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令和3年3月定例会 (第8日目) 名簿
令和3年3月定例会 (第8日目) 本文

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  1. 富山市議会 2021-03-08
    令和3年3月定例会 (第8日目) 本文


    取得元: 富山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-02
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 議事の経過             ───◇   ◇   ◇───                開       議                              午前10時  開議 ◯ 議長(舎川 智也君)  ただいまから、本日の会議を開きます。  議事日程は、お手元に配付のとおりであります。             ───◇   ◇   ◇───             議案第2号から議案第74号まで 2 ◯ 議長(舎川 智也君)  これより、日程第1 議案第2号から議案第74号までを一括議題といたします。  ただいま議題となりました各案件につきましては、各常任委員長から委員会審査報告書が提出されており、その審査結果はお手元に配付のとおりであります。             委員長報告・質疑・討論・採決 3 ◯ 議長(舎川 智也君)  これより、各常任委員長の報告を求めます。  まず、総務文教委員長 成田 光雄君。   〔総務文教委員長 成田 光雄君 登壇〕 4 ◯ 総務文教委員長(成田 光雄君)  総務文教委員会に付託されました各案件の審査結果につきまして御報告いたします。
     当委員会に付託されました条例案件5件、その他の案件2件の審査結果につきましては、お手元に配付してあります委員会審査結果のとおり、それぞれ原案可決すべきものと決しました。  以下、審査の概要を申し上げます。  議案第26号 富山市科学博物館条例の一部を改正する条例制定の件について、次のような反対討論がありました。  富山市天文台は、今まで多くの市民や天文愛好家子どもたちなどに親しまれてきた。天文台を廃止するという結論を出すのは、地域の住民や天文学者、天文愛好家など、いろいろな方の意見を聞いて検討してからでもよいのではないかという観点から反対討論がありました。  採決の結果、賛成多数により原案のとおり可決しました。  以上、総務文教委員会委員長報告といたします。 5 ◯ 議長(舎川 智也君)  ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。  質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 6 ◯ 議長(舎川 智也君)  質疑なしと認めます。  次に、厚生委員長 高田 真里君。   〔厚生委員長 高田 真里君 登壇〕 7 ◯ 厚生委員長(高田 真里君)  厚生委員会に付託されました各案件の審査結果につきまして御報告いたします。  当委員会に付託されました条例案件31件、その他の案件1件の審査結果につきましては、お手元に配付してあります委員会審査結果のとおり、それぞれ原案可決すべきものと決しました。  以上、厚生委員会委員長報告といたします。 8 ◯ 議長(舎川 智也君)  ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。  質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 9 ◯ 議長(舎川 智也君)  質疑なしと認めます。  次に、経済環境委員長 江西 照康君。   〔経済環境委員長 江西 照康君 登壇〕 10 ◯ 経済環境委員長(江西 照康君)  経済環境委員会に付託されました案件の審査結果につきまして御報告いたします。  当委員会に付託されました条例案件1件の審査結果につきましては、お手元に配付してあります委員会審査結果のとおり、原案可決すべきものと決しました。  以上、経済環境委員会委員長報告といたします。 11 ◯ 議長(舎川 智也君)  ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。  質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 12 ◯ 議長(舎川 智也君)  質疑なしと認めます。  次に、建設委員長 押田 大祐君。   〔建設委員長 押田 大祐君 登壇〕 13 ◯ 建設委員長(押田 大祐君)  建設委員会に付託されました各案件の審査結果につきまして御報告いたします。  当委員会に付託されました条例案件6件、その他の案件7件の審査結果につきましては、お手元に配付してあります委員会審査結果のとおり、それぞれ原案可決すべきものと決しました。  以上、建設委員会委員長報告といたします。 14 ◯ 議長(舎川 智也君)  ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。  質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 15 ◯ 議長(舎川 智也君)  質疑なしと認めます。  次に、予算決算委員長 柞山 数男君。   〔予算決算委員長 柞山 数男君 登壇〕 16 ◯ 予算決算委員長(柞山 数男君)  予算決算委員会の審査の経過及び結果について御報告いたします。  初めに、開催の経過について申し上げます。  まず、3月12日に前期全体会を開催し、当委員会に付託されました議案を所管の各分科会へ送付いたしました。  3月16日から19日までの4日間にかけて、経済環境分科会厚生分科会建設分科会総務文教分科会の順に分科会を開催し、当初予算分の議案の審査を行いました。そして3月22日に後期全体会を開催し、各分科会長からの報告、これに対する質疑、採決を行ったものであります。  次に、審査結果について申し上げます。  当委員会に付託されました予算案件20件の審査結果につきましては、お手元に配付してあります委員会審査結果のとおり、それぞれ原案可決すべきものと決しました。  以上、予算決算委員会委員長報告といたします。 17 ◯ 議長(舎川 智也君)  ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。  質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 18 ◯ 議長(舎川 智也君)  質疑なしと認めます。  以上で、質疑は終結いたしました。  これより、議案第2号から議案第74号まで、以上73件を一括して討論に入ります。  討論の通告がありますので、発言を許します。  32番 赤星 ゆかり君。   〔32番 赤星 ゆかり君 登壇〕 19 ◯ 32番(赤星 ゆかり君)  おはようございます。  ただいま議題となっております議案第2号、議案第8号、議案第26号、議案第41号の4件について、一括して日本共産党反対討論を行います。  令和3年度予算は、森市長の下、編成された最後の当初予算です。本年3月21日には南北一体的なまちづくり路面電車南北接続の完了から1年、南北で1つにつながった新しいまちづくりネクストステージへと踏み出したところへ、昨年からの新型コロナウイルスです。新型コロナウイルス感染症拡大の影響と対策で大変厳しい予算編成を強いられたことと思います。  2002年から今日まで、数々の大きな事業や貴重な施策を成し遂げられてきた森市長には敬意を表します。  これまでには、こども医療費助成の拡充、小・中学校のエアコン設置、学童保育の拡充、精神障害者医療費助成など、私たちが繰り返し提案したり問題提起をしてきたものについても、市長の持論を乗り越えて実現されたものもたくさんあります。  前進面は積極的に評価しつつ、「新型コロナウイルスから市民の命と暮らしを守る」を最優先に貴重な財源を使うべきとの立場から討論したいと思います。  初めに、議案第8号と議案第41号、介護保険料の値上げと予算に反対です。  介護保険制度発足から20年、保険料は当初の約2倍になり、今でさえ高い基準額が月6,300円から6,600円に値上げで、年間3,600円の負担増となります。コロナ禍で市民生活はきゅうきゅうとしている、そんなときに、市民の負担増に反対です。  