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令和 3年 6月第5回定例会 (第 6日 6月 9日)

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  1. 北栄町議会 2021-06-09
    令和 3年 6月第5回定例会 (第 6日 6月 9日)


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    令和 3年 6月第5回定例会 (第 6日 6月 9日) ─────────────────────────────────────────────       第5回 北 栄 町 議 会 定 例 会 会 議 録(第6日)                                  令和3年6月9日(水曜日) ─────────────────────────────────────────────                                 令和3年6月9日 午前9時開議  日程第1 一般質問        ───────────────────────────────                 本日の会議に付した事件  日程第1 一般質問        ───────────────────────────────                  出席議員(15名)     1番 長谷川 昭 二君  2番 宮 本 幸 美君  3番 飯 田 正 征君     4番 秋 山   修君  5番 町 田 貴 子君  6番 油 本 朋 也君     7番 斉 尾 智 弘君  8番 井 上 信一郎君  9番 藤 田 和 徳君     10番 田 中 精 一君  11番 森 本 真理子君  12番 津 川 俊 仁君     13番 阪 本 和 俊君  14番 野 田 秀 樹君  15番 前 田 栄 治君        ───────────────────────────────                  欠席議員(なし)        ───────────────────────────────
                     欠  員(なし)        ───────────────────────────────                 事務局出席職員職氏名 事務局長 ─────── 大 庭 由美子君  副主幹 ──────── 福 嶋 奈 美君 事務補佐員 ────── 長谷川 利 恵君        ───────────────────────────────               説明のため出席した者の職氏名 町長 ───────── 松 本 昭 夫君  副町長 ──────── 手 嶋 俊 樹君 教育長 ──────── 別 本 勝 美君  総務課長 ─────── 磯 江 昭 徳君 企画財政課長 ───── 小 澤   靖君  町民課長 ─────── 藤 江 純 子君 会計管理者(兼)出納室長         ──── 友 定 景 子君  福祉課長 ─────── 田 中 英 伸君 健康推進課長 ───── 吉 岡 正 雄君  地域整備課長 ───── 倉 光   顕君 産業振興課長 ───── 清 水 直 樹君  観光交流課長 ───── 松 本 裕 実君 環境エネルギー課長 ── 杉 本 裕 史君  教育総務課長 ───── 中 原 浩 二君 生涯学習課長 ───── 手 嶋 寿 征君  農業委員会事務局長 ── 中 原 広 美君 (併)選挙管理委員会事務局長 ──────────────────── 磯 江 昭 徳君 代表監査委員 ───── 竹 歳 秀 明君        ───────────────────────────────                 午前9時00分開議 ○議長(前田 栄治君) おはようございます。  ただいまの出席議員は15人です。定足数に達していますので、これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付したとおりです。       ─────────────・───・───────────── ◎日程第1 一般質問 ○議長(前田 栄治君) 日程第1、一般質問を行います。  届出順により順次質問を許します。  5番、町田貴子議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) おはようございます。5番、町田貴子でございます。本日は、2点の質問をいたしたいと思います。  1点目は地震対策についてでございます。  平成7年の阪神・淡路大震災において地震による直接的な死者のうち、9割の方が建物の崩壊などによる圧死が原因でした。平成28年10月の鳥取県中部地震では、地震の揺れにより屋根瓦がずれたり落下したりといった被害が多く発生しました。各地で多くの大地震が起こっています。今、日本列島のどこで大地震が起こっても不思議ではありません。私たちの住む町にも、地震による被害が予測されています。これはとっとりWebマップで公表されています。  そこで、地震による被害を少なくするためにまずは住宅の耐震診断耐震改修ブロック塀等の撤去・改修で耐震化を進める必要があります。北栄町では、北栄町木造住宅耐震診断事業及び震災に強いまちづくり促進事業が行われ、費用の一部補助を受けることができます。しかし、募集予定数は診断2戸、設計1戸、改修1戸、ブロック塀3件程度とあります。件数も非常に少なく、補助の要件に該当する必要もあります。これでは町内の耐震化は進まないのではないでしょうか。この募集件数の少ない理由とこれまでの経過、実績を踏まえ、今後の地震対策について町長に伺います。  2番目の質問です。災害時協力井戸についてでございます。  県は、災害が発生し水道の給水が停止したとき、被災者の方々の生活用水として無償で井戸水を提供していただける協力者募集を進めています。私は、平成29年12月の一般質問危機管理対策として本町でも井戸所有者に協力いただく登録制度の整備の質問をいたしました。今後は広報して周知に努め、登録者数の増加を図っていくとの町長の答弁でした。その後、何件の登録がなされたのか。また、今後の予定を町長に伺います。  これでこの場での質問は終わります。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 町田議員の御質問にお答えいたします。  まず初めに、地震対策についての御質問でございます。  北栄町では、住宅等の耐震化に資する事業として議員御案内の木造住宅耐震診断事業と震災に強いまちづくり促進事業の二本立てで住宅等やブロック塀安全性向上を図ることとしております。これらの事業推進の根拠は建築物の耐震改修の促進に関する法律でございまして、地震による建築物の倒壊等の被害から国民の生命、身体及び財産を保護するため、建築物の耐震改修の促進のための措置を講ずることにより建築物の地震に対する安全性の向上を図り、もって公共福祉の確保に資することを目的としております。  また、これらの2つの補助事業につきましては、いわゆる申請主義を取っているために多くの町民の皆様の関心が高まるよう、町報、町放送、ホームページなど様々な広報媒体を活用して周知に努めておるところであります。  しかしながら、活用に当たりましては耐震診断改修設計耐震改修それぞれに要件及び補助限度額もあることから、耐震改修のみではなく住宅リフォームをきっかけとして申請されるケースが多いようでございます。住宅リフォームには費用がかさむこともあり、核家族の進展や老後不安など様々な理由により診断を受けても耐震改修が進んでいないものと考えております。ブロック塀の撤去、改修につきましても同様に要件、限度額がありますが、少額であるため撤去、改修ができることから若干進んでいるようでございます。  今後につきましては引き続き制度のPRに努めるとともに、多くの応募があり予算が不足するような場合には県に働きかけて予算確保に努めてまいりたいと思います。  次に、災害時協力井戸についての御質問でございます。  平成29年12月議会で、同じく町田議員から災害時協力井戸の質問をいただきました。早速平成30年3月号の町報でお知らせをしたほか、ホームページに掲載し継続して募集を行っておりますが、現在のところ応募はございません。そのときから時間も経過いたしておりますし、今回また御意見をいただきましたので、再度改めて町報等で募集をするよう指示したところでございます。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 今年の町報の5月号には受付期間が5月6日から31日でチラシには5月10日から6月4日までとなっていますが、どちらが正しいでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) チラシのほうが正しいようでございます。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) どちらにしても、募集期間がすごく短過ぎると思います。皆さんが考えられる期間があんまりないのではないか。早く言えば、どうせないんだろうという感じの形だけの推進になっているのではないでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) この事業は、このチラシに書いてありますように年度内に完了することが条件ということになっておりますので、そういうことで若干短くなっていると思いますが、そういうことを診断してやりたいという方はもう既にいろんなことを考えられておられると思いますので、ぜひこの期間にそういう考え方を持っておられる方は申請をしていただければと思います。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) そして、説明には希望者多数の場合は抽せんを行うと書いてあります。抽せんと言わずに全部受け入れればいいのではないかと思いますけれども、いかがでしょう。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) あらかじめ県のほうの予算がございまして、その中で抽せんということを書いておりますが、先ほど答弁いたしましたように多ければまた県のほうに要請をして、これは県のやっぱり予算がありますのでできるかどうか分かりませんが、そういう中で要望してまいりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 耐震診断の要件で、延べ床面積が280平米未満で階数が2階以下のものとあります。しかしちょっと聞いてみると、耐震診断を受けたいんだけれども制限が今の280平米以下ということで、つまりちょっと大きいおうちは受けれないということになります。280平米以上の家は有料で全部費用は本人負担になるんでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 280平米という線引きがありまして、それ以下のものについては無料ということでできるようでございますが、それ以上になると補助額が3分の2に減っていくということでありますので、残りは有料でということになるわけでございます。全額が有料ということではありませんので、そういうことでございます。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) そのことがどっかに書いてあるんでしょうかね。私が見た書類では、費用は大きい家は全額負担じゃないかなという印象でしたけれども。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答弁させます。 ○議長(前田 栄治君) 倉光地域整備課長。 ○地域整備課長(倉光 顕君) 町長に代わって答弁させていただきます。  チラシの中にも、280平米以上は有料診断の補助を御利用できますということで記載をしておるところでございます。(発言する者あり)3分の2補助。  補助の率については記載は細かくはしておりませんけども、面積の要件によってその無料であったり有料であったりということで補助の具合が変わってきますので、一度は窓口のほうに問合せをかけていただいて、その辺りの確認をしていただきたいという具合に考えております。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) やはりこれを読まれた方は、全額払わんといけんじゃないかということを思っておられる方もおられると思います。今言われた、じゃその280平米以上のお宅はこういうふうになるんだということをもう少し明記していただきたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) やはり明確にどの程度の補助があるということは書いておくべきだと思います。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 次に、またその町が業務委託する業者は民間建築団体に所属した設計事務所とあります。これは町内の業者でしょうか。何社ありますか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答弁させます。 ○議長(前田 栄治君) 倉光課長。 ○地域整備課長(倉光 顕君) 手続としましては、業界団体のほうに町から依頼をいたしまして、その団体のほうがどの設計業者にするということを決めて、町のほうにその業者を指名してくるというふうな形になっております。町内の業者になるのか、団体のほうが町内の業者を指名するのか町外の者にするのかというのはその場にならないとちょっと分からないというところです。今現在は、実際には町内の業者のほうに依頼がしてあるというところでございます。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) その建築団体というのに所属していなくても、耐震診断資格者であればいいのではないでしょうか。それから耐震改修の建築士の資格があれば個人でもよいのではないでしょうかと思いますが、いかがでしょう。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 民間建築団体等に所属する設計事務所ということで記載をしてあるところでありますので、やはりそのところに所属されるということはそういう能力がある方だろうと、こう思っておるところであります。  ただ、むやみやたらにどんな方にということにはならないだろうと思っておりますが、そっちのほうはちょっと確認していきたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) そのための資格ですから、資格者証を持っておられる方なら能力はあるというふうに判断できると思いますけれども、条件の緩和、見直しというのを考えられますか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) これはやっぱり県の事業に即してやっておるものでございまして、町がこうしますということにはならないだろうとこう思っておりますので、県のほうとまたもしそういうことがあればどういうことかということで協議することもあろうかと思います。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 団体に依頼すると、先ほどの答弁では団体のほうから選んで町内の業者になるのか町外になるのか分からないということでした。今は町内の業者に頼んでいるよという返事でしたけれども、このままそのとおりにいくと団体が町外の方を指名される場合もあるわけですよね。だから町としてはやはり町内の業者に依頼していただきたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) その調査するには町外、町内関係なくて、やっぱりある程度客観性を持って調査していただくということが大切だろうとこう思いますので、これは民間団体にお任せするということになろうかと思います。ただ、今便宜上やっぱりその件数も少ないというようなことで、町内の方にお願いされておるんではないかなと、こう思っております。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 先ほど言いましたように、なるべくというか町内の業者に依頼していただきたいと再度お願いいたします。  それから、固定資産税納税通知書と一緒に耐震診断無料耐震改修設計プラス耐震改修工事最大112万円を助成しますとありましたが、これは先ほどとは別枠でしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 耐震診断してそれで改修したいという方はそういう改修設計あるいは耐震改修という運びになるわけでありますが、最大改修設計で12万円、それから耐震の改修で100万円という限度額がありまして、これが最大だということでございます。これはあくまでも診断ではなくて改修の設計あるいは耐震の改修の金額でございます。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 先ほど言いましたように、耐震診断無料と書いてありますけれども。
    ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 耐震診断は、先ほど言いましたように280平米未満は無料、そしてそれ以上のものは若干の負担をしていただくということでありますし、それからそれに基づいて住宅を改修したいと。その設計については、12万円の限度額があるわけでありますがそれをする。それから改修については、実際に家を改修するんだということでありましたら最高100万円の補助があるということであります。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) つまり全戸に配ってある私が最初に質問しよった分とこれとは、これは説明みたいなことになるんでしょうかね。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) チラシは耐震診断とそれから改修設計、それから耐震改修ということで、別々のものだということで分けて書いてあるところであります。 ○議長(前田 栄治君) もう一度確認されるなら質問して。  町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 先ほど言いましたように、何回も申し訳ありませんがこの固定資産税納税通知書と一緒に入っているこの紙に書いてある分は、今の全戸のチラシの説明のようなことですか。全然別枠でこういうのがありますよということなのかというのをちょっと聞いております。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答弁させます。 ○議長(前田 栄治君) 倉光課長。 ○地域整備課長(倉光 顕君) 内容としては同じものでございます。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 町民の方とか大勢の人が、生きとるうちにここには地震は来らへんけえとか、うちは壊れりゃへんけえ丈夫だけえとか、そのときには逃げればいいがなとかって考えている人はたくさんおられると思います。大きな地震が絶対に起こらないと言える場所は、日本中どこにもありません。地震の怖さをもっと分かりやすく、耐震対策の必要性をもっと町民に周知する必要があると思いますがどのように啓発しますか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 地震列島と言われているぐらい地震がたくさん頻発する日本でございます。今日も東北地方でもあったところでございますが、平成28年に中部地震があって大変な被害が出たわけでありますが、その翌年には無料診断有料診断合わせて11件ございました、件数が。耐震設計をされた方が9件。実際に改修された方は3件、それから除去というのがあるわけでありますが、これが2件ということでございます。その後も診断のほうはあるわけでありますが、なかなか改修にまでいっていないというのが実態でございます。平成30年、令和元年には3件、4件と改修されたわけでありますが、平成26年から令和2年の件数を見てみますと無料診断有料診断で40件ございました。そのうち耐震設計された方が13件、改修された方が12件、そして除去が2件ということでございます。なかなか無料診断有料診断されても、それが全て耐震の改修に至っているというわけではないところでございます。