでございます。  今後とも地域防災力の強化を図るため、予算の中で工夫してまいりたいと考えております。  以上、私からの答弁とさせていただきます。 33 ◯議長(狩野安郎君) 産業振興部長 福田直之君。       〔産業振興部長(福田直之君)登壇〕 34 ◯産業振興部長(福田直之君) 私からは、大きな質問の2項目めの中小・小規模企業への経営支援充実についての3点についてお答えをいたします。  まず1点目、地域に密着した企業労働者の人材育成に関する支援策はとのお尋ねでございます。  近年、経営環境の変化に伴い、企業には多様なニーズが求められますことから、知識や技術の向上のため、人材育成の重要性が高まってきております。  本市では、建築、板金、左官の技能労働者の職業訓練の場として職業訓練センターを設置し、技能講習会や指導員研修会を通じて、技能の向上、後継者の育成を図っております。さらに、建築、板金の各高等職業訓練校に従業員を入校させた事業主に対する助成も行ってきており、職業技術の向上と雇用機会の拡大を図ってきております。  また、伝統産業に受け継がれてきた技術の保存、継承と発展を図るため、関連業種の従事者を対象とした育成事業を行うほか、今後成長が期待される産業分野への進出を目指して中小企業者が行う人材育成研修に係る受講料を助成する成長産業人材育成事業の制度も設けております。  このほか、国の機関であるポリテクセンター富山では、ものづくり人材育成や事業主を対象とした生産性向上人材育成、在職者を対象とした職業訓練を行っておられるほか、富山労働局では、キャリアアップ助成金など人材育成関係の各種助成、富山ではものづくり人材育成研修も実施されているところでございます。  今後とも、地域の中小・小規模企業の事業主の皆様には、本市及び各機関が行う研修や訓練、助成制度を大いに活用していただきたいと考えております。本市といたしましても、各業種やキャリアに応じた研修、訓練の制度が円滑に利用されますよう周知に努めてまいりたいと考えております。  次に、この項の2点目、6次産業の振興やアグリビジネスの推進をとのお尋ねでございます。  アグリビジネスは、農業と農業に関連した産業の総体を指すものでございまして、生産、加工、販売を組み合わせた6次産業化や農商工連携もその一つでございます。  本市におきましては、これまで22の経営体が加工品開発や農家レストランの経営などを行っておりまして、今年度は1経営体が商品開発に取り組んでおります。  本市におきましては、特産品開発アドバイザー派遣事業により、特産品開発に取り組む農業者団体等に専門家を派遣し支援をしてきております。また、6次産業化普及支援事業によりまして、農産加工品の開発に取り組む際の試作に係る原材料費、加工委託費などに対して補助金を交付しております。  今後とも国、の関係施策も活用しながら、事業化に伴い農業所得の向上につながりますよう、アグリビジネスに意欲的に取り組む農業者を支援してまいりたいと考えております。  次に、この項の3点目、若年未就業者の実態と地域企業の雇用創出に向けた支援策はとのお尋ねでございます。  若年未就業者とは、これまで正規の就業経験がない若年層で、卒業後も就職が決まらなかった人や中退者、また早期の離職や非正規雇用などを繰り返すことにより十分なキャリア形成の機会を得られない状況にある方々でございます。厚生労働省によりますと、若者の数は減っているものの、15歳から34歳の若年未就業者等の数は近年約60万人で高どまりしており、これらの若者の就労を支援することは、将来の産業の担い手を育成するためにも重要であると考えております。  このため、国におきましては、若年未就業者等の社会的・職業的自立を支援する高岡地域若者サポートステーションを本市に設置しているところでございます。キャリアカウンセラーや臨床心理士による相談やカウンセリング、市内の学校との連携による学校中退者への支援、協力企業における職場体験等の取り組みを通じた若者の職業的自立を支援しておりまして、本市ではこの運営に係る支援を行っているところでございます。また、ハローワークや高岡厚生センター、市内高校などで構成する高岡市若者自立支援ネットワーク会議を開催し、情報の共有化を図り、若者就労支援体制の充実に努めております。  今後、企業に対しましても若年未就業者に対する理解を深めていただき、受け入れやすい環境をつくり出せるよう、関係機関と緊密に連携し働きかけてまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 35 ◯議長(狩野安郎君) 都市創造部長 堀 英人君。       〔都市創造部長(堀 英人君)登壇〕 36 ◯都市創造部長(堀 英人君) 私からは、2点についてお答えいたします。  まず、大きな項の3つ目、減災対策の強化についての3つ目、木造住宅耐震改修支援事業の要件緩和や補助拡大についてのお尋ねでございます。  木造住宅耐震改修支援事業は、耐震改修促進法に基づき、平成17年度にが設けた支援制度でございます。対象となる住宅は、旧の耐震基準でございます昭和56年5月31日以前に着工された木造住宅でありまして、その改修にと市が補助しているものでございます。  平成27年度には、耐震改修を促進するため、対象範囲を建物全体から1階のみまたは1階の主要居室のみの場合も対象とする要件緩和が行われたところでございます。  本市の既成市街地は古くからの木造住宅が密集している地域も多く、地震時の倒壊被害から市民の生命、財産を守るためにもこの事業を多くの方に利用していただきたいと考えておりまして、引き続き広報紙やパンフレット等で事業のPRに努めてまいりたいと考えております。  なお、本市の事業で耐震シェルターや防災ベッド設置に対する補助制度がございましたが、利用実績がなかったことから、やむを得ず廃止してきた経緯がございます。今後、窓口相談や事業のPR等さまざまな機会を捉え、市民の方々から御意見を伺い、必要があれば補助の拡大について検討してまいりたいと考えております。  次に、大きな項の4つ目、人口減少の抑制を図る取り組みについての1点目、周辺市街地エリア(福岡地区)の空き家対策の現状についてのお尋ねでございます。  本市では空き家対策として、空き家の利活用の推進及び老朽空き家への対応を中心に市内全域で取り組んでいるところでございます。  空き家の利活用については、市が空き家情報バンクを運営しているほか、高岡市空き家活用推進協議会においては、空き家の売買や賃貸借についての相談、市民への啓発活動、空き家の管理を行う業者の紹介などを実施しております。福岡地区では、旧北陸道沿いを中心に空き物件を活用した飲食店や美容院、特産品販売店への支援を行ったほか、外から起業を目的として古民家に移り住んだ方もいらっしゃいます。  また、老朽空き家については、空き家の解体も含め適正な管理が行われるよう助言や指導を行っており、福岡地区でも老朽空き家に対する相談を受けているところでございます。  本市にとって空き家対策は重要な課題の一つであり、空き家の利活用や適正な管理が図られますよう、引き続き全市的に取り組んでまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 37 ◯議長(狩野安郎君) 市長政策部長 二塚英克君。       〔市長政策部長(二塚英克君)登壇〕 38 ◯市長政策部長(二塚英克君) 私からは1点、大きな問いの4つ目、人口減少の抑制を図る取り組みのうち2点目、地域おこし協力隊の取り組みについてお答えいたします。  地域おこし協力隊は、地方で働き、地方で暮らしたいと考える都市部生活者に対して、過疎地域等における移住、定住や地域活性化の取り組みに従事する条件のもと、地方自治体が仕事や住居を提供し支援するものでございます。  一方、本市が取り組んできた緑のふるさと協力隊は、地域おこし協力隊とは同様の趣旨ではございますけれども、特に農山村に興味を持つ若者が地方に1年間住民として暮らしながら地域密着型の活動に携わるプログラムでございまして、地域活動に取り組む参加者の姿が地域への刺激となるだけでなく、現在も本市で活動を継続していただいている方々がいらっしゃるということでございます。
     また、金屋町においては、地域住民が一体となって地域の魅力を発信しながら鋳物のまち金屋で暮らしたい方を受け入れる体制づくりを進め、移住者の増加につながっているところでございます。  今後、これまでの実績の検証を踏まえ、各地域のニーズや実態に応じて適切な制度などを活用しながら、地域への移住者の受け入れ、定着に努めてまいりたいと考えております。  私からは以上です。 39 ◯議長(狩野安郎君) 教育長 米谷和也君。       〔教育長(米谷和也君)登壇〕 40 ◯教育長(米谷和也君) 私からは、大きな項目の4、人口減少の抑制を図る取り組みについての質問の中の3番目、偉人調査、歴史書発刊などを行い、小中学生の副教材として採用してはとの問いにお答えいたします。  子供たちが郷土の先人に学び、自分が生まれ育つ郷土への誇りや愛着を育むことは、心の中によって立つ基盤を培うことにつながり、変化の激しい現代社会においても大変大切なことであると考えております。  ふるさと教育における副読本の活用につきましては、これまでも市教委が作成した副読本「わたしたちの高岡市」や「高岡」、「高岡が生んだ偉人」や、教委発刊の「ふるさととやまの人物ものがたり」などを活用し、先人の生い立ちや業績について学習してまいりました。また、学校図書館にも伝記や偉人伝を置き、児童生徒が日ごろから先人の業績に触れ、親しめるよう蔵書を整えております。  教育委員会におきましては、高岡を代表する高峰譲吉博士や藤井能三、上埜安太郎さんなど、郷土の発展に大きく貢献された先人の功績を世代を超えて共有できるよう、今後も引き続き副読本や図書などを活用し、ふるさとの誇りや愛着を育む教育を一層推進してまいりたいと考えております。  私からは以上であります。 41 ◯議長(狩野安郎君) この際、午後1時まで休憩いたします。               休             憩   ────────────・─────────────・────────────                                 休憩 午前11時49分                                 再開 午後1時00分   ────────────・─────────────・────────────               再             開 42 ◯副議長(福井直樹君) 休憩前に引き続き、本会議を再開いたします。  なお、議長にかわりまして、私がその職務を行いますので、よろしくお願いをいたします。  一括質問・一括答弁方式による一般質問、質疑を続行いたします。6番 山口泰祐君。       〔6番(山口泰祐君)登壇〕 43 ◯6番(山口泰祐君) 自民同志会、山口泰祐でございます。私のモットー、「明るく楽しく元気よく」、皆さんと笑顔あふれるまちにしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、さきに行いました通告に沿って御質問をさせていただきます。  まずは、本市における産業観光の展望と行政のかかわり方についてお伺いいたします。  先般、北陸新幹線速達タイプ「かがやき」の臨時便の減便が発表されました。しかしながら、以西への延伸を見据えても、利便性の高い速達タイプの定期便化の働きかけは継続しなくてはならないと考えています。新高岡駅の乗降客数をふやすことが最も有効であることは御承知のとおりでございます。そのためにも観光振興への取り組みは最重要課題でございます。  近年、観光の形態は、大型バスに乗って護送船団方式で行動をしてきました単なる物見遊山的な観光から、個人や少人数で趣味、嗜好に特化して行動するものに変わってきております。いわゆる産業観光の需要が飛躍的に伸びていると言えます。  高岡市は、御承知のとおり、400年来続くものづくりのまちでございます。この特徴を生かし、産業観光に注力すべきではないでしょうか。今後の本市の観光戦略を推進する上で、産業観光をどのように認識し、また本市おいての位置づけをお聞かせください。  そして、産業観光の振興のためには提供事業者の協力、理解が必要不可欠です。なぜなら、観光客対応の人員確保、休祝日などの対応、受け入れのための環境整備など、事業者にも負担が生じるためです。  現在、既に産業観光に取り組んでいる提供事業者への支援に取り組む必要があると考えますが、当局の見解を伺います。  また、観光客を迎え入れるために、自社の強みをブラッシュアップする。直接的な購買訴求ができる。職場環境の整備、美化、清掃。当該産業に興味のある方が訪れることで効率的なリクルートができるなど、産業観光を導入するメリットを説明し、提供事業者をふやし、高岡市の産業観光ブランド力を構築しなければいけません。  そのために、産業観光に取り組む新規事業者をふやすための取り組み方法に対しての見解と、また、新規参入事業者向けの支援策にも取り組むべきと考えておりますが、当局の見解を伺います。  そして、産業観光を高岡の力とすべく、しっかりとした戦略が必要です。そして日本全国はもとより、世界各国から高岡の産業を目指して人が訪れることが大切です。振興のための今後の進め方をお聞かせください。  続きまして、高岡駅の利便性向上についてお伺いいたします。  高岡駅を結ぶ南北の連絡路は、歩行者にとっては利便性や安全性が高く、市民からも高評価を得ております。しかしながら、自転車の通行は駅舎改修当初は許されておらず、駅東西に離れた場所に位置する地下道などを利用するしかなく、大変不便な状況にございます。