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  1. 高岡市議会 2016-12-02
    平成28年12月定例会(第2日目) 本文


    取得元: 高岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-22
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                 開議 午前10時00分   ────────────・─────────────・────────────               開             議 ◯議長(曽田康司君) おはようございます。これより、本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付いたしました議事日程(第2号)のとおりでございます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               議  題  の  宣  告 2 ◯議長(曽田康司君) 日程第1 市政一般に対する質問並びに議案第94号から議案第142号までを議題といたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               個 別 質 問 、 質 疑 3 ◯議長(曽田康司君) これより、各議員による市政一般に対する質問並びに提出議案に対する質疑を行います。  通告に従いまして、発言を許します。10番 本田利麻君。       〔10番(本田利麻君)登壇〕 4 ◯10番(本田利麻君) おはようございます。新規採用の職員の皆さんもおはようございます。自民同志会の本田でございます。  通告に従いまして、大きく4項目、13点にわたり質問をさせていただきます。  昨年3月14日に開業した北陸新幹線も2年目に入り、その間、臨時便ではありますが速達タイプの「かがやき」が毎日往復1便、新高岡駅に停車しています。  しかし、高岡市が目指すべきところは臨時便ではなく、「かがやき」の定期便化であるはずです。開業当初から、新幹線の利用増により「かがやき」の定期便化や臨時便の増便を目指して取り組んできましたが、新高岡駅から関東方面への乗客増には人口的な限界もあり、なかなか厳しい現状であると考えます。9月3日の一斉乗車の日には多くの市民に御協力をいただきましたが、何度もできることではなく、市民の中には「切り札を切ってしまって、この後どうするんだ」という意見も聞かれました。今後は、行くことはもちろん、来てもらうに重きを置いた施策に転換していく必要があると考えます。  また、新高岡駅を高岡市民だけでなく多くの方に利用していただく取り組みも必要になってきます。先日、東京からの帰りに隣車両に高校生の団体が乗っていました。聞いてみると修学旅行の帰りらしく、能登地方にある高校ということで、この後バスで能越道を使って帰ると言っていました。このように、新高岡駅の利便性を各方面に知ってもらう努力をしなくてはいけません。  そこで、最初の大きな項目の質問は、北陸新幹線「かがやき」定期便化について質問いたします。  今月中旬にも来年春のダイヤ発表が見込まれる中、「かがやき」の定期便化どころか臨時便の停車すら楽観視できない状況であると認識しています。新聞報道では、臨時庁議後の記者会見で冒頭、市長が「全庁一丸で利用促進を図っていこう」と呼びかけられたとあり、提案理由説明でも「かがやき」停車に向けて全力を尽くすとありました。
     そこで、先日結成された若手職員によるチーム「新高岡駅利用促進タスクフォース」の設置や、新高岡駅の利用促進に向けた新たな取り組みと狙いをお伺いいたします。  次に、今月1日には、「高岡御車山祭の御車山行事」を含む18府県33件の祭りで構成する「山・鉾・屋台行事」をユネスコ無形文化遺産に正式登録することが決まり、登録決定に地元保存会をはじめ多くの高岡市民が歓喜に沸きました。このことは、日本遺産のまち高岡、歴史都市高岡にとって今後の観光に大きく弾みがつくものと期待されます。また、県内の3つの行事が含まれることから、このユネスコ無形文化遺産に正式登録された「山・鉾・屋台行事」をどのように新高岡駅の利用促進に生かしていく考えなのか、お伺いいたします。  先日、旅行会社の方と話をする機会がありました。話の中で、旅行会社が企画したものづくりを生かしたツアーが大変好評であったと説明がありました。ものづくりのまち高岡としては、ものづくりツアーは高岡の魅力を発信するよいチャンスであると考えます。  そこで、高岡市としても、好評であるものづくりを生かしたツアー等の産業観光を積極的に展開するべきであると考えますが、見解をお伺いいたします。  先ほども申し上げたとおり、今後は高岡市民だけでなく多くの方に新高岡駅を利用していただくことが重要になってくることから、今後は県西部6市の連携がますます重要になってまいります。とやま呉西圏域都市圏ビジョンの戦略的な観光施策として呉西観光誘客推進事業があり、事業費も5年間で7,000万円を見込み、本市がこの事業の実施に係る事務局になっています。  そこで、現在、この呉西観光誘客推進事業の取り組み状況はどのようになっているのか、お伺いいたします。  また、この事業概要にあるとおり、呉西6市の多彩な観光資源の連携を進め、観光エリアのPR強化を行い旅行会社に提案すべきと考えますが、当局の見解をお伺いいたします。  今後は呉西圏域にとどまらず、飛越能世界遺産連携や高岡市と金沢市との加賀藩連携など、斬新な取り組みも考えていく必要があります。前水口議長が金沢市議会議長を表敬訪問し「かがやき」の新高岡駅停車の協力依頼をされたように、市長におかれても「やれることは全てやる」の言葉どおりの行動力を発揮されることを期待し、次の質問に移ります。  待望の藤子・F・不二雄ふるさとギャラリーが開館してから1年がたちました。その間、多くの方に来場していただきました。5月、8月にはおのおの約6,500人の観覧者数を数え、1年間では約4万2,000人の観覧者数であったとの発表もありましたが、当初の期待感からすると、私としてはまだまだ物足りない観覧者数であると感じました。比較対象施設ではありませんが、スポーツ健康センターの4月から11月までの8カ月の利用者数は4万3,000人であったとの情報もあります。  当局では、この藤子・F・不二雄ふるさとギャラリーにおける初年度の来館者数4万2,000人という結果をどのように捉えておられるのか。また、さらに多くの方に来館していただくための方策をどのように考えているのかをお伺いいたします。  次に、藤子・F・不二雄ふるさとギャラリーの開館1周年記念事業の概要と2年目の事業展開をお伺いいたします。  高岡市内には多くのドラえもん関連スポットが点在していますが、県外や海外の方には大変人気があり、撮影スポットとしても多くの方が訪れています。また今回、ギャラリー内に等身大のドラえもん像が設置されたことから、撮影スポットとして人気が出ることが期待されます。  そこで、市内のドラえもん関連スポットの連携を、藤子・F・不二雄ふるさとギャラリーの集客に生かすべきと考えますが、見解をお伺いいたします。  「ドラえもんに会えるまち高岡」をキャッチコピーとして、ギャラリーのPRや高岡市のPRにもっと役立てるべきと思います。できることなら新高岡駅の改札口に大きく掲示していただき、改札を出たところに「どこでもドア」があり、南口から外に出ると南口駅前の芝生広場にもおとぎの森公園にあるドラえもんの広場と同じものが再現されていれば完璧だと思いますが、いかがでしょうか。  ドラえもんに会いたくて新高岡駅に多くの県外や海外の観光客が新幹線に乗って訪れる、そして新高岡駅におり立った瞬間から夢あふれる旅を予感させる仕掛けづくりを市長に要望し、次の質問に移ります。  ことし4月に施行された女性活躍推進法は、政府が進める一億総活躍社会の実現に欠かすことのできないものとして注目されています。と同時に、女性が存分に活躍できる環境を整えるために課題を解決することが必要となっています。特に働く子育て世代の女性にとって、保育所の整備は重要な課題の一つでもあります。  そこで、高岡市として女性が働きやすい環境づくりのために、企業内保育と多機能型保育の進め方と課題について、まずお伺いいたします。  次に、昨年度完売した企業団地「高岡オフィスパーク」内の企業で構成する高岡オフィスパーク協議会は、来年4月より、団地内の企業の従業員を対象にした保育施設を設置することを発表されました。協議会では、会員企業にアンケート調査したところ、保育施設を求める声が寄せられ、国の補助事業を活用し開設を決めたとのことでした。  この県内初となる複数企業による企業内保育が、オフィスパーク協議会で実施される予定でありますが、この画期的な取り組みに対して高岡市として支援すべきであると考えますが、当局の見解をお伺いいたします。  次に、高岡市内には、病児保育を行う施設が伏木地内の病院内に1カ所、病後時保育を行う施設が保育施設内に2カ所ありますが、市内全域をカバーするには足りないように感じます。特に病児保育については、子育て世代の家庭にとって大変重要な施設であります。  そこで質問として、今後、病児保育を行う施設をふやすべきと考えますが、当局の見解をお伺いいたします。  最後の大きな項目の質問は、高岡市民病院IV期中期経営計画の改訂(新公立病院改革プランの策定)についてお伺いいたします。  高岡市民病院では、高岡医療圏中核的病院として、市民に安全・安心、納得の医療を提供するため、さまざまな施策に取り組んでおられますが、現在、総務省では各公立病院に対し、県において策定中の地域医療構想と整合性を図った新公立病院改革プランを今年度中に策定するよう求めていると伺っております。  このため高岡市民病院では、平成26年4月に策定された第IV期中期経営計画を改訂し、良質な医療の提供を図り、期間内の黒字化を達成するための将来像を示す計画とするため、先ごろ高岡市民病院経営懇話会が開催され、改訂版の骨格案について協議されたと仄聞いたしております。また、私が昨年3月議会において、がん治療の高度医療や救急医療を担う急性期病院としての役割を果たすための機能強化策についてお聞きし、集中治療部門の強化や緩和ケア病棟包括的がん医療センターの開設、地域包括ケアシステムの推進を図っていくとの答弁がありました。  そこで、この項1点目の質問として、中期経営計画に基づき、病棟再編、地域連携の強化や経営改善などの取り組みの成果はどうであったのか、お伺いいたします。  次に、高岡市民病院では、地域連携の強化において逆紹介の推進に取り組むほか、今年度は高岡市民病院連携登録医制度を創設され、高岡医療圏において高岡市民病院と連携を進める地域医療機関を登録し、さらなる地域連携の強化を図っていると聞いています。このような取り組みの結果、紹介患者が増加するなど、地域連携の取り組みの成果があらわれてきていると考えられます。  また、県が平成27年8月から運航を開始したドクターヘリについては、高岡市民病院に平成27年度は9回飛来し、今年度の飛来数は既に昨年度の件数を超えていると聞いています。私自身、10月、市民病院に10日間お世話になった際に二度飛来する場面に遭遇しており、高岡市民病院の救急医療、急性期医療に対する役割は重きを増していると考えられます。  そこで、こうした状況を踏まえ、今年度中に改訂される第IV期中期経営計画において、高岡市民病院が目指すべき将来像をどのように考えているのかお伺いし、私の質問を終わります。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               答             弁 5 ◯議長(曽田康司君) 当局の答弁を求めます。市長 高橋正樹君。       〔市長(高橋正樹君)登壇〕 6 ◯市長(高橋正樹君) おはようございます。  本田議員の個別質問にお答えをいたしてまいります。  私からは、大きな柱の1点目、「かがやき」定期便化についてのお尋ねの中で、利用促進に向けた新たな取り組みと狙いというお尋ねがございました。お答えをいたしてまいりたいと思います。  本市ではこれまでも「かがやき」の停車に向けまして、送客、誘客、送り出すアウトバウンド、入ってくるインバウンド両方の観点から、臨時「かがやき」を利用したツアー造成団体利用助成、旅行会社へのインセンティブ付与によるツアー造成など数多くの取り組みを進めてきております。その結果、駐車場の利用状況、市内宿泊施設への宿泊者数など一定の効果が見受けられる一方、新高岡駅の利用状況について、JR西日本からは一貫して厳しい状況にあるとの見解が示されております。  こうした中、開業以来、新高岡駅に毎日停車する臨時「かがやき」についても来春まで約2年間運行が継続されることとなっておりまして、その存続について判断される重要な時期に今差しかかっていると存じます。このような局面において、本定例会に上程した補正予算案の遂行によりまして、効果的にさらなる誘客促進策に取り組みたいと考えております。  このため、「かがやき」の停車に向けた全庁的な取り組み体制を強化することが必要と考えまして、私の直属の組織として新高岡駅利用促進タスクフォースを設置したところであります。このタスクフォースは、まずこれまでの取り組みの中で見えてきた課題、これを整理すること。2番目に、部局横断的な視点による事業効果の再検証を行うこと。そして、これらとともに何よりトップマネジメントによる迅速な意思決定と情報共有を進めたい。そのための「かがやき」の停車に焦点を絞った、いわば司令塔に当たるものとして設置したものであります。  タスクフォースの設置によりましてあらゆる可能性を探り、「かがやき」の停車に向けて必要な対策の検討、実施を迅速に進めているところであり、私自身が先頭に立って「かがやき」停車の実現に邁進してまいる覚悟、所存でございます。  私からは以上でございます。その他の質問につきましては担当の部局長からお答えをいたします。 7 ◯議長(曽田康司君) 産業振興部長 黒木克昌君。       〔産業振興部長(黒木克昌君)登壇〕 8 ◯産業振興部長(黒木克昌君) 私からは、5点についてお答えを申し上げます。  まず、大きな質問の1点目、北陸新幹線「かがやき」停車化について4点お答えを申し上げます。  まず、この質問の2項目め、「山・鉾・屋台行事」の無形文化遺産登録をどのように生かしていくのかについてお答えを申し上げます。  本市の「高岡御車山祭の御車山行事」を含む全国の「山・鉾・屋台行事」がユネスコ無形文化遺産に登録されましたことは、これまで山町の方々が守り伝えてきた祭りの伝統文化の価値や魅力が高く評価されたものでございまして、大変喜ばしく、また誇りに思うところでございます。  これまで、ユネスコ登録の機運を盛り上げるため、高岡御車山会館では全国33件の祭りのチラシやポスターを掲出し、他都市とも連携を図りながらPRに努めてきたところでございます。今回のユネスコ登録を受け、大型懸垂幕やのぼり旗の設置を行ったところであります。庁舎の前や議場の入り口にも掲示をさせていただいたところでございます。今後、高岡御車山祭のポスターやリーフレットを活用し、このたびのユネスコ登録と祭りの魅力を改めてPRしていくことにいたしております。さらに、今月16日から25日にかけて日本橋とやま館において「ユネスコ無形文化遺産登録記念ものづくりのまち高岡』」と題したPRイベントを開催する予定になっております。首都圏の皆様に大いに紹介したいと考えているところでございます。  また、本市のみならず、富山県をはじめ飛越能地域の登録関係市や魚津市、富山県西部6市の山・鉾・屋台の祭りと連携を図りながら、春の観光シーズンであります5月1日の祭り当日の誘客に向け、旅行会社等に対し改めてその魅力ある観光素材の一つとして提案してまいりたいと考えているところでございます。  次に、この項の3項目め、ものづくりを生かした産業観光を積極的に展開してはについてお答えを申し上げます。  近年、体験型の観光、いわゆる産業観光が全国各地で実施され、感動体験を求める旅行客の需要は高いものと認識しているところでございます。  