令和元年 9月第6回定例会 (第 8日 9月12日) ─────────────────────────────────────────────
第6回 北 栄 町 議 会 定 例 会 会 議 録(第8日)
令和元年9月12日(木曜日)
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令和元年9月12日 午前9時開議
日程第1 一般質問
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本日の会議に付した事件
日程第1 一般質問
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出席議員(15名)
1番 長谷川 昭 二君 2番 宮 本 幸 美君 3番 前 田 栄 治君
4番 秋 山 修君 5番 町 田 貴 子君 6番 油 本 朋 也君
7番 斉 尾 智 弘君 8番 井 上 信一郎君 9番 藤 田 和 徳君
10番 田 中 精 一君 11番 森 本 真理子君 12番 津 川 俊 仁君
13番 阪 本 和 俊君 14番 野 田 秀 樹君 15番 飯 田 正 征君
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欠席議員(なし)
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欠 員(なし)
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事務局出席職員職氏名
事務局長 ─────── 磯 江 恵 子君 主幹 ───────── 福 田 香 織君
事務補佐員 ────── 長谷川 利 恵君
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説明のため出席した者の職氏名
町長 ───────── 松 本 昭 夫君 副町長 ──────── 手 嶋 俊 樹君
教育長 ──────── 別 本 勝 美君 地方創生監 ────── 渋 谷 潤君
会計管理者(兼)出納室長
──── 友 定 景 子君 総務課長 ─────── 磯 江 昭 徳君
企画財政課長 ───── 小 澤 靖君 税務課長 ─────── 齋 尾 博 樹君
住民生活課長 ───── 藤 江 純 子君 福祉課長 ─────── 田 中 英 伸君
健康推進課長 ───── 吉 岡 正 雄君
地域整備課長 ───── 倉 光 顕君
産業振興課長 ───── 手 嶋 寿 征君
観光交流課長 ───── 松 本 裕 実君
教育総務課長 ───── 大 庭 由美子君 生涯学習課長 ───── 杉 本 裕 史君
農業委員会長 ───── 濵 坂 良 男君
農業委員会事務局長 ── 下 阪 啓 二君
(併)
選挙管理委員会事務局長 ──────────────────── 磯 江 昭 徳君
代表監査委員 ───── 竹 歳 秀 明君
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午前9時00分開議
○議長(飯田 正征君) 皆さん、おはようございます。
ただいまの出席議員は15人です。定足数に達していますので、これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付したとおりです。
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◎日程第1 一般質問
○議長(飯田 正征君) 日程第1、一般質問を行います。
届け出順により、順次質問を許します。
10番、
田中精一議員。
○議員(10番 田中 精一君) 10番、田中精一でございます。私は、今後の
町立小・中学校のあり方はと旧
北溟中学校の用地について、各種の住民要望についての3項目を質問いたします。
まず、児童生徒が減少する中、町内に2校ずつ存在する小・中学校の運営やあり方について、教育長と町長に質問いたします。
昨今、
児童生徒数の減少により、特に町内中学校の団体競技の部活動の継続が困難となり、小学生時代から取り組み、なれ親しんだ競技の部活に入部できない生徒さんがいるということを聞いております。これは少子化がもたらした一例ではありますが、昨今、学校現場で起こっている紛れもない実態であります。このことから見えてくることは、残念ではありますが、将来にわたり少子化傾向は顕著となり、町内の小・中学校の
学校運営そのものが困難になることが容易に想定される中、今後の
本町小・中学校の運営やあり方等について、
町教育委員会及び町当局はどう対応されようとしているのでしょうか。
学校教育に関し、市町村の独自性とか、それぞれお家の事情があることは重々承知しており、その実態をあえて他の市町村と比較したり優劣を競うつもりはありませんが、それでも現実にお隣の湯梨浜町では、ことし3月、町内2中学校を統合し、
湯梨浜中学校を開校されました。ある意味で湯梨浜町は将来を見据え着々と手を打っておられるよう感じられます。一方で本町では、平成29年3月に将来の北栄町のあらゆる町有施設のあり方を示した北栄町
公共施設等総合管理計画を制定しました。その中で、
学校教育系施設の取り扱いでは、
児童生徒数の減少に応じた学校の規模を検討していく必要があるとし、築45年から54年となる
大栄小学校と
大栄中学校の建てかえ時期を迎える前に、
児童生徒数の規模に応じた建てかえや
小中一貫校など、さまざまな選択肢の中から今後の小・中学校のあり方を検討しますと方向づけをしています。具体的には、北条小学校と北条中学校、
大栄小学校と
大栄中学校のそれぞれの
小中一貫校の検討が明記をされております。
そこで、町長と教育長に伺いますが、この北栄町
公共施設等総合管理計画の
学校教育系施設の項目は、どの機関が素案を起案し、最終的に誰が成案され制定されたのでしょうか。
さらに、教育長に伺います。計画では、北条小学校と北条中学校、それから
大栄小学校と
大栄中学校のそれぞれの
小中一貫校の検討としていますが、この管理計画を制定した平成29年3月以降、既に2年6カ月が経過しています。この間どのような検討や先進地事例の視察等を行われたのか、さらに、その検討内容の中間報告なり結論等はいつごろ公表されるのか、その見通しをお聞かせください。あわせて、
総合教育会議を主催される町長にもこの件について所感を伺います。
次の質問に移ります。
先ほどの質問の中でも触れましたが、湯梨浜町では、今春、旧
北溟中学校と旧東郷中学校を統合し、
湯梨浜町立湯梨浜中学校を開校されました。したがって、旧
北溟中学校は名実ともに消滅したわけであります。質問したいのは、平成5年3月、旧北条町が
組合立北溟中学校を脱退する際に、当時の北条町、羽合町、泊村などと交わした協定書の実行が今どうなっているかということであります。その協定によると、
北溟中学校の土地の用途を廃止した場合には、北条町、現在は北栄町でございますが、北条町の持ち分は3分の1とするとなっていますが、
北溟中学校が消滅した現在、北栄町としては、既に旧
北溟中学校の用地の3分の1を所有、登記完了されたのでしょうか。それとも売却等、その他の方法を選択され、現在、湯梨浜町と協議、交渉されているのでしょうか。町長に経過も含め御説明を願います。
次からは、町民の皆様から寄せられた各種の住民要望について町長に質問いたします。
まず1点目ですが、
町内公共路線バスの停留所に屋根つきの駐輪場を整備するよう、
バス停設置者の鳥取県に強力に要望していただきたいものであります。
現在、町内に
公共路線バスの停留所は26カ所あります。厳密に言えば、それぞれ上り線と下り線の乗車位置がありますから、延べ52カ所の乗降場所があります。今後、JR由良駅と
青山剛昌ふるさと館に停留所が新設されますから、さらに約2カ所の乗降場所がふえることになっております。その停留所のうち、現在、自転車や老人車をとめ置くことができる屋根つきの駐輪場が併設されている停留所建屋はわずか4カ所しかありません。昨今、高齢者の運転免許証の返納が社会問題になっていますが、行政当局として、本当に運転免許証の返納を推進しようとするのであれば、せめてバス停に屋根つきの駐輪場を設けるのは当然のことではないでしょうか。町長、ぜひ県当局に
屋根つき駐輪場を設置するよう強力に要望していただきたいものであります。
先般、私は、町内全ての停留所を見て回りました。由良駅入り口上りの停留所建屋の横に自転車と
歩行用老人車の2台が駐車してありました。もし雨や雪が降れば、サドルや荷物かごはずぶぬれとなり、当然利用者は困られることだろうと感じました。そのほかでは、
大谷西口上りと
国坂下り停留所の建屋には1台ずつ停留所の建屋内に自転車が駐輪してありました。こちらは屋内であり、降雨等の心配はありませんが、ただし、そういうことで自転車をとめておれば、実際に停留所に人が入るときに狭くなりはしないかという心配はございました。私の目標とする
屋根つき駐輪場は、県道倉吉六尾線の
島茶屋下り線の停留所が望ましいと考えています。町長の御所見を伺います。
次に、2点目です。
JR由良駅前の
県道由良停車場線と
県道羽合東伯線の
交差点西寄りの歩道拡幅についてお尋ねいたします。
旧ガソリンスタンド前の歩道拡幅は一向に前進しませんが、どうなっているのでしょうか。県土木は何とかしようという姿勢はないのでしょうか。それとも町の姿勢が弱いので、現状のまま放置されているのでしょうか。どうして改修ができないのか、できない原因はどこにあるのか、明快な説明と町長の御所見を伺います。
次、3点目でございます。二級河川の日和川と前川の河川内のアシまたはヨシとも言いますが、アシ、これの除去を鳥取県に強力に要望していただきたいものであります。近隣の住民の方は、大雨時にこのアシが流れを阻害し、周辺の住宅や田畑への冠水の原因にはなりはしないかと心配をされ、ちょくちょく町役場等に除去の要請をされるそうですが、県管理の河川のためなかなからちが明かず、一向に改善されぬまま不安を募らせておられます。町長、再度県にアシの除去要望をこちらも強力に進めていただきたいものです。御所見を伺います。
次からの項目は、町長と教育長に早急に予算措置を要求するものであります。
まず1点目です。
大栄庁舎玄関前の植え込みに、早急にクロマツの植栽をし、以前の姿、景観を復元していただきたいものであります。庁舎玄関前の植え込みにあった北栄町の町の木でもあるクロマツが枯れたまま除去されて何年が経過したでしょうか。このままの状態を放置しておけば、北栄町が衰退していくようなイメージが漂い、まことに残念でなりません。あえてこの場で執行部の皆さんに苦言を申し上げますが、皆さんは誰一人としてこの消えたクロマツの復元に気づかれず、今日まで放置されたのでしょうか。それとも、このままでよしと決め込んでいたのでしょうか。町や庁舎への愛着のかけらは全くなかったのでしょうか。
私としては、庁舎玄関前の植え込みの
