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  1. 高岡市議会 1997-03-04
    平成9年3月定例会(第4日目) 本文


    取得元: 高岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-22
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                 開議 午後1時01分   ────────────・─────────────・────────────               開             議 ◯議長(江尻正洋君) これより、本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付いたしました議事日程(第4号)のとおりでございます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               議  題  の  宣  告 2 ◯議長(江尻正洋君) 日程第1 市政一般に対する質問並びに議案第1号から議案第54号まで及び議案第56号から議案第60号までを議題といたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               個 別 質 問 、 質 疑 3 ◯議長(江尻正洋君) これより、各議員による市政一般に対する質問並びに提出議案に対する質疑を行います。  通告に従いまして、発言を許します。8番 荒木泰行君。       〔8番(荒木泰行君)登壇〕 4 ◯8番(荒木泰行君) 3月定例会に当たりまして、さきに通告いたしました4項目につきまして、市当局の今日までの対応等を含めて質問をしてまいりたいというふうに思っております。  まず第1点目につきましては、週40時間労働制の全面適用の問題であります。  この労働時間短縮の問題等につきましては、私は昨年の6月の定例会の中におきましてでも質問をしてまいりましたところでございます。いよいよ今月末をもちまして猶予期間が終了するわけであります。したがいまして、4月1日から週40時間労働制の全面適用がスタートする運びになりました。この移行が全面的に実施されれば、中小零細企業など国内では 214万社、労働者数にいたしまして約 3,200万人に週40時間制が適用されることになるわけであります。しかし、猶予期間であるこの3月までに週40時間制に移行できる企業は、実のところ余り多くないというふうにも言われているところでございます。  労働省が、昨年、中小企業を対象に行った調査によりますと、既に週40時間制へ移行した企業は36.4%、また、猶予期間が切れる3月末までに移行可能とした企業は19.9%であります。合わせて56.3%が達成できる見通しとのことであります。しかし、一方では実現不可能と答えた企業は全体の43.7%にも上っております。つまり中小企業の実に4割強が期限を過ぎてでも週40時間制に移行できないというふうに回答しているのであります。このまま事態が進行すれば、労働省調査では4割強の中小企業が4月1日時点で労働基準法第22条違反となり、事業主には6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金が課せられることになります。  そこで、移行に伴う混乱を防ぐために労働省は、労働大臣諮問期間であります中央労働基準審議会に、新たに「移行後2年間は指導期間として、その間は労働時間違反があっても直ちに撤廃せず、行政指導に重点を置いて時短促進を進めていく」ということを盛り込んだ報告書を審議会に提出いたしました。この報告書を受けた審議会では、これは事実上の延長ととらえる中小企業も多く、また、時短が2年間先延ばしにされることになる等々との反対意見が数多く出され、審議会は大いに紛糾したのであります。しかし、労働省側からの「指導期間中でも違法状態を放置せず、重大悪質な法律違反については、当然、司法処分を行う」とのことを前提に、同審議会は昨年12月7日にこの2年間の指導期間の設置を含んだ労働省の報告書を了承したのであります。  このような状況を踏まえ、以下の4点について商工労働部長にお聞きをしたいと思います。  1点目につきましては、このような現状から本市内の実態はどうなのか、達成できる企業数あるいは達成できない企業数の状況はどうなっているのかお聞きをしたいと思います。
     2点目につきましては、労働省の報告書にありますように、「重大悪質な違反には司法処分を行う」ということも盛り込まれているわけでありますけれども、4月1日以降、未達成企業時短達成にどのように指導監督がなされるのかお聞きしたいと思います。  3点目につきましては、労働省の中小企業労働時間短縮促進に対する特例奨励金制度、この活用方法について、本市の各企業の活用度はどういうふうになっているのかお聞きしたいと思います。  この項の最後になりますが、4月1日以降におきましてでも、この奨励金制度につきましては、減額修正はされるというものの存続されるわけであります。したがいまして、この後についての行政としての今後の指導についてお聞きしたいと思います。  次に、60歳定年制の問題であります。  企業内の労働力が高齢化していく中で、今や企業の定年制は60歳以上が一般的であります。このような流れを受けて、平成10年4月からは60歳定年制が義務化されることとなります。義務化に対する規制目的は、高齢化の状況や高齢者雇用の実態などを踏まえ、高齢期における雇用の安定を実現することであり、憲法第27条の勤労権を保障し、公共の福祉に適合するものであることであります。  また、この義務化の規制の必要性と規制の実施によって制限される営業の自由の制限の調整そして緩和は、従来の60歳定年努力義務規定とこれに基づく指導により、既に大多数の企業で60歳以上定年が達成されております。しかしながら、一方では、一部の企業が60歳未満定年のままでいることは、社会的公平性の確保の観点から見て、その是正を図る必要があります。  現実には、一律定年制を定めている企業のうち、労働省調査では定年年齢が60歳以上である企業の割合は年々増加し、平成8年で既に88.3%と、10社のうち9社までが60歳以上定年となっております。また、改定を予定している企業を含めますと、94.8%となり、60歳定年は確実に定着しているのであります。  また、企業規模別に見ましても、大企業ほど定着が進んでいる傾向にあるものの、30人から99人規模の企業におきましてでも85.7%、今後改定を予定している企業を合わせますと93.0%となっております。総じて企業規模を問わず着実に60歳定年が定着していると判断できるのであります。  以上の観点から、合わせて商工労働部長に質問をいたしたいと思います。  本市内の60歳定年制の達成状況はどのようになっているのか。また、仄聞するところによりますと、中には大きな企業においてでも未達成のままとのことでありますけれども、このような現実をどのようにとらえておられるのかお聞きしたいと思います。  2点目につきましては、各企業規模別の実態についてお聞きしたいと思います。  3点目は、未達成の企業への今後の行政指導はどのように図られるのかお聞きしたいと思います。  質問の3点目は、伏木外港進捗状況と第一船入港の問題であります。  私は、過日の港湾対策特別委員会の中でも議論がありましたように、第一船入港の問題は、そもそも外港の建設が着実に進行すれば、平成7年度に外港の一部が完成し、新しい港に第一船が入港するというものでありました。しかしながら、建設の進捗状況のおくれから平成8年度に延期された経過がございます。この段階では、地元地区開発推進協議会の皆さん方ともども、残念だがやむを得ないだろうということで理解され、8年度には大きな期待をし、待ち望んでいたところでございます。ところが、過日の特別委員会等の中で、この平成8年度にも入港は難しいという答弁がございました。非常に残念なことでございますけれども、昨年来の定例会の中におきましてもこの種の質問がございました。そのときの当局の答弁は言うまでもなく、平成8年度に入港するというものでございました。  このような状況から、建設部長にお聞きをしたいというふうに思います。  第1点目は、平成7年度のおくれはやむを得ないとしても、平成8年度に入港できなかったのはどのような背景あるいは事情によるものなのかお聞きをしたいと思います。かつ、第一船入港はいつの時期になるのか、あわせてお伺いをいたしたいと思います。  2点目は、第1期事業は、本年度から始まっている第9次港湾整備5カ年計画の期間内に完了するのか、現況の工事の進捗状況も含め、今後の見通しについてお伺いをしたいと思います。  質問の最後になりますが、国道 415号古府交差点道路改良工事の見通しについてでございます。  この件につきましては、昨年の2月の段階で、古府校下自治会連絡協議会、婦人会、老人クラブ交通安全伏木地区協会から市長はじめ関係部署に要望書を提出されてございます。そういう一つの前提から現時点での見通しを聞かせ願いたいというふうに思っております。  当古府地区は、近年、人口及び世帯数が増加傾向にありまして、そこに住む住民の生活環境も変化している地区でございます。この古府交差点は、国道 415号と市道が交差し、415 号の両側の道路勾配が急であることに加え、市道との高低差が大きいため、冬の凍結期には歩行者のスリップ事故や自動車の接触事故など、ここ十数年来危険箇所として問題のあった場所であります。さらに、近年になって、交差点付近に店舗がふえたことから、交通量が激増し、見通しのよい交差点にもかからわず交通事故が頻発する状況にあります。しかもこの交差点は、社会保険高岡病院への救急車の交通経路にもなっております。  このような現状から、歩行者や自動車を交通事故から守るためには、周辺道路への消雪装置の設置など、必要な道路改良工事を施工した上でこの交差点に信号機を設置することが急務であると考えます。この国道 415号は、県とのかかわりが大きく、県との連絡・調整も必要と思われるわけでありますけれども、今後の見通しについて建設部長の見解をあわせてお聞きしたいというふうに思っております。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               答             弁 5 ◯議長(江尻正洋君) 当局の答弁を求めます。商工労働部長 高林繁行君。       〔商工労働部長高林繁行君)登壇〕 6 ◯商工労働部長高林繁行君) 荒木議員の週40時間制の全面適用に係る御質問にお答えいたします。  最初の御質問は、4月1日から週40時間労働制が全面適用されることとなるが、本市の実態はどうかということでありました。  現在、高岡労働基準監督署を中心に、4月1日からの週40時間制への移行について指導・啓発が行われているところであり、現時点では正確な数値は把握できないものの、高岡労働基準監督署による調査では、既に移行した事業所も含め、従業員数30人以下の事業所ではおおむね40%、31人以上の事業所ではおおむね60%程度が、この4月から週40時間労働制を実施する見通しであると予測いたしているところであります。  次に、労働省の報告では、「重大悪質な違反には当然司法処分を行う」ことを前提に、移行後2年間は指導期間としているが、どのような指導監督が行われるかという御質問でありました。  労働省では、これまで週40時間労働制の適用が猶予されていた中小企業等の労働時間の現状を見、多くの中小企業において本年4月からの週40時間労働制の導入が困難な実態であることから、2年間の指導期間を設けたところであります。この指導期間は、罰則の棚上げや事実上の猶予期間の延長を行うということでなく、週40時間労働制を前提に、各事業所が適正な労働時間の管理を行っているかどうかについて指導するとともに、必要に応じて改善を図るよう指導監督を行うものであると認識いたしております。  御質問の3点目は、中小企業労働時間短縮促進特例奨励金制度本市企業活用状況はどうかということでありました。  この制度は、中小企業の労働時間の短縮促進のために設けられた助成措置でありまして、事業主が週40時間労働制を実施するために行った省力化投資、あるいは新たな雇用を行った場合に事業主に対して助成金を支給するものであります。高岡労働基準監督署管内で本制度の適用を受けた事業所は、平成5年度から平成7年度の3年間で60件でありました。それが今年度平成8年度は、2月末現在で 278件、3月末では 300件程度と見込んでおりまして、多くの事業所において活用されているところであります。  週40時間制の全面適用に係る最後の御質問は、4月1日以降奨励金制度は減額修正されるが、今後の行政指導をどのように行うのかということでありました。  労働省では、4月1日からの週40時間労働制の全面適用にあわせ、現行の「中小企業労働時間短縮促進特別奨励金制度」にかわる新しい助成制度として、さきに申し上げました2年間の指導期間に限り、これまで猶予措置の対象であった 100人以下の事業所の中小企業事業主が4月1日以降、週40時間労働制へ移行するため、150 万円以上の省力化投資や新たな労働者の雇用を行った場合、あるいは労働時間短縮のためにコンサルタントの指導を受けた場合など、労働時間制度の改善に取り組んだ事業主に対して助成する「中小企業労働時間制度改善助成金制度」を創設することといたしているのであります。  