本市でも、これまで得意としてきたものづくりに関しては、物産展や観光展でのものづくりコーナーの企画体験や体験メニューを組み込んだモニターツアーの実施のほか、各種プログラムについて旅行誌への掲載や各種パンフレットでもPRを図っているところでございます。  こうした流れの中、今年度に入りまして、市内鋳物体験工房のスペースの拡充や産業観光の拠点となる民間施設など、受け入れ体制も整ってきているところでございます。本市としても今後に大いに期待を寄せているところでございます。  今後とも、商工会議所や業界団体、各施設、企業とも連携を図りながら、ものづくりを生かした産業観光だけではなく、本市の特徴を生かした、例えば農業体験などの推進についてもこれまで以上に注力して、新幹線を利用した旅行商品の造成に結びつきますよう、各旅行会社にも提案してまいりたいと考えているところでございます。  次に、この項の4項目め、呉西観光誘客推進事業について2点をお答えいたします。  まず1点目は、これまでの取り組み状況でございます。  とやま呉西圏域都市圏ビジョンでは、県西部6市が連携し、戦略的な広域観光を推進することにしているところでございます。これまで、北陸新幹線開業効果を生かすため、例えば今年度におきましては4つの事業を4つの項目で取り組んでいるところでございます。  1つは首都圏への情報発信であります。JR東日本「びゅう」と提携し、旅行商品パンフレット富山WEST」の制作をはじめ、7月にはびゅうプラザ横浜駅でのキャンペーン、10月に首都圏のびゅうプラザキャラバンを実施したところでございます。  2つ目は旅行イベントへの参加でございます。9月にビックサイトで開催されましたツーリズムEXPOジャパンに出展し、富山県と共同しPRも図っているところでございます。  3つ目は日本橋とやま館の活用でございます。来春、1月でございますが、来月7日から13日の日程で県西部が共同して出展し、富山県西部の魅力をPRしたいと考えているところでございます。  4つ目は隣接地域でのPRでございます。北陸新幹線開業後、終着駅ということで大きなにぎわいを見せておりますJR金沢駅におきまして、県西部共同で出向宣伝を年明けに予定しているところでございます。  引き続き、富山県西部地域と連携を図りながら、広域で行うことのメリットを生かした旅行商品の造成や観光プロモーションに取り組んでまいりたいと考えているところでございます。  次に、この2点目、呉西6市の多彩な観光資源の連携を進め、観光エリアのPR強化を行い旅行会社に提案してはについてお答えを申し上げます。  呉西地域では、各市それぞれに特徴的な事業が開催されているところでございます。中には開催時期や内容が共通しているものも多くございます。例えば5月の連休を例にとりますと、祭り、屋台行事相互はもちろん、チューリップフェアなど、これらをコースとしてつなぐことで周遊の魅力が高まり、新たな観光素材の一つになり得るものと考えているところでございます。これまで広域観光マップの作成に加えまして、夏に実施した誘客キャンペーンでは市内だけではなく県西部各市からの協賛店舗を募りまして観光施設等を掲載した富山おトクーポンを作成し、新幹線沿線駅や旅行会社に配付し、好評を得ているところでございます。  引き続き、県西部各市、団体はもちろん、飛騨、能登地区とも連携のもとでエリアとしての魅力を高め、旅行企画を提案し、旅行会社への売り込みを強化してまいりたいと考えているところでございます。  次に、大きな質問の3項目め、ワーク・ライフ・バランスの進め方についてお答えを申し上げます。  まず、この2項目め、高岡オフィスパーク協議会企業内保育が実施される予定であるが、市としても支援してはどうかについてお答えをいたします。  企業団地内での保育実施により、各企業の従業員の方々は今まで以上に安心して仕事に専念することができ、働きやすい企業団地としてのイメージも向上するものと考えているところでございます。ひいては企業の新たな雇用の創出、人材確保にも追い風になるものとして、周辺地域での新たな企業立地に結びつくことが期待されているところでございます。市としても非常に意義ある取り組みと考えているところでございます。  高岡オフィスパーク協議会におきましては、今回の保育施設設置に当たりまして、国の企業主導型保育事業助成金の活用を検討されているところでございます。これまでも運営に必要な人材の確保に向けた情報の提供や、県、関係機関との調整などに尽力をしてきたところでございます。  引き続き、協議会が実施される保育施設の整備状況を踏まえながら、市として実施できる周辺環境の整備を行うなど、高岡オフィスパークが先進的な企業団地として飛躍できるよう支援に努めてまいりたいと考えているところでございます。  私からの答弁は以上でございます。 9 ◯議長(曽田康司君) 経営企画部長 草壁 京君。       〔経営企画部長(草壁 京君)登壇〕 10 ◯経営企画部長(草壁 京君) 私からは、大きな2点目、藤子・F・不二雄ふるさとギャラリーについて3点お答え申し上げます。  まず1点目、初年度の観覧者数約4万2,000人という結果をどのように捉えているのか。また、さらに多くの方に観覧していただくための方策についてお答え申し上げます。  藤子・F・不二雄ふるさとギャラリーにつきましては、昨年の12月1日にオープンして以来、約4万2,000人の方にごらんいただき好評を得ております。観覧者数の動向につきましては、ゴールデンウイークや夏休みとそれ以外の時期で開きがあること、また県外から多数御来訪いただいている一方で、夏以降、県内からの観覧者数に伸び悩みが見られる状況でございます。  そのため、1周年を契機といたしました展示作品の入れかえや新しいオリジナルグッズの発売によるリピーターの獲得、また出版社と連携いたしました藤子先生のファン向けのPR、その他広報誌への記事掲載やチラシの配布によるPR等により観覧者の増加に努めてまいりたいと考えております。  続きまして、2点目、開館1周年記念事業の概要と2年目の事業展開についてお答え申し上げます。  開館1周年記念事業といたしましては、12月1日に藤子プロの伊藤社長をお招きし、「先生は“ひみつ道具”」をテーマに御講演をいただき、多くの方に御聴講いただきました。また、1周年を記念した新たな絵によるポスター等の制作や新しいオリジナルグッズの販売。こちら1周年記念のピンバッジ、本田議員もおつけいただいて、ありがとうございます。また、ドラえもんポストの記念消印のリニューアル等を行ったところでございます。  2年目の事業展開といたしましては、まず新たな企画展として原画展「キテレツ大百科とものづくり」の展示を開始いたしました。これは本市がものづくりのまちであり、また藤子氏が手先が器用でものづくりを好んだことから、藤子先生のふるさと高岡ならではのテーマとしてふるさとギャラリーが独自に企画をしたものでございまして、高岡でしか見られない内容となっております。また、御紹介いただきましたとおり、新しいフォトスポットとして等身大のドラえもんの設置でございますとか、シアター内の短編映像のリニューアルを行ったところでございます。その他、藤子先生のキャラクターを活用しながら記念日やシーズンに合わせたイベント等の展開を図ってまいりたいと考えております。  続きまして、3点目、市内のドラえもん関連スポットの連携を、ふるさとギャラリーの集客に生かしてはという点についてお答え申し上げます。  藤子先生の足跡をたどる場所として、ふるさとギャラリーのほか、ドラえもんトラム、ドラえもんの散歩道、ドラえもんの空き地──おとぎの森でございますけれども──等ゆかりのスポットが市内に点在をしており、ギャラリーの集客にはそれらの関連スポットも大きな魅力になると考えております。  これらの関連スポットを紹介したガイドマップ「藤子・F・不二雄ふるさと高岡ポケットガイド」や、ドラえもんが関連スポットに加え観光地等を案内するガイドブック「よりみち高岡」を活用し、関連スポット全体を捉えたPRに努めているところでございます。  また、万葉線と連携し、万葉線の乗車とギャラリーの観覧をセットにした記念チケットの販売や、ドラえもんトラムの乗車とギャラリーの観覧、ドラえもんポストへの手紙の投函を組み合わせた小学生向けのイベント等を行い、さらなる集客を図ってまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 11 ◯議長(曽田康司君) 福祉保健部長 山口益弘君。       〔福祉保健部長(山口益弘君)登壇〕 12 ◯福祉保健部長(山口益弘君) 私からは、3項目めのワーク・ライフ・バランスの進め方について2点お答えいたします。  まず、1点目の企業内保育と多機能型保育の進め方と課題はについてであります。  事業所内保育については、雇用者の人材の確保や育児休暇後に職場復帰しやすい環境づくりに有効な施策として、国においても支援策が進められております。  この事業所内保育の実施形態は3つございます。1つには、事業所内に限らず地域の子供も受け入れる地域型保育であります。これは市が審査して認可いたします。2つには、企業が自主事業として実施する認可外の事業所内保育であります。そして3つには、企業が働き方に応じた保育サービスをみずから定める企業主導型保育であります。これは内閣府が審査して支援いたします。  本田議員御案内のとおり、本市においては認可外の事業所内保育が2園あるほか、本年度、地域型保育を1園認可したところであります。加えて、現在、高岡オフィスパーク内において企業主導型保育の実施に向けた検討が進められております。  これら事業所内保育の課題といたしましては、事業所内における施設面での安全性の確保及び安全・安心な保育を提供するための保育ノウハウを持った人材の確保、この2つが大きな課題であると考えております。  次に、多機能型保育については就労形態の多様化などにより、24時間保育、ショートステイ、トワイライトステイ、院内保育、休日一時預かり、病児保育などさまざまな保育サービスの需要が一定量あると認識しており、需要量調査を行い実態を把握することとしております。  需要量を適切に見込むことに加えて、実施には多くの人材が必要となることから適切な運営方法を見出すことが重要であり、そのように進めてまいりたいと考えているところであります。  次に、ワーク・ライフ・バランスの3点目、病児保育を行う施設をふやすべきと考えるが、見解はについてであります。  現在、本市には病児対応型が1カ所、病後児対応型が2カ所と着実に病児保育を行う事業者がふえてきており、当面の目標として、子ども・子育て支援事業計画に基づき市内4カ所での実施を目指していきたいと考えております。  病児対応型については、平成26年度よりJCHO高岡ふしき病院が事業運営を開始されており、これまで予想を上回る利用があるものの、利用者の4割程度が伏木地区のお子さんとなっております。  本市では、病児対応型保育に新たな事業者が参入しやすくなるよう、事業開始期に利用者数が国の補助基準に満たない場合でも市単独での支援制度を設けているところであります。この制度の周知に努めるなど、新たな事業者の参入を促進してまいりたいと考えているところでございます。  私からは以上であります。 13 ◯議長(曽田康司君) 市民病院事務局長 原野豊文君。
          〔市民病院事務局長(原野豊文君)登壇〕 14 ◯市民病院事務局長(原野豊文君) 私からは、4項目めの第IV期中期経営計画の改訂について2点の御質問にお答えをいたします。  まず1点目、中期経営計画に基づき、病棟再編、地域連携の強化や経営改善に取り組んできているが、その成果はについてお答えをいたします。  本院では、これまで第IV期中期経営計画に基づき、医療の質の向上を図るため、急性期機能の強化や地域医療連携の推進に取り組むとともに、経営の安定を図るため、医業収益の確保や経費削減などの経営改善に取り組んできております。  急性期機能の強化につきましては、集中治療部門の看護体制を手厚くすることによりハイケアユニット入院医療管理料の取得を図ったほか、病棟再編により緩和ケア病棟を開設し、身体的・精神的苦痛を有する患者さんのクオリティ・オブ・ライフの向上に取り組むことで、緩和ケアを選択される患者さんが徐々に増加してきております。また、ことし10月には外来化学療法室を拡充、移転するなど、がん医療に係る機能を集約した包括的がん医療センターを設置し、外来での治療の充実とがん等に対する相談支援機能の強化を図ったことで、昨年同期に比べ外来化学療法の件数やがん相談の件数が増加してきております。  地域医療連携の推進につきましては、紹介、逆紹介の件数が増加傾向にある中で、今年度、高岡市民病院連携医療機関登録制度を創設し、あわせて患者支援センターを開設したことによりまして、さらに紹介、逆紹介の件数を増加させていきたいというふうに考えております。  こうした取り組みの結果、平成28年度上半期の医業収益は、実入院患者の増加や緩和ケア病棟入院料の取得などにより前年度上半期に比べ増加いたしております。  次に、2点目の第IV期中期経営計画を改訂していく中で、市民病院が目指すべき将来像をどのように考えていくのかについてお答えをいたします。  本院では、今年度中に県において策定される地域医療構想との整合を図りながら第IV期中期経営計画を見直すことにいたしております。その中で、本院は高岡医療圏中核的病院としての役割を果たすため、急性期病院としての機能特化、政策的医療を担う役割の堅持、地域連携のさらなる推進に努めていく必要があるものと考えております。  急性期病院としての機能特化につきましては、先ほど申し上げましたように、これまで集中治療部門の機能強化や緩和ケア病棟の設置、包括的がん医療センターの開設などに取り組んできたところでありますが、今後は最新の高度医療機器の導入などにより、さらなる高度急性期医療の充実を図っていきたいと考えております。  政策的医療を担う役割の堅持では、今後とも救急、精神などの政策的医療に取り組むとともに、救急医療部門の強化や認知症疾患医療センターの開設に取り組んでいくこととしております。  また、地域連携のさらなる推進では、今年度創設した高岡市民病院連携医療機関登録制度で登録していただいた260の医療機関とのさらなる関係強化を図り、地域医療支援病院の取得を目指していくことにいたしております。  今後とも市民の皆様に信頼される病院として、医療の質の向上に取り組むことで医業収益の確保を図るとともに、これまで以上に経営改善に取り組み、早期の経常収支の黒字化を目指し努力してまいりたいと考えております。  以上で私からの答弁とさせていただきます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 15 ◯議長(曽田康司君) 19番 狩野安郎君。       〔19番(狩野安郎君)登壇〕 16 ◯19番(狩野安郎君) 今次12月定例会に当たり、2項目について質問いたします。  初めに、1項目めの大きな質問として、本田議員も質問をしたわけですが、私からも「高岡御車山祭の御車山行事」のユネスコ無形文化遺産登録について質問いたします。  日本時間の12月1日未明に、「高岡御車山行事」を含む重要無形民俗文化財「山・鉾・屋台行事」33件が、エチオピアのアディスアベバにおいて行われたユネスコの第11回政府間委員会でユネスコ無形文化遺産に正式に登録されました。このことは、高岡御車山祭の伝統文化の価値や魅力が高く評価されたものであり、高岡市民の一人として大変誇りに思います。  ユネスコの無形文化遺産登録となれば本市にとって一層の魅力を高めるものであり、その魅力を県内外にも広く情報発信していく絶好の機会であると考えます。私も小学生のころ、祖父とバスに乗って御車山を見に連れてきてもらったことを今でも鮮明に覚えております。  そこで1点目として、これまでも何回か質問したところではありますが、高岡御車山祭の行われる5月1日を市内の小・中・特別支援学校の休業日とし、より多くの児童生徒が高岡御車山に触れ、ふるさと高岡を愛する心を育む日としてはどうかと考えますが、その見解をお示しください。  また、今回のユネスコ指定では、県内では高岡御車山の御車山行事のほか、「魚津のタテモン行事」、「城端神明宮祭の曳山行事」の3点が選ばれ、愛知県の5行事に次ぐ数となっています。