これより4件の
議案について、
委員会の
審査報告を求めます。
岩﨑予算決算委員長。
○(
岩﨑議員)(登壇)
予算決算委員会の
決算審査報告をいたします。
当
委員会に付託されました
決算関係の
議案4件について、去る9月13日及び27日に全体会を、14日、15日及び19日に
分科会を開き、
審査をいたしました。全体会での
総括質問、
分科会での個別の
審査を経て、27日の全体会において採決した結果、
議案第74
号平成28年度
米子市
水道事業会計の
決算認定について、
議案第75
号平成28年度
米子市
水道事業会計剰余金の処分について及び
議案第76
号平成28年度
米子市
工業用水道事業関係の
決算認定について、以上3件の
議案につきましては、いずれも
全会一致でそれぞれ原案のとおり可決及び認定すべきものと決しました。
次に、
議案第73
号平成28年度
米子市
一般会計等の
決算認定については、賛成多数で原案のとおり認定すべきものと決しました。
なお、
審査の結果、大変厳しい
財政状況を踏まえながら、
米子市の将来と
住民生活に責任を持つ
行政運営上、特に重点的かつ早急な対応と改善を要すると思われる事項について、
委員会において指摘された点について
報告をいたします。
1、
自主防災組織育成事業については、本市の
自主防災組織の
結成率は県内19
市町村で最下位という状況である。
結成率向上に向け、
自主防災組織と
常備消防、
消防団の
役割分担を明確にし、わかりやすい自助、共助、公助のイメージができるような市民への啓発を図られたい。また、未
結成自治会に対して、
地域防災の
必要性を感じながらも
組織化への組み込みが難しいという現実があることも意識し、丁寧な説明と
支援体制を構築されたい。あわせて、
自主防災組織結成時のサポートと、
休眠状態にある
既存組織の
活性化に取り組まれたい。
2、
生活路線運行対策事業については、
路線バスの運行において、かかる経費に対する収入の不足を助成することにより、路線を維持することと
バス事業者の自立を図ることとしているが、この2つの目的を両立させ、現行の
生活交通路線を維持することは、
現行制度では困難と考えられる。
利便性向上策や
路線経路等の見直しによる
利用拡大に加え、単に路線の
赤字補填とならない
運行助成策を検討されたい。
3、
先端医療創造都市よなご
情報発信事業については、鳥取大学の
先端医療を核として、他市に比較して
医療機関が充実しているという本市の誇るべき
生活基盤であることを広く情報発信し、
移住定住を促進することに取り組まれている。しかしながら、本市が誇る
医療環境の
充実度を、実際にこの地に住む市民が再認識する
取り組みが不足している。本市の魅力の発信には、市民からの発信が最も強力であるため、市民に対する
取り組みを強化されたい。
4、
公民館運営については、
公民館は
地域住民のさまざまな活動において重要な
拠点施設である。しかしながら、現状は、
社会教育法に基づく生涯学習以外に、
自治会活動のほか多くの
地域住民生活に必要な活動が行われている実態から、住民が
公民館職員に求めている
職務内容に対し、現行の
人的配置が応え切れない状況にある。
地域コミュニティの
拠点施設である
公民館の今後の
あり方を見据え、
公民館のあるべき姿の再構築につながるよう職員の
職務内容の精査と
人的配置について検討されたい。
5、
国民健康保険事業特別会計繰出金財政安定化については、必要に応じて実施するとのことであるが、同
事業は国の制度であり、必ず実施されたい。また、
国民健康保険事業については、
平成28年度は単年度で約2億8,000万円の
黒字決算であったが、
累積赤字を
繰上充用していたため、最終的に約8,500万円の
赤字決算となった。さらに、この
決算額については、2,000万円の
法定外繰り入れを行い、残額を新
年度予算から
繰上充用している。このように
繰上充用による対応が常態化している。
平成30年度に国保が
県単位の
広域化となることからも、今後、
赤字決算となった場合は、
法定外繰り入れなどにより収支の均衡を図られたい。
6、
保育所支援体制整備事業については、
対象者数、
対象園数が不明朗であり、
研修内容についても見えにくい。
保育業務の安心・安全の確保の観点から、
研修内容を充実させ、
保育士の
スキルアップを図るべきであり、同
事業の拡充に努められたい。
7、