クロマツ復元の件は、住民や議員の指摘を受ける前に、通常の庁舎管理の一環として速やかに、しかも淡々と復元していただきたかったと思っています。なぜなら日ごろから、きめ細かく親切丁寧をモットーにとか、スピード感を持って実行するとか、かゆいところに手が届く行政等々、職務に臨む心得として標榜しておきながら、この事実がとてもそらぞらしく、執行部に対する信用、信頼感が一気に失墜してしまいました。今後、本当に北栄町の執行部の皆さんを信頼して町行政を託していいものかと不安になります。町長、速やかに復元されませんか、御所見を伺います。
次に、2点目です。
大栄小学校水泳プールは、ぬるぬるして藻がはびこって気持ちが悪く滑りやすいとの苦情を聞いています。PTAや家族の皆様から再三の改善要望がなされているにもかかわらず、こちらも一向にらちが明かず、不満を募らせておられます。
教育委員会当局は、ろ過機自体の性能は
遊泳用プールの衛生基準に適合しており、また、水のpH値を抑える薬剤も使用しており、打つべき手は打ってあるので、あとは推移を見届けたいと、結局、間もなくシーズンを終了することをよいことに事態を先送りしようと決め込んでいたのではないでしょうか。それでも藻はなくなる気配はありませんでした。教育長、この異常事態を何とか打開しようとは思われなかったのでしょうか。せめて心の片隅にでも子どもたちに申しわけないという気持ちがあるのであれば、来シーズンに向けて抜本的に改善すべく有効な改善策を実行に移されませんか、御所見を伺います。
次に、3点目です。
大栄小学校敷地内にある
勤労者体育センターの大屋根の腐食した部分の
鉄板張りかえ、もしくは塗装の修繕を早急にされませんか。
先般、向かい側の
大栄中学校の武道館の屋根は全面改修され、雨漏りが解消され、安心をしました。一方で、向かい側の
勤労者体育センターの大屋根の長尺鉄板は、しっかりさびつき、今にも雨漏りがしそうな雰囲気です。確かに屋根最上部の2カ所の
明かり取り用の窓を含む棟周りは近年修理をされているようでございますが、それ以外の大半の長尺鉄板はどうなっているのでしょうか。早目早目の修繕が必要ではないでしょうか。教育長の御所見を伺います。
以上、この場での質問を終わります。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 田中議員の御質問にお答えいたします。
初めに、今後の
町立小・中学校のあり方についての御質問でございます。北栄町
公共施設等総合管理計画の
学校教育施設の項目は誰が素案を起案し、最終的には誰が制定したかとの御質問でございます。
起案は、計画策定の主管課であります企画財政課が行っておりますが、素案の策定に当たりましては、各施設所管課とのヒアリング及び調整を経て作成し、最終的には町が制定をしておるところでございます。そのほか、小・中学校の運営のあり方や
小中一貫校などの検討については教育長が答弁いたしますが、学校規模の適正化につきましては、まずは教育委員会でしっかりと議論し、方向性をまとめ、その上で町の判断になると考えておるところであります。
次に、旧
北溟中学校の用地についての御質問でございます。
平成5年3月26日に、北条町が
組合立北溟中学校から脱退後にあっても、学校用地の所有権は現状のまま留保するものとし、この土地の用途を廃止した場合には北条町の持ち分は3分の1とする協定書を締結しております。この協定書を締結した権利関係について、北条町の持つ権利を北栄町が引き継ぐことにつきまして、平成17年10月1日に湯梨浜町長との間で覚書を交わして確認しているところでございます。
湯梨浜町立北溟中学校は3月末をもって廃校となり、今春4月に
湯梨浜町立湯梨浜中学校が開校いたしましたので、協定書の実行に向けてことしの3月から協議を行っているところでございます。これまでの協議では、まず、協定書に記載してあるとおり、
北溟中学校の廃校をもって北栄町の持ち分が3分の1となっていることについて両者で確認を行っております。また、湯梨浜町がこの土地に係る
不動産鑑定評価書をとっておられ、その鑑定結果についても情報共有をしたところでございます。なお、この土地の鑑定評価額につきましては、土地の更地価格から中学校の建物等の解体工事費を控除した額が鑑定評価額となっております。現在、協議、交渉を継続中でございます。
次に、各種の住民要望についての御質問でございます。
初めに、バス停への
屋根つき駐輪場の整備についての御質問でございます。
議員御指摘のとおり、屋根つきの駐輪場がない停留所につきましては、雨天時には利用者が困られていると思いますので、停留所の環境整備につきましては県に要望していきたいと考えております。
次に、
県道羽合東伯線の歩道の拡幅についての御質問でございます。
歩道拡幅の簡単な経緯でございますが、平成28年1月に初めて町と現在の
土地所有者との間で
歩道拡幅事業について協力依頼を行いました。その後、歩道拡幅の事業主体は県となることから、町は県と歩調を合わせて事業実施に向けて交渉を進めてまいりました。平成29年5月には、県が
土地所有者の所在地、京都市でございますが、そこに出向き歩道部分の買収の交渉を行いましたが、単価の折り合いがつかず、さらに、残地の買収等の条件が示されました。その後、町としても何とか推し進めようと検討を行い、県と町の合同によるできる限りの条件を整え、平成29年10月に再度の交渉を試みましたが、
土地所有者との買収条件が合わず、最終的に交渉が決裂いたしました。したがいまして、現在は土地買収はできませんが、今後、また
土地所有者との条件面の折り合いがつくようになれば、再度、県と町との合同で強力に推し進めていきたいと考えております。
次に、日和川と前川のアシの除去につきましては、例年、自治会要望に基づき、県への要望を行い、実施していただいておりましたが、今年度は県の予算編成上、実施が困難であるとのことでございました。昨年度から、国の防災・安全交付金を活用して、県内の災害を受けた河川や災害の危険性が高い河川から優先的に順位を決め、護岸整備や河床掘削などを進めており、
災害危険レベルが低い河川については予算が確保できず、例年実施している通常の河川の維持管理が困難となっているとのことでございます。また、他の自治体からの同様の要望につきましても、お断りをしているとのことでございました。しかしながら、特に日和川の二條橋周辺はアシが繁茂しており、河川断面を狭くしていることから県へ強く要望いたしましたところ、二條橋の上下流について一部伐採するとのことでございました。引き続き浸水被害が起きないよう除去についての要望を進めてまいります。
次に、
大栄庁舎玄関前の松につきましては、平成20年ごろに松くい虫と思われる被害によって枯れております。クロマツのない現状が特に景観上問題とは思いませんし、また、費用をかけてまで復元しなければならないとは思いませんので、そのままとしているものでございます。御理解いただきますようにお願いをいたしたいと思います。
5番、6番につきましては、教育長が答弁をいたします。
○議長(飯田 正征君) 別本教育長。
○教育長(別本 勝美君) 田中議員の御質問にお答えをいたします。
今後の
町立小・中学校のあり方についてでございます。まず初めに、少子化傾向が顕著になり、小・中学校の
運営そのものが困難になることが予想される中、今後の運営のあり方についてどう対応しようとしているのかとの御質問でございます。
本町の小学校の児童数の推移を見ますと、平成21年度は827人だったものが、令和元年では787人と10年間で40人の減となっております。緩やかに減少していますが、入学者数を見ると、平成21年度で123人が令和元年度では若干137人とふえている状況でございます。当面は1学年2学級以上の維持ができ、クラスがえができない、集団行事が行えないなど、学校運営に大きな支障はないと考えております。
中学校の部活動については、部活動数の減少により希望する部活動ができない現状はございますが、他校との合同チームの編成などにより大会に出場するなど、対応を行っております。今後の学級運営のあり方については、将来の
児童生徒数の推移を見きわめながら総合的に判断したいと考えております。
次に、北栄町
公共施設等総合管理計画の
学校教育系施設の項目は誰が素案を起案し、最終的に誰が制定したのかとの御質問です。
これにつきましては、先ほど町長が答弁されたとおりでございます。
次に、計画を制定した以降、どのような検討や先進事例の視察を行ったのか、さらに、その検討内容の中間報告なり結論はいつごろ公表するのか、その見通しをとの御質問でございます。
この計画は、平成29年度から平成68年度までの40年間の計画であり、すぐさま実施することを想定しているものではございません。
大栄小学校、
大栄中学校とも校舎建築から45年以上過ぎ老朽化は進んでいますが、
大栄小学校では、校舎は平成元年に大規模改造、平成14年に大規模改造と耐震補強を行い、体育館については平成6年に大規模改造、平成21年に耐震補強を行っております。
大栄中学校では、校舎は平成3年に大規模改造、平成17年に大規模改造と耐震補強を行っております。また、今年度は武道館の屋根の修繕工事も行いました。そのほか
エアコン設備設置工事、教室や体育館の
照明LED化工事、
トイレ洋式化工事などの設備工事も行っております。
学校の施設については、
公共施設等総合管理計画をもとに、
個別施設ごとの
長寿命化計画(
個別施設計画)を平成32年度までに策定するよう求められており、昨年度は、学校施設で構造躯体以外の外壁、屋根、屋上、設備機器等の劣化調査を行いました。
個別施設計画は平成32年度までに策定する予定でございます。学校施設は、
法定耐用年数47年を超えても、コンクリートの強度が確保され、必要な改造や補強を行っていれば70年から80年はもつとされています。当面は、
個別施設計画に基づき必要な修繕により長寿命化を図りたいと考えております。したがいまして、将来の
児童生徒数の推移や施設の状況から、管理計画の制定後に
小中一貫校など、さまざまな選択肢について検討は行ったことはございません。学校規模の適正化についての検討を行う時期については、校舎の建てかえ時期や
児童生徒数の推移を見きわめながら決定していきたいと考えているところでございます。
次に、各種の住民要望についての御質問でございます。
初めに、
大栄小学校プールの有効な改善策についてでございます。
大栄小学校のプールは、平成29年度にろ過機の取りかえ工事を行いましたが、ろ過機の性能を最大限に活用すると、ろ過機の水が管径の大きい大プールに流れ過ぎ、小プールの水位が下がってしまうという構造的な課題があることがわかったため、ろ過機の性能を制御しながら使用しているところで、このためpH値が高い数値を示し、藻が発生している状況でございます。現在pH値を抑える薬剤も使用していますが、この問題を解決するため、ろ過機の性能を発揮しても水位が変わらないように大プールと小プールの連絡管を設置する工事を検討しております。いずれにいたしましても、私の使命は、子どもたちが常に良好な環境で勉学に励むことができるようにすることで、ふぐあいを放置することのないよう対応しており、子どもたちが気持ちよくプール授業を行えるよう来シーズンに向けて対応を行いたいというふうに考えております。