また、高岡市と観光や文化でも交流の深い飛越能地区からは「高山祭の屋台行事」、「古川祭の起し太鼓・屋台行事」、「青柏祭の曳山行事」の6つが含まれておりました。それぞれの祭り行事としてだけではなく、高岡を含めた飛越能地区全体の文化が評価されたとも言えると思います。さらに、伏木のけんか山、富山県西部6市においてもそれぞれ屋台、山車の行事が継承されているところであります。  そこで2点目として、今後はより多くの方々に御車山祭の魅力を伝えるよう、高岡として祭り当日の体制を整えると同時に、祭りの情報発信に当たり、指定を受けた各地域が連携して取り組むべきと考えますが、見解をお聞きします。  次に、この項に関連して3点目として、二上射水神社の春の祭礼に伝わる築山神事は、御車山の原点として臨時の祭壇に神を迎えて豊作を祈願したと言われています。古代からの信仰の形式が残されているとされております。この固定した築山は、やがて担いだり車をつけたりして、動く曳山へと移行されたとしておられます。祭り当日は、同神社所有の木造男神坐像が国の重要文化財にも指定されているところであります。また、その開帳がなされております。  この座像は、さきに東京国立博物館の日本の考古・特別展に展示されたり、またことし7月から9月にかけて、日本イタリア国交樹立150周年を契機として開催された文化庁主催海外展「日本仏像展」にも出展されたことから、二上射水神社へお見えになる方もふえているところであります。また、高岡の観光スポットとして来てもらい見てもらうためにも、高岡の財産として後世に残すためにもすべきことがあると思っております。  そこで3点目として、二上射水神社の来訪客がふえていることから、男神坐像のカビが出ない空調及び周辺の整備を行っていくべきと考えますが、見解をお示しください。  次に、2項目めの質問として、新たな総合体育館建設工事について質問いたします。  ことしの夏は大変熱く、特に8月に開催されたリオ五輪大会において本市ゆかりの選手が出場し大活躍しました。その中、レスリング女子48キロ級登坂絵莉選手が金メダルを獲得し、高岡市スポーツ界に新たな歴史を刻むとともに、市民に大きな感動と勇気を与えてくれるなど、市民のスポーツへの関心が非常に高まっております。  高岡古城公園にある市民体育館は築55年以上が過ぎ、施設も古く、老朽化も著しく、また本市にはメーンアリーナ、サブアリーナやトレーニング室などを備えたいわゆる総合体育館と言われる体育館がないことから、長年多くの市民や競技団体から、県西部のスポーツ振興の中核的拠点施設となる新たな総合体育館の整備を強く求められており、総合体育館整備には市民の期待も大きいところであります。  そのような中、平成26年度に新総合体育館基本計画を策定し、今年度、委託料が予算化され、6月には公募型プロポーザル方式により設計業者の募集、10月に業者が選定されたところであります。  総合体育館は、2020年東京オリンピック・パラリンピックの事前キャンプ施設として活用すべきであり、2020年東京オリンピック・パラリンピック約半年前ぐらいまでには整備されるべきと考えます。  そこで、この項1点目の質問として、総合体育館建設の取り組み状況と今後の整備スケジュールについてお伺いいたします。  リオ五輪が終わり、いよいよ東京オリンピック・パラリンピックへの取り組みが本格化する中で、オリンピック・パラリンピック開催の効果は、単にインフラの整備や世界最高のスポーツイベントではなく、その経済効果やスポーツ振興を本市に呼び込むために最大の好機と捉えるべきと考えます。  そこで2点目の質問として、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催に向け、本市にその経済効果などを呼び込むため、事前合宿の誘致やホストタウン構想に積極的に取り組むべきと考えますが、当局の見解をお示しください。  また、東京オリンピックの終了後にも、新たな総合体育館については本市のスポーツ事業などを牽引する責務があると考えており、その魅力を最大限に生かしながら、引き続き全国大会規模の競技の誘致を進めるなど、積極的に活用すべきと考えております。また、高岡市フェンシング協会では、日本フェンシング協会本部と全国少年少女高岡大会の開催に向け協議をしていると聞いております。  そこで、この項最後の質問として、東京オリンピック終了後、引き続き全国規模の大会を誘致していく必要があると考えますが、建設に当たりどのような工夫をしたのか、当局の見解をお示し願いたいと思います。  以上、大きく2項目について当局の積極的な答弁をお願いして、質問を終わらせていただきます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               答             弁 17 ◯議長(曽田康司君) 当局の答弁を求めます。市長 高橋正樹君。       〔市長(高橋正樹君)登壇〕 18 ◯市長(高橋正樹君) 狩野議員の個別質問にお答えをいたしてまいります。  私からは、大きな項目の1点目、「高岡御車山祭の御車山行事」ユネスコ無形文化遺産登録に関連いたしまして、各地域の連携に取り組むべきというお尋ねでございます。  私も全くそのように思っているものでございますが、今回、「高岡御車山祭の御車山行事」が全国「山・鉾・屋台行事」33件の一つとしてユネスコ無形文化遺産に登録されました。このことは、歴史と文化、ものづくりを生かした観光振興を掲げております本市にとって強力な後押しになるものと考え、大変うれしく思っております。ここに至るまでの関係の皆様の御尽力に感謝を申し上げる次第であります。  去る11月22日に熊本県八代市で行われました全国山・鉾・屋台保存連合会総会におきましても、各地域や団体が連携してこの山・鉾・屋台の魅力を伝えていくことを申し合わせたところでございます。  まず、本市といたしましては、高岡御車山祭のポスターやリーフレットなどはもとよりでございますが、出向宣伝、市外に出かけてのPR、そして旅行エージェント訪問、さらにはインターネット系の情報あるいはSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)など、市の有するツールを総動員いたしまして、ユネスコ無形文化遺産に登録されたことを全面的に打ち出してまいりたいと存じます。  公式フェイスブックはもとよりでございますが、私自身のフェイスブックにおきましても昨日の魅力推進大会の様子などを投稿しております。ぜひごらんいただきたいと思うわけでございますが、皆様方にもこれをシェアしていただき、市民のお力をいただきながら情報発信に努めてまいりたいと存ずる次第であります。観光誘客の目玉の一つとして積極的に情報発信に努めてまいります。  富山県や飛越能地域の登録各市、魚津市などと連携を強化することは大変重要であると考えております。昨日には、申しましたように、富山県、魚津市、南砺市と連携いたしまして富山の曳山魅力推進大会が開催されたところでございます。参加された飛越能地域の登録7市を含む各保存会を代表して高岡御車山保存会の田井会長が今後に向けた決意を表明されておいででございますが、その中でも各祭り行事の連携の大切さを訴えられたところであります。まずは、関係市において共通ポスターの作成や会館施設の連携を検討してまいります。  特に富山県西部6市におきましては、今回登録された曳山祭以外にも、本市伏木のけんか山、新湊の曳山まつり、石動曳山祭、福野夜高祭、出町子供歌舞伎曳山祭など多くの祭りがございまして、この中にはそれぞれの開催時期が近接しているものも多くございます。これら6市の祭りを一体のものとして楽しむなど、連携したプログラムの開発は県西部の観光素材としてさらに魅力を加えるものと考えております。祭りをテーマとして、例えば世界遺産街道や世界祭り文化遺産めぐりなどの観点から旅行商品を企画し、強力に提案、働きかけてまいりたいと存じております。  なお、今回の登録をお祝いいたしまして、高岡御車山保存会とも御相談し協力をいただき、高岡御車山会館につきまして、正月三が日もオープンするように検討をしているところでございます。  私からは以上でございます。その他の質問につきましては担当の部局長からお答えをいたします。 19 ◯議長(曽田康司君) 教育長 氷見哲正君。       〔教育長(氷見哲正君)登壇〕 20 ◯教育長(氷見哲正君) 私からは、大きな1項目め、「高岡御車山祭の御車山行事」のユネスコ無形文化遺産登録についてをはじめ、合わせまして5点の御質問にお答えいたします。  まず、その1点目でございますけれども、御車山祭が行われる5月1日を市内の小・中・特別支援学校の休業日とし、多くの児童生徒が御車山に触れ、ふるさと高岡を愛する心を育む日としてはどうかとの御質問でございます。  高岡御車山祭をはじめ、本市の各地域で大切に受け継がれている祭礼や伝統行事は、児童生徒がふるさとを実感し、高岡の歴史・文化について学ぶ貴重な機会であると考えております。  5月1日を休業日とするには保護者の理解と協力を得ることが重要であり、これまで高岡市PTA連絡協議会や高岡青年会議所をはじめ関係の方々の御意見を聞きながら議論を進めてきたところでございます。  このたび、「高岡御車山祭の御車山行事」を含む国指定重要無形民俗文化財の「山・鉾・屋台行事」33件がユネスコ無形文化遺産に登録されたわけでございます。これを契機に、高岡御車山祭が行われる5月1日を歴史都市高岡を象徴する日として「高岡の歴史文化に親しむ日」と名づけ、平成29年度から市内小・中・特別支援学校を休業日としたいと考え、準備を進めているところであります。なお、その際の代替措置として、2学期の始業式を9月1日から8月31日に繰り上げることにより、現在と同じ年間授業日数を確保するようにしたいと考えております。  今後、より多くの児童生徒が高岡ならではの伝統的な祭礼に触れ、高岡の歴史・文化の魅力を感じることができるようにするため、「高岡再発見」プログラムを低学年にも取り組めるように改善したり、あるいは高岡の歴史・文化に関する作品を募集したりして郷土を愛する心を一層育んでまいりたいと考えております。  次に、二上射水神社の来訪客がふえていることから、男神坐像の空調及び周辺の整備を行ってはどうかとの御質問にお答えいたします。  狩野議員から御紹介いただきましたとおり、本年7月から9月にかけて、日伊国交樹立150周年記念事業として日本仏像展がイタリアで開催されました。ここに、二上射水神社の重要文化財「木造男神坐像」が日本を代表する神像、神の像として展示されましたことは、二上射水神社文化財保存会をはじめ二上地区の皆様による日ごろの精力的な保存活動のたまものであり、感謝申し上げる次第であります。  イタリアでの展示に先駆け、文化庁が男神坐像を調査した際、最適な保存環境を整えるため、現状の温湿度変化を通年で記録するよう指導を受けております。このため、保存会と本市で、昨年12月から収蔵庫内に温湿度計を設置しデータの蓄積を行っておりまして、通年のデータが蓄積されたところでございます。今後、文化庁の指導のもと、計測したデータに基づく最適な収蔵庫内の環境整備のため、協議を重ねてまいります。  周辺環境の整備について、来訪者の増加に対応するため、平成28年度には二上射水神社の築山行事の説明板の修理を行いました。加えて、平成29年度には男神坐像の説明板の修理を計画し、予算要求を行っているところでございます。  今後も来訪者の利便性の向上と文化財保護の啓発に向け、保存会の方々と十分協力してまいりたいと考えております。  次に、大きな2項目め、新たな総合体育館建設工事について3点の御質問にお答えいたします。  まず1点目、総合体育館建設の取り組み状況と今後の整備スケジュールについての御質問にお答えいたします。  総合体育館のこれまでの取り組みとしては、昨年度までに市民アンケートや各種競技団体との意見交換会を実施し、基本計画の策定を行いました。今後の整備スケジュールとしては、平成28年度、本年度でございますが、地質調査、基本設計、実施設計を行い、平成29年度から建設工事に着手する予定でございます。東京オリンピック・パラリンピックの事前合宿誘致も見据え、平成32年度、2020年でございますけれども、その早々には供用開始したいと考えております。  この体育館の整備に当たっては、年齢や体力、性別、障害等を問わず、それぞれの興味や関心、目的等によりスポーツに親しみ、楽しむことができる施設をコンセプトに事業に取り組んでおります。また、全国レベルの大会開催やメーン会場として選出される県西部のスポーツ振興の中核的拠点施設として整備したいと考えております。  2点目は、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催に向け、本市にその経済効果を呼び込むため、事前合宿の誘致やホストタウン構想に取り組むべきと考えるが、見解はとの御質問でございます。  本市では、これまでも合宿誘致に関する情報収集はもとより、県をはじめ東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会、各競技団体等に対し、要望や協力依頼を行ってきたところでございます。  競技種目につきましては、日本トップクラスのトナミ運輸株式会社チームが本市をホームタウンとしているバドミントン競技と、リオ五輪で金メダルを獲得した登坂絵莉選手や過去にも多くの実績を残した選手を輩出しているレスリング競技の2競技を合宿誘致強化種目として各競技団体等に働きかけております。  本市をホストタウンとして選んでいただくことは、参加国・地域との人的、経済的、文化的な相互交流を図ることにより、地域の活性化、観光振興に大きく資するものがあると考えております。そこで、これまでさまざまな交流のあるポーランド共和国を相手国としてホストタウンの登録を目指し、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会やポーランド共和国に働きかけているところでございます。  3点目は、東京五輪終了後も引き続き全国規模の大会を誘致していくために、建設に当たりどのような工夫をしたのかとの御質問でございます。  新たな体育館は、全国レベルの大会開催やそのメーン会場となり得るよう整備したいと考えております。そのため、まずは大規模な大会の開催が可能となるメーンアリーナ、サブアリーナの面積の確保や必要な観覧席を設けることとしております。  また、主催者側が大会を円滑に運営できるよう、会議室の広さや諸室の数、重量のある機材等に対応できる搬入口の確保やアリーナの床材の選定なども工夫してまいりたいと考えております。  東京五輪終了後も整備効果を最大限に生かすため、できるだけ多くの全国大会や競技大会、イベントを開催したいと考えておりまして、新体育館の特徴をアピールするとともに、各種競技団体等と連携を図りながら、全国規模の大会誘致に向け積極的に取り組んでまいります。  私からは以上でございます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 21 ◯議長(曽田康司君) 3番 薮中一夫君。       〔3番(薮中一夫君)登壇〕 22 ◯3番(薮中一夫君) 自民同志会の薮中です。  今定例会の個別質問に当たり、通告に従い順次質問させていただきます。  北陸新幹線が開業してもうすぐ2年を迎えます。ことしも「かがやき」の定期便化に向けて、二次交通の利便性の向上や駅周辺整備といった新幹線利用促進に取り組んでいます。定期便化に向けた具体的な1日乗客数の目標数値も掲げて、本市はもとより、周辺各市をはじめ飛越能各市にも新高岡駅のPRをしてきたわけですが、その審判も今定例会終了後にJRから発表されることと思います。  飛越能の玄関口としての利用促進を図るために、ことしの7月1日の新高岡駅周辺市営駐車場の料金改定にあわせて、県外客利用促進のために駐車場予約制度を29年3月までの試験導入を開始しました。