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平成27年第 8回定例会(第3日12月 9日)

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  1. 琴浦町議会 2015-12-09
    平成27年第 8回定例会(第3日12月 9日)


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    平成27年第 8回定例会(第3日12月 9日) ────────────────────────────────────────   第8回 琴 浦 町 議 会 定 例 会 会 議 録(第3日)                         平成27年12月9日(水曜日) ────────────────────────────────────────                         平成27年12月9日 午前9時開議 日程第1 町政に対する一般質問 日程第2 休会の議決       ───────────────────────────────                本日の会議に付した事件 日程第1 町政に対する一般質問 日程第2 休会の議決       ───────────────────────────────                  出席議員(14名)         1番 大 平 高 志        2番 澤 田 豊 秋         3番 桑 本 賢 治        4番 語 堂 正 範         7番 藤 本 則 明        8番 新 藤 登 子         9番 高 塚   勝        10番 川 本 正一郎         11番 小 椋 正 和        12番 手 嶋 正 巳         13番 青 亀 壽 宏        14番 桑 本   始
            15番 井 木   裕        16番 前 田 智 章        ───────────────────────────────                  欠席議員(2名)         5番 山 田 義 男        6番 藤 堂 裕 史        ───────────────────────────────                  欠  員(なし)        ───────────────────────────────                 事務局出席職員職氏名  事務局長 ────── 阿 部 信 恵  主事 ──────── 西 本 賢 司       ───────────────────────────────               説明のため出席した者の職氏名  町長 ──────── 山 下 一 郎  副町長 ─────── 小 松 弘 明  教育委員長 ───── 石 前 富久美  教育長 ─────── 小 林 克 美  会計管理者兼出納室長  倉 光 雅 彦  総務課長 ────── 西 長 和 教  企画情報課長 ──── 遠 藤 義 章  商工観光課長 ──── 小 泉   傑  税務課長 ────── 田 中   肇  町民生活課長 ──── 小 塩 久 志  福祉課長 ────── 藤 原 静 香  健康対策課長 ──── 永 見 弥 生  農林水産課長 ──── 高 橋 三枝子  上下水道課長 ──── 中 島 章 男  建設課長 ────── 福 本 正 純  教育総務課長 ──── 岩 船 賢 一  社会教育課長 ──── 戸 田 幸 男  人権・同和教育課長 ─ 長 尾 敏 正  農業委員会事務局長 ─ 石 賀 郁 朗       ───────────────────────────────                 午前9時00分開議 ○議長(前田 智章君) ただいまの出席議員は14名であります。定足数に達しておりますので、本日の会議を開きます。  本日届け出のあった事故者は、議員では、山田義男君が体調不良のため欠席する旨の連絡がありました。当局では、ございません。  本日の日程は、あらかじめお手元に配付している議事日程表のとおりであります。       ─────────────・───・───────────── ◎日程第1 町政に対する一般質問 ○議長(前田 智章君) 日程第1、町政に対する一般質問を行います。  それでは、昨日に引き続き、通告順に質問を許します。  8番、澤田豊秋君。 ○議員(2番 澤田 豊秋君) 皆さん、おはようございます。私は、通告に従いまして、今回はTPPの対策について質問をさせていただきます。昨日も同僚議員が質問されまして、重複する面もあろうかと思いますが、その点は御容赦を願いたいと思います。  さて、TPP、環太平洋戦略的経済連携協定は、シンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランドが2006年に結んだFTA、自由貿易協定が母体となり、ここへ2010年にアメリカ、オーストラリア、ベトナム、ペルーが参加して新たな協定づくりが始まり、その後、マレーシア、カナダ、メキシコ、そして2013年に日本が加わり、成長が見込まれるアジア太平洋地域で貿易や投資をさらに促進し経済を活性化させようというものです。  このTPPには当然メリット、デメリットがあります。とはサーチによりますと、メリットは関税の撤廃により肉、野菜、果物、乳製品などの輸入食品が安くなる、関税の引き下げにより貿易の自由化が進み日本製品の輸出が増大する、整備・貿易障害の撤廃により大手製造企業にとっては企業内貿易が効率化し利益がふえる、鎖国状態から脱しグローバル化を加速させることによりGDPが10年間、2.7兆円増加すると見積もられております。デメリットは、海外の安い商品が流入することによってデフレを引き起こす可能性がある、関税撤廃により米国などから安い農産物が流入し日本の農業に大きなダメージを与える、食品添加物、遺伝子組みかえ食品、残留農薬などの規制緩和により食の安全が脅かされる、医療保険の自由化、混合診療の解禁により国保制度の圧迫や医療格差が広がりかねないというようなことが上げられています。  特に農家にとっては大変深刻な問題で、日本が加盟して2年以上経過して、ことしの10月5日に大筋合意がなされました。これによって、5年をめどに貿易品目の95%で段階的に関税を撤廃することや、参加国間の投資や企業進出を促進するための枠組み、環境に関するルールなど幅広い共通ルールが設けられるというものです。協定文書は21分野、31章と多岐にわたると言われています。この協定が発効すれば、経済規模で世界のGNP、国内総生産の約4割を占める大きな経済圏となります。  大筋合意を受けて、共同通信社が全国の知事、市町村長に賛否を問うアンケートをされておられます。それによりますと、反対が36.9%、賛成が23%、どちらとも言えないが39.5%と反対が賛成を上回る結果が出ている状況もあります。  昨日の同僚議員の質問で、琴浦町は反対ということでしたが、政府は、農林水産業地域活力創造本部TPP総合対策本部の会合が11月25日に開かれ、安倍首相は、TPPを攻めの農林水産業に切りかえるチャンスにしていく、重要5品目を生産する農業者が将来にわたって安心して経営を営めるよう経営安定策を確実に実施していくとして、攻めの対策、守りの対策として総合的なTPP関連政策大綱が決定されました。今後の国会等でもこのことは大いに議論がなされ、紆余曲折はあると思いますが、本町は特に農業が基幹産業でもあり、漁業、商業、観光等を含めてTPPに対する戦略会議等を設けて対策を講じていく必要があると思いますが、町長はTPPの対策をどのように考えておられるのかお伺いして、壇上からの質問といたします。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) 皆さん、おはようございます。  TPPの件であります。TPP、環太平洋パートナーシップの交渉は、10月5日に大筋合意に至りました。この交渉は平成25年2月の日米首脳会談の結果、聖域なき関税撤廃が前提でないことが確認された上で、7月から交渉に参加し、2年余りにわたる厳しい交渉の結果での合意であると承知しています。  国のTPP対策大綱の基本方針で示されている内容では、攻めの農林水産業への転換を目指した体質強化対策及び重要5品目関連対策として経営安定・安定供給のための備えが示されています。  また、昨日の桑本賢治議員へも答弁させていただきましたが、琴浦町の地方創生先行型予算においては、酪農振興の一助として、首都圏の販路拡大を目的に、駐在員の配備をしながら、平成28年以降は酪農基盤整備を図り、原料の安定供給を目指したデイリータウン構想を計画しているところであります。  琴浦町としましては、今後とも国、県における平成27年の補正予算、平成28年当初予算を注視しながら生産者の不安を払拭できるよう努力をしたいと考えております。以上です。 ○議長(前田 智章君) 澤田豊秋君。 ○議員(2番 澤田 豊秋君) 昨日の町長の答弁も、国、県の動向をしっかりと注視し、分析して今後の対応ということがきのうの答弁でもありましたけども、今、先ほどもありましたように、11月25日に政府が関連政策の大綱を示されて、それで攻めの対策、あるいは守りの対策ということで今、非常に流動しております。この対策がいろいろと出された中で、けさの新聞でも、アメリカから非常にクレームがついとるというような新聞報道もありました。  そうした中で、先般の11月のJAの農業祭でも、このTPPの問題に対して、大筋合意による影響ということで、事務所の前にいろんな資料が出されておりました。これは米であるとか、あるいは乳製品であるとか、あるいは牛肉であるとか、そういった農家の皆さんが本当に関心のあるものをJAもいろんな意味で情報を提供しておられて、それによる、いろんな中で、これが合意した場合にはこういうふうに変わるというようなものが出されておりました。そういった中で、今、県議会のほうでもこのTPPの問題が取り上げられ、知事はこのTPPの大筋合意に伴う県内の農林水産物への影響を懸念する反面、鳥取和牛オレイン55のブランド力向上や県内企業が海外への牛乳輸出の認定を受けたことなどで国内外に打って出る県内の農林水産物の反転攻勢に期待感を示しておられるということをおっしゃっております。  そして、我が町の中で考えてみますと、白鵬85の3など全国のトップクラスの種雄牛の誕生で、鳥取和牛の品質が本当に高いレベルであることが証明されました。そして11月の17日の新聞によりますと、本町の牧場が農業HACCP認証農場として鳥取県内で初めて認められて、畜産物の安全性と生産性の向上が図られて、本当に販売力の強化にもつながると、そういうようなことも報じられておりました。また、県内の乳業者が平成15年の一元化によって大山乳業農業協同組合となって、生乳の生産量も平成20年には6.5〜6万トンから平成26年の5.6万トンに減少しているような状況の中ですけども、そういった中で、畜産クラスター事業を利用して、乳牛の飼育頭数や生乳の生産量をふやすために、本町ではこの畜産クラスター事業TPP対策の目玉にもなるというふうに副町長もおっしゃっておりました。  こうした状況の中で、きのうも同僚議員がTPP対策審議会、仮称ですけども、立ち上げて具体的に行動すべきではないかということを質問されました。町長は、先ほどもありましたように、国、県の情報を分析して考えたい、対応したいということですけども、私は昨日の同僚議員の御意見にも同感で、今、地方創生推進会議という、そういう絡みもあるわけですけども、やはり町長もおっしゃっておられるんですけども、国、県の情報をしっかりと情報収集を努めて、早く私は戦略会議を持つべきだと思いますが、町長、いかがですか。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) まず、少し前段のことにつきまして、澤田議員が壇上で発言をされたTPPに関する経過なり、国内あるいは国際的な動向であったり、TPPという大きな地球規模での経済的な枠組みの持つことであったり、将来のことであったり、そういうことに対する認識というのは基本的に同じ認識に立っております。ありますように、TPPにも光と影がありますし、琴浦町にあっては、いわば光と影のうちの農林水産業の町ということであれば、どっちかというと影の部分のことについての対策を考えていかなければならないということであります。しかしTPPという、この大きな地球規模での枠組みというのは、いろいろ紆余曲折はありますけれども、世界の大きなスタンダードになっていくという、そういうふうに認識すべきであろうと考えまして、その中では今回のTPPの総枠合意に対して、東南アジアを中心とした主要な参加しなかった国の困惑、あるいはこれに早いこと入っていかないと国の存立が危ぶまれるみたいな、そういうことを深刻に考えておる大きな国もあったりするわけであります。  その中にありまして、琴浦町は農林水産業を中心として発展をしてきた町でありますし、その中でTPPのこのことを受けて、やはり目に見える形での具体的な対策というものを打っていくことになります。その前段として、きのうもありましたように、TPPということを主要な課題とした組織づくりというものも必要でないかということがあったわけであります。しかし今の段階で我々が、町内の有識者も含めて、TPPの何をどういうレベルで論議をするかということになりますと、それはどういうところから論議をするのかなということで、やっぱり国や県のデータを中心にしながらでないとなかなかならないと思いますが、そういうことはあるにいたしましても、きのうも申し上げました、やはり何らかの組織というものをつくる、地方創生の推進の戦略会議との兼ね合いというものをどういうふうに整理するかということもありますけども、でもやはりそれはそれとして何らかの組織というものを立ち上げる必要があると考えております。 ○議長(前田 智章君) 澤田豊秋君。 ○議員(2番 澤田 豊秋君) 今、町長がおっしゃられたように、この間のG20の後でも非常にこのTPPに早く参加をしなければならないというような意向を示された国もありますが、先ほどJAの農業祭のときの資料の話をしましたけども、その中でもいろいろと影響の中で、県内産の中でも、TPPに参加していない国からの輸入が大半で、影響は少ないとかというようなことも資料の中に出ておりました。そういった状況もありますが、私はなかなか今、非常にすぐぱっと組織化してどうこうというのは確かに難しい面はあろうかと思いますが、そういう世界の流れの中で何らかの形で私たちの町のありようというものを考えることは重要だろうと思います。当面農業を中心とした対策というものが急がれると思いますが、私はさまざまな視点から検討して、農業以外の本町のすばらしいものというものもあると思うんです、いろんな意味で。そういうものも掘り起こしながらやっぱり積極的に取り組んでいく必要があるというふうに思っております。そういう意味からも、当面農業を中心とした対策という中でも、やっぱり守りから攻めにという中で、これからの農業はどうあるべきかというのを、私は今、私たちの町の中には集落営農組織の法人化された組織が4組織あるように伺っております。それから多面的機能支払い制度に38組織取り組んで、長い間、圃場整備やってきて、その水路等が傷んでいる、そういうものを直して基盤を整備して取り組もうということもありますし、あわせてそういう法人化されて集落を上げて地域づくり、農業というものに取り組んでおられるところもあります。  そういう意味で、この集落営農組織の大切さというのを私もつくづく痛感しておるんですけど、今、赤碕中学校区のほうで人権同和教育部落懇談会が行われております。その中でも、ある集落によっては、非常に高齢化して、あるいは仕事で農業につけない、そういった中で、集落の中でみんなが支え合って集落の農業を保っている。懇談会の中で本当にありがたいですという話をこの間聞きました。そこはいろんな意味では、米等についても非常に高いお金で売買して、非常にうまく運営しておられて、そういう意味でもこれからの農業をどういうふうに考えていくかという点では、そういう組織の中もしっかりと議論していくアクションを町のほうで起こす必要があるんじゃないかなというふうに思ったりもします。  それと、この本議会の最初の日に企業誘致特別委員会の報告に先進地事例の報告もありました。その中に、生産者と消費者が一体となって取り組んでいる特徴というのも報告がありました。そういう意味を考えると、集落営農とかいろんなものを考えながら、ある意味では社会教育の分野でもやっぱりこういった問題を通して私たちの町のありようというものを考えていく必要があるんじゃないかと思いますが、その点は町長、どうお考えでしょうか。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) 県議会のほうでも、知事が攻めの農業で、知事、攻めを期待ということで過日の日本海新聞はこういう形で大きく報道されておりますし、確かに守りの農業もあるし、攻めの農業も必要であります。そしてTPPという、そういう大きな地球儀をぐるぐるっと回して、ここからここまでを一つのエリアにしようという、そういう構想の中での、それを琴浦町の農業の実態の中で、攻めの農業に転じていく、あるいは守りの農業をするといっても、そこはもっとグローバルな視点というものがいやが応でも求められるということがあろうと思います。そこのところをどういうふうにしていくのかということの論議をこれからしていくわけでありますけども、そういう点でいきますと、例えばTPPというものを検討する審議会の人材につきましては、町内の、あるいは農業をしておられる人だけで組織をするというような、そういうことはもう超えてしまわんといけんかもしれません。町外の全然違った職種の人も入れるような形で、TPPの大きな潮流というものをどう琴浦町の農業という総論から各論、各論の部分の地域のことを考えるときにはそういう審議会も非常にダイナミックな発想でのメンバーで構成をしないといけないのかなというふうなこともふと思ったりしております。  そういうことを考えたときに、TPPということは結局、長期で見ると地産地消を徹底をしていくとか食育をきっちりして日本国中の食育をあれして日本の食というものを大切にしていくのかという、そういう国家レベルの食育というようなことも必要になるかもしれません。例えば戦後約70年たってパン食というものが非常に定着したと思うんですけれども、それは何のことはない、終戦直後にアメリカの農産物が、麦なんかがたくさん余っておって、それを日本のそれに投入し、パン食を定着させ、学校給食でパン食を定着させ、あるいは脱脂粉乳とかというような形でそういうふうなことをした。それは一つの戦略だったかもしれません。それが本当に70年という時間の経過の中で見たときに、今の私たちの食生活の中ではパンと牛乳のそういう食文化みたいなものができ上がっちゃったということ。特別に何かのそういう国家の戦略までを意識することはないわけでありますけれども、振り返ってみますとそういうこともあるのかなというふうなことも思いながらであります。 ○議長(前田 智章君) 澤田豊秋君。 ○議員(2番 澤田 豊秋君) 確かにこのTPPの問題というのは、私自身も農業の問題等、余り詳しくない部分もあるんですけども、このTPPにはさまざまな問題があることは事実です。そういった中で、専門的な形で検討を加えないけんということですので、そこら辺は確かにしっかりと国、県の状況をやっぱり踏まえて、私たちの町、基幹産業である農業をどうやって守っていくのか、きのうの町長の答弁でも、農林水産業のあり方はどうあるべきかということを町を挙げて考えていく、そういう機会にしたいというようなこともおっしゃっておられました。  私は今、先ほど営農集落の話をしましたけども、先ほどの先進地の中でもやっぱり生産者と消費者、当然メリット、デメリット、先ほどありましたけれども、そういった中で、消費者だったら安いものを買いたいというのは、これは純粋な気持ちだろうと思います。だけど、そういう中で私たちの町をどうやって、本当に農業あるいは農林水産業を中心とした町をどうやってこれから活性化していくかという観点からすれば、やはり町民みんなで考えていく、そういう機会にしなければならないなというふうに思うわけです。このTPPの問題では、ISD条項であるとか、あるいはラチェット規定というのもあるそうですね。もし一遍自由化、規制緩和を条件で取り組んだのを、それを外す、消すということはできないということのようですね。ですから、もし離脱する場合には相当なリスクが生じるというような形で、非常に我々にはなかなかはかり知れないような問題もこの中にはあるわけです。  そういった中で、この問題を私が提起しましてから毎日のように情報がどんどんどんどん起きてきておりますし、変わってきております。そういった中に、私たちの町でも今やっぱり大きく取り上げて考えていかなければならない問題の一つに、遊休荒廃農地をどうするかという問題があるんですね。本町では25年度に37.2ヘク、平成26年度には38.4ヘクあります。ついせんだってのいわゆる2016年度の税制改正で検討する農地関連の改革案というのが示されました。その中で、その部長も、小泉部長ですね、この税制改正に盛り込まれた中では、保有農地を農地中間管理機構農地バンクに貸し付けた場合には固定資産税を優遇する。これはやっぱりTPPの発効をにらんで担い手へ農地の集約を加速させていくというふうな考え方です。それで一方では、耕作放棄地固定資産税を1.8倍に引き上げる課税強化は17年度から実施する方向というのが示されました。これは小規模で耕作の効率が悪い農地や遊休農地を減らして大規模化を進めていこうと、そういうような中で、本当に遊休荒廃農地の解消にとって大きな課題の一つであるというふうに私はこの間から感じました。  そういった中で、本町の農業委員会でも平成23年度から先にぽろたんの栽培を奨励して、毎年ぽろたん祭も開催されております。