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平成30年6月定例会 (第6日目) 名簿
平成30年6月定例会 (第6日目) 本文

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  1. 富山市議会 2018-06-06
    平成30年6月定例会 (第6日目) 本文


    取得元: 富山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-02
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 議事の経過             ───◇   ◇   ◇───                開       議                              午前10時  開議 ◯ 議長(村上 和久君)  ただいまから、本日の会議を開きます。  議事日程は、お手元に配付のとおりであります。             ───◇   ◇   ◇───           議案第99号から議案第115号まで、           及び報告第5号から報告第7号まで 2 ◯ 議長(村上 和久君)  これより、日程第1 議案第99号から議案第115号まで、及び報告第5号から報告第7号までを一括議題といたします。  ただいま議題となりました各案件につきましては、各常任委員長から委員会審査報告書が提出されており、その審査結果はお手元に配付のとおりであります。              委員長報告・質疑・討論・採決 3 ◯ 議長(村上 和久君)  これより、各常任委員長の報告を求めます。  まず、総務文教委員長 高田 重信君。   〔総務文教委員長 高田 重信君 登壇〕 4 ◯ 総務文教委員長(高田 重信君)
     総務文教委員会に付託されました各案件の審査結果につきまして御報告いたします。  当委員会に付託されました予算案件1件、条例案件2件、契約案件2件、承認案件1件の審査結果につきましては、お手元に配付してあります委員会審査結果のとおり、それぞれ原案可決・同意・承認すべきものと決しました。  以下、審査の概要を申し上げます。  議案第102号 富山市職員の自己啓発等休業に関する条例制定の件について、委員から、長期の自主研修等に係る休職の取扱いについて、国は平成19年に地方公務員法改正して制度化していたとのことであるが、富山市がこの条例を制定しようとした背景や狙いは何かとの質問がありました。  これに対して当局から、これまでは富山市職員の分限に関する条例の規定に基づいて休職として取り扱っておりましたが、やはり国の制度に準拠することが望ましく、また、自己啓発等休業制度について明確に位置づけることによって、人材確保人材育成につなげたいと考えております。  条例制定によって、意欲的な若い人材に富山市役所就職先として選んでもらいたいと考えておりますとの答弁がありました。  最後に、付託案件以外の事柄について報告いたします。  教育委員会からの、地震等自然災害に関する学校敷地内外安全点検の実施についての報告を受け、学校敷地内はもとより、通学路等学校敷地外安全対策についても、地域や市の担当課等と協力して、しっかりと対応していってほしいとの要望がありました。  以上、総務文教委員会委員長報告といたします。 5 ◯ 議長(村上 和久君)  ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。  質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 6 ◯ 議長(村上 和久君)  質疑なしと認めます。  次に、厚生委員長 佐藤 則寿君。   〔厚生委員長 佐藤 則寿君 登壇〕 7 ◯ 厚生委員長(佐藤 則寿君)  厚生委員会に付託されました各案件の審査結果につきまして御報告いたします。  当委員会に付託されました予算案件1件、条例案件4件、承認案件1件の審査結果につきましては、お手元に配付してあります委員会審査結果のとおり、それぞれ原案可決・承認すべきものと決しました。  以下、審査の概要を申し上げます。  議案第99号中、こども家庭部所管分の星井町児童館整備事業について申し上げます。  委員から、本事業について、今回、整備方針が変わり、現地での建てかえとなったが、地元の自治振興会等への周知はどのようにされているのかとの質問がありました。  これに対し当局から、この6月に地元の自治振興会長を訪問し、本事業の整備方針が現地での建てかえに変更になったこと、あわせて、提案の解体工事の前倒しにより、工期には影響しない見込みである旨を御説明させていただき、御理解をいただいたところでありますとの答弁がありました。  これに対し委員から、地元のみならず、広域的に利用されている非常に大切な施設であり、地元の理解を得ながら、事業が一刻も早く完了するように努められたいとの要望がありました。  以上、厚生委員会委員長報告といたします。 8 ◯ 議長(村上 和久君)  ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。  質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 9 ◯ 議長(村上 和久君)  質疑なしと認めます。  次に、商工農林水産委員長 成田 光雄君。   〔商工農林水産委員長 成田 光雄君 登壇〕 10 ◯ 商工農林水産委員長(成田 光雄君)  商工農林水産委員会に付託されました各案件の審査結果につきまして御報告いたします。  当委員会に付託されました予算案件2件、契約案件2件、承認案件1件、その他の案件1件の審査結果につきましては、お手元に配付してあります委員会審査結果のとおり、それぞれ原案可決・同意・承認すべきものと決しました。  以下、審査の概要を申し上げます。  まず、議案第99号 平成30年度富山市一般会計補正予算(第1号)中、商工労働部所管分の富山市ものづくり改善インストラクター養成スクール開設事業について申し上げます。  委員から、本事業は製造業の労働力不足の緩和を目的としているとのことだが、今年度、東京大学が行うものづくりインストラクター養成スクールを受講するのはどういった方になるのかとの質問がありました。  これに対し当局から、今年度このスクールを受講していただく方は、本市が開校するスクールの校長になっていただく方となります。来年度は、この校長が中心となってスクールを開校し、富山市の企業の現場の責任者クラスの方に集まっていただいて、校長のほか、東京大学からも講師に来ていただき、授業を行うことになりますとの答弁がありました。  次に、付託案件以外の事柄について御報告いたします。  