米子市議会 2004-03-26 平成16年第443回定例会(第7号 3月26日)
国連を無視し、アメリカが引き起こしたイラク戦争の最大の口実だった大量破壊兵器も見つからず、国連査察委員会の責任者もアメリカ自身の調査団長もなかったと発言し、今や大義なき戦争であったことは明白な国際的事実です。イラク戦争に賛成し、派兵を続けたスペインは政府の方針に国民が怒り、選挙で政権が交代し、新政権は撤退を打ち出しています。ポーランドのクワシニエフスキ大統領もだまされたと米・英国を批判しています。
国連を無視し、アメリカが引き起こしたイラク戦争の最大の口実だった大量破壊兵器も見つからず、国連査察委員会の責任者もアメリカ自身の調査団長もなかったと発言し、今や大義なき戦争であったことは明白な国際的事実です。イラク戦争に賛成し、派兵を続けたスペインは政府の方針に国民が怒り、選挙で政権が交代し、新政権は撤退を打ち出しています。ポーランドのクワシニエフスキ大統領もだまされたと米・英国を批判しています。
同時に、当初イラク侵略を正当化してきた大量破壊兵器というものは1年たっても見つかっていない。そして、そもそも1年前の戦争開始の時点で大量破壊兵器は存在しなかったということを、アメリカの調査団長が発表をしております。そして、今ではブッシュ大統領も大量破壊兵器の存在について口にすることすらできない事態になっています。
大量破壊兵器の脅威なるものがうそであったこと、そして、イラクの現状はアメリカの占領支配であることが明白ではありませんか。その間、「平和のルールを守れ」の声は、フランス、ドイツ、ロシア、中国など、世界の7割の国が戦争に反対しております。イラク復興支援でも、国連が中心的な役割を果たすことが強調されております。先般の新聞報道でも、スペインの首相がイラクからの撤退を表明をしております。
大量破壊兵器の存在という戦争の大義など最初からどうでもよかったのであり、イラクの石油と戦略的価値という思わく以外の何物でもありません。そのような経緯がありながら日本が自衛隊を派遣することについてイラクの人たちは、アメリカの手先として自衛隊が来るとしか受けとめていません。人道支援のための自衛隊派遣などという言い方は日本でしか通じないものであります。
アメリカとイギリスが大量破壊兵器を理由に、国連も国際法も無視して、イラクを侵略をしましたが、大量破壊兵器は見つからないままです。今ではこの大量破壊兵器について言及することができず、フセイン政権にかわる民主的な政権をつくるんだと言って軍事占領を続けています。そもそもどんな政権をつくるかはイラク国民自身が決めることであり、アメリカやイギリスが干渉することではありません。
米英のイラク攻撃は、大量破壊兵器が発見されていないことからも、戦争と占領に大儀がないことが明白になっている。昨日にはフセイン元大統領が拘束されたが、イラク国民のアメリカなどの占領に対する反発は続いていると報道されている。
大量破壊兵器がついに発見されなかったことからもわかるとおり、この戦争が道理のない侵略戦争であったことは明らかです。こうした戦地にアメリカの言いなりに「テロに怯むな」の論理で国連を無視した侵略戦争に派兵し、殺し殺される時代となることは、憲法9条を持つ国として許されるはずはありません。数万のイラク人が殺され、テロと暴力を生み出した責任は、アメリカとそれを支援した国々にあります。
首相がイラク戦争を支持し、自衛隊派兵の理由にした大量破壊兵器は戦争から9カ月たった今も見つからず、アメリカ大統領も首相も口にすることができなくなっています。首相や石破防衛庁長官は、フセイン政権を倒し民主的な政権を自由と民主主義のためにと、アメリカ大統領の主張をおうむ返しに言い出しました。自衛隊は他国の政権転覆の手伝いにイラクに行こうというのでありましょうか。
しかし、アメリカの攻撃理由だった大量破壊兵器はいまだ発見されず、また、イラクを一時的に力で抑えつけても、中東を含む平和秩序は不安定なままです。