開始からわずかな時間でもうほとんど売り切れてしまうというような、ちょっと時間がおくれるともうないというような非常に盛況ぶりですが、そういった中で、先般、商工会との振興懇談会が行われました。その中に、人口減対策で移住定住の問題が取り上げられて、空き家と荒廃農地の組み合わせができないかという話がありました。本町のいろんな取り組みの中でも農業といわゆる移住対策というものを連動して考えていかないけんというふうな考え方もあるようですが、そういった中で、本当に難しい課題はあると思いますが、そういう状況把握に努めて、先ほど出ていた移住対策と荒廃農地をしっかり組み合わせて取り組むということも非常に大事なことではないかなというふうに思っております。  それと、やっぱり何といっても荒廃農地、いろんな中でなぜふえてきとるかということを考えたときに、私は、農業者はますます高齢化してきております。そういった中で、ぽろたんはふえとるという状況もありますが、余り手のかからない作物をやっぱり考える必要があると思います。そういった中で、このTPPの問題もあわせて一つ考えてほしいなと思いますのは、私もずっと回ってますと、農地の中で、ハウス栽培をやめて、そのまま放置されとるのもあります。それから高齢化してるという中に、こういった農地を少なくして、固定資産税が強化される状況を踏まえたときには、やっぱり何らかの形の栽培もしていく考えでいかないけんじゃないかなと思ったりもするんです。そういう意味で、私は自分のところで今ハヤトウリというのをつくってます。これ、遊休農地の解消にいいなと感じています。非常に多く面積がとれます。手がかからない。そういった中で、それを再利用して、あるいは加工していけば特産品にもつながっていくんじゃないか。そうすると商工会であるとか観光協会等と連携して取り組めるんじゃないかなというふうに感じました。そういった荒廃農地の問題で国が課税強化しようとしている中で、そういったことも私はこれからの中では検討していく必要があるんじゃないかと思いますが、その点、町長、どうでしょうか。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) 新聞報道でもありますように、確かに、荒廃農地をそのまま放置しとる状態は固定資産税をさらに高い税金をかけるということは報道されておりますし、恐らくそういう動きということになってくるというふうに思っております。そして、ありましたように、今、地域の実態を見回しますと、空き家が多くなっておる、荒廃農地もそれなりにありますし、今おっしゃいますハウスなんかでも高齢化によって利用がされてないところもあったりします。それは全体で見るとそういう資源が、もったいない資源が至るところに高齢社会の中であるということだと思っております。片方には地方創生の波、TPPの波、そういうことをトータルに考えて将来を考えたときには、やはり若い人材を育てていく、新規の就農者、そういう若い人材を確保していく、育てていく、そういう政策だと思っております。地域の中ではそれは農機具だってこれまで使いよったんだけど、高齢化になって余り使ってないところとか、そういう資源がたくさんあって、そういう目で見るともったいないものがあるということだと思うんですよね。そこのところで本当にやる気のある人があればそれがうまく使えるように思いますし、町の対策としては、やっぱり若い本当にやる気のある人材をどう確保したり育てていくかということが課題になりますし、その辺をしっかりと取り組んでいくことになるわけであります。  そして今、全体で注視をしておりますのは、恐らく来年の1月には示されるであろう平成27年度の補正予算のメニューにどういうものが示されるかということを注視をしております。恐らくこの平成27年度、つまり平成28年の1月ごろに示される補正予算の内容は地方創生とTPPということがキーワードではないかというふうな認識をしておりまして、そのものをやはりうまく活用しながら今おっしゃった課題というものを解決をしていくような取り組みが必要だと考えております。 ○議長(前田 智章君) 澤田豊秋君。 ○議員(2番 澤田 豊秋君) 先般ちょっと農業新聞を見てましたら、攻めの業界連携ということが載っておりました。日本の農産物というのは海外の大都市スーパーや高級店で品物がよく超高級品扱いをされていて、各国のバイヤーが、日本産は利益率がいいので販売したいが、窓口がばらばらで安定して品物が入らないということが指摘されておるということが出ておりました。一方、米国はその点、農務省に聞くと対応がスムーズで、頑張って売っている、頼んでもいないのに販売促進の補助をくれたりとか米国産地に招待してくれたりという、そういった中で、今だからこそ戦略的に夢を持って業界連携チームで海外進出することこそ日本の農業が世界で勝てる攻める農業につながるというものがちょっと載っておりましたけども、このことを我が町に置きかえて考えてみると、我が町の中でも全国、世界に打って出るもの、あるいは地域で守るもの、これらをしっかりとやっぱり協議して対応していくことが大事ではないかなと。まだ決まってはいませんけども、そういう流れの中で、そういうこともひっくるめて私たちは頭の中に入れて考えていかなければならないんじゃないかなということを感じたんです。  そして、特に最近、観光面でも、このたびの補正でも出ておりますけど、中部版DMOの取り組みが始まっております。本町も窓口がばらばらではなく一体的な連携のもとに活力のある町づくりにつなげるような体制が必要だというふうに思います。先般の商工会との中でも、商工会長もいろんな意味で窓口をやはり一本化して取り組むべきでないかというふうな話も出ておりました。そういった体制整備というものもこれから一層取り組みが必要となってくるというふうに思います。そういう意味から、最後に町長の決意を表明していただいて、私の質問を終わりたいと思います。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) 大きな考え方としては、私たちはやはり地方創生というものを成功させなければならないということ、それからTPPという大きな流れの中での琴浦町の課題というものを解決しなければならないということ、そういう大きな方向性でしっかりと取り組んでいかなければなりません。  ありましたように、海外のこともありますし、国内のこともあります。例えば琴浦町というこの枠の中では東京の市場というのをどう考えるかということがありまして、今、地方創生のメニューで大山乳業の商品を中心に東京の市場の辺での販売やキャンペーン、あるいは大山乳業の商品以外の琴浦の物産なども含めてのPRや販売活動をしておるところでもありますし、ずっと煎じ詰めていきますと、物流のコストのことが出てきます。物流のコストのことについても、今、水面下でいろんな接触を図って、そのことが何とかならないのかなということもしておるところであります。そういうことであります。  それから、中部版のDMOというのもあったりします。これも今の段階でも課題も多いわけですけども、これから目指すべき方向としてはやっぱりこれを育て上げていくという方向でありますので、町としてもそれはしっかり取り組んでいきます。繰り返しになりますけれども、町としましては、地方創生とTPPの問題というのは避けて通れないことでありますし、その成功に向けて頑張るということであります。       ─────────────────────────────── ○議長(前田 智章君) 通告8番の質問が終わりましたので、通告9番、新藤登子君。 ○議員(8番 新藤 登子君) では、改めまして、皆様、おはようございます。  通告に従いまして、2問質問をさせていただきます。  1つ目、介護予防事業の取り組みについてです。  町では、介護予防の取り組み第6期、平成27年度から30年の3カ年の介護保険事業計画と高齢者福祉計画が策定されました。琴浦町の高齢化率は33%を超え、3人に1人が65歳以上の高齢者です。高齢者の単身世帯も増加しています。元気な高齢者になっていただくためにはどのようにしたらよいのか、地域で支えていくことが一番今求められているところです。  各集落の公民館の中には、1階部分が台所、土間、また2階部分を会合などで使用しているところがたくさんあります。住民も高齢化していく中で、2階への上がりおりが困難であります。高齢者の公民館使用には不便な状況だと思います。次のことをお伺いいたします。  各部落公民館の活用が大変重要になっています。各集落の公民館を高齢者が活用するためには、段差がなく安全に活動ができる場が必要です。また、トイレも和式よりも洋式に改良すべきと思います。町として改良する集落に対して助成する考えはないか伺います。  2つ目、介護予防琴浦体操、100歳体操の啓発または普及はどのように進めておられますか、お伺いします。  3つ目、それぞれ体操の指導者の配置、配属、活用をどのようにされていますか。  また、そのほか関連質問などがございますので、よろしくお願いいたします。  2つ目の項目に入ります。まなびタウン南側(駅南)の入り口の標識の設置についてです。  まなびタウンを利用される町内外の方が多くなり、とてもうれしく思います。駅南の駐車場に入るまでの道順とか入り口がはっきりわからない人が多いようです。夜はわかりにくいです。利用される方にもわかりやすい標識の設置をすべきではと考えますが、町長の御所見を伺います。  壇上での質問はここで終わります。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) 介護予防の関連であります。  公民館のトイレの洋式化を含めたバリアフリー化については、少子高齢化が進む中、地方創生の取り組みの一つである高齢者がより活用しやすい地域の交流拠点を整備することに寄与するものであり、住民活力につながるものであると認識しております。そのため、現在、次年度に向けて公民館のバリアフリー化を行うための改修工事に対する補助金制度の新設を検討しているところであります。10月には各地区の区長会を開催し、区長さんに対し、補助金制度の新設について検討中である旨、説明を行ったところであります。  平成27年度からの第6期介護保険事業計画の最重要課題としての地域包括ケアシステムを実現するため、介護予防の推進は大きな柱となっています。介護予防琴浦体操として、平成21年琴浦町歌に合わせてつくった琴浦体操と、なじみの曲に合わせて今年度作成した新わくわく琴浦体操があります。今年度は一人でも多くの町民の皆様に新わくわく琴浦体操を普及啓発することが大きな柱となっています。11月に行った介護予防フォーラムで参加者の皆さんに周知し、またひらめきはつらつ教室、高齢者サークル活動、敬老会等、機会あるごとに地域に出かけ、普及活動を行っているところです。  また、100歳体操は高知県で開発された体操で、民間主体により地域で広がりを見せていることに感謝をしているところであります。このように高齢者が日ごろから運動習慣を身につけることが介護予防につながると認識しています。  普及においては、福祉課はもとより、健康対策課、社会教育課とも連携し、今後も一層推進してまいります。  駅南の駐車場の関連であります。 ○議長(前田 智章君) 町長、体操リーダーの養成。 ○町長(山下 一郎君) 体操リーダー。はい、失礼しました。  新わくわく琴浦体操リーダーは、今年度の4回シリーズで養成講座を開催し、28名のリーダーが誕生し、現在普及啓発活動を行っているところであります。来年度以降もリーダー養成を継続し、一人でも多くのリーダー養成を検討しているところです。
     100歳体操は自主的に学ばれた指導者が部落やサークルの要請により普及しておられると認識しています。どちらの体操ということではなく、官民協力しながら体操することが介護予防につながり、地域に普及することを目指しています。  まなびタウンの件ですけれども、生涯学習センターに限らず、町外から町内の施設や観光地を訪れる方に対して案内板等による誘導は必要なことと考えております。  また、御指摘のあった生涯学習センターを町外から利用される方も年々増加し、図書館利用者も合わせて年間約10万人の町内外の方に利用されていると聞いております。オープンから約20年が経過し、この間、山陰道の開通や県道東伯野添線の改修、完成が身近になるなど、これまでのアクセスルートが大きく変わろうとしています。従来の国道9号線、県道東伯倉吉線からの標示だけでなく、これらとあわせた案内標識を設置するよう県土整備局と協議を重ねております。  また、県道、町道からの駐車場への進入標示や駐車場標示などもより詳しく設置することが必要となってくると考えます。いずれにしましても、教育委員会と協議し、生涯学習センターの利用者の声を参考にして、わかりやすい誘導を心がけてまいります。以上です。 ○議長(前田 智章君) 新藤登子君。 ○議員(8番 新藤 登子君) ありがとうございました。  先ほどの介護予防の取り組みなんですけども、段差がなく安全に活動できる場ということで、和式を洋式にということで、ある部落に行きましたら、当時はまだまだ町の補助がなくてということで、県のほうに要望されまして、上限100万ぐらいだったそうですけど、そのうちの60万をいただいたということで、その部落に行ってまいりました。そして、改造されたところを見させていただきましたら、本当にきちんと和式から洋式にということで使いやすくなっておりました。また、床なんかもきちっとされて、段差がなく、全てがきちんと60万以内でできたということでございました。町としても、先ほど10月に区長会を開かれて区長さんたちに説明されたということで、私もその件を再度お聞きしようと思っておりましたですけど、やはり大事なことですので、ぜひそのように周知をされていかれたらいいかなと思っております。  啓発なんですけども、そのときの部落に先月行ってまいりまして、その日はすごく冷たい雨が降っておりました。その部落には10人ぐらいの高齢者の方が集まっておられまして、ちょっと私もその仲間に入れさせていただいたんですけども、基本体操から100歳体操まで約30分かかるそうです。その間に私も一緒になって体操しましたですけれども、リーダーになっておられる方が、途中、ほかの仕事があるといって抜けられました。私は体操しながら、この後どういうふうにされるのかな、10人の方はどのようにして体操されるのかなと思って、そしたらビデオが流れておりまして、DVDですね、を見て座って体操していらっしゃるんですね。あれ終わったら、リーダーの方がおられないのに皆さんはどういうふうにされるのかなと思いながら見てましたら、DVDを見て終わった途端に皆さんが立って、ありがとうございましたとおっしゃってまして、私はええっと、すごく感謝の気持ちで体操してるという雰囲気に見受けられました。そしてその後、片づけを全員でされ、そして次はお茶を飲む座談会をするのに、皆さんが一緒に机を出して、私もお手伝いしますのでと言ったら、いいです、いいです、そこで座っててくださいとおっしゃられて、いや、困ったなと思いながら、それでもいいですよということで、私もちょっと甘えましてずっと見てましたら、2人1組になって机も皆出されまして、それはてきぱきと、女性の方はお茶の準備をされたりしながら、そのような雰囲気の中で私も10人の方と仲間になってお話をしました。  その中でいろいろ聞きました。やはり皆さんは週に1回、そこは水曜日にあるようです、毎週水曜日に。月に3回から4回していらっしゃいます。この水曜日が待ち遠しくて仕方がないと、そのようなことをおっしゃっておりました。また、男性の方でしたけども、以前はちょっと目が見えにくかったけれども、この体操のおかげで何か目が見えるようになってきた、だから会場にも行けるようになったとおっしゃってました。そして、体操が終わった後のその話ですね。皆さんが楽しくお菓子をいただきながらお茶を飲んでということで、本当にこの日が一番うれしいと、そういう生き生きとした言葉をお聞きしました。やはりこの体操はすばらしいなと思って、ぜひ普及啓発につなげていかれたらいいと思います。  そして、100歳体操は、先ほど町長がおっしゃられたように、高知県から来たもので、普及されてるんですけども、それはビデオがあって、皆さんが御自分でできると、リーダーの方がそこにおられなくても自分たちでできると、そのようなこともおっしゃっておられました。その中で、今、新わくわく体操とか琴浦体操もあるんですけれども、これはDVDがないのでちょっと、リーダーの方が28名養成されていらっしゃるんですけども、そのリーダーの方がどちらのほうに配属していらっしゃるか、多分いろんなサークルのほうに行っておられると思うんですけれども、やはりビデオがあればそれなりに自主的にもそのサークルでできるのではないかなと思うんですけど、その辺のところは、DVD、ビデオの作成というのはできないものでしょうか。そのようなお声も聞いておりますので、その辺のところをお聞きしたいと思います。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) 今おっしゃいましたことにつきましては担当課長のほうで答えさせます。 ○議長(前田 智章君) 藤原福祉課長。 ○福祉課長(藤原 静香君) DVDの件ですが、平成21年につくりました琴浦町歌に合わせた琴浦体操につきましては、町の職員と、あと老人クラブ、高齢者クラブの会長さんにモデルになっていただきましてつくり上げました。それは町歌でありますので、DVDをつくって町内の町民の皆様にお配りをしております。今回つくりました新わくわく琴浦体操については、非常になじみがあるという曲ではありますが、著作権等の問題がありまして、それを町民に広めるというのが非常に、それぞれのレコード会社、それから音源のところのそれぞれの曲に合わせた合意というか契約が必要になってまして、ちょっと今後それを広げるということになると莫大な金額がかかるということが発生しております。来年度に向けてCDを例えば買っていただいて、それを音として流すのはいいんですが、音と映像が一緒に流れるというのが非常に困難な状況でして、28年度に向けてちょっと今検討しているところです。以上です。 ○議長(前田 智章君) 新藤登子君。 ○議員(8番 新藤 登子君) 今、課長さんのほうからお話聞きました。CDはあるということは私も知っておりましたですけど、やはり皆さんはその映像を見ながら、一生懸命本当に座ってやっておられる。それが自分たちのできる、リーダーの方がおられなくてもできるということを本当にお話の中でおっしゃってました。だから、途中でリーダーの方が抜けられても、私、これどういうふうにされるのかなとちょっと不安を感じてたんですよね。私が何もわからないのに入って、その場にいて勝手なことしていいのかどうかという迷いがありました。ところが、そのビデオが終わるなり皆さんがお礼を言われて、テレビに向かって、あれ、すごいな、これは感謝の気持ちで言っておられるんだなと、本当にそのような気持ちで、お年寄りの方が、本当にうれしく思いました。その方たちが本当に生き生きと輝いていらっしゃるんですね。そのお話の中でも、皆さんがいっぱいおしゃべりされるんです。私も時間があって途中で退座させていただきましたですけど、その皆さん、10人の方のお一人一人のお顔が今でも頭の中に浮かんできます。本当にすごい。おっしゃってました、映像さえあれば自分たちでもできると。リーダーの方もこれから、今、配属していらっしゃるかどうかちょっとわかりませんけども、リーダーの方も、4回か5回の指導を受けられてリーダーになられたんですけども、ちょっと耳にしたんですけれども、自分はどこに指導に行けばいいかちょっとわからないんですよねというお声も聞きましたので、ぜひその辺のところをもうちょっときちんとしていただければなということを思っております。  また、そういうことで、次は関連質問になるんですけれども、パワーリハビリテーションですね。森本医院さんでパワーリハビリテーションをしていらっしゃるんですけども、ここに書いてあるんですけども、運動機能向上を目指すことを目的とし、足腰に不安のある方や体力低下のある方が高齢者専用マシンを使用して運動機能訓練を行うことで、体の動きや姿勢、体力を維持、改善し、活動的な生活を取り戻したり継続したりすることを目指していきますということなんですけれども、今、森本医院さんで利用されている方は、行っておられる方は週に2回行かれるんですね。1回が200円と聞いております。それが3カ月で終了するようですね。3カ月で終了すると後のフォローは何か考えておられるかどうか、その辺のところをお聞きしたい思います。よくなってもならなくてもとりあえずは終了という、3カ月で終了ということなのかどうか、その辺のところと、もし終了でしたらその後のフォローはどういうふうに考えておられるかということをお聞きしたいです。よろしくお願いします。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) 今おっしゃいましたパワーリハビリテーションのことと、トータルにその後のことも含めてでありますけれども、担当課長のほうで答えさせます。 ○議長(前田 智章君) 藤原福祉課長。 ○福祉課長(藤原 静香君) パワーリハビリテーションにつきましては、平成15年から森本医院に委託しております。年間約60人の方が週に2回、3カ月間のコースで通っていただきます。年間60人ですので、限られた人数となっております。その方が3カ月終わった後、また3カ月すると年間30人ぐらいしか利用ができないという形で、一応3カ月の区切りということになっておりますし、3カ月リハビリすることによって非常に足腰が元気になって、以前できなかった畑仕事ができるようになったりですとか、閉じこもりであった方が近所のサークル等に出かけるようになったといった、そういった効果も出ております。この体操というのは、先ほどありました琴浦体操、新わくわく琴浦体操をつくったというのも、結局リハビリが終わった後に機械を使わなくても自宅ですとか近所で友達同士でできる体操はないかということで考案したものですので、パワーリハビリが終わった後に元気になって御近所のサークルのほうで十分に体操していただくという目的がございますので、そういう形で3カ月を一応終了という形でさせていただいております。 ○議長(前田 智章君) 新藤登子君。 ○議員(8番 新藤 登子君) では、3カ月で終了ということは、後は、ほとんどの方がよくなっておられるということですけども、多分100%よくなってる方はそんなにはないと私は思うんですけども、耳に入ってるところを見ると、それである方が1カ月、個人で会員になると5,000円かかるそうです。月に5,000円。それを何とか少しでも何らかの形でフォローしていただければなという声もお聞きするんですね。だから、その辺のところ、3カ月で定員が60名ですか、ということで限りがあるんですけども、やはり何とかその辺のところを、リハビリ体操もいいんですけれども、そういう機能訓練ができる森本医院さんなんかでぜひしたいという声がありましてこのような質問をさせていただいてるんですけれども、やはり足腰に不安のある方が結構いらっしゃるんですね。やっぱり3カ月行っても、そのときはちょっとよくなっていいんですけれども、行かれる間は、でもやはり過ぎてくるとまた何だか足腰がやっぱりうまくいかんなということで、階段の上がりおりが本当につらいという方もたくさんいらっしゃいます。やっぱり体力低下のある方が活動的な生活を取り戻すためにも継続が大事だということもここに載ってますので、介護保険の計画書には、何らかのフォローをしていただければという思いがありますので、ぜひそのことを行政としても考えていただきたいと思いますけれども、やっぱり無理なことでしょうか、フォローというのは、その後のというのは、お聞きします、最後ですけど。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) 現在の制度としましては、リハビリテーションで60人ということの中で、3カ月を一つの単位としてしておるということであります。その後は、担当課長も申しましたように、いろんな体操というものの普及でいろんな形でその後をしていくという、そういう計画であります。今のところはそこのところはそういう形で考えております。今のところはこれを拡充するとかということは考えておりませんが、補足の説明を担当課長のほうにさせます。 ○議長(前田 智章君) 藤原福祉課長。 ○福祉課長(藤原 静香君) 先ほどのパワーリハと補助の関係です。パワーリハの個人負担は200円となっておりますが、町からは1回2,300円ということでお支払いしております。2,300円の1割負担が本人さん負担という形になって、24回、3カ月間通っていただいてます。会員になられた方は一月5,000円ですけど、聞きますと、日曜日を除いて毎日行かれるということになりますと、月に25回、1回200円というような形で、ただその件については送迎がないので、パワーリハは事業として送迎がありますけど、会員になられると個人で行かないといけないという縛りがあるので非常になかなか難しいですし、森本医院さんだけでなくて、パワーリハの機械については町内のほかの医療機関等にもございますし、デイサービスの機械等でもリハビリの機械を入れておられる事業所もありますので、29年度以降の事業に向けて、そういった機械を使う手だてはないものかというようなこともちょっと内々で計画をしているところですので、ちょっと今の補助については難しい部分がありますが、リハビリをして、とにかく元気になっていただくというのが町の最大の目的になっておりますので、介護予防に向けてどういう形がいいかというのを今後検討していきたいと思います。 ○議長(前田 智章君) 新藤登子君。 ○議員(8番 新藤 登子君) ありがとうございます。とにかく足腰さえ丈夫であれば介護保険料もそんなに使わないと思うんですよね。今おっしゃったように1回で200円、でも補助していらっしゃるのは2,300円で、本当に大きいと思います。でも、これがたちまち足腰が立たなくなってますます重症になってくると、それこそもっと介護保険にひっかかってくるんじゃないかなという反面もあると思うんですよね。やはりそういう方たちのためにも少しでもフォローがあれば、本当に皆さんが喜ばれるんじゃないかなと思っております。5,000円は本当に行政さんのほうから見れば安いものだと、でも毎日行かれるわけじゃないですよね。やっぱり週に一、二回ぐらいしか行けないと、やはり足腰が弱いのでそんなにしょっちゅうは行けないと。でも5,000円でも払って行かなきゃいけない、リハビリしたいという気持ちの方がたくさんおられますので、またその辺いろいろ考えていただきたいと思います。  そして、今おっしゃったように、ほかの医療機関もあるとおっしゃってますけども、赤碕診療所さんがこのたびリハビリできることになりましたとこの前も報道されていましたけれども、聞きますと、2階にあるんですよね。階段を上がらなきゃいけないと。足腰が弱いために階段が上がれないということで、森本医院さんはちょっと遠い。赤碕の方だったんですけども、森本医院さんまで行くのは遠いし、といって赤碕のほうにせっかくそういうところができたのに、それも2階だし、下だったら何とかいいのになという声もありました。その辺のところも医院さんともまた何とか連携をしながらいい方向に進めばいいじゃないかなと思います。このようなこともお話が出てましたので、ぜひよろしくお願いいたします。  もう一つ、関連質問に入りたいと思います。今度は家族の介護のために仕事をやめる人が多いようです。また、そのことを耳にもします。正規雇用から非正規雇用にやむなく変わる方も多くおられます。実数の把握はしておりませんけれども、見えないところにやっぱり多くなっているのが現状なんですね。以前役場の女性職員さんも家族介護のために定年を待たずに早期退職された方がありますけれども、今現在はそのような方はいらっしゃいませんか、お聞きします。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) そのことにつきましては、担当課長のほうで答えさせます。 ○議長(前田 智章君) 西長総務課長。 ○総務課長(西長 和教君) お答えします。承知はしておりません、該当者については。該当者はいないということです。 ○議長(前田 智章君) 新藤登子君。 ○議員(8番 新藤 登子君) これはやはり女性の問題として考えるべきだと思いますので、そういうことのないように、やっぱり職員さんのほうにもその辺のところはしっかりと、ないように、皆さんでそういうことが助け合っていけるような仕組みになっていけばと思いますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。  続きまして、次の件に入りたいと思います。  先日、意見交換会で下郷公民館のほうに行きました、議会のほうで。そうすると、夜のことだったので、6時半までということだったので、車で昼の明るいうちにちょっと走ってみたんですけど、こちらにお店があって、この前だなと思いながらよくあれしてたんですけど、夜は暗くて全然わからなくて行き過ぎてしまって迷ってしまったんですけれども、やはりその公民館も、標識が見えないというか、暗いのと両方で、本当に、地元の方はわかるかもしれませんけど、ちょっと離れると、私たちはほとんど利用することがないので、その辺のところもやはりもうちょっと明るくなればなという思いがあります。やはり防犯のためにも必要な場所には街路灯を設置して明るくしたらどうかと思いますけれども、その辺のところ、どうでしょうか。結構あると思います、まだ。そちらの公民館だけでなくして私の地元にもありますし、やはり必要な場所は明るくして、ここ入り口ですよとわかりやすい表示でもあればなと思いますけど、その辺はいかがなものでしょうか。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) 防犯灯の設置というのは、それぞれの部落での要望で一番多く出てくるのはこれでありますし、町のほうとしても、抜本的に多くの予算を投入して整備もしておるところでありますけれども、その辺の実態なりのことも含めて担当課長のほうで補足の説明をさせます。 ○議長(前田 智章君) 福本建設課長。 ○建設課長(福本 正純君) 街路灯の要望につきましては、先ほど町長が申し上げましたとおり、毎年たくさんの部落から設置要望をいただいております。場所につきまして、部落内であれば、それぞれの部落が主体となってつけていただいております。その場合、町のほうで、LEDの場合、上限1万円の助成を行っております。部落を外れて、部落と部落の間にあるとか、そういった場合につきましては町のほうで設置を検討いたしますけれども、毎年、既設の街路灯を全てLEDに交換ということでやっておりまして、今年度、約1,500万の費用をつけていただいておりますが、なかなか、たくさんの要望に全て応えられていないような状況であります。緊急時とか非常にここは大変危険で必要であるということであれば、区長さんから要望いただいたところを優先的に検討しているところであります。区長さんのほうから要望いただければ、現場等を確認して検討させていただきたいと思います。 ○議長(前田 智章君) 新藤登子君。 ○議員(8番 新藤 登子君) ありがとうございます。LEDはすごく高くて、でも持続性があるということですので、蛍光灯とは違いますので、部落のほうに区長会でもそういうお話はしていらっしゃるんですか。そういうことはしてないところもたくさんありますが、各公民館にそういう照明をつけたり、ここは入り口ですよという設置ですね。わかりにくい、今、私お話ししましたですけれども、それは各区長さんたちでもそういうお話はして、要望があればそのようにしますよという啓発はしていらっしゃるんでしょうか。 ○議長(前田 智章君) 福本建設課長。 ○建設課長(福本 正純君) 毎年全町区長会等ございますが、建設課の要望事項として、そういったこともお知らせをしておるつもりであります。また、各地区公民館の場合、建物と一体で街灯がついている場合がありまして、建物の電気代とセットになってる場合が非常に多いもんですから、街路灯として区分ができない場合は、それは部落のほうでお願いをしておるところであります。 ○議長(前田 智章君) 新藤登子君。 ○議員(8番 新藤 登子君) ありがとうございます。多々いろいろと質問等させていただきましたですけれども、やはりこれから、第1問の質問をさせていただきましたように、だんだんと高齢者の方がふえてきて、足腰が本当に悪い方がふえつつあります。ぜひこのパワーリハビリが何とか皆さんが、悪い方にはできるだけ、優先順位ということをお聞きしましたですけれども、赤碕診療所にもそれができましたので、何とか連携をしていただきまして、そちらでもできるように、地元の方が行けるようにしていただきたいということで、ぜひ検討をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。       ─────────────────────────────── ○議長(前田 智章君) ここで暫時休憩いたします。10時半に再開いたします。                午前10時15分休憩       ───────────────────────────────                午前10時30分再開 ○議長(前田 智章君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。  通告9番の質問が終わりましたので、通告10番、語堂正範君。 ○議員(4番 語堂 正範君) 失礼いたします。このたびは通告に従いまして7問質問させていただきます。  まず初めに、浦安市との連携について質問いたします。  先日、山下町長は浦安市を訪問され、浦安市長とお会いし、話をされたと聞いております。町長は浦安市長とお会いしたときにどのようなお話をしてこられたのか伺います。また、自分はこれをきっかけに浦安市と琴浦町が交流を図ることができるのではないかと考えております。このきっかけを生かし新たなる取り組みなどを考えておられるのか、このつながりをどのように生かしていかれるのか、町長と教育長に伺います。  次に、若者の声が届く体制づくりについて質問いたします。  現在、琴浦町にはさまざまな青年団体、組織が業種ごと、地域ごとに存在しております。しかし、青年組織は存在しておりますが、この組織が行政にかかわる機会が少なく、若者の声が町政に届く体制が整っていないように考えます。また、20年先、30年先の琴浦町を創造していくのは若者と考える中で、若者同士が琴浦町の未来を創造し、提言できる環境、体制の整備が必要と考えますが、町長に伺います。  次に、公民館の活用について質問いたします。  各地区、集落ごとに存在する公民館をコミュニティースペースとして活用できる方法があるのではと考える中で、富山型デイサービスがその手法の一つになると考えます。公民館を拠点としてこのような取り組みを行うためには町の支援が必要であり、支援することより実践できる体制を整えることができると考えます。地域の課題を解決する一翼を担うことができる手法と考えますが、町長の考えを伺います。  次に、リノベーションによるまちづくりについて質問いたします。  リノベーションとは、既存の建物に改修工事を行い、用途や機能を変更して性能を向上させる、また付加価値を与えることにより、マンションの1部屋、1棟、建物を木造から鉄骨まで、特に構造に関係なく行うことができる手法であります。空き家対策にも活用できる方法だと自分自身は考えております。行政がリノベーションを行うことを支援することにより、よりよい展開が期待できると考えますが、町長の考えを伺います。  次に、インパクト投資、クラウドファンディングを活用した地域づくりについて質問いたします。  インパクト投資とは、教育や福祉などの社会的な課題の解決を図るとともに、投資行動のことも指します。現在、日本財団のソーシャルインパクトボンドのパイロット事業などが行われており、日本でも徐々に広がりを見せてきております。また、クラウドファンディングを活用して地域活動に対し資金を集める仕組みづくりも広がってきている中で、厳しい町の財源ではなく民間からの資金により地域活性化、福祉の向上を図る手法になると自分自身は考えます。行財政の負担の軽減、また地域で活動する組織、団体の資金を集めるためにも活用するべきと考える中で、町長の考えを伺います。  次に、グルメのまち琴浦町のさらなる推進について質問いたします。  グルメと観光のまち琴浦町を推進し、数年がたっております。先日、じゃらんのリサーチにより、海産物、畜産物にはまだまだ可能性があるという結果も出ております。この結果を踏まえ、さらなるグルメの町、琴浦町を推進する必要があるように自分自身は考えます。条例の整備、推進計画の作成を行い、しっかりとした形でグルメを推進することにより、観光にも産業にも結びつく大きな可能性を秘めているように考えます。策定される考えがあるのか、町長に伺います。  最後に、農業委員会のあり方について質問いたします。  農業委員会等に関する法律の改正により、農業委員会のあり方が変化する側面があると考えます。現在既存する農業委員会のあり方を町長はどのように考えておられるのか、建議書をどのように捉えておられるのか、また今後の農業委員会をどのように考えているのか、町長に伺います。以上です。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) まず初めに、浦安市の関連であります。  9月に千葉県浦安市で開催された浦安フェスティバルでのPR用として本町の地域おこし協力隊が作成した「じゃない方の、浦安。」ポスターをきっかけに、10月16日、市長の表敬訪問を行いました。市長とは、お互い無理のない範囲での交流を実務者レベルにおいて検討しようという話をいたしました。また、町内企業のビジネスチャンスにつながる可能性も感じたところであります。この浦安つながりを交流のきっかけとして今後の展開を検討したいと考えており、やはり人の交流が大切だと考えます。  浦安市は東京ディズニーランドを初め工業団地や住宅地が市の面積の大部分を占める都市型のまちであり、一方、琴浦町は豊かな自然が多く残っています。本町の中学生は近年、修学旅行でディズニーランドを訪れており、例えば浦安市の修学旅行に琴浦町の自然体験メニューを提案する等、その違いを生かして、まずは子供同士の交流などを検討してはというふうなことを考えております。  若者のことであります。  町内では東伯青年会議所、商工会青年部、農協青年部、農業青年会議、青年団などの組織があり、必要に応じて行政の担当課がかかわって活動を展開しておられるものと認識しております。また、行政への提言などについては、組織の大小にかかわらず、これまでも町としては対応しております。  町の総合戦略策定の際には、琴浦町地方創生推進会議へ若者、これは青年団、それから農業青年会議、琴浦町保育園保護者会連合会、琴浦町PTA連合協議会の代表として委員を委嘱し、意見をいただいてきたところです。組織によっては規模や活動の縮小等の課題も見られ、協働での取り組みなど、行政が主導して今後の展開も検討していく必要があると思いますが、組織の中でやる気やリーダーシップのある人材が輩出されてくることも重要であると考えます。  若い人の力は地方創生の時代の鍵になると考えます。スタイルにこだわらない対話の必要性も感じており、積極的に機会を持ちたいと考えていますので、ぜひ意欲的なアイデアや声をお聞かせいただきたいと考えます。  それから、各地区の公民館の件でありますが、富山型デイサービスは利用定員15名程度の小規模であり、高齢者、障がい者、子供などを対象とした多機能型、そしてNPOなど住民にとって身近な主体の参入などによる地域密着の3つの柱を特徴とした地域共生型サービスであります。  富山県では、平成5年、3人の看護師が独自で開所したデイケアハウスを平成15年には介護保険上の施設で障がい者のデイも利用可能となる推進特区認定され、県が中心となり施設整備費等の公的助成により運営されていると認識しております。  琴浦町においては、町内には高齢者への介護保険によるデイサービスが充実し、また障がい者への支援として作業所、就労の機会や生産活動の就労継続支援などのサービスがそれぞれの事業所で行われているのが現状です。各地区公民館の活用方法については重要な課題であると認識していますが、富山型デイサービスの機能を各地区公民館に持たせることは現状では困難であると考えます。  リノベーションであります。  リノベーションを活用したまちづくりは、鳥取市でリノベーションスクールが開催されるなど、地域活性化の有効な手段として近年県内にも広がりつつあります。11月には、コトウラ暮らし応援団が主体となりリノベーションによるまちづくりについて鳥取市で活動されている方を招き、トークライブが開催されたところであります。  琴浦町では、これまでリノベーションという手法を用い、お試し住宅琴浦さんちや旧中井旅館、桐谷家住宅の改修を行い、地域活性化などに役立ててきたほか、NPO法人塩谷定好フォトプロジェクトが行った写真記念館の整備に支援をしてまいりました。今後、公共施設管理計画の策定に伴う公共施設の有効活用や近年増加をしております空き家対策、地域の活性化において、リノベーションによるまちづくりは非常に有効な手段であると認識しており、塩谷定好フォトプロジェクトのように民間主体となったリノベーションによるまちづくりにおいてもどのような取り組みが必要か検討していかなければならないと考えております。  インパクト投資関連であります。  本町においてのインパクト投資の導入には相当な高い壁が存在すると認識しています。インパクト投資は社会的課題の解決を目指して民間資金を導入する制度ではありますが、あくまでも投資行動であり、投資家に対する対価が必要となります。大きなスキームとしましては、琴浦町が行う行政サービスを投資家から得た資金を利用し民間企業やNPOなどへ委託し、これにより得られた事業成果が投資家に還元されるというものと理解しております。  インパクト投資に向いている行政サービスとしては、すぐに予防、介入しなければ将来多額の行政負担が発生したであろう事案と言われています。投資家に還元する部分は、この将来発生したであろう行政負担額を還元することとなります。よって、この将来発生したであろう行政負担額の評価方法の確立が必要となります。この評価により投資家へ還元する金額が設定されますので、本町において、信頼性、客観的妥当性が高い評価方法の確立は現時点で困難をきわめるものと考えます。  また、投資によって得られる利益もそれなりの規模が必要となると考えます。本町の財政規模、人口規模の行政サービスでは投資対象となるだけの還元部分が確保できるか不透明だと考えています。  インパクト投資については、制度適用上の難しさもあります。実施について困難だと考えています。クラウドファンディングについては、ふるさと納税を活用したものを実施したいと考えています。昨年実施した船山上万本桜公園整備では全国から116件、306万円の寄附をいただき、桜の植樹を実施することができました。今後ともこのシステムを活用していきたいと考えております。  グルメであります。  琴浦町の観光振興については、これまで琴浦町観光協会や琴浦グルメストリートなど関係機関と連携し、グルメのまちとして推進してきました。特に県の真ん中にあるという地の利を生かし、昼食を琴浦町でとっていただくべく取り組みを進め、グルメのまちとして認知されつつあるところであります。  今年度から新たに鳥取県観光連盟とじゃらんの協力のもと、ことうら観光商品開発プロジェクトを開催し、3年以内に琴浦町の観光商品を開発し、売り込んでいく予定であります。本年2回のワークショップと市場調査を実施した結果、琴浦町では海鮮丼、東伯和牛、牛骨ラーメン等が人気のある商品であることがわかりました。来年度以降はリサーチ結果、調査した結果に基づいた観光商品の開発や旅行業者への営業等の強化を図っていくことを考えております。今後とも魅力ある琴浦を誇れるまちづくりを進めることを目的として、地域経済の活性化を図るべく観光振興施策を進めていく所存であります。  農業委員会のあり方であります。  農業委員会は公的に認められた唯一の農業、農業者を代表する機関で、農業や農業者に関する全ての事項にわたる広範な役割と農業及び農民に関する情報提供を行うことや、各種の事業推進や農業者に対する農政の普及推進を行い、農地制度に関する業務執行の全国的な統一性、客観性の確保を図り、市町村長から独立した行政委員会として、公平・中立に事務を実施しながら地域の農地の農地集積や紛争の仲裁などの利用調整や農家相談、また行動する農業委員会として遊休農地対策などにも積極的に取り組んでおられます。  建議書については、農業委員会から提出された折、農業委員から説明を受け、内容を協議しながら受け取り、関係課には事務局から提出し、予算については内容を検討しながら対応しておるところであります。  今後の農業委員会については、今年の8月に改正農業委員会法が成立し、9月に公布されました。この中で、主たる使命である農地の担い手への集積・集約化、耕作放棄地の発生予防・解消、新規参入の促進をよりよく果たせるよう行動する農業委員会として農地利用の最適化を行っていく委員会であると考えております。以上であります。 ○議長(前田 智章君) 小林教育長。 ○教育長(小林 克美君) 浦安市との交流については、まだ面識を持ち合う段階にあると捉えております。今後、琴浦町の活性化に向けて活動が積極的に展開されることを期待しております。交流連携の計画立案もこれからであろうと思っております。本町への修学旅行などといったメニューが企画化され、また交流活動の構想が上がれば、その中での生徒交流なども含め、話が具体化してくる中で積極的にかかわっていこうと思っております。 ○議長(前田 智章君) 語堂正範君。
