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平成27年 3月第3回定例会 (第 8日 3月16日)

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  1. 北栄町議会 2015-03-16
    平成27年 3月第3回定例会 (第 8日 3月16日)


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    平成27年 3月第3回定例会 (第 8日 3月16日)   ─────────────────────────────────────────────       第3回 北 栄 町 議 会 定 例 会 会 議 録(第8日)                                  平成27年3月16日(月曜日) ─────────────────────────────────────────────                    議事日程                               平成27年3月16日 午前9時開議  日程第1 一般質問       ───────────────────────────────                 本日の会議に付した事件  日程第1 一般質問       ───────────────────────────────                  出席議員(15名)     1番 浜 本 武 代君  2番 田 中 精 一君  3番 池 田 捷 昭君     4番 山 下 昭 夫君  5番 前 田 栄 治君  6番 森 本 真理子君     7番 宮 本 幸 美君  8番 町 田 貴 子君  9番 斉 尾 智 弘君     10番 阪 本 和 俊君  11番 油 本 朋 也君  12番 飯 田 正 征君     13番 長谷川 昭 二君  14番 津 川 俊 仁君  15番 井 上 信一郎君       ───────────────────────────────                  欠席議員(なし)
          ───────────────────────────────                  欠  員(なし)       ───────────────────────────────                 事務局出席職員職氏名 事務局長 ─────── 田 中 英 伸君  主  任 ─────── 浜 本 早 苗君 事務補佐員 ────── 長谷川 利 恵君       ───────────────────────────────               説明のため出席した者の職氏名 町長 ───────── 松 本 昭 夫君  副町長 ──────── 西 尾 浩 一君 教育委員長 ────── 福 光 純 一君  教育長 ──────── 別 本 勝 美君 会計管理者(兼)出納室長         ──── 吉 田 千代美君  総務課長 ─────── 手 嶋 俊 樹君 政策企画課長 ───── 谷 口 康 彦君  税務課長 ─────── 磯 江 昭 徳君 住民生活課長 ───── 大 庭 由美子君  福祉課長 ─────── 鎌 田 栄 子君 健康推進課長 ───── 伊垢離 順 紅君  地域整備課長 ───── 吉 岡 正 雄君 産業振興課長 ───── 手 嶋 寿 征君  教育総務課長 ───── 西 村 文 伸君 生涯学習課長(兼)中央公民館長           ── 杉 本 裕 史君  農業委員会事務局長 ── 下 阪 啓 二君 (併)選挙管理委員会事務局長 ──────────────────── 手 嶋 俊 樹君 代表監査委員 ───── 音 田 勝 正君       ───────────────────────────────                 午前9時00分開議 ○議長(井上信一郎君) おはようございます。  ただいまの出席議員は15名であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付したとおりであります。       ─────────────・───・───────────── ◎日程第1 一般質問 ○議長(井上信一郎君) 日程第1、一般質問を行います。  届け出順により、順次質問を許します。  12番、飯田正征議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 飯田正征でございます。  私は、今定例議会におきまして、3つの事項について町長に質問させていただきます。  最初に、空き家対策特別措置法運用についてであります。  危険な空き家の撤去を促すため、税の優遇措置をなくす空き家対策特別措置法が昨年11月に成立しました。住宅向けに導入されている固定資産税の軽減措置について、老朽化で倒壊などの危険性があると自治体が認定した空き家を軽減の対象から外すというものでございます。特例から除外されるのは、空き家対策特別措置法に基づき市町村が指定した住宅でございます。固定資産税の特別措置は、住宅のある200平方メートル以下の土地の税率を6分の1軽減している。住宅を取り壊して更地にした場合特別措置が受けられないため、空き家が放置される要因となっています。本町にも対象となる住宅がありますが、今後の取り組みと認定方法についてお伺いいたします。  次に、地方創生の取り組みについてであります。  まち・ひと・しごと創生法は、人口減少に歯どめをかけるとともに東京圏への過度の集中を是正すること、まち・ひと・しごと創生に関する政策を総合的に実施することなどを目的に、可決成立いたしました。基本理念は、日常生活、社会生活の基盤となるサービスの現在、未来における提供の確保、結婚、出産、育児について希望の持てる社会の形成、仕事と生活の調和、魅力ある就業機会の創出、地方公共団体相互の連携協力による効率的かつ効果的な行政運営の確保、国、地方公共団体、事業者の相互連携を掲げています。市町村は、国と都道府県の総合戦略を勘案して、市町村ごとの総合戦略を勘案し戦略を立てることを規定しております。  平成27年度一般会計予算案は、町制10周年記念事業に多額の予算を計上していますが、記念事業よりまち・ひと・しごと創生関連事業に重点を置くべきだと考えます。  本町の総合戦略についてお伺いいたします。1、地方に仕事をつくり、安心して働けるようにする。2、地方に新しい人の流れをつくる。3、若い世代の結婚、出産、子育ての希望をかなえる。4、時代に合った地域づくり、安心な暮らしを守る。5、地域と地域を連携する。  最後に、米価格下落による農家の支援についてでございます。  平成26年度産米の大幅な価格下落を受け、米農家にとっては大きな打撃を受けます。本町の基幹産業である農業は、生産者の作付意欲も低下し、ますます衰退します。対応と支援についてどのように考えているのか、お伺いいたします。  以上、この場での質問を終わります。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 飯田議員の御質問にお答えいたします。  まず初めに、空き家等対策特別措置法の運用についての御質問でございます。  平成26年11月27日、適切な管理が行われていない空き家等の対策と活用を促進する目的で「空家等対策の推進に関する特別措置法」が公布され、特に危険な状態の空き家等をいう「特定空家等」に対する措置などの一部の規定を除き、平成27年2月26日に施行となったところでございます。この特別措置法では、「国は市町村が行う空き家等対策の円滑な実施のため必要な税制上の措置を講ずるもの」とした規定が盛り込まれており、これを受けて平成27年度税制改革の大綱において法に基づく必要な措置の勧告の対象となった特定空き家等に係る土地について、住宅用地特例の対象から除外する措置を講ずる旨の記載がなされたところでございます。  固定資産税の住宅用地特例は、住宅用土地についてその面積に応じて200平方メートル以下であれば固定資産税の課税標準額を6分の1に軽減する特例措置で、人が住んでいない家屋や管理状態が悪い家屋であってもこの特例措置が適用されていることから、空き家の除却が進まない要因となっていたこともあり、今回の適用除外の措置により空き家等の適正管理が進むものと期待をしているところでございます。  特定空き家等の認定や今後の取り組みについてでございますが、特定空き家等に関する措置などの規定については施行が5月26日となっており、またその際には、どのような空き家等が特定空き家等に該当するのか否か判断する際の参考基準となるガイドラインが国から示される予定になっておりますので、このガイドラインに従って特定空き家等の認定を行うように考えております。  また、固定資産税の住宅用地特例の適用除外につきましては、地方税法の改正に従って町税条例の改正をいたします。  さらに、平成27年度は老朽危険空き家の除却に対する支援を国の補助事業を活用して実施するよう予定しており、倒壊すれば道路を遮断し緊急時の避難に支障が出るなどの補助要件はありますが、1件当たり解体除却費の2分の1、上限60万円の3件分を当初予算に計上しておるところであります。  今後も庁内関係各課で組織する空き家対策会議の中で老朽危険空き家等の除却を進めていく方法について、検討を行ってまいりたいと考えております。  次に、地方創生の取り組みについての御質問でございます。  平成27年度一般会計予算案は、町制10周年記念事業に多額の予算を計上しているが、記念事業よりまち・ひと・しごと創生関連事業に重点を置くべきと考える。本町の総合戦略について伺うとのお尋ねでございます。  議員御説明のとおり、現在、国、地方を挙げて地方創生に取り組んでいるところであり、本町におきましてもさきの2月臨時町議会におきまして地方創生先行型事業、全25件、総額4,560万円余りを補正予算として御提案させていただき、既に御承認をいただいたところでございます。  合併10周年記念事業より、まち・ひと・しごと創生関連事業に重点を置くべきとの御意見でございますが、議会にもお諮りしお認めいただいたこの地方創生先行型事業を文字どおり先行的に実施しながら、ことしの9月を目途に総合戦略の策定に向けて作業を進めてまいりたいと考えております。  なお、議員が懸念されております合併10周年記念事業についてでございますが、合併記念式典には予算額289万円を計上しているものの、その他の合併10周年記念事業といわれるものにつきましてはその多くがこの合併10周年のタイミングに合わせて例年行われているイベントの事業規模を拡充したり、あるいはイベント内容を一部変更するものであり、その事業予算の全てが合併10周年記念として執行されるものではございません。このたび広く合併10周年記念事業と銘打ってさまざまな事業を行うこととしておりますが、町民の皆さんと10周年の節目を祝うとともに、北栄町のさらなる発展、地域活性化に当たっての機運の高まりに資するための事業を効果的に実施したいと考えておりますので、そのあたりを御理解いただきますようよろしくお願いいたします。  本町の総合戦略についてでございますが、外部の委員の皆様に参加していただき、北栄町の今後の地方創生に資する基本目標、数値目標を定め、そのための効果的な基本的施策を議論することを目的とした第1回目の地方創生推進会議を3月6日に開催いたしました。自治会、JA、鳥取中央育英高校、銀行、県、マスメディアなど幅広い分野から御参加いただき、御協議をいただいたところでございます。今後さらに各種団体や一般の方を対象にまち・ひと・しごと創生座談会を開催し、御意見を伺うようにしております。それらに基づき、これから残り5回程度地方創生推進会議を開催する予定にしておりますが、さらに議会での議論、パブリックコメントなどでの多種多様な御意見を伺ながら、9月を目途に北栄町総合戦略を策定したいと考えております。  具体的な項目についてはこれからの議論も踏まえてのことになりますが、やはり本町の基幹産業である「農業」、またコナンに会えるまちとしての「観光」、自然エネルギーの普及など持続可能で安心な暮らしのための「環境」、そして雇用対策、商工業の振興等「働きやすい町づくりの推進」、空き家等を活用し県内外から来て住んでいただける「移住定住の促進」、そして結婚から子育てまで支援する「子育て支援の拡充」は大きな柱と考えております。議員の皆さんからの御意見もぜひお伺いしたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  次に、米価下落による農家の支援についての御質問でございます。  本年の米価下落の原因でございますが、在庫米の増加と米離れと人口減の3点のほかに、東日本の豊作や全国で2万8,000ヘクタールの過剰作付というような要因が複雑に絡んでいるのが実態であるようであります。中でも、過剰米の影響が直接米価に影響しているものと考えているところでございます。  また、経営所得安定対策事業の米直接支払い交付金も平成26年産から10アール当たり1万5,000円が7,500円と半額になり、これも稲作農家にとって大きな打撃を与えているものと考えております。特に大規模農家や集落営農組織では資金繰りとか今後の経営計画の検討に大変苦慮されていることだろうと思っているところであります。そうしたこともあり、1月の臨時会では米価下落に伴う緊急融資に対する利子補給やいもち病の防除の支援について御議決をいただき、農家の負担軽減に応えてまいったところでございます。  また、認定農業者と集落営農組織に対しましては、掛金の負担はあるものの過去5年間の市場の米価格のうち最高と最低を除いた3カ年の平均価格を基準として、9割部分までの減収補填を行う国のナラシ対策に加入していただくなどの対策をとっていただくほか、水田フル活用による飼料用米等の需給のある作物の生産への移行というようなこと、さらに農業の多面的機能の維持、発展のための地域活動や営農活動に対して支援する日本型直接支払いの推進等の支援対策も含めて、県や農事組合などとも連携をしながら総合的に水田農業に活用していくことが必要だと考えておるところであります。  しかしながら、ナラシ対策などの対策にのれない農家を支えてきた生産費との差額補填や物財費の補填といった所得補償的な支援は、町のレベルでは財政的にも困難であります。そうした厳しい米農家を取り巻く状況ではありますが、本町においても法人化して無洗米など6次化へのチャレンジや関東周辺での販売開拓を積極的に行い、インターネット販売やテレビ通販などの販売チャンネルをたくさん持ちながら、ブランド化に向け力強く進めておられる事例もあります。このような意欲ある元気な農家を応援していく取り組みも、県と町が事業費の2分の1の負担を行って始まっております。取り組み方次第では、少しでも所得の維持向上につながるものと期待をするところであります。  政府は、米価の回復、安定のための需給調整の一つとして過剰米の買い上げを行いました。具体の調整方法については、需給調整の主体である国が判断されるべきものであると考えますが、本年は220億円の過剰米対策基金を活用しまして25年産米を35万トン、米穀安定供給確保支援機構が買い入れる措置がとられております。それにもかかわらず、平成26年産米の米価下落を避けることができなかったというような状況であります。国には、国の責務として需給調整と米価安定へきちんと取り組んでいただくよう町といたしましても強く要望してまいりますとともに、町といたしましてもJAを初め関係機関、生産組織等とこれからの水田経営のあり方や販売方法のあり方等、検討する必要があると考えておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) まず最初に、空き家対策特別措置法の運用についての関係でありますけれども、この関係でいいますとまだ5月の26日施行ということで、判断を国から示されてからやるということであります。そういった中で、一つの物のラインといいましょうか、今まで北栄町の条例もできたわけであります。  そういった中で、今、もちろん本町の条例とこの特別措置法とも関連してくるわけでありますけれども、前回も条例ができたときに私は質問いたしました。この質問の内容というのは、条例ができたのに取り組みが遅いんじゃないですかというような質問をさせていただきました。そういった中で、今どのような形でその条例が進んでいって、その条例とこの措置法との関連というのは必ず出てくると思うんですけれども、今のその条例の推進状況について、例えば指導を何件やったのか、助言を何件やったのか、勧告を何件やったのか、命令をやったのか。もう既に、私がこの質問をし出してからも3年か4年ぐらいたつんじゃないでしょうか。そういった中でこういうのもできたんですけれども、いつも取り組みがおくれてしまうというふうに私は思っておりますので、その辺の今の状況についてお尋ねをしながら、次の措置法の適用について質問したいというふうに思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 昨年、北栄町の空き家等の適正管理及び有効活用に関する条例を制定いたしました。7月1日から施行させていただいたわけでありますが、その後の取り組みでございます。  9月24日に指導を4件しておるところであります。また、2月16日にこれも指導を27件、そして勧告を4件。これは9月24日に行った指導のものについて、勧告をしとるというようなことでございます。その間に第1回の空き家等審議会を10月1日に、それから2回目を3月23日に予定をしておるところであります。また、庁舎内での空き家対策会議も、条例施行後8月28日と12月24日にも行っているということでございます。  現在そういう形で勧告4と指導を27件ということで行っておるところでありますが、やはりこうやって指導なりあるいは勧告する中で対応を検討したいという方もおられまして、ある程度効果は出ておるんだろうと、こう思っておるところであります。以上でございます。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 9月24日に4件、それで勧告がまた4件されたと。こういうことでありますけれども、よその市町村等につきましてもこうした一つの条例というものがいろいろ功を奏して、もう既に多くの家が取り壊しになったり、あるいはそういった一つの指導、助言をすることによってかなり自発的に解体されているというような事例もあるわけですけれども、もう解体に至った例はないんでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 現在そこまではないです。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) ないということは、なかなかそういった一つのものがしっかりと説明できて、やっぱりそういった一つの理解の仕方というのが進んでないんじゃないですか。しっかりそういったものを示していかないと、前に進まないというふうに思います。  これは一番最初に空き家等の関係の条例ができたのが秋田県の大仙市ですか、あそこの事例なんかを見ますと、その状況の中には一番最初に行政代執行をやったということですけれども、既にどんどんどんどんそういった一つのものが進んでおりまして、かなりの件数が解体されたりしとるというような記事もあります。最初はその大仙市でも平成23年度は1件だったということでありますけれども、行政代執行等、空き家の自主的な解体も進んでおるということでありますし、それから行政代執行は1件だった。平成24年度は115件、平成25年度は107件となったというようなことがあるわけでありまして、一番最初にとにかく何でも早く取り組んで早く対処するということがあらゆる面で前に進む大きなものだというふうに私は思っておりますんで、この辺について秋田県の大仙市の例ですけれども、町長、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 秋田県の例につきましては、代執行されたということを伺っておるところでありますが、やはりその代執行するとなればこれは税金を使ってやるということになると思います。それをどこまで税金を使ってそういう解体していくのかというようなことにはなろうとこう思っておりますが、どういう形でやっとられるかは私も存じておりませんので、そういうところは勉強させていただきたいなと思います。やはり税金を使ってやるということでありますので、やっぱりそれは住民の理解も要ることでしょうし、そういうことも十分勉強させていただきたいなと、こう思っております。  また、ただ解体してじゃその後どうするかということもあるわけでありますので、本町の条例はそういう意味で壊した後、有効的な使い方はないだろうかということも考えてやっていこうということを条例にうたってありますので、そういうこともまた検討しながら勉強させていただきたいなと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 町長、そういった解体等について税金云々というようなことで、この平成25年の9月の定例議会におきましても私質問しました。町長は解体費用の補助、これは適当でない、本人がすべきだというようなことの答弁がありました。ところが、今回空き家等の解体ということで県が2分の1、それから町が2分の1というような一つのものの中でもう既にそういったものの支援をされるわけですけれども、これはやっぱり国が言うから町もそれに合わせてするという方向なのか。やっぱり前もって議員も随分この件について質問したんですけれども、どういった形でそのような形になったのか。ちょっと町長に答弁をいただきたいというふうに思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 今回、県からそういう要件をつけて解体される家屋について助成するということがありましたので、町といたしましてもやはり町全額ということになかなか難しい面もあろうと思いますので、そういう県と一緒になってやっていこうというようなことであります。  ただ、要件がかなり厳しいような要件でございまして、その該当するもの等については精査して行っていくということになろうかと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) この空き家等対策特別措置法につきましても、この辺のところでどちらかといえば町が認定するということでありますけれども、この条例との整合性というのは、やっぱり指導する時点で危ないから指導するのか、その辺でやっぱり適用するのか。この辺のところが出てくると思うんですよね。だって即これ認定したら、固定資産税の優遇措置がなくなるわけでしょ。そうすると、おのずとそういった時点でのものというのは考えてみないけんのじゃないでしょうか。どうでしょうか、町長。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 空き家といいましても、そうやって老朽化して本当に危ないもの、それからまだまだ大丈夫なものというような空き家もあるわけでありまして、そういうものを十分精査してやっておるわけでありまして、ランクをつけながら、これはちょっともう危ないぞとか、あるいはこれはまだ大丈夫だなということで取り扱っておるところであります。全ての空き家が解体ということにはならないと思いますが、やはり危険なものについてはそういう措置をとりながら、所有者の方と十分話をしながら解体に向けて、そしてまた有効利用に向けて取り組んでまいりたいと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) そういった一つのものを詰めながらやっぱり説明をしっかりして、何回も何回もこういうものは繰り返し指導していかないと、一回言ったら終わりというものじゃないというふうに思っておりますので、ぜひしっかりとそういった一つのものをやり、やっぱり固定資産税についても徴収すべきものは徴収するというような速やかな対応が必要だと私は思っておりますけれども、ぜひそういった速やかな対応をしていただいて、町民が安心・安全で暮らしやすいそういった一つのものにしてほしいというふうに思います。  それから、今9月24日に4件、2月16日に27件というような形で説明がありましたけれども、それ以外のところは問題ないんですか、空き家で。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答弁させます。 ○議長(井上信一郎君) 大庭住民生活課長。 ○住民生活課長(大庭由美子君) 町長にかわりまして答弁をいたします。  指導、助言をするに当たりまして、まず調査をいたしております。それからランクづけをしまして、今すぐに倒壊や建築材の飛散等が見受けられて危険な状態であるというようなものや今にも倒壊しそうだというものについて、ランクづけをいたしまして指導、助言を行っております。この指導、助言それから先の命令、その次に最終的な代執行を見据えて、そういった形のランクづけをした形で助言、指導をさせていただいております。そのほかについては、まだここまでの危険性はないというところで判断をしております。以上です。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。
    ○議員(12番 飯田 正征君) まず順序立てていけば、指導、助言、勧告、命令と。それで従わんかったら町報の掲載やいろいろ公に公表するということですよね。それがだめだったら罰金の制度もあったり、それから行政代執行するということの手順だというふうに思いますけれども、そういった一つのものもいつまでかかってこういったことをやろうとしておられるのか。2年かかってそうするのか。よその事例なんか勉強されましたか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 勉強しているようでございます。(発言する者あり) ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に説明させます。 ○議長(井上信一郎君) 大庭住民生活課長。 ○住民生活課長(大庭由美子君) 町長にかわりまして答弁をいたします。  まず、条例を制定するに当たって、既に条例を制定している市や町の条例を参考にさせていただきました。そのときもどういった形で進めていくのか、指導、助言、命令、代執行まで進めていくのかということも参考にさせていただいております。  それから、空き家の審議会を立ち上げまして、どういった形で町として空き家対策の施策を進めていくのかといった方針もそこの中で決めております。  それから、このランクづけに当たっては審議会の中に環境大学の専門の先生がおられますので、どういった形でこのランクづけをしていくのかということも助言いただきながら、ランクづけをさせていただいております。  それから、命令以降に当たっては行政処分という形になりますので、この基準についてもしっかりと判断基準を示していかないと行政処分、命令以降の形はできないと思っております。  5月26日に特定空き家等ガイドラインが出ます。それは特定空き家等についてどういった措置を行っていくのか、代執行までどうやって進めていくのか具体的なガイドラインが出ますので、またそれを参考にさせていただきながら進めていきたいと思っております。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) お聞きしたのは、大体どれぐらいでよそはそういうふうな行政代執行をしておるんですかというふうに、1年ですか2年ですかっていう質問です。それで勉強しとられるというから、ちょっと何年ぐらいで行政代執行しておられるんですか、よその市町村はということなんです。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 代執行に至るまでにいろいろ時間かかると、こう思います。その所有者の方とやっぱり話し合いをまずしていかないけんということになれば、早くできるところもあれば時間がかかるところもあるわけでありますが、ほかの町はどういうような形をやっているかということを担当も調べておるようでございますので、担当に答えさせます。 ○議長(井上信一郎君) 大庭課長。 ○住民生活課長(大庭由美子君) 町長にかわりまして答弁をいたします。  まず、県内においては代執行しているところはありません。それから、全国的にも行政代執行をしている例というのは少ないと思います。一番最初は秋田県の大仙市が雪深いところですし、学校の近くだったということもあって初めて代執行したというふうだったと思います。  それから、昨年は県は忘れましたけれども、昨年1件代執行があっているはずです。それで何百件も代執行があったということは、私は記憶にはないところです。以上です。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) とりあえずそういった一つのものもやっぱり非常に大切なことだというふうに私は思っていますので、だからといって2カ月ほどで解体、行政代執行というわけにはならないというふうにはわかっておりますけれども、やっぱりそれなりの手順を踏んでということでありますけれども、もう危険危険と前からずっと言われておるようなところがいつまでも、条例ができてもこういう状況ではよくないということが言いたいわけであります。ぜひ今度新しいそういった一つの措置法ができても速やかに取り組んでいただいて、速やかなやっぱりその対応で安心な形にしていただきたいというふうに思います。この件について答弁をいただいて、次の質問に移りたいというふうに思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 5月26日にそういうガイドラインができます。そしたら特定空き家等ということである程度形ができてくるんだろうとこう思っておりますので、それに沿いまして特定空き家を認定して話を進めていくということになろうかと思いますが、既に勧告あるいは指導等も行っておる家屋もありますので、速やかな対応をとって実施してまいりたいと、こう考えております。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 次の質問に移ります。地方創生の取り組みについてということでありますけれども、一つのこの取り組み状況等につきましても、予算的なものは臨時補正であったり、また今回の予算の中にも提案されたりという形でありますけれども、こうした一つのものの取り組みというのが私は北栄町はちょっとおくれておるんじゃないかなと、こういうふうに思っております。といいますのも、よその市町村なんかはどんどんどんどん新聞に出るんですよね。これも鳥取県だけでもこれだけありますわ。とにかくいっぱい出るんです。ところが、北栄町のことについての新聞紙上等に出るようなことというのはあんまりなくて、1つ出ていましたのが読売新聞だったでしょうか。コナンの町お知恵拝借というような記事で載っておりましたけれども、その中に北栄町の総合戦略等について、少子高齢化、人口減、点々で対策が1つというような感じで載っておるわけでありますけれども、この一つの地方創生の会議というのが松本昭夫町長と課長級以上の職員が月2回、北栄町まち・ひと・しごと創生総合戦略の策定に向けて協議したというような感じで載っておるんです。それでやっぱりこの民間人らでつくる策定委員会を3月、先ほど言われましたけれども、そういった人で検討するということでありますけれども、それはやはりせんだっての説明ではまちづくりビジョンの委員会とこの策定委員会は同一の人でという、11名でというような返事があったんですけれども、その11名で大丈夫なのかなというふうに心配するわけであります。県にしましても、やっぱり若手を中心にしてそういった検討委員会を立ち上げて検討したりいろいろな知恵を拝借したりというようなことで、次から次に取り組みがなされております。鳥取市においても、そういった若手の職員を対象に、それから日野にしましてもやっぱり民間の人の意見を聞きながらこういったものを策定、戦略を検討するというような形で、かなりいろんな方が取り組み、きょう町長の答弁ではいろいろこれからやっていきたいというようなことでありますけれども、何かその様子が見えてこないんですよね。やっぱりよその町村では百人委員会とかというような形で取り組んでおるところもあります。これも県内ですけれども。そういった一つのものについても、何かちょっと先が見えてこない。とにかく町長のそのいろいろなもので言われたんですけれども、町長の地方創生の主要課題というのがはっきり何か見えてこんような、漠然としとってあれもこれもって全体的な骨子案でないですけどこれに書いてあるようなことばっかりで、大体何がやっぱりその主要課題だと。大きな柱でいえば、これとこれだけは絶対やりたいというようなものというのはあるんでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 取り組みが遅いではないかというようなことを御指摘されましたが、そうではなくて取り組みが早過ぎて今までやっておるんだということだろうと、私はこう思っております。今までやってないところがそうやってメディアに取り上げられるんではないかなと、こう思っております。決して遅くはない。先行してかなり今までもやってきておるというようなことだろうと、こう思っておるところであります。  また、11人で決めてしまうのかというような御指摘でございましたが、あれはあくまでも推進会議でございまして、そこでみんな決めているということではないわけでありまして、やはりいろんな方の意見をいただいてやるというようなことであります。課内でも、あるいは庁舎内でもそういう若い人の意見をいただいたり、あるいは管理職で話をしたりというようなことで、今、北栄町の状況を見ながらどういうことをやったらいいのかというようなことをそれも出しておりますし、またかなりまちづくりビジョンと同じような内容のものもあるわけでありまして、重なる面もあるなというようなことを思っておるところであります。  