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平成22年 3月第 1回定例会(第4日 3月16日)

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  1. 伯耆町議会 2010-03-16
    平成22年 3月第 1回定例会(第4日 3月16日)


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    平成22年 3月第 1回定例会(第4日 3月16日) ────────────────────────────────────────     第1回 伯 耆 町 議 会 定 例 会 会 議 録(第4日)                            平成22年3月16日(火曜日) ────────────────────────────────────────                            平成22年3月16日 午前9時開議 日程第1 一般質問         ───────────────────────────────               本日の会議に付した事件 日程第1 一般質問         ───────────────────────────────                 出席議員(14名)       1番 篠 原   天        2番 渡 部   勇       3番 勝 部 俊 徳        4番 幸 本   元       5番 遠 藤 俊 寛        6番 細 田   栄       7番 影 山 辰 雄        8番 小 村 公 洋       9番 野 坂 明 典        10番 大 森 英 一       11番 中 田 壽 國        12番 幅 田 千富美       13番 入 江 正 美        14番 長谷川   盟         ───────────────────────────────
                  欠席議員(なし)         ───────────────────────────────               欠  員(なし)         ───────────────────────────────              事務局出席職員職氏名  事務局長 ───── 阿 部   泰   書記 ─────── 椎 木   慈         ───────────────────────────────             説明のため出席した者の職氏名  町長 ─────── 森 安   保   副町長 ────── 森 田 俊 朗  教育長 ────── 圓 山 湧 一   監査委員 ───── 井 上   望  総務課長 ───── 鞍 掛 宣 史   教育委員長 ──── 伊 藤   浩  なのはな生活課長 ─ 足 澤 秀 基   会計課長 ───── 小 林 寿 子  地域再生戦略課長 ─ 斉 下 正 司   住民課長 ───── 上 田 博 文  総合福祉課長 ─── 小 原 章 信   地域整備課長 ─── 小 村 恵 吾  産業課長 ───── 白 根 弘 道   教育次長 ───── 可 児 弘 俊  総務室長 ───── 井 本 達 彦         ─────────────────────────────── ◎午前9時00分開議 ○議長(長谷川 盟君) おはようございます。  ただいまの出席議員は14人であります。定足数に達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付してあります別紙のとおりであります。  中海テレビの撮影を許可しておりますので、御報告いたします。      ─────────────・───・───────────── ◎日程第1 一般質問 ○議長(長谷川 盟君) 日程第1、一般質問を行います。  休憩いたします。               午前9時01分休憩      ───────────────────────────────               午前9時01分再開 ○議長(長谷川 盟君) 再開いたします。  通告によりまして、9番、野坂明典議員の質問を許します。 ○議員(9番 野坂 明典君) 皆さん、おはようございます。  今回の定例会では11名の質問者があったということで、本当、私も初めての経験で、2日間にわたるなんていうのは大変な、大変でもないですけど、いいことだと思っております。これも議長の手腕の一つじゃないかと思って、評価しております。  ところで、きょうは私の一般質問岸本駅前の整備と保育園の芝生化、そして農家の戸別補償について質問したいと考えております。  初めに、岸本駅周辺の整備でございますけれども、これも公民館の整備、改築、そして旧役場跡地の整備、これが一体で行わなければいけないではないかと思っておりますし、そういう観点からでもこの整備は必要だと思っています。  また、駅周辺がいろいろと問題があろうかと思いますけれども、とりあえず今回の当初予算で設計費が計上されております。その全体としての主たる目的は何であったでしょうか。それと、規模はどの程度考えておられますのか。また、財政の裏づけはどのようになっているのかお伺いいたします。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) 駅前整備というか、公民館とセットで設計費を上げさせていただいていますけども、きのうも議員からの御質問があって、そもそもどういうものなのかという話はさせていただいたと思いますが、今、野坂議員おっしゃったようにもともと公民館の改修事業というのは今の総合計画の前期計画に枠として確保され、上げてあります。それについて去年からいろんな話があって、実際に向かいましょうということで公民館の審議会ですとか、それからあと利用しておられる方の声を聞きながら、実際どういうその改修をしたらいいのかということをちょっとずつ進めてきておりました。  その過程で、やっぱりバリアフリーエレベーターがないとか、あと不要なパーツがあるとか、そこらあたりを見直さないといけないというのが出てきて、それだったら冷房とかあとバリアフリー改修を行うときに何か財源措置がないのかなと。いわゆる一般財源ではなくて、特定の財源がないかなということをいろいろ相談をした結果、グリーンニューディール、去年特に環境問題の取り組みが活発化されましたので、その中でエコ改修用のその財源として一定の財源、後からまた申し上げますけども、確保することが大体めどが立ったと。あとは町民の皆さんの利用者のお話を聞いていると、やっぱり図書スペースを拡充してほしいとか、あとは1階に畳じゃない床の間があった方がいいとか、そんな声を聞いております。それと同時に耐震診断もした結果、建物はしっかりつくってありますと。リフレッシュ工事をすれば本当にしっかりなりますよというような診断結果もいただいた上で、今回は実施設計を上げさせていただいているというのがまず第1点。  それから、役場旧庁舎については、周辺の方には本当に御迷惑とか心配かけてきたなと思っております。古くなってきてましたし、使っているようで使ってない状態でしたので、更地にすればあそこの周辺のお祭りとかするときにでも駐車スペースの確保もできますし、何よりも古くて余り景観上よくないものが撤去されれば、少なくともあの周辺に暮らされる方にとっての住環境アップになるだろうというのが第2点目。  それから、もう一つは岸本の駅については乗降客数は減っていますけども、駅前らしい交通の結節点といいますかね、町内ではまず少ない。バスの乗り継ぎですとか、特にディマンドバス、スクールバスの乗り継ぎですとかいろんな機能が少ないながらもありますので、もうちょっとバスの回し場みたいなもんができないかなというのが一つ議論としてありましたし、もう一つはやっぱりこういう環境の時代ですので、パーク・アンド・ライドだとか、あとは米子に通勤される方を公共交通に誘導できないかとか、そのときに小さい町ですので、特に岸本駅を中心にしたエリアは近い小さい町ですので、そういうところでエコレンタサイクルとかそういった、ガソリン消費型に頼らないような通勤が思考できないかというようなことをアイデアとして出して、それについてもグリーンニューディールということで財源の確保のめどがついた。それらが全部セットになって、今回22年度に全体構想を動かそうとしているというのが現状であります。目的については、今言ったようなお話です。  規模についても、大体のところはもう御了解いただいていると思いますけども、その大がかりに面をつぶして何かをつくるというんじゃなくて、今ある資源に手を入れて、阻害要因であるものはとってきれいにしますし、それから事業の目的に合うようなエコですとか環境に配慮したようなタイプのものをつくっていこうとしております。  財政的な裏づけというのがありますけども、これはまず公民館については大体の今のめどからいくと、総合計画4億円というのが出てましたけども、そこまでいかなくても随分いい改修ができるようです。一応5,000万ぐらいではないかということで今やってますけども、その中にはエレベーターをつくる、これ2,000万ぐらいですかね、それとあとボイラーとかエコ改修をするのにやっぱり3,000万ぐらいかかるかなと。あと内装ですとか間取りを変えていく、図書スペースを購入するなどいろんなことを取り組んだ上でも、一応5,000万ぐらいあれば何とかできるのではないかというのが今の見立てであります。  これについては、グリーンニューディール、エコ空調などに改修するものとして2,800万円程度の財源を、これは特定財源をいただくようにしておりまして、それ以外は基本的には合併特例債が主になるだろうと思っております。  あと、岸本駅前については、これはエコ駐輪場太陽光パネル電動アシスト自転車を充電するとか、そういったようなメニューになるんですけども、あとはそれにパーク・アンド・ライドの駐車場を整備したりバスの回し場を整備したりちょっとした待合を整備するなどして、恐らくこれは6,000万ぐらいの事業になるんだろうというぐあいに思っています。これについてはグリーンニューディールで3,400万余り、これはエコ駐輪場、それから通勤環境の整備とか、そういうものにあわせて残ってくる3,000万弱については特例債及び一般財源の使用をさせていただくことになろうかと思っています。これは幾つか、両方ともですけども、幾つかの設計過程でタイプをつくってみて、それで予算化の段階までに議会でもちょっともんでいただいて、補正予算で予算化という手順を踏みたいなと思っています。  あとは岸本の旧庁舎については、補正予算で撤去について予算議決をいただいておりますので、これは早急にかかってきれいにしたいなというぐあいに思っています。以上です。 ○議長(長谷川 盟君) 野坂議員。 ○議員(9番 野坂 明典君) 公民館の整備にはこれから設計段階に入って、昔これ合併の、また言い出すと切りがないからこの辺にしておきますけども、約束事ですのでぜひいいやつをしていただきたいと考えております。  それと、財源も大体めどはついたということなんで安心をしておりますけれども、要は駅前の整備が、私も長い間、生まれてこの方ずっとこの駅前の周辺に住んでおりました。だからだらだら住んでいると、割合悪いところは目につかない。ところで、今回基本設計の段階で高専の建築科に御依頼されたいうことは私は評価しているんです。さっき言ったように、だらだらしているんじゃなかなか違和感を感じないわけですけど、外部から新しい目で見るとまたこの伯耆町の新しい発想というものが、若い方は特に新しい発想が出てくるんじゃないかと思って大いに期待しているんですけど、町長は高専に依頼されたのはどういう、何か意図があったんでしょうか、その点も少しあればお願いいたします。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) 米子高専にちょっと相談してみたというのは私が話はしたんですけども、高専の設計競技みたいなものでいろいろ活躍しておられるというのがまず一つ背景があって、あとは若い方と何かコラボレーションができるような機会を持った方が、役所と住民の皆さんとのやりとりだけでするよりも活性化するんじゃないのかなと、そういう期待を込めて高専にちょっと手伝っていただけませんかという依頼をさせていただいております。 ○議長(長谷川 盟君) 野坂議員。 ○議員(9番 野坂 明典君) 本当に私の思っとるように、新しい発想で何か違ったものが出てくれば非常にすばらしいことではないかと思っております。  それで先ほどの件で、これは後にして、溝口の駅前整備におきましては多額な経費が投入されておりました。これは合併前からの事業だったものですからやってもらったわけですけど、たしか9億円程度のすごいお金が入っております。そういうことであるかどうかも、工事が終わってあとコンビニが2つできるし、それとスーパーも2つあり、そして商店街にはお店が点在しており、やっぱりさすがに溝口の中心市街地として体をなしていると感心しておるわけなんですけれども、岸本の駅前を見ますると、駅の庁舎は商工会館ができておりまして、今、木造の駅舎を何か訪ねて歩く旅もあるそうですけども、もう普通の駅舎になっております。  しかし、役場も農協も少し離れたところに移転して、メーンストリートに、今の駅前直線道路に残っているのは畳屋さんとかあるいはパン屋さんぐらいでしょうかね、本当に商店街としての形をなしておりません。前には酒屋さんとかあるいは呉服屋さん、小型のスーパー、薬屋さん、駄菓子屋さん、げた屋さんもあって、そんなことをきのう考えていたら何か懐かしいなという思いもしたんですけども、しかしながらそんな懐かしがっておっていいわけでありませんので、一番心配なのはまとまった買い物や日用品、食品なんかを買うことは不可能になっておるわけです。目的に昔のにぎわいを取り戻すというような考えはなかったんでしょうかなと思って、その辺町長に見解をお伺いいたします。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) これは役場が主導する商業ではありません。商業については、やっぱり商業を営んでいらっしゃる方からの何らかのアプローチですとかアイデアが出てこないと、そういう話になかなかなりづらい。今は、役場としては基本的には生活環境、あそこを整備することによってこの少子高齢化が進展する社会の中にあって大きく地域的なことを、地域のいわゆる人の動きとかインフラの構造を変えていこうということを考えるには若干荷が重いのではないかなと。それよりも、やっぱり地域の今抱えていらっしゃる課題ですとかそこにあるものについてまず即応する。その即応した結果、例えば商業者の方々がどんなさらにアイデアを出されるのか。少なくとも今回行うことについては面をつぶすことは一切しておりませんので、商業関係で面をつぶしていく、または何らかの充実を図れるような対策というのは上に乗ってできてくることですので、それは追ってアイデアをちょうだいできればというぐあいに思っております。 ○議長(長谷川 盟君) 野坂議員。 ○議員(9番 野坂 明典君) 私もいわゆる行政がそれほど商店をどうのこうのはなかなか難しい問題だろうとは思いますけれども、ただ、今ちまたに買い物難民という言葉というか現象があることは町長も御存じだろうと思います。要は、足が不自由であったり車に乗れなくなったり、もともと乗れなかったような方とか、そういう方が中小のスーパー、お店が撤退されて日常生活の品物を買うことができなくなったり、あるいは買い物が非常に困難になったということがあるので、これを買い物難民と言うんだそうでございます。  殿河内には大型の商店が進出し、伯耆町で一番にぎやかな地区になろうとは思っております。それに引きかえ、昔の大幡地区には日用品、食料品のお店らしいものがございません。アールショップはあるんですけど、非常に交通の危険箇所であり、でも岸本の方はあの道を横断して何らかの買い物もしていらっしゃいますけれども、非常に難しい状況になっております。  岸本駅前整備するに当たり、岸本駅前、吉長、押口沿道のいわゆるお年寄りたちの買い物が非常に難しくなった方にいろいろ便利性を図る考えは必要ではないかと考えるんですけども、先ほどの答弁のようになかなか行政がすることは難しいことだかもしらないですけれども、町長、再度もう一回お考えを聞かせていただけませんでしょうか。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) 商業とか資本は常に集積と淘汰を繰り返して成長する、それが活力の源泉であります。なおかつ、その過程でいろんなサービスが偏在してきたりということはこれはあるんですけども、きょうも全国紙に、野坂議員もごらんになったかもしれませんけども、コミュニティービジネスということで例えば今おっしゃった買い物のものをちょっと共同で、店舗が撤退したらじゃみんなで共同でやりましょうかというような紙面がかなり大々的に出ておりましたですけども、そういったことについて役所はお手伝いをさせていただく。これはNPOとか地域団体がやっておられる事例が五、六紹介してありましたけれども、そういったことについてぜひ直売所を構えられる皆様方とか、そういった今若干のビジネスを試行される方々に応援がさせていただけるようなことになれば、そういった機会提供までビジネス領域を広げられるようなことがあれば、それについては応援させていただきたいというぐあいに思っております。 ○議長(長谷川 盟君) 野坂議員。 ○議員(9番 野坂 明典君) 私、きょうその新聞を見ておりませんですけど、先日ラジオでもちょっとそんなようなことを言っておりました。ここで提案をしようと思ってたコンビニを誘致する気はないかという気持ちも言いたかったですけど、これはやめます。やめるというか、言うだけにしておきます。  それで、その後にそういうものができないときにそこの地域の方たちが知恵を絞って、日用品等を取り寄せして販売するような組織をつくったらどうなんだろうかとここに書いて用意しとったですけど、先ほど町長に言われてしまったものですから、やはりそういうことで、これからはあの辺に日常生活を営む上で利便性を求められるような施設を行政も多少は援助していくべきじゃないかと思います。これも先ほど言われましたので、答弁は必要ではございませんので。いずれにしても、その辺のところを駅前整備を含めて考えていただけたら地区住民は喜ぶと思います。  それでは、次にもう一つ、この件につきましてきのう勝部議員の質問の補足のようなことになるんですけれども、農協の前が今現在通行禁止になっております。通行するには農協の裏側を通って行くのが本当の道ということなんですけれども、駅前方面から町民体育館、武道館、岸本中学校に行く場合に、車の方がなかなか、ここはいけだったなと思って後ろから回って行く方は少ないんじゃないかと思います。ましてや歩いたり自転車で通る人は大きな顔して通っていらっしゃると思います。  そこもいわゆる通学路になっているんじゃないかと思いますけども、あすこの町民体育館の方からふたば保育園のところまで道路を新設して、マイクロバスでも通るような構造になれば、スクールバスがそこを通ることによって小学生あるいは中学生の安全に多大な効果があると考えますが、これもお金の相談も必要なんですけれども、町長のお考えをお伺いいたします。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) まだ具体的な検討はしておりません。 ○議長(長谷川 盟君) 野坂議員。 ○議員(9番 野坂 明典君) 具体的な検討はないということで、また頭の片隅に入れておいていただければいいかと思います。  続いて、保育園の芝生化についてお伺いいたします。  今、全国各地で校庭の芝生化が進んでおります。国も高率の補助を出して芝生化を助成している。岸本運動公園多目的グラウンドの芝生化は大いに結構であり、野球場、ラグビー場、グラウンドゴルフ場に続いて芝生化されると広大な芝生のエリアができる。運動公園の評価も上がります。岸本町を全国にアピールするには、特色がなければならない。最近では、ワールドカップのサッカーの中津江村がいい例であります。しかし、この多目的グラウンドは残念ながら町内の子供たちや一般町民が利用する機会は極めて限られたものになっています。芝生がそんなにすばらしいものであるならば、利用頻度の高い学校や保育園の校庭を芝生化してはどうか。芝生化のメリットはどのようなものがあるのか、芝生化が進まない何か課題があるのか、教育長の答弁をお願いしますということを平成15年9月の議会で私が質問した内容でございます、これ。  それで、ただ教育長の答弁は余りいいものでなくて、当時の教育長はだれだったかな、多分妹尾教育長だろうと思いますけれども、実現できなかったけれども、このたびこういうことで実現できるということは非常に感慨深いものがあります。  ところで、本題に入りますが、初めにこの芝生化が鳥取方式ということで上がってきたので見ましたところ、これはまた芝の生産が全国2位の鳥取県が今の不況でいろいろと芝生農家が困っておられるから、その有効利用に平井知事が腰を上げたんかなと思ったんですけれども、どうもそうでもないようでございます。  ところで、鳥取県方式ということで非常に全国に今普及がどんどん進んでおって、この鳥取方式の視察に来られたのが33府県、160何団体が視察に来ておられるそうです。その鳥取方式というのは、私も最近になって少しかじったぐらいでよくわからないですけども、専門家の町長でございますので、その鳥取方式はどういうものかということをもう少し具体的に教えていただきたいと思います。  また、工法はどうされるのか。そこまでひとつお願いいたします。