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平成20年9月定例会 (第5日目) 名簿
平成20年9月定例会 (第5日目) 本文

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  1. 富山市議会 2008-09-05
    平成20年9月定例会 (第5日目) 本文


    取得元: 富山市議会公式サイト
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    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 議事の経過             ───◇   ◇   ◇───                開       議                              午前10時  開議 ◯ 議長(五本 幸正君)  ただいまから、本日の会議を開きます。  議事日程は、お手元に配布のとおりであります。             ───◇   ◇   ◇───            議案第127号から議案第148号            まで及び平成20年分請願第12号 2 ◯ 議長(五本 幸正君)  これより、日程第1 議案第127号から議案第148号まで及び平成20年分請願第12号を一括議題といたします。  ただいま議題となりました各案件につきましては、各常任委員長から委員会審査報告書が提出されており、その審査結果はお手元に配布のとおりであります。             委員長報告・質疑・討論・採決 3 ◯ 議長(五本 幸正君)  これより、各常任委員長の報告を求めます。  まず、総務委員長 金厚 有豊君。   〔総務委員長 金厚 有豊君 登壇〕 4 ◯ 総務委員長(金厚 有豊君)
     総務委員会に付託されました各案件の審査結果について御報告いたします。  当委員会に付託されました予算案件1件、条例案件3件、その他の案件1件の審査の結果につきましては、お手元に配布してあります委員会審査結果のとおり、それぞれ原案可決すべきものと決しました。  以上、総務委員会委員長報告といたします。 5 ◯ 議長(五本 幸正君)  ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。  質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 6 ◯ 議長(五本 幸正君)  質疑なしと認めます。  次に、厚生委員長 南  俊正君。   〔厚生委員長 南  俊正君 登壇〕 7 ◯ 厚生委員長(南  俊正君)  厚生委員会に付託されました各案件の審査結果につきまして御報告申し上げます。  当委員会に付託されました予算案件4件、条例案件2件、その他の案件1件の審査結果につきましては、お手元に配布してあります委員会審査結果のとおり、それぞれ原案可決すべきものと決しました。  以下、審査の概要を申し上げます。  議案第127号 平成20年度富山市一般会計補正予算福祉保健部所管分、議案第129号 平成20年度富山市介護保険事業特別会計補正予算、議案第130号 平成20年度富山市国民健康保険事業特別会計補正予算、以上3件について次のような討論がありました。  まず、反対討論について申し上げます。  介護保険事務処理システム改修事業については、介護保険制度は来年度に見直しが行われることがわかっており、こういった事業はできるだけまとめて行ったほうが経費の節減になることから、今の段階でこの事業を行うことは反対である。また、システム改修事業費についても、他市との比較など徹底したチェック体制をとる必要がある。同様に、国民健康保険事業におけるシステム改修についても、他市との比較が全くされていないという現状から見直しが必要であるという観点からの反対討論がありました。  次に、賛成討論について申し上げます。  システムの改修については著作権等の問題もある。また、現時点での対応ということが重要であり、制度内容が変わった場合には、地方自治体は速やかにシステムを改修する必要があるという観点からの賛成討論がありました。  採決の結果、賛成多数により、いずれも原案のとおり可決いたしました。  以上、厚生委員会委員長報告といたします。 8 ◯ 議長(五本 幸正君)  ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。  質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 9 ◯ 議長(五本 幸正君)  質疑なしと認めます。  次に、経済教育副委員長 浦田 邦昭君。   〔経済教育副委員長 浦田 邦昭君 登壇〕 10 ◯ 経済教育副委員長(浦田 邦昭君)  委員長が都合により出席できませんので、私がかわって経済教育委員会に付託されました各案件の審査結果について御報告いたします。  当委員会に付託されました予算案件4件、条例案件2件、その他の案件2件の審査の結果につきましては、お手元に配布してあります委員会審査結果のとおり、それぞれ原案可決すべきものと決しました。  また、平成20年分請願第12号につきましては、採択すべきものと決しました。  以下、審査の概要を申し上げます。  農林水産部所管分の平成20年分請願第12号 農業生産資材価格高騰に関する請願について申し上げます。  当局から、本請願に対し、次の見解が示されました。  原油価格の高騰に伴う石油燃料や飼料、肥料などの農業生産資材価格の値上がりと農畜産物価格の低迷から農業経営は大変厳しい状況にあり、全国的にも大きな問題となっております。市としましては、これまで国、県の施策を積極的に活用しながら、省エネ機械・施設の導入支援、運転資金への融資制度の活用や、肥料や堆肥の散布に対する支援などの対策を随時実施してきているところであります。今後とも、生産資材価格の動向や国、県の対策を注視しながら、関係機関と連携・協力し、適切に対処してまいりたいと考えております。  次に、国に対する要請につきましては、今までも全国市長会を通じて、農林水産業等の経営安定を図るため、燃油価格安定対策や即効性のある新たな補てん措置の導入など積極的な措置を講じられるよう要望してきているところであります。今後とも、いろいろな機会をとらえて、国において万全な対策を緊急に措置されるよう要望してまいりたいと考えておりますとの説明がありました。  採決の結果、採択すべきものと決しました。  以上、経済教育委員会委員長報告といたします。 11 ◯ 議長(五本 幸正君)  ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。  質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 12 ◯ 議長(五本 幸正君)  質疑なしと認めます。  次に、建設委員長 高森  寛君。   〔建設委員長 高森  寛君 登壇〕 13 ◯ 建設委員長(高森  寛君)  建設委員会に付託されました各案件の審査結果について御報告いたします。  当委員会に付託されました予算案件2件、条例案件2件、その他の案件1件の審査結果につきましては、お手元に配布してあります委員会審査結果のとおり、それぞれ原案可決すべきものと決しました。  以下、審査の概要を申し上げます。  まず、議案第127号 平成20年度富山市一般会計補正予算都市整備部所管分について、次のような討論がありました。  まず、反対討論について申し上げます。  (仮称)グランドプラザスケート事業について、まちなかにスケートリンクがあること自体は楽しいことであるが、にぎわい活性化よりも市民生活の応援をすべきである。市内電車環状線化事業について、大手モールでの整備が依然として市民の理解を得られていない。このような再開発やイベントの実施が本当にまちの活性化につながっているかについて疑問の声も相次いでいるという観点からの反対討論がありました。  次に、賛成討論について申し上げます。  (仮称)グランドプラザスケート事業について、中心市街地活性化仕掛けづくりとして、また話題づくりとして有効であり、子どもや家族が憩い集えるような企画を今後も打ち出していくべきである。市内電車環状線化については、これまでの議会において一日も早く進めるべきと決定した内容であり、社会的インフラの整備を図って都市の魅力を高めるべきであるという観点からの賛成討論がありました。  採決の結果、賛成多数により、原案のとおり可決しました。  次に、議案第134号 平成20年度富山市水道事業会計補正予算について、次のような討論がありました。  まず、反対討論について申し上げます。  流杉浄水場は市民のライフラインにかかわる業務を行っており、人件費の節減や専門的知識・技術を持った職員の確保が困難という理由で、運転管理業務を民間委託するのではなく、収入増や経費節減、また人材育成を図っていくことが行政の責務であるという観点からの反対討論がありました。  次に、賛成討論について申し上げます。  流杉浄水場運転管理業務を民間委託することにより経営の効率化が図られる。また、業務を民間業者に委託しても、行政が委託業者を管理するシステムを整備することで、安心・安全で安価な水道水を市民に供給することができるという観点からの賛成討論がありました。  採決の結果、賛成多数により、原案のとおり可決しました。  以上、建設委員会委員長報告といたします。 14 ◯ 議長(五本 幸正君)  ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。  質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 15 ◯ 議長(五本 幸正君)  質疑なしと認めます。  これより、議案第127号から議案第148号まで、以上22件を一括して討論に入ります。  討論の通告がありますので、発言を許します。  20番 志麻 愛子さん。   