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  1. 高岡市議会 2017-06-03
    平成29年6月定例会(第3日目) 本文


    取得元: 高岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-22
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                 開議 午前10時00分   ────────────・─────────────・────────────               開             議 ◯副議長(樋詰和子君) おはようございます。これより、本日の会議を開きます。  なお、議長にかわりまして私がその職務を行いますので、よろしくお願いいたします。  本日は、議場内で上着を脱ぐことを許可いたします。ただし、登壇される際には上着を着用願います。  本日の議事日程は、お手元に配付いたしました議事日程(第3号)のとおりでございます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               議  題  の  宣  告 2 ◯副議長(樋詰和子君) 日程第1 市政一般に対する質問並びに議案第45号から議案第61号まで及び報告第2号を議題といたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               個 別 質 問 、 質 疑 3 ◯副議長(樋詰和子君) これより、各議員による市政一般に対する質問並びに提出議案に対する質疑を行います。  通告に従いまして、発言を許します。23番 金平直巳君。       〔23番(金平直巳君)登壇〕 4 ◯23番(金平直巳君) おはようございます。  6月定例会に当たり、9項目について質問したいと思います。  まず、公共施設マネジメントについてお聞きいたします。  当局からは、公共施設の老朽化、人口減少、少子・高齢化の進行を踏まえて、今年度は個々の施設ごとの今後の方針、すなわち複合化、集約化、地元移管、廃止などを示す(仮称)高岡市公共施設再編計画を策定し、公共施設マネジメントを一層推進するとの考え方が示されています。住民にとって身近な公共施設の統廃合は極めて重大なテーマであります。  そこで、公共施設の統廃合に当たり、住民サービスの維持が可能かどうか、住民の合意の形成が図られているかどうか、統廃合によって災害時の避難施設の機能がなくならないかどうか、以上の観点からのチェックが必要と考えますが、見解をお聞きいたします。
     また、住民の合意の形成に当たり、公聴会や住民説明会の開催が不可欠と考えますが、いかがでしょうか。  第2点目には、教育行政についてお聞きします。  まず、小中学校の普通教室へのエアコンの設置についてであります。  繰り返しこのテーマで質問してまいりましたが、3月定例会の総務文教常任委員会で前教育長は、「志貴野中学校の建設に当たり、エアコン自体の予算は計上されていないが、エアコンを設置する際に追加で費用が発生しないような工事が行われている。小中学校の普通教室へのエアコン設置については、今後さらに議論を重ねていきたい」と答弁されています。しかし、今日まで議論は十分重ねられてきたと思います。エアコン設置への早急な取り組みを求めたいと思います。当局の答弁を求めます。  次に、学校給食のアレルギー対策についてであります。  食物アレルギーの中には、アナフィラキシーなど、場合によっては生命にかかわる重大な疾患、特性も含まれており、緊急時の対応ができるように学校全体で認識を共有すべきであります。  そこで、5点についてお聞きいたします。  第1点は、食物アレルギーを持つ児童生徒数を示していただきたいと思います。  第2に、学校給食でアレルギー対応を行っている児童生徒数をお聞きいたします。  第3には、学校給食での食物アレルギー対応マニュアルの徹底状況と今後の対応の強化について見解をお聞きいたします。  第4には、命を守る観点から、食物アレルギーについての理解を深める食育の重視が必要です。見解をお聞きしたいと思います。  第5には、アレルギーの子供を抱える保護者の精神的・経済的負担ははかり知れません。医療費負担への支援強化とともに、相談支援体制の強化をお願いしたいと思います。見解をお聞きいたします。  第3に、福祉行政であります。  まず、国保事業についてお聞きいたします。  社会保障負担や賃金の伸び悩みで消費の低迷が続き、消費生活に占める食費の割合を示すエンゲル係数は24.4%と、依然として高水準となっています。このような中で、国保加入者からは国保税の負担軽減を求める声が聞かれます。  国保の都道府県単位化に関連して、これまで市町村が決めていた保険税が統一される動きが加速されます。高額の国保税が押しつけられる危険が高まっています。  佐賀県では、国保運営方針の作成に向け、10年かけて統一保険料を実施することを示したものの、市長会で各首長からの反対、懸念が噴出して、結局、時期を明示しないと、こういうふうになりました。実質的に統一保険料の線はなくなったと言われています。  大阪府では、「市町村の繰り入れは可能か」との質問に、「大阪府が繰り入れをやめさせることはできない。市町村が保険料を決める」と回答しております。  こういった事例を踏まえて、まず標準保険料の試算公表の見通しをお聞きいたします。  そして、高い保険税の押しつけに反対して、加入者の重税感を十分踏まえて引き下げの努力を強く求めたいと思います。  また、国民健康保険法第44条に基づく医療費の一部負担金について、制度の周知の強化も含め、軽減に向けた格段の努力をお願いしたいと思います。  次に、保育料の引き下げでありますが、子育て日本一を目指す高岡市にふさわしく、1人当たりの軽減額を県内市の平均並みに増額するという財政努力を行えば、保育料の引き下げは十分に可能です。具体的で前向きの答弁を期待いたします。  認知症対策についてお聞きいたします。  まず、市民から期待の声が高まっております認知症疾患医療センターの開設に向けた準備状況についてであります。  市民病院内での診療体制や医療相談室の準備状況はいかがでしょうか。高岡厚生センターや他の医療機関との連携体制はどうかをお聞きいたします。  次に、徘徊模擬訓練についてであります。  私は一昨年の6月定例会で、認知症の高齢者が「安心して徘徊できるまち」を目指して努力をしている福岡県大牟田市の取り組みを紹介いたしました。  大牟田市では、徘徊の人を地域で見守り支えようとする徘徊模擬訓練が市内全域に広がっています。  この取り組みの目的は、認知症の理解を深め、一人でも多くの市民が認知症の人や家族を見守り支える意識を高めること、2つ目には、認知症の徘徊による行方不明者をできるだけ早く発見して無事に保護できるよう、セーフティーネットとして実効力の高い仕組みをつくる。第3点として、徘徊ノーではなく、安心して徘徊できるまちを地域全体で目指していくと、こういう3点が目的でありますが、高岡市においても実際やられておるわけでありますが、その実施状況と今後の対応をお聞きしたいと思います。  子育て世代の方々から要望の強い学童保育の改善について2点お聞きします。  まず、クラブ室の整備の進捗状況と今後の対応をお聞きいたします。あわせて、支援員等の確保の方策をお聞きしたいと思います。  第4点として、マイナンバー制度についてお聞きいたします。  住民税の特別徴収税額決定通知への従業員の個人番号の不記載、記載しないと、こういうことを求める立場からお聞きします。  高岡市では、住民税の特別徴収税額決定通知書マイナンバーを記載して普通郵便で既に送付済みですが、市民から懸念や批判の声が聞かれます。  マイナンバーの漏えいを懸念する自治体が、住民税の特別徴収税額決定通知書に従業員のマイナンバーを記載せず送付する自治体が広がっております。大阪府内では、番号を記載しない、アスタリスクで番号を隠す、こういう自治体が過半数にも及んでおります。  京都の宮津市や京都市では、マイナンバーが記載された住民税の特別徴収税額決定通知書が誤って配達されるというトラブルが起き、厳しい批判が出ています。  そもそも、通知書にマイナンバーを記載して送付するということには法的根拠はありません。番号法の19条が根拠になっているようでありますが、これは義務規定では決してありません。通知書の誤配によって、既にマイナンバーの漏えいが起きています。  以上のことを踏まえて、住民税の特別徴収税額決定通知書への従業員のマイナンバーの記載はやめるべきであります。当局の見解をお聞きします。  第5に、空き家対策であります。  まず、空き家の防火対策ですが、先般、高岡市内で空き家への放火事件がありました。空き家の火災予防については、ドア、窓等の施錠をして空き家へ侵入できないようにすることや、所有者、管理者をはっきりさせて連絡体制を確立しておくなど、こういう対策が必要ではないでしょうか。  空き家の防火対策の強化について、当局の見解をお聞きしたいと思います。  次に、危険空き家への対策についてでありますが、この件での住民からの苦情が急増しており、対策の抜本的な強化が必要です。見解をお聞きします。  第6に、地域経済の問題でありますが、まず中小企業への金融支援に関連して、金融円滑化法の終了後の条件変更への金融機関の対応は中小企業の目線に立ったものになっているかどうか、お聞きいたします。  また、市独自の景気対策として極めて有効な住宅リフォームへの助成制度の創設について早急な検討をお願いしたいと思います。  第7点に、公園行政であります。  まず、おとぎの森館のリニューアルについてでありますが、昨年の3月定例会の建設水道常任委員会で当局から、「28年度はおとぎの森公園が開園して20周年を迎えることから、さらなるリニューアルを検討していきたい」と、こういう答弁がありました。  そこで、リニューアルの具体化についての当面の考え方をお聞きします。  公園防災化についてでありますが、震災時に避難場所や活動拠点として活用される防災公園の整備が重要課題となっています。取り組みの抜本的強化についての考え方をお聞きしたいと思います。  この項の最後に、愛犬家の皆さんの要望に応えたドッグランの設置についての見解をお聞かせください。  第8に、浸水対策であります。  2012年7月の集中豪雨によって、高岡市内全域で甚大な被害が発生しました。以来、浸水対策が系統的に進められてまいりましたが、5点にわたりお聞きします。  第1は、河川整備の進捗状況と今後の方針をお聞きいたします。  第2は、市管理の準用河川の整備の進捗状況と今後の方針についてお聞きいたします。  第3は、雨水幹線の整備の進捗状況と今後の方針をお示しください。  第4は、排水路整備の進捗状況と今後の方針をお聞きいたします。  第5には、土のうの配備の状況と今後の方針について、以上5点についてお聞きしたいと思います。  最後に水道事業でありますが、まず水道法の改正であります。  水道法は、公衆衛生の向上と生活環境の改善を目標として1957年に制定され、今国会で16年ぶりに改正案が出されています。  改正案では、水道法の目的も改定されます。現行法の「水道を計画的に整備し、及び水道事業を保護育成することによって」、この記述が、改正案では「水道の基盤を強化することによって」とされまして、「計画的な整備」「保護育成」の文言が削除されております。  水道事業の持続性、安全性が極めて懸念されますが、この点での当局の見解をお聞きいたします。  最後に、水道料金の引き下げでありますが、水道法は水道事業の目的として、清浄、豊富、低廉、この3原則をうたっています。水道法の原点に立ち返って、水道料金の負担軽減を願う市民の声に応え、受水単価の引き下げに向けて、県企業局に対し強力な働きかけをお願いしたいと思います。  2008年には高岡市で水道料金の値下げの実績があります。こういったことも踏まえて、当局の前向きの答弁を期待して、私の質問といたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               答             弁 5 ◯副議長(樋詰和子君) 当局の答弁を求めます。市長 高橋正樹君。       〔市長(高橋正樹君)登壇〕 6 ◯市長(高橋正樹君) 金平議員の個別質問にお答えをいたしてまいります。  私からは3点にお答えいたしたいと思いますが、まず初めに、大きな柱、公共施設マネジメントについてのうち、各般の観点からのチェックをという御質問でございます。  高度経済成長期以来、人口増加や住民ニーズに応じまして公共施設が整備されてまいりましたが、これらが一斉に更新時期を迎えております。また、今後の人口減少等による公共施設の利用や需要が変化することも見込まれます。これらを踏まえまして、公共施設のあり方について原点に立ち返って検討することが必要であると、そのように考えております。  このため、本市では、「施設総量の適正化」「長寿命化の推進」「施設の有効活用」の3つを柱として公共施設マネジメントの推進に取り組んでいるところでございます。  本年3月には、将来的な公共施設の再編に向けて、平成47年度までに総延べ床面積を15%削減するという目標及び施設類型別の検討方針を固めたところでございます。  今年度は、外部有識者で組織する高岡市公共施設マネジメント推進委員会を新たに設置することにいたしておりまして、高岡市公共施設再編計画、仮称でございますが、これの策定をいたしてまいりたいと存じます。  この計画の策定に当たりましては、老朽化の状況、需要動向、住民サービスの水準、避難所など施設が担う役割などを踏まえつつ、地域住民や関係団体との合意形成にも十分考慮した上で、複合化、集約化、民間や地元への移管、廃止などの方針を示してまいりたいと存じます。  次に、2つ目のお答えで、大きな柱の3番目、国保事業につきまして、国保事業の広域化を踏まえて国保税の引き下げ努力をというお尋ねでございます。  平成30年度からの国保事業の広域化の進め方については、現在、県、市町村、県の国保連合会で構成されます富山県国保運営方針等連携会議において検討がなされております。国保連の広域化による国保税の増嵩等の課題についても、この会議での協議を通じて適切な対応となるよう努めてまいりたいと存じます。  また、国においては、平成30年度から国保事業の抜本的な財政基盤の強化のため、毎年約1,700億円の新たな国費による財政支援が予定されており、本市といたしましては、この財政支援が確実に行われるよう、国、県に対して要望するなど、引き続き国保財政の安定化に努めてまいります。  私のお答えの3点目ですが、大きな柱の3番目の福祉行政について、保育料に関連するお話でございます。  本市では、高岡市子ども・子育て支援事業計画を策定しておりまして、親が安心して子育てができるサービスの充実を目標に、保育料の軽減など子育て家庭への経済的支援を行っているところでございます。  このため、保育料につきましては、国の定める標準的な保育料基準に対し、低中所得世帯を中心に負担軽減策を講ずることとしていることに加えまして、全世帯を対象とした第3子以降の無償化、市町村民税非課税世帯を対象とした第2子の無償化、そしてひとり親世帯などを対象とした第2子無償化にも取り組んでいるところであります。  今後とも子育て家庭経済的負担に配慮しながら、安心して子供を産み育てられる環境整備に努めてまいる所存でございます。  私からは以上でございます。その他の質問につきましては担当の部局長からお答えをいたします。 7 ◯副議長(樋詰和子君) 総務部長 水上 哲君。       〔総務部長(水上 哲君)登壇〕 8 ◯総務部長(水上 哲君) 私からは、3点についてお答えいたします。  まず最初に、大きな項目の1点目、公共施設マネジメントに関する御質問のうち、公聴会、住民説明会の開催をとのお尋ねについてお答えいたします。  公共施設マネジメントの取り組みにつきましては、これまで公共施設等総合管理計画や総延べ床面積の削減目標など、公共施設の今後のあり方につきまして行財政改革市民懇話会等での御意見を賜るとともに、「市民と市政」の特集記事あるいはホームページなどで市民の方にもお知らせしてきたところでございます。  現在は、仮称でございますが、高岡市公共施設再編計画の策定に向けまして、地方自治研究機構との共同で調査、研究を進めているところでございます。その中で、現在2,800名の市民の方を対象にいたしまして、公共施設に関する市民アンケートを実施しているところでございます。  今後、有識者で組織いたします公共施設マネジメント推進委員会での議論を踏まえながら、その計画の素案を策定いたしました際には、お集まりの市議会の皆様にも十分に御議論を深めていただきながら、パブリックコメントなども実施してまいる所存でございます。  市民の皆様との意見交換の場の設定につきましては、今後検討してまいりたいと考えてございます。  続きまして2点目、マイナンバー制度に関連して、住民税の特別徴収税額決定通知書への従業員の個人番号の不記載というお尋ねでございます。  特別徴収税額決定通知書への個人番号の記載につきましては、国から大きく2つの考え方が示されているところでございます。まず1つには、マイナンバー法及び地方税法の規定に基づき、地方税法施行規則に様式が定められており、個人番号の不記載や一部記載は市町村の裁量の範囲ではないこと、2つには、事業主と市町村の間で正しい個人番号を共有することで正確な特別徴収事務を進め、公平、公正な課税を行う措置であることが国から示されているわけでございます。  本市といたしましては、引き続き制度の趣旨に沿って対応していきたいと考えているところでございます。  3点目は、大きな問い、浸水対策についての5点目の土のうの配備の進捗状況と今後の方針はについてでございます。  本市では、平成24年、25年の浸水被害を受けまして、平成26年度から、広い範囲で浸水の被害があった博労校下など8校下から土のうの配備を開始いたしたところでございます。現在では対象を12校下に拡大しておるところでございまして、それぞれの小学校に100袋備蓄しているところでございます。  このほかにも、防災センターや各消防署などに約2,000袋を備蓄しております。  さらに、空袋でございますが、これにつきましては約6,000枚以上を確保しているところでございます。  以上、私からの答弁とさせていただきます。 9 ◯副議長(樋詰和子君) 教育長 米谷和也君。       〔教育長(米谷和也君)登壇〕 10 ◯教育長(米谷和也君) 私からは、大きい項目の2、教育行政に関しまして、6点の御質問にお答えいたします。