こうやってパンフレットを入れながらPRしておるわけでありますが、件数も少しずつ減ってきているというような状況でございまして、再度またPRして改修に向けて取り組んでいただきたいと思います。  ただ、改修するということになればかなり金額がかさみますので、そういうことも考えられておられる方もあるかと思いますので、PRしながらそういう安全、そして身体、生命を守るよう取り組んでまいりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 先ほど平成28年の鳥取中部地震のことが出ましたので、ちょっと調べたことを言います。  県の資料によると、震度6弱で幸い死者数はゼロでしたが、住宅全壊は305棟あったそうです。鳥取県地震防災調査研究報告書では、将来活動が予想され甚大な被害を及ぼす可能性がある地震として3つの断層による地震が想定されています。そのうち、県中部の活動層系による地震を想定したマグニチュード7.2の地震で予想される死者数は、これは冬季、冬の午後6時の場合です。建物崩壊が37人、火災20人、その他7人で合計64人と出ております。予想される建物被害も、揺れ、液状化、斜面崩壊、津波、火災による焼失棟数は2,006棟となっています。このように、地震による火災が多く予想されます。火災が発生すると、周辺に燃え移り広がるおそれもあります。家屋が壊れて倒壊して道路を塞いでしまうと救助の救急車も消防車も通れなくなり、被害を大きくしてしまいます。避難する人の通行を妨げたり、危険にさらしたり、地域の救護活動を遅らせるということが考えられます。  町長は、地震に対してどのような認識をしておられますか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 地震、先ほども言いましたように地震大国日本でありますので、いついかなるときに地震が起こるかも分かりません。鳥取県でも鳥取大地震というのが昭和18年に起こっておりますし、また2000年には西部地震、さらには今回鳥取中部地震ということで大きな地震が起こっておるところでございます。いろいろなその状況によって被害の様子等も若干違ってくるんではないかなとこう思っておるところでありますが、なかなかその予測ができないというのがまず1点ありまして、不意にという形でやってくることが多々あるわけであります。その地震を想定していろんな対策を打つということも本当に大事なことでございますので、ぜひこういう改修等をしていただきたいなと思いますが、何分やはり家を改修するということになるとかなり金額がかかりますので、家の建て替えあるいはリフォームの際にそういうことを、耐震に強い家を造っていただくということが大切だろうと、こう思っておるところであります。  住民の皆さんには日々地震に対するそういう警戒というものをしていただくことが大切ではありますが、やはり過ぎてしまえばやっぱり忘れてきてということが多々あるわけでありますので、そういうことがないようにそういう季節になったら、あるいはそういう何年後になったらというやなな、震災から何年になります、気をつけましょうというようなこともPRしながら皆さんに周知をして、地震に対するそういうものを周知していくことが大切だろうと、こう思っておるところであります。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 町で地震対策の計画書はありますか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 町の防災計画の中に、風水害と併せて地震のものもそういう計画をつくっておるところでありますが、ただその予防について、そんなにはなかなか計画として書きづらいところもあるわけでありますが、そういう気をつけましょうというようなことが主になると思いますが、主体はやはりその後のどういう体制をもって住民を避難させたり、あるいは避難所をどうするかというようなことが主だということでございます。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 防災計画には、地震に対する先ほどのいろいろ怖さとかそういうことを説明したり、または耐震診断を受けましょうとかってそういうのの進捗状況を調査したりとか、どういうふうにして進めていくのかっていうそのもう少し詳しい地震に対する計画を立てて、計画に沿ってどのように進めていくのかということをぜひやっていただきたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 地震、急に来ますのでなかなかいざというときには、あらかじめ準備ということはなかなか難しいこともあるわけでありますが、平成28年に災害がありまして、そういうのの記録といいますか、そういうものを記録した冊子を作っておりますので、そういうものを十分参考にしながらやってまいりたいと思いますし、それから震災後の対応ということも十分これは考えなければいけませんので、これは地震の防災計画の中に入れながらしっかりと対応してまいりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 先ほどもありましたけれども、やはり喉元過ぎればということになりますので、今からでもすぐにでもその計画を立てて、それに沿って町として進めていただきたいと思いますがいかがでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 毎年防災訓練等もしておりますので、そういう中でもきちんと対応していきたいなとこう思っておるところでありますし、また地震が起こったときの心構えといいますか、そういうものもきちんとしてまいりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 次に、災害時協力井戸についてお伺いします。  今現在の町内の井戸の所有者は何件ありますか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 現在29件ということを把握しておるところであります。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 平成29年に質問したときの答弁では94件とか聞いてるんですけれども、それは29件は飲料水として使用されている方のことでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 上水道に未加入の方で、井戸水を利用されとる世帯だということでございます。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 未加入で上水道の代わりとして井戸水を使っておられる方が29件なんですけれども、水道水と井戸と両方使っておられるお宅もあると思いますし、それから全くお花の水やりとかそういうことだけに使っておられる方とかあると思います。そういうのをもう少し詳しく調べて、先回平成29年に言われた94件というのは全部それを含めた件数でしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) すみません、記憶にないところでございまして、94件がどうかということはちょっと分かりませんが、花にやっておられる方もそうやっておられると思います。それが上水として利用できるかどうかということもまたこれはまだ疑問でございますが、そういう方もあろうかと思います。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 防災で使う井戸水の使用方法としては飲料水だけではなくて、またこれから言いますけれども生活用水、トイレ、洗濯、お風呂とかっていうことがたくさんそういうところにも水が要ります。そういうところに使用するために、飲料水でなくても十分使えるということになると思いますけれども、そういう観点で全部の井戸を使用しておられる方の件数をもう一度調べて把握されてはいかがでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) どうやって把握するかということになるわけでありますが、一軒一軒回ってということもなかなかこれは難しいでしょうし、やはり手を挙げていただいてそういうものに利用してもいいですよという方をやっぱり募集するということが最善だろうと、こう思っております。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 県では、2014年に鳥取県災害時協力井戸登録制度が始まりました。県内で9市町村が募集を行っております。北栄町もその中に入っていますが、北栄町として広報紙、町報などの掲載は何回ありましたか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 平成30年の3月の町報に掲載したのみでございます。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 私もそのように記憶しております。1回ぐらいだったかな、載ってたのがと思いますので、ぜひもう少し力を入れて周知の方法を考えるべきではないかと思いますがいかがでしょう。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 先ほど答弁したとおりでございまして、再度また募集をしていきたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 県でその募集をしているところが9市町村ありますが、登録していただいた協力者の方に登録証と井戸標識というのを配付しましたということが載っていました。こういうおうちにかけるような、そういう分かるようなそういうものを県が配付しているようですが、北栄町はこの登録というのは何件登録されてますか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 先ほど答弁いたしましたが、登録はありません。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 先ほどもお聞きしましたけれども、本当にその協力井戸を町は募集しているのかという思いがあります。鳥取市、倉吉市、大山町、今の募集をしている町なんですけれども、そういうところはホームページで独自にチラシを作成されています。それぞれ工夫を凝らして、どうしてその協力井戸が必要なのかということを分かりやすく書いたり、倉吉市などは「あなたの井戸がきっとみんなの助けになる」という見出しで募集しておられます。それから大山町は、井戸所有者が井戸を開放し地域住民が生活用水を確保した東日本大震災の5か月間水道停止した際の協力井戸の事例を挙げておられました。このように必要性を住民に周知しなければ、町民は関心を持つことにならないと思います。このようなチラシなどを作ってもっと啓発するべきだと思いますが、町長に伺います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 今回の意見をいただいて、再度募集をしたいと思います。その中で、町報あるいはホームページ、チラシ等も考えてまいりたいとこう思っておりますが、先ほど9市町村ということであったわけでありますが、そういう立派な情報を出しながら大山町はゼロでございますし、なかなか難しいというか協力していただけないところがあるということでございますので、そういうことも十分に配慮しながらそういう募集のほうもしてまいりたいと思っています。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 先ほど言いましたように、井戸水の利用者数は町で把握できると思います。北栄町もせっかくと言ってはあれですけれども、県のほうに登録を応募してるわけですからやはりもう少し力を入れて、利用者は把握できるわけですから、何件とかというのをほぼ。1件ずつの登録を強制するのではなくて、依頼というかそういうことをすることはできないでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 分かっておられる方にはそれはお願いをして、協力してもらえないかということはしたいとこう思っておりますが、なかなか分からない方もあるわけでありますので、そういう方は誰か声をかけて、あるよというようなことでしていただければまた依頼をしていきたいと、こう思っておるところであります。全体的なそういう募集をしながら、そういう分からない方も応募していただくようなそういう取組をしてまいりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 私の知り合いで以前募集があったときに、じゃその協力井戸を申請しようかなと思ったみたいです。その用紙をもらったところ、何だかいっぱい書くことがあってちょっと難しいので面倒だからやめましたっていうことを聞きました、町民の方から。もっと募集するに当たって申請も分かりやすく簡素化したらいかがでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 簡素化ということでありますが、見てみるとそんなに難しくないとこう思っておるところでありますが、県の様式に沿ってこの申請書をお願いしとるところであります。使用状況であったりとかくみ上げ方法であったりとか井戸水を提供できるかどうかということ、それからこれを災害時に使っていただくような情報公開をしてもいいのかとかそれから水質の検査、これをしてもいいかどうかというようなことでございますので、そんなには難しくないんではないかなと、こう思っております。当然の範囲の中での申請書であると、こう思っておるところであります。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) チラシを含めて、申請書ももう一度これで町民誰が見ても書きやすいか、分かりやすいかということを精査していただきたいと思います。  それから、北栄町ではその協力井戸に対する要綱はありますか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 申請についてはそんなに難しくないとこう考えておりますので、これのものでいきたいなと思っておりますし、それからそういう要綱というのをつくっておらんところでございます。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 平成29年に質問したときにも、町長は登録していただいてそれを活用したいと答えておられます。それについてどのように考えられるでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 要綱につきましては、県の要綱に従ってやっていくということでございますし、協力される方があればぜひ活用して、もしものときに活用してまいりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) その協力井戸を協力していただいた方もできました。いざ災害が起きました。そしたら停電になったときに電源が必要になってくると思いますが、その確保はどのようにされますか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) まだそういう提供される方がおられませんので考えていませんが、電源が切れたら利用しないということになろうかと思います。ほかのまち、あるいはほかのところからそういう応援をお願いするということになろうかと思います。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 先ほど、要綱を作成しようということをお聞きしました。その要綱などに電源が停電になったときのことなども、例えば発電機とかをどこか業者とかと提携というか、そういうことを考える。そのときになったらこういうふうな提供というか、しますよみたいな感じのこととかも要綱の中に入れたらいかがでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 要綱につきましては、県の要綱に従うということでございます。  それから、そういう電源のことがあるわけでありますが、先ほど言いましたように全てが停電になるというのはなかなか一部はあってもないだろうとこう思っておりますので、そちらのほうでカバーしていく。あるいは先ほど言いましたように他の市町村に応援を頼んで、水を確保していくということを考えておるところであります。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 最後にします。協力井戸として登録していただいて災害時に提供していただくことで、水に関する危機管理対策の充実を図ることができると思います。先ほど言われましたが、計画を立てるなどして至急その体制づくりに取り組んでいただきたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) まず募集をして、そういう方があるかどうかということをまず確認することが大切でありますので、それに基づいてそういう計画等を立てていくということになろうかと、こう考えております。
    ○議長(前田 栄治君) 以上で町田議員一般質問を終わります。  次に進みます。       ─────────────────────────────── ○議長(前田 栄治君) 3番、飯田正征議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) 飯田正征でございます。私は、本定例議会におきまして2つの事項について町長にお伺いいたします。  まず最初に、橋梁点検についてでございます。  橋は法令で5年に一度の点検が義務づけられており、専門知識を持つ技術者が目視で点検しているのが現状だが、判断のばらつきや見落としが課題になっています。  石川県七尾市は、人工知能(AI)の画像認識技術を用いた橋梁点検を開始しています。AIを使った新システムは、スマートフォンで橋の写真を撮り、築年数や素材、さびの有無などの情報を入力することにより蓄積された過去のデータから診断し、塩害や凍害など劣化要因7種類と健全度も5段階で判断し色別に表示する。点検調書も自動で作成するため、作業が効率化される。この技術は、日本海コンサルタント(金沢市)が金沢大学などと協力して開発したもの。従来は1橋当たり約20万円かかる費用が、新システムでは6割ほどに抑えられるとのことです。  また、静岡県藤枝市では、札幌市のITベンチャー企業と藤枝市の奥平測量設計事務所とが連携して市が管理する橋の点検業務をデジタル化する実証実験を進めています。タブレット端末を用いて点検や情報入力作業を一元化することで書類作成の手間を省き効率向上が図れ、タブレットに橋の損傷状態を現地で入力すれば撮影した写真そのまま登録できるようになり、点検結果もデータベースとして管理していくというものです。  本町の点検状況とAI、タブレット端末を使った新システム導入について伺います。  次に、ふるさと納税返礼品についてでございます。  本町のふるさと納税返礼品については、様々な返礼品をそろえ年々納税額が増えていますが、さらにアクティビティーや宿泊などの体験型メニューを加えてはと考えます。体験メニューとしては、スイカ、メロン、ブドウ、ナガイモ・ねばりっこ、柿、イチゴの収穫体験やジャム等の加工品作りなど、返礼品の種類を増やすことにより観光産業の活性化や関係交流人口の創出を目指してはと考えますがどうでしょうか。  また、ふるさと納税制度で寄附してくれた人にリピーターになってもらおうと、全国自治体が制度の枠外で様々な特典を提供しています。総務省によると、ふるさと納税の寄附者との継続的な交流に努める市町村が600以上あるとのこと。内容は、年賀状や広報紙、返礼品カタログの送付から地元の名所を巡るツアーの招待、首都圏での特産品の試食会開催と幅広い。  本町もリピーターを増やす取組を実施してはと考えますが、町長に伺います。  以上、壇上での質問を終わります。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 飯田議員の御質問にお答えいたします。  初めに、橋梁点検についての御質問でございます。  最初に、本町の橋梁点検の状況でございますが、平成26年の道路法施行規則の一部改正により、5年に1回の頻度で町道にかかる2メートル以上の全ての橋梁を点検しております。本町が点検している橋梁は全体で219か所あり、令和3年度はそのうち60か所の点検を行うこととしております。  さて、AI、タブレット端末を使った新システムの導入についての御提案をいただきました。現在、国の省令では近接目視による点検が基本となっているため、AI、タブレット端末の活用は現段階では進んでいない状況であります。