根本には介護保険制度の抜本的な改革が必要ですが、自治体として、山口県下関市では、第8期の3年間は介護給付費準備基金の積立金から17億5,700万円を繰り入れ、そのうち来年度は約4億円を繰り入れ、5,500円の保険料を据え置くとのことです。長野市も約22億円の基金から、年度当初の給付に充当するため約5,000万円取り崩し、保険料は据え置くとのことです。  小西議員の一般質問への答弁で、富山市の基金は第7期の今年度末の残高が27億6,000万円余りの見込みとのこと。基金の取崩し、活用で住民負担増を撤回されるよう求めます。  次に、議案第2号、一般会計予算について申し上げます。  コンパクトシティ政策の中でも人口比で全国一多い市街地再開発事業中央通りD北地区市街地開発事業は、延べ床面積約4万3,800平方メートル、地上24階・地下1階建て、分譲マンション、アイススケートリンク、商業施設、駐車場などの計画です。  今年度当初予算の1億6,000万円が丸々本年3月補正で減額され、新年度予算に1億8,200万円が計上されています。  当初、ビルの竣工予定は今年だったのが、令和4年、令和6年、令和7年と毎年毎年遅れています。60億円を超える補助金が出され、一昨年4月に完成した総曲輪三丁目地区市街地開発事業、1階にはSOGAWA BASEが頑張っておられますが、2、3階の商業フロアの開業も未定です。  コロナ禍で世の中は一変しました。固定資産税がたくさん入ってくるからいいというものではありません。新型コロナウイルス禍前からの大規模な再開発計画は大胆な見直しが必要ではないでしょうか。  そして、富山市は、市民の宝物、雄大な立山連峰の眺望をこれ以上遮る高層建築物を規制すべきです。  人口減少時代に入り、将来世代の時代に老朽化した高層分譲マンションの解体などに再び多額の税金が投入されることのないよう、ゆったりと大きな空で持続可能なライフスタイルが送れる余裕のあるまちづくりを望みます。  まちなか居住推進事業は、来年度5,715万円、平成17年度から16年間で約9億2,000万円。市民向けの補助以外にマンションを建てる事業者向け共同住宅建設促進補助もあります。これまでには、大手企業3社の分譲マンションにも4件で合計2億円の補助金が出されました。  公共交通沿線居住推進事業は、来年度1億230万円、平成19年度から14年間で約13億6,000万円。全国規模の大企業も補助の対象になります。小規模なアパート建設でも、市内3か所で私が会社と住民の間に入った、住民とトラブルを起こした全国ネットの企業もあります。  合併から16年、当時、旧町村のうち4つの町で住民投票を求める住民運動が起き、旧婦中町では住民投票に準じた住民意向調査で反対多数となったことを忘れません。日本共産党が行っている市民アンケートでは、「中心部ばかりに税金を使うな」の回答がたくさん寄せられています。居住誘導政策もさらに見直しを求めます。  そして、富山駅から中心市街地までのフラワーハンギングバスケットは高額過ぎます。市内電車環状線沿線や市役所前城址大通りの分は252か所で6,350万円、1か所当たり約25万2,000円、今年度より80万円増え、単価が4,000円上がりました。さらに、富山駅前広場の分が13か所で480万円、1か所当たり約36万9,000円。  花をめで、花でまちを彩ることを否定するものではありません。でも、ふとハンギングバスケットの足元に目をやると、花壇の手入れはどうでしょうか。市道県庁線の富山駅前から城址公園前の交差点までの植栽の手入れには、歩道と中央分離帯の花壇の剪定と刈り込み年2回で年間250万円です。松川、いたち川の桜並木の歩道沿いの植栽には21種類の花木が植えられ、季節ごとに花を咲かせ楽しませてくれます。こちらの手入れには年間920万円です。今年は大雪で多くの木々がダメージを受けているようですから、十分な手当てが必要です。  こう見ましても、あまりにもバランスを欠いた高額なハンギングバスケット、平成19年度から令和元年度までの総額は決算額で約7億円とのことです。  上を見上げないとよく見えない、花に触れられない高いところではなく、自然にベンチに座ってくつろいだときに、ふと目線の先に花が咲いている、癒やされる、市民や事業所の皆さんが気軽に快く協力、参画できる市民協働の花の生かし方に見直しをしてほしいと思います。  シクロシティ株式会社及びエムシードゥコー株式会社へのシティースケープ広告料について、おしゃれ感とか、個々人によって違う主観によるものではなく、客観的な事実で総合的に見ていきます。  自転車市民共同利用事業──後に「アヴィレ」と愛称がつけられますが──自転車は導入時からの累計で1日1台当たり0.92回、1回当たり9.11分しか利用されていません。ステーション及び広告パネルの設置等に関する補助金は2億6,632万2,000円、中心市街地活性化事業の委託料として2,945万2,000円かけられました。  導入当時の平成21年12月議会で自民党議員の質問に、「広告パネルの歩道側には、無償で市内の地図情報を掲出し、このうち数枚は、市政情報やポスター等も掲出することとしており、広告面へ有料で掲出することは考えておりません」と当時の環境部長が答弁していましたが、いつの間に方針転換されたのか、有料での広告掲出が始まり、年々金額も増えて、市と富山市民文化事業団とで今年度は合わせて3,658万8,896円、新年度予算では3,923万480円までになっています。  この自転車の事業は広告収入や登録料等によって運営されているものと説明されてきましたが、ということは、富山市がやはり自転車の運営費用の幾らかを毎年持っているということになります。その割合を今後明らかにされるべきだと思います。  しかも、広告料の高額さに驚きます。ガラス美術館シクロシティ株式会社広告パネル4基で年間1,035万4,000円。  一方、市内に20か所ある市のガラス作品の大型のエキシビションケースの管理には、LED化や老朽化したものの撤去、運送料などで548万5,000円。清掃作業は市内の障害者施設の皆さんに行ってもらい、維持管理費は182万8,000円です。
     広告の契約の相手先は、世界第1位の実績を有するフランス事業者ジェーシードゥコー社が、富山市での自転車シェアリング事業を実施するために設立したシクロシティ株式会社、所在地は東京都千代田区であり、役員は1人を除いて社長も含め外国の方で、富山市内に会社の登記はありません。  もう1つは、エムシードゥコー株式会社──所在地、社長は同じ、役員もほぼ同じ、資本金4億6,000万円のうち85%がフランスジェーシードゥコー株式会社、15%が三菱商事株式会社。市民の方から、「その税金、外資系法人ではなく、今生活に困っている富山市民に使えたら助かる人がたくさんおられましたね」とメッセージをいただきました。  環境面でも矛盾が明らかです。コンピューター管理の自転車、アヴィレと広告パネルシティースケープは、令和元年度で8万6,821キロワットアワーの電力を消費し、理論値で44.3トンのCO2を排出、ガソリン約1万9,260リットルの消費に匹敵します。  あの自転車が24時間使える必要があるのでしょうか。一晩中、「AMAZING TOYAMA」のポスターや民間のアルコール類の広告などにこうこうと電気をつけておく必要があるのでしょうか。コロナ禍ではますますです。地球温暖化、気候変動を止めるには電気と税金の無駄遣いにならない方法を検討するべきと思いませんか。  富山市は、売薬さんの歴史と共に、商業デザインパッケージデザインが発展してきたデザインのまちです。優れたデザイナーや印刷業者、広告業者もたくさんおられます。自転車も、市内の自転車屋さんたちに相談もなくフランス自転車導入にすごく怒っておられました。  こうした市内事業者を頼って信頼関係を築き、知恵を出し合い、育成支援していく。広告も自転車も富山でヨーロッパに負けないシステムをつくる。市民の税金は市民のためにこそ使われる。そうしたところに市がリーダーシップを発揮してこそ、本市に対する誇りや愛着、シビックプライドが醸成されるのではありませんか。  続きまして、議案第26号 富山市科学博物館条例の一部を改正する条例制定の件、富山市天文台の廃止に反対です。  100センチメートルの大口径望遠鏡を備える富山市天文台は、総事業費約7億4,000万円、1997年(平成9年)3月に完成して以来、多くの市民、天文愛好家子どもたち、親子で天体観測などに親しまれてきました。天文台周辺には古洞の森があり、自然豊かでバードウオッチングにも最適地とのことです。  「富山の遊び場!」というブログに、2018年8月28日、こう紹介されています。「「富山市天文台」バズーカみたいな望遠鏡で星空を見に行ってきた」「このでっかい望遠鏡で星空を見ると、それはそれはすごく綺麗に大きく見えるのです。もう小学生でこんなん見てたら、絶対その道に進んでいたわ。