また、そうやって外部の人というようなことがあるわけでありますが、先ほど言いましたようにまち・ひと・しごと創生座談会というものを設けまして、いろんな各種団体あるいはいろんな方たちから御意見を伺って、今後の北栄町の町づくりについてのそういう意見をいただくようにしておるところであります。そういうものを寄せ合って、この推進会議で練っていただいてやっていくということでございますが、この柱がないではないかというような御指摘でありましたが、これも何遍も言ってるわけであります。「農業」であったり、あるいは「観光」であったり「環境」であったり、そして先ほど言いました「雇用」であったりあるいは「子育て支援」、それから「移住定住」というような形で取り組んでいくというようなことでございます。そういうものを柱にしながら、これからの北栄町の地方創生をやっていくというようなことであります。決してそういう今までそういうことを言ってないというわけでないところでございまして、そういうのをやっていくんだということで以前もお話をさせていただいたところであります。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) この新聞の記事から先にちょっといきますけど、2月20日必着でということで提案は何件あったんですか。新聞に載せられて。その効果。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 今のところ4件ということでございますが、まだ募集をしておりますのでたくさんの方が応募していただけばと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 4件ということで、新聞に載せたりいろんなものに出せば提案が集まるというのはやっぱりちょっと無理だと私は思っておりますけれども、やっぱりどちらかといえば町内で町民の皆さんにアンケートを出したりということで吸い上げている市町村もあります。それでアンケートを交付して、それで自治会長さんに集めていただいてお世話になる。そうやって多くの人の意見を吸い上げて、この創生事業に生かしていこうという取り組みをやっているところもあります。  それから、ワーキンググループを立ち上げている。北栄町はワーキンググループとかプロジェクトチームとか、そういうものというのはまだ考えておられませんか。あるいは北栄町の職員の中で若い職員を中心にしたそういったものの取り組みとか、よそでは結構そういった取り組みをなされるとこも多いんですけれども、その辺どのようにお考えでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) プロジェクトチームは若い職員をそういうので以前から人口減少対策というような形で去年からやっておりますし、またワーキンググループについては今のところやっておりませんが、そういう座談会の中でやっていくということも一つの方法だろうと、こう思っております。そういうことをしながらいろんな意見を吸い上げて、それでできるものをやっていくということになろうかと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) とにかくあらゆるそういうできるところ、町でできるところというのは職員をやっぱりそういった一つのもので考えさせる。若手の職員に考えさせるということは非常に重要だ。県も市もいろいろな有志でつくったりして、県ですとそういう有志をつくったりなんかしてそういう取り組みをやってるということでありますし、せんだっても新聞に載っておりましたのは若者の意見を聞くということで、住みたくなる情報というようなことで若者、鳥取の問題指摘ということで19人の若者が寄ってそういったものについての意見交換やったりしております。ですからそういったものを捉えて、ここの中にもいい記事載ってるんですけれども、やっぱりそういった一つのものもぜひ検討しながら、北栄町の中の若者の意見とかいうのも聞きながらやっぱり取り組んでいかないと全てが出おくれになったりしまったりとか、早く取り組めば、早く目標を設定するということは早く一つのものに着手できて、みんなが共通認識持って取り組めるということだと私は思います。ですから遅い対応、平成27年度中につくって出せばいいわということでは遅いというふうに思います。早くそういったものを策定して目標を立てて、じゃよそからの移住定住を20組にしようとか、そういった数値的な目標が求められておるわけですので、そういったものも早急に対応できるじゃないかなと。早く取り組めばというふうに私は思いますけれども、遅くなれば遅くなるほどだめになりますので、その辺どうなんでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) この総合戦略については平成27年度中ということではなくて、9月を目途につくるようにしております。大変タイトなことにもなることもあろうと思いますが、住民の皆さんの意見を十分に組み入れて進めてまいりたいと、こう思っております。  特にこれからの先ほど飯田議員言われましたように若い方の意見等も大変重要なことだろうとこう思いますので、そういう取り組みを進めてまいっていきたいと思っております。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 議会もそういった各委員会がありますので、委員会の中でも検討しながらまた提言をしていきたいというようなことになっております。やっぱりどことも一生懸命になって考えていかないと、個々の一つの物の考え方ばっかりで推し進めておりましても、一つの目標というのはなかなか達成できにくいというふうに思います。そういった中でぜひあらゆるいろんなものの計画を立てながら、やっぱり計画に沿ってきっちりやっていかないと計画のないところに一つのものというのは成り立ちませんのでしっかりとした、思いつきや行き当たりばったりではなかなか事は進まないというふうに思っています。こういう大きな仕事だからこそ、綿密な一つのものが必要だと私は思っております。そういった委員会だけに任せることなくぜひほかのところも、何回も言うようでありますけれども、多くのそういった検討するメンバーを、プロジェクトなりそれからワーキンググループなり、いろいろやっていただければいいじゃないかなと私自身思っています。  福祉の関係についてということであれば、一般福祉、児童福祉、人権福祉、高齢者福祉、いろんな福祉があります。これについて議論するのも一つの方法だろうと思いますし、教育については一般教育、社会教育もございます。それから環境面については住宅環境であったり産業環境、雇用の環境、いろんなものが出てくるというふうに思います。行政も総合戦略の骨子という形で上がっておりますけれども、これももう少しこれだけで終わらなくって多くの人が考えたら、まだいっぱいここに肉がついてくると思います。それにこれだけではだめなので、これを最終的にはどうしたらいいかという意見もいっぱいあろうかと私思いますので、その辺ぜひお願いしたいというふうに思います。とりあえず答弁をいただきます。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) この総合戦略でございますが、これからが本番ということになるわけでありますが、先ほど議員仰せのとおり多くの方の御意見を賜ってそういう戦略を練ってまいりたいなと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) ぜひお願いしたいというふうに思いますし、こういったことがこれから先北栄町のためになるというふうに思っておりますので、ぜひこの点についてはしっかりとまとめていただいて、活力あるみんなが住みやすいそんな町にしていただきたいというふうに思います。  次に移ります。米価格下落による農家の支援についてということで質問しました。それでなるほどいろいろなもののあれはあるというふうに、町長はこうやってるああやってるというようなことも言われました。集落営農、ナラシ対策、いろんなものが国の関係でそういうことはやってるよということで、やっぱり私がお願いしたいのは、国が仮に言ったよって。あとはならということじゃなくして、町独自で一つの対応、対策についてどうだろうということを言っても、町長は本年度は米価格の下落で緊急対応資金で6万5,000円ですか、あれ予算ついてましたよね。それからいもち病の関係ですか。こういった一つのものだけで終わるんじゃなくして、稲作農家というのは大変なんです。いつぞや私質問しましたけれども、いつ質問しましたかいな、これは。平成25年12月に質問しました。田んぼの耕作の関係で、るる数字を挙げてお尋ねしました。トラクターの関係でいいますと田んぼ1年に3回ほど使うんだというようなことで、コンバインは1ヘクタールで2日あれば終わるよというようなことや、機械を買ったりすると四、五百万円はかかるよという話もしました。10アールについて仮に単価を言いますと、田植えが7,000円で耕うんが6,500円、2回目が4,200円、田かきが6,500円というような形で数字を挙げて前回私は町長に質問しました。そうするとこうやって物を考えたときに、町のトラクターを借りれば半日3,000円、1日6,000円で1町の耕うんができる。そうすると、すごい農家の機械がない方は助かっとるという話もさせていただきました。そういった中でまた米の価格が下がるということになれば、本当にこれはもう大変なことだなというふうに私は思っております。そういった関係で、私はトラクターをふやすとか、そういった農業用の機械を中古でも何でも今あっせんしたりいろいろな取り次ぎをやっておられる事業もあるわけですけれども、そういったものについて再度やっぱり考えてみられたらどうだというふうに思っておるところですけれども、その点、町長、どんなんでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 稲作農家も米価が下がって、かなり手取りが少なくなってくる。これからもそういう安定対策もなくなるというようなことになっておりますし、大変だろうなとこう思っておるところであります。平成30年にはいよいよ転作もそういう制度自体がなくなるというようなことにもなっておりまして、本当に大変だろうとこう思っておりますが、やはりそこになるまでにいろいろ考えなければいけないものもあるだろうと、こう思います。ただ、今北栄町でもかなり法人化が進んできておりますし、また集落営農というのも進んできております。そういう中にあって、やっぱり共同で機械を購入して使っていくというようなことになって、省力化をされておるということでございます。そういうこともさらに取り組む必要があるだろうとこう思っておりますし、またそういう水田経営のあり方というのも根本からやっぱり考えていかなければならないだろうなと、こう思っております。  例えば今、コシヒカリが主体となっておるわけでありますが、夏場が大変暑くなりましていい品質のものができないということになって、2等がかなりふえておるということであります。やはりその品種を転換していくとかいうことも一つ考えていって、安定してうまい米をつくっていく。特に県産のきぬむすめがこれは2年連続特Aということになっておりますので、そういうおいしい米でありますのでそういうのに転換していくとか、あるいは今水田も米、それから麦、大豆というような形でやっておられる方が大部分だと思いますが、やっぱりまだあいてる圃場も冬場は特にありますので、そういうとこをどうやって使っていくのかというようなことも考えていく必要があるだろうとこう思っておるところでありますし、また販売の方法もただJAさんなりあるいは米のそういう集荷するところに出すということだけでなくて、先ほど答弁でも言いましたが若い方でいっぱいつくっとられる方ですがいろんな販売チャンネルを持っておられて、今回消費税が3%も上がったわけでありますが、3%上乗せして販売したんだと。それでも売れたというようなことも言っておられました。そういういろんな売り方もあるだろうとこう思っておりますので、そういう販売方法等も考える必要があろうかと、こう思っております。いろんな根底からそういう生産調整がなくなるということになれば変わっていきますので、米のそういう対策等も国、県そしてまた町が一緒になって、あるいはそういう関係機関一緒になって考えていかなければならない問題だろうと、こう思っておるところであります。  そういう中にあって、先ほどトラクターを町で購入してというようなこともありました。今、30馬力のものと50馬力のものを2台、町として購入しておるわけでありますが、均等に使っていただければいいわけでありますが、特定の方が使われてしまうというようなこともありますし、また期間がやっぱり米ということになれば同じ時期に使うということになりますので、やはりある程度そういうのは必要だろうかなと、こう思っております。  それから、購入されるにしても今は新品ということになっておりますが、中古でもかなり使えるものもあるわけでありますので、そういうもののあっせん等も産業振興課でそういうような事業もしておりますので、そういうところにまた御相談いただければと、こう思っておるところであります。  なかなか本当に今厳しい状況になってくるかと思いますが、そういうブランド米といいますか、そういうものをつくり上げていく。そしてある程度の収入を上げ、そしてコストを下げていくということが所得を上げることだろうとこう思っておりますので、水田経営のあり方とかあるいは販売のあり方、そういうものを十分に吟味していく必要があろうかと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 町長、この提案理由の中にも本町の基幹産業である農業の振興についてということで、農業の高齢化や後継者不足、農産物価格の下落、特に平成26年産米については前年比概算金で60キロ当たり2,000円から3,000円下落しており、稲作を続けられないという声が聞かれるようになりました。この声についての答えというのが何だかちょっと出てないように思うんですけれども、それからましてこの関係でいきますと北栄町農業振興基本計画のことについても夢と希望が持てる農業の町、それからそういうこともあって新たな魅力と価値を創造してもうかる農業、所得をふやそう、それから6次産業化と農商工連携の推進、みんなで農業にかかわろうというようなことで、具体的な施策を事業化していく予定にしておりますというような形でもうかなり農業問題についてはこれからいろんな部分で、移住定住であったり、それこそ農業の関係では町長、これ御存じですか。鳥取県の市町村要覧、ここにもトピックスのところにちゃんと書いておられますよ。都会から来た若者が農業、農村を通して地域交流し、移住定住を促進します。やっぱり農業を中心にして物事を考えておったら、農業で米が安うなるわ、それならもうつくるのが嫌だというふうなことになればますます衰退すると私はこう思っていまして、そういった一つの方法の中には新規就農者や若手農業者のためにというような形で農機や中古ハウスの調達についての、これ前もありましたけれども、こういった一つの取り組みもしておられる。やっぱりこういった一つのものをぜひ輪を広げて、中古の農機も行政が保管して貸し出しするような形にすればまた違ってくるというふうに私は思っております。  ましてや平成27年度にはそういった一つの施設の整備もするということで、台帳をきっちりする。譲るところは譲る、廃止したりするところはするというようなことはきっちりするというような形で答弁もされております。ですから、そういった農機具等についてもやっぱり何らかの形でそういった施設を利用してでも保管してリースするようなことになれば耕作放棄地も減るでしょうし、遊休農地も減ってくるんじゃないかなと私は思うんですけれども、その点いかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 農業をするにおいては、やはり高齢化になっておるということになれば機械化ということがこれは一つの大きな柱になろうかと思います。それも一つ考えなければならない問題だろうとこう思っておりますので、これは検討させていただきたいと思いますが、どういう形でやるかはまたそういう議論の中でやっていきたいなと、こう思っております。  ただ、一番の問題はやっぱり人だろうと、こう思っております。やはりその人をどうやって育てていくかということが大切だろうと、こう思っております。そういうこともやはり農業参入できるような方、あるいは拡大できるようなそういう組織、そういうものをこれからも十分に考えていかなければならないだろうと、こう思っております。やはりやられる方がいなければこの農業という事業もできませんので、そういうのの確保というのもきちんとする必要がある、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) そういった一つの人の確保も重要でありますけれども、ほとんどの方が機械が古くなってもう使えんようになったけえ新しいのを買うのはもうやめにして、買って食ったほうが安いわというような声が非常に多いわけでありますし、農機具というのはもうそんなに、田植えでも1町つくっとったって1日で田に植えてしまうような機械ですので、これはもう農家にしても町も集中するかもしれませんけれども、1日で終わりですよ、コンバインにしても買ったとしても。1町ほどつくっとったって。2条刈りでも2日もかかれば十分に終わっちゃいますよ。そういうこともありますので、ぜひ私はそういったものをリースできるような、町が保管してリースして農業もどんどんやってください、それから畑にしても使えます。そういったことを含めて、町の産業振興課内に北栄町営農相談員もあるわけでありますので、とにかくチラシを出すんじゃなくて、いつも言うんですけれども、これをやっぱり各家に、自治会の会長さんなんかでも農機具なんかでもう高齢で使っておられんようなところないでしょうかというような形の中でそういったものを集めて、新しくよそから来られた方の就農にしても北栄町に住んでちょっとでも農業しながら生活してみたいなという方もあると思うんですけれども、なかなかくわなどで耕しとったって大変だというふうに思うんです。そういったこともありますので、ぜひこれは考えていただきたいなというのが一つあります。  もう1点でありますけれども、これもちょっと提案をしたいなというふうに思いますけれども、今、米の価格が下がって大変だということでありますので、私は米の種子を町が補助してあげるというようなことというのはできないものだろうかというふうに思っておるところであります。  稲作の関係で、これはよその県ですけれども種子購入費を助成しとるということで、これは緊急対策で主食用の米の生産者の水稲種子の購入費として10アール当たり690円、主食用米対象ということで助成をするというような町村もあります。その中には対象はといったら、やはり主食米を作付してさらに需給調整に取り組み、出荷販売している農家というように限定はされてはおるんですけれども、こうした一つのものの取り組み、助成というようなことはお考えでないでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 今、初めてそういう提案をいただいて町としてはまだ考えておりませんが、やはりそういう種子代を補助するということになれば、その種子を補助したことによってやっぱり農家が所得をふやしていくということにならないと、これは効果がないと補助した意味がないだろうと、こう思っております。やはりその販売ということにつながってこないとせっかく補助したのにというようなことになろうかと思いますので、これにつきましてはこちらでまた検討をさせていただきたいなと、こう思っておるところであります。  例えば先ほど言いましたようにきぬむすめへの転換をしていくとかということになれば、ひとつそういう方法も考えられないこともないかなとこう思っておりますが、十分これは検討させていただきたいなと思います。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) ぜひ取り組んでいただきたいなというふうに思いながらこう思っておりますけれども、このような販売の関係で出ておりましたけれども、販売せんことにはやっぱり生産してもだめだということで、これはもう当たり前のことでありますけれども、これもよその町でありますけれども、ふるさと納税と米の販売ということをタイアップにしてやってるところもあります。ふるさと納税で米をそこの、これは小さいところの村かもしれませんけれども、ふるさと納税の米だけで1億円をというようなこういうような施策といいましょうか、それでふるさと納税入ったもんの余分なところも米農家に配分しておるというようなところもあるようにも聞いておりますし、米っていうのはやっぱり難しいかもしれませんけれども、ふるさと納税で全面的に取り組めばこれだけの米がある町ですので、一番よく出るのが米です、日本全国。一番収入を上げとるところは。ほとんど田舎でいきますとそういったものが中心になっておりますので、そういったほうにもちょっと1カ所の業者ということじゃなくして全体的に取り組めばまだよくなるかなと。米も売れるのかなと。そんな気もしておりますので、そういったことももう少し枠を広げていただけたらというふうに思っております。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) このふるさと納税に米をということでありますが、確かに米はいろんな市町村でも取り扱ってよく出るということは伺っているところであります。本町もひとつということでやっておるわけでありますが、広げてやっぱり取り組むということも必要だろうと、こう思います。  ただ、もう平成27年度はそのパンフレットを刷ってしまいまして、またそこにもしするということになれば追加するということになろうと思いますが、やはりそれを供給していただく方も必要だと思いますので、そういうこともまた探していくということもしながら検討してまいりたいと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 基幹産業は農業ということになりますと、本当にこれを中心にして農業をしていない人もかかわっていこうというのが本町の一つの方針でありますので、ぜひ衰退することのないように、何年後には所得を2倍にするんだという話もありますけれども、ぜひそういう形になるように取り組んでいただきたいというふうに思います。最後、その点お尋ねして終わりたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 農業につきましては、やはり北栄町の基幹産業ということで今までもずっとやってきたわけであります。地方創生の大きな柱として取り組んでまいりたいとこう思っておりますので、またいろんな御意見等を賜ればと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議員(12番 飯田 正征君) 終わります。 ○議長(井上信一郎君) 以上で飯田正征議員の一般質問を終わります。  次に進みます。       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 4番、山下昭夫議員。 ○議員(4番 山下 昭夫君) 4番、山下です。私は、2点について質問したいと思います。  平成の大合併から10年、北栄町の財務体質と行財政改革としまして第1問をさせていただきたいと思います。  戦後70年、経済大国の成功と苦悶。2015年は戦後70年の節目の年です。日本経済の歩みを振り返りますと、前半は経済大国に上り詰めた「成功の35年」でした。後半は、先進国で最も厳しい構造調整に苦しんだ「苦悶の35年」と言われています。これからの日本が強くしなやかな新しい経済に生まれ変われるか、バブル後のデフレ克服半ばと言われております。  このような中で、北栄町も平成の大合併から10年、合併自治体は元利償還金の70%が地方交付税措置される借金(合併特例債)が利用でき、国から交付税に加算されました。しかし、交付税は2016年度から段階的に減額されます。最大5億4,600万円です。  こうした中で、平成25年北栄町決算を見れば、国民健康保険事業特別会計繰り出しに1億2,800万円、介護保険事業特別会計繰り出しに2億400万円、後期高齢者医療保険に3,800万円、下水道事業に7億円。また、町の財政を見ますと、地方債残高が87億8,700万円、それから下水道事業特別会計債残高が121億2,700万円あります。このような厳しい財政状況の中で、北栄町も今後行財政改革を行わねばと町長は事あるごとに言っておられますが、一向に目に見えてこないのは私だけでしょうか。本当に北栄町の財政状況を考えておられるのか、疑問に思います。具体的なプランを示していただきたいと思います。以上が1点です。  次に、地方創生と運転免許試験場跡地の有効利用について質問させていただきます。  安倍内閣が地方対策に傾斜したきっかけは、増田元総務大臣ら有識者グループが行った提言。東京の一極集中と少子化が続けば、全国1,800市区町村現在ありますが、その半数が消滅の可能性があると指摘されたのが始まりでした。これまで「ハコモノ」行政による活性化で、過去維持費が賄えず失敗した例は多くあります。根底は、「地方がもらえるものは何でももらえ」と必要でない箱物を乱造し国の補助金をむさぼった結果、返せないほどの借金が積み上がっているのが現状であります。  昨年、衆議院選挙が終わり、地方創生が動き出し国が総合戦略をまとめ、自治体に活性化に向けた計画づくりを求め、従来型のばらまきにならないよう地方に創意工夫を求め、提案を受け付ける旗振りに躍起になっているのが現状ではないかと思っております。  このような状況の中、昨年11月7日、由良宿1区公民館におきまして「北栄町議会出前座談会」が開催されました。この中で、運転免許試験場跡地巨大迷路もさることながら、敷地の用途をはっきりさせてほしいという意見が出されました。町長はどのように考えておられるか、伺いたいと思います。  この場での質問を以上で終わります。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 山下議員の御質問にお答えいたします。  初めに、北栄町の財務体質と行財政改革についての御質問でございます。  まず初めに、これまでの行財政改革の取り組みについてでございますが、平成18年度から平成22年度を第1期、平成23年度から平成27年度を第2期として取り組んでおります北栄町行政改革プランに基づいて毎年度実施目標、結果を検証していく中で、役割を終えた補助金の廃止、指定管理者、民間委託の推進など取り組みを進めてきているところでございます。  また、他の自治体に先駆けて平成20年度から5回実施しております事業仕分けにおきましても、農業用ビニール廃棄処分補助金、納税組合運営費補助金、移動図書館車をそれぞれ廃止するなど、事務や事業の妥当性、効果について検証し、実行してきたところでございます。
     その取り組みの成果といたしまして、平成25年度決算時では一般会計地方債残高はピークであった平成18年度の102億9,600万円と比較すると約15億円減少して87億8,700万円となっており、同じく財政調整基金も合併時の7億1,500万円と比較すると5億3,000万円増加して12億4,500万円となっております。加えて、合併来の懸案事項でありました財政の健全化を判断する指標であり、実質的な公債費が財政に与える負担状況を示す実質公債比率も平成26年度の算定では16.4%と、最も悪化した平成22年度算定時の22.4%から6ポイント改善しており今後も減少していく見込みであるなど、現在までの行革の取り組みは一定の成果を上げているのではないかと考えておるところであります。  今後、議員も懸念されますように交付税の縮減が見込まれる中ですが、現在進めております全事業棚卸の取り組みの中で、役割を終えた事業、民間でできる事業を洗い出すことによって従来からもう一歩踏み込んだ行財政改革を進めていく考えでございます。また、事業棚卸を待つことなくできることから実施していくという考えのもとに、来年度、分庁総合窓口業務の民営化を進めていく考えでございます。この取り組みには試行的な位置づけもあり、単に分庁窓口だけの取り組みにとどまらず、事業棚卸と絡めてさらなる民営化の推進に取り組んでいく所存でございます。  現時点において今後の行革により何億円削減するといったことを申し上げることはできませんが、引き続き行っていく北栄町行政改革プランの検証と、新たに実施する全事業棚卸、民営化の推進を柱として、真に必要なサービスの選別をしながら大胆な業務改善に取り組むとともに、ふるさと納税の活用や町有地の売却促進など歳入の増加策にも取り組むことにより、将来において町民の皆様に過大な負担をかけることのないよう行政改革の取り組みを進めてまいります。  次に、運転免許試験場跡地の有効利用についての御質問でございます。  現在の運転免許試験場跡地は、主にコナンの里の拠点づくりの一環である観光駐車場としての利用と、平成24年度に開催されたまんが博から引き続き巨大迷路として活用しているところでございます。本物件が県から町に返還された際、その一部を観光客のための駐車場として活用するのが適当であるとの判断により現在に至るわけですが、当時から単に駐車場とするだけではなく、コナンの里の第2の拠点とすべく公衆トイレやコナンの石盤、モニュメント等の設置や町商工会が集合店舗を設置し町特産物の加工品、お土産の販売、地元食材を使った飲食物を提供するなどコナン通りと一体となった取り組みを計画し、推進してまいりました。商工会の集合店舗計画につきましては、商工会におかれましても以前は凍結といった状況もあったところでございますが、現在では調整に向けて動いておられ、近々に実現するような結論になりますことを大いに期待をしているところであります。  さて、今後の有効活用についてでございますが、これまで町民の皆様からの意見募集や商工会の地域づくり推進委員や自治会、地元まちづくりの会との意見交換を行ってまいりました。また、昨年11月7日に行われた由良宿1区での議会出前座談会の場においても、運転免許試験場跡地の活用として迷路だけではもったいなく、有効活用せよといった御意見があったと聞いておりますが、なかなか有効な活用についての方向性を今日まで見出すに至っておりません。  このような状況の中ですが、一昨年、県が抜本的な検討に着手する考えを示した県立博物館の将来計画に関連し、商工会におかれましては県立博物館とあわせて漫画ミュージアムを町運転免許試験場跡地にとの趣旨の内容で署名活動をされ、去る2月21日に県知事、県議会正副議長、そして県の教育長に提出をされたところでございます。町といたしましても、誘致に向けた積極的な取り組みを中部全体で推進していこうと既に県知事に要望しておるところであります。この土地は町にとって大変重要な土地、財産でありますので、その有効な活用策について十分な住民合意の形成を図りながら対処してまいりたいと考えておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) しばらく休憩いたします。(午前10時27分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 休憩前に引き続き再開します。(午前10時45分再開)  山下議員。 ○議員(4番 山下 昭夫君) ことしの予算書を見せてもらっとるわけですけども、ここにあるですけど、介護保険も2億1,000万円、それから健康保険も大体保険税も変わらず。でなしに、何ですか、下水は7億1,000万円、それから国保の場合も大体繰り入れが1億6,500万円。大体前年の決算と変わらんような状況であります。  そのような中、予算説明会でいただいた資料の中で町営住宅運営事業に7,800万円ほど基本設計をされとるというようなことを聞きました。なぜそういうことを言いますかというと、今、質問は壇上でやりましたような厳しいこのような財政状況の中で14億円だったですか、組んでおられるというようなことを全員協議会の中で資料説明いただいとるわけです。総額が14億6,000万円。それで委員会でもちょっと意見が出たわけですけども、1戸当たりに直せば、総額14億6,000万円から60戸を割れば大体2,400万円。この前、テレビ見ておりましたら東北の仮設住宅に住んでおられる方が一戸建てを欲しいと。そういう方でも、1,800万円か1,900万円ぐらいのだと。物すごい高いでないかというような意見が出ておりました。私もそのように思います。それで町長というか課長ですが、この金額に従ってやはりされるのか。やはりもうちょっと60戸というものは全体の入居者の中からすれば、まだ由良宿は50何人だかしか入っておられんというようなことを伺っております。これをもうちょっと単価を下げていただいて、このような厳しい状況の中でやはりその辺の検討をこれからしていただきたいと思いますが、町長の考えをちょっと伺いたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) こういう厳しい財政の中で町営住宅をと。えらい高いでないかというような御質問だとこう思っておるところでありますが、由良宿の町営住宅もかなり老朽化して、建てかえが必要だろうということで提案をさせていただいたところであります。今年度その設計費用を提案させていただくということになってるわけでありますが、今年度から来年、再来年そして平成31年にかけて全て建てかえしていこうということで今計画を立てておるところであります。  大変高いではないかなということでございますが、これはあくまでも建設費等におきましては建設の標準建設費というのがあるわけでありまして、それをもとに出しておりますし、また地盤をそういう調査する必要があります。もしそれで最悪そういう特殊な基礎工をするということになれば、最大で300万円強の費用がかかるということですので、それを合算してこういうような一応計画を立てているわけでありますが、もちろんこれにはただそのままするということでなくて、ボーリングして調査して本当に必要なものだけにする。そしてまた標準の建設費もこうやって出てるわけでありますが、やはりその入札の中で抑えていくというような形で取り組んでまいりたいと、こう思っておるところであります。  