富山市議会 > 2019-06-05 >
令和元年6月定例会 (第5日目) 名簿
令和元年6月定例会 (第5日目) 本文

  • 公園(/)
ツイート シェア
  1. 富山市議会 2019-06-05
    令和元年6月定例会 (第5日目) 本文


    取得元: 富山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-02
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 議事の経過             ───◇   ◇   ◇───                開       議                              午前10時  開議 ◯ 議長(舎川 智也君)  ただいまから、本日の会議を開きます。  議事日程は、お手元に配付のとおりであります。             ───◇   ◇   ◇───         一般質問並びに議案第94号から議案第116号まで、         及び報告第2号から報告第35号まで 2 ◯ 議長(舎川 智也君)  これより、日程第1 一般質問並びに議案第94号から議案第116号まで、及び報告第2号から報告第35号までを一括議題といたします。  これより、一般質問及び議案の質疑を行います。  順次発言を許します。  16番 東   篤君。 3 ◯ 16番(東   篤君)  おはようございます。  令和元年6月定例会に当たり、社会民主党議員会より一般質問をいたします。  初めに、1つ目の大項目として、本市の小・中学校の状況についてお伺いいたします。  本市において、本年度当初、任期が1年で、育休などをとった正規の教員の代理を務める臨時的任用講師が大量に不足し、いまだ不足した状態が続いていることは社会的にも大きな問題になっており、今定例会でも既に複数の議員が一般質問で取り上げています。
     これまでの経過を確認すると、本年4月19日に開催された市町村教育長会議において宮口教育長が、本市の小・中学校で産休や育休を取得した教員の代理を務める臨任講師が27人不足しているということを明らかにされました。  年度当初はもっと不足しており、始業式で担任を発表できない学校もありました。子どもたちはびっくりしたでしょうし、保護者の皆さんも、こんなことがあるのかと信じられなかったのではないかと推察をされます。  森市長は先週の一般質問で、臨任講師が足りないという状況になったのは、少子・高齢化を恐れて正規教員を減らして、臨任講師で対応しようとしている県教委の方策を疑問視し、県教委は明らかに見込み違いをしたと答弁されました。私も同感です。  さらに森市長は、本市の臨任講師の未配置数が圧倒的に多かったことについて、一番分母の大きい富山市にしわ寄せが来ているとの答弁もされました。  本年4月19日時点での数値では、県全体での臨任講師の欠員31人中、本市では、小・中学校を合計すると27人不足をしていました。  分母が大きいことで臨任講師の不足数が多いことも問題ですが、不足していた臨任講師の約88%という極めて高い割合が富山市に集中したのは、私は異常な事態だと認識をしています。単純に人口比で換算するなら、40%くらいになるはずです。  そこで最初の質問ですが、臨任講師の不足が富山市に集中したことについて、市教育委員会はどのように分析をされているのでしょうか。 4 ◯ 議長(舎川 智也君)  当局の答弁を求めます。  立花教育委員会事務局長。 5 ◯ 教育委員会事務局長(立花 宗一君)  おはようございます。  お答えいたします。  臨時的任用講師の不足の件につきましては、先日の自由民主党、竹田議員一般質問などでもお答えはしておりましたが、臨時的任用講師の配置等の人事につきましては富山県教育委員会が所管する業務であり、本市はその配置を受ける立場でございます。  県によりますと、臨時的任用講師が不足している理由につきましては、教員の大量採用に伴い、産前休暇育児休業を取得する若い教員が増えたこと、これまで臨時的任用講師を務めていた者が正規採用されたこと、引き続き臨時的任用講師をしながら正規教員を目指していた者が民間企業への就職に向かったことなどが挙げられると聞いております。  本市においては教員数が多いことから、これらの理由による影響が他の市町村より大きいと推測されることに加えて、本年度の本市の新規採用教員配置数が昨年、一昨年に比べて少なかったことも、臨時的任用講師の不足が本市に集中した主な理由の1つではないかと考えております。 6 ◯ 議長(舎川 智也君)  16番 東   篤君。 7 ◯ 16番(東   篤君)  ただいま答弁で、本市特有の理由として、本市の新採の配属が少なかったということが1つに考えられるという答弁がございました。これらも含めまして、やはりこの臨任講師の不足に対して、しっかりと市教育委員会としても独自に分析をもっと深めていただけたらというふうに思います。  それでは、この臨任講師の不足に対して、ただいまの分析などももとにして、県教委とは別に、市としての対策も立てていく必要があると考えますが、見解を伺います。 8 ◯ 議長(舎川 智也君)  立花教育委員会事務局長。 9 ◯ 教育委員会事務局長(立花 宗一君)  県教育委員会によりますと、臨時的任用講師不足解消のため、講師候補者リスト事前作成近隣大学への臨時的任用講師候補者紹介依頼、ホームページやハローワーク等での幅広い募集、退職教員への積極的な働きかけに努めているところであるというふうに聞いております。  教員は県教育委員会の責任により配置されるべきところですが、市教育委員会といたしましても、市の広報や職員向けの掲示板による募集協力を行ったり、市内全小・中学校の校長に依頼して、親類や知り合いに声をかけてもらうなど、できる限りのことを行っておりますが、なかなか見つからないのが現状であります。  本来、教員の未配置はあってはならないことであり、二度とこのような事態にならぬよう、今後とも県教育委員会に強く要請してまいりたいと考えております。 10 ◯ 議長(舎川 智也君)  16番 東   篤君。 11 ◯ 16番(東   篤君)  例えば富山市内における臨任講師の──正確なことはわかりませんが──エントリー数が少ないとかということもあろうかと思いますが、マスコミ等の報道を見ておりますと、退職をされた市町村でのエントリーとなるが、これからそれを取っ払って、どこでも、どの市町村でもいいということも考えたいというようなことがありました。そういう制度なんかも活用して、しっかりと本市における臨任講師の不足を解消していただきたいというふうに思います。  続きまして、臨任講師が不足している学校での本年4月と5月の超過勤務の実態は、昨年同月と比較してどうなっているのかお伺いします。 12 ◯ 議長(舎川 智也君)  立花教育委員会事務局長。 