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平成28年12月第11回定例会 (第 7日12月12日)

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  1. 北栄町議会 2016-12-12
    平成28年12月第11回定例会 (第 7日12月12日)


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    平成28年12月第11回定例会 (第 7日12月12日) ─────────────────────────────────────────────       第11回 北 栄 町 議 会 定 例 会 会 議 録(第7日)                                  平成28年12月12日(月曜日) ─────────────────────────────────────────────                                 平成28年12月12日 午前9時開議  日程第1 一般質問       ───────────────────────────────                 本日の会議に付した事件  日程第1 一般質問        ───────────────────────────────                  出席議員(15名)     1番 浜 本 武 代君  2番 田 中 精 一君  3番 池 田 捷 昭君     4番 山 下 昭 夫君  5番 前 田 栄 治君  6番 森 本 真理子君     7番 宮 本 幸 美君  8番 町 田 貴 子君  9番 斉 尾 智 弘君     10番 阪 本 和 俊君  11番 油 本 朋 也君  12番 飯 田 正 征君     13番 長谷川 昭 二君  14番 津 川 俊 仁君  15番 井 上 信一郎君        ───────────────────────────────                  欠席議員(なし)        ───────────────────────────────
                     欠  員(なし)        ───────────────────────────────                 事務局出席職員職氏名 事務局長 ─────── 磯 江 恵 子君  主事 ───────── 松 本 睦 美君 事務補佐員 ────── 長谷川 利 恵君       ───────────────────────────────               説明のため出席した者の職氏名 町長 ───────── 松 本 昭 夫君  副町長 ──────── 西 尾 浩 一君 教育委員長 ────── 福 光 純 一君  教育長 ──────── 別 本 勝 美君 会計管理者(兼)出納室長         ──── 齋 尾 博 樹君  総務課長 ─────── 手 嶋 俊 樹君 企画財政課長 ───── 小 澤   靖君  税務課長 ─────── 大 庭 由美子君 住民生活課長 ───── 倉 光   顕君  福祉課長 ─────── 田 中 英 伸君 健康推進課長 ───── 吉 田 千代美君  地域整備課長 ───── 吉 岡 正 雄君 産業振興課長 ───── 手 嶋 寿 征君  教育総務課長 ───── 磯 江 昭 徳君 生涯学習課長 ───── 杉 本 裕 史君  農業委員会事務局長 ── 下 阪 啓 二君 (併)選挙管理委員会事務局長 ──────────────────── 手 嶋 俊 樹君 代表監査委員 ───── 音 田 勝 正君       ───────────────────────────────                 午前9時03分開議 ○議長(井上信一郎君) おはようございます。  ただいまの出席議員は15名です。定足数に達していますので、これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付したとおりです。       ─────────────・───・───────────── ◎日程第1 一般質問 ○議長(井上信一郎君) 日程第1、一般質問を行います。  届け出順により、順次質問を許します。  12番、飯田正征議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 飯田正征でございます。  質問に入ります前に、鳥取県中部地震で被災されました皆様に心よりお見舞いを申し上げます。また、一日も早い復興をお祈りいたしております。  さて、通告しております2つの事項について質問させていただきます。  最初に、認知症見守り対策についてでございます。  昨年度、認知症が原因で行方がわからなくなり、全国の警察に行方不明届が出された人は1万2,208人に上ることが警察庁のまとめでわかりました。2012年の統計調査開始以来3年連続で最多を更新したとの報道もあります。  厚生労働省によると、認知症の高齢者は2012年に約460万人、2025年には5割増の約700万人に達する見通しで、65歳以上の5人に1人になると推計されています。徘回による不明者の保護は重要なテーマで、あらゆる機関と連携をした取り組みの強化が必要と考えます。町長にお伺いいたします。  本町では、小型探索機GPSを使った探索システムで、徘回者の発見への対応が始まりました。既にGPSを使っている市町村では、対象者が機器を持って出かけないことなど、課題が浮かび上がっております。この対策として、QRコードを使った認知症シールを配付し、認知症のお年寄りの服やかばんにつけていただき、徘回時の早期発見や事故防止につなげてはと考えます。  認知症シールQRコード登録番号をつければ、携帯電話などで読み取ることができ、役場の連絡先が表示され、連絡を受けた役場は登録番号と照合し、身元を特定できる。シールの素材は洗濯や汗に強く、アイロンやドライヤーで服やかばん、靴などに簡単に張りつけることができます。反射素材を使って夜間でも目立つものにし、1回の申請につき10枚程度を無料で配付してはと考えます。  北栄町の中学校全ての生徒と教職員を対象に、再度国が推進する認知症サポーターを育てる事業に取り組んではと考えます。  認知症のサポーターは、認知症について正しく理解し、自分のできる範囲で患者や家族を手助けする人のことで、地域や職場で開催される1時間半ほどの講座を受けると、サポーターのあかしであるオレンジリングがもらえます。中学校でも養成講座を開き、中学生のサポーターとしての自覚がふえれば、認知症の人を地域で見守る体制ができ、見守りが強化されると考えます。  次に、自転車安全利用についてであります。  3月定例議会において、自転車運転者に対して損害賠償保険の加入やライト、反射材の備えつけ、定期点検を促す取り組み、小・中学校では児童生徒に安全な乗り方や盗難防止に向けた啓発活動、保護者には子どもに安全教育を行うことやヘルメットの着用、雨天時のレインコートの着用、自転車の点検整備、任意保険の加入などの取り組みについて伺いました。  鳥取県は、10月施行の条例で自転車に乗る全ての県民に対しヘルメットの着用や損害賠償保険加入の努力義務等を課せると報道されているが、本町においても自転車安全利用条例、仮称でありますけれども、を制定して、安全で適正な利用を求めてはと考えます。  以上で、この場での質問を終わります。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 飯田議員の御質問にお答えいたします。  認知症の見守り対策についての御質問でございます。  初めに、QRコードを使った認知症シールの配付についてでございます。  本町では、平成26年度より認知症高齢者の方等で行方不明になる心配のある家族に対し、緊急時に家族が高齢者の居場所を確認することができるGPS機器の貸し出しを行うほくえい見守り安心ネットGPS貸与事業を始めました。また、GPS機器の貸与と同時に、希望される家族の方に対し、住所、氏名、電話番号が記入されており、アイロン等で衣類につけることができるシール54枚と、ラミネート加工してあり持ち物にひもなどでつけることができるカード8枚をあわせて交付をしてきております。現在、このほくえい見守り安心ネットには10人の登録者があり、そのうち8人がシールとカードを希望されて、使っておられますし、7人がGPS機器の貸与を受けておられるという状況でございます。  このシールにつきまして、このたび議員が提案されておりますQRコードを使った認知症シールにすれば、氏名や電話番号などの個人情報を直接載せることに抵抗がある家族の方に対しては、とても使いやすくなることが考えられますので、今後は御家族の希望により、QRコードを使った認知症シールか、これまでの名前入りのものがよいか、選択してもらえるようにしていきたいと考えております。  次に、中学校での生徒と教職員を対象とした認知症サポーター養成についてでございます。  本町では、平成20年度より認知症サポーター養成講座の取り組みを始め、本年度11月末で2,428人の方が認知症サポーター養成講座を修了されております。  この認知症サポーター養成講座につきましては、北条小学校、大栄小学校でも既に実施してきており、北条小学校では平成24年度から5年生を対象に毎年実施し、今の中学校3年生からことしの小学校5年生までの357人がサポーターになっております。また、大栄小学校では平成25年度から4年生を対象に毎年実施し、今の中学校1年生からことしの小学校4年生までの274人がサポーターになっているという状況でございます。その際、担当学年の教職員の方もあわせて受講してもらっており、延べ29人の先生方もサポーターになっていただいております。  このような状況でございますので、引き続き小学校での受講を継続していくこととし、再度、中学校時代に受講してもらうことは、現在の段階では考えておりません。今後も地域や職場での認知症サポーター養成講座をより進めていくとともに、学校での開催も継続していくことで、議員のおっしゃるように、北栄町では若い世代の方も含めて、認知症の人を地域で見守る体制ができ、見守りが強化されていくようになると考えているところであります。  次に、自転車安全利用についての御質問でございます。  議員御指摘のとおり、鳥取県は自転車利用者の交通安全の確保に向けた取り組みを進め、県及び県民の責務を明確にし、交通事故のない鳥取県の実現を目的に、鳥取県支え愛交通安全条例を本年10月に制定いたしました。  この条例の中で、自転車損害賠償保険への加入や乗用時のヘルメット着用について、「努めるもの」として制定されております。しかしながら、強制力はありませんし、罰則規定を設けているものではありません。あくまでも推進していくことを大きな目的としているものと理解しております。  なお、保険への加入を義務づけている例としては、大阪府、兵庫県、滋賀県などの条例がございますが、ヘルメットの着用についての義務づけはございません。また同様に、罰則規定までは設けておりません。町といたしましては、鳥取県が制定している条例を遵守することが最良と考えますので、改めて本町独自の条例制定は考えていないところであります。 ○議長(井上信一郎君) 福光教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 飯田議員の御質問にお答えいたします。  中学校で認知症サポーターを育てる事業に取り組んではどうかとの御質問であります。  先ほど町長の答弁にもありましたが、認知症サポーターの養成につきましては、小学校で毎年取り組んできておりまして、北条小学校では平成24年度から5年生を対象に、大栄小学校では平成25年度から4年生を対象に実施してきております。講座の受講によって、修了生として既に多くの中学生がサポーターのあかしでありますオレンジリングを所持しているところでございます。そういうことから、中学生に対して認知症サポーター養成講座を開く考えは持っておりません。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) そうしますと、認知症の関係で、こうやって認知症の方が行方不明になったり、お亡くなりになったりといった例も非常に多くあります。これは一つの件数を先ほど言いましたけれども、なった人の数。その中で、まず、行方不明の人が150人、いまだにまだ見つかっていないと、こういう状況でもありますし、認知症の人を発見して、そのときに既にお亡くなりになってる方が、479人は亡くなっておられたというような状況であります。こういった状況は、これからますます高齢者がふえていく中で、そういった一つの対応、対策というのが非常に急がれると私は思っておりますが、こういった一つの状況というのは、町長、どうなんでしょうか。こういうことがあってはならないというふうに私は思っているんですけど、そのためにはあらゆる手段で考えていくべきだというふうに思っておりますが、その点、町長にお伺いをいたします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 認知症の方が徘回等によって遠くに行かれてしまって、なかなか発見できないというようなことも伺っておるところでありますし、また、認知症の方も今後さらにふえていくだろうということが想定されておるところでございます。やはり早期に発見できるような、そういう体制はやっぱりとる必要があるだろうと、こう思っております。そういう意味において、本町においてもGPSを使ったもの、あるいはそういう名前を書いたもの等で対応をとっておるところでありますので、今後は議員仰せのようにQRコードを使ったものも考えてまいりたいと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) QRコードについては、これから北栄町で考えてやっていきたいということでありますので、非常に、これほど簡単なといいましょうか、携帯でカメラモードにしてぱっと当てるとすぐ出てきて、次に行くというような簡単なシステムでありますので、発見には非常に有効ではないかというふうに思っておるところであります。ぜひこれはやっていただきたいというふうに思います。  そういった一つのQRコードにつきましても、やはり登録云々、先ほどおっしゃってましたけれども、個人の写真なり、そういう個人情報的なものもやっぱり、特徴なり、そういったものをしっかり書いていただいて、誰が見てもわかるような、ああ、この人は認知症の方で、やっぱり気をつけないけんなという、周囲の人が気がつくような体制づくりというのが必要だというふうに思っていますので、ぜひQRコードをつけて、それが、個人情報云々というよりは、むしろ家族の方に理解を得て、ぜひ登録していただいて、恥ずかしいことも何にもないことだというふうに思っていますので、ぜひそういった、死につながらないような一つの取り組みはぜひしてほしいというふうに思っております。  それから、そういうQRコードなどにつきましても、深谷市であったり、それから和歌山の橋本市であったり、いろいろなところでそういったものに取り組んでおられる市町村もございます。やはりGPSだけではどうもというところもありますので、この辺は再度お願いをしておきますけども、QRコードの点、もう一度、やるという形で受けとめてよろしいでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) QRコードも実施してまいりたいと、こう思っておるところであります。今も使っております認知症シールとあわせて、そういう家族の御理解をいただきながら取り組んでまいりたいと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 次に、北栄町での取り組みということでお伺いをいたしましたけれども、これはほくえい見守り安心ネットということでありますけれども、これはせんだって人権を学ぶ会で配られたものであります。これについて、今、私いろいろ見て感じますことは、認知症高齢者が行方不明になったときに、協力者ということで町民、事業所、団体や関係機関のネットワークで早期発見につなげて安心・安全ということがありますけれども、今の北栄町のネットワークというものについて、果たして町民の方が理解をし、そういった機関がやっぱり本当に稼働しているのかどうなのか、ちょっとその辺のところが見えてこないというふうに思います。やっぱり強固なネットワークをつくるということは非常に大切なことだと思いますけれども、その辺について町長にお尋ねをいたします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) やはりいろんな関係機関、あるいは地域等でそういう方を見守るということが大切だろうと、こう思っております。民生委員さんであったりとか、あるいは自治会であったりとか、あるいは認知症を患っておられる方の会であったりとか、まずはそういう方を中心に今やっておるところでありますが、やはりそういう方を中心に輪を広げていくということが大切でありますし、また、そういうサポーターというオレンジリボンをつけた方々、そういうことも取り組んでいって、認知症のそういう講座を受けたり、あるいは勉強したりする中で、認知症の方がどういう行動をとられるとか、あるいはどういう態度でおられるとか、そういうことも勉強しながら、やっぱり見守っていく必要があるんだろうと、こう思っております。  ただ、本当にこの人が認知症であるかないかということもなかなか難しい面もありますので、家族の方等に協力していただかないと、「うちのは認知症だから、ちょっと見守ってよ」ということがないと、なかなか難しい面もあると思いますので、そういう家族会との協力というのも必要だろうと、こう思いますので、そういうものをしながら取り組んでまいりたいと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) なかなかそういった一つのものというのも、きっちり家族の理解もないとできないことだというふうに思っておりますし、そういった一つの取り組みも、家族云々の負担と、本人もそうですけれども、家族の負担というのも非常に大きいというふうに思いますので、周りの協力者なりがしっかりと手を結んでいかないと、そういった家族への配慮というものも、こういった組織がしっかりすれば、ある程度安心して生活ができる部分があろうかというふうに思います。  それと、やっぱりそういったQRコードにしても、探索するものにしても、つけておるということだけで家族も安心するというふうに思っていますので、そういう安心・安全のためにも、そういった機関に、包括支援センターに事前登録してというようなことも書いてありますけれども、そういった一つのものを知らない人が非常に多いというふうに思っております。ですから、そういったものをしっかり周知をして、地域で守る体制づくりが必要じゃないかというふうに思いますので、ぜひそういった方の家族なりといったものを説得して登録していただければというふうに思っております。  そのことについて、一つ、包括支援センターにしても、本当に周知が行き届いているのか、じゃあそれをいろんな形でどれだけ町民にお届けしているのか、そういったところが一つも見えてこないというふうに私は思っております。町長は、そういった一つのものについてどう考えておられますか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 認知症等についてのそういう症状であったりとか、あるいは見守りについては、町報等でも載せておるところでありますし、また、サポーター養成講座等も、地域の方等も受講していただいておりますので、そういう中でそういう見守りをしなければならないということを強く思っておられると、こう思っているところであります。自治会であったりとか、あるいはいきいきサロンの中であったりとか、いろんなところで受講をしていただいておるところでありますので、この輪をもっと広げて、理解をする、そしてまた見守っていくという姿勢が大切だろうと、こう思っておりますので、努力してまいりたいと思っております。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) このたびも、人権を学ぶ会ということで「認知症を正しく理解し、ともに生きていく社会を考える」ということで、今回、そういった学ぶ会が開催されました。その中で、毎年、人権を学ぶ会というのは1,000人ぐらいの方がそういった学ぶ会に参加をしておられます。今回も認知症ということで、恐らく例年のとおりでいきますと1,000人以上の方が認知症について、学ぶ会で勉強されたというふうに思っております。  このビデオの中に認知症サポーターが出てまいりました。認知症サポーターというのは、じゃあどうなの、みんなそういう自覚を持っておられるのと。私自身、そのビデオを見てまして、北栄町で、じゃあオレンジのリングをしている人が何人おられるでしょうか。見かけられたことありますか。本当に北栄町の役場の幹部の方で、ネームのところにつけておられる方がありますけれども、これはやっぱり職場の中だけじゃなくて地域のほうに、地域に帰ってでもやっぱりつけて、そういった活動をできるような体制づくりをしていかないけんというふうに思っております。  認知症サポーター、この人権を学ぶ会のビデオを、町長、見られましたか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 人権を学ぶ会は、それぞれの自治会に出て、そういう人権を学んでいただくわけでありますが、いろんなやり方がありまして、ビデオのところもありますし、話し合いをするところもありますし、また、内容もいろいろあるわけでありますので、全ての自治会が今回、そういう認知症についてのということはなかったと、こう思いますが、少しずつですが、人権を幅広く広げていろんな人権を学ぶ会ということで、いろんな問題を学んでいただくというような状況であります。  私はそのビデオは見ておらんわけでありますが、現在、北栄町では2,428人のサポーターの方が登録されておるということであります。そのうちに小学生、中学生があるわけでありますが、一般の方については、約1,800人の方がそういう講座を受けて、オレンジリボンをつけておられるということでございますが、ふだんからずっとつけておるということではないと、こう思います。やはりそういう意識を高めるということが大切だろうと、こう思います。できればそれをつけていただいて、ああ、この方はそういうサポーターの講習を受けておられるんだな、やっぱり理解がある方だなということでわかるかと思いますが、全ての方がつけておられるということではないわけでありますが、そういう意識は高まってきておるんだろうと、こう思っておるところでありますので、そういう取り組みを自治会であったりとか、あるいは事業所であったりとか、そういうところで広めていきたいなと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 認知症サポーターというのは、やっぱりオレンジのリングをもらう、今までそういった講習を受けたりされた人に、これこれ認知症サポーターのあれですって、こうオレンジのを渡すだけで終わってしまってる。既に2,428人の方が受講されておるわけでありますけれども、ただ渡して終わり。じゃあもらった人はどうするか。それこそ終わったら、こんなもの何っていう感じになって、そういった形だけで終わっているような気がします。そういった一つの講習を受けられた方等につきましては、ぜひ着用していただいて、そうすると2,000何人の方があれやっていたら、やっぱりある程度町全体での取り組みも見えてきますけれども、数字だけが先に歩いているような感じがします。これではちょっとだめじゃないかなというふうに思っております。  やっぱりこのビデオの中でも、いなくなられたということで子どもさんとお孫さんと、いろいろ捜して歩かれるわけですけれども、そのときに、どうですかと、こうやってね、あらわれた女性が認知症サポーターであったりして、そのときにはリングをしておって、そういう一つのものが、じゃあ私も一緒に捜しましょうと。そうしたら、そのサポーターの人は、また知り合いのサポーターに電話して、一緒に捜しましょうと。こういった一つのものが、そのビデオの中ではしっかり連携がとれたまちづくりになっているというふうに私は思いました。だから、あえて私は、そんなまちをやっぱりつくってほしいし、そういうまちになってほしいというふうに思っていますので、その辺の今後の取り組みについて伺いたいというふうに思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) この認知症の行方不明になられた方への対応につきましては、それぞれの地域の自治会であったりとか、あるいは消防団等も捜しますし、やはりそのリングをつけておられる方、あるいは受講された方も、やっぱりそれはかなり知識を持っておられますので、そういう方も対応していただければありがたいかなと、こう思っておるところであります。ただ1回の受講だけで、こうやってもらうわけでありますので、やはりいろんな講習会とか研修会とか講演会とか、そういう認知症の講演会をする中で、また意識を高めていただくということも必要だろうと、こう思っておりますので、機会があれば、あるごとに、そういう講演会等も考えてまいりたいと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 先ほど来出ておりますけれども、北栄町でこの認知症サポーターの養成講座、これに受講者数2,428人。それで、受講対象が団体等々で86というふうにありますけれども、まず最初に小学校、北条小学校、大栄小学校で、平成24年からですが、延べで657人の小学生が受講しております。それと、自治会では、18自治会で350人の受講があります。それと、老人会というところの組織では、19のそれに関連したところの組織で390人の方がこの講座を受講されております。それで、今言いました3つの組織だけで1,397名、1,400名ぐらいの方が受講されております。地域、自治会ということで町長言っておられますけれども、こうやって見ると、まだまだ老人会の受講者のほうが多いと。自治会では350人ということでありますので、こういったところにも力を入れていく必要があるのではないかというふうに思いますけれども、これはまた回答いただきたいというふうに思いますけれども、それから役場の職員、それから民生委員、社会福祉協議会、福祉施設の関係者、こういった一つのものの受講者は609名と。この4つの枠をくくりますと約2,000人の方がサポーターになっておられますけれども、こういった一つのものがばらばらな形での動きになっているんじゃないかなと。連絡協議会的な一つの組織みたいなものができれば、なおかつ安心・安全ではないかと、私はこう思っておりますけれども、その辺、町長にちょっとお尋ねをしたいというふうに思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 先ほど自治会であったりとか老人クラブであったりとか、そういう数字的なものを上げていただきました。  自治会等につきましては、やはり人権を学ぶ会等でまた勉強していただければと、こう思いますし、そういう養成講座もありますので、そういうところにも声かけをしてふやしていくということも考えてみたいと思います。今、ほくえい見守り安心ネットというのがあるわけでありますので、そこの中で、やはりいろんな団体、あるいは地域等が出て、そういう協議の会を持つということも必要だろうと、こう思っておるところであります。
    ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 認知症関係について、中学生のことについてもちょっと教育委員長にお尋ねをしたいというふうに思いますけれども、中学校では必要ないと、小学校でやっているからということでおっしゃいました。なぜ中学生も再度ということで提案したかといいますと、小学校の5年、4年、北条小学校では5年、大栄小学校では4年から。まずそこのところは、どうしてそういう形になっているのかというのを最初にお尋ねをしたいというふうに思います。 ○議長(井上信一郎君) 福光教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 小学校で、北条小学校では5年、大栄小学校では4年で実施している。この認知症の問題を正しく早く理解させ、そしてそれを家族だとか、例えば身近に地域の方がいらっしゃれば、それにうまく上手に接していく、正しく接していけるには、早い段階からそういう正しい知識を身につけていくのがいいのではないかということと、もう一つは、中学年、高学年になりますと、身近というよりも、地域のほうに少し目が向くような力がついてくるわけでして、ちょうどうまく成長、発達段階に応じたところで、この時期がいいのではないかという判断のもとで、福祉課の働きかけによって行ったところであります。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 福祉課の働きかけでやったということでありますけれども、なぜ小学校の5年生と4年生とで、北栄町では分かれるのですかということについての回答がございませんけれども。 ○議長(井上信一郎君) 福光教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) そのことにつきましては、やはり学校や児童生徒の実態がございます。そのことはやはり教育委員会としても尊重していかなければいけないだろうというふうに考えます。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 5年、4年と、こういう分かれることは、じゃあ発達状況が北条と大栄とでは違うんですかという形になろうかというふうに思いますけれども、するんだったらやっぱりきちっと何年生でやるという教育委員会の方針があってしかりだと私は思いますけれども、その辺、どうなんでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 福光教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) それはやはり、何年生でやるということでなくて、これは総合的な学習というか、幅広い総合的な力をつけていく段階での学習の中で行うものでして、4年生、5年生、このあたりが妥当であろうということを学校の判断のもとでやるわけですから、それは教育委員会としましては、何年生がいいというふうなことは、ちょっとやっぱり、一番よく児童生徒の実態や地域の実態を知っているのは学校の教職員ですから、そこで判断して、そういうふうな学年を設定したということであります。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) ちょっとそのことについては納得しませんけれども、これは町長にお尋ねしますけれども、福祉課によっての一つのものでこうなったということでありますけど、その辺はどういうような基準で、福祉課から提案されたというふうに思いますけれども、いかがですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 福祉課長に答弁させます。 ○議長(井上信一郎君) 田中福祉課長。 ○福祉課長(田中 英伸君) 飯田議員の御質問にお答えします。  その当時、認知症サポーター養成講座を始めるに当たって、福祉課から学校に、ぜひ子どもたちにそういったことをしてもらいたいというような話をした中で、やはり先ほど教育委員長さんも言われましたが、学校サイドとして、この学年でしましょうということで、個々の学校に相談に行ったときに学年を決めていただいたということの状況です。福祉課としては、何年生がいいというような思いではなしに、小学校時代にそういったサポーター養成講座を開催したいと。また、一番最初にこれをしたいという思いつきの中では、事業所さんからもそういったことで早目に取り組んだほうがいいでないかというようなこともあって、小学生時代からサポーター講座をするように始まったというふうに聞いております。以上です。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) この講座云々、学校においても、やっぱりある程度北栄町の学校としてこういうふうに取り組むんだと。東京都なんかだと、中学校1年生、渋谷区ですけれども、1年生全員にこういった認知症サポーターの講座を受けさせるというようなことで、一貫して教育委員会が指導して、渋谷区では1年生は全部受けると。こればらばらなことがあって、これは学校サイドの問題なのでしょうか。これはやっぱり一つのものの指示というのは教育委員会のほうが出すべきだと私は思っておりますけれども、その辺、再度お尋ねをしたいというふうに思います。 ○議長(井上信一郎君) 福光教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 統一して何年生という指定というか、それで指導していきましょうというふうな言い方もあるかもしれませんが、本町におきましては、やはり学校の実態というか、学校の考え方も尊重しながら、そういうふうに設定しているということであります。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 再度、学校側とまた話でもしていただいて、一つの新しい方向というのを見出してもらうということにはなりませんか。これはぜひ、同じ町内でそういうもののこういった一つの学習がばらばらではどうかなというふうに思いますので、その辺、よろしくお願いしたいというふうに思います。  それから、中学校の関係で、私は小学校で習ったことを再度、中学校でこの講座を受けたらどうかということでありますけれども、やっぱり小学校のときに受ける、それでやっぱり中学校はもう義務教育が最後になります。そうすると、その義務教育が終わりますと、就職する人、また上級学校へ進む人、いろいろ分かれていきますけれども、そういった一つの講座、人権学習を含めてでありますけれども、これは1回やればいいという問題ではないというふうに思っておりまして、町長もやっぱり1回で終わることなく何回もということを言われたわけでありますけれども、これは何回受けてもいいというふうに思いますし、その講座というのは、ここに書いてあります受講者の数というのが2,428人、これは1人がということでなくて、重複した、私らも2個持ってますけれども、これは認知症のサポーターのリングは受講した人に渡すわけですから、2回受けた人は2個持つわけです。私なんかもそうですよ。ですから、やっぱりそういった講習会というのは1回で終わることなく、まとめて義務教育の間に勉強してもらう。そのことが、また上に行ったりした人、と、やっぱり小学校で習ったことだけで、それで1回でいいのかというふうに私は思っていまして、再度そういう講習を受けることによって、サポーターとしての自覚もさらに強まってくるではないだろうか。これから先、今の中学生のころになりますと、おじいさん、おばあさんもそれぞれ、10年後の認知症の対象者、5人に1人というような数字にもなるというふうに予測されておりますので、私は再度、1回で終わりじゃなくて、認知症サポーターのリングを2回渡してもいいじゃないですかと、さらに、そのことがこれから先、そういった、義務教育でなくなりますと、そういうものを定着させるような機会というのが少なくなるというふうに思っていますので、その辺、まず委員長にお尋ねをしたいというふうに思います。 ○議長(井上信一郎君) 福光教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 小学校で講座を実施して、まず受講しているわけでして、中学校で再度講座を受講すれば、小学校よりも内容的には少しは高度になるかもしれませんけど、同じ形の上で何回も修了書を、そのオレンジリングをもらうというのはどうかなというふうに思います。  それで、多分飯田議員がおっしゃいますのは、小学校で一度養成講座を受けたからといって、決して身につくものではないのではないかということが根底に流れているのではないかと思うんですが、私もそれは思います。ただ、養成講座は認知症について知識を学び、認知症の人やその家族を支援できる力をつけていくことを学ぶことを狙いとして学校教育は行っていくわけでして、要はサポーターとしての役割が発揮できるようにするためには、学校教育では、やはり受講というだけではなくて、教職員が主体的に生徒の実態だとか理解度を把握する、これは教員が一番よくわかるわけですから。把握しながら、この問題を授業の中で計画的に、意図的に行っていく、これがやはり学校教育であろうというふうに思います。  そういうことは、学校として責任を持ってやっていくことが必要になってきますし、また、授業の中で、さらに深めていこうということでありますれば、例えばキャラバン・メイトの方との連携も必要になってくることも十分考えられますし、そういう専門的な知識を持っておられる方にも学校に入っていただいて講習をしていただくということも必要になってくると思います。まさに受講という、90分ですか、というだけでなくて、このような授業の積み重ねがあって生徒は育っていくものだというふうに思っておりまして、小学校で受講したことが、そのときに日々の授業の中で生きてくると、生かしていく、想起させていくというふうな取り組みをしていかなければいけない、これが日々の積み上げだろうというふうに思います。そうすることによって、中学生は中学生なりのサポーターとしての役割というものが少しずつ発揮できていくのではないかなというふうに思います。そういうふうに、学校教育としては決して講座をするということではなくて、そういうものを通しながら、日々の授業の中でそういう資質だとか能力だとか力をつけていくのが学校教育のやり方でして、その点については議員もよく御承知だと思いますから、その点は御理解いただきたいなというふうに思います。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 私の言いたいのは、リングを渡す云々の問題ではないというふうに思っています。私の言いたいのは、時間を90分でもとって、リングは交付しないでもいいですから、きっちりとそういった見える形の教育がしてほしいと。それが見えないから、そういうふうにしたらどうですかという提案であります。ぜひ、改めて、では1時間半、中学生でもきっちりそういった形の授業をやりますよ、やりましたよと、そういったことによって中学生が就職したり上級の学校に進学しても、やっぱり引き継いでいけるような体制づくりがしてほしいということが言いたいわけでありまして、今のままでいきますと、本当に、ではこれが継続して行われておるのか、段階的、それはあるだろうというふうに思いますけれども、そういったところが私は心配なもので、再度というふうに言いましたけれども、人権学習等につきましては繰り返しだというふうに思っていますし、改めてやっぱり巣立っていく、そういった一つの段階で、ぜひ指導をしてほしいという思いでありますので、その辺、お願いします。 ○議長(井上信一郎君) 福光教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 中学校におきましては、皆さん御承知だと思いますが、よく学校の文化祭の中で自分たちが取り組んだものを発表しております。その中で、高齢者についてとか福祉についてをテーマとして、中学生が直接インタビューや調べ学習をしたりして、高齢者の方々の生き方だとか願いだとか、そして病気とどのようにつき合っていくことが大事なのか、そして今の問題となっております認知症等についても学んできておるわけでありまして、また、さらに最近、新聞に出ておりましたけども、そういう受講した子どもたちが施設に行って、さらに学習したことを深めていくというようなこともこの町内の小学校でも行っておりまして、また中学校も同じことをやっております。そういう学習を深めるというようなことを計画的に、もう中学校も行っておりまして、認知症の方への理解だとか接し方が身につき、まあ身につくというか、そういうふうに接していかなければいけないということを学んできております。しかし、学校で行っているというだけでなくて、大事なことは、それが家族だとか地域の中で実践的にかかわりができるということが本当は一番、私たちも期待しているところでして、そういう力を、先ほど申しましたように、学校教育の中で日々の学習の積み上げの中でつくっておりますので、そういうことを私たちも期待しながら、そういう生徒を育てていきたいというふうな願いでいるわけであります。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) そういった学校関係での取り組みはされておるというふうには思ってはおります。そういった一つのものが、やっぱり中学生という若い力が、そういった見える形といいましょうか、そういうような一つのものが町民にとっても力強い、認知症の人にとっても応援団になるというふうに思っていますので、見える形で取り組んでいただきたいというふうに思います。皆さんに、サポーターのリングをつけてもらうということがやっぱり町民にもアピールするきっかけにもなるというふうに思っていますので。  この問題について、最後にお尋ねをしたいというのが、認知症と生活習慣病との関係ということで、これはちょっと新聞に載っておったんですけれども、これは兵庫県の尼崎で認知症と生活習慣病との関係を調べたと。それを認知症に役立てているという記事であります。  認知症のうち、循環器を要因とする血管性認知症が3割にも及んでいるというデータがあるということです。血圧や脂質異常症を管理することで認知機能の低下を妨げる研究ということであります。それで、やっぱり認知症の関係はそういった生活習慣病と関連があるというようなデータでありますけれども、これはやっぱり特定健診のときに医療機関と一緒になって、そういった一つのものをやっているということで、生活習慣病予防を目的とした特定健診に認知機能の検査を導入すれば、生活習慣病予防への意識が高まって、認知症の医療関係受診のきっかけにもなるというような記事であります。  そういった一つのものも、ぜひ特定健診等につきましても、これもあわせて推進をしていっていただきたいなと。特定健診ということになりますと、40歳以上の方が対象になるというふうに思うんですけれども、ぜひそういったところにも目を向けてほしいなというふうに思っておりまして、これはこれからの取り組みとしてお願いをしたいなというふうに思います。町長、お願いします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 認知症も突然発症するわけではないわけでありまして、やっぱり潜伏期間といいますか、そういうのがどうもあるようでございまして、70歳で発症すれば、大体45歳ぐらいからそういうのが積み重なってどうもなるというようなことが研究で出されておるところであります。そういうこともありますので、先ほど提案していただいたようなことも今後研究してまいりたいなと、こう思っておりますし、今、健診等でもタッチパネルのものを持っていって、ちょっとしていただいて、認知症の検査といいますか何といいますか、そういうものをしておるところでありまして、それとあわせて、ちょっとその件については研究させていただきたいなと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) ぜひ検討をお願いいたします。  次の質問に移ります。  自転車の安全利用についてということでありますけれども、御承知のとおり、県のほうも条例が施行されました。やっぱりそこの中に、みんなほとんど努力義務という形で、ヘルメット着用に努める、自転車損害賠償保険の加入に努める、自転車に車両接近通報装置を搭載するよう努める、高齢者は自分の身体機能の把握に努める、視覚障がい者に対して危険を知らせる声かけに努めるというようなことで、条例案のポイントということで県は出しております。その中で、やっぱり北栄町、そういう条例は制定する気はないと、県に従ってやればいいということでありますけれども、やっぱりそこの中で、では県がそうやるから、じゃあ北栄町はということではなくて、ほかの県でも、やっぱり県が条例を出しておるけれども、市町村で出しているところも非常に多いわけであります。それは、やっぱり県に合わせて町も条例をつくったりすることによって、町民にまたそういった意識を植えつけるという意味では非常に重要ではないかと私は思っております。  ヘルメットについては、ほとんど義務という形ではないですけれども、損害賠償保険につきましては、これは義務という形にしているところが、先ほどもありましたけれども、兵庫、大阪、滋賀、こういうところは義務というようなことでやっておりますけれども、何らかの形で、じゃあ、なら県がやったからいいわいという形でそのまま置いておくのか、その辺、町長、どういうふうに思われますか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) この交通安全については、特に自転車等につきましては、県が条例をつくる前から、これは学校等でも指導しておりますし、いろいろ交通安全協会等も指導しておるところであります。こうやってつくられたということでありまして、大変県も力を入れておられるんだなと、こう思っておるところでありますので、町といたしましては、これに基づいてしっかりと指導をしていきたいなと、こう思っているところであります。  交通安全協会、そして学校等、特にそういう自転車を利用する方等に指導してまいりたいなと、こう思っておるところでありますので、改めて北栄町でということではなくて、これを徹底して実践していくということが必要であろうと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 前回も言いましたけれども、保険の加入ということは、自転車の賠償補償というのが非常に高額になってきておりますという話は前回もいたしましたけれども、神戸地裁から出ている判決で、小学校の11歳が坂道を走行中に62歳の人と衝突した事故については、これは1,521万円。それで、児童の親に支払い命令が出たということもありますので、これはやっぱり義務みたいな形の強い姿勢が必要ではないかと、私はそういうふうに思います。  それから、高校生の男子が24歳の男性と衝突した事故で9,266万円の支払いを命じた、これは東京地裁ですけれども。同じく東京地裁では、男性がペットボトル片手に走行中に横断歩道横断中の女性と衝突した事故、これは6,779万円ということで、非常に高額な賠償命令が出ております。これは本当にね、小学生の親なんか、もう破産しちゃいますよ。そういった意味では、もう少し強い姿勢で保険の加入といった一つのものを推し進めていただきたいというふうに思います。町長、そのことについて、町長の意見をお聞きしたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 自転車購入時に、販売店もそういう保険の加入を勧めておるというようなこともあるわけでありますが、全てがそういう保険に入っておられるということではないようでございますので、できればそういう販売店等に、さらに強力にお願いするということになろうかと思いますし、また、学校等も、PTAの総合保険というのがありまして、そういうところでも勧めておるところであります。これは任意保険になるわけでありますが、そういうものも勧めながら、そういう事故に対しての対応をしていただくということをしておるところであります。  全ての方が加入されておられないわけでありますが、そのPTAの保険についても、若干されておる方もあるということでございますので、それをもっと広くしていこうというようなことで、学校が始まる前等に指導してまいりたいなと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) いろいろな形での取り組みがあるというふうに思うんですけれども、ぜひ100%になるような、義務に近い形での強力な推進というのがやっぱりこれから重要になってくるのではないかというふうに思いますので、今の周知の仕方なりいろんな形も、もう少しきちっとして、加入しなきゃならんというような気持ちにさせていただけるような取り組みをぜひしてほしいというふうに思います。  ヘルメット等につきましても、やっぱり各自治体においても工夫しております。大阪の松原市なんかはヘルメットの上に帽子をかぶせて、ちょっとヘルメットが丸々見えるのではなくして、そういった形の、ちょっといろいろな形のデザインにしてみたりとか、そういう取り組みをして、これは65歳以上の方にあっせんしておるということでありますけれども、やっぱり非常に好評で、そういった一つのものをつくってから、もう800も出たというような記事が載っておりますけれども、やっぱりヘルメットもつけるように努力するではなくして、また新しい発想で、取りつけてもらえるような取り組みを北栄町から始めてほしいなというふうに私は思うわけですけれども、何らかの形でヘルメットをつける、今は、県の調査でも、つけている状況を検査したところが、一人もつけていないなんていう報告もありますけれども、何時間の間見ていたということでありますけれども、もう少しそういった一つの努力だけで終わってしまうのではなくして、努力目標で終わるのではなくして、どうしたらつけられるような形、体制づくりができるかということをぜひ考えてほしいなというふうに思います。  それから、高校生のヘルメットをつけたところの学校というのは、もう極端に事故が減ったという報告があります。高校関係でいいますと、香川県、愛媛県、徳島県、こういった学校などは義務づけしておるところもありますけれども、つけることによって事故が減ってるというのがあります。そういった一つのことも、ぜひ念頭に置いていただいて、条例はつくらないと、制定しないということでありますけれども、つくらなくてもいいような、そんなまちの取り組み、姿勢、まず姿勢だと思います。条例は制定しなくていいけれども、できたらしたほうが、みんなにアピールして、町民の意識が高まるというふうには思いますけれども、それができないということになれば、そういった努力もやっぱり、努力目標と県は言っておりますけれども、北栄町もそれに向かっての努力が必要だというふうに思いますけれども、町長に伺います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) ヘルメットの件でありますが、中学生はもう登下校に必ずつけておりますし、小学生も出るときには、今、かなりふえてきたところでありますが、大人のほうが、これはヘルメットをつけておられる方というのはなかなか見受けられませんので、大人も必要なんだぞというようなこともやっぱり啓発していく必要があるんだろうと、こう思いますので、また交通安全協会等で議論して、どういう形で安全に自転車に乗ることができるかということを議論してもらいたいなと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) ぜひ、県がやったからいいんじゃなくして、やはり町全体として、どういうふうにしたらそういった一つのものが、努力目標であるにせよ、達成できるかということを切に考えていただいて、安心・安全なまちづくりにしっかりと取り組んでいただきたいというふうに思います。  以上で終わります。 ○議長(井上信一郎君) 以上で飯田正征議員の一般質問を終わります。  次に進みます。       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 5番、前田栄治議員。 ○議員(5番 前田 栄治君) 質問に入ります前に、北栄町民はもとより、中部地震で被災されました皆様にお見舞いを申し上げます。また、一被災者として、一日も早い復興に頑張っていきましょう。  質問へ移ります。  私は、コナンのまちづくりについて、町長に質問をします。  来年3月に免許試験場跡地に集合店舗がオープンの予定であります。町内外から期待の声や心配の声をいただいています。  私は、この集合店舗はかなり前進を見た事業で、観光は当然でありますが、地元住民の集まれる憩いの場として期待しており、町全体で盛り上げていかなければならないと思っています。しかし、一部の盛り上がりしかない雰囲気もあり、それが心配の声として老若男女から伝わってきます。コナンのまちづくりに向けた町長の力強い将来の展開を伺います。  町全体で盛り上げるために、由良宿以外にもコナン向けファンのレアなブロンズ像やモニュメント等を設置できるよう、プロダクションと交渉していただきたいと考えますが、どうでしょうか。  また、将来的にはスタンプラリー的な、今はスマホの時代ですので、写真を集めたらレアアイテムがもらえるというような仕組みづくり等も必要だと考えますが、所見をお伺いします。  また、子育て世代から、北栄町には子どもが遊べる場所が少ないとよく言われます。安全な囲いの中に遊具や砂場、芝生などが充実していれば、町内外からたくさんの人がやってきます。例としては、湯梨浜町のキリン公園には旧北条町の人たちをよく見かけます。近くには立派なお台場公園もありますが、集合店舗の隣に設備投資したほうが、観光客の長時間滞在や地元住民や若者の交流、また購買など、相乗効果が大きいと考えますが、町長に所見をお伺いいたします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 前田議員の御質問にお答えいたします。  コナンのまちづくりについての御質問でございます。  まず初めに、来春オープン予定の集合店舗について、一部の盛り上がりしかない雰囲気もあり、それが心配の声として上がっているとの御指摘の件でございます。その点につきましては確かにお聞きをしており、産業振興課を中心に、町内の若手事業者有志が直接に会って集合店舗のオープンを皮切りに、自分たちも北栄町を盛り上げることができないか、議論できる場を準備しておるところでございます。国内のみならず、国外からの観光客のさらなる入り込みと観光客の満足度向上を視野に入れた観光地づくりを進めるに当たり、商工会による集合店舗の取り組みと、本町におけるコナンのまちづくりの取り組みに加えて、民間の活力を生かした、地域が一体となった取り組みが不可欠であると考えております。集合店舗のオープンを皮切りとして、若手事業者や地域の皆様など、やる気ある人材の活力を最大限生かして、コナン通り並びに由良宿の町並みのにぎわいを創出していきたいと考えております。  次に、町全体で盛り上げるため、由良宿以外にもコナンファン向けのブロンズ像やモニュメント等を設置してはどうかとのお尋ねでございます。  小学館集英社プロダクションとの契約においては、コナン通りを中心に設置することについて許諾を得ているところでありますが、由良宿地内にとどまらず使用できるものと認識しております。特にこの12月補正予算では、トワイライトエクスプレス瑞風が反対列車の待ち合わせのため下北条駅に停車することから、下北条駅に名探偵コナンのまちをPRする看板の設置経費をお願いしているところであります。  議員御承知のとおり、コナンの装飾につきましては、本町を訪れるコナンファンの意見を踏まえながらコナン通りを中心に展開しているところでございますが、名探偵コナンに会えるまち北栄町として、有効な装飾の場所を検討しながら、町内全域に広げていきたいと考えております。  次に、スタンプラリー的な写真を集めたらレアアイテムがもらえるというような仕組みづくり等も必要と考えるが所見を伺うとの御質問でございます。  現在、青山剛昌ふるさと館内において、AR(拡張現実)といって、QRコードなどのサインをスマホなどで読み取ると、例えばコナン君があらわれて一緒に写真を撮れるような新たな仕掛けを準備しているところであります。これを今後はコナン通りに設置しておる30基の石製モニュメントなどにARサインを印字し、ARを探す楽しみと写真を撮る楽しみを創出することで町内の周遊につながる仕掛けにしていくことを検討しております。そうすることで、これまで道の駅大栄で年間約40万人のお客様や、青山剛昌ふるさと館入館10万人のお客様の行動範囲が広がって、町なかへ誘導できるような動線ができていくものと考えているところでございます。人が行き交いにぎわうことができれば、さらに活気が生まれると考えておりますし、それをきっかけとして出店する方などが出始めればと考えているところであります。  コナンのまちづくりにつきましては、世界で唯一、我が町しかできません。名探偵コナンの圧倒的な知名度を生かして、本町をコナンの聖地として有効に情報発信するとともに、コナンにちなんだ観光客にとって魅力ある仕掛けづくりを進めることで、町内外からの観光客を集客し、コナン以外の北栄町の魅力である観光農園や史跡、名勝、食などを紹介しながら、コナン通り周辺から町内への周遊につなげることで、町内全域へのにぎわい創出と経済効果の発現、地域活性化につなげていく所存であります。  さらに、コナンのまちとして国内外に広く情報発信し、北栄町の知名度を高め、ブランド化することにより、将来的に産業振興や移住・定住の促進など、まちづくり全般につなげていきたいと考えており、まさに北栄町の将来を担う最重要取り組み分野と位置づけているところであります。  最後に、集合店舗の隣に設備投資したほうが、町民や若者の交流や購買など相乗効果が大きいと考えるが町長に伺うということでございますが、議員も御承知のとおり、現在、免許試験場跡地は県立美術館の候補地の一つとして残っているところであり、決定した場合には、この土地を県に無償提供する予定としております。  また、県の美術館整備基本構想委員会では、新しい美術館の基本構想も検討されているところであり、構想の中には美術館の野外にも彫刻作品や参加型の作品を配置して、作品に触れることができる親しみやすい空間を創出するということが盛り込まれております。そうなれば、老若男女を問わず観光客や地域住民の憩いと交流の場となって、美術館自体の集客力とあわせて、集合店舗との相乗効果が期待できるものと考えております。  なお、北栄町にはお台場公園やレークサイド大栄、天神いこいの広場などのたくさんの魅力を持った遊具が、きちんと定期的な点検のもとで遊んでいただけるよう整備を心がけております。簡単な散策やお出かけによっても、お子様と一緒だと新しい発見があるものです。ぜひとも御利用いただければと思っております。 ○議長(井上信一郎君) 前田議員。 ○議員(5番 前田 栄治君) 答弁をいただきました。  先ほど、今回、集合店舗のほうから入りますけども、集合店舗ができたからといって、もうそれで一段落、ちょっとコナンのまちづくり様子見ということはないということの答弁をいただきました。  観光客は、リピーターもいます、僕も旅行が好きですので、よくいろんなところへ行きますけども、やっぱり一度行ったところ以外に行きたいという頭で、個人旅行ですけどもね、そういう頭で探しますけども、やっぱりもう一度行きたいな、今度は身内を連れていきたいな、友達と一緒に行きたいなというふうに思うことも多いです。やっぱり魅力的な観光地というのはそういうものです。そしたら、やっぱりせっかく一度選んで来ていただいているということは、それをいいところだったねということで周りに宣伝をしていただいて、またその方たちに来ていただかないといけない、そういう仕組みづくりをしといてもらわないといけないというふうに思っています。  私、以前に、コナンのまちづくりということで、新一と蘭との恋人の聖地化という質問をさせていただきました。そのときはちょっとブロンズ像もそんなぽんぽんぽんぽん建てれるものじゃないですし、でも、おもしろいね、若い人の意見でいいねという町長の答弁もいただいてます。  今回、ARのことを言われました。ブロンズ像は簡単に建てられないかもしれませんけども、このARの中に、先ほど今はスマホの時代って言いました。ポケモンがいい例というか、社会現象ですけども、悪いところもあります。ただ、何もないところでも人が行く時代なんですね、そういうことをすると。なので、今回のARに、ぜひ新一と蘭の恋人の聖地化というものを1カ所でも取り入れてもらったら、それは若い人にはすごくいいスポットになって、またそれを宣伝していただいて、コナンのまちづくり、またいい一歩に、また踏み出していけるものでないかなと思うんですけども、その恋人の聖地化というものに対してはどう考えておられますか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 確かに恋人の聖地化、いい案ですねということを言ったような記憶がございます。そういう中で、ブロンズ像もコナンと蘭ちゃんの像もつくったりしたわけでありますが、あれ1体だけではなかなかできませんので、今度はAR化する中で、やはりそういうものもやっぱり取り入れていくことが、ファンをまた引きつける一つの方策になろうと思いますので、ぜひこれは考えさせていただきたいなと、こう思います。  それから、集合店舗につきましては、これは国の補助事業をいただいておるということでございまして、地域・まちなか商業活性化支援事業ということでありまして、拠点となる施設をつくって周辺を活性化するというような事業でありまして、ただあそこの店舗だけつくればよいということではありませんので、それを核として由良宿の町なかであったりとか、あるいはコナン通りであったりとか、やっぱりそういうところを活性化する必要がありますので、また、そういうことをする中で、若い方の意見等も聞いて、周辺も活性化するような取り組みをしてまいりたいなと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 前田議員。