     まず、エアコンの設置につきましてお答えいたします。  本市の学校施設につきましては、優先度の高い耐震化を重点的に進めてきたところであり、志貴野中学校校舎及び野村小学校体育館の完成をもちまして耐震化が完了する見込みとなっております。しかしながら、耐震化以外にも依然として多くの課題を抱えているという現状がございます。  普通教室へのエアコンの導入につきましては、近年の夏季の気温上昇の状況を鑑みますと、健康保持や学習能率の向上を図る観点とともに、成長過程の全体を見通しながら検討を進めていくことが必要であると考えております。  昨年度から各学校での普通教室の室内温度、湿度の測定調査を行い、正確な把握に努めてきたところであり、今後は有識者をはじめ幅広く意見を聞きながら、これらの結果が子供たちに与える影響や、温度調節の必要性、その時期や箇所、さらには整備費用やランニングコストなど導入に向けた課題等につきまして整理、検討を行っていきたいと考えております。  次に、大きい項目の学校給食のアレルギー対策についてお答えいたします。  まず、食物アレルギーを持つ児童生徒数につきましては、平成29年4月の調査では、食物アレルギーを持つ児童生徒数は、小学生が503名、中学生が278名、合計781名となっております。  続きまして、学校給食でアレルギー対応を行っている児童生徒数につきましては、小学生が269名、中学生が187名の合計456名となっております。  次に、対応マニュアルの徹底状況、今後の対応強化につきましてお答えいたします。  各学校におきましては、全教職員を対象とした食物アレルギー対応マニュアルによる校内研修会を開催するとともに、養護教諭、栄養職員等の研修会において、マニュアルの活用について周知徹底を図っております。  今後とも適切な食物アレルギーへの対応につきまして、保護者や給食関係者とも連携を図りながら、緊急時の対応も含め万全の体制を整え対応してまいります。  次に、アレルギー等について理解を深める食育の重視につきましてお答えいたします。  子供たちの命を守り育む食育は大変重要であると認識しております。現在も学校教育全体を通じ、また給食時間や学級活動などの機会を捉えて、食物アレルギーを持つ児童生徒への配慮を含むアレルギーに関する基本的な事項につきまして理解を深めるよう指導を進めております。  今後とも食物アレルギーを有する児童生徒が安全・安心な学校生活を送ることができるよう、食育による理解の深化、普及につきましても一層の配慮に努めてまいります。  次に、保護者の医療負担への支援強化と相談支援体制の強化に関しましてお答えいたします。  アレルギーの子供を抱える保護者への医療費負担の支援につきましては、本市のこども医療費助成制度により、保険診療の自己負担分を助成しているところであります。  本制度につきましては、今定例会で提案されておりますとおり、10月より所得制限を撤廃し、対象児童生徒を拡大することとしており、引き続き保護者の経済的負担の軽減を図ってまいりたいと考えております。  また、食物アレルギーを持つ児童生徒の保護者に対しては、養護教諭等を通じ、専門医療機関やアレルギーに関する情報提供を行い、保護者の不安解消に努めているところであります。  さらには、学校において校長を中心とした相談支援の強化に取り組むよう働きかけてまいります。  私からは以上であります。 11 ◯副議長(樋詰和子君) 福祉保健部長 吉澤 実君。       〔福祉保健部長(吉澤 実君)登壇〕 12 ◯福祉保健部長(吉澤 実君) 私からは、大きな項目の3の福祉行政についての中の国保事業について2点、認知症対策について1点、学童保育について2点、合計5点についてお答えいたします。  まず、国保事業についての1点目、標準保険料の試算公表についてお答えいたします。  現在、標準保険料については、その算定の基礎となる標準保険料率の算定方法について、富山県国保運営方針等連携会議において検討が進められているところでございます。  現在のスケジュールでは、10月ごろに国が示す仮係数に基づいて県から標準保険料率が示される見込みでございます。本市ではこれを受けて、本市の保険税率及びこれに基づく保険税の試算を行い、国保運営協議会で議論いただく予定としております。このため、標準保険料の試算の公表は10月以降となるものと考えております。  次に、国保事業についての2点目、制度の周知の強化を含めて一部負担の軽減の努力についてお答えいたします。  本市では、国保の一部負担の減免制度については、平成23年4月に要綱を定めて運用しております。  本制度の周知については、毎年、被保険者全世帯に納税通知書を送付する際、減免制度について記載したパンフレットを同封するほか、市ホームページに掲載し、広く周知に努めているところでございます。  また、一部負担金の支払いでお困りの際には、個々の事情を十分にお聞きしながら、減免等の対象となる場合は確実に制度が適用されるよう、今後ともきめ細やかな対応に努めてまいりたいと考えております。  次に、認知症対策についての徘徊模擬訓練の実施状況と今後についてでございます。  本市では、認知症に対する理解を深め、認知症の方やその家族を支援する体制づくりを目的として、地域住民を対象に、平成28年度までに6地区において、地区社協などの地域団体の協力や警察、消防などの参加を得て徘徊模擬訓練を実施しております。  訓練内容は、認知症の方への接し方や声がけ、情報の伝達方法などの体験であり、参加者からは「日ごろの生活においても認知症の方にお声かけをしていきたい」という声が聞かれるなど、支援体制づくりへの一定の成果が得られたと考えております。  今後、各関係機関との連携をさらに深め、市内全域での実施に向けて取り組みを進めてまいりたいと考えております。  次に、学童保育についての1点目、クラブ室の整備の進捗状況と今後についてお答えいたします。  本市では、子供たちが活動するために必要なスペースや設備が不十分な放課後児童クラブ室について、教育委員会や学校と連携しながら小学校の余裕教室の積極的な活用を図り、平成27年度、28年度において計6カ所のクラブ室整備を行ったところでございます。  今後も地域の状況に合わせて、子供たちの活動に必要なクラブ室の整備を順次進めてまいりたいと考えております。  次に、学童保育についての2点目、支援員等の確保方策についてお答えいたします。  本市では、放課後児童クラブの開設時間の延長や、受け入れ対象年齢の拡大等へ対応する上で支援員等が不足していると考えており、その確保を図ることが重要であると認識しております。このため、本市ではこれまで、各クラブとともに放課後児童クラブに興味のある地域の方、退職した保育士の方、県の子育てシニアサポーターの登録者の方の勧誘やハローワークでの求人などに取り組んできたところでございます。  加えて、平成28年度からは、県の支援職員マッチング推進研修会の受講者を支援員として活用することや、市ホームページを利用した募集などに取り組んでおります。  今後とも多様化するニーズへの対応を見据えながら、さらに幅広く支援員等を確保するための方策を検討してまいりたいと考えております。  私からは以上であります。 13 ◯副議長(樋詰和子君) 市民病院事務局長 今井 隆君。       〔市民病院事務局長(今井 隆君)登壇〕 14 ◯市民病院事務局長(今井 隆君) 私からは、3項目め、福祉行政についての3番目、認知症対策について、2点についてお答え申し上げます。  まず、認知症疾患医療センターの開設に向けた準備状況について、最初の御質問であります市民病院内での診療体制や医療相談室の準備状況についてお答えいたします。  本院での診療体制につきましては、現在の診療体制を活用し、患者さんの症状に応じて専門の診療科におきまして、高度医療機器を活用した精密検査や鑑別診断を行うこととしております。あわせて、認知症疾患の診断、治療体制をさらに強化する方策の一つとして、現在、認知症疾患に精通した医師も募集しているところであります。  専門医療相談の体制につきましては、関係医療機関等との調整や患者さんなどからの相談業務に専従する精神保健福祉士を本年4月に配置し、これまで業務の習熟のため、県内他のセンターを訪問し、実施状況や業務内容について詳細に情報収集を行ってきたところであります。  また、7月からは新川医療圏と砺波医療圏の認知症疾患医療センターにおいて実習を行う予定としているほか、今後、専従業務のサポートを行う総合福祉職の職員を採用する予定としており、開設後の専門医療相談等への対応が円滑に行われるよう準備を進めてまいります。  なお、医療相談室につきましては、現在空き室となっております本院2階の旧外来化学療法室を改修することとしており、現在、改修に向け準備を進めているところであります。  次に、高岡厚生センターや他の医療機関との連携体制についてお答えいたします。  急性期病院である本院にて開設する認知症疾患医療センターでは、検査や鑑別などの専門的部分を主に担い、診断結果が出た後の治療などにつきましては、地域医療機関等との協力により行うこととしております。  本院の認知症疾患医療センターが十分に機能するためには、高岡厚生センターをはじめ、地域の医療機関や地域包括支援センターなどとの密接な連携が重要と考えております。そのため、これまでに本院、福祉保健部、高岡厚生センターと共同で認知症疾患に携わる医療機関への訪問を行い、また地域包括支援センター担当者との関係会議等に出席して、本院における認知症疾患医療センターの役割や機能について周知し、協力を求めるとともに、意見交換を行うなど、より密接な連携体制の構築を進めているところであります。  今後も医師会をはじめ、地域の医療機関等との連携強化に向けた取り組みをさらに進めるとともに、認知症疾患医療センターの要件であります認知症疾患医療連携協議会の設置に向け、福祉保健部、高岡厚生センターとも協力しながら取り組んでいくこととしております。こうした取り組みにより、認知症疾患医療センター開設後、スムーズな運営ができるよう努めてまいりたいと考えております。  以上で私からの答弁とさせていただきます。 15 ◯副議長(樋詰和子君) 消防長 澤崎 茂君。       〔消防長(澤崎 茂君)登壇〕 16 ◯消防長(澤崎 茂君) 私からは、大きな問いの5つ目、空き家対策についてのうち、1項目めの空き家の防火対策の強化策はとの御質問にお答えいたします。  消防本部では年間を通しまして、空き家の火災予防対策なども含めました防火講習会や季節や時間帯に応じました巡回広報などを実施し、市民への火災予防の広報に努めているところでございます。  また、業務で市内各所に出向する際や一般家庭への防火訪問などの機会を捉えまして、火災発生の危険が認められる空き家の把握に努め、危険性が認められる空き家を確認した場合には、市関係部局や警察、自治会等の関係機関と連携し、必要な措置を講じております。  また、これに加えまして、3月に市内で発生いたしました空き家からの火災を踏まえまして、市のホームページや市広報紙へ空き家の火災予防について掲載し、注意喚起したところでございます。  消防本部では、今後とも危険がある空き家に対しましては、空き家への侵入防止、周囲の燃焼のおそれのある物件の除去、その他火災予防上必要な措置を講じるよう、所有者、管理者への指導を徹底するとともに、市関係部局等と連携し情報の共有化を図り、空き家の防火対策の強化に努めてまいりたいと考えております。  以上で私からの答弁とさせていただきます。 17 ◯副議長(樋詰和子君) 都市創造部長 堀 英人君。       〔都市創造部長(堀 英人君)登壇〕 18 ◯都市創造部長(堀 英人君) 私からは、8点についてお答え申し上げます。  まず、大きな項の5つ目、空き家対策のうち2つ目、危険空き家への対策の抜本的強化の方針はについての御質問でございます。  危険空き家への対策につきましては、これまで高岡市老朽空き家等の適正な管理に関する条例に基づき、空き家等の所有者に対し助言あるいは指導を行い、除却も含めた適正な維持管理を促してまいりましたが、平成27年度に全面施行されました空家等対策の推進に関する特別措置法では、特定空家等に認定いたしますと、住宅用地の税額等の軽減措置の解除を伴う勧告を行える、つまり土地の固定資産税額における住宅特例が適用されなくなるという、より強い措置を講じることができるようになりました。  現在、本市で作成を進めている、仮称でございますが、高岡市空家等対策計画につきましては、この制度の運用を行うことも目的の一つとしておりまして、今後はこの計画に基づき、危険空き家への対策等を強化してまいりたいと考えております。  次に、大きな項目の6つ目、地域経済の振興対策についての2つ目、市独自の景気対策として有効な住宅リフォーム助成制度の創設をについてのお尋ねでございます。  本市の住宅リフォームに対する助成制度としましては、まちなか区域において、木造住宅の耐震改修に伴うリフォームやバリアフリーリフォーム、エコリフォームに対して助成を実施しているところでございます。  本市としては、安全・安心の確保や居住環境の向上を図るリフォームを積極的に支援してまいりたいと考えており、不動産や建築関係業界等の御意見を伺いながら、本市の助成がより利用しやすい制度となりますよう見直し等を検討していくとともに、多くの方に助成制度を利用していただけますよう、連携して周知に努めてまいりたいと考えております。  次に、大きな項の7点目、公園行政について3点お答えいたします。  まず1つ目、おとぎの森館のリニューアルの具体化についてのお尋ねでございます。  おとぎの森館については、北陸新幹線の開業にあわせ、平成26年度に展望台のリニューアルを行い、利用者の増加が図られたところでございます。一方で、地下や2階の企画展示施設では、開館から20年が経過し、施設の老朽化等により利用者が減少しているところでございます。  本市におきましては、藤子・F・不二雄先生のふるさと高岡を発信するため、ドラえもんキャラクターを活用し、子供から大人まで楽しく過ごせる場を創出することとしておりまして、この一環として、おとぎの森館2階の一部を子供たちが自由に過ごせるフリースペース空間とし、ふるさとギャラリーなどの紹介映像や施設のPRを行い、藤子先生の世界観を体感できるような検討を行っているところでございます。  おとぎの森公園は子供から大人まで楽しめ、特に休日ともなれば多くの子供たちでにぎわっておりまして、次代を担う子供たちにさらに親しみを持っていただけるような公園となりますよう、アトリウムガーデンでの遊び場空間の充実等についてもあわせて検討してまいりたいと考えております。  次に2点目、公園防災化の取り組みの抜本的強化についてでございます。  公園緑地は、日常の憩いと安らぎの場のほか、災害時においては避難場所や救急救命活動並びに救援活動等の拠点としての機能により、都市の防災性、安全性の確保に大きく寄与する重要な都市施設でございます。このため、災害時の一時避難地となる小規模な公園については、地域の自主防災組織が防災資機材庫を設置し、自助、共助等の地域防災力の強化を図る場となっているものでございます。  また、広域避難場所である7カ所の大きな公園のうち、避難所となることが想定されている高岡西部総合公園では、防災用テント等の防災用品やかまどベンチ等を設置するなど、防災施設の充実に努めてきたところでございます。  今後は、広域避難場所であるほかの公園については、立地特性に応じて、どのような対応策が有効であるかを検討してまいりたいと考えております。  次に3点目、ドッグラン設置への見解でございます。  公園にドッグランを設置することについては、一般の公園利用者とのすみ分けにより、犬をめぐる事故やトラブルを防止することで、安全性や快適性の確保、飼い主のマナーの向上が図られるなど、ドッグランの設置効果について認識されているところでございます。  これまでの他市の事例によりますと、公園での設置には、おおむね1,000平方メートルぐらいの規模で大型犬や小型犬等の区画が必要であること、公園利用者の理解が得られること、公園の機能そのものが縮小とならないことなどが条件としてございます。  現在、県内には9つのドッグランが設置されておりまして、うち1施設は公営でございます小矢部市が設置した道の駅メルヘンおやべに併設したドッグラン、それ以外については民間の施設でございます。  本市内の公園においては、周辺環境や利用状況を踏まえますと、設置の条件を満たすところは見当たらないものの、管理体制の確立ができるNPO等の団体から相談があれば、公共の未利用地等での設置について検討してまいりたいと考えております。  次に、大きな項の8つ目、浸水対策でございます。  まず1つ目、河川整備の進捗状況と今後の方針でございます。  本市における河川整備につきましては、平成24年度に策定した高岡市緊急浸水対策行動計画に基づき進めておりまして、県管理の河川では地久子川と谷内川において改修が進められているところでございます。  地久子川におきましては、あいの風とやま鉄道上流部の市道橋かけかえが平成28年度に完了したところでございます。平成29年度以降は、鉄道上流側の護岸工事や用地買収あるいは物件補償を進める予定と伺っているところでございます。  また、谷内川につきましては、麻生谷地内で護岸工事や市道橋のかけかえ等が進められており、平成29年度以降は護岸工事や取水堰ゲートの整備を進める予定と伺っております。  本市としては、事業進捗が図られるよう、引き続き県に働きかけてまいりたいと考えております。  次に2つ目、市管理の準用河川の整備の進捗状況と今後の方針でございます。  本市では、現在、守山川と内古川の2つの準用河川で改修事業を継続して実施しているところでございます。  守山川については、延長1,600メートルのうち220メートルの整備が完了しており、今後、下八ケ用水との合流点改修のため放水路整備を進める予定でございます。  また、内古川については、延長1,530メートルのうち1,100メートルの整備が完了しておりまして、今後、上流部の護岸工事を順次進める予定でございます。  次に4つ目、排水路整備の進捗状況と今後の方針でございます。  排水路整備につきましては、平成24年の豪雨により被害が発生した16地区において、平成25年度より側溝改修を実施し、昨年度までに14地区が完了したところでございます。  今年度は、残る成美地区と下関地区の改修を進めているところでございます。  この2つの地区については、来年度以降も改修を進め、早期完成に努めてまいりたいと考えております。  以上で私からの答弁とさせていただきます。