次に、
勤労者体育センターの早期修繕についてでございます。
本施設につきましては、御質問にありましたとおり、
公共施設等総合管理計画に体育館等の屋内施設のうち、大誠体育館と
勤労者体育センターは廃止が決定していますと明記されております。当面は使用していくこととしており、軽微は修繕は行ってまいりますが、議員仰せの大屋根の修繕は大規模修繕であると判断していますので、実施は困難と考えております。
○議長(飯田 正征君) 田中議員。
○議員(10番 田中 精一君) まず最初の追加質問でございますが、先ほど町長の答弁、教育長の答弁は町長にということでございましたが、起案は企画がされたということになりますが、その前提として、そういう関係部署のヒアリングを行った結果ということでございますので、当然この
学校教育系施設の項目については、企画が教育委員会のヒアリングを受けながら起案をし、最終的に成案、制定を町長がされたということで承知をしました。なぜこれを聞くかということでございますが、この後の質問で、それぞれ責任のなすり合い等があってはいけませんので、改めてまずこの計画をつくられたことについて、誰がされたのかを明確にしたいためにこういう質問をしました。
その上で質問をさせていただきますが、まず、今回こういう実は質問をした背景でございますが、先ほど壇上で申し上げましたように、小学校等でいろんな部活をした中で、中学校に上がる際に、その部活がないとか、なかなかチーム編成ができないので思うような活動ができないということで、他校に行かれた例も、中学校から高校についてでもございますが、他校に行かれる傾向があるように思います。実際、合同チームを組んでそれぞれの大会に臨むということもございますが、ここで1つ教育長にお伺いしたいんですが、そういうふうに合同チームを組んで試合に臨んだ場合に、もし仮に優勝とか2位とかあって上位大会に、例えば県大会とか中国大会に出れるような成績をおさめた場合に、その合同チームはそういう上位大会に出れるのでしょうか。1つお伺いします。
○議長(飯田 正征君) 別本教育長。
○教育長(別本 勝美君) 田中議員の御質疑にお答えをいたします。
昨年、北条中学校で全中のソフトボール大会がございました。ここには北条中学校が出場してるわけですけども、北条中学校は合同チームで大会……(「ことし」と呼ぶ者あり)済みません、昨年じゃなかったですね、ことし中国大会に出場しておりますけども、北条中学校は合同チームで参加をしておりますので、合同チームで県大会に優勝した場合にあっても上位の大会に出場することは可能だというふうに考えております。
○議長(飯田 正征君) 田中議員。
○議員(10番 田中 精一君) ソフトはそれで結構ですが、そのほかの競技で、例えば、中体連が、ただ、予選会出場は認めるが、上位大会には出れないというような競技はありはしないかということを聞いておるんですが、どうでしょうか。
○議長(飯田 正征君) 別本教育長。
○教育長(別本 勝美君) そのことにつきましては、ちょっと詳しくは把握しておりませんので、お答えができないというものでございます。
○議長(飯田 正征君) 田中議員。
○議員(10番 田中 精一君) じゃあ、それはそれ以上質問いたしませんが、またいずれ調べておいていただきたいと思います。委員会等で質問するやもしれませんので、よろしくお願いします。
合同チームも結構ですけども、モチベーションとして、やはり大会のために急遽集まって人数だけをそろえて出るということで、本当にそれでいいのかどうかということが疑問でなりません。生徒さんのほうがそれでいいということでしたらそれはそれで結構ですけども、ずっと将来にわたってこういうことが続くようになれば、ますます合同チームがふえるやもしれませんし、本当にそれでいいかということも含めて、やっぱり今後、関係者としてよく考えていただきたいというふうに思います。そのことは結局、先ほど言いました学校の統廃合にもつながるやもしれませんけども、やはりそれも一つの選択肢だろうと思いますし、生徒さんのモチベーションを落とさないように、そこらも十分に考えていただきたいと思います。
この件については答弁は結構ですが、次の質問に行きます。
そういうことも背景の中にありながら、先ほど言いましたように、町の総合管理計画が平成29年にでき上がりました。それと前後して平成27年から、
大栄小学校PTAが
大栄小学校学習環境及び通学路の危険箇所等の改善要望書を町と教育委員会及び町議会に毎年提出をされております。これは御承知だと思いますが、その要望事項の1番目に必ず校舎老朽化に伴う新築移転または大規模改修に掲げておられました。平成30年はちょっとトーンダウンをしていただきましたけども、それでもずっとたび重なってPTAとしては移転新築または大規模改修を続けて出されております。
私が感じたのは、PTAというのは、御承知のとおりP、T、Aですから、先生とペアレントの協議会というか、アソシエーション、会合でございますので、当然学校の関係者も知ってあってこの要望書を出されておるんですが、特に平成29年度の公共施設の関係ができ上がったときに、教育委員会として学校の先生方、特に
大栄小学校の先生方、校長も含めて、そういう計画をつくったんだとか、そういうことを今後やるんだとか、それから先ほど教育長が答弁をされた
大栄小学校はるる修繕をしてきた、いろんな大規模改修をやってきたと、そういうようなことについて話し合いをされたのかどうか、まずこれを聞いてみたいと思います。
○議長(飯田 正征君) 別本教育長。
○教育長(別本 勝美君)
大栄小学校のPTAからの要望につきましては、毎年11月ごろに要望書が出てまいります。その要望書の内容について、PTAの方に来ていただいて、その要望書の内容等について話し合う機会を毎年持っておるところでございます。
○議長(飯田 正征君) 田中議員。
○議員(10番 田中 精一君) だから、その話し合いをされた中に、その大規模改修とか新築移転について意見交換をされたかどうかということです。もう一度お伺いします。
○議長(飯田 正征君) 別本教育長。
○教育長(別本 勝美君) PTAとの意見交換の中でPTAの方々から、大規模改修であるとか新築、改築とか、そういうことに対して強く要望されたということはございません。
○議長(飯田 正征君) 田中議員。
○議員(10番 田中 精一君) じゃあ、教育長のおっしゃるのは、たまたま金太郎あめみたいに小学校のPTAが羅列して書かれたということにどうも聞こえるんですが、それでもイの一番の要望なんですよ。これはほかの要望に超えて大きなことですが、そういうことは、なら、逆に何のPTAも質問とか追及はしてこられなんだということなんですか。もう一度お聞きします。
○議長(飯田 正征君) 別本教育長。
○教育長(別本 勝美君) PTAとの話し合いの中で要望はされますが、町としての考え方を説明をさせていただいて、そのことについて納得されたかどうかのとこまではわかりませんけども、それ以上のことは要望が出ていないというものでございます。ただ、
大栄小学校の建物自体は40年を超えてますので、老朽化が進んでいるということは認識をしていますけども、まだいろんな修繕をしながら活用してまいりたいという考え方を持っておりますので、そのことを説明させていただいて理解をいただいてるものだろうというふうに思っております。
○議長(飯田 正征君) 田中議員。
○議員(10番 田中 精一君) 先ほど教育長は言われましたけど、多分PTAは納得はしとらんと思うです。納得する回答をもらってないから続けて出されると。平成30年度はトーンダウンをされましたけども、今度、令和元年どういうふうに出されるかですが、結局は納得しておられんということでございます。
ここで申し上げときますけども、私も小学校の前に自宅がございますので、学校はよく見ております。確かに築50年とは言いますけども、まだ十分に使えます。先ほど言われましたように、耐震化工事もしてありますし、ことしはエアコンもつけましたし、まだまだ使えます。それは承知の上で質問を申し上げるんですが、でもPTAが納得をしてないという事実があるということと、先ほど背景として、どんどん少子化により規模が小さくなっていろいろな運営に支障が出ておると、無駄なところもあるではないかという思いがありますから、よく考えられたらどうかという意味で今回質問をしとるんです。
あわせて、公共施設等の管理計画の中で、教育委員会がヒアリングの中で、多分、苦し紛れかどうかは知りませんけども、
大栄小学校と
大栄中学校、北条小学校と北条中学校の小中一貫校も、要は検討するというくだりをはっきり書いておられるわけで、苦し紛れかどうかはわかりませんけども、いずれにしても書いた以上は私はやっぱり検討はしてほしいと思うんです。2年半年なりまして一切してないということになれば、これはやっぱり不作為だろうと思います。だったらそんなこと書くないやと言いたいんですが、教育長、どうなんでしょうか。
○議長(飯田 正征君) 別本教育長。
○教育長(別本 勝美君) 小中一貫校を検討するという書き方はしてません。
小中一貫校等を検討するという書き方をさせていただいております。少子化で学校の
児童生徒数が減っていくとなると、今後どういうあり方を検討したらいいのかということの中で、今いろいろな方式をとられてます。例えば小中一貫校であったりとか義務教育学校であったりとか小中連携でするのか、そして
小中一貫校であっても分離型でするのか、一体型でするのか、いろいろな選択肢がございます。そのことがありますので、
児童生徒数の推移を見ながら、どういうやり方が本町の学校教育としてふさわしいのかということの検討をする必要があるというふうに考えておりますので、今後の推移を見ながら、いつごろを想定してということで検討は進めてまいりたいというふうに考えておりますけど、まだその時期ではないのかなというふうに考えてるとこでございます。
○議長(飯田 正征君) 田中議員。
○議員(10番 田中 精一君) 教育長、勘違いされんようにしてほしいんですが、私は小中一貫校をやりたいとかしてほしいという意味で言っとるわけじゃないですよ。そちらのほうが先ほど言われました、
小中一貫校等も含めと言われたんですが、私の言いたいのはそのことじゃないんです。検討するということをしてないということを言っとるんで、だからどれがいいかを含めて検討せないかんでしょ。なら、いきなり学校がだめになったとか使えんようになったとか何かふぐあいがある、例えば、後の質問に出ましたが、プールを何とかせないけんと。そんな投資をするんなら、この際どうかする、急遽統合せないかんとかいろんなことが出てくるやもしれません。だから早目早目に検討するということで、くれぐれも言っときますけど、私は小中一貫を推しとるわけでもありません。むしろそちらのほうがそういうことも含めて提起をされとるから、だから研究しなさいということ、調査するということなんですよ。もう一度そこを履き違えんようにしていただきたいと思いますが、どうなんですか。
○議長(飯田 正征君) 別本教育長。
