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平成26年6月定例会 (第4日目) 本文
平成26年6月定例会 (第4日目) 名簿

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  1. 富山市議会 2014-06-04
    平成26年6月定例会 (第4日目) 本文


    取得元: 富山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-02
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 議事の経過             ───◇   ◇   ◇───                開       議                              午前10時  開議 ◯ 議長中川  勇君)  ただいまから、本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配布のとおりであります。             ───◇   ◇   ◇───        一般質問並びに議案第86号から議案第109号まで        及び報告第2号から報告第35号まで 2 ◯ 議長中川  勇君)  これより、日程第1 一般質問並びに議案第86号から議案第109号まで及び報告第2号から報告第35号までを一括議題といたします。  これより、一般質問及び議案の質疑を行います。  順次発言を許します。  33番 針山 常喜君。 3 ◯ 33番(針山 常喜君)  おはようございます。  平成26年6月定例会に当たり、民政クラブから一般質問させていただきます。  今朝行われましたワールドカップの試合では、日本チームはギリシャと対戦し、全国民の声援・応援を一身に受けて頑張ったところでございますが、結果は、御案内のとおり0対0、引き分けでありました。わずかな望みを託し、決勝リーグへ進出することを期待したいと思います。  それでは、質問に入らせていただきます。
     まず最初に、国の地域活性化モデルケース認定についてお伺いいたします。  これにつきましては、さきの一般質問で、南 俊正議員質問されまして、また、市長提案理由説明にもあり、ある程度わかってきましたので、それ相応に答弁していただいて結構でございます。  本市が提案されていた事案、あるいは施策について、全て評価されていたと理解するところでございます。特に、本件の審査委員を務められた東京工業大学特命教授・柏木 孝夫先生の講演を聞く機会がありましたが、そのときに、先生は、審査員の方全てが、富山市の提案に対してAであったと、オールAであったと。そして、「富山市は断トツで認定されました」と、富山市、そして森市長を褒めちぎっておられました。私もそのとおりだと思う次第でございます。  そこで、この認定を受けられて非常にありがたいわけですが、どのような利点、特典があり、どのようにプラスに働くのか、まずはお伺いいたします。 4 ◯ 議長中川  勇君)  森市長答弁を求めます。 5 ◯ 市長(森  雅志君)  最初に提案が募集されたときには、認定されると国から重点的な支援が受けられるというようなお話でありましたが、現時点で、具体的な支援策は表明されておりません。ただ、7月には、提案内容に関係する各省庁から──課長レベルだと聞いていますが──担当者の方がそろって本市へ派遣されてきまして、支援要望計画中身等について、詳しくヒアリングを受けることになっております。  その上で、「地域活性化の推進に関する閣僚会合」において、新たな方向性というのがまとめられていくのだろうと思っております。成長戦略の改訂や骨太の方針が、毎年6月末に発表されるわけですが、この中への反映があるものだと期待しております。  具体的な支援の内容がはっきりしてくれば、しっかりとそれを受けとめて活用していきたいと思っています。 6 ◯ 議長中川  勇君)  33番 針山 常喜君。 7 ◯ 33番(針山 常喜君)  わかりました。  それでは、次に、今まで進められてきた事業、施策、さらにまた、計画に入っているこれから進捗する事業以外に、何か特別な事業を考えておられるのか、お伺いしたいと思います。 8 ◯ 議長中川  勇君)  森市長。 9 ◯ 市長(森  雅志君)  5月29日に認定を受けたばかりですので──「こういうことを計画しています」と、この事業、この事業、この事業というふうにまとめて出したわけですから、それを精査していただいて、認定を受けたばかりですので、それに加えて新たなものということを、今、考えている段階ではありませんし、また、そういう議論もありません。  まずは、認定を受けた、その際に提案した一つ一つ事業を着実に進めていくということに尽きると思っていますので、今のところ、そういう段階です。 10 ◯ 議長中川  勇君)  33番 針山 常喜君。 11 ◯ 33番(針山 常喜君)  これからの話ということになりましょう。  それで、柏木先生がおっしゃっていましたが、このように期待されている富山市であると。そして、「トップランナーとなり得るためには、富山市の責任は重いですよ」ということもおっしゃっていました。  要するに、全国のトップランナーとなり得るために、どのような事柄を考えておられるか、そして、どのような考えで進めていかれるか、ある程度はわかるのですが、いま一度簡単に、決意のほどをお伺いいたします。 12 ◯ 議長中川  勇君)  森市長。 13 ◯ 市長(森  雅志君)  トップランナーになれるか、あるいはトップランナーであるなどということを、みずから言うのは甚だ僭越ですので、そういう言い方はしたくないわけですが、しかし、モデルケースの一つとして認定をされたという意味での責任は大変重いと思いますし、評価をいただいたことのありがたみというものをしっかり受けとめているところであります。  私自身、最終のプレゼンテーションを、審査員先生方の前でやりましたが、御質問も大変突っ込んだ、核心を得た質問が多かったわけですが、その上で評価をいただいたことを大変ありがたいと思っています。  先生方評価としては、結局、富山市が出した計画というのは、今までずっとやってきたことの延長線上、今、やっていることを改めてまとめて出したということですから、1つには、コンパクトシティの推進をしてきた、地域公共交通を再生させる、中心市街地活性化に取り組む、さらに、最近、いろいろ具体的な計画も発表し始めましたが、地域包括ケア体制をしっかりやっていくというように、計画が分野横断的に展開されているという点について、高い評価をいただいたと思っていますし、さらには、先導的な施策が総合的に盛り込まれている、あるいはさらに、具体的であるという点です。  先生方評価としては「実現可能性が高い」と、つまり、夢物語みたいな計画ではなくて、実現可能性が高い具体的な計画だということの評価をいただいたと受けとめております。  これは、全て今まで取り組んできた方向性の延長にあるわけですので、取り組んできたことが、ある意味、正しい方向性だったなということを御評価いただいたと思っていますので、その意を新たにして、しっかりと着実に成果につなげていきたいと思っています。 14 ◯ 議長中川  勇君)  33番 針山 常喜君。 15 ◯ 33番(針山 常喜君)  柏木先生市長のプレゼンを聞かれて、大変立派だったと、そして、富山市が立派にやっておられるということを十分認識したということであります。  それを聞きまして、10年ほど前ぐらいから市長がこのようなことをおっしゃっていました。そして、よき富山市であるということを我々も誇りに思う次第でございますので、ぜひこれを成功してもらいたいと思って、次の質問に移りたいと思います。  次に、エコタウン産業団地に関して、懸念される補助金問題について質問させていただきます。  私は、さきの3月定例会で、この自動車解体業者の進出に際しての補助金問題について質問をいたしました。しかし、一生懸命質問した割には、答弁は時間制限がないはずなのに、わずか3分足らずでありました。そのため、真意、真相はよく理解できませんでしたので、今、改めて、もう1回質問させてもらいます。  前にも言いましたが、私はエコタウン産業団地の横に住んでいる地元議員として自負しているわけでありますが、そういう意味で、自動車解体事業の進出にかかわる質問を、旧富山市議会平成13年9月定例会一般質問で行いました。  当時の石田助役は、「地元の自動車解体業者において、既存の施設にはない独創性や先駆性ある事業計画されていることなどから、エコタウン事業としてふさわしい事業と考え、第1期事業計画に組み入れた」と答弁されております。  その後、1年後の平成14年9月定例会で、その事業の国の建設補助金の状況について質問通告をしたところ、当時の環境部から、「今、国へ補助金の交渉中である。大事な時期であるし、質問されても答弁は同じですよ」ということで、「取り下げてくれ」と言われまして、当時、若かったせいもありまして「わかりました」と、「そういうことであるのであれば」ということで、取り下げました。結果は、自動車解体事業に国の補助金は交付されなかったのであります。  そこで、もう一度、本件に関して、今まで質疑応答がありましたことについて、一部確認させていただきたいと思います。  平成23年9月定例会及び平成24年12月の厚生委員会における、当時の環境部長答弁について確認させていただきたいと思います。  まず、「平成13年5月ごろ、「進出されないか」と打診した」ということについて、答弁されております。それから、事業者は強い要請を受けたことについて、「そのとおりと伺っています」と。それから、国の50%補助金という特典があるので要請したことについて、これは「表現の仕方ははっきりしていませんが、そのような趣旨でお話をしたということは聞いております」と答弁しておられます。