予約制度は6月4日からの前倒しでの利用開始を行っており、同僚議員の6月、9月定例会の質問で増加傾向であるとの都市創造部長の答弁があり、着実に前進していると安堵もしておりますが、その実績を踏まえて今後の利用促進策に生かしていく必要がありますので、まずは先月までの利用実績の状況と、この予約制度は今年度限りの試験導入でありましたが、継続していく必要があると思いますので、次年度の計画の考え方をお聞かせください。  次に、新高岡駅の平面駐車場が一時満車状態でとめられない状況緩和のため、また二次交通利用の浸透として高岡中央駐車場の無料化を暫定1年の延長をしております。これから雪の季節に入り、新高岡駅の立体駐車場の屋上閉鎖も伴い新幹線利用者の駐車も増加していくのではないかと予測されますし、ふだん中央駐車場を利用していなかった方々も、まずは1回利用することにより今後利用していく可能性もあります。  まだまだ富山県は車社会であり、新幹線利用については送り迎えが多いのも事実でありますが、これからの高齢化社会やまちなか活性化を考えていくと、市民の皆様には二次交通を利用していく癖をつけていただくことが肝要であり、本市の発展に寄与するものと考えます。  そこで2つ目の質問としまして、高岡中央駐車場の利用実績と、無料化は暫定1年の延長予定でありましたが、継続すべきと思いますので、前向きな次年度の計画をお聞きいたします。  二次交通の利用の一つとして、万葉線株式会社が万葉線を使って新幹線を利用する人に片道100円での乗車サービスを行っております。これは高岡駅から新高岡駅に向かう際にシャトル6や城端線を利用しても有料駐車場を利用する場合よりも安くなり、駐車場のあきを気にすることなく安心して新幹線が利用できるものですが、このサービスも9月3日の「かがやき」一斉乗車前の8月20日から前倒しで開始され、我々万葉線沿線の住民には特にありがたいサービスであります。現にこのサービスを「かがやき」一斉乗車の日に使ってきておられた能町校下の人もおられました。開始からすぐに利用者がおられたということは周知もできていた証明であり、射水市の万葉線沿線住民の新高岡駅利用につながるものと考えます。  そこで質問として、新幹線利用者の万葉線乗車割引の利用実績と継続実施への考えをお聞きして、次の質問に移ります。  昨年はボイジャー・オブ・ザ・シーズ、ダイヤモンド・プリンセス、飛鳥IIといったクルーズ船が来港しており、ことしも伏木富山港にはクルーズ船として飛鳥IIが来港しました。私も寄港セレモニーに参加させていただき、乗客の方々が滞在時間を利用して観光バスで各地に見学ツアーに行かれているのを見送りました。各旅行会社がツアーを組み、金沢や黒部、本市周辺観光や回遊のためのバスなど数十台が横一列に並んでいる姿は壮観なものがありました。ツアー客のほとんどが金沢方面への観光バスであり、黒部方面、高山へのバスが次いで多かったようにも見えました。  本市も新幹線が開業し、行動範囲も広がりました。金沢、五箇山、高山方面はバスでの利便性のほうが高いと思われますが、金沢へも新幹線なら14分で着きますし、黒部宇奈月温泉駅ならば新高岡駅から「はくたか」を使えば21分と滞在時間が有効に利用できます。黒部宇奈月温泉駅からバスツアーや黒部峡谷鉄道を使うツアーを提案して新高岡駅利用の促進につなげられないのかと考えます。また、善光寺などの観光も新幹線を使えば時間的には十分可能であり、伏木富山港を拠点にした観光に多くの観光地を選択できるという広域性を持たせれば、金沢港寄港よりも優位性が持てるのではないでしょうか。  先月末にはスイスの船会社「MSCクルーズ社」のモレリ日本法人社長が来県し、伏木富山港は完璧な港だと絶賛され、2018年までに2航路ふやす可能性を示されたので、ぜひとも実現に向けた当局の動きに期待をしております。  そこで質問としまして、クルーズ船で寄港された方に向けた新幹線を利用するツアーを提案できないものか見解をお聞きして、次の項の質問に移ります。  全国的に人口減少が叫ばれております。富山県も例外ではありません。本市としましては、平成27年度には人口社会増減が19年ぶりに増加したことは、まことに喜ばしいことであります。  富山県地域振興課調べによると、富山県への移住者は若者を中心に増加してきているとも仄聞しております。定住相談窓口を通した定住世帯での調査では、20代、30代合わせると70%を超える数字となっており、今後の地方創生、まちづくりに大いに期待が持てます。  しかしながら、転出に関して言えば、若い女性の転出が多いのは周知のことであります。特に二十から25歳の転出が多いわけですが、これは大学進学時には住民票を移さないが、就職を機に住民票を移す女性も多いと推測されます。この点から見ても、進学に際しては自宅から通学できる近隣の学校に進み、就職も自宅から通える範囲であることが定住への近道であることも周知のことと思います。sorae高岡に入居する富山県高岡看護専門学校の開校による効果も期待できますが、高岡市には高岡法科大学や富山大学芸術文化学部もあります。この学生たちの本市での就職が進めば人口減少対策につながると考えます。  まず質問として、富山県への社会動態は、若者世代、特に若い女性の転出超過が顕著でありますが、その状況をどう判断しているのか、またその対応策をお聞かせください。  次に、本市の学生を含む若者にさまざまな活動をしてもらう場を設けて、情報交流の機会や就職活動などの情報交換の場としての活用を行うことで、いろいろな出会いの場としての期待や本市での就職にもつながりやすいと考えます。  金沢市では市民協働推進課が、学生のまち・金沢の推進事業として、いろいろな地元の祭りに地元学生団体に参加してもらったり、まちづくり協働プロジェクトの開催や魅力発信交流プロジェクトの開催、また特筆すべき活動として、地元市民とともに雪かきボランティアとして地域活動に参加したりと積極的な活動をしております。参加した学生たちからは「ありがとうと声をかけられ、充実感がある」などの声が上がり、年配の方からも雪かきの負担が減って感謝されており、物すごく評判がいいと仄聞しております。
     こういった活動は、卒業後の就職先の選択理由や、県外に行ってもその地が思い出深い場所となり遊びに戻ってきたりしてくれるのではないでしょうか。楽しい思い出だけでなく、きつかった思い出も、時間がたてばいい思い出になることはよくある話です。大事なのは、若者がまちの活性化や行事にただの傍観者、観客でなく参画者となってもらうことが大いに意義があり、今後の本市の発展に寄与すると考えられます。  本市としても積極的に推進すべきと考えますので、まちなかに学生を含む若者の活動の場を提供し、地域振興やボランティア活動に参加してもらえる仕組みをつくって、市内への定着と、まちなかの活性化につなげてはどうかと考えますが、見解をお示しください。  続きまして、安心・安全のまちづくりについて2点お聞きします。  ことしは北海道から九州・熊本まで日本全国で地震が多発し、甚大な被害が多く発生しました。和歌山地震や鳥取県中部地震は南海トラフ地震を想像させ、決して油断してはいけないという警告でもあると感じました。また、台風被害も甚大であり、自然災害の恐ろしさを痛感する1年でありました。  富山県は災害が少ないと全国的にも有名であり、富山県の魅力の一つになっておりますが、最も危険な活断層であるSランクとして富山県も2断層が該当しました。災害はいつ起こるかわかりません。備えは十分にしておかなければなりません。いざ災害が起こった場合には指定緊急避難場所等への住民避難が起こり、体を休める場所の確保、炊き出しや食料供給の心配も起こります。  高岡西部総合運動公園には災害用かまどベンチが導入され、ことしの地元防災訓練において使用するまでの準備の訓練も行われたと仄聞いたしております。広域避難場所としての機能強化につながり、市民としても心強く思います。ぜひとも今後の公園整備の際や指定避難場所のそばの公園などへの防災ベンチの設置普及に取り組んでもらいたいと思いますが、見解をお示しください。  続きまして、我々市民が緊急時に使用することが多い救急車について質問いたします。  横須賀市で取り組んでいるICTを活用した救急医療支援システムですが、このシステムは病院と救急車を情報通信端末でつなぎ、救急車両に搭載したカメラやタブレット端末を使用して傷病者の映像を医師にリアルタイムで提供するほか、病院の集中治療室のベッドの使用状況などを共有する取り組みです。また、GPS機能を使った救急車の位置情報を病院がリアルタイムで受信することで到着時間の予測や傷病状況把握を迅速にするほか、救急隊も病院内の情報をキャッチできるメリットが挙げられます。  本市としてもこのシステムの導入に向けて前向きに検討してはと思いますが、見解をお示しください。  2014年1月30日に、高橋市長が先頭に立ち、高岡商工会議所、伝統工芸高岡銅器振興協同組合、県とともに聖火台を高岡銅器でつくるよう、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会や日本スポーツ振興センターに要望してから3年近く経過します。  我々自民同志会もことしの1月に、市長の後押しをすべく東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会を表敬し、布村常務理事、広瀬施設整備調整局長に陳情に行ってまいりました。札幌オリンピックにおいての聖火台の実績も評価いただいており、感触も悪くなかったと感じておりますが、ほかにも名乗りを上げている埼玉県川口市は、要望活動開始は2014年6月24日と高岡市より遅かったのですが、ことしの2月にも要望活動を地道に続けており、計3回のトップセールスを行っております。私が窓口であれば、熱心に営業に来ている人をむげにはいたしません。本市も熱心に売り込みを続けてほしいと考えます。  新国立競技場の設計に聖火台がなかった問題や既存の聖火台を利用するとの意見もありますが、聖火台は必ず設置されます。新設と決まった際には、他の自治体におくれをとることなく、本市が誇る高岡銅器での聖火台の受注につなげていただきたいと思います。また、この実現に向けた活動は、東京オリンピック・パラリンピック大会を契機として高岡のものづくりの技術を世界に発信する絶好の機会になると考えます。  そこで、本市の活動状況、また今後の取り組みについてお伺いいたします。  リオオリンピック・パラリンピック大会も終わり、4カ月近くになります。本市が誇る登坂絵莉選手はいまだにテレビに引っ張りだこで、先月も「秘密のケンミンSHOW」に出演した折には、富山県出身と紹介されながらも「高岡市出身」と答えてくれている登坂選手には感激を覚えました。我々としても、元気な顔をみるたびにあのときの興奮がよみがえってまいります。  彼女の戦いは既に始まっており、本人の練習の妨げになることは慎まなければなりませんが、これからも高岡市を挙げて応援していかなければなりません。市民栄誉特別賞の受賞で一段落ではなく、定期的に応援物資を送ったり、愛知県に市長や職員が訪れることがあれば表敬訪問をするなど、高岡市の思いを届け続ける必要はあるかと思います。  そこで質問としまして、オリンピック熱も少し落ちつきを見せ始めている今の時期から登坂選手への支援強化を図るべきと考えますが、見解をお示しください。  また、高岡市出身でリオオリンピック・パラリンピックのコーチとして参加しておられる方もおられました。10月に高岡市に来られ、出身小学校で講演された柔道全日本のコーチである廣川氏や陸上の大森コーチなどがおられます。  選手を裏で支えるコーチの方々とも関係を深め、今後の高岡市のスポーツの発展に生かしていくことも大事と考えますが、見解をお示しください。  以上で12月定例会の私の質問を終わりますが、当局の誠意ある答弁に期待しております。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               答             弁 23 ◯議長(曽田康司君) 当局の答弁を求めます。市長 高橋正樹君。       〔市長(高橋正樹君)登壇〕 24 ◯市長(高橋正樹君) 薮中議員の個別質問にお答えをいたしてまいります。  私からは、人口減少対策という大きな柱の2項目めにつきまして、富山県の社会動態をお聞きになりまして、見解と対応策というお尋ねでございます。  まず、富山県の年齢5歳階級別社会動態を見ますと、15歳から34歳までは全体として転出超過の傾向にございます。とりわけ20歳から24歳までの女性の転出超過が顕著となっております。一方、本市におきましては、地域の雇用情勢の改善などによりまして30歳代を中心とする働き盛りの皆さんの転入が増加しております。結果、平成27年度は、19年ぶりに高岡市の人口のうち社会増減が社会増となったところでございます。このことは、これまで進めてまいりました各種の施策、雇用あるいは企業誘致、そしてまた住みやすい居住環境の創出といったことを努めてきた施策の成果があらわれ出したものとうれしく思っております。  しかしながら、15歳から29歳、15歳から20歳代までは富山県と同様に全体としては転出超過の傾向にございますし、特に就職を理由に20歳代の女性の転出超過が顕著でありますことは富山県と同様かと考えております。  こうした状況を踏まえまして、昨年度策定いたしました「未来高岡」総合戦略では、若者、女性、子育て世代を念頭に、子供を産み育てやすい環境づくりという観点から施策の総合的な展開、充実強化を図っているところであります。  中でも、まず第1に、大学進学などに伴って流出した、市外へ出られた若者のUターン、帰ってきていただくことの促進が鍵と考えております。そのため、移住専用のホームページの開設や高校生のキャリアアップセミナーを通じて若者へのアピールに努めております。あわせて、本人だけでなく親御さん方のUターンへの理解が重要と考えまして、大学生の親を対象に地元企業の魅力を伝える、地元に就職することが魅力あることである、魅力ある仕事が高岡にもたくさんあるということをお伝えする機会の提供を図ってまいりたいと存じております。また、とやま呉西圏域都市圏の取り組みといたしまして、この広域で首都圏での富山県西部6市共同の移住サポートステーションの設置に向けた検討などを進めてまいることにいたしております。  また第2に、先ほど申しましたような状況から女性の課題が多く見受けられますので、女性がこの地で働きやすい仕事づくりが重要と考えております。デザイン力の高い女性が力を発揮できるクラフト産業の活性化や女性起業家の支援などに加えて、ワーク・ライフ・バランスの推進に積極的な企業の支援などを進めているところであります。  これらの取り組みを通しまして若者、女性を引きつけるまちを実現し、定住人口の増加を図ってまいりたいと存じております。  私からは以上でございます。その他の質問につきましては担当の部局長からお答えをいたします。 25 ◯議長(曽田康司君) 都市創造部長 藤井久雄君。       〔都市創造部長(藤井久雄君)登壇〕 26 ◯都市創造部長(藤井久雄君) 私からは、大きな項の1つ目のうち3点と大きな項の3つ目のうち1点、合わせて4点についてお答えをいたします。  まず、大きな項の1つ目、新高岡駅利用促進についてのうち、1項目めの駐車場予約制度の利用実績と新年度の制度継続の見解についての御質問でございます。  予約専用駐車場につきましては、飛騨、能登地域にお住まいの方に安心して確実に駐車できる駐車場を提供することとあわせ、アンケートの実施により利用状況等を把握することで新高岡駅の利用促進を図るものとして、本年6月から社会実験を実施しているところでございます。  11月末までの利用実績といたしましては、6月は10件程度でございましたが、7月には40件、8月以降につきましては毎月50件を超え、11月には60件を超える状況となっております。アンケートの実施によりまして、利用目的別では出張で4割、観光で3割を超える回答がございました。また、全体の3割の利用者の方が新高岡駅周辺駐車場を初めて利用したと答えておられます。  これらの結果から、予約専用駐車場の飛騨、能登地域の方々による新高岡駅利用につきましてはその効果があらわれ始めているものと考えられます。予約専用駐車場の継続につきましては、今後の利用状況を踏まえ、アンケート調査の分析、運用面の課題等を整理した上で、その必要性について検討をしてまいりたいと考えております。  