    ○議員(5番 前田 栄治君) 前向きな答弁ありがとうございました。  私は、地震のあった日、金曜日ですか、あった後、やはり私の家も被害に遭いましたけども、北栄町内、また中部を見て回りました。本当金土日、ぐるぐるぐるぐる回って、いろんな人と話もしたりしてきました。その中で、自分の家の被害が、被害があったなんてとても言えるような状況じゃない大きな被害が多くて、これは単独町費の補助も必要だなって思っていたんですけども、町長の英断ですね、これは。町長の英断により、2つの町独自施策が提案されています。きょうは地震の質問じゃないので施策の名前だけしか言いませんけども、あとホームページとか見ていただいたらと思いますけども、被災者非住家復旧支援補助金、北栄町独自事業、被災建築物等撤去支援補助金、北栄町独自事業。非常に小さな自治体単位ではすごいことでして、すばらしいことだと思っています。もう感謝しないといけないと思っています。また、職員さんもすばらしい対応をしていただいていると思っています。  ここもオンリーワンのコナンのまちづくりということですので、トップの決断、この地震の対策みたいに、トップの決断で町全体へのコナン普及のために、ひとつ提案ですけども、検討していただきたいなというのがあります。  例えば今回、先ほど下北条の駅に瑞風がとまるということでしたけども、看板を設置して、とまるといっても乗りおりはできません、待合の停車だけですので。それで看板を見て、ああ、ここはコナンのまちだなってわかっていただけます。ただ、コナンのまちに来る人は汽車ばっかりじゃないと思います。車がかなり多いと思います。そうすると、自動車で北栄町に入ったときに、至る主要道路から入ってくると、ここコナンのまちだよという看板に出会うまでかなり時間かかりますね。まちの境とかに、ぜひ、主要道路ですけども、看板を設置してもらいたいと思います。せっかく北栄町に入ってるのに、ここコナンのまちだねって非常にわかりにくいかなと。前に前にっていう予算は、今まで以上に町長、トップですからね、トップの決断で、ぜひ看板設置も視野に入れていただきたいんですけども、どうでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 自動車で来られる方が多いですし、また、かなり田舎ですから、やっぱり自動車を使う方がかなり多いわけでありますので、そういうことも考えていかなければならないと思っておりますが、以前も、やっぱり入り口に看板をちょっとつくってはどうかという、そういう話もしたんですけど、国交省の土地であったりとか、なかなかそういう大きな看板を道路沿いには難しいというようなことがあって、ちょっと断念した経過もあるわけであります。  しかし、やはりコナンのまちという中で、入ったときにやっぱりコナンだぞということがわかるようなものをちょっと、どの程度離れたところにつくったらいいのかと、どういうものだったらいいのかということをもう一度検討してみたいなと、こう思っております。そうすることによって、ああ、コナンのまちに入ったんだということになると思いますので、またまちも、うちはコナンのまちなんだなということで意識もしてもらうということになろうと思いますので、また考えさせていただきたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 前田議員。 ○議員(5番 前田 栄治君) 次に、ブロンズ像の話をさせてもらいたいと思います。  今、由良宿の周辺の町並み、あと小学校とかですけども、基本由良宿です。先ほど町長が言われたみたいに、プロダクションとの話し合い上、なかなかそれ以外にはっていうことだったけども、徐々に徐々に町全体でもいいのではないかなというような答弁をされました。非常に前向きに捉えてもいい答弁だったのかなと思います。  旧北条地区には1体もありません。そこで、ぜひ町長、町全体でコナンのまちだよって言われている割には、余りにも一部の地域に偏っているのかな、1個でいいのでつくっていただきたいなって思います。そこはどうでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 先ほど答弁申し上げましたが、どういう場所がいいのかということをまた検討しながら考えたいと、こう思います。その中で、北栄町の北条地区にもということがあれば、またそういうところもしていきたいなと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 前田議員。 ○議員(5番 前田 栄治君) 次に、公園の話を少しさせていただきたいと思いますけども、先ほど前へ前へということを言いました。町長はいつも、選挙のしおりにも「前へ前へ」と、ふだんから前へ前へと言われます。今回の集合店舗で一段落、様子見もいけないと私言いました。そういうことはないよと、核にしてやっていくんだよと言われました。やはり公園を整備して滞在時間を延ばす取り組みをしてほしいと思います。  町長も子育てしてきておられます。私もやっと4歳と、この間生まれましたので、これから子育てしていきますけども、先ほどキリン公園の例も挙げましたけども、子どもは、一回そこに行くと、1時間2時間、普通にいます。もう長いときには半日、先ほど旅行が好きだと言いました。家族旅行の計画をすると、子どもの遊ぶ時間によって予定がどんどんどんどん狂ってしまいます。それでもやっぱり子どもを遊ばせたい、滞在時間1時間しかない予定を2時間でも3時間でもいて遊ばせてやりたいって思います。  先ほどあそこは美術館誘致の候補地になっているので無償譲渡を提案している最中だということですけども、確かにお台場公園、すごく立派な公園です。レークサイド大栄も立派な公園です。天神いこいの広場はちょっと寂しいかな、その2つに比べたら非常に寂しいかなっていう公園ですけども、公園です。ただ、そこに簡易的な公園をつくっても、十分美術館の無償でできるだけの面積はすごくあると思うんですね。無償で提供されるからつつけないんだよみたいな、将来的に決まってから、そういう人の流れとかを見てから考えたらいいんだよみたいな答弁いただきましたけども、そうじゃなくて、今が必要なんです。  先ほど言いました、観光客さんというのは、もう一回来て、もう来られない方もいる、リピーターもいますよ、当然。一回来たら来られない方もいます。子どもが遊んでいると、そこに、先ほど言いました、1時間の予定が2時間3時間となったりもするわけです。なので、芝生とか砂場とか、簡単な遊具、あとちょっとした小山でもいいです、ちょっと真砂土盛ったような小山でもいいと思いますし、そういうところをちょっと整備を、狭い範囲でいいですのでしていただいて、それで、私はよく都会に行くと、いいなあと思います。せっかく集合店舗できますので、そこをオープンカフェみたいな形で、大人はコーヒーやお茶、ジュースを飲みながら子どもの遊んでいる姿を見られるような、そういう何か夢というかビジョンというか、そういうことをすごく考えます。ですので、美術館の無償譲渡のためにちょっと、もう少し様子見みたいな答弁でしたけども、そこをあえて様子見じゃなくて、少しはそういうところをつくられたらどうかと思う。予算的にもそんなにかからないと思いますし、町長、子育てするなら北栄町、教育するなら北栄町と言われますけども、予算はふるさと納税に教育予算、教育に使ってくれというのもありますし、子育てに使ってくれというものもあります、風のまちづくり事業の予算だってありますし、十分、ちょっとした簡易的な公園はつくれると思いますので、町長、ぜひ、少し検討していただけたらなと思いますけど、どうでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 免許センター跡地につきましては、先ほど答弁したように美術館の候補地になっております。ぜひともここに美術館、来ていただきたいなということで思っておりますので、まず第一に美術館ということにしたいと、こう思っております。  そして今、集合店舗をつくっておるんですけど、オープンデッキみたいなものもありまして、そこでカフェなどもできるようなところも考えられておりますので、その中で若干芝生のところもあったりしますので、そういうところで遊べるかなというような感じもしておりますが、そういう遊具というのはなかなか、そういうのは難しいかなと思っております。  美術館ができれば、先ほど言いましたように彫刻であったりとか、いろんなそういう作品が展示されたりして、そこの中も散策することもできますし、また、そういうところを子どもさんも、親子で散歩できるような、散策できるような形になろうかと思いますので、ぜひそういう形で取り組んでまいりたいと、こう思っておるところであります。今の集合店舗の中でそういうオープンにできるところ、あるいは若干芝生もつくって、そういう遊べるところということも考えておられるところでありますので、それを使っていただきたいなと思います。  また、レークサイド等もかなりいい芝がありまして、結構今ふえてきております。子ども連れの方が弁当を持ってきたりして、あそこで遊具で遊んだりとか、あるいはボール蹴りしたりとかいうような形でされておりまして、大変ふえてきておるところでありますし、お台場公園もいい施設でありますが、なかなか多くはふえてきていないということがありますので、隣にお台場がありますし、そういうところと連携しながら、そういうところで遊べるような形も考える必要があるのではないかなと、こう思っております。やっぱりお台場も活用していかないといけませんので、そういう形で考えてまいりたいなと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 前田議員。 ○議員(5番 前田 栄治君) 美術館第一だと、そのとおりです。美術館、やっぱり今、北栄町としては第一。ただ、先ほどの話、美術館が来ても、十分簡単な公園をつくるスペースはあるんじゃないかなっていうことを言わせていただきました。町長が思っておられる美術館構想と、僕が思っている美術館構想の面積の大きさとかイメージが多分違うので、そういう認識の差がどうしても出てしまうのかなと思います。まず美術館第一ですので、公園の隣にっていうのは、少しここではやめますけども、先ほど集合店舗がオープンカフェで、中央に芝生があって、そこでっていう話でしたけども、オープンカフェ、向いている方向はたしか川のほうですね。違いますかね。僕のイメージとしては、もう逆というか、川に沿った横のイメージがあったんですけども、そこにしても、これから集合店舗ができますので、また、ここにたくさんの人が来られるようになれば、また拡張だとか、そういうことも考えられていくと思います。もういいです。  ただ最後、町長がレークサイド大栄の遊具の話、お台場公園の公園の話をされました。私も非常に寂しいなと思っているのが、先ほどキリン公園に北条の人をたくさん見かけるって言いました。確かにお台場公園、すごくいい遊具がそろってまして、本当誇れる場所です。なのに人が余り行かない。レークサイド大栄、すごくいいです。広いし、子どもの目離していても、すぐどこにいるかわかってしまう、遊ぶ遊具も非常に子どもは喜びます。ただ、その2つ以外、先ほど天神いこいの広場はちょっと寂しいって言ってました。町長、子育てするならと言いますけども、湯梨浜町に負けてますよ、公園は。全然旧北条の人が行って遊ぶ公園ありませんよ。なぜ北条の人がキリン公園に行くのか、そこをもう一度、この場で町長にやってください、つくってくださいと言っても、はい、つくりますという答弁いただけないとは思うんですけども、子育て世代の人、保育士さんとか、そういう方にもう少し意見を聞いていただいて、やっぱり公園の重要性というのはすごいと思いますので、もう少しそういう方の話をしっかり聞いていただいてから何か検討いただくような考えがあるかないかをもう一度お伺いします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 集合店舗、真ん中に芝生ではなくて、さっき言ったオープンデッキといいますか、そこのところの周辺に芝生というか、そのことでございます。真ん中は噴水というような形になっておるところであります。  それから、レークサイドとお台場しかないというようなことでありますが、湯梨浜町にある公園も、これは県の施設でございまして、東郷湖周辺はずっと芝生なんかも全部県がしているということでございまして、ああいう立派なものができるんだろうと、こう思っております。町単独でということになれば、かなり整備も必要だろうと、こう思っておりますので、なかなかそのような大きなものはできないだろうと、こう思っております。  ただ、今、道の駅北条の辺で今、道の駅の開始だったりとか、あるいはPLANT(プラント)さんの出店というようなことがあるわけでありますので、オートキャンプ場とあわせて、その近くにそういうものができないかなというようなことで今考えておるところでありますので、またいろいろ御意見等を賜って、そういう子どもたちが、あるいは子育てされる方のそういう憩いの場所というのも考えてまいりたいと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 前田議員。 ○議員(5番 前田 栄治君) 先ほど湯梨浜町の話をいただきました。確かに東郷湖の周りは、先ほどのキリン公園以外にも、ずうっとはわい温泉のほうに行くまでも整備されていますし、また、あやめ池のスポーツ公園ですか、あそこもすごいものです。確かに、私もどういうところがつくって、どういう予算配分で、町がどれだけ出して、県がどれだけ出して、国がどれだけ出してっていうのは全然知りませんので簡単に言いましたけども、やはり子育てしていくんだったら、少々無理しても、まあ先ほどの風車で予定外に収入があるんだったら、風のまちづくり事業でも活用して、やはり子育てするなら北栄町、教育するなら北栄町とうたっている以上は、隣に負けているようでは言えない、町長がこれから声高らかに言うためには、それ以上にぜひ向かっていただきたいなと思います。  先ほどオートキャンプ場の話をいただきましたので、これもまたオートキャンプ場の周辺もいいんですけども、子育て世代から聞くと、小学校から帰って、保育園から帰って自力で行けるところにつくってほしいな、自力というですかね、町なかにつくってほしいなっていうふうな意見も聞きますので、それも一つの意見として承っとっていただきたいと思います。  次に進みます。先ほど観光客さんとかの滞在時間を延ばす話をさせていただいたと思いますけども、これも過去の質問で、点と点を結ぶ、いわゆるコナン館、コナン館と言ったらだめですね、ふるさと館、またあとコナン大橋、由良駅、あと由良宿の町並み、そういう点と点を結ぶ間にいろんなものをつくってみたらということでありました。で、モニュメントがたくさんできました。でも、コナンのふるさと館からやっぱり広場まで、今、集合店舗つくっているところまでが非常に寂しいなと思います。  過去の質問で、集合店舗の予定や道沿いのお店がカフェとかを計画されているので、コンテナを設置する考えはないという答弁をもらったので、そのときは、では経過を見ましょうということになりましたけども、その後、どうなりましたか。その道沿いのお店の状態はどうですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 今閉められている店があって、お話をさせていただいたんですけど、なかなか難しい状況であります。  それからもう一つ、こちらに東京から帰ってきて、お店を出そうかなという方もあるわけでありますが、まだ具体的には、じゃあどこにということはないわけでありまして、そういうのをまたお話を伺いながら進めてまいりたいなと、こう思っております。ではすぐにというようなことにはなかなかならないわけでありまして、いろいろそういう声かけしたりしながら進めてまいりたいと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 前田議員。 ○議員(5番 前田 栄治君) 僕も答弁をいただいてからずっと見てますけども、非常にあの道沿い、できないなあと。きのうも夜、ちょっと通ってみましたけども、何かお店としてやっていて電気がついているのか、お店としてじゃなくて電気がついているのかわからないですけども、1店舗、夜に電気がついてました、食事か何かかもしれませんけども。それでカフェ等、ちょっとはされているのかなと思ったら、なかなかちょっと難しいなと、今できてないなということでしたので、今回の集合店舗ですけども、集合店舗は補助金の性質上、先ほど町長も言われてましたけども、なかなか……。あ、町長は言われてないですね、ごめんなさい。今回の集合店舗は補助金の性質上、賃料を安くしたりとかして起業目的のチャレンジショップ的なものはだめであるというふうに聞いたことがあります。なかなか、先ほどにぎわい創出だとか、そういうことのため、周りのため、核にしてやるんだよということのための目的の店舗でありますので、そういうチャレンジショップ的なものはだめだよというふうに聞きました。そうしますと、私は前からやっぱりチャレンジショップ、1つぐらい欲しいなっていうことを言わせていただいてたんですけども、コナン通り沿いに、前も言いました、空いてる民地がありますね。あそこの地権者の人と話をちょっとはしていただいて、あの後されたかどうかわかりませんけども、コンテナを設置しないと言われたので多分しとられないと思いますけども、再度地権者の人とお話をしていただいて、今はコンテナも安いですし、設置すると、そこでチャレンジなショップがしたいな、将来的には町内で起業したいなという方が出てくるかもしれません。再度、だめっていうふうに、コンテナは設置しないよと言われてから、カフェもオープンしませんし、全然状況が変わってますので、もう一度検討していただきたいんですけども、町長、どうでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) チャレンジショップ、いろんな形で挑戦していただくというようなことは大変いいことだろうと、こう思っております。それはコンテナがいいのか、あるいはそのものをつくってするのがいいのかということになろうかと思いますが、コンテナを置いて、では出てくるかというのも、またこれもわかりませんし、鶏が先か、卵が先かというような形になるわけでありますが、そういうお話をここ、地権者の方にはやっぱりお話をして、貸してもらうことはできないだろうか、どうだろうかというようなことはお話もして、そうすることによって、では出てみようかという方もあろうかと思いますので、そういう形の中で、まず地権者のお話を聞くというようなことに取り組んでみたいなと思います。 ○議長(井上信一郎君) 前田議員。 ○議員(5番 前田 栄治君) 前向きな答弁をいただいたと思います。  最後にしますけども、先ほど商工会というか、地元事業者の若手の者も本当に将来を心配していて、そういう方との交流とか、いろんな情報交換も考えたい、考えてというか、やっていきたいということでした。本当に心配している人が多いです。情報発信、また共有をして、町民からの提案、また参画、これが非常に大事ではないかなと思います。今来ている10万人のお客さんが、10万人というのは、本当に数年前からしたらすごく頑張っていただいた数字だと思っていますので、これが欲を言って15万人、20万人になるように、「目標は高く」ですから、していただきたいと思います。また、町民参画によってオンリーワンのコナンが、逆オンリーワン、町ひとり歩きにならないように発言させていただいて、質問を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) やはり来ていただく方にも、楽しんでもらわなければなりません。コナンも大切でありますし、やっぱりコナンだけではなくて、町の魅力というのも見ていただくことも必要でありますし、また、そういう中で周遊していただいて、お金を落としていただくような、そういう経済効果を得ないと、なかなかこれは続きませんので、そういうことも含めながら、コナンの聖地としての取り組みを進めてまいりたいと、こう考えております。 ○議長(井上信一郎君) 以上で前田栄治議員の一般質問を終わります。  しばらく休憩します。(午前10時49分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 休憩前に引き続き再開します。(午前11時05分再開)  次に進みます。       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 8番、町田貴子議員。 ○議員(8番 町田 貴子君) 8番、町田貴子でございます。  私は、鳥取県中部地震の被害状況と今後の対策について質問をいたします。  10月21日午後2時ごろ、突然震度6弱の地震が発生し、北栄町も多大な被害を受けました。被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。そして、一日も早い復興を願っています。  日を追うごとに被害はふえ、11月16日現在、重軽傷者21名、全壊家屋15軒、半壊101軒、一部損壊1万2,901軒、計1万3,017軒の住宅被害が確認されています。  その中で、北栄町は対応がいち早く行われました。ごみ置き場も広く、スムーズに運び込むことができました。町長を初め職員の皆様もお疲れのことと思います。消防団のパトロール活動により、防犯上からも非常によかったと聞きました。ボランティアの方々にも感謝しなければいけません。  しかし、今後考えるべき点も多々あります。当初、役場玄関が雑踏していたと聞きました。災害対策本部を情報インフラ整備された部屋に用意すべきだと思います。そして、人的被害が発生していたら、もっと混乱していたことでしょう。防災士の育成が必要ではないでしょうか。鳥取県は防災士が全国で2番目に少ない378人となっています。今後、あらゆる事態を想定し、防災訓練の強化、自主防災組織を全地域に設置する、情報伝達体制の整備はできているかなど、町の方針を伺います。  身近に起きたこと、課題となったことをお尋ねいたします。  1番目に、各こども園、保育所、小学校、中学校での、教育現場の当時の様子は。先生の対応は日ごろの訓練のとおりにできたでしょうか。  2番目に、給食は毎日提供できましたでしょうか。  3番目、緊急連絡先、非常持ち出し品などの再点検。行政、住民それぞれが役割分担と相互の連携はとれていましたか。  4番目に、避難場所が被災して使えなかったときの第2の避難所はありますか。  5番目に、福祉避難所の設置と連携体制はできているのかなどを伺います。  先日、教育民生常任委員会で教育施設等の被害状況を見て回りました。どこもそれぞれ亀裂等の被害はたくさんありましたが、北条中学校体育館は使用できない状態でした。安心して運動ができるような早急な対応を望みます。  課題は多くあります。被害の最小化と迅速な復旧、復興を図ることは非常に重要だと思います。どのようなことを優先で進められるのかを伺います。  この場での質問は以上です。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 町田議員の御質問にお答えいたします。  鳥取中部地震の被害状況と今後の対策についての御質問でございます。  最初に、災害対策本部を情報インフラが整備された部屋にすべきについてでございますが、町の防災計画では、災害対策本部は震度5弱以上が発表されたときには自動的に設置することとなっており、その場所は大栄庁舎とだけ記載してあり、具体的な場所については明記しておりません。これまでの訓練では、1階ロビーや2階会議室、北条農村環境改善センターなどに本部を設置し、訓練をしてきたところであります。  このたびの地震では、総務課内に本部を設置し、そこで対応をしており、総務課が通常業務と災害応急業務で混乱をしてしまいました。一度、2階会議室で本部を設置したことがありますが、電話回線が少ない等の不備により、総務課に戻したという経過がございます。この点、議員御指摘のとおり、情報インフラを整備した部屋を設けるなど、今後、見直しすべき点と考えております。  次に、防災士についてでございますが、防災士は、自助、共助、協働を原則として、災害時には公的な機関が機能を発揮するまでの活躍が期待されますので、これまでの議会などでの説明のとおり、その必要性は強く感じております。平成28年度当初予算では、計20人分の予算、職員10人、消防団10人を予定しており、時期は平成29年1月でございますが、その予算を計上し、承認をいただいたところであります。今後もできるだけ多くの防災士の育成に対応していきたいと考えております。  次に、防災訓練の強化についてでございますが、町の防災訓練につきましては、これまで災害対策本部の本部員中心に行ってきましたが、このたびの地震の経験を踏まえ、自分の担当業務について具体的に瞬時に取り組めるよう、全職員を対象とした訓練を実施する方向で考えております。  また、町民の皆様には、町の防災訓練への参加はもとより、各自治会での積極的な防災訓練の実施をお願いしたいと考えております。その際には、町の防災担当などの活用を御検討いただきたいと思います。  また、地域防災の強化につきましては、自治会長会にて自治会の地震発生時の活動状況を検証していただくようお願いしたところでありますが、町といたしましても、今後、改めてアンケートを自治会長に依頼し、当時の自治会内の様子がどうであったかを把握するよう考えております。このアンケート結果の中で、自治会内の課題が見えてくるのではないかと思っております。訓練でできていたことが実際にはできていなかったというものや、実際の活動を行う上で支障を感じられた部分などがあったと思います。これらを整理し、今後行っていただく自治会実施の防災訓練でも、これをテーマに取り組んでいただけるよう提案をしてまいります。また、自治会と町との連携部分で改善が必要なものについては、その改善を行ってまいります。  次に、自主防災組織の全地域設置についてでございますが、現在45の自治会で組織してあります。今後も全自治会で組織化されるよう、未組織の自治会ごとに研修会を行うなど、引き続き粘り強いアプローチをしてまいります。  次に、情報伝達体制についてでございますが、町民には、防災無線による臨時放送、ホームページ、TCCなど、あらゆる媒体を活用し、情報を流したところであります。自治会には電話で避難状況や安否確認、自治会施設の被害状況などを確認いたしました。