北栄町議会 2016-12-19
平成28年12月第11回定例会 (第14日12月19日)
私は、
発議第5号、
北栄町議会議員の期末手当の支給を上げる
条例について反対の立場で
討論してみたいと思います。
そもそも
平成28年度
北栄町
一般会計補正予算では歳入歳出それぞれ5億7,000万円弱を追加し、総額106億9,000万円余りが計上されております。内訳を見ますと、国、県支出金が3億5,300万円余り、地方債が1億7,200万円余り、その他が57万円、一般財源としまして、これは財政調整基金からの繰り入れであります。4,400万円余り。地方債の内訳を見ますと、地方債といいますのは借金であります。このたびの地震によりまして、公共土木施設災害復旧事業債が3,600万円、農業施設災害復旧費が4,300万円余り、公共土木施設等復旧事業債が8,800万円余り、農業施設災害復旧費が400万円余り、計としまして災害復旧費が1億2,000万円余りあります。それから、前にも述べましたが財政調整基金繰り入れが4,400万円余り。これは財政から、積み立てしているほうから一般会計に繰り入れする額です。ここで考えていただきたいのは、このような厳しい
北栄町の財政状況の中、また被災されました町民の気持ちを考えますと
議員みずから襟を正す意味で
北栄町議会議員の期末手当の支給率を上げることを控えるのが賢明であると考えますので、この場での
討論を終わります。以上です。
○
議長(
井上信一郎君) 次に、
原案賛成の方の発言を許します。ございませんか。
〔賛成
討論なし〕
○
議長(
井上信一郎君) ほかに
討論はございませんか。
〔
討論なし〕
○
議長(
井上信一郎君) ないようですので、
討論を終わります。
本案は起立により
採決します。
発議第5号は、
原案のとおり可決することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○
議長(
井上信一郎君) 起立多数です。よって、
発議第5号は、
原案のとおり可決されました。
─────────────・───・─────────────
◎
日程第24
産業建設常任委員会の
調査報告について
○
議長(
井上信一郎君)
日程第24、
産業建設常任委員会の
調査報告についてを
議題とします。
本件について、委員長より
報告願います。
森本真理子委員長。
○産業建設常任委員長(森本真理子君)
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平成28年12月19日
北栄町議会
議長 井 上
信一郎 様
北栄町議会産業建設常任委員会
委員長 森 本 真理子
産業建設常任委員会調査報告書
本委員会は、次の事件について先進地の
調査を終了したので、
会議規則第77条の規定により
調査結果を次のとおり
報告します。
記
1
調査事件
(1)最新技術を導入した施設園芸と生産管理
調査地 兵庫県加西市 株式会社兵庫ネクストファーム
高知県南国市 株式会社西島園芸団地
(2)公立美術館の
運営と美術館を生かしたまちづくり
調査地 高知県香美市 香美市立やなせたかし記念館
2
調査期間
平成28年11月15日(火)・16日(水)の2日間
3
調査結果
(1)株式会社兵庫ネクストファーム
平成26年10月設立。国・県の補助を受け、兵庫みどり公社が施設を
整備・保有し、株式会社兵庫ネクストファームに貸し付けている。次世代施設園芸モデル団地でオランダ式連棟型温室である。
ミニトマト1.8ヘクタール、大玉トマト1.8ヘクタールが栽培されている。温度・湿度・光・二酸化炭素などの栽培環境を最適に制御する統合環境技術の導入により、今まで頼っていた「人間の勘」ではなく「データ」で取り込み数値化し、次世代へ伝えることが可能になった。
人間の作業より細かい管理が可能になり、市場の需要に対応した周年・安定・高収量・4定(定時・定量・定質・定価格)が実現ができ、流通業者等との契約出荷体制が確立できている。
(2)株式会社西島園芸団地
昭和46年7月設立。総面積6ヘクタール、ハウス面積4ヘクタール、メロン・スイカ・イチゴ・トマト・マンゴーなど1年を通じ栽培、観光農園として賑わう。園内にはカフェが併設されているほか、加工品等も販売し、
平成27年入園者者数13万人。減農薬など徹底した生産管理を実施している。
平成27年10月には次世代型園芸施設ハウスが完成し、コンピューター制御により、最適なハウス環境を自動で実現している。
バイオマスボイラーを導入し、ヒノキやスギの間伐材を燃料として、ハウスの暖房としている。
(3)香美市立やなせたかし記念館
平成8年7月開館。今年が開館20周年。公益財団法人やなせたかし記念アンパンマンミュージアムの振興財団が、香美市と1年ごとに管理委託契約を
