欠席議員(なし)
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欠 員(なし)
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事務局出席職員職氏名
事務局長 ───── 阿 部 泰 書記 ─────── 椎 木 慈
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説明のため出席した者の職氏名
町長 ─────── 森 安 保 副町長 ────── 森 田 俊 朗
教育長 ────── 圓 山 湧 一 監査委員 ───── 井 上 望
総務課長 ───── 鞍 掛 宣 史
教育委員長 ──── 伊 藤 浩
なのはな生活課長 ─ 足 澤 秀 基 会計課長 ───── 小 林 寿 子
地域再生戦略課長 ─ 斉 下 正 司 住民課長 ───── 上 田 博 文
総合福祉課長 ─── 小 原 章 信
地域整備課長 ─── 小 村 恵 吾
産業課長 ───── 白 根 弘 道 教育次長 ───── 可 児 弘 俊
総務室長 ───── 井 本 達 彦
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◎午前9時00分開議
○議長(長谷川 盟君) おはようございます。
ただいまの
出席議員は14人であります。定足数に達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付してあります別紙のとおりであります。
中海テレビの撮影を許可しておりますので、御報告いたします。
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◎日程第1
一般質問
○議長(長谷川 盟君) 日程第1、
一般質問を行います。
休憩いたします。
午前9時01分休憩
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午前9時01分再開
○議長(長谷川 盟君) 再開いたします。
通告によりまして、9番、
野坂明典議員の質問を許します。
○議員(9番 野坂 明典君) 皆さん、おはようございます。
今回の定例会では11名の質問者があったということで、本当、私も初めての経験で、2日間にわたるなんていうのは大変な、大変でもないですけど、いいことだと思っております。これも議長の手腕の一つじゃないかと思って、評価しております。
ところで、きょうは私の
一般質問は
岸本駅前の整備と保育園の芝生化、そして農家の戸別補償について質問したいと考えております。
初めに、岸本駅周辺の整備でございますけれども、これも公民館の整備、改築、そして旧役場跡地の整備、これが一体で行わなければいけないではないかと思っておりますし、そういう観点からでもこの整備は必要だと思っています。
また、駅周辺がいろいろと問題があろうかと思いますけれども、とりあえず今回の当初予算で設計費が計上されております。その全体としての主たる目的は何であったでしょうか。それと、規模はどの程度考えておられますのか。また、財政の裏づけはどのようになっているのかお伺いいたします。
○議長(長谷川 盟君) 町長。
○町長(森安 保君)
駅前整備というか、公民館とセットで設計費を上げさせていただいていますけども、きのうも議員からの御質問があって、そもそもどういうものなのかという話はさせていただいたと思いますが、今、
野坂議員おっしゃったようにもともと公民館の改修事業というのは今の
総合計画の前期計画に枠として確保され、上げてあります。それについて去年からいろんな話があって、実際に向かいましょうということで公民館の審議会ですとか、それからあと利用しておられる方の声を聞きながら、実際どういうその改修をしたらいいのかということをちょっとずつ進めてきておりました。
その過程で、やっぱり
バリアフリー、
エレベーターがないとか、あと不要なパーツがあるとか、そこらあたりを見直さないといけないというのが出てきて、それだったら冷房とか
あとバリアフリー改修を行うときに何か財源措置がないのかなと。いわゆる
一般財源ではなくて、特定の財源がないかなということをいろいろ相談をした結果、
グリーンニューディール、去年特に環境問題の取り組みが活発化されましたので、その中で
エコ改修用のその財源として一定の財源、後からまた申し上げますけども、確保することが大体めどが立ったと。あとは町民の皆さんの利用者のお話を聞いていると、やっぱり
図書スペースを拡充してほしいとか、あとは1階に畳じゃない床の間があった方がいいとか、そんな声を聞いております。それと同時に耐震診断もした結果、建物はしっかりつくってありますと。
リフレッシュ工事をすれば本当にしっかりなりますよというような診断結果もいただいた上で、今回は実施設計を上げさせていただいているというのがまず第1点。
それから、役場旧庁舎については、周辺の方には本当に御迷惑とか心配かけてきたなと思っております。古くなってきてましたし、使っているようで使ってない状態でしたので、更地にすればあそこの周辺のお祭りとかするときにでも
駐車スペースの確保もできますし、何よりも古くて余り景観上よくないものが撤去されれば、少なくともあの周辺に暮らされる方にとっての
住環境アップになるだろうというのが第2点目。
それから、もう一つは岸本の駅については乗降客数は減っていますけども、駅前らしい交通の結節点といいますかね、町内ではまず少ない。バスの乗り継ぎですとか、特にディマンドバス、
スクールバスの乗り継ぎですとかいろんな機能が少ないながらもありますので、もうちょっとバスの回し場みたいなもんができないかなというのが一つ議論としてありましたし、もう一つはやっぱりこういう環境の時代ですので、
パーク・アンド・ライドだとか、あとは米子に通勤される方を公共交通に誘導できないかとか、そのときに小さい町ですので、特に岸本駅を中心にしたエリアは近い小さい町ですので、そういうところで
エコレンタサイクルとかそういった、
ガソリン消費型に頼らないような通勤が思考できないかというようなことを
アイデアとして出して、それについても
グリーンニューディールということで財源の確保のめどがついた。それらが全部セットになって、今回22年度に全体構想を動かそうとしているというのが現状であります。目的については、今言ったようなお話です。
規模についても、大体のところはもう御了解いただいていると思いますけども、その大がかりに面をつぶして何かをつくるというんじゃなくて、今ある資源に手を入れて、阻害要因であるものはとってきれいにしますし、それから事業の目的に合うようなエコですとか環境に配慮したようなタイプのものをつくっていこうとしております。