市民や駅利用者に対して利便性を向上することは重要な課題であると考えております。  現在、北口東側に建設が進んでおります駐輪場は、看護学校生の利用も多くなると予想できます。駅南からの通学者のためにも、万葉ロードから直接駐輪場に進入できるようにすれば利便性が向上すると考えますが、当局の見解をお伺いいたします。  また、今現在も万葉ロード側壁面に掲示してあります配置図には「自転車通行・乗入れ禁止です」とあるように、自転車通行は原則禁止とされております。しかしながら、自転車の通行は日常的に行われております。  利便性向上のためには通行できるよう改善することが望ましいとは考えますが、瑞龍寺口に設置されております既存エレベーターの規格は、自転車を乗せるには狭小で適さないはずです。北口に設置されていますエレベーターは自転車を入れてもまだ余裕がありますが、南北では異なる規格のエレベーターであるという物理的な差があります。  瑞龍寺口のエレベーターが狭小であり利用者が不便に感じておられますが、その対応策を伺います。  そして、歩行者と自転車通行者とがお互いに安全な状態で万葉ロードを利用できるように、いかなる対策を考えておられるかをお聞かせください。  続いて、最近は利用者を多く見ることができるレンタルサイクルについても伺います。  観光客の多様化に伴い、レンタルサイクルの利用数も新駅開通後は利用増が続いておると聞いております。観光客の方々にすれば、点在している観光名所間を万葉ロードを連絡し自転車で移動することができれば大変利便性が高くなります。  現在、コンパクトなレンタルサイクルも導入されておりますが、瑞龍寺口エレベーターの規格に合わせ、コンパクトサイズな自転車の規格に統一化を図ってはいかがでしょうか、見解をお伺いいたします。  そして最後に、新興スポーツ競技への支援策について伺ってまいります。  東京オリンピックの開催まであと2年半になりました。まだ実質的な盛り上がりは感じられませんが、東京はもちろん各地でオリンピックに向けた動きが活発化していると感じております。  さて、東京オリンピックでは、新しく少人数制のバスケットボールが正式種目として採用されております。名称は「3×3(スリー・バイ・スリー)バスケットボール」といいます。通常5人対5人で行うバスケットボールを、コートの半分の面積だけを使いまして3人対3人で行う競技でございます。また、屋外小スペースでも行うことができるために、比較的お手軽なスポーツと言えます。しかしながら、いまだマイナー競技ということもあり、全国的にも競技大会は数えるほどしか開催実績がないのが現状でございます。そして、富山でもバスケットボール協会に担当は設けられてはおりますが、公式競技大会の開催はいまだ行われておりません。  このようなマイナースポーツではありますが、この高岡市においては23年間連続開催をしている歴史と実績がございます。事業名称は、高岡七夕まつり「3on3ストリートバスケットボール大会」といいます。七夕まつり同時開催で23年でありまして、前段の大会を数えますと28年間の開催実績がございます。このように、高岡市には3人制バスケットボールにおいて日本国内でも屈指の歴史があると言えます。  なお、近年、「3on3」という通称から「3×3」という現状の名称に変更されておりますが、同種のものであると補足しておきます。  そして、この現状を鑑み、高岡で公式競技大会の開催を目指す有志メンバーが高岡3×3バスケットボール振興協議会を立ち上げたところでございます。  高岡七夕まつり「3on3ストリートバスケットボール大会」の開催成果実績を確認いたしますと、富山下一円はもとより、遠くは石川、新潟からも参加者がある集客力の高い事業だと言えます。高岡市で先進的に新興スポーツの3×3バスケットボールを推進していくことは、交流人口拡大や生涯スポーツの振興といった側面からも大変に有意義であると考えています。  また、少子化に伴いまして、多人数制のスポーツ競技への参加要件を満たせず棄権せざる得ない状態の小中学校が大変多くございます。その対策としても少人数制の3×3バスケットボールを推進していくべきと考えておりますが、当局の見解をお聞かせください。  そして、東京オリンピックの合宿誘致に関してもお伺いいたします。  本市ではホストタウン登録を済ませ、ポーランドのレスリング代表チームとの提携を結んでいるところではありますが、高岡市を発信する希有の機会を逃さないためにも、ポーランド国以外の代表チームや別競技の代表チームにも働きかけることが必要であり、オリンピック合宿を誘致すべきと考えますが、見解をお伺いいたします。  特に大きな施設が必要がない、仮設のコートでも十分に対応できる3×3バスケットボール競技の代表国の合宿誘致を目指すべきだと考えています。ほかに3×3バスケットボール代表国合宿誘致に名乗りを上げる自治体がないことを補足させていただきます。本市にとっても新たな合宿誘致を成功させるチャンスでもありますので、積極的な働きかけをお願いいたします。  以上、当局の積極的かつ丁寧な答弁を期待いたしまして、質問を終わります。  どうもありがとうございます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               答             弁 44 ◯副議長(福井直樹君) 当局の答弁を求めます。市長 高橋正樹君。       〔市長(高橋正樹君)登壇〕 45 ◯市長(高橋正樹君) 山口議員の一般質問にお答えをいたしてまいります。  私からは、問い1、産業観光の推進についてのうち、振興のための今後の進め方というお尋ねにお答えをいたします。  産業観光は、観光客に感動体験を味わっていただき、特別感のあるおもてなしを提供するとともに、受け入れ企業や事業者にとっても企業価値の向上や経営の安定などにつながるものとして、観光を通じて地域経済の活力の創出を図るという観点からも注目しているところであります。近年では、旅行業界でも産業観光をテーマとしたツアーの実施やガイドブックの発行などが積極的に行われているものと認識いたしております。  高岡市内におきましても、製造過程を公開するなど産業観光への取り組みが進んでおりまして、ことしオープンした民間の産業観光拠点施設では当初見込みを大きく上回る観光客が訪れているとお聞きしております。大変心強く思っているところであります。  私は、このように高い技術レベルのプロセス、いわゆる手のうちというんでしょうか、手のうちを見せることで商品への信頼性や付加価値が高まり、ひいては商品や企業、地域のブランド力を向上させるものと考えて、産業観光を積極的に推進してまいる考えでございます。  このため、地域資源の活用や新技術、新商品の開発等への支援を通じて、見たい、見てみたいと思う魅力のある商品や企業、地域をつくり出すことに努めてまいります。  これまでどちらかといいますと、各企業、現場におきましては、つくったもの、商品が大事で、それが売れるものであり、それをつくる工程、プロセスといったものについて、必ずしも人様にお見せしようとかそういうことにはなってなかったんでないかと思いますけれども、工程や手のうちを見せることで、先ほど申しましたように、そのことに興味を持つ方々がおいででございますし、またそれを、言ってみればさらけ出すといいましょうか、見せることで、いいものをつくってるなという価値が高まっていくものと思っております。  そういう工程や手のうちを見せる事業所やものづくり体験ができる工房など、観光客の受け入れ可能な施設情報などを旅行エージェントにも提供してまいっておりまして、旅行商品としてこれらを売り込むなど産業観光の裾野を広げ、高岡の活性化につなげてまいる所存でございます。  私からは以上でございますが、その他の質問につきましては担当の部局長からお答えをいたします。 46 ◯副議長(福井直樹君) 産業振興部長 福田直之君。       〔産業振興部長(福田直之君)登壇〕 47 ◯産業振興部長(福田直之君) 私からは、大きな質問の1項目めの3点と2項目めの1点、合わせて4点についてお答えをいたします。  まず、1項目めの産業観光の推進についての1点目、観光戦略を推進する上で、産業観光をどのように認識し、位置づけているのかとのお尋ねでございます。  近年、体験型の観光、いわゆる産業観光が全国各地で実施され、感動体験を求める旅行客の需要は高いものと認識しております。  このため、本市では、高岡市観光振興ビジョンにおきまして産業観光の推進を施策に位置づけ、日本遺産のストーリーなどを活用しながら、本市の強みであるものづくりを軸に体験メニューのPR、情報発信や旅行ツアーの商品化などに積極的に取り組んできております。  こうした流れの中、市内では、鋳物体験工房や産業観光の拠点になり得る民間施設など受け入れ環境が徐々に整ってきておりまして、本市といたしましても大いに期待を寄せているところでございます。  この機を捉えて産業観光を新たな地域産業とすべく、より一層の推進に努め、旅行商品にものづくり体験が組み込まれる提案を行うなど、全力を挙げて取り組んでまいりたいと考えています。  次に、この項の2点目、産業観光を担う既存事業者への支援に取り組むべきと考えるが、見解はとのお尋ねでございます。  本市には多様な地域資源があり、産業観光にとって大きな潜在力のある地域であると認識しております。一方で、産業観光に対し1事業者が単体で取り組むには、経済的、人的に大きな負担になるなど、さまざまな課題があると考えております。  こうした中、現在、産業観光にかかわる企業が主体となり、国の制度を活用した伝統産業を中心とした体験型産業観光プラットフォーム構築支援事業を通じて産業観光における企業相互の面的なネットワーク形成の取り組みが進められておりまして、市といたしましても密接に連携していくこととしております。  この事業では、本市の特徴あるものづくり企業の集積を生かし、産業観光を新たな地域産業とすべく、体験を軸とするサービスやプログラム、メリットにつながる仕組みなどを検討するほか、取り組みに当たっての課題解決や情報の集約・一元化などができる官民連携によるプラットフォームの構築を目指しております。  今後、本市といたしましては、これまでの新商品開発や販路開拓への支援はもとより、こうしたプラットフォームを活用し、産業観光が抱える諸課題の解決や有用な情報提供などを通して、産業観光を担う既存事業者の取り組みを支援してまいりたいと考えております。  次に、この項の3点目、産業観光に取り組む新規事業者をふやすための取り組み方法と、その支援についてのお尋ねでございます。  産業観光の取り組みには、新たな顧客の開拓、企業や製品のPR、ブランド力の向上や消費者に対する信頼感の醸成など、企業にとってのさまざまな意義やメリットがございます。産業観光の推進に当たりましては、まずはこうした取り組みの魅力を事業者に伝えていくことが重要でございまして、PRはもとより伝える場を官民が連携してつくっていくことは、特に産業観光に新たに参入しようとする事業者に対して効果的であると考えております。  本市ではこれまで、新産業創造プラットフォーム業務を通じまして、産業観光の素材となる新商品の開発や販路開拓等に対する支援を行ってきておりまして、今後も産業観光の視点から、その素材の活用や企業間におけるマッチング、体験プログラムの造成などを進め、産業観光に取り組もうとする事業者への一層の支援に努めてまいりたいと考えております。  また、先ほど申し上げました国の制度を活用した体験型産業観光プラットフォーム構築支援事業を活用し、企業と一緒になってこのプラットフォームを産業観光の魅力を伝える場にするとともに、産業観光に関する課題を含め、関連する情報を発信、提供することなどにより中身を見せていくことで、新規に取り組もうとする事業者が参入しやすい環境づくりに取り組んでまいりたいというふうに考えております。  こうした取り組みを通じまして、産業観光という新分野に関心のある事業者の参入意欲の高揚を図るとともに、その事業者ごとの業態や事業ステージなどに応じた支援に取り組むことによりまして新規参入事業者の増加につなげてまいりたいと考えております。  続きまして、大きな質問の2項目め、高岡駅の利便性向上についての4点目、エレベーターの規格に合わせたレンタルサイクルの導入等、規格の統一化を図ってはとのお尋ねでございます。  現在、市が保有しております自転車は、ホイールの規格が20インチの折り畳み自転車と、規格が26インチのシティサイクルの2種類がございまして、高岡駅におきましては、古城公園口にシティサイクル8台、瑞龍寺口にシティサイクル4台と折り畳み自転車4台を配備しております。  折り畳み自転車はエレベーターの利用には支障がないものの、利用者の大半の方はシティサイクルを選ぶ傾向にございますため、コンパクトサイズでの統一では必ずしも利用者のニーズと合致するものではないと考えております。今後は、自転車の更新時期に合わせまして車種の選定について検討してまいりたいと、このように考えております。  私からは以上でございます。 48 ◯副議長(福井直樹君) 都市創造部長 堀 英人君。       〔都市創造部長(堀 英人君)登壇〕 49 ◯都市創造部長(堀 英人君) 私からは、大きな項の2点目、高岡駅の利便性向上についての3点についてお答えいたします。  まず1点目、高岡駅北口東側に建設中の駐輪場へ、万葉ロードからも自転車を引いたまま利用できるようにすべきと考えるが、見解はについてでございます。  高岡駅前東自転車駐車場は、平成30年3月の完成を目指しまして現在整備を行っているところでございます。この駐輪場は、主にあいの風鉄道から北側の利用者を想定して建設を進めておるものであります。また、南側の利用者につきましては、駅南広場自転車駐車場の御利用を想定して設置しているところでございます。しかしながら、南側の方々も高岡駅前東自転車駐車場を御利用されることが考えられるところでございます。  高岡駅前東自転車駐車場は鉄骨づくり2階建てになる計画としておりまして、2階部分の出入り口は、高岡駅利用者の利便性を考慮し、sorae高岡の2階通路と接続する予定にしております。このことから、万葉ロードからも自転車を引いて利用することも可能であると考えております。  次に、この項2点目、瑞龍寺口のエレベーターが狭く不便に感じているが、対応策はについてでございます。  高岡駅の瑞龍寺口に設置しておりますエレベーターは、万葉ロードに附属する設備として、駅の利用者をはじめ高岡駅の南北を往来する方々の利便性を図るための重要な機能を果たしております。エレベーター内のスペースは自転車利用には十分な広さではなく、御利用の方に御不便をおかけしていることは認識しております。  エレベーターの拡張は構造的にも困難でございますことから、まずは自転車の利用状況を確認の上、ほかに有効な対応策がないか検討してまいりたいと考えております。  次に、この項3点目、歩行者と自転車を引いて通行している方が、安全に利用できるような対策はについてでございます。
