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令和 2年 6月第5回定例会 (第 7日 6月22日)

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  1. 北栄町議会 2020-06-22
    令和 2年 6月第5回定例会 (第 7日 6月22日)


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    令和 2年 6月第5回定例会 (第 7日 6月22日) ─────────────────────────────────────────────       第5回 北 栄 町 議 会 定 例 会 会 議 録(第7日)                                  令和2年6月22日(月曜日) ─────────────────────────────────────────────                                 令和2年6月22日 午前9時開議  日程第1 一般質問       ───────────────────────────────                 本日の会議に付した事件  日程第1 一般質問       ───────────────────────────────                  出席議員(15名)     1番 長谷川 昭 二君  2番 宮 本 幸 美君  3番 飯 田 正 征君     4番 秋 山   修君  5番 町 田 貴 子君  6番 油 本 朋 也君     7番 斉 尾 智 弘君  8番 井 上 信一郎君  9番 藤 田 和 徳君     10番 田 中 精 一君  11番 森 本 真理子君  12番 津 川 俊 仁君     13番 阪 本 和 俊君  14番 野 田 秀 樹君  15番 前 田 栄 治君        ───────────────────────────────                  欠席議員(なし)        ───────────────────────────────
                     欠  員(なし)        ───────────────────────────────                 事務局出席職員職氏名 事務局長 ─────── 大 庭 由美子君  主幹 ───────── 福 田 香 織君 事務補佐員 ────── 長谷川 利 恵君        ───────────────────────────────               説明のため出席した者の職氏名 町長 ───────── 松 本 昭 夫君  副町長 ──────── 手 嶋 俊 樹君 教育長 ──────── 別 本 勝 美君  地方創生監 ────── 渋 谷   潤君 総務課長 ─────── 磯 江 昭 徳君  企画財政課長 ───── 小 澤   靖君 町民課長 ─────── 齋 尾 博 樹君  会計管理者(兼)出納室長                                ──── 友 定 景 子君 福祉課長 ─────── 田 中 英 伸君  健康推進課長 ───── 吉 岡 正 雄君 地域整備課長 ───── 倉 光   顕君  産業振興課長 ───── 手 嶋 寿 征君 観光交流課長 ───── 松 本 裕 実君  環境エネルギー課長 ── 藤 江 純 子君 教育総務課長 ───── 中 原 浩 二君  生涯学習課長 ───── 杉 本 裕 史君 農業委員会事務局長 ── 中 原 広 美君 (併)選挙管理委員会事務局長 ──────────────────── 磯 江 昭 徳君       ───────────────────────────────                 午前9時00分開議 ○議長(前田 栄治君) おはようございます。  ただいまの出席議員は15人です。定足数に達していますので、これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付したとおりです。       ─────────────・───・───────────── ◎日程第1 一般質問 ○議長(前田 栄治君) 日程第1、一般質問を行います。  届出順により、順次質問を許します。  9番、藤田和徳議員。 ○議員(9番 藤田 和徳君) 9番、藤田和徳です。私は、本定例会におきまして1点、教育長にお伺いしたいと思います。  GIGAスクール構想及びオンライン遠隔授業の必要性と教職員の負担についてであります。  児童生徒向け1人1台端末と高速ネットワーク環境の実現を目指すとあるが、これによって何が可能なのか、何が特出するものなのか。このシステム導入でプログラミング、セッティング等々により教員の負担が増えるのではないのか、これを伺いたいと思います。  そもそも教育の概念はどこへ行ったのか。効率を求めるのは分からなくもありません。しかし、一つ一つ辞書を引き最終的に答えを導き出すのが教育であり、学習ではないのでしょうか。  このたびの新型コロナウイルス感染対策として学校関係は休校に踏み切った中、やたらオンラインによる遠隔授業が取り沙汰されています。その上、9月入学はどうかという始末。学力低下を心配する考え方も分かります。成績表というよく分からないもので順番をつけられるのも分かりますが、しかし学力そのものは自らの学習努力でカバーできるものです。本来そういうものです。数か月のギャップなどで学力低下をうたってのオンライン授業は、教員の負担ばかりが増えはしないのか。業務アシスタント増員の考え方はいいとして、本来の教育の姿は分からないことはじかに先生に聞く、何度も何度も聞く、分かるまで聞く。こういった人間関係にあるのではないでしょうか。教員数の増員、遠隔授業の必要性を含め教育長の所見を伺いたいと思います。  なお、成績表というので順番をつけられるということは今はないそうですので、この点は訂正させていただき、おわびを申し上げたいと思います。  以上で壇上での質問を終わりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 藤田議員の御質問にお答えいたします。  GIGAスクール構想及びオンライン遠隔授業の必要性と、教職員の負担についての御質問でございます。  初めに、GIGAスクールによる1人1台端末と高速ネットワーク環境によって何が可能となるのか、何が特出するのかでございますが、1人1台の個人利用により、1つ目としてコンピューターが文具として機能し始めることが考えられます。辞書ツール情報検索ツールとして活用されることが見込まれますし、端末附属のカメラ機能により記録用ツールとして活用できるようになります。児童生徒個人の主体的な学習の広がりが期待できます。  2つ目として、コンピューターに触れる機会が増え、現代の情報化社会で必要なワープロ、表計算、プレゼンテーションソフトにも早期に慣れることが期待されます。  そして、高速ネットワークを通じ児童生徒と教師間、児童生徒同士のやり取りにも活用できます。グループ内での調べ学習の場面でインターネットを使ったり、まとめた内容を大型掲示画面で表示したりといった活用や、教員においては授業中に児童生徒個々の端末を一元的に管理できることでクラス全体の理解度をリアルタイムに確認することも容易になることが考えられます。  次に、教員の負担が増えるのではないかという点、そしてオンライン授業でも教員の負担ばかりが増えないかという点でございます。  これまで教科書や黒板を使うスタイルで行ってきた授業のやり方にコンピューターを持ち込むため、授業の実施方法や授業準備など多くの点でこれまでのやり方を変更していくことが求められますので、導入時は教員の負担が一時的に増加することが予想されます。このため、当初からICT授業の効果を最大限発揮することを求めるのではなく、教員も生徒も初めのうちはICT授業に慣れていくことを念頭に置きながら、既存の授業になじみやすい部分から順に導入していくことが適切だと考えております。  ICTの効果的利用が進み、機器の操作に慣れ、授業研究の仕方が分かってくると教員の負担は軽減されていくと思っております。また、教員だけでなく、ICT活動支援員と協力することが重要だと考えます。小・中学校各校に1名配置していますICT教育活動支援員には、機器の利用環境を整えることや教員一人では負担が多くなる授業準備作業にも関わりながら、教員が授業に専念できるように支援に当たっていただきます。オンライン授業は現時点ではすぐすぐ実施することは考えていませんが、仮に実施となった場合も教員とICT教育活動支援員が協力して実施すべきものと考えます。  次に、教員数の増員と遠隔授業の必要性についてはどうかの点でございます。  遠隔授業によって必要となる教員数は変わってきますので、どれだけ教員数が要るのか分かりませんが、教員個人の負担増や人員増加に頼る体制づくりは避けるべきだと考えます。ただし、先ほどから述べていますICT教育活動支援員の必要性は高まってくるものと見ております。  学校と自宅とを結んでの遠隔授業は、新型コロナウイルス対策の休業措置により全国で実施例が報告されています。感染再拡大による長期休業が今後もあれば、その必要性は高まります。ただし、本町においては各家庭のネットワーク環境などが異なることもあり、全体一律の実施には課題が多い状況ですので拙速な実施は控え、長期休業での学習保障は従来のプリントやドリルを活用した方法を中心として実施してまいります。  最後に、ICT授業全般に言えることかもしれませんが、1人1台端末やオンライン授業により人と人とのつながり方に新たな方法が加えられます。これまで同じ教室空間の中で対面授業により児童生徒と教師間、児童生徒同士間で共有できていたクラスの一体感や授業の空気感、直接的なつながりがICT教育の導入により失われることがないような取組としてまいります。 ○議長(前田 栄治君) 藤田議員。 ○議員(9番 藤田 和徳君) 古きよき昭和の時代みたいなことを私は壇上で言いましたけど、時代の流れでこのGIGAスクールGIGA構想というものが入ってきました。巨額の国の事業ということで予算を立てられたんですけど、まず真っ先に私の感じ方というのが一つ、このGIGAが入ることによって印刷物が減るということは間違いないですよね。どうなんでしょう。インクジェッターほか印刷物、それに関わる印刷する人、印刷量が累積したらかなり減るという私の簡単な率直な考えですけど、どうなんでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 御質問にお答えをいたします。  印刷物が減るかということでございますけども、現在は各学校に30台ずつタブレットを導入して授業に使っていただいておりますが、そのことによって減ったというふうには思っておりません。今後、来年の春には1人1台のパソコンが導入されて授業に生かされるというふうに思いますけれども、十分な熟度といいますか、使いこなすことができるようになったときには、印刷物というのは減るかというふうに思いますけど、まだまだそういう状況にはないというふうに思いますので、今後も両方、パソコンと印刷物、ドリルであるとかそういうものを併用しながらの授業になろうかというふうに思いますので、今々すぐに多くの印刷物が減るというふうには思っておりません。 ○議長(前田 栄治君) 藤田議員。 ○議員(9番 藤田 和徳君) 業者さんが設置します。初期設定含めて設置されるんでしょう。今日設置しました。じゃ先生は、児童生徒たちに明日からこれ使って授業をやりますよということになるんでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 先ほど答弁のほうでもお答えをさせていただきましたが、最初からさくさくと授業に活用できるというふうには思っておりません。来年の4月からの導入という形になりますので、今年度県の教育センターの研修等を入れながら使い方等について先生方に学んでいただきたいというふうに思いますけども、その活用が十分にできるようになるにはもう少し時間がかかるんじゃないかなというふうに思っています。 ○議長(前田 栄治君) 藤田議員。 ○議員(9番 藤田 和徳君) 設置されるその構造をちょっとお聞きしたいんです。先生の机あるいは教壇のパソコンから教室の中にいる児童生徒の机のタブレット端末、これで画面見てください、このグラフ見てくださいという、それを授業の中で活用されるという、授業で使われるということですよね。どうなんでしょう。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) どういうアプリを入れて授業に活用していくかということは、今そういうのを検討している段階ですので一概に言えませんけども、今、議員がおっしゃられたように教員の手元のパソコンであるとか大型画面、スクリーンで、子どもたちパソコン上での学びの状況を確認するというようなことはしていく必要があるというふうに思っております。子どもたちが学んでいることをみんなで話し合いながら進めていくという授業も大切なことでございますので、そういうふうなことになるであろうというふうに思います。 ○議長(前田 栄治君) 藤田議員。 ○議員(9番 藤田 和徳君) もう一つ、いわゆるパソコンにデータを入力する。こういうソフトは、先生自体がつくれるもんですか、それとも教科書に載った公的なもんがあるんですかね。これどうなんでしょう。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 授業の中で、調べ学習ということでインターネットに接続したりとかいろいろ調べていくということもあろうかと思いますけども、今、学校のほうにはデジタル教科書というデジタルになった教科書もございますし、教科書の中にはQRコードというものが載っていまして、そのQRコードパソコンのカメラで取り込むことによってそこの中で教科書の授業の内容をもう少し深く映像でもって学ぶようなものもございますし、ほかのいろんな事業者さんが出されておられるデジタルの教材というものがありますので、そういうものを活用していくことになろうかというふうに思っています。 ○議長(前田 栄治君) 藤田議員。 ○議員(9番 藤田 和徳君) この授業で使われる、さっき調べの時間あれこれ言われました。これ使用する科目というのは大体決められておられるんですか。それとも全教科対応できるもんなんですか。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 小学校では今年度から学習指導要領が改訂を実施されておりますし、中学校では来年度から改訂実施ということで現在教科書の選定をしております。今現在使っておる教科書にもこういうQRコードとかデジタル教科書もありますし、今後使われる、小学校ではもう今年から使っていますけども、そういうところにはこれまで以上にそういうパソコンを利用した授業ができるような教科書内容になっておるというところでございます。 ○議長(前田 栄治君) 藤田議員。 ○議員(9番 藤田 和徳君) このタブレット端末を使っての授業で、先生方がパソコンを使って生徒たちにいろいろな資料とか、そういうのを蓄積させていくんでしょう。はい、どうぞとかって。そういった中で、こういう入力作業だ何だっていうものは、やっぱり専門家、専門の先生、業務アシスタントって先ほど言われました。専門の人を雇ったほうがいいんじゃないですか、これ。どうなんでしょう。大変な先生方は、先ほど教育長はこういうものがあるからこれを使ってそうそうって教えれる、そういうやり取りができれば簡単でええです。だけど中にはそうもいかないということで、コンピューター専門の教職員というのが必要なんじゃないですか。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) コンピューターを使う上での教員の熟度といいますか、そういうものについてはやっぱり教員がその使い方に慣れていくということが一番大事だというふうに思います。そうは思いますけども、それまでのいろいろな機器のマッチングの問題であるとかいろいろなICTを使用することによることについては、先ほど言いましたICT教育活動支援員と一緒になってつくり上げていっていただければというふうに思います。やはり教員がしっかり準備をして使いこなせていかないと、45分の授業の中で一々そういう支援員の力を借りてやっていくということでは授業が成り立ちませんのですぐすぐは無理かというふうに思いますけども、研修等を重ねながら教員がしっかり使いこなせるようにしてまいりたいというふうに思います。 ○議長(前田 栄治君) 藤田議員。 ○議員(9番 藤田 和徳君) そこでその大事な点、これセキュリティーはどうなるんでしょう。セキュリティーの面です。何かコメントがあったらお願いします。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) インターネットに自由に接続できる環境が必要ですので、その辺のセキュリティーの問題であるとか、不要なサイトには入らないような制限をかけるということについては必要だというふうに考えております。今後どういうソフトをそこの中にかませていくのかということについては、現在選定中でございます。そういうことは必要だというふうに思います。 ○議長(前田 栄治君) 藤田議員。 ○議員(9番 藤田 和徳君) もう一つお伺いします。先生という仕事、これにはやはり異動があります。県内で統一されとったらいいでしょう。異動で県外というのもないかもしれません。またやってこられる方、やはりそういうのは決まっているんですか、メーカーとかそういう融通が利くというか。また、新たに先ほど言われた講習とかなんとかということ、そういうことをやはり煩わしいことは避けて通れない。だけど、異動があるたびにまた習わなきゃならない。そういう懸念ということはあるんでしょうかね。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 議員がおっしゃっておられることはあろうかというふうに思います。当初、県内で統一して機器なりソフトを入れようかということで県教委と一緒になって検討してまいりましたが、いろんな事情もあって各市町で独自に検討して導入するということで今準備を進めているところでございます。  ただ、機器、メーカーが違うとかそういうことがあってもそう全く違う操作方法になるということではございませんので、機器が替わろうが若干の操作に最初のうちは慣れるための準備は必要かと思いますけども、そう大きな支障が出るというふうには思っておりません。 ○議長(前田 栄治君) 藤田議員。 ○議員(9番 藤田 和徳君) ここで一番大事なとこを突かせていただきたいと思います。児童生徒は来年の4月からって言われました。児童生徒は、一番楽な方法を手にするわけです。情報もあればデータもありましょう、そこまで蓄積された過去のデータ、いろいろな情報収集というのは一気にすぐ出てくるようになります。問題なのは、私が言うのはそういう画一的、共有、これはいいです。問題は、子どもたちの独創性、探求性というものがそがれりゃせんか。外からの情報を得ようとする、出ていって情報を得ようとする、何か手をかけて情報を得ようとするっていう探求心がそがれやしないのか。これを一番私は心配してるんです。この児童生徒の学習に対する熱心さ、それを辞書を引くよりもマウスを動かせ、こういう教育だったら絶対駄目なんだと。やはり探求心は絶対に保たなきゃならない。この点をちょっと教育長、コメントあったらお願いします。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) パソコンが導入されたからといって、朝から晩までパソコンに向かって授業をするということではございません。やはり授業の最初の導入時においては狙いであるとかをしっかり子どもたちに伝えて、最初はやっぱり教科書を使った授業をされるというふうに思います。そしてそうした中で、次のステップとしてならこういうのもちょっと調べてみましょうよというような形で調べ学習をやったり、その調べた内容をみんなで話し合って深めていくということにはなろうかというふうに思いますけど、やはりこれまでと同じような教育方法、例えば読む、書くというような基本的なことはコンピューターに頼っていては駄目だというふうに思いますので、そういうところはしっかりと基礎的なところについて授業の中で、そして家庭学習の中で子どもたちに身につけさせるということは必要だというふうに思います。全てがコンピューターに置き換わるということではないというふうに思います。 ○議長(前田 栄治君) 藤田議員。 ○議員(9番 藤田 和徳君) 生徒の机があります。タブレットを開きます。教科書もノートもあるでしょう、筆箱もあるでしょう。机が狭いことないですか。これ一回り大きいの、天板をもう少し広くするとかそういう考えはおありになりませんか。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 今の子どもたちが使用している机というのはA判の教科書に合った大きさということで、以前に比べると一回り大きな机にしております。そしてさらにそれが教科書を置きパソコンを置きということでもっと広い机にということでございますけども、やはり教室には広さの制限がございますので、今の机をさらに大きくするということまでは考えておりません。必要なときに子どもたちが机の中からパソコンを出してきて使っていくということ、必要なものだけを机の上に置いて学んでいくという形にならざるを得ないというふうに思っておりますので、机を大きくするということまでは考えておりません。 ○議長(前田 栄治君) 藤田議員。 ○議員(9番 藤田 和徳君) 私、通告文でコロナウイルス感染対策って述べましたけど、ちょっとお聞きします。今の教室でソーシャルディスタンス2メートルというのは確保されて、今やっておられるのか、できているのか。どうなんでしょう。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 現在の鳥取県の感染状況から県等が示しておりますのは、教室の間は1メートル開けなさいよということが一つの目安として示されております。ただ、教室の中に入る児童の数とかで十分にそれが取れない場合もありますけど、できるだけ机同士を離して距離が取れるようにというふうにしておりますし、教室の窓は常に開けた状態で授業をして、空気が入れ替わるように、換気ができるように十分な配慮をして授業に臨んでいるというところでございます。 ○議長(前田 栄治君) 藤田議員。 ○議員(9番 藤田 和徳君) 私が立て続けにその机のことをあれだって言ったのは、一つは私、よくそもそもって言います。そもそも30人学級の30人が多いんじゃないのかと私はかねがね思っておりました。この30人というのは、先生が生徒たちを指導管理するのに最大限が30人なのか、一番管理しやすい適正な数が30人なのか。大体30っていうのはどうやって決められたんでしょうかね。いや、もっとはっきり言いましょう。30人っていうのが多過ぎなんじゃないですか、そもそも。どうなんでしょう。 ○議長(前田 栄治君) 藤田議員GIGAスクール構想及びオンライン遠隔の質問ですので、これにつながっていく質問だと許可しますけども、先ほど来の質問はどうも違うようですが、今の答弁を受けられてから変えられてもいいですけども、いいですか。  藤田議員どうぞ。