それから、厚生委員会で、富山市から「進出してほしい」と申し入れたことについて、「そのとおりと伺っております」と、このように答弁されています。それから、同じ委員会で、「自動車解体事業の国への補助金申請には至らなかった」とも答弁されております。  和田部長、これらのことについて確認いたしますので、答弁をお願いいたします。 16 ◯ 議長中川  勇君)  和田環境部長。 17 ◯ 環境部長和田 秀俊君)  そのようにお答えしたものと思っております。 18 ◯ 議長中川  勇君)  33番 針山 常喜君。 19 ◯ 33番(針山 常喜君)  これは議事録を抜粋したものですから、特に間違いはないと思います。  富山市がエコタウン産業団地に企業を誘致した際に、その誘致に補助金等の特典がある場合、その判断が国等で行われ、補助金等の有無について見解を示されたら、行政としてどのような方法で、誰にそのことを通知するのが適正であると考えられますか、お伺いいたします。 20 ◯ 議長中川  勇君)  和田環境部長。 21 ◯ 環境部長和田 秀俊君)  補助事業事前協議の段階においては、補助事業の対象となるかどうか、国の見解が示された時点で関係の事業者にお知らせしたものと認識しており、適正であったと考えております。 22 ◯ 議長中川  勇君)  33番 針山 常喜君。 23 ◯ 33番(針山 常喜君)  その手法が適切だったと言われるのですね。  それでは、次、質問いたします。  それでは、自動車解体事業における国の補助金の有無について──今度はあるかないかについての質問なのですが、これも確認です。  平成23年9月定例会の、市長並びに当時の環境部長答弁について確認いたします。まず最初に、「当時の環境部長が、平成14年5月ごろ、「困難であるという話がありましたが、引き続き、国へエコタウンハード補助金の要望を継続している」と説明している」というふうに答弁しておられます。  さらに部長は、再度、「当時の詳細な内容については、わからないところがございますが、環境部とすれば、平成14年5月ごろには、国の補助金は厳しいということでお伝えはしているけれども、引き続き補助金を受けられるように努力するということの話でしか残っておりません」と答弁されています。これらのことについて、環境部長に確認いたします。 24 ◯ 議長中川  勇君)  和田環境部長。 25 ◯ 環境部長和田 秀俊君)  そのようにお答えしたものと思っております。 26 ◯ 議長中川  勇君)  33番 針山 常喜君。 27 ◯ 33番(針山 常喜君)  次に、市長に確認でございますが、「当時、認識としては国の補助金がおりないということを、平成14年の5月か6月の時点で十分認識していたのだろうと思います」また「当該事業者環境部からどういう言い方で説明していたかということは別の問題ですけれども、恐らく行政の側の内部の認識として、これで経済産業省からの補助金は出ないという認識は、平成14年度の5、6月には持っていたのではないかと思います」と答弁されております。  さらに、市長も再度、「恐らくだめだという段階でありながら、思わせぶりにものを言っていたのではないかということがもしそうなら、当時の担当者はわかりませんが、その点はやはり反省しなければいけない点だと思います」と答弁されております。市長、これでよろしゅうございますか。 28 ◯ 議長中川  勇君)  森市長。 29 ◯ 市長(森  雅志君)  細かいところまでは記憶していませんが、会議録にそう書いてあるとすればそうだろうと思います。 30 ◯ 議長中川  勇君)  33番 針山 常喜君。 31 ◯ 33番(針山 常喜君)  そのように書いてありますので、確認させてもらいました。  それで、私も、平成26年3月定例会で、補助金が出なかった理由等の回答は文書等で正式に通知されたのかという質問をいたしました。当時の環境部長は、ここのところ、「文書等」と言ったのを「文言等で」ということに、議事録が直っているのですよ。それから答弁は、「平成14年5月ごろ」「国の補助金は難しい」、この一言で終わっているんですよ。平成23年のときなどは、「難しいという話がありましたが、引き続き国へハード補助金を要望している」というようなことを、丁寧に答えておられるのですよ。私の代表質問のときには、簡単に一言で終わってしまっているのですよ。  和田部長、これもそのように書いてありましたね。 32 ◯ 議長中川  勇君)  和田環境部長。 33 ◯ 環境部長和田 秀俊君)  そのように申し上げたと記録されております。 34 ◯ 議長中川  勇君)  33番 針山 常喜君。 35 ◯ 33番(針山 常喜君)  このように、私も正直、いささか残念に思ったところでございます。  自動車解体事業の国の補助金について、当時の環境部が作成した、時系列にした工程表があると思うのですが、作成した経緯並びにその内容を明らかにしていただきたいと思います。 36 ◯ 議長中川  勇君)  和田環境部長。 37 ◯ 環境部長和田 秀俊君)
     工程表につきましては、既に廃棄処分されたものと思われ、市においては確認できないため、その経緯や内容は不明ですが、市と事業者がお互いに事業を進める上でのスケジュール等を記したものではないかと推測されます。 38 ◯ 議長中川  勇君)  33番 針山 常喜君。 39 ◯ 33番(針山 常喜君)  期限が切れたから廃棄したなどと、簡単に言ってしまえばそれで終わりだという答弁ではだめですよ。  ここに、当時の環境部がつくった資料がございます。一部、その中を抜粋したものを読み上げます。1番から17番までいろいろ書いてあります。  平成13年5月に、事業者に対して打診したということからスタートしております。6番目に、平成14年1月から4月ごろまでの話ですが、「自動車リサイクル事業計画を作成し、環境部長と誰かが経済産業省に相談したが、補助対象事業には難しいとの見解が示された」と。そしてまた、さらに、「富山市に対し、国から市の自動車リサイクル事業の補助要望は無理であり、不快であると連絡がありました」と、このように書いてあるのです。  後ほどまたいろいろな話が出てきますけれども、1月から4月の間にこういうやりとりがあったと。そうすると、私が推察するのは、本当に4月であれば「4月」と書くのですよ。「1月から」となっているので、1月にはもう無理だという話が出てきているはずなのですよ。  次に進みますが、このようにして矛盾点が出てまいります。これまでの答弁を確認させていただきましたが、「困難である」「認識していただろう」「厳しい」「難しい」と、いまだに事が進行している、断定していないような表現であります。さらに、「国へ要望を継続している」「補助金を受けられるよう努力する」などと発言されております。  先ほど確認したように、企業誘致したのも、国へ補助金を申請しなかったのも、いずれも富山市であります。なぜ、国の補助金について、「出ません」と断定した正式な文書を通知されなかったのか、お伺いいたします。 40 ◯ 議長中川  勇君)  和田環境部長。 41 ◯ 環境部長和田 秀俊君)  事前協議の段階であったためであると考えられます。 42 ◯ 議長中川  勇君)  33番 針山 常喜君。 43 ◯ 33番(針山 常喜君)  簡単な答弁、よく聞いておきます。  このように、無理だと富山市の方たちがわかっておられても、事業者に対しては、こうやって引っ張っておられたということも、ここで出てきております。  それから、自動車の解体事業者は、特典の国の補助金が出るとのことから、補助金が出るという前提のもとで、施設規模を2倍にされたということであります。これは、当時、環境部の方たちも知っておられるはずなのです。例えば、少なくとも平成14年5月ごろにわかっていて、はっきりそのようにおっしゃっておられたら──建築確認申請は平成14年11月に行われている。そして、工場の建設の着工は平成15年1月からなのです。ですから、半年間もあるのです。なぜそこで本当に明確にされなかったのか。これは同じような質問になってしまうのですが、どうして明確にされなかったのですか。やはり今と同じ答弁になりますか。 44 ◯ 議長中川  勇君)  和田環境部長。 45 ◯ 環境部長和田 秀俊君)  これまでもお答えしましたとおり、国の補助は難しいという見解につきましては、平成14年5月ごろに当該事業者にお話ししたものと認識しております。 46 ◯ 議長中川  勇君)  33番 針山 常喜君。 47 ◯ 33番(針山 常喜君)  このように少し矛盾点があり、答弁も苦しかろうと実は思うところでございます。  それでは、次にまいりたいと思いますが、自動車解体事業者は、エコタウン産業団地へ入居した際に、国の補助金の交付を受けられなかったことについて、平成24年12月14日付の新聞で報道されたことから、平成25年1月22日に森市長宛てに申入れ書が提出されております。  これは平成23年、平成24年の厚生委員会一般質問等で質疑応答がありましたが、問題がまだはっきりしないからということで申入れされております。いろいろ書いてありますが、事業者の許可をもらって申入れ書の内容を一部だけ読ませてもらいます。  私は、どうして回答しなかったのかと言ったら、関係者が「しなくてもいい」ということで、一言で片づけてしまっておられる。まして、回答はしなくてもいいような文章であると、「でも、やりましたよ」というようなことで、簡単に片づけておられます。  それでは、内容を一部読み上げます。  「1つには、富山市から「国の補助金がある」と強い誘致があり、他地域での計画を白紙にして進出したのであります。  2つには、進出した企業の中で1社だけが補助金申請されなかったことは、そこには何か背景があるのではと強い疑念を感じています。  3つには、国の瑕疵の市長答弁や、これを一般論とされる富山市の見解は、企業として補助金が出ない大変な状態の中で操業してきていることから、責任を回避されている大変残念な発言であると思います。  