     万葉ロードは歩行者専用道路でありますことから、自転車を引いての通行は可能となっております。このため、自転車を引いて通行させるための注意喚起による表示や、警備員による巡回を行っていることもありまして、平成23年8月の供用開始以来、歩行者と自転車を引いて通行する方との間で事故は発生していないところでございます。  今後とも万葉ロードを利用する方々の安全を確保するため、維持管理を委託しております民間事業者と連携しながら注意喚起に努めてまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 50 ◯副議長(福井直樹君) 教育長 米谷和也君。       〔教育長(米谷和也君)登壇〕 51 ◯教育長(米谷和也君) 私からは、大きな項目3、新興スポーツ「3×3バスケットボール」への支援について2点お答えさせていただきます。  まず1点目、3×3バスケットボールを本市でも先進的に推進していくべきと考えるがとの問いにお答えいたします。  本市における3×3バスケットボールの振興につきましては、毎年8月の、議員からもございましたが、高岡七夕まつりで28年間にわたり3on3ストリートバスケットボール大会を開催されるなど、関係者の皆様が本市のスポーツ振興に熱心に取り組んでおられることに心から感謝申し上げます。  教育委員会といたしましても、本市のスポーツ振興に向け、皆様とどのような取り組みができるか協議してまいりたいというふうに考えております。  続きまして2点目、3×3バスケットボールなどのチームをオリンピック合宿誘致、それを働きかけるべきではないかとの問いにお答えいたします。  東京オリンピック・パラリンピックを契機にスポーツや国際交流の振興を図り、開催効果を最大限に引き込むことが、子供たちの夢や希望を育て、地域の活性化につながることと考えております。その効果をより高めるためにも、リオデジャネイロオリンピックで本市出身の登坂選手が金メダルを獲得するなど市民になじみの深いレスリング競技と、本市のお家芸とも言えるバドミントン競技を中心に合宿などの誘致に努めてきたところであります。  海外チームの誘致に関しましては、まずはこの2種目に重点を置き、中心としながら、市民の皆様に大いに盛り上げていただきたいと思っております。  さらなる交流に関しましては、効果を高めるためにどのような受け入れ体制や働きかけ等が必要かなど、教育委員会といたしましてもさらにどのような取り組みができるかを関係の皆様とともに相談させていただきたいというふうに思っております。  以上であります。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 52 ◯副議長(福井直樹君) 9番 高岡宏和君。       〔9番(高岡宏和君)登壇〕 53 ◯9番(高岡宏和君) 自民同志会の高岡宏和でございます。  平成29年度12月度定例会におきまして一般質問をさせていただきます。  先般行われました高岡市議会議員選挙におきまして、「やさしさと豊かさをこのまちに」をスローガンに皆様の信任を、信託、負託を受け初当選させていただきました。「人」「地域」「未来」、これをキーワードに高岡市の発展のため精いっぱい頑張っていく所存でございますので、高橋市長、職員の皆様、そして議員の皆様、今後とも御指導、御鞭撻のほうよろしくお願いいたします。  それでは、通告に従い、本日は大項目で3点質問させていただきます。  1点目は、投票率向上の対策についてでございます。  近年、投票率の低下が課題になっている中、10月に高岡市議会議員選挙が行われました。今回の選挙は市議会議員選挙としては初めて、選挙権年齢が18歳以上に引き下げられて初めての選挙となりました。本市としても投票率向上の取り組みとして、小中学生を対象とした出前講座、模擬投票、選挙用品の貸し出し等、対策を行ってこられました。  しかしながら、投票結果は投票率が61.3%と前回選挙より2%増加はしましたが、依然低い水準と言えます。また、国政選挙でも、1995年の衆議院選挙では77%あった投票率が今回の衆議院選では53%余りと過去2番目の低さとなりました。  投票率を上げ、政治に関心を持つ方がふえることはまちづくりの基本です。そして、有権者の意見を行政に反映していく上で必要不可欠なものです。  私は、投票率を上げるためには、市長を代表とする行政の方々や私たち議員が今まで以上に努力し、高岡市を魅力的なまちにするように努めることにより、この人にならまちのことを任せられるという住民を多くつくることが投票率を上げる基本だと考えます。AKB48の総選挙でもわかるように、自分が応援したい人がいる選挙には率先して投票に行くんです。私たちはこれまで以上に住民に対し、市民目線の開かれた議会、行政を推進し、住民に信頼されるようになる、それがまちの活性化になり、投票率の向上につながるものだと思っております。また、若い方の投票率を上げることが投票率向上の重要な鍵であると考えます。  そこで、これまで取り組んでこられました選挙権年齢引き下げに伴う投票率向上のための啓発活動の成果と、それを踏まえた今後の取り組みについての見解をお伺いいたします。  今回の選挙では、期日前投票に行かれた方が非常に多くなったという報道がなされました。  高岡市では、市役所、福岡庁舎、伏木コミュニティ、西藤平蔵の農業センターの4カ所で実施されました。しかしながら、これらの場所から離れた牧野地区、中田地区、戸出地区などでは、交通手段のないお年寄りや体に障害のある方、そして高校生など期日前投票に行けない方がたくさんおられました。また、投票当日はあいにくの台風と重なったため、投票所が近くにあるにもかかわらず投票に行けなかった方もおられました。  週間天気予報の精度が上がったことにより、投票当日の天候もある程度予想されると思います。そんな場合にも期日前投票の有効利用が考えられます。また、介護施設など、投票に行きたくても行けない住民の方もおられます。そんな中、島根では移動式の期日前投票所が設置された例もあるというふうに聞いております。  以上を踏まえ、投票の地理的公平性からの期日前投票所の新設についての当局の見解をお尋ねいたします。  また、移動式の期日前投票所の設置についての当局の見解もあわせて求めます。  大項目2点目は、教育環境の整備についてです。  現在、本市は少子・高齢化が進み、市全体の高齢化率は30%を超えています。また、子供の数も減少傾向にあります。若い世代が本市に住みたくなるような取り組みは待ったなしの状態です。  子供たちは、将来の高岡市を背負って立つ大切な宝物です。子供たちには、教育を通じて個性を磨き、生きる力を養わなければなりません。そのためには、確かな学力、豊かな心、健やかな体、これを育む教育を実施し、知・徳・体の調和のとれた心身ともに健全な人間形成に努めていかなければなりません。  これらを踏まえ、現状の教育環境の整備について質問させていただきます。  1点目は、小中学校のエアコン設備の導入についてでございます。  近年、日中の気温が35度を超えたと毎日のように報道されていましたが、気象庁が1931年から2010年に全国の15地点で調査した結果、最近30年間の最高気温35度以上の年間日数が最初の30年間の1.7倍に上っていることがわかりました。気象庁は地球温暖化の影響を指摘しています。  文科省が教室の温度について、人間の生理的な負担から、夏は30度以下、冬は10度以上、最も学習に望ましいのは夏季で25度から28度としていることを踏まえれば、市内の小中学校にエアコンの設置をするのは待ったなしの状況とも思えます。高岡市の財政が厳しいのは周知のことでございますが、若い世代が本市に住みたくなるような取り組み、子供の健全育成をするためにもエアコンはぜひ必要だと考えます。  エアコンを設置する場合、公平性の面から多くの学校に一斉に設置する必要があることから、設置にかかる費用は膨大になります。予算を縮減でき、民間の資金や補助金も活用できるPFI事業(プライベート・ファイナンス・イニシアチブ方式)や補助金の利用はできませんが、財政の標準化という点ではリース式という選択肢もあります。また、エアコンは暖房として利用できることから、当局には前向きに取り組んでいただきたいと思います。  以上を踏まえ、1つ目の質問としまして、現在の小中学校のエアコン設置状況と、今後の設置予定について当局の考えをお示しください。  続きまして、小中学校のトイレ洋式化について質問いたします。  平成28年度の文科省の公立小中学校施設のトイレの状況調査によりますと、全国の公立小中学校のトイレの全便器数は約140万、そのうち洋便器数は約61万個で洋式率は43.3%、和便器数は約79万個で和式率は56.7%となっています。高岡市の洋式化率は平成28年度現在で約48%ですので、全国と比較すると学校トイレの洋式化は進んでいるように思えます。しかし、やっと半数という状況です。  総務省統計局のデータによりますと、平成20年現在、家庭のトイレの洋式保有率は90%以上であることを考えれば、学校の洋式化がおくれているのはよくわかります。学校の要望事項でも改善要求が一番多くなっているのはトイレの問題だと認識しております。  学校施設は地域開放や生涯学習の場として役割が拡大し、トイレ使用者も子供たちや教職員だけでなく、高齢者を含む地域住民へと拡大しています。また、学校が災害時の避難拠点となることからも、災害避難場所としての役割からトイレはとても重要になってきています。けが人や足腰の弱い方はもちろんですが、妊婦の方なども安心して使用できるトイレが求められており、そのニーズは健全な児童生徒に限りません。  蛇足ではありますが、100メートル日本新記録を出した桐生祥秀選手は足首が非常にかたく、和式トイレの使用は非常に困難だそうです。  トイレの洋式化で最も大きな課題は財政面であります。しかし、愛知県豊田市では節水型トイレにすることで、年間221万円だった水道料金が109万円と半減した例もございます。また、エアコン設置と同様に、予算を縮減でき、民間の資金や補助金も活用できるPFI方式を活用する方法もございます。  以上を踏まえ、小中学校のトイレ洋式化について当局の見解をお尋ねします。  また、同様なことが各地区の公民館にも言えます。公民館施設のトイレ改善についても見解をお尋ねいたします。  次に、学校設備施設の改修計画についてお尋ねいたします。  少子化により、本市の小中学校では多くの学校で児童生徒数が減少し、小規模化が進行しています。そのため、余裕教室の活用など、合理的な学校運営が求められています。  一方で、生徒数が増加する上、近い将来、発達障害や肢体不自由者の入学が予想され、特別支援教室などが足りなくなると予想される学校があります。現在では、障害を持っていても本人が希望すれば普通に入学できるようになっていますので、保護者や学校のニーズに対応し、より適切で効果的な教育を行うために必要な設備の整備が求められます。  特に肢体不自由者の対応には教室の設置だけではなく、学校全体のバリアフリー化やトイレ改修というものも必要になります。当然、対象者が入学する前までに整備する必要がありますので、計画的な整備が必要となります。  以上を踏まえ、小中学校の特別支援教室の必要性の現状把握と計画的な施設改修の見解についてお尋ねいたします。  次に、大項目3点目、行財政改革の取り組みについて質問させていただきます。  高岡市の財政事情は、先般からの報道や市長の発言からも非常に憂慮する状態になってきていると認識しております。その上、高岡市公共施設等総合管理計画によりますと、本市の公共建築物は老朽化が進み、近い将来、一斉に改修・更新時期を迎え、多額の改修・更新費用が必要になると分析されております。財政健全化の推進は待ったなしの非常に厳しい状態に置かれています。  そこで、財政健全化の中の公共施設再編計画について質問させていただきます。  先般行われました公共施設マネジメント推進委員会において、公共施設再編計画の素案が発表されました。その中で具体的な施設の廃止、集約化、民営化等の方向性が提示され、新聞紙上で報道されました。  この素案に関する報道があった後、私のところには地域の方々から多数の問い合わせがございました。