    ○議員(9番 藤田 和徳君) いや、私はこの一番最後、教職員の増員ということで、これで関連してお聞きしたんです。  ではこれ飛ばして、オンライン授業っていうものについてちょっとお伺いしたいと思います。オンライン授業っていうのは、長期休みでもドリルを使ってやられる。それはいいんです。私が心配しているのは、けがや病気で長期入院している子、または自宅療養している子、こういう子たちにこそ必要なんじゃないのか。学校に登校できない子こそこれが必要なんじゃないのか。さっき長期休み、今回のコロナの場合は特別です。全校一斉休校なんですから。でも、ふだんのみんなが学校に来るっていうのに病気やけがで長期入院している子、そういう人こそ要るんじゃないのか。当然本人にも了解を得ないといけないし、親御さんにも許可を得なきゃなんない。また、医療機関にも承諾してもらわなきゃならない。こういう人たちこそオンラインというのが必要なんじゃないか。そういう準備はどうなんでしょう、してもいいんじゃないかと私は思うんですけど。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 病気のために学校に来れない、例えば入院していて授業に参加できないという子どもに対しては、県教委のほうがそういう「OriHime」というソフトというか機器があるんですけども、それを家庭に貸出しをして授業に使っていただく、授業といいますか勉強に使っていただくという制度がありまして、現在町内の子どもたちで1人なんですけども、それを使って自宅で勉強していただくということをしていただいております。先日、新聞のほうにもその授業風景が出ている記事があったんですけども、こういう学校で一律の授業に臨めないという子どもたちに対しては、そういう機器を利用した補習授業的なところについてもやっていく必要があるというふうに思っております。 ○議長(前田 栄治君) 藤田議員。 ○議員(9番 藤田 和徳君) オンラインをする場合、先生が子どもの顔を確認できる、これが一番安心できるっていうこと。だけどこれ、例えばさっき言われました長期休み、例えば災害があったとき避難所につけること、避難所で子どもたち集まって授業しましょうというようなそういう計画っていうかそういう予定、予定とまではいかなくても、考えに入れたほうがいいんじゃないのかと私は思うんですよ。災害ばっかりは避けられない。だからそういう用意が必要なんじゃないのか。考えとかなきゃなんないのかという話を今しとるんです。コメントがあれば。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 議員仰せのとおり、そういう非常事態に対して準備しておくことというのは必要なことだというふうに思います。現在、学校のほうには、9月末ぐらいをめどにオンライン授業を実際に試しにやってみてくださいということを言っております。ふだんからそういう何があっても対応できるような準備というものは必要だというふうに思います。ただ、今々ならどういう方式でやるのかというところまではやっておりませんけども、そういう準備ができておればいつでも対応できるという形になりますので、長期休業ができた場合については各家庭にはネットワーク環境、Wi−Fi環境というのがないという家庭もございますので、一律に家で遠隔授業ということはできないかというふうに思いますけども、ならば地区の公民館に子どもたちを集めてそこで授業をするとか、そういうことを試しにやるということも今始められているまちもございますので、そういうところの情報を集めながらしっかりとした準備は進めていく必要があるというふうに思っております。 ○議長(前田 栄治君) 藤田議員。 ○議員(9番 藤田 和徳君) 教員の増員、これについて一つお伺いというか質問させてください。先ほど私30人学級って、これ半分に割ってもいいんじゃないのか。その分、教員を増やしてくださいよという話をしかけたんです。これ県内県外問わず教職員、教職の免許を持ってても教職に就いておられない方がおられる。その原因は、何のことはない多分そうだと思うんです。教員の負担が過ぎるからなんですよ。それで就きたがらない。教員がこれだけ人気のない職業にまで落ちちゃったのは何かというと教員の負担、あれだこれだという精神的なことがあるでしょう。これ募集して、町内に移住してくださいよという教員と児童生徒とのゆとりある環境づくりをこしらえたら、私は可能性はあると思うんですよ。これ本当に本気で増員してみようという気、あられませんかね。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 教員の人数につきましては、国のほう、そして県のほうが1クラス何人ということに決めて、それに対して教員は何人という標準的な教員数というものを定めております。それによって配置をされているということがございますので、各まちが独自に教員の数を増やしたりとかいうことはなかなか難しいことなのかなというふうに思います。  国は1クラス40人学級というのをやっております。ただ、40人は多いだろうということで鳥取県においては35人学級ということにしておりますし、小学校1、2年生については30人学級ということで1クラスの人数を減らして、子どもたちにしっかり対応できるというふうにしておりますので教員を増やすということもなかなか大変ですし、1クラスを半分に割るとなると2つの教室で授業をやるという形になります。そうなると、今の学校の教室等からするとなかなか2つクラスを分けて授業をするという空き教室がございませんので、なかなか難しいところだというふうに思っております。  今、一クラスの人数はなら何人がいいのかという形になりますけども、少ない人数でやるということはその子どもたちに対してしっかり目が行き届くということもございますが、やっぱりある程度の人数の中で子どもたちが切磋琢磨をして学んでいくということも必要かというふうに思いますので、その辺は状況を見てということにはなりませんけど、今の30人、35人学級でいかざるを得ないのかなというふうに思います。 ○議長(前田 栄治君) 藤田議員。 ○議員(9番 藤田 和徳君) 話が前後して申し訳ありません。もう一回オンライン、一つ考えておいて、頭に入れておいていただきたいということが2点あります。  まず1点、これ授業を今は40分、45分ですか、そしてカリキュラムってありますよね。今日はこれを教えます。オンライン児童生徒の画面を見ながら分かっているのか分かっていないのか、反応がどうなのか、それは教室とは全然違います。いわゆる時間内に今日の課程が修められるのかどうか。これ多分無理だと思います。そこは先生の技量、裁量だと言われればそれまた先生の負担なのかもしれませんけどそれが一つと、もう一つは画面を通したら必ず流されます。反対意見は言えない、自分の意見を本当にその先生が吸い上げることができるのか。反対意見を吸い上げることができるのか。こういう意見の吸い上げというのが多分大分低くなります。この2点を取りあえず頭に入れておいていただきたいというのを先ほど質問し忘れました。これもしコメントがありましたら。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) パソコンを利用した授業という形になりますと、これまでもタブレットを配置しておりますので、ふだんの授業に再々ということにまではいってませんけども利用していただいておりますので、ある程度慣れてきていただいているんじゃないかなというふうに思いますけども、やはり子どもたちが1人1台のパソコンを持って授業に臨むという形になりますとこれまでのスタイルとは違いますので、時間がかかるといいますか、かかることがあるというふうに思います。そこはその授業の組立て方とか今日は進度をここまでにしようとかというような先生の授業の組立ての中で考えていっていただく、そういう授業に慣れていただくという形になろうかというふうに思います。  それと意見の吸い上げについては、やっぱりこれまではどうしても例えばグループ学習で意見を出し合うけども、活発なお子さんはぱっと意見が出るんですけどもなかなか意見が出しづらいというお子さんもあったんじゃないかなというふうに思います。それが今度の1人1台になりますと、各自がそれぞれ自分の意見をそこに書き込みましょうよという形で書き込んでもらう。そしてそれを先生が見て、いろんな意見が出ていますということを子どもたちに紹介しながら学びを深めていただくということができるようになると思いますので、これまで以上になかなか意見が出しづらかった子どもたちに対しての対応というのが可能になってくるんじゃないかなというふうに思っております。 ○議長(前田 栄治君) 藤田議員。 ○議員(9番 藤田 和徳君) 最後にします。私の教育の理念といいますか理想というのは、教育は人づくりなんだと。SDGs、この誰一人取り残さない、この考えはいいです。ただ、私は生徒児童には差があっていいと思っています。取り受け方、感じ方がおのおの違うんだから差はあっていい。ただ一つ残念なのは、これ地方自治体がもっと教育に対して独自性を発揮できるその権限というのを得られたら、もっと教育というのは違うような形になったと思う。  そこで、このGIGAが入りました。最後の質問というかお願いなんですが、先生と児童生徒とを取り巻く環境はゆとりを持った環境をまず構築していただきたい。これがないとお話にならない。その上で、GIGAというのはあくまでもサポートなんだと。それを全て成績、テストの点数あれだ、全てをひっくるめてその子を評価するようなことがあってはならない。そうした中で、これをうまく上手に使っていただきたいということをお願いして、私の質問を終わりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 議員仰せの考え方に私もそういうふうに思います。子どもたちは、やっぱり各個人が能力というものも違いますし考え方も違います。そういうものを画一的に押しつけるということは、そういうことでは駄目なんじゃないかなというふうに思います。子どもたちが生きていく上では、学校の授業でも学ぶということは大切なんですけど、やはり生きる力、生きていくためにはいろんなことを経験をし失敗をし、そうしながら成長していくもんだというふうに考えております。学校教育、家庭教育そして地域の皆さんと一緒になって子どもたちがそういう伸び伸びとゆとりを持って学ぶことができる、いろんなことを体験できるということが必要だというふうに考えておりますので、そういうふうなことに進めていければというふうに考えております。 ○議員(9番 藤田 和徳君) 終わります。 ○議長(前田 栄治君) 以上で藤田議員一般質問を終わります。  次に進みます。       ─────────────────────────────── ○議長(前田 栄治君) 6番、油本朋也議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) 失礼します。6番、油本朋也です。私は、本定例会において1問、町長に質問させていただきます。  道の駅北条公園再整備計画は、昨年12月に予定されていた指定管理者の選定が不調に終わり、当初の計画より大幅に進行が遅れる事態となっています。全体を運営管理する事業者が決まらない中、新型コロナウイルス感染拡大の影響による再整備計画への様々な影響も懸念されますが、現在までの計画全体の進捗状況及び完成までの見通しはどうでしょうか。今までの説明のとおり、北条道路の完成時期に合わせ令和6年度の開業は可能なのでしょうか。合併特例債の活用期限とされる令和7年度に間に合うのでしょうか。今後も昨年6月の全員協議会及び8月の住民説明会で使用された道の駅北条公園再整備事業基本計画(案)に沿って事業を進めていくのでしょうか。それとも展開によっては柔軟に対応し、「休憩だけでなく目的地となる道の駅」を目指すという基本的なコンセプトを維持しながら、提示された16.97億円の概算工事費をはじめ施設配置計画や建築施設概略設計、事業スケジュール等再検討による事業規模の縮小も視野に入れた大幅な計画変更の可能性もあるのでしょうか。現時点での見解を伺います。  次に、山陰道にはこの付近で昨年6月30日に鹿野町に開業し間もなく1年が経過する「道の駅西いなば気楽里」から「はわい」、「北条」、「大栄」、「琴の浦」と東西38.9キロメートル、車で約37分の間に5か所の道の駅があります。北条公園は今年1月に国土交通省から重点道の駅に選定されましたが、過密とも言える道の駅林立状況の中でこのアドバンテージを施設の存続、地域への貢献にどう生かしていくのでしょうか。また、開業後の運営に最低限必要な立ち寄り客数を獲得し維持できる見込みはあるんでしょうか。経営を支える基盤となる地元商圏を確立するノウハウはあるんでしょうか。つまり人口減少が進み高齢化が加速する域内で、将来に向け安定的な経営を維持するための具体的な準備は十分に可能なのでしょうか。今後の経営戦略を伺います。  最後に、多額の資金が必要になることは容易に想像できますが、概算工事費に占める町の負担額は未定と聞きます。その額が確定しないままこの事業を進めるのでしょうか。町費の持ち出しは町民の重大な関心事です。負担額はいつ決定するんでしょうか。  さらに、北条の再整備の後にはもちろん平成5年4月に県内第1号の道の駅として登録された大栄が控えています。しかもそこは近い将来予想される青山剛昌ふるさと館の移転問題も関連してくるのではないでしょうか。町内2か所の道の駅の再整備計画に関し、長期的なビジョンを含めた町長の見解を伺います。  以上で壇上での質問を終わります。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 油本議員の御質問にお答えいたします。道の駅再整備計画についての御質問でございます。  まず、現在までの事業の進捗及び完成までの見通しについてでございますが、議員御指摘のとおり、昨年実施いたしました指定管理者の公募は条件を満たす応募がなく不調に終わりました。このため、本年2月から6月にかけて再度適切な指定管理料を算定し積算するほか、公募に当たっての条件などについて見直すための調査業務を行い、次の公募に向けた準備を進めているところであります。  指定管理者の選定時期がずれたことにより、当初想定していたスケジュールからの遅れは生じますが、令和8年度の山陰道開通時期に間に合わせることや、令和7年度までが期限となる合併特例債の活用はいずれも必須であると考えているところであります。  したがいまして本年の秋以降、可能であれば指定管理者の公募を行いたいと考えておりますが、新型コロナウイルス感染症の影響による応募者の気後れも懸念されることから、公募時期については慎重に見極めたいと考えているところであります。  このような状況の中、道の駅北条公園管理運営経費積算業務において調査した項目を踏まえ、昨年6月に示した基本計画についてはスケジュールも含め一部見直す必要があると考えており、同業務が終わり次第新たに方針を修正して議会にお示ししたいと考えているところでございます。  なお、基本計画においてお示ししている概算工事費はあくまで当該時点における参考数値であること、施設の規模、配置計画の策定等は指定管理者の意向を設計に取り入れながら進めるため、変更の可能性があることを申し添えておきます。  次に、重点道の駅の選定結果をどのように生かすかや、今後の経営戦略に関する御質問についてお答えいたします。  本年1月、道の駅北条公園の再整備事業は地方創生の拠点として魅力ある企画であるとの評価を受け、国土交通省に重点道の駅として認定されました。県内唯一オートキャンプ場を併設する道の駅としてアウトドアエリアも生かした地域産品等の魅力体験、子育て応援、防災等の提案が評価のポイントとなったもので、このようなアイデアをしっかりと指定管理者とともに磨き上げ、アドバンテージとしていくべきと考えております。  議員御指摘のとおり、道の駅北条公園周辺には多くの道の駅が存在しているところであります。さらには、需要が競合するスーパーマーケットや直売所など道の駅以外の施設も周辺に多数存在しています。このような環境の中でしっかりと集客することができ安定した運営を続けていくためには、先ほど申し上げたアウトドアという魅力のみならずしっかりとした運営方針が必要であります。一例を挙げれば、仕入れ商品の販売のみに頼らず他にない商品、メニュー等の開発を積極的に行い、独自の収益を生む機会をつくり出していくことが重要となりますが、このような施設の指定管理者に求められる条件等について、今まさに管理運営経費積算業務の中で検討を行っているところであり、本業務の成果を次の指定管理者の公募に生かし、しっかりとしたノウハウを持つ事業者を選定することで道の駅の安定的かつ魅力的な運営につなげてまいります。  次に、町の費用負担及び町内2つの道の駅の長期的なビジョンについての御質問にお答えいたします。  道の駅北条公園につきましては、国と町の双方が費用の負担を行ういわゆる一体型の道の駅として再整備するという方針が、本年度初めて国土交通省から示されました。国は、道路利用者にとっての休憩機能、情報提供機能を満たすために必要な範囲での駐車場、トイレ、休憩・情報提供コーナーを整備することとなります。レストラン、物販施設等の地域振興を含めた残りの機能に関する施設については町が整備することとなります。  しかしながらこれらの個々の機能を満たすために必要な面積、施設配置、施設全体の規模及びその総額、さらには国と町それぞれが整備すべき範囲等につきましては、建築及び土木の設計業務を進めていく中で国土交通省や道の駅の指定管理者といった関係者とともに検討し定まってくるものであり、それらの設計業務が完了した段階において初めて町の費用負担額をお示しすることができると考えております。ただし、明確な費用分担が決定されるまでは国費負担がないというわけではなく、それまでの間に必要となる事業につきましては国と協議を行い、事業ごとに実施主体を分担することも視野に入れつつ事業を進めてまいります。  また、町内2つの道の駅の長期ビジョンについてですが、北栄町まち・ひと・しごと創生総合戦略においては、2つの道の駅を周辺地域を結ぶ観光・周遊ルート等の観光情報を発信する広域交流拠点として位置づけ、町内観光の周遊性の向上や観光客滞在時間の延伸を図るとしております。また公共施設等総合管理計画においても、これらの施設は地元の特産品をはじめ本町の魅力をPRする情報発信の拠点となる施設として施設機能を維持していく方針が定められております。