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) 野坂議員おっしゃったように、畑に芝生があるのを張りつけるやり方がゴルフとかののり面施工の普通のやり方だったんですけども、それのために鳥取県の中部を中心に芝をいっぱい、ピーク時は1,500ヘクタールぐらいつくってたんですかね、それを使うのか、それとももう少し安価な施工方法がないのかということで提案になったのが鳥取方式、これを開発されたのは鳥取大学の先生とあとグリーンスポーツのニール・スミスさんのお二人を中心に技術を組み立てておられます。  それに対応して、当町でも保育所の園庭について22年度に芝生化を取り組もうとしていますが、これについては平井知事のリーダーシップで鳥取県方式の芝生化というものをまず鳥取県で面的にだっと広めて、そういったことが行く行くは子育て環境もよくなるし、ひいては産業的なプラスが出てくればという意気込みのあらわれだというぐあいに思っています。  中身、ポット苗を植えるんですけども、そういったちょっとした細かいこと、施工方法などについて担当課長から説明をさせたいというぐあいに思います。 ○議長(長谷川 盟君) 小原課長。 ○総合福祉課長(小原 章信君) それでは、私の方から答弁させていただきます。  鳥取方式の芝生化というのは、今、鳥取市に本部がございますNPO法人グリーンスポーツ鳥取がそのノウハウを考案して、鳥取県が助成制度を創設して今推進をされているものでございます。  従来の芝生といいますと、立入禁止ですとか雑草がまじるとか、とにかく維持管理が面倒で経費がかかるというイメージがございますが、鳥取方式というのは維持管理の手間をなるべく省いて、雑草も一緒に刈り込んでしまうということで雑草を抜く作業や除草剤なども必要としない環境に配慮された新しい芝生化の方式でございます。これは保育所の園庭などはゴルフ場や競技場のようなきちんと手入れをした高度な芝生というものは必要ではございませんで、体を動かす楽しさを目的にしたものでよいというような考え方からされているものでございます。  この取り組みは、グリーンスポーツ鳥取の指導のもとに行政と保護者等との協働で行おうとしているもので、行政としては事業経費の負担、原材料費でありますとか散水施設の設置、あるいは備品等の整備、これらを行いまして、保護者の方々には芝植え作業や維持管理作業をお願いするものでございます。これが鳥取方式の芝生化というふうに呼んでおられます。  それで工法ということでございますが、縦横50センチ間隔に穴をあけまして、その穴に夏芝用のポット苗をずっと植えつけていくものでございまして、秋口には今度は冬用の芝、これを播種するというものでございます。以上です。 ○議長(長谷川 盟君) 野坂議員。 ○議員(9番 野坂 明典君) 非常に何か優しくできる、だれでもできる、管理が非常にみやすいということのようでございます。  私が7年前ですか、そこに行ったときにはとにかくその管理が大変だということで多分逃げられたんじゃないかなと思います。芝生はいいことに決まっていると思いますけれども、芝生のいいのは本当に子供たちに効果があると聞いております。今、本当に、学校でも保育園でも一緒だろうと思いますけど、休み時間になかなか運動場に出ていかない。ところが、芝生化になるとすぐもう外に出たがるというようなことになるそうでございます。それで体力もよくなるし、そしてまた大きなのが精神面でも非常に効果があるということを聞いております。同志社大学の何とかいう先生は、その辺を調べた結果、不登校も減り非常に子供の精神状態がよくなって、教育効果も非常に高いものがあると言っておられました。  一昨日の芝シンポジウムのところに私も出かけてみましたけども、全国各地からたくさんの方が参っておられました。一番遠いところは関東、福島県だったかな、そんな辺からも来ておられました。もちろん中部の方からも、岐阜、名古屋というところからも来ておられました。  そこの中で、いわゆるJリーグ、日本サッカー協会のキャプテンをされています川淵三郎、この方が基調講演されまして、その中で川淵さんは全国の広場に芝生をつくるということを非常に情熱を持っておられるようでございました。これは決してサッカーのためではなく、すべての子供たちが外に出て十分体を動かし、運動能力を養うことであるという話でありまして、その話の中にゴールデンエージというものがありまして、8歳から12歳のころがゴールデンエージと言われておりますんだそうです。そのときに経験した運動能力というものは一生持って回るということでございまして、そのときに運動することは非常にいいことだということを言っておられました。川淵さんは、この運動能力のことを動物機能と表現されておりましたのがなかなか印象深かったことであります。  私も長い間、子供たちに柔道を教えておりましたが、運動神経を考えたときには保育園ごろにするのが一番運動神経が発達すると私は考えております。川淵さんも、そのころに素足で歩くということが、土踏まずとかあるいは浮き足ということが起こらなくなるという非常に大きな効果があるということで、町長はこのゴールデンエージのころに素足で歩くことをねらってというか、芝生化の利点を子供たちに提供してやろうという考えであると理解してよろしいでしょうか。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) お話あったようなことで間違いはないんですけども、それ以外にも例えば親子が一緒に取り組むとか、そういったことも大事な視点ではないのかなといぐあいに思っております。
    ○議長(長谷川 盟君) 野坂議員。 ○議員(9番 野坂 明典君) それでは、芝生の日常管理についてでございますけれども、植えた年は非常にいろいろ手間がかかるということですけれども、それからはほとんど手間がかからないというような話も聞いております。  ただ、その中で行政に任せたら絶対に失敗するという表現がございました。この芝生は、自分の校庭は地域の住民、そして保護者、そしてまた行政が協働して自分たちの財産であるという認識の上で管理することが一番肝要であると言っておられました。  芝生の一番初めは水やりが大変だそうですけれども、それは1年が過ぎればもうそんなにすることはないそうですけれども、芝刈りも保育園の庭園ぐらいだったらそう時間もかからなくてすぐできるということで、だれもがたくさん出ても枯れるわけじゃないし、機械が1台しかないですので交互に順番を決めて、これは別に難しいことじゃないと思います。そういうことでしても、一番大事なのは皆さんが自分たちのものであるという共通認識を持って管理することが一番必要だと思うんですけれども、何かその辺のことでみんなで言うように管理するというその仕組みを何か考えていらっしゃいますでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) 保育所ごとに保護者の方としっかり話をして、取り組みましょうよということを言っております。 ○議長(長谷川 盟君) 野坂議員。 ○議員(9番 野坂 明典君) それでいいんですけれども、何か今5つの保育所が一緒にスタートするわけですから、そこの保育所が保護者、地域住民を加えた芝生管理のノウハウを共有するということも大事なことだろうと思います。その5つの保育園で芝生管理の協議会のようなものをつくるような考えはいかがなもんでしょうかと思いますけど、いかがでしょうか。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) そういうニーズが出てくれば考えたいと思います。 ○議長(長谷川 盟君) 野坂議員。 ○議員(9番 野坂 明典君) そうでしょうけど、その辺のところを、要はみんなでつくるということを何とか仕組みをつくる必要があろうかと思います。  最後に教育長にお伺いいたします。保育園で芝生の園庭ができます。すると、そこで非常に健やかに育った子供が小学校に進学をします。そうすると、学校では土のグラウンドになっている。そこで、小1プロブレムを助長することになるのではないかと心配するんですけども、その点はいかがなもんでしょうか。 ○議長(長谷川 盟君) 教育長。 ○教育長(圓山 湧一君) お答えいたします。  これをそこでどうかということですけども、まずは保育所で芝生化されて子供たちがどういうふうに動いているのかという子供たちの姿をまずしっかり実態を把握するということと、それから今、先進的に境港市などでもやっておられますので、そこでの状況というものを見ながら保護者の方たちと一緒にそういうことについて共通理解を図っていくことが必要になってくるだろうとは思います。とりあえず保育所の状況、それから小学校で実際にしておられるところの状況、そういうところの状況を把握して検討したいと思います。以上です。 ○議長(長谷川 盟君) 野坂議員。 ○議員(9番 野坂 明典君) よく検討していると、すばらしい答弁でございますけれども、もう一つ突っ込んで、よければ小学校の方でも芝生化したいという言葉が一言欲しかったんですけれども、これは後でよろしいですけども、いずれにしてもこういうDVDは見られたことあると思いますけれども、ありますか。鳥取方式の芝生化というDVD、後で差し上げますのでまた見てやってくださいませ。  次に、最後に米の戸別補償についてお伺いいたします。  今回は同僚議員が農業問題に数多く質問されております。昨日も細田議員、それから幸元議員、いろいろ詳しく質問がございました。また、私の後にも小村議員がまた詳しい質問がございますけれども、私は米の問題に限って少し質問してみたいと思います。  政権がかわり、新しい政策の一つである農家戸別補償制度が導入されようとしております。新制度導入に大いに期待しているところであります。  ところで、伯耆町の米作農家は何戸あり、転作を除いた平均反別はどの程度あるでしょうか。この制度は、10アール当たりことしは1万5,000円が交付されると聞いております。伯耆町ではどのぐらいな金額になるでしょうか。  また、この制度で自給率が向上するということになっておりますが、果たして本当に向上するんだろうかと心配しておりますが、町長、その辺は何かお考えがございますでしょうか。きのうの話では、何か消費拡大をやらなくちゃだめだというような話もしていらっしゃいましたけれども、どうだろうかということです。  それと、最後に米作をしようと思っていい補助金が出るから、なら米をつくろうと思っても既にもう高齢化になってしまったり、あるいは後継者がいなかったり、なかなかその辺が心配されるわけなんですけども、町ではいわゆる高齢化、後継者不足について何か手だてを、今もないことはないですけど、特別に考えはないだろうかとお伺いいたします。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) 数字については担当課長からお話をさせたいと思いますけども、この制度で自給率が向上するかどうかというのは、これは未知数だと思います。というのは、米の戸別所得補償ですので、米をつくった方に対して10アール当たり1万5,000円払うわけですから、自給率の問題というのは総合のカロリーベースですので、米の所得補償をしたからといって総合のカロリーベースでアップするとはこれはちょっと未知数でありまして、きのう申し上げたように米の消費量がふえればカロリーを米によって依存する割合が上がりますので、そういった効果はこれは若干長いスパンで出てくる可能性はあるだろうというぐあいに思います。  それともう1点、米づくりをしようと思っても後継者不足などでと。議員が引用されたのは、こういう制度ができるから米づくりをしようという取っかかりの話がありましたけども、この制度で1万5,000円補助が出るからということが米づくりの動機にするのは若干過大評価になるのかもわかりません。というのは、これまでも戸別所得補償ではないけども、今回の戸別所得補償というのは米の生産調整とかそれを数量を守るというのを前提にして、米作農家にそれ以外のいろんな制限をせずに10アール当たり1万5,000円を交付いたしますというのがこの制度ですので、これまでもこの見返りの財源ってあったわけですよ、実は。それは価格補てんというのがありましてね、値段がある一定水準から下がったときに拠出、生産者の方も幾らかの拠出をされて、そこで補てん制度を組んでたわけです。そこに国費が50、もうちょっと入ってたかもわかりませんが、そういったことを今回こういう所得補償方式に変えたわけですので、これは全体をもう一回パッケージにして、国から説明を受けた上で生産者の方に説明をして、米づくりをされるのかされないのか、また規模を拡大されるのかされないのかという動機づけには、というか判断材料にしていただくことはちゃんとしないといけませんけども、これだけを動機にするのは若干、もう少しいろんな条件も考えての方がいいのではないかなというぐあいには思っております。  ただ、こういったことが米づくりの動機になってくるとした場合に、高齢化や後継者不足ということに対して法人化ですとか、あと部分的な作業の受委託ですとか、そういったことによって設備投資を抑えるとか、あと作業の一定部分をみんなで助け合うとか、そういったことについて、その法人の育成ですとか担い手農家への支援を行っているという状況であります。 ○議長(長谷川 盟君) 白根課長。 ○産業課長(白根 弘道君) そうしますと、農家戸数とか作付面積でございますが、22年度については今現在集計中でありまして、21年産の実績で報告させていただきたいと思います。  農家戸数が1,794戸、米の作付面積が697.4ヘク、1戸当たりの平均反別が38.9アールとなります。  10アール当たり1万5,000円を交付した場合でございますが、1戸当たり自家消費量として一律10アールを控除しますので、実質28.9アールに対して1万5,000円が支払われます。1戸当たり平均4万3,350円で、町全体では7,770万円が交付されますが、実際これ条件がございまして、先ほど町長も言いましたように生産調整を達成した人、いわゆる転作面積目標を達成された方にしか出ませんので、そのあたりは考えて計算はしております。 ○議長(長谷川 盟君) 野坂議員。 ○議員(9番 野坂 明典君) そうなんです。1戸当たり1万5,000円のということ、先ほどのいわゆる消費拡大ということにもありましたけれども、本当にこれでは消費拡大には私もならないと思っております。もっと消費拡大するなら米を食べた者に奨励金を出す、パンを食べた者に特別な消費税をかけるとか、そういうことにすれば多分消費拡大につながるんじゃないかと思いますけど、これについて答弁は必要ございませんけれども、1戸当たり平均のところで話しますと4万3,000円、1反8俵とったとして米の袋が仮に15袋できたとします。そうすると、1袋につき1,000円の交付金がもらえる。1袋1,000円で農家がまた米づくりに励んで一生懸命やるとはとても思えません、私の考えとしても。だから動機づけにはなろうかと思いますけれども、なかなかそれだけでは米をつくることにならないかとは思います。  後継者の問題は本当に深刻な問題でありまして、私たちの周囲を見てももう米農家は維持できない。若い人がおっても、勤めがあればなかなかできない。また、若い人のいないところもたくさんおられます。だからそういうところのどうやって農地を継続していくべきかということは大きな課題じゃないかと思っております。それについてはなかなかいい答えは出てはきませんけれども、いわゆる先ほど言われたように助け合って地域の農地を守っていくということも大事なことなんです。これもお金だけの問題ではなく、気持ちの問題がどこまで、そこまで浸透できるかということを行政としては見守っていただきたいなとは思うところでございます。  この戸別補償制度にはいろいろ問題があろうかと思いますので、あとの方は詳しいことはまた後の議員に引き継ぎたいと思っております。  きょうは本当にどうもありがとうございました。 ○議長(長谷川 盟君) 以上で9番、野坂明典議員の質問を終わります。      ─────────────────────────────── ○議長(長谷川 盟君) ここで休憩いたします。               午前 9時47分休憩      ───────────────────────────────               午前10時00分再開 ○議長(長谷川 盟君) 再開します。  11番、中田壽國議員の質問を許します。 ○議員(11番 中田 壽國君) 11番、中田です。  森安町長におかれましては就任1年1カ月が経過し、そして2回目の年度当初予算の策定であります。その間、厳しい行財政環境の中、鋭意町民の住みよい町づくりのための行政執行に取り組みされ、敬意を表する次第であります。  それでは、通告に従い、大きく4項目について町長並びに教育長に質問をいたします。  まず初めに、国旗及び町旗の掲揚について町長にお伺いをいたします。  なお、同趣旨の質問を3年前、住田前町長のときにも質問いたしました。少し前置きが長くなりますが、お許しを願いたいと思います。  合併前の旧町時代には、ほとんど毎日国旗及び町旗が掲揚され、意気揚々とひらめいていたのを思い出します。そして私たち町民の心を和らげてくれると同時に、心が洗われ、すがすがしい気分にさせてくれ、士気を高めてくれていました。鳥取県庁を初め各総合事務所、消防署などにも高々と国旗が泳ぎ、県旗などが掲揚されています。県内でも多くの市町村で国旗並びに市町村旗が掲揚されています。合併と同時に、新しく町章も制定されました。  そこで、まず本庁舎並びに分庁舎に原則出勤日と国民の祝祭日に国旗、町旗を掲揚してはどうでしょうか。新しく教育基本法の心の教育では、規範が入ることで国旗の掲揚とか国歌斉唱のときの立ち居振る舞いを含め、先生は子供たちに心身の発達過程に応じて教え込んでいけるようになるとある。郷土を愛する愛国心、心の教育の上からも国旗並びに町旗の掲揚は必要であると考えます。国旗及び国歌に関する法律も、1991年、平成11年8月13日に制定され、第1条に国旗は日章旗とするとうたわれている。また、国旗掲揚の基本原則では、一つに国旗は国歌、国民を象徴するシンボルとして掲揚するものであるから、汚れたり破損したりしたものは使用してはなりませんとうたわれている。そして基本原則の最後に、国旗掲揚の際は起立して姿勢を正し、黙礼または脱帽して国旗に敬意をあらわすのが国際的な慣例になっているとあります。  以上、少し前置きが長くなりましたが、役場本庁舎並びに分庁舎に国旗を掲揚し、町民の士気高揚を図ってはどうでしょうか、町長の所見をお伺いいたします。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) この国旗とか国歌、あと町旗の扱いというのを考える中で、国のありようといいますか、非常に重要な視点の一つだというぐあいには思っております。  そこで、現在本町でじゃどういうやり方をしているのかということからまず申し上げると、国旗とか町旗の掲揚は本庁舎、分庁舎とも国民の祝祭日、それから町議会の本会議の開催中、それから町の主催する式典などで掲揚するというぐあいにしております。これはそれまでに重ねられた議論が恐らくあったものというぐあいに思っております。  先ほど議員おっしゃいましたけども、平成11年に国旗国歌法というのが成立をしておりまして、これは条文はほとんどありません。今おっしゃったように国旗は日章旗、国歌は「君が代」ということを定めるものでありまして、それについて、じゃどうやってそれを国民の義務、または努力義務、または奨励とするのかといったことについては序文が設けられておりません。そのときの内閣総理大臣の談話が出ておりますけども、掲揚等について義務づけを行うことは考えていないという談話が出されております。これは当時のことについて私もぼやっとしてましたんで、これも質問いただいて調べてみたら、当時の与党、それから今の政権、連立与党を組んでおられる民主党については党議拘束を外して議員の独自の判断を問うたということになっておりまして、その結果、賛成の議員の方もおられて、国旗国歌法というのが成立をしております。  この背景は、さらにもう一つさかのぼってみると学校行事などでの「君が代」、それから日章旗をめぐったいろいろな問題があって社会問題化しつつあって、その背景というのが本当に国旗は日章旗となっているのかというのをひもといてみられたというのが、その法的な位置づけがないものについて、じゃなぜ国はそういったことについて奨励または努力義務または指導していくのかということがあったというぐあいに見ました。もともとはこの日章旗については太政官布告でたしか決まっていて、それが位置づけがないと考えるのか考えないのかというのは非常に見解が分かれるところですけども、そうはいっても、新しい日本国憲法下で定められた法律によってこれを国旗国歌とするというのが決まっております。  この問題というのは、長々と話しましたけども、時の政府の考え方に従うと。これは国の話ですので、国旗国歌、それは時の政府の考え方に大きく左右されてくるだろうというぐあいに思います。  現時点そういったアナウンスは現の政府からはないわけでありまして、大きくこれまでの取り扱いを変えていくような状況下ではないだろうというぐあいに思っております。  なお、再度ですけども、現在の取り扱いについて、他団体の状況などについては再度把握をさせていただきたいというぐあいに思います。 ○議長(長谷川 盟君) 中田議員。 ○議員(11番 中田 壽國君) 3年前に質問したときと同じ状況で、変わっていないようです。  私、近隣の市町村をいろいろ調べました。ある町村では、朝は伯耆町もですが宿直の人がその日の天候ぐあいを見て、天候が荒れておったら国旗、町旗は上げない。きょうは天気予報見て天気がよいといったときには朝、国旗、町旗を上げて帰宅する。それで夕方、宿直に出られた人が旗を降納するというところもございます。