    ○議員(4番 語堂 正範君) 済みません、多岐にわたるので、簡潔に追及させていただきたいと思います。  まず、教育長のほうなんですが、これから作成と言われましたが、対象は今現在は中学生だけなんでしょうか。小学生も含まれるんでしょうか。教えてください。 ○議長(前田 智章君) 小林教育長。 ○教育長(小林 克美君) まだ私は向こうと面識を持っているわけでありませんので、話が具体化してくる中での検討になろうと思います。現在、中学生は修学旅行でディズニーランドのほうに行ってますので、こちらのほうの自然を生かしたメニュー等の企画を向こうがされて、またこちらが提案して、中学生が来れば中学生同士の交流、あるいは小学生は希望者を募って小学生が来るというようなことの企画が上がれば小学生の交流、そういうようなことになろうと思っております。 ○議長(前田 智章君) 語堂正範君。 ○議員(4番 語堂 正範君) ぜひ小学生も含んだ形が自分自身はいいのかなと思います。せっかく向こうにも浦安小学校、こちらにも浦安小学校がありますので、そういうちっちゃなつながりもつくることができればいいと思いますので、よろしくお願いします。  教育長からは向こうに向かう話しかできないと思います。では今度は町長に、受け入れ側としてどのような体制を整備される予定なのか教えてやってください。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) ということよりもまず、まだ表敬訪問をして、大きな話として、お互いに無理のないことができればそれがいいですねというようなことであり、そのレベルのまず段階でありますので、そのことを踏まえて、実務レベルで少しいろんなことの意見交換も含めて、協議が調うのか調わないのか、そういうことからのスタートであろうと思っておりまして、今おっしゃったところまでは、まだまだそのことについてお答えする段階ではないと考えております。 ○議長(前田 智章君) 語堂正範君。 ○議員(4番 語堂 正範君) そうですね。でも、ぜひぜひ受け入れ体制のほうを整備していただければと思いますし、浦安市のほうは観光コンベンション協会のほうで小・中・高の体験メニューというのを用意されている組織もあります。琴浦町の場合には観光協会というわけでもないかもしれないですし、また課でもそういう課がありますので、よりよい形で受け入れができるような形にしていただければと思います。  町長のお話の中で、まずは子供たちから、また民間からという話があったんですけども、こういう企業とか民間とかが交流するに当たりまして、町としては支援される考えはあるんでしょうか。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) まず、そこまでの論議に行かないんですけれども、ただ積極的に町としてはこのことを向こうのほうと話をしたり、ぜひ形のあるものにしたいという思いはありますし、そうはいっても何らかの財政的なことも必要であるということであればそれはそのときの内容によると思います。しかしそういうことをする場合には、何かを取り組むためには財政的な負担が必ず伴ってくることでありますので、それはそのようなものとして考えております。 ○議長(前田 智章君) 語堂正範君。 ○議員(4番 語堂 正範君) 自分も余り無理のないもので交流していくべきところがあると思いますし、無理のない形で進めることにより長く継続することができればよりよい形につながるのかなと自分自身は考えております。せっかくできたつながりですので、途切れることなく、どちらかといえばより一層加速していくような形になればいいのかなと思いますので、またそういう考えで取り組んでいただければと思いますので、よろしくお願いします。  では、次に、2番目のほうに移らせていただきます。若者の声が届く体制づくりの件なんですけれども、確かに総合戦略のときに青年団と農業青年会議、あと保護者の方の団体、PTAの方々ということで、若い方々の意見を取り入れる形、総合戦略を構築されるに当たりまして会議の中のメンバーに入っておられたと思います。ただ、青年の声と自分が言うのは、主要な団体としましては、町長が冒頭のお話の中で5団体を上げられたんですけども、まずは行政とかかわってない団体もあれば、またそれ以外の団体の人たちもいますし、また青年自体の声ということに関しますと、なかなかやっぱり各団体の長である方は年長の方が多かったりする中、そういうものを取りまとめてある程度構築しなきゃいけないのかなと自分自身は考えております。その中で、先ほど質問の中で述べさせてもらいました10年先、20年、30年先の提言するに当たりまして、その体制づくりが必要だと自分自身は考えております。その中で、そういう組織があった場合に対して町長は、意見交換の場を積極的に持っていただけるという意見はいただいたんですけども、それに対して支援をしていくという考えもございますでしょうか。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) 今おっしゃった支援の意味がちょっとよくわかりませんが、要は今答弁の中で一つの具体的な組織名を上げさせていただきましたけれども、このことに特別なこだわりはありませんで、若い人のそういう形の意見交換や提案を聞いたり、話し合う場というのは、そういうふうなものを企画していただければ、それは積極的に町としては対応いたしますということであります。 ○議長(前田 智章君) 語堂正範君。 ○議員(4番 語堂 正範君) そうですね。次世代を担うのは後継者ですね。やっぱり地域にいる青年たちだと思っています。別の会で、鳥取県のほうだったんですが、鳥取県の元気づくり推進会議というのに参加した中で、その地域ごとの課題の中で、資金という面はあったんですけども、その次に、次世代を担う後継者的なリーダーが少ないという、いないというところもあった、話の中で課題として上がってまいりました。そういうところを改善するというためにもやはりある程度青年が集まって、そういうところに対して行政と話す場を持ち、どういう人材が必要なのかというところを意見交換できる場が自分自身は要ると思いますし、またそれに対しては町長自体は積極的な考えを先ほどお話を聞きましたので、ぜひぜひそのようにしていただければと考えまして、次の質問に移らせていただきます。  富山型デイサービスのほうですね。自分はこれを公民館の活用の一つの手法として今回質問させていただきました。先ほど、現状としてグループホームや介護施設というものがある中で町としても難しいじゃないかというお話がありました。琴浦町自体が実際問題そういうことに取り組まれてる事業所さんが多いというところもありますので、そういうこともあるのかなと思いますが、やはり自分はもともとの中では、公民館の活用ですね、やはり今後、特にコミュニティーとして何か使えるんじゃないかという観点で質問させていただいている中で、実際問題、ではNPO法人もしくは何らかの組織が公民館を活用してそういう取り組みを行いたいということに対しては町長はどのように考えられますでしょうか。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) デイサービスの事業というのは、当然法に定められた要件をきちんと備えた、そういうことを、例えば琴浦町には具体的に各地区に公民館がありますけれども、そこのところにいわば私の認識として、事業として、そこの公民館なら公民館を使って事業を展開をするということになると思うんです。それはボランティアではないし、当然こういうデイサービスの事業をするということは、法に定められた要件を全て満たし、資格のある人がきちんとするということなんだろうなというふうに私としては受けとめておりまして、それを各地区の公民館のスペースを使って事業展開をするということは困難だというふうに思っております。 ○議長(前田 智章君) 語堂正範君。 ○議員(4番 語堂 正範君) 柱としまして、富山のほうに見に行ったときには民家を改修してあったんですね。そういう取り組みで、自分がそこに訪問させてもらったときには、高齢者の方、また障がいを持ってる方、そして託児所だったでしょうか、子供たちもいながら、そういう建物ですので人もいながらの、あとは食べるスペースも。ただ、これは今までの法令ですと何カ所か分けなきゃいけなかったんですけども、それを1カ所でできるという、もともと富山県が特区化して最初に行ってきたものなんですけども、それによりトイレの整備などを一つの建物でできるということがあったんで、そういうものを、例えば公民館の改修じゃないんですけども、そういうまた新たなリフォームじゃないですけども、そういう形でも結びつけることによりまして活用する団体とともにやっていけるのかなと考えたところもありました。  事業所のメリットとしまして、初期投資の軽減と経営の安定化、またスタッフが重複しないのでスタッフの確保がしやすいなど、いろいろとメリットが上げられるところもありますが、実際問題、地域にそういう建物がありますと、やはり今、老老介護もあったり、地域の中でできない人たちも、介護施設があっても多分入れない人たちもまだたくさんいると思うんです。そういう人たちのためにその地域のところで皆さんで見ていくような形ができる組織、または今、離婚されてというわけではないんですけども、母子家庭や父子家庭という方がある中、やっぱり子供の面倒見ながらという難しい状況を緩和をし、雇用の促進にもつながるというメリットが多い内容なのかなと自分自身は考えています。こういう観点で、地域の中にそういう建物があることによって、今後そういう課題を解決することができると思います。法令的にはやはり公民館という建物に対してはできないという考え方でしょうか。それとも町長自身の考え方でしょうか。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) これは、各地区にある、今それぞれの地区に公民館があるわけでありますけれども、イメージして考えていただきたいのは、それぞれの地区をほとんど、デイサービスの事業所がその公民館のほとんどのスペースを365日占用して使うという状態になってくるということだと思うんですよね。実質的には各地区の公民館は公民館の機能ではなくなってしまって、当然こういう事業を展開するということになるとそれなりのスペースが必要であるわけです。つまり地区の公民館をそういうある一定の事業者が占用してそういう事業を展開するということは、各地区の公民館で、その地区の公民館の利用の形態として、まず地域住民の素朴な理解が得られるかといったらそれは困難だと思っておりますし、琴浦町の実態は、こういう民間の施設が本当に多くあって、結果としてはサービスが充実しておって、介護保険が鳥取県でも上位クラスにあるというのはご案内のとおりなわけであります。ですから、今おっしゃったように、富山型のデイサービスとおっしゃっても、それぞれの地域の公民館が、もう公民館の機能がほとんどできん形で、事業者がこういうサービスを提供、これはもう一つの事業としてするわけですので、無資格の人がボランティアで何かをするという次元の話ではないというふうに、そういう理解をしておりまして、そういう前提の中でお答えをしておるわけです。ですから、それは困難ですというふうに申し上げとるわけです。 ○議長(前田 智章君) 語堂正範君。 ○議員(4番 語堂 正範君) パイロット的とか何か試験的にという考えも自分自身もあったりするところはあるんですけども、やっぱり自分はもともとを話せば、質問の中にもコミュニティースペース、人が集まるところの中で、高齢者の方がおられ、子供たちが一緒にいる。今、地域の中で高齢者の昔の話を聞ける環境があるのかなと考えたりするときがあります。もしそういうところが公民館で賄うことができるなら、一緒に地域の人が集まる場としてそういう富山型デイサービスという形があるんですけども、それを派生させながら琴浦型みたいな形で新たな取り組みにもつながるのかなと考えたりするところであります。この質問は冒頭からの公民館の活用についての柱の中で、手法の一つで富山型デイサービスということで自分が出させてもらったことがあります。今後も公民館の活用、特にみんなが集まる公民館であり、またよりよい形で地域に貢献できる施設になるべきだと思いますし、使わないから統廃していくのでなく活用のほうを考えていただく中で、またこういう考えもありますということで検討していただいてもいいのかなと考えまして、この質問はちょっと締めさせてもらって、次の質問のほうに移らせていただきます。  リノベーションによるまちづくりについてですが、鳥取市さんのほうで、東部のほうでやはり活発に行われております。琴浦町の場合も先ほど町長が、桐谷家、またお試し住宅、また塩谷定好写真館ですね、こちらも確かに言われてみたらリノベーションといえばリノベーションになるのかなと思ったりします。ただ、向こうのほうでありましたのは、空き家をバーやカフェなど、空き家対策、移住対策になるんですかね、そういうものにつながるところがあると思ったんですけども、今現在、総務課のほうで空き家の取りまとめも行っていると思います。今後そういう形で空き家をある程度、どこにあるかはわかってくるといいますか、見えてくる中で、今度はそれをじゃあどうするかという話の中で、やはり民間主導になるべきだと、自分も町長も行政主導であるべきではないと思うんですけど、こういう形でリノベーションを行うことに対してはやはり支援していくという考えでよろしかったでしょうか。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) まず少し話をバックさせてもらいますけど、公民館のあり方や利活用のことにつきましては、これはおっしゃるとおりで、今後公共施設の見直しということも含めながら公民館のさらなる活用を図っていくというのは、これは当然、語堂議員がおっしゃるとおりで、そのことはしっかり取り組まなければならないと思っております。  それから、その次のリノベーションのことにつきまして、でも我々がリノベーションを考えるときに、具体的に桐谷家のこと、それから中井旅館のこと、それから塩谷定好さんのプロジェクトのことであったり、そういうものを、あるいは上釛の琴浦さんち、そういうものが具体的にリノベーションをイメージしたときに、整備したものを我々自身が検証したり評価したり課題を見詰めてリノベーションの今後のあり方というものを考えてみる必要があります。そこのところであったのは、やっぱり一番今注目されているのは塩谷定好写真記念館であったりするわけでありますけれども、リノベーションというのは、今後そういう方向は知恵を出していかなければならないと思います。しかし問題は、誰が銭を出すのか、どこが主体でやるのか、誰が最後の責任をとるのかという、そういう冷静な冷徹な分析や評価が問われてくることだと思っております。そういうふうにしたときに、やっぱり、なら今の中井旅館の、あるいは桐谷家の利活用を考えたときに、我々としても課題はやっぱりあるなというふうに思っておるわけですね。そこのところが難しいんですけれども、大きな方向として、おっしゃるように、今、地域にもったいない資源がたくさんできてきとるというのは事実であります。それをやっぱり生かしていかなければならないという方向はそうであります。あとは誰が責任持ってやるのか。行政が主導でやるのか。民間が主導でやるのか。やっぱり基本的には民間主導でやっていかんといいことにはならんと思っております。 ○議長(前田 智章君) 語堂正範君。 ○議員(4番 語堂 正範君) そうですね。自分も民間主導のほうがと思っていますし、やっぱりそういう組織がないと継続もできないのかなと考えます。琴浦町も中間になるような組織みたいなものも何となく構築されつつあるのかなと考える中で、空き家やリノベーションの建物を活用するのは明らかに民間だと思いますので、それに対して町として何か支援をしていただく、3つの関係になるんですかね。真ん中にそういうことを、事務的なものじゃないですが、行うところがあり、それを求める人がいる。そしてそれに対して行政側が、上側のほうでは空き家の場所とか、そういう情報を提供しつつ、あとはこちらのほうの民間ですね。リノベーション側、建物を使う民間に対しての支援を行うかどうかというところが結構行政としてできる範囲の支援なのかなと思うんですけども、こういう部分の支援に対しては町長はどのように考えられますでしょうか。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) それは今、具体的に申し上げた分についても町は大なり小なりいろんな支援をしてきております。やはりそれは個別具体的な事業の計画であったり当事者の志の高さであったりやる気であったり、あるいは財務体質であったり、いろんなものを踏まえる中で町としても側面的ないろんな形での、財政的なこともありましょうし、もっとソフトウエア的なこともありましょうし、そういうことをやっぱりしていくということで、町は全く知りませんということでは済まないわけであります。それは地方創生とはということと重ね合わせる中にあって、町としてはそういう認識を持っております。 ○議長(前田 智章君) 語堂正範君。 ○議員(4番 語堂 正範君) そうですね。今年度も起業に向けての補助金ですね、助成金のほうを琴浦町として独自にされていると。これはやっぱりよその自治体でも少ない部類だと思いますし、そういうところに対しての危機感といいますか、それを後押しをしようとしている町の体制がすごく見える事業だと考えます。さらにそれを促進するのに当たりまして、リノベーション、先ほど言われた地域のNPO団体さんや地域の団体さんが立ち上げるパターンもあるんですが、さらに起業するに当たりましても、建物の問題って絶対出てきてしまうんですよね。その中で、さらにそれをリノベーションという形の観点から空き家をそういうものに変える人たちに対しても支援ができれば、より一層、他の自治体とは差別化じゃないんですけども、推進している自治体になり得るのかなと思います。また、ちょっと戻るんですけども、そういう団体以外にも箱がなくて困っている団体さんって結構おられますので、そういうところにもまた光を照らしていただければいいのかなと自分自身は考えます。  次に、インパクト投資とクラウドファンディングの話で、投資行動、投資家に還元することに対してすごくリスクがあるというお話が先ほどありました。自分はちょっと質問の中で、その中で日本財団のソーシャルインパクトボンドの話をさせてもらったと思うんですけども、こちらのほう、今年度も関西、大阪と東京で説明会もありながら、ソーシャルインパクトボンドの手法でパイロット事業をずっと日本財団が行っております。こちらのほうは資金提供など云々かんぬんを日本財団のほうが協力しながら行いますし、直接でなく多分契約的には日本財団を挟んでから行うような形で、リスクが少ない形になると考えます。  また、町長が調べられたのとちょっと自分の認識が違うところは、投資という形ではあるんですけども、成功報酬に近い形で、失敗した場合には金額が発生、頭の最初の基本的な金額はあっても、成功によってということで、それを評価方法というのをある程度確立しなきゃいけないところはあると思うんですけども、そういう形で、あくまでも成功に対してさらに金額をという形に多分設定できたと思います。なので、まずはなかなか難しいということで今ちょっと決断は難しいですし、あれだと思うんですけれども、自分は検討には値するのかなと思ったりします。それはやはり質問のときにも述べさせてもらいましたが、やはり限りが見えてきた町の財政、その中で、財源の中で、ふるさと納税が金額としては上がってきてはいるんですけども、それ以外にもある程度手法を考えていったほうがいいのかなと思います。実際問題、また前年度と同じぐらいの金額でふるさと納税のほうの金額がという話はありますが、全国的にこちらのほうも競争になってきておりますので、いつまでも維持ができるかなと、可能性があるのかなというところは不確定なところがありますので、新たな資金の調達方法ではないんですが、そういうものも検討するべきと思いますが、町長はどのようにお考えでしょうか。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) まず前段の町の財政構造や、その財政というのは、これは地方財政状況調査ということで財政的な指数が全部あって、そこの中で、特別にうちの地方公共団体としての財政的な構造に問題があるということはないと思っております。