財政的な裏づけというのがありますけども、これはまず公民館については大体の今のめどからいくと、
総合計画4億円というのが出てましたけども、そこまでいかなくても随分いい改修ができるようです。一応5,000万ぐらいではないかということで今やってますけども、その中には
エレベーターをつくる、これ2,000万ぐらいですかね、それと
あとボイラーとかエコ改修をするのにやっぱり3,000万ぐらいかかるかなと。あと内装ですとか間取りを変えていく、
図書スペースを購入するなどいろんなことを取り組んだ上でも、一応5,000万ぐらいあれば何とかできるのではないかというのが今の見立てであります。
これについては、
グリーンニューディール、エコ空調などに改修するものとして2,800万円程度の財源を、これは特定財源をいただくようにしておりまして、それ以外は基本的には
合併特例債が主になるだろうと思っております。
あと、
岸本駅前については、これは
エコ駐輪場、
太陽光パネルで
電動アシスト自転車を充電するとか、そういったようなメニューになるんですけども、あとはそれに
パーク・アンド・ライドの駐車場を整備したりバスの回し場を整備したりちょっとした待合を整備するなどして、恐らくこれは6,000万ぐらいの事業になるんだろうというぐあいに思っています。これについては
グリーンニューディールで3,400万余り、これは
エコ駐輪場、それから通勤環境の整備とか、そういうものにあわせて残ってくる3,000万弱については特例債及び
一般財源の使用をさせていただくことになろうかと思っています。これは幾つか、両方ともですけども、幾つかの設計過程でタイプをつくってみて、それで予算化の段階までに議会でもちょっともんでいただいて、
補正予算で予算化という手順を踏みたいなと思っています。
あとは岸本の旧庁舎については、
補正予算で撤去について予算議決をいただいておりますので、これは早急にかかってきれいにしたいなというぐあいに思っています。以上です。
○議長(長谷川 盟君)
野坂議員。
○議員(9番 野坂 明典君) 公民館の整備にはこれから設計段階に入って、昔これ合併の、また言い出すと切りがないからこの辺にしておきますけども、約束事ですのでぜひいいやつをしていただきたいと考えております。
それと、財源も大体めどはついたということなんで安心をしておりますけれども、要は駅前の整備が、私も長い間、生まれてこの方ずっとこの駅前の周辺に住んでおりました。だからだらだら住んでいると、割合悪いところは目につかない。ところで、今回基本設計の段階で高専の建築科に御依頼されたいうことは私は評価しているんです。さっき言ったように、だらだらしているんじゃなかなか違和感を感じないわけですけど、外部から新しい目で見るとまたこの伯耆町の新しい発想というものが、若い方は特に新しい発想が出てくるんじゃないかと思って大いに期待しているんですけど、町長は高専に依頼されたのはどういう、何か意図があったんでしょうか、その点も少しあればお願いいたします。
○議長(長谷川 盟君) 町長。
○町長(森安 保君) 米子高専にちょっと相談してみたというのは私が話はしたんですけども、高専の設計競技みたいなものでいろいろ活躍しておられるというのがまず一つ背景があって、あとは若い方と何かコラボレーションができるような機会を持った方が、役所と住民の皆さんとのやりとりだけでするよりも活性化するんじゃないのかなと、そういう期待を込めて高専にちょっと手伝っていただけませんかという依頼をさせていただいております。
○議長(長谷川 盟君)
野坂議員。
○議員(9番 野坂 明典君) 本当に私の思っとるように、新しい発想で何か違ったものが出てくれば非常にすばらしいことではないかと思っております。
それで先ほどの件で、これは後にして、溝口の
駅前整備におきましては多額な経費が投入されておりました。これは合併前からの事業だったものですからやってもらったわけですけど、たしか9億円程度のすごいお金が入っております。そういうことであるかどうかも、工事が終わってあとコンビニが2つできるし、それとスーパーも2つあり、そして商店街にはお店が点在しており、やっぱりさすがに溝口の
中心市街地として体をなしていると感心しておるわけなんですけれども、岸本の駅前を見ますると、駅の庁舎は商工会館ができておりまして、今、木造の駅舎を何か訪ねて歩く旅もあるそうですけども、もう普通の駅舎になっております。
しかし、役場も農協も少し離れたところに移転して、メーンストリートに、今の
駅前直線道路に残っているのは畳屋さんとかあるいはパン屋さんぐらいでしょうかね、本当に商店街としての形をなしておりません。前には酒屋さんとかあるいは呉服屋さん、小型のスーパー、薬屋さん、駄菓子屋さん、げた屋さんもあって、そんなことをきのう考えていたら何か懐かしいなという思いもしたんですけども、しかしながらそんな懐かしがっておっていいわけでありませんので、一番心配なのはまとまった買い物や日用品、食品なんかを買うことは不可能になっておるわけです。目的に昔のにぎわいを取り戻すというような考えはなかったんでしょうかなと思って、その辺町長に見解をお伺いいたします。
○議長(長谷川 盟君) 町長。
○町長(森安 保君) これは役場が主導する商業ではありません。商業については、やっぱり商業を営んでいらっしゃる方からの何らかのアプローチですとか
アイデアが出てこないと、そういう話になかなかなりづらい。今は、役場としては基本的には生活環境、あそこを整備することによってこの
少子高齢化が進展する社会の中にあって大きく地域的なことを、地域のいわゆる人の動きとかインフラの構造を変えていこうということを考えるには若干荷が重いのではないかなと。それよりも、やっぱり地域の今抱えていらっしゃる課題ですとかそこにあるものについてまず即応する。その即応した結果、例えば商業者の方々がどんなさらにアイデアを出されるのか。少なくとも今回行うことについては面をつぶすことは一切しておりませんので、商業関係で面をつぶしていく、または何らかの充実を図れるような対策というのは上に乗ってできてくることですので、それは追って
アイデアをちょうだいできればというぐあいに思っております。
○議長(長谷川 盟君)
野坂議員。
○議員(9番 野坂 明典君) 私もいわゆる行政がそれほど商店をどうのこうのはなかなか難しい問題だろうとは思いますけれども、ただ、今ちまたに
買い物難民という言葉というか現象があることは町長も御存じだろうと思います。要は、足が不自由であったり車に乗れなくなったり、もともと乗れなかったような方とか、そういう方が中小のスーパー、お店が撤退されて