このような長期的な方針に基づき、本町の魅力等を発信する拠点として道の駅を運営していきたいと考えているところであります。 ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) まず、冒頭伺います。道の駅北条公園の管理の面で、現在家畜の臭いが以前から取り沙汰されておりますが、その消臭効果というのは上がっているんでしょうか、伺います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 議員御指摘のとおり、現在の道の駅の南側に家畜施設があるわけでありますが、デオマジックという機器を今設置いたしまして、その施設それから道の駅公園内にも設置して今調査を行っているところであります。今のところおおむね効果があるというようなことを伺っておるところでありまして、臭いの面については何とかクリアできるんじゃないかなと、こう思っております。 ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) これ御存じないかもしれませんけども、パソコンの検索サイトでこの道の駅北条公園を検索しますと、トップページの右下、口コミというところの欄に、実はその中の3番目ぐらいに家畜の臭いが漂うというコメントが出てるんですよ。これっていうのはちょっとイメージよくないと思うんです。ですから効果が上がっているんであればいいとしても、いわゆるネガティブなイメージ、これがどうしても出てしまうんで、そのイメージを払拭していただきたいです。もし可能ならば、このサイトの運営者にその部分を削除、それなりをもし可能なら依頼する必要があるんじゃないかと思いますが、それはいかがでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 臭いがするのは南風が吹いたときに臭いがするということでお伺いしておりますので、そのサイトをちょっと私のほうも見ていないわけでありますが、そういうことがあれば、そういうデオマジック効果というようなことも記載しながら、そういう臭い対策をしてまいりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) よろしくお願いします。  では、本題に入らせていただきます。おととしになります。平成30年12月、その12月議会に提出させていただいた民生経済常任委員会の視察の報告書というものがございます。その中で、道の駅に関するいわゆる所見とか提言というものを提出させていただきました。何点か上げさせてもらいますけども、その提言を町執行部側はどのように捉えているんでしょうか。その提言はこの道の駅の再整備計画本体に多少なりともこれ反映されているものなんでしょうか、その点伺います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 議会のほうにもこの道の駅の再整備のそういう議題がのったときに視察等をしていただいておりまして、大変ありがたく思っておるところであります。島根県のキララ多伎とそれから萩市のほうにも行っていただいて、視察をしていただいたところであります。  その中で、何点か所感の中でこういうことをしたらどうかというようなことを伺っております。そういうことも入れながら、今検討しておるところであります。特に計画段階から道の駅建設に関与できる出店希望者を募集するとかそういうこともありますので、今まさにそういうことを積算しながら入っていただく方とともに建設していこうということで取り組んでおるところでありますし、また目的地となる道の駅を目指すことというようなことも述べられておりますので、そういうところでただ立ち寄って帰られるということでなく、そこである程度時間を潰していただくというようなことも考えてもらいたいと思います。  それから、経営手腕を発揮できる人を駅長にというようなこともありますが、なかなか一人の駅長を選ぶということは難しいかも分かりませんが、そういう指定管理の中でどういう方がふさわしいかということも検討してまいりたいと、こう思っておるところであります。  そのほかいろいろいただいておるわけでありますが、そういうものを含めて今取り組んでおりますのでよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) ありがとうございます。当時の委員長をしておりました私としては、非常にうれしいものでございます。今後ともよろしくお願いします。  次に、先日頂戴しました道の駅の指定管理の積算根拠に参考にしていると思われますこのRSRCですか、全国道の駅支援機構の出しておられますこの資料(令和2年6月9日全員協議会資料「北栄町道の駅「北条公園」管理運営経費積算業務報告書」)に関して少々質問をさせていただきます。  いわゆるこの前提示されました指定管理料積算のこの根拠の一つとなったこの売上高の試算というものが14ページから18ページにございます。この中で、観光客を顧客ターゲットとする経営モデルというようになっておりまして、他方この地元客を利用するというのはちょっと採用されておりません。いわゆる地元客大事にしなきゃならないんじゃないですかというふうに申し上げてはおるんですが、これ地元客を軽視したということになるんじゃないですか。いわゆる休憩だけでなく目的地となる道の駅を目指すべきであるとか、地元住民の利用が重要である、リピート率の高い車で1時間以内のファン客を獲得すべきと述べております。もう一度言います。リピート率の高いとされる近隣住民による道の駅の利用、それを町長はどう考えていらっしゃいますか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) やはり道の駅も観光客あるいは地元客たくさんおいでいただくようなものをつくっていかなければならないと、こう思っております。ただ、観光客におきましてはやっぱり一元的なものもあるだろうと、こう思っておりますし、地元のお客さんというのも大切にする必要があるだろうと、こう思っております。町内というか地元だけでなくて、やっぱり近隣の方があそこはいいよということでおいでいただけるそういう施設を取り組んでやらせていく必要があろうかと、こう思っておるところでありますので、そういう観光客、併せて地元客の方も満足していただけるような道の駅を目指していきたいなと、こう思っております。 ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) くれぐれも地元のお客様の利用というものは忘れないように、よろしくお願いいたします。  続きまして、このRSRCがつくられた御自分のサイトをちょっと拝見しました。その中の戦略の中に、地元品を使った新商品の開発、ごめんなさい、これじゃなくってそのRSRCさんのサイトを私拝見して、そこの中で今質問させてもらっています。もう一度言います。そのRSRCさんの自らのサイトで示す戦略策定の中に、地元品を使った新商品の開発及び製造体制の構築、近隣施設との差別化を図るためのブランド構築などとあります。また、その機構の基本姿勢の中に、最終的には地元に根づく体制をつくり、そこが自走すること。すなわち、自分たちで単独で営業できることというのを目指すとあります。非常に共感を覚えます。  そこで伺いますけども、このRSRC、その支援機構は今後ともこの北栄町の道の駅を継続して支援してくれるんでしょうか。それともこの指定管理料算出のための資料作り、これで終わってしまうんでしょうか、伺います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) やっぱり地元のものを使ったり、地元のものを生かしてそういうブランディングしていくということも大変大事なことであります。そうすることによって、地元の方のそういうところにもそういう経済といいますかそういうものが行き渡ってくる。そしてまた、それをすることによって誇りも出てくるということもあろうかと思いますし、それから道の駅自体がほかから買ってきて売るということでなくて、やっぱり自分のところで作っていくということが利益率を上げることでございますので、そういう意味では運営していく中で大変重要なことだろうと、こう思っておりますので、そういうところに今回道の駅の調査をお願いしたところであります。  今後はどうかということでありますが、6月30日までということに一応なっておりますが、もし必要であればやっぱりお願いをして、できるということであればしていただくということも可能ではないかなと、こう思っております。いずれにしてもせっかくいい資料を作っていただいて、すぐはい終わりということではなくて、やっぱりある程度その状況等も見ていただきながら指導していただくということも大切であると思いますので、そういうことも考えてまいりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) このサイトを拝見しました。非常にメンバーの方も全国的に有名ないわゆるコンサル関係であるとかそういった大きな企業の方が集まって非常にノウハウのある方、非常に日本でも有数の企業の方が集まってやっているそういう組織でございます。ぜひともこれを御縁に、我々地元民の発想ももちろん大事ではございますが、くれぐれもできるなら少しでも長くこの人たちの協力を得たいと思います。  では、その出してこられましたその指定管理者、先ほどおっしゃいました指定管理者の選定の条件のことでございますが、これ今質問しようと思ってたら町長先ほどお答えになっているんですが、我々の出しました、常任委員会の出した報告書の中に道の駅の成功に不可欠なものとして、地元の特産品のアピールでありますとか特産品のブランド化によるいわゆる高収入の確保、そしてそこにしかない、そこでしか食べられない名物料理であるとか特産品の開発とか加工を上げております。そのとき申し上げました萩の道の駅しーまーとは、地元では本当に雑魚、いわゆるほとんど値打ちのない魚と思われていたもの、それをキロ単位2,900円だったものが東京に出荷することによりキロ単位4,000円にアップした、そういう事例もございます。とにかくそういうノウハウというものを大事にしていただいて、近隣の道の駅にないオリジナリティーで開発されたそういった加工品や食品、それとそういったノウハウを持った運営体制の企業でなければ、この事業は非常に成功は困難だと思います。地元を潤すため地元の特産品を生かした商品の開発能力も含め、その商品の開発能力も指定管理の必須の公募条件に絶対に入れるべきだと思いますが、いま一度町長の見解を伺います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) やはり地元のものを使っていただくということが一番大事だろうと、こう思っておりますので、そういう形の中で指定管理者の募集をしたいと思います。  今、サウンディングというのもしておりまして、ある程度何社かそういうことでお話を伺っとるわけでありますが、その中で私も1社しか会ってませんけど、そういうものを使ってやりたいというところもあるということでありますし、あとは今コロナの関係でウェブ会議ということで職員のほうがやっているわけでありますが、そういうところもあるということでございますので、なかなか地元のことも考えていただいているなということを思っておりますので、ぜひそういう形で公募の中に条件について入れていくということを考えていきたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) では、次に指定管理料についてちょっと質問させてください。  さきのこの頂きました資料でございますが、この39ページの一番下のところに指定管理料、6年累計で5,785万7,000円とすることが望ましいというふうになっております。一方、この同時に頂戴しましたこのA4、2枚(令和2年6月9日全員協議会資料「道の駅「北条公園」再整備事業について」)、このペーパーですけど、1ページ目の中ほどやや下ぐらいに、指定管理料積算として5年間で8,785万7,000円の指定管理料が必要というふうに書いてあります。これどっちなんですか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 地方創生監に答弁させます。 ○議長(前田 栄治君) 渋谷地方創生監。 ○地方創生監(渋谷 潤君) 議員の御質問にお答えいたします。  御指摘のその分厚いほうの資料の39ページに記載の5,785万7,000円のほうですが、こちらは今回特に駅舎等を建てます南エリアのほうの指定管理料というふうに見ていただければと思います。一方、御指摘のあった8,785万7,000円のほうですが、こちらにつきましては北側のキャンプ場も含めた形での管理料というふうに計算をしてございます。ちょっとその点が分かりづらくて申し訳ございません。ただし、いずれの数値にいたしましても今回御提供している資料は中間報告の資料でございますので、今後の最終報告の過程で変更がある旨、申し添えさせていただきます。 ○議長(前田 栄治君) しばらく休憩します。(午前10時08分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(前田 栄治君) 休憩前に引き続き再開します。(午前10時18分再開)  油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) では改めまして。先ほど頂戴しました、その3,000万円の差の説明をいただきました。すみません、確認なんですけども、いわゆる3,000万円の差というものは北エリアの管理費であって、5年間3,000万円ということは毎年アベレージ600万円かかるという、そういう判断でよろしいでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そのとおりであります。
    ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) では、昨年その不調に終わりました指定管理者の応募だったんですが、そのときの指定管理料は5年間で上限として3,000万円と示されておりました。今回はかなりの額が上積みされた。5,000万円以上上積みされたわけですが、その主な要因といいますか、それをかいつまんでもう一度御説明をお願いしたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 地方創生監に答弁させます。 ○議長(前田 栄治君) 渋谷創生監。 ○地方創生監(渋谷 潤君) 再度の御質問にお答えをいたします。  今御指摘のありました指定管理料、昨年度想定をしておりました5年間で上限3,000万円。一方で、中間報告段階ではございますけれども、今回の管理運営費積算業務の中で8,700万円前後の数値が5年間で出てくるというようなことについて、この差額の要因はどうだったかという御質問だと思います。  こちらにつきましては、幾つか要因がありますけれども、一つの要因といたしましては、いわゆる道の駅に立ち寄っていただくお客様の中でも商品を購入していただくレジ通過者の数、またそれによる売上高について、昨年度町のほうで行った試算と今回の業務の中で行っていただいた試算の中でのずれがあったこと。過剰にちょっと町のほうが売上高を見積もっていたのではないかということ。また、販売管理費ですとかそういったいわゆる公共部分の管理に係る部分ですとか今申し上げた販売管理費ですとかそういったような経費部分についての見積りについて、以前執行部のほうで行っていた見積りのほうはやや過少の積算だったことなどが要因として上げられます。 ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) 分かりました。  こちらのただいま伺いました指定管理料でございますけども、5年間ということでなっております。ではその後、6年目以降というものは町が管理されるんでしょうか、それとも指定管理者に再委託されるという公算もあるんでしょうか。仮に再委託となればその指定管理料は、申し訳ございません、先ほどの35ページなんですけど、その一番下の段に小さい字ですが毎年赤字幅「967」とございます。つまり96万7,000円これ毎年赤字が出るということですが、それに先ほど北エリアの積算、すみません、年間600万円と伺いました。ですから、この赤字分の96万7,000円と北エリアの年間アベレージの600万円ですか、それを加えた696万幾ら、すなわち5年間で約3,500万円というのが、たとえ次の5年間を指定管理任せた場合、3,500万円がその指定管理料になるという計算が成り立つんでしょうか、伺います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 基本的には、やっぱり指定管理者のほうもある程度の期間というものが必要だろうと、こう思いますので、最低でも5年間ぐらいとは思っておりますが、ただその中でまた状況等も変わってくる可能性もあると思いますので、またそういう中で積算する必要があろうかと、こう思っております。  詳細につきましては、創生監のほうで説明します。 ○議長(前田 栄治君) 渋谷創生監。 ○地方創生監(渋谷 潤君) お答え申し上げます。  まず、指定管理者の5年以降町営で行うのかという点でございますけれども、基本的にはこの道の駅北条公園についてはずっと基本的には指定管理、5年目以降も指定管理という方法で指定管理者の方に運営をお願いしたいと考えております。  一般的に指定管理者が指定管理をする際の期間というものは、これはもう特に定めがあるわけではございませんので、パターンもいろいろな期間が事例としては見られますけれども、一般的に5年を一つのめどとして契約をされる場合が多いです。その場合に、5年目以降も従来どおりの指定管理者さんが運営を続けられるケースも、指定管理者さんが変更になるケースもございます。基本的にはその指定管理者の方がノウハウを蓄積して、長い間運営していただければしていただけるほど基本的には運営にはより魅力の高いような施設となるのではないかと思う一方で、例えばその運営者さんの指定管理者のノウハウが必要十分でなかった場合、例えばですけれどもあまり売上高が一定の金額に満たないですとか、あるいは施設の魅力があまり向上しないですとかそういうようなときには、やはり一定の期間を設けておくことで指定管理者の変更ができるというような体制は築いておくことが必要だろうと。その結果として、5年ぐらいが何かあったら代えることもできるし、あるいは一定期間指定管理者さんに運営をお任せできるという期間で世の中では通例になっているのかなと思います。  公募に当たっては、基本的には5年目以降も指定管理者による管理を想定していますけれども、公募要項の中でじゃ指定管理期間をどのようにするのか。例えば5年間にしておくけれども、その後さらに5年間追加するに当たっては、例えば売上高ですとかそういったものの何らかの条件を課すですとか様々な方法が考えられますので、そういったことは今後しっかりと検討したいと思います。  2点目の質問ですけれども、今御指摘のあったように今回資料の横の分厚い資料の35ページには、この営業利益の赤字が5年目以降毎年96万7,000円の赤字ということで継続していくことが記載されております。これは民間事業者のノウハウがたまっていくにつれて、この営業利益の赤字というのがそれまでの年に比べて低減していくだろうという予測を採用しているものでございまして、この赤字部分が基本的には南エリアの指定管理料で、さらに北側のキャンプ場のほうを足しまして696万円程度ということで、まさに今議員が御指摘のような形、お話をいただいたような形で、毎年その程度金額がかかるだろうという現時点での報告にはなっております。 ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) じゃそれにちょっと関連しまして、すみません、47ページに目指すべき理想的なサイクルというものが上がっております。その中に、指定管理料返還利益一部納付という図式がございます。つまりこの図式に示されているところなんですけどね、35ページには先ほどの分ですけども10年後でもずっと赤字なんですよ。96万7,000円前後、多い少ないはあるにしろ10年間ずっと赤字が続いた場合それが改善されないと、つまりこの一部納付というのはこれ赤字状態が続くとあり得ないと思うんですが、それはどうなんでしょう、伺います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 創生監に答弁させます。 ○議長(前田 栄治君) 渋谷創生監。 ○地方創生監(渋谷 潤君) お答えいたします。  47ページのこのサイクルなんですけれども、ここには指定管理者が想定以上の収益を上げた場合に何らかの利益還元方法、35ページのところに書いてある赤字の記載がございますが、これは基本的には一般的な当然営業努力をした上での話ではありますけれども、様々世の中にございます一般的なデータ等を用いて作成をしているものでございます。  