農林水産部からの公設地方卸売市場整備構想についての報告に対し、委員から、将来にわたり市民に安全・安心な食を安定的に供給するコンパクトな流通拠点となる役割を果たすとのことだが、施設の再整備を行うに当たり、具体的な市場使用料負担軽減の方策は考えているのかとの質問がありました。  これに対し当局から、コンパクト化によって生じる余剰地を活用することで、建設の際の財源にしたいと考えており、余剰地を売却するのか、借地にするのか、また、市場と一体的に整備をするのかなどについては、今後検討していきたいと考えていますとの答弁がありました。  以上、商工農林水産委員会委員長報告といたします。 11 ◯ 議長(村上 和久君)  ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。  質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 12 ◯ 議長(村上 和久君)  質疑なしと認めます。  次に、建設委員長 横野  昭君。   〔建設委員長 横野  昭君 登壇〕 13 ◯ 建設委員長(横野  昭君)  建設委員会に付託されました各案件の審査結果につきまして御報告いたします。  当委員会に付託されました予算案件2件、契約案件1件、その他の案件2件の審査結果につきましては、お手元に配付してあります委員会審査結果のとおり、それぞれ原案可決・同意すべきものと決しました。  以下、付託案件以外の事柄について御報告いたします。  委員から、先日発生した大阪府北部の地震を踏まえて、ブロック塀などの安全点検について、本市における今後の対応予定はどのようになっているのかとの質問がありました。  これに対し当局から、所管する施設については、ブロック塀の点検を順次実施しており、基準に適合しないことが判明した場合には速やかに対応したいと考えています。また、通学路安全確保についての必要な調査につきましては、国・県など各関係機関の状況を注視してまいりたいと考えておりますとの答弁がありました。  これを受けて委員から、非常時に備えて十分な対応をお願いしたいとの要望がありました。  以上、建設委員会委員長報告といたします。 14 ◯ 議長(村上 和久君)  ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。  質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 15 ◯ 議長(村上 和久君)  質疑なしと認めます。  以上で、質疑は終結いたしました。  これより、議案第99号から議案第115号まで、及び報告第5号から報告第7号まで、以上20件を一括して討論に入りますが、通告がありませんので、討論なしと認めます。  以上で、討論は終結いたしました。  これより、議案第99号から議案第115号まで、及び報告第5号から報告第7号まで、以上20件を一括して採決いたします。  各案件に対する委員長報告原案可決・同意・承認であります。  各案件は委員長報告どおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 16 ◯ 議長(村上 和久君)  御異議なしと認めます。よって、各案件は委員長報告どおり原案可決・同意・承認することに決定いたしました。             ───◇   ◇   ◇───               平成30年分請願第5号 17 ◯ 議長(村上 和久君)  次に、日程第2 平成30年分請願第5号を議題といたします。  ただいま議題となっております本請願につきましては、議会運営委員長から請願審査報告書が提出されており、その審査結果はお手元に配付のとおりであります。             委員長報告・質疑・討論・採決 18 ◯ 議長(村上 和久君)  これより、議会運営委員長の報告を求めます。  議会運営委員長 金厚 有豊君。   〔議会運営委員長 金厚 有豊君 登壇〕 19 ◯ 議会運営委員長(金厚 有豊君)  議会運営委員会に付託されました平成30年分請願第5号の審査結果につきまして御報告いたします。  本請願につきましては、お手元に配付してあります委員会審査結果のとおり、不採択すべきものと決しました。  以下、審査の概要を申し上げます。  本請願について、委員から、議会と市民が意見を直接交わし合うことで、市民の議会への関心も高まるとともに、議会の透明度の向上にもつながることから、本請願を採択すべきであるとの意見がありました。  一方で、他の委員から、本請願の求める項目については、富山市議会委員会条例第68条において、参考人の招致が可能であるため、昨年の議会改革検討調査会での協議結果を受けて、本市議会として現状どおりとすることという結論が既に出ているところであります。意見陳述制度化する必要はないと考えることから、本請願は不採択すべきものと考えるとの意見がありました。  採決の結果、賛成少数により、不採択すべきものと決しました。  以上、議会運営委員会委員長報告といたします。 20 ◯ 議長(村上 和久君)  ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。  質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 21 ◯ 議長(村上 和久君)
     質疑なしと認めます。  以上で質疑は終結いたしました。  これより、平成30年分請願第5号の討論に入ります。  討論の通告がありますので、発言を許します。  26番 村石  篤君。   〔26番 村石  篤君 登壇〕 22 ◯ 26番(村石  篤君)  ただいま議題となっております平成30年分請願第5号 請願・陳情における意見陳述制度化に向けた請願に対する賛成討論社会民主党議員会より行います。  本請願の趣旨は、請願・陳情の委員会審議の前に、請願者陳情者がその内容について意見陳述をしたい場合に、それができるよう制度化を検討いただきたいということであり、社会民主党議員会は本請願の趣旨に賛成いたします。  賛成の理由については、1つに、意見陳述制度化している自治体があること、2つに、議会改革の中の住民参加としても重要な課題であることが挙げられます。  意見陳述制度がある先進的な議会の例としては、岐阜県の多治見市議会があり、議会活性化の取組みの1つとして、請願者が直接議会に対して意見を述べることができる意見陳述制度──5分以内──を平成26年6月議会から試行を行い、平成27年9月議会から制度化して実施しています。  また、新潟県の上越市議会では、請願・陳情の方法の中で、意見陳述について、議会基本条例第8条第4項の規定に基づき、提出者である市民が希望した場合、担当の常任委員会に出席し、直接意見──5分程度──を述べることができるとしています。  