○教育長(別本 勝美君) このことについて調査、研究をするということは私も同感でございます。ただ、今々そういう検討をして報告なりなんなりを出しても、将来のことが見通せない段階において検討するまだ時期ではないということで、検討はしなければならないというふうに考えております。今後の例えば建てかえとかいろんなことになれば、少なくとも5年、10年の長期間な計画をつくっていかなきゃいけないというふうに思っておりますので、子どもたちの推移を見ながら、しかるべき時期が来たらやらなければならないというふうに考えております。ただ、今々2年6カ月がたったから何でせんだいやということについては、今そういう時期ではないというふうに考えております。
○議長(飯田 正征君) 田中議員。
○議員(10番 田中 精一君) 教育委員会がそういう見解であれば、それはそれで結構です。ただし、申し上げておきますが、こないだ総務教育委員会を開いたときに教育委員会との懇談会がございました。その中で教育長以外の教育委員の中から、この管理計画の中身を知らなんだという委員さんがございました。委員さんって中身知らんのかなと思ったんですが、教育長がそういうことを伝えてなければ教育委員さんも非常勤ですからわかられんと思いますので、ある教育委員さんには十分に目を通していただいて、できれば検討を進めていただきたいということで言いましたが、今度また今回の議会に新しい教育委員さんの選任が出とりますが、その方についてもちゃんとこのことは伝えて、教育委員会の中で意見を交わしながら、どういうふうにするかということは、別に教育長がそういうふうに決められんでも委員の中からやっぱり研究すべきだというふうに出れば、どんどんとしてほしいと思います。
これは将来の問題ですから今々議論するつもりはありませんが、そういう中で、例えば小中一貫の話も出ましたが、実は生徒数がどんどん減ってくれば、本当に町内で2つの小学校だとか2つの中学校を維持できるんだろうか、それがいかんから小中を1つにして、例えば大栄学園とか北条学園ということでそれぞれ一貫校をつくれば2つになるがなという話もあります。それでもいかんということになると、やっぱり町内のそれぞれの中学校、2つを1つにするとか小学校を1つにするとかいう議論も出てまいると思います。むしろ教育委員会のほうが、町長のほうがそういう提案をしてくるやもしれません。これは今々の問題ではありませんが、だからそういうことも含めて将来を見越さんと。
じゃあ、今々それはすることはないと言いながら、大規模改修だとかいろいろ各学校にふぐあいが出たときに、それはもったいないことになるな、あと10年ほどすれば1つになるになとかいろんなことが出てくると思いますので、今は問題ないからいいやということじゃなくて、今からそういう研究をしながらどう進めていくかと。だから学校のそれぞれの4つの学校のあり方をどうするかということを考えないけんわけで、やっぱり教育効果と財政効果と両方考えていかないけませんので、まんだまんだ後の話だわいと、ちょっと口が悪いかもしれませんが、教育長も、いずれ私も年限が来て退散するから次の人が決めるんだわいぐらいの気持ちであるやもしれませんけど、そんなことは許しませんので、今からでも少しずつ手をつけていただきたいと思います。再度教育長にお伺いします。
○議長(飯田 正征君) 別本教育長。
○教育長(別本 勝美君) この学校をどうしていくかということについては、教育委員会としては重要な問題でありますので、そのことについて教育委員の皆さんに情報が十分提供できていなかったということについては反省すべき点だというふうに思います。そういうことをしっかり情報提供しながら、教育委員会の中で議論をしてまいりたいというふうに思います。
それと、今々がということですけども、長期的な視野に立ちながら検討していくということは重要なことですので、十分にそのことを教育委員さんとも議論しながら進めてまいりたいというふうに思います。人がかわっても行政なり教育は継続していく必要がございますので、常に委員会等で議論しながら対応してまいりたいというふうに考えております。
○議長(飯田 正征君) 田中議員。
○議員(10番 田中 精一君) じゃあ、これは最後にしますが、今の件について町長のお考えをお伺いしたいと思います。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 学校の校舎のあり方ということでございますが、パターンはいろいろあると思いますが、今のまま建てかえてやっていくかどうかとか、あるいは先ほど言われたように、一貫校でやっていくのか、あるいは統合してやっていくのかと幾つかのパターンがあると思いますので、そういう中で検討していく、子どもの数の問題、それから財政的な問題、そういうものをやっぱり検討していく必要があると思いますので、教育委員会のほうで検討させてもらいたいと思います。
○議長(飯田 正征君) 田中議員。
○議員(10番 田中 精一君) じゃあ、それは以上で終わりまして、次の質問に移ります。旧
北溟中学校の用地の件でございます。
先ほど町長の答弁では、まだ要は確認をした段階で、次の交渉に入っとると。私がまず聞いたのは、協定書のとおり、3分の1をそのまま保存、いわゆる所有をして登記を完了されたかどうかということをお聞きしたんですが、そのことはされない、むしろその土地をもらうつもりはないということで、そういう判断でよろしいかどうかということをもう一度お聞きします。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 土地をもらうということになれば、飛び地ということになって、また税のほうもあるかと思います。そういうこともありまして、委員会のほうにもお諮りさせていただいて、できれば現金でというような形でお話をさせていただいたところであります。
○議長(飯田 正征君) 田中議員。
○議員(10番 田中 精一君) それはわかりました。
先ほどの答弁の中で、じゃあ、今現在の交渉中では、いわゆる評価額というか、土地の価格を一旦出して、そこの中から建物を壊して更地にするというような話がありましたが、要は更地にしてからの価格で3分の1に分けるということになるんでしょうか。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 鑑定士に出されたのは、土地の評価、それから解体費を引いたものが価格だというようなことで出されておるところでありますが、まず校舎あるいは体育館等あるわけですが、それぞれの湯梨浜町としての使途がまだ決まっておりませんので、そういうことも検討する必要があるんではないかなと、こう思っておるところでありまして、全てをすればそういうことになるんだけど、そういう湯梨浜町の利用形態はまだわかっていないということでありますので、はっきりとしたそういう金額というものが出てないとこであります。
○議長(飯田 正征君) 田中議員。
○議員(10番 田中 精一君) じゃあ、現在そういうことも含めて交渉中だということで承知をしましたが、町長としては、更地でやっぱり分けるという思いなんですか、それとも現在の現状のままで土地を分けるという、現金化する、どっちのほうを望んでおられるか、そこをお聞かせください。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 湯梨浜町の利用形態等を見ながら、じゃあ、そこが幾らで売買できるかということもあると思いますので、そういうものを見ながら持ち分としての3分の1を請求してまいりたいと、こう思っております。
○議長(飯田 正征君) 田中議員。
○議員(10番 田中 精一君) そこは執行部のほうにお任せをしますが、いずれにしても、先ほどありましたように、例えばまだ体育館を使うとか、そういうことで結果的にどちらの方式にしてもずるずるずるずるして、いつまでも決着がつかんということはやはりなしにしていただきたいと。また後でその体育館が教育的な目的に使うんでこの分はいいでないかとか、湯梨浜町にすれば湯梨浜の思いがありますから、それぞれ利害関係があって引きずりたいとかいうこともあるやもしれませんので、そういうことがないように、やはり最初の協定案にのっとって、廃止してあれば、その3分の1を分けるということできちんとやっていただきたいと。余り時間を置かないようしていただきたいというのが私の思いでございます。中身については、交渉事でございますので執行部にお任せをしますが、ぜひ決着は早目にしていただきたいという思いでございます。町長、もう一度お願いします。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 今、湯梨浜町のほうがどういう利用形態をされるかということもまだ確定しておりませんが、それが確定してどういうことをされるかになれば、また協議を進めてまいりたいと思います。
○議長(飯田 正征君) 田中議員。
○議員(10番 田中 精一君) じゃあ、この北溟中は最後にしますが、例えば話し合いが難しいとかなかなか方向性が見えないというようなときに、私は考えとるんですが、この協定書は当時、旧2町1村、それから組合立、これもなくなりましたが、それが協定を組んでおりました。その後に立会人として鳥取県の教育委員会の教育長が入っておられますので、立会人としての立場もありましょうが、いよいよになれば教育委員会の教育長にも相談をし、方向性を導いていただければと思っておりますので、今々、県の教育委員会のほうにお出ましいただくということはないやもしれませんけども、それも一つの方法だろうと。こじれた場合とかなかなか進まない場合には、立会人の教育長にお出ましいただくということも一つの手だろうというふうに思いますので、1つ提言をしておきます。町長、いかがですか。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 湯梨浜町とは、持ち分が3分の1あるということはお互いにこれは理解しとるとこでありますのでそんなに問題ないと思いますが、ただ、どの時点で清算するかということにはなろうかと思います。町としては、そんなに早くすれば先ほどの解体しての値段ということになるわけでありますが、この利用形態によってまた違ってくる場合もありますので、そういうものを勘案しながら有利な中でその決着をつけたいなと、こう考えておるところであります。
○議長(飯田 正征君) 田中議員。
○議員(10番 田中 精一君) では、次に、3番目の各種の住民要望についてを1項目ずつお伺いをします。
停留所に