上記のことを踏まえ、富山市は今後どう対処されるのか」という申入れ書がありまして、そして、いまだに回答されていない。どのような理由なのかということでございます。  私が質問しましたら、関係者に「その回答は不要である」ということを言われたということで、簡単に片づけておられます。  そこで、私自身もよくわかりませんので、この申入れ書を出した事業者に対して、富山市はどう対処されるのかと、あり方を聞いております。再度お伺いしますので、よろしくお願いします。 48 ◯ 議長中川  勇君)  和田環境部長。 49 ◯ 環境部長和田 秀俊君)  申入れ書につきましては、事業者から市に対して提出されており、当該事業者から申入れ書に対する回答の要望があれば、対応してまいりたいと考えております。 50 ◯ 議長中川  勇君)  33番 針山 常喜君。 51 ◯ 33番(針山 常喜君)  「要望があれば」というのは、これも不可解な答弁ですよ。これもまた、今、精査しますけれども。  それで、私は、当時、平成26年3月定例会においてヒアリングをしたときに、「回答書をつくってあるのだったら、今からでも遅くないから出されたらどうですか」ということも言いました。その後、「回答書を出されたらどうですか」と言っているにもかかわらず、いまだに回答されていません。これもおかしな話であります。  そこで、次に、質問の通告をした後に出てきた新しい事象について、少しお話しさせてもらおうかと思うのですが、事業者は、平成23年から平成24年、あるいは平成26年3月定例会でも、このように質疑応答されたけれども、一向に真意、真相がつかめないと。そして、希望というよりも、解明されるような答弁になっていないということで、事業者は、やむにやまれず、平成26年4月11日、経済産業省本省へ行って、今までの顛末を洗いざらいお話に行ってこられました。名前も出ております。そして、お話をされて、経済産業省の方々は、「10年前のことですから、すぐには回答できないから、調べてみます」ということで終わっております。このことは、ヒアリングのときに、当局は既に、私よりも先に知っておられました。私は「え?そうだったのか」と、逆にそこでわかった次第でございます。  確認したところ、平成26年6月5日に、事業者のところへ視察という名目で──その事業者の2つの工場を視察されに──これは名前を出します。中部経済産業局の資源エネルギー環境部の部長とほか2名でございます。これらの方々が来られて、視察をされた。その後、今までの経緯を、再度話をされたと。そうしたら、「当時の者にもう一回確認させていただきたい」ということで、帰って行かれたと。  そして、この10日前後に返事がございました。これにつきましては、今、申し上げます。  このときに、事業者は本件に関する補助金が出なかったことを説明した。先方は、「当時の担当者などから事情を聞くなど調査した結果、富山エコタウン自動車解体事業には、最初から国の補助金は出ませんと富山市に申し上げております。しかし、その後、何回か説明にお見えになられました」と。しかし、「出ないものは出ない」と。「国の補助金があるという話は、結局、富山市が単独でされたのではないかということになりませんか」ということなのです。  このように、当局の一部の方は、最初から補助金が出ないことをわかっておられた方もおられると思うし、知っておられたのではないかと思うのですが、何か、調べた結果、いかがですか。答弁を求めます。 52 ◯ 議長中川  勇君)  和田環境部長。 53 ◯ 環境部長和田 秀俊君)  市は平成11年度に、国に廃自動車のリサイクル事業の実施可能性について意見を聞いており、エコタウン事業にふさわしいとの感触を得ていたところであります。このことから、平成13年5月ごろに事業者に対しエコタウンへの進出を打診し、進出の意向が示され、事前協議に至ったものであります。  その後、国の補助金対象事業とすることは難しいとの見解が示されたのは、これまでもお答えしておりますが、平成14年1月から4月ごろにかけてであると認識しております。 54 ◯ 議長中川  勇君)  33番 針山 常喜君。 55 ◯ 33番(針山 常喜君)  何か尻切れトンボのような感じがしましたけれども。いずれにしろ、今までもほとんど調べられずに、今、平成13年5月ごろというのがちゃんとあるというのですから、私がさっき言いました工程表のようなものがあるのではないですか。いつ幾日に何々したとかいうようなことで、平成13年5、6月ごろということになろうかと思うのですが、森市長におかれては、まだ市長になっておられませんし、当時の方々の話になりますが、そういう方々に調べられたことはあるのですか。  部長、何かそういう資料は残っていませんか。 56 ◯ 議長中川  勇君)  和田環境部長。 57 ◯ 環境部長和田 秀俊君)  先ほどもお答えしましたが、工程表と言われるものにつきましては、現在、市には残っておりません。  したがいまして、その当時の様子をうかがい知ることはできませんので、先ほどお答えしたとおりであります。 58 ◯ 議長中川  勇君)  33番 針山 常喜君。 59 ◯ 33番(針山 常喜君)  そうしましたら、今、質疑応答をやっておりますが、一向に進まないわけですね。また同じことなのです。富山市は、どう事業者に、あるいは市民に説明するのですか。これだけやっていても、議論がかみ合わないようになってしまうのですよ。こういうふうにして、明らかなものがどんどん出てくるのですよ。国は、「初めから出ません」と、はっきり言っているのです。もっと詳しい、なぜ出ないかという理由もあります。ここで言っていると時間がかかりますから、知っている方はわかりますけれども。  そのような状態なのに、これでは、またこのまま時間がたってしまって、流れてしまいます。だから、いろいろな方々が部長を歴任していますが、自分の任期のときだけ何とかこらえて──事業者にとってみれば、補助金というのは非常に計画性の高いものであると思うのです。  それで、このような答弁で、あるいは真相もわからない。また、同じようにもとのもくあみになっていってしまう。そして、先ほどの申入れ書にもありました。どのように対応されていくのかということについても、何ら答えが出てきておりません。  どうですか、皆さん。聞いておられて、このまま進展すると思いますか、質疑応答とすれば。   〔発言する者あり〕 60 ◯ 議長中川  勇君)  質問者以外は発言を慎んでください。   〔「議長」と呼ぶ者あり〕 61 ◯ 議長中川  勇君)  23番 市田 龍一君。 62 ◯ 23番(市田 龍一君)  このことについては、暫時休憩を求めます。 63 ◯ 議長中川  勇君)  ただいま、暫時休憩との発言がありました。23番の申入れを受けて、暫時休憩いたします。                            午前10時33分 休憩                            ───────────                            午後 1時20分 再開 64 ◯ 議長中川  勇君)  休憩前に引き続き会議を開きます。   〔「議長」と呼ぶ者あり〕 65 ◯ 議長中川  勇君)  37番 高見 隆夫君。 66 ◯ 37番(高見 隆夫君)  午前中の針山議員の質問の第2点目のエコタウン産業団地に関しての質問の冒頭、質問者の質問内容に一部不適切な発言があるように思います。  何かといいますと、議事録と発言内容が違っているという発言のくだりがありました。これをはっきりしないと、今後、議場で話をしようが、委員会で話をしようが、これは議事録が全く違うと疑わざるを得ません。このことを調査していただきたいと思います。お願いします。 67 ◯ 議長中川  勇君)  ほかに御意見はありませんか。   〔発言する者なし〕 68 ◯ 議長中川  勇君)  ないようですので、議事を進めます。
     先ほど、議事進行上の判断から、私のほうで休憩を宣告いたしました。  その休憩中に開催された議会運営委員会において一定の方向性が示されましたので、改めて、針山議員の一般質問及び議案の質疑を継続いたします。  33番 針山 常喜君。   〔「議長」と呼ぶ者あり〕 69 ◯ 議長中川  勇君)  40番 五本 幸正君。 70 ◯ 40番(五本 幸正君)  高見議員の質問を取り上げるのか、無視されるのか、どうなのか、はっきりしてやっていただかないと……。 71 ◯ 議長中川  勇君)  今、ほかに同意者、ほかに御意見はありませんかと諮りました。   〔発言する者あり〕 72 ◯ 議長中川  勇君)  今、ほかに御意見はありませんかと諮りましたよ。  ですから、議事を進めさせていただきます。よろしいですか。   〔「議長」と呼ぶ者あり〕 73 ◯ 議長中川  勇君)  40番 五本 幸正君。 74 ◯ 40番(五本 幸正君)  それは私の聞き落としだと思いますが、賛同がなかったということですね。 75 ◯ 議長中川  勇君)  はい。  40番 五本 幸正君。 76 ◯ 40番(五本 幸正君)  そのことは了解しました。 77 ◯ 議長中川  勇君)  33番 針山 常喜君。 78 ◯ 33番(針山 常喜君)  冒頭に、私の質問に対し、議会がストップしたことにつきまして、いささか責任を感じております。まず冒頭に、申しわけなく思っているところでございます。  それでは、質問を再開させていただきます。  私自身、平成26年3月定例会質問いたしました事項について、1点だけ聞かせてもらいたいと思います。  質問は、事前協議用の申請書類など、要するに事業者が本市に提出した莫大なる資料等は現在どこにありますか。そして、企業秘密書類等もあると思われますので、正式に企業へ返却されるのが筋ではないかと思われますという質問をいたしました。  当局は、これも一言で「事前協議に関する書類につきましては、保存期間が満了しており、廃棄処分されております」という答弁がございました。これも簡単な一言で終わっております。