そこで、今後は、この指導期間中で週40時間労働制に移行できるよう、国・県・商工会議所と連携をとりながら、新設されますこの助成金制度の普及・啓発を図るなど、一層の指導をしていきたいと考えております。  次に、60歳定年制に係る御質問にお答えいたします。  御質問の第1点目は、市内の60歳定年制の達成状況と中には大きな企業におきましても未達成のままのところがあるが、どのようにとらえているのかということであります。  本格的な高齢化社会の到来を迎え、経済社会の活力を維持し、高年齢者自身が安心して生活を送れるようにするためには、高年齢者の高い就業意欲と蓄積された技能・経験が生かされるような社会の実現を図っていく必要があることは申すまでもございません。このようなことから、平成6年6月に「高年齢者等の雇用の安定に関する法律」が改正されまして、事業主が雇用する労働者の定年を定める場合は、60歳を下回ることができないとされ、4年間の経過措置の後、平成10年4月1日から改正法が施行されることとなっております。  議員御質問の60歳定年制の達成状況につきましては、昨年、高岡公共職業安定所が実施いたしました実態調査によりますと、一律定年制を定めている事業所の94%が60歳以上の定年制を実施しているところであります。また、比較的規模の大きな事業所でいまだ60歳以上の定年制を定めていないところにつきましては、現在、公共職業安定所におきまして、個別に強い指導が行われており、明年3月までには60歳以上の定年制が定められるものと考えております。  次に、規模別の実態についてお答えいたします。  今ほど申し上げました実態調査の結果を従業員の規模別に見ますと、従業員 100人以上の事業所では97.6%、従業員99人以下の事業所におきましては92%が60歳以上定年制を実施しているところであります。このように、大規模事業所ほど実施が進んでおりまして、総じて60歳以上定年制につきましては、着実に定着しつつあるものと言えるのであります。  最後の御質問であります。未達成の企業への今後の行政指導についてどのように行っていくのかという御質問であります。  平成6年6月に改正されました「高年齢者等の雇用の安定に関する法律」では、平成10年4月から60歳以上定年制が義務づけられたところであります。このことから、高岡公共職業安定所では、昨年12月に、60歳定年未達成企業のうち従業員 100人以上の企業に対しまして、「定年引き上げに関する計画の作成命令」を、また、従業員50人から99人規模の企業におきましては、「定年引き上げに関する要請」を行い、遅くとも平成10年3月までに60歳定年の完全実施がなされるよう強く指導しているところであります。市といたしましても、今後とも高岡公共職業安定所高岡商工会議所等とも連携をとりながら、市の広報紙「市民と市政」や中小企業向けに発行いたしております機関誌「高岡市中小企業情報」等を通しまして、周知徹底に努めていきたいと考えておるところであります。  以上で、答弁といたします。 7 ◯議長(江尻正洋君) 建設部長 橘 澄夫君。       〔建設部長(橘 澄夫君)登壇〕 8 ◯建設部長(橘 澄夫君) 伏木外港についての御質問にお答えいたします。  まず第1点の第一船入港の変更についてであります。  伏木外港は、特定重要港湾伏木富山港の伏木地区として、環日本海交流推進並び日本海国土軸構想の一翼を担い、日本海沿岸諸国との貿易や内航海運を通じ、本市並びに北陸の物流、産業活動の発展に大きく貢献するものと期待されているところでございます。本市といたしましても、一日も早く整備促進が図られますよう、これまでも重要課題として取り組んできたところであります。  伏木外港への第一船入港につきましては、これまで富山県では、岸壁など入港するための伏木外港の整備が平成8年度中には完了する見込みであったことから、平成8年には第一船入港が可能であるとしていたのであります。しかし、その後、入港するためには、港内の静穏度──これは波の静かな状態をあらわす指標でございますが──この静穏度に対する課題や航路の告示などの法的手続、港湾施設である埠頭用地の舗装や臨港道路の整備のおくれなどにより年度内に完成することができなくなったことから、第一船入港が困難となったものであります。  今後、第一船入港につきましては、現在、関係機関との調整を図っているところでありますが、伏木外港オイル岸壁2バース及び危険物取扱施設用地などの公有水面埋め立ての一部16.7ヘクタールが昨年12月に竣功したのを受けまして、この完工式とあわせましてテスト入港として第一船入港を行いたいと考えているところであります。時期等につきましては、波の穏やかな季節を考慮いたしまして国・県と準備を進めているところであります。今後、開港に向けまして諸手続が進められ、一日も早く開港されますよう国・県に要望していきたいと考えております。  次に、第1期工事の進捗状況と今後の見通しについてでございます。  平成元年着工されました伏木外港建設は、第1期事業といたしまして、国・県において重点的に取り組まれているところでございまして、現在、北防波堤危険物取扱施設用地・緑地の造成、埠頭用地の造成、臨港道路伏木外港2号線などの整備が進めれているところでございます。外港建設進捗状況につきましては、国の事業といたしまして、北防波堤では延長 1,400メートルのうち 910メートル、岸壁では延長 1,010メートルのうち 370メートルでございますが、このうちマイナス 7.5メートル岸壁が1バース、マイナス10メートル岸壁が1バースの計2バースが整備されております。また、県事業といたしましては、東防波堤 150メートル、緑地護岸 504メートル、仕切り護岸 472メートルが整備を終えまして、危険物取扱施設用地などとして予定されているA工区の埋立工事16.7ヘクタールが昨年12月竣功したところであります。これらのことから、第1期事業の進捗状況につきましては、北防波堤につきましては65%、岸壁では37%完成いたしております。また、埠頭用地危険物取扱施設用地などの埋立地につきましては35%となっているところでございます。  なお、第1期事業の今後の整備につきましては、平成8年度を初年度とする第9次港湾整備5カ年計画の期間内に事業費の確保を図り、整備促進が行われますよう、本市の重点事業として国・県に要望してまいりたいと考えております。  次に、国道 415号古府交差点の改善について、道路改良工事の今後の見通しについてお答えいたします。  国道 415号は、高岡・氷見間を結ぶ湾岸道路の一部を構成し、本市の産業・観光の発展を担う極めて重要な道路であります。伏木地区におきましても、地域住民の日常生活経済活動等に特に重要な役割を果たしている道路であります。  お尋ねの古府交差点は、国道と市道が交差し、社会保険高岡病院へのアクセス道路ともなっておりますことから、交通量も年ごとに増加しているところであります。また、この交差点は、周辺地区の地形の関係から国道・市道の道路勾配が急勾配となっておりますことから、特に冬季の降雪・凍結時には歩行者や自動車の交通安全対策について課題のある交差点となっているのであります。このような状況を踏まえまして、また、地元からの強い要望もありますことから、本市といたしましても、これまで富山県に対しまして、消雪施設の設置等につきまして要望いたしてきたところでございます。しかしながら、県では水源確保が課題となっておりますことから、周辺の井戸調査や削泉関係者などに聞き取り調査等を行ってきたところでございますが、古府地内での水源確保が困難であることから、消雪施設の整備が行われていない状況となっております。そのため、県においては、冬季間には機械による除雪あるいは凍結防止剤の散布などを厳重に行い、スリップ事故等の対策に努められているのでございます。  本市といたしましても、冬季間の対策が必要である交差点と十分認識いたしておりまして、今後とも水源の確保を含めまして、県に要望してまいりたいと考えているところでございます。  以上で、私に対する答弁とさせていただきます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               再      質      問 9 ◯議長(江尻正洋君) 8番 荒木泰行君。       〔8番(荒木泰行君)登壇〕 10 ◯8番(荒木泰行君) 再質問をさせていただきたいというふうに思います。  まず第1点目は、商工労働部長にお聞きしたいわけでありますが、第3点目の週40時間の問題でございますが、とりわけ中小企業に対する労働時間短縮に対する特例の奨励金制度、この特例の奨励金制度活用状況をお聞きしたわけでありますが、今ほどお話がございましたように、省力化投資等々を含めて非常に活用件数が多いということに非常に私自身びっくりしたわけであります。とりわけこの平成8年度 278件、この3月でもって 300件程度になるんじゃなかろうかなという答弁があったわけでありますが、そういう一つの件数活用状況から、先ほどの本市の40時間移行に達成でき得る企業のパーセントが、30人以下が40%、31人以上が60%、平均して50%になるわけであります。この数値からいきますというと、全国平均から見ましても、先ほど申し上げましたように、若干高岡市内の場合は落ちるなあというふうにとらえるわけでありますが、この省力化投資という活用資金ですね、これについてもう少し詳細についてお聞きをしたいというふうに思っております。  それともう一点は、国道 415号の問題であります。  今ほど建設部長の答弁を聞いて非常に残念でならないわけでありますが、それとひとつ非常に私も合点いかないのは、県の調査の段階で水源確保が非常に困難であるという今答弁がなされたわけでありますが、少なくとも私の知る範疇の中におきまして、県の段階において困難という一つの方向が、最終的なそういう一つの判断というとらえ方をしていいのかどうか、あるいはその他の道路改良工事にかかわる違った方策というものを考えていかれるのか、まずこの水源確保が難しいという論点がどこにあるのか、私の仄聞によるというと、社会保険高岡病院が非常に高いところにあるわけでありますが、社会病院の水源は非常に出にくいというふうに若干聞いております。しかし、415 号の交差点あるいはその下の方へ行きますと水が豊富に出ているという実態もございます。したがいまして、ここに消雪装置になる、あるいは道路改良工事になるものが、本当に県の指導によって、あるいは市の指導によってなされようとするのか、いま一度お聞きをしたいというふうに思っておりますし、水源の問題だけをとらえて云々じゃなしに、現実問題、やはりそういう一つの道路の過程の中において、いろんな方がそういう事故なり、そういったものが頻発にやっぱり起きているという、そういう人命の立場からいま一度答弁をお願いしたいというふうに思います。  以上であります。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               答             弁 11 ◯議長(江尻正洋君) ただいまの再質問に対する当局の答弁を求めます。商工労働部長 高林繁行君。       〔商工労働部長高林繁行君)登壇〕 12 ◯商工労働部長高林繁行君) 荒木議員の再質問にお答えいたします。  この時短の奨励金制度の活用が平成8年度に入りまして非常に大きな件数になっていると、それに比べて達成見込み見通しが全国平均に比べ少ないと、まあおっしゃるとおりであります。活用件数大体 300件程度と見込んでおりますが、高岡市内の全事業所数につきましては、議員御承知のとおり1万数千事業所があるわけでして、そういったところから、しかも中小企業、零細企業の方々が多いということから見込みが少ないものと考えております。  制度の中身につきましては、先ほど御答弁申し上げましたとおり、この4月1日から新しい制度として発足するわけでありますが、中身につきましては、現奨励金制度と似ておりまして、一応2年間のそういう期間で40時間をぜひ達成させたいという意向から、国の方でこういった奨励金制度を設けておるわけであります。中身につきましては、現行のもの、あるいは4月1日移行の新制度ともよく似ておりまして、時短のための、コストダウンのための省力化施設、そういったものの投資をなされた場合、あるいは新たな労働者の雇用を行った場合、そういった場合に奨励金を差し上げるというものであります。  以上で答弁とさせていただきます。 13 ◯議長(江尻正洋君) 建設部長 橘 澄夫君。       〔建設部長(橘 澄夫君)登壇〕 14 ◯建設部長(橘 澄夫君) 再質問にお答えいたします。  現在、富山県で行われております水源調査等私ども報告を受けたものをただいま御答弁申し上げたところでございますが、なるほど民間等についてはいろいろ個々に利用できるような井戸があるというような、いろんなそういう報告も聞いております。