超かっこいいし! iPadみたいなんで指を動かすだけで、自由自在にバズーカが移動するし。まるで近未来です」「ということで、夜の天文台は最高に神秘的で感動しました。大自然というか宇宙のでかさを知って、なにか1つわたしも成長したみたいです」と。  廃止の方針が出されてから、地元の池多地区の住民の皆さんが大変失望されていると、「何でも中心部か」との怒りの声も聞いています。  私もお会いした天文学会の会長さんは、今の場所は人工の光が入らず、天文観測に最適と、愛好家の方たちからも修理して再開を望む声が聞かれます。  富山市内には望遠鏡を製造する企業の拠点もあります。最新の望遠鏡を導入しリニューアルオープンすることも検討してはどうですか。  議会として十分な調査や議論をしたとは言えません。それなのに、今、森市長の退任間際に出された廃止条例を可決してしまっては議会の責任が問われます。  次の天体観測施設の計画もストップし、進んでいないとのことです。  天文台は市民の財産です。結論を出すのは、地元住民や専門家の意見もしっかり聞いて、市民みんなで検討してからでもよいではないですか。  細入地域の天湖森のときも、住民の意見を聞かないトップダウンでつり橋計画が頓挫したではありませんか。その後、住民の意見を聞いたら、いろんなアイデアが出されて進めているではありませんか。  富山市に住み、学び、働く、住民主体のまちづくり。人、物、お金も地域内で循環する持続可能なまちづくりネクストステージ、新しい富山市政に求められる大きなテーマではないでしょうか。  皆さん、4年間の最後の議会です。しっかりとチェック機能を果たし、対案を提起し、市民の期待に応えようではありませんか。  呼びかけまして、反対討論といたします。 20 ◯ 議長(舎川 智也君)  1番 久保 大憲君。   〔1番 久保 大憲君 登壇〕 21 ◯ 1番(久保 大憲君)  ただいま議題となっています議案第2号 令和3年度富山市一般会計予算について、自由民主党より賛成討論を行います。  まず、中央通りD北地区市街地開発事業は、細分化された個々の土地を統合し、安全・安心な不燃化された共同建築物に建て替えるとともに、広場などを確保することによってにぎわい拠点としての活用も期待できます。  加えて、アイススケート場の整備も予定されており、まちなかへの来街者の増加やスポーツ振興につながり、まちなかの魅力が高まります。  そもそもこの事業は、国の市街地再開発事業費補助交付要綱に基づき、国や県と共に支援をするものです。  また、再開発事業の工事においては、一般的な資材などは地元企業から多く調達しており、事業資金地域経済にも大きく寄与しております。  次に、まちなか居住推進事業公共交通沿線居住推進事業については、まちなかでは平成20年から13年連続、公共交通沿線居住推進地区では平成26年から7年連続で転入者が転出者を上回る社会増となっており、本市が一貫して進めてきた公共交通を軸とした拠点集中型のコンパクトなまちづくりの具体的な成果として評価ができます。  中央通りD北地区市街地開発事業まちなか居住推進事業公共交通沿線居住推進事業については、まちなかのにぎわい創出により消費の拡大や公共交通利用者の増加につながり、これらが呼び水となり固定資産税や都市計画税の増収に寄与し、市域全体に波及する、税の還流という観点からも引き続き実施すべき事業です。  次に、花でつなぐフラワーリング事業は、市民や観光客から、「とてもきれいで心が和む」や「海外の街に来ているようですてき」などと好評を得ており、富山市は花であふれた美しく上質なまちだという評価もいただいています。  この花でつなぐフラワーリング事業のように、富山を訪れた人々や市民に花と緑で潤いのある景観を路面電車から見てもらうことや、本市が推進する「とほ活」などを楽しんでもらえるなど、ソフト面に配慮したまちづくりに取り組むことにより市民生活の質の向上につながります。  シティースケープ、広告掲載などに関しては、富山市民文化事業団が企画する事業やガラスの街とやま、シティプロモーションを効果的に伝えるために必要な広告費です。  また、広告板については、統一的な規格による都市景観との調和や厳正なデザイン審査による掲示物のデザイン性の高さ、内照式LEDによる夜間における視認性の高さなどからも広告効果が非常に高く、効果的な周知や都市景観の向上に寄与しています。  加えて、広告パネル60か所のうち30か所に防犯カメラが設置されており、犯罪防止や危機管理の面でも役立っています。  これらの事業が一体となることにより、本市全体としての格を上げ、本市の認知度とイメージを高めることができ、全国の人々から選ばれる総合力の高いまちの実現につながります。  先ほどの反対討論の中で、広告費、委託費がアヴィレの事業費に使われているのではないかというような討論がありましたが、広告料や委託費に関しては、その事業に必要な分をしっかりと査定した上で予算を組んでおりますので、全くそういった御指摘は当たらないというふうに思います。  以上のことから、令和3年度富山市一般会計予算については、持続可能で将来世代に対して責任の持てるまちづくりを目指す観点からも適切であるということを申し上げ、自由民主党の賛成討論といたします。 22 ◯ 議長(舎川 智也君)  2番 松井 邦人君。   〔2番 松井 邦人君 登壇〕 23 ◯ 2番(松井 邦人君)  ただいま議題となっています議案第26号 富山市科学博物館条例の一部を改正する条例制定の件について、自由民主党より賛成討論を行います。  現在の富山市天文台は、これまで様々な観測会などを通して学校団体や来館者に対して星空への関心を高める活動を行ってきましたが、交通の便が悪く、気軽に足を運びづらいこともあって、来館者数は減少していました。  実際、子どもを持つ親として、やはり子どもにそういうところに行こうと言っても、子どもはやはり遠いという形で、なかなか行きづらいというのが家庭を持つ親の実感です。  また、開館から20年を経過した天文台は、設備等の老朽化により大規模な修繕が必要となり、市民アンケート結果などを考慮した上で、市民が気軽に楽しめる天体観測機能の再構築を行うこととなったものです。  天文台の役割は、本物の天体観測を通して星空と宇宙、自然と科学への理解と興味を高めるとともに、学習を支援し、市民の生活の質の向上を図ることです。  子どもからファミリー層、観光客、学校団体など幅広い利用を促し、より多くの市民に宇宙への夢を育む機会を提供するために、老朽化した現天文台を一旦廃止し、天体観測条件が多少低下しても、アクセスしやすいまちなかに天体観察機能を設けるという構想は理解できます。  以上のことから、妥当な条例改正であることを申し上げ、自由民主党の賛成討論といたします。 24 ◯ 議長(舎川 智也君)  以上で、討論は終結いたしました。  これより、議案第2号を起立により採決いたします。  本案件に対する委員長報告は原案可決であります。  本案件は委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 25 ◯ 議長(舎川 智也君)  起立多数であります。よって、本案件は委員長報告どおり原案可決されました。  次に、議案第8号を起立により採決いたします。  本案件に対する委員長報告は原案可決であります。  本案件は委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 26 ◯ 議長(舎川 智也君)  起立多数であります。よって、本案件は委員長報告どおり原案可決されました。  次に、議案第26号を起立により採決いたします。  本案件に対する委員長報告は原案可決であります。  本案件は委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 27 ◯ 議長(舎川 智也君)  起立多数であります。よって、本案件は委員長報告どおり原案可決されました。  次に、議案第41号を起立により採決いたします。  本案件に対する委員長報告は原案可決であります。  本案件は委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 28 ◯ 議長(舎川 智也君)  起立多数であります。よって、本案件は委員長報告どおり原案可決されました。  次に、議案第3号から議案第7号まで、議案第9号から議案第25号まで、議案第27号から議案第40号まで、議案第42号から議案第74号まで、以上69件を一括して採決いたします。  各案件に対する委員長報告は原案可決であります。  各案件は委員長報告どおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 29 ◯ 議長(舎川 智也君)  御異議なしと認めます。