機密資料や預かり物の資料もあるのではないかと思うのですが、その廃棄された預かり書類などは、どのような方法で、いつ廃棄されたのかお伺いいたします。 79 ◯ 議長中川  勇君)  和田環境部長。 80 ◯ 環境部長和田 秀俊君)  補助金事前協議資料については、富山市文書取扱規程に基づき、定められた保存期間を経過した後、適切に廃棄されたものと考えております。 81 ◯ 議長中川  勇君)  33番 針山 常喜君。 82 ◯ 33番(針山 常喜君)  そこら辺、私も細かいところはわかりませんが、参考資料として──要するに預かり資料ですね。そういうものも、公文書──役所の文書として取り扱われたわけですか。その辺、ちょっとお伺いいたします。 83 ◯ 議長中川  勇君)  和田環境部長。 84 ◯ 環境部長和田 秀俊君)  当時、市と事業者補助金の申請・獲得に向けて、お互いに協力し合い、作業を進めていたと考えられます。そのような中での資料のやりとりであったものと推測されます。したがいまして、作業を進める中においては、協議書類の取扱いについて、特段の確認などは行わず、市の書類として処理していたものと考えられます。  さらに、資料が市に帰属するかどうかという点につきましては、これらの書類は市が事前協議を行うためのものであり、当然、市に帰属するものと考えております。 85 ◯ 議長中川  勇君)  33番 針山 常喜君。 86 ◯ 33番(針山 常喜君)  いずれにしろ、市に帰属するものという答弁がありましたので、それ以上は言えませんので、了解したということにしておきます。  これで一応の質問項目を──もう少しあったのですが、私自身も正直言いまして、気が動転しているところもありましたので、この程度にとどめますが、いずれにしろ、入り口のところでどうもかみ合っていないと理解するところでございます。  1つには、今ほど新しく出てきました、経済産業省は最初から出ないと言っている。あるいは、平成14年の1月ないし4月ごろから無理だと、不快だと、こういうことも聞いておられます。これも環境部の資料に残っております。あるいは、平成23年の定例会、あるいは、平成26年3月定例会でもおっしゃっておられますように、平成14年の5、6月ごろにわかっていたということになりますと、いずれにしろ、建築確認申請を出すまでに半年以上の期間があり、そのときに、なぜ正式に言わなかったのかということに尽きるような感じがいたします。  今、かみ合わなかったのはそのあたりであって、いずれにしろ、言った、言わなかった、そのようにした、しかしながら、まだ続けておりますよというような言い方をしておられたことに対して、まだまだ調査・精査していく必要があるのではないかと思いますが、いかがでしょうか、答弁を求めます。 87 ◯ 議長中川  勇君)  森市長。 88 ◯ 市長(森  雅志君)  事の発端は、私が市長に就任する前なので、推測も交えてお話ししますと、何度かこの議会で議論がありましたのを全体を眺めてみると、結論として、補助申請はされていないわけですね。事前協議で、恐らく難しいということが申請者に伝わって、補助の申請がされていない。されていないわけですから、補助金が出ないのは当たり前なので、その限りにおいて、法的責任は経済産業省にも富山市にもないと思います。  ただ、後日、特許を取得しておられる。つまり、技術の先進性というものがあったはずなんだと。それが事前協議の段階から、それに目を向けてくれていれば、事前協議がもっと違う形になったのではないかとか、あるいは、ぎりぎりまで補助が出るかのような口ぶりというものが、もし市の担当者にあったとすれば、そのことについては、立場が違うと見方が違うのだろうと思いますので、その申請を事業者側の立場に立つと、もっと細かく見てくれたら補助がおりたと。おりたとすれば、得べきものが得られなかった。あるいはもっと早い段階から伝わっていれば考え方も違っていたということが、何らかの不利益につながったという見方を事業者側がされるということは十分考えられることです。  そこで、いつかの議会で申し上げましたが、しかし、それを請求されるのは、訴訟法上の要求として行使してもらわないと、解決しない問題ですね。そういう意味で、いつの議会だったか覚えていませんが、それは、どなたにも訴えを起こす権利はあるわけだから、訴訟法上請求されるということが、論理的にはあり得るのではないかと、たしか、いつか答弁しました。  それ以外に、経緯だけ追いかけてくると、形式的には補助請求されていないわけです。だから、補助金が出ないのは当たり前なので、そういう前提で確認申請をとられて、着工されて操業しておられるということなので、今言いましたように、何らかの手続上進める上での不法行為性というものがあるとしたら、そのことを主張して、訴訟で闘ってもらうということしかないだろうと思います。 89 ◯ 議長中川  勇君)  33番 針山 常喜君。 90 ◯ 33番(針山 常喜君)  市長におかれましては、その道のスペシャリストでありますので、そのようにおっしゃいますが、一般市民あるいは中小の事業者からすれば、裁判や訴訟などということは非常に困難な話だろうと思います。でも、そういう制度があるから利用したらどうかという骨子だったろうと思いますが、いずれにしろ、誠意を持って、そういう話をしてあげられたらよかったのではないかと思うわけです。  それで、さらには、平成14年6月に、都市計画決定の書類提出や特定施設の許可申請、あるいは建築基準法第51条の申請などを事業者に請求したりされております。ですから、事業者は、まだ補助金は出るものだと──思い込みかもしれません──思い込みがあったと、実は思えるわけでございます。ですから、そういうことになぜなったのかというところも、当局は精査されるのが筋ではないかと思うわけです。  ですから、ここで、どれだけやってもかみ合わないような感じがいたしますので、市長が言われたことも一理あろうかと思いますし、私が言うことも一理あろうかと思うところでございます。  いずれにしろ、きょうのところはこの程度にとどめて、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 91 ◯ 議長中川  勇君)  これで針山議員の一般質問及び議案の質疑を終了します。  27番 赤星 ゆかり君。 92 ◯ 27番(赤星 ゆかり君)  初めに、教育環境の充実について伺います。  全体として、人口減少・少子化という中で、人口が増え、児童・生徒数も増えている一部の地域の学校のうち、堀川南小学校の現状を取り上げます。  私が住んでいるところの地元の小学校でもあります。ここの校区の人口の増加率は市内で断トツです。この3年での比較では、921人の増、6.1%の増加です。この小学校校舎は昭和52年4月に建てられました。統計に初めて「堀川南」と出てくる昭和55年当時の人口は9,792人、昨年、平成25年の人口は1万4,292人、実に4,500人の増、145%です。30代、40代の子育て世代が増えています。  今年度、堀川南小学校は1年生が5クラスとなり、ここでもう普通教室が2つ足りなくなりました。少人数級に使っていた教室と特別支援級の1つを普通教室につくりかえました。年間の転入生も多く、昨年度は25人の転入があり、新年度直前になって、5年生も1クラス増えて、2月にコンピューター室を半分にして、1つ教室をつくりました。このようにやりくりしているので、同じ学年でも教室の位置がばらばらです。合計3部屋を転用していて、もう普通教室に転用できるスペースがありません。  相談室を少人数級に転用したので、カウンセラーが来るときの相談は保健室や会議室で行っています。もう1つの少人数級は、体育館のミーティングルームまで行って授業をしています。28クラスもあるのに、音楽室は1つしかありません。通常ならある生活科室、視聴覚室はありません。  職員室もぎゅうぎゅうで、複数の先生が1つの机を共有して使っています。増えた保健室の養護教諭の席は職員室にはないそうです。  お母さんたちの声、「うちの子は、体育館まで行って授業しているんです」「新しい住宅地がいっぱいできとるし、まだまだ人口も子どもも増える。早く何とかしてほしい」、こういうふうにおっしゃっています。  毎年、このように教室の配置をやりくりしなければならないということは、教職員の皆さんにも大変な負担となっております。  これは、早く校舎の増築をするしかないと思います。子どもたち、保護者、住民の皆さんの切実な願いです。この4月28日には、地元の自治振興会から増築の要望書も出されています。どうでしょうか。  また、増築に必要な予算は大体幾らと見込んでいますか、答弁をお願いします。 93 ◯ 議長中川  勇君)  当局の答弁を求めます。  麻畠教育長。 94 ◯ 教育長(麻畠 裕之君)  堀川南小学校の児童数は、本年5月1日現在806人で、普通学級は26学級であります。児童数の今後の推移を見ますと、平成32年度では899人と、今より90人以上増えるものの、1、2年生が35人で編制する学級、3年生以上が40人で編制する学級の幅の中で、現在の26学級で対応可能であると見込んでおります。ですので、増築にかかるお金はと聞かれましても、私は対応可能であると見込んでおりますので、御理解をお願いいたします。 95 ◯ 議長中川  勇君)  27番 赤星 ゆかり君。 96 ◯ 27番(赤星 ゆかり君)  私も、その児童数の推計という資料をいただきました。本年5月1日現在、堀川南校区に住んでいるゼロ歳児から未就学児のお子さんの数を推計しますと、確かに、平成32年度は899人で、普通学級が32学級ということですが、人数を見ますと、例えばですけれど、その年に1年生になるお子さんは173人です。35人学級ですから、5クラスだと175人。だから、あと3人増えると、もう1つ増えて6クラスになる。それで、同じ年の2年生も、今は139人ですけども、4クラスで140人までなので、あと2人増えるともう1つ増えて5クラスになります。ですから、27から28クラスになるということが、もう目の前まで見えているのですね。  