その都度富山県ではその水源等を調査をいたしておるわけでございますが、何分にもあれだけの幹線道路の消雪にかなりの水量を必要とするということから、消雪に活用するにはなかなか水量的にはいまいち期待できないというようなこともございまして、現在までのところなかなか期待するような水源が見つからないということでございます。ただ、現在の 415号の道路状況については、県といたしても十分御理解をしていただいておりますので、何とか水源さえ確保できれば最優先に取り組む道路として予定はされておりますが、今ほども申しましたように、現在までのところまだ期待できるような水源が確保されないという状況でございます。  それから、もし水源の確保が難しいなら、いろんな事業等で対応できないかと、いろんな方法でということでございますが、現在凍結防止舗装等をテスト的には施工されている箇所もあるわけでございますが、まだ実用化するまでには技術開発が進んでいないというようなことも伺っているところでございます。  いずれにいたしましても、現在あそこの、415 号の道路状況につきましては、十分必要な道路ということで県も認識いたしておりますので、今後とも水源等の確保に最大限努力しながら活用できる水源があれば取り組むということで、県としても理解しているところでございます。  以上で、答弁とさせていただきます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 15 ◯議長(江尻正洋君) 4番 藤田大了君。       〔4番(藤田大了君)登壇〕 16 ◯4番(藤田大了君) さきに通告いたしました3点について質問をさせていただきます。  まず、勝興寺の修復事業について質問をいたします。  全国で唯一の曹洞宗がらんを完備する国指定重要文化財の瑞龍寺が、10年間にわたる昭和、平成の大改修によって、昨年6月荘厳壮大な創建時の雄姿に再現されたことは、貴重な文化財を保護保全し後世に伝えていくということで大変意義があることであり、高く評価をするものであります。また、改修後は、瑞龍寺を訪れる拝観者が大幅にふえていることであり、観光面においても大きな成果があらわれているなど、まことに喜ばしい限りであります。  さて、高岡市にはこの瑞龍寺とともに国指定重要文化財の建造群を有し、歴史、規模などにおいても双璧をなす勝興寺があります。伏木勝興寺は、開祖親鸞聖人より本願寺第八世蓮如により創建されて以来幾多の変遷を経て、天正12年、1585年に越中国府跡とされる現在地に移転、再建されたものであります。以来、浄土真宗本願寺派の越中国における古い寺の代表寺院として、今日まで古い歴史と由緒を伝えてまいりました。また、この勝興寺の建造物やその配置は、近世大寺院のがらんを構成する建築群として大変貴重とされ、北陸特有の簡素な書院づくりの室内が歴史的に高く評価をされているのであります。しかし、現在の建造物は1600年代の後半から1800年代の前半にかけて建てられたもので、建造後数百年ないし 300年以上の年月が経過しており、老朽化が著しく、建物の傷みも大変激しくなってきております。  高岡市においては、瑞龍寺に引き続き勝興寺の保存、修理に向け、国・県をはじめ関係機関に働きかけながら着々と準備を進めておられるところでありますが、私ども市民といたしましては大変憂慮しているところであり、一日も早く修復事業に着手されることを期待しているのであります。  そこで、昨年11月に財団法人文化財建造物保存技術協会によって行われた勝興寺改修に向けての基礎調査の調査結果と今後の対応についてお伺いをいたします。  まず第1点目は、現在の建物の状態はどうなのか。そして、修理方法としてどのような手法がとられるのか。  2点目は、予想される総工事費とスケジュールはどうなのか。  3点目は、建造物の修復とあわせ、境内全体の整備・修景工事を行う必要があると思うが、どのように考えておられるのか。  以上の3点について、教育長にお尋ねをいたすものであります。  次に、人口増加に向けての活性化対策についてお尋ねをいたします。  「高岡市の人口が9年ぶりに増加した」といううれしい記事が「市民と市政」の2月号に掲載されておりました。昭和63年から減少を続けていた高岡市の人口が、前年に比べ 367人ふえたということで、まちの活力のバロメーターと言われる人口がふえたことはまことに喜ばしいことであります。これも平成3年「高岡市人口問題検討懇談会」から出された提言を踏まえ、これまで着実に関連施策を進めてこられた成果のあらわれであり、市長はじめ関係の皆さんに心より敬意を表する次第であります。  さて、日本の人口に目を向けて見ますと、厚生省の国立社会保障・人口問題研究会は1月21日、1995年の国勢調査の結果などをもとにした「日本の将来推計人口」を人口問題審議会に報告をいたしました。翌日の各新聞の見出しは「日本の人口・2051年1億人以下に」と大きく取り上げておりました。私は非常にびっくりするやら、驚くやら、動揺を隠すことができませんでした。記事の内容をよく読んでみますと、「女性の晩婚化、未婚率の上昇により年々低下している合計特殊出生率は2000年に1.38人まで落ち込むと予測し、晩婚化の収束に伴って回復するものの、人口の維持に必要な2.08人に遠く及ばないのであります。この結果、日本の総人口は1995年に1億 2,557万人だったが、2007年の1億 2,778万 2,000人をピークに減少に転じ、2051年には 9,963万 8,000人と、1億人を割り込む見通しとなり、2100年には 6,736万 6,000人まで減少すると見ているのであります。当然ながら、21世紀半ばには国民の3分の1が65歳以上という超高齢化社会が到来するとしております。  私は、国立社会保障・人口問題研究会の報告は報告として、本市の人口増加の傾向を少しでも定着させ、その増加の歩みを確固たるものとし、活気あふれる高岡をつくっていくためには、これまで以上に社会の動向や市民ニーズを的確にとらえながら、関連施策を進めていく必要があると思います。
     とはいっても、取り組むべき事業には、ハード・ソフト面を含め大変多岐にわたっており、何と何をやれば人口増加に効果があるという特効薬はあるわけではございません。ついては、幅広い事業の中から直接的に影響が大きく、政策的にも事業的にも早急に取り組むべき次の2つの事業についてお伺いをいたします。  まず、住宅団地の造成について建設部長にお尋ねをいたします。  平成5年度から6年度にかけて造成・分譲した常国住宅団地に加え、市内各地において民間開発による宅地分譲が活発に行われたことが人口増加に大きく寄与した要因でないかと考えられます。住宅団地の造成を望む市民の要望は強く、しかも市外・県外からの転入も期待できるところであります。今定例会には、中田地区から住宅団地の造成に関する請願書が提出されておりますが、中田地区はもちろんのこと、市内各地においても優良な住宅地に適するところはたくさんあると思います。総合計画第7次事業計画では、1団地 250区画が計画されておりますが、早期の事業を着手することを要望申し上げ、新しい住宅団地の規模、候補地、スケジュールについてどのように考えておられるのかをお伺いいたすものであります。  次に、高岡オフィスパークの取り組みについて商工労働部長にお尋ねをいたします。  オフィスアルカディア事業は、東京への一極集中を是正し、活力ある地域経済社会の形成を目指すため、若者にとって魅力のある職・住・遊・学の総合的な生活空間を創出することを目的として、産業業務施設の地方への集積を促進するものであります。全国では、本市をはじめ北上市、石巻市、南国市、大村市の5市において進めれているところであります。このうち、南国市は他の4市に比べ取り組みが早く、平成6年度から造成に取りかかり、昨年8月のデータですが、18区画のうち2社が分譲し、4社と進出協定を結んでおります。このことは、南国市はもちろん、高知県、地域振興整備公団の三者が連携し、総力を挙げて取り組んでおられるものと考えます。本市の高岡オフィスパークも8年度から造成に着手され、新年度において団地内の上下水道、電気・光ファイバーケーブル等の埋設工事、道路建設工事、公園整備工事等に着手される予定でありますが、造成工事の進捗状況、今後のスケジュール、そして何よりも大事な企業誘致の取り組み状況についてお伺いをいたすものであります。  最後に、駐在所の統廃合についてお尋ねをいたします。  現在、高岡警察署管内には交番が10カ所、駐在所が7カ所配置されており、それぞれ地域の治安維持や防犯、交通安全対策など、市民の皆様が安心して暮らしていく上で大きな役割を果たしているのであります。これらの交番、駐在所は市内一円に配置されており、それぞれ所管区域が決められておりますが、その区域は市民が日常的に地域活動を行う地域単位とは必ずしも一致していないのであります。  例えば、福田駐在所と立野駐在所の管轄について申し上げますと、東五位校下を2分して国道8号の北側が福田駐在所、南側が立野駐在所となっております。そうなりますと、学校の校区や自治会等の区域と異なることから、防犯や交通安全あるいは日常生活に関する情報伝達や諸活動がちぐはぐすることがあり、何かと不都合が生じることになるのであります。青少年防犯、交通安全等の諸問題で駐在所へ出向いても不在がちであります。また、国道8号の拡幅計画によって、立野駐在所は移転を余儀なくされているのであります。  このようなことから、当該地域の関係団体では、これまで何度か高岡警察署に対し、福田駐在所と立野駐在所を統合し、そこの人員体制を強化してもらえないかということでお願いをいたしてまいりましたが、いまだ実現をしておりません。  そこで、市当局におかれましては、市民生活に直結するさまざまな活動を円滑に推進するため、そしてまた、統合による警察行政の効率化という観点から、地域の実情を十分御賢察いただき、駐在所の統合や所管区域の見直しなどについて御理解と御支援を賜りたいと思うのであります。  このことは、本来は県の警察行政にかかわる問題であることは十分承知しておりますが、市民生活に密着した切実な問題であるということから、市当局におかれては、福田・立野駐在所のみならず、全市的に調査・検討していただき、地域住民が不都合を感じている地域があるならば、関係者と十分話し合いながら、県当局や県警などに働きかけるなど、御支援をお願いできればまことに幸いに存ずるところであり、この点について生活環境部長にお考えをお尋ね申し上げ、私の質問を終わらせていただきます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               答             弁 17 ◯議長(江尻正洋君) 当局の答弁を求めます。教育長 細呂木六良君。       〔教育長(細呂木六良君)登壇〕 18 ◯教育長(細呂木六良君) 藤田議員の私に対する御質問は、勝興寺の修復事業についてでありました。  現在の建物の状態はどうか。保存改修にはどのような手法がとられるのかという御質問にお答えを申し上げます。  昨年11月に実施をいたしました勝興寺についての基礎調査は、県と市の補助によりまして、宗教法人勝興寺が事業主体となりまして、財団法人文化財建造物保存技術協会に委託して行われたものであります。また、同時に防災設備の基礎調査もあわせて実施いたしましたが、この調査も文化財建造物の防災の分野を専門とするものに委託をしたものでございます。  この基礎調査によりますと、現在の勝興寺の建造物群の状態は、総門及び書院などにつきましては破損が著しく、抜本的な解体修理が必要であり、その他につきましては、半解体修理や屋根のふきかえなどの部分修理で対応ができるものと報告を受けております。  保存修理の手法につきましては、さきに保存修理工事を終えた瑞龍寺と同様に、宗教法人勝興寺が事業主体となって実施されるものであります。この場合、宗教法人の収入を算定基準といたしまして、国の補助率等も決定されるのであります。これに伴い、県及び市も財政的援助を行い、所有者である勝興寺も応分の負担をして行われるのが通常であります。  また、市といたしましては、それ以外の側面的な援助といたしまして、事業主体であります勝興寺の事業の受け入れ体制を強化するための組織づくりについても、積極的にかかわりながら事業の着手に備えたいと考えておるところでございます。  次に、予想される総事業費とスケジュールについてのお尋ねにお答えをいたします。  総事業費につきましては、勝興寺が重要文化財であることから、文化庁が設定する修理方針に従って積算されるものでありまして、市や県のレベルで決定できるものではございません。しかしながら、今回の基礎調査によりますと、試案によれば、瑞龍寺の場合に比べて工事の規模も大きく、したがってその費用も瑞龍寺の23億円を大幅に上回ることが確実であります。  保存修理につきましては、本年度におきましても、国や県への重点要望事項に掲げまして、市長、議長さんをはじめ関係者が積極的に国や県に働きかけてきたところでございます。そのスケジュールにつきましても、全国の重要文化財建造物の修理計画全体の枠組みの中で文化庁が決定するものでありまして、市としては県と連携をしながら、引き続き国に対して早期の着工を働きかけていきたいと考えておるのでございまして、この点御理解とまた御協力もあわせてお願いを申し上げたいと存じます。  