13 ◯ 教育委員会事務局長(立花 宗一君)  本年4月末における臨時的任用講師が未配置の学校は、小学校11校、中学校9校でした。  これらの学校の超過勤務時間の平均を昨年度4月の結果と比較しますと、1カ月当たり小学校で1時間45分の増加、中学校で35分の縮減となっております。  また、本年5月末においては、臨時的任用講師が未配置の学校は小学校8校、中学校11校であり、同様に比較しますと、小学校で7時間53分の縮減、中学校で8時間の縮減という結果が出ております。  この縮減という結果につきましては、年度末の人事異動により職員の構成も変化していることや、本年度は4月から5月にかけて休日が増加したことが要因ではないかと分析をしております。  一方で、臨時的任用講師が未配置の学校とそうでない学校の超過勤務時間の平均を比較しますと、4月と5月の合計で、小学校で11時間44分、中学校で14時間15分、どちらも未配置の学校が多い状況となっております。  さらに、学級担任を兼務している教務主任等の個人の超過勤務時間は、その勤務校の教職員全体の平均よりも4月、5月合計で平均60時間以上も多くなっておりまして、未配置の学校には大きな負担がかかっている状況となっております。 14 ◯ 議長(舎川 智也君)  16番 東   篤君。 15 ◯ 16番(東   篤君)  臨任講師未配置の学校は大きな負担がかかっているということであります。  そのような中で、教員に対して本当に重い負担がかかっている状況でありますので、市教委としても、健康面をはじめとして、できる限り教員に対するフォローをして、健全な学校、勤務状況になるように、またいろいろと御配慮をお願いしたいというふうに思います。  次に、臨任講師が不足している学校で、そのことが児童・生徒や保護者にはわからない状態であり、公表するとかえって混乱するとの見解も伺っております。  私は、事実は事実として、この臨任講師が不足している学校名市教委は公表すべきではないかと考えております。見解をお伺いします。 16 ◯ 議長(舎川 智也君)  立花教育委員会事務局長。 17 ◯ 教育委員会事務局長(立花 宗一君)  臨時的任用講師が不足し、教務主任学級担任を兼務する必要が生じた学校においては、始業式の日にその学級の保護者に対し通知を出しております。  また、学級担任以外で臨時的任用講師が不足している学校では、その学校の実情を考慮しながら、校長の判断により、学級懇談会の場などにおいて必要な情報を保護者に伝えているところであります。  市教育委員会といたしましては、このように学校においてそれぞれの実情に応じて保護者に情報をお伝えしていることから、一律に学校名を公表すべき状況にはないと考えております。 18 ◯ 議長(舎川 智也君)  16番 東   篤君。 19 ◯ 16番(東   篤君)  ただいま答弁いただいたのですけれども、公表されていないことで、教員の側は教員数が不足していても、児童・生徒に不利益を生じさせてはならないという責任感から、オーバーワークであっても頑張らなければならないというふうに追い込まれていくと思います。  臨任講師が不足している事実を公表すれば、児童・生徒や保護者は教員が大変な実態になっていることを知り得て、それが教員の精神的負担の軽減にもつながるというふうに考えます。ぜひとも御配慮をお願いしたいというふうに思います。  続きまして、ここ3年間で本市の小・中学校に配属された新規採用教員数と、そのうちの退職者数についてお伺いします。 20 ◯ 議長(舎川 智也君)  立花教育委員会事務局長。 21 ◯ 教育委員会事務局長(立花 宗一君)  本市において過去3年間における新規採用教員数は、平成28年度は定年等退職者89名に対し90名、平成29年度は定年等退職者81名に対し81名、平成30年度は定年等退職者83名に対し95名となっております。  ちなみに、本年度は、定年等退職者94名に対し67名であり、近年と比較し新規採用者は少ない人数となっております。  これらのうち平成30年度末までに退職した人数は、平成28年度採用者では5名、平成29年度採用者では6名、平成30年度採用者では4名であり、3カ年を合計すると、平成30年度末現在で266名中15名が退職しております。 22 ◯ 議長(舎川 智也君)  16番 東   篤君。 23 ◯ 16番(東   篤君)  過去3年間のトータルで、採用者266名中15名が退職した。退職理由はいろいろとあるでしょうし、この266名に対する15名退職という数なりパーセンテージが多いかどうかというのは、人それぞれで意見もございます。  ただ、夢や希望を持って教員になったのに、採用から3年以内でこれだけの教員が退職している、この事実を学校現場はしっかりとやはり受けとめる必要があるというふうに私は思います。  退職した理由をしっかりと分析して、教員を続けていく、こういう人材を増やすことにつなげていくよう教育委員会に対して要望をいたします。  続きまして、毎年作成されている、とやま学校多忙化解消推進方針というものがございますが、これに対して、学校現場で働く教員から実効性がないとの声も聞いております。  そこで、このとやま学校多忙化解消推進方針の目的や意義についてお伺いします。 24 ◯ 議長(舎川 智也君)  立花教育委員会事務局長。 25 ◯ 教育委員会事務局長(立花 宗一君)  毎年、県教育委員会が作成している、とやま学校多忙化解消推進方針の、まず目的につきましては、方針の策定趣旨の中で、教職員が子どもと向き合いやすい環境を整え、教職員職務能率の向上と健康増進を図り、もって組織としての教育力を高めることであるとされております。  推進方針の意義につきましては、この内容を学校に周知し、職員会議の場などで全教職員共通理解を図ることで、管理職をはじめとする教職員の働き方に対する意識を高め、多忙化解消をより実効性のあるものとしていくことであると考えております。 26 ◯ 議長(舎川 智也君)  16番 東   篤君。 27 ◯ 16番(東   篤君)  実は私は、平成29年の12月議会で同様の質問をさせていただきまして、そのときも中身的にはほぼ同様の答弁をいただいております。あえて質問させていただいたわけなのですけれども──というのも、前回質問したときから1年半が経過をしておりますけれども、学校現場多忙化は解消されず、教員採用試験の受験者が減り倍率が下がっている。  この学校現場多忙化の問題を何としても解消しなければならないということは、多くの人の共通認識だというふうに思っておりますが、ただいまの答弁を踏まえた上で、学校現場で働く教員から多忙化解消の具体案として寄せられている意見の中から質問させていただきます。  1番目に、先週、島議員が、中央教育審議会答申で、基本的には学校以外が担うべき業務として4つの業務が挙げられていることについて質問されました。教育長からは、新たなマンパワーや予算の確保などの課題があるため、直ちに実現できる状況にはないとの答弁がありました。  