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平成29年 3月第3回定例会 (第12日 3月13日)

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  1. 北栄町議会 2017-03-13
    平成29年 3月第3回定例会 (第12日 3月13日)


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    平成29年 3月第3回定例会 (第12日 3月13日) ─────────────────────────────────────────────       第3回 北 栄 町 議 会 定 例 会 会 議 録(第12日)                                  平成29年3月13日(月曜日) ─────────────────────────────────────────────                                 平成29年3月13日 午前9時開議  日程第1 一般質問        ───────────────────────────────                 本日の会議に付した事件  日程第1 一般質問  日程第2 会議録署名議員の追加指名        ───────────────────────────────                  出席議員(14名)     1番 浜 本 武 代君  2番 田 中 精 一君  3番 池 田 捷 昭君     4番 山 下 昭 夫君  5番 前 田 栄 治君  6番 森 本 真理子君     7番 宮 本 幸 美君  9番 斉 尾 智 弘君  10番 阪 本 和 俊君     11番 油 本 朋 也君  12番 飯 田 正 征君  13番 長谷川 昭 二君     14番 津 川 俊 仁君  15番 井 上 信一郎君        ───────────────────────────────                  欠席議員(1名)
        8番 町 田 貴 子君        ───────────────────────────────                  欠  員(なし)        ───────────────────────────────                 事務局出席職員職氏名 事務局長 ─────── 磯 江 恵 子君  主事 ───────── 松 本 睦 美君 事務補佐員 ────── 長谷川 利 恵君        ───────────────────────────────               説明のため出席した者の職氏名 町長 ───────── 松 本 昭 夫君  副町長 ──────── 西 尾 浩 一君 教育委員長 ────── 福 光 純 一君  教育長 ──────── 別 本 勝 美君 会計管理者(兼)出納室長         ──── 齋 尾 博 樹君  総務課長 ─────── 手 嶋 俊 樹君 企画財政課長 ───── 小 澤   靖君  税務課長 ─────── 大 庭 由美子君 住民生活課長 ───── 倉 光   顕君  福祉課長 ─────── 田 中 英 伸君 健康推進課長 ───── 吉 田 千代美君  地域整備課長 ───── 吉 岡 正 雄君 産業振興課長 ───── 手 嶋 寿 征君  教育総務課長 ───── 磯 江 昭 徳君 生涯学習課長 ───── 杉 本 裕 史君  農業委員会事務局長 ── 下 阪 啓 二君 (併)選挙管理委員会事務局長 ──────────────────── 手 嶋 俊 樹君 代表監査委員 ───── 音 田 勝 正君       ───────────────────────────────                 午前9時01分開議 ○議長(井上信一郎君) おはようございます。  ただいまの出席議員は14名です。定足数に達していますので、これより本日の会議を開きます。  なお、8番、町田貴子議員から欠席届が提出されています。  本日の議事日程は、お手元に配付したとおりです。       ─────────────・───・───────────── ◎日程第1 一般質問 ○議長(井上信一郎君) 日程第1、一般質問を行います。  届け出順により、順次質問を許します。  12番、飯田正征議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) おはようございます。飯田正征でございます。私は、今定例議会におきまして、4つの事項について質問させていただきます。  まず最初に、防災訓練等についてでございます。  昨年の鳥取県中部地震では、本町も多くの方々が被災されました。今回の地震や6年前の東日本大震災、熊本地震を踏まえ、課題を洗い出し、早急に防災訓練等の見直しを図るべきと考えます。  まず、避難情報の周知についてでございます。  避難情報の名称変更について、昨年12月26日、内閣府は全国の自治体に新名称を使うよう通知を出され、一部変更されました。読売新聞は昨年12月27日掲載でございます。町民への周知がなされていません。避難情報が発表される状況、「避難準備・高齢者等避難開始」「避難勧告」「避難指示」の意味を町民の皆さんに周知徹底すること。  次に、避難所運営について。  今回は、他の地震に比べて避難された方が少なく、多少の不備があっても何とかクリアできています。しかし、東日本大震災、熊本地震のような大規模な災害が発生した場合、避難所運営訓練を積んでいなければ、大変な混乱を招いたおそれがあります。役場職員、各自治会での避難所運営訓練が急務でございます。例えば食事、寝具、仮設トイレ、車中泊者に対する対策、病人への対応、女性への配慮、支援物資置き場、外部との対応、ペット対策など、避難所で必要なものでも大震災になれば対応できなくなり、混乱を招くことになりかねません。震災を経験した今、想定できること、見直すべきことを話し合い、訓練に生かしていかなければならないと考えます。今回の地震が形骸化する前に、行政は訓練の見直しを図り、各自治会等にも対策を呼びかけるべきと考えますが、町長の考えを伺います。  次に、行政改革についてでございます。  北栄町も合併して11年になります。全国の先進的で独創的な行政改革に取り組んでいる市町村の優良事例を我が町に活用してはと考えます。  例えば、1、北海道北見市では、住民票などの証明書類の申請方法を効率化。窓口で職員がシステムを活用して住所や申請内容を印字した用紙を市民に渡し、本人確認をした上で署名してもらう仕組みに変更。  2、愛媛県松山市では、浄化センターでの歳入増加策として、下水道汚泥の処理過程で発生する可燃性ガスを使って発電。国の再生可能エネルギー固定価格買い取り制度を活用し、年間1億6,700万円もの収入を上げた。  3、福島県伊達市では、トヨタ生産方式を導入。市役所の全ての業務を洗い出して、業務量の多いところから改善した。付加価値の高い仕事に職員を振り分ける「活人化」が可能になり、2015年度の財政効果は約5,500万円となった。  4、鹿児島県長島町では、高校や大学を卒業後10年以内に戻ってくれば返済金を全額補填する「ぶり奨学プログラム」を展開した。金融機関が制度設計に関与し、企業などの寄附で行政負担が軽減。継続可能な仕組みとなった。  5、大分市では、観光地である別府、由布両市と共同で公衆無線LANを整備した。調達事務を1市が主体的に担い、ランニングコストや事務量を大幅に削減。相互の観光PRにつなげた。九州の玄関口、福岡市とも認証連携している。  町の健全財政のため、町長の考えをお伺いいたします。  次に、保育所の医療的ケア児の入所について伺います。  たんの吸引や栄養剤注入などの医療的ケアが必要な子どもについて、昨年6月の児童福祉法改正で自治体に医療的ケア児支援強化の努力義務が課せられましたが、全国的に受け入れ準備が進んでいない旨の報道がありました。本町の保育所受け入れについて実態を伺います。  厚生労働省は、医療的ケア児の保育ニーズを踏まえ対応するよう自治体に通知しており、医療的ケア児保育支援モデル事業を2017年度概算要求に盛り込み、自治体が看護師を雇う費用の半分を国が負担するとしています。この制度を活用し、町は医療的ケア児の受け入れ体制の充実を図るべきと考えますが、教育委員長にお伺いいたします。  最後になりましたが、部落差別解消について伺います。  部落差別の解消を推進し、部落差別のない社会を実現する目的で、部落差別に関した初めての法律、部落差別解消推進法が成立し、国や自治体の責務として、相談体制の充実や教育、啓発、実態調査の実施が明記されました。成立の背景には、インターネット上での同和地区の地名リスト掲示など新たな問題があり、ネットの地名リストが就職や結婚の際の身元調査につながっていること、現在もなお差別が存在していることを指摘されたことでございます。過去の運動団体の行き過ぎた行動など、部落差別の解消を阻害した要因への対策を講じること、教育や啓発、実態調査で新たな差別が生じないよう留意するとの附帯決議もあわせて可決されました。  本町では人権相談員をなくした経緯もありますが、現在の組織体制で取り組みが十分にできるとお考えでしょうか。  以上、この場での質問を終わります。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 飯田議員の御質問にお答えいたします。  まず初めに、防災訓練等についての御質問でございます。  政府は、平成28年8月の台風第10号による水害では、岩手県の高齢者施設において避難準備情報の意味するところが伝わっておらず、適切な避難行動がとられなかったことを踏まえ、内閣府の避難勧告等に関するガイドラインを平成29年1月31日付で改定いたしました。  主な変更点でございますが、高齢者等が避難を開始する段階であることを明確にするなどの理由から、避難情報の名称について、「避難準備情報」を「避難準備・高齢者等避難開始」に、「避難指示」を「避難指示(緊急)」と変更いたしました。これを受け、鳥取県では2月10日付で市町村や放送機関などに変更後の名称で運用する旨の通知が出されたところであります。  議員御指摘のとおり、本町では住民周知ができておりませんので、既にホームページでは掲載を済ませておりますが、今後は町報などにて周知してまいりたいと考えております。  次に、避難所運営についてでありますが、このたびの地震により4カ所の避難所を設け、多いときでは250人を超える方が避難されました。各避難所では、県や他の自治体からの応援もあわせ、24時間体制で2名以上の職員を配置させ、避難所に避難された方への食事や風呂など、生活面での対応をいたしました。対応した職員等からの意見集約では、「開所当時の対応職員の人数不足」や、「温かい食事の提供ができればよい」などの課題が上がっておりますが、大きな混乱もなく、避難所運営マニュアルにより避難所運営ができたものと把握しております。  しかしながら、先日、地域防災対策会議を開いたところでございますが、出席された委員の中から、「避難所運営訓練について計画への明記を」の意見もあり、対応するよう確認したところでございます。また、今後、今回以上の大規模災害に備えて、議員御指摘のように、資材の備蓄を初め、必要な対応マニュアル等を整備してまいりたいと考えております。  また、こうした自然災害での対応は、行政だけでは限界がございます。特に大災害ともなれば、住民皆様の御協力が不可欠でございます。避難所運営の役割分担といたしましては、整備は行政が行い、運営は避難された方や自主防災組織などが中心となって対応していくことが理想であろうと思っております。今後の防災対策として、地域での取り組みの強化を図り、その取り組みに対し、行政も支援を行っていければと考えております。また、自治会でも町の避難所運営マニュアルを参考にしていただき、あわせて訓練等も行っていただくよう働きかけを行ってまいります。  次に、行政改革についての御質問にお答えいたします。  議員仰せの行政改革につきましては、財源確保の一助となる御提案から費用削減効果の見込めるものまで、全国の先進事例の情報提供を幅広に御紹介いただき、大変ありがたく思っているところでございます。町といたしましても、厳しさを増す町財政のためにも、行政改革の取り組みは重要な取り組みであると認識しております。  御提案のありました1点目の北海道北見市の「かんたん証明申請」の取り組みでございます。  北栄町では、住民票、印鑑証明、戸籍証明の申請書類が既に1枚に集約されており、住所、氏名を記入する必要はございますが、効率化を図っておるところでございます。  2点目の愛媛県松山市の再生可能エネルギーを活用した取り組みでございます。  北栄町も加入しております天神川流域下水道事業団でも同様の取り組みができないか検討をされたところでございますが、汚泥の量が少なく、規模的に採算がとれないということで断念されました。町といたしましては、環境への取り組みに力を入れており、風力発電の取り組みを実施しておるところであります。また、新たな再生可能エネルギーの活用の可能性として、木質バイオマスの具体的な活用について、さらに調査研究を進めていきたいと考えております。そのほか、先ほどの下水汚泥や生ごみ、家畜のふんなどを加えたバイオマスエネルギーの活用ができないか等の研究も考えてみたいと思います。  3点目の福島県伊達市の「トヨタ生産方式」の取り組みでございます。  これは、業務の無駄を徹底して省き、業務の効率性を求める取り組みでございます。本町でも業務の効率化、職員の働き方改革の一環で、業務改革モデルプロジェクトとして総務省からモデル自治体に選定され、受託事業として取り組んでおります。この事業は、職員の業務量調査を行い、大栄庁舎における総合窓口化と庁内の庶務業務を集約させた上で、その業務を民間委託することについての業務改革提案を民間企業から受け入れ、全国の自治体のモデルケースとなることを主な目的としております。具体的には、封入作業、イベント準備、庁舎管理庶務、郵便差し出し庶務など、広範な事務を検討対象としているところであります。  さらに、御提案のトヨタ生産方式には、モノの見える化ということで整理、整頓、清掃、清潔、習慣化を徹底し、職場の無駄をなくす取り組みがあり、本町でも取り組んでまいりたいと思います。また、その業務効率化の優良事例なども職員に周知し、効率のよい職場環境の整備に取り組んでまいりたいと考えております。  4点目の鹿児島県長島町の「ぶり奨学プログラム」の取り組みでございます。  国では、経済的理由により大学や高等専門学校などへの進学を断念せざるを得ない者の進学を後押しする制度を平成30年度から本格実施されます。鳥取県においても、高等学校等に通う低所得者世帯に対し、奨学給付金が給付されております。また、大学等進学に係る奨学金として、医師や看護職員、理学療法士、介護福祉士、保育士を目指す学生が卒業後、県内でその職に一定期間従事すれば奨学金の返還が免除される制度がございます。さらに、産業界と協力して全国初の奨学金返還助成を行っており、若い皆さんに鳥取で活躍してもらうため、製造業、IT企業、薬剤師の職域、建設業、建設コンサルタント業、旅館ホテル業に県内就職を希望される高専生や大学生などが対象となっております。IJUターンで県内就職される方も対象となっておりますし、鳥取県出身の有無も問われません。これらの制度もあることから、本町においては、新たな制度の創設は今のところ考えてはおりません。  5点目の調達事務の共同化によるランニングコストと事務量の削減についてでございます。  既に電算システムの共同化について、鳥取県と県内の市町村で取り組むこととしております。また、光ファイバーネットワーク施設において、琴浦町が整備したメールサーバー及び機器を湯梨浜町、北栄町も共同利用することとし、5年間で単独で調達するより約2,800万円の経費削減が見込める予定でございます。今後も共同化や共同調達できるものは積極的に取り組み、コスト削減に努めてまいりたいと思います。  今後の町の財政状況としては、普通交付税の一本算定化による交付税の大幅な減額や公共施設の適正管理に伴う大規模改修等の費用が増す見込みとなっており、財政状況は厳しさを増す一方でございます。そのため財政規律を守り、さまざまな無駄をなくし、財政の健全化に取り組んでまいりたいと考えているところであります。 ○議長(井上信一郎君) 福光教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 飯田議員の御質問にお答えいたします。  最初に、医療的ケアが必要な子どもの、こども園への入所についてでございます。  まず、本町のこども園での受け入れについてでございますが、今までに受け入れの実績はございません。また、現在、看護師の配置もできておりませんので、受け入れる体制も整っておりません。  議員御指摘のとおり、昨年、児童福祉法が改正され、医療的ケアが必要な子どもについて、その保育のニーズに応えるよう、自治体に対して、必要な措置を講ずるように努めなければならないとされたところであります。このことは、こども園においても対応していかなければならない大事なことであろうというふうに考えております。  しかしながら、本町の状況では、看護師を配置し、十分に安全な体制を常に整えておくということは、財政面や人材確保等から難しいというふうに考えておりまして、現在、教育委員会の対応といたしましては、入所の申し込みがあった場合、子どもの病状、医師の意見、園の意見などを総合的に検討して、安全が担保され、受け入れ可能と判断した場合に看護師を雇用するというような流れで対応するように考えているところでございます。  次に、部落差別解消についての御質問でございます。  平成28年12月16日に施行されました部落差別の解消の推進に関する法律は、初めて部落差別の存在を法律で定めたものであり、この法の内容をしっかり理解し、取り組みを進めていかなければならないというふうに考えているところであります。  相談体制の充実につきましては、議員仰せのとおり、相談件数が少なく人権相談員を廃止した経緯はありますが、生涯学習課人権教育推進室、ほくほくプラザ(北栄人権文化センター)で相談を受けるとともに、人権擁護委員による相談、法務局・県人権局が設置している人権相談窓口等もありますので、相談状況を把握しながら、まずは関係機関とさらなる連携をし、対応してまいります。  教育、啓発につきましては、平成27年度に隣保館、児童館を「ほくほくプラザ」に集約し、町全体に対する人権啓発・教育の発信拠点として取り組みを充実させております。「人権を尊重するまちづくり推進計画」にある14の人権分野から主要テーマを設定しながら全自治会を対象に行っている「人権を学ぶ会」では、平成29年度は「部落差別」を主要テーマに取り上げる予定にしております。また、ほくほくプラザが実施しております「分かりやすいじんけんの話」で取り上げたり、部落解放月間や人権週間でも積極的に情報発信、啓発を行い、今まで行っている取り組みとつながりを持たせながら、効果的な周知、啓発に努めてまいります。特に平成29年度は、人権を尊重するまちづくり推進計画の見直しを行う予定にしておりますので、この中でも法の趣旨を生かした取り組みとなるようにしてまいります。  いずれにいたしましても、差別解消に向けた取り組みは組織体制のあり方にかかわることから、常に検証しながら進めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) まず最初に、防災訓練等についての関係で再質問させていただきます。避難情報のそういった一つの呼び名が改正になったということで、これはやっぱり、しっかり徹底して住民に周知をしていくということでありますので、ぜひこの点はお願いをしたいというふうに思います。御承知のとおり、そういった老人ホーム等の関係で、やっぱり言葉がいろいろな部分でなかなかしっかりとしたぐあいに人に伝わらないという状況がございます。アンケート調査によりますと、避難準備情報の名称変更の中に、やっぱりそういったアンケートをとった中でも、はっきり知っているという人は40数%で、わからないという方、どういう行動をしていいのかその意味を理解していない人が55%もあるというようなデータも出ております。本当に大丈夫かなという気がします。そういった意味でも、しっかりとやっぱり趣旨の説明をやっていくべきだろうというふうに思っています。ただ、インターネットとかいう形での周知の仕方ではなくて、持ってない人もあるわけですから、おっしゃったように町報なり、いろんな形での呼びかけをして、はっきりその意味を理解できるようにしておくということが、災害をやっぱり最小限に防ぐ大きな方法だというふうに思っております。まず最初にそういったことが第一の出発点でありますので、ぜひ徹底していただきたいと思います、するということでありますので。  それから、次に防災関係の、北栄町の防災計画についてお尋ねをしたいなというふうに思っておりますけれども、防災対策の訓練ということで、「社会福祉協議会とも連携をしながら」という字句が載っているんですけれども、今まで社会福祉協議会との連携という場面が、全然放送なりも聞いたことがないんですが、その点、どうなんでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) まず初めに、新しい避難の情報等につきましては、町報を初め、会合等、あるいはまた、特に高齢者の方の避難というのが重要でございますので、そういう中で機会を捉えて周知するようにしてまいりたいなと、こう思います。  また、社協との連携ということが載ってないと、聞いたことないというようなことでございますが、以前も水害等があり、福祉的な避難ということで社協にお願いして、社協に泊まられたということもあるわけでありますが、正式にこれということはちょっとまだないわけであります。ただ、今回、地震でボランティアセンターを社協に事務所を置いていただいてやったわけであります。その中で、やはり行政との連携が余りうまくとれてなかったかなというような、そういう反省の面もございますので、社協との連携をさらに進めていきたいなと、こう思っているところであります。  また、やはり社協は地域福祉、特にそういうところに重点的に取り組んでおられるところでございますので、高齢者であったりとか、あるいは生活弱者であったりとか、そういう方のやっぱり対応というのが必要だと、こう思いますので、十分に今後、とっていくようにしてまいりたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 防災計画の50ページに、「社会福祉協議会との連携をとり、ボランティア団体等への訓練参加を求め、可能な連携に努めるものとする」というような情報は載っております。そういった情報が載っているのに、なおかつ、いざというときには、被災された方のボランティア活動ということになれば、社会福祉協議会が中心になってやっておられるような状況もあります。そういった重要なところのポイントではないでしょうか。これが漏れているようなことでは、先行きがちょっと危ぶまれます。ぜひこういったものも、防災訓練計画に書いてある以上は、やっぱりしっかりとした訓練をしていただきたいというふうに思います。その点、間もなくまた防災訓練も始まるというふうに思うんですけれども、そういった一つのものの方向というのはどうなんですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) この3月8日に防災会議を開きました。それまでにも、今回の地震を受けていろんな課題、あるいは問題点等を出していただいているところでありますが、今後、この防災計画の見直しをしていくわけでありますが、やっぱりそういう問題のあったところ、あるいは課題になったことは率先して訓練等に取り入れていきたいと、こう思っておるところであります。
    ○議長(井上信一郎君) 担当課で補足することはありませんか。  飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) それから、避難所運営訓練ということでありますけれども、避難所の運営訓練というものが全然できてないように思うんですけれども、いざというときにはそういった一つのものが一番重要になってくるだろうというふうに思っておりますけど、その点、いかがですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 避難所の運営訓練については、現実にはやっていないというところでございまして、今回、そういう災害があってやったというようなことでございます。やはりその運営する中で、いろいろ課題も出てきておりますので、そういうものを踏まえながら、今後、運営についての訓練等をしてまいりたいなと、こう思っておるところであります。  ただ、これはやっぱり職員だけでなくて、やはり町民の方も参加していただいてやっていくということが大切だろうと、こう思っております。避難された方が少ない場合は、行政の職員だけで対応できると思いますが、やっぱり多くなると町民の皆さんのそういう力というものも必要となりますので、そういうことをあわせて訓練に取り組んでまいりたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) やっぱり避難訓練というのは、ただそこに集まってごよごよっというような話を聞いて終わりということじゃなくして、大量に、200人、300人が一つの、そういった避難所にみんなが入って、体の不自由な人、あるいはお年寄りの方、いろんな形でのそういった対応といいましょうか、間仕切りを設けるとか、いろんなところのそういった作業が一番重要になってくるというふうに思うんです。いざというときになって、こっちに集まってください、小学校の校庭に集合してくださいというふうなことだけの訓練だったら、余り中身がないというふうに私は思います。まず必要なのは、被災された方が、もういても立ってもいられないのでそこに避難されるわけですから、そこの先の対応が非常に重要になってくるというふうに思います。その辺の訓練の仕方というのでしょうか、そういったものについてお尋ねをしたいなというふうに思います。  以前、私は、一日かかってもいいから防災訓練やってくださいよという話もしたと思っておりますけれども、そういった、実際に起きたというような、非常に危機感を持った訓練になっていないというふうに私は思っていますので、その辺、ちょっと町長に回答をお願いします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 確かに飯田議員の言われるとおりだろうと、こう思っております。形式的な訓練になっているのではないかなと、こう反省をしておるところであります。やはり現実的に、実際に今回経験したわけでありますので、そういうのをもとにしながら、現実に対応できるような訓練を今後も実施してまいりたいと、こう考えております。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) ぜひお願いしたいというふうに思います。  それから、食糧の供給ということについてでありますけれども、この食糧の供給について、被災された方が避難所に行かれると。それと、救助隊といいましょうか、そういった方の食事については、今回どこまでが救助隊なのかわかりませんけれども、家が倒壊したりした場合の作業などに出られますよね、そういった人には食糧が出てなくって、勝手に自分らで食べてくださいということのようでしたけれども、被災された被災地の方、避難された方にはやっぱり食事は出ておりますけれども、その辺のところの対応はどうなんですかね。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 食糧については、避難される方にはこちらで提供させていただいたということでありますし、ボランティア等につきましては、原則的には自分で確保する、あるいは宿泊も自分で確保するというのが原則だそうでございます。それから、救助隊等で来られた方につきましては、これも原則はそうだろうと思いますが、一部提供したというようなこともあると思いますが、ちょっと詳細については担当課長に説明させます。 ○議長(井上信一郎君) 手嶋総務課長。 ○総務課長(手嶋 俊樹君) 町長にかわりまして答弁させていただきます。  ボランティアの方につきましては、その精神といいますか、そういうところでお断りされたというようなことも聞いておりますが、基本的には提供はなかったということでございます。  それと、避難所におられた方については当然、食事は提供させていただきましたけど、こちらが把握してない方で避難をされた方が、その食事のときのタイミングで、自分も避難所ではないんだけど避難をしている、だから食事をという方にも提供はさせていただきました。  それから、支援につきましては、例えば自治体が多かったわけでございますけど、ほとんどの自治体の方、県内の自治体の方については、やはり自分で食事をということで、ただ、県外から来られた方については、以前の議会でもお話をさせていただきましたけど、一部、昼御飯等については出させていただいたという経過もございます。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) と申しますのは、ここの防災計画の中に、救助作業者への食糧等について掲載してありますので、それがどうだったのかなというのが、三重県の津市から来られて、私と一緒にボランティアで作業に行ったんですけれども、その方、昼から食事をしてまた来てくださいよというようなことだったんですけれども、午後になったら来られなかったというようなこともありまして、まさかそういうことではないだろうと思うんですけれども、そういった食事の関係もちょっと影響があったのではないかなと、私はちょっとそう思ったので、よそから来ているのに、何だ、自分で食事食べてまた午後何時に来てくださいなんていうようなことでしたので、その辺でちょっと疑問に思ったもので、その辺のところもはっきりしておいたほうがいいのではないかというふうに思いますけれども、その辺、いかがですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) ボランティアの方については、先ほど言いましたように、やっぱりみずから来られるということで、食事等も自分で持ってこられるというのが大半だということでございます。やはりそういう人たちにも手伝っていただいておりますので、何とかしたいというような気持ちがないわけではありませんが、避難をされている方がまず優先だろうと、こう思いますし、また、ボランティアの方も、同じところにおられればいいわけでありますが、やっぱりいろんなところに行かれますので、なかなかそういうのも難しいだろうと、こう思っております。