がん検診事業については、本市以外の鳥取県西部の
市町村では年度末まで受診できるところが多いが、本市においては7月から12月までの期間で実施しているため、この期間を過ぎると他
市町村の方は受診できても
米子市民は受診を断られるという状況がある。今後、
受診率の向上に向けて、
受診期間の延長、
受診方法等、適正な受診の
あり方について検討されたい。
8、
予算の
執行状況については、
平成28年度の
土木費において、主に
社会資本整備総合交付金など、国の
交付金の
財源確保ができなかったとことが要因で、7億6,604万円もの多額の
不足額が発生し、各
事業の進捗に大きな影響を及ぼしている。ついては、
予算の
財源確保には万全を期されたい。また、
財源確保ができず、当初
予算での
事業が見込まれない場合は、
不用額として処理をせず、適宜
減額補正などを行い、適切な
予算の調製に努められたい。
9、
駐輪場管理事業及び
駅前放置自転車等防止事業については、いずれも長期にわたって実施されているが、その
事業成果は十分な状況にあるとは認められない。現在、
米子駅周辺の
まちづくりについては、JR、県との3
者協議の場が設けられており、庁内においても
米子がいいな
総合戦略推進事業の中で、
自転車の活用の推進に関する調査・研究が行われている。これらの協議の場や調査・
研究内容を生かすことで、
事業の
基本方向である機能的で持続可能な
都市環境づくりに立ち返り、
駅周辺の
まちづくりに寄与し得るよう
事業の再検討を図られたい。
10、
市道安倍三柳線改良事業については、財源である
社会資本整備総合交付金の確保が困難であったため、
予算の
執行率は3割程度にとどまり、
事業の進捗が図られていない。
事業完成年度にもおくれが生じていることから、
地元住民に対し
事業計画を説明するとともに、
一般財源の充当や起債、他の
交付金の活用などの
財源確保に努め、
事業の進捗を図られたい。
11、
市営住宅の管理については、
平成28年度末の
政策空き家を除く
空き家は65戸と多い状況にある。
入居申込者数が多い現状や
財産管理の観点からも、早急に
空き家の修繕を行い、より多くの住宅の供給に努められたい。また、
用途廃止を計画している
市営住宅については、その実施に向け、
職員体制を強化されたい。
12、
危険家屋対策事業については、
地元住民からの再三の要望にもかかわらず未解決のまま長期に及んでいる案件が存在しており、
環境衛生面にとどまらず、
危険性においても
深刻度が増している実態がある。その中には
所有者に
経済的余裕があると思われるにもかかわらず、危険の回避に対する助言、勧告に応じてこなかった案件も存在していることから、今後、
空家等対策の推進に関する
特別措置法に基づいた
対策計画の策定に入ることと並行し、悪質と判断される
所有者に対しては、
名実ともに勧告、命令まで踏み込んだ
危険家屋対策を講じられたい。
以上が
委員会としての
指摘事項であります。今後、
自治体を取り巻く環境は、
少子高齢化の進展、
人口減少社会の到来による
市税収入の減少に加え、
社会保障費が増大するなど、さらに厳しさを増す一方であり、
自治体には、多様化する
行政需要に的確に対応し、効率的な
行財政運営が求められ、
自治体の
運営能力が問われる時代を迎えていくこととなります。このような中で、市長を初め、
執行部においては、この指摘を真摯に受けとめ、市長のリーダーシップのもと、全職員が一丸となって英知を結集し、市民の信頼に応え、
市政発展に努められるよう強く求めまして、
予算決算委員会の
決算審査報告を終わります。
○(
尾沢議長) 以上で
委員長の
報告は終わりました。
それでは、ただいまの
委員長の
報告に対する質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○(
尾沢議長) 別にないものと認め、質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許します。
岡村議員。
○(
岡村議員)(登壇) 私は、
議案第73
号平成28年度
米子市
一般会計等の
決算認定について、反対する立場から討論いたします。
2016、
平成28年度の教育費は、
決算額47億3,177万円、決算総額に占める割合はわずか6.9%と、前年度が73億8,617万2,000円、総額に占める割合が10.6%だったのに比べても大幅な落ち込みとなりました。学校校舎の改修など、大型建設工事がなかったからと言いますが、