しかし、中教審答申では、学校徴収金の徴収・管理に関しては、特に学校給食費については公会計化及び地方公共団体による徴収を基本とするべきであり、それ以外の学校徴収金についても公会計化に向けた取組みを進めるべきであって、各地方公共団体の取組み状況や、既に取り組んでいる地方公共団体の好事例を──好事例、いい事例ですね──広く公表することにより、各地域の取組みを促すと答申をされております。  そこで質問ですが、給食費の集金、会計、督促、返金等の事務を教育委員会でできないのでしょうか。 28 ◯ 議長(舎川 智也君)  立花教育委員会事務局長。 29 ◯ 教育委員会事務局長(立花 宗一君)  本市の学校給食費につきましては私会計を採用しており、各学校長が学校の校務として徴収・管理業務を行っております。  現在、文部科学省では、学校現場における業務の適正化に向けて、教員が担うべき業務に専念できる環境づくりのため、学校給食費会計業務を地方自治体が行うことについて検討されております。  本市が学校給食費会計業務を行う場合は、児童・生徒、教職員、約3万4,000人の給食費の徴収をすることとなり、生活保護就学援助、児童・生徒の転出入の把握や長期欠席アレルギー対応による返金など、きめ細やかな対応が引き続き求められることから、さまざまな制度設計給食費の徴収・管理システムの導入とともに、人員や予算の確保が必要になってまいります。  また、学校では、給食費のほかにも学用品費修学旅行費などの集金事務があり、多忙化解消のためには、これらをあわせて議論することが必要であると考えております。  文部科学省では、今後、学校給食費の徴収・管理業務に関するガイドラインが策定される予定であることから、市教育委員会としましては、その動向を注視するとともに、他都市の先行事例等も調査しながら、そのあり方について議論してまいりたいと考えております。 30 ◯ 議長(舎川 智也君)  16番 東   篤君。 31 ◯ 16番(東   篤君)  ただいま答弁いただきましたけれども、私が先ほど申し上げました中央教育審議会の答申であるという重みをやはり捉えて、今ほどもこれから前向きに検討していきたいと答弁がございました。  ぜひとも現場の先生方、実際に生徒と向き合う時間を削ってでも、こういう業務をしなければならないということでございますから、改善されるよう、また力を発揮していただきたいというふうに思います。
     同じく、現場の教員から出ている声として、校舎のワックスがけ外窓清掃等を外部委託できないかという声が出ております。これはいかがでしょうか。 32 ◯ 議長(舎川 智也君)  立花教育委員会事務局長。 33 ◯ 教育委員会事務局長(立花 宗一君)  校舎等のワックスがけにつきましては、廊下や階段、特別教室など、主に共用部分について業務委託を行っております。  また、外窓清掃につきましては、清掃時における児童・生徒の安全を確保する観点から、2階以上のフロアにある外窓について業務委託を行っております。  今後とも、教員の多忙化解消の観点からも、業務委託の適切な活用に努めてまいりたいと考えております。 34 ◯ 議長(舎川 智也君)  16番 東   篤君。 35 ◯ 16番(東   篤君)  今、既に外部委託もしているというような話もございました。  現場から上がっている声ですので、学校によって対応がいろいろと違ったりしているということもございましょうから、またぜひともこの外部委託、できるものは推進をしていただきたいというふうに思います。  この現場の教員からの声に基づいた質問は、あと2つ発言通告をしておりましたけれども、既にさきに質問された議員に対する答弁もございましたので、省略をしたいというふうに思います。  この学校現場の問題、経済協力開発機構(OECD)は先週19日に、昨年実施した第3回国際教員指導環境調査の集計結果を発表しております。  日本の中学校教員の仕事時間は1週間当たり56.0時間で、2013年、5年前の前回調査を2.1時間上回り、2回連続で世界最長となりました。  参加48カ国・地域の平均は週38.3時間ということで、日本は大変長い。この要因として、部活動の指導や事務業務の長さが目立っているということです。  また、日本が今回新たに調査に加わった小学校教員の仕事の時間も、15カ国・地域で最長の54.4時間。本当に日本の教員の労働時間の長さは世界的にも突出をしております。  宮口教育長は、先週もそうですし、過去においても、教員を増やす以外に根本的に解決できないと答弁されています。私も同感でございます。教育委員会学校現場、自治体、議会が教員の増員をという声を発し続けていく、このことが重要だというふうに思っております。  続いて2つ目の大項目といたしまして、本市のごみ・資源物収集についてお伺いいたします。  本市は2018年6月15日に、経済、社会、環境の分野をめぐる広範な課題に統合的に取り組む国(内閣府)のSDGs未来都市に選定をされました。SDGsを翻訳すると、持続可能な開発目標ということです。あわせて自治体SDGsモデル事業にも選定されました。  ほかにも本市は、温室効果ガスの大幅な削減など、低炭素社会の実現に向け高い目標を掲げて先駆的な取組みにチャレンジをする環境モデル都市、あるいは環境、超高齢化社会、高齢化対応等に向けた人間中心の新たな価値を創造する都市を目指すことなどが概要となっている環境未来都市に選定されています。  これらに選定されていることで多くの人は、本市は環境問題に対して先進的、前衛的であるというふうに認識をしているというふうに思います。  そのような富山市ですが、ごみや資源物収集について改善できることがあるのではないかとの観点から、以下何点か質問させていただきます。  初めに古紙について、スーパーマーケットや店舗などで回収した分は集計に上がっていないとのことですが、その分を調査して集計に加え、正確な回収量にすべきではないかと考えます。いかがでしょうか。 36 ◯ 議長(舎川 智也君)  伊藤環境部長。 37 ◯ 環境部長(伊藤 曜一君)  本市では、新聞、雑誌、段ボールなど、いわゆる古紙の回収量につきましては、報償金の支給や古紙売却の必要性から、集団回収分、紙類地区回収分及び資源物ステーションでの回収分を集計しておりますが、一部の民間事業者の皆様方がスーパーや店舗等で実施されております資源物の回収につきましては、これは事業者の皆様方が、まさにみずからのお取組みとして行っておられることでありますことから、本市で把握することは極めて困難であると考えております。 38 ◯ 議長(舎川 智也君)  16番 東   篤君。 39 ◯ 16番(東   篤君)  ただいま、本市で把握することは極めて困難であるということでございますが、市民の皆さんに古紙を資源物として分別収集することへの協力を求めているわけです。ですから、協力していただいた回収量を正確に把握するということは、私はぜひとも必要なことではないかと思います。  また、正確に報告することにより、市民の皆さんの分別収集への意識も高まっていくのではないか、こう考えます。  