富山市議会 2019-12-06
令和元年12月定例会 (第6日目) 本文
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
24
◯ 議長(舎川 智也君)
質疑なしと認めます。
次に、
議会運営委員長 金厚 有豊君。
〔
議会運営委員長 金厚 有豊君 登壇〕
25
◯ 議会運営委員長(金厚 有豊君)
議会運営委員会に付託されました案件の
審査結果につきまして御報告いたします。
当
委員会に付託されました
条例案件1件の
審査結果につきましては、お手元に配付してあります
委員会審査結果のとおり、
原案可決すべきものと決しました。
以上、
議会運営委員会の
委員長報告といたします。
26
◯ 議長(舎川 智也君)
ただいまの
委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
27
◯ 議長(舎川 智也君)
質疑なしと認めます。
以上で、質疑は終結いたしました。
これより、議案第148号から議案第169号まで、以上22件を一括して討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許します。
32番 赤星
ゆかり君。
〔32番 赤星
ゆかり君 登壇〕
28 ◯ 32番(赤星
ゆかり君)
ただいまの議題のうち、議案第157号
富山市議会議員の
議員報酬、
費用弁償及び
期末手当に関する条例の一部を改正する
条例制定の件、及び議案第158号 市長及び副市長の給与に関する
条例等の一部を改正する
条例制定の件、及び議案第148号 令和元
年度富山市一般会計補正予算(第3号)のうち、これらの
議員及び市長など
特別職の
期末手当(
ボーナス)
引上げ分について、一括して
日本共産党の
反対討論を行います。
この2つの条例は、
富山市議会議員、そして市長、副市長、
教育長、
常勤監査委員、
公営企業の
管理者、
政策監の
ボーナスをそれぞれ0.05月分引き上げるもので、
予算案には
引上げ分が含まれています。これによって、
議員の
ボーナスの
引上げ金額は4万3,500円。年額では、現在291万4,500円から295万8,000円となり、
議員報酬の合計は年間1,011万4,500円から1,015万8,000円となるものです。
市長の
ボーナスにつきましては7万8,000円の増額で、現在、年額522万2,000円から530万円となり、年収は1,812万2,000円から1,820万円となるものです。
引上げの理由として述べられた
人事院勧告は、
団結権、
争議権、
団体交渉権など
労働基本権が制約されている
代償措置として、
国家公務員に対し適正な給与を確保する機能を有するものであり、
地方公務員も
一般職の
皆さんの給与や
ボーナス引上げについては
人事院勧告、
県人事委員会の勧告に準じるとしても、市長など
特別職の
ボーナスについては、どうしても
勧告等に準じて引き上げなければならないということはなく、現在の
支給月数で据え置かれても、何ら支障ないのではありませんか。ましてや、
議員の
ボーナスについては、
人事院勧告にはもっと従う必要がありません。
また、
民間企業に準拠すると言いましても、この間、大企業の賃金は上がっていても、
総務省が今月6日に発表した家計調査によると、2人以上の世帯の本年10月の
消費支出は、
物価変動を除いた
実質ベースで前年同月比5.1%減と11カ月ぶりにマイナスとなり、
消費税増税の影響が深刻です。
減少幅は2016年3月の5.3%以来の大きさで、
前回消費税率が引き上げられた2014年4月の4.6%を上回っています。
非
正規労働など
ボーナスのない人、
年金暮らしの人、
増税分をお客に転嫁できず自腹を切っている自営業の方からは「税金を払うために働いているようなものだ」と切実な声、怒りの声が上がっています。
多くの市民が、収入が増えない中、生活を切り詰め切り詰めやりくりしています。そんな中、この
引上げが理解が得られるとは思いません。
きょう、
賛成討論の通告がありません。ということは、先日の
議会運営委員会で
議員の分の
引上げに賛成された会派の
議員の
皆さんも、きょう考え直す余地はあるということでしょうか。
皆さん、思い切って返上しましょう。
議会全体で否決することを呼びかけまして、議案に対する
反対討論といたします。
29
◯ 議長(舎川 智也君)
8番 上野 蛍君。
〔8番 上野 蛍君 登壇〕
30 ◯ 8番(上野 蛍君)
議案第157号
富山市議会議員の
議員報酬、
費用弁償及び
期末手当に関する条例の一部を改正する
条例制定の件について、
会派光、上野より
反対討論を行います。
富山市議会議員の
議員報酬、
費用弁償及び
期末手当に関する条例第6条第2項中、100分の167.5を100分の172.5に改正する、この
引上げの理由は、国の
人事院勧告、県の
人事委員会勧告に準じてとのことですが、
特別職については
人事院勧告に合わせなければならない決まりもなく、
期末手当を今すぐに引き上げなければならない理由も見当たりません。
この改正により、
議員や副議長、議長の
期末手当が4万3,500円から5万1,837円増額となります。
富山市議会においては、現在、木下 章広氏を含め
辞職勧告決議や
糾弾決議が可決されており、このことを踏まえれば、
議員全員に一律で支給される状況で増額を行うにふさわしいとは到底思えません。税金を納めておられる市民に納得いただけるとは到底考えられません。
市長の
提案理由説明においても、「令和2年度は、本年度と同様に、極めて厳しい
財政状況になることが予想されます」と述べられており、
市民生活においても
消費税増税の影響が出始めている中、
人事院勧告を理由に引き上げるだけの状況とは到底思えません。
議決を行うのは私
たち議員自身です。このような状況で
引上げを行うことには、再度申し上げますが、反対です。
以上、議案第157号について、私の
反対討論といたします。
31
◯ 議長(舎川 智也君)
以上で、討論は終結いたしました。
これより、議案第148号を起立により採決いたします。
本案件に対する
委員長報告は
原案可決であります。
本案件は
委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
32
◯ 議長(舎川 智也君)
起立多数であります。よって、本案件は
委員長報告どおり
原案可決されました。
次に、議案第157号を起立により採決いたします。
本案件に対する
委員長報告は
原案可決であります。
本案件は
委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
33
◯ 議長(舎川 智也君)
起立多数であります。よって、本案件は
委員長報告どおり
原案可決されました。
次に、議案第158号を起立により採決いたします。
本案件に対する
委員長報告は
原案可決であります。
本案件は