それから、町職員がやっているところもあります。天候が荒れたときは途中でおろしたりしておるところもございます。  県の総合事務所、西部も日野の総合事務所もですが、これは毎日掲揚しております。非常に士気を高めるというか、気の引き締まる思いがして非常によいことではないかなというように思います。毎日上げるというか、月曜日から金曜日までの出勤日と国民の祝日にも上げるというような考えはありませんか、再度町長にお伺いをいたします。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) 現在の取り扱いについて、大きくそれを変更するような政権などからのアナウンスはないというぐあいに承知しております。 ○議長(長谷川 盟君) 中田議員。 ○議員(11番 中田 壽國君) 了解しました。  それでは2点目でございますが、近ごろ町内の家庭において国民の祝祭日に玄関先に国旗を掲揚している家庭が非常に少ないように思います。行政として、国旗掲揚の推進、啓発を行ってはどうでしょうか。祝祭日に各家庭の玄関先に一斉に国旗が掲揚されている姿を見るだけで、活力がわいてくると思います。明るい話題に欠けているこのごろ、国旗の掲揚されている雄姿を見て住民の士気高揚を図ってはどうでしょうか。啓発推進することについて、町長の所見をお伺いいたします。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) これも先ほどお答えしたとおりなんですけども、難しい環境下で成立されたそのときの大臣の談話は、掲揚等に関して義務づけを行うことは考えていないということをどう評価するかということになろうかなと思いますが、現政権でもこれを変更するようなアナウンスは現時点ではないわけでして、あくまでもそれは各家庭、それから各国民にさまざまな意見があるということだと思います。これをナショナリズムを高める上でそういった努力または啓発を行うというのが政府の方針として出されてくれば、それに対しての一定の役割を担っていかないといけないだろうというぐあいに思いますが、現時点でそういったアナウンスがない限りは現状の取り扱いを大きく変えていくような状況では恐らくないだろうというぐあいに思っております。  さらに、町民の皆様にこういったことをしていくということになれば、町民を代表するようなこの議会においてではどう取り扱うのかとか、そういったことも町民の皆様にお願いをする前には議論をしていただくのが順序ではないかなというぐあいに思っております。 ○議長(長谷川 盟君) 中田議員。 ○議員(11番 中田 壽國君) そういう努力義務がありますけれども、推進、啓発することはやぶさかではないというように私は思っております。国旗掲揚することで士気高揚を高めることは、非常に大事なことではないかなというように思っております。  それと分庁舎、旧溝口庁舎ですが、屋上に掲揚台がありまして、近くの住民の方から非常に強風のときに旗の騒音が激しいということで掲揚をやめてくれということがありまして、やめた経緯がございます。  そこで、分庁舎の前、今度庭を補修されますけども、掲揚台を分庁舎の玄関どちらかに下におろしたらどうでしょうか。私は、非常に有効な手段でないかなというように考えております。ちょっと気がつきましたので、ここで報告させていただきます。  それでは、次に2項目めの公共の場での禁煙対策についてお伺いをいたします。  喫煙されている同僚議員、そして喫煙されている皆さんには大変に僣越であり言いにくいことではございますが、健康的な社会づくりをするためあえて質問をさせていただきます。  喫煙は百害あって一利なしとも言われ、また少年の非行の始まりは喫煙からとも言われています。たばこ1本に4,000種類以上の物質から構成され、そのうち半分以上の2,000種は体に有害な物質であると言われています。ニコチンは害虫を殺すのに使われているだけでなく、世界で毎年500万人以上の人を殺しているのです。厚生労働省が2008年に発表した人口動態統計によると、がんによる死亡者は年々増加し、全死亡者の30.4%を占めています。すなわち、全死亡者の3人に1人はがんで亡くなっているのです。その中でも、肺がんの死亡者がトップとなっています。特に男性の肺がんは顕著な増加傾向を示しております。  そこで、近年、他人のたばこの煙を吸い込む受動喫煙による健康被害を防ぐため、厚生労働省は先月、2月の25日に多数の人が利用する公共施設を原則的に全面禁煙とするよう求め、都道府県などに通知したと新聞報道されていました。また、通知では、学校や病院、事務所など全面禁煙の対象となる施設を広範囲に指定、屋外であっても子供の利用が想定される場合は受動喫煙防止のための配慮が必要だとされています。役場本庁舎においては、ようやくこのたびの議会に21年度の補正予算として喫煙所の設置が予算化されました。分庁舎を初め他の公共施設においても早急に対策を講じられるか、建物内での禁煙の徹底を実施されたいと思います。  また、二、三年前に実施していた禁煙教室、講習などを町民に対し推進を行うことについて、町長の所見をお伺いいたします。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) たばこの喫煙とか禁煙に対してどう取り組むかという話であります。  これは議員おっしゃったように、本年の2月25日付で公共施設については全面禁煙することが望ましいというものが来ております。それ以前に健康増進法が施行された時点から、やっぱり受動喫煙対策ということについてもう一歩も二歩も踏み込んだ対応をしないといけないというのが、これが通常の理解だと思います。それでよくよくこれも過去のことからずっとこれを機会にちょっと考えてみましたけども、私がまだ高校生のころ米子まで通学していたころなんか、もう列車の中というのは大変なもんでしたですからね。すごい状態で、前が見えないような、多分同じような経験をされた議員の皆さんは多いんじゃないかなと思いますし、それがいつごろからかやっぱりマナーアップというような、それからたばこを吸う権利、吸わない権利、それ両方とも権利だというようなことが出てきて、それからさらには世界禁煙デーというようなものも設定もどんどんされてきたりして、いわゆるマナーアップ、それからそれぞれの権利をしっかりしましょうよというような取り組みがこれまでずっとされてきたというぐあいに思っております。  これについて、本町においては、基本的にはこの庁舎は全面禁煙という扱いになっておりますが、これがややもすると緩んでくる場合もないわけではありません。その一つの原因が、しっかりした分煙といいますか、喫煙所がないことがその一つの要因でありまして、これについて、ようやくではありましたけども、喫煙所を設置する。なるべく簡易で低コストなもので設置したいというぐあいに思っております。  したがって、そういった喫煙所を設置していくということをお認めいただいておりますので、さらにもう一歩、今の喫煙の状況を、特にこれは全面禁煙というのを原則としていますので、それが徹底できるようにいま一度灰皿とかなどがあるかどうか、これについて至急点検確認をさせていただいて、その徹底が図られるように、その喫煙所の設置とあわせて例えば撤去とか、そういったことが図られるようにしたいというぐあいに思います。  それから、早々にいわゆる喫煙所の設置ができない場合にあっても全面禁煙が基本原則でありますので、それについて喫煙ができる場所を案内表示をするとか、そういったこともあわせて取り組んでみたいなというぐあいに思っております。  なお、住民の皆さんに対する推進活動ということですが、これは中学生に対する健康教育の一環として講習を毎年行っておりますし、5月31日、先ほど言いましたように世界禁煙デーでありますので、これについて統一行動といいますか、いろいろな段階の方と歩調を合わせるような行動、これは広報を通じた啓発活動などを行っていきたいというぐあいに思っております。  なお、おっしゃった禁煙教室でありますけども、これは参加者が少なかった。それも非常に少なかったということがありまして、昨年度と今年度は実施していないという状況を聞いておりますけども、これについてはニーズを把握してみる。その上でニーズが出てくれば、何らかの対応、検討が必要になるかもしれないという程度にさせていただきたいと思います。 ○議長(長谷川 盟君) 中田議員。 ○議員(11番 中田 壽國君) 全面禁煙ということでございますが、公民館を初め文化センター、スポーツ公園、いろいろな建物がございますけれども、禁煙の徹底を図っていただきたいというように思います。  なお、学校については敷地内禁煙をしていただきたいというように思います。グラウンドを使ったり大人が集まったりしたときに吸い殻が放置されたり、いろいろな悪影響がありますのでしていただきたいと思います。  先進県では、和歌山県とか福岡県では学校の校門の入り口に、この敷地内は禁煙でありますという大きな表示をしている県がございます。学校の正面にでも禁煙の表示をしていただけたら幸いだというように思います。  それから、市町村のたばこ税が来年度3,600万円、21年度は3,900万円で300万ほど下がっておりますけども、そのたばこ税の税金よりも、肺がんの手術をしたりたばこに起因する病気を発症した場合の費用ははかり知れない金額があるように聞いております。ぜひ禁煙の推進を啓発していただきたいというように思います。広報などにそういうような推進の啓発をする記事でも出していただけたら幸いだと思いますが、その考えはあるでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) これは広報というか、いろんな禁煙に関する情報とか喫煙に関する情報を出すのはこれはやったらいいと思います。先ほど言いましたような世界禁煙デーに合わせるような形で出していったり、何かそういった特集でもできればこれは考えてみたいと思いますが、これは実はたばこに表示しないといけないと当然ありますが、たばこにたばこはこうこうこういう害がありますよということを表示しないといけないというようなことも実はありまして、町としてはどこまで正しい実態といいますか、わかっている範囲でそういった実態をお知らせするというのが一番適当なのかなというぐあいに思っております。 ○議長(長谷川 盟君) 中田議員。 ○議員(11番 中田 壽國君) わかりました。建物内での禁煙の徹底をぜひ図っていただきたいというように考えます。  続きまして、第3項目めについて質問をいたします。溝口多目的グラウンドの整備について、教育長にお伺いをいたします。
     初めに、多目的グラウンドは名前のとおり各種目のスポーツなどに多く使用されています。しかし、平成9年の完成時、用具や倉庫など何もなく、今建っている小屋といいますか休憩所もその数年後につくられました。また、グラウンドを整備する用具等も後ほど購入し、グラウンドゴルフのポスト、白線引き石灰、土地をならすもの、それらを簡易な物置を設置して使用しました。野球の試合をするときのベンチがなく、これも数年後、簡易なベンチが置かれました。しかし、選手の座るところがなく、有志の方が小学校の不要となった木製のいすを譲り受け置きました。このいすも子供用であり、大人は座ることができません。ベンチは強風でたびたび倒れ、破損している状況であります。  本年、22年度は、西伯郡の少年野球大会が総合スポーツ公園とこの多目的グラウンドの2会場で開催される予定であります。ベンチを初めスコアボードなどの整備をすることについて、教育長に所見をお伺いいたします。 ○議長(長谷川 盟君) 教育長。 ○教育長(圓山 湧一君) 多目的グラウンドは、宇代地区農村公園活性化施設としておにっ子ランドやそれから鬼の館、農村改善センター、鬼の像などとともに県営事業の中山間総合整備事業で平成6年度から8年度にかけて整備された施設だというように聞いております。地域住民が触れ合う施設として、夜間照明設備、それから野外ステージなどを備えて、陸上競技もできるように多目的広場として設置してあるところでございます。  バックネット裏のスコアボードにつきましては、平成18年度に修繕済みとなっておりますが、用具の収容庫、これは2つにつきましては利用者の方がそこに設置していらっしゃいます。また、ベンチのいすにつきましては、先ほど議員が話されましたように学校で不要となったいすを、木製のいすでございますがそれを追加で設置していただいておりまして、これから先も学校で不要となったいすを追加で設置するというような形でやっていくというようなことも検討しているところでございますけども、利用者の方々にもこれから先、工夫して利用していただくということで、そういうお願いもしていったらなと思っております。以上でございます。 ○議長(長谷川 盟君) 中田議員。 ○議員(11番 中田 壽國君) 皆さんが見られて、鬼の館を利用されるとき通ってみられてわかると思いますが、非常にお粗末な設備のように感じております。そしてグラウンドゴルフをされる有志の方が早朝から草取りの奉仕、ボランティア活動をされたり、野球のグラウンド整備は使用者がいつも整備をしたりして整備に努めております。できることなら、バックネットとバックネットの横のスコアボード、今、ちゃちなマジックで書くような小さいもんが傷がついてもう使えないような状態でございますし、ベンチの屋根等も破損して穴があいている状態でございます。ぜひ整備をしていただいて、皆さんが使いやすい多目的グラウンドに整備をしていただくことをお願いしたいと思います。  それから、2点目でございます。このことにつきましては予算審査特別委員会でも意見が上がっておりますが、この多目的グラウンドの一部を鬼の館のイベントがあるとき駐車場として使用していますが、雨天のとき地面がぬかるみ、歩行が大変であります。最近では2月28日、日曜日ですが、今後の教育を考える集いのフォーラムのときも雨天であり、水浸しの地面を歩いて鬼の館まで行きました。  また、3月4日、これも日曜日ですが伯耆町の町民音楽祭があり、これも雨で同じ状況でありました。  なお、おにっ子ランドの駐車場閉鎖されていました。3月4日はあいていました。関係者に聞いたところ、おにっ子ランドと鬼の館、多目的グラウンドは担当が違い、連絡がされていなかったようだということでした。そして鬼の館の館内にも土砂が靴について入り、掃除なども大変苦労されているようです。旧溝口町のときにも、駐車場はないということで道路の側溝にふたをして車が駐車できるようにしましたが、これも台数に制限があります。また、障害者の方などはなおさら不便を感じられていると思います。また、地面が乾いていないのに正式なグラウンドとして使用しているところを通行され、足跡がつき残り、後日、使用するときグラウンド整備が大変な苦労をされています。  そこで、現在一時的に駐車場として使用しているこの多目的グラウンドの一部を簡易舗装するか採石を敷くなどして駐車場を確保、整備することについて教育長に所見をお伺いいたします。 ○議長(長谷川 盟君) 教育長。 ○教育長(圓山 湧一君) まず、多目的グラウンドの平成20年度の利用状況でございますけども、ここの利用日数というのが213日で利用回数が313回。主に使っておられます団体は、グラウンドゴルフ、スポ少のサッカー、それから少年野球、それから大人の方の野球、ソフトボール、それから町等で行う操法の練習などに利用していただいているというのが実態でございます。  それでこのたびの御質問の中で駐車場としての利用ということでございますけども、鬼の館のイベントのときの駐車場として多目的グラウンドの一部を使用された回数というのが18回、20年度にはございました。それでこれも天気のいいときと悪いときとあるわけですが、この間全員協議会のときにもお話しいたしましたが、原則的には雨のときにはあそこの中は使っていただかんようにということでお願いをしているところでございますが、この間、28日につきまして、本当にもっと車のいよいよ置き場がなくなるでないかというほど見えるだろうというようなことも検討してあそこに入れたわけでございますけども、多目的グラウンドの一部を簡易舗装にできないかということですが、設置当初の趣旨、それからきょうまでの利用の状況などを踏まえて検討しておくことが必要だというように思います。  また、それから特にこの間は指示をしておりませんでしたけども、多目的グラウンドの車をとめる位置から鬼の館のホールの方に行っていただくのに真っすぐ歩かれる場合があって、天気のいいときは比較的足跡がどうこうということがありませんけども、確かにグラウンドの中を真っすぐ行くというのは、革靴履いて野球等のコースを通るというのはよくないことだと思います。これから先、あのグラウンドの西側、フェンスに沿ったところに簡易舗装の歩道がついております。それから車の通る道路側とその二手に分かれて、グラウンドの中を通っていただかんような表示を準備して進めていきたい。そういうことで、とりあえずは対応していくことが必要だというように思っておるところでございます。以上です。 ○議長(長谷川 盟君) 中田議員。 ○議員(11番 中田 壽國君) よくわかりましたが、おにっ子ランドの駐車場は、これも台数が限られております。この前のような余計来られましたが、今後の教育を考えるフォーラム、そういうときには駐車場が足らないと思います。ぜひあすこを地盤を上げるか、高くして水がたまらないようにするか、簡易舗装と言いましたけれども、簡易舗装しても私はあすこは余り使わんからいいじゃないかなと思いますけども、方策を考えていただきたいというように思います。  そして、人間の心理として近いところを歩くのが人間の心理でございますので、直進すると思います。それから障害者の方、あすこのところから鬼の館まで歩くのもそれは大変だろうと思います。そこの辺の考慮もしていただきたいというように思いました。ほかに気がつかれたことがあったら、教育長、答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(長谷川 盟君) 教育長。 ○教育長(圓山 湧一君) 今御指摘の点、確かにそういうことがあるところでして、これからいろいろな事業のときにちょっとそういう部分もしっかり見て進めていくことが必要だと思っております。ありがとうございます。 ○議長(長谷川 盟君) 中田議員。 ○議員(11番 中田 壽國君) 横の連絡もよくとって、あれは地域再生戦略課ですか、あすこがおにっ子ランド等は管理しておると思いますので、教育委員会でありませんので、そこの辺の横の関係もよく連絡をとり合っていただいて、有効な活用をしていただきたいというように考えます。  それでは、4項目めの最後の質問となりますが、来年度、22年度の予算における環境問題への取り組みについて町長にお伺いをいたします。  平成21年度にも続き、22年度も町政の方針及び一般会計予算説明に当たり特に環境の問題に対する取り組みが私は欠如しているように思います。私は、今年度、平成21年度の予算編成について同趣旨の質問をいたしました。就任後の初めての予算編成でありました。そこで回答は、環境問題に対する取り組みが足りなかったというのは自覚しながら予算編成した。中でも、編成過程においてここがちょっと弱いなというぐあいに思っているとの回答でございました。  住宅用太陽光発電の助成金も、年度の中途から補正予算により予算化されました。政府は、温室効果ガス排出量の25%削減を目指し、各種事業を計画、展開しています。そして、連日のように報道されています。鳥取県においても、22年度の当初予算の環境に対する事項を大きく取り上げています。中でも、住宅用太陽光発電等導入促進事業として住宅用太陽光発電を初め新エネルギー、省エネ設備、LED照明、高効率給湯器(エコキュート)、太陽光温水器などの導入に対し補助金を出し、助成し、地球温暖化の防止に取り組むとしている。  本町においても、地球温暖化の防止を初めとする環境問題は最重要課題であると考えるが、22年度の当初予算の主な施策とされていません。ごみの焼却場の費用負担割合も、22年度より人口割合から重量割に変更になりました。ごみ減量化を図るために、新たに電気生ごみ処理機の購入に対し助成してはどうでしょうか。  また、22年度、役場の自動車の更新が予定されています。電気自動車を導入し、町民のエコに対する意識改革を図ってはどうでしょうか。  鳥取県の環境立県推進課では、電気自動車の率先利用を呼びかけております。隣の南部町では、役場庁舎の照明にLED(発光ダイオード)を使用するなど、庁舎の省エネ、グリーン化推進事業に8,400万円が組み込まれていると報道されていました。我が伯耆町の第1次総合計画においても、町づくりの重要施策の中で省エネルギーの推進などがトップに上がっております。エコ対策を初めごみの減量化を図ることなど、環境問題に対する基本的な考え方について町長の所見をお伺いいたします。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) 昨年も同じようなお話をいただいて、ことしはさらに欠如していると言われると本当に欠如しているのかということで点検してみましたけども、当初予算には出しておりませんけども、公民館の改修についてはエコ改修を行う、それから現在予算を認めていただいた上での設計ですけども、駅前整備に当たってはエコレンタサイクルとかパーク・アンド・ライドですとか、そういった省資源型の社会に向かうようなことを念頭に置きながら向かっているといったこと、さらにはこれ補正予算で認めていただきましたけども、溝口の福祉センターについてはエコ改修を行う。さらには保育所の園庭の芝生化ですとか、あともう一つ、ごみを減量に向けての紙おむつを再資源化するといったような全国でも珍しいような実証に取り組むとかいったこと、さらには太陽光発電の助成措置についても県下ではトップの助成水準を維持するといったようなことをセットで考えた場合に、まだそれでも足りないという御指摘はあるかもしれませんが、他団体の取り組みに比して欠如ということはないのではないかと思っております。  