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平成29年 6月第5回定例会 (第 5日 6月 6日)

  • 附帯決議(/)
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  1. 北栄町議会 2017-06-06
    平成29年 6月第5回定例会 (第 5日 6月 6日)


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    平成29年 6月第5回定例会 (第 5日 6月 6日) ─────────────────────────────────────────────       第5回 北 栄 町 議 会 定 例 会 会 議 録(第5日)                                  平成29年6月6日(火曜日) ─────────────────────────────────────────────                                 平成29年6月6日 午前9時開議  日程第1 一般質問       ───────────────────────────────                 本日の会議に付した事件  日程第1 一般質問        ───────────────────────────────                  出席議員(15名)     1番 浜 本 武 代君  2番 田 中 精 一君  3番 池 田 捷 昭君     4番 山 下 昭 夫君  5番 前 田 栄 治君  6番 森 本 真理子君     7番 宮 本 幸 美君  8番 町 田 貴 子君  9番 斉 尾 智 弘君     10番 阪 本 和 俊君  11番 油 本 朋 也君  12番 飯 田 正 征君     13番 長谷川 昭 二君  14番 津 川 俊 仁君  15番 井 上 信一郎君        ───────────────────────────────                  欠席議員(なし)        ───────────────────────────────
                     欠  員(なし)        ───────────────────────────────                 事務局出席職員職氏名 事務局長 ─────── 磯 江 恵 子君  副主幹 ──────── 福 田 香 織君 事務補佐員 ────── 長谷川 利 恵君       ───────────────────────────────               説明のため出席した者の職氏名 町長 ───────── 松 本 昭 夫君  副町長 ──────── 西 尾 浩 一君 教育委員長 ────── 福 光 純 一君  教育長 ──────── 別 本 勝 美君 会計管理者(兼)出納室長         ──── 齋 尾 博 樹君  総務課長 ─────── 手 嶋 俊 樹君 企画財政課長 ───── 小 澤   靖君  税務課長 ─────── 大 庭 由美子君 住民生活課長 ───── 倉 光   顕君  福祉課長 ─────── 田 中 英 伸君 健康推進課長 ───── 吉 田 千代美君  地域整備課長 ───── 吉 岡 正 雄君 産業振興課長 ───── 手 嶋 寿 征君  観光交流課長 ───── 松 本 裕 実君 教育総務課長 ───── 磯 江 昭 徳君  生涯学習課長 ───── 杉 本 裕 史君 農業委員会事務局長 ── 下 阪 啓 二君 (併)選挙管理委員会事務局長 ──────────────────── 手 嶋 俊 樹君       ───────────────────────────────                 午前9時00分開議 ○議長(井上信一郎君) おはようございます。  ただいまの出席議員は14名です。定足数に達していますので、これより本日の会議を開きます。  なお、9番、斉尾智弘議員から遅刻届が提出されています。  本日の議事日程は、お手元に配付したとおりです。       ─────────────・───・───────────── ◎日程第1 一般質問 ○議長(井上信一郎君) 日程第1、一般質問を行います。  質問順5番目の斉尾議員と6番目の浜本議員の順序を入れかえ、順次質問を許します。  2番、田中精一議員。 ○議員(2番 田中 精一君) 2番、田中精一でございます。  私は、町長及び副町長の行政運営は議会軽視どころか議会無視も甚だしく日々不信感が募っていますので、この場であえてその象徴的な事案を回顧しながら質問をいたします。  その事案が明らかになったのは、ことしの4月11日に開催された4月行政報告会でした。西尾副町長が、口頭で町商工会が建設、オープンした集合店舗「コナンの家 米花商店街」の運営に関し、昨年6月定例議会の補正予算の審議の中で異議が集中した町商工会の1,000万円の無担保、無保証、無利子の貸付金を年度末に貸し付け実行したという報告がありました。あえて議会の意向を無視して貸し付け実行した理由は、貸し付けに当たり町商工会役員に保証を求めると役員の受け手がいなくなるからということでありました。当時、私はこの予算案に否定的で、異論、反論の質疑をした者としてこの報告に唖然とさせられ、煮え湯を飲まされた思いでございました。あれほど私を含め3名の議員が無担保、無保証、無利子の貸し付けはあしき先例になるのであり得ないと反論したためか、西尾副町長から提案説明を翻して貸し付けに当たっては町商工会役員に保証を求めるとの答弁があったため、ついこの副町長の答弁を信用し補正予算案に賛成してしまったのが運の尽きで、結局ふたをあけてみれば無担保、無保証、無利子の貸し付けを実行されてしまったということであります。はっきり申し上げて、執行部、とりわけ町長と副町長には「やられた、信用ならんな」という思いだけがむなしく残りました。  そこで、町政の最高責任者である町長に問います。あの予算審議の質疑応答は何だったのでしょうか。議会軽視どころか議会無視であり、明らかに議会や町民に対する背信行為そのものではないでしょうか。そもそも副町長は、予算提案した町長の指名のないままに町長にかわって答弁に立ち、その提案内容の一部を修正する権限を持ち合わせているのですか。このことはまさに重大な越権行為、地方自治法第153条第1項、町長の事務の委任及び第167条第2項に反するのではないでしょうか。もし違反していないと言われるのであれば、同法第167条第3項に規定しているどんな事務、事項を委任したのか、告示した書面をこの場に提出され、特に副町長が、町長が執行方針も盛り込んで提案された予算を修正できる権限を委任されていたのかを説明していただきたいものであります。  いずれにしましても、今回のことで常々ある同僚議員が一般質問等で盛んに訴えられていましたが、我が執行部には信頼、信義という言葉は存在しないということが明らかになりましたので、今後の議会審議及び議決に当たっては例えば予算案に疑義があれば逐一予算修正案を提案するなど、一層厳格に対応することをここに宣言せざるを得ません。  そこで、今回の事案をもう少し詳しく説明したいと思います。  昨年6月定例会の「コナンの家 米花商店街」関連の補正予算の審議で、ある議員が町が商取引目的の団体事業に無担保、無保証、無利子の貸し付けは異例の扱いではないか。あしき先例をつくらないためにも、町商工会は資金が必要であればむしろ金融機関で融資を受け、町は必要ならば無利子となるよう利子補助が常道策ではないかと再考を促す質問をされました。  また、ある議員は過去にこんなおいしい条件の貸し付けは例がない。このような先例をつくると、今後他団体や個人から要望、要求があれば同等の対応をしなければならなくなる。今回のように国費を投入した施設ではその物件は担保にとれないということであれば、せめて保証人をとるべきではないかと質問したところ、西尾副町長から町商工会役員に保証人を求めたいと回答がありました。それに対してある議員から、無報酬の町商工会役員に保証人を求めることは酷ではないか。役員の受け手がなくなるとの反論もございました。  私は、視点を変えて質問しました。今回の貸付金は、町商工会が「コナンの家 米花商店街」を運営するに当たり今後の経営に不安があるので、町にあらかじめ運営費に充当するための無担保、無保証、無利子の貸し付けの融資を要望されたことに対応するため予算提案したものであり、ちなみに貸付金1,000万円は今後10年をかけて毎年100万円ずつ返済されるということでありました。そこで、私が特にこだわったのは、この「コナンの家 米花商店街」の運営の収支計画案では、そもそもたな子4社から徴収する年間490万円の家賃料収入が安過ぎるのではないかという点でございました。その比較として、平成19年にオープンした青山剛昌ふるさと館内のたな子は1社ですが、初年度1年間の家賃料実績が300万円を超えて町会計に納められ、以後このたな子は順調に営業収益を伸ばし、平成27年度は690万円、平成28年度780万円を納入していただいております。ふるさと館内と米花商店街では営業環境や前提条件が違うとはいえ、1社で780万円と4社で490万円ではいかにも米花商店街の収支計画案が甘過ぎるのではないかと指摘をしました。せめて計画案の2倍の980万円を徴収していただければ、町からの1,000万円の貸付金は必要ないと思われたからでございます。ちなみに、980万円を4社で割れば1社当たり245万円となり、青山剛昌ふるさと館のたな子1社の780万円に比べてもそんなに無理な家賃料ではないと考えられるので、再度町商工会にかけ合われるべきだとも指摘をしました。なのに結果的には何らの見直しもなく、貴重な町民の血税の中から無担保、無保証、無利子の貸し付けは実行されてしまいました。どうして実行する前に議会にそのことを報告し、再度判断を求めなかったのですか。これが信頼、信義にもとるということであります。  私は、町商工会が嫌いなわけでも、何が何でも反対というわけでもありません。察する事情があり再度提案されていれば、苦渋の決断をしたやもしれません。正々堂々と議場で協議してほしかったものであります。とにかく残念の一言であります。  町長や副町長の目線は町商工会に向いていて、町民や議会は二の次のようですが、これでは町政執行者としての根本的な統治者資質や能力を疑わざるを得ません。町長の所見をお聞かせください。  以上、この場での質問を終わります。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 田中議員の御質問にお答えいたします。  昨年6月議会で議論のありました町商工会への無担保、無保証、無利子の貸し付けを議会への相談なく実行したことについての御質問であります。  昨年6月議会終了後、役員の方へ事の経過を説明して複数の方から口頭で保証人になることについて御理解をいただいたところであります。しかしながら、その後の商工会の理事会で協議された際、連帯保証人となることは各個の会社の経営自体に影響を及ぼすことから、今後役員の引き受け手がない状況を懸念する声が上がり、商工会としては町からの貸し付けをやめ金融機関から借り入れる方向で町へ協議を受けたところでございます。  商工会の通常総会の中では、町から無利子による貸し付けについて既に了解がなされており、金融機関からの利子を含めた借り入れについては各会員の了解を得ていないことや、小プロからの監修対応等に伴って事業費が増額となり、財源の調達に苦慮されている状況など総合的に見て、事業費の早急な支払いの必要性から町の貸付金を活用することがその時点で妥当と判断し、3月16日付で貸し付けし、4月の行政報告会で報告したものであります。  本件につきましては、再度連帯保証人を求めることも一つの方法だとは考えますが、会員の方の会社経営に直接的に影響することを考えますとやむを得ないと判断し、議会に諮ることなく貸し付けをしたところでございます。  いずれにいたしましても、方針変更を執行部で決定した後に、本会議または全員協議会の場において方針変更を説明すべきでありました。この点につきましては執行部の不手際であり、深くおわびを申し上げるとともに、今後はこのような事態とならないよう細心の注意を払ってまいる所存であります。 ○議長(井上信一郎君) 田中議員。 ○議員(2番 田中 精一君) 今町長の回答をいただきましたが、その前に私が先ほど壇上で質問しました地方自治法第167条第3項の告示書の写しの提示を求めたいと思います。  御承知のとおり、以前の助役制から今日の副町長制に変わったのは、平成18年に大幅に改正された地方自治法が平成19年4月に施行されたからであります。組織運営面における自主性、自立性の一層の拡大を図りながら、町長を支えるマネジメント体制の見直しにより副町長の職務についてその機能の強化と明確化等を図る方向で改正されたものであります。改正前の助役制のときから、町長を補佐する、職員の担任する事務を監督する、別に定めるところにより、町長の職務を代理すること。この3点は定められていましたが、改正により新たに町長の命を受け政策及び企画をつかさどる、及び町長の権限に属する事務の一部について、地方自治法第153条第1項の規定により委任を受け、その事務を執行することという2点がつけ加えられております。  そこで、再度お尋ねをしたいと思いますが、副町長にはその153条第1項で規定された委任を受けた事務事項がありますか。あるとしたら、その事務事項がわかる同法第167条3項の規定する告示の写しをこの場に提示をしていただいて、あわせてまず説明をしていただきたいというふうに思います。 ○議長(井上信一郎君) しばらく休憩します。(午前9時15分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 休憩前に引き続き再開します。(午前9時30分再開)  松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 告示書につきましては、入札の件は告示しておりますが……(「それは違う」と呼ぶ者あり)違うか、これ。済みません。告示書は、今までしたことがないということでございます。  ただ、いろいろ政策あるいはそういう企画する中で、副町長も一緒になってその協議に加わっておるという中で、やっぱりあるところ委任ということもしながら任せておるところもあるということでございますので、御理解をいただけばとこう思います。 ○議長(井上信一郎君) 田中議員。 ○議員(2番 田中 精一君) わかりました。要はしてないということでございます。  私がここで言うのは、そこまで細かいことを言うつもりではありませんでしたが、一度聞いてみたかったということもあります。  私が考えておりますのは、確かに町長はそうおっしゃいますけども、一般論としてでもその事務の性格上、ああして町長が一旦議案として提案をされたことについて、執行の中身について重大な変更を副町長が提案をされたと我々はとっております。だから結果的に予算案をそういうことであれば通そうかということで通した経過があります。だから殊さらに今回言わせてもらうのですが、そもそもの話ですが、町長の固有の権限の中で、例えば議会の招集権とか議案の提案権、条例または規則の公布などというこの重要案件については、そうはいってもこの153条にいう委任というのにはなじまないというふうに一般論としては言われております。だからこういう案件に際して、副町長がその予算案の提案の内部の一部について、町長がまず副町長に説明させますという指名も指示もないままにこういうふうに執行の中で変更したいというようなことを提案されたということは、僕は法律に対しても重大な違反行為ではないかというふうに考えておるわけでございまして、その結果として私は予算案を通したということでございますから、通した予算案についてその提案時に説明されたことがなされなかったということは、もう完全にこれは法律違反だというふうに思っております。町長、そのあたりはどう考えておられますか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 私が答弁すればよかったわけでありますが、副町長が答弁したというようなことでございまして、そういう意味ではそういう法的な面では瑕疵があったのではないかなとこう思っておるところでありますが、しかしいろいろ事業とか、先ほど言いましたように仕事をする中でいろいろ協議して方針を出すわけでありますので、その中に副町長も入っていただいてやっておるというようなことでありますので、気持ち的にはというか方針的には同じことでございまして、それを答弁したというようなことでございます。  ただ、先ほど言われたように、やはり議会にそういう方針転換があったら十分に説明して御理解をいただくというのが筋だろうと、こう思っております。その点につきましては本当に申しわけなく思っているところでありまして、心からおわびを申し上げたいとこう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 田中議員。 ○議員(2番 田中 精一君) いろいろ言われても私は納得するつもりはございませんが、この事案だけとっても僕は副町長の行為というのは重大な規律違反だというふうに解しておりまして、町長は副町長を本来であれば処分をされねばならんなというふうに思っております。我々を裏切って執行されてしまったということからすると、そもそもその本会議での提案時にそういう発言があったから通したということからすれば、これは重大な僕は規律違反があったというふうに思っておりますので、その処分に考えておられませんか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういうことは今のところ考えておらんところであります。 ○議長(井上信一郎君) 田中議員。 ○議員(2番 田中 精一君) わかりました。納得するものではございません。  今回の通告はこの米花商店街に関する貸付金の問題を取り上げておりますので、そのほかのことは言うつもりはありませんが、全体として、最近の雰囲気としてかなり執行部のやり方は高圧的だろうというふうに私も感じております。今までは好意的にいろいろ考えておりましたが、やはりこういうことをされるということは、予算を通した私らがまずいなというふうに思っております。今後、ですからこういう姿勢が見られておりますから安易に認めるわけにはいきません。したがいまして、やはり今後は宣言を壇上でしたとおりでございまして、議案提案に対しましては疑義があれば緩やかなものであれば附帯決議どうしてもということであれば修正案を提案をせねばならんなというふうにやっぱり思います。一層厳格に対応したいというふうに思っております。つらいことではありますけども、やはり貴重な税金執行に対してきちっとすべきだろうというふうに思っておりますので、今後厳格な対応は必ずさせていただきます。そのことは、執行部の方についても十分に心しておいていただきたいというふうに思います。改めて、町長に考えをお聞きします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 高圧的とかそういうような表現があったわけでありますが、決してそうではなくて、ただこういうことをやりたいという中で十分に説明をさせていただく。丁寧に説明させていただきたいなと思っておりますし、今までもそうしてきたつもりであります。ただ、それがそういう高圧的に思われたということで、大変心外に思っておるところであります。これからも十分にそういう丁寧な説明をしながら、事業の進展を図ってまいりたいとこう思っておるところであります。  議会におかれましても、疑問があるところは十分に問いただしていただきたいと思いますし、またおかしいぞということがあればそういう提案もしていただけばありがたいかなと、こう思っておりますのでよろしくお願いいたしたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 田中議員。 ○議員(2番 田中 精一君) これを最後にしますが、思いは先ほど壇上で言ったとおりでございます。言ったことは変えるつもりもありませんし、そういう決意でございますので、今後やはり議会と執行部は緊張関係を持ってこれからも対応したいと思っておりますし、執行部もぜひそのつもりで対応をお願いをしたいと思います。  とりあえず私は以上で終わりたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 副町長がそういう窓口でやってきておったわけであります。この件につきまして、やはり副町長としてもそういうことをしてしまったということにつきましておわびをしたいということでございますので、副町長に答弁をさせます。 ○議長(井上信一郎君) 西尾副町長。 ○副町長(西尾 浩一君) 答弁の機会をいただきました。不手際がございましたことについては、おわびを申し上げたいと思います。町長が答弁申し上げたとおり、本来、その方針変更に当たっては全員協議会なり本会議なりで御説明をするというのが筋でございました。そこについて抜かっておったということについては執行部側の不手際でございますし、この案件につきましては私が責任者としてやっておりましたので、私の不手際でございます。この点について、資質を疑われるといったような御発言もありました。こういったような御発言を今後受けないように対応してまいりたいというふうに思っております。仮にそれで議会の総意として私のその資質なり能力が疑われるというようなことであれば、その際には出処進退については考えさせていただきたいと思っております。  1つだけお願いをしておきたいのは、もともとの発端が行政報告会での私の報告でございました。その際には、おわびを申し上げたつもりでもございますけれども、全くどなたからも御発言、御質問とかはございませんでした。別にその場で発言がなかったから議場で発言をしてはいけないとかそういったことを申し上げるつもりは全くございませんが、ただ行政報告会というのは、その行政側の報告に対して意見なり御要望なりをその場でいただくというのがこれまでだったように私は記憶をしております。そのような形でその場で全く議論がなされないで議場のみでされるということであれば、行政報告会も形骸化するようなこともあるような気がしますので、ぜひその点については御発言を行政報告会でお願いできればと思っております。以上でございます。 ○議長(井上信一郎君) 田中議員。 ○議員(2番 田中 精一君) 先ほどでやめようと思いましたけど、副町長がそこまで言われるなら私も一言言わせてもらいます。  行政報告会はあくまでも行政報告会でございます。事の発端は本会議であったことでございますから、当然私はその時点でこれはすぐ本会議で物申すというつもりでしたから、行政報告会ではあえて申し上げませんでしたので、そのことは申し上げます。以上でございます。  以上で終わります。 ○議長(井上信一郎君) 以上で田中精一議員の一般質問を終わります。  次に進みます。       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 12番、飯田正征議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 飯田正征でございます。私は、今定例議会におきまして2つの事項について質問させていただきます。  最初に、部活動指導員についてであります。  文部科学省は、4月1日から中学校や高校で部活動の指導者や大会への引率をする部活動指導員を学校教育法に基づく学校職員に位置づける省令を公布いたしました。また、4月1日付で、各都道府県教育委員会などに勤務形態や報酬などで必要な規則を整備するよう求める通知を出しました。本町での取り組みについて3点伺います。  1点目、部活動の外部指導者を部活動指導員として学校教育法に基づく学校職員に位置づける省令により顧問とすることもできるようになったが、どのように考えているのか伺います。  2点目、中学校の部活動は平日の放課後の練習に加え、土日の練習や試合など休めないことが多く、教員の長時間労働の原因の一つと指摘されており、休養日を設ける必要があります。教員の負担を軽くするため、顧問の教員が休む土日を中心に指導や引率ができる部活動指導員を非常勤職員として上限を決めて採用してはどうかと思います。  3点目、教員が得意でない部活動の顧問を担当し、負担になっているケースもあると考えられる。町の体育協会に加盟している団体の中で、部活動指導員を依頼してはどうでしょうか。  次に、乳がん検診について伺います。
