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令和 2年12月第12回定例会 (第 5日12月11日)

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  1. 北栄町議会 2020-12-11
    令和 2年12月第12回定例会 (第 5日12月11日)


    取得元: 北栄町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-18
    令和 2年12月第12回定例会 (第 5日12月11日) ─────────────────────────────────────────────       第12回 北 栄 町 議 会 定 例 会 会 議 録(第5日)                                  令和2年12月11日(金曜日) ─────────────────────────────────────────────                                 令和2年12月11日 午前9時開議  日程第1 一般質問       ───────────────────────────────                 本日の会議に付した事件  日程第1 一般質問       ───────────────────────────────                  出席議員(15名)     1番 長谷川 昭 二君  2番 宮 本 幸 美君  3番 飯 田 正 征君     4番 秋 山   修君  5番 町 田 貴 子君  6番 油 本 朋 也君     7番 斉 尾 智 弘君  8番 井 上 信一郎君  9番 藤 田 和 徳君     10番 田 中 精 一君  11番 森 本 真理子君  12番 津 川 俊 仁君     13番 阪 本 和 俊君  14番 野 田 秀 樹君  15番 前 田 栄 治君        ───────────────────────────────                  欠席議員(なし)        ───────────────────────────────
                     欠  員(なし)        ───────────────────────────────                 事務局出席職員職氏名 事務局長 ─────── 大 庭 由美子君  主幹 ───────── 福 田 香 織君 事務補佐員 ────── 長谷川 利 恵君        ───────────────────────────────               説明のため出席した者の職氏名 町長 ───────── 松 本 昭 夫君  副町長 ──────── 手 嶋 俊 樹君 教育長 ──────── 別 本 勝 美君  総務課長 ─────── 磯 江 昭 徳君 企画財政課長 ───── 小 澤   靖君  町民課長 ─────── 齋 尾 博 樹君 会計管理者(兼)出納室長         ──── 友 定 景 子君  福祉課長 ─────── 田 中 英 伸君 健康推進課長 ───── 吉 岡 正 雄君  地域整備課長 ───── 倉 光   顕君 産業振興課長 ───── 手 嶋 寿 征君  観光交流課長 ───── 松 本 裕 実君 環境エネルギー課長 ── 藤 江 純 子君  教育総務課長 ───── 中 原 浩 二君 生涯学習課長 ───── 杉 本 裕 史君  農業委員会事務局長 ── 中 原 広 美君 (併)選挙管理委員会事務局長 ──────────────────── 磯 江 昭 徳君 代表監査委員 ───── 竹 歳 秀 明君       ───────────────────────────────                 午前9時02分開議 ○議長(前田 栄治君) おはようございます。  ただいまの出席議員は15人です。定足数に達していますので、これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付したとおりです。  日程に先立ち、執行部から議案の訂正についての申出がありました。  説明を求めます。  磯江総務課長。 ○総務課長(磯江 昭徳君) 7日の議案説明の際に、北栄町議会議員及び北栄町長の選挙における選挙運動の公営に関する条例の制定について、口頭で訂正を行いましたが、手続が適切ではないということで本日議案書の差し替えをさせていただきます。申し訳ありませんでした。 ○議長(前田 栄治君) ただいま説明のあった議案第89号の訂正について、これを許可することに御異議ございませんか。                〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前田 栄治君) 御異議なしと認めます。よって、議案の訂正を許可することに決定しました。       ─────────────・───・───────────── ◎日程第1 一般質問 ○議長(前田 栄治君) 日程第1、一般質問を行います。  届出順により、順次質問を許します。  12番、津川俊仁議員。 ○議員(12番 津川 俊仁君) 皆さん、おはようございます。津川俊仁です。久しぶりの一般質問で緊張しておりますが、よろしくお願いいたします。  北栄町風力発電事業による9基の風車の更新事業、「風車を止めるな 卒FITに向けて」と題して質問いたします。  北栄町風力発電事業による9基の風車は順調に回り続け、毎年約1億6,000万円、この金額につきましては令和元年度の決算ベースの数字でありますが、収益を上げながら本町の地球温暖化防止の活動のシンボルとして今日まで元気に回り続けております。  さて、風力発電事業会計風況調査業務3,000万円などの債務負担行為をすることを求めた2回の補正予算提案どおりの承認が得られませんでした。9月3日の第1号補正予算では風向調査業務債務負担行為が修正動議で削除され、10月9日の第2号では風向調査業務3,000万円と系統連系工事負担金3,300万円の債務負担行為を盛り込んだ議案が賛成2で否決されました。私も10月9日の2回目の補正予算時に賛成せず、さらに反対討論までしました。その主な理由は、使える稼働中の9基の風車を2年後に止めなければならないことに疑問を持ったからであります。つまり、新設するための4基から5基の風車のFIT申請の締切りが2020年12月18日に迫っていて、一日も早く申請をしたいということは理解できるのですが、このFIT申請がなされ順調にいけば採択されるのが2021年の3月末になっています。FIT申請が承認された際、現在の9基の風車を2年後の2023年3月末に使用を中止するのが条件とのこと。つまり消費税抜きFIT価格、現在20.52円の売電価格でまだまだ3年分おれるのにそれを放棄し、新たにリプレースFIT価格16円、つまり消費税別16円での買取り価格を20年間維持しながら新たに回していくということに変更するのが10月9日の補正第2号の問題点だと思い、反対したものであります。繰り返しになりますが、毎年約1億6,000万円も稼いでいる風車を3年間も使えるのに使用せず廃棄して放棄することを意味し、もったいないと思ったからであります。  その後、10年を経過した風車は事故率が高いとか、現在の風車はあと何年稼働できるか分からないなどの専門家の意見もお聞きしましたが、私は定期的な点検とメンテナンスで乗り切ることはFITの買取り価格、税抜き20.52円の期間中は可能であると考えます。  そこで、現在稼働中の9基の風車を最大限使用しながら利益を確保し、貯蓄をし、次のステップへ進むべきと考えますがいかがでしょうか。その際、卒FIT、これは固定価格買取り制度による電力の買取り期間が満了することを指します。を見据えた展開が必要であります。  米子市に先進事例があるのを町長もよく御存じだと思います。議会でも湯梨浜町、琴浦町、北栄町議員有志で視察に出向きました。私もリモートで参加させていただきましたが、すばらしいと思いました。地域新電力の取組によるエネルギーの地産地消に挑戦し、新たな地域経済基盤を創出することが重要であると確信しました。FITも採算性の面からすれば有利だとは認めますが、本町風力発電事業を継続するのであれば、地域新電力の取組を柱にすることにかじを切ってはどうかと提案をいたします。  日本の自然エネルギーに関する技術を水道や交通インフラなどと全て全部セットでシステムとして運用し、世界に貢献できる分散型エネルギー政策として利益を上げながら推進していくという大きな目標に立って、新しい風力発電事業の取組を北栄町は取り組んでみてはいかがかと思い、この場で提案をいたします。  また、本町では自宅の屋根などに太陽光パネルによる発電を推奨してきた経緯があります。御承知のとおり、FITでの買取り価格保証期間は発電量によって10年間と20年間に区分されますが、各家庭や公民館に設置された太陽光パネルの発電でのFIT契約は10年で切れると思います。多くの家庭で、卒FITにより低価格での販売を強いられているのではないかと考えます。その現状は把握されているのでしょうか。早急に把握し、困っている家庭や自治会への支援が必要なら卒FITの取組をすべきと考えますが、町長に伺います。  以上、壇上での質問を終わります。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 津川議員の御質問にお答えいたします。  風車を止めるな、卒FITに向けての御質問でございます。  北栄町風力発電事業について、現行風車を最大限に活用することはできないかということでございます。  議員仰せのように、更新風車のFIT適用の条件としてFIT認定後2年以内に現行風車の運転を停止することとありますが、この2年の間に更新した場合と現行のまま運転を続けた場合との事業性についてそれぞれしっかり調査、検討していくことが必要だと考えております。その結果をもって、更新するか現行風車の運転を続けるか判断していくことになります。  また、国も2050年までにゼロカーボンを目指すと表明していることもあり、今後再生可能エネルギーの制度が変化する可能性もあります。その動向も捉えながら、風力発電を含む本町の再生可能エネルギー事業について検討していきたいと考えております。ただ、現時点では風力発電事業の採算性を考えた場合FIT適用が前提となりますので、まずは更新のためのFIT認定を取得したいと考えております。  そして、直営及び民間譲渡も含む更新か、現行風車での継続か、それぞれの事業性を調査検討し、2年以内に判断していくこととします。ただし、現行風車につきましてはFIT適用終了、いわゆる卒FIT後も、安定的に運転するためには発電機や増速機の分解整備やそのほかの機器の部品交換など行っていく必要があり、それらについて多大な費用がかかっていくものと想定されますので、慎重に見定めていく必要があります。  今年度、環境省の補助事業を活用し中部地域における地域新電力事業事業可能性を調査しているところですので、将来的に地域新電力会社が立ち上がり再生可能エネルギーの活用を検討する際には、本町の風力発電事業についてもその活用を視野に入れていく必要があると考えていますが、その際には需要と供給のバランス、特に現行風車では卒FIT後の売電収入での事業採算性をしっかり調査していくことが大切だと考えます。  次に、町内の住宅や自治会公民館太陽光発電設備の設置を推奨してきたことから、それらの卒FIT後の現状を把握し、支援が必要であればすべきとの御提案でございます。  10キロワット以下の太陽光発電につきましては、発電事業用ということではなく家庭や事業所で消費し余った電力を売電することを想定し、売電と買電とを合計した金額で設備費用が賄えるような想定での売電単価となっています。したがいまして10年間で元が取れると考えれば、卒FIT後についての財政的支援は特に必要はないと考えております。  ただし、自治会公民館に設置した太陽光発電設備については、自治会を事業者とした発電事業としての扱いとなっており、卒FIT後に売電料金よりも法人税等のほうが高くなり赤字になることがないよう、どのような事業にしていくか情報提供や助言をしていく必要があると考えております。例えば、新たに蓄電池システムの設置費を助成するような仕組みをつくり、太陽光で発電した電力を蓄電池にためておくなど、自治会の防災設備や地域の分散型エネルギーシステムへの活用も考えられます。いずれにいたしましても、将来的に地域新電力会社が立ち上がれば再生可能エネルギーをどのように活用していくか、電力を売る側も買う側も双方にとってメリットがあるような仕組みを検討していくことは必要なことであると考えております。 ○議長(前田 栄治君) 津川議員。 ○議員(12番 津川 俊仁君) ほぼ予測どおりの回答をいただきました。  まず、このたびFIT申請を3次補正でするがための補正予算を出されておりますが、風力発電事業そのものが、まず採算性を見る場合にFITの買取り制度、向こう20年間の買取り制度がないとどうしても採算性が見込めないというところからお話がスタートしました。その点は認めます。きちんとどんな事業でも売上げが確保できてて、その中で経費をいかに下げるかによって利益が出てくる。売上げが上下変動する場合には、利益の予想は立たない、立ちにくいというのは当然でありまして、そのFITの必要性なり有利性というのは理解できます。そして、だからFITの申請をすれば、そうはおっしゃいませんでしたけど地域新電力の取組についてはしなくていいということじゃなくて、同時進行でぜひとも進めていただきたいというのが私の考えであります。そのことによって、第二弾、第三弾のいろんな在り方が検討できるということでして、そこのところのことをいただきながら、現在、地域新電力の取組について調査しているというふうなお話を伺いましたが、その見通しなり、そして米子市の事例について町長もよく御存じだと思うんですが、そこの一つの先進事例として御存じだろうと思います。それらについての感想なり見通しなり、もしお持ちであればまず地域新電力の取組という観点でお考え等ありましたらお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 地域新電力ですが、今、全国で電力の自由化ということで取り組んでおられる事業所もかなりあるところであります。本町も湯梨浜町、そして琴浦町と共同しながら地域で新電力会社を立ち上げて、地域でそういう経済的なもの、お金を回していこうということで取り組んでおって、今その事業性についての可能性について検討しているところであります。  この新電力につきましては、やはり自分のところに、その会社に電力を提供していただくところがないとこれはいけません。特に再生可能エネルギーということで、太陽光であったりとかあるいは水力であったりとかあるいは地熱、さらに風力ということで、そういうものを基盤として新電力会社を立ち上げるということで考えているところであります。  現在、風車は我が町にもあるわけでありますが、やっぱりこれが大きな電力の供給基盤になるだろうと、こう思っておりまして、これがなくなるということになればかなり新電力会社としての供給基盤が薄れてくるということになろうかと思います。  そういう意味で、今の風車をと、そしてまたFITを使った新しいものを更新してということを考えるわけでありますが、やはり今のものもかなり老朽化しまして、稼働してから15年が経過いたしました。耐用年数があと2年ということでございます。FITの期間はあと5年あるわけでありますが、耐用期間は2年ということで、やっぱり年度を経るに従いましてかなりそのメンテナンスのほうもお金がかかっておる。そしてまた、部品の交換等も必要なわけであります。今もちょっと止めておる風車もあるわけでありまして、事故のないように十分メンテナンスしながら今も運転しとるというような状況であります。  そういう中で、この新電力会社を立ち上げて運営していくということになれば、やっぱり1年2年で終わるということはこれはいけませんので、やっぱり長い期間、立ち上げた以上はやっぱりそれが長期間その会社を運営していくということになろうかと思いますが、やっぱりそういう中で今考えております更新ということもしなければ、その基盤となるそういう電力が供給がなかなか困難になるんではないかなとも考えておるところであります。  今、国のほうも2050年ゼロカーボンということで、CO2の削減に向けていろいろ取り組んでおるところであります。東京都のほうは2030年までにガソリン車を走らせないようにするとか、あるいは民間の鉄鋼会社のほうも2050年にはCO2ゼロにしていくんだというような取組も進めておるところでありまして、今、世界はもとより日本もそういう取組を始めたところでありまして、ぜひそういう意味では北栄町も気候非常事態宣言をいたしましたし、ゼロカーボンの宣言をしたところでありますので、そういう取組を進めていきたいと今考えておるところであります。  それから、米子市のことでありますが、ローカルエナジーさんという会社でありますが、ここは太陽光がこれはベースとなっておるところでありまして、そういうものをベースにされております。また、今、隣の町にあります水力とかあるいは地熱とか、そういうものも電力の供給源とされておるところでありますし、我が町にも来られまして、風車のほうもぜひということでお願いがあったわけでありますが、ちょうどその頃に新電力のことも考えておりましたので、いや、我が町でそういうことも考えてみたいということでちょっとお断りをしたところでありますが、やはりその地域でそういう、今まで石油を買ったりして電力を発電をしておったわけでありますが、それがみんな海外に出ていってしまったということでありますが、それを地域にあるものを使って地域の中でそういうものを、そこで経済を回して、お金が外に出ないようにして回していくということで、そういう経済、地域の活性化もできるんではないかなと、こう思っておりまして、ぜひそういう形で取り組めたらと思っておるところであります。そういう意味では、米子市の事業所は地域の中でそういう経済を回されるということで大変参考になりますので、そういうものも勉強していきながら取り組んでいければと、こう思っております。 ○議長(前田 栄治君) 津川議員。 ○議員(12番 津川 俊仁君) 今、回答いただいて、町長の思いというのはよく分かりました。地域エネルギー、地域新電力の取組についても前向きに検討いただくということでございます。  そして、今回の風車の更新の問題が新聞報道、テレビ報道等で盛んにされております。町民の皆さんから更新はどうなっているんだいという質問をよく受けるんですが、大半の方が大きな46億円とかという金額が最初に流れましたんで、大変心配しておられます。いわゆる採算性があるのかないのかというところが大きな争点となっています。  これまで2回の補正予算の中でいろんな議論があったんですが、具体的に数字の説明だったり収益の説明だったりというのが担当課含めてなかなか上手に伝わってないというのが現状だろうと思います。すごくまろやかに言ってますよ、これ。  11月号の町報に、北条砂丘風力発電所15年の歩みという1ページの紙面がありました。よくできてるなというふうに思いました。きれいな写真つきで、借金と預金4億円を町に還元だとか風車のメリット、デメリット等々が書いてあります。基金も6億7,000万円積んでますよというふうなこと。それぞれ4億円を町に還元という中身、自治会の公民館に太陽光発電をしたりLEDの防犯灯だったり、様々な事業を行っていらっしゃる。このことは本当に、この紙面はいい紙面だなというふうに評価をさせていただきます。  そして令和元年度の風力発電事業の決算によりますと、収益が4億6,500万円、9割が売電収入になりますが、経費を差し引いて1億6,000万円強の収益が上がって、その結果として町の一般会計への繰り出し、そして基金の積立て、借金の返済の完了、それらがあります。順調にいってますよということがきちんとその数字を見ていけばよく分かるんですが、先ほどの新しい更新の風車の採算性、そして9基をそのまま5年間運転する場合の採算性について、何となく故障が増えて修繕費が増えていくんだろうなというふうな言葉としては分かりますけど、じゃ幾ら増えるんだいと。幾ら採算性が悪くなるんだ、いいんだと。そして、この先ほど言った1億6,000万円の中には、経費部分に減価償却費が1億2,000万円計上されているんですよね、約3億円の経費の中に。予算書の資料によると、構築物の法定耐用年数が15年から24年というふうに書いてありますが、じゃ感覚としてはもう少し、今稼働して16年目、17年目、18年目、19年目、20年目ってなったときに、減価償却費の部分がぐっと減れば収益そのものは数字上は増えるんですよ。令和元年度、令和2年度については1億2,000万円強の減価償却費が計上されてまして、例えば1億2,000万円の収益が変わっちゃうんですね、減価償却の期間が済んだら。そこのところも考慮した上で比較をされるという準備はできていますか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういうメンテナンスとかやっぱり故障、そういうものの部品交換等については、これはなかなか明確には判断できないところであります。ただ、机上の中で今までどおりというような形でいく、あるいは若干増やしていくということで考えていけば、その減価償却費がだんだん減ってくるという中で当期の利益は増えていくということになろうかと、こう思っておるところであります。そういうことも現行風車あとFITを5年間したらどうなるかということも計算はしておるところでありますが、基金あるいはキャッシュを含めれば約20億円ぐらいあるんではないかなと、こう思っておりますが、ただそこには解体する費用も含まれておるということでありますので、それが幾らかかるかというようなことだろうと、こう思っておるところであります。  それから、新しいもの、更新するものについて大変心配されているというようなことを伺っておりますが、いきなり四十数億円というような数字が出たわけでありますが、実際にはまだそれはどういうものを造っていくのか、あるいは風況調査によってはどのぐらいのそういう売電収益があるのかということもまだ確定はできておりませんので、それが数字が独り歩きして大変心配をかけたというようなことがあるわけでありますが、ぜひこの申請だけはさせていただいて、その後、風況の調査等をさせていただく。その中で採算性はどうなのかということを改めて考える必要があるだろうと、こう思っておりまして、やっぱりそういうことをすることによって継続していくのか、あるいは新規にしていくのか、更新していくのかということを考えていきたいなと、こう思っておるところであります。 ○議長(前田 栄治君) 津川議員。 ○議員(12番 津川 俊仁君) 採算性を、いわゆる更新する際の採算性についてきちんと計算するためには風向調査が要る。それもよく理解できます。いわゆる専門家の説明会2回ありましたが、風の荒れ具合によって土台の強度をどこまでつくらなくてはいけないかという基準があって、いわゆるくいの深さが変わってくる。それによって建築費が大幅に変更するということは理解できます。ですからそこのところは十二分に検討はいただきたいと思いますし、私が言いたいのは、そのことを担当課がこういう比較をしました。いわゆる9基をこのまま、新たな更新をする場合にはこれだけの採算が合いますとかということをきちんとした数字を把握していただいて、きちんとそれを町民に伝える。そのことが必要だと思います。これからの話なんで、そのことについては今々どうのこうのとは言えませんのでこの辺でしまいたいと思いますが、減価償却費の1億2,000万円が令和元年度と令和2年度同額程度計上されております。これは3年4年、あと向こう5年間については減価償却はどのように変化するというふうに把握されておりますか。現在の風車についてです。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 耐用年数が本来17年でありますので、当初のものは17年で償却できるという中で計算はしておるところでありますが、ただ途中でいろいろ部品を交換したりとか、あるいは増速機を替えて、これは1億円ぐらいかかったわけでありますが、そういうのもいろいろ含んでおりまして、そういうものがずっと残っておりまして、3年4年5年と同じような金額で考えておるところでありますし、6年7年については5,000万円、3,000万円という形で計算をしとるところであります。 ○議長(前田 栄治君) 津川議員。 ○議員(12番 津川 俊仁君) 確認させてください。令和3年度、4年度については、5年度までとおっしゃいましたか。向こう3年間は1億2,000万円ぐらいの金額が計上されて、残りの2年間で5,000万円、そして3,000万円になるということですね。そうすると、非常に新たに更新する場合と今期の9基をいわゆる更新せずにそのまま使用する場合との比較で、こっちのほうが有利になっちゃうかなというふうにも思いますけど、そこのところはいわゆるそこまできちんと減価償却費の計算をしながら更新との比較をしていくということで期待をしたいと思います。きちんとした検証をお願いしたいと思います。  それで質問の表題に、まず風車を止めるなというふうに入れました。だから町長がおっしゃったような自然エネルギーをどんどん利用していくんだということについては大賛成でありまして、原子力発電が今でも再稼働というような記事が出ますけど、私は一刻も早く廃止すべきだと思います。そのための代替としては自然エネルギーを広く普及していく必要があるという観点から、風力発電についても賛成という立場での今日の質問となっております。  それで各家庭なり自治会での卒FITの取組について質問いたしましたが、各家庭では10年間で採算が取れるんだからそれでいいじゃないかというふうにおっしゃいました。果たしてそういうふうな意見ばっかりなんでしょうか。町民の皆さん、あるいはこれまで事業をされた皆さんの御意見とかというのは把握はされてるんですか。何か聞き取りとかされた経過はあるんでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 各家庭からの聴取はないわけでありますが、その当時のFIT単価はかなり高い単価で購入されとったということでありまして、それに設置する場合にも助成をしとるということで、実際にはそういう投資したものを回収できたんではないかなと、こう思っておりますが、ただまだ十分に使えますので、太陽光も、それがかなり安く今は買われておるというようなことでありますが、やっぱりそういうものを新電力に取り込んでいくということも一つの方法だろうと思いますし、それから蓄電池の助成もしておりまして、今年もそういう太陽光を持っておられる方、かなり蓄電池の申請をされて設置されとるというようなこともあるわけでありますし、またそれについて町のほうも助成をしておるというような形でございます。そういうフォローをしながら、自然エネルギーを使った電力事業をしていただいとるというようなことでございます。そういう形で、少しでも家庭のそういう太陽光についても新電力の会社ができれば供給源としてお願いできないだろうかということを思っておるところであります。 ○議長(前田 栄治君) 津川議員。 ○議員(12番 津川 俊仁君) 現在既に設置されとる方にとっては朗報でありまして、安い電力で売電するよりは少しでも高い値段で買っていただいて回していけるんであれば有利性がさらに増すわけですし、現在蓄電池の購入補助ということをおっしゃいましたが、それらについてはもっと大きな声をされてどんどん推進されるべきだというふうに思います。  自治会については、法人税の部分が赤字になるんではないかというふうな心配があります。まだ恐らく10年はたってないと思いますのでこれからの話なんですが、やはりそれも見据えたところで対応を早めに検討いただいて周知していくということが大事だろうと思います。  この自治会にとっても、自治会の会計というのは皆さんの区費から集めて使われるということになってるんですが、防犯灯の電気代の補助を町はされてますよね、3分の1でしたっけ。全ての防犯灯をLEDに無償で交換されました。この風のまち事業で確保されまして、私、東亀谷という自治会ですが、年間の電気代が過去30万円ぐらい防犯灯の電気代使ってたんですよ。調べてみたら町内で1番の設置量だったということで、それがLEDに替わってから恐らく10万円切っとるような金額になっとると思います。何が言いたいかというと、自治会も会計的に楽になったんですね、このLEDに交換していただいたことによって。そして、なおかつ町の助成金額も減ったわけですよ。それらの成果についてもぜひこの北条砂丘風力発電所15年の歩みの中に盛り込んだ数字を出していただいて、それが町民への還元ですよというところをアピールしていただいたら、恐らくそういうことがあれば新たに更新される風車のいわゆる損益分岐点というのは下がってくるだろうと思います。ぜひとも公民館の今後の対応、そして新電力の会社の地域新電力の取組と併用した今後の風車の取組を進めていただきたいと思います。  そして、実際に建設するのは、我々あと任期が町長、議員含めて1年切ったわけですよね。1年以内に建築をするというんであれば我々が決断をすべき事項なんですが、3年とか5年とか先なんですよね、新たに更新して建てるというのは。そうすると、次の代なのかその次の代なのか分かりませんが、新しいメンバーで町民の皆さんの意見を聞きながら更新の判断をしていくということになると思います。そういうことでそういう更新の選択肢を残していくというのは大事だろうと思いますが、そういう面での決意なり考えをお聞きいたします。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) この更新していこうという風車等につきましては、まだやっとFIT申請をしようという今段階でありまして、これから風況調査やあるいは環境影響評価もしていかなければならないということがあるわけであります。これに大体2年か3年ぐらいかかるんだろうと、こう思っておりますが、その後建設ということになるわけであります。すぐすぐ建設ということではないわけでありまして、またそういう期間の中でもしこのFITで更新を考えなさいということがあればそういうことをしながらやっていく。そして住民の皆さんにもいろいろ説明をしながらやっていくということになろうかと思いますし、また議会のほうも任期がございますので、そういう議員の皆様にもいろいろ説明をしながらやっていくということになろうかとも思っておるところであります。多くの方の理解を得るように、町としてはそういう説明会等を十分にしていかなければならないと、こう思っておるところであります。もし更新ということになれば、しっかりとそういう対応を取り進めていきたいと思います。 ○議員(12番 津川 俊仁君) 以上です。 ○議長(前田 栄治君) 以上で津川議員一般質問を終わります。  次に進みます。       ─────────────────────────────── ○議長(前田 栄治君) 9番、藤田和徳議員。
    ○議員(9番 藤田 和徳君) 9番、藤田和徳であります。  私は、本定例会におきまして2点町長に質問したいと思います。  まず1点目、松くい虫防除と今後の在り方について。本町における松くい虫防除空中散布・地上散布と毎年同じ面積でもその費用額はどんどん増え続けています。では、現状はどうでしょうか。山陰道沿いの海岸線松並木、浜の耕作地際の松林と赤々とした枯れ松の姿はあまりにもひどく、もはや松くい虫防除で対処できる域を超えているのではないでしょうか。  松でなければならない理由があるのか。また、同種の松を植えるから松くい虫の繁殖を止められないのではないのか。これに対し、町長の考えを伺いたいと思います。  年々増え続ける費用額を考えれば、松の植樹を止め新しく耐久性のある異種に変換していく方法を考えなければいけない時期に来ていると思います。経済的にも管理面でも松との混合林を目指すべきと思いますが、町長の考えを伺いたいと思います。  2点目、北条ワインブドウ苗木の生育状況と圃場管理についてであります。  令和2年度予算で鳥取柿ぶどう等生産振興事業費補助金として県2分の1、町6分の1の助成で4,000万円弱が計上され、その中で北条ワインブドウ苗木を植樹されました。また、ブドウ産地活性化地域おこし協力隊事業としても予算が計上されています。苗植えの経験、圃場の管理等を学ぶことができたという令和元年度の施策の成果ですが、植樹後、当初の圃場の状態はとてもひどいありさまでした。雑草は伸び放題、苗木は見えず枯れているのではないのかと案じられました。人手が足りないのか、圃場の管理計画が甘いのか、いずれにせよこの事業にどのような形であれ投資されているのであれば、北条ワイン側としっかりとした協議が必要だと思います。町長の考えを伺います。  また、この事業、町としてどの段階まで北条ワイン側と関わりを持たれるのか。苗が実を結び量産が見込まれるまでなのか、ワイン生産が軌道に乗るまでなのか、北条ワインのブランドが確立されるまでなのか、町としての管理計画があれば伺いたいと思います。  簡単ですが、壇上での質問を終わります。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 藤田議員の御質問にお答えいたします。  松くい虫防除と今後の在り方についての御質問でございます。  松くい虫の空中散布・地上散布の費用額につきましては、県の積算単価に基づいて算出をしておりますが、空中散布にかかる薬剤費やヘリコプターなどの機材借り上げ料などは変わっておりません。増額の要因となっていますのは、空中散布のときの地上作業や地上散布に係る機械器具の運搬費や準備、後片づけ、現場従業員の労災保険などの諸経費が防除費を押し上げているものであります。  松くい虫の防除は予防対策と駆除対策に大別されますが、まず予防対策として6月に行います空中散布はマツノザイセンチュウ、いわゆる松くい虫でありますが、これと共生しているマツノマダラカミキリが羽化する前に防除薬で松を消毒し、カミキリムシのかみ痕からマツノザイセンチュウが侵入することを防ぐ効果が期待できます。  次に、駆除対策として11月から翌3月までにかけて健全な松を守るために松くい虫の温床となる枯れ松を伐倒し、破砕・焼却処理することが必要です。これはマツノマダラカミキリムシが卵を産みつけて松くい虫と共生している幼虫が飛び立つまでに行うことが必要ですが、残念ながら昨年度は繰越しを行って今年5月まで特別伐倒駆除を行いましたが、あまりにも被害木が多く1割程度の枯れ松を残したことと、夏期の高温少雨で松の樹勢が弱まり松くい虫の被害が拡大したものであります。そのため、今議会にも補正の要求をさせていただいて対応を図りたいと考えているところであります。  次に、現在地元自治会などにお願いして植林している抵抗性黒松についてでございますが、マツノザイセンチュウはもともと北アメリカ原産ですが、北アメリカに生育している松類はマツノザイセンチュウに対する強い抵抗力を持っております。一方で、日本の松はアメリカの松類のような抵抗性がなく、特に黒松はマツノザイセンチュウに対して感受性が強いために松枯れの被害を受けやすいと言われております。しかし、まれに樹体内にマツノザイセンチュウが侵入しても枯れない松があり、これを抵抗性松と言い、この抵抗性松の研究から人為的にマツノザイセンチュウを接種してマツノザイセンチュウに強い松を選抜、育種したものから植林を行っているところであります。したがいまして、議員仰せの同様の松を植林しているものではございません。  次に、松の植樹をやめ新しい耐久性のある異種に変換していく方法も考え、松との混合林を目指すべきとのことでございますが、まず潮の害に強く砂浜で育つ樹木のうち背が高くなって風をよく防ぐのは黒松だけであります。黒松の葉は細いので強い風に逆らわず、風の力を弱め、風に乗った砂を地面に落とす働きが大きいため、先人たちはこの黒松で森林をつくることをしてきた歴史を忘れてはなりません。  次に、松林は風害や潮害、飛砂を抑制し農地を守る機能があるだけではなく、美しい景観を保持し我が町の白砂青松の特徴でもあり、私たちの日々の暮らしの中で身近で愛され親しまれてきた樹木でありますし、黒松は町の木に指定しております。したがいまして、森林資源としての松林を擁護し、その有する機能を確保しようとすることは当然の理であります。そのため保安林など公益的機能の高い松林だけでなく、地区保全林についてもこれまでどおり防除対策を行っていく考えであります。  次に、北条ワインブドウ苗木の生育状況と圃場管理についての御質問でございます。  まず初めに、鳥取柿ぶどう等生産振興事業補助金ですが、令和2年度に新植や改植をはじめ果樹棚の整備や防除用機械の導入などに対して補助額3,950万4,000円の当初予算を組ませていただいているところですが、人手不足や新型コロナウイルス感染症の影響等による資金繰りなどの面で一旦現状で維持し、経営状況を見ながら規模拡大に向かいたいとの意向をいただいており、現在予算執行を見合わせているところでございます。  また、ブドウ産地活性化地域おこし協力隊事業につきましては、本年6月末で体調不良によりやむなく中途退任されております。それ以降、募集を続けているところであります。  次に、議員御指摘の圃場の管理についてでございますが、令和元年に海岸線で不要となった防風柵の丸太を活用した果樹棚を設置した圃場への新植の件だと思います。  新植したばかりのブドウの苗木で刈り払い機を振り回して草を刈れば誤って苗木を傷つけるため、約1ヘクタールもの圃場を手作業によって草取りをしますので、時期によっては管理が行き届かなかったように見えた面もあろうかと思いますが、現在はきれいに管理ができております。  また、北条ワインの栽培方針として、ブドウには水を最小限にし、木にストレスを与えることによって糖度や成熟度を上げるとのことで、どうしても木が小さく元気がないように見えてしまうこともあるようでございます。  人手につきましては慢性的に不足しておりますが、コロナによる飲食店等の休業により販売が落ち込み、大量の在庫を抱えた上に、自社農園地を維持するために人員の確保を優先したため規模拡大などの投資を後回しにせざるを得なかったものですが、経営の効率化を図るなど自社で工夫しておられる状況でございます。  各事業につきましては、その成果がしっかり図られるよう事業目的の範囲内で町としても北条ワイン醸造所の意向を確認しながら支援をしていく考えでございます。町としての管理計画はございませんが、普及所等と連携して支援に取り組んでまいりたいと思っております。 ○議長(前田 栄治君) 藤田議員。 ○議員(9番 藤田 和徳君) まず最初、松からいきたいと思います。  マツノマダラカミキリが松の木にたかり、マツノザイセンチュウが松の木の中に入っていく、侵入していく。それで水を止めていく。だから枯れるんだという、このシステムは分かるんです。一つお伺いしたい。今枯れている松がありますね、赤々とした枯れている松があるとします。簡単な質問です。簡単に答弁願いたいと思います。枯れた松、そのまま景観も無視してほっといたら隣の松にこれセンチュウは移動するんですかね。広がるんでしょうか、ほっといたら。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) マツノザイセンチュウ、いわゆる松くい虫でありますが、これはマツノマダラカミキリでそこについていくということでありますので、センチュウがそれ自体が移動するということはありません。そのカミキリを退治するということが必要であります。 ○議長(前田 栄治君) 藤田議員。 ○議員(9番 藤田 和徳君) もう一つ、この山陰道側の松の枯れ、これ私一つ頭に引っかかっているのが、今、山陰道は工事されております。これ重機も入りダンプも毎日入っていきます。これ大気汚染、強酸性雨、いろいろあるでしょうけど、こういう影響ちゅうのはないんでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そんなには影響はないと思います。やはり、松枯れはやっぱりそういう松くい虫の影響が多大だと思います。 ○議長(前田 栄治君) 藤田議員。 ○議員(9番 藤田 和徳君) そこで、この松枯れが止まらないのかっていうの、まず一つが何といっても雑草が伸び放題だという。そして2つ目が、本町しかというか、近隣を見ても本町の松の間隔というのが狭いんじゃないのか。狭いというのが隣と隣っていうか、松と松の間が狭いんだと。3つ目が、これ天敵がいないということ。空中散布をやる、地上からも散布をする。ということは、当然鳥もいなくなる。4つ目がさっき町長が言われた松の同種、これに対して松は松でも種類がある。種類っていうか、異種があるんじゃないのかということを考えるんです、私は。同じ黒松でも違う黒松っていうのがあるんじゃないのか。  そこで、手を一番つけやすいのがこの下草なんですよ、雑草。浜側の雑草というのは、あれは砂止めまたは潮止め、風止め、それで刈らずにほっといてあるという言い方はどうなのか、適切ではないかもしれませんけどね、これはほっといていいわけないと思うんです。これどう思われますかね。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 松枯れのシステムといいますか、松くい虫とそのマダラカミキリの関係でありますが、マツノマダラカミキリというのは日本古来のこれは昆虫でありまして、これは枯れ木や枝がないと生存できないということ、そういうものだそうでございます。以前はマツノザイセンチュウ、いわゆる松くい虫が日本に入ってくる以前はそういうのはなくて、枯れ木もないしそれに伴ってそういうマツノマダラカミキリという虫の数も少なかったようでございますが、それが入ってきたことによってマツノザイセンチュウと結びついて、これが松の木に入って枯れ木が増えてきた。そして爆発的にこの松枯れが増えてきたというようなことだそうでございまして、やはりこういう枯れ木を駆除するということが一番のこの松枯れを防ぐ対策だということだそうでございまして、今それに向けて空中散布であったりとか、あるいは地上伐倒とかそういうものをしておるところであります。  ほかの町の話も出ましたが、倉吉市等もかなり松があったわけでありますが今は全然ありません。これは松枯れで枯れてしまった。やっぱりそういう手入れというか防除をされてなかったということでありましてそうなったところでありますが、しかし北栄町はやはり砂丘地農業があります。そういうものをするためにはこの松というものをしっかりと残していくということが必要でありますので、空中散布あるいは地上伐倒ということでこの松枯れの木を駆除することによってマツノマダラカミキリ等を少なくしていくということに取り組んでおるところであります。  それから、黒松も長い間これは先人がいろいろ苦労した中でやっぱり松が一番だということでこれを植えられてかなり古い木もあるところでありまして、やっぱりこれが一番だろうと、こう思っておるところでありますし、それからなかなか砂地でそういう木が大きく育たないということもあるわけでありますが、松のやっぱり菌がタケとか取れますので、そういう菌がそういう水分を寄せてきてその木を大きくするというそういう特性もあるようでございまして、松が塩害も含めて最適であるということでされたということであります。  そういう中にあって、マツノザイセンチュウが入ってもなかなか枯れないというそういう木を選抜してそういう抵抗性松というのをつくっておるところでありまして、それを今改植といいますか植樹しておるところでございまして、しっかりとそういうものをしながら防除、そしてまた抵抗性松の植樹ということで松林を守り、そして砂丘地農業あるいは地域を塩害や風害から守っていくということに取り組んでいるところであります。  それから、下草ということがあるわけでありますが、以前はやはりたき物の材料といいますか、たきつけとかあるいは火を起こすためのそういうものでかなり松林のほうもきれいにされておりましたが、今は御存じのようにそういうものを使わなくなったということで大変荒れているところであります。なかなか手が入っておりませんで荒れたままということになっておりますが、個人の所有林であったりするわけでありまして、そういうものを含めてきれいにできればと、こう思っておるところでありますが、今のところできていないというのが現状でございます。 ○議長(前田 栄治君) 藤田議員。 ○議員(9番 藤田 和徳君) 抵抗性黒松、これについてはまたちょっと後で話します。  その前に、このたびの2,000万円で補正予算で海側の伐倒駆除をやってしまおうかと。昨日、委員会でこれ700立米伐倒されるって課長が言われました。700立米っていったら22トン大型トラックで30台、これは本当に大なた振ってもらいました。これ倒す方向を間違えないように安全にやっていただきたいんですけど、この700立米の松、これは一体どこに行くんですか。これ使い道ないんでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長が答弁いたします。 ○議長(前田 栄治君) 手嶋産業振興課長。 ○産業振興課長(手嶋 寿征君) お答えいたします。  この松枯れ等で伐倒しました特別伐倒駆除の材につきましては、破砕処理といって細かく砕いて焼却する処分を行いますので、利用は可能ではございません。 ○議長(前田 栄治君) 藤田議員。 ○議員(9番 藤田 和徳君) この抵抗性黒松、これ先人の方がもう黒松を残してくれた。ならそれはそれで本当に敬意を払わなきゃならない。根がつくのが黒松だったんだと。  この抵抗性黒松なんです。この黒松に関するシステムっていいますかね、この苗木をこさえる。これはなかなか大変なことで、センチュウを接種し生き残ったのからさらに接ぎ木をし、もう一発センチュウを打ち込んで生き残ったのを苗木にするという大変手間のかかる大事業なんです。この黒松苗木購入、毎年延べ1,000本植えられている。この事業、今年で何年になるんでしょう。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 今、担当課長に聞きましたが、ちょっと分かりませんので後で答弁させていただきます。 ○議長(前田 栄治君) 藤田議員。 ○議員(9番 藤田 和徳君) いや、いいです。多分その耐性黒松が割と大きな木になっているんだと。一つお伺いする。今枯れているのは抵抗性松っていうんじゃないんですよね。それは確かめておきたい。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答弁させます。 ○議長(前田 栄治君) 手嶋課長。 ○産業振興課長(手嶋 寿征君) 現在枯れているものは幼い松もありますけれども、抵抗性松も含めて枯れているものもあります。 ○議長(前田 栄治君) 藤田議員。 ○議員(9番 藤田 和徳君) 抵抗性松だから絶対枯れないということはない。だけど、この抵抗性松で何とかやっていきたいんだと。  そこで、これ町長にお伺いしたいんですけど、このままどんどん行って、今とにかく枯れたやつは伐採しなきゃならない。次に抵抗性松、これ順繰り順繰り切り替えていくという考えなんでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) このカミキリムシ、この虫の大体飛行範囲といいますか、これが2キロだそうでございまして、以前農水省に行って松枯れのお話をしたわけでありますが、残したいところから2キロの範囲にあるものは全て切れば残ると、こういうことを言われたわけでありますが、そうはいってもそれぞれ畑の中にもそういう保安林とかそういうのもありますので必要な松もある。今育ってるわけでありますので。やはり一斉に防除するということが大変重要なことだろうと、こう思っておるところであります。  実は今までもやってきたわけでありますが、同意を得ていなかったというところもあって若干残っとったところもあったということでありまして、そういうことのないようにということで今回はもう全てそういうところもやっていくようにということで今言っておるところでありまして、そういうものを全てやっていく。そういう中で、この松枯れを減らしていくということを考えております。ただ、虫が入ってすぐ分かるということにはなりませんので、やっぱりそういうことを何年か続けていかなければならないだろうと、こう思っておるところであります。 ○議長(前田 栄治君) 藤田議員。 ○議員(9番 藤田 和徳君) 抵抗性黒松、これが本当にうまくどんどんいっていただけたらいいなと思います。  もう一つ、これ抵抗性赤松ってありますよね。センチュウを黒松と同じように打ち込んで、その生存率が8割、黒松よりも大分生存率がいいという。