ぜひとも正確な収集量を把握するよう、また対策を立てていただけたらというふうに思います。  続いての質問ですが、クリーンセンターに持ち込む焼却量が、平成27年度から平成29年度の間、ほとんど減っていません。  これを減らし、最終処分場に持ち込む焼却灰を削減することが課題であるというふうに考えますが、これまでの取組みとこれからの取組み計画についてお伺いします。 40 ◯ 議長(舎川 智也君)  伊藤環境部長。 41 ◯ 環境部長(伊藤 曜一君)  本市では、ごみをできるだけ出さないリデュース──発生抑制でございます──とリユース(再使用)の推進及びごみと資源物の分別排出の徹底とリサイクルの推進を重点とし、ごみの減量化・資源化に取り組んできているところでございます。  その結果、富山地区広域圏クリーンセンターへ持ち込まれている燃やせるごみの量でございますが、今、議員から、平成27年度から平成29年度はほとんど減っていないという御指摘でございますが、まず平成27年度につきましては12万2,913トン、平成28年度が12万1,585トン、平成29年度は12万1,312トンと、着実に減少をしてきているのが現状でございます。  さらに申し上げますと、平成30年度の数字でございますが12万418トンと、これまた減少しているところでございます。  これらの減少につきましては、「広報とやま」やホームページでのPR、出前講座や3R推進スクールの開催のほか、市民及び事業者の皆様への分別意識の啓発や排出方法の周知を図ってきた成果であると考えております。  本市といたしましては、これからも多様な媒体や機会を活用いたしまして啓発や周知徹底を図り、最終処分量の削減による脱埋立都市とやまの実現を目指してまいりたいと考えております。 42 ◯ 議長(舎川 智也君)  16番 東   篤君。 43 ◯ 16番(東   篤君)  今ほど答弁いただきましたが、着実に減っているということですが、この3年間を見て12万トン台、12万トン台、12万トン台。着実に減っているということなのか、微減しているのか、それは人それぞれ思いが違うというふうに思います。  私としては、今、前向きな答弁──これからも進めていきたいということでありましたので、さらに取組みの推進を期待しております。  次に、「家庭ごみと資源物の分け方・出し方」について、3点お伺いをいたします。  「家庭ごみと資源物の分け方・出し方」の外国語版、これは内容は日本語版の簡易版になっておりますが、何語版がございますでしょうか。 44 ◯ 議長(舎川 智也君)  伊藤環境部長。 45 ◯ 環境部長(伊藤 曜一君)  外国語版の「家庭ごみと資源物の分け方・出し方」につきましては、これまで英語、中国語、韓国語、ポルトガル語、ロシア語版を作成してございまして、昨年度、平成30年度からは新たにベトナム語版を加えたところでございますが、現時点では残念ながら、この6カ国語分にとどまっているということでございます。 46 ◯ 議長(舎川 智也君)  16番 東   篤君。 47 ◯ 16番(東   篤君)  ただいま、残念ながら6カ国語ということですが、またの機会があれば、あと何語が必要だという認識があるのかについてもお伺いしたいと思うのですが、ただ、いずれにしても、ベトナム国籍の本市在住者が急増しているということに対して対応されたということは、評価をさせていただきたいというふうに思います。  続きまして、本市在住の外国籍の皆さんに希望する言語のものが手元に届くようにすべきと考えますけれども、どのように配布をされているのかお伺いをいたします。 48 ◯ 議長(舎川 智也君)  伊藤環境部長。 49 ◯ 環境部長(伊藤 曜一君)  外国語版の「家庭ごみと資源物の分け方・出し方」につきましては、まず市役所の市民課、それから総合案内及び文化国際課、各行政サービスセンター並びにCiC内の市民交流館、国際交流センターに配置をしてございまして、転入される際の手続時などのほか、外国籍の方々を対象とした出前講座、その他必要に応じて配布をしているところでございます。 50 ◯ 議長(舎川 智也君)  16番 東   篤君。 51 ◯ 16番(東   篤君)  転入等の機会を通してとか、あと公共の場で配っているほかには出前講座もということでございますが、やはり外国籍の本市在住者に希望する言語のペーパーが行き渡ることで、さらに分別収集への理解が深まるというふうに思っています。漏れがなく行き渡るということに努力をいただきたいというふうに思います。  続きまして、「家庭ごみと資源物の分け方・出し方」の外国語版、今ほど申し上げたものは、日本語のものはカラー印刷なのですけれども、この外国語版はモノクロ印刷です。これを見よう、読もうという気持ちを高めるために、カラー版に変更すべきというふうに考えますが、見解を伺います。 52 ◯ 議長(舎川 智也君)  伊藤環境部長。 53 ◯ 環境部長(伊藤 曜一君)  「家庭ごみと資源物の分け方・出し方」につきましては、外国語版、日本語版ともに数年ごとに見直しをしているところでございまして、まさに今月、6月に改定したばかりでございます。そのため外国語版をカラー版に直ちに変更するということは今現在のところできないわけでございますが、次回の見直し作業の中で、御指摘のあったことにつきましては検討してまいりたいと考えてございます。 54 ◯ 議長(舎川 智也君)  16番 東   篤君。 55 ◯ 16番(東   篤君)  ぜひとも次回からカラー版になることを願っております。  市長は率先して数多く海外に出向いて、この環境問題について広く発信をされていらっしゃいます。  本市で暮らした外国籍を持つ皆さんが帰国後、それぞれの国や地域でこの富山の環境保全に対する取組みを紹介してくれたら、そのことが一つでも実施、実践されていけば、それこそ富山市の本領発揮となると…… 56 ◯ 議長(舎川 智也君)  東議員に申し上げます。質問時間を超えましたので、これで東議員の一般質問及び議案の質疑を終了いたします。  32番 赤星 ゆかり君。 57 ◯ 32番(赤星 ゆかり君)  おはようございます。日本共産党の赤星 ゆかりです。  順番を入れかえまして、子ども食堂への助成についてから質問をさせていただきたいと思います。  本年3月議会でも子ども食堂への支援を求めましたが、補助金等の支援策は考えていないという答弁でした。  一方、県では平成29年度から、富山県子どもほっとサロン事業として、子ども食堂の立上げ経費助成、1カ所当たり20万円を創設していて、これは県が2分の1、市町村が2分の1となっています。  現在、市内で開設されている子ども食堂で、この県助成の定期的、月平均にすると2回以上という要件に合致しているところはないようですが、今後、合致するところが出てくれば、富山市が助成制度をつくらないと県の助成金を受けられないということです。  