次は、建造物の改修とあわせ境内全体の整備・修景工事が必要と思うが、どのように考えているかというお尋ねでありました。  境内の整備・修景事業につきましては、瑞龍寺の場合と同様に、境内地の芝張りや空濠の整備に係る外構工事などの環境整備事業を、保存修理工事と一体の事業として実施していきたいと考えております。  また、境内地の貴重な樹木類などの植生の整備事業につきましても必要と考えておりますが、この場合は、保存修理工事と一体の事業には該当しませんので、事業の実施のためには、勝興寺の自主事業として実施していくことも考慮する必要があると、このように認識をいたしておる次第であります。  以上で、藤田議員の私に対する御質問の答弁とさせていただきます。 19 ◯議長(江尻正洋君) 建設部長 橘 澄夫君。       〔建設部長(橘 澄夫君)登壇〕 20 ◯建設部長(橘 澄夫君) 人口増加に向けての活性化対策のうち、新住宅団地の造成について、規模、候補地、スケジュールの御質問にお答えいたします。  本市の人口が、平成8年に9年ぶりに増加したことの要因といたしましては、議員御指摘のとおり、本市が平成5年度、6年度に分譲いたしました常国住宅団地が好評のうちに短期間で完売できましたこと、また、戸出地区におきまして民間デベロッパーによる旧農業用施設跡地を利用いたしました住宅団地造成事業がなされたことなど、官・民の宅地造成が進んだことが要因の一つであると考えているところでございます。  このように住宅団地の造成事業は、民間による事業・公的事業を含め、本市の人口減少の歯どめ策、さらには人口増加に向けての重要な施策であることを十分認識いたしているところでございます。このようなことから、本市では、高岡市総合計画第7次事業計画においても新たな住宅団地の造成を位置づけし、低廉で良質な住宅用地を供給することとしているところでございます。  お尋ねの新規住宅団地の規模につきましては、常国住宅団地と同程度の規模の開発面積が12から15ヘクタール程度、分譲区画数は約 250区画、1区画の平均分譲面積は約 100坪程度を考えているところでございます。  また、候補地につきましては、農業施策との調整や線引きの見直しなど種々事業推進における多くの課題がありますことから、現在、庁内関係部局との調整を行っているところでございまして、これらの課題につきましても十分検討の上、平成9年度には候補地を選定したいと考えているところでございます。  住宅団地造成事業のスケジュールにつきましては、今ほど申し上げました新規住宅団地の適地調査を終えまして、平成12年度分譲開始をめどに、今後、関係者の方々の御理解、御協力を得ながら、具体的な造成計画を検討してまいりたいと考えているところでございます。  以上で、私の答弁とさせていただきます。 21 ◯議長(江尻正洋君) 商工労働部長 高林繁行君。       〔商工労働部長高林繁行君)登壇〕 22 ◯商工労働部長高林繁行君) 藤田議員の御質問のうち、オフィスパークの造成工事の進捗状況と今後のスケジュール、そして企業誘致の取り組み状況についてお答え申し上げます。  高岡オフィスパーク整備事業につきましては、平成8年、昨年の6月に起工式が行われて以来、事業主体であります地域振興整備公団と連携をとりながら、整地工事をはじめ農業用排水路の切り回し、雨水排水管・給水管等の地下埋設物の布設工事、一部区画道路の築造工事等を行ってまいりまして、現在のところ50%程度の進捗率であります。  今後の予定といたしましては、今議会に予算議案としてお願いいたしております団地内の幹線道路築造工事、電線類の地中化工事、上下水道の布設工事、公園整備工事などを行いまして、また、地域振興整備公団におきましても、残る整地工事、調整池築造工事、景観施設工事などを行いまして、9年度中には造成工事を完了させ、確定測量を行いたいと考えております。  オフィスパークの企業誘致につきましては、かねてより、首都圏をはじめとする優良企業を市長みずからが熱意を持って幾度となく訪問を重ねるなど、精力的に取り組んでおりまして、現在、数社において真剣に御検討をいただいているところであります。今後ともさらに、国・地域振興整備公団・富山県などの関係機関あるいは各界の方々のお力添えをいただきながら、全力を挙げて優良企業の誘致活動を進めてまいりたいと考えておりますので、議員各位の皆様におかれましても、絶大なる御支援・御協力を賜りますようお願い申し上げまして、答弁とさせていただきます。 23 ◯議長(江尻正洋君) 生活環境部長 佐野嘉朗君。       〔生活環境部長(佐野嘉朗君)登壇〕 24 ◯生活環境部長(佐野嘉朗君) 藤田議員の御質問の3点目の駐在所の統廃合についてお答え申し上げます。  議員御指摘のとおり、交番あるいは駐在所は警察の治安責任に基づいて設置・運用されているものであり、市が直接介入する問題ではございませんが、市民生活の安全の確保という見地のみをとらえましても、市といたしましては大変関心の深いところであります。  最近の富山県警察の動きを見ておりますと、駐在所の統廃合による交番制度への移行あるいは管轄区域の見直し等が地域の実情にあわせて逐次実施されており、最も新しいものといたしましては、本市にも関係のある新湊警察署管轄の牧野駐在所が、作道及び塚原駐在所とが統廃合され、この3月27日に新湊南交番として竣工されることとなっております。  議員御質問の福田駐在所と立野駐在所に関する東五位校下の管轄区域の問題につきましては、市としても十分承知しており、加えて、今後の能越自動車道の開通あるいは国道8号の拡幅に伴う交通環境の変化によっては、当然、関係地域の安全にも影響を及ぼし、交通事故や各種犯罪の多発が予想されるものであります。市といたしましても、これらの問題については、関係自治会や議員からの御要望を受けまして、高岡警察署に対して申し上げてあり、その実現を期待しているところであります。警察署におきましては、国道8号の拡幅及び市道池田3号線の整備に伴う立野駐在所の移転にあわせ、駐在所制から交番制への移行構想も含めて具体的に検討されておられると伺っております。  また、統廃合について、全市的に調査・検討をということでございますが、交番、駐在所は、地域安全の拠点となる施設でありまして、地域住民の皆様からの御意見も十分に配慮しながら総合的に検討され、その運用、管轄区域の見直し等がなされるものと考えております。今後、地域等から具体的な御要望等がありました場合、その内容を検討しながら対処してまいりたいと存じます。  御答弁といたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 25 ◯議長(江尻正洋君) 32番 古市義雄君。       〔32番(古市義雄君)登壇〕 26 ◯32番(古市義雄君) 国道 415号の整備について、藤井助役にお伺いをいたします。  まず、国道 415号雨晴トンネル・加古川地区の拡幅整備と 415号桜谷古墳坂及び岩崎坂の融雪対策についてお伺いをいたします。  高岡市の海岸沿いを氷見市に通じる国道 415号は、地域発展の産業道路として、また、地域住民の通勤・通学等の生活道路として、さらに能登路への広域観光道路として、県内外の利便に供されている主要幹線道路であります。この路線の昨今の交通事情は、産業関連車両の大型化かつ台数の増加、一般車両の往来数の増加等により、極度の交通渋滞を来しているのであります。冬季間の積雪による交通状況も憂慮される現状であります。また、昭和31年に開通を見ました雨晴トンネルは、狭隘で自転車や徒歩の通行もままならず、大型車両のすりかえも困難をきわめ、観光バスのすりかえは全く不可能で、せっかくの風光明媚なこの路線を避けて国道 160号に回るありさまであります。  昭和55年、当地区において、道路の拡幅と歩道の設置を、また、昭和60年には、雨晴トンネル拡幅改良促進期成同盟会も結成され、県・市当局に要望がなされ、道路拡幅工事と雨晴トンネル拡幅との同時着工計画が示され、それによって道路沿いの十数軒の方々が住居の移転も余儀なくされたのであります。しかしながら、拡幅工事は一部工事が行われただけで、いまだに完成を見ず、今後の工事の状況が問われるところであります。地元の方や移転に協力されました方々に対しても、一日も早い完成が望まれるところでありますので、進捗状況と今後の見通しについてお伺いをするものであります。  さて、この 415号は、雨晴トンネルを過ぎると緩いカーブと勾配を持つ岩崎坂にかかり、さらに桜谷古墳群を貫く坂道へと続き、間もなく氷見へと入るわけであります。さきに述べたように、この道路は通勤・通学の生活道路でもあり、朝の通勤時には車は渋滞し、特に冬季間は桜谷古墳坂から岩崎坂を越えるまでの区間の運転は難渋をきわめているのであります。  同じ国道を氷見市は融雪道路で順調に走れるのに、一歩高岡市に入った途端融雪装置がとぎれるのは不合理で納得しかねるものがあります。事故も発生しており、ぜひ県に働きかけて早急に融雪装置をなすべきと思うのでありますが、藤井助役の見解をお伺いをするものであります。  次に、コースタル・コミュニティ・ゾーンの取り組みと国道 415号とのアクセス道路の新設についてお伺いをいたします。  昨年の7月、海の日を記念して、景観や自然環境が保たれた美しいなぎさを選ぶ「海の渚・百選」のイベントに高岡市雨晴海岸、氷見市松田江浜の長浜が選ばれており、地元に生まれた者といたしまして大変うれしく思っているところであります。  この海岸沿いは景観のみならず、歴史的にも、また万葉の史跡や逸話も多く、豊かな風土と漁場でも知られたところとして、地域の方々に愛されているところであります。  このなぎさ線は、昭和40年ごろより侵食による後退が顕著となり、海岸の保全と拡大を図る必要が生じたため、昭和45年度より、離岸堤・護岸堤の整備、さらに昭和56年度より、景観及び利用面に配慮した自然石使用の緩傾斜護岸の整備が進められてきたところであります。  高岡市において、雨晴海岸の恵まれた地域の特性を生かし、人々が気軽に憩える海岸域の創出を目指して「雨晴コースタル・コミュニティ・ゾーンの整備計画」を策定、平成4年度より工事が始まったのであります。  この計画で、平成8年度をめどに建設が進められている県西部初の大規模公共マリーナは、伏木地区の自然を生かした日本海側の海洋レクリエーションの拠点として整備され、完成の暁にはプレジャーポート、遊漁船を合わせておよそ 100隻も係留できるとされております。  8年度後半には、一部利用できるやに新聞に掲載されておりましたので、次の3点についてお伺いをいたします。  まず、マリーナ基地の完成はいつで、いつから使うことができるのか。  次に、漁業の安全と安全操業は保たれるのか。この漁業の安全性の確保については、伏木外港建設の経緯もあり、特に配慮をされてしかるべきと思いますので、お伺いをするものであります。  最後に、当然、陸路の確保も必要となり、国道 415号へ接続するアクセス道路の新設は必至と思われるが、お考えをお伺いするものであります。  最後に、エコ・コースト事業の取り組みと太田2号線改良整備についてお伺いをいたします。  雨晴海岸は、県内外から年間約40万人が訪れる市内有数の観光地でありますが、侵食による砂浜の消失が進み、再生事業の緊急の課題となっていたところであります。平成4年度に、コースタル・コミュニティ・ゾーンの事業が進んでいる一方、高岡市では雨晴海岸の護岸整備に国の「自然環境保全型海岸整備モデル事業」の導入に向け、調査・検討がなされてまいりました。昨年の5月には調査報告がなされ、7月には国の海岸整備5カ年計画の指定を受けたところであります。  この事業は、海岸の整備において、天然海岸の生態系や景観を維持しながら環境教育の場として活用できるように整備するプロジェクトで、2000年に完成の事業となっているのであります。ことしは、調査設計が終わり、一部は工事着工の予定と聞いておりますが、事業との取り組みについてお伺いをするものであります。  次に、この事業とも関連し、地元の方々も久しく待ち望んでいる太田2号線改良整備と遊歩道の設置であります。太田2号線は、雨晴観光駐車場より渋谷川橋を渡って、つまま公園沿いを国道 415号につなぐ道であります。かつて大伴家持もこの絶景を眺めて多くの歌を残しました。また、国指定史跡の桜谷古墳、重要文化財・武田家、臨済宗の古刹・国泰寺等を訪れる観光客や万葉の探究者も多くなっているので、観光地にふさわしい散策の遊歩道の整備をお願いをいたしまして、私の質問を終わります。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               答             弁 27 ◯議長(江尻正洋君) 当局の答弁を求めます。助役 藤井 孝君。       〔助役(藤井 孝君)登壇〕 28 ◯助役(藤井 孝君) 古市議員の御質問にお答えをいたします。  初めに、国道 415号の雨晴トンネル及び加古川地区内の拡幅整備の工事の進捗状況と今後の見通しについてでございます。  国道 415号は、御指摘をいただきましたように、富山高岡広域都市圏と中部能登間を直結する経済文化交流のための基幹道路であるとともに、富山県西部地方拠点都市地域におきまして、拠点地区へのアクセス強化を図る極めて重要な道路であり、平成2年度から富山県におきまして整備を進めているところであります。  