締結し
運営している。
鉄筋コンクリートの「アンパンマンミュージアム」と木造平屋の「詩とメルヘンの絵本館」、その奥に「やなせたかし記念公園」があり、芝生広場も広々とした敷地の中にアンパンマンのキャラクターたちの像がたくさん配置されている。ミュージアムの隣にはホテルも建設されていた。
ピーク時、年間20万人あった入場者が昨年は14万人だった。
今年は開館20周年にあたり、記念切手の発行や市内の3歳から15歳の子どもに年間6回まで入場できるフリーパス券が発行されていた。
4 所感
ふたつの農業施設とも社員が意欲を持って仕事をしていた。その社員たちが、新たな担い手として、栽培技術の習得や経営感覚を身につけ、独立し地域農業の中心になっていく。
本町のドリーム農場でも栽培環境の自動制御装置により、データ化が可能になり、品質向上や経営感覚を身につけることができ、将来に期待できる。バイオマスエネルギーの導入は再検討が必要と考える。
やなせたかし記念館は今の子どもと、以前の子どもだった親たちが、世代を超えて感動できる施設であった。青山剛昌ふるさと館もファンに十分満足してもらい、リピーターとして来館していただけるように努力しなければならない。
入館者増につながるよう町内の子どもたちに年間フリーパス券の発行や、記念切手の発行など参考にしたい。出会いの広場に来春完成予定の『(仮称)「コナンの里」の集合店舗』にも期待したい。
───────────────────────────────
以上で
報告を終わります。
○
議長(
井上信一郎君)
報告が終わりましたので、これより本件に対する質疑を許します。ございませんか。
〔質疑
なし〕
○
議長(
井上信一郎君) ないようですので、質疑を終わります。
以上で
産業建設常任委員会の
調査報告を終わります。
─────────────・───・─────────────
◎
日程第25
教育民生常任委員会の
調査報告について
○
議長(
井上信一郎君)
日程第25、
教育民生常任委員会の
調査報告についてを
議題とします。
本件について、委員長より
報告願います。
斉尾智弘委員長。
○教育民生常任委員長(斉尾 智弘君)
報告いたします。
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平成28年12月19日
北栄町議会
議長 井 上
信一郎 様
北栄町議会教育民生常任委員会
委員長 斉 尾 智 弘
教育民生常任委員会調査報告書
本委員会は、次の事件について先進地の
調査を終了したので、
会議規則第77条の規定により
調査結果を次のとおり
報告します。
記
1
調査事件
(1)地域包括ケアシステムの推進について
調査地 岡山県奈義町 生活支援サポーターみつばち
兵庫県たつの市役所
(2)公立美術館の設置と
運営について
調査地 岡山県奈義町 奈義町現代美術館
(3)地域公共交通施策について
調査地 京都府京丹後市役所
兵庫県豊岡市役所
2
調査期間
平成28年10月6日(木)・7日(金)の2日間
3
調査結果
(1)奈義生活支援サポーターみつばち
約50人のボランティア
組織。
平成22年3月介護保険制度だけでは支えきれないと考えた
職員が、クリニックの医師に相談し、立ち上げた。
職員3人が生活支援コーディネーターを務め、要支援者とサポーターのコーディネートをしている。1時間500円の利用料は、サポーターへ支払われ、行政支援の8万円で
運営。
(2)たつの市
予防から介護の相談まで、認知症になっても安心して暮らせる支援体制が構築されている。医療や介護の支援を受けるために自分の意志を伝えるノートや、困ったときの相談先について記入しておく便利帳。サポーター養成(キッズサポーター930人)、認知症カフェ9箇所、はいかい高齢者見守りネットワーク、リハビリをしながら働く場として就労支援につながるカフェなどが充実している。
(3)奈義現代美術館
3人の芸術家の作品を美術館と一体化させ五感を刺激する、空間美術館である。体験型美術館であり、各分野のアーティストと連携協力した企画やコンサートを毎月実施している。図書館も併設し、県内外の入館者が増えている。
(4)京丹後市
行政改革を進める中でバスの維持補助額が突出していたため、バスの利用促進施策を実施した。地域交通
会議、アンケート
調査などを経て200円バスを導入した。各市街地の幹線を既存のバス事業者が運行し支線を市営バスやコミュニティバスで接続した。実施まえは15万人だった利用者が2年目には30万人を突破した。
(4)豊岡市
路線バスの廃止問題を受けて「助けて欲しい。地元でできる事は、地元でする。」との申し出があり、検討をした。公用車を無償貸与し、地元で
