富山市議会 2019-06-06
令和元年6月定例会 (第6日目) 本文
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───◇ ◇ ◇───
開 議
午前10時 開議
◯ 議長(舎川 智也君)
ただいまから、本日の会議を開きます。
議事日程は、お手元に配付のとおりであります。
───◇ ◇ ◇───
石森正二議員の
逝去報告
2
◯ 議長(舎川 智也君)
まず初めに、
皆様方御承知のとおり、石森 正二君には、去る6月28日御逝去されました。まことに痛惜のきわみであります。ここに、石森 正二君の生前の御功績をたたえ、遺徳をしのぶとともに御冥福を祈り、謹んで黙祷をささげたいと思います。
───◇ ◇ ◇───
黙 祷
3
◯ 議事調査課長(福原 武君)
全員御起立をお願いいたします。
黙祷。
〔黙 祷〕
4
◯ 議事調査課長(福原 武君)
黙祷を終わります。
御着席ください。
───◇ ◇ ◇───
追悼の辞
5
◯ 議長(舎川 智也君)
次に、私から故石森 正二君に対し、弔意を表したいと思います。
議員各位のお許しをいただき、
富山市議会を代表して、去る6月28日に御逝去されました故石森 正二さんの御霊に謹んで追悼の言葉をささげたいと存じます。
(発言する者あり)
6
◯ 議長(舎川 智也君)
議長席を今外すわけにはいかないということで、もしそこに立つのであれば、副議長にかわってということでもあったので、今回、この席で拝読させていただこうと思いますが。
(発言する者あり)
7
◯ 議長(舎川 智也君)
では、起立して拝読させていただきたいと思います。
あまりにも突然に石森さんの訃報に接し、言いあらわせぬ驚きを覚えるとともに、再びあなたの温容にまみえることができない事実をいまだ信じることができません。また、御家族並びに御親族の
皆様方の御心痛を思うとき、お慰めの言葉もございません。
古来、「死生、命あり」とはいえ、忽然として帰らぬ人となられたあなたを思うにつけ、再び謦咳に接することがかなわぬ現実にあい臨み、哀惜の念にたえることができません。私がここで追悼の辞を述べることになろうとは思いもよらず、あまりにもはかないこの世の無常に心打ちひしがれております。
顧みますに、石森さんは平成29年4月、多くの市民の負託と衆望を担い
富山市議会議員に初当選され、今日まで富山市の興隆、発展に御貢献をされてこられました。議会での御活躍は枚挙にいとまがありませんが、その間、富山市
監査委員や富山市
土地開発公社理事の要職につかれ、さらに
建設委員、
経済環境委員、
まちづくりと
公共交通対策特別委員として卓越した手腕を発揮され、市政の発展と円滑な
議会運営に御尽力されました。
石森さん、あなたは、卓越した識見と情熱を持って遺憾なく住民の負託に応えられ、
市議会議員として2年2カ月の期間ではありますが、その真価を十二分に発揮されました。その功績は、議員のみならず、行動と人望の
市議会議員として住民から敬愛されていました。
石森さんがこの議場で訴えた
八尾地域を含む中
山間地域への思いは、この議場にこれからも生き続けることでありましょう。
さて、我々
地方議会議員は、
二元代表制の一角を担う者として、その役割と責任は従来にも増して重要となっているところであります。
地域住民の声を的確に行政に反映し、行政の
チェック機能を十分に果たしていくためには、議員一人一人が不断の
議会改革に鋭意取り組んでいかなければなりません。
その中で、石森さんとともに
議会活動に挑むことができないのは、まことに痛恨のきわみでございます。
石森さんとの別れはあまりにも突然の出来事であり、療養の後、またこの議場で石森さんの朗らかな笑顔にお会いできるものと思っておりましたが、本日、傍聴席にお見えの御子息をはじめ御
家族ともに、志半ばでこの世を去らなければならなかった石森さんの無念さを思うとき、人生の無常を嘆くばかりであります。
私
ども富山市議会は、石森さんの数々の御薫陶を生かし、
地方政治にかけた情熱を受け継ぎ、あなたが理想とされた
まちづくりのため全力を尽くすことを、ここに固くお誓いするものであります。
申し上げれば限りもなく、惜別の情は尽きませんが、ここにありし日の面影をしのび、生前の御功績をたたえ、
市議会を代表いたしまして、衷心より哀悼の誠をささげ、ひたすら御冥福をお祈りして、お別れの言葉といたします。
次に、森市長から追悼の辞があります。
〔市長 森 雅志君 登壇〕
8
◯ 市長(森 雅志君)
去る6月28日に御逝去された
富山市議会議員、故石森 正二さんの御霊に対し、謹んで追悼の言葉を申し上げます。
石森さん、今この議場は大きく深い悲嘆に包まれています。はかりようのない大きく深い悲嘆に包まれています。それは、まさにあなたを失ったことに由来する悲嘆です。この悲嘆の中からあなたに追悼の言葉を申し上げなければならないこと、その悲しみというものを言葉にすることができないでいる次第です。
いずれにしましても、あなたの突然の訃報に接したとき、つい数日前にお元気なお姿を見ていただけに、にわかに信じることができませんでした。あなたを失ったことはまことに残念であり、ありし日のあなたの柔和な表情、優しい語り口が脳裏に去来し、再び接するすべのない無念さで胸が塞がる思いであります。
あなたは、平成29年4月に、郷土を愛する情熱と高い志をお持ちになり、地域の多くの皆様からの支持を得て
富山市議会議員に初当選されました。そして、1期2年余にわたり、富山市の発展を願いながら
議員活動に邁進されてきたのであります。この間、
監査委員や富山市
土地開発公社理事などの要職を務められ、卓越した手腕を発揮されました。
石森さん、あなたは常に時代を見据えた考えをお持ちになり、農林業や中
山間地域の振興、生涯スポーツなど幅広い分野において
各種施策の提案をされるなど、郷土の発展に大きく御貢献されました。そして、あなたの真摯で温厚誠実なお人柄は誰からも愛され、親しまれ、敬慕されてまいりました。その2年余の歳月の議会人としての御活躍は、まさに市民と市政への献身の生涯でありました。
今、時代は変革期を迎え、
社会経済構造が大きく変化しております。本市のさらなる飛躍に向け、今後とも御指導、御活躍いただくことに大きな期待を寄せておりましたのに、幽明境を異にすることはまことに残念であり、痛惜のきわみであります。残された私どもは、あなたの数々の御功績を深く心に刻み、
市政発展のため、さらに精進してまいる決意であります。
ありし日のあなたをしのびながら、ここに
富山市民を代表して、生前の御功績と御労苦に対し深甚なる敬意と感謝の意を表しますとともに、石森さんの御霊に末永く
富山市政の発展を見守りいただけることを切望し、心から御冥福をお祈りいたしまして、お別れの言葉といたします。
───◇ ◇ ◇───
議員提出議案第15号
9
◯ 議長(舎川 智也君)
これより、日程第1
議員提出議案第15号
不法侵入等倫理観の欠如した
問題行動が発覚した
木下章広議員に対する
糾弾決議を議題といたします。
提案理由説明・質疑ほか
10
◯ 議長(舎川 智也君)
高田 真里君から
提案理由の説明を求めます。
〔13番 高田 真里君 登壇〕
11 ◯ 13番(高田 真里君)
議員提出議案第15号
不法侵入等倫理観の欠如した
問題行動が発覚した
木下章広議員に対する
糾弾決議については、案文の朗読をもって
提案理由の説明といたします。
富山市議会は、平成28年9月23日、議員の
議会事務局執務室への入室等について、「公務以外での入室は、一切行わないこと」、「公務の場合であっても、急を要する場合などの特別の事情がない限りは遠慮すること」などが、議長より各議員に依頼されていた。また、同年11月17日に開催された
各派代表者会議において、このことについて再度確認されたところである。
仮に、これらの確認を知らなかったとしても、執務時間外の誰もいない執務室に、議員といえども無断で入室することは、
一般常識として考えて、そもそも、その良し悪しは判断できるものである。
去る7月1日の
各派代表者会議において事実が明らかとなったとおり、今回、
木下章広議員は、
不法侵入や複数の職員の机の物色、
私的メールの送信等、議員として、人として、あるまじき行動を重ねた。
この2年
半あまり、本
市議会としても
議員個々においても
富山市民の
信頼回復に向けて、格段の想いで取り組んできたところである。その全てを台無しにするばかりか、
富山市民からの信用を再び失墜させ、
富山市議会への不信感を増大させたことは、取り返しのつかない愚行であると言わざるをえない。
これまで、
木下議員は議会の
一般質問において、市当局に対してセキュリティーの確保を問いただしていた。今
定例会においても、市民からの