委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
34
◯ 議長(舎川 智也君)
起立多数であります。よって、本案件は
委員長報告どおり
原案可決されました。
次に、議案第149号から議案第156号まで、議案第159号から議案第169号まで、以上19件を一括して採決いたします。
各案件に対する
委員長報告は
原案可決であります。
各案件は
委員長報告どおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
35
◯ 議長(舎川 智也君)
御異議なしと認めます。よって、各案件は
委員長報告どおり
原案可決されました。
───◇ ◇ ◇───
令和元年分請願第5号紹介
議員取消の件
36
◯ 議長(舎川 智也君)
次に、日程第3 令和元年分請願第5号紹介
議員取消の件を議題といたします。
提出理由説明・質疑・討論・採決
37
◯ 議長(舎川 智也君)
ただいま議題となっております本案件につきましては、お手元に配付のとおり、
木下章広君から請願の紹介取消申出書が提出されております。
このことについて、木下 章広君から発言を求めます。
9番 木下 章広君。
〔9番 木下 章広君 登壇〕
38 ◯ 9番(木下 章広君)
令和元年12月定例会に当たり、令和元年6月、9月定例会において2度否決されました請願の紹介取消を再度申入れいたします。
請願人より、令和元年12月2日に申入書という形で、私を請願の紹介
議員から削除してほしい旨の申入れが行われており、請願人のお考えを尊重すべく、取消しの申し出を行います。
何とぞ御承認いただきますよう、よろしくお願いいたします。
39
◯ 議長(舎川 智也君)
これより、令和元年分請願第5号紹介
議員取消の件の質疑に入ります。
質疑の通告がありますので、発言を認めます。
7番 竹田 勝君。
40 ◯ 7番(竹田 勝君)
議会の総意を踏みにじり無視し続ける木下
議員の申し出は、
議員としての存在を認めることにつながり、到底容認できないことを申し上げ、質疑に入ります。
本年9月定例会では木下
議員が、「私の本年6月の行動により、私自身も今は自分自身の倫理を高めていく段階であると。この倫理条例に関してしっかりと向き合っていく立場ではないとの考えに至り、紹介
議員の取消しを申し出させていただきました」との発言をしているが、その考えにお変わりはないのかお尋ねします。
41
◯ 議長(舎川 智也君)
9番 木下 章広君。
42 ◯ 9番(木下 章広君)
まずもって、御質問ありがとうございます。
私は本年6月の、7月1日からかもしれませんが、あの事件以来、私の中で我が身をしっかりと省み、そして警察の捜査等もありました。その中でしっかりと反省を重ねているつもりです。かつての私ではもうないというふうに、自分自身はしっかりと自分自身の過ちと向き合ってきて、今に至っていると考えております。そのように考えております。
43
◯ 議長(舎川 智也君)
7番 竹田 勝君。
44 ◯ 7番(竹田 勝君)
本年6月、9月定例会では、取消しの理由として、本請願の趣旨に私の現在の状況が不適当であるためとありますが、今回の取消し理由からは除かれ、請願人の意向によるものとされているが、不適当であるという状況は変わったのかお尋ねします。
45
◯ 議長(舎川 智也君)
9番 木下 章広君。
46 ◯ 9番(木下 章広君)
過去に、本年6月議会、9月議会と2度その理由で私は申入れをお願いしているのですが、2度とも否決されております。
取消しを否決することは、請願人の思いを無視することだというふうに私は考えておりますので、そういったことを強調するために、このような書きぶりとなっております。
47
◯ 議長(舎川 智也君)
3番 金谷 幸則君。
48 ◯ 3番(金谷 幸則君)
それでは、請願の紹介取消申出書の中に、「私を請願の紹介
議員から削除してほしい旨の申し入れが行われて」とありますけれども、請願人の方は具体的に何を理由に紹介
議員から削除してほしいというふうに申し入れられたのか、説明をお願いします。
49
◯ 議長(舎川 智也君)
9番 木下 章広君。
50 ◯ 9番(木下 章広君)
請願人の方にとって、私の現在の状況を見た上で、そういったことを鑑みた上で、紹介
議員にこのままとどまり続けることが望ましくないとのお考えを持っておられると。そういったことから申入れをされたというふうに受けとめております。
51
◯ 議長(舎川 智也君)
3番 金谷 幸則君。
52 ◯ 3番(金谷 幸則君)
全会一致で
辞職勧告決議というのを2度にわたって行っているわけですけれども、それを無視しながら議会にこの議決を求める、今の御自身の姿勢について、具体的に説明を求めます。
53
◯ 議長(舎川 智也君)
9番 木下 章広君。
54 ◯ 9番(木下 章広君)
まず、何をもって無視をしているというふうに捉えるのかということもあると思います。
私としましては、
議員の
出処進退は、ほかの
議員の方もおっしゃっておられますが、みずからが決めるべきであると。その考えに基づき、自分で考え
議員を継続しております。
その中で、
議員を継続していくのであれば、議会にこういったことも求めていくということは当然のことだと考えております。
55
◯ 議長(舎川 智也君)
以上で、質疑は終結いたしました。
お諮りいたします。ただいま議題となっております案件につきましては、
会議規則第37条第3項の規定により、
委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
56
◯ 議長(舎川 智也君)
御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
これより、令和元年分請願第5号紹介
議員取消の件の討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を認めます。
1番 久保 大憲君。
〔1番 久保 大憲君 登壇〕
57 ◯ 1番(久保 大憲君)
令和元年分請願第5号紹介
議員取消の件について、反対の立場から討論をいたします。
議会として木下君に求めていることは
議員辞職であり、それ以外の彼の自己中心的な意向を議会として認めることはできません。
先ほどの質疑の中でも、かつての私ではない、今回取消しをするのは全て請願人の意向によるものであると。それに反対することは請願人の願意を踏みにじることであるというような、完全にもう自分を見失って、全て他人のせいにしている、こういう状況が続いています。
議会の全会一致の
議員辞職勧告も、多くの市民の声も無視し、都合のいいときだけ請願者の申入れを尊重するということが詭弁であるということを本人は理解できていない。そのような状態でこのような申し出を承認することは、彼のためにもなりません。
さらに、一連の彼の発言と態度から、この取消しの承認をもって、議会に対しても、市民に対しても、これで一区切りついたと都合よく解釈することが十分に予想されます。