県や警察などは、災害情報システムなどを通じて情報伝達をしておるところであります。  次に、行政と住民の役割分担についてでございますが、災害時において、行政の使命として、迅速で正確な情報を住民に提供し、住民の安全・安心を守ることであります。住民は、みずからの命や財産を守ることを最優先にすることでありますし、住民の責務として、食品、飲料水その他の生活必需物資の備蓄、その他のみずから災害に備えるための手段を講ずることとなっておりますし、町が実施する防災に関する施策に協力するよう努めなければならないとありますので、相互の連携がとれるよう、それぞれの役割分担を平常時から確認しておくことが重要と考えております。  次に、避難場所が被災したときの第二の避難所の設置についてでございます。  現在、地震による避難所として、町内の広範囲に一般の指定避難所として10カ所、福祉避難所として2カ所がございますので、町全体が被災するような大規模災害でなければ、予備の避難所として確保しているものと考えております。  次に、福祉避難所の設置と連携体制についてでございますが、町ではこのたび2カ所の福祉避難所を設置し、要支援者等の受け入れを行いました。しかしながら、事前の情報提供ができていたかと聞かれれば、北栄町障がい者自立支援協議会などで関係団体の代表の方にお知らせした程度であり、周知が足りなかったのではないかと反省しております。今後は関係団体等への周知を行っていきたいと考えております。  最後に、今後の最優先課題についてでございますが、罹災証明の発行、第2次調査の早期着手、完了、説明や支援制度の活用などを最優先課題として捉え、通常の生活に一日も早く戻れるよう、復旧、復興に集中的に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。  なお、こども園、学校、給食関係の御質問につきましては、教育委員長が答弁をいたします。 ○議長(井上信一郎君) 福光教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 町田議員の御質問にお答えします。  こども園、学校の地震直後の様子や対応についてでございます。  まず、地震当日の午後2時7分、北条小学校では体育館で学習発表会の休憩中、大栄小学校5年生は船上山での研修中、北条こども園の4、5歳児は園外で芋掘りの実施中で、このほかの子どもたちは園や学校での地震となりました。  次に対応ですが、地震発生と同時に停電となりましたので放送設備が使えず、声やハンドマイクによる指示となりました。地震直後は机の下に隠れ、揺れがおさまってから避難を行い、大栄中学校では自転車小屋、それ以外は園庭、校庭に避難をいたしました。地震発生から避難場所への移動するなどの一連の行動につきましては、日ごろの訓練どおりにできたと聞いております。  その後、まちcomiメールによる一斉送信や電話による連絡で保護者に連絡を行い、子どもたちの引き渡しを行いました。ほとんど午後5時ごろまでに保護者に引き渡しができましたが、一部、仕事の都合で迎えができない方につきましては、最終が午後7時ごろであったとのことでございます。  今後の対応としましては、「停電で校内の放送ができなかった」また、「パソコンが使えず、まちcomiメールが送信できなかった」ということを多くの園、学校が問題点に上げましたので、ハンドマイクの配置や停電でもメールが送信できるよう、体制を整備したいというふうに考えております。  次に、給食についてでございますが、給食につきましては、由良こども園、大谷こども園、学校給食センターが翌週月曜日の調理を中止し、弁当による対応を行いましたが、北条こども園、大誠こども園は通常どおりの給食を行いました。こども園を中止した理由は、水の濁りによるもの、学校給食センターは施設及び機器点検実施によるものでございます。水の改善、点検により施設の安全が確認できましたので、翌日の25日から通常どおりの給食提供をしております。  北条中学校の体育館については、議員御指摘のとおり、使用できない状況になっております。改修工事でございますが、先週工事を発注いたしました。体育館内に足場を組んでの工事のため、1月末までの工期としていますが、一日でも早い復旧になるよう取り組んでいきたいというふうに思います。 ○議長(井上信一郎君) 町田議員。 ○議員(8番 町田 貴子君) 被災された家屋の件数とかは町で把握されていると思いますけれども、避難されている方がありましたよね。今はないですけれども、その避難されている方がちゃんとおうちに帰れる方や帰れない方や、いろいろあったんですけれども、その避難されている方が今度おうちにちゃんと帰られて、ちゃんと安定した生活を送っておられるかとか、そういう避難された方のその後のフォローもやはり必要だと思うんですけれども、避難された方に対してはどういうフォローがされているんでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 避難所に避難されてきた方については、家が壊れて住めないとか、あるいはまだ余震があって怖くて帰れないとか、いろいろあったわけでありますが、皆さん町営住宅であったりとか、あるいは親戚のところに行かれたりとか、あるいは自分のところに帰られたとかいうことで、11月20日には全てそれぞれの落ちつき先といいますか、そういうところに帰られました。  その後につきましては、担当課長に説明させますので。(発言する者あり)あ、把握してない。把握してないそうでございます。ただ、その後は余り聞いていないところでありまして、それぞれの場所で生活されているんだろうと、こう思っておるところであります。
    ○議長(井上信一郎君) 町田議員。 ○議員(8番 町田 貴子君) やはり避難された方のその後というか、今後もやはり把握して、手厚いフォローをぜひ行っていただきたいと思っております。  先ほどこども園や小学校などのことを伺いました。本当にこども園、小学校、子どもたちは激しい揺れで、もうパニックになったのではないかなと思いますけれども、先ほど聞きましたら、マニュアルどおりに割とうまくいったということでしたけれども、先生方とか、こども園、学校とか、そういうそこの独自の防災マニュアルはできているか。それから、訓練は定期的に行われているのかということと、それから、先生だけに任せておくんじゃなくて、子どもたちにもやっぱり防災教育というか、防災学習というんですか、そういうのが必要だと思うんですけれども、そのことについて伺います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 避難所におられた方のその後のフォローの関係でありますが、避難所で問題のあった方については、その後はやっぱりフォロー、保健所を中心にフォローしておるということでありますが、元気に出られた方は、まだフォローということはしてないところであります。 ○議長(井上信一郎君) 福光教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 3点の御質問がありましたが、学校でマニュアルというか、できているかということですが、これは全学校とも、園とも作成はしておりまして、ただ、このマニュアルどおりに今回の地震ができたかどうか、機能したかどうかについては、今、点検というか、しておるところでありまして、確かに問題や課題もありますので、そういうことを今見直しを図っているところであります。  それから、定期的に避難訓練をしているかということにつきましては、各園、学校ともきちっと訓練は行っております。  それから、防災教育につきましては、学校では計画に従いながら防災教育も学習はしているところであります。 ○議長(井上信一郎君) 町田議員。 ○議員(8番 町田 貴子君) ぜひ、先ほどもありましたけれども、まだ把握してないところもあるということですので、避難された方の後々のフォローを引き続きお願いしたいと思います。  それから、防災マニュアル、できていると言われましたが、やはり課題もあると言われましたので、その課題を取り上げて、もう一度マニュアルの点検なり実施を、マニュアルどおりじゃなくて、マニュアルを変えて、ぜひ皆さんで引き続き防災について訓練なりしていただきたいと思います。訓練は定期的に行われていると言われましたけれども。  それから、子どもたちの防災教育というのは、例えばどのような形での防災教育なんでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 福光教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) どのような形での防災教育を行っているかということでありますけども、形としましては、当然狙いを持ちながら、担任が指導しているわけですけども、それだけではやはりなかなか学習が深まっていかないというようなことがありますので、例えば消防士の方においでいただくとか、それから地震を直接体験されたような方に学校に入っていただいて、どういうふうな備えをしなければいけないのかと、実践的な教育というものに心がけながら学習を進めているところであります。 ○議長(井上信一郎君) 町田議員。 ○議員(8番 町田 貴子君) 先日の教育民生の陳情で、各小学校、中学校からたくさんの項目の陳情がありました。その中で、やはり地震関連のことがありましたので、それを特記してお聞きしたいと思います。  北条小学校ですけれども、1番目は、先ほどもちょっとお話ありましたけれども、地震のときに停電をしたと。停電してしまって困った、連絡するのに放送ができなくて困ったなというのがあって、非常用電源の確保ということで陳情が来ておりました。何か先ほどハンドマイクでということはありましたけれども、同時にぱっとハンドマイクではできないので、やはり電源の確保をお願いしたいということですので、それについて伺います。  それともう一つは……。 ○議長(井上信一郎君) 町田議員、1問ずつでお願いします。 ○議員(8番 町田 貴子君) はい。 ○議長(井上信一郎君) 福光教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 教育長がお答えいたします。 ○議長(井上信一郎君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 委員長にかわって答弁をさせていただきます。  非常用電源について、今回の地震で停電になって放送が使えなかったということで、そういう要望が出ていることは承知しておりますけども、実際にどういうふうなことがいいのか、例えば停電になって非常用電源を確保しても、施設の中にふぐあいが生じて十分に放送ができないとか、いろんなことが考えられると思いますので、どういう対応がいいのかというのは今後しっかりと議論をしていきたいというふうに考えております。まずは機械に頼ることなく人的な対応でするというのが第1の原則だというふうに思います。その中で、どういうふうなのがいいのかというふうに考えていきたいなと考えております。 ○議長(井上信一郎君) 町田議員。 ○議員(8番 町田 貴子君) 私も余り詳しくは知りませんけれども、何か蓄電気とか何か、そういういろんな方法があると思いますので、ぜひ検討していただきたいと思います。  2番目です。これは大栄小学校からあったんですけれども、内線電話の増設をお願いしたいと、地震のときに内線電話がもっとあればよかったということなので、内線電話の増設をお聞きします。 ○議長(井上信一郎君) 福光教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 教育長がお答えします。 ○議長(井上信一郎君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 委員長にかわって答弁をさせていただきます。  内線電話の設置についてなんですけども、大栄小学校の場合、教室棟と管理棟と2棟の建物がございます。教室棟については内線電話はもう既に設置をしておりまして、管理棟、職員室とか校長室のある建物についてはまだ内線電話が設置されてないという状況で、設置をするように要望はしていきたいというふうに考えております。地震に限らず、例えば不審者が校内に侵入したとか、そういうときに迅速な連絡体制というものもとる必要があろうかというふうに考えておりますので、設置に向けて考えていきたいというふうに考えております。 ○議長(井上信一郎君) 町田議員。 ○議員(8番 町田 貴子君) 設置要望をしていただきたいと思います。  次です。北条小学校から通学路の安全の確保をお願いしたいというのがありました。何か通学路の途中に注意とか張ってある、何ていうかな、危なっかしい家屋があるので、それを何とか補強なり、そういう安全の確保をお願いしたいということがありまして、私はそこの部分を把握してないんですけれども、そういうところがあるのかどうか、またはあるとすればどういうふうに対処されるかということを伺います。 ○議長(井上信一郎君) 福光教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 教育長がお答えします。 ○議長(井上信一郎君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 委員長にかわって答弁をさせていただきます。  通学路の安全確保ということなんですけども、先日、北条小学校のPTA要望の際にもそのことはお伺いをいたしました。それで、実際に地震の直後については、金曜日に地震があって、土曜日には校長を初めとした教職員の方が子どもたちの通学路に危険がないかどうかということを一通り点検をして確認をしたというふうに聞いております。迅速な対応をしていただいたというふうに喜んでおるところでございます。  どこが危険かというところまでちょっと私も確認はしておりませんけども、そういう箇所がある場合については、各自治会には保護者の会というのもございますので、そういうところで安全について各自治会でしっかり検討していただく、そういうことも必要なんじゃないかなというふうに考えております。  当面、通学路で通っているところで通学に支障のあるところが発生しているというふうには聞いておりませんので、通常の通学についても危険がないか、日々点検をしていただきながら、通学していただくようにしたいというふうに思っております。 ○議長(井上信一郎君) しばらく休憩します。(午前11時36分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 休憩前に引き続き再開します。(午前11時44分再開)  町田議員。 ○議員(8番 町田 貴子君) 先ほど行政、住民それぞれの役割分担と連携ということで、役割分担を先ほどもお話を伺いましたが、役場の対策本部というのができますよね、先ほどの話で。中心となって活動されて、今回の震災の状況もいろいろありましたが、適切に誘導があったと思います。本当に、先ほども言いましたけれども、職員の皆さんも一生懸命活動されて、大変お疲れさまだったと思いますが、支援体制の、また今回も課題もあったと思いますけれども、先ほどありましたけれども、支援体制の再確認をお願いしたいと思います。何といっても助け合いの気持ちが本当に最終的には大切になってくると思います。けさもありましたけど、県内外から多くのボランティアさんというのか、支援の方が来られていました。それでもやっぱりボランティアの手が足らなかったということを聞いております。災害に向けて、特別に登録するボランティアのことを災害ボランティアというのかどうかわかりません。災害ボランティアというのを、そういう組織というのか、ボランティアを募って、今から名簿なりを調製してつくっておくのがいいんじゃないかという声が町民の方からありました。災害ボランティアというのはどういうふうにお考えでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) たくさんの方にお世話になって、本当にありがたく思っておるところであります。現在もそれぞれの県、市、町から応援体制をとっていただいて、来ていただいておるところであります。本当に感謝を申し上げる次第であります。  そういう中にあって、ボランティアの手が足りなかったというようなお話があったわけでありますが、今回はちょっと特別な面がありまして、特に屋根瓦がかなり動いておったというようなことで、ブルーシートを何とか早くしてもらえないだろうかというようなことがあったわけであります。熟練した方でないと屋根に上ったりおりたりということがなかなか難しい面もありますし、また、かけ方等もいろいろあるようでございまして、そういう面ではなかなか早期に早くブルーシートがかけれなかったというような面もあると思います。そういう職人さんもかなり減ってきておるということでございまして、大変時間がかかったところでありまして、町民の皆さんには御迷惑をかけたところでございますが、そういうことがあって、せっかくボランティアで来られても、屋根に上ってブルーシートをかけるというのがなかなかできないというようなこともあったところであります。  そういう中で、今後は災害ボランティアを募ってはどうかということでありますので、社協のほうでいろいろボランティア事業をしていただいておるところでありますが、そういう災害のときにボランティアしていただける方、それもやはり募って、登録していくということも必要だろうと、こう思いますので、また社協等とも話ししながら、募集に向けて取り組んでまいりたいなと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 町田議員。 ○議員(8番 町田 貴子君) ブルーシートが大変今でもいっぱい残っていて、何年もかかるということを聞いてますし、災害ボランティアでブルーシートを張るという作業が非常に多かったのも聞いております。でも災害ボランティアは、ほかにもやっぱり片づけをしたりとか、いろんなことが、細々したことが必要となってくると思いますので、ぜひ災害ボランティアを募っていただきたいと思います。  それから、福祉避難所の対象者や選別とかの誘導は、先ほどちょっと社協さんから電話をしましたという答弁がありましたが、このたびの被災したときに、もう電話はしましたよと言われたんですけれども、福祉避難所に関しては、そこに行ってくださいよという誘導をする人というのか、誰が先頭に立って福祉避難所の誘導とかを行うのかを伺います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) それぞれにどの部署が、どこの課が担当するかということを決めております。例えば避難所については生涯学習課とか教育委員会とかということをしておりますし、福祉避難所については福祉課が中心となってやっていくというようなことを決めておりますので、福祉避難所については福祉課が中心になってやっておるというようなことであります。  詳細は、福祉課長に説明させます。 ○議長(井上信一郎君) 田中福祉課長。 ○福祉課長(田中 英伸君) 町田議員の御質問に関しまして、町長にかわり答弁させていただきます。  福祉避難所というのはあくまでも二次的な避難所ということになります。基本的には一般避難所に避難していただいた上で、やはりそこでは十分な支援ができないという方は福祉避難所に行っていただくということになります。そういった判断を下すのは、あくまでも一般避難所で聞き取りをしていただく保健師さんとか、そこの職員がやはり相談を受けた中で、福祉避難所に行ってくださいということで案内をしていただくようにしております。基本的には福祉避難所運営マニュアルの中には、福祉避難所の利用対象者となる者は、介護等で必要な要介護者、介護保険の要介護3以上で自宅で生活しておられる方、また、身体に障がいのある方については身体障害者手帳の1、2級の方、精神障がいの方につきましては精神障害者保健福祉手帳1級の方、また、知的障がい者の方は療育手帳A判定の方等と決めておりますが、また、これに準ずる状態、またはそうじゃなくてもそのときに支援が必要と認められる方はそちらの福祉避難所に行っていただくということにしております。そういった手帳がなくてもその状態ではやはり福祉避難所での支援が必要な方ということで入っていただくということになっておりますので、先ほど町田議員が質問された、そちらに行っていただくのは一般避難所から保健師さんの指示であったり、また、今回の場合は、直接福祉避難所のことを知っておられた障害者手帳等を持たれた方から開設を聞かれて、開設しているということでお伝えしたら、じゃあそちらに行かせていただくということで、直接福祉避難所に行かれた方もございました。以上でございます。 ○議長(井上信一郎君) 町田議員。 ○議員(8番 町田 貴子君) 福祉避難所もいきなり1次で行かれると思っていたものですから、ではこのたびは1次で普通の避難所に行った人にいろいろ、これは福祉避難所に行かれたほうがいいですよというのを選んでというのか、行ってもらったということなんですよね。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 今回は、一般の避難所と、それから福祉避難所を同時に開設したというようなことでございますので、詳細につきましては担当課長に説明させます。 ○議長(井上信一郎君) 手嶋総務課長。 ○総務課長(手嶋 俊樹君) 町長にかわりまして答弁させていただきます。  放送では福祉避難所という言葉は使ってはございませんので、すぐに、4時でしたかね、避難所は開設しましたと、ただ、それは中学校なり、両方の中学校ですね、だけでございました。先ほど町長が答弁しましたけど、この福祉避難所につきましては、身体障がい者の協議会とか、一部の団体等でのお話をさせていただいただけで、その存在というのはなかなか難しいかもしれません。たまたま今回につきましては、4カ所同時に開いて、すぐ知っておる方についてはそこに行っていただいたということでございますので、二次的なという、先ほど福祉課長も説明しましたけど、マニュアル的にはそうではございますけど、今回については同時開設もやむを得ないということでさせていただいたところでございます。 ○議長(井上信一郎君) 町田議員。 ○議員(8番 町田 貴子君) 1次に行って、そこからまた2次に行くと、時間もかかりますし、どっちかというと福祉避難所に直に行くべき人が行ったらどうかなと思いますけれども、もうそういうことができるのでしたらやはりそういう対象者の方の会合なりなんなり、そういうときに福祉避難所はここですよということを言っておかれたら、直に行かれたほうが早いと思いますので、どうでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) その点につきましては、最初の答弁で申し上げましたとおりでございまして、やっぱり関係団体等に周知を図ってまいりたいと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 町田議員。 ○議員(8番 町田 貴子君) 先ほど防災訓練のことがありました。北栄町は予定していた防災訓練ができなかったんですよね、たしかね、ことし。やはり新聞とかを見ますと、ほかの市町村なんかは、大変なんだけれども、防災訓練が自治会ごとかもわかりませんけれども行われたとちょこちょこ書いてあったので、防災訓練はやはり早急にしたほうがいいと思うんですけれども、どうでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 町の防災訓練につきましては、11月6日を予定しておったところでありますが、10月21日に本番が来てしまったということでありまして、防災訓練ということじゃなしに、本番のそういう地震対応をしていったというようなことであります。その中でまたいろいろ反省等もあるわけでありますし、課題もあるわけでありますので、そういうのをまた精査しながら、今後の防災訓練に生かしてまいりたいと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 町田議員。 ○議員(8番 町田 貴子君) 自主防災組織というのが先ほど答弁で45自治会ということをお聞きしました。これを全自治会に設置するべきだと思います。  そのことと、やはり組織ができ上がっていても、なかなか実践ということになるとできないです。このたびもやっぱり発生の時間とか、いろんな条件で、組織が動けなかったという場合がたくさんあると思いますし、やはり最終的には地域の支え合いというのが一番大事になってくるんじゃないかと思います。今、社協さんが中心となって行っている地域支え愛運動の推進で、助け合いの町にしていかなければいけないと思いますけれども、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 自主防災組織につきましては、全自治会に設置できるようにということで、ずっと推進してまいっておるところでありますが、御存じのように45しかまだないということでございますが、今回の地震を契機に、さらにまた推進をして、組織をつくっていただくということをしてまいりたいと、こう思っておるところでありますし、また、自治会の自主防災組織がじゃあ機能したかということになると、つくったけどなかなか機能しなかったというようなこともあろうかと思いますので、また自治会等にアンケートをとったりしながら、そういうところの問題点も出して、実際に機能できるようにはどうしたらいいのかということも検討していただくようにしてまいりたいなと、こう思っております。また、やはり地域で支えるということが大変重要なことでございますので、そういうことも自治会の中でお話をしていただく。自主防災組織の中でもまたそういう話もあろうかと思いますが、助け合って地域を守っていくということをお願いしたいなと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 町田議員。 ○議員(8番 町田 貴子君) 町の町報とかの中に出前講座メニューというのがあります。その中に、自主防災組織についてとか、災害から身を守るためにとかという、本当必要なような、この出前講座を利用すればいいんじゃないかなと思いますけれども、これらをもっとアピールして、出前講座などをふやしていただいたらと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 出前講座につきましては、自治会長会等で毎回そういうメニューがありますよということで自治会長さんにお示しをしておるところでございます。そういうのも使っていただいてもいいわけでありますが、やはり未組織集落等につきましては、積極的にこちらから声をかけていくというような形で取り組んでまいりたいなと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 町田議員。 ○議員(8番 町田 貴子君) 最後になります。地震を含め、災害は、本当に思わぬときに突然やってきます。本当にいざというときに適切な行動ができるように、町民も日ごろからの、地域としても訓練、研修などの防災活動が本当に必要となってまいります。今後も災害対策活動をぜひ進めていってほしいと思いますし、それから、今後も、先ほど言いましたけれども、被災者に寄り添った細かな支援を継続していただきたいと思います。一言お願いします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 特に地震等は本当に突然来るものでありまして、なかなか前もってということができないわけでありますが、しかし、そうはいっても防災訓練したりとか、あるいは、今、経験しましたので、こういうものをまた検証しながら、そういう対策を強化してまいりたいなと、こう思っておるところでありますし、寄り添ったということでございますが、やっぱり住民の方が安全で安心で暮らせるように最善を尽くしてまいるということで頑張ってまいりたいと思います。 ○議員(8番 町田 貴子君) 終わります。 ○議長(井上信一郎君) 以上で町田貴子議員の一般質問を終わります。  しばらく休憩します。(午後0時02分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 休憩前に引き続き再開します。(午後0時59分再開)  次に進みます。       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 9番、斉尾智弘議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 9番、斉尾智弘でございます。私は、本定例会におきまして、3点についてお尋ねしたいと思います。  第1点目、鳥取県中部地震におけるBCP発動後の検証と被災者支援についてでございます。