この赤松はどうなんでしょう。この北栄町では根がつかないんですかね。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に説明させます。 ○議長(前田 栄治君) 手嶋課長。 ○産業振興課長(手嶋 寿征君) お答えいたします。  実際に砂浜で赤松を植えたことがないですから分かりませんが、恐らくなかなか赤松では樹勢伸びないんではないのかなと思っています。赤松がよく生える場所を知っていらっしゃればだと思いますけれども、例えば山側ですとかいうところであれば赤松の生育というのは非常にしやすいと思っていますが、やっぱり海岸線のように水が少ないところであったりとかいうところではなかなかちょっと適してはないのではないのかなというふうには思っております。 ○議長(前田 栄治君) 藤田議員。 ○議員(9番 藤田 和徳君) この松の最後の質問をさせていただきます。  これこのたび、伐倒を委託されてということなんですけど、山側も含めてこの町内の松、これもう産業構造の問題なんだと。まず1に人手が足りない、2に資金がない。環境譲与税もまだたまりにたまってません。だから3、新たな手が打てない。こういうときに、業者に頼んでやってもらうという方法もあるでしょう。だけどこれ一回農家の方、農閑期に町が経費や装備をこれを助成して一斉に切り倒しちゃう。枯れた松はとにかく切らなきゃならないんだったら、一冬二冬かけてでもみんなきれいに伐採しちゃう。そういうような計画っていうのをやはり考えなきゃならないときに来てるんじゃないのか。枯れたのはもうとにかく一冬二冬、三冬でもいいですよ、一斉に募って刈ってしまうというようなやはりそういうことをやらないと、この松くい防除、散布って町長先ほど言われたけど、これなかなか止まらない。枯れたものはもう一気に刈ってしまおうというような、やはりそういう計画っていうのを考えてみるときに来てるんじゃないのかなと、私そう思います。ちょっとそれだけ一言お伺いして、次行きたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 先ほど農家の方にも手伝っていただいてというようなことがあったわけでありますが、できる方があればそうやってしていただくということも可能だろうと思いますが、松を切るということになれば小さい木もあれば大きな木もあるわけでありまして、大変危険も伴うこともあるわけでありますので、そういうこともやっぱり考えていかなければならないかなと、こう思っております。  それから、山側のほうでございますが、以前茶臼山にも松がありまして大変松くいで枯れてしまいましたが、そこは樹種転換ということで広葉樹ということにさせていただいたわけでありますが、そういう特に山側のほう、そういうこともする必要もあるかなと、こう思っておるところであります。海側はやはり潮風、それから砂というものをやっぱり防がねばならないということで、あそこはやっぱり確実に残すものということで、そういうものも整理しながらこれからも対応を図ってまいりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) しばらく休憩します。(午前10時16分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(前田 栄治君) 休憩前に引き続き再開します。(午前10時33分再開)  先ほどの藤田議員の質問の回答ができるそうですので、答弁していただきます。  手嶋課長。 ○産業振興課長(手嶋 寿征君) 先ほど藤田議員から抵抗性黒松何年ぐらい前から植林をしているのかということでございますけれども、合併前に東新田場に、県ですけれども、県が事業として抵抗性黒松を植林したことが記録として確認できましたので、それを考えますと約20年以上ぐらい前から抵抗性黒松というのを植林を始めているということでございます。  また、補足でございます。赤松についてということでございましたけれども、調べましたが赤松は塩害に非常に弱いということでございました。なので海岸線には向かない品種ということでお伺いしております。  それと1点、私が説明した中の補足といいますか修正をちょっと少しさせていただきたいわけですけれども、伐倒した黒松をどういうふうに利用するのかということで御質問いただいておりましたが、枝については特別伐倒駆除後、先ほど答弁したとおりの処理をいたします。ただ、幹の部分につきましては、現在紙の原材料といたしまして県外の事業者に販売しております。その販売した金額については、特別伐倒駆除の費用から差し引いて費用をお支払いするというやり方をやっております。 ○議長(前田 栄治君) 藤田議員、今の件について何かありましたら。  藤田議員。 ○議員(9番 藤田 和徳君) では続行します。北条ワインのブドウの苗木について、ちょっと簡単な質問をさせていただきます。  何でこの質問に至ったかというと、砂丘地の農家の方々から私のほうに週に何回も、あれは税金使ってやっとるでしょう、何ですかあれはという声がやたら私のほうに入ってきました。草がぼうぼう生えちゃって、あれでいいだかいやと。それで今日この質問に至るわけなんですけど、地域おこし協力隊の方がもう6月からおられなくなって、町としてはブドウ苗木の圃場管理に何人かは作業に出られたりするんでしょうかね、今の段階。どうなんでしょう。町として圃場管理に関わる人っていうのはおられるんでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 町として関わる方はおりません。 ○議長(前田 栄治君) 藤田議員。 ○議員(9番 藤田 和徳君) そこで、いつ刈るんだろうか、草です。半年前、いつ刈るんだろうかいつ刈るんだろうかと見てたら、やっと刈っていただいた。すると、いわゆる俗に言う井桁刈りという縦々横々って支柱の周りを残してある。これ先ほど町長言われた、手で刈って、草刈り機でばちんとやっちゃったら苗木を切っちゃうからと言うかもしれない。そうなんでしょうけど、私、その果樹、樹木というのは冬の寒さ当てたら春には力強い芽吹きするんじゃないのか。かえって手をかけてでもきれいに刈ってやる。そして寒さに当ててやる。そのほうが大体管理としては正しいと思われませんか。どうなんでしょう。手間がかかるから無理なのか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長
    ○町長(松本 昭夫君) 栽培についてもそれぞれの農家の考え方もありまして、それに沿ってやっておられるんだろうと、こう思っておりまして、他の圃場に迷惑かけるということがないようにきちんと管理していただくようにはお願いしたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 藤田議員。 ○議員(9番 藤田 和徳君) 北条ワインさんのほうにも従業員の方おられます。それでその人たちも我が家の仕事があります。だから圃場に対して目が行く、手を加えるということがそんなにそんなにいつもいつもできるわけじゃないんでしょうけど、この苗木の管理、生育、これに関してもうちょっとというよりも、もっと気を配っていただきたいなと。これはどっちに言えばいいのか。町に言えばいいのか、北条ワインさんに言えばいいのか。そういう関係っていいますか、町と北条ワインさんとの関係、先ほど聞き漏らしたんですけど、こういう北条ワインさんと町との情報のやり取り、報告、これは上がったり、そしたらまた指導を与えたりとか、そういう関係はできているんでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 従業員さんが力が入らんでないかなと。自分ところも仕事あるということでありますが、従業員でありますのでやっぱりそこが本業になってやらんとこれはいけませんので、従業員とは言えませんので、やっぱりそこは一生懸命やられとるんだろうと、こう思っております。  それから、最初にありました税金を使ってということでありますが、これはどの農家でも税金が入っとる方もおられます。産地パワーアップにしても国税が入ったり県税が入ったりして、町税も入ったりしてやっておられますので、これはそういう事業を使ってやっておられるので、これは何らそういう税金を使ってということで言われるということではないものだろうと、こう思っておるところであります。  また、町としてはやはりそういう資金的なものの指導であったりとか、あるいは経営はなかなか我々が入ることは難しいのでありまして、やっぱり普及所とかそういうところがそういう指導とかはやられとると思いますので、一緒になって町としてもこの北条ワインさんが頑張っていかれるようにそういう支援をしとるということでございます。 ○議長(前田 栄治君) 藤田議員。 ○議員(9番 藤田 和徳君) これをぜひとも聞いておいてくれえといって言われた。それ聞くんですけど、できなかったらいいです。これ今まで何本植えられて、今のところ何本枯れたのかというのを分かりますかね。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答弁させます。 ○議長(前田 栄治君) 手嶋課長。 ○産業振興課長(手嶋 寿征君) 何本植えたのかというのは、全体の総数についてはちょっと今資料がございませんが、例えば昨年といいますか本年新植しておりますけども、本年であれば6,543本を新植をしていらっしゃいます。その改植も合わせてこれまでの分というのはこれからちょっと調べてみないと分かりませんが、枯れたほうの本数というのは我々ではちょっと把握してないところでございます。 ○議長(前田 栄治君) 藤田議員。 ○議員(9番 藤田 和徳君) 今これぐらいの短い苗木、支柱立てて結んであって、これが大きくなればいいなとは思うんですけど、こういう短い苗木が大きく伸びたときにはやはり町としてもブドウ棚、支柱を差し替えて番線なんですか、どうなんでしょう、どういうのかよく分かんないんだけど、ブドウ棚というのをまた助成されるということなんでしょうね。されるんですか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答弁させます。 ○議長(前田 栄治君) 手嶋課長。 ○産業振興課長(手嶋 寿征君) もちろん苗木の購入に併せまして現在利用させていただいています鳥取柿ぶどう等生産事業につきましては、果樹棚ですとかいったものに対しても助成をする事業となってございます。 ○議長(前田 栄治君) 藤田議員。 ○議員(9番 藤田 和徳君) 先ほど、町長のほうから支援していくんだということを言われました。そこで、今後ブドウの苗木をブドウ棚でしっかりとしたものをして、その後です。ブドウ棚も支援するんだけど、その後でも例えば収穫とかなんとかありますよね。生産ラインに乗せるのかとか。そういう要所要所でも町としても支援していく考えはあるんでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答弁させます。 ○議長(前田 栄治君) 手嶋課長。 ○産業振興課長(手嶋 寿征君) 事業が県の事業があったりとか国の事業があったりしますけれども、その事業に合致して事業者さんがやりたいということがうまく事業として計画として盛り込まれて、しっかりとその補助事業に乗っかれれば我々としても求められる支援をしっかりとやっていくということでございます。あくまでも意欲ある農家さんが、先ほど町長も答弁しましたけれども、産地パワーアップ事業にせよ何にしてもそういう一事業者として北条ワインさんを捉えて、我々は関係を構築し支援をしているということでございますので、例えば販売面で何か苦慮されていらっしゃって、こういう国の事業があるんだけれどもやりたいけれどもどうでしょうかということがあれば、我々もその相談の中で事業計画が採択されればそれを支援していくという流れでございますので、当然北条ワインさんのほうがそういう事業をやりたいという意欲的に事業展開されたいということであれば、それに対する支援というのは町としても考えていくということでございます。 ○議長(前田 栄治君) 藤田議員。 ○議員(9番 藤田 和徳君) 北条ワインさん側からということなんですけど、それに対する町としては、その都度なら北条ワインさんからこういうことをやりたい、今後ワインブドウの生産に対してこういうことをやりたいというのをワインさん側のほうから来たときに、その都度町としては検討し対応していく、そういうことなんですね。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そのワインさんからこういうことをやりたいということであって、先ほど言いましたようにそういう事業が合致すればそういうのもありますし、また国や県がこういう事業をやっとるということがあって、それが相談に来られた中で思っておられる方があればこちらはこういうのもありますよという紹介もあろうかと思います。  先ほど担当課長が言いましたように一事業者として捉えておりまして、ほかにも多くの農業者の方もいろんな事業を活用されております。そういう中で、町としてはそういう頑張られる方を一生懸命応援していくという考え方で取り組んでおりますので、御理解をいただけばと思います。 ○議長(前田 栄治君) 藤田議員。 ○議員(9番 藤田 和徳君) 簡単に言うと、民間にできることは民間にっていってやってもらわなならんのだけど、民間にできることは民間で、だけど民間でできないから町としても助成をし、それから地域おこし協力隊という事業も立ち上げ、そうやって北条ワインブドウを何とかブランドを守りたいんだという気持ちは分かるんですけど、現状がどうも圃場の管理というのがとてもじゃないけど私は甘いんじゃないのかと。これはどうしてもそう思わざるを得ません。これを何とかと言いながらもです、これ資金援助しますよ、助成しますよじゃとてもじゃないけどできないんですよ、人がいないんだから。人がいないという言い方、人が少ないんだから。これを何とかせないけんというので、これ地域おこし協力隊の事業を募集されてるって先ほど町長言われました。1人2人入ったからといって、これとてもじゃないけど事業として本当に回していけるんだろうかと。北条ワインブドウさんのほうの従業員、アルバイトさんかよく分からないんですけどね、その人だって10人も20人も雇えるわけがない。さあ一旦立ち上げたこの北条ワインブランドを守るためのこの事業です。これ本当にこの先見通し、町として見通し、どういう具合に考えておられるのか。最後に一つそれを聞いて終わりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そもそもこの北条ワインさんでありますが、ワインの産地表示というのがあるわけでありまして、北条ワインという名前をつけて販売するというのはその地で85%のものを使わんと、これは北条ワインと名乗れないということがあるわけであります。今まではそういう足りなかった分はほかから買ってきてブレンドして出しておったということが可能だったわけでありますが、そういうことができなくなったという中で、圃場を拡張して、北条ワインとしてのブランドを守っていこうということが発端でありますし、また、自身でかなり作っておったのが壊れてしまったということで、そういう大変な時期もあったわけでありますが、発端はそういうようなことであります。そういう中で、国や県の事業を使って、町の事業を使って苗木を植えて、北条ワインとしてのそういうブランドを守っていこうということで取り組んでおられるところであります。町としてできることをして、また、県としてできることを一生懸命取り組んでいただいて、何とかそういうブランドを守っていただきたいということで支援をしておるところでありますが、そういう経営のほうにつきましては、普及所等がそういう支援ということもあるわけでありますが、そういうことで、人手についてはある程度北条ワインさんのほうも確保されるように努力されておりますし、その中で、地域おこし協力隊という、そういう制度もありますので、そういうものを使いたいということがあったのでやっておるというようなことでございまして、そういう事業を活用して努力されておるということでございます。  そういうことでありまして、そういうのも町としては、頑張っておられる事業者ということで、相談に乗ったり支援をしたりしておるということでありますので、決して特別にというようなことではなくて、やはり事業をするということになれば、もちろん自己資本も要りますし、そういうものもされておるわけでありますので、そういうことを理解をしていただければと思っておるところであります。 ○議員(9番 藤田 和徳君) 終わります。 ○議長(前田 栄治君) 以上で藤田議員の一般質問を終わります。  次に進みます。       ─────────────────────────────── ○議長(前田 栄治君) 5番、町田貴子議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 5番、町田貴子でございます。本日、1点の質問をいたします。生活交通の整備についてでございます。  安心して地域に暮らせる生活交通の整備を早急に進める必要があります。県内でも様々な共助交通が始まっています。智頭町では、町営バスの利用者が減少し、収入の減少や乗務員の高齢化で事業の継続が危ぶまれており、全町民を対象に告知端末を活用した新たな共助交通が検討されています。利用者はボタン一つで有償運送が予約でき、予約を受けた地域の登録ドライバーが自宅から目的地まで送るという住民同士で支え合う交通体制の構築を目指して、今秋よりモデル地域の実証実験が始まるそうです。琴浦町では、「助け合い交通ことうら」の実験運行が始まります。電話かスマートフォンからの予約に応じて人工知能(AI)が最適な運行ルートを選択し、ボランティアの町民ドライバーが町の車両を使って申込者を指定の場所や時間に送迎するという新しい形の共助型交通です。2か月間、毎日運行し、実験運行後に利用者へのアンケートや利用状況を見ながら、地域に合った交通の形態を検証するというものです。このように、近隣各市町でも共助交通の導入が検討されています。  北栄町でも昨年から今年2月まで3回、モデル運行でスーパーまでの移動支援が行われ、参加者、ボランティア運転手の意見等を参考に、関係者で協議、検討をされました。参加者からの意見は好評のようでしたが、車両、運転手の確保や維持管理費、保険料など、多くの課題があります。  みんなが安心して暮らせるためには、地域に合った全町民対象の北栄町版生活交通の整備の取組が必要です。今後どのように進められるのか、町長に伺いたいと思います。以上です。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 町田議員の御質問にお答えいたします。  生活交通の整備についての御質問でございます。  本町では、議員仰せのとおり、昨年度、移動手段に困っておられる方を対象に、共助による移送支援の運行上の課題を明らかにすることを目的として、モデル運行を3回実施いたしました。これは、町内の福祉施設の協力の下、日中の空き車両をお借りし、ボランティアの運転手がスーパーへの移送を行うものでございます。今回のモデル運行では、自治会公民館に集合してもらい、五、六名の皆さんが一緒にスーパーまで出かける方法で行いました。そのため、単に必要なものを購入するだけでなく、行き帰りの車内も含め、交流の機会にもなり、楽しみの機会にもなったようでした。  モデル運行に参加した皆さんからの聞き取りでは、ふだんの買物は公共交通機関の利用や家族に連れていってもらっているということでしたが、その一方で、荷物の運搬が大変という声や、今は何とかなっているが、体力の低下や免許返納などにより将来困るのではないかという心配の声もあり、様々な理由で移動手段に不安を抱えている方があることが分かりました。また、具体的な運行の希望として、月に2回程度の運行を希望する、幾らかの費用負担があっても利用したいという御意見をいただいたところであります。  本格実施に向けた現在の状況ですが、当初は施設側と協議、調整を行い、今年度中に開始予定としておりましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う影響により、現在は施設の車両が使用できない状況になっております。  このモデル運行では、運転ボランティアの確保や配車の調整など、幾つかの課題を確認しております。その中でも、特にコロナウイルス感染症対策に厳重な福祉施設の車両を使用していくことと、交通事故への対応が大きな課題であると考えております。  今後は、引き続き、車両を提供いただく施設側とも十分に協議し、住民の皆さんが安全に利用できる方法を検討するとともに、共助交通として、運転ボランティアをはじめ、住民の皆さんにも御協力をいただくなど、継続して運行できる方法を検討していきたいと考えております。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) この生活交通の問題は、私の知る限りでは平成23年頃から、もう10年ぐらい前から複数の議員の方が質問をされておられます。内容を見ますと、その頃は主に町内にバスを回してくれと、バスを運行してくれという内容でした。なので、私も今回は、バスはやはりいろんな利用者にとっていかに使いやすくするかというのが課題となって、空バスになるのではないかという心配もありますし、利用者が少なければ経費も無駄になります。今回、このバスについて、町長がどのように考えておられるかお聞きします。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) バスの運行でありますが、以前にもそういう質問もあったかと思います。ただ、やはり運行してもそこまで出ていかなければならない、あるいはそういうバスの運行頻度というものもありますし、また、自分の行きたいところまで行けるのかどうかというようなこともあるわけでありまして、そしてまた、せっかくバスを運行しても、時間帯によっては乗らない方もあるというようなこともあって、バスの運行はちょっと難しいと、経営的にも財政的にも難しいなということで実施せずに、タクシーの利用券でやっているという状況であります。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 私もやはりいろいろ調べてみますと、先ほど壇上で言いましたように、いろんなケースがあります。いろんなその他の、先ほど壇上で言った以外のケースをここで紹介し、提案したいと思います。  以前、教育民生で豊岡市に視察研修に行きました。豊岡市の乗合タクシーチクタクの取組は、七、八人乗りの車を市が購入し、地元住民でつくる協議会に貸与し、ガソリン代なども市が負担する乗合タクシーチクタクです。これを4地区で導入し、乗り場は個人宅前など住民のニーズに合わせて、上限200円で運行し、車を運転できない高齢者を中心に好評だということでした。このようなデマンドバスなども考えられます。  公共交通を採算性の観点ばかりから議論せずに、社会資本と捉えるべきだと思います。交通の整備は高齢者のためだけでなく、町のにぎわいを取り戻すことにもなります。交通網の整備が進めば県外からの移住者が増え、地方創生にもつながると考えます。ぜひ豊岡市の取組などを参考に協議していただきたいと思います。対象住民にとっては、移動手段を確保できて、外出機会も増え、日常生活に欠かせないものとなります。  あと、この資金の問題ですが、市では車の購入、ガソリン代、経費全てを支出しておられます。多額の出費が必要となります。  このデマンドバスに関しては、町長のお考えはいかがでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) デマンドバスですが、そういう方法もあるだろうと、こう思っておるところであります。また、ほかの町もいろんな取組をしておるところであります。先ほど言われましたように、智頭町でもそうですし、琴浦町も今、実証実験を始めておるということであります。また、本町もそういう施設の車を使いながら、今、実証実験をして、今年はコロナでできなかったということがあったわけでありますので、そういうような取組をしておるところでありますので、そういうのを十分検討しながら、やるんだったらやっていくということが必要だろうと、こう思っております。  そのほかにも、今、タクシー利用券を年100枚ということで使っていただいておりまして、大変好評を得ておるところであります。