〔20番 志麻 愛子君 登壇〕 16 ◯ 20番(志麻 愛子君)  ただいま議題となっております議案第127号 平成20年度富山市一般会計補正予算、議案第129号 平成20年度富山市介護保険事業特別会計補正予算、議案第 130号 平成20年度富山市国民健康保険事業特別会計補正予算に対して、市民派クラブあゆみ反対討論を行います。  まず、議案第127号 平成20年度富山市一般会計補正予算の中の、公的年金からの市・県民税の特別徴収の実施に伴うシステム開発費等1億2,000万円余について反対するものです。  公的年金から自動的に天引きするという特別徴収が、65歳以上の介護保険に始まって次々と行われていることは、納税者の義務と権利意識を薄めるものです。諸外国では申告納税制度が主流であり、税金によって社会が運営されていることを各自が自覚しているので政治への関心が高く、税の値上げについても理解を得ることができています。特別徴収という制度に反対ですが、とはいえ、地方自治体としては、決まった以上、従わざるを得ないと思っています。  私が反対する理由は、IT関連のシステム開発改修費用の不透明さです。  さきの議案質疑で、このシステム開発費についての積算は随意契約先である業者が行っていて、その積算の妥当性は過去の改修費などと比べているとのことでした。1億2,000万円もの事業費が競争入札されることもなく特命の業者に委託される。しかも、その見積もりは委託を受ける業者が出しているという現状は驚きでした。いろいろ聞いてみると、市はその見積額の妥当性を検証するすべを持っていない。なのに他市の金額は調べていないとのことです。ただ、同じ業者が委託を受けている高岡市の金額は聞いていて、富山市と同じとのこと。これが参考になるでしょうか。同じ経営者の複数の店へ行って、同じ商品が同じ値段だったというようなものです。  中核市39市を調査してもらったところ、31市が富山市と同様、随意契約でした。システム開発は各社独自の設計様式があり、開発元の業者以外は改修などが難しく、最初に入札で落札したところは、次年度以降、随意契約となるビジネスモデルが一般的であることを知りました。しかし、調査結果を見てみますと、公的年金からの特別徴収をするために富山市が1億2,000万円のシステム開発予算を計上していますが、他の中核市でそれ以上の金額は、金沢、松山、熊本、大分の4市だけです。たとえ随意契約でも、柏市は何と304万5,000円。1,000万円台のところも2市あります。行政内部で開発・改修するので0円という市が3市、また税システム全体の契約の中に税法改正に関する改修は無料で行うことになっているので0円という市もありました。  市は、「富山市のシステム開発・改修はこれだけかかると業者が言うのだから、かかるのだ」と言われますが、年金からの特別徴収という仕事をするためのシステム改修費が、中核市だけ調べてもこんなに違いがあるのです。市は1億2,000万円の妥当性をきちんと市民に説明できるのでしょうか。  情報システム費用については、国でも、システム開発をした業者が以降、随意契約を行っていることを問題にしており、自由で公正な競争環境を実現し、透明性を確保するための計画を平成18年に策定しています。富山市においても、平成19年度からの5カ年の富山市情報化計画を策定し、その中で情報システム開発等経費の適正化を図ると目標を立てています。  しかし、今回のシステム開発費の予算が適正であるかどうか十分な検討がされたとは思われません。予算計上される前に、その価格が適正であるかどうか協議、審査する仕組みが確立されていません。また、行政内部では、専門性が高いために開発等の工数が適正であるかどうか判断できないまま提出されている予算案件です。早急にシステム協議、審査の改善策を講じるべきであり、今回反対することで警鐘を鳴らしたいと思います。  また、システムは全国どの自治体でも一つとして同じものがないので、他市の金額を知っても意味がないから調べていないというのは納得いきません。一般に、価格調査は値段交渉の上で欠かせないことは常識です。なぜこのようなコスト格差を生んでいるのか調査することは必要なことではありませんか。  次に、議案第129号 平成20年度富山市介護保険事業特別会計補正予算について申し上げます。  これは介護保険事務処理システム改修事業費2,000万円ですが、さきの議案第127号の反対討論で述べたと同様に、適正な価格であるかの検討が不十分であるため反対します。  また、後期高齢者医療制度の施行に伴うシステム改修とのことですが、後期高齢者医療制度は、麻生総理が年齢による線引きも含め抜本的見直しをするとのことであり、政局によっては廃止すらあり得るという先が見えない状況です。また、介護保険そのものが来年改正されることになっており、これから変更点などが明らかになってきます。そういう時期にこのシステム改修を行うことも反対する理由です。他市では、以上の状況も踏まえ、今定例会での予算計上を延期したという話も聞いています。  次の議案第130号 平成20年度富山市国民健康保険事業特別会計補正予算についても、国民健康保険事業におけるシステム改修等ということで420万円余が計上されています。これも、さきの反対討論と同様に、システム改修費が適正な価格であるかどうかの検討が不十分のため反対するものです。  以上で私の反対討論を終わります。 17 ◯ 議長(五本 幸正君)  38番 高見 隆夫君。   〔38番 高見 隆夫君 登壇〕 18 ◯ 38番(高見 隆夫君)  おはようございます。  ただいま議題となっております議案第127号、議案第129号、議案第130号、議案第134号、議案第137号、以上5件について、自由民主党を代表いたしまして賛成討論をいたします。  今回の補正予算は、一般会計でおよそ50億円を超える大型補正となっております。これは、災害復旧に要するもの、国庫補助事業の認証に伴うもの、市民に身近な生活環境に要するものなどであり、これらを予算化することによって、市民の生命と財産を守るための施策を一層推進していかねばならないものであります。  まず財政調整基金については、できる限り取り崩さないという方針でありますが、これまでも、大雪による除雪事業や国の補正予算に呼応した小・中学校の大規模改造事業などの経費として取り崩しております。
     このたびは、本年7月の豪雨に対する災害復旧工事や、市民が安心・安全な生活が送れるよう、市民に身近な生活環境整備に対する経費を要したこと、また市税収入の増収も大変厳しいことなどから財政調整基金を取り崩すこととしたものであり、やむを得ないものと理解しているところであります。特に市民生活に直結する事業が多く含まれることから、強力に推し進めなければならないものであります。  次に、昨年の9月にオープンしたグランドプラザにおいては、これまでさまざまなイベントが行われ、中心市街地のにぎわいの創出に大いに寄与しているところであり、関係する皆さんから大きな期待が寄せられていることは御承知のことと思います。  さらに、本年12月に予定されている樹脂製のスケートリンクをこのグランドプラザに設置することは、夢のある空間を創出するとともに、子どもたちや家族連れなどがまちなかに集い憩える場所を提供するもので、このことによって寒い冬の中心市街地を温かく元気にするものであることから、積極的に行うべきものであります。  また、市内電車環状線化事業においては、国の内示に伴い補助対象事業が増となったため委託料などを増額するもので、これらにつきましては、これまで十分議論がなされてきたところであり、本市の公共交通活性化には必要な事業であります。  次に、平成21年10月より開始する公的年金からの個人市・県民税の特別徴収に向けた賦課収納システム開発経費については、既存の徴収方法である給与所得者に対する特別徴収と、その他の所得者に対する普通徴収に新たな徴収方法を加えるものであることから、現行の税の基幹システムの改修を行うものであり、必要なものであります。  また、介護保険事務処理システム国民健康保険事業におけるシステムの改修などについては現時点での対応が重要であり、制度内容などの変更に伴い、速やかにシステムを改修すべきであります。  流杉浄水場運転管理業務委託につきましては、上下水道の財政基盤の強化を図るため上下水道料金の改定を実施し、アウトソーシングの推進、組織の見直しなどにより経営の効率化を図ることとしたところであります。専門技術者を安定的に確保することが難しい状況にあることなどから、安定的、効率的な業務執行体制を構築するため、新流杉浄水場の供用開始にあわせ民間委託を実施するものであり、積極的に進めるべきであります。  最後に、市民学園の授業料、入学料につきましては、授業料では10年間、入学料は8年間据え置かれておりました。しかしながら、国立の短期大学との差が出てきたことから、10年間で2年ごとに5回改定するという方向で検討し、平成17年度に一度改定され、今回はその3回目の改定であります。今後は、教育設備や授業内容の一層の充実を図り、優秀な人材の育成に努めていただく観点からも十分同意できるものであります。  以上、自由民主党賛成討論といたします。よろしくお願いいたします。 19 ◯ 議長(五本 幸正君)  24番 赤星 ゆかりさん。   〔24番 赤星 ゆかり君 登壇〕 20 ◯ 24番(赤星 ゆかり君)  ただいま議題となっております議案第127号 平成20年度富山市一般会計補正予算、議案第134号 平成20年度富山市水道事業会計補正予算、議案第137号 富山市立市民学園条例の一部を改正する条例制定の件に対して、一括して日本共産党反対討論を行います。  一般会計補正予算は総額50億8,952万円です。その内容を見たときから、私は驚きと怒りでいっぱいでした。それは、原油価格資材高騰、物価高、あらゆる負担増に苦しむ市民の暮らしや営業や福祉を応援するための新たな対策は盛り込まれず、「中心市街地活性化」の名のもとに、さらにお金をつぎ込むものとなっているからです。  グランドプラザ総曲輪フェリオの開業から1年、商工会議所の調査でも、中心商店街で客数も売上げも伸びた商店は総曲輪通りで約3割、あとは減ったほうが多いとか、歩行者通行量も、日曜日は1割増だが平日は3割減ったなど、再開発とイベントでは本当の活性化につながっていません。