屋根つき駐輪場の設置を県に要望されたいという件でございますが、町長は要望するというふうに言っていただきました。ぜひそういうふうにしていただきたいと思います。先ほども壇上で申し上げましたが、私が望ましいと思っとるのは島茶屋の下りの停留所でございます。あそこは道路が拡幅されまして新しいのができましたから、停留所も立派ですし、駐輪場も立派なものがついております。あそこまで立派なのを全部つけてくださいということはなかなか言いにくいんですが、一つのやっぱりあれがモデルになろうと思いますので、ああいうのをベースにしてどんどんやっていただきたい。しかも現に駐輪をしておられるところから優先をしていただきたいと思いますので、執行部のほうとしては、よくその利用実態も見ながら優先順位をつけて要望もしていただきたいというふうに思います。いかがでしょうか。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 停留所の中に駐輪されておる停留所もありますので、そういうところを優先的にお願いするというのがいいんではないかなと、こう思っております。調査して県のほうに要望してまいりたいと思います。
○議長(飯田 正征君) 田中議員。
○議員(10番 田中 精一君) 確かに2カ所から3カ所、今、停留所の中に自転車や老人車をとめておられるのもありました。結構大きいほうの部分でとめてあります。例えば北条小学校の前の下りのバス停は、生徒さんが乗られるという前提があったんで大きいんですが、あそこに1台ないし2台がとめてありましたが、あれについては苦情が出ねばいいのかなと思いつつ、でも大谷の西口のほうは小さいのにとめてありましたから、そういうことも考慮しながらまた県のほうに要望していただきたいと思います。
次に、
JR由良駅前の県道交差点、西寄りの歩道拡幅の件でございますが、要は地権者との交渉がうまくいかないということでありますから、なかなか前に進まないなということでございますが、私が提案しようと思ったのは、町と県が一緒になって用地を買って、歩道部分の残りは町が、例えばコナン通りに面した簡単なあずまやや、それから公衆トイレをつけたパケットパークにして、あと残りを県が買っていただいて歩道という思いがあったんですが、問題が地権者ということになると、なかなかこれは困難でございますのですぐすぐならんかもわかりませんが、やはり精力的に話し合いをしていただいて何とかしていただきたいというふうに思います。困るのはやっぱり利用者でございます。特にあそこは自転車で東のほうから西に向かっていくと、由良の郵便局のほうに向かっていくときに、どうしてもあのガソリンスタンドのフェンスが飛び出ておりまして非常に通りにくいということがございます。地元の由良宿1区の長年の悲願の事業でございますので、ぜひどうか決着がつくように精力的に交渉をお願いしたいと思います。町長、いかがでしょうか。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 県と一緒になって所有者のほうに交渉に当たったわけでありますが、なかなかうまくいってないというのが実態でございまして、少し難しいかなとこう思っておりますが、辛抱強く交渉する必要があるだろうと思いますので、今後また県とともに交渉をしてまいりたいと思います。ただ、ちょっと向こうのほうの要望もかなり厳しいものがありまして、そういう金銭的なもの等もあるわけでありますんでなかなか難しい面があるわけでありまして、難しいということは承知していただきながら、町としても最善の努力をしてまいりたいと、こう思っておるところであります。
○議長(飯田 正征君) 田中議員。
○議員(10番 田中 精一君) その件についてはよくわかりましたが、そうはいっても困っておりますので、何とか進めていただくように、緩めず県と一緒になって交渉していただきたいと思います。答弁は結構でございます。
次に行きます。日和川と前川のアシの件でございますが、先ほどの答弁で、日和川のほうは一部刈り取りをするということがございまして、それは大変結構なことだと思いますが、あわせて残りの日和川の部分と、それから前川の上流部は本当にひどくなっておりますので、ぜひこれもしていただくように、今年度は予算がないと言われずに、補正予算を組んででもやっていただくように再度要望いただきたいと思います。
1つは、その要望の中でございますが、実際のところ今まで毎年ほぼ刈っていただいたんですが、刈っとるすぐ後ろからもう既に芽が出とるという状態でございまして、これはもうイタチごっこだなというふうに思っております。多少予算かけてでも川の中に入って根こそぎ取っていただくということをすれば、非常に刈ることが少なくなるんではないかなというふうに思います。あれ何か掘って根が流れとる、どっかにまた沈み込むとまたそこから出てくるということがありますのでかなり大変だと思いますけども、そうはいっても河川管理からは必要なことだろうと思いますので、ぜひその要望の中に根から根こそぎ取るというような要望も、単に刈るではなくて取るような要望でしていただきたいと思いますし、ちょっと大きな予算がかかるんであれば、来年度にはそれでも実現するように要望していただきたいと思います。いかがでございましょうか。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 昨年、台風24号が襲来しまして大変なそういう水害があったわけでありますが、県としては、やっぱりそういうところを重点的に掘削であったりとか、あるいは伐採をしていこうということで、北栄町も、由良川であったりとか北条川、亀谷川等についてかなり予算を投入してきれいにしていただくということをしておるようでございます。そういうことがあって全県的にはそういう台風の被害があってかなりお金がかかるわけでありますが、そういうことの中で、そうやって日和川のほうも一部していただいたということでございまして大変喜んでるところでありますが、来年度に向けてさらにきちんと伐採、掘削していただくように要望してまいりたいと、こう考えておるところであります。
○議長(飯田 正征君) 田中議員。
○議員(10番 田中 精一君) わかりました。
次に、
大栄庁舎玄関前の植え込みのクロマツの復元でございます。先ほど町長答弁では、景観上問題ないし、このままでいいと思っとるんで、復元はしないという回答でございまして、非常に私は不満でございます。
そもそもこの松は、当時の大栄町役場をここに持ってきたときの旧大栄町の町の木と町の花、クロマツと梅を前に配置をして植えたわけでございまして、それ以来ずっと来ておったんです。その一つの梅はまだ元気でございますけど、松のほうが枯れてそのままになってしまっておると。先ほども壇上で言いましたが、クロマツは実は北栄町の町の木でもあります。町の木がせっかく植えてあって、そういうふうに景観上きちんと設計の中で庭師さんが見られたのか、ここにはこういうふうに配置をするということで意味がある木だったわけでございまして、それが何ら気にならんと言われれば、町長のその美的感覚も含めていろいろ見識も含めて疑いたいなと思うんですが、やはりそういう歴史のある植え込みでございますので再度検討していただきたいと思うんですが、いかがでございましょうか。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) あそこを見てみますと、かなりツツジも繁茂して狭くなってきておりますし石等もあって、これからそこの根を取って植栽するということになれば大変な事業になるんではないかなと、こう思っております。実は梅のほうもかなりくたびれておりまして、なかなか花も多く咲かないというような状況でありまして、するんだったら抜本的にやらなければならないとこう思っておるところでありますが、今のところそんなに私としては、不自然なところがないわけでありまして、そう思っておるわけであります。そういう声が大きくなれば考える必要があろうかと思います。実は北条のほうもクロマツが、これが町の木になっております。庁舎の前に植えてあるわけであります。クロマツ、そちらのほうも最近手入れを余りしてないわけでありますが、そちらもきちんと手入れをして町の木としてしっかりと管理をしていきたいなと、こう思っておるところであります。
○議長(飯田 正征君) 田中議員。
○議員(10番 田中 精一君) 先ほどのそういう歴史があって、そこの前にクロマツがありまして、現在も町の木でございますので、ぜひ堂々と立派な松を植えて皆さんにそのこともアピールをしていただきたいと思います。何か枯れてそのままにしてあると、町そのものが衰退していくような気がしてなりません。非常に僕は残念でなりませんので、ぜひ復元されますようにもう一度検討をよろしくお願いをいたします。これの答弁は結構でございます。
次、
大栄小学校プールの藻の件でございますが、先ほどの教育長の答弁の中で、ろ過機を改善したと。しかし、構造上の問題があってうまく作動しなかったので、今、要は大きなプールと小さいプールの水の出し方を調整しながらやってると。しかも、それに対応してpH値の関係もあって、それもうまく使いながら何とかこなしてきたというような言い方でございます。でもやはり生徒さんは非常に嫌がっておられる。水泳着が汚れて、帰って洗濯も大変だったとか、もうぬるぬるしたのがへばりつく、それほどのことなんです。だから、何とかできたらというんじゃなくて、ひどい状態だったんです。これはやっぱり改善してもらわんといかんと思います。
ちょっと私が調べてみましたら、いわゆる学校保健安全法の中にプール関係の学校環境衛生基準が定めてあります。その基準の中で、当然見ておられると思うんですが、基準の中の施設の中にこういうことが書いてあるんですね。プール本体の衛生状況、プール水は定期的に全換水するとともに清掃が行われていることとあるんですが、要は藻がそこらじゅうに浮いとると、ほとんどいっぱいになっとる、掃除がしてないことにこれはなるんですよ、基準でいくと。だからこの学校保健安全法及びその基準に抵触しとるとか違法行為が続いとるということになるわけで、決していい状態じゃないんです。どっかに訴えられたらアウトになるやもしれませんよ。だからやっぱり、ちょうど今もうシーズンが終わりましたから来年度に向けて抜本的に改修することを考えてもらわんと、PTAでも親でも学校保健安全法や環境基準に適合しとりますからといえば、そうかと思うですけど、何の何のよく見てみたら、これ既に抵触しとるがなと思うぐらいのことです。これについてどうなんですか。
○議長(飯田 正征君) 別本教育長。
○教育長(別本 勝美君) プールの清掃については、使用前に水を抜いて清掃をしております。それ以降、途中での水を抜いて清掃をするということは行っておりません。その後は水をろ過機を作動させながら、そして塩素を入れながら水質を保ってるというのが実態でございます。御指摘のとおり藻が発生している状況があるということがありますので、どうしても使用してる最中に工事を進めるということができませんので、来年度の使用までに対策を講じたいということで、早ければ12月にでも予算要求をして工事に着手をしてまいりたいというふうに考えてるとこでございます。
○議長(飯田 正征君) 田中議員。
○議員(10番 田中 精一君) とにかく使う人の身になってやっぱりやっていただきたいということでございます。確かに、私も見ましたけど、ひどい状態でした。私もかつて役場職員時代に社会体育の担当をしておりまして、3つの町営プール、町民プールを管理しておりました。藻のことは非常に気にしてやっぱり私も管理をしておりましたんで、藻はやっぱり生えちゃいかんと思っておりますので、あんなに生えたらプールではありませんので。もう池です。ため池か何かだと思いますので、よくよく心してやっていただきたいと思います。ちょうど今、秋ですので、これから予算要求のシーズンですし、早目早目にやっていけば、何とか来シーズンに間に合うだろうというふうに思いますので、よろしくお願いします。それの答弁は結構です。