やはり富山市としても助成制度を検討していただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。 58 ◯ 議長(舎川 智也君)  当局の答弁を求めます。  中村こども家庭部長。 59 ◯ こども家庭部長(中村 正美君)  これまでもお答えしておりますが、子ども食堂は、家庭の経済的な理由などから食事を十分にとれない子どもや、両親の共働きなどにより、ひとりで食事をするといったさまざまな家庭事情にある子どもに、無料や低料金で食事の提供を行う地域の自主的な活動として全国的に広がっている取組みであり、本市でも各種団体等による地域行事として、子どもから高齢者までの多世代の地域住民を対象に、食事を通した交流活動が既に行われております。  このように、子ども食堂が地域の自主的な活動として取り組まれていることや、今後も地域の善意や地域力に期待しているところであり、補助金等の支援策については、現時点においては考えておりません。  なお、本市の子ども食堂の開設状況につきましては、富山県に問合せしましたところ、現在、市内には芝園校区、豊田校区、水橋中部校区、老田校区の4カ所で実施されており、そのいずれも県の補助要件を満たしていないとお聞きしております。  今後でございますが、年間で24回以上の計画的な食事の提供を行うなど、こういった県の補助要件を満たす団体などから相談がございましたら検討してまいりたいと考えております。 60 ◯ 議長(舎川 智也君)  森市長。 61 ◯ 市長(森  雅志君)
     ちょっと補足して答弁しますが、時々こういう制度をつくるのです、県は何の相談もなしに。今までも何度もこれについて市町村長会議などで申し上げてきました。  市町村の負担を勝手に県が決めて、それをやるところには県の金を払いますよ、負担しますよという制度をつくるときは、あらかじめ市町村長会議などにおいて、現在こういうことを検討しているけれどもどうですかというような議論がないとおかしいわけです。何度も、今までこの場で──3年に1回ほどこういうことが起きています。あえてこの場をかりて、県に伝わることをしっかり視野に入れながら申し上げておきたいと思います。  県でつくったから市でつくれという議論は全くおかしい。そんな人質をとったような仕事の仕方は全くもっておかしいと思います。  参考までに申し上げますが、私はこの制度に補助金を出すことに反対です。なぜなら、こういうことを運用すると、金銭的に困っていない、家庭的に経済的に困っていない子どももそこへ来ます。その子にまで無償で食事を提供するというのは、見ようによっては民業圧迫です。  だから、そこを厳選して、本当に非課税世帯だけに限定しているとか、生活保護世帯に限定しているとかということをきちっとするのならともかく、ただ無防備に、来た子どもに食事を提供するというのは、民民で自由にやっておられるのは自由ですけれども、そこに公費を出すということには、いささか大きな問題があると思っています。  だから、中身をつぶさに見ないと、補助金を出すか出さないかという判断は今のところできないというふうに思っています。 62 ◯ 議長(舎川 智也君)  32番 赤星 ゆかり君。 63 ◯ 32番(赤星 ゆかり君)  子どもの貧困対策はそもそも政治が解決すべき問題ですが、そうした住民の皆さんのそれをフォローしようという取組みに対する支援というものという性格で質問させていただきました。  時間がないので、次の質問に行きます。  富山大空襲について伺います。  この6月議会が終われば、間もなく戦後74年の8月1日を迎えます。  富山大空襲の資料や体験文の新たな収集、編さん、集めた資料をどう活用するのかなどについて、その後どのように進めておられるのか伺います。 64 ◯ 議長(舎川 智也君)  岡地市民生活部長。 65 ◯ 市民生活部長(岡地  聡君)  本市では、戦後70年以上が経過し、大空襲の記録と記憶の風化が懸念されていることから、大空襲に関する資料の収集を行うことといたしました。  資料の収集については、まず本年6月20日号の広報において募集案内したところであり、今後、マスコミなどを通して広く市民に呼びかけてまいりたいと考えております。  提供いただきました資料については、8月1日に開催しております「富山市民感謝と誓いのつどい」の会場において展示を行うとともに、今後は資料をデジタルアーカイブ化し、これまでお寄せいただいた体験談と一緒に本市のホームページに掲載し、戦争の悲惨さと平和の大切さを後世に伝えてまいりたいと考えております。 66 ◯ 議長(舎川 智也君)  32番 赤星 ゆかり君。 67 ◯ 32番(赤星 ゆかり君)  ぜひ進めていただきたいと思います。  次に、昭和21年の夏、富山市は戦災死者名簿を作成しました。その後、どのように名簿を整備されてきたのか、完全に近いものとなっているのか伺います。 68 ◯ 議長(舎川 智也君)  酒井福祉保健部長。 69 ◯ 福祉保健部長(酒井 敏行君)  富山市では、昭和20年8月2日未明の大空襲の戦禍によりまして、全市街壊滅の大惨害をこうむり、都市の相貌が一夜にして廃墟に一変し、地方都市の中では最大級とも言われる多くの尊い命が犠牲となりました。  このわずか2週間後に終戦を迎えることになりますが、空襲の翌月の同年9月には、富山警察署によって当時の犠牲者の氏名などをまとめた戦災死者調査書が作成されております。  その後、空襲から1周年に当たる昭和21年8月1日に、富山市総曲輪、大谷派富山別院で営まれました戦災死者追悼法要に向けて、当時の富山市がこの戦災死者調査書を参考に、各町内会の方々の協力を得て校下別に調査し作成したものと思われます2,275名の名簿が、現在の富山市の戦災死者名簿のもととなっております。  この戦災死者名簿につきましては、戦後50年の節目の年に当たる平成7年から、旧富山市において、富山市のあゆみ展の会場や、市庁舎、地区センターにおいて名簿を閲覧し、市民からの情報提供による名簿の整備を行ってまいりました。  現在は、年間を通しまして、御遺族の方などを対象にこの戦災死者名簿を閲覧していただけるようにしておりまして、市広報でお知らせするなど情報収集に努めているところでございます。  また、平成15年度には、市民の方から富山市北部に投下された爆弾についての情報を受けまして、萩浦地史などを参考に地元住民からの聞取りを行っており、平成16年度には、名簿中に姓名が重複していると思われます世帯についての訪問調査なども実施しております。  こうした調査により名簿登載者数は、昭和21年当初の2,275名から、これまでに526名の追加と81名の削除により、現在2,720名となっております。  この戦災死者名簿のもととなりました戦災死者調査書は、戦後の混乱期にもかかわらず、まだ情報が新しい空襲からわずか1カ月余りの間に調査されており、当時、相当な御苦労があったであろうことは想像にかたくはございません。  