それは毎年いろんな財政上の比率を全部出す形になっておりますので、そこのところはないわけでありますが、ただおっしゃるように財政のより健全性やいろんな知恵というのは出していかないけないのは当然であります。そこの中で、私としてはわかりにくいのは、インパクト投資とあって、例えば例示として日本財団のソーシャルインパクトボンドなるものは具体的には中身としてはどういうものを想定してあるのかがわからないので何とも、こういう答えになったわけであります。ただ、地方公共団体は借金する場合もルールがあります。いろんなことについてルールがありますので、民間のように自由な発想での資金調達、ハイリスク・ハイリターンのようなことにはならないわけであります。例えば財政運営で株式の投資というようなことはできませんし、あるいは投資信託というようなこともできないわけであります。そういうことの一定の財政上のルールがある中にあって、いわゆるインパクト投資なるものがもっとわかりやすく……。反問権というのは使えるですかいな。 ○議長(前田 智章君) 使えます。 ○町長(山下 一郎君) 反問権の行使ですね。インパクト投資なるものは我々にはわかりにくいわけです。町の財政上のルールはそういうふうになっておるんですけれども、本当にそれが地方公共団体に許されるかどうかというのは素朴に思いますし、もう少しわかりやすく説明していただければもっと違った答えの仕方もあるわけであります。 ○議長(前田 智章君) 語堂正範君、ちょっと今の町長の質問に対して答えていただきたいというふうに思います。 ○議員(4番 語堂 正範君) 町長にも実は資料をお渡ししたつもりだったので、読み込まれているかなと思ったりしたところはあったんですけども、実例としまして、横須賀市のほうで行っているものがあります。内容としまして、これは労働支援、高齢者医療、介護予防ですね、あとは再犯防止などいろいろな項目のほうも上げられて、それは地域に対する課題に対してそれをというところで特定することができるので、行政が取り組まなきゃいけない福祉関係のことを民間でもできる範囲を特定して行っていくというものになりますので、そんな言い方になってしまうんですけども、いいですかね。よろしいですかね。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) いずれにいたしましても、確かに我々が従来固定的に財源のあり方という固定的な観念だけではなしに、今おっしゃいましたように、例えばインパクト投資なるものがあって、全国を見渡すと、それぞれの市や町村でそういうことをしたということであれば、そういうことはやっぱり勉強して、町としてできることはそのようにしなければならないと考えております。ただ、インパクト投資という、インパクトという言葉、投資という言葉、そこには非常にリスクが高いような言葉としての印象を受けるのでそのような答弁をさせていただきましたけれども、いろんな形で今後も研究しなければならないと考えております。 ○議長(前田 智章君) 語堂正範君。 ○議員(4番 語堂 正範君) いろいろとリスクがあることもあります。想定されるのは行政としての立ち位置としては必要なことですので、初めてのことにはやはり慎重にならざるを得ないところがあると思います。ただ、徐々に徐々に広がりつつあるものですし、海外で行われているものをまた日本側がというところもありますので、また海外は海外の式でやってるんですけども、日本は日本でまた国の形が違うので、それはまた今後そうやって、多分先駆的に日本財団がパイロット事業として行いながら、これは国のほうも入ってるはずなので、そういう形でやりながら、よりよい形の構築段階というところもあるかもしれません。ただ、今後はふえてくる可能性があるのかなというところもありますので、難しいところと言われたんですけど、検討していただければと思います。  クラウドファンディングの話にちょっと戻るんですけども、万本桜の話ですね、ございました。今後もそのクラウドファンディングをふるさと納税でと言われたんですけども、実際問題それが民間のほうで、自分が思ったのは、某企業さんがやっているクラウドファンディングのやり方で、弓浜絣とか、ものにプラス活動資金のロイヤリティーをつける形でのクラウドファンディングということをやられてるところがありました。そういうののほうが多分、直接的に販売プラスその活動に対しての支援という形で民間に近くなるところがあると思ったんですね。そういう形のほうがいいと思ったんですけども、ふるさと納税でももし民間のほうがこういうのをやってほしいということに対しては、同じような形でクラウドファンディングを行ってもらえるから琴浦町はふるさと納税とクラウドファンディングでいいという認識でよろしいでしょうか。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) クラウドファンディングをどう理解するかというのは、ちょっと私も定義は、認識が曖昧な部分がありますけれども、一つはふるさと納税というシステムで今、平成27年度は約1億8,000万ぐらいの決算見込みを描いておるわけですけれども、これも一つのクラウドファンディングといえばクラウドファンディングだと思っております。それは琴浦の場合はこういう形で使いますよということで使途を限定、4つか5つぐらいの使途で選択ができるんですけども、今のふるさと納税というシステムもある種のクラウドファンディングかなというふうに思っておる。それから具体的に平成26年度に取り組んだものが、船上山の万本桜構想というメッセージを発して、そこのところでふるさと納税という一つのシステムを使ってしたのがクラウドファンディングだというふうに思っております。そのほかいろんな形態のクラウドファンディングというのがあると思いますけれども、今後ともそれは知恵を出して国民の皆様に訴えていく、いろいろな知恵の出し方があろうと思っております。 ○議長(前田 智章君) 語堂正範君。 ○議員(4番 語堂 正範君) こちらのクラウドファンディングは地域活動に対しての促進のところの部分が多かったので、どちらかといえば行政側が窓口になってもらいながら、そういうのをやるに対して、投資じゃないですけども、登録の金額がかかるんですよね。いろいろクラウドファンディングのやり方はあるんですけども、自分が知ってる限りはそういうところを行政で見てるという自治体も、鯖江市さんなんですけども、ありました。そういう形で、その窓口をしてもらうことによって、ほかの地元で活動する団体や、企業的なものも入るのかもしれないですけども、そういう方々が購入型のクラウドファンディングという形でいろいろと財政資金を集める方法もできるのかなというところで今回の提起につながります。クラウドファンディングというのは確かに新しい部類になってしまうのでいろいろと議論しなければならないところもありますけども、ぜひ、財政が悪いという話ではなく、財源をある程度よそから確保したほうが町の単独の予算を使うよりもいいんじゃないかという発想のもとで今回の自分の質問をさせてもらってますので、またいろいろと検討していただきながら、よりよい形で資金集めや地域活性化を図ることに寄与していただければと思いますので、よろしくお願いします。  次に、じゃあグルメのまち琴浦のさらなる推進についてなんですけども、自分はちょっとこの内容の返答をいただいてなかったんですけども、条例の整備や推進計画の策定はどうでしょうかということで質問の中に組み込ませていただいておりますけども、こちらについてはどうでしょうか。 ○議長(前田 智章君) 暫時休憩いたします。                午前11時25分休憩       ───────────────────────────────                午前11時25分再開 ○議長(前田 智章君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。  山下町長。 ○町長(山下 一郎君) まず、少しクラウドファンディングのことで、今後我々としても検討しなければならないと思いますが、ただ一つは、琴浦町という名前を使って全国にクラウドファンディングという形で呼びかける以上は、琴浦町の名誉といいますか、琴浦町ということがありますので、そこのところで国民の皆様の信頼を裏切るような、あるいはそこに誤解を招くようなこと、あるいは疑惑を招くようなことは、絶対それはできないことだとまず思っております。  それから、失礼いたしました。グルメの関連につきましての条例とかということは、現時点ではそういうことは考えておりません。 ○議長(前田 智章君) 語堂正範君。 ○議員(4番 語堂 正範君) ここで、今まで推進されるに当たりまして、何を柱にされて推進されてこられたんでしょうか。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) グルメというのは、これは民間の皆様の一つの志や心意気というのもあったと思います。新しく山陰道が通るということで、現道が寂れてしまうでないかという懸念もあったりして、その地域の皆さんの、そういう人の危機感とか、あるいは団結力もあったと思います。そういうことの中で、基本的にはやっぱり民間の人の熱い思いや情熱というようなものがベースになっておるというふうに認識をしておりますし、少しその辺のことにつきましては担当課長のほうで補足の説明をさせます。 ○議長(前田 智章君) 小泉商工観光課長。 ○商工観光課長(小泉 傑君) 語堂議員の御質問にお答えします。  町は何を柱として観光を振興してきたかということであると思います。平成24年に関係者に集まっていただきまして観光ビジョンというのを作成しました。この中で、琴浦町、3つのキーワード、海、山、食ということで3つのキーワードを設けて、最終的な目的としましては、観光で食べれるぐらいの観光を振興していこうということで作成し、これをもとに3年間、今、観光振興を進めてきているところでございます。このたびじゃらんと町と観光連盟との3者の協力で今、新しい観光商品をつくっていこうということで3年間やってきてるところでございますけれども、その中で、いわゆる牛骨ラーメンでありますとか海鮮丼でありますとかということで、食がいいではないかということがリサーチの結果出ましたので、間違いではなかったなというふうに思っておるところでございます。以上です。 ○議長(前田 智章君) 語堂正範君。 ○議員(4番 語堂 正範君) 自分も今ちょっと手元を見ながら、琴浦町観光ビジョン、平成25年2月ですね、策定されたもので、こちらのほうの一番上に食のブランド化ということで、今回3年間進められたと言われたんですけど、3年間である程度、行政的にも何となく見えるところがあると思うんですが、今現在、食のブランド化というのはある程度進んできているんでしょうか。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。  暫時休憩いたします。                午前11時29分休憩       ───────────────────────────────                午前11時29分再開 ○議長(前田 智章君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。  山下町長。 ○町長(山下 一郎君) これまでの取り組みで食のブランド化ということもある程度できたと思っております。鳥取県下の中でもやっぱり食の琴浦町というイメージも定着したと思っております。ただ今後を見据えたときには、やはりさらなるそういう食のブランド化に対しての積極的な挑戦ということは今後とも必要だろうと考えております。 ○議長(前田 智章君) 語堂正範君。 ○議員(4番 語堂 正範君) こちらのほう、観光ビジョンなので、町外の関係団体の話がちょっと、先ほどの答えでは旅行会社とか観光のほうと言われたんですけども、逆にまた推進していく形になると思うんですけど、町内としてはどのような形をとられるおつもりなんでしょうか。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) 町内はこれまでの一連の取り組みがありますし、そこの中では、時間が経過する中で課題ということもあるでしょうしします。その辺のことも踏まえて、さらなる取り組みというものを、それは民間の活力を中心としてそういうことを期待したいわけでありますが、その辺の補足の説明を担当課長のほうにさせます。 ○議長(前田 智章君) 小泉商工観光課長。 ○商工観光課長(小泉 傑君) 町内の取り組みということでございますけども、例えば牛骨ラーメンでありますとか、町内の方は皆さんわかって食べていただいとると思いますし、さらには和牛の関係も、今後日本一になったということが広まっていって、そういったことも町内の方に浸透していけば、さらに食に関する関心が高まっていって、町内の方も食していただくとは思いますけども、プラスやっぱり町外から来ていただいて食べていただいてお金を落としていただくというほうを考えていきたいなと商工観光としては思っております。 ○議長(前田 智章君) 語堂正範君。 ○議員(4番 語堂 正範君) 説明いただいて、自分の観点では、町内というのは、町内で推進する何か団体とか拠点みたいなものとか、新たな組織を形成するとか、そちらのほうをちょっと質問したつもりだったんですけども、今後どのようにされるのかちょっとお聞きしたいなと思います。お願いします。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) それは既存の組織もありますし、それから新たな挑戦をしようとする方もあろうと思います。町としましては、その辺との連携ということ、情報の共有とか、そういうこともあろうと思いますが、その辺の補足も、補強の説明につきましては担当課長のほうで答えさせます。 ○議長(前田 智章君) 小泉商工観光課長。 ○商工観光課長(小泉 傑君) これまでグルメストリートを中心にしてPRとかしてきていただいたということだと思います。今は、先ほど申しましたじゃらんと県の観光連盟と町と3者が一体になりましてワーキンググループをつくって、さらに琴浦町の食の商品化、あるいは商品化してから売り込みまで目指して取り組んでいきたいというふうに思っております。 ○議長(前田 智章君) 語堂正範君。 ○議員(4番 語堂 正範君) そうですね。自分、実は冒頭ではグルメのまちなんで、グルメ自体に観光をまぜると、どうしてもグルメと観光はつながってしまうんでどうしようもないのかなと思いますが、ぜひぜひ、自分は本当は着地型観光なんですけども、琴浦町の可能性は、どちらかといえばグルメは通過する中に何カ所かみたいなのが多分主流になってしまうところがあるのかなと思いますので、でしたらぜひいい形にしていただければと考えます。  最後に、農業委員会のあり方についてなんですけれども、同僚議員からTPPの関係で対策審議会、また戦略会議という話が何度か出たと思います。実は今回の建議書には載ってなかったんですけども、1年前、2年前ぐらい、もっと前から、TPPに向けてという形で、農業委員会の建議書の中で、やはり農業を考える会議体をつくってほしいというものがあったはずです。ただ今回はそういう動きが行政からなかったので外したという意見を聞いてるんですけども、今回動く前に自分は早い段階でそういうものはつくるべきだと思っておりました。なので、有識者の話がたくさん出てくるんですけども、できるだけ現場の意見を聞くような組織体にしてもらいたいと考えるんですが、その辺は、町長、どのように考えられますでしょうか。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。
    ○町長(山下 一郎君) 法の一部改正があっても、結局農業委員会の皆さんとは農業の問題につきましてはいろいろと情報を共有したり連携したりしていくということは変わらないわけでありますし、特にTPPというような形の中で、各論としてその中での琴浦町の農林水産業というようなテーマにつきましては当然いろいろ意見交換をしたり、あるいは新しい組織づくりの中で入ってもらうというようなことも当然検討することになりましょう。今後とも琴浦町の農業のことについて、農業委員会の皆様とは連携をして取り組んでいくということは変わりません。 ○議長(前田 智章君) 語堂正範君。 ○議員(4番 語堂 正範君) TPPのほうの話が発端になって、それだという話だったんですけども、やはりTPPの前にやっぱり現場の農業者で、TPPの影響を受ける段階のその情勢云々は、やはりその有識者でしかわからないところはあります。でも、農業を行っている現場の意見なしには、そういう議論というのはもう意味をなさないところがあるのかなと思いますので、よりよい形ですので、会議体の設立をしていただければと考えます。  実は、11月の6日の琴浦町農業委員会を、農業経営者支援ネットワーク、農林水産省の経営局のほうがフェイスブックで取り上げていただきました。この中では、ぽろたんの取り組みや農家に対する担い手対策等、やはりそういうすばらしい活動を行ってきております。まだまだよりよく、もっともっとやりたいという農業委員会さんからの意見も聞いている中で、やはりまたそういう活動を行うためには研究費や研修費等が必要になってくると思うんですけれども、町長自体はそういうものに対して支援される考えはございますでしょうか。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) それは、28年度にどういう予算措置をするかということだかもしれません。それはやっぱり内容によって適切な判断をすることになります。今の段階で、細かくは申し上げられませんけれども、これまでもぽろたんというようなものを中心に、目に見える形で取り組んでこられたこともありますし、その取り組みの中で新たなやっぱりハードルが次から次に出てくるというのも実態だと思うです。そういうようなものを解決するためには、人の知恵も要るけれども、やっぱりお金も要るわいやということもあるのかもしれません。まあそれは具体的にはどういうことなのかということは考えなければなりませんけれども、そういう今出た若い芽というものをどうやっぱり育てていかなければならないかというのは重要なことでありますので、その辺のことについては適切な判断をしながら対応していくことになります。 ○議長(前田 智章君) 語堂正範君。 ○議員(4番 語堂 正範君) そうですね、農業は主要産業の一つでありますが、やはり高齢化に伴いまして農業者の人口もかなり激減しているという統計も出ております。その中で、主要産業の一つである農業をどう維持していくか、またよりよい形で行っていくか。TPPという課題になってしまうんでしょうが、そういう現状がある中で、やはりこれからは本当に喫緊の課題として真剣に考えなきゃいけないときになってくると思います。その中で、農業委員会の関するものに対しての改正を伴って、農業委員会自体もどのようになるかという不安感が自分自身にもあります。その中、今やっているすばらしい活動を残す形で行いながら、いいもの、よりよい農業委員会であるならば、推進委員のメンバーにも入ってくださる方もふえるのかなと思いますので、ぜひぜひよりよい形で検討していただくようによろしくお願いします。  以上で質問を終わります。ありがとうございました。       ─────────────────────────────── ○議長(前田 智章君) ここで暫時休憩いたします。                午前11時39分休憩       ───────────────────────────────                午後 0時57分再開 ○議長(前田 智章君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。  通告10番の質問が終わりましたので、通告11番、川本正一郎君。 ○議員(10番 川本正一郎君) それでは、通告に従いまして一般質問を行いたいと思います。  このたびは、コトウライフ実施状況についてということで質問したいと思います。  平成26年度より実施されております人口減対策総合施策のコトウライフの主要な施策について、事業実施状況と結果、また今後の課題は何かということについて伺いたいと思います。また、地方創生総合戦略と合わせてどのように今後事業の充実と推進をされるのか、町長と教育長に伺いたいと思います。  なお、実施施策が多岐にわたりますので、子育て支援と魅力的な教育環境の整備について、移住定住と雇用の創出支援、農業後継者対策と中山間地域振興について及び琴浦の情報発信を中心に質問をいたします。また、昨年12月の私の一般質問を再度検証しながら、さらなるコトウライフ事業のステップアップにつながるように質問をいたしますので、最初の答弁は総論的な答弁をお願いいたします。また、追及質問では、私なりの提言等もしたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) コトウライフについてということで、私のほうからもあくまでも総論的なことだけを壇上で申し上げ、質問につきましては細かく多岐にわたることと思っておりますので、そのことにつきましてはきちっとまた対応をさせていただきたいと考えております。総論を申し上げます。  平成26年より、町の独自施策として人口減少対策、いわゆるコトウライフに取り組んでおり、今年10月に琴浦町まち・ひと・しごと創生総合戦略を策定する際、このコトウライフ事業を再検証した上で、効果の期待できるものを引き継ぎ、当該総合戦略に盛り込んでおるところであります。  今後は、地方創生の取り組みの中で、年度ごとに成果や課題を確認しながら取り組んでいきたいと考えます。  いずれにいたしましても、人口減少の歯どめは早急に効果があらわれるものではないと考えますが、今後とも総合戦略の中で安心して暮らせる琴浦町に向けて取り組んでいきたいと考えておるところであります。 ○議長(前田 智章君) 小林教育長。 ○教育長(小林 克美君) 魅力的な教育環境の整備についてでありますが、琴浦町の教育の柱の一つに「学びと育ちの一貫性を重視した教育の推進」を掲げ、0歳から15歳までの子供の発達の連続性を重視した「まなびの基礎づくり」の取り組みとして、「いきいき遊び、脳活・スキルアップ学習」を町内の保育園・こども園、小学校、中学校の保育・教育活動に取り入れて実践を重ねています。  この取り組みにより、保育現場では集中力の高まりや自尊感情の育ちに成果があらわれており、また、学校現場では、学習意欲の向上や仲間づくり、姿勢の保持にも成果があらわれております。実践される保育士、教職員を対象に、琴浦町いきいき遊び、脳活・スキルアップ学習推進フォーラムの開催や、先進地の視察研修を行いながら、いきいき遊び、脳活・スキルアップ学習の狙いや指導方法についての理解を深め、保育士、教職員の技量・力量の向上を図りながら、本町の特色ある教育活動として取り組んでおります。 ○議長(前田 智章君) 川本正一郎君。 ○議員(10番 川本正一郎君) コトウライフについては、これまでずっと私もこういう機会に質問させていただきました。  まず最初に、きょうの同僚議員からも質問が、意見等も出ておりましたけども、28年度の当初予算の編成、戦略テーマについてというのがホームページ等にも載っております。その中で、町長がこのコトウライフの件もあわせてですけども、安心して暮らせる町、それから住みたいと、住んでよかったと思う町、そのセールスポイントという形で掲げておられます。その辺のところを町長に最初にちょっと聞いてみたいなと思います。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) そこのところは、何本かの平成28年度の当初予算の基本的な方針というものを掲げております。それはやはり、コトウライフの一つの理念というものを琴浦町まち・ひと・しごと総合戦略に引き継ぐ形で取り組んでいく、この総合戦略に基づく具体的な施策が平成28年度から、そのことを具体的に今取り組んでいくというスタートの年ということにもなるわけでありまして、ホームページ上でも掲げておりますそういう考え方というものに基づいて、平成28年度の当初予算を編成をしていくという考え方であります。 ○議長(前田 智章君) 川本正一郎君。 ○議員(10番 川本正一郎君) 多分この地方創生が始まるのは、この平成27年度、これは先行事業かなと思うんですけども、コトウライフはいち早く平成26年度からの取り組みだということで私は評価したいと思いますし、この取り組みについて継続的に地方創生事業の中で充実させるんだという思いを感じる次第でありますけども、そこで先ほど述べました、これは大きく9項目ありますけども、その中で気になる点を何点か質問させていただきたいと思います。  まず、子育ての支援についてでありますけども、保育園の第2子から半額、第3子以降は無料化ということで、いち早く、特に3子の無料化というのは取り組んでおられるように思います。そこで、この効果についてですけども、もう平成28年度の入所締め切りといいますか、募集が終わったと思います。多少なりともこの成果が出てきておるのかなという辺のところを、ちょっと伺いたいと思います。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) 今ありましたように、うちの場合は、第3子はもちろん無料、第2子は2分の1ということでありますしします。そこのところの効果の部分につきましては、担当課長のほうで説明をさせます。 ○議長(前田 智章君) 小塩町民生活課長。 ○町民生活課長(小塩 久志君) 来年度の申し込みが11月末に終わっておりまして、詳しい何歳児が何人というところまでは出ておりませんけども、総合的な人数的には、今年度とほぼ同じような数であります。  それで、軽減施策の成果と人口増についてですけども、子供さんが2人ある方、あるいは3人以上ある方からは、子育てに優しい町ということで、非常に家計に優しいということで助かっておるというような御意見を伺っております。ただし、子供さんが1人しかおられない家庭につきましては、不平も若干聞いておるところであります。  それと、人口増につながっているかどうかについてですけども、琴浦町全体として人口減少、日本全国そうですけども、減少の中にあってなかなか人口増というものは望めないというふうに思っていますけども、昨年、ことしの出生状況から見ますと、現状を維持しているのかなというふうには感触を持っております。以上です。 ○議長(前田 智章君) 川本正一郎君。 ○議員(10番 川本正一郎君) 今、課長の説明がありました。ふえるのは多分、町長、難しいと思うんですけども、そういう現状維持ということはすばらしい私は成果じゃないかなと思います。引き続きですけども、やはり地方創生に向けて、地方創生の総合戦略に向けては、第2子の無料化というのも、やはり第2子以降の無料化というのもぜひとも、以前もこれは一般質問でも言いましたけども、他町に先駆けて実施をお願いしたいと思います。  これは要望ということでまた聞いていただきたいと思いますし、次に保育園の休日保育の実施状況ですけども、これとあわせて状況を、去年はなかったけど、ことしはどうも若干ふえておるということですけども、今、課長のほうからも、第2子以降の保育について、助かるというような保護者の声があったということでありますけども、この休日保育の利用者の意見だとか、休日に預けなくてはいけない理由というようなことを精査されて、28年度以降どのような取り組みをされるんでしょうか。 ○議長(前田 智章君) 小塩町民生活課長。 ○町民生活課長(小塩 久志君) 休日保育については、昨年度から、しらとりこども園で実施しておりますけれども、昨年の実績が、登録が7世帯9人、実際に利用された方が延べ数ですけども、9世帯10人の子供さんと。今年度につきましては、登録が9世帯10人、それから11月末現在ですけども、利用のほうが15世帯15人ということで伸びてきております。この中の休日保育の利用者の方の意見としましては、助かっておるという意見を聞いていますし、それから休日保育を利用される方の勤務の状況といいますか、そういうものはほとんどの方が日曜日に勤務が入ってという方があれですけども、中には農業のほうで利用したいという方もございました。 ○議長(前田 智章君) 川本正一郎君。 ○議員(10番 川本正一郎君) この件につきましても、以前も言いました。やはり利用者の利便性といいますか、もうちょっと枠を広げてもらって、休日、今、農家の方も利用されますよという意見がありましたけども、ぜひともしていただきたいと思います。これと関連してですけども、子育て支援のところで3世代同居のリフォームの助成とあったんですけども、去年はたしかなかったような気がします。これぜひとも私、条件緩和等をしてもらって、広く3世代同居の家のリフォーム助成というのも検討していただきたいなというようなことも以前話したと思うんですけども、その辺、本年度は多分状況としてあったのかなかったのかとあわせて、28年度以降の取り組み、どうされるのか伺いたいと思います。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) 現行の3世代の既存のメニューについては、やはり検証してみますと課題がやっぱりあったというふうに思っておりまして、そこの方向としましては、緩和をしていくという、そういう骨格で考えております。  補足の部分につきましては、担当課長のほうで答えさせます。 ○議長(前田 智章君) 小塩町民生活課長。 ○町民生活課長(小塩 久志君) 3世代同居のリフォーム事業ですけども、昨年度から実施しておるわけですけども、実際には問い合わせはありますけども、その要項に合致しないということで対象ではないということでありまして、26年度については4件ほど問い合わせがありましたですけども、対象にならなかったということでございます。それから、27年度につきましても3件ほど問い合わせがありましたですけども、これについても条件に合わないということで対象とはなっておりません。  それで、来年度に向けて、この事業をもう少し、これまで家庭内保育というものが条件として入っていまして、なかなかそれが条件として合わないという家庭がほとんどでしたので、それを目的を若干変えながら、対象を変えていきたいというふうに思っております。 ○議長(前田 智章君) 川本正一郎君。 ○議員(10番 川本正一郎君) 私これぜひとも進めてもらいたいと思うのは、やはりコトウライフが頭でトップに来ていますと、やはり若いときは別居といいますか、例えば町外に出て、ある程度保育園、小学校になったら帰ってきたいという家族もあるんですわ。その方が、帰るのにリフォームしたいんだけどもという話を聞くことがありますので、ぜひともそういう条件等も入れてもらったら、このリフォーム助成がコトウライフに私はつながっていくんじゃないかなと思いますので、検討のほう、建設的な課長の答弁がありましたので、28年度予算に反映していただくようによろしくお願いをします。  次に、子供の遊び場の調査と今後の事業計画ということで、公園マップの作成等これまで掲げる中で調査とか補修点検等も、点検、撤去はされたと思うんですけども、その状況をちょっと説明していただきたいと思います。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) 遊具の全町的な調査なり、あるいはそんなのをそれぞれのランクづけ、危険とか、普通に使えるとか、そういうようなことのランクづけなんかもしておりますが、その辺のことも含めまして担当課長のほうで説明をさせます。 ○議長(前田 智章君) 遠藤企画情報課長。 ○企画情報課長(遠藤 義章君) 今の状況でありますけども、まず、農村公園を中心に21施設の施設数で、その中の遊具の点検を行っております。点検の遊具数が68台、そのうち修繕とか撤去が必要な遊具が53台ということでございます。今年度は、予算の都合もあって12カ所の修繕とか撤去を実施いたしております。以上です。 ○議長(前田 智章君) 川本正一郎君。 ○議員(10番 川本正一郎君) 公園の公園マップ、そういうマップの作成ということも掲げられておったと思うんですけども計画の中に、どのようになっておるでしょうか。 ○議長(前田 智章君) 遠藤企画情報課長。 ○企画情報課長(遠藤 義章君) 現在やっております作業につきましては、その修繕、撤去をやっております。その中で使える遊具がどういうところにあるのか、どういう公園にあるのかというのを把握しながら、今後全体の公園のマップをつくりたいというふうに考えておりまして、今現在進行中でございます。 ○議長(前田 智章君) 川本正一郎君。 ○議員(10番 川本正一郎君) ここで私も提案といいますか、公園の遊び場マップですけども、今、作成中、検討中ということですけども、教育長、これ子供たちにマップつくらせるわけにはいかないでしょうか。町内に21カ所、例えば夏休みに、多分、小学校、旧小学校といいますか、地区にあると思うんですね、公園というのは。そこをやはり探検をしながら、この公園はこういうのがあるよという形の、公園というのははっきり言ったら子供たちがある意味中心だと思うんですわ。そういう形で下手に大人が公園のマップをつくるよりも、ふるさと探検じゃないですけども、ぜひ来年の夏ぐらいでも、各小学校区の公園を小学校で公園の特色だとか、そういうのをつくるのをあわせてそれを寄せ集めて琴浦町の公園マップというのを私、作成するほうが有意義じゃないかなと思うです。  そこで、もし必要であれば、例えば保護者会、PTAとも協力しながら、若干なりとも予算づけをする中で、町長、それをつくることの意味ということのほうが、私は子供たちにとってもふるさと愛といいますか、それは愛着があると思いますし、親も子供たちと一緒にその公園の様子だとか、その特色等をあわせることができるんじゃないかなと思うんですが、そのところを、課長はこれからつくりますということですけども、遠藤課長なり私らがつくるよりは、そちらのほうが、ごめんなさい、遠藤課長がだめというわけじゃないんですけども、どこかの例えば業者に頼むよりは有意義なことになるんじゃないかなと思いますので、その辺のところを町長なり教育長のほうで伺いたいと思います。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) 確かにそれはあることだと思っておりますし、それは子供たちと、あるいはその両親と一緒になって手づくりのものをつくっていくという、そういうプロセスというのは、そういうセンスはいいと思いますね。そのことのために必要な予算措置というのは、これはそんなに多くかかるわけでもありませんし、むしろ地方創生という理念の中で考えたときに、そういうことというのはわかりやすいやり方なのかなとは思っております。 ○議長(前田 智章君) 小林教育長。 ○教育長(小林 克美君) なかなかおもしろい提言いただきました。子供たちが地域を探検したり、地域のことをよく知るというのは非常に大切なことだと思っております。ただ、町の方針として、この遊具を残すとか残さないとか、あるいは新しいものをつくるとか、そういったようなことが決まらないと、ああ、ここにはこんなものがあったはずなのに今はないとか、新しいものができているとかというようなことになりますので、その辺は調整しながら、校区内で、子供たちが動ける範囲内でまた検討してみたいと思います。 ○議長(前田 智章君) 川本正一郎君。 ○議員(10番 川本正一郎君) これは要望といいますか、私の提言ということで聞きとめていただきたいと思いますし、これから遊具等をそろえられる中で、町民の意見等をどういうような形で聞かれるのか、それと、これは大きいことですけども、例えば公園の命名権、東伯総合公園、赤碕総合公園を町内の企業なり団体なりの命名権をというような形、それから地域の公園の中でもそういう命名権を売りながら、そこの団体だとか命名権のところに若干の管理費等を支給しながら、これは案ですけども、支給しながら維持管理、清掃等努めてもらうということも、私はこの際、可能だと思うんですけども、そこのところを町長の意見なりを伺いたいと思います。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) 命名権というのは、特に県なんかの大きな施設についてはあるわけでありますけれども、それは琴浦町にそのことを置きかえて、それを非常につつましやかな施設であっても、それは発想は同じ発想でありますし、それは確かに我々が、我々の価値観や我々の視点で何かの施設を公務員的なネーミングよりは、むしろそういう形のほうがいいと思います。そして、命名権ということになると、町に何ぼかのお金が入ってくるんですかな、がしかし、維持管理の部分でもそういう支出のほうの部分をあわせて、町がそのお金を取るか取らんかはともかくとしまして、命名権とかというような、その発想はいいと思います。 ○議長(前田 智章君) 川本正一郎君。 ○議員(10番 川本正一郎君) これは提言ということで聞きとめていただきたいと思います。現在もボランティアということでいろんな公園だとかロード等を団体なり企業さんが清掃したり、いろいろと活動をされております。ただ、それだけじゃなくて、そこを道だけじゃなくて公園をそういう維持管理をしてもらうボランティアも含めて、地域でその公園を守るんだということの意味では、私は意義があると思いますので、検討をしていただけたらと思います。  次には、教育関係ですけども、魅力的な教育環境の整備ということで、今、先ほど教育長のほうからありましたスキルアップ事業ということで、脳トレだとかモジュール学習ということが特色の一つだということです。去年の12月の石前教育委員長の答弁の中で、子供たちが自分の気持ちだとか言葉で意見が言える、積極的に意見が言えるというようなことが効果としてあらわれて、授業に集中して勉強できる、これが成果であると考えられるというような答弁を私、いただいております。そこで、私が思うのには、そういう子供たちが生まれて元気よくいるんであれば、長年の議員からの提案でもありました子供議会など、今こそそういう子供がふえたということをここで言っておられますので、ぜひとも計画して、このふるさとづくりといいますか、新しい地方創生の中で子供たちの、他の議員の質問にも、きょう、町長、いろんなとこから意見を聞くんだよということでありましたので、できたらスキルアップ、脳トレの効果として、ぜひともそういうのを実施をお願いしたいと思いますので、ちょっとその辺のところを、やはり効果が出たら、それを示す場をぜひつくっていただきたいと思いますので、教育長のほうに。 ○議長(前田 智章君) 小林教育長。 ○教育長(小林 克美君) 子供議会の御提言ですけども、以前から子供議会のことをいろいろと御提言いただいております。一昨年度、25年度は聖郷小学校さんが手を挙げてくださいまして、聖郷小学校さんの生徒さんがこの議場で子供議会を開きました。昨年は実施しておりませんが、本年度お願いしておりますのは中学生のほう、東伯中学校のほうが本年度議会の計画がありますので、年度内には子供議会、中学生でですけども、行いたい、そのように思っております。 ○議長(前田 智章君) 川本正一郎君。 ○議員(10番 川本正一郎君) 計画を進められるということで、ぜひとも琴浦町の魅力ある教育のステップアップとして、ぜひとも実施をお願いをしたいと思います。  もう一つ、今回、食育のことで質問のほうにも上げております。町長、食育というのはどういうふうに捉えておられますでしょうか。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) 私は、食育というものの公式な定義というものを今は勉強しておりませんが、私なりの食育というのは、やっぱり子供のときから、幼いときから、例えば三食きちんと食事をとるとか、バランスのとれた食事をとるとか、腹八分目というようなこととか、野菜を中心にとるとか、例えばそういうようなことを子供のときからひとつ教えていくようなイメージとして、食育というものを捉えております。 ○議長(前田 智章君) 川本正一郎君。 ○議員(10番 川本正一郎君) 実は、なぜここで食育のことを聞くかというのは、私、給食センターの調理の民間委託に反対をしました。なぜ反対をしたかというのは、その一方で食育をこれまで以上に一層推進するという言葉にすごく気になって、じゃあ何をするんですかと言っても具体的にはなかったので、私は実は反対しました。しかし、基本的にはいろんな町の事業、民間委託、民間でできることは民間へという町長の主張には賛同しております。しかし、一方で、切ると言ったら語弊がありますけれども、切る場合には何かで、そのことによって町民の福祉の向上を何かで図れるんだよということを上げてもらわないと、私はだめなんじゃないかなって思うんです。  そこで、食育ということで、服部先生、これは服部栄養専門学校の先生、有名な方ですけども、その方が書いておられます。食育の食は、「人」に「良」いと書いて食と読みますと。人を良くすることで人を育むということが食育だということを言っておられましたんで、すごいなと思って実は見させてもらって、ちょっと教育長のほうにはこれは実は上げておるんですけども、そういう中で今、町長が言われたです。服部先生が言われるのには、食育の3本の柱は、選食力、食べ物を選ぶということですね。健康によい食を選ぶ力を身につけること。それと、食事のマナーを身につけるコミュニケーション、衣食住を伝統的に引き継ぐようなこと。それともう一つ大切なのは、地球規模で食を考える。この3つが食育の柱じゃないかということを言っておられて、なるほどなということでホームページのほうには事細かく書いてあります。  そこでもう一点、ことしですか、食育基本法が発せられました。その中に、学校における食育の推進評価というのが出ておりまして、一部資料を教育長のほうに出しておるわけですけども、食育の推進は家庭、地域との連携、協力が不可欠であるということを基本的な考えの中にうたっております。その中で、評価の指標の設定ということで、やはり琴浦町の食育計画をいち早くやっぱりつくってもらって、その中で教育課程への位置づけだとか、校務、その位置づけですよね、どのように推進体制をとるのか、全体の計画、単に農林漁業体験等だけではなくて、食に関する指導における体験活動の実施等々、ちょっと多岐にわたった12項目ぐらいうたってあります。それを評価することによって、食育活動の推進と今後にステップアップする、いわゆるPDCAサイクルをつくって子育てを、食育推進をしなさいというようなことが、これはうたってあるわけですけども、やはりそれのことによって、このたび大きく4月から給食センターが一部そういう形で民営化になります。地域での説明会のときに、今後一層食育活動を推進するとうたっておられますので、何かそのことでこれまで以上にする、例えばこういう計画をつくって、計画を進めるんだということでも構いませんし、何か今、計画されておることがあれば、お話を聞きたいと思います。 ○議長(前田 智章君) 小林教育長。 ○教育長(小林 克美君) 御指摘のとおりに、食事が「人」を「良」くすることというようなことを書くというようなことをどこかの講演会でお聞きしたことがあります。  食育活動ですけども、現在、学校における食育としましては、職員が給食センターに栄養職員が1名、それからもう一人、県にお願いして、動きがとれませんので、学校のほうに1名という形で、2名職員がおります。1名がセンターにいなければいけませんので、もう一名のほうが交代で学校の給食時間のほうに出ていって、本当にわずかな時間であります。10分ぐらいでありますけども、お話をしながら年間計画を立てて、食育指導をしております。例えば、食べるときのマナーのことを言われましたけど、食べるときの姿勢だとか、野菜を食べることだとか、よくかんで食べることだとか、地産地消、それから朝御飯だとか、あるいは栄養成分についてだとか、さまざまな話をその時間にしておられます。  ことしの分でありますけれども、11月までの集計で、約107回学校に出かけております。これが民間委託になりますと、2名おりますので、もう一名の栄養職員が現場についていなければならないことはなくなってきます。単純に2倍というわけにはなりませんけども、2人の職員が出かけることによって、より一層この給食時間の食育指導というものが推進できるのかなと、そういうふうに考えております。そのほかにも特別活動だとか、あるいは学級活動だとか、特別事業だとか、あるいは放課後の保護者懇談会だとか、そういったようなところに出かけての食育指導等もさせていただいております。 ○議長(前田 智章君) 川本正一郎君。 ○議員(10番 川本正一郎君) 議会の初日に皆さんで斉唱した町民憲章の3番目に「元気な声がひびくまち、心身ともに健やかで、明るいまちをつくりましょう」、多分これは、私もこのときに携わっておりましたけども、未来を担う子供たちのことを私は言っているんじゃないかなと思います。その中で、やはり食育というのは、これから次の世代を担う子供たち、また、もちろん私たちもですけども、一生必要なことじゃないかなと思うわけです。  きょう、同僚議員からもTPPの話がありました。もう自由化ということで、本当にいろんな食材等が入ってくる時代がもうそこまで、現在もそうですし、その中で食、何を食べたらいいかということをやっぱり選ぶ力を小さいときから身につけさせることだとか、先ほど教育長が言われましたマナーのこと、それと本当にやはり、21世紀を次の世代、何十年後を、今、温暖化でも騒がれていますけども、やはり地球規模で食育を考える、そういうやはり次代、次の世代を担う心身ともに健やかな子供たちをつくるために、教育委員会だけじゃなしに、町長部局のほうも協力しながら一緒になってぜひとも食育計画を作成を、できたら28年度つくっていただいて、いろんな材料は、教材といいますか、それは町内あると思うんです。食のるつぼをうたっているからには、私は魅力的な食育活動が琴浦町ならではの活動ができるんじゃないかなと思いますので、検討をお願いしたいと思います。その点について、町長なり教育長のほうの御意見をお願いします。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) ちなみに申し上げますが、私の一日の理想的なカロリー摂取量は1,700キロカロリーぐらいであります。つまりそれは、我々の若いときに、そういう意識はなかったです。甘いものがごちそうだったし、腹いっぱい食べることが、それがやっぱりよかったということであります。しかし、長い間の食生活の中で、いわゆる生活習慣病とはということが出てき、あるいは認知症というようなことが問題になる。これは本当に全国的なそういうものであります。でも、それを煎じ詰めて考えてみると、多くの人の場合に日常的な食生活ということが問われてくることであります。私なんかもあんまりそういうことは感じませんでしたけれども、そういうことになってみると、なるほど野菜を中心に、腹八分目で、酒はなるべく飲まんようにする。これはやっぱりそのようなことを実感をしております。