本当にドア・ツー・ドアで行かれて、喜んでいただいておるなと、こう思っておるところであります。  また、そういう事業者がおられる中で、またこういうことをやっていくのかということを検討するということでありますが、そういう資材、機材を購入するのはそんなに問題ないと思いますが、運行のそういう運転手さんの関係であったりとか、あるいはそういうシステムをどうしていくかということも大変重要なことだろうと、こう思っておりますので、しっかりとそういうのをもしするということになれば参考にしなければならないだろうと、こう思っておるところであります。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 先ほど町長からありましたように、本町ではいろんな取組というか、事業があります。御存じない方もたくさんあると思うので、ここでちょっと説明をさせていただきたいと思いますが、本町は乗合タクシーの事業と在宅通院支援事業というのがあります。乗合タクシーというのは、予算もそんなに、62万5,000円ぐらいなんですけども、昨年、ちょっとお聞きしたところによると、これは少し利用者が減少傾向にあるようです。もう一つの在宅通院支援事業というのは、住民は高齢者、障がい者の通院送迎、自宅から東伯郡、倉吉市内の医療機関の送迎のみが対象で、利用回数は週1回まで、要支援、要介護認定を受けている方、介護予防・日常生活支援総合事業対象者でケアマネジメントサービスを受けている方、身体障害者手帳等を所持している方で自力で公共交通機関を利用できない方となっています。料金は一律片道200円、町外はキロ数によって200円から1,000円となっております。また、65歳以上の人、障がいがある人で免許証がない人、運転できない理由のある人、免許証を自主返納された人など、特別な事情により移動手段に困っている人などに先ほどありましたタクシー利用料助成券も発行されております。  町民の方もこの事業は大変喜ばれております。それで、この取組はやはり町民にとってもニーズに合ったよい事業だと私も思います。しかし、利用人数が増えれば費用も増大します。昨年、令和元年は、その2つの事業合わせて1,816万1,000円かかっております。その前の年とかと比べると徐々にやはり増大しております。費用の件です。それから、タクシーや運転手不足も考えられます。大変よい事業ですけれども、そういう問題があります。  それで、やはり今、私たち、私も含めて、みんなやっぱり自分が運転できる間はそんなこと、運転できないことをあまり考えられないという感じになります。だけども地域を巻き込んだ取組を、2025年問題というのがありますね。それは、2025年になると75歳以上が、現在は2,534人、75歳以上の方は、ですが5年後には、単純に今の方が5年たつと75歳になられるのが3,600人、10年後はちょっと減りますけれども、1,372人、これはもう亡くなられた方はあまり考えないで、単純にそういう人数が出ております。なので、もう5年後にはすごく人数が、高齢者が増えます。それを見据えて今から計画を立てておくべきだと思いますが、町長はどのようにお考えでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 先ほども言いましたが、今、施設のものを借りて、施設と話ししながらやっていこうという、そういう実証実験を行っておるところでありますし、いろんな町のそういう状況、取組の状況もあるわけでありますので、そういうのを参考にしながら検討してまいりたいなと、こう思っておるところであります。タクシー利用券も喜んでいただいておりますし、そういうものをどうやって併用していくかということもまた考えなければならない面もあると思いますが、どういう形がいいのか、いろいろ検討してまいりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 提案ですけれども、例えば今依頼している事業所だけでなくて、ほかのいろんな業種の北栄町には事業所があります。そういう事業所に、例えばです、車の提供とか、それからそういうことをやろうかなって思っておられる事業所とかがあればいいんじゃないかなと。それは、琴浦町とかは運送会社さんが何台か車を持っておられて、そういう運営を担っておられると聞きました。それから、ボランティアも、個人さんでも事業所でもボランティアで運転するよという人があれば、町としてそれを募るとかという、そういう方法はどうでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) ほかの事業所も協力したいというところも実はありまして、そういうところとも話をしていく必要があるかと思います。また、ほかには購入するということもありましょうし、それから、そういうシェアといいますか、そういうこともいろいろ考えられると思いますので、そういうものをしてまいりたいと思います。  ただ、タクシーのほうも地元にも業者さんおられますし、また、近くの市にも業者さんはおられます。北栄町はそれに近いということがありますし、それから、運転手さんも今のところは確保できておるというようなことがあって、今、利用されておるところでありますが、将来的にそうやってなかなか難しいということになれば、そういうことも考えなければいけませんので、今のうちからちょっと検討させていただきたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 北栄町では地域住民による地域協議会、仮称ですけれども、そういうものが立ち上がっておりません。ここが核となって活動されるということが大変重要だと私は思っております。これはやっぱり地域による、地域としての組織が運営するという、そういうシステムですけれども、福祉はやはりもちろんのことですが、それ以外でも交通弱者がたくさんおられます。全ての町民が安心して生活できるような生活交通の仕組みを考えていく協議会などの組織ができれば、町民からの意見で、みんなで町民のための利用しやすい交通手段が得られるのではないかと思います。町長のお考えを伺います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 地域協議会のお話が出ましたが、合併市町村については、地域協議会を旧校区単位とか、そういうのでつくっておられるところがたくさんございまして、本町も島根のほうにも視察に行ったりして、そういう地域協議会の取組等を見てこられたということもあるわけであります。地域交通だけじゃなくて、やっぱり町全体で考えること。それからまた地域でやっぱり考えていかないけんこともあるわけでありますので、そういうものも今後は必要かなというようなことは思っております。そういうのも地域交通についてはまだこれからの段階でありますので、まずこちらのほうでちょっと考えさせていただいて、どういうような形でできるのかということ、そしてまた、地域でそういうことをしていただくということになれば、そちらに下ろしていくということもまた考えなければいけないと、こう思っておりますので、取りあえずそういう他の町、そして、今、本町がやっておることも十分に精査しながら検討していきたいと、こう思っておるところであります。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 先ほど申し上げましたとおり、もう人口は本当に5年後には倍増します。なので、それを見据えて今から先ほど言いました協議会を設置して、町全体だと最初は立ち上がりにくいと思うので、自治会などに声をかけて、希望の地区を募って、最初はモデル事業として始めるとかという方法はいかがでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 必要な自治会というのもあるかもしれません。そういうところに声をかけるということも必要だろうと、こう思っておるところでありますし、今の体制で十分だというところもあるかも分かりませんが、そういうことも検討しながら取り組んでまいりたいと、こう思っております。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 何年か前、昨年ですか、県でも地域交通課題の解決に向かっての整理、たたき台として、共助交通、自家用有償運送などの検討がされております。そういう県の事例もちょっと参考にしながら、ぜひ我が町も共助交通の取組を検討していただきたいと思います。先ほど町長は、協議会のような、そういう組織をつくっていかないといけないと言われたと思いますが、ぜひその取組を早急にお願いしたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 先ほど来から言っておりますように、そういうものも参考にしながら検討してまいりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) ちょっと余談みたいなことになりますけれども、先ほど壇上でも各市町村の取組も申し上げました。広域連合での取組というのはどうでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 連合では事業としてはありませんが、中部の交通協議会というのがあるようでございまして、これは特には路線バス等のそういう協議会でありますが、そういうようなところもあるということであります。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 最後に、いろんな事例や紹介なり提案をいたしました。何回も言いますが、5年、10年先を見据えて、町全体を巻き込んだ北栄町に合った共助交通システムの構築をぜひ早急にしていただきたいと強く願っております。以上です。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういうもの、将来的に必要だろうと思いますので、検討してまいりたいと思います。 ○議員(5番 町田 貴子君) 終わります。 ○議長(前田 栄治君) 以上で町田議員の一般質問を終わります。  次に進みます。
          ─────────────────────────────── ○議長(前田 栄治君) 3番、飯田正征議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) 飯田正征でございます。私は、本定例議会におきまして、3つの事項について、町長、教育長に伺います。  最初に、非接触型体温計の配備についてでございます。  新型コロナウイルス・インフルエンザ感染防止対策として、小・中学校、こども園、保育所、放課後児童クラブ施設、中央公民館、図書館、避難所などに非接触型体温計の配備が必要と考えますが、配備状況について伺います。  コロナ禍にあって、現在も体温計はわきに挟むタイプがほとんどで、使うたびに消毒しなければならない。また、登校前に各家庭で検温するよう求めているが、家庭で測り忘れたり、登校後に体調を崩したりする子どもがいたときにすぐに対処できない、時間がかかるなどが懸念されます。素早く対処できる非接触型体温計の適正な配備が必要と考えます。  上記公共施設のほか、研修、会合など多くの人が集まるところにも貸出しができるよう配備してはどうか伺います。  次に、害獣捕獲検知装置についてでございます。  害獣がわなにかかれば登録者にメールで知らせる装置を、徳島県の通信設備会社電信が商品化されました。装置は高さ15センチ、幅10センチ、奥行き8センチ、重量500グラムで、わなに取り付けるというものでございます。害獣がわなにかかると装置の磁石が外れ、磁気センサーが検知し、登録されている宛先にメールを送るというものでございます。わなの設置状況や捕獲情報はデータベース化して管理、出没場所や捕獲時間の傾向を分析し、今後の対策に役立てることができます。  本町では害獣による農作物の被害防止に取り組んでいますが、わな設置者の高齢化と見回る手間が負担となるため、設置者も少ないのが現状でございます。害獣捕獲検知装置を導入すれば負担の軽減が図れ、猟友会に無料で貸し出すことで被害防止対策が強化されると考えます。  最後に、高齢者の熱中症対策についてでございます。  記録的な猛暑となった今年の夏は、熱中症で病院に搬送された人が続出しました。総務省消防庁によると、8月10日から16日に熱中症で搬送された人のうち65歳以上は7,914人、全体の6割を占めたとの報道もあり、エアコンを設置しておらず死亡した例もあります。内閣府の消費動向調査では、エアコン未設置の世帯は全体で1割、70歳以上の独り暮らしでは2割近くに上るとのことでございます。  このような状況の中、全国の市町村の中では高齢者の冷房器具の購入費、電気代などを補助しているところもあります。新年度に向け、本町でも検討してはどうか伺います。  以上でこの場での質問を終わります。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 飯田議員の御質問にお答えいたします。  初めに、非接触型体温計の配備についての御質問でございます。  非接触型の体温計につきましては、固定の置き型のもの、手持ち型のもの、種類はございますが、公共施設全てに設置、配備しております。9月の防災訓練や10月の15周年記念式典などで御覧いただいたと思いますが、イベントや会議などで測定数が増える場合は、総務課保管の手持ち型の体温計を貸し出し、対応をしているところでございます。  次に、害獣捕獲検知装置についての御質問でございます。  まず、北栄町の鳥獣被害対策実施隊につきましては、21名が登録しておりますが、実際に有害鳥獣捕獲に実働している方は12名であります。高齢化や生業等の関係で捕獲活動が十分に行えないことが関係しておりますが、議員仰せの害獣捕獲検知装置が導入できれば、見回りが省力化され、負担軽減に一役買うものと思われますので、前向きに検討したいと考えております。  次に、高齢者の熱中症対策についての御質問でございます。  議員仰せのとおり、毎年猛暑による熱中症で搬送される人は全国で多数おられ、その対策が求められているところであります。  北栄町では、令和元年度は熱中症による救急搬送が20件ありましたが、今年度は14件、軽症9件、中等症5件と減少いたしました。減少した理由を特定することはできませんが、新型コロナウイルス感染症対策のため、屋外でのイベントなどが中止となったことなども影響しているのではないかと考えられます。  町では、これまでも高齢者の熱中症対策として、毎年5月頃から、高齢者の世帯に民生委員が訪問する際には町が準備した熱中症予防のチラシとうちわを持参していただき、熱中症の予防について高齢者の方に呼びかけをしていただくようお願いしております。  また、昨年度は、室内が危険な温度になったことを警告ランプと警告ブザーで知らせる温湿度計の購入補助を行いました。町内で170台の購入があり、購入された方からは、温湿度計を見てエアコンをつけるようになったなど、熱中症予防の効果があったことの御意見を聞いております。  議員仰せのように、家に1台もエアコンがないことや、市町村民税が非課税世帯であること、高齢者世帯や就学前の子どもがいる世帯であることなどを条件に、エアコン設置費の助成を始めた自治体も県内にございます。このようなことを踏まえまして、熱中症対策として、さらにどのような対策が効果的であるか検討してみたいと考えております。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 飯田議員の御質問にお答えをいたします。  非接触型体温計の配備についての御質問でございます。  各施設における非接触型体温計の配備状況については、私からは、教育委員会が所管している施設の状況を説明をいたします。  非接触型体温計は、こども園、保育所関係では、私立園・保育所で配備されていません。また、図書館分館は中央公民館内にあり、公民館用の体温計を使えることから、専用のものは置いておりません。これら以外の各施設につきましては、配備個数に違いはあるものの、配備しております。  なお、学校、こども園では、新型コロナウイルス感染予防として、各家庭で毎朝検温する取組が定着しており、学校等で検温が必要となるケースは多くはない状況でございます。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) まず、教育長にお尋ねをいたします。  配備状況についてということで、私は、11月になってもやはり非接触型体温計の配備されていない施設があったので、教育委員会に問合せをしたところであります。その中で気になりましたのが、これは11月10日に回答を得たものでありますけれども、先ほどもありましたけど、北条みどりこども園、栄保育所には配備されていないということで、他のこども園や小学校は配備されているということなんですけども、これはどういうことなんでしょうかね。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 北条みどりこども園と栄保育所に現状においては配備がなされておりませんけども、現在、北条みどりこども園においてはサーマルカメラの発注をかけて配備予定でありますし、栄保育所におきましても3台の非接触型の体温計を配備する予定にいたしております。当初の予定においては各園において何が必要なのかということをお聞かせいただきながら配備したところで、そのものが園としてどうしても必要だということがなかったんじゃないかなというふうに思っておるところでございます。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) とにかく、公立にはみんなしてありますけれども、私立やそういった委託してあるところに配備されていないということで、やはり一つの管轄の教育委員会としては、あまねく公平といいましょうか、そういった一つのものはきちっとしてもらわないかんなというふうに思っております。  それで、そういった一つの非接触型の体温計なんかにしても、今ちょっと申込みをしても、やっぱり二、三か月は十分にかかるというようなことのようでありました。調べてみましたら。そういった一つのものが北条みどりこども園、栄保育所というようなものにはいつ結局配備になるんですか。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 購入予定といいますか、発注はいたしておりますけども、いつ導入されるのかというところまではまだ確認ができないところでございます。ただ、今、質問ではこども園なんですけども、こども園、学校においては、答弁でも申し上げましたが、各家庭で測ってくるというのが定着をいたしております。園で測らなきゃならないというような状況が起きるというのは多くないというふうに聞いておるところでございます。まずは家庭で体温を測っていただいて、そして登園をいただく、体調を、せきとか熱とか、そういうものがあるかどうかということを確認をしていただくというのは、各家庭でまずお願いしたいというところでございます。現在はそういうところで北条みどりこども園とか栄保育所で当初にそういう配備がなされてなかったんじゃないかなというふうに思います。教育委員会といたしましては、それ以外のペーパータオルであるとか、ハンドジェルとか、アルコールとか、その他のマスクとか、そういうものについては6園共通で配備をさせていただいておるという状況でございます。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) いろんなそういったものについての指導はあるというふうに思いますけれども、やはり体温が37.5度になったら要注意だという、これだけ重要なポイントというのがあるわけです、コロナについては。こういったものがやっぱりきちっとされてないと僕は駄目だと、まずこれ基本でないかというふうに思っております。家庭でならやってくるからそれで大丈夫かって。そうじゃなくって、あるといいましょうか、日本全国でも小・中学校にはやっぱり登校したらさっと広範囲に検査ができるサーモカメラとか、そういったものを設置しておるところも非常に多いと。家でするから大丈夫だと、これでは僕は一つも危機感がないというふうに思います。こういった公の教育委員会、子どもを預かる施設のトップとして、僕はしっかりその辺のところは押さえて、配備されていないところは早急に配備、急いでやっぱりしなきゃ、今現在、非常に増えておる。ましてや学校での感染についても、今年ですかね、調査の結果といいましょうか、その中でも人数的にはかなりの小・中学生が感染しております。そういったことを考えると、やっぱり大切になってくるのは、本当に北栄町のそういったところで発生しないという一つの保証はないわけですから、しっかりその辺のところはやっていただきたいなというふうに思います。まずその辺のちょっと確認をしておきたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 先ほどから申しておりますけども、健康チェックというものについては各家庭でやってきていただいておりますので、学校等で急に体調が悪くなった場合については、保健室等で配備している非接触型体温計であったり普通の体温計で体温管理をやっているというところでございます。子どもたちがいつ感染するかというのは分かりませんけども、教育委員会としては、感染した子どもが学校に登校して、そしてそこでクラスターが起きるということは絶対避けなければならないというふうに考えておりますので、そういう心配のある子はまず医療機関に受診をしていただく、そういうことを呼びかけいたしております。体温をしっかりチェックをして、感染が広がらないように、感染しないようにしてまいりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) 学校なんかでも、文部科学省は6月から11月までのコロナの感染者の数というのをちょっと発表しておりますけども、3,303人、それから家庭が1,824人、それで学校で445人というような発表もありました。そして最近はある中学校でクラスターが発生したというようなことで報道もありました。そういったことで、非常に多く集まるところの場所ですので、やっぱり厳重にやっていただきたいというふうに思います。  それから、放課後児童クラブについてもやっぱり配備すべきでないかなというふうに思います。10月1日現在、配備予定、購入予定ということなんですけれども、やはり学校に行って、コロナだけじゃなくって、授業が終わった後、熱が出て、インフルエンザにしても何にしても、そういった症状がいつ出るやも分かりません。そういう放課後児童クラブなんかに行っている子は、共働きであれしたり、いろんなことでそちらのほうに預けにゃいけんと、通わせにゃいけんというような状況の子どもたちばっかりでありますので、そういったところにもきちっとやっぱり配備をして、チェックをして、そういった安心して子どもが預けられる状況をつくっていただきたいなと。これも配備予定ということでありますけれども、その辺の答弁をお願いしたい。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 放課後児童クラブにつきましては、委託している業者のほうで対応していただいておるというところでございますが、現在ではもう既に非接触型体温計は配備をさせていただいております。そして、さらに追加で購入して配備をするという予定にいたしております。まず、放課後児童クラブに子どもは土曜日以外はまずは学校に登校して、そこから来るということでございますので、その日の朝の体温というのは学校で把握をいたしておる。午後、来るところについて、職員が玄関で体調確認をしながら入級をさせているという状況でございます。土曜日については朝から来ますので、そのときについても職員が検温、体調確認を行っておるという状況でございます。これについても、児童クラブの中、多くの子どもたちが入級してまいりますので、そこで感染が広がらないように、感染しないように、十分対応してまいりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) 放課後児童クラブの関係も、今後購入予定で、1個ずつ購入するような回答をいただいておりますので、ぜひこれも、先ほどあったかもしれませんけれども、きちっとやっぱりしていただきたいというふうに思います。  