しかしながら、デジタル時代が到来しており国もAI、タブレット端末を活用した技術を一般的なものとすると考えられますので、本町においても導入について研究をし、ICT等の新技術を活用しつつインフラマネジメントを進めていきたいと考えております。  次に、ふるさと納税返礼品についての御質問でございます。  まず、アクティビティーや宿泊などの体験型メニューを加えてはとの御提案でございますが、町内には既に様々な体験型観光メニュー資源が存在しております。まず民泊でございますが、民泊協議会ではこれまでに湖南市の方を民泊と農産物の収穫体験といった内容での受入れをされております。また、民泊事業者も民泊と和紙ランプ作りや遊漁船、ラッキョウ漬け、農産物収穫体験などの体験メニューを持っておられます。今後、事業者からの意見やアイデアをいただきながら、返礼品として設定することについて検討を進めていきたいと思います。また、そのほかにも農産物の収穫体験を実施しておられる事業者さんも多数おられますので、こちらも町の観光協会と連携を取りながら検討を進めていきたいと思います。  次に、リピーターを増やす取組を実施してはとの御提案でございますが、現在の町の取組としては毎年返礼品のカタログを作成し、希望者や東京のアンテナショップ、県の関係機関の関西本部などに送付し、できるだけ寄附を継続していただきやすいようPRを図っております。また、寄附者のほとんどがインターネットを利用したふるさと納税のポータルサイトでの申込みであり、寄附者へダイレクトメールによる返礼品のカタログを送信しているところでございます。  今後は議員御提案のとおりふるさと納税の情報に加え、町の情報についても幅広く発信しながら北栄町に関心を持っていただけるよう、そしてリピーターの増加につながるよう取り組んでいきたいと考えております。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) 橋梁点検については、まず石川県の七尾市とそれから静岡県の藤枝市についての取組状況について、最初にそういった質問事項の中に市を名指しで入れております。そういったことで調査をしていただいておるんじゃないかなというふうに思っておりますけれども、先ほど町長のほうから本町では橋梁は全部で219か所、そのうち今年60か所を点検する。それで点検委託料は今年度の予算の中に1,800万円組まれております。それでせんだって予算のときに質問しましたけれども回答がなかったというようなことで、単純に割って一つの橋30万円だというような形だったもんですから、定期点検で七尾市なんかは5メートル未満の橋の点検、1橋が20万円かかっていたと。そういったもんがAIを使ったら6割ぐらいで抑えられたというような状況が載っておりました。  それで私のお尋ねしたいのは、そういった1,800万円、60の橋の関係ですけれども、どういった契約ちゅうか委託契約になっておるのか。5メートル以内は幾ら、10メートル以下は幾ら。そういったものを全部点検して考えて、それで委託料が決まっておるのではないかというふうに思いますが、その辺のところをちょっと教えていただきたい。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答弁させます。 ○議長(前田 栄治君) 倉光地域整備課長。 ○地域整備課長(倉光 顕君) 町長に代わって答弁をさせていただきます。  橋の点検の契約に当たりましては、まず積算の作業を行っております。橋の長さによって区分けをしまして、それが国土交通省なりの積算基準によりまして幾らというふうなことが決まってまいりますので、それに応じて積算を行っておる。  さらに、点検作業によって必要となるものが出てきます。例えば通行止めをしたりということになりますと通行止めに関連した作業員さんだとか、それから高い橋になりますと橋梁点検車といったようなものが追加で必要となってきますので、それらも加味しながらということで決定をしておりますので、一概にこの長さがこのメーター数だったらこの金額になるということが一言で申し上げることはちょっとできないものでございます。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) 一言で言うことができないということなんですけれども、これはやっぱり石川県の七尾市にしても20万円というようなものではっきりと言っておりますんで、だけどもやっぱり委託して出したからには1,800万円の内訳はどうなっとるのかいな、これぐらいは担当課としては把握せないけんのじゃないかと私は思うんですけれども、言われるまんまにお金を払っとる、委託契約をする。こういうことでは駄目じゃないかと思うんだけど、町長どうですか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) それぞれの先ほど言いましたように橋の長さであったりとかあるいは経過年数、さらにはどういう状況のところにある橋なのかということでいろいろ橋それぞれに経費が変わってくるとこう思いますが、その中で積算したものだろうと、こう思っております。これから入札するわけでありますが、そういうところもしっかりと精査しながら入札に向けて取り組んでいきたいなと、こう思っておるところであります。現在そういうような形でやっておりますが、将来やっぱりこういうデジタルの時代でございますので、目視というよりはやっぱりそういうAIというもの、あるいはドローン等も使って写真を撮りながらしていく。それをデータベース化していく。そういう中で実際に本当に必要な工事をしていくというようなことが肝要だろうとこう思っておりますし、またそういう時代になるんだろうとこう思っておりますので、必要なものは研究を進めながら今後取り進めてまいりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) 取りあえず差し当たって5メートル以下の橋って、今回60の中に何個入っているんですか。それを何ぼぐらいで見積もっておられるんですか。ちょっと比較するところがありますんで尋ねます。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答弁させます。 ○議長(前田 栄治君) 倉光課長。 ○地域整備課長(倉光 顕君) 今年度予定しておりますのは、大体35か所ということになっております。1か所当たりの金額としましては、2から5メートルのものについては20万円、それから5メートルから15メートル程度のものについては30万円程度を大体見積りとしておるところでございます。  橋梁の点検につきましては経費がかかっておるというのはこちらのほうも認識しておりますので、できるだけ経費を下げるように直営での点検を行ったりというふうなことで、経費の削減には努めておるところでございます。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) 職員が目視点検やったりして経費を抑えとるということですけれども、そういうことですよね。そうかといって、ならどの辺がどのように変わるんですか。もうそのまんま委託契約してしまわれるんでしょ。違いますか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答弁させます。 ○議長(前田 栄治君) 倉光課長。 ○地域整備課長(倉光 顕君) 予定箇所は60か所点検する予定ではございますけども、それがイコール契約箇所ということではございません。直営での点検箇所については、その60か所から落として契約をする予定でおります。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) 落として点検する予定です。最初に載ってるこの1,800万円ちゅうのは、大体どういうことでこういった一つの見積りが出るんですか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答弁させます。 ○議長(前田 栄治君) 倉光課長。 ○地域整備課長(倉光 顕君) その60か所を積算しながら予算額というのを決めております。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) AIで橋点検ということで七尾市の例ですけれども、やっぱりそういったシステムを使うと検討していくというような町長の答弁ですけれども、従来専門知識を持つ技術者が目視で点検しておったんだけれども、判断のばらつき、見落としが課題だったということで新しいシステムを使ったら、そういったものが技術官の調べとるものとデータを使ったもんと比較したら、AIのほうが厳しく診断しとったというようなこともあるようであります。  そういった中で、やはりAIを使った、極力職員が自分で写真を写したりあれしたりもういろんなデータを、塩害や凍害などのデータを入れて点検するような形というのがこれが重要になってくるというふうに思います。業者に言われるままの一つの点検方法では駄目だというふうに思っております。  それでそういったものを使うと、やっぱり6割ぐらいこのあれでは抑えられるというような記事も載っておりますので、先ほどありましたように2メートルから5メートルまでのあれは20万円ということの報告がありましたけれども、これがそれだけで収まるということは非常にいいことだというふうに思っておりますんで、ぜひ検討ということに言っておられますけれども、また新しい時代を迎えての点検方法ということだろうと思いますんで、この七尾市のような形でここは金沢大学とそれから事務所とが協力してこういったものをつくり上げたということでありますんで、本町もやっぱりしっかりとどっか、鳥大でもどこでもいいですし、よそのほうからもやっぱりそういったものがあるかないか調査してこれは進めていっていただきたいなというふうに思います。まずこれ。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 既にそういう金沢とかやっておられます。そういうのも参考にして研究もしてまいりたいと思いますし、またやはり国交省のほうもやっぱりそういうことを今後取り組むだろうとこう思っておりますので、そういうところもちょっと相談しながら研究してまいりたいと思います。  そして鳥大ということもありましたが、そういう先生がおられるかどうかちょっと確認しながらやっていく必要があると思いますので、そういう中で、これは我が町だけでなくて全国的な中でやっぱりしていくということも大切でありますので、そういう国交省等とも協議しながら研究を進めてまいりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) 藤枝市の場合のこともちょっと触れておきたいというふうに思いますけれども、藤枝市も市の管理する橋が1,200あって、大型を除いたあれが1,000ほど対象するもんがあるそうです。5年間で全て点検する必要があるということで、ちゃんと職員が年間200橋ほどを確認しているという記事です。それでこれも端末への入力方法を最適化して本格導入を目指すということで、これは作業に慣れれば業務量も大幅に削減できるというようなことで、これは札幌市のITベンチャー企業、先ほど登壇で言いましたけれども、そういった測量事務所と連携して進めておるということでありますけれども、まず小さい橋、大型を除く橋については職員でも点検をするというようなことの実験をやっておるということでありますけれども、この辺についてはどうなんでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答弁させます。 ○議長(前田 栄治君) 倉光課長。 ○地域整備課長(倉光 顕君) 新技術につきましては、もちろん町のほうでも検討はしておるところでございます。設計の委託段階でドローンを使ったり、あるいはロボットを使ったり、先ほどのタブレットといったようなことも活用の検討というのを業者のほうに委託をしながら検討をさせております。そこの中で、本点検業務の中で活用ができるのかどうかというところも検討させながら採用しておるところというところになります。  冒頭に町長のほうも答弁しておるんですが、基本となるのが近接目視といったようなことが基本となっておりますので、活用できるものできないものを判断しながらやっておるというところです。  タブレット端末については、入力あるいは点検の作業で使っておるというふうなことのようでございますが、どこまでそういった技術が活用できるかどうかというところもございますので、活用できるものについては利用させていただくということに考えております。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) そういったものは業者にさせておるということですけれども、職員がしたらどうですかと。私の言いたいのは、経費削減のためにもやっぱり職員がそういうようなものに取り組んで、慣れたらすごく業務が楽になるというようなこともあるようでありますので、業者にさす云々じゃなくて職員でそういったものをするということができないのかということを言ってるんです。どうですか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) なるべく職員がすれば経費もかからないだろうとこう思っておるところでありますが、限られた人数の中でいろんな業務があるわけでありますので、やっぱり手を放してもできるものは業者さんということでお願いをしておるところでありますし、またそういうより詳細なことについてはなかなか職員でも手も回らないということもあるわけでありますので、そういうことはしておるところでございます。なるべく職員でできることは十分にしてまいりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) 取りあえずやっぱりお金がかかり過ぎる。委託ちゅうのはそのまんま即検討する余地が本当にあるのかないのか。委託料委託料って予算の中で随分出てきますけれども、リース料、委託料と随分出てきます。これは相当な金額になっております。できる限りやっぱりそういった一つのものが職員でできて経費の削減につながり、そういったものが違った形で町民に反映できるような施策というのも組めるんじゃないかというふうに思いますので、ぜひ職員で点検することはしっかりしていただいて、できることはやっぱりやっていただいて、それでなおかつやっぱりどうしてもということになって委託に出すときにも、しっかりとそういった予算のものをチェックしながら進めていただきたいというふうに思います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 先ほど答弁したとおりでございまして職員でできるものはなるべくしていくということでありますし、やっぱり専門的なこと、より高度なものについてはなかなか分からない面もあると思いますので、そういうもの等については委託というような形になろうかと思います。  また、全てのものをするということになれば今の職員では到底回ることはないわけでありますのでそうすると職員採用ということになりますが、そのことによってまたコストが上がるということになりますので、そういうものも十分勘案しながらいかにコストを抑えながら実施していくかということも十分に考えながら対応してまいりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) 委託するちゅうと職員の数が少なくて済むということですけども、過去にもやっぱりそういった委託に出してしたらほかの仕事ができるというようなことで人数の削減に今まであんまりつながってないように私は思ってるんですけれども、本当にやっぱりそういったものを出したりあれしたりするということになれば、やっぱり職員も減らすというパターンも出てくると思うんですけれども、あんまり何か何年までには職員を何人にするちゅうやな目標もずっと掲げておられましたけれども、それが何だかあんまり進んでないような気がしてなりませんのですけど、そういったこともありますのでそういった一つのものはやっぱりそれなりの対応ができるようにやっていただきたい。  次に移ります。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員、ここで一度答弁を受けて。そこで橋の件でもう一度答弁をいただいて。 ○議員(3番 飯田 正征君) じゃそうしましょう。町長お願いします。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 橋の件につきましては、先ほど言いましたようにしっかりとそういう時代に合ったような対応もしていくということが大切だと思いますので、しっかりと研究しながらよりコストがかからなくていいもの、そういうものをつくっていくようにしてまいりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) しばらく休憩します。(午前10時19分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(前田 栄治君) 休憩前に引き続き再開します。(午前10時32分再開)  飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) ふるさと納税返礼品について、町長のほうからいろいろなそういった体験する場所というのはたくさんあると。あちらこちらでもやってますということですけれども、そういったものをやっぱり形として町もきちんとそういった冊子の中に載せるべきではないかと私は思いますけど、どうでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういう返礼品の中にそういう民泊とかそういうものを充ててもいいということはもちろんそういうのは返礼品の中に載せますし、それから町の紹介等についてもそういうところも載せておるところでありますので十分にしてまいりたいと、こう思っておるところであります。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) やはり体験とかそういったものを取り入れてるところというのは、納税していただく金額も非常に多いと私は思っております。  ちなみに、小豆島なんかは体験型ちゅうんで小豆島はオリーブ、ハーブオイル、ソイソース作りとかそういうのも取り入れたり、オリーブ公園、寄附額幾らで、それからイチゴ狩り体験、小豆島ふるさと村、合わせて何千円の寄附があったらそっちにするとかいうようなことのメニューがあります。映画村にしても、それから岬の分教場プラスオリジナル商品ペアセットとか、いろんなことの組合せというのをつくっておられます。ですから、我が町もそういった一つのものをはっきりと、プラスこれは幾らでできますよというようなものをはっきりと書いて周知してはどうかというふうに思いますけども、この辺どうでしょう。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) やはりその事業者さんがきちんとしたそういうものをつくっていただくということが必要だろうと思いますので、そういうものをふるさと納税の返礼品に出していくということでございますので、そういうのを事業者さんにお話ししながらそこに返礼品として参加していただけるかどうかということもきちっとしなければならない、こう思っております。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。