そのことは、今定例会で自由民主党の議員の方の一般質問でも厳しく指摘されたところです。  そこへ、国内初のアメリカ製樹脂製スケートリンクや北陸最大級のクリスマスツリーにイルミネーションなど、今、市民が市政に切実に望んでいるのはそういうことでしょうか。寒い冬を暖かくというなら、灯油代を節約して寒い部屋で我慢しておられるお年寄りや所得の少ない人に灯油代ぐらい補助したらどうでしょうか。  私と日本共産党はことし7月7日、富山市に対して、生活関連物資・原油価格高騰から市民生活を守る対策の申入れを行いました。その中には、福祉灯油や社会福祉法人等に対する福祉ガソリン支援、福祉施設、公衆浴場に対する助成、学校給食に係る保護者負担の軽減などは、地方自治体がきめ細かく実施する対策への財政支援を行うという国の緊急対策を活用することも含めてありましたが、今回の補正予算にはそうした予算はありません。  ことしの夏はゲリラ豪雨が相次ぎ、富山市内でも浸水被害が多発しました。被害に遭われた皆様に心からお見舞い申し上げます。  中心市街地の再開発地区に雨水が噴き出したことは、上物、箱物にはたっぷり税金と労力が注がれてきたが、地下の見えないところや大雨対策はどうなっているんだろうと考えさせられました。  今年度の当初予算では、基幹的なまちづくり事業、つまり中心市街地の再開発や市内電車環状線化などの事業費優先のため、市道整備や側溝改修、防犯灯の設置など、市民要望の強い身近な公共事業費が大幅に削られ、今回補正でようやく盛り込まれたものが多くあります。なぜその間、市民は我慢を強いられるのでしょうか。  市内電車環状線化は、市内電車大手モールに通すことは相変わらず市民の合意を得られません。非公開の検討委員会の議事録でも、このルート選定の最大の理由は市民の利便性向上ではありません。城址公園をバックに新しいLRTが走るインパクト性、イメージアップが優先していることは明らかです。「市議会では議論を尽くした」と言ってこの議論を終わらせようとすることは、市議会のチェック機能を自分で放棄するようなものではありませんか。  しかも、この市内電車環状線化事業、今回の補正は6億3,900万円で、財源は、国からの2億4,900万余円のほかの約95%は合併特例債3億7,000万余円です。合併特例債を充てることができる理由は、新市の一体性の速やかな確立を図るために資する公共施設の整備に当たるとの当局の説明ですが、あまりにも飛躍ではありませんか。  私は、財政調整基金を取り崩してはならないという立場ではありません。むしろ、決算剰余金は、「多様な市民サービスの財源とできる財政調整基金にこそ回すべき」「市民が苦労して納めた税金は市民のために使うべき」と主張してまいりました。しかし森市政は、平成17年度10億円、平成18年度10億円、平成19年度10億円と、決算剰余金をまずは大型事業に備える都市基盤整備基金に積み立て取り崩し、主に基幹的なまちづくり事業というものに充ててきました。今度は財政調整基金を9億3,000万円取り崩す。補正予算の財源の約2割弱に当たります。これほど大規模な取り崩しは合併後初めてです。7市町村合併前から、財政調整基金はできるだけ取り崩さないとしてきましたが、これについて詳しく説明がありません。  市長は来年度予算編成について、「極めて厳しい財政運営を強いられる」と述べられました。それなら、大きな負担となっている再開発事業や市民合意のないルートでの市内電車環状線化など、大もとにある中心市街地活性化基本計画こそ見直すべきと考えます。  来年10月から、公的年金から市・県民税を天引きするためのコンピューターシステム開発費が提案されています。後期高齢者医療制度の保険料の年金天引きでは、国民の怒りが爆発的に広がりました。生活の負担ばかり増える厳しい状況で、圧縮された少ない年金から有無を言わさずに取り上げることに対しての怒りです。こんないい制度はないと言い張ってきた政府・与党の一部や、舛添厚生労働大臣が「年金からの天引きを強制しない」という後期高齢者医療制度の大幅見直し発言をせざるを得なくなったのも、国民の怒りが頂点に達しているからです。その上、さらに住民税を天引きするためのコンピューターシステムの開発に1億2,000万円もかけることには反対です。  来年4月に稼働する流杉浄水場運転管理業務を民間に委託するため、3年間で1億8,300万円の債務負担行為について、浄水場の職員を現在の24人配置から運転管理担当職員12人を削減し、3年間で9,000万円の経費削減といいます。  職員の高齢化や定年退職の増加、定期的な人事異動で専門技術者を安定的に確保することが難しいということも民間委託の理由に挙がっていますが、行政として大切なことは、積極的に知識と技術継承のための人材育成を図り、将来にわたって市民の安全と利益を守ることです。  しかし、今回の委託に当たっては、そうした十分な議論や検討がありません。委託業務の内容の市のチェック体制、故障や台風及び大雨時に具体的にどんな作業や技術が必要なのか、市との連絡体制なども、委員会質疑を通しても不明です。水という最も市民の命の大もとのライフラインの危機管理にかかわる業務は、アウトソーシング推進ありきで進めるべきではありません。  富山外国語専門学校と富山ガラス造形研究所の学費を大幅に値上げする件についてです。  2004年度に決めた国立短期大学並みの学費を目標とした改定方針に基づく値上げとのことですが、富山市の産業と文化の振興という角度からの検討も必要です。富山外国語専門学校で言えば、学費値上げによっての学生側の負担増は約600万円とのことですが、第三セクター会社、株式会社富山市民プラザに家賃と共益費として年間1億4,500万円も支払っていることはどうなのでしょうか。一段と経済状況の厳しい今の時期にこのような学費値上げは見合わせるべきです。  以上で反対討論を終わります。 21 ◯ 議長(五本 幸正君)  以上で、討論は終結いたしました。  これより、議案第127号を起立により採決いたします。  本案件に対する委員長報告は原案可決であります。本案件は委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 22 ◯ 議長(五本 幸正君)  起立多数であります。よって、本案件は委員長報告どおり原案可決されました。  次に、議案第129号及び議案第130号、以上2件を一括して起立により採決いたします。  各案件に対する委員長報告は原案可決であります。各案件は委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 23 ◯ 議長(五本 幸正君)  起立多数であります。よって、各案件は委員長報告どおり原案可決されました。  次に、議案第134号及び議案第137号、以上2件を一括して起立により採決いたします。  各案件に対する委員長報告は原案可決であります。各案件は委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 24 ◯ 議長(五本 幸正君)  起立多数であります。よって、各案件は委員長報告どおり原案可決されました。  次に、議案第128号、議案第131号から議案第133号まで、議案第135号、議案第136号、議案第138号から議案第148号まで、以上17件を一括して採決いたします。  各案件に対する委員長報告は原案可決であります。各案件は委員長報告どおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 25 ◯ 議長(五本 幸正君)  御異議なしと認めます。よって、各案件は委員長報告どおり原案可決されました。  次に、平成20年分請願第12号 農業生産資材価格高騰に関する請願の討論に入りますが、討論の通告がありませんので、討論なしと認めます。  以上で、討論は終結いたしました。  これより、平成20年分請願第12号を採決いたします。  本請願に対する委員長報告は採択であります。本請願を委員長報告どおり採択とすることに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 26 ◯ 議長(五本 幸正君)  御異議なしと認めます。よって、本請願は委員長報告どおり採択とすることに決定いたしました。             ───◇   ◇   ◇───             認定第1号から認定第19号まで 27 ◯ 議長(五本 幸正君)  次に、日程第2 認定第1号から認定第19号まで、以上19件を一括議題とし、その質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。  以上で、質疑は終結いたしました。  お諮りいたします。認定第1号から認定第19号までにつきましては、12人の委員で構成する一般・特別会計決算特別委員会を設置し、これに付託の上、閉会中の継続審査とすることにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 28 ◯ 議長(五本 幸正君)  御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。  次に、ただいま設置されました本特別委員会の委員の選任を行います。  お諮りいたします。委員の選任につきましては、委員会条例第4条第1項の規定により、お手元に配布のとおり12人を指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 29 ◯ 議長(五本 幸正君)  御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました12人の諸君を本特別委員会の委員に選任することに決定いたしました。                             (名簿は末尾に記載) 30 ◯ 議長(五本 幸正君)  次に、本特別委員会の正・副委員長の選任を行います。  お諮りいたします。