なお、生ごみ処理機に対しての補助ということですけども、これ聞いてみるとどうも以前にやったような経過があるようですが、家庭で生ごみ処理までを持続的に行うことについて、なかなか普及をしていかないという状況があるようであります。  本町においては田園地帯での居住でありますので、例えば畑にコンポストで返すとか、そういったようなさらに省エネ化の取り組みというのが何か向いてるようなことも聞いております。そういった観点で、21年度には大型のコンポスト容器を住宅団地に設置いたしまして堆肥化の実証を行っているといったことがありますので、こういったことが効果を見ながら、例えば補助等の仕組みでさらに支援していくことが可能かどうかといったことについては検証させていただきたいというぐあいに思います。  それと、これは昨年度中途でしたけども、やっぱりごみの焼却という話を中田議員されましたが、これに対して水分が多いというのがありまして、穴のあいたというか、水切り用のネットで水分を減らせないかといったようなことにも取り組みを行いました。これについて、先日その結果がどうなのかというような御意見を伺う機会があったわけですけど、随分評価があった。手軽に家庭で取り組めるそういったエコ活動といったようなことが評価されておりましたので、町でそういった取り扱いを行ってはどうかというようなことも考えながら進めております。これは今後もある意味ごみの問題と、それと省資源の問題と省エネの問題と幾つかあるんですけども、エネルギーを大量消費するということを前提にして社会を組み立てていくというのはなかなか難しいと思います。ですからなるべく省エネにつながるような、それも各家庭から省エネにつながるような取り組みを皆さんにもお願いしながら進めてまいりたいというぐあいに思っております。 ○議長(長谷川 盟君) 中田議員。 ○議員(11番 中田 壽國君) 今いろいろと説明されましたけれども、私はこの町政の方針及び一般会計予算説明書の中の22年度に講じようとする主な施策、この中にもですが、これ全部読んでみますけども、環境問題に対する事項がほとんど明記されてない。この主な施策の中に、ぜひ私は入れ込んでほしいというように感じております。県の予算書を見ますと、各方面でグリーンニューディールですか、ああいうようなことや産業再生のプロジェクトの方でもエコ対策に対することはいろいろと取り組みをされています。伯耆町には、私は冒頭に申しましたが欠如しているではないかというようなことを言いましたが、その点、再度町長、何かございましたらお答えを願いたいと思います。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) 当たり前のこととして認識しながら進めているつもりでありますし、欠如しているとは思っておりません。 ○議長(長谷川 盟君) 中田議員。 ○議員(11番 中田 壽國君) 私は、この環境問題に対する施策は町民に対して最重要な課題だと認識しております。ぜひ施策の項目に上げてほしいというようにお願いをして、今回の一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(長谷川 盟君) 以上で中田壽國議員の質問を終わります。      ─────────────────────────────── ○議長(長谷川 盟君) ここで休憩いたします。               午前10時45分休憩      ───────────────────────────────               午前11時00分再開 ○議長(長谷川 盟君) 再開いたします。  8番、小村公洋議員の質問を許します。 ○議員(8番 小村 公洋君) 議長の許しを得ましたので、私は農業問題に対してと植田正治写真館に対しての質問を行います。  初めに、農業関係の問題につきましては5点ほど質問いたしますけど、一部割愛をさせていただくところもあるかと思います。また、重複の質問になろうかと思います。と申しますのは、さきに農業問題に対しましては昨日、細田議員、幸元議員、きょうは野坂議員、私で4回目となりますので、皆さん質問を多く出されました。また、答弁もそれなりに多く答弁をいただいておりますので、この点、私の余り申し上げるべき項目が少なくて、それでも私なりに理解を得られないところがあった問題に対しましては若干なり質問をさせていただきます。  初めに、農業問題については、昨今は非常に疲弊している現状であります。皆さんが質問されたということは、それなりに関心、疑問を持ってのこれからの農業の姿はどうなっていくのか見守っていくところの姿勢のあらわれだと、このように思っております。  農業従事者は、政府の施策等が随時変わり不安いっぱいの昨今ではないかと、このように感じております。これにおきまして、町長の22年度町政の方針並びに予算説明から22年度は主な施策として11項目ほど上げられました。この中から、農林業も8番目に施策が打ち出されております。非常にこれに対しましては私も評価をいたしているところでございます。この点につきましては、テレビを見ておられる方は余り御存じないかと思っております。議員に対しましては説明がありましたので、それなりに理解はいたしております。  この8番目の項目の中で、農林業の活性化、施政方針から抜粋いたします。農林業の活性化、この1つ目には、畜産振興として農協が和牛を購入し、その購入費を農家が分割償還する預託家畜制度について、償還にかかわる利子部分を補助する預託家畜償還金利子補給ということでございます。これも非常に家畜農家に対しましては喜んでおられることと思います。  2つ目に、私がきょう質問をいたします項目でございます。これに対しましては、農業の生産の底辺拡大等を目的に、町内の主な団体が窓口となって特色ある地域野菜等を栽培する比較的小規模な農業者等に野菜の種や苗を配付する、こういうことでございます。  そこで、質問の内容でございますけど、通告をいたしている質問でございますけど、農業問題に関しまして5項目上げておりますけど、新年度から始まる農業者戸別補償について概要の御説明をお願いいたします。  一括で質問をお願いいたします。  2番目に、新年度から始まる農業者戸別補償制度の……。失礼いたしました。2番と1番前後いたしますけど、1番目に現行の中山間地域等直接支払制度は来期はどのようになるかという御説明をお願いいたします。  先ほど2番目は申し上げました。  3番目に対しましては、これは割愛をさせていただきます。後で説明をお願いするかもわかりませんですけど。  4番目に、現在町が実施をしている特産品開発事業、販路拡大等、これに対しまして特産品ブランド化に成果をどのように上げておられるか御質問いたします。  5番目に、特産品にするには量産と品質の向上が必要だが、品目指定等生産者への助成等も行えないかどうかということを一括質問をさせていただきます。以上でございます。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) 制度については、担当課長から中身を御説明しようと思います。  あと、ブランド化を進めていくというお話で、それについて町の取り組みが成果が上がっているのかというようなお話がありましたですけども、これは成果はまだ出ておりません。試行錯誤を積み重ねた上で、成果がじゃどの程度の段階でやれるのかといった、そういった取り組みだというぐあいに御理解をいただかないと、なかなか継続的に進んでいかないなというぐあいに思っております。これはどちらかというとあれなんですよね、こういうことを進めていく側にも自覚しないといけないことですし、それからこういうのを事業を見守っていただく側にも若干のお許しをいただかないといけないことなんですけども、このブランド化を進めていくということは、そもそもがこうやれば必ずできるということをやっているわけではありません。いろんな試行錯誤をやった中からそういったものが出てくるかどうか、その確率は非常に低いけども、そういったことをやっていくこと自体が産業とか、特に農林水産業の中でプラスになるだろうと。活力を上げていくそういう源泉になるだろうということがもともとの出発点としてありますので、これは取り組む側としては何とか難しいけど頑張るということが一つと、見守っていただく、それから感謝していただく、チェックしていただく側としては、ある意味若干の長い目で、それから成果が十分得られない段階でも成果を得るために例えばどんなやり方をしているのかといったような観点でチェックをしていただければというぐあいに思っております。  そういったことを申し上げますと、今やっていることは本町の産物の中からいわゆる加工品などについて若干ステップアップをして、その加工品を持って出て都市部の消費者の方の評価を受ける、そういった取り組みを繰り返し繰り返し行っているということであります。まだまだこれは時間がかかるというぐあいに見ております。ただ、こういうことをやっていかなければこれはやらないだけですので、何とかこれは余り甘えてはいけませんけども続けさせていただきたいというぐあいに思っております。  それともう一つ、特産品にする場合のいろんな支援の制度でありますけども、これは試行錯誤が終わってある程度生産が立てば、これはやっていくことになると思います。それがいわゆる産業として出てくるわけですので、そういった段階になってくれば議員がおっしゃったようなことが必要になってくるだろうというぐあいに思います。現段階では、まだそこまでいってないということであります。 ○議長(長谷川 盟君) 白根課長。 ○産業課長(白根 弘道君) そうしますと、中山間地制度の新年度からはどうなるかということでございますが、実際のところまだ要綱等はっきり示されておりません。といいますのは、きょうが説明会で担当の方が出張して聞いて帰るようになっております。  今、案でいただいておるものでお話ししますと、平成22年度以降も現在と同じく農地保全について直接払いの補助があります。新しく高齢化の進行を配慮した仕組み、いわゆる集落内で高齢者のサポート体制を整備した協定に対して、急傾斜地で10アール当たり2万1,000円、それから緩傾斜地で10アール当たり8,000円の最大単価が交付されます。ただ、この高齢化サポート体制を整備しなかったただ農地保全ということになりますと、8割の助成金となっております。  対象地域ですが、これも今のところ現在と変わらず溝口、二部、日光、それから八郷、幡郷の区域となります。  このたびは事業実施期間が大体10年間で、5年ごとに制度の見直しということになっております。 ○議長(長谷川 盟君) 小村議員。 ○議員(8番 小村 公洋君) 戸別補償の、一括で答弁願いたいと思います。 ○議長(長谷川 盟君) 白根課長。 ○産業課長(白根 弘道君) 戸別補償制度でございますが、先ほど野坂議員さんの方に説明した部分と重複することがございますが、販売農家及び集落農家組織を対象として、10アールを控除した米の作付面積に10アール当たり1万5,000円を乗じた金額が農家に支払われます。この交付金は、米価が上昇し標準的な生産費を超えた場合でも交付されますし、また米価の大幅な下落の際は1万5,000円の交付金とは別に標準的な生産費まで補償を受けることができます。  交付要件としましては、生産調整、いわゆる転作目標面積を達成した人であり、経営するすべての水田を活用することが上げられます。以上です。 ○議長(長谷川 盟君) 小村議員。 ○議員(8番 小村 公洋君) それじゃ一括質問で一括答弁と思っておりましたんですけど、4番目と5番目の答弁はまだいただいておりませんので、また担当の方で。 ○議長(長谷川 盟君) 最初に済みました。 ○議員(8番 小村 公洋君) 戸別補償に関しましては再質問いたしたいと思いますけど、平成22年度戸別補償制度について、米の戸別所得補償の対象者は生産調整転作者から対象となっておるが、この事業はJAが中心となって取り組まれるが、町との連携はどのように考えておられるのでしょうか。  それから、自給率向上のための生産調整、これの達成にかかわらず助成対象となる麦、大豆、新規需要米などについては販売の原則は各生産農家が行うような説明をJAがしておられますけど、反当8万円と交付金の高いバイオ燃料米とか米粉とか、農協で販売されるよう町から要請はできないでしょうか。せっかく新しい制度が充実して、高額の8万円なる制度が出ましたんですけど、これはハードルが高くてなかなか利用できないと、このように私は考えておりますけど、ちなみに申し上げますと、自給率向上事業について、戸別補償の問題ですけど、主な交付要件で土づくりを防止するための要件として、麦、米粉用米、飼料用米、バイオ燃料用米、それから大豆、加工用米、飼料作物、WCS用稲、このほかソバとか菜種とかそういうものが入っておりますけど、これは出荷販売契約をなされないといけませんので、なかなか追跡調査があるようでございまして、契約書も提示しなきゃいけない、販売ルートを個人で確立しなきゃいけないというような関連から非常にハードルが高くて、1農家に対しましてはせっかくつくったんだけどなかなか引き取ってもらえない。また、契約上、販売価格等も単価が合わなきゃなかなか買っていただけない。これは8万円の棚ぼたもちとはいかないような、絵にかいたようなもちにすぎんじゃないかなと、このようにこの施策は思っております。  また、農林大臣が申しております談話でございますけど、ちょっと読ませていただきますけど、食糧自給率の向上を図るとともに農業と地域を再生させ、農山漁村に暮らす人々が将来に向けて明るい展望を持って生きていける環境をつくり上げていくことが戸別補償の制度の目的だと、こう書いておりますけど、なかなかこの戸別補償に対するハードル、これは高いように感じております。  また、転作の米粉米とか飼料用米とか、こういうものの種代の助成等はどのようになるんでしょうか。政府が補償してくれなければ、町として助成がしていただけるでしょうか。そういったところも、ちょっと町長に御答弁願いたいと思います。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) 詳細な点は担当課長から答弁させたいと思いますけども、基本的にはこれは産業振興の施策ですので、経済の原則の中で処理されるべきだというぐあいに思っております。それについて、これだけの政策の変更されるわけですから、その政策判断について何らかの評価を受けられるだろうというぐあいに思っております。 ○議長(長谷川 盟君) 白根課長。 ○産業課長(白根 弘道君) そうしますと、農協と町とのかかわり合いということになりますが、基本的に農協の方、水田協がございまして、そちらが転作確認を行います。そこで転作確認しましたときに、契約者、転作100%される方が対象ということで、大体農協が事務を持っておるということでございます。  それから、町としてもそのときに協力して現地確認は行っております。  次に、今の利活用の転作のことでございますが、大体飼料関係ですね、飼料稲については畜産農家と契約ということでございますし、それから米粉についても出荷用の契約、それから飼料米つくられた場合もこれも契約が必要、畜産農家なりとの契約でございます。  そして、根本的なものといいますと、つくり捨てはだめと。すべて現金なり消費をするということが基本となっております。それの確認をして、交付金を支払うということでございます。 ○議長(長谷川 盟君) 小村議員。 ○議員(8番 小村 公洋君) ありがとうございました。  なかなかこれはハードルが先ほど申し上げましたですけど難しい。畜産農家もそう数ございませんし、これに対応する農家が数多く出ますと、販路がなかなか見つからない。販路、需要というのが一農家では大変なことだと、このように考えております。  これに関しましては質問を終わらせていただきますけど、4番、5番に関連いたしましてちょっと質問をさせていただきます。  伯耆町のブランドに対する位置づけとして、1品目当たりどの程度の出荷量があればブランドとしての認識を持っておられるか、ちょっとお尋ねいたします。  なお、5番目の特産品の22年度、次年度の目標予定数量はどの程度見込んでおられるのか、数字が出ておりましたらお伺いいたします。  以上、2点をとりあえず。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) 若干違ったことを言うかもしれませんけども、まず特産品がどの程度のボリュームがあれば特産品と言えるのかというのは、判断基準はありません。全国でもそこしかつくってないものが評価を受ければ、それは数量が少なくても特産品になりますし、逆にもう普遍的にあるようなもの、例えば米なんかの場合でも、その米なんかのときに特定の形質ですとか特定の品質を有しているものについてそれは特産品になる可能性はあります。ですから、何ぼなければ特産品にならないといったような定義は基本的にはなくて、その品質が備えるべきものが特性がオンリーワンになっていくようなものが基本的には特産品になる。ですから、そういったものを見つける作業が試行錯誤ということでお話をしているということであります。  したがって、まだそれが試行錯誤の段階で、特産品が来年度どの程度のボリュームでということには若干数字は持っておりませんし、まだそういうめども立てておりません。 ○議長(長谷川 盟君) 小村議員。
    ○議員(8番 小村 公洋君) 特産品はそういったところでいいと思いますけど、ブランド化というものに対しての位置づけを先ほど聞いておりますけど、私らが一般的にブランドと申し上げますのは、鳥取県でいえば二十世紀ナシ、それから白ネギ、砂丘ラッキョウ等、こういった量産できて販路も拡大して全国的に通用するものをブランドであるのかなと思って、このように思っております。ほかのものに対しましても、知名度だけではブランドにはならないかもわかりませんですけど、衣類とか宝石とかいろんなものに対しましてもある程度知名度もあり、量産もしながら、外国製品もブランドと言えるものを私らも認識はしておりますけど、町内におけるブランドというものが鳥取県内で通用するブランドのものか、また全国的に打って出て、全国で優秀な商品で消費してもらえるものがブランドに値するのかというところの、本当はどれぐらい数量が上がっていればブランド化になり得るかということを、その辺の認識を伺いたかったところでございます。町長も今の説明で、ブランドでなくても特産品の説明に対しましても御回答がございましたので、これはこれで質問を終わらせていただきますけど、予定数量の方はそれじゃまだ22年度の特産品は未定ということでございまして、最後に農業問題で総括といたしまして1点町長にお尋ねを申し上げます。  町長は、前職県政におかれまして農業分野の専門職として長年携わってこられまして、昨日も農業はなかなか難しいものだと、このように一言言われましたんですけど、私も同じように考えております。なかなか農業も昨今では一長一短、簡単には成功いたしません。天候の問題もあります、病害虫の問題もあります。いろいろな、販路の拡大等もありましてなかなか難しいものだと認識しております。  昨日2人の議員の方に、質問の中でやる気のある人には大いに支援をするとの答弁がございました。これに関しまして、耕作面積も少なく農業法人等に参入できない従事者、担い手の問題を抱えている農業従事者など、若干言葉では失礼に当たるかもわかりませんですけど、弱者農業といいますか、なかなか農業も問題点を抱えながら継続していくことが困難だと思いながら頑張っている人もおられます。この辺に対しまして、やる気のある人ばかりじゃなくて環境づくりに寛大な施策とゆとりある施策をお願いするところでございますけど、町長はこの点に関しましてはどのように思っておられますか、簡単でよろしゅうございますので御答弁願えればと思います。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) 何かちょっと以前のことを思い出しながら聞いておりましたけども、やる気のあるといいますか、頑張れる方というのにその規模とか何かで私が何か申し上げたことがあっただろうかなと。それから、農業の振興について若干ブレーキを踏んだような発言を私がしたことがあっただろうかなと。  実は、これと同じようなことが片山知事が鳥取県知事になられて、先日、細田議員に紙とペンでは農政ではできないという話をされた後の構図に非常によく似ているなと。頑張る農業、農家を応援するというのは、実は私はその当時から受け継いできた精神構造の一つです。というのは、農業は突き詰めて考えていくと個人の方がなさっておられます。その個人の方がなさっておられることには、非常にもう多種多様、千差万別な課題があって、その課題に対して本当に即応できるのかどうかということが一番ポイントになるなというのが経験上教えられた一番大きなポイントなんですね。  それで先ほど小村議員は小規模で弱者という言い方をされましたけども、それが本当に適当かどうかは私はわかりません。ただ、規模が小さくなってくる方で、やっぱり販路がなかなか思うようにならない、そういった課題を抱えておられる事例が数多くありました。そういうことについて、じゃどう対応するんだという話をしたときに、やっぱりそれは直売とか、というのは、それまで市場流通というのが非常に大きなウエートを占めておりましたので、市場流通に乗れない地方市場でも、その地方市場に小さいロットで商品を出しても、基本的には競り売りの現場に行ってみられたらおわかりになると思いますけども、価格形成ができません。ですから、その価格形成ができないものについては余り満足な形で売れない。それだったら自分で値をつけてでも売ってもいいじゃないかということがあって、JAが直売所の充実に努められた。それから伯耆町においてもそれぞれ、これコストがかかる話ではありますけども、販売条件のいわゆる販路の拡大を、販路を見つけるようなことをしておられるんですね。