私は議員になったばかりの1年生ですが、地元の支援を得て、市民の信任を受けてこの場におります。議員は、議論の経緯や決定事項を地元の有権者に伝える義務があります。  この公共施設再編計画というのは、これからの高岡市を形成する上で市の根幹をなす非常に重要な施策です。議会においても十分に議論していかなければならない大変重要な事案と認識しております。  そこで、この計画を進めるに当たっての当局の決意をお尋ねいたします。  私は、この計画を議論する上で、現状示された素案のより詳しい説明と明確な根拠の提示が必要と考えます。全体の基準や判定のフローは説明されていますが、個別に廃止と判定された案件では、判定のフローのどの部分で廃止されたのかがわかりづらく、具体的な代替施設の明記も必要かと思います。また、短期、中期、長期のスケジュールに関しましても具体的な根拠の記載が必要と思われます。  そこで、現在、公共施設白書の中で個別のカルテを作成しておられますが、この中に評価指標の判定ラインや判定根拠等を記載し、これを充実させることによって情報を伝えることも可能かと思います。今後、市民への説明会が実施されるようですが、市民の理解を深める上でも、施設個別判定の根拠がわかる資料の提供が必要と考えますが、当局の見解をお伺いいたします。  次に、公共施設再編計画の目標値について質問させていただきます。  現在、目標値は、平成28年からの20年間で延べ床面積を15%削減することとなっていますが、そもそもこの計画の根底にあるのは支出の抑制ではないかと思います。また、この目標を設定するのに使用されている人口データは、高岡市の希望的人口推定によって算出されてあるものだと認識しております。  国立社会保障・人口問題研究所のデータでは、この20年間で高岡市の人口は27%減少になると予測されています。このデータから推定すると、延べ床面積の削減が15%では足りないと考えられます。  したがって、今後、公共施設再編計画を進めるに当たっては、どこかの時点で支出の抑制を主眼に置いた数値目標も必要と考えますが、当局の見解をお尋ねいたします。  次に、今後の進め方について質問させていただきます。  公共施設再編計画の目標である今後20年間で公共施設の総延べ床面積を15%削減するためには、必ず施設の廃止や統合及び転用が必要になります。その際に問題となるのが、地元の理解を得るための協議だと思います。  公共施設に関する市民アンケートではおおむね公共施設の再編の推進に賛成の意見が多かったように思いますが、さきに述べました施設の廃止の素案が報道されただけで市民の反応はとても大きく、住民の関心の高さがうかがえます。総論賛成、各論反対にならないような市民の覚悟も必要だと思います。  そこで、今後この計画を推進されるに当たって、全体スケジュールと、地元の理解を得るためどのような手法で取り組んでいかれるのか、当局の見解をお伺いいたします。  最後に、関連会議について質問させていただきます。  12月1日に高岡市行財政改革市民懇話会が開催され、私もオブザーバーで参加させていただきました。この会合は、公共施設マネジメント推進委員会からの諮問を受け、素案についても議論されていると認識しております。  この行財政改革市民懇話会ですが、懇話会の会長及び副会長、これは現在の公共施設マネジメント推進委員会の委員長、副委員長と同じ方がなっておられます。会長の中村和之教授は公共施設再編にはなくてはならない大変有能な方であると認識しておりますが、より多くの、そして多角的な意見を収集する上では行財政改革市民懇話会の会長は別の方でもよかったのではないかとも思います。また、懇話会の内容がとても多岐にわたり、2時間程度の会合では到底理解できない内容ではないかと感じました。出席率は過去を含め75%から83%となっています。  本懇話会は公共施設マネジメント推進委員会と同様、公共施設再編計画を推進する上でとても重要な位置にあります。このため、これまで以上に活発な意見を交わされるような運営が必要と考えますが、当局の見解をお尋ねいたします。  以上、投票率向上の対策及び教育環境の整備、そして行財政改革の取り組みについて質問させていただきました。いずれも、今後の高岡市の発展のため、とても重要な案件だと思います。  当局の前向きな答弁に期待して、私の質問といたします。  ありがとうございました。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               答             弁 54 ◯副議長(福井直樹君) 当局の答弁を求めます。市長 高橋正樹君。       〔市長(高橋正樹君)登壇〕 55 ◯市長(高橋正樹君) 高岡議員の一般質問にお答えをいたしてまいります。  まず私からは、大きな柱の3つ目、行財政改革の取り組みについてのうち、公共施設再編計画を進めるに当たっての1番目、決意のお尋ねにお答えをいたします。  人口減少や少子・高齢化の進行によりまして公共施設の利用や需要が変化すること、さらには公共施設が一斉に更新時期を迎えておりまして施設の更新・改修費用が増大するなどの状況を踏まえまして、施設の総量適正化、そして管理費の抑制を図ることが必要でございます。  このため、平成47年度までに総延べ床面積を15%削減するという目標のもと、高岡市公共施設再編計画の策定に向けて取り組んでおります。先月には公共施設マネジメント推進委員会から計画の素案の提示を受けたところでございまして、本年度末までに計画を策定する予定でございます。この計画にのっとって、持続可能な公共施設の再編を進めてまいる所存であります。  今後は、市民や関係団体との協議や調整、事業費の確保に努め、必要に応じて個別の事業計画や事業方針を定め、着実な再編に取り組んでまいります。また、今般策定することといたしております財政健全化緊急プログラムにも資するよう、このプログラムと整合性をとりながら、管理コストの見直しなどによる経費縮減を図ってまいります。  市民の皆様から御理解が得られますように、将来にわたって必要な公共サービスを持続的に提供することができるよう、私が本部長を務める行財政改革推進本部のもと、全庁一丸となって取り組んでまいる決意でございます。  私からは以上でございます。その他の質問につきましては担当の部局長からお答えをいたします。 56 ◯副議長(福井直樹君) 選挙管理委員会事務局長 水上 哲君。       〔選挙管理委員会事務局長(水上 哲君)登壇〕 57 ◯選挙管理委員会事務局長(水上 哲君) 私から3点について、投票率向上の対策に関する御質問に対してお答えいたします。  まず1点目、選挙年齢の引き下げに伴う投票率向上のための啓発活動の成果と、それを踏まえた今後の取り組みについての見解はとのお尋ねでございます。  本市では若い世代に選挙を身近に感じてもらえるよう、議員も御紹介いただきましたけれども、小中学校への選挙物品の貸し出しのほか、高等学校や専門学校における出前講座、模擬投票実施などの啓発活動に取り組んでいるところでございます。  昨年3月には、若者の声を将来に反映させたいという思いを込めまして、大学生を中心といたします20代の若者がメンバーとなっておる高岡市選挙啓発サポーター「T─voice」を発足させ、選挙啓発チラシやポスターの作成、ツイッターやケーブルテレビでの投票の呼びかけ、通学時間帯の駅、若者の集まる大型ショッピングセンターでの啓発活動などを行ってきているところでございます。  一方で、若者のといいますか、若年層の投票率が低迷しております。これは本市も非常に憂慮しているわけでございますが、この中で本市における18歳の有権者の投票率は若年層の中では高く、昨年の参議院通常選挙では45.68%、県知事選挙では30.22%、ことしの衆議院議員総選挙では52.09%と若年層の中では比較的高うございました。とはいえ、投票率はさまざまな要素の影響を受けますので選挙啓発の成果とは直接に結びつけられないものではございますけれども、今後もT─voiceの活動を中心として若い人たちの意見を取り入れながら積極的な啓発活動に努めてまいりたいと考えているところでございます。  続きまして2点目、期日前投票所の新設についての見解でございます。  本市におきましてはこれまで4カ所、市役所本庁舎、福岡庁舎、伏木コミュニティセンター、農業センターの4カ所に期日前投票所を設置しております。中山間地など一部の地域を除きますと、この4つの期日前投票所から半径5キロメートルの範囲内に市内のほぼ全域が入る状況となっております。さらに、選挙によりましては、大型ショッピングセンター内にも期日前投票所を設置いたしまして利便性の向上に努めているところでございます。  今ほど申しましたとおり、投票に係る地理的公平性についてはおおむね保たれているものと考えておりますけれども、本庁舎以外の期日前投票所につきましては、その利用状況を見ますと若干低いところもございます。そういったことから認知度をより高める必要があると感じておりまして、今後、その周知にしっかりと努めていきたいというふうに考えてございます。  最後、3点目になりますけれども、移動式の期日前投票所の設置についての見解のお尋ねでございます。
     移動式の期日前投票所は、昨年、島根浜田市において投票所の統廃合に伴う代替措置として初めて導入されております。その後、幾つかの自治体におきましても、高齢化や過疎化が進んだ地区での投票環境の向上のために実施されていると伺っております。  本市におきましても、中山間地におきまして交通手段のない高齢者の投票機会の確保の観点、あるいは選挙人名簿の登録者数が減少し、投票立会人の選任が難しい投票区もございます。こういったことから関心を持っているところでございます。  もし実施するとした場合には、先行自治体の事例を参考にしながら、市内47投票所の配置や有権者数の状況など、本市の実態を踏まえた検討が必要になるものと考えているところでございます。  以上、私からの答弁とさせていただきます。 58 ◯副議長(福井直樹君) 教育長 米谷和也君。       〔教育長(米谷和也君)登壇〕 59 ◯教育長(米谷和也君) 私からは、大問2、教育環境の整備方針につきまして4点お答えいたします。  議員御指摘のように、高岡の未来を担う子供たちは宝であり、若い世代が本市に住みたくなる施策、教育の充実は大変重要であると私も強く認識しております。  小中学校のエアコンにつきましては、これまで厳しい財政状況の中、コンピュータ室や図書室などの特別教室や保健室などへの導入を順次進めてきたところであります。  教育委員会におきましてもエアコン設置への要望をお聞きしており、まずは課題の検討のため、昨年度から各学校での普通教室の室内温度・湿度の測定調査を行い、正確な実態把握に努めてきております。また、有識者をはじめ幅広く意見を聞きながら、これらの結果が子供たちに与える影響や温度調節の必要性、その時期や箇所、さらには整備費用やランニングコストなど、導入に向けた課題等について検討を深めているところであります。  また、財源につきましても、御指摘ありました方策も含めまして、今後進められる財政健全化緊急プログラムを踏まえて対応してまいりたいというふうに考えております。  続きまして、(2)です。小中学校のトイレ洋式化につきましてお答えいたします。  小中学校のトイレ洋式化につきましては、これまで校舎等の増改築や耐震補強、大規模改修工事にあわせて実施してまいりました。国の補助等も活用しながら、今後も洋式化率が低い学校から順次整備を進めてまいりたいと考えております。  続きまして、3番、公民館のトイレ改善についての回答をさせていただきます。  公民館の設置トイレにつきましては、生活様式の変化を踏まえ、これまでも公民館の利用状況や要望に基づきまして、予算の範囲内においてトイレの洋式化工事を順次実施してまいりました。今後も公民館をより利用していただきやすいよう、適切に改善や修繕を行ってまいりたいと考えております。  4番目です。小中学校の特別支援教室の必要性の現状把握と計画的な施設改修についての見解とのお尋ねにお答えいたします。  小中学校の特別支援教室につきましては、平成29年は、小学校56教室、中学校24教室の計80教室が設置されております。その内訳は、知的障害が40教室、情緒障害が35教室、肢体不自由が3教室、難聴が2教室となっております。これらの設置につきましては毎年、児童生徒や保護者の希望、児童生徒の健康状態、学校施設の状況を踏まえ、教員配置等について富山教育委員会と協議しながら総合的に判断しているところであります。  特別支援教室を設置するために必要な施設改修や備品の購入等につきましては、これまでも障害の内容や程度に応じて予算の範囲内で適宜対応してまいりました。引き続き、学校や関係課等と連絡をとりながら適切に対応してまいりたいと、このように考えております。  私からは以上であります。 60 ◯副議長(福井直樹君) 総務部長 水上 哲君。       〔総務部長(水上 哲君)登壇〕 61 ◯総務部長(水上 哲君) 私からは、行財政改革の取り組みについて5点お答えいたします。  まず、公共施設再編計画に関して、市民にもわかりやすい、施設個別の判定の根拠がわかる資料の提供が必要と考えるがとのお尋ねでございます。  再編計画(素案)におきましては、各施設の今後の方向性を判断するため、6つの評価ポイントから実施基準を作成いたしまして、それに基づき一次評価から三次評価の判定フローに従って判定した結果を取りまとめております。  現在、各施設の評価内容につきまして、わかりやすく工夫した上でホームページで公開する作業を進めているところでございます。  