    19 ◯副議長(樋詰和子君) 産業振興部長 福田直之君。       〔産業振興部長(福田直之君)登壇〕 20 ◯産業振興部長(福田直之君) 私からは、大きな質問の6項目め、地域経済の振興対策についての1点目、中小企業への金融支援の強化についてお答えを申し上げます。  各金融機関では、金融円滑化法の期限到来後も金融円滑化に関する基本方針等を定め、貸付条件の変更や資金の提供に積極的に取り組んできております。  金融庁が公表しております中小企業者向け貸し付けの条件変更状況によりますと、申し込みから審査中の案件を除いた実行割合が、金融円滑化法の期限到来前から現在まで依然として9割を超えており、借り手側の立場に立った条件変更が継続的に高い水準で実行されていることがうかがえます。  本市におきましては、専用電話を設置し、事業者や市民などからの金融相談体制を整えておりますが、金融円滑化法の期限到来後におきましても、条件変更に関する相談や苦情などは特段寄せられておらず、移行に当たり特に混乱はないものと考えております。  今後も各金融機関において、引き続き貸付条件の変更等の適切な対応が図られるよう、本市としてもお願いしてまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 21 ◯副議長(樋詰和子君) 上下水道事業管理者 黒木克昌君。       〔上下水道事業管理者(黒木克昌君)登壇〕 22 ◯上下水道事業管理者(黒木克昌君) 私からは、3点についてお答えを申し上げます。  まず8項目め、浸水対策についての3項目め、雨水幹線の整備について申し上げます。  雨水幹線の整備につきましては、平成28年度までに蓮花寺東雨水幹線、角雨水幹線の整備を終えたところでございまして、また浸水対策といたしまして、住吉ポンプ場の機能強化を図ったところでございます。  今年度は、出来田雨水幹線の整備を行うことといたしておりまして、引き続き高岡市緊急浸水対策行動計画に基づきまして、河川等整備との連携を図りながら計画的に整備してまいりたいと考えているところでございます。  次に、大きな項目の9項目め、水道事業に関連しお答えを申し上げます。  まず1点目、水道法の改正について、水道事業の持続性、安全性が懸念されるが、見解はについてお答えを申し上げます。  水道事業につきましては、給水エリアの拡大整備を中心とする時代から、人口減少社会や頻発する災害に対応できるよう、施設の維持管理や更新により将来にわたり持続可能な水道とすることが求められる時代へと大きく変化をしているところでございます。  今回の水道法一部改正につきましては、このような水道を取り巻く環境の変化に対応し、将来にわたり安全な水の安定供給を維持するための水道事業の基盤強化を図るためのものというふうに考えているところでございます。  続きまして、この項の2項目め、水道料金の引き下げについて、受水単価の引き下げに向けて県企業局に対し強力な働きかけをについてお答えを申し上げます。  現在、富山県企業局と締結いたしております水道用水受給協定につきましては、平成31年3月末までとしているところでございます。  本年3月に策定いたしました高岡市上下水道ビジョンの基本方針の一つ「持続」では、財政の健全化として受水費の抑制を掲げているところでございまして、引き続き県企業局に対し、受水費の負担軽減を強く働きかけてまいりたいと考えているところでございます。  私からは以上でございます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               再      質      問 23 ◯副議長(樋詰和子君) 23番 金平直巳君。       〔23番(金平直巳君)登壇〕 24 ◯23番(金平直巳君) ただいまの答弁に対して、確認のために3点にわたり再質問したいと思います。  第1点は、国保事業に関して市長から答弁いただきました。高い国保税の押しつけに反対し、引き下げの努力をと求めたわけでありますが、国から1,700億円の国費が投入され云々の答弁がありましたが、私どもの調査によれば、都道府県単位化を目指して、北海道をはじめとして幾つかの県を調査しましたら、標準保険料の設定によって多くの自治体で国保税の引き上げが想定されるということで、体制は引き上げという状況があるわけですね。  そういったような状況も踏まえて、ぜひ負担軽減という立場から、そういう高目に設定される可能性の濃厚な、いわゆる標準保険料の値上げを抑制し、可能な限り引き下げに向けた努力をお願いしたいというふうに申し上げたつもりでありますので、改めてこの引き下げの努力に向けた市長の見解を確認させていただきたいと思います。  2つ目は総務部長の答弁でありますが、住民税の特別徴収税額決定通知への従業員の個人番号記載について、国から2つの指導が来ていると。その1つがいわゆる番号法であります。  私も当初の質問で申し上げたとおり、この番号法の第19条というのは、できる規定であって義務規定ではないわけですね。正確に申し上げますと、第19条の1項では、個人番号利用事務実施者、いわゆる市町村は、必要な限度で個人番号関係事務実施者、事業者に番号を提供することができると言っているんですね。  この点を正確に理解をした自治体では、ああ、そうかと。できる規定なのかと。義務規定ではないんだということで、再度検討し直すという自治体が出ておるんですね、この番号記載について。  そういったような状況も十分に踏まえていただいて、この番号法第19条の正確な理解、これは義務規定ではないという点、総務部長の御見解を確認させていただきたいと思います。  3つ目は教育長の答弁でありますが、エアコンの設置について御答弁いただきました。導入に向けた課題を整理、検討したいというふうにおっしゃったわけですが、相当長い時間をかけて我々は議論をやってきました。  そういった意味では、やはり期限を区切って早急な取り組みをやってほしいというのが現場からの声でありますし、保護者からも強い要求が出ています。県内では幾つかの自治体でもう始まっているわけですね。そういったようなことも踏まえていただいて、ぜひ期限を区切って早急な取り組みをされるようにぜひ教育長にお願いしたいと思いますので、この点での答弁をお願いしたいと。  以上でございます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               答             弁 25 ◯副議長(樋詰和子君) ただいまの再質問に対する当局の答弁を求めます。市長 高橋正樹君。       〔市長(高橋正樹君)登壇〕 26 ◯市長(高橋正樹君) 金平議員の再質問にお答えをいたします。  私へは、国保事業の広域化、都道府県への財政一体化ということに関連いたしまして、国保税が増嵩するのではないかという御懸念に対するお尋ねかと存じます。  1つには、今回実行されようとしております都道府県への一体化は、私ども市長会でも求めてきた事項でございまして、市町村単位では国保財政に大きな支障が生じている、また、それへの補填等についてもさまざまな課題があるというような議論を背景に、国保財政の都道府県への一元化、これによる国保財政の安定的な運営、持続可能な運営ということを実現しようとするものでございます。  その際に、一部の市町村において国保税の増嵩等の懸念があるということも議論されてございまして、先ほどお答えいたしましたような国保運営方針等連携協議会において、さまざまな観点から適切な対応となるように御議論が進んでいるところでございまして、もとより高岡市としてもそのような対応に向かって議論に参加しているわけでございます。  このため、30年度から予定されております1,700億円の新たな国保の投入は必要不可欠なものでございまして、これによりまして将来への安定的な体制を確保したい、国、県にもこの新たな財源確保というものを、約束されたものでございますので、強く求めていきたいと思っているところでございます。  一方、国保税の増嵩が著しい懸念される自治体につきましては、この連携会議の中でも、それぞれの被保険者にとっても可能なような形での激変緩和といったものの議論もされているところでございますので、私どもとしては、それぞれの被保険者がこの国保制度に安心して加入できるような、そういう環境をつくれますように、引き続きこの連携会議を通じて、さまざまな議論についてかかわってまいりたいと思っております。  私からは以上でございます。 27 ◯副議長(樋詰和子君) 総務部長 水上 哲君。       〔総務部長(水上 哲君)登壇〕 28 ◯総務部長(水上 哲君) 金平議員の私への再質問についてお答えいたします。  先ほどの再質問の中でもありましたけれども、法律の名前は大変長うございますが、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律第19条1号の規定ということでございます。確かに、この規定に基づきまして、できる規定となっております。  国では、先ほど答弁申し上げましたとおり、このできる規定によりまして、事業主と市町村の間で正しい番号を共有することで正確な特別徴収事務を進め、公平、公正な課税を行う措置であるためにこのできる規定を利用したというふうに私どもは解釈しておりますので、この点で御理解願いたいと存じます。 29 ◯副議長(樋詰和子君) 教育長 米谷和也君。       〔教育長(米谷和也君)登壇〕 30 ◯教育長(米谷和也君) 金平議員の再質問に際しまして、私のほうからはエアコン設置に関しましてお答えいたしたいと思います。  先ほど述べましたように、まずは、現在の状況というふうなものを再度正確に把握したいというふうに1つ考えております。  それから、エアコンを導入することによって、学習環境というのは一定程度改善されるというふうなことは十分認識しております。  実際にエアコンを入れて運用する際の期間というのは、今私が把握している限りでは、7月に入ってから始業式までの間、それから9月の前半、10日間程度というふうに認識しております。  こういったような実際の運用状況等も想定しながら、生徒にとってどのようにそういった導入を教育的な観点から生活をつくっていくというふうな部分も含めて、十分学校でも考える機会としたいと思っておりますし、我々も教育委員会として、適正な運用について十分これから検討していきたいと思っております。  そういった総合的な、教育的な観点から導入を検討させていただきたいというのがまず1点あります。そのためにも、今後、有識者をはじめ幅広く意見をお聞きしながら、適正な時期に適切に導入を図れるよう努めてまいりたいと考えております。  こういった部分が一番私、基本として考えているところでございますので、いましばらく時間をいただきながら、配置に向けて努力をしていきたいと考えております。  以上であります。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 31 ◯副議長(樋詰和子君) 8番 吉田健太郎君。       〔8番(吉田健太郎君)登壇〕 32 ◯8番(吉田健太郎君) 今次6月定例会に当たりまして、さきに提出した通告に従い、私の個別質問を始めさせていただきます。よろしくお願いを申し上げます。  初めに、高岡市都市計画マスタープラン及び立地適正化計画について伺います。  先日開催された高岡市都市計画マスタープラン及び立地適正化計画に関する懇話会では、本市の都市整備における基本的な方針が提案されました。  都市計画マスタープランは、市全域を対象に、行政区域全体を見渡した都市づくりの方向性を住民等と共有するビジョンとして、都市経営や地域バランスを考慮し、都市と自然、農地との調和を図るものとされ、立地適正化計画は都市計画区域内を対象とし、居住や都市機能の誘導を図り、コンパクトなまちづくりを図るものとされております。  いずれも、上位計画である総合計画で示された「豊かな自然と歴史・文化につつまれ 人と人がつながる 市民創造都市 高岡」とのまちの将来像と、コンパクト・アンド・ネットワークのまちづくりとの都市構造の考え方を具体化するための方向性を示すものであり、本市の未来の姿に直結する計画と捉えております。  今回提案された方針には、今後、市街地を拡大しないとの原則のもと、中心市街地を含む都心エリアにおける高次都市機能、周辺市街地における身近な生活サービス機能の集積など、コンパクト・アンド・ネットワークを具現化するために、居住するためのエリアをより明確に整備し、居住を誘導していく方針が示されております。  一方で、本市では、地域包括支援センターの機能充実など、誰もが住みなれた地域で安心して生活できるためのまちづくりが進められております。  どちらのまちづくりのあり方も、これからの少子・高齢、人口減少化社会に対応していくための重要な取り組みであると認識しておりますが、両者を推進していくと、例えば同じ住みなれた地域でも、市街地として利便性が促進される地域とそうでない地域など、どこかでジレンマが生じるのではないかと考えるものです。  そこで、この項1点目の質問として、コンパクト・アンド・ネットワークと住みなれた地域での安心した暮らしのまちづくりの両立をどのように推進していかれるのか、見解をお聞かせください。  立地適正化計画の提案には、都市機能や居住を緩やかに誘導するため、集める、つなぐ、ふやすをキーワードとした実現に向けたシナリオが示されております。  そこで2点目の質問として、居住を緩やかに誘導するためにはどのような取り組みが考えられるのか、現時点での見解をお聞かせください。  今回の提案では、総合計画の土地利用概念図に基づいて、より具体的な土地利用方針をあらわす土地利用方針図も示されました。これまでの都心エリア、市街地エリア、田園環境エリア、自然環境エリアといった区分に加え、商業系や工業系といったより細分化された土地利用方針が示されておりますが、その中に田園集落地区というエリアが示されております。都市計画の中に市街地以外の地域の暮らしにも目配りをされたものと前向きに捉えております。  そこで3点目の質問として、この田園集落地区の土地利用とはどのようなものなのか、お示しください。  本計画案では、目標年次として、基準となる年を国勢調査実施年である平成27年として、おおむね20年後の平成47年とされております。市域全体のバランスと調和を図りつつ、直面する課題に対応するための新しい都市構造を構築していくためには、大変繊細なかじ取りが求められるものと考えております。  そこで4点目の質問ですが、コンパクト・アンド・ネットワークの具現化には幅広い合意を得ながらの時間をかけた取り組みが必要と考えますが、見解をお示しください。  次に、水害対策について伺います。  ことしも梅雨のシーズンがやってまいりました。全国では北陸、東北を除くほとんどの地域が梅雨入りしており、北陸地方では、例年の平均をとると、本日6月13日が梅雨入りとなるそうで、梅雨入りももう間近のようであります。  この季節になると、近年心配されているのがゲリラ豪雨による被害であり、毎年全国各地で大きな被害が発生しております。  本市でも、平成24年の豪雨災害を契機として、河川、下水道、農地、防災等の関係部局により原因分析の検証と対策の検討を行い、効率的、効果的な浸水対策の推進を図るための高岡市緊急浸水対策行動計画を策定し、ハード、ソフト両面による対策が進められてまいりました。  先日も長慶寺小矢部川右岸において、国や自治体、地元住民の皆さんも参加しての水防訓練が実施されましたが、特に地元自治会や消防団による簡易水防訓練や水防工法では、いざ水害の際の自助、共助のあり方を学ぶ場として大変有意義なものであり、行動計画に示されたソフト対策は着実に進められてきているものと考えております。  同時に、ハード対策である治水対策、流域対策も計画的に実施されているところと存じますが、ここではこのハード対策について何点か伺います。  まず、この項最初の質問として、緊急浸水対策行動計画について、「雨に強いまちづくり 高岡」構築に向けた進捗状況をお聞かせください。  次に、2点目の質問として、治水対策における計画雨水幹線整備の現状をお聞かせください。また、本行動計画の対象期間は、おおむね3年間の短期対策と、おおむね4年から15年にわたる中長期対策が設けられておりますが、この中長期対策に係る取り組みについては、住民説明会などで理解を得ていく必要があると考えます。見解をお示し願います。  大雨による浸水被害については、行動計画の対象エリア以外でも道路の冠水や床下浸水などが頻発する地点もあり、大雨のたびに心配する声が聞かれます。  こうした地域からの雨水排水のための側溝整備などの要望も出されているところと存じますが、そこで3点目の質問として、緊急浸水対策行動計画の対象エリア以外の各地からの要望の現状はどうなっているのでしょうか。また、その取り組みには優先順位がつくと考えておりますが、どのように進めていくのか、見解をお示し願います。  水害には、前出までの浸水被害のほか、土砂崩れによる土砂災害も懸念されます。特に土砂災害警戒区域においては、自主防災組織による防災訓練も実施されております。こうした地域からは土砂災害警戒のための防災行政無線の設置が強く求められているところであり、本市においては、整備効果が高い地域を優先しながら計画的に設置していくとのことであります。  そこで、この項最後の質問としまして、土砂災害警戒区域への防災行政無線の設置状況と完了までのスケジュールをお聞かせください。また、災害時の未設置地域への対応の現状と課題をお聞かせ願います。  最後に、市民一人1スポーツの実現ということについて伺ってまいります。  初めに、この「市民一人1スポーツ」というスローガンは、本市のスポーツ推進プランの前計画である高岡市生涯スポーツプランで使われていた合い言葉であり、現行の高岡市スポーツ推進プランでは使われていないスローガンであります。  しかしながら、スポーツ推進プランにおいて、「市民が、年齢や体力、性別、障害等を問わず、それぞれの興味や関心、目的等により、「いつでも、どこでも、だれでも」ライフステージに応じてスポーツに親しみ、楽しむことができる環境を整備し、スポーツを通じて心身ともに健康で元気な「人」を創り、その人々が支え合い、協力し合うことにより、明るく元気な活力ある「まち」の創造を目指す」とされているとおり、市民一人1スポーツの考え方は本プランでも明確に反映されているものであり、かつ非常にわかりやすいキャッチフレーズでもあることから、今後、この合い言葉を復活させていただくこともひそかに期待しつつ、これからも折に触れて発信していきたいと考えるものであります。  この高岡市スポーツ推進プランは平成25年に策定され、計画期間を平成34年度までの10年とされており、ことしで5年目を迎えております。この間には、東京オリンピック・パラリンピックの開催決定や、本市をスタート地点とした富山マラソンの開催、昨年のリオ五輪における本市出身の登坂選手のレスリング競技での金メダル獲得など、スポーツに関する話題が大変豊富で、本市を取り巻くさまざまなスポーツシーンが盛り上がってまいりました。今後のスポーツ推進の取り組みにも期待が高まります。  そこで初めに、高岡市スポーツ推進プランについて3点伺ってまいります。  まず1点目として、本年は計画期間10年の折り返し地点を迎える年となりますが、進捗の検証についてお聞かせください。  本推進プランには4つの基本目標と数値目標が設定されておりますが、基本目標の4である「スポーツを支える組織の充実と人材の育成」に関しては数値目標が設定されておりませんでした。策定当時、私はこのことに関して、実情に応じた具体的な指標を設けるべきではと質問したところ、「地域の一般的な指導者から専門的な指導者を含め、指導内容に応じた指導者数等の適切なデータがなく、現段階での設定は見送った。今後、各指導分野や内容に応じた指導者数等の状況把握に努める」といった御答弁をいただいております。  そこで、次に2点目として、検証を通じての基本目標、数値目標の見直しの必要性はあるのか。また、指導者数等の状況把握の進捗状況と数値目標設定についての考え方をお示しください。