現在50戸近くの皆さんが住んでおられるわけでありますが、今、向山の団地も用途廃止ということも考えておりますし、中央団地も売却というような形で取り組んでおります。そういう方たちも、こちらに入っていただくというようなことも計画をしておるところであります。そういう中であって、60戸を建てていくということで考えておるところであります。  合併特例債を使ってやっていこうということでございまして、大変条件のいい起債の中でこの建設ができるわけであります。そういうことで、今回提案をさせていただいたところであります。また、14億円強の予算を提案させていただいておるわけでありますが、その中に国庫補助ということで45%ぐらいは国の補助があるというようなことでございます。なるべくそういう入札等に当たりましては精査して、コストのかからないような形でこの住宅建設をしていきたいなとこう思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(井上信一郎君) 山下議員。 ○議員(4番 山下 昭夫君) 今、次の追加質問で聞こうかと思っとったですけども町長が初めに言われたということで、この案を見れば国庫補助金が45%で6億5,700万円。起債もちょっと次の質問で聞こうかと思ったら、合併特例債を使われるということで7億6,300万円。合併特例債は間違いなしに使われると。それをちょっと聞かないけんと思っとったです。  それで事務局に今までの合併特例債の主なものを抽出させていただきまして、資料を取り寄せていただきました。その中で、皆さんも御承知のとおり水道出資が3億5,000万円、それから連合斎場が1億8,000万円、それから情報化整備が北条が2億5,000万円。端下はありますよ。大栄が6億1,000万円、北条小建設5億7,000万円、北条こども園が5億1,000万円、給食センター改築が3億4,000万円。このように合併特例債を使われるのもいいですけど、これは行く行くは返さないけんもんであるということを御承知あると思いますけども、だんだんと膨らんできて債権が多い。この合併特例債を使えばいいというようなこと、私の冒頭の質問の文章の中でもやはりもらえるものはもらえと。そういうような姿勢では、やはりこれからの地方財政はちょっといけんでないかと私は思っておるわけです。やはりその辺はこれからの、次の質問もありますけども、地方創生でもやはりその辺のことを町長は考えていただかないけんでないかという感じはするわけですけども、そういうことに対してどのように思っておられるかちょっと伺いたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 先ほど、合併特例債でどういうものを使ったというようなこともありました。あの中には事業費総額でございまして、もちろん補助がありますし、その補助裏を合併特例債という形で建設等をしとるわけであります。  こうやって箱物というようなことであるわけでありますが、しかし必要なものはやはりつくっていかなければならないということになろうかと、こう思っております。それも計画的に、やっぱり借り入れの返済が均等になるような形でつくっていくということが必要だろうとこう思っておるところでありますが、そういう建物をつくるにしてもやはり町で全部出してつくるということはなかなかこれは困難でございますので、有利なものを使ってやっぱりやっていくということがこの運営していく、経営していく中での一つの手法だと、こう思っております。そういう中にあって、合併特例債というのはそういう5%を最初払って、あとの残りのものについての7割は交付税措置していただくというそういう起債でございますので、そういう有利な起債を使って必要なものを必要なときにつくっていくというようなことで、今させていただいているところであります。 ○議長(井上信一郎君) 山下議員。 ○議員(4番 山下 昭夫君) そういう一方の見方があると思いますけども、この前、日本海新聞に出とったですが、2050年ですか、あと35年ほどすれば40万人ほどになってくる。人口減少。やっぱりそういうことも頭の中に入れてもらって、ほかのときも言ったと思うんです、北条こども園とか。そういう見方もして、やはり将来のこともぜひ考えていただきたいと思います。  次の、繰り返しますけど、地方創生のことの中にも出てくると思いますけども、やはり地方の人口が減っていくのになぜそういうものに金を出さないけんかと。それは人口減少の歯どめにはなるかもわからんですけど、その根本が改善されない限りいけないでないかということですわ。  それとこの前、庁舎統合に関する概算経費内訳をいただいておるわけです。1億2,000万円ほどかかると。やはりこういうものも金がかかるわけですわな。そういうことをやはり一方の見方だけでなしに、そういう全国的と言ったら失礼ですけど一極集中。人口が減る中でそういうものに充てるでなしに、やはり予算説明会でも私言ったですけど、今、空き家がたくさんあるです。そういうものを活用して、そういうことのほうが大事でないかと。それでもいけないときにはやはりもうちょっと絞って、60人で、そういう努力というようなことが、長いこと町政を見せてもらっておりますけども、そういう努力がどうも見えてこない。私だけでないと思うです。ほかの方もそういうことを言われとるわけです、町民の方も。そういう努力が職員でも、やはり町長なりいろいろな方の姿勢が余り見えてこないということを言われるわけです。私も感じるわけですわ。それでそういう空き家対策にも、やはりそういうことで少しでもこれ合併特例債なりを少なくして済むような方向づけを課長なり、知恵を絞っていただきたい。これが地方創生にも関連してくると思うですわ。その辺はどう思われますか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういう今あるものを活用するということも一つの大きな論点だろうと、こう思っております。地方創生の中にも、移住あるいは定住についてのそういうものを大きな柱にしていこうと今考えておるところでありますので、よそから来られる方、あるいはこの町内におられて住まわれたい方、そういうのはやっぱりどういう形にしていくのかということをこれから考えていかなきゃいけんと思いますが、その空き家を活用するということは一つの方法だろうと、こう思っております。  ただ、なかなか進んでいないというのが実態でございまして、あいとるけど正月、盆に帰るからとか、あるいは仏壇があるとかというようなことで、なかなかうまいぐあいにいってないというのが実態であります。  以前、空き家バンクということでさせていただいたことがあるわけでありますが、あれは最初のころでかなりいい実績もあったわけでありますが、やはりそういうのが今なくなって、今はただあいとるというような形の中でやっとるわけであります。所有者の方とまたそういう話もするということにもかなり時間的なものもあるわけでありますが、地方創生の一つの流れの中でそういう移住定住ということもありますので、空き家を活用していくというのも一つの方法だろうと思いますので、そういうこともこの創生の中で考えてまいりたいと思っております。 ○議長(井上信一郎君) 山下議員。 ○議員(4番 山下 昭夫君) 今後検討していただいて、なるべくこの14億幾らが少なくなるように努力をしていただきたい。それと今言ったように空き家も活用するとか、やはりそういう知恵を絞っていただきたいということをお願いして次に行かせてもらいます。  次、今、町長は風の優しい町ですか、太陽光のことを一生懸命でやっておられる。それで平成26年度補正予算を見ましたところ、これが減額というか予算丸々使われとらんのがたくさんあるですな。やはり町がそういうものを、公民館なんかにされるわけですわな、屋根貸したり。そういう事業をされるのはいいですけども、やはりその辺の不公平があるでないかというような意見を聞くわけですわ。やはり全自治会、60ほど自治会があるわけですけど、やっておられる自治会というのは20幾らだったですかいな、幾らだったですかいな、その太陽光申し込んでおられる。ちょっとその辺。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 現在、公民館で太陽光発電を実施されとる自治会は17ございます。 ○議長(井上信一郎君) 山下議員。 ○議員(4番 山下 昭夫君) 17というようなことで、それで今度そういうやっとられるところには交付金を出されるというようなことを予算説明会で聞いたですけど、どういうような交付金、名前で出されるわけですか。 ○議長(井上信一郎君) 山下議員、質問の途中ですが、山下議員の質問は地方創生と試験場跡地の有効利用ということで……。 ○議員(4番 山下 昭夫君) いや、それでないです。初めの財政のこと。  まああんまり細かいことは質疑で聞きましょうか。そういう厳しいことを……。 ○議長(井上信一郎君) しばらく休憩します。(午前11時06分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 休憩前に引き続き再開いたします。(午前11時06分再開)  山下議員。 ○議員(4番 山下 昭夫君) 今の話ですけどね、太陽光をやっとられん方には交付税を部落の中に交付する。どういうようなあれを、基準というかね、何でそういうものを、平等になっとらんからということですけどね、それはどういうような基準で交付税を交付されるのかちょっとお伺いしたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) この自治会公民館に太陽光発電をということで、平成25年度から実施しておるところであります。その中で、その太陽光発電された自治会についてはその収入で自治会の活動費にしていただいたり、あるいは将来的にはそこに蓄電施設を持って災害時のそういう避難のときの対応をしていただきたいということで提案をさせていただいたところでございます。  ただ、そのときに税のことは十分に話していなかったというようなことでございます。事業になりますので、所得があれば所得税がかかるわけであります。当初は国と話をして、広島の税務署を通してでございますが、こういう場合はどうだろうかということでお話をさせていただいたんですが、その当時はそれは大きな金額でもないし所得に当たらないだろうというようなことでお話を伺っていたわけでありますが、国に言ったらやはりそういう所得がかかるというようなことで、せっかく太陽光発電で収入を得られたのにそれが十分に活用されないということで大変自治会の皆さんにも御迷惑をかけたところでございます。そういうことがありまして、今回再生可能エネルギー推進交付金という形でその税金部分の一部を補填をさせていただくというような形で、自治会総合交付金の中でお支払いするということで提案をさせていただいておるところであります。  また、公民館に太陽光を設置されておられない自治会につきましては、今回健康増進センターに太陽光発電を設置するようにというわけでありますが、その売電収入をもって還元というような形でさせていただこうと提案をさせていただいたところであります。 ○議長(井上信一郎君) 山下議員。 ○議員(4番 山下 昭夫君) その細かいことは、また質疑の中でちょっと伺いたいと思います。  それで私が思うには、太陽光発電、そういうのは今民間でやっとられますのはたくさんやっとられる。やはりそういう民間の方が、なぜそういうことを言うかというと、これだけ厳しい状況、冒頭で述べたような財政状況ですわ、はっきり言って。普通の民間会社なら、とっくに潰れてもおかしくないような状況。これは官公庁でもっとるわけですけど、そのような中でやはりいろいろと民間の方が金を持っとられる、貯金されとる方は。そういう方を活用するような太陽光、優しい町にするんだったら、そういうような。  それで風車の金が出てきたと。そういうのだったらそういう合併特例債なんかを使わずに、初めに言ったような由良の団地の今度建てかえなんかの、そういうところに金をつぎ込んでいかれたらいいんでないかと、私はそう思うわけですわ。何かその辺が真反対の考え方かなというような気がしてね、しっくり、町政の。私だけかなと思ってちょこちょこ聞いてみれば、そう思っておられる方もやはり町民の方にはおられる。そういうこともやはり目につくところだけにするというような状況がよろしくない。  それでこのまた予算のことになるわけですけどね、行財政改革事業、これは冒頭の答弁でも言われましたけどね。棚卸をすると。行政審議会4回で予算説明会9名ですか。分庁舎を窓口にする。こういうところには物すごい予算が少ないわけですな、19万1,000円。それから、分庁舎の窓口民営化で窓口業務委託料は710万円。その辺が何かちぐはぐだと。本当に行財政改革をされる気があるのかどうなのか、私は疑問に思うわけですわ。その辺はどう思われますか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 行財政改革をやるということでお話をさせていただいておりまして、事業棚卸を今やっておるところであります。平成27年度にはそのシートをもとに委員の方に審議していただくということになろうかと思いますが、19万幾らというのはこれは審議委員の報酬でございまして、そういう方たちにお願いをするということでございます。また、700万円については、新たに民営化ということになればそういう方たちの人件費等がかかるということでさせていただいているところであります。  太陽光発電といいますか、風車のそういう一部を風のまちづくり事業というとこでやらせていただいております。電力でいただいたお金を、電気関係のもので還元していこう。そしてその中で、住民の皆さん方がひとしく恩恵を受けられるようにしていこうということで取り組んでおる事業であります。ほかの事業に使ってはどうかというようなこともあるわけでありますが、まだ十分全部使えるということではないわけでありますので、またそれについてはどういう形で使っていくかということは考える時期がまた来るのではないかなと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 山下議員。 ○議員(4番 山下 昭夫君) 今、いろいろと格差とかで問題になっている、テレビとかでにぎわしておる、パリ経済学校のピケティ教授ですか、「21世紀の資本」の中でつまりR(資本からの利益率)がG(所得の伸び率)を上回ることが富の格差の拡大の唯一の源泉だという見方をされとるわけです。Rというのは資本とか配当とかそういうようなものですな、端的に言えば。それで日本では一部の大金持ちの存在より高齢者の貧困、不安定な若者の雇用、母子家庭の増加など格差が拡大しとるわけでです。年金生活者なんかも。その中でピケティ氏は日本を含む社会の富や所得の集中が進むデータを示しながら、グローバル化が格差拡大の原因と考えてはいけないというようなことを言っておられるわけです。私は、グローバル化だけでなしに賃金、やはり中国や東南アジアなんかでは賃金が低いわけですね。そういう中で、やはり日本人の賃金は高い。公務員の給料はカットされんと思いますけどね、そういう中で教育制度や労働市場、企業投資、税制など国ごとの異なる制度や政策の組み合わせが集中のスピードに違いをもたらすと。つまり、制度や政策によって格差は歯どめをかけられると言っておられるわけです。制度や政策によって、いいですか、政策によって考えてくださいということですわ。課長、頼みますよ。  それから、町長に次ですわ。公的債務の解消のほとんどは、インフレかインフレと財政改革の組み合わせによって行われてきたと。財政健全化に向けた歳出改革では、社会保障制度改革は避けて通れない問題だと言っておられるわけですわ。  これから社会保障制度、この前、介護保険のあれをもらったわけですけどね、委員会でも話が出とったですけど、北栄町の場合は人口のあれが65歳以上、高齢化率が平成27年は30.2%、これだんだん多くなる。平成29年は32%になると。次のページに行きますと、要介護の認定者の方もやはりふえてくる。こういう状況の中で、やはりもうちょっと考えていただきたいというのが私の考えですわ。どういうぐあいにしたらいい方向に向かうということを考えられたことはありますか、ちょっと聞いてみましょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 資本論のお話もございました。今、大変人気がある本で、この前も日本に来日されておりましたが、その中でやはりこうやって高齢化が進んでくる。そして人口も減ってくる。支える人もいなくなってくるというような状況の中で、どうしたらいいかというようなことでありますが、これは根本的にはやっぱり国がきちんとした施策を立てられるべきだろうと、こう思っておるところであります。町といたしましては、国あるいは地方の財政状況の中でどういうことができるかということをその中でまた考えていくということになると思いますが、こうやって高齢化になるわけでありますが、なるべく介護にかからないような介護予防であったりとかあるいは健康づくりであったりとか、そういうのをしていかなければならないだろうと、こう思っておるところであります。  今までもしておるわけでありますが、そういうことをやっぱり住民の皆さんが理解していただいて、常にそういう気持ちを持って生活していただく。これが大事だろうと、こう思っておるところであります。大変難しい問題だろうとこう思っておりますが、町としてできることは町民と一体になって実施してまいりたいなと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 山下議員。 ○議員(4番 山下 昭夫君) いみじくも今町長おっしゃいました。国があれね。厚生労働省は2018年から国保の運営は市町村より規模が大きい都道府県に移し財政基盤を安定させ、毎年約3,400億円を支援する方針。関連法案を今国会に提出すると新聞に載っているわけですわ。保険料収入の場合は440万円増加している。保険給付費は高齢化に伴って876億円増加している。ここに伊垢離課長おられますけど、そういうような状況です。  それでこれから高齢化が進むと、その対策としてどのような考えを持っておられるのかちょっとお聞かせいただければと思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 今でもずっと進行してきているわけでありますが、健康寿命を延ばすということが大きな目標になろうかと思います。要するに健康で年をとっていただくということだろうとこう思っておりますので、そこに重点的に取り組んでいきたいなと、こう思っております。  それから、やはり働く年齢も延ばしていくということも必要だろうと、こう思っておるところであります。国も今60歳定年のものを65歳まで任期つき採用というような形でできるようになっておるわけでありますが、そういうことも取り組む必要があると思いますし、また支えるほうも、今、女性の方も子育てのためにやめるという方もあるわけでありますが、そういう方たちの雇用というのも図っていって、国全体でそういう働く方、そして支える方をつくっていくということも必要だろうと、こう思っております。町といたしましてはそういう制度の中でそれを生かしながら、そして健康な寿命を延ばしていくということで取り組んでまいりたいと思っております。 ○議長(井上信一郎君) 山下議員。 ○議員(4番 山下 昭夫君) 委員会の中でもちょっと出とったですけど、支え合いたい。やはり町が主体的にやらなこれはいけん問題でないかと私は思うんです。幾ら住民にそういう協力をしてもらって支えていただくというようなことを言いましてもね、北栄町の場合、農業とかやはり労働しておられる方が多いですわ。そういう人はやはりそういう時間がないと思うですわ、農業の町。今、いろいろスイカなり一生懸命でやっておられる方が多いですけど。  これから介護の問題が出てくるわけですけど、委員会で高島市に行ったですわ。高島市は社会福祉協議会に委託をされてやっとられるようですわ。北栄町の場合はどういうような状況ですか。ちょっとお伺いしたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 何がどういうような状況かということをちょっと具体的に教えてください。 ○議長(井上信一郎君) 山下議員、あれ、それではわからないので、具体的に。 ○議員(4番 山下 昭夫君) それで追及質問今言いよるわけです。  北栄町の場合は、介護とかそういう取り組みをされる場合に、これからの今の状況ですが、介護とかそういうものを本格的に取り組んどられる課は健康推進課か社会福祉協議会か、分けとられるのか。その辺のことを伺いたいということですが。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 健康づくりだったりあるいは介護の関係、これは町が主体的になってやっていく。そして、社会福祉協議会と協力しながらやっていっているというのが実態であります。また、支え合い事業というのも町と社会福祉協議会と一緒になって、それぞれ地区でそういう高齢者の方、あるいは困っておられる方を支え合っていこうということで取り組んでおるというような状況であります。 ○議長(井上信一郎君) 山下議員。 ○議員(4番 山下 昭夫君) その辺でしていただきたいと思います。  それでこれから健康推進課ですか、中心なっていただくところがやはりちゃんとしないと、幾ら住民の方に支え合いをしていただくというようなことをお願いしても、なかなかそうは簡単にならんと思うですわ。ですから社会福祉協議会か町か、どちらかがやはりそういう事業は本気で取り組むんだと。そういう姿勢を示していただきたいということですわ、私も。  その辺はそれとしまして、次の質問に移りたいと思います。  次の地方創生ですね、皆さんいろいろと考えて、これからどうするんだろう。国は知恵を出せ、いろいろ案を出せと言われますけどね、それでここに紹介したい記事がありましたので、ちょっと読ませていただきたいと思います。これは片山さん、鳥取県の前の知事ですな。地方創生はうまくいくのだろうか。この言葉はしばしば聞かれることである。今、多くの地方は人口減少に悩まされている。全般的な出生率の低下に加え、雇用不足に起因して若者の流出がとまらない。このままでは、多くの自治体はいずれ機能を維持できなくなると指摘されております。心当たりのある自治体は動揺している。そんな現状を見てとって政府が取り組むことにしたのは地方創生で、既に具体的な予算案や税制改正案に織り込まれている。わらにもすがる思いの自治体は、これらに期待をつないでいる。できればうまくいってほしい。私もそう思います。うまくいってほしいと。懸念せざるを得ないこと、落ち込んだ地方経済の立て直しや雇用の創出にはこれまでさまざまな手を打ってきた。地域活性化しかり、過疎対策しかり、地方拠点都市構想も離島振興や半島振興もあった。今回名前こそ耳なれないが、やろうとしていることは決して目新しいことではない。国も地方もこれからの施策に熱心に取り組み、巨費を投じてこのあげくが今日のありさまである。ならば、地方創生はこれまでとは一味も二味も違うものでなければならない。過去の施策の延長や焼き直しは効果が乏しいことは既に実証済みだから。いみじくも安倍首相がこれまでとは異次元の政策に取り組んでいくまち・ひと・しごと創生初会合で述べたのは、認識としては間違っていない。文章の普通考えればそういうようなことです。皆さんも考えられるようなこと。  ところが、この政策が打ち上げられてから今日までの成り行きを見る限り、細部はともかく大筋としては従来とほとんど変わらないように見受けられる。これまでの施策も、どこが悪かったのか、何が欠けていたのか点検するところから始めなければならないのに、それをした形跡は全然ない。過去の検証がなければ、今後に生かすべき教訓もない。これまでと似たところが今回も繰り返されるのではないか。私も、何かそういうような感覚で思っております。やはり私だけでないと思います。  今、地方の置かれている立場とかそういうことを根本的に考え直す限りは、同じことの繰り返しであると思っております。  先日、ある県会議長から聞かされた話であるが、地方創生について政府から説明を受けたが、余り現場の実情に疎いので情けなくなったということ。知恵を出せ、工夫せよとやたらせっかくの補正予算だから早く着手し執行してもらわなければならないと言われても、妙案があるわけではない。それぐらいのことがわからないのかと言っておられると、県会議長はね、あるところの。 ○議長(井上信一郎君) 山下議員、発言の途中ですが、山下議員の町長に対する質問の趣旨を簡潔に述べていただきたいと思います。 ○議員(4番 山下 昭夫君) そういうことも踏まえて、これからの地方創生に対して取り組んでいただきたいというのが私の願いですわ。それを言おうかと思ったら、またあんたがそういうことをやると。まだもう一呼吸、ちょっと一呼吸待つというような姿勢を、議長もちょっとこれから勉強されないけんでないかと思いますよ。  こういうようなことを言っとられるわけですわ。これからじっくりと考えていただきたいというのが私の願いです。  最後になりますけども、議会の中で運転免許試験場跡地の有効活用、前から特別委員会まで考えてされた形跡があるですわ。でも、妙案は出てこない。今、県からコナンですか、それから町長の答弁でされたですけど美術館、そういうものは人の交流しかないでないかと思うですわ。やはりもうちょっと物も動くような、やっぱりそういうことを考えていただきたいというのが私の願いです。  北栄町議会出前座談会、由良宿で11月にありました。そのときにも出ておりましたけど、やはりそういうことを考えてみますと私はあそこの跡にそういうものでなしにやはり直売所というか、今ここに置かれとります北栄町の場合、あそこのお台場のところはちょっと狭いというかね、それから持ち運びが裏のほうから運ぶような、満菜館みたいに裏のほうから入ってちゃんと、それと売り場が狭いということを住民の方が言われるですわ。通路まで置いておられると。やっぱりそういうこともいろいろ考えていただきたい。  私の近くでも、お台場にずっと持っていっとられる方がおります。それから定年になって退職されて、この前新聞にも出とったですけど、関金の農業大学校ですか、定年になって農業をやられる方がある、やっぱりそういうことも県は何だか補助をするようなことが出ておりましたね。だから60歳でやめられた方は、やはり土地があるということを有効利用されて、実際に定年されて働いて持っていっとられる方がちょこちょこあるですが、やっぱりそういうことを活用するようなことが大事でないかと。その辺をちょっと一つの案として、地方創生の、町長にちょっとお願いしたいと思うですが、その辺どうですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 免許センターの跡地でございますが、先ほど山下議員からもありましたように議会も特別委員会をつくっていただいていろいろ御検討いただいたわけでありますが、なかなかいい結論に至らなかったというのが実態でございます。また、住民の方からもいろいろ意見をいただいたんですが、これというようなことがなくて今に至っているところであります。大変面積も広くて、いろんなものに活用できる場所だろうとこう思っておりまして、現在中部に美術館をというような話の中で、北栄町もその候補の一つにその場所を充てていきたいなというようなことを思っているところであります。  山下議員には直売所にしたらどうかというようなことも伺ったわけでありますが、地方創生の中でそこにするのか、また違ったところにするのか。確かに狭いかなというような感じはしておりますので、そういうものも検討してまいりたいなと、こう思っておるところであります。いい、そういう有効的な活用をできるように今後ともそういう研究をしてまいりたい、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 山下議員。
    ○議員(4番 山下 昭夫君) そのことをお願いして、これからの厳しい経済情勢の中でやはりもうちょっと職員の方もいろいろと知恵を出していただいて、介護の方面のことに対しても、委員会でもちょっと出とったです。やっぱり町が音頭をとるような、やはり助け合いは他人任せではないけども、やっぱり協力ができるところは協力してもらわないけんですけど、滋賀県の高島市もありましたけど、社会福祉協議会が全面的にやるんだというようなところもありますので、いろいろとこれから勉強していただいて、そういうことに対してこれからまだ高齢化がふえると思いますし、それから健康保険なり介護保険なりに繰り出しやっとられるわけですが、その辺のことも考えていただいてこれからの町政に頑張っていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。  以上で私の質問を終わります。 ○議長(井上信一郎君) 答弁はよろしいですか。 ○議員(4番 山下 昭夫君) あればちょっと。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) こうやって財政的にも厳しくなるわけであります。町が主体となってということでありますが、社会福祉協議会等とも一緒になってやる。そして、やはり何といっても住民の協力がないと、幾らこうやってやりましょうやりましょう言ってもできませんので、やはり住民の協力をいただくようなそういう体制づくりもして、健康づくりであったりとか介護予防であったりとかあるいは支え合い事業、そういうものを取り組んでまいりたいなとこう思っているところでありますので、今後ともよろしくお願いいたしたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 以上で山下昭夫議員の一般質問を終わります。  次に進みます。       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 11番、油本朋也議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) 11番、油本です。私は、本定例議会において北栄町の観光産業の活性化というテーマで町長に質問いたします。  昨年12月の定例会において、町長は同僚議員の「鳥取砂丘コナン空港に愛称化を受けて、我が町の今後の展開は」という質問に対し、「国内外から認知度も大いに高まることが予想され、北栄町に訪れる観光客を非常に期待する」と答弁されました。そして具体策も上げておられますが、3月1日の愛称化を経て本日までの進展の状況を伺います。  町がこれまでやってこられた方法や町長が示しておられる計画は、基本的に観光客を迎える立場のものでありますが、一方、送客する立場、すなわちプランを作成し個人や団体を旅行に行かせ、それによって収入を得る旅行会社の立場という視点でこの件を考えることは、北栄町のさらなる活性化につながるのではないでしょうか。つまり旅行会社が個人や団体向けのプランを作成する中で、北栄町をその行程の中に組み入れたくなるような町にすることも観光客誘致に大切ではありませんか。  旅行会社は民間企業ですから、当然利益を追求します。利益を生み出さないところへの送客は避けると思います。純粋に興味本位や名探偵コナンへの個人的な関心だけで北栄町を訪れようとする人たちのためだけの町づくりではなく、より多くの人を旅行会社に積極的に送客してもらえる町へと工夫することも町の活性化のために大切なことであり、加えて旅行会社の意見を聞くことで全国レベルの視点から見た客観的な北栄町の姿が見えてくると思いますが、町長の考えを伺います。  先日、東京に本社を置く旅行会社の関西の支店の私の友人に質問したところ、約30名いるそこの支店の社員からこのような回答が返ってまいりました。JR米子駅の愛称が「ねずみ男駅」と知っていても、JR由良駅が一昨年12月から、「コナン駅」という愛称になったと知っている職員は一人もいませんでした。米子空港の愛称が「米子鬼太郎空港」であることは全員が知っていましたが、ことし3月に鳥取空港に「鳥取砂丘コナン空港」の愛称がつくことも残念ながら誰も知りませんでした。そこは電鉄系の旅行会社で日本全国、そして海外にも支店を置く規模の旅行会社であり、決してマイナーではありません。しかし、その旅行会社の社員にしてこの程度であります。駅や空港の愛称が決まってまだ日が浅く、それらがまだ浸透していないのも一つの原因かと思います。だからこそ3月の鳥取空港の愛称決定を機に、そのアピールも兼ねて主催旅行を企画できる全国の大手旅行会社に売り込みをかけるべきであると思います。前回の定例会において、町長がコメントされた「チャンスを逃すことなく」のチャンスとは愛称決定の熱が冷めないこの時期だと思いますが、町長の考えを伺います。  次に、インバウンドについて伺います。インバウンドとは、日本を訪れる外国人旅行客の取り扱い業務のことであります。  昨年10月1日より、外国人旅行者向けの消費税免税制度が変わりました。外国人の日本訪問の楽しみは、多くの方がショッピングを挙げられます。今回の変更で、食品、飲料品等の消耗品も免税対象になりました。そして、その免税手続も簡素化されています。本町も参入できる要素があるのではないでしょうか。来日する外国人の多くは東京、大阪、京都に集中し、地方への訪問はまだまだ少ないのが現状です。アジア諸国から観光客が多いというふるさと館ですが、関西まで来ている外国人観光客を当地まで引き寄せる工夫も必要であると思います。免税店の開設、無料Wi-Fiや多言語の標識、案内板などのさらなる設置などの考えはありませんでしょうか。  昨年は、円安に加え渡航手続の簡素化などで、日本への外国人観光客が初めて1,300万人を突破しました。北栄町もこの大きな流れに乗ろうではありませんか。  最後に、誘客の方針について伺います。町は、単独で観光客を誘致するつもりでしょうか。それでこの大きな流れに乗っていけるんでしょうか。現在、北栄町には残念ながら団体を受け入れることのできる食事場所、温泉旅館、ホテルなどの施設はありません。土産物屋さんもありません。全国的な名物料理も観光地もありません。北栄町だけでなく県中部の1市4町が連携し、その特色を生かしながら誘客することがよい方向に向かうと思いますが、そういう計画はありますか。  旅行会社は、お客様に提案する際、周辺の観光地を含めて企画し案内します。