次に、支出の抑制を主眼に置いた数値目標が必要と考えるが、見解はとのお尋ねでございます。  再編計画の素案では、延べ床面積が削減できると見込まれる114施設についての削減効果として、更新費用で47年度までに224億円余り、施設管理費で年間10.8億円得られると試算しているところでございます。  議員御指摘のとおり、支出抑制の数値目標につきましては現状では設定しておりませんが、この計画の中で削減と判定されていない施設につきましても、今後の利用状況や収支状況によっては改めて方向性を見直すなど、更新費用や施設管理費のさらなる削減に努めてまいりたいと考えております。  次に、計画の推進に当たり、全体のスケジュールはとのお尋ねでございます。  計画の素案では、平成47年度までの18年間を計画期間といたしておりまして、短期、中期、長期に分けて取り組むことといたしております。  このうち、短期、5年間に分類されました施設は直ちに取り組みを進めるとともに、中長期に分類された施設につきましても、再編の実現に向けて、策定後速やかにスケジュール設計してまいりたいと考えているところであります。また、方針決定と判定されました施設は、各部局において早期に個別の事業計画や事業方針を定め、それに基づき着実に取り組んでいくものと考えております。  計画策定後も定期的に公共施設マネジメント推進委員会で事業の進捗状況を管理しながら、先ほど市長が申されたとおり、市長を本部長といたします行財政改革推進本部のもと、各部局が連携し推進してまいりたいと考えております。  次に、地元の理解を得るために今後どのように取り組んでいくのかとの御質問でございます。  現在策定中の計画の確定を進めるに当たりましては、パブリックコメントや市民説明会での御意見を踏まえ、市議会の皆様においても御議論いただきながら取りまとめてまいりたいと考えております。  計画策定後につきましては、それぞれの施設の担当部局におきまして地域の市民の皆様や関係団体との説明会などを開催いたしまして、十分御議論、御理解いただきながら、必要に応じて個別の事業計画や事業方針を定め、再編に取り組んでいきたいと考えております。  最後、5点目になりますが、行財政市民懇話会や公共施設マネジメント推進委員会について、これまで以上に活発な意見が交わされるような運営が必要であるとのお尋ねでございます。  各界各層の委員で構成いたします行財政改革市民懇話会及び専門性の高い委員で構成しております公共施設マネジメント推進委員会において、さまざまな御意見をいただいているところでございます。  委員の皆様には、会議の場において活発な意見交換ができるよう、これまでも会議前にはあらかじめ資料配付や説明を行うとともに、会議の後におきましても、御意見について電話あるいはメール等を通じてそういった御意見をお伺いしてきたところでございます。  今後はパブリックコメントや市民説明会などを開催いたしますので、そういった場でたくさんの市民の皆様から御意見をいただくものと考えております。そういった御意見につきましても会議でお示しし、より議論を深めていただけるよう努めてまいりたいと考えてございます。  以上、私からの答弁とさせていただきます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 62 ◯副議長(福井直樹君) 5番 林 貴文君。       〔5番(林 貴文君)登壇〕 63 ◯5番(林 貴文君) 自民同志会の林貴文です。よろしくお願いいたします。  12月定例会の一般質問に当たり、自民同志会の一員として質問をさせていただきます。  私は、地域と行政をつなぐ歯車となり、市民の声を行政に届ける役割を担う者として、市民の皆様の負託をいただき、今この場に立たせていただいております。先輩議員の皆様や、高橋市長をはじめ当局の皆様から御指導、御鞭撻を仰ぎながら、地域の皆様の期待に応えられるよう精進してまいります。  なお、質問の機会を与えてくださいました自民同志会の先輩議員の皆様に御礼を申し上げますとともに、御協力いただきました市職員の皆様方に感謝を申し上げます。ありがとうございました。  それでは、通告に従いまして、4項目にわたって提案並びに質問をさせていただきます。  まず1項目め、公共施設再編について3点質問させていただきます。  12月5日に公開されました公共施設再編計画(素案)についてですが、この再編計画ではスケジュールを短期、中期、長期と分けて取り組むとあります。  短期につきましては、平成30年度から34年度の5年間とあります。これは早ければ30年度に廃止というふうにも受け取ることもできますが、短期間内に廃止が検討されている施設の中には議会で可決された指定管理者が運営を行っている施設もあります。  高岡市営長慶寺室内プールは、NPO高岡市水泳協会が平成28年12月高岡市議会定例会にて議案第137号にて可決されており、期間を5年間とされております。再編計画からは指定管理の期間内に廃止となる可能性も見受けられますが、当局の見解をお伺いします。  次に、再編計画において廃止が検討されている施設の中には、市民の多様なニーズに対応している施設があり、廃止となった場合、市民のニーズに応えることができなくなる可能性があります。  例えば高岡市営長慶寺室内プールは、競泳用25メートルプールが7レーン、深さ60センチの幼児用プールが設置されています。施設を利用し、幼児期の水なれから高齢者の健康維持まで幅広い年齢層に活用されており、昨年度の利用者は5万7,593人と市内スポーツ施設の中でも高い利用率となっています。また、泳法技術の習得として通年教室や短期教室が実施されており、平成28年度は子供から大人までの延べ1万8,533人の市民が受講されました。  また、指定管理者のNPO高岡市水泳協会は学校教育にも協力しておりまして、体育協会を通して学校授業への所属コーチの指導者派遣も行っております。この指導者派遣は、文科省の学習指導要領における1年生の水なれから5、6年生のクロール、平泳ぎの技術習得まで、全ての学年において協力しております。また、知的障害のある人たちにさまざまなスポーツトレーニングと競技会を提供するスペシャルオリンピックス日本・富山への会場提供と指導協力を行うなど、広い範囲で多くの市民に必要とされる施設であります。  先ほど申しました学校教育課程を編成する際の基準であります学習指導要領には、水泳教育について小学1年生から中学2年生までが明記されておりますが、市内中学校では、高陵、高岡西部、伏木、牧野、中田の5校のプールが老朽化のため使用できなくなっており、夏季の水泳の授業には公営のプールを利用することも今後必要となる機会もあるかもしれません。  そういった施設を失うことについて当局の考えをお聞かせください。  次に、高岡市長生寮についてお伺いいたします。  再編計画においては、施設は貸し付け、業務については民営化するとの案とありますが、もし民営化となった場合、現在の入所者へのサービスの低下が懸念されますが、当局の見解をお伺いいたします。  高岡市長生寮は養護老人ホームでありますが、特養化が進んでいるのが現状です。公営であるからこそ、真に必要とする人を受け入れることができるセーフティネットとしての機能を、収益事業を行う民間にこれまでどおりの対応ができるのかと不安視いたします。また、現在、長生寮で働くベテラン介護士の方々は高度なスキルをお持ちと推察いたしますが、民営化に伴い、職員の能力水準の維持も疑問視いたします。  現時点は仮定の話になると思いますが、再編計画(素案)は既に公開されておりますので、関係者の不安を払拭する答弁をお願いいたします。  続きまして、2項目めの財政健全化に向けた取り組みについてお伺いいたします。  本市の財政状況は現在、歳出が歳入を上回る歳出超過状態であり、今後も約40億円の構造的な歳出超過が見込まれるなど非常に逼迫した財政状態であり、財政健全化緊急プログラム公共施設再編計画、行財政改革アクションプランといった計画にて、平成35年度当初予算編成時までに構造的な歳出超過を解消、収支均衡した財政構造を目標としています。  そこで、少しでも財政状態を立て直すために、現在、行政的な役割を終えている施設を早期売却することで、売却益、固定資産税等の歳入を見込めるのではないかと考えます。現在、該当施設は5カ所ありますが、1カ所を除き減価償却がまだ済んでいません。早期に償却を済ませ、既に償却済みの施設を含め売却に踏み切るよう提案いたします。  対象施設には、老朽化のため破損状態で放置されている施設もあります。積極的な売却計画を進めてはどうでしょうか。当局の答弁をお願いいたします。  次に3項目め、公共交通機関の機能充実についてお伺いいたします。  昨今、高齢者人口の増加が続く中、運転免許証の自主返納等の理由から交通弱者が増加しています。今後もふえ続ける交通弱者への対策として、市街地内の主要施設や買い物拠点へつなぐ十分な輸送サービスが必要と考えます。  あいの風とやま鉄道や氷見線、城端線、万葉線、加越能路線バスとの乗り継ぎによって市内を円滑に移動できる交通体系の構築が必要ですが、市内にお住まいのお年寄りの中には、地域内にあるスーパーへの買い物ですら満足に行けない方も多くいらっしゃるのが現状です。  そこで、地域ごとの最適な地域公共交通の充実に向けて、地域が主体となって構築する交通環境の整備に市としてどんな支援体制があるか、お伺いいたします。  次に、観光客を対象とした公共交通機関についてお伺いいたします。  市内にはたくさんの観光拠点があり、その点と点とをつなげ線にする必要があります。高岡に訪れる観光客がストレスなく観光拠点をめぐることができるようにすべきと考えます。  例えば伏木地区では、勝興寺が平成32年度の完成に向けて修復作業が進められており、今後、老若男女問わず多くの旅行者が訪れることが期待されます。しかし、公共交通機関を利用し、勝興寺をめぐり、周辺の観光拠点である万葉歴史館に立ち寄った場合、伏木駅から勝興寺を経由して万葉歴史館までの移動距離は約1.3キロ。距離だけならば十分に徒歩でも可能ですが、実際はかなりの急坂を歩くことになります。また、周辺にはほかにも多くの観光拠点があり、それらを結ぶ観光ルートもPRされていますが、上ったり下ったりといったルートであり、歩いて回るにはかなりの疲労を伴うことになり、旅行者にとって大きなストレスとなるため、旅行者が選択しにくい観光地と評価される可能性があります。  加越能バスの減便により、より一層訪れにくくなっている現状に対し、今後、市としてどう取り組んでいくのか、お伺いいたします。  続きまして、4項目めの港湾の整備活用についてお伺いいたします。  現在、で整備が進められております伏木外港緑地整備計画について、平成8年の伏木外港緑地整備計画策定調査にあるコミュニティレクリエーションゾーンの計画では、子供の水遊びと防火用水としての役割を持つ親水活動ができる池である親水池の計画があります。  伏木外港緑地整備計画区域内には市管轄の玉川プールがありますが、この施設は老朽化と故障のため、今夏は利用できない状況でした。修理には多額の費用がかかるため、来夏の利用も難しいと考えられます。  そこで、この親水池計画に玉川プールの代替となる夏の子供たちの憩いの場としてのプールなどの親水機能を持たせるような緑地整備計画をに提案すべきと考えますが、見解をお聞かせください。  次に、去る10月11日にが行った伏木外港緑地検討会の1回目で行われた基本方針とゾーニングの検討にて整理された地域交流ゾーンについて、現在の方針は、地域の交流拠点としてにぎわいや集いの場を整備とありますが、これに県内外の観光客やクルーズ船の乗船客も集える場となるように市として働きかけるべきと考えますが、どう取り組むかお伺いいたします。  次に、臨港道路3号線の歩道の未整備区間についてお伺いいたします。  現在、伏木浄化センター前、玉川プール前、旧伏木消防署石油基地出張所前の歩道が整備されておりません。臨港道路3号線は富山湾岸サイクリングコースにも指定されており、自転車と歩行者の安全性確保の面からも早期整備をに要望していくべきと考えますが、見解をお伺いいたします。  次に、内港右岸にあります通称「マンモスクレーン」についてお伺いします。  このマンモスクレーンは、伏木港発展のシンボルとして地域から長く愛され続けております。このマンモスクレーンの保存活用について、市としてどう取り組んでいくのかをお伺いいたします。  以上、4項目について提案、質問いたしましたが、最後に、私の地元となる伏木地区は、かつて越中の国府があり、大伴家持ゆかりの地です。今回、私の初めての登壇ということで、それにちなみまして、大伴家持が初めて詠んだと言われる歌を御紹介します。  「うち霧らし 雪は降りつつ しかすがに 吾家の園に 鶯鳴くも」。  この歌は、空一面に雪が降り続いているが、我が家の庭にはウグイスが鳴いているよという意味です。本市において、財政難ということでしばらくは暗雲立ち込める雪が降り続く日々となると思われますが、当局、議会が一丸となってこの問題に取り組むことで、春の鳥であるウグイスの鳴く声が近く聞こえてくることを御期待申し上げまして、私の質問を終わります。  どうもありがとうございました。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               答             弁 64 ◯副議長(福井直樹君) 当局の答弁を求めます。市長 高橋正樹君。       〔市長(高橋正樹君)登壇〕 65 ◯市長(高橋正樹君) 林議員の一般質問にお答えをいたしてまいります。  私からは、大きな柱の1点目、公共施設再編につきまして、その第1番目に、この公共施設再編の取り組み期間と施設の指定管理を受ける機関との関係についてのお尋ねがございましたので、お答えをいたします。  現在、年度末を目途に公共施設再編計画の策定を進めております。計画(素案)では、お話ありましたが、平成47年度までの18年間を計画期間といたしまして、そのうち、最初の5年間を短期、次に中期、長期と分けて再編に取り組むことといたしております。  本市では、これもお話ございましたように、民間事業者が有するノウハウを公共施設の管理業務に生かそうという指定管理者制度を積極的に活用いたしているところであります。これらはいずれも一定の期間を設定しているところでございまして、先ほどの再編計画との関連で申し上げますならば、再編計画における見直しは、原則として指定期間の満了時が見直しのタイミングということになろうかと思っております。  一方、今般策定しております財政健全化緊急プログラムとの関係では、公共施設の管理コストの縮減を加速化することも必要かと、そういう施設もあろうかということでございまして、今検討を進めておりますが、これらが必要な場合には、その際には指定管理者と御協議して、指定期間中においても廃止を含む運営方法の見直しなどに指定管理者とともに取り組み、健全な財政構造に向けて取り組んでいくことが必要かと存じまして対応を進めてまいる所存でございます。  私からは以上でございます。その他の質問につきましては担当の部局長からお答えをいたします。 66 ◯副議長(福井直樹君) 教育長 米谷和也君。       〔教育長(米谷和也君)登壇〕 67 ◯教育長(米谷和也君) 私からは、大きな問いの1(2)、公共施設再編につきまして、施設を失うことに対しての見解はとのお尋ねにお答えいたします。  公共施設の再編につきましては現在、公共施設マネジメント推進委員会から計画の素案が示され、今後、パブリックコメントや市民への説明を経て方向性が決定されると聞いております。