議員政治倫理条例の制定を求める請願の
紹介議員となり、議員としての倫理の確立について制度化を求めていた。さらには、様々な会議の場で他の議員に対して、大きな声で
議会改革を叫び、市民からの
信頼回復を求め厳しく追及を行っていたその裏で倫理観の欠如した行動を繰り返していたことになる。
議員としての
出処進退は当人が判断することは大前提ではあるが、
議会改革を声高に叫びながら、
本件事案のごとく、実態は
富山市民を欺いてきた議員が、その職にとどまることなど、決して市民は許さない。また、被害者となる複数の職員の心痛に思いをいたすと、謝罪の言葉だけでは、到底済まされるようなことではない。
よって
富山市議会は、
再発防止の強い決意のもと
木下章広議員を糾弾し、ただちに自ら議員を辞職することを強く促すものである。
以上であります。
何とぞよろしく御審議の上、本決議案に
全会一致の御賛同をいただきますようお願いいたします。
12
◯ 議長(舎川 智也君)
これより、
議員提出議案第15号の質疑に入ります。
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
13
◯ 議長(舎川 智也君)
質疑なしと認めます。
以上で、議案の質疑は終結いたしました。
お諮りいたします。ただいま議題となっております本案件につきましては、
会議規則第37条第3項の規定により、
委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
14
◯ 議長(舎川 智也君)
御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
これより、
議員提出議案第15号の討論に入ります。
討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
15
◯ 議長(舎川 智也君)
討論なしと認めます。
以上で、討論は終結いたしました。
お諮りいたします。本案件は原案のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
16
◯ 議長(舎川 智也君)
御異議なしと認めます。よって、本案件は原案のとおり可決されました。
───◇ ◇ ◇───
議案第94号から議案第116号まで、
及び報告第2号から報告第4号まで
17
◯ 議長(舎川 智也君)
次に、日程第2 議案第94号から議案第116号まで、及び報告第2号から報告第4号までを
一括議題といたします。
ただいま議題となりました各案件につきましては、各
常任委員長から
委員会審査報告書が提出されており、その審査結果はお手元に配付のとおりであります。
委員長報告・質疑・討論・採決
18
◯ 議長(舎川 智也君)
これより、各
常任委員長の報告を求めます。
まず、
総務文教委員長 高道 秋彦君。
〔
総務文教委員長 高道 秋彦君 登壇〕
19
◯ 総務文教委員長(高道 秋彦君)
総務文教委員会に付託されました各案件の審査結果につきまして御報告いたします。
当
委員会に付託されました
条例案件2件、
契約案件2件、その他の案件3件の審査結果につきましては、お手元に配付してあります
委員会審査結果のとおり、それぞれ
原案可決・承認すべきものと決しました。
以下、審査の概要を申し上げます。
報告第4号
専決処分について承認を求める件(富山市
高度利用地区における
固定資産税の不
均一課税に関する条例の一部を改正する
条例制定の件)について、次のような討論がありました。
まず、
反対討論について申し上げます。
再
開発ビルの
保留床に入っている、
保留床を持っている企業などには、既に
大型商業施設誘致補助金で1億円の補助金を受けたところもあり、さらに富山市の判断で税率を軽減することに疑問を感じる。
また、
中心市街地の
にぎわい創造といった公益性を理由に、再
開発ビルだけが
税率軽減の優遇を受けるのは不公平であり、多くの市民の理解を得られるものとは思えないという観点から
反対討論がありました。
次に、
賛成討論について申し上げます。
固定資産税が一時的に減収となっても、長い目で見た場合、将来的には税収の確保が可能となることから、今回の措置はやむを得ないものと考えるという観点からの
賛成討論がありました。
採決の結果、賛成多数により承認すべきものと決しました。
以上、
総務文教委員会の
委員長報告といたします。
20
◯ 議長(舎川 智也君)
ただいまの
委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
21
◯ 議長(舎川 智也君)
質疑なしと認めます。
次に、
厚生委員長 高田 真里君。
〔
厚生委員長 高田 真里君 登壇〕
22
◯ 厚生委員長(高田 真里君)
厚生委員会に付託されました各案件の審査結果につきまして御報告いたします。
当
委員会に付託されました
条例案件6件、
契約案件1件、その他の案件1件の審査結果につきましては、お手元に配付してあります
委員会審査結果のとおり、それぞれ
原案可決すべきものと決しました。
以下、審査の概要を申し上げます。
議案第103号 富山市
病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する
条例制定の件について申し上げます。
委員から、
マイクロアレイ血液検査について、導入から今日までの実績と、その精度はどのようなものなのかとの質問がありました。
これに対し当局から、同検査については、導入から昨年度までで462件、今年度は6月20日までで12件を検査しています。この検査は、
消化器系がんの有無が9割以上の精度で判定できるものであり、検査後の
精密検査で
がんが見つからなかったという事例が今までにないことからも、精度の高さを感じていますとの答弁がありました。
以上、
厚生委員会の
委員長報告といたします。
23
◯ 議長(舎川 智也君)
ただいまの
委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
24
◯ 議長(舎川 智也君)
質疑なしと認めます。
次に、
経済環境委員長 江西 照康君。
〔
経済環境委員長 江西 照康君 登壇〕
25
◯ 経済環境委員長(江西 照康君)
経済環境委員会に付託されました各案件の審査結果につきまして御報告いたします。
当
委員会に付託されました
契約案件1件、その他の案件1件の審査結果につきましては、お手元に配付してあります
委員会審査結果のとおり、それぞれ
原案可決すべきものと決しました。
以下、
付託案件以外の事柄について御報告申し上げます。
報告第30号
経営状況報告の件(
大山観光開発株式会社)について、委員から、
大山観光開発経営健全化方針の中でも、スキーの
レンタル事業がメーンだと思うが、現状、どのような取組みをしているのかとの質問がありました。
これに対し当局から、
レンタル事業については、
経営健全化を図る上でも大変大きな柱であり、まずは
レンタルを始めるということを多くの方々に知っていただくために、本年3月から、
スキー学習の実績のある学校に対して、
レンタル事業を開始した旨の案内をしておられます。
また今後、リフトと食事を合わせた
セット料金や、宿泊などと組み合わせた
パッケージ料金を設定したり、
レンタルスキーの受付けから受渡しまでを効率的に行えるよう、接客の研修を行うなど、充実したサービスができるように取り組んでおられますとの答弁がありました。
以上、
経済環境委員会の
委員長報告といたします。
26
◯ 議長(舎川 智也君)
ただいまの
委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
27
◯ 議長(舎川 智也君)
質疑なしと認めます。
次に、
建設委員長 押田 大祐君。
〔
建設委員長 押田 大祐君 登壇〕
28
◯ 建設委員長(押田 大祐君)
建設委員会に付託されました各案件の審査結果につきまして御報告いたします。
当
委員会に付託されました
条例案件2件、
契約案件3件、その他の案件2件の審査結果につきましては、お手元に配付してあります
委員会審査結果のとおり、それぞれ
原案可決すべきものと決しました。
以下、審査の概要を申し上げます。
議案第112号
工事請負契約締結の件(
大沢野消防署改築主体工事)について申し上げます。
委員から、
大沢野消防署に
女性仮眠室を整備するとのことだが、現在、本市において女性が当直できる消防署は何カ所あり、何名が当直勤務できるのかとの質問がありました。
これに対し当局から、現在、女性が当直できる施設としては、
富山消防署と