運営者を確保した。定時定路線運行(週3日)とし、それ以外は予約制とした。
4 所感
(1)奈義町
高齢社会になり、サポーターの養成は喫緊の課題である。協力的な医師の下、行政、社協が連携した先進的取り組みである。
美術館のコンセプトが明確になっていた。周りの環境とマッチした施設は本町としてもよい手本だ。
(2)たつの市
徘徊高齢者の見守りとしての「ピカット」「シューズステッカー」は本町でも導入すべき。見守り体制の
整備人材育成、サービスの充実は本町でも必要である。
(3)京丹後市
200円バスは幹線を運行するもので本町でも、検討出来る。問題は幹線に出るまでの移動手段の確保である。検討の価値あり。
(4)豊岡市
運行は自主的に
運営するから地域の移動手段を残してくれという人々と、なんとかしようという
職員がいたから実現した。本町でもそういう
職員はいるだろう。しかしニーズや引き受けてはあるだろうか。
───────────────────────────────
以上でございます。
○
議長(
井上信一郎君)
報告が終わりましたので、これより本件に対する質疑を許します。ございませんか。
〔「
なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
井上信一郎君) ないようですので、質疑を終わります。
以上で
教育民生常任委員会の
調査報告を終わります。
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◎
日程第26
議員定数・
報酬等に関する
調査特別委員会の
調査結果
報告について
○
議長(
井上信一郎君)
日程第26、
議員定数・
報酬等に関する
調査特別委員会の
調査結果
報告についてを
議題とします。
本件について、委員長より
報告願います。
浜本武代委員長。
○
議員定数・
報酬等に関する
調査特別委員長(浜本 武代君)
報告をいたします。
───────────────────────────────
平成28年12月19日
北栄町議会
議長 井 上
信一郎 様
北栄町議会議員定数・
報酬等に関する
調査特別委員会
委員長 浜 本 武 代
北栄町議会議員定数・
報酬等に関する
調査特別委員会
調査結果
報告書
本委員会に付託された
調査事件について、
調査を終了しましたので
会議規則第77条の規定により結果を
報告します。
1
調査事件
北栄町議会議員定数・
報酬等について
2
調査の経過
(1)
調査方法
北栄町議会議員定数・
報酬等に関する
調査特別委員会では6回の委員会を開催し、付託された
北栄町議会議員定数及び
報酬等について、委員全員の意見を聞きながら慎重に
調査や検討を重ねた。
(2)委員会の活動状況
平成27年12月18日(
議員定数・
報酬等に関する
調査特別委員会の設置)
(第1回委員会)
・委員は
議員全員の15人とし、
北栄町議会議員の定数・
報酬等について
調査及び研究することを決定
平成28年 3月 2日(第2回委員会)
・基本的な方針と今後のスケジュールを検討
3月 7日(第3回委員会)
・議会基本
条例における「
議員報酬」の範囲について
協議
6月 6日(第4回委員会)
・委員の意見を聴取
8月 1日(議会だより第41号に中間
報告を掲載)
・住民の意見を募集
10月13日(第5回委員会)
・住民の意見募集結果確認、委員の意見集約
12月 1日(第6回委員会)
・委員会
調査結果決定
(3)
調査の結果又は概要(意見)
町民の意向を町政に反映していくためには、いろいろな年代や職種の人の参加が求められるため、一定の人数が必要となる。従って、
議員定数は現状のまま維持すべきである。
議員報酬は、現状が充足されているとはいえず、現役世代から
議員の立候補者が出にくいという認識はあるが、社会情勢や近隣町村とのバランスを考え、現状維持が妥当である。
───────────────────────────────
以上、
報告を終わります。
○
議長(
井上信一郎君)
報告が終わりましたので、これより本件に対する質疑を許します。
〔「
なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
井上信一郎君) ないようですので、質疑を終わります。
以上で
議員定数・
報酬等に関する
調査特別委員会の
調査結果
報告を終わります。
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◎
日程第27
鳥取県立美術館誘致に関する
調査特別委員会の
調査中間報告について
○
議長(
井上信一郎君)
日程第27、
鳥取県立美術館誘致に関する
調査特別委員会の
調査中間報告についてを
議題とします。
本委員会から、