日常生活の品物を買うことができなくなったり、あるいは買い物が非常に困難になったということがあるので、これを
買い物難民と言うんだそうでございます。
殿河内には大型の商店が進出し、伯耆町で一番にぎやかな地区になろうとは思っております。それに引きかえ、昔の大幡地区には日用品、食料品のお店らしいものがございません。
アールショップはあるんですけど、非常に交通の危険箇所であり、でも岸本の方はあの道を横断して何らかの買い物もしていらっしゃいますけれども、非常に難しい状況になっております。
岸本
駅前整備するに当たり、
岸本駅前、吉長、押口沿道のいわゆるお
年寄りたちの買い物が非常に難しくなった方にいろいろ便利性を図る考えは必要ではないかと考えるんですけども、先ほどの答弁のようになかなか行政がすることは難しいことだかもしらないですけれども、町長、再度もう一回お考えを聞かせていただけませんでしょうか。
○議長(長谷川 盟君) 町長。
○町長(森安 保君) 商業とか資本は常に集積と淘汰を繰り返して成長する、それが活力の源泉であります。なおかつ、その過程でいろんなサービスが偏在してきたりということはこれはあるんですけども、きょうも全国紙に、
野坂議員もごらんになったかもしれませんけども、
コミュニティービジネスということで例えば今おっしゃった買い物のものをちょっと共同で、店舗が撤退したらじゃみんなで共同でやりましょうかというような紙面がかなり大々的に出ておりましたですけども、そういったことについて役所はお手伝いをさせていただく。これはNPOとか地域団体がやっておられる事例が五、六紹介してありましたけれども、そういったことについてぜひ直売所を構えられる皆様方とか、そういった今若干のビジネスを試行される方々に応援がさせていただけるようなことになれば、そういった機会提供まで
ビジネス領域を広げられるようなことがあれば、それについては応援させていただきたいというぐあいに思っております。
○議長(長谷川 盟君)
野坂議員。
○議員(9番 野坂 明典君) 私、きょうその新聞を見ておりませんですけど、先日ラジオでもちょっとそんなようなことを言っておりました。ここで提案をしようと思ってたコンビニを誘致する気はないかという気持ちも言いたかったですけど、これはやめます。やめるというか、言うだけにしておきます。
それで、その後にそういうものができないときにそこの地域の方たちが知恵を絞って、日用品等を取り寄せして販売するような組織をつくったらどうなんだろうかとここに書いて用意しとったですけど、先ほど町長に言われてしまったものですから、やはりそういうことで、これからはあの辺に
日常生活を営む上で利便性を求められるような施設を行政も多少は援助していくべきじゃないかと思います。これも先ほど言われましたので、答弁は必要ではございませんので。いずれにしても、その辺のところを
駅前整備を含めて考えていただけたら地区住民は喜ぶと思います。
それでは、次にもう一つ、この件につきましてきのう勝部議員の質問の補足のようなことになるんですけれども、農協の前が今現在通行禁止になっております。通行するには農協の裏側を通って行くのが本当の道ということなんですけれども、駅前方面から
町民体育館、武道館、
岸本中学校に行く場合に、車の方がなかなか、ここはいけだったなと思って後ろから回って行く方は少ないんじゃないかと思います。ましてや歩いたり自転車で通る人は大きな顔して通っていらっしゃると思います。
そこもいわゆる通学路になっているんじゃないかと思いますけども、あすこの
町民体育館の方から
ふたば保育園のところまで道路を新設して、マイクロバスでも通るような構造になれば、
スクールバスがそこを通ることによって小学生あるいは中学生の安全に多大な効果があると考えますが、これもお金の相談も必要なんですけれども、町長のお考えをお伺いいたします。
○議長(長谷川 盟君) 町長。
○町長(森安 保君) まだ具体的な検討はしておりません。
○議長(長谷川 盟君)
野坂議員。
○議員(9番 野坂 明典君) 具体的な検討はないということで、また頭の片隅に入れておいていただければいいかと思います。
続いて、保育園の芝生化についてお伺いいたします。
今、全国各地で校庭の芝生化が進んでおります。国も高率の補助を出して芝生化を助成している。
岸本運動公園の
多目的グラウンドの芝生化は大いに結構であり、野球場、
ラグビー場、
グラウンドゴルフ場に続いて芝生化されると広大な芝生のエリアができる。運動公園の評価も上がります。岸本町を全国にアピールするには、特色がなければならない。最近では、ワールドカップのサッカーの中津江村がいい例であります。しかし、この
多目的グラウンドは残念ながら町内の子供たちや一般町民が利用する機会は極めて限られたものになっています。芝生がそんなにすばらしいものであるならば、利用頻度の高い学校や保育園の校庭を芝生化してはどうか。芝生化のメリットはどのようなものがあるのか、芝生化が進まない何か課題があるのか、教育長の答弁をお願いしますということを平成15年9月の議会で私が質問した内容でございます、これ。
それで、ただ教育長の答弁は余りいいものでなくて、当時の教育長はだれだったかな、多分
妹尾教育長だろうと思いますけれども、実現できなかったけれども、このたびこういうことで実現できるということは非常に感慨深いものがあります。
ところで、本題に入りますが、初めにこの芝生化が
鳥取方式ということで上がってきたので見ましたところ、これはまた芝の生産が全国2位の鳥取県が今の不況でいろいろと芝生農家が困っておられるから、その有効利用に平井知事が腰を上げたんかなと思ったんですけれども、どうもそうでもないようでございます。
ところで、鳥取県方式ということで非常に全国に今普及がどんどん進んでおって、この
鳥取方式の視察に来られたのが33府県、160何団体が視察に来ておられるそうです。その
鳥取方式というのは、私も最近になって少しかじったぐらいでよくわからないですけども、専門家の町長でございますので、その
鳥取方式はどういうものかということをもう少し具体的に教えていただきたいと思います。
また、工法はどうされるのか。そこまでひとつお願いいたします。
○議長(長谷川 盟君) 町長。
○町長(森安 保君)
野坂議員おっしゃったように、畑に芝生があるのを張りつけるやり方がゴルフとかの
のり面施工の普通のやり方だったんですけども、それのために鳥取県の中部を中心に芝をいっぱい、ピーク時は1,500ヘクタールぐらいつくってたんですかね、それを使うのか、それとももう少し安価な
施工方法がないのかということで提案になったのが
鳥取方式、これを開発されたのは鳥取大学の先生と