それは大山望であったり、それからガーデンプレイスであったり、今は新しくできる商業施設の中にそういった町産のものを置けるようなことをつくろうかと。または、そこに進出してこられる量販店さんの各店舗をお借りして朝市的なものをやったりとか、そうやって販路を見つけるということをしているわけです。だからそういった、どこを応援するのがいいのかと。それ全部応援するのがいいんでしょうけど、これは最後は経済です。だからそれはあくまでも努力をいただいて、その規模の大小によって抱える課題に対して、特に規模が小さい方については販路ということが確実にありますので、最後は経済を回さないといけませんので、そういった支援を行わせていただいている。  ですからそういったことをやりながら、なおかつ言論で何か農業に対して後ろ向きみたいな印象を与えるつもりはありませんし、頑張る農業者の方を応援するというのは、頑張る定義というのは私は規模とか何かでは言っておりませんので、そうやってさまざまな頑張り度に、頑張れる姿勢に対して応援をしていきたいというぐあいに思っております。 ○議長(長谷川 盟君) 小村議員。 ○議員(8番 小村 公洋君) よくわかりました。聞き取り方、受け取り方で若干ニュアンスがあると思いますけど、私も弱者とは申しましたんですけど、前置きをしながら、弱者と言っていいか悪いかとか、後につなげる担い手の問題等のある人のことを例えて言ってるわけでございまして、特に差別したような物の言い方としては言っておりませんですので、この辺、誤解がありましたら私の方もおわびを申し上げます。  町長の先ほどの答弁の中に、全体的に見ていくということでございましたので、私も安心いたしているところでございます。今後一層伯耆町の農業が明るい兆しで皆さんが希望を持てるような農業施策、また農業の活性化に向けて、議員並びに町政におきましてもみんなで一致団結しなきゃならない時期だ、このように感じております。農業問題はこの辺で終わらせていただきます。  次に、植田正治写真美術館の指定管理についてお伺いいたします。  通告いたしております3点でございますけど、植田正治写真美術館を条例改正された理由、これを一つお願いいたします。  一貫質問でいきたいと思いますんで、時間もあれでございますんで。2番目に、美術館以外の目的、展示場をイベント等にこれを活用できないか、美術館本館、広場等を。  3番目に、写真以外の作品展の展示等はできないのか。壁画、書、彫刻等でございます。軸もひっくるめて多目的にということでございますけど、この辺の質問の答弁を教育長にお願いいたします。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) 条例改正については、これは条文が実態に合っていないというのがその理由なんですけども、その細かいところ、ちょっともしかすると説明が十分でなかったかもしれませんので、担当課長から説明させたいと思います。 ○議長(長谷川 盟君) 斉下課長。 ○地域再生戦略課長(斉下 正司君) 写真美術館の条例につきましては、指定管理制度導入の際の改正等がありますので地域再生戦略課の方で説明させていただきます。  当初、合併いたしましてこの条例をつくりましたときにはまだ指定管理制度はありませんで、美術館そのものを財団法人に全部委託するという内容で条例ができておりました。これを指定管理者制度導入の際に条文を書きかえまして、指定管理者によって管理することができると。ただし、その時点ではまだ指定管理者が決まっておりませんで、年度内、3月に条例改正して年度内に決まれば何とかなるだろうということで、附則の1項に「指定管理者が決定するまでは、なお従前の例による」という一文をつけ加えております。これが現在までずっと続いておりまして、この従前の例によるというのは、実は全部委託を行うという内容です。  ところが、地方自治法の改正によりましてこの全部委託が皆様御承知のようにできなくなりまして、公の施設の管理方法は直営で行うかあるいは指定管理者による管理かいずれかになっております。指定管理者制度が美術館も導入されるだろうということでしばらく置いといたわけですけども、なかなか前に進まない状況がありますので、このたび4月から直営に戻す施設もございますので、あわせてこれも現状に合わせたものにしようということで改正をさせていただくものです。  現在のところでは、基本的な考え方は町が直営で業務の一部を財団に委託しているという判断をしておりまして、それに合わせた内容で、基本的には直営でやっているけれども、必要に応じて指定管理者でもこれは管理ができるようにするという内容の改正でございます。以上です。 ○議長(長谷川 盟君) 教育長。 ○教育長(圓山 湧一君) では、次の美術館以外の目的には使用できないかということについてお答えいたします。  この写真美術館というのは、植田正治作品、器具等に関する契約書によりまして植田正治氏の業績を広め、植田氏の作品の保存、展示、研究、研究成果の発表などを通じて文化の振興に寄与するとともに、いろいろな文化事業の展開並びに教育及び文化活動等を行い、地域の文化振興に寄与することを目的としておりますので、美術館以外の目的に使用することはできないと考えております。  ただ、建物の外を利用したイベントにつきましては、毎年8月の終わりにたそがれコンサートを実施しておりますし、植田正治氏の没後10年を迎えることしは野外でのイベントも計画しているところでございます。  また、写真展示以外に講演会の開催とか小・中学生を対象としたワークショップの開催、町内小・中学校の美術館見学の受け入れなど、地域文化の向上に努めてまいりたいと存じます。  それから、3点目の写真以外の作品展示はできないかということについてお答えいたします。  このことにつきましては、一昨年だったでしょうか、植田事務所代表と、それからその事務所の顧問弁護士と話し合う機会がありまして、このことについて話したところですけども、植田正治氏の作品を寄附した際の条件では、写真以外の作品展示は無理であるという見解を示されておるところでございまして、そういうことはできないという現段階では考えでおるところでございます。 ○議長(長谷川 盟君) 小村議員。 ○議員(8番 小村 公洋君) 1点目の問題ですけど、前妹尾教育長の時代から指定管理の問題に対しましては再三各議員が質問しながらその方向でいっていたと、このように感じております。現教育長も、これを継承しながらこの間までは指定管理制度に向けていろいろ試行錯誤しておられまして、その都度指定管理においてどこまで進んでいるか、植田正治さんとの約款等の問題もありまして、それを考慮に入れながら指定管理の方向に持っていくという、ほぼ指定管理に出されるかなと、このように感じておりましたんですけど、このたび条例改正で指定管理もあり得ながら条例改正、直営もあり得るということで、これは指定管理は難しい場合は直営でその都度環境に合ったときに指定管理に出すということは、これは非常にその方向づけとしては申し分ない条例改正ではないかな、このように感じております。  ただ、条例改正をされる前に教育委員会部門から議員に対しまして進捗状況を、ここまで進んでいるよ、指定管理の問題はなかなか難しいんで、ここでひとつ指定管理の問題も含めて、直営も含めて条例を改正させていただくというような方向づけとしての説明があってしかるべきではなかったかな、このように感じております。いきなり条例改正が出てきたもんで、指定管理もあり得るという条例改正ですけど、非常に、今までどんどんいきて進んでおったのがここで突然一呼吸されるのかなと思いまして、この点ちょっと戸惑いも感じているんです。今までの尽力はどうなったのか、かなり労力も若干なりお金も使っておられると思いますんで、この点の説明をしていただいた上で条例改正をしていただけたら、非常に快く条例改正に関しては納得したんじゃないかなと思って私なりに思っております。  その次に、なかなかあれでございますけど、イベントの問題とか写真展以外の美術館の使用に関しましては、伯耆町内には個人はもとより現在でも美術とか芸術等にかかわる偉大な人はたくさんおられます。こういう人がせっかく美術館がありながら他町でないと展示ができない、見てもらえないというようなことじゃなくて、何とか植田正治さんとの当初の定款、約款を変更していただいて、これらも町内の方々が展示できるような、そういうような御理解をこれから求めていっていただければ非常に喜ばしいんじゃないか、このように思っておりますけど、その点教育長はどのように感じておられますか。御回答をお願いします。 ○議長(長谷川 盟君) 教育長。 ○教育長(圓山 湧一君) 先ほどのことで、写真だけでない、ほかのものにもということについてでございますけど、これから先こういうことでいわゆる財団とのこともありますので、契約書等ももともとはある時期にはすべてをつくり直すということも必要だろうと思います。私どもとしてはそういう町民の方の声も聞きながら、どういうふうにやっていくのがいいかということを検討していくということで、きょうの答えにさせていただければと思っておるところでございます。 ○議長(長谷川 盟君) 小村議員。 ○議員(8番 小村 公洋君) 御回答はいただかなくて結構でございますけど、植田正治さんの方が当初の定款、約款を原則として守っていかれるということに対しまして、これも一理あるかなと思いますけど、それでは設立の当初、福山さんの音楽関係はよろしいということが定款とか約款の中に契約上入っていたのかなと思って、この辺は特例があるからということで御理解していいでしょうか。ちょっと矛盾しているところがあるんじゃないか、どのように思っておられますか。 ○議長(長谷川 盟君) 教育長。 ○教育長(圓山 湧一君) ちょっとはっきり理解しておりませんで、福山さんの写真展をしたということについてでしょうか。何か音楽のイベントがされたということでしょうか。 ○議長(長谷川 盟君) 小村議員。 ○議員(8番 小村 公洋君) 福山雅治さんのコンサート活動とかそういうものに関しては、当初の設立時の定款、約款の中にはやってもいいよというようなことが入っているから行われたのか、それとも何か別な意図があって、福山雅治さんは植田正治さんと親しいから、ましてやイベントとして美術館を運営していく上において非常に集客力もあるからというところであれをされたのかということを聞いているわけです。 ○議長(長谷川 盟君) 教育長。 ○教育長(圓山 湧一君) 福山雅治さんがここで何回かあの方を中心にしたような写真展が行われておりますけども、これはあくまで写真展として行われておるということで、ほかの音楽活動等でどうこうということは私ちょっと今よう把握しておりません。  ただ、植田正治氏に大変あの方が指導を受けられて、そういう人間関係の中で福山さんの作品、福山さんにかかわる作品というものでああいう企画がされてきたというように私は認識しておるところでございます。 ○議長(長谷川 盟君) 小村議員。 ○議員(8番 小村 公洋君) 私は悪いと言ってるわけじゃございませんで、福山雅治さんが音楽活動をあそこで写真と一緒にされるということであれば、町内の過去の偉人が残しておられます美術等、現在活躍しておられる美術や工芸等の方々もそれに参入していただけばなおよろしいということを申し上げているんで、そういう意図で質問させていただきました。  先ほどの教育長の御答弁、私なりに理解をしておりまして、私の質問は本日はこれで終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(長谷川 盟君) 以上で8番、小村公洋議員の質問を終わります。      ─────────────────────────────── ○議長(長谷川 盟君) ここで休憩いたします。               午前11時44分休憩      ───────────────────────────────               午後 1時00分再開 ○議長(長谷川 盟君) 再開いたします。  10番、大森英一議員の質問を許します。 ○議員(10番 大森 英一君) それでは、通告によりまして2点町長にお尋ねしたいと思います。  町長と今回で3回目の質問ということで、大分私の癖がわかっていただけたじゃないかと思っておりまして、お手をやわらかにお願いしたいというふうに思います。  最初に、伯耆町農業の再生ということで通告させていただきました。その後にイ、ロ、ハということで書いておりますけど、議論の過程で多少前後すると思いますのでよろしくお願いしたいと思います。  昨日ときょうと多くの議員が農業の、どっちかいいますと活性化という表現を質問されたんじゃないかと思いますけど、私は農業の再生ということで質問を心がけてしたいというふうに思います。  崩壊しつつある村社会、現代風に言えば地域コミュニティーを取り戻したいという思いがあります。農業が果たしてきた機能を取り戻したいという、そういう思いであります。その思いは後ほどに譲りますが、初めに具体的なことをお尋ねしておきたいと思います。  戸別所得補償制度でございますが、これは議論の中で戸別補償制度ということで制度が2つあるということの中で、少しその辺が整理されてないようなところもあったようですので、平成23年度から導入する戸別所得補償制度の円滑な実施に向けて、平成22年度に全国規模で実施を行うモデル対策として水田作に着目しました米戸別所得補償モデル事業、それから水田利活用自給力向上事業を実施するものであります。あわせて、生産費等不足するデータを取得するための調査事業を実施する内容と承知しております。対策費として5,618億円の内訳の中で、米戸別所得補償モデル事業に3,371億円、それから水田利活用自給力向上事業2,167億円ということのようであります。このモデル事業にしては、額が大き過ぎるんではないかと。財務省と農水省のバトルもあったかに聞いておりますが、ある意味、国の本気度をうかがわせるような規模ではないかと考えております。  これまで産地確立交付金制度というのがございました。これは地域水田協議会が申請、交付手続を行っておりましたが、本事業への加入申請、交付金の手続は農業者みずから国に対して行うという認識でありますが、この認識は間違いないか最初にお尋ねしておきたいというふうに思います。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) 制度の中身、私まだ詳しく承知しておりませんので、担当課長からその加入がどうなのかということは御答弁させたいと思います。 ○議長(長谷川 盟君) 白根課長。 ○産業課長(白根 弘道君) 申請手続でございますが、これは農家個人が、農協が水田協議会を通して申請ということになっております。 ○議長(長谷川 盟君) 大森議員。 ○議員(10番 大森 英一君) 新しい制度が水田協議会を通してやるということになっておるいうことですか。 ○議長(長谷川 盟君) 白根課長。 ○産業課長(白根 弘道君) 本来なら申請者から直に国の方ということになりますけども、今の段階では水田協議会、農協が持っておりますそこがまとめて国に申請ということになっております。まとめていいますか、経由ということになります。 ○議長(長谷川 盟君) 大森議員。 ○議員(10番 大森 英一君) それでは、私が参加した農協の座談会では簡単な説明しかございませんし、会場によってはこのたびの制度、例えば飼料米の8万円もらっても刈り取ってもらってマイナスが走るから意味がないというようなお話もあったように聞き及んでおりますが、今この水田協議会経由ということですけど、水田協議会の構成は農協とそれから町とそれから共済ですか、こういった構成メンバーになっとるようですが、今、経由してやるということですけど、この制度に対してどのような協議をこれまでされたか、お願いしたいと思います。 ○議長(長谷川 盟君) 白根課長。 ○産業課長(白根 弘道君) 協議というよりも、まだはっきり言いまして中身が確定していないところがございまして、まず申請書でございますが、これについてはまだ確定しておりません。今までは県なりの説明を聞きながら、農協が座談会でずっと説明して回ってるのが実情でございます。 ○議長(長谷川 盟君) 大森議員。 ○議員(10番 大森 英一君) まだ方向、申請書とか様式がまだ町の方に届いてないというのもお聞きしております。それで産地確立交付金、米の生産調整の円滑な推進のため、地域みずからが作成する地域水田農業ビジョンに基づいて農業者が実施する取り組みに対して支援しますということ、産地確立交付金、それから水田等有効活用促進交付金、それから需要即応型水田農業確立推進事業、こういうものが昨年度まで旧政権の中で予定されとったものが、このたび廃止されたかされるかがちょっと私も未確認でございますけど、廃止され、水田利活用自給力向上事業に集約されるというふうに聞いております。  それで私はこのたびの制度に対して、非常に使い方によっては伯耆町民の一員である農家に一定の潤い、可能性があるなということでいろいろ勉強させていただきましたが、先ほど言いましたように座談会の中では少なくとも消極的なことは聞けなかったということで、今年度モデル事業ということもありますので、ことし一年は準備段階かなというふうに思ってはおりますが、ところがもう少し情報を収集してみますと、飼料米、これ何か日本晴の品種だそうです。この飼料米については、西部農協管内で100ヘクタール分をカントリーエレベーターをあけるとの情報も得ております。飼料米ですから豚や鳥や牛のえさということになるようでございますけど、西部農協では一応そういう方向も出しているのかなということでございます。  それで自給率向上、それから荒廃地対策、10アール当たり10万円相当はうまく手続をやれば農家の方に手に入るということを考えますと、これは県と農協とやはり連携して本気で取り組む必要があると思うわけですけど、この点について町長はどのようにお考えか、お聞かせいただけますか。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) そういう取り組みを進めないといけないという認識はあるんですけど、施策について明確なアナウンスが出てこない限りは何もやりづらいというのが今の現状で、従来からの経過でいくといろんな検討会の資料なんかが随分出てきてたんですよね。それに基づいてじゃどうしようかというやりとりをしてたのが実情なんですけども、やり方が変わって、そういったアナウンスが全くありませんので、多分決まってから国の農政事務所なりが説明されるんだろうなと、そういうぐあいに割り切るしかないというのが今の現状だと思います。 ○議長(長谷川 盟君) 大森議員。 ○議員(10番 大森 英一君) 一般的にそういう認識になるかもしれませんけど、実は他町で先見性があるというか、昨年度から飼料米を取り組んでおる県内の町村でもあるようですし、それからこのたびの制度を情報をとって、このたびの制度にのっかろうという町村の例も聞き及んでおるところでございます。  それで情報がないということで、ことしが1年準備年になるのもやむを得ないかもしれませんけど、ただ総額が総額ですので、それは何らかの努力はしていただいた方がいいのではないかというふうに思うところでございます。  ということは、今後町長としては情報収集に努めて臨機応変に対応するという認識だということでよろしいですか。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) 情報収集に限界があるということを、現状ではお話ししとかないといけないと思います。情報について、通常はこれ役所の施策ですので、役所から何々のいろんなこういう検討をやってるんだけどというのが出てくるのが、私なんか行政をやってきた人間からすると通り相場なんですけども、今はそれが決まらないと恐らく出てこないじゃないかと思うんですよ。ですから決まった段階での、これは国の制度ですので、しっかりとした説明をいただかないと進めれない。ただし、午前中のお話にもありましたけどもいろんなハードルがあって、そのハードルは一体どういうハードルなんだということがわからないと具体的な説明なり推進ができづらいという面があるということは御承知おきいただきたいと思います。 ○議長(長谷川 盟君) 大森議員。 ○議員(10番 大森 英一君) 少し認識が異なるところがありますが、今のじゃ制度予算化をしたものが、どういった形になれば町長としては条件が整ったということ、ちょっとわかりませんので、少し丁寧に教えていただけませんでしょうか。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) 要件の明確化、それから手続の明確化、最終的には確認の明確化だろうと思います。あと、絶対的な規模とかそういった各種の細部の要件が明確にならないと、例えば午前中にも話がありましたけども、契約というのを使わないといけません。今、大森議員が話されたのはいわゆる生産調整場面の話ですので、生産調整場面ということになると通常共済の細目書というもので手続するんですけども、今、共済の細目書がもう恐らく出ていると思います、第1次。それからもう1回生産調整の分を入れ込んで、多分4月、5月ぐらいに手続するんですけども、そのときに契約の相手方、交付金でしたら交付金の要件でありました例えばホールクロップサイレージ用稲だったらつくる人と使う人が違う場合、その違う方の同意条件はどうなるのかとか、契約書の様式はどうなるのかとか、そういったことが全部パッケージにならないとお金が出てこないわけです、最終的に。8万円とおっしゃったお金が。8万円のお金のじゃ交付経路ですとか確認書類がどうなるのかとか、そういった役所の補助金手続の細かいものが必要なんですよ。そこがこれから恐らく、今までは出てました、いろんなひな形とかそんなのも出てました。それから、共済細目書に盛り込む要件とかいろいろ出てました。