富山北消防署の2カ所に女性用の仮眠室を整備しております。いずれの施設においても、1日2名が当直でき、消防の勤務体系で24時間勤務の2交代制としておりますので、それぞれ4名を配置できる状況となっておりますとの答弁がありました。
以上、
建設委員会の
委員長報告といたします。
29
◯ 議長(舎川 智也君)
ただいまの
委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
30
◯ 議長(舎川 智也君)
質疑なしと認めます。
次に、予算決算委員長 柞山 数男君。
〔予算決算委員長 柞山 数男君 登壇〕
31 ◯ 予算決算委員長(柞山 数男君)
予算決算
委員会の審査の経過及び結果について御報告いたします。
初めに、開催の経過について申し上げます。
まず、6月24日に前期全体会を開催し、当
委員会に付託されました議案を所管の各分科会へ送付いたしました。
6月25日から28日までの4日間にかけて、経済環境分科会、厚生分科会、建設分科会、総務文教分科会の順に分科会を開催し、議案の審査を行いました。そして7月1日に後期全体会を開催し、各分科会長からの報告、これに対する質疑、採決を行ったものであります。
次に、審査結果について申し上げます。
当
委員会に付託されました予算案件2件の審査結果につきましては、お手元に配付してあります
委員会審査結果のとおり、それぞれ
原案可決すべきものと決しました。
以上、予算決算
委員会の
委員長報告といたします。
32
◯ 議長(舎川 智也君)
ただいまの
委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
33
◯ 議長(舎川 智也君)
質疑なしと認めます。
以上で、質疑は終結いたしました。
これより、議案第94号から議案第116号まで、及び報告第2号から報告第4号まで、以上26件を一括して討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許します。
32番 赤星 ゆかり君。
〔32番 赤星 ゆかり君 登壇〕
34 ◯ 32番(赤星 ゆかり君)
ただいま議題となっております報告第4号
専決処分について承認を求める件(富山市
高度利用地区における
固定資産税の不
均一課税に関する条例の一部を改正する
条例制定の件)について、日本共産党の
反対討論を行います。
この条例は、富山市の中心部の
高度利用地区内で、市街地再開発事業により、都市再開発法に定める都市計画に適合して建築された耐火建築物の
保留床に対して、5年度分
固定資産税を軽減していますが、その固定資産の取得期限を2年延長するというものです。
再開発前の権利者に権利に応じて与えられた再
開発ビルの権利床への軽減措置は、国の地方税法附則の改正で2年延長されましたが、この売り払う床である
保留床の分は、地方税法第6条第2項の規定に基づき、公益上その他の事由により必要がある場合に、条例により一般の税率とは異なる税率で課税することができるものとあり、これは富山市の判断でできる規定となります。
今回の
固定資産税軽減の対象となる再
開発ビルは、西町南地区のTOYAMAキラリ、総曲輪西地区のユウタウン総曲輪、桜町一丁目4番地区のパティオさくら、総曲輪3丁目地区のプレミストタワーです。
保留床に入っているのは、銀行、シネコン、全国チェーンのホテル、立体駐車場などと、住宅では共有部分を含めて120平米を超える部分で、マンションでも広めの区画が対象ということです。
この条例改正を市長が
専決処分されたことの承認に反対する理由として、1つには、再
開発ビルの
保留床に入っている企業などには、既に大型商業施設誘致で1億円の補助金を受けたところもあり、大手企業もあります。国の法律で権利床の
固定資産税の軽減が決まっているからといって、富山市の判断で
保留床まで軽減する必要は全くないと思います。再
開発ビルそのものの建設に既に莫大な補助金が使われている上、あまりにも至れり尽くせりではありませんか。
2つには、
中心市街地の
にぎわい創造、
まちづくりの拠点といった公益性があるといって、再
開発ビルだけが
税率軽減の優遇を受けるのは、税金の集め方として不公平ではないでしょうか。中心商店街を盛り上げてきた商業者や商店街の皆さん、また、多面的な公益性を担っている中山間地の住民や、農地の宅地並み課税に苦しんでいる農家の皆さん、合併で新たに都市計画税が課税された婦中地域など、多くの市民の理解を得られるとは思えません。
3つには、
専決処分されたことにも異論があります。
総務文教委員会で、賛成の委員から、やむを得ないという討論がありました。地方税法附則の改正による権利床部分については、専決はやむを得なかったかもしれませんが、
保留床部分については富山市独自の判断で、そして条例の改廃も議会の権能です。最終的な判断は議会ですから、いずれかの時期に議会に諮って、こういう税金の集め方でいいのか、
まちづくり政策としてもどうなのか議論をすべきだったのではないでしょうか。
以上の理由から、承認に賛成することはできません。皆さん、議会の
チェック機能を発揮しまして議論をし直そうではありませんか。
以上、呼びかけまして
反対討論といたします。
35
◯ 議長(舎川 智也君)
25番 横野 昭君。
〔25番 横野 昭君 登壇〕
36 ◯ 25番(横野 昭君)
ただいま議題になっています報告第4号
専決処分について承認を求める件(富山市
高度利用地区における
固定資産税の不
均一課税に関する条例の一部を改正する
条例制定の件)につきまして、自由民主党より
賛成討論を行います。
今回の条例の一部改正は、地方税法附則の改正により、権利床に係る
固定資産税の減額措置の適用期限が2年、令和3年3月31日まで延長されたことに伴い、
保留床に対しても同等の措置を講ずるために適用期限を延長したものです。
そもそも低層な建物が多く、土地が細分化されているような密集市街地において一体的な再開発を行い、高い建物を建てられるようにした地区内で、耐火建築物への
固定資産税の軽減措置を行うことで都市の安全性や機能の更新を図り、再開発を行う事業者に対してより質のいい大きな事業を実施してもらうことを目的としています。
これにより、都市にふさわしい景観を持つ安心・安全でゆとりある市街地環境の形成が図られることに加えて、まちなかに新たに魅力的な施設が導入されることによるにぎわいの創出、居住施設の供給による居住人口の増加にも大きく寄与しています。
こうした再開発事業では、保留床を売却した売却益も事業の財源として計画されており、保留床の売却が円滑に進むことが重要です。
また、
保留床を購入する側の税負担が軽減されることは、投資意欲の促進にもつながり、
保留床にいろいろな方たちに住んでいただき、また入っていただくことで税収の確保につながります。
本市では、本市の目指す都市像「人・まち・自然が調和する活力都市とやま」を実現するために、安心・安全で持続性のある魅力的なまちを目標に、コンパクトな
まちづくりを政策に掲げ、賑わいと交流の都市空間の整備・充実を施策として進めています。
この目標を実現させるいろいろな施策がある中で、
固定資産税の不
均一課税という減税の施策を手法の1つとして実施しています。
中心市街地の魅力向上により、にぎわい創出が図られる
中心市街地が活性化し、ひいては、富山市に住んでよかったというシビックプライドの醸成にもつながります。
その効果もあり、県外から市内への転入と転出を差し引いた社会増減は、平成24年から7年連続で増加しています。
長期的視点から考えると、住民税や
固定資産税といった税収の確保につながります。
以上のことから、報告第4号については、安心・安全で持続性のある魅力的なまちを実現する観点からも適切であるということを申し上げ、自由民主党の
賛成討論といたします。
37
◯ 議長(舎川 智也君)
以上で、討論は終結いたしました。
これより、報告第4号を起立により採決いたします。
本案件に対する
委員長報告は承認であります。
本案件は
委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
38
◯ 議長(舎川 智也君)
起立多数であります。よって、本案件は
委員長報告どおり承認されました。
次に、議案第94号から議案第116号まで、及び報告第2号から報告第3号まで、以上25件を一括して採決いたします。
各案件に対する
委員長報告は
原案可決・承認であります。
各案件は
委員長報告どおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
39
◯ 議長(舎川 智也君)
御異議なしと認めます。よって、各案件は
委員長報告どおり
原案可決・承認することに決定いたしました。
───◇ ◇ ◇───