よって、各案件は委員長報告どおり原案可決されました。             ───◇   ◇   ◇───            議案第125号から議案第131号まで 30 ◯ 議長(舎川 智也君)  次に、日程第2 議案第125号から議案第131号まで、以上7件を一括議題といたします。             提案理由説明・質疑・討論・採決 31 ◯ 議長(舎川 智也君)  森市長から提案理由の説明を求めます。   〔市長 森  雅志君 登壇〕 32 ◯ 市長(森  雅志君)  おはようございます。  ただいま提出いたしました案件について申し上げます。  契約案件につきましては、包括外部監査契約を締結するものであります。  人事案件につきましては、富山市教育委員会、富山市農業委員会の委員の任命並びに富山市監査委員、富山市公平委員会及び富山市固定資産評価審査委員会の委員の選任に関し議会の同意を求めるもの、また人権擁護委員の候補者の推薦に関し議会の意見を求めるものであります。  よろしく御審議のほどお願い申し上げます。 33 ◯ 議長(舎川 智也君)  これより、議案第125号から議案第131号まで、以上7件を一括して質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。  以上で、議案の質疑は終結いたしました。  お諮りいたします。ただいま議題となっております各案件につきましては、会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 34 ◯ 議長(舎川 智也君)  御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。  これより、議案第125号から議案第131号まで、以上7件を一括して討論に入りますが、通告がありませんので、討論なしと認めます。  以上で、討論は終結いたしました。  これより、議案第125号から議案第131号まで、以上7件を一括して採決いたします。  各案件は原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 35 ◯ 議長(舎川 智也君)  御異議なしと認めます。よって、各案件は原案可決、同意、異議なしとの意見とすることに決定いたしました。             ───◇   ◇   ◇───      議員提出議案第2号、議員提出議案第5号、議員提出議案第6号 36 ◯ 議長(舎川 智也君)  次に、日程第3 議員提出議案第2号、議員提出議案第5号、議員提出議案第6号、以上3件を一括議題といたします。             提案理由説明・質疑・討論・採決 37 ◯ 議長(舎川 智也君)  これより、議員提出議案第2号 我が国の食と活力ある農業への対策を求める意見書の件を高田 真里君から提案理由の説明を求めます。   〔13番 高田 真里君 登壇〕 38 ◯ 13番(高田 真里君)  議員提出議案第2号 我が国の食と活力ある農業への対策を求める意見書については、案文の朗読をもって提案理由の説明といたします。  収束の予測がつかない新型コロナウイルス感染症は、日本ばかりでなく世界中で様々な影響をもたらしており、世界のパラダイムを変えてしまう可能性がある。  その1つの事象として、世界的な食料危機問題について国際連合食糧農業機関(FAO)や世界保健機関(WHO)、世界貿易機関(WTO)の各事務局長から昨年3月31日、「食料入手の不確実性は、相次ぐ輸出制限を引き起こし、世界市場で食料不足が生じる可能性がある」との共同声明が出された。  輸出制限の動きが広がれば、国際相場が値上がりし、日本への影響も懸念されるところである。  2008年に起きた食料危機では、主食穀物の価格が高騰して、輸入に頼る国では食料の確保が難しくなり、暴動が起き、餓死者まで出たことで「静かなる津波」と表現された。  現在の日本は飽食の時代と言われ、深刻な食品ロスが発生するなど食料危機への認識は甘いようだが、食料自給率の低下や、深刻な農業分野の働き手不足等、食料を取り巻く環境を考えた時、決して安定した食料供給が約束されているとは言えない状況である。  一方、生産者を取り巻く環境は年々厳しさを増していることから、新規の担い手の確保や生産者の所得向上等は喫緊の課題と言える。  よって、国においては、「新たな食料・農業・農村基本計画」の着実な推進を図るとともに、次の事項を確実に実現されるよう強く要望する。   1 将来にわたって国民生活に不可欠な食料を安定的に供給し、食料自給率の向上を    図るとともに、食料供給のリスクを見定めた総合的な食料安全保障を確立すること。   2 ポストコロナに向けた農業政策の強化として、農業生産・流通現場のイノベーシ    ョンの促進、スマート農業の加速化、農業のDXの推進及び農林水産物の輸出促進    を図ること。   3 農業の持続性確保のために、生産基盤の強化等による農業の活性化、中山間地域    等をはじめとする農村に人が住み続けるための条件整備、農村を支える新たな動き    や活力の創出を図ること。   4 農村での所得と雇用機会の確保、多様な農地利用等の施策を推進すること。   5 「みどりの食料システム戦略」の策定を急ぎ、農業の生産力向上と持続性の両立    を図ること。   6 「農業・農村における課題」、「福祉(障害者等)における課題」、双方の課題    解決に向け、農業と福祉を結びつける「農福連携」を推進し、農業経営における障    害者等の雇用・就労の場の拡大を通じた農業生産の拡大を図ること。  以上であります。  何とぞよろしく御審議の上、全会一致をもって御賛同賜りますようお願いいたします。 39 ◯ 議長(舎川 智也君)  これより、議員提出議案第2号の質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。  次に、議員提出議案第5号 全ての医療機関への支援等を求める意見書の件を村石 篤君から提案理由の説明を求めます。   〔26番 村石  篤君 登壇〕 40 ◯ 26番(村石  篤君)  議員提出議案第5号 全ての医療機関への支援等を求める意見書については、案文の朗読をもって提案理由の説明といたします。  新型コロナウイルス感染症の患者に対応する病院では、他の診療を受ける患者が急減し、対応していない病院でもコロナ禍による受診控えが続くなど、各種医療機関は極めて厳しい経営環境が続いている。四病院団体協議会の調査によれば、2020年4~9月の医業利益率は前年比で5.7%の赤字となっており、厳しい経営状況が続いているとのことである。このような中で、冬の賞与が減額されている医療従事者も少なからず存在する。  この状態を放置すれば、感染者を受け入れている病院も、そうでない病院も、スタッフが退職してしまうといった事態を招き、医療体制はより一層危機的な状況に陥る。全ての医療機関に対して、経済的支援を速やかに行うべきである。  また、新型コロナウイルスとの闘いが長期化する中で、医療従事者が働く環境は過酷さを増し、心身の疲労は限界に達している。すでに医療従事者等に対しては「第1波」への対応として慰労金が支給されているが、「第2波」「第3波」の対応としては慰労金が支給されていない。感染拡大防止の最前線で日々働いておられる医療従事者の皆さんの心身を支えるために、早急に慰労金を支給すべきである。  よって、国会及び政府に対し、次の事項について実現するよう強く求める。   1 全ての医療機関に対して、昨年からの減収分に対する経済的支援を行うこと。   2 「第2波」「第3波」で新型コロナウイルス感染症の患者に対応している医療従    事者に対して、20万円の慰労金を支給すること。  以上であります。  何とぞよろしく御審議の上、全会一致をもって御賛同を賜りますようお願い申し上げます。 41 ◯ 議長(舎川 智也君)  これより、議員提出議案第5号の質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。  次に、議員提出議案第6号 地域公共交通維持のための財政支援の拡充を求める意見書の件を岡部 享君から提案理由の説明を求めます。   〔5番 岡部  享君 登壇〕 42 ◯ 5番(岡部  享君)  議員提出議案第6号 地域公共交通維持のための財政支援の拡充を求める意見書については、案文の朗読をもって提案理由の説明といたします。  交通は、国民生活及び経済活動にとって不可欠な基盤である。国においては、交通政策基本法、地域公共交通の活性化及び再生に関する法律等を制定するなど、地域公共交通を維持するための制度が少しずつ充実しつつある。  一方で、地域の公共交通の廃止や縮小に十分な歯止めがかかっておらず、企業努力も限界に達している。  