調査中の事件について中間
報告の申し出があります。
お諮りします。本件は、申し出のとおり
報告を受けることに御
異議ございませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
井上信一郎君) 御
異議なしと認めます。よって、本委員会の中間
報告を受けることに決定しました。
委員長の発言を許します。
阪本和俊委員長。
○
鳥取県立美術館誘致に関する
調査特別委員長(阪本 和俊君) 中間
報告をいたします。
───────────────────────────────
平成28年12月19日
北栄町議会
議長 井 上
信一郎 様
北栄町議会鳥取県立美術館誘致に関する
調査特別委員会
委員長 阪 本 和 俊
北栄町議会鳥取県立美術館誘致に関する
調査特別委員会調査中間報告書
本委員会に付託され、
調査中の事件について、
会議規則第47条第2項の規定により中間
報告します。
1 委員会設立の趣旨
県立美術館建設の候補地に関して、
鳥取県立美術館
整備基本構想検討委員会において交通アクセス、周辺の観光施設のみならず色々な条件のもとで議論がされている。他の市町村も候補地を挙げ、美術館の誘致に力を入れている中、
北栄町が候補地として挙げている旧
鳥取県運転免許試験場跡地がいかに県立美術館の立地に適しているか、
調査研究し広くアピールしていく必要がある。また、美術館建設は
北栄町の発展に大きく影響のある案件であることから、議会として特別委員会を設置した。
2 県立美術館
整備基本構想の経過
平成28年11月までに計10回の検討委員会が開催された。建設候補地は4カ所に絞られ、
北栄町の運転免許試験場跡地もその中のひとつとなっている。検討委員会は今後、県民アンケートを実施し、その結果を参考に更に議論が行われる予定である。
3
調査の経過
(1)
調査方法
これまでに8回の委員会を開催し、執行部との
協議や、県立博物館との意見交換、委員の意見聴取をしながら
調査を重ねた。
(2)委員の活動状況
平成27年12月18日(
鳥取県立美術館誘致に関する
調査特別委員会の設置)
(第1回委員会)
・委員は
議員全員の15人とし、県立美術館誘致について
調査及び研究することを決定
平成28年 1月 5日(第2回委員会)
・経過
報告と今後の対応について
協議
1月13日(第3回委員会)
・候補地推薦と今後の対応について
協議
1月25日(自治会長への周知)
・議会で議決した「
鳥取県立美術館の建設を求める決議」の内容を自治会長会で周知
2月12日(第4回委員会)
・候補地推薦について
協議
3月 2日(第5回委員会)
・候補地推薦について
協議
5月13日(第6回委員会)
・候補地評価委員会の評価に対する意見について
協議
8月29日(第7回委員会)
・
鳥取県立博物館による構想経過説明及び意見交換
12月13日(第8回委員会)
・今後の対応について
協議
4 今後の方針
町内各種団体・機関と連携し、県民アンケートに先立って県立美術館誘致に向けた活動を強力に推進する。当面は次のとおり関係機関等に出向き、本町の誘致活動を丁寧に説明するとともに、理解と協力を得られるよう努める。
12月22日及び26日には、特別委員会委員を2班に分け西部地区市町村を訪問する。
12月27日は特別委員会委員長ほかで県庁を訪問し、平井伸治
鳥取県知事と面談する。
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──賰その際、要望書を提出をする計画であります。要望書を朗読いたします。
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要望書
県立美術館は旧
鳥取県運転免許試験場跡地へ
去る11月13日中部地震の影響で、延期になっていた富山県立近代美術館長雪山氏の御講演を聞き「目からうろこが落ちる」思いで拝聴しました。
老朽化に伴い新たに富山県美術館として建設が進められています。災害に強い美術館の建設は当然のことながら、少子化が進む中、地域や日本の将来を担う子ども達の立場を考えての取り組みで、
鳥取県でも大いに参考にすべきと思いました。
今の美術館検討委員会や県議会での議論は「現状」や「時代の流れ」に逆行するような後ろ向きの議論としか思えません。老若男女、全県民が、できるだけ平等に恩恵を受ける前提での議論が重要です。
専門家と言われる人たちの言う美術館とは、かくあるべきといった画一的な考え方だけでは、いまどきの人は集まりません。
自分達の地域の発展のために誘致しようと努力されることは理解できます。しかし、今の実情や将来を見据えた議論が不足しています。