    ○議員(3番 飯田 正征君) 業者さんにということもありますけども、行政のほうもやはり町に入ってくる収入、それから業者さんに入る収入。ですからやはり業者さんに任すということじゃなくして、やっぱり行政のほうも力を入れて取り組んでもらわんといかんじゃないかというふうに思いますけれども、とにかく業者任せではなかなか前へ進まないというふうに思います。  というのは、ふるさと納税のときに最初3品目ぐらいでスタートしたんじゃないかというふうに思いますけれども、今はすごい商品の数も増えてそれなりに納税額も増えておるということですので、その辺、町長はっきりしてくださいませ。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 現在もそういう業者さんに働きかけしながら応募していただくということをしておりますし、基本的には応募が大部分でございますが、そういうことで返礼品としてこういうものを出したいということで声かけはしておるところでありますので、そういう中でどういう商品をつくっていくかというのはやっぱりある程度その事業者さんが考えられて、これだったら何ぼぐらいで返礼品として出せますよということをきちんとしていただかねばならないだろうと、こう思っております。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) リピーターを囲い込むというやなことで感謝祭をやっておるちゅうのが、これは北海道の白糠町で2019年度は全国4位となる67億円を集めたという記事が載っております。すごいなというふうに思います。特産のイクラやジビエなど豊富な返礼品以上に人気を集めるのが、抽せんで選んだ寄附者を対象に感謝祭を東京都内のフランス料理店に招待して地元の食材を使ってもてなす。これは1万2,000円相当のフルコースを振る舞うというようなことが載っておりました。やはりそういった北栄町の食材を使って、抽せんで東京なら東京、そういった一つのものと契約をしながら取り組んでみるようなことをしてはどうかというふうに思っていますけれども、どうでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) それぞれの町のやり方があるんだろうと、こう思っております。六十何億、すごいなと思いまして羨ましいなと思っておりますが、北栄町にはそれだけの材料がございませんで、なかなかそこまではいかないだろうとこう思っておりますが、東京でということがあります。以前、北栄町の農産物を使って新橋にありますアンテナショップで実施いたしました。大変好評でございましてたくさんおいでいただいたところでございますが、まだまだ知名度が足らんなというところもありまして、ちょっともう少し頑張らないけなかったかなというようなそういうことを思っておるところでございますが、それも一つの方法だろうとこう思っておりますが、現在のところはそこまではちょっと今考えておりませんでして、こういう返礼品のそういうものであったりとかあるいは町の紹介をしながら、このふるさと納税のリピーターを獲得していこうということでございます。  人数のほうもまた年々増えてきております。去年は4万人近くの方がふるさと納税していただいております。去年より7,000人近く増えているという。コロナの関係で増えたというようなこともあると思いますが、増えております。今年度も今のところ昨年に比べて30%ぐらいの伸びということでございまして、かなりある意味浸透してきておるかなとこう思っておるところでありますので、いろいろなまちのやり方があると思いますが、現在今のとおりでその中でPRしながらリピーターを獲得していきたいなと、こう思っております。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) それぞれのまちのやり方があるだろうというふうに思いますということですけれども、いいところはまねをして取り入れる。そして、さらにそういった一つのものが増えることによって町が潤う。こういうことですので、やっぱりいいことはまねすることから始まるんじゃないですか。町長、どうですか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) いいことをまねするということは大変重要なことであります。ただ、いいことが同じようにできるかということになればまたこれはちょっと問題になってくるわけでありますので、ある程度そのまちの規模であったりとかそういう予算的なもの、そういうものを考えながらやっていくということが大切だろうと、こう思っております。そういうものを参考にしながら、その中で町としてできることを十分に考えながら取り組んでまいりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) 私は、そういった東京なら東京でやっぱり食材、野菜ちゅうのは農業のまち北栄町ですので、基幹産業が、野菜はしっかりあると思います。それと果物もスイカ、ブドウ、メロン、ナガイモ・ねばりっこ、そういった料理を使って招待して、北栄町はすばらしい野菜や果物があるんだなというところを認識してもらう。そのことによって、また北栄町に行ってみたいなと。そんな気持ちが起きてくるのではないでしょうか。  山梨県の富士吉田市では、木型の札といいましょうか、特典つきの木札を納税者に寄附して、その木札を使って飲食店や観光施設で見せると商品代金が割引、入館料も無料にしたりするという優待が受けられると。市民に一度行ってみたいと思わせるような、そういった仕掛けをしておられます。そういった一つの仕掛けについて、町長どうですか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) いろんな形の中でそれぞれが工夫してされておるわけでありますが、どこまでするかということになるとかなりそういうエスカレートして何かそういうのの合戦みたいなことになる可能性もあるんではないかなと、こう思っております。ふるさと納税のそういう基本的な考え方の中でいろいろ考える必要があるんだろうとこう思っておるところでありまして、あまりエスカレートしていくと本当にそれがふるさと納税の本来の目的なのかどうかということになろうかとこう思っておるところでありますので、そういうところも十分精査しながら町としてできることをそういういいところも参考にしながら取り進めてまいりたいと、こう思っております。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) 私は、やっぱりそういった一つのものというのが特典がついたりそういった云々についてもやっぱり自分のまちを知ってもらうというようなところも非常に大切になってくるだろうというふうに思っています。  ここに今北海道の白糠町言いましたんで、それが寄附額が67億円、フルコースを振る舞う感謝祭に抽せんで招待。それともう一つ、山形県上山市は複数回寄附した人を対象にファンクラブを設立。会員限定の返礼品やイベントを用意する。これが10億円。それから、山梨県の富士吉田市は先ほど言いましたように木札で市内の飲食店、観光施設で優待が受けられる木札を送付しとる。これが33億円。愛媛県の八幡浜市、5万円以上の高額寄附者に地元花火大会への優待チケットを送付。これは7億円。それから鹿児島県の志布志市、関東圏の寄附者を対象に返礼品の生産現場を巡る直産ツアーを開催するというようなこと。こういったものもどうですか、町長。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) このふるさと納税、今3,000円という厳しい限度額があるわけでありますので、3割ということですね、1万円に対して3,000円というような形になりますので、それを今やっとる中でまたそういうのを余分にしていくとやっぱりそのルールに逸脱するというようなこともあるわけでありますので、そういうことも十分に考えないけない、こう思っておるところであります。するんだったら、こちらに来ていただいて何かをしていくというようなことのほうが体験としてはいいのではないかなとこう思っておるところでありますし、またそういうリピーターを獲得するためにそうやって返礼品のそういうものを出しておりますし、またいろんな情報等も流すようにしておるわけでありますが、またそれ以外の方に対してもPRの広告等も打っておるところでありまして、東京であったりとか関西であったりとか、そういうところでやっておるところであります。そういうものをしながら、北栄町をPRしていくということも今やっておるところでございます。そういうこともあってかなり増えてきておるんではないかなと、こう思っておるところであります。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) 今やっていることについて満足してしまったら、それでもう終わり。やっぱり次の方法を考えていかないと増えていかない。よそもみんないろんなところをまねしてやりよる。だけども、今北栄町は非常に件数も増えとる。こういった一つのものの増えとる一つには、先ほど言いましたように種類もいろいろあるでしょうし、やっぱりリピーターもどれぐらいあるのかちょっと私は把握はしておりませんけれども、やっぱりかなりの方があるんじゃないかなと。  東京で一回同窓会に行ったときに、カタログ持っていきました。そしたら、配ったら非常に皆さんが寄附してくださった。これは宣伝するにはやっぱりそういった一つの方法ちゅうのは非常に重要だと思います。インターネットに載せたから、ホームページに載せたから云々ということじゃない。そういった一つの自分で話しかけていくような場所ちゅうのをやっぱりつくっていかないけんというふうに思っております。  そういった中で、やっぱり町長が言っておられたけども3割しか返すようになって町に入るのが少なんなったということで、さらにそんなことしたらどうなるかということですけれども、丸々そうやって返してもある程度町に入ってくる宣伝効果も上がると私は思ってますけど、その辺どうですか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 国のほうからもやっぱりそういう返礼品は3割という指導もあるわけでありまして、その中で今やっておるところであります。今いろんなそういういいところの取組等も参考にしながらPRしてやっておるところでありまして、現在そういう県内でも昨年は2番目に多くふるさと納税をいただいたところであります。  今がいいということではないわけでありますが、先ほどありましたようにそういう民泊とか民宿とかそういうことも体験もできるようなことも事業者さんと考えていくということでありますので、そういうものもしっかりしながらそういうPRをして、多くの方においでいただくようにしていきたいなと思います。  今、若い方は特にネットを使ったやり取りがかなり多くございます。そういう中で、ネットを使ってどうPRしていくかということが大変大きなそういう納税を得るための手段だろうとこう思っておりますので、そういうこともさらに情報等を提供しながらふるさと納税をいただくようにしてまいりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) 若い人はネットを使って云々という話が出ましたけれども、実際に寄附してくださるのは若い人が多いんですか。年齢は書いてないと思うんですけれども、寄附のあれに。どうですか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答弁させます。 ○議長(前田 栄治君) 小澤企画財政課長。 ○企画財政課長(小澤 靖君) 令和2年度の実績になりますけど、年齢区分があるんですけどちょっとその集計しておりまして、記入なしというのが約70%あります。全く把握できてない。それ以外の数値としましては、70代以上が0.3%、60代が1.4%、50代が7%、40代が10%、30代が8.4%、20代以下が3%という昨年の実績であります。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) 分かりました。町長が言われたようにネット云々、これも非常に重要だというふうに改めて認識をいたしました。  それでまずお願いをしていかないけんというのは、お願いというよりはっきりとこのツアーにやっぱり体験型のものというのはぜひ取り入れていただきたいということを今年は間に合わないんじゃないかと思いますけれどもぜひ取り入れて、さらにファンを増やしていってほしいと思います。どうですか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 業者さん等へも話をしながらどういうツアーが組めるのかということもしっかり協議して、できればそういうものも返礼品の一部に加えていきたいなと思います。 ○議員(3番 飯田 正征君) 終わります。 ○議長(前田 栄治君) 以上で飯田議員の一般質問を終わります。  次に進みます。       ─────────────────────────────── ○議長(前田 栄治君) 12番、津川俊仁議員。 ○議員(12番 津川 俊仁君) 12番、津川俊仁でございます。私は、今回定例会におきまして、北栄町役場大栄庁舎クラスター発生の総括と検証という質問をさせていただきたいと思います。  本質問に当たり、コロナ禍で大変な苦労をしている医療関係者や介護関係者の皆様に感謝申し上げ、飲食業、旅館業、旅行業など苦戦している業種の関係者の皆さんの景気回復と経営改善、さらに今まさに新型コロナウイルスに感染して苦しんでいる皆さんの回復をお祈りし、また亡くなられた方の御冥福をお祈りし、一日も早いコロナ禍の収束をお祈りいたします。  また、本町大栄庁舎で発生したクラスターで感染した職員の皆さんは既に入退院を経て全員が回復されたとのことでありますので安心しておりますが、日常の生活も取り戻され日々の業務に励んでなお一層臨んでいただきたいと思います。  さて、大栄庁舎において4月13日の職員の感染確認からその後4人の感染確認により合計5人の発生ということを受けまして、4月15日に県内9例目のクラスターとして認定されました。翌日16日に1人の感染が確認され、4月14日から4月28日まで大栄庁舎が業務を中止、閉庁がなされました。町民の皆さんは大いに心配し困惑し、怒り、複雑な思いでこの間を過ごしたものと思います。私のほうにも何件か怒りの声が届いております。  反面、役場からの情報発信はほとんどありませんでした。聞けば、大栄庁舎の放送施設が使えなくて3日間町放送ができなかったとのことであります。町民の多くは毎朝の6時30分にある放送は生活の一部になっていると思いますが、これがないと町からの情報発信の一つの重要ツールを失うことになります。これこそ危機管理ができてなかったと言える事例であります。  そのほかの情報発信は、町報5月号によるコロナ感染症発生状況についての記事と、町長からの経過説明とおわびの文章の掲載ぐらいしか思いつかないのでありますが、ほかに何かありましたでしょうか。  開庁後は4月29日が休日で4月30日からの開庁でしたが、それもつかの間、すぐゴールデンウイークによる休日が続いたため5月3日の1日のみ臨時的に開庁されました。しかし町民への周知が不十分で、利用者は少なかったとお聞きしております。また、そもそも開庁日そのものも少なかったと思いました。  この通告書を提出した段階では庁舎内感染が再度広がらないか疑心暗鬼でしたので、通告書の内容には6人の職員の感染ルートの解明もできてないとのことだが、考えられる感染ルートを徹底的に塗り潰して消毒し今後に備えるべきで、感染ルートの解明ができなければそれができないのではないかと書きましたが、今日まで再発生がないというのを受けまして一定の感染症対策はできたものと思いますが、そのことを町内外にしっかりと発信すべきではないでしょうか。現在、北栄役場、大栄庁舎業務も日常を取り返しつつあるように思いますが、今回発生したクラスターをしっかり総括と検証し、その結果を次の感染症対策に生かし、具体的にどのような対策をしたのか町民にしっかり情報提供し、安心して役場に来庁していただけるようにアピールすべきと考えますが伺います。  以上、壇上での発言を終わります。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 津川議員の御質問にお答えいたします。  北栄町役場大栄庁舎クラスター発生の総括と検証についての御質問でございます。  大栄庁舎におけるクラスターの発生で、町民の皆様には大変御迷惑をおかけいたしたところでございます。また、一斉放送による情報発信が当初できておりませんでした。これは御指摘のとおり危機管理の欠如であると思っております。大変申し訳なく思っており、おわびを申し上げる次第であります。  クラスターで閉庁の期間、行事等の中止・変更、北条支所の利用等は大栄庁舎に入室できた15日までに緊急放送や定時放送で対応していました。また、情報の発信につきましては新聞、テレビ等のメディア、TCCの文字放送、町のホームページ、フェイスブックで実施いたしましたが、十分な対応になっていなかったかと思います。庁舎内除菌後には宿直の方は入室可能でございましたので、放送をお願いし、情報の提供を行ったところであります。  また5月3日、憲法記念日の開庁につきましては、急遽4月30日に内部協議で決定いたしました。周知不足、期間不足とのことでございますが、これは休業中に町民の皆様からいただいた要望や意見などを基に1日のみの開庁としたものでございます。  なお、大栄庁舎閉鎖中も北条支所で必要な業務を行っていたこともありまして、実際その日に来庁された方は通常の日よりも少なく、特に期間の不足は感じませんでした。  感染ルートの解明につきましては難しく、特定はできておりません。考えられるものとしては、感染した職員の所属の状況から隣接した職員同士によるものは会話による飛沫や受話器の共有が、また離れた部署の職員にはコピー、ファクスのボタン、照明のスイッチ、トイレや会議室のドア接触などが考えられるところであります。  感染ルートの特定はできておりませんが、一般的に感染は飛沫の遮断、ウイルス消毒で感染を防ぐことが可能とされておりますので、これら対応をしっかりと行うことに加え職員の行動、体調管理の把握をしっかり行い分散勤務により密にならないようにし、次の感染を、またクラスターの発生を防ぎたいと考えておるところであります。 ○議長(前田 栄治君) 津川議員。 ○議員(12番 津川 俊仁君) 回答いただきました。1日のみの臨時開庁については、町民からの要望を受けて1日のみで不足はなかったと総括されております。終わったことなのでそれが町長の考え方だったんだということは確認をさせていただいて、ただその後回答いただいた会話での感染経路のことですが、特定できないということ、そしてコピー機だとかファクスだとかの関係、会議室やドアの接触等が考えられると。いわゆる共用部分の消毒をして対応したということであります。  より具体的に、今回は感染対策について回答がいただきたかったんであります。先ほども紹介しましたが、町報5月号に松本町長より経過説明とおわびという文章の中に、今後は職員一人一人がこの出来事を戒めにより一層感染防止に尽力するとともにこれからの業務に全力で取り組みますというふうに書いてあります。より一層感染防止に努力するとともにというところが、何を具体的にこういうことをやったんですと。クラスターというのは水平感染、職場内で感染したという前提で今お話ししてますよ。5人、6人の方が同時期に他から感染して、たまたま同一職場で発生したという前提での話じゃないです。私は、どなたかが持ち込まれたものを水平に感染したという前提でクラスターだということでお話ししてます。もしそうじゃないとおっしゃるなら、またそれもお話ししていただきたいんですが。  12日以前、11日とか10日とか感染した、13日に発生してから1人目の職員の方が症状を確認してから以降の取組が以前の役場の取組と何が変わったのか。どこが欠けてたからクラスターが水平感染が広がったのか。そこのところを具体的に何をしたんですか。だから共用部分についてはもう全部消毒して、それ以降もその都度消毒してますよとか回数が増えましたとか、より具体的なことが、以前だってクラスター発生以前も役場で考えられてることはされてたんですよね。だから何が具体的に変わったのかというのを明らかにされて、ここまでやってるから今後は大丈夫ですよというふうに声高らかに宣言していただきたくて今日は質問しているので、その辺のところをもう少し具体的にお願いできますか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) まず、先ほど申し上げましたようにやっぱり共用部分というのがありますので、電話の受話器であったりとかあるいはコピーのボタンであったりとか、あるいはトイレのドアであったりとか、そういうものを消毒していく。体温は正面にありますので計っていくということの徹底。それから勤務のほうもやはり密にならないようにということで、分散勤務を行ってきたところであります。本庁舎それから改善センター、そして北条支所という形の中で3つに分けてそういう密にならないようにということでしたところでございますが、今は大栄庁舎と改善センターとは一緒にやっておりますが、北条庁舎は今までどおり分散をして、そこに職員を配置して勤務をしておるというようなことでございます。しっかりとそういうものをしながら対策を取っていきたいなと、こう思っておるところであります。 ○議長(前田 栄治君) 津川議員。 ○議員(12番 津川 俊仁君) 対策として分散勤務をおっしゃいました。ただ、一部分散勤務を緩めたと。改善センターの分については帰されたんですね。ということは、もう元に戻しても大丈夫だという判断ですか。違うと思いますよね。だから以前の発生前の状況と発生後の対応と、だから分散勤務の改善センターに行かれた職員の数何人か分かりませんけど、その部分が元に戻されたということであれば、それはじゃ必要なかったというふうな判断になってしまうと思うんですが、分散勤務を元に戻すに当たっては、じゃ新たにアクリル板を設置してとかね。