早稲田大学マニフェスト研究所議会改革度調査2017の主な質問の中では、住民参加として請願・陳情者発言機会の有無の項目があります。議会改革度調査2015によると、「請願・陳情者発言機会があり」の問いに対し、1,441議会のうち477、33.1%が該当するとしています。  富山市議会も、議会改革の1つとして、意見陳述制度化に向けて絶えず検討することが必要です。  地方分権の目的が地方自治の実現であり、地方自治団体自治とともに住民みずから地域のことを考え、みずからの手で治めていく住民自治が基本であることを考えると、地方自治の実現のためには住民参加は必要であると考えます。  以上のことから、請願・陳情における意見陳述制度化に向けた請願に賛成いたします。 23 ◯ 議長(村上 和久君)  18番 小西 直樹君。   〔18番 小西 直樹君 登壇〕 24 ◯ 18番(小西 直樹君)  ただいま議題となっております平成30年分請願第5号の請願や陳情者における意見陳述制度化を求める請願について、日本共産党賛成討論を行います。  請願人は、この間の議会の諸会議を熱心に傍聴もされ、議会改革政務活動費のあり方に関する請願を昨年の12月議会、ことしの3月議会にも提出されています。  昨年11月29日の議会改革検討調査会において、日本共産党会派から提案した、請願・陳情者意見陳述制度化について議論が行われました。  この中で、まず第1に、「積極的に制度化を検討すべき」という意見が提案者も含めて2人、その後に「現状でも委員会参考人として呼ぶ判断をすれば意見を聞くことができる」から、1つとして「あえて制度化する必要はない」という意見が1人、2番目に「現状でもできるが、不都合があれば、継続して考えていこう」という意見が2人、3番目に「今の時点では必要性を感じない」という意見が1人でした。  請願人はこの日も議会改革検討調査会を傍聴され、議員間の議論を目の前で見ておられました。この会議では、結局、現状のままという決定になりましたが、その内容は、現状でも参考人として委員会が呼べば請願人の意見を聞くことができる、このまま運用していって不都合があれば、この問題についても継続して考えていこうということでした。  この経過について請願人は直接傍聴し、何度も何度も会議録を読み込んでおられます。  この請願を審査した去る6月25日の議会運営委員会での意見「事実誤認」、「請願文の質を上げよ」などという指摘は全く当たらず、大変失礼です。  請願文についても何度も書き直し、悩みながら、読んだ人に願意が伝わるように努力を重ねて提出しておられます。  文章の表現は自由であり、請願文の質を上げよという意見は、何びとにも──子どもにも外国人にも、文字どおり誰にでも請願権を保障した憲法になじまないと考えます。  昨年11月29日の決定とその後の各派代表者会議での決定を受けて、請願人は昨年12月議会、請願の審査が付託された総務文教委員会での意見陳述を希望して申し出られました。そして、多くの時間と労力を使い、準備もされました。  ところが、委員会では、委員から参考人として意見を求める動議が出されて、直ちに議題として挙手採決が行われました。何の議論もなく賛成少数で否決され、結局、意見陳述は実現できませんでした。  この1回のことで「現状でもできる」というのは、いくら請願人が希望しても、議会側が求めない限り無理だということが証明されたわけです。このことが請願をする主権者にとって不都合でなくて何なのでしょうか。請願人はこの実体験に基づき、今度の請願を書かれたのです。  地方自治法第115条第2項第2号には、「普通地方公共団体の議会は、会議において、当該普通地方公共団体の事務に関する調査又は審査のため必要があると認めるときは、参考人の出頭を求め、その意見を聴くことができる」との規定があり、富山市議会委員会条例第68条に委員会参考人の出席を求めるときの規定がありますが、あくまでも委員会側が、必要があれば参考人として出席を求めるものであって、請願人本人からの要望で意見陳述を行う方法は明文化されていません。請願を行う主権者が主体的に意見陳述を行いたいと申し出る場合、その機会を保障すべき、そのためのルール制度化に向けて検討を開始すべきです。  山形市、宇都宮市、高松市など多くの議会で意見陳述制度化され、市民に開かれた議会に大きな役割を果たしています。  先ほど村石議員が述べられましたが、私たちはことし3月にお隣の新潟県の上越市議会に行ってきました。上越市議会は、議会改革先進議会としても大変有名です。上越市議会は、平成22年11月に上越市議会基本条例を制定し、条例の第8条市民参画及び協働の第3項では「議会は、請願及び陳情の審議等においては、必要に応じて当該請願者又は陳情者の意見を聴くものとする」、さらに第4項では「議会は、前項の規定にかかわらず、当該請願者又は陳情者が市民の場合で申出があるときは、当該請願者又は陳情者の意見を聴く機会を設けるものとする」と定め、上越市議会のホームページでも、意見陳述について、「上越市議会では、議会基本条例第8条第4項の規定に基づき、提出者である市民が希望した場合、担当の常任委員会に出席し、直接意見を述べることができます。希望する場合は、提出時に申し出てください」と案内しています。  この規定に基づき、この6月8日に開かれた上越市議会総務常任委員会で、「核兵器禁止条約の調印を求める意見書の提出に関する請願書」の審査に当たって、冒頭、新潟県原爆被害者の会の会長の90歳の女性が説明に立たれ、みずからの広島の被爆体験──新潟には被爆者が300人ほどいるということです──全部が兵隊さんだったということが語られたそうです。委員会室は静まり返り、全会一致で請願が採択されたということです。  請願者陳情者委員会審査の場において意見陳述を行う場合は、請願や陳情の趣旨の説明と提出した思いを直接伝える機会があれば、請願者陳情者のみならず、審査する委員、議員の立場からも、審査の充実を図るために有効な情報になり、手段になると考えられます。  また、富山市議会が、市民に開かれた議会、市民に寄り添う身近な議会、市民に信頼される議会をつくり上げることにも必要な制度です。現状の制度での不都合を体験した市民から、議会改革の前向きな提案が出されました。  議会として、謙虚に真摯に受けとめ、ぜひともこの請願を採択して、富山市議会の改革を前に進めようではありませんか。ぜひ御賛同を呼びかけまして、賛成討論といたします。 25 ◯ 議長(村上 和久君)  以上で討論は終結いたしました。  これより、平成30年分請願第5号 請願・陳情における意見陳述制度化に向けた請願を起立により採決いたします。  本請願に対する委員長報告は不採択でありますので、原案について採決いたします。  本請願は原案のとおり採択することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 26 ◯ 議長(村上 和久君)  起立少数であります。