人口減少・少子高齢化の進展、限界集落やいわゆる「買物弱者」など地域コミュニティの崩壊、我が国の経済力の相対的立場の低下、地球温暖化など環境問題への対応など、公共交通の果たすべき役割はますます重要になっている。  欧米では公共交通に対する公的補助は、経営の問題よりも持続可能な都市政策として正当化されており、上下分離方式の導入や、補助金の割合が50%を超えるケースも多く見られ、公共交通の利便性を向上させている。  公共交通がその機能を十分に発揮し、真に活力ある地域や経済社会をつくっていくためにも、公共交通に対する財政支援の拡充が求められる。  よって政府においては、地域公共交通の維持のため、地域公共交通を担う事業者への財政支援措置の拡充をされるよう強く要望する。  以上であります。  何とぞよろしく御審議の上、全会一致をもって賛同を賜りますようお願い申し上げます。 43 ◯ 議長(舎川 智也君)  これより、議員提出議案第6号の質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。  以上で、議案の質疑は終結いたしました。  お諮りいたします。ただいま議題となっております各案件につきましては、会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 44 ◯ 議長(舎川 智也君)  御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。  これより、議員提出議案第2号、議員提出議案第5号、議員提出議案第6号、以上3件を一括して討論に入りますが、通告がありませんので、討論なしと認めます。  以上で、討論は終結いたしました。  これより、議員提出議案第2号を採決いたします。  本案件は原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 45 ◯ 議長(舎川 智也君)  御異議なしと認めます。よって、本案件は原案のとおり可決されました。  次に、議員提出議案第5号を起立により採決いたします。  本案件は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 46 ◯ 議長(舎川 智也君)  起立少数であります。よって、本案件は否決されました。  次に、議員提出議案第6号を起立により採決いたします。  本案件は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 47 ◯ 議長(舎川 智也君)  起立少数であります。よって、本案件は否決されました。  ただいま議決されました意見書の提出先、方法につきましては、議長にその取扱いを一任されるようお願いいたします。             ───◇   ◇   ◇───           議員提出議案第3号、議員提出議案第4号
    48 ◯ 議長(舎川 智也君)  次に、日程第4 議員提出議案第3号、議員提出議案第4号、以上2件を一括議題といたします。             提案理由説明・質疑・討論・採決 49 ◯ 議長(舎川 智也君)  これより、議員提出議案第3号 富山市議会会議規則の一部を改正する規則制定の件、議員提出議案第4号 富山市議会委員会条例の一部を改正する条例制定の件、以上2件を一括して金厚 有豊君から提案理由の説明を求めます。   〔28番 金厚 有豊君 登壇〕 50 ◯ 28番(金厚 有豊君)  議員提出議案第3号 富山市議会会議規則の一部を改正する規則制定の件、議員提出議案第4号 富山市議会委員会条例の一部を改正する条例制定の件、以上2件を一括して提案理由の説明を申し上げます。  このたび、会議規則及び委員会条例の一部改正については、いずれも会議等への欠席の事由として、育児、看護、介護及び配偶者の出産補助などを具体的に例示として明文化するとともに、出産については、出産に伴う欠席期間の範囲についても明文化することで、女性をはじめとする多様な人材の市議会への参画を促進する環境を整備するものであります。  また加えて、会議規則については、現在、請願書を提出する際に必要となっている請願者の押印を、署名または記名押印とするなど、所要の改正を行うものです。  以上2件の議員提出議案について、何とぞよろしく御審議の上、全会一致をもって御賛同賜りますようお願い申し上げます。 51 ◯ 議長(舎川 智也君)  これより、議員提出議案第3号、議員提出議案第4号、以上2件を一括して質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。  以上で、議案の質疑は終結いたしました。  お諮りいたします。ただいま議題となっております各案件につきましては、会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 52 ◯ 議長(舎川 智也君)  御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。  これより、議員提出議案第3号、議員提出議案第4号、以上2件を一括して討論に入りますが、通告がありませんので、討論なしと認めます。  以上で、討論は終結いたしました。  これより、議員提出議案第3号、議員提出議案第4号、以上2件を一括して採決いたします。  各案件は原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 53 ◯ 議長(舎川 智也君)  御異議なしと認めます。よって、各案件は原案のとおり可決されました。             ───◇   ◇   ◇───          令和3年分請願第1号、令和3年分請願第2号 54 ◯ 議長(舎川 智也君)  次に、日程第5 令和3年分請願第1号、令和3年分請願第2号、以上2件を一括議題といたします。  ただいま議題となっております各請願につきましては、会議規則第85条第1項ただし書の規定により、直ちに審査を行います。  請願文書表はお手元に配付のとおりであります。                  討論・採決 55 ◯ 議長(舎川 智也君)  これより、令和3年分請願第1号、令和3年分請願第2号、以上2件を一括して討論に入ります。  討論の通告がありますので、発言を許します。  18番 小西 直樹君。   〔18番 小西 直樹君 登壇〕 56 ◯ 18番(小西 直樹君)  ただいま議題となっております令和3年分請願第1号 75歳以上への医療費窓口2割負担導入の撤回を求める意見書の採択を求める請願について、日本共産党の賛成討論をいたします。  菅内閣は75歳以上の医療費窓口負担を、年収200万円以上の人を対象に、現在の原則1割負担を2倍の2割負担にする法律の改正案を本年2月5日に閣議決定して、今の通常国会で成立を目指しています。  2割負担導入は、従来の75歳以上の窓口負担の原則を大きく覆します。75歳以上の後期高齢者医療制度は、2008年4月の開始以来、原則1割負担が続けられてきました。政府自身もそれが高齢者が心配なく医療を受けられる仕組みと強調してきたはずでした。  社会保障費削減のために、財務省や経団連などは原則2割負担にすることを要求し、可能な限り広範囲が負担増の対象になることを提案しています。最初は負担増になる年収範囲が限定されても、一旦1割負担の原則が崩されれば、それを窓口に対象が広げられ、2割負担原則化につながる危険性を浮き彫りにしています。  75歳以上は病気やけがをすることも多く、複数の医療機関にかかったり、治療が長期化するケースも多くあります。  一方、収入は年金額も抑制、目減りしています。75歳を過ぎても生活維持のために働かざるを得ない人も少なくなく、家計を切り詰めて生活しているのが現実ではないでしょうか。その上、新型コロナウイルス感染の拡大で高齢者の健康と生活への不安が高まっているときに医療の負担を持ち出す姿勢は重大です。  菅政権は、今回の負担増は現役世代の負担を減らすことを口実にしていますが、老人医療費の国庫負担がかつて45%を占めていたのに35%に引き下げ、現役世代に肩代わりさせた制度改悪が問題の根本にあります。この仕組みを改め国庫負担を引き上げることが必要です。国の責任を果たさず、世代間で費用負担をめぐって対立させ、高齢者に自助の負担を迫る冷たい政治をストップさせることが今こそ必要です。  議員の皆さんの賛同で国に意見書を提出することをお願いいたしまして、令和3年分請願第1号の賛成討論といたします。よろしくお願いいたします。  続きまして、令和3年分請願第2号 国に対し消費税の税率を5%に引き下げるよう求める意見書の提出を求める請願の日本共産党の賛成討論を行います。  