     この基本目標4には、市民ニーズに応えられる指導者の不足が課題として挙げられておりますが、特に中学校部活動においては、生徒数、教員数の減少に伴い専門の指導者が不足する傾向にあり、それにより活動が休止される部も出てきていると伺っております。  去る6月1日、政府の教育再生実行会議は、部活動指導員の増員などによる教員の負担軽減策などを盛り込んだ第10次提言を安倍首相まで提出しました。外部の部活動指導員、例えば部活動エキスパートを単純に増員することを考えると、増員に向けたより多くの予算措置を検討しなければならなくなり、なかなか実情が追いついていかないのではないかとも懸念するものであります。  一方で、本市のスポーツ教室参加者数の推移などを見ると、市民の生涯スポーツに対する意識は確実に高まってきており、昨今の健康志向やマラソンブームなどにより、ランニングやウオーキング、ジム通いや夜間のスポーツクラブ活動などに取り組む方たちは着実にふえてきているものと考えております。  私は、こうした傾向を指導者不足の解消に振り向けることはできないものかと考えております。例えば週に一度、母校の運動部でOB、OGとして子供たちと競技に親しみ汗を流すという感覚でコーチングに取り組むことで、子供たちにとっても経験者の熟練した技術が学べ、本人にとっても体を動かす機会を得ることになり、指導者不足の解消と生涯スポーツを同時に推進することにつながるのではないかと考えるものです。  もちろん、「高度な技術を習得するなど、トップアスリートを育てるような競技力の向上につなげていくことは難しいのでは」など、課題は多々あるものとは思いますが、少なくとも大人が子供たちの部活動をしっかり見守ることにはつながると考えております。当局におかれましては、ぜひとも一考を望むものであります。  そこで3点目として、体育、運動部活動における外部指導者養成の拡大は、生涯スポーツの推進を図る視点からも効果的であると考えますが、見解をお聞かせ願います。  さて、明年には高齢者の活躍できる社会、健康でともに支え合い安心して暮らせる社会の実現を目指した全国健康福祉祭、いわゆるねんりんピックが富山県で開催されることとなり、本市でもソフトテニス、ゲートボール、グラウンドゴルフ、川柳の4種目が実施されます。  先般は高岡市実行委員会の設立総会も開催され、大会へ向けての取り組みがスタートしたところであります。この大会を契機として、高齢者のスポーツに取り組む機運が一層高まっていくことを期待するものであります。  そこで、この項2点目の質問として、ねんりんピック開催に向けて、高齢者スポーツの推進をどのように図るのか、その取り組みをお聞かせください。  スポーツに親しむという行為は、健康の増進や青少年の育成、地域の人とのつながりなど、みずからの生活を豊かにする大変有効な行為であります。  私は以前、市民一人1スポーツデーなどと言えるものを設けて、一人でも多くの方に体を動かすこと、スポーツに親しんでもらうことに取り組んではどうかと質問もさせていただきましたが、スポーツに親しむ環境を整備するためにも、こうしたわかりやすいメッセージは必要ではないかと考えております。  そこで、最後の質問となりますが、市民一人1スポーツデー等、より多くの市民が参加しやすい効果的な取り組みについての検討状況についてお聞かせ願いまして、私の個別質問とさせていただきます。  ありがとうございました。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               答             弁 33 ◯副議長(樋詰和子君) 当局の答弁を求めます。市長 高橋正樹君。       〔市長(高橋正樹君)登壇〕 34 ◯市長(高橋正樹君) 吉田議員の個別質問にお答えをいたしてまいります。  私からは、大きな柱の1点目のさらに最初のお尋ね、コンパクト・アンド・ネットワークと住みなれた地域での安心した暮らしの両立という観点の御質問でございます。  全国的な人口減少傾向が顕在化する中で、これまで各地で、中心部への都市機能の集約、いわゆるコンパクトシティの形成が推進されてまいりました。一方で、少子・高齢化の進展を踏まえますと、人々が住みなれた地域で安心した暮らしを確保することが大変重要であるというような指摘もされてきたところでございます。  これらの課題に対しまして、私はかねて、人口減少という構造的な問題も念頭に置いて、中心市街地や周辺市街地などの各地域の特性に応じた都市機能や居住機能をそれぞれの市街地に誘導するとともに、これらを複層的な交通手段で結ぶコンパクト・アンド・ネットワークのまちづくりを都市づくりの基本と考えてきたところでございます。  このためには、中心市街地においては、高岡駅前東地区のsorae高岡の建設、富山県高岡看護専門学校の整備などをはじめ、民間活力の導入も含め、高次都市機能の集約に努めてきたところでございます。  一方、周辺市街地については、拠点地域に地域生活の核となるコミュニティセンターを整備することをはじめ、各地の日常生活に必要な生活インフラや都市機能の確保を図ってきたところでございます。  また、これら市街地間の骨格的な公共交通ネットワークの充実を図りますとともに、市街地とその周辺では、自動車や自転車での移動を主体としながらも、地域バスや地域タクシーの導入など、地域に密着した多様な公共交通サービスの活用を進めてきたところでございます。  近年、国の政策におきましても、人口減少下において計画的な選択と集中を図りながら、このようなコンパクト・アンド・ネットワークのまちづくりを進めることが取り上げられるようになってまいりました。  私としては、引き続きこのような考え方に沿って、まち全体として、機能性、安全性、利便性の高い持続可能な都市づくりを目指してまいりたいと存じております。  私からは以上でございます。その他の質問につきましては担当の部局長からお答えをいたします。 35 ◯副議長(樋詰和子君) 都市創造部長 堀 英人君。       〔都市創造部長(堀 英人君)登壇〕 36 ◯都市創造部長(堀 英人君) 私からは、大きな項の1つ目3点と、大きな項2つ目2点、合わせて5点についてお答えいたします。  まず、大きな項の1つ目、都市計画マスタープラン及び立地適正化計画についてのうち、2つ目、居住を緩やかに誘導するためにはどのような取り組みが考えられるかについてのお尋ねでございます。  都市計画マスタープランとあわせて策定する立地適正化計画においては、人口減少の中にあっても、商業や医療、福祉などの生活サービスやコミュニティが確保されるよう、一定の区域において人口密度を維持するための居住誘導区域を設定することとしております。  居住誘導区域は、公共交通の便利な地域等に設定し、サービス施設が集まる生活がしやすい場所にしていくことで、この区域を居住地として選んでいただき、そういうことを繰り返すことによって緩やかな居住の誘導を図ろうとする考え方でございます。  このため、本市では、居住誘導区域内における公共交通の利便性の向上、歴史まちづくりや良好な景観形成の取り組みのほか、今後の居住支援制度のあり方の検討など、他部局の施策との連携も含め、有効な施策を検討してまいりたいと考えております。  次に3つ目、田園集落地区の土地利用はどのようなものかについてでございます。  都市計画マスタープランにおける田園集落地区とは、郊外の大規模な既存集落を中心に配置するもので、市街化の抑制を図るとともに、農村景観及び農村環境の保全を行う地区として提案しているものでございます。  この田園集落地区では、農村の住環境を守るため、既存の集落の生活環境の向上とコミュニティの維持を図る地区として考えているところでございます。  次に4つ目、プランの具現化には幅広い合意を得ながら時間をかけた取り組みが必要と考えているが、見解はについてでございます。  立地適正化計画における居住誘導区域やその区域の内側に設定を考えている都市機能誘導区域に関しては、今後のまちづくりの大きな方向性を示すものになりますことから、住民への十分な合意形成のプロセスを経ることが重要であると考えております。  このため、市議会の皆様方をはじめとして、学識経験者や各種団体、市民代表、学生等から成る懇話会や都市計画審議会のほか、未来を担う若者や広く地域活動に携わる高齢者など幅広い世代を対象に説明会や意見募集を行うほか、さまざまな機会を通じて御意見をいただきながら計画を策定することといたしております。  また、コンパクト・アンド・ネットワークの具現化には時間をかけた粘り強い取り組みが必要であることから、施策を推進する中においては、その後の社会情勢の変化等により評価や検証を行いまして、施策の見直しを行っていくことも重要であると考えております。  今後とも、市民の皆様と将来のビジョンを共有しながら取り組みを推進してまいりたいと考えております。  次に、大きな項の2つ目、水害対策についてのうち1つ目、緊急浸水対策行動計画について、「雨に強いまちづくり 高岡」構築に向けた進捗状況についての御質問でございます。  本市における水害対策については、平成24年度に策定いたしました高岡市緊急浸水対策行動計画に基づき実施をしているところでございます。  ハード対策といたしまして、側溝改修におきましては、平成28年度までに計画対象16地区のうち14地区が完了し、河川改修では、県が管理します地久子川や谷内川、本市が管理します守山川や内古川で順次改修を行っているところでございます。  そのほかソフト対策としまして、防災情報メールによる災害情報の提供、土のう配備箇所の拡充、内水ハザードマップの作成及び農業用水の水門管理の徹底などを進めてきたところでございます。  引き続き、「雨に強いまちづくり 高岡」構築に向けた取り組みを進めてまいりたいと考えております。  次に3つ目、緊急浸水対策行動計画における対象エリア以外の各地域からの要望の現状と取り組みの進め方についてでございます。  緊急浸水対策行動計画における対象エリア以外の地域としては、新たに3つの地区から要望を受けているところでございます。  新たに要望いただきました地区については、優先順位をつけて取り組んでいく必要があると考えております。そのためには、被害の程度や要因、エリアの設定や整備手法等の検討、関係機関などとの調整が必要でありまして、順位のつけ方についても検討が必要になると考えておりますが、まずは現在実施している対象エリアの事業進捗を図ってまいりたいと考えているところでございます。  私からは以上でございます。 37 ◯副議長(樋詰和子君) 上下水道事業管理者 黒木克昌君。       〔上下水道事業管理者(黒木克昌君)登壇〕 38 ◯上下水道事業管理者(黒木克昌君) 私からは、大きな問いの2つ目、水害対策についての2項目め、雨水幹線整備の現状。また、対策に係る取り組みについては住民説明会などで理解を得ていく必要があると考えるが、見解はについてお答えを申し上げます。  本市の雨水幹線につきましては、高岡市緊急浸水対策行動計画に基づきまして、平成28年度までに蓮花寺東雨水幹線、角雨水枝線整備を終えているところでございます。現在は、出来田雨水幹線の整備を進めているところでございます。  住民説明会等の開催についてでございますが、中長期対策の策定だけではなくて、個々に計画いたします事業の実施の際には、住民の皆様の理解を得ることが大変大切であると考えているところでございます。  こうした考えのもと、住民等への説明会については、適宜実施しながらスムーズな事業推進に努めてまいりたいと考えているところでございます。  私からは以上でございます。 39 ◯副議長(樋詰和子君) 総務部長 水上 哲君。       〔総務部長(水上 哲君)登壇〕 40 ◯総務部長(水上 哲君) 私からは、水害対策の御質問のうち、土砂災害警戒区域への防災行政無線の設置状況、スケジュール、未設置地区への対応と課題などについてお答えいたします。  本市では現在、土砂災害警戒区域を含む地区におきまして、同報系防災行政無線の整備を進めているところでございます。  これまで、平成28年度まででございますが、石堤地区、二上地区の整備を終えております。今年度は国吉地区を整備することといたしております。残る守山地区、中田地区につきましても、来年度以降、計画的に整備する予定としております。  また、防災行政無線の未設置地区につきましては、災害時には、当然でございますが、市広報車や消防団による広報、防災情報メール、ホームページ、ケーブルテレビ、コミュニティFMなど多様な手段を活用して、住民の皆さんに気象情報や避難情報等をお知らせすることとしております。  なお、今後、防災行政無線の整備を進める際には、防災行政無線というのは大音量を伴いますので、設置場所の選定について住民の皆様方の御理解を得る必要があると考えてございます。このため、十分に住民の皆さんと協議をしながら整備を進めていく必要があろうかと考えております。  以上、私からの答弁とさせていただきます。 41 ◯副議長(樋詰和子君) 教育長 米谷和也君。       〔教育長(米谷和也君)登壇〕 42 ◯教育長(米谷和也君) 私からは、大きい項目3、市民一人1スポーツの実現に向けてに関して、5点につきましてお答えいたします。  まず、計画期間の折り返し地点に差しかかっているわけですが、進捗状況についての御質問にお答えしたいと思います。  先ほど議員からも大変詳しく御紹介いただいたところでありますが、高岡市スポーツ推進プランにつきましては、「スポーツで創る明るく元気な「人」と「まち」」を基本理念に、「市民がスポーツに親しみやすい環境づくり」、そして「未来のトップアスリートを育むための競技力向上の推進」、さらには「健やかな子どもの育成と学校体育・スポーツの充実」、そして「スポーツを支える組織の充実と人材の育成」を基本目標に掲げ、それぞれに数値目標も設定いたしまして、各施策の推進にこれまでも取り組んできております。  このプランにつきましては、御指摘のとおり、今年度、中間年度を迎えるわけでありますが、今後、アンケート調査等を実施して、進捗状況や指標の達成状況について確認をして、成果の検証をしてまいりたいというふうに考えております。  次に、各基本目標、さらには数値目標の見直しの必要性はどうか。さらに、指導者数等の状況把握と数値目標設定についての考えをというふうな御質問でありますが、プランの各基本目標及び数値目標につきましては、今後、アンケート調査結果を踏まえながら必要に合わせて見直しをしてまいりたいというふうに考えております。  さらに、指導者数等につきましては、こちらのほうも先ほどの議員の説明の中にもございましたが、地域の一般的な指導者から専門的な資格を有する指導者までと大変裾野が広い実態がございまして、ニュースポーツなどの多様な競技種目もさらにあることから、正確な人数把握が難しいという実態がございます。まずは、高岡市スポーツ推進審議会や各関係団体などの御意見を聞きながら、それぞれの競技に必要な指導者数を把握してまいりたいというふうに考えております。  なお、数値目標といたしましては、本市では平成29年度、今年度からスタートしております高岡市総合計画第3次基本計画におきまして、生涯スポーツ活動の充実を図るための体育施設の利用者数や学校体育施設の地域開放による利用者数の増を具体的に目指して取り組んでいるところであります。  次に、体育、運動部活動における外部指導者の養成の拡大、さらにはそれが生涯スポーツの推進を図るというふうな効果もあるというふうなお考えについての見解につきましてお答えいたします。  体育、運動部活動は、子供たちの健やかな心身の成長につながるだけでなく、生涯にわたってスポーツに親しむ基盤を培う大変大切な活動であるというふうに認識しております。子供たちの指導にかかわる外部指導者の養成は大変重要であるというふうに考えております。  これらの外部指導者の協力を得て体育、運動部活動をより活発に推進することは、子供たちに生涯スポーツの芽を育てるとともに、指導していただく方々にもこれまでのスポーツ経験を生かした指導力を発揮する格好の機会になるものと考えております。  また、外部指導者の方々には、御自身が生涯にわたってスポーツを愛好していただくとともに、生涯スポーツの推進役としても御活躍くださることをぜひお願いしたいというふうに考えており、期待しております。  次に、ねんりんピック開催に向けて、高齢者スポーツの推進をどのように図るかとの御質問につきましてお答えいたします。  ねんりんピックは、平成30年度に富山県で27種目開催され、本市ではソフトテニス、ゲートボール、グラウンドゴルフ、川柳の4つの交流大会を実施することになっております。  本市では近年、高齢者向けのパークゴルフ場やグラウンドゴルフ場などの新たなスポーツ施設を整備するなどしてきたところであります。  今回のねんりんピック開催は、高齢者の皆さんがスポーツに親しみ楽しむためのきっかけになるとともに、生涯スポーツをより一層推進する好機と捉えております。  