それと、これ、頂いた一つのものの中で、今後購入予定で、今現在、北条小学校は5個購入しておられる。大栄小学校は12個。それで、今後の購入予定で、大栄小学校へまた10個という一つの予定があるんですけれども、これは北条小学校の間違いじゃないかなというふうに思うですが、その辺、どうなんでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 今言われた数字は間違ってはおりません。合っております。これについては、各学校に要望、希望を言っていただいた、その数量を配備しているというところで、各学校によっていろんな体温の確認の仕方がまちまちであるというところでございます。大栄小学校においては、各クラスでもチェックをしたいということのようでした。ただ、ほかの学校においては、玄関なりなんなりでの体温チェックということで十分対応できるということで、このような数字になっておるものだというふうに思っております。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) すみません。合っているということで、あまりにも、今12個あって、10個。これ、22個もと、ほかのところの中学校にしても、北条中学校は6個、大栄中学校は5個、あまりにもちょっと数字が多かったもんで、ちょっとお尋ねをしたところであります。  それで、北条小学校、5個、いいって言われりゃあそれでいいのかもしれんけれども、それで対応できるんでしょうかね。ちょっと数字があまりにも少ない、配備の個数が少ないので、ちょっと心配しているんですけれども、その辺、どうなんですか。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 今年の春からずっと体温を測定して、感染対策をしているという状況の中で、学校から何かこれで支障があるということは聞いていないところでございます。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) 次は町長にお尋ねします。  公共施設には全部配備してあるというお話を聞きましたけれども、例えば中央公民館、図書館、それから避難所はそれぞれの、発したときは持ち寄って、いろんなところの場所のやつをもって活用されるというふうには思うんですけれども、それと、改善センターにはそういった一つのものがなかったようにも思うんですけども、その配備状況についてお尋ねをしたいというふうに思います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 改善センターにつきましては、常時使う施設でないということでありまして、イベント等、あるいは会議等のときに使うということで、そのときに常時総務課に配備しておる非接触型の体温計をもって検温をしていただくということにはしております。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) 先ほども言いましたけれども、図書館や中央公民館はあるんですか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 図書館、中央公民館は教育委員会の管轄ですが、教育長のほうに答弁させます。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 図書館、中央公民館ですけども、非接触型の体温計は配備をいたしておりますし、現在は据置型のアルコール消毒を兼ねたものを玄関に配置をして対応しているという状況でございます。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) 改善センターでいろいろ、15周年事業もありましたし、それから鳥取県の町村議会の議員研修もあったりしました。そういった中で、どちらかといえば15周年記念のときに、三密は避けてあったように思うんですけれども、そういった体温なんかのチェックとか、手を消毒するとか、そういうようなことっちゅうのはなかったように思うんですけれども、どうですか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そのことは十分対応して15周年を行っておりますので、消毒液もそういう体温のほうもしておるということであります。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) やっておったということですか。間違いなしに。僕、全然気がつかなかったんですけども。出たんですけれども。そういった一つのものがはっきり見えるような形というのが、気がつかんような形で、何か不安だったです、実は。だから、その辺もはっきりせにゃいけんじゃないかというふうに思います。というのが、改善センターの研修室での会議がありました。これは修学旅行受入れについての説明会とか、それから、もう1個が、公共施設の研修会というようなことの研修がありました。そのときにはこうやって検温されたり手を消毒したりして講義を受けました。やはりそういったこともふだんからきちんとしてやらないと、必ずというような形で義務づけるような形にしないと、結局何かが発生したときに何が一番最初に出てくるかというと、北栄町で、北栄町のどこどこの施設で、必ずそういったものが報道の中では出てまいります。そういったことにならないように、しっかりとまず体温計も数をきっちり決めて、それから、貸出しにもやっぱり応じる。どんな会議があるということになりゃあ、これを使ってくださいとかいうようなことの配慮も必要ではないかというふうに思うんですけれども、どうでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) きちんと対応しておるつもりでございますが、これからも気をつけて対応してまいりたいと、こう思っております。  また、非接触型の体温計につきましては、31個、総務課と健康福祉課で管理しておりますので、そういうイベントとか会議とか、そういうのの貸出しもそこでやっておるということでありますので、そういう会議、会合があれば、イベント等があれば、そこから借りていくということにしておりますので、十分にしておると、こう思っておるところでありますが、今後もさらに徹底してまいりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) 運動会とか、そういうような、今、いずれにしたって、授業参観にしても、いろいろな形の中で、人数制限があります。入学式にしても、2人までとか、おじいさんが行きたくても行けれないとかいうような状況もあります。こういったものもしっかり、受付の辺できっちりそういった体温が測れて、やっぱり一人でも多くの人が参加できるような形というのはぜひやっていただきたい。運動会にしてもしかりだと思います。この前、同僚が言ってましたけど、運動会に行かれんで、外で見とったら中入んないって言われたって、それで見させてもらったというおじいさんもおられたということでありますので、その辺の配慮もきっちりしていただいて、安心してやっぱりそういった子どもたちにしても応援ができるような体制づくりはぜひしていただきたいなというふうに思います。教育長。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 学校とか園とかのいろんな行事を保護者の方、家族の方が見られたいというお気持ちはもう十分承知をいたしておりますし、皆さんそう思われておるだろうなというふうに思います。しかしながら、やはり密を避けるということで、今年においては各家庭で2名までとか、いろいろ制限をさせていただいたというところでございます。このことにつきましては、御理解をいただく必要があろうかなというふうに思います。多くの方が密になって、そしてそのことによって子どもたちが感染をするということは絶対避けなければならないということがございますので、多くの方が見られたいという気持ちはよく分かりますけども、そこは御理解をいただきたいなというふうに思います。運動会であったり発表会であったり、いろいろな行事を学校、園でやっておりますけれども、玄関で体温を測定し、誰が来たのかということが分かる記入のカードを提出していただいたり、手指消毒、そういうのもかなり徹底してやっていただいておるというふうに思います。そうしたことが感染が出ていないということなのかなというふうに思っております。今後も感染しないようにしっかり対策を行っていきたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) 次に移ります。害獣捕獲検知装置ということで、町長のほうから前向きに検討したいということがありました。やはりこの北栄町でも害獣対策について、電気柵であったり、入らないようにネットであったり、そういったものの対応はしておられる。だけどもやっぱりそういった捕獲するほうは12名の猟師さんしかおらんというようなことでもありますので、やっぱりそういった一つのものは、捕獲せんことには解決策にはならないというふうに思っておりますので、ぜひそういった一つのものを本気で検討していただいて、取り付けていただきたいなというふうに思います。ぜひこれはやっていただきたい。  それで、この関係では、害獣の目撃情報を寄せてもらわないことにはなかなか前に進まないということで、ある市では、LINEを使って通報するというようなことに取り組んでおられるところもあります。これもやはり農作物を荒らす害獣の目撃情報を市民に寄せてもらう。それで、無料通信アプリ、LINEを使った通報システムの運用を始めたと。それで、そういった一つのものでも幅広くやっぱり呼びかけていって、そこの中でここだというところにそういった先ほどのわなを仕掛けていただくというような形で取り組む。1つだけでは駄目だというふうに思います。つけときゃいいっちゅうもんじゃありませんので。そういったところもしっかり、そのシステムを使った施策もありますので、幅広く取り組んでいただきたいなというふうに思いますが、よそのことなんですけれども、LINEで通報というようなものもあるんですけど、こういったものはどうなんですか。考えてみては。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 高齢化になっておりますし、わなのところを全て回るというのもかなりの労力も要りますので、そういうので、メールあるいはスマホのLINEでできれば大変便利になるんだろうと、こう思っておるところであります。LINEということもあったわけでありますが、ガラケーでもできるというようなことがあるようでございますので、ショートメールで入ってくるというようなことがあるようでございますので、そういうものも取り入れながら前向きに検討してまいりたいなと思います。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) やっぱり目撃情報を収集して、収集したら町から猟友会なり、地域おこし協力隊も、これ、今、配備されておるわけですけれども、こういった方を通してきちっとやっぱり連携を取りながらやっていただきたいなというふうに思います。この辺の連携はきちっと取れますか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 猟友会の方もそうやっておられますし、鳥獣対策の実施隊の中に入っておられますので、きちんと対応できると思いますし、また、地域おこし協力隊も若い子が入ってきまして、大変意欲的にやっておりますので、十分にそういう連携を取りながら対応してまいりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) この害獣捕獲検知装置っちゅうのは、国の臨時交付金というのがあって、その臨時交付金を使って取り組んでおるというようなところもあります。これは1個が4万円ぐらいじゃないですか。あるところでは50個買って200万円で予算つけてというようなことで、それを貸し出すというようなことをやっているところもありますので、そうした一つのものを使ってやっぱり取り組むということは、町長、どうでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そんなに高額でなくて、4万円ぐらいでできるということでございますので、そういう臨時交付金があるかどうかということも確認しながら前向きに考えていきたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) 取りあえずこの件については、ぜひとも北栄町が害獣を駆除していただきたいいうふうに思いますので、それは一人単独ではできない。行政とやっぱりそういった捕ってくださる人、それからいろいろなシステムを使って、きっちりそれが一体となって一つのものが成功するのではないかというふうに思いますので、よろしくお願いをしておきます。
    ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 鳥獣害被害もたくさん出ておりますし、また、里のほうにもイノシシ等が出てきておるところでございまして、農作物等に大変被害がある。また、生活にも影響があるのではないかなと思っておりますので、前向きに検討してまいりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) しばらく休憩します。(午前11時59分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(前田 栄治君) 休憩前に引き続き再開します。(午後0時58分再開)  飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) 次は、高齢者の熱中症対策についてということで質問を再度いたします。  まず、町長のほうから、屋外の行事が中止になったので熱中症になる人が少なかったというような報告がありましたけれども、やはりコロナの関係で、どちらかといえば家に長く閉じ籠もって、暑いのにエアコンもかけない、そういうような状況のほうが本当に多かったんじゃないかなと私自身は思っています。これは一つの熱中症のものの中、かかる率として、環境省の環境安全課というのが、高齢者は体温調整の機能が低下し、暑さを感じにくいとされているというようなことの記事もあります。そういった中で、これからっちゅうのはやっぱり室内に、今年はもう終わりましたけれども、来年度、そういうような状況っちゅうのもコロナが終息せん限りは続くんじゃないかなというふうに思っておりまして、やっぱり家によって、高齢者の方なんかで、電気代がもったいないということでエアコンの使用を控える高齢者も多いと。確かにそのとおりではないかなというふうに思っておりますけれども、うちわやチラシを配ってというようなこともありましたけれども、そうじゃなくって、それも必要なことですけれども、やはりそういった方のためにある程度の電気代の補助とか、それから、エアコンのついてない世帯がつけられるとすれば、何らかの形で応援してあげるといいましょうか、補助するというようなことにならんだろうかなというふうに思いますけれども、町長、どうでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) チラシやうちわ等も民生委員さんにお願いして、各家庭を回っていただいて、熱中症に気をつけてくださいということをしておるわけでありますし、また、去年は温湿度計の購入の補助をさせていただいたところであります。170世帯ということでありますが、ブザー等が鳴って、これは危ないぞということで、エアコンをつけないけんなということでつけられたということで、効果もあったというようなことも聞いております。ただ、エアコン等ない方もおられるということであれば、どうしても買えないということがあれば、そういう方たちへの対応も必要かなということを思っておりまして、県内でもそういうことを始めた自治体もあるようでございますので、そういうものも参考にしながら、どうしたらいいかということも考えてまいりたいなと、こう思っております。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) まず最初に、設置状況の調査も、これ、されたことがあるんでしょうか。その辺、町長、お尋ねいたします。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 設置状況の調査をしたことはありません。状況を把握しておりません。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) ぜひ、いろいろな条件もあろうかというふうに思いますけれども、独りおり家庭や、先ほどありました独り親の関係もありましょうし、それから、年齢的に65歳以上とか70歳以上とかというような、そういう年齢的な線を含めてまず調査をして、それにどれだけの方がどういう状況なんかということを把握して、そういう家庭であったら、ついとるところには電気代をちょっと月に何千円か1万円かというような感じで補助するとか、設置してないところには、最高限度というようなので決めて補助をするとかというようなことも必要でないかなというふうに思います。  全国の状況を見ますと、県内にもそういうところがあるということでありますけれども、一つの条件として、65歳以上のみの町民税の非課税世帯を対象として補助するというところもありますし、70歳以上のみの世帯を対象に3万円とか、65歳の世帯のみを対象にして5万円とかというようなところもあります。それから、65歳以上のみの世帯に電気代として1万円を支給したというようなところもありますし、いろいろ年齢的にも65、70、75というような一つの年齢を見ながら、それに応じて、町の状況にもよりますし、家庭状況にもよりますけれども、町長も考えなくはないということでありますので、いろんな状況を見ながらやっぱり支援をしてほしいなというふうに思うんですけれども、この辺、どうでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 考えてみたいと、こう思っておるわけであります。また、その対象の方もどうするかということも考える必要があるんだろうと、すべからくというわけにはなりませんので、そういうことももしするということであれば考える必要があるだろうと、こう思っておりますので、そういうことも検討させていただきたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) ぜひ取りあえず設置状況の調査をしていただいて、それからいろんなことを考えていただきたいなというふうに思うんですけれども、できませんか、状況調査について。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 民生委員さん等にずっといろいろ回っていただいておりますので、そういう方たちのお話も聞きながらちょっと対応してみたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) この件につきましては、本当に高齢であったり、いろんなことであって、条件的にしんどいな、生活するのがしんどいなというような状況の中で、生きて生活している限りにおいては、やっぱり快適な生活が送れるような取組というのは重要だというふうに思ってますので、町長、検討するということでありますので、ぜひ検討していただいて、そういった方に役立つような一つのもので対処していただきたいというふうに思います。このことについてお尋ねして、私の質問を終わりたいというふうに思います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) これから検討してまいりたいと、こう思っておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) ぜひよろしくお願いをします。  終わります。 ○議長(前田 栄治君) 以上で飯田議員の一般質問を終わります。  次に進みます。       ─────────────────────────────── ○議長(前田 栄治君) 6番、油本朋也議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) 6番、油本です。午後もよろしくお願いします。  私は、本定例会において、2問質問をさせていただきます。  まず、道の駅再整備計画について伺います。  道の駅北条公園再整備計画が始まって数年が経過いたしましたが、時間の経過につれまして、関心の高まりと同時に、その計画への町民の考え方というものが、少しずつではありますが、変化してきたのを私は感じます。県の東西を結ぶ交通輸送手段の大動脈であるべき山陰道のミッシングリンクを解消する13.5キロの待望の自動車専用道路の建設に向けて、当初は大型店舗の進出計画もあり、道の駅北条公園のリニューアルオープンに肯定的な声が多く聞かれました。がしかし、その出店計画が中止されまして、年月を経過した今、その大規模な道の駅再整備計画に実は疑問を投げかけられる声が地元からも少なからず聞こえてくるようになりました。  その多くはといいますと、南エリアの大規模な整備というよりも、県内唯一のオートキャンプ場を併設しております北エリアの充実というものであります。至近距離にございますいわゆる日本海の海岸線とその一帯の松林を道の駅のセールスポイントとして整備しまして、最大限活用するべきという内容でございます。かつては白砂青松とうたわれました砂浜から、日本海を眺めながら散策できる遊歩道やサイクリングロードを要望されます声が、当地を訪れました観光客からも上がっている、何と海が見えないじゃないかという声が上がっているということを近隣住民の方から伺ったことがあります。つまり今回の道の駅北条公園再整備計画は、評価の高い北エリアの特色を生かす整備に重点を置かれるべきであり、一方、南エリアはといいますと、国土交通省の指定されます重点道の駅として、防災の重要拠点として整備を充実され、情報コーナーを含みますドライバーの休憩所や物販コーナー、レストランやトイレというものなどの整備はもちろん必要ですが、なるべくお金をかけないで、最小限に抑えるべきではないかということでございます。  さきに行われました指定管理者募集のためのサウンディング調査でも、北エリアが有する独自性とか重要性こそが集客のための要素であり、この道の駅を魅力的なものに変貌させるための大切なポテンシャルの一つであるとコンサルティングを行ったその法人は調査結果サマリーで結論づけておられます。  そして、野菜、果物などの農産物の販売は、車で数分の移動距離しか要しない道の駅大栄を中心に考えるべきではないでしょうか。非常に品質が高く、安価で新鮮な野菜や果物、さらに加工品が安定的に供給され、そして繁忙期には開店を待つ人の列ができるほど、そのにぎわいというのは県内広く実はもう知れ渡っております。  あわせまして、周辺松林の林野火災対策をお伺いいたします。  残念なことに、本年、2度にわたり、町内の海岸付近の松林で林野火災が発生いたしました。道の駅付近で松林に火災が発生した場合、その消火活動をどう機能されるんでしょうか。例えば初期消火が遅れた場合、その規模と風向きによりましては、万一ですが、道の駅の建物やオートキャンプ場自体の焼失以外に、山陰道の通行にも支障を来す、そういった事態も考えられます。道の駅周辺エリア全域で消防車両による消火活動は適切に演習どおり、予定どおり機能するんでしょうか。例えば消防車両による活動が不可能なエリアでも、その対処も十分に考慮されているんでしょうか。そして、もしそうじゃない場合は十分考慮されるべきであると思います。  財政の先細りが予想されます。本町の近い将来において、本町がほかにもたくさんのハード事業を抱えることは、皆さん周知の事実でございます。限りある財源の下、町は今後の基本設計を指定管理者と共に、既存のまちづくりビジョンや創生総合戦略に決して固執するのではなく、町内2つの道の駅の成功と存続を前提に熟慮に熟慮を重ねていただきたい。  当初の計画より開業予定が約1年遅れ、合併特例債の活用期限が徐々に迫っていることは私も十分承知しておりますが、これまで築き上げてこられ、広く住民に認知されてきましたそれぞれの存在価値を生かしたいわゆるグランドデザインというものを慎重かつ柔軟に検討することは不可欠でございます。