     10月21日14時7分ごろ、震度6弱の地震が発生し、多くの町民が被災されました。被災されました皆様には心よりお見舞いを申し上げます。一日も早い復興を御祈念しております。  また、職員の方々にも昼夜を問わず、大変御苦労さまでございました。避難所ではよくしていただいていると、そういう感謝の言葉が多くありましたので、ここで伝えさせていただきます。  本町では、震度6以上で北栄町BCPが発動するというふうに規定されております。そこで、次の点について町長へお伺いします。1、BCPの検証。2、マニュアルに基づいた避難所の運営。3、被災者台帳「被災者支援システム」の導入。4、住宅の建っている敷地、また背戸の崖の崩落などに対する支援について。  次に、ゼロ歳児対象のB型肝炎ワクチンの定期予防接種についてでございます。  国は、本年4月1日以降に生まれたゼロ歳児に対し、B型肝炎ワクチンの定期予防接種を始めました。しかし、1歳になるまでに3回の接種を完了しないと定期接種の対象から外れ、任意になるという、また、本年の3月31日以前に生まれたお子さんは対象外であり、中には任意で接種されている方もあると伺っております。  B型肝炎は、ウイルスが血液や体液を介して感染して起きる肝臓の病気で、乳幼児期に感染するとほぼ一生涯にわたり感染が持続する持続感染になりやすく、大人になってから肝硬変や肝がんに進行するおそれもあります。対象外のお子さんにも助成すべきと考えるが、お伺いします。  3点目でございます。奨学金の返済支援について。  現在、日本では、大学生の約半数が奨学金を借りており、利用者は卒業後、一定額を毎月返済していく必要があります。しかし、低収入などの理由で返済する余裕がない人も多いというふうに聞いております。日本学生支援機構の2014年度に調査では、奨学金返済の延滞者のうち年収200万円未満は男性44%、女性75.2%となっているというふうに報告がございます。  行政の支援が急がれる中、IJUターンを対象に、本町企業への就職など一定の条件のもとで返済を支援できる制度があれば、学ぼうとする意欲を高め、地元への若者の定着にもつながると考えますが、お伺いします。  以上3点につき質問いたします。壇上では終了いたします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 斉尾議員の御質問にお答えいたします。  まず初めに、鳥取県中部地震におけるBCP発動後の検証と被災者支援についての御質問でございます。  業務継続計画、いわゆるBCPの検証についてでございますが、町では、平成24年に作成しております計画に基づいて、災害時優先業務を実施したところでございます。  災害時優先業務は、大きく2つに分けているところであります。1つは、通常業務として、例えば電話交換や防災無線に関すること、各種証明や保険に関すること、学校教育に関することなど、災害時においても継続業務として計画の中に設けているもの、2つ目は、応急業務として、災害対策本部の設置・運営、避難所の設置・運営、職員の配備、災害情報の収集、伝達などを実施したところであります。  まだ個々の検証は行っていないところでありますが、計画しておりました各種イベントの中止など、御迷惑をおかけしたところはございましたが、全体として住民サービスを大きく低下させることなく現在に至っているところと感じております。11月中旬から検証のため職員へ意見集約をしておりますので、その結果などを参考に、今後、防災会議などで協議、検証していきたいと考えております。  次に、マニュアルに基づいた避難所の運営についてでございますが、避難所運営マニュアルを作成しておりますが、内部的な資料ですので、公表まではしておりません。  このたびの地震により、計4カ所の避難所を設けました。2カ所の一般避難所と2カ所の福祉避難所でございます。避難所では、避難者の把握、避難者や避難所の県などへの状況報告、災害関連や災害復旧関連の情報紙などの配布、コミュニティースペースの確保、食事などの生活面の確保、保健師による健康管理・健康相談の実施など、このマニュアルや防災計画をもとに開設、運営を実施したところであります。10月21日の開設から11月20日の閉鎖までの間、大きな問題もなく運営に当たれたものと思っております。  次に、被災者支援システムの導入についてでございます。  このシステムは、阪神・淡路大震災で被災した経験をもとに、災害発生時における業務を総合的に支援することを可能にするもので、兵庫県西宮市で開発されたと認識しております。住民基本台帳を基盤にして、被災者の氏名、住所等の基本情報に加え、住家等を含む被災者状況全般を管理し、罹災証明書の発行はもとより、各種支援制度や義援金の処理等にも対応し、被災者支援状況の総合的な管理が可能というものであります。  本町ではこのシステムを導入しておりませんが、このたびはこれらの業務につきましては、職員がパソコンを駆使し、情報連携できるようにして対応をしております。  このシステムは、町独自の支援制度などにも対応できるようでございますので、今後は研究等を行ってみたいと考えております。  最後に、住宅の建っている敷地や背戸の崖の崩落支援についてでございます。  まず、敷地につきましては、このたび新設いたしました被災者構築物等撤去支援補助金制度がありますが、この制度は構築物などの撤去が対象ですので、住宅敷地内であっても例えば庭石や立ち木などは対象外となります。また、背戸の崖の崩落支援につきましては、単に山を削ったようなものは対象にしておりませんし、構造物でも、まずその背後にある土地が農地であれば農林災害、山林であれば山林災害など、既存事業や治山事業などで対応していただければと思います。また、対象が擁壁などの構造物の場合で、背戸の崖が敷地内であれば、撤去の対象になる場合も考えられます。  いろいろなケースがございますので、詳細につきましては、現在開催中の相談会にて御相談していただければと思うところであります。  次に、ゼロ歳児対象のB型肝炎ワクチンの定期予防接種についての御質問でございます。  B型肝炎の予防接種は、それまでの母子感染予防対策に加えて、水平感染予防のために定期接種化が必要とされ、ことし4月以降に生まれた全ての子どもを対象に、10月から始まりました。  B型肝炎とは、B型肝炎ウイルスに感染して起こる肝臓の病気で、一過性の感染で終わる場合とそのまま感染している状態が続いてしまう場合、いわゆるキャリアがあります。キャリアになると、慢性肝炎になることがあり、そのうち一部の人では肝硬変や肝がんなど、命にかかわる病気を引き起こすこともあります。  B型肝炎は、母子感染のほか、ウイルスを含む血液、体液などに接触することによって感染します。集団生活の場で感染することはほとんどないとされておりますが、父親を中心とする同居家族からの感染や、ごくまれに保育所での感染事例が報告されております。  B型肝炎の予防接種は、予防接種法により、1歳までに合計3回接種することが定められております。予防接種そのものには年齢制限はありませんが、小さいうちに接種するほど効果が高いと言われており、感染経路がわからず、いつの間にか感染してしまうことを防ぐために、小児科医も生後2カ月からの接種を推奨されております。  さて、定期接種開始前の平成28年3月31日以前に生まれた子どもにも町独自で助成してはとのことでございますが、小児の予防接種は法に基づく定期接種だけでも9種類、任意を入れるとさらにたくさんあり、それぞれの予防接種に望ましい接種期間と年齢の区切りがされております。B型肝炎におきましては、厚生科学審議会の予防接種ワクチン分科会の小児における疫学調査でB型肝炎ウイルスに感染しているとされるHBs抗原の陽性者が0.025%という結果や、キャリア化しやすい年齢が1歳までということを踏まえ、定期予防接種対象年齢は生後1歳までとされており、集団感染といった緊急性も低いことから、町としての助成も国の方針どおりにしたいと考えております。  なお、平成28年4月から9月生まれの子どもにつきましては、接種開始が10月だったため、1歳までに3回の接種が難しい場合も起こり得ると考え、平成29年──月までは町の助成で接種できるよう救済措置を設けようと検討しております。  町といたしましては、接種漏れのないよう、乳児健診の問診等で接種状況を聞き取り、1歳までに確実に接種が完了するよう勧奨していくとともに、こども園等での感染予防に努めてまいりたいと考えております。  次に、奨学金の返済支援についての御質問でございます。  初めに、IJUターンを対象に、本町企業への就職など一定の条件のもとで奨学金の返済を支援できる制度があればとのお尋ねでございますが、既に鳥取県では全国初の奨学金返還の助成を行っております。鳥取県では、製造業、IT企業、薬剤師の職域(薬局、医薬品の製造・販売、病院など)、建設業に建設コンサルタント業、旅館ホテル業の5業種に限定されるものの、産業界と協力して鳥取県未来人材育成基金を設置し、県内就職する大学生と卒業生の方の奨学金返還に係る助成制度を設け、IJUターン及び県産業界を担う人材確保を推進していくこととしております。  御案内までに、現在、鳥取県では、企業の皆様を対象に、鳥取県未来人材育成基金の寄附金を募集しておるところでございます。  こうした事業を町だけで行うには、御協力いただく企業、就職を希望される学生が限定されてしまい、制度設計が困難であり、現在県で行っている規模が適正だと考えております。県の取り組みを後方支援し、できるだけ多くの学生の方にこうした制度を活用していただければと考えているところであります。 ○議長(井上信一郎君) 町長。 ○町長(松本 昭夫君) 先ほどB型肝炎のワクチンの定期予防接種についてのところでございますが、小児科医も生後─カ月と言ってしまったそうでございますが、小児科医も生後2カ月からの接種を推奨されるということでございますので、おわびして、訂正をさせていただきたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 最初に、震災について質問をさせていただきます。  町長、10月21日に地震が起こったわけですけども、第一報を受け取られたときの心境等をお尋ねしたいと思います。どういうふうに思われましたか。感じられましたか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) ちょうどその日は岡山県で介護保険サミットの会合がございまして、私は岡山に行っておったわけであります。その前に、12時過ぎに震度4という地震があったわけでありまして、そのとき、電話をかけて、どうですかということを聞いたわけでありますが、そんなに大したことはないということでございましたが、14時7分に発生したわけでありますが、スマートフォン、携帯電話ですね、大きな音が鳴りまして、ぱっと見たら鳥取県中部、北栄町とか倉吉とかいうことが載っておりまして、大変驚いたところであります。早速役場に電話したんですが、ちょうどいいぐあいに通じまして、どうだということで聞きましたら、大変ですということで、すぐ一緒におりました職員等と、車で来ておりましたので、車で帰っていったというようなことであります。高速道路が既に封鎖されておりますので、地道を通って帰ったというようなことであります。大変びっくりしたところでありまして、災害対策本部立ち上げ、そしてまた避難所等もしなければいけないので、大変心配しておりましたが、その後の電話が通じません。携帯でですね。向こうからは通じるわけでありますが、こちらからかけるとなかなか通じませんが、テレビ、ニュース等で見れますので、そういうのを見ながら帰ってきたところでございますが、どういうような状況かなということで大変心配したところであります。本当にこの地震につきましては、非常に驚いたということもありますし、早く帰らなければならないというのがまず第一でありました。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 出張先だったということでございます。全てをなげうって帰ってこようという町長の姿がかいま見えるわけでございますけども、私は6月にBCPについては質問させていただきました。このときに職員の参集体制ということを取り上げさせていただきました。夜だったらどうするのかということが心配だったので、そういうことも聞いたわけですけども、このきりはちょうど2時と、2時7分ということで、昼間、それも平日ということで、職員の皆さんがほぼそろっておられたということで、非常に不幸中の幸いであったというふうに私は感じております。ですから、大きな問題もなく、職員は役場に集まったということでございます。  その6月のときに、大栄庁舎が使えなくなった場合、どうするかということもお尋ねしたわけですけども、その対応としては、改善センター、あと北条庁舎、あと出会いの広場というようなことがございました。これは今後の課題だとは思いますけども、大栄庁舎が使えている以上、問題はないわけですけども、2次候補としてのものが指定できないのではないかというふうに思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 災害対策本部につきましては、大栄庁舎ということで指定をしておるところでありますが、耐震補強をしておりまして、今回の地震は対応できてよかったなと、こう思っておるところであります。そのほかの場所につきましては、改善センターにしても耐震補強はできておりませんし、また、北条庁舎もできていないわけであります。そういう面では、今後、大栄庁舎を初め、そういうところに被害があった場合は、災害対策本部としての機能を発揮しませんので、やはりそういうところも耐震補強するということで、今後のそういう災害に対応するような、そういうことをしてまいりたいと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 先ほど答弁の中で、同僚議員の質問の中だったでしょうか、2階に対策本部を設置したけども、通信回線が少ない。そのために1階に戻したというようなお話がありました。この辺については、大栄庁舎以外、適当に対応できるところは北条庁舎以外にないかなというふうに思うわけですけども、この辺の考え方というのは今後どういうふうな形で考えられますか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) やはり第2、第3の場所ということになれば、そういう電話回線がないとなかなか連絡がとれませんので、臨時的に対応できるような、そういうものもありますので、そういうことも考えてまいりたいなと、こう思います。  詳細につきましては、総務課長に答弁させます。 ○議長(井上信一郎君) 手嶋総務課長。 ○総務課長(手嶋 俊樹君) 今回の第2、第3会議室というのは、BCPの中では共用会議室ということで設定はしてあるんですけど、電話回線が少ないという考え方でございますが、BCPの中には8回線用意しておるということなんですけど、このたびは専用回線は2回線、災害で持ってございますが、その8回線のうち、代表電話と一緒にやっぱり電話がつながってきてしまいます。それで、2階で電話をとる。これは災害ではなくて通常業務の電話だったとか、そういうようなことで、下に行ったり上に行ったりという、ごちゃごちゃというか、複雑になりましたので、これは2階で業務をしていても、より情報がとれないということを判断しましたので、電話回線はあるんですけど、その辺の災害専用というようなところでの回線が少なかったということでございますので、今後はその辺を十分に注意して、防災会議等で決定していきたいと思っております。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 初期のそういう災害が起こったときの混乱ぶりがその部分に出ているかなと、ぜひこれは生かして、こういうことがないように、ないようにするということは非常に大変なことではございますけども、極力そういうことを検討課題にして、対応していただけたらと思います。  また、BCPの中では、情報収集のことも決めてあります。同じく同僚議員の質問の中にもありました。被害状況にかかわる情報は自治会役員や関係団体から集まってくることになると思われる。町はふだんから自治会との綿密な連携を保っておくほか、事前に、ここが大事だと思うんですね。非常時における連絡体制や収集すべき情報やその収集先などについて調整しておくものとするというものが明記されております。  ところが、これも検討課題にはなるかとは思いますが、今回の自治会の役員さんからの情報提供というのは何件あったんでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) それぞれの自治会で被害状況を教えにわざわざ来られる方もありますし、また、町で連絡をとっておるところもありますので、詳細につきましては総務課長に。 ○議長(井上信一郎君) 総務課長。 ○総務課長(手嶋 俊樹君) 今、町長申しましたけど、積極的に自分のところの自治会はこうだったというぐあいに連絡があったのも数件ございましたけど、大抵は本部でうちの職員が中心に各自治会の会長さんに連絡をしております。もちろん重複になったかもしれませんけど、今の状況について、電話で確認はしておるところでございます。全自治会について連絡をとっておりますので、その中で、被害があったとか、今、避難所に向かっておるとかという、そういう情報をまとめておるところでございます。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 自治会の役員さんからの情報提供は数件だったということでございますけども、このBCP、先ほど定めておるところを読みましたが、連絡体制や情報収集、これなどが調整されていなかったということで理解してよろしいですかね。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 連絡体制はとっておるところでありまして、その状況をこちらからお聞きしたところもありますし、自発的に自治会から持ってこられたというのもあるわけでありますので、詳細につきましては、また総務課長に説明させます。 ○議長(井上信一郎君) 総務課長。 ○総務課長(手嶋 俊樹君) 確認時間を細かくつくっておりますが、4時50分にどこどこというようなことでしております。ただ、その時間帯につきまして、結局地震が起きてから2時間ぐらいの時間がたっておりますが、それが積極的に、その間、2時間の間に自治会からあったか、こちらが積極的にかけていったかというところの時間的なずれはございますけど、その辺は連携をとっていたところでございますので、BCPにもありますとおり、あるいは自治会長会の勉強会ですか、そういうところでも周知等をしておりますので、何らかのことで連携はとれたかなと思っております。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 何らかの形で連携をとられたということでございますけども、こういう緊急時というのは、基本的には、ふだんは当然こういうことをやってくださいということはお願いはできないかもしれないけども、緊急時については、ぜひ情報を下さいということは言ってもいいんじゃないでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういうことで連絡も受けておるところであります。こういうような状況であったぞとか、こういうようなことで、今、家が倒れそうだとかいうようなこともそれぞれの自治会からそれはいただいておるということであります。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) この地震の起きた日は金曜日でした。それで、土曜日、私も状況を見て回るわけです。そうすると、朝からある自治会の役員さんは、もうぐるっと被害状況を見て回る。だけど何をしていいかわからないと。とりあえず役員が集まったけど、何していいかわからないけども、とりあえず動こうということで、役員さんがちらばられて、そういう支援が必要な方とか、また災害状況とか、そういうことを見て回ったというお話をお伺いしました。そのときにちゃんと自治会にマニュアル等があれば、これが自治会でなく、自主防災組織かもしれません。そちらにそういうものがあれば、それなりに対応ができるではないかなということを今回非常に思いました。それをちゃんとやっておられるところもあるかもしれませんけども、私は今回それが足らなかったんじゃないかなというふうに、自治会に対するこういう災害時にはこういうふうに対応してくださいというような、そういうマニュアル、こういうものが必要じゃないんでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 地震等についての自治会等の対応につきましては、またアンケートをとって、どのような状況であったかということをまたするようにしておるんですが、どういうようなことをしてくださいというのもやっぱりある程度は知っていただく必要があると思いますので、またそういう機会があるごとにそういうことをお願いしてまいりたいと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) おおよその、大まかでいいんですけども、町全体の被害状況は地震発生から何日後にわかったんですか。これをお尋ねしたい。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 家屋が何棟とか、そういうのはなかなかその日にはわからないと、こう思いますし、全壊が何ぼあって、半壊が何ぼあると、なかなかそれはちょっと困難だったと、こう思いますが、そういう家屋の被害があったようなこと、それから水道がこういうような状況であったこととか、あるいは電気は消えたけどすぐ回復したとか、あるいはガスの問題等もあるわけであります。それから道路の状況とか、崖崩れとかいうようなこともあろうかと思いますが、ある程度把握できたのは、その日のうちに、平日の職員がおる時間でもありますし、昼ということでありますので、ある程度その日のうちには把握はできておったと、こう確信をしております。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) その混乱している中で、21日のうちに大体の被害状況がおおよそ確認できたということでよろしいですね。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 大まかなところでございまして、例えばマンホールがどうたらこうたらというようなことは、地下のことでありますので、なかなかわからない面もありますし、後からわかるものもあったわけでありますが、生活する中で、被害がこういうところにあるなということはある程度把握ができたと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 大まかなと言いましたから、非常にニュアンスの違いで、基準の違いといいますか、いろんな……。私がここでお尋ねしたかったのは、補正予算を組めるぐらい、こういう情報が大体わかってきたのはいつごろかということをちょっとお尋ねしたかったんです。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 詳しくはいつごろというのはちょっとわからないんですが、発災後、1週間ぐらいにはこのぐらいあるのではないかなということが確認できておると、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) こういう質問は、本当に皆さん、しっかりと頑張っておられて、疲れておられる中で、こういう補正予算の話まで練らなきゃいけないと、そういうお立場におられるので、非常にしにくい部分もありますが、あえてやはり今後のためにお尋ねしておきたいと。湯梨浜町より1週間ぐらい、湯梨浜町の場合は専決処分という形で予算が立っておったように思いますけども、本町の場合はそれよりおくれていると。その辺のことはいかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 専決については、倉吉市さんが一番早くされたと、こう思っておりますが、湯梨浜町さんはうちより専決は遅かったと、こう思っております。ある程度概算の数字を出しながら、こういう方針でやっていこうということで、臨時議会に出させていただきました。ある程度つかみの部分もあるわけでありますので、ふえる可能性もあるということで、そのときはお話をさせていただいたところでありますが、やっぱりごみにしても何にしてもふえてきたというのも実態でございます。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) それはおわびします。湯梨浜町ではありませんでした。  それで、予算編成が遅いではないかというような町民の皆さんの御意見もありましたので、あえてこういう質問をさせていただきました。  障がい者の避難ということがございます。日本海新聞等に記事にもなっておりました。日本海新聞のアンケート調査でございますが、避難行動に支援を必要とする要支援者がいるかどうか把握しているというのは、全県ですけども、11.3%ということで、結論として、障がい者を安全に避難させることは難しいという結論が出ております。  障がいのある方に関して特化して言えば、例えば防災無線が当初からいろいろ流れておりました。ところが防災無線も聞けない、聞こえない方もおられます。また、文字情報も手に入らない、こういう方もおられます。そういう方に対しての対応、これが今回非常におくれたのではないかというふうなことが言われておりますが、本町の場合、いかがだったでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。