     早期発見すれば治るようになってきた乳がん、検診は重要な取り組みです。現在、集団検診の乳がん検診は40歳以上の女性が対象で、2年に1度実施されています。自治体が乳がん検診で行うマンモグラフィー(乳房エックス線撮影)はしこりの発見はできるが、乳腺濃度の高い乳房については画像全体が白くなってしまい見えにくい。見えにくい場合でも、多くの自治体は受診者に異常なしとだけ通知し、見えにくいとは知らせていない。それは国の検査指針で、結果を「異常なし」「要精密検査」いずれかで通知するように規定されているからだと思われます。高濃度乳房について通知するなどの対策をとる必要があると考えます。本町の通知方法について伺います。  乳がんの早期発見という観点から、国は2016年2月、しこりを発見する視触診について最適な検査方法とは言いがたいなどとして指針を改正しました。 ○議長(井上信一郎君) しばらく休憩します。(午前9時45分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 休憩前に引き続き再開します。(午前9時49分再開)  改めて休憩します。(午前9時49分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 休憩前に引き続き再開します。(午前9時50分再開) ○議員(12番 飯田 正征君) 乳がんの早期発見という観点から、国は2016年2月、しこりを発見する視触診について、最適な検査方法とは言いがたいなどとして指針を改正しました。指針を受け超音波検査を導入し、マンモグラフィーを併用させるなどにより検査の精度をより高め、乳がんの早期発見に努める自治体もあります。  栃木県、下野新聞、2017年3月31日付の新聞によれば、日本人女性の8人に1人が罹患すると言われる乳がんとの報道があります。20歳から39歳の町民を対象にした集団検診も必要だと考えます。35歳以下の若年者の乳房は、高年齢の女性と比べ乳腺濃度が高いためマンモグラフィーでは発見しにくく、超音波検査のほうが適していると言われております。本町の取り組みについて伺います。  以上、この場での質問を終わります。 ○議長(井上信一郎君) 福光教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 飯田議員の御質問にお答えいたします。  今年度4月1日から学校における部活動の充実のため、部活動指導員の制度が創設されました。目的は、部活動指導について名称、職務を明らかにし、学校における指導体制の充実を図るというものでございます。これを受けまして、教育委員会におきましても北栄町立中学校部活動指導員に関する規則を制定いたしました。この規則は、指導員の職務、服務そして災害補償等を規定しております。この規則制定により、部活動の現状が少しでも改善できたらというふうに思うところであります。  本町の状況ですが、部活動は学校教育活動の一環として取り組んでおり、北条中、大栄中とも全ての教員がいずれかの部活動にかかわることにしております。その際、スポーツが得意でなく技術的な指導が必要なときには、例えば卓球などの種目につきまして北条中、大栄中ともそれぞれ4人ずつの外部指導員を配置して技能の向上に努めているところであります。  休養日を設けることにつきましては、生徒や教職員の負担を考え週2回、原則水曜日、日曜日に部活動休養日を設けております。ただし、体育館のスペースの関係で土曜日を休養日にしている部もあります。学校からの意見としましては、休日に部活動をする場合は、生徒の成長を見守る上ではやはり顧問として部活動に参加するのは大事なことであることや、日曜日に試合がある場合には、自分が引率したいと考えている教員が8割以上いるとのことでありました。このように休日に部活動にかかわることは大変でありますけども、教員なりにその意義を見出しているように思います。多忙化解消には、休日の活動というよりも平日指導していただく方があったほうが学校にとってはありがたいとの意見が寄せられています。しかし、現実的には外部指導者が平日に指導していただくことは難しく、土曜日、日曜日を中心に指導に来ていただいているところであります。  このような今までの状況や、教員の多忙化が増している中で、本年度から指導体制の充実を図る上で規則を制定して外部指導者を顧問にすることも可能となりましたので、学校の意見も取り入れながら外部指導者の活用を考えていきたいというふうに考えております。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 飯田議員の御質問にお答えいたします。乳がん検診についての御質問でございます。  厚生労働省のデータによりますと、日本人女性の12人に1人が乳がんを発症するとされ、乳がんは女性に一番多いがんとなっております。早期に発見して治療を行うことが重要であり、本町の乳がん検診は死亡率減少効果が証明されている唯一の乳がん検診方法であるマンモグラフィー検診を40歳以上の女性を対象に2年に1回実施しております。  本町の検診結果の通知方法についてでございますが、エックス線撮影後、複数の医師により読影判定された「異常なし」または「要精密検査」のどちらかで通知しているところでございます。  高濃度乳房について、通知するなどの対策をとる必要があるのではないかとの御質問でございますが、マンモグラフィーによる乳がん検診の普及に伴い、この高濃度乳房の問題が指摘され、高濃度乳房に関する議論は現在国レベルで展開されているところでございます。高濃度乳房とは何か、高濃度乳房の人に対して何をすべきか、追加検査が必要か、また知らせた後の対応策について検討されている状況でございます。今の段階での国の方針では、住民検診において受診者に高濃度乳房であるといった乳房の構成の通知は、今後検討が進み、検査法等の対応が明示できる体制が整った上で実施されることが望ましいとされており、これを踏まえ、本町も現段階ではがん検診の結果としては「異常なし」または「要精密検査」の総合判定のみを通知し、乳房の構成については通知しないこととしております。本町が委託しております検査機関に確認いたしましたところ、高濃度乳房は読影の所見であり、本当に見えない場合は要精密検査に準ずる扱いとされているようでございます。  近年、若年層で乳がんの罹患及び50歳以上の死亡が増加している傾向にあり、ライフスタイルの変化により今後も乳がんの発生数が増加することが予想されます。議員仰せのとおり検診は重要な取り組みと考えておりますが、20歳から39歳を対象とした集団検診は現在の検査方法であるマンモグラフィーでは乳腺の発達した若い人はがんと乳腺の判別が難しいことや、罹患率の低さと診断精度の低さから死亡率減少効果は明らかでないとされ、不利益を考慮すると行うべきでないとされております。  一方、超音波検査に関しましては、マンモグラフィー検査に比べて小さいしこりや石灰化の診断が困難ですが、しこりの内部構造の鑑別がしやすく、乳腺が発達した比較的若い女性でも検査ができるとされております。ただ、現時点では国の方針として超音波検査のみの検診は認められておらず、さらに実施できる医療機関、人的確保を含め体制が十分に整っておりませんので、町が行う検診としては取り入れることは時期尚早と考えております。  国では、この超音波検査による乳がん検診の有効性を検証する比較試験が実施されており、国の動向を注視しながら国、県の指針に沿った乳がん検診を行ってまいりたいと考えております。  なお、昨日開かれました厚生労働省の専門家会議におきまして、自治体のきめ細かい対応を求める方針を決めるガイドラインを来年3月までに示したいとしておるところでありますので、もしそれが出ますとその方針について実施してまいりたいと考えておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) しばらく休憩します。(午前9時58分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 休憩前に引き続き再開します。(午前10時01分再開)  飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 部活動指導員についてということで、卓球には4名外部指導員をつけておられるということですけれども、ほかのところの部の関係はどうなっておるんでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) ほかの部活動につきましては、ソフト、バドミントン、バスケットそれから剣道、柔道男女ということになっております。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) これは授業時間についてのそういったあれなんですか、時間外での、学校で体育の時間にそういった一つのものの対応というようなのもあるわけですけれども、そういった一つのものとやっぱり共通した形のものなのですか、その指導員というのは。 ○議長(井上信一郎君) 教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) これは時間外での部活動指導です。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) それでその指導員というのは無償で雇われておるんですか、それとも有料で雇用されているのか、その辺をお聞きしたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 教育長がお答えいたします。 ○議長(井上信一郎君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 委員長にかわって答弁をさせていただきます。  部活のこの指導員といいますのは、まずは部活の活動の指導員に関する規則というものを今年の4月24日から施行いたしております。これによって、その指導員についてを地方公務員法の3条3項第3号に定める職員ということで、臨時的に雇用しておるところでございます。その職員に対しましては、指導1回当たり2,650円、2時間を超える場合については1時間当たり1,325円を支給をしているという状況でございます。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 北栄町のそういった一つの規則というのを見せてもらいましたけれども、やっぱり1日2,650円とそれから1時間超えるごとに1,325円でしたか、というような形でのものはちゃんと明記してありましたけれども、やはりそういった時間的なものもどちらかといえば年間を通して何日、何時間雇用するというようなことできちっと整理しておられる市町村もございます。それとあわせて、部活の指導に当たってはそれなりの引率についてもしかり、そういったことも含めたやっぱり対応が必要ではないかと私は思っておりますけれども、時間だけでならやっといていいのか。だけども1日のそういった最高の指導時間はどれぐらいというようなこともやっぱりきちっと明記しておくべきではないかと私は思いますけど、どうでしょう。 ○議長(井上信一郎君) 教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 教育長がお答えいたします。 ○議長(井上信一郎君) 教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 委員長にかわりまして答弁をさせていただきます。  平日についてはそんなに長い時間にはならないというふうに思いますけど、日曜日等の試合等についてはかなりの時間になるというふうに考えております。それで1日に6時間までということで、余り長時間にならないようにということで規則で定めておるところでございます。それと、試合等で外に遠征等します。それについても、種目によっては外部指導員が一緒に同行して指導しているという状況でございます。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) その時間的なものも含めて、やっぱり引率ができるようになったということで、学校の先生はどちらかといえばついていきたい、そういったことを指導したいというようなことがあって、むしろ土日のほうに、それで平日を部外指導員をということの答弁がありましたけれども、スポーツ庁が全国の国公私立中を対象に行った調査ということで、22.4%が部活動の休養日を週1日も設けていないということと、42.6%は土日に設けていないというようなそういうデータがございます。  そういった中で、やはり土曜、日曜日というのはほとんど先生方がさっきの委員長の答弁ではそういったことは出たいということでしたけれども、やっぱり教員のそういったどちらかといえば学校に出て疲れている云々、それで負担になっているというようなことの軽減にはちょっとならないのではないか。やっぱり日曜日はゆっくり本来はですよね、家族と過ごしたり子どもと過ごしたりというようなことがいいのではないかなというふうに思っておりますし、学校の先生の子どもさんとかあれに聞いたらお父さんがいない、お母さんがいないというようなこともあって、むしろやっぱりそういったこともきっちりと、北栄町ではこうだけどよその学校ではこうだというようなばらつきもあるかもしれませんけれども、人事異動というのは常にありますので、その辺のところももう一度やっぱり考えてみなければならない重要な点ではないかというふうに思うのですが、どうなんでしょう。 ○議長(井上信一郎君) 教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 今、議員がおっしゃいましたように、部活動が余りにも加熱し過ぎるというようなことがありまして、やはり中学生にも、高校生ももちろんですけども、休養日を設けなければいけないということで、中学校に対しては県としても町としても2日間の休養日を設けるのが妥当ではないかということで県の教育委員会の指導もありまして、2日間ということをしているわけであります。  ただ、運動部活動のその場所のスペース等を考えた場合に、なかなか思い切ってふだん運動部に限って言うとできないというようなこともありまして、土曜日か日曜日のどちらかいずれかのほうを休養日にとって、どちらかは活動してもよいというふうにしておるわけでして、もう少し学校の様子を見ながら、また意見を聞きながら、今の休養日ではこれじゃ足りないんじゃないかとか、生徒の負担だとかというようなこともよくよく考えていかなければいけない。そういう意見もしっかり聞いていきたいなというふうに思います。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) それと、規則の整備はできておるということでありますけれども、その中でやっぱり文部科学省によりますと、学校に対して部活動の教育的な意義や体罰の禁止などの理解を促す研修の実施を要請しておるということでありますけれども、そういった一つの研修というのはもう既に行われておるのかどうなのかお尋ねしたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 外部指導員に対する研修につきましては、そういう機会はございます。ただ、年間1回ということで、その1回限りについては費用弁償を支給するわけですが、研修会がございますので、そういうところで部活動が加熱にならないように、それから勝利主義に走らないように、そして生徒の指導に対してはもちろん体罰等は禁止というようなことにつきまして、しっかりした研修というものがこれからなされるのではないかというふうに思っております。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 今はそういうしっかりした研修というのができて、1年に1回ということで本当にそれで大丈夫なのかというふうに思います。あえてこうやって文部科学省からこういった文書が出るということは、しっかりやりなさい、そこの中で部活動指導員のやっぱり実力を発揮しなさいということだろうというふうに思いますので、やはりその一つのものというのはしっかりとした指導を研修していかないと、いいかげんなことになってしまっては、また新聞沙汰になるような事件が起きるかもしれない。やっぱり子どもの命を預かったりそういった一つのものをやる限りはしっかりした指導を、「1年に1回どこぞの講習会に出たわい」これだけで済むようなことでは僕はだめだというふうに思いますので、その辺お尋ねをしたいというふうに思います。 ○議長(井上信一郎君) 教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 外部指導員でありましても、やはり学校教育をしっかり理解していただく方でなければいけないというふうに思いますし、その指導員は校長の意見を聞いて任命しますけども、職務というか任命としては、先ほど教育長が申し上げましたように地方公務員法の規定に定める職員とするということで、非常勤扱いにするわけであります。それなりの資質を持った方に外部指導員についていただくというようなこと、それ以上にしっかりしたその研修というものをこれから実施していくということで、本町だけでなくてこれは全県的にそういうふうな外部指導員が配置されるわけでありますので、県にもそういうしっかりした研修会を持っていただくようなことを申し上げていきたいというふうに思います。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) そういった一つの、もちろんそういった職員ということですから、やっぱり辞令交付がちゃんとしてあって、その契約書的なものもきっちりしてあるんですか。 ○議長(井上信一郎君) 教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 教育長がお答えします。 ○議長(井上信一郎君) 教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 委員長にかわって答弁をさせていただきます。  この外部指導員についてはパート職員的な扱いという形にしておりますので、辞令の交付まではしておりません。ただ、規則で定めた職員ということで位置づけておりますので、県内の状況等も確認をしながら対応してまいりたいというふうに思います。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 県内云々というよりは、むしろきっちりと北栄町はこういうぐあいにやってますと。やっぱりそういう辞令を交付したりするような形をすることの中において、本人が責任を持ちます、必ず間違いなしに。一番重要なことは、こうですよと口頭で言うよりはそういった辞令文に判を押すとか、いろんな形でやっぱり自分は職員だよというような自覚を持った中での指導ということ、僕は非常に重要なことだというふうに思いますので、県の指導を待たずに北栄町で進んでやっていただきたい。どうですか。 ○議長(井上信一郎君) 教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) ほかの町村の事例というか状況も勘案しなければいけないというふうに思いますので、そういう情報を収集しながら今後検討したいというふうに思います。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 外部の指導員のことについて、やっぱりきっちりとした一つの物の形というのはつくっていかないともうこれは絶対だめだというふうに思っております。まず顧問なら顧問というような形の中で、やっぱりしっかりと引率のできる体制づくりをしていかないとだめでないかというふうに思っております。教師が急に行けなくなったというときでもきっちりとできるようなものを、こうですああですというよりも即そういう対応ができる形のもの、曖昧でどうなのこうなの、責任がどうなのというような形のものも出てくるというふうに思いますので、まずその辺をきっちり整理してほしいなというふうに思いますがどうですか。 ○議長(井上信一郎君) 教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) この規則制定につきまして、本年度からつくったものでありますので、それを適用しながら円滑な部活動推進に向けていきたいというふうに思います。  さらに、部活動の充実を図るための体制づくりということが大きな目的にしておりますので、そのあたりにつきましてはもうちょっと学校の状況とかいろいろな先生方の意見とかを聞きながら、また状況を見ながらさらにいいものにしていきたいというふうに思います。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) この部活動の関係は、やっぱり教師の負担を少なくするという大きな一つのものがあってこういった法律ができたりしているわけでありますので、じゃあって前と変わらないようなことではだめだというふうに思っておりますので、やっぱりこの法律が変わったりできたりしたときにしっかりとした道筋を立てておかないと、よそから転勤してきたら出てしまったら終わりということじゃなくして、きっちりとした体制づくりをしていただきたいということを申し上げてこの質問を終わりたいと思いますけれども、答弁お願いします。 ○議長(井上信一郎君) 教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 今、飯田議員がおっしゃったとおりでありまして、これからしっかりと状況を見きわめながら対応してまいりたいというふうに思います。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 次に移ります。まず、乳がん検診について伺っておるわけでありますけれども、せんだって日本海新聞にも載っておりましたけれども、日本海新聞の博愛病院の副院長の記事が載っておりますけれども、副院長は11人に1人が乳がんを患っているというようなこともありますし、そういった博愛病院に新しい立体的に乳がんの腫瘍を見つける機能を備えた最新鋭のマンモグラフィー機器を鳥取県内で初めて導入したという記事であります。こういった形で、乳がんというものが早期に発見できて早期に治療していくような形のものがこれからどんどん生まれてくるというふうに思いますけれども、一番大切なのは乳がんといいますと女性独特の病気でありますので、そういったものがやっぱり女性の地位向上も重要でありますけれども、そういったものの原点ではやっぱり体のことが一番になります。女性に負担のかかるような一つのもので見にくい治療が僕はよくないなというふうに思っております。身近なところでも、僕の親戚なんかでも2人ぐらい乳がんで手術して治っている方もありますので、やっぱり早期治療が僕は必要だというふうに思っております。乳がんのそういった一つの検査にしてもお金がかかるというようなこともあって、なかなか行かれない人も多いということでありますけれども、北栄町の関係でいいますと、こういった女性の乳がんの検診についての個人負担とかそういうのはどうなのかなというふうに思うわけですけれども、料金負担。まず北栄町の検診費用というのはどれぐらいかかるんですか、乳がん関係で。まずそれを先にお聞きしておきます。 ○議長(井上信一郎君) しばらく休憩します。(午前10時21分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 休憩前に引き続き再開します。(午前10時40分再開)  松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 料金負担につきましては、担当課長に答弁させます。 ○議長(井上信一郎君) 吉田健康推進課長。 ○健康推進課長(吉田千代美君) 町長にかわりまして答弁させていただきます。  乳がん検診の検査費用でございますが、40歳から49歳までの方には2方向の撮影をいたしますので、検査費用としては5,400円です。それから、50歳以上の方は方向が1方向となりますので4,320円の検査費用で、いずれにいたしましても自己負担は40歳から69歳の方は1,200円、70歳以上はその半額で600円負担していただいております。以上です。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 全国的な一つのもので言いますと、40歳以上の女性、自治体によって検診が2年に1回行われるということで、その利用することでゼロ円から3,000円前後と比較的安い値段で検診を受けることができるというようなこのものが載っておりましたけれども、何か料金的にちょっと料金が高いなというような感じもするんですけれども、やはり私の思いは女性だけが乳がんの検診を受ける。女性だけが検診の金額を負担するというのはちょっといささかどうかなというふうに思っておりまして、乳がん検診は男性はないわけですけれども、そういった一つのものもやっぱり無料にしたらどうかなというふうに思うんですけれども、その辺どうなんでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 女性だけが受けるということでありまして、受ける者が多いんではないかということでございますが、やはりある程度負担をしていただいてするというのが本則だろうとこう思いますので、今までどおりでさせていただきたいと思います。結構これも下げてまいりまして今の値段になったということでございますので、そういう形でさせていただければと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。