なお、当時、誰がどこにいたかが完全にはわかっていなかったからこそ、こうした調査が行われたものであり、ついては、この名簿に完全ということはあり得ないというふうに思っておりますが、本市ではその後、市民からの情報収集などによりまして名簿を修正してきているところであり、最新の名簿がその時点で最も精度の高い名簿であるというふうに考えております。 70 ◯ 議長(舎川 智也君)  32番 赤星 ゆかり君。 71 ◯ 32番(赤星 ゆかり君)  だんだんと空襲の体験者も少なくなっていくわけですけれども、この戦災死者名簿の整備を重要な通年事業と位置づけて、担当者も配置し、全市民に協力を呼びかけ、さらに最大限精度の高いものにしていくことが必要ではないでしょうか。 72 ◯ 議長(舎川 智也君)  酒井福祉保健部長。 73 ◯ 福祉保健部長(酒井 敏行君)  今ほども申し上げましたように、本市では現在、遺族の方などを対象とした通年での名簿閲覧や、年3回「広報とやま」による名簿閲覧のお知らせ、さらには市のホームページを活用した情報提供の呼びかけなどを行っており、今後も引き続き、これまでの取組みを続けてまいりたいというふうに考えております。 74 ◯ 議長(舎川 智也君)  32番 赤星 ゆかり君。 75 ◯ 32番(赤星 ゆかり君)  昨日6月23日は沖縄全戦没者追悼式が行われました。もう戦後生まれの人が全人口の約9割を占めています。  中継のアナウンサーも、「そのとき何があったのかを知ることは、二度と戦争の惨禍を起こさないためにもますます重みを増しています」と語りました。  富山大空襲について担当部署を拡充し、市として調査・研究を行い、市民の研究や運動とも協力して、富山大空襲史を編さんすべきではありませんか。 76 ◯ 議長(舎川 智也君)  岡地市民生活部長。 77 ◯ 市民生活部長(岡地  聡君)  富山大空襲については、既に報道機関や研究者が大空襲の史実やその影響等について、それぞれ書籍や資料として取りまとめておられますし、本市におきましても富山市史に記載しておりますことから、本市といたしましては、改めて富山大空襲史を編さんすることは考えていないところであります。 78 ◯ 議長(舎川 智也君)  32番 赤星 ゆかり君。 79 ◯ 32番(赤星 ゆかり君)  ちょっと心配なのですけれども、例えば昨年のオリバー・ストーンさんのように、富山大空襲の研究・調査をしている方が富山市役所へおいでになって、そういうときに誰が大空襲の全体像を説明できるのでしょうか。富山市として御案内できる方がいるのでしょうか。 80 ◯ 議長(舎川 智也君)  岡地市民生活部長。 81 ◯ 市民生活部長(岡地  聡君)  戦後、もう七十数年たったということで、今はいろいろな記録を集めるということを行ってまいりたいとは考えておりますが、今、富山市史としては、現時点ではそれを正確に記録したものであるというふうに考えております。 82 ◯ 議長(舎川 智也君)  32番 赤星 ゆかり君。 83 ◯ 32番(赤星 ゆかり君)  次に、元日本共産党の富山市議で富山大空襲を語り継ぐ会の設立・運営にも御奮闘され、本年4月11日に御逝去された犬島 敏明さんが、今から16年前に語り継ぐ会に投稿された論文があります。  その中で、58年も昔のことにこだわり続けるのはなぜか。それは人間の生死にかかわることだからである。死者をきちんと把握し悼むためである。大空襲の真実に接近し、再びこの道を歩まぬ誓いを立て、何をなすべきかを考える契機とするためであると訴えておられます。  富山市当局が、戦災死者名簿の整備をはじめ富山大空襲史の編さんなど、戦後に積み残されたみずからの行政上の課題として受けとめることだと。このことについて市長の見解を伺います。 84 ◯ 議長(舎川 智也君)  森市長。 85 ◯ 市長(森  雅志君)  本市としては、富山大空襲を富山市の歴史の中の大きな1ページとして記録していくだけではなくて、本市が歩んできた幾多の困難や、それを克服してきた先人の歴史を学びながら──それは富山大空襲だけではなくてです。もっと長い歴史の中で、さまざまな刻苦を乗り越えながら苦労してきた先人たちがたくさんいますし、満州で亡くなった方もいれば、樺太で朝鮮民族だからといって、引き上げてきたときに取り残されてきた人たちもいるわけですし、さまざまな悲劇がこの戦争というものはもたらしてきたわけで、その中の大きな断面というのが富山大空襲だろうというふうに思います。  ですから、そういう全体像をきっちりと承継、継承しながら、世界平和、日本の平和というものにつなげていくことが大変大事です。  そのための1つの作業、取組みとして、「富山市民感謝と誓いのつどい」が行われていて、郷土富山の発展に努力された全ての先人の功績をしのび感謝をするとともに、今後の平和と発展を誓う目的のもと、市民の代表である実行委員会の皆様とこの事業を開催してきたところであります。  御案内のとおりです。その中では戦争体験談の朗読や、中学生の平和を考える作文の発表などを通して、市民の皆様とともに恒久平和と発展を誓い、富山大空襲や戦争の記憶を風化させることなく、戦争の悲惨さと平和の尊さを後世に伝えるべく努力してきたところです。  また、富山大空襲で亡くなられ、神通川を流れ氷見市の島尾海岸に漂着した11人の遺体を、当時の地元の方々により埋葬していただき、地蔵尊を建立していただいております。私も2度行ってまいりました。このことにも感謝の気持ちを忘れてはならないという思いで、島尾にお住まいの方々を「富山市民感謝と誓いのつどい」に招待もしてきたところです。  同時に開催します、富山市のあゆみ展においては、本市の市勢の変遷と市民生活の移り変わりを写真等のパネル資料を通して紹介し、先人の功績を振り返り感謝するとともに、小学生が描く未来の富山市の絵画を展示し、本市の未来を考える機会としております。  富山大空襲は、さっき言いました2,700人余りの尊い命が失われるなど、富山の歴史の中で最も悲惨な史実でありますので、こうした事業を繰り返し実施していくことで、大空襲の記憶を風化させることなく史実を後世に伝えていかなければならないと考えています。  先ほども言いましたが、だからといって、伝えていくことはこれだけではないということもぜひ皆さんで共有したいことだと思います。  戦災復興事業でこのかいわいの整備をしたときに、城址大通りはなぜこんなに広い道路ができたのか、平和大通りはどうしてあんな広い通りができたのか、関西電力から東田地方町まで行く道路はなぜああいう広い道路ができたのか。やっぱり先人の皆さんが戦後の復興を力強くやっていこう、こういう未来に展望ができるようなまちをつくろうとの思いで貴重な土地を提供していただいて、こういうまちができた。空襲に遭った都市でも、こんなに歩道の広い地方都市は少ないです。そういったこともまた、1つの記憶としてしっかり後世に伝えていかなければなりません。  そしてまた、当時の富川市長が、占領解除になったときに富山城に天守閣をつくろうとした思い、大和心、大和魂というものを復興させようとした思い、こういうものも含めて私たちは受けとめて、しっかりと後世に伝えていく必要があるというふうに思います。  