やはりボランティア精神といいますか、そういうものにすがってやっていただいているわけでありますので、現在のところは考えていないというようなことでございます。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 111ページにも、救助作業従事者に対する給食や何かについてのことも載っていますので、やっぱりある程度きちっとしておかれたほうがいいなというふうに思います。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員、資料がマイクに触れないように気をつけてください。 ○議員(12番 飯田 正征君) ああ、ごめんなさい。  次の質問に移りたいなと、次のといいましょうか、次に聞きたいことはたくさんありますので、まず最初に、備蓄の関係であります。この関係につきましても、北栄町で不足したりとか、そういった一つのものというのがあったでしょうか。備蓄関係でちょっと、かなり……。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に説明させます。 ○議長(井上信一郎君) 総務課長。 ○総務課長(手嶋 俊樹君) 町長にかわりまして答弁させていただきます。  10月21日現在で、備蓄は目標に達していないところが一部ございました。簡易トイレについて、ちょっと一部なかったということでございますが、目標には全て達していたところでございます。ただ、それが数字的に3日間程度、300人程度というようなことで考えておったところでございますけど、最高のときは250人ぐらいいらっしゃいましたから、そうなってくると当然足りませんでした。ただ、その間、県あるいは支援される企業からいろんな食事等も提供がありましたし、特にブルーシートにつきましては、全く町の備蓄では持っていたものが足りませんでした。すぐに自治体や、あるいは県からの提供があって足りたというところでございます。そういうところでいうと、その辺は足りなかったなと反省しているところでございます。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) ブルーシートについても、もう、今、現在もめくれておるところもありますし、それからもう破れているまま取りつけてあるシートもあります。こうした一つのもののブルーシートについての対応などはどのようにしておられるのでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に説明させます。 ○議長(井上信一郎君) 総務課長。 ○総務課長(手嶋 俊樹君) 初日、あるいは2日ぐらいにブルーシートは提供させていただいたんですけど、基本的にはブルーシートはやっぱり応急的な措置ということで、皆さんに広く渡るということで、数にも限りがありますので、制限まではかけておりませんけど、一応お名前を書くことによって、言い方は、もし語弊があったら申しわけないですけど、無駄遣いはしないようにということで考えておるところでございます。ただ、今、次々ちょっと破れたりということであって、実際来られます。そういう方については、同じように名前を書いていただいて、数の限りはありますけど、一応なくなるまでは提供させていただいているところでございます。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) シートが破れて、また、今まではそういったボランティアの方が屋根に上がったりしてかけてくださったというようなことですけれども、いまだにそういった左官屋さんが忙しくて、ブルーシートがかかっているというような状況がたくさん見受けられます。そういった破れた後の補強というようなことについての物の考え方はどうなんでしょう、自分でやりなさいということなんでしょうか。その辺、お尋ねをしたいというふうに思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) ボランティアの方も来られて、若干かけられた方もあると思いますが、なかなかこれはボランティアでは難しいというようなことでございまして、大部分は建設業協会であったりとか、いろんなそういう専門の方にかけていただいたというのが大部分でございます。現在、そうやって張りかえするということになれば、専門の方も今はおられませんのでなかなか難しいかなと、こう思っておりまして、各自の責任の中で頼んでやっていただくか、自分でやっていただくというようなことになると思います。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) そうはいっても、自分では直せないし、どうにもならないというような方もあります。御承知のとおり左官屋さんも、もういっぱいいっぱいということもありますけれども、やっぱり少しよその地区のそういった業者の方にお願いをして、町が補助してでも直していただくというような方法は考えてはおられませんか。ぜひそういう形にしないと、そのまま雨漏りが続くというような状況がありますので。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 今、町ではそういう取り扱いはしてませんが、中部の建設業協会がありますので、そちらが窓口になって対応されているというようなことだそうでございますので、そちらに連絡を取り次いでおるというような状況であります。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) それは、無料で直してくれるというようなことはありませんか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 幾らかやっぱり払われないけんだろうと、こう思っておるところでありますが、ちょっと担当に説明をさせます。 ○議長(井上信一郎君) 総務課長。 ○総務課長(手嶋 俊樹君) 町長にかわりまして答弁します。  無料ではございません。有料でございます。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 安いシートを交付しておって、破れて、それで、では自分が金出して直しなさいという、こういうことですか、結論から言えば。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) ブルーシートについては、買ってされる方がおられましたし、県が配ったので無料ということにはなったんですけど、本来ですと、やっぱり自分で購入してやられるというのが筋だろうと、こう思いますが、最初のやつはちょっと品質が悪くて破れたというようなことでありますが、その後、何回かかえられたという方もあるところであります。詳細につきましては担当課長に説明させます。 ○議長(井上信一郎君) 総務課長。 ○総務課長(手嶋 俊樹君) 一部、最初のころには確かに品といいますか、何かメッシュの切り方みたいなところで薄いようなところもあって、全て対応できたかということを言うと、そうではなかったと思いますが、やはりこれ、1枚例えば3,000円とか、多分すると思います。そういうのを県あるいは国からの支給があってやっておるところでございますので、それは、本町の場合は今のところは、先ほど答弁しましたとおり、何回か来られても、そのシート、あるいは土のうだけについては提供はさせていただきますけど、そのシートをかける、あるいは土のうをセットするというようなことまではやってないところでございます。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) もとをたどれば、そういったものがまた負担になってくると、こういうことだろうと私は思います。いいものだったらまだもっているはずなんですけれども。ですから、そういった一つのものも、また日にちがたつにつれて悪くなる一方ですし、まだなかなかそういう修理はできないということでありますので、そういったこともやっぱりちょっと考えてほしいなというふうに思うところであります。  それから、備蓄の関係で、鳥取市が整備計画を策定したということで、ブルーシートや、それからやっぱり避難する場所の段ボールベッドや調理器具、避難者の車中泊に対する対応、それからエコノミーグッズとか、そういうようないろんなものをやっぱり備蓄しているというような記事が載っておりました。こういった一つのものもある程度検討して、そういうものをやっぱり見直すべきではないかなというふうに私は思います。クラッカーにしてもアルファ米にしても、こう出ておりますけれども、これだけで十分足るのかなって、たまたま人数が少なくて済んだけれども、これがまあ大惨事になったら大変なことになるなというふうに思っております。というのは、やっぱり避難所の場所にしても食事にしてもしかりでありますけれども、こういったものがある程度余裕がないと、やっぱり安心できないじゃないかなというふうに思うんですけれども、その辺の見直しとか、そういうのは考えておられませんか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 今回の震災で、やっぱりふだん備蓄しているものと、それからまた、やはりこういうものも必要だろうなということもあると思いますので、そういうのを見直しをしてまいりたいと思います。  数量的なことについては、担当課長に説明させます。 ○議長(井上信一郎君) 総務課長。 ○総務課長(手嶋 俊樹君) 町長にかわりまして答弁します。  今のところで、この備蓄の数については、現在の目標の数字でやはりいきたいとは思います。ただ、先ほど言われました、例えばエコノミークラス症候群の対応とか、そういうのもこれから検討が必要なのかなと思います。基本的には、この備蓄に関しては相互支援といいますか、県とか、いろんな自治体とか、そういうところと連携協定も結んでおりますので、全体的にカバーしていくということで、なるべく、無駄とは言いませんけど、有効に活用できる目標数値ということで決めておりますので、ある程度その数値は守っていきたいと、このように考えているところでございます。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) とにかく見直しとか会議があったということですけれども、やっぱり今の、今回のということの対応じゃなくして、さらに大きな被害が起き得る可能性もあるわけでありますので、そういったことも踏まえて、やっぱり備蓄をしておいてほしいなという思いがしております。  まず、避難所の関係でもう一つお尋ねしますけど、順位というのが決まっているということで、第1順位が小学校、中学校の建物、第2がと、そういうようなことはあるんですけれども、今回の避難場所は、また平日でもあったわけですけれども、そういった順位に従ってないような気もするんですけど、まあ状況によっての判断だろうというふうに思いますけれども、そういうものはやっぱり守っていくというお考えなんですか。避難所の順番ということで、アイウエオという形で載っておりますけれども、その辺ちょっと確認させてください。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 避難所の順位といいますか、第1避難所とか、あるいは福祉避難所とかというのもあるわけであります。福祉避難所につきましては、今回、高齢者の方、あるいはそういう虚弱な方等を対象に2カ所設けさせていただきました。また、避難所については当初のとおり、ふれあい会館と大栄中学校ということでさせていただいたところであります。  やはり、そういう第1避難所とかあるわけでありますので、まずそこでということでやったわけでありますが、人数的に2日目から減ってしまったということで、違った狭いところをというか、余り、広いところでありますので、狭いところに行かせていただいたというようなことでございます。臨機応変にそういうことで対応させていただくということになろうかと思います。  詳細につきましては、担当課長に説明させます。 ○議長(井上信一郎君) 総務課長。 ○総務課長(手嶋 俊樹君) その優先順位というのをちょっと把握はしていません。ただ、優先順位ではなくて、例えば一時避難所ということで、例えば自治会とか、そういうところは一時避難所ということにしております。今回の地震につきましては、例えば浜側といいますかね、町内をぐるっと回ったときに被害が多かったのが、この庁舎よりもどっちかと言えば北側とかのほうが多いということで、北条に1カ所、それから大栄地区に1カ所ということ、それで多分高齢者、あるいは障がい者の方もそこの中には入らずに、福祉避難所にしております健康福祉センター等にということで、そういう順番で全体を見て対応させていただいたところでございます。ちょっと私の理解が少ないかもしれませんけど、その優先順位というのは、まず、先ほど言いましたけど、一時避難所が自治会等というようなことで、町の指定避難所が先ほど議員も言われましたところの体育館とか、そういうところということで私は理解をしておるところでございます。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 順番にということで、小・中学校、次が、どこでしたっけ、体育館など、いろいろなところの順番が、順位というようなことが載っておったんですけど、今ちょっと見つけられませんけれども。そういった一つのもので、状況によって変わってくるかなというふうに思いますけれども、今回の避難所の開設についても、その順番どおりになったら、まず平日で学校もあったから仕方がないかなというふうに思っておりますけれども、そういったところもやっぱり、ある程度きちっとしていただきたいなというふうに思います。また後で見といてください。私も今ちょっと探しかけておりましたけども。  それから、まず最初に、支援物資の保管の仕分けとかいうような形で、やっぱり素人ばっかりで、職員ばっかりだと、その支援物資がなかなか整理もできないし、山積みになっているというような状況が、今までの震災のときにはあったようでありまして、熊本にしてもそうです。そういった中で、物流専門職員という形で、そういった方との協定を進めるというようなこと、まあ物流って、ヤマトさんがあったり佐川さんがあったり、いろいろな方に仕分けしてもらって、そういった人との協定を結ぶというような記事も載っておりますし、国はそういったものを推奨しているというような、物流専門職員、保管場所、輸送手段、まあ輸送手段については、町の計画書にも載っておりますけれども、そういったところの関係も、やっぱりきっちり協定を結んでほしいなというふうに思います。  それから、車中泊が続出しているというようなこともあります。北栄町はあったかどうか知りませんけれども、倉吉市は車中泊の人がかなり並んだというふうに記事が載っております。熊本の震災でもエコノミー症候群で、車に避難していた人が5人も亡くなったというような記事も載っております。その辺の対応や対策、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 町長、初めに飯田議員の先ほどの一時避難所等の順番について、飯田議員のほうには誤解というか、そういうものがあると思いますので、もう少しその点について初めに。 ○総務課長(手嶋 俊樹君) 今ちょっとわからない。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 物資の仕分けでございますが、今回はそんなに、熊本等のような多くの物資の供給ということはなくて、割とコンパクトにありまして、仕分けはしやすかったかなと思いますが、大規模な災害ということになれば、かなりまた全国からそういうのがあるんだろうと、こう思います。  県の計画では、県の何カ所かに集積するようにして、そこから持っていくというようなことも、それぞれが配送していくということもあるようでございますが、いろいろ今回の災害で検証することもありますので、そういうこともやっぱり、専門の方にしていただくということも必要かなと、こう思いますので、検討させていただきたいなと思います。  それから、車中泊については、避難所に来られた方が車中で泊まられるということは聞いておりませんが、自治会のほうでは、どうもそういうのもあったというようなことを、一部あったというふうなことを伺っておりますので、そういう方たちに対する対応というのも今後考えていかなければならないと、こう思っているところであります。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 先ほどの件につきましてはね、これは85ページに載っております。また後で回答下さい。  車中泊の関係で必要なのは、車に乗っておられるそういった方への対応、対策、それはやっぱり、そういうチラシを配布するとか、まず車中で待機される人にチラシを配って、こういうことではあれですから、車の待機の中ではちょっと体を動かすあれをしてくださいとか、エコノミー症候群にならない対策、そういったもののチラシを配布していくというような形をとらないと、大惨事になったときにはそういうことが起こり得ると、こういうことでありますので、その辺、やっぱりもう既にチラシでもつくっておられるほうがいいのかなというふうに思うんですけれども、あす起きるかもしれないし、この後すぐ災害が起きるかもしれませんので、既に準備をしておくべきでないかと私は思うんですけれども、その辺、どうなんでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) チラシについては、やっぱり備蓄というような形の中で、つくっておいてもいいんだろうと思いますので、検討してまいりたいと思います。  それから、順位については、担当課長に説明させます。 ○議長(井上信一郎君) 総務課長。 ○総務課長(手嶋 俊樹君) 大変申しわけございませんでした。私が全く記憶から落ちておりまして。今議員が言われた計画書の85ページ、確かにその避難所の順位、おおむね次のとおりということで、ア、公立小・中学校、しっかり書いてございます。当時の避難所を決定したときに、ここを見て、例えば中学校なりふれあい会館なりを選定したということはちょっと把握はしておりませんが、資料で一覧表がございます。一覧表の中で、地震に対応する避難所の中で、先ほど私が言いました、大体、避難される方が多分多いだろうというところを選定したということで、確かに議員が言われるとおりに書いてありますので、今後気をつけたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 避難所の関係で、避難所が壊れて使えなくなったから移動してくださいというようなことではだめなので、避難所を日ごろからやっぱりきっちり点検をしておくと、しておかなければいけないというふうに思いますけれども、その辺、どれぐらい点検をしておられるのかどうなのか、お尋ねしたいというふうに思います。
    ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 避難所というような形で点検はしていないところでございますが、やっぱり行政財産、あるいは教育財産については、2年に一遍ですか、そういう点検することもありますので、そういう中で点検しているという状況でございます。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 点検は小まめにして、途中で、これが不備ができましたから、じゃあ次のところにかわってくださいって、避難生活する人には大変なことだというふうに思いますので、しっかりそういった一つの点検をしていただきたいというふうに思います。  それから、災害用トイレが足りないということで、熊本の地震のときにも非常に大変だったというふうに記事にも載っております。トイレ不足というのは感染症のリスクを高めたり、回数を減らすことによっていろんな病気も起き得るということもありますし、エコノミークラス症候群のリスクが高くなるというふうなことも言われております。一番大切なのは食べること、それから出すこと。出す場所はやっぱり大切だということでありますので、しっかりとトイレの足りないようなことにしてはだめだというふうに思っておりますので、トイレの関係もしっかりしていただきたい。熊本の場合は、トイレが足りないというようなことで、下水道に直接つないで処置をしたというふうに聞いておりますけれども、そういった一つの対応もやっぱり考えてみなければならないのではというふうに私は思いますけれども、その点、お願いします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 食べることと、排出すること、これはとっても大事なことだろうと、こう思いますので、簡易トイレの備蓄も若干ふやしてまいりたいと思いますが、ほかからも、もしあれだったら来ますし、適当な備蓄数というのもありますので、そういうことで対応したいと思います。そういう下水に直接つなぐということもありますし、また、段ボール等を使って簡易的にできるトイレもあるようでございますので、そういうのも備えてまいりたいと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) それから、次に、避難所の関係で、ペットと一緒に避難したいというふうに考えておられる飼い主の方が80%、これはペット保険会社、アニコム損害保険の調査によりますと、80%はペットと避難したいというようなことでありますけれども、飼い主の人がやっぱり避難所に一緒に避難したいということで、東京の港区、お台場の関係で一緒になりまして、そこはペットと一緒による避難オーケーですというようなことも載っているんですけれども、その辺の考え方についてお尋ねをしたいというふうに思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) ペットと一緒に過ごしたいという方もあると思いますが、やはり多くの方が避難されますので、同じところにそういうペットも一緒にというわけにはまいらないだろうと、こう思っております。やはり嫌いな方もありますし、好いておられる方ばかりじゃないと思いますので、やっぱりそういう中にあって、どういう形でするかということを港区にも、聞いてみたいなと、こう思いますが、やはり別で、ペットはペットで、隔離といいますか、そちらのほうでするというようなことになろうかと思いますが、研究してみたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 考えて、ちょっと検討していただきたいと思います。港区さんがそういうふうにされているということであるので、幸い親しい間柄でありますので、ぜひお尋ねしていただきたいというふうに思います。  最後に防災関係で、災害応援の受け入れの円滑化ということで、今、非常にこの問題も受け入れ計画を立てなさいというようなことであるようでありますけれども、その受け入れ体制、受援ということについてどのようにお考えなんでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) しばらく休憩します。(午前10時08分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 休憩前に引き続き再開します。(午前10時10分再開)  松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 支援に来ていただく方のそういう計画はつくっていません。現在、来られるわけでありますが、前もって連絡がありまして、それでホテル等を紹介したりして、そちらに泊まっていただいて、あるいは旅館とかに泊まっていただいて業務に当たってきていただく。あるいはみずから自分たちが探して来られるという方もあるわけでありますが、そういうことでございます。それらの費用につきましては、町が出しておるというような状況でございますが、計画はつくっておりませんので、そういうことも必要だろうと、こう思いますので、例えばこの宿を指定するとか、ここに泊まっていただくとかというようなこともあらかじめ、そういう業者と協定といいますか、そういうことを結ぶことも必要だろうと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) ぜひお願いしたいというふうに思います。  次に移ります。行革の関係ですけれども、これは愛媛県の松山市で3年間続けている行革甲子園というような形での会議が持たれておるようであります。そういった中で、やはりいろんな事例が出てきて、グランプリを北見市がとったというような記事もありますけれども、そういった一つの行革について、やっぱり本当に真剣に考えてみないといけないのじゃないかなと。ただ係の名称を変えたりというようなことにとどまらず、やっぱりいかに有効に町政に反映できるかというようなことをもう少し考えてほしいなという思いであります。とりあえず参考にできるものは参考にしていただきたいというふうに思いますし、取り入れられないものもありますけれども、こういう行革甲子園で、これは8つの市町村がノミネートされて発表したということですけれども、110市町村から104の事例が寄せられたというような形の中で、審査を通って8つが残って、それが発表したという、ほんの一部を紹介したわけですけれども、トヨタ方式もしっかり再度見直しを検討していただいて、極力そういった、交付税も少なくなるということでありますので、真剣にやっぱり取り組んでいただきたいなというふうに思います。  とりあえずこの関係は、時間がありませんのでちょっとあれしますけど、一番大切なことは行革だというふうに思いますので、上辺だけでということのないように、ぜひちょっとお願いしたいというふうに思います。ちょっと答弁お願いします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 行革につきましては、本町でも一生懸命取り組んでおるところでありますが、全国的にはそういう優良な事例もたくさんございますので、本町でできることは、その中で取り入れていく。そしてまた、我々についても、どうしたらそういう簡素化できるか、あるいは効率化できるか、そして住民サービスを落とさなくて、そういうことができるかということも真剣に考えてまいりたいと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 証明書の関係もまとまってあれしてあるということですけれども、本人確認して、さっと渡せるような体制になればまだ便利になるのかな、お客さんも何も書かなくてもいいというようなこともありますし、向こうは機械で処理して、さっさと利便性が向上したということで、これがグランプリをとったということでありますので、もう一回見直しをしていただきたいなと、検討していただきたいなというふうに思います。 ○議長(井上信一郎君) 町長、答弁。 ○町長(松本 昭夫君) どういうような形になってるか、もう少し勉強させていただきたいと思います。そして、よければまた使っていくというような形になろうかと思います。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 次は、保育所の医療的ケア児の入所についての関係でお尋ねしますけれども、教育委員長の答弁では、看護師がいないということでございます。看護師の配置ができないから、そういった者は入所させないと、こういうことですけれども、看護師をそういうふうに配置するような考えは全くありませんか。 ○議長(井上信一郎君) 福光教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) お答えいたします。  看護師を全く配置しないということではなくて、入所の申し込みがありましたら、子どもさんの病状なり医師の意見なり園の意見などをお聞きしながら、受け入れが可能というふうに判断した場合には看護師を雇用していくと、配置していくというふうな流れで今考えているところであります。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) そういうことがあれば看護師を配置すると、そういった医療的ケア児でも受け入れると、こういうことでよろしいですか。 ○議長(井上信一郎君) 教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 今、教育委員会の対応としては、そういうふうに考えております。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 町長の提案理由書の中にも、「子育てと仕事が両立でき、安心して子どもを産み育てられるよう、子ども・子育て支援事業計画に基づいて子育て支援をさらに推進・充実してまいります」と。それから、「仕事と子育ての両立支援のため、病児保育、病後児保育等についてもやりましょう」というようなこともあります。ぜひやっぱり障がいを抱えたり、いろんなことになりますと、両方が勤めたりとか、どちらかが会社をやめたりとかするようなパターンが非常に多いというふうに思っておりますので、そういったことにならないような、そういった支援も必要ではないかというふうに思いますので、答弁をお願いします。 ○議長(井上信一郎君) 教育委員長、答弁。 ○教育委員長(福光 純一君) 乳幼児の健全な育成を図っていくということはとても大切なことだと思いますし、保育所やこども園に、そのニーズに応えながら入所させていくということは本当に大切なことだというふうに思っております。医療の必要なお子さんの入所につきましては、その子どもさんの実態なり、どこでケアするのがよいのか、本当に子どもさんのためになるのはどこの場所なのかというようなこと、また保護者のニーズなども考えながら、障がいの程度なども考慮しながら、本当に関係者の意見を聞きながら、伺いながら慎重に判断していき、やはりこれは入所が適当であるということであれば、看護師を配置していくというふうなことを今考えているところでありますが。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) ぜひそういった一つのものも、やっぱり保育所に入るのも障がいがあろうがなかろうが、病気の人であろうが何であろうが、そういったところの支援のできる体制づくりが非常に必要ではないかというふうに思っておりますので、その辺よろしくお願いをしたいというふうに思います。  次に移ります。時間がありませんので。次は、部落差別解消に向けての法律ができました。こういった中で、やっぱりいろんな一つの組織がある、いろいろなそういった機関があるというお話でしたけれども、一番基礎になるのは、町に基本があるだろうと私は思っております。ですから、そういった一つの相談体制なり聞き取りなり、いろんなものも出てくるんじゃないかなというふうに思っておりますので、その辺の体制は本当に大丈夫なんですか。