町内から車で30分程度で移動可能な道の駅は、さきの一般質問で申し上げましたように、山陰道沿いの「西いなば気楽里」から「琴の浦」までの5か所に加え、御存じのように「燕趙園」「ポート赤碕」「大山恵みの里」「三朝・楽市楽座」さらには「犬挟」と、県内17か所ございます道の駅のうち、何と10か所も存在いたします。各施設の集客状況を含め、周辺の実情を的確に把握し、将来に決して後悔の念を残すことなく、町民の多くが納得し、深い共感を得ることができる道の駅再整備計画を推進していただきたい。休憩だけではなく、安心・安全ないわゆる目的地となる道の駅を目指していただきたい。町長のお考えを伺います。  次に、大誠体育館の管理運営体制に対してお伺いいたします。  本年8月14日16時頃、大誠体育館で天井付近から発生した煙が館内に充満するという事態が発生いたしました。原因は施設の天井付近に設置してあります幾つかの照明器具安定器の不具合によるもので、詳しい調査により、後にその安定器には人体に有害な物質であるPCBが含まれ、実は交換が急がれることという必要性が判明いたしました。その結果、9月の行政報告会で担当課から口頭で説明がございましたように、点検とその交換作業のため、8月16日から9月30日まで同施設の使用が禁止されたものでございました。  調査によりますと、その施設のその安定器というものは、昭和30年代に製造されましたことが分かりました。再発防止のため、町内全ての同時期に建設された公共施設の安定器の調査はされたんでしょうか。施設の危機管理についての意識をお伺いいたします。  そして、当日その場所に居合わせた人たちの証言によれば、一時はその煙により前がはっきりと見えないほどで、出入口や窓を全て開放し、館内に充満した煙を逃し、利用中の子どもたちを屋外へ避難させるという大変な事態を招く、そういう様相であったということです。担当課はその事態を正確に把握しておられるのでしょうか。  しかもその後の調査で、何と同施設には火災報知機の設置がなされていなかった、それが判明いたしました。消防法では全ての建物に対して火災報知機の設置が義務づけられたはずではなかったかと私は認識しております。町としての管理体制を伺います。  また、同体育館では雨漏りが残念ながら確認されました。町内の体育館をはじめ、公共施設の在り方及び町としての方針、それは理解はしておりますが、同体育館は、大規模な修理は行いませんが、不具合が生じた場合、その条件に該当しなければ補修を続け、可能な限り使用を継続するという方針のはずでございます。小・中学校をはじめ利用者の多いこの施設を少しでも長く使用可能な期間を維持するために、今後も継続し、そのための努力をお願いいたしたいと思います。町長、そして教育長に御所見をお伺いいたします。  この場での質問は以上とさせていただきます。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 油本議員の御質問にお答えいたします。  道の駅再整備計画についての御質問でございます。  まず初めに、南エリアの整備よりも北エリアの充実をしてはとの御提案でございます。  北条公園は、南北一体で道の駅登録されているものであり、再整備につきましても、オートキャンプ場を有する北エリアの魅力を生かしながら、現状、南エリアで老朽化して利用者から苦情となっておりますトイレや塩害で腐食した危険な希望の館を廃するほか、民間のノウハウを活用して、道路利用者のみならず、町民などあらゆる人が集い交流する道の駅として取り組むものでございます。南エリアの整備費は、新たな施設を整備していくため、おのずと事業費が大きな額となりますので、その事業規模に見合うだけの運営としていかなくては、設備費を投じるだけの価値や効果が出ないことになります。  そこで、全国道の駅支援機構へ依頼し、この商圏から試算される適正な指定管理料と収益効果が最大限に発揮されるために必要な面積等を積算させたものであります。  北エリアのオートキャンプ場は、5月の連休と夏休み期間の8月までが最も利用者が多く稼働いたしますが、天候不順の秋や厳寒期は利用が極端に減り、なかなか年間を通した収益に結びつきにくい状況であります。そのため、北エリアだけを充実しても、指定管理料がなかなか圧縮しにくいため、南エリアを収益性の高い施設とし、その収益を南北一体の管理の柱とすることで、指定管理料をできるだけ抑えていく効果を期待するものであり、そうした効果を発揮できる運営事業者を公募しているところであります。  加えて、山陰道の整備が北側に大きく迫ることから、北エリアの駐車場を新たに確保する必要があり、さらに北エリアに防災機能や道の駅に求められる地域連携機能を設けようとする場合には、必要な面積を確保できない状況でありました。  したがいまして、道の駅北条公園の再整備におきましては、北エリアが従来持っているアウトドアの魅力を磨き上げていくとともに、南エリアにおいて、町の負担軽減につながる収益性を持たせながら、地域の交流拠点として、道の駅に求められる機能をしっかり付加していきたいと考えております。  次に、野菜、果物など農産物の販売は道の駅大栄を中心に考えるべきではないかとのことでございますが、道の駅大栄と道の駅北条公園については、差別化を図りつつも、双方の魅力を生かした相乗効果により、町全体での入り込み数のアップを目指していく必要があると考えております。道の駅ポート赤碕で売られている魚が魅力的だと感じるように、その土地の特産物はその土地で販売してこそ価値があるとの観点から、北条砂丘特有のワインやねばりっこなどをはじめとした北条砂丘の農産物を前面に出した物販展開をはじめ、道の駅大栄では取り扱っていない砂丘地の農産物を使った独自メニューやオリジナル加工商品を開発することで差別化を図りながら魅力を磨き上げていくもので、農産物の販売を全て道の駅大栄で扱えばよいとは考えていないところであります。  また、道の駅周辺松林の火災対策につきましては、キャンプ場内には消火栓が3基ありますし、不足する場合は海や放水路からの取水も可能で、山林と比べて水利は充実していると言えますので、特別な対策は不要であろうと考えております。  このたびの再整備では、コロナ禍での指定管理者公募に応募してくる事業者があるものかどうか不透明な状況でありましたが、こうした中でも力強く意欲的な事業者から声をかけていただいております。  これから指定管理者が決まってくれば、いよいよ基本設計に入ります。この段階、また基本設計の中間などにおいても、議会に進捗状況をお伝えし、御意見を取り入れながら取組を進めることで、町民の理解と共感を得られる施設につくり上げていきたいと考えておりますので、議員におかれましても御理解を賜りますようお願い申し上げます。  次に、大誠体育館の管理運営についてでございます。  議員仰せのとおり、8月14日、町民の利用中に照明器具が故障する事案が発生し、原因となった安定器がPCB(ポリ塩化ビフェニル)使用の製品であることを確認し、ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法に基づき、処分の手続を進めております。  同時期建設の公共施設について調査を実施したのかについてでございますが、対象施設について、順次調査を行っております。  また、大誠体育館の維持管理につきましては、公共施設等総合管理計画で廃止が決定している施設となりますが、部分的な修繕は行いつつ、少しでも使用期間が長くなるように努めてまいります。  なお、事案が発生した当日の状況把握、管理状況及び維持管理の詳細につきましては、教育長が答弁いたします。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 油本議員の御質問にお答えいたします。  大誠体育館の管理運営についての御質問でございます。  まず、8月14日当日の状況把握についてでございます。  利用者から指定管理者であります一般財団法人北栄スポーツクラブに連絡が入り、職員が状況確認に出向きました。利用者から状況を聞き取り、煙が出ていたことから、職員は安全について確認するため1時間程度その場で様子を見守るなどした上で、その後、スポーツクラブ内で対応を協議し、その日以降の利用を中止といたしました。この状況はその日のうちに生涯学習課職員にも連絡があり、その後、課内で共有したところでございます。  次に、火災報知機設置義務についてでありますが、消防法施行令第21条では、本施設は火災報知機の設置が義務づけられた施設ではありません。  また、御指摘の雨漏りについては、連絡時、状況確認に出向き、その後、降雨時や定期点検時に様子を見ていたところであります。7月にありました雨漏り以降、利用者からの報告はなく、点検による雨漏りも確認できず、経過観察している状況が続いていましたが、12月4日に再び雨漏りしているところを確認いたしました。同じ箇所での雨漏りでしたので、現在、確認作業を進めているところでございます。  最後になりますが、維持管理につきましては、指定管理者であります北栄スポーツクラブ職員が行う毎月の定期点検、使用者が利用後に提出します社会体育施設使用点検表及び利用者からの直接の連絡等で施設状況を把握し、部分的な修繕は行っております。このような取組を通じて、できる限り使用できるよう努めてまいりたいと考えております。 ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) ありがとうございました。  では、まず初めの道の駅再整備計画について、ランダムですが、何点か質問させていただきたいと思います。  まず、先ほど藤田議員のほうの質問でもございました松くいの件です。北エリアの松林の維持管理、もちろんどう思っていらっしゃるかということなんですが、いわゆる道の駅の北エリアから海岸線にかけての維持管理の、すみません、もう一度確認といいますか、今後の方針といいますか、再度ちょっとお伺いしたいんですが、将来的といいますか、どういうビジョンを持っていらっしゃるか。今後の展開において。もう一度お願いいたします。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 維持管理につきましては、現在、指定管理者の方に行っていただいております。大変きれいに管理していただいておりまして、利用者の方にも大変好評を得ておるところであります。この維持管理につきましても、やはり新たに決まりました指定管理者さんにお願いするということになろうかと思います。 ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) では、その辺はまたよろしくお願いいたします。  それと、今週の月曜日にございました行政報告会、そのときの報告で、指定管理者の実際の応募が終わりまして、来週火曜日、15日ですか、2者を対象に候補者の審議委員会があるという通知が我々議員に参りました。前回、第6回道の駅特別委員会、7月10日に行った分でございますが、それによりますと、5月から6月にかけて行われたサウンディング調査の中で、指定管理の実績を持つ民間企業6事業者を対象にその調査が行われ、RSRCの報告、全国道の駅支援協会ですか、の報告の調査サマリーでは、6者中4者が入札への高い意欲を示していたという報告がその時点ではございました。それを受けまして、私も賛成答弁をしました、何かその内容が9,424万1,000円の指定管理料というものを議決させていただいたわけですが、実際応募が2者であったと。どう評価させていただいていいのか、どうして減っちゃったのか、4者と聞いとったのに何で減っちゃったんだろうなと思ったりしまして、いわゆる再整備計画に対して我々は従来どおりの期待を抱いとっていいんでしょうか。いわゆる2者になったということをどういうふうに評価されるか、それをお伺いしたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 4者、そういう意欲を持っておられるということを報告したわけでありますが、実はその事業者の本体の仕事ですね、そこがやはりコロナでかなり大変だというようなことで、なかなか手を挙げにくいというようなことがあったところであります。わざわざこれは町のほうに来られて、せっかく参加希望しとったけど、そういうことでなかなか難しいということで、断りのことがあったわけでありまして、とても残念に思っておるところであります。ほかの2者は手を挙げていただいて、やりたいということでありますので、今度のプロポーザルの中で、指定管理者、決めてまいりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) 大体分かりました。今度の火曜日、また私もできればそのお話聞かせていただきたいと思いますので、またそのときにるる考えたいと思います。  ちょっと話は飛びますけども、前回の私の一般質問、道の駅に関する分で質問させていただいた項目の中で、いわゆる全体の建設費用ですね、初め16億9,700万円が提示されておりましたが、徐々に縮小傾向に持っていかれていると。ただ、その中で、町の持ち出し額が実はまだあんまり見えてこないんだよというふうなお話を伺った覚えがございます。そのときはそのときでもちろん納得はさせていただいたんですが、どうでしょう、例えば、提案といえば提案なんですけども、今、初めに言いました松くい虫の防除も含めまして、いわゆる建設費の軽減というものに対しまして、ふるさと納税であるとか、今はやりのクラウドファンディングなんか、私やったことないんですけど、そういうのを利用されて軽減する手段というものはないんでしょうかね。それを考えてみられるということはございませんでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答弁させます。 ○議長(前田 栄治君) 手嶋産業振興課長。 ○産業振興課長(手嶋 寿征君) 町長に代わりましてお答えさせていただきます。  大きな建設費がこれからかかってくることが想定されるわけでございますけれども、まず、今回、一体型で、国と一体となって整備を進めるということでございまして、トイレ、休憩施設、駐車場、情報コーナーといったところにつきましては、国のほうの一定の費用が見込めるということでございまして、それがどれぐらいの割合になるのか、それから、これから話合いをさせていただく中で協定を結んで、そこによって金額が確定してまいりますので、現時点では金額は決まっておりません。  また、それ以外にも、社会資本整備総合交付金ですとか、それから地方創生拠点整備交付金といったものの活用も可能ではないかということで検討しておりまして、そうしたものを活用できればということも考えておりますし、また、先ほど言いました独自商品を作っていったりとか、地のものを作っていくという流れの中では、6次化支援事業ですとか、先ほど議員からもございましたけれども、ふるさと納税を活用いたしましたクラウドファンディングといったようなものも活用しながら事業全体の圧縮を図って、できるだけ町の負担を、実質的な負担を少なくしていこうということを検討しておるところでございます。 ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) 冒頭、私が初めに申し上げましたように、とにかく正直申し上げまして、大栄地区だけではなく、北条のほうの方からも、そんなにお金かけて大丈夫かという声を、本当に正直な話、伺っております。ですから、今おっしゃいましたような方式で我々は臨むんだということをアピールできれば、今回の町報にも道の駅、載っておりましたが、そういう方法で進むということであるならば、いわゆる納得と共感というものを得ることも可能かと思いますので、それは推し進めていただきたいというふうに思います。
     すみません。また話飛ぶんですけども、先ほど町長もそこでおっしゃいましたことなんですが、先日、担当課の方よりちょっと頂戴しました資料によりますと、この道の駅、北条公園の北エリアのキャンプ場、その利用の状況ですが、もちろんピークというものはゴールデンウイーク及び7、8月、極端なオフというのが当然12月、1月、2月の冬季、それ以外はいわゆるショルダーですよね。町長は今、ピーク以外には南エリアの何とか収益部分を強化して、北エリアを補完したいんだということをおっしゃいましたんですけども、いわゆるそういうふうな北エリアを寝かせておくんじゃなくって、そのショルダーだとかオフであるとか、ピーク以外に何か策打てないもんですかね。先進事例、全国にあるとは思うんですが、それを調べられたことはございますか、町長。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 北エリアもアウトドアということで、最近かなり人気になっておりまして、今、バーベキュー等もたくさんの方がおいでいただいております。手ぶらで来て、そこで調達できて、すぐできるということで、大変たくさんの方がおいでになっておるところであります。この再整備の中にもバーベキューハウスを造るようにしておるところでありますし、また、いろんなところを見てみますと、アスレチックの機能を整備したところとか、あるいはイルミネーションをしたりとか、そういうところもあるようでございますし、先ほど議員言われたようにサイクリングロードということもあるわけであります。そういうものも指定管理される方等とも協議しながらできないかなということは思っておるところでありますし、もう一つ、バンガローもかなり使っておられまして、冬場でもこれは泊まれますので、そういうものも増設ができないかということも考えてみたいと、こう思っておるところであります。 ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) すみません。ちょっと私の質問の意図があんまり理解していただけなかったようですが、バーベキューですとかバンガローというのは別に通年できるんですよ。そうじゃなくって、それ以外の、いわゆるピーク以外じゃないとできないもの、いわゆるショルダーだとかオフ、それに特化して何かできないかということを、たしかあったと思うんですよね。ここでは申し上げませんけども。そこまでちょっと指定管理者になられるであろう方と詰めていただけば、さらに収益性といいますか、この人気も上がってくると思います。これ必ずあると思いますので、調べていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) いろんなところのものを見ながら、指定管理者さんとお話しさせていただいて、たくさん来ていただいて、ここでもそういう収益が上がるというような形になるようにお話をさせていただきたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) 何とか理解していただけたと思うんですが、道の駅というものはボランティア事業じゃございませんので、言い方が適切かどうか分かりませんが、やはり収益というものを重視していただきたい。そう思いますので、それはお願いしたいと思います。  次の質問ですが、またちょっと飛ぶんですけど、道の駅というものは、もちろんドライバーさんの休憩所というものとか、この辺におきましては野菜ですとか花ですとか、そういったもののショッピングを楽しまれる、ショッピングといいますか、買い出しされる方が正直多いんですけども、今はやっておりますのは、休憩地としての道の駅ではなく、目的地となるべき道の駅を目指すのであるというタイトルの雑誌が本屋にも山積みされておりますように、私、一番最後に言いました、目的地になるべく道の駅を造るような、そういう動きをしてほしいと申し上げた。その絡みで申し上げますと、いわゆるどうやって人を呼ぶかということ。つまり人を呼ぶためには、これは商売の常道ですけども、まず子どもさん、女性の方、それを呼ぶことによって、大人って来るんですよね。子どもさんが来れば親は来ます。女性が来れば男性は来ます。つまりキッズコーナーですとか、子どもさんが遊べる場所ですよね、それと保護者の方が子どもさんたちを遊ばせている間に安心してくつろげる、2時間なり、3時間なり、そういったスペースというものをぜひ確保していただきたいんですが、それも指定管理者の方と併せて御検討をぜひお願いしたいと思いますが、町長、いかがでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 議員仰せのとおり、やっぱり子どもさん、あるいは女性が来られると男性もついてくるというようなこともあって、その場がにぎやかになってまいりますし、そこで時間を使っていただくと、そこが目的地ということになろうかと思います。北エリアについては、そういうアウトドアというような形の中で、そういう整備をしていくということも可能でありますし、また、南エリアについても、施設の中にそういうキッズコーナーとか、あるいは外のほうにも公園的な機能とか、そういうものもあれば、そこでまた楽しめるということもなろうかと思いますので、また指定管理者さんが決まりましたらそういう話もさせていただければと思います。 ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) 私もその点、非常に注目しておりますので、ぜひお願いしたいと思います。  あわせまして、ちょっと飛躍した話にはなるんですが、ある提案を受けたので申し上げますけども、せっかく県の中央に位置するこの北条砂丘、そこにリニューアルする道の駅という意味はどういうことかといいますと、例えばそこに、将来的にですけども、313号との結節でもございます。例えば大きな会議場であるとか、ギャラリーであるとか、そういうものまで将来的に併設してはどうか、そういうのを国なり県なりに働きかける、そういう動きまでしてはどうかとまで私はちょっと人から聞かれておりますので、ちょっとこれを返答をお願いしたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういうギャラリーとか、検討はしていないところでありますが、情報コーナー等にもできる可能性もあるかも分かりません。ただ、令和6年には美術館も倉吉市にできるということになりますし、そういうものをまた県に、同じようなものをそこにということはなかなか困難ではないかなと、こう思っておるところであります。するとしたらその施設でできるものということにはなろうかと、こう思っておるところであります。 ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) すみません。とにかく県の中央に位置する、東からも西からもとにかく1時間以内で来れるんだと、そういうことを自覚していただいて、とにかく便利な場所に我々はあるんだということを、この地の利というものを生かすこと、これをまず前提に置いて開発を進めていただきたい。それをまず申し上げますのと、次に行きますけども、そういった計画を進めるに当たりまして、指定管理者の方の知見を参考にされるわけなんですけども、この道の駅の開業までの過程で、基本計画、やがて入ってまいられます。それらの、今言いましたような検討を含め、施設の具体案に対しまして、いわゆる我々議員はじめ町民の方々は一体どのレベルまで意見が反映されるんでしょうか。すなわち測量とか、調査とか、実施計画とか、どんどんどんどん進んでまいります。一体具体的に、今の段階で言えるので結構なんですけど、どの段階まで我々は口を出せる、言い方が適切かどうかあれですが、どの段階まで我々の意見が反映されるのか、それは大体具体的に言いますと、今の時点で何年何月ぐらいまでそれはできるのか、それをお伺いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答弁させます。 ○議長(前田 栄治君) 手嶋課長。 ○産業振興課長(手嶋 寿征君) どのように意見を反映していくか、また、いつまでに、どの時期にということでございますけれども、これから12月15日のプロポーザルによりまして、指定管理事業者の候補者が決まります。この候補者をまず議会のほうで認めていただくことが、承認が必要でございますので、この管理候補者を管理者としてよろしいかということで御意見を賜る機会がまずあるのではないかということで、3月までの議会で御提案をさせていただきますので、その際には議員の皆様の御意見をいただくことが可能だと考えております。  また、その指定管理事業者が決定すれば、今度は基本設計というのにいよいよ入ってまいります。