よって、本請願は不採択とすることに決定いたしました。             ───◇   ◇   ◇───         議員提出議案第8号から議員提出議案第11号まで 27 ◯ 議長(村上 和久君)  次に、日程第3 議員提出議案第8号から議員提出議案第11号まで、以上4件を一括議題といたします。               提案理由説明・質疑ほか 28 ◯ 議長(村上 和久君)  これより、議員提出議案第8号 地域公共交通に対する支援の拡充を求める意見書の件を、舎川 智也君から提案理由の説明を求めます。   〔10番 舎川 智也君 登壇〕 29 ◯ 10番(舎川 智也君)  議員提出議案第8号 地域公共交通に対する支援の拡充を求める意見書については、案文の朗読をもって提案理由の説明といたします。  地域公共交通は、住民生活や経済活動などにとって必要不可欠な社会基盤である。  しかしながら、人口減少やモータリゼーションの進展などにより、全国的に利用者が減少し、地域交通を取り巻く環境が一層厳しさを増している中、交通事業者の経営合理化による自助努力は限界に近づきつつある。  とりわけ地方鉄道の現状は、全国的に路線の開業から70年以上経過している交通事業者が8割を超え、多額の費用を要する大規模な鉄道施設や車両の老朽化への対応が、路線の維持・存続に向けた大きな課題となっている。  こうした中、国においては、多様な補助制度に基づき、交通事業者に対する支援を行っているが、一方、老朽化した駅舎やホームの改修などについては国の支援が受けられないことや、地域公共交通の確保・維持・改善に関する事業について国の予算配分が十分でないことから、地域公共交通の維持・活性化に向けた国の支援制度の拡充が、望まれているところである。  よって、国におかれては、迅速な環境整備を推進するとともに、次の事項についての実現を強く要望する。  1 地域公共交通の確保・維持・改善のため、国の財政支援措置の拡充とその財源の   確保に取り組まれること。  2 「生活の足」となる地域公共交通を確保し、利便性を向上させるために、地域の   交通ネットワークの再構築に向けた計画策定をより推進すること。  3 交通事業者や地方自治体などの取り組みを、人材やノウハウ面からの支援を行う   こと。  4 地方創生における新たな人の流れを創る観点から、広域連携事業に対してもより   一層の財源確保に努めること。  以上であります。  何とぞよろしく御審議の上、全会一致をもって御賛同を賜りますようよろしくお願いいたします。 30 ◯ 議長(村上 和久君)  これより、議員提出議案第8号の質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。  次に、議員提出議案第9号 旧優生保護法による不妊手術の被害者救済を求める意見書の件を、江西 照康君から提案理由の説明を求めます。   〔12番 江西 照康君 登壇〕 31 ◯ 12番(江西 照康君)  議員提出議案第9号 旧優生保護法による不妊手術の被害者救済を求める意見書については、案文の朗読をもって提案理由の説明といたします。  昭和23年に施行された旧優生保護法は、知的障がいや精神疾患等を理由に本人の同意がなくても不妊手術を認めていた。同法は平成8年に現在の母体保護法に改正された。  厚生労働省によると、旧法のもとで不妊手術を受けた障がい者らは約25,000人である。このうち、本人の同意なしに不妊手術を施されたのは16,475人と報告されているが、その実態は定かではない。  同様の不妊手術を行っていたドイツやスウェーデンでは当事者に対する補償等の措置が講じられている。旧法のもとで不妊手術を受けた障がい者らの高齢化が進んでいることを考慮すると、我が国においても早急な救済措置を講じるべきである。  1 国は、速やかに旧優生保護法に基づく不妊手術の実態調査を行うこと。  2 その際、都道府県の所有する「優生保護審査会」の資料などの保全を図るととも   に、資料保管状況の調査を行うこと。併せて個人が特定できる資料について、当事   者の心情に配慮しつつ、できる限り幅広い範囲で収集できるように努めること。  3 全都道府県での相談窓口の拡充を行うなど、被害者の心情に寄り添う対応を強化   すること。  4 旧法改正から20年以上が経過しており、関係者の高齢化が進んでいることから、   的確な救済措置を一刻も早く講じること。  以上であります。  何とぞよろしく御審議の上、全会一致をもって御賛同を賜りますようお願いいたします。 32 ◯ 議長(村上 和久君)  これより、議員提出議案第9号の質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。  次に、議員提出議案第10号 「カジノリゾート整備法案」の廃案とともに「カジノリゾート推進法」の廃止を求める意見書の件を、東 篤君から提案理由の説明を求めます。   〔16番 東   篤君 登壇〕 33 ◯ 16番(東   篤君)  議員提出議案第10号 「カジノリゾート整備法案」の廃案とともに「カジノリゾート推進法」の廃止を求める意見書につきましては、案文の朗読をもって提案理由の説明といたします。  「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律」(以下、カジノリゾート推進法)は、十分な国会審議を経ることなく、2016年12月に成立した。本法により政府は、「施行後1年以内を目途として」必要な法制上の措置を講じることとされ、「特定複合観光施設区域整備法案」が第196国会に提出された。しかし、カジノを含むIR(複合観光施設)は、多くの問題を孕むものと言わざるを得ない。  まず、カジノリゾート推進法は第2条において、IRは「民間事業者が設置及び運営」するとしている。つまり、「民設・民営」、「民間賭博の解禁」である。しかしながら、この間、賭博が違法とされないための要件について法務省は、「8点の考慮要素」(8要件)が必要との立場をとってきた。8要件のうち2要件は以下のとおりである。「収益の使途を公益性のあるものに限る」「運営主体は、官またはそれに準じる団体に限る」。この2要件に照らせば、「民間賭博」は、明らかに「違法性」を免れることはできない。従って、このカジノを含むIRは、日本の法体系を崩壊させるものと言っても過言ではない。