現在、事業延長約 1,500メートルございますが、国分側につきましては、用地買収をほぼ完了いたしております。現道拡幅部分約 500メートルございますが、この改良工事を鋭意行っているところでございます。一方、雨晴側につきましては、長年懸案となっておりましたトンネル坑口付近の用地買収を一部終えたところでございます。また、(仮称)「新雨晴トンネル」につきましては、地質調査や本格着工に向けた詳細設計を実施をしているところでございます。  今後は、引き続き、雨晴側のトンネル坑口付近の用地買収に全力を挙げてまいります。また、十間道路との交差点改良など加古川地内の整備促進を図ることにいたしております。また、新雨晴トンネルにつきましては、詳細設計が完了次第、着工する予定と承っております。  本路線は、本市はもとより、富山県西部地区にとりまして、産業・観光の発展を担う極めて重要な道路であることから、今後とも関係者の方々の御理解をいただきながら、早期に改良・新雨晴トンネルの着工に向け、全線一日も早く整備されるよう国・県に働きかけてまいる所存でございます。  次に、国道 415号の桜谷古墳坂と岩崎坂の融雪対策についてであります。  桜谷古墳坂につきましては、県では貴重な桜谷古墳群を文化財保護の観点から、古墳を渡る橋梁構造とされまして、道路勾配を約3%程度にし整備されたものでございます。一方、岩崎坂につきましては、昭和61年度から平成元年度にかけまして、道路拡幅改良にあわせ冬季のスリップ事故等交通安全対策にも配慮し、道路勾配を、従来約6%あったわけでございますが、3.5 %程度に緩和されたところでございます。現在、これらの阪路──勾配の強い坂道でございますが、冬季間の降雪・凍結時における交通安全を図るため、凍結防止剤の散布等を行いまして、円滑な交通の確保に努めているところでございます。  御要望の区間の融雪対策につきましては、これまでも県に要望してきたところでございますが、十分な水源の確保が困難なことから施設整備ができず今日に至っております。  国道 415号は、本市にとりましても、極めて重要な道路でありますことから、今後も水源調査をも含め、県に要望してまいりたいと考えております。  次に、コースタル・コミュニティ・ゾーンのマリーナ基地の完成の時期でございます。  コースタル・コミュニティ・ゾーン整備計画は、「海辺のふれあい」をテーマに海岸保全対策とあわせて公園、道路、下水道等の公共事業を実施するとともに、民間活力を積極的に取り入れまして、地域の特性を十分生かした地域整備を一体的かつ計画的に実施しようとする計画でございます。  高岡市雨晴海岸コースタル・コミュニティ・ゾーン整備計画は、平成4年7月2日に建設大臣の認定を受けまして、県事業として快適性の高い海岸環境を創出するため、緩傾斜護岸や突堤の整備、漁船等が係留する船だまりやプレジャーボートを収容するマリーナの建設、雨晴園地の自然環境を守るための公衆トイレの設置等を実施してきているところでございます。  また、市事業としましては、海水浴場の水質を保全するため特定環境保全公共下水道の整備、漁業の振興と明るい豊かな環境づくりを図るため「漁村センター」の建設、緑の拠点としての「つまま公園」の整備、津波等の緊急時の防災情報を市民の方々にお知らせするための防災行政無線局の設置などを実施してきたところでございます。  マリーナにつきましては、県におきましては、これまで突堤・緩傾斜護岸、物揚げ場・船揚げ場等を整備され、今年度、漁船等が係留できる船だまりがおおむね完了したところであります。これにつきましては、暫定的に一部供用を行っております。マリーナ全体の完成時期につきましては、今後、残るプレジャーボートを、関連施設の整備を進め、できるだけ早期に整備を図ることとなっております。市としても、マリーナは地域振興に重要な施設であると考えております。今後とも、地元関係者の協力をいただきながら、早期完成が図れるように県に働きかけてまいる所存でございます。  次に、漁業の安全と安全操業についての御質問がございました。  雨晴海岸・太田浦地先は、ヒラメ、クルマエビ、キス、カレイなどの漁獲がある重要な漁場でございます。また定置網による漁業も行われております。マリーナ基地完成後は、プレジャーボート、遊漁船等の航行が頻繁になることが予想されます。遊漁者も増加するものと思われます。マリーナ基地完成後の漁業の安全操業対策につきましては、漁業者の方々の操業を妨げることなく、定置網周辺での遊漁が行われないよう、漁業協同組合など関係機関と十分協議しながら、連絡調整を行うための組織の設置の検討でございますとか、あるいは注意を促す看板の設置、さらにパンフレット等の配布など所要の対策を講じてまいりたいと考えております。  次に、国道 415号への接続するアクセス道路の新設についてでございます。  国道 415号へのアクセス道路につきましては、この整備計画の中で、松田江浜から国道 415号へ直接アクセスする道路として市道太田13号線を国道 415号まで延伸するよう計画されております。この計画道路でございますが、松田江浜へアクセスする幹線道路に位置づけられておりまして、幅員も広幅員の道路に整備する必要がございます。このような幹線道路整備は、多額の事業費が見込まれますことから、国の補助事業採択を受け整備する必要があると考えております。マリーナ施設を含みます松田江浜への唯一のアクセス道路となりますことから、今後とも地元関係者とルート・幅員等について十分協議を行い、早期事業化に向け国・県に要望してまいりたいと考えております。  最後に、エコ・コースト事業の取り組みと太田2号線の改良整備についてでございます。  伏木富山港海岸・雨晴地区は、能登半島国定公園内に位置しまして、近景には義経岩・女岩を望み、はるか富山湾上に雄大な立山連峰が眺望できる富山県を代表する景勝地でございます。万葉の昔から風光明媚な天然海岸として歌に詠まれるなど、多くの人々から親しまれているところでございます。一方、この富山湾の特異な地形からくる冬期波浪等によります侵食が進んでいることから、これらの自然環境との調和を図りながら、侵食を防止し、人々が容易に海に親しめる海岸の整備が必要となっております。  このことから、国・県・市の三者におきまして、平成7年度に義経岩付近から国分浜に至る延長約 1,650メートルの範囲の伏木富山港海岸・雨晴地区を安全で良好な自然環境の海岸として整備するため「自然環境保全型海岸整備モデル事業調査報告書」がまとめられ、平成8年7月エコ・コースト事業が指定されたところでございます。
     自然景観や生態系との調和を図ったエコ・コースト事業を進めるに当たりましては、海域の生物環境を十分に把握する必要がございます。このため、現在、地元漁協など関係の方々と海藻あるいは魚類を含めた各種調査の実施について調整を図っているところでございます。この事業の目指すところは、自然との共生を図り、豊かで潤いのある海岸を創造するものでありますことから、このような調査が速やかに実施をされ、早期に整備が図られるよう国・県にあるいは地元の皆様方にお願いをしてまいりたいと考えております。  次に、太田2号線の改良整備でございます。  高岡市としては、太田地区には雨晴海岸や桜谷古墳、武田家など観光名所が多いことから、義経岩の近隣に公衆用トイレを完備した雨晴観光駐車場を整備するとともに、国道 415号の道路整備にあわせて大伴家持の万葉歌碑や東屋を設置した「つまま公園」を整備してきたところでございます。  また、県におきましても、国道 415号の歩道のカラー舗装化による整備がされるとともに、昨年は、海岸から眺望を楽しむことができるよう、道路沿いにあった小山の切り取りが行われたところであります。引き続きポケットパークとして整備される予定となっております。  太田2号線の整備につきましては、雨晴観光駐車場やつまま公園、国道 415号の道路等を結ぶ一体的な道路として、観光地にふさわしい景観にも配慮した道路に整備する必要があると考えております。今後、エコ・コースト事業の進捗状況を見ながら、この地域にマッチした整備内容等について調査・検討をしてまいりたいと考えております。  以上、答弁とさせていただきます。 29 ◯議長(江尻正洋君) この際、しばらく休憩いたします。               休             憩   ────────────・─────────────・────────────                                 休憩 午後2時41分                                 再開 午後2時56分   ────────────・─────────────・────────────               再             開 30 ◯副議長(新田長正君) 休憩前に引き続き、本会議を再開いたします。  なお、議長にかわりまして、私がその職務を行います。  個別質問、質疑を続行いたします。10番 山沼成敏君。       〔10番(山沼成敏君)登壇〕 31 ◯10番(山沼成敏君) 私は、平成9年3月定例会に当たりまして、さきに通告いたました6点についてお伺いをいたしたいと思います。  高岡市の発展は、産業の振興や都市基盤の整備、福祉の充実など、総合的な施策展開により図られるものと考えますが、中でも人口施策が重要な課題の一つであると考えます。このような観点から見ると、本市人口は近年減少を続けておりましたが、幸いなことに平成8年度においては多少の増加を見ており、まことに喜ばしいことと思います。とりわけ官民による住宅団地の立地や土地区画整理事業が功を奏したものと考えます。今後は、人口増加傾向が一時的な現象となることのないよう引き続き各種対策を講じなければなりません。特に低廉な住宅地を供給していくための対策を進めることが重要であると考えます。  本市においては、無秩序な開発の防止と計画的な市街地形成のために、市街化区域と市街化調整区域とに分けられています。さらに市街化区域は、住居系、商業系、工業系に合わせて12の用途地域に指定されており、この基盤に立ってより一層計画的な土地利用の促進に努めなけねばならないと考えます。しかし、昨年の用途地域の見直しにおいて、住居系用途地域の細分化により以前よりも建築規制が厳しくなる地区もあるため、改築の際には新たな住宅地を求めなければならないことから、市民の声として、良好な環境で価格的にも購入しやすい新たな住宅地を確保してほしいという根強い要望があります。  平成6年度に分譲されました中田常国住宅団地 250区画は、バブル崩壊後で大変心配をしておりましたが、大盛況であり、大変喜ばしいことでありました。関係各位の御努力に深く敬意を表したいと思います。  住宅地は市街化区域の中で求めるのが本来の姿でありますが、地価は本市周辺部に比較して割高となっているのが実情であります。そこで、市街化区域には農地が整備されずに残っており、これらを整備することも住宅地の供給には効果があると思いますので、整備の方針について、まず都市整備部長にお尋ねをいたしたいと思います。  また、市街化調整区域で宅地を買おうと思っても、大部分が農業振興地域であり、住宅地の開発が困難であるのが現状であります。  以上のように、住宅供給の面から見ても、現在の市街化区域は拡大する必要があると考えます。市としても低廉な住宅地を確保するために積極的に市街化区域の拡大に努めるべきであると考えます。そこで、線引きの見直しについて、現在の進捗状況と今後のスケジュール及び市街化区域への編入を希望している地区などに対する今後の対応について、同じく都市整備部長にお尋ねをいたします。  また、これまで行政は地域の意見を聞かず抑える一方であり、そのため、有効な土地利用が妨げられ、地域の発展を阻害する要因となっていると思われます。市民の皆様が住宅の改築に際し、法律で規制するだけでなく、弾力的に対応できるよう適切な措置を要望するものであります。  また、昨年7月に、国からこれまでになく幅のある運用方針が出されたと聞き及んでおります。県の計画の作成に当たり、我が高岡市の地域性、独自性を十二分に理解をしていただけるよう渾身の努力をお願いいたしたいと思います。  次に、細呂木教育長にお尋ねをいたしたいと思います。  佐藤市長は、提案理由の中で、本市のまちづくりの基本方向として、高岡の数々の歴史・文化的な資産を生かしながら、活力と魅力のある「生き生き市民都市高岡」の実現を目指したいとのことであります。  我が郷土高岡には、勝興寺や瑞龍寺、銅器や漆器など数々の歴史的・文化的な資産とともに、芸術、科学、医学、産業等の分野においても、郷土の発展に寄与した数多くの先人たちもおられるわけで、こうした先人たちの生き方、考え方を子供たちに学ばせることを通して、郷土の文化と伝統を大切にし、誇りの持てる心を育てることが、本市の誇れるすぐれた伝統技術・技法を保存継承していくため必要であると考えております。  平成9年度予算に、郷土学習読み物資料発刊事業として 200万円を計上しているが、どのような考えと内容で発刊されるのかお伺いいたしたい思います。  また、21世紀の社会は、世界的に情報通信基盤の整備や情報機器の技術革新により、高度情報化がますます進展すると予想されております。  昨年7月の中央教育審議会の第1次答申の第3部第3章において、学校教育においては、将来の高度情報通信社会を生きる子供たちに、情報や情報機器を自分で選択し、活用できる資質や能力の育成を図っていく必要があるとしております。