彼が真に反省し、
議会改革の推進のため、
議員としてのふさわしい発言、責任ある行動として
議員辞職を促すことが議会に求められる行動であることから、全会一致で反対するよう呼びかけ、
反対討論といたします。
58
◯ 議長(舎川 智也君)
8番 上野 蛍君。
〔8番 上野 蛍君 登壇〕
59 ◯ 8番(上野 蛍君)
令和元年分請願第5号
議員の政治倫理に関する
条例制定の請願の紹介
議員取消しについて、
賛成討論を行います。
紹介
議員取消しについては、先ほど御本人も述べられましたが、本年6月定例会、9月定例会においても、請願人からの希望もあり提出されましたが、否決となりました。一方、9月定例会、そして12月定例会においても、議長宛てに請願人から申入書まで提出をされています。
木下 章広氏においては、報道機関での発表にもありましたように、建造物侵入の罪で略式起訴され、罰金を納付したことが明らかになりました。
紹介
議員として名を連ねることが請願人にとって到底納得できることではないことは、想像にたやすいのではないでしょうか。
さきの定例会においても、今定例会においても、木下 章広氏については、
辞職勧告決議が全会一致をもって可決されたことを考えれば、
議員としての職務を全うする資格がないと議会全体で認識されています。
よって、紹介
議員の取消しについては、請願人の申し出を受け入れ、全会一致となりますようお願い申し上げ、私の
賛成討論といたします。
60
◯ 議長(舎川 智也君)
32番 赤星
ゆかり君。
〔32番 赤星
ゆかり君 登壇〕
61 ◯ 32番(赤星
ゆかり君)
ただいまの議題、請願の紹介
議員取消は、請願された方が今定例会の初日に、紹介
議員から木下
議員の名前を削除するよう議長宛てに再び申入れをされています。
請願をされた人の望みですから、議会は当然承認するべきです。まさか三たび否決するようなことがないように、
日本共産党から
賛成討論をいたします。
日本国憲法は第16条で、「何人も、損害の救済、公務員の罷免、法律、命令又は規則の制定、廃止又は改正その他の事項に関し、平穏に請願する権利を有し、何人も、かかる請願をしたためにいかなる差別待遇も受けない」と請願権を保障しています。
請願については、この日本国憲法第16条と、そのほかには、たった6条からなる請願法でその方法などを定めているだけで、また地方議会への請願については、地方自治法第124条で「普通地方公共団体の議会に請願しようとする者は、
議員の紹介により請願書を提出しなければならない」としています。
これを受けての
会議規則の第2章 請願及び陳情、この中の第87条に紹介
議員を取り消す方法が明記されています。
請願の主権者は請願した人ですから、主権者が主人公です。
会議規則にのっとって取消しの願いが提出されているものを、議会は淡々と取消しを承認するべきです。
ところが、この取消しが本年6月議会で否決され、9月議会でまたも否決されるということがあり、請願人の方は信じられないと憤慨しておられます。
そもそもの原因は、請願人が請願の紹介
議員を頼んだ木下
議員が行っていた問題行為にあるのはもちろんですが、本年7月1日にそのことが各派代表者会議で報告されて世に発覚し、請願人は驚いて、直ちに議長宛てに紹介
議員から木下
議員の名を削除するよう申し入れられました。にもかかわらず、議会が取消しを認めないということは異常なことです。しかも、2回も否決されたことで、請願人はさらに深く傷つけられています。また繰り返すのですか。
木下
議員については、本年6月議会の
糾弾決議と9月議会の
辞職勧告決議をいずれも全会一致で採択した後、建造物侵入罪が確定し、10万円の罰金を支払い、12月定例会の本日、2回目の
辞職勧告決議を採択したにもかかわらず、いまだみずから辞職しないことはまことに遺憾であり、許すことはできません。だからといって、この議題を木下
議員追及に使うようなことは筋違いであり、やってはいけないことです。
「木下問題」には全く責任のない請願人の方に早く安心していただくことこそ求められています。今回も否決をするというようなことは決してないように、重ねて強く訴えます。
淡々と取消しを承認して、早く
議員の政治倫理
条例制定をという、この請願の中身そのものの議論に冷静に真剣に取り組むべきということを申し上げまして、討論を終わります。
62
◯ 議長(舎川 智也君)
以上で、討論は終結いたしました。
これより、令和元年分請願第5号紹介
議員取消の件を起立により採決いたします。
本案件は取消申出書のとおり承認することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
63
◯ 議長(舎川 智也君)
起立少数であります。よって、木下 章広君からの請願の紹介取消の申し出を承認しないことに決定いたしました。
───◇ ◇ ◇───
令和元年分請願第5号
64
◯ 議長(舎川 智也君)
次に、日程第4 令和元年分請願第5号を議題といたします。
ただいま議題となっております本請願につきましては、
議会運営委員長からお手元に配付の
委員会審査結果のとおり、閉会中の継続
審査の申し出があります。
委員長報告・質疑・討論・採決
65
◯ 議長(舎川 智也君)
これより
議会運営委員長の報告を求めます。
議会運営委員長 金厚 有豊君。
〔
議会運営委員長 金厚 有豊君 登壇〕
66
◯ 議会運営委員長(金厚 有豊君)
議会運営委員会に付託されております令和元年分請願第5号の
審査結果につきまして御報告いたします。
本請願につきましては、お手元に配付してあります
委員会審査結果のとおり、継続
審査を要するものと決しました。
以下、
審査の概要を申し上げます。
本請願について、
委員から、
議員の政治倫理に関する条例についての議論を進めるためにも、本請願の趣旨に賛同するとの意見がありました。
また、別の
委員から、先般、議会として
議員政治倫理条例に関する研修会も開催された。このことについて合意形成がしっかりと図られるよう、今後も丁寧に議論を重ねていきたいことから、本請願については継続
審査とされたいとの意見がありました。
採決の結果、賛成多数により継続
審査を要するものと決定いたしました。
以上、
議会運営委員会の
委員長報告といたします。
67
◯ 議長(舎川 智也君)
ただいまの
委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
68
◯ 議長(舎川 智也君)
質疑なしと認めます。
これより、令和元年分請願第5号の討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許します。
8番 上野 蛍君。
〔8番 上野 蛍君 登壇〕
69 ◯ 8番(上野 蛍君)
令和元年請願第5号
議員の政治倫理に関する
条例制定の請願について、採択すべきという立場から継続
審査への
反対討論を行います。
初めに、紹介
議員取消について、請願人から再三の求めがあるにもかかわらず否決をされましたこと、そして今定例会で再度の