次に、2項目めの新幹線利用の駐車場無料化を実施している高岡中央駐車場の利用実績と、新年度の制度継続の見解についての御質問でございます。  新幹線利用者に対する高岡中央駐車場での無料化割引につきましては、繁忙期の駐車場対策に加えまして新高岡駅及び公共交通の利用促進を図るため、来年3月末までの暫定措置として実施しているところでございます。  無料化割引の利用実績といたしましては、新高岡駅周辺市営駐車場の料金改定を実施した7月以降での1カ月当たりの利用台数が月平均350台から400台ほど増加いたしまして、月平均750台を超える状況となっております。また、駐車場利用の多い土曜、日曜日の利用につきましては平日の2倍程度でありまして、特に多い日には1日当たり70台を超えた日もございました。  これらの結果から、北陸新幹線を利用される際には高岡中央駐車場も選択されるようになってきており、あわせて高岡駅と新高岡駅間における公共交通の利用促進にもつながっているものと考えております。  これらのことから、無料化割引の実施につきましては新高岡駅及び公共交通の一層の利用促進を図るために有効な対策の一つであると考えております。このため、継続につきましては今後の新高岡駅周辺及び高岡中央駐車場の利用状況等を踏まえ、検討してまいりたいと考えております。  次に、3項目めの万葉線利用者の乗車割引料金の利用実績と継続実施への考えについての御質問でございます。  万葉線株式会社ではことしの8月20日より、万葉線の利用促進はもとより沿線エリアの新幹線アクセスの向上や観光客等の入れ込み誘導につなげるインセンティブとなることを狙い、北陸新幹線利用者を対象とした万葉線全線100円利用券事業を展開しているところでございます。11月までの利用券の販売実績は、8月が49件、9月が113件、10月が122件、11月が159件で、合計443件となっております。  万葉線株式会社では、販売実績も堅調に増加していることや、公共交通利用者の掘り起こしにもつながる施策であることから継続実施を検討していると伺っております。  このほか、万葉線株式会社では、12月中の期間限定で藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー等と連携したプレミアムきっぷの企画に取り組むなど、利用者増や利便性の向上に取り組んでおり、市といたしましても万葉線対策協議会など関係団体等とも連携を図りながら、これらの取り組みを支援してまいりたいと考えております。  次に、大きな項の3つ目の安心・安全のまちづくりについてのうち、1項目めの今後の公園整備や指定避難場所に近い公園に、防災かまどベンチなどの設置を計画してはとの御質問でございます。  都市公園は、市民活動の場、憩いの場であるとともに、災害時におきましては避難場所や食料等の配給拠点として機能することが期待されているところでございます。  本市では、高岡市グリーンプランに基づき、公園が持つ防災機能をより有効に利用していくため、公園種別に応じて必要な機能を勘案しながら防災機能の充実した公園づくりを進めているところでございます。  そのような中で、本市では平成26年度末に広域避難場所である高岡西部総合公園において、通常時はベンチとして利用いたしますが、災害時にはかまどとして利用できるかまどベンチを8基設置しております。そのほかには、災害時用の便器を設置して使用する臨時トイレを9カ所、太陽光発電を利用した照明灯を3基設置したところでございます。  今後は、高岡市地域防災計画と整合を図りつつ、現在の公園の整備状況、利用実態等を踏まえ、防災ベンチの設置など公園の防災機能の充実について検討を進めてまいりたいと考えております。  以上で私からの答弁とさせていただきます。 27 ◯議長(曽田康司君) 産業振興部長 黒木克昌君。       〔産業振興部長(黒木克昌君)登壇〕 28 ◯産業振興部長(黒木克昌君) 私からは、2点についてお答えを申し上げます。  まず、大きな質問の1点目、新高岡駅利用促進についての4項目め、クルーズ船の伏木寄港者向けの新幹線利用ツアーを提案してはどうかについてお答えを申し上げます。  近年、クルーズ船の人気が高まっておりまして、一昨日、伏木コミュニティセンターで開かれたクルーズ講演会にも大変多くの方々が参加されていたところでございます。クルーズ船が伏木港に寄港することによりまして多くの乗船客が市内観光地等を訪れ、経済効果やにぎわいの向上につながるものと考えているところでございます。  これまで、伏木港へのクルーズ船誘致を図るため、クルーズ船社や旅行会社等に対し、市内の観光やおもてなし、受け入れ体制をPRするポートセールス活動を継続的に行っているところでございます。その際には、本市と周辺地域の観光等の魅力だけではなくて、アクセスの利便性を生かした新高岡駅を利用したオプショナルツアーや、北陸新幹線とクルーズを組み合わせたレール・アンド・クルーズの商品造成を提案、要請してきているところでございます。  一方では、オプショナルツアーに参加せずに個人、フリーに観光に出られる乗船客も少なからずおいでることから、今後はそのような方々に対し具体的な新高岡駅の利便性をPRし、あわせて北陸新幹線を利用した周遊観光が可能になりますよう、現在、万葉埠頭と高岡駅間となっておりますシャトルバスを新高岡駅まで延伸すること等についても検討してまいりたいと考えているところでございます。  次に、大きな質問の4項目め、東京オリンピック・パラリンピックを目指しての1項目め、高岡のものづくりの技術力を世界に発信する好機と考えるが、その活動状況と今後の取り組みはについてお答えを申し上げます。  東京オリンピック・パラリンピックの開催によりまして、世界中の視線が東京、ひいては日本に集まることになります。特にオリンピックの象徴とも言えます聖火台に高岡銅器が用いられることになれば、その発信効果は非常に大きいと考えているところでございます。  これまで、聖火台の制作をはじめとした新国立競技場や関係附帯施設に高岡銅器を採用していただけるよう、高岡商工会議所、伝統工芸高岡銅器振興協同組合とともに官民一体となって、これまで大きなものだけでも5回の要請活動を行ってきているところでございます。議員各位にも御協力をいただいているところでございます。今後も組織委員会等の動きを注視し、その情報収集に努め、適時の要望活動を継続してまいります。  また、2020年東京オリンピック・パラリンピックを活用した高岡の情報発信につきましては、地域活性化推進首長連合への参加を通じまして、高岡をこれまでもアピールしてきているところでございます。引き続きオリンピック・パラリンピックを契機として、銅器、漆器などの地場産品をはじめとした高岡の強みでありますものづくりの技術力を国内外に向け積極的に発信してまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 29 ◯議長(曽田康司君) 市民生活部長 青島恒巳君。       〔市民生活部長(青島恒巳君)登壇〕 30 ◯市民生活部長(青島恒巳君) 私からは、大きな項目の2項目め、人口減少対策について、若者の活動の場を提供し、地域振興やボランティア活動等に参加してもらえる仕組みをつくることで、まちなかの活性化につなげてはについてお答えをいたします。  現在、本市では高岡市共創の指針を策定中でございます。その指針に基づき、同じ目的、目標を共有する市民が自主的、自発的に共創の取り組みを行うことにより、創造的で活力にあふれる高岡らしいまちづくりの実現を目指すこととしております。  この高岡らしいまちづくりを進めていくに当たりましては、まちの次の世代を担う若者の参画が大変重要であると考えております。市といたしましては、活動につながる有用な情報の提供をはじめ、交流や活動の場の提供などの支援を行い、若者が若者らしい思いや発想で本市のまちづくりを担えるような環境づくりを進めてまいります。  また、このような取り組みによりまして若者の参画が進めば、若者ならではのアイデアによる新たなまちの魅力や価値が創出されるとともに、若者が地域への愛着を感じ、まちに滞留することでまちなかににぎわいが生まれ、定住にもつながることが期待できると考えております。  以上、私からの答弁といたします。 31 ◯議長(曽田康司君) 消防長 澤崎 茂君。       〔消防長(澤崎 茂君)登壇〕 32 ◯消防長(澤崎 茂君) 私からは、大きな項目の3番目、安心・安全のまちづくりについての2点目、救急車にカメラを設置し、位置情報や傷病状況を医療機関の端末へ伝送するシステムを導入してはとの御質問にお答えいたします。  総務省消防庁が推奨しておりますICTを活用しました救急医療支援システムは、平成26年度の国の調査によりますと、議員御紹介のありました横須賀市をはじめ、全国では33団体で導入されているところでございます。  このシステムを導入することで、搬送中の救急車内から傷病者の状況や血圧、脈拍などの変化を映像で送信し、医師から適切な指導、助言を受けることが可能となりますほか、医療機関では傷病者の容態に合わせた受け入れ準備を早期に整えて医師が迅速に処置を開始することができるなどの効果が認められているところでございます。  また、同システムから得られます情報を救急隊と医療機関との双方で有効に活用するための体制の確保なども課題として指摘されているところでございます。  本市では、平成26年中の救急出動における平均病院収容時間は24.9分で、全国平均の39.4分と比較いたしまして約15分早く、全国トップレベルにあり、傷病者をいち早く医師の管理下に置ける状況となっております。  今後は、さらなる救命率の向上を図るため、先進事例を検証するとともに、救急隊員に対して指導、助言及び地域における救急医療体制の検証などの役割を担う高岡医療圏メディカルコントロール協議会とシステムの導入につきまして調査、研究してまいりたいと考えております。  以上で私からの答弁とさせていただきます。 33 ◯議長(曽田康司君) 教育長 氷見哲正君。       〔教育長(氷見哲正君)登壇〕 34 ◯教育長(氷見哲正君) 私からは、大きな4項目めの東京オリンピック・パラリンピックを目指してのうち2点の御質問にお答えいたします。  まず、東京オリンピックに向けて、今の時期から登坂絵莉選手への支援強化を図るべきと考えるが、見解はとの御質問でございます。  リオ五輪で女子レスリング48キログラム級において金メダルを獲得した登坂絵莉選手は、世界の頂点に立ち、本市スポーツ界に新たな歴史を刻み、市民に勇気と感動を与えていただきました。  本市では、高岡市在住や出身またはゆかりのあるトップアスリートをふるさと高岡から市民を挙げて応援するため、平成26年度からトップアスリート強化支援金制度を設けて支援しております。  平成28年度におきましては、年間の活動を支援するための活動支援金として登坂選手を含め6名に強化費を交付するとともに、登坂選手へはリオ五輪の金メダル獲得に対する成績褒賞金を交付し支援してきたところでございます。さらに、登坂選手のレスリング競技活動を高岡市全体で応援することを目的とした登坂絵莉選手を励ます会からも、支援金の交付や激励会等の開催、活動実績等の情報発信を行い、支援しております。  東京オリンピック・パラリンピックに向け、登坂選手を市民を挙げて応援していくため、これらの支援を継続していくとともに、今後の登坂選手の活動状況を踏まえ、どのような支援活動ができるか検討してまいりたいと考えております。  次に、市出身のリオオリンピック・パラリンピック選手のコーチたちとの関係も深める必要があると考えるが、見解はとの御質問にお答えいたします。  本市出身のリオオリンピック・パラリンピックのコーチ等は、柔道男子90キログラム級で金メダルを獲得したベイカー茉秋のコーチである廣川充志氏や、ボッチャ競技で銀メダルを獲得した藤井友里子選手の競技パートナーである辻佳子氏、陸上短距離、跳躍競技の競技パートナーの大森盛一氏、また本市出身ではないですが、トナミ運輸所属のバドミントン男子シングルスコーチの舛田圭太氏などがコーチ等として活動されております。  廣川氏や舛田氏におかれましては、これまでも講演や子供たちの指導の実績もございます。特に廣川氏につきましては、一昨日の高岡市体育協会の講演会の講師として、選挙のやる気に火をつける指導者のあるべき姿を熱く語っていただいたと伺っております。また、辻氏におきましては、ボッチャ競技の普及、強化のため、本市を中心に練習や指導をしていただいております。  これらの方々のすぐれた指導力や貴重な経験を、東京オリンピック・パラリンピックに向け、本市のジュニア選手の育成や各競技の普及、強化、またスポーツ振興にも生かせるよう、より一層関係を密にしていきたいと考えております。  私からは以上でございます。 35 ◯議長(曽田康司君) この際、午後1時まで休憩いたします。               休             憩   ────────────・─────────────・────────────                                 休憩 午前11時57分                                 再開 午後1時00分
      ────────────・─────────────・────────────               再             開 36 ◯副議長(樋詰和子君) 休憩前に引き続き、本会議を再開いたします。  なお、議長にかわりまして私がその職務を行いますので、よろしくお願いいたします。  個別質問、質疑を続行いたします。5番 中川加津代君。       〔5番(中川加津代君)登壇〕 37 ◯5番(中川加津代君) 自民同志会の中川加津代です。  12月定例会に当たり、大きく3項目質問してまいります。  1項目めは、公共施設の整備方針についてです。  まず、高岡市民会館に関する質問です。  御存じのとおり、市民会館は1,600席余りある市内最大のホール施設で、年間約8万人もの利用があります。長らく市民に親しまれてきた市民会館ですが、建設から既に50年近くが経過しました。昨年度実施された耐震診断では、直ちに使用を中止しなければならない状況ではないものの、数カ所で震度6の地震で倒壊または崩壊の危険性があるとの結果が出ました。  その診断結果に基づき、これまでは施設を運営しながら安全性確保のための調査と、必要な対応についても検討がされてきましたが、このたび2018年の1月から8月にかけて休館とし、本格的な安全対策工事を実施するとの発表がなされました。そして、今12月補正予算案に設計費として850万円が計上されたところであります。  ここで1点目の質問は、耐震診断結果を踏まえた点検調査結果に基づき実施する安全対策の詳細についてお伺いします。また、実施に係る工事費用の概算はお幾らぐらいでしょうか。  市民会館は、国の史跡指定を受けている古城公園内に位置しており、将来的には公園の外に移転する方針が定まっています。そのことも踏まえ、今後のあり方を検討する必要があります。  そこで2点目は、今後の移転に関する具体的な方針をお聞かせください。  次に、この項2つ目は高岡市博物館についてです。  市の博物館は、石器時代から大正、昭和にかけての高岡の通史を紹介する市史の調査や研究のための重要な施設で、今後、歴史都市高岡の核となるべき重要な施設です。年間を通じて多数の人が訪れ、昨年オープンしたばかりの藤子・F・不二雄ふるさとギャラリーと比較しても遜色ないほどの盛況ぶりと伺っています。  そこで1点目は、最近の入場者数の状況とその評価についてお伺いいたします。  次は、博物館の建物の老朽化についてです。  本年4月ごろより博物館本館の玄関付近の外壁材が崩落し、玄関が使用できない状態になっていました。応急の修理も始まったようですが、やはり築65年ともなると雨漏りや壁の亀裂が発生しているとのこと。日ごろは子供たちも学習の場として利用しており、安全面からも非常に問題があると考えます。  そこで2点目の質問として、市では建物全体の老朽化に対する現状をどのように認識しておられるか、お伺いいたします。  