    ○町長(松本 昭夫君) 本町の場合はそういうことはないと、こう思っております。そういう障がいのある方に対して地域の方がされておると、こう思っておりますし、具体的にでは町にということは聞いておりませんので、そういうのはなかったと、こう思っております。  福祉課長に答弁させます。 ○議長(井上信一郎君) 田中福祉課長。 ○福祉課長(田中 英伸君) 斉尾議員の質問に対して町長にかわり答弁いたします。  地震発生後、福祉課の対応として、福祉避難所の設置も当然なんですが、あとは、地域包括支援センターでは介護を要する人で気になる方への連絡、事業所への連絡、安否確認、また、障がいの担当者は気になる方についての自宅への電話等を通じて安否確認等も行っているところでございます。また、障がいの方は、通常ですと、障がいの福祉サービスということで、日中は介護事業等、介護というか、福祉サービスを利用されて、事業所に行っておられることもありますので、そういったことも含めて、気になる方には確認をとっていったということがあります。そういう形で対応をさせていただいたと、職員で対応したということでございます。以上です。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 問題がなかったというふうに町長言われましたけども、きょうちょっと資料を持ってきてないのであれですけども、日本海新聞にある由良宿に住んでおられる方の記事が大きく載っておりました。地震が起こったときに、ドアノブにくっついて、地震がおさまったら、ブロックですね、点字ブロックを伝わって病院に向かったというような記事だったと思います。その中で、ところどころ瓦れきとかがあって通れないところも、ふだんとは違うところがあると、白いつえを使いながら行かれたというふうな記事が載っておりました。その方は、途中である方に、ここは通れませんよって手に字を書いていただいて、ここは通れないんだなということがわかったというような、そういうことが新聞に載っておりました。町長、これは読まれてはおられないんですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういう記事が載っておったのは確認しております。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) それで、その方に対する対応はどういうふうな対応をされたのか、お尋ねしたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 福祉課長に答弁させます。 ○議長(井上信一郎君) 福祉課長。 ○福祉課長(田中 英伸君) 斉尾議員の質問に対してかわってお答えいたします。  この新聞記事に載られた方は、同居の家族の方がおられます。その方が十分なサポートはされたとは思うんですが、私も新聞記事を読ませていただいた中には、その後の情報等がなかなか伝わりにくかったということがあったと思います。確かに災害発生時にそういった安否確認はできたんですが、その後の情報を伝える手段としての部分については、今後、検討を要するところではないかなとは思っております。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 検討すべき余地があるということでございますので、どうかよろしくお願いいたします。  次に、避難所の運営についてお伺いします。  避難所については、当初は、災害発生時は職員さんが当たるということで、徐々に避難された方の中から移行していくということが私がいただいたマニュアルの中に、これは課長からは未定稿だというふうなことでいただきましたけども、今後、改定の余地がある内容だろうなと思いながら、それでも質問させていただいておりますが、今回、避難してこられた方で運営をしていくような、そういう試みというのはあったんでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういう試みはありません。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 今回は避難される期間が短かったために、そういうようなことになったかなとは思いますが、将来的にはそういうことも考慮に入れる必要はあると思いますが、このあたり、いかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 今回の場合は、当日は二百数十名の方が避難されたんですが、その後、すぐに減りまして、少なくなってきたということでありまして、そういうのをつくってする必要もなかったんだろうと、こう思っております。今後、またそういう大きな災害があって、たくさんの方がまたずっとおられるということになれば、やっぱりそういうのも必要だろうと、こう思いますので、そういうものも検討してまいりたいと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) そういうことであれば、突然避難してこられた方に、じゃあこういうふうに運営をお願いしますとそこで言うこと自体は割と大変かなと。そのためには、やはりふだんからの訓練、こういうものが必要かなと思いますが、この訓練についての実施、こういうことについてのお考えをちょっとお尋ねしたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そうやって来られた方がじゃあお願いしますと言ってできる方ばかりだったらいいわけでありますが、なかなかそういうリーダー的になれる方が来られないということもあると思います。そういう場合はやはり職員がやらなければならないだろうと、こう思っておりまして、ある程度そこの中で、何といいますか、そういう組織ができるような形にならないとそういうことは難しいだろうと、こう思います。それまではやっぱり職員がやっていくということが必要だろうと、こう思います。そういう中にあって、そういう方、災害ボランティアというような形ででもできれば、そういう方たちにお願いする。あるいはそこに避難されておる方にもお願いしていくというのが一番いいわけでありますが、果たしてそういう方が避難されてくるかということもあるわけでありますので、なかなか難しいと思いますが、ではどういう方を育成すればいいかということになれば、やっぱり災害ボランティアさんとか、そういう中でしていくということが必要かなと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 私が今お聞きしているのは、ちょっと伝わりにくかったかもしれませんので、再度お尋ねしますが、例えば自治会なり地域住民の方を巻き込んでの避難所運営の訓練、こういうものを今後どういうふうに考えられますかということをお尋ねしております。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) それぞれの自治会でもやっておられるところが今回もあったわけでありますので、自主防災組織の中でそういうのをやっていくことも一つ可能かなと、こう思っておりますので、そういう訓練の中でそういうこともやっていくということも一つの方法かと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) その自主防災組織でございますけども、45あると、45の自治会で結成されているということでありますが、この内容について若干お尋ねしたいんですが、自治会長さんとは別の防災の責任者の方がおられるのが45自治会というふうな判断でよろしいですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 必ずしもそうではなくて、組織の長が自治会長になっているところもありますし、ほかの方がなっておられるところも多分あると思います。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) そうしますと、しっかりやっておられる自主防災の皆さんもおられると、自治会長さんが担当ですと、1年、2年、長い方もありますけども、かわられるケースもある。そうすると、組織自体がなかなか機能しないケースも出てくるではないかなというふうに思います。先ほど同僚議員も自主防災組織についてはしっかりするべきだというような質問もありましたけども、やはりこういうことを想定して、ふだんから自主防災組織の中でしっかりと訓練していただくようなお考えというのはいかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういう自主防災組織をつくっていただいているところには、そういう研修会等もしておるところでありまして、その中でリーダー研修ということもやっておるところでありますので、その中でそういう人材ができればと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 次に、被災者台帳についてお尋ねしますが、被災者台帳は、本町では作成されているというふうに確認しております。そうですよね。その被災者台帳が、これがあることによってどういうメリットがございますか。ちょっとお尋ねしたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 被災者台帳というのは今回の地震で被災された方の台帳、それとも要支援……。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 従来からの。 ○町長(松本 昭夫君) 要支援の台帳はつくっております。そうすることによって、地域で何かがあればすぐ支援できるというような体制をとっていただくということになろうかと思います。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) メリットについて、もう少し詳しく。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) やはり災害等があれば、なかなか避難しにくいというようなこともありますし、また、見守りというような意味でも、やっぱりそういうのがあれば、近所あるいは地域でまた見守っていくということもあると思いますので、そういうメリットもあると思います。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 見守りという言葉が出ましたが、災害の……。失礼しました。今の答弁で結構でございます。  それで、先進的な事例として、被災者支援システムというのがあるようでございます。これについての質問をしたいと思いますが、この被災者支援システム、これについて、現在、北栄町ではどういう状況でございましょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) このシステムは導入しておりません。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 導入しておられないということでございますけども、非常にいい内容で、例えば罹災証明などの発行についても、ある先進事例によりますと、7時間ぐらいかかっておったものが1時間ぐらいでできるようになったとか、そういうような内容が網羅されておるようでございます。導入経費も安いというふうに聞いておりますが、この辺についての研究はされていくような予定はないでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 総務課長に答弁させます。 ○議長(井上信一郎君) 総務課長。 ○総務課長(手嶋 俊樹君) 被災者支援システムでございますが、先ほど町長も答弁のときに申しましたけど、導入に関しては、オープンデータでございますので、無償で提供ということを理解しております。ただ、そのシステムの内容が、例えば避難所の関連の情報ですとか、あるいは住民基本台帳の情報ですとか、あるいは家屋の台帳とか、そういういろんな情報も連携してとっていく必要がございます。その連携の中で、私が調べた段階では数百万円かかるというようなことでございますので、もう少しそれは研究してみる必要があるのかなというぐあいに思っております。  ただ、今回の場合は、職員でパソコン等にたけた職員もおりましたので、そちらでいろんな住民情報、税務の情報とかを関連して罹災証明を出していくという一連のシステムのようなことをつくって対応しておりますので、今後、研究する程度ということで考えております。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 災害が起こってからでございますので、なかなかすぐには導入という格好にはならないかとは思いますが、ぜひ研究の課題に上げていただけたらというふうに思います。そういうことですね。一言。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そのとおりでございます。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 次に、住宅の建っている敷地、背戸の崖の崩落が見受けられております。この住宅の建っている敷地というのはちょっと高いところに建っておりまして、そこを石組みしてコンクリで固めて、そこを土台にして家が建っておるというようなところが今回の地震で下のほうが崩れて、下の民家に当たってはいないんですけども、例えばもう1回地震が起こるとぽこんと下のほうにある民家に被害を与えかねない、こういうケースが見受けられます。これについては支援対象にはなってはいないわけですけども、2次被害の可能性があるということで、将来的に紛争、訴訟、こういうことに発展する可能性もなきにしもあらずということでございます。こういうものについて、そのままにしておいていいのか。町長、いかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) それぞれの状況によると思いますので、相談に来ていただければと思います。例えば治山でできるのもあると思いますし、そういう農地の問題でもできると思います。それから、そういう撤去の関係でできるものもあるかと思いますので、基本的には直していただくというのが基本ですが、町に相談に来ていただければと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 町長、確認ですけど、相談に乗るよということで判断してよろしいですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) その災害の状況によりますが、そういう治山等でできるものはそういう事業にしていくというようなことになろうかと思います。ただ、できない場合も、これはあると思いますので、そういうような判断をやっぱり相談をしてしてまいりたいと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 私はいろいろ相談を受けた中で、支援のマニュアルを持ってこられて、ここに当たるからいいんだと、支援できると、ここには当たらないから無理ですと、もうはっきりしているんだと、そういう声を皆さんからお聞きします。今回の件は支援対象になっておりません。ですけど、あえて、本当にこういう状況があるんだよということを町長に知っていただきたくてお尋ねしております。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) やはり制度にないものは助成できないということでございますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 制度がないので、多分そういう答弁は仕方がないかなと思いますが、この非常時、こういうところにも行政として何らかの支援があれば、町民の皆さんに喜ばれるではないかというふうに思います。  同じ内容ではないんですけども、倒壊家屋の解体処理事業というのが鳥取西部地震のときに境港でありました。これは対象家屋としては全壊または半壊した住宅、店舗併用住宅を含むというふうになっておりますが、その中の同一敷地内にある住宅の附属物、こういうものを所有者が解体撤去を希望する場合、市が認めたものについて公費で解体撤去を行うというものであります。本町ではこれについても助成がないというふうに私は思っておりますが、そうですよね。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 建物の撤去であったりとか、あるいは構築物の撤去については、構築物等撤去支援補助金という形で最高10万円をするようにしておるところであります。それに該当するかどうかということだろうと、こう思いますが、まず相談していただければと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 先ほど町長が言われたのは、ブロック塀とか、その辺のことではないかなというふうに思いますので、対象になってないというふうに思いますが、違いますか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 門、ブロック塀、それから建物というような形にしておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) その建物というところに該当すれば、解体費用として10万円は出ると、そういう可能性があるので相談してくださいということだと思います。私がお尋ねしたいのは、境港の鳥取西部地震のとき、これについては行政が費用を見ましょうということがあったようであります。県を通して国にこの費用をお願いできないかということでお願いされて、支援できるようになったというふうなことを聞いております。こういう資料があるわけです。これは境港の資料でございます。本町は当然予算がないというような、また支援メニューにも入ってない部分もありますが、聞きますに、解体撤去だけで例えば300万円かかるというような、そういうお宅もあるようです。これは自宅ではない、例えば蔵とか、作業場とか、もう使えなくなったので、2カ所もしくは3カ所撤去しなきゃいけないという御自宅もあるというふうにお伺いしております。こういうところについての解体費用、これを、こういう前例があるわけでございますので、町として県、国に働きかけていただけるようなことはできないでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういう住家以外のものにつきましても県とともに要望に行ったところでございます。これが出るかどうかはちょっとわかりません。それから、災害のやっぱり規模によって、激甚災害であったりとか、あるいは災害救助法の適用で終わるとかいうようなことがあるわけでありまして、この中部の場合は災害救助法の適用ということでございまして、激甚まで、そういうたくさんの補助ということはないわけでありますが、なるべく柔軟に考えていただきまして、要望してまいりたいと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 屋根の修理についてのちょっと質問をさせていただきます。  非常に屋根の棟、それが壊れて、今、ブルーシートが大量にかかっております。それを直すのに当たりまして、今、本当に左官業者さんがてんてこ舞いで対応されております。その中で、通常は、平時は棟1メートル当たり修理費が6,000円から8,000円、こういうものがこの震災のときに1万6,000円から1万8,000円ぐらいに値上がりしていると、こういうことをお聞きしております。修理するにしてもすぐにはお金の問題があって直せない。何とかならないだろうかみたいなお話もあるようであります。町として、左官業者さんにこれを値上げするなということは言えるかどうか、私はわかりませんが、その上がったところを町で補填する。こういうことというのはいかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 屋根の修理がどのぐらいかかるということは承知してないところでありますが、よく聞くところによりますと、県外からも入られて、その分高くなってしまうのではないかというようなことは伺っております。その部分に対して町が補助するということは、これは考えておりません。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 今回の震災につきましては、甚大な被害を受けられた被災者の方、また一部損壊で済んだ方、本当に極端でございます。その支援内容は本当に細かくやっていかないと、町民の皆さんには行き届かない部分もあるかもしれません。そうしますと、本当に予算が幾らあっても足らない。これは町長の思いだと思います。しかしながら、公平、公正という行政の中で、どこが一番困っているか、そういうところに手当てをということを提案するのが私は議員ではないかなというふうに思います。優先度の高いところ、こういうところを言ってきたわけでございますが、なかなかいい返事もいただけない。ただ、対応についてはしっかりとやっていただいたということで評価はさせていただきます。なお一層、まだまだ復興半ばでございます。これからきょう申し上げましたことをしっかりと吟味していただいて、出せるものは出す。こういうことでいきましょう、町長。どうでしょうか。
    ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 町といたしましても、本来、補助にならないようなものもさせていただいておるところであります。個人の所有物、資産でございますので、本来ですと個人がやらなければならないという中で、2000年の西部地震の折に県がそういう、家がなくなるとやっぱり過疎がどんどんどんどん進んでしまうというような形でまず出されたと、それをもとに国も制度をつくっていかれたわけでありますが、町としてもそれは十分踏襲しながら、そして新たなものもさせていただいたところでありますので、そういう形で支援をさせていただきたいなと、こう思っております。  それから、屋根の修理等につきましては、やはりそれは商行為でありますので、お互いのされる方とする方とのそういう値段の設定でございますので、そういうところまで差額を町が出すというようなことは、全くこれは論外だろうと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 次の質問に行きます。ゼロ歳児対応のB型肝炎ワクチンの定期予防接種でございます。  これは、ワクチンとしては世界初のがんを予防するワクチンだというふうに言われておるようでございますが、先ほど答弁にもあったでしょうか、肝臓がんとか、そういうものに将来移行する可能性があるというようなことも聞いております。これは接種については、日本は後発だというふうに聞いておりますが、世界ではどのような状況だったでしょうか、町長。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 世界のことは熟知しておりません。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 世界のことを知らないという答弁でありましたので、課長も御存じないですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 今、課長に聞きましたが、日本は早いほうではないということでございますので、世界がいつごろかということはわかりません。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 世界では、私が調べました。私は時々調べ間違いをしますので、間違っていたら御指摘をいただきたい。1992年にWHOが全ての出生児に接種することを推奨したというふうにありました。2009年までに世界17カ国で生後0カ月から生後2カ月、さらに、ここが大事なんです。国によっては思春期の小児に対しても定期予防接種として接種されていると、こういうことでございます。  現在、B型肝炎で悩んでおられる方、B型肝炎による慢性肝炎、また肝硬変等、また肝がん、この病気で苦しんでおられる方は、乳幼児期の感染が原因だったというふうにされているということでございます。  今回は、10月から始まったということで、4月までというと余り日数がないわけで、猶予期間ということで、来年の、先ほど──月と言われましたか。9月までじゃなくて、──月までですか。──月まで猶予するというような答弁だったように思いましたが、いかがですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) ──月までと答弁しております。平成29年──月までということで答弁させていただいております。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 私は、10月から始まったので、9月いっぱいかなと思っていましたが、──月いっぱいまで、───余計にということで、延びたということで、猶予があるので、10月から接種されても猶予があると、これは国が言っている、推奨しているスケジュールでは、初回が生後2カ月、2回目が3カ月、3回目が7から8カ月の間というようなことで推奨されておるようでございます。生まれて8カ月の間に、10月1日に生まれた方は8カ月間、その後、あと───猶予があるわけでございます。ということで、その点は評価したいと。  私が1歳以上の方にも接種してはどうかというふうに提案しましたのは、3歳未満の乳児がウイルス感染すると、免疫の仕組みが未発達のため、慢性化する危険性が高いというくだりがあります。ですから、3歳未満までにこれを接種して、ウイルス感染の免疫をつくるということが3歳まではできるだろうという判断でございます。これは素人判断でございますけども、この辺についての見解はいかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) この1歳ということに国がされたということは、やはり1歳の間にキャリア化するということがあるようであります。もし3歳まであるということであれば、国も3歳までというようなことを、そういう期間を設定されたと思いますが、やはり1歳の期間がキャリア化しやすいということでされたということでありますので、それに従って町としても実施してまいりたいと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 今回これを町長がやると言ってくれないと、皆さん、お子さんはどんどん年とられて、もうこの後、どんどん効果がなくなるということになるわけで、今回の議会で町長のいい答弁がいただけたらなというふうに思っておりました。国の方針だということで、仕方がないなと、皆さんには、3歳まではまだ免疫ができる可能性があるということでございますので、任意で接種していただくことになるしかないかなということでございますね、町長。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういうことになります。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 次に行きます。奨学金の返済支援でございます。  鳥取県では毎年5,000人程度が高校を卒業して、そのうち半数が県外に進学するということだそうであります。鳥取県の将来として、皆さんも御存じのように、人口減少と、全国的な課題ではございます。その中で、若者の流出に歯どめをかける。こういうことは非常に大切じゃないでしょうか。町長、いかがですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 若い人が地域におるということは、それだけ活力が生まれてくるということでありますので、必要だろうと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) そういう中で、出ていかないようにするのも一つの方法ではございます。では戻ってきていただける、こういう方法を考えようじゃないかというのが今回の奨学金返済支援制度です。先ほど言われましたように、県でもしっかりとといいますか、業種に限ってでございます。業種に限ってそういう返済制度を設けております。ところが、北栄町に限ってみたときに、先ほど町長は、5種類ぐらいだったでしょうか、言われました。北栄町では一番の業種といえばやっぱり農業。例えば大学生が帰ってきて農業をしたいと、ところが農業ではなかなか、二、三年は設備投資も必要であるし、親元就農以外になかなか就農できないというようなケースもあるかと思います。また、観光業、北栄町は観光でどんどんお客さんを、インバウンドを呼びたいというような考え方を今持っております。それに対する人材、こういう方たちを、県外で勉強した方たちを呼び戻せる。こういう奨学金で苦しんでおられる学生の皆さんを、卒業された方でありますので、もう学生ではないかもしれませんけども、そういう奨学金で返済に苦しんでおられる若者を支援することによって、本町に定着していただく。こういう発想でございます。町長、いかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 県の支援につきましては、先ほど言ったように、5業種、限られておるわけでありますし、また、その原資といたしましては、そういう産業界からも出資していただいておるというような、その中で奨学金の返還を支援していこうというようなことであります。  本町におきましては、そういうのも活用していただければいいわけでありますが、県のようなことをすれば、そういう企業もなかなかないだろうと、こう思っておりますし、農業にしても、今、帰ってこられれば、青年就農給付金であったりとか、あるいは親元就農等もあるわけであります。それは返済とは直接関係ないわけでありますが、そういうのもそういう生活の中で充てられるというようなことも考えられるのではないかなと、こう思っておりますので、そういうものを活用していただければと、こう思うところであります。  そしてまた、設備投資するには、ちょっと違うのではないかなというようなことも思われるかもしれませんが、いろんな使い方があると思いますので、そういう資金を活用していただくということで、農業等に参入されればと、こう思っております。  やっぱり一つの町だけでそういうことをするというのがなかなか難しいのではないかなと、制度設計上、難しいのではないかなと、こう考えておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 私、先ほど農業、観光しか言いませんでしたけども、商業についても、ある社長さんと、商工会と議会が一般会議を開催したときに、そこで働いておられる方の定着がなかなかしないんだと、すぐやめてしまわれるというようなお話もございました。それに対しての何か対策はないだろうかというようなお話もありました。これは一つの方法かなと私は思っております。町長はなかなかこれについての、県のものがあるということで理解は進まないわけでございますけども、こういう商業関係についての若者に対する定着をする、これについてはいかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 若い人が帰ってきて、町内の企業等に就職していただければ大変ありがたいことでありますので、そういうためにインターンシップの制度であったりとか、あるいは企業のそういう情報紙の発行であったりとか、そういうのをしておるところであります。やはり町内企業のいいところもどんどんPRして、帰っていただくような取り組みも必要だろうと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 終わります。 ○議長(井上信一郎君) 以上で斉尾智弘議員の一般質問を終わります。  次に進みます。       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 6番、森本真理子議員。 ○議員(6番 森本真理子君) 6番、森本真理子でございます。私は、本定例会において、2点について、町長、教育委員長に質問したいと思います。  北条砂丘地で生産された作物を北条砂丘ブランドとして新たに売り出してはどうか。  北条砂丘では、ブドウ、ラッキョウ、ナガイモ、葉タバコなどが生産されていますが、高齢化や後継者不足、農産物の価格低迷などを背景に、全体として作付面積や販売額の低下、そして遊休農地の増大につながっています。しかし、砂丘地でなければできない、また、こういうおいしさはつくり出せないという作物もあると聞きました。ゴボウやサツマイモなどの生産は高齢者でもでき、収益も望めるとのことです。これらの作物全てを北条砂丘ブランドとして統一し、ロゴをつくり、売り込んではどうでしょうか。町長の考えを伺います。  鳥取県中部地震のときのこども園、小学校、中学校の避難の様子と保護者への対処の仕方と今後のあり方。  10月21日14時7分、鳥取県中部地震が発生し、こども園、小学校、中学校の避難の様子とそのときの対処方法、保護者への引き渡しの様子について伺います。地震を経験して、今後どのように生かしていくのか、教育委員長に伺います。  以上でこの場の質問は終わります。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 森本議員の御質問にお答えいたします。  北条砂丘地で生産された作物を北条砂丘ブランドとして新たに売り出してはどうかとの御質問でございます。  まず初めに、北条砂丘地では、高齢化や後継者不足、農産物の価格低迷などを背景に、全体として作付面積や販売額の低下、そして遊休農地の増大につながっているとの御指摘でございます。  