    ○議員(12番 飯田 正征君) もう少し安くしてもいいではないかというふうに私は思っております。やはり女性だけに負担させるというのはどうかなというような思いがします。  それで全額負担の場合ということで、マンモグラフィー単独で5,000円前後、それから超音波エコーで3,500円前後、両方行うと1万円前後で、それに加えて診察代がかかって1万5,000円から2万円ぐらいということで、非常にがん検診もお金がかかるなというふうに思っておるところでありますけれども、そういった一つのを見たときに、だからといって高いからやめて手おくれになったというようなこともあってはならんというふうに思っていますので、そういった一つの補助といいましょうか、そういったことはやっぱり考えておられないのでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 今の検診はマンモグラフィーだけでございまして、エコーはまだしてないというようなことでございます。マンモグラフィーでやはり異常があったりした場合には、そういう形でじゃエコーを撮ってみようかということになろうかと、こう思います。その件についてはそういう検診ということではないのでありまして、今のところはそういう助成はしてないところであります。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 検診の中でも視触診と、それからマンモグラフィーという形で両方これは町ではやってるわけですね。今、視触診というのはあんまり推奨してないということなんですけれども、北栄町の場合はどうなんですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答弁させます。 ○議長(井上信一郎君) 健康推進課長。 ○健康推進課長(吉田千代美君) 町長にかわりまして答弁させていただきます。  今年度からマンモグラフィーのみの検査となります。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) やっぱりそういう指針が出ているということで、そういうふうに変わってきたということでありますので、しかしマンモグラフィーだけではやっぱり見にくいというような体質の方もあるし、また若い人にはそういった一つのものが発見しにくい部分もあるということで、異常か異常なしかのものもありますけれども、やっぱりそういった一つのものは見にくいなら見にくい一つのものであれば、そういったものを受診者に周知すべきでないかなというふうに私は思っております。そういった形を周知するところも随分ふえてきております。そういった検査の体制ができてないというようなこともあったようでありますけれども、その辺いかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 今、特に問題になっているのが高密度乳房の件でございまして、マンモグラフィーですと白くなってしまってがんであるかどうかわからないというようなことでございます。今までは異常なし、要精密検査ということで受診者の方には送っておったところでありますし、また判明がやっぱり高濃度密度ということで白くなってわからないというようなこともあるわけでありますので、そういう方には要検査というような形でお医者さんがそれを検討されてそういう扱いをされるということでございますので、そういうことで送っているところであります。  今年度から若干変えまして、やはり紹介状の中にどういうところの所見というのも入れて出すようにしておりまして、その中に自分の乳房がどういう形であるか、どういう構造になっているかということもわかるようにするようにしておるところであります。  ただ、先ほどありましたように異常があるといいますか、そういう精密検査を必要とされる方のみにそういうのがあるわけでありまして、なかなか見つからないというものもあるわけであります。そういうところの対策を今後どうしていくかということになろうかと思います。  そういう中にあって、飯田議員の質問はそういうエコーも併用してはどうかということでありますが、なかなかこのエコーも中部圏域で検査登録をしておられる医療機関が少のうございますし、またその写真を読む先生方も少ないというようなことでございまして、なかなか浸透してないというようなことがあるようでございます。そういうこともあって現在のところはまだそこまではいっていないというようなことでございますが、エコーをしてもやっぱり死亡率が減少するというようなことにはならないというような意見もあるようでございまして、なかなか進んでいないのが実態だろうと、こう思っておるところであります。  きのう議員も見られたと思いますが、NHKで報道されておりましたが、厚労省がやはり高密度乳房のそういう乳がんの対策ということで専門家会議を開いておりまして、やはり地方自治体も丁寧に対応しなさいと。きのうのちょっと書いてあるものでございますが、マンモグラフィー検査ではがんの判別が難しいとした上で、がんが見逃されるリスクをきちんと説明したり、超音波の検査など乳腺の密度が影響しない検査を紹介したりして、通知を受けた人が不安にならないよう自治体側にきめ細かい対応を求める方針を決めましたということで出ておりますし、またこのガイドラインを来年の3月までに厚労省が出すということでございますので、その方針に沿ってやっていきたいなと、こう思っておるところであります。やはり高密度乳房になるとなかなか白くなって見にくいということでありますので、やっぱりそういう不安もありますので、ガイドラインに沿って対応してまいりたいと、こう考えておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 見えにくいタイプというような形のものも、周知をしてあげることによって本人自身もやっぱりそういった乳がんに対する一つの意識といいましょうか、そういったものが、検診を受けないけないなというような、これだけではだめだわなというような、そういった自覚というものができてくるではないかなと。いつになるのかわからない、見えにくい、撮影には出てこない。これだけ不安なことはないというふうに私は思っております。そういったことにおいても、やっぱりそれだけの周知は先ほどありましたけれども国の方針や指針もありますけれども、やっぱり先取りをするような形で、そういう医師が少ないということもある、機関も少ないということもありますけれども、だんだんだんだんふえてきていまして、和歌山市にしても広島の福山市にしても本年度中にそういった一つのものをやっていくんだ。東京の23区ではもう既にそういったことをやってるところもありますし、そういった一つのものの用途用途によって検査の方法が違ってくるというふうに思いますけれども、やっぱり最善の方法というのがいろいろ調べてみますとこういった年齢の方にはこういうのがいいですよとかいうような形のものも載っておりますけれども、そういった一つの指導というものもやられていらっしゃるのかどうなのかということもちょっとお尋ねをしたいなというふうに思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 検診ではそういう指導はないということだと思います。異常があったか、あるいは精密検査が必要であったかということですし、またはっきりその読影ができないという場合は要精密検査ということで通知をするということであります。ただ、先ほど言いましたように今回から要精密の方は紹介状を出すんですが、別紙でどういう状況であるかということも、これはあそこの先生に持っていって、どういう状況であったかということを一次検査のを見てもらうためのそういうのがありまして、その中に乳房のそういう構造、いろいろ構造があるわけでありまして、例えば脂肪性であったりとか乳腺散在であったりとか、あるいは不均一高濃度であったりとか、あるいは高濃度というようなことでいろいろあるようでございまして、そういうものを提示して先生に診ていただくというような形になっておるところであります。  私も思うわけでありますが、やっぱりそのぐらいの乳房の構造といいますか、これは一つの構造でありますので、そういう構造であるということはやっぱり知らせてもいいのではないかなというようなことは思っております。その中で、例えば私のは高濃度なんだと。じゃちょっとわかりにくいなと。マンモではわかりにくい、ちょっとエコーを受けてみようかなというようなこともできると思いますので、そういうことはやっぱりあってもいいのではないかなとこう思っております。ただ、今の診察を受ける中で先生方のまた意見等もあるわけでありますので、そういうことも提示しながら、そういうのがわかればいいかなというような気持ちは持っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 乳がん検診の形の中で、年代別検診の勧めというようなものがインターネットに載っておりました。こういった一つのものも参考にしながら、先生の意見も聞きながら、これが合ってるかどうかはわからないんですけれども、そういった一つのものもやっぱりそういった健康に関する一つのものの中でいろいろ、町報なりいろんな形での周知も必要ではないだろうか。それとあわせて、マンモグラフィーで検査する場合の長所、短所、それから超音波検診の利点とか欠点とかいうような形のものもそれなりに、何をどうやったらいいかって先生に聞くのも必要かもしれませんけれども、受診する一つの自分としてのやっぱり受けてみようかというときの選択肢の一つとしてそういったことも周知してもいいのではないかと私はそう思いますけど、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) やはり乳がんとはどういうものかということも知るべきだと思いますし、またそういう検査の方法であったりとか、あるいはどういう構造があるのかということも知らせてあげるべきだろうと、こう思っております。  また、若い方は特にそうやって乳腺が発達しておるということでありまして、高濃度になりやすいというようなことでございますので、そういう意味でもそういう状況あるいは形態等も知らせるべきだろうと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) ぜひ知らせていただきたいというふうに思いますし、本当にこの乳がんというのは数も女性だけを対象にしておりますので、それだけでもそれだけ多くの人が罹患するということでありますので、ちょっとしたものが生命に影響を及ぼす。乳がんで転移したというような話もよく聞きますし、一番重要なところは検診だというふうに思いますし、早期発見、早期治療で乳がんのほとんどが治るというふうに聞いております。ましてや博愛病院に新しい器械が入ったということもありますし、またがんの検診についても早期発見がさらに進むだろうというふうに思っておりますけれども、そこまで来るまでには相当時間がかかります。まず中部でそういった一つのものが普及するまでにはかかるんじゃないかなというふうに思っておりますけれども、そういった乳がんに対する一つの啓発も続けていってほしいというふうに思います。ある市によりますとヤング乳がん検診導入というようなことで、20代から39歳にエコー実施、発見に一役というような啓発もというようなところもあります。どこがって、国のものを待つということも重要なことかもしれませんけれども、やっぱり単独でやってそういった町民の命を守る、そういった一つのものの取り組みも重要でないかと私は思っておりますけども、その点どうなんでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 国に先駆けてというようなこともあるわけでありますが、なかなかこの件についてもいろいろ意見があるようでございまして、乳がん検診学会というようなところにつきましては、まだそういう医療側の体制が整っていないとかなんとかというようなこともあるようでございまして、じゃこれということはなかなか難しいようでございます。ただやはりそういう検査してそういうのがわかって次に進むステップになるということであれば、そういうことはやっぱり知らせてあげて、じゃ次はどういう治療をしたらいいのかということもしていかなければならないだろうと、こう思っておるところであります。まだそういうところの体制が上手にできていないというようなことがあるようでございますが、やっぱり知らせるべきは知らせていくべきだろうとこう思っておりますので、そういうことができないかなということを今後そういう関係機関とも協議しながら進めてまいりたい、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 私の思いますところは、やっぱり大切な命、早く発見すれば治る。これだけはやっぱり大きなポイントであります。そういった一つのポイントというのはどこからといいましょうか、そのものはやっぱりいろいろなところでいろいろな提言されたりいろいろなことがありますけれども、やっぱり早期に研究をして取り入れて、やっぱりそういった一つの病気から一日も早く回復して、そこが一番重要なところだというふうに思っておりますし、乳がんについては特に女性ということでありますけれども、とても大切な命であります。やっぱりお乳で子どもを育てたりいろんなことをします。そういった女性というか生命の源でありますものは、それがやっぱり若いときからでも検診をしながら早期発見して、そういったことにならないようにぜひお願いをしたいというふうに思っておりますし、取り組みは早目にお願いをしたい。そして通知はしていただきたいということをお願いをし、また周知していただくこともあわせてお願いをして質問を終わりたいというふうに思いますけれども、最後に答弁をお願いします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) まず検査を受けられた方には、やはりそういう形でお知らせというものを考えてまいりたいと、こう思います。その前にまず検査をしていただいて、自分の健康、自分の体というものを知っていただくことが大切だと思いますので、そちらの受診率の向上も取り組んでまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議員(12番 飯田 正征君) 終わります。 ○議長(井上信一郎君) 以上で飯田正征議員の一般質問を終わります。  次に進みます。       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 8番、町田貴子議員。 ○議員(8番 町田 貴子君) 8番、町田貴子でございます。私は、2つの質問をしたいと思います。  1つ目は、がん検診の受診率向上についてでございます。  北栄町の死亡原因でがんは1位となっています。がんは、早期発見、早期治療で完治、生存率が高くなります。大腸がんにかかる数はこの30年で約6倍にふえ、女性のがん死亡原因の第1位となっています。  私ごとではありますが、昨年の町の大腸がん検診で陽性が出て精密検査を受け、がんが発見されました。早期がんでした。私は、毎年受診していて本当によかったと思っています。入院し手術を受け、退院して1カ月が過ぎ普通の生活へ戻ることができ、本当に命の大切さを実感しています。  アンケートによると、検診を受けない理由は1、受ける時間がない、2、費用がかかる、3、がんとわかるのが怖い、4、ふだんから病院に通っているからなどとなっています。私も自分は健康だからかからないと思っていましたが、現実には2人に1人ががんにかかる時代であり、ぜひ町民全員に受診していただき、がんが進行する前に発見、治療していただきたい。  町では、がん検診の受診率向上に向けたさらなる取り組みが必要でありますが、町長の所見を伺います。  2番目に、町民の健康づくりについてでございます。  健康管理に健診を受診することはもちろん大切ですが、そのほかにも死亡原因の上位として高血圧、糖尿病があります。これらの生活習慣病の重病化を防ぐにはどのような対策が考えられるか伺います。  データヘルス計画が3月に策定されています。それによると、「保健指導の対象となる可能性のある人」とあります。その対象者とはどういう人か、どのようにして発見するのか、またその対応は誰がどのように行うのか伺います。  北栄町の抱える健康課題として、1、高血圧の人が多い、2、糖尿病重症化予防、3、日常的な運動習慣がないなどが上げられています。健康課題解決に向けた取り組みでは、一人一人に合わせた健康習慣の見直しをサポートするとあります。具体的な取り組みを伺います。  取り組みの中に、健康診断に関連して健康ポイントラリーが実施されていますが、その成果はあったのか、受診者は増加したか、費用対効果を伺います。以上です。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 町田議員の御質問にお答えいたします。  まず、がん検診受診率向上についての御質問でございます。  現在は2人に1人ががんにかかり、3人に1人ががんで死亡すると言われており、早期に発見されると生存率も高く、町田議員のおっしゃるとおり早期発見が重要と言えます。早期のがんは、治療によって死亡を減らすことができることから検診の受診をいかに伸ばすかが大切であり、町でも受診率向上に向けた取り組みをいろいろと実施しているところであります。  まず、受診しやすい環境づくりといたしまして、がん検診、特定健診とも集団健診でも医療機関でも受診でき、都合のよい日に受診できる体制としております。人間ドックの対象も国保の方だけでなく全町民を対象としており、今年度は65歳を追加し助成を行います。若い方やお勤めの方にも受けていただけるように休日健診を実施したり、協会けんぽ鳥取支部と連携し骨密度測定や肌年齢などのオプショナル検診を行うなど、合同で受診勧奨を行っております。  また、胃がん、子宮がん、乳がん検診、肝炎ウイルス検査は対象年齢の方に無料で検診を受けていただけるようにしております。今年度は特に過去未受診の方の受診勧奨と、通院中の方でも検診は必要であるということを周知してまいります。また、検診の申し込みをしておられ受診の意思はあっても受診日を忘れたり都合が悪いなど未受診の方も多数おられることから、確実な受診につながるよう集団健診の申し込みをしておられて当日未受診だった方に対して、電話による小まめな受診勧奨を行ってまいります。  ほかにも受診率向上自治会表彰で表彰を受けられた自治会の取り組みを広くお知らせし、他の自治会にも広げていただくような取り組みや、自治会での健康講座、まちの保健室を通して受診へのきっかけをつくっていきたいと考えております。  また、健康サポーターの方にも受診啓発をしていただいており、街頭でチラシを配布したり自治会や企業、イベントで健康劇を披露し受診を呼びかけるなど、行政だけでなく各種団体と連携しながら積極的な取り組みを推進し、受診率の向上を目指してまいります。  次に、町民の健康づくりについての御質問でございます。  まず、生活習慣病の重症化を防ぐ対策についてでございますが、保健指導の対象となる人は本年度の健診結果で血圧や脂質検査、血糖値など血液検査の結果に基づいて町独自の基準を設け、それに該当する方で医療機関の受診状況、過去の保健指導状況などを考慮して対象者を選定しております。  国の上げる特定保健指導は腹囲の基準があり、メタボリックシンドロームに該当する人に特定保健指導を実施しておりますが、町といたしましては腹囲が基準を超えなくても保健指導の対象にすることで早い段階から高血圧や脂質異常症、糖尿病など生活習慣病の予防と重症化予防を図っているところでございます。  対象になった方には、保健師や栄養士が一人一人と面談などの機会を通じて食事や運動、喫煙、飲酒、睡眠などの生活状況を聞き取り、改善に向け一緒に考え、生活習慣病予防の講演会や指導者による継続的な運動教室、あるいは栄養士による自分に適した食事量について学習する教室に参加してもらうよう声をかけながら、継続的にサポートしてまいります。  また、健診結果によって必要な人には紹介状を発行し医療機関への受診を勧めてまいりますし、医療機関から紹介のあった方への食事指導も行っていくこととしております。  健康ポイントラリーの成果についてのお尋ねでございますが、昨年度新規で行い200名の抽せん者に対し377名の応募がありました。応募された人の中で今まで町の健診を受診されたことがなく今回何らかの検診を初めて受診された方が51人、延べ109件、過去3年未受診だった検診を受診された方が70人、延べ112件あり、割合としては低いながら受診のきっかけづくりになったと見ております。また、応募者アンケートでは、この事業をきっかけに検診及び健康講座等の健康づくり事業に参加したと答えた方が約40%あり、ポイントラリー事業が検診の受診だけでなく健康講座や運動など健康づくり事業への参加につながったのではないかと考えております。  本町の健康ポイントラリーで医療費の削減につながったかどうかの検証は難しいわけでありますが、国のモデル事業ではポイント制度参加者は1年間の医療費が参加しなかった人と比べ1人当たりおよそ4万3,000円抑えられたと報告されており、ポイント制度の医療費抑制の効果が実証されております。2年目となる本年度は、対象となる検診に職場健診も含め対象事業の拡大や参加賞を取り入れるなど、健康づくりの関心を高めるきっかけとしてまいりたいと考えておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 町田議員。 ○議員(8番 町田 貴子君) 人間ドックを全町民にとか休日検診とか、いろんなところで検診を受診するように町としてもいろいろ検討しておられるというのはよくわかりますが、がんの初期には自覚症状がありません。自覚症状が出た段階ではがんが進行しています。がんを早期発見し治療をすれば完治する時代です。先ほども言いましたけれども。  そこで、北栄町では大腸がんの検診を受けて陽性反応が出た人の中で、医療機関で精密検査を受けた人の割合が低いとデータでは出ておりますが、町としてその対策を伺います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) がん検診でございますが、特に大腸がんにつきましては、受診率はこれは県下ではトップクラスで結構高くなっております。約半分近く、47%ぐらいの方が大腸がんの検診を受けられております。これはそれぞれの自治会の健康推進員さんにお世話になって、そういう大腸がんの検診をしていただいておるということでございまして、かなり高くなっておるところであります。  ただ、その中で要精密検査が必要であるかどうかということがあるわけでありますが、そうなった方が大体8%ぐらいの方が精密検査を必要だということになっておりますが、この方がじゃ医療機関で受診したかということになるとこれがかなりまた低くなっておりまして、その8%のうちの7割ぐらいの方しか受けておられないということでございまして、人数にいたしますと昨年が要精密で医者の検査を受けてくださいという方が219人おられましたが、精密検査を受診した人が150人というようなことで、全ての方が受診されてないということでございます。その中でがんが見つかった方が5人おられたというようなことでありまして、町田議員もそのうちの一人ではないかなとこう思っておりますが、そういうことでせっかくそういうがん検診を受診しながら、そういう要精密で先生方の医療機関での診察を受けてないというような方もあります。こういう方は、何とかやはり医療機関で受診をしていただくということをする必要があるんだろうなと、こう思っておるところであります。  平成28年度にそういうのをちょっと調べたところでありますが、集団で検診を受けられた方より人間ドックで受けられた方の精密検査の受診率が低いということにどうもなっておるようでございまして、せっかく人間ドックを受けながらそういう要精密でありながら医療機関にかかっておられないというような方がかなりおられるということであります。大変残念なことでありますが、ぜひそういうドックを受けられた方にも行っていただくようにしていきたいなと、こう思います。また、そういう医療機関にも強く要精密、受けてくださいよということを言っていただいて早期の発見に努めてまいりたいなと、こう思うところであります。  それから、やはり精密検査が必要だという方には十分にこちらからも通知をして、行っていただくような取り組みもさらに進めていく必要があるだろうとこう思っておるところでありますので、そういう取り組みも進めていきたいなと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 町田議員。 ○議員(8番 町田 貴子君) 精密検査を受ける人の割合が見つかった人219人のうち150人ということで、やはり少ないなって思います。それで要精密検査という人で受けてない人に、やはり先ほどもちょこっと言われましたけれども、もっと電話ででも勧奨をしてほしいなと思います。  それと、やはりその受診率を上げる方策というのはなかなか難しいと思いますけれども、6月3日の新聞によりますと厚生労働省はがん対策推進協議会を開き、今後6年間で早期発見に向け検診の受診率を50%に、精密検査の受診率を90%に高める目標を掲げたとありました。北栄町としても、いち早く取り組むべきだと思います。大腸がんの受診率をもっと上げる方策はありますか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 今、自治会単位でお願いをしているわけでありますが、これを継続していこうとこう思っておりますし、また健康推進員さん等にお願いしてさらに放送や声がけをしていただくようにはしたいと、こう思っております。  かなり県下でも高いといっても約半分弱でございますので、まだ半数の方がやっておられない。ただ、ほかのところでやっておられる方もあるかと思いますが、そういう状況でありますので、これをさらに多くの方が受診できるようなそういう取り組みもしてまいりたいと思います。  それから、この大腸がんにつきましては自治会表彰の対象となっておりますので、そういう表彰をすることによって、各その上位の自治会の取り組み等もまた勉強していただいて、他の自治会にも広げていくということも必要だと思いますし、それから指定の日に提出できなかった方をまた別の日でも提出できるような取り組みもしていきたいと思っております。