ところで、博物館整備構想検討委員会が平成22年度に取りまとめた報告書によると、老朽化した博物館にかわる新しい博物館を、現在の場所から移転し規模や機能を拡充させる構想が提言されております。構想では、高岡の特色が伝わるよう整備し、調査、研究や資料収集、保管、展示機能を充実させることとしており、好ましい立地条件としては、緑豊かな文教地区で交通の便もよいことが挙げられます。これに対して当時、高橋市長は「できるだけ早く整備を進めたい」と話しておられましたが、新たな建設地についてはいまだ議論にすらなっておらず白紙の状態です。  利用者の安全・安心面に配慮することを大前提に、高齢化社会の時代ニーズにも合った様式で環境を整える時期に来ているのではないでしょうか。  そこで3点目は、現在の博物館は老朽化が進み、大規模修繕の必要があると考えますが、博物館の今後のあり方についての考えをお聞かせください。  この項最後は、市が無償譲渡を受けることになっている富山銀行本店の赤レンガ棟についてです。  赤レンガ棟の用途については市民の関心度も高く、あそこは何になるのかと私も何度か尋ねられました。また、積極的な方からは「博物館にしたらどうか」とか、あるいは「藤子・F・不二雄ふるさとギャラリーをあそこに移転してはどうか」といったような具体的な提言もいただいております。  実は福井県敦賀市に高岡と似たようなケースがあり、昭和初期の歴史的建造物である旧大和田銀行本店を修復し、現在は歴史博物館として活用しています。このリニューアルした博物館のそばには、明治後期から昭和初期のレトロな町並みを残す赤レンガ倉庫もあり、あわせて多くの来場者を集めているということです。  もう一度高岡に目を戻すと、富山銀行の赤レンガ棟の近くには高岡御車山会館があります。山町筋では、再生した町家で飲食、物販店が入居する施設が来年4月にもオープンする予定です。官民連携でまちづくりが進む中、歴史を感じさせる赤レンガ棟の存在価値を最大限に引き出していきたいものです。  そこでこの項最後は、富山銀行の建物をどのように有効活用していく方針か、お伺いいたします。  次に、2項目めは、新たな魅力や価値の創出に向けてです。  市が提唱する共創のまちづくりを推進するためには、市民同士がこれまで以上に連携し、それぞれが持つ知識や経験をより生かしながら、自主的、自発的に新たな魅力や価値をつくり上げていく取り組みが重要になります。  そこでこの項では、市民が大きくかかわっている、あるいはかかわりが期待される2つの取り組みについてお伺いいたします。  まず1つ目は、高岡万葉まつりのメーンイベントである万葉集全20巻朗唱の会に関する質問です。  毎年開催されている朗唱の会はことしで27回を数え、万葉のふるさと高岡の代表的な行事となっています。立ち上げ当初は、3昼夜連続で万葉集を朗唱するという、ほかでは類を見ない催しで全国的にも話題となりましたが、回を重ねるごとに新規での参加が少なくなってきているように感じます。私も初期のころから、そしてここ数年は連続して参加していますが、もっと多くの方々に参加してもらえるよう、市外、県外、さらには海外へも広がりを持たせるような働きかけが必要ではないでしょうか。  また、ことしはステージの内容についてもさまざまな御意見がありました。中には「本来の趣旨から離れ、まるで芸能発表会のようだ」という厳しい御意見も耳にいたしました。朗唱するという基本を押さえた上で発表方法やタイムスケジュールなどを見直し、場合によっては新たな形を模索してもよいのではないでしょうか。  この秋の万葉故地サミットの開催により、万葉ゆかりの全国の自治体とも交流が進みました。そのようなネットワークもフルに活用し、また大伴家持生誕1300年記念事業を控える県とも歩調を合わせ、朗唱の会のてこ入れを図っていただきたいものです。  ここで質問として、万葉集全20巻朗唱の会の内容を見直してはどうかと考えますが、今後どう展開していくのかをお伺いいたします。  次に、この項2点目は、新成人の集いについてです。  本市では、来年1月8日の成人式、新成人の集いを、これまでの1会場での集中開催型から中学校区ごとに12会場に分散して開催するとの方針転換を打ち出されました。現在、県内で分散会場方式を取り入れているのは富山市、南砺市の2市があるようですが、今回の高岡市の決定については賛否両論、市民からもさまざまな御意見があるようです。  会場は各校区の公共施設を利用し、会場ごとに新成人と市が中心となって実行委員会を組織し、式典とアトラクションを企画し運営する。そして、トラブル防止のため、飲酒している者は入場禁止とし、高岡署にも警備の協力を求めるとのことですが、分散方式に移行の旨の案内から期間が短く、年明け早々で地域行事との調整も難しい中、準備期間が短く不安を感じているという声もあります。  そこで1つ目の質問として、地域分散型の新しい形態に移行することにしたその経緯と現在の準備状況についてお伺いいたします。  さて、中学校区ごとの分散開催となれば、少ないところでは30人以下、多いところでは200人を超える参加者となることも予想されます。また、企画、運営も地域ごとに実行委員会が担うということであれば、会場による違いが大きくなり過ぎるのではないでしょうか。地域ごとの特色が出てよいという考え方もありますが、せっかく参加してくれる若者たちに対して一定の水準の体験は保証してあげるべきではないかと考えます。  そこで2つ目は、分散型にすることによって地域格差が生まれることも懸念されますが、その点どのように考えておられるか、お伺いいたします。  次に3項目めは、教育についてです。  今年度の全国学力テストは、県内の児童生徒がこれまで伸び悩んでいた問題で改善が見られ、全国平均を大きく上回りました。県では、昨年度に学力向上推進会議を発足させ、学校や家庭、地域が一体となって支援に取り組んだことが功を奏したと見ています。  一方で、家庭学習時間は依然として全国平均を下回っています。小中学校でも携帯、スマホを所持する動きが広まっていることに加え、1日当たりのテレビゲーム、携帯、スマホの利用時間が増加傾向にあることも含めて対策が必要と分析しています。  そこでこの項1点目は、本市では今年度の全国学力テストの結果をどのように分析しているか、お伺いいたします。  ところで、新聞をよく読む児童生徒ほど全国学力テストで正答率が高かったことが文部科学省の分析で明らかになりました。学力テストと生活習慣に関するアンケート結果をクロス集計して分析したところ、新聞閲読習慣と学力との間には相関関係があることがわかりました。  そこでこの項2つ目は、NIEの推進について何点か伺ってまいります。  NIEの推進のためには、学校図書館との連携が重要であり、子供たちの確かな学力や豊かな人間性を育むことを目的に学校図書館の整備充実が求められています。  現在、国において学校図書館の図書整備5か年計画が推進されており、毎年度約200億円の財政措置が講じられています。具体的な整備対応の一つとして学校図書館への新聞配備が内容に盛り込まれていますが、県内の小中学校の図書館に新聞が置かれている割合は、小学校が44.8%、中学校が46.3%でどれも全国平均を上回ったものの、子供たちが日常的に新聞を読める環境が半数以上の学校で整っていない実態が浮き彫りになりました。  そこで1点目は、市内の小中学校の図書館への新聞の設置状況と子供たちの閲覧状況についてお伺いいたします。  次に、2014年、2015年度にNIEの実践指定を受けた小学校に新聞7紙を配置し、学校司書を中心とした新聞に親しむ工夫づくりをしたところ、高学年を中心に新聞活用が進み、調べる学習の資料の一つとして活用するようになったとのことです。また、児童の探求心や課題意識が高まったとの結果や、授業支援の面でも大きな成果があったとの報告がなされています。教諭、学校司書が連携して取り組むことで、主体的、協働的に学ぶ力が育まれたと考えられます。  そこで2点目は、今後のNIEの推進に向けた取り組みの方針についてお伺いいたします。  現在、小中高校では学校指導要領に基づき、社会科、公民科において主権者教育が行われています。高校生になってから模擬選挙で投票の仕方を学ぶといったことも大切ですが、小中学校のうちからさまざまな機会を設けて社会参画する経験を積ませていくことが肝要ではないでしょうか。  ここで、次のような参考になるドイツでの事例を見つけましたので御紹介します。ベルリンのある地区での試みです。  小学生に「校庭にどんな遊具を設置しますか」という現実の課題を与え、企画書を書いてもらい、実際に区役所に提出させます。限られた予算の中でどれを採用すれば学校や地域に役立つのかを考えさせ、決定会議には小学生の代表者も参加し、議論を重ね、最終的に結論を導き出すという学習です。これは、学校と行政が協力して身近なテーマで子供の社会参加を後押ししています。実社会で体験し考えることが、本当の意味での主権者教育につながるのではないかと考えます。本市でも、小学生や中学生のころからステップ・バイ・ステップの取り組みを検討できないでしょうか。  そこで3点目は、本市でも主権者教育に積極的に取り組んではと考えますが、主権者教育についてどのように考えておられるか。また、現在の取り組み状況はどうか、お聞かせください。  さて、県では2045年の富山の将来像を描いた経済・文化長期ビジョンの概要版を作成し、小中学生に配付してビジョンの共有を図るとのことです。本市も「未来高岡」総合戦略を策定し、地方創生に向けて動き出したところであり、広報紙やタウンミーティングなどでの形で市民への周知に努めてきました。地方創生に向け、市民が一丸となって取り組んでいく流れを今後さらに加速させるためにも、実際に未来の高岡を生きる若者たちとも将来のビジョンを共有していくことは非常に大切なことです。  そこで、本日最後の質問として、高岡の将来像を将来の担い手となる小中学生とも共有するため、小中学生版の「未来高岡」ビジョンを策定してはどうかと考えますが、見解をお伺いいたします。  以上、私からは大きく3つ質問させていただきました。当局の答弁に期待し、終わります。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               答             弁 38 ◯副議長(樋詰和子君) 当局の答弁を求めます。市長 高橋正樹君。       〔市長(高橋正樹君)登壇〕 39 ◯市長(高橋正樹君) 中川議員の個別質問にお答えをいたしてまいります。  私からは、大きな柱の3点目、教育についてのお尋ねのうち、高岡の将来像を小中学生とも共有してはどうかというお尋ねがございましたので、お答えをいたしてまいります。  次代を担う小中学生、若い子たちに将来の高岡の目指す姿をわかりやすく学んでもらう、共有していくことは、議員お話のとおり大変大切なことだと私も思っております。  来年度から始まる総合計画におきましては、新たに将来像として「市民創造都市 高岡」を掲げております。市民創造都市というこの言葉の中には、町民文化やものづくり産業、高い地域力という高岡の持つ強みを生かしながら市民お一人おひとりがそれぞれの能力を生かして活動し、その活動を通して未来のまちを創造していくという思いを込めております。そして、この次のサイクルでは、今度はこのようなまちの中での営みを通して創造性豊かな市民が育まれていくのであります。こうした積み重ねの中で創造的な市民とその活動、そしてまちの創造ということがよい循環を生み出しながら、持続的に発展する都市を実現してまいることを考えております。  このような認識に立って、総合計画の理念をもとに小中学校の教育現場でも活用できるようわかりやすい冊子を、例えば「高岡のつくりかた」などと題して今回初めて作成する予定であります。作成に当たりましては、短く平易な文章で写真やイラストを多用するほか、手にとりやすいようサイズやページ数などにも工夫を施していきたいと考えております。  今後、この冊子などを活用しながら、人口減少社会においても小中学生たちをはじめとして次代を担う若者が、夢を描き、挑戦できる魅力あるまち高岡を市民の皆様とともにつくってまいりたいと存じます。  私からは以上でございます。その他の質問につきましては部局長からお答えをいたします。 40 ◯副議長(樋詰和子君) 教育長 氷見哲正君。       〔教育長(氷見哲正君)登壇〕 41 ◯教育長(氷見哲正君) 私からは、合わせて10点の御質問にお答えいたします。  まず、大きな1項目め、公共施設の整備方針についてのうち、高岡市民会館について2点の御質問にお答えいたします。  その1点目は、耐震診断結果を踏まえた点検調査結果に基づき実施する安全対策の詳細、そして実施に係る工事費用の概算についてお尋ねでございます。  高岡市では今年度、高岡市民会館の安全対策等調査を行い、建物及び設備の状況を把握するとともに耐震補強や安全性向上策について検討し、市民会館の安全性向上対策を行うことといたしました。  市民会館の安全性向上対策の具体的な内容は、1つには、ホール客席のつり天井脱落防止用安全ネットの取りつけ。2つには、客席から館外へ避難する避難路の安全を確保するためのガラス飛散防止フィルム張りや外壁、内壁、ホワイエ等天井の改修などの安全対策。3つ目といたしまして、電気・舞台設備や施設の修繕などの老朽化対策がございます。  これらの安全性向上対策に係る費用につきましては、最低限必要な老朽化対策を含め、あくまでも概算でございますけれども、2億円を超えることが想定されるところでございます。  次に、高岡市民会館の今後の移転に関する具体的な方針についてのお尋ねにお答えいたします。  市民会館につきましては、安全対策や老朽化対策を行い定期的に点検を行うなど安全性に十分留意しながら、当面は現施設を継続使用してまいりたいと考えております。  一方で、施設・設備が老朽化していることや、国史跡に指定された高岡城跡の保存活用についても考慮をする必要がございます。そのため、市民の芸術文化に関する創造の場のあり方について、皆が集い交流できる場所として、先進地視察なども行いながら構想を深めてまいりたいと考えております。  次に、高岡市立博物館について3点の御質問にお答えいたします。  その1点目は、最近の入場者数の状況とその評価についてのお尋ねでございます。  高岡市立博物館の最近の入場者数につきましては、平成25年度3万1,400人、平成26年度4万1,832人、平成27年度3万4,664人と3万人ないし4万人の間で推移してございます。  当館は、高岡の歴史、民俗、伝統産業についてわかりやすい常設展示を行っておりまして、歴史都市高岡の通史を展示、調査、研究する唯一の施設でございます。昨年、高岡城跡が国史跡として指定された際には特別展「国史跡指定記念 高岡城跡の魅力」を開催するなど、時宜を得た展示や魅力ある講演会等の実施に努めておりまして、多くの方々に親しまれているものと考えております。  次に、博物館の建物全体の老朽化に対する現状認識についての御質問にお答えいたします。  高岡市立博物館は、昭和26年に高岡産業博覧会の美術館パビリオンとして建設されまして、現在、博物館常設展示場として利用しております本館と、昭和45年に開館した新館がございます。近年は、特に本館において老朽化が進み、軒先、外壁モルタルの剥落や雨漏りなど建物のふぐあいが発生しているところでございます。  次に、博物館の大規模修繕の必要があると考えるが、今後の博物館のあり方についての考えはとの御質問にお答えいたします。  今ほど申し上げましたように、博物館の建物の管理という点では老朽化に伴う問題点がございますが、国指定史跡となっている高岡城跡内での大規模改修は難しいものがあると考えております。このため、当面は屋根のふきかえや外壁の補修などの修繕を行い、施設の維持に努めたいと考えております。  なお、博物館の今後のあり方については、先ほど御指摘いただきましたように、平成22年2月に高岡市立博物館整備構想報告書でまとめられておりまして、今後議論を深めてまいりたいと考えております。  次に、2項目め、新たな魅力や価値の創出に向けてのうち、新成人の集いについて、その1つ目として、地域分散型の新しい形態に移行することになったが、その経緯と準備状況についてのお尋ねにお答えいたします。  新成人の集いにつきましては、これまでの集中開催方式の長所や問題点を洗い出し、どのような方法が望ましいか検討を重ねてきたところでございます。その結果、参加する新成人に改めて大人の自覚を促すとともに、高岡市や地元への帰属意識を醸成する機会とすることを目的に、開催方式を変更することとしたものでございます。  現在の準備状況としては、各会場の実施体制を整え、地域の皆様にもボランティアとして御協力をお願いしているところでございます。また、各校区ごとに新成人を中心として組織した実行委員会の方々に、式典後のアトラクションについて企画していただいております。このほか、従来の市広報や市ホームページでの広報に加えて、新たにテレビやラジオなどでも周知を図りたいと考えておりまして、それぞれの地域で立派な新成人の集いが開催できるよう準備を進めているところでございます。  次に、分散型にすることによって地域格差が生まれることも懸念されるが、どのように考えているかとの御質問にお答えいたします。  新成人の集いでは、第1部の式典部門は、各会場とも一律のプログラムに基づき実施することとしておりまして、おおむね同一の内容にしたいと考えております。第2部につきましては、それぞれの校区ごとに新成人を中心とした実行委員会の方々に企画していただいておりまして、一定程度の特色が出ることが予想されます。それらを生かしながら、地元に根差した新成人の集いを目指してまいりたいと考えております。  続いて、大きな3項目め、教育について3点の御質問にお答えいたします。  このうち、NIEの推進について2点の御質問をいただいておりますので、お答えいたします。  その1点目は、市内の小中学校図書館への新聞の設置状況と子供たちの閲覧状況についてのお尋ねでございます。