SDGs未来都市に認定をされました。その中には当然、平和を希求するということも含まれているわけですから、過去の悲惨な経験というものを忘れず継承していくと同時に、やっぱり将来へ向けて明るい未来を展望していくような全体の環境整備をしていく。つまり、現在の暮らし方や現在の市民の意識という水平軸に対して、過去の皆さんの思い、未来の皆さんへの願い、そういう垂直軸も一緒に考えていくことが大事だというふうに思いますので、そういう中での空襲の記憶や空襲の史実や事実、資料は大変大事だというふうに思っていますので、今後も資料の収集にはしっかり尽くしていきたいというふうに思います。 86 ◯ 議長(舎川 智也君)  32番 赤星 ゆかり君。 87 ◯ 32番(赤星 ゆかり君)  地方都市の空襲で一番ひどい被害だったわけです。なので、これまでは資料収集もやっておられなかったし弱かったということなので、ぜひしっかりと富山市の行政課題として受けとめてやっていただきたいということ強調して、次の質問に移ります。  富山市では、人口比で全国一多くの市街地再開発事業が行われ、この14年間で8カ所が完成し、総事業費合計約775億円、そのうち国、県、市からの補助金の合計は約294億円となっています。  そしてこの間、桜木町と丸の内でそれぞれ新たな再開発計画があることが、新聞で次々と報じられました。本年6月7日、NHKでも取り上げられました中央通りD北地区市街地再開発事業について伺います。  総事業費約140億円、そのうち補助金50億円と言われる計画です。  商店街ににぎわいと活気を取り戻したいという関係者の皆さんの願いはわかりますし、かなってほしいと私も思うのですが、今の計画についてはいろいろと疑問を感じています。  まず、低層部には全国チェーンの商業施設などを誘致するとかですが、総曲輪西地区の再開発ビル、ユウタウン総曲輪では、今も空き店舗ができテナント募集、回転すし店も営業を停止しています。  中央通りで成功すると考える根拠は何でしょうか。 88 ◯ 議長(舎川 智也君)  前田活力都市創造部長。 89 ◯ 活力都市創造部長(前田 一士君)  再開発準備組合では、地権者みずからが事業主体となって組合施行による市街地再開発事業を行うことを目指し、昨年9月の都市計画決定以降、今年度中の事業認可及び本組合設立に向け、再開発ビルの施設計画や資金計画などの策定作業を進められているところであります。  再開発準備組合からは、具体的なテナント構成については現在さまざまな可能性を検討中であり、市民ニーズや商業環境などを踏まえ、魅力ある施設となるよう検討されていると伺っております。 90 ◯ 議長(舎川 智也君)  32番 赤星 ゆかり君。
    91 ◯ 32番(赤星 ゆかり君)  上層部にはスケートリンクが計画され、24時間通年営業という話も出ているようですが、現実性はどうかと。  一般的にスケート場は、製氷に大量の電力消費など維持費用がかさみ、収益が難しいと言われています。  新潟市が約23億円かけて整備し、平成26年にオープンしたMGC三菱ガス化学アイスアリーナはメーンリンクとサブリンクがありますが、平成30年度の支出が約1億3,000万円、年間延べ13万人の利用者数でも、平成29、30年度と連続赤字になっています。  中央通りD北地区の場合、スケートリンクの採算はどのような試算になっているのか、経営見通しも専門家を入れて検討されているのでしょうか。 92 ◯ 議長(舎川 智也君)  前田活力都市創造部長。 93 ◯ 活力都市創造部長(前田 一士君)  昨年12月に富山県アイスホッケー連盟など県内のアイススポーツの競技関係者などが中心となり、中央通りD北地区で計画されているアイススケート場の運営会社を設立されたところであります。  この運営会社では、現在、アイススケート場の設計や運営計画の策定などを進められているところであり、まだ詳細は決まっていないと伺っております。  また、アイススケート場の経営見通しにつきましては、運営会社によりますと、全国の類似施設の経営状況や集客状況のほか、市場動向や利用圏域などについて、専門家の意見を聞きながら事前調査を行い、採算見通しなどを十分に検討した結果、運営会社を設立するという結論に至ったとのことであります。 94 ◯ 議長(舎川 智也君)  32番 赤星 ゆかり君。 95 ◯ 32番(赤星 ゆかり君)  中央通り近辺には、これまでにも再開発で公営住宅や大型のマンションが何棟も建ちました。  2012年4月に完成した中央通りf地区再開発の18階建てマンションは、今でも1階は大きな空き店舗がそのままになっています。周辺の商店の多くではシャッターが閉まっています。  中央通りD北地区も、高層マンション建設で居住人口を増やすことが商店街のにぎわいや活性につながるとおっしゃっていましたが、そうでしょうか。  今回の25階建てマンション建設について、市の見解を伺います。 96 ◯ 議長(舎川 智也君)  前田活力都市創造部長。 97 ◯ 活力都市創造部長(前田 一士君)  再開発事業におきましてマンションなどの居住施設を整備することは、まちなか居住の推進や中心市街地の活性化など、本市が目指すコンパクトなまちづくりの取組みに大きく寄与するものと考えております。  本市といたしましては、中央通りD北地区において組合施行により進められる市街地再開発事業に対し、既存の国の補助制度等に基づき、市としての必要な支援を適切に行ってまいりたいと考えております。 98 ◯ 議長(舎川 智也君)  32番 赤星 ゆかり君。 99 ◯ 32番(赤星 ゆかり君)  時間がなくなってきました。質問を2つ飛ばさせていただきます。  先日、NHKの番組の中で、女子大学生の皆さんから、「もっとまちの中に若者向けのお店があれば」「好きなことでお店をやってみたい」などの意見が出されていました。  中心商店街の空き店舗は大きく家賃も高い。こうした悩みに応えたのが、かつて中央通りの東の端で行われたミニチャレンジショップ「フリークポケット」でした。中央通りで生まれ育った20代の姉妹のアイデアを、商店街と市も後押しして行われた事業です。  空き店舗を一、二坪の小さいスペースに区切り、商売にチャレンジしたい若者に安い家賃で貸し、周りの商業者が見守り商売の指導もする。ここの卒業者が商店街のほかの空き店舗に独立して、個性的なおもしろいお店が次々と増えていきました。  でも、大規模な再開発に伴い、そこにしかないもの、個性的なお店やまちの雰囲気、魅力的な人、人々のつながりや多くのものが失われてきた気がします。  女子大学生の一人が、「今の再開発は建物が先に来て、無機質なものに感じる」と語っていました。  総曲輪、中央通り、西町などでの市街地再開発事業でのまちの変化について、市の見解を伺います。 100 ◯ 議長(舎川 智也君)  前田活力都市創造部長。 