特に、「情報ネットワークの普及は、学校はその学校の置かれた地理的環境にかかわりなく、必要とする情報を入手して指導の場面に生かしていくことができ、インターネットなどを活用すれば、その範囲は国内にとどまらず、一挙に世界に広げることができる。このことは、子供たちの学習素材を豊かにし、子供たちの興味・関心を広く豊かにすることに資するであろうと思われます。また、情報通信ネットワークの活用によって、学校は、必要な情報の収集、情報交換等を適時に行い、遅滞なく必要な措置を講ずるなど、学校運営の改善・充実にも寄与するところが非常に大きい」との提言がなされ、ますます情報教育の充実が加速化されると思われます。情報通信ネットワークの活用による学校教育の質的改善、高度情報通信社会に対する「新しい学校」の創造に対応する施策が重要な課題であります。  このことについての現在までの取り組み状況と今後の対応について、学校におけるインターネットの導入を含め、どのように考えておられるかお伺いをしたいと思います。  次に、学校図書館司書の配置についてお尋ねをいたします。  テレビ、ビデオ、コンピューターなどさまざまなメディアの発達や普及によって、人々が喜び、楽しみを得る情報や手段が多様化し、子供たちを取り巻く生活環境にも大きな変化が生じております。読書離れは、このような社会全体の変化が子供たちに反映した結果であると言えます。  読書は、児童・生徒の知的活動を増進し、人間形成や情操を養う上で、学校教育上重要な役割を担っております。児童・生徒は、読書を通して、みずから学ぶ喜びを味わったり、学ぶ方法を身につけたりし、そして、新たな文化を創造する力を養い、楽しみながら情報を得たり、情操を豊かにしたりして成長をしていくのであります。  そこで、子供たちの読書離れを防ぐために、学校図書館の活用を考えるならば、図書館司書を配置することが、時代の要請に合ったことと思われます。既に、富山市では、平成8年度から66校のうち15校に図書館司書5名を配置しております。本市では、平成9年度予算に学校図書館司書の配置に対して 358万 4,000円を計上されておりますが、何カ年計画で、また何人の司書を配置する予定なのか、御見解をお伺いしたいと思います。  最後に、美術館の施設設備についてお尋ねをいたします。  平成6年9月に新美術館が高岡文化の森にオープンし、やがて2年半になります。開館以来、全国的、国際的にもすぐれた企画展を次々と開催し、ただいまも高岡商工会議所創立 100周年を記念して風景画家村山 密氏と肖像画の名手として知られているエドアール・マッカヴォイの世界展を開催され、多くの入館者を得ていると伺っております。  また、本市の伝統工芸を生かした特色ある美術館を目指し、収蔵品の収集、常設展の充実などを図られ、さらには、美術館友の会と共催しながら多数の講演会や映写会、音楽会を開催されており、市民の皆様から、楽しみながら芸術に触れる機会がふえたと大変好評であります。  日ごろ、職員の皆様には大変御苦労も多いことと深く敬意を表するものであります。しかし、常設展、企画展とは別に、作家並びに市民の皆様方の作品の発表の場として開放するためのギャラリーについてであります。率直なところ、少し手狭であるということであります。市内のみならず、市外の作家やグループの方たちも、新装した場所で発表したいということで次々に利用されているようではありますが、利用した人やこれから利用しようとしている人々の意見を聞いてみますと、個人展はともかくとして、県内の団体やグループ展、大学の学生制作展等のようなものなど、会場が狭くて開催しにくいということであります。また、利用時期が秋の美術シーズンに集中すると、個人展でも開催できないということであります。  美術活動に参加する人口が年々増加し、作品も大型化している一方で、市内におけるある程度スペースを持った発表の場が、美術館と美術館の隣にある高岡文化ホールしかなく、しかも手狭であるということで、新湊市中央文化会館あるいは県民会館等を活用しなければならず、それぞれ苦慮されているようであります。  せっかく、全国的、国際的にもすぐれた企画展を次々と開催し市民に喜ばれている一方で、今活躍中の、あるいはこれから高岡が誇る作家となる可能性あふれた人々の発表の場が手狭では、これまで多くの作家を輩出してきた高岡市としては、一考しなければならないのではないかと考えるのであります。  このたびまとめられた総合計画第7次事業計画では、高岡文化の森において、美術館に引き続き図書館の建設が予定されておりますが、次期建設計画にはぜひある程度の規模のグループ展、団体展に対応できるスペースを持ったギャラリーを、美術館と直接つないだところに、市民が利用しやすい形で建設していただけるよう強く要望するものであります。教育長の将来を見越した積極的な御見解をお尋ねいたしまして、質問を終わります。  大変、どうもありがとうございました。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               答             弁 32 ◯副議長(新田長正君) 当局の答弁を求めます。都市整備部長 室谷泰弘君。       〔都市整備部長(室谷泰弘君)登壇〕 33 ◯都市整備部長(室谷泰弘君) 山沼議員の御質問にお答えいたします。  まず、市街化区域内に残る農地等の未利用地の整備方針についてでございます。  本市の市街化区域内のまとまりの5ヘクタール以上の残存農地は、昭和62年の第2回の線引き見直し時点では28カ所でございました。その後、土地区画整理事業などによる計画的な開発や民間による宅地開発、個別開発による宅地化などにより市街化が進められ、現在6カ所まで減少してきているところでございます。大規模な残存農地の未利用地につきましては、解消しつつあると思っております。しかしながら、残存農地そのものはまだ多く存在しているところでございます。  市街化区域内の残存農地については、今後、住宅地等の宅地供給のため、計画的な市街地整備に積極的に取り組む必要があると考えております。このため、残存農地周辺の土地利用の状況や道路、公園等の基盤施設の整備状況等を勘案し、地元地権者等の意向を把握するとともに、宅地供給に対する理解と協力を求めながら、民間による宅地開発や組合施行等による土地区画整理事業など、計画的な市街地整備が進められるよう、今後とも積極的に取り組んでまいりたいと思っております。  次に、線引き見直しにおける進捗状況について、また、地元への説明など今後の進め方についてということでございますが、本市におきます市街化区域は、昭和46年に約 3,306ヘクタールが設定されましたが、2度にわたる全体見直しや類似見直しで約 210ヘクタール余り拡大してきたところでございます。今回の見直しにおいても、本市の地域性や独自性等を富山県等に訴えながら、本市の活性化を推進する人口増加対策のための住宅地の確保や産業振興のための工場用地の確保などに拡大に努めたいと考えております。  線引き見直しの進捗状況につきましては、現在、県において「線引き見直しの基本的事項」を策定中でございます。近々、市町村に提示されると聞いております。市といたしましては、今後、県より提示された基本的事項に基づき、具体的な見直し作業に入ることとなりますが、現在は人口分析分布状況や土地利用の状況、市街化区域内残存農地の状況など、見直しのために必要となる基礎調査を進めているところでございます。  今後のスケジュールにつきましては、市町村原案の作成後、県において市町村原案を取りまとめ、農林水産省など関係機関との協議、公聴会の開催、見直し案の縦覧、都市計画地方審議会など所要の手続を踏まえる必要があることから、現段階では、県からは平成9年度末をめどに見直しが完了するよう努力したいと聞いております。  次に、市街化区域への編入を希望している地区などに対する今後の取り組みについてでございますが、線引き見直しの原案作成につきましては、地元地権者等の意向を把握するとともに、議会や都市計画審議会等の意見を聞きながら、高岡市の見直し原案をまとめていきたいと考えております。このため、先ほど申しました「線引き見直しの基本的事項」の提示後、速やかに、市街化区域に隣接する区域等の地元自治会や生産組合等関係団体の代表者などを対象に、見直しに関する具体的な要件や要望の取りまとめの方法などを内容といたしました地元説明会を開催するなど、地元意向の把握に努めてまいりたいと考えておりますので、またいろいろと御協力をお願いいたしたいと思います。  以上で、私の答弁といたします。 34 ◯副議長(新田長正君) 教育長 細呂木六良君。       〔教育長(細呂木六良君)登壇〕 35 ◯教育長(細呂木六良君) 山沼議員の私に対する御質問の第1は、高岡の郷土教育について、平成9年度に新規事業として予定されておる郷土学習読み物資料発刊事業についての御質問からお答えを申し上げます。  本市におきましては、貴重な文化財や伝統技術・技法が数多くあり、また、偉大な功績等を残された先人も数多くおられます。これらのことを後世に末永く残すことや伝えることは大切なことであると考えております。  本市では、これまで、小学校版、中学校版の副読本「高岡と万葉」、また、社会科副読本の小学校用「わたしたちの高岡」、中学校用の「高岡」等の活用を図り、郷土を愛し、誇りに思う心を育てることに努めているところでございます。これに加えまして、平成9年度より、小学校用、中学校用の2種類の「郷土学習用読み物資料」を作成し、小学校4年生、中学校の1年生全員に毎年配付することといたしております。これは、芸術・科学・医学・福祉・産業・政治等の各分野において活躍し、郷土の発展に寄与された高岡市ゆかりの先人の伝記・逸話などを読み物としてわかりやすく書きあらわしたものであります。小学校版では、坪井信良、室崎琴月、金森宗七、堀田くに、服部嘉十郎、また中学校版では、高峰譲吉、荒井三郎、島田孝之、藤井能三、林 忠正を取り上げておるのでございます。  これらの方々は、理想の実現に向かって、あるいは人間として精いっぱい生きたすばらしい人物であります。児童・生徒は、これらの人物の生き方や考え方を通して、理想の実現に向かって生きることのすばらしさを感じ取り、将来、自分がどう生きていったらよいかを学ぶことができると思われます。さらに、それらの人物が育った江戸時代の終わりから昭和にかけての郷土の姿に触れることにより、郷土に対する深い理解と愛着、郷土高岡を愛する心が一層育っていくものと考えておるのでございます。  次に、情報通信ネットワークについて、現在までの取り組み状況と今後の対応についてどのように考えておるかということについての御質問にお答えいたします。  本市では、児童・生徒が情報に埋没することなく、情報や情報機器を主体的に選択し活用するとともに、情報を積極的に発信することができるようになるための基礎的な資質や能力の育成を目指しております。  中学校におきましては、情報通信ネットワークを活用した情報教育を推進するため、平成8年度より情報通信ネットワーク利用研究委員会を設置いたしまして、インターネットの活用についてこれからのあり方の調査・研究を進めているところでございます。現在、高岡西部中学校におきまして、ドイツのブレーメン市の学校とインターネットを活用した交流を計画しているところでございます。平成9年度からは、市役所のサーバと教育センターをつなぎ、教育センターをワークステーションとして、市内の各中学校にインターネットに対応できるハードを順次整備いたしまして、情報を受発信できる体制を整えていきたいと考えております。  また、将来的に小・中・養護学校のネットワーク化を進め、高度情報通信社会に対応していかねばならないと、このように考えておるところでございます。  次の御質問は、学校図書館司書配置についてでございました。  文部省は、児童・生徒の読書離れを防ぎ、みずから学習しようとする態度や能力をはぐくむための学校図書館にするために、平成15年度末までに12学級以上の学校に司書教諭を配置する予定であります。現在、全国の小・中学校では、教員が図書館の係を兼務しており、蔵書整理や読書指導が必ずしも十分でないのが実情であります。そこで、本市では、それまでの、いわゆるこの平成15年までの暫定措置といたしまして、司書資格を有する方々などを学校図書館司書──これは非常勤職員でございますけれども──学校図書館司書として、平成9年度より計画的に配置をすることとしております。  計画では、司書1人当たり週に1日または2日の割合で3校を訪問する予定であります。平成9年度は4名を12校に配置いたしまして、以後、順次増員をしていく予定でおります。  次に、高岡市美術館の地下1階のギャラリーのスペースが手狭である、当該スペースの整備・拡充を図ってはどうかということで、できれば新図書館の建設に当たって、美術館と直接つないだところに建設を要望したいという御提言がございました。このことについてお答えを申し上げます。  高岡市美術館は、平成6年9月の開館以来、全国的・国際的な水準のすぐれた企画展を積極的に開催するとともに、高岡の美術・工芸の伝統を生かした常設展の充実も図り、市民の芸術鑑賞の機会充実に努めてきているところであります。  