選任の方法につきましては議長の指名によることにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 31 ◯ 議長(五本 幸正君)  御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。  本特別委員長に、23番 丸山 治久君を指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 32 ◯ 議長(五本 幸正君)  御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました丸山 治久君を本特別委員長に選任することに決定いたしました。  次に、本特別副委員長に、7番 野尻 昭一君を指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 33 ◯ 議長(五本 幸正君)  御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました野尻 昭一君を本特別副委員長に選任することに決定いたしました。  お諮りいたします。ただいま本特別委員会に付託いたしました認定第1号から認定第19号までにつきましては、会議規則第44条第1項の規定により、平成20年12月定例会までに審査を終わるよう期限をつけることにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 34 ◯ 議長(五本 幸正君)  御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。             ───◇   ◇   ◇───            認定第20号から認定第24号まで 35 ◯ 議長(五本 幸正君)  次に、日程第3 認定第20号から認定第24号まで、以上5件を一括議題とし、その質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。  以上で、質疑は終結いたしました。  お諮りいたします。認定第20号から認定第24号までにつきましては、12人の委員で構成する企業会計決算特別委員会を設置し、これに付託の上、閉会中の継続審査とすることにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 36 ◯ 議長(五本 幸正君)  御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。  次に、ただいま設置されました本特別委員会の委員の選任を行います。  お諮りいたします。委員の選任につきましては、委員会条例第4条第1項の規定により、お手元に配布のとおり12人を指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 37 ◯ 議長(五本 幸正君)  御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました12人の諸君を本特別委員会の委員に選任することに決定いたしました。                             (名簿は末尾に記載) 38 ◯ 議長(五本 幸正君)  次に、本特別委員会の正・副委員長の選任を行います。  お諮りいたします。選任の方法につきましては議長の指名によることにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 39 ◯ 議長(五本 幸正君)  御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。  本特別委員長に、44番 柞山 数男君を指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 40 ◯ 議長(五本 幸正君)  御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました柞山 数男君を本特別委員長に選任することに決定いたしました。  次に、本特別副委員長に、12番 深井 清作君を指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 41 ◯ 議長(五本 幸正君)  御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました深井 清作君を本特別副委員長に選任することに決定いたしました。  お諮りいたします。ただいま本特別委員会に付託いたしました認定第20号から認定第24号までにつきましては、会議規則第44条第1項の規定により、平成20年12月定例会までに審査を終わるよう期限をつけることにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 42 ◯ 議長(五本 幸正君)  御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。             ───◇   ◇   ◇───        議員提出議案第14号から議員提出議案第23号まで 43 ◯ 議長(五本 幸正君)  次に、日程第4 議員提出議案第14号から議員提出議案第23号までを一括議題といたします。             提案理由説明・質疑・討論・採決 44 ◯ 議長(五本 幸正君)  これより、議員提出議案第14号 食料自給率の向上を求める意見書の件を鋪田 博紀君から提案理由の説明を求めます。   〔9番 鋪田 博紀君 登壇〕 45 ◯ 9番(鋪田 博紀君)  議員提出議案第14号 食料自給率の向上を求める意見書については、案文の朗読をもって提案理由の説明といたします。  途上国の人口増加や世界的な気候変動、バイオ燃料の需要増大に伴う穀物価格の高騰などを背景に、世界の食料需給は逼迫の度合いを増しており、現在及び将来にわたる食料の安定供給に対する国民の不安が高まっている。  こうした中、我が国では、農業従事者の高齢化などに伴う担い手の減少に歯止めがかからず、また、全国で38万ヘクタールにのぼる耕作放棄地のさらなる増大が懸念されている。  平成19年度の食料自給率は13年ぶりに上昇したものの、我が国は、依然として食料の約6割を輸入に頼っている現状にあり、食料自給率の向上は喫緊の課題である。  よって、国会及び政府におかれては、食料自給率の上昇傾向を定着させるよう、次の事項について強く要望する。                    記 1 食料安全保障の確保や農業の多面的機能への配慮など、各国の多様な農業が共存で  きる貿易秩序の確立を図ること。 2 耕作放棄地の解消・発生防止や、新規需要の導入促進などによる水田の有効活用、  担い手の確保・育成、省エネ・省資源型農業の推進など、食料供給力の強化に必要な  措置を講じること。 3 の消費拡大、地産地消の推進、食の安全・安心の確保など、国産農産物の需要拡  大に積極的に取り組むこと。  以上であります。  何とぞよろしく御審議の上、全会一致をもって御賛同賜りますようお願いいたします。 46 ◯ 議長(五本 幸正君)  これより、議員提出議案第14号の質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。  次に、議員提出議案第15号 森林・林業・木材産業施策の積極的な展開を求める意見書の件を金厚 有豊君から提案理由の説明を求めます。   〔13番 金厚 有豊君 登壇〕 47 ◯ 13番(金厚 有豊君)  議員提出議案第15号 森林・林業・木材産業施策の積極的な展開を求める意見書については、案文の朗読をもって提案理由の説明といたします。  近年、地球温暖化が深刻な環境問題となる中で、森林の役割に対する要請が高まるなど、環境資源としての森林に対し強い期待が寄せられている。  一方、林業を取り巻く厳しい状況の中で、森林経営は脆弱化し、その担い手である山村は崩壊の危機に立っている。  このような中、森林整備を推進していくためには、森林所有者の森林経営意欲を創出するための施策の推進はもとより、民間による整備が困難な水源林など公益森林の整備に対する公的機関の役割の強化、さらには、過疎化・高齢化が進む中で、山村の再生に向けた積極的な取り組みが極めて重要となっている。  このような時期に、国有林野事業は、いわゆる「行政改革推進法」に基づき業務・組織の見直しが予定されており、また、旧独立行政法人緑資源機構は、「独立行政法人整理合理化計画」に基づき平成19年度末で解散し、水源林造成事業などは、独立行政法人森林総合研究所に継承させる措置が講じられたところである。  よって、国会及び政府におかれては、今後の林政の展開に当たっては、次の事項を実現されるよう強く要望する。                    記 1 森林吸収源対策を着実に推進するため、環境税など税制上の措置を含め安定的な財  源を確保するとともに、林業・木材産業の振興施策の推進と森林所有者の負担軽減措  置による森林経営意欲の創出を図ること。 2 緑の雇用対策など森林・林業の担い手対策の拡充、施業の集約化、路網の整備など  による効率的・安定的な木材の供給体制の確保、さらには木材のバイオマス利用の促  進などにより間伐材を含む地域材の需要拡大対策の推進による地域林業・木材産業の  振興を図ること。 3 水源林造成事業を含めた公的森林整備を推進するための組織体制を確保し、施業放  棄地など民間による森林整備が困難な地域における国の関与のもとでの森林整備制  度の創設を図ること。 4 国有林野事業については、国民共有の財産である国有林を適正に管理するとともに、  公益的機能の一層の発揮を図るため、国による管理運営体制の堅持及びその管理運営  を通じて地域における森林・林業の担い手育成と地域活性化への寄与を図ること。 5 森林整備法人への支援措置の拡充強化を図ること。 6 健全な森林の育成、保全と生産基盤の整備を図るため、山のみち地域づくり交付金  事業の補助率を維持すること。  以上であります。  何とぞよろしく御審議の上、全会一致をもって御賛同を賜りますようお願いいたします。 