あとグリーンスポーツのニール・スミスさんのお二人を中心に技術を組み立てておられます。
それに対応して、当町でも保育所の園庭について22年度に芝生化を取り組もうとしていますが、これについては平井知事のリーダーシップで鳥取県方式の芝生化というものをまず鳥取県で面的にだっと広めて、そういったことが行く行くは
子育て環境もよくなるし、ひいては産業的なプラスが出てくればという意気込みのあらわれだというぐあいに思っています。
中身、ポット苗を植えるんですけども、そういったちょっとした細かいこと、
施工方法などについて担当課長から説明をさせたいというぐあいに思います。
○議長(長谷川 盟君) 小原課長。
○
総合福祉課長(小原 章信君) それでは、私の方から答弁させていただきます。
鳥取方式の芝生化というのは、今、鳥取市に本部がございます
NPO法人グリーンスポーツ鳥取がそのノウハウを考案して、鳥取県が助成制度を創設して今推進をされているものでございます。
従来の芝生といいますと、立入禁止ですとか雑草がまじるとか、とにかく維持管理が面倒で経費がかかるというイメージがございますが、
鳥取方式というのは維持管理の手間をなるべく省いて、雑草も一緒に刈り込んでしまうということで雑草を抜く作業や除草剤なども必要としない環境に配慮された新しい芝生化の方式でございます。これは保育所の園庭などはゴルフ場や競技場のようなきちんと手入れをした高度な芝生というものは必要ではございませんで、体を動かす楽しさを目的にしたものでよいというような考え方からされているものでございます。
この取り組みは、グリーンスポーツ鳥取の指導のもとに行政と保護者等との協働で行おうとしているもので、行政としては事業経費の負担、原材料費でありますとか散水施設の設置、あるいは備品等の整備、これらを行いまして、保護者の方々には芝植え作業や維持管理作業をお願いするものでございます。これが
鳥取方式の芝生化というふうに呼んでおられます。
それで工法ということでございますが、縦横50センチ間隔に穴をあけまして、その穴に夏芝用のポット苗をずっと植えつけていくものでございまして、秋口には今度は冬用の芝、これを播種するというものでございます。以上です。
○議長(長谷川 盟君)
野坂議員。
○議員(9番 野坂 明典君) 非常に何か優しくできる、だれでもできる、管理が非常にみやすいということのようでございます。
私が7年前ですか、そこに行ったときにはとにかくその管理が大変だということで多分逃げられたんじゃないかなと思います。芝生はいいことに決まっていると思いますけれども、芝生のいいのは本当に子供たちに効果があると聞いております。今、本当に、学校でも保育園でも一緒だろうと思いますけど、休み時間になかなか運動場に出ていかない。ところが、芝生化になるとすぐもう外に出たがるというようなことになるそうでございます。それで体力もよくなるし、そしてまた大きなのが精神面でも非常に効果があるということを聞いております。同志社大学の何とかいう先生は、その辺を調べた結果、不登校も減り非常に子供の精神状態がよくなって、教育効果も非常に高いものがあると言っておられました。
一昨日の芝シンポジウムのところに私も出かけてみましたけども、全国各地からたくさんの方が参っておられました。一番遠いところは関東、福島県だったかな、そんな辺からも来ておられました。もちろん中部の方からも、岐阜、名古屋というところからも来ておられました。
そこの中で、いわゆるJリーグ、日本サッカー協会のキャプテンをされています川淵三郎、この方が基調講演されまして、その中で川淵さんは全国の広場に芝生をつくるということを非常に情熱を持っておられるようでございました。これは決してサッカーのためではなく、すべての子供たちが外に出て十分体を動かし、運動能力を養うことであるという話でありまして、その話の中にゴールデンエージというものがありまして、8歳から12歳のころがゴールデンエージと言われておりますんだそうです。そのときに経験した運動能力というものは一生持って回るということでございまして、そのときに運動することは非常にいいことだということを言っておられました。川淵さんは、この運動能力のことを動物機能と表現されておりましたのがなかなか印象深かったことであります。
私も長い間、子供たちに柔道を教えておりましたが、運動神経を考えたときには保育園ごろにするのが一番運動神経が発達すると私は考えております。川淵さんも、そのころに素足で歩くということが、土踏まずとかあるいは浮き足ということが起こらなくなるという非常に大きな効果があるということで、町長はこのゴールデンエージのころに素足で歩くことをねらってというか、芝生化の利点を子供たちに提供してやろうという考えであると理解してよろしいでしょうか。
○議長(長谷川 盟君) 町長。
○町長(森安 保君) お話あったようなことで間違いはないんですけども、それ以外にも例えば親子が一緒に取り組むとか、そういったことも大事な視点ではないのかなといぐあいに思っております。
初めに、
多目的グラウンドは名前のとおり各種目のスポーツなどに多く使用されています。しかし、平成9年の完成時、用具や倉庫など何もなく、今建っている小屋といいますか休憩所もその数年後につくられました。また、グラウンドを整備する用具等も後ほど購入し、グラウンドゴルフのポスト、白線引き石灰、土地をならすもの、それらを簡易な物置を設置して使用しました。野球の試合をするときのベンチがなく、これも数年後、簡易なベンチが置かれました。しかし、選手の座るところがなく、有志の方が小学校の不要となった木製のいすを譲り受け置きました。このいすも子供用であり、大人は座ることができません。ベンチは強風でたびたび倒れ、破損している状況であります。
本年、22年度は、西伯郡の少年野球大会が総合スポーツ公園とこの
多目的グラウンドの2会場で開催される予定であります。ベンチを初めスコアボードなどの整備をすることについて、教育長に所見をお伺いいたします。
○議長(長谷川 盟君) 教育長。
○教育長(圓山 湧一君)
多目的グラウンドは、宇代地区農村公園活性化施設としておにっ子ランドやそれから鬼の館、農村改善センター、鬼の像などとともに県営事業の中山間総合整備事業で平成6年度から8年度にかけて整備された施設だというように聞いております。地域住民が触れ合う施設として、夜間照明設備、それから野外ステージなどを備えて、陸上競技もできるように多目的広場として設置してあるところでございます。