令和元年分請願第4号
40
◯ 議長(舎川 智也君)
次に、日程第3 令和元年分請願第4号を議題といたします。
ただいま議題となっております請願につきましては、
総務文教委員長から請願審査報告書が提出されており、その審査結果はお手元に配付のとおりであります。
委員長報告・質疑・討論・採決
41
◯ 議長(舎川 智也君)
これより、
総務文教委員長の報告を求めます。
総務文教委員長 高道 秋彦君。
〔
総務文教委員長 高道 秋彦君 登壇〕
42
◯ 総務文教委員長(高道 秋彦君)
総務文教委員会に付託されました令和元年分請願第4号の審査結果について御報告いたします。
本請願につきましては、お手元に配付してあります
委員会審査結果のとおり、不採択すべきものと決しました。
以下、審査の概要を申し上げます。
本請願について、委員から、会派の信頼性に関して、政務活動費を前払いするだけの信頼を獲得している状況にあるとは思えないという請願人の気持ちはよくわかる。請願の趣旨は検討をしてほしいということであり、私たち議員や議会側がこれでいいのだと考えていても、市民側からするとそうではないこともあることから、前向きな提案として受けとめてもいいのではないかとの意見がありました。
また、別の委員から、政務活動費の支払い先が議員個人になっているか会派になっているかで、一概に不正請求や不適切請求が起きているとは言いがたく、また、支払い先は会派であっても、その使用については議員個人のファイルで管理されており、さらに、市民に対しても透明性が担保されていることから、今すぐ政務活動費の支払い先を議員個人にしなければならないとは言えないのでないかとの意見がありました。
採決の結果、賛成少数により不採択すべきものと決しました。
以上、
総務文教委員会の
委員長報告といたします。
43
◯ 議長(舎川 智也君)
ただいまの
委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
44
◯ 議長(舎川 智也君)
質疑なしと認めます。
以上で、質疑は終結いたしました。
これより、令和元年分請願第4号の討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許します。
17番 金井 毅俊君。
〔17番 金井 毅俊君 登壇〕
45 ◯ 17番(金井 毅俊君)
令和元年分請願第4号について、日本維新の会より
賛成討論をします。
平成31年3月
定例会においても申し述べましたが、日本維新の会は、政務活動費の交付の対象、交付の方法、交付の金額については、運用指針の改定や条例の改正が必要だと考えております。本請願は、交付の対象を会派から議員個人が直接請求することにより、簡素で明確な請求、明確な責任になると訴えており、同感いたします。
今月16日からは、富山市が告発した事案を含む一連の政務活動費の不正受給の公判が始まります。
総務文教委員会において申し述べましたが、犯罪とは、刑罰法規に列挙された有責かつ違法な人の行為であります。会派の行為ではありません。あくまでも議員個人個人の行為だと考えます。そして、議員は市民に対して、その執行が適正なものであることを説明する責任があると思います。
私は、
富山市議会における政務活動費の交付については抜本的な改革が必要だと考えており、その最たるものが本請願の趣旨である議員個人への支払いであり、市民に対して不正受給が行われない支給として簡単明瞭な交付になると考えています。よって、本請願には大いに賛成し、日本維新の会は今後取り組んでいきます。
以上です。
46
◯ 議長(舎川 智也君)
1番 久保 大憲君。
〔1番 久保 大憲君 登壇〕
47 ◯ 1番(久保 大憲君)
ただいま議題の令和元年分請願第4号 政務活動費の議員個人への支払いを求める請願について、自由民主党の
反対討論を行います。
現在の運用では、申請者、事務員、経理責任者、役員、代表者がチェックをした上で押印をしております。第三者機関を設置していた昨年度までは、さらに担当者と責任者がチェックの上、押印をしております。
自由民主党会派では、昨年度までは少なくとも申請者以外に5人、本年度でも3人がチェックしているわけです。本請願の審査を付託された
総務文教委員会では、自由民主党、公明党、社会民主党議員会が不採択としております。この背景には、会派に支給することで、複数の会派所属議員が政務活動費の使途について、運用指針との整合性や妥当性をチェックし、その成果について共有する現在の仕組みが機能しているからであります。
一方で、新しい運用指針の理念を忘れ、言葉の定義や表現を都合よく解釈したことで会派としての見解が分かれ、議論が平行線となる事案が昨年度発生しました。
このような状態で個人支給となれば、
チェック機能の低下は免れず、拡大解釈が度を過ぎれば、再び政務活動費の不正が生じるリスクが高まります。
請願人の
富山市議会をよくしたいという願意は受けとめております。ただ、今回の議員個人への支払いを求める請願は、採択してしまえば請願人の根幹にある願意に反してしまうおそれがあり、請願人の願意に真摯に向き合うならば、採択するわけにはいきません。
二度と政務活動費に関する不正を生じさせない、不正を許さないという意思を示すために、本請願を不採択とするよう呼びかけまして、
反対討論といたします。
48
◯ 議長(舎川 智也君)
32番 赤星 ゆかり君。
〔32番 赤星 ゆかり君 登壇〕
49 ◯ 32番(赤星 ゆかり君)
ただいま議題となっております令和元年分請願第4号 政務活動費の議員個人への支払いを求める請願について、日本共産党の
賛成討論を行います。
まず、この請願の趣旨は、政務活動費の支払いを会派ではなく議員個人に対して行うことを検討していただきたいです。検討してほしいという趣旨なので、賛同いたします。
富山市議会は、政務活動費の不正事件を受けて、これまでいろいろと全会派で検討を重ねて決めた新しい運用指針に基づいて政務活動費を使うようにしてきましたが、大体今まで市民の中に議会として出向いていって説明をしたり、自由参加の市民の方から直接意見を聞いたりすることは行っていません。
私は、この討論を行うに当たって、請願人の方と改めてよくお話をしました。私たち
富山市議会側が議員の立場と目線でこれでいいのだと考えていても、市民目線から見れば、そうではないということもあるかもしれません。市民からこういう方法もありますよという前向きな提案として受けとめて検討することがあってもよいのではないかと考えます。
請願では、「勿論会派にかかる経費のうち、政務活動費として支払えるものもありますが、それは議員個人で使用する政務活動費を積み上げて計上すれば良いことで、制度設計上困難なことではないと思われます」と述べておられます。
実際に、例えば上越
市議会では、月に議員1人当たり2万5,000円を会派に、もう2万5,000円を議員個人に支給されているとのことです。
ことしの2月21日付の議会事務局が調べてくださった資料によれば、全国中核市54
市議会のうち、支給先が「会派のみ」は29、「議員個人のみ」は7、「会派または個人どちらか」は17、「その他」1となっています。
支給先を変えるには条例改正が必要ですが、請願を採択したら直ちに条例改正が必要というものでもありません。検討を求めているからです。
過去の不正では、「君の分、お金余っとる? 余っとったら私に回してくれ」と、会派内で白紙の領収書を使って先輩議員に不正にお金を回すということがありました。請願人の意図は、制度としてもこのようなことが絶対にできないようにしてほしいということもあります。しかし、それよりも、真面目な議員が存分に働ける議会にしてほしい、真面目な議員がより活動しやすい議会にしてほしいという願いが根底にあると話されました。
それは、過去の不正があまりにもひど過ぎたため、政務活動費に対して議員があまりにも萎縮してしまうのではないか、本当に正しい使い方をしてきた人まで使いにくくなってはならないというお気持ちで、2年前の改選の直前に、最初の政務活動費の有効活用に向けた請願を書かれたそうです。今度の請願も、議員を応援したくて書かれた請願とのことです。
そして、請願人は、(1)の「政務活動費使用の主体性の観点から」として、「議員を選ぶ際に市民は「会派の議員」に対してではなく、議員個人に投票します」と述べておられます。「そして
議員活動に関しても、会派の活動ではなくて議員個人として、機敏な政務活動を行うことで、市民の負託に応えなくてはいけません」と述べておられます。
視察や研修会に参加する以外にも、政務活動費はもっとさまざまな調査や研究活動に有効に活用することができるはずです。
例えば皆さんは、自分たちが賛成した予算の中で、まちなか居住推進事業で一度に5,000万円の補助金を受けた大手マンション企業の分譲マンションや再