事業者の営業努力によってこの赤字部分を大幅に改善することは、その事業者の努力によって可能であるというふうに考えております。現に世の中には指定管理料を払っている道の駅が大半ではございますが、その額にも大きくばらつきがございますし、また多くの最近の道の駅が採用している指定管理者が指定管理を受けるに当たって行政側に提示している条件の一つとして、例えば利益の何%を、この利益ということについては、必ずしも当然上がらない年度というものはあると思うんですけれども、一方で売上高における利益だったり、あるいは売上高そのものに対しての数%あるいは1%程度等を掛けた金額を行政側に納入するというような提案をしている事業者というものが最近の道の駅の指定管理に当たっては多くございますし、行政がそれを条件として提示するということも非常に多いです。  当然道の駅の運営に当たっては、事業者の方には当然自社のノウハウによって想定以上の売上げを目指していただく。それによって35ページに書いてある赤字すらもきちんと解消するような形で運営をしていただけるようにしたいとは思っておりますし、その結果としてその利益部分の数%が町に還元されるような仕組みを描いていくべきだということで、今回このフェーズに図示しているものでございます。 ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) 恐れ入ります、もう一度35ページに返るわけでございますけども、一部指摘によりますと県の人口というものが向こう10年で約10%減少するという指摘がございます。このページの一番上の売上高でございますが、3億3,658万2,000円の売上げがこれ10年間ずっと同じ数字が記載されております。果たしてこれ同じ売上高を維持することを可能と見るのか、これ妥当なんでしょうか。それとも、この35ページというのはあくまでこれは指定管理料の算出のためにあえて作成されたものであって、現実と乖離する可能性を多分に含んでいるということが前提なんでしょうか、伺います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 創生監に答弁させます。 ○議長(前田 栄治君) 渋谷創生監。 ○地方創生監(渋谷 潤君) 御指摘の35ページの売上高一定程度ということでございますが、こちらについては道の駅の基本計画などでも採用はしているんですけれども、将来山陰道が開通をしたときの対面の交通量はどれぐらいであるかというような推計だったりですとか、そういった対面交通量ベースでの推計。つまりその該当地域に住んでいる人々の総数ということではなくて、その道の駅の前に位置している山陰道及び国道9号に将来何人人が通るかというところのベースで計算をしておりますので、そういった理由からここの数値は売上高について算出する根拠が人口ではないことからそのような形にしているところでございます。そういったことですので、現実のデータと乖離をさせたいというような話ではございません。  ただしこのデータにつきましていろいろと売上高等算出をしているんですけれども、大事なのはこれが行政にとってきちんと、行政も議会もそうなんですが、しっかりと議論し受け入れられていく金額、指定管理料となるということと、もう一つ、事業者側がこの数値を見て納得感の得られる数値であることが大事である。このくらいの数値であればある程度妥当性があるので手を挙げてみようというような数値になることでございますので、やはり今回の推計ということではどうしてもその精密さにかけては一定の限界はございますので、この短い期間での調査でもございますので、言い方はちょっと適切じゃないかもしれませんが、ある程度の割り切りは必要だとは考えています。 ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) 度々この資料の使用で申し訳ございませんが、今度は41ページお願いいたします。ここには道の駅管理運営者へのサウンディング調査結果サマリーが載っておりますが、ここで回答しておられる4社の全てが独立採算は困難であると言っておられます。5年から10年間の指定管理期間が望ましいとおっしゃっています。10年目以降も、すなわち先ほどおっしゃいましたようにずっとやっていくんでしたら、10年目以降もこれ管理料なしでやっていくことが、とにかく管理料なしが見通せない状態が続くようであれば、ずっとこれ町の交付金を使い続けるということなんでしょうかね。例えば最初の5年の契約が終了後、先ほどの話に返りますが町が管理するにしろ指定業者に委託管理するにしろ、いずれにしましても国からの交付金が減り税収の先細りが予見される中、今回の再整備事業は事業規模によっては今後の町政に少なからぬダメージというものを与え続ける可能性があるんじゃないかと思いますが、その辺、町長のコメントを伺います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) サウンディングの中で、そういうことが出ておるところであります。そうはいっても、もともとのその道の駅の性格から言ってそういう地理的に恵まれているところとか、あるいはたくさんの人口がおられるところということになればそうやって独立採算も可能だろうと、こう思いますが、やはりこういう中で地域でするということになればある程度の指定管理料を払う中で運営をしていただくということも必要だろうと、こう思っております。  なるべくそうやって指定管理料を増やさないように、減らしていただくような努力をしていただいてお願いしたいと、こう思っておりますので、そういう形で進めてまいりたいと思いますし、また町が負担するということについてでございますが、そういうことも覚悟しながらやっていく必要があるんだろうと、こう思っておるところであります。税収が減ってというような財政的にどうかというようなことがあるわけでありますが、十分にそこは精査しながらこの道の駅を核として活性化を図っていく。そこにやっぱり町としてのそういう伸び代といいますか、そういうものをつくっていくということが必要だろうと思います。特に道の駅は山陰道と主要高規格道路の結節点にあるということでありますので、大変地形的にもいいところだろうと、こう思っておりますので、そういうものをうまく活用しながらこの地域振興を図っていきたいと思っております。 ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) ありがとうございます。  先ほど町長壇上でおっしゃったこととちょっと重なる部分があるんですが、この道の駅北条公園というものはオートキャンプ場を併設しました県内唯一のアウトドアエリアでございますし、また重点道の駅に指定されましたことによって防災の拠点、そのほかいろんな新しい役割を果たしていくことが今後期待されております。  しかし、一方で人口減少や加速する高齢化社会の中で町や周辺地域が今後直面する現実に沿いまして、町の財政に合った事業規模によりこの基本計画というものをもう一度これ大胆に再検討する、大きく再検討するという選択肢というものはまだあるのかどうか、もう一度伺います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 今までそういういろんな情勢、人口減少であったりとか高齢化であったりとかというような形、それから地域の状況、それから周辺の状況ということで検討して基本計画をつくってきたわけであります。それに基づいて計画を立ててやってきたところでございますので、それに従ってやっていくということだろうと、こう思っておるところであります。  また何年か、10年後20年後になるかも分かりませんが、そういうことになればまたそういう情勢も変わってくるということであれば検討する必要はあるだろうと、こう思っております。 ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) 先日、担当課から頂戴いたしました町内2か所の道の駅の過去の利用実績というものがあります。平成27年度から昨年度までの5年間で、レジ通過人数というものが北条では3万8,000人から4万4,000人です。一方、大栄は30万人から35万4,000人ございました。大栄のこの集客能力というものは、近隣でも群を抜いてすばらしい実績を残していると見ていいと思いますが、北条と大栄かなり差が出ております。この差のいわゆる違いの原因は何だと町長は分析されていますか、伺います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) まず大栄、かなりたくさんの方がおいでいただいてにぎわっているところでありますが、ここは国交省、国との一体型の道の駅ということで情報コーナーもありますし、またトイレ等も整備されているところであります。また、駐車場もきれいになっとるということであります。そして何といいましても農産物が大変好評でございまして、地元のみならず周辺の市町村あるいは遠くは米子市、鳥取市からも購入に来られるということでございまして、大変にぎわっているというようなことであります。  一方、北条につきましては、これは道の駅の制度ができる前に北条公園ということで造ったものでございます。農産物のほうも地元というよりは購入したものを販売しているというようなこともありますし、それからトイレのほうもそういうきれいになっていない。あるいは情報コーナーも設置されていないというようなこともあろうかと思います。  一方、北側にはオートキャンプ場があるわけでありますが、これも後から追加されてその北条公園の一部になったというようなことでございまして、これも含めて道の駅ということに今なっとるわけでありますが、十分これが生かし切れていないところもあるんではないかなと、こう思っておりますので、そういうものを考えればそういう素材としては県内でもなかなかない施設でありますのでそういうものを素材として使いながら、そしてまた国のほうもそういう一体的なものをしていくということになればいい道の駅になってくるんではないかなと、こう思っておるところであります。 ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) この北栄町の魅力というものですけども、よく名探偵コナンがその魅力なんだよということをおっしゃる方、もちろんおられます。ただ、この北栄町本来の最大の魅力というものは、例えば代表されますスイカですとかナガイモ、ブドウ、ラッキョウ、その他の野菜、果物そして花など全国レベルの農産物ではないかと思います。開業当時からそういう商品をそろえてリピーターを獲得して、地元をはじめ大勢のファンを集客する能力のある直売所を築いてきた道の駅大栄、これは北栄町の貴重な財産だと思います。毎朝少しでもそこに野菜や果物を持っていらっしゃる小規模な農家さんにも、この存在は大きな励みになっていると思います。地元の特産品で地元を潤している道の駅大栄というものは、道の駅の典型的な成功例だと思います。  町長は、この道の駅大栄のこれまで30年近く築いてきたこの実績や長年の町への貢献度、それをどう評価されますか、伺います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 大変農家の方が一生懸命作られた農産物が、本当に皆さんに受け入れられておるなということであります。そしてまた新鮮なものが格安で出ておるということでございまして、本当に喜ばれているということで思っておるところでございます。今ちょっと売場が狭くなっておるということも伺っておりますので、そういうこともまた考えてやらなければならないだろうと、こう思っておりますが、本当にすばらしい道の駅だと、こう考えておるところであります。  ただ、その農産物がメインになっておるわけでありますが、ほかにも物販とかそういうのもまた考えられるわけでありますので、そういうものも考えながらさらに発展していければと、こう思っておるところであります。  そしてまた、名探偵コナンのふるさと館の近くにありますので、そういう方たちの来られる観光客等も取り込んでいけばさらに大きく発展するんではないかなと、こう思っております。 ○議長(前田 栄治君) 油本議員。 ○議員(6番 油本 朋也君) 改めてお伺いします。先ほど申しました約30年間開業から多くの農家の方やスタッフの努力によって支えられてきました。これだけのファン客を抱えるに至った道の駅の再整備、今言われました手狭さですとか老朽化があると思います。それを再整備、いわゆる手を加えなければならないときが近い将来必ずやってくると思います。そのときは十分な予算措置と周到な事業計画が必要になってくると思いますが、この案件、この再整備、大栄に関しまして町長の認識はどうでしょう。それだけの覚悟をお持ちなのか、それを伺います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) やはり大栄道の駅、なくてはならない道の駅だろうと、こう思っておりますので、北条公園の再整備、それに次いでこの大栄の道の駅の再整備も考えていきたいと、こう思っております。 ○議員(6番 油本 朋也君) 終わります。 ○議長(前田 栄治君) 以上で油本議員の一般質問を終わります。  次に進みます。       ─────────────────────────────── ○議長(前田 栄治君) 3番、飯田正征議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) 飯田正征でございます。私は、本定例議会におきまして3つの事項について質問させていただきます。  まず最初に、CO2実質ゼロについてであります。北栄町は、2050年までにCO2の実質排出量をゼロにする北栄町気候非常事態宣言を表明しています。同じく宣言を表明した他の市町村は推進計画を設定、数値目標も掲げているが、本町の推進計画はどのようになっているのか伺います。  国は、昨年5月に策定したプラスチック資源循環戦略で可燃ごみの指定収集袋にバイオプラスチックを最大限使用することを盛り込んでいる。植物などの生物由来のプラスチック、バイオプラスチックを家庭用の指定ごみ袋に採用することにより、二酸化炭素の排出量の削減に取り組む自治体もある。環境に配慮する観点、町民に環境保護の意識を持ってもらうため、環境のまち北栄町もバイオプラスチックに取り組んではと考えますが、町長に伺います。  災害時の対応についてであります。非常時の避難所対応として、本町ではアルファ米や乾パンといった保存食をはじめ粉ミルク、液体ミルク、アレルギー対応食品などを備蓄しているが、かむ力の弱い高齢者や幼児、病人などが手軽に安心して栄養を取れる流動食も追加し、様々な状況に対応した備蓄が必要と考えます。  新生児専用の避難所として子育て支援施設に設置すれば、授乳、夜泣きも安心できると考えますが、町長に伺います。  新型コロナウイルス感染が全世界で拡大しているこのときに、台風1号がフィリピン中部に上陸した。サマール島では、密集による感染拡大を避けるため受入れ定数を半分にとどめた。さらに避難所では社会的距離を保つことを求めたが、収容し切れないため家族ごとにまとまって距離を置くよう呼びかけたとの報道があった。  コロナウイルスの終息は見通せないと言われている中、大災害が発生した場合を想定した避難所対応への取組が急がれます。本町の取組について、町長に伺います。  最後に、健康寿命延伸についてであります。新聞等報道によれば、米子市は健康寿命の延伸を目指し、2020年度、高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施に乗り出すという。内容は、中学校エリアごとに保健師を配置、保健師が地域に出向いて健診未受診者に受診を勧奨するというもの。本町でも机上で考えているのではなく地域に出かけて状況を把握し、健康寿命対策を講じることが重要と考えますが、町長に伺います。  この場での質問を終わります。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 飯田議員の御質問にお答えいたします。  初めに、CO2実質ゼロについての御質問でございます。北栄町気候非常事態宣言における2050年までに人為的起源のCO2実質排出ゼロを目指すための推進計画についての御質問でございます。  宣言の中でお示ししている4つの活動、「省エネルギーの推進、再生可能エネルギーの活用による化石エネルギーからの脱却」、「気候変動対策に資する快適で魅力あるライフスタイルの普及」、「森林資源や農地を守り、次世代に豊かな自然環境を引き継ぐこと」、「持続可能なまちづくりのための政策」については、既にまちづくりビジョン、環境基本計画に位置づけられているものでありますが、2050年までにCO2実質排出ゼロという目標については、今後長期的に目指すものとしてこれらの計画に入れていく必要があると考えております。  また、町行政の事務事業等で排出されるCO2の削減目標を定めた地球温暖化対策実行計画(事務事業編)についても今後改定を予定しており、行政が率先して行動を示せるよう明確にCO2削減の取組方針等を入れていきたいと考えております。  次に、町の指定ごみ袋にバイオプラスチックを採用してみてはどうかとの御提案でございます。  国のプラスチック資源循環戦略策定の背景にもあるように、我が国の1人当たりの容器包装廃棄量は世界で2番目と、使い捨てのプラスチック容器、いわゆるワンウエープラスチックが大量に使用され、捨てられている状況にあります。そうした背景がある中、様々な方法でリサイクルが可能なバイオプラスチックの利用を促進していくことは、CO2の排出削減はもちろんごみの減量化についても効果があると思われます。ただし、このバイオプラスチックについては、製造技術の向上やコスト削減、リサイクルのための化学物質含有情報の取扱い等現段階では課題も多くあり、特に御家庭で使用していただくごみ袋としては、その強度が大きな問題となっています。既にバイオプラスチックを使用したごみ袋を採用している自治体では、原料に10%程度のバイオプラスチックの使用にもかかわらず、破れやすいなどの苦情があるとのことです。CO2の排出削減、資源の循環等、バイオプラスチックの利用による環境に関する課題の解決に大きく期待していることから、バイオプラスチックの今後の可能性に注視し、活用についても積極的に検討してまいりたいと考えております。  なお、プラスチック資源循環戦略では、バイオプラスチックの導入を含む「再生利用」のほかに3R(リデュース、リユース、リサイクル)の促進を重点戦略として掲げていることから、本町といたしましてもごみ減量の観点から、今後も引き続き3Rについての町民への意識啓発を行っていきたいと考えております。  次に、災害時の対応についての御質問でございます。  初めに、保存食の備蓄につきましては、鳥取県指導の下、必要品目について自治体の規模などにより備蓄数を決める「連携備蓄」を行っております。かむ力の弱い方、要援護者用の備蓄も行うこととされ、それに従って町ではおかゆ(アルファ米がゆ)を備蓄しております。おかゆは流動食として万能のように思いますが、最近ではゼリータイプの流動食も販売されておりますので、味、価格、保存年限などを考慮して導入を検討したいと考えております。  次に、新生児用の避難所につきましては、鳥取県中部地震では設置していませんでしたが、避難が長期間になりますと議員御指摘のように授乳や夜泣き等が問題となりますので、必要により子育て支援センターに設置したいと考えております。  避難所の対応につきましてはフィリピンの例を御紹介いただきましたが、県などからも新型コロナウイルスの感染対策をしっかり行うようにと指針が示されております。具体的には、「避難者の健康状態を確認すること」、「体調不良者へは健康な方と避難所を分けること」、「避難所に十分なスペースを確保し換気を行うこと」、「避難者はマスク、手洗い等を徹底すること」などとされております。町といたしましては、これらの方針に従いマスクや手指消毒の配置、避難所内での扇風機や個人用テントの活用などを行い、感染防止に努めたいと考えております。  次に、健康寿命延伸についての御質問でございます。  高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施は、従来国民健康保険、後期高齢者医療、介護保険として取り組んできた高齢者の保健・介護事業について、高齢者の多様な課題に対しきめ細やかな支援を実施するために、市町村において一体的に実施することが示されたものであります。具体的には、広域連合より委託を受け、健診結果データにより低栄養、重症化などの保健指導にフレイルの状況を把握しながらかかりつけ医との情報交換をし、通いの場への支援を行い、保健事業、介護予防相互の働きかけを進めるというものであります。  国では、2024年までに全ての市町村において実施を展開する旨の工程表を作成しており、鳥取県内では令和2年度は7市町が取組を始めております。