新型コロナウイルス感染拡大が世界でも日本でも経済を大きく揺さぶる中で、消費税(付加価値税)を減税する国が相次いでいます。消費税を引き下げることは、国民の負担を軽減し、消費を刺激し、中小企業等の売上げに貢献する効果的な施策です。緊急事態宣言が解除されましたが、暮らしへの影響が長期にわたって深刻になっている今こそ消費税率5%への減税に踏み出すべきです。  消費税の減税に踏み切った国、地域は50以上に上ります。イタリア、フランスなどでは医療用品の減税をしています。方法は国によって様々ですが、消費税減税は世界の流れになっています。  日本では、消費税減税は極めて切実です。食料などの生活必需品や光熱費など、暮らしに不可欠な支出に幅広く課税されています。コロナ禍で苦境にあえぐ国民に容赦ありません。しかも、所得の低い人こそ負担率が高くなる逆進性があります。消費税率を下げることは、新型コロナウイルス感染症で大打撃を受けている国民にとって大きな支援となります。営業期間短縮などで減収に苦しむ飲食店などへの強力な支援にもなります。  コロナ禍で雇用と営業を守る緊急対策を急ぐとともに、国民の負担を軽減するために消費税の減税を決断することが求められています。日本経済を立て直すためにも消費税減税は重要です。  安倍政権による2度の消費税引上げで経済は痛めつけられてきました。長引くコロナ禍で暮らしが立ち行かない人が続出するのが必至です。国民総生産(GDP)がさらに低下する予測も相次いでいます。コロナ恐慌を引き起こさないためにも、従来の発想を転換し、思い切って消費税率を引き上げる前の5%に戻すことが急務です。  資産100億円以上の富裕層は、コロナ禍の中で約14兆円から約22兆円へと総資産を増やしています。大企業も内部留保を積み上げています。大もうけしている富裕層と大企業に応分の負担、アメリカから爆買いしている兵器の購入の中止で財源は確保できます。消費税率を5%に引き下げ、経済を支える個人消費を伸ばす財政で新型コロナウイルス感染拡大の阻止と社会保障制度の拡充、財政再建の両立の道を開くことは可能です。  以上、述べまして、国に意見書の提出を行うことをお願いいたしまして、令和3年分請願第2号の賛成討論といたします。よろしくお願いいたします。 57 ◯ 議長(舎川 智也君)  以上で、討論は終結いたしました。  これより、令和3年分請願第1号 75歳以上への医療費窓口2割負担導入の撤回を求める意見書の採択を求める請願を起立により採決いたします。  本請願は採択することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 58 ◯ 議長(舎川 智也君)  起立少数であります。よって、本請願は不採択とすることに決定いたしました。  次に、令和3年分請願第2号 国に対し消費税の税率を5%に引き下げるよう求める意見書の提出を求める請願を起立により採決いたします。  本請願は採択することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 59 ◯ 議長(舎川 智也君)  起立少数であります。よって、本請願は不採択とすることに決定いたしました。             ───◇   ◇   ◇───         自転車安全利用促進特別委員会の調査結果報告の件 60 ◯ 議長(舎川 智也君)  次に、日程第6 自転車安全利用促進特別委員会の調査結果報告の件を議題といたします。  このことにつきましては、自転車安全利用促進特別委員長からお手元に配付のとおり調査報告書が提出されております。               委員長報告・質疑・採決 61 ◯ 議長(舎川 智也君)  ここで、自転車安全利用促進特別委員長 鋪田 博紀君から報告を求めます。   〔自転車安全利用促進特別委員長 鋪田 博紀君 登壇〕 62 ◯ 自転車安全利用促進特別委員長(鋪田 博紀君)  自転車安全利用促進特別委員会に付議されました事件について調査が終了しましたので、富山市議会委員会条例第35条の規定により報告いたします。  まず初めに、本特別委員会における調査の経過及び結果について申し上げます。  近年、全国的に自転車利用者が加害者となる自転車事故において加害者側に高額な損害賠償を命じられる判決が出ていること、また、地方自治体において自転車損害賠償責任保険等──以下、保険等といたします──への加入の義務づけを規定した、自転車利用者への安全利用についての条例の制定が広がっていること等の背景から、本市議会では、令和元年度に厚生委員会において自転車の安全利用促進に関する条例についての調査・研究を行いました。  その結果、専門的に自転車の安全利用促進に関する条例制定に向けた調査・研究を行う特別委員会の設置が必要との判断から、令和2年3月定例会最終日に本特別委員会の設置を決定し、以降、本年2月までに延べ15回にわたり委員会を開催し、協議を行ってまいりました。  本特別委員会では、初めに、令和元年度に厚生委員会で検討を行ってきた経過を確認し、条例制定に向けたスケジュールを決定いたしました。その後、意見交換が必要な本市関係部局及び参考人として招致を行う団体について協議・決定し、市民生活部をはじめとする関係部局との意見交換や、富山県警察本部等の関係団体から参考人を招致して意見聴取を行いました。  これらの意見を参考に本特別委員会で協議を重ね、保険等の加入義務化や中学生以下のヘルメット着用の努力義務化等を重要度が高い項目として掲げ、条例案の内容についての検討を行ってまいりました。  この条例案について、本市で所管部局となる市民生活部と再度意見交換を行った際に、市民生活部から、条例案の重要項目を中心に、市民生活等への影響の大きさや現行法令との整合性などに課題があることから、条例制定については慎重な見解である旨が示されました。  また、策定作業中の次期自転車利用環境整備計画──以下、次期計画とします──この内容について併せて言及があり、その後の委員間での意見交換では、次期計画の内容等を詳細に見極めた上で、条例制定の方向性を決定すべきとの意見が出されました。  そこで改めて、次期計画について市民生活部から説明を受け、その内容及びこれまでの意見等を含め、再度委員間で意見交換を行いました。その協議の中では、条例と併せて、次期計画についても本特別委員会で協議できる体制とするべきであったとの意見もありましたが、本特別委員会としては、条例案の重要項目について必要性の認識は変わらないものの、議会と市当局の間で想定している政策実現の手法の相違により市民に混乱を生じさせることが望ましくないことや、同様な内容が次期計画に新たに盛り込まれ、保険等への加入率については具体的な数値目標も掲げられていることなどを踏まえ、市当局で検討されている計画を尊重し、今後、自転車の安全利用の促進のために実施される事業が着実に推進されるよう注視することとして、今任期中の条例制定を一旦見合わせることを決定いたしました。  その後、条例制定以外の手法により検討を行い、自転車の安全利用の促進をより一層図るためには市当局の施策に対する働きかけが必要であることから、市当局への要望事項について取りまとめました。  以上を踏まえ、本特別委員会としては、調査目的や役割は一定程度達成できたものと判断し、調査事件の調査終了を決定したものであります。  次に、本特別委員会からの提言について申し上げます。  本市の自転車利用の施策を体系化した代表的なものとして、さきに述べた自転車利用環境整備計画が挙げられますが、この計画の一部に自転車の安全利用に関する取組が掲げられています。この計画は、平成23年度から10年間を計画期間として策定されており、今年度末にこの期間が終了することから、来年度からの10年間に向けて、富山市自転車利用環境整備計画検討委員会において次期計画の策定が進められております。  次期計画では、本特別委員会でも重要度が高いとした、1つに自転車損害賠償責任保険等への加入促進、2つに乗車用ヘルメット着用の促進などが項目として新たに盛り込まれており、また、保険等への加入促進については、具体的な数値目標を掲げ推進していくこととされております。  これらの事項は、自転車の安全利用の促進に向け、特に欠かすことができないものであること等を踏まえ、本特別委員会としては、次のとおり市に提言いたします。  1つに、自転車の安全利用の促進に関し、次期計画の着実な推進を図ること。また、次期計画のうち、保険等の加入率については、設定された目標値の早期達成に向けて加入促進に取り組むとともに、計画期間途中の見直しの際には、さらに高い加入率となるよう努めること。  2つに、安全教育について、小・中学生に対する教育内容の検証及びヘルメット着用など被害軽減の方法の周知徹底に努めること。  3つに、自転車損害賠償責任保険等への加入促進について、保険等に関する情報提供体制の強化や加入促進キャンペーンの実施等による市民への意識啓発の強化に努めること。  4つに、自転車の安全利用の促進のため、保険等への加入促進を含めた助成制度の創設を検討すること。  5つに、県や他市町村との連携を強化し、他自治体と連携した一体的な取組について検討すること。  以上、自転車安全利用促進特別委員会の調査報告といたします。