開発ビルのマンションなどにどれくらい
富山市民が所有して実際に住んでいるか、市外や県外の人が所有しているのかなど調査したことがありますか。これにはお金がかかりますが、政務活動費を活用して一定程度調査をすることができます。
また、例えば新たな再開発事業について、地権者全員に御意見を聞きたい、アンケートを送りたい、そういう調査もできます。
その際に、ある一人の議員が、または複数の議員が共同でこういう調査をしたいと会派内の事前審査で申請したときに、そこまでする必要があるのかと会派として認められない、あるいは承認されるまで時間がかかったりしたらどうしますか。
そういう気兼ねなく、それぞれの議員の裁量と判断で、機敏に、正しく、存分に有効活用してほしい、そのことが市民の福祉の増進につながる、そういう請願人の願いなのです。会派での厳重なチェック体制を外せなどということは全く主張しておられません。
次に、会派の信頼性及び会派の定義に関して、「例えば前回の請願提出後の3月8日に行われた住民監査請求では、議員個人が特定できないにも関わらず、会派に対して出された請求案件が多々ありました。その他過去の事例からも、会派そのもののモラルが問われるなかで、政務活動費を前払いするだけの信頼を、獲得している状況にあるとは思えません」と述べておられます。
過去の不正では、会派内で白紙の領収書が使い回しされたり、その他、不正の手口そのものが使い回しされていました。
本年3月8日の市民の会の住民監査請求では、白紙の領収書を使い、印刷物の成果品を使い回した元議員の新たな架空請求が明らかになり、これをきっかけに、その同じ会社の領収書を使った他の架空や水増し請求も見つかり、お金が返還されました。
これは、3年前には元議員がマスコミに取材された折、実際に印刷したと言い張っていた会社のもので、会派も不正とは認めていなかったものです。ですから、会派そのもののモラルが問われる、まだ信頼を獲得している状況にあるとは思えないという請願人のお気持ちはよくわかります。
それにしても、この請願を審査した
総務文教委員会では、自民党会派の委員のお二人から、
紹介議員の金井議員には多くの質問を用意して質問されていましたが、
紹介議員の回答だけでは請願人のお考えがよくわからないというふうでしたので、私は「目の前で傍聴しておられる請願人御本人にお聞きしたらよいではないですか」と
富山市議会委員会条例の第68条に基づく参考人の出席を求める動議を出したのですが、反対して否決されたのはなぜでしょうか。私は大変違和感を覚えました。
市民に参加していただくという改革がまだできていない
富山市議会を象徴する姿であったのではないでしょうか。
請願の最後に、改選前直前の政務活動費のあり方検討会においては、新しい議員構成で運用指針をより良いものに見直していくというふうに見受けられました。そしてどのようにブラッシュアップされるかについて注視しております。本請願内容も含めて、市民の誰もが納得できる運用指針とする為の活発な議論がされることを、併せて請願いたしますと述べておられます。
議員の皆さんのうち、最初から請願を不採択にする相談をして臨んでおられる方はおられませんか。そうではなく、市民と直接よーく対話をして、いろんな意見に耳を傾けて活発に議論をしませんか。
このことを呼びかけまして、請願採択を呼びかける
賛成討論といたします。
50
◯ 議長(舎川 智也君)
以上で、討論は終結いたしました。
これより、令和元年分請願第4号 政務活動費の議員個人への支払いを求める請願を起立により採決いたします。
本請願に対する
委員長報告は不採択でありますので、原案について採決いたします。
本請願は原案のとおり採択することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
51
◯ 議長(舎川 智也君)
起立少数であります。よって、本請願は不採択とすることに決定いたしました。
───◇ ◇ ◇───
令和元年分請願第5号
紹介議員取消の件
52
◯ 議長(舎川 智也君)
次に、日程第4 令和元年分請願第5号
紹介議員取消の件を議題といたします。
このことについては、お手元に配付のとおり、木下 章広君から請願の紹介取消申出書が提出されております。
これより、請願の
紹介議員取消の件を起立により採決いたします。
本案件は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
53
◯ 議長(舎川 智也君)
起立少数であります。よって、木下 章広君からの請願の紹介取消の申し出を許可しないことに決定いたしました。
───◇ ◇ ◇───
令和元年分請願第5号
54
◯ 議長(舎川 智也君)
次に、日程第5 令和元年分請願第5号を議題といたします。
ただいま議題となっております請願につきましては、
議会運営委員長からお手元に配付の
委員会審査結果のとおり、閉会中の継続審査の申し出があります。
委員長報告・質疑・討論・採決
55
◯ 議長(舎川 智也君)
これより、
議会運営委員長の報告を求めます。
議会運営委員長 金厚 有豊君。
〔
議会運営委員長 金厚 有豊君 登壇〕
56 ◯
議会運営委員長(金厚 有豊君)
議会運営委員会に付託されました令和元年分請願第5号の審査結果につきまして御報告いたします。
本請願につきましては、お手元に配付してあります
委員会審査結果のとおり、継続審査を要するものと決しました。
以下、審査の概要を申し上げます。
本請願について、委員から、議会基本条例の議論が進まない中で、議員の政治倫理に関する条例を制定することは、過去の経緯から見ても意義があるとの意見がありました。
また、別の委員から、議員の政治倫理については大変大切なことだと考えており、会派においても勉強会を開いている。今回このような請願が出てきたことを踏まえて、さらに政治倫理について理解を深めたいことから、本請願については継続審査としてほしいとの意見がありました。
採決の結果、賛成多数により継続審査を要するものと決しました。
以上、
議会運営委員会の
委員長報告といたします。
57
◯ 議長(舎川 智也君)
ただいまの
委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
58
◯ 議長(舎川 智也君)
質疑なしと認めます。
これより、令和元年分請願第5号の討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許します。
8番 上野 蛍君。
〔8番 上野 蛍君 登壇〕
59 ◯ 8番(上野 蛍君)
令和元年分請願第5号 議員の政治倫理に関する
条例制定の請願の継続審査への
反対討論を会派光、上野より行います。
初めに、今ほど
紹介議員の取消しに起立少数ということでしたが、請願人から議長への申入れをみずから行われ、また、その希望がありましたことを改めて御理解いただきますようお願い申し上げます。
さて、
富山市議会のあり方は約3年前から問われています。お忘れでしょうか。政務活動費の不正受給の前には、市民不在とも言われた議員報酬の引上げを可決したということがありました。2016年6月
定例会です。
富山市議会のあり方はここから始まっているのではないでしょうか。
市民の皆様、各報道機関の方々からも、議会とはどうあるべきか、議員とはどうあるべきかを問われ始まったのです。
政務活動費の不正受給もこの一連の中で、市民の方は驚きや戸惑い、怒り、さまざまな思いを皆様持たれたのではないかと私も推測しています。
さて、確かに
議会改革は進められてきました。議会全体で一致団結し取り組んできたことです。だからこそ、現在まで倫理条例について具体的な話合いをされていないということが市民の皆様からは理解しがたいと、請願という形で今回伝えられました。
県内の議会では、富山県議会をはじめ、議会基本条例に政治倫理に関する条文を盛り込んだ議会が7つ。魚津市は自治基本条例に。氷見市のように政治倫理条例を制定しているのが2つございます。県内で同様の条例がない市は富山市だけとなりました。
また、議会は議員一人一人の集合体です。思想、政治観、背景、さまざまな議員がいるからこそ、多様性というものが担保され、また一方で、誰もがわかる共通言語をつくる、明文化するということが大変重要になってきます。
運用指針を決める上で共通言語が必要なのであれば、議会として1つの目標を、理念を言葉として明文化することの重要性は、議員の
皆様方を含め、市民の皆様も御承知のはずです。
議会に変わってほしい、市民に向き合ってほしい、議会への信頼と安心を持たせてください、その気持ちをぜひ酌み取っていただきたい。