鳥取でも倉吉でも大きなイベントが開催されるたびごとに、駐車場に車の置き場がありません。今までその対策を講じられたと聞いたこともありません。そのような狭い場所に美術館を押し込めてみても将来的に伸び代がなく発展性に乏しいと思います。
鳥取県は全国で一二を争う軽自動車の普及率です。このことは公共交通機関が充実していない証拠でもあり「典型的な車社会」の県でもあります。駐車場の確保すらできない場所は候補地としては問題です。
富山県では、子ども達のことを重点的に議論がなされ「美術館に子どもを集めること」「子どもの関心を高めること」「学校との連携により全県下の子どもを集める」そうした中で美術品や芸術品に直接的に或いは間接的に触れさせながら「来館するたびに新しい発見」ができるような工夫が施されているといいます。屋上には遊園地が設けられ遊びの中から観賞と創作を一致させ、今までの美術館のように画一化している価値観ではなく遊園地と美術館の境が分からないよう自由に展示室の出入りができるような仕組みにもなっていると言います。子どもとって「学び」も「遊び」も「芸術」も境目はありません。「まんがやアニメ」も積極的に取り入れるとしており、ルーブル美術館が言う9番目の芸術「まんがやアニメ」の活用は
鳥取県が取り組む魅力化のひとつ「まんが王国とっとり」のコンセプトの要になると確信しています。尚、周辺地域の観光や産業とも連携を進める中、子ども達や家族連れ、お年寄りや観光客など幅広い層の人達が気軽に訪れ、1人1人の楽しみ方に出会える美術館であればと願っています。
旧
鳥取県運転免許試験場跡地は県の中央部に位置し面積25,383平方メートルと広く、県に無償提供もできます。JRのコナン駅(由良駅)やバス停も近くにあり、交差する県内の交通の要衝にあり、
鳥取砂丘コナン空港からもシャトルバスが(運行連絡)走行しています。
平成30年代には山陰道全線開通予定でインターチェンジも計画され、国道313号(高規格道路)も接続予定で利便性の向上が大きく期待される場所でもあります。県民にとっても東中西部の偏りなくどのエリアも経済効果も享受できるものと確信しています。
免許試験場跡地からの景観は最高で360度開けたロケーションは多くの来館者にとって感動を与えるものと思います。南には大山や蒜山三座を望み、中でも全国70ヶ所ばかりある「山(せん)」と名のつく山が集中してあるのが中部で神話の世界を彷彿とさせます。全国にある神話の7割が山陰を舞台にしている現実があり、この地からは「三国ヶ山」「人形仙」「下蒜山」「中蒜山」「上蒜山」「皆ヶ山」「烏ヶ山」「大山(弥山)」「野田ヶ山」「矢筈ヶ山」「小矢筈ヶ山」「甲ヶ山」「勝田ヶ山」等をはっきりと望むことができます。東側には戦国時代の1580年吉川元春が羽衣石城(南条)攻略のために陣を敷いた「馬の山」それに対し羽衣石南条軍の加勢にやってきた織田方の豊臣秀吉が陣を敷いた「御冠山」が、さらに遠方に目をやれば、因幡の名峰「鷲峰山」が威厳をもって伯耆の国を見つめています。
西に目をやれば昔、日本の山(大山)と背比べをしようと朝鮮から運んできたと言われる「考霊山」や大山から連なる峰々の最先端には「船上山」があります。1332年元弘の変によって隠岐の島に配流の後醍醐天皇は、隠岐を脱出し名和長年に迎えられ船上山に登ります。追跡してきた隠岐の守護佐々木清高の軍勢と激戦、合戦の報を聞いた因幡、伯耆、出雲はもとより石見、安芸、美作、備前、備中、備後のほか四国、九州の武士たちも天皇方に馳せ参じたと言います。多くの武将達の力を得て船上山に行宮し挙兵したのです。鎌倉幕府滅亡後、京に戻って後、律令政治の復活を目指して建武の新政を開始した。日本史にも残る山でもあり、
鳥取県史の中で唯一の朝廷でした。
北側に目を向ければ、由良川河口沿いに国の史跡「由良台場」があり幕末に黒船襲来に備えたもので、全国に1000か所以上造られた台場の中で函館の「五稜郭」「四稜郭」や東京の品川にあるお台場と共に原型を留める数少ない貴重な史跡であり、周辺は白砂青松の砂丘畑が広がり、その向こうには紺碧の日本海が望め、晴天の日には隠岐の島を望むこともできます。私たち人間は視界が広い程視野が広がり、開放感や想像力を養う事も出来ると思います。また、やすらぎと癒しを与えてくれるものと考えます。
北栄町では、日本を代表する洋画家【前田寛治】や、今の世界をまたに活躍する「名探偵コナン」の原作者【青山剛昌】さんの出身地であり、現在、まんがは25カ国でコミックス、1億5千万部、アニメに至っては40カ国に及んでいます。まんがやアニメを積極的に取り入れた世界中で「オンリーワン」の美術館建設を願わずにはいられません。規模の縮小や先送りなど言語道断で積極的な取り組みを期待します。
どうぞ、知事様のご理解とご協力を切にお願い申し上げます。
平成28年12月27日
北栄町議会鳥取県立美術館誘致に関する