よそに頼るより、まず自分の町からきっちりしていくべきだというふうに思っておりますので、その辺詳しくお願いしたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 相談体制を充実させていくということは、とても大切なことだろうというふうに思います。そのために、相談員は廃止したわけでありますけども、相談体制としまして生涯学習課の人権教育推進室なり、ほくほくプラザの職員なり、そしてさらには人権擁護委員の方々で相談に当たっていただくというふうな現在体制をとっております。  しかしながら、議員がおっしゃいましたように、利用者だとか、それから町民にとって本当に利用しやすいのはどこかというようなことを見ていかなければなりませんし、差別を受けた方が本当に誰かに話を聞いてほしいというふうな気持ちというのがあるのは当然であります。そういうときに早く、すぐに対応でき得る、そのことが相談窓口というか、相談体制の大事な重要な役割じゃないかなというふうに思いますし、それがさらには差別解消に向けての早い動きがつくれていくというふうにも考えます。それなりの体制は考えていかなければならないというふうに思っていますが、今までの体制でどうなのかというふうなことをもう一度見直しというか、検証を図りながら、常に検証をすることを怠らないようにして、状況を見きわめながら進めていくべきだろうなというふうに思います。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 教育委員長から人権の関係で平成29年見直しというようなことで答弁の中にありましたけれども、やっぱりこういった部落差別はあってはなりませんし、それから障がい者差別などいろんな差別があると思うんですけど、こういったものは非常に関連して出てまいる問題でありますので、人が人として幸せに生きる権利というのは非常にこれは守っていかなければいけないし、保障しなければいけない問題でありますけれども。  この前の大雪で、前のほうの点字ブロックがめくれたままになってますね。いつからですか。もう既にそういったことも含めて、人権、人権という言葉だけがひとり歩きしていて、実際、現実を見たときに、そういった点字ブロックがはぐれたままの状況で投げてある、玄関の前ですよ。そういったことも含めて、本当にこの人権問題に対して大丈夫なのかなと、そういうような感じがします、はっきり言って。言葉だけが先走るような形での対応はしてほしくないというふうに思います。何回も点字ブロックのことも言っておりますし、雪が降ったときの除雪、点字ブロックのところが先じゃないですかと言ったら、違ったところが除雪してあったり、そういったことも含めて、やっぱり本当にこの問題についても非常に重要な問題だというふうに思っておりますので、さらに取り組みを強化していただきたいなというふうに思っております。そういったことを踏まえて、これから教育委員会の対応をよろしくお願いしたいというふうに思います。 ○議長(井上信一郎君) 教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) このたびの法律は、部落差別の解消の推進に向けて、国や地方自治体、私たちの責務が、明らかにされているわけでありまして、差別のない社会を実現していく法制度というのは、とても意義がある法律であるというふうに受けとめているところであります。そういう受けとめの中で、先ほどお答えいたしましたように、人権を尊重するまちづくり推進計画の見直しを行います。この中で、趣旨を生かした取り組みになるように進めていくわけでありますけども、議員がおっしゃいますように、やはり組織体制というのは、これはてとも大事なことだろうというふうに思います。  この組織体制が本当に今までの組織体制で十分なのかどうなのかということ、そういうことも含めながら、しっかり検証していくということは必要であろうと思いますし、人権感覚だとか人権意識を高揚させていくとはいうものの、本当にそれが実践的な対応になってるかどうかということについては、先ほど御指摘があったとおりでありますので、本当に自分たちのみずからの行動が差別解消につながっていくような取り組みというのをみんなでやっぱり考えていくべきだろうなというふうに考えます。 ○議員(12番 飯田 正征君) 終わります。 ○議長(井上信一郎君) 以上で飯田正征議員の一般質問を終わります。       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) しばらく休憩します。(午前10時25分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 休憩前に引き続き再開します。(午前10時40分再開)  次に進みます。  3番、池田捷昭議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 池田捷昭でございます。  まず、質問に先立ちまして、1月、2月の豪雪被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。同時に、一日も早く復旧し、立ち直っていただきたいと願っておるものでございます。  まず最初に、北条地区のにぎわい施策について。  このことにつきまして、昨年9月議会で合併前よりにぎわい、活気がなくなったと質問いたしました。検討していると言われながら、では、どのように検討されているかと問えば、何ら検討もされてなく、したがって、答弁も抽象論で、これが3期目の町長の、しかも旧北条町長をされていた通算4期の町長の答弁かと私は唖然としました。松本町長がレーガン大統領とするなら、私がハワード・ベーカーの役割をしようと私は考えて言ったものですから、町長の答弁を聞き、私も今議会に出なかったら、こんな答弁を聞かなくて済んだと非常に残念と同時に失望した次第であります。これが正直な気持ちでございます。  そこで、再度町民が感じるにぎわいの観点から、この地区のよい面をどのように評価されるのか。人が集う拠点施設と相まって商業施設について、さらに行政としての組織と施策について伺うものでございます。  次に、松本町長の政治姿勢についてでございます。  間もなく北栄町になって3期目の今期の任期を終えようとしております。10年の節目の式典も過ぎ、松本町長、通算4期のいろんな思いが込み上げるものでございます。私は、松本町長を見るときに、総括すれば「信と義」に尽きる、このように考えます。このような観点から質問申し上げます。  町長、あなたも国会議員の秘書をされていたから、私は、信と義は政治の根幹をなすもので、信なくして義は立たないと複数回申し上げてきました。このことについてのお考えを問います。  次に、管理職と町長の意識乖離についてでございます。  10月21日の中部地震による農業施設災害で、単県事業のしっかり守る(農林基盤交付金)、この事業につきまして北条地区の下神地区、松神地区に大きな箇所数も出ておりました。この問題について周辺の倉吉市、湯梨浜町は当初から町民負担金をなくしているにもかかわらず、本町は地元負担金を20%、さらに10%、12月議会の一般質問、補正予算の質疑、答弁で、地元負担金をなしと執行部の二転三転の対応、さらに施行主体を土地改良区と、県下で本町だけでございます。町の包容力に疑問を持つ。仕方なく町が実施主体となったという感じを受けました。  また、昨年末の12月31日4時ごろ、江北の住宅の一部が町道に倒壊したときの対応について、このような案件を課長が明快に答弁をできず、全て町長に聞かなければ対応できない実態は、組織として異常と言わざるを得ません。課長に起因するのか、町長の指示待ちか、組織が機能していない体質と見受けました。いかがなものでしょうか、伺うものでございます。  首長のなすべきものについてお伺いします。  私は極論を申し上げれば、国の政策を受けての事業は町長でなくてもできると思います。町長でなければできないものは何でしょう。選挙公約の実行であります。これが全てであります。あわせて後継者の育成と考えます。選挙公約どおり実行されたのかどうか、お伺いします。  首長は経営者でございます。これは企業も首長も一緒です。首長は未来永劫続くものではありません。通常、首長の実績をさらに発展させる資質、変革に対応でき、成長を持続させられる者を育成するのか。将来直面するであろう課題に対処するため、外部から移入して後継者とするのか。さもなくば勇退表明をして、新人に委ね、民意を問うか。これのいずれかでないでしょうか。所見をお伺いします。  次に、県立美術館誘致の町長の対応についてでございます。  9月議会、12月議会で申し上げました。北栄町議会で美術館誘致特別委員会を立ち上げ、誘致決議をし、町長が先頭に立って議会と一緒になって行動すべきと申し上げましたが、町長はひんしゅくを買うとおっしゃり、動かれなかった。町長が、運転免許試験場跡地に美術館誘致を申請されるには、綿密な調査の上に熟慮した上で決断されたものと思います。決断された上は、確固たる信念で押し切るべきではなかったかと。動こうとする、この姿勢が見えなかった。これは首長として、とるべき姿勢だろうかと非常に疑念を持ちました。これだったら申請をすべきでなかったと、こんなふうに思いました。いかがでしょう。  この前段に、鳥取県下で中部は人口が少なく、政治力も弱い。中部に誘致を目指すなら一丸となってまとまり、1カ所に絞り、西部の市町村の理解を得る行動をとるべきで、中部のコップの中での争いをすべきではありません。なぜ中部広域連合で一本化できなかったのか。連合議会としてのことにつきましてお伺いします。  今回の美術館誘致に係る中部のまとまりのなさを見、問題は大いにあるが、小異を捨てて、中期目標を立てて、一本化しなければ、中部の発展はないと痛切に感じた次第であります。町長の所見を伺うものでございます。終わります。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 池田議員の御質問にお答えいたします。  初めに、北条地区のにぎわい施策についての御質問でございます。  町民が感じるにぎわいの観点から、北栄町のよい面をどのように評価されるかとのお尋ねでございます。全体的な印象で言いますと、以前から住民による自主的な活動がさまざま行われてきた地域であると感じております。  例を挙げますと、砂丘まつりでございますが、実行委員会方式により企画から運営まで行われ、年々盛会になってきております。その委員会のメンバーには、多くの北条地区の方にかかわっていただいております。また、自治会活動では、自治会長として積極的に複数年にわたり取り組まれておられる方も多くおられます。北条小学校の通学路沿いの自治会では、「あいさつ通りモデル自治会」として活発に取り組みが行われているところもあります。  また、北条地区は、著名な芸術家を輩出しており、地域全体で薫り高い文化を楽しむ機運があり、自治会単位での文化祭や作品展を行っておられる自治会も多くあります。  昨年の震災のときには、自治会による自主的な安否確認や避難所の立ち上げを行っていただいた自治会もあります。  地域の自主的な活動を支援するための地域の自立活性化交付金事業につきましても、これまで北条地区の自治会でさまざまな取り組みが行われてきておるところであります。これらのことからも、事業に積極的にかかわったり、有効活用したりしながら、町民同士のコミュニケーションが活性化され、潤いのある暮らしが育まれていると感じております。  次に、人が集う拠点施設と相まった商業施設についてのお尋ねでございますが、北条道の駅周辺の開発につきまして、都市計画決定がようやく2月17日に告示されましたので、いよいよ北条道路の整備にあわせた北条道の駅の一体型登録を目指して本格的に進めることができる段階となりました。  地元自治会の代表や、既に道の駅で店舗を展開されている方、指定管理者などで構成する道の駅北条公園運営連絡協議会を1月27日に第2回目となる会議を開催し、北条道の駅の機能や役割等を説明申し上げ、道の駅の整備に向け、トイレや情報コーナー、休憩施設などのほか、店舗の配置や遊具、キャンプ場を含め、この道の駅北条公園をどのように魅力的なものにつくり上げるかなどについて意見を交わしたところでございます。  協議会でいただいた意見を参考にし、道の駅北条公園の全体的な青写真をつくるため、今回の当初予算におきまして、まず概算設計をお願いをしているところでございます。また、あわせて道の駅に隣接する形で東側に進出を予定しておられます商業施設につきましては、でき上がった青写真をもとに、地権者を中心とする地元との協議を進め、御意見を伺うとともに、理解を得ていく方針でございます。加えて悪臭対策、農業振興地域の除外の手続が必要となってまいりますので、立地に向けた県や周辺市町との調整もしっかり行ってまいります。  このたびの計画を確実に前に進めていくことで、山陰道と国道313号との結節点がただの通過点となることなく、中部地区全体の重要な交流の窓口の役割を果たすことが可能となるばかりでなく、買い物、休憩、学習やレジャーなど、それぞれに目的を持って、さまざまなところから訪れるお客様にプラスアルファの楽しみを持って滞在していただける魅力ある場所に一変し、大きなにぎわいを生み出すことが期待できると考えているところであります。  次に、行政としての組織と施策についてのお尋ねでございます。  まず、組織でございますが、昨年の鳥取県中部地震により、平成29年7月からとなった庁舎統合につきましては、統合によりワンストップサービスの提供、危機管理体制の充実と行政運営の効率化を図ってまいります。特に北条地区の皆様が不便を感じられることのないよう、北条支所を設置することとし、職員体制は、支所長と窓口担当職員、そして民間委託の窓口業務の職員を配置することできめ細やかな対応を心がけ、北条地区の住民の方の声を聞きながら地域振興を図っていくとしております。  施策につきましては、北条地区と大栄地区、それぞれの違った風土を認識し、それぞれのよさを生かしながら町全体にも好影響や相乗効果を上げるような施策に取り組んでまいります。具体的には、文化行政で言えば、最初にも申し上げましたが、北条地区は著名な芸術家を輩出しており、地域全体で薫り高い文化を楽しむ機運があることから、北条農村環境改善センターで行う町美術展の開催期間を北栄文化回廊メーン期間とし、「文化の薫るまち 北栄町」を中学校の文化祭や図書館まつり等と連動しながら発信し、より多くの方に周遊し、鑑賞、体験、参加いただける取り組みを進めてまいります。  また、北条歴史民俗資料館に公募で愛称をつけていただき、資料館が歴史、人物、地域の生活等広く取り上げ、鑑賞し、楽しめるとともに学べる場所であることを周知し、より親しみを持ち、訪れやすい施設となるよう取り組んでまいります。  また、健康・体力づくりで言えば、合併前からB&G海洋センターを中心として、あらゆる年代の方を対象にスポーツ活動や健康・体力づくりの取り組みを行ってまいりました。引き続き、ここを中心として町全体のスポーツ振興を図ってまいりたいと思います。  観光振興では、北栄町随一の景観を有する蜘ケ家山山菜の里を「空の食卓」として、日本海、北条砂丘、北条平野を一望できる本町の魅力を活用した観光スポットに整備をし、新たなにぎわいの創出を図ってまいります。  定住対策では、倉吉市の近郊であるという立地条件を生かし、民間による宅地造成あるいはアパート等の建設が行われてまいりました。今後も、町の財政状況を考慮いたしますと、可能な限り民間を活用することが必要で、働きやすい環境づくりにも配慮し、時には広報の必要な場合など協力をしていきたいと考えております。また、定住の促進を図るために欠かせない点は、言うまでもなく雇用の場の確保でありますので、企業誘致を積極的に進め、定住促進を図ってまいりたいと考えておるところでございます。  このようにそれぞれの持つ風土や特色を生かし、所有する資源を基盤として有効に活用するなどして、町全体に好影響や相乗効果を上げるような施策に取り組み、町の発展と活性化につなげてまいります。
     次に、私の政治姿勢についての御質問でございます。  初めに、政治の根幹についてでございますが、「信と義」ということも大切であると思っております。ただ、それだけということではなく、政治家として情熱、判断力、先見性、洞察力、包容力など複合的な要素が必要であると思っておるところであります。  次に、管理職と町長の意識乖離についてでございますが、しっかり守る農林基盤交付金につきましては、制度趣旨から一定の地元負担が必要との判断で、従来から災害におきましても地元負担をお願いしておりました。これは規模が補助にならない40万円以下ということで、地元負担額も高額にならないとの判断があり、また一定の負担があることで事業の必要性を地元で検討いただけるものと考えております。しかしながら、重なる要請や近隣市町村の状況を勘案し、このたびの判断となりました。  施行主体を土地改良区といたしておりますが、従来より一定の技術指導は町が行っており、改良区で対応できる範囲で事業を進めていただいているところであります。今後も、土地改良区と連携をとりながら、町で行うもの、改良区で進めるものと分けながら事業を進めてまいりたいと考えております。  また、昨年末にありました道路へ倒壊した建物の撤去につきましては、地元住民の御協力をいただいたことを改めて御礼申し上げます。しかしながら、この件で、行政報告会におきまして撤去処分について、議員の「自治会が負担するものか」の質問に対し、担当課長が「個人でできないものは地域でお願いします」旨の答弁をし、その後、私が「町で対応する」と答弁したことについて、私と課長とで乖離があるのではないかという御質問でございますが、条例や規則などで取り決めてある件につきましては担当課で処理できますが、担当課が勝手な判断で実施したことが、後々全体に波及するようなことになる場合があります。このたびの事例につきましては、まさにそうした状況でございますので、特に費用負担を新たに町が見るというようなことは、やはり私の指示、判断が必要と考えております。したがいまして、決して私と担当課長との乖離ということではなく、事務遂行上の順序ということで御理解を願いたいと思います。  次に、町長として、なすべきことについてですが、これにつきましては、北栄町自治基本条例にも記載してあるとおり、町民の意向を適正に判断し、町民の信託に応えるため、公正かつ誠実に町政の執行に当たり、町民に対するみずからの政治責任を果たすものと考えております。  なお、選挙公約の実現につきましては、まちづくりビジョンの5つのまちづくりの推進を上げ、今日まで着実に実施してまいったと自負しておるところであります。  次期町政を担う考え方についてですが、私が「勇退」を考えれば、考えていくものであり、現在はその時期ではございませんので、考えてはおりません。  次に、県立美術館誘致の対応についての御質問でございます。  まず最初に、これまで議員の皆様には美術館の誘致活動につきましてお取り組みいただき、感謝を申し上げます。特に昨年12月の西部地区の市町村や県議会議員、文化団体などへの誘致活動は、新聞にも取り上げられ、県民にも誘致に向けて一生懸命に取り組んでいることがアピールできたと思います。本当にありがとうございました。  県立美術館の整備につきましては、鳥取県教育委員会が平成27年6月に、鳥取県立美術館整備基本構想検討委員会を設置し、会議を公開で開催され、県民にオープンな形で検討が行われてきました。これに対し、町といたしましては、運転免許試験場跡地を候補地として推薦書を提出し、誘致活動を行ってきたところであります。  美術館候補地評価等専門委員会や美術館整備基本構想検討委員会の委員の現地視察や鳥取県議会自民党議員の現地視察などにおいては、私も先頭に立って免許試験場跡地のPRを行ってまいったところであります。また、直接的には出向いての行動はとっておりませんが、会議等で会ったときや電話等により、県議会議員や他の市町村長などへ働きかけを行ってきたところであります。また、県の検討委員会には担当課長を出席させ、町からの意見はその都度発言をさせております。  今年1月に行われた県民意識調査に向け、町民の機運を高めるため、免許試験場跡地をアピールしたチラシを全戸配布しております。また、町の各種委員会や審議会の委員への配布、イベントや会議での配布、公共施設への掲示・配架を行ってきたところであります。  県民意識調査の結果に対して、2月10日に開催された基本構想検討委員会での分析が多角的な視点ではなかったため、本町として分析をし、1つ目には、本町を選ばれた方は町外の方が多いこと、2つ目には、西部地区の方の回答では免許試験場跡地が1位であったこと、また各候補地の地元地域を除いた地域の方の回答も合計すれば試験場跡地が1位であったこと、3つ目には、1位から3位までの投票率の差は、統計学上では誤差の範囲内であることについて、その日のうちに判断し、要望書を提出したところであります。  2月16日に開催された基本構想検討委員会において、提出した要望書が配付され、委員から上位3つの候補地の差はわずかで、候補地を絞り込まず、もっと議論すべきとの意見が複数出されましたが、最終的には候補地が絞り込まれず、単純に倉吉市営ラグビー場を推す意見が多かったということで検討委員会は終えられました。調査結果について客観的な分析、考察が行われないまま検討委員会が終結したことは、まことに遺憾であります。  その後、議論の場が県教育委員会に移り、町としましては、意識調査の詳細な分析と考察をした上で、十分な議論を行っていただきたいということ、また先ほど申しました要望書の内容にも留意して検討を進めていただきたいという内容の要望書を、2月27日に県教育委員会教育長宛てに提出をいたしました。残念ながら県教育委員会の判断は、倉吉市営ラグビー場を候補地とすることなどを盛り込んだ基本構想を決定し、3月6日に知事へ最終報告をされました。中部が適地とされたことはよかったと思いますが、県教育委員会の判断は非常に残念でございました。同日には、阪本委員長を初め議員の皆様、商工会、文化団体の方などで県へ要望活動に行っていただき、大変感謝をしております。しかし、3月7日の鳥取県議会において、知事が倉吉市営ラグビー場での美術館建設を進めることについて表明をされましたので、今後の県議会の議論を注視していきたいと思っておるところであります。  次に、なぜ中部広域連合で一本化できなかったかとの御質問でございますが、本町も倉吉市も美術館の誘致を強く望んでいるところであります。また、行政だけでなく、議会、商工会、文化団体、住民なども、経過からわかるとおり、それぞれ地元候補地が最適地とされたことからも、この件につきましては一本化が現実的に困難な状況であったと考えております。中部がまとまることは議員仰せのとおりだと考えますが、内容によっては是々非々となることもあると考えております。  次に、中期目標を立て、中部で一本化することに関しましては、1市4町がそれぞれの持つ強みや特色を生かし、所有する資源を基礎として有効に活用するなど、中部で連携することが重要なことであると認識しております。また、今回の美術館誘致におきましても強く主張してまいりましたが、我が町は鳥取県民、鳥取県東・中・西部を結ぶための交通の要衝であります。このことを踏まえながら、鳥取中部ふるさと広域連合や鳥取中部定住自立圏など、さまざまな分野での連携に対し、積極的に取り組んでまいります。これらのことで、中部地区全体の発展と活性化に役割を果たしてまいりたいと考えておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 町長、いろいろ答弁伺いました。  まず、北条地区のにぎわいの関係でございます。最初にお聞きしたいのが、これは9月議会でも申し上げました。当時、政策企画課が立案されたと思われますタクシー利用料の助成券、このチラシを全戸配布されました。皆さんがもらっております。町長がおっしゃるように、まちづくりは一つの町、これが当たり前のことでございます。しかし、さっきもおっしゃるように、それぞれの実情が違う。こういう中で、あのチラシというものを全戸配布されるについて、町長は決裁されたんですよね。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) タクシー利用券につきましては、少し拡充して使っていただくということでしておるところでございます。(発言する者あり)ちょっと休憩を。 ○議長(井上信一郎君) しばらく休憩します。(午前11時10分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 休憩前に引き続き再開します。(午前11時11分再開)  松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 当初、タクシー利用券を使っていただいて、町内のそういう場所に行っていただくということでさせていただきました。幹線道路であったりとかJRであったりとか、そういう近いところの方は、その公共交通機関を利用して行っていただくということで以前あったわけでありますが、しかし、そういうところからバス停あるいは駅からおおむね400メートルぐらい離れているところが交通空白地帯と言われているところでありまして、結構その地域がありまして……。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 私は決裁されたかということを言っております。 ○町長(松本 昭夫君) 決裁しました。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 拠点というものを今度平成29年度で廃止するというふうに先回説明を受けました。そうすると、例えば北条地区の人が由良の東宝ストアに買い物に来る、あるいは由良の医療機関に通わなければいけない。こういうスタイルのチラシでしたよ。町長がこれに決裁したということになれば、────でないかと。 ○議長(井上信一郎君) しばらく休憩します。(午前11時13分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 休憩前に引き続き再開します。(午前11時14分再開)  池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 先ほど不適切な言葉を申し上げて、撤回させていただきます。  それで、今の決裁された。そしたら、拠点というものについて、北条地区というものが全て大栄に来なければ物事、買い物から医療機関ができなかった。それで、私が問題にしたいのは、このチラシを出す検討をされる、どこまでで検討されたか知りません。どの程度で合議されたのか。そうすると、物事を検討するときには、いろんな意見が出るのが当たり前です。そういう意見が出ない体質というものを見受けたと。私はそこが問題だと思っております。町長も、先ほど実情が違うと、しかし実情を踏まえたものが全くできてない。いかがでしょう、それは。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) これは決して担当職員であったりとか、あるいは課長が何も言わずに私がしたということではないわけでありまして、まず基本は町内で買い物をしていただく、町内でまずそういうタクシーのエリアを決めたということであります。あとは駅であったりとか、あるいは役場であったりとか、そういうところと一緒に買い物の拠点と、そういうことにしたわけでありまして、JRの駅2つと、それからバスの停留所、そこに行っていただいて、後は公共交通機関で行っていただこうということでしておるところであります。決して大栄に偏ったとか、あるいはほかの職員の意見を聞かなかったということではないわけでありまして、そういうことで当初はやったということであります。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 当初はやったではないですよ。そういうふうに根拠というものをこのたび平成29年度の予算でとられたでしょう、拠点。9月議会の質問等を受けてだと思いますけど。正直何にも地区のことは考えてなかった。いや、町内で利用するがいい。だけど、はっきり町長も認められる。例えば、大字江北というのは、みどり団地を含みますよ。大きいですよ。1,000戸からですよ。そうすると、職員の中で検討するときには、正面から見る者、裏面から見る者、側面、いろんなことを考えなければいけない。職員でそういう話が出なかったのかということ。それから、当然そういうものを出すときには管理職会議にもかけられるでしょう。そういう意見が出なかったのかと。私は、これが情けないですよ。町長、あなたも一番よく知っている、実情を。そして、職員も意見が出にくい体質なのかなと、私はそういうふうにとりましたよ。だから、どなたが合議されましたかということをお聞きしたわけです。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) まず、職員が起案し、そしてまたそこの中で協議するわけでありますが、最初は町内のそういう拠点をつくってやっていこうということでやったわけであります。ただ、いろいろ御意見等を伺って、もう少し範囲を広げていこうということ。そしてまた、特に北条地区の方は、先ほど言われましたように、公共交通機関で行ってくださいといっても、なかなか難しいというようなことがありましたので、今回そういう拠点を取っ払って、町外でも行っていただくというようなことを考えているところであります。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 町長の意思というものと、それから職員、どうも職員が言いにくいような体質に感じますよ、案件、案件を見ますと。だから、誰が合議して、誰が責任を持つのかということが一番大事な要素ですよ。次に進めば、やはり一番重要なことは、町民と町長は約束ということ、それから約束と同時に、内部では町長と職員の信用、信用が信頼に変わっていかなければならない。それが構築されているかどうかと、ここに尽きるんですよ。だから、今のこの問題でも言いわけになりますよ。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 何をもって、そういう職員と意見が食い違っておるかということがよくわからない。ちゃんとやってますよ、職員の意見を聞きながら。何をもって、そう言われるか、ちょっと教えてもらいたい。 ○議長(井上信一郎君) 確認します。町長、先ほどの発言は、反問されるということで。 ○町長(松本 昭夫君) そうです。 ○議長(井上信一郎君) では、先ほどの町長の質問に対して、池田議員、答弁をお願いします。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 何を根拠とおっしゃる。そうすると、まず合議というものを出してください。誰が合議したか。当然決裁する前にあるでしょう。それから、町長は考えずに決裁されたのかどうかは知りませんよ。だけど、現実的に北条地域のことが全く欠落している。それから、管理職会議にもかけられたでしょう。