米子市の教育
予算は例年でも、
類似団体40市の中でも最低クラスで推移しています。これをせめて平均値程度に引き上げるだけで、就学援助の給食費全額補助など、充実が図れます。また、学校関係者から要望の強い、全ての教室へのエアコン設置も年次的に進めることもできます。大幅な改善を求めるものです。
マイナンバーカードを利用した印鑑登録証明書などの交付がコンビニでもできるよう、システム改修に2,458万円つぎ込みました。市民の利便性向上など、どれほど寄与するのか疑問ですし、カードを持ち歩くことで紛失や盗難などによる情報漏えいを誘発しかねません。市民要求に基づかない、国のマイナンバーカード普及を狙った誘導策に沿った支出です。
米子の宝とも言うべき子どもたちの健やかな成長を育む保育の充実は待ったなしです。しかし、ゼロ歳から2歳までの低年齢児に多い待機児童対策は、前年度から始まった民間による小規模保育施設に任せっ放しです。保育の質を高めるためにも小規模保育所に頼るのではなく、非正規
保育士の処遇改善を図るなど、認可保育所の充実で、安心して子どもを預けられる保育環境の整備が求められます。また、両親が共働きなどによる放課後の留守家庭児童の居場所として、学童保育なかよし学級の果たしている役割は重要です。年々膨れる待機児童対策が民間児童クラブに丸投げされています。高い利用料などから児童クラブに通えなく、なかよし学級の待機児童として11学級46人もの児童が放置された状況は許せません。
米子駅南北自由通路等整備
事業に7,710万円を投じていますが、鳥取県、JR、
米子市の3者による協議を先行させ、玄関口として
米子市の一つの象徴とすべき
事業であるにもかかわらず、市民参画を置き去りにした
事業手法は到底認めるわけにはいきません。
最後に、差別は基本的に解消されたとして、国が同和対策
事業を2002年に終結して15年、全国的にその流れが加速、拡大し、また県内他市全てで同和対策としての個人給付
事業である固定資産税の減免と進学奨励金の支給を打ち切っています。しかし、
米子市は今もって継続し、2016年度も固定資産税が240件、348万5,000円が減免対象となり、進学奨励金が10人に対し216万円支給されています。昨年3月に同和対策審議会にその見直しを諮問しておきながら、できもしない、またやってはならない実態調査の実施を口実に、その見直しをずるずると先延ばしにしていることは行政の公平性を求める観点からも見逃せません。早急に個人給付
事業を打ち切り、一般対策に移行すべきです。
以上などの理由から、
決算認定には賛成できません。
○(
尾沢議長) 以上で通告による討論は終わりました。
ほかに討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○(
尾沢議長) ほかにないものと認め、討論を終結いたします。
これより4件の
議案を順次採決いたします。
初めに、
議案第74号から第76号までの3件を一括して採決いたします。
3件の
議案に対する
委員長の
報告は、それぞれ
原案可決及び原案認定であります。
3件の
議案について、原案のとおりそれぞれ可決及び認定することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○(
尾沢議長) 御異議なしと認めます。よって、3件の
議案は、原案のとおりそれぞれ可決及び認定されました。
次に、
議案第73
号平成28年度
米子市
一般会計等の
決算認定についてを採決いたします。
本件に対する
委員長の
報告は、原案認定であります。
本件について、原案のとおり認定することに賛成の議員の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
○(
尾沢議長) 起立多数であります。よって、本件は、原案のとおり認定されました。
~~~~~~~~~~~~~~~
第5
議案第77号・
議案第78号
○(
尾沢議長) 次に、日程第5、
議案第77号及び
議案第78号を一括して議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
伊木市長。
○(伊木市長)(登壇) ただいま御上程をいただきました
議案第77号及び
議案第78号の2
議案につきまして御説明を申し上げます。