辞職勧告決議にまで至ったことも大変残念でなりません。
市民の方々から現在の
富山市議会の状況についてはたくさんのお声をいただいていることは、議会全体、誰もが承知のはずです。だからこそ、研修が終わったからといって、倫理の条例について具体的な話合いがされていないことが、市民の皆様からは、請願人の方からは理解しがたい、請願の中身について目を向けてほしいと、その思いが伝えられました。
思想、政治観、さまざまな
議員がいるからこそ、議会の一部の慣習や通念にとどまるものではなく、共通言語をつくる、明文化することは大変重要なことです。全てに当てはまる基準となる条例をつくり出すことで、議会のモラル、倫理について市民に示すことができ、一
議員の通念になってしまうことや会派間での相違、議会と市民の間での相違という認識の違いではなくなります。
「プロの政治家には、一般人以上に極めて高い政治倫理が要求されている」と請願にあるように、代表者として選ばれた
議員の守るべきモラルは、より一層の高みを目指していくものではないでしょうか。
議員として選ばれた時点で完成形なのではなく、より深化していくようにも求められているものです。
議会全体としての約束として市民の皆様へ示すために、研修だけではなく合意形成を図るための具体的な検討へと入るべきです。
市議会のあり方に市民の皆様が今なお注目し続けていることはなぜかということを改めて考え、請願の趣旨を御理解いただき、継続
審査ではなく採択いただきますようお願い申し上げ、私の継続
審査への
反対討論といたします。
70
◯ 議長(舎川 智也君)
4番 泉 英之君。
〔4番 泉 英之君 登壇〕
71 ◯ 4番(泉 英之君)
議員の政治倫理に関する
条例制定の請願における継続
審査について、自由民主党会派より
賛成討論をいたします。
本請願はことしの6月定例会にて上程され、
議会運営委員会にて継続
審査となっている事案であります。
このことを受け、まずは本年8月19日の
議会改革検討調査会で、江西座長の提案により、構成メンバーで「
議員の倫理観について共通認識が持てるのか」のテーマにて議論を行いました。しかしながら、13人のメンバーですら考え方が根本的に大きくずれているということを議長に報告せざるを得ない状況にありました。
また、本年11月12日には議長の呼びかけにより
議員協議会が開催され、九州大学の斎藤名誉教授を講師にお迎えして、「
議員政治倫理条例に関する研修」と題した研修会も開かれました。その中で斎藤先生は、
議員の資産公開を含めた倫理条例を推奨し、骨抜きの条例ならやめたほうがよいと力説されていました。また、このような条例を制定している議会は、全国
市議会議長会の調べによると、いまだ5.4%にとどまっている事実もわかってきました。
加えて、今回の請願には2人の紹介
議員がいますが、そのうちの1人は、建造物侵入の罪で有罪判決を受けてもなお
議員辞職勧告を無視し続けている木下君であり、もう1人は、先ほど
賛成討論をした
会派光の上野代表であります。
木下君の場合、討論の題材に値しませんので割愛いたしますが、上野代表においては、
会派光の事務員が県議会
議員秘書を兼ねていた嫌疑により、事務員人件費の支出に関して議長より調査依頼を受け、既に回答書が各会派に配付されておりますが、その内容を見ると、論点を外した回答に終始しています。
このことに関して我々が問題とするのは、改選後の新しい政務活動費の運用指針を策定し、これを一番遵守すべき補欠選挙以降の新人
議員でありながら、一般事務職員の2倍以上高額な人件費を支出していたことなどを含め、いまだ明確な回答を示していないことであり、条例検討以前の問題であることを強調しておきます。
今すぐ政治倫理条例をつくるための議論に入るべきだと主張されているのなら、まずは御自身がしっかりと説明責任を果たすべきと考えます。
今回の請願者からも、ぜひこの2人の紹介
議員に対して倫理ある模範的な行動をとるよう促していただきたいと希望するものです。
富山市議会及び
議員一人一人に対して高い倫理を求める請願者の思いは重々承知しておりますが、単に
条例制定を目的とし、他市町村の倫理条例なるものを安易にまねるものであってはならないことは申し添えておかなければなりません。
そう遠くないうちに結論を上げなければならない請願であるという認識は誰しも共有しているものの、慎重に
審査されるべき事案でもあることを強く主張し、自由民主党会派より継続
審査の
賛成討論といたします。
〔「議長」と呼ぶ者あり〕
72
◯ 議長(舎川 智也君)
32番 赤星
ゆかり君。
73 ◯ 32番(赤星
ゆかり君)
討論で登壇する前に動議を出します。
74
◯ 議長(舎川 智也君)
賛成者は。
(「賛成者なし」と発言する者あり)
〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕
75
◯ 議長(舎川 智也君)
継続
審査に反対する
反対討論を赤星
議員に求めます。
32番 赤星
ゆかり君。
〔32番 赤星
ゆかり君 登壇〕
76 ◯ 32番(赤星
ゆかり君)
ただいま議題となっております令和元年分請願第5号
議員の政治倫理に関する
条例制定の請願について、
日本共産党として、継続
審査ではなく直ちに採択すべきとの立場から討論を行います。
この請願の趣旨は、
議員は市民全体の代表として選ばれた公人、また市政を託され職務として政治を行う者として、高い倫理的責務が課せられることを条文化することです。直ちに採択し、条例の具体的な検討に入ることを重ねて訴えます。
この請願が提出された本年6月議会と9月議会で再び継続
審査とした後、10月23日には2人の
議員が過去の政務活動費を利息を合わせて375万円返還ということが起き、今議会の冒頭には、そのうちの1人である高見
議員への
糾弾決議、最終日の本日には木下
議員への2度目の
辞職勧告決議採択という異常事態が続いています。
しかも、10月23日の返還の会見で、自民会派から「今後も返還するものは確実に出てくる」との談話もあり、市民から「何で議会がこんなに汚れたままなのだ」「進展が見られない。憤り。本気で
議会改革をやる気があるのか」と、大変厳しい批判が浴びせられています。
私たち
富山市議会は2度の継続
審査の間、一体この請願の何を
審査したでしょうか。
本年11月12日に議長のイニシアチブで、政治倫理条例の第一人者である九州大学名誉教授の斎藤 文男先生を講師にお招きして、
議員協議会で研修会が行われました。大変有意義でした。各派代表者会議で感想を述べ合いました。しかし、議論と言えるような議論にはなりませんでした。
それに、
議員政治倫理条例は何も
議員の政務活動費不正や不祥事だけの問題ではありません。
例えば斎藤 文男教授のモデル条例では、請負契約等の辞退の条項で、「市長等及び
議員が役員をし、若しくは実質的に経営に携わっている企業は、(中略)