     学校教育への御支援をはじめ、市民に親しまれ、子供たちの成長にとっても大きな役割を果たしてきていただいた関係の皆様には、心から感謝を申し上げるところであります。  各施設のあり方につきましては、今後進められる全市を見据えた総合的な議論の中で、相互の理解が深まり方向性が定まるものと考えております。  私からは以上でございます。 68 ◯副議長(福井直樹君) 福祉保健部長 吉澤 実君。       〔福祉保健部長(吉澤 実君)登壇〕 69 ◯福祉保健部長(吉澤 実君) 私からは、大きな項目の1つ目、公共施設再編についての3点目、高岡市長生寮が民営化となった場合の入所者へのサービス低下の懸念についてお答えいたします。  高岡市長生寮を民営化する場合、1つに利用者に対する質の高いサービスの提供の確保、2つ目に適切なサービスを提供するための支援員や看護職員の配置などの条件に適応し、かつ養護老人ホームとして適正な運営ができる引受法人の選定を行い、入所者のサービスの低下とならないよう努めていくこととしております。  私からは以上でございます。 70 ◯副議長(福井直樹君) 総務部長 水上 哲君。       〔総務部長(水上 哲君)登壇〕 71 ◯総務部長(水上 哲君) 私からは、財政健全化に向けた取り組みについての中で、行政的な役割を終えているが償却がまだ済んでいない施設について、売却計画を進めてはどうかとのお尋ねでございます。  本市では、行財政改革アクションプランのもと、これまで遊休・未利用財産につきまして売却等の処分を進め、財源の確保に努めてまいってきたところでございます。また、今般策定中の財政健全化緊急プログラムにおきましても歳入確保に取り組むことといたしておりまして、保有資産のうち、売却できるものはできるだけ早く処分してまいりたいと考えております。  議員から御指摘ありました5つの施設につきましては、いずれも築年数が40年以上経過いたしております。そういったことから難しい面もあると考えるところでございますが、施設と一緒に、施設ごとといいますか、施設ごと売却できる施設は売却し、売却できない場合でも解体した上で更地にし、売却するよう努めてまいりたいと考えております。  以上で私からの答弁とさせていただきます。 72 ◯副議長(福井直樹君) 市長政策部長 二塚英克君。       〔市長政策部長(二塚英克君)登壇〕 73 ◯市長政策部長(二塚英克君) 私からは、大きな項目3つ目の公共交通の機能充実について2点お答えいたします。  まず1点目、地域が主体となって構築する交通環境の整備の支援体制についてのお尋ねでございます。  現在本市が行っている支援といたしましては、地域で設立されたNPO法人が運行主体となって行うバス等の定期運行を支援する地域バス事業、そして地域がタクシー事業者と連携して定めた運行日やルート等を運行するタクシーを支援する地域タクシー事業の2種類がございます。  地域バス事業では、運転手の人件費や燃料費など運行に係る経費の一部、地域タクシー事業ではタクシー運賃の一部相当額を支援しているところでございます。  現在、複数の地域から御相談を受けておりまして、各地域における実情を踏まえて運行形態などを提案するなど、さまざまな御相談に応じてまいりたいと考えております。  続きまして2点目、公共交通機関を利用した観光客が訪れにくくなっている現状に対する取り組みについてお答えいたします。  本市を訪れる観光客には、タクシーを廉価で借り切った駅から観タクンや市内観光施設のクーポン付きタクシー回数券、レンタカー、レンタルサイクルなど観光客の多様なニーズに合わせた移動手段が用意されてございます。  一方、現行の生活路線バスや鉄軌道は地域住民の生活利用に軸足を置いたものとなっておりまして、観光施設間を効率的に結ぶルートとはなっておらず、観光客にとっては目的地への経路等わかりにくい現状になっていると考えております。  現在、では「交通機関相互の乗継利便性の向上」小委員会を設置いたしまして、生活路線バスの利用拡大に向けまして、大手検索サイトへの路線バスの運行状況等の情報提供、あるいはバスロケーションシステムの整備推進を検討しているところでございます。  こうした整備が推進されることで、生活路線バスの利用拡大とともに観光客向けの移動手段との連携が見込まれると考えられることから、と連携しながら利便性の高いシステムの導入に向けて積極的に取り組んでまいりたいと考えております。  私からは以上です。 74 ◯副議長(福井直樹君) 都市創造部長 堀 英人君。       〔都市創造部長(堀 英人君)登壇〕 75 ◯都市創造部長(堀 英人君) 私からは、大きな項目の4つ目、港湾の整備活用についての2点についてお答えいたします。  まず1点目、伏木外港緑地整備について親水機能を持たせるような緑地整備計画をに提案すべきと考えるが、その見解はについてのお尋ねでございます。  富山においては、伏木外港緑地における新規工区の事業着手に当たり、これまでに検討された既存整備計画の理念や伏木外港緑地を取り巻く諸情勢の変化等も踏まえながら、本年度中に新たな緑地整備計画の案を策定されると伺っております。  既存の整備計画においては「豊かな自然と歴史を生かした魅力あるウォーターフロントの創出」を基本方針としておりまして、新たな緑地整備計画の策定に当たりましては、地元自治会や関係者の方々からの御意見を踏まえまして、市民のみならず訪問される全ての方々に憩いと潤いの場となりますよう親水機能も備えた魅力ある緑地となりますように本市としても働きかけてまいりたいと考えております。  次に3点目、臨港道路3号線の歩道の未整備区間の早期整備をに要望していくべきと考えるが、見解はについてでございます。  臨港道路3号線は、万葉埠頭や石油基地へのアクセス道路でありますとともに、沿線にお住まいの住民の方々の生活道路として利用されております。御質問の歩道につきましては、伏木コミュニティセンターの建設にあわせ、整備可能なところにおいて、伏木外港緑地の整備事業の中で遊歩道として臨港道路3号線沿いに順次整備されたものでございます。  しかしながら、旧伏木消防署石油基地出張所から高岡市伏木浄化センターまでの約130メートルと、伏木共同防災センター前の約20メートルが未整備区間となっております。この未整備区間については、建物や地下埋設物等が支障となりますことから、整備済み区間と同程度の幅員で遊歩道を整備することが難しい状況となっているものでございます。  では、未整備区間の課題の解決に向けまして本市や関係者と協議を進められておりまして、本市といたしましても早期整備が図られますよう要望しますとともに、課題の解決に向けて協力してまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 76 ◯副議長(福井直樹君) 産業振興部長 福田直之君。       〔産業振興部長(福田直之君)登壇〕 77 ◯産業振興部長(福田直之君) 私からは、大きな質問の4項目めの港湾の整備活用についての2点についてお答えをいたします。  まず2点目、のゾーニング案にある地域交流ゾーンが、交流スペースやクルーズ船の乗船客が集えるような場となるよう市として働きかけてはどうかとのお尋ねでございます。  伏木外港緑地における新規工区の全体計画策定に当たりましては、、市や地元自治会及び関係者の方々から成る検討会において、緑地整備計画(案)策定のための基本方針やゾーニング案などが検討されているところでございます。  緑地整備計画(案)の策定に当たりましては、魅力にあふれ、地域の方々が集い、そして県内外の観光客をはじめ、クルーズ船の乗船客が立ち寄りたくなる空間として港のにぎわいに寄与する緑地となるよう、市といたしましても働きかけてまいりたいと考えております。  次に、この項の4点目、伏木港発展のシンボルであるマンモスクレーンの保存活用に向けての取り組みが必要と考えるが、見解はとのお尋ねでございます。  射水市庄西町地内の伏木港右岸3号岸壁に設置されております水平引き込み式クレーン、通称「マンモスクレーン」につきましては、昭和43年に富山により設置され、伏木港の発展とともに効率的な港湾荷役を長らく支えてまいりましたが、老朽化が進展したことから平成26年4月をもって利用を停止し、現在に至っております。  本来であれば、利用停止に伴い解体撤去されるところでございますが、小矢部川の河口港として栄えてきた伏木港の内港地区に残存する最後のクレーンであり、伏木港発展の歴史をとどめる産業遺産的要素も有しておりますことから、当該クレーンの所有者である富山、所在自治体である射水市、高岡市、射水商工会議所、高岡商工会議所及びクレーンを運用してきた地元港運事業者において当該クレーンの今後の方向性を検討するため、定期的に勉強会を開催しているところでございます。  勉強会では、専門家の意見や他の港の事例なども参考に意見交換を重ねておりますが、部材などの腐食による老朽化が進展していることもございまして、保存を図る上では倒壊などに対する安全性を確保するため補修等に多額の費用を要することや、活用を図る上でも、クレーンだけではなく伏木港発展の面影をしのぶ地域に残る歴史的遺構と有機的に連携させることなど、幾つかの課題もございますことから、今後とも引き続き調査、研究してまいりたいと考えているところでございます。  私からは以上でございます。 78 ◯副議長(福井直樹君) この際、しばらく休憩いたします。               休             憩   ────────────・─────────────・────────────                                 休憩 午後2時37分                                 再開 午後2時52分   ────────────・─────────────・────────────               再             開 79 ◯副議長(福井直樹君) 休憩前に引き続き、本会議を再開いたします。  一括質問・一括答弁方式による一般質問、質疑を続行いたします。10番 酒井善広君。       〔10番(酒井善広君)登壇〕 80 ◯10番(酒井善広君) 自民同志会の酒井善広でございます。よろしくお願いいたします。  質問に入ります前に、一言御挨拶させていただきます。  このたび、市民の皆様の温かい御声援で初めてこの議場、議会壇上に立たせていただいております。これからは市民の皆様の負託に応え、高岡市発展のために全力を尽くしてまいる所存でございます。どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、本日最後の質問ということで、通告に従いましてお尋ねしていきます。  まず初めに、高岡市総合計画第2次基本計画の総括について質問させていただきます。  言うまでもなく、総合計画は、まちの将来像や目指すまちの姿、それらを実現するための施策の大綱をあらわし、長期的な市政の方針を示した基本構想のもと、その施策の大綱に基づく施策ごとの現状と課題を示した中期的な計画である基本計画があり、この基本計画に基づく施策の具体的な取り組みを示す中期的な計画である実施計画から成っております。  毎年度における予算編成と事業実施の指針となる極めて重要なものであることは言うまでもありません。第2次基本計画をどう総括するのかによって、第3次基本計画、実施計画はもちろん、今後の予算編成、事業実施にも影響を及ぼすと考えます。  そこでまず初めに、「交流・観光」「歴史・文化」「ものづくり」「安全・安心」「人づくり」という5つの分野で設定されておりました目標とする指標及び5年間で達成すべき目標値についてお尋ねいたします。  