関西エリアにさえまだ十分に浸透していない本町の知名度をわきまえ、県中部が一体となって情報を発信し、積極的に旅行会社にアプローチする必要があると思います。  サービス業の中で、旅行業は将来さらに大きな存在になってくると思います。全国、全世界のコナンファンの期待に決して背くことのないよう、がっかりさせることのないよう、リピーターになっていただくことのできるよう、町は決して努力を惜しんではならないと思います。旅行会社にも失望感を与えてはいけません。彼らが自信を持って送客できる北栄町、そして県中部というものを構築していっていただきたいと思います。北栄町の観光産業の未来を見据えた町長の考えを伺います。  以上、この場での質問を終わります。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 油本議員の御質問にお答えいたします。観光産業の活性化についての御質問でございます。  まず初めに、3月1日の鳥取砂丘コナン空港の愛称化を経て、本日までの進展状況はどうかとのお尋ねでございます。  昨年1月4日の青山先生とファンとのイベントの中で鳥取砂丘コナン空港の愛称化構想が披露され、それから1年余りで現実のものとなったわけでございまして、私としても非常に驚いているところでございます。  私も先日、3月1日に行われました愛称化記念セレモニーに参加させていただきました。記念セレモニーの直前には上海からのチャーター便や東京からの定期便の到着もあり、鳥取空港に降り立った乗客の中には空港内のコナンキャラクターの装飾に目を奪われていた方も多くいらっしゃいました。その後のニュースにも大きく取り上げられましたが、今後多くの方がこの空港に訪れ、あわせて北栄町にもお越しいただけるのではないかと期待するものでございます。  そのような中で、町としての対応といたしましては、まず3月1日当日を「ふるさと館無料デー」に設定し、また愛称化記念セレモニー終了後に「北栄町満喫ツアー」と銘打って、鳥取空港から本町にお越しいただく無料ツアーを実施したところでございます。  また、3月からは12月補正予算で御承認いただいたふるさと館からJR由良駅、いわゆるコナン駅までの区間におけるタクシー利用料の助成制度も開始したところでございます。  また、イベントだけでなく、コナン通り周辺の修景整備についても今年度はコナン通りベンチの日よけ屋根、出会いの広場内のあずまやなど随時整備を進めてまいりました。3月末までには、役場前のコナンオブジェ設置、コナン通り歩道への案内路面シート張りつけ、多言語観光案内看板設置など、さらに修景整備などを進めていくことにしております。  次に、旅行会社の意見を聞くことで客観的な北栄町の姿が見えてくる。また、愛称化決定を機に大手の旅行会社に売り込みをかけるべきである。町長の考えはとのお尋ねでございます。  議員御提案の観光客を迎えるだけでなく、旅行会社にとって北栄町を旅行プランに組み込みたくなるような町にするべきということは私も同感でございます。ただし、旅行商品に組み込んでいただきたいのはやまやまでございますが、プランの名称にコナン関係を使用する旅行商品については現在小学館とJR西日本との旅行商品独占契約の関係もあることから、著作権管理上商品化は難しいという状況でございます。実際の著作権監修協議においても、JR西日本以外の旅行会社の商品名にコナン関係の名称、キャラクターを活用することは基本的にできないとの見解を受けておるところであります。そういったこともあり、旅行会社の中にはコナンを活用した旅行商品企画は難しいという認識でおられるとの現状も伺っているところでございます。  以上のようなこともあり、コナンの名称、キャラクターを活用した旅行商品についてなかなか成果を上げるのは難しい状況ではございますが、旅行プランに立ち寄り先としてふるさと館を盛り込むことや、コナン以外の北栄町の特色を生かした旅行プランを作成していただくことは可能でございますので、これらについて関係機関への働きかけを行ってまいりたいと思います。  さらに、旅行商品独占契約されているJR西日本が企画する旅行商品についてはコナン関係の商品化の可能性もあると思いますので、今後JR西日本とも協議してみたいと思っております。  また、県におかれましては、鳥取砂丘コナン空港オープンにあわせて海外メディアを対象としたプレスツアーを実施し、ふるさと館など現地視察をしていただいております。こうした海外メディアの現地視察や海外旅行会社との商談会の成果、さらにこのたび鳥取砂丘コナン空港愛称化の影響からか、1月以降にふるさと館を訪れる海外のメディアや旅行会社がふえている現状もございます。  このような状況もございますので、町といたしましては国内だけでなく海外の旅行会社に目を向けた売り込みについても引き続き県の協力もいただきながら、関係機関への働きかけを行ってまいりたいと考えております。  次に、インバウンド対応として免税店の開設、無料Wi-Fiや多言語標識、案内板の設置などの考えはないかとのお尋ねでございます。  ふるさと館は平成19年3月の開館当初から館内表示に多言語化を施しており、外国人観光客の皆様にも楽しんでいただけるように配慮してきたところでございます。現在、平日を中心に多くの海外からの観光客においでいただいており、少しずつではございますが、PR効果が浸透しているのではないかと思っているところでございます。  2020年オリンピック・パラリンピックの東京開催が決定し、これを新たな追い風に、政府は2020年までに訪日外国人旅行業者を2,000万人とする目標を掲げて、数多くの施策を講じておられます。また、日本を訪れる外国人観光客にとって、日本文化に触れることができる和食体験や自然景勝地訪問と並んで最も興味のあることがショッピングとのことでございます。このような中、このたび議員に御案内の外国人旅行者向けの消費税免税制度の改正、すなわち消耗品を5,000円以上購入された外国人旅行者が一定の手続を経ることで消費税が免税される制度に改正されたことは、非常に時宜にかなったものと思っております。この国の取り組みに沿った形で、ふるさと館内のショップにおかれても2月上旬からこの消費税免税制度を開始しておられますので、ふるさと館にお越しの外国人観光客の皆さんにとってもメリットを感じていただいているものと思っております。  その他の店舗での消費税免税対応についての詳細は存じておりませんが、消費税免税対応のための店舗側の事務負担を考えれば、町内にある比較的小規模な店舗ではどうしても対応が困難な場合があると思います。この点については、県において免税店開設に向けた環境の整備を支援する制度もあるようでございますので、こちらも参考にして検討していただければと思います。  また、その他の外国人観光客への対応といたしましては、ふるさと館、観光案内所、道の駅大栄などに無料公衆無線LAN、Wi-Fiを設置し、さらにコナン通りを初め多言語標識、案内板設置なども既に整備しているところがありますが、今年度も3月までに新たに多言語観光案内看板を出会いの広場に設置したり、県道歩道に案内表示のあるコナンキャラクター路面シートを張りつけることとしております。今後ともインバウンド対策として外国人観光客向けの多言語情報に不足が見られる場合には、町としても積極的に整えてまいりたいと思います。  次に、誘客の方針として、県中部1市4町が連携してその特色を生かしながら誘客するような計画はないかとのお尋ねでございます。  議員御指摘のとおり、北栄町には大きな食事場所や宿泊施設は少ないため、北栄町単独ではいわゆる滞在型旅行はなじまないところがございます。しかしながら、周辺市町を見ますと、三朝、羽合、東郷、関金といった温泉地や白壁土蔵群、三徳山、燕趙園などの観光地もあることから、これら周辺自治体との連携した一体的な情報発信は非常に有効であると考えております。  昨年2月に、鳥取中部ふるさと広域連合において「鳥取中部広域観光ビジョン」が策定されました。その中で、鳥取県中部圏域が有する「温泉」「食」「歴史」「自然」「まんが」等の個々の地域魅力を結びつけ、広域観光推進組織において広域のメリットを生かした魅力づくりや各地域の観光情報を一括して圏域外に発信し、誘客活動を行っていくこととされております。  また近年、県などの取り組みにより中国、台湾などの旅行会社の県内視察、商談会開催が行われ、中には具体的に海外からのチャーター便の就航が決定するなど、一定の成果があらわれているところでございます。  今後とも中部圏域1市4町に、岡山県蒜山地区をメンバーとして加えた広域観光推進組織であるとっとり梨の花温泉郷広域観光協議会や県観光連盟など、関係機関と調整しながら引き続き旅行会社へのアプローチ、情報発信に努めてまいりたいと思います。  次に、北栄町の観光産業の未来を見据えた町長の考えを伺うとのお尋ねでございます。  先ほどから申し上げておりますとおり、町としてコナンを活用した魅力ある町づくり、外国人観光客への多言語対応などの観光客受け入れ体制の充実、旅行会社への旅行商品企画の働きかけ、周辺市町と連携した観光戦略づくりなど、幅広く対応してまいりたいと思います。北栄町として特色のある観光地づくりから1町だけではなし遂げられないものまで、観光における課題はたくさんあると思っております。例えば、コナン通りに観光客の方が休憩できるようなカフェがあったり、観光農園で手軽に農産物の収穫体験ができるようにするなど、単に通過されるだけでなく、町内への経済的効果も期待できるような方策が今後必要だと思っております。  このたびの地方創生における総合戦略には、「観光」を大きな柱として盛り込み多くの皆さんの御意見をいただきながら、「北栄町を訪ねてみたい」、「また行ってみたい」と思われるように努力をしてまいりたいと思っております。 ○議長(井上信一郎君) しばらく休憩します。(午前11時57分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 休憩前に引き続き再開します。(午後1時00分再開)  油本議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) では、後半参ります。  町長、ここに新聞広告、いわゆる紙面広告があります。沖縄ですとか北海道ですとかたくさんパッケージ旅行の企画の宣伝が載っております。町長、一度でもいいですから、こういったパッケージ旅行とかに御家族とか御友人と御参加されたことはございますか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) ありません。 ○議長(井上信一郎君) 油本議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) ぜひ行っていただきたいものと思いますが、私にとっては。  今、御用意しておりますこれは3月8日付の毎日新聞に掲載されました阪急旅行社さんのブランド、トラピックスという商品でございます。一番頭にありますのが、大阪伊丹発北海道への旅行です。宿泊が札幌、そして洞爺湖温泉。観光地として、今話題のニッカウヰスキー余市蒸溜所などもあります。2泊3日、朝食、夕食が全部つきまして5万9,900円。ほかにも沖縄ですとか東北ですとか、安いツアーがたくさん載っています。なぜこういった、例えば5万9,900円といいますのはね、1人当たりの往復航空券、伊丹発ぐらいに相当する金額だと私は思うんですが、なぜこういった安い旅行が企画できるか。町長はそのからくり御存じでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 知りません。 ○議長(井上信一郎君) 油本議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) と思いました。もちろん運輸機関ですとか協定機関、例えば宿泊施設ですとか食事どころの協力もあるんですけども、各旅行会社ではいわゆる競争相手がたくさんあります。その競争相手に勝つために、たとえもうけは少なくとも、時には募集時には原価割れであっても旅行を出発させることもあるんですよ。  では、どこで稼ぐかといいますと、旅行中に立ち寄ります今御案内をしましたお土産屋さんであるとか食事屋さんというところでクーポン収入に頼るわけなんですよね。つまり町長が行っていらっしゃらないのでおわかりにならないかもしれませんが、この中にはいらっしゃったことがある方はもちろんおられると思います。そういうときに、必ず何軒も何軒も土産屋さんに寄る経験はあると思います。そういうところで旅行会社はいわゆる収入を得るわけですが、そういった大きな土産屋さんであるとか団体で利用できる食事施設がないところには、正直送客はしにくいんです。いわゆるそれが旅行会社の視点というものなんですよ。そこをまず御理解いただきたいと思います。  さらに申し上げます。私が先ほど申し上げました旅行会社の友人へのアンケート、ここにございます。その中に、山陰と聞いて送客したいと思い浮かぶのはどこですかという私が質問しました。回答の中にまず多かったのが三朝、玉造温泉、出雲大社、砂丘、境港、また出雲大社、玉造温泉、鳥取砂丘、皆生などを上げております。  次に、旅行会社に好かれるためにはどういう観光地になればいいかという質問に対しては、話題性があって目新しい見学施設があるところ。団体で利用できる昼食場所などがあるところ。温泉街、旅館街に魅力があるところ。スポットではなく町全体にコンセプトがあるところ。さらに、観光のポイントがわかりやすい、手数料がたくさんもらえるところ、もうかるところというのを上げています。これが旅行会社の本音であるとある程度理解していいと思うんですよ。  それで町長、先ほどおっしゃいましたJR西日本との絡み言われましたね。いわゆるミステリーツアーのことだと思うんですが、その独占契約のためにちょっとこちらへの誘客がネックになっているとおっしゃいましたが、難しいということだけで終わっていいんでしょうかね。その独占契約のために、ロゴマークとかそれに関するいろんなものが使用できなくて、団体バスなどが例えば関西方面からそれを計画することができにくいのであれば、例えば著作権との調整とかしにくいのでしょうかね、もう。私は、町長のトップセールスであるとか県知事の同じくトップセールス、まんが王国、その官房との連携で現状を打破し、条件の緩和を図ることはできませんかということを問いたいと思います。  旅行会社へのセールス活動ができず、情報が伝わることが不十分であると、旅行業界への認知度が上がってまいりません、残念ですが。せっかく青山剛昌ふるさと館がクーポン契約をしていても旅行会社にはメリットがなく、安定して送客を見込むことはできなくなると思います。そういった町長とか県知事のトップセールス、さらに県の組織の積極的な活用はできないものなのでしょうか、それを伺います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) この著作権の問題、大変大きな問題であります。我々も何回も小学館、小プロに行ってお話をするんですけど、なかなか「はい」というわけにもいかないということであります。やはりそのものを使って商売するということになると、ある程度ロイヤリティーといいますか、そういうものを払わないとこれもできないということになっておるわけでございまして、大変難しいのは実態でございます。  ただ、答弁したようにその中に立ち寄り先にあればいいというようなことでございますが、現在のところは大変難しい。やたらに旅行会社でそれを使うということは難しいような状況であります。  少し詳しく副町長から答弁させますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(井上信一郎君) 西尾副町長。 ○副町長(西尾 浩一君) 実は去年の春、ある旅行会社に働きかけを町なり町の観光協会、ふるさと館なりの職員が働きかけをいたしまして、先ほど御紹介いただきましたようなパック商品の中にふるさと館へ行く何とかというようなそういうふうな商品をつくってもらうように働きかけて、つくっていただけたんですが、そこで著作権協議をいたしましたところそれはまかりならないというところで、かえってその旅行会社には御迷惑をおかけしたということがあります。私から直接その旅行会社の担当者の方にはおわびのお電話をして、とにかく商品の名前としては使っていただけないんだけども、先ほど町長がお話ししたように立ち寄り先としてはそれは可能でありますので、商品の名前として使うのはとにかくできませんから、そこについては御了解をくださいということでお話をしたところでございます。  このあたりにつきましては、なかなか町長がトップセールスでとか知事がトップセールスでとかといってもそこは難しいところだと思います。やはりロイヤリティーが絡む問題でございますので。あとはもちろんそれは諦めてはいけないと思いますので、引き続き協議なりはしたいと思いますけども、なかなかそれをすぐ覆すということは難しいと思います。  ただ、JR西日本さんとの独占契約によりということでありますので、逆にJR西日本さんが企画されるようなものであれば商品として対応していただけるんではないかという、そういう可能性はあるんじゃないかと思っています。実際、私も県の観光の課長をしておりましたので、JR西日本さんと中国5県が「ディスカバーウエスト」という、今年度も予算がついておりますけども500万円ずつ拠出をして観光商品をつくって、そのJR西日本の管内のほかのところから中国5県に呼び込もうというようなそういったような取り組みをやっております。その中の商品としてふるさと館に来ていただくようなものができないかということについては、これは県にお願いをしているところでございます。このあたりについても、油本議員御専門でいらっしゃるのでよくおわかりかと思いますけども、今その商品の造成を働きかけても平成28年度の商品ということになります。少なくとも半年以上前に働きかけをしていただかないといろんな冊子だとかそういったものに載りませんので、これから働きかけて何とか平成28年度に載るかどうかというところでございますけども、そのあたりについては何とか載せていただけるような、町としてもそういった企画を提案しないといけませんけれども、何とかその商品化、そういったようなものについては協議をお願いしたいというところでございます。以上です。 ○議長(井上信一郎君) 油本議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) おっしゃる意味、大変よく理解させていただけると思います。  先ほどおっしゃいましたミステリーツアー、たしか秋までだと思います。それが外れた後は、いわゆるそういったロゴマークであるとかそういうのはつけていいと思っていいんでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) やはりそういうミステリーツアーの期間がありますので、その期間内だと。あとはもうそういうのはできないだろうと、こう思っております。これはあくまでもJR西日本が主体になってやるものでありまして、そこと小学館と契約しながらやっておられるということでございますので、その期間外にできるということだろうと思います。 ○議長(井上信一郎君) 油本議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) ですから期間外になればもちろんやっていただきたいとは思うんですが、それまでにもどんどんどんどん根回しをしていただいて、こちらにお客様どんどん呼んでいただけるように努力はしていただきたいと思います。本当でしたら、この愛称化ができました3月1日、このころからどんどんどんどんそういった知名度を上げていきたいと思うんですが、それはしばらく努力目標といたしまして、町のトップなり県のトップなりの方々にお願いをしておきたいと思います。  続きまして青山剛昌ふるさと館の入場料、これは700円でございます。ほかの観光施設との比較ですけども、例えばたしか燕趙園が同じ大人1名の条件で500円だったと思います。浜田のアクアス、白イルカですかね、おるところ、1,500円です。ついでに天保山の海遊館、大阪ですが2,300円でございます。それと町長、もし御存じでしたらあれですが、鳥取の砂の美術館、大人1名の入場料幾らか御存じでございますか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 幾らか存じ上げておりません。 ○議長(井上信一郎君) 油本議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) 私はヒントを差し上げたつもりだったんですが、正解は600円でございます。覚えておいてください。砂の美術館といいますのは、昨年の入場者数が46万4,377名だと聞いております。1億円から1億5,000万円のお金をかけて、テーマ性を掲げてつくっては壊し、毎年テーマを決めて誘客し、リピーターを確保しておられるそうです。昨年はロシア編でした。ことしは砂で世界旅行第8期、ドイツ編が4月18日から来年の1月3日まで行われます。入場料はともかく、単純に入場者や予算の規模から比較するつもりはございませんけども、全体的なコンセプトとかテーマ性を含めてリピーター確保のために我々の青山剛昌ふるさと館はそのような努力は何かなされているのでしょうか、伺います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 青山剛昌ふるさと館も8年目を迎えるわけでありますが、その間、やはりリピーターに来ていただくためにそういうマイスター制度をつくったりとか、あるいは館の内装を変えたりとか、あるいはいろんなイベントをしたりとか、そしてその館だけでなくてこの町の修景も変えていきながら、来ていただいた方に喜んでいただくというような取り組みをしておるところであります。  今回こうやって空港の名称も新しくなりましたし、またとっとりライナーも2回目になりますが、由良駅、要するにコナン駅にとまるようになりました。そしてミステリーツアーも今回していくようにしておるわけでありますが、そういうものを含めながらふるさと館とタイアップしながら取り組んでおります。去年も鉄道展をやったりしたわけでありまして、来年度もそういうのを考えているところでございますので、そういうことをしながら、ただコナン館に来てコナンを見ていただくのももちろんでありますが、ほかのこともあわせながら取り組んでいっているというような状況であります。 ○議長(井上信一郎君) 油本議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) 日本を訪れられる外国人のお客様、2011年の集計でございますが、海外での日本アニメの人気ランキング、名探偵コナンはドラえもんに次いで第2位だったそうです。そういった知識といいますか、興味津々で来られる外国人の方々、たくさんお金を落としていただきたい。こういった言い方で変かもしれませんけども、どんどん北栄町が潤うようにそういった土産物屋さん、先ほど言いました免税店ですよね、もちろん免税の手続がとれるように今のコナン館はされているそうですけども、もっと大きな規模で、いわゆる言うなればホノルルにありますようなアラモアナショッピングセンターのようなデューティーフリーモール、それをここは無理かもしれませんが、境港なりのお客様を呼んできて、さらに三朝温泉に泊まるようなお客様もたくさん来られると思います。そういうのも考えていただくのもいいと私は思います。  それと旅行会社ですけども、国内旅行のコース設定の多くが周遊型であり、そのためには町単独より広域でその情報、それを欲しがる傾向にあるんですよね。  町長、先ほどおっしゃいました県中部の観光組織でこれを進めてると言われましたけども、これでしょうかね、この鳥取県中部観光商品情報、観光商品メニューの御案内というこの冊子を出しておられるとっとり梨の花温泉郷広域観光協議会ですか、この分を母体にされておる、そう思っていいんでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 中部広域では、梨の花温泉郷が中心となってそういう広域観光をやっている。  これは中部だけでなしに蒜山もエリアに入れてやってるんですけど、それを中心にしてやっておりますし、中部ふるさと広域連合の中にもそういう振興の項目がありまして、観光もそこに大きな役割しておりますので、そういうものをしながらやっております。  副町長が理事でありますので、理事から答弁させます。
    ○議長(井上信一郎君) 西尾副町長。 ○副町長(西尾 浩一君) 確かに油本議員が最初の御質問でいろいろ提案されたとおり、インバウンドとかそういったことについて力を入れていかないといけない。ただ、一つの市とか町だとか単独で取り組もうということはなかなか困難でございますので、それの対応する受け皿といいましょうか、推進母体としてその梨の花温泉郷があります。  実際に私も理事の一人ではございますけども、せんだってもちょうど1月の、議会と新年会があったときにも実はマレーシアの旅行会社の方がお見えになって、その夕食会に私が出席したということもございました。そのような形でインバウンド対応をその梨の花の事務局がしっかりと頑張っておりまして、それを支えるような形でそれぞれの市町がそういった対応をさせていただいているというところでございます。以上です。 ○議長(井上信一郎君) 油本議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) 私もそれを拝見させていただきました。旅行会社にとっては、いろいろ知りたいところは割と載ってると思います。手数料であるとか手じまい日であるとかツアー対象のこと、いろいろ載っております。  ただ、これを拝見するに当たりまして県中部、いわゆる真庭市さんも入れました2市4町の企画のようですが、ここにありますのがいわゆる目立ちますのが倉吉レトロウオーク、それと三朝温泉が非常に見どころであるというように載っております。こちらに私、附箋を4カ所張っておりますが、北栄町関連がこの大栄スイカ、砂丘メロン、砂丘玉らっきょう、そしてレークサイド大栄グラウンドゴルフの4点だけであります。コナンの文字を探しましたんですが、見開きのところに一番小さい字で書いてあるところにコナン通りとあるだけでありまして、ほかには全く掲載がありませんでした。いわゆる県中部の強い観光素材、キラーコンテンツといいますか、それは温泉地であったり白壁土蔵群であることが見てとれますが、北栄町はしっかりと旅行会社に果たして紹介されているんでしょうかね。たとえこれに掲載されなくとも、変な言い方、口頭でも結構ですので、うちはコナンがあるんだよと。コナンのいわゆる青山剛昌ふるさと館があって、それは日本でここしかないんだよというふうなそういった紹介はこれされているんでしょうかね、伺います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) その冊子にはそういう癒やし関係といいますか、そういうのが主体になっておると思いますが、それまでにいろんなそういうパンフレットなんかも出しておるわけでありますが、その中にはふるさと館というような形でも出しておると、こう思っておるところであります。  また、そういうチラシ以外にも、パンフレット以外にもプロモーション等も行っております。これは単独で行っている場合もありますが、旅行会社にですよ、行っている場合もありますし、それからまた広域連合の中の、以前は中部発信課というのがあったわけでありますがその中で行ったりとか、あるいは温泉郷の中で一緒に行ってPRしたりとか、そういうこともしておるところであります。そういうPRをしながら、今後も取り組んでいく必要があるだろうとこう思っておりますので、今回載ってなかったということでございますので、今度は載せていただくように強力に働きかけていきたいなと思います。 ○議長(井上信一郎君) 油本議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) 先ほどの私のアンケートの中に、後輩たちが答えてくれました。コナンのぬいぐるみを着てうちの町長が旅行会社の店頭で営業活動するのをどう思うか。非常に歓迎すると申しておりました。ですからそういった旅行会社への営業活動はもう歓迎する、そういうふうに申しております。  しかし、どれだけ紹介したところで、この町内には青山剛昌ふるさと館以外お金の落ちるところはそうないんですね。旅行会社にしてみれば、先ほども重なりますけども飲食店も少なく、土産物や宿泊施設も少なく、お金を使える環境が少ない。つまり、余りおいしくない環境なんですよ。幾ら新しいコナンのブロンズ像をつくって周辺整備をしてみても、それはいわゆる迎える側の自己満足ではないかという気がするんですよ。それを打破するために頑張っていただくわけなんですが、北栄町や町の観光客の皆様が旅行会社を訪問して人脈をつくり周知をするということが重要ではありますが、とにかくそれぞれの市町が自分たちの特徴を生かしていくことこそが、それが生きていく道じゃないかと思います。北栄町にはそれしかないと思います。  先日、総務常任委員会、私、視察に行ってまいりました。その中に、赤穂浪士で有名な兵庫県赤穂市もあります。その町でさえそうでした。観光客の多いと思われる赤穂市でさえ、近隣の姫路市などと4市で連携しまして、観光客の誘致を進めているところらしいです。いわゆるそのような思いと並行いたしまして、先ほどのこととも重なりますが、県などの行政のバックアップ、これも大変重要だと思います。  それと、先ほど私が壇上で申し上げました熱の冷めないうちに、空港の愛称がついた熱が冷めないうちにといいますのは、観光客のコナンに対する、いわゆるいらっしゃる方のコナンに対する熱が冷めないうちじゃなくって、空港の愛称がつきましてたくさんの観光客に来てほしいと願っている我々お客様を迎える立場の人間の情熱が冷めないうちにと申し上げたつもりでございます。北栄町は、何度もこういったことを皆さんおっしゃいますが、コナンを利用できる唯一の町です。それに北栄町への期待を寄せる、その旅行会社の期待というのは決して小さいものじゃないと思うんです。そういう認識を持っていただきたいと、もうあんまりお願いすることばっかりで恐縮ですが、それはぜひ欠くことのできないものですので、そういう認識で進んでいただきたいと思います。その件に関して、町長、もう一言お願いします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 油本議員おっしゃるとおり、北栄町にはそういう食事をする場所であったりとか休憩する場所であったりとか、あるいは土産を買う場所また宿泊場所、これはないのでございまして、何とかそういう滞留していただいてお金が落ちる仕組みというのをつくっていかなければならないわけでありますが、なかなか今までできていないというのが実態でございます。  そういう中にあって、やはり一つの町だけでなくて近隣の市あるいは町と連携してする必要があるだろうとこう思っておりまして、それの働きかけも今までもやってるわけでありますが、十分でないところもありますので、ぜひそういうところをしていきたいなと思っているところであります。やはりこういう愛称化によって話題性もあるわけであります。ただ、来て、ああ何だと言われないようなことをやっぱりしていかなければならないと、こう思っておるところであります。それにつきましては、我が町は当然やらなければならないわけでありますが、やはり住民の方もそういうのに参画してみようというようなことがないとなかなか難しい面もあるかと思いますし、また近隣の市町もコナンを活用してぜひそういうお客さんに来ていただくような取り組みをしていただきたいというようなことを再度また言ってまいりたいなと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 油本議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) 私が以前担当しておりました御夫婦のお客様がおられます。不幸にして御主人様は最近亡くなられたわけですが、そのとき御夫人としゃべった言葉に、主人と亡くなる前しゃべったその思い出話の中に、「あのとき行ったほんにハワイはよかったなと。オーストラリアはほんによかった、パリは本当きれいだった。」そういうふうに主人はベッドに入ってもう死ぬ前まで言っておったと。そういうことが私は耳に残っております。  旅行といいますのは形のない商品なんですよね。しかし、人間一人一人のまた生涯の記憶の中でいろいろイベントはあるでしょう。ただ、その中で旅行というものはかなりのウエートを占めるものだと、私はそう思っております。北栄町を訪れていただいたお客様一人一人の記憶の中に、「楽しかった、ああよかった、北栄町は本当によかった、スイカはうまかった、コナンもえっとあってうれしかった」。そういうふうに楽しい思い出がたくさん残るよう、町長初めそれにかかわられるスタッフの方々の御活躍をお祈りします。期待いたします。  まだまだ聞きたいことはございますので、また次の機会にまたさらに進んだ質問をさせていただきたいと思います。今回の質問はこれで終わらせていただきます。 ○議長(井上信一郎君) 以上で油本朋也議員の一般質問を終わります。  次に進みます。       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 3番、池田捷昭議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 池田捷昭でございます。私は、町長に3点の質問をいたします。  まず最初に、町長の政治姿勢についてでございます。  今年は、北栄町になって10年になります。改めてこの10年を検証するとともに、今後町の発展策、町民の生活不安解消等の課題に応える町政の方向づけをするのが私は町制10周年だろうと、このように思います。  世の中が大きく変わる変革のときであります。つまり、乱世の時代であります。乱世の時代は、歴史が示すようにトップリーダーの決断で決まると言っても過言ではございません。  過日、全員協議会の席で平成27年度予算概要説明をお聞きするに、執行部に危機感が全くない。当然緊迫感がなく、安易な予算計上で誰のための予算と言いたくなるような思いがしました。  そこで、町政の主役は誰か、改めてお聞きいたします。  