48 ◯ 議長(五本 幸正君)  これより、議員提出議案第15号の質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。  次に、議員提出議案第16号 道路整備財源の確保を求める意見書の件を高田 重信君から提案理由の説明を求めます。   〔15番 高田 重信君 登壇〕 49 ◯ 15番(高田 重信君)  議員提出議案第16号 道路整備財源の確保を求める意見書については、案文の朗読をもって提案理由の説明といたします。  道路は、豊かな国民生活や活力ある経済・社会活動を支える最も基礎的な社会資本である。本市においても道路整備を推進しているところではあるが、まだまだ不十分であり、依然、道路整備に対する多くの要望が市民から寄せられている。  特に、国道8号や41号、主要地方道などに発生している慢性的な渋滞箇所の解消や、都市内ネットワークを強化する都市計画道路の整備、高齢化社会を迎え安全に通行できる歩道の整備など、今後も幹線道路の整備と併せて日常生活を支える生活幹線道路の整備を進めていくことが不可欠となっている。  また、全国でも有数の豪雪地帯であることから降雪時でも安心して通行できる道路の確保、橋梁など高齢化を迎える道路施設の信頼性を確保する維持管理など緊急の課題が山積している状況にある。  一方、道路特定財源が来年度から一般財源化されることとなったが、地方では道路関係予算の約6割を一般財源と借入金によって賄っていることから、厳しい市の財政状況のもとでは、道路特定財源の一般財源化に伴い必要な財源が確保されなければ、市民の強い要望に基づいて計画的に取り組んでいる道路整備に大きな支障が生じることとなる。  よって、国会及び政府におかれては、地方における道路整備の現状とその必要性を十分認識し、道路整備のための安定的な財源を確保されるよう、次の事項の実現を強く要望する。                     記 1 道路特定財源の一般財源化に当たっては、地方の実態に配慮し、地方が真に必要と  している道路整備や維持管理に支障が生じないよう必要な財源を確保すること。 2 道路の中期計画の見直しに当たっては、効率性や採算性のみで事業費を圧縮するこ  となく、地方の意見を十分に反映させること。 3 地方の自主性を生かし、地域の実情に柔軟に対応することができる地方道路整備臨  時交付金制度の継続・拡充を図ること。
    4 道路整備に当たり必要となる地方負担の軽減平準化を図るための地方道路整備臨  時貸付金制度を継続すること。  以上であります。  何とぞよろしく御審議の上、御賛同賜りますようお願いいたします。 50 ◯ 議長(五本 幸正君)  これより、議員提出議案第16号の質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。  次に、議員提出議案第17号 タクシー事業の諸問題解決を求める意見書の件を小沢 正明君から提案理由の説明を求めます。   〔21番 小沢 正明君 登壇〕 51 ◯ 21番(小沢 正明君)  議員提出議案第17号 タクシー事業の諸問題解決を求める意見書については、案文の朗読をもって提案理由の説明といたします。  タクシーの需給調整規制の廃止と運賃制度の弾力化を柱とする改正道路運送法が平成14年2月に施行されてから6年が経過した。  この間、タクシー業界においては、輸送需要が減少する状況の中、参入規制の緩和や運賃・料金の多様化などが事業者間の過当競争を招き、コストを無視した値下げ競争が行われるなど、厳しい経営環境に直面している。  また、営業収入の減少により乗務員の賃金が低下し、長時間労働や過労運転による健康被害や生活破綻の恐れがあるのみならず、安全輸送の確保への影響も懸念されている。  利用者利便の増進、安全性の確保が損なわれることが懸念されている中で、適正需給の確保策及び同一地域・同一運賃の確立などの必要性が叫ばれており、早急な対策が求められている。  よって、国会及び政府におかれては、タクシーが利用者にとって安全・安心で、快適な公共交通機関として確保され、健全な事業運営がなされるよう、次の事項について、必要な措置を講じることを強く要望する。                      記 1 タクシーの規制緩和を見直し、安全・安心・快適なタクシーの確保策を講じること。 2 適正運賃・適正需給の確保策など必要な措置を講じ、健全な市場構築を早期に図る  こと。  以上であります。  何とぞよろしく御審議の上、全会一致をもって御賛同賜りますようお願いいたします。 52 ◯ 議長(五本 幸正君)  これより、議員提出議案第17号の質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。  次に、議員提出議案第18号 新たな過疎対策法の制定に関する意見書の件を丸山 治久君から提案理由の説明を求めます。   〔23番 丸山 治久君 登壇〕 53 ◯ 23番(丸山 治久君)  議員提出議案第18号 新たな過疎対策法の制定に関する意見書については、案文の朗読をもって提案理由の説明といたします。  過疎対策については、昭和45年に「過疎地域対策緊急措置法」制定以来、3次にわたる特別措置法の制定により総合的な過疎対策事業が実施され、過疎地域における生活環境の整備や産業の振興など一定の成果が得られたところである。  しかしながら、急速に進む少子高齢化と本格的な人口減少等により、過疎地域を取り巻く状況は厳しさを増している。  本市の過疎地域は、牛岳山麓や神通峡などの魅力ある自然景観や歴史・文化を有するふるさとの地域であり、また、この地域が有する農地や森林は、食糧の供給、水源の涵養、下流域の災害の防止や二酸化炭素の吸収などの多面的・公共的機能を担っている。  現行の「過疎地域自立促進特別措置法」は平成22年3月末をもって失効することとなるが、過疎地域が果たしている多面的・公共的機能を今後も維持していくためには、引き続き過疎地域の振興を図り、そこに暮らす人々の生活を支えていくことが重要である。  また、過疎地域が、そこに住み続ける住民にとって安心・安全に暮らせる地域として健全に維持されることは、同時に、都市部をも含めた市民全体の安心・安全な生活に寄与するものである。  これらのことから、引き続き総合的な過疎対策を充実強化させることが必要であり、政府におかれては、新たな過疎対策法を制定するよう強く要望する。  以上であります。  何とぞよろしく御審議の上、全会一致をもって御賛同を賜りますようお願いをいたします。 54 ◯ 議長(五本 幸正君)  これより、議員提出議案第18号の質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。  次に、議員提出議案第19号 富山市議会会議規則の一部を改正する規則制定の件、議員提出議案第20号 富山市議会政務調査費の交付に関する条例の一部を改正する条例制定の件、以上2件を一括して有澤  守君から提案理由の説明を求めます。   〔33番 有澤  守君 登壇〕 55 ◯ 33番(有澤  守君)  議員提出議案第19号 富山市議会会議規則の一部を改正する規則制定の件、議員提出議案第20号 富山市議会政務調査費の交付に関する条例の一部を改正する条例制定の件、以上2件を一括して提案理由の説明を申し上げます。  このたびの会議規則及び条例の改正は、いずれも地方自治法の一部改正に伴うものであります。  まず、会議規則については、議会活動の範囲を明確にするため、「議会は、会議規則に定めるところにより、議案の審査又は議会の運営に関し協議又は調整を行うための場を設けることができる」こととなったことに伴い、所要の改正を行い、あわせて条文の整理を行うものであります。  また、政務調査費の交付に関する条例につきましては、引用している条文に所要の整理を行うものであります。  何とぞよろしく御審議の上、全会一致をもって御賛同賜りますよう、お願いいたします。 56 ◯ 議長(五本 幸正君)  これより、議員提出議案第19号、議員提出議案第20号、以上2件を一括して質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。  次に、議員提出議案第21号 教育改革の推進を求める意見書の件を高見 隆夫君から提案理由の説明を求めます。   〔38番 高見 隆夫君 登壇〕 57 ◯ 38番(高見 隆夫君)  議員提出議案第21号 教育改革の推進を求める意見書については、案文の朗読をもって提案理由の説明といたします。  新たに公共の精神の尊重や伝統の継承などを規定した改正教育基本法が、平成18年12月に施行された。この中では、国などが家庭教育の自主性を尊重しつつ、保護者に対する学習の機会及び情報の提供などを行う努力義務が定められており、今後はその理念が教育現場に生かされることが重要である。  教育水準を高めるために緊急を要する課題は、保護者や地域住民が学校の正確な実態を把握すること及び全ての教育の基礎となる家庭教育への重点的な支援を推進することである。  安倍内閣時に設置された「教育再生会議」では、第三者機関による学校の外部評価・監査システムの導入と子育て家庭、親の学びを支援することを提言しているが、その一日も早い具体化を願っている。  よって、国会及び政府におかれては、教育改革の推進を図るため、次の事項について、早急に措置を講じるよう強く要望する。                    記 1 教育水準を高めるため、全国の学校を調査、評価し、情報を公開する国の専門機関  の設置を図ること。 2 国に「親学」普及本部を設置し、家庭の教育力を高めるため、家庭教育支援を充実  すること。  以上であります。  何とぞよろしく御審議の上、御賛同を賜りますようお願いいたします。 58 ◯ 議長(五本 幸正君)  これより、議員提出議案第21号の質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。  次に、議員提出議案第22号 後期高齢者医療制度の廃止を求める意見書の件を丹波  茂君から提案理由の説明を求めます。   〔36番 丹波  茂君 登壇〕 59 ◯ 36番(丹波  茂君)  議員提出議案第22号 後期高齢者医療制度の廃止を求める意見書については、案文の朗読をもって提案理由の説明といたします。  