北栄町では、通いの場等における医療専門職の取組や健康課題がある方への支援など既に実施しているものも多くあり、厚生労働省の健康寿命は国民生活基礎調査より「日常生活に制限のない期間の平均」とされておりますが、鳥取県では「日常生活動作が自立している期間」とし、介護保険の要介護度の要介護2から5を不健康、それ以外を健康(自立している)状態として指標を定めております。  その指標で、令和元年度の北栄町の「自立している期間」は男性が78.8歳、女性が84.1歳、平均寿命から自立している期間を引いた「日常生活動作が自立していない期間」は男性で1.2年、女性が2.2年となっており、国、県の平均より短くなっている状況であります。これには様々な要因があろうかと思いますが、保健事業では健康ポイントラリーなどの特定健診、保健指導、がん検診の受診向上の取組、各自治体で実施するいきいき健康講座、ヘルスアップ教室をはじめとする糖尿病性腎症重症化予防事業などと併せて介護予防の取組が成果を上げているものと考えております。  介護予防事業の主なものとして、閉じ籠もり予防に効果のあるいきいきサロンは町内44の自治会で継続して実施していただいておりますし、体力維持のためのこけないからだ体操は28の自治会で続けていただいております。そのほかにも筋力維持・向上のための教室や認知機能低下予防の教室など、9つの介護予防のための教室を介護事業所に委託して実施しております。また、介護サービス利用者一人一人の生活機能向上に着目して、月2回地域包括支援センター職員を中心に介護保険室、理学療法士、作業療法士、歯科衛生士、栄養士などの専門職を交え、担当ケアマネジャー、サービス事業所職員と協議を行う地域ケア会議を平成22年度から実施してきております。  また、健康、介護、子育て支援など各課にまたがる保健師同士で相談や情報共有、連携して課題解決のため、所内保健師研修を年4回開催しております。このほかにスポーククラブではシニアスポーツ教室を開催したり、高齢者の方の居場所づくりとして「ほっこりひろば」や「にじいろカフェ」などを地域福祉推進の協力組織である「よっしゃやらあ会」の方々とともに設けております。このような取組の成果により、令和2年4月1日の北栄町の介護認定率は14.4%で、県下で最も低い認定率となっております。  このように、本町でも健康寿命延伸の取組は進めておりますが、KDB、いわゆる国保データベースの活用が不足しておりますのでこれを活用することとし、今後も北栄町に合った工程表を作成して、高齢者の保健事業と介護予防の一体的な取組を実施していきたいと考えておるところであります。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) 北栄町では気候非常事態宣言を出されたということで、新聞にも報道がありました。その中で、やっぱりその計画的なものが見えてこないというふうに私は思っております。ただ漠然と徹底した省エネルギーの推進や再生可能エネルギーの活用など、行政が率先して模範を示し町民や企業、鳥取県内、全国にこの取組を広げたいとしているという記事があります。これは北栄町がこの宣言をしたときには、もう既にといいましょうか、日本全国の中でまず都府県で11、そして市町村では20、合計で31の自治体が表明をしております。その中に北栄町も入っております。そういった一つのものの中でやはり全国に広めていくということになれば、それなりのきっちりとした計画が必要だろうというふうに思っておりますんで、そういった一つのものの計画もやっぱり宣言されてからもう半年たちます。見えてきたのは環境エネルギー課ができたというぐらいのことではないかというふうに思っておりますんで、その点町長に伺います。
    ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) ゼロカーボンということで、気候非常事態宣言を昨年の12月に行ったわけであります。まだそういう計画はできてないかというようなお叱りをいただいたところでございますが、今は環境基本計画というものもあるわけでありますので、それを基にしとるわけでありますが、新たにやっぱりそういうものをつくって、具体的に示していくということが必要だろうと、こう思っておりますので、そういうものをつくっていきたいと思います。  なお、ゼロカーボンシティーもかなり増えてまいりまして、今は99ぐらいの自治体がこのゼロカーボンということで宣言しとるというようなことを伺っておるとこでありますので、いずれはそうやってかなりまた広がってくるんだろうと思っておりますので、北栄町といたしましても早めにそういうものをつくって、他の自治体の模範となるような形でできればそういうことでやっていきたいなと思っております。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) やはり県内でも初めてということもありますし、初めてということになれば、それだけの一つのものを県内に示すようなものをぜひつくっていただきたいというふうに思います。やはりその一つのものが見える形というものをつくっていかないと、今から2050年ということになりますと、これは町長もそれこそ2050年まで町長やっとられるわけじゃないわけですし、町長の期間としてももう残されたあと1年と4か月ぐらいで町長の任期も終わるというようなこともありますんで、やっぱりしっかりとした責任ある一つのものを示して、それを町民なり県民が納得できるような一つのものをやっていただきたいというふうに思います。  その中でやっぱり電力ということになりますと、風力発電、これにつきましても今後どのようにするのか。まず町長は今の風力発電はメンテナンスしながら使えるとこまで使うというようなことでありますけれども、こういった一つのCO2ゼロにするようなものの取組では、やはり何らかの形のものをきちっと示さないとちょっとえらいのかなというふうに思いますけど、その点どうでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 環境エネルギー課ができてまだ2か月、3か月ほどでございますのでなかなか進んでませんが、ぜひ早めにそういうものを立ち上げてつくるようにしたいと思います。  それから、風力についてでありますが、今、環境アセスをやっております。今後どうするかということで、町がするにしても、あるいは民間が出てくるにしてもやっぱりそういう環境アセスがないと、今あるFITのそういう事業に乗れないということがありますのでやっております。いずれにいたしましても、やはりそうやって北栄町、風車を県下で早くしておったわけでありますので、環境のまちとしての一つのシンボル的なものもあると思いますし、ぜひそういうものをどういう形にするか、続けていきたいという気持ちは持っておりますので、また住民の皆さんとも意見交換しながら、本当にそれでいいのかどうかというようなことも含めながら執り進めてまいりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) 5月21日でしたでしょうか、町放送で環境審議員とか風力発電の検討委員とかの何か募集されたように記憶してるんですけれども、そういった一つのものも形だけで終わらず、ぜひそういった一つのものの中の提言なりいろんなものが生きていくような形のものにしていただきたい。ただそういったものを公募して、応募者がないなんていうようなこともちょっとちらっと耳にしましたけれども、やはりきちっとそういった関心を持った人にぜひ入っていただいて、きちっとしたものの委員会を開いて正式な形で、風力発電にしてもしかりですけれどもやっていただきたい。風力発電ということになりますと、ある程度計画してその風力発電を導入するということになればかなりの金もかかるということで、経済的な一つのものも含めてどうやるのかというのもやっぱり必要でないかなというふうに思いますので、その辺町長いかがでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 審議会のほうも公募いたしまして、何名かの方は応募いただきまして審査をさせていただいたところであります。残念ながら審議員さんになれなかった方もあるわけでありますが、そういう部分を見てみますと、応募文を見てみますとかなり熱く語っておられるなということを感じたところであります。そういうのが形骸化しないようにということで、しっかりとしたもの、そしてまたその中にはそういう知見のある方も入れながら、どうやっていったらいいのかというようなこともしっかりとしてまいりたいと、こう思っておるところであります。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) まず、よその県、都なりの取組等について、どんなことをやってるのかということをちょっと調べてまいりました。東京都は、都保有施設の使用電力を再生エネルギー100%にする2030年までの数値目標を掲げた。それからプラスチックの生産、リサイクル全てを再生エネルギーで補う。食品ロス発生実質ゼロ、2000年度に比べて半減する。都内を走る自動車全てを二酸化炭素を出さない電気自動車やプラグインハイブリッド車など、ゼロエミッションビークルなどを掲げている。2018年度、20%だった新車販売のゼロエミッションビークルの割合を50%にするというようなことの取組もあります。横浜市は、再生エネルギーで発電した電気を市で使用する連携協定を岩手県内の12の市町村と結んだ。京都市は、環境NGO等に委託しどんな対策を取ればCO2削減ができるか詳細なシミュレーションを実施。再生可能エネルギーや蓄電池などの活用で、1990年度比2,052億、約95%削減可能という結果になった。それから、郡山市は再生エネルギーを活用した電力会社を地元企業と設立し、エネルギーの地産地消による排出削減を目指す。それから、徳島県は太陽光やバイオマスなどの再生可能エネルギー導入拡大を実現の基本として、県内の再生エネルギーによる電力需給率、2030年には50%にする目標を掲げた。それから福島県の浪江町、2050年までの工程表などを策定しておる。それから、宮城県ではCO2排出権を企業に売却するというような一つのものもいろいろ取り組んでいるようでありますので、北栄町としてもやっぱり何らかの一つのものの方向性というものを、先ほど出すということでありますけれども、その辺のところを考慮していろいろ検討していただければというふうに思いますけども、町長の所見を伺います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 先ほどいろいろ市町村の取組状況等あったわけでありますが、今までも環境基本計画の中ではそういうごみの問題であったりとかエネルギーの問題であったりとかそういう目標値を立ててやっておるところであります。また今後も、今検討しておるところの再生エネルギーの活用であったりとか省エネの住宅であるとか、そういうものも既にやっている事業もありますので、そういうものも組み入れて今後やっていきたいなと、こう思っています。  地域電力も今ちょっと考えておるところでありますので、そういう地域で電力をしていこうということも考えております。今年度そういうものを立ち上げて、今年度中につくってまいりたいと、こう思っておるところでありますので、それを早くつくって住民の皆さんに示して、やっぱり町だけでしてもいけませんので、やっぱり住民の方も一緒になってやっていくということが大切だろうと思いますので、そういうものを示してまいりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) 太陽光発電につきましても、やはり買取りのあれがなくなりますということになりますと、ある程度蓄電池を取り付ける。その蓄電池を取り付ける一つのものに対しても、支援をするというようなところもあるようであります。それと、新規に太陽光発電と蓄電池とセットで購入した場合、蓄電池の部分をやっぱり支援するというようなこともあるようでありますので、やはり何らかの形でそういった一つのきっかけをつくることが町民、町全体に行き渡る一つのものではないかなというふうな気がするんですけれども、どうでしょう。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 今までの事業の中で太陽光のそういう設置に対する助成であったりとか、あるいは蓄電池、先ほどもありましたけど、これも今はもう既に実施しておりますのでそういうものもしております。いろんな形で取り組んでおるところでありますが、ただそれもちょっと体系的につくって、計画として持っていくということがちょっと若干できてないかなということがありますので、そういうことを通してそれはまた示していくということにしていきたいなと思います。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) それと、地域新電力の会社検討ということもあるようであります。これは3町によってということで、そういった一つのものの取組について、今後どんな形でやっていくのかということをちょっとお尋ねをしたい。これもやはりCO2削減に関連していくものではないかというふうに思いますので。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 今までにこの地域新電力については2回ぐらいだったと思いますが、ちょっと勉強会をしたところであります。行政そしてまたそういう関心のある企業さん等も参加されてしたところでありますが、コロナでなかなかその会合ができなくなっておりましてちょっと今頓挫しておりますが、区域を中部地区というような形の中で、その核となるところを3町が中心になってやっていこうということで今話をさせていただいておりまして、今年度何とかその組織ができてそういう会社ができて、一つの新電力の会社ができればいいかなと、こう思っております。  その中には行政が主体ということではなくて、やっぱり民間の業者さんがそういう会社をつくってそこでお願いして、そこに若干の出資をするということにもなろうかと思いますが、そういうような形でやっていくのがベターでないかなと思いますし、また需要と供給がありますので、そういう地域でそういうものをしていくということになれば、やっぱり町として率先的にその電力会社の電力を買うということになろうかと思いますし、またほかの企業さん等にもお願いをしていく必要があるだろうと、こう思っております。やっぱり地域で今まで外に出ておった財貨を地域の中で使っていくということが一つの地域の発展につながるものだろうと、こう思っておりますので、そういうものをつくってまいりたい、こう思っております。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) それと木質バイオマスの関係で、B&Gに設置するということで決まって前に進んでおるというところでありますけれども、このものについてもやっぱりCO2削減にかなりのものがあるんじゃないかなというふうに思ってますので、こういった補助金があるからそこに設置したということじゃなくして、今後またほかの施設にも検討したりしないと、避難所機能云々というようなことでB&Gにいろんな部分での活用ということでこうなっておるわけですけれども、これからのものについての検討というものはお考えでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 木質バイオマスを活用してそういう熱供給していくということで今取り組んでおるところでありますが、今後はやっぱり熱供給だけでなくて電気も熱電併給というような形の中でしていく必要があるんかなと、こう思っておりますし、またいろんな箇所でそういうものをしながら二酸化炭素を削減していくということが大切だろうと、こう思っておりますので、またそういうのがあればやっていきたいなと、こう思います。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) いろいろな形で町長も新聞等でも報道されておりますようにそういった一つのものがもう県内に行き渡っておりますんで、やっぱり責任を持ってそういった一つのものに対する行動を起こしていただきたいというふうに思っております。まず、こういった一つのものは新しく取り組むときが一番燃えておるときでありますので、その燃えておるときにやっぱりきちっとした一つのものを計画を立てて前に進んでいくということにならないと、何だ、表明だけで終わったじゃないかと。松本町長が表明だけで、後、次はどうなるんですかという形になりますんで、今のうちに、今でしょう、そういった一つのものをしっかり考えるのは。と私は思いますんで、町長に伺います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) やはり宣言した以上は行動に持っていかなければなりませんので、そういうものをしっかりとしてそういう計画をつくってまいりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) 次に移ります。災害時の対応についてということで、今年の5月には震度4以上の地震が5回もありました。そういった5回もあって、そういった一つのものは大きい被害はなかったわけでありますけれども、いつ何どき大地震が起こるか分かりません。町長も鳥取県の機会あるごとに中部地震のことをよくお話しなさいます。こういったものがさらに大きなものに変わるとすれば、大変なことになるというふうに思っております。私は、そういった一つのものに対応できる一つのもの、新聞にも載っておりましたけれども、日本海新聞にも5月25日に避難所云々のが載っておりますけれども、やっぱりそういった一つのものもきちんとまず、いつ起こるか分からない、想定外はあり得ないということでありますので、ぜひまず食事のことで質問しましたけれども、町長は検討するということでありますんでこれはそれでお願いをしたいというふうに思っておりますが、やはり様々な状況というのはあり得るというふうに思いますんで、そういった食事のことについてもぜひいろんな部分での検討、県が示している部分じゃなくして、町が率先してそういった一つのものも取り組んでほしいなと。よその市でもそういった流動食のことについてもかむ力の弱い人や高齢者、おかゆさん云々ということがありましたけれども、手軽に安心して栄養が取れるそういった環境を整備するということは先ほど町長も検討するということで、ぜひお願いしたいというふうに思います。  それから、まず次の関係で新生児の避難所の関係も言いましたけれども、今の御時世、本当にコロナコロナで来ておりますけれども、そういった新生児用の避難所を子育て支援センターにするという話はお聞きしましたんでぜひお願いをしたいなというふうに思いますけれども、避難所につきましてはいろいろなものが絡んでまいります。今は新型コロナで騒いでおりますけれども、インフルエンザ、これは毎年小学校、中学校なりでそういった一つのもので学級閉鎖など、こういったものがあります。そういった一つのものの対応を含めて、避難所の検討をぜひしていただきたいというふうに思いますけども、その辺どうでしょう。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 避難所に来られる方が同じ対象の方ばかりでないのでありまして、やはりそういういろんな方に対応できるような形のものも必要だろうと思います。  北栄町では福祉避難所というのを設けておりまして、中部地震のときもそれがかなり活用できたんではないかなと、こう思っておりますが、やっぱりそういう対応というものも必要だろうと、こう思っておるところであります。そういうものを十分に検討しながら、この避難所はどういうところに使えるのか、あるいはこういう形にすればまたそういう困っている方に使えるぞというようなことをもっと詳しくしながら対応してまいりたいなと、こう思っておるところであります。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) 壇上でフィリピンの状況についてお話しさせていただきましたけれども、その後、サイクロンでこれがインド東部とバングラデシュ、極めて強いサイクロンが襲いということで300万人以上が避難したというような記事が載っております。やはりその関係で、これは両国では新型コロナウイルス感染者が増加しており、地元メディアは避難所などの感染拡大が懸念されていると報じたというような記事であります。  やはりそういった避難所も数を増やさないけないんじゃないか。それと、避難所の一次避難、二次避難、いろんな順位を決めておられてこうやってるわけですけれども、その中で再度見直しをしていただいて、いろんな方がおられるというふうに思います。病気であったり熱が云々もあったりいろんな形の対応のできる施設をやっぱりある程度指定といいましょうか、そういったものも検討して、いざその場になってどうするだいや、今、インフルエンザがはやっとるがというようなことでの対応じゃなくって、それなりのものがきっちりできるように保健師を配置するなり、そういった一つのものをやっぱり考えていただきたいなというふうに思いますけれども、その種類も増やしてそういったことをぜひしていただきたいなというふうに思いますけれども、町長、どうでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 避難所のほうも、先ほど言われましたように一次避難とか二次避難とかあるわけであります。