    63 ◯ 議長(舎川 智也君)  ただいまの報告に対する質疑に入ります。  質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 64 ◯ 議長(舎川 智也君)  質疑なしと認めます。  お諮りいたします。ただいまの特別委員長からの報告のとおり、これをもって自転車安全利用促進特別委員会の調査を終了することといたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 65 ◯ 議長(舎川 智也君)  御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。             ───◇   ◇   ◇───          富山市選挙管理委員会委員及び同補充員の選挙 66 ◯ 議長(舎川 智也君)  次に、日程第7 富山市選挙管理委員会委員及び同補充員の選挙を行います。  まず、富山市選挙管理委員会委員4人の選挙を行います。  お諮りいたします。選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定により、指名推選によりたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 67 ◯ 議長(舎川 智也君)  御異議なしと認めます。よって、選挙の方法は指名推選によることに決定いたしました。  お諮りいたします。指名の方法につきましては、議長において指名することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 68 ◯ 議長(舎川 智也君)  御異議なしと認めます。よって、議長において指名することに決定いたしました。  富山市選挙管理委員会委員に  富山市田畠      荒 木 紋 眞 君  富山市小羽      新 畑   彬 君  富山市婦中町千里   八 木 孝 子 君  富山市太郎丸西町   渡 邊 伸 子 君 を指名いたします。  お諮りいたします。ただいま指名いたしました諸君を富山市選挙管理委員会委員選挙の当選人と定めることに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 69 ◯ 議長(舎川 智也君)  御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました諸君が富山市選挙管理委員会委員に当選されました。  次に、富山市選挙管理委員会委員の補充員4人の選挙を行います。  お諮りいたします。選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定により、指名推選によりたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 70 ◯ 議長(舎川 智也君)  御異議なしと認めます。よって、選挙の方法は指名推選によることに決定いたしました。  お諮りいたします。指名の方法につきましては、議長において指名することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 71 ◯ 議長(舎川 智也君)  御異議なしと認めます。よって、議長において指名することに決定いたしました。  お諮りいたします。補充員の補欠順序は、指名の順序によることにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 72 ◯ 議長(舎川 智也君)  御異議なしと認めます。よって、補充員の補欠順序は指名の順序によることに決定いたしました。  富山市選挙管理委員会委員の補充員に  富山市城川原      中 田 俊 充 君  富山市磯部町      松 村 惠 子 君  富山市金山新桜ケ丘   山 村 敏 博 君  富山市珠泉東町     鍋 谷 博 志 君 を指名いたします。  お諮りいたします。ただいま指名いたしました諸君を、富山市選挙管理委員会委員の補充員選挙の当選人と定めることに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 73 ◯ 議長(舎川 智也君)  御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました諸君が、富山市選挙管理委員会委員の補充員に当選されました。  以上で、本定例会に付議されました案件は全て終了いたしました。             ───◇   ◇   ◇───                 市 長 挨 拶 74 ◯ 議長(舎川 智也君)  森市長挨拶。   〔市長 森  雅志君 登壇〕 75 ◯ 市長(森  雅志君)  3月定例市議会をお願いいたしましたところ、去る3月1日の開会以来、議員各位におかれましては、提出いたしました諸案件につきまして慎重に御審議をいただき、ただいまそれぞれ議決をいただき、厚くお礼申し上げます。  審議の過程で賜りました御意見、御要望につきましては、十分これを尊重し、これからの市政の運営に資していくべきと考えております。  なお、今定例会は、私にとりましては最後の市議会定例会でありますので、お許しをいただきまして、一言御挨拶をさせていただきます。  私は、平成14年1月に旧富山市長に就任して以来、多くの皆様から温かい御支援と御支持をいただき、旧市において1期、新市において4期、合わせて19年余りの長きにわたり市長の職を務めさせていただきました。今日まで健康で市長としての職責を果たしてまいることができましたことは私にとりましても大きな喜びであり、これまで御支援、御協力を賜りました議員の皆様をはじめ、市民の皆様に心から感謝申し上げる次第でございます。  この19年間、ひたすら県都富山市の限りない発展と市民一人一人の生活の質(クオリティ・オブ・ライフ)のさらなる向上を目指し、数多くの施策を実現できたことによります達成感を感じる一方、市政を運営する中で悩み、苦労したことも多くあり、振り返りますと様々な思いが胸に込み上げてまいります。  これまで議員の皆様方や職員、さらには市民、各種団体・組織の皆様と共にいろいろと知恵を出し合って施策を練り上げていった過程から得られたものは誠に大きく、そしてかけがえのないものであり、こうした日々の積み重ねこそが私の19年間にわたる市長人生であり、今日の富山市の形成につながっているものと感じるところであります。  私は、市政運営に当たり、「知行合一」の言葉を胸に、「自ら行動し、実行すること」を常に意識しながら職務に取り組んでまいりました。  先般の提案理由説明や今定例会での答弁でも申し上げましたとおり、私の在任期間中において、何があってもやり抜くという強い意思と覚悟を持って取り組んだことの1つが平成17年4月の7市町村による市町村合併であります。  当時の各首長や議論した皆様方と共につくり上げた新富山市が誕生して16年が経過しようとしています。これまで私が新市の初代市長として市政運営を担ってまいることができましたのも、私の胸に絶えず存在する合併の際に御尽力いただいた皆様方の思いと、私を支えてくださった方々の御支援、御指導によるものと思っており、ここに改めて関係各位に敬意を表しますとともに、深く感謝申し上げる次第であります。  そして、市町村合併と共に強い意思と覚悟を持って一貫して推し進めてきたことが、市長就任の翌年から取り組んでまいりました、公共交通を軸とした拠点集中型のコンパクトなまちづくりであります。  公共交通の活性化、公共交通沿線地区への居住促進、中心市街地の活性化の3本柱に位置づけた様々な施策を実行し、昨年3月には、本市が進めてきたコンパクトなまちづくりの1つの到達点である路面電車南北接続事業が完了しました。  このことは、市民にとって100年の夢である南北一体化が実現するとともに、私自身にとりましても、市長就任時から目指してきた将来市民にも責任を持てる持続可能なまちづくりが目に見える形で結実したものと捉えており、大変感慨深く感じております。  こうしたコンパクトなまちづくりを政策の中心に据え、福祉や教育、環境、文化など、都市の総合力を高める施策の推進、さらには、包括的な連携政策や持続可能で重層的なまちづくりなど様々な取組を実行してきた結果、富山市民が自分の住むまちを愛する心、すなわちシビックプライドが醸成されてきたことが自分自身にとって何よりもうれしく思う事柄であります。  