市が行う工事等の請負契約等を辞退し、市民に疑惑の念を生じさせないよう努めなければならない」として、その実質的に経営に携わっている企業とは、1つに、市長等及び
議員が資本金その他これに準ずるものの3分の1以上を出資している企業、2つに、市長等及び
議員が年額100万円以上の報酬(顧問料その他名目を問わない)を収受している企業、等としています。
また、資産等報告書の提出、公表、
審査、
審査会の設置、市民の調査請求権も条文化しています。
さらに、モデル条例では、市長等及び
議員が刑事犯により逮捕、起訴されたり、一審有罪判決の宣告を受けた場合、その後もその職にとどまろうとするときは、市民に対する説明会の開催を求めることができる規定、刑事犯で有罪判決が確定したときは辞職するものという措置規定があります。
富山市議会で今までの政務活動費不正事件や建造物侵入事件を起こした
議員は、議会にも市民にもほとんど説明責任を果たしてきませんでした。もし
富山市議会がこのような政治倫理条例を既に持っていたとすれば、議会として条例にのっとって市民に説明責任を果たし、透明性のある措置をとることができたのではないでしょうか。今後の不祥事を未然に防ぐためにも条例は必要です。
議会が議会のことに関する請願を採択することの意味は、議会はその請願の趣旨を実現するよう努めるとともに、当該請願に関する処理の経過及び結果について市民に報告をすることにあります。
この請願に対する態度をはっきりさせずに、いつまで先送りを続けるのでしょうか。そんなに条例をつくるのが嫌なのでしょうか。
私たち
富山市議会は直ちにこの請願を採択して、政治倫理条例の具体的検討に入ろうではありませんか。市民の信頼を取り戻すには、もう先送りは許されません。
以上、継続
審査に反対し、採択を求める討論といたします。
77
◯ 議長(舎川 智也君)
傍聴人に申し上げます。
傍聴人は公然とみずからの賛否を表現することはできませんので、次、このような表現をされますと退場を命じることになりますので、よろしくお願いいたします。
以上で、討論は終結いたしました。
これより、令和元年分請願第5号
議員の政治倫理に関する
条例制定の請願を起立により採決いたします。
本請願は、
議会運営委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続
審査とすることに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
78
◯ 議長(舎川 智也君)
起立多数であります。よって、本請願は閉会中の継続
審査とすることに決定いたしました。
───◇ ◇ ◇───
令和元年分請願第7号
79
◯ 議長(舎川 智也君)
次に、日程第5 令和元年分請願第7号を議題といたします。
ただいま議題となっております本請願につきましては、
厚生委員長から請願
審査報告書が提出されており、その
審査結果はお手元に配付のとおりであります。
委員長報告・質疑・討論・採決
80
◯ 議長(舎川 智也君)
これより
厚生委員長の報告を求めます。
厚生委員長 高田 真里君。
〔
厚生委員長 高田 真里君 登壇〕
81
◯ 厚生委員長(高田 真里君)
厚生委員会に付託されました令和元年分請願第7号の
審査結果につきまして御報告をいたします。
本請願につきましては、お手元に配付してあります
委員会審査結果のとおり、採択すべきものと決しました。
以下、
審査の概要を申し上げます。
まず、当局から本請願に対し次の見解が示されました。
子宮頸がんワクチンは、平成25年4月から予防接種法に基づく定期接種となりましたが、接種後にこのワクチンとの因果関係を否定できない持続的な疼痛が特異的に見られたことから、国では2カ月後の同年6月から、副反応の発生頻度がより明らかになり、国民に適切な情報提供ができるまでの間、定期接種の積極的な勧奨を差し控えることとされ、現在に至っております。
一方で、氾濫するインターネットの情報などに惑わされることなく、市民が正しい情報を手にすることは重要であると考えております。
現在、富山県医師会において作成されているパンフレットを提供いただければ、例えば関係窓口への設置や定期予防接種の最後の機会となる高校1年生に相当する年齢の方への個別送付、小学校6年生の保護者宛ての定期予防接種等のお知らせ配布時に医師会提供資料として配布するなど、
市として積極的勧奨にならないと考えられる範囲で協力していきたいと考えておりますとの見解が示されました。
次に、本請願について、
委員から、インターネット等を中心に経験則に基づかない情報から、定期予防接種であるにもかかわらず対象者が接種に踏み切れないという非常にゆゆしき事態である。
自治体が正確な情報を提供し、対象者にその情報が行き渡るようにするべきであり、本請願については採択が望ましいとの意見がありました。
また、万が一、副反応が出た場合の悲惨さを思うと悩むところではあるが、若い女性ががんになって亡くなるという可能性も高いことから、医師会が進めるような形でぜひ周知に努めてほしいという思いで、本請願に賛成であるとの意見がありました。
採決の結果、全会一致で採択すべきものと決しました。
以上、
厚生委員会の
委員長報告といたします。
82
◯ 議長(舎川 智也君)
ただいまの
委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
83
◯ 議長(舎川 智也君)
質疑なしと認めます。
以上で、質疑は終結いたしました。
これより、令和元年分請願第7号の討論に入りますが、通告がありませんので、討論なしと認めます。
以上で、討論は終結いたしました。
これより、令和元年分請願第7号 定期予防接種の情報提供に関する請願を起立により採決いたします。
本請願に対する
委員長報告は採択であります。
本請願は
委員長報告どおり採択することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
84
◯ 議長(舎川 智也君)
起立多数であります。よって、本請願は採択することに決定いたしました。
───◇ ◇ ◇───
議案第170号から議案第172号まで
85
◯ 議長(舎川 智也君)
次に、日程第6 議案第170号から議案第172号まで、以上3件を
一括議題といたします。
提案理由説明・質疑・討論・採決
86
◯ 議長(舎川 智也君)
森市長から
提案理由の説明を求めます。
〔市長 森 雅志君 登壇〕
87 ◯ 市長(森 雅志君)
ただいま提出いたしました案件は、
契約案件として、富山市立小・中学校トイレ環境改善業務委託(Aブロック)の契約を締結するものなど3件であります。
よろしく御審議のほどお願いいたします。
88
◯ 議長(舎川 智也君)
これより、議案第170号から議案第172号まで、以上3件を一括して質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。
以上で、議案の質疑は終結いたしました。
お諮りいたします。ただいま議題となっております各案件につきましては、