かけないのですか。あるいは権限委譲されているんですか。そういうことを考えていけば……。 ○議長(井上信一郎君) しばらく休憩します。(午前11時22分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 休憩前に引き続き再開します。(午前11時59分再開)  池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 反問権ということをおっしゃいました。私は、その経緯というものから、町長は北条地区のことは熟知されているという認識を持っております。そういう熟知されている中で決裁されたということは、そこに違いが出てくるのではないかと。だから、乖離があるないではなく、乖離がありはしないかと言いました。このことは、次の10月21日の地震で、さらに詳しく申し上げます、別の案件で。だから、私は、経緯というものから判断し、町長の熟知というものから、ああいう発言をしたということでございます。 ○議長(井上信一郎君) しばらく休憩します。(午後0時01分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 休憩前に引き続き再開します。(午後0時02分再開)  松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 具体的にどういうことかということであったわけでありますが、なかなかないということでありますので、多分このタクシー利用券のことだろうと、こう思っておりますが。平成24年の8月からこれを実施したわけであります。旧北条町の出身だから北条地区のことをというようなことがあるわけでありますが、まずこの事業をやろうというのは、やっぱり空白地帯があるんですね。北栄町の全体の中で空白地帯、先ほど言いましたように、公共交通機関から400メートル離れたところを、なかなか歩いて出にくいというようなこともあって、タクシーで出ていただこうと。その中で、そういう駅であったりとか、あるいは停留所であったりとか、そういう拠点をつくって、そこの拠点から乗って、公共交通機関を利用して、そういう自分が目的とするところに行っていただきたいということでしたところであります。  そういうことでありまして、旧北条町だからよく知っているから、困っているから、あっちのほうもしないといけない、倉吉市に行くようなことをしないといけないのではないかというようなことではなくて、まずはそういう400メートル以上離れたところの方の利便性を図っていこうということでやったわけであります。当然、大栄地区の方も今までは東伯のほうに行っておられた方もあると思いますが、そういう方もバスに乗って行っていただくというようなことにさせていただきました。  ただ、やっぱり利用される中で、もうちょっと拠点を広げてくれとか、あるいはそういう利用される方の対象を広げてくれということでやったわけでありまして、そういう中で、医療機関であったりとか、あるいは公共施設や交通拠点、買い物拠点ということでさせていただいたところであります。そして、今回提案させていただいておりますが、それを町内だけでなくて町外にも行けるようにということで、範囲を拡大して利便性を図っていくということで考えておりますので、ぜひ御理解いただければと思います。  それから、この内容について町長はただ判を押しているのではないかというようなことでありますが、やはり新しい制度をつくるということになれば、もちろん課の中では協議します。そして、総務課長が入ったりとか副町長が入ったりとか、もちろん私も入って協議していくわけであります。そうやって制度をつくって、まずやっていくということでありますので、決して職員を無視してやるとか、あるいは職員の意見を聞いてないというようなことではないわけであります。そういう順序立てをしながら、こういう新しい制度についてはやっております。  もちろん、これは住民の方にやっぱり熟知していただかなければならないということでありますので、地域座談会で話したりとか、あるいは自治会長会で話をしたりとか、そして町報で広報したりとか、そういうことをやっておるところであります。いろいろそうやって見直しをしてきたわけでありますが、今度は町外にも出られるような形でさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 私が言いたかったのは、課の中にしても、あるいは決裁されるにしても、もう明らかに事実は違うわけですから、そういう意見が出なかったかと、ここが私は、将来、これからの町政にとって大きな問題になりはしないかというふうに思ったものです。  それから、続いて申し上げます。中部地震でございますが、先ほど町長は負担金を云々とおっしゃいました。経緯をたどってみますと、11月2日に倉吉市長は、「小さな事業も遠慮せずに出してくださいよ」と各土地改良区等の皆さんにおっしゃったという経緯を踏んでおります。これを踏まえて、11月8日に北条水系の土地改良区理事長が、町長にしっかり(守る農林基盤交付金)の負担金なしのお願いをしております。これに対し、11月15日に担当者名で理事長に20%の負担をお願いしますと来ました。さらに、12月8日、担当者から理事長に10%の負担をお願いするという通知がありました。担当者というものは偉い人で、理事長と肩を並べているそうです。これが行政だかどうだか、私は知りません。  それから、12月13日、私の一般質問で周辺市町との負担率の違いを問うに、回答はなし。15日の平成28年度の補正予算の質問で、渋々町長がゼロ%回答。これを12月28日に担当者名で負担金なしの回答を理事長にしているんですよ。このように二転三転したという事実、これはどういうふうに解釈すればいいのか。課長の周辺の意見具申が悪いのか、町長との連携がとれていないのか、町長の負担金を取るという意思が最後まで働いたから、部下が言えなかったのか、そんな感じを受けますよ。いかがでしょう、この辺。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) しっかり守る(農林基盤交付金)の関係でございますが、原則的には40万円以下の事業ということで、軽微な被害に対しての支援でございますが、原則20%の地元負担をいただいておるというようなことでございます。その中にあって、理事長も来られて、これを何とかお願いできないだろうかというようなことがございました。当然課長だけが判断するものではありませんので、私のほうにそういう相談もあったところであります。そういう軽微なことでありますので、今までどおりにしていただこうかなというようなことで最初は答弁したと、こう思っておるところでありますが、また再度来られましたので、そうはいっても少しやっぱり地元の負担もお願いしていただきたいなということで、10%ということで答弁したと思います。そして、その後、やっぱり他市町の様子を見ますと、もう既に災害のときの負担割合も決めておられますので、そういう形で合わせさせていただいたというような経緯でございます。 ○議長(井上信一郎君) しばらく休憩します。(午後0時11分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 休憩前に引き続き再開します。(午後0時59分再開)  池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) その地震の今の、午前中申し上げましたが、このことについて町長の答弁を求めると同時に、二転三転した経緯、それから倉吉市長の災害対応の早さと気配り、それから土地改良区の理事長に対して、担当者からのそういう文書というものの流れが常態化してる、これが正しいのかどうか。私は、いささかおかしいと、こんなふうに思うわけです。それで、さっきも申し上げましたけど、この二転三転、こういう二転三転するような問題ではないと、こんなふうに私は思う。したがって、その辺についての答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 震災についての気配りといいますか、そういうものについては私も指示をして、そういう被害があれば出していただくようにということ、これはしているところであります。やはり特に水路等は流れてみないとわからないというようなこともありますし、なかなか全体にすぐには目が行き届かないということがありますので、そういう点につきましては、被害があれば出していただくというようなことで、これは担当にも言って、そういう改良区にも行き届いているものだと、こう思っておるところであります。  この負担金については、先ほど言いましたように、原則として2割というようなことを負担していただく。そして、金額も40万円以下ということでございますので、今までどおりでお願いしたというような経緯がございます。その中で、いろいろ理事長等も来られまして、最終的には10%、そしてまたゼロというようなことで、他市町村ともそういうものも見ながら、地元負担ゼロということでさせていただくということにしたところであります。  また、文書が担当者名で行っているということでございます。これが常態化しているのではないかなということでございます。こういうことも含めて精査してまいりたいなと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) この問題で長いことやりとりしとうはありませんが、本当に時代が変わったなと。担当者が理事長と同格になったのかなと思いましたよ。それから、この程度の問題は二転三転する必要のない、はっきり方針を出しておくべき性格のものだと。この辺はやはり行政出身の首長と、そうでないのとの違いかなという思いもいたしました。これで問題が何かあれば答弁願いたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 災害の対応については、今までがそういう明文化してないということでありますので、今後、これをもとに明文化してやっていきたいと思います。  それから、文書の件につきましては、担当課長に説明させます。 ○議長(井上信一郎君) 吉岡地域整備課長。 ○地域整備課長(吉岡 正雄君) 池田議員の御質問につきまして、町長にかわって答弁いたします。  しっかり守る基盤整備交付金の災害対応につきまして、負担割合が変わったということの経過を担当者が各土地改良区の担当者に直接メールを送ったものであります。理事長さんに直接メールを送ったのではなくて、担当者から担当者へのメールであったということを御確認いただければと思います。以上です。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 以後一切、長と長のやりとりはないですな。一切何にもない。これは確認しております、私も。なぜ二転三転したかということは、もう聞きません。それから、家屋の倒壊ですけど、所有者が負担するのは、これは当たり前のことです。しかし、不在地主で連絡先、所在がわからない、これは個人情報もございます。せんだって、自治会長がようやく話がつきましたと、3月に入ってから聞きました。当然防災については、このようなことはあり得る。当然シミュレーションもしてあるものと思います。こういう中で、対応が遅かった。やっぱり今後に禍根を残す。相談があれば即決できる案件でなかったかと、こんなふうに思いますが、いかがでしょう。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 不在地主といいますか、空き家も大変ふえてきております。それに伴いまして、やはり老朽化する中で、こういう災害があって倒れる確率が高いわけであります。なかなか自治会で、じゃあこれをやりますということは難しいかと思いますので、まず相談していただいて、町が壊すにしても何にするにしても、まず相談していただいて、町が壊して、そちらに後で請求するというような形でさせていただければと思います。  由良宿のところも倒れまして、こちらで一旦業者にお支払いして、そして新たに所有者に請求して回収したというようなことがありますので、やっぱりそういうことも必要だろうと、こう思いますので、今後そういう対応をとらせていただきます。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) ようやく3月に入ってから総務課の担当者からお話があったと。何カ月もたってから担当者が電話すると。だから、当然私の前の同僚議員も防災で申し上げましたが、こんなことはいつ起こっても不思議ではない。ましてや、こういう不在地主はふえるはずです。だから、十分気配りしていただきたい。当然シミュレーションの中に入っているでしょう。  町長は、初めの質問のにぎわいの中で砂丘まつりとか云々おっしゃいました。私は9月で申し上げておりますように、やっぱり北条地区というものがにぎわいを創出する。9月で申し上げました。アパートが建つということは下地があると。その後、何らかの検討をされたでしょうか、あるいは情報収集されたでしょうか。いかがでしょう。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 住宅施策につきましては、倉吉市の近くということで、北条地区のほうがかなりそういう需要度というのも高いだろうと、こう思っております。そういう中で、アパートがふえてきておるわけであります。土地的にも、今なかなか使用できる土地が不足といいますか、すぐみどり団地の南側は倉吉市ということでありまして、なかなか難しい面があると思いますが、あいている土地もあるわけでありますので、そういうところを何とかできないかなと、こう思っております。また町内の建設業者の方にも、北条地区にはこういう需要があると思うぞと、ぜひ造成してアパートを建てたらどうだろうか、あるいはそういう宅地を造成してはどうだろうかというような話はさせていただいたところであります。今後、そういう話も詰めていきながら、需要もあると思いますので、何とかそういうにぎわいをするように取り組んでまいりたいなと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。
    ○議員(3番 池田 捷昭君) 宅地造成と、今は非常に建設業者が忙しくしておられる。地震だけでなく、家もたくさん建っています。そうすると、一方の川を挟んだ湯梨浜町の土地の単価と、我がほうのを見れば、町長も御存じのように、旧苗代だ、あれは非常にいい住宅団地になり得る場所です。やはり人が定住するということは一番人口増加につながり、にぎわいのまたもとになってくると。私は、せんだって産建委員会で蜘ケ家山に上がりました、課長の案内で。蜘ケ家山で何を見ていたかといったら、景観は非常によろしゅうございます。北条地区というものの住宅というもの、集落、ちっちゃい面積にほどほどの集落がある。先ほど商業施設の話も出ましたけど、道の駅に。やはりこれから高齢化が進む、一段と進んできます。そうすると、やはり役場というものと、当初ジュンテンドーの話がありました。やはり田井が一番だなと。大きなものではないし、そういうものをやはり誘致すべきだと。先ほど商業施設、道の駅の話がありましたが、誰が利用するんですかといったら、30キロ圏内だという資料がありました。北条地区の住民がいかに生活しやすいようにするのかということを考えた場合、私は蜘ケ家山からそういうふうに見ました。  それから、せんだっての2月17日付で日経新聞にジュンテンドーが地図入りで出ておりました。大いに来てもらうことは結構です。そうすると、これから業者の過当競争になるかもしれません。そうすると、今の羽合地区、それから琴浦地区、それから以前商業施設が来るということで環境大学にも私らはちょっと教わりに行きました。やはりこれから伸びてくるのはスーパー部門でしょう。そうした場合、やはり先ほど申し上げますように、高齢になったら、近いというものが条件になってくる。非常に集落から見たら道の駅は遠い。そこに先般の説明では、公費を費やしてその業者を誘致すると。先ほど同僚議員の質問に対して、財政が厳しいというものを4回聞きました。そういう中で、私は民民だったら大いに来ていただきたいと。だけど、行政が公費を、税金を使って、厳しい財政の中で、そういうふうなことはいかがなものかなという感じを持ちました。いかがでしょう。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) こうやって高齢化になりますと、やっぱり身近にそういう店があるということが重要になるだろうと思います。また、今、北栄町にはそういうのがなかなかないわけでありますので、今、タクシー利用券等を使っていただいて、そういうところに行っていただくということになろうかと思いますが。商業施設につきましては、30キロ圏内のそういう顧客を考えておられるということでありますので、町内はもちろんでありますが、倉吉市であったりとか湯梨浜町、琴浦町、そして遠くは真庭市のほうまでというようなことで商圏を考えられておるということであります。道もかなり整備されるだろうと、こういうことでありますので、車を利用した買い物ということになろうかと思います。  ただ、先ほどありましたように、高齢化になりますと、それもなかなか難しいということでございますので、それとあわせて、やはりそういう小さな拠点というのも必要になろうかと、こう思っておるところであります。公費を使ってというようなことがあったわけでありますが、道の駅と一体化でやっていこうというようなことを考えておるところでありまして、そうなると、やはり若干の公費も入れざるを得ないということでございます。ただ、まだ具体的にじゃあそこの土地を購入してやるとかなんとかということではなくて、またそういう計画の段階をこれからしていくわけでありますので、その中で、またどういう方法がいいのか考えてまいりたいと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 新設されるジュンテンドーも大事にしないといけない。みんな生きてもらわないといけない。特別大きなのが来れば、これは別個です。今予定は商業施設ですか。そうすると、大きい買い物、今、西と東に流れています。米子市、鳥取市に流れる。そうすると、近くということは、激戦が始まる。真っ先にAコープ下北条店が潰れるでしょう。そういうことになれば、どういう打撃があるか、町民にとって。十分考えていただきたいと、こんなふうに思います。  それから、私は、「信と義」に尽きると申し上げました。松本町長、あなたも政治家についておられましたから、菅官房長官の基本理念は何でしょう、御存じかな。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 知りません。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 安倍政権の屋台を背負っておられます。梶山静六さんのまな弟子です。梶山さんは、「義理と人情と痩せ我慢」とおっしゃっておりました。今発売の本にも載っておりますよ。やはり、人の社会、人間社会は情の世界です。つまり人は、信用が信頼となり、物事が進むと考えております。松本町長の師と仰ぐ者は誰ですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 別におりませんが。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) いや、みんなそれぞれ今の自分が育ってきたまでには、師とか経験、やり遂げたこと、これが全ての土台になっていると、こんなふうに思うものですからお聞きしました。やはり信頼、信用というものが私は政治の根幹をなすと。これに義が乗ってくるわけですわ。冒頭でも申し上げましたように、やはり信用、松本町長、思い起こせば、本当に風力発電でも調査特別委員会で機種を1,500にするかを見に行きました。そのときにも、もう我々が行くときには町長は2,000に決めておられたと。このことは、今の県の財政課長の中西さんが苦渋の発言をしました、東京、羽田で。だから、私らは、これにやられました。  それから、やはり合併協定書に基づく分庁方式というものの議会の議決をほごにされ、これは公約にうたっておられたらいいですよ、堂々と。松本町長は、信というものを考えておられないなと。こんな思いで今議会に臨むときに思い出しましたよ。いかがですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 私が2,000キロワットと決めておったというようなことは初めて聞きました。中西課長が言ったということでございますが、私はそういうことを言った覚えがありません。ただ、鳥大を初め、そういう研究会を立ち上げていただいて議論していただきました。その中で、機種はヴェスタスというようなことでお話を伺ったところでありまして、2,000というような話は一つもありません。1,500キロワットということでやられたわけであります。  ただ、そういう議会の中でヴェスタスがいいのか、ファーランダーがいいのか、あるいは、もう一つの今の明電社が代理店になっているんですが、そこがいいのかという、3つ出てきました。その中で残って、今の明電社になったということでございます。決して2,000キロワットというようなことを決めておったというようなことは、まずこれは今初めて聞いたところであります。  それから、分庁方式についてでありますが、合併協議会の中で分庁方式ということが出たわけでありますが、やはり何年も経過する中で、どうも住民の方のサービスが本当にできるのかと……。 ○議員(3番 池田 捷昭君) そういうことは聞いておりません。経過はいいですよ。 ○町長(松本 昭夫君) じゃあ、ずっと何年も何十年も決めたことを守れということですか。時代は変わりますよ。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員、町長の発言中ですので。 ○町長(松本 昭夫君) やっぱり変わっていくんですよ、いろいろ。そういう経過の中で、やっぱりそういうことで提案させていただいたということであります。以上です。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) いや、選挙公約にうたわれれば問題ないですよ。こそくに聞こえますよ。今までいろいろ町長と意見が衝突する。やっぱり町の発展という視点から見た場合に、組織、今後の懸案というものを捉えたときの職員の資質、変革に対応する者の育成、これは当たり前のことですな。私は、現職のときに複数の町長から、当選したら、すぐ後継者というものは視野に入れなければいけないよということをよく聞きましたよ。経営者ですな。そうすると、やっぱり午前も申し上げましたように、いろんな物事を検討するのに、いろんな角度から意見を出されなければいけない。そうすると、大体末期になってくればイエスマンばっかりを入れます。自分のそばには意見の発想の違う者を置いて、内部では恥でも何でもない。外部に出れば恥ですけど。だから、角度の違う立場で物事を検討していただきたい。これは午前の問題も午後の問題もしかりです。松本町長は、私は珍しいタイプだなと思います。本来地元である北条地区から人気が出るのが普通です。支える。むしろ大栄のほうが評価が高い。これは何ぞやです。  せんだって、12月に私は南部町長の後援者と昼飯を食う会をしました。御苦労さんだったなと言いました。そうすると、町長と課長級にちょっと意識の差が出てしまいましたと。遅くなってしまったと。もう1期早くやめさせるべきだったと、こんな話も聞きます。そうすると、当然町長は県外に出ます。出れば常識が課長より相当開きが出てきます。そういう問題があります。町長は県外出張が非常に多い。その県外出張と北栄町の発展策、何か具体例でもあれば賜りたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 組織については、職員もかなり育ってきて、本当に質も向上しているなと、こう感じております。それぞれが考えながら、本当によく頑張っていると、そういうことを思っておるところであります。また、それぞれが具体的にこうしたらどうですかというようなこともあるわけでありまして、決して私があれやれ、これやれということで動いているということだけではないわけでありまして、そういうことは十分に御認識いただきたいなと思います。  また、珍しいタイプで、旧北条町に人気がなくて、旧大栄町に人気があるというようなことを言われましたが、これは合併して一つのまちであります。これは旧北条町、旧大栄町というようなことじゃないことでありまして、何を言われるかということが私はよくわかりません。何のために合併したのかということがあるわけでありまして、旧北条町、旧大栄町、やっぱり同じようにそれぞれの特徴があるわけでありますが、それを生かしながらまちづくりをしていくと。こういうのがスタンスで今までやってきたところであります。珍しいということよりも、やっぱり合併してまちの融和というものを考える必要がありますので、そういうところには重点的にやってきたというようなことであります。  それから、県外出張で学んできたことをやっているかということは、課長会でこういうことをやってきたぞというようなことを話したり、あるいは個々のそういう課長と予算の関係であったりとか、あるいは課長と話しする中で、実はあそこはこうこうだったぞ、こういうことをやったぞと、こういうところを研究してみよということは常々言っておるところでありまして、その中で、やっぱりいいものは出していく、予算として、あるいは事業としてやっていくということをしているところであります。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 地方創生という名のもとに、補助率の高い国費が投入されております。また、そういう事業にのっかる。これは、ある面では大事なことでございますが、今のイチゴの問題、町民から、「町長は暇ですかな、社長も務められるぐらいですから」と。やはりプロ、その道に精通した人が社長になって本気で支えていく体制でないと私はだめだろうと思いますが、いかがですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 地方創生でイチゴのドリーム農場をつくったわけであります。JAさんと共同出資してやっているわけでありますが、やはり立ち上げについては行政のお金も入っておりますので、そういうことで会社をつくったわけでありますが。将来的には、そこに従事されている方の中でやっていかれる、そしてまたそこで育った方がいろんなところでまた活躍していただくということを基本にしておるところでございます。当然そういう形でやっていくようにしているところであります。やっぱり時期が来たら、ドリーム農場を独立した中でやっていただくということがいいだろうと、こう思っておりますので、当面はそういう形でやらせていただくということでございます。決して暇でやっているわけではなくて、順次従業員であったりとか、あるいはまた担当職員であったりとかというような形でやっていただいているところでありまして、私が直接行ってということでは余りないわけでありますので、決して暇でやっているということではないということでございます。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 時間もありません。美術館に触れます。なぜ中部で一本化にならなかったか。先ほど我がほう、倉吉市とかいう話もありましたが、鳥取市の政治状況というものを踏まえて、そういうことを検討されたことがあったのですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) これは県が候補地を探す中で、中部でどうしたらいいかというようなことが連合で話されたところでございますが、その当時は県も、どういうものをつくっていくか、どういう大きさにしていくかとか、そういうものがまだ検討されてなかったということでございます。それぞれ候補地を出していただいて、県下に候補地を求めたということでありまして、候補地を出す中で、じゃあ中部はそれぞれの町がいいところを出していこうというような形で出されたというような経過がございます。 ○議員(3番 池田 捷昭君) いや、鳥取市の政治状況は。 ○議長(井上信一郎君) 引き続き、どうぞ。 ○町長(松本 昭夫君) 私は、鳥取市の政治状況はよくわかりません。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) いや、教育委員会に投げられてから、鳥取市の政治がかいま見られたと思います。一番ちっちゃい、弱い中部が当然一本化して向かっていくべきだったと、こんなふうに思います。さらに、北栄町が美術館ということで町長が動かれなかったわけでございます。(発言する者あり)いや、動いたとおっしゃいましたが、私は今回の結果というものを見て、議会特別委員長の阪本さんあっての結果だったと、こんなふうに思いましたよ。それから、本来特別委員長が前に出るのではなく、議会で議決したことは議長が先頭に立たなければならないだろうと、議会としては。だから、町長と議長とが一体になって行動しないといけなかったと本当に強く感じました。22日に議会で動いたことが23日の新聞で報道されておりました。ああいうことがつながっていくんですよ。  私は、26日に西部の奥部に行くということで、それならば同行取材をということで、南部町がいいなということになりまして、今の町長に面識がないものですから、10月で勇退された坂本前町長にお電話しました。11時ごろにちょっとセットしておいていただけませんかと、こう言いましたら、町長さんが先頭に立って議会と一緒に来られるんですねと、こういうことでした。いや、実は議会だけだと申し上げたら、何ですか、それはと。そんなことで誘致ができるんですか、町長さんが先頭に立たれないようなことで、どうされるですかと私は叱られました。その折、坂本さんが、私は県の農業共済の会長をしております、東部の大反対を押し切って中部に農業共済の本所を持ってきましたとおっしゃいました。要は本当に信念を持ってやるかどうかということで叱られました。このことについて、どう思われますか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 先頭になってやらなかったということでありますが、当然構想委員会なり検討委員会が来られたときは、先頭になってそこを案内し、そしてまたいいところを指摘をしたところであります。自民党の議員さんも来られました。先頭に立ってやったところであります。また、検討委員会あるいは構想委員会もあるわけでありますが、その席には担当課長を行かせました。そして、ここはちょっとおかしいぞ、ここはちょっとこういうふうに直してもらわないといけないぞというようなことも協議しながら、検討委員会あるいは構想委員会に出したところであります。