今年度開催されますリハーサル大会の周知も含めまして、健康、体力づくりに関する情報の提供に努めますとともに、ねんりんピックの開催を契機として、より多くの方々の生活の中に、スポーツを「する」、スポーツを「見る」、スポーツを「支える」という活動を取り込んでいただけるよう、これからも高齢者の皆さんのスポーツの普及拡大に努めてまいります。  次に、市民一人1スポーツデー等、市民が参加しやすい取り組みについての御質問にお答えいたします。  近年、ライフスタイルの多様化や健康志向の高まりから、スポーツに対するニーズも多様化しており、誰もが手軽に楽しめるさまざまなスポーツの入門教室やイベントの開催などの充実を求める声を多く聞いております。  教育委員会ではそれらに応え、高岡市体育協会や加盟する各種スポーツ団体等と連携を図りながら、市民の皆さんが体力、性別、障害の有無にかかわらずスポーツを楽しむことができるよう、ビーチボールやカローリング、グラウンドゴルフなどの種目を取り入れた高岡スポーツ・レクリエーション大会の開催や、年齢、目的に応じて内容を選択することができる土曜っ子スポーツチャレンジやテニス教室、ヨーガ教室など、多種多様のスポーツ教室やイベントを開催しております。  また、3年後の2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催に向け、市を挙げて、国のホストタウンの採択やレスリングやバドミントン競技の合宿誘致にも努めており、これらの取り組みを通しても、市民の皆さんのスポーツへの関心、参加への機運をより高めていきたいと考えております。  さらには、スポーツに親しみやすい環境づくりの一環として、現在、既存の市民体育館と竹平記念体育館の2つの体育館の機能を集約した新たな総合体育館の建設に向けて準備を進めており、市民一人1スポーツデーとのわかりやすい表現も大切かと考えておりますので、これらも参考とさせていただきながら、恵まれた環境で、市民の皆さんお一人おひとりが気軽にスポーツを楽しんでいただき、スポーツで元気な人、まちづくりを推進できるよう、引き続き努めてまいりたいと考えております。  私からは以上であります。 43 ◯副議長(樋詰和子君) この際、午後1時まで休憩いたします。               休             憩   ────────────・─────────────・────────────                                 休憩 午前11時53分                                 再開 午後1時00分   ────────────・─────────────・────────────               再             開 44 ◯議長(曽田康司君) 休憩前に引き続き、本会議を再開いたします。  個別質問、質疑を続行いたします。10番 本田利麻君。       〔10番(本田利麻君)登壇〕
    45 ◯10番(本田利麻君) 自民同志会の本田でございます。  午前中、勢いよく3人いくものと構えておりましたが、休憩を挟み、勢いも少しなくなりかけてきましたが、戸出西部小学校の児童が歌う「ふるさと高岡」の歌声に背中を押してもらい、通告に従いまして大きく4項目にわたりお伺いしてまいります。  6月定例会が終わりますと、私の地元では戸出七夕まつりが7月3日から7日までの5日間開催されます。本年、戸出町の開町400年を記念する七夕まつりに、ぜひ議員並びに当局の職員の皆様におかれましては、多くの方に足を運んでいただきますようお願い申し上げます。  さて、この戸出七夕まつりをネットで検索しますと、ウィキペディアでは「日本海側随一の七夕まつり」「日本で最も由緒ある七夕まつり」「住民手作りのものとしては日本最大の七夕まつり」、そして「日本一美しい七夕まつり」などと形容され、紹介されています。また、暦の改変や梅雨時期を避けるなどの理由で8月7日などに開催する地域も多い中、戸出では江戸時代以来、節句日の7月7日開催をかたくなに守り続けています。このことが日本で最も由緒あると言われるゆえんであり、子供の健康な成長を祈るために飾られる各家庭の七夕が今でも主役であります。  七夕制作を業者委託する地域も多い中、戸出では各町内住民の協力によって制作され、これだけ大規模な七夕祭りでありながら、商店主以外の住民も巻き込み、民俗行事として残っている地域は戸出町以外には全国に類がないとも紹介されています。この商店街と地域住民の協力により、日本海側最大の七夕祭り、日本一美しい七夕祭りと言われるまでに至り、とやまの文化財百選にも選定されている戸出七夕まつりについて、3点質問をさせていただきます。  また、ウィキペディアには高岡七夕まつりにもついても書かれており、「高岡中心商店街の意向で真夏商戦にあわせて本来の7月7日から8月7日に行われるようになり、それ以降、高岡七夕まつりは企業・商店街主体のイベントとなり七夕飾りに男の子の成長を願うという庶民の七夕文化は廃れていった」と書かれています。  今まで申しましたことは私が言っているのではなく、あくまでウィキペディアに書いてあるとおり言わせていただきました。  そこで最初の質問は、本市にある2つの七夕まつりを市としてどのように捉えているのか、見解をお伺いいたします。  次に、具体的な金額は申しませんが、この2つの七夕まつりに対する人的支援や補助金に大きな隔たりがあるように感じますが、このことに対しての見解をお伺いいたします。  昨年、高岡七夕まつりに出向いたときにびっくりしたことがありました。それは露天商の出店の少なさであります。このことは、祭りの人気に直結しているのではないでしょうか。  人出の多い戸出はほっといても大丈夫ではなく、県外の方が新幹線で新高岡駅を利用してお越しいただけるような、もっと大きな祭りになるよう支援が必要であると考えます。祭りのにぎわいの裏で各町内ではぎりぎりのところで頑張っており、この時期、各町内では夜中まで飾りづくりを行っています。地域住民で運営ができているから支援は今のままでよいではなく、担い手不足も深刻化する中、住民主体で運営する祭りを将来につなげていくために支援が必要であると考えます。地域文化を守り応援することも、市の大切な役割であると考えます。  そこで今後、戸出七夕まつりをどのように支援していく考えなのか、お伺いいたします。  2年前には、戸出に御縁のある高橋市長にも七夕まつりをごらんいただき、地域の方々と懇親を深めていただきました。ことしは、同じく戸出に御縁のある曽田議長にもごらんいただけると聞いています。戸出の地域住民が納得できる当局の答弁を期待し、次の項目の質問に移ります。  ことし春よりsorae高岡内に、医師会、厚生連、高岡市立の3つの看護専門学校が統合し、富山県高岡看護専門学校が開校しました。学校施設の老朽化や耐震化、今後の高齢化に伴う看護師の需要増加に対応するために統合し、県西部地域の中核的看護師養成機関として開校しましたが、この項最初の質問は、3看護専門学校の統合効果をどのように捉えているのか、お伺いいたします。  次に、看護専門学校は、高岡駅に隣接し開校した結果、公共交通を利用した通学が可能となりました。昨日の横田議員の質問に対し、公共交通での利用者が6割との答弁がありましたが、公共交通による広域通学の利便性が向上したことにより、2、3年生と新1年生とではどのような変化があったのか、お伺いいたします。  また、高岡駅に隣接していることから、看護専門学校を駅前東地区のにぎわいづくりや活性化に、今後どのように生かしていく考えなのか、お伺いいたします。  次の大きな項目の質問は、来年開催されるねんりんピックについてであります。  ねんりんピックの愛称で親しまれている全国健康福祉祭は、60歳以上の方々を中心として、あらゆる世代の人たちが楽しみ、交流を深めることができる健康と福祉の祭典であり、スポーツや文化など多彩なイベントが開催されます。  来年は「夢つなぐ 長寿のかがやき 富山から」のスローガンのもと、ねんりんピック富山2018が富山県内全15市町村を会場に、史上最多となる27種目が開催されます。例年、全国から約1万人の選手、役員が参加され、イベントも多数開催される予定です。本市においても、ソフトテニス、ゲートボール、グラウンドゴルフ、川柳の会場となっています。  富山県では、早くからホームページも立ち上がり、開催ムードも徐々に高まってきています。  本市でも5月31日に設立会議が行われましたが、今後、来年11月の開催に向けてのスケジュールはどのようになっているのか、お伺いいたします。  次に、全国から多くの方々がお越しいただくこの機会に乗じ、高岡市が誇るさまざまな地域文化や伝統芸能をPRしてはと考えますが、見解をお伺いいたします。  次に、さきにも申しましたとおり、例年、全国から約1万人の選手、役員が参加されるため、新高岡駅利用促進の好機と考えますが、見解をお伺いいたします。  実行委員会も立ち上がったばかりで、まだ具体的な施策等は今からであると考えますが、ねんりんピックに向けて知恵を出し、本市の発展につなげていただくことを期待し、最後の項目の質問に移ります。  ことし3月に展覧会「法隆寺 再現 釈迦三尊像展─飛鳥が告げる未来─」と題し、ウイング・ウイングで開催されました。私も見てまいりましたが、再現された釈迦三尊像と台座、金堂壁画が法隆寺の金堂に近い配置で展示されていました。実際の法隆寺では触れたり見ることのできない像の裏側も見ることができ、感動いたしました。  今回の事業では、伝統工芸高岡銅器振興協同組合、東京藝術大学、高岡市の産学官の連携によって歴史的資産の再現、修復が行われ、ものづくりのまちとしての本市の持つ地域の伝統技術を国内外に発信することができました。  そこで、今回の展覧会「法隆寺 再現 釈迦三尊像展─飛鳥が告げる未来─」の成果をどのように捉えておられるのか、お伺いいたします。  次に、高岡の持つ復元技術を未来へ継承していくために、今回の産学官連携による取り組みを今後も国宝や重要文化財等の復元へ広げていくべきと考えますが、見解をお伺いいたします。  質問は以上でありますが、結びに当たり少し時間をいただきたいと存じます。  昨年、大阪桐蔭高校吹奏楽部を招いてブラスの響が開催されました。ことしも龍谷大学吹奏楽部の部員150人を招き、ブラスの響が9月8日に高岡市民会館で開催されます。また、県内の小中高の吹奏楽部員も楽器を持ち寄り、龍谷大学の学生と一緒に演奏する企画もあると聞いています。  また、ことしは大伴家持公生誕1300年ということもあり、本市出身の作曲家・山口景子さんが作曲した「吹奏楽のための~万葉物語~」が演奏されると聞いています。2014年の6月定例会でもこの曲のことを紹介しましたが、山口景子さんは本市出身で、芳野中学校、高岡商業高等学校、東京音楽大学を卒業後、東京でユーフォニアム奏者として活動し、現在は作編曲者として活躍しておられ、この曲が万葉のふるさと高岡で初めて披露されます。  また、山口さんは、旧福岡町との合併10周年の記念につくられた「ふるさと高岡」の編曲もされたと聞いており、この演奏会のどこかで演奏されるのではと期待しています。ぜひ多くの方にお聞きいただきたいと思います。そして、この編曲された楽譜が市内各小中学校の吹奏楽部に配布され、各学校の行事の際に演奏される日が来ることも期待したいと思います。  また、先日、ケーブルテレビでも特集していましたが、まだまだ「ふるさと高岡」が市民に広まらない中、「ふるさと高岡」の普及の足がかりになればと期待するところであります。  少し長くなりましたが、これで終わります。  ありがとうございます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               答             弁 46 ◯議長(曽田康司君) 当局の答弁を求めます。市長 高橋正樹君。       〔市長(高橋正樹君)登壇〕 47 ◯市長(高橋正樹君) 本田議員の個別質問にお答えをいたしてまいります。  私からは、大きな柱の2つ目、看護専門学校についてのうち、特に立地しております東地区の活性化との関係のお尋ねに答えたいと思います。  高岡駅前東地区は、いわゆる都心軸への都市機能集積を図る、いわば着手点と位置づけております。昼間人口の増加に寄与する学校やオフィスなどの機能誘導を図りたいと考えている地区でございます。  このため、当地区内の新しい顔といたしましてこれまで、sorae高岡の完成、そしてお話しの富山県高岡看護専門学校の開校、あるいは誘致したホテルのオープンなどが実現しているところでございます。看護学校の開校以来、通学する学生が日常生活、通学などによりまして駅前周辺を歩く姿が見られるようになりました。これに呼応して周辺の店舗では、若い学生向けの新しい飲食メニューや店の工夫などをされているということが起こっておりまして、このエリアの活性化の動きが加速してきたと感じているところでございます。  この看護専門学校の開校を契機といたしまして、今後、学生さんたちの意見もお聞きしながら、若い人々が積極的にまちに出たいと思うよう、高岡駅前東地区の歩いて楽しいにぎわいのあるまちづくりを進めていきたいと存じております。  今後、既に整備されました御車山会館をはじめといたしまして、山町筋の山町ヴァレーあるいは末広西地区の再開発ビルなど、民間の活力も導入しながら都心軸への都市機能集積を高め、魅力ある市街地を形成してまいりたいと存じます。そして、これらのいわゆる相乗効果によりましてまちの活性化を図ってまいる所存でございます。  引き続き、商工会議所や商店街連盟など、まちづくりにかかわる関係機関と連携しながら、県西部地域の中核的都市としてふさわしい魅力ある空間の創出に努めてまいります。  私からは以上でございます。その他の質問につきましては担当の部局長からお答えをいたします。 48 ◯議長(曽田康司君) 産業振興部長 福田直之君。       〔産業振興部長(福田直之君)登壇〕 49 ◯産業振興部長(福田直之君) 私からは、大きな質問の1項目めの3点と4項目めの2点、合わせて5点についてお答えを申し上げます。  まず、大きな質問の1項目め、戸出七夕まつりについての1点目、高岡市にある2つの七夕まつりをどのように捉えているのかについてお答えを申し上げます。  高岡七夕まつりは、本市の代表的な夏祭りとして広く市民に親しまれており、手づくり七夕やあんどんをはじめとする市民全体の参加、協働による多彩な企画を実施し、市内外からの集客により中心市街地のにぎわいを創出している行事であると思っております。  また一方、戸出七夕まつりは、戸出駅前通り周辺で行われ、各町内の住民の方々が協力し制作した大七夕が特徴的であり、地元商店街による出店や地元の方々による民謡踊り街流しなど、夏祭りらしい地域の活気あふれる行事であると思っております。  いずれの七夕まつりにつきましても、高岡の夏を彩る風物詩として例年市内外から大勢の方々にお越しいただいており、本市の活性化に資する大切な行事であると考えております。  次に2点目、支援や補助金に差があるように感じるが、見解はについてお答えを申し上げます。  高岡七夕まつりは、日本海高岡なべ祭りと同様に、季節ごとの大型イベントの一つとして高岡駅前周辺を会場とし実施しているものであり、中心市街地活性化に資する施策にも位置づけられております。市内の経済界、中心商店街、まちづくり団体などがかかわり、市民全体でつくり上げ楽しむ祭りとして定着しており、市が主導する形で運営をしているものでございます。  一方、戸出七夕まつりは、戸出地区最大の行事として地域の方々が主体となって運営をされており、市内の他の地域で行われるイベントと同様に、市はその事業の事業費の一部を支援するという形で応援をさせていただいているところでございます。  このように、それぞれの行事の位置づけや運営形態などが異なりますことにより、一方は直接の運営費であるということ、また一方は事業費への一部支援であるということから、その金額などの違いとなっているものと認識しているところでございます。  次に3点目、今後、戸出七夕まつりをどのように支援していくのかについてお答えを申し上げます。  戸出七夕まつりにつきましては、近年では平成25年度の第50回記念、また平成28年度の合併50周年記念事業の取り組みに対し、補助金を増額するような形で支援も行ってきております。また、市のパンフレットにも祭りの情報を掲載するなどPRに努めているほか、七夕まつり期間中には、高岡駅と会場の間、また福岡と会場と中田を結ぶお祭りシャトルバスを2系統運行するなどの支援も行っているところでございます。  今後も引き続き、PR活動や利用者向けのサービス実施のほか、節目における新たな事業に対し追加支援を行うなど、市としてできる支援をしっかりと実施することで、地元の方々の取り組みを応援し、戸出七夕まつりを盛り上げてまいりたいと考えておるところでございます。  次に、大きな質問の4項目め、国宝法隆寺釈迦三尊像の再現についての1点目、「法隆寺 再現 釈迦三尊像展」の成果はについてお答えを申し上げます。  本市では、平成27年度から28年度にかけて取り組んでまいりました国宝法隆寺釈迦三尊像の再現事業の集大成として、ことし3月にウイング・ウイング高岡で展覧会を開催し、再現された釈迦三尊像とその台座、そして東京藝術大学にて再現された法隆寺の金堂壁画を世界で初めて同時に展示いたしました。  11日間にわたって開催した展覧会では、県内外から1万8,000人を超える方々にお越しいただきました。来場者アンケートでは、展覧会の内容に対し、91%が満足と回答されており、とりわけ本展示事業を通じ、90%の方が伝統技術や地域産業に対するイメージがよくなったとし、またフリーコメントにおきましても、「高岡銅器等の技術レベルの高さを再認識した」など、今後の新たな取り組みに対する期待の声が多く寄せられました。  さらに、本展覧会は多くのメディアにも取り上げられたほか、今回の取り組みにより高岡の鋳物技術のレベルの高さを評価いただいたことが一つの要因となり、三重県志摩市から、伊勢志摩サミット1周年を記念したモニュメント「波際の架け橋」の受注、制作にも結びついたという実質的な成果にもつながっているところでございます。  次に2点目、高岡の持つ復元技術を今後、他の国宝や重要文化財等の再現に広げていくべきと考えるが、見解はについてお答えを申し上げます。  このたびの取り組みは、国宝法隆寺釈迦三尊像の再現及び再現物を活用して高岡地域が有する鋳物、彫刻というすぐれた技術を市内外へ発信することにより、歴史的資産等の再現、修復という新たな需要の取り込みを目指すものでございます。  