市議会のあり方に市民の皆様が注目をし続けていることはなぜなのかということを改めて考えるべきなのではないでしょうか。
市民の信頼を取り戻すために、共通の言葉を形づくることが求められています。
請願の趣旨や市民の皆様の思いを御理解いただき、会派、党派を超えて継続審査への反対をし、採択可決と御賛同いただきますようお願い申し上げ、私の継続審査への
反対討論とさせていただきます。
60
◯ 議長(舎川 智也君)
32番 赤星 ゆかり君。
〔32番 赤星 ゆかり君 登壇〕
61 ◯ 32番(赤星 ゆかり君)
ただいま議題となっております令和元年分請願第5号 議員の政治倫理に関する
条例制定の請願について、日本共産党として、継続審査として先送りするのではなく、直ちに採択すべきとの立場から討論を行います。
まず、この請願の趣旨は、議員は市民全体の代表として選ばれた公人、また市政を託され、職務として政治を行う者として、高い倫理的責務が課せられることを条文化することです。
先ほど
糾弾決議が採択された
富山市議会の信頼をまた失墜させる信じがたい不祥事が起きてしまったことはまことに遺憾であり、許すことはできません。であるからこそ、なおさらこの請願を直ちに採択して、具体的に検討に入るべきではないでしょうか。
「プロの政治家には、一般人以上に極めて高い政治倫理が要求されている」と請願人は述べておられますが、そのとおりです。
一連の政務活動費の不正問題や
一般常識にもとる行為はもちろんのこと、そのほかにも、嘘をつくとか、自分の会派内で過去の不正に気づいていながら指摘をしないとか、みずから自浄能力を発揮しないとか、憂慮すべき倫理的に問題があるとしか思えない行為が最近でも見受けられたことに私は非常に残念であり、憤りを覚えています。
また、例えば相手によってちゃんと挨拶できないとか、差別、排除、口汚い言葉をかけるとか、どなるとか、恥をかかせるとか、大人のいじめとしか見えない行為など、議員はお互いに厳に慎むべきです。
ここで、議員の倫理とはを考えるに当たり、ある著書の一節を紹介したいと思います。元全国
市議会議長会事務局調査広報部長を務められた加藤 幸雄さんが、現役の部長時代、富山県内の
市議会議員の研修会に講師としておいでになり、地方分権時代の
議会改革について講演されました。引退されてからは、大学講師、日本経営協会専任講師などをお務めですが、私も全国的な市町村議会議員研修会において、何度も先生の講義を拝聴いたしました。
その加藤 幸雄先生の著書「新・市町村議会の常識-「知らなかった」ではすまされない」の一節を紹介します。
「ところで従来は、議員は「選良」であるという言葉がよく使われていた。最近は耳にしない。「選良」とは、(広辞苑によれば)「すぐれた人を選び出すこと。また、その選ばれた人。特に、代議士をいう。」」「民主主義のもとで、主権者は住民であり、議員は普通の住民から選ばれる。議員になるために、別段に資格、学歴、経験も必要ではなく、議員になるための資格試験もない」「市町村議会議員も、立派な地方公務員である」。
普通の住民から選ばれてきた私たちだからこそ、議員は選良という理想、目標に向かって、お互いにお互いを尊重し合いながら、切磋琢磨し、努力を重ね、意識と資質を高めてまいりましょう。
そして、議員の政治倫理に関しての共通認識をみんなで持てるまでに練り上げて、住民との約束として明文化し、高らかに宣言いたしましょう。
皆さんに心から呼びかけまして、請願採択の討論といたします。
62
◯ 議長(舎川 智也君)
以上で、討論は終結いたしました。
これより、令和元年分請願第5号 議員の政治倫理に関する
条例制定の請願を起立により採決いたします。
本請願は
議会運営委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続審査とすることに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
63
◯ 議長(舎川 智也君)
起立多数であります。よって、本請願は閉会中の継続審査とすることに決定いたしました。
───◇ ◇ ◇───
議案第117号
64
◯ 議長(舎川 智也君)
次に、日程第6 議案第117号 富山市固定資産評価員の選任に関し同意を求める件を議題といたします。
提案理由説明・質疑ほか
65
◯ 議長(舎川 智也君)
森市長から
提案理由の説明を求めます。
〔市長 森 雅志君 登壇〕
66
◯ 市長(森 雅志君)
ただいま提出いたしました案件は、人事案件として、富山市固定資産評価員の選任に関し、案のとおり議会の同意を求めるものであります。
よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
67
◯ 議長(舎川 智也君)
これより、議案第117号 富山市固定資産評価員の選任に関し同意を求める件の質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。
以上で、議案の質疑は終結いたしました。
お諮りいたします。ただいま議題となっております本案件につきましては、
会議規則第37条第3項の規定により、
委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
68
◯ 議長(舎川 智也君)
御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
これより、議案第117号の討論に入りますが、通告がありませんので、討論なしと認めます。
以上で、討論は終結いたしました。
お諮りいたします。本案件は原案のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
69
◯ 議長(舎川 智也君)
御異議なしと認めます。よって、本案件は同意されました。
───◇ ◇ ◇───
議員提出議案第10号から
議員提出議案第14号まで
70
◯ 議長(舎川 智也君)
次に、日程第7
議員提出議案第10号から
議員提出議案第14号まで、以上5件を
一括議題といたします。
提案理由説明・質疑ほか
71
◯ 議長(舎川 智也君)
これより、
議員提出議案第10号 児童虐待防止対策のさらなる強化を求める意見書の件を、押田 大祐君から
提案理由の説明を求めます。
〔11番 押田 大祐君 登壇〕
72 ◯ 11番(押田 大祐君)
議員提出議案第10号 児童虐待防止対策のさらなる強化を求める意見書については、案文の朗読をもって
提案理由の説明といたします。
暴力を振るう、食事を与えない等の行為によって保護者が我が子を死に追いやるといった深刻な児童虐待事件が相次いでいる。こうした事態を防ぐため、国は虐待の発生防止、早期発見に向けた対応を行ってきたが、悲惨な児童虐待は依然として発生し続けている。
昨年3月の東京都目黒区や、本年1月の千葉県野田市での女児虐待死事件を受け、今国会においては児童虐待防止対策の抜本的強化を図るための児童福祉法等の改正法案が可決された。
よって、国においては、本法案に基づく事業が速やかに実施される予算編成を求めるとともに、児童虐待の根絶を図るため次の事項について、実効ある措置をとるよう強く要望する。
1 「子育てに体罰は要らない」という認識を社会全体で共有できるよう周知啓発に
努めるとともに、法執行後必要な検討を進めるとしている民法上の懲戒権や子ども
の権利擁護のあり方についても速やかに結論を出すこと。
2 学校・教育
委員会における虐待防止体制の構築や警察との連携強化、スクールソ
ーシャルワーカーやスクールロイヤーの配置を推進すること。
3 虐待防止のための情報共有システムを全ての都道府県・市町村で速やかに構築で
きるよう対策を講じるとともに、全国統一の運用ルールや基準を国において定める
こと。
4 児童相談所とDV被害者支援を行う婦人相談所との連携を強化し、児童虐待とD
Vから親子を守るための体制を強化すること。
5 児童虐待等の早期発見と初期対応に有効な妊娠・出産から子育てまでの切れ目の
ない相談及び支援を行う「子育て世代包括支援センター」等の整備促進、児童虐待
の根絶に向けた機能強化を一層図ること。
以上であります。
何とぞよろしく御審議の上、
全会一致をもって御賛同を賜りますようお願いいたします。
73
◯ 議長(舎川 智也君)
これより、
議員提出議案第10号の質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。
次に、
議員提出議案第11号 中小企業等強靱化への支援充実を求める意見書の件を、江西 照康君から
提案理由の説明を求めます。
〔12番 江西 照康君 登壇〕
74 ◯ 12番(江西 照康君)