また、西部のほうも町村会に一部北栄町ということでお願いしたいということもお話をさせていただいたところでございますが、やはりそれは県で決められることだからというようなことで、一度断られたというようなこともあるわけであります。  基本的に県知事のスタンスが構想委員会あるいは検討委員会、そしてアンケートによる教育委員会のそういう意見を持ってやっていくんだというようなスタンスでございました。私も顔を合わせるたびに、「美術館を北栄町に」というようなことの話を何回もさせていただいたんですが、もうそれは変わらずに、ずっとそういうことで来ていたというような状況でございました。そういう中にあって、ほかの倉吉市あるいは鳥取市等を見てみますと、そういう首長さんが先頭になってということはないわけでありまして、やはり私としては、そういう書面で堂々と免許センターの優位性であったりとか、あるいはこれからの展開というようなことも述べさせていただいたところであります。  そういう中にあって、議会の特別委員会で、そういう活動をしていただいて、商工会なり、あるいは文化団体も一緒になってしていただいて、本当にうれしく思ったところでありますが。そういう形で、町でできることを一生懸命やってきたところであります。残念ながらそういう形に、教育委員会の意見に従うというようなことで知事が答弁されたところでございまして、大変残念な気がするところであります。本当に皆様方には感謝を申し上げたいと、こう思っておるところでありますが。そういうことでございますので、決してしなかったということでなくて、そういうことでやらせていただいたということでございます。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 私が会ったところの首長さんは、やはり町長が来られればなと、町長が動かれなければいけませんねと。やっぱりこういうことが同行取材で新聞に載ることによって、幾ら事務的なことをされても、県にはわかりませんよ。私は、町長が先頭に立って動いておられたら、北栄町が意識調査ではトップだったんじゃないかと、こんな感じさえ持ちました。やはり首長のとるべき行動は何だろうかなと、つくづく感じるところでございました。綿密な調査がされたでしょう。熟慮もされたでしょう。やはり決断された上は、確固たる信念、とるんだと。いかに抵抗があっても、とるんだと。それが感じられない。このことが職員に対してどういう影響を及ぼすかな、町長。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 職員には私の思いも通じておると、こう思っておるところでありまして、一生懸命検討委員会等にも行って、その中で意見も述べたというようなことでございます。思いは通じておると思います。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) やはり職員も一丸となって、町長と一丸となるためには、やはり子どもは親の背中を見て育つと言いますが、見ておりますよ、みんなが。町長は県外出張に行かれたほうが少しは暇でいいなと仄聞する問題もありますよ。だから、本当に職員と町長が一体的に信頼関係、これがちょっと希薄になっているのではないかと、こんな思いがします。  それから、やはり町長は、町民との約束事、これは選挙公約しかないですよ。要は職員の信頼をどれだけとって町政を運営していくかにかかっております。衣食住は政治の大きな仕事ですが、人間はパンだけで生きるのではないと、人間の生活は精神面が併存していると認識していないと、本当の政治はできないということをある有名な人がうたっておられました。十分に捉えていただいて、町民との信頼、職員との信頼関係で町政をつかさどっていただきたい。終わります。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 職員との信頼関係が希薄になっているのではないかなという、こういう疑問でございますが、そんなことはないわけでありまして、職員も信頼してついてきてやっている、一緒になってやっていると、こう思っておるところであります。管理職以外も、一般職員もおるわけでありますが、組合関係とも良好にしておりますし、そういうことはないだろうと、こう思っております。  公約についても、しっかり守って、町民の生活を守っていくと、こういうことを心がけてまいりたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 以上で池田捷昭議員の一般質問を終わります。  次に進みます。       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 2番、田中精一議員。 ○議員(2番 田中 精一君) 2番、田中精一でございます。私は、本定例会において2つの事項について質問させていただきます。  まず、災害時、自治会が開設する避難所に町の助成を検討されたいについてであります。  昨年秋、10月21日午後2時7分ごろ、鳥取県中部地区を震源とする震度6弱の地震が発生したことは忘れることができません。被災されました皆様には、心よりお見舞いを申し上げますとともに、一刻も早い復旧・復興を切に願うものであります。  さて、昨今、熊本県を中心とする九州地方や関東一円、そして我が鳥取県中部で大規模地震、また異常気象によるゲリラ豪雨や北海道に直接上陸する台風、県内で大混乱した車の立ち往生や農業施設の倒壊などを引き起こした本年1月下旬と2月中旬の予期せぬ大雪など、全国的に想定外の災害が頻繁に発生しております。以前から災害に関する標語等では、災害は忘れたころにやってくると言われてきましたが、それはもはや通用せず、今日では災害は必ずやってくるが通説となり、災害への備えこそ、まさに本腰を入れて取り組まねばならない重要な行政課題となってまいりました。  今回の鳥取県中部地震では、北栄町は震災発生の当日から、いち早く町営の避難所を北条ふれあい会館と大栄中学校体育館の2カ所に開設しました。同時に、体の不自由な方のための町営の福祉避難所も北条健康福祉センターと大栄健康増進センターの2カ所に開設と、まことに素早い対応で、家屋が倒壊し、行き場を失った方々、また余震が続く中で二次災害の心配があり、家で過ごせない方々にとって、当面の身の安全の居場所の確保と食事の提供は何よりの救いであったことでしょう。町の素早い対応に改めて感謝いたすものであります。  しかしながら、避難生活が長引くことにより、避難者からは将来の再建への不安も相まってか、なれない場所での集団生活はストレスがたまるとの声があったのも事実でした。できたらふだんから気心の知れた近隣の人たちと身近で住みなれた場所で避難生活を送りたいとの声もお聞きしました。  そこで、私が所属する自治会では、避難しておられる区民の皆様の願いをかなえてあげるには、身近な自治会館の提供こそが当面の最善の方法であることは容易に察しがつきましたので、自治会館を避難所として受け入れできないか、主要役員で検討してみました。今回の震災で実際短期間ではありますが、一時避難所を開設された自治会もあったようですが、我が自治会は乏しい会計のため、開設するにはちゅうちょしました。もちろん避難が長期に及べば財政上の問題もさることながら、お世話する区民ボランティアの確保をどうするのかなど不安があったことも事実です。本当にやれるのかと悩みました。結局のところ自治会としての避難所の開設は断念し、区民の被災者の皆さんには引き続き町の避難所に入所していただきました。  そんな折、昨年暮れの町自治会長会で自治会避難所の話題が提起されました。それに答えて防災担当課長からは、自治会が設置する一時避難所とは、単に場所の提供のみで、寝具や食糧等は被災者及び関係者が持ち込むことが原則であり、したがって、設置運営に対し、町の費用負担なり助成は考えていない。そのかわりとして、町は速やかに町営の避難所を開設しますとの答弁でございました。確かに現行の規定等では、そのとおりなのでしょうが、今後の震災のことを考えるとき、本当にそれでいいのだろうか、このままであれば避難者の気持ちに寄り添えないのではないか、せっかくのこのたびの貴重な体験が生かされていないことになりはしないだろうかと疑問も残り、いまだに納得できておりません。  今回の鳥取県中部地震のような大規模災害では、誰もが大なり小なり被災している状況であり、そんなさなかに自治会が独自の避難所を設置・運営することがいかに困難なことかは、この震災体験からも学びました。ただ、災害は何も地震や津波などの広範囲に及ぶ大規模災害だけではありません。ある特定地域に集中する火事災害もあります。また、極めて限定的な低地盤地帯への浸水災害なども想定されます。このような限定的な災害の場合、町が大々的な避難所を開設するよりも、可能であればその災害のあった地域の自治会に避難所の開設を要請するほうが場合によっては避難者に優しく、さらにコンパクトに運営できるのではないでしょうか。自治会等に避難所を設置する場合で、町が直接運営するのであれば、ほぼ問題はないのでしょうが、運営を当該自治会に委ねる場合、その費用負担はどうするのか行き詰まってしまいます。  そこで、今回の震災の経験を踏まえ、自治会の意向を聞きながら、小規模災害時に自治会みずからが手挙げをし、自主運営しようとする避難所または一時避難所に対し、町の運営費助成制度の創設を検討してはいかがでしょうか。町長の所見を伺います。  次に、高齢者等の運転免許証自主返納について質問いたします。  私は、平成26年12月定例会の一般質問で、高齢者等の運転免許証の自主返納に北栄町として積極的な支援をされるべきと町長に質問いたしました。その結果、翌年度から町独自で自主返納者にタクシー利用の助成制度が適用されることになり、一定の評価をいたしております。しかし、あの場でさらに要望しました路線バスやJRの運賃割引制度は、いまだに実現していません。さらに、返納することによりマイカーが不要となる場合は、廃車手数料の一部助成を検討されてはどうかと提案してみましたが、これらはどのように要望され、またどう検討され、結果的に実現に至らなかったのか伺います。  次に、では、この町独自のタクシーの助成制度により、運転免許証の自主返納の実績がふえたのか、伸び悩んでいるのか、どうなっているのか伺います。  平成26年度から平成28年度の毎年度の町内ドライバーの自主返納数と満70歳以上の町内高齢者ドライバーが加害者となった事故件数もあわせて伺います。  昨今、全国的に高齢者ドライバーが加害者となる重大事故が相次いで発生しています。横浜市では、満87歳の男性の運転する軽トラックが集団登校中の児童の列に突っ込み、7人が死傷しました。一方、都内で83歳の女性が歩行中の2人をはねる痛ましい事故がありました。高速道路を逆行したり、運転操作を誤り、コンビニや病院施設に飛び込むなど、日常茶飯事のごとくテレビや新聞等で報道されています。  町内では、このような高齢者ドライバーによる重大事故が発生したというニュースはないようで安堵していますが、いよいよ団塊の世代の70代入りが始まることを考慮すれば、早晩我が北栄町でも高齢者ドライバーが加害者となる重大事故の発生する可能性は極めて高くなることが予想されます。  そこで、町長に伺います。運転免許証の自主返納のさらなる促進に向けた次なる一手はお考えでしょうか、お聞きいたします。  以上、この場での質問を終わります。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 田中議員の御質問にお答えいたします。  まず初めに、自治会が設置する避難所に助成を行うことについての御質問でございます。  このたびの地震で4カ所の避難所を開設し、多いときには250人を超える方が避難所に避難されました。しかしながら、町の開設した避難所は遠いなどにより避難できない場合や、短期間での避難などは一時避難所として自治公民館などに避難した方もいらっしゃいました。避難所に避難する場合は、非常食などが入った非常用持ち出し袋などを持って避難していただくことになりますが、全ての方が冷静に判断し、行動をとるのは困難であります。  このたびの地震におきましては、自治会独自に一時避難所を開設し、被災者の方や不安を抱える方の支援をされた自治会もあり、大変感謝をしておるところであります。これを機に制度の見直しをし、町の指定避難所ではなく、一時避難所として自治公民館などを活用した場合の運営につきましては、町職員の対応も限界がありますので、自治会や自主防災組織など自助、共助でお願いをするとともに、食糧や水の配布、また食事や水など必要なもので費用が発生する場合につきましては、議員仰せのように、費用の助成などで対応できるよう制度を拡充してまいりたいと考えております。  次に、高齢者等の運転免許自主返納についての質問でございます。  まず、路線バスやJRの運賃割引制度の実現についてでございますが、現在、日ノ丸バス単独路線の定期券購入時に運転経歴証明書発行から1年以内で購入する場合、1割引きが適用されるようになっております。単町でJRやバス会社に割引制度の要望をしても難しいと思いますので、県から、県全体の取り組みとしてJRやバス会社に割引制度の創設について働きかけをしていただくよう要望してまいります。  また、中部の市町とバス会社、JR等で構成している鳥取県中部地域公共交通協議会でも、各種補助制度の拡充について検討することが事業計画に盛り込まれていますが、内容といたしましては、高齢者と運転免許自主返納者に対する定期購入補助等利用促進に向けた各種補助制度を検討することとなっておりますので、今までも我が町としても積極的に発言しておりますが、さらに制度確立に向けて取り組んでいただけるよう努力してまいります。  また、マイカー廃車手数料の一部助成の検討についてでございますが、前回の質問時には答弁しておりませんが、個人の財産でもあります。また、全ての方が廃車されるということもないと思いますので、町での助成については考えておりません。  また、タクシー助成制度による自主返納の実績についてでございますが、平成28年12月末で21件であります。また、平成26年度から平成28年度の町内の自主返納件数ですが、平成26年が18件、平成27年が44件、平成28年が43件で、平成23年の20件から比べますと5年で2倍の数値となっております。  また、満70歳以上のドライバーの事故加害件数ですが、交通事故の当事者の中で一番過失が重い場合の第1当事者のデータしか確認できませんが、平成26年で7件(倉吉管内では34件)、平成27年で4件(同32件)、平成28年で5件(同27件)となっており、近年は横ばい状態となっております。自損事故件数は把握をしておりません。  最後に、自主返納の促進に向けた次なる一手についてでございますが、現在のタクシーチケット交付の継続や交付枚数をふやすといった拡充について考えてみたいと思います。  なお、結果が出ているという例が先日の新聞で掲載されておりました。岡山県では、県が発行する「おかやま愛カード」の協賛事業者にカードを提示すると、飲食店でのみそ汁サービスや灯油配達でのサービスを受けられたりするなどの特典をつけたところ、返納者が急増し、高齢者に主たる原因がある事故数が減少に転じたという記事がございました。結果が出ている有効な手段と思いますが、交通事情等地域の実情もあり、本町に有効なものかどうか、今後研究してまいりたいと考えております。 ○議長(井上信一郎君) 田中議員。 ○議員(2番 田中 精一君) まず最初の、自治会が開設する避難所での町の助成を検討されたいということでございますが、先ほど同僚議員の答弁でもありましたし、先ほどもまた町長に重ねて答弁をいただきましたが、具体的には検討するということでございましたから、これはこれとして、私の今回の質問の所期の目的が得られたんだろうということで、これ以上はこの件については質問はいたしません。いずれにしても、避難所に行ったときに、やはり長期になれば、長期がどれぐらいかは別として、ふだんなれないことでもあるし、もう既に不安がいっぱいでありますから、ゆっくりしたところで避難生活を送りたいということははっきりおっしゃっておりましたので、その被災者の気持ちに寄り添うということになれば、何らかの方法があるんだろうと考えたことが先ほど壇上で申し上げたとおりのことでございまして、自治会としても一生懸命考えましたけども、なかなか実現には至りませんでした。  次にこういうことがあってはならないわけでございますが、あった場合には、やはり真剣に考えないといけないなということで、今でも自治会の中では検討をしております。町がそういうふうに助成を考えていただき、結果的に助成ができるということになれば、自治会としても何らかの手を打たないといけないなという気持ちになっておりますので、どうぞ検討していただいて、できれば前向きな施策を打ち出していただければというふうに思います。いま一度町長の御見解をお願いします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 今回のこの震災におきましても、独自に自治公民館で避難所を開設されたところがございます。先般、防災会議をちょっと開催しましたが、やはりその中でも、町の避難所より身近によくわかった人がおられるところがいいとか、あるいは近くのほうがいいとかというような方も結構おられて、結局結果的にはその一時避難所で避難されたということがありますので、高齢者の方になりますと、知った方がおられるということが一番心の支えになるんだろうと、こう思いますので、そういうときには開設していただいて、そして町も、そういうできる支援をしてまいりたいと、こう考えておるところであります。
    ○議長(井上信一郎君) 田中議員。 ○議員(2番 田中 精一君) では、次に、高齢者等の運転免許自主返納についての追加質問をいたします。  先ほど町長の答弁の中で、北栄町在住者で自主返納された方は、平成26年が18件ですか、平成27年が44件、平成28年が43件ということで、こういう結果から見れば、平成27年度からの自主返納者への町独自のタクシー利用助成制度は、まさに効果があっただろうというふうに私は考えます。一方で、満70歳以上の町内高齢者が、事故で過失割合の最も大きい第1当事者となった倉吉管内で発生した事故件数は、人身事故件数が平成26年が7件に対して、平成27年が4件、平成28年が5件と、横ばいと町長はおっしゃいましたけども、私は、それでも減っているんだろうと、減少傾向にあるということでございまして、いずれにしても、これらから推測すると、やはりタクシー利用の助成制度が自主返納に相当影響して進んだということが明らかでありますので、独自のこれからもますます自主返納を推進するためにあらゆる施策を打っていただきたいなという思いでございます。  そこで、再度町長にお聞きしますが、先ほど町長も答弁され、私も言いましたこのデータとタクシー利用助成制度についての感想をいま一度お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 自主返納につきましては、やはり全国的に高齢者の方の事故がかなりふえてきておると。また、それがメディア等に乗って、本当に危ないなということが多く出てきたということがあろうかと思います。高齢化になって、やっぱり高齢者ドライバーがふえておるという中で、こういう事故がたくさん頻発しておるということで、そういうことがあって、自主的の返納されたという方がたくさんおられるんだろうと、こう思っております。そういう中にあって、やはり交通手段がなくなるわけでありますので、タクシー利用券をすることで、そこをカバーしていくということが必要だろうと、こう思います。  そういうことで件数もふえてきておりますし、また助成制度の利用もふえてきておるところでありますので、今後もまた続けていきたいと思いますし、また自主返納をされた方につきましては、そういうタクシー券を一般の方より余分にちょっとふやすとかいうような形で、自主返納を進めていきたいと、こう考えておるところであります。また町だけでしておりましても、なかなか事故というのは全般で減ってこないだろうと思いますので、やっぱり国も考えておられると思いますが、国あるいは県がそうやっていろんな施策をとりながら、自主返納を進めるような対策をとっていくようにすることが必要だろうと思いますので、町としても引き続き県なり、あるいは中部のそういう交通対策協議会の中で議論をしてまいりたいと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 田中議員。 ○議員(2番 田中 精一君) またこの後に質問しますが、改正道交法がきのうからスタートをしました。いわゆるこの中では、高齢者ドライバーへの、私からいえば大変厳しい規制強化が始まったというふうに思うわけですが。そういうことになれば、やはり国としても積極的にJRの利用だとか一部割引というか、運賃割引とか、それから県も含めて県内に走っております路線バスの割引とか、こういうことが非常に大事だろうというふうに思います。これが進めば、さらに自主返納が進むのではないかというふうに思っておりますので、先ほど町長が答弁の中で、県や中部で働きかけたいということで、私もそういうことだろうと思いますので、ぜひこれは積極的に働きかけをやっていただきたいというふうに思います。どうでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういう形で積極的に取り組んでいくように努力してまいりたいと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 田中議員。 ○議員(2番 田中 精一君) 先ほども言いましたが、御承知のとおり、昨日3月12日から施行された改正道路交通法では、従来の満75歳以上の高齢者ドライバーの3年ごとに義務づけられていた免許更新時の認知機能検査に加え、今度は逆走などの重大事故につながる18項目の違反をした場合も、即臨時認知機能検査を受けなければならないことになり、高齢者ドライバーにとって大変厳しい規制強化となりました。その検査で第1分類と判定されると医師の診断が求められ、その結果認知症とわかれば、即免許取り消しか停止の処分が下されることになりました。  国及び警察庁は、規制強化し、特に認知症ドライバーの排除を最優先に取り組んでいるようにしか思えませんが、果たして公共交通の不便地域である我が鳥取県に対しても、大都市と一律の規制で高齢者ドライバーの抱える全ての問題が解決すると考えておられるかどうかだと思います。私は、規制ありきではなくて、国及び地方公共団体が率先して自主返納しやすい場所をつくる施策とセットで取り組まねば、物事は解決しないというふうに考えております。  そこで、町長にこれらの件についてお尋ねをします。  まず1点目でございますが、高齢者ドライバーが先ほどの重大事故を起こして、臨時認知機能検査を受けることになり、さらに第1分類と判定され、医師の診断の結果、免許取り消しか停止の処分を下された場合、その後に事故を起こされた高齢者ドライバーが自主返納を申し出ることが可能なんでしょうか、いかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 今の御質問は、そういう高齢者ドライバーが事故を起こして免許の取り消し、停止になったときに、自主返納として扱うことができるかというようなことでございますか。 ○議員(2番 田中 精一君) はい。 ○町長(松本 昭夫君) 免許取り消し、停止ということになれば、これは自主返納には当たりませんが、やっぱりそういう認知症でそういう事故を起こしたということになれば、取り消しというか、使えませんので、それは対象にしていく必要があるんだろうと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 田中議員。 ○議員(2番 田中 精一君) 町長は、要は何とかしてあげようという思いでしょう。私も詳しくは調べておりませんが、一旦やはり認知症で免許取り消しか停止の処分の下された場合には、私の見解ですが、自主返納の取り扱いはできないんじゃないかなというふうに思います。一旦処分が下されたわけですから、自主返納ということには当たらないのではないかなというふうに心配をしております。自主返納に該当しないということになれば、町独自のタクシー利用助成制度、そのほかにも、いわゆる県内のタクシーの1割引きがございますが、それらも含めて、自主返納でないということになれば、その恩典は受けられないのではないかと思いますが、町の制度も含めて、どういう見解でしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 現在は対象地域等を決めてやっておるところでありますが、平成29年度からは対象地域も除外してタクシー利用をしていただこうということを考えておるところであります。当然高齢者で75歳以上で免許がないということになれば、そういうタクシー利用の該当者に当たると思いますので、そういう中で運用をしていくということになろうかと思います。 ○議長(井上信一郎君) 田中議員。 ○議員(2番 田中 精一君) きょう突然に申し上げましたので、まだ調べでいらっしゃらないのかもわかりませんが、この件についてよく調べていただいて、また住民に周知をしていただきたいというふうに思います。要は、せっかくそういう自主返納の制度がありながら、たまたま事故を起こしてしまったと、75歳以上の方が事故を起こしてしまって、検査を受けたら認知症で、即取り上げということになった場合に、その恩典が受けられないということは大変でございます。ここは非常に悩ましいところではございますが、制度がそういうふうになっているのならばやむを得ないとなれば、やはり早目早目に返納を促していくということが大事だろうというふうに思います。何かあめとむちのように聞こえますけども、制度がある以上どうしようもないものですから、早目早目に自主返納を考えていただくことを周知をしていただきたいというふうに思います。国の制度でございますが、よく調べてお願いしたいと思うのですが、いかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 国の制度をよく調べてしていきたいと思いますし、また今提案していることも、やっぱりそれが通りませんとできませんので、ぜひよろしくお願いいたしたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 田中議員。 ○議員(2番 田中 精一君) 次でございますが、北栄町としても、先ほどからありますように、住民の安心・安全の観点から自主返納しやすい環境づくりのために、やっぱり私は路線バスやJRの運賃割引が不可欠だというふうに思っております。とにかく町長は北栄町発で結構でございますので、全国的な運動にしていくことをお願いをしたいと思います。  以前にも申し上げましたが、これも私の勝手な考えだと思いますが、自主返納で運転ができなくなるわけですから、返納者は基本的に今後の移動については、これらの公共交通機関に頼らざるを得ないわけでございます。当然利用機会も人数もふえますし、例えば割引部分の一部を国や地方公共団体が負担するとすれば、JR各社や路線バス会社にとっては事務的にはやや煩雑にはなるでしょうが、全く割に合わない申し入れではないというふうに考えますので、そこらも含めて、特に県が中心になって申し入れをする場合とか、中部が固まって申し入れをする場合にも、それらのことも含めて考えながら提案をしていったり申し入れをしていただければなというふうに思います。いかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) やはりそういうことになれば、県だったりとか町だったりとか、ある程度の助成は必要だろうと、こう思っております。特にバスにおきましては、今でも助成をしておるところでありますが、利用者がふえれば、その分また負担金も減ってくるということもありますので、そういうことも考えながらやっていくことが必要だろうと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 田中議員。 ○議員(2番 田中 精一君) じゃあ、これを最後の質問といたしますが、先ほども壇上での質問でも言いました。それで、その答弁もいただきましたが、あえてもう一度質問させていただきますと、北栄町として次なる一手を早々に打ち出していただきたいということでございます。考えていただくと、職員、いろんな考え方の方がいらっしゃいますから、そういうことにいろいろアイデアを募れば、もしかしたらすばらしい一手があるやもしれませんので、ぜひその検討をしていただきたいと思います。これについて町長の所信をもう一度お願いをいたします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 当面はタクシーの利用券をふやしていこうというようなことを考えておるわけでありますが、また全国的にも、いろいろそういういい事案もあると思いますし、また職員等もいいアイデアを出す可能性もありますので、ぜひいいものを出しながら自主返納していただき、そして事故のないようにしていただいて、人生を豊かにしていただくというようなことを考えてまいりたいと、こう思います。 ○議員(2番 田中 精一君) 以上で終わります。 ○議長(井上信一郎君) 以上で田中精一議員の一般質問を終わります。  次に進みます。       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 7番、宮本幸美議員。 ○議員(7番 宮本 幸美君) 私は、松本町長の進退についてお尋ねいたします。  町長は、今定例会の初日、所信表明で秋の選挙に立候補して頑張るという内容で明言されました。さらにその後、新聞等にも公表されまして、町民の皆様も既に御承知のとおりだと思いますが、しかし、考えますに、町長は正式な場、公の場所ではまだ意気込みを述べておりません。そういった中で、今回、一般質問をちょっと見送ろうかなと思いましたけども、ぜひ立候補の決意表明をしていただくためにも、やっぱり一般質問をやりましょうという気持ちで壇上に立っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。  旧北条町、旧大栄町の2町が平成17年に合併しまして、11年が経過いたしました。町長は、平成6年春に旧北条町の町議会議員に初当選されました。その後、2期目の中途の選挙で町長に当選されました。合併後も初代町長として現在まで通算4期、町のトップとして活躍されております。取り組んでこられました事業は随分あります。  まず、旧町時代の北条砂丘風力発電所の建設でございます。竣工は合併後で、本格活動は平成17年11月でございまして、現在も元気よく売電を続け、北栄町のシンボルとして高く評価されております。  そのほかに、北栄町環境基本条例の施行、自治基本条例の施行、青山剛昌ふるさと館のオープン、この青山剛昌ふるさと館は、ことし3月には10年の大きな節目にかかっております。  さらに、お台場公園、北条オートキャンプ場及び蜘ケ家山山菜の里の指定管理者制度の導入、北条小学校新校舎の完成、滋賀県湖南市と友好交流協定に調印。  