2006年6月の医療制度改革関連法の成立により、この4月から、「後期高齢者医療制度」が実施されている。同制度は、75歳以上の高齢者と65歳以上75歳未満で一定の障害のある者を、他の保険から切り離した医療制度で、都道府県ごとにすべての市町村が加入し設置した広域連合が運営を行っている。  同制度については、高齢者に新たな負担や過重な負担が生じること、低所得者への配慮に欠けること、さらには、他の世代とは異なる診療報酬が導入されたため、医療内容が低下したり、受けられる医療が制限されかねないなど、さまざまな問題点がある。同制度の実施が、高齢者の健康と暮らしに、重大な悪影響を及ぼすことは明らかである。また、市町村の財政的負担が多大になることも危惧されている。  よって、国会及び政府におかれては、高齢者の窓口負担の引き上げや新たな保険料徴収に関する時限的な措置にとどまらず、同制度を廃止し、一旦、老人保健制度に戻すことを強く要望する。また、高齢者に過度な負担を求めることなく、いつでも、誰でも、どこでも、平等に医療が受けられる持続可能な医療制度とするよう抜本的な見直しを求める。  以上であります。  何とぞよろしく御審議の上、御賛同賜りますようお願いいたします。 60 ◯ 議長(五本 幸正君)  これより、議員提出議案第22号の質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。  次に、議員提出議案第23号 社会保障関係費の2,200億円削減方針の撤回を求める意見書の件を中村  均君から提案理由の説明を求めます。   〔29番 中村  均君 登壇〕 61 ◯ 29番(中村  均君)  議員提出議案第23号 社会保障関係費の2,200億円削減方針の撤回を求める意見書については、案文の朗読をもって提案理由の説明といたします。  地域における医師不足をはじめとして、医療、介護、福祉などの社会的セーフティネット機能が著しく弱体化している。非正規労働者の拡大は、生活保護基準以下で働く、いわゆるワーキングプア層をつくり出している。社会保険や雇用保険に加入できないなど住民の生活不安は確実に広がっている。  そのような中で、7月29日に閣議了解された「平成21年度予算の概算要求に当たっての基本的な方針について」において、社会保障関係予算を2,200億円抑制することが示された。これでは、地域の医療体制や介護人材確保は深刻な事態に陥りかねない。不安定雇用が拡大し、雇用情勢の悪化が懸念される中、労働保険特別会計の国庫負担金の削減は、雇用社会の基盤を揺るがしかねない。  よって、国会及び政府におかれては、次の事項を実現するよう強く要望する。                    記 1 「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2006」(骨太の方針2006)で  打ち出された社会保障関係費を毎年2,200億円削減する方針を撤回すること。  以上であります。  何とぞよろしく御審議の上、御賛同を賜りますようお願いいたします。 62 ◯ 議長(五本 幸正君)  これより、議員提出議案第23号の質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。  お諮りいたします。ただいま議題となっております各案件につきましては、会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 63 ◯ 議長(五本 幸正君)  御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。  これより、議員提出議案第14号から議員提出議案第23号まで、以上10件を一括して討論に入ります。  討論の通告がありますので、発言を許します。  24番 赤星 ゆかりさん。   〔24番 赤星 ゆかり君 登壇〕 64 ◯ 24番(赤星 ゆかり君)  ただいま議題となっております議員提出議案のうち4件について、一括して日本共産党の討論を行います。  まず、自由民主党と民政クラブ、公明党、社会民主党議員会議員の共同で提案された議員提出議案第16号 道路整備財源の確保を求める意見書案は、議会運営委員会において、自由民主党案と公明党案と道路整備促進期成同盟会富山県協議会から提出され、案文調整するとされましたが、今回、自由民主党案の案文そのままで提出されました。
     この案文の、「特に」として、「国道8号」「などに発生している」「慢性的な渋滞箇所の解消」という部分と、「道路の中期計画の見直しに当たっては、効率性や採算性のみで事業費を圧縮することなく、地方の意見を十分に反映させること」という文言からは、住民の多くが反対している230億円もかかる豊田・新屋間の高架橋化を正当化し事業化に持ち込みたい思惑を読み取らざるを得ません。  この意見書案には道路中期計画の廃止は明確にせず、国土交通省の来年度予算で道路予算を15%も増やすという概算要求にも触れていません。これでは、現状を維持せよというのと同じではないですか。道路特定財源を直ちに一般財源化し、揮発油税などを道路建設以外にも振り向けるべきです。  地方にとって本当に必要な道路整備や維持管理の財源確保を求める意見書は、全会一致、だれもがすっきり賛成できる案文とするべきであり、本案には反対です。  次に、自由民主党と民政クラブ、公明党議員から提案された議員提出議案第21号 教育改革の推進を求める意見書案に反対します。  教育改革は、だれのための、何のための改革かが大切です。私は、教育改革は子どもの権利条約第3条の子どもの最善の利益を追及するものでなければならないと考えます。これは、子どもを真ん中に、保護者も教師も力を合わせて教育をよくしていくものであり、国家や社会の利益が一人一人の子どもたちの先に立つものではないということです。学びの主人公である子どもたちと保護者、地域の人々、教師、学校こそが、改革の担い手であり主体者でなければなりません。  今提案されている意見書案にある「国の専門機関の設置」などでは、自主的、創造的な学力・生活向上を望むことは難しく、教育のゆがみをもたらすものであり、反対です。  次に、議員提出議案第22号 後期高齢者医療制度の廃止を求める意見書案についてです。  後期高齢者医療制度に対する国民の怒りはもうとまりません。福田前首相が突然政権を投げ出さざるを得なくなったのも、この厳しい批判に耐えられなくなったからではないでしょうか。麻生総理や舛添厚生労働大臣も、「75歳という年齢だけで高齢者を差別しない」「世代間の不公平感を助長しない」「保険料の年金天引きを強制しない」などの大幅見直しを言わざるを得なくなり、これらの問題点を解決するにはこの制度そのものが問題であり、廃止しかありません。  6月定例会にも提案したときは残念ながら否決されておりますが、この間のますます厳しい市民の批判を受けとめ、議員提出議案第22号 後期高齢者医療制度の廃止を求める意見書案に皆さんぜひ御賛同ください。  次に、議員提出議案第23号 社会保障関係費の2,200億円削減方針の撤回を求める意見書案についてです。  自民・公明政治の社会保障費削減政策が日本のセーフティネットをずたずたにし、貧困、格差を拡大してきました。社会保障の財源は、税金のむだ遣いを改め、大企業や大資産家の減税をもとに戻し、能力に応じた負担を求めれば十分に確保できます。日本の軍事費は約5兆円、在日米軍に対する負担義務のない思いやり予算をやめるだけでも約2,500億円確保できます。  社会保障費の毎年2,200億円削減をやめるよう求める意見書は、6月定例会では自由民主党提案の意見書を全会一致で採択しました。今回もこの意見書にぜひご賛同されますよう呼びかけまして、賛成討論といたします。 65 ◯ 議長(五本 幸正君)  20番 志麻 愛子さん。   〔20番 志麻 愛子君 登壇〕 66 ◯ 20番(志麻 愛子君)  まず、ただいま議題となっております議員提出議案第16号 道路整備財源の確保を求める意見書と議員提出議案第21号 教育改革の推進を求める意見書に対し、市民派クラブあゆみ反対討論を行います。  道路整備財源の確保を求める意見書ですが、道路特定財源が来年度から一般財源化されようとしているときに、地方道路整備臨時交付金制度の継続・拡充や地方道路整備臨時貸付金制度の継続という道路特定財源制度下での財源配分方法の継続を求めることに反対いたします。  そもそも、富山県の道路整備率は平成15年で71.2%と全国第1位、全国平均が53.4%であり、全国平均を現在の富山の水準にまで持ってくるには20年もかかると言われています。その富山で、道路整備はまだまだ不十分と道路整備に限定された財源を求める意見書をなぜ出すのですか。真に必要な道路を全国的視野で公正に精査していけば、道路整備率断トツトップの富山にこれまでどおりの予算が来るのでしょうか。  これまで道路に限定されていた国からのお金が、もっと自由度の高い交付金や貸付金になったほうが、富山市にとってはよりニーズに合った事業に回すことができるのではありませんか。  改良しなければならない道路や歩道など生活に密着した道路整備は、その中で続けていけばいいのです。富山市としては、農林水産や治山治水などにもっともっと予算が必要です。よって、従来の制度の継続を重視した道路整備財源の確保を求める意見書を出すことに反対いたします。  次に、教育改革の推進を求める意見書について申し上げます。  教育は人と社会、国の未来を決めるものですから、教育に対して社会が関心を持ち、教師が十分に子どもと向き合えるように教育環境を整える予算の拡充を願っているものです。子育てにおいてもさまざまな子育て支援が必要であり、ハード、ソフト両面の施策充実こそ政治の役目と思っております。  このたびの意見書は、学校を調査、評価し、情報を公開する国の専門機関の設置を図るようにとのことですが、その目的は教育水準を高めるためとのこと。教育の成果は、在学時の学力テストの点数だけで評価できるものでないことは私たち大人がよく知っているところです。一人一人の子どもが持つ可能性を伸ばすことこそ教育です。