ことしの3月26日に、4年生が転校してきまして、5年生も1クラス増えるという事態になって、2月ごろにそれがわかったので、急きょコンピューター室を半分にして3つ目の教室をつくったということであります。  このように、急に児童が増えたから教室を確保するということに、本当に学校では御苦労なさっているのです。ですから、もう転用するスペースがないということでございますから、早く増築するという方向性を決めていただきたいわけです。どうですか。 97 ◯ 議長中川  勇君)  麻畠教育長。 98 ◯ 教育長(麻畠 裕之君)  一昨日も答弁いたしましたが、全市的に住民基本台帳でこれはおさまり切らないということがわかれば、それはちゅうちょなく増築しなければならないと思っております。今のように、「こう見込まれるから」「だろう」ということでは踏み切れない、そういうことでございます。やらないということではないのです。それが、明らかにオーバーフローするということがわかれば、それは教育委員会の責任でございますので、しっかりやらせていただきたいと思います。 99 ◯ 議長中川  勇君)  27番 赤星 ゆかり君。 100 ◯ 27番(赤星 ゆかり君)  その住民基本台帳による児童数の推計ですが、毎年5月1日現在の数字で集計しているとおっしゃるのですが、昨年の平成25年5月1日現在のものを見ますと、今年度、平成26年度は790人で25クラスとなっております。これがもう既に現実には806人で、普通級が26クラスという増え方をしているのです。  これは1年に一度の住民基本台帳による推計では、もう間に合わなくなってくると思うのですが、例えば、毎月見てみる──異動があったかないかをきちんとフォローしていっていただいて、本当に足りないということを早く判断して、増築を決めていただきたいのですが、どうでしょうか。
    101 ◯ 議長中川  勇君)  麻畠教育長。 102 ◯ 教育長(麻畠 裕之君)  教育予算を伴うことは、校舎のことばかりではなく、教員数などもいろいろ絡んできております。それで、住民基本台帳もそうなのですが、学校に係る予算については、5月1日現在ということで判断されております。  例えば、5月1日までは40人学級だったけれども、5月1日を過ぎてから転校があって41人になったといっても、教員の配置はないわけですね。その中でやっていると、どこで線を引くかということなのですが、今は、そういう5月1日という期日をもとにしてやらせていただいております。 103 ◯ 議長中川  勇君)  27番 赤星 ゆかり君。 104 ◯ 27番(赤星 ゆかり君)  それでは、仮に、途中でまた1クラス増える、2クラス増えるという事態になって、普通教室が足りないということになった場合、この学校のケースではどのように対応するとお考えですか。 105 ◯ 議長中川  勇君)  麻畠教育長。 106 ◯ 教育長(麻畠 裕之君)  今ほど申しましたように、5月1日現在で判断いたしますので41人学級になるわけです。おわかりいただけるでしょうか。 107 ◯ 議長中川  勇君)  27番 赤星 ゆかり君。 108 ◯ 27番(赤星 ゆかり君)  途中で生徒が増えても、教室を増やすことはないということですか。 109 ◯ 議長中川  勇君)  麻畠教育長。 110 ◯ 教育長(麻畠 裕之君)  はい。そのように御理解していただいて結構だと思います。 111 ◯ 議長中川  勇君)  27番 赤星 ゆかり君。 112 ◯ 27番(赤星 ゆかり君)  少し前にお聞きしたのですが、今後、普通教室が増える場合も、オープンスペースを活用するという方針を持っているとお聞きしました。現在、2階に1つ、3階に1つ、オープンスペースがあります。でも、これは子どもたちにとってとても大事な場所なのです。オープンスペースというのは、もともとどういう意味合いで学校につくられたものなのか、お答えください。 113 ◯ 議長中川  勇君)  麻畠教育長。 114 ◯ 教育長(麻畠 裕之君)  昭和52年の学校建設時には、このオープンスペースがございませんでしたが、その後、堀川南小学校の児童数が減少した時期がございまして、平成12年度から平成16年度にかけて行った大規模改造により、余裕教室を改修し、オープンスペースを設けたところでございます。このオープンスペースは、学年集会や休憩時間の遊び場など、さまざまな用途に活用するため設置したものでございます。 115 ◯ 議長中川  勇君)  27番 赤星 ゆかり君。 116 ◯ 27番(赤星 ゆかり君)  そうなのです。オープンスペースはプレールームとなっていまして、学年集会をしたり、子どもたちが縄跳びの練習をしたりと、まるで第2体育館のように使っているのです。ここがないと困る、ここは絶対に潰さないでほしい、これは子どもたちの願いでもありますし、職員の皆さんの願いでもあります。本当に大事なスペースなのです。  ですから、今後、もし教室が増える場合は、絶対ここを潰さない、このことを約束していただけますか。 117 ◯ 議長中川  勇君)  麻畠教育長。 118 ◯ 教育長(麻畠 裕之君)  これまでも、教室が足らない学校におきましては、オープンスペースをやむなく普通教室に変えて対応してきたところでありますので、御理解のほどよろしくお願いします。 119 ◯ 議長中川  勇君)  27番 赤星 ゆかり君。 120 ◯ 27番(赤星 ゆかり君)  御理解できないから言っているのです。今後も言い続けます。  それで、昭和56年から昭和60年までは、児童数が1,000人を超えていまして、最大1,074人のときでも、普通学級は最大で26学級でした。現在は806人で、学級数は堀川南小学校史上最多の28学級になっています。当時増築されたプレハブ校舎は第2音楽室としてつくったと聞いています。今は、28学級あっても、音楽室は1つで、「どうしているんですか」と聞いたら、「いや、我慢してもらっているんだ」ということですので、音楽室も増やす必要があると思いますが、いかがですか。 121 ◯ 議長中川  勇君)  麻畠教育長。 122 ◯ 教育長(麻畠 裕之君)  音楽の授業を行うに当たっては、今おっしゃいましたように、現在の音楽室1教室を、学校全体の時間割の中で工夫して使用しているところでございます。  音楽の授業を音楽室で行うことができない場合は、他の学校でも、特に低学年でありますが、普通教室を使って授業を行っているところであり、増築する必要まではないのではないかと考えております。 123 ◯ 議長中川  勇君)  27番 赤星 ゆかり君。 124 ◯ 27番(赤星 ゆかり君)  いや、ぜひ増築をしていただきたいと思います。  コンピューター室や少人数級などというのは、建設当時にはなかった特別教室だと思うのですが、そういった当時なかった教室に充てられたのは何学級分あるのか、お答えください。 125 ◯ 議長中川  勇君)  麻畠教育長。 126 ◯ 教育長(麻畠 裕之君)  昭和52年の建設当時には、コンピューター室や少人数指導教室、特別支援学級はありませんでしたが、現在は、コンピューター室1教室、少人数指導教室2学級、特別支援学級2学級を設置しております。 127 ◯ 議長中川  勇君)  27番 赤星 ゆかり君。 128 ◯ 27番(赤星 ゆかり君)  ですから、今、28学級あるわけです。史上最多なわけです。そこへ、もともとなかったそれだけの特別教室もつくったということで、非常に無理して、窮屈な思いを子どもたちにさせてしまっているということなのです。  地元の自治振興会から出された要望書の中にも、最後のほうに書いてあります。「このままの状態が続くことは、児童の教育上、また、健全育成上も憂慮される事態」と、言っておられるのです。教育に影響が出ているということなのです。この地域では、まだまだ人口も子どもも増える可能性があります。子育て世代の皆さんがたくさん家を建てておられます。きちんと校舎を増築することを決めて、教育環境を確保すべきではありませんか。 129 ◯ 議長中川  勇君)  麻畠教育長。 130 ◯ 教育長(麻畠 裕之君)  今ほどのコンピューター室、少人数指導教室、特別支援学級は、これはどこの学校もそうなのです。もとはコンピューター室はなかったのですから。それから、少人数指導ということも、新しく制度として導入してきましたので、それもほとんどの学校──小さい規模の学校は別ですが──で増えました。  それから、今、特別支援を要する子どもたちが増えてきておりますので、多くの学校では特別支援教室をつくってまいりましたので、堀川南小学校だけがそういう教室が増えたのではなくて、どこの学校も、時代の変化、制度の変化で、そういう教室が増えてきたものだと思っております。  それから、繰り返しますが、オーバーフローすれば増築しますということでありますし、今、市の教育委員会としては、第一義的に、子どもの安全ということで学校の耐震化を急いでおります。堀川南小学校は平成16年度までに大規模改造をやりましたし、平成23年3月には体育館も改築しております。それなりに教育委員会は対応してきたつもりでおります。まだまだ、大規模改造でありますとか、老朽化しているので早く改修してくれないかということで待っている地域──もちろん子どももですが──まだまだ十数校ございますので、そういった中で優先度を考えて進めておりますので、御理解よろしくお願いいたします。 131 ◯ 議長中川  勇君)  27番 赤星 ゆかり君。 132 ◯ 27番(赤星 ゆかり君)  この地域で人口が増えているのは、富山市の都市政策とも関係があるのです。  日清紡績の跡地ですが、もとは準工業地域でした。これを2010年4月27日に、日清紡績富山工場跡地が準工業地域から住居系用途地域に変更されて、大規模な住宅地の造成が行われ、ここは、今、251世帯、824人が暮らす堀川本郷という町内になっています。そして、今、コンパクトシティの政策で、公共交通沿線居住推進事業の対象エリアにかなりかかっているのですが、この校区内の面積で対象エリアを調べてもらいましたら、何と45%もかかっているということです。  