     また、法的な問題だけでなく、カジノリゾートの推進が、カジノリゾート推進法第1条にあるように「観光及び地域経済の振興に寄与するとともに、財政の改善に資する」とは甚だ疑問である。今や、世界においてもカジノの失敗例は多数にのぼる。経済効果を多く見積もる試算もあるが、カジノに伴うギャンブル依存症の増加など社会的コストなどを含めている形跡はない。そもそもカジノは「ゼロサムゲーム」に他ならず、単なる所得移転であり、付加価値は生み出さない。この点からも、経済効果があるとされる試算は、むしろカジノリゾート開発という大型公共事業からはじき出された皮算用であり、バブル期の地方におけるリゾート開発の失敗を想起させるものである。  上記を踏まえ、政府に対して、次の事項を講じられるよう強く要請するものである。  1 「特定複合観光施設区域整備法案」を廃案にすること。  2 「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律」を廃止すること。  以上であります。  何とぞよろしく御審議の上、全会一致をもって御賛同を賜りますようよろしくお願いいたします。 34 ◯ 議長(村上 和久君)  これより、議員提出議案第10号の質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。  次に、議員提出議案第11号 安倍政権の疑惑・不祥事に対する真相究明及び責任追及を求める意見書の件を、岡部 享君から提案理由の説明を求めます。   〔5番 岡部  享君 登壇〕 35 ◯ 5番(岡部  享君)  議員提出議案第11号 安倍政権の疑惑・不祥事に対する真相究明及び責任追及を求める意見書については、案文の朗読をもって提案の説明といたします。  改ざん、隠ぺい、データねつ造、虚偽答弁、シビリアンコントロールの崩壊、セクハラなど、政府と国会、国民との関係は言語道断の異常事態となっている。  森友学園への国有地売却を巡る財務省決裁文書の改ざんは、民主主義の根幹を揺るがす事態であり、安倍昭恵総理夫人をはじめとする関係者の証人喚問は不可欠である。加計学園問題では、「首相案件」であるとして行政が歪められ、総理の「腹心の友」である加計孝太郎理事長をはじめとする関係者の証人喚問は不可欠である。  自衛隊の日報問題では、昨年には調査を指示しても出てこなかった日報が、防衛省内に保管されていたことが分かり、隠蔽が発覚した。また、幹部自衛官が野党議員に対し暴言を浴びせた問題も発覚し、シビリアンコントロールが崩壊している。  福田淳一財務次官のセクハラ問題では、財務省が被害女性に名乗り出るよう求めるなど言語道断である。また、麻生副総理兼財務相の「はめられて訴えられている」などとの発言は、第2のセクハラ、人権侵害になりかねない発言である。  さらに、「働き方改革」関連法案を巡る裁量労働制に関する厚労省によるデータねつ造、野村不動産での男性社員の過労自殺を巡る厚労省による情報隠ぺい、文科省による前川喜平前次官の授業への「介入」問題など、安倍政権において次々と発覚する疑惑・不祥事は、もはや政権の末期症状である。  よって、国会及び政府において、安倍政権における疑惑・不祥事に対する真相究明を速やかに行うとともに、安倍総理をはじめとする任命権者の責任を厳しく追及するよう求めるものである。  以上であります。  何とぞよろしく審議の上、全会一致をもって御賛同を賜りますようよろしくお願い申し上げます。 36 ◯ 議長(村上 和久君)  これより、議員提出議案第11号の質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。  以上で、議案の質疑は終結いたしました。  お諮りいたします。ただいま議題となっております各案件につきましては、会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 37 ◯ 議長(村上 和久君)  御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。  これより、議員提出議案第8号から議員提出議案第11号まで、以上4件を一括して討論に入ります。  討論の通告がありますので、発言を許します。  6番 石森 正二君。   〔6番 石森 正二君 登壇〕 38 ◯ 6番(石森 正二君)  ただいま議題となっています議員提出議案第10号 「カジノリゾート整備法案」の廃案とともに「カジノリゾート推進法」の廃止を求める意見書につきまして、自由民主党の反対討論を行います。  意見書では、「「観光及び地域経済の振興に寄与するとともに、財政の改善に資する」とは甚だ疑問である」と述べられていますが、外国人観光客の誘致は国の重要な施策であり、その成果があらわれてきており、外国人観光客は年々増加し、2016年に2,400万人を突破いたしました。その経済効果により、インバウンドの重要性が認識されているところです。  国では、2020年には4,000万人、2030年には6,000万人の目標を立てています。この目標をクリアすることで、地域の観光施設及び観光産業の活性化に寄与するものと大いに期待するところで、そうした観点からも、カジノリゾート整備法案は欠かすことのできない法案であります。  さきの外国人観光客数を達成するために、ホテルの数や質を高めていく必要があります。特に日本では5つ星のホテル数の少なさが指摘されています。国別にインバウンドの外国人観光客と5つ星のホテル数の相関関係を見てみると、相関関係数は68.1%で、集客に大きな影響があることがわかります。  また、観光収入との間には91.1%という高い相関関係があります。具体的には、タイを訪れる外国人観光客が消費する金額の平均は世界26位であります。日本は46位です。その理由の1つが5つ星ホテルの数で、日本は28軒に対して、タイには110軒あります。国別観光収入のトップはアメリカで、755軒の5つ星のホテルがあります。  我が国のこれからの観光戦略を進めていく上で、さきに述べた5つ星のホテルをどう誘致して、建設した後、ホテルの経営が成立するように、どう観光客を誘致するかという課題の解決策の1つとして、カジノを含む総合リゾート整備が必要と考えます。  高級ホテル、レストラン、カジノなどが1つになった複合的な総合リゾートを整備することで、そこを拠点とした同一地域内の周遊観光という効果も期待でき、地方創生として地方の観光戦略の一翼を担うものと言えます。  日本にはパチンコ、競馬、競輪、ボートなどのギャンブルがあり、カジノが進出すればギャンブル依存症が増加すると心配されていますが、依存症が多いのは、国としての対策や規制がないからこそ社会的コストが高いという問題によるもので、どのような依存症対策を打つかが重要です。  つまり、IRに反対する、反対しないという問題と、現在のギャンブル依存症が多いという話は同じ次元で語るべきではありません。IRの整備を、他のギャンブルまで含めた法整備を行い、依存症対策を確立するべきです。そうすることで、日本のギャンブル依存症を確実に減らすものと考えます。  以上の観点から、議員提出議案第10号 「カジノリゾート整備法案」の廃案とともに「カジノリゾート推進法」の廃止を求める意見書につきまして、自由民主党の反対討論といたします。 