会議規則第37条第3項の規定により、
委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
89
◯ 議長(舎川 智也君)
御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
これより、議案第170号から議案第172号まで、以上3件を一括して討論に入りますが、通告がありませんので、討論なしと認めます。
以上で、討論は終結いたしました。
これより、議案第170号から議案第172号まで、以上3件を一括して採決いたします。
各案件は原案のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
90
◯ 議長(舎川 智也君)
御異議なしと認めます。よって、各案件は原案のとおり可決されました。
───◇ ◇ ◇───
議員提出議案第23号から
議員提出議案第26号まで
91
◯ 議長(舎川 智也君)
次に、日程第7
議員提出議案第23号から
議員提出議案第26号まで、以上4件を
一括議題といたします。
提案理由説明・質疑ほか
92
◯ 議長(舎川 智也君)
これより、
議員提出議案第23号 防災・減災、国土強靱化対策の充実及び延長を求める意見書の件を、高道 秋彦君から
提案理由の説明を求めます。
〔14番 高道 秋彦君 登壇〕
93 ◯ 14番(高道 秋彦君)
議員提出議案第23号 防災・減災、国土強靱化対策の充実及び延長を求める意見書については、案文の朗読をもって
提案理由の説明といたします。
近年、我が国は、地震、豪雨、暴風、高波、豪雪など、自然災害の頻発化・激甚化にさらされており、本年も、台風15号の暴風に起因する関東地方の大規模停電や、台風19号による東日本広域にわたる河川の氾濫など、未曾有の災害が多発している。
富山県においては、昨年12月の国の「国土強靱化基本計画」の改定を踏まえつつ、昨今の災害で顕在化した課題に対応するため、今年度に「富山県国土強靱化地域計画」を見直し、本県の強靱化及び国全体の強靱化に貢献するための取り組みを一層推進することとしている。
本市においても、平成29年に策定した「富山
市国土強靱化地域計画」に基づき、今後想定される大規模自然災害から市民の生命と財産を守るとともに、災害時でも機能不全に陥らない経済社会システムを構築すべく強靱な都市づくりに取り組んでいるところである。
よって、これらの取り組みを推進していく上で十分な予算を安定的かつ継続的に確保する必要があり、国においては、次の事項について措置されるよう強く要望する。
1 「防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策」を強力に推進していくため、
3か年の最終年度である令和2年度においても、必要な予算を確保すること。
2 令和3年度以降も継続して国土強靱化に計画的に取り組むため、「防災・減災、
国土強靱化のための3か年緊急対策」の延長と規模の拡大を図ること。
以上であります。
何とぞよろしく御審議の上、全会一致をもって御賛同賜りますようお願いいたします。
94
◯ 議長(舎川 智也君)
これより、
議員提出議案第23号の質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。
次に、
議員提出議案第24号 免税軽油制度(軽油引取税の課税免除措置)の継続を求める意見書の件を、
成田 光雄君から
提案理由の説明を求めます。
〔20番
成田 光雄君 登壇〕
95 ◯ 20番(
成田 光雄君)
議員提出議案第24号 免税軽油制度(軽油引取税の課税免除措置)の継続を求める意見書について、案文の朗読をもって
提案理由の説明といたします。
軽油引取税については、平成21年度の地方税法の改正により、道路特定財源から一般財源化された。これに伴い、道路の使用に直接関連しない機械等に使われる軽油について設けられた免税制度が令和3年3月末で廃止される状況にある。
今までこの制度により、道路を運行しない農林業用機械、船舶、採石場内の重機等に使用される軽油は免税が認められてきた。特に、本市の冬の観光を支えてきた
スキー場においては、ゲレンデ整備で使う圧雪車等に使用する軽油が免税となっており、利用者の減少等厳しい環境にある
スキー場の経営維持に不可欠なものとなっている。
しかしながら、免税制度が廃止されれば、
スキー場の経営はさらに厳しいものとなり、本市の観光及び経済にも大きな打撃を与えることが危惧される。
よって、国においては、観光産業や農林水産業等幅広い産業への影響にかんがみ、免税軽油制度を継続するよう強く要請する。
以上であります。
何とぞよろしく御審議の上、全会一致をもって御賛同賜りますようお願いいたします。
96
◯ 議長(舎川 智也君)
これより、
議員提出議案第24号の質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。
次に、
議員提出議案第25号 令和元年台風等からの復旧・復興に向けた対策を求める意見書の件を、佐藤 則寿君から
提案理由の説明を求めます。
〔27番 佐藤 則寿君 登壇〕
97 ◯ 27番(佐藤 則寿君)
議員提出議案第25号 令和元年台風等からの復旧・復興に向けた対策を求める意見書については、案文の朗読をもって
提案理由の説明といたします。
台風19号等の影響により東北、信越、関東、東海にかけて、河川の堤防が決壊したほか、越水等による浸水被害、土砂災害などが広範囲にわたり多数発生し、各地に甚大な被害をもたらした。台風15号による被害の爪痕が残る地域では、追い打ちをかけるような事態となった。
政府においては、被災直後から迅速な救助・救出活動、避難支援などの応急対応とともに、早期復旧に向けた様々な取り組みに総力を挙げてきたところであるが、どこまでも「被災者第一」で、今後の生活支援、早期の住まいの確保、産業・生業の支援など、被災者に寄り添った支援が求められる。
また、水道や電気等のライフライン、鉄道や道路等の交通インフラ、決壊した河川の堤防等では、早期復旧及び二度と災害を起こさない「改良復旧」を強力に推進するとともに、ソフト・ハード両面にわたる復旧・復興に向けた総合的な支援策を強力に講じる必要がある。
よって国においては、次の事項についての取り組みの推進を強く要望する。
1 被災者の1日も早い生活再建のため、既存制度の対象拡大や要件緩和など弾力的
な運用を行うこと。
2 医療施設、社会福祉施設、学校教育施設等の復旧、再開に向けて、必要な支援を
行うこと。
3 被災地の切れ目ない復旧・復興の推進のため、復旧作業の進捗を見極めつつ、補
正予算の編成について適切に判断すること。
以上であります。
何とぞよろしく御審議の上、全会一致をもって御賛同を賜りますようお願いいたします。
98
◯ 議長(舎川 智也君)
これより、
議員提出議案第25号の質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。