101 ◯ 活力都市創造部長(前田 一士君)  本市ではこれまで、総曲輪通り、中央通り、西町周辺におきまして7地区の市街地再開発事業が行われ、耐火性能を高め不燃化された再開発ビルにあわせて、広場や道路などの都市基盤が整備されたことにより防災性が向上するとともに、都市にふさわしい景観を持つゆとりある市街地環境が形成されております。  また、再開発事業によって大型商業施設やグランドプラザ、ウエストプラザなどのまちなかのシンボルとなる新たなにぎわい交流拠点が誕生し、買い物や食事、イベントなどを楽しむ多くの市民の方々がまちの中心部を行き交っておられます。さらには、ガラス美術館や市立図書館、映画館などが相次いで開館したことで、市民や観光客の方々が気軽に文化や芸術に触れることのできる機会が創出されるなど、上質なライフスタイルを創造できるゆとりと潤いのあるまちになってきたと、多くの市民の方々が実感しておられるのではないかと考えております。 102 ◯ 議長(舎川 智也君)  32番 赤星 ゆかり君。 103 ◯ 32番(赤星 ゆかり君)  今おっしゃっているのは中央通りのどこら辺まででしょうかね。端っこまで行くと、とてもそんなことは言えないと思います。  総曲輪に昨年できたコンテナ型飲食店あまよっと横丁に週末の夜行ってみると、大変にぎわっていました。また、カフェや映画の上映などでまちの文化をつくる新しい発想で取り組んでいる人もいます。  旧来の大規模再開発の手法ではなく、知恵を集めれば魅力あるまちづくりは可能だと思うのです。  例えば、高層マンションではなく中低層で、屋上や中庭に緑化公園をつくり、子育て世代が気軽に利用できる、災害時の避難場所にも利用できる、また若手や子育て世代が安く入居でき起業できるような事務所や店舗と一体になった賃貸住居などの発想──ショップハウスと呼び、最近、東南アジア諸国でも再評価されていると聞きますが、市民生活に寄り添ったまちづくりの発想ができないものでしょうか。  総曲輪、中央通り、西町などでのこれまでの再開発事業の問題点をもう一度精査し、さらに各地の事例を参考にし、中央通りD北地区については計画の再考を行っていただくのがよいと私は考えます。いかがでしょうか。 104 ◯ 議長(舎川 智也君)  森市長。 105 ◯ 市長(森  雅志君)  何度説明してもあなたには理解してもらえないのですが、再開発事業を市が誘致しているわけではないのです。そのエリアの地権者、民間の人たちが集まって、自分たちの作業として再開発ということで1つのターゲットに絞る。そして熟度が高まってくると準備組合をつくって、そしていろいろと進められていくわけで、そうすると、都市計画決定されて国も再開発事業で補助を出すということになれば、当然にして、市は責務として、熟度に応じて支援していかなければならないわけです。  そのときに、全体のまちづくりの観点から、こういうようなデザインはどうですかとか、今どういう業種のものを検討なさっていますかというようなことについて情報収集することはあっても、この店はやめてこっちを入れてくださいなどということを言えるわけもないわけですから、おっしゃったようなまちづくりは、それは再開発とは別に、地権者や関係者の皆さんの自発的な作業として──僕は青井さんはよくやっていただいたと思っていますよ。何度も最近会いますが。ああいう新しい取組みということについても期待も歓迎も持っていますが、ここにこの土地がありますから、おたくの企業でこういうものをつくってもらえませんかなどということを言うべき立場ではないということをぜひわかっていただければなというふうに思います。  途中で頓挫したりしないような、事業計画全体の資金計画も含めて、これは市だけでなく国も含めて、きちっと熟度を見きわめながら支援をしていくわけです。  ですから、床を買った図書館とTOYAMAキラリは、できたものを買ったという位置づけですけれども──あくまで民業として再開発事業が進んでいくということについて──どうも何度聞いても、市がつくったかのようなお話がしばしば出てくるので、一般の市民の方に誤解があると困りますから、今の基本というものを改めて説明させていただいて答弁としたいというふうに思います。 106 ◯ 議長(舎川 智也君)  32番 赤星 ゆかり君。 107 ◯ 32番(赤星 ゆかり君)  市がつくったものということは言っておりません。  これまでの再開発の検証をしっかりやっていただきたいと思うのです。商店街の状況と…… 108 ◯ 議長(舎川 智也君)  赤星議員に申し上げます。時間となりましたので、これで赤星議員の一般質問及び議案の質疑を終了いたします。  これをもって、一般質問及び議案の質疑を終結いたします。             ───◇   ◇   ◇───                議案の委員会付託 109 ◯ 議長(舎川 智也君)  ただいま議題となっております議案第94号から議案第116号まで、及び報告第2号から報告第4号までについては、会議規則第37条第1項の規定により、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。             ───◇   ◇   ◇───          令和元年分請願第4号、令和元年分請願第5号 110 ◯ 議長(舎川 智也君)  次に、日程第2 令和元年分請願第4号、令和元年分請願第5号、以上2件を一括議題といたします。             ───◇   ◇   ◇───                請願の委員会付託 111 ◯ 議長(舎川 智也君)  ただいま議題となっております各請願については、会議規則第85条第1項の規定により、お手元に配付してあります請願文書表のとおり、それぞれ総務文教委員会、議会運営委員会に付託いたします。             ───◇   ◇   ◇─── 112 ◯ 議長(舎川 智也君)  お諮りいたします。委員会審査及び議案調査のため、6月25日から28日まで、及び7月1日、2日の6日間、休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 113 ◯ 議長(舎川 智也君)  御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。             ───◇   ◇   ◇───                散       会 114 ◯ 議長(舎川 智也君)  以上で、本日の日程は終了いたしました。  7月3日は午前10時に本会議を開き、委員会審査の結果報告、これに対する質疑、討論、採決などを行います。  本日はこれをもって散会いたします。                            午前11時04分 散会 Copyright © Toyama City Assembly, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...