バックネット裏のスコアボードにつきましては、平成18年度に修繕済みとなっておりますが、用具の収容庫、これは2つにつきましては利用者の方がそこに設置していらっしゃいます。また、ベンチのいすにつきましては、先ほど議員が話されましたように学校で不要となったいすを、木製のいすでございますがそれを追加で設置していただいておりまして、これから先も学校で不要となったいすを追加で設置するというような形でやっていくというようなことも検討しているところでございますけども、利用者の方々にもこれから先、工夫して利用していただくということで、そういうお願いもしていったらなと思っております。以上でございます。
○議長(長谷川 盟君) 中田議員。
○議員(11番 中田 壽國君) 皆さんが見られて、鬼の館を利用されるとき通ってみられてわかると思いますが、非常にお粗末な設備のように感じております。そしてグラウンドゴルフをされる有志の方が早朝から草取りの奉仕、ボランティア活動をされたり、野球のグラウンド整備は使用者がいつも整備をしたりして整備に努めております。できることなら、バックネットとバックネットの横のスコアボード、今、ちゃちなマジックで書くような小さいもんが傷がついてもう使えないような状態でございますし、ベンチの屋根等も破損して穴があいている状態でございます。ぜひ整備をしていただいて、皆さんが使いやすい
多目的グラウンドに整備をしていただくことをお願いしたいと思います。
それから、2点目でございます。このことにつきましては予算審査特別委員会でも意見が上がっておりますが、この
多目的グラウンドの一部を鬼の館のイベントがあるとき駐車場として使用していますが、雨天のとき地面がぬかるみ、歩行が大変であります。最近では2月28日、日曜日ですが、今後の教育を考える集いのフォーラムのときも雨天であり、水浸しの地面を歩いて鬼の館まで行きました。
また、3月4日、これも日曜日ですが伯耆町の町民音楽祭があり、これも雨で同じ状況でありました。
なお、おにっ子ランドの駐車場閉鎖されていました。3月4日はあいていました。関係者に聞いたところ、おにっ子ランドと鬼の館、
多目的グラウンドは担当が違い、連絡がされていなかったようだということでした。そして鬼の館の館内にも土砂が靴について入り、掃除なども大変苦労されているようです。旧溝口町のときにも、駐車場はないということで道路の側溝にふたをして車が駐車できるようにしましたが、これも台数に制限があります。また、障害者の方などはなおさら不便を感じられていると思います。また、地面が乾いていないのに正式なグラウンドとして使用しているところを通行され、足跡がつき残り、後日、使用するときグラウンド整備が大変な苦労をされています。
そこで、現在一時的に駐車場として使用しているこの
多目的グラウンドの一部を簡易舗装するか採石を敷くなどして駐車場を確保、整備することについて教育長に所見をお伺いいたします。
○議長(長谷川 盟君) 教育長。
○教育長(圓山 湧一君) まず、
多目的グラウンドの平成20年度の利用状況でございますけども、ここの利用日数というのが213日で利用回数が313回。主に使っておられます団体は、グラウンドゴルフ、スポ少のサッカー、それから少年野球、それから大人の方の野球、ソフトボール、それから町等で行う操法の練習などに利用していただいているというのが実態でございます。
それでこのたびの御質問の中で駐車場としての利用ということでございますけども、鬼の館のイベントのときの駐車場として
多目的グラウンドの一部を使用された回数というのが18回、20年度にはございました。それでこれも天気のいいときと悪いときとあるわけですが、この間全員協議会のときにもお話しいたしましたが、原則的には雨のときにはあそこの中は使っていただかんようにということでお願いをしているところでございますが、この間、28日につきまして、本当にもっと車のいよいよ置き場がなくなるでないかというほど見えるだろうというようなことも検討してあそこに入れたわけでございますけども、
多目的グラウンドの一部を簡易舗装にできないかということですが、設置当初の趣旨、それからきょうまでの利用の状況などを踏まえて検討しておくことが必要だというように思います。
また、それから特にこの間は指示をしておりませんでしたけども、
多目的グラウンドの車をとめる位置から鬼の館のホールの方に行っていただくのに真っすぐ歩かれる場合があって、天気のいいときは比較的足跡がどうこうということがありませんけども、確かにグラウンドの中を真っすぐ行くというのは、革靴履いて野球等のコースを通るというのはよくないことだと思います。これから先、あのグラウンドの西側、フェンスに沿ったところに簡易舗装の歩道がついております。それから車の通る道路側とその二手に分かれて、グラウンドの中を通っていただかんような表示を準備して進めていきたい。そういうことで、とりあえずは対応していくことが必要だというように思っておるところでございます。以上です。
○議長(長谷川 盟君) 中田議員。
○議員(11番 中田 壽國君) よくわかりましたが、おにっ子ランドの駐車場は、これも台数が限られております。この前のような余計来られましたが、今後の教育を考えるフォーラム、そういうときには駐車場が足らないと思います。ぜひあすこを地盤を上げるか、高くして水がたまらないようにするか、簡易舗装と言いましたけれども、簡易舗装しても私はあすこは余り使わんからいいじゃないかなと思いますけども、方策を考えていただきたいというように思います。
そして、人間の心理として近いところを歩くのが人間の心理でございますので、直進すると思います。それから障害者の方、あすこのところから鬼の館まで歩くのもそれは大変だろうと思います。そこの辺の考慮もしていただきたいというように思いました。ほかに気がつかれたことがあったら、教育長、答弁をお願いしたいと思います。
○議長(長谷川 盟君) 教育長。
○教育長(圓山 湧一君) 今御指摘の点、確かにそういうことがあるところでして、これからいろいろな事業のときにちょっとそういう部分もしっかり見て進めていくことが必要だと思っております。ありがとうございます。
○議長(長谷川 盟君) 中田議員。
○議員(11番 中田 壽國君) 横の連絡もよくとって、あれは地域再生戦略課ですか、あすこがおにっ子ランド等は管理しておると思いますので、教育委員会でありませんので、そこの辺の横の関係もよく連絡をとり合っていただいて、有効な活用をしていただきたいというように考えます。
それでは、4項目めの最後の質問となりますが、来年度、22年度の予算における環境問題への取り組みについて町長にお伺いをいたします。
平成21年度にも続き、22年度も町政の方針及び一般会計予算説明に当たり特に環境の問題に対する取り組みが私は欠如しているように思います。私は、今年度、平成21年度の予算編成について同趣旨の質問をいたしました。就任後の初めての予算編成でありました。そこで回答は、環境問題に対する取り組みが足りなかったというのは自覚しながら予算編成した。中でも、編成過程においてここがちょっと弱いなというぐあいに思っているとの回答でございました。