平成20年には北栄町版事業仕分けの初実施、北条庁舎の総合窓口、さらに給食センターの民営化なども実施されております。  ふるさと創生、北栄ドリーム農場のイチゴも順調に出荷が続いております。この場で表記をすることができない数多くの事業に取り組んでこられました。  そんなやさき、昨年10月21日に、突然県中部に大地震が発生いたしました。さらに、ことしは1月と2月に何十年ぶりという大雪に見舞われまして、住宅や農業施設等に甚大な被害がございました。これらの復興にも今後力を注いでいただきたいと思いますが、町長のお考えをお伺いいたします。以上でございます。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 宮本議員の御質問にお答えします。私の進退についての御質問でございます。  旧北条町から含めますと、通算15年、町長として住民サービスの向上のため邁進してまいりました。この間、重責を果たすことができましたのも、ひとえに町民の皆様からの支えのおかげであります。  さて、これまでの実績につきましては、先ほど議員の紹介があったとおりでございます。平成19年には北栄町の最高規範となる北栄町自治基本条例を初め北栄町の基礎となる条例、計画を整備してまいりました。また、2期目の平成23年1月には平成23年から平成32年度の今後10年程度の中長期の歩むべき道筋を明らかにした羅針盤として北栄町まちづくりビジョンを策定し、経済的な豊かさだけでなく心豊かに暮らしていることを実感する町として、町の将来像を「人と自然が共生し、確かな豊かさを実感するまち」と定め、ビジョン達成に向けて今日までさまざまな施策を実施しているところであります。これまでの各種事業の実施におきましてはおおむね順調に推移しているものと思っておりますし、よい評価をいただいているものと思っております。  また、地方創生に向けた取り組みとして、平成27年度から平成31年度までの5カ年の計画期間として7つの基本目標を掲げた総合戦略は、実質は本年度、平成28年度を元年として船出したばかりであります。そうした中、昨年の10月21日に発生した鳥取県中部地震やことしに入ってからの大雪による被害は住民生活を直撃し、いまだにもとの生活に戻れない多くの住民の方がいらっしゃいます。平成29年度予算は、震災からの復興を大きなテーマに掲げ、一日も早くもとの生活に戻りますよう各種事業に必要な予算を計上したところでございます。  したがいまして、本議会初日の施政方針で述べましたとおり、北栄町まちづくりビジョンの5つの基本目標に沿った施策、とりわけ総合戦略に記載した施策を積極的に展開し、着実な成果を上げることにより持続可能なまちづくりの将来展望をより一層進展することになり、「人と自然が共生し、確かな豊かさを実感するまち」になると確信をしております。町民の皆様のより一層の御理解、御協力、御支援がいただけますならば、来る秋に行われる町長選に再び立候補し、引き続き北栄町の町政運営に臨む決意でございます。 ○議長(井上信一郎君) 宮本議員。 ○議員(7番 宮本 幸美君) 力いっぱい決意を述べていただきましたので、これ以上この場で質問を追加することは避けたいと思います。しかし、国はもとより県、全国の各町村議会、町村の自治体も大変厳しい財政になっております。この町も合併して11年を迎えまして、これから先、国からの交付金も年々少なくなってきます。そういった中、やはりこれから先どんな町を築いていくか、皆さんと一緒に頑張っていかなければなりません。これから先、改選後に町長に当選されましたら、新たなまちづくり、一生懸命頑張っていくのは当然でございますが、先ほど言いましたとおり、財政は年々厳しくなっております。人口減も進んでおります。向こうこれからの4年、5年、10年見据えた松本町長の決意の一端を再度お聞きして私の質問を終わりたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 宮本議員仰せのとおり、地方交付税等も徐々に削減されてきておるというような状況もございますし、国あるいはまた海外もどうなるかわからないような状況でございますので、そういうことを見きわめながら、北栄町として持続できるような町づくり、さらに進めてまいりたいと、こう思っております。もちろん行財政もやらなければならないと思っておりますし、また先ほど申し上げましたように地震、大雪の復興、そして地方創生、そして先ほど言いましたまちづくりビジョン、その中に、また踏まえながらこれからの北栄町の町の発展を目指して頑張ってまいりたいと思いますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 宮本議員。 ○議員(7番 宮本 幸美君) ありがとうございます。  答弁は要りませんけども、やはり先ほどからあります地震と大雪の被害、特にこの町、農業施設のハウスが北栄町のみで417棟という膨大な棟数が被害を受けられました。これから皆さんが年々高齢化になって、どのようにして再建をしていいのか途方に暮れている現状がございます。これから砂丘地農業、ましてや北栄の、農業の町として頑張っていかなければならないと、町長と執行部、議会も、ひとえに再建に届く明日の北栄町を目指して頑張っていきたいと思いますので、答弁をいただけましたらありがたいと思いますが、最後にいたしますので、どうぞよろしくお願いします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 先ほども答弁いたしましたが、やはり農業が基幹産業になっておるところであります。高齢化も進んできておるところでありまして、大変ないろいろ問題もあるわけでありますが、そういう人たちに寄り添ってできる、そういう温かい政治というものも大切でありますので、そういうものを目配り、気配りしながら取り組んでまいりたいと、こう思います。 ○議員(7番 宮本 幸美君) ありがとうございます。終わります。 ○議長(井上信一郎君) 以上で宮本幸美議員の一般質問を終わります。  次に進みます。       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 11番、油本朋也議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) 11番、油本です。私は今定例会において2点町長に質問いたします。  まず、観光客の誘致について質問いたします。  鳥取空港が鳥取砂丘コナン空港と愛称化されて2年が経過しました。米子空港発着のエアソウル便の搭乗率の好調さもメディアで伝えられる中、本町への航空機を利用して訪れる観光客の、その数の推移はいかがでしょうか。  鳥取砂丘砂の美術館の昨年の入館者数は対前年約3万人減の約44万人余りと報じられ、境港市の水木しげるロードは観光客は年間約200万人、水木しげる記念館は20万人前後の入館者数をキープしている様子ですが、昨年の地震後に一時落ち込んだ青山剛昌ふるさと館の入館者数の回復はいかがでしょうか。本年度1年間の入館者の見込み数とその総括及び今後の展望を伺います。  日本を訪れる外国人観光客が昨年は2,400万人を超え、政府は東京オリンピック・パラリンピックの年である2020年にはその数を4,000万人と目標を大幅に上方修正しました。全国規模で増加の一途を見込まれる外国人観光客を取り込むため、日本を代表する観光地の京都でさえ多くのホテルの建設が新たに計画され、特に洋室でありながら和風テーストを盛り込んだ提供客室数の増加が報道されていますが、本町は活性化のため具体的な外国人観光客の誘致策、それはあるのでしょうか。  昨年の3月議会で私は観光振興に関する質問をしました。その一般質問に対しまして町長は、観光協会と連携し、町内の魅力ある観光農園や特産品、グルメをピックアップして旅行の造成を行い、来年度を目途に造成した商品をDMOと連携し、観光客を多く見込める関西地域の旅行会社に営業を行い、販売を行っていく予定と答弁されました。さて、その計画はその後どうなったのか伺います。  間もなく、今週末オープンを迎えます旧県運転免許試験場跡の「コナンの家 米花商店街」と、既にイチゴの出荷が始まっています株式会社北栄ドリーム農場は近日中に開館10周年を迎える青山剛昌ふるさと館と並んで町の観光産業の中核にと期待する町内外の声も多く耳にします。多額の補助金をつぎ込み、さらに町が1,000万円もの無利子無担保の融資まで請け負う、それらの構造物、町はそれを単体として成果を残すだけではなく、互いに連携させ、相乗効果を生み出し、観光産業の発展を通じて、その果実となるコナン通りを中心とした町のにぎわいの創出という結果を出し、観光客の誘致による交流人口の増加を進め、地域を活性化させなければなりません。北栄町にとって、最初は小さな一つの点でしかなかった観光施設同士が連携して線になり、やがて面になっていく。つまり小さな観光スポットが大きな観光エリアになり進化していく、その過程を迎える、こういう時期に差しかかっている今、近い将来この町の中心的な役割を担うこととなる事業をいかなる信念と覚悟を持って遂行していくのか、明確な指針を町長に伺います。数年後の町の財政が憂慮される今、失敗は許されません。  続きまして、AEDの設置環境について質問いたします。  前回、この件について私が質問しました平成26年6月議会の時点で、町内のAED、自動体外式除細動器のことですけども、その設置台数は、北条地区10台、大栄地区17台の計27台でしたが、ことし2月10日の時点で、町のホームページ、北栄町AED設置施設一覧によれば、その数は、北条地区11台、大栄地区22台の計33台と6台の増加になっています。しかし、そのホームページに掲載される各施設の使用時間帯は、そのほとんどが平日の午前8時半から午後5時の範囲です。土日祝日が使用可能な施設は、北条地区では中央公民館とB&G海洋センター、大栄地区では中央公民館大栄分館とありますが、その使用時間帯は午前8時または8時半から午後5時まで、遅いところでも中央公民館大栄分館の午後10時までとあります。  前回の質問の後、平成26年8月26日から施行されました北栄町AED登録制度実施要綱により、公共施設以外で4カ所の施設が登録されたようでありますのは前進ではありますが、そのホームページによれば、平日24時間使用可能な施設は町内で唯一、東園のあずま園だけではないでしょうか。急激な運動以外の心臓疾患による発作は時間と場所には余り関係なく、比較的に深夜、早朝に多く起きると言われています。  私の質問に対して町長は、「AED自体の維持管理の費用負担、設置施設の管理の問題もあり、AEDを必要とする場所と設置してある場所までの時間的な距離については埋めようがなく、どうしても偏りができてしまう」と答弁されましたが、毎日かつ24時間の機器の使用ができる範囲を構築するため、近くにAEDのない自治会やコンビニエンスストアへの機器の設置はやはり必要なことではないでしょうか。町民がAEDはすぐ近くにあり、いつでもちゅうちょなく自分で使うことができるという意識を持つことはとても大切ではありませんか。町民への機器の設置箇所の周知徹底やAED機器の使用方法の講習の機会の充実も不可欠です。  私の近所でこの1月、心臓発作により60代の方が亡くなられました。それは日曜日の朝でした。発作が起きてから約30分で息を引き取られたと聞きました。一刻を争い、救急車の到着を待っていられないのが現場の家族であり、誰よりもその本人です。突然襲ってくる、その発作から命を救うことができるなら、助かる可能性が少しでも残っているならば、それに向けて可能な限りの策を講じるべきではありませんか。夜間、休日でも使用可能なAEDの設置環境の整備を検討していただきたいと思います。  前に述べました北栄町AED登録制度実施要綱の目的の第1条にある、「町民の生命を守り、安心・安全なまちづくりを推進」という文言を町として目指すのなら、救急救命体制のさらなる充実の一環として、AEDの一層の効果的な設置と、その使用環境の充実をぜひとも考えていただきたいと思います。町長の考えを伺います。  以上で壇上での質問を終わります。 ○議長(井上信一郎君) しばらく休憩します。(午後2時33分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 休憩前に引き続き始めます。(午後3時31分再開)  町長答弁の前ですが、5番、前田栄治議員から中退届が出ております。  松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 油本議員の御質問にお答えいたします。  まず初めに、観光客の誘致についての御質問でございます。  エアソウル便の好調が伝えられる中、航空機を利用して訪れる観光客数の推移はどうかとのお尋ねでございます。  昨年10月に米子鬼太郎空港と韓国仁川国際空港を結ぶエアソウル便が就航しました。従来のアシアナ航空便の運賃と比較して約30%安いこともあり、昨年12月の搭乗率は前年度比20%増の約65%と好調が伝えられているところであります。  青山剛昌ふるさと館では、入館者を対象に適宜アンケート調査を行い、性別、年齢、どこからおいでになったのか、交通手段などを集約しているところであります。平成28年4月から平成29年1月までのアンケート結果を見ますと、自家用車による来館が約55%、列車が約12%、バスが11%、航空機8%となっておりますが、外国人観光客や首都圏を初めとした遠方からの入館者の割合は、アンケートの回答数以上の方が実際には飛行機を利用して国内並びに県内に入り、バスやJRを利用して周遊する中でアンケート回答をしていることが考えられます。したがいまして、具体的な航空機利用者の推移数値につきましては把握し切れていない状況ではございますが、実際に韓国からの入館者数を昨年10月から12月分で比較すると約150%増の813人と急増しており、エアソウル便就航の恩恵を受けていることがわかります。  また、鳥取砂丘コナン空港と青山剛昌ふるさと館を結ぶ連絡バスは、主に航空機を利用して県内に入り、このバスに乗車して本町に来られる観光客の方が多く利用されております。鳥取砂丘コナン空港に愛称化された後、運行が開始された平成27年度と比較して本年度の利用状況を見ますと、約10%の増加となっております。  さらに、昨年9月に米子鬼太郎空港と香港間を就航した香港航空便により香港からの入館者数が前年比の3倍以上の伸びを示していることを見ましても、航空機利用による本町への観光入り込み客数が空港連絡バスの利用者数並びに外国人観光客数に伴い増加している傾向が見てとれるところでございます。  次に、地震後に一時落ち込んだ青山剛昌ふるさと館の入館者数の回復状況と本年度の入館見込み数と総括、そして今後の展望についてでございます。  10月21日に発生した鳥取県中部地震では、青山剛昌ふるさと館も照明設備等が破損し、4日間の臨時休館を余儀なくされたところであります。震災直後の入館状況が心配されたものの、名探偵コナン鳥取ミステリーツアーが開催された平成27年度とほぼ同数の入館者があり、本年度1月までの入館者数は昨年同時期と比較して101%の約9万5,000人と、地震の影響をものともしない本町観光の元気を示す好調な状況であります。このまま開館10周年を迎える3月まで好調な状況で推移すると、2年連続で年間入館者数の最高記録を更新するとともに、入館者数11万人の大台も実現可能ではないかと大いに期待をしているところであります。  今後の展望でありますが、既存の3Dキャラクタービジョンやパソコンゲームの機能追加、漫画を活用したアニメビジョンの設置など館内展示のバージョンアップを随時行っていき、ふるさと館展示の魅力度向上を図ってまいります。あわせて本年度、年間を通して開催した10周年記念イベントなど、観光客にとって魅力あるイベントを有効な機会に実施していくこととともに、伸び代となっている外国人観光客に向けたプロモーション活動を、県や鳥取中部観光推進機構と連携して行うことにより、好調傾向を維持していくことで入館者数増加に反映させていきたいと考えております。
     次に、活性化のための具体的な外国人観光客の誘致策はあるのかとのお尋ねでございます。  さきに触れましたように、青山剛昌ふるさと館入館者数は、本年度1月までに約9万5,000人となっており、そのうち約13%を占める1万2,721人が外国人観光客となっております。平成26年度の入館者総数のうち、外国人観光客が占める割合が約6.5%であったことと比較すると、その割合は2年間で倍増しており、外国人観光客の誘致に向けた取り組みが今後さらに重要になってくると認識しているところであります。そうした中、昨年6月には、鳥取中部観光推進機構と連携して外国人入館者で最も多い台湾に直接職員が赴き、現地旅行代理店にセールスプロモーションを行ったほか、11月にも鳥取大学と連携している台湾銘伝大学に職員が赴き、本町の観光PRを行っているところであります。  しかしながら、外国人観光客の誘致につきましては、複数泊を楽しめる周遊ルートの提案及び町単位ではなく山陰エリアや鳥取県エリアなど幅広いエリアを捉えた魅力の発信が誘致の実現につながるものと考えております。したがいまして、近隣の魅力ある観光素材である温泉地や宿泊施設と連携した周遊の取り組みの可能性を探るとともに、これまでも県や鳥取中部観光推進機構、そして北栄町観光協会と連携して取り組んできております海外旅行代理店を対象としたプロモーションへの参加を初め、旅行代理店や海外で発信力のあるブロガーを本町に招致してのFAMツアー(下見招待旅行)など、有効な機会を生かして海外に向けた情報発信を行い、さらに海外旅行客の誘致に結びつけていきたいと考えております。  次に、昨年3月議会で、観光協会と連携して観光商品の造成を行い、DMOと連携して関西地域の旅行会社に営業活動を行っていくと答弁されたが、その後どうなったかとのお尋ねでございます。  平成27年度から、大栄西瓜選果場見学ツアーなど従来の観光素材に加えて、観光協会が中心となり、観光農園やグルメなど本町の新たな魅力をピックアップした観光商品の開発を行ってきました。具体的には、鳥取中部観光推進機構が作成する平成28年度版の観光素材集に、新たな観光商品として「北栄 まるっと りんご狩りツアー」「天ころ屋 奇跡のふわふわ卵コロッケ」を加え、旅行代理店へのセールスプロモーションを行っているところであります。プロモーション回数といたしましては、今年度、国内外を合わせて推進機構が11回行っており、そのうち観光客を多く見込める関西地域では2回を実施いたしました。新商品のため認知度がまだ低いことから、現時点での販売実績にはつながっておりませんが、推進機構からはプロモーションを行った旅行代理店の中にはツアー造成を検討いただいているところがあるとの報告を受けております。  来年度は、観光協会に専任の事務局次長を配置して組織機能のさらなる強化を図りたいと考えております。その上で、本町の魅力ある素材を取り上げた観光商品の開発を進めるとともに、県や鳥取中部観光推進機構とも連携しながら関西地区を初め誘客に有効な地域を重点的に捉えてセールスプロモーションや観光PRを実施していきたいと考えております。  最後に、近い将来、本町の中心的な役割を担う観光振興事業をいかなる信念と覚悟を持って遂行していくのか明確な指針を伺うとのお尋ねでございます。  本町において、コナンのまちづくりを初めとした観光振興の取り組みにつきましては、「北栄町まち・ひと・しごと創生総合戦略」の7つの基本目標の一つに掲げているところでありますが、その目的は、集客による経済波及効果のみならず、その町、その地域の「楽しい」とか「明るい」、「暮らしてみたい」などといったプラスイメージづくりを行い発信することにつながり、北栄町のブランド化を進める重要な政策と位置づけております。このブランド化は、将来的に観光振興のみならず産業振興や移住定住などまちづくり全般につながっていくものと考えており、まさに本町の将来を担う取り組み分野であると考えております。  議員仰せのとおり、コナン通りの魅力は「コナンの家 米花商店街」のオープンにより、まさに点から線につながったところであります。来年度は、コナン通りを初め、その周辺に設置している30基の石製モニュメントにAR機能を施すほか、由良宿の「まちなか(商店街)」に新たなブロンズ像を設置することを計画しており、コナン通りの集客を由良宿のまちなかに誘導していきたいと考えております。コナンの集客を周辺地域に誘導することにより、コナン通り沿いを初め周辺地域への起業の機運を高め、地域経済への波及効果発現につなげていくとともに、本町の魅力ある観光地を、今後の取り組みにより線から面へと広げていきたいと考えております。米花商店街を運営する商工会を初め、地域の魅力ある観光素材の掘り起こしを進める観光協会、コナン通りのにぎわい創出に尽力いただいている由良宿まちづくりの会や大栄生涯学習まちづくり研究会など、民間の活力と強力に連携しながら官民協働の観光地づくりを推進し、本町のブランドイメージ向上と地域の活性化につなげてまいります。  次に、AEDの設置環境についての御質問でございます。  本町では、救命率の向上を図るため、AED(自動体外式除細動器)の登録制度を設けており、平成29年2月末現在、29カ所の公共施設とそのほか民間に8カ所の登録施設があります。しかしながら、議員御指摘のとおり、24時間使用可能な施設は説明のあった施設のみでございます。本町の場合、24時間体制での対応が可能な場所は介護保険施設やコンビニエンスストアが考えられます。介護保険施設には登録を働きかけてまいりたいと考えております。町内のコンビニエンスストアについては、設置されておりませんので、設置についてお願いしたいと思います。また、自治会の設置については、どこに設置するのか、誰が24時間体制で管理していくのかという問題もあり、現実には難しいと考えておるところであります。             〔5番 前田栄治君入場 午後3時37分〕 ○議長(井上信一郎君) 油本議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) では、続いて、こちらから質問させていただきます。  まず、観光誘致のほうでお願いいたします。  ふるさと館ですね、今おっしゃいました、間もなく開館10周年を迎えます。平成28年度は、昨年4月1日からことし2月28日まで、インバウンド版ミステリーツアーの効果もあり、海外からの観光客もふえておるようです。今おっしゃったようです。私の、今手に入れました手元のデータによりますと、外国人観光客、総入館者数が昨年度9,432名、町長さっき約9,500名とおっしゃいました。同じような数字ですが、本年度は、先月末までの同じく11カ月間の実績ですけども、1万4,156人と対前年比で50%アップしております。また、国と地域別では同じく3月の1カ月を含まない昨年度11カ月分の実績で、入館者数の増加割合が前年度よりも順調に伸びており、いずれもアップ率が、台湾が40%アップ、韓国が70%、香港が133%、中国が10%、タイが62%と対前年比ふえております。そこを訪れました外国人の国別の割合、いわゆる外国人の占める割合も、韓国から来られた方が全外国人観光客の19.7%から22.8%、香港からが12.3%から19.2%とふえております。町長、今確かにおっしゃいました、そのLCC、格安航空会社の効果が出ていると本当に思います。  さて、本年度は去年のようなインバウンドの企画というのはないようですけども、開館10周年の年に当たりまして、北栄町として何に力を入れてふるさと館への外国人を誘客されるんでしょうか。一昨年は、水木しげるさんが亡くなられました。先月は、谷口ジローさんが亡くなられました。いよいよ鳥取県を代表する漫画家になられた青山剛昌氏です。出身地の北栄町として、ふるさと館の開館10周年に当たることしは何か特別な企画は御用意、さらにされているのでしょうか。まずこれをお伺いします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 今回10周年を迎えるわけであります。3月18日に10周年を迎えるわけでありますが、その中で、ふるさと館の中では、今まで2階にあったものを、あそこを新しいものに取りかえていくというようなことをしておるところであります。平成29年度については、先ほど言いましたように、3Dキャラクタービジョンやパソコンゲームの機能追加であったりとか、あるいは石製モニュメントにARをしてやっていくとか、そういうものを考えておるところであります。また、そのほかには若干のそういうコナンの像をモニュメントとして、道沿いといいますか、そういうところにやっていくというようなことを考えております。特段10周年で大きなことということは考えておりませんで、今までやってきたことをずっとまたそうやって中を充実していくということを考えておるところであります。ただ、米花商店街ができますので、そこを基点として、今度は「まちなか」に集客するということもありますので、そちらにもブロンズ像ということを考えております。 ○議長(井上信一郎君) 油本議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) 特別なことはされないようですけども、今どんどんふえてきています。いい調子でお客さんがふえています。特に外国人の方、減りませんように、くれぐれもよろしくお願いしたいと思います。  次に、先週、私、常任委員会で北栄ドリーム農場に行ってまいりました。そこのスタッフの皆さん、いろいろ試行錯誤なさっているようですけども、お伺いしたいのは、そこの社長でもあられます町長に、この組織の将来的なビジョンというものを聞きたいと思うんですよ。イチゴ農場の将来の計画といいますのが、例えば、北栄町の限られた地域だけの特産品を生産する施設で終わるのか、観光農園にして海外からのお客様、観光客を積極的に誘致しようと思われるのか。また岐阜県にございます名物イチゴ、例えば1粒1万5,000円であるとか5万円もする桐箱に入ったイチゴがあります。1つ100グラム超すイチゴです。それをネット通販されているんですけども、そういった差別化を目指して贈答用としてそういった販売方法も考えられるのか。それからさらには、別ジャンルで、生食以外に6次化を目指して、ジャムとかジュースとか、そういった加工品の製造販売をなされるおつもりなのか、この事業はまだ始まったばかりです。ただTPPの関連諸問題から国の補助金がちょっと危ぶまれている中、どのような将来像を町長、描いていらっしゃるのか、その考えをお伺いします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) ドリーム農場でありますが、これは当初このドリーム農場をつくるときにお話をさせていただいたところでございますが、やはり新しい農業、北栄町の特産物ということで、この冬場のやっぱり果物ということで、イチゴということで生食を販売していくということで考えておるところであります。ただその販売も、当初言いましたように、不二家さんがケーキに使いたいということでありますので、それはそれで出すと。それから大きいもの、あるいはいいものは販売していくということを考えております。そして、ここだけでなくて、JAさん、鳥取中央の中でやっぱりもうちょっとふやしていきたい、将来的には12ヘクタールぐらいやっていきたいというようなことがありますので、その中の一つのここがスタートだと、ここでやって、そして徐々に広げていくということであります。そして、従業員の方もそこで生産して終わるということではなくて、できればそこの中で人材育成をして、自分もやってみたいと、独自にやってみたいということがあれば、そういうところで支援していこうというようなことを考えております。そういうことで、少しずつ面積を広げていきたいなというようなことを考えておるところであります。特にイチゴにつきましては大変人気度の高い品目でございまして、1億円品目になるように取り組んでまいりたいなと、こう思っております。  その中で、観光農園はというようなことがあるわけでありますが、やはり4月、5月になりますと大変イチゴが市場にあふれてくるというようなこともあります。そしてまた天気もいいものですからすぐ熟れるというようなことがあるわけでありまして、そういう中にあって、観光のイチゴ園というのも将来的には考えていく選択の一つだろうと、こう思っております。そういうことも考えれば、またコナンとイチゴとというような形で、コナンに来てもらってイチゴを食べてもらう、イチゴを食べてもらってコナンに行ってもらうということにもなるんだろうと、こう思っております。また6次化につきましても、やはりいいものばかりが出るわけではありませんので、やっぱり形が変形したりとか、若干日やけしたりとか色がついたりとかというものもありますので、そういうものをジャムにするか、あるいはどういう格好にするかということも考えていく必要があるだろうと、こう思っております。まだまだ量的に少ないものですから、やっぱり今は、少しずつですが、ジャムにしておるところでありますが、これも頼んでということでなくて、JAさんの職員さんにお願いしてつくっていただいているというような状況ですけど、将来的には面積が広がってきて、そういうのが出てくれば、6次産業化ということも検討しなければならないだろうと、こう思っております。  それから、差別化ということで、先ほどありましたように1粒が何千円、何万円もするようなものもあるということであります。(発言する者あり)5万円もするのがあるということですが、そういうこともやっぱり将来的には考えていかなければいけないだろうと。やっぱり付加価値を上げていくということが大切でありますので、できるかできないか、これはちょっとわかりませんけど、そういうことも視野に入れながらやっていくと、そうしなければいいものはできませんので、そういうことも必要だろうと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 油本議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) 外国人の方に伺いますと、大体傾向として果物が大好きみたいです。よく、道の駅とは言いませんけども、買えるところで、メロンとかいろいろ、ブドウとか買って、それをホテルの部屋に持ち込んで食べてらっしゃる方、かなり聞きます。とにかくイチゴが人気の商品になることはまず間違いないと思いますので、ぜひとも観光農園ですよね。せっかくふるさと館にこれだけたくさん来られるお客さんですので、それに私は力を入れていただきたい。5万円のイチゴまでは言いませんので、とりあえずそこから頑張っていただきたい、そう思います。  続きまして、同じような場所にありますところで、旧運転免許試験場跡地のことです。念願の飲食できます休憩施設、「コナンの家 米花商店街」がいよいよこの週末オープンします。ですけども、正直申しまして、県立美術館の誘致を断念せざるを得なくなる、そういった状況であり、さらにそこにございます巨大迷路もことし10月で終了の予定にされております。