現在、ねばりっこを除いた他の砂丘品目につきましては、議員仰せのとおり、作付面積が減少しております。その一方で、ラッキョウは過去最高の単価を記録し、ブドウの平均単価も平成25年と比較して増加しているため、従来の品目が市場や消費者の方に強い人気を誇っているものと考えております。これらの作物をいま一度重点施策に据えて、減少した農家数や作付面積の回復のために、平成25年度から北条砂丘地農業活性化プランを策定して取り組むなど、精力的に取り組んでまいったところでございます。  次に、砂丘地に適したゴボウやサツマイモなどの生産は、高齢者でもでき、収益も望めるとのことについてのお尋ねでございます。  議員御指摘のとおり、ゴボウやサツマイモなどの作物は、砂丘地でつくりやすく、しかもおいしいとの評判はよく耳にいたします。現在、ゴボウにつきましては、18人から19人の生産者で、鳥取の加工販売会社に卸し、ゴボウ茶や乾燥ゴボウなどとして海外への販売も展開しているようでございます。しかし、ゴボウは連作障害が強く、1回植えると次は5年後まで植えることが難しいと聞いております。連作障害を避けながら輪作を進めていくには、農地の確保が課題と思われます。作付にはラッキョウやナガイモなどと農地の確保で競合いたしますので、他の品目の耕作者との連携や御理解を得ながら拡大していくことが必要であろうと考えております。  また、サツマイモは、非常に育てやすく、砂丘地産のものは糖度も高く、甘く、ほくほくとおいしいことは十分に理解しております。既に宝製菓や大山乳業などに持ち込んでの商品開発をお願いしたこともありましたが、1次加工の問題や少数ロットゆえの課題などが山積し、よい成果に結びついていません。加工するにしても、製菓として市場に出荷するにしても、ある程度の出荷数量が求められるため、まずは生産者の方のまとまりが必要だろうと存じます。  次に、北条砂丘地で生産された作物を北条砂丘ブランドとして新たに売り出してはどうかとの御質問でございます。  北条砂丘地農業を牽引してきた歴史あるラッキョウやブドウ、ナガイモ、ねばりっこを中心として、白ネギなどの生産拡大に向けた取り組みを支援することが、平成25年度から5カ年で取り組んできております北条砂丘地農業活性化プランの原点でございます。  議員御指摘の北条砂丘で生産される作物全てを北条砂丘ブランドとして統一するという考え方も、砂丘地農業の独自性を強調した北栄町農業振興基本計画に沿うものと考えますが、ブランドとして既に確立している「大栄西瓜」のように、商標登録がなされ、厳重な品質検査や管理があってこそのものだと思います。生産組織やJAの計画や意思統一がなされ、方向性が定まった暁には、町としてもブランド確立に向けて支援を行いたいと考えているところでございます。 ○議長(井上信一郎君) 福光教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 森本議員の御質問にお答えいたします。  まず、鳥取中部地震におけるこども園、学校の避難の様子、保護者への対応についてであります。  地震発生時からの対応等につきましては、町田議員への答弁のとおりでございますが、地震発生から避難場所へ移動するなどの一連の行動については、日ごろの訓練どおりに避難ができたというふうに報告を受けております。  子どもたちの保護者への引き渡しについてでございますが、保護者への連絡は、まちcomiメールと職員の携帯電話で行いました。子どもたちだけの下校はさせず、また、スクールバスでの下校をやめ、原則保護者に引き渡しをするということで行ったわけであります。多くの保護者がメール送信の前に迎えに来られていたようですし、北条小学校は学習発表会で多くの保護者が来校中でありましたので、午後3時過ぎにはほぼ児童全員の引き渡しが完了しました。そのほかの園、学校におきましても、ほぼ5時ごろまでに保護者への引き渡しが完了しましたが、保護者の方の都合で午後7時ごろというのが最後の引き渡しとなったところであります。  次に、今回の地震から今後どのように生かしていくかについてでございます。  今回の地震では、停電で放送設備の使用ができなかったこと、パソコンが使用できず、メール送信が遅くなったこと、迎えの車が渋滞し、校門付近が混み合ったなどが直接の課題として上げられます。また、雨など天候が悪かった場合や寒さ対策、スムーズな子どもの引き渡し等が反省材料として明らかにもなってきております。  そこで、これからの課題や反省していかなければならないことを踏まえ、これからの対応をしっかりと検討し、今後に備えていきたいというふうに考えております。 ○議長(井上信一郎君) しばらく休憩します。(午後2時30分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 休憩前に引き続き再開します。(午後2時45分再開)  森本議員。 ○議員(6番 森本真理子君) ことしはラッキョウの販売額は過去最高の6億2,000万円だったと聞いております。これも栽培農家の惜しまない努力と生産部さんたちの宣伝活動や品質保持に努められた皆さんの結集の力だと思います。  さて、私たち議会と農業委員会の農政部会が毎年1回から2回、意見交換をしている中で、その中の内容のほとんどが砂丘地農業の振興とか農業の担い手対策となっております。こうといった方向性がまだ出ておりませんが、意見交換の中である一人の人が言われたんですけれど、北条砂丘で生産されたもの全て、北条砂丘ブランドとして売ってはどうだろうかという意見が出ました。私はその北条砂丘ブランドを本当に全て、ロゴをつくり、売り出してはどうかなと私も思いました。町長、その点につきまして、どうでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 北条砂丘の品目については、先ほどあったように、ラッキョウであったりとか、ナガイモ、ねばりっこであったりとか、ブドウであったりとか、あるいは白ネギとか、いいものはたくさんあります。そういうものを本当に、ねばりっこ等にしても、ラッキョウ等にしても、まだまだ市場の引きもかなり強くなっておりまして、もうちょっとふえればというようなことを思っておるところであります。  これを全部統一してブランド化ということで売っていってはどうかということでありますが、大変おもしろい発想だろうと、こう思っております。ただ、ブランド化するためには、その品質をやっぱり安定させないといけないなと、こう思っておりまして、ラッキョウ等におきましても若干いいものと悪いものとの差があるというようなこともありますし、そういうものをいかにして品質を高めていってやっていくかということも必要だろうと思いますので、もう少し時間がかかるのではないかなと、こう思っておりますが、やっぱり高めていただいて、そういうブランド化になればと、そして統一のロゴで売れればと、こういうようなことも思っております。 ○議長(井上信一郎君) 森本議員。 ○議員(6番 森本真理子君) 先ほど町長が答弁で答えてくださいましたが、北条砂丘活性化プランも平成25年から5年計画でやっておられて、平成29年までとなっております。平成27年度は砂丘地振興のために機械導入の支援が行われました。ラッキョウでは植えつけ機や掘り取り機の導入により作業時間短縮が図れ、利用農家の面積の拡大につながったと思います。ナガイモとかねばりっこでは、集荷場に洗浄機を入れることにより、洗浄効果が向上し、一日の洗浄量が50%増加したと言われてます。やはりこの機械の導入によって収穫調整が減り、適期収穫により高品質なナガイモ、ねばりっこを市場に提供できたと思います。掘り取り機は、作業時間短縮が図れたと思います。それで、ねばりっこ、ナガイモとも面積が維持できて、高品質なものができているような気がします。町の施策としては本当に効果が出てきていると思いますが、もっとブランド化に向け、鳥取市の福部町のように、生産部の一体化を目指し、市場での評価を上げる必要があると思います。町長は、こういう鳥取市福部町のような、生産部が一体となってやっていくということをやっておられますが、これからどのようにしていったらもっと高められると思いますか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 鳥取市の福部町につきましては、ラッキョウということで、砂丘らっきょうというそういう地理的表示もとられて、かなりことしもよかったというようなことを伺っております。福部町はラッキョウが主品目で、大部分がラッキョウということで、皆さんがやっぱり一つになってやっておられるということがありますし、それが強みになっておるのではないかなと、こう思っております。  北栄町の北条砂丘については、ラッキョウもいいし、ブドウもいいし、それからねばりっこ等もいいし、また、白ネギもふえてきておるというようなことでございます。それぞれいいものがありますので、やっぱりそういうものをこれからも維持していただいて、そういう北条砂丘でできたもの、そのブランド化も図っていくことが大切だろうと、こう思っておるところであります。  ラッキョウにつきましても、今、共同乾燥施設をつくったらどうかということで、生産者の方にお話をさせていただいておるというようなことを伺っております。それができれば、ある程度品質も統一できて、かなりいいものになっていくだろうと、こう思っております。市場の評価も、福部もいいわけでありますが、北条のラッキョウもかなりいいということを聞いておりますので、これがまた品質が統一できればさらによくなるんだろうと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 森本議員。 ○議員(6番 森本真理子君) 9月議会で同僚議員が地理的表示、GI保護制度の登録について質問されました。町長は、大栄スイカについては、今、手続を進行中だと言われましたが、その後、どのようになっているでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) その後はちょっと聞いておりませんが、かなり時間がたっております。また聞いて、また答弁させていただきたいと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 森本議員。 ○議員(6番 森本真理子君) この間出ていた新聞には、旧中山町で生産されている大山ブロッコリーも登録へ機運、日南トマトも機運というようなことが書いてありました。負けてはいられません。早くお願いします。  それと同時に、先ほどから言っています砂丘地農業の産物につきましても、まだ登録の準備段階であっていいと思うんです。それでも北条砂丘ナガイモとか、北条砂丘ブドウ、北条砂丘ラッキョウとか、北条砂丘白ネギなど、もちろん農協とも一緒になっていかないといけないんですけれど、本当に皆さんから知ってもらえるように、市場の評価も得られるように、これから取り組んでいただきたいと思いますが、町長の考えをお聞かせください。お願いします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 先ほどから言っておりますように、かなりいいものができておりますので、JAさん、あるいは生産者さんと一緒になってやっていきたいなと、こう思っております。あとは量であったりとか、あるいは何といっても選果がちょっと難しいかなと、こう思っておりますので、そういう共同でできるようなシステム、それで統一していくということが必要だろうと、こう思いますので、そういうことを生産者やJAさんと検討しながらとり進めてまいりたいと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 森本議員。 ○議員(6番 森本真理子君) 北条砂丘活性化プランも平成29年度で最終年となりますが、今後に向けて、最終年に向けて、どんなことに特に頑張っていきたいというか、そういうお考えを述べていただきたいと思うんですけど、どうでしょうか。
    ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) この活性化プランにつきましては、それぞれ目標値を立ててやっておるところでありますが、なかなかクリアしてない面もたくさんあると思いますので、引き続きクリアできるようにしていきたいなと、こう思っておりますし、さらに、ブランド化を高めるために、そういう施設整備であったりとか、あるいは、やはり担い手が少なくなっているということでありますので、その対応をどうするかということを考える必要があろうかと思います。例えば機械を導入して省力化を図っていくとか、あるいは今の個人経営を法人化なり、あるいは雇用を使ってやっていくとか、そういうこともまた検討してまいりたいなと、そしてそういう砂丘地農業を維持して、砂丘ブランドとなるようにしていくべきだろうと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 森本議員。 ○議員(6番 森本真理子君) 私が高齢者の方に対してゴボウとかサツマイモというような提案をしておりますが、先ほど聞きまして、連作がきかないとか、サツマイモに関しても戸数が少なくて、加工にするにもたくさんのやっぱり量が欲しいというようなことがありました。高齢者の方がまずゴボウやサツマイモに行かなくても、今、ラッキョウをつくっておられる方が1年でも長く、ナガイモをつくっておられる方が1年でも長く農業ができるように、それからまた、新規で入られる人にも砂丘農業のよさを知ってもらって、素直にバトンタッチができるようにしていけたら、少しでも遊休農地もなくなり、維持していくのがよくなるのではないかと思うのですが、町長、その辺の考えにつきまして、御答弁をお願いいたします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) ゴボウ、サツマイモということがありましたが、ゴボウも今、18から19人の生産者ということで、加工のゴボウをつくっておられますし、生でつくっておられる方もありまして、これもかなり評価が高くて、市場へ持っていくとすぐ売れてしまうというようなこともあります。大変いい品目だろうと、こう思っておりますが、ただ、なかなかゴボウ、ちょっと難しい面もあるということを伺っておりますので、ふえるということはちょっと難しいかなと、こう思っております。  その点、サツマイモにつきましては、簡単にできるということもあります。今はそうやってここでは量的には少ないということを書いておりますが、それぞれの家庭ではかなりつくっておりまして、自分のところで食べるとか、あるいはちょこっと直売所に出そうかというようなことでつくっておられる方がありますので、栽培が割と簡単にできますし、それから、面積的にもかなりできるのではないかなと、こう思っておりますので、こういうのが広がっていけば、また砂丘地の新しい品目にもなるのかなと、こう思っておりますし、また、かなり加工もできますし、生以外にもできますし、かなり今、いい品種のものも出ておりまして、人気もあるということであります。そういうこともありますので、高齢者の方ができるような体制というのも必要だろうと、こう思っております。  それから、やはり今、高齢者の方がせっかく土地を持っておりながら、機械も装備しながら、設備もありながらやめてしまうということは、これは農業が衰退していくことになりますので、そういう中で、第三者移譲ということができないかなということをちょっと考えてみたいなと、こう思っております。農の雇用で雇われて、その方を育てて移譲していくというようなことも考えてみたいなと思います。自分のところのお子さんであったりとか、そういう方がずっと継いでいかれたらいいわけでありますが、そういう方にならない場合はそういうことも考えていきたいなと思います。技術も継承でき、そしてまたそういう土地も継承でき、そして機械等も継承できるということになれば、面積も減らずに、また若い方が入ってくれば活性化していくだろうというようなこともありますので、こういうことも考えてまいりたいなと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 森本議員。 ○議員(6番 森本真理子君) きのうからですけれど、我が家に1人の研修というか、農業大学校に通いながら、4カ月の研修を受けて、2月からうちで研修をしてみようかという男性の方が来られました。その人は大阪から来ておられまして、3年間はうちで研修の形でと言っておられて、全然親も農業をしてなくて、機械とか土地を借りたりとか、すごい不安を持っておられます。親から経営を譲られるような人は本当にうらやましいって、自分は一からしないといけませんといってきのうも仕事をしながら話しました。そういう人に、そういう後継者がいない人との、そういう何かルートができたら、本当にやりたいという人に対しては、後継者がいなくても、全然他人に譲ってあげるという制度が確立されたら、何人か入られる人もあると思います。その辺、今後も本当にルートをきちんと考えてほしいなと思います。町長、その辺、もう1回お願いします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 今、そういうことをちょっと考えておるところでありまして、なかなかハードルも高いところもあると思いますが、やはりそういった新規の方が機械装備するということになれば、かなりの資金も要りますので、そういうことがないように、入りやすいような形で、そしてまた、かつそういう技術を習得したり、あるいは面積も確保できるような形のものができないかということで考えてみるようにしておりますので、これが何とかいいぐあいにできればと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 森本議員。 ○議員(6番 森本真理子君) 北栄町は黒ぼくの大栄スイカとか、黒ぼくの農地ではすごい後継者も育ってきています。それで、それを考えたときに、北条砂丘は、それはラッキョウとか、ねばりっことか、ナガイモとか、たくさん販売額も上がるようになったわけですが、その北条砂丘で頑張る人は本当に何かでも一部のように感じます。北条砂丘で本当に頑張ろうとしていただきたい。後継者が余り育っていないということに関しまして、少し残念な気がするのです。本当に宝の持ち腐れ、砂丘をうまいぐあいに使ってもうけてほしいなと考えています。それで、今回北条砂丘地に特化して質問させてもらいました。今後とも夢の持てる農業、稼げる農業を北栄町全体で維持していくことが大切だと思います。最後になりましたが、町長、その辺、お答えをお願いします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 北栄町は農業の町ということで取り組んでおるところでありますが、本当に皆さん、頑張っていただいて、本当に農業で生活される方もたくさんおられるわけでありまして、かなりの収入も上げられているということであります。砂丘地でされている方もかなり収入を上げられている方もありますので、そういう生活をできる、そういう基盤というのもあるわけでありますので、そういうことを若い人たち、あるいはIJUで帰ってこられる人たち、あるいは農業をしてみたいと、そういう人たちに声をかけて、継続、継承ができるようにできればと、こういうことを思っておるところであります。また、高齢者の方もそうやって余り体力を使わないような形の中でできるような農業というのも必要だろうと思いますし、また、定年退職された方もそういうのができるということも考えてまいりたいと、こう思っております。せっかくのいい水もあって、若干水費がちょっと高くなっておりますが、そういういいところでありますので、ぜひそういうことができればと、こう思っておるところでありますので、頑張ってまいりたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 森本議員。 ○議員(6番 森本真理子君) 次の質問に行かせてもらいます。  午前中に同僚議員が同じ質問をされましたが、私も10月の地震後に大谷こども園にお邪魔しました。そのときに子どもたちの様子はどうでしたかって言ったら、昼寝中だったようです。昼寝中でしたが、みんなが園庭に集まって、保護者が来られるのを待っていたと言っておられました。それから、給食は、月曜日は水が濁っているのでお弁当を持参していただきました。火曜日からは通常に給食もやっていますということをお聞きしました。その中で、本当に子どもたち、小さい子さんほど怖かったんだろうなって思いましたし、先生方の誘導がとってもよかったので、子どもたちも安心して保護者の方を待っていたんだと思って、何かすごく思いました。それで、ある一人の保護者さんが迎えに来られたときに、子どもさんを見て、本当によかったと思って、すごい安心されて、涙を流されていたというのをお聞きしました。保護者の皆さんも会社から駆けつけられて、本当に心配されていたんだろうなってよくわかりました。けが人もなかったので、幸いだったなと思います。  教育委員長に聞きたいですけれど、ほかの園の様子、特にこども園に関してですけど、何かなかったでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 福光教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) ほかのこども園の様子でありますが、実は10月21日のお昼に震度4の地震が発生しております。そのときに全てのこども園が、私たちも計画訪問で、その後からの訪問でわかったことなんですが、これはひょっとして大地震が来るかもしれないということを予想しながら、園長を中心に、職員と協議をされたこども園が全てです。全部協議をしておられます。午後にお昼寝の時間がありますから、昼寝の場所をまず、避難がすぐにできるように場所を変えようと言われた園もあります。それから、昼寝の前に靴を枕元に置いて、そして午睡させたという園もございます。それから、ひょっとして寝ている場所に落下物とか落ちてくるものがないかどうか、倒れてくるものがないかどうかということを確認して、そこで寝させたというようなことを園長先生から聞いておりまして、大変いい対応をしておられたなということを思いました。 ○議長(井上信一郎君) 森本議員。 ○議員(6番 森本真理子君) 本当にすばらしい対応だったと思います。  避難訓練のことについてお聞きしますけれど、避難訓練というのは、小学校、中学校、全てに対してですけれど、地震とか火災とか災害とかで違いがあるのでしょうか。避難訓練のやり方は違うのでしょうか。教えてください。 ○議長(井上信一郎君) 教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 避難訓練は大体こども園とも年3回から4回実施しております。そして、その内容につきましては、先ほどおっしゃいましたように、火災、それから地震、それから不審者対応とか、それからさらに、避難訓練をする場合に、子どもたち、児童生徒に対しては、きょうやりますよということをよく言うわけなんですが、訓練して、自分自身がどういうふうな行動をしなければいけないか、子ども自身もある程度身につけているときには、休憩時間に実施したりしております。それで、例えば地震の場合には、地震が起こった場合には、すぐに机の下とか潜って、じっと揺れがおさまるまで待って、そして指示に従って避難をしていくというような行動をとります。火災の場合につきましては、今度は机の下に潜るということではなくて、また違った方法で、煙を吸い込まないようにするとかというようなことをしながら避難をしているということで、それぞれの地震とか火災によって避難の形態も変わってくるわけであります。 ○議長(井上信一郎君) 森本議員。 ○議員(6番 森本真理子君) よくわかりました。年に3回ぐらいやっておられるということですね。  実際に北栄町の子どもたちはこうやって地震に遭遇したわけです。それで、その後、不安を言う子とか、なかったでしょうか。私たち大人でも、余震があって、夜寝ていても不安で寝にくかったなと、後から考えると、私たちもやっぱりいずれか不安があったんじゃないかなと思うのですが、不安を訴えるような子どもさんはありませんでしたか。 ○議長(井上信一郎君) 教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 教育長が答弁いたします。 ○議長(井上信一郎君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 委員長にかわって答弁をさせていただきます。  子どもたちへのケアの問題なんですけども、基本的にこども園においては、保育教諭が子どもの様子を見て、いろいろ対応しております。そして学校においては、教師も当然対応するわけですけども、スクールカウンセラーというのが各校に不定期なんですけども非常勤でおります。その者も対応しますし、今回は中部での地震であったということで、県下におりますスクールカウンセラーを中部に常駐をさせて、子どもたちの心の状況等を見守り、そして相談等にも当たったということもございますし、隣の兵庫県からは、阪神・淡路の震災を経験した教職員がEARTHという、そういう地震とかなんかの対応する組織をつくっておりまして、そこがいち早く駆けつけていただきまして、学校で困り事がないかとか、どういう対応が必要ですよとかいうようなアドバイスをいただいたところでございます。 ○議長(井上信一郎君) 森本議員。 ○議員(6番 森本真理子君) 保護者への引き渡しということについてお伺いします。  先ほどのお答えで、3時過ぎには保護者が迎えに来られた。大体5時までには来られた。それで、一番最後の子どもさんは7時までだということでしたが、その間、子どもたちはどのような状態で保護者を待っていたのでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 教育長からお答えします。 ○議長(井上信一郎君) 教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 委員長にかわりまして答弁をさせていただきます。  先ほどあった3時ごろには引き渡しができたというのは北条小学校の例なんですけども、北条小学校は当日、学習発表会をやっておりまして、体育館にかなりの保護者の方が来ておられたということで、学習発表会を中止をして、もう引き渡しをして子どもたちを連れて帰ってもらったということです。それ以外の学校、園については、まちcomiメールで保護者、迎えに来てくださいという連絡をして、園庭なり自転車置き場のところの駐車場に生徒たちを集めて、そこに待機をさせて、来られた保護者の方に確認しながら順次引き渡しをしていったというところでございます。  それで、5時以降になった保護者については、どうしても仕事の都合で来れないというようなことがございましたので、避難所に先生と一緒に行って、避難所で引き渡しをしたということもありました。以上でございます。 ○議長(井上信一郎君) 森本議員。 ○議員(6番 森本真理子君) 地震を体験して、先ほどから言われている、今後の問題点につきまして、停電になり、ハンドマイクで話したとか言われましたけど、校門付近がすごい車の迎えで大変だったということとか、寒さ対策が必要ではなかったかというようなことをさっき言われていましたけれど、そういうことはきちんとやっぱり文書として残して、今後に生かされていくわけですね。 ○議長(井上信一郎君) 教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) マニュアルに従っての避難でしたが、それにしてもマニュアルとの違いというのは出てくるわけでありまして、そういうところについてはきちっと避難指示というか、停電だとか、それから待機している場所だとか、寒さ、きちっと整理しながら、今、まとめておりますので、それを文章化して、そしてそれをみんなで要するに共有しなければいけませんので、そういうふうに持っていきたいというふうに思います。 ○議長(井上信一郎君) 森本議員。 ○議員(6番 森本真理子君) 子どもたちは本当に一生のうち一度あるかないかの体験をしたわけです。この自分自身が体験したというのは忘れられないと思います。それで、親になってもそのことを子どもたちに教えるとか、こういうことがあったんだよ、いつ何どき何があるかわからんだよということを防災教育として今後も生かしていただけたらなと思うのですが、その辺、どう思われるでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) この大地震に直面して、私自身も子どもたちもたくさんのことをやっぱり学んでいかなければいけないというふうに思います。この地震を通して、本当にいろいろなことを見たときに、やっぱりそれが教材として使えるようにしていかなければいけませんし、それが今後、北栄町の子どもたちが大人になるに従って、教訓として生きていけるようなことになっていかなければいけないなというふうに思いますので、防災教育にしましても、他の町とか他県のことも参考にしながら、本町なりのそういう教育というものもやはり今後考えていくべきだろうなというふうに思いました。 ○議長(井上信一郎君) 森本議員。 ○議員(6番 森本真理子君) 防災対策として、都会では1家庭というか、1人に1個、ヘルメットを持っておられるということを聞いたんですが、我が町として、ロッカーの中にヘルメットがあったりすると、頭を守るという点ではいいかなと思うのですが、ヘルメットを常備するというようなことは考えておられませんか。 ○議長(井上信一郎君) 教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) ヘルメットについては、今はちょっとまだ考えていないところでありますが、ただ、地震のときに頭を保護するようなことについては、例えば座布団があったほうがいいとか、防空頭巾があったほうがいいとかというようなことはこれからも検討していかなければいけないことだろうなというふうに思います。 ○議長(井上信一郎君) 森本議員。 ○議員(6番 森本真理子君) 最後になりましたが、北栄町で被災された皆さんが早く通常の生活に戻れるよう、みんなで頑張っていきましょう。  以上で終わります。 ○議長(井上信一郎君) 以上で森本真理子議員の一般質問を終わります。  次に進みます。       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 7番、宮本幸美議員。 ○議員(7番 宮本 幸美君) 宮本でございます。今回、町長に次の3件の事項につきまして質問いたします。  まず、北条砂丘農業の活性化についてでございます。  北栄町の農業地帯は、北条砂丘農地、黒ぼく丘陵農地、水田地帯と大きく分類され、それぞれの特性を生かした多様な農産物が生産されています。しかし、高齢化、担い手の不足、耕作放棄地の増加等で主要作物の生産者、作付面積の減少など、大変厳しい状況にあります。  そのような状況下にあって、中心的作物であるラッキョウ、ブドウ、ナガイモなどを栽培され、さらに近年、白ネギの栽培面積も増加傾向にあり、新しい目玉の農産物になろうとしております。高品質の作物を安定的に提供できる環境が整い、全国に販路を広げ、消費者及び市場の要望に応えていかなければならないと思います。  そのような中、ラッキョウ栽培は、砂丘地帯全域で栽培され、町の重要な特産物として大きく夢が広がろうとしております。私は、過去の一般質問にもこの案件を質問いたしましたが、ラッキョウの共同乾燥施設の導入の推進でございます。この質問に対しては、その時点では結論は出ませんでしたが、その後もきょうまで私は推進を続けてまいりました。  JA生産部は県外視察もたび重ねられまして、11月17日にラッキョウ共同乾燥調製施設の説明会を開催されました。組合長みずから詳しい説明をされたそうでございます。次世代の取り組みとして推進したいと考えております。完成後は、統一した商品を消費者にお届けすることができ、栽培面積の増加にもつながります。さらに、町民の雇用の場にもなります。生産者にゆとりもできます。ぜひ町の支援が必要と考えますが、町長のお考えをお伺いいたします。  2点目でございますが、ワイン用ブドウの栽培実証試験の今後についてでございます。  北条道の駅の一角でワイン用ブドウの栽培実証試験が行われて、はや3年経過いたしましたが、その後、一向に前進が見られておりません。  町長は、私の過去の質問に対しまして、ことしはワイン用のブドウの棚の設置を検討してみたいという答弁をされた経緯がございます。その後、何の栽培管理もなされず、本当に残念な姿の状況でございます。今後、どのようにされますか、伺います。  最後に、庁舎統合後の北条庁舎はどうなるかという質問でございます。  大栄、北条が合併して11年、新年度から北条庁舎としての役割を終えることになります。統合後は総合窓口のみ北条健康福祉センター内に移動することになっております。しかし、10月21日の中部地震の発生によりまして、当面4月からの予定が3カ月延び、7月にちょっと変更になったことでございます。  合併当時は人口が1万7,000ございました。現在は人口1万5,500人弱と、年ごとに人口減が続き、さらに財政面も厳しさを増しております。さまざまな意見もございましたが、コンパクトな町を目指したいと、我々も庁舎合併に賛同いたしました。統合後も北条庁舎は中部広域連合事務所としてそのまま利用していただく方向になっております。北条庁舎の耐震補強も含めて、今後、北条地区のにぎわいづくりにどう取り組まれていかれるのか、町長にお尋ねいたします。以上でございます。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 宮本議員の御質問にお答えいたします。  まず初めに、北条砂丘農業活性化についての御質問でございます。  議員仰せのとおり、北条砂丘地の農業は、担い手不足や耕作放棄地の増加といった問題を抱えており、厳しい状況にあります。しかしながら、ラッキョウやブドウにおいては価格もよく、明るい兆しがあるのも事実でございます。  そういう中で、ラッキョウ共同乾燥施設の導入につきましては、11月17日の説明会と11月22日のJAらっきょう生産部臨時総会において、生産部役員、生産者にそれぞれ説明があったと伺っております。しかし、生産者の御理解をいただくために時間を要しておられるようで、現在、JAのほうで、北栄営農センターと生産部役員で生産者の方々を戸別訪問され、理解を求め、準備を進めておられるとのことであります。  11月22日の時点で合意が得られていれば、本議会において補正予算を上げさせていただくことにしておりましたが、生産者の合意が得られ次第、補正予算として対応したいと思っておるところであります。  なお、財源につきましては、国の産地パワーアップ事業を活用する予定にしており、平成28年度限りの事業を平成29年度に繰り越して支援する予定でございます。本議会中に間に合わなければ、3月議会を待たず、臨時議会での対応も考えておりますので、御理解をお願いいたしたいと思います。  次に、ワイン用ブドウの栽培実証試験の今後についての御質問でございます。  本年度の予算編成段階において、TPPの動向を受けて、生産部とも協議の上、試験用の棚の増設を来年度に先延ばしをいたしたところであります。  ことし8月30日に生産部と再度協議を行い、今後のブドウ振興に向けた意見交換を行い、新たな実証圃場設置に向けた生産部の考えも伺ったところでございます。これを踏まえ、来年度当初予算において、苗木及び棚設置のための予算を計上し、生産者の方の圃場で試験を進めてまいりたいと思っておるところであります。  次に、庁舎統合後、北条庁舎はどうなるかについての御質問でございます。  これまでの説明のとおりでございますが、北条庁舎の耐震補強を行い、中部ふるさと広域連合の事務所として利用していただくように考えております。  なお、1階の部分につきましては、耐震補強に伴い、防災関連施設、例えば備蓄倉庫などとして活用できないかと考えているところでございます。  今後の北条地区のにぎわいづくりについてでございますが、庁舎統合後は、北条健康福祉センターを支所として設置するよう計画しておりますので、ここを北条地区のよりどころとして、地域とのかかわりが持てる仕組みを構築するよう、地域づくり担当を配置し、地域との連携を密にし、あるいは関係部署と連携をとりながら実施していくよう考えております。  具体的なにぎわいづくりですが、地域との連携につきましては、今後、自治会等と相談しながら進めていきたいと考えております。地区全体としましては、山陰道の整備にあわせ、国道313号との結節点となる道の駅北条公園を交流の拠点とし、にぎわいづくりを推進してまいります。  ことしの8月には道の駅「北条公園」運営連絡協議会を立ち上げて、各関係機関からさまざまな視点での意見を伺い、知恵を出しながら、人が来て交流できる拠点を目指し、魅力ある施設となるようにリニューアルを行い、にぎわいづくりを創出してまいります。  次に、北条地区は、以前より文化活動が盛んな地域で、前田寛治など多くの芸術家を育んできた土地でもあります。昨年より北栄文化回廊と銘打ち、北条農村環境改善センターや北栄町歴史民俗資料館、中央公民館を回遊して、我が町の文化・芸術を楽しみ、親しむことのできる文化発信の中心エリアとなっております。また、スポーツ活動におきましても、B&G海洋センターを核に、町のスポーツ振興の中心である総合型地域スポーツクラブとして、北栄スポーツクラブの活動やシニアスポーツ教室を初めとするさまざまな運動事業を展開し、町民の健康維持、運動機能の向上の拠点となっております。  このように、旧町時代からの歴史、特色があるものを中心に、北栄町全体のにぎわいを創出していく部分もありますので、このことを生かしながら、地域のにぎわいを創出していくことも大切だと思っております。  最後に、このたびの地震により、当初計画をしておりました平成29年4月からの庁舎統合は7月からに変更となりますが、住民皆様の御理解と御協力をいただきながら進めてまいりたいと考えておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 宮本議員。 ○議員(7番 宮本 幸美君) ただいま御答弁をいただきました。砂丘地農業は、一番の地元の砂丘地でございます。すばらしい砂丘で、ここで延々と農業を続けていく中で、やはり同僚議員からもあります。北条地区と大栄地区とは環境が違うというのが大きなネックになりました。合併してから11年にもなりました。しかし、これはなかなか解決できる問題ではございませんが、行く行くはやはり砂丘地をまず一体化にさせていくことが大きな課題になってまいります。  そういった中で、ラッキョウ栽培というのは今は全域に、面積的には減りましたけど、70ヘクタールぐらい、両旧町、北栄町、延々と砂丘地に栽培されておりました。  ラッキョウの歴史は長いですけども、ここ四、五年、かなり高単価で栽培されておりますが、そういった中で、いつも農作業の労働者不足、根切りの作業員とか、乾燥施設の問題とか、いろいろございましたけど、なかなか話がまとまってなかったんですけども、今回、国の大きなパワーアップ事業で、本当にすばらしい事業ができることができまして、本当にこれはぜひとも推進したいということで質問に立ちました。先ほど述べましたとおり、いきなり生産部の説明がございましたけども、その会議はどうも全く初めての会議で、説明不足だったそうでして、いろいろ異論が出て、多くの賛成者がなかったと。そういった中で、先ほど町長からもございましたとおり、22日に総代会があったけども否決になったという話を聞きまして、残念だけども、いろいろ支部の役員ともお話しして、ぜひともこの事業はことし、平成28年度に何とか契約まで持っていかないとチャラになってしまうから、ぜひとも話を進めていただきたいという、こちらからも要請して、今、個々に生産部の皆さんのところに出向いて説明をされているところでございます。  そういった中で、数多くの質問はしませんが、まず、今、国から2分の1が出るんですけども、この事業に対してのこれから先、共乾作業に全組合員が賛同して入ればいいんですけども、今までどおり現状のままで出荷したいという方もかなりありまして、両方の考え方を重視して事業を進めていきたいという内容でございまして、そうすると、補助単価も変わってきますし、レーンがちょっとややこしくなるんじゃないかなと思うんですけども、1億3,400万円強の事業費、その上の、新しいJAになれば、確かに単価も1箱当たりの単価が随分上がっております。そのことについて、県や町の補助、これを若干何とか協力して支援していただいたらなと思いますが、町長のお考えを伺います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。
    ○町長(松本 昭夫君) このラッキョウの乾燥施設でありますが、費用もかかりますが、販売単価もかなり上がってくるということもあります。そうすることによって大変品質の統一もできて、そういうブランド化につながっていくものだろうと、こう思っておるところでありますが、1億円からの費用がかかるということでありますし、国の2分の1の事業費があるわけでありますが、あとは生産者というような形に今の制度ではなっておるところであります。  県につきましては、この事業については、そういう助成は考えてないということであります。町も今のところは考えてないわけでありますが、県にも働きかけて、できるかどうかということも働きかけてみたいと思いますし、県がするということになれば、町もまた考えてみたいなと、こう思っておるところであります。  いずれにしても、やはり高齢化になってきておりますし、また、人数的にも減ってきておりますので、共同の中でやっていくということがこれからのそういう産物を、品目を維持することで必要だろうと、こう思っておりますので、ぜひ生産者の方も理解をしていただいて、できることを願っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 宮本議員。 ○議員(7番 宮本 幸美君) ありがとうございます。  今現在、70ヘクタールほど面積があるんですけど、これが洗いと根つきと分かれておりますが、その中の27%ぐらいが洗いに回っております。残りの73%が根つき。この根つきの中が今2つに分かれております。共乾と普通の黒いままの根つきラッキョウと。その中の58%が共乾、今現在あるJAの北条地区の共乾に入っているんですけども、その共乾と従来どおりの根つきの出荷体制に、共乾に出したラッキョウと今までどおりの根つきのラッキョウとの単価が大体850円ぐらいの差がついているようでございます。だけどもやはりそういう細かい説明がどうもまだされていないようでして、一番ネックになるのは、現在のラッキョウ栽培者は、夕方5時まで根切り作業をして、それから乾燥して、自前で乾燥施設を持っておられますし、それから、タバコの施設を利用したりして乾燥している。それを家から夜中中乾かして、朝3時、4時に起きて箱詰めして、朝出荷する。そういう作業が今度は共乾だと、夕方5時までに切ったラッキョウは即共乾の場所に運び込んで作業をしてもらうということになりますと、もちろん経費はかなりかかりますけども、やはり共乾できれいなラッキョウが出荷できると、先ほども言いましたとおり市場にも喜んでもらえますし、消費者にも喜んでもらっております。  そういった中で、この事業を進めていかなければなりませんけれども、少しでもやっぱり、2分の1の大きな補助事業ではございますけども、このパワーアップ事業、ちょっと記憶がどうかなと思うんですけども、過去の、今進めておりましたが、低コストハウス事業の中にも県の補助制度が入っていなかったかなと思うんですけども、町長、どうでしたかね。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 低コストハウスには県の助成も入っております。 ○議長(井上信一郎君) 宮本議員。 ○議員(7番 宮本 幸美君) くどいようでございますけど、地震もありましたし、財政も厳しい中でございますけども、今の砂丘農地の作物の一番のメーンはやはりラッキョウだと思います。ラッキョウ、簡単に言いますけども、いろいろ年間通じての天候のこともありますけども、やはりラッキョウは平たん地で、風にも雨にも強いですよね。けれどもブドウハウスをしたり、それから白ネギもかなり面積もふえてきましたけども、ハウス事業だとすればやはりナイロン代もかかります。ハウスを新しいのを建てるのも大変です。そういう施設も料金も要りませんし、ラッキョウだと案外冬でもある程度は農家としてもちょっとゆとりのできる栽培品種だと思います。まして北栄町の全域の砂丘にラッキョウがこのように伸びているということは、将来の北栄町農業に大変いいことだと思います。  そういった中で、これはちょっと大きくなりますが、過去にも質問いたしましたが、今回の地震で畑かんの事業、配管も何カ所か壊れたようでございます。この施設ももう半世紀を過ぎました。多分過ぎました。そういった中で、これから先、近い近年、また大きな事業が浮上してくるんじゃないかという思いもある中で、過去にも質問をいたしました経過はありますが、大栄地区の大山山麓から流れる水の余地があれば、再度検討していただいて、新しい水の流れを北条砂丘に延ばしていただくような、大きな夢の持てる、こういう事業ができたらなと思っております。その答弁をいただきまして、この質問を下げたいと思います。思いをちょっといただきます。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 先ほどの低コストハウスについては、県がもともとはやろうということでやっておったわけで、それを国の産地パワーアップ事業を使おうということで、そういう中で県の補助があるというようなことでございます。ラッキョウについては今のところそういうことがなかったものですから、今は2分の1ということでありますが、県にも相談してみたいなと、こう思っておるところであります。畑かんもかなり古くなってきておりますし、また、そういう災害で被害を受けておられるところもあるということでありますので、これは災害のほうで対応してまいりたいと、こう思っておりますが、水費がかなり高くなっておるところであります。以前も黒ぼく地帯から水がもらえないだろうかというようなことで、いろいろ土地改良区も話をしたところでありますが、なかなか難しい面もございます。やはり水利権というのはなかなか難しい面がありまして、我が町だけだったらいいわけでありますが、隣の町もありますし、なかなか難しい面があるということであります。やはりある程度時代が変わってくれば、またそういうこともあろうかと思いますが、現在のところはかなり困難な状況であるということであろうと、こう思っておるところでありますが、いずれにいたしましても、水がないとそういう畑の、特に砂丘地の作物はできませんので、そういう補修をしながらしていただくと、そしてまた、災害については災害対策で直していくというような形でさせていただければと、こう思うところであります。ラッキョウが何とかそういう共同乾燥施設ができて品質が統一でき、そしてまたさらに高単価で販売できればいいなと、こう思っておりますので、JAさん、あるいは生産部にも頑張っていただけるように、こちらからも応援をしたいと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 宮本議員。 ○議員(7番 宮本 幸美君) 前向きな答弁をいただきました。農協の皆さん、JAにもそれなりの力を出していただいて、砂丘地農業を守っていかなければならないと思います。  次に行きます。ワイン用ブドウ、いつもこの件はちょっと心配の種でございます。かなり、3年も経過いたしまして、全く先行きが見えない状態でございます。支部長とも話しますけども、課長ともいろいろ話しましたけども、全く3年間、何をしていたんでしょう。一旦やっぱり契約、話し合いがまとまったなら、ある程度のことはやっぱり進めていかなければどうにもならないことで、今の現状もそうだし、過去の流れもそうですし、全く関係ないというような形の実験栽培。これではせっかく補助金を与えての取り組みが残念でございます。  今、町長からも答弁をいただきまして、新年度には圃場も変えて再出発という御答弁がありましたけども、果たしてこれがうまくいくか。どうもこのままでは何か未知な気持ちを持っておりますが、ぜひともやっぱり意気込みを、生産者とも、新しい組織の皆さんともお話しして、あんまりしたくない質問ではありますけども、やはり砂丘地に住む一住民としての思いも持っていただいて、何とか頑張っていただきたい。  今、このワイン用のブドウの苗木というのは全くないほどの人気ぶりでして、苗が手に入らないような状態で、そういった中でのワインを、どうしてこれがもう少し力が入らないかなと思っておるんですけども、町長の新年度の取り組み内容をもう一度ちょっと教えていただけませんか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) ワイン用ブドウの栽培実証試験につきましては、本当に成果も出てないということで、大変申しわけなく思っておるところであります。生産部の方にお願いをして、それぞれ役員さんの方に管理をお願いしておったわけでありますが、なかなかそういういいぐあいに栽培ができていなかったということで、大変申しわけなく思っておるところであります。  来年度は、生産者の、役員の方のところに苗木を植えて、本当に本格的に栽培をしていただくということを考えておるところであります。やはり今までは共同ゾーンというような形でやっていたので、なかなか力が入っていなかった面もあると思いますが、今回は役員の方の個人の圃場で栽培していただくということでございます。また、その役員の方も大変これはやっていかないといけないという、そういう強い気持ちを持っておられるようでございますので、ぜひ成功に向けて取り組んでまいりたいと、こう思っておるところであります。  ワインも本当に全国各地で今つくられておりますし、また、ブームといいますか、ワインの愛飲者もかなりふえてきておるところであります。また、本町には大変すばらしいワイナリーもあるわけでありますので、そういうところと連携しながらこれを栽培し、そしてそれが利用できればと、こう思っておるところであります。そうすることによって、さらにまた所得がふえていくということになれば、本当にいいことだなと、こう思っておりますので、頑張ってまいりますので、また御指導をお願いいたしたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 宮本議員。 ○議員(7番 宮本 幸美君) 町長の答弁の中では、新しい圃場に場所を変えるようでございますが、新しい棚を組むにもかなり費用が要るわけです。実は、事業でつくった、旧町の時代に10億円ほどかけた大型ブドウハウスのあいているハウスが随分あります。これも年々高齢化になって、面積がどんどん減ってしまって、これは大変なことだなという、あいたハウスが、これはもう半永久的に使えるような立派な施設です。針金もブドウ棚もばんばんとまだ使える。さびてもおりませんし。そういうハウスがたくさんあいている場所にやはり行って、ここ二、三年、新しい場所に移転して、新しい施設を建てて金を使うよりも、今ある大型施設を何とか利用してでも当面はいく。そして先ほど町長が言われたとおり、北条にもワイナリーもありますし、ファームのお方も、特区をつくって地元でワインをつくりたいというお方もおられます。こういった中で、将来的にはやはり手を組んで、北栄町の中の目指すワイン像をやっぱりつくっていかなければならないと思いますし、せっかくある施設をやはりもう少し有効利用できないかなと思ってはおるんですけども、町長、そういう方向転換みたいなものはできませんかね。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 現在は生産部の役の方とも話をしておるところで、生産部の方が自分のところでやりたいというようなことであるわけでありますが、そういう大型ハウスということがあれば、経費的なものもありますので、そういうところをまた今後話を詰めさせていただければと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 宮本議員。 ○議員(7番 宮本 幸美君) わかりました。  では次に行きます。庁舎の統合問題。  いよいよ庁舎統合が新年度、今回、地震で3カ月延びましたけども、一本化になります。いろいろ御意見もございましたけども、皆さんの賛同がありまして、統合することになりました。  その中で、今までどおり中部広域連合に利用していただくことにはなっておりますが、そういった中で、今、町長、倉庫の備蓄場所とか、いろいろ提案もいただきまして、答弁をいただきました。連合がこれから先、10年間、幾らかは利用していただくことになるんですけど、あえてやはり総合窓口をこれから北条健康福祉センターに移転する必要はあるでしょうかね。ちょっとそこのところを。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) いろいろ検討した中で、やはりコンパクトな中で、そちらのほうが、そういう健康健診であったりとか、税務の関係であったりとか、いろんな面で、窓口もあって、そっちのほうがまとまりやすいんだろうということで、あちらにさせていただいたところであります。 ○議長(井上信一郎君) 宮本議員。 ○議員(7番 宮本 幸美君) 実は、個人的な質問ですけども、1階のフロアがあきますよね。その中の利用方法なんですけども、自分なりにちょっと考えてみました。窓口はセンターに移動されるということですが、1階のフロアを例えば町民とか民間に、どういう方向かわかりませんけど、入ってもらうとか、例えば農産物の直売というか、砂丘地には農産物の販売所もありますし、下北条にはAコープもありますけども、一般的な皆さんが栽培されるそういう農産物みたいなものをそこに持ち寄って、簡単な喫茶もできてもいいし、農産物の販売事業もできてもいいし、もろもろの、これは個人的な意見ですけども、そういった例えばアンケートをとって、どういう利用方法がいいかお尋ねするのも一つの方法かもしれませんし、そういったような検討の仕方みたいなものはどうでしょうかね。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 先ほどの答弁の中で備蓄倉庫というようなことを言いましたが、実は耐震の工事をするのに、起債を借りる中で、そういうものがやっぱりないとちょっといかんというようなことがありまして、全部を備蓄倉庫にするわけじゃありませんので、一部をそういう形で使っていただいて、あとは、何かにこれは利用していかなければならないかなと、こう思っておるんですが、今後につきましては、またいろいろ協議をする中で検討させていただければと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 宮本議員。 ○議員(7番 宮本 幸美君) なかなか即に新しい事業ができるわけでもございませんし、北条庁舎もまだまだ使えますし、使っていかなければなりません。あそこには中央公民館とか、資料館とか、体育館もございます。改善センターもございます。やはり北条地区のにぎわいの場として新たな再出発をできるよう、頑張っていかなければなりません。  そういった中で、実は旧町の時代に、あそこに11月3日に毎年総踊りというイベントがありましたね。秋の収穫祭を兼ねて、改善センターの前の広場で総踊りがありました。本当に鮮やかな風景で、かなりの年数進めてきましたけども、合併もありしで、今は消えておりますが、今回、地震もありました。しかし、北栄町は元気だよというようなアピールの中で、新しく再出発できるような、1年きりでも結構ですし、よければすることも可能だと思いますし、当時使われた浴衣もまだ家庭に皆さんが持っておられるかなとは思うんですけども、一遍、町民運動会も新年度はどうなるか、今のところまだわかりませんけど、そういった、要するにこれからの新しいまちづくりの一環として、63集落の皆さんが一堂に集まって総踊りを再出発して、北栄町は元気だよというような、まずそういった時点から発信していただいたらどうかなとも思いますが、町長のお考えを伺います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 旧町時代にそうやって総踊りというのもあったわけであります。今回そうやって震災の再建に向けて取り組んでいく。そして再出発するんだという中で、どういうことができるかということは今後また考えてまいりたいと、こう思っておるところであります。やはり元気なところをPRするということも必要でありますので、どういうことができるのかを十分検討してまいりたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 宮本議員。 ○議員(7番 宮本 幸美君) 最後になりました。砂丘地問題、それからこの庁舎問題、いろいろとございましたが、やはりいつも言われるのが、確かに北条地区の皆さんの寂しさというのはかなりあります。北条地区の特に高齢者の皆さんが買い物に出るのにも本当に苦労をしておられます。これからも年々そういう風景が見えるようで、本当に寂しさが年々と、もう車にも乗れない。今現在、毎日のように高齢者の交通事故もニュースに出ております。本当に先行き真っ暗な情勢の中、やはり北条地区が寂しくなったらいけませんので、ぜひとも、砂丘地農業もそうですけども、北条庁舎の1階フロアや、その周辺のにぎわいづくりをこれからも何とかいい方向にして、みんなが出やすいような場面をつくり、送迎でもできるようなシステムづくりをして、再出発できるように考えていただきたいと思いますが、最後に決意をいただいて、私の質問を終わりたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 先ほど宮本議員仰せのとおり、そういう気持ちを持っておられる方はおられると思いますので、それがまた次につながるような形の中で、できることを考えてまいりたいと思いますが、それには行政だけじゃなくて、やっぱり地域の方も参加して、どうしたらいいかということをまず考えるような、そういう体制もとってまいりたいと、こう思っておるところであります。 ○議員(7番 宮本 幸美君) どうもありがとうございました。 ○議長(井上信一郎君) 以上で宮本幸美議員の一般質問を終わります。       ─────────────・───・───────────── ○議長(井上信一郎君) 以上をもって本日の日程は全て終了しました。これにて散会します。  本会議は、あす13日の午前9時から開きますので、お集まりください。  お疲れさまでした。                 午後4時00分散会       ───────────────────────────────...