39 ◯ 議長(村上 和久君)  18番 小西 直樹君。   〔18番 小西 直樹君 登壇〕 40 ◯ 18番(小西 直樹君)  議員提出議案第10号 「カジノリゾート整備法案」の廃案とともに「カジノリゾート推進法」の廃止を求める意見書について、日本共産党賛成討論をいたします。  先ほども提案で述べられましたが、カジノ実施法案は、第1に、国民の六、七割が反対しているにもかかわらず、衆議院で去る6月19日に自民党、公明党と維新の会などが強行採決し、現在、長時間労働とただ働きを強いる高度プロフェッショナル制度が柱の働き方改革など、数々の悪法を通すため延長された国会・参議院で審議中のものです。  カジノ法案は、刑法で禁じられた賭博を合法化するものです。カジノは民間事業者が私的利益のために開設するもので、公益を目的として認められた公営競技とは全く違います。ギャンブル依存症や多重債務者が増加し、生活破綻や治安悪化も懸念されます。公営競技やパチンコなどの既存のギャンブルによる依存症の疑いのある人は、日本では320万人と世界で最も深刻な状態です。  公明党の石井担当大臣も、カジノの弊害を心配する声が多いと認めたにもかかわらず、地方公聴会も開催しない、法案内容を国民に十分に知らせず、わずか20時間の審議で採決を強行したものです。  第2に、政府は最高水準のカジノ規制、依存症対策だと言っていますが、カジノの面積の上限も外し、世界最大規模のカジノ施設をつくろうとしているのです。カジノ誘致を目指す自治体の試算でも、ターゲットは日本国民であることは明らかです。  IR(統合型リゾート)の収益の8割はカジノのもうけです。そもそも人の金を巻き上げる賭博に経済効果などはありません。2010年にカジノ施設を開設したシンガポールの開設後の外国人観光客の増加率は124%、同じ時期に日本は386%です。カジノなしでも日本の観光は十分発展しているのです。  第3に、公営ギャンブルやパチンコには認められていない客への金の貸付けをカジノ企業が認めていることです。賭博の胴元が客にどんどん金を貸すことができます。貸金業法の貸付金限度額は年収の3分の1と決まっているのに、カジノの貸付けは歯どめもなく、依存症や多重債務者の拡大につながることは目に見えています。  第4に、昨年2月、安倍首相とトランプ大統領の昼食会に大統領の支援者であるアメリカのカジノ企業のトップが同席して、安倍首相からカジノ解禁推進法が成立したことを紹介し、カジノ経営者から難問解決に貢献したいという発言がありました。日本のカジノ解禁は利権を狙う米国など海外カジノ資本の要求から進んできたものです。  このように、カジノ法は百害あって一利なしの悪法です。  議員の皆さんの賛成で、国にカジノ法案の廃案の意見書の提出を行うことをお願いいたしまして、賛成討論といたします。 41 ◯ 議長(村上 和久君)  以上で、討論は終結いたしました。  これより、議員提出議案第8号を採決いたします。  本案件は原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 42 ◯ 議長(村上 和久君)  御異議なしと認めます。よって、本案件は原案のとおり可決されました。  次に、議員提出議案第9号を起立により採決いたします。  本案件は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 43 ◯ 議長(村上 和久君)  起立多数であります。よって、本案件は原案のとおり可決されました。  次に、議員提出議案第10号を起立により採決いたします。  本案件は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 44 ◯ 議長(村上 和久君)  起立少数であります。よって、本案件は否決されました。  次に、議員提出議案第11号を起立により採決いたします。  本案件は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 45 ◯ 議長(村上 和久君)  起立少数であります。よって、本案件は否決されました。  ただいま議決されました意見書の提出先、方法につきましては、議長にその取扱いを一任されるようお願いいたします。             ───◇   ◇   ◇───               平成30年分請願第4号 46 ◯ 議長(村上 和久君)  次に、日程第4 平成30年分請願第4号を議題といたします。  ただいま議題となっております本請願につきましては、会議規則第85条第1項ただし書きの規定により、直ちに審査を行います。  請願文書表はお手元に配付のとおりであります。                 討 論・採 決 47 ◯ 議長(村上 和久君)  これより、平成30年分請願第4号の討論に入ります。  討論の通告がありますので、発言を許します。  32番 赤星 ゆかり君。   〔32番 赤星 ゆかり君 登壇〕 48 ◯ 32番(赤星 ゆかり君)  平成30年分請願第4号の主要農作物種子法の復活等を求める請願について、日本共産党賛成討論を行います。  昨年4月、主要農産物種子法いわゆる種子法が、その法律が果たしてきた役割や、廃止に伴う私たちの暮らしへの影響も国民に知らされず、衆参合わせてわずか12時間の審議で廃止が可決され、ことしの3月末をもって廃止されました。  主要農作物とは、稲、大豆、ハダカ麦、小麦、大麦の主食系のものです。第2次世界大戦末期の日本では、コメや麦は1粒でも食糧に回さなければならず、種を取る余裕を失って、戦後の食糧難を一層深刻にしました。  種子法は、憲法と同じように、さきの大戦の反省に立ち、日本が主権を取り戻した1952年5月の、サンフランシスコ講和条約が発効した翌月に制定されました。もう二度と種が途絶えて国民が飢えることがないよう、都道府県に優秀な種子の開発と供給を義務づけた種子法。日本国憲法と同じく、私たち国民を守るために生まれた法律だったのです。  都道府県は、公費を使って農業組合と協力し、その土地の気候風土に合った稲や麦、大豆の奨励品種を決めて、その種子を増やし、農家に安定的な安価な種子として供給し、国はそのために農業試験場などに財政援助をしてきました。  この種子法をなぜ廃止したのでしょうか。一昨年の秋に国が定めた農業競争力強化プログラムでは、戦略物資である種子・種苗については、国は、国家戦略・知財戦略として、民間活力を最大に活用する、そのためには、地方公共団体中心の種子法が民間の意欲を阻害しているなどと述べています。  この種子法廃止の第1の問題は、これまで都道府県とその農業試験場とが協力しながらおいしい農産物の開発に力を入れ、各県でしのぎを削ってきました。富山県で開発したおコメ「富富富」もその1つですが、そうした種苗生産に関する知見をいとも簡単に民間企業に提供してしまうことになることです。