2万5,000平米もの広大な町有地、観光客の誘致を含めたそこの地域振興のため、今のタイミングで言うのもどうかと思うんですが、今後どう利活用されていくのか、そういった構想をお持ちかどうかお伺いしたいと思います。いかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 免許センター跡地でございますが、残念ながら美術館誘致には至らなかったわけであります。巨大迷路につきましても、今年度「コナンの家 米花商店街」ができますので、何とか相乗効果でやっていくようにしたいなと、こう思っております。現在のところ、それ以降のことはまだ構想にないわけでありますので、またいろいろ御意見等を賜りながら有効な土地利用を考えてまいりたいと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 油本議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) いずれたくさんお客さんが来て、大型バスも来るようになれば、駐車場ももちろん必要になってくると思うんですよ、大型バスなんかの。ただ、駐車場だけでは本当にもったいないと思いますので、くれぐれもそういったプランニング、しっかりと、できれば早急に立てていただきたいと、私はそう思います。  続きまして、昨年もこのタイミングで質問したJR由良駅の件です。ごみは減ったと思います。本当にきれいに、比較的きれいに整備されてきたと思います。その由良駅ですけども、北栄町の玄関口の一つであることはもちろんです。そこをコナン駅という名前にするために年間108万円かけてますよね。列車で来られるお客様のために、もしもそういったコナン駅というふうに名乗って、列車に乗って、その駅どうなんだろうなと、そこから来るコナンの町ってどうなんだろうなと期待して来られるお客様にとって、ぜひとも、ちょっとお願いなんですが、快速列車がもっととまるようにしていただきたい。二次交通が北栄町の弱点であるということは、皆さん、残念ながら認識せざるを得ない、そういった状況でございます。JRで米子市や鳥取市、倉吉市まで来られた国内外のお客さんがこの駅をほとんど快速が通過してしまうために不便を感じているというのはきのうきょう始まったことではありません。本当に聞いた意見で申しわけないんですが、琴浦町は2つ駅がある。北栄町も2つある。なのに、快速列車は琴浦町は2つともとまるじゃないか。何で北栄町、しかもコナンがあるのにとまらないんだ。油本君、何とかしてくれよと言われますけど、私だけではどうにもできませんので、以前からこういった懸案の問題は大分前から出ているかと思うんですけども、快速全部が全部とまらず、余りとまりませんので、どうでしょう、町長、JRにふるさと館の入場者が2年連続10万人を突破したよということを追い風に関係各所に申し入れていただきたい。その件に関して、町長、どう思われますか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 快速列車を由良駅にということで、以前もJRに要望してまいったところでありますが、そのおかげもありまして、多分2便ぐらいは新たにとめていただいたというような過去の経過がございます。その中でまた琴浦町に2つもとまるということになると、これは普通列車になってしまうんじゃないかというようにJRさんは懸念をされておるというようなことでございまして、なかなか難しい面があるところであります。特に北栄町の場合は高等学校もありますし、利用される方が多いと思いますので、やっぱり再度、琴浦町にとまったにしてもこの由良駅にもとめていただくような、そういう要望を再度してまいりたいなと思います。やっぱりコナンのお客さんは列車を使って来られる方も先ほど言いましたようにふえてきておりますので、そういう意味では、やはりJRさんも利益を得ておられるだろうと、こう思いますので、そういうことも含めてお願いしてみたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 油本議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) 去年私が申し上げました数字で恐縮ですけども、年間34万数千人、これが由良駅を利用しております。1日平均950人です。失礼。さっき琴浦町2つと言いましたけど、3つですよね。(「3つですね」と呼ぶ者あり)ごめんなさい。快速がとまるのが2つです。とにかく由良駅もとまってほしいという意見もございます。こういった人員もふえると思いますので、ぜひともそれはもしできるのならお願いしたい、そう思います。  由良駅絡みでもう一つお願いします。この冬ですけども、非常に豪雪でございました。それこそ行政報告会でいろいろ皆さんの苦労の報告を受けておりますけども、その際に、町道や県道、いわゆる駅周辺の除雪がされた後でも、駅の周辺は駐車場も含めて除雪が大変おくれていた、駐車場に至っては雪解けを待っている、そういう状態だったということも聞いております。私が実際目撃しましたのは、大きな荷物を持った観光客と思われる方が、多く利用される方が非常に歩きにくそうにされていたシーンも見ております。そういった、駅周辺の除雪の段取りなんですけども、今後またそういった豪雪に見舞われたときにどうされるおつもりなのか、町道のお話も前回ありましたけども、もしそういった段取りが検討されているのでしたらお教え願いたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 由良駅前の道路、東西のものと、それからコナン通りに行くものがあるんですけど、基本的には除雪になっているんですけど、なかなかそういうキャリーバッグを引いていくには大変困難になったかと思いますし、駐車場につきましては、してないようでございますので、町の施設ということであればやっぱりする必要があるんではないかなと、こう思っておりますので、またその中でやっていくということになろうかと思います。 ○議長(井上信一郎君) 油本議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) 済みません、今してないとおっしゃいましたけども、町の施設とおっしゃいましたね。ごらんになってる方も多いと思いますけども、車が何台か、とにかく雪をかぶってかまくら状態でしばらく置いてありまして、入るにも入れない、出るにも出られない。私も四駆でちょっと試してみたんですが、入るのもちょっと嫌になるほど、そういった感じでした。ですから、そういった町の施設であるならばということですので、ぜひとも、次の機会という言い方も変ですけども、もしそういった事態になった場合は、くれぐれも早急な除雪、それをお願いしたいと思います。  では、次に参ります。  今回、私、また関西の旅行会社にちょっと聞いてみました。2つの旅行会社に聞きました。8つの都市の旅行会社の窓口、そこの担当営業マン及び接客担当の方の合計33名さんに、昨年1年間の山陰方面への送客実績、これを尋ねました。その関西8都市といいますのは、大津、京都、奈良、大阪、堺、和歌山、神戸、そして姫路です。関西エリアはほぼ網羅していると思います。それによりますと、兵庫県西部から島根県の西端までの山陰全体の旅行客は、去年1年間で前年よりも減少傾向にありました。そして意外なことなんですけども、彼らいわく、この辺の地震の影響はほとんどなかったよと言っております。念のため、これはいわゆる広い多くの人数を対象にしたものではなくて、私のコンタクトできる、その会社の33名にしか聞いていませんのでちょっと偏ってはいけないかもしれませんけども、御参考にしてください。山陰の送客実績、その割合を県別で見ますと、玉造、出雲大社などの島根県が46.3%、皆生温泉、鳥取砂丘、三朝温泉など鳥取県が35.2%、城崎温泉などの兵庫県北部、これが18.5%という成績でした。どうも鳥取県よりも島根県のほうが人気がある、そんな感じでしたね。  また、北栄町は名探偵コナンを柱として旅行客を誘致したい、そのためには今後どうすればいいかという質問をしました。旅行会社の立場で答えてほしいと言いました。もちろんいろいろ上がってきましたけども、数が多くて印象に残りましたのが、例えばコスプレ大会とかマラソン大会、マラソンはやっていますけども、そういったコアなマニア向けの大会を開催してはどうかとか、展示だけじゃなくて、ふるさと館ですけども、コナンと一緒に謎を解くゲームなど、実際に体験できる企画をしてほしいとか、そこでしか買えないもの、見ることのできないものの種類をふやしてほしいとかいう声にまじりまして、一つだけ、宣伝効果の高い効率のいいキャンペーンをしたらどうかということがあったことをお伝えします。  さて、そのキャンペーンですけども、昨年9月の定例会で大栄歴史文化学習館特別会計の補正予算でサンテレビのCMの話をされました。12月ですね。朝7時台に2万円で10本、夜23時台に3万5,000円で10本、計55万円の予算だとたしか伺っております。そのふるさと館の来館者の中で、そのテレビCMを見て来たよと、そのCM見たよという方はおられましたでしょうかね。ちなみに私のさきのアンケートに協力してくれました関西在住の人たちで、残念ながらそのCMを見られた方、一人もおられませんでした。またそのアンケートの中の1項目に私入れましたのが、昨年1年間でお客様からあなたはふるさと館の問い合わせを受けましたかという問いに対し、33名中、イエスが2名、その他31名はノーでした。そのCMの効果ですね、サンテレビ、その効果があったかどうか、どう評価されるのか、ちょっとお伺いします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) サンテレビを見て来られたかというのはちょっと数はわかりませんが、少しはあったのではないかなと、こう思っておるところであります。効率的なキャンペーンをやっぱりしていく必要があるわけであります。時間帯が朝と夜遅くというようなことがあって、若い方はなかなか朝早く見ることはできない。しかし夜は見ることができるだろうと、こう思っておりますので、若干見て来られた方もあると思います。なかなかテレビでコマーシャルを打つということになればかなりの金額を要するわけでありまして、これが大手のそういう在阪のテレビ局に持っていくとかなりの金額が要るんだろうと、こう思っておりますが、サンテレビはそういう面ではこういう形で安くさせていただいたということでありまして、そういうことでやったんだろうと、こう思います。実際に何人来られたかということは把握してませんが、それなりの効果はあったと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 油本議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) あわせまして、私の聞いた意見の中で、サンテレビは阪神の野球しか見ないよという方が結構多うございました。先ほど、12月の件ですけども、朝7時台、23時台、アニメの時間帯というふうにおっしゃいました。アニメを映している時間帯なんですよね。その前後と伺いましたけども、もう一つ反応が悪かったようですので、それもお伝えしておきます。  また、さっき紹介しました旅行会社の中から出た、北栄町の観光客の誘客に対する具体的な意見、どうやったらいいかという意見の中で、ちょっと向こうの感想なんですけども、4点申し上げます。まず、北栄町には行ったが、コナンをしている人がおとなしい感じだったと、余り積極的に感じなかったという方もおられました。そして、コナンに関しては幅広い年齢層を取り込めない、ちょっと厳しいんじゃないかという意見がありました。そして県中部、例えば三朝温泉周辺に行かれた方ですけども、余り活気がなかったということも言われました。最後に、ゲゲゲ(の鬼太郎)とコラボしたほうがいいですよという意見もありました。町長、それに対して何かお答えをいただけますでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 来られた方が幅広い年代層に合わないということでございます。確かにそうでございまして、やっぱり若い方を中心に来られるわけであります。ただ、まだ連載して20数年しかたっていませんので、そういう方が子どものときから見てやっていけば、ある程度年代が過ぎると、今度はこういうことがあったなということになると思います。「ゲゲゲの鬼太郎」も最初からするとかなりの年数がいっておりますので、我々も知っておりますし、そういう意味ではかなり幅広い年代がある。特に高齢者の方は「ゲゲゲの鬼太郎」というようなことになろうと思いますが、今の若い方がある程度年代いくと、鬼太郎よりやっぱりコナンだぞというようなことになろうかと思います。そういうこともあると思いますが、やはり高齢者の方だけじゃなくて若い方、そしてまたその孫さんとか、そういうものにも積極的にPRして、じいちゃん、ばあちゃん、一緒に行こうかとかいうような形になれば多くの方に来ていただけるんだろうと、こう思っておるところであります。そういうことも一つの作戦として、やっぱり孫さんを取り込むというようなことも一つの方法だろうと、こう思いますし、また活気がないということでございましたが、ふるさと館は今のところぽつんとあって、あとはブロンズ像とか、そういうものしかないわけでありまして、やはり周辺がコナンで経済的な効果をもたらしたりとか、あるいは町全体にそういうのがあるということになればまた活気も見えてくるんだろうと、こう思いますので、これからもまたそういう意見をいただきながら頑張ってまいりたいなと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 油本議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) 昨年私、同じタイミング、この議会で、観光のイニシアチブ、いわゆる主導権は行政側ではなく利用者側にあると申し上げました。新しく今度、観光交流課ですか、その設置のうわさも聞かれますけども、あくまでも行政目線ではなく利用者目線で考えていただきたい。重ねて申し上げます。  次に参ります。先週の水曜日、ほんの先日ですけども、町長ごらんになっていないと思いますが、NHKのお昼のテレビに水木しげるロード、出ていました。私もその時間帯ほとんどテレビを見ることはございませんけども、たまたま目にしたんですが、その番組といいますのは、タレントとNHKアナウンサーが日本各地を紹介するという、たしか20分ぐらいの番組だと思います。そのワンシーンの中に目玉おやじの街灯というのがしっかり映っていました。町長覚えてらっしゃいますかね。ことしの1月の高校生議会で、その中のお一人の生徒さんが町内の丸いものをスイカにかえてはという質問された中で紹介されたものです。町長、そのときに検討したいよと答弁された街灯ですけども、町長、実際現地でその街灯をごらんになったことありますか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 注意しては見たかどうかちょっとわかりませんけど、多分見たような見てないようなというところだと、こう思いますが、そういうテレビとかで、ああいうのに載ってますので、ああ、こういうものだなということは大体はわかります。 ○議長(井上信一郎君) 油本議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) 私も去年12月、私用でちょっと境港市に行きました。そのときに偶然見つけたんですけども、上からかなりこうやって出てるやつ、3個たしかぶら下がってました。目玉おやじに上空から監視されてるようでとても印象に残ってます。また、こちら北栄町ではふるさと館内部に先ほどおっしゃいましたARマークを張りつけるという企画を昨年秋、担当課長から伺いました。ちなみにARというのはオーグメント・リアリティー、拡張現実のことらしくて、ちょっと仕入れた知識ですけども、人が知覚する現実環境をコンピューターにより拡張する技術及びコンピューターにより拡張された現実環境そのものを指す言葉らしいです。その企画といいますのは、伺った企画は、来館者のスマホでアプリをダウンロードして、館内に隠してあるマークを探すことによって、名探偵コナンのキャラクターと一緒に写真が撮れるアトラクションを設置するというものです。町長、実際にふるさと館で体験されたことございますか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) スマホを持っておりますので、そういうアプリを導入して実際にやってみました。やりました。 ○議長(井上信一郎君) 油本議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) それはようございました。  話がちょっと先ほどの境港市に戻るんですけども、そのとき私が境港の水木しげるロードのあるお土産屋さんに入りました。そのときたまたま見つけましたのが、妖怪のおでんの缶詰ってあるんですよ。たしか3個セットで売ってたと思うんですけども、その缶詰にもARのマークが張ってあったんです。最近ブームらしいです。スマホとかタブレット端末などSNSを日常頻繁に使ってらっしゃる比較的若くてコナンファンの年齢層と合致されると思われる世代にこのような目新しい企画をどんどん進めていくと、さっき言いましたことじゃないですけども、宣伝効果が結構大きくなると思います。そしてそのARを使う記念写真アプリとしまして、先ほどの議会の特別会計に計上された予算といいますのが年間使用料6万円、デザイン料が5万5,000円などを含む17万8,200円ですよね。テレビCMの55万円を引き合いに出すわけではございませんけども、そういった新しい試みを先ほどおっしゃいましたようにどんどん推進して予算化されるのはとてもいいと思います。町長、もう一度その考えを伺います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 今、ふるさと館に来られる方、先ほどあったように、かなり若い方が多く来られます。若い方、やはりその時代の先端といいますか、そういうものをかなり熟知されておりまして、やっぱりそういうものに興味を持っておられる方がたくさんおられますので、そういうものを取り入れながらさらに魅力度アップを進めてまいりたいと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 油本議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) 私が境港市に行きましたのは12月中旬のちょっと寒い日だったんですけど、平日の、アジア系の外国人を含め、まずまずにぎわっておりました。猫娘とか鬼太郎がその辺を散歩してました。年間約200万人が訪れる水木しげるロードです。20年前まではシャッター街だったらしいんですけども、今は食べ物屋さん、お土産屋さんなどが軒を連ねてにぎわっている。それは御承知だと思います。鬼太郎は自由に使えますけども、コナンは制約があるというのは現時点では仕方ないと思いますけども、北栄町の魅力はコナンだけじゃないと思います。壇上でも申し上げましたけども、観光を通じてにぎわう町、もうかる町にするためにふるさと館を核として観光地を点から線、線から面にしていただきたいと思います。そういった観光戦略につきまして、次の1期4年続投の意思を表明された町長の意気込み、もう一度お尋ねします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 今まではふるさと館、そしてまたコナン駅というような形で、点と点というような形で、そこを行き来したりというようなことでございましたが、今度、米花商店街ができるわけであります。やはり館を見るとか、そういうだけでなくて、やはりそこの中で空間を利用して楽しむと、そしてまたそこで時間を使って滞留して、そしてお金も落としていただく、そういうことによってやっぱり地域も経済的な効果が出てまいりますし、また利用者の方も喜んでいただける、そうやっていつまでもおりたいなというようなことになろうかと、こう思います。やっと米花商店街ができて、食べるところが1カ所できたというようなことでございますので、これからそういうものを核にしながら、この事業、その米花商店街の補助の事業自体がこれを核として町なかにお客さんを入れ、活性化していこうということがありますので、そういうことで少しでも店ができたりすることをしてまいりたいなと、こう思っております。また、コナン通りを中心に起業される方たちに、第二創業という形で支援をしていこうということを考えておるところでありまして、そうすることによってこの地域がますますにぎやかになって喜んでいただけるということになればと、こう思います。そしてまた、やはり何といいましても農業が大変盛んな時期でありますので、そういう農産物等もそういう観光施策の中に入れてやっていくということも一つの方法だろうと、こう思いますので、これも考えていきたいなと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 油本議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) 観光関連の最後に、インバウンドの具体的な誘致策として一つ御紹介しますと、それも先日テレビで見たんですけども、私は余りテレビを見るほうじゃないんですけど、外国人の見た日本の魅力ということで、日本人じゃなくて外国人の方が日本各地を訪問して観光スポットとか名物料理、それを食べたり見たりして自分の感じたままに伝えられていました。どうでしょう。その北栄町版をつくりまして、外国の方に、そういった作品をつくります。それをネットにアップしたり、例えばエアソウルですとか香港航空などのLCCを初め、山陰地方へ乗り入れる航空会社の機内で上映したり、PRをしてはいかがでしょうか。これはあくまで私の意見ですので、コメントは結構です。  次に参ります。AEDのことに入ります。先週末、町のホームページで2月28日付の町内AED設置一覧のデータを拝見しました。この質問を通告しました日よりさらに4カ所ふえて37カ所、町長さっきおっしゃったとおりです、と記載されていました。そしてその新たに登録されました4カ所というのは、町の公共施設ではなく全て社会福祉協議会の施設で、それはそれでいいんですけども、それらは江北を除きまして、土下、下種、瀬戸といずれも既にAEDの設置してある自治会に設置され、しかもすぐ近くにAEDのある公共施設があります。ということは、さらに新しく設置された場所といいますのは急げば数分で以前から設置されていた機器を運んで使用できる場所ということなんですよね。なので、町内にAEDの設置箇所がふえたからオーケーというのではなくて、やはり町としてAEDまでの距離のある自治会に配慮が必要になると私は思います。  前回の質問のときに、AEDに関する質問の中で町長は、一般財団法人日本救急医療財団が示しているAEDの適正配置に関するガイドラインを参考にその位置を選定したと言われました。確認ですけども、そのガイドラインといいますのは、平成25年9月9日と記されているものと思いますが、それでよろしいでしょうか。これちょっと通告していませんけども、もしわかればお願いします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 新たに追加させていただきましたのは、そうやってAEDを持っておられるということで追加させていただいておりますが、まだまだ民間でも、まだAED設置しておられるところもあると思いますので、そういうところに働きかけて、ホームページ等、登録していただいて、皆さんに知っていただくというようなことを思っておるところであります。  それから、先ほどの件でございますが、平成25年の9月9日に出たものでございます。 ○議長(井上信一郎君) 油本議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) 私もちょっと手元に用意してまいりました。私もこれ一読させていただきましたけども、それによりますと、確かにAEDの設置が奨励される施設として上がってますが、13個あります。13個ちょっと例を申し上げますと、全部申し上げるわけじゃありませんけども、一日に平均1万人以上が利用する駅とか空港とあります。もちろんあと旅客機とか長距離列車などありますね。学校とか遊興施設、13個ありますけども、その中の6番目、⑥に設置が奨励される施設として公民館も入っています。詳しく言いますと、その⑥には市役所、公民館、市民会館等の比較的規模の大きな公共施設とあり、規模の大きな公共施設は心停止の発生する頻度も一定以上にある、市民への啓発管理の規範となるような意味からもAEDを設置することが望ましいと続きます。その中の文章の公民館というのを中央公民館レベルじゃなくて、例えば町に置きかえた場合、各自治会の公民館と解釈することはできませんかね。  さらに、その次に、AEDの設置が推奨じゃなくて考慮される箇所というのがあります。その中の条件に地域のランドマークとなる施設とあり、救急サービスの提供に時間を要するなど地域の実情に応じ、郵便局、24時間営業しているコンビニエンスストアなど、救護者にとって目印となり利用しやすい施設へのAEDの配置は考慮してよい、さらに我が国では突然心停止の発生は70%近くが自宅住居とあり、可能な限り24時間誰もが使用することが望ましい、誰もがアクセスできる鍵をかけないところがいいというふうに書いてあります。町長先ほどおっしゃいました、コンビニエンスストアのことをいろいろ考えると言われました。それにつけ加えて自治会のことも考えてほしいと思います。  さらに申し上げますと、AEDの費用負担の件ですけども、機器を購入するんじゃなくて、例えば町内の4つの学校にAEDのリース料として年間、当初予算の一般会計で1校当たり5万7,000円から5万9,000円が計上されておりますが、これと同等な扱いで、つまりAEDをリースで、希望をとりまして、希望される自治会に配置されてはいかがでしょうか、お伺いします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 自治公民館にAEDを設置したらどうかというようなことだろうと、こう思います。コンビニエンスストアにつきましては、24時間営業しているということがありますし、そこにおられる従業員の方もおられます。そういう意味では、行ってもすぐに対応していただけるものだろうと、こう思っておりますが、自治公民館にそれを設置するということになれば、じゃあ誰がそこに管理する人がおるのかと。行ったはいいけど、誰もいない、鍵もあかないと、あるいは鍵をあけるにしても、そこの管理をされている方のところに行ってあけていくということになろうかと思います。それもおられるときはいいわけでありますが、例えばどこかに旅行に行っておられるとか、あるいはなかなかすぐには鍵があけられる状態にないというようなことがあれば、自治会にAEDを置くということは困難ではないかなと、こう思っておるところであります。先ほど、手挙げして必要なところがあればそうやってしたらどうかというようなことがあるわけであります。そしてまたリースにすれば安くつくのではないかなと、こういうようなことがあるわけでありますが、北栄町内の救急車の現場到着時間というのがあるわけであります。羽合署、今は湯梨浜署といいますが、湯梨浜署と琴浦署が救急車を持っておるわけでありますが、消防指令に要請があってから早いところでは5分で来られるということでありますし、遅くても10分ぐらいで現場に到着できるというようなことがあるようでございます。そういうことを考えれば、公民館に行ってとってくるとか、あるいはそういう管理されている方のとこに行って鍵を借りて、また行ってとってくるということを考えれば、そちらのほうが時間的なロスも少なく済むのではないかなと、こう思っているところであります。以上です。 ○議長(井上信一郎君) 油本議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) 救急車もこの前のような豪雪のときとか、そういうときはなかなかしんどいと思います。自治会の鍵は会長さんが持っておられるし、夜間でも会長さんとか役員さんとかおられますので、5分とは言いませんけども、たしか私の聞いた範囲では7分少々と聞いたと思います。もうちょっと、いろいろそういった選択肢があると思いますので、それも一つの材料かなと私は思います。  次に、機器の使用状況について伺います。町内に設置されているAEDですが、使用した回数ですとか目撃した心停止患者に実際に電気ショックを使用される割合、それは把握していらっしゃいますか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 豪雪のときはというようなことがあったわけでありますが、豪雪のときもやっぱり歩いていかなければならないということになればかなりの時間がかかってしまうということがあります。そういうことでなかなか難しいかなと、こう思っておるところであります。  それから、使ったことがあるかということでありますが、使ったというような報告は受けていないところであります。 ○議長(井上信一郎君) 油本議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) 使用頻度の件ですけども、さきに御案内しましたガイドラインによれば、総務省消防庁の救急蘇生統計で、平成24年度は市民に目撃された心停止患者2万3,296名のうちAEDを用いて電気ショックが実施された患者は738名、約3.2%とあります。また今月1日、また今月の話なんですけども、参議院予算委員会で、その使用率に関して3.7%という数字が出ていました。それはある公明党議員さんですけども、AEDを実際に使える人をふやすため具体的な取り組みを進めてほしいという質問の中で紹介された数字です。その質問に対しまして、塩崎厚労大臣はこう言っております。厚生労働省として、多くの方々がAEDの講習を受講しやすくしようと都道府県が行う講習会の費用に対して財政援助を行うとともに、効率的な救急蘇生法をまとめたガイドラインを各関係機関に周知するという取り組みを行いつつある。その後段に、現在、一般市民の方のAED活用を推進するために、講習内容の改善とか、AEDの適切な配置場所の研究をお願いし、補助金を出しているところである。厚生労働省として、このような取り組みを通じてより多くの方がAEDの使用を理解され、緊急時に迷わずしっかりと操作できるように、AEDの有効活用について普及啓発を引き続きやっていきたいと思いますと答弁されてます。つまり、国が、今現在AEDのより適切な配置場所をお金を出して探しているという段階と私は思いました。この大臣の答弁に対して町長どう思われますか、お聞きします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういう大臣の答弁は聞いてませんけど、そういうことがあったということでありますが、やはり北栄町におきましても、今、37ですか、あるわけであります。この57平方キロの中に37あるわけでありますので、そしてまだほかにも事業所さんも持っておられるということがあります。そういうことも登録しながら、そこに行って活用してくださいというようなこともする必要があるんだろうと、こう思っております。ただ、先ほど言いましたように、じゃあそれが全部24時間対応できるかということであれば、これはかなり困難だろうと、こう思っておるところであります。それを全部24時間30何カ所、あるいは新たに登録した全てを24時間対応でしろということになれば、これは本当に大変なことだと、こう思っておりますので、それは難しいだろうと思います。そして、先ほど言いましたように、消防車も5分あるいは10分以内に来るということになっておりますので、その中でやっていただくというようなことになろうかと思います。  それから、その前にやっぱり心肺蘇生法とか、ああいうのが必要だろうと、こう思っておりますので、それぞれの自治会で防災の訓練されておるとき等も、そういう心肺の蘇生法であったりAEDの使い方であったりとか、そういうものを含めてやっていく、そういうことが必要だろうと、こう思います。また、生涯学習の出前講座等でも、AEDと心肺蘇生法というような形で出ていって、指導といいますか、そういうのもできるわけでありますので、そういうものを活用しながら多くの方に心肺蘇生法、そしてAEDの使い方等も熟知していただくということが必要だと、こう思っておるところであります。いろいろ厚生労働大臣が言われたということでありますが、いろいろな場面場面が地方地方、あるいは地域地域にあると思いますので、その地域の実態に合わせてやっていくことが必要だろうと思います。 ○議長(井上信一郎君) 油本議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) さて、町長、AEDを使った場合は、使わなかった場合と比較しまして救命率が2倍になるとも言われています。AEDの使用が1分おくれると、助かる確率が10%ずつ下がると言われております。安心・安全なまちづくりのために、私のAEDへの質問が、この皆様、執行部の方を初め町民の方の関心の高まり、それを促すものであれば私は本望でございます。以上で質問を終わります。 ○議長(井上信一郎君) 以上で油本朋也議員の一般質問を終わります。  次に進みます。
          ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 6番、森本真理子議員。 ○議員(6番 森本真理子君) 6番、森本真理子です。私は、本定例会におきまして、町長に2点のことについて質問したいと思います。  1、2月の農業ハウス雪害状況について。去る1月23日から25日にかけ大雪に見舞われ、本町でも農業ハウスの倒壊、農業用倉庫、また牛舎などが倒壊しました。その実態はどうでしょうか。  援農隊が結成されたそうですが、JA、県などと連携はうまくとられたでしょうか。町長も参加されたと伺いましたが、そのときの様子はどうだったでしょうか。  また、2月10日夜から12日までの大雪被害について、再度実態を伺います。建物被害だけでなく、ブドウ、梨、白ネギの被害はどうだったでしょうか。農業ハウスについては、3月1日からスイカの定植が始まっています。農家の落胆ははかり知れないものと感じています。今後、町としてどんな取り組みをされるのか町長に伺いたいと思います。  次に、国際交流のあり方について。本町では、平成22年から旧台湾台中県大肚郷と友好交流協定を締結し、青少年訪問団を派遣したり、受け入れしています。国際感覚豊かな人材の育成を図るとともに、お互いの持つ魅力を生かしながら交流を進めることで、町づくりにかかわる視野を広げるのが目的です。  私は旧大栄町第1回海外派遣団の一員としてアメリカのロサンゼルスやサンフランシスコに行かせてもらいました。初めて海外の地におり立ったときの感動は、本当に忘れられません。日南町では、平成27年からアメリカのシアトルに小・中学生10人を派遣しています。若いときに外国の地に行き、視野を広げ国際感覚を身につけることは大切で、将来の北栄町を担う人材として役に立つことが期待できると思います。町長にもう一度国際交流のあり方について考えてほしいと思います。  以上でこの場での質問は終わります。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 森本議員の御質問にお答えいたします。  まず初めに、1月、2月の農業ハウス雪害被害状況についての御質問でございます。  1月23日から25日にかけた雪害の実態はどうか。  また、援農隊の様子はどうであったかとのお尋ねでございます。  2月14日の臨時議会で補正予算の際に課長に説明させましたとおり、パイプハウス91棟、1万2,631平米に及ぶ被害で、33戸の農家に影響が出ております。また、畜産では、5戸の農家で、5棟分の木造畜舎954平米の被害がありました。ハウスでは、次作への切りかえ時期であったことから作物への直接の被害は少なかったものの、大栄西瓜の定植直前での打撃により、平成29年産大栄西瓜への影響が心配されるところであります。また、大島では、トンネル栽培の青ネギを生産する農家で、収穫直前のネギ約200万円分の売り上げが一瞬にしてだめになるような被害も生じておるところであります。  援農隊につきましては、大栄西瓜組合協議会の妻波支部の呼びかけによりまして、パイプハウス27棟のうち7棟が大破、中破、20棟が小破したお宅のビニール被覆とパイプ合わせて15棟分の撤去を行ったもので、町やJAの職員に、パイプハウスの施工業者や農家で構成し、約110人で午後3時には完了することができたものであります。この雪害においては、撤去工事費も含み県3分の1、町6分の1までかさ上げして復旧を図ることとしておりますが、援農隊は、次の作付に向かうために撤去工事を待つことが困難であったり、助け合い、互助によって何とか農家負担を軽減できる仕組みであり、2月の雪害分でも生産部から北栄営農センターを通じて打診を受けているところでございます。  次に、2月10日から12日にかけた雪害の状況はどうかとのお尋ねでございます。  2月は記録的な大雪となったわけでございますが、パイプハウスとパイプハウスの幅間に積雪し、パイプに圧力をかける形となり挟み潰されたり、連棟ハウスの連結部分に積雪し、重みで押し潰されるなど、大栄西瓜や北条砂丘ブドウなどのハウスに多大な被害をもたらしました。被害状況については、パイプハウス314棟、6万6,978平方メートル、これは3月1日時点でございますが、に及ぶ被害で、99戸の農家に影響が出ております。また、畜産では、2戸の農家で5棟分の木造畜舎1,105平米の被害となってございます。また、白ネギにつきましても、雪の重みで一部が葉折れするなど大きな被害が出ているところですが、全容の把握に時間を要している状況でございます。  次に、町としてどんな取り組みをされるのかとのお尋ねでございます。町といたしましては、1月の雪害と同様に県と連携して、原則として、雪害園芸施設復旧対策事業としまして、県3分の1、町6分の1で取り組んでまいります。また、この2度の雪害で被害を受けたパイプハウスについて、チンゲンサイやコマツナの生産に品目を切りかえて取り組む場合には、産地パワーアップ事業を活用した鳥取型低コストハウスの事業にのっていただき、3分の2までの支援を考えているところでございます。ブドウにつきましては、産地計画で定めた振興品種であるシャインマスカットなどの新植、改植される場合のハウス等に、県と町とで3分の2までの支援に近づけることが可能な、県の鳥取柿ぶどう等生産振興事業の活用など、被災農家の再建の意向を伺いながら支援を検討しているところでございます。こちらの事業につきましては、要望量がまとまり次第、平成29年度の補正予算をお願いすることとさせていただきますので、御理解をお願いしたいと思います。  次に、国際交流のあり方についての御質問でございます。  議員御存じのとおり、本町では台湾台中市大肚区と平成22年7月27日に友好交流協定を締結し、青少年交流を中心とした交流を行っております。継続性のある交流によって地域間の強いきずなができ、国際感覚豊かな町民が育まれます。また、北栄町が世界に開かれた地域となり、北栄町の魅力が認知され、海外のインバウンド客の増加にも効果があります。平成28年度には夏休み期間中に小・中学生24人を派遣しました。平成29年度においては、5月に大肚区の中学生を受け入れる準備を進めております。今後もさらに交流を深めてまいりたいと考えております。  さて、今の小・中学生が大人になるころにはさらにグローバル化が進み、日本国内にとどまらず、海外でも活躍できる人材の育成、教育が必要になっております。外国語はもちろん、他国のさまざまな文化や価値観を知り、より広く物事を捉えられる国際感覚を身につけなければなりません。そのためには、議員御指摘のとおり、外国に行って、肌で日本と他国の違いを感じることが必要であります。議員御提案のアメリカにつきましても、自然、産業、文化など大変すばらしい国でありますが、国際感覚の向上につきましては、特定の国でなければならないものではないと考えております。現在行っている台湾台中市大肚区は、訪問時には熱烈な歓迎をしてくださいますし、こちらに来ていただくときも同じく歓迎し、よい関係の中で交流が進んでおります。この関係を大切にしながら、派遣や受け入れの日程や現地での交流をさらに充実させ、青少年の育成はもちろん、互いの文化を理解し合うよい機会にしてまいりたいと考えております。また、他の市町では複数の国との交流をしているところもありますので、必要であればそういうことも今後考えてみたいと思っております。 ○議長(井上信一郎君) 森本議員。 ○議員(6番 森本真理子君) 援農隊につきましては、本当に生産者の方が、地域の温かさを感じ、ことしのスイカ栽培もさらに頑張っていこうという意欲向上につながったと話されていたそうです。本当にこういうときは地域のつながりが、また生産者に元気を与えるんだなとつくづく思いました。皆さんに本当に感謝申し上げたいと思います。  3月8日の午後、常任委員会の日に、産建委員で産業振興課の室長2人に雪害があったブドウのハウスを案内してもらいました。スイカは単棟ですが、ブドウは連棟とあって、すごく無残で、中にあったブドウの木は割けている状態でした。本当に大変なことが起こったんだなと改めて思いました。ブドウは木を植えてから収穫まで3年から5年かかるそうです。また、ブドウのハウスは特殊で、県内で施工する業者がいないということも聞きました。私の願いは、農業者の皆様が再起をして、またブドウづくりに頑張っていただけるようにと思っております。それに対して、ことし全く収入がないような御家庭もあるようですが、その辺につきまして、町長、どのような対処をしていかれるような考えをお持ちでしょうか、お聞きしたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) ブドウ農家におかれましては、本当に被害を受けられた農家におきましては大変なことでございまして、改めまして私からもお見舞い申し上げたいと、こう思っております。被害を受けられた方の中にも、まだ自分のところに残っているという方もあるわけでありますが、全滅というような形の方もあるわけでありまして、本当に気の毒でございます。何とか再建に向けて取り組んでいただけるように話をさせていただいているところでありますが、やはりブドウをつくるということになれば、先ほどおっしゃったように3年から5年かかってくるということになります。それまでの期間どうするかということでございますが、今のところはやはり単年でできるものをお願いをして、その間、そういうものをつくっていただいて、その木が大きくなるまでは、それをつくるというような形でお願いできたらなというようなことを考えておるところであります。特に砂丘地、現在では白ネギであったりとか、あるいはラッキョウ等もあるわけでありますので、そういうのをつくっていただきながら、その木が成木になるまで待っていただくということになればいいかなというようなことを思っておりまして、また個々にいろいろ考えておられる生産者もありますので、そういう方たちと話をしながら、どれが一番ベターなのか、あるいはベストなのかということで、何とか再建できるような取り組みをしてまいりたいと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 森本議員。 ○議員(6番 森本真理子君) 再建につきまして、生活の面でどういう融資があるのか教えていただきたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そんなに大きな金額ということではないわけでありますが、融資資金の利子補給ぐらいしか今のところないわけであります。そういうのをしながらしていただくということになるわけでありますので、これはどの自然災害にも当てはまるわけでありますが、農家の方が資金の融資を受けられて、それを利子補給していくというような形で今までも取り組んでまいっておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 森本議員。 ○議員(6番 森本真理子君) 先ほど、ハウスを使わずにラッキョウとか白ネギの栽培をしてはどうかという意見を町長言われましたけど、白ネギにしてもラッキョウにしても、8月、9月に植えつけて、収穫して、その代金をいただくというようなことになるんですが、その間の融資とかは考えておられませんか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) その間の融資は考えておりません。金融機関から借りられて、それの利子補給ということになると思います。ラッキョウについては、もう既に5月の20日過ぎから収穫ということになります。ことしから植えていくということになりますので、収穫は来年になるわけでありますが、ネギについては、今種まいたとすれば秋冬野菜に間に合ってまいりますので、そういうことはできるんだろうと、こう思っておりますが、やっぱり農家の方、いろいろ考え方がありますので、そういうことを十分に聞きながら、うちはラッキョウや白ネギでなく、これにするわと、例えばメロンにするわとか、いろんな考え方を持っておられると思いますので、そういうことを聞きながら、再建に向けて取り組んでいただくということをしてまいりたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 森本議員。 ○議員(6番 森本真理子君) これまで培ってきた北条砂丘、特にですけれど、北栄町民は粘り強い、それから努力、熱心というか、そういう湧き出るような力を持っていると思います。私はまた絶対に復興すると思ってます。特に私は聞いたことには、北条生産部の女性部の方がとても頑張っておられるということ、生産部の大会があるときは、女性部の会長さんが挨拶をされるということを聞きました。スイカの生産部にはそういうことがちょっとないので、すごいなと思いました。女性部(JA鳥取中央女性会北条支部ぶどう加工部)の「☆キラッと☆」さんは、ブドウを使った加工品づくりで、ブドウゼリーや煎餅や焼き肉のたれなど数々の特産品づくりにも頑張っておられます。苦しいこともあるんですけれど、ブドウ生産部の女性たちの明るさ、忍耐強さでこれからも本当に頑張ってほしいなと思って応援しております。  今後も、山陰地方というのは雪害があると思うんです。町長は、今後どんな対策が必要だと思われますか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) まず初めに、女性部、かなり元気な方たちがおられまして、頑張っておられます。女性部だけの総会というのもあるわけでありまして、先回行ってまいりました。しかし、やっぱり高齢化だったり、それから役を受けたくないというようなことがあって、少し今いろいろ考えておられるような状況であります。元気なのは元気でありますが、何とか女性部として続けていただければと、こう思います。  それから、雪害があるということでありますが、今回、特に被害が多かったのが、やはり古くなったハウスであったりとか、あるいはハウス間が狭いというようなことで押し潰されてこうなったというのが単棟ハウスの場合はかなり出ております。それから連棟にしても、やっぱり古いのがやられたのかなと、こう思っておるところであります。やっぱり単棟ハウスにおいてもそういう筋交いといいますか、横のほうに筋交いがあるわけでありますが、そういうのがあるものはかなり残っているかなというような感じがしますので、やっぱり補強というのも必要だろうと思いますので、いろんな形で補強をしていくということが大切だろうと、こう思っておるところであります。これは単棟ハウスだけでなく、連棟ハウスもやっぱりそういう補強が必要だろうと、こう思います。12年前の平成17年にも、ブドウハウスを中心にこういうかなりの被害が出たところであります。それから平成22年に、これも被害が出て、そのときもやはりそういう補強をしなければならないというようなことがあったわけでありますので、そういう補強等について支援をしていくというようなことも一つの方法だろうと、こう思います。また、やはり雪害が心配されますので、保険に、共済に入っていただくということも一つの方法だろうと、こう思っておるところでありますので、そちらの推進をしなければならないだろうと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) しばらく休憩します。(午後4時56分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 休憩前に引き続き再開します。(午後4時57分再開)  会議時間は、会議規則第9条第1項の規定により午後5時までとなっておりますが、時間内に終了しそうもありませんので、会議規則第9条第2項の規定により会議を延長します。これに御異議ございませんか。                〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上信一郎君) 御異議なしと認めます。よって、会議時間を延長することに決定しました。  引き続き質問を。  森本議員。 ○議員(6番 森本真理子君) 先ほど町長が言われました、施設園芸共済の加入というのも、やっぱりいつ何が起こるか、うちも入っておりますが、皆さんに入っていただいて、負担にはなるんですけれど、やっぱり共済に入って何かのときに備えるということは農家にとってとても大事なことだと思うので、皆さんに加入していただいたらなと思います。  それと、ハウスのことで、今、産地パワーアップ事業で鳥取型低コストハウスがふえてきました。普通私たちが持っているハウスは、間が50センチ間隔でパイプがあるんですけれど、低コストハウスは80センチとちょっと広いんですけれど、今回の雪害で何か被害はありませんでしたか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 今回の雪害については、この低コストハウスの被害はありません。まだできて新しいものですから、そういうのではありません。 ○議長(井上信一郎君) 森本議員。 ○議員(6番 森本真理子君) でも、やっぱり農家の人たちとしては、50センチが80センチになったら弱いんじゃないかという不安はすごくありましたけど、私の周りを見てみますに、大丈夫だったんだ、これで安心して低コストハウス建てれるなと本当に安心しました。でも、また古くなるとどうでしょうかね。でも、ちょっとは不安が解消できたなと思いました。  今も、畑のほうではどんどんと低コストハウスが増設されて、こういう事業をやってくださって、これからまた夢が広がるというか、頑張れるような気がしています。何といっても、今、農業をしている方が雪害によって不安に思ったり、今後、もうやめちゃおうかということがないように、北栄町としても生産者に寄り添って、今後もいろんな相談に乗ってあげてください。その辺につきまして、町長、どうでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 低コストハウス、これからもふえると、こう思いますが、やっぱり今回雪害を受けたのは、ハウスとハウスの間が狭いですね。大雪が降って、逃げ場がなくて、それで押されて壊れたというのがかなりありますので、若干広げていただいて、そうすればずってくると思いますので、そういう指導もJAさん等ともやっぱりしていく必要があると思います。それから、80センチになっても古くなればどうかというような質問があったわけでありますが、筋交いを入れたりして、やっぱり補強しながら使っていくということが大切だろうと思いますので、こういうことをしていきたいなと、こう思っておるところであります。大変な被害を受けられたわけでありますので、生産者の方に寄り添いながら、次はどうやっていかれるのかということも十分話を聞きながら、関係機関と一緒になって再建に向けて取り組んでまいりたいと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 森本議員。 ○議員(6番 森本真理子君) 町長がとてもいいお考えをしてくださったので、次へ進めたいと思います。  国際交流のあり方について。現在、台湾と交流をしておられますが、子どもたちの反響というのはどうでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 子どもたちも大変喜んでおるところでありまして、やはり子ども同士ですからすぐ仲よくなったりして、メールで今度はやりとりしたりとかしております。こちらに来たら、久しぶりとかいうような形で、そういう友好関係を結んでおるというような状況であります。行った子どもたちは、それなりのそういう成果も出ているんだろうと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 森本議員。 ○議員(6番 森本真理子君) 台湾では、英語でしょうか、中国語でしょうか、民泊されるようですけれど、それとも漢字を使いながらの、どういう形で受け入れてもらっているんでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) やはり言葉の壁というのがあるわけであります。しかし、片言の英語でも通じるということでありますので、多分、英語で話をしているんだろうと、こう思います。実際に、私はそういうホームステイの家庭に行ったことはないわけでありますのでわかりませんけど、子どもは子どもたちのそういうことで意思を通じ合わせているというようなことだと、こう思います。小学校高学年、中学校も英語を習っておりますので、そういう英語でやっていくと思います。  それから、今いいものがありまして、スマホにアプリを入れて翻訳しながら話をするということもできますので、そういうこともやっていると、こういうことだろうと思います。いずれにしても、言葉が違いながらでも、友好な関係を結んでいるということでございまして、大変ほほ笑ましいなというような気持ちを持っております。 ○議長(井上信一郎君) 森本議員。 ○議員(6番 森本真理子君) ことしは町放送でも今、受け入れ家庭の募集をしています。5月に向こうの中学生がやってくるということを伺いました。これまでも何軒かのうちにすんなりと、すんなりとというか、受け入れる家庭の数は確保されているんですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答えさせます。 ○議長(井上信一郎君) 小澤企画財政課長。 ○企画財政課長(小澤 靖君) 町長にかわりまして答弁させていただきます。  町放送なりで募集しているんですけど、なかなか集まらないのが現状でありまして、こちらで過去お世話になった方にお電話したり、それから当然交流した、行っていただいた子どもの家に電話させていただいたりしてお願いをして何とか確保している状況であります。 ○議長(井上信一郎君) 森本議員。 ○議員(6番 森本真理子君) 予算を見てみましたら、平成29年度予算に、中学生英語検定料補助金8万円が上がっていましたし、外国語指導助手賃金として354万円など420万円が外国青年招致費に上がっています。今後、本当にこういうグローバル化した中で英語がすごい大切になってくると思うので、こういう施策はとてもいいなと思います。今後、この英語力をもっと使える場所というところはないでしょうか。町長、どうでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 英語力を使えるところ、英語は今、世界標準みたいになって、英語が使えないとなかなか世界で活躍できないということもあるわけであります。そういう意味で、ALTを雇って学校等で本当の生の英語を子どもたちに聞かせているというような状況でありますし、また、そういう英語の検定を受ける子どもたちに、検定料の一部を補助して英語力をつけていただこうということでしているところであります。国内で英語力をつけるのか、あるいは海外でつけるのかということがあるわけでありますが、基礎的なことはやっぱり国内で勉強の中でやっていく。また、学校も小学校、今度は低学年から英語を導入してやっていくというようなことがあるわけであります。そういう中で英語力は確実に上がっていくだろうと、こう思います。我々が習っていたときの英語は文法から入ってなかなか難しい面があったわけでありますが、今度は英会話等から入っていってやっていくというようなことになろうと思いますので、若干しゃべれるようになると、こう思います。  今回、大肚区から来る中学生につきましては、これは英語がみんなしゃべれる子どもたちであります。結構、韓国にしても台湾にしても、英語に力を入れておりまして、英語力が大変すぐれた子どもたちが来ると思います。日本も負けないようにしないといけませんので、何とか英語力が上がるようにしてまいりたいと思います。そういう意味では、英語圏の交流というのも考えられるだろうと、そういうことで質問されたのではないかなと、こう思いますが、そういうことも考えられると思います。現在、大肚区の子どもたちは英語をかなりしゃべる子が交流で来たりしておりますので、そういう中で我々の子どもたちも若干でも英語に触れることができると思います。今後そういう機会を捉えて、やっぱりある程度何かがないと、いきなり英語圏というような形で、どこでもいいというわけにはなりませんので、そういうことを考えながら、機会があれば探していくというようなことになろうかと思います。 ○議長(井上信一郎君) 森本議員。 ○議員(6番 森本真理子君) 私は、第1回の旧大栄町海外派遣団で行ったんですけれど、英語が使えたわけではありません。もし英語が使えるようになったらうらやましいなと思います。  それと、私、私的に2月に東京に行きまして、劇団四季の「ライオンキング」を見ました。そのときは前から5段目の席で見させてもらって、わあ、すごいんだって、この年ながらすごい感動を覚えました。若い人たちならもっともっと吸収するところがあるんだろうな、海外に行って、新しいところを見て感動して、すごい吸収力があるだろうなと思って、この質問を考えました。台湾も行きましたけど、やっぱりアメリカはすごい。何か気持ちも、見るものもすごい感動だらけだったので、小学生、中学生のときにこんな経験をできたらいいだろうな、北栄町はすごいところなんだなと、子どもたちに感動を与えて、また北栄町に帰って、大学で県外に出ても、北栄町で何かやってみたいなと思う子もできるかなと思ってこういう質問をしてみました。町長の考えとしては、今、台湾と交流をしているということで続けていきたいということだし、日本から行く子どもたちも台湾から来る子どもたちも、英語を使いながら交流しているということを聞きましたが、私としてはやっぱりもっと大きな目で見る、世界的な、グローバルな力をつけようと思ってアメリカに行かせてあげたいなと思います。町長、どうでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) アメリカも大変夢のある国でありまして、私も1回行ったことがあるわけであります。まさにアメリカンドリームができるところ、その当時はそう思っておりましたが、今ちょっとなかなか難しくなっているかなと、こう思っているところでありますが、英語を学ぶということは、アメリカあるいはイギリスとかオーストラリアとかいろいろあるわけであります。その中で、では、どういう関係の中で、英語圏と交流できるかということも考える必要があると思いますので、十分にまた検討させていただきたいなと、こう思います。  それから、ただ外国を見ていいということだけでなくて、やはり日本の文化、あるいは日本のそういう歴史を知らないと、海外に行っても、海外は日本のことを知りたいと、こういう人はたくさんおられますので、やっぱりまず日本の文化、歴史、そういうものを知って、それから海外ともまた交流するということも必要だろうと思いますので、そういうところも十分に勉強する必要があるだろうと、こう思っておりますので、そういうこともしながらやる必要があるだろうと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 森本議員。 ○議員(6番 森本真理子君) 今後もでは中学生、小学生が英語が話せるように、身近でも話せるような、飛び交うような北栄町、英語が大好きな北栄町でありますように願いまして、私の質問はこれで終わります。 ○議長(井上信一郎君) 以上で森本真理子議員の一般質問を終わります。  しばらく休憩します。(午後5時12分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 休憩前に引き続き開催します。(午後5時14分再開)       ─────────────・───・───────────── ◎日程第2 会議録署名議員の追加指名 ○議長(井上信一郎君) ここで、会議録署名議員の追加指名を日程に追加したいと思います。これに御異議ございませんか。                〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上信一郎君) 御異議なしと認めます。よって、会議録署名議員の追加指名を日程に追加いたします。  日程第2、会議録署名議員の追加指名を行います。
     本会期中の会議録署名議員に、7番、宮本幸美議員を指名いたします。       ─────────────・───・───────────── ○議長(井上信一郎君) 以上をもって本日の日程は全て終了しました。  これにて散会します。お疲れさまでした。                 午後5時15分散会       ───────────────────────────────...