在任期間中、幸いにも私は非常に多くの方々との貴重な出会いに恵まれ、そのような皆様に支えていただいたおかげで、一日一日を有意義に、そして全力で市長の職を全うしてまいることができました。  残された任期は一月となりましたが、現下の最大の課題であります新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するためのワクチン接種体制の構築に万全を期し、市民の皆様に安心して接種いただけるよう最大限の努力を傾けてまいる所存であります。  そして退任後は、一市民として、このすばらしい富山市のさらなる発展を願うとともに、市民一人一人が夢と希望を持って、明るく生き生きと暮らし、「いつまでも住み続けたい」と実感できる富山市政が実現されることを心から期待しております。  さて、議場のこの場に立たせていただきますと、定例会や臨時会のたびに、これまで多くの議員の皆様方と活発な議論を交わしてきたことが思い起こされます。議員の皆様方からは、豊かな先見性や深い洞察力に基づく貴重な御提言や、時には厳しい御意見もいただきました。既に御退任された方々もいらっしゃいますが、市政発展と市民の幸せを願う共通の思いによる忌憚のない議論がこの議場において展開され、それらの全てが富山市の限りない発展と市民福祉のさらなる向上のための原動力となり、今日のすばらしい富山市を形成してきたものと感じております。  こうした議員の皆様方との歩みは、私自身にとりましてもかけがえのないものであり、生涯忘れることのない貴重な財産であります。  これまで御支援、御協力を賜りました皆様方には、心から感謝申し上げるとともに、今後もそれぞれのお立場でますます御活躍されますことをお祈り申し上げる次第であります。  4月には市議会議員選挙が予定されており、ここにお集まりの議員の皆様との定例会は本日で最後となります。これまで議員各位から賜りました御指導と御協力に対しまして、ここに改めて深く敬意を表しますとともに、心より感謝申し上げます。  議員各位におかれましては、引き続き御出馬される方、あるいは今期限りをもって御退任される方と、それぞれ進まれる道は異なりますが、今後とも富山市の発展と市民福祉の向上のため、変わらぬ御支援を賜りますようお願い申し上げます。  終わりに、皆様方のますますの御健勝と御活躍、御多幸を心よりお祈り申し上げまして、私の市議会定例会における最後の閉会の挨拶とさせていただきます。  議員の皆様並びに市民の皆様、長い間、本当にありがとうございました。                                  (拍 手)             ───◇   ◇   ◇───               森市長へのねぎらいの辞 76 ◯ 議長(舎川 智也君)  ここで私から、このたびの任期満了に伴い御退任されます森市長に対しまして、富山市議会を代表して敬意と感謝の言葉を申し上げます。  森市長におかれましては、富山県議会議員として積み重ねてこられた地方行政の豊富な見識と経験を生かし、平成14年1月に富山市長選挙に初当選されました。その後、平成17年の市町村合併で発足した新富山市の初代市長として、通算5期19年という長きにわたり、市民の期待と信頼を一身に受けられ、英明な見識と強靱なリーダーシップにより優れた行政手腕を遺憾なく発揮され、本市の発展と市民福祉の向上に御尽力されました。  今日までの長年の御労苦と多大なる御功績に対しまして、深甚なる敬意と感謝の意を表するものでございます。  顧みますと、市長は平成14年の就任当初から、今日では大きな社会問題となっている人口減少社会の到来に強い危機感を抱かれ、これにどう対応していくのかを常に意識し、市民の声に耳を傾けながら市政運営に当たってこられました。  また、平成17年の市町村合併以降は、新市の初代市長として合併協議に参加された各首長や地域の皆さんの思いを受け止め、川上から川下までの一体感の醸成と新市の均衡ある発展を目指し、都市運営を行ってこられました。  以来、今日までに森市長が成し遂げられた数々の功績は、今さら申し上げるまでもありませんが、その中で最も印象深く、全国の先駆けとなった取組が、公共交通を軸とした拠点集中型のコンパクトなまちづくりであります。  まず最初に取り組まれたのが、平成18年に旧JR富山港線を日本初のLRTである富山ライトレールとして再生されたことであります。その後、平成21年には市内電車の環状線化、昨年3月にはコンパクトなまちづくりの1つの到達点として路面電車南北接続事業を完成され、市内にLRTのネットワークを構築されました。  また、空洞化が著しい中心市街地の活性化を図るため、国の中心市街地活性化基本計画の第1号認定を受けられるとともに、コンパクトなまちづくりをさらに進化させ、富山型と言われる団子と串の都市構造を推進され、都心地区と公共交通沿線居住推進地区への居住を誘導することで、都市のにぎわいや魅力ある上質な都市空間を形成されました。  さらに、角川介護予防センターやまちなか総合ケアセンターの整備、お迎え型病児保育や産後ケア事業、英語教育におけるネイティブスピーカーふれあい事業、ガラス美術館の整備など、福祉や教育、環境、文化など幅広い分野において都市の魅力や総合力を高める様々な施策に取り組まれ、このことが県外からの移住者や交流人口の増加にもつながりました。  このような将来を見据えた先進的かつ重層的な取組が次第に国内外から注目され、周知のとおり、国内では環境モデル都市や環境未来都市、さらにはSDGs未来都市に、また、海外では、国際連合のエネルギー効率改善都市やロックフェラー財団の「100のレジリエント・シティ」などに選定されましたことは、まさに森市長の時代を先取りする感性と俯瞰的かつ大局的に物を見る目により成し遂げられたものであることは言をまちません。
     このような森市長が全身全霊をかけて取り組まれた輝かしい成果は、市議会はもとより、多くの市民が認めるところであり、本市が全国に誇れる大きな財産として、永く市政史上に光彩を放つものと確信するとともに、長年にわたり強靱なリーダーシップを発揮され、的確かつ迅速な判断により都市経営を担ってこられましたことには、感謝とともに同じ政治家として尊敬の念を禁じ得ません。  森市長のお好きな言葉は──先ほどもおっしゃいましたが──知行合一と伺っております。市長はまさにこの知行合一を体現した市政運営を実践なされました。  常にアンテナを高く張り、各界の著名な方々との交流を図るなどし、最先端の取組を探求されると同時に、現場主義の姿勢を貫かれ、常に職員の先頭に立って行動なさってこられました。  また、市長の趣味である外国語会話や登山、サックス演奏、プレジャーボートなどにおいても会得した知識を常に行動に移され、市政のために役立ててこられたように思います。  そのような一貫した知行合一の姿勢が評価されたからこそ、国の地方分権改革有識者会議議員への任命やOECDチャンピオン・メイヤーズへの選出など、市長の御活躍は富山市を越え、国や世界へと広がったものと拝察いたします。  我々議員一同、この議場におきまして何度も森市長と激論を闘わせることができましたことは、我々にとってもかけがえのない経験であり、大変幸運なことであったと身にしみて感じております。  森市長には、できる限り長く市長の職にとどまっていただき、富山市という船のかじ取りをお願いしたいと思っておりましたが、来年度以降、それがかなわなくなったということは残念至極でなりません。  市長退任後は梨農家として晴耕雨読の生活を送られると伺っておりますが、まずはこれまでの激務の疲れを癒やしていただき、どうかその後は海の道しるべのような、灯台のように強い光で本市を照らし、私たちを見守っていただきますように心からお願いを申し上げます。  最後になりますが、森市長にはますます御自愛の上、今後の御活躍と前途限りなき御多幸、御繁栄を御祈念申し上げ、私からの敬意と感謝の言葉といたします。  長い間、本当にお疲れさまでした。ありがとうございました。                                  (拍 手)             ───◇   ◇   ◇───                閉       会 77 ◯ 議長(舎川 智也君)  令和3年3月富山市議会定例会を閉会いたします。                           午前11時31分  閉会 Copyright © Toyama City Assembly, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...