次に、
議員提出議案第26号 地域医療を守り公立病院等の維持・存続を求める意見書の件を、岡部 享君から
提案理由の説明を求めます。
〔5番 岡部 享君 登壇〕
99 ◯ 5番(岡部 享君)
議員提出議案第26号 地域医療を守り公立病院等の維持・存続を求める意見書については、案文の朗読をもって
提案理由の説明といたします。
厚生労働省は9月26日、全国の公立・公的病院のうち、424の病院を、一方的かつ名指しで、「再編や統合の議論が必要な」医療機関との発表を行った。各
自治体に2020年9月までの方針決定を迫り、当該
自治体からは「地域の実情を考慮していない」「リストを撤回すべき」など、疑問と批判の声が相次いで出されている。
地域医療構想や医療費適正化計画の影響で、病床の削減や入院の短縮化による病院の追い出し、たらい回しなど「患者難民」が増え続けている。地域のニーズをしっかり把握し、必要な病床を確保するため、制度を見直さなければならない。また、地域における医療施設の機能分化を明確にし、院内・病院間・地域の医療の連携を強化して、情報の共有を行うシステムづくりや救急搬送システム及び受け入れ医療機関の確保に責任を果たせるよう、国の支援を強化することも急務である。
さらに、地域における医師や看護師など医療従事者の不足は深刻である。医師不足地域に医師を確保する取り組みや、看護師など医療従事者の増員や労働条件の改善も喫緊の課題となっている。
厚生労働省の発表は、国公立病院のみならず、日本赤十字病院や社会保険病院、厚生年金病院、労災病院などの公的病院の乱暴な統廃合を推し進めるものであり、民営化や売却は、地域と命の切り捨てにつながることから、決して認めることはできない。
よって国会及び政府においては、次の事項について実現するよう強く求める。
1 公立・公的病院の一方的な再編・統合の議論をやめること。
2 地域医療を守るため公立・公的病院の維持・存続を図ること。
以上であります。
何とぞよろしく御審議の上、全会一致をもって御賛同賜りますようお願い申し上げます。
100
◯ 議長(舎川 智也君)
これより、
議員提出議案第26号の質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。
以上で、議案の質疑は終結いたしました。
お諮りいたします。ただいま議題となっております各案件につきましては、
会議規則第37条第3項の規定により、
委員会への付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
101
◯ 議長(舎川 智也君)
御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
これより、
議員提出議案第23号から
議員提出議案第26号まで、以上4件を一括して討論に入りますが、通告がありませんので、討論なしと認めます。
以上で、討論は終結いたしました。
これより、
議員提出議案第23号から
議員提出議案第25号まで、以上3件を一括して採決いたします。
各案件は原案のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
102
◯ 議長(舎川 智也君)
御異議なしと認めます。よって、各案件は原案のとおり可決されました。
次に、
議員提出議案第26号を起立により採決いたします。
本案件は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
103
◯ 議長(舎川 智也君)
起立少数であります。よって、本案件は否決されました。
ただいま議決されました意見書の提出先、方法につきましては、議長にその取扱いを一任されるようお願いいたします。
───◇ ◇ ◇───
令和元年分請願第8号から令和元年分請願第10号
104
◯ 議長(舎川 智也君)
次に、日程第8 令和元年分請願第8号から令和元年分請願第10号までを
一括議題といたします。
ただいま議題となっております各請願につきましては、
会議規則第85条第1項ただし書きの規定により、直ちに
審査を行います。
請願文書表は、お手元に配付のとおりであります。
討 論 ・ 採 決
105
◯ 議長(舎川 智也君)
これより、令和元年分請願第8号から令和元年分請願第10号まで、以上3件を一括して討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許します。
18番 小西 直樹君。
〔18番 小西 直樹君 登壇〕
106 ◯ 18番(小西 直樹君)
全日本年金者組合富山支部、西和支部からの3本の請願の
賛成討論を行います。
最初に、令和元年分請願第8号 加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的補助制度を求める意見書の採択を求める請願です。
私はことし6月の定例会で、加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的補助制度を求める本請願と同様の質問をいたしました。
加齢性難聴は日常生活を不便にして、コミュニケーションの問題も含めて生活の質を落とすだけでなく、鬱病や認知症の原因になることも指摘されています。
現在、高齢化が進んで、同時に高齢者の社会参加、そして定年延長や再雇用と高齢者が働く流れになってきています。その中で難聴は、社会参加、働く上で大きな障害になるわけで、補聴器は社会参加を果たす上で必需品になってきています。
日本補聴器工業会の調査では、推計ですが、難聴者は1,430万人で、補聴器をつけておられる方は14.4%の約210万人です。
欧米では医療の問題として補助が行われて、補聴器をつけている人は、イギリスでは47.6%、フランスでは41%、アメリカでは30.2%です。
しかし、補聴器の値段は1台15万円から30万円で、人それぞれの耳に聞こえるように微調整できるものは30万円以上します。身体障害者には負担軽減制度がありますが、多くの人は保険が適用できないため、全額自己負担です。収入が少ない高齢者、年金生活者にとってはかなり負担になり、低所得者、生活保護を受けている人たちは諦めてしまうことで、ほとんど聞こえない、全く聞こえない中で毎日を過ごされていることで、高齢者の社会参加、生活の質の低下など深刻な問題になってきています。
全国の
自治体でも、補聴器購入の助成を行っているところが増えています。加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的補助制度を求める意見書の採択を求める請願に、
皆さんの御賛同をよろしくお願いいたします。
次に、令和元年分請願第9号 若者も高齢者も安心できる年金制度の実現をめざす意見書の採択を求める請願です。
請願された意見書案でも述べているように、公的年金だけでは老後に2,000万円が必要だと本年6月に出された金融審議会の報告書をきっかけに、年金不安が大きく広がっています。