住民の皆さんの声は、やはり人口が増えたら、それに見合うように学校も整備してほしいと。市が居住を誘導する、人口を増やすのだったら、ちゃんとフォローしてほしいというふうに、皆さんが言っておられるわけです。これが住民の願いなのです。  学校設置者としての市長の御意見はどうでしょうか。 133 ◯ 議長中川  勇君)  森市長。 134 ◯ 市長(森  雅志君)  簡単なことですよね。数が増えていって、入学を予定される子どもをきちんとカウントして、これでは足りないとなったら、必ず増築しなければいけません。それは行政責務ですから。だから、教育委員会の試算では、今のところ、まだそこまでに至っていないということです。  逆に言うと、どんどん増えていって、再来年ぐらいに教室が足りなくなりそうだとなれば、当然増築をしなければいけないし、予算要求があれば、当然予算をつけていくということです。 135 ◯ 議長中川  勇君)  27番 赤星 ゆかり君。 136 ◯ 27番(赤星 ゆかり君)  ぜひ住民の要望に応えて、増築を……   〔発言する者あり〕 137 ◯ 議長中川  勇君)  質問は手を挙げて。  27番 赤星 ゆかり君。 138 ◯ 27番(赤星 ゆかり君)  私は、この増築が実現するように、引き続き求めていきたいと思っております。  次に、学校給食の単独校調理場調理洗浄業務の民間委託について伺いますが、ことしの4月から民間委託を始めた3つの小学校のうち1校で、委託先企業のA社が、5月16日にフルタイム調理員1人、5月28日にはパート調理補助1人、求人を出しています。委託開始から2カ月もたたないうちに欠員が2人出て募集している、このことを市はどう捉えておられますか。 139 ◯ 議長中川  勇君)  麻畠教育長。 140 ◯ 教育長(麻畠 裕之君)  呉羽小学校の受託業者が調理員を2人募集しているのは、受託業者内部の人事異動等によるものと伺っております。 141 ◯ 議長中川  勇君)  27番 赤星 ゆかり君。 142 ◯ 27番(赤星 ゆかり君)  パートの欠員はどうなのですか。 143 ◯ 議長中川  勇君)
     麻畠教育長。 144 ◯ 教育長(麻畠 裕之君)  お尋ねの意味がちょっとわからないのですが、パートの何がどうなのですかという……。すみません、もう一度お願いいたします。 145 ◯ 議長中川  勇君)  27番 赤星 ゆかり君。 146 ◯ 27番(赤星 ゆかり君)  社員の調理員の方は人事異動で、もう1人、パートのほうも欠員が出て募集していますが、これも人事異動なのですか。 147 ◯ 議長中川  勇君)  麻畠教育長。 148 ◯ 教育長(麻畠 裕之君)  受託業者内部のことでありますので、それが一体どういう理由でパートの方が必要になったのかということまでは把握していないところであります。 149 ◯ 議長中川  勇君)  27番 赤星 ゆかり君。 150 ◯ 27番(赤星 ゆかり君)  それでは、その欠員になった分を、調理員は栄養士または調理師の資格は要ると、だけど学歴、経験不問で募集、パートのほうも、学歴、経験・資格、いずれも不問と、こういうことで、本当に給食の安全性・安定性、そして、熟練性というものが担保できるのでしょうか。 151 ◯ 議長中川  勇君)  麻畠教育長。 152 ◯ 教育長(麻畠 裕之君)  パートの方の仕事は、でき上がったものを運ぶなどの仕事が主であります。  今、お話しの中で、確かに、そうそうなかなか、ころころと調理員がかわるというのもいかがなものかと思いますので、受託業者に対しては、その旨を申し入れたところであります。 153 ◯ 議長中川  勇君)  27番 赤星 ゆかり君。 154 ◯ 27番(赤星 ゆかり君)  次へ行きます。この民間委託で行政改革ということですが、2カ年で6校分、年間に約3,000万円の経費削減効果と言われています。それでは、その3,000万円は何に使われたのでしょうか。 155 ◯ 議長中川  勇君)  麻畠教育長。 156 ◯ 教育長(麻畠 裕之君)  予算は、教育委員会が枠で、これだけ使って節減した分はこれだけあげますという形ではないものですから、市全体の中で予算編成等がなされておりますので、私のほうでは、そのことについてわかりかねるといいますか、答弁しかねると思います。 157 ◯ 議長中川  勇君)  27番 赤星 ゆかり君。 158 ◯ 27番(赤星 ゆかり君)  わかる方がお答えください。 159 ◯ 議長中川  勇君)  森市長。 160 ◯ 市長(森  雅志君)  失礼な言い方をしますが、予算編成の仕組み、予算というものの仕組みがよくわかっていらっしゃらないようです。全体として、歳出が3,000万円相当減ったということです。わかりますね。必要なものは必要な事業に財源を見つけて予算をつけます。この部分だけが、例えば3,000万円なら3,000万円とすると、その分だけ歳出総額が減ったと、どこかへ行ったのではなくて、歳出総額が減ったということです。 161 ◯ 議長中川  勇君)  27番 赤星 ゆかり君。 162 ◯ 27番(赤星 ゆかり君)  私は、普通に考えて、疑問に思ったことを聞いたのですが。  給食は学校教育法では教育の一環ですよね。そして、子どもたちの命や体をつくるものです。それをつくる人の人件費を削るということは、私はだめだと思います。こういった人件費削減ありきの民間委託は、即刻中止していただきたいと、そして、質の高い給食提供のための専門職を市として雇用し、育成すべきだということを申し上げたいと思います。  次に、就学援助について伺います。  昨年8月から国によって生活保護基準が引き下げられ、これに連動して、富山市は就学援助の基準も引き下げました。去年と収入は変わらないのに援助が受けられなくなる世帯が出てくることが危惧されています。  4月30日に、「反・貧困ネットワークとやま」の皆さんが、5月8日には「国連NGO新日本婦人の会富山支部」の皆さんが、それぞれ申入れをされて、私も後者に同席しました。  申入れでは、「消費税増税と物価上昇に加えて、就学援助を切られたら深刻」「受給世帯にとって、月1万円から1万5,000円がなくなるのは甚大だ」「国と自治体に就学援助を義務づけた子どもの貧困対策推進法の趣旨に反する」「国に対しても、財政的支援をするよう求めるべき」などの意見がありました。  こうしたことを十分に考慮し、就学援助の基準を引き下げるべきではありません。見解を伺います。 163 ◯ 議長中川  勇君)  麻畠教育長。 164 ◯ 教育長(麻畠 裕之君)  本市では、就学援助制度により、経済的な事由で就学が困難な児童・生徒に対し、世帯の所得基準に基づいて、給食費や学用品の購入費用などの援助を行っております。  昨年度においては、2,357人の児童・生徒が準要保護として就学援助の認定を受けているところでございます。  本市における就学援助の認定に当たっては、従来どおり、生活保護基準額の1.2倍未満の世帯を対象としているところでございます。 165 ◯ 議長中川  勇君)  27番 赤星 ゆかり君。 166 ◯ 27番(赤星 ゆかり君)  県内のほかの自治体も、隣の金沢市も引き下げていないのです。文部科学省や厚生労働省が生活保護基準の引下げを就学援助に影響させないよう、たびたび通知を出しておられるのに、1.2倍だと、そのまま連動させて下げると、この通知の意味などはどう考えられたのですか。どうして何の疑問もなく連動させて下げたのでしょうか。 167 ◯ 議長中川  勇君)  麻畠教育長。 168 ◯ 教育長(麻畠 裕之君)  何の疑問もなくではなくて、疑問を持ちました。  国は生活保護を下げるが、地方はそのままやれと、何かおかしいなと疑問を持ちました。そのときに、私としては、やはり維持してやりたいなと思ったのですが、どのようにしてその基準を決めていくかというときに、どうやったら保護を確保しつつ、一方で、市民の皆さんに説明がつくかということも考えまして、やはりここで、今まで生活保護基準額の1.2倍だったのだから、これが下がったのなら、1.2倍連動して下げるよというのが、残念だけれども理解していただけるのかなと思いまして、そのように判断したところでございます。 169 ◯ 議長中川  勇君)  27番 赤星 ゆかり君。 170 ◯ 27番(赤星 ゆかり君)  生活保護要保護者に準じるぐらいに困窮している世帯ですから、下がったら困るでしょうと言えば、市民の皆さんは納得してくれるはずだと思います。  援助を受けられなくなる世帯数や影響額がどれぐらいあるのか、つかんでおられるのですか。 171 ◯ 議長中川  勇君)  麻畠教育長。 172 ◯ 教育長(麻畠 裕之君)  これは今、受付中でありまして、今月の末ぐらいまで、鋭意受け付けており、現在、審査といいますか、判断をしているところでございます。 173 ◯ 議長中川  勇君)  27番 赤星 ゆかり君。 174 ◯ 27番(赤星 ゆかり君)  下げないことを、今からでも再度求めます。  最後に1点だけ、グラス・アート・ガーデンについて伺います。  補正予算で、一般財源から4,278万1,000円、それから、今年度と来年度、2カ年の債務負担行為で限度額3億7,080万円の追加、これらの議決が議会に求められているわけですが、説明資料を見ますと、何を、どんなものをつくるのかという説明がありません。どういうものをつくるのでしょうか。 175 ◯ 議長中川  勇君)  今本企画管理部長。時間が短いので、端的に答弁してください。 176 ◯ 企画管理部長(今本 雅祥君)  現在、デイル・チフーリ氏とは協議を進めておりますが、協議の中身において、具体的な作品のところまでは至っておりません。  ただ、代表的な作品とすれば、例えば、天井にガラスを敷き詰める「ペルシャン・シーリング」、小舟の上にガラスを盛り上げるように配置する「ボート」、吹きガラスを多数組み合わせる「シャンデリア」といった作品がございます。 