     市内の小中学校で図書館に新聞を設置している学校は38校中23校でございます。それ以外に各教室等に新聞を設置している学校は3校あり、今後図書館に新聞の設置を検討している学校もあることを確認しております。  各学校では、児童生徒が閲覧しやすいように、曜日ごとに分かれた専用ラックを設けたり低い書架に新聞を置いたりするなどの工夫がされております。そのため、自分が関心のある記事が掲載してある新聞を気軽に手にとったり、調べ学習で必要な記事を探して読んだりするなどして新聞を活用しております。  次に、今後のNIEの推進に向けた取り組みの方針はとの御質問にお答えいたします。  新聞を活用した学習は、児童生徒の言語能力を高め、思考力、判断力、表現力を養っていく上で大変効果的であり、本市では各学校に図書館への複数の新聞設置を働きかけているところでございます。  Newspaper in Education(教育に新聞を)との精神のもと行われてまいりましたNIEの推進に関しましては、国語科で壁新聞を作成する際、新聞のレイアウトを参考にしたり、社会科で今日的なテーマを討論する際に複数の新聞を資料として活用したりしております。  今後とも授業の中で積極的に新聞を活用するとともに、情報を取捨選択し、教育に新聞を活用する機会を一層ふやすよう努めてまいりたいと考えております。  次に、主権者教育についてどのように考えているか。また、現在の取り組み状況はとの御質問にお答えいたします。  児童生徒が主権者として社会の中で自立し、他者と連携、協働しながら社会を生き抜く力を身につける上では、義務教育段階から主権者教育を行っていくことが何より重要であると考えております。  小学校6年社会科「わたしたちの生活と政治」や中学校3年社会科「私たちの暮らしと民主政治」の授業で、主権者として積極的に政治に参加する意義を自覚させるとともに、民主政治を守り発展させていこうとする意欲と態度を養っております。また、高岡市明るい選挙推進協議会の出前講座を活用し、選挙制度の変遷や選挙の4原則などについて詳しく学習している中学校もございます。  今後も、本市の小中学生が将来良識ある大人となり、主権者として主体的に社会に参画できるよう、より実践的な主権者教育を進めてまいりたいと考えております。  以上、私の答弁とさせていただきます。 42 ◯副議長(樋詰和子君) 経営企画部長 草壁 京君。       〔経営企画部長(草壁 京君)登壇〕 43 ◯経営企画部長(草壁 京君) 私からは、大きな1項目め、公共施設の整備方針についての3点目、富山銀行の建物の活用方針についてお答え申し上げます。  富山銀行本店につきましては、3年後の高岡駅前東地区への移転新築に伴い、本市が交換取得する予定としております。  建物は山町筋に位置しておりますが、この地域では昨年来、高岡御車山会館の開館、日本遺産の認定に加え、このたびは高岡御車山祭がユネスコ無形文化遺産に登録され、さらなる来訪者の増加が期待されているところです。また、ひなまつりや土蔵造りフェスタなど、地域の特色を生かしたまちづくり活動が展開されております。加えまして、地域住民や若手経営者が飲食店や販売店、体験工房等を開業し、地域の活性化に取り組んでおります。  先般、関係部局を集めて内部検討を始めたところでございますが、関係機関や地域住民の意見も聞きながら、今し方申し上げたこの地域で進められているさまざまな動きに沿うような形で、地域の活力、にぎわいの創出につながる活用方策について、民間活力の導入も含め検討を進めてまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 44 ◯副議長(樋詰和子君) 産業振興部長 黒木克昌君。       〔産業振興部長(黒木克昌君)登壇〕 45 ◯産業振興部長(黒木克昌君) 私からは、大きな質問の2項目め、新たな魅力や価値の創出に向けての1点目、万葉集全20巻朗唱の会の内容の見直し、また今後どのように展開していくのかについてお答えを申し上げます。  万葉集全20巻朗唱の会は、昭和56年から万葉のふるさとづくりを推進している本市が、県が実施いたしました県民参加型イベントシナリオコンペティションで入賞いたしました企画を、市制の施行100年を機に平成2年から実施しているものでございます。この時期に万葉歴史館がオープンし、また野外音楽劇「越中万葉夢幻譚」もこのころからスタートしたというふうに記憶いたしております。  平成12年からは、市民の皆様やボランティアを中心とする万葉集全20巻朗唱の会にいざなう会のもとで市民ボランティアが自主的、主体的に企画、運営をされているところでございます。また、誰もが参加でき、朗唱方法は自由で、特に参加者がパフォーマンスを交えながら水上舞台での朗唱は、時に格調高く、時にはユーモラスであり、県内外から参加をいただいているところでございます。  一方では、受付や更衣の会場から水上舞台へのアプローチが大変長いと、古城公園でやっている関係で大変長いということもございまして、また熱心さの余り発表に時間を要する場合もあるようでございます。進行には配意をいたしているものの、結果としてステージ裏でお待ちいただくというようなことも生まれているところでございます。このような運営上の課題につきましては、次回の開催に向けた御指摘、また検討事項として承りたいというふうに思っています。  さて、今後の展開という御質問でございますけれども、万葉集全20巻朗唱の会はことしで27回の開催を迎えたところでございます。間もなく30回ということになります。また、大伴家持生誕1300年を迎え、いろいろなイベントも企画されているところでございます。  このため、見直しということでは、市全体としての万葉のふるさとづくりをどのように進めていくのかを考える中で、議員からは本来の趣旨というお言葉もございましたけれども、朗唱の会につきましても、観光イベントの視点、文化振興や生涯学習の振興という視点、また万葉故地とのネットワーク、越中万葉のふるさととしてのその中心にあります高岡という視点、また万葉遊楽宴など他の事業もございますので、それとの関連も踏まえた検討が必要ではないかと考えるところでございます。  今後、関係部局や万葉集全20巻朗唱の会にいざなう会やボランティア団体等の御意見も賜りながら、今後のあり方について考えていきたいと考えているところでございます。  私からは以上でございます。 46 ◯副議長(樋詰和子君) 教育委員長 河田悦子君。       〔教育委員長(河田悦子君)登壇〕 47 ◯教育委員長(河田悦子君) 私からは、大きな項目3つ目の教育について、今年度の全国学力テストの結果をどのように分析しているかという御質問についてお答え申し上げます。  今年度の全国学力・学習状況調査における本市の結果は、小中学校ともに全ての教科において全国平均を大きく上回っております。特に中学校では全教科において県平均を上回っておりまして、全国トップレベルの学力水準にあることがわかりました。これは昨年度の結果を踏まえ、教師の授業改善への取り組みや各校の学力向上対策が一定の成果を上げたものと捉えております。  学力につきましては、小学校では、文章の内容を的確に押さえて自分の考えを書く力や、漢字、ローマ字等の基礎、基本の定着に課題が見られ、中学校では、数量や図形に関する知識や計算の技能などの基礎、基本が定着している傾向が見受けられました。  また、学習状況につきましては、小中学校ともに全国、県に比べ、児童生徒が授業の予習や復習を行っている割合が高いことがわかりました。このことは、各学校が家庭と連携した家庭学習強化週間や課題提示の工夫などの取り組みを行うことで、家庭学習の内容、方法が定着したものと考えております。その一方、小中連携や校内研修をさらに充実させる必要があることが明らかになっております。  教育委員会といたしましては、今回の結果を真摯に受けとめ、現状をしっかりと分析した上で綿密な対応策を立て、さらなる学力向上に向けて粘り強く取り組んでまいる所存でございます。  私からは以上でございます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 48 ◯副議長(樋詰和子君) 15番 上田 武君。       〔15番(上田 武君)登壇〕 49 ◯15番(上田 武君) 12月定例会に当たり、通告に従って質問いたします。  最初の1項目めは、平成29年度予算編成についてお尋ねいたします。  平成28年度予算は、「高岡新時代、『未来高岡』へのステップアップ予算」と位置づけし、地方創生の時流に乗ってまちづくりの次のステージへと踏み出すため、「未来高岡」総合戦略にのっとり、まち・ひと・しごとの創生と好循環を確立し、未来高岡の実現を図る施策を大きく5つの項目を掲げて事業に今日まで積極的に展開をしてきたところであります。  新幹線の開業から1年以上が経過し、その効果を生かした取り組みの成果が市内の随所に見受けられます。また、先週12月1日には、高岡の御車山がユネスコ無形文化遺産に認定されたことで歴史都市高岡の魅力に一層磨きがかかり、本市の認知度がますます高まるものと思います。  そこで、この項の1点目の質問として、平成29年度予算編成に当たり、平成28年度の評価と課題をどのように反映していくのか、お示しください。  次に、8月24日から36会場で取り組まれた市長と語ろう!「未来高岡」ステップアップトークに地元の能町地区に参加をいたしました。そこでは、「かがやき」の定期便化、財政の健全化、市街灯の増設、空き家対策、人口対策などの質疑がありました。残る35会場においてもさまざまな質問や要望、意見が出たと仄聞しています。  そこで2点目の質問として、「未来高岡」ステップアップトークで出た意見や要望はどのような内容だったのでしょうか。また、次年度の施策にどのように生かしていくのか、お示しください。  次に、次年度から10年計画で新たな総合計画が始まります。  3点目の質問として、総合計画実現のために多額の予算が必要となることから、計画に沿っためり張りのある予算編成が肝要と考えますが、見解をお尋ねいたします。  次に、大きな2項目めとして、高齢者の交通事故対策についてお尋ねします。  高齢者による交通事故が全国で相次いで起きています。高齢化に伴って認知症の発症や、発症していなくても瞬時の判断力の衰えによって重大事故につながるリスクが当然出てくると思います。  本年10月には、横浜市で集団登校の児童の列に軽トラックが突っ込み、小学1年生の男児が亡くなるという痛ましい事故が発生しました。しかし、事故を起こした高齢者は「どこをどう走ったか覚えていない」と述べています。また、本市では、昨年7月に起きた死亡事故で高齢者の運転手は、ブレーキの痕跡がないのに「ブレーキを踏んだがとまらなかった」と述べておられます。昨日も同様の事故があり、3名の方が亡くなられました。  言うまでもなく、加害者とその家族は刑事責任に問われ損害賠償をしなければならないため、その後の人生が一変することとなります。  そこで、この項の1点目の質問として、高岡市内における過去5年間の交通事故件数についてお尋ねいたします。あわせて、その中で65歳以上の高齢者が過失の重い第一当事者となった件数とその占める割合をお示しください。また、これらの評価についてもお答えください。  次に、2点目の質問として、過去5年間の運転免許自主返納者数とその評価についてお尋ねいたします。  次に、高齢者の運転免許自主返納については、本人の決断や家族の協力が大事です。特に高齢者だけの世帯では車がないと買い物や通院など日常生活を送れないので、返したくても返せないのが現実だと思います。県交通事故分析研究班が行ったアンケート調査結果でも4割の方がそのように答えておられます。  本市においては、コミュニティバスやデマンドタクシー、地域バスの運行で高齢者などの交通弱者対策として事業に取り組んでいますが、公共交通手段を含むさらなる利便性の向上を図ることで、迷っている高齢者の返納者がふえると考えます。  そこで3点目は、運転免許自主返納を促すために、公共交通手段のさらなる利便性の向上を図るべきではと考えますが、見解をお示しください。  次に、県内では全市町村が自主返納を後押しするために支援制度を設けています。県内で最も自主返納率が高い舟橋村では、本年10月末で3.2%となっています。その理由として、月4,000円を5年間現金支給する手厚い支援制度が返納率を高くしていると思います。  本市においては、65歳以上の方は1万5,000円分、75歳以上の方は1万円分の公共交通機関等の乗車券の支給を返納時のときだけに行っています。  そこで4点目の質問として、この本市の支援制度に現金支給を加えたり、3年間継続して行うなど免許証自主返納者への支援制度の拡充を図ってはと思いますが、見解をお示しください。  次に、大きな3項目めとして、平成29年3月12日施行の改正道路交通法についてお尋ねいたします。  この項1点目の質問として、国において多発している高齢者の重大事故を鑑み、改正道路交通法が平成29年3月12日に施行されますが、その内容について何がどのように変わるのか、お示しください。また、期待する効果についてもお尋ねいたします。  次に、高齢者に改正道路交通法を理解してもらうためには、丁寧な説明や広報が重要と考えます。県が中心に取り組むことだとは思いますが、市民に直接にかかわる事案でもあります。  そこで2点目の質問として、改正道路交通法の周知については、警察と医師、行政が連携して推進すべきではと思いますが、見解をお示しください。  次に、大きな4項目めとして、少子化対策についてお尋ねします。既に「未来高岡」総合戦略において高岡市人口ビジョンを示されていますが、改めてお尋ねします。  本市の人口推移は1988年から減少傾向にあり、歯どめがかからない状況が続いている中で、昨年初めて社会動態の転入者が転出者を317名超えるという成果もあり、引き続いての政策誘導の取り組みの推進を求めるものでございます。  しかし、国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、2060年に約9万2,000人となり、65歳以上の老齢人口比率が42%となっています。これに対し本市では、「未来高岡」総合戦略に示されたさまざまな施策に取り組むことで推計人口を約12万5,000人に確保することとしています。  いずれにしても、子供と生産人口の減少は本市の産業や経済、地域社会など、あらゆるところに影響が出てくることは避けられません。  そこで、この項1点目の質問として、少子化の今後10年単位の予測から、どのような課題が新たに生じると想定されているのでしょうか。