さらに、町が発展するにはトップリーダーが目的、目標を明確にしたリーダーシップのもとに、これをつかさどる人材がかみ合ったものでなくてはと考えます。この上で、各諮問機関が隠れみの的、形式的でなく、執行部案を町の財政面あるいは町民生活面から修正するぐらいの外部目線からの人材登用のお考えをお聞きいたします。  先般、総務委員会の行政視察で香川県の三豊市の行政改革、これでは目的、目標を明確にした上で財政を踏まえた工程計画あるいは実行、検証、市民への公表をされておりました。私は、これが道理で筋道と考えるものです。我が町と大きな違いを感じたところでございます。町長、いかがでしょうか。これについてお聞きいたします。  あわせて、本町の人材育成と人事考課の運用についてお聞きいたします。  町長は、行革とおっしゃいます。行革は、痛みを伴わない行革はございません。内輪の者では、皆自分がかわゆうございます。「断行した改革」は私はできない、このように思います。町長が目的を明確にされた上で、直属の行革ノウハウを持った専門家の採用のお考えをお聞きします。  青山剛昌ふるさと館とコナン駅、コナンロードの関連施設に町長は力を入れておられますが、町民の大部分は理解されてないのが現状である。ここに大きな問題点が一つあります。残念ながら、来客が伸びず点にすぎない。点から線へ、さらに面的広がりを考えるに、大きなエリアで捉えるときに来ている。私は、民間に委ねる時期に来ていると考えます。しょせん営業ノウハウのない行政では、経営面から限界があります。せめてこれからの広がり、経営面からノウハウを持った者の採用による発展策についてお聞きいたします。  人口減少は少子、高齢者がふえ、生産人口が減る。生産人口と言われる者の施策があればお聞かせいただきたい。  地方創生は、人口増と雇用に尽きると思います。北栄町民が自信を持って我が町はこういうところがよいと、こういう発信することから地方創生は始まるのでなかろうかと、このように思います。  市町の昼間の人口は勤め等で行き来し、経済エリアは市町で一つでございます。町で考える施策、これとあわせて中部が一つの考え方でなくてはと考えますが、お聞きいたします。  私は、いつも申し上げております。経営者であるトップは、長期視野に立っての将来構想を持ち合わせなくてはならないと考えている。経済、行政の枠を超えた中部地区の将来像についてお聞きいたします。  税金等公共料金の値上げの可否についての、再度先議会にあわせてお聞きいたします。今、町民の一番関心が高いのは公共料金の値上げであります。去る12月議会で町長は、平成27年度に全業務の棚卸をして徹底した行革推進が第一で、財源不足の場合は町民に負担を求めると言われた。その姿勢は余りにも町民生活を無視した安易な行為と言わざるを得ない、このように思います。しかも抽象的なお話で耳当たりのよい言葉が並び、町民は全く理解できていません。イメージできていません。これでは説明責任を果たせない。まず、行政改革を何のためにされるのか。目的を明確にし、町長のリーダーシップにより効果予測をすることから始まると考えます。この上で、再度お聞きいたします。  次に、庁舎統合について再度お聞きいたします。  12月議会で、旧北条町のとき町長はどのようなつもりで提案され、議会議決をどのように思うかとの問いに、町長はお互いに分庁舎を持つ中で穏やかに合併を進めていこうと、議会議決については深く理解をしているところでございますがとおっしゃいました。北条地区町民を、また議員を欺いたことを暴露された。初めから一つの庁舎にというお考えを隠して、議会に提案したと言われている。このことについてお伺いいたします。  合併前の北条町議員にお集まり願いました。お聞きしたところ、そんな統合的な約束はなかったと皆さんおっしゃいます。今、無駄な投資をせず、全員がいずれもう一度大きな合併をしなくてはならないと。私もそうでしたが、皆さんがそういう認識を持っておりました。町長、いかがでしょうか。このことについてお伺いします。  町民の融和について、庁舎とは関係ないということでございますが、まだまだ一体となる融和は進んでいない。融和なくして町の発展はないと思います。お伺いいたします。  住民に丁寧に説明をしてと。大多数の町民の方が賛成いただけると思っておられる。何人賛成、反対も明言なし。ましてや町民の合意形成の意思もないが、いかがでしょうか。お伺いいたします。  行革の一環と言われながら、今年棚卸、それから行革と。行革の全体像がない中で場当たり的答弁と言わざるを得ないが、いかがでしょう、お伺いいたします。  町長も厳しい財政と言われる。合併特例債も借金であります。今、お金を使うべきでないと考えるがいかがでしょう。  北条庁舎あるいは健康福祉センターへの全体像が定かでない中で、庁舎統合は時期尚早と考えます。いかがか、お伺いいたします。終わります。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 池田議員の御質問にお答えいたします。  まず初めに、町長の政治姿勢についての御質問でございます。  町政の主役は誰かとの御質問でございますが、町政の主役は町民であり、その町民の代表が町長であります。したがって、町政は町民の負託に応えるべく町長が先頭に立って取り組んでいき、その方向を明らかにして町民を導いていくものと考えておるところであります。  諮問機関についてでございますが、現在、自治基本条例審議会、行政改革審議会、地方創生推進会議などさまざまな諮問機関を設けておりますが、大学教授、自治会長、教育、産業、金融など各分野から見識のある方々を選任するなど、それぞれの立場でいろいろな角度からの御意見を頂戴しているところであり、十分にその役割を全うしていただいているものと認識しておるところであります。  次に、議員御指摘の三豊市でございますが、平成18年1月1日に7町合併された直後の平成18年4月に推進本部を設置され、行政改革大綱、行政改革推進プランを策定し、実行、検証、公表といった取り組みを進める中で、提言、計画を上回る実績を上げておられます。毎年のように目まぐるしく変化する地方行政の中で、三豊市のように10年という長いスパンでの計画は困難な部分もあろうかと思いますが、本町におきましても参考にさせていただくべき点については取り入れていく考えでございます。  また、総務常任委員会において1月に調査視察された公共施設再配置計画につきましては、本町が現在取り組んでおります公共施設等総合管理計画の策定後に進めていくこととなりますが、こういった先進地の状況も参考にさせていただき、今後の取り組みに生かしていきたいと考えておるところでございます。  また、職員の人材育成及び人事評価につきましては、北栄町人材育成基本方針に基づき人事管理や職員研修により実施をしているところであります。  来年度、全事業棚卸を本格的に進めていくわけですが、先ほど申し上げましたとおり大学教授、各分野からの代表、意欲のある町民の方での構成を予定しております。行政改革委員会において十分にその役割を果たしていただけるものと考えておりますし、地域のことは地域で決めるべきものとも考えておりますので、監査法人あるいは構想日本といったいわゆる専門家の御意見を参考に頂戴することはあろうかと思いますが、採用する考えはございません。  次に、青山剛昌ふるさと館と関連施設の連携による効果の期待から、ノウハウを持った専門家を採用する考えはないかとのお尋ねでございます。  現在、青山剛昌ふるさと館を初めコナン通りにある各種モニュメント、ブロンズ像、コナン駅など時間をかけて整備、装飾などを進めており、点から線になりつつあると認識しております。今後はさらに点から線に、線から面に広げていかなければならないと考えており、例えば観光客の方が休憩できるようなカフェや手軽に農産物の収穫体験ができる観光農園など、通過されるだけでなく町内への経済的効果も期待できるような方策について商工会などにも働きかけを行うなど、検討しているところでございます。  議員が提案されるノウハウを持った専門家の採用についてでございますが、現時点では専門家の採用までは考えておりません。恐らく今のままで何も変わらない、期待できないとの懸念を持っておられるための御提案だと思いますが、どうしたらコナンの町づくりを効果的に進めることができるのか、著作権上の問題や財政的な課題もある中で、町としても日々検討しているところであります。採用までは考えておりませんが、既存のままでなく今まで町の施策に関与していない専門家の御意見を伺うことは、現状に変化を与えるためにも意義深いことと思いますので、もし観光や地域活性化の分野で専門的ノウハウをお持ちの方がいらっしゃれば、ぜひ御意見をいただき、今後の参考にさせていただきたいと思います。なお、このたびの地方創生における総合戦略の策定に関して、各分野の有識者で構成する地方創生推進会議でも御議論いただきますし、既にアイデアの全国募集なども行っております。また、お正月の青山先生とファンとの集いにおいて、ファンの皆様からの御意見も多数いただき、なるほどと思わせるアイデアも多くございました。いずれにいたしましても、今後のコナンのまちづくりについて、いろいろな場面で広く御意見を伺っていきたいと考えております。  次に、生産人口を対象とした施策について、地方創生の構想と計画について、中部が一つの考え方でなくてはと考える、中部地区の将来構想についてのお尋ねでございます。  まず、生産年齢人口を対象とした施策と地方創生の構想、計画でございますが、このたびの地方創生総合戦略には、人口減少対策及び地域活性化を目的に、今後5年間の基本目標や数値目標の設定、PDCAサイクルによる効果検証を行う仕組みが求められております。生産年齢人口のうち、特に20歳から40歳は次代を担う子どもたちを育てる社会の中堅に当たる世代でございます。この若い世代の就労、結婚、子育ての希望の実現を図ることを目的に掲げるこの地方創生総合戦略自体が、いわゆる生産年齢人口を対象とした施策が盛り込まれたものであると考えております。なお、総合戦略策定に先立って早急に取りかかることができる事業については、去る2月議会において、地方創生先行型事業として補正予算をお認めいただいたところでございますので、まずこれらを取り組んでまいりたいと考えております。  総合戦略は、平成27年度中に策定することが求められておりますが、私としては、この総合戦略に盛り込むべき事項としては、やはり北栄町の基幹産業としての「農業」、コナンを活用した「観光」、自然エネルギーの普及など、持続可能で安心な暮らしのための「環境」、さらに、「雇用創出企業支援」、「定住移住」あるいは「子育て」等は大きな柱だと考えているところでございます。総合戦略の策定に当たっては、先日、第1回地方創生推進会議が終わったとこで、まさにこれから議論が本格化していくことになります。今後、会議において、北栄町の特徴を生かす目標や基本的施策について議論していただいた後、パブリックコメント、議会への御議論を経て、9月を目途に総合戦略を策定したいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。  中部地区の将来構想についてでございますが、現在、中部圏域を取り巻く社会環境は大きく変化し、産業、福祉、医療、防災など、市町の枠を超え、多様化、広域的なものになっております。そのため、市町の行政区域を超えたさまざまな広域的な取り組みを進めることが必要と考えております。このことを踏まえ、中部圏域での広域行政は鳥取中部ふるさと広域連合が担い、また、相互に役割分担し、連携・協力することにより圏域全体で必要な生活機能を確保し、地方圏への人口定住を促進するための定住自立圏構想が1市4町で進められております。生活圏、経済圏という観点からすれば、私も「中部はひとつ!」という考え方はそのとおりだと考えております。その中で、「中部はひとつ!」とは、中部のそれぞれの市町の特性を生かしながら、市町の枠を超えて協力できるところは協力していくことだと考えております。中部地区の将来構想といたしましては、広域的に行うことにメリットがある事業につきましては、引き続き、広域連合や定住自立圏構想で中部全体が暮らしやすい環境となるよう取り組んでまいりたいと考えております。  次に、税金等の値上げの可否についてでございます。  以前の議会の答弁でも申し上げていますとおり、まずは徹底した行革を推進し、町民に負担を強いるかどうかを判断するのは、その後であるという姿勢は変えておりません。議員御指摘のような町民の皆さんの生活を無視し、無責任に負担を押しつけるといったことではなく、全事業をゼロベースから見直すことにより、役割を終えたであろう事業、民間にできるであろう事業をあぶり出し、簡素でスリムな行政をつくり上げ、その上で、なお財源が不足する場合においては検討が必要であると申し上げているところでございます。以前の議会でも答弁いたしましたが、行革の目的は、役場が本当にやるべきことをゼロから見直すことによって、単なる経費削減による財政収支の改善ではなく、現在、そして後世の町民に大きな負担を強いることのないように、そして大きな行政サービスの低下がないように財政基盤を確立することであろうと考えております。つまり全く行政サービスを低下させず、全く町民に負担を求めずに行革を進めることは困難であり、負担をお願いすることも考慮しながら行政運営をしていくことが町政を預かる町長としての責任であると認識しております。  また、効果予測についてでございます。一つの目安として、今後、縮減される普通交付税の合併算定がえ5億5,000万円という数字がございます。まずはこの数字に向かって走り始めることになろうかと思いますが、一方、強引にこの数字に当てはめ、行政サービスの大きな低下を招いてもいけません。余りにも数字にとらわれ過ぎることなく、まずはゼロベースで見直しを行っていくことが大事であると考えております。  次に、庁舎統合についてでございます。  まず、12月議会での私の答弁が、議員、町民を欺いたとの御指摘についてでございますが、当初は分庁舎で進めていくということで考えておりました。しかしながら、将来はいずれ1つにしていかなければいけない時期が来るかなと、漠然とした思いは持っていたということでございます。欺いたという思いの中で発言をしたと思っておりませんので、どうか御理解をいただきたいなと、こう思っておるところであります。  次に、次の合併のときを待ってはどうかとの御指摘でございますが、これまで答弁しておりますとおり、現在は、災害時など危機管理が一元的にできない状態であること、また、今後、普通交付税が著しく減少していくことが見込まれる中で、行革の取り組みは急務であり、年間1,300万円の維持管理費が必要である北条庁舎の見直しも例外ではなく、先延ばしできない取り組みであると認識しております。その地区が持つ風土の特徴を生かしたまちづくりが重要であることは、これまでの答弁でも申し上げたとおりでございます。北条地区に残る支所は、健康福祉センターを改修して活用し、総合窓口とともに公民館機能も一体として充実させた北条地区のまちづくりを推進する部署を新たに設け、地域のにぎわい、町全体の融和が損なわれないようにする考えでございます。今、庁舎統合をする意味、北条地域の振興を図る取り組みについて、今後も、議会、そして町民の皆様に丁寧に説明させていただき、十分に意見をお伺いした上で、皆様の合意形成を図っていく考えでございます。  先ほど庁舎統合の理由の一つに行革を上げました。確かに現在、事業棚卸の取り組みを進めている途中でありますが、できるところから進めていくのが町のスタンスでもあります。行革はゼロから見直し、本来の姿、あるべき姿に戻すことと申し上げました。1つの町に庁舎は1つ、これが本来の姿であり、合併して10年が経過しようとする今、本来の町の姿に戻していく時期が来ているのではないかと考えております。統合後、北条地域まちづくり振興のため、充実させた公民館機能と総合窓口をあわせ持つ北条支所を健康福祉センターで実施していくことは、先ほど申し上げたとおりでございます。北条庁舎につきましても、今後、広域連合との協議を進めていきますが、なるべく費用のかからない、そして町の融和を損ねない方法で進めていく考えでございます。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 先回、予算説明の中で、自治公民館の太陽光発電が収益事業で税金がかかると、こういうことがありました。当然のごとくの説明、これは明らかに執行部のミスですよ。10周年記念事業、あるもんで100万円ぐらいは全体に大した影響はないというような発言もありました。行革という言葉を町長が言われる中で、こういうスタンスというものはあり得ない、ましてや町政の主役は町民とおっしゃいましたね、そのとおりですよ、町民ですよ。その辺はいかがですか、まず。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 先ほどありましたように、町政の主役は町民であるということだろうと、こう思っております。また、その町民の負託に応えるべく我々が頑張っていかなければならないと、こう思っておりますし、また、そういう方針を出すということもしていかなければならないと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) さっきも申し上げますが、やっぱり町長のトップリーダーとしてのリーダーシップ、それから人材がかみ合わなくてはならん。これに諮問機関というもの、この3つは内輪ですわ、執行部の。諮問機関で修正するぐらいの人材登用というものをしなければ職員も伸びませんよ。諮問機関にどういう立場の人がなっておられますか、町長。三豊市では、諮問機関に原案をひっくり返すぐらいの者を登用しておりますよ。会社経営の人を4人、それから会計・経理、税金に詳しい人を1人、そういう人を採用しております。ひっくり返せと、町民がオーナーだと諮問機関で修正でもあるようなことがあったかどうか、お聞きいたします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういう大きな方針の中でひっくり返るというようなことはないと思いますが、ただ、ここはこういうようにしたほうがいいぞとか、あるいはこういう場合はどうだというような諮問、そういう意見はいただいておるということでありまして、また、それに沿って我々も事業をしていく中で取り入れたりしていっておるというような状況でございます。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) その諮問機関が執行部の追認機関になっちゃいけませんよ。今まで、ややもすればそういう形態がどこでもありました。こういう大きく時代が変わるときに、町長、あなたのいい面、悪い面、それぞれみんなにありますよ、あなたの欠点を担うような人を諮問機関に入れないとだめですよ。あなたのいいところ、そういう者は入れる必要ない。今の諮問機関というものの、例えば行革でもいいです、あるいは地方創生の審議会の委員でもいいです、どういう視点から選んでおられますか、お聞かせください。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) これは私が自分の私の思いを遂げるために選んだということではないわけでありまして、それぞれの団体の中の代表ということで来ていただいております。また、大学教授等につきましてはそれぞれの専門の方、あるいは各種の団体についてもそれぞれ見識のある方においでいただいて、委員として任命をしとるというようなことでございます。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) そうすると、執行部の追認機関にややもすればなりますよ。諮問機関というものに何人使うんですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 決してこれを出して、それに賛同してくださいと言うわけでないわけでありまして、こういうものを出して、そこで討議、議論していただいて、いい方向に導いていただくということにしておるところでありまして、決して言うことを聞きなさいというようなことでやってないということでございますので、そこは理解していただきたいなと思いますし、また、一般の方も公募ということでやっていただいております。大変見識のある方がそういう公募委員ということで出てきていただきますので、そこでいろんな意見もいただいておるというような状況でございます。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) トップのリーダーシップと職員ががちっとかみ、それに諮問機関というもの、こういうものが一つに大きな固まりになって初めて町民が協力体制をとるんでしょ。このいい例が海士町であり、三豊市ですよ。同じことですよ。まずトップリーダーの目的、目標を明確にされなくてはだめですよ。町民ついてこいでなしに、町民からの何とかしましょうやと、この姿が三豊市でも海士町ですよ。私は、こういうかみ合った町政がしてほしいわけです。このたび海士町に管理職が行かれるという予算が先般述べられました。だけど、一番は町長がどういう目的でという、これがなかったらだめですよ。  三豊市のことを言いますよ。平成18年1月1日に、さっきもありました7町が合併されました。4月4日には行革推進室を設置しました。さらに、その月、行革推進本部を設置されました。それから平成18年6月に行政改革推進委員会を設置されました。これには学識経験者5名、会社役員等ですよ、公共団体の代表と公募委員12名で編成されております。ここで10年間に取り組むべき具体的な目標を設定されております。それから総人件費の削減も図ると。先般資料をもらいましたら、6.9%人件費、3億9,000万円からですよ、削減が。こういうようなことを1年でしております。当然この審議会に相当するものは23回開いておられます。そして検証、公表。町民に出しても絶対自信があるというものを出しておられる。三豊市の横山市長、真っ先に当選されて初登庁のときの訓示が、行政改革は市のオーナーである市民からの指令だと、こういう発言をしておられる、これが全てに流れております、職員に。だから職員も協力する。うちの場合、さきの飯田議員、油本議員、話を聞いとっても、何か町長の姿勢が弱い。通算4期の町長ですよ、基盤がある以上は、もっと自分のリーダーシップ出していただかないけんと思いますが、いかがです。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 今、三豊市のお話をされましたが、北栄町も行財政改革審議会をつくって、真っ先にこれをやってます。合併して1年か2年目にそれをつくってやっておるところであります。それが基盤になって今に至っておって、2期目の今終わるということで、今度3期目に向けて取り組んでおるというようなことであります。その中で、きちんとそういう、いつまでにこれはやめますよとか、あるいはこれは検討していきますよとか、これは継続しますよというようなことをきちんと出しておるところであります。それにつきましては、そういう見識のある方もその審議会の中に入っていただいて、きちんとしていただいたということで自負しておるところであります。今回こうやって事業棚卸をまたするわけでありますが、そうやって第3期目の行政改革のプランをつくっていくということにしておるところであります。これから財政厳しくなりますので、やっぱりそういうことをきちんとしながらこれからの行財政運営をしていきたいと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 海士町に職員を派遣される目的を教えてください。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 海士町につきましては、御存じのように、全国でも大変行革の進んだ町、そしてまた、定住移住者がふえてきた町というようなことで大変知られた町になっておるところでありますが、ただ、それをまねをしてこいということではなくて、そこの中で話をする中で、そういう職員としての心構えといいますか、そういうものを勉強してくるようにということで職員を、特に管理職を今出しておるんですけど、そういう職員を出して、取り組み方、考え方、そういう姿勢をきちんとするようにということで、視察に行かせたところであります。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 海士町でも三豊市でも何で行革をしていったかというと、税金等の公共料金が上がるのがだめだからという物の捉え方ですが、スタートが。そうすると、松本町長、ひとつその辺の自分の個を出されないけんでないですか、選挙で選ばれた者ですよ、事務屋じゃないですよ。今お聞きしとれば事務屋ですよ、発想が。職員の言うことを聞くのでなしに、あなたからこうせよと指令出すのが今の時代じゃないですか、いかがですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。
    ○町長(松本 昭夫君) 先ほど言いましたように、そういう姿勢を学ぶと、やっぱり学ぶということが必要でございますので、しっかり学んでこいということで出したわけであります。いろんなことをする中で、私の部下である管理職がきちんとしなければいいこともできませんので、やっぱりそういうことをきちんと学んできていただきたいなということで出させたところであります。公共料金を上げるのでというようなことも先ほど言われましたが、海士町に私も行かせていただきました。合併という中で大変財政的にも厳しいという中で、合併せずに一つの町でやっていくという中でやられたということでございまして、大変山内町長におかれましては、そういう勇気を持ってそういう取り組みをされたということで敬意を表しておるところでありますので、また、そういう町長の下について働いている職員というものの姿勢というものをやっぱりきちんと学んでいただきたいということで、送り出したところであります。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 職員に学んでこいはいいですよ、行くのはいいですよ、だけど、あなたがどうするというものが見えないですよ、何も、きょう午前中からお聞きしても。これがなかったらだめですよ、町長。海士町というのは、数回北栄町に来られた、町長が。それから私も平成25年度にこのことを申し上げました。志木市の前の市長のことも言いました。みんな三人三様で共通しとりますよ。だけど、あなたはよそのことは聞かない。では自分の意見があるかといったら、自分の意見も言われない。これからの時代、私は心配ですよ。では人事考課の北栄町の運用をお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 先ほど三人三様そういうのがあったということでありますが、それぞれ立派な方ばかりでありますが、私が自分の意見を言わないということでありますが、そういうまちづくりビジョンであったりとか、いろんな形の中で町をこうやっていくんだぞと、あるいは地方創生にしても、こういう柱の中でやっていくんだぞということは言っております。その肉づけをするのは、やはりそういう職員であったり、あるいは住民の方がいろいろ意見を出して一緒になってやっていくというのが筋だろうと、こう思っておりますので、必ずしもあなたが言われておるように自分の意見を言っていないということではないわけでありますので、それは十分御理解をいただきたいなと思います。そういうことで、今後そういう戦略に沿ってやっていく、そしてまた、地方創生とあわせて、まちづくりビジョンも今ちょうど半分の時期を迎えて見直しの時期になっております。整合性があるわけでありますので、その中で、こういう町をつくっていくということをしっかりと提言し、そしていろんな方の意見をいただきながら町づくりを進めてまいりたいと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 人事考課について。  町長。 ○町長(松本 昭夫君) 人事考課については、現在行っておりますが、詳しくは担当課長に説明させますので、よろしくお願いいたします。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 人事考課が担当課長っておかしいよ。 ○町長(松本 昭夫君) そういう仕組みについて課長に説明させます。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 仕組みを聞いておりません。運用を聞いております。 ○町長(松本 昭夫君) それぞれ責任のある係長、今は主幹になるわけでありますが、主幹であったり、あるいは課長、そして総務課長、最終的には副町長がそういう人事の考課をしていくということになりますが、ただ差をつけるということでなくて、やはり職員を育てていくということが一つの大きな柱になっておりまして、そういう形で職員を育てながら、そういう厳しさを持ってやっていくというようなことをしておるところであります。限られた職員でございますので、やはり十分にその仕事に対して活躍していただきたいと、こういう思いがあるものですから、そういう職員を育てながら、その中で、厳しくそういう金銭的な差もつけていくということに今しておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 答えになっておりません。具体的に話してください。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に話させます。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 担当課長じゃだめですよ。 ○町長(松本 昭夫君) 私はその考え方を言っとるわけで、具体的にはやっぱり課長に話させます。 ○議員(3番 池田 捷昭君) いや、運用実態をお聞かせ願いたい。 ○議長(井上信一郎君) その点も含めて、手嶋総務課長。 ○総務課長(手嶋 俊樹君) 町長にかわりまして答弁させていただきます。  議員もごらんになってると思いますけど、北栄町行政改革プラン第2期のところにも、人材育成とその改革の視点の中に、人材育成方針の策定ということと人事評価制度の導入ということがございます。それが今言われた人事考課というところでございましょうけど、人事評価制度の中で例えば能力評価ですとか、あるいは業績評価ということで進めておるところでございます。特に業績評価につきましては、目標設定して、その目標が年度末にできたかできないか、それによりましてランクをつけていきます。そのランクによりまして、例えば勤勉手当に反映させていくとか、あるいはこの4月以降に今考えているところがございますけれども、能力評価につきましては、そういう能力で劣っているということになれば昇給等に差をつけていくと、そういうようなことで実際やっているところでございます。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) ということは、まだやってないということですね、具体的に。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 総務課長に答弁させます。 ○議長(井上信一郎君) 手嶋総務課長。 ○総務課長(手嶋 俊樹君) 業績評価につきましては、先ほど言いましたとおり、もう既にやってございます。能力評価につきましては、評価はもう既に同様にしてますが、それを反映させるのが4月1日以降だということでございます。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 職員の方を見るに、新しいことに取り組んでやろうという挑戦的な職員を見ません、どこの世界も最近。以前には意に感じたらとことんやったるわいやという、時代背景がありますけど、そういうことは感じられません。三豊市のことを調べましたか、人事考課。人事考課制度を導入し、全職員に職員の能力や実績を厳格に評価するとともに、能力開発を図ることを目的にする、どことも同じ文章です。平成20年の6月に勤勉手当あるいは昇任、これに活用しております。給与だけでなしに、そのツールを所属長とフィードバックしている、これが一番大きいでしょうね。それから資格取得とか、挑戦、今も言いますが、仕事に新しく取り組む挑戦というものを加点に加えております。私は、これは一番大事な問題だろうなと、当然資格取得、モチベーションを上げるような。日吉津村の職員に農学博士がおりますが、逆に職員からちょっといじめられるような懸念が初めありました。レベルアップしていかないけん、やっぱりモチベーションを高めないけん。早い段階からこういうことに取り組んでおりますよ。いかがですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 確かにそういうモチベーションを上げてレベルアップしていく、そういうことが職員にとっては必要だろうと、こう思っております。そういう意味では、いろんなところで研修させていきながらやっぱりレベルアップは図っていっとるというような状況でございます。県下でも北栄町はかなりいろんなところに行かせておるわけでありますが、それがなかなか目に見えてこないというような気持ちを持っておられると思います。それが発揮できるようなやっぱりそういう職場環境というのも必要だろうと思いますので、今後そういうところにも目を向けながら、そして職員のレベルアップ、そういうものを図ってまいりたいと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) いろんな面で海士町の問題でも、何年、数年前からですよ。対応が遅いですよ。危機感がないからですよ。町長、あなたは非常に県外に出られる。先進的なことを見られる。見られたら、すぐ職員にどうだこうだと、検討せいと、そういうことはすぐ気がつかれると思うのに、どうも目に見えない。残念でたまりません。だから人事考課、具体的なものが出てこない。残念でかないません。行革も、内輪の者では断行した行革は私はできないと、なぜなら痛みを伴うからですよ。トップリーダーがリーダーシップを発揮すれば外部から専門家を雇う必要ないですよ、町長が指令されないから私はノウハウのある人と言わざるを得ない。目に見えないからですよ。これは、さきの油本議員の問題もそうですよ、殻破らないけん。