議員提出議案第11号 中小企業等強靱化への支援充実を求める意見書については、案文の朗読をもって
提案理由の説明といたします。
日本経済は、様々な構造変化に直面している。こうした中、持続的かつ実質的な経済成長を実現し続けるためには、経済の新陳代謝とイノベーションが不可欠であり、中小企業はその源泉である。
現在、日本の企業の9割以上を占める中小企業が全体の雇用の約7割を支えていることから、日本経済の担い手である中小企業が確実に活躍・発展できる環境を整備していくことが重要である。
その一方で、中小企業は経営者の高齢化、人材不足、事業承継問題、財務状況によらない社会保険料の事業主負担等、多くの課題に直面している。
そうした現状を踏まえて今国会において、「中小企業の事業活動の継続に資するための中小企業等経営強化法の一部を改正する法律案」が5月に可決された。
引き続き、国においては、改正法の施策を推進するとともに、次の事項についての取り組みの推進を強く要望する。
1 事業承継、人材確保、設備投資・IT導入、資金繰り、取引環境の改善、商店街
振興などについて、寄り添った支援を行うこと。
2 人手不足の解消に向けて、IT利活用などの生産性向上の取り組みや、女性・高
齢者などの国内人材確保の取り組みを進めること、及び外国人材の適正な受け入れ
を支援すること。
3 デジタル化を武器に成長しようとする中小企業を包括的に支援する「スマートS
ME推進補助金」の創設、国内外の電子商取引(eコマース)やクラウドファンデ
ィング等も活用した販路開拓、中小企業の実態に合ったAIツール開発とAI人材
育成の一体的推進に取り組むこと。
4 中小企業・小規模事業者の円滑な事業承継を促進するため、10年間にわたって
相続税や贈与税を実質的に全額免除する事業承継税制を、十分に活用されるよう、
周知徹底を図るとともに、早期の計画的な事業承継の準備から、事業承継後の経営
革新等へ、切れ目のない支援を行うこと。
5 地域コミュニティを下支えする商店街について、消費税率引き上げも見定めつつ、
近年大きく伸びているインバウンドや観光による地域外の需要の取り込みを含めて、
支援を行うこと。
6 大企業と下請け間など、サプライチェーン(供給網)内で適切な利益配分が行わ
れるようにし、下請けいじめを根絶する取り組みを強化すること。
以上であります。
何とぞよろしく御審議の上、
全会一致をもって御賛同を賜りますようお願いいたします。
75
◯ 議長(舎川 智也君)
これより、
議員提出議案第11号の質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。
次に、
議員提出議案第12号 「労働者協同組合法案」の早期制定を求める意見書の件を、松尾 茂君から
提案理由の説明を求めます。
〔21番 松尾 茂君 登壇〕
76 ◯ 21番(松尾 茂君)
議員提出議案第12号 「労働者協同組合法案」の早期制定を求める意見書については、案文の朗読をもって
提案理由の説明といたします。
我が国では、少子高齢化により生産年齢人口が減少しており、地域の様々な場面において、とりわけ営利企業の参入が期待しづらい分野において、労働力の不足や事業所の運営などが大きな課題となっている。
一方、年齢や性別を問わず、各自のライフスタイルを尊重した働き方へのニーズが高まっている。
こうした状況の中で、自分らしい主体的な働き方を実現し、多様な就労機会を創出し、さらに、その就労により地域の課題を解決するため、出資と労働が一体となった協同労働に係る新たな法人制度を求める声が高まっている。
国会においては、従前から超党派議連による協同労働に係る法制化が議論されてきたが実現には至っていない。
先ごろ、諸問題を整理の上、「労働者協同組合法案(仮称)」として改めて議論が行われていると認識している。
組合に参画する全ての者が出資をして組合員となり、自ら運営にも参加し、介護や子育て等の多様な地域ニーズに応じた事業に取り組むという非営利の法人形態は、今日まで存在していない。
また、我が国では、個別分野ごとに協同組合制度が整備されてきた経緯があり、農協など事業主のための協同組合、生協のような消費者のための協同組合はあるが、労働者のための協同組合がないことから、新たな法人制度がぜひとも必要と考える。
地方創生や一人ひとりが活躍できる社会の実現のため、次のとおり、一日も早い協同労働に係る法制化を求める。
1 出資と労働が一体となった組織であって、地域に貢献し、地域課題を解決するた
めの非営利法人である労働者協同組合(仮称)の設立を可能とするため、「労働者
協同組合法案(仮称)」を早期に制定すること。
2 簡便な手続きで設立できるようにするため、労働者協同組合(仮称)の設立は、
準則主義によるものとすること。
以上であります。
何とぞよろしく御審議の上、御賛同賜りますようお願いをいたします。
77
◯ 議長(舎川 智也君)
これより、
議員提出議案第12号の質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。
次に、
議員提出議案第13号 消費税率10%への増税に反対する意見書の件を、岡部 享君から
提案理由の説明を求めます。
〔5番 岡部 享君 登壇〕
78 ◯ 5番(岡部 享君)
議員提出議案第13号 消費税率10%への増税に反対する意見書については、案文の朗読をもって
提案理由の説明といたします。
安倍首相は2018年10月15日の臨時閣議で、本年10月1日に、現行の消費税率8%を10%に引き上げることを表明した。併せて、税率引き上げに伴う需要変動の平準化等のための十分な対策を講じる考えも示した。その結果、政府は2018年12月21日、2019年度当初予算案を決定し、消費税増税対策として2兆280億に上る「臨時・特別の措置」を計上した。
この「臨時・特別の措置」において、いわゆる「ポイント還元」や「プレミアム商品券」などの施策が盛り込まれた。しかしながら、「ポイント還元」は、そもそもクレジットカード等を持たない人には恩恵がない。「プレミアム商品券」も、かつて効果がなかった施策の焼き直しである。そもそもこれらの施策は、消費税増税を実施しなければ、不要な施策に他ならない。
さらに、昨年12月20日にはいわゆる「統計不正」が発覚し、2019年度当初予算案が修正されるとともに、閣議決定をやり直すという前代未聞の事態となった。とりわけ2018年の実質賃金は大幅に下方修正される可能性も指摘されている。
また、内閣府が5月13日に発表した3月の景気動向指数は、6年2カ月ぶりに「悪化」となった。5月20日に発表された2019年1~3月期の1次速報では輸入の急減により計算上はプラス成長となったが、GDPの7割超を占める個人消費と設備投資がマイナスとなった。
賃金も上がらず、国内需要の冷え込みは鮮明である。さらに、米中貿易摩擦も激しさを増し、世界経済の減速傾向も明らかとなっている。もはや消費税率を増税できる経済状況にはない。よって国会及び政府においては、次の事項について実現するよう強く求める。
1 消費税率10%への増税を行わないこと。
以上であります。
何とぞよろしく御審議の上、
全会一致をもって御賛同賜りますようお願い申し上げます。
79
◯ 議長(舎川 智也君)
これより、
議員提出議案第13号の質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。
次に、
議員提出議案第14号 脱原発社会の実現を求める意見書の件を、東 篤君から
提案理由の説明を求めます。
〔16番 東 篤君 登壇〕
80 ◯ 16番(東 篤君)
議員提出議案第14号 脱原発社会の実現を求める意見書につきましては、案文の朗読をもって
提案理由の説明といたします。
東京電力福島第一原発事故は、原発の安全神話を完全に崩壊させ、原発事故の恐ろしさを白日の下にさらすこととなった。地震や津波の被害と原発の放射能の被害が複合、増幅しあい、救援と事故処理、そして住民避難がともに困難を極める原発震災となり、これまでの対策が全く役に立たなかった。いまだ原発事故の原因は十分に解明されず、汚染水や汚染土の処分問題などが深刻さを増し、事故の収束すらおぼつかない状況にある。
こうした中、政府は2018年7月、新しいエネルギー基本計画を閣議決定し、原発を依然として「重要なベースロード電源」と位置づけた。全国各地の原発が再稼働し、新規制基準に適合した未稼働の原発も控え、政府、電力会社は続々と原発依存の既成事実化を図ろうとしている。
一方、立憲、共産、自由、社民の野党4党が2018年3月、「原発ゼロ基本法案」を共同で衆議院に提出。法施行後5年以内にすべての原発の廃止決定や、再生可能エネルギーを2030年までに40%に拡大、使用済み核燃料の再処理を行わないこと、などを柱とした法案である。しかし、与党はこれまで1度も法案の審議に応じず、議論すら行われていない国会の状況にある。