だから発生前と比べて何が違っているのか。だから大丈夫ですよということを、それらのことについては町独自の判断でされてるんですか。それとも県の保健課といいますか、感染の専門家のほうから指導を受けてやっていらっしゃるんですか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) これは町独自で分散勤務はしておるところでありまして、ただそういう拭いたりということは県の指導を受けながらまず最初して、それをずっと取り入れてやっとるというようなことでございます。  前と変わったことといいますと、先ほどの分散勤務が大きな変化だろうとこう思っておりますし、またアクリル板のほうも今までのものよりきちんとしたものを作って対応しておるというようなことでございます。 ○議長(前田 栄治君) 津川議員。 ○議員(12番 津川 俊仁君) ちょっと視点を変えてお話ししますが、先日鳥取県が実施している新型コロナ克服緊急応援金という制度がありまして、それに取り組んでいる事業所の話を伺うことができました。後でその事業所の名前は言いますけど、この事業につきましては業種ごとの感染拡大をガイドラインに基づく感染対策を徹底して行っていることを確認後、1事業所当たり10万円が交付される事業でして、例えば入り口に非接触型体温計の設置だとか消毒液を設置したりだとか、トイレの後に手を拭くそれを紙に替えるだとかというふうないろんな条件があって、県のほうから検査があってこれで合格ということであれば認定されて、1事業所につき10万円が出るそうであります。一つそのお話を伺う中で非常にびっくりしたのは、私、トイレに行って紙でぬれた手を拭く。捨てる。捨てるごみ箱に蓋をつけなさいという指導まであったと。そこまでしないと10万円が頂けないというようなことを言われまして、これは実はTCCのことであります。町長も一緒の会だったんでよく御存じだと思いますが、そこまでいわゆる基準があって、クリアした人がいわゆる県の指定する10万円の補助対象になりますよ。これだけの対策がされてますよというふうな認定を受けれるということでありまして、やはり行政としてもそこのレベルまではやってますよというふうなことをアピールしながら対応してますというふうにおっしゃらないと、説得力がないんじゃないでしょうか。いかがでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 言い忘れておりましたが、消毒液も今まではフロアに何か所かということであったわけでありますが、それぞれの部屋の入り口それからその課の入り口とかあるいはトイレとかいろんなところに数多くこれを設置させていただきまして、そこで消毒していただくということでありますし、また手洗いのほうも自動的に水が出るようなそういうもの、それからレバー式のもの等に替えて対応しているところであります。しっかりとそういうものをしながら、対策を取っていきたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 津川議員。 ○議員(12番 津川 俊仁君) だからこれまでもずっと町独自でやってこられたというのも理解していますし、やっていらっしゃるというのは分かるんですが、それを第三者が評価してよくやってるねというお墨つきをいただいて、それを高らかに宣言するということが大事じゃないかということを言ってるんですが、もう一度。そこまでする気はないんですか。もう自分とこの判断で、これだけやっただけええわいということでおしまいなんですか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 4月29日に開庁前ですが保健所から来られましていろいろ指摘を受けて、こうしなさいああしなさいということでやっておるところでございまして、それに基づいて今実施しておるところであります。若干できていないところもあるようでございますが、おおむねできておるということであります。  第三者機関がということがあるわけでありますが、もしそういう第三者機関ということになれば保健所等に再度来ていただいて確認をしていただくということになろうかと、こう思っておるところであります。 ○議長(前田 栄治君) しばらく休憩します。(午前11時13分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(前田 栄治君) 休憩前に引き続き再開します。(午前11時13分再開)  松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういう対策を取っておりますので安全に業務ができとるとこう思っておりますので、安心して町民の方もおいでいただければと、こう思っておるところであります。 ○議長(前田 栄治君) 津川議員。 ○議員(12番 津川 俊仁君) 町長、ちょっと今の言い方はあれですよ。一部できてないところもあるようですがなんておっしゃったじゃないですか、途中に。それは駄目ですよ。だから再度指導を受けてやってますよと。それをやってる状況をもう一度保健所に来ていただいて、きちんとできてる、これでいいですよということをお墨つきをいただいて、それを明らかにして町民の皆さんに発表していく。それが大事じゃないですか。何か一部できてないところがあるなんていう発言はおかしいですよ。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 失礼しました。保健所等にそういうお墨つきというものをいただいて、きちんと対応してまいりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 津川議員。 ○議員(12番 津川 俊仁君) 1か月もたってこれからという話なのでちょっと遅いし、その認識がそれはまずいんじゃないかなと思ったりしますよね。指導を受けてできてないことがあるようだなんていう話は、それはないですよ。やはり役場としては町民の皆さんに対して、クラスターが発生したこと自体はしようがないと思うんですよ。それをきちんと何が原因だったのか。じゃなぜ、どうすれば今後防げるのかというのを検証して、うちはこうやりましたよ、やりますよと。だからもう二度と発生しませんと宣言をされて、その1か月ちょっとの実績があるわけですから、それでもう明日にでも今日にでもきちんとしたお墨つきをいただいて、宣言していただきたいと思います。それが町民の皆さんに対して、役場としては町民の皆さんに新型コロナ感染症に負けない生活を提供します、応援しますと。困った人には相談に乗ります、支えます。そんな情報発信をしていただかないと、町民の皆さんは不安ばっかりじゃないですか。本当で役場はどがになっとるだいちゅうやなことだと思うんですよ。だから悪いことは悪いでもう終わったことなんで、それをどう改善して町民の皆さんに安心を与えるための発信が不足しているというのをこれまでずっと言ってきたんで、それをもう一度確認をしたいと思います。いかがですか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 保健所からそういう指導を受けておるんですが、それをそのままでなくて代わりにできるというものもあるわけでありますので、そういうものをきちんとそれは対応しておるということでございますし、また1か月以上過ぎたわけであります。その中で、そういう温度計だったりとかあるいは消毒液もきちんと以前よりかなり多く設置して対応しておりますし、それから体調管理のほうも職員にも徹底しております。また県外とか、あるいはそういう宴会等はもう絶対しないようにと。これは以前からやっておったわけでありますが、それも徹底もしておるところでありますので安心しておいでいただけると、こう思っておるところであります。それについては、また保健所等と指導といいますかいいですよ、やってますよというような形の中できちんとしながら町民の皆さんに安心して来ていただけるようにしてまいりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 津川議員。 ○議員(12番 津川 俊仁君) 早急に北栄町は対応やってますという発信をぜひしていただきたいと思います。
     シトラスリボンプロジェクトが大栄中学校を発端に始まっています。コロナ差別を許さないという運動でありまして、これは大栄中学校でも発生したということで、いわゆる役場よりもほかの機関が先にそんな活動をして発信してるのに、役場からの発信が少ないというのが今回の質問の趣旨なんですよ。だから今、私に回答していただいたことを早急に町民の皆さんに分かるように、分かりやすくこういうことをやってますよということをぜひ発信していただきたい。そして、それは全ての町民の皆さんに役場はコロナに負けない、感染症に負けない対策を既に行ってますよと。そして皆さんの生活を支援しますよというふうな姿勢を併せて発信していただきたいということでありますんで、早急にその取組をお願いしたいと思います。いかがでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) シトラスリボンについては、町からの発信ということでなくて学校のほうからということでありましたが、今、町のほうもそういうこともやっておるところでございまして、ただ情報が十分回っていないというようなことだろうと、こう思います。御存じのように私もこうやってつけておりますし、玄関口にはシトラスリボン、これは職員が作ったやつでありますが、そういうものも置いて町民の皆さんに使っていただくということで取り組んでおりますので、もし御希望の方があればそこで持っていっていただければと思います。そうやってしっかりとコロナに対するそういう人権の弊害が起こらないように、しっかりと情報発信しながら対応してまいりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 津川議員。 ○議員(12番 津川 俊仁君) シトラスリボンの問題については私もよく知ってますんで、その情報発信が役場独自からじゃなくって大栄中学校を中心に他の団体から発生してるということが問題であって、問題ちゅうのはそれはそれでいいんですけど、役場自身の発信をというのを今やってますよとおっしゃったんですけど、町民の方が絵を描いてフェイスブックですかに書かれてるようなそういうことをおっしゃってるんですか。それともまた別のことがあるんですか。もっとどんと町長自らが対策をしてますよと。もうこれで庁舎は二度とクラスターを発生させませんという宣言をされて、その背景にあるのはこういう県の指導に従って、保健所の指導に従ってやってますから、間違いなく我々もできる範囲で全てやってますよと言い切って宣言されたらと思うんですよ。その辺が少ないということで、繰り返しになりますが再度早急にそういう発信をしていただきたいということでありますので、もう一度お願いします。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういうことでありましたら、幾らでも発信させていただきたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 以上で津川議員の一般質問を終わります。  次に進みます。       ─────────────────────────────── ○議長(前田 栄治君) 1番、長谷川昭二議員。 ○議員(1番 長谷川昭二君) 1番、長谷川昭二です。私は、本定例会に当たりまして2つの項目について町長に質問をさせていただきます。  1つ目は、コロナ感染の拡大は第四波が襲来し、鳥取県では6月1日時点の陽性者数の累計466人中、4月と5月だけで205人の陽性者が確認され、その影響の広がりは深刻となっています。こうした状況から、県をはじめ県内の自治体は新たな支援策を打ち出しています。そこで、本町の支援策についてのお考えを伺います。  1点目は、新型コロナウイルス感染拡大の第四波の下、学生への食糧支援を行っている日本民主青年同盟が行った新型コロナウイルスに関する実態調査によると、今、学生の置かれている状況はアルバイトができなくなって生活費や食費に困っているとか、大学をやめないといけないかもなど青年の悲痛な声が聞かれ、大学生を取り巻く状況は危機的な状態にあります。  そこで、町内出身の学生への臨時給付金あるいは米などの食糧や物資の支援を行うことについて伺います。  2点目は、倉吉市、三朝町、湯梨浜町でも行っているコロナの影響を受けて収入が減少している事業者への新たな支援を本町においても取り組む必要があるのではないでしょうか。あわせて、持続化給付金や家賃支援給付金などの再給付を国へ求めることについて伺います。  3点目は、コロナ禍で生理の貧困問題がクローズアップされています。NHKは、経済的な困窮や親のネグレクトなどが原因で生理用品を十分に手に入れることができない生理の貧困に直面している人は、新型コロナによる経済的な影響が長引く中、若い女性を中心に一定の割合に上ることが複数の団体の調査で明らかになっているとされています。そして、生理用品を配布するなどの支援を行うか検討している自治体は、今年5月の時点で少なくとも25に上ることが内閣府のまとめで分かったとしています。生理は赤ちゃんのベッドのあかし、つまり生命の源として尊重され、保証されるべきことであります。お金がなくても生理用品が買えないことがないよう、本町においても学校、教育機関や役場のトイレに生理用品を無償配布することについて、また生理用品は消費税非課税となるよう国に働きかけることについて伺います。  2項目めは、過疎債の運用についてお聞きをいたします。  旧大栄町の地域は、平成2年以降の25年間の人口減少率が21%を超えていることと、北栄町の財政力指数が0.64を下回っていることで過疎指定されたということでありました。中でも栄地区は人口の減少率だけを見ますとマイナス31.9%であり、過疎指定の要因になったということが言えると思います。そうであるならば、過疎債を運用し事業を行うに当たっては安心して暮らせるように生活基盤を維持、整備するものでなければならないと思います。そのためには栄地区住民の意見が反映され、その合意の下に進められるべきと考えます。住民参加をどのように形成していかれるのか伺います。  以上、壇上での質問を終わります。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 長谷川議員の御質問にお答えいたします。  まず初めに、コロナ禍における支援についての御質問でございます。  1点目の大学生などの学生への生活支援でございますが、本町では大学生や専門学校生等の就学の維持、継続の安定化を目的として、昨年度学生生活支援給付金事業を実施いたしました。県外の学生など自宅外から通学する学生に10万円、自宅から通学する学生に5万円を給付いたしました。給付金の受付は今年の1月末をもって終了いたしましたが、申請者は合計357人、金額にして3,220万円を給付することができました。申請者数も当初の想定を上回り多くの皆さんに広く支援ができ、所期の目的は達成したと考えております。  また、文部科学省による大学を対象に行った調査によれば、昨年4月から12月までの間の中途退学者や休学者は前年と比較し退学者が2割減、休学者は1割近く減少しているようです。授業料の減額措置や給付型奨学金といった支援措置が背景にあると見られています。  以上の状況を踏まえ、今後の学生向けの支援策については現時点で新たなものは考えていないところでございます。  次に、2点目の事業者向け支援策についてでございますが、外出機会の抑制、物流の停滞、個人消費の低下等により町内事業者の収入の減少は多数お聞きしており、大変厳しい状況であると認識しているところであります。  本町におきましては、令和2年度にコロナ対策臨時交付金を活用した支援策として町独自の中小企業持続化補助金、5年間の無利子融資に係る利子補助、中小企業イメージアップ推進事業等に取り組みました。令和3年度におきましても、経済の地域内循環を促進するため商工会が行う非接触型の決済サービスであるほくほくカードの加入推進として3,500ポイントの特典を付与し、事業者の支援と住民の生活支援を行うとともに、公共ポイントの付与を行うことで今後の行政参画や地域の活性化に期待しているところであります。  また、新たな支援につきましては、4月末にコロナ対策臨時交付金の事業者支援分が県へ24億4,000万円配分され、1事業者当たり売上規模に応じて20万円から40万円、加えて1店舗当たり10万円の応援金等県独自の支援策を行っておりますので、限られた財源である本町といたしましては今後の国、県の動向を見ながら商工会とともに必要な施策の検討を行っていきたいと考えております。  また、持続化給付金、家賃給付金の再給付を国へ要望することにつきましては、国の制度上、緊急事態宣言区域と区域外で取扱いが大きく異なるため、本県は実質的に一時支援金、中小企業等で上限60万円、個人事業者等上限30万円や月ごとの支援金の対象外となっており、業種、エリアによって実態に即していない等の課題があると認識しております。今後県等と協議しながら、引き続き国へ要望を行っていきたいと考えております。  次に、3点目の生理の貧困についての御質問でございます。  まず、昨年度生活困窮者自立支援事業で対応した支援対象者63件のうち、新規で相談支援を行ったのは36件ありました。このうちコロナウイルス感染症を直接の原因とした経済的困窮の相談は8件でいずれも生活福祉資金の貸付けに関するもので、生理用品を買うことができないといった内容の相談はありませんでした。しかしながら、この問題は性にまつわる問題であり周囲に相談しにくく、表面化しづらいと思われます。この生理の貧困対策では、5月24日に開催された臨時県議会で生理の貧困対策補助金事業が提案され可決になりましたので、早速この補助金を活用して対策を実施したいと考えております。  実施の方法といたしましては、福祉課にある程度の日数分の生理用品セットを備蓄し、経済的困窮の相談と併せて配布する方法と、学校の保健室にも提供し必要な児童生徒の皆さんにお渡しできるような方法を検討したいと思っております。  また、生理用品が消費税非課税となるように国へ要望することにつきましては、県や町村会などの単位で要望していくことが望ましいと考えておるところであります。  次に、過疎債の運用についての御質問でございます。  今回、新たに旧大栄町の地域が過疎の指定を受けることとなったのは栄地区のみの人口減少ということではなく、旧大栄町の地域における平成2年から平成27年の25年間の人口減少率と、北栄町の財政力指数が過疎地域とみなされる要件に該当したため過疎指定されたものでございます。したがって、栄地区の人口減少ももちろん要因の一つではありますが、栄地区住民に限った意見、合意ということではなく、指定を受けた旧大栄町の地域の皆さんをはじめ町民の意見を広く聞きながら、今後の北栄町全体のこととして進めていく必要があると考えております。  過疎指定されたことで様々な財政上の優遇措置がございますが、代表的なものでは国の補助率のかさ上げと過疎対策事業債の活用が上げられます。過疎債を活用した場合は、借金のうち元利償還金の70%が地方交付税として国から交付されます。その過疎対策事業に対する各種財政措置を受けるためには、過疎計画を策定することが必要となっております。過疎計画の策定の基本的な考え方といたしましては、昨年策定いたしました第2次北栄町まちづくりビジョンと第2期北栄町まち・ひと・しごと創生総合戦略の考え方に基づき計画を策定していきたいと考えております。またその際、地域の皆様の御意見を反映するため5月の下旬に大栄地区の3会場で意見交換会を開催いたしました。意見交換会では、若い人を呼び込んで生活をしてもらうには子育てのしやすい環境づくりが大切だとか、高齢者が住みやすいように公共交通を充実させるべきだなど地域における今後の課題や改善策のほか、地域で安心して暮らすためにはこんな取組が必要だといった大変幅広い御意見をいただきました。  今後につきましては、パブリックコメントをはじめより広く町民の皆様にも御意見をいただきながら必要な施策をしっかりと反映させ、本計画を完成させていきたいと考えているところでございます。 ○議長(前田 栄治君) 長谷川議員。 ○議員(1番 長谷川昭二君) 再度お尋ねをさせていただきたいと思います。  まず最初に学生への支援、昨年、所期の目的は達成されたというふうにおっしゃいますけれども、この3度にわたる今のコロナ禍の拡大第四波が全国で到来して、とても昨年の対策で事が足りるということではないわけです。先ほどから申し上げておりますように、この全国各地で学生への食糧支援というのが取り組まれておりまして、そこには本当に列をなして学生の皆さんが食糧を求めて来られるという状況があるというふうに伺っております。