今は指定の日でだめだったらだめみたいなところがあるわけでありますが、やはりそういう方も受診ができるような取り組みも進めてまいりたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 町田議員。 ○議員(8番 町田 貴子君) 先ほども壇上で言いましたけれども、いろんな理由があって受けない人があるんですけれども、よい経験をした私としましてはぜひ町民全員、100%大腸がんの検診を受けていただきたいと強く思っております。大腸がんの検診は、ほかの医療機関とか何かに行くのではなくて、今、健康推進員さんにお世話になって各町村で自宅で簡単にできますね。だから多分ほかのがん検診とは違って大腸がんは比較的やっぱり受けやすいと思いますので、ぜひそこから町民の方に訴えたいと思いますので、町としてもその広報をよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) より一層検診をしていただきますように広報等をしてまいりたいと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 町田議員。 ○議員(8番 町田 貴子君) 次に行きます。町民の健康づくりについてです。  北栄町まちづくりビジョンでは、健康づくりに関して笑顔のまちづくり、子どもから高齢者まで誰もが健康でにこにこと笑顔で過ごせるまちを基本目標としています。第3編の第1節で健康づくりの推進を掲げ、健康ほくえい計画が作成されています。健康ほくえい計画が平成18年から計画が策定されているんですけれども、都度見直しをされながら推進してきました。この約10年の間に、町民の意識はどのように変わったのか。そして、課題があればその対策をお聞きします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 平成18年にこのほくえい健康計画をつくったわけであります。そのとき、そしてまた平成21年度、平成26年度にアンケートを3回とっておるところでありまして、23時までに就寝している人の割合であったりとか、睡眠で休養がとれている人の割合であったりとか、あるいはストレスが大いにある人の割合、野菜を意識して食べる人の割合、そういうアンケートをとっておるところであります。また喫煙率、それから運動の状況、それから夕食後の歯磨きというようなことでとっておるわけでありますが、歯に関するところと、あるいは禁煙に関するところにつきましてはそういう割合が大きく上がっておりまして、喫煙率は下がっておるんですね。男性も女性も下がっております。それから歯磨き等は大きく上がっておるところでありまして、そういう面では意識が大きく上がってきておると思います。  また、特定健診やがん検診等の受診率等もアンケートをとっておるわけでありますが、それらについては横ばいより若干上がっておるということでありまして、少しずつではありますが意識が上がってきておるんではないかなと、こう思っておるところであります。  ただ、運動を継続して行っている人の割合が上がっていない。逆に若干下がりぎみであるというようなことでありまして、やはり継続的に運動するということを取り組まなければならないだろうと、こう思っております。特に今年度は健康フェスタをするようにしておりますが、その中で運動をテーマにしたものを開催していこうと考えておるところでありまして、この運動を定着させていきたいなと、こう思っております。  また、北栄町版健康寿命日本一大作戦ということで、これもスポーツクラブが中心となって福祉課、それから健康推進課あるいはスポーツ推進員さんと一緒になって、これは日本財団の事業費をいただいてやっていこうということで取り組むようにしております。住民参加型の健康づくりを展開していこうということで考えているところでありますので、そういう運動を通して健康づくり、それの定着化を図ってまいりたいなとこう思っております。  また、今年度またアンケートをするようにしておりまして、またどういう結果になるかちょっとわかりませんが、少しでも受診率であったりとかそういう健康に対する取り組みが十分理解されて、健康への意識が高まっていくことを願っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 町田議員。 ○議員(8番 町田 貴子君) この10年間で変わったのは、やはり喫煙率が下がったということと、これは国を挙げて喫煙のいろいろ対策を考えられているのでそうかなと思いますし、それからやはり歯磨きをしている人も多くなったということで、健康意識は少しずつ上がってきているとは思いますけれども、先ほど言われたやはり運動不足、私もそうですけれども、仕事とかいろいろ時間がなくてなかなか運動をしようという感じの運動になってないというのが現状です。そこを何とかこのアンケートでもとって、どういうふうな運動だったらできるのか、どういうのが効果的なのかということもアンケートなどに書いてもらったり、町民に啓発してもらったりして運動とかを進めていってほしいと思います。  それから、次ですけれども、生活習慣病のことです。生活習慣病は、国民病と言われるほど罹患率、死亡原因に占める割合が高いです。町民にバランスのとれた正しい食生活を進めるためにはどのようにしたらよいでしょうか、伺います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。
    ○町長(松本 昭夫君) やはり生活習慣病になるというのは一番は食生活だと思いますし、また次は運動とか、あるいは適度な休養ということになるわけでありますが、特に先ほど運動のほうは健康フェスタでやったりとか、あるいはいろんな取り組みをしながら運動していくようなことを考えておりますが、食生活につきましてはやはり自治会の健康講座であったりとか、あるいは保健指導等で食生活の大切さを伝えていくことが必要だろうと、こう思っております。また、食生活推進員さんがございますので、そういう方たちと連携しながら健康な食生活、そういうものの普及啓発も行うことが必要だろうと、こう思っております。  そして何といいましてもやっぱり子どものころに味わった味というのはなかなか大人になっても忘れないというようなことがあると思いますが、やっぱり子どものころから正しいそういう食育といいますか、食生活を指導していくということが大切だろうとこう思っております。今、こども園あるいは小学校等でも食育にも力を入れておりまして、今年度から栄養士さんが2人体制ということになりまして出やすくなったというのがありまして、そちらに行っていただいて食習慣を身につける、そういうことをしておるところであります。こども園であったり学校と連携しながら、そしてやはり何といいましても家庭で食べるのがあるわけでありますので、そういう親子でそういう食生活の大切さというものをする講演会、あるいは講座等も必要だろうと思いますので、そういうものを実施しながらバランスのとれた食生活をするような取り組みを進めてまいりたい、こう考えております。 ○議長(井上信一郎君) 町田議員。 ○議員(8番 町田 貴子君) やはり食べるものは、料理をつくる人と食べる人の意識の向上が必要だと思います。  次の質問ですけれども、鳥取県民は野菜不足と調査で出ております。北栄町は農業の町、北栄町はどうでしょうか。そうであれば、その解決法を伺います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 野菜を一日に大体350グラムぐらいとりなさいというような指導があるところであります。この大体一握りが70グラムだそうでございまして、これを5回食べればいいということでありまして、野菜にもいろいろありましてそういう葉物は軽いですけど、ジャガイモとかカボチャとかそういうものは重いですので、そういうのもグラムに含まれるということでありますが、それが北栄町はまだそういう350グラムに足りてないというようなことでございまして、せっかくのそういう農業の町で野菜もたくさんつくっておる町でありますが、そういうことができてないということが少し残念でありますが、何とか野菜をとっていただくように、そういう講座の中でもこうやってできますよとか、こうやってとれますよというようなことを指導しながら進めていきたいなと、こう思っているところであります。  この前、野菜ソムリエの上級プロの方においでいただいて健康推進員さん、自治会の会長さん、それからそのほか健康サポーターさんに集まっていただいて講演会をいたしましたが、大変野菜のやっぱりすばらしさといいますか、そういうのもお話しされました。やっぱり旬のものであったりとか色物であったりとか、そういうものをお話しされたわけでありますが、そういう講演会等も開きながら野菜の大切さというものを皆さんに知っていただく機会をふやしていくということは大切だろうと思いますので、今後もそういう講演会あるいは食生活推進員さん、あるいは健康サポーターさん、健康推進員さんとも連携をしながら住民の方にいろいろ周知していきたいなと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 町田議員。 ○議員(8番 町田 貴子君) やはり北栄町は野菜が豊富にあるわけです。それとやはりとれたて、新鮮野菜がもうどこに行ってもすぐ手に入るわけですから恵まれてる町だと思いますので、ぜひ。町報とかによく地元でとれた野菜とかのレシピなどが載ってたりしますけれども、ああいうことでやはり町民に意識、こういうものでこういう料理ができるんだなというそういうのもずっと掲載して知らず知らずに啓発しているという、そういう感じでずっと紹介をしていっていただきたいなと。こういうものはこういう効果があるよとかというのをついでにと言ったらあれですけれども書いておいていただいたらそうなのかという、そういう持病をお持ちの方とかがこれを食べればすごく体にいいんだなと思えるような効果とかを載せていただいたらなおいいと思います。  それから、次ですけれども、町内の、私が考えるのは全自治会に食生活の改善推進員さんを設置しないと進まないんじゃないかなと思うんですけれども、必要だと思うんですけれども、なかなか全自治会ということにはなってないと思うので、どのようにして全自治会に食生活改善推進員さんを設置というか配置するのかということを伺います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 食生活推進員さんでございますが、現在63自治会のうちの44自治会で食生活の推進員さんがおられます。人数にして180人弱だとこう思っておりますが、昨年は養成講座をして20名弱の方が新たに推進員さんになられました。こうやって新たになられる方もありますし、それからもうやめますというような方もありましてなかなか自治会の数がふえていかないわけでありますが、やはりやめられた方のそういう自治会、去年も2自治会ほどやめられたんですが、やっぱりその推進員さんが1人とかそういうところが多い。自治会がやめられるということでありまして、やはりその仲間がおられないとなかなか一人では大変だなというようなことがあります。これから、ない自治会には推進していくわけでありますが、何人かでやっぱり会員になっていただくということで、そういうさらなる自治会をふやしていくということが必要だろうと、こう思っております。  ことしは養成講座は行いませんが、またそういう中で声かけをして、1人でなしに2人、3人声かけて「やらいな」というような形でするのがいつまでも続いていっていいのではないかなとこう思いますので、そういう形の取り組みを考えてみたいと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 町田議員。 ○議員(8番 町田 貴子君) やはり住民全員が一丸となって健康づくりに取り組まなければいけないなと思います。  それと先ほどの食生活改善推進員、ちょっとやっぱりその改善推進員さんの何をするのって思っておられる方があると思うので、食生活改善推進員というのはこういうことをやりますよとかということがちょっと役割が書いてあったりすると、説明していただくとそうなのかということで自覚して入っていただける。何かわからないけど誘われたから入ったでは、入ってみたら何かちょっとイメージが違うということもあるので、ぜひそのようにこれこれこういうことがありますと。こういうことをやりますということを説明していただきたいと思います、進めるときには。それについてお願いします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) やはり何をするにしてもどういうことをするかということがわからないとやっぱりじゃやってみようかということになりませんので、そういうことは十分に説明してもらいたいと思います。  それから、食推の方も今男性も入ってきておられます。女性だけでなくて、やっぱり男性の方もそうやって同じ住民でございますので、食生活に関してのそういう取り組みというのもしていただければと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 町田議員。 ○議員(8番 町田 貴子君) 最後の質問ですけれども、北栄の健康ポイントラリーというのが先ほど説明もありました。200人のところを三百何十人応募されたって聞きましたし、結構それによってポイントラリーでこういうのがあるからいいな、じゃ受診しようかという人も先ほどの答弁ではちょこちょこふえてきているみたいですけれども、私が考えるのは利用者が私の周りにもですけれども、特に女性とか多いんですけれども、50代、60代とかの方が多いんですけれども、男性がすごく興味がないという人がある。それで利用者が特定の人、つまり固定化しないかというのがちょっと心配なんですけれども、そこのところはどうでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 先ほど言いましたように、応募者が377名ございました。200名の方が当選ということで商品があったわけでありますが、そういう形でありますし、それから初めて検診したという方もありまして、それから3年ぐらいしてなかったけど受けたというような方がありまして、それなりの効果はあったんだろうとこう思っておりますが、ただ先ほど議員ありましたように約4分の3、75%は女性でございまして、やっぱり女性が健康に対するそういう関心が高いのかなと、こう思っております。特に60代、70代の方がかなり多くなっておるところであります。それがいけないというわけではないわけでありますが、やはり男性の方にも健康に関心を持っていただく。そして自分の体は自分で管理していくということをしていただくように努めてまいりたいと思います。  特に職場でされておる、職場勤めの方はなかなかそういう健診なんかも職場でやられておりますし、ポイントの対象にならないというようなこともあろうかと思いますので、そういう職場での健診もポイントに含めてやっていけば若干ふえてくるのではないかなとこう思っておりますので、そういうこともやっていきたいなと、こう思っているところであります。 ○議長(井上信一郎君) 町田議員。 ○議員(8番 町田 貴子君) 先ほどもちょっと言いましたけれども、男性とかは利用するのに説明、チラシも見てみるとすごく裏表いっぱい書いてあって手続がすごくちょっと煩雑というか、早く言えば面倒くさいという人が結構ありまして、私の周りは特に男性に多いんですけれども、「するわ」という人よりは、やはり「面倒くさいけんもう最初からええ、せんせん」とかっていう人が、結構そういう声を聞きます。それでやはり誰でも行けば何か簡単な、何か啓発したようなことが書いてあるようなトイレットペーパーとかティッシュとかそういうほんのちょっとのものでもいいんですけれども、行った人に必ずもらえるとかというそういうような仕組みがあれば、男性だろうともらってよかったなという感じで次に行こうかなという感じになるかもしれないので、簡素化とかはできないでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 今まだ1年目でなかなかわかりづらいところもあったと思いますが、十分に説明しながらやっていきたいなと、こう思っておるところであります。いろんな形の中で、「こうやってできますよ、こうやってできますよ」というような形で広めていきたいなとこう思っておりますし、またやはり参加された方も「何かあったらええな」というような意見も伺っておりますので、そういう方たちにも参加された方にも何かの賞といいますか、そういうのができるようなことを考えていきたいなと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 町田議員。 ○議員(8番 町田 貴子君) 最後だと言いましたけれども、やっぱり健康であればこそ楽しい生活もできると思いますし、やはり人にとって健康であるということは本当に第一条件だとは思います。なので町としても健康に関してアンケートをとったりいろんな方法でぜひ啓発をどんどんしていって、北栄町民が全員本当に健康で過ごせるようにして啓発していただきたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) やはり生きていく中で健康というのは一番大切だろうとこう思っておるところでありますので、この健康づくりについてはすぐすぐ影響、効果が出るものもありますしなかなか見えにくいということもそういうのもあると思いますが、皆さんの意見等をいただきながら本当に健康で生活できるような取り組みをさらに進めてまいりたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。 ○議員(8番 町田 貴子君) 終わります。 ○議長(井上信一郎君) 以上で町田貴子議員の一般質問を終わります。  次に進みます。       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 4番、山下昭夫議員。 ○議員(4番 山下 昭夫君) 4番、山下です。よろしくお願いします。  私は、町長に2点質問させていただきたいと思います。  第1点目ですが、下水道使用料審議会の答申について、これは平成29年2月24日の全員協議会で下水道使用料審議会の答申についての資料で11.1%、これは平均的改定です、が適当であり、改定時期は平成29年度とし、3年ごとにその都度適切な使用料を算定すると説明を受けました。使用料改定の実施は平成29年度とする。ただし、実施に当たっては町民への周知徹底の期間を置くとあるが、どのような説明をされるのか。また、今後3年ごとの料金改定で根本的な解決方法、これは平成27年度末の起債残高112億4,832万円、また平成29年度予算では一般会計からの繰り入れが8億370万円となっておりますが、これで根本的な解決になるか町長に伺います。  次に、第2点目ですが、道の駅北条公園の一体型登録に伴う再整備についての中で、これも平成29年2月24日の全員協議会で道の駅北条公園の一体型登録に伴う再整備について、基本構想設計費用200万円が3月議会で予算化されました。その中で私の問題としているのは、A工区のPLANT(プラント)約3.1ヘクタールについて、店舗面積が約1万平方メートル、これを農振除外、農地転用に係る手続を開始するとあります。それで問題となりますのは、大型商業施設を併設した一体型道の駅に対して多額の財源が投入され、町財政への負担が多く、問題があるのではないかと考えております。これについて、町長の考えを伺います。  以上でこの場での質問を終わります。以上です。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 山下議員の御質問にお答えいたします。  まず初めに、下水道使用料審議会の答申についての御質問でございます。  平成28年7月5日に北栄町下水道審議会に下水道使用料について諮問を行いました。審議会は、学識経験者を初め天神処理区、北条処理区、大栄処理区からの住民代表により7回の審議を重ねられ、平成29年1月12日に答申をいただきました。答申の内容は、29年度中に平均改定率11.1%の改定が適当ということで、使用料の改定に当たっては低所得者並びに高齢者世帯に配慮し基本料金の改定を低く抑え、基本料金は2カ月で157円値上げの3,299円で改定率は5%に、超過料金は1立方メートル当たり28円値上げの238.6円で、改定率は13.3%となっております。改定理由は、下水道事業は特別会計で運営され独立採算が求められ、維持管理費及び資本費は使用料で賄われることが原則であるが、毎年不足分を一般会計繰出金で補っております。このままでは他の行政サービスに必要な財源の確保が困難となり町政に多大な影響を与えるため、下水道への一般会計繰出金を縮減する必要があるというものであります。  審議会では、下水道使用料の現状、下水道整備の現状を考慮の上、将来計画を想定されております。そのため、従来の審議会において、平成30年代における資本費回収率100%を目指すとされていたものの、積極的な料金改定は急激な負担増になることを危惧し、平成40年度に資本費回収率80%を目指し、低所得者並びに高齢者世帯に配慮した改定案となっております。  審議会の中では県内の経済情勢を調査し、前回改定した平成25年当時より経済動向は上向いていることも確認されております。答申にもあるとおり、下水道事業は住民生活に必要不可欠なインフラ事業であり、継続的かつ安定的に実施していかなければなりません。また、改定の実施は平成29年度とし、実施に当たっては町民への周知徹底の期間を設けることとあります。  議員のお尋ねは、どのような説明をするかということでございますが、既に地域座談会、自治会説明会において説明をしております。説明会においては、町の下水道事業の状況、下水道会計の財政状況、下水道使用料の基本的な考え方(負担の原則)、現在の下水道使用料の状況、そして下水道審議会の答申の内容及び改定案について説明を行い、質問や御意見をいただくこととしております。今まで出ました意見といたしましては、「このまま3年ごとに改定を行う見込みなのか」「所得が上がらない中での値上げは生活を圧迫するのではないか」という御意見があり、「特別会計の状況から考えると御負担いただかなければならないと考えておるところであります。しかし、消費者物価が上がらない現状で、このまま資本費回収率100%を目指し3年ごとの改定を進めるのかについて、町の財政状況を勘案し検討したいと考えております」とお答えをいたしております。  また、今後3年ごとの料金改定で根本的な解決方法になるかというお尋ねについてですが、審議会答申では資本費の回収率を100%を目指すものですから、財政状況に関しては解決方法になるのではないかと考えております。  しかしながら、先ほど述べましたとおり県内でも高い使用料であること、物価や所得が上がらない状況での町民負担の増については大きな課題であり、一定割合の一般会計からの繰り出しについても次回までには検討が必要と考えております。町といたしましては、諮問に対し7回の審議会を重ねられた答申を尊重することと考えておりますが、当初考えておりましたスケジュールでは12月に条例化をお願いし、1月検針分3月分使用料から改定を予定いたしました。しかし震災からの復興も考慮し、3月検針分5月使用料に先送りして改定することとしたいと存じます。  下水道事業への9億円余りの繰出金は、町財政が厳しい中、財政に多大な影響があるところであります。他の行政サービスに必要な財源確保のためにも、使った量に応じての御負担となる使用料の改定に御理解いただきますよう、今後も周知を図ってまいりたいと考えておるところであります。  次に、道の駅北条公園の一体型登録に伴う再整備についての御質問でございます。  A工区について農振除外、農地転用に係る手続を開始とあり、大型商業施設であるPLANT(プラント)を併設した一体型の道の駅に対し、多額の財源が投入され町財政の負担が多く問題と考えるが町長の所見を伺うとの御質問であります。  山陰道北条道路区間の整備につきましては、2月17日に都市計画決定がなされました。当初、高規格道路は盛り土によるものであり、国道313号線との結節点においても盛り土による計画でございました。計画どおりにいくと盛り土により南北の施設が分断され、道の駅によるにぎわいの創出が困難になるだけでなく、地元からの高架にしてほしいとの強い要望にお応えできないことから国交省との協議を重ね、高架での計画をお願いしたところであります。この高架化に至っては、再整備することで経済波及効果が得られることが大前提となっております。現在は事業着手の段階まで進んでおり、町民が待ち望んでおりました事業化が着実に形となってきており、大変喜ばしく思っているところであります。  しかし、その一方でこの道路によって県東西が結ばれますと、我が町が単なる通過点となってしまうことが危惧されてまいりました。さらに、国道313号線との結節点として北条インターチェンジまでもが整備されてまいりますと本当に素通りされるだけで、交流人口の減少ばかりか外貨を獲得することができない、商業的な発展のきっかけを逃しかねない状況になってしまいます。それだけに現在の道の駅北条公園一帯が本町発展に果たす役割は大きいものと考えており、単なる交通の要衝としてではなく、このチャンスを最大限に生かして本町の活性化につなげるためこの再整備を行うものであります。  また、再整備に当たって財政負担を少しでも軽減するために、道路と一体となって整備することで国の事業費を活用して整備することができる一体型登録を目指し、事業を進めていくこととしたところであります。