最後に、勤体の関係でございます。
私が今回、勤体の屋根を持ち出したのは、決してそこだけの話ではなくて、先ほど聞けば、もうそういうことで勤体は修理は基本的にはしないんだということなら、それはそれですけども、そうではなくて、この勤体に限らず他の町有施設でやはり管理不行き届きのとこがやや見れます。今一つ一つを言うつもりはありませんが、この場をかりてお願いをしたいのは、それぞれの担当課も含めて自分の所管する公共施設の例えば排水路の一本についても、草が生えとったり落ち葉がたまっとって流れんところがそこからオーバーフローしてくるだとかっていうこともありますので、言われて腹が立つのかもわかりませんけど、やっぱりもう一度点検をして、これもすぐすぐ直していただきたいという意味でこの勤体の大屋根修理を持ち出したわけでございまして、勤体に限らず全てのところをチェックをしていただきたいという意味で、これは町長のほうにお願いしますが、これについて答弁をお願いをします。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 施設管理はやっぱりきちんとしなければならないなと、こう思っておるとこでありますが、なかなか目が届かないところも多分にあると思いますので、ぜひまた議会の議員さんのほうからもそういうのを教えていただきたいと思いますし、町民の皆さんのほうからもそういうことも上がってきておりますので、現場にすぐ行って対応させていただくというようなことでございます。そうならないためにも、日ごろの中でやっぱり施設管理をきちんとしてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(飯田 正征君) 田中議員。
○議員(10番 田中 精一君) ありがとうございます。そういうふうに言ってもらえればありがたいんですが、町長はそういうふうにちゃんと言われますけど、実は町民から聞きますと、細かいことを言っていくと職員が何だか横着がって、迷惑がって、よう文句言うおっちゃんやおばさんが来たなぐらいの勢いではね飛ばされると。はね飛ばされる殺し文句が1つあります。予算がありませんとか上のほうからの指示もありませんしとか、予算がありませんということでどうも切っちゃうというようなことがありますので、そういうことがないように、必ず上に、逆に言うと上げてこいと。上げてくれば、上のほうは何とか考えるからということを町長が職員全員に言っていただくと、また言うほうもこれから細かいことでも言いやすいなと思いますけども、言うと何だかせつなくなって、それがたび重なると、ただの文句言いに思われるというようなどうも節があるようでございますので、ぜひそういうことがないように。それからくれぐれも予算がないからだめですと門前払いをせんように再度職員のほうには指導していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 常々言っとるわけでありますが、まだちょっと改めていないなということを今感じたところであります。やっぱり住民さんが困っておられるということは、きちんとお話を聞いて、それを課内なり、あるいは私のところに持ってきて対応を考えるということが基本だと思います。その後、予算についてはまた考えりゃいいわけでありますし、また、できないものは当然できないということで答弁すればいいと思いますので、きちんとそういうことのないようにしてまいりたいと思っております。
○議長(飯田 正征君) 田中議員。
○議員(10番 田中 精一君) 以上で終わります。
○議長(飯田 正征君) 以上で田中議員の一般質問を終わります。
次に進みます。
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○議長(飯田 正征君) 5番、町田貴子議員。
○議員(5番 町田 貴子君) 5番、町田貴子でございます。私は、地域の移動手段を確保するための公共交通施策の取り組みについての質問をいたします。
近年、高齢化が急速に進み、高齢者による交通事故の多発、運転の不安などを受けて免許返納者が増加しています。自家用車での移動手段がなくなると、将来が不安だ、どうにかしてほしいという悲痛な声が上がっています。マイカーに頼らず暮らせるように公共交通施策が必要とされています。官民一体となっての推進が大切です。琴浦町では、町営バス(100円)が運行され、鳥取市は100円循環バス「くる梨」で環境保全とあわせて公共交通を整備、八頭町では3月に自動運転バスの実験が行われました。北栄町では、乗り合いタクシーが運行されていますが、路線を見ると、高千穂、岩坪、青木、比山は停留所の設定がなされていません。後でこれはお聞きしますが、30分前までの予約制、1便は前日の予約が必要など利用しにくい面もありますが、乗り合いタクシーの利用状況など、近年の動向を伺います。
また、福祉課による高齢者、障がい者の通院送迎をタクシーで行う外出支援サービスがあります。自宅から東伯郡、倉吉市内の医療機関の送迎が対象です。利用料の助成はありますが、利用できる対象者に制限があり、事前の申請を行う必要もあるなど、日常の利便性のよい交通手段とはならないと思います。まずはアンケート調査などをして公共交通に関する町民のニーズをはかる。それから通院、買い物など、生活を助け、観光、ビジネスなどの産業を支える公共交通にするために何度も協議を行う必要があります。協議会、実行委員会を立ち上げてはどうでしょうか。2025年問題もあります。早急に課題に取り組む必要があります。誰でも利用しやすい公共交通を設置することについて町長に伺います。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○議長(飯田 正征君) 別本教育長。
○教育長(別本 勝美君) これについては昼間だけで、夜はやっておりません。
それと、夜間中学といいますのは、もう完全に中学校ということでございますので、昼間の中学と同じ体制を夜間にも行うということのように聞いております。ただ、夜間ばっかりにするのが夜間中学ではなしに、夜間中学という形で学び直しをしたい形式卒業者とかなんかの方々に対応するということで、昼間の開設もされておるところもあるようでございます。
○議長(飯田 正征君) 斉尾議員。
○議員(7番 斉尾 智弘君) そういうこともあると思います。大学なんかでも二部と言いながら、例えば3時ぐらいから始まるとか、そういうところもあるように聞いておりますけども、ですから多様な学び、時間帯、こういうものを用意しておいて、行きたい時間帯だったら行ける、動ける時間帯だったら行ける、通えるというような、こういうことを提案するというのも一つの政治の分野ではないかな、それこそ先ほどのSDGsの理念に合致したやっぱり夜間中学という取り組みではないかなというふうに思いますが、町長、いかがでしょうか。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 今、県のほうも検討されておるようでございます。いろいろニーズ等も収集して、これからどうされるかということになろうかと思いますが、一つの小さな町でそういうものをなかなか設置するというのは難しゅうございます。やはりある程度まとまった中でやっていくということが運営する上でもいいんだろうと、こう思っておりますので、県のほうのそういう取り組み等を見たいと、こう思っております。一人残らずということもあるわけでありますので、そういう方たちがそこの中で勉学して、社会の中で生き生きと生きていかれるということになれば本当にいいなと、こう思っておるところであります。
○議長(飯田 正征君) 斉尾議員。
○議員(7番 斉尾 智弘君) 今、県のほうで検討されておられますのは、県に1校だろうというようなことでございます。それで、例えば東部とか西部とかという話が出てきたときに、この調査研究されている部会でも中部がいいではないかというようなお話があるようでございます。東中西考えたときに、どこからでも通えるような中部がいいではないかと。町長、先ほど小さな町だけでというような、私もそう思います。北栄町には中央育英という高校がございますので、県でやるとすれば育英の校舎を借りられるということが、できるかどうかわかりませんけども、こういうことが視野に入らないのかなというようなことも考えたりしますが、町長、この辺はいかがでしょうか。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 育英にということを提案してはどうかということだろうと、こう思いますが、どういう形になるか、私もちょっとよくわかりません。高校に中学校を持っていくのかというようなこともあると思いますし、中部にされるかどうかということもわかりませんので、何とも言えないわけでありますが、その点についてはまた県のほうでしっかりと議論されるものだろうと、こう思っております。
○議長(飯田 正征君) 斉尾議員。
○議員(7番 斉尾 智弘君) 今、各市町でこの夜間中学について、我がところでというような希望を持っておられるところは特にないようでございます。ですから、もしどこかが手を挙げて、我が町、我が市に来てくださいというような提案があれば、もしかしたらそこに決まるかもしれません。ですから非常に痛しかゆしといいますか、よそに移ってしまったらちょっと残念だなというふうに私は思うわけですけど、町長、この辺の見解についていかがでしょうか。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 設置するか、不要かということがまだ両論併記になっておりまして、まだはっきり決まってないということもありますので、そういうのを見ていきたいなと、こう思っておりますし、交通の便であったりとか、いろんなものも考えられるんだろうと、こう思っております。県のほうがどう判断されるかということになろうかと思いますが、現在のところはそういうことは今のところは考えていないところであります。
○議長(飯田 正征君) 斉尾議員。
○議員(7番 斉尾 智弘君) なかなか話は前に進みませんし、確かにニーズ等でつくってくださいというような、こういうこともなかなか巻き起こっているわけではありません。ただ、現実に例えばこれから外国の労働者の方がふえるようになってまいります。改正出入国管理法ですね。これについて、ことしの4月に改正されて、外国労働者の方もふえてくるように聞いております。外国の著名な方とちょっとお話しさせていただいたときに、そういうニーズはあるよと、もし北栄町でそういうことを実施されるんだったら、そういうところに入りたいというお子さんはありますと、また、お子さんでなくても、外国の方、ありますというふうにお聞きしております。ですのでぜひ前向きに、これは全然実効性ないよということではなくて、ほんの少しでも結構でございます。そういうニーズを捉えるような努力、これをしていただけないものかというふうに存じますが、いかがでしょうか。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 教育長に答弁させます。