年金制度では100年安心年金と言っていたのに、いきなり2,000万円不足だと言われて、国民の困惑、怒りが積もりに積もっています。
しかも、年金の伸びを物価上昇分より低く抑えて実質削減するマクロ経済スライドの仕組みで、年金はどんどん削られ、41歳以下の年代では、老後の不足額は3,600万円にもなる計算になります。
その上、本年10月からの消費税10%への増税、医療費、介護保険料の値上げなどで、国民の暮らしはますます厳しくなっています。
年金生活者のほとんどは地域で消費いたします。年金の削減は、地域経済の縮小にも影響しています。
今必要なのは、貧しい年金制度を抜本的に見直すことではないでしょうか。
年収1,000万円を超えると厚生年金保険料は増えません。高額所得者の保険料を見直すなどして保険料収入を約1兆円増やすこと、200兆円ある年金積立金の活用などでマクロ経済スライドの廃止は可能です。
隔月支給の年金の毎月払いの実現、最低保障年金制度の実現を求める意見書への
皆さんの御賛同で、若者も高齢者も安心できる年金制度を実現いたしましょう。
最後に、75歳以上の医療費窓口負担を原則2割に反対する意見書の採択を求める請願です。
安倍首相が議長の政府の全世代型社会保障検討会議は、75歳以上の後期高齢者医療費の窓口負担を、一定の所得がある人は2022年から2割に引き上げる方針を今月19日に中間報告にまとめました。
公的医療制度では、医療費の自己負担は70歳未満が3割、70歳から74歳が原則2割、75歳以上が1割と年代ごとに区切りがありますが、現役並み所得(年収383万円以上)があれば3割負担です。今は2割負担の人はいません。
負担
引上げの対象となる人は、新たに75歳に達する人のみならず、既に75歳以上の人まで含める案も浮上しているとのことです。
まさに、高齢になると病気になりがちな人が多くて医療費がかさむから、自分たちだけで負担せよとの発想です。
もともと後期高齢者医療制度は、公的医療費への国の財政負担を削るため医療構造改革の一環として始まったもので、75歳以上の高齢者を対象に、国保や協会けんぽなどから脱退させられ、後期高齢者医療に加入するもので、現在1,700万人の人が入っています。
75歳以上の人口が増えると保険料がアップする仕組みのため、保険料の
引上げ傾向が続いています。
年金から天引きされる保険料の増加や消費税10%で、暮らしは圧迫されるばかりです。さらに75歳以上を2割負担にすれば、経済的理由により、ますます必要な医療を受けられなくなってしまいます。
高齢者の健康と命を脅かす負担増を許さないため、75歳以上の医療費窓口負担を原則2割に反対する意見書の採択を求める請願に、
皆さんの御賛同を何とぞよろしくお願いいたします。
重ねて、何とぞ
皆さんの御賛同で3本の意見書の採択を求める請願を採択していただきますようお願いいたしまして、私の
賛成討論といたします。
107
◯ 議長(舎川 智也君)
以上で、討論は終結いたしました。
これより、令和元年分請願第8号 加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的補助制度を求める意見書の採択を求める請願を起立により採決いたします。
本請願は採択することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
108
◯ 議長(舎川 智也君)
起立少数であります。よって、本請願は不採択とすることに決定いたしました。
次に、令和元年分請願第9号 若者も高齢者も安心できる年金制度の実現を目指す意見書の採択を求める請願を起立により採決いたします。
本請願は採択することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
109
◯ 議長(舎川 智也君)
起立少数であります。よって、本請願は不採択とすることに決定いたしました。
次に、令和元年分請願第10号 75歳以上の医療費窓口負担を原則2割に反対する意見書の採択を求める請願を起立により採決いたします。
本請願は採択することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
110
◯ 議長(舎川 智也君)
起立少数であります。よって、本請願は不採択とすることに決定いたしました。
───◇ ◇ ◇───
議員派遣の件
111
◯ 議長(舎川 智也君)
次に、日程第9
議員派遣の件を議題といたします。
お諮りいたします。本件につきましては、
会議規則第37条第3項の規定により、
提案理由説明及び
委員会への付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
112
◯ 議長(舎川 智也君)
御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
質疑・討論・採決
113
◯ 議長(舎川 智也君)
これより、質疑に入ります。
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
114
◯ 議長(舎川 智也君)
質疑なしと認めます。
以上で、質疑は終結いたしました。
これより、討論に入ります。
討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
115
◯ 議長(舎川 智也君)
討論なしと認めます。
以上で、討論は終結いたしました。
これより、
議員派遣の件を採決いたします。
本件につきましては、お手元に配付のとおり決定いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
116
◯ 議長(舎川 智也君)
御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
以上で、本定例会に付議されました案件は全て終了いたしました。
───◇ ◇ ◇───
市 長 挨 拶
117
◯ 議長(舎川 智也君)
森市長挨拶。
〔市長 森 雅志君 登壇〕
118 ◯ 市長(森 雅志君)
12月定例
市議会をお願いいたしましたところ、去る12月2日の開会以来、
議員各位におかれましては、提出いたしました諸案件につきまして慎重に御審議をいただき、ただいまそれぞれ議決をいただき厚くお礼申し上げます。
審議の過程で賜りました御意見、御要望につきましては、十分これを尊重し、これからの市政の運営に資してまいりたいと考えております。
今後とも、
議員各位には一層の御指導、御協力を賜りますようお願い申し上げまして、閉会の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
───◇ ◇ ◇───
閉 会
119
◯ 議長(舎川 智也君)
令和元年12月
富山市議会定例会を閉会いたします。
午前11時33分 閉会
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