政治が教育に必要以上に介入することはよくないとも考えており、意見書に述べている国の専門機関の設置に反対いたします。  親への支援としては、子育てに不安を感じる親へのアドバイスや学びの場の提供は大いにあってほしいと思います。親学という学問分野は、子育ての方法や子どもへの対応の仕方、心構えといった広い意味では、昔からさまざまな教えや本などが出版されていて、私たち親になった者は随分心強く思ったものもあれば、そうでないものもあります。  教育再生会議でも具体的な親学の提言がされましたが、母乳で育てたいと思っても、それが不可能な場合もあります。テレビよりも演劇を鑑賞させてやりたくても、経済的に無理な家庭もあるのです。政治の役割は、国に親学普及本部を設置することよりも、親が適切に子どもを育てられるような環境を整備することであると考えます。  以上、市民派クラブあゆみ反対討論とします。  次に、議員提出議案第22号 後期高齢者医療制度の廃止を求める意見書及び議員提出議案第23号 社会保障関係費の2,200億円削減方針の撤回を求める意見書に対して賛成討論を行います。  まず、後期高齢者医療制度の廃止を求める意見書についてです。  これに関しては、3月定例会、6月定例会にも賛成討論を行いましたが、この制度に関しては、国の4つの野党で廃止法案を出されているだけでなく、自由民主党の総裁選さなかに、舛添厚生労働相、麻生首相が「年齢で一律に線引きするのはいかがか。抜本的に見直す必要がある」と発言されて、びっくりするやらうれしいやら、一体この国の法制度はどこで決めているのか不思議な思いさえいたしました。しかし、この制度にさまざまな問題点があることは、実施以降どんどん明らかになってきています。  国では見直し案がいろいろ出されていますが、そのたびに市町村ではシステム改修など財政的負担が多大です。それで問題が解決されるならまだしも、この制度については75歳での線引きが問題の根幹ですから、廃止をしない限り小手先の見直し策に振り回されるのではないかと危惧します。  まずは廃止することです。そして一たん、老人保健制度に戻し、今の厚生労働相直属の検討委員会ではなく、幅広い関係者が参加して、財源問題も含めて持続可能な医療制度の構築をすることを強く求め、賛成討論とします。  次に、社会保障関係費の2,200億円削減方針の撤回を求める意見書について申し上げます。  6月定例会で、私たち富山市議会全議員の賛成のもと、社会保障費の自然増を毎年2,200億円抑制する方針の撤回を求める意見書を提出したところです。しかしながら、7月29日の閣議で、社会保障費予算の2,200億円抑制を継続することが決まりました。社会の情勢が好転したわけでなく、与党内でも「国民へのサービスを削って負担を増すことは限界に来ている。社会保障だけで2,200億円を削ることありきではないはずだ」という発言があったにもかかわらずです。  厚生労働省が9月26日に発表した社会福祉行政業務報告によれば、2007年度の生活保護世帯数は前年度より2.7%増の110万5,275世帯で、15年連続の増加で過去最多を更新し続けています。内訳は、65歳以上の高齢者世帯が約49万8,000世帯と最も多く、前年度の5%増とのこと。これは無年金、低年金の高齢者が増えているからで、これから先もどんどん増えることが予想されます。  何しろ、新自由主義政策の競争原理の中で非正規労働者数は拡大し、社会保険や雇用保険に加入できない将来の生活保護受給者予備は増えるばかりです。  今、日本がしなければならないことは、雇用や福祉を重視した社会保障政策です。そのためには、社会保障費を削減するのではなく、医療、介護、福祉などのセーフティネット機能を重視した予算編成こそ必要です。  日本の社会保障給付費の対GDP比は2001年の数値ですが17.4%と、ヨーロッパ諸国の22%から30%に比べてとても低く、もっと社会保障に予算を投入するべきです。  霞ケ関埋蔵金の活用が取りざたされる昨今、財源がないから社会保障関係費を削減するなどという理由に国民は納得しません。  社会保障関係費の2,200億円削減方針を撤回するよう、6月定例会に引き続き、富山市議会議員全員で意見書を提出しようではありませんか。  以上で私の賛成討論を終わります。 67 ◯ 議長(五本 幸正君)  以上で、討論は終結いたしました。  これより、議員提出議案第14号、議員提出議案第15号及び議員提出議案第17号から議員提出議案第20号まで、以上6件を一括して採決いたします。  各案件は原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 68 ◯ 議長(五本 幸正君)  御異議なしと認めます。よって、各案件は原案のとおり可決されました。  次に、議員提出議案第16号を起立により採決いたします。  本案件は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 69 ◯ 議長(五本 幸正君)  起立多数であります。よって、本案件は原案のとおり可決されました。  次に、議員提出議案第21号を起立により採決いたします。  本案件は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 70 ◯ 議長(五本 幸正君)  起立多数であります。よって、本案件は原案のとおり可決されました。  次に、議員提出議案第22号、議員提出議案第23号、以上2件を一括して起立により採決いたします。  各案件は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 71 ◯ 議長(五本 幸正君)  起立少数であります。よって、各案件は否決されました。  ただいま議決されました意見書の提出先・方法につきましては、議長にその取り扱いを一任されるようお願いいたします。             ───◇   ◇   ◇───      平成20年分請願第13号から平成20年分請願第17号まで 72 ◯ 議長(五本 幸正君)  次に、日程第5 平成20年分請願第13号から平成20年分請願第17号まで、以上5件を一括議題といたします。  ただいま議題となっております各請願につきましては、会議規則第85条第1項ただし書きの規定により、直ちに審査を行います。  請願文書表はお手元に配布のとおりであります。               討 論 ・ 採 決 73 ◯ 議長(五本 幸正君)  これより、平成20年分請願第13号、平成20年分請願第14号、以上2件を一括して討論に入ります。  討論の通告がありますので、発言を許します。  20番 志麻 愛子さん。   〔20番 志麻 愛子君 登壇〕 74 ◯ 20番(志麻 愛子君)  ただいま議題となっています平成20年分請願第13号 本会議においての議員一般質問の制限の撤回を求める請願と、平成20年分請願第14号 富山市議会の一般質問制限の撤回と自由な討論を求める請願の2件について、市民派クラブあゆみ賛成討論を行います。  富山市議会が議員の一般質問を議員1人、年に1回、質問時間は20分以内、答弁時間を含めた時間は60分以内と制限したことに対し、一昨年の12月定例会から今定例会まで8回もの定例会に市民から制限を撤回するよう請願が出されています。しかし、言論の府である議会に身を置く者でありながら、反対討論もしないで賛成もしないという実に不誠実な態度を多くの議員がとり続けていることに、市民は怒りを通り越してあきれています。  そして、先日、全国市民オンブズマン連絡会議が、アンケート結果をもとに透明性のランクづけをした地方議会の通信簿を発表しましたが、中核市別で富山市が最下位と、マスコミでも大きく報道されたところです。大変無念です。  このオンブズマンの議会アンケート報告の中に、「議会の行政監視能力が機能不全に陥っていることが立証されている」「今や、議会制度や議員の活動に対する不信感は、議会の外にいる私たち市民の多くに共通している」「言論の府である議会の議論を低調にした原因は何であろうか。この分析が地方議会にはもとめられている」といった記述があります。  議会に対する厳しい目はオンブズマンだけではありません。自治体議会改革フォーラム、開かれた議会をめざす会など、全国的な組織がさまざまな実態調査を行っています。  自治体議会改革フォーラムと共同調査をした朝日新聞の特集記事の冒頭に、「自治体の財政難を引き金に住民の厳しい目は、「無駄遣い」「不透明」との批判が根強かった費用弁償や政務調査費の「カネ」から、議会の存在自体にも向けられている。どん詰まりに追いつめられ、ようやく議会の本質を問う改革の芽が動き出した」と書いてありました。  全国の議会が前に動き出しているというのに、富山市議会は一番基本となる議員固有の権利である一般質問の機会を年に1回に制限するという、後退をしたままになっています。  二元代表制の地方自治体で議員の大きな役割は行政のチェック機能ですが、一般質問を年に1回にするなどの制限はチェック機能を阻害しています。制限の撤回を求める市民の請願を今こそ真摯に受けとめ、今度こそ賛成されることを願って、賛成討論といたします。 75 ◯ 議長(五本 幸正君)  24番 赤星 ゆかりさん。   〔24番 赤星 ゆかり君 登壇〕 76 ◯ 24番(赤星 ゆかり君)  ただいま議題となっております平成20年分請願第13号 本会議においての議員一般質問の制限の撤回を求める請願及び平成20年分請願第14号 富山市議会の一般質問制限の撤回と自由な討論を求める請願の2件について、日本共産党賛成討論を行います。  議員1人当たり実質年に1回20分以内しか一般質問できなくする議会運営が、昨年の6月定例会から実施されて以来、今回が6回目の定例会になります。富山市議会の議論は、請願文にあるように、「以前より活性化よりは鎮静化してしまいました」という指摘は当たっていると思います。  私は、8月21日、22日に開かれた自治体問題研究所主催の第4回市町村議会議員研修会に参加しました。定員数を超えて、全国から250名以上の地方議員が参加。富山市議会からも、自由民主党や民政クラブの議員の方々も参加をしておられました。