また、その対策に向けた取り組みをお示しください。  次に、少子化対策では、若者が安心して働き、子供を産み育てられる地域社会を実現することが肝要だと思います。子育てができる経済力や働きながら子育てができる職場環境、保育行政や学童保育などの充実などがあります。そうした環境を整えることで、夫婦が希望する子供の出生数を実現できるのではないかと思います。  昨年8月に実施した子育てに関する市民アンケートでは、全体的な回答では保育行政の充実を求める声が最も多く、20代、30代の年代別の回答では子育て家庭に対する経済的支援を求める声が多く見られました。市としてできることから一つひとつ積み上げていくことが必要ではないかと思います。  そこで2点目の質問として、夫婦が希望する子供の出生数を実現するためには、多子家庭への経済支援などの子育て環境のさらなる整備を図るべきと考えますが、見解をお尋ねいたします。  以上で私の質問を終わります。誠意ある回答をお願いします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               答             弁 50 ◯副議長(樋詰和子君) 当局の答弁を求めます。市長 高橋正樹君。       〔市長(高橋正樹君)登壇〕 51 ◯市長(高橋正樹君) 上田議員の個別質問にお答えをいたします。  私からは、大きな柱の4点目、少子化対策につきまして、今後10年単位の予測から課題とその対策というお尋ねでございます。  国立社会保障・人口問題研究所の中位推計によりますと、本市の15歳未満の人口は2010年の2万1,778人から2040年には1万1,520人にまで減少するとされております。年齢別の割合も2010年には12.4%でございましたが、2040年には9.1%まで低下するという推計でございます。  少子化が進展いたしますと、地域経済、産業活動を支える担い手の不足、医療、介護などの社会保障システムを支える現役世代の減少につながるおそれがあるほか、子供を産む世代の減少によって出生数がさらに減るという負のスパイラルを引き起こすことが懸念されるわけでございます。  こうした状況を打開するため、「未来高岡」総合戦略では、若者の定住人口の増加を図りながら出産・子育て環境の整備に努め、現状1.5程度の合計特殊出生率でございますが、2030年までに富山県民の希望出生率、子供を産みたいと思うその希望する率でございますが、希望出生率に当たる1.9程度、2040年までには人口置換水準と言われます2.07程度まで向上させることといたしております。  若者定住人口の増加という点につきましては、お話のように平成27年度に19年ぶりに社会増を達成いたしましたが、この若者定住の増加に向けて、引き続き企業誘致の推進、創業支援など若者の働く場づくり、また土地区画整理事業など良好な住まいの確保、新婚家庭の住宅取得等に対する利子補給など、居住に対する支援を行ってまいります。加えて、移住関連情報の発信、高校生に地元企業の魅力を伝えるキャリアアップセミナーなどを通し、若者の移住、Uターンの促進を図ってまいりたいと存じます。  また、出産・子育て環境の整備に向けましては、産後の母親を支える体制づくり、時間延長をはじめとする特別保育や、あるいは放課後の子たちの居場所といいましょうか、学ぶところでございますが、放課後児童クラブの充実、子育て情報をわかりやすく伝える仕組みの構築などに取り組んでまいる所存でございます。  こうした取り組みを通し、若者、女性、子育て世代が安心して生活を送りながら、子供を産み育てたいと感じるまちを実現してまいりたいと存じております。  私からは以上でございます。その他の質問につきましては担当の部局長からお答えをいたします。 52 ◯副議長(樋詰和子君) 経営企画部長 草壁 京君。       〔経営企画部長(草壁 京君)登壇〕 53 ◯経営企画部長(草壁 京君) 私からは、大きな1項目め、平成29年度予算編成について3点お答え申し上げます。  まず1点目、平成29年度の予算編成に当たり、28年度の評価と課題をどのように反映していくのかについてお答え申し上げます。  平成28年度予算におきましては、地方創生の時流に乗り、まちづくりの次のステージへと踏み出すため、総合戦略にのっとり、まち・ひと・しごとの創生と好循環を確立するための施策に積極的に取り組んでいるところでございます。とりわけ「かがやき」停車に向けましては、やれることは全てやるという姿勢で補正予算を編成しながら、市民を挙げて新高岡駅利用促進策を戦略的かつ集中的に展開しております。また、とやま呉西圏域連携中枢都市圏の形成や高岡駅前東地区での複合ビルの整備など、未来高岡へのステップアップが着実に進んでいるものと考えております。  平成29年度予算におきましては、新たにスタートする総合計画に掲げるまちの将来像「豊かな自然と歴史・文化につつまれ 人と人がつながる 市民創造都市 高岡」の実現に向け、地方創生の取り組みを深化させ、人口減少と地域経済縮小の克服に向けた施策を重点的に推進してまいります。一方、厳しい財政状況の中、持続可能な財政構造の構築に向け、選択と集中の考えのもと、事務事業の見直しや市債の発行抑制などに取り組み、財政健全化を図ってまいりたいと考えております。  続きまして、2点目、「未来高岡」ステップアップトークで出た意見や要望の内容、また次年度の施策にどのようにして生かしていくのかについてお答え申し上げます。  「未来高岡」ステップアップトークは、新たな総合計画で掲げたまちの将来像について、市長みずからが語り、市民の皆様との直接対話を通じて共有することを目的に開催をいたしました。  主な意見といたしましては、まちづくりにつきましてはまちのにぎわいづくりや空き家対策、人口減少対策としては子供を産み育てやすい環境づくりや魅力ある企業の誘致、また公共交通の充実に関する提案のほか、各地域の課題など数多くの御意見、御要望をいただいたところでございます。  来年度より新たな総合計画を実施に移していく中で、いただいた御意見も参考にしながら、本市が有する可能性と市民の創造力を最大限に発揮して、市民の皆様とともに市民創造都市をつくってまいりたいと考えております。  続きまして、3点目、総合計画実現のために多額の予算が必要となることから、計画に沿っためり張りのある予算編成が肝要と考えるが、見解はについてお答え申し上げます。  来年度から始まる新たな総合計画では、5分野──地域産業、歴史・文化、交流・観光、子育て・教育、安全・安心──にわたり、17の分野別目標と61の施策を設定し、「市民創造都市 高岡」の実現を目指すこととしております。  その中でも、今後、少子・高齢化を伴って急速に進行する人口減少社会への対応が重要課題であると考えております。このため、人口減少と地域経済縮小の克服に向け、まち・ひと・しごとの創生と好循環を確立するための4つのプロジェクト──「魅力的なしごとに挑戦できる」「多様なひとが住みたいと感じる」「安心して子どもを産み育てられる」「快適に暮らせ、創造的に活動できる」、この4つをリーディングプロジェクトとして位置づけまして、魅力的な仕事づくり、移住・定住の促進、子ども・子育て支援や創造的人材の育成など94事業を先導的、重点的に取り組んでまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。
    54 ◯副議長(樋詰和子君) 市民生活部長 青島恒巳君。       〔市民生活部長(青島恒巳君)登壇〕 55 ◯市民生活部長(青島恒巳君) 私からは、高齢者の交通事故対策と改正道路交通法についての5点についてお答えを申し上げます。  まず1点目、過去5年間の交通事故件数はと、65歳以上の高齢者が第一当事者となった件数と割合、またその評価についてお答えをいたします。  本市では、平成23年から27年までの5年間で4,088件の交通事故が発生しております。そのうち、65歳以上の高齢者が過失の重い第一当事者となった交通事故件数は850件であり、交通事故件数全体の20.7%を占めております。  本市におきましては、この間の交通事故の発生件数の総数は減少傾向にあるものの、高齢運転者が第一当事者となる交通事故の割合は依然として高い状況が続いており、今後も65歳以上の高齢運転者がますます増加してくることが予想されますことから、高齢者の交通事故防止対策はまさに喫緊の課題であると考えております。  次に2点目、過去5年間の運転免許自主返納者数とその評価はについてお答えをいたします。  本市では、平成23年から27年までの5年間で1,534人の高齢運転者が富山県警に運転免許を自主返納されており、年々増加傾向にございます。このことは、みずからの運転技能に不安のある高齢者やその家族の方々をはじめとして広く市民に運転免許返納への理解と周知が進みつつあるものと認識をしております。  本市では、平成10年4月から施行された運転免許自主返納制度を促進する観点から、平成21年度より運転免許を自主返納した高齢運転者に対する支援制度を実施しているところであります。高齢者の運転免許自主返納は高齢者による交通事故防止につながるものと考えており、今後もこの取り組みを積極的に継続してまいりたいと思っております。  次に、この項の4点目、免許証自主返納者への支援制度の拡充をについてお答えをいたします。  本市が実施する高齢者運転免許自主返納支援事業につきましては、年々本支援事業を利用する方々が増加している状況にございます。本年4月からは、本支援事業の対象年齢と支援額について一部変更をし、認知症発症率が著しく増加するとされる75歳に達する前に自主返納を促すとともに、より若年でも運転が困難な方や、またその家族に対しても自主返納を促す動機づけとなるよう、支援対象年齢を70歳以上から65歳以上に拡大したところでございます。  本支援事業につきましては、今後とも効果的な取り組みにつながるよう、限られた財源の中で工夫を重ねながら、高齢運転者の方々が自主返納しやすい環境づくりに努めてまいりたいと考えております。  次に、大きな項目の3つ目、平成29年3月12日施行の改正道路交通法についての1点目、まずその内容と、また期待する効果はについてお答えをいたします。  このたびの道路交通法の改正につきましては、全国的に増加する高齢運転者の加齢による認知機能の低下を原因とする交通事故を防止するため、1つには、信号無視等の特定の違反行為の有無にかかわらず、運転免許更新時に認知症の疑いがある場合は即時に医師の受診が義務づけられること。また2つには、特定の違反行為をした際にも更新時と同じ検査を臨時に受診させることができる臨時認知機能検査制度が新設されたことなどが主な内容となっております。  この改正道路交通法が施行されることによりまして高齢運転者の認知機能検査や医師への受診の機会がふえることから、加齢による認知機能の低下が原因で引き起こされる交通事故の未然防止につながるものと期待しているところでございます。  次に、この項の2点目、改正道路交通法の周知は警察と医師、行政が連携して推進すべきではとの御質問にお答えをいたします。  本市におきましては、これまでも出前講座「交通安全いきいき教室」や自動車学校を活用した高齢ドライバー交通安全教室などの交通安全教育や広報啓発活動、さらには街頭キャンペーンなどを通じて高齢運転者の事故防止対策を積極的に実施してきているところでございます。  今後、富山県や警察、医療機関等の関係機関とも連携、協力をしながらこうした各種事業や広報活動の機会を積極的に活用いたしまして、改正道路交通法の趣旨や内容が高齢運転者をはじめ、その家族を含めた市民の方々に正確に理解され、認知機能低下が要因となる悲惨な交通事故の抑止につながるよう十分な周知を図ってまいります。  私からは以上でございます。 56 ◯副議長(樋詰和子君) 都市創造部長 藤井久雄君。       〔都市創造部長(藤井久雄君)登壇〕 57 ◯都市創造部長(藤井久雄君) 私からは、大きな項の2つ目、高齢者の交通事故対策についてのうち1点についてお答えをいたします。  3項目めの運転免許自主返納を促すために、公共交通手段のさらなる利便性の向上を図るべきではとの御質問でございます。  本市では、高齢者の交通安全対策も含め、持続可能な交通手段を確保していきたいと考えております。このため、地域における公共交通機関の利用ボリュームや主たる利用目的を勘案した上で、高齢者支援や買い物支援などの民間や公共の各種サービスの内容等も考慮しながら、地域の実情に応じた地域交通の可能性を検討していきたいと考えております。  このような考え方から、今年度より、地域における生活交通手段の確保等を目的といたしまして、自治会等とタクシー事業者の契約に基づくタクシー運行を支援する地域タクシー運行支援事業を展開しているところでございます。  このような制度を活用しながら、地域が主体となって地域の実情に応じた新たな交通体系の構築を進めていくことが、運転免許自主返納の促進にもつながるものと考えております。  以上で私からの答弁とさせていただきます。 58 ◯副議長(樋詰和子君) 福祉保健部長 山口益弘君。       〔福祉保健部長(山口益弘君)登壇〕 59 ◯福祉保健部長(山口益弘君) 私からは、4項目めの少子化対策についての2点目、希望する子供の出生数を実現する子育て環境のさらなる整備についてお答えいたします。  平成27年に県が実施した「結婚と出産に関する意識調査」によると、20歳から34歳の既婚者が回答した理想的な子供の数は「3人」が最多で53%でありますが、実際に持つ予定の子供の数は「2人」とする回答が最も多く、62%となっております。  このことから、夫婦が希望する子供の数をかなえることは、まさしく少子化対策であると言えます。本市としては、多子世帯への子育てにかかる経済的負担を軽減するため、県の制度を活用して第3子以降の保育料を無償とするほか、子供の一時預かりや予防接種等に利用できる「とやまっ子 子育て応援券」の配付額を、第1子、第2子は1万円でありますが、第3子以降は3万円へ増額するなどの施策を実施しております。  今ほど市長からもお答えしたところでありますが、昨年度策定した「未来高岡」総合戦略では2030年までに合計特殊出生率を県民の希望出生率である1.9程度を目指すこととしておりまして、「安心して子どもを産み育てられるまちをつくる」を基本目標に掲げ、子育て世帯においても多様な生き方ができるようワーク・ライフ・バランスの推進に取り組むとともに、積極的に育児をする父親をふやすためのイクメンプロジェクトなどに取り組んでいるところであります。  今後、高岡市子ども・子育て支援事業計画に掲げる施策、事業の内容について、子ども・子育て会議の委員の御意見や御要望をお聞きしながら多子世帯への支援や子育て環境の充実に努め、安心して子供を産み育てるまちをつくってまいりたいと考えております。  私からは以上であります。 60 ◯副議長(樋詰和子君) これをもちまして、本日の個別質問、質疑を終了いたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               次 会 の 日 程 の 報 告 61 ◯副議長(樋詰和子君) 次に、議会の日程を申し上げます。  次回の本会議は、明6日開議時刻を繰り上げて午前10時より再開し、本日に引き続き各議員による市政一般に対する質問並びに提出議案に対する質疑を行います。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               散             会 62 ◯副議長(樋詰和子君) 以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたしました。  本日は、これで散会いたします。   ────────────・─────────────・────────────                                 散会 午後2時20分 Copyright © Takaoka City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...