○議長(飯田 正征君) 別本教育長。
○教育長(別本 勝美君) 町長にかわって答弁をさせていただきます。
中学の設置については、そういう希望者があれば検討はしていかなきゃいけないなというふうに思いますけども、県が昨年行った調査においても、かなりの方、いわゆる不登校の方であったりとか、そうでない方々、一般的なアンケートでは5,600枚だったりとか、学校に通えてない学齢生徒を対象にしたアンケートにおいても260枚発送されておりますけども、返ってきたのが非常に少ない103通ぐらいで、その中で夜間中学があったら通ってみたいという思いの方というのは8名しかございませんでした。アンケートでは。そういうことで、なかなか県のほうも昨年の調査において、どれだけのニーズがあるのかということが十分把握できてないということのような中間報告を出されたというふうに思っております。
それと、夜間中学の設置という形になりますと、これはもういわゆる学校教育法に基づく中学校ですので、全ての教科の教員を確保して対応していかなければならないという形になります。そのことができるかどうかということについては、県のほうとも話をしていかなきゃいけないと思います。
それと、この間出ました今年度の検討会の中では、県といいますか、公立で設置するのか、そうでなくて、今現在ある制度を使っていくのかということの両方で検討をしなければならないという2案が提示されておりますので、今後、それを受けた県のほうでの検討結果を待ちたいというふうに思っております。
それとあと、中学校ですので、中学校の教員免許のある者を配置をしなきゃいけませんので、中央育英というふうに言われましたけども、中央育英の高校の先生が当たるというのは、いわゆる昼間の先生と夜間の先生が同じ先生がするということはできませんので、そういう体制の問題もございます。まだまだ解決しなければならないことが多数あると思います。検討結果を待ちたいなというふうに思ってます。
○議長(飯田 正征君) 斉尾議員。
○議員(7番 斉尾 智弘君) 検討結果を待って、また検討をしていただければというふうに存じますけども、先ほどそういうものができれば通ってみたい、8名の方がおられた。そういう回答ですね。この8名の方は、8名しかなかったみたいな言い方されましたけども、8名の方もおられるんですよ。(「県内」と呼ぶ者あり)ええ。県内で。ですから中部なんです。と私は思うんです。だから大事じゃないでしょうか、そういうのがね。そういう発想が。教育長のお話を聞いておりますと、できない理由をいっぱい並べられますけども、それは誰でもできますよ。でなかったら言いませんよ。できる方法を考えませんかということを申し上げているんです。この辺でいかがですか。
○議長(飯田 正征君) 別本教育長。
○教育長(別本 勝美君) 私は決してできない方法を言っておるわけではございません。例えばこの8名であったとしても、町がやることが可能かどうかという問題であって、やっぱりここはそれだけのニーズしかないということで、全県下から集まってこられるということになりますと、それなりの地理的な条件等もありますので、まずは県のほうで検討をしていただきたいというのが思いでございます。町は全然しませんよというようなことを申し上げているわけではございません。
○議長(飯田 正征君) 斉尾議員。
○議員(7番 斉尾 智弘君) きょうは一歩前進の御答弁をいただいたというふうに存じます。全然やらないわけではないと、こういう力強い言葉できょうは終わりたいと思います。以上です。
○議長(飯田 正征君) 以上で斉尾議員の一般質問を終わります。
次に進みます。
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○議長(飯田 正征君) 11番、森本真理子議員。
○議員(11番 森本真理子君) 11番、森本真理子です。私は、本定例会において、2点、町長に質問させていただきます。
ひきこもりの実態と社会復帰に向けて。
若い世代の問題とされていたひきこもりが中高年にも広がっています。鳥取県の調査からひきこもりの状態の人が40から50代だけで半数を超える実態が浮かび上がり、支援が急がれます。本町での実態はどうでしょうか。ひきこもりの理由はさまざまだと思いますが、それを家族が相談しやすい場所となっているのでしょうか。家族、本人が心の健康を取り戻し、社会復帰ができるよう、町としてどんな取り組みをされているのか伺います。
新規就農者への不安解消への窓口は。
希望に満ちあふれて農業へと進んだ新規農業者が5年ぐらい経過すると、病害虫などで収量低下、多忙のため意欲低下など起こる人があると聞きます。そんなとき、誰に相談すればいいのでしょう。町としてどんな解決策を考えておられるのか、町長に伺います。
以上でこの場の質問を終わります。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 森本議員の御質問にお答えいたします。
まず初めに、ひきこもりの実態と社会復帰に向けての御質問でございます。
北栄町において、ひきこもりの状態にあると思われる方は、昨年、平成30年8月から9月にかけて実施した実態調査で45名おられるという結果でございました。これは鳥取県の調査にあわせて民生児童委員、居宅介護支援事業所、計画相談支援事業所等に調査をお願いしたもので、内訳では男性が約7割、女性が約3割で、ひきこもり期間は10年以上の方が約半数という結果になっております。また、支援の状況に関しては、現在、支援を受けていない方が半数程度いらっしゃるという結果でございます。
ひきこもりの状態になった背景には、就業上の問題や家庭環境の問題など、さまざまな要因が考えられますが、相談がなければ必要な支援につながりにくいのが現状であり、その実態の把握は難しく、今回の調査で把握できていない方もまだいらっしゃるだろうと考えております。これらの方に対する支援につきましては、まずは御本人や御家族が相談しやすい場をつくることが必要であると考えております。
町としては、昨年度から福祉課に相談支援包括化推進員を配置し、複合的な課題を抱える世帯や制度のはざまで支援につながっていない方に対する相談支援の取り組みを始めたところであります。相談支援包括化推進員を初めとし、ひきこもり生活支援センターや家族の会などの相談窓口を広く周知し、まずは家族に相談できる先があること、相談してもよいといった認識を広げていくことが必要であると考えております。
また、今後の取り組みに生かすため、8月に南部町にありますいくらの郷に担当課の職員を視察研修に行かせております。このいくらの郷は、ニートやひきこもりの人の社会復帰や就労を支援する施設として1年前に開所され、昨年1年間で5人の社会復帰支援を行っておられます。鳥取県中部には同様の拠点施設はありませんが、個人の状況に合わせた丁寧な相談や支援の体制が必要であり、既存の施設の活用も含め、関係機関と連携しながら今後の相談支援の体制を検討していきたいと考えております。
次に、新規就農者への不安解消への窓口についての御質問でございます。
新規就農者への支援については、就農まではアグリチャレンジやアグリスタートなどの新規就農者の技能に合わせた研修や、農業次世代投資資金や親元就農促進支援などの交付金事業を実施し、就農当初から自立するまでのサポートを行っております。この中で定期的に確認会などを実施することにより、新規就農者本人から、営農の状況はもとより、課題や問題点などを聞き取り、関係機関で連携してバックアップしているところであります。交付期間終了後につきましても、農業次世代については5年、親元就農支援については3年の間は定期的に営農状況の報告をしてもらうようになっており、新規就農当時と同じようにサポートを行っております。
また、産業振興課に就農営農相談員を配置し、就農相談から交付金や補助事業の計画作成、就農状況の確認などにかかわっております。この相談員については、就農初期や事業活用からかかわりを持ち、その後の経営や技術、農地、資金などさまざまな農業の相談窓口となり、それぞれの課題に応じた専門的な機関へとつなぐサポートを行いますので、新規就農事業終了後についても気軽に相談をしていただくようにしております。
なお、より一層の経営拡大や事業承継などを目指す農業者につきましては、県が農業者の農業経営の発展と法人化、円滑な継承等の多様な課題に対応するため開設したとっとり農業経営相談所において、経営相談、経営診断や専門家の派遣、巡回指導などの取り組みを行う体制を整備しておりますので、そういった機関への引き継ぎもさせていただいております。
いずれにいたしましても、農業者が病気などによる収量低下や労働力の確保などに備えるための共済や収入保険などの情報提供や必要な補助事業を行っていますので、気軽に御相談いただければと思っております。
○議長(飯田 正征君) 森本議員。
○議員(11番 森本真理子君) ひきこもりは病気でなくて、やっぱり仕事をしていない、学校に行っていない、自宅にこもっている人などの人のつながりがない状況が長い間続いている状態のことなのですが、先ほど町長が答弁してくださった中に、町内でも45名の方が苦しんでおられるということを聞きました。それもまた10年以上も家で休んでおられる方がおられるというのを聞いて本当に驚きました。若い世代の問題とされてきたひきこもりが中高年に広がっています。80代の親と50代のひきこもりの子どもの介護や経済問題で共倒れになるリスクも指摘されています。最近では、ひきこもりの子を親が卑下し、誰にも相談することなく殺すという痛ましい事件も起こっています。家族は、ひきこもりの子をゆっくりさせてあげたいという気持ちと、このまま放っておいても大丈夫だろうかという葛藤があると思います。その思いをどうか聞いてあげてほしいと思います。
先ほど町長が福祉課に専属の包括、ちょっと名前をよく最後まで覚えませんけど、包括何とか推進員を置いておられるということを聞きましたが、その方は日ごろはどんなお仕事をされているのでしょうか。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答弁させます。
○議長(飯田 正征君) 田中福祉課長。
○福祉課長(田中 英伸君) 森本議員の御質問に対しまして、町長にかわって答弁させていただきます。
この相談支援包括化推進員というものは、いろいろさまざまな困難を抱えるケースに対して、横断的な調整役も含めて機能を果たすものでございまして、これまではそういったケースに対してどういったアプローチが必要なのかといったケース検討やら、今回もひきこもりの方に対しての相談支援体制をどう構築していけばいいのか、そういったことも含めて調査もしておりますし、また、そういったことだけではなしに、地域福祉計画に基づき、どういったことを地域共生社会でやっていけるようなことができるのか、そういったことも含めて、今、検討を進めている職員でございまして、今回の視察にも行き、ひきこもりの今後どういった対応ができるかということも含めて今は業務に当たっているという状況でございます。以上です。