一方、個人や団体が個展・グループ展あるいは制作展等を開催できるギャラリーを一般に開放いたしまして、芸術活動の発表の場の提供にも努めてきておりますし、これまでに洋画・日本画・彫刻・写真・書道・工芸・染織などの多岐にわたる展覧会開催に御利用いただいております。ギャラリーの利用状況は、平成9年3月2日現在の集計では、開館以来、58件の展覧会で、延べ 385日間利用されております。1展覧会当たり6日から7日間の会期となっておるのであります。また、この間の観覧者数は11万人にも上っておるのでございます。さらに、議員御指摘のように、芸術活動に参加する人の数は年々増加をしておりまして、芸術活動の発表の場の拡充がさらに求められている状況にあると考えております。  さて、議員御提案の新図書館でのギャラリーの設置についてでございますが、昨年12月4日に市立新中央図書館建設基本計画策定委員会から提出されました「同館の建設基本計画・報告書」におきましては、特にこのことは想定されていないのでございまして、今後の将来、美術館の、あるいは収蔵庫等の手狭というような問題も出てくると思われます。あるいはまた、この図書館の設計等を実施する段階でそういったこともできるのか、できないのか、これはひとつ研究課題とさせていただきたいと思っております。なお、御承知のように、現在、(仮称)「高岡市生涯学習センター整備検討委員会」で御検討をいただいております同センターの整備基本計画の中では、「市民ギャラリー」を設置いたしまして、市民主体の幅広い学習活動発表の場を提供することにいたしておるのでございます。あわせて御理解を賜れば幸いでございます。  以上で、山沼議員の私に対する御質問の答弁とさせていただきます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 36 ◯副議長(新田長正君) 18番 石灰昭光君。       〔18番(石灰昭光君)登壇〕 37 ◯18番(石灰昭光君) 佐藤市政も3期目、9年と、着実に市政全般にわたる活性化への道を歩んでおいでることは、市内外の認めるところであります。今さら申し上げることではありませんが、佐藤市長におかれましては、これまで市民の各般にわたる要望に積極的に対処され、老朽化が進んだ美術館、市民病院、小・中学校、保育園、市営住宅の建てかえやさらには福祉社会のニーズに対応した市総合福祉センター、特別養護老人ホーム、身体障害者援護施設の建設に逐次取り組んでこられました。一方、ソフト面においても、本市で40数年ぶりに開催されました全国的イベント、第13回全国都市緑化フェア「彩りとやま'96 」や国民文化祭などにかかわる事業の実施をはじめ、御車山祭、日本海なべ祭り、万葉夢幻譚、万葉集全20巻朗唱の会など、今や全国レベルのイベントとして評価が高まっております諸事業の実施に熱意を傾注され、今や多くのイベント事業が高岡の特性や個性を生かした事業として定着してまいりました。  その間の市民の皆さんの大きな協力やそれを支えてきた市職員各位の努力も含めて高く評価するところであります。しかしながら、いまだ問題を抱えている市政の重要課題がないわけではございません。その一つが中心市街地の活性化対策の問題であります。この問題に関しましては、これまでも、イルミネーション事業、透明シャッター化や夜間照明補助事業、さらには空き店舗対策事業など行政のてこ入れによる民間活力支援もされているところでありますが、商店街のハーモニカ現象が後を絶たず大きな問題となっているのであります。  今議会にも、商店街夜間照明電気料助成費の計上や御旅屋西通り再開発事業、高岡駅前西第一街区市街地再開発事業化への予算計上が提案されているところでありますが、今後より一層大きな前進が期待されているのであります。私自身、先般中心市街地を訪れ、午後7時過ぎ商店街を歩いてみましたが、人通りが少なく、もちろん、商店街夜間照明電気料助成も必要とは思いますが、もっと抜本的な集客対策が必要ではないかと思いを深めてまいりました。  躍起になり支援策を講じても、若手経営者が奮闘しても何かが足りない。若者が集い、歩み、語らう空間と遊び心がないように感じられてなりません。休日や祭日のみのイベントだけでなく、通年開催や夜間イベントが必要だと考えます。市長は、日ごろ若者たち(青年会議所、商工会議所青年部会、青年議会や国立高岡短大、法科大学生など)の意見もお聞きとのことですが、それらの要望、意見のくみ上げも大切ではないかと考えます。私は、このたびの青年議会提案の(仮称)藤子不二雄記念館建設も含めた決議を、本市としてももっと重視すべきではないかと考えます。  藤子不二雄氏と本市とのかかわりや同氏の著作活動については、私のようなものがここで一口に語り尽くせるとは思いませんが、藤子・F・不二雄氏、本名藤本 弘氏は定塚町に生まれ、高岡工芸高校卒業であり、一方、藤子不二雄A氏、我孫子素雄氏は氷見市に生まれ、高岡市に移住、高岡高校を卒業、その間定塚小学校で両氏が同級生として漫画合作の運命的出会いをされました。その後、2人は昭和29年、藤子不二雄として漫画一筋に専念デビューされたことは皆様も御存じのとおりであります。その後の活動はまことに目覚ましく、国内はもちろん世界の子供から大人まで愛されている「オバケのQ太郎」から「ドラえもん」「キテレツ大百科」や「パーマン」など数え切れないほどの作品を世に送り出されてきたのであります。このような2人の生い立ちはテレビドラマにもなりました「まんが道」で全国に紹介され、大変ありがたいことに、その作品の中で、本市の名勝や観光地を全国に大いにアピールできたのも現実であり、本市におけるその貢献度も高いと考えます。  ちなみに、この5月からアニメキャラクター数多い中から、全国の小・中・高校生のアンケートで最も人気の高かったドラえもんが郵便切手として発売されるとのこと。その藤子・F・不二雄氏、藤本 弘氏も昨年9月23日、全国の子供から大人の方々の願いもかなわず、惜しまれつつ他界され、改めてその業績のすばらしさを認識させられました。これを機会にその本市に対する藤本氏の熱き郷土愛とドラえもんポケットに、我が愛する高岡の夢と希望を託すことはできないものでしょうか。  ちなみに、2月28日の青年議会で「藤子不二雄を高岡から日本全国、世界へ発信することに関する決議」がなされました。その決議の全文をここに紹介いたしますと、「昨年9月23日高岡市出身の漫画家、藤子・F・不二雄氏が逝去され、高岡市はもとより日本全国の子供から大人まで多くの人がその死を悲しみ、改めて業績のすばらしさを確認したところである。藤子・F・不二雄氏は、藤子不二雄A氏とともに数多くの傑作を生み出し、多くの子供たちの心に夢と希望を与え、日本の子供はもとより、海を越え世界じゅうの子供たちにも紹介され、今なお愛され続けている。2人の友情を基盤としたすばらしい創作活動は、小学校時代から始まり、この高岡が創作活動の拠点とされていたのである。したがって、高岡を抜きにしては、藤子不二雄漫画を語ることはできず、高岡を舞台に漫画への夢をはぐくんだことは、高岡市民にとって大いに誇りである。よって、本青年議会は、藤子不二雄のふるさと高岡として藤子不二雄記念館を設立し、日本全国はもとより世界の人々に発信しようとする活動に対し、市を挙げて御尽力されるよう強く要望する。以上、決議する。」となっております。若者たちがその純粋な思いをぶつけているのがよくわかります。  本市には、現在のところ、藤子不二雄関連のものは、御旅屋セリオ横の万葉の杜「ドラえもんの散歩道」と高岡地域地場産業センター小ホールのどんちょうに描かれている作品のみのようです。この際、高岡文化の森、さきの山沼議員からの質問でも美術館の地下ギャラリーが手狭であるとの指摘もあるように、当初計画では美術館、生涯学習センター、新中央図書館を機能的に結び、お互いに足りない部分を補完するとされた三施設計画でありました。その点は収入役でございます当時の企画調整部長もよく特別委員会での論議は御存じだというふうに思っております。その計画から生涯学習センターが駅前西街区での設置に変更されたことでもあり、こうした状況変化も勘案する中で、先般、青年議会が提案している(仮称)藤子不二雄記念館の建設へ向け、本市を挙げて取り組んでみてはいかがでしょうか。その実現には数多くのクリアしなければならない諸問題もあると思いますが、市職員、市民挙げての努力に期待するものであります。  また、今期3月定例会に提案されております予算議案の中に、藤子・F・不二雄氏代表作品 180冊の購入費 150万円を計上されました。一応の評価はするものの、報道では、中央図書館には藤子不二雄作品が一冊も蔵書されていなかったとのこと、幅広い支持層を持つ藤子不二雄作品であり、人気漫画となってから相当の月日もたった今日まで蔵書対象にならなかった理由は何なのか。漫画本は収集対象から外されていたのか。ちなみに、氷見市では既に特別コーナーが設けられているとのことであり、こうした他市の取り組みの例も参考にしつつ、今ほど申し上げました「遊び心のあるまちづくり」、特にまちの活性化に欠かせない若者の定着を願ったとき、大変重要な視点として考えられるものでありますが、いかがでしょうか、教育長にお尋ねをいたします。  もう一つ、私が先般視察をしてまいりました東京副都心の一角御台場に建設されている「おもちゃのセガ会館」にヒントを得たことについてぜひとも参考にしていただきたく提案いたします。  さきにも申し上げました(仮称)藤子不二雄記念館建設までの間と言っては何ですが、中心市街地のハーモニカ現象による空き店舗を活用する一方策として、入り口を「ドラえもんポケット」にするなど、市民の方々の知恵と協力により、図書スペース、ビデオコーナー、クイズコーナー、藤子・F・不二雄氏の関係品の収集展示などを行う場「ドラえもんと遊ぼう館」を設けることにしてはどうでしょうか。市民が気楽に立ち寄ることのできる街角娯楽のアクセントポイントとして十分魅力のあるものになるのではないかと期待されますことから、この点商工労働部と教育委員会との連携で検討をお願いいたします。商店街活性化対策問題であり、商工労働部長に御答弁をお願いいたします。  次の質問に移ります。  今回、私が取り上げました問題は、今や国内はもちろん、世界じゅうで重要視されておりますコンピューター西暦2000年問題であります。この問題は、一部の企業では相当前から重要性が指摘されていたのですが、いずれだれかが取り組むだろう。切りかえにそんなに手間暇はかからないだろうと簡単に考えていたようです。しかし、2年ほど前から本格的に重大問題を抱えていることが表面化して、今やコンピューターを導入している全企業が直視しなければならない大きな問題へと変化してまいりました。1960年代に本格的にコンピューターが世に出て、急速に進む情報化社会と企業の低コスト化やリストラと相まって驚異的なスピードでコンピューターの開発普及が図られてまいりました。中でも開発段階当時、高額なメモリーをいかに節約し効率を上げるかが常識であり、腕のいいプログラマーであったようです。当時、300 万円ほどしたメモリーパーツが同性能で、サイズも50センチ角からわずか1センチ角と開発進歩し、現在ではわずかパーツ1個が40円ででき上がる時代へと変わってまいりました。しかし、当時から欧米を中心に国際的に西暦表示が1900年の19を外した下2けたが常識の時代であり、当然コンピューター入力も少しでも効率や能力を上げる上からもデータ集約をふやすためにも西暦2けた入力が常識とされたのは無理からぬことでありました。わずか30数年でそのことが重大な問題になろうとは当時はわからなかったのであります。  しかし、今日、コンピューターに経営事務などの中枢業務をゆだねている企業は大変です。特に長期的に在庫管理をしている企業や銀行のように長期金利計算をしたりしなければならないところは大変です。ちなみに、金利計算がコンピューター管理で自動的に計算されたとき、西暦1999年12月31日23時59分59秒から西暦2000年1月1日午前0時0分0秒になった途端、コンピューターは西暦表示下2けた対応そのままだと00年1月1日、100 年前の明治33年、1900年1月1日午前0時0分0秒へと逆戻りし処理を行い、誤操作を生じるか処理不能のどちらかを選択するのであります。  そこで、本市においてはどの部署に西暦表示2けた入力されている部分があるのか、現段階での把握はどうなっているのか、また、把握をしている作業量と今後の対応スケジュールはどうなっているのかお聞かせください。  日本全体では、その変換に要する費用は1兆円とも2兆円とも言われ、全世界では60兆円程度に達するのではないかと言われております。NTTでは対応に40億円が必要と試算をし、既に対応のためのプロジェクトチームを結成し取り組んでいるが、1999年までかかるとのことであり、本市も状況によっては早急にプロジェクトチームを結成し対応しなければならないのではないかと考えます。  さきの報道での問題提起の中で、場合によっては、現在入力されている全データを廃棄し新データを再入力した方がよい場合も出てくるとも言われていましたが、コスト面ではいかがでしょうか。  また、現在もう一つ早急に取り組まなければならない課題として、平成10年2月1日改正される郵便番号7けた移行への対応の問題があります。現在の表示は、スリーハイホンツー、いわゆる伏木地区ですと、933-01の5けたですが、これが平成10年にはスリーハイホンフォーとなるのです。ちなみに、私のまち上牧野若葉町は934-0099となるように、全国の郵便番号が7けた表示に変わるのであります。  本市も西暦2000年対応とあわせて、既に問題を認識され、郵便番号7けた対応を優先され、昨年後半から取り組んでおいでるとのことであり、今議会にもさらにそのための予算計上がされており、心配はないのではないかなと考えますが、どのような点に問題があるのか、処理しなければならない作業は何か、そして現段階での準備状況などはどうなっているのか、郵便番号記入欄入り封筒及び書類などはどのように対応を検討されているのかも含めてお答えください。  今ほども申し上げましたが、現在、郵便番号処理については、外部委託されて対応中とのことですが、最後に、先ほどの西暦2000年問題や今ほどの郵便番号7けた化問題をはじめ今後OA化が一層進む中で対応すべき課題もますますふえるものと予想されますので、このような趣旨の課題に取り組むため庁内プロジェクトチームを結成し、適切な対応を図っていくべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。財政管理部長に以上お尋ねをいたし、私の質問を終わります。  ありがとうございました。