大災害になりますと、なかなかたくさんの方がおいでになるということになれば一次避難所も対応できないところもありますし、二次避難所にということになるわけでありますが、その中にもいろんな方がございまして、先ほど言われましたように病人の方もあるということでございます。やっぱり病気の方等につきましては、同じところに避難していただくということにはなりませんので、ある程度隔離というようなことにもなろうと思います。そういう意味では、そういう医療機関であったりとかそういうところにもやっぱり相談しながらやっていく必要があるんだろうと思っておりますし、またそういう協力していただける場所とかもきちんとしていく必要があるだろうと、こう思っております。  北栄町はあまりホテル等はないわけでありまして、そこはどうなのかということがちょっとあるわけでありますが、そういうものもきちんと対応する必要があると思いますが、大災害になりますとやっぱり町だけではカバーできないところもありますので、中部地区であったりとかそういう中で議論しながらそういう方たちの対応をどうするか、そういう避難場所をどうするかということも考える必要があると思いますので、しっかりとそういうことも災害の中で協議する必要があるだろうと、こう思いますので、そういう話もしていきたいなと思います。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) そういった場所が少ないということでありますけれども、一時はやりましたのがお寺さんと防災協定を結んで避難所に指定するというのがいっときはやりました。この頃そういった一つのものがちょっと出てきませんけれども、広いところにやっぱり避難するというような一つの協定も結んでもいいんじゃないかなというふうに思っておりますけれども、そのことについて町長どうでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) お寺というお話が出ましたが、いろいろな施設があると思いますので、やっぱりそういうところとも協議できればと、こう思っております。お寺以外でもそういう大きな建物を持っておられる方、この前テレビでは会社のビルの会議室を借りるというようなお話もありましたし、そういうこともある程度できるんではないかなと、こう思っておりますので、そういうことも検討する必要があろうかと、こう思っております。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) 協定を結んでおけば、それなりの対応ができるということでありますので、やっぱりそういった一つのものをまず結んで、いつでもそういうことが取り組めるような形をつくっておくということが重要ではないかというふうに思っております。よろしくお願いします。  それから、災害時の場合の電源、これは避難所として使われる公民館に電気自動車など、次世代から電気を供給するための機器を導入する方針というようなところを決めている市もあるようでありますけれども、経済産業省は災害時の非常用電源として企業や自治体が所有するEVを積極的に活用するよう自治体に働きかけているということでありますけれども、そういった一つのものについての取組といいましょうか、そういうのはなさっておりますでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 現在、停電なんかになれば発電機という形で取り組んでおりますが、その電気自動車というものも大きな発電の能力がありますので必要なものかなと、こう思っております。  以前、東日本大震災のときに大変な被害があったわけでありますが、そこはやっぱり電気自動車があってそれを電源として使って、そこの1軒だけがこうこうと電気がついとったというようなこともありますので、そういう意味ではそういうEVを使っての電源確保ということも一つの方法だろうと、こう思っておるところであります。  これからやはり省エネあるいはCO2を削減ということになれば、そういう電気自動車の普及というものもかなり進んでくると思いますので、それも一つの電源として考えることはとてもいいことだろうと、こう思います。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) 避難所の関係で、避難してきたときに瞬時にぱっと測れるような体温計といいましょうか、そういったものもやっぱり避難所にはあっていいのかな。じゃあって家で体温測ってきた云々じゃなくして、そういった一つのものもありますか。その辺ちょっとお聞きをしておきます。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 買う予定にはしておりますが、なかなかこのコロナの関係でまだ納品がないということでございますので、なるべく早く納入してもらうように取り計らっていきたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) ぜひそういった一つのものを備えていただいて、順番待ちで体温を測るようなことのないように、瞬時に一つのものが分かるような形で取り組んでいただきたいというふうに思います。  以上でこの質問を終わって、次に移ります。次は、この問題については健康寿命延伸についてということで、いろいろな一つのものの取組についてお話がありました。これをやっている、あれをやっているということで話がありましたけれども、私がここで言いたいとしておるところは、保健師が地域に出向いて健診未受診者やそういったものの勧奨や、それから併せて、独りおりの方や含めて独り暮らしの高齢者や高年齢のみの世帯を優先的に健診の受診なり、そういった一つのものを対象とした戸別訪問、自宅に閉じ籠もっている傾向のある高齢者にフレイル予防を意識づける取組も考えているというようなこともありますけれども、そういった一つのものも出かけて対面して、今はコロナ云々でなかなかそういうものは難しいのかもしれませんけれども、やっぱりそういった机の上に座っとって物事を考えて文書を出したらええわ、放送したらええわい、そういった一つのものでなしに、人と人とのつながりはやっぱり訪問をしてお互いによく物を理解してもらって受診してもらうなり、そういったものが健康寿命につながるというふうに思ってますんで、その辺どうでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 保健師が地域に出てということがありますが、決してこれ出てないわけではありませんでして、それぞれの担当部署を決めてずっと出ておりまして、住民の方とは親しくそういうお話をされとるということだということであります。保健師のほうも北栄町は県下でも決して少ないわけではありません、多くおります。米子市等は23名ぐらいしかいませんが、北栄町は10名ぐらいおります。人口規模にしたらかなり保健師はおるということでありますので、結構なそういう数の中でいろんな事業をさせていただいとるということで、その中で地域のほうも出ていただいとるということであります。そして介護と一体となって、健康寿命のほうもかなりそういう差がなくなってきておるというようなことを思っておるところであります。  保健師のそういう取組については、担当課長のほうに説明させます。 ○議長(前田 栄治君) 吉岡健康推進課長。 ○健康推進課長(吉岡 正雄君) 飯田議員の御質問に町長に代わり答弁いたします。  町長のほうからも説明がありましたが、保健師は保健指導、これは健診を受けられて、そこの中からデータでピックアップされた方を中心に保健指導を電話で行ったり、あるいはお宅のほうにお邪魔したりして保健指導を行っておりますし、介護予防の現場では常々通い場等の現場のほうに保健師が出向いて、住民の方と密接に交流をしながら保健師として状況を、住民の方の御様子を確認しとるというようなことは実際にしております。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) ちょこちょこは聞きます。訪問してこられてという話は聞きますけれども、私はやっぱりできたらそういった一つのものの中できちんと1年に1回云々じゃなくして、その地域地域によって受診される日にちが決まっております、自治会によって。いついつがどこどこ自治会というようなことがありますんで、そういった一つのものに併せてやっぱり勧奨なり訪問するなり、そういった一つのものが僕は必要でないかというふうに思うんですけれども、その辺いかがでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答弁させます。 ○議長(前田 栄治君) 吉岡課長。 ○健康推進課長(吉岡 正雄君) 飯田議員の質問に町長に代わりお答えいたします。  この高齢者の保健事業と介護予防の一体化の中で、KDBシステム、国民健康保険データシステムのデータを蓄積しながら、またその中で課題のある方に訪問をするということは今後検討していきたいと思いますし、現状のあるデータの中で課題のある方については、先ほど申し上げましたけど訪問しておるということでございます。  ただ、全ての方にちょっと回るということには、例えば米子市の例をお出しになられましたけども、米子市でも実際にしとるというわけではなくて、やはり課題のある方を中心に回って、それを今後はそのデータベースを使いながら、重点的に一体化として行うということを今後北栄町としても進めていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) 回っておられるというのは健康なといいましょうか、受診してないところの家に来られたということを聞きました。うちに来なったという話を聞きました。受診しとらんので、何年もというようなことでありました。そういった一つのものもやっぱり必要でないかなというふうに思います。そういった独りおり、高齢者云々ということでなくして、そういった活動もやっておられることは承知しておりますけれども、そういうことのぱっと見てこれは何年もしとられんわというようなところにはぜひやっぱり訪問活動をしてやってほしいなと。そういったものが、やっぱりこういった一つのものの中では重要でないかというふうに思います。その点。答弁願います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 受診率もかなり伸びてきております。とはいっても、まだそういう対象者の半分にもいってないというのが実態でございます。そういう受診を受けられない方もありますので、そういうところには何年もしとられない方には受診してくださいということを言っておりますし、また全ての方にもそうやって言っとるわけでありますが、やっぱり受診していただいて自分の体の状況を知るということがとても大切なことだろうと思いますので、今後もさらにそういう受診勧奨をしながらそういう健康づくりを執り進めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(前田 栄治君) 飯田議員。 ○議員(3番 飯田 正征君) 取りあえずそういった一つのもの等につきまして、ぜひ検討すると言われたことについてはしっかり検討していただいて、町民のため役立つような一つの取組にぜひお願いしたいというふうに思います。最後、どうですか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) いろいろ御意見をいただきまして、本当にありがたく思っておるところであります。我々がやっぱりやっておっても見えないところもあると思いますので、そういう意味でいろんな角度で見ていただいて大変ありがたく思っておりますので、そういうことを念頭に置きながら今後のいろんな取組、計画をつくってまいりたいと思いますのでよろしくお願いします。ありがとうございます。 ○議員(3番 飯田 正征君) 終わります。 ○議長(前田 栄治君) 以上で飯田議員の一般質問を終わります。       ─────────────────────────────── ○議長(前田 栄治君) しばらく休憩します。(午前11時43分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(前田 栄治君) 休憩前に引き続き再開します。(午後0時57分再開)  5番、町田貴子議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 5番、町田貴子でございます。私は、2点の質問を行いたいと思います。  初めに、新型コロナウイルス対策についてでございます。新型コロナウイルスは世界の感染者が500万人を超え、日本では5月21日現在ですが1万7,195人、死者811人となっています。鳥取県では新規感染者なしとして緊急事態宣言は解除されていますが、感染対策としての手洗い、せきエチケット、「密集、密接、密閉」の三密を避けるなどの新しい生活様式が求められています。緊急事態宣言下の外出自粛などで経済的な影響が大きく、町でも各種支援策が行われています。経済対策等について、以下の質問をします。  1番目、全国民への一律10万円特別定額給付の件でお尋ねします。DV被害で別居中の配偶者、子どもなど全ての人に届けられるか。世帯主に一括支給で問題は生じなかったのか。その対応はどのようにされますか。  2番目、地域経済への支援策として、飲食店応援キャンペーンでクーポン券が発行されています。このキャンペーンの結果と課題を伺います。  3番目、町では飲食・宿泊・観光特別持続化給付金補助、新型コロナウイルス対策利子補助対策などが実施されていますが、北栄町独自の大胆な支援策は行われますか。特に今後、消費縮小などで影響が大きくなる農業関係。  4番目、町民に対して正確で迅速な情報提供を十分に行う必要がありますが、その方策を伺います。以上4点。
     次に、児童生徒新型コロナウイルス対策についてでございます。児童生徒の教育に関して、教育長に伺います。  児童生徒は、小・中学校の臨時休業で親子共々大変戸惑い混乱しています。  1番目として、学力低下防止の対策は。  2番目、GIGAスクール構想児童生徒向けに1人1台の端末と高速大容量の通信ネットワーク環境を整備し、個別最適化された創造性を育む教育を実現させる構想)の早期実現のための支援推進が4月7日に文科省より表明されましたが、その進捗は。  3番目、小・中学校の夏休みは例年どおりでしょうか。  以上、3点伺います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 町田議員の御質問にお答えいたします。新型コロナウイルス対策についての御質問でございます。  初めに、特別定額給付金についてでございますが、DV等被害で別居中の方につきましては一括して世帯主に支給を行うことがないように、すなわち被害者には避難先の自治体において支給するようにとの対応方法が国から示されていましたので、それに従って適正に対応を行いました。これに関するトラブル等の情報は入っておりません。  次に、飲食店応援キャンペーンとして行っているテークアウト・デリバリー等応援事業についてでございます。  現在、第一弾が5月9日で新聞折り込みし、7月31日までのクーポン利用期限となっております。また、第二弾を6月25日の集中発送で予定してございますので、結果についてはこれからとなります。  また、課題につきましても新たな生活様式が示され、そうした対応が個々の店舗などできるよう補助事業を組むなど、支援策を講じてまいります。  次に、北栄町独自の大胆な支援策でございますが、大胆にという考え方ではなくて、限られた財源の中で確実に困っているところにきちんと事業を組むことが適切であると考えております。初期の緊急段階では、営業自粛や外出自粛などの影響を受けた方に対する持続化給付金や特別定額給付金といった当面をしのいでいただく支援策から、緊急事態宣言が解除された次の継続・回復段階では、国や県が行う支援策や経済対策にしっかりと乗って、V字回復を目指す取組や事業をフォローしていくことが必要であります。  農業分野におきましても、緊急段階では農林水産業セーフティーネットなどの資金繰りや持続化給付金に加え、2月から4月の間、出荷実績のある野菜や花卉などの高収益作物の生産者に対し、10アール当たり5万円を交付する事業も展開されます。  町におきましても、5月29日の臨時会において御承認をいただき実施に取りかかっている町独自の支援策と、今後国の2次補正で経営継続補助金などが組まれてまいりますので、継続・回復段階に向けて今後の農産物の販売状況等の推移によって、さらなる支援策を実施したいと考えているところでございます。  情報提供につきましては、町報、ホームページ、全戸放送、ケーブルテレビ等を活用して行いますが、特に事業者等におきましては、商工関係につきましては商工会を通して、農業につきましては農業団体を通してなど、考えられる手段を活用しながら情報提供を行っていきたいと考えているところであります。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 町田議員の御質問にお答えいたします。児童生徒新型コロナウイルス対策についての御質問でございます。  初めに、学校休業による学力低下防止対策の点についてでございますが、4月以降の学校休業は4月27日から5月1日の4日間でした。土曜日、日曜日そしてゴールデンウイークの期間を加えますと4月25日から5月6日までの12日間という長い期間の休みとなりましたが、実質的な休業4日間における学力保障といたしまして、小中各校で違いはありますが、学習プリントの配付、ドリル・ワーク・プリント集、漢字練習、英単語練習などの課題を準備して対応したところでございます。  次に、GIGAスクール構想の進捗についてでございます。  現在、学校内の使用環境、ネットワークであるとか電源の工事を行うための設計業務を進めています。この後、設計が完了次第工事発注を行い、年度内に完成予定でございます。タブレット端末の購入については、現在端末機種の規格、仕様を選定中でございます。仕様等を決定後、速やかに発注する予定でございます。新型コロナウイルス対策により、当初年次的に導入予定でありました令和3年度から5年度分までの前倒し導入分についても、併せて発注する予定でございます。  また、GIGAスクール構想の実現に当たっては、実際に機器を授業に活用していくための教員向けの研修が必要と考えております。その研修方法としては、国が実施するICT教育活用アドバイザー制度であるとか、鳥取県教育センターが実施するICT活用教育に係る研修がございますので、これらを利用することを考えながら開始に向けて今年度中の準備を進めてまいります。  次に、夏休みは例年どおりかの件でございます。  先ほど述べましたとおり、4月以降の休業の実質的な日数は4日間でございます。この間の学習の遅れはほぼ解消していますので、夏休み期間は当初の予定どおりでございます。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 先ほどの壇上での読み上げは1か月前のものですので、これから質問するのにちょっとずれが生じる場合があるかも分かりませんがよろしくお願いします。  北栄町では、1番目の質問なんですけれども、取りあえず1か月前のデータで話しておりまして、先ほどの答弁では問題なく行き渡ったという答弁がありました。このDV被害もあると思いますけれども、今現在は全ての世帯ではないですね、何%ぐらい行き渡ってるんでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長が答弁いたします。 ○議長(前田 栄治君) 磯江総務課長。 ○総務課長(磯江 昭徳君) 現在のところ、火曜日と木曜日を支払い日にしております。明日(6月23日)の支払いまでで98.8%の予定でございます。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 北栄町ではいち早く対応されて支給されておりますので、本当によかったなと思います。  それから、2番目の地域経済への支援策で、町内の飲食業応援の継続を推進していただきたいということなんですけれども、第二弾が6月29日ですかね、先ほど答弁でお聞きしました。このキャンペーン、第一弾と第二弾と、参加の店舗もまた変わってくるとは思いますけれども、この第一弾も二弾も何らかの理由でその店舗あるけれども参加しなかった、できなかったという方があると思いますけれども、そういうところの店舗の支援策といいますか、そういうところにはどういうふうに考えておられますか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 第二弾を6月25日の全戸配布で配るようにしておりますが、増えてきております。  