調査特別委員会
委員長 阪 本 和 俊
鳥取県知事 平 井 伸 治 様
───────────────────────────────
なお、この建設場所についての人口割の県民アンケートが始まります。今までの県立美術館の検討委員会や県議会の中で、
北栄町の応援者はほとんどおられません。したがって、町民みずからが運動を始めなければこの夢は実現いたしません。4つの候補地の中で、全県民がひとしく集える条件のそろった場所は免許センター跡地しかないと確信しています。
私たちは広く世論に訴え、
北栄町のすばらしさを知っていただく努力をすべきであります。過去を振り返って、江戸時代から明治14年の
鳥取県再置、そして現在に至るまで潜在的に続く因幡と伯耆のあつれきを解消するのは今以外にありません。
先日のテレビ番組での平井知事の言葉が印象に残りました。「よろこび合うよろこび」、これは倉吉の亡き
長谷川富三郎先生の言葉のようでございますが、
鳥取県中部に位置する免許センター跡地に誘致することでこの言葉が具体化するものと思います。
今後、東中西部のきずながさらに強まることを願って、町を挙げて活発な誘致運動をしましょう。よろしくお願いします。
○
議長(
井上信一郎君)
報告が終わりましたので、これより本件に対する質疑を許します。ございませんか。
〔質疑
なし〕
○
議長(
井上信一郎君) ないようですので、質疑を終わります。
以上で
鳥取県立美術館誘致に関する
調査特別委員会の
調査中間報告を終わります。
─────────────・───・─────────────
◎
日程第28
議員派遣の件
○
議長(
井上信一郎君)
日程第28、
議員派遣の件を
議題とします。
お諮りします。本件については、皆さんのお手元に配付しているとおり
議員派遣したいと思います。これに御
異議ございませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
井上信一郎君) 御
異議なしと認めます。よって、
議員派遣することに決定しました。
─────────────・───・─────────────
◎
日程第29
総務常任委員会の
閉会中の
特定事件の
調査について
○
議長(
井上信一郎君)
日程第29、
総務常任委員会の
閉会中の
特定事件の
調査についてを
議題とします。
本件については、
平成28年9月
定例会において12月
定例会までの間の
調査と決定していました。去る10月21日に発生した
鳥取県中部を震源とする地震の影響により現地
調査を延期されましたので、皆さんのお手元に配付しているとおり内容を一部変更し、改めて委員長から申し出がありました。
先進地の
調査研究は、
平成29年1月23日及び24日の2日間、
鳥取県智頭町及び兵庫県篠山市において歴史や自然を生かした観光まちづくりについて、また兵庫県伊丹市において公共施設総合管理計画・再配置計画の取り組みについて現地
調査するという内容です。
お諮りします。委員長からの申し出のとおり、
閉会中の
調査とすることに御
異議ございませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
井上信一郎君) 御
異議なしと認めます。よって、
閉会中の
特定事件の
調査とすることに決定しました。
─────────────・───・─────────────
◎
日程第30
閉会中の継続
調査申出について
○
議長(
井上信一郎君)
日程第30、
閉会中の継続
調査申出についてを
議題とします。
お手元に配付しているとおり、総務、産業建設、教育民生、広報広聴の各常任委員会、議会
運営委員会、北条川放水路に関する特別委員会、
鳥取県立美術館誘致に関する
調査特別委員会のそれぞれの委員長から
閉会中の継続
調査の申し出がありました。
お諮りします。各委員長からの申し出のとおり、
閉会中において継続
調査することに御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
井上信一郎君) 御
異議なしと認めます。よって、
閉会中の継続
調査とすることに決定しました。
─────────────・───・─────────────
○
議長(
井上信一郎君) 以上をもって本
定例会に付議された案件の審議は全て終了しました。
これにて
平成28年第11回
北栄町議会定例会を
閉会します。お疲れさまでした。
午前10時05分
閉会
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上記
会議の経過を記載して、その相違ないことを証するため、ここに署名する。
北栄町議会議長
署 名 議 員
署 名 議 員...