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               答             弁 38 ◯副議長(新田長正君) 当局の答弁を求めます。教育長 細呂木六良君。       〔教育長(細呂木六良君)登壇〕 39 ◯教育長(細呂木六良君) 石灰議員の私に対する御質問にお答えを申し上げます。  答弁に先立ちまして、高岡市出身の漫画家・藤本 弘さんの御逝去に対しまして、改めて心から御冥福をお祈りいたすものであります。  さて、藤本氏と高岡市とのかかわりやその業績につきましては、先ほど、議員が述べられたとおりでありまして、氏が高岡市に強い愛着を持ち続けておられましたことに、かねがね敬意を表していた次第でございます。作品を通して多くの子供や若者たちに夢を与え、大きな影響力を及ぼしてきたばかりではなく、未来に向けて挑戦していく希望を与え続けてくれた氏のすばらしい功績を顕彰し、後世に伝えていくことは、氏のふるさとである本市の役割であるとともに、今後とも高岡の誇りとして地域の人々や全国にさらに広く紹介していかなければならないものと考えております。  (仮称)藤子不二雄記念館を建設するということになりますと、資料、遺品などを収集することがまず必要であろうと考えます。これまで、資料の収集につきましては、関係者等に当たってきたところでございますが、氏の作品や関係資料は、1つには、原画及び映画・ビデオのセル画など、これまでに発表された漫画等に関する資料の多くは、藤子プロ、小学館ほか多くの者にその著作権が分散しておりまして、収集が極めて困難になっていること。2つには、氏の実家、友人宅等には、現在は年賀状等のわずかな資料しかないこと、3つには、展示のための借用に関しても、著作権が分散していることから、借用手続が大変に複雑となり、単独での展示は困難であるなど、大きな問題点があることがわかりました。  また、高岡市としては、「ドラえもんの世界展」が本市で開催されるようこれまで誘致に努めてきたところでありましたが、資料等の所有者の希望によりまして、地方巡回がやむなく中止され、本年3月22日に「新宿三越店」での開催のみとなったのであります。本市といたしましては、今後、資料、遺品などの収集につきましては、時間をかけながら、あらゆる努力を払ってまいりたいと考えております。  次に、市立中央図書館に郷土の作家藤子・F・不二雄作品が今日まで蔵書されていなかったのはまことに残念と思うが、今後の対応はというお尋ねにお答えをいたします。  中央図書館におきます漫画本所蔵につきましては、漫画という一般的に特殊なジャンルに属することから、また、装丁が軽易、破損が激しく、すぐ利用できなくなることから、日本の歴史、世界の歴史、古典文学、ギリシャ神話等を漫画にした、いわゆる「学習漫画」以外のものにつきましては、館の方針として収集してこなかったのであります。  もっとも、藤子・F・不二雄氏の作品につきましては、「まんが道」が高岡を舞台とした作品であり、装丁もしっかりしていることから、昭和62年と平成4年に合わせて4セット購入いたしておったのであります。しかし、これでは十分ではありませんので、本市ではこれを機に藤子漫画やビデオを購入し、児童閲覧室に藤子・F・不二雄コーナーの設置を検討しているところであります。今後とも、藤子・F・不二雄関連図書の購入を積極的に行っていきたいと考えております。御理解と御協力をお願い申し上げる次第でございます。  以上で、石灰議員の私に対する御質問の答弁とさせていただきます。 40 ◯副議長(新田長正君) 商工労働部長 高林繁行君。       〔商工労働部長高林繁行君)登壇〕 41 ◯商工労働部長高林繁行君) 石灰議員の私に対します御質問にお答えいたします。  御質問は、中心市街地の活性化とハーモニカ現象解消の一助として空き店舗を活用し、「ドラえもんと遊ぼう館」を開設してはどうかということでありました。  中心市街地の活性化を図るためには、何と申しましても、御旅屋西通り地区市街地再開発事業あるいは高岡駅前西第一街区市街地再開発事業をはじめ高岡駅前周辺の基盤整備事業を積極的に推進し、快適で魅力ある都市空間を創出するとともに、にぎわいのあるまちづくりを推進していくことが必要であります。  そして、にぎわいと魅力ある商店街の形成を図っていくためには、各種のイベントや祭りを開催することはもとより、個々の商店がそれぞれ魅力ある店づくりに積極的に取り組むこと、さらには、これまでになかった新しい店舗の出店誘致や年間を通じた話題づくりにも取り組んでいくことが必要であると考えております。  そのため、市といたしましては、今議会に御提案いたしておりますとおり、新年度から商店街組合等が積極的に行う空き店舗対策事業に対し支援助成を行い、商店街への新たな出店や新規開業の促進を図っていきたいと考えているところであります。  石灰議員の空き店舗を有効活用し、「ドラえもんと遊ぼう館」を開設してはとの御提案は、民間の方々御協力を得ることができれば、大変ユニークで商店街のにぎわい創出に有益なものになるものと考えますので、先ほどの教育長の答弁にもありましたし、また、石灰議員もよく御存じのクリアすべき諸問題も踏まえながら、今後、教育委員会とともに検討してまいりたいと考えております。  以上で、答弁とさせていただきます。 42 ◯副議長(新田長正君) 財政管理部長 山逹是人君。       〔財政管理部長(山逹是人君)登壇〕 43 ◯財政管理部長(山逹是人君) 石灰議員の私への質問でございますコンピューター西暦2000年問題と郵便番号7けた移行問題への対応についてお答え申し上げます。  1点目は、2000年問題に対応しなければならない本市の課題点と把握についてでございます。  2000年問題は、議員御指摘のとおり、年月日をもとにデータを処理する業務すべてに波及する大きな課題でございます。本市の場合、住民票・印鑑証明オンラインシステムと税情報オンラインシステム、さらにこれらの住民情報や税情報をもとに処理する保健福祉・年金・教育・選挙・市営住宅等々さまざまの行政事務のコンピューターシステムがございまして、これを調査し、必要なものにつきましては対応しなければならないわけでございます。電子計算課設置の大型汎用機や業務主管課設置のオフコンなど日付データを処理しているプログラムの抽出に現在着手しているところでございます。  通産省の「コンピューター西暦2000年問題について」の資料によりますと、業務用プログラムの60%から80%が日付データを処理していると言われております。本市電算課の大型汎用機の場合、オンラインプログラム 648本、バッチプログラム 4,037本、合計 4,685本のプログラム資産が稼働中でございまして、改修の対象資産につきましては現在調査中でございます。  現在まで把握している限りでは、各システムのデータ資産は西暦入力ではなくコンピューターの中に元号と年月日を組み合わせて処理いたしております「内部データ和歴」、これは御承知のとおり、例えば昭和を例にとりましても63年までしかない、この2けた以上にはならない、このような4けた処理を必要としない形式をとってはおりますが、コンピューター処理する過程で和歴と西暦の変換を行っているものが、住民票オンラインシステムの中に一部ありまして、詳細につきましては今後の調査で詰めてまいりたいと存じております。  次に、把握している作業量と今後の対応スケジュールはということでございます。  情報システムを管理している電子計算課では、平成9年度国保税8期納付移行作業や平成10年2月実施の郵便番号7けた対応など幾つもの制度改修に携わっている最中でございまして、郵便番号7けた対応作業のピークは平成9年度後半と想定いたしております。  また、2000年対応の作業量あるいはスケジュールの詳細につきましては、今後のプログラム資産調査の中で明らかにしてまいりたいと考えておりまして、平成10年度中、いわゆる1999年の3月までには「影響範囲の解析」「修正作業」「確認・テスト」などすべてを完了いたしまして、間違いなく「本稼働」するよう取り組んでまいりたいと思っております。  次に、入力済みデータの廃棄と新データ入力がえとのコスト面での比較はどうかということでございます。  本市の行政事務における大型コンピューターシステムは、先ほど申し上げましたとおり、「内部データ和歴」の形式でございまして、データの入れかえの必要はありませんので、現行データの廃棄あるいはこれに伴う新データの入れかえは生じませんが、プログラム資産の調査等に係る費用を要することから、新年度予算に 1,240万円を計上させていただいております。本市としては、今後ともこの和歴形式を使用していきたいと存じております。  次に、平成10年2月1日改正の郵便番号7けた移行問題への対応についてでございます。  郵便番号7けた対応につきましては、現在、業務主管課から郵便番号を使用している帳票をすべて収集いたしまして、電子計算課で把握している台帳などと照合いたしまして、新郵便番号に移行すべきものにつきまして、漏れがないようにリストアップを行っております。  改修方法といたしましては、一連の最終段階で郵便番号7けた表示をする、いわゆる「出口対応」と申しておりますが、この出口対応をとる方針でございますが、これによって作業工数と費用の削減が図られると思っております。  今後、処理しなければならない作業といたしましては、作業実施計画の詳細設計とプログラム改修、そして動作確認のためのシステムテストがございます。電子計算課では、プログラム改修後に業務主管課とともにシステムテストを行いまして、新郵便番号による帳票発送が円滑に行われるよう努めてまいりたいと思っております。  このほか、新郵便番号に対応いたしました封筒あるいは帳票などの印刷につきましては、在庫状況を見きわめながら、新郵便番号スタートにおくれないよう万全を期してまいりたいと存じております。  最後に、OA化のための庁内プロジェクトチームを結成してはどうかとのことでございます。  従来、住民票・印鑑証明オンラインシステムあるいは税情報オンラインシステムの開発につきましては、関係各課とのプロジェクトチームを結成いたしましてシステム構築をしてまいりましたが、今後とも開発が予定されております保健福祉総合情報システムや住民票・印鑑証明自動交付機システムなどの開発またインターネットの利・活用、庁内LANなど、これらOA化を進めるに当たりましては、議員御指摘のように、関係各課が十分連携・協力しながら推進してまいりたいと、このように考えております。  なお、各部門でのパソコン等の活用による業務処理がベターなものにつきましては、これを積極的に取り入れまして、一層のOA化を推進していきたいと考えております。  以上で、答弁とさせていただきます。 44 ◯副議長(新田長正君) これをもちまして、本日の個別質問、質疑を終了いたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               次 会 の 日 程 の 報 告 45 ◯副議長(新田長正君) 次回の本会議は、明14日定刻の午後1時より再開し、本日に引き続き各議員による市政一般に対する質問並びに提出案件に対する質疑を行います。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               散             会 46 ◯副議長(新田長正君) 以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたしました。  本日は、これで散会いたします。   ────────────・─────────────・────────────                                 散会 午後4時12分 Copyright © Takaoka City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...