議案第77号及び
議案第78号は、いずれも
工事請負契約の締結についてでございまして、
米子市無線放送施設更新工事第2期及び市営河崎住宅47R1棟長寿命化改善建築主体工事につきまして、公募型指名競争入札に付しました結果、お手元の
議案書の相手方、契約金額等により
工事請負契約の締結をしようとするものでございます。御審議をよろしくお願いいたします。
○(
尾沢議長) これより2件の
議案に対する質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○(
尾沢議長) 別にないものと認め、質疑を終結いたします。
ただいま議題となっております2件の
議案については、それぞれ
総務文教委員会及び
建設経済委員会に付託いたします。
委員会審査のため、暫時休憩いたします。
午前10時41分 休憩
午前10時59分 再開
○(
尾沢議長) 休憩前に引き続き会議を開きます。
それでは、
議案第77号及び
議案第78号について、
委員会の
審査報告を求めます。
初めに、
三穂野総務文教委員長。
○(
三穂野議員)(登壇)
総務文教委員会の
審査報告をいたします。
先ほど当
委員会に付託されました
議案1件について、休憩中に
委員会を開き、
審査いたしました結果、
議案第77号
工事請負契約の締結については、
全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上で
総務文教委員会の
審査報告を終わります。
○(
尾沢議長) 次に、
稲田建設経済委員長。
○(
稲田議員)(登壇)
建設経済委員会の
審査報告をいたします。
当
委員会に付託されました
議案1件について、休憩中に
委員会を開き、
審査いたしましたので、その結果を
報告いたします。
議案第78号
工事請負契約の締結については、採決の結果、
全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上で、
建設経済委員会の
審査報告を終わります。
○(
尾沢議長) 以上で
委員長の
報告は終わりました。
それでは、ただいまの
委員長の
報告に対する質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○(
尾沢議長) 別にないものと認め、質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○(
尾沢議長) 別にないものと認め、討論を終結いたします。
これより2件の
議案を一括して採決いたします。
2件の
議案に対する
委員長の
報告は、いずれも
原案可決であります。
2件の
議案について、原案のとおり可決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○(
尾沢議長) 御異議なしと認めます。よって、2件の
議案は、いずれも原案のとおり可決されました。
~~~~~~~~~~~~~~~
第6 諮問第2号
○(
尾沢議長) 次に、日程第6、諮問第2号
人権擁護委員候補者の推薦についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
伊木市長。
○(伊木市長)(登壇) ただいま御上程をいただきました諮問第2号につきまして御説明を申し上げます。
諮問第2号は、
人権擁護委員候補者の推薦について御意見を求めるものでございまして、人権擁護
委員のうち長谷川晋也氏及び松田美保子氏が本年12月31日をもって任期満了となられますので、引き続き2名を
人権擁護委員候補者に推薦いたしたいと存じます。御審議をよろしくお願いいたします。
○(
尾沢議長) これより本件について質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○(
尾沢議長) 別にないものと認め、質疑を終結いたします。
お諮りいたします。ただいま議題となっております本件については、
委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○(
尾沢議長) 御異議なしと認め、
委員会付託を省略いたします。
これより討論に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○(
尾沢議長) 別にないものと認め、討論を終結いたします。