5つの分野全体で80を超える指標が示され、5年間にわたって目標を達成すべくさまざまな取り組みが行われてきたと思いますが、その達成状況はどうだったのか。また、期間を通じてどのような取り組みがなされ、その成果はどうだったのか、お尋ねいたします。  次に、第2次基本計画の総括を踏まえ、第3次基本計画はどのような基本的な考え方に基づいて策定されたのか、お尋ねいたします。  次に、第2次基本計画の中で、「人づくり」に関しては達成率が期間を通じて100%を下回っております。第3次基本計画では、この「人づくり」に関してどのような具体的な取り組みがなされるのか、お尋ねいたします。  次に、総合計画に掲げられている高岡市の6つの課題についてお尋ねいたします。  高岡市総合計画基本構想の中において、高岡市の強みと課題が明示されております。市民一人ひとりが自分たちのまちの強みを知り、課題を共有しながら日々の生活を送ることがまちづくりの第一歩だと思いますが、この強みにさらに磨きをかけ、課題を克服するための切れ目ない施策の展開が市の発展にとって重要と考えます。  そこで、6つの課題について、厳しい財政状況のもと、どのように課題克服に臨むのか、お尋ねいたします。  まず、「ものづくり産業の復興」という点についてお尋ねします。  第2次基本計画のものづくりに関する目標とする指標の平均達成率が100%を超えており、一見課題が克服されたかのようにも思えますが、本市のものづくり産業の現状と産業の復興のための今後の具体的な取り組みについてお尋ねします。  次に、「若者世代が共感する活力創出」という点についてお尋ねします。  市民が安心して暮らせる活力ある地域社会の維持のためにも、若者の流出を防ぐ必要があると考えます。本市における若者世代の転入転出の動向がどうなっているのか。また、若者定住促進のための具体的な取り組みについてお尋ねいたします。  次に、「中心市街地のリノベーション」という点についてお尋ねします。  これまで、高岡駅を中心とする一帯の市街地である中心市街地の活性化のためにさまざまな施策、事業が行われてまいりました。第3次基本計画においては、都心軸を中心にまちの顔として一体的につくり上げていく空間を都心エリアと位置づけ、中心市街地ゾーン、駅南ゾーン、新高岡駅周辺ゾーンに分け、各ゾーンの特性に応じた機能を配置するとあります。高岡の顔として発展してきた中心市街地の活性化に向けて、今後、どのような取り組みを最優先させるべきか、見解をお聞かせください。  次に、「周辺市街地の躍動」という点についてお尋ねします。  第3次基本計画において、都心エリア周辺の市街地、すなわち伏木、戸出、中田、牧野、福岡地区の市街地を周辺市街地エリアと位置づけ、住民が地区内で快適な生活を送ることができるよう、日常生活を支えるサービス機能の配置や良好な居住環境の形成を図るとあります。太田地区を含めると5万4,000人を超える人口を擁する周辺市街地の活性化を図り、各地域が、地域拠点としての求心力を高めていくための具体的な取り組みについてお尋ねいたします。  次に、「高岡駅・新高岡駅の相乗的利活用」という点についてお尋ねします。  新幹線駅である新高岡駅が、在来線駅である高岡駅より南約1.5キロの地点に設置されたことにより、結果として2つの交通結節点を持つことになりました。これを交通結節機能の分散とマイナスに捉えるのではなく、2つの交通結節点を持つことになったことを逆手にとったまちづくりが必要だと考えます。  この2つの交通結節機能を生かし、都市エリアへの都市機能の集約化をどのように図っていくのか、その具体的な取り組みについてお尋ねします。  最後に、「地域力の再構築」という点についてお尋ねします。  急速に進む少子化や強固な地縁を嫌う若者の流出といった社会環境の変化によって、地域のつながりが弱くなっているのは事実です。市内各地では、地域の祭りやイベントに力を入れることによって地域のつながりの希薄化を防ごうと努めているところが多くあります。中田地区のかかし祭り、あるいは3世代交流かるた大会等、自治会等の活動によって世代間の交流が生まれ、地域のつながりの希薄化防止に一定の役割を果たしております。  このように、自治会等の活動が希薄化防止の一助となると考えますが、見解をお聞かせください。  次に、都市エリアのみならず、周辺市街地エリアの活性化も市の発展にとって重要であるとの観点から、周辺市街地の活性化についてお尋ねいたします。  まず、中心市街地、周辺市街地、両市街地の活性化にとって、中心市街地と周辺市街地を結ぶ公共交通機関の機能充実がぜひとも必要と考えますが、見解をお聞かせください。  次に、交通手段のない住民に対する交通手段確保についてお尋ねします。  高齢化が進む周辺市街地にとって、交通手段のない高齢者の交通手段をどう確保したらよいのか、非常に頭の痛い問題となっております。最近では、公共交通検討委員会などの委員会をつくって検討を重ねている自治会もふえております。しかしながら、さまざまな制約があって容易に解決策を見出せないのが現状です。このような状況に対し、どのように対応、対処されるのか、見解をお聞かせください。  次に、高岡市内の区域において生活手段確保等を目的とする高岡市地域タクシー事業についてお尋ねします。  この事業は確かに公共交通手段確保の有力な手段の一つと考えますが、補助対象者、補助対象事業の要件が厳し過ぎるために活用しづらいとの声を聞きます。この点について見解をお聞かせください。  次に、周辺市街地の市営住宅についてお尋ねします。  先般、高岡市公共施設再編計画が示され、何カ所かの市営住宅が中期、長期に廃止または一部廃止される予定となっております。住宅困窮者のためのセーフティネットの確保を目的とした市営住宅に対する需要は周辺市街地にも根強く存在しており、たとえ廃止された場合であっても住宅困窮者のためのセーフティネットの確保は必要と考えます。  今月、12月25日に伏木地区の矢田市営住宅が完成するとのことですが、今後の市営住宅の整備計画及び市営住宅における入居待機者数と今後の見通しについてお尋ねいたします。  次に、周辺市街地の商店街についてお尋ねいたします。  中心市街地の中心商店街の活性化についてはいろいろな場面で話題になり、これまでさまざまな施策が講じられてきております。中心商店街のみならず、周辺市街地の商店街の活性化を図っていくことも重要と考えます。この点についての見解をお聞かせください。  また、高岡市商店街の活性化に関する条例ができ、その中で市の役割が明確にされましたが、今後の具体的な取り組みについてお聞かせください。  最後に、周辺市街地の市道についてお尋ねいたします。
     周辺市街地、特に丘陵地を抱える地区には、補修等がしばらく行われていない市道が点在しております。通学路として利用している市道に関しては、安全確保の観点から早急な対応が必要と考えます。  市道の整備に当たっては、整備の効果、緊急度、優先度などが考慮されるとのことですが、補修等がしばらく行われていない周辺市街地の市道に対する基本的な考え方をお聞かせください。  以上で私からの質問を終わりますが、当局の具体的で丁寧なお答えをお願いいたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               答             弁 81 ◯副議長(福井直樹君) 当局の答弁を求めます。市長 高橋正樹君。       〔市長(高橋正樹君)登壇〕 82 ◯市長(高橋正樹君) 酒井議員の一般質問にお答えをいたします。  私からは、大きな柱1点目、高岡市総合計画についてのうち、第2次基本計画の総括のお話がございました。そのうち、この総括を踏まえ、第3次の基本計画の基本的な考え方についてお答えをいたします。  総合計画第2次基本計画では、高岡ならではの地域資源に光を当て、磨きをかけ、これらをつなぎ結ぶことで新たな魅力をつくり出すという高岡新世紀創造プロジェクトを打ち出しておりまして、北陸新幹線の開業による交流の拡大を図ることで、高岡の拠点性を高めることを目指してまいりました。  これまで、高岡の強みを生かしながら、高岡の歴史・文化資産が日本遺産として改めて評価されたことや、ものづくりの技術を活用した高岡ブランドが確立しつつあることなどを背景に交流人口拡大への道筋をつけられたことは大きな成果と考えております。  また、国全体で人口減少社会が到来したことを背景に地方創生の重要性が打ち出されておりまして、これを受け、平成27年度には「未来高岡」総合戦略を策定し、魅力的な仕事づくりや安心して子供を産み育てられる環境づくりに取り組んできたところであります。  これらを踏まえて第3次基本計画では、人口減少社会においても創造的で活力にあふれ、人々が行き交うまちづくりを進めるため、まち・ひと・しごとづくりをリーディングプロジェクトとして位置づけ、重点的に取り組むこととしております。  この計画の推進を通じまして、市民のお一人おひとりがそれぞれの能力を生かして日々活動し、その営みの中で次代を担う創造性豊かな市民が育つ、そして創造性豊かな市民がさらに新たなまちをつくっていく、そういう好循環にあるまち、すなわち「市民創造都市 高岡」の実現を目指すことといたしております。  ことしから始まっております第3次基本計画の推進に当たりまして、全力を挙げてこの実現に取り組むことを決意いたしております。よろしくお願いを申し上げたいと存じます。  私からの答弁は以上でございます。その他の質問につきましては担当の部局長からお答えをいたします。 83 ◯副議長(福井直樹君) 市長政策部長 二塚英克君。       〔市長政策部長(二塚英克君)登壇〕 84 ◯市長政策部長(二塚英克君) 私からは、総合計画について3点、周辺市街地の活性化について3点、計6点お答えいたします。  まずは総合計画について、第2次基本計画の総括のうち、第2次基本計画の指標の達成状況と、具体的な取り組み状況、そしてその成果についてのお尋ねでございます。  総合計画第2次基本計画では、議員からも御紹介がありましたが、新世紀創造プロジェクトに基づく5つの分野ごとに82の目標とする指標を設定しております。計画の最終年であります平成28年度の達成状況といたしましては、達成率80%以上の項目が全体の約8割となっておりまして、計画全体としてはおおむね目標を達成したと考えているところでございます。  計画に基づく取り組みといたしましては、特に北陸新幹線の開業に向けた駅周辺整備やアクセス道路等の交通基盤の整備など交流人口の拡大につなげるため、高岡駅、新高岡駅を核とする都心エリアの拠点性を高める取り組み進めてきたところでございます。  これらの都市機能を生かし、広域観光・インバウンド施策を進めてきたことで、市内の主要観光地である瑞龍寺の入り込み数が開業前に比べて134%、また外国人宿泊者数が137%となっておりまして、これらの観光客を意識したカフェなどの新規開業もふえてきている状況でございます。また、デザインや機能を取り入れ、現代のライフスタイルに合う商品の開発等に取り組む市内の中小企業が年間で約20社に上るなど、市内企業による競争力強化への意欲が高まってきており、地域経済の活性化への道筋ができたと考えております。  続きまして、第3次基本計画における「人づくり」に関しての具体的な取り組みについてお答えいたします。  第3次基本計画では、「地域産業」「歴史・文化」「交流・観光」「子育て・教育」「安全・安心」の5分野にわたり61の施策に取り組むこととしておりまして、特に人口減少社会への対応として、まち・ひと・しごとづくりをリーディングプロジェクトとしているところでございます。  このうち「人づくり」に関しましては、病児や体調不良児保育、延長保育、一時預かり等の多様な保育サービスの充実や児童の居場所づくりのための放課後児童クラブの充実に取り組み、子育て世代の支援を強化していく考えでございます。また、ものづくり・デザイン科をはじめとする地元高岡に愛着と誇りを持つような特色ある教育活動を推進し、ものづくり産業や地域文化の将来を担う創造的な人材の育成に取り組んでまいります。  続きまして、この項2つ目の項目、総合計画に掲げる高岡市の6つの課題についてのうち2点目、若者世代の転入転出の動向と、若者定住促進のための具体的な取り組みについてお答えいたします。  平成26年から平成28年までの3年間の住民基本台帳人口移動報告によりますと、本市の15歳から29歳までの社会動態につきましては、転出が転入を上回る転出超過の状況が続いております。しかしながら、平成28年におきましてはこの傾向に歯どめがかかっている状況でございます。若者世代の転出超過は、進学、就職を契機とした転居等によるものと考えておりますが、近年、進学や就職に関する若者の地元志向が高まっていると言われておりまして、このことがその要因であると推測しているところでございます。  本市では、雇用状況が好調な中、若者の地元志向が高まっているこの機を逃さず、若者のUターンを促進したいと考えておりまして、商工会議所や高岡公共職業安定所との連携による移住・転職イベントへの出展や学生を対象とした市内企業を訪問するバスツアーの開催などに積極的に取り組んでいるところでございます。また、地元高校生には、キャリアサポートセミナーの開催などを通して、地域の仕事、企業に対して興味を持ってもらえるような取り組みを進めております。  このような取り組みを通して地域や企業の担い手となる若者の地元定着を図り、まちの活力を生み出してまいりたいと考えております。  次に、大きな項目2つ目、周辺市街地の活性化についてのうち1点目、中心市街地と周辺市街地を結ぶ公共交通機関の機能充実についてお答えいたします。  