そういったものが今回少なくとも変わるのか変わらないのかということ自体もアナウンスがないわけなんで、そのあたりがわからないと、先行して、いや、これとれますよと言ったかといっても、最終的にじゃそれが要件未達になったらどうなるのかとか、役所は常にそういうとこまで気を回してやらないといけないもんですから、もう少し明確なアナウンスが出てくるといいなと思っておるということです。 ○議長(長谷川 盟君) 大森議員。 ○議員(10番 大森 英一君) 役所の立場ということで一定の理解をするわけですが、整ってから情報を集めたりということも、またその時点から一歩おくれるということもあります。それで今の段階でとれる情報はとって、心構えといいますか、そういったこともやはりあってもいいじゃないかというふうに思うわけです。  それでことしはもうこの議会が3月ということで、農家の方は種もみとかいうことも大体方針を決められて、この制度にのれるかのれないか。一つには米の戸別所得補償制度1万5,000円は、これは今ふっと話しながら思ってしまいましたけど、これパッケージというか、この制度は一つの制度なんですよね。それで一方の1万5,000円の分は結構浸透しておるような気配もあったりして、ちょっと今、町長の言われたことで少し矛盾がふと今気がついてしまいましたが、いずれにしてもこの制度がやはり予算立てして要件のところが後に、本来おかしな話ですけど、国も3月ということでかなり焦ってやって、町の方も繰り越しみたいなことの対応せざるを得ないという予算がほかにもあるわけですが、いずれにしてもこれに対応するように私は一定の準備なりそういった情報収集もしておかれた方が、この制度がなくなるとは思えませんし、やはり農家にとって利があるということもある面明らかであります。それに町が積極的に取り組むということも、先ほど言われた分もわかりますけど、そういった取り組みもやはりすべきではないかということで考えるんですけど、再度、町長、そのあたりはどうでしょうか。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) 何度も同じことを繰り返して申しわけありませんが、アナウンスのない部分について、いわゆる情報をとるというその仕組み自体に私はちょっと違和感を感じます。やっぱりあの制度を構築していくというのが国の役割としてある中で、その制度の検討状況というのが少なくとも段階的に実施する当事者に出てこないというのは、何か残念な気持ちがして見ております。というのは、この議場でもたびたび繰り返しいろんな話をしておりますけども、中途段階のものでもとにかく出して議論をしたいという議員の皆様の御要望があって、決まらないものでも出しながら、幾つかのタイプも提示しながらそれをここで議論しているわけです。そういったことが施策形成の過程でも、それは新政権になって今までのやり方を変える、いろんないい面がこれから出てくるわけですけども、そういったことはありながらも、やはり最終的なエンドユーザーは農業者ですので、農業者の皆さんに対して国の役人、役所がもうちょっとその説明をしやすいようなアナウンスをしていただけると随分やりやすくなるだろうなと。  それがだれか、例えば新聞とかインターネットとかいろいろなところに載ってない情報まで何かから探るようにしてとっていくという仕組みは、私はちょっとそれはどうかなと思っています。ですから、政策形成過程でいろんなやり方があるんだろうけども、幾つかの案を検討しておられるわけですから、そういったものを出していただきながら現場の皆さんにはっきり正直にこういうことだと。決まってないのはここが決まってないとかいうようなやり方ができてくるといいなということを先ほどから申し上げております。 ○議長(長谷川 盟君) 大森議員。 ○議員(10番 大森 英一君) 町長の御意見はわかりますよ。だけど一方の行政の役割の部分、役割というか町民にとっての利益を確保するということも、やはり努力をするということも大切であるということも間違いないわけですけど、そのインターネットから情報を得たのではなくてね、町長さん、副大臣が説明会で全国回っておるんですよ。それでそのときにこういう制度ですということを、現に鳥取でいつでしたかありました。一国の副大臣、そういう政府の人間が回って説明をして、こういう制度を活用してくださいと言っとるのも事実なんですよね。だから決してインターネットから情報を得とるということばっかりでなくて、そういう例も、この制度を普及するために国も一生懸命だというところをやはり地方がどう受けとめるかということも、町長としてやはり努力していただけないかなというところで、確かに政府がきちっと一字一句、町の担当者がきちっと町民に説明できるようにできるのがそれは当然であります。  ただ、言い方は悪いですけど、一つ二つ欠けておる段階で動かんのかということではなしに、一定の政府と県とそれからあるいは農協と情報交換ということは、これはやはり全部関与する団体ですから、その辺を連携なり情報交換というものはやはり必要じゃないかと思うんです。重ねてですけど、どうでしょうか。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。
    ○町長(森安 保君) あんまり認識が違わないと思うんですけど、私が言ってるのは最終的に農業者の皆様の選択に付することができるような助成金、いわゆるお金の話をずっとしておられますので、そのお金の要件ですとか手続の書類ですとかそういったことが、副大臣がおっしゃられたことというのはこれはインターネットに出てます、すべて。それから、農業新聞にも載ってます。私も拝見しました。それからそのときの議論の様子も、これは県の職員から聞きました。ただし、それはここの今の議場で大森議員と私が話している内容ではないんですよ。今、私どもが話している内容は、8万円だったら8万円というお金を農業者の方がどういう申請をして、例えば共済の細目書でどういう申請をいつまでにして、それに対して要件がどうなって、確認書がどうなって、それに基づいてじゃどう払うのと。後からじゃそれはどう担保されるのかと、そういう非常に、役所でいうと交付要綱の交付要件に当たる部分をこれまではいただきながら話してたということがあるもんですから、その制度の概要について私が異論を唱えてるようにもしお受け取りだったらそれは違います。そういったことをちゃんと推進するための役所なりに言う細かい交付要件ですとか、先ほどからずっと言ってますけどその手続書類ですとか、そういったものについて早急に詰めていただきたいし、それを説明していただきたいということをずっと申し上げております。 ○議長(長谷川 盟君) 大森議員。 ○議員(10番 大森 英一君) 私は政府でないのでそれはかないませんが、わかります。ただ、今度現場にいざ要件が整ってやろうとするときに、その飼料米をどこが引き取ってくれるのかというのが、そこの部分は変わらないわけで、それで実際に現場が動いたときにやはりそこで手間取って、私が心配するのはことしはどう転んでもこの制度は恐らく米戸別所得補償制度の1万5,000円は手続できるかもしれませんけど、利活用の部分は恐らく到底無理じゃないか。  ただ、少なくとも来年23年度に向かったときに、種もみ、これもやはり一定の農家に理解をしていただかないけんという時間が要るわけです。だからそういったところのやらにゃいけんところもやはり把握しておいていただかないと、要件ができませんできません、整うまで町長が言われるとおりに待ってもらうしかないのかもしれませんけど、私が言いたいのは、そういった事前準備とかいうところもやはりできる範囲でやっていただくということは私はそんなに無理なお願いではなしに、これは町民にとってプラスの話ですもんですから私も熱が入るわけです。そのあたりは町長も私の言うことも理解していただけないのかなというふうに思うんですけど、いかがでしょうか。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) また先ほどと同じ話をするしかないんですけども、最終的には要件なんですよ、何回も申し上げておりますけど。例えば飼料米だったらホールクロップサイレージ用稲だったらこれは牛がいないと、牛の口に入らないお金出ませんので、牛の頭数がいないとどうしようありません、これは。県外の産地にまでその飼料を持っていってというような話には恐らくならないと思います。ですから、地域内でその水田を活用していく。それから、それが自給力の向上に結びつく。これは政策の理念としてうたわれている部分ですけどもね、そういった循環を町内でこれまで飼料用米といいますか、ホールクロップサイレージ用稲などを中心につくってますので、そういったことが少なくとも大森議員はことしはそれは使えないだろうという話、そういう危惧はあるかもしれませんが、土台は本町においてはつくられてきつつあったと。それが本年度についても機能は、ある一定ではありますけども果たすであろうというぐあいに思っております。 ○議長(長谷川 盟君) 大森議員。 ○議員(10番 大森 英一君) 飼料稲と飼料米があるんですよね。それで私がいろいろ情報なり話をする中で、飼料米の引き取り先が私はある程度見えてきた情報を持っとるんですよ。だから飼料稲は実際岸本で今中心にやってるのは知ってます。それも8万円の要件です。それと飼料米、粉にしてやるやつですけど、そういった引き取り先もあるんですよ。町内町内じゃなくて、必要でしたらまた言いますけど、そういう努力なり情報をやっぱり伯耆町の中でじゃ限定するというよりやっぱり県との連絡を密にしてというところで、町長はわかっておられるようですので、そこら辺を言いたいのはそういったできる段階から準備を進められて、やはり地域にとってはかなりいいお話ではないかと思うので、精いっぱい努力していただきたいなということでございますので、そんなに無理を言ってるつもりはございません。  それでは通告しております、一部ダブった面もございますけど、私が通告で伯耆町黒ぼくリゾート大山高原協議会の目的として伯耆町特産品の活用、振興を図るために関係する事業者及び住民が連携、協力し、町の産業と……。失礼しました、これは黒ぼくの目的なんですけど、町の産業と地域の活性化に貢献するというふうに黒ぼくリゾートの目的が書いてあるわけですけど、これをなぜ上げたかといいますと、先ほどの議論で恐らくこれをやる課は産業課だと思うんですけど、そういったこの制度に対する体制づくりも準備していただけないだろうかという思いで、この比較として黒ぼくを取り上げたわけでございまして、先ほどの答弁を聞くと予測が私もできてしまって、要件ができないと産業課の体制は考えられないというふうに先取りしてしまいますけど、あえてこういった黒ぼくリゾートの目的と、このたびの制度の目的がかなり共通する面がございます。  それでちょっと読んでみますと、自給力の向上を図るため水田を有効活用して、麦、大豆、米粉用米、飼料用米等の戦略作物の生産を行う販売農家に対して、主食用米並びに所得を確保し得る水準を直接支払いに交付するというような目的の要件があるんですけど、今の地域再生戦略課がやっておるその内容と一部ダブる面がありゃしないだろうかということで、逆な言い方で地域戦略課、黒ぼくリゾートでもこれが受け皿になってもいいじゃないかなというような質問の仕方をしておりますけど、要するにこの制度の担当する課の充実を図っていくべきではないかというような趣旨で上げておりまして、その点について、多分先ほどの答弁になるのもあえて承知で答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) ちょっと何をお話ししていいのかわからないんですけど、黒ぼくリゾート大山高原協議会は生産、加工、販売のいわゆる農業、商工業それから観光業の連携ということを基本的に一体的に協力して進めましょうと。そういうところから、特産品ですとかそれから産業振興のアイデアが出てくればということに立脚したそういう活動、地域経済の活性化を目指しての活動を行う組織でございます。ですから、大森議員が質問の冒頭からずっとおっしゃっている農業の新たな戸別所得補償制度とかなどとのかかわりは、広い意味で一部かかわり合いがあるのかもしれませんけども、そういった制度を動かしていくというのはこれは役場の行政本体の仕事ですので、産業課がこれは行政のミッションとして担当いたしますし、そういったときに必要な人材は配置できているという認識でおりますけども、これはまだ実際に取り組んでないわけですので、取り組む過程でさらにまた充実が必要になればそれは担当課長の意見も聞きながら、どういった対応が必要になるのか、これは検討するつもりでおります。 ○議長(長谷川 盟君) 大森議員。 ○議員(10番 大森 英一君) 要件が整ってからという答弁を冒頭いただきましたので、私がこのたびの思いとするところ、具体的に言えば産業課の充実がこれは必要だと。この制度の受け皿として必要だと。ただ、産業課が実際やるとしたら厳しいものがあるので、その後に続く農業振興公社というものをもうちょっと見直して、この制度の受け皿として考えられないかという質問に至るわけですけど、もう最初から要件が、それは本当に町長として守らにゃいけん部分はわかっておるわけですけど、制度は一方では走りつつ、それで町に帰ってみれば町長としては要件が整わないからなかなかすぐにはということで、それで体制を考えられませんか言うと、もう議論にならないんですよね。私は、目的としてはこの制度を伯耆町民にとって有効な制度だから、どうして一日も早く利用者の皆さんに還元できるのかということを考えて質問をしておるわけですけど、町長の御答弁をいただきましたらもう議論ができませんわ。  それで、少なくともそうはいっても国の制度はもう走りつつある中で、少しこういった点を留意して、留意というか力をやれるところからやっていくということをいただかないと、もう私これから議論しようがありませんわ。  今のあえてそういった意味で産業課に関しては動き出いてから担当課長と相談して、必要であれば充実するというところは今お伺いしました。もう一つの、それの実動部隊として農業振興公社、今の内容も私も少し情報は持っておりますが、今がどうだこうだということよりも、その受け皿として振興公社というものがこれから本当に機能を発揮してもらわにゃいけんじゃないかという思いがあるんですけど、町長はその辺の認識はお持ちでしょうか。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) 一つ、私も何もしてないわけでありませんので弁解をさせていただきたいと思いますが、私は何もいろんなことを前向きに進めたくないと思っているわけではありません。少なくとも現実を冷静に見る上で、国の施策というのが農業施策の中で大きなウエートを占めているということは当然認識をしておりますし、それが何か変わった時点ではしっかりとした説明を加えさせていただいてというぐあいに思っておりますけども、ただ、そのある程度の条件がないことには、結局は最終的には金がどうなるかということに先ほどから収れんしているように思いますけども、そのお金がどうなるかということについては、そのお金の要件とか手続とかそういった細かい部分が、これは私はもともと役人ですので、皆様方のような政治家とは違いますのでそういう細かいところを気にするのかもしれませんけども、やっぱりそういう細かいところがないと手戻りというような指摘も非常に受けるというのはこれは事実でありますので、そこは御認識をいただけたらと。私がそのある程度の条件が整わないから進めれないというか、きちっとしたところまでいかないと言ってるのは、これは恐らく全国どこの地域でも実情だろうと思います。あとは全部そこの地域で自治体が責任持つからということで大ぶろしきを広げれればそれはそれでいいんでしょうけども、やはりこれは大きな政策の転換があって、国のこれからの農政がどうなるかと大森議員も先ほどからおっしゃっておられるようなそういう大きな問題でありますので、骨太のところと細部がセットになった形でぜひ出てくることを期待しながら、それが出てくれば迅速に対応ができるようにしたいというぐあいに思っております。  それから、農業振興公社については、昨日の細田議員のときに副町長の答弁をさせていただきましたけども、これが設立当初とは随分、やっぱり農業の担い手の状況、それから法人化、いろんな組織化の状況というのは変わってきたというのはこれは事実ですので、そういったことからどういった見直し行えば拍子があうというか、これからの要請に即したような形になるのか、それについては検討を進めておりますが、先ほどから大森議員がおっしゃっておられる新しい農業施策についての町内への適用がどうなのかということについては、これは行政のミッションで産業課でその施策推進に当たるべきという考えでおります。 ○議長(長谷川 盟君) 大森議員。 ○議員(10番 大森 英一君) 町長なりの誠意として、行政に対する思いを今語っていただきました。ただ1つ、やはり町長さん、もうあなたは政治家になったわけですのでね、そこはしっかりとやっていただきたいわけですが、町長なりの誠意のある考え方だろうと。ただ、私とかみ合わない部分が結構あるということはありますけど、ただ方向としては前向きにやっていただくということで、この問題は質問を終わりたいというふうに思います。  それでもう一つの質問でございますが、官と民の協働のあり方ということですが、これは実は全協でもちょっと触れたんですが、先月の2月28日に二部のたたらまつり、それから日光のふるさとまつり、それから今後の教育を考える集いというのが重なって、それでどれも行きたいのにやはり1つしか選べなかったという、これは一つ実際にあった例なんですけど、済んだところを批判するつもりはないんですけど、やはりこういった民間が汗をかいて準備をした行事にやはり役場行政の行事と重なって、それを結局は客の取りやっこみたいなことというのは、これはできるなら避けたいという思いで質問をいたしております。  まず、冒頭にこの考えについて町長の所見をお聞かせ願えたらと思います。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) 役場で力が及ぶ範囲で調整できる部分があれば、これは調整したいと思います。 ○議長(長谷川 盟君) 大森議員。 ○議員(10番 大森 英一君) 私は、この質問を旧町のときに質問させていただいて、その後、総合窓口ということで町の方がつくっております。それで今回は私のねらいとしましては、やはり仮に私もインターネットを見ますけど、この間、中学校の卒業式、あれ何日だったかいなと思って検索してみたら、教育委員会に学校の卒業式が入ってないけんほかの人にまた確認をしたというようなこともあったり、やはり伯耆町の中で起きることの行事を一覧で検索ができる、そういったシステムを考えたらどうかと思うんです。それで必要に応じてと町長おっしゃられたんですけど、これはそういった課題がぽつぽつ出てくる中で、やはりそういった先取りの、先取りというか今もう既に起こっている部分ですので、そういった検索をして町内の行事が一目瞭然にわかるような、そういうインターネットがいいのか、また別な方法がいいのかわかりませんけど、そういったシステムを構築して町民に利便を図っていくということも、私は協働を進める我が町にとっては一つのサービスというか、建設的な取り組みじゃないかなというふうに思うんですけど、もう少し突っ込んで町長答弁していただけないでしょうか。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) 答弁すればいいのはシステムをどうするかという話ですか、突っ込んでというのは。 ○議員(10番 大森 英一君) いいです、システムのことでちょっとどう考えられるか。 ○町長(森安 保君) システムは実は今ありまして、町のホームページをごらんになったということですのでお気づきだと思いますけども、週間行事予定というのが出てますけども、その週間行事予定の下には月間とあと年間というのもありまして、実際に見ようと思えば見れるようになっています。ただ、それが入力数が少ないんですね。だから使いこなせていないというのが実情ですので、これはいろんなツールから情報が入ってくるんでしょうから、公民館なら公民館なりに、そういったところになるべく多く情報登載をするようにこれは徹底したいと思っております。 ○議長(長谷川 盟君) 大森議員。 ○議員(10番 大森 英一君) 今のシステムを徹底するというのにあわせて、町長、例えば民間も一年の行事を、総会か何か開いたり役員会開いて年間行事を計画するわけです。それでまず何を見るかとしたときに、公共的な事業が一年を通してどんな事業があるかなと。その事業はできるだけ避けたいなということで、民間の人が計画するときには、これは町の行事があるからこの日は避けてこの日にしようかとかいうことも参考に見れるわけです。  ところが、ある程度民間の方がこれはどうしてもこの日にせにゃいけんというときに町の行事と重なったとき、私は理想として窓口をつくっていただければとは思うんですけど、例えば町の方にこの日はどっかのあれを呼んで動かせないから、町の方が譲ってもらえないだろうかというようなこういった交渉も私はあってもいいんじゃないかなと。ところが、じゃそれを交渉する窓口というのは、今でも私も考えてもどこに行っていいのかというようなこともあります。それでやはり町民が自主的に行事なり取り組みするということは協働ということもありますし、応援していかにゃいけんわけです。ただ、そういった小さいことのようですけど、現に先ほど紹介した祭りのダブりとか、それから例を挙げれば結構そういったことがあるもんですから、それを解消してできるお手伝いなりコーディネート的な、そういった窓口がいいのか何がいいのかはまた町長さんの考えをあれですけど、そういった意味のそういうものを構築していっていただくということは考えられないかどうか。先ほどでは今あるものを充実させていくということですけど、私は今のままでは充実してもなかなかそこら辺の解決が難しいんではないかと思うんですわ。