住宅用太陽光発電の助成金も、年度の中途から
補正予算により予算化されました。政府は、温室効果ガス排出量の25%削減を目指し、各種事業を計画、展開しています。そして、連日のように報道されています。鳥取県においても、22年度の当初予算の環境に対する事項を大きく取り上げています。中でも、住宅用太陽光発電等導入促進事業として住宅用太陽光発電を初め新エネルギー、省エネ設備、LED照明、高効率給湯器(エコキュート)、太陽光温水器などの導入に対し補助金を出し、助成し、地球温暖化の防止に取り組むとしている。
本町においても、地球温暖化の防止を初めとする環境問題は最重要課題であると考えるが、22年度の当初予算の主な施策とされていません。ごみの焼却場の費用負担割合も、22年度より人口割合から重量割に変更になりました。ごみ減量化を図るために、新たに電気生ごみ処理機の購入に対し助成してはどうでしょうか。
また、22年度、役場の自動車の更新が予定されています。電気自動車を導入し、町民のエコに対する意識改革を図ってはどうでしょうか。
鳥取県の環境立県推進課では、電気自動車の率先利用を呼びかけております。隣の南部町では、役場庁舎の照明にLED(発光ダイオード)を使用するなど、庁舎の省エネ、グリーン化推進事業に8,400万円が組み込まれていると報道されていました。我が伯耆町の第1次
総合計画においても、町づくりの重要施策の中で省エネルギーの推進などがトップに上がっております。エコ対策を初めごみの減量化を図ることなど、環境問題に対する基本的な考え方について町長の所見をお伺いいたします。
○議長(長谷川 盟君) 町長。
○町長(森安 保君) 昨年も同じようなお話をいただいて、ことしはさらに欠如していると言われると本当に欠如しているのかということで点検してみましたけども、当初予算には出しておりませんけども、公民館の改修についてはエコ改修を行う、それから現在予算を認めていただいた上での設計ですけども、
駅前整備に当たっては
エコレンタサイクルとか
パーク・アンド・ライドですとか、そういった省資源型の社会に向かうようなことを念頭に置きながら向かっているといったこと、さらにはこれ
補正予算で認めていただきましたけども、溝口の福祉センターについてはエコ改修を行う。さらには保育所の園庭の芝生化ですとか、あともう一つ、ごみを減量に向けての紙おむつを再資源化するといったような全国でも珍しいような実証に取り組むとかいったこと、さらには太陽光発電の助成措置についても県下ではトップの助成水準を維持するといったようなことをセットで考えた場合に、まだそれでも足りないという御指摘はあるかもしれませんが、他団体の取り組みに比して欠如ということはないのではないかと思っております。
なお、生ごみ処理機に対しての補助ということですけども、これ聞いてみるとどうも以前にやったような経過があるようですが、家庭で生ごみ処理までを持続的に行うことについて、なかなか普及をしていかないという状況があるようであります。
本町においては田園地帯での居住でありますので、例えば畑にコンポストで返すとか、そういったようなさらに省エネ化の取り組みというのが何か向いてるようなことも聞いております。そういった観点で、21年度には大型のコンポスト容器を住宅団地に設置いたしまして堆肥化の実証を行っているといったことがありますので、こういったことが効果を見ながら、例えば補助等の仕組みでさらに支援していくことが可能かどうかといったことについては検証させていただきたいというぐあいに思います。
それと、これは昨年度中途でしたけども、やっぱりごみの焼却という話を中田議員されましたが、これに対して水分が多いというのがありまして、穴のあいたというか、水切り用のネットで水分を減らせないかといったようなことにも取り組みを行いました。これについて、先日その結果がどうなのかというような御意見を伺う機会があったわけですけど、随分評価があった。手軽に家庭で取り組めるそういったエコ活動といったようなことが評価されておりましたので、町でそういった取り扱いを行ってはどうかというようなことも考えながら進めております。これは今後もある意味ごみの問題と、それと省資源の問題と省エネの問題と幾つかあるんですけども、エネルギーを大量消費するということを前提にして社会を組み立てていくというのはなかなか難しいと思います。ですからなるべく省エネにつながるような、それも各家庭から省エネにつながるような取り組みを皆さんにもお願いしながら進めてまいりたいというぐあいに思っております。
○議長(長谷川 盟君) 中田議員。
○議員(11番 中田 壽國君) 今いろいろと説明されましたけれども、私はこの町政の方針及び一般会計予算説明書の中の22年度に講じようとする主な施策、この中にもですが、これ全部読んでみますけども、環境問題に対する事項がほとんど明記されてない。この主な施策の中に、ぜひ私は入れ込んでほしいというように感じております。県の予算書を見ますと、各方面で
グリーンニューディールですか、ああいうようなことや産業再生のプロジェクトの方でもエコ対策に対することはいろいろと取り組みをされています。伯耆町には、私は冒頭に申しましたが欠如しているではないかというようなことを言いましたが、その点、再度町長、何かございましたらお答えを願いたいと思います。
○議長(長谷川 盟君) 町長。
○町長(森安 保君) 当たり前のこととして認識しながら進めているつもりでありますし、欠如しているとは思っておりません。
○議長(長谷川 盟君) 中田議員。
○議員(11番 中田 壽國君) 私は、この環境問題に対する施策は町民に対して最重要な課題だと認識しております。ぜひ施策の項目に上げてほしいというようにお願いをして、今回の
一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。
○議長(長谷川 盟君) 以上で中田壽國議員の質問を終わります。
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○議長(長谷川 盟君) ここで休憩いたします。
午前10時45分休憩
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午前11時00分再開
○議長(長谷川 盟君) 再開いたします。
8番、小村公洋議員の質問を許します。
○議員(8番 小村 公洋君) 議長の許しを得ましたので、私は農業問題に対してと植田正治写真館に対しての質問を行います。