殻破るには、ノウハウを持った外部の目線しかないと思いますよ。いかがですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 思い切ったこと、それは外部の目というのも一つの方法だろうと、こう思っておりますが、我が町は県からも副町長を迎えておりますし、そういう目でまた見ていただいておると、こう思っておりますし、必要があれば、またそういう者を招聘して実施していくということに取り組んでおりますので、そういう目でもってやっていきたいなと思っております。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 私は、外部から雇わんでもあなたがリーダーシップを発揮さえすれば雇う必要ないですよ、そのことを言いたいわけですよ。内部でいけないというのは、人間誰しもが古い資質を持っております。環境の変化の中で新しい資質を身につけていく適応力をみんな持っておりますよ。だからトップリーダーの指導一つだと思いますよ。これ以上言ったって時間ばっかり浪費しますからもう言いませんが、今はトップリーダー次第ですよ。町長、戦国時代だったら、あなたはどの大名ですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 私がどの大名であるかは私はわかりませんが、職員もかなり育ってきているなと私は実感しております。特に若い職員が意欲的にやってきていただいておるなと、こう思っておりまして、これから大いに期待していきたいなと、こう思っておるところでありまして、そういう中にあってこれからもレベルアップを図っていくように取り組んでまいりたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) コナンの関係で、町民の大部分の方が私は理解してないと申し上げました。町長はいかが見識持っておられますか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) コナンのまちづくりについて、以前はそういう方も多かったかと思いますが、だんだんメディアに出たり、いろいろ修景整備したり、あるいは町の中を歩かれる方がふえてきたという中で、少しずつでありますが、認知されてきておるんではないかなと、こう思っておるところであります。何回も言いますが、我が町でないとこのコナンのまちづくりはできないと、要するに北栄町でないとできないことであります。そういう特性を生かしながらまちづくりを進めていく、そして町民の皆さんの理解を得ながらしていくということで、取り組んでまいりたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 外部からは北栄町はいいですね、コナンがあってというお話をよく聞くんですよ。内部の町民からそんな話、一言も出てきませんよ。町民債の償還ができなかったときに、これは町長は失敗したとは言いませんね。当初15万人の集客ということがスタートです。そうすると、やっぱり、さきもありましたが、大胆な発想の転換が必要じゃないですか、でなかったら点から以上伸びませんよ。物の見方が違う、あるいは立ち位置が違う者を取り組まなければ、経営がわかる営業ができる人でないとだめだと思いますよ。内部の自己満足になりますよ。  先般、年末に堀江貴文さんの講演を聞きました。「オレなら鳥取でこう勝負する!」という演題でした。私は興味があったから行ってみました。「企画課長さん、行かれたかな」って聞いたら、行っとりませんとおっしゃいましたが、若い方でもう満員でした、梨花ホール。私がぐるぐると見たら、年とったのは私一人でした。彼が言っていたのは、鳥取県は表日本のアジアの玄関口でないかと、昔の表、今度、表日本だと。アジアのお金持ちをターゲットにするべきですよと。アジアの人が銀座を濶歩しとると、あるいは5万円以上のホテルに泊まりよると、お金持ちはわんさとおると、1億人もおると。九州の天空の宿1泊20万円は、もう満席ですと、予約済みだと、こんなこと、鳥取には境港あるいは空港が2つあるでしょうと、資源としては温泉、大山、特に彼が強調しとったのが、三朝町の投入堂、何か知りませんが、何回も言いました。もう観光客が大型バスで来る時代は過ぎ去ったと、大きな時代の変化に対応するべきだと。これは大きなエリアで官民が物事を考えなくてはならないと、もうこういう時代に入ってきたと。お金持ちはいっぱいおると、投資ファンドが手ぐすね引いていると、ですから大きなエリアで物を考える時代に来とるということですよ。  この金曜日の日にBSフジを見ておりました。そしたら石破大臣が出てきました、地方創生で。そうすると、西部のほうは大山町も含めた中海圏、東部はもう鳥取の時代じゃないと、但馬を含んだ東部だと、もうこういうエリアでいかなくてはならんとおっしゃとった、全国放送で。我が中部は何だと、取り残されちゃうと。こんな状況の中で各町言っていても始まらないと、こんなふうに思いますが、今の件について町長、何かあったらお聞かせください。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) ホリエモンさんが、そういうような自分の思いを述べられたということであります。大変それはそうだろうと、こう思います。やはり今は鳥取県も頑張っておられて、北東アジア共同体とかというようなことをやられておりますし、また、海の玄関口で境港市、それから米子鬼太郎空港、さらには、鳥取砂丘コナン空港ということでいい場所がありますので、それはそれでやっていくべきだろうと、こう思っております。特にこれからはアジア圏、大変伸びていきますので、そういう取り組みも必要だろうと、こう思っておりますし、また、観光資源につきましてもいろいろあるわけでありまして、それぞれの町にそれぞれいいものがあるわけであります。それを連携してやっていく、三徳山の投入堂、そしてまた、そこの温泉、さらには倉吉市の白壁とかコナン館とかというような形で連携をとっていくことが大切だろうと、こう思っておりまして、今、梨の花温泉郷等でもそういう取り組み、これは蒜山を含めてやっていこうということでやっております。そういう中海圏あるいは鳥取・但馬圏があるわけでありますが、中部は、やっぱりそういう中部と、それから岡山北部とを結んだそういう観光圏の中でやっていく、こういうことが必要だろうと、こう思っておるところであります。ただ、そういう思いは皆さん持っておられると思いますが、なかなかそれを形にしていくということになれば、いろんな制約があったりとか、あるいは財政面の問題等もあるわけであります。一遍にはできないわけでありますが、それを少しずつでも、そういうせっかくいい財産がありますので、それを有機的に結びつけて取り組んでいくということがこれからは必要だろうと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 北栄町民が自信を持って我が町の自慢ができるものは何でしょう、町長。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) やはり農業どころでありますので、やはりその農産物というのが自慢できるものだろうと、こう思っておりますし、また、先ほど言いましたコナンもこの町しかないということでありますので、これも自慢できるものだろうと、こう思っておるところであります。さらには、先進的に風車をつくったということで、環境というような形でもできるものだろうと、こう思っておるところであります。そういうものを、それぞれの思いの中でこういう誇るものがあるぞというのはあると思いますが、そういう他の市町村と差別化あるいは区別化できるのはそういうところだろうと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 私は、あなたが町長と同時に県の町村会長だから言うんですよ。もっとリーダーシップをとらないけん、大きなエリアの物の捉え方を、発言できる場所は多いでしょ、もっと前に出ていただきたい、こう思っております。  今の堀江さんの話を延長しますと、あるいは農業でも観光でも、いろんな取り組みがひっついたプレーが出てくると思います。農業の本当に将来、先ほどもありましたけど、環境が厳しゅうございます。米価の話も出ました。これからTPPもどうなるものやら、みんな不安を持っております。また、商業関係についても、隣の町とうちとは大違いです。企業誘致というものは実際問題難しい。そうした中で、どのように生きていかなければならないか、あるいは特徴を出していかなければならないか、これは連係プレーしかないでしょう。幾ら今の北栄町の商工会が頑張られても琴浦町にはかなわない。現実の実態を見ていれば。そういう連係プレーというものが欲しいと思います。壇上でも申し上げましたが、ことしが10年目です。10年というものを検証するとともに、今後の発展策なり、町民の不安解消をするための施策、いかがでしょう、その辺について。きょう答弁できないなら今度でも構わしませんけど、あったら言ってください。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 先ほども答弁いたしましたが、今、地方創生ということで、今後また5年間のそういう北栄町の町の戦略を立てるわけであります。また、あわせて、まちづくりビジョンのちょうど半分になりますので、次の5年間の目標を立てていくと。そういう中にあって、やっぱり方向が同じ方向になるんだろうと、こう思っております。そういうことを推進会議であったり、あるいはいろんな皆さんの意見を取り入れて練っていくということになろうかと思います。そして先ほど答弁でも言いましたが、柱となるものを6つほど申し上げました。ただ、まだこれも入れたほうがいいぞというようなことを、この前の推進会議でもおっしゃっておられるということでございましたので、そういうことも練りながら方針を出していくということにしてまいりたいと、こう思っておるところであります。その節には、議会でもけんけんがくがく御議論をいただいて、そういういい戦略になるように御指導いただければと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 10周年記念事業、関連事業も含めて、私は大盤振る舞いだと、誰のための10周年かと、1,300万円ですね。例えば湖南市というものもあります、あるいは台湾・台中市があります。姉妹提携しております。湖南市については内陸型の工業団地の1、2を争うトップの市です。台湾も大きいです。つき合いはしなければならん。だけど、うちにはうちの身の丈に合ったつき合い方をしていかなければならないと、主役は町民です、こんな思いがします。いかがでしょう。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 確かに主役は町民でございます。ただ、そうやって湖南市とも台中市とも交流をしているわけでありますので、案内等は出して、一緒になって祝っていただきたいなと、こう思っております。昨年は湖南市がちょうど10周年ということで御案内をいただいて、議長ともども参加させていただきました。やはりそうやって招待があれば行って交流する、あるいはふだんからでも時間があれば行って交流するということは、これからのそういう友好交流をさらに進めるものだと、こう思っておりますので、湖南市あるいは台中市にもおいでいただきたいということで、案内を出すつもりにしておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 私は、交流は大賛成です。だけど、身の丈に合ったものです。私たちはモンゴルによく行きます、交流で。もう「民」におろすべきです。それからモンゴルに行ったら、経済力は日本より相当落ちます。ですが、誠意を持ったおもてなしをしてくれます。ここだと思いますよ。心と心が通じますよ。こんな思いがいたします。  それから、合併特例債というものが先ほどの同僚議員からもありました。町長も新聞見ておられるとおりで、2015年度末に試算で1,167兆円に借金が拡大すると財務省が公表しておりました。2014年度から1年で100兆円を超えております。一方、国債の入札が不調に終わっております。したがって、金利上昇しています。そういうことから世界の28カ国が銀行、バーゼル銀行と言っているそうでございますが、国債保有なら資本増強を銀行はしなさいと言っております。何でかといったら、日本の銀行、大手銀行が総資産の13%を持っていると、イギリス、ドイツは4%、だから信用が落ちているから資本を増強せよと。こういう中で、合併特例債も借金でございます。片山前知事の話を聞けば、これは危ない話だなと。だから借金は借金ですから、当面する中学校のプールあたりはしなければならん、だけど、近々に迫らないものは控えるべきだろうと、こんなような思いがいたします。行革、行革とおっしゃいます。町長の指導力のかけらも私は答弁いただいてません。何のために行革するんだと、そのことぐらいは話していただきたいなと。一番町民にわかりやすい言葉で話す、公共料金を値上げしないためには行革するんだと言い切ってほしいですが、いかがでしょう。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 何のための行革かということでございますが、これは持続可能なやっぱり行政運営というのが必要でございます。ずっとこれは行政運営していかなければならないということになれば、持続可能なものをやっぱりしていかなければならない。その中にあって、こうやって財政が逼迫していくということになれば、そういう行革をしながらサービスをなるべく低下しないような形でやっていくということが必要だろうと、こう思っておるところであります。税金を上げないでというような、あるいは公共料金等を上げないでというようなこともあるところでございますが、しかし、先ほど言いました持続可能なそういう自治体運営をしていく中で、やっぱり必要であれば上げざるを得ないものもあるだろうと、こう思っておるところであります。特にこれから高齢化あるいは少子化になってくるわけでありまして、高齢化については消費税等で税と社会保障の一体改革という中でやられるわけでありますが、町としては、なるべく上げないという方針のもとで行革をやっていく、そして持続可能なそういう自治体運営をしていくということを念頭に置きながら行政運営をしていくということでしていきたいと、こう思っておるところであります。  税については、町民税であったり、あるいは固定資産税があるわけであります。これも今のところは変える必要は考えておりませんし、軽自動車税については、これは国の法律の中で若干見直しがあるわけでありますので、それはそれとしてやっていくということであります。料につきましては、下水道、水道等があるわけであります。そういうものにつきましては、特別会計の中でもやっておるところであります。なるべく上げないようにという形の中で行財政改革をしっかりとやっていきたいなと、こう思っております。国保につきましては、これは税ということになっております。ほかの市なんかは料ということになっておるわけでありますが、これも特別会計の中で回してるということであります。全町民がくまなくそういう恩恵を受けてるというような、そういうのでありましたら全体の中でやっていけばいいわけでありますが、やはり一部の方の受益ということになれば、その受益の方のある程度の負担ということも必要になってくるのではないかなと、こう思っております。しかし、決して上げるということが主眼ではないわけでありまして、そういう行財政改革あるいは健康づくりであったり、介護予防であったり、そういうものをしながら運用していくということを取り組んでまいりたいと思っております。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 私は、個々の小さい問題をお聞きしとりゃしません。今の話だったら、副町長、総務課長でいいですよ。あなたは一言でいいですよ。残念でたまりません。町民が主役、町民がオーナーだったら、やっぱり職員とるか、町民とるか、そういうところまでいきますよ、海士町なり、三豊市は。あなたはリーダーシップを発揮した一言でいいです、個々の小さい問題の説明聞こうと思いません。  時間がありません。庁舎統合に移ります。  旧町民、議会を欺いたと、私は私の後援会だよりに出しました。だましたか、欺いたか、だましたのはまだかわいい、欺いたということは、人を信用させておいてだました、私、これが許せない。三豊市の市長は選挙公約以外のことは基本的にはしないと、こうおっしゃっておりました。いかがです、それは。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 決して欺いたということではないわけでありまして、合併当初、分庁でいくということで皆さんに説明をさせていただきました。 ○議員(3番 池田 捷昭君) いや、違う。 ○町長(松本 昭夫君) 何で違うですか。 ○議長(井上信一郎君) 町長、答弁。 ○町長(松本 昭夫君) 分庁方式でいくということで、そうやってちゃんと協定書を結んでやりましたよ。ただ、こうやってなって思いますに、やっぱりいつまでも2つの庁舎ということでいいのかなということは頭にあったわけでありますし、そういうことがあって先回の議会のときに答弁させていただいたというようなことでございます。やはりなかなか2つに分かれておりますと、そういう危機管理の問題であったりとかワンストップのサービスであったりとか、あるいは連絡であったりとか、なかなか難しい面があります。そういうことで統合も必要だろうと。ただ、全て北条庁舎をなくすということではなくて、総合窓口は充実して残すということでありますので、ある程度のものはそこでカバーできるということで、以前もそういう話をさせていただいたところであります。いろいろ御意見もあろうと思いますが、そういう思いを持っとるということで、以前の議会でも提案させていただいたということでありますし、そのときは、かなり経費的にも大きな金額になっておりましたが、今回提案させていただくのは、もう少し簡素な中でやっていきたいということで、これからでございますが、提案をさせていただきたいなと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) なぜ議決に附帯事項をつけなんだですか、あなたが今おっしゃることに。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういう附帯事項をつけるようなことでは、その当時は考えていなかったということでございます。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) では、なぜ選挙公約にこのことをうたわれなんだですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 今回はそういう選挙公約にはしておりませんが、議会等でずっと以前のそういう庁舎統合のころからもお話をさせていただいておりましたので、十分理解をされているものだろうと、こう思っておるところでございます。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 町民は知りませんよ。あなたの独断じゃないですか、旧町の議員もそんなことは一言も承知してなかったですよ。軽いもんですか、これは町長。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) その当時と、やっぱり10年もなって行政運営をする中で、こういう統合も必要だろうということで提案をさせていただきたいと、こう思っておるところでございます。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 選挙公約にもない、欺かれたということは間違いない。ではどうするかといったら、住民投票しかないでしょ。あるいは、町長、今、あなたは、あなたの今おっしゃる施策が旧北条地区で受け入れられるとお考えですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) それは、これからそういう実際にこういうことをやりたいということで資料をつくって説明に回るということになろうかと思いますが、その中で受け入れるか受け入れられないかは、また決められるものだと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) そうすると、何人、何割が賛成したらされるんですか、あるいはどういうふうな合意形成を図ろうとしておられるんですか。主役は町民とおっしゃった、お聞かせ願いたい。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 何割というようなことは今のところ考えていないわけでありますが、とりあえず説明していくということがまず第一であると、こう思っておりますので、そういうことをしていくという中で最終的な判断になろうかと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。
    ○議員(3番 池田 捷昭君) そうすると、あなたが独善的に強引にやるということですね。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 先ほど言いましたように、説明をして理解を得て、やるんだったらやるということでございますので、独善的にやるということではないだろうと、こう考えております。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) じゃあ、何割とおっしゃいなさいよ、過半数ですか。 ○議長(井上信一郎君) ちょっと待ってください。先ほど町長は考えてない、何割とかということですが、これ以上続けられると平行線になり……。 ○議員(3番 池田 捷昭君) いや、あなた、中断し過ぎですよ。 ○議長(井上信一郎君) とりあえず、池田議員、私の発言を聞いてください。 ○議員(3番 池田 捷昭君) はい、わかりました。 ○議長(井上信一郎君) その上で、町長、答弁。 ○町長(松本 昭夫君) 答弁でも再々言わせていただいておりますが、十分に丁寧に説明させていただいて意見をお伺いし、そして合意形成を図っていきたいということでしていきたいと思っております。いろいろ御意見もあろうかと思いますが、そういう形でまずやってみるということで取り組んでまいりたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) はっきりしていただきたいと思います。答弁は短く明確に。合意形成というものをどういうふうに図られるですか、賛否があった場合。それは、町民がオーナーだとおっしゃいましたよ、あなた、つけ加えれば、一番この今の難しい時期、私はよくこんな事案を上げられたなと思いますよ、町長、一番難しい事案を。三朝町の町長も10年前に言よりましたがな、三朝町というあのエリア、三徳だ小鹿だと、やっと30年かかって今一本になりましたわいって、こういうことを言よられた。とてもとても今は、この間の商品券もそうでしょ、実態が違いますよ、地区によって。融和もなかなかですよ、そういう中で、あなたは強引に断行しようとされる。本当でこれが町政の発展のもとになるんですか、融和なくして町の発展策はないですよ、何遍も言いますけど。はっきりやられるんなら、何割の賛成を得てやると、なかったらやめると。さらにもう一回大きな合併をせざるを得んようになるでしょう、これから、そういうことも視野に入れなければならん。  合併特例債の話もさっきしました。町民の公共料金を上げないようにしようと思えば、質素にいかなけりゃならん。そうすると、質素にいくと同時に、あなたのリーダーシップですよ、全てにかかっとるのが。幾ら海士町に行かれたって、海士町の町長は目標を明確にされた、目的、目標を、あなたから今そのことは出てこない、午前中の質問を聞いとっても抽象論の話ですよ。具体的に。トップでしょ、あなた政治家でしょ。この間の三豊市の市長はどういう前歴かといったら、大平正芳さんの秘書していたと、ははあと思いました。それで、すぐ私は伊東正義さんのことを思い出しました。やっぱり政治家というものは多く語らなくてもいい、語るのは担当課長でいいですよ。あなたは核心だけをずばりと一言言われりゃ済むことですよ、それなくしてこれからの発展はありませんよ。北条地区民から賛成の言葉を庁舎問題で一言も聞きませんよ、私は。私が配って回りますよ。町長、意見してください。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 公共料金を上げるなと、あるいは庁舎を統合するなというようなことで言われますが、行政改革、行政改革言われて、やはり統合というのも一つのこれは大きな行政改革だろうと、私は思っております。そういうことをしないで、何にもしないで上げるな、あるいはそういう細かいことは言うなというようなことばっかり言われているわけでありますが、先ほども税の話もいたしましたが、そういうのは担当課長でいいというようなことをお話しされるわけでありますが、私としては、統合に向けての説明会を開催させていただくということで答弁をさせていただきたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 町長の今、行革、行革というのは町長が言われるんですよ、行革だったら行革の効果予測が要るですよ。ただ、やってみて、しかも平成28年度からたちまち地方交付税の減額になると、これはもう10年前からわかっておりました、減額になるというのは。財政がこうあって合併した経緯もあります。庁舎問題、町長、強引に実行されるということですね。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういう説明会を開いていくということでございます。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 説明会のその後の過半数ですか、どういう捉え方ですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 過半数とかなんとかということでなくて、行革の中の一環の中でやっぱり取り組んでいくべきだろうと、こう思っておりますので、それは見解の相違でございますので、仕方ない、これはもう言ったっていけんと思います。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) あなたは旧町の町長ですよ。旧町の議会、町民を欺いたですよ、これは紛れもない事実ですよ、信用させておいてうそこかれた。言いましょうか、幾らでも言いますよ、あなたのうそを。そんな泥仕合はしたくない。あなたは人をこけらに見とられる。終わります。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 大変失礼なことを言われましたなと思うが、こけらに見とるとはどういう意味かな、よくわかりません、私は。 ○議員(3番 池田 捷昭君) じゃあ、言いましょうか。 ○町長(松本 昭夫君) 何を言われるんですか。それは見解の相違はありますよ。 ○議長(井上信一郎君) しばらく休憩します。(午後2時54分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 休憩前に引き続き再開いたします。(午後2時55分再開)  町長、答弁。  松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) こけらにされたということでございますが、私はちょっとその発言に対して憤りを感じておるところであります。どういうことでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) いや、あなたに今までこういう事例がありますよ。それ言ったらあなたの信用を傷つける。これ以上言うですか。終わります。時間が来ちゃいましたが。 ○議長(井上信一郎君) 町長、答弁されますか。  松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) よくわからないですが、あなたがそう思っておられるということだろうと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 以上で池田捷昭議員の一般質問を終わります。       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) しばらく休憩いたします。(午後2時56分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 休憩前に引き続き再開いたします。(午後3時15分再開)  2番、田中精一議員。 ○議員(2番 田中 精一君) 2番、田中精一でございます。私は、生活道路や河川、水路の管理等について町長に質問いたします。これから質問する事案の一部は、昨年5月開催の町地域座談会で参加者から提起され、続いて、昨年11月に開催の議会出前座談会の場でも同じ案件が持ち出されたところを見るにつけて、どうも町当局は誠実な対応をしていないのではないかと感じたもので、今回こうして一般質問で取り上げることといたしました。  まず、生活に密着した道路の維持管理等についてお尋ねします。  砂丘畑地帯に点在する住宅に通ずる通称耕作道と呼ばれる生活に利用されている道路が、わだちや凹凸、雑草等で大変困っておられる住民及び自治会があるということでございます。御承知のとおり、この道路は、北条砂丘土地改良区所有の幅員約2メートル足らずの公衆用道路であります。もちろん道路側溝はなく、畑と道路の境界も定かでなく、場合によっては車で通行する際、誤って畑の一部を通行しているかもしれないというような道路でございます。今日では、砂丘畑地帯は、農地法や農業振興地域の整備に関する法律、いわゆる農振法でございますが、に加え、都市計画法の建築確認等の網かけがあり、それぞれの法律、規制をクリアしなければ農地の転用は無論のこと、住宅等を新築、増築することはできません。ところが、都市計画法の区域指定が適用される以前の平成11年ごろまでは、先ほどの農業関係2法をクリアすれば基本的には住宅等が建築可能であったため、その住宅等への進入路がわずか2メートル足らずの耕作道であっても住宅等の建築が進められてきました。合併前の旧町では、その住宅地まで水道管を布設し、むしろ建築を容認してきた現実がございます。  昨今、北条砂丘土地改良区では、耕作放棄地の増加や新たなかんがい自動化設備等の導入をしなかったことに伴い住宅混在地区内の農地を除外区域としたため、実質これらの耕作道も管理放棄され、その維持管理は沿道に面した農地所有者や、そこに居住する住民や当該自治会の負担に委ねられたため、維持管理がおろそかになり、通行がままならない状態に陥っているのであります。確かにそんなことは承知で家を建てただろう、自己責任で処理すべしと言ってしまえば、それで町としては言い逃れできるのかもしれませんが、町長、本当にそれでいいのでしょうか。道路所有者が北条砂丘土地改良区だから所有者に泣きつけばいいという、そんなたらい回し的発想で事が解決するのでしょうか。そもそも地方自治体の使命、役割とは何でしょうか。地方自治法第1条の2第2項では、地方公共団体は住民の福祉の増進を図ることを基本として、地域における行政を自主的かつ総合的に実施する役割を広く担うものとすると規定をしております。地方自治法は、明確に北栄町は町民の福祉の増進を図らねばならないとうたっているのではありませんか。地方自治法の趣旨からも、困っている町民や自治会を行政が助けることに何のちゅうちょがあるのでしょうか。まさに困っている町民、自治会に寄り添って親身になって解決策を見出す姿勢こそが町に求められているのではないでしょうか。  そこで、生活道路に関し、自治会や関係者が望む北栄町が早急に取り組むべき具体的施策や改善策を申し上げます。自治会が生活道路を維持管理する場合には、申請をすれば、原材料及び機械借り上げ料の単町補助制度がありますが、道路延長が長いとか、のり面を含む幅員が広い場合などでは全体事業費がかさむことから、自治会のか細い会計では自己負担がネックとなり、対応できかねます。また、この補助事業の事務処理がまことに面倒なこともあり、結果的に自治会の総事として取り組むことをためらい、断念すると言われる自治会長もございます。補助率アップや適用範囲の拡大を望む声も聞かれます。また、よりよい解決策を導き出すため、役場の職員、担当職員は積極的に相談に乗ってほしいとの声も聞きます。町長の所見をお聞かせください。  次に、これはごくまれな例ですが、道路利用者が日々利用している生活道を町道基準となるよう用地を買い増しし、そっくり町に寄附採納したいとの申し出があれば、多少町道基準に満たなくても、その意欲に免じて寄附採納に応じることはできないものでしょうか。一方、土地所有者が誰であろうと関係自治会が要望すれば、現に生活道路として使用され、その道路用地の登記上の区分が公衆用道路で、なおかつ町道基準にほぼ合致していれば町道として認定できないものなのでしょうか。以上、現行の寄附採納に該当する町道基準を教えていただくとともに、町長のこれらの所見をお聞かせください。  次に、JR由良駅前の県道由良停車場線と県道羽合東伯線の交差点西寄りの歩道拡幅の案件についてお尋ねします。  このほど県は、この両県道の供用区域の両側の歩道をコナン通りにふさわしいモザイク模様のタイルを敷き詰めた歩道に改修されました。コナンの里への積極的な支援策に感謝の気持ちでいっぱいであります。それはそれとして、一方が整備、改修されると、なおさらその反対側である西側の歩道が気がかりでなりません。以前から指摘されている旧ガソリンスタンドのコンクリート製の塀が影響し、歩道がその部分だけ狭まって通行に支障を来しています。特に積雪時の通行は大変危険であります。用地買収が困難な土地であることは承知の上ですが、やはりこの状態を放置することは危険であり、早急に改修されるよう再度県に強く要望すべきだと思いますが、町長の考えはいかがでしょうか。  道路関係は以上で終わり、次は河川、水路の管理等についてお尋ねします。  まず、由良川の護岸管理についてであります。