この一体型の登録に向けては、休憩機能、情報発信機能、地域連携機能の3つの機能を持ち合わせ、さらに地域の個性的な魅力を道路と一体的に発揮するため、A工区には商業施設の分野で高い実績を持つPLANT(プラント)のほか、B工区ではトイレや休憩、食事ができる施設や地元特産品を販売できる施設を移転し、そこに新たにこの山陰道にないガソリンスタンドなどの誘致も図って、ここにおりていただける仕掛けを付加していきたいと考えているところであります。C工区につきましても、既にオートキャンプ場として整備がされておりますが、他にない地域の特色を出し滞在時間の延伸につなげたいと考え、女性と子どもが気軽に遊べる広場に遊具などを整備するなどしてキャンプ場の機能を拡充することや、白砂青松の歴史や風力発電の研修ができる場を提供できるようにするエリアとして開発していく予定でございます。  これらの3工区を道路と一体的に整備し、複合的な施設として提供することで買い物、休憩、学習、レジャーといったそれぞれの目的で来られるお客様に対して、プラスアルファの楽しみを提供し滞在時間の延伸を図るとともに、単なる通過点としない取り組みにつなげるものでございます。財政状況の厳しい折、大変な財政出動とは思いますが、御理解を願いたいと存じます。  なお、現在の青写真が描き終わりました段階で一旦効果予測をし、費用対効果を見積もりまして改めて詳細な設計などに入って整備を進めてまいりたいと考えており、議会へもその都度お諮りし、町民の理解を得ながら丁寧に進めてまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(井上信一郎君) しばらく休憩します。(午前11時57分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 休憩前に引き続き再開します。(午後1時00分再開)  山下議員。 ○議員(4番 山下 昭夫君) 午前中に町長から答弁をいただいたわけですけど、どのような説明をされるかということで、地域座談会のときに私も下種の集落センターに行ってまいりましたけども、そのときにいろいろ言おうかと思ったですけど、長くなるので一般質問もするということだったので全然質問をしなかったわけですけども、下水道特別会計の状況を説明された文書がここにあるわけです。一般的な答弁というか説明でしょうけども、これで果たして住民が本当に理解して、今の下水道利用の悪化というか、そういうことが本当でわかるのかなと私は感じたわけです。起債の残高は言われましたけども、公債費を返していかなければいけないという。一般会計から8億幾らも出していると。そういうような説明がやはり具体的に、もうちょっと説明が欲しかったなという気がしていたわけです。それで、きょうそのことをちょっと言わせてもらうわけです。  その点はそれとして、全員協議会の中で、県下の下水道事業の経費の回収率の状況というのを提出されました。北栄町は28.02%と。これは順位としましては17番目ということです。1番目は、米子市が一番いいということ。北栄町17番、28.02%ということは悪いということですか、その辺をちょっと説明いただきたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答弁させます。 ○議長(井上信一郎君) 吉岡地域整備課長。 ○地域整備課長(吉岡 正雄君) 町長にかわってお答えいたします。  回収率については、議員仰せのとおり平成27年度で28.02%ということで、県下で17番目、使用料で資本費の回収ができていないということでございます。 ○議員(4番 山下 昭夫君) それで、いいほうか悪いほうか。 ○地域整備課長(吉岡 正雄君) 悪いほうだというふうに認識しております。 ○議長(井上信一郎君) 山下議員。 ○議員(4番 山下 昭夫君) 悪いということのようです。そういう状況でどういうような努力をされるのか、その辺のことをちょっとお伺いしたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 資本費の回収が悪いということでございまして、これは財政を圧迫しているということでございますので、やはり分担金であったりとか、あるいは使用料のそういう回収はもちろんでありますが、やはり接続等もしていく必要があると思います。まだ今は、全域下水につなげればつながる状態ではありますが、まだまだつながっていない部分もありますので、そういう方たちをつなげていただくように勧誘、指導していくということも必要だと、こう思っておるところでありますし、それから経費的な面も、やはり経費削減できるところはしていくということが必要だと、こう思っておりますので、そういう取り組みを進めてまいりたいと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 山下議員。 ○議員(4番 山下 昭夫君) そういうような状況であります。  それで、次の議題ですけども、3年に1度改定していて、本当にこの状況から抜け出せるのか、その辺、疑問に思っております。この前震災で、伊丹市ですか、あそこに視察に行く予定にしておりましたが行かなかったというようなことで、事務局だったですか、総務省のホームページに公営企業の適用の推進についてというような、ここに別冊があります。現下の今の状況で、人口の減少等による料金収入の減少、それから施設・設備の老朽化、この前も9月の議会で、去年ですか、私言ったことがあると思います、老朽化があると。どこもそういう地方公共団体は、やはり経営基盤が弱い。その点、財政マネジメントの向上、そういうものを図るために公営企業会計を適用するんだというようなことがあります。  それで、町長はこういうことは知っておられますか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) これから人口減になってくる、それに伴って利用する方も減ってくるということになります。それから、今まで施設整備したものが年とともに老朽化してくるということになろうかと思います。まだまだ資本費を回収していない中で大きな問題になってきておるわけでありますが、そういうことをきちんと数字的なものをあらわして、やはりしっかりとした会計あるいは財務状況の中で、そういう使用料の算定であったりとか、あるいはこの運営についてやっぱり考えていく必要があるだろうと思いますので、そういうのを入れながらやっていくということで取り組んでまいりたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 山下議員。 ○議員(4番 山下 昭夫君) この中で、地方財政措置の中で当該公営企業債の元利償還に対する普通交付税措置ということで、地方交付税に措置を講ずるというようなことが書いてあります。やはりそういうこれからの料金改定ではなかなかおぼつかないという状況であります。  それと、次のあれですけども、汚泥の処理の問題です。いつか議会としまして日吉津のほうに行ったら、肥料にやっておられると。北栄町の場合はどういう処理をされておるわけですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 北栄町の場合は、今、岡山県のクリーン発酵(株)というところにそういう汚泥を運んでいるというようなことでございます。 ○議長(井上信一郎君) 山下議員。 ○議員(4番 山下 昭夫君) そういうような処理をされているということです。  それで、この前あれだったですけど、町村会の表彰で鳥取市に行きましたところ、県会議長の斉木さんがおられて、いろいろとほかの町村も多分一緒でしょうが、北栄町の場合も困っておりますというようなことをちょっと話したです。それはなぜかといいますと、12月の終わりごろ米子市に、阪本議員なんかと一緒に推進に行ったわけです。そのときに斉木さんの家にも、家というか、あれは養蚕場ではなかったかと思うんですが、そういうところに行ったような、そのような話からそういう話になったわけです。そのときに斉木さんも言っておられましたけど、やはりそういうものは県が一つに統一してやらなければいけないのではないかというようなことを、自分もそういう考えであるというようなことも言っておられました。  やはり北栄町、広域連合ですな、そういうどことも、中部4町、それから倉吉市にしても、やはりどこも同じような状況でないかと思っている。やはり広域連合とかそういうことでもうちょっとその辺の話が出ないものか、その辺、町長にちょっと伺ってみなければいけないなという気がしていたのです、前から。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 広域連合の中では、じゃあ一つになってやっていこうというような話は出ていません。今それぞれのまちでやっている処分の施設と、それから今、天神川流域で倉吉市、三朝町、それから湯梨浜町、北栄町も一部入っているんですけど、そことそれぞれの町、市が公共下水持ったり、あるいは合併処理浄化槽とか、あるいは農業集落排水を持っているんですが、じゃあこの処理を一つにしていこうかというような話は出ていないところであります。  先ほど肥料にというようなお話があったわけでありますが、この汚泥についてはなかなか肥料化というのも、いろんなものが入っておりまして、その成分をまた調べるのも大変だろうなと、こう思っております。私としては、何とかこの汚泥を使って何かバイオマスみたいな形で発電できないかなというようなことは思っているんですけど、まだそこまではいってませんし、まだ検討をするようなこともないわけであります。その汚泥と、あるいは食物残渣などを集めてやっていくというのも一つの方法だろうと、こう思いますので、そういうことができればというようなことは思っているんですけど、それはまだ話も回していません。 ○議長(井上信一郎君) 山下議員。 ○議員(4番 山下 昭夫君) 先ほど公営企業の会計の話をしたわけですが、やはりそういうどことも困っていると、やっぱりそういうことは元利償還に対してもだし、やはり地方交付税措置を講じてもらうとか、やはり3年に1度の、11.幾らだったですかな、8,000万円ぐらいしか、ぐらいって言ったら失礼だけど、あれ、ならんですな、料金改定で。これではね、長いことかかってもなかなか償還なり地方の財政状況がよくならないのではないかと思うですが。その点やはりもうちょっと、政治というか、やはり訴えなければいけないところがあるのではないかという気がしているんですけども、町長はどう考えられますか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 今回の下水料金の値上げをしても、なかなか資本費を回収するというところまではいかないところであります。かといって全てどんと上げるというわけにも、これもなりませんので、そういう経済情勢だったりとか、あるいは財政状況を見ながら、やっぱりまた今後考えていく必要があるんだろうと、こう思っております。  また、副産物の利用というのもやっぱり考えていかなければならないだろうと、こう思っております。ただ、持っていくにもお金が要りますし、ただ、またそれに経費がかかるというわけでありますので、それをうまく活用してそれが価値を生むような、そういうことも考えていく必要があるのではないかなと、こう思っておりますので、そういう話をいつかの機会にやってみたいなと、こう思っております。
    ○議長(井上信一郎君) 山下議員。 ○議員(4番 山下 昭夫君) 先ほど失礼しました。8,300万円ですな。  それで、そういう広域連合の中でもやはりそういう話を出していただいて、これからどうすればいいかということを、やはり首長ですので議員と違います。議員も努力しなければいけないでしょうけども、そういうぐあいにしてやはり一歩でも財政が改善するように、これ下水道会計だけでないです。  最後に、その辺をまとめて言わせてもらいますけど、次の道の駅のことについて言わせていただきたいと思います。  これは全員協議会もだし、それから6月の予算の議会でも話させていただきました。やはりこの道の駅北条公園、ここに出ておりますけども、PLANT(プラント)の問題です。それが重要な問題になってきているように私は感じるわけです。何かといいますと、これは賃貸であるということです。それで一番最初に浮かんだのが、旧大栄町のときに西高尾にゴルフ場ができるという話がありました。それも賃貸だと。今から思えばぞっとします。なぜかというと、あれだけの整備をして、今の水害、土砂崩れとかそういうことでその会社は潰れたそうです。今はゴルフもだんだん下火になって、ちょっと景気が悪いようですが。そういう状況を見ますと、賃貸ですから、逃げられてしまえばもう後を管理するのは、町があっせんというか、したものですから、後の面倒は見ないということになれば、絶対町が見なければいけないです。それは大変なことだなと思うです。それから、今はイノシシやいろいろなものが発生します。そういう18ホールもあるような広大な面積、それは今から考えればぞっとしますわ。でもそのころは、皆さん町を挙げて推進しておられました。もう亡くなられましたけど、議員も。そういうような状況も考えていただきまして、やはりその辺の賃貸であるということが、私は問題の重要な点でないかと思うのですが、このPLANT(プラント)の問題に対しても。  それから、その質疑のときも3月議会で言いましたけど、やはり集客の範囲ですな、お客さんの。倉吉市を中心にして湯梨浜町、琴浦町、北栄町、そういうところではないかと思うんですが、普通のイオンとか、鳥取市と米子市にありますけれども、今度高速ができるから、通過点になってしまうとか、午前中も話が出ておりましたけど。やっぱりそういう状況を考えてみて、それと、最近はお客さんもやはり必要なものしか買わないと。そういう状況でないかと思うですが、やはりこれだけ家計が圧迫というか、疲弊すればね、大変困っておられる方がたくさんおられると、皆さん知っておられますけども。やっぱりそういう状況でね、本当にこれがいいのか。  それで、一般質問で、にぎわいができる、それからある同僚議員が、やはり大胆な発想がないとか、そういうことを言われますけども、やはり今の状況で国、県、町村のそういう中で職員がどれだけのことができるか。民間会社とこれ違うわけですよ、地方公共団体は。その辺のことを町民も職員も議員も、どういう状況であるかということもやはりもうちょっと考えていただきたいなと私は考えるわけですよ。その辺、町長はどう思われますか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 賃貸で撤退してしまうんじゃないかなと、そのときはどうするんだというようなことがあるわけでありますが、今の時代、大部分のところが賃貸で土地を借りてやっておられるというような状況でありまして、なかなか、それでは土地を購入してというところは少ないだろうと、こう思っておるところであります。  そういう中にあって、PLANT(プラント)さんの今までの実績であったりとか、あるいは現在の状況、あるいは将来性等を考えてみれば、十分賃貸でも営業されるそういう力も持っておられますし、ずっと続けていただけるものだと、こう思っておるところであります。全国展開されておるわけでありますが、今までもそういう店舗を閉めたというようなお話も伺ってないところでありまして、堅実な運営をしておられるんだなと、こう思っておるところであります。PLANT(プラント)さんが出るにしても、ほかのところが出るにしても、これは多分賃貸だろうと、こう思っておりますので、特段PLANT(プラント)さんだけが賃貸でどうということはないだろうと、こう思っておるところであります。  また、大胆な発想というようなことがあるわけでありますが、なかなか道の駅の近くにそういう店舗を持っておるような道の駅がありませんでして、直売所とかそういうのはあるわけでありますが、そうやってスーパーセンターというような形のものは余りこの近隣でもないわけでありますので、町内の方以外にも、交通を、道路を利用して来られる方、大体30キロメートル圏内とPLANT(プラント)さんは言われておりますが、そういう方たちもここに寄っていただけるものだろうと、こう思っておるところであります。  また、そういうPLANT(プラント)さん以外にも、道の駅の一体的な開発ということで当然そういう道の駅のものもできますし、今は北条にはないわけでありますが、そういう情報の発信の場所であったりとか、あるいはトイレもよくしていただくということになろうかと思いますし、そういう形になればそこで休憩できたりとか、あるいは反対側のほうにはキャンプ場がありますので、そこのところの整備をしながら一体的にやっていこうという、そういう計画でありますので、また違ったものができるのではないかなと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 山下議員。 ○議員(4番 山下 昭夫君) 下種集落センターの地域座談会のときに手嶋課長が、どれぐらいの規模ですかと町民の方に言われたです。ここにちょっと記憶というか書いておりますけども、倉吉市のあそこの大きな、いない、皆さん知っておられると思います。あれぐらいの規模だと言われたわけです。あそこへわしも二、三遍行ったですけど、端から端まで歩かなければいけないから物すごい時間がかかる。そういう中でね、今大体、消費者というのはやはり自分の要るものしか買わない。景気も悪いし家計も苦しい。そういう状況であると思うですが、ほかの方のことも聞いておりますに。その辺をやはりもうちょっと勉強していただきたいなという感じがするわけです。  それで、いつかも言ったですけど、県の人口は57万3,648人、これは去年だったですな。それで、大体5年に一遍、国勢調査があります。中部管内を見ますとね、2010年、それから2015年ですな、大体同じような率ですわ。三朝町が2010年が6.6%、2015年が7.6%です。湯梨浜町が2.8%減少しておりますな、1万7,029人、それが今度は2015年は1万6,557人で2.8%。それで北栄町は1万5,442人ですな、2010年が。それから2015年が1万4,835人、3.9%。大体似たような下がり方です。それで、大山町とか南部町、伯耆町などは5%前後。日南町、日野町、江府町というようなところは11%や12%人口が減っております。それで米子市は0.7%プラス。そのような状況ですわ、人口は。  それで、わしがこれから言いたいのは、そういう状況でね、それともう一つ紹介しますけども、出生率が、この前の新聞だったですが、4県で、中国4県です、4県で低下している。岡山県だけ上昇して、それで中国5県の合計特殊出生率が、鳥取県は1.60、1人の女の方がそれぐらい子どもを産まれるというようなことです。出生率も低下していると。  それからもう一つ、言い忘れておりましたけども、町長も今回は北栄町の小学校の入学式と卒業式、たしか来られたと思うです。入学してくるのと6年間で卒業していくの、1クラス減るわけですわ。6年間で1クラス減っていっているわけです。そういう状況の中で、この下水なり、このPLANT(プラント)の問題、そういう社会情勢なりを、町民でも、職員も、やっぱりそういうことも勉強していただいて、きょう質問がいろいろあったが、厳しい状況に追い込まれているということですわ、結論から言えば。その辺のことがまだぴんとこないと。何かその辺がピント外れしているなという感じがするわけです。その点、町長はどう思われますか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 財政的な面だろうと思います。人口減になる、あるいは出生率が低下してるという中でこういう店をつくってもいいのかというようなことだろうと思いますし、下水道についてもどうだというようなことがあるわけでありますが、下水道については、じゃあ人口が減ったから、償還あるいは資本金を回収するためにそういうことができないということは、これはできないわけでありまして、これは必ずやっぱり借りたものは戻さなければいけませんので、やっぱりそういう面は十分そういう経営的なもの計数的なものをしっかり把握して、経費の削減であったり、あるいはそういう接続率を高めていってやっていくということになろうかと、こう思っておるところであります。これをやめるというわけはなりませんので、やっぱり持続できるような形で残していくということが必要だろうと、こう思っておりますし、また、店舗等につきましても、そういう限られたものしか買わないとか、そういうこともあると思いますが、しかし、今もイオンさんに行ったりして鳥取市や米子市のほうには出かけていって買われておるわけであります。やはり北栄町にはあんまりそういう大きな店もありませんし、やはりみんな外に出てしまうということでありますので、やっぱり近くでそういう買い物ができる場所というのも必要だろうと、こう思っております。  そういういろいろ社会的な条件があるわけでありますが、やはり来ていただくような方策、そういうものを考えながらしていただくということが必要だろうと、こう思っておるところであります。そういう社会的なもの等もあるわけでありまして、大変難しい面もあると思いますが、やはり必要なものだということで御理解をいただいて、そういう整備に向けて取り組んでいきたいと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 山下議員。 ○議員(4番 山下 昭夫君) 答弁をいただいておりますけども、当たりさわりない一般的な物事の考え方、それでは、これからの社会情勢なんか見てね、多分だめだろうと思います。やはりもうちょっと真剣に、地方はふるさと創生といいますけど、やはりだんだんと厳しい時代に差しかかっていると思うですが、その辺のことを十分に認識していただいて、やはり町長なり職員の方は、真面目に一生懸命やっておられる職員さんが多いですけども、それだけではいけないんだということも感じていただいて、これからの仕事なり、町長は町政を担っていただきたいと思いますので、これで私の質問は終わります。これ以上は言いません。以上です。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 山下議員のおっしゃることも当然でございます。やはり財政的なもの、あるいは社会的なものもあるわけでありますので、十分にそういうところを吟味しながら、持続可能なやっぱり自治体として生きていけるように取り組んでまいりたいと、こう思います。 ○議員(4番 山下 昭夫君) 以上でございます。 ○議長(井上信一郎君) 以上で山下昭夫議員の一般質問を終わります。  次に進みます。       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 1番、浜本武代議員。 ○議員(1番 浜本 武代君) 1番、浜本武代でございます。私は、2問、町長に質問をさせていただきます。  最初に、北条支所の事業目的と内容についてでございます。  北条支所が、来月7月3日から北条健康福祉センター内に設置されます。総合窓口業務による住民サービスと北条地区の活性化を行うため、新たに地域づくり担当が配置されます。この地域づくりを進めるに当たって、例えば実行委員会や地区協議会等を立ち上げ、地区運動会や敬老会等を計画、実施してはと思います。各自治会での敬老会の開催は限界のようだとの声を複数の方から聞いております。今後ますます地域に高齢者の介護や生活支援、そして健康づくりなどが求められる中において、地域で最後まで安心して暮らすためにも地域のつながりづくりがとても大切だと考えます。町長にお伺いをいたします。  次に、株式会社フジオフードシステムについて質問をいたします。  株式会社フジオフードシステムが、平成27年9月、100%子会社、株式会社フジオファームを設立し、北栄町高千穂地区内で農地約3ヘクタールを賃借して、タマネギ等の露地栽培を計画をいたしました。昨年、平成28年の収穫実績と農福連携の実施はどうだったのでありましょうか。また、現在の作付状況はどうなっていますでしょうか。  この株式会社フジオファームの取り組みを踏まえて、4月30日の日本海新聞による報道によりますと、北栄町でのブドウ栽培とワインづくり、また直売所等の店舗を来年秋ごろにオープン予定とありました。北栄町として今後の展開をどのようにしていかれるのか、町長にお伺いをいたします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 浜本議員の御質問にお答えいたします。  まず初めに、北条支所の事業目的と内容についての御質問でございます。  北条支所の機能といたしましては、現在の北条庁舎にありますように総合窓口としての機能及び施設を管理していくものと、もう一つには、地域振興及び相談機能をあわせ持つ地域づくりの機能を有していくものと考えております。  地域のつながりづくりの必要性については、議員御指摘のとおりだと考えております。しかしながら、北条支所に配置した地域づくり担当の職員が地区運動会や敬老会の開催を担うというのは、趣旨が異なるように感じております。また、役場主導で地区協議会や実行委員会を立ち上げるのでは、住民が主導し主体となった活動とならないおそれがございます。  今年度、地域づくりの先進地視察を予定しておりますが、視察先であります湖南市には、地域の力で設立された7つの地域まちづくり協議会がございます。これは小学校区等の一定の区域を基盤にして、課題解決のため地域全体で意見を出し合い、連携、協力して活動する組織でございます。高齢化社会など自治会などでは解決できない課題に長期にわたって取り組むことができ、地域住民や目的を持った団体、ボランティア等ともつながり、それぞれが独自の取り組みを展開されております。