議会と議員のあり方、地方自治、自治体政策について真剣に学ぼうとする、党派を超えた地方議員の皆さんの熱気を感じたところです。  全体会では、新しい議会改革の最先端を行く北海道栗山町議会の議会基本条例の実践が北海道の民放テレビ局で特集で何度も取り上げられ、そのVTRが講師によって紹介されました。中でも、議員が3班に分かれて議会として住民に行っている栗山町議会報告会では、町の厳しい財政状況を考えて議員定数の削減を話し合ったという議会側からの報告に対し、住民から「一人一人の議員が勉強して住民のためにしっかりやってくれれば議員数は減らさなくていい」という意見も出されていました。また、議会として議会日程や、何日に、だれが、何について質問するなどの情報を大きな模造紙に大量にプリントアウトしたものを町の温泉施設や銀行のウインドウなどに張り出してもらうなど、議会活動を積極的にPRしています。町民の反応として、「議会が身近に感じられていいですね」という男性の声が紹介されていました。  また、議会の一般質問においては、議論の焦点をはっきりさせ、議論をより深めるために、町長をはじめとする当局側に反問権を条例化しています。議員側も、町長に反問された場合、「即座に答えられないと恥ずかしいですから」と、一層よく勉強して質問するようになったという生々しいレポートもありました。そこまで議会をオープンにし、活発な議論にするための努力をしておられることが、映像を通して伝わってきました。  議会改革の中で市民の政治参加も大きく成長しています。このような住民のための議会改革をどう進めるか真剣に考え、実践に移しているのが全国地方議会の動きです。同じ研修会で同じ報告を見聞きしてこられた議員の皆さんはどう思われたのでしょうか。  今定例会直前には、福田首相が2代続けて突然政権を投げ出すという政治の激動がありました。事故不正転売事件も出ました。質問したい議員が質問できなくされているというだけの問題ではなく、議会として市長に対して質問しなければならないことは山ほどあるのに、この議員1人当たり年1回20分以内という不当な質問制限のせいで、十分な議論が行われたとは到底言えるものではありません。これは議会の市民に対する背信行為であります。  今回の請願は2件とも、全国市民オンブズマン連絡会議の調査で議会の透明性が中核市では富山市議会が議会通信簿で最下位と報道されたことを紹介しています。議員の皆さん、このような状態をどうお思いですか。  見直しを求める市民の請願は、一昨年の12月定例会から8定例会、毎回提出されてきました。これだけ繰り返し見直しが求められても、毎回、請願を不採択とし、制限を続ける理由も言わず、このまま黙って逃げ続けることは許されません。  今度こそ勇気を持って請願を採択され、質問制限の見直しを直ちに行い、自由で活発な議論が行える議会運営に改めることを強く求めまして、賛成討論といたします。
    77 ◯ 議長(五本 幸正君)  以上で、討論は終結いたしました。  これより、平成20年分請願第13号 本会議においての議員一般質問の制限の撤回を求める請願、平成20年分請願第14号 富山市議会の一般質問制限の撤回と自由な討論を求める請願、以上2件を一括して起立により採決いたします。  各請願は採択することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 78 ◯ 議長(五本 幸正君)  起立少数であります。よって、各請願は不採択とすることに決定いたしました。  次に、平成20年分請願第15号から平成20年分請願第17号まで、以上3件を一括して討論に入ります。  討論の通告がありますので、発言を許します。  24番 赤星 ゆかりさん。   〔24番 赤星 ゆかり君 登壇〕 79 ◯ 24番(赤星 ゆかり君)  ただいま議題となっております意見書採択を求める3件の請願に対し、日本共産党賛成討論を行います。  初めに、日本共産党も参加する「明るい富山県政をみんなでつくる会」が現在取り組んでいるアンケートで、きのうまでに返信があった911通には、暮らしが悪くなった具体例や、国政、県政、市政の別を問わず、今の政治に対する不満や怒りがびっしり書き込まれています。「定年後、貯蓄がなくなり、年金でやっとかっと生活していて苦しい」「保険料の負担増でやっていけない」「医療費が増えた。薬代が高くなった」「一人娘がリストラされ、私の店を手伝っておりますが、経営は厳しく、わずかな私の年金も保険を引かれると1カ月約1万円ほどしか残らず、住宅ローンや日々の支払いに事欠くばかりです」「母子家庭。就職先がなかなか見つからず、あってもパートか臨時職で収入は不安定。毎月マイナス家計なのに、頑張って働いて収入が少しでも増えると、すぐに児童扶養手当は減額です。毎日が不安です」。これはそれのほんの一部です。この声にこたえ、市民の意見を政府に上げることを求めている各請願にぜひとも御賛同くださいますようまず呼びかけます。  まず、平成20年分請願第15号 消費税の増税に反対する請願です。  消費税は、低所得者ほど負担が大きい、最も福祉の理念に反する最悪の不公平税制であり福祉破壊税です。社会保障の財源確保というと、すぐに消費税増税という論調は間違いです。大きな利益を上げている大企業、大資産家には税金を下げ、一層苦しんでいる庶民には増税ということは許されません。また、日本の軍事費は約5兆円にも膨らんでいます。財界とアメリカ言いなりの政治を転換し、税金の使い方にメスを入れてこそ日本の政治の中身を変える真の改革であり、それが今求められています。  次に、平成20年分請願第16号 燃料、肥料、飼料、農業資材等の価格高騰に対する緊急対策についての意見書提出を求める請願についてです。  紹介しましたアンケートでも、「年金額がわずかな上、水稲農業の収入が減少し続け、反面、肥料等の資材費が上がっている。現状では収支はゼロに近い。何のために働いているのか。このままでは農業は消えうせていくでしょう。金がなく家から外出しない生活になるのがつらい」という声が寄せられています。  食の安全を確保するためにも、国産の農産物による食料自給率の向上は待ったなしです。富山市において必要な支援を求め、国に対し万全な対策を緊急に措置するよう要請を求める、富山市農業協同組合から出されました農業生産資材価格高騰に関する請願は、先ほど全会一致で採択されました。平成20年分請願第16号は、同じく政府に高騰分の補償を含む対策と、一歩踏み込んで原油や穀物への投機を規制することも求めているものです。  平成20年分請願第17号 ミニマムアクセスの輸入停止の意見書提出を求める請願についてです。  この請願が9月10日に提出された後間もなく、農薬やカビで汚染された事故の不正転売事件が発覚。そのほとんどがミニマムアクセスとして政府が輸入し、農林水産省が転売したコメであったことが明らかになりました。給食やおにぎり、お菓子、しょうちゅう、せんべいなどに加工され、富山市内でも、病院や学校給食などに汚染が混入した原料からつくられたでん粉を使用した卵焼きが出されていたことがわかりました。問題は、どこまで広がるのか、何を信じたらいいのかと、国民の命と健康にかかわる重大な社会問題となっています。  国内農家は生産過剰として減反の拡大・強化を強いられる一方で、輸入義務として需要のないミニマムアクセスを年間77万トンも輸入し、多くの在庫を抱えている中で起きているという事態は深刻です。  輸入の事故が不正に食用に回され、おいしい国産が飼料に転用されています。世界が食料危機に直面し、穀物高騰の状況のもと、コメをつくれるのにつくらせないで原油をたくさん使って輸入することは、国際的にも許されざる行為と言わなければなりません。  今回の事件の全容解明とともに、抜本的な問題解決のためには、必要のないミニマムアクセスの輸入を中止することです。全国の自治体議会から声を上げ、政府にこのことを強く求めていこうではありませんか。  議員の皆さん、いずれも国民の命と健康を守るための緊急かつ重要課題である対策を政府に求めるこの請願3件にぜひ御賛同いただき、意見書提出を検討されますよう呼びかけまして、賛成討論といたします。 80 ◯ 議長(五本 幸正君)  以上で、討論は終結いたしました。  これより、平成20年分請願第15号 消費税の増税に反対する請願、平成20年分請願第16号 燃料、肥料、飼料、農業資材等の価格高騰に対する緊急対策についての意見書提出を求める請願、平成20年分請願第17号 ミニマムアクセスの輸入停止の意見書提出を求める請願、以上3件を一括して起立により採決いたします。  各請願は採択することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 81 ◯ 議長(五本 幸正君)  起立少数であります。よって、各請願は不採択とすることに決定いたしました。  以上で、本定例会に付議されました案件はすべて終了いたしました。             ───◇   ◇   ◇───                 市長あいさつ 82 ◯ 議長(五本 幸正君)  森市長あいさつ。   〔市長 森  雅志君 登壇〕 83 ◯ 市長(森  雅志君)  9月定例市議会をお願いいたしましたところ、去る9月11日の開会以来、議員各位におかれましては、提出いたしました諸案件につきまして慎重に御審議をいただき、ただいまそれぞれ議決をいただき、厚くお礼申し上げます。  審議の過程で賜りました御意見、御要望につきましては、十分これを尊重し、これからの市政の運営に資してまいりたいと考えております。  今後とも、議員各位には一層の御指導、御協力を賜りますようお願い申し上げまして、閉会のあいさつとさせていただきます。まことにありがとうございました。             ───◇   ◇   ◇───                閉       会 84 ◯ 議長(五本 幸正君)  平成20年9月富山市議会定例会を閉会いたします。                            午前11時43分 閉会 Copyright © Toyama City Assembly, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...