由良宿内の由良川護岸の草刈り等は、住宅地と隣接しており、環境保全面からも関係住民、自治会が率先して年数回の総事を実施しておられます。自治会以外にも愛護団体やボランティア団体が、こちらも年数回、草刈り、清掃作業を実施しておられ、大変ありがたいことで、感謝申し上げます。しかしながら、町長、これら各団体等の実態や本音を御承知でしょうか。構成員の高齢化が進み、作業が年々思うようにできなくなってきたようでございます。このままだと近い将来、これらの作業が実施困難になるのではないかと懸念する声が各団体から聞かれております。それでも特に隣接自治会としては、環境保全の面からも、今後とも区民総出の総事で実施したいとの意向はあるようなのですが、どうも町当局が本来の管理主体でないというスタンスなのか、かかわる姿勢が他人事の責任逃れのようで、これでは到底関係住民への啓発や説得に不安がよぎるそうでございます。もっと町当局の積極的な協力があれば、総事を継続できるとの思いが募っているようでございます。そこで自治会の町への具体的要望事項ですが、まず、管理主体である県への要望等は、どんな細かいことでも全て町が窓口になって申し入れをしていただきたい。次に、清掃で発生した汚泥の最終処分場所は、今後とも町で責任を持って確保されたいということであります。町長の明快な回答をお聞かせください。  次に、由良川支流の前川と、そこに流れ込む排水路の案件についてお尋ねします。  以前は、災害は忘れたころにやってくると言われていましたが、近年は、全国的に異常気象によるゲリラ豪雨やウルトラ台風などで想定外の災害が発生し、もはや災害は必ずやってくるが通説となり、日々、防災への取り組みがますます重要となってまいりました。中小河川、由良川改修事業もその一環で、河川の抜本改修が進められ、最近は大雨時の由良川本体や前川の流れは以前に比べスムーズになり、大変結構なことでございます。しかし、これで完全完璧というわけではありません。確かに由良川本体や支流の前川は整備されましたが、それに通ずるいわゆる青線と呼ばれる排水路の維持管理をおろそかにすると、先ほど申し上げました異常気象によるゲリラ豪雨等の発生でたちまち浸水被害に陥らないとも限りません。そこで、JR由良駅南地域内の排水路3本にそれぞれバイパス水路を新設し、これに接続し、直接雨水排水を前川に流し込むことで地域内排水の流れをスムーズにする浸水防止対策工事を実施してはどうでしょうか。末端の排水路での汚泥等の堆積が排水の障害になっていますが、このバイパス水路でこれら堆積汚泥の課題も若干なりとも解消されるのではないでしょうか。財政運営が困難なことは十分承知しておりますので、一気に実現されたいとは申しませんが、防災対策、住民の安心・安全のため優先順位をつけ、年次計画で順次取り組まれてはいかがでしょうか、町長の所見をお伺いします。  以上、この場での質問を終わります。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 田中議員の御質問にお答えいたします。  まず初めに、生活道路の管理についての御質問でございます。  道路の種類といたしましては、まず、道路法に基づいた指定による国道、県道、町道がございます。それ以外には、町が管理しております農道、林道、法定外道路、さらに私有の道路、私道がございます。今回御質問の道路は、北条砂丘土地改良区所有の公衆用道路で、私道となります。議員御指摘のとおり、従来は都市計画法の適用がなく、農業関係の許可があれば住宅建築が可能でありました。当然水道についても、住宅であろうと農地であろうと布設工事は可能で、所有者個人の権利による住宅建築について町として制限するものではないと考えております。ただ、水道、下水道、道路等の住環境に係る条件によって宅地地価が変わるなど承知の上、建築されており、基本的に町が全ての条件を同じにすることは困難であります。今回の私道につきましても、土地所有者である北条砂丘土地改良区と利用される方で協議いただくことが原則だと思いますが、現にお困りの住民自治会の皆さんにとっては問題解決が困難である場合など、議員御指摘のとおり、住民、自治会に寄り添った対応、解決策を町として対応することが必要と考えております。  まず、生活道に係る維持管理についての助成についてでございますが、町では、町道、認定外道路、農道、林道及びそれらの排水路について北栄町生活・生産基盤施設原材料等支給事業を行っております。これは、道路、排水路の維持管理を受益者の労務負担で施工される場合に、工事に要する原材料及び機械の借り上げ料を支給するものでございます。補助率についてでございますが、町道が100分の100、認定外道路は100分の50、農道は100分の75と受益の範囲に応じて定めており、一定の差が必要と考えております。御質問の道路については、所有者である北条砂丘土地改良区に対し、管理の意向や今後の方針について照会を行っているところでございますが、このような共用されている道路については、その適用の拡大について実施に向け検討してまいります。  次に、町道基準に満たない道路の寄附採納についてでございますが、町道の認定は、道路法に基づいた北栄町町道認定基準により議会の承認を得た行っておるところであります。認定の条件は、自動車の通行が可能で適当な排水施設が設置されている、道路幅員4メートル以上で次のいずれかに該当すること、①起点及び終点が国道、県道及び町道等に接続する道路、②集落と集落を連結する主要道路、③集落内主要道路、④学校その他の公共施設に通じる道路、⑤建築基準法施行令第144条の4の規定を基本する道路などと定めております。これに基づき、開発行為によりつくられた道路など町道基準に満たない道路については、町道として寄附採納を受けることはできないと考えております。  次に、町道基準に合致していれば町道として認定できるかとの御質問でございますが、先ほどのとおり、北栄町町道認定基準に合致したものであれば、議会の承認により認定できると考えております。  続いて、県道羽合東伯線の由良駐在所付近の歩道についての御質問でございます。このことは、一般住民はもとより通学路で児童生徒が利用するため危険箇所として懸念をしており、以前より県へは要望をしております。今年度も地元の自治会、町、県で現地確認を実施し、歩道の拡幅について県へ要望を行いましたが、土地の権利関係が複雑で、困難であるとの回答でございました。一方、歩行者の安全確保のため仕切りポールの検討を行ったところですが、地元より、かえって危険が増すと意見があり、現状のとおりとなっております。県には、再度、歩道拡幅について実施していただくよう求めてまいりたいと考えております。  次に、河川、水路の管理についての御質問でございます。  由良川の護岸管理につきましては、関係住民、自治会、ボランティアの協力により、草刈り、清掃活動を実施いただいており、大変感謝をいたしておるところであります。議員御指摘の町の関与についてでございますが、由良川の護岸管理につきましては、河川管理者である鳥取県が行っており、自治会からの意見、要望についても、伺ったものはその都度県土整備局へ取り次いでおります。昨年10月に地元自治会が活動された後も、意見、要望をお聞きし、県に対し要望を行ったところであります。県と自治会との調整確認を行い、ようやく2月に県からの回答をいただきました。今後も、県への要望等につきましては町が窓となり、県へ申し入れしていくことは当然の役割だと考えております。ただ、県への要望等につきましては、住民の皆さんが直接申し入れたほうが効果がある場合もありますので、関係住民、自治会と連携をとりながら、今回のやりとりの中で発生した不安が今後生じることのないよう進めていきたいと思っております。  次に、清掃で発生した汚泥の最終処分場の確保についてでございます。  自治会の排水路清掃等で発生する石や泥を処理するため、土砂捨て場を設置しております。今後の利用可能容量や寿命については計算できませんが、必要なものでありますから、町で確保する考えであります。なお、今回の由良川護岸管理に係る清掃で発生した草や泥、ごみなどは、県より積み込みしやすい何カ所かに集めてもらえば、県が運搬・処分を行うと回答いただいており、地元にもお伝えしたところであります。  次に、JR由良駅南の排水路についてでございます。  近年の災害、特に豪雨による災害は、1カ所に大量の雨が降り大きな被害が出るなど、災害への備えは怠りなく進めることが必要と考えております。駅南地区につきましては、過去、昭和62年の水害で大きな被害が発生いたしました。その後、由良川改修や前川の整備により、以前に比べ排水状況が向上しております。議員御指摘のJR由良駅南地域には、別所地区から流れてくる水路と大栄中学校のほうから流れてくる水路が一旦横断方向の水路を通り、前川に流れるようになっております。これを直接前川に流し込む水路を新設してはどうかというお尋ねですが、地元の自治会からの要望もあり、現在、大栄小中学校線に前川へ直接接続する水路の検討を行っているところであります。末端排水路の汚泥等の堆積等による排水障害を緩和するためにも年次的に実施することとなりますが、まずはこの水路の設置を行い、駅南地域の防災対策を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(井上信一郎君) 田中議員。 ○議員(2番 田中 精一君) 私の先ほどの壇上での質問は、町民皆様方が生活していく上で、ごく身近なインフラ公共施設である生活道路や側溝、排水について、日々困っておられるさまざまな問題点や疑問等を申し上げました。それに対して町長からは、各事項ごとに答弁をいただきました。それに対して、まだ答弁をいただいてないところもございますので、項目ごとに関連、追加の質問を行わせていただきます。  まず、生活道路の単町補助制度の補助率アップ等の関係でございますが、先ほど申し上げましたように、自治会の会計は本当にか細い会計でございまして、いざやろうとすると、なかなか大変なところがございます。しかもその作業に関しては、先ほど町長からありましたが、受益者の労務負担ということで対応しますので、労務負担を住民に強いながら、さらに負担があるというのは非常に大変だ。ここでお願いしたいというか、申し上げたいのは、せめてその労務負担等は自前でやりますから、できたら、例えば町道でなくても、今いわゆる先ほど言いました生活道路を町道と同じように10割負担をしていただきたいなという思いでありました。もうちょっと内情を言いますと、労務負担が、非常に人を動員することが難しいから、場合によっては会計の中で請負工事ということで、その工事費をさらに自治会で負担するという場合も考えられますし、非常に要は負担が大きいということでございますので、再度その原材料とか機械料は、全て生活道であれば、いわゆる先ほどありました公衆用道路ではありますが、私道でも10割負担の補助をしていただければというふうに思いますが、これについてはどうでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 私道でも10割負担でどうかというようなことがあります。生活道として使っておるというようなことでございまして、やはり何でもかんでも、じゃあ、10分の10でやりますよということになれば、なかなかこれは理解は得られないだろうと、こう思っておるところでありまして、やはり町道は町道あるいは農道は農道というような形の中で補助をさせていただきたいなと、こう思っております。原材料、そしてまた、機械の借り上げ等の助成をしてしていただくということが筋だろうと、こう思っておりますので、ぜひこれは御理解をいただきたいなと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 田中議員。 ○議員(2番 田中 精一君) 確かに今の支給要綱ではそうはなっておりますが、私が今言ったのは全て10割にしてくれという意味ではございません。要綱にもありますように、農道とか林道、いわゆる生産道路についてはこれでやむを得んかなと思いますけど、やはり生活道路、日々、家から出て町道まで行くとか、そういうもう本当の身近な生活道路でございますので、集落も自治会も関係者も自費を打ってやろうというんですから、できましたら町道扱いにしていただければということで今回質問したわけでございますが、やはりそういう考えでも無理なことでしょうか、どうでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) やはり私道でございますので、全額負担ということはないだろうと、こう考えております。ただ、先ほど生活道として常時使っているということであれば、ある程度のものは考えていかなければならないかなという思いもあるわけでありますが、まだそこまでは検討しておりませんので、とりあえず今の基準の中でやっていただく。そして、やはりずっと使うということになれば、例えば町道の認定の基準になってくるということになれば、またそこの中でできると思いますので、それは個々に対応してまいりたいと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 田中議員。 ○議員(2番 田中 精一君) 補助率とか、そういうところについては御検討いただきたいということで、これは一旦終わります。  続きまして、壇上での質問の中で、担当職員のいわゆる積極的な関与というか、してほしいということを申し上げましたが、実は補助申請も確かに要綱等がありますから、これに従って申請をすればいいのですが、やっぱり専門的な知識が必要な場合も出てきます。やっぱりあくまでも補助者が申請するのが原則だということは承知の上で、やはりそういう専門的な知識が必要な場合があります。この場合には砂利でいいのか、舗装でも生コンをするとか何かの手当てをせないかんときに、なかなか集落では難しいところもあります。それから申請書作成も非常に大変だというところがあります。そういうややこしいことをしとるなら結局やめようかというのが言い分ですが、なるべく、全部全部おんぶにだっこでやってくれということではございませんが、十分に町の担当職員も自治会の思いに沿って協力をしていただくというか、手伝いをしていただければ補助申請もやりやすいという思いで質問させていただいたんでございますが、どうでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) ぜひ職員にも相談をしていただきたいなと思います。親身になってやってくれるものと思っておりますので、相談をかけてやっていただきたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 田中議員。 ○議員(2番 田中 精一君) 次に、道路用地の寄附採納等についてでございますが、先ほど寄附採納に該当する町道基準ということで、例えば幅員は4メートル以上とか、まずは自動車が通れるとか側溝ありということを言われましたが、寄附採納を申し出る場合に舗装はどういうふうになっておるでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答弁させます。 ○議長(井上信一郎君) 吉岡地域整備課長。 ○地域整備課長(吉岡 正雄君) 舗装につきましては、町道の認定の車道幅員に定められた舗装構成ということで基準を定めております。 ○議長(井上信一郎君) 田中議員。 ○議員(2番 田中 精一君) ちょっとわかりにくかったんですが、要は舗装がしてなければ寄附採納は受けないということでよろしいでしょうか、もう一度お願いします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答弁させます。 ○議長(井上信一郎君) 吉岡課長。 ○地域整備課長(吉岡 正雄君) 町長にかわりまして答弁させていただきます。
     町道につきましては、舗装をするということが基準になっておりますので、舗装がしてあるということが寄附採納、町道認定の基準となります。 ○議長(井上信一郎君) 田中議員。 ○議員(2番 田中 精一君) わかりました。  次に、先ほども壇上で申し上げましたが、個人とか、そこの生活道路を使っておられる者が周辺の農地を買い増しをし、もちろんそれは許認可をとって買い増しをしということになる場合、結果的に、今ありましたように、今ある現道に4メートルになるように買い増しをし、さらに側溝用地も買ってそういうふうに整備等をした場合に、ただ、ちょっと用地買収の関係があって4メートルがぎりぎりか、ちょっと4メートルに足りないところもあるやもしれんと。そういうような場合に、それから側溝が両側、本来側溝でしょうが、片方は農地です。今も現に側溝はありませんから、家側にだけ側溝をつけて4メートル道路に買い増しをして舗装した場合に、そういう基準には若干足りませんが、そういうものを申し出た場合に町は受けられるかどうかということを再度お聞きしたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) あくまでも基準でありますのでやっぱり基準に沿ってしないと、じゃあ、ここだけして、ではもうちょっとしてもいいでないかというようなことがあってなかなか整合性がとれなくなるという可能性もありますので、やはりそこは基準は基準としてきちんと守っていくということがいいんではないかなと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 田中議員。 ○議員(2番 田中 精一君) はい、わかりました。  じゃあ、それに関連してでございますが、先ほど言いましたように、十分に町道の基準は満たしておると、両側、側溝がありますし、舗装ももちろんしてあります。広さも十分であります。ただ、用地の所有者があって、なかなか所有権移転ができないために所有者がついたままの町道と同じ基準の道路があるとした場合に、その所有者は、もちろん所有者にはお伺いを立てないけんわけですが、基準は全部満たしてあるので、これを自治会の要望があれば町道として認定を、要は所有者云々に関係なく町道認定をすることはできないかということですが、いかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答弁させます。 ○議長(井上信一郎君) 吉岡課長。 ○地域整備課長(吉岡 正雄君) 町長にかわりまして答弁いたします。  認定基準に適合しておりまして、町が管理の必要性を検証して、さらに議会の議決が得られればということで、町道認定は名義が個人の方であっても、会社の名前であってもできるというふうに考えております。 ○議長(井上信一郎君) 田中議員。 ○議員(2番 田中 精一君) はい、わかりました。  なぜこういうことを言うかといいますと、要は除雪の問題があります。途中まで町道で、町道だから除雪をすると、これ以降は私道であるからできないという場合もあるようでございます。ただ、道から見ると、もう全く同じ道路でもちろん接しておりますから、途中から所有が変わるために公衆用道路の私道になっている、それまでは町道だと。したがって、その途中から、もうこれは私道だから除雪をしないというような場所もどうもあるようでございまして、それだったら土地の所有がどうであれ町道認定はできないかなというのが思いだったもので、こういう質問をさせていただきました。何かそこまで除雪しといてこれからはしないというのは、どうも不合理、不公平なような思いもありましたのでさせてもらいましたが、今後、関係自治会と相談をしながら、場合によってはそういう相談をまた担当課に持って出られるかもしれませんので、よくよく話を聞いてあげていただきたいと思います。いかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 先ほど担当課長が答弁しましたように、そういう町道認定の基準が合致すれば認定をできる、これは議会の議決が必要でございますが、もしそういうことがあれば、担当にまた申し入れていただければと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 田中議員。 ○議員(2番 田中 精一君) 次に、県道の歩道拡幅の件でございます。先ほど町長も県への要望を再三しているということでございましたが、再三もいいですし、土地の権利が複雑だから現状のままだということになりますが、住民から見れば、特にあそこらはいろんな人が、コナン道路の反対側になりますから、ちょうど由良の駐在所のあたりもそうでございますが、非常にややこしい場所というか、おもしくない危ない場所だというふうに思いますので、やはり要望は要望としてもちろん出していただきますが、ある程度めどをつけていただきたいと。何かのきっかけで、何かのチャンスでやるんだとか、将来的に、ここはこういうふうにしてやるんだというようなことは県からはおっしゃっていらっしゃらないんでしょうか、どうでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に回答させます。 ○議長(井上信一郎君) 吉岡課長。 ○地域整備課長(吉岡 正雄君) 町長にかわって答弁いたします。  県も現場の確認等を何度かしていただきまして、歩道の設置についての必要性は十分認識していただいております。ただ、ここで町長が答弁いたしましたとおり、用地の確保のことについてのめどが立たないということで、そこのことについて関係の所有者の方とかとの折衝とかを町にも協力いただきたいというようなことで、先日も確認したところでございます。めどということはちょっとお示しできないということにはなりますけども、引き続き県にも要望していきたいというふうに思っております。 ○議長(井上信一郎君) 田中議員。 ○議員(2番 田中 精一君) 実はこの歩道の今回質問している場所でございますが、私、昨年の6月の定例会で、いわゆる一般質問の中で危険なバス停の降車場所ということで質問させていただきましたが、まさにあのすぐ東側になります。さらに考えてみますと、近いうちにあの由良駐在所が移転をするということが既に決まっておりますが、例えば由良駐在所が移転した後に、バス停とか、この歩道の拡幅を一体的にするというような計画は特に県は持っておられませんでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答弁させます。 ○議長(井上信一郎君) 吉岡課長。 ○地域整備課長(吉岡 正雄君) 町長にかわりまして答弁いたします。  先般、6月の一般質問で御質問いただきまして、県にも要望し、あの由良駅前のバス停のマウンドアップにつきましては平成27年度に着手していただくということで回答いただいているところです。ただ、議員御指摘の由良駐在所の移転とかということではないわけでして、今回、由良駐在所の移転に伴って歩道の改修ということにはなっていないという状況でございます。 ○議長(井上信一郎君) 田中議員。 ○議員(2番 田中 精一君) この件については、これでもう質問はしませんが、先ほど言いましたように、交差点から東側のコナン通りは非常にすっきりしました。本当にきれいになりましたが、やっぱりその反対側だけに余計に気になるということもあります。現に景観上だけでなくて、通行に支障があるということですから、用地が難しいといってもやはりそこは積極的に、買っていただければいいわけですから、僕はできないわけではないと思っておりますので、努力が足らんなというふうに、町ではないですけども、もうちょっと積極的にやる方向で働きかけをしてほしいと思います。この件については答弁は結構でございます。  続きまして、河川、水路等についての質問でございますが、1つ目の由良川の土手の草刈りについて、いろんな相談は町が窓口になって県に要望してほしいというふうに申し上げましたが、団体、自治会だけでなくて団体もそうなんですが、直接取引をされるやもありません。しておられるところもありますが、やはり行政団体ですので、町を通していろいろ相談をかけたいというところがあるようですけども、先ほどの答弁で、十分に話し合いをして、それから町が窓口になってこれからもやりますということを町長に言ってもらいましたんで、これはそれ以上の答弁は求めませんが、ぜひ寄り添っていただいて、自治会、団体の要望があれば、それを聞いていただいて県につなげていただきたいというふうに思います。  それから、清掃汚泥の最終処分の確保でございますが、これについてもやるということがあります。  それから、先ほど町長が言われましたが、最近では、作業をする場合に、草を刈ったら下のほうに置いとけば、あと県が処理をしてくれるということもあるようでございますし、そういうことで、これからもいろんな相談をした場合に十分に受けていただいてやっていただければ、自治会、団体もボランティアで作業をしたいという思いはありますので、寄り添ってやっていただきたいというふうに思います。  最後の関係でございますが、駅南の大栄小中学校線のバイパス水路の件でございますが、実は私の住んでいるところもそうなんですが、あそこらの一帯、小・中、それから私らの住宅も含めてでございますが、全部排水が1カ所に落ちるようになっております。雨が降ったときは非常に大きな水で、側溝があふれて道路に流れたりしている。その水が最終的に駅南地区の7区、2区の範囲の水路に流れて、それも回りながら最終的に前川に出ると、非常に不効率な流れをしております。それから汚泥もたまっておりますから、なかなか流れにくいと。すぽんと一直線に前川に出れば非常に効率よく流れて、それから余計なところにも行かないということで非常に安定して流れるじゃないか、そのことが逆に、曲がりくねった水路の汚泥もたまりにくいということになりますので、ぜひこれは実現をしていただきたいと思います。先ほど答弁ありましたように、確かに一気に全部していただくというのは大変でございますが、優先順位をつけてやっていただきたいと思います。  それから、今言いましたのは、大栄小中学校線を真っすぐ流れていくんですが、別所集落のほうから前川に向かって出る、それも曲がって出ているので、あれも別所集落のほうから真っすぐ前川に出ていけば、非常にここもスムーズに、特にこの別所集落から出てくる量も多うございますので、これも一遍にすぽんと流していただくと、余計な水路を通らずに流れていくということになりますので、ぜひぜひ現場を見ていただき、順次年次計画でやっていただきたいと思います。いかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 別所あるいは大栄小・中学校のほうから流れてくるということでございまして、大変大きな水となってあふれ出るというようなことがあるようでございます。今回実施しようというのは、先ほど答弁いたしましたように、大栄小中学校線から前川に行く道のところをしていこうということで考えておるところであります。別所から直接前川にというのは、以前計画があったようですけど、どうも土地の交渉で用地が確保できなかったというようなこともあるようでございますので、まずそこで排水をつくって様子を見ながら、またそちらのほうを考えてもらいたいなと、こう思っております。何とか水があふれ出ないように、いい排水路になるように取り組んでまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議員(2番 田中 精一君) 以上で終わります。 ○議長(井上信一郎君) 以上で田中精一議員の一般質問を終わります。  次に進みます。       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 8番、町田貴子議員。 ○議員(8番 町田 貴子君) 8番、町田貴子でございます。私は、今回2点の質問をいたします。  まず1点目は、鳥取中央育英高等学校との「地域探究の時間」推進についてです。  北栄町は、昨年8月に鳥取中央育英高等学校と「地域探究の時間」推進協約を調印しています。多くの生徒が大都市での生活に憧れて県外に流出するなど、地域崩壊の危機が叫ばれる現代社会において、地域の魅力、課題、将来展望について、生徒も保護者も教職員ももっと知り、学ぶべきではないでしょうか。ことし1月14日に鳥取中央育英高校生徒15名による「高校生議会」が開かれました。観光、定住、福祉、環境問題など、北栄町の特徴、課題などがよく捉えられた質疑でした。「北栄町のことがよくわかった」「これからはもっと関心を持つようにします」などの感想がありました。とてもよい体験をされたと思います。ほかにも高校主催の運動会や演奏会、お茶会など、地域を巻き込んだ行事が行われています。地域の歴史、文化、芸術、スポーツ、農業、工業、商業、観光、政治、行政、教育、医療、福祉などの地域の魅力や課題について分析し、地域発展のための対策を研究するという取り組みに対して、町としても積極的にかかわっていくべきだと思いますが、どのようなことが考えられるか、伺います。  次に、高齢者福祉施策についてでございます。  年々、75歳以上の高齢者数は増加していて、平成37年度は高齢化率37.5%と推計されています。町では、第6期介護保険事業計画、高齢者福祉計画が進められています。地域包括ケアシステムの構築のための重点取り組み事項として、在宅医療介護サービスで介護関係者の連携体制とありますが、どのような取り組みになりますか、また、認知症に関する正しい知識と理解に基づく本人、家族への支援策、対応策を伺います。  高齢者に対する虐待が過去最高の221件と新聞にありました。これは特別養護老人ホームなど介護施設の職員によるもので、鳥取県は1件で、被害者402人のうち約85%は認知症の人で、家族や親族による虐待の被害者は死亡した人もあります。虐待の内容は、身体的虐待、暴言や無視などの心理的虐待、介護放棄などがあります。北栄町は相談や通報はありますか、その対策を伺います。  以上でこの場での質問を終わります。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 町田議員の御質問にお答えいたします。  まず初めに、鳥取中央育英高等学校との「地域探究の時間」の推進についての御質問でございます。この「地域探究の時間」の取り組みに至る経緯について少し説明させていただきます。  昨年、鳥取中央育英高等学校の横山校長が、高校の中・長期ビジョンを考える中で、同校が地域に根差した学校として地域に貢献する人材の育成を目指し、総合的な学習の時間等において「地域探究の時間」を創設し、探究的な学習に取り組み、地域に貢献できる人材の育成、地域を探究する学習により、地域貢献の意識、みずから地域を創造しようとする志を醸成することを理念として発案されました。この取り組みについて鳥取大学へ相談され、鳥取大学と連携を図りながら、具体的な取り組みの中で高校の所在地である本町と連携し、北栄町の魅力や地域の課題を分析し、地域発展のための対策を研究することとなったものであります。以降、町と高校と2回の懇談会を経て、昨年8月12日に北栄町と鳥取中央育英高等学校が「地域探究の時間」推進に関する協約調印式を行い、具体的な取り組みを開始したところであります。  調印後、9月10日、コナンのまちづくりに関する意見交換、11月7日には町の文化財指定の豊田邸跡地でのお茶会、1月14日には議員各位にもお世話になりました高校生議会の開催など、横山校長の思いが形となり、生徒へ波及し、本町はもとより、全県下へ北栄町に鳥取中央育英高等学校ありと発信できたのでないでしょうか。今後は、「地域探究」「地域貢献」「地域創造」と発展的な課題を設定され、取り組まれると聞いております。本町といたしましても、来年度も積極的に連携し、高校生ならでの視点、感性で地域を探究していただき、新たな魅力の発見、課題の分析、地域発展のプランの提案などに協力していくものであります。そしてこの活動に取り組むことにより、ふるさと、地域を誇らしく語れる人となり、ふるさとの発展に貢献できる人づくりにつながるものと期待するものでございます。  今後の展開で考えられることは、協約書の推進事項にあるところの高校生に北栄町の産業、教育、歴史、文芸、医療、福祉、観光等の企画及び事業に参加していただき、地域を知り、地域に貢献をしていただく。また、人口急減・超高齢化という我が国に直面する大きな課題に対し、国、地方が一体となって取り組み、自立的で持続的な社会を創生できるよう、昨年11月にまち・ひと・しごと創生法が成立し、本町においても、今後5カ年の総合戦略を策定することとしておりますが、この総合戦略の策定に高校生がかかわることも有意義なことだと考えております。いずれにいたしましても、高校側と十分に協議しながら、取り組みをより推進していきたいと考えております。  次に、高齢者福祉施策についての御質問でございます。  本町における第6期介護保険事業計画、高齢者福祉計画に当たっては、団塊の世代が75歳以上となる平成37年に向けて、高齢者の要介護度が重度になっても、また、認知症高齢者が増加しても住みなれた地域で自立した生活を安心して続けることができるよう、医療や介護、生活支援などのサービスが一体的に切れ目なく提供される地域包括ケアシステムの構築の実現に向けた取り組みを行います。  議員の御質問にありますこのシステム構築のための重点取り組みについてでございますが、在宅医療・介護連携の推進は、介護保険地域支援事業に位置づけ、中部医師会、近隣市町村等と連携を図りながら、平成30年4月までに順次実施していきます。これまでの取り組みといたしましても、地域包括支援センターが核となり地域ネットワーク会議を開催し、医療関係者と介護関係者が顔の見える関係づくりができるように、年1回、研修会や意見交換会を実施してきました。町内医療機関の先生方も毎年出席していただき、ケアマネジャー等介護関係者との連携が図りつつあるところであります。在宅医療・介護連携につきましては、病院と介護関係者との連携も重要であります。例えば、ある日突然脳梗塞を発症、入院となり要介護状態になったとき、スムーズに病院から自宅へ帰るためには、病院とケアマネジャー等介護関係者が退院に向けて、入院患者の情報や今後の支援方針等を共有するシステムを構築していく必要があります。入院できる医療機関は倉吉市と三朝町にあります。そのため、病院と介護関係者との連携システムを本町で構築することは困難な状況でありますので、在宅医療・介護連携支援センターの設置運営を含めて、中部医師会や近隣市町と協力して実施してまいります。