このたびの視察はこのような活動を現地で学ぶことを目的としておりますので、北条地区の活性化に問題意識や関心をお持ちの方に御参加いただき、協働で地域づくりをする方法について、ともに考えてまいりたいと思っております。  このため、議員御提案のように、地域づくりを推進するに当たりましては、実行委員会や地区協議会のようなものを立ち上げるのがよいかは、視察の結果や実際のニーズ等を把握し、今後検討していくものと考えております。  次に、株式会社フジオフードシステムについての御質問でございます。  昨年、平成28年の収穫実績と農福連携の実績はどうであったかとのお尋ねでございます。収穫実績につきましては、町内ではジャガイモとタマネギを栽培されており、ジャガイモは50アールの作付面積に対し収穫量が1万8,000キログラム、タマネギが10アールの作付面積に対して収穫量が3,000キログラムであったと伺っております。また、農福連携の実績につきましては、施設外就労という形で5事業所から合計14日間で130時間にわたり、延べ114名の方に苗植えや収穫作業に従事していただいていると伺っているところであります。  次に、本年の作付状況はどうかとのお尋ねでございます。町内の圃場では、ジャガイモ、タマネギ、キャベツの3品目を作付されました。それぞれの作付面積の内訳は、ジャガイモ30アール、タマネギ10アール、キャベツ10アールとのことです。今年度中には低コストハウスを設置して、来期作からトマトの栽培を始める予定であります。  また、この株式会社フジオファームの取り組みを踏まえて、4月30日の日本海新聞による報道で、北栄町でのブドウ栽培とワインづくり、また直売所等店舗経営について、北栄町として今後の展開をお尋ねでございますが、5月の行政報告で課長からも説明させましたとおり、掲載された内容は株式会社フジオフードシステム側の構想段階のものであり、報道規制をしていたものを日本海新聞社が掲載したものでした。株式会社フジオフードシステムとしましても、地元の農家や北条ワイン醸造所並びに関係機関に多大な御心配と御迷惑をかけたと思っておられます。  平成27年10月30日に国税庁が、果実酒等の製法品質表示基準を制定いたしました。この表示基準の制定から3年後に当たる平成30年10月30日からになりますが、加工用ワイン全てにおいて産地表示の義務づけがされる厳しい運用となっており、85%以上が地元産を活用しない場合、北条ワインという産地表示ができなくなることを危惧されております。  こうした状況もあり、北条ワイン醸造所とフジオファームとの間で、北条ワイン醸造所は栽培技術の指導提供を行い、フジオファームがワイン用ブドウの生産に必要な人材を確保し、ワイン用ブドウを生産し、北条ワイン醸造所に販売するといったお話はあったようでございます。これから構想について具体的なお話につきましては、農地の紹介や、あるいは店舗の開設といった要望がありましたら、県と連携しながら進めていくものでございます。 ○議長(井上信一郎君) 浜本議員。 ○議員(1番 浜本 武代君) 町長の御答弁をいただきました。  北条支所の、私が例えばということで運動会とか敬老会ということを言いましたのは、窓口は地域づくり職員さんに全然かかわっていただかないっていうようなことは思っていませんけども、あくまで実行委員会なり、それから今ちょっと湖南市の地域協議会のような説明もありました。倉吉市も小学校区で地域協議会をつくってます。地区公民館、そして各自治公民館ということでやっておられますけども、そういうようなことで、もし小さなことでも北条地区でやってみたいなということが、もし、そういう総意というか、そういうお声がたくさんあるようであれば、実行委員会等を立ち上げてやっていくということも私は大切ではないだろうかと思います。  町長はいつも、今までの町民運動会でも、うちの北栄町は本当に57.1ヘクタールでコンパクトですよね、2つの町が合併した中で。やっぱり面積がコンパクトなので、一つでやっていけばいい、一つの町になったんだからっていうことはよく私もわかります。でも、やっぱり旧町の、あんまりあれかもしれませんけども、やっぱりちょっと違いますよね。それで、農業生産にしたって取り組みの仕方にしたってもう全然、旧町の2町では本当に違います、いい悪いじゃなくて。だから私、旧北条町の者ですから、旧北条町でこういうことをやってみたいっていうお声があった場合には、あくまで行政も全然かかわっていただかないということではないですけども、そういうことも検討していく、それが地域づくりにつながり、活性化ということになっていくんだと思うんです。それが必ずしも北条がしたから大栄地区もしなきゃならないという、そういうものではないと私は思います。小さな町ですけども、それはやっぱり大きい目で町全体で見れば、私はそういうやり方もできるのではないかなと思います。  そういう意味で、地域づくりの担当の方に皆おんぶにだっこということは、決してそういうことは想定をしておりません。それで、地区の町民の方の意思を尊重してほしいなという思いがありますので、ちょっとそのことについて町長に伺います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 地域づくりをするということでありまして、そのためのそういう職員も配置しようということでありまして、一から十までその職員が全てをするということでなくて、先ほどありましたように、やっぱり地域の方が主体となっていただいて、そしてやっていくと。それのをコーディネートであったりとか、あるいは、こういうことがわからないけどちょっと調べてもらえないかというようなことはそこの職員がやるということになろうかと思います。ただ、全部準備から何からその職員がやるということは、これは地域のそういう地域づくりにはそぐわないだろうと、こう思っておりますし、やはりその地域の方が主体となって、こういうことをやりたいだけどどうだというような形で御提案いただいて、そして一緒になってやっていくということだろうと思いますので、もしそういうのがあれば、やっぱりそういう取り組みをしていただければ十分職員も対応していくということになろうかと思います。 ○議長(井上信一郎君) 浜本議員。 ○議員(1番 浜本 武代君) ちょっと理解していただけたかなと思います。  そういうことで、ちょっとここの資料は地方創生先進地事例に学ぶということで、これはいつだったかな、平成28年1月23日に、大栄の改善センターで「地域づくりの仕組みとコツ」という研修会がありました。ワークショップもありました。ここに出させていただいて、結局そうなんですよ、今、町長が言われたように、何でも行政がどうですかどうですかは、もちろんそんなことじゃ、まちづくり、地域づくりはできませんからね。ですから地域で、どうなるかわかりませんけれども、地域の方の思いでやっぱり話し合いをまずすることから重ねていかないといけないと思いますけども、やっぱり私たちの地域でどんなことが必要なのか、どんなことをしていかなければならないのかというようなことの結局計画から本当にみんながかかわっていく、それの今、町長が答弁されたようなことを補佐をしていただくっていうようなことで何とかならないかなという思いでおりますので、そういうときには、みんなの意思がまとまってこういうふうにやっていきたいという場合には、ぜひ一緒になってまちづくりができたらいいなと思います。  それと、何か改めて聞くのもちょっと恥ずかしいような気がしますけども、総合窓口業務のちょっと内容を、どのようなものか、それと北条支所の職員体制、もう一度改めてお聞きしたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 初めに、先ほどありました地域振興については、やっぱりそういうことをまず想定して配置するということでございますので、もちろん皆さん方の提案もあるわけでありますが、例えばこういうことをやったらどうですかというような提案も、職員からの提案もやっていくというようなことになろうかと思います。そこの中で話をしながらそういう地域をつくっていくということになろうかと思いますので、そういう形でやっていきたいなと思っております。  総合窓口の人員配置あるいはそういう内容等については、担当課長に説明をさせます。 ○議長(井上信一郎君) 手嶋総務課長。 ○総務課長(手嶋 俊樹君) 町長にかわりまして答弁いたします。  基本的には現在の分庁窓口の総合窓口ということで変わりはございませんが、ただ、現在、農業委員会とか産業振興課とか地域整備課がいて、そこに、現といいますか、もとの課がありますので、それの相談とか受け付けについてはする必要がないところでございますけど、今度はそういう課が全部、大栄庁舎に来てしまいますので、その辺のところをこれから内容を詰めていくということで、全体としてはやはり総合窓口ということで対応することになると思います。 ○議長(井上信一郎君) 体制、職員配置。 ○総務課長(手嶋 俊樹君) 済みません。職員配置でございますけど、現在の職員配置と変わりはございませんが、ただ、現在、窓口室には正職員2人と臨時職員1人ということでございますが、この窓口室の担当については正職員2人ということと、あと実際のカバーに入るのは、施設長もカバーには入りますけど、基本的には正職員2人。そして引き続き、今外部委託しております共立メンテナンスがその辺は引き続いていくという考え方でございます。 ○議長(井上信一郎君) 浜本議員。 ○議員(1番 浜本 武代君) 職員体制のことについてちょっと確認をさせてください。その支所長に当たる方、それから職員さん2名、それから民間委託の方ということで、地域づくり1名というのは、この職員2名の方のお一人が地域づくりということになるんでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に説明させます。 ○議長(井上信一郎君) 総務課長。 ○総務課長(手嶋 俊樹君) 地域づくり担当というのは、以前その人間だけで考えておりましたけど、どれぐらいの業務量があるかちょっとなかなか把握できないところもございます。それで、以前、北条支所、庁舎統合の関係で地域座談会の、平成27年5月でしたかね、地域座談会のときに資料を提出させていただいたときは、支所長と中央公民館長が兼ねるというようなことでしたが、さすがにそれはなかなか大変だということで今回は分けて考えますので、その地域づくり担当というのは、現在、支所長が兼ねてやってみようということで今考えているところでございます。 ○議長(井上信一郎君) 浜本議員。 ○議員(1番 浜本 武代君) 実際にやってみないと、状況によってまたそれなりの対応は多分されるんだろうと思います。その節にはそういうふうに対応していただきたい。  それと、今、総合窓口業務の中で福祉業務の話を、まだ全然ないわけですけども、福祉業務の高齢者の、私が一番思いますのは高齢者の相談対応のことを、ずっと何年か前からの、北条支所ができるときから何回も念を押してます。町長も、福祉業務、高齢者対応というものは充実しなければならないという答弁もいただいております。そのときに私は、包括支援センターの相談日を例えば週に一遍でも出張相談日を設けるとか、それから高齢者の方の相談いろいろあると思うんですけども、そういうふうな窓口も総合窓口の中に入っているのかどうかということのちょっと確認をお願いしたいです。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういう相談体制もやっぱりここでしっかりと受けなければならないと、こう思いますので、そういう対応をさせていただきたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 浜本議員。 ○議員(1番 浜本 武代君) すいません、念押しですけども、やはり高齢者の方は、高齢者の老人車っていうんですか、そういうのを押してでも、また家族の方に付き添ってもらってでも、北条地区の北条支所で相談が受け入れていただけるということは、やはり負担が少なくて済む、行ってみようかという気持ちになるんじゃないだろうかと思いますので、ぜひ福祉業務、高齢者対応ということには特段の配慮を願いたいと思います。  では、次のフジオフードのことについてのお尋ねをします。  フジオフードの平成28年の作付実績なり、それから今年度の作付等をお聞きしました。実際、私、何アールで何キロとれましたという、それが成果があったのか、いい成績なのかどうかということ、ちょっと私わかりませんのでそれはよしとしまして、頑張って高千穂でそういうことに取り組んでいただいているというのは、農福連携もしていただいているということは大変ありがたいことだと私は思っています。  私が一番、これは何とか一緒になってできるかなというのを思ったのは、4月30日のその新聞報道、誤報道とまではいきませんけども、そのことについて、結局、北条砂丘農業活性化プランが平成25年からプランがつくられました。そして平成の27年の北栄町農政懇談会の資料もいただいておりまして、この中で、加工用ブドウを本当に取り組んでいかなきゃならないっていうことで実践圃場が、実証栽培圃場が、平成25年度から平成29年度ということで、実際にあそこで希望の館の東隣の畑で圃場でされています。きのうも私たちの常任委員会で現地視察をさせていただきました。皆さんが見ておられたとおり大変残念な結果になっておりまして、それは私たちの責任も十分あるわけですけども、結局、加工用ブドウを取り組む、この3年間、4年間。4年間が過ぎてしまいました。それでまたことし予算化されまして、また別のやり方でもってしていかれるということで、済んだことを悔いてもいけませんので、ぜひこれからは成功してやっていただかないと、本当にだめだと思います。それで、そういうことをしながら、生産者の方とお話ししても本当に一生懸命、加工用をつくりたいという思いを持っている方がおられますので、このフジオファームさんの計画と一緒になって北条砂丘のブドウが本当にいいぐあいになっていくんじゃないかなっていう、私はちょっと夢を持ったものですから、そういうようなことで今回質問をさせていただきました。  そういう、まず最初に実証圃場でことしも予算化されました。それで、きのう見させていただいて、施設に、鉄骨っていうんですか、配線っていうんでしょうか、それと実際のブドウの苗木が、大きくなったものもあります。それは実際に平成29年の12月なのか平成30年の冬なのか、植えられるときには、あれはどういうふうにしていかれるのかということをちょっとお聞きしたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 北条ワインですが、先ほども言いましたように、平成30年10月30日には産地表示が、85%その産地のものがないと産地表示できないということであります。若干今は足らないところでありまして、何とかカバーしていただいて産地表示していただけるようにしていただきたいなと、こう思っております。  そういう中にあって、フジオファームさんもやりたいということであります。また、我が町も、道の駅のところに加工用ということでやったわけでありますが、生産部にお願いして栽培をしておったわけであります。やっぱり団体になるとそういう責任が不在になってなかなかうまくできなかったということでございますが、今回は個人的にやりたいということでございまして、その方を中心でやっていただくということにしておるところであります。何とか加工用ワインをふやして、この北条ワイン、さらにブランド化に向けて取り組んでいただきたいなと思っております。  きのうのNHKの朝のニュースで地方のワインというようなことでありましたが、北条ワインが出ておりまして、鳥取県の出身だからとかいうふうなことで言っておられましたが、大変品質もいいわけでありますので、これが何とか北条ワインという名前で出るように取り組んでもらいたいと思います。  それから、先ほどの資材の分については担当課長に説明させます。 ○議長(井上信一郎君) 手嶋産業振興課長。 ○産業振興課長(手嶋 寿征君) 町長にかわりまして答弁させていただきます。  先ほど御質問にありました資材等につきましては、鉄骨、配線等ありますけれども、この仕立てにつきましては、先ほど町長からもありましたように、苗木を導入、プラス、あそこの実証栽培圃に植わっております3種類のうち甲州、ベリーAになりますけれども、甲州、ベリーAを中心に栽培されたいとおっしゃられる方がおられますので、そちらに栽培圃場を実際に移すという形にさせていただく移植をしたいというふうに考えておりまして、そちらへ資材を、この今回の資材を持っていって、栽培圃として実際に自分の農地でやっていただくという形で管理をしていただこうというふうにするものであります。 ○議長(井上信一郎君) 浜本議員。 ○議員(1番 浜本 武代君) ちょっと確認ですけども、そうすると、お名前は言いませんけども、退職されて今すごく熱心にブドウを栽培しておられる方にお願いをされるということで、とってもいいことだと思います。その方に今の実証圃場の資材なり苗木、苗木っていうんですか、今のブドウの木も全て移植していくということですね。それ確認ちょっとさせてください。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答弁させます。 ○議長(井上信一郎君) 産業振興課長。 ○産業振興課長(手嶋 寿征君) 町長にかわり説明させていただきます。  今現在、先ほど申し上げましたように甲州、ベリーAと、それからそのほかあと2種類、別に植えて、この栽培圃で実証栽培しております。そのうち、先ほどおっしゃった退職後に今一生懸命ブドウをされてらっしゃる方に引き受けていただくんですが、その方については甲州、ベリーAをされたいということですので、今、成木になっています甲州、ベリーAの移植につきましてはしますが、残りの2品種につきましては、ちょっとまだ行き先等については決まっていない状況にあります。  ただ、資材につきましては、既にその方が、今ある成木の甲州、ベリーAに加えて新しく新植もされる予定にされておりますので、その新植も今回の支援をさせていただいて苗木の助成事業で植えていただきまして、甲州、ベリーAを入れていただこうというふうに考えているものでございます。
    ○議長(井上信一郎君) 浜本議員。 ○議員(1番 浜本 武代君) わかりました。  それと、今の方と別個の方で真面目にブドウをずっと栽培しておられる方がありまして、その方もやはりあそこの実証圃場を本当にいいぐあいにしなきゃというすごく責任感と、残念な思いを持っておられる方がありまして、その方にもちょっとお話を、もしあれだったら課長さんからでもしていただけたらありがたいかなと思います。  先ほども言いましたように、町長も答弁されたように、北条のワイン、北条の加工用ブドウというものが、本当に北条砂丘の北条ブドウというものをみんなが期待して、本当に熱望していると思いますので、それを本当に生産力の増大に向けて実践して成果を上げてもらいたい一念でございます。ぜひそういうふうなことに取り組んでいただきたい。それで、せっかくの北条ワインですので、85%以上地元産ができるように、ぜひ取り組んでいただきたい。生産部の方も思いは持っておられますけども、なかなかそこがうまく統一ができてないというのか、何かうまいぐあいに稼働ができてないみたいで、大変情けない思いをなさっている方もおられます。  そういう意味でも、北条砂丘のブドウを本当にこれ、今の体制を本当にいい方向に持っていってもらいたいという思いでちょっと町長にお尋ねしたいと思うんですが、多分読んでおられると思います。「菜種」の、農業委員会委員の会報です、ことしの4月に発行されたものです。この北条砂丘ブドウに対しての本当に鋭い示唆っていうか指摘っていうか、思いを述べていただいております。それで、このことで生産部の方とちょっとお話をしましたら、生産部の動きはありましたかというようなことをちょっと聞いたですけども、ちょっと今のところはまだ動いてないので何とかしなきゃっていうようなことのお声を聞いています。この実証圃場でも、北栄町が主体になっているわけですし、それから産地を形成していくというのはやっぱり行政の役割も大いにあると思いますので、本当この「菜種」の示唆をいただいたものをやっぱり行政としても生産部に働きかけていただくということはできないものでしょうか。やっぱり実行に向けて、「大栄西瓜」と本当に行く行くは何十年先かわからないけれども肩を並べるようなブランドになりたいなと思いますが、どうでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) ブドウといえば北条ということで今までずっと来ておりましたが、だんだんだんだん高齢化等で今は縮小してまいったところでありまして、少し寂しいなという思いを持っておられるのは浜本議員のほかにもたくさんの方がおられると思いますが、何とかこれを復興させていきたいなというような気持ちは持っておるところであります。  実はこの前、県中部の振興局長がかわりまして、この前話をしたんですが、何とか北条のブドウをしたいということで、生産部の方とも話をしていきたいというようなことがありました。我々も今までずっと取り組んできたんですが、なかなかそういう実が結んでいないという中にあるわけでありまして、また県と一緒になって、そういう生産部の方等とまたいろいろ協議しながら、県のそういう助言であったりとか支援をいただきながら、この北条ブドウがまたもとのような輝きを戻すように取り組むことをしていきたいなと、こう思っておるところであります。  物は本当にいいものをつくっておられます。私もそのブドウの販売等に行ったり、あるいはスイカの販売等に行くわけでありますが、やっぱり気になりますので、デラの季節になるとちょっとスイカを見ながらデラの売り場に行ってみるというようなことで見ていますが、大変立派なブドウでありまして、粒張りもいいし、本当にいいブドウです。隣の産地のものは、隣といいますか、そこの近くに置いてある産地のものは粒張りも悪いし、また玉ぞろえもしてないというようなことで、これで同じ値段で売っているのかなというような、そういうじくじたる思いもあるわけでありまして、本当にいいものをつくっておられます。  やっぱり、いいものがいい値段で売れる、そしてまた、そういうことになって所得も上がってきて、また生産意欲も湧いてくるというような、そういうサイクルがやっぱり必要だと思いますので、また生産部あるいは県と一緒になりながら、このブドウの取り組みを進めてまいりたいと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 浜本議員。 ○議員(1番 浜本 武代君) 最後です。きのうの現地研修のときに、砂丘地研究センターっていうんですか、ブドウ試験地ってよく言ってましたけども、あそこに行かせていただいて、それから国坂浜のイマムラさんの加工用ブドウの圃場も見せていただきました。本当に普通のブドウの枝張りがしてなくって、ずっと林立して真っすぐ伸びてる圃場も見せていただきました。本当にみんなで力を合わせて生産部にでも、口を出してはいけないかもしれないけども、でもみんなの幸せのために、北栄町の幸せのためにやっぱり行政も口出しをしていただきたい、いい面で。そういう意味で、ぜひそういう努力を惜しまないでやっていただきたいと思います。終わります。 ○議長(井上信一郎君) 以上で浜本武代議員の一般質問を終わります。  次に進みます。       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 9番、斉尾智弘議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 9番、斉尾智弘でございます。私は、町長に3点について質問をさせていただきます。  大雪が降ったときの除雪ボランティアへの支援。  本年1月、2月に2度の大雪がありました。主要な道路は県や町が除雪費用を予算組みし、対応しております。今回の2度の大雪では、除雪された町道に出ることもままならない事態も起きておりました。町が除雪しない生活に必要な道路への対応についてお伺いします。また、ボランティアで除雪作業をされている方への支援と組織化についてお伺いします。  次に、里山の管理と有害鳥獣被害についてでございます。  近年、野生鳥獣による作物や生活環境への被害が急増し、住民生活を脅かす段階に達しているところも多くなりました。里山の多くは、人口の減少や高齢化、産業構造の変化により地域住民と森林とのかかわりが希薄化し、手入れが行われなくなったことで荒廃が進行しているというふうに言われております。里山の荒廃と有害鳥獣被害は関係していると考えますが、その対策をお伺いします。  3点目に、データヘルス計画についてお伺いします。  ふえ続ける医療費が社会問題となる中、データヘルス計画は医療費の削減が期待されております。本町の取り組みについてお伺いします。  以上、壇上での質問を終わります。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 斉尾議員の御質問にお答えいたします。  まず初めに、大雪が降ったときの除雪ボランティアの支援についての御質問でございます。  北栄町では、除雪協力が可能な建設業者と、現在の機械保有状況を勘案して、主に幹線及び通学路線において、町道の約40%の町道188路線134キロを除雪路線としています。今回の1月、2月の記録的な大雪に関しましては、連日態勢を組み、対応をしていただいたところでございます。