今の私の内容をお聞きになって、もう少しそういうシステムみたいなものを検討されるお考えがあるかどうか、ちょっとお尋ねしたいと思います。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) システムのお話でよろしいんですかね。システムで今足りない部分、行事の予定というのが町内で全くわからないのかどうかということについては、少なくともトップページの中にそういった行事カレンダーというのがありまして、週間、月間それから年間とあって、そこの中の情報量が豊富になっていくことによって、それは役場だけのものを入れるとは言っておりませんので、例えば公民館の行事もこれは役場がかかわる部分が多いわけですから、その公民館からいただければ入力すればいいわけですから、そういったことでそこの情報量が豊富になっていくことによって、例えばもう既に決まっているような町民の運動会がどうだとか、それから盆踊り大会がどうだとか、そういったことをもうちょっとそこに登載してあるものをふやしていくことによって随分解消になるだろうというぐあいに思っております。だからことしはそういったことについて、これはすぐできることですので、努力してみたいと思っております。 ○議長(長谷川 盟君) 大森議員。 ○議員(10番 大森 英一君) わかりました。私の意図するところは、今、町が持っているやり方、システムの中でかなりできるところがあるので、それをまずやらせてごせということのようにお聞きしました。  一方でそういった例があるということで、それを解消に向けて努力をしていただければというふうに思っております。  7分残りましたですけど、これで私の質問を終わりたいと思います。 ○議長(長谷川 盟君) 以上で10番、大森英一議員の質問を終わります。      ─────────────────────────────── ○議長(長谷川 盟君) 休憩します。               午後1時53分休憩      ───────────────────────────────               午後2時05分再開 ○議長(長谷川 盟君) 再開いたします。  12番、幅田千富美議員の質問を許します。 ○議員(12番 幅田千富美君) 通告に基づきまして3点、町長、教育長、教育次長にお尋ねをいたします。  その3点は、まず有線テレビの地デジの対応、そして2点目が国保税や介護保険料の軽減について、そして3点目が伯耆町の教育、小中一体学校そして一貫教育、その内容についてお尋ねをいたします。  まず、第1点目の有線テレビの地デジの対応についてでございます。  有線テレビの地デジ化につきまして、各集落で現在中海テレビからの説明会が実施されております。町民の方々から、町は中海に丸投げしているんではないか、役場の人が一人も来ないとはどういうことか、利用料が3倍も4倍も上がる、スズメの涙ほどしか給料もらってないのにテレビを買いかえたり、その上に料金が上がるのは余りにもひどい、こんな怒りの声がいっぱいでございます。  町議会でも、12月議会の最終日の前日に説明があり、十分な審議のないままに町民にチラシが配布されました。そのときは2月から説明会に入るということでありましたが、もう既に1月の中旬から説明会が行われるようになりましてから、大変なお小言と生の声を聞かせていただいてまいっているわけでございます。  中海の集落説明会におきましては、2週間以内に調査票、加入申込書、その伯耆町のテレビの中止の願い、この書類を区長宅に届けた方は宅内工事の費用は無料でいいと。そして工事が終わってから2カ月間は視聴料は無料にするということで、今、集約されてきているということです。本町の場合、この3月の末までに加入したならばそうした便宜が図られる。そして、新たに加入する人もこれを逃したらば中海料金になって、約10万円ぐらいの費用がかかるということで進められてきているわけでありますけれども、まず第1点にその町の対応についてお尋ねするものでございます。  以前にも私はこのアナログの停止に対してのテレビ難民が起きないようにということで質問をしてまいった経緯もあるんですが、国の総務省の方は自民党の提案で全会一致ではなく共産党だけが反対をして、そしてこの法律が通ったということで、この時期に来ているわけでありますけれども、何度も国会でまだその視聴状況は改善されていないと。本当に国民が納得できるような体制にまだないということで、延期を申し入れていました。そして新しい政権が誕生いたしましてから、アメリカは実施に当たって二度も延長しているということから、国会議員当局も国の方も視察に行ったというようなことで、現在では表向きは7月の延長を取りやめてはいないけれども、内々に2年ぐらい、あるいは3年ぐらいは延長しなければテレビ難民を解消することができないのではないかということを言っているとニュースが入ってきているんですけれども、この来年7月で中止ということについて、町の方はどのようなアナウンスを聞いていらっしゃるのか、そのあたりの点をお聞かせください。  2点目は、町の財産でもあります、旧溝口町時代、他町にない放送局を持ったテレビ局が設置されて、そしてその当時、もう光ファイバーになる時代だと言いつつもあえて実施をして、そして10年もたたないのに光ファイバーに切りかえて合併後の現在に至っています。旧町時代も、合併前に旧岸本の人口密集地帯は中海が線を張り、八郷地区の農村地帯は町の独自の投資で線が張られて、そして町の視聴料金の援助をことしの3月まで実施するということで、この4月からは料金が1,000円引き上がるという住民のサービス状況になっているわけでありますけれども、この施設は現在でどのくらいかかっているのかということを教えてください。  3点目は、この町が持っている施設を利用して中海のサービスが出ていくわけでありますけれど、この施設を幾らで貸し付けられていくのかという点についてお聞かせください。  4点目は、最初の勝部議員が視聴状況をお尋ねになりました。私も質問したんですけれど、約700近い方々が未加入という状況にあるわけでありますけれども、その町内の未加入の世帯、そしてしかも減免世帯についてはどうされるのか、これに交渉を民間企業であります中海と話し合いがなされるのかどうなのかをお尋ねしたいと思います。今年度の予算には約550世帯分手だてのものが載っておるわけでありますけれども、そのあたりを教えていただきたいと思います。まずこの4点を先にお願いいたします。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) 4点ということですので、お答えいたします。  まず、アナログの停波は来年の7月から延長があるのかという話ですけど、そういうアナウンスは聞いておりません。  それから、ケーブルテレビに整備に幾らかかったかということで、これは先回もたしかお話はしたと思うんですけども、もう一回再度担当課長から金額を申し上げたいと思います。  中海テレビに幾らで貸し付けられるかということについても、担当課長からお話をいたします。  あと減免ということで、どちらの減免のことをお話ししていいのかわかりませんが、中海ではなくてこれは町の減免措置でよろしいですかね、予算に出している分で。  22年度予算に当たって、生活弱者の方に対して再送信コース、これ月額525円ですけども、この視聴料の補助を行う。  それから受信機の問題について、チューナーでも対応可能だということがありますので、そういった対象世帯の方に対してデジタルチューナー、それから設置費の2分の1の補助を予定をさせていただいているということです。 ○議長(長谷川 盟君) 斉下課長。 ○地域再生戦略課長(斉下 正司君) では、御質問の中の3番目ですけども、町の財産であるケーブルテレビ施設の整備は幾らかということについてお答え申し上げます。  施設整備の総額につきましては、23億7,800万円です。その内訳ですけども、伝送路等が11億6,100万円、再送信設備等が1億200万円、自主放送設備等が4億7,100万円、通信関係設備等が5億6,400万円となっております。  続きまして、中海に伝送路を幾らで貸し付けるかということなんですけども、これは現在岸本地区でIRU契約をしております伝送路ですが、これが1加入世帯につき月額1,001円となっておりまして、これと同額で溝口地域につきましても契約する予定です。以上です。 ○議長(長谷川 盟君) 幅田議員。 ○議員(12番 幅田千富美君) 町の財産でもありますこのテレビの施設を中海さんにゆだねて、そして放送をそちらでしていただくということになりますが、中海さんは密集地帯を独自の線を引いてきていらっしゃいますが、伯耆町も含めて南部町、それから大山町、日南町、こういうところでは人口がまばらで相当広い範囲を行政の線を張ってる。もちろん国の支援があってのことでありますが、ということでありまして、これを契約するに当たっては1世帯当たり1,001円という契約でありますが、これ契約書を見させていただきますと多チャンネルの家庭だけの契約になっているようでございますね。再送信の、要するに全世帯というか、言ってみればライフラインになっているわけでありますから、その世帯の加入のあった場合の分についての対象にはならないのですかどうですか、そのあたりはいかがなんですか。 ○議長(長谷川 盟君) 斉下課長。 ○地域再生戦略課長(斉下 正司君) 多チャンネルのみで、525円の基本料金で見られる方の分については対象となりません。 ○議長(長谷川 盟君) 幅田議員。 ○議員(12番 幅田千富美君) 6点目、7点目行きたいと思いますが、現在基本チャンネルの溝口地区で視聴できております9チャンネルでいきますと、現在の視聴している状況から大きくダウンするということで、特に9チャンネルが見れなくなるということに対して特に御高齢の方々、日常テレビを見ていらっしゃる方々から不満の声が大きいのですね。ドラマやサスペンスなどがとても好まれているようでありまして、これを見ることになると数倍の長いコースを選ばないといけない。とてもできないと。何でこんなことが急に一片の紙切れでされるんかと。町の方は何で説明に来ないのかと大変なお怒りでありまして、これについて中海で今の1,050円のコースの内容のものについての交渉するお考えがあるのかどうなのか。  それから、ライフラインの立場に立ちますれば全戸加入、町の独自の放送局も持って自主放送もしていくわけでありますから、税金を投入してその体制を整えていく、情報を発信していくということになりますれば、全町民が対象だと思うんですね。そういった点から、集団加入ということでの手続なりその視点はないのかどうなのか。まずその点あたりをお願いいたします。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) 視聴できなくなるチャンネルがあるということで、これについては説明会、幅田議員は中海だけがいて丸投げだとおっしゃいましたけども、それ以前に各地区を回らせていただいたときには町の職員も一緒に出ておりますし、だから何回も何回も説明会をさせていただいているということをお断りした上で、この問題については放送事業者の方も承知をしていただいている。どんな手だてがあるのかということは恐らく早急には出てこないかもしれませんけども、課題の認識はいただいているというぐあいに思います。  あと、ライフラインの立場に立てばとしきりに先ほどもおっしゃいましたですけども、ライフラインと判断するにはちょっと決めつけ過ぎではないかなと。というのは、このケーブルテレビは視聴環境としてのメディアの役目がまずありますし、それから情報通信、インターネットですとか電話、電話は幾つかツールがありますけども、そういった機能。あともう一つが役所が広報手段として使っているという3つがありまして、それをライフラインとして町が認識すべきという点については、若干私は見解は異なります。ですので、今おっしゃったような町負担をして加入していただくという考えにまでは至っておりません。 ○議長(長谷川 盟君) 幅田議員。 ○議員(12番 幅田千富美君) 私がなぜそんなことを申しますかといいますと、特に本町の場合は自主放送を持ってる、放送局を持って流していくということは大変な町民の税金を使ってやっているから、なおのことライフラインの姿勢がなければできない仕事だというふうに思うわけです。いかがですか。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) これまでしっかりとした議会における議論を積み重ねてこられた結果、今の状態に至っておるというぐあいに思っております。 ○議長(長谷川 盟君) 幅田議員。 ○議員(12番 幅田千富美君) 私ここに資料を持ってきておるんですけれど、日南町さんが17年度に有線テレビを導入されております。この状況を見ますと、確かに中海との契約では多チャンネルの利用料契約で貸し付け、いわゆる線の貸し付け、施設の貸し付けということで契約を結んでいらっしゃるということでありますけれども、そのお金を活用いたしまして未加入者の方々の料金、それから加入金などを充てられて、全町民が加入するという条件を整えていらっしゃるんですよ。私は、ここは新たな町で、しかもまたあれだけ議論をして、施設はもうこの際中海にゆだねるんだから、放送局はいいじゃないのかということも言ってきながらここに至っているわけでありますから、私は当然としてライフラインという姿勢に立たれることが新たな時点で検討されるということが必要だというふうに思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) 先ほど答弁させていただいたとおりです。 ○議長(長谷川 盟君) 幅田議員。 ○議員(12番 幅田千富美君) それと、本町のこの有線テレビの内容を見ますと、医療、それから福祉へのグレードアップ、そういったものが使える状況になっています。それから、中学校や小学校との間のテレビ討論、テレビ会議あるいは本庁と分庁のテレビ会議もできるような施設にもなっているわけです。そして買い物、これはまだ体制はあれしておりませんけれど、買い物にも使える。これは中海テレビさんからの住民説明会でもそのような今後の取り組みについて報告があっているようでありますけれども、こういったことへの施策の展開があるのかどうなのかお尋ねいたします。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) 他団体、先進地の実績ですとか費用対効果などを聞いてみたいと思います。 ○議長(長谷川 盟君) 幅田議員。 ○議員(12番 幅田千富美君) 最初に申しましたけれど、この有線テレビの導入に当たっては多大な税金の投入があっているということであります。人口の密集地帯については、中海さんが敷設をしてこられています。しかし中山間地域、広大なこの地域については各町が施設を投資してつけてきているという状況の中で、新たな中で中海さんとの契約が生まれてきているというもとで、各町のトップとの話し合いなどがやられているのか、それともそういったネットワークをつくって、やはりそういった地域の皆さんの利益を担った中海さんとの交渉があり得るのかどうなのか。  そして、テレビ難民を解消していくということで、まだ今月のいっぱいまでの手続で想定してあるわけですけれども、その延長も含めて中海さんとの話し合いをされる気があるのかどうなのか。国に対しても、この解消を国の責任でやるべきという姿勢に立っていただけるのかどうなのか、その点についてトップの姿勢についてお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) どの話をしていいのかわかりませんけども、丁寧に対応していきたいというぐあいに思っております。 ○議長(長谷川 盟君) 幅田議員。 ○議員(12番 幅田千富美君) 再度お尋ねしておきたいと思うんですけれど、今月いっぱいで新規加入者は打ち切ると。あとはもうそれこそ10万円もかかるというようなことになっているわけでありますけれども、現在この町内に籍を置きながら、その家庭の事情でここに住めない、ほかに住んでいる、仕事をしているというような方もありますし、それから入りたくても入れないというような方々もあるわけでありますけれども、そういった点についての交渉なり町の考え方についてはいかがでしょうか。先ほど、最初のところでの全戸加入への基本的な姿勢ということでお尋ねしておりましたけれども、そこら辺での救う姿勢ですね、今月末で終わりにされるのかどうなのか、その点について中海さんとはどのようなお話になっているのかということをお聞かせください。 ○議長(長谷川 盟君) 斉下課長。
    地域再生戦略課長(斉下 正司君) 新規加入を今月いっぱいで行わないというのは、これは現在の伯耆町ケーブルテレビジョンへの新規加入です。4月以降は中海テレビの方に新規加入していただくということになります。以上です。 ○議長(長谷川 盟君) 幅田議員。 ○議員(12番 幅田千富美君) ですから伯耆町の場合だったら加入料金が2万円でしたかね、加入すれば中海との加入につなぐということになるわけですから、そこら辺で大きな開きが出るんですけれど、そういった話し合いはそのような話し合いで、今月末で切るというような話し合いになっているのかどうなのかということを聞いてるんです。 ○議長(長谷川 盟君) 斉下課長。 ○地域再生戦略課長(斉下 正司君) 現在の伯耆町ケーブルテレビジョンへの新規加入につきましては、今月いっぱいで終わるということで話をしております。 ○議長(長谷川 盟君) 幅田議員。 ○議員(12番 幅田千富美君) 先ほど町長が丁寧にさまざまなことに対応していきたいという答弁をいただいておりますので、今後このテレビへの中海への移行に当たっては、想定できるもの想定できないものさまざまなことが今後起こると思うんです。そういった点については、本当に議会とも十分協議しながら動かしていただくということを求めておきたいと思います。  そして、しかも料金の多チャンネルが1,001円ということでありますけれど、これもやはりネットワークを組んで、そして中海さんとの交渉もしていただくということについても御協議願いたいと思います。いかがでしょうか。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) いろいろな状況が出てくるというのは、これは想定外のことも出てきて当たり前ですので、想定外のことが出てきた時点ではまた丁寧に対応させていただきたいと思っております。 ○議長(長谷川 盟君) 幅田議員。 ○議員(12番 幅田千富美君) そしたら有線テレビの問題については以上で終わらせていただきまして、次の国保税、介護保険料の問題についてお尋ねをいたします。  町民の皆さんからは、非常に国保税が高過ぎると。もう何とかならんのだろうかという声をたくさん聞いてまいっているわけでございます。これもちょうど町長が就任されて間もなくの最初の議会だったと思いますけれど、国保税の問題についてお尋ねをいたしました。その中で、伯耆町の実態は上田課長から御答弁を願っておるんですけれども、国保世帯が1,665世帯、加入者が2,996人、約3,000人、そして200万円以下の所得の方々が79%、この中で軽減世帯が46%を占めているんだということが明らかになりました。1人当たりの国保税は8万2,291円、1世帯当たりでは14万8,970円、そして、滞納世帯が177世帯もあるということも明らかになったわけです。前年度は1万円せめて1人当たり引き下げたらということを言いましたが、医療費が増嵩しているのでそういう状況にはないというお答えでした。その当初、基金を4,000万振り込んで、そして繰越金もありながら税の算定をしたという経緯がありますが、この間の補正予算ではその基金の取り崩しをもとに戻しまして、なおかつ繰越金もあるという決算でございました。  そして今年度の予算編成を見ますと、一般世帯が医療、介護、後期支援分、合わせまして9万184円になっています。退職者の場合は10万4,878円になっています。とても払い切れるような額ではないというふうに思うんですが、いかがでしょうか。モデル世帯を計算していただきましたが、年所得300万、これは300万に満たない4人世帯の方の場合でしたけれど、固定資産税が10万ということで計算していただきましたが41万5,000円、このような保険税になっております。町長さんは、この国保税額に対しての認識はいかがでしょうか。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) どの立場でお答えしていいのかわからないんですけど、私は国保の保険者ですので、保険財政を安定的にかつ持続的に給付すべき責任がありますので、そういった観点から、本町の国保財政については給付とそれから収入といいますか、いただく税のバランスというのはとれていると思っております。それは、ここ2年ぐらいの間は、議員おっしゃいましたが基金を崩さずに済んでおりますけども、それは微妙なバランスの上に立ってそうなっているわけでありまして、基本的にはこの2年間というのは若干ずつの赤字が出ながら、それは数千万単位ですけども赤字が出ながら、繰越金などを食いつぶしながら辛うじて税をつついていないという状況でありますので、例えば万が一基金が億単位でふえてくるような事態が想定されれば、これは税の検討というのが当然出てくるだろうと思いますけども、今の段階そういったようなことにならないと思います。それは保険者といいますか、国保会計を運営する者としての立場です。  あと、なおかつ全体としての税負担のあり方、国保税負担のあり方については、これは保険制度全体の中で関係する給付、それから国費の負担など、また公費負担などに基づいて決められているものでありますので、私はどちらかというとそちらというよりも、町村国保を預かる立場として現在のバランスというのはとれているというぐあいに思っております。 ○議長(長谷川 盟君) 幅田議員。 ○議員(12番 幅田千富美君) 本町の場合、1億6,000万からの基金があるんですね。17年度に合併しましたけれど、前年度に基金4,000万取り崩してそれに充てようというふうなことであったんですけれど、実際にはこの5年間、基金を取り崩すことなく推移させてきているというのが現状なんですね。1億6,000万も積んどいて、この低金利の時代に置くことがベターなのかということなのです。  国保会計には、確かに一般会計に繰り入れてはおりますけれど、これは法律で定められた金額でありまして、よその町村のように一般会計から特別に税金、国保税を引き下げるために、減額するために繰り入れたというような金額ではないわけです。そして住民の健診、これについても国保税から見るということで、国の言いなりで税から住民の健診料は充てられてきているという状況でありますので、やはり先ほども言いましたようにこの不況の中で大変な御苦労の多い退職者でありますとか農家でありますとか中小の零細業者、商売人の方々、そういった方々がこの国保を構成しているわけでありまして、国保に対して町がどのような支援をしているのかということは、やはり町の福祉に対する姿勢があらわれてくるというふうに思うわけなんです。  それで、今、一般会計から繰り入れろなどというのではなくて、1億6,000万もあるんですから、これを一部取り崩せば、例えば1万円ずつで1年間3,000万あれば3,000人の人々の減額ができるではないですか。そして先ほど言われたように、国に対してもっと施策を充実すべきという姿勢で臨んでいただきたいと思うんです。いかがですか、そのあたりは。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) 議員の論調だろうと思いますけども、私は保険者としての安定的な持続的な国保財政を預かる立場でありますので、基金というのはある程度の水準必要だろうと。それはなぜかというと、この2年間にわたって少なくとも水面よりも若干ひずんだ状態で単年度収支を行ってきている。恐らく基金の取り崩しを行わなくてはならない事態というのはそう遠くはない。そういったことを予見しながら、なおかつ引き下げのために、いわゆる当年の引き下げのためにこの基金を使うという考えは今のところございません。 ○議長(長谷川 盟君) 幅田議員。 ○議員(12番 幅田千富美君) 払い切れないほどの税額になっているという御認識については国の制度だというふうにおっしゃいましたから、それについては以前にも表をお示しして、昭和五十四、五年の段階では国が50%支援してきたものが、現在では20%ほどになってきているというところに大きな原因があるということは明らかになっておりますし、この間の国会においても鳩山総理がこの現実に対して余りにも高い、負担が大き過ぎると。国に対して財政支援しなければならないだろうという考え方を示して、一歩進んできています。そういう状況の中で、1億6,000万も営々と積んでいいのかと。自民党の政府の厚労省の内観においても、医療費の5%というのが示されているんですけれど、それからしても法外な積立金だというふうに思うんです。やはり1億6,000万もお金があるんですから、それが山陰合同銀行に預けられておる。金利はもう安い。こういう状況の中で、町民が苦しんでいる、払えない人がもう200世帯近くなっている。その方々からは、保険証を払わなければ取り上げる。今、丁寧に丁寧に聞き取りをしたりして支払いの相談を受けたりというようなことはしてくださっているんですけれども、もともとが高いですから繰り延べてしていただいてもまた膨れ上がっていくという状況がありますので、その点についてはお考え願いたいということをまず言っておきます。  そしてもう1点、介護保険料、これについても大変な御不満とお声を聞いているんです。例えばたったの43万円しかない年金の方々の介護保険料、3万5,700円です。その上に長寿医療保険料、要するに後期高齢者の医療保険です。これが4万7,200円。こんな事態ですけれども、これについて南部箕蚊屋広域連合では引き下げの御協議がありますでしょうかどうでしょうか。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) 引き下げの話はしておりません。といいますのは、こちらもやっぱり保険制度でいただく負担と給付のバランスをとるということで、広域連合、介護保険に関しては、今あった基金を取り崩すことによって保険料の上昇を抑えているということでありますので、それはしっかりとした手続といいますか配慮がとられたというぐあいに思っております。  ですから、私は先ほどの国保について申し上げたのは、近々本当に国保のもし基金がなかったら税についてどう考えるのかという事態が早急に想定される中で、議員の御発言の趣旨にはのりにくいなということを申し上げているわけで、何も貯金を持ちたいからやっているというようなつもりはありませんので、そこはぜひ御見解をそちらの方に改めていただければと思っております。 ○議長(長谷川 盟君) 幅田議員。 ○議員(12番 幅田千富美君) 基金の問題については、現実に町長さんの責任ということは言いませんけれど、この間ずっと基金が積んだままである、この現状だと。町民は高い税金で苦しんでいるにもかかわらず、そういう実態であったということの事実を言っているわけであります。その点については、御認識を一致させていただきたいと思います。  介護保険料の軽減については協議していないというお話でありましたけれども、これについてはやはり国保と同じように申請減免、これも充実させていただきたい。年金から天引きされているという状況もありますが、本当に国保の場合なんかも厚労省が通達出していると思います。このような不況の中での厳しい取り立てということではなくて、現実に合ったよく相談をして、そして対処するようにということと、払い切れない場合については行政の処分もあるということの実態もお聞かせ願っておりますので、その点については細かく細かく生活実態に合わせて、もう払うものはない、貯金もない、そういった家庭については十分にその制度を活用していただいて、法的な処分をしていただくということをお願いして次の教育の問題に移りたいと思います。  伯耆町の教育ということで、2月の28日に、昨年の7月に教育検討会から提言がされました、答申がされましたこの答申案に対して意見交換会を開催するということで、集いが行われました。第1部は学校の教育専門委員会で検討されました、今、なぜ伯耆町で小中一貫教育なのか、小学校統合と分校化のメリット、デメリット、中学校統合は必要なのか、耐震補強工事の費用についてというのが報告がありました。そして第2部はミニ講演で、小中一貫教育の実践校からということで、鳥取県で初めての湖南学園の校長先生がDVDを使って御報告があったということで、その後、シンポジウムに意見交換会ということで、私たち議会の方にはさまざまな分野から意見を、メリット、デメリットも含めて議論していくんだということで、そのフォーラムの参加出席者についても検討なされるというふうに思っておりましたが、もうそれこそ教育委員会の当局からの検討委員会のアドバイザーという方ということでその議論が進んで、後に参加者からの意見を求められたんですけれども、本当に意見を言う人は少なかった。私も、何を言っていいのかなということでちゅうちょするような状況であったわけですけれど、これへの参加の方々のアンケートをとられたと思うんですが、そのアンケート結果はいかがだったのか。  そして、その成果というか、その取り組みについてどのように総括されているのか、まずその点をお知らせください。 ○議長(長谷川 盟君) 教育長。 ○教育長(圓山 湧一君) 初めにお断りしておきますけども、2月28日に開催しました今後の教育を考える集いに参加された皆様にお帰りのときに御記入いただきましたアンケートは現在集計中でございまして、急いでやってはおりますけども、まだきちんとした数字は把握できておりません。  しかし、アンケートの回答にざっと目を通した感想でございますけども、あの中には参加者への満足度というのを調査するようにしておりまして、6段階で評価して丸をしていただくようにしておりましたが、4と5の回答、6段階の中の4と5というところに結構多く丸がついておった。数字を出してみれば案外違っておるだかもしれませんけども、私としてはそういうように感じておりました。  それから、中の文章で書いていただくようなところで急いでちょっと読んだだけですけども、今後の伯耆町の教育について考えるよい機会となったというような内容ですとか、具体例を示されわかりやすかったという、今いいところばかり拾っておるようですけども、結構そういうような感じで肯定的に受けとめていただいたという記述が出ておりまして、私自身は比較的プラスに受けとめたところでございます。結局、このたびああいうデータをもとにしながら、これから先の伯耆町の教育についてしっかり考える機会になったというよりも、案外多くの方にとってはこれがスタートになったということかもしれませんけども、そういう点で、当日皆さんが資料を持って帰っていただいております。それでこれから先も保育所ですとか小・中学校の保護者の方々、それから集落の方々、そういうところでいろいろな伯耆町のこれからの教育のあり方ということについて考えていただく、そういう議論の輪が次第に広がっていくではなかろうかということで期待をしておる、願いを持っておるというところでございます。 ○議長(長谷川 盟君) 幅田議員。 ○議員(12番 幅田千富美君) 非常に肯定的に受けとめたという御感想でございましたけれど、私は言いやすかったのかどうなのか知りませんけれど、あの当日には二部も日光も公民館祭があって、もう行きたくても行けれなかったと、何であんなときにぶつけられるんかということを大変お小言をいただきました。そして八郷の方は、こちらの方に行くにも遠いところでやられたということで、またこれもおしかりを受けたというようなことでありまして、決して関心がなかったというわけでもなく、そのようなことでございました。  それから、参加者の方にも何人か聞かせてもらいましたけれど、分校がいいのか本校がいいのかということを聞かれて、メリット、デメリットと言われても難しいと。もう学校統合が最初にありきということでそのような問いかけであるし、それから湖南学園の校長先生の熱心な御報告とDVD見させていただいたんだけれど、これは本当に地域の皆さんからこの地域に学校を残してほしいということから、この熱意でこの地域の学校を残せの小中一貫学校が初めて試みられた内容の報告であったと。そのようなことで小中一貫教育と言われても、地域から学校がなくなるような答申の内容になってるし、そんな分校がいいか本校がいいかということを問われてもクエスチョンですねということを言われておりました。  それから、何が何だかわけがわからんということも言っていらっしゃった方もありましたので、これは私に言いやすかったということがあるのかもしれませんけれど、そのような気持ちも聞かせていただいております。  いっても、これをいいきっかけにして、そして教育の問題について検討しようではないかということでありますので、私はこの姿勢は大いに買いたいというふうに思います。がしかし、どのようなスケジュールでこれを検討を進められていくのか、住民合意をかち取っていかれるのか、この点についてのスケジュールを教えてください。議会の説明では、9月には議会に報告書を出すんだというようなことをおっしゃっておりますけれど、いかがでしょうか。 ○議長(長谷川 盟君) 教育長。 ○教育長(圓山 湧一君) 伯耆町のこれからの教育のあり方ということにつきましては、多様な御意見があることは事実だと思っております。教育委員会といたしましては、とにかく心豊かでたくましく生きていく児童生徒の育成、そういうことを最優先にして協議をしていくことが大事だと思っておるところでございます。  各小・中学校のPTA会長さんには、PTAでこのことについてしっかり話し合ってくださいというお願いをしているところでございます。このような取り組みを今後小・中学生になっていく保育所の保護者の方々にもお願いをしておりまして、そういう話し合いでこれから先本当に伯耆町の子供をどういうように育てるのがいいのかということを真剣に考えていただく。  ただ、作業としてそういういわゆる直接子供をお持ちの方々の気持ちということとあわせまして、地域の方にも出かけて意見交換会というようなこともしながら、伯耆町のあり方について町民の皆様に御理解を得ていきたいと思っております。先ほどこういうことでスタートしていくということで大変いいことだということでして、私も意を強くしたところでございまして、何とかそういう方向で進めていきたいというように思っております。 ○議長(長谷川 盟君) 幅田議員。 ○議員(12番 幅田千富美君) 私が申しているのは、トップダウンではなくて住民発から進めていく、住民参画で十分な議論をして、納得のいく資料を出しながら協議をしていくと。将来の教育について、未来の町づくりについて検討していくというその姿勢を持っていただきたいし、やっていただきたいというふうに思うんです。といいますのは、答申に至るまでの経緯で小中一貫教育ということがぱっと出て、だれもわからない上でやられたときに、教育委員会からの強いリーダーシップがあってるということは公開された議事録でよくわかるんだということを住民の皆さんがおっしゃっているわけでして、そういったことではなくて、そして今度の検討委員会の中でも秘密会もするというようなことが提起されて、それがやられている、議事録もないというようなことではなくて、資料は全部出して、みんなで考えようよという姿勢に立っていただきたいということでございますので。  それと、もう時間がございませんのできょうは町長さんと教育委員長さんにも御答弁願うように用意しておりますので、耐震化の問題について尋ねておきたいと思うんです。  全国では、耐震化の実施がされていない学校が3割残っているということで大問題になって、そして3分の2は国が補助するので耐震化を急げということになっているわけでありますが、本町の場合はその逆転でして、37.5%が実施されとって、もうあと6割以上が未実施ということの行政であるので、これはこれまでの執行者の施策の誤りだというふうに私はしっかりと言いたいのです。それは、PTAでも校長先生も住民の皆さんも耐震化を要望してこられましたし、その都度教育委員会にもお願いに上がられた、町長さんにもお願いに上がられたという経緯の中でここに至っているわけでして、今ここでどうなるとかということでありますが、この検討会の状況、この厚い冊子なんかを見させてもらってもいろんなパターンがつくってありまして、どのように進められるのか。これだったら協議が進んでからやられるというようなことになったらずっとずっとおくれるのだがということで、26年度までに実施されるんかいなということの不安の声があるんですが、まず町長さんの方から御答弁願いたいと思うんですが、耐震化についての考え。 ○議長(長谷川 盟君) 町長。 ○町長(森安 保君) これまでもお話ししてたと思うんですけども、耐震化を進めるという前提に立って今いろんなことを準備をいただいている。その流れに間違いはないと思います。  ただ、お断りしておきますが、これは経費を要する問題ですので、むだな耐震化というのがあるかないのかわかりませんが、少なくとも今の少子高齢化、特に学校の問題で少子化の問題が顕著になる中で、そういった学校の配置、それが教育環境にもすぐに直結するという重大な課題に今向き合って教育委員会で検討していただいているわけですので、そのしっかりした検討をいただいた上でないと本格的なといいますかね、当然微修繕とかはこれはやっていくわけですけども、基幹インフラに係るような部分について手を入れにくいという条件があるということは議員も御承知いただいているとおりだと思います。 ○議員(12番 幅田千富美君) わかりました。  教育委員会さんに。 ○議長(長谷川 盟君) 教育委員長。 ○教育委員長(伊藤 浩君) 今、町長さんが言われましたように経費がかかる問題ですので、教育委員会としてはいつどういう形で耐震化の問題を実施するかということは今言えないですので、また検討して言えるときが来れば言いたいと思いますが、今言われましたように修繕等は当然やるわけですので、現在の子供たちが安全で生活できる環境にするのは当然だと思っています。 ○議長(長谷川 盟君) 幅田議員。 ○議員(12番 幅田千富美君) 教育長さん、お願いします。 ○教育長(圓山 湧一君) 国の方で示しております0.3未満というものにつきましては、一たん今進めてでき上がるところでございまして、この後につきまして何とか早いうちに、先ほどのような期限早いうちに学校の配置等もはっきりさせて、必要なものについては急いで計画を立てていきたいというように考えております。 ○議長(長谷川 盟君) 幅田議員。 ○議員(12番 幅田千富美君) 必要なものについては計画的にとおっしゃってますけれど、岸本の小学校の体育館は綱を張ってやりましたけれど、それ以外の学校施設といいますのはIs03または9ですかいね、0.5、これがあらかたの施設が該当しているという状況になっておりますから、地震の振動並びに衝撃に対して倒壊し、または崩壊する危険性が高い、このような指摘になってて、国が示している3分の2の援助をして緊急に改築しなさい、耐震化をしなさいということとなっている該当にほとんどの学校が該当しているということであるわけですね。それで今回、岸本の分はこの夏ごろまでには完成するということが明らかになってきているけれども、ほかの学校についてはこの教育検討会の結果と住民合意ができ上がってからその方針が決まるということでありますから、これは耐震化の先延ばしではないのかと。20年度のときに、2億円から耐震化のための中央から来ました不況やら何やらの対策の交付金も含めて、地域活性化の交付金も含めて2億円以上を基金に積んで、そして耐震化の実施をしようということで進んできました。  そして、その以前から言うと、合併してから耐震化5年以内に進めると前教育委員長は答弁していらっしゃいました。そして二部の小学校の増改築を行ったという経緯があって、そしてこちらへ進んできているということであります。そして耐震化の診断をやりましてから急遽検討委員会が立ち上がりまして、そしてもう1年以上、2年近く議論を進めてきているということで、この検討の内容が非常に多岐にわたって、相当の読みこなしの能力がある方でないとなかなか難しい。この学校の耐震したときどうなるかというようについては写真がついてるから、中学校の統合にするのか、あるいは溝口の小学校は増改築で小中一体の学校にするのかというような場合の、まことに耐震化への表はよくわかるようになっておって、どれを選ぶのかなというところに誘導されるような内容にでき上がっておりますけれど、本当に私はこの機になって、やはり子供は大事だ、大切だ、未来を担う子供たちだと言いつつも、結局お金の問題でこの耐震化の事業がおくればせに先送りになってきているのではないかということを、本当に胸が痛いような気持ちで受けとめているんです。私は、少なくとも溝口の小学校と岸本の小学校は学校として残るんだから、ここは早くきちんと整備をして、安心した学校にしようではないかと。そして、その次の段階についてはどうするのかという点については、十分な住民の合意をとりながら進めていったらいいと思いますが、もう9月には結果を出しますというような内容であるのだろうかどうなのだろうかと思うんですけれど、この9月までに住民の合意をかち取るという、住民に説明をして合意形成をつくり上げていくという御自信がありますかどうですか。 ○議長(長谷川 盟君) 教育長。 ○教育長(圓山 湧一君) 合意をかち取るとかどうとかいうような話はございませんで、私たちとしては教育委員会でもとにかく一生懸命その努力はしていこうということを委員長さん初めみんな言っていただいております。ですからやっぱり住民の方と直接話すということが大事で、このたびの学校教育専門委員会等でつくっていただいた、あれが結局検討していただいた成果でございますので、それをうまく使って、その資料をもとに住民の方にいろいろ判断をしていただく材料を出す。そしてこれから先の姿について早い段階で、9月ごろにということで一たん話しておりますけども、何とかそこに向かって進みたいという気持ちで、できるかできんかと言われますと難しい部分はあるかもしれませんけど、最善の努力をしていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。 ○議長(長谷川 盟君) 幅田議員。 ○議員(12番 幅田千富美君) 学校のあり方や、それから環境整備を整えるというのは行政、自治体の役目なんですよ。それから、教育の内容についてや子供たちやそれから現場の先生たちの苦労しておられる。そのことに対して、大きく援助していくというのがやはり教育委員会の役目だというふうに思うんですよ。でありますので、その点については十分な、前にも言いましたけれど、今、生きて……。 ○議長(長谷川 盟君) 時間が来ました。 ○議員(12番 幅田千富美君) 子供たちが育っているというところを……。 ○議長(長谷川 盟君) 時間です。 ○議員(12番 幅田千富美君) 大切にしながら、未来を語っていただきたいというふうにお願いして終わります。 ○議長(長谷川 盟君) 以上で12番、幅田千富美議員の質問を終わります。  これにて本日の一般質問を終結いたします。      ─────────────・───・───────────── ○議長(長谷川 盟君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。  本日はこれにて散会といたします。御苦労さまでした。               午後3時00分散会      ───────────────────────────────...