○議長(飯田 正征君) 森本議員。
○議員(11番 森本真理子君) まず、相談する家族はどういう手順を踏んで、福祉課に相談員さんがおられるわけですが、どのような手順を踏んだら一番よいのでしょうか。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答弁させます。
○議長(飯田 正征君) 田中福祉課長。
○福祉課長(田中 英伸君) 再度の御質問にお答えします。
これまでのケースですと、やはり先ほど言われたように、8050問題といって、高齢の御両親の方が子どもさんのことを心配されて、相談に直接来られるというケースもございます。こういった場合はやはりそのお子さんの今後の生活のことも含めて、生活困窮ということを心配されて相談に来られて、それから相談支援包括化推進員がおります生活支援室のほうの中の就労の支援員等も含めて相談に乗り、その方の就労に向けての相談をしていくというふうな形で、直接親御さんが相談に来てくださるのが一番いいんですが、なかなかそこがうまくつながっていないという部分もあります。そういった面では、中部にはそういったひきこもりの相談するセンターもございます。そういったところに相談されて、町のほうにもそういったところがあるということで紹介をしていただけて、相談していただければ、何らかの手を打てると思いますので、やはりどの機関でもいいですので相談をかけると、家庭の中だけで解決しようとせずに、公的な部分に相談をかけていただければ、何かしらの形でつながっていきますので、そういったことを発信していただければ一番いいのではないかと思っているところでございます。以上です。
○議長(飯田 正征君) 森本議員。
○議員(11番 森本真理子君) 地域には民生委員さんもおられるんですが、そういう民生委員さんでも相談を持ちかけてもよろしいんでしょうか。教えてください。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 地域に民生委員さんがおられますので、そういう方を通じてまた役場のほうに相談していただくということになれば、また役場が行って話を聞くということになろうかと思いますので、そういうことも民生委員さんにはお願いしながら対応しておるところであります。
○議長(飯田 正征君) 森本議員。
○議員(11番 森本真理子君) 民生委員さんも日ごろから地域の人と仲よくして出入りしたりしてないと、信頼関係というものが、ちゃんと任命を受けておられる確かな人ばかりなのでしょうが、ふだんから信頼関係がないと、その人に相談したらほかの人に漏れるんじゃないかとか、そういう気持ちもあると思うのです。それで、民生委員さんも日ごろからやっぱり地域をよく知っていただいて、地域の皆さんの生活の様子を確かめていただきたいなと思うんですが、その辺どうでしょうか。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 民生委員さんも自治会のほうにお願いして、適任であるという方を推薦していただいております。そういう中にあって、ある程度自治会の中では信頼されている方だろうと我々も思っておりますし、また、民生委員も守秘義務等もありますので、そういうものがあってもほかには漏らしたらいけないということがありますので、困り事があったらぜひ相談していただければと思います。
○議長(飯田 正征君) 森本議員。
○議員(11番 森本真理子君) ひきこもりになるにはいろいろの原因があったからこそそういう状態になっておられると思います。ひきこもりの改善には家族など理解してくれる人の存在が本当に重要だし、地域の人の役割というのも大切だと思います。一定の期間がかかっても、やっぱり親も本当に、さっきも言いましたけど、焦るし、大丈夫だろうか、この子って、長い期間かかるので大変だと思います。そういう親に対しても町としてどんな支援をされておられるのでしょうか。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 先ほども言いましたが、半数近くは支援を受けていないということでございます。やはりなかなか外部に話しにくいという方もあると思います。まず相談していただくということがまず一番でありますので、ぜひそれをしていただきたいなと、こう思っておるところであります。そうしないと、実態がわからないと、じゃあどういう支援をしていいのかということがわかりませんので、まずそこをお願いしたいと思います。隠したりされる方もあると思いますので、そういうことがないようにしていただければ、よりそういう支援の方法もできるんだろうと、こう思っております。
担当課長にちょっと説明させます。
○議長(飯田 正征君) 田中福祉課長。
○福祉課長(田中 英伸君) 町長にかわりまして答弁させていただきます。
引きこもっている御本人さんへの支援はもちろんですが、そのひきこもりの方を抱えておられる家族の方への支援も町としては相談に来られれば、どうすれば引きこもっている御家族の方が回復に向けて一歩が踏み出せるか、それを家族の人がどういうふうに接していけばいいのかとか含めた、その家族の方への支援も十分に町としてはアドバイスをしながら支えていかなければならないと思っております。実際ひきこもりの方が社会復帰をするに当たっては、家庭の中での最初のステップ、外に出ようという気持ちになる、それはやはり家庭の中である程度築かれないと、いきなり外に出ていくというのは難しいということが言われております。そのためにはやはり一番身近におられる家族、御両親も含めて、その方たちにこうすれば引きこもっておられるその方が親御さんに相談ができるようになり、それから社会に出ていくというステップとして、そこがつながるという、その部分も今後の相談には十分力を入れて対応していかなければならないとは思っておりますし、また、相談員はそのことも踏まえて相談の対応に当たるようにいたしております。以上です。
○議長(飯田 正征君) 森本議員。
○議員(11番 森本真理子君) 今後とも温かい目でひきこもりの方、また家族の方を見守っていただけたらなと思います。
ここで、私のうちの従業員の一人のことですが、ちょっと話を、成功例なので聞いていただきたいと思うんですけれど、ひきこもりだったんですけれど、ハローワークでうちの名前を、森本農園を見まして、数が、従業員さんが少ないし、じゃあ働いてみようかって思ってうちに来てくれました。それで、やっぱり自分がやってみよう、長いこと家にいたけど、これじゃあいけないわと思うときじゃないと、やっぱり自分、その人自身が変わらないと、そういうことはできなくて、それで、町外の人でしたが、ずっと働いてくれましたが、また次の目標が見つかったからと言って結局はやめたんですけれど、時間にちょっとルーズなところがありましたが、本当によく頑張ってくれました。
それで、南部町の例が、先ほど町長も言われたんですけれど、私も調べてきたら、地域共生社会実現拠点のいくらの郷というのがあるというのを聞きました。そこの中でもやはり自然豊かな環境の中で田植えをしたりとか畑仕事をすることによって、心がなごみ、回復に向かったということを読みました。外で自然と触れ合い、体を動かすことによって、本当に仕事をするというのは不思議な力があると思います。北栄町には農業をしておられる方もたくさんあるので、そういう気持ちになれる方を受け入れられるような体制ができたらなと思うのですが、その辺、北栄町でもこういういくらの郷のような施設をつくられるような考えはございませんか。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) このいくらの郷ですが、去年オープンして、5人の社会復帰を行ってきたんだということでありますが、前南部町の坂本町長が理事長でおられるということでありまして、その建物をリノベーションして、そこで施設をつくって、そこを拠点にしてそういう草刈りであったりとか、あるいは農業の支援だったりとか、そういうものをされて、社会復帰をされた方があるというようなことでございます。西部にはそういうとこがあるわけでありますが、中部、東部にはこういう施設がありません。おまえやれということで、ちょっと尻をたたかれておりますが、中部でもこういうのができればと、こう思っておるところでありますので、できるのかどうかということはまだわかりませんが、そういうのを、施設ができればいいなということを思っておりますので、そういうこともまたいろいろする中で検討してまいりたいと、こう思っております。
○議長(飯田 正征君) 森本議員。
○議員(11番 森本真理子君) ぜひとも、町長、いい場所というか、自然に囲まれた地域があるし、人柄がとても優しいところなので、北栄町は、ぜひとも北栄町でしてくださればと思いますが、もう一度お願いします。どうでしょうか。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 検討はさせていただきたいと、こう思っております。そういう中部での中の一つとするのか、あるいは町でするのかということもあると思いますが、いろいろそういうのを検討しながら、どういうことでそういうひきこもりの方が社会復帰できるかということもまた考えてみたいと思います。
○議長(飯田 正征君) 森本議員。
○議員(11番 森本真理子君) 新聞に書いてあった記事なんですけど、NPO法人鳥取青少年ピアサポート代表理事、山本恵子さんは、とにかく相談につなげてほしい。家族、本人が心の健康を取り戻せるように話し合いを繰り返す中で、改善の糸口が見つかることもあります。ひきこもりの人が生きやすい社会は、誰でも暮らしやすい社会だと思いますと述べられています。私も本当にそのとおりだと思います。ひきこもりの人が生きやすい社会は誰でも暮らしやすい社会だと思います。これを心に思いながら、北栄町も皆が生きやすい社会にしていけたらと思います。町長、どうでしょうか。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) やはり先ほどありましたように、まず相談していただくということが一番大切だろうと、こう思いますので、そういう相談をしていただけるような体制づくりというのもさらに進めていく必要があるだろうと思いますし、また、そういう相談するところがあるんだということを周知していくということも大切だろうと、こう思いますので、まずそういうところを初めにして、そういうひきこもりの方をなくしていく、そういう方策をとってまいりたいと思います。
○議長(飯田 正征君) 森本議員。
○議員(11番 森本真理子君) それでは、次の質問に移ります。新規就農者への不安解消への窓口はという質問です。
午後4時11分散会
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