177 ◯ 議長中川  勇君)  27番 赤星 ゆかり君。 178 ◯ 27番(赤星 ゆかり君)  その説明でも、ちっともわからないですね、何をつくるのか。  これは、広く市民にも説明会を開くとか、意見を募って反映させたりしないのでしょうか。私はするべきだと思います。  もう時間がないので、そういったことをしていただかないと、この予算の使い方がよくわからないということを…… 179 ◯ 議長中川  勇君)  時間が来ましたので、質問を終了してください。 180 ◯ 27番(赤星 ゆかり君)  申し上げて、質問を終わります。 181 ◯ 議長中川  勇君)  これで赤星議員の一般質問及び議案の質疑を終了します。  7番 松井 桂将君。   〔7番 松井 桂将君 登壇〕 182 ◯ 7番(松井 桂将君)  平成26年6月定例会に当たり、公明党より一般質問を行います。  初めに、福祉施策について伺います。高齢者の認知症対策について伺います。  「認知症になっても本人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域のよい環境で暮らし続けることができる社会」の実現を目指し、政府の平成26年度予算では、認知症の患者・家族を支援する施策や生活支援サービスの基盤強化などを後押しする予算が盛り込まれました。  地域で取り組む包括ケアシステムでは、認知症対策が大きな柱の一つとなります。今後、高齢者が急増する上で、認知症患者またはその予備軍も増えるものと予想されます。
     厚生労働省では、認知症施策推進5か年計画を2012年9月に公表しました。これまでの基本的な考え方として、認知症の人が行動・心理症状等により、危機が発生してからの事後的な対応を主眼としてきましたが、今後、目指すべきケアの考え方として、危機の発生を防ぐ早期・事前的な対応に基本を置くとしています。  富山市においては、早期・事前的な対応としてどのように取り組んでいくのか、お聞かせください。  認知症の早期から家庭訪問を行い、認知症の人のアセスメントや家族の支援を行う認知症初期集中支援チームの設置や認知症地域支援推進員の配置についての取組みについてもお聞かせください。また、認知症の専門医療機関である認知症疾患医療センターの設置も検討すべきと考えますが、当局の見解を伺います。  各地域では、認知症の人や家族に対して、できる範囲の手助けをする人を認知症サポーターと呼び、推進を図っています。このように、高齢者を守る安全・安心のネットワークの構築が求められている中、先日、認知症高齢者の行方不明について、報道で取り上げられました。  そこで、本市における認知症高齢者の行方不明事案の実態と対策についてお聞かせください。また、認知症高齢者の消費者被害が全国的に増加していますが、認知症高齢者の消費者トラブル被害の実態と対策についてもお聞かせください。さらに、平成24年度から実施されている本市の市民後見推進事業の現状と、今後の取組みについてもお聞かせください。  次に、孤立死防止対策について伺います。  現在、高齢化や核家族化、雇用形態の変化、地域コミュニティーの希薄化により、地域社会と孤立した方など高齢者のみの世帯に重点が置かれているところですが、昨今の事案を見ると、世帯内の生計中心者もしくは介護者の急逝により、その援助を受けていた方も死に至る事案、また、家族が同居しているにもかかわらず、家族全員が死に至った等、大変痛ましい事案が発生しています。  先月、我が会派で愛知県春日井市へ、孤立死防止対策について現地視察を行いました。春日井市では、孤立死を防止するために、地域で行われている見守りに加え、さらに多くの目で見守りを行えるようにと、電気・ガス・水道などのライフライン事業者や新聞販売店、住宅供給事業者と地域見守り活動に関する協定を締結し、事業者の皆さんから通常の業務の中で異常を発見した場合にも市に通報をしてもらう体制をつくり、早期発見・早期対応を図るための対応体制を整備し、取り組んでおられました。その結果、市は通報のあった孤立世帯に必要な福祉サービスを提供し、孤立死を未然に防止できたという成果を上げておられました。  本市においても、高齢者の単身世帯のみならず孤立死が発生している中で、多くの事業者の協力を得て、見守り支援の仕組みを早急に推進すべきと考えますが、当局の見解をお聞かせください。  次に、障害者支援について伺います。  障害者が働く施設から優先的に商品を買うよう地方自治体などに求める障害者優先調達推進法の施行から1年が経過いたしました。  厚生労働省によると、障害者優先調達推進法が購入対象として想定しているのは、障害者が多く働く施設、企業でつくる機械部品や弁当などの物品、清掃などの業務委託やデータ入力などのサービスです。障害者が自宅でつくる商品も対象となります。  その中、障害者優先調達推進法で義務づけられた調達方針の策定を、ことし3月時点で市区町村の過半数が行っていないことが、厚生労働省の集計で判明いたしました。方針を決められない自治体が多い理由に、地域の施設がどんな商品を手がけているのかを十分に把握していないということが考えられます。  本市においては、調達推進の意義を理解され、調達方針を策定し取り組んでおられることは、本市の障害者施設や自宅で働く障害者の受注機会の増大につながるものと期待いたします。そこで、本市の取組みについてお聞きいたします。  本市の自宅で働く障害者の掌握や、その作業内容等の状況についてお聞かせください。優先調達推進のため、本市各部局との情報共有も必要と考えますが、現状と今後の取組みをお聞かせください。  次に、代読・代筆支援の充実について伺います。  国では、平成23年7月に成立した改正障害者基本法に、読み書き支援サービスを行う人の養成、派遣を国や自治体に求める規定が盛り込まれ、さらに、平成25年4月に施行された障害者総合支援法の中の実施要綱に自治体が行う支援の一つとして、代読や代筆が明記されました。  近年、高齢化の進展に伴い、視覚障害者のみならず、視力が低下した高齢者など、読み書きに支障がある人への支援の必要性が訴えられています。日常生活を送る上で、「読むこと」と自己の意思をあらわすための「書くこと」は必要不可欠の行為と言えますが、十分に保障されているとは言えない状況にあります。  例えば、金融機関や自治体の役所から送られてくる通知など、社会生活を送るために必要な書類などを受け取って確認できないという事態に悩む人は少なくありません。そうした中、自治体レベルでは東京・品川区において、平成23年4月に策定された区の地域福祉計画に読み書き代行サービスが盛り込まれ、区内で既に実施されています。今後、潜在的なニーズを含め、読み書きが困難な方への支援の必要性は一層高まると考えられます。  本市においては、現在、図書館において、印刷された活字文字を音声で読み上げる音声読書機が設置されておりますが、活用状況を含め、取組みをお聞かせください。  地域で安心して暮らしていくために、今までNPO法人等で独自にボランティアとして行っていますが、プライバシーを確保できる専門の支援員の養成に行政として取り組むなど、いつでもサービスを受けられる仕組みづくりが必要と考えます。当局の取組みについてお聞かせください。  最後に、アプリを活用した行政サービスについて伺います。  現在、スマートフォン用のアプリ、またはウェブ用のアプリを開発し、地域住民にとって便利で役立つ情報を提供している自治体が数多くあります。  災害時に電話やインターネットが使えなくても、オフラインで避難所や医療施設の位置をスマートフォンなどで簡単に調べられるアプリ、避難場所や災害予測を表示する防災アプリ、また、GPSを使用した市内町歩きルートの案内、公衆トイレの場所への案内等、さまざまなアプリを開発し、配信を行っています。  今年度、本市では、母子健康手帳アプリを開発し、妊娠・子育て期における情報提供や支援の充実を図る予定になっておりますが、進捗状況などとあわせて、具体的な取組みをお聞かせください。  このように、アプリを活用した住民への行政サービスの手段として、市民向けの新たなアプリ開発など、取組みについて見解をお聞かせください。  以上で一般質問を終わります。御清聴ありがとうございました。 183 ◯ 議長中川  勇君)  当局の答弁を求めます。  宮田福祉保健部長。   〔福祉保健部長 宮田 宜忠君 登壇〕 184 ◯ 福祉保健部長(宮田 宜忠君)  松井議員の御質問にお答えいたします。  まず、福祉施策についてお尋ねのうち、高齢者の認知症対策について、早期・事前的な対応、及び認知症初期集中支援チームの設置、認知症地域支援推進員の配置についてお答えいたします。  国の認知症施策推進5か年計画においては、これまでの自宅からグループホーム、施設入所あるいは入院という事後対応的なケアの流れを変え、早期の適切なケアにより、認知症高齢者が行動・心理症状の面で危機的な状況に陥らないように支援することを基本方針としています。  まず、認知症初期集中支援チームは、高齢者が認知症発症後、できる限り早い段階でアセスメント、体調管理、環境改善、家族支援などの支援を包括的・集中的に提供し、自立生活のサポートを行うものです。  次に、認知症地域支援推進員は、地域の実情に応じて医療機関、介護サービス及び地域の支援機関をつなぐコーディネーター役や認知症施策の推進を担う役割があります。  一方で、本市におきましては、既に32の地域包括支援センターにおいて、専門3職種が中心となり、認知症発症の初期段階から本人及びその家族支援にかかわり、医療・介護など必要な機関と連携し、自立へのサポート体制を整えております。  今後、国が示す支援チームや推進員の役割などとの整合性を図りながら、在宅における認知症高齢者とその家族へのさらなる支援体制の構築に努めてまいりたいと考えております。  次に、認知症疾患医療センターの設置についてお答えいたします。  認知症に係る医療を充実するため、国では、平成20年度より認知症疾患医療センター運営事業を開始し、センターを設置する都道府県、指定都市に運営費補助が行われております。