そのほかのことについては、担当課長に説明させます。 ○議長(前田 栄治君) 手嶋産業振興課長。 ○産業振興課長(手嶋 寿征君) お答えいたします。  第一弾、既にスタートさせていただいておりますけれども、なかなか準備が整わなく、第二弾からという方も含めまして商工会としっかりと打合せをさせていただいたり、それから個別に店舗のほうに訪問させていただきまして、参加をいただくようなお声かけをさせていただいとるところでございます。  また、参加いただけなかったり、それから影響は出てるんだけれどもというところにつきましてもいろいろな事業に関して補助事業がございますので、そちらのほうで何らか自分の店舗を改装されるなりコロナに対するような対策をされるとか、それから店舗に呼び込むための何かをされたりということが御要望としてあれば、今後の事業だとかいう中でもしっかりと検討していきたいということで、個別に当たらせていただきながら御相談を受けているようなことでございます。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) しっかりそういう方々の声を聞いて、対策を行ってほしいと思います。  それと、この3番目の給付金の補助、利子の対策などは実施されていますけれども、大胆な支援策と言ったんですけれども、大胆なというよりはやっぱり国のあれに従って外出、営業自粛しているところの支援策を考えているということでした。  先ほどちょっと壇上で、特に農業関係って言ったんですけれども、農業のほうはやっぱり10アール当たり5万円とかってさっき答弁で聞きました。国の2次補正でさらなる支援を考えているということでした。  学校で給食の食材の補助とか和牛、スイカ、ブドウとかを学校の特別メニューで考えたり、それから花の苗とか花屋さんにそういう学校とかに配ったということはあります。  そこで、そういう支援が花屋さんなりそういうところに行ったんですけれども、その他のものを作っておられる方とか何か農家の方いろいろあると思いますけれども、そういう方から相談なりそういうのはありましたか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 農業のほうにつきましては、先ほど申し上げましたように高収益作物の生産者に対して10アール当たり5万円。これは国の事業でありますが、そういうのもあるということでございます。  それから、先ほど議員が申されましたようにサプライズ給食であったりとか、あるいは花の関係であったりとか、それからスイカとしてはマラソンランナーについて割引をするとかいうようなことをさせていただいております。また、SNSを使ったPR等もさせてもらっております。  そのほかについては今のところないようでございますが、ただ肉等もかなりこれはコロナにかかわらず低迷してきておるということがありますので、それから酒あるいはワイン等の消費も若干落ちてきとるということがあります。そういうものとセットにしてできないかなというようなことも、肉とのセットということもできないかなということもちょっと考えておりまして、いろんなことをしながらそういうことで支援をしていきたいなと、こう思っておるところであります。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) ぜひいろんな方の声を吸い上げて、いろんな対策をお願いしたいと思います。  ちょっと前にも話を聞いたことがあるんですけども、今、全国どこでも行き来ができるようになって、感染のリスクが高くなっております。心配するのは、農家の方の家族経営とか何かたくさんやっておられますね。そういう方の一人でももしも感染者が出ると、家族とか何かでやっとられる場合、みんな休まないといけなくなりますよね。そういうときの対応というのがどうなるのかなと思ってちょっと心配するんですけれども、どのように考えておられるか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答弁させます。 ○議長(前田 栄治君) 手嶋課長。 ○産業振興課長(手嶋 寿征君) お答えいたします。  例えば農業の場合、家族で農業をされてますけども、家族の方にどなたか感染者が出たというときには国ではなく県のほうが緊急雇用対策農林ささえあい事業というのをつくっておりまして、この場合ですけども、新型コロナウイルスへの感染者が出た場合に農作業ができなくなったという方をどなたか周りの方でじゃちょっと手伝ってあげようと。もう収穫が来ているし、これはやっぱりみんなで助けようというような援農がされた場合、そうした援農に要した人件費ですとか交通費、それから衛生用具、そうしたものを御用意させていただくものを助成をさせていただくような事業をさせていただいております。これは県が2分の1、町が4分の1ということで、先般5月29日で組ませていただいております。  また、商工関係のほうでも国のほうがそうしたものを事業としては組むようにしておるようでございます。そうした急な感染者が出て、中小企業やそれからそうした農業等の事業が停滞するというようなことがあっては非常に大変だろうということで、そうした事業を国、県それから町でしっかりとカバーしながら調整するようにさせていただいているところでございます。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 県の緊急雇用の対策がなされているようです。私の心配するのは、ぱっと突然そういうことになった場合、誰がどのように助け合いというのか、そういう組織ではないですけれども、そういう仕組みみたいなものは考えてあるんでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) これはコロナではないわけでありますが、以前豪雪でハウスが壊れたとかいろいろそういう困っておられる方があった場合というのは、やっぱり県だったりあるいはJAだったり行政であったりということで、援農ということをさせてきていただいております。その中にあって、やっぱりそういう行政やJAが中心となってそういうことをしていくということが必要だろうと、こう思いますので、それとは別に、もしそういう先ほどの緊急雇用とは別にそういうのがあればしっかりとそういう生産組織なんかもあるわけでありますので、そういう方たちと協力しながら対応を進めたいと思っております。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 私も含めてですけれども、やっぱり自分はならないだろうとかって思ってしまうので、町民の皆さんにもっと危機管理意識を高めるということが必要だと思いますけれども、そのためにはどのようなことが方策は考えられますでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 農家の方もやはりコロナになればそういう生産あるいは販売等大変だということは意識されておりますので、いつもいろんなところで言っておりますが、あるいは三密を防ぐとかいろんなことの対応はあると思います。それからマスクをするとかいろんなこともあると思いますので、そういうのをきちんとしていただくということが大切だろうと思います。それは多分生産者の方は全て意識されながら作業に当たっておられると思いますので、いろんなところでまたさらにそういう周知も必要だろうと、こう思っております。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 町もあらゆる方面で対策なりいろいろ、ここの階段のところにも貼ってありますけれども、こういうときにはこういうふうにしましょうという対策みたいなものも随分あちこち考えておられます。関心のある人というか見られる人は見られるんだけど、一生懸命大事なことが書いてあってもなかなか全部の人に見てもらえないということもあるので、町放送なども必要ですけれども、仕事の方面で言えば業種というか商工業、農業とかってそういう仕事の仲間みたいなものでそれの組織をしてそういうときの対策などが話し合えたり、何かそこの中に専門員さんがおられたりとかというような、そういうことが対応できる窓口とか何かを設けたらどうかなと思います。話合いの場がなければやはり一方的になってしまいますので、そこでやっぱり困ったことなんかを話し合ったりみんなが注意喚起を促すということで、そういうことを立ち上げたらどうでしょうかと思いますがいかがでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 事業所等につきましては商工会さんのところに相談もかなりありますし、農業についてはJAさんのところにもあるわけでありますが、町のほうにも若干来られる方もありますので、そういう方にはそういう説明をさせていただいております。  それから、苦しくなるとやはりその資金繰りというようなことがありますので、銀行さんのほうにも相談に行かれたりされますので、そういう中で我々もそういう把握しながら対策を取っておるというわけでありますので、そういうことのお話を十分に聞きながら今後もそういう対応を取ってまいりたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 5月19日から全国が移動できるようになって、ふるさと館なども開館しました。県内の方ということでいろいろあれはありますけれども、反面、感染リスクがすごく高まるということです。引き続き感染症対策の徹底に努めなければならないと思いますが、今後の対策等について町長に伺います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) やはり人が移動すれば、どうしても感染リスクは高まってくるわけであります。今、ふるさと館も開館しておりますが、県内の方ということで限定しております。また、入館される方につきましては、サーモグラフィーであったりとかあるいは体温を測るように、額のところにつけてしたりとか、それから中に入られる方については密にならないようにある程度距離を空けて入館していただく。そして見ていただくときもそういう場所場所にそういうシールを貼って、ここで見てくださいというようなことで詰めないようにしてやっております。そういうこと。  それから、一度にそういう多くの方が入らないようにということで、そういうカウンターで数を数えて今何人ぐらい入っておられるというようなことも状況が把握できるようにしておるところであります。  それ以外にも巨大迷路等もあるわけでありますので、そういうところも外ということがあってそんなに厳しくということもないわけでありますが、しっかりその体温等、あるいはマスク着用というようなことも、それから手を洗っていただくということもしておるところでありますし、駅周辺からずっと歩いて来られますが、きちんとそういうところもある程度ソーシャルディスタンスといいますかそういうものをしていただきながら、もちろんマスクは必要ということでしておるところであります。  県内発生してませんので今のところ大丈夫かなと、こう思っておりますが、やっぱり県内だけではなかなかにぎわいも出てきませんので、そういう全国の人が来てもいいですよということになればまたそういう十分な対応を徹底する必要があるんではないかなと、こう思っておるところであります。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 新型コロナウイルスは一体いつまで続くのか誰にも分かりませんけれども、これから先、今後生活はどのように変わるのか。元どおりになると思われるのか。町民はどう動けばいいのか。そこのところをちょっと町長に伺います。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 大変難しい問題であろうと。私が答えるには難しい問題かなと、こう思っておりますが、先ほどコロナの感染者、日本では2万人弱ということで言われました。しかし、退院される方もかなり実は増えてきております。そういう特効薬がないとか、あるいはワクチンがないという中で退院されとるということは治る確率もあるんではないかなと、こう思っておるところであります。どういう治療をされとるか私は知りませんが、いろんな手を尽くしてそういう退院されるという数もかなり増えてきておるということであります。そういうことを考えれば、早く、今までは37.5度以上が4日間続かんと医者にかかれませんよというようなことを国は言っとったわけでありますが、早い対応をすればやっぱりそういうのが回復する確率は高いということも報道で出ておりますので、そういうことになるんではないかなと、こう思っておりますし、特効薬のほうも、それからワクチンというのも、あるいは治療法というのも研究されております。いつできるか分かりませんが、近いうちにできるんではないかなと、こう思っております。  いつまで続くかということでありますが、インフルエンザがああいう薬もできておるという中で毎年のように何千万人の方がかかられる。そして何千人も亡くなるということを考えれば、薬ができたとしてもある程度発症者はおられ、そして若干亡くなる方もおられるんではないかなと、こう思っております。一遍にぱっとなくなるということではなくて、やっぱりある程度そういう抗体ができるまでは、全員に抗体ができるまではそういう形になるんではないかなと、こう私が自身でそう思っております。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) それでは、次の児童生徒新型コロナウイルス対策について伺います。2番目の質問でございます。教育長に伺います。  1番の学力低下防止の対策はと言ったんですけれども、先ほどお聞きしましたら正味4日間ぐらいだったので少しずつは通常で取り戻せるだろうという答弁でした。なので、この1番の対策ということはあまり対策をしなくてももう大丈夫ということなので少し安心しましたけれども、この間やっぱり学校の先生や関係者の方もあらゆる角度から考えておられて大変だったと思いますが、くれぐれも今後も児童生徒の負担を第一に考慮していただきたいと思います。  2番目のGIGAスクール構想についてお尋ねします。工事の設計業務は年度内ということでした。端末は来年度ということで、先ほど壇上で言いましたかね、GIGAスクール構想は新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言を受けて、早期実現するための支援を積極的に推進すると5年計画で打ち出されました。児童生徒向けの1人1台端末と高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備し、多様な子どもたちを誰一人取り残すことなく公正に個別最適化された創造性を育む教育を全国の学校現場で持続的に実現させる構想ですと書いてありました。ちょっと調べてみましたら。何かちょっと難しくて、これで書いてありましたけれども、ちょっと私自身ももう一つイメージが湧かなくて、町民の方にもよく分かるようにというか、再度このGIGAスクール構想ということに関してちょっと分かりやすくというか、説明をお願いしたいと思います。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) GIGAスクール構想についてのことなんですけども、そもそもGIGAスクール構想というのは昨年、このコロナが話題になる前に閣議決定されて予算化された事業でございます。小学校で今年度から学習指導要領が改訂実施をされていますし、中学校では来年度から学習指導要領が改訂になります。その学習指導要領の中に、これまでの能力とは別に情報活用能力が学習の基盤となる資質、能力に対して重要である、必要であるということが書かれておりまして、その情報活用能力を最大限に生かすために、今回のGIGAスクール構想が発案されたものだというふうに思っております。  ただ、コロナウイルスの感染症によって休業期間が長くなる、感染が多く広がっているところについては3か月間の休業、そして今でも分散登校しておられるというようなところもございますので、そういう学習の遅れなどから今回のGIGAスクール構想でのパソコンの配付でオンライン授業等を進めますよということになったというふうに受け取っております。  情報活用能力を育成するためのICTの活用が重要なポイントであるということでございますので、これまで5年間で実施をするということで決められとったものが今回のコロナウイルスでこういった2020年度単年度で実施をしていくということでございます。来年の4月からの運用に向けて、現在準備を進めているというところでございます。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 先ほど読み上げましたけれども、公正に個別最適化された創造性を育む教育をって書いてあったので、何か分かりにくいなとか思うんですけれども、要はこれから先はやっぱり世界でもこういう先端技術の活用は私としても必要ではないかと思います。必要ですが、これを活用するに当たりまして指導体制が整う必要があると思います。  それでICT活用アドバイザーというのが出てきました。先ほどの藤田議員さんのときにも出てきました。ICT活用アドバイザーの説明会、それからワークショップの開催、外部人材によるICT支援員など日常的にICTを活用できるための体制づくりというのが必要であるとあります。そういうハードではなくてソフトの部分のそういう体制というのか、それらの人材なり依頼先なりということは確保できるんでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 今言われたICT活用教育アドバイザーというのは国が人材を活用してやっている事業でございまして、大学の教授であったりとかいろんなそういうICTに非常に造詣の深い方々に委嘱をされておりまして、環境の整備とかICTを活用した指導方法など、教育の情報化に関する全般的な助言、支援を行う者というのが任命されております。必要であればそういう方々に来ていただいて、アドバイスを受けるというものでございます。  それと、GIGAスクールサポーターというのもあるんですけども、それは教育委員会等が学校における環境整備の初期対応を行うということで、ICTにおける環境整備の設計工事、納品等に関する業者対応とか端末等の仕様マニュアルのルール化ということがございます。これについては、そういう適当な人材がないかということで現在選任を進めているところで、今回の2次補正予算のほうにも要求をさせていただきたいなというふうに思っております。  それと、もう一つがICT支援員ということがございます。これについては、現在本町においては各学校に1人ずつICT教育活動支援員というのを配置をしておりますので、その方々に活躍していただいて授業計画の作成支援であるとかICT機器の準備、操作支援とかそういうことに関わって、教員のサポートをしていただくということを考えているところでございます。
    ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) やはり知れば知るほどこれはもう大変なことだなと。教育大改革だなとか思ってますけれども、これにやはり教職員の皆さんは非常に大変な思いをされると思うんですけれども、これがだから慣れてきてというか、何年かたって体制が整った後は確かに教職員の先生方もここに言われているようにいろいろ1人ずつ見ることができたりということはできてくると思いますけど、それまでがすごく大変だと思うんですけれども、国によるとこれは働き方改革につながるんだっていうふうに書いてあるんですけれども、これはどういう意味で働き方改革につながるということになるんでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 国のほうが働き方改革に寄与するということについては、コンピューターが各学校に教職員とか生徒に配置されると、校務支援システムとかいろんなことに活用できて、そういう形で教員の負担が減りますよということはありますけども、鳥取県においてはもう校務支援システムというのは既に導入をされておりますので、そういうところにおいて働き方改革に寄与するということではないというふうに思っています。先ほどの議員の答弁にも申し上げましたけども、最初の初期に当たってはやっぱり今までの授業スタイルをそのまま続けておってはICTを活用した授業というのはできませんので、それを活用するためには初めのうちはどうしても授業の準備、教材準備とかいろんなことで負担が増えるというふうに思いますけども、それが慣れてきて定着してくると、新たに教材準備をしたりなんかするのでもさくさくとそういう準備ができるようになるということで若干の負担が減るのではないかなというふうに思っていますけども、国が言うような働き方改革に大いに寄与するということまではいかないんじゃないかなというふうに思っております。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) 先ほど言いましたように、しばらくの間はやっぱり教員の先生方、本当に大変だと思いますけれども、ぜひそういう定着につながることを願っております。  3番目の小・中学校の夏休みは例年どおりでしょうかって聞いたんですけど、さっきも言いましたように4日間ぐらいのブランクだったようですのでそんなに影響は、全国の中でも鳥取県はコロナの影響で長期間休業というのはなかったのですが、先生とか現場の声を事あるごとに取り組んでいただいて、児童生徒も心のケアを含めぜひそういうことを中心に配慮していただきたいなと思っております。教育長の今後の方針を伺います。 ○議長(前田 栄治君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 4月の休業については4日間ということでしたので、ほぼもう既に授業の遅れは取り戻しているというふうに伺っているところでございます。コロナの影響で運動会もなくなっておりますしいろんな事業が実施できないということで、例えば運動会であったら運動会の練習をしたりとかそういう時間も必要なくなってしまったということで、それでその時間は通常の授業に充てとるということで、今現在はもう当初予定しとった授業のペースよりも速いスピードで進んでいるというふうに聞いていますので、授業の遅れはないということで夏休みについては予定どおりという形にしています。  県内でも何市町か短縮するということを言っておられますけども、要は次の感染に備えてということで対応、短縮されとるところがありますけども、今後どういうふうに動いてくるかというのが分かりませんので、今その短縮すべきかどうかということについては短縮すべきでなくて、通常どおり平穏な授業を進めていくというほうが子どもたちの生活面といいますか、気持ちの面でもいいんじゃないかなというふうに思っています。仮に今後第二波、第三波が来たときには、その状況によって対応はそのときにする必要があろうかなというふうに思います。子どもたちが今回のことで精神的負担にならないように、十分なケアをしていきたいなというふうに考えております。 ○議長(前田 栄治君) 町田議員。 ○議員(5番 町田 貴子君) ぜひ現場の声を聞いていただきたいと思います。  これで終わります。 ○議長(前田 栄治君) 以上で町田議員の一般質問を終わります。  次に移ります。       ─────────────────────────────── ○議長(前田 栄治君) 11番、森本真理子議員。 ○議員(11番 森本真理子君) 11番、森本真理子です。本定例会において、2点町長に質問させていただきます。  山陰道(一般国道9号北条道路)について。北条道路は湯梨浜町はわい長瀬から琴浦町槻下に至る13.5キロメートルの自動車専用道路です。令和8年の完成に向け、北栄町内の各自治会においても北条町道路設置説明会が開催されています。今年2月29日に、町内最後に大谷自治会に国土交通省倉吉河川国道事務所から説明に来られました。整備効果として、産業と観光活動を支援するとともに救急医療機関へのアクセスが改善され、地域住民の安全安心を確保できます。道路開通が県民、町民にとって待ち遠しいのは間違いありません。  反面、北栄町立大谷こども園の北側周辺の住民の方々は、特に鳥取県中部地震後から大型トラックが通過するたびに揺れがひどく、また地震が起きたのかと思うくらいで、家の壁のひびがだんだん広がり、入浴中も湯舟が揺れるそうです。また、騒音でテレビのボリュームを最大にして見ておられるようです。実際、現地に行ってしばらくいるだけで気分が悪くなりました。町長はこの現実を御存じでしょうか。  大谷自治会では、説明会後に北条道路設置計画に対するアンケートを取りまとめられました。この結果は国土交通省の担当課に提出されましたが、コロナウイルスの関係で会はまだ開催されていません。現在のバイパス道路沿いの家屋への騒音、振動対策が行われなければ、北条道路の開通後も現在と同様の事態が懸念されます。町民が安心安全に地域で生活できるよう、町長として最大限の努力をしていただきたいと思います。町長のお考えを伺いたいと思います。  次に、大栄西瓜を守るために。申し訳ございません、私が間違えていることがありまして修正をお願いします。文章の4行目、現在、町内には2軒の大栄西瓜の苗屋さんが「64万本」に直してください。のうち「52万本」、ここも直してください。をスイカ農家に供給されています。残り追加して「12万本」は町外の方、町内の個人ですというように直してください。すみませんでした。  今年も5月28日から大栄西瓜が初出荷となります。今はもうなっています。生産者の努力が報われるようなよい年となるよう願っております。  現在、町内には2軒の大栄西瓜の苗屋さんが64万本のうち52万本をスイカ農家に供給されています。残りの12万本は町外の方ですし、町内の個人でもあります。  3月1日に定植するには、苗屋さんは1月最初から種まき、発芽すると温度管理、接ぎ木作業と心が休まるときがありません。今年から1軒の苗屋さんがやめられ、2軒に対する負担も相当なものです。拡張するに当たり、電気工事や温風機を設備投資したと聞いています。大栄西瓜を守っていくには、2軒の苗屋さんの存在は欠かせないものです。スイカ苗1本につき何円かの価格補償的なものはできないでしょうか。ほかに町として何かできることはないでしょうか。町長に伺います。  以上で壇上での質問は終わります。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 森本議員の御質問にお答えいたします。  初めに、山陰道(一般国道9号北条道路)についての御質問でございます。  北条バイパスの現状は、平成2年に全線開通をしてから約30年が経過し、路面には多くの凹凸ができており、道路管理者の国土交通省では対応が必要な箇所に優先順位をつけ、計画的に修繕工事を実施されております。  お問合せのこの件について、対応が必要なことは担当から聞いており、国土交通省へできるだけ早い対応をしていただくよう強く要望させていただきました。これにより、羽合国道維持出張所長が申出の方からの聞き取りや現地の状況を確認され、大谷地内の舗装修繕工事を最優先すると回答をいただいております。舗装修繕工事は既に発注されており、業者による現場の舗装状況調査を行った上で工法決定し、7月末をめどに舗装終了の予定と聞いておるところであります。  また、今年2月に大谷公民館で行われた山陰道(北条道路)の設計説明会を受けて4月には自治会がアンケートを実施されましたが、その取りまとめ結果でも多くの地元住民の方が振動や騒音について心配されており、取りまとめ項目の中でも最も多くの意見が寄せられているのを確認いたしたところであります。アンケートを通して、地元の現状について改めて把握をさせていただいたところでございます。  いずれにいたしましても、議員御指摘のとおり北条パイパス沿いでの振動・騒音対策ができなければ、これから新しく整備される山陰道(北条道路)においても同様な事態が考えられますので、町からもその対策について再度国へ強く要望を行い、町民が安心安全に生活できるよう引き続き最大限の努力をしてまいりたいと考えております。  次に、大栄西瓜を守るためにについての御質問でございます。  毎年11月にJAの仲介により、大栄西瓜生産協議会と苗の供給を行う事業者との価格交渉が行われる中、1社の事業者から令和2年産の苗の供給をやめたいとの申入れがあり、残り2軒の苗屋さんで供給をやめる1社分を引き受けることとなった旨をお聞きいたしました。その際に、引受け分の規模拡大に伴う設備投資分は価格に転嫁させたいとの申出があったようでございますが、この時点での正確な原価計算で数字をつかむことが難しかったため、令和2年産の苗についてはひとまず2円アップして、令和3年産へと協議を先送りしたとお聞きしており、注視していたところでございます。今のところ苗の供給を行う2軒の苗屋さんにおいては、規模拡大に当たってがんばる農家プランなどの補助事業活用の御相談は受けていない状況でございます。地元の2軒の苗屋さんにおかれましては、大栄西瓜の苗供給に欠くことのできない事業者であります。価格交渉において苗屋さんと協議会とで決定した取引価格に、役場が何らかの補償をするということは困難なことでありますが、補助事業活用の御相談があればお受けし、県と連携して取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(前田 栄治君) 森本議員。 ○議員(11番 森本真理子君) 私自身も、北条道路の完成ということには畑の移動とか車で横断するときもトラクターで横断するときも、本当に命がけで渡るような状態でございますので、早く北条道路ができたらいいのになと思っております。  2月29日に、国土交通省から大谷自治会に先ほど町長も言われましたが来られました。何か意見があればまとめて出してくださいということで、自治会長さんがアンケートを作成されました。そのアンケートは、記名でも無記名でもいいから思っていること、どうしてほしいかということを書くものでした。それをまとめて、4月3日に全世帯に配られました。その中には、42人の方が提出されました。それで一番やっぱり直してほしいことが騒音、振動の件が16人の方から出ていました。その内容を少し読んでみたいと思います。  こども園北側の住民の人たちは、今特に防音でとても困っておられます。皆が幸せにつながる道路でなくてはなりません。ただ鳥取−米子間が時間短縮できる道路、緊急時に医療のアクセスしやすい道路だけではいけません。大谷住民が納得できる道路にしてもらわなければなりません。みんなで声を上げ、一人でも多くの人が説明会に出向いて意見を言ってほしいと思います。自治会放送を早めに何回も流してほしいと思っています。騒音対策、防砂対策、水害対策など、防風対策、交差点の安全な対策を要望します。大谷の前川から西側までは民家の近くを通りますので、騒音が激しいと思われますのでこれに対する対策をお願いします。この地方では北寄りの風が多く吹きます。民家に対する思いやりを要望します。困っている区民があれば、区役員には区民に寄り添い思いを代弁し解消できるよう最大限の尽力を期待したいと思います。車が通るたびに物すごい振動です。うるさいし、夏は窓を開けて眠れません。ガードを設置してください。防音壁の設置を願います。既に現在の9号線の交通により難聴で困っています。防音について、赤碕のある地区の上を山陰道が通っているが、現在どのような反応をされているのか教えてもらいたい。防音壁のあるところの方です。防音、騒音の対策で高速化になればより一層の騒音がすると思います。近くの住民のことを考えれば、絶対必要だと思います。振動がひどく目覚める。早く修繕してほしい。そのような意見が出ていました。  先ほど町長が、なるべく早く着手するということを言われましたが、私は現地に行ってやっぱり道路がすごい傷んでいて、タイヤが通る跡がへこんでいました。それを見ました。町長は、そのような状況を見ておられるでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 昨日も通りましたが、かなり振動がするということで確認をしておりますし、またこども園等へ行くときにそこを通りますので確認をしておるところであります。  この道路もできて30年になるわけでありますが、至るところが大変傷んでおります。凸凹して大変通るときに車が振動するということでありますし、またその振動は特に大谷の方はその道路の近くにおられますので、そういう振動音とかあるいは揺れというのも大変気になっておられますし、大変何とかならんかという思いを持っておられると思いますので、そういう思いを十分に伝えて一日も早く舗装していただく。  そしてまた、新しい道路ができるということになればやっぱりそこのところを十分に考慮して、なるべく振動が起こらないようなそういう工法をしていただくとか、あるいは防音の装置等をしていただくとか、そういうことも強く要望していきたいなと、こう思っております。 ○議長(前田 栄治君) 森本議員。 ○議員(11番 森本真理子君) 今日のこの議会での町長の発言を皆さんにお伝えしたいと思います。もうすぐ直してくださる、少しでも早く直してくださるということを、そして防音壁もつけたりということを国にも要望してくださっているみたいだし、本当に親身になってくださっているということを伝えたいと思います。  それでやっぱりそれだけではなしに、騒音はもちろんですけれど、ほかにこういう意見もありましたのでちょっと見てください。道路を造るに当たって、津波のこととか水害のこととかやっぱり砂が飛ぶ、防風林が伐採されて沿道の住宅へ海岸の砂が吹き上がってきます。これを防ぐ防砂とか防風対策も行ってもらいたいというような意見もあります。それからやっぱり海岸に行けるように、現在のように海に親しんだり海岸清掃のときのごみをスムーズに搬出するためにも、北側側面から海岸へ出れるような道路をつけていただきたいというような意見もありました。それから海岸の浸食がひどいので、浸食がとどめられるような対策をというような意見もありました。また、今後国土交通省からも来て説明なさると思いますが、そういうことも地区のほうでも話したいし、町長からもそのことをよく話していただきたいと思います。  国の事業で町としての意見がなかなか反映されない。自治会長さんは、幾ら私たちが言ったって国の事業だから町長に言ったって無理だよなんていって諦めておられましたが、今の本当に町長の心温まる意見を聞いて本当に力になると思いますので、今の実態も知ってもらえましたし、とてもありがたいと思います。また、国土交通省から来られたら本当にたくさんの方に放送してもらって、住民に参加していただきたいと思います。  私は、北条道路については先ほど聞いた大変いい意見をいただいたので、これで終わりたいと思います。  次に、大栄西瓜のことについてです。種代を調べましたところ、3月1日から3月15日に植える「春のだんらん」の200粒で消費税込みで5,456円しております。たった1粒が27円もしています。それから3月16日から植える「筑波の香り」の種200粒、消費税込みで6,677円、1粒が33円もしています。これらは種です。台木というのもあって、接ぎ木をしますので台木の「かちどき」2,000粒で消費税込みで6,061円、「ダイハード」で2,000粒で消費税込みで7,689円しています。今、スイカ農家が種と台木で1本160円から170円の代金を支払っております。町長、このぐらい値段がかかるということは御存じでしたでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) まず、北条道路についてはいろいろ御要望いただいておりますので、しっかりと要望してまいりたいと、こう思っております。やはり道路ができたけどそういういろんな問題があるものでということにはなりませんので、しっかりと話してまいりたいと思います。  それから、苗代がどのぐらいかかるかということは実は知っておりませんでして、今回こういう質問をいただいて知ったところであります。 ○議長(前田 栄治君) 森本議員。 ○議員(11番 森本真理子君) あと種代だけでなしに接ぎ木というのをしてますから、接ぎ木をするにはバイトさんを何十人も頼まれています。その接ぎ木は熟練の技術が要って、誰でもすぐにはできません。見られたことであるでしょうか、その状況を。接ぎ木の状況。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 実際には見たことありませんけど、テレビ等で見させていただいております。 ○議長(前田 栄治君) 森本議員。 ○議員(11番 森本真理子君) それと、やっぱり1月から暖房するには灯油をたいて20度ぐらいまで温めたり、地面の下には温床線というのが張られております。それによって温度を上げていって、3月1日から定植ができるようになります。ほかに灯油代と電気代、それから培土が要ります、ポットが要ります。それともちろん先ほども言いましたけど、物すごい神経を使いながら温度管理をしていかなければなりません。大変なすごい2軒の苗屋さんは心の負担と今回は投資もたくさんされているようですし、すごい負担がかかっております。  先ほど補助金制度を使ってということを言われましたが、2軒の苗屋さんにそういう制度がありますよということは伝えておられるでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 相談があってこういう制度がありますということで伝えるということになろうかと思いますが、今回はそういう相談もなくて独自でやられたというようなことだとこういうことを聞いておりますので、相談もなかったということでございます。 ○議長(前田 栄治君) 森本議員。 ○議員(11番 森本真理子君) 2軒の苗屋さんは本当に負担が大変だということで、電気工事もしたし温風機も何台も買っただよって言われていました。大栄西瓜があるのは苗屋さんがあるおかげです。誰も苗を作ってくれる人がなければ、大栄西瓜を守っていくことができません。そう思われませんか。町長、どうですか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) これはどの作物でもそうですが、やっぱりいい種があっていい苗がないといいものが育たないということになろうかと思います。大栄西瓜もその一つの作物だと、こう思っておるところであります。 ○議長(前田 栄治君) 森本議員。 ○議員(11番 森本真理子君) 私がこの議会で一般質問することによって、町民の皆さんにも本当に大栄西瓜、苗から作って守っている方があるっていうのを知っていただきたいと思います。  確かに来年から2円アップということを要望しておられるというのを聞きましたが、そのくらいは当たり前かななんて思ったりもします。払うほうは、スイカを作っている生産者の方は本当高いなって思われるかもしれませんが、苗屋さんは本当に命をかけて作っておられます。そのことをやっぱりよく考えて、スイカを作っていきたいものだなと思っております。  町長は大栄西瓜食べられましたか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) いただきました。大変おいしく出来上がっておりまして、もう朝昼晩、毎日あっても食べれますので、大変楽しみにしております。 ○議長(前田 栄治君) 森本議員。 ○議員(11番 森本真理子君) 今年はなかなかコロナの世の中と同じように天候不順で、生産者にとってもとても作りにくい年でした。でも、生産者の皆さんが力を込めて一生懸命作って今があると思います。本当に大変な年だったな大変な年だったなって言っとられますが、北栄町民の生産者の方は強くてみんなが目標ぐらいはやっぱり頑張っておられると思います。それを町民みんなで応援していただけたらなと思っています。町長どうでしょうか。 ○議長(前田 栄治君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 本当に大変すばらしいスイカを作っていただいております。やはり110年という歴史の重みといいますか、そこで培われたそういう経験だったりとか、あるいは栽培技術であったりとか、そういうものが農家の皆さんに浸透して今の大栄西瓜のそういう名声といいますか、そういうものがあるんだろうと、こう思っておるところであります。本当に頭が下がる思いでありまして、北栄町といえば大栄西瓜だぞということもかなり全国的にも知名度も上がってきておりますし、本当にうれしく思っておるところであります。  天候に左右されて大変だということもありますが、先ほども言いましたように本当にすばらしい栽培技術を持っておられまして、協議会一致になって取り組んでおられます。今年もコロナの影響で大変どうなるかということで心配されておったようでございますが、今のところは何とかいい値段で推移しておる、いい段階で推移してきておるということで喜んでおるところであります。やはり何があっても動じない大栄西瓜ということになっておるんではないかなと、こう思っておりまして、ぜひずっとこのシーズン続いて今年もいい成績で終わることを願っておるところであります。 ○議長(前田 栄治君) 森本議員。 ○議員(11番 森本真理子君) 北栄町民みんなが応援団として応援してくだされば、生産者の方もきっと喜ばれてこれからもおいしいスイカができていくと思います。町民の方がもちろん応援団の一員としてこれからもよろしくお願いします。  簡単ですけれども、以上で終わります。 ○議長(前田 栄治君) 以上で森本議員の一般質問を終わります。       ─────────────・───・───────────── ○議長(前田 栄治君) 以上をもって本日の日程は全て終了しました。  これにて散会します。  本会議は明日23日の午前9時から開きますので、お集まりください。お疲れさまでした。                 午後2時12分散会       ───────────────────────────────...