そういたしますと、その基本設計、建物のほうについてはプロポーザルをしようと考えておりますけれども、現時点でまだ決定はしておりませんが、プロポーザル式でやりたいと考えておりますが、その設計事業者が決まってくれば、その指定管理事業者さんと、それから町との意見を反映した設計書というものができてまいります。そうしたその設計書を決定していく段階においても中間報告等をさせていただいて、議員の皆様にも御意見をいただきたいと思っておりますし、それから、道の駅の運営連絡協議会という団体がございますので、そちらのほうにも御確認をしながら、運営に支障がないか、またこういうことはできないかどうかといった御意見を伺う機会をつくりたいと考えております。  ですので、そうした意見反映をしながら基本設計を固めまして、その基本設計が固まりますれば実施設計のほうに移っていくという格好になります。そうした基本設計ですけれども、早ければ令和3年の4月には、遅くともという言い方があれなのか、早くともといいますか、4月にはかかりたいと考えておりますので、基本設計が約1年ぐらいかかるかと思っておりますので、その後、実施設計ということになりますので、令和4年には実施設計にかかりたいということでございまして、そうしたその都度、議会のほうに予算のお願いをしたり、それから説明をさせていただく機会を持ちまして、御意見を反映いただくというような機会を設けていきたいというふうに考えておるところでございます。 ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) すみません。ちょっともう一度確認させてください。といいますと、もう一度、ですから令和4年にそういった具体的な行動にかかられますまでは、我々のといいますか、町民の方のいわゆる民意というものを反映する機会がまだあるんだよと理解させていただいてよろしかったですね。返答を伺います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答弁させます。 ○議長(前田 栄治君) 手嶋課長。 ○産業振興課長(手嶋 寿征君) そのとおりでございます。 ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) ありがとうございます。では、くれぐれも、我々も持てる力、持てる知恵でどんどん協議させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  それと、1件ちょっと心配な件がございます。今、山陰道が北条道の駅付近、長瀬のほうができまして、どんどんできております。どんどんどんどん東伯に向かって西に今、延びております。計画されています路線というものは、現行の道の海側を通るということを大体伺っております。北側をね、今のバイパスの。そうなりますとどうなるかといいますと、今、ここから海側にございます、お台場にもキャンプ場がございます。このお台場のキャンプ場の面積というものが、これかなり狭くなってしまうんじゃないかと。お台場で、毎年例えばキャンプ、私も小学校の頃、正直申し上げまして毎年そこで遊んでおりました。キャンプしておりました。狭くなってしまうのがちょっと心配なんですが、例えばそれが県道が延びるのであれば、県から町に対して何らかの補償とか、そういったものは、損失に対するものはございますんでしょうか、伺います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 今の現道の海側を整備していただくということになっておりますので、今ある大栄のキャンプ場は使えないようになるんだろうと、こう思っております。そういう中にあって、やはり我々も、せっかくあるものがなくなるということになれば、そういう機能が失われるということでありますので、そういう補償のほうもお願いはしなければならないだろうと、こう思っておるところであります。 ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) ありがとうございます。  でしたら、次に、ちょっと火災の件について、簡単ではございますが、質問したいと思います。  今年、2度ありました林野火災、もちろん道の駅の周辺ではないとは伺っておりますけども、その消火に当たられました方によりますと、いわゆる水の入った袋を背中にしょって消して回ったんだよというふうに伺っております。今伺ったところによりますと、道の駅北側の松林には消火栓もあるし、消火体制も十分であるというふうに私は聞いた覚えがございますが、消火栓につなぎますホースというものですよね、たしか20メートル前後じゃなかったかと思うんですが、間違っていたらごめんなさい。それをつないでいって、いわゆる火災が発生した場合、とにかく時間が大事ですので、的確な消火活動、もちろん消防車も入れて、それが可能であるか、いま一度ちょっと説明をお願いしたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 消火栓については、今ある野菜販売所の南に1つと、それからデイキャンプ場の入り口辺りに1つと、それから管理棟の北側に1つの計3基あるわけであります。ホースについては、ちょっと確認をしたいと思います。ここではちょっと答えられませんので、確認をさせます。 ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) 言い方があれなんですが、火災といいますのは、特に時期によりまして、風向きによりまして、もちろん温度、湿度によりまして、非常にまた広がる規模というものが、ちょっと悲惨なことになる可能性ももちろんございます。それに備えまして、ある程度の訓練といいますか、そういう皆さんの共通認識というものを蓄えておかれる必要があるかと思いますが、新しく道の駅を整備されるに当たりまして、そういったことに関する意見というものは既に交わされておられますでしょうか、伺います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) まだそういう話はしてないようでございます。 ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) 火災というものは場所と時間を選ばない、もちろんそういった傾向にございますのは十分皆さん共通の認識だと思います。くれぐれも今後ともそれはお願いしたいと思います。  次に、海岸線の整備について伺いたいと思います。  いわゆる遊歩道とかサイクリングロード、先ほど私が壇上で申し上げました分でございますが、例えば弓浜半島、米子市から境港市のほう、何かタンデム自転車専用のサイクリングロードを造られるというふうに伺っております。誰のために何を目指すかということで、観光客じゃなくって、自転車愛好家のためとして、海とか船とかヨットが見える、その環境をコンセプトにしたということで整備されたというふうに伺っております。例えば今度新しく道の駅、再整備されるに当たりまして、サイクリストの拠点を道の駅につくって、そこを拠点に砂丘地をはじめ町内の周遊ルートを整備する、そういったプランはいかがでしょう。ございませんでしょうか、伺います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) なかなかいい案だなと思いますが、これを町で整備するということになればかなりお金がかかるわけでありまして、なかなか町だけでは難しいかなと思っております。実は、国のほうから北側でなくて南側のほうをサイクリングロードとして整備することはどうかなというようなことは、お話は伺ったところであります。南側といいますのは、今、現道の南側に歩道といいますか、道路がありますので、歩道みたいなところですね、あそこら辺を整備してはどうかというようなお話があったところであります。具体的にどうなっておるかということは、その後はちょっとお話をしてませんので分かりませんが、それだったら北側もやってくれやと、こういうことも言ったわけでありまして、そして海の見えるような、そういう横断するような、そういう道をつけていただければありがたいかなというようなお話はしたところでありますが、現実にはどうなるかということはまだ具体的にはなっておらんところであります。もしそういうお話がさらに詰まってくれば、そういうことを提案といいますか、お願いをしてみたいなと思ってます。 ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) そういう御理解の話を伺いまして、私も非常に同感いたしました。  ところで、町長、ちょっと話は替わるわけではありませんけども、「鳥取うみなみロード」という言葉をお聞きになったことはございますでしょうか。お伺いします。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 聞いておりません。 ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) ちょっと気の利いたパネルを用意してなくて申し訳ないんですが、あるところから仕入れまして、鳥取うみなみロードというものがございます。口頭で申し上げるのを前提で今から言うんですけども、それは、鳥取県の海辺をずっと西から東に走っているサイクリングロードをイメージしてください。全部海岸線です。具体的に申し上げますと、JR境港駅を起点といたしまして、東端はJR東浜駅、これをゴールといたしますサイクリングロード、うみなみロードという名前の海岸線でございます。コンセプトといたしまして、日本海を眺めながら全長140キロのロングロードということでございます。がしかし、海が眺められると言いながら、実際、ほとんど見えるんですけど、見えないのが、山陰道の未開通部分だけが海が見えないんですよ。すなわち北栄町内全体だけそのうみなみロードのいわゆるコンセプトとして上げられる海を見ながら自転車を走らせるということができないわけなんですよね。北栄町内では、一応サイクリングロードといたしまして、このうみなみロードというものはもちろんございますことはございますんですけども、それはずっと東伯のほうから海沿いに来た道が、いいですか、東伯大栄インターというのがございますわね、山陰道。そこから旧国道9号線をずっと走ってきます。由良駅、下北条、ずっと走ってきまして、天神川を越します。越した途端に今度は湯梨浜町に入って海のほうにずどんと北に上がります。そういった道なんですよ。ですから残念ながら本町では日本海を見られません。もう一度お伺いしますが、町長、そういった事実というのは御存じなかったわけですね。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういうロード名は知らなかったわけでありますが、ただ、本町にもそういうサイクリングロードがあるということを県のほうからは伺っておるところであります。県道の車道の中にそういうサイクリングロードということでありまして、県のほうにも言ったわけでありますが、どこがサイクリングロードですかと、こういう危ないところを通ったら駄目じゃないですかというような話はさせていただきましたが、そうやってここだけそういうのが見えないということは大変残念なことでありますので、そういうことも、全線見えるという中でうみなみロードというのをやるということであれば、当然県のほうにも整備についてお願いすることもできるのではないかと、こう思っております。 ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) 実は、私が今から用意したせりふを今、町長がいみじくもおっしゃったわけでございますが、いわゆる県の東西を結ぶ、西から東へ結ぶというコンセプトにおいて、ちょうどこの役場の前の信号を出まして、今、工事してますよね、何か。具体的に申しませんが。それに向かいますと、すぐ、車は左を通ります。左側に矢羽根というのが用意してあります。矢印で、そこにサイクリングロードうんたらかんたらというふうに書いてあります。それが案内されているんですよ。それがいわゆる県のサイクリングロードという印らしいんですが、今、実態は、今、町長おっしゃったように、歩行者が通られます歩道を走ってしまったり、そんなに広くない車道を走ってしまっている。果たしてそれがサイクリングロードと言えるんでしょうかと私は言おうと思って原稿を準備してたら、今、町長がおっしゃったというところでございます。  いわゆる現在指定されております経路を改めまして、新しくできる道の駅に新設しました場合、それなりの県に対する理由づけというのがこれは必要になると思うんですよ。一般的に鳥取県内の認識としましては、西部は今申し上げました弓浜半島のサイクリングロード、つまりサイクリング。それに対しまして、中部はウオーキングです。ウオーキングに力を入れているように評価されているようだよというふうに中部総合事務所の職員が申しておりました。先ほど申しましたように、この際、道の駅再整備計画に併せて、浜辺のサイクリングロードとして、日本海を眺めながら自転車専用道路、それをコンセプトに海沿いに移設といいますか、新設をぜひとも県に働きかけてみていただきたい。もう一度、町長の御意見を伺います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) せっかくそういういい景観がある中で、白砂青松と言われておる中で、そういういい景観がありますので、そういうことを働きかけていきたいなと、こう思っておるところであります。そうなると、どこに道がつくか分かりませんけど、町として、せっかくそういう県のコンセプトの中で海を見ていくという中で、我が町もそういうきれいな白砂青松の景色がありますので、ぜひ県のほうにそういうお願いをしてまいりたいと、こう思います。 ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) ありがとうございます。白砂青松、それを誇る北栄町であれば、必ずやいい結果をもたらす、私はそう確信しております。ぜひ県のほうに対して働きかけていただきたいと思います。  あわせまして、ナショナルサイクリングロードということを、町長、御存じでございますか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 知りません。 ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) 実は私も最近まで知らなかったんですが、ちょっと自転車調べているうちに分かってきましたので、御紹介、簡単にさせていただきます。  日本に3か所ございます。西日本では有名なしまなみ海道、ございますわね。尾道市から今治市へ。今夜、NHKで22時45分から中継されますので、もしよろしかったら御覧ください。そのしまなみ海道と、それが約70キロ。ビワイチといいます。琵琶湖1周のコース、それが190キロ。そして関東ではつくば霞ヶ浦りんりんロードという、霞ヶ浦1周の180キロ。このコース3か所があるそうなんですよ。指定要件が、いわゆる1周が100キロ以上というふうな条件が5件あるそうですけども、その手続をクリアいたしますと、まだ日本に3件しかないんですよ。そうしました場合、国とかJNTO、日本政府観光局によるプロモーション、あと社会資本整備総合交付金等により地域の取組を重点的に支援されて、そのブランドの向上というのが見込まれます。地域による情報発信、ロゴマーク、ナショナルブランドを生かした誘致。これ北条道の駅の知名度アップにかなり貢献できると思いますが、思い切ってそこまでのプランを描く作戦もあると思うんですが、町長、これいかがでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) なかなか面白いかなとは思いますが、これは単町でできる事業ではないと、こう思っております。県のほうもそういううみなみロードというのをしながらまたこのナショナルサイクリングロードをするかということになるとどうかなと、こう思っておるところでありますが、いずれにしても、そういうような構想、どうだというような問いかけは県のほうにはしてもいいかなと、こう思っておりますし、また、やっぱり県が音頭取りせんと、我が町だけではなかなか難しいだろうと、こう思います。 ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) 実は、中部総合事務所のほうから私もいろいろ申し上げましたら資料を頂きましたので、よろしかったら差し上げます。また後で御覧いただければと思います。  最後に、あと何点か、道の駅に関して伺わせていただきます。  前回、道の駅に関する一般質問のときに冒頭で申し上げました、いわゆる北条公園のサイトについてなんですが、依然まだ家畜の臭いが漂うんだよというふうなレビューはまだ載っておりました。課長が前回おっしゃいました。デオマジックで消臭の効果が上がっているとおっしゃって、臭わない自信があるんでしたら、この掲載に対して何らか対処されてもよろしいんじゃないかと思いますが、その点、いかがでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答弁させます。 ○議長(前田 栄治君) 手嶋課長。 ○産業振興課長(手嶋 寿征君) おっしゃられる書き込みといいますか、レビューがあるのは確認いたしました。ただ、削除する権限が本町になかなかないもんですから、なかなかそれを、自由な書き込みを制するだけの材料はなく、取りあえず今はむしろそれよりはプラスの意見が出るように取り組んでいこうかなということで対処していこうということで考えているところでございます。 ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) あわせまして、私もその書き込みの中に一つ見かけたんですけども、風が強い日は風車が少々うるさいんじゃないかというレビューがございました。今回制定されました第2次北栄町まちづくりビジョン、その32ページにございますんですが、道の駅再整備の項で、道の駅は、地域住民も集い楽しめる場所として整備すること云々とございます。まさか、町長、道の駅のさらに近いポイントに、今回更新を御予定の風車、今の場所よりももっと道の駅に近いところに建てられたりするようなことはございませんよね。伺います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) もし更新ということになれば、どこに建てるかということは、まだはっきりここということはないですが、仮のところでは一応そこを押さえておるというようなことになるわけで、今のところを押さえているということになるわけでありますが、果たしてまたそれが4基か5基かというようなこともまだはっきりとは言い難いというところもあるわけでありますので、そういうことを十分もし更新ということであれば対応してまいりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) ただいまの発言の中で、そこを押さえておくとおっしゃいました。そことは具体的にどのポイントを指されるのか、もう一度ちょっとお願いしたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 今ある5号機のところでございます。 ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) では、5号機よりも道の駅のほうに近づけることはないよというふうな答弁でよろしゅうございますか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 近づくということはないと思います。 ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) では、次に、大誠体育館のことについて質問させていただきます。  先ほどの答弁の中で、法令によってつけなくてもいいよというふうに聞いた覚えがございますが、県中部管内の体育館6か所についてちょっと調べさせていただきました。県有の施設6か所の体育館について調べさせていただきました。自動火災警報器の設置状況です。まず、倉吉体育文化会館5,889平方メートル、あやめ池スポーツセンター3,800、産業人材育成センター倉吉校507、倉吉農大940、皆成学園565、船上山少年自然の家947、この以上6個、全て設置がございます。法令基準、今さらいろいろ申し上げませんが、とにかく全部ついております。先日、担当課の方から頂きました。町内7か所、体育館がございます。そのうち4つの施設には確かに自動火災報知機は設置されております。私の先ほど申しました大誠体育館はじめ、勤労者体育センター、大栄ふれあい会館、以上3か所に火災報知機の設置はございませんでした。面積はいずれも500平米以上で、先ほどは申しませんでしたけども、その条件、設置するべき条件は、一応面積的にも満たしております。消防法二十何条とおっしゃいました。私の調べたのには、その関連法令の14条の1項、7項とか、もちろんいろいろあるんですけども、たとえ法令に別に抵触しないからといって、子どもたちがスポーツの練習とかで毎日毎日、毎晩、たくさんたくさんみんなが集まるところに果たして火災警報器、これなくっていいと、町長、実際にそう思っていらっしゃるのか、それを伺いたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長