取り組みの成果といたしまして、早速、先ほども申し上げました新たなモニュメントの受注獲得に結びつく事例も出てきておりますし、産学官による今回の取り組みは伝統産業活性化への追い風になるものでございまして、国宝や重要文化財等の再現、修復を含む高岡のものづくり技術の活用、発展につながり、あわせて本市の誇るべき伝統技術が未来へ継承されることにも寄与するものと考えております。  今後、ケーブルテレビ、関連冊子をはじめとするメディアを通じて、再現事業において制作した映像、カタログ等を活用しながら、高岡の強みであるものづくり技術の高さをあらゆる機会を捉えて幅広く発信し、次の再現や修復を含む取り組みへと広げてまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 50 ◯議長(曽田康司君) 福祉保健部長 吉澤 実君。       〔福祉保健部長(吉澤 実君)登壇〕 51 ◯福祉保健部長(吉澤 実君) 私からは、看護専門学校について2点、ねんりんピックについて3点、合わせて5点についてお答え申し上げます。  まず1点目、3つの看護専門学校の統合効果についてお答えいたします。  市内3つの看護専門学校を統合し、本年4月に開校した富山県高岡看護専門学校は、最新の設備や機器を導入するとともに、定員数の拡大により、高度な専門知識を有する大学教員や、県内外で活躍する医師、看護師などを講師として確保するなど、学習環境が充実いたしました。  さらに、学生の実習先については、市内公的病院をはじめ県西部地域の病院が4カ所ふえ合計9カ所、訪問看護ステーションや富山型デイサービス事業所など社会福祉施設等を合わせると実習先は65カ所となり、学生にとっては医療や介護・福祉分野において幅広い技術や知識の習得が可能となりました。  本市といたしましては、統合により学習環境が充実し、幅広い技術や知識の習得が可能となったこの看護専門学校から、県西部地域に一人でも多くの看護人材を輩出するため、同校の学生を対象とした給付型、貸与型の修学資金制度を創設し、支援しているところでございます。  今後とも、富山県西部地域における看護人材の安定確保に努めてまいりたいと考えております。  続いて、看護専門学校の2点目、通学が便利となった新1年生は、2年生、3年生と比べると変化はあったかについてお答えいたします。  富山県高岡看護専門学校の調べによりますと、本年4月に入学した新1年生については、旧看護専門学校3校から転校した2年生及び3年生に比べ、鉄道、バス、万葉線などの公共交通を利用する学生の割合が高い状況であります。また、同校が交通アクセスの利便性が高いため、富山市をはじめとする県東部地域からの入学生も増加しております。  このように、公共交通機関を利用する学生がふえていることから、同校の魅力の一つである交通結節点に隣接するという立地条件のよさが確実に反映しているものと考えております。  続きまして、ねんりんピックについて3つお答えいたします。  まず1点目、大会開催までのスケジュールについてお答えいたします。  第31回全国健康福祉祭とやま大会、愛称ねんりんピック富山2018は、高齢者の健康増進や生きがいづくり、社会参加の促進を目的に、来年11月3日から6日までの4日間、県内15市町村で27種目が開催されます。  本市では、ソフトテニス、ゲートボール、グラウンドゴルフ、川柳など4つの交流大会を開催することから、市内関係団体や市民の皆様の協力のもと、円滑な開催準備と大会運営を行うために、5月末にねんりんピック富山2018高岡市実行委員会を設立し、競技部会、おもてなし部会の2つの専門部会を設置したところでございます。  今後、この部会において競技団体や関係団体と連携を図り、年度内には大会実施計画、種目別開催要領を策定することとしております。  また、広報活動等につきましては、6月、9月、10月に開催されるリハーサル大会の会場にのぼり旗を設置し、ねんりんピック富山2018のPRを図るとともに、6月中には高岡市実行委員会のホームページを開設する予定としております。  次に、高岡市が誇るさまざまな地域文化や伝統芸能をPRしてはについてお答えいたします。  ねんりんピック富山2018は、本市の交流人口の拡大を図るため、来訪者の方々へ高岡の歴史・文化、自然、食などの特色を全国に発信する絶好の機会と考えております。  そのため、おもてなし部会において、来訪者が高岡御車山会館や国宝瑞龍寺等への観光やものづくりの技と心を体験していただくなど、本市が持つ魅力を十分に感じていただけるよう、今後さまざまな施策を検討していきたいと考えております。  3点目、このねんりんピックで例年約1万人の選手、役員が参加するため、新高岡駅利用促進の好機と考えるがについてお答えいたします。  ねんりんピック富山2018では、全県下において選手、監督、役員で約1万人、そのうち本市では約3,200人の参加者を予定しております。また、全国や県内から多数の参加者や応援の家族などの来訪者が見込まれることから、新高岡駅利用促進の絶好の機会と考えており、参加者や関係者へ事前に配布する開催案内に交通手段を掲載するなど、さまざまな広報活動を通じ、新幹線利用促進をPRしていきたいと考えております。  私からは以上でございます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               再      質      問 52 ◯議長(曽田康司君) 10番 本田利麻君。       〔10番(本田利麻君)登壇〕 53 ◯10番(本田利麻君) 確認の意味で再質問をさせていただきます。  先ほど、高岡の七夕まつりが高岡の代表的な七夕まつりというふうに聞こえたんですが、そのように言われましたでしょうか。であれば、これは祭りの人気ではなく、中心商店街や企業が絡んでいるから高岡の代表的な七夕まつりだと、だから高岡市はそこにお金を突っ込むんだ、戸出は50万、60万でいいから我慢しとれということでしょうか。お聞きいたします。確認します。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                  答             弁 54 ◯議長(曽田康司君) ただいまの再質問に対する当局の答弁を求めます。産業振興部長 福田直之君。       〔産業振興部長(福田直之君)登壇〕 55 ◯産業振興部長(福田直之君) 今ほどの本田議員からの再質問にお答えを申し上げます。  代表的ということは、代表的な夏祭りというふうに申し上げたところでございますが、七夕まつりでもいろいろな代表的なものがあろうかと思います。特に今の高岡七夕まつりにつきましては、中心市街地にぎわいの活性化計画にも掲げておるというところで、代表的な祭りという形で申し上げたところでございまして、祭りの支援につきましては、戸出七夕まつりにつきましては、先ほど答弁申し上げましたように、地域の方々により主体的に取り組んでいただいていることを大切にしながら、十分尊重する中でも、市としては今後、先ほど申し上げましたような、節目における支援などのできる限り支援ができるものをしっかりと取り組んでいきたいということで考えておりますので、御理解をお願いしたいと思います。  よろしくお願いいたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 56 ◯議長(曽田康司君) 5番 中川加津代君。       〔5番(中川加津代君)登壇〕 57 ◯5番(中川加津代君) 自民同志会の中川加津代です。  今6月定例会に当たり、私からは大きく3項目11点について質問してまいります。  まず1項目は、コンパクト・アンド・ネットワークのまちづくりの形成に向けた取り組みについてです。  将来的な人口減少、高齢化社会を見据え、本市をはじめ全国的にコンパクトシティ政策に取り組む自治体がふえています。コンパクトシティは、2006年に改正されたまちづくり三法や中心市街地活性化法に取り入れられて一般化した概念ですが、20年余りが経過し、それぞれの自治体での事業成果が形として徐々にあらわれてきています。  御存じのとおり、本県でも富山市が公共交通「LRT」を切り札に政策を展開し、世界的にも注目を集めるコンパクトなまちづくりを推進しています。富山市では、郊外化で人口密度が半減すると住民1人当たりの道路や下水道の維持管理費が倍増するという試算に基づき、早い段階からコンパクトなまちづくりにかじを切ったそうです。  本市でも、郊外居住の進展により人口集中地区は拡大を続け、一方で中心部の人口密度は下がり続けています。平成27年度の調査によれば、本市の人口集中地区の面積はおよそ23.6平方キロメートル、人口はおよそ8万6,500人です。人口密度は1ヘクタール当たり36.7人で、30年で25%も低下しています。  人口の減少に伴い、市全体の人口密度が低下するのはやむを得ないことですが、人口集中地区の無制限な拡大を抑制し、中心部の人口密度を上げていくというのがコンパクトシティの基本的な考え方であるはずです。  そこでまず1点目の質問は、本市の目指すコンパクトなまちとは、どの地域にどの程度の人口集積を見込んだものか、お伺いいたします。  現在、都市計画マスタープラン及び立地適正化計画の策定が進められています。先般開かれた懇話会では、新高岡駅や伏木港などと市街地を10分程度で結ぶ戦略的道路の新たな構想が示されました。地域間のネットワーク化を図る上で道路網の整備は重要なポイントであり、具体的なルートが示されたことは大きな前進です。  一方で、市民の要望として多いのが公共交通機関の充実です。本市の高齢化は県内の自治体の中でも進んでおり、日常生活の移動手段に困っているとの声をよく耳にします。  しかし、路線バスは年々廃止され、コミュニティバスのルートも限定的と、公共交通は衰退の一途をたどっています。これでは幾ら道路網などのハード整備が進んでも、本来の意味でのネットワーク化は達成できません。公共交通人口のカバー率が向上するような市民目線での施策を打ち出していただきたいと思います。  そこで2点目の質問として、中心市街地と拠点間を結ぶネットワークをどのように強化していく方針か、お伺いいたします。  次に、都市機能の集約化についてですが、医療、福祉、商業などの生活サービスと居住区域を近接させて誘導し、徒歩や公共交通機関で利用できるようにしていくというのが、本市が描くコンパクト・アンド・ネットワークの将来像ではないかと思います。民間の施設を思うような形で誘致するのは並大抵のことではないと思いますが、それを具現化するためにつくられるのが立地適正化計画であるはずです。  そこで3点目は、都市機能の集約化に向け、立地適正化計画の中で、具体的な施設配置を定める必要があると考えますが、見解をお伺いいたします。  2016年の高岡市公共施設白書によれば、本市が保有する公共施設は369施設となっています。これらの施設の安全・安心な利用を市民に供すること、また適切な維持管理を推進していくことが重要なことは言うまでもありません。  ただ、それに加えてコンパクト・アンド・ネットワークのまちづくりを推進するに当たっては、拠点となる地域に多くの人が訪れるような公共施設を配置したり、公有地を有効に活用したりするなどの計画が必要となってくるはずです。  そこでこの項最後は、立地適正化計画の策定に際し、公共施設等総合管理計画や(仮称)公共施設再編計画との連携を図るべきと考えますが、見解をお伺いいたします。  変わって、2項目めは、人口減少・地方創生対策についてです。  東京一極集中の是正をうたいながら東京圏への人口流入はむしろ拡大している中、独自の取り組みで移住者をふやしている地域もあります。  本市では、平成27年、28年連続で人口の社会増を達成しました。20年ぶりとのことですが、これを一過性のものとせず、持続的な定住促進につなげてまいりたいものです。  そこで1点目の質問は、本市の人口動態において、2年連続社会増となった要因をどのように分析しているか、お伺いいたします。  さて、先日、事業をなさっているある方から中心市街地の開発について大変厳しい御指摘をいただきました。その方いわく、「高岡のまちなかを一体どんなまちにしたいのか全く見えてこない。単刀直入に言って、商売で本当にもうけたいと考える人なら高岡のまちなかは選ばない。成功が見込めるとすればせいぜい飲食関係ぐらいのもので、そのほかの販売業種では難しいだろう」とのことでした。もちろんこれはその方の個人的な意見ですし、市としても手をこまねいてばかりではないのですが、早急に明確なビジョンを示し、対策を打つことが必要だと改めて痛感いたしました。  今6月定例会でも地方創生に向けて多岐にわたる補正予算事業が組まれておりますが、限られた財源をいかにして有効活用し、結果を出していくのかということに尽きるのではないかと思います。  そこで、今回、地方創生関連の交付金を活用して空き店舗などをリノベーションし、中心市街地における商業者の担い手育成と空き店舗の解消に努め、商業・サービス業の振興を図るとのことですが、2点目の質問は、今回新たに取り組むリノベーションまちづくり事業のスケジュールとその事業内容の詳細についてお示しください。  さて、シャッター通り化の進む地方の商店街を活性化させる方策として、空き店舗にかかる固定資産税の課税強化案を政府が検討していることが、まち・ひと・しごと創生基本方針において明らかにされました。  現在、人が住んでいる商店街の店舗は税制上の住宅として扱われ、固定資産税の評価額が6分の1に減額される土地の住宅用地特例が適用されています。今回、国が示している新たな制度では、空き店舗を活用されていない遊休資産と位置づけ、減額特例の対象から除外するというものです。  早ければ年内にも税制改正される見通しとのことですが、3点目の質問として、本市においては、遊休資産、未利用物件の流動化促進に向け、固定資産税の特例措置等を見直す考えはあるのか、お伺いいたします。  また、この質問に関連して1点要望ですが、本市においても、中心市街地活性化に向け遊休資産の流動化が促進されるのは望ましいことですが、所有者の税負担が大きくふえることにもなりますので、慎重な議論が必要と思われます。また、このようなディスインセンティブ、つまりはマイナス方向の動機づけばかりに頼るのではなく、市街地で新規に事業所を開いたり、店舗の新築、増築等を行ったりした場合、固定資産税のさらなる減額措置を講じるなど、プラス方向での動機づけもあわせて検討していくべきと考え、要望いたします。  次に、本市の未来に向けてさまざまなプランが立案され、それらが複合的に絡み合いながら高岡の発展を支えていることは、疑いようのない事実です。ただ、立案の時期や後発的な影響によって、どうしても現状とかみ合わない点が出てくるのも避けられないことだと思います。  そこで、この項最後の質問として、総合戦略、総合計画、呉西圏域ビジョンの複合的な点検、検証や記載事業の見直しを行ってはと考えますが、見解をお伺いいたします。  3項目めは、瑞龍寺周辺の観光対策についてです。  富山県唯一の国宝である瑞龍寺は高岡市民の宝であり、高岡観光の目玉でもあります。春夏冬と開催される瑞龍寺ライトアップや門前市「八丁道おもしろ市」では、地域住民らが主体となって活動し、周辺のにぎわいづくりに一役買っています。そんな中、ずっと課題として指摘されているのがトイレの数の少なさです。  瑞龍寺には、年間20万人を超える観光客が訪れます。連日観光バスでにぎわう第1観光駐車場ですが、トイレは2つしかありません。ただでさえトイレが少ないにもかかわらず、先ごろ第2駐車場のトイレが撤去され、不便さがさらに増している状態です。先日、金沢港に寄港した外国人観光客のツアーが訪れた際も、瑞龍寺の総門前のトイレは順番待ちで長蛇の列ができたそうです。高岡を代表する観光名所に、このような基本的な施設が不足しているというのは残念でなりません。  そこで1点目は、瑞龍寺第1観光駐車場のトイレの増設が必要ではないかと考えますが、見解をお伺いいたします。  瑞龍寺八丁道は、道路中央に幅8.4メートルの参道が設けられ、参道の左右を一方通行の車道が走るという、全国でも余り類を見ない特殊な構造になっています。国宝瑞龍寺から前田公墓所にかけてのおよそ900メートルの参道には、植木や灯籠が並び、趣ある風情を醸し出しています。日常は観光客の遊歩道として、また朝夕のウオーキングコースや地元の小中学生の通学路としても活用されています。  この八丁道には数メートル置きに車道ポケットが設けられているのですが、日中夜間を問わず、この車道ポケットへの長時間の駐車が見受けられます。ただでさえ車幅の狭い道路での長時間駐車は、八丁道の景観を損ねるだけでなく、付近の住民にとって、また通行する車両にとっても安全面の問題があると考えます。警察のほうでは、駐停車禁止区域外であるため対応する必要はなく、そもそも八丁道全体が市の管理下にあるとの認識のようです。  聞くところによれば、昭和62年の八丁道建設当初の資料も手薄で、車道ポケットが本来どのような用途、目的で設けられたかは定かではないとのことですが、地元住民からは現状に対して改善を求める声も出ています。  そこで2点目の質問は、瑞龍寺八丁道の車道ポケットでの長時間駐車について対策を講じるべきと考えますが、見解をお伺いいたします。  新幹線の開業来、地道な誘客PR活動が功を奏してか、前田利長公墓所に足を運んでくださる観光客の数も日に日に増加しているように感じます。  そこで気にかかるのがその管理状況です。見るに、決して十分とは言えないように思います。墓所を取り囲む樹木は歩道を遮りそうな勢いで伸びていますし、堀の濁った水や崩れそうな護岸や柵も目につきます。細かく挙げれば切りがありませんが、戦国武将の墓所として国内最大級とされるその歴史的価値にそぐわない箇所が幾つも見受けられます。  高岡は日本遺産の認定を受け、これまで以上に文化財の保存管理に努めるのはもちろんのこと、これからは観光資源としての活用についても磨きをかけていかねばならない時期に来ています。前田公墓所もその一つと考えます。  そこで、本日最後の質問として、前田墓所の観光資源としての価値を高めるため、環境整備が必要ではないかと考えますが、見解をお伺いいたします。  以上で私からの質問は終わりますが、当局の前向きな答弁を期待いたしたいと思います。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               答             弁 58 ◯議長(曽田康司君) 当局の答弁を求めます。