富山県では、平成22年に市内の谷野呉山病院と魚津市の魚津緑ヶ丘病院、平成24年に南砺市の国立病院機構北陸病院が指定され、認知症疾患医療センターを運営しているところです。  認知症疾患医療センターでは、鑑別診断や専門医療相談を行うほか、地域包括支援センターなどと連携し、地域における医療と介護の連携拠点としての機能が求められております。  また、その後、認知症施策推進5か年計画に基づき、二次医療圏ごとに設置する地域型認知症疾患医療センターとともに、高度な身体合併症治療と鑑別診断、空床確保を行うための拠点として、都道府県単位での基幹型認知症疾患医療センターの設置方針が示されております。  しかしながら、基幹型認知症疾患医療センターについては、現在のところ、全国で大学病院など12カ所のみの指定であり、設置基準や人員配置、常時の空床確保などの指定要件は厳しいと伺っております。このことから、本市といたしましては、当面は既指定の認知症疾患医療センターと連携するとともに、他の医療機関などとも協働して、早期診断・早期対応に向けた取組みを推進し、認知症の方や家族の方々の医療と福祉・介護の充実に努めてまいりたいと考えております。  次に、認知症高齢者の行方不明事案の実態と対策についてお答えいたします。  さきの浦田議員の御質問答弁申し上げたとおり、認知症が原因で行方不明となった方が年間1万人を超えていることや、認知症で身元がわからないまま数年間も保護されていた事例等が相次いで報道されております。  また、本市が設置している認知症高齢者徘徊SOS緊急ダイヤルにつきましては、平成21年1月の運用開始から平成26年5月末現在までで、253件の徘徊事案が発生し、ほとんどが発見に至っていますが、5人の方が死亡で発見され、1人の方が平成22年から未発見の状況にあります。  今後の対策といたしましては、引き続き、徘回のおそれのある方々への登録を呼びかけ、また、捜索に協力いただく企業・団体等の登録団体数の拡大に努めてまいりたいと考えております。  次に、認知症高齢者の消費者トラブル被害の実態と対策についてお答えいたします。  昨年度に全国の消費者センターに寄せられた相談のうち、認知症や知的障害がある高齢者が被害に遭ったケースは約1万600件で、10年前に比べ、ほぼ倍増となったと報道されております。  富山市消費生活センターの昨年度の相談受付状況は、70歳以上の高齢者の方からの相談が559件、対前年度比14%増で、2年連続の増加となっており、相談者全体のうち、認知症や知的障害があると思われる方からの相談は36件ありました。  高齢者の消費者トラブルについては、強引な健康食品の送りつけ商法や劇場型投資詐欺が急増するほか、その手口は巧妙化し、これまで被害に遭った高齢者などが再び狙われるという二次被害も増加しており、被害額も高額化の傾向にあります。  また、高齢者は加齢や認知症などの要因により判断能力が低下する場合も多く、ひとり暮らし高齢者世帯などの場合においては、困ったときに身近に頼れる人がいないことから、被害に遭いやすい状況にあります。  本市では、地域包括支援センターを中心に、民生委員、高齢福祉推進員など、地域と連携しながら、要援護高齢者地域支援ネットワークを構築し、高齢者の相談や在宅生活の支援に努めており、今後とも、社会全体で高齢者を見守る体制づくりに努めてまいりたいと考えております。  次に、市民後見推進事業の現状と今後の取組みについてお答えいたします。  近年の少子・高齢化や核家族化の進行により、親族による後見受任の割合が低下しており、弁護士や司法書士、社会福祉士などの専門職後見人のみならず、市民後見人を含む第三者後見人の需要が高まり、今後、さらに増加することが見込まれております。  平成25年9月には、市社会福祉協議会が家庭裁判所より法人後見人として選任され、後見業務を開始しており、市民後見人には、法人後見履行補助者として後見業務の実務を担当していただいております。  本市では、1つには、市民後見人養成のための研修の実施、2つには、市民後見人の適正な活動のための支援、3つには、成年後見制度に関する相談、4つには、出前講座等を通じた成年後見制度の普及・啓発などの市民後見推進事業平成24年度から市社会福祉協議会に委託し、支援が必要な高齢者に成年後見業務が着実に実行できるよう努めているところであります。  なお、これまでに43人が養成研修を受講し、実際に後見業務を行うことができる実務研修修了者は25人であり、現在、2人が市民後見人として活動しております。  次に、孤立死防止対策について、民間事業者の協力による見守り支援の推進についてお答えいたします。  昨年度、富山県社会福祉協議会、警察、ライフライン事業者などと県内各自治体担当者が出席する孤立高齢者等支援プロジェクト推進会議において、孤立死等の防止対策について意見交換が行われ、県内各自治体にライフライン事業者などとの見守り活動に関して協定を結ぶ動きが出てきております。  本市におきましても、孤立死等を防止するための方法の一つとして、民間事業者が業務中に気づいた異変を市へ連絡する体制の構築は大変有効であることから、電気、ガス、水道などの事業者に加え、郵便・宅配事業者、新聞販売事業者などを想定し、現在、協定の締結に向けて協議を進めているところであります。  次に、障害者支援について、自宅で働く障害者の掌握やその作業内容等の状況について、及び優先調達推進のため、各部局との情報共有など、現状と今後の取組みについて、あわせてお答えいたします。  自宅で働き、物品の製造などを行っている障害者の方々の作業内容や品目などの状況を市が把握することは困難であり、情報が寄せられれば、随時、市の各部局にも提供してまいりたいと考えております。  次に、優先調達推進のため、各部局との情報共有を図ることは重要であると考えており、平成26年度富山市障害者就労施設等からの物品等の調達推進方針について、全部局に周知をしたところであります。  また、職員が随時情報を共有できる職員ポータルの電子掲示板に、調達推進方針とあわせて障害者就労施設等が提供している物品等の情報を掲載しており、各部局との情報共有については積極的に取り組んでいるところであります。  次に、代読・代筆支援の充実について、図書館における音声読書機の活用状況を含め、本市の取組みを問う、また、いつでもサービスを受けられる仕組みづくりが必要と考えるが、本市の取組みを問う、以上2点について、あわせてお答えいたします。  図書館における音声読書機の活用状況については、平成23年度は4件、平成24年度は1件、平成25年度は2件であります。  このほか、視覚障害のある方々への支援といたしましては、障害者総合支援法に基づき、1つには、拡大読書機などの日常生活用具や、めがねなどの補装具の支給、2つには、障害福祉サービスの家事援助による在宅における代読・代筆のサービスの提供、3つには、平成24年10月から創設された同行援護による移動先における代読・代筆のサービスの提供を実施しており、視覚障害のある方々が必要とする支援が適切に提供されるよう努めているところであります。  次に、アプリを活用した行政サービスについて、母子健康手帳アプリの開発と進捗状況など、及び市民向けの新たなアプリ開発などの取組みについて、あわせてお答えいたします。  母子健康手帳アプリの開発につきましては、普及が拡大しているスマートフォンで、従来の母子健康手帳の内容に加え、日記やアルバムとして子どもの成長を自分で記録することができるとともに、乳幼児健診や予防接種の情報などを市から配信し、妊娠・出産・子育て期の幅広いステージで活用できる内容となっております。  進捗状況といたしましては、本年10月よりモニターによる試験運用を開始し、その評価を踏まえ、平成27年1月には本格運用する予定であります。  次に、市民向けの新たなアプリ開発につきましては、市民生活のさまざまな場面で利便性を高める手段となることや、災害時にも活用可能であることなどから、アプリの特性や費用対効果に十分配意しながら、市民への情報提供手段の充実を図る観点から、前向きに研究してまいりたいと考えております。  以上であります。 185 ◯ 議長中川  勇君)  これで松井議員の一般質問及び議案の質疑を終了します。  これをもって一般質問及び議案の質疑を終結いたします。             ───◇   ◇   ◇───                議案の委員会付託 186 ◯ 議長中川  勇君)  ただいま議題となっております議案第86号から議案第109号まで、及び報告第2号から報告第4号までについては、会議規則第37条第1項の規定により、お手元に配布してあります議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。             ───◇   ◇   ◇─── 187 ◯ 議長中川  勇君)  お諮りいたします。委員会審査のため、6月23日から26日までの4日間、休会いたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 188 ◯ 議長中川  勇君)  御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。             ───◇   ◇   ◇───                散       会 189 ◯ 議長中川  勇君)  以上で、本日の日程は終了いたしました。  6月27日は午前10時に本会議を開き、委員会審査の結果報告、これに対する質疑、討論、採決などを行います。  本日はこれをもって散会いたします。                            午後 2時29分 散会 Copyright © Toyama City Assembly, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...