こういう方の実態調査ということで先ほど申し上げましたけども、2つほど紹介しますと、バイト先の営業日が減少して自粛、これ都会に行っておられる学生さんですけれども、そういうことでバイトも当然日数も減るということで収入が減るわけです。そういう中で、自分の周りでも精神的に不安定になるそういう学生も増えたというふうに言っている学生もいます。それから、バイトが少なくてお金がないということで朝食を抜いているんだと。コロナの影響で実家の経済状況が悪化して、学費を負担できないということで休学をして学費をためているという学生さんもおられますし、その学生さんは休学中は奨学金が止まる、そういう制度になっていますね。それで生活費も本当に大変だというふうにおっしゃっています。昨年よりも今のほうが学生の状況にとっては非常に厳しい状況があるんではないでしょうか。  鳥取県でも米子市などでこの食糧支援に取り組まれているんですけれども、本当にありがたいと。命をつなぐそういうことにもなっているんだという状況がありますので、これはぜひ所期の目的は達成したということではなくて今の現時点のコロナの下での生活苦というのがあるので、そこをやっぱり将来北栄町に帰って北栄町のために頑張ってもらう人もあると思いますんで、そういう意味でもぜひ御支援を検討していただきたい。そういう苦しんでいる学生さんへの手を差し伸べる、そういうことを検討していただきたいと思いますけども、再度お聞きをいたします。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) コロナが発生して去年学生さんにとっては大変な1年を送られたということでございまして、その中にあって町もいち早く県外に行っておられる方には10万円、そして町内から通っておられる方に5万円ということで給付をしたわけであります。その後、やはり国のほうも大変学生さんのそういう経済的な困難の方を救済する、支援するという中でいろんな制度も拡充してきておるところであります。また、学校のほうもそういう授業料免除としたりとか、あるいはいろんな形で学生が勉強できるようにというような形の中で支援もかなり進んできておる。そして、アルバイト等につきましてもそういう国の支援等もあるようでございます。ただ、これは貸与という形の中でやっておられるということで、いずれは戻さなくてはならないというようなことでございます。そういうような形で、かなり充実をしてきておるというような状況でございます。そういう中で、やはりこのコロナ禍でもありながら中途退学あるいは休学の方が平年より減ってきたというような形ではないかなと、こう思っておるところであります。  現金は給付いたしましたが、そういう物の支援というのもどうかというようなこともありましたが、今はそういうことをちょっとあんまり伺っていないのが実態でございまして、どうなのかということはちょっとこれから検討しなければならないと思いますが、そういうものをしっかり調べながら、できるかどうかということも今後検討させていただきたいなと思います。先ほど言いましたように国あるいは県のそういう支援もかなり充実してきたということでありますので、そういうことを勘案しながら検討してまいりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 長谷川議員。 ○議員(1番 長谷川昭二君) 先ほど国の支援なり県の支援が充実してきたということがあるということ、確かにそういう面も少しはあると思うんですけども、しかしそういう中でやっぱり授業料もまだ下がらないというところもあるし、減免する場合にはその条件があると思うんですね。ですから容易にその支援が受けられるという状況ではないということから、やっぱりこういう生活苦という状況に追い込まれているというふうに見ております。ぜひ農業の町ですから食糧支援という形ででもやっぱりお願いをして、そういうことでぜひ検討していただきたいというふうに思います。  次に、近隣の事業者への収入減少に対する支援なんですけれども、国、県に交付金がかなり来たというお話がありましたけれども、でもそういう中でもいろいろとその取り組まれている例えば倉吉市では今年1年間の売上減少を対象としたものをやってますし、それから三朝町では今年1月から6月までの間の売上げの減少、前年と比べてということですけれども、湯梨浜町は昨年の1年間を対象にしたものです。これは今年の7月30日まで申請期限を取っております。そのほかにも県内では鳥取市が今年1月から3月を対象にした支援、それから大山町は昨年の事業収入の減少を対象に今年の9月30日が申請期限ということでやっておられます。  今後、ワクチンの効力が低い可能性があるインド型の変異株が感染拡大するのではないかということも懸念をされておりますし、まだまだこの感染拡大が確実に収まるという状況ではありませんし、油断できない状況だと思います。ぜひ事業継続を支援することが求められておりますので、隣町がこうやってやっておられるということでありますから、ぜひ北栄町も支援をするという姿勢を示していただきたいというふうに思うんですけれどもいかがでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 商工業者さんの支援につきましては、県下でも手厚い支援をしてきておるところでございます。商工会等とも協議しながら、どういう支援がいいかということで今までもずっとしてきたところでありまして、大変喜んでいただいておるとこう思っておるところであります。  今後こうやってまだ終息しておりませんので、できるとしたら県のそういうのもありますが、そういうものも活用していただきながら町としてどういうことができるかということはまた商工会等と協議しながら検討してまいりたいなと、こう思っておるところであります。 ○議長(前田 栄治君) 長谷川議員。 ○議員(1番 長谷川昭二君) 生理用品の配布については、やっていただけるということでほっとしております。  これ先ほど県の補助金があるということもあるんですけれども、そもそも今世界中でこの生理の貧困というのが大きく問題になって、その支援を求めるそういう運動もされているということのようであります。そういうそれぞれの国で取り上げられているその考え方の一つとして、生理用品の提供が学習権の保障であると。尊厳ある生理期間を過ごせないということは、身体的、精神的、社会的に有害な影響があるなど人権に関わる問題として議論がされているということであります。このことからもその取り組む必要性があるというふうに思いますので、やるということでありますのでよかったと思います。  ただ、先ほど学校への配布なんですけれども、保健室に配布するということがありました。これはちょっと改善というか考え直していただきたいということがあります。やっぱり生徒さんがなかなか先生に生理のことを言いにくいということがあると思います。それでそういう自分が必要なときにトイレで受け取ることができるという、そういうことが必要だというふうに言われております。  東京都の品川区の例なんですけれども、区の教育委員会は新学期が始まる直前の4月1日にできる限り個室トイレに設置するようにと全ての学校の校長に依頼をしましたと。トイレの中に設置することにこだわった理由は、生理であることを先生などに打ち明けなくても自由に生理用品を使えるようにすることで子どもたちが手に取りやすくなり、プライバシーも尊重できるというふうに考えたからだというふうにインタビューに答えておられます。この点についてちょっとお伺いしたいんですけども、再検討していただけないでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 保健室ということで提案させていただいておるところでありますが、急になってしまったとか、あるいは忘れてしまったとかいう子どもたちのためにそういうものを保健室に置いとこうということで今考えておるところであります。ずっと個室に置いとけば、これ持ってこんでもずっとあるぞとこういうことになる可能性もあるわけでありまして、必要なものはやっぱり自分たちで必要なものをちゃんと確保してもらわなければ何でもかんでもということにはなりませんので、やっぱりそういう意味では保健室のほうにおいでいただいてするということがいいんではないかなとこう思っておるところでありますが、具体的にはどういう形がいいのかということをまた学校当局とも検討しながら、話ししながらいい方法を考えてまいりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 長谷川議員。 ○議員(1番 長谷川昭二君) 簡単に利用ができれば不必要な利用までつながってくるんじゃないかということだろうと思うんですけれども、やっぱりそこのところは周知するときにきちっと周知をすればいいんではないかというふうに思いますし、本当に必要な子どもたちに渡るようにすることが一番大事なことだと思いますので、そこをぜひ学校関係者とも協議をしていただいて御検討願いたいというふうに思います。  2つ目の過疎債の運用なんですけれども、栄地区の人口減少だけが過疎指定の要因ではないというふうにおっしゃっておられますけれども、しかし一番過疎化が進んでいるのは栄地区であります。小学校も旧町の時代に合併されてなくなりましたし、保育所も今民営化ということで町から直接の運営はされておりません。そういうこともあって、そういう生活基盤というものは必ずしも、介護の面では進んだ面はありますけれどもやっぱり過疎化が進んでいるというふうに思いますし、そういう過疎対策をやる場合に、やはりそういった過疎が進んでいる栄地区も意見が言える場がないと駄目だと思うんですね。やっぱり栄地区だけの意見を聞きなさいと言ってるわけじゃなくって、そういうなかなか小さい地域ですから全体に与える影響は少ないですから、やっぱりきちっとそこを吸い上げるそういう仕組みというのが必要だと思うんですね。パブリックコメントという話もありましたけれども、これまで行われたパブリックコメントというのは、非常に参加者が少なくて、なかなかその目的を達していない、施策に反映しているとはちょっと言い難いような状況がありますので、やっぱりそこは本当に、本当の意味で過疎対策をやるということであるのであれば、やっぱり十分に意見が反映できる、そういう仕組みというものも大事なんではないかというふうに思います。住民の意見をくまなく聴取して、合意を形成した上で施策に反映するための仕組みということが必要だというふうに思います。必要な情報の提供と説明があって、関係住民の議論の場、そしてその時間もやっぱりある程度必要だと思います。往々にして来年度始まるからここ数か月で結論を出しなさいっていうことがあるわけですけれども、行政の時間スケジュールからいうとそういうことが往々にあると思うんですけれども、やっぱり本当の意味で過疎対策をやるのであれば、きちっとやっぱり時間を取って、ふだんからそういう住民の意見が反映できる、そういう仕組みもやっぱり考えていかなきゃいけないんじゃないかというふうに思うんですけれども、それをしなければ、本当に生きた過疎対策にはならないというふうに思います。  有利な起債ということで、過疎指定する前のそういった現状の計画の事業に充てるということだけでは、やっぱり本当の意味で過疎対策にはならないのではないかというふうに懸念します。やっぱり住民の意見をどう吸い上げるかということを真剣に考えていただければというふうにも思うんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 住民の意見を吸い上げて計画をつくっていく、これは大事なことだろうと、こう思っておりますので、そういう意味もあって、この前、ちょっと5月の下旬に3か所、分けて意見を聴取したところであります。まだまだ、過疎って何だいやというようなこともあったかと思いますし、また、ふだん思っておられることを言われた方もあると思いますが、そういうものを聴取しながらつくっていきたいと思います。  また、その中には、自治会長さんには全て案内したんですが、来ておられる方もあったようですが、来ておられない方もあるということでございますので、十分な意見集約になっていないかとも思っております。どういう形がいいのか、また再度検討していきたいと思いますが、9月にできれば計画を上げたい、そしてできるものは実施していきたいと、こう思っておりまして、ただ、この計画は、そのときつくったら全てそれに従わないけんということではありませんで、また必要があれば計画を変更しながら、議会の議決を経て、また変えていくこともできると思いますので、またその都度、その都度課題に合わせたような、そういう対策も必要だろうと、こう思っておるところであります。せっかくといいますか、過疎地域に指定されて、そういう起債も使えるようになりましたので、この起債を使って何とかこの地域を活性化していくということをするためには、皆さんのやっぱり意見というものは必要だろうと、こう思っておりますので、またそういう場を考えていきたいなと思っております。  できれば、ばらばらにというような形でするといろんなところから出てきますので、やっぱりその地区に合ったような、そういうものを集約していくということも大切だろうと思っておりまして、そういう形でできるかどうか、また検討してまいりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 長谷川議員。 ○議員(1番 長谷川昭二君) 事業をやる場合に、その前になって、かなり時間が迫った中でどういうことをやりますよって言っても、なかなか考える余裕がないと思うんですよね、町民さんにとっては。だからやっぱり定期的に、例えば自治会を通じてでも、自治会の中で、住民の皆さんの中で議論ができるような時間というのが必要だと思うんですね。だから、事前にやっぱり情報をきちっと流して、こういう計画を持ってますけれどもということをやっぱり示して議論をしていただくということが必要だというふうに思っております。  それで、町長がつくられた自治基本条例、この第13条、参画というところでは、町は、多様な町民参画制度の整備を図り、町民等の参画する機会を保障しなければならない。2、町は、町民等が参画できないことによって不利益を受けることのないよう配慮しなければならないとあります。ぜひこの条例に合致した取組になるよう求めて、私の質問を終わりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) この過疎対策でございますが、町だけがやるということでなくて、やっぱり地元の方も一緒にやらなければこれは続きませんし、いいものはできないと、こう思っておるところでありまして、やっぱりそういう意味では、そういう地域振興していくんだと、そういう気持ちになられるような、そういう仕組みというものをつくっていく必要があるんだろうと、こう思っておるところでありますので、そういう取組をしっかりしながら、この過疎対策事業で活性化できるような形にしていきたいなと、こう思っておるところであります。 ○議長(前田 栄治君) 以上で長谷川議員の一般質問を終わります。       ─────────────────────────────── ○議長(前田 栄治君) しばらく休憩します。(午後0時00分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(前田 栄治君) 休憩前に引き続き再開します。(午後0時59分再開)  次に進みます。  7番、斉尾智弘議員。 ○議員(7番 斉尾 智弘君) 7番、斉尾智弘でございます。私は、本定例会におきまして、町長、また教育長に、4問について質問させていただきます。  最初に、AEDの活用とファーストレスポンダー隊の結成・育成についてでございます。  近年、農作業中に倒れ、そのまま亡くなるという痛ましい事案が散見されました。本町のAEDの設置は、ほとんどの公共施設に配備されておりますが、その施設は利用者がない場合は施錠されていて、一刻を争うというとき、AEDの取り出しに余計な時間がかかってしまう。心肺停止などの異常が発生したときに、AEDで救命の措置が施されるが、夜間のAED利用はできず、個人的に異常があっても使用することができない現状であります。救急車が来るまでの応急手当てにAEDは有効であり、もっと使い勝手のよいシステムにすべきであります。  一方、ファーストレスポンダー隊とは、心肺停止患者が発生した場合に地域住民がAEDを持って現場に駆けつけ、救急車が到着するまでの間に救命処置をする組織であります。この隊員には本町の消防団員や防災士等の者が候補と想定されます。この組織の結成・育成についてお伺いいたします。  次に、「森のようちえん」への支援についてでございます。  森のようちえんの活動は、幼児期に子どもたちの自ら成長する力を見守り、自主性を尊重します。豊かな発想、伸び伸びとした心と体、友達を思いやること、生活それ自体の中で社会性や自立を獲得することを目指しています。これは、森のようちえん宣言より抜粋いたしました。  鳥取県中部では、「自然がっこう旅をする木」が活動しております。倉吉市関金町にある施設には、現在、小学校の生徒5人、幼稚園9人の子どもたちが通っております。北栄町の子どもも通っております。新たに問合せもあるといいます。利用者の多様なニーズに応えるためにも、重要な取組であると思います。倉吉市は支援をしておりますが、保護者の負担とならないようにすべきであり、本町の支援について見解をお伺いいたします。これは町長、教育長でよろしくお願いいたします。  次に、コロナ禍における生理の貧困についてでございます。  今、世界各国で女性の生理の貧困が問題となっております。生理用品を買うお金がない、利用しにくい環境にあるなど、発展途上国のみならず、先進国でも問題になっております。日本では、任意団体の「#みんなの生理」が行ったオンラインアンケート調査によると、5人に1人の若者が金銭的理由で生理用品を買うのに苦労した、ほかのもので代用している等との結果が出ております。また、貧困で購入できないだけでなく、ネグレクトにより親等から買ってもらえない子どもたちがいるとの指摘もございます。コロナ禍の中、苦しんでいるこのような女性の負担軽減に取り組むべきであり、見解をお伺いいたします。  4問目、ヤングケアラー問題についてでございます。  病気の家族の世話や家事などに追われる18歳未満の子どもの全国調査が実施されました。内容は、公立中学校と全日制高校の2年生や通信制高校の生徒を対象に、厚生労働省と文部科学省が昨年12月から今年1月にかけて行われたものでございます。結果は、中学2年の約17人に1人、5.7%、高校2年生で約24人に1人、4.1%が世話をする家族がいると回答しました。世話の内容は、祖父母の介護、兄弟の保育所への送迎、料理、掃除、洗濯など、手伝いと呼べる範囲を超えたものが多かったようであります。頻度は、ほぼ毎日が中学2年生の45.1%、高校2年生の47.6%に上りました。中学2年生、高校2年生とも平日1日平均約4時間を世話に費やしており、約1割は7時間以上と答えたようであります。これでは勉強やクラブ活動は難しく、心身への影響も心配されるところであります。ヤングケアラーの問題が表面化してこなかった理由として、独り親世帯のため本人が世話を当たり前と思っていたり、過度な負担を強いていることに親が気づいていないといった要因が指摘されております。本町での実態と支援策をお伺いいたします。町長、教育長に御答弁をお願いいたします。  以上で壇上での質問を終わります。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 斉尾議員の御質問にお答えいたします。  初めに、AEDの活用とファーストレスポンダー隊の結成・育成についての御質問でございます。  町内のAEDにつきましては、庁舎や学校、体育施設、一部の企業等に配置されております。夜間は施錠され、大栄庁舎以外は使用できません。御意見をいただきましたが、破壊や盗難のおそれもあり、いつでも誰でも使用するシステムにすることは難しいと考えております。  ファーストレスポンダー隊につきましては、救急車の到着に15分以上の時間を要する市町村で導入をされておるようでございます。本町におきましては、湯梨浜消防署から曲まで、琴浦消防署から穂波までが一番距離がありますが、いずれも15分以内で救急車の到着が可能であるとのことであり、特に本町にファーストレスポンダー隊の導入は不要と考えておるところであります。  次に、「森のようちえん」への支援についての御質問でございます。  倉吉市内にあります森のようちえん「自然がっこう旅をする木」は、従来の幼稚園、保育園の枠組みに当てはまらない保育形態のため、国が定める認可保育施設の設置基準を満たすことができないことから、保育施設の区分上では認可外保育施設として位置づけられております。  また、鳥取県が行っているとっとり森・里山等自然保育認証制度の中で、自然の中で保育を行う園、通称「森のようちえん」として認証を受けられている施設でございます。現在、森のようちえんは県内で7園ありますが、中部では倉吉市の「自然がっこう旅をする木」の1園のみとなっております。  議員仰せの園に対する支援でございますが、現在、県は認証を行った森のようちえんに対し、運営費の一部と保育料の一部を助成しております。また、倉吉市も運営費の一部を助成しております。