市長 高橋正樹君。       〔市長(高橋正樹君)登壇〕 59 ◯市長(高橋正樹君) 中川議員の個別質問にお答えをしてまいります。  私からは、大きな柱の1点目の中で、2項目めになりますが、中心市街地と拠点間を結ぶネットワークというようなお尋ねでございます。  本市総合計画では、総人口減少下の少子・高齢化社会においても安心して暮らしていける生活環境を確保するため、持続可能な都市構造としてコンパクト・アンド・ネットワークを基本にこれからのまちづくりを進めたいと考えております。  このため、中心市街地をはじめ各地域の特性に応じた都市機能や居住機能をそれぞれの市街地に誘導するとともに、各地域を多様な交通サービスによるネットワークで結んでいくことが重要であると考えております。  本市では、中心市街地と拠点間の骨格的公共交通ネットワークの強化を図るため、新たな交通結節点として城端線の新高岡駅の整備や、来春開業予定でございますが、あいの風とやま鉄道の高岡やぶなみ駅の整備を進めるとともに、城端線の増便試行や万葉線、幹線系バス路線への支援などを行ってきたところでございます。一方で、各地域において民間事業者や地域によって運行される地域バス、地域タクシーなど、多様な交通サービスにより周辺市街地へのアクセス向上を図っているところでございます。  今後とも都市機能の集積や居住の誘導を進めるとともに、各地域に住む人々が円滑に日々の活動、利用が行えるよう、公共交通機関をはじめとする多様な交通サービスをふくそう的に提供する総合的な交通ネットワークシステムを構築してまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。その他の質問につきましては担当の部局長からお答えをいたします。 60 ◯議長(曽田康司君) 都市創造部長 堀 英人君。       〔都市創造部長(堀 英人君)登壇〕 61 ◯都市創造部長(堀 英人君) 私からは、大きな項の1つ目のうち3点と大きな項3つ目のうち1点、合わせて4点についてお答えいたします。  まず、大きな項の1つ目、コンパクト・アンド・ネットワークのまちづくりの形成に向けてのうち1つ目、市の目指すコンパクトなまちとは、どの地域にどの程度の人口集積を見込んだものかについての御質問でございます。  本市の総合計画では、平成47年の人口を15万人程度と試算しております。このため、今後のまちづくりにおいては、人口の減少が進展する中においても商業や医療、福祉などの都市機能、地域のコミュニティが確保されるよう、一定の区域において人口密度を維持することが必要になると考えております。この一定の区域を、立地適正化計画において居住誘導区域として設定することといたしております。  この区域の設定に当たりましては、人口の状況や公共交通の利便性、災害のリスク及び本市の強みでございます歴史・文化の観点などを勘案することにしております。また、人口集積の見込みについては、ほかの自治体における先進事例なども参考にしながら今後具体的に検討してまいりたいと考えております。  次に3つ目、都市機能の集約化に向け、立地適正化計画の中で、具体的な施設配置を定める必要があると考えるが、見解はについてでございます。  先ほどの答弁と重なりますが、立地適正化計画では、居住誘導区域の中で設定を考えている都市機能誘導区域とは、日常生活に必要なサービスが徒歩や公共交通でアクセスできる範囲に存在し、自動車に依存せず歩いて暮らすことができる区域であるとの考え方でございます。  都市機能誘導区域には、商業や医療、福祉などの誘導すべき施設や誘導するための施策を定める予定にしておりますが、その具体的な配置については民間等の施設も対象となりますことから、本計画で施設配置を定めることまでは考えていないものでございます。  次に4つ目、立地適正化計画の策定に際し、公共施設等総合管理計画や(仮称)公共施設再編計画との連携を図るべきと考えるが、その見解についてでございます。  立地適正化計画は、都市全体を対象とした包括的なマスタープランとして作成するものでございますことから、公共交通をはじめ商業や住宅、医療、福祉、農業に関する施策など、多様な分野の計画との連携が求められるものでございます。  公共施設の再編についても都市のあり方に密接にかかわるものでありますことから、本計画で調査いたしました公共施設を含めた都市機能や立地状況、公共交通の利便性など地域ごとの分析の内容につきまして、昨年3月に策定されました公共施設等総合管理計画や今年度策定予定の(仮称)公共施設再編計画と共有し、また整合を図りつつ本計画の策定を進めてまいりたいと考えているところでございます。  次に、大きな項の3点目、瑞龍寺周辺の観光対策についてのうち、瑞龍寺八丁道の車道ポケットでの長時間駐車についての質問でございます。  八丁道は、国宝瑞龍寺と前田利長公墓所をつなぐ参道として、昭和62年から平成2年にかけて整備したものでございます。議員お尋ねの車道ポケットにつきましては、通行車両の円滑な交通を確保するための退避スペースとして11カ所設置したものでございます。  その退避スペースが設置目的とは異なる使われ方をしているとの御指摘でございますことから、まずは地元の自治会や警察などと情報交換を行いまして実態を把握するとともに、その結果、どのような対策が考えられるか、検討してまいりたいと考えております。  以上で私からの答弁とさせていただきます。 62 ◯議長(曽田康司君) 市長政策部長 二塚英克君。       〔市長政策部長(二塚英克君)登壇〕 63 ◯市長政策部長(二塚英克君) 私からは、大きな項目の2つ目、人口減少・地方創生対策についてのうち、2点についてお答えいたします。  まず、この項1点目、本市の人口動態が2年連続社会増となった要因の分析についてお答えいたします。  本市の人口の社会動態は、平成27年に86人、平成28年には291人と2年連続の社会増となったところであります。社会増の要因につきましては、北陸新幹線開業による北陸地方への人の流れの活性化と富山県西部地域の雇用情勢の改善のほか、先導的に定住施策に取り組んできた本市の住みよさが評価されたことなどによるものと考えているところであります。  一方で、ことしに入ってからの社会動態から推計いたしますと、年間の社会増の達成が厳しい状況にあると考えております。このため、さらなる取り組みが必要と考えておりまして、本市の住宅や就業、子育てなどの移住、定住に関する施策の再構築を検討するたかおかで暮らそうタスクフォースを立ち上げたところでございます。現在、本市の社会動態における現状の把握、課題の洗い出し、検討の方向性などの共有を図ったところであります。  今後、ここでの検討結果などを踏まえ、一層の移住・定住施策の取り組みの強化を図ってまいりたいと考えております。  次に、この項目の4点目、総合戦略、総合計画、呉西圏域ビジョンの複合的な点検、検証、そして見直しをについての御質問にお答えいたします。  「未来高岡」総合戦略は、国の地方創生の動きに呼応し、人口減少の克服や地域の経済社会の活性化に向けた具体的な施策、事業を示すものとして平成27年に策定したものであります。  平成28年に策定した新たな高岡市総合計画は、本市の将来像、そしてその実現に向けた施策を定めたもので、その中では「未来高岡」総合戦略に掲げる人口減少と地域経済縮小の克服に向けまして、まち・ひと・しごとの創生と好循環を確立するための4つのプロジェクトをリーディングプロジェクトとして位置づけているところでございます。  また、同年に策定したとやま呉西圏域都市圏ビジョンは、圏域を構成する6市が持つそれぞれの個性、特性を生かし、圏域全体の経済成長や住民サービスの向上につなげるための中長期的な圏域の将来像を示す戦略でございまして、6市の総合計画や総合戦略との整合性を図りながら人口展望や基本方針を掲げているものでございます。  これら3つの計画はそれぞれ策定趣旨が異なっておりまして、点検、検証の視点を異にしていることから、各計画で設定している成果指標等を活用し、適切な進行管理を行ってまいりたいと考えております。その中で、事業の手法等については、より効果的なものとなるよう改善を加えていくとともに、例えば社会経済情勢の変化等により必要が生じた場合は、それぞれの整合性を図りながら記載事業の見直し等を検討してまいりたいと考えております。  私からは以上です。 64 ◯議長(曽田康司君) 産業振興部長 福田直之君。       〔産業振興部長(福田直之君)登壇〕 65 ◯産業振興部長(福田直之君) 私からは、大きな質問の2項目めの2点と3項目めの1点、合わせて3点についてお答えを申し上げます。  まず、大きな質問の2項目め、人口減少・地方創生対策についての2点目、リノベーションまちづくり事業のスケジュールと事業内容の詳細はについてお答えを申し上げます。  事業のかなめでありますリノベーションスクールは、実在する空き家や空き店舗を教材として、受講生たちがリノベーションの仕組みや店舗の経営手法などを学びながら、自分ならどう利活用していくかを考え、提案してもらう場として実施するものでございます。  今議会で御承認をいただいた後には、リノベーションスクール運営事業者と業務委託契約を締結し、スクール受講生の募集を始めたいと考えております。あわせまして、本年8月ごろまでには、中心市街地における空き家や空き店舗の分布状況や路線価など、客観的なデータをもとにした詳細な地図を作成し、スクールで教材として用いる実際の物件やエリアの選定を行い、物件所有者への協力を依頼していくこととしております。  また、秋ごろにはリノベーションスクールを開催し、受講生からの提案を受ける予定でございます。そして、翌年1月以降、提案された案件のうち実現可能なものについて、物件所有者との家賃交渉や資金調達、関係者への協力依頼など具体的な調整を図りながら、実際に店舗等としてリノベーションが実現するよう、出店者となる受講生をフォローしてまいる予定でございます。  次年度以降も、同様のサイクルで新たな受講生を募集してスクールを開催し、リノベーションまちづくりにかかわる関係者や仲間をふやしていくことで複数の新規開業を促し、点でなく面としてのエリアの価値の向上とにぎわいの創出へと結びつけてまいりたいと考えております。
     次に、3点目の遊休資産、未利用物件の流動化促進に向け、固定資産税の特例措置等を見直す考えはについてお答えを申し上げます。  先月29日に開催された第12回まち・ひと・しごと創生会議で示されましたまち・ひと・しごと創生基本方針2017(案)によりますと、空き店舗の活用等による商業活性化を図る取り組みの一つとして、固定資産税の住宅用地特例の解除措置等に関する仕組みを検討し、年内に結論を出すとされております。  国ではこれから制度の検討に入るということでございまして、現時点では制度導入の可否を論ずる段階ではないと考えておりますが、中心市街地の遊休資産の活用を促すための有効な手段の一つになるのではないかと注目しているところでございます。  仮にこうした制度を導入することとなれば、対象とするエリアや空き店舗の定義など、実施段階におけるさまざまな課題もあると思われ、公平、平等の観点から慎重な運用が求められてくることも考えられるところでございます。  今後とも、国が示す制度内容やガイドライン等の仕組みについて注視してまいりたいと考えております。  次に、大きな質問の3項目め、瑞龍寺周辺の観光対策についての1点目、第1観光駐車場のトイレの増設が必要ではについてお答えを申し上げます。  瑞龍寺・八丁道観光駐車場トイレにつきましては、ゴールデンウイークや秋の行楽シーズンで観光バス利用が多い日や周辺のイベントによる混雑時などを除きまして、おおむね混乱することなく受け入れができているものと認識をしております。  周辺には、誰でもトイレが利用できることを機能の一つとして掲げておりますまちの駅に認定されている店舗が5カ所ございまして、ゴールデンウイークや行楽シーズン、イベント開催時の混雑時にはこれらまちの駅の御協力をいただきますとともに、今後その周知をしっかりと図ってまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 66 ◯議長(曽田康司君) 教育長 米谷和也君。       〔教育長(米谷和也君)登壇〕 67 ◯教育長(米谷和也君) 私からは、大きい項目の瑞龍寺周辺の観光対策について、前田墓所の価値を高める環境整備に関する質問にお答えいたします。  前田墓所につきましては、平成20年に国史跡に指定され、近世高岡の歴史を代表する重要な歴史資産であるというふうなことをしっかりと認識しております。平成23年度には前田利長墓所の整備基本計画を策定しておりまして、その計画に基づき、現在まで御廟を囲む玉垣や内堀の調査を進めてきたところであります。  今後は、この調査に基づきまして前田利長墓所の整備を進め、史跡の魅力と観光資源としての価値をより高めてまいりたいというふうに考えております。具体的には、御指摘がありました玉垣の修理や内堀の整備、さらには案内板の設置、樹木の整理などについて順次進めてまいりたいというふうに思っております。  私からは以上であります。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 68 ◯議長(曽田康司君) 1番 石須大雄君。       〔1番(石須大雄君)登壇〕 69 ◯1番(石須大雄君) 図らずもまた一番最後の質問になりました。狙っているわけではないんですけれども、どうも通告が遅い関係上こういったことになるのかなということを思いながら、反省も踏まえながら、これから生かしていきたいなというふうに思っております。  先ほど、戸出七夕まつりと高岡七夕まつりに関する質問がありました。地域の祭り文化を守る質問だったかなというふうに思ってます。私も議員になって一番最初に質問したのが伏木のけんか山まつりに関しての質問やったかなと思います。この間、御車山と伏木のけんか山を比べて質問をしたり、何度も意見を言ったりしてきました。そういったことを思い出しながら、またこれからは、伏木のけんか山と御車山を比べる、また瑞龍寺周辺整備と伏木の勝興寺周辺、国泰寺周辺を比べる質問、はたまた前田家文化、それと万葉を比べる質問をいろいろ考えていかなければならないなというふうに思っているところであります。  さて、早速ですが、ことしの5月1日、「高岡の歴史文化に親しむ日」ということでことしから始まりました。きのうの議会本会議では、小学生、中学生が約半数以上参加している、はたまた看護学校の生徒たちも御車山を見ているというような意見がありました。  伏木のけんか山の話をしますと、「歴史文化に親しむ日」という休みにはなってないんですが、ことしは小学校2つ、運動会の代休日ということで5月15日を休みにしています。伏木小学校、古府小学校でありますけど、地域の太田小学校は普通に代休日が5月15日でありました。5月15日の伏木のけんか山の日に休みを持っていくということを校長が配慮された状況であります。  新幹線の開業効果もあってか、ことしは平日、月曜日だったわけではありますが、例年の平日に比べ多くの方が日中から見に来ておられたのかなというふうに思ってます。  ただ一つ、伏木中学校の生徒が朝寂しく学校に向かいました。来年は中学校の校長先生にも御配慮をいただいて、伏木地区挙げての祭りについて配慮をしていただきたいなというふうに思ってます。  さて、サンダーバーズ、ことしは大変強い状況です。あと2戦を残して首位を走っています。6月17日には城光寺で試合があるというふうに聞いてますし、今回、富山から外国人選手としては初めてNPBに移籍することになったジョシュ・コラレス選手は、「高岡という美しいまちで過ごし、野球ができたことは一生の宝物です。高岡は僕にとって第二のふるさとと言っても過言ではないくらい、そんな大切な場所になりました」とコメントをされております。高岡を愛していただく方、しっかりと応援していかなければいけないなというふうに思ってます。楽天に行って早く一軍に上がって活躍を期待しているところでございます。  それでは、通告に従いまして質問に入っていきたいと思います。  まず最初の質問でありますが、去る3月議会で上田議員が働き方改革についての質問項目で、本市職員の時間外労働の実態と理由について質問を行い、27年度と28年4月から12月までの実績や同一期間での超過勤務の増減、その理由が答弁をされました。  また、時間外労働縮減策の質問については、職員のワーク・ライフ・バランスの推進を図るため、これまで毎週水曜日のリフレッシュデー、また夏には夏季における連続休暇の取得促進などに取り組み、また他自治体に先駆け、市長をはじめとした幹部職員及び全所属長によりますイクボス宣言を行いまして、各宣言者には、仕事と生活の調和を図るための支援制度を理解すること、超過勤務の縮減や年次休暇の取得促進を進めること、業務効率化や共有化、意思決定の迅速化など業務改善を図ることを求めている。また、この取り組みを推進するため、四半期ごとの超過勤務実績の部局長への通知、その通知の結果の庁内LANでの公表や年次有給休暇取得計画表のより一層の活用の促進、育児を行う職員に対する育児プランシートの配布など、新たな取り組みに努めているとありました。今後も業務改善型の市役所風土の醸成に努め、時間外労働の削減につきましては工夫を重ねて取り組むとの答弁がありました。  イベントや突発事故、緊急事態等への対応、そして特殊な職種に対しての時間外労働についてはある程度の範囲内で理解できますが、日常業務での時間外労働に対しては人員をしっかり配置し、時間外労働を縮減するべきと考えてます。  そこでまず、3月議会での答弁のあったリフレッシュデーや夏季の連続休暇の取り組みで時間外労働が縮減されているのか。  また、超過勤務実績の部局長への通知や庁内LANによる公表で時間外労働が縮減されているのかについてお聞きをしたいと思います。  さらに、答弁では、時間外労働の削減に向けて工夫を重ね取り組むとありました。  お隣の氷見市では、正確な職員の在庁時間を把握し、管理職に対して職員の時間外労働をタイムリーに情報提供を行い、上司による部下の時間外労働への配慮、働き過ぎの防止、心身の健康保持増進、職員間の業務バランスなどにつなげるため、パソコンの立ち上げと終了時刻による出退勤管理システムが導入された。さらには、管理職及び所属職員の意識改革を図るために、時間外勤務等の適切な運用に関する指針が作成され、運用されたと仄聞されています。  この氷見市の取り組みに対する本市の見解をお聞かせをいただきたいと思います。  