初めに、農業関係の問題につきましては5点ほど質問いたしますけど、一部割愛をさせていただくところもあるかと思います。また、重複の質問になろうかと思います。と申しますのは、さきに農業問題に対しましては昨日、細田議員、幸元議員、きょうは
野坂議員、私で4回目となりますので、皆さん質問を多く出されました。また、答弁もそれなりに多く答弁をいただいておりますので、この点、私の余り申し上げるべき項目が少なくて、それでも私なりに理解を得られないところがあった問題に対しましては若干なり質問をさせていただきます。
初めに、農業問題については、昨今は非常に疲弊している現状であります。皆さんが質問されたということは、それなりに関心、疑問を持ってのこれからの農業の姿はどうなっていくのか見守っていくところの姿勢のあらわれだと、このように思っております。
農業従事者は、政府の施策等が随時変わり不安いっぱいの昨今ではないかと、このように感じております。これにおきまして、町長の22年度町政の方針並びに予算説明から22年度は主な施策として11項目ほど上げられました。この中から、農林業も8番目に施策が打ち出されております。非常にこれに対しましては私も評価をいたしているところでございます。この点につきましては、テレビを見ておられる方は余り御存じないかと思っております。議員に対しましては説明がありましたので、それなりに理解はいたしております。
この8番目の項目の中で、農林業の活性化、施政方針から抜粋いたします。農林業の活性化、この1つ目には、畜産振興として農協が和牛を購入し、その購入費を農家が分割償還する預託家畜制度について、償還にかかわる利子部分を補助する預託家畜償還金利子補給ということでございます。これも非常に家畜農家に対しましては喜んでおられることと思います。
2つ目に、私がきょう質問をいたします項目でございます。これに対しましては、農業の生産の底辺拡大等を目的に、町内の主な団体が窓口となって特色ある地域野菜等を栽培する比較的小規模な農業者等に野菜の種や苗を配付する、こういうことでございます。
そこで、質問の内容でございますけど、通告をいたしている質問でございますけど、農業問題に関しまして5項目上げておりますけど、新年度から始まる農業者戸別補償について概要の御説明をお願いいたします。
一括で質問をお願いいたします。
2番目に、新年度から始まる農業者戸別補償制度の……。失礼いたしました。2番と1番前後いたしますけど、1番目に現行の中山間地域等直接支払制度は来期はどのようになるかという御説明をお願いいたします。
先ほど2番目は申し上げました。
3番目に対しましては、これは割愛をさせていただきます。後で説明をお願いするかもわかりませんですけど。
4番目に、現在町が実施をしている特産品開発事業、販路拡大等、これに対しまして特産品ブランド化に成果をどのように上げておられるか御質問いたします。
5番目に、特産品にするには量産と品質の向上が必要だが、品目指定等生産者への助成等も行えないかどうかということを一括質問をさせていただきます。以上でございます。
○議長(長谷川 盟君) 町長。
○町長(森安 保君) 制度については、担当課長から中身を御説明しようと思います。
あと、ブランド化を進めていくというお話で、それについて町の取り組みが成果が上がっているのかというようなお話がありましたですけども、これは成果はまだ出ておりません。試行錯誤を積み重ねた上で、成果がじゃどの程度の段階でやれるのかといった、そういった取り組みだというぐあいに御理解をいただかないと、なかなか継続的に進んでいかないなというぐあいに思っております。これはどちらかというとあれなんですよね、こういうことを進めていく側にも自覚しないといけないことですし、それからこういうのを事業を見守っていただく側にも若干のお許しをいただかないといけないことなんですけども、このブランド化を進めていくということは、そもそもがこうやれば必ずできるということをやっているわけではありません。いろんな試行錯誤をやった中からそういったものが出てくるかどうか、その確率は非常に低いけども、そういったことをやっていくこと自体が産業とか、特に農林水産業の中でプラスになるだろうと。活力を上げていくそういう源泉になるだろうということがもともとの出発点としてありますので、これは取り組む側としては何とか難しいけど頑張るということが一つと、見守っていただく、それから感謝していただく、チェックしていただく側としては、ある意味若干の長い目で、それから成果が十分得られない段階でも成果を得るために例えばどんなやり方をしているのかといったような観点でチェックをしていただければというぐあいに思っております。
そういったことを申し上げますと、今やっていることは本町の産物の中からいわゆる加工品などについて若干ステップアップをして、その加工品を持って出て都市部の消費者の方の評価を受ける、そういった取り組みを繰り返し繰り返し行っているということであります。まだまだこれは時間がかかるというぐあいに見ております。ただ、こういうことをやっていかなければこれはやらないだけですので、何とかこれは余り甘えてはいけませんけども続けさせていただきたいというぐあいに思っております。
それともう一つ、特産品にする場合のいろんな支援の制度でありますけども、これは試行錯誤が終わってある程度生産が立てば、これはやっていくことになると思います。それがいわゆる産業として出てくるわけですので、そういった段階になってくれば議員がおっしゃったようなことが必要になってくるだろうというぐあいに思います。現段階では、まだそこまでいってないということであります。
○議長(長谷川 盟君) 白根課長。
○産業課長(白根 弘道君) そうしますと、中山間地制度の新年度からはどうなるかということでございますが、実際のところまだ要綱等はっきり示されておりません。といいますのは、きょうが説明会で担当の方が出張して聞いて帰るようになっております。
今、案でいただいておるものでお話ししますと、平成22年度以降も現在と同じく農地保全について直接払いの補助があります。新しく高齢化の進行を配慮した仕組み、いわゆる集落内で高齢者のサポート体制を整備した協定に対して、急傾斜地で10アール当たり2万1,000円、それから緩傾斜地で10アール当たり8,000円の最大単価が交付されます。ただ、この高齢化サポート体制を整備しなかったただ農地保全ということになりますと、8割の助成金となっております。
対象地域ですが、これも今のところ現在と変わらず溝口、二部、日光、それから八郷、幡郷の区域となります。
このたびは事業実施期間が大体10年間で、5年ごとに制度の見直しということになっております。