しかしながら、積雪量が多く、業者によっては4回作業を行うなどしましたが、除雪作業が間に合わず御迷惑をおかけしたところもあったと伺っております。現状では、町内の除雪協力が可能な建設業者の機械保有状況からすると、これ以上除雪路線をふやすことは困難であると考えております。除雪路線以外の集落内の除雪については、自治会などで対応していただいておりますことを御理解くださいますようお願いいたします。  また、除雪が行われない歩道などにつきましては、現在、小型の除雪機を貸し出しておりますので、まずそれで対応していただければと思います。しかしながら、数に限りがございますので、一時に全ての地域に貸し出すことは困難であります。以前、県の補助事業で自治会が除雪機の購入を行う費用の助成を行ったことがありますが、単年度事業で終了し、現在はその制度はございません。しかしながら、高齢者のみでありますとか除雪ができないような地域では深刻な問題であります。他の自治体を見てみますと、自治会や事前登録による組織が除雪を行った場合に支援措置を行っている例もあるようでございますので、検討してみたいと考えております。  また、除雪のボランティアの組織化につきましても、既に組織化を行っている事例が県内でもあるようでございますので、検討してみたいと考えております。また、ボランティアとなりますと、やはりボランティアセンターのある社会福祉協議会などとも相談をしてみたいと考えておるところであります。  次に、里山の管理と有害鳥獣被害についての御質問でございます。  里山の荒廃と有害鳥獣の関係についてのお尋ねでございますが、議員仰せのとおり、近年、北栄町では鳥獣による被害が拡大し、特にこの5月に入ってから、栄地区を中心に大栄スイカでアナグマの被害が多発しております。また、西高尾ダムの周回道路でもイノシシによる落石が頻繁に発生しており、水田のあぜを掘り起こしたりと、町民の生活環境まで迫るような状況に脅かされているところでございます。  鳥獣被害が増加した背景といたしましては、里山等における住民の活動が減少したことが考えられます。以前、落葉樹は、まき、炭、かまどの燃料に、落ち葉を堆肥に、竹はタケノコに、草は家畜の餌にするなど、里山全てが生活に必要なものでしたので山の隅々まで人の手が入っていました。しかしながら、人間の生活様式が変化するとともに里山に人の手が入らなくなり、山際には放任されたやぶや耕作地が荒廃し、やぶ化した里山と田畑が隣接したところでは鳥獣が頻繁に出没するようになりました。  このような要因には、人にも責任の一端があるように思います。例えばスイカの摘果した残渣をトンネル栽培ハウスの脇に放置したり圃場ののり面に固めて置いたりすれば、それが餌場と勘違いし、それを親から学習した子どもが繁殖していくわけであります。また、森林と農地との緩衝帯となるやぶの刈り払いや竹林、森林の伐採をしないことで圃場や住家との距離が近づけば、それだけ野生鳥獣と遭遇する機会がふえ、被害の発生する率も高くなります。遊休農地が鳥獣の絶好のすみかともなっています。これらのことは、高齢化や担い手不足によって、農地の小まめな点検や安易に餌場をつくらないといった基本的なことができなくなってきているのではないかと思われます。  本町といたしましても、JAを通じて各生産部や多面的な活動などを通した住民活動による草刈りなどによって、森林との緩衝帯の整備や圃場管理の徹底と、安易に餌場をつくらないよう生産廃棄物の適正な処理等をお願いしているところでございます。さらに、捕獲に係る狩猟免許の取得や講習会などへの積極的な参加を呼びかけるとともに、鳥獣被害対策協議会の活動を活発化し、捕獲活動を奨励していく考えでございます。  まずは、引き寄せ要因となっている野生鳥獣の餌の処分を適正に行っていただくほか、緩衝帯となるやぶの刈り払いや森林、竹林の伐採、野生鳥獣の人里に対する警戒心を高める追い払いや、狩猟免許者による捕獲による個体数の調整を一体的に取り組み、被害の対応を行うことが最善の策と考えております。  次に、本町のデータヘルス計画における取り組みについての御質問でございます。  データヘルス計画は、健康や医療に関する情報を整理して健康課題を抽出し、課題解決に向けた取り組みを検討、実施し、一定期間で見直しをしていくものであります。本町のデータヘルス計画は平成28年度に策定し、計画期間を平成29、30年度の2年間としております。この2年で計画策定時に抽出した健康課題の解決に向けた取り組みを実施し、基準となる数値に基づいて評価をしていくこととなります。  議員御指摘のとおり、医療費の増加は社会問題となっており、本町の外来における医療費については、糖尿病、高血圧、がんがトップスリーを占めております。この高血圧、糖尿病対策としては、保健指導による生活習慣の改善、運動習慣の定着、健康教室の充実等を図ることにより医療費の削減が見込まれるものと考えております。また、本町の死亡原因の1位であるがんにおいては、各種がん検診の受診しやすい環境整備、受診率向上に向けた取り組みにより受診率を向上させ、早期発見、早期治療につなげていくものであります。  計画の中で、本町の抱える健康課題は大きく5つと捉えています。高血圧対策、糖尿病予防、運動習慣の定着、特定健診、がん検診の受診率向上です。これらの課題にそれぞれに指標を定め、改善、解決に向けた取り組みを規定し、効果的、効率的にその実施に向け取り組みを進めていくことになります。  しかしながら、計画期間の2年間取り組んだだけですぐにこの効果が大きくあらわれるとは考えておりません。計画の目標としている「多くの方が特定健診、がん検診を受診し、必要に応じて早期治療、保健指導を受け、食生活の改善や運動習慣の改善に取り組むようになる」が達成されて初めて医療費が削減され、健康寿命の延伸につながるものであり、そのためには、計画の小まめな検証と見直しを繰り返しながら、状況に合った保健事業をしていく必要があると考えております。  今後も町の抱える健康課題を具体的に町民にお示ししながら、関係機関、団体と連携し、対策について実践できるところから取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(井上信一郎君) しばらく休憩します。(午後2時20分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 休憩前に引き続き再開します。(午後2時38分再開)  斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 最初に、大雪が降ったときの除雪ボランティアへの支援ということで御答弁をいただきました。前向きに答弁をされたというふうに受けとめさせていただきます。  それで、少し内容をお尋ねしたいと思います。本年1月、2月の大雪は、至るところで大きな混乱を起こしました。これは質問の趣旨とは違いますので問いませんけども、農業被害、ハウスが壊れたとかそういうことも本当に大変な問題でございました。その中で、余り表には出てこなかったかもしれないけども、私が今回知ったのがこの問題でございます。家の中から外に出られないというものでございます。庭に積もった雪が多過ぎて、歩いて出るのも大変だったと。ましてや車で出ることなどできないと。また、買い物にも行けずに、一日二日、家に閉じ込められたというような方もあったように聞いております。このような大雪対策、これは平時から立ち上げておくべきものであるというふうに今回訴えさせていただいたわけでございます。これは先ほどの町長の答弁では、ほかに先進事例があるので考えてみたいというふうな答弁でございました。  先ほど町長も言われましたように、北栄町には、雪かきのできないような奥まった細い生活道路というものがございます。そういうものが道路に、大きい道路とか畑とか田んぼとかに面していて、また川とかそういうところに雪が投げられるというケースであれば除雪も可能なわけでございますけども、両脇が民家に囲まれていて本当に道路しかないと、雪の投げ場がない、雪を投げるためには、川まで少しずつトラクターのパケットで持ち上げて、すくい上げて川まで捨てるということをされた方もあったようであります。こういう方は、そのためにその費用を、直接個人的に頼まれたので費用を直接その方に支払われた。また、お礼の品も持っていかれたというようなお話もございました。ですから、ふだんの雪とは違い、今回の雪は非常に想定外といいますか、農業被害もあったぐらいでありますので、本当に今までにないようなそういう雪害であったかなというふうに思います。  それで、先ほど除雪車の貸し出しというふうなことがなされているというふうに答弁がございました。改善センターのところに除雪車があったのを見たので、多分それだろうなと私も認識させていただいておりますが、それをとりに行けるときにはそれは有効であろうと。ところが今回のような大雪については、とりに行くこともできないと、借りに行くこともできないというようなケースが想定されております。ですから、これはふだんの例年のような雪については有効であるかもしれませんけども、今回の1、2月のような大雪にはなかなか効果は発揮しないのではないかというふうに思いますが、町長、いかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 除雪機の貸し出しを今しておるんですけど、台数もあんまりありませんので、いっときにということはなかなか難しい面もありますし、また、このような大雪になると、なかなかとりに来れないということがあります。また、幅も余りありませんので、そこで何回もしないと車道もできないということで、何とか歩道ができるぐらいですので、そういう除雪機であります。今回のような大雪でなかなかとりに行けないということでありますので、それぞれの自治会で持っておられるとこもありますし、やっぱりそういう購入ということも一時あったわけでありますので、またそういうこともちょっと考えてみたいなと、購入の補助という形のものも考える必要があるのかなというようなことを思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 一自治会でそういう除雪機を持つということは非常に有効ではないかなと、わざわざとりに行く必要はないかなということで、いい御答弁をいただけたというふうに思っております。  それで、支援についてもう少しお尋ねしたいと思います。そういう除雪に対する補助、除雪機に対する補助ということは、今、町長は言われましたが、例えばいろんなところでトラクターが動いて除雪をしておられます。当然、我が家の庭の雪を出すためのトラクターの場合もございますけども、農道であったり、また先ほど申し上げましたような奥まったところの道路の除雪をする場合というケースもされておられるように見ております。こういう方の支援というのは、何か町長の頭の中にございますでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 自治会によっては、そういうトラクター持っておられる方にお願いして除雪をされているというような自治会もあります。そういうところはボランティアでやっておられるところもあると思いますが、ある程度支援をしてやっておられるというところもあると聞いておるところでありますし、また、ほかの市町等もそういうところもあるということですので、そういうこともちょっと今後考えてみたいなと、こう思っておるところであります。  それから、自分のところの畑に行くというようなことについては、やっぱりそれは自分で何とかお願いしたいなと、こう思っておるところでありまして、部落内、集落内あるいはそれにかかわる幹線に至るまでの道路というような形ではないかなと、こう思っておりますので、そういうところもまた今後検討しながら、そういう制度的なものができないか、してみたいなと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 町長のおっしゃることは当然かなというふうに思います。公共性のあるところ、そういうところに対しては、ぜひ支援をされるべきだろうというふうに考えます。  組織化ということについてでございます。ボランティア除雪作業される方の組織化ということでございます。それについてちょっと2点ぐらいお尋ねしますが、これも現在、各自治会に、ないところもあるようでございますけども、自主防災組織というものが活動されております。こういう災害、大雪の災害、これを自主防災組織の活動として捉えることはできるでしょうか、町長のお考えをお尋ねします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 自主防災組織でありますが、災害のためのそういう組織でありますので、そういうことも想定されるということであれば、あらかじめその中に組み込んでいくことも考えられると思います。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 次に、農地・水・環境というのが、これも各自治会、これも全てではありませんけども、ございます。その地域でそういう組織をつくっておられます。これについて、側溝の土上げとか、そういうことについての、川の水路の掃除とか、そういう苦役に対しての賃金といいますか、日当といいますか、そういうものが出ております。除雪活動をこの苦役の中に組み込むと、こういうことはいかがでしょうか、町長、考えられますか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) やはりこれはちょっと事業の性質が違うということで、難しいだろうと、こう思っております。ただ、雪が降って水路が壊れてそれを直すということであれば、多分これは出ると思いますが、除雪のためということはなかなかそういう事業の性質上難しいと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) この2点、ちょっとお尋ねしました。  先ほど町長の答弁の中で、他に先進事例があるのでそれも前向きにという御答弁をいただきましたが、その町長の想定されておられます組織化というのは、もし今具体的にございましたらお尋ねしたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 雪かきボランティアというので鳥取市でつくっておられます。これは職員さんが中心になってやっておられるようでございますが、それから有償ボラということで、若干お金を払われてそういうボランティアで対応されておるというようなところもあるところであります。どういう形がいいのか、よく検討して考えてみたいと思います。  それから、やっぱりまず地域でそういうことができるかどうかということを考えていただきたいなと思います。大雪が降ると、なかなかボランティアに行こうと思っても、まず自分のところからあけていかないといけないということがありますし、やっぱりそういう場合はよそから来ていただかなければならないだろうというようなことも考えるわけでありまして、まず自分の地域でそういう、まず自分のところであけて、困っておられるところは自分の地域でやっていくということが大切だろうと、こう思っております。いろんな場合が想定されると思いますので、そういうことを勘案しながら検討してまいりたいと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 雪かきのボランティア、また有償ボランティア、大変にすばらしい活動ではないかなというふうに思っております。ただ、この活動については私は、広い範囲ではなくて自治会内でこういうことができると、非常に小回りがきいてすぐに対応しやすいのではないかなというふうに考えております。町長、お考えいかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 先ほど言いましたように、やはり自治会、まず自治会でそういうのを立ち上げていただければありがたいかなと、こう思います。先ほど言いましたように、自主防災組織の中でやっぱりそういうものをつくっていくということも考えられますので、そういうお話も今度の自治会長会、あるいはそういう防災の会等でお話はさせていただきたいなと思います。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 自治会長会、またそういう会のときに話をしていただくということでございました。  これは早急に、ことしじゅうにはこういう大雪はもしかしたらないかもしれませんけども、また来年どういうことになるか知れませんので、早目に取り組んでいただいて、そのときにはまだ組織ができていなかったということがないように、ぜひ真摯に取り組んでいただきたいと。町長、いかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) いつそういうことがあるかわかりませんので、なるべく早くそういうことをお話をさせていただきたいなと、こう思います。7月に早速、自治会長会がありますので、その中でお話もまずさせていただきたいなと思います。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 次に移ります。  現在、里山の多くは、人口の減少や高齢者の進行、産業構造の変化により、地域住民と森林とのかかわりが希薄し、森林の手入れが行われなくなったと、こういうことで荒廃が進行してるんだという質問をさせていただいております。その結果、イノシシや鹿などの有害鳥獣が民家の近くまで出現し始めたと。町長、先ほど答弁の中でも言っていただきました。田んぼのあぜを崩したりということも現実に起きております。また、畑ののり面を崩して、大きい穴をあけておるというようなケースもあります。こういうケースは今までなかったというふうに私は認識しております。何十年も農業をしておりますが、こんなにでかいイノシシがあの穴をあけたことは今までなかったというふうに思います。町長、この辺の認識はございますでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういう現場は見たことはありませんが、全国的にそういうイノシシであったりとか鹿であったりとか、そういうものが里にも出没しておるということで、大変な被害を受けておるということは十分存じておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 里山の荒廃が原因の一つであろうというような町長の認識もいただきました。関係があるとすれば、里山の荒廃、これをどうやって食いとめたらいいか。町長、町長の今のお考えをお尋ねしたい。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) なかなか難しい問題でございまして、そういう里山をもとのようにするということは、今の生活様式からすればなかなか難しい。そしてまた、人の手が入るというのは難しい問題でありますが、地域おこし協力隊等も今来ていただいて、そういう竹林の整備であったりとか、あるいはそういう有害鳥獣等について対応をしていただいておりますし、また、鳥獣被害対策協議会というそういう会もつくりまして、これは狩猟免許を持ってる方が大半でありますが、23名の方がおられます。そういう方たちにお願いして、箱わなをしていただいたり、あるいは鉄砲で駆除をしていただいておるというようなことをしておるところであります。効果的に、じゃあこれをすればもういなくなるんだということはなかなかできないわけでありますが、そこはそこで、やっぱりその地域が一体となってそういう下刈りをしていくとか、あるいは餌場をつくっていかないとかということをしないと、1人や2人の人間ではこれはできませんし、全てこれを行政にしろといってもなかなか難しいことですので、やっぱりそういう取り組みをまずしていただくということが大切だろうと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 先ほど町長が答弁の中で、緩衝地帯、緩衝帯をつくったらいいのではないかというような話、御答弁をいただきました。私は、これは非常に有効な手段であろうというふうに感じております。  全国農業新聞というのがございまして、この緩衝帯をつくって効果を上げておるところがございます。これは従来ですと電気柵で鳥獣が入ってこないように、鳥はちょっと可能ではありませんけども、けものが入ってこないように電気柵でするというのが従来の対策であったようでありますが、それではなかなか効果が出ないというようなことで、緩衝帯ですね、草を刈って生息する地域をその柵から離すと。それによって被害が減っているというケースがあるようであります。長野の須坂市また小布施町というようなところが、農業新聞に出ております。現実にこれは有効であるというふうに言われております。  しかしながら、この緩衝帯というのは管理するのが大変ですよね。ですから、町長先ほど言われましたように、行政に全部任せろというのは無理であります。費用も大変であります。ですから、やっぱりそれについては地域の人たちで出て、例えば草刈りをするとか、そういう例えば電気柵があるのであればそれの管理をするとか、そういうことが必要であろうというふうに思いますが、これは現在、電気柵ということ自体が、まず補助事業がありません。今後この電気柵、こういうものについてのお考えというのは、町長、どうでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 電気柵につきましては有効な対策だろうと、こう思いますが、いろいろ今までも事故があったり、それから維持管理ということも必要になってくるということで、大変な面もあると思います。  実は、やはり全国的にこの有害鳥獣に大変苦慮されておるところはかなりありますが、滋賀県でございますが、緩衝帯を維持するために、そこに羊や繁殖和牛を放牧して草を食わせると、あるいはヤギ等を入れて草を食わしていくんだと。そうすることによって、草刈りをしなくてもそこがやぶにならずに荒れないということもあるようであります。イノシシ等は、やっぱり見られるとあんまり出てこないということでありますので、そういうところがあれば出にくいということであります。そういうことが必要だろうと思いますし、それからショウガとかネギ、ウコンとかシソをそこに植えると。そういう刺激性の強いものがあればイノシシは来ないというような、そういうデータも出ておるようでございますので、そういうことをしていく、そういうことも一つあるのではないかなと、こう思っているところであります。  電気柵、今は補助はないということでありますが、そういうことも一つの方法でありますが、やはり緩衝帯がない、イノシシがそういう隠れるところがないということで出てくるということですので、やっぱりイノシシが見えるように、そういう草がないようにしていくということが大切だろうと、こう思っておるところであります。そういうことがデータとして出ておりますので、そういう取り組みも必要でないかなと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。