また、本市では出退勤管理システム等の導入予定についてお示しをいただきたいと思います。  パソコンの立ち上げと終了時刻によって出退勤を管理すると、全てとは言いませんが、業務命令や残業申請を行わないで行う時間外労働、いわゆるサービス残業が浮き彫りになってくるのではないかと思います。  当局は絶対認めないとは思いますが、本市でもサービス残業が恒常的に行われているのではないかと思います。さきの議会で答弁された時間外労働の実態には、命令も申請もないのだからサービス残業は含まれてないと思います。サービス残業は、支払うべき賃金を正当な理由なく支払わない行為であるため違法であり、当然許されることではありません。本市のサービス残業の実態把握は行わないのか、見解をお示しいただきたいと思います。  また、サービス残業を撲滅するための取り組みを行ってはと思いますが、見解をお示しいただきたいと思います。  次の項目に入ります。  弾道ミサイルを想定した避難訓練が、北陸3県では初めて高岡駅バス停周辺と伏木小学校及び周辺で国、県、本市共同で実施されると発表がありました。あらゆる事態を想定して避難訓練を行うことについては、住民の理解を得れれば行ってよいとは思いますが、住民に説明するときにはなぜ高岡市が今回選ばれたのか、示す必要があると思います。  まず初めに、弾道ミサイルを想定した避難訓練場所に高岡市が選ばれた理由についてお示しをいただきたいと思います。  次に、訓練場所が、市街地訓練が高岡駅バス停周辺、伏木地区訓練が伏木小学校及び周辺となっていますが、どのくらいの規模の訓練を予定しているのか、お示しをいただきたいと思います。  次に、今回の弾道ミサイルを想定した訓練を行うことについては他国への挑発行為になってしまうんじゃないかと心配する声もありますが、市として見解をお示しいただきたいと思います。  先ほども申しましたが、住民の皆さんの理解を得られるのであれば、あらゆる想定の避難訓練は行っていいと思います。私ども社民党議員団は、この間何度も志賀原発の事故を想定した避難訓練を行ってはと提言をしてきました。30キロメートル圏外の高岡市では必要がないと言われ続けてきましたが、原発の避難訓練をかたくなに行わないのに、今回なぜ弾道ミサイルを想定した避難訓練を行うのか、お示しをいただきたいと思います。  さらに、30キロメートルのUPZから西に離れている高岡市の放射能被害と他国からの弾道ミサイル、どちらの可能性が高いと考えているのか、市の見解を示していただきたいとも思いますが、弾道ミサイルの避難訓練を行うのであれば、志賀原発の事故を想定した避難訓練も行っていいのではないかと考えます。市としての見解をお示しいただきたいと思います。  最後の項目に入ります。  一般社団法人高岡市自然休養村公社の理事をしている私が質問するのはいかがかとも思いましたが、市議会議場でも取り上げなければと思い、質問をさせていただきたいと思います。  国の補助を受け、市の主導で開業したアッパレハウスは、グリーンツーリズム事業などに取り組んできました。同時期に開業した同様施設が廃止や民営化される中、耐用年数を超える設備を修繕に修繕を重ね、よく40年間も行政主導の運営のまま続いてきたものだと感心をいたします。  近年は、合宿の誘致や小学生のそば打ち体験、芋掘り体験などが行われていますが、古くなった施設や周辺の宿泊施設の状況、少子化などから、なかなか経営努力が結果をあらわさない状況の中で、また昨年度は5年前に作成された経営健全化計画の最終年度で、5年間の経営改善の結果を受け今後を考える年度、ことしですが、その当初にという最悪のタイミングで冷暖房設備が故障したと報告がされました。どのような状況なのか、お示しをいただきたいと思います。  次に、既に新聞で報道されていますが、改めて当面の営業形態についてお示しをいただきたいと思います。  運営主体はあくまで一般社団法人であることは理解してますが、冷暖房設備の修繕は、これまでの経営状況を考えると社団法人単独では無理だと考えます。また、社団法人からも相談に来ていると思います。  午前中、金平議員が公共施設マネジメントについて、住民合意の形成、公聴会、住民説明会の開催について質問をされましたが、市として今後どのようにしていくのか、見解をお示しいただきたいと思います。  太田の住民の方からは、「11月に新聞で報道され、1月にまた新聞に報道され、そして広報でもこのアッパレハウス(自然休養村)について取り上げられている。市の既定路線で廃止が決まっていくのではないか」というような意見もあります。私は、「今回壊れたのは金づちでたたいたわけでも、きりで穴をあけたわけでもなく、偶然この時期なんや」というふうなことを言っておりますが、余りにも何かスケジュール的にぴったり来ている状況の中、違和感を持っておられる住民の方がおられます。しっかりと説明をして誤解を払拭する、こういったことも市として必要ではないかと思いますので、ぜひとも住民に対する理解等々を深めることもしていただきたいということをあわせてお願いをしたいというふうに思います。  以上をもちまして私の質問を終えていきます。よろしくお願いします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               答             弁 70 ◯議長(曽田康司君) 当局の答弁を求めます。市長 高橋正樹君。       〔市長(高橋正樹君)登壇〕 71 ◯市長(高橋正樹君) 石須議員の個別質問にお答えをいたしてまいります。  私からは、大きな柱の2つ目、弾道ミサイルの避難訓練について、なぜ行うのかというお話でございます。  北朝鮮による弾道ミサイルの発射が繰り返し行われていることを踏まえまして、我が国に飛来する可能性がある場合の対処について、国からは、早く国、県、市町村が共同で訓練を実施するよう各都道府県に要請が来ているところと承知しております。ミサイルに対する避難行動先として地下街が挙げられておりまして、国、県協議の中で、地下街が存在することも考慮して本市で訓練を実施したい旨の依頼があったものと理解をいたしております。  本市としてもこの機会に、情報の流れや対処行動等を確認していくことは有意義であると考えまして、この要請に呼応し実施することとしたものであります。  私は、今回の避難訓練を通して訓練結果をよく検証することが重要であり、本市にとってということもさることながら、今後、我が国全体に通じるよりよい情報伝達、避難行動のあり方を構築していただきたいと思っております。  私からは以上でございます。その他の質問につきましては担当の部局長からお答えをいたします。 72 ◯議長(曽田康司君) 総務部長 水上 哲君。       〔総務部長(水上 哲君)登壇〕 73 ◯総務部長(水上 哲君) 石須議員の御質問について、10点お答えいたします。  まず、時間外労働に関して6点のうち、まず最初に1点目、リフレッシュデーや夏季の連続休暇で時間外労働が縮減されるのかについてでございます。  時間外労働を縮減してまいります際には、管理職による適切な業務マネジメントを徹底していくことをはじめといたしまして、私生活との調和のとれたより計画的で効率的な働き方を目指し、職員一人ひとりがその執務の意識を高めていく必要がございます。  このため、リフレッシュデーにおける定時退庁並びに夏季における連続休暇の取得促進といったことにつきましては、業務を計画的かつ効率的に行う、そういったことの意識づけ、チーム内での仕事の共有、連携を促すという点で効果があると考えてございます。そういったことで時間外労働の抑制に一定程度の効果があるものと考えてございます。  続きまして2点目、超過勤務実績の部局長への通知や公表で時間外労働が縮減されるのかについてでございます。  今ほど申しましたように、職員一人ひとりの時間外労働の縮減に関する意識を高め、職場全体で業務の実態に応じた改善を図っていくことが肝要かと考えております。とりわけ部局長や所属長には、職場の実績を把握することを通じまして、業務配分の見直し、進捗管理などといったマネジメントを行う役割が求められております。このためには、現在実施しております超過勤務実績の通知、公表といったことは重要なファクター、ツールになるものと考えております。  3点目、氷見市の出退勤管理システムに関する見解についてのお尋ねでございます。  氷見市におきましては職員の労働環境の改善に向けまして、議員御紹介がありましたとおり、出退勤管理システムの導入などの取り組みを進めておられると伺っております。  本市におきましても、時間外勤務縮減のためのポイントについてまとめました所属長通知、それからイクボス宣言の取り組み、こういったことなどに取り組んでおりまして、これまでも働きやすい職場環境づくりに努めているところでございます。  今後とも、他の自治体等において効果的な事例がございますれば参考にして取り組んでまいりたいというふうに考えております。  次は、この出退勤管理システムなどについて、導入の予定というお尋ねでございます。  出退勤管理システムの導入につきましては、他団体における運用例や成果について研究してまいりたいというふうに考えてございます。  次に、サービス残業に関する御質問で、実態把握は行わないのかでございます。  超過勤務につきましては、業務のため臨時または緊急の必要がある場合に、正規の時間外に勤務することを命ぜられたときに行われるものであると考えております。この超過勤務命令に従い勤務した時間に対しまして、本市におきましては全て超過勤務手当が支給されておりまして、サービス残業はないものと認識しております。  したがいまして、現時点で実態把握を行うといった考えはございませんけれども、先ほどから言っておりますとおり、引き続き各所属長には適正な超過勤務の制度の運用について求めてまいりたいというふうに考えております。  超過勤務に関する最後の御質問、サービス残業を撲滅するための取り組みという質問でございます。  職員が違法あるいは過重な労働環境に置かれることがないように、今後とも勤務状況の適正管理を図ってまいりたいと考えております。また、各職場における業務の適正配分、進捗状況の把握など、働きやすい職場環境づくりにもしっかりと努めてまいりたいと考えております。  次は、大きな質問のうち、避難訓練に関する御質問でございます。  まず、ミサイル訓練について、高岡市が選ばれた理由でございます。  先ほど市長が答弁で申しましたけれども、国では、弾道ミサイルが飛来した場合、できるだけ頑丈な建物あるいは地下街などに避難することとしております。  このため、今回の訓練に当たり国と富山県が協議する中で、避難場所として地下街及び頑丈な建物──いわゆる今回の場合は小学校がそれに当たるかと思いますけれども──がございまして、また情報伝達手段としましてエムネット・携帯メールを使うわけですけれども、それに加えまして防災行政無線が使用可能という本市でございます。そのため本市に要請がございました。これを受けまして実施することとなったものでございます。  次に、訓練の規模についてでございます。  今回の訓練につきましては、国、富山県、高岡市が共同で主催し、警察や交通機関、小学校などの関係機関と連携して実施するものでございます。  訓練会場は高岡駅前と伏木小学校周辺の2カ所でございまして、時間につきましてはそれぞれ15分及び10分程度の予定でございます。高岡の駅前ではバス停周辺の利用者として数十名程度が参加し、伏木小学校周辺では校庭におられる児童及び教員、小学校周辺の住民が参加する予定となってございますが、詳細につきましては現在、関係機関で調整しているところでございます。  続きまして、挑発行為になるのではないかとの指摘という話でございますが、先ほどから申しましたとおり、今回の訓練につきましては、弾道ミサイルの発射実験が繰り返されております中で、国から地方公共団体に対しての避難訓練の実施の依頼がございまして、それを受けまして、富山県が国、本市と共同いたしまして情報伝達や避難行動などの確認を行うというために実施するものであると考えているところでございます。  一番最後、原発事故を想定した避難訓練も実施すべきではとのお尋ねでございます。  国の指針では、UPZ、いわゆる原発から30キロ圏外におきましては、避難を実施するまでには時間的余裕があるとされております。輸送手段や経路、避難所などの具体的事項を定める広域的な避難計画、これにつきましてはUPZ内のみ策定することと策定されております。  このため、富山県の広域的避難計画に該当するものでございますけれども、富山県避難計画要綱におきましても氷見市のみを対象としておりまして、その要綱に基づいて氷見市民の避難訓練が実施されているものと考えております。UPZ外に位置しております本市におきましては、この避難訓練を行うためには県と十分協議をする必要があるものと考えているところでございます。  以上、私からの答弁とさせていただきます。 74 ◯議長(曽田康司君) 産業振興部長 福田直之君。       〔産業振興部長(福田直之君)登壇〕 75 ◯産業振興部長(福田直之君) 私からは、大きな質問の3項目め、自然休養村について3点お答えを申し上げます。  まず1点目、冷暖房設備が故障したということで、その状況はについてでございます。  自然休養村公社からは、冷暖房発生機の冷房機能が故障し、電気関係を含めた大規模修繕が必要となり、長期間の宿泊事業等の休止が必要になったと報告を受けております。
     施設内の電気設備、水道、ボイラー等の各種機械設備の耐用年数は既に大幅に超過し、漏電による停電も発生しており、また施設本体が一部耐震基準を満たしていない施設でもありますことから、単に冷暖房発生機を更新する修繕だけにはとどまらないものと考えられているところでございます。  こうした状況を前提といたしまして修繕費を考えた場合には、どうしても建物の安全上の基準などからして各種機械設備や漏電対応工事、本体工事に係るものも必要になってくることから、おおむね数億円程度はかかるであろうと聞いております。  次に2点目、当面の営業形態はについてお答えを申し上げます。  暑い夏場を冷房機能がない状況で宿泊事業や日帰り事業を行うことにつきましては、利用者に対する十分な体調管理への配慮ができず、また飲食事業を行うことも食中毒のおそれが高いことから、営業を行う者の責任として、このたび一部の事業を休止する判断に至ったと報告を受けております。  したがって、来る7月1日以降につきましては、宿泊事業、日帰り事業及び飲食事業を休止し、また入浴事業は時間を短縮して営業することとなってまいります。  最後に3点目、市としてどうするのかということについてお答えを申し上げます。  まず、このたびの冷暖房発生機の修繕への対応につきましては、一義的に一般社団法人である高岡市自然休養村公社において判断されることになるものと考えております。  当公社の運営につきましては、これまで平成23年6月に、地元自治会等も参画しましたあり方検討委員会が設置され、この委員会での協議を踏まえ、当公社では平成24年度から平成28年度までの5年間の計画を策定し、経営改善に向けて取り組まれてきたところでございます。  こうした公社において5年間努力された経営改善計画の結果は大変重いものと受けとめておりますし、さきのあり方検討委員会が設置されました経緯なども十分に踏まえながら、今後、市といたしましても検討を重ねて対応を考えてまいりたいと、このように思っておるところでございます。  私からは以上でございます。 76 ◯議長(曽田康司君) これをもちまして、個別質問、質疑を終結いたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               議 案 の 委 員 会 付 託 77 ◯議長(曽田康司君) ただいま議題となっております議案のうち、議案第45号から議案第61号まで及び報告第2号の各議案は、お手元に配付してあります議案審査付託表(第16号)のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               請  願  の  上  程 78 ◯議長(曽田康司君) 次に、日程第2 請願第10号及び請願第11号を議題といたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               請 願 の 委 員 会 付 託 79 ◯議長(曽田康司君) ただいま議題となっております請願第10号及び請願第11号につきましては、お手元に配付してあります請願文書表(第9号)のとおり、総務文教常任委員会に付託いたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               休             会 80 ◯議長(曽田康司君) 次に、お諮りいたします。  来る16日は、議案調査のため休会といたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 81 ◯議長(曽田康司君) 御異議なしと認めます。  よって、来る16日は、休会とすることに決定いたしました。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               次 会 の 日 程 の 報 告 82 ◯議長(曽田康司君) 次に、議会の日程を申し上げます。  次回の本会議は、来る19日定刻の午後1時より再開し、諸案件の審議を行います。  また、明14日は、午前9時より代表者会議を、午後1時より民生病院、経済消防の各常任委員会を開催いたします。  また、15日は、午前10時より議会運営委員会を、午後1時より建設水道、総務文教の各常任委員会を開催いたします。  なお、本日、本会議終了後、総務文教常任委員会を開催いたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               散             会 83 ◯議長(曽田康司君) 以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたしました。  本日は、これで散会いたします。   ────────────・─────────────・────────────                                 散会 午後2時46分 Copyright © Takaoka City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...