議論の中でイラク側にあっても大量破壊兵器の破棄に関する国連等による査察に協力し、大量破壊兵器の保有に関する疑念を払しょくすることが必要であるとの意見が出されましたが、世界の平和を願う立場からアメリカによるイラクへの軍事攻撃についても直ちにこれが認められるものではないとの認識から、この3件の陳情については、いずれも全会一致で趣旨採択すべきものと決しました。
去る2月14日、イラクの大量破壊兵器開発疑惑をめぐる国連査察団の追加報告が国連安全保障理事会になされ、イラク側の対応に査察への協力の兆候があるとしつつも、なおその協力が依然不完全であるとの見方が示されました。これを受け、世界各国では査察継続を求める意見や対イラク武力行使を容認する国連の新決議採択を主張する意見が表明されるなど、イラク問題をめぐる国際情勢は一段と緊迫の度を増しています。
今、安全保障理事会が全会一致で採択した決議、1441決議に基づき、国際社会が大量破壊兵器の廃棄をイラクに一致して迫り、査察が成果を上げております。だからこそ、国連はこの道を進むべきとフランスをはじめ、大きな国際世論となっているのであります。
現在、イラクの大量破壊兵器の問題をどう解決するかについては、国連安保理決議に基づく国連による査察が行われている最中です。しかし、アメリカ、イギリスはもう査察は無意味だ、打ち切れという新たな決議案を国連安保理に先月提出いたしました。打ち切ることになれば、武力行使しかなくなります。
その上、核拡散防止条約を無視するかのように大量破壊兵器の開発、所有をして核兵器開発に奔走する国々も出現し、国連の機能が低下しつつある今、希望の21世紀はまさに混迷の時代とも言われております。 平和と希望を希求する本鳥取市議会は、イラク問題の平和的解決を求める意見書を3月13日、全会一致で可決し、政府及び国会に提出したところであります。
ところで、平成13年9月11日の米国での同時多発テロ事件以来、北朝鮮の核開発問題、イラクの大量破壊兵器にかかわる問題など、国際的緊張が極度に高まっております。このような情勢の中、非核平和都市宣言20周年を迎える本市は、世界で唯一の被爆国の市民として、核兵器廃絶と平和な国際社会の実現に向けて努力しなければなりません。私たち市民の幸せと地域の繁栄は、平和な社会があってこそ実現されるものです。
この戦争は、イラクの大量破壊兵器問題について、国連の査察による平和解決の取り組みが国際社会の支持のもとに本格的に軌道に乗りつつあるときに、それを力づくで断ち切ろうというものであります。アメリカの引き起こすこの戦争、国連安保理の支持がなく、国連憲章と国際法に根拠を持たない無法な先制攻撃そのものであります。小泉首相は、アメリカの戦争計画に直ちに支持を表明し、アメリカ追随の姿勢をとりました。
〃 高 見 則 夫 〃 秋 口 政 俊 鳥取市議会議長 三 谷 伝 様 …………………………………………………………………… イラク問題の平和的解決を求める意見書 米国は、イラクが大量破壊兵器
毎日のように報道される北朝鮮の挑発的な外交、イラクの大量破壊兵器の撤廃問題など、日本を取り巻く政治状況は大変緊迫した状態にあります。 また、聖域なき構造改革を推し進める小泉内閣はいまだに、生活の不安、将来への不安などを抱く先の見えない国民に対し、明確な将来展望を明らかにしたとは言えない状況にあり、今のデフレ景気を克服することは大変難しいと言わざるを得ません。
○21番(矢倉 強君)(登壇) イラクの大量破壊兵器の保有と開発への疑惑に対する国際査察団の調査が進展する中、我が国政府は、イラク攻撃を想定し、間接、人道、復興の3段階での対米支援策を固めた模様であります。一方では、北朝鮮との核や拉致問題などで、両国は戦後最も緊迫した状況下にあり、国内の閉そく感も相まって、軍事力強化へ大きく世論が右旋回しつつあると私自身、憂慮いたしているところであります。
大量破壊兵器の査察にイラクが全面協力しなかったことは、国連決議から見て批判されるべきであります。しかし、それは国連決議に反してまでのアメリカの軍事攻撃を合理化することにはならないことは当然です。この国連を無視して世界の憲兵として振る舞うアメリカの横暴ぶりに、中国やフランスを初めアラブ各国からも非難の声が起こるのは当然です。