    ○議員(9番 斉尾 智弘君) 今の御答弁ですと、緩衝帯をつくるための取り組みをしていくと捉えてよろしいですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そうすることが一番事故等にも対応できますし、また、イノシシ等がそういう圃場に入らないということになるのではないかと、こう思っております。それからもう1点は、先ほど言いましたように、餌をやらない、餌になるものを近くに投げないということもあると思います。それから鉄砲等で追い払うという、里山におりてくると怖いぞという、そういうところも見せる必要があるということがあるようでございますので、そういうことも必要だろうと、こう思っておるところであります。そういうことを実施する、そういうことによって、そういう鳥獣の被害、侵入を防ぐということになろうかと、こう思っております。  よく山間部のほうへ行きますと、トタンでずっと囲ったりしておりますが、そこはいいですが、やっぱりそこを抜けるとまた入ってくるというようなこともありまして、ずっと日本国中これをしないとなかなか難しいかなと、こう思っておるところでありまして、そういう意味では、やはり奥のほうに追いやるという意味ではそういうことがいいのではないかなと思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 町長、町として取り組む考えがあるかという質問です。続けてどうぞ。 ○町長(松本 昭夫君) これは話をしてみなければわからないところであります。うちは羊はおらんぞとか、ヤギはおらんぞとか、牛は出さんぞとかいうようなこともあるかと思いますが、そういう地域とまたそれは協議の中で、うちはこういうことをやりたいということであれば考える必要があるだろうと思っております。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 非常に安心しました。当然、先ほど言われました、行政だけではできません。その地域住民、また農家の方、また山林の所有者、そういうものを含めてやっていかないとできないことであります。これから黙っておっても、鳥獣被害、これはふえていきます、今のままですと。それは農業委員会で主催のありました若手後継者の研修会の中でも、鳥大の田村農学部部長が言われておりました。地球温暖化になると広葉樹林が減っていくんだということで、先ほど町長言われましたよね、落葉樹。これっていうのはイノシシとかの餌が、例えばドングリとかですね、そういうものを、木の実としてなるわけです、こういうものは。ですから、こういうものがなくなっていくと、山からイノシシだったりそういうものを餌にしておったものが里におりてくるというふうなことを田村農学部部長が言われておりました。  じゃあ、これについて手をこまねいていていいのかと私はふと思いまして、町長、これに対するいい考えはないでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) なかなか難しい問題でありまして、いい考えがあれば今までもされているかもわかりませんが、ただ、そうやって温暖化になって広葉樹が減っていくということになれば、やっぱりイノシシ等のそういう食べるものがない、それによって個体数も減ってくるのではないかなと、こう思っておりますが、その分、人間のほうにまた来るという可能性もありますので、そこは全てを駆除するということでなくて、やはり新しい上のほうに広葉樹を植えていくとか、あるいはそういうことも必要かなというようなことは思いますが、じゃあ具体的にどうするかということになるとなかなかちょっと難しい問題で、いろいろまたそういう専門の方等のお話を伺いながらするべきだろうと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 現実的には、広葉樹、こういうものをふやしていくということは、今の段階ではなかなか難しいかもしれませんけども、確かにそういうものが減っていくと、こういう鳥獣被害、こういうものがふえていくんだろうというふうに思います。それに対する対策、どういうものがいいのか、これはまた今後の検討課題ではあるとは思いますけども、環境のまち北栄町として、ぜひこういうことも将来的には頭のどこかに置いていただいて、先進事例を調査しながら、こういう事例があるというようなことをまた取り組むような体制ができるといいなというふうに思います。この点、いかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 本町にも、イノシシであったりとかアナグマであったりとか、そういう被害がたくさん出ておるところでありますので、十分協議しながらそういう鳥獣対策をとっていきたいと、こう考えております。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 鳥獣被害についての対策ということで、ドローンやGPSを使うというような、こういう記事が読売新聞に載っておりましたけど、ぜひこういうものも、お金がかかる、ドローンは1機しかないですかね、今、北栄町には。こういうものが載っております。これは5月29日月曜日の読売新聞でございました。こういうものをぜひ参考にしながら取り組まれたらどうかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 新聞記事、読んでいませんし、どうやってドローンを使ってするかというのはちょっとまだわかりませんので、研究をさせていただきたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 新聞記事はまた後で差し上げますので、ぜひ目を通していただけたらというふうに思います。  次に、データヘルス計画につきまして質問させていただきます。  データヘルス計画、これは平成25年6月に閣議決定されたということであります。日本再興戦略において、国民の健康寿命の延伸という観点から、予防、健康管理の推進に関する新たな仕組みづくりとしてデータヘルス計画の策定が盛り込まれたということでございます。そのデータヘルス計画とはでありますが、これは医療保険者によるデータ分析に基づく保健事業のことで、レセプト(診療報酬明細)ということであります、このレセプト、健康診断情報等を活用し、意識づけ、保健指導、受診勧奨などの保健事業を効果的に実施していくために作成する計画ということであります。厚生労働省でも、保険組合等におけるデータヘルス計画の作成や事業の立ち上げを支援するなど、力を入れておるということでございます。  その中で、先進地の呉市では、65歳以上の人々が約31%に上がり、この同規模人口の都市では高齢化率が全国第1位になったと。医療費も膨れ上がり、2008年には1人当たりの年間医療費が約60万円と、全国平均より4割も高いという状況であったようであります。こういう中、危機感を募らせた同市は、国保加入者のレセプトのデータベースをはかり、医療費適正化に向けて本格的に乗り出したということでございます。  本町においても、データヘルス計画を実施していけば医療費の適正化に効果を発揮することも可能であると信じております。データヘルス計画の取り組み状況については、先ほどの町長の答弁でありましたけども、その効果を、もう一度、どういうふうに捉えておられるかお尋ねします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) このデータヘルス計画でありますが、まず、我が町の健康課題を把握することによって、その課題解決に向けた取り組みを検討して実施していくということであります。本町の病気等の原因がどういうものが多いのか、また、その原因とするものはどういうものであるかということを出しながら、どうやって解決していくかということをするものでありまして、大変これは効果的に価値あるものだろうと、こう思っておるところであります。やはり住民が一番どういう病気にかかっておるかということがわかれば、そういうところの対策というのもできるだろうと、こう思います。特に我々がするのは予防関係だろうと思いますが、そういう予防を十分にしていくということもできるだろうと思います。また、そうすることによって、あるいは予防であったり健診であったりですが、そういうことをすることによってやはり住民の方もそういう健康意識を持っていく、そして健康になっていただく、そうすることによって医療費も削減されていくということになろうかと、こう思っておるところでありますので、この計画のもとにそういう健康づくりというものを進めていきたいと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 呉市モデルというものがあるようであります。この先進地の呉市では、患者が処方された医薬品や診療内容をデータベース化し分析した上で、医療費削減に効果があるとされる患者を対象に、現在服用している医薬品を安価なジェネリック医薬品に切りかえた場合の負担減額を通知した結果、約7割の方がジェネリック医薬品に切りかえたということであります。その結果、薬剤費の削減額は累計5億円超になったということでございます。  本町でこれを踏まえてこうしたやり方というのは、ジェネリック医薬品のこういう使用促進、これを図るべきだと考えますが、いかがでございましょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) ジェネリック医薬品については、本町としてもそれに取り組んでおるところでありまして、以前も町報等でそれは出したところでありますし、同じ効果があるのであったらやっぱりジェネリック医薬品を使う、そうやって薬価が下がってくるということになろうかと、こう思っておりますので、今後もそういう薬をお飲みの方にジェネリックをお願いしますというような形でまた取り組んでいきたいと思いますし、以前、薬局もジェネリックどうですかというようなことがありまして、それをかえていただいたというようなこともあります。同じ効果であるということでありますので、それで安価ということでありますので、そういう取り組みを今後も進めていきたいと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) それでは、本町での今ジェネリックの割合というのは、もしわかればお尋ねしたい。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答弁させます。 ○議長(井上信一郎君) 吉田健康推進課長。 ○健康推進課長(吉田千代美君) 町長にかわりまして答弁させていただきます。  効果といいますか、現在の直近のところでは、本町では70%弱、69%程度。これは後発医薬品にかえることができる医薬品に対してですけれども、約70%近くがジェネリックにかわっているというところです。以上です。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 約70%の方が高額薬品についてはジェネリックにかえられているということでございます。これは非常に評価できることではないかというふうに考えます。  それで、この取り組まれた結果、費用はどのぐらい従来の薬よりも安くなっているか、この辺のことについてはいかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 以前の薬とどの程度の差額があるかということですが、ちょっとそこは把握してないところであります。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) やはりこういうものを取り組む上で、このぐらい安くなったんだよと、このぐらい費用が浮いたんだよということがわかれば、ますます取り組んでいく意欲、また、それをやっておられる担当者のやりがいというものは出るのではないかというふうに考えます。この点はいかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) かなりのレセプトがあるわけでありまして、それを一々拾い出すということも大変でありまして、幾らというのを出すのはしにくいかなと、こう思っております。ただ、これについてはこのぐらい安くなると、それを使ってる方は、その病気でこれを使えばこのぐらい安くなりますよというようなことは多分出るんだろうと、こう思います。そういうデータを管理しております国保連等もありますので、そういうことをちょっと相談をして、出るんだったら出していただくということを考えてみたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) ぜひそういうところも取り組んでいただいて、医薬品がこれぐらい安くなったよと町民の皆さんにわかるようにしていただければ、本当に行政頑張っているなということが言っていただけるのではないかというふうに思います。ただ安い薬だけを使えばいいということではありませんけども、同じ効果であればそういうものをどんどん取り入れていくということで、こういうことが必要だろうと思っております。ジェネリックについては以上のことで。  このデータヘルス計画、この辺の取り組みの鍵といいますか、大事な点、これを少しお尋ねしたいと思います。  これは、何が何でも全てのレセプト情報、これを分析するということではないように私は思います。当然、初期段階ではそういうところもあるようには思いますけども、そのレセプト情報を分析していく中で、何にどういうところに注目して対応していけばいいのかということが非常に大事になってくるのではないかというふうに思います。  それは、この呉市モデルというところで取り組んでるのは、糖尿病なんですね。糖尿病で重症化しそうな人に対して、これの保健指導が大事になってくると。なぜ糖尿病か。糖尿病というのは、このまま放置して進行しますと人工透析とかそういうものに移行しかねない。こういう怖さがあるわけであります。皆さん御存じでしょうけども、人工透析っていうと、週に数回、血液を入れかえるというような治療法でございますけども、この費用が、何と月に50万円、年間ですと1人600万円、これぐらいかかると。これは大ざっぱですけども、こういうことが言われております。この辺の費用を抑える、この費用を抑えるのが目的ではないんです。糖尿病にならない方を、ちゃんと糖尿病にならないように健康チェックをしていく、これが目的なんです。その結果、費用が安く抑えられる。これが、このデータヘルス計画の最終目標ではないかというふうに私は思っております。  この本町の発表されましたデータヘルス計画、これは健康寿命を延ばすというようなことが長期目標の中に掲げておりまして、医療費のことは一切触れられておりません。なぜかなというふうに思いましたけども、それは今ここで争点にする問題ではなくて、私はこのデータヘルス計画どういうふうにやっていくかということが問題であるだろうというふうに思います。  この糖尿病対策、これはどういうふうに今考えて、また、やられておられることがありましたらお尋ねしたい。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 健康寿命を延ばすことが、そういう病気を早期に発見して重病化しないと、そしてまた病気にならないということになりますので、医療費の削減になるんだろうと、こう思っております。  その中にあって、先ほどありましたように糖尿病ということでございますが、このヘルス計画が平成29年度、平成30年度、2カ年の計画ということでありまして、今年度新規に糖尿病重症化対策ということで町としても取り組むようにしております。詳細につきましては担当課長に説明させますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(井上信一郎君) 健康推進課長。 ○健康推進課長(吉田千代美君) 町長にかわりまして答弁させていただきます。  先ほど町長が申しました、今年度から始まる糖尿病性腎症重症化予防についてですけれども、これは具体的には、昨年度の健診結果で血糖値に異常がある方ですとか、それから腎機能が低下している方等に、そういった方の中で医療機関の受診状況などを考慮して対象者を選定いたしまして、個別に面談をしながら保健指導や受診勧奨を行っていくというものです。実際には、糖尿病に関する医師の講演会を行ったりとか、運動教室へ参加していただいて継続した運動につながるようにしていく、または町の管理栄養士や病院の栄養士による食事教室なども予定しております。そういったものに参加してもらうように声をかけながら、一人一人に継続的にサポートしていくことにしております。以上でございます。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) いろいろ対策はされておられるということで、これも評価できる非常に大事な視点であろうと。その効果ですね、現実には、例えば食育教室ですか、そういうものに参加していただくように勧奨して、そういうことに対しての効果、この辺はどういうふうに考えておられますか。大分上がっているとか、皆さんよく参加されているとか、そういうことは分析されてますか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答弁させます。 ○議長(井上信一郎君) 健康推進課長。 ○健康推進課長(吉田千代美君) これまでにも同様の取り組みはやってきたところですけれども、これまでは対象を幅広くとっておりまして、一般の方を対象として、食事教室であればバランスのとれた食事の勉強という形だったものを、今年度はそれプラス血糖値が高い方、腎機能が落ちている方ということに、個別に通知をしまして参加してもらうように呼びかけていくように、個別対応をしたいと考えております。 ○議長(井上信一郎君) これからのこと、ことしの状況みたいなの。 ○健康推進課長(吉田千代美君) 今年度の取り組みにつきましてはこれからでございますので、個別に通知をしながら、昨年と違う層といいますか、実際に本当に受けていただきたい方に受けていただくように持っていきたいと思っております。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 今年度から始まったので、そういう成果についてのデータはまだそろっていないというお答えでした。  では、ぜひそういうものも今後そろっていくような取り組みをされたらいかがかなというふうに思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) これからやっていきますので、そういうデータをもとに受診の、あるいはそういう教室等の勧奨も進めていきたいと思います。ただ、やっぱり健診を受けてもらわないとなかなかそういう数値というのはわかりませんので、まず受診数が4割ぐらいしかありませんので、やっぱり多くの方が健診を受けていただいて自分の状態を知っていただくということがまず大切でありますので、そういうのもしながら、そういう危険水域といいますか、そういうところにおられる方のやっぱりそういう対策をとって、人工透析にかからないように、そういう取り組みを強力に進めてまいりたいと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) この計画の、先ほど重点的なところでは糖尿病というふうなお話を質問させていただきましたけども、この計画の焦点となるもの、もう一つあるではないかなというふうに思います。これは広島大学大学院の森山美知子教授が注目しておられます。これは統合失調症や鬱病など精神疾患の関連ということでございます。  これも呉市の先進事例ではございますけども、呉市では、精神疾患がある人の医療費総額は外来で全体の7.5%を占め、約23億円、入院では全体の22.4%となり62億円に上ると、これは全国的傾向だというふうにこの教授は指摘しておられます。ちなみに本町では、外来で全体の11.4%、入院で全体の19.8%いうことで、外来では4,375万8,740円、入院では3億1,195万3,760円と、こういう金額が出ております。  その上で、精神疾患患者の特徴を、精神疾患だけではなく不眠症や慢性胃炎、高血圧症など多岐にわたる傷病をあわせ持つケースが多いと、こういうふうに分析されております。その主な要因、これは2つございます。過剰な薬物療法の副作用、2番目、不安定時における食事や生活習慣、服薬管理の困難さ、この2点で医療費の増大につながるハイリスク者となってしまっているケースがあるということでございます。  この教授は、対策を提案されております。これは3つあります。1次対策、過体重や栄養障がい、多量飲酒のほか失業や閉じこもりなど、これはひきこもりというふうに言ってもいいと思います。精神疾患につながりやすい要因を持つ人を早期に発見する。2次対策、早期診断、治療の開始や医療機関からのアウトリーチなどを提唱。3次対策、地域団体などと協働しての見守りやリハビリ、社会活動への参加を促すことを掲げる。こういうことを提案しておられます。  これを受けて、本町での取り組みについて、町長、いかがお考えでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 精神疾患でそういう薬もたくさん飲んでおられる方がおられるとかいうようなことでございますし、また、その対策として1次、2次、3次というようなことがあるわけでありますが、この精神障がい疾患につきましてはなかなかわかりにくいというような面がございまして、難しい面もあると思いますが、ただ、中でもそういう家族の会とかに入られて一生懸命活動されてる方もありますので、そういうところから、やはりどういう形でなっておられるかということも検討しながらその対応をしていく必要があるんだろうと、こう思っております。  本町の場合も、以前それぞれのを調べたわけでありますが、精神的なそういう疾患で医療費がかなり高くなっておるということもあるところでありまして、やっぱりそういう方たちが本当に医療を受けていいぐあいに薬も服用してなるような、そういうこともやっぱり対策としては考えなければならないだろうと、こう思いますし、過剰な薬物ということでありますので、これはやっぱり医療機関でしっかりと検査していただいてする必要があるだろうと思います。ただ、食事であったりとか生活の中で服用がうまくいってないというような方は、やっぱり家族であったりとか、あるいはそういうかかわってる方が十分に指導して適正な服用をしていくということが大切だろうと、こう思っておるところであります。  町としては、今のところそういう取り組みというのは大きくしてないわけであります。具体的にどうかということはちょっと担当課長に答弁させますので、よろしくお願いいたします。(発言する者あり) ○議長(井上信一郎君) 引き続きどうぞ。 ○町長(松本 昭夫君) できないそうでございまして、私が答弁したとおりでございまして、なかなか見つけにくいというのがまずあります。そういうことでございますので、そういう家族の会等々を通して、やっぱりこういう疾患の方は、まず皆さんに知っていただく必要があるわけでありますが、そういう疾患の方についてはそういう注意を促すというようなことも必要だろうと、こう思ってるところでありますので、そういうことをまずしていきたいなと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 町長、今の答弁の中に、なかなか見つけにくいと言われましたでしょう。このデータヘルス計画というのは、このレセプト、これを分析するということなので、これから分析をするということなんですよ。だから診療報酬明細、これをデータ分析した中でのそういう方を見つけると。わざわざ人に聞きに行くとかそういうことではなしに、また家族の方に教えていただくとかという、そういうことではない。そういうことだと考えますが、違いますか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そうでありますが、そうはいっても、なかなかそういうのを表に出したくないという方もございますので、そういうところへ十分配慮しながらやっていく必要があるんだろうと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) ですから配慮しながら、こういう言い方が正しいのかどうかわかりませんけども、プライバシーに配慮しながら、こういう指導がありますよというやり方をやっていくのがこのデータヘルス計画だと思っておりますが、いかがですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういう個々にやっていくというのが一番ベストだろうと、こう思いますが、いきなりそういうこともどうかというようなことがありますので、そういうところは十分配慮しながらやっていきたいと思っております。民生委員さんであったりとか、あるいは家族会の皆さんであったりとか、そういう方たちとも話をしながら進めていくということにしてまいりたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 2年後にまた計画の見直しということでございますので、そのときにはぜひこういうテーマも掲げてされたら、そのときにそういう計画をまたつけ加えてやるということはいかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 2年間のあれですので、ある程度そういう数字的なものも出ると思いますので、またそれを見ながら今後また考えていくということになろうかと思いますが、進めてまいりたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 国民全体の医療費は、2015年度、41兆円を突破したということであります。これは過去最高の記録でございます。厚生労働省の試算によると、2025年には約60兆円に達する見通しであると。健康寿命を延ばし医療費を抑えるということは本当に大事な大事なテーマであると、本当に市町村の財政を支える上で大事な部署であります。ぜひこの計画を軌道に乗せていただいて、こういう成果があったよということを、例えば1年後、2年後にぜひ発表していただきたいと思いますが、町長、いかがでしょうか。
    ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 2年後にそういう効果というのがてきめんにあらわれるということになれば、これは大きな声で発表しなければならないと思いますが、ある程度時間をかけてしなくてはならないものもあるとは思いますので、そういうことを十分配慮しながら、できればいい報告ができるように頑張ってまいりたいと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) では、確かにこういう問題は2年で結果が出るものではないというふうに私も思います。ですから、例えば5年でも10年でもかかって、そういうだんだん改善したという成果をぜひ発表していけるよう、そういう日を待っております。いいでしょうか、町長。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そうできるように取り組んでまいります。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 終わります。 ○議長(井上信一郎君) 以上で斉尾智弘議員の一般質問を終わります。       ─────────────・───・───────────── ○議長(井上信一郎君) 以上をもって本日の日程は全て終了しました。  これにて散会します。  本会議は、あす7日の午前9時から開きますので、お集まりください。  議運の皆さん、この後、議会運営委員会を開きます。第2委員会室へお集まりください。そのほかの議員の皆さんへは、議運終了後に追加提出の議案書を配付しますので、しばらく控室でお待ちいただきたいと思います。お疲れさまでした。                 午後3時38分散会       ───────────────────────────────...