    ○町長(松本 昭夫君) 大誠、勤労者体育センター、ふれあい会館ということで、報知機がないようでございますが、やはり人が多く集まる場所にはそういうものは必要だろうと、こう思っておりますので、設置に向けて取り組む必要があるだろうと、こう思っております。 ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) くどいようですが、消防法の改正、何年か前にございました。2006年、消防法改正がございました。中古住宅についても火災報知機の義務がつけられました。失礼。2006年には新築住宅への火災報知機の設置が義務づけられました。そして、5年の猶予を経た後、中古住宅に対しても、その猶予満期後の2011年以降、設置が義務づけられております。そういった条文は、町長、御存じでしたか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 火災報知機については、設置しなければならないということで認知しておりますし、また、各火災予防週間等についてはそういうことで切り替えしてくださいと、電池がなくなりますので切替えとか、あるいはしてないところは設置してくださいということは放送しておるところであります。 ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) 先ほど答弁いただきました。とにかく前向きに設置を考えるということに関しましては、非常に私もうれしく思います。  最後、雨漏りの問題なんですが、とにかく話を伺ったところによりますと、勤労者体育館、何かバケツで受けなきゃなんないほどの水がどんどん落ちてくるんだよと。大誠体育館をお使いの方がそういうお話を耳にされまして、頼むからそういうことだけは避けてくれと、毎晩毎晩うちの子たちも近所の子たちもそこで練習しているんだと、練習の場を奪わないでくれというふうなことをおっしゃっておられる。それを非常に多く耳にしております。少しでも長く、もちろん町の方針も私もちゃんと話しました。御理解いただいた上でおっしゃっておられるんですけども、ぜひとも具体的な対策をお願いしたいと思います。  先頃よりずっとお伺いしておりますし、おっしゃっておられますけども、大規模改修は行わないということは伺っております。屋根なり大きな外壁なりの工事はされないと伺っておりますが、例えばそういった分を金額に換算しますと大体幾らぐらいのレベルである、そういうふうに考えていらっしゃいますか。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 幾らからだと大規模になるのかというところまではまだ決めておりません。ただ、屋根を全面改修するであるとか、外壁を全面改修をするというのはもう大規模になるんだろうというふうに考えているところでございます。 ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) 先日ございました12月の行政報告会、2033年の国民スポーツ大会の話題が出ました。本町としては誘致したい云々の議論になったわけなんですが、その誘致したい競技の施設の対象に、いわゆるもう13年も実際後でございますので、その頃はもう大誠体育館は必要ないと、そういうふうな認識でおられるのか、それを伺います。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 先般御報告を申し上げました2033年のスポーツ大会で利用する施設の中には大誠体育館は入っておりません。 ○議員(6番 油本 朋也君) 終わります。 ○議長(前田 栄治君) 以上で油本議員の一般質問を終わります。  しばらく休憩します。(午後2時13分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(前田 栄治君) 休憩前に引き続き再開します。(午後2時27分再開)  次に進みます。       ─────────────────────────────── ○議長(前田 栄治君) 1番、長谷川昭二議員。 ○議員(1番 長谷川昭二君) 長谷川昭二です。私は、2つの事項について、町長へ質問をさせていただきます。  初めに、新型コロナウイルス感染症のPCR検査について伺います。  新型コロナ感染症の第三波が到来し、過去最高の新規感染者数を更新をしている状況になっています。鳥取県の陽性者数は少ないものの、11月の陽性者数が20人となり、最高だった9月の13人を超えました。  こうした中、県内の日吉津村は、村内に帰省する県外在住者、出張や受験で県外に出る村民を対象に、PCR検査の費用を半額助成する議案を提出しています。対象者のうち大学生、専門学校生は全額助成するものです。目的は、移動の不安を解消し、感染を防止することです。また、江府町では、成人式に出席する新成人にPCR検査を実施する方針です。そのほか、岩美町では、町内外の新成人に検査キットを送るとしています。  この間、県内の2つの医療施設の関係者から陽性者が出ています。全国のクラスター事例は病院や施設に集中しています。これらの施設がストップすれば大変な事態に陥ります。それを食い止め、被害を最小にするためには、施設の職員や利用者のPCR定期検査が求められています。琴浦町では、この12月1日から来年2月28日の間に定期的に検査をするとしています。さらに、1、2級の障害者手帳を持っている人で対象となる基礎疾患を有する人を無償で検査をすることにしています。  行政のPCR検査は、感染症が疑われる有症状の人や陽性者の濃厚接触者等に行っています。その対象を拡大し、無症状の人にも実施する医療機関も県内にあります。しかし、自費診療のため、その料金はおよそ2万円から3万円となっています。  こうした状況を踏まえ、無症状でも感染に不安を抱えている人が安心して仕事や生活を送れるようにするために、陽性者の多い地域から帰省した人と接触したなどで自主的にPCR検査を希望する人へ支援を本町でも実施すべきではないでしょうか。町長の御所見を伺います。  次に、コロナ禍における農業の持続支援について伺います。  1つは、新型ウイルス感染症対策の持続化給付金は、被害を受けた農家の多くが申請しやすいように制度設計がなされています。ほとんどの農家が対象となる仕組みになっていると農水大臣も国会で答弁をしています。しかし、来年の1月15日に申請締切りが迫る中、申請を検討しておられない農家もあります。制度について正しく伝わっていないのではないかと思われます。岩美町では漁協、認定農業者に伝達し、役場の助言で80人が申請したということです。北栄町でもいま一度持続化給付金の周知徹底を行う必要があると考えます。このことについて御所見を伺います。  2つに、農水省は高収益作物次期作支援交付金の申請締切り後に突然交付要件を変更いたしました。その説明会では、農家から、はしごを外されたなど怒りの声が噴出し大混乱になった会場もあったようです。その後、農水省は、農家をはじめとした抗議の声に押され、交付見直しにより交付金が減額または交付されなくなる生産者を対象として、交付金を見込んで既に実施した機械等の投資に対し、減額分を上限に支援する追加措置を行いました。  しかし、交付金を見込んで施設や自動車の購入を予定していた人で、この追加措置も受けられない人もいます。ある農家の方は、コロナ禍が続き、次期作の販売価格が下がれば、この先、農業を続けられるか不安だと言っておられます。こうした農家の声に応えて、できるだけ元の要件に戻すように政府に求めることが必要ではないでしょうか。このことについて、町長の御所見を伺います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 長谷川議員の御質問にお答えいたします。  新型コロナウイルス感染症のPCR検査についての御質問でございます。  新型コロナウイルス感染症に感染した疑いがある場合は、従来、発熱・帰国者・接触者相談センターに電話等で相談していたものが、11月より身近なかかりつけ医での診療、検査が受けられる体制に変更となりました。発熱等が発生した場合、医療機関に電話し、診察を受け、医師の判断で新型コロナウイルス感染症の検査を行い、陰性の場合は自院で投薬治療等の対応を行い、陽性の場合は保健所に届け出るといったものであります。この場合は医師の診察による新型コロナウイルス感染症のPCR検査及び抗原検査のかかった費用は行政検査として無料で受けることができます。  県内では、診療を受けずに自費で検査を受けることができる医療機関は、東部2か所、中部で1か所、西部で3か所であります。従来から国、県に向けてPCR検査体制の充実については要望しており、鳥取県においては医療機関における体制は構築されていると評価しております。マスクの着用、三密の防止、手洗い、手指消毒の徹底及び適切な換気こそが唯一新型コロナウイルス感染症に立ち向かう方法と考えております。  また、11月から始まった鳥取県の新しい体制で、インフルエンザと新型コロナウイルス感染症の症状が似通っていても対応できるものと考えており、有症状の方に対する検査体制が確保されているということから、無症状の方のPCR検査についての助成は考えておりません。まずは一人一人が感染予防を意識していただき、感染拡大地域からの帰省者と接触した場合も、発熱、味覚症状等の異常の場合は、まずはかかりつけ医に御相談いただくことで、医師の判断により必要な方に新型コロナウイルス検査を実施して、安心して仕事や生活が送れるものと考えております。  次に、コロナ禍における農業の持続支援についての御質問でございます。  まず、持続化給付金の周知徹底等についてですが、新型コロナウイルス感染症の影響等により一月の売上げが前年同月比で50%以上減少している農業、漁業、製造業、飲食業、小売業、作家、俳優業など、幅広い業種の法人・個人を対象に、昨年1年間の売上げからの減少分を上限として、法人で200万円、個人事業者は100万円を給付する事業であります。  議員御指摘の農業者への周知でございますが、この申請に当たっては、市町村の窓口への負担と殺到による感染リスクを避けるため、オンライン申請かハローワークを窓口とされたところであります。  本町において前年同月比で50%以上の売上減少している農業者は肥育農家や酪農家が主で、そのほかの農家で給付の該当となることがほとんどなかったことから、その後も商工会の厚意で商工会員外の農家であっても相談を受けて対応を続けていただいているところであります。  持続化給付金の周知につきましては、これまで町のホームページ等で行っているところですが、長期化するコロナ禍の影響を踏まえて、JAからの周知も打診しながら、対象となる農業者に情報が行き渡るよう、再度周知していきたいと考えております。  次に、高収益作物次期作支援交付金についてでございますが、これも9月30日付で農林水産省生産局から突如運用見直しを行う旨が通知されまして、国の3次募集を待つばかりとなっていた申請農家をはじめ、役場などが事務を行う地域再生協事務局や申請に当たって農家のために協力をしてきたJA、農業委員会等、多くの方が混乱したところでございます。このことは全国的にも問題となって、関係各所から国や大臣、国会議員への要望を行った結果、本交付金を見込んで機械や資材に既に投資を行うなどコロナ禍にあっても積極的な取組を行った生産者の経営に影響が生じ、取組を継続することができなくなることがないよう、救済措置が盛り込まれたところでございます。  既に本町も町村会を通じて元の要件に戻すよう政府に求めております。今後は、新たに示された救済策も踏まえ、本町農業者に対して遺漏がないよう再度申請を行ってまいります。 ○議長(前田 栄治君) 長谷川議員。 ○議員(1番 長谷川昭二君) 再度伺います。  PCR検査についてでありますけれども、考えていないということなんですけれども、先ほど御紹介したように、成人式への対応として、成人となられる方にPCR検査をすると、そういう方針を出されていることが幾つかの自治体であるんですけれども、これについては本町はどういう対応をされるんでしょうか。成人式に対してですね。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 教育長に答弁させます。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 本町における成人式での対応でございますけども、現在のところPCR検査を実施するということは考えてないところでございます。 ○議長(前田 栄治君) 長谷川議員。 ○議員(1番 長谷川昭二君) ですから、PCR検査をしないで、通常の成人式の運営の仕方をするということなんでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答えさせます。 ○議長(前田 栄治君) 杉本生涯学習課長。 ○生涯学習課長(杉本 裕史君) 令和3年1月3日に予定しております成人式につきましては、まず、今、事前申込制という形を取らせていただいています。そして、時間を短縮するために、アトラクション等を取りやめてなるべく短い式典をするということ、そして、成人式に参加できる方々を、来賓は最低限に縮小し、保護者等が従来自由に入れるようにしておりましたが、今回は成人対象者のみの参加ということで考えております。  あと、当然コロナ対策としましては、席のソーシャルディスタンスをきちんと取ること、そして手指消毒、当日の検温等を実施する予定をしております。 ○議長(前田 栄治君) 長谷川議員。 ○議員(1番 長谷川昭二君) 通常といいますか、コロナ禍になってからのそういう式典等の対応と同様にするということだろうと思いますけども、鳥取県の11月以降の感染の陽性者数というのは20人になっております。昨日時点で67人という陽性者が出てますけれども、9月が13人ということで、これまでの最高の月だったんですけれども、これが20人ということで出ておりますし、11月以降の感染者数というのは29人、そのうち4人が70代、80代の高齢者、初めて高齢者が出た月といいますか、11月以降になるわけですけれども、このままこの感染が拡大していけば、重症化しやすい高齢者や基礎疾患のある人、こういう方たちにも感染が、全国一少ない鳥取県であってもやっぱりそういう可能性が出てくる。そういうことをやっぱり想定していかなければならないというふうに思うんですね。こういうことからいくと、琴浦町の基礎疾患のある方への、限定されたところではありますけれども、PCR検査だとか、あるいは、本町にも介護施設がありますし、そういったところの職員のPCR検査だとか、そういうものをやっぱりしていかなければならないんじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) PCR検査は、してそのときは陰性でも、また陽性になる可能性もありますし、また、日にちがたてばまた陽性になる方もあるわけでありまして、なかなかしたからといって、じゃあこれで安心ということにはならないわけでありまして、それを担保するということになれば、事あるごとにPCR検査をしなければならないということになろうかと、こう思っておるところであります。そしてまた、そういう検査する機関が中部には1つしか今のところないということでありまして、それが多くなるということになれば、なかなかここも難しくなるのではないかなと、こう思っております。また、かかりつけ医にということで県のほうは言っておるわけでありますが、北栄町では検査される医院がおられません。ほかの市町に行かなければ、一般の内科医さん等で診察していただくことにはならないということになっておりまして、大変PCR検査も無症状の方にするということはなかなか難しいのではないかなと、こう思っておるところであります。  また、琴浦町のほうも、そうやって高齢者の方とか、あるいはそういう障がいのある方に助成ということはあったわけでありますが、今のところ、問合せはあったようでございますが、まだ実績がないというようなことでございまして、なかなか利用が進んでないというような状況であるようでございます。そういうような状況でありますし、他の中部の市町もそういうことをまだ考えていないということでございますので、本町としても、やはりそういう状況の中で、助成については今のところ考えていないということであります。 ○議長(前田 栄治君) 長谷川議員。 ○議員(1番 長谷川昭二君) 全国的には無症状の感染者の人が感染を広げていくということも想定されている、そういう事態であろうということも予測されているわけでして、やっぱりそういうところから考えていくと、有症状の人だけを対象にしてPCR検査をしても止められないということですよね。この第三波の状況というのは、もう第一波、第二波に比べても非常に広がりが大きいわけでして、そのことを考えると、やっぱり今手を打っておくほうが非常に今後のために有効であるというふうに思うわけですね。  PCR検査、3つしか機関がないということなんですけれども、例えば、東京の世田谷区だったでしょうか、そういうところでは4つの検体を同時に混在してPCR検査をやって、その中で陰性なら陰性、陽性なら陽性ということで、そういうやり方で費用も抑えて検査をするという、そういうやり方もあるようですし、琴浦町では定期的に、町長おっしゃったように、何回か必要だろうというふうにおっしゃいましたけれども、そのとおりで、定期的に検査をするというふうにしているわけですね。特に介護の施設、町も関連の社協なんかがやっているところがあるわけですし、町内にもあるわけで、そういうところでやっぱりクラスターを発生させないということからいうと、ぜひ検討をしていただきたいというふうに思うんですけれども、その点についてはいかがでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 施設とか病院とか、発生をするとクラスターになりやすいということで、琴浦町のほうはそうやってやられたということでございますが、本町のほうもそうやって病院とか、あるいは施設があるわけでありますが、今のところそういうような御要望はちょっと伺っていないところでありまして、その施設の中でそういう検査等もやられておるのではないかなと、こう思っておりますが、そういう様子も聞きながら、どうしたらいいかということを、また対応を考えさせていただきたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 長谷川議員。 ○議員(1番 長谷川昭二君) 御存じのように、病院の経営というのは、今、非常にこのコロナ禍で大変になっているということですから、ぜひ町のほうからも声をかけていただいて、必要性があれば判断をしていただきたいというふうに思います。  次に、持続化給付金について伺います。  これは再度周知はするということでしたので、本町の場合、この持続化給付金について、対象が少ないというふうなことをおっしゃったんですけれども、今年の5月の農水省の大臣の答弁では、ほとんどの農家が対象となるように制度設計を行ったというふうに答弁しておられるわけでして、これはもう昨年度のいわゆる農業収入を12で割ってならして、それから今年の実際の月々の収入で一番少ないところと比べて半減していれば対象になるということですから、ここはやってみなきゃ分かんない状況なので、たとえ去年と同じ収入があったとしても、半減している月もあるというふうに見られるわけで、それでいいという、要するにこのコロナ禍で離農を防ぐということからいって、柔軟な対応をしているんだと、そういう答弁でしたから、ここはぜひ、その周知の際には制度の内容についてしっかりと伝えていただきたいというふうに思います。いかがでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 農業のほうもこのコロナでどうなるかということで大変心配をして、そういうPR動画をつくったりとか、あるいは販売促進には行けないもんですから、何とかそういういい成績が収めれるようにということで、いろいろ苦労して、販売に影響が出ないようにということでしたわけでありますが、ラッキョウについては若干全体の金額が下がりましたが、そんなにも大きな下がりではないということはありましたし、スイカについては前年よりいいというようなことでありますし、ブドウ等についてもいい成績であったというようなことがあって、そのときはこれには対象にならなかったというようなことでございます。ただ、花等が今ちょっと下がってきております。それから、野菜等は、暖かいということでたくさん市場に出回りまして、安くなったということもあります。それが50%以上減っておるかどうかということはちょっと分かりませんが、しっかりと周知して農家の方が損失を被らないようにしてまいりたいなと、こう思っております。 ○議長(前田 栄治君) 長谷川議員。 ○議員(1番 長谷川昭二君) ぜひお願いしたいと思います。  新型コロナウイルス感染症拡大での第三波ですけれども、過去よりも本当に広がりを見せておりますから、これが長期化していく、あるいは断続的に広がってくるということになれば、町民生活と地域経済というのは本当に困難を極めることになっていくんだろうと思います。もちろん農家経営にも重大な打撃をもたらします。大消費地の自粛がされておりますけれども、これは需要の減少となって、そしてまた農産物の行き場を失うということになるわけですし、価格も先ほどおっしゃったように下落が深刻になっていくということであります。締切りも1月15日と迫っておりますので、ぜひ早急に手当てをしていただきたいというふうに思います。  次に、高収益作物次期作支援金についてでありますけれども、既に、以前の全協でしたか、町長はもう声を上げているんだというふうにおっしゃってましたけれども、その後、いろんな声がやっぱり国会に届いて、一応追加措置というものが決まりましたけれども、そういう追加措置というのは既に投資をしてしまったという方、そのことが条件になっていますので、これから投資をするという予定をしてたという人にとっては全く措置が行われないということになるわけですけども、ある農家、これ花卉農家の方なんですけれども、コロナの影響について、その心境を、この高収益作物の制度に期待をしていたという方なんですけれども、その方の思いを紹介させていただきますと、この高収益作物の交付金で設備投資も考えていたと、でもそれも駄目になって、いろいろと予定が狂ってしまったと、花卉の生産者で、葬儀は今、家族葬が中心になっていて、今後もそういう傾向が続くだろうと、テーブル用の花を栽培しているんだと、たしかストックだったと思いますけれども、今後それも減ってくると、そう予測されると、そのために今年は乗り切るための資金にもこの交付金を当てにしていたと、それが駄目になったということですね。やっぱりできるだけいい種をということで、事前に昨年からもう準備をされて、注文を済ませて、植付けまでしてしまったと、種まきまでしたと、ですから収穫はしなきゃいけないんだけれども、これが高くなるのか安くなるのか、どうなっても出荷しなければならないんだけれども、この収益がどうなるのか、本当に心配で不安だと、こういうことをおっしゃっておりました。  ですからこうした農家の立場に立ったやっぱり支援制度でなければならないはずなのに、政府の都合で見直しがされたわけで、ここはきちっとこうした農家も救えるような支援制度をやっぱり求めていく必要があるんだろうと思いますので、機会を見ていただいて、ぜひこういう声を上げていただきたいというふうに思います。このことについて御答弁をお願いして、私の質問を終わりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 花卉農家については、この高収益作物次期作支援交付金においてもかなり高額の支援金が払われるということになっておりまして、それに伴って、設備を導入したりとか、あるいは規模拡大したりとかということを考えておられた方があるだろうと、こう思っているところであります。先ほどありましたように、葬儀のほうも家族葬というような形で縮小してきておりますし、また、祝い事のほうもなかなかそういうのができないと、大きなものができないということで、そういう花の需要というものも減ってきておるのではないかなと、こう思って、大変心配しておるところであります。最初出た頃はちょっと花の単価もよくてよかったんですが、11月に入ってから気温がどおんと上がりまして、これがいっぱい花が咲いてしまいまして、安くなってしまったというのが実態、ほかのところも出てきたというのが実態でございまして、大変御苦労されておるなと、こう思っておるところであります。  この高収益につきましては、町村会を通じて国のほうへ要望したわけでありますが、さらにそういうことを考えておられる方にもできるかどうかというのを、これが要望してできるかどうかということは分かりませんが、しっかりと要望してまいりたい。  それから、先ほどあったように、50%減ってれば持続化給付金というのもあるわけでありますので、そういうものの対象になるかどうかということも考えていただいて、そういうものをもし50%以上の被害があれば使えるということも教えながら対応を取っていきたいなと、こう思っております。農家の方が困らないように、次のまた生産拡大につながるようにしてまいりたいと思います。 ○議員(1番 長谷川昭二君) 最後と言いましたけれども……。 ○議長(前田 栄治君) 長谷川議員。 ○議員(1番 長谷川昭二君) この持続化給付金については、収入保険、共済のほうの、これも併給できるということ、同時利用できるということを共済のほうが示しているようでして、そのことも併せて周知をしていただきたいというふうに申し上げまして、私の質問を終わります。以上です。 ○議長(前田 栄治君) 答弁はよろしいでしょうか。 ○議員(1番 長谷川昭二君) 答弁……。 ○議長(前田 栄治君) なら、松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 収入保険のほうも、今年、本町では2万円の助成をして、こういうコロナ禍、あるいはこういう何かあった場合のために入っていただきたいということで対応させていただきました。これも県下ではそのぐらいするところはあまりないわけでありまして、また、全国でも大変興味を持って見守っておるというようなことでございまして、共済のほうも一生懸命、全農家に回っていただいたということでございますが、二十数件しかまだ完了してないということでありまして、ちょっと残念な面があるわけでありますが、引き続き、するかどうかということはまた今後のことになろうかと思いますが、できれば今年だけでなくて来年もというような形でちょっと検討はしてまいりたいなと、こう思っております。そういうことで、自分の保険ですね、それで生活を安定させるということをしていただければありがたいかなと思っております。 ○議長(前田 栄治君) 以上で長谷川議員の一般質問を終わります。       ─────────────・───・───────────── ○議長(前田 栄治君) 以上をもって本日の日程は全て終了しました。  これにて散会します。  明日12日と13日は休会とし、本会議は14日の午前9時から開きますので、お集まりください。  この後、直ちに議会運営委員会を開催いたしますので、委員の皆さん、執行部の皆さんは第2委員会室にお集まりください。お疲れさまでした。                 午後3時01分散会
          ───────────────────────────────...