     第2の問題は、種子を農家まで届ける、原原種圃場から原種圃場、種子圃場と運搬し農家に普及するシステムが成り立たなくなることです。このシステムには膨大な費用がかかり、これまで都道府県が行ってきました。ここに海外の大資本、遺伝子組換え種子で有名なモンサントやデュポンなどが参入を狙っているのです。これらバイオメジャーと呼ばれる多国籍企業は、その開発力で世界の種子市場を独占してきました。今、世界中で栽培される大豆の約8割がモンサント社の種子と言われています。  さらに、今、遺伝子組換えよりも正確で強力なゲノム編集という新たな技術をめぐっても激しい特許権争いが起きていると言います。  種子法の廃止によって、日本の主食を守り続けてきた公的種子の開発・供給システムが崩れるという懸念も指摘され、農業競争力強化どころか日本の農業を弱体化させてしまいます。また、外来種により在来種が絶滅の危機に瀕していることは周知の事実です。  種子法廃止は農作物だけの問題ではなく、自然界の動植物、さらには人の生命に関する問題です。  富山県は日本一の種もみ産地であり、県内5つの種子場のうち、富山市内に日方江と新保の種子場があります。水稲に特化した富山市農業にとっても大問題。安全・安心な食が失われ、消費者にとっても大問題です。  今、新潟、埼玉、兵庫県などで条例を制定し、先日、富山県も早期に条例を制定すると知事が表明されていますが、都道府県によって乱れが生じています。国には、自治体任せにしないで、財政措置も含め、国民の主要の食糧を安定的に供給する責任があります。  これまで築き上げてきた制度、体制を守るためにも、主要農作物種子法の復活が必要です。安全でおいしい農産物を生産してくださっている農業者の皆さんの願い、毎日の食事でも、学校給食でも、なるべく地産地消で安全な食糧をという市民の願いを国に届けようではありませんか。  ぜひ皆さんの御賛同でこの請願を採択し、政府に意見書提出を行うことを呼びかけまして、賛成討論といたします。 49 ◯ 議長(村上 和久君)  以上で討論は終結いたしました。  これより、平成30年分請願第4号 主要農作物種子法の復活等を求める意見書の提出を求める請願を起立により採決いたします。  本請願は採択することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 50 ◯ 議長(村上 和久君)  起立少数であります。よって、本請願は不採択とすることに決定いたしました。             ───◇   ◇   ◇───                 議案第116号 51 ◯ 議長(村上 和久君)  次に、日程第5 議案第116号を議題といたします。               提案理由説明・質疑ほか 52 ◯ 議長(村上 和久君)  森市長から提案理由の説明を求めます。   〔市長 森  雅志君 登壇〕 53 ◯ 市長(森  雅志君)  ただいま提出いたしました案件は、人事案件として富山市副市長の選任に関し、案のとおり議会の同意を求めるものであります。  よろしく御審議のほどお願いを申し上げます。 54 ◯ 議長(村上 和久君)  これより、議案第116号 富山市副市長の選任に関し同意を求める件の質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。  以上で、議案の質疑は終結いたしました。  お諮りいたします。ただいま議題となっております案件につきましては、会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 55 ◯ 議長(村上 和久君)  御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。  これより、議案第116号の討論に入りますが、通告がありませんので、討論なしと認めます。  以上で、討論は終結いたしました。  これより、議案第116号を採決いたします。  本案件は原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 56 ◯ 議長(村上 和久君)  御異議なしと認めます。よって、本案件は同意されました。  ただいま、富山市副市長に選任同意されました中村 健一君から挨拶したいとの申し出がありますので、これを許します。   〔中村 健一君 登壇〕 57 ◯ (中村 健一君)  ただいま議員の皆様方の御同意を賜りまして副市長に選任されました中村 健一でございます。  身に余る光栄でありますとともに、責任の重大さに身が引き締まる思いでございます。  もとより、甚だ微力ではございますが、富山市民の皆様方と富山市の一層の発展のために、森市長のもと、誠心誠意力を尽くしてまいりたいと思います。  また、私ごとで恐縮でございますが、私の祖父は富山の出身であったため、母が子どものころ富山市に住んでおりました。このような御縁のある都市でその将来に向けてお役に立てる機会を頂戴したことに、大変感謝いたしております。  市議会の皆様方の御指導、御鞭撻を切にお願い申し上げまして、御挨拶とさせていただきます。何とぞよろしくお願い申し上げます。                                  (拍 手)             ───◇   ◇   ◇───                 中村副市長挨拶 58 ◯ 議長(村上 和久君)  ここで、副市長 中村 純君から挨拶したいとの申し出がありますので、これを許します。   〔副市長 中村  純君 登壇〕 59 ◯ 副市長(中村  純君)  お許しをいただきまして、一言御挨拶を申し上げます。  まず、着任以来、議長、副議長をはじめ市議会議員の皆様方には、大変温かく御指導、御鞭撻を賜りましたことに厚く御礼を申し上げます。  振り返りますと、私が着任いたしました平成27年以降、新幹線が開通し、路面電車が駅に乗り入れるといった交通面や、市の中心部に図書館、ガラス美術館、映画館や総曲輪レガートスクエアがオープンするといった文化・生活面で市民生活の質が大きく向上しました。これからも、路面電車の南北接続をはじめ、安全・安心で便利な生活環境づくりに向け、さまざまな取組みが進んでまいります。  一方で、道路橋をはじめとした老朽化施設の維持管理などの点で厳しい決断が必要になってくることも出てくるかと思いますが、この類いまれなる自然に囲まれ、豊かな感性を育みつつも、これまで水害や戦災、公害など多くの困難を粘り強く、また時に大胆に行動して克服してこられた富山市民の皆様と、そのすばらしい市民に選ばれた市議会議員の皆様、また、森市長の卓越したリーダーシップのもとで市当局の皆様が力を合わせることにより、これからも富山市が日本を代表する、世界に羽ばたく都市として発展していくであろうことを、私はここ富山での生活を通して確信をいたしております。  