また、地域の医療機関や介護事業所の情報を集約したリストやマップ等を作成し、住民の方へ在宅医療・介護連携に関する普及啓発を行っていきます。  次に、認知症に関する正しい知識と理解に基づく本人、家族への支援策でありますが、認知症施策の推進も第6期計画では重点取り組みとなっております。現在、認知症の人と家族の会鳥取県支部から専門員においでいただき、家族の方が相談できる「認知症の人の家族の集い」を毎月開催しております。今後は、各事業所単位で利用者家族の方の集いを開いていただき、ケアマネジャー等介護関係者との交流で介護の技術を学んだり、悩みを相談したりで介護の負担軽減につながるよう事業所に働きかけてまいりたいと考えております。  また、地域においては、認知症に関する正しい知識と理解を身につけ、日常生活の中で適切な対応をすることで認知症の人やその家族を支援し、見守り体制を図る「認知症サポーター養成講座」を2月末現在で1,919名養成してまいりました。今後も、自治会、団体、小学生、さらには中学生を対象に継続実施してまいります。町内企業にあっては、サポーター養成講座を受講していただき、平成26年度に立ち上げました「ほくえい見守り安心ネット」の協力機関として、地域で認知症の人を見守りできる体制づくりを行ってまいります。さらに、地域包括支援センターの機能強化として、平成30年4月までに認知症地域支援推進員を配置し、看護師や医師で構成する認知症初期集中支援チームと連携を図り、家族などの相談により認知症が疑われる人やその家族を訪問し、アセスメント、家族支援などの初期の支援を包括的、集中的に行ってまいります。  次に、高齢者に対する虐待についての御質問でございます。  平成25年度に町に寄せられた虐待の相談・通報件数は8件で、その中で虐待と判断した件数は2件で、平成26年度においては、現時点で相談・通報件数は7件、虐待件数1件であります。相談内容につきましては、身体的虐待、介護放棄、経済的虐待でありました。虐待防止のため事業所における指導としては、地域包括支援センターが施設虐待に関する研修会や情報提供、助言などをしております。今年度は、地域密着型サービス事業所3カ所と町外老人保健施設の実地指導を行いました。最近問題となっている施設入所利用料を滞納しているケースにつきましては、施設管理者に経済的虐待であるとの意識を高め、厳正に対応するように、また、場合によっては成年後見制度の検討などを指導しております。ケアマネジャーを対象にも地域ネットワーク会議で毎年権利擁護に関する研修会を実施し、虐待への気づきの視点と通報、相談窓口の周知を図っております。また、町には、高齢者・障がい者虐待防止連絡協議会を設置しており、年1回開催し、虐待防止体制の構築や関係機関の連携の強化を図っております。さらに、個別ケースで必要に応じて県の専門職チームから助言を受けながら対応をしておるところであります。  このように、高齢者の問題は今後ますますふえてまいります。地域住民、福祉関係団体、町内事業所、介護サービス事業所、医療関係者等との連携で高齢者の尊厳が守られ、安心して地域で生活ができるように努めてまいります。 ○議長(井上信一郎君) 福光教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 町田議員の御質問にお答えいたします。  鳥取中央育英高等学校が推進しております「地域探究の時間」へのかかわりと、さらにこの取り組みを進めるためにどのようなことが考えられるかとの御質問でございます。教育委員会としての鳥取中央育英高等学校とのかかわりは、向ケ丘の地に大栄小・中学校、鳥取中央育英高等学校があるという立地条件を生かし、平成19年度より小中高が連携する「向ケ丘レインボープラン」に取り組んできております。小学校では、水泳授業交流、ボードクライミング体験等、中学校では、吹奏楽交流や高校での授業体験等を行っております。また、由良こども園は、育英交流として園児と生徒が年7回の交流に取り組んでおります。  このように、高校生は自分の個性や能力を発揮して、本町の児童生徒や園児と交流することによりみずからの力を高めることとなりますし、小・中学生は高校生の姿から憧れ感を持ち、あのような高校生になりたいという気持ちにもなり、大いに本町の教育にかかわっていただいているところであります。  そこで、これらの取り組みがあってか、鳥取中央育英高校は昨年から「地域探究の時間」の学習に取り組まれました。この学習は、本町にある高校が北栄町の歴史、文化、地域を探究し、高校生ならではの視点、感性で北栄町の魅力の掘り起こし、課題の整理、そして将来展望に立った提案を通しながら、今後、この町に貢献する人材の育成に取り組むものであり、教育委員会としましては意義ある取り組みであると捉えており、今後、協力していこうというふうに考えているところであります。今後におきましては、現在、教育委員会として取り組んでおります向ケ丘レインボープランの取り組みの充実や、豊田太蔵先生邸宅跡地でのお茶会、図書館でのニューイヤーコンサートの開催に加えまして、スポーツでは、すいか・ながいも健康マラソンへのさらなる参加、地域貢献では、ボランティア協力、また、文化・芸術では、本町の文化財や絵画等について町から学校への出前講座、いわゆる授業などが考えられるというふうに思います。また、4月から教育委員会制度が改正され、総合教育会議を設置し開催しますが、その会議の傍聴をしていただき、本町の教育行政の考え方を知っていただくことなども考えられるのではないかというふうに思います。 ○議長(井上信一郎君) 町田議員。 ○議員(8番 町田 貴子君) まず、鳥取中央育英高校との「地域探究の時間」の推進についてでございます。  平成19年度からレインボープランに取り組んでおられるようです。内容は先ほどお聞きしました。このレインボープランの取り組みの成果を伺いたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 福光教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) このレインボープランの取り組みは、みずから学ぶ意欲の向上をテーマとしまして、基礎学力の定着、これからの社会をみずからの力で生きていこうという、いわゆる生きる力を育むために取り組んできたわけであります。その取り組みにつきましては、先ほどお答えしましたが、1つだけ言わせてもらうと、高校の先生に、中学校においでいただいて授業してもらったり、また、中学校の2年生が高校に行き授業を受けるというふうな取り組みをしながら、基礎学力の向上とか学ぶ意欲を高める、そういうふうな取り組みに特に現在力を入れているところでございます。  成果としましては、みずから学ぶ意欲の向上を目指してまず取り組みましたのが、家庭学習の手引きの作成、配布、活用することによって、家庭学習の時間が少しずつではありますけども、小・中ともふえてきたという成果がございます。それから学校行事等を通しながら児童生徒の交流を通して、子どもたちは、先ほど申しましたが、上級学校の生徒に対する憧れ感というものを抱きますし、高校生は、今度は小・中学校の生徒と一緒になって活動することによって自分たちの役割が発揮できる「役立ち感」といいますか、自尊感情の育成に私はつながっているというふうに考えます。また、教職員におきましては、特に、先ほど申しましたように、授業研究というか、授業を通しての研究に力を入れておりまして、それぞれの講師での児童生徒理解が図られておりますし、例えば教科指導で不十分な点については、こういうところについて改善していこうではないかというふうな意識というものが教職員が持ち始めたというような成果があるのではないかというふうに思います。 ○議長(井上信一郎君) 町田議員。 ○議員(8番 町田 貴子君) 成果を伺いました。それで、きょうの同僚議員の質問にもありましたけれども、「名探偵コナン」、我が町の自慢のコナンがあります。そのコナンと接して楽しみながら行事や授業に参加していただきたいという思いもありますけれども、コナンとのかかわりはどうでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) どちらに答弁を求められますか。 ○議員(8番 町田 貴子君) わかる方。 ○議長(井上信一郎君) 福光教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) コナンとのかかわりにつきましては、青山剛昌先生は大栄小学校の出身でありまして、大栄小学校に玄関には、ちょうど小学校6年生のときの作文が書かれておりまして、私は将来漫画家になりたいということが書かれております。それが玄関に張ってあるわけですけど、そういうのを見ながら、子どもたちは将来の夢というのはやっぱりこういうところから持ちながら、それに向かって夢を実現するためには大変しんどいというか、困難な挫折するようなこともあるかもしれませんけども、それを克服していこうというふうな気持ちになっている。そのために小学校では、マンガクラブですか、そこで青山先生の思いというものをそのクラブ活動を通しながら知っていくとか、中学生ももちろんそうであります。そして高校では、なかなか実現していないということをお聞きしましたけども、何とか青山剛昌さんのお話を高校生にもっともっと聞かせてやりたいというふうな校長先生のお気持ちもあるようでして、これからいろいろなかかわりというのをもっと進めていかなければいけないというふうに、小中高の校長先生はおっしゃっておられるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 町田議員。 ○議員(8番 町田 貴子君) 鳥取中央育英高校の横山校長の、地域に根差した学校として地域に貢献する人材育成の強い思い入れと、町の協賛で実現した「地域探究の時間」の取り組みが始まって、我が町とのかかわりが深くなりました。先ほど教育委員長からもありましたが、ニューイヤーコンサート、運動会など、私も参加させていただきました。高校生議会でもかかわりましたが、驚いたことに私たちと議会の打ち合わせをした3人の高校生は、出身が全部町外の子どもたちだったので、びっくりしました。私たちの時代はほとんど北栄町、地元の学校という意識だったもので、時代が変わったからこうなのかなと思いましたけれども、聞くところによれば、特に近年、地元北栄町から育英高校へ進学する生徒が少ないと聞きました。進学状況を教えていただきたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 福光教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 本町の子どもが中央育英高校に進学しているという近年の状況の御質問でありますが、例えば平成25年度でありますと、中学3年生118名ございまして、29名の生徒が中央育英高校に進学しております。率でいえば25%でないかと、これが平成25年度の数値であります。 ○議長(井上信一郎君) 町田議員。 ○議員(8番 町田 貴子君) 今の育英高校の1年生の大栄中出身者は8人だそうです。おととい伺いました。生徒数が本当にどんどん減少していっているということです。とりわけ中部のみならず、西部の学校を希望する子どもたちも多いとのことでした。この現象をどのようにお考えでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 福光教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 本町の子どもが地元の高校に進学している率が少ないということについて、どういうふうに考えているかということでありますが、まず、生徒はみずからの能力といいますか、力、それから将来の進路等、総合的に判断して、自分の将来の夢や希望をかなえるために、また、保護者と相談しながら志望校をどこの高校に進学していくかということを決めております。その結果が年度年度で違うわけでありますけども、その数字を見て、これが多いとか少ないとかということをちょっと論ずることはできないんではないかというふうに考えます。 ○議長(井上信一郎君) 町田議員。 ○議員(8番 町田 貴子君) たくさん言いたいことはあるんですけれども、次の県の教育委員会では、今後の県立高校のあり方に関する基本方針案をまとめ、パブリックコメントの実施結果も出ています。主な意見として、学校数を減らしてはならない、特に旧郡部の学校は教育の機会均等を図るためにも絶対に残すべき、地域や学校等の意見で対応してほしい、地域と連携した教育の推進を積極的に行うこと、どんなに小さくなっても学校は残す必要がある、学校がなくなれば地域も衰退するなどの意見があります。地域との連携した特色のある学校づくりが望まれています。県教育審議会では、平成30年までは1学級減ということが決まってるようですが、平成31年以降の方向は秋ごろまでに決まるそうです。1校減になりかねません。北栄町からこの学校がなくなれば、町も一緒に水没しちゃうんじゃないかというぐらい私は思います。このことについて町長はどのようにお考えでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 少子化ということで、高校再編が叫ばれているところであります。平成27年度も中部地区では1学級、これは倉吉西高でありますが、学級減になったというようなことでございまして、また新たな再編ということがささやかれておるところであります。先ほど町田議員からございましたように、この北栄町にある鳥取中央育英高校がなくなるということになれば、これは大変なことでありますので、そうならないように、やっぱり町としても高校と一緒になって魅力のある高校づくり、あるいはそういう特色のある高校づくりをしていく必要であるだろうと、こう考えております。  その一つの方法が、先ほど、去年からもあります「地域探究の時間」というのを持ってやられるということでございます。学校も大変危機感を持っておられまして、そういうことで取り組んでおられますし、また、OB会も、同窓会も、これも危機感を持っておられます。私も去年初めてお招きをいただきまして行ったわけでありますが、その中で私も申し上げましたが、この北栄町に鳥取中央育英が存立するように一緒になってやりましょうというようなことも申し上げたところであります。いずれにいたしましても、何か同じような学校のあり方というのではいけませんので、やはり鳥取中央育英としての特徴を生かしたそういう学校づくり、そういうものをしていく必要があるんだろうと、こう思っております。そういう意味で、この「地域探究」を初め、いろんな形の中で鳥取中央育英と一緒になっていろんな取り組みをしてまいりたいと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 町田議員。 ○議員(8番 町田 貴子君) 町長からもお話がありましたので、同窓会の話を少しさせていただきます。
     先日、同窓会の役員会や支部総会が開かれました。皆さんが、佐伯会長や横山校長の再編の問題が迫っているとの話を聞いて奮起しておられました。夏の総会はたくさんの参加を呼びかけようとか、陸上や野球などのスポーツの応援にツアーを組んで行ったらどうだろうかとか、新聞や会報を広く配って育英の魅力を知ってもらおうじゃないかとか、7月には文化祭があります。ことしはOBの著名な方の陶芸、版画、美術展もあるので、ぜひ大勢の人に声をかけようと意気込んでおられました。大きなうねりが起ころうとしています。今みんなが力を合わせてやらなければいけないと思います。何年か前ですけれども、テレビで全国駅伝大会の実況中継を聞いていましたら、世羅高校の生徒が走ってきたら、アナウンサーが、「世羅高校来ました、この世羅高校は町ぐるみで応援しております」ってアナウンスされました。ぜひ北栄町も、育英に対してそういうふうに言われるぐらいに密着してほしいと思います。ここで、いま一度、町長と教育長の力強い決意と表明をいただきたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) やはりこの由良宿出身の豊田太蔵さんの設立した育英高校であります。伝統もありますし、そういう輝かしい経歴もあるわけであります。また、この町の活性化の中にはなくてはならない高校であります。やはりおらが町の高等学校ということで、住民の皆さんもそういう思いを持っていただいて、この存続に向けて地域全体で取り組んでいくということは大切だろうと、こう思っておるところでありますので、そんな思いでの取り組みをさらに進めていきたいと。そしてまた、高校との連携をとりながら、魅力ある学校づくり、それも進めていっていただきたいなと、こう思っておるところであります。やはり高校も、今まで運動会を平日やっておられましたが、今度は休みの日に、もう日程が決まっておるようで、10月12日ということを伺っておりますし、それから新たに高校生サミットですか、そういうものを12月にやられるということを伺っております。活発になってそういう取り組みが認められ、そしてまた、それが成果があれば存続ということにつながってくるだろうと、こう思っておりますので、町といたしましても積極的に協力してまいりたいと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 福光教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) この地域に県立高校が存在するということは、大変本町にとっても重要なことだろうと思います。先ほど町長がお答えになりましたけども、特に中央育英高校は豊田太蔵先生がこの地で学校をつくられたという志というものを考えれば、到底なくしていいということは考えられないんじゃないかなというふうに考えます。 ○議長(井上信一郎君) 町田議員。 ○議員(8番 町田 貴子君) それでは、次の2番目の高齢者福祉施策について伺います。  まず、認知症とはどんな病気なのでしょうか。朝の町放送で、家族の会開催の案内のときに、「認知症は何もかもわからなくなるのではありません」と説明があります。町のホームページを見てみましたら、認知症、脳の老化や脳血管障がいなど脳の障がいによって、もともとあった知的、精神的な能力が低下し、過去のことは覚えていても、最近の体験をそっくり忘れる記憶力の障がい、道筋を立てて物を考えることや判断ができにくくなる判断力の障がい、時間や日付、場所などがわからなくなる認知の障がいなどで、日常生活が困難になりますということが書いてありました。そこで町長に伺います。本町では、認知症の方は何人おられますか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 町では、認知症の方が何人おられるということは把握はしておりません。ただ、介護保険の認定申請をされるわけでありますが、その中で主治医の意見書というのがございまして、認知症、日常生活自立度が低下しておられる方というのはある程度把握をしておるところであります。平成23年度で505人ということでございますし、これは申請者に対しての62%ということでございますが、平成24年度は405人、59%、平成25年度は438人、61%と、そういうような形で主治医の意見書の中で日常生活の自立度が低下してるというようなことで、意見書をいただいておるというようなことでございます。その方の全てが認知症ということではないかと思いますが、そういうようなところで今判断をしとるというようなことでございます。 ○議長(井上信一郎君) 町田議員。 ○議員(8番 町田 貴子君) 恐らく今伺った人数より実際には多いのではないかと思われますけれども、気がつかない、本当に認知症なんだろうかとか表面化したくないという理由でやはり病院に行かなかったり、認知症は専門の病院があるようですので、そこに行かれたらすぐわかると思います。それで、認知症もですけれども、早期発見、早期治療が進行を抑えるためには必要だと思いますが、町では、生活支援などのサービスが一体的に切れ目なく提供されるようにするには年に一、二回の話し合いをすると先ほど聞きましたが、予備軍の発見とか受診の啓発とかというのはどのように啓発とかされているでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 予備軍の発見といいますか、町が実施しておりますそういう対応でございますが、まず、国が作成しております基本チェックリストというものがございまして、その中で3つの質問をして、そのうち2つ以上チェックが入る場合には認知症のおそれがあるんではないかなということでやっておるところであります。①周りの方から、いつも同じことを聞くなどの物忘れがあると言われてますか。②自分で電話番号を調べて電話をかけることをしていますか。③きょうが何月何日かわからないときがありますか。こういう3つの質問をして、これに答えられないというか、チェックが入る場合には認知症のおそれがあるのではないかなということで確認をするようにしておるところでありまして、平成26年度には2,577人の回答者のうち853人という多くの方がその対象になっておるというようなことでございます。  また、認知症の受診の啓発ということもやはりしていかないと、自分は認知症でないぞと、こう思っておられる方がかなりあるということでございますので、まず本人や家族の理解がないと進まないわけでありますが、個別に丁寧に対応したり、家族の方が、あるいは担当者が受診に同行するということもあるようでございます。一般向けには、認知症のどういう方、どういう場合ということも啓発する必要があると思いますので、講演会等を開催して啓発を進めるというのを今やっているところでございます。 ○議長(井上信一郎君) 町田議員。 ○議員(8番 町田 貴子君) 認知症の原因というのははっきりしていませんが、脳が萎縮してゆっくりと症状が進行するようでございます。人によって症状はさまざまですが、私の経験ですと、物事に関心がなくなり、自分から話しかけてくることがなくなります。何度言っても聞いてくれないので、いらいらしてついつい怒ったりします、叱ったりします。それから言ってることを否定したりしてしまいます。それをやっぱり考えてみると、言葉の暴力だな、これはとか思いますけれども、相手にとってよかれと思ってしてるんだと自分には言い聞かせておりますが、それは言いわけにすぎないと思います。もっと冷静に判断して個人の人権を大切に、その人らしさを引き出して、話をよく聞き、できることをしてもらって役立ち感を持つようにして優しく接することができたらと思いますが、ここで虐待のお話をします。  虐待の発生は、虐待する人ですね、家族の介護者では1番目が息子、2番目は娘、3番目が息子の配偶者の順だそうです。毎日一緒に生活していると、知らない間に心も不安定になり、介護負担による心身のストレス、介護、病気に対する知識不足などが原因となります。周りの人にも影響が出てきます。本人に寂しいと思わせないようにしたいものです。また、介護者も、家族全員穏やかで明るい生活が望まれます。先ほどの答弁では、本町では、虐待と判断されたのは一、二件、相談通報も7件とごくわずかのようですが、やはり表面に出にくいものだと思います。先ほど述べましたが、同居の家族などは近過ぎて虐待の認識が薄いのではないかと思います。ぜひ認知症の理解と接する人の対応の仕方などの講習会、ワークショップなどを、できれば町内の各地区で行われます講演会とか座談会とか、そういう行事、事業に取り組んでもらうなど、全地域に周知してほしいと思うものでありますけれども、そういうよい方法はないものでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 虐待をされる方は、家族の方が1番、2番というようなことであるということでございます。ふだん接しておるような感じでも、やはりどうしてもきつい言葉になってしまったりするというような場合もあろうかと思います。そういう方たちのために、やはり認知症というものを理解していただかなければならないということがまず第1点だろうと、こう思っております。そういう講習会あるいは会合に出ていただいて講習会をしていただくのは当然でありますが、実は認知症の方と家族の集いというのがございまして、毎月第3火曜日に開催しておるところであります。やはりそういうところに出ていただいて、そういう症状あるいはどういう対応をしたらいいかというようなことをその中で勉強していただくと。これは専門職の方においでいただいて、アドバイス等も受けられるようになっておりますので、ぜひそういうところにおいでいただきたいなと、こう思うところでありますし、また、認知症を理解するという意味で、認知症サポーター養成講座というのもありまして、先ほど言いましたが、1,000人余り今のところそういう講座を受けておられる方があります。そういう方もさらにふやしていきたいなと、こう思っているところでありますし、それから自治会長会であったり、いきいきサロンの世話人会であったり、また、老人クラブ等に出向いていって、認知症とはこういうものですよというようなことを理解していただくような取り組みも進めてまいりたいと思っておるところであります。また、来年度は民生委員さんの方にも、やはり一番接せられる機会が多いと思いますので、そういう対応等について仕方を学んでいただくということも考えておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 町田議員。 ○議員(8番 町田 貴子君) これからどんどん高齢化も進みます。急速に増加すると思われます認知症です。先ほどの答弁では、認知症地域支援推進員の訪問支援というのは平成30年4月までにとありましたが、それでは遅過ぎませんか、今すぐ取り組むべきだと思いますが、医療関係者と介護関係者との研究会、地域ネットワーク会議というのは年に1回ということですが、年1回では間に合わないと思います。さらにもっとかかわる人をふやさなければいけないのではないかと思います。介護予防や見守りネットワークで愛の輪協力員、福祉推進員、民生委員さんなどを巻き込んではいかがでしょうか。もっと言えば、ボランティア登録などが考えられます。地域住民の理解と見守り、支え合いも必要です。他町で既にボランティアの訪問支援が始まっていると聞きましたが、町長はどのようにお考えでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 平成30年では遅いではないかということでございますが、平成30年にするということでなくて、今あるものをやりながら、最終的には平成30年に全部やっていこうということで取り組んでおりますので、平成30年から始めるということではないということを御理解いただきたいなと、こう思っておるところであります。  また、地域ネットワーク会議につきましては、年に1回と先ほど言いましたが、これは医師を含めた会議でございまして、その医師がおられないときのは年に6回はそうやって会議を開く、そして地域ネットワークの中でそういうことをしながら、医師との相談をしていくというような形でございますので、年に6回は開きながらそういう対策をとっているということであります。  また、いろいろなボランティアの方にそういうことをしていただいて、認知症の方に対する支援といいますか、そういうものをしたらどうかということでございます。先ほど言いましたように、認知症のサポーター養成講座というのがありますので、そういうものを核にしてやはりグループをつくっていただくとか、あるいは誰かにリーダーになっていただいてやっていくというようなことをしながらお願いをしたいなと、こう思っておるところであります。いずれにいたしましても、地域で生活するということになれば、やっぱり地域の方が主体となってやっていただくということが大切でありますので、そういう方あるいは民生委員の方、自治会長、そういうような形で認知症の方の対応というものを取り進めてまいりたいと、こう考えておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 町田議員。 ○議員(8番 町田 貴子君) 現場である社会福祉協議会との連携が欠かせないと思いますけれども、主体となるのは、どういうふうになるんでしょうか、社会福祉協議会さんなのか、包括支援センターとかありますけれども、どこかが核になって動かないとなかなか組織というか、組み立てができないと思いますけれども。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 地域福祉を担うのは社協が担っておるわけであります。そして町も一緒になってそういう住民の福祉というものの充実を図っておるわけでありますので、今、支え愛事業というのもやっております。そういうものを含めながら、やはり地域の福祉は町と社協が一体となって取り進めてまいるというようなことで取り進めておるところでございます。 ○議長(井上信一郎君) 町田議員。 ○議員(8番 町田 貴子君) 先ほど答弁の中で成年後見制度という制度の話がありましたが、その検討を指導しているということだったと思いますけれども、その成年後見制度という中身をちょっと簡単に説明していただいたらと思うんですけれども。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に説明させます。 ○議長(井上信一郎君) 鎌田福祉課長。 ○福祉課長(鎌田 栄子君) 町長にかわりまして答弁させていただきます。  成年後見制度といいますのは、認知症であったり、知的障がい、また、精神障がい等があって判断能力が十分でない方を法律的に支援する制度でございます。この後見制度には、本人さんの判断能力に応じて3つ区分がありまして、後見あるいは補佐または補助というふうに、今言った順番はだんだんと軽い支援というような役割の名称でございます。成年後見人等は、本人の生活、医療、介護、福祉などの身の回りの事柄に目を配りながら本人を保護したり、支援をしていただくものでございまして、財産管理、それから契約などの法律行為に関するものに限られております。実際の食事の世話であるとか実際の介護、そういうことをする職務ではありません。近年は独居高齢者、身寄りがない方、また、低所得者で、後見人が必要なんだけど、誰もそれを担ってくれる人がいないと、親族もない、あるいはお金がないので、報酬が払えないというような困難事例がふえてきております。  中部でも、県の補助と、それから中部圏域4市町の負担で法人で受けてもらえるように中部成年後見支援センターというものを設置しております。法人で受けていただくと、個人で受けるよりも多少報酬が入らなくても法人の中で何とか回していけるとか、それから法人ですと、数名の後見人さんがおられますので、そこの中で連携がとっていただけて、本人さんに合わせた適切な後見人の役目が果たせるというようなところで今充実してきているところでございますし、それからふだんの相談でも受けていただけるようになっておりまして、北栄町は高齢者の相談というのが多いほうかなというような実績になっております。制度については以上でございます。 ○議長(井上信一郎君) しばらく休憩いたします。(午後4時54分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 休憩前に引き続き再開いたします。(午後4時55分再開)  会議時間は、会議規則第9条第1項の規定により、午後5時までとなっておりますが、時間内に終了しそうもありませんので、会議規則第9条第2項の規定により会議を延長します。これに御異議ございませんか。                〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(井上信一郎君) 御異議なしと認めます。よって、会議時間を延長することに決定いたしました。  引き続き一般質問を行います。  町田議員。 ○議員(8番 町田 貴子君) 先ほどの成年後見人制度は、何だか複雑でややこしいと、大変だって聞きました。でしょうか。大変だとすれば、これはどこが決めるんでしょうかね、国ですか。決定するところに、もっと利用しやすい制度にしてほしいということを働きかけてほしいと思います。  続けていいですか。 ○議長(井上信一郎君) どうぞ。 ○議員(8番 町田 貴子君) もう最後です。それでは、認知症は誰でもかかる可能性があります。なったとしても、今までと同じように地域で暮らせるような、そんな優しい町にしなければいけないと思います。ぜひ町の支援体制の充実を望みます。町長のお考えをお聞かせください。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 成年後見人の制度、なかなかその申請が難しいということでありますが、地域包括支援センターであったり、あるいは障がい者地域生活支援センター、うちの町にありますのでぜひ相談していただいて、やっていただきたいなと思います。これは家庭裁判所が管理、管轄になりますので、そういう書き方等とか、あるいはどういうような形でやるんだというようなことを説明させていただきますので、ぜひ町に来て相談をしていただければと、こう思うところであります。  また、認知症については、本当に重大な症状になる方もあるわけでありますので、ぜひそうならないような認知症予防の対策であったりとか、あるいはなった方のそういう支え、さらには、やっぱり御家族の方も大変心配されますので、そういう家族会であったりとかあるいはそういうこと、さらには、住民の皆さんにもやっぱり知っていただかなければなりませんので、講演会の開催であったりとかそういう理解を得るような取り組み、さらには、認知症サポーターの養成をしたりしながら地域で見守っていく、そういうことをしながらこの対策をとってまいりたいと、こう思っておりますので、よろしくお願いいたしたいと思います。 ○議員(8番 町田 貴子君) これで終わります。 ○議長(井上信一郎君) 以上で町田貴子議員の一般質問を終わります。       ─────────────・───・───────────── ○議長(井上信一郎君) 以上をもちまして本日の日程は全て終了いたしました。  これにて散会いたします。  本会議は、あす17日の午前9時から開きますので、御参集ください。お疲れさまでした。                 午後4時57分散会       ───────────────────────────────...