東電原発事故後の電力供給の実態を見れば、原発なしでも電力供給に問題がなかったことは明らかである。また、政府が成長戦略として位置づけてきた原発輸出は、原発の価格高騰と需要減を背景に、すべて頓挫した。政府の原子力政策の行き詰まりは明らかである。原発事故原因の徹底した究明と事故の収束こそ優先させ、実効性ある防災、避難計画を策定し、既存原発の再稼働は断念、核燃料サイクル計画から全面撤退して、原発ゼロ社会に転換しなければならない。
よって国会及び政府においては、次の事項について実現するよう強く求める。
1 国会で原発ゼロ基本法案の審議を行うこと。
2 再生可能エネルギーを促進するため国の政策を抜本的に見直すこと。
以上であります。
何とぞよろしく御審議の上、
全会一致をもって御賛同賜りますようお願いいたします。
81
◯ 議長(舎川 智也君)
これより、
議員提出議案第14号の質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。
以上で、議案の質疑は終結いたしました。
お諮りいたします。ただいま議題となっております各案件につきましては、
会議規則第37条第3項の規定により、
委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
82
◯ 議長(舎川 智也君)
御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
これより、
議員提出議案第10号から
議員提出議案第14号まで、以上5件を一括して討論に入りますが、通告がありませんので、討論なしと認めます。
以上で、討論は終結いたしました。
これより、
議員提出議案第10号、
議員提出議案第11号、以上2件を一括して採決いたします。
各案件は原案のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
83
◯ 議長(舎川 智也君)
御異議なしと認めます。よって、各案件は原案のとおり可決されました。
次に、
議員提出議案第12号を起立により採決いたします。
本案件は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
84
◯ 議長(舎川 智也君)
起立多数であります。よって、本案件は原案のとおり可決されました。
次に、
議員提出議案第13号を起立により採決いたします。
本案件は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
85
◯ 議長(舎川 智也君)
起立少数であります。よって、本案件は否決されました。
次に、
議員提出議案第14号を起立により採決いたします。
本案件は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
86
◯ 議長(舎川 智也君)
起立少数であります。よって、本案件は否決されました。
ただいま議決されました意見書の提出先、方法につきましては、議長にその取扱いを一任されるようお願いいたします。
───◇ ◇ ◇───
令和元年分請願第3号
87
◯ 議長(舎川 智也君)
次に、日程第8 令和元年分請願第3号を議題といたします。
ただいま議題となっております本請願につきましては、
会議規則第85条第1項ただし書きの規定により、直ちに審査を行います。
請願文書表はお手元に配付のとおりであります。
討論・採決
88
◯ 議長(舎川 智也君)
これより、令和元年分請願第3号の討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許します。
18番 小西 直樹君。
〔18番 小西 直樹君 登壇〕
89 ◯ 18番(小西 直樹君)
平成31年分請願第3号 日米首脳会談の内容を明らかにし、日米貿易交渉の中止を求める意見書の採択を求める請願について、日本共産党の
賛成討論を行います。
日米の貿易交渉は、昨年9月の日米首脳会談で協議に入ることが合意されました。
日本やアメリカなど12カ国が合意していた環太平洋パートナーシップ協定(TPP)から一方的に離脱したトランプ政権が、日本に2カ国交渉を迫り、その圧力に安倍政権が屈したものです。
安倍政権は物品貿易協定(TAG)交渉だとごまかしていますが、実態は、物品だけではなくサービスなども含まれる自由貿易協定(FTA)交渉にほかなりません。
日本とアメリカの貿易協定交渉は、本年5月に安倍首相と会談したトランプ大統領が「8月によい発表ができると思う」と発言したときから密約の存在が指摘されてきました。参議院選挙が終わるまではだんまりを決め込み、その後にトランプ氏が大統領選挙で自分が有利になるように、日本が輸入拡大で大幅に譲歩する合意を発表するのではないかというものです。
とりわけ、トランプ政権が関心を寄せているのは、アメリカ製兵器やカジノ企業の進出とともに農産物の輸出拡大です。
TPP11、日欧EPAで農産物の輸入が急増しています。その上にアメリカの農産物関税を撤廃するようなことになれば、日本農業と全国の地方経済に大きな打撃になることははかり知れません。
食料自給率は、2017年は38%ですが、全ての国との間で農産物を輸入自由化した場合、14%に落ち込み、コメ生産は90%減、牛肉、豚肉生産は70%の減少、小麦、砂糖の生産は壊滅し、農業生産額は半分になるという試算を、農水省は2010年に悪夢の試算を発表していますが、TPP超えの日米貿易交渉に突き進めば、この悪夢の試算が現実のものになり、富山の基幹産業である農業が壊滅状態になりかねません。
さらに日米交渉の範囲は、農産物にとどまるものではありません。
食の安全にかかわる植物検疫措置、原産地規制の見直し、金融サービスのルールなど広範囲にわたり、国民生活全般に及びます。
ホワイトハウスは発表文書を出し、自動車や農業、サービスなどの主要な輸出産業は、長い期間、日本の高い貿易障壁に直面して貿易赤字の拡大につながったと、改めて日本への不満を表明しています。
日米交渉をこのまま続けることは、日本の農業や国内産業にとって、文字どおり亡国の道です。
請願の意見書は、政府に対し、日米首脳会談の内容を直ちに国民に明らかにするとともに、アメリカの言いなりに国益を売り渡す危険がある日米貿易交渉は中止するよう強く求めるものです。
こうしたことを求めている請願第3号に賛成するものです。
皆さんの御賛同を何とぞよろしくお願いいたします。
90
◯ 議長(舎川 智也君)
以上で、討論は終結いたしました。
これより、令和元年分請願第3号 日米首脳会談の内容を明らかにし、日米貿易交渉の中止を求める意見書の採択を求める請願を起立により採決いたします。
本請願は採択することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
91
◯ 議長(舎川 智也君)
起立少数であります。よって、本請願は不採択とすることに決定いたしました。
───◇ ◇ ◇───
議員派遣の件
92
◯ 議長(舎川 智也君)
次に、日程第9 議員派遣の件を議題といたします。
お諮りいたします。本件につきましては、お手元に配付のとおり決定いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
93
◯ 議長(舎川 智也君)
御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
以上で、本
定例会に付議されました案件は全て終了いたしました。
───◇ ◇ ◇───
市長挨拶
94
◯ 議長(舎川 智也君)
森市長挨拶。
〔市長 森 雅志君 登壇〕
95
◯ 市長(森 雅志君)
6月定例
市議会をお願いいたしましたところ、去る6月13日の開会以来、
議員各位におかれましては、提出いたしました諸案件につきまして慎重に御審議をいただき、ただいまそれぞれ議決をいただきましたことを厚くお礼申し上げます。
審議の過程で賜りました御意見、御要望につきましては、十分これを尊重し、これからの市政の運営に資してまいりたいと考えております。
今後とも、
議員各位には一層の御指導、御協力を賜りますようお願い申し上げまして、閉会の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
───◇ ◇ ◇───
閉 会
96
◯ 議長(舎川 智也君)
令和元年6月
富山市議会定例会を閉会いたします。
午前11時46分 閉会
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