     助成が行われている考え方でございますが、運営費に関しましては、県では、豊かな自然を生かした健やかな子どもの育ちという子育て政策推進の一面があることのほか、自然の中で子育てをしたい田舎暮らし志向の移住希望者へPRできる移住先の魅力づくりを狙う移住定住政策としての目的もあるようであります。また、倉吉市における助成目的も、移住定住の推進、中山間地振興であると聞いております。  移住定住政策の観点で助成の必要性を考えるとき、町外にある施設が北栄町への移住にどの程度寄与しているのか確認する必要があります。子育て支援及び移住定住推進を目的とする助成を本町で行うかどうかについては、他の認可外保育との整合性も勘案して考えてまいりたいと思います。  助成の保育料部分については、教育長が答弁いたします。  次に、コロナ禍における生理の貧困についての御質問でございます。  議員御指摘のように、生理の貧困の問題は、経済的な問題だけではなく、子どもの場合は保護者のネグレクトや知識不足など、様々な理由で生理用品が準備されない、準備してほしいと言い出せないなど、家庭環境の問題もあると思われます。経済的問題に対する対応は、長谷川議員御質問に対する答弁のとおり、県の補助金を活用して生理用品の備蓄や必要な方への配布を検討していきます。また、先ほど述べたような家庭環境下にある子どもや保護者への支援として考えられるのは、性教育の充実や困っている方が相談につながることが必要であると考えております。学校教育の現場とも連携し、児童生徒、親の知識、理解を深めたり、相談しやすい環境づくりに努めていきたいと考えております。また、ネグレクトなどの相談の際にも、こういった問題が顕在化していないか十分に配慮し相談対応に当たり、必要な支援につながるよう取り組んでまいりたいと考えております。  次に、ヤングケアラー問題についての御質問でございます。  まず、ケアラー支援法や条例の制定を目指して活動されている日本ケアラー連盟の定義によりますと、ケアラーとは、心や体に不調のある人への介護、看病、療育、世話、気遣いなどを無償でケアする人たちのことで、ヤングケアラーは、そのうち家族に介護を要する人がいる場合に、大人が担うような介護を引き受けている18歳未満の子どものこととされています。  このヤングケアラーの本町の実態でありますが、介護に関する様々な相談を受けている地域包括支援センターには、祖父母などの介護による18歳未満の子どもの負担についての相談はございません。しかし、昨年実施いたしました介護に関するニーズ調査でも、介護者の年齢を18歳未満の子どもに限定したような調査はしておりませんので、実態としては把握できていないのが現状でございます。  子どもたちの介護への関わりが家族の中では当たり前のこととされ、本人にとって重い負担として捉えられていない潜在的な問題もあるかもしれません。本町では、今年度より重層的支援体制整備事業の取組を始めました。この事業の中に相談支援がありますが、この相談支援は様々な生活課題を受け止め、多機関が協働して支援に当たることで、その生活課題の解決に向けていくものであります。このヤングケアラー問題についても、関係機関の連携や既存の相談支援機関でその困り感に気づいた場合には、多機関による支援会議などを通じて役割分担をしながら支援していくように考えてまいります。その際には、鳥取県が令和3年4月1日から県内3か所の児童相談所に鳥取県ヤングケアラー相談窓口を設置し、その取組を始めましたので、連携をしていきたいと考えておるところであります。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 斉尾議員の御質問にお答えいたします。  初めに、「森のようちえん」への支援についての御質問でございます。私からは、保育料の支援についてお答えをいたします。  先ほど、町長答弁の中で、「自然がっこう旅をする木」は、施設区分が認可外保育施設であると説明がありました。認可外保育施設に通う児童の保育料につきましては、令和元年10月からスタートしています幼児教育・保育の無償化制度の中で、3歳以上児と住民税非課税世帯のゼロ歳から2歳児の保育料が、上限はあるものの無償化の措置が行われております。この施設には北栄町から3歳以上児1名の園児が通っていますが、この無償化措置の対象となっております。この施設については、森のようちえんとして認証を受けている面はございますが、保育施設の区分でいえば認可外保育施設の一つでございます。保育料の負担軽減を考える上で、他の認可外保育施設へ通う児童の負担軽減との均衡を崩すことは適当ではないと考えますので、本施設の保護者に対する運営費の補助や保育料軽減措置は、現時点では考えておりません。  次に、ヤングケアラー問題についての御質問です。  議員仰せの全国調査については抽出調査で行われたものであり、本町の中学校は調査対象から外れていたことを、まず申し上げておきます。今回の一般質問を受け、改めて中学校2校にヤングケアラーに該当する生徒がいないかを確認しましたが、現時点では両中学校ともいないという結果でございました。  このヤングケアラー問題における当面の課題は、自分をヤングケアラーだと自覚していない生徒をいかに周囲が気づけるかだと考えます。現在、学校現場では、生徒の学校生活の姿から見えてくる家庭生活の状況に問題が認められれば、担任教師だけでなく、学校全体で問題を共有しながら必要な対応を行っております。状況によっては外部の関係機関とも連携することもあります。ヤングケアラー問題だけに限りませんが、生徒自身や本人を取り巻く環境の問題に対しては、早期の状況判断と対応を心がけているところでございます。  ヤングケアラー生徒に対する支援策でございますが、現時点でこれというものは準備できておりません。ヤングケアラー状態を引き起こしている原因自体を解消するには、福祉分野での支援が必要だと考えます。また、ケースごとで必要となる支援方法も変わってくると思います。学校現場を含め、教育委員会としては、生徒の教育機会が失われている状態に対し何ができるのかという視点に立ちながら、ケースの状況に応じた必要な支援を検討してまいります。 ○議長(前田 栄治君) 斉尾議員。 ○議員(7番 斉尾 智弘君) それでは、最初のAEDの活用とファーストレスポンダー隊の結成・育成ということですけども、町長の御答弁では難しいということ、その理由については、本町では、要は救急車が来るのが15分以上かかるようなところはないというような御答弁だったと思います。それで、基本的にはやはり、そういう答弁もあるかなとは思ってはおりましたが、AEDのことについては非常に、よく知っておられる方もありますし、なかなか使い勝手をどういうふうにしていいか、電気製品といいますかね、生命に関わるような、そういうところに使うものなので、臨機応変に使えるというようなところまではいっていないというような認識を私は持っております。  前日まで農作業をされていたというような方、また作業の継続中に亡くなったという方、これは壇上でも若干触れましたけども、こういう方が、最近こういう事案が発生いたしました。いずれも心筋梗塞であったというふうにお聞きしております。働き盛りの方、中心者を亡くされた御家族には、衷心よりお悔やみを申し上げます。  一方で、心筋梗塞等の心肺停止の場合、10分以上経過すると蘇生率は極めて低くなるということで、逆を言えば、10分以内に心肺蘇生の措置をすれば、何とか蘇生する可能性は高くなると。要は10分が境界かなというふうに思っております。  日本では年間約7万5,000人の方が亡くなっている、1日に約200人の方、これはやっぱり心臓の突然死で亡くなっているというデータがございます。これは独立行政法人の筑後市立病院というところからのデータであります。御存じのように、心臓突然死の原因の多くは、要は心臓が震えて血液を全身に送り出せなくなる、こういう状態であります。これが起こると数秒で意識を失い、数分で脳や全身の細胞が死んでしまうということであります。これを救う方法というのは、心肺蘇生と電気ショックが重要であるということであります。この電気ショックの部分がAEDの使用であります。心肺停止になったときには、心臓が震える状態で血液を送らないということは先ほど申しましたけども、これを解除する、このAEDを使った電気ショックによって心臓の震えを解除すれば血液を送り出せる状態になる可能性があるということなんですね。  鳥取県中部管内の救急車の到着時間の平均があります。平成22年度版ですが、それによりますと、到着所要時間8.2分というふうになっております。ですから、10分以内にはどこでも到着できると。ところが、その反面、平成22年度のケースでは、4,671件中、1,456件が10分以上かかっているんですね。この辺のことを確認しました、消防署に確認しましたら、中には、例えば畑等で倒れた場合に、場所が特定できなくて時間内に、10分以内に到着できないケースもあるかもしれないということを言っておられました。私は、ここの部分が非常に重要ではないかなと。  一概に、中部管内には消防、救急車が出るところは倉吉市、湯梨浜町、また琴浦町、まあ北栄町では、特に私の部分では琴浦のほうが近いわけですけども、大体10分以内に来られるだろうというような見解でございます。ですけども、中には農作業中に倒れられて、また山の中だったり、最近のケースではそういうところがよくあるかなと思っております。そういうときの対策として、私は地域住民が、ファーストレスポンダー隊ということを申し上げましたけども、地域住民が、こういう組織ができなくても、これを駆けつけていける、持って、救急車が来る10分以内にそこに到着して、1分でも早く、これ蘇生をするということが必要ではないかなというふうに考えるわけでございます。  この心臓が震えている状態、これが震えている状態ですけども、これを、この震えている状態を除くことを除細動というふうに言うそうでありますけども、これが1分遅れると救命率が10%低下すると、こういうようなことも言われております。これについて町長、いかがでしょうか、この辺についての感想。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 先ほど答弁いたしましたが、今の救急体制の中で何とかカバーをできる範囲にはあるということでありますが、そうやって畑の中、なかなか分かりにくいということもあると思います。じゃあ、そこにどうやって持っていくかという、救急車が分かりにくいということになって遅れるということでありますが、じゃあそれを、どうやってAEDを持っていくかということになると、これもまたちょっと考えなければならない。あるところは限られておりますので、そこに取りに行くのか、あるいはそこの職員が持っていくのか、そういうことも考えられなければいけないなと、こう思っておりますし、その職員が、場所がすぐ判明すればいいわけでありますが、またそこで時間がかかってしまうというようなこともあろうかと思います。いろんな場面場面によって、それがうまく作用したり、あるいはなかなか難しかったりというようなこともあるわけでありまして、なかなか難しいなということでございます。10分以内にできればいいわけでありますが、なかなかそういう面では、どういう形でやっていくかということもなかなか難しい面もあろうかと、こう思っておるところでありまして、今、我々の範囲では、そういう救急車が時間内に行けるという範囲内であるということでありますので、結成あるいは育成については難しいというようなことで考えておるところであります。 ○議長(前田 栄治君) 斉尾議員。 ○議員(7番 斉尾 智弘君) 先ほど、町長の御答弁の中で、職員がというようなお話がちょっと出ましたけども、私は職員に全て負担をかけようという、そういうことではないと思うんですね。やっぱりここで申し上げているのは、地域住民、ここに協力をしていただく、こういう何とか隊という、ファーストレスポンダー隊というのはこういう、わざわざつくらなくても、例えば北栄町でいえば消防団の隊員の方、また防災士が現在少しずつ増えておりますけども、特に防災士については普通救命講習Ⅰの講習受けておられるわけであります。AEDの使い方についても、この場所で講習を受けておられます。ですから、こういう部分で、例えばですけども、こういう方たちに責任を持って自治会に1人そういう方がおられれば、そういう方に預けて、いざというときに使っていただく、こういう方法もあるんではないかと、こういうふうに思いますけども、この点いかがでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういう方が献身的にやったるということであればいいわけでありますが、そういう方が必ずしも家におられる、あるいはどこかにおられるということか分からないというような場合もあります。それを一日中持って回るということも、これもなかなか難しいと思いますし、それからまた、そういう方たちにこれを任命してやれということも、責任の問題の中でかなりプレッシャーがかかるんではないかなと、こう思っておるところでありまして、それから、じゃあ昼間は勤めに出とるという方もあるでしょうし、また、夜だったらどうするんだという、いろいろなことも考えられますので、なかなかそういう方たちにお願いをして、じゃあよろしくということには、早々に結論を出すということは難しいだろうと、こう思っております。 ○議長(前田 栄治君) 斉尾議員。 ○議員(7番 斉尾 智弘君) 確かに町長の言われる、行政のトップとしてそういう方にお願いされるということになると、全ての責任は町長が取られるというお覚悟の上でそういうふうに難しいというふうに言われると思います。しかしながら、人の命を救うという観点においては、こういうことを前向きに、じゃあしましょうという志のある方というのは必ずあると思うんですよ。やはり役場のほうから任命するとなると、いろんな、例えば制約だったり責任感なりをその方に押しつけられたら、依頼されたほうは困惑します。そうじゃなくて、もうちょっと自由頻度の高い、自分たちで考えて使ってくださいぐらいの、ある程度の裁量はお任せしますみたいな、こういうことにはならないかなあというふうに思うわけであります。  それで、本町のAED、いろんな施設にあるわけですけども、設置されて以来、一度も使われていない。これは、結果としては非常に、そういうものが必要な場面がなかったということでは、非常にいいことだろうと思っております。ですけど、例えば畑で倒れられて亡くなられる方があるわけです。こっちのほうは必要なんです。これがあれば何とか蘇生されたかもしれない、こういう事案があります。町長、ぜひ、今御答弁されましたから、もう難しいということはお聞きしました。これを覆せということは言いません。ですけど、これをやることによって蘇生される可能性はあるわけです。ぜひ仕組みづくりを考えていただきたい。いかがでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) どういうことでどういう仕組みがつくれるのかどうかということ、それからまた、どういう方にお願いするかということ、いろいろ問題はあると思います。そういう中で、もっと緩やかにということでもあったわけでありますが、そういう、される方もやっぱり責任を持ってやらないけんということになれば、大変な重荷になるんではないかなと、こう懸念はするところでございますが、そういうこともいろいろ検討しながら、本当にできるかどうかということは考えてみてもいいかなと、こう思っておるところであります。多くの方に声をかけるということもなかなか難しいと思いますが、そういう消防団の方、あるいは防災士の方、あるいはそういうことで取り組んでみたいという方があれば、声をかけて考えてみるというのも一案かと、こう思いますが、町としてはなかなか難しいかなという感じは持っておるところであります。 ○議長(前田 栄治君) 斉尾議員。 ○議員(7番 斉尾 智弘君) 倉吉市の取組でやっておるのは、今、倉吉市にあります消防署に全てAEDを設置して、それで、その指令センターというところに例えば救急車要請があったときに、そこから各消防士の方のところへ連絡が行って、近くの消防士がAEDを持って駆けつけると、こういうような仕組みが今できておるようであります。これを本町の消防団に当てはめることはちょっと、消防団の数も限られておりますから難しいかもしれません。ただ、こういう一つの方法もあるかなというふうには思います。これについては町長、いかがでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) ちょっと今、質問がよく分からなかったわけでありますが、AEDを消防署が預ける、持っていく……。 ○議員(7番 斉尾 智弘君) 消防車に搭載させておいて……。 ○議長(前田 栄治君) しばらく休憩します。(午後1時32分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(前田 栄治君) 休憩前に引き続き再開します。(午後1時34分再開)  松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 消防車に搭載しとるということでありますが、先ほどの話によりますと、広域消防に搭載しとるということであります。倉吉市内には倉吉消防署と、それから西倉消防署、そして指令センターもあるわけでありますが、消防車があるのは倉吉消防署、竹田橋の東側にあります。それから西倉消防署、これは河原町の橋を渡ったところにあるわけでありますが、2か所しかございません。そこに連絡をして、そこから消防団の方に連絡して取りに行って、また持っていくということになれば、かなり時間的なものもかかると、こう私は思っております。第一そこには既に救急車は配置してありまして、救急車が出動したほうが早いということになろうかと思います。 ○議長(前田 栄治君) 斉尾議員。 ○議員(7番 斉尾 智弘君) それについては、私のちょっと情報の入手が不足していた部分があるかもしれませんので、もしそういうとこがありましたら、ちょっとおわびしたいし、また、この部分については削除して、訂正したいと思います。この辺のところは……。 ○議長(前田 栄治君) 斉尾議員、訂正は、そこはできませんので。 ○議員(7番 斉尾 智弘君) はい。  それで、先ほど防災士の方だったり消防団の方だったりということでお尋ねしましたけども、将来的に防災士の活用ということを同僚議員等も質問しておりました。そういう会合が将来持たれるだろうなというふうな認識の下にちょっとお尋ねしますけども、そのときに集まられた防災士の皆さんに、このAEDの話をしていただけないかどうか、これについてちょっとお尋ねしたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 防災士の会を開催して、いろんなそういう情報共有をしてもらうということは今年もやっていきたいと思います。その中でAEDの活用の方法等も議題にのせていきたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 斉尾議員。 ○議員(7番 斉尾 智弘君) AEDは本当にたくさんあちこちに設置されてあります。非常に、先ほども申し上げました、稼働が全然ゼロということで、非常にもったいないと、ぜひこれがもう少し使い勝手のいいシステムにならないかなということで、こういう質問をさせていただきました。本当に必要なところがあるんです。使えるところがあるにもかかわらず、そういうルールのためになかなか使えてない。施錠されたり、開いてる間しか使えないというような、そういうようなことであります。非常に残念だなと思います。町民の命を守るという観点から、もう少し何とか考えられないかなということで、そういう質問をさせていただきましたが、これはこれで終わりますので、最後に一言お願いいたします。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 確かにAED、設備しておりまして、今までは使ったことない、これは先ほど議員がおっしゃったようにいいことでありますが、そうはいっても、そうやって急に心筋梗塞等になられる方もあるということでございますので、何とかそういうのを使えればいいわけでありますが、どっちかいうと、今のところは救急車のほうが早く行くというようなことでございますので、そういう中で、どういう形ができるのかということも検討してまいりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 斉尾議員。 ○議員(7番 斉尾 智弘君) 次に、森のようちえんのことについてお伺いいたします。  関金で活動されているのは、「自然がっこう旅をする木」という名称だというふうにお伺いしております。教育長にちょっとお尋ねしますが、森の中での自然体験活動を基軸にした子育て、保育への認識と評価、もしお持ちでしたらお尋ねいたします。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 斉尾議員の御質問にお答えをいたします。  森のようちえん、八頭町のほうですか、智頭町のほうですか、から始まったということだというふうに認識しております。倉吉市の関金地区のほうでこういう「自然がっこう旅をする木」というのが運営されているというのは知っておりました。ただ、どういう状態でやられているのかということまでは、十分な知識は持ち合わせていなかったというのが実態でございます。 ○議長(前田 栄治君) 斉尾議員。 ○議員(7番 斉尾 智弘君) 認識はそういうことで、評価についてはいかがでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 評価については、保護者の方がどういうふうに感じておられるかということなんですけども、直接どうかということまでは聞いたことはございませんので、分からないというところでございます。 ○議長(前田 栄治君) 斉尾議員。 ○議員(7番 斉尾 智弘君) 保護者の方の評価ではなくて、教育長の評価をお尋ねしたんですけども、分からないということですか、でよろしいですか。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 子どもたちが自然の中で伸び伸びと保育といいますか、生活をするということは、それなりの目的に沿った活動だというふうに思っておりますので、それについては、そういうことが望ましいと思われる保護者の方がそこに子どもたちを預けるということは、それなりの理由があるのだろうなというふうに思っていますし、ただ、そのことによって子どもたちにそういう意図することが芽生えているのかということについては承知していないというところでございます。 ○議長(前田 栄治君) 斉尾議員。 ○議員(7番 斉尾 智弘君) 非常に分かりにくい教育長の評価というふうに、いいところもあるだろうし、悪いところもあるだろうなというふうに私は思っております。そういう部分での、こういうところ、どうのこうのということが出てくればなとは思っておりましたけども、教育長もまだなかなかこういう部分についての認識を、まだまだ深めておられないということだと存じます。そういう部分では、ぜひ、これ今後こういう部分が増えてくるのかなという、北栄町には直接ないので、そんなに関係ないと言われればそうかもしれません。ただ、北栄町のお子さんも通われるので、ぜひ認識を深めていただいて、どういう施設なのか、こういうことはぜひ、1回ぐらい見に行かれたらいかがかなと思いますけど、いかがですか。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) この施設には、北栄町のほうから1人の児童が通園しているというのは承知をいたしております。関金の奥のほうにあるということは存じてますので、どういう状況なのかなというのは一度見学してみたいなと思います。 ○議長(前田 栄治君) 斉尾議員。 ○議員(7番 斉尾 智弘君) 今、年長さんだそうであります。この方は今年度で卒園されて、その後は北栄町からの園児さんはおられなくなる、途絶えるわけです。ただ、その後にまた、2年後ぐらいにはもしかしたらというようなお話もありました。問合せは何件かあるようであります。ぜひそのときに備えて、認可外保育施設という位置づけでありますので、保育料の無償化という対象にはなっていると思います。そういうことですよね。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) この施設については、保育料については国の無償化の対象になっているということで、この北栄町から通っている園児さんは無償化といいますか、保育料はかかってないというふうに思ってます。  それと、町内からは、この施設ではないんですけども、同じように認可外保育園・保育所に通っている園児がございますので、そちらのほうとも、先ほど答弁で言いましたけども、均衡をどうするのかということもございますので、この「自然がっこう旅をする木」についてどうするかというのは、今後慎重に検討する必要があるかなというふうに思います。 ○議長(前田 栄治君) 斉尾議員。 ○議員(7番 斉尾 智弘君) 先ほど、倉吉市では利用児童数に応じて運営費を補助しているという事実がございます。本町は予算化をしてないし、そういうことも制度化してなかったので、その部分についてはなされておりません。今後、こういう児童がこういうとこに通うようになったときの、保育料ではないですね、運営費の部分、この部分についての支援についての考え方というのは何か持っておられるんでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) この施設に対する運営費については、県も補助されてますし、市も補助されてます。先ほど町長の答弁にもありましたけども、その支援の目的といいますか、趣旨が移住定住の推進であったり中山間地域の振興というのが目的で助成をされている、支援をされているというふうに伺っていますので、そのことに関しては、北栄町については、そういうことにつながるのであれば考えていかなきゃならないというふうに思いますけども、そうでなければ、そこはちょっと支援の対象にはなり得ないんじゃないかなというふうに考えております。 ○議長(前田 栄治君) 斉尾議員。 ○議員(7番 斉尾 智弘君) 例えば北栄町に住みながら、例えばですよ、関西の方が移住してきて、北栄町に住みながらこの「自然がっこう旅をする木」というとこに通う、こういうケースはいかがですか。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 移住の目的が、そういう施設に通うことが目的で、そして北栄町に移住をされてるということであれば、北栄町においてもその設置目的について検討する必要はあるのかなというふうに思います。そういう場合が出てきたら、町長とも十分相談しながら検討してまいりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 斉尾議員。 ○議員(7番 斉尾 智弘君) 非常にいい御答弁をいただきました。やはり移住定住といえども、その地域で考えるべきだろうと私は思います。北栄町だけとか、関金だけとか、倉吉市だけとかっていうことではなしに、中部全体で移住者を増やしていく、こういう一つの方法があってもいいのかなというふうに思います。これはその一つの取組でありますので、ぜひそういうときにはこれを検討していただきたいし、実施していただきたいと思います。  ここで一つ、もう一歩踏み込んだところの御答弁をちょっと確認しておきたいんですけども、小学校クラスに5人の生徒さんが通っておられます。この中には不登校のお子さんもおられるというふうにお聞きしております。不登校のお子さんがこういう施設に通った場合、基本的には、北栄町の場合ですとフリースクールというようなところに行かれておられる方が多いかなと思いますけども、こういう「自然がっこう旅をする木」というようなところの、小学部という言い方が正しいのか分かりませんけども、小学生のクラスの方についてはフリースクールという捉え方、こういうようなものについてどういうふうにお考えでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) フリースクールに認定するかどうかということは、まず小学校、中学校に、中学生はおられないと思うんですけども、学習指導要領にのっとった指導がなされているかどうかというのが重要な要件になります。そして、そのことが確認をできるということがございますので、その辺がどうなっているのかというのは確認する必要があろうかと思いますけども、倉吉市においては、その児童の方は出席扱いにはなってないということのようですので、いわゆるフリースクールに該当しないという判断をされているんだろうというふうに思います。 ○議長(前田 栄治君) 斉尾議員。 ○議員(7番 斉尾 智弘君) 今、出席扱いになっていないということであります。ということは、ずっと欠席されてるということですね。ですから、この小学校の義務教育は終えられない、一日も早く普通の学校に復帰していただくのがここの部分のハードルなのかなというふうに思います。  学習指導要領というものがあって、それに準じていないというようなことなんですが、学びの多様性ということを考えたときに……。 ○議長(前田 栄治君) 斉尾議員、森のようちえんの支援についてという趣旨がありますので、ちょっとそちらのほうとはまた、支援についてということで質問をお願いします。 ○議員(7番 斉尾 智弘君) はい。今、議長のほうから質問を整理しなさいというような指示がありましたので、今の質問についてはこれで終わります。また機会があれば、また質問をさせていただきたいと存じます。  いいですか、このまま続けて。  次に、コロナ禍における生理の貧困であります。
     この問題は、今回のコロナ禍の中で顕在化したものであるというふうに言われております。同僚議員も先ほど一般質問で質問されておりましたが、町としても取り組んでいくということで、非常に喜ばしいということでお聞きしておりました。  政府においては、この新型コロナウイルス対策として、2020年度に計上された予備費を使って地域女性活躍推進交付金の拡充を決めております。この交付金は、孤立する女性を支援する民間団体の活動を後押しするものであります。その民間団体が困窮女性に生理用品を供給、提供するための費用にも交付金が活用できるというふうにしております。ですから、国の予算を活用できるわけであります。先ほど県の支援があるということで、北栄町もこれに対して取り組むということでございましたけども、国の費用も活用できるということであります。そこで問題になるのは、民間団体が生理用品を提供する活動に対して委託料を頂く形で使えるということであります。この民間団体ということについて、そういう団体というのは、現在、北栄町にはあるんでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういうのは、どういうのが民間団体として登録されているかということは、私は分かりません。 ○議長(前田 栄治君) 斉尾議員。 ○議員(7番 斉尾 智弘君) 社協さんなんかは、民間団体という範疇には入らないんでしょうか。いかがでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) あれは社会福祉法人という形の中でやっておりますので、純粋な民間ということでなくて、そういう法人としての町と連携する団体という形でしてあるところでございます。 ○議長(前田 栄治君) 斉尾議員。 ○議員(7番 斉尾 智弘君) そういうことであれば、この国の費用は使えないということになります。  それと、今回、女性に対して生理用品を支援していくということでありましたけども、一つには、備蓄品を増やして、相談があれば対応するというような御答弁だったように、同僚議員の御答弁の中であったように記憶しておりますが、そういうことでよろしいですか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 備蓄したもの、それからまた購入したものを、そういう困っておられる方に供給していくということであります。 ○議長(前田 栄治君) 斉尾議員。 ○議員(7番 斉尾 智弘君) 私、この問題が当初起こったときに、備蓄品がどのぐらいあるのかなということで、ちょっと防災のほうに聞いてみましたところ、非常に少なかったんですね。30個入りが2セットというようなことだったと記憶しております。それってどんぐらいだいや、どんぐらいなのかなっていうふうなことを聞いたら、60人分ぐらいじゃないかなんていうお話もありましたけど、これはいいですけども、非常に少なかったと。  今回、この問題が起こったので、買い増して支援していただくということで非常に喜んでおりますが、同僚議員もちょっと懸念しておったようでありますけども、学校の保健室で対応というようなことも御答弁いただきましたが、相談しにくいのかな、また、役場で相談があれば対応するということについても、なかなか相談しにくいのではないか、若い女性がですね。それ、気軽にこういうものが買えないので何とかなりませんかという相談を、気軽にできるものなんでしょうか。この点についてどういうふうにお考えなのか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 私も買ったことはございませんが、なかなかそういう面ではどうかなというような気もしないことはないわけでありますが、どういう形の中で配布したがいいのかということもいろいろ検討したところでありますが、そういう相談する、していただく中でお聞きする、あるいは話をしていただくということになろうかと思います。  特に女性の職員にそういうものを対応して話をしていただくということになれば、割と話しやすいんではないかなと、こう思います。 ○議長(前田 栄治君) 斉尾議員。 ○議員(7番 斉尾 智弘君) 今、非常にいい御答弁をいただいたなというように思います。私は男の職員、当然ですけど、なかなか気持ち分かりませんし、そういうことに対する対応というのは難しいと思うんですね。ですから、ぜひ女性の組織といいますか、そういう方のグループで対応していただく、また、必要な方に渡す方法についても、その方たち、女性の方から意見を出していただいて、その相談に来られる方に寄り添ったこういう体制づくり、こういうものをぜひ進めていただきたいと、こういうふうに存じますが、町長、いかがでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 今の相談については、職員の対応を女性というようなことを主体に言ったわけでありますが、もしそういう団体があって、そういうのを取り組んでいただければ大変ありがたいかなと、こう思っておるところであります。ぜひそういう女性の会等もありますので、話をする中で、協力していただけるかどうかということも考えてみたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 斉尾議員。 ○議員(7番 斉尾 智弘君) この問題については、本町でもちゃんと取り組んでいくということで、最後の、ここの部分でのもう一つの最終的な質問に移らせていただきますけども、この生理の貧困ということの質問の中で感じるのが、女性特有の体の変化がある年齢から始まるこの生理というものに対して、これは女性特有なものですから、こういう部分について、今までの社会ではなかなか触れにくい部分があったのではないかというふうに私は思っております。であるならば、本当に今悩んでいる女性本人だけに任せるのではなく、社会全体で応援していく仕組みが必要ではないかというふうに私は思うわけであります。将来的には、この取組が一時的にコロナ禍だけの支援ではなくて、ずっと恒久的にこの部分を町民に支援していく、こういう取組、仕組みづくり、これいかがでしょうか。これ必要だと思うんですよね。女性が本当に一人で、また家族だけでこういう部分で悩んでおられる、これを社会全体で応援していく、こういうことも必要でないかなと私は思います。町長、これ、この問題についての最後の質問ですので、御答弁をお願いいたします。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 社会全体でというお話がございました。そういう貧困でおられる家庭であったりとか、どうしても買うことができない、あるいは急になってしまったというような方のためにも、これはコロナだからこうだということでなくて、そういうことをしていく必要があるんではないかなと、こう思っておるところであります。 ○議長(前田 栄治君) 斉尾議員。 ○議員(7番 斉尾 智弘君) 町長の御答弁に対して非常に敬意を表したい。将来的には北栄町でそういう部分での支援策が提案されるかなというふうに今、期待感を持たせていただけるような御答弁でありました。ぜひその辺を実現していただくように、最後と言いましたけど、決意をもうちょっと。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういう備蓄も考えていかなければならないという中で、そういうものもしっかりと備蓄して、いざというときに対応できるようにしてまいりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 斉尾議員。 ○議員(7番 斉尾 智弘君) ヤングケアラー問題であります。  厚労省と文科省で実態調査がされたということでありましたけども、本町ではどのくらいのヤングケアラーがいるのかは分からない、こういう御答弁でありました。それで今後、実態把握が、私は推進するべきだろうなと。こういって申しますのも、非常にたくさんの方が、若年層の中学生、高校生がそういうことで悩んでおられる、中学2年生の約17人に1人というようなデータがあるわけであります。本町の中学2年生で考えたときに、本当になければ、それはそれで喜ばしいことではあるんですけども、言い出せない部分もあるのかもしれない、また目立たないところで苦労されている事情があるかもしれない、こういう部分についての把握はするべきだと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 学校のほうに問い合わせたところ、そういう生徒はいないという回答でした。ただ、学校側もどの程度子どもたちの生活状態を把握しているのか、かなりの部分について把握はしていると思いますけども、そのヤングケアラー部分について把握してるかどうかということは分かりませんので、そういう生徒がいるかどうかというところは、ちょっとやっぱり実態調査というか、どういう形でやるのがいいのかということはありますけども、アンケートなりなんなり、ただ、学校には心の相談員であるとか、いろいろな相談制度がありますので、そういう相談制度を使ったりしながら、そういう子どもたちがいるかいないかの辺を把握するということは、ちょっとしていかなきゃいけないのかなと思います。 ○議長(前田 栄治君) 斉尾議員。 ○議員(7番 斉尾 智弘君) この問題については、まず本町での実態調査が分からないと対策も立てられないし、相談体制を築けとか言っても、また、国のほうではこういうものを創設するような動きもあるようであります。そういうものを活用するにしても、本町の実態調査は当然必要だろうというふうに思いますので、よろしくお願いしたいなと思います。  働きながら介護をしておられる、ヤングとは違うケアラーですね、こういう方もおられます。こういう方の実態調査というのはなされておるんでしょうか。これは町長。 ○議長(前田 栄治君) ちょっとしばらく休憩します。(午後2時05分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(前田 栄治君) 休憩前に引き続き再開します。(午後2時08分再開)  松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答弁させます。 ○議長(前田 栄治君) 田中福祉課長。 ○福祉課長(田中 英伸君) 斉尾議員の御質問に対して、町長に代わって答弁させていただきます。  先ほど町長の答弁の中で、介護に関するニーズ調査の中で、介護者の年齢を18歳未満の子どもとしたような調査は行っておりませんが、どなたが介護されているかという選択肢はございます。その中に子ども、孫といったような形での区分はございまして、子ども、孫、兄弟、親戚、そういった区分の中の調査は行っております。ですが、これも同じように、そこに20代の勤務しておられる方といった具体的な介護者の年齢を特定したような調査という形ではないのですが、誰が介護しているというような調査だけは行っております。以上でございます。 ○議長(前田 栄治君) 斉尾議員。 ○議員(7番 斉尾 智弘君) 終わります。結構です。 ○議長(前田 栄治君) 以上で斉尾議員の一般質問を終わります。       ─────────────・───・───────────── ○議長(前田 栄治君) 以上をもって本日の日程は全て終了しました。  これにて散会します。                 午後2時10分散会       ───────────────────────────────...