○議長(長谷川 盟君) 小村議員。
○議員(8番 小村 公洋君) 戸別補償の、一括で答弁願いたいと思います。
○議長(長谷川 盟君) 白根課長。
○産業課長(白根 弘道君) 戸別補償制度でございますが、先ほど
野坂議員さんの方に説明した部分と重複することがございますが、販売農家及び集落農家組織を対象として、10アールを控除した米の作付面積に10アール当たり1万5,000円を乗じた金額が農家に支払われます。この交付金は、米価が上昇し標準的な生産費を超えた場合でも交付されますし、また米価の大幅な下落の際は1万5,000円の交付金とは別に標準的な生産費まで補償を受けることができます。
交付要件としましては、生産調整、いわゆる転作目標面積を達成した人であり、経営するすべての水田を活用することが上げられます。以上です。
○議長(長谷川 盟君) 小村議員。
○議員(8番 小村 公洋君) それじゃ一括質問で一括答弁と思っておりましたんですけど、4番目と5番目の答弁はまだいただいておりませんので、また担当の方で。
○議長(長谷川 盟君) 最初に済みました。
○議員(8番 小村 公洋君) 戸別補償に関しましては再質問いたしたいと思いますけど、平成22年度戸別補償制度について、米の戸別所得補償の対象者は生産調整転作者から対象となっておるが、この事業はJAが中心となって取り組まれるが、町との連携はどのように考えておられるのでしょうか。
それから、自給率向上のための生産調整、これの達成にかかわらず助成対象となる麦、大豆、新規需要米などについては販売の原則は各生産農家が行うような説明をJAがしておられますけど、反当8万円と交付金の高いバイオ燃料米とか米粉とか、農協で販売されるよう町から要請はできないでしょうか。せっかく新しい制度が充実して、高額の8万円なる制度が出ましたんですけど、これはハードルが高くてなかなか利用できないと、このように私は考えておりますけど、ちなみに申し上げますと、自給率向上事業について、戸別補償の問題ですけど、主な交付要件で土づくりを防止するための要件として、麦、米粉用米、飼料用米、バイオ燃料用米、それから大豆、加工用米、飼料作物、WCS用稲、このほかソバとか菜種とかそういうものが入っておりますけど、これは出荷販売契約をなされないといけませんので、なかなか追跡調査があるようでございまして、契約書も提示しなきゃいけない、販売ルートを個人で確立しなきゃいけないというような関連から非常にハードルが高くて、1農家に対しましてはせっかくつくったんだけどなかなか引き取ってもらえない。また、契約上、販売価格等も単価が合わなきゃなかなか買っていただけない。これは8万円の棚ぼたもちとはいかないような、絵にかいたようなもちにすぎんじゃないかなと、このようにこの施策は思っております。
また、農林大臣が申しております談話でございますけど、ちょっと読ませていただきますけど、食糧自給率の向上を図るとともに農業と地域を再生させ、農山漁村に暮らす人々が将来に向けて明るい展望を持って生きていける環境をつくり上げていくことが戸別補償の制度の目的だと、こう書いておりますけど、なかなかこの戸別補償に対するハードル、これは高いように感じております。
また、転作の米粉米とか飼料用米とか、こういうものの種代の助成等はどのようになるんでしょうか。政府が補償してくれなければ、町として助成がしていただけるでしょうか。そういったところも、ちょっと町長に御答弁願いたいと思います。
○議長(長谷川 盟君) 町長。
○町長(森安 保君) 詳細な点は担当課長から答弁させたいと思いますけども、基本的にはこれは産業振興の施策ですので、経済の原則の中で処理されるべきだというぐあいに思っております。それについて、これだけの政策の変更されるわけですから、その政策判断について何らかの評価を受けられるだろうというぐあいに思っております。
○議長(長谷川 盟君) 白根課長。
○産業課長(白根 弘道君) そうしますと、農協と町とのかかわり合いということになりますが、基本的に農協の方、水田協がございまして、そちらが転作確認を行います。そこで転作確認しましたときに、契約者、転作100%される方が対象ということで、大体農協が事務を持っておるということでございます。
それから、町としてもそのときに協力して現地確認は行っております。
次に、今の利活用の転作のことでございますが、大体飼料関係ですね、飼料稲については畜産農家と契約ということでございますし、それから米粉についても出荷用の契約、それから飼料米つくられた場合もこれも契約が必要、畜産農家なりとの契約でございます。
そして、根本的なものといいますと、つくり捨てはだめと。すべて現金なり消費をするということが基本となっております。それの確認をして、交付金を支払うということでございます。
○議長(長谷川 盟君) 小村議員。
○議員(8番 小村 公洋君) ありがとうございました。
なかなかこれはハードルが先ほど申し上げましたですけど難しい。畜産農家もそう数ございませんし、これに対応する農家が数多く出ますと、販路がなかなか見つからない。販路、需要というのが一農家では大変なことだと、このように考えております。
これに関しましては質問を終わらせていただきますけど、4番、5番に関連いたしましてちょっと質問をさせていただきます。
伯耆町のブランドに対する位置づけとして、1品目当たりどの程度の出荷量があればブランドとしての認識を持っておられるか、ちょっとお尋ねいたします。
なお、5番目の特産品の22年度、次年度の目標予定数量はどの程度見込んでおられるのか、数字が出ておりましたらお伺いいたします。
以上、2点をとりあえず。
○議長(長谷川 盟君) 町長。
○町長(森安 保君) 若干違ったことを言うかもしれませんけども、まず特産品がどの程度のボリュームがあれば特産品と言えるのかというのは、判断基準はありません。全国でもそこしかつくってないものが評価を受ければ、それは数量が少なくても特産品になりますし、逆にもう普遍的にあるようなもの、例えば米なんかの場合でも、その米なんかのときに特定の形質ですとか特定の品質を有しているものについてそれは特産品になる可能性はあります。ですから、何ぼなければ特産品にならないといったような定義は基本的にはなくて、その品質が備えるべきものが特性がオンリーワンになっていくようなものが基本的には特産品になる。ですから、そういったものを見つける作業が試行錯誤ということでお話をしているということであります。
したがって、まだそれが試行錯誤の段階で、特産品が来年度どの程度のボリュームでということには若干数字は持っておりませんし、まだそういうめども立てておりません。
○議長(長谷川 盟君) 小村議員。