本市では、人口減少といった構造的な課題を見据え、中心市街地や周辺市街地など各地域の特性に応じた都市機能や居住機能をそれぞれの市街地内に誘導するとともに、それらを交通手段で結ぶコンパクト・アンド・ネットワークのまちづくりを都市づくりの基本に考えてきたところでございます。  中心市街地では、民間活力の導入も含め高次都市機能の集約に努めておりまして、一方、周辺市街地は、各地の日常生活に必要な生活インフラや都市機能の確保を図ってきたところでございます。  これら市街地間におきましては、鉄軌道や幹線バスなど骨格的な公共交通ネットワークの充実が重要であると考えておりまして、そうした中で特に生活路線バスの維持確保に向けましては一人でも多くの方に利用していただくことが肝要であると考えておりまして、市民の皆様の御理解と御協力を賜りたいと考えているところでございます。  続きまして、高齢化が進む周辺市街地において、交通手段のない高齢者の交通手段の確保についての方策についてのお尋ねでございます。  本市では、交通不便地域における交通手段の確保に際し、地域バスや地域タクシーといった地域みずからが運営主体となり、地域の生活交通手段の確保等を目的とした取り組みを支援しているところでございます。  現在、複数の地域から御相談を受けておりまして、各地域における実情を踏まえて運行形態などを提案するなど、さまざまな御相談に応じてまいりたいと考えております。  次に、高岡市地域タクシー事業における補助対象者、補助対象事業の要件が厳し過ぎるのではというお尋ねでございます。  地域バスの運行支援を受けるためには、国の自家用有償旅客運送制度に基づきまして、地域公共交通会議による合意が必要など一定の要件を満たす必要がございます。一方、地域タクシーの運行支援を受けるためには、国等の制約はないものの、安定した御利用が見込める人口規模の地域が主体となりまして、既存公共交通と競合しないルートなどを運行することを要件としているところでございます。  今後、地域タクシー事業につきましては、地域の実態や公共交通の実情等を踏まえ、柔軟な運用が図られるようさまざまな御相談に応じてまいりたいと考えております。  私からは以上です。 85 ◯副議長(福井直樹君) 産業振興部長 福田直之君。       〔産業振興部長(福田直之君)登壇〕 86 ◯産業振興部長(福田直之君) 私からは、大きな質問の1項目めの2点と2項目めの2点、合わせて4点についてお答えをいたします。  まず、1項目めの高岡市総合計画についてのうちの総合計画に掲げる高岡市の6つの課題についての1点目、本市のものづくり産業の現状と復興のための具体的な取り組みはについてのお尋ねでございます。  本市では、銅器、漆器、菅笠などの伝統産業をはじめ、アルミを中心とする金属製品、化学工業、パルプ、紙などのものづくり産業が地域経済を支える大きな柱となっております。こうした産業に携わる事業者は、小規模企業を含む中小企業者が約9割を占めておりまして、全国的な傾向である生産年齢人口の減少に伴う労働力人口の減少や国内市場の縮小などの課題に直面する中にあって、産業振興への取り組みがますます重要になってきております。  本市の産業振興に当たりましては、高岡市総合計画のもと、産業分野に関するアクションプランとして産業振興ビジョンを定めているところでございます。このビジョンでは産業振興の基本方向として、1つに「新たな成長分野への進出・創業支援」、2つに「ものづくりイノベーションの推進」、3つに「産業基盤の整備・企業誘致の強化」、4つに「経営と雇用の安定化」、5つに「特徴を活かした観光地域づくりと広域観光拠点化」を掲げておりまして、これらの方針に基づきまして、ビジョンに定める具体的な各種施策や事業を国や、関係機関、事業者と連携しながら取り組んできているところでございます。  引き続き、高岡のものづくり技術などの強みを生かし、産業団地の整備と企業誘致、海外販路拡大や起業、創業の促進などに積極的に取り組み、稼ぐ力を強化しながら魅力ある仕事づくりを推進してまいりたいと考えております。  次に、この項の総合計画に掲げる高岡市の6つの課題についての3点目、本市の中心市街地の活性化に向けて、今後、最優先で行うべき具体的な取り組みはとのお尋ねでございます。  人口減少や少子・高齢化が進行していく中、中心市街地の活性化を図っていくためには、居住機能や都市機能を市街地へ誘導し、それらを公共交通等で結ぶコンパクト・アンド・ネットワークのまちづくりに取り組むことが重要であると考えております。  そのため、現在建設中の末広西地区再開発事業の着実な推進を図るほか、まちなか居住の促進に資する各種居住支援事業の積極的な活用を図るとともに、空家等対策計画に基づく空き家調査をまちなか地区から実施し、空き家等の流通を促進してまいります。  あわせまして、高岡駅前東地区におきまして駅前広場整備の推進に取り組むとともに、今年度から実施しておりますリノベーションまちづくり事業や開業支援に積極的に取り組み、こうした遊休資産を活用した商業機能の充実を図ることで、にぎわいあるまちなかをつくり出してまいりたいと考えております。  続きまして、大きな質問の2項目めの周辺市街地の活性化についての5点目、周辺市街地の商店街の活性化も重要と考えるが、見解はとのお尋ねでございます。  周辺市街地エリアは、住民が身近な地区内で快適な生活を送ることができるよう日常生活を支えるサービス機能が配置される区域であると認識しておりまして、それらのサービス機能を提供する商店街は、地域のにぎわいづくりにとっても重要な役割を担っているものと考えております。  次に、この項の6点目、高岡市商店街の活性化に関する条例が成立し、市の役割が明確にされたが、今後の具体的な取り組みはとのお尋ねでございます。  この条例におきます基本理念につきましては、事業者や商店会、関係団体、市などが相互に連携、協力して商店街の活性化を図ることを目的としております。最も重要な点といたしましては、事業者及び商店会が創意工夫と自助努力によりまして、商店街の活性化に対し主導的な役割を担うことを定めた点にあると考えております。  市といたしましては、これまでも事業者や商店街等が自主的に取り組む活動に対し、国、と連携して支援するほか、商店街において新規に出店する店舗への改修費や家賃等への補助、商店街に設置された街路灯に係る電気料への支援などを行ってきているところでございます。あわせまして、本条例の普及啓発、商店街活動に対する相談や助言など、引き続き商店街活性化のために可能な限りのバックアップに努めてまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 87 ◯副議長(福井直樹君) 都市創造部長 堀 英人君。       〔都市創造部長(堀 英人君)登壇〕 88 ◯都市創造部長(堀 英人君) 私からは、大きな項の1つ目の2点と2つ目の2点、計4点についてお答えいたします。  まず、大きな項の1つ目、高岡市総合計画についてのうち、総合計画に掲げる高岡市の6つの課題についての4点目、周辺市街地の各地域が、地域拠点としての求心力を高めていくための具体的な取り組みについてでございます。  現在、本市では、総合計画で掲げた都市構造を実現するため、まちの将来像とまちづくりの方針を掲げた都市計画マスタープランと、それを具現化するための戦略的な計画となります立地適正化計画を平成30年度をめどに策定を進めているところでございます。  求心力を高めていく具体的な取り組みとしては、都市計画マスタープランにおきましては、地域別に詳細なまちの将来像を定めた上、立地適正化計画の中で、現在のサービス機能、サービス機能の具体には商業ですとか福祉、医療などを指しておりますが、その立地状況など地域の実情も踏まえながら、誘導する区域と施設並びに施策について今後お示しすることにしております。  次に、この項5点目、2つの交通結節機能を生かし、都心エリアへの都市機能の集約を図っていくための具体的な取り組みについてでございます。  都心エリアについては、都市機能を集約し、にぎわいと魅力ある空間の創出を図ることとしております。その中でも、高岡駅は西部地域の交通結節点として、新高岡駅は大都市圏と飛越能地域との広域的な交通結節点としての役割を担っておりまして、それぞれにふさわしい機能を配置することとしております。  そのため、高岡駅周辺については、高岡駅前東地区sorae高岡の建設や銀行本店の移転、民間活力の導入も含め、中心市街地活性化基本計画に基づく取り組みとして高次都市機能の集約に努めてきているとともに、新高岡駅周辺については、広域交流に資するアクセス道路などの基盤整備を行ってきたところでございます。  今後は、立地適正化計画の中で、公共施設の再編の取り組みや公有財産の有効活用を進める観点も踏まえまして、都心エリアにふさわしい都市機能を誘導する区域と施設及び施策をお示しし、官民が連携しながら民間活力を主体とした取り組みを進めてまいりたいと考えております。  次に、大きな項の2点目、周辺市街地の活性化についての4点目、今後の市営住宅の整備計画及び入居待機者数と今後の見通しについてでございます。  本市では、人口の減少に加えて、今後は世帯数も減少していく見込みでありますことから、現在策定しております住宅マスタープランでは市営住宅の入居対象世帯数も減少していくものと推計しております。そのため、老朽化した市営住宅については廃止を基本としております。また、その他の市営住宅については、入居者や待機者の状況を考慮し、整理統合を進めていく方向で検討しているところでございます。  また、市営住宅の入居待機者数は、平成25年9月末の96世帯を境として減少が続いておりまして、本年11月末現在では40世帯となっております。今後もこの傾向が続いていくものと考えております。  次に、この項7点目、補修等が行われていない周辺市街地の市道に対する基本的な考え方についてでございます。  市道の補修等については、毎日の道路パトロールをはじめ市民や自治会からの通報をもとに現地を確認しておりまして、人身事故や車両事故のおそれのある舗装の剥離や陥没のほか、通学路の安全対策など緊急を要する補修等については速やかに実施しているところでございます。  また、中心市街地、周辺市街地にかかわらず、自治会からの要望で多く寄せられます老朽化した舗装や側溝の補修等については、職員が自治会役員と現地の確認を行っております。その実施に当たりましては、現場立ち会いの結果を踏まえ、必要性や優先度及び整備効果などを判断して実施しているところでございます。  以上で答弁とさせていただきます。 89 ◯副議長(福井直樹君) 市民生活部長 青島恒巳君。       〔市民生活部長(青島恒巳君)登壇〕 90 ◯市民生活部長(青島恒巳君) 私からは、総合計画に関する御質問の2項目めの6点目、地域のつながりが希薄となっている中で、自治会等の活動が活発になることは、希薄化を防ぐ一助となると考えるが、見解はについてお答えをしてまいります。  本市ではこれまで、中心部、周辺部を問わず、それぞれの地域特性に応じた地域活動、イベント、行事をはじめ、健康づくりや地域福祉の向上、さらに近年では防災活動などを自治会が中心となって展開され、地域コミュニティの維持活性化に熱心に取り組んでおられるところでございます。  しかしながら、少子・高齢化や価値観の多様化、ライフスタイルの変化などによりまして、今までのように自治会活動を行うのが難しくなってきております。自治会をお世話をされる役員の方々の御苦労は大変なものであると認識しておりますし、また頭の下がる思いでもおります。と同時に、地域コミュニティの希薄化がこれ以上進めば本市の業務にも支障を来すものと考えております。  このことから、自治会組織のみならず、社会福祉や防災、防犯などの公共的団体、さらにはボランティアグループや文化・スポーツ団体など、地域の多様な組織、団体が連携し協力し合って、いわば地域総ぐるみで活動を進めていくことが重要であると考えております。  本市としては、総合計画に掲げる「市民創造都市 高岡」の実現の礎とも言うべき自治会をはじめとした地域団体によるさまざまな取り組みに対しまして支援を行い、心が通い合う生き生きとした地域コミュニティの確立を目指してまいります。  私からは以上です。 91 ◯副議長(福井直樹君) これをもちまして、本日の一括質問・一括答弁方式による一般質問、質疑を終了いたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               次 会 の 日 程 の 報 告 92 ◯副議長(福井直樹君) 次に、議会の日程を申し上げます。  次回の本会議は、明12日、開議時刻を繰り上げて午前10時より再開し、本日に引き続き、各議員による市政一般に対する質問並びに提出議案に対する質疑を行います。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               散             会 93 ◯副議長(福井直樹君) 以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたしました。  本日は、これで散会いたします。   ────────────・─────────────・────────────                                 散会 午後3時35分 Copyright © Takaoka City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...