富山市副市長としてかけがえのない経験をさせていただいたことに対しまして、改めて深く感謝を申し上げますとともに、皆様方のますますの御活躍を祈念いたしまして、御挨拶とさせていただきます。本当にありがとうございました。                                  (拍 手)             ───◇   ◇   ◇───              中村副市長へのねぎらいの辞 60 ◯ 議長(村上 和久君)  次に、私から中村副市長に対し、ねぎらいの言葉を述べたいと思います。   〔議長 村上 和久君 登壇〕 61 ◯ 議長(村上 和久君)  このたび退任されます中村副市長に対し、市議会を代表いたしまして、一言感謝の言葉を申し上げます。  中村副市長におかれましては、平成27年1月の就任以来、今日までの3年6カ月にわたり、森市長を支え、本市が目指す都市像である人・まち・自然が調和する活力都市とやまの実現に向け、さまざまな施策の立案や推進にすぐれた指導力を発揮され、その重責を全うされました。  ここに、これまでの御労苦に対しまして、私ども議員一同、深甚なる敬意と感謝の意を表する次第であります。  御承知のとおり、中村副市長は、国土交通省において数々の要職を歴任されたまちづくりの専門家であり、活力都市創造部や建設部、農林水産部の所管事務では、これまでの豊富な知識や経験を遺憾なく発揮されたところであります。  中でも、公共交通を軸とした拠点集中型のコンパクトなまちづくりの推進として取り組む富山駅周辺の南北一体的なまちづくり事業においては、路面電車の南北接続に向けた基本方針の取りまとめ役として、交通事業者や関係機関との調整に多大な御尽力をいただいたところであります。  また、富山市立地適正化計画、富山市地域公共交通網形成計画、第3期富山市中心市街地活性化基本計画の策定に当たり、強力な指導力を発揮されたほか、八田橋のかけかえ等、橋梁をはじめとする社会インフラの老朽化対策に取り組まれるなど、将来にわたり持続可能な都市の実現のため、各種事業の一層の推進に努められました。  さらに、農業施策において、大沢野地域塩地区における耕作放棄地等の大規模農地としての再生整備事業にも御助言いただき、地域農業の基盤整備や農業再生が図られているところでございます。  これもひとえに、中村副市長の常に冷静沈着で頭脳明晰なる御判断や、温和で誠実なる人格と豊富な経験に基づく行政手腕によるものと考えているところでございます。  どうか新天地におかれましても、富山市政発展と市民福祉向上のため、より一層のお力添えを賜りますようお願いを申し上げる次第であります。  結びになりますが、中村副市長には、くれぐれも御自愛の上、前途の限りなき御多幸、御繁栄を祈念申し上げますとともに、今日までの御労苦に深く感謝を申し上げまして、御挨拶といたします。 62 ◯ 議長(村上 和久君)  以上で、本定例会に付議されました案件は全て終了いたしました。             ───◇   ◇   ◇───                 市 長 挨 拶 63 ◯ 議長(村上 和久君)  森市長挨拶。   〔市長 森  雅志君 登壇〕 64 ◯ 市長(森  雅志君)  6月定例市議会の閉会の挨拶に先立ち、一言申し上げます。  去る6月26日に市内の交番において警察官が殺害され、さらに奥田小学校正門付近において奥田小学校大規模改造工事の警備員も殺害されるという事件が発生いたしました。このような残虐な犯行によって尊い命が奪われたことに強い怒りと憤りを感じております。この事件の犠牲となられました方々に対し、心から哀悼の意を表しますとともに、御遺族の皆様に対し、謹んでお悔やみを申し上げます。  本市といたしましては、現場となりました小学校の児童には動揺が広がっていると思われることから、市教育委員会と連携し万全の体制で心のケアに努めるとともに、引き続き、市民の安全確保に向けしっかり取り組んでまいりたいと考えております。  また、去る6月24日に中沖 豊前富山県知事が御逝去されました。故中沖前知事におかれましては、6期24年の長きにわたり富山県政の発展に御尽力されました。  特に「ミスター新幹線」と呼ばれ、北陸新幹線の開業に身骨を砕かれたほか、北陸自動車道の全線開通や富山空港のジェット化、国際化などにも取り組まれ、県内の経済界、産業界への貢献ははかり知れません。また、このような社会資本の充実は、今日の本市発展の礎となっております。  生前の御功績と御労苦に対し深く感謝申し上げますとともに、心から哀悼の意を表します。  また、去る6月18日に大阪府北部を震源として発生した地震では、残念ながら尊い人命が失われ、交通機関やガス、水道等のライフラインに大きな影響を与えたほか、今もなお多くの方が避難所生活を余儀なくされております。  この地震で亡くなられた方々に哀悼の意を表しますとともに、被災された方々にお見舞いを申し上げます。  本市では、今回の地震でブロック塀の倒壊により人的被害が発生したことを受け、市内の小・中学校をはじめ公共施設等にあるブロック塀等の倒壊の危険性について調査をしており、今後対策を実施してまいります。  今回の地震により被災した地域の一刻も早い復旧・復興を心よりお祈りを申し上げます。  さて、6月定例市議会をお願いしましたところ、去る6月11日の開会以来、議員各位におかれましては、提出いたしました諸案件につきまして慎重に御審議をいただき、ただいまそれぞれ議決をいただき、厚くお礼を申し上げます。  審議の過程で賜りました御意見、御要望につきましては、十分これを尊重し、これからの市政の運営に資してまいりたいと考えております。  今後とも、議員各位には一層の御指導、御協力を賜りますようお願い申し上げます。  また、今ほどは中村副市長に対しまして議長から深甚なねぎらいの言葉もあったところでありますが、この場をかりまして、私のほうからも中村副市長に対して、3年と6カ月にわたる御労苦に対し、改めて心から感謝を申し上げる次第です。
     どうぞ御自愛をいただきまして、今後も御活躍されますことをお祈り申し上げます。本当に長い間、御苦労さまでございました。  定例会の閉会に当たり、一言お礼の言葉を申し上げて、閉会の挨拶とさせていただきます。まことにありがとうございました。             ───◇   ◇   ◇───                閉       会 65 ◯ 議長(村上 和久君)  平成30年6月富山市議会定例会を閉会いたします。                            午前11時17分 閉会 Copyright © Toyama City Assembly, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...