     ありましたように、食育の3つ目に、地球規模ということをおっしゃいました。これは少し違います、地球規模ということがありました。そして、TPPにどう立ち向かうかということであります。TPPに琴浦町としては個別でどう取り組むか、それは食育というものを徹底させていくということだと考えます。それは少し、ちょっと違った言い方になるんですけれども、第二次世界大戦後の終戦後の日本の危機的な食料難のときに、アメリカは余った農産物、特に小麦、パンを日本に供給した、日本はそれで飢餓から脱出できた。そこに実はアメリカとしての食糧戦略があったかどうかは、いろいろ定説はないかもしれませんけれども、パン食を定着させてきた。これはある面では地球規模での戦略であります。地球規模での食糧戦略であります。そのことを我々の今の状況で、私たちのTPPに立ち向かう中にあって、食育というものをもっとよりわかりやすく、町を挙げて取り組みを展開していくというのは、TPPに対する、地味ですけれども有効な戦略であろうと思っております。  それで、平成28年度を視野に入れた食育のことにつきましては、少し担当課長のほうに補足、補強説明させますけれども、私としましてもそう思いますし、私の体調を、体の調子のことで考えたときに、1日に1,700から1,800が理想であります。なかなかそれは守れません。以上であります。 ○議長(前田 智章君) 永見健康対策課長。 ○健康対策課長(永見 弥生君) 平成28年度末の策定に向けて、琴浦町食育推進担当者会というもので関係者が集まりまして、庁舎内ですけれども、関係者といいましても、教育総務課、社会教課、農林水産課、健康対策課で協議を進めております。今後は、商工観光課と保育園の関係で町民生活課のほうに次回から、今月3回目の会合のときには加わっていただいて、今後の計画の進め方について、策定に向けての協議を進めているところであります。 ○議長(前田 智章君) 小林教育長。 ○教育長(小林 克美君) 学校現場におきましては、このように町の大きな目標を提示しておりまして、子供たちの教育目標として学びづくり、仲間づくり、体づくり、開かれた学校づくりと、その中の体づくりのところに食育という項目があります。そして、それぞれの学校現場で課題を捉えていただいて、今年度はこのことを重点的に取り組もうというような形でPDCAサイクルで自己評価をしていただいて、またその次の手だてを考えるというようなことであります。  今後の課題としましては、琴浦の子供というような冊子ができているんですけれども、これは先生たちでつくっている会のものなんですが、その中にやはり朝食を食べてこない子が数名、本当にわずかなんですけど数名いると、ほとんど食べてこない子がですね。こういったような子供に対して、やはりきっちり食べさせて、学校に行きますと本当に元気な声が響いているんですけども、中にはやはり数人朝食を食べてこない、来れない事情があったり、来ない事情があったりいろいろだと思いますけども、本当にわずかではありますけども、そういった子供をなくすることが今後課せられた課題なのかなと、そのように思っております。 ○議長(前田 智章君) 川本正一郎君。 ○議員(10番 川本正一郎君) 次に質問しようということを町長、先に話されちゃいました。なぜ食育なのかという、服部さんのホームページにも載っておりまして、やはりさっき言われた生活習慣病、それから肥満、キレる子供、食品の偽造だとか失われる伝統というようなことがうたってありますので、やはりこれは子供たちだけじゃなくて、今、永見課長のほうから話がありましたけれども、それこそこれはゼロ歳から100歳までと言ってもいいのが食育だと思います。先ほど言いました、琴浦町にはいろんな教材と言ったらいいんですけども、土台はあると思うんですわ。それを大いに活用していただいて、今の安心できる町、住んでよかった、住みたい町というようなことにつなげていただけたらなと思います。永見課長に振っていただこうかなと思ったんですけども、話されてしまいましたので、その辺のところをぜひとも今後、産官学金全部が一体になって、役場内も一体になって、大きなコトウライフの私は柱になると思いますので、そのところを町長のお考えだけを聞きたいと思います。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) 食というのは、毎日実は口に入れて、体の中に入るものでありますので、やはり口の中に毎日入れるものについてもっと関心を持ったりすべきだと思います。今、食というものが非常にファッション化しておる部分もあろうと思っております。非常に凝りに凝って、それらの演出もあったりいたして、食のファッション化ということもありましょうし、あるいは食に対する販売戦略、宣伝も上手でありますし、大手の飲料メーカーの食なんかは、とてもうまく洗練された宣伝もしたりしておりまして、往々にしてファッション性の辺で食ということが認識されがちでありますけれども、もっともっと命の源というような形での原点を大切にし、そして町内には本当に豊かな食があるわけでありまして、そのものを使って大きな町民の運動というような形につなげていく、それが本格的に琴浦が例えば日本一で、片方には認知症の取り組み日本一を目指す、あるいは食の取り組み日本一を目指す、それは根底に同じような価値の健康とか命ということのメッセージでありますので、そのような視点で取り組む。そして、連携をしながらの取り組みということが今、重要であると認識をしております。 ○議長(前田 智章君) 川本正一郎君。 ○議員(10番 川本正一郎君) もう一点だけ、食育のことですけども、食育だより、これは給食センターがずっと発行されております。これを読ませてもらっておるわけですけども、これは向けられるのは子供たちなのかな、保護者なのかな、ちょっと疑問に思う点がありました。それは、もし子供たちであれば、1年生から6年生、読めない字も多々あります。大人向けだとするのならということも思いましたけども、ホームページにアップして、それから各小学校の保護者に配布ということだけじゃなくて、町報とかで今の食育計画の中で食育だよりということで、今の学校給食センター、また健康対策課等、またいろんなところで折々のシリーズといいますか、そういうことでつくっていただきたいと思いますし、やはりこういう食育だより出されるんだったら、1年生から6年生まで、中学生までわかりやすく、私が読んだらすぐわかるわけですけども、果たしてこれが1、2年生で理解できる部分があるのかなということも記事の中には多々ありますので、そのようなことを検討していただきたいと思います。  それと、これは教育長にお礼を言わなくちゃいけない部分です。中学生職業体験学習協力事業所の証、これは実は9月定例議会のときに話があったんですけども、町内50カ所の事業所が中学生の職場体験ということで受け入れをされておるようなことでして、それに対する協力の事業所の証が出されました。ある事業所へ行くと、これが玄関先に置いてありましたわ。やはり町ぐるみで、町全体で子供たちを育てるんだという意欲の私はあらわれの一つになってほしいと思います。そのことで私、提案を以前多分させてもらったということで、この場をかりて、いいことをされたなということと、あわせて本当に魅力的な教育環境というのは学校内だけじゃなくて地域の中でも教育をするんだということ。先日、某かまぼこ店のほうに小学生がお邪魔してかまぼこの勉強をしたということが、あるところで私、見させてもらいました。そこもこの職場体験の協力事業所だと思います。そうやって日ごろから子育てに各事業所なりが協力するという体制づくりをぜひとも今後とも進めていただきたいと思いますので、その辺のところを教育長、一言お願いします。 ○議長(前田 智章君) 小林教育長。 ○教育長(小林 克美君) まずは、お礼申し上げたいと思います。議員御提言いただきまして、それぞれの事業所にそのようなものを届けさせていただきました。本当に事業所の声を聞きますと、大変なんですね、実は。何も知らない子供たちが来て、一から教えないといけない。でも、子供たちにとってみれば人生の多感な時期においてそういったことを体験するというのは、非常にいい経験になるということで、中学校のほうもぜひということで続けております。地域ぐるみで子供を育てる環境が目につく形で、そのような形で出てくるということは本当にいいことだと思います。これからもそういった提言あれば、またよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(前田 智章君) 川本正一郎君。 ○議員(10番 川本正一郎君) 次に、移住定住の推進ということで、これは私、以前から言って、前回も質問しました。コトウラ暮らし応援団というのがいろんな事業等を推進、町内でされております。その活動状況なり成果等があればお話聞きたいと思いますし、それから町営住宅の家賃の改定についてということを以前、私、一般質問でしました。どうもこのたびといいますか、まだ決まってはおりませんけども、今後検討するような話も聞いております。  その中で、コーポラスことうらの家賃ですけども、例えばここをいつでも入れるような形に常時入居可能だということは、不可能だということを聞いております。例えば、このコーポラスことうらを、コトウラ暮らし応援団に管理とか委託をして、そこで運営をしてもらうんだということになれば、普通の民間の住宅・アパートのような常時入居ができるんじゃないかなと思うわけですけども、そういうようなところをどうなのかなということ。実は、急に帰ってきたいと。ただ、町営住宅があいてないと。申し込みは1カ月後です、2カ月後ですという話を聞くわけですけども、民間のところはあいているかもしれません。その中で空き部屋があると思うんです、現在も、コーポラスことうらには。そこの対策として、そういうことが常時入居できるようなシステムはつくれないのかなということをちょっとお聞きしたいと思います。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) 移住定住対策と、あるいはコーポラスことうらの辺の関連は、それぞれ担当課長のほうで答えさせますけれども、コーポラスことうらのほうは現在のところは13戸ぐらいの空きがあるというふうに承知をしておりますが、それぞれの担当課長のほうで答えさせます。 ○議長(前田 智章君) 福本建設課長。 ○建設課長(福本 正純君) まず、コーポラスことうらの家賃改定のことであります。来週に予定しております農林建設常任委員会のほうで、このコーポラスことうらと特公賃、特定公共賃貸住宅の家賃の減額の案をつくっておりまして、その説明、協議をする予定をしております。  それから、コーポラスことうらの民営化ができないかというお話でございますが、これにつきましてはちょっと一担当課での判断を超えますので、今後町の方針として協議が必要かと思います。 ○議長(前田 智章君) 小泉商工観光課長。 ○商工観光課長(小泉 傑君) コトウラ暮らし応援団との連携状況であります。空き家に係ることでは、空き家登録の現地立ち会い、それから空き家相談会を共同で実施しております。また、コトウラ暮らし体験ツアーというのを10月の24、25と開催しておりますけれども、ここにもコトウラ暮らし応援団のメンバーも参加していただきまして、移住定住の相談とか琴浦町の魅力のPRを行っていただきました。今後とも民間団体でありますコトウラ暮らし応援団ならではのアイデアや専門性を生かした取り組みと、行政の移住定住推進事業との連携をとりながら、移住定住の推進を図っていきたいと思っております。  そのほか具体的には、11月の7日に倉吉の移住交流デザイナーの福井恒美さんと、よく日本海新聞に記事等を書いておられる方でございますけども、そこへ行って倉吉の取り組み等を、コトウラ暮らし応援団と町の担当者、移住定住アドバイザーとで行って聞いておりますし、語堂議員の中でもありましたリノベーション、遊休建物を使った町づくりというのをコトウラ暮らし応援団が主催していただきまして、そこへの協力等を行ってきているところでございます。以上です。 ○議長(前田 智章君) 川本正一郎君。 ○議員(10番 川本正一郎君) 住宅のほう、コーポラスことうらのほうは今後検討するということですので、よろしくお願いします。  これ「コトウラ暮らしガイドブック」というのをこの前、あるところでいただきました。開いてみると、コトウラ暮らし応援団がということでありますし、いいものを見つけたなと思うんですけども、これはどういう形でつくられたんでしょうか。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) その資料は、多分県外のほうで入手された資料だと思っておりますけれども、そのことにつきましては、担当課長のほうで答えさせます。 ○議長(前田 智章君) 小泉商工観光課長。 ○商工観光課長(小泉 傑君) そのパンフレットは、以前もつくっておりまして、それがちょっと内容が古くなったので、商工観光課のほうでつくって移住定住相談会等で利用させていただいております。 ○議長(前田 智章君) 川本正一郎君。 ○議員(10番 川本正一郎君) 先日行かせていただいた西日本の琴浦会の交流会のときにこれを配布されていて、見て、ああ、いいのがつくってあるなと思ったんですけども、子育て編から、今の就職、それから企業編というような形でずっとあります。これはやはりある課長に聞いたら知らないと言われたもんで、あれ、いつの間につくられたのかなと思ってね。せっかくいいものができたら、これはホームページには載ってないんですよね、これが。ぜひともやっぱりこういうのをね、ホームページに、コトウライフのところをクリックしたらこれが出てくるような形のものをつくってもらいたいと思います。  それともう1点だけ、これ各編のところと一番裏には、問い合わせ先が書いてあるわけですけども、ぜひとも、以前私言いましたフリーダイヤルで、コトウラ暮らしのことを聞きたかったらここのフリーダイヤルで受けますよというような形のものをね、ぜひとも載せてもらいたいなと思うですわ。  それと、インターネットの検索でもありますけども、やはり今どきはQRコード、それを載せてもらいたいなということです。今後つくらせる、つくっていただくときの参考意見ということで聞きとめていただきたいと思います。  あと、多岐にわたるということで、雇用の創出等をいろいろ出しておったわけですけども、その中で農業後継者の育成対策事業ということで、新規就農者の状況、それとその方たちのフォローアップはどのようにされておるかということをちょっとお聞きしたいと思います。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) そこの部分につきましては、まず担当課長のほうで答えさせますが、今おっしゃるような部分については、仮に不十分であるとしたならば、やはりその辺はしっかりと今後取り組んでいかなければならないことと思っております。 ○議長(前田 智章君) 高橋農林水産課長。 ○農林水産課長(高橋三枝子君) 新規就農者への支援と状況ということで、フォローアップ事業についてお尋ねですが、平成24年の青年就農給付金制度の開始以来、10名の新規経営開始者がおり、今年度の新規対象者は2名で、給付金対象外を含めると4名の方が新規に経営を開始される見込みとなっております。  また、平成26年度に開始された親元就農促進支援交付金制度については、現在9名の研修者がおり、今年度の研修開始者は現在2名、年度内にはさらに2名の新規研修者を見込んでおります。  そのほかに就農条件整備事業として就農後3年以内の新規就農者に対して、機械・施設の導入に対する助成を実施するなどしております。  フォローアップの状況としましては、給付期間中は、就農状況報告を提出いただき、半年から1年程度で、年に1回か2回、関係者による経営検討会を実施し、経営状況・研修状況についての確認を行うようにしております。また、給付期間終了後については、最低2年間は同様の支援をしており、経営状況等により必要に応じて期間を延長するなどして支援をしております。  また、新規就農者と町長との新年度に向けての意見交換会を年度内には実施していきたいと思っております。以上です。 ○議長(前田 智章君) 川本正一郎君。 ○議員(10番 川本正一郎君) きょうの私の前の同僚議員からの質問がありました、若者の声が届く体制づくりをしてほしいということで、私もそれに共感したわけですけども、以前から言っておりました、新規就農で来られた方等、今、どういう問題を抱えておられるかということを聞くことによって、やはりフォローアップにつながると思いますし、また、いろんな新しい視点からの意見が出てくると思います。そういう方の意見を聞くことによって、また改善点も生まれると思いますし、新しい新規就農の方もあると思います。ぜひともきょう、年度内にそういう方との懇談会を町長が持たれるということで、いいことだなと思いますし、あわせてことし町内企業に今の助成金をもらわれてといいますか、新規に就職された方、そういう方との懇談会というのもぜひとも実施していただけたら、次につながるんじゃないかなと思います。  それではもう時間もありませんので、最後に住みよい琴浦の情報発信ということで、これまで随分私、ホームページの改善だとかフェイスブックのこと等々を提言させていただきました。他の自治体との優位性等をやはり出さないと、同じことをやっていてもやはりコトウライフの魅力は発信できないということも述べたと思いますし、特に今回、町の紹介動画を作成ということで検討されておりますけども、今どのような状況でしょうか。 ○議長(前田 智章君) 暫時休憩いたします。                 午後1時55分休憩       ───────────────────────────────                 午後1時55分再開 ○議長(前田 智章君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。  山下町長。 ○町長(山下 一郎君) 地方創生の事業のメニューの一環として、琴浦町を広く知らせる動画の制作の関連のことにつきましては、担当課長のほうで答えさせます。 ○議長(前田 智章君) 遠藤企画情報課長。 ○企画情報課長(遠藤 義章君) 動画の今の進捗状況でございますけども、11月にプロポーザルでやるということで指名を何社かいたしました。それで、プロポーザルのコンペを12月の21日に行うようにいたしております。その内容につきましては、イメージアップの戦略ということで、4つの動画を作成するように考えております。1点目は、琴浦町のPR映像、これにつきましては、琴浦町の魅力を効果的に伝えて、訪れてみたいというようなものをつくりたいと思っておりますし、2つ目は移住定住の促進に向けた動画、住んでみたいというようなもの、それと3つ目がUターンの促進、戻ってきたい、そういうものを作成したいと思っておりますし、最後は琴浦町のシティープロモーションというようなことで、琴浦町に興味を持っていただく、関心を持っていただくというようなDVD、その4本を作成したいというふうに考えているところでございまして、今そういう状況でございます。 ○議長(前田 智章君) 川本正一郎君。 ○議員(10番 川本正一郎君) 隣の町ではドローンを飛ばして空撮で町を紹介するというようなこともきのう、きょうのニュースで出ておりました。空撮等の計画はないでしょうか。景勝地といいますか、船上山だとか大山滝、それから鳴り石の浜海岸沿いということで、今ばやりの空撮というのは計画はされないんでしょうか。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) 先ほど担当課長が申しましたように、その4つのもので、これは恐らくそれぞれ短時間の映像だと思いますけども、それは、そのイメージとしましては、従来どおりの我々がイメージするものより少し洗練された、おしゃれな、感性に訴えるようなものでないといけんというふうなことを言っておりますけれども、それはプロポーザルの中でそれぞれの業者がどういうものを提案するかということがあります。  それで、もう一つは、隣町でのいろんな動きというものもあったりいたしますけども、今のところそのことについては具体的な検討はしておりませんが、今後やはり社会が急速に進んでいく中で、あらゆることにこういうものを使っていくということが出てくると思っておりますし、それに伴うところのいろんな規制やルールづくりというものも本格的になろうというふうに思っておりますけれども、今の段階ではそのものを買って、例えば災害とか、全然違った角度からそのものを捉えて何かをするということまでは、考えておりません。 ○議長(前田 智章君) 川本正一郎君。 ○議員(10番 川本正一郎君) 住みよい琴浦の情報発信ということで私、提案する中で、やはり他の自治体との優位性、それをやはり上げてもらわなくちゃいけないと思いますし、そのことも多分、町長が来年度予算に向けての取り組みの中にも上げておられます、いいところを引き出すようなやはり予算づけというようなことじゃないかなと思います。  それと、その情報発信ですけども、その動画をどのように使われるのか、どのように発信していかれるのか、これまで私はホームページだとか、いろんな広告媒体等もここで提案をさせていただきました。総務常任委員会のほうではどうも話があるように聞いておりますけども、ぜひともやはり、町長も前回の私の質問のときに、やはりこういうネットというのはすごい力を持っておるなということを言われましたし、ぜひともフルに活用していただきたいと思います。  最後ですけども、日本中が沸きましたワールドカップのラグビー、思い出す言葉でワン・フォー・オール、オール・フォー・ワン、一人はみんなのために、みんなは一人のためにという言葉を私、思い出しました。ぜひとも地方創生に向けて、町長は町民のために、町民は町のためにというような声がかかるような地方創生事業を推進していただきたいと思いますし、この言葉というのを町長、どう受けとめて今後の地方創生に向けて取り組まれるのか、最後お聞きして質問を終わりたいと思います。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) 私はあんまりラグビーのことについてはよくあれですが、もともとその勝てないだろうというふうに一般的に言われておったのが勝ったということで、五郎丸何とかという、そういうことであろうと思っておりますが、1つは、やはりかけ声としての地方創生ということではもちろん済まんわけでありまして、皆さんと一緒に、あるいは町民の皆さんとも一緒になって、町の元気のために本当に一緒になって取り組んでいくということで、そこのところはしっかりと受けとめなければなりませんし、片方にはTPPという、そういう要素もある中で、余計に地方創生というものの成功のために、町民の皆さんにとってわかりやすい形のものをやはり提示をして、大きな力にしていく必要があります。先ほどおっしゃいました英語の部分は、それはそのとおりでありまして、一人はみんなのために、みんなは一人のためにという、そのこともかみしめながらしっかりと取り組んでいく必要があります。       ─────────────────────────────── ○議長(前田 智章君) ここで暫時休憩いたします。2時15分まで。                 午後2時02分休憩       ───────────────────────────────                 午後2時15分再開 ○議長(前田 智章君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。  通告11番の質問が終わりましたので、通告12番、小椋正和君。 ○議員(11番 小椋 正和君) 私は、12月定例議会に、船上山周辺整備と今後の観光振興についてと、赤碕地区の道路整備についての2点を通告いたしました。この案件は、3月議会においても質問いたしましたが、その後の進展状況も精査しながら町長にお伺いしたいというふうに思います。  まずは、船上山周辺整備と今後の観光振興についてですが、万本桜復活事業として、26年、27年と植栽が計画され、植栽なされてきていますが、現状では植栽場所も限られており、場所によっては密植されている状況にあります。今後の植栽は、船上山ダム南方県道を中心とした両側の山林を整備されて、憩いの広場として楽しめる場所とされないかという提案をさせていただきます。  また、船上山自然の家、駐車場上のあたりの林地においては、松くい虫によって相当荒れております。あれも茶園原から見える場所なり、そういう場所を整備されて桜を植樹されれば、まだまだ状況のよい植栽場所として活用できるんじゃないかというふうに考えております。  26年に植栽された桜は、かなり密植されておりまして、大きく成長すれば間伐というようなことも考えられます。そうなってくると植栽された方々の思いはどのように対応されるのか、数年後の移植も検討されているのでしょうか、お伺いしたいというふうに思います。  3月議会においての答弁によると、琴浦アルプスの魅力をアップさせる整備と、安全に滝めぐりができる整備を実施する計画であったように思っております。どの程度進捗をしているのか、お伺いしたいと思います。  3年後に、大山開山1300年として、大山町、米子市では盛り上げに動いています。大山、船上山、三徳山との連携の中で、大山開山1300年イベントに大山、三朝との2町あるいは3町での連携した取り組みは今後計画されるのか、どうでしょうか。船上山も同じこの修験道者の連携した山の中で、船上神社を中心とした寺坊跡などの史跡を活性化するための財産として活用する取り組みを検討されないのか、お伺いいたします。  2点目、赤碕地区の道路整備について。県道赤碕船上山線出上、大石集落の道路整備は、現状拡幅が困難と認識し、県当局にこれまで以上に接触を持ちながら要望活動を展開していくと、3月議会において町長は答弁しておられます。この観点から、安全・安心の町政からしても、危険度の高い道路を回避するためにも、バイパス化が急務であると考えます。出上−今在家間1.2キロのバイパス化に取り組まれる考えを本当にお持ちでしょうか。要望活動を活発化していくと言われながら、県当局には文書要望もなされていないと聞いています。文書要望されない理由は何なのか、お伺いしたいと思います。  次に、佐崎集落より船上小学校までの町道は幅員も狭く、普通車のすれ違いも困難をきわめていると、当集落よりも道路改良の要望が出ていると聞いています。来年度より保育園も統合となり、より交通の困難も予想されます。集落の方々に支障を来すことのない対応が求められると思います。早急に全面改良に向けて取り組まれないのかお伺いして、壇上での質問を終わります。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) 船上山の関連であります。船上山万本桜公園復活事業につきましては、今年度、昨年の100本に引き続き、30本の桜を植栽したところです。  今後につきましては、現時点で新たな植栽は考えておらず、これまで行き届いていなかった坪刈りや施肥による維持管理に注力していこうと考えております。なお、密植に係る移植については、今後の生育等の状況に応じて対応していく予定です。  船上山滝めぐり周辺整備については、倒木等の危険箇所があれば処理等の日常整備を行っている状況であります。今後も観光客の方が安全に滝めぐり等ができるよう関係機関と連携を図りながら、周辺整備を行っていきます。  大山開山イベントへの取り組みについては、先日、伯耆国大山開山1300年祭の奉賛会と、もう一つの設立の総会があって出席をしたところであります。今後、関係機関と連携を図り、推進をしていく所存であります。  また、船上山は後醍醐天皇ゆかりの地であり、大山・三徳山と並ぶ山岳仏教の栄えた地でもあります。関連する遺跡も多く、文化財保護審議員、鳥取県文化財課と連携して調査を進めているところでもあります。  いずれにしましても、船上山を初めとする琴浦アルプスの魅力を観光客の方へお楽しみいただけるように情報発信及び周辺整備を継続していきます。  次に、道路のバイパス化の件であります。  県道船上山赤碕線のバイパス化の文書要望についてでありますけれども、町の合併前には、県道整備促進協議会を発足し、県に対して金屋から国道までの間を文書での要望や協議を行ってまいりました。その協議結果として、大規模なバイパス化は困難であり、現道の危険箇所の改良を行うという方針になっております。合併後の文書要望では、現道の危険箇所の改良の要望であり、バイパス化の文書要望は行っておりませんが、鳥取県中部県土整備局との意見交換会で、議題として協議を行ってきております。  次に、危険度の高い箇所のバイパス化の要望を引き続き行うのかにつきましては、県の担当課と継続協議を行っております。本年度は、交通量調査を実施しており、引き続き本格的な調査を予算化していただくよう要望しているところであります。  2番目として、町道佐崎線につきましては、道路幅員が4メーターと狭く、車のすれ違いが困難なため、地元部落及び学校関係者から改良の要望があり、教育委員会・八橋警察署・道路管理者で11月12日に合同点検を行ったところです。  危険箇所の解消のため、改良を計画しておりますが、御承知のとおり、近年の交付金事業の配分率が非常に悪く、町の事業実施計画が大きくおくれている状況であります。したがいまして、新年度に決定された全体の事業費の枠組みの中で、どの路線を優先して実施するのかを検討したいと考えております。  なお、地元部落の要望を受けて、現道に待避所を2カ所設置するよう準備中であります。以上です。 ○議長(前田 智章君) 小椋正和君。 ○議員(11番 小椋 正和君) 町長のお話でございますと、今後の植栽はしないと、管理を主体として、そういう方向の答弁だというふうに思いますけれども、この2年間で今までその関連したこのクラウドファンディングによる万本桜復活事業では、何本植えられましたでしょうか。
    ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) 今、130本植えたところであります。 ○議長(前田 智章君) 小椋正和君。 ○議員(11番 小椋 正和君) きょうの同僚議員の質問の中で、町長が言われました言葉がちょっとありますけれども、やはりこういう琴浦の信頼、クラウドファンディングで全国に発信して、こうやってお金を集めて300万もあったと。それについては、琴浦町の信頼なり信用をやはりきちんとしないと、それを裏切る行為になってしまうということを言われましたけれども、いろいろと今、130本植えられて、この間倉吉ロータリークラブさんも何本か植えられましたけども、それを含めての本数でしょうか。 ○議長(前田 智章君) 暫時休憩いたします。                 午後2時27分休憩       ───────────────────────────────                 午後2時27分再開 ○議長(前田 智章君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。  山下町長。 ○町長(山下 一郎君) そのことにつきましては、担当課長のほうで答えさせます。 ○議長(前田 智章君) 小泉商工観光課長。 ○商工観光課長(小泉 傑君) 小椋議員にお答えします。  琴浦町がクラウドファンディングで植えた本数は、平成26年100本と、27年30本の130本でございます。新聞にも出ておりましたけども、倉吉ロータリークラブさんが植えられたのは、それ以外に33本だと思っております。 ○議長(前田 智章君) 小椋正和君。 ○議員(11番 小椋 正和君) そうすると、2年間で130本ということになりますけれども、先ほど言いましたように、町長が申されたような、この130本を植えられて、それでクラウドファンディングでこうやってやってこられて、130本でそれが皆さんの万本桜復活だというような対応として胸を張って言えるのでしょうか。もうことしでやめられるという、そのことをちょっとお尋ねしたいと思います。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) 今のところは、この130本の分について適切な維持管理ということが必要になりますし、ありましたように大きくなったときに、その密植とか、あるいはそれをどうするのか、枝を払うのか、あるいはやっぱり移植をせざるを得ないのか、おっしゃいましたように、新植したときには、それぞれの人の思いがありますので、間伐だっていって切ってしまうようなことは許されることではありませんし、その辺のことも考えながら進めていくことになります。  やはりその130本は、あれがずっと成長していく中で、大きく成長したときの桜の感じというものをどういうふうにイメージするかということでありますけども、今の段階では、今は130本ということで考えておるところであります。 ○議長(前田 智章君) 小椋正和君。 ○議員(11番 小椋 正和君) 確かに生育に対する費用もかかるわけですけれども、やはり大きく万本桜復活ということでうたわれて、クラウドファンディングをされて、やはりことしでやめるということになると、植えるのを、植栽、それの場所がないからというような理由かもしれませんけれども、やはり場所はいろいろと考えをめぐらせれば、できてくる場所は幾らでもあると思います。今植えられておる場所は、本当に地も悪い場所ばっかり植えられて、大変少し掘れば石がいっぱい出てくるような状況の土地が多いわけでございます。やはり私が今皆さんに配っておる地図がありますけれども、この大山環状道路となっておりますけども、これはインターネットの地図を出してくればこういうふうに、県道34号線とちょうど丸をしておるところに出ておるわけですけども、このダムの上、これは以西財産区の所有の土地になっておるわけですけども、あそこを切ったりばったりという大がかりな伐採はできませんけれども、間伐道をつけて、その周りにずっと桜の木を植えるということは可能だというふうに私は思っております。道路の状況、上、下すれば、それなりの植栽場所は確保できるんではないかというふうに考えておりますが、こういう考えはないでしょうか。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) 船上山万本桜というぐらいでありますので、本来であれば1万本の桜が植わっとらんと万本桜にはならんのかもしれません。その中で、今の確かに土地のことや、土質のことや、それから今、新植をどう考えるかということは、今後検討していっていいことだと思っております。その手法としてクラウドファンディングをやはり使うのか、新たな民間の出資、投資もしてもらいながらするのか、町費でするのか、そういうこともありますし、それと今ここのところに書いてあるところの南側は杉が生えておって、杉も大分、何年か前、2年か3年ぐらい前ですかな、伐採がなされたあの周辺だと思っておりますし、あの辺は杉の樹齢にして60年、70年ぐらいのものがかなり生えておるように、私はこの地図の関係では見るんですけれども、その辺のこともありますが、今後もその場所やいろいろ検討する中にあって、新植をしていくということは考えていいことだと思っております。 ○議長(前田 智章君) 小椋正和君。 ○議員(11番 小椋 正和君) 今、町長は、ちょっと場所を違えておられますけども、この私が示した斜線の部分の下側に間伐して今の鳥取県の造林公社とのあれは、このあたりに全部ここから外れたこちら側が杉林なり松林を植栽した場所でございます。その上がまだ何も手をつけてない雑木林ということになっておるわけです。私はその雑木林は、結構大きな木も育っておりまして、地もいいということで、今植えられておるような駐車場だとか、それから船上山の茶園原よりも全然土壌も違いますし、やはり生育には、それも傾斜がなるいというようなこともあって、私は桜の生育にも適しているんじゃないかということで提案をするわけです。  そこで今、町長も言われましたけれども、私はいろんな形が計画できるんじゃないかと。やはりただただクラウドファンディングも今後取り組んでいかれることもいいと思いますし、私は何も1万本までしてくれというふうなことを言っているわけではございませんけれども、やはり今のまんまでは町民の方々がこういうことを言い出されました。この桜が少ないではないかということを受けて、町もクラウドファンディングを使って植栽を計画された経過があります。やはりそういうことになれば、少しでも先ほども町長も言われましたように、万本桜に追いつかなくても、やはりある程度の桜の名所として、やはり鳥取県一の桜の名所にするんだぐらいな意気込みを持ってやはり植栽をなされていかなければ、ただ130本植えた、あとは管理ですというようなことでは、町民の皆さんに言われたんとはまたちょっと違うんじゃないかというふうに私は思います。  そこを、私は船上山自然の家に生徒さん、中学校、東伯中は来ておられるか私も確認はしておりませんけども、赤碕中学校では入学式のあとに必ず1泊2日か、2泊3日で学校のいろんなことを学ぶために、中学校の1年生が上がってきます。60何人から、多いときで80人上がってくると思いますけども、その方々に私は植えていただきたい。東伯中学校もぜひ船上山自然の家を利用して、そういうことでやはり自然の家を活用しながら、そういう入学したときの記念にあそこに植えたんだと。そうすれば、私は琴浦町への愛着も含め、やはり自分が植えた木があそこにあるということを認識し、思いが強いものになっていくと、こういう体制づくりというものは考えられないのか、町長にお伺いします。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) それは、今、地方創生という形の中で、次世代を担う子供たちのいろんな思いというようなものを考えたときに、一つの手法としてそういうことを生かしていくということはいいことだと思っております。どういう工夫をするのかというような細かい部分はありますけれども、大きな方向として、確かにこの辺に桜の木があるし、そこの取り組む営み、経過ですね、そういうようなことも踏まえると、そういう考え方はあっていいことだと思っております。 ○議長(前田 智章君) 小椋正和君。 ○議員(11番 小椋 正和君) ぜひともそういう形を考えていただいて、そうすれば情操教育なり郷土愛というものも生まれるということを思います。  また、それとあわせて、一般の町民の方々に、やはり何々記念日というような、家を新築した、結婚した、そういうのも自由に受け付けて植えていただくというような形をすれば、私は町がボランティアでもそういう形で受け付けてやれば、全部が全部町が資金を出してやるとかという、場所だけ提供して、そこに植えてくださいという場所を提供すれば、そこに申し込んで、行って植えて自分たちの札をかけてくるというようなことはできるんじゃないかというふうにも思いますので、またそういう方面も検討されて、私はやっていただきたいというふうに思うわけです。船上山の桜の問題は、今後ともやめるということではなくして、私は継続してやっていただくということを含めて、再度町長にそのことを確約してもらいたいと思いますので、一言お願いします。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) 確約というのは、予算の議決がないといけませんけれども、今おっしゃるように、それはただ単に今のこのことに関しましては検討するとか、前向きに考えますとかというレベルより、もっと高いレベルでの意思の表明ということで御理解をお願いしたいと思います。 ○議長(前田 智章君) 小椋正和君。 ○議員(11番 小椋 正和君) 次、琴浦アルプスの魅力をアップさせる整備に移ります。安全滝めぐりとあわせてお伺いします。  これは、先ほどいろんな状況に応じての整備は行っているということでございましたが、ことしは何回ぐらいその整備に行かれましたでしょうか。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) このことにつきましては、担当課長のほうで答えさせます。 ○議長(前田 智章君) 小泉商工観光課長。 ○商工観光課長(小泉 傑君) 倒木等があったときに行っていただいておりますけれども、正確な日数なりは今、持ち合わせておりません。 ○議長(前田 智章君) 小椋正和君。 ○議員(11番 小椋 正和君) 実は、私、この10月ごろだったでしょうか、キノコとりに船上山にちょっと何年かぶりに上がりたいなと思って上がりました。そのときにちょうど登山者の方が一人おられました。この方と一緒になって上がった、普通の日でございます、日曜日とか土曜日ではございませんでした、普通の日でございましたけども、この方も先ほど言いましたように広島から来ておられました。きょうはどこまで行かれますか。いや、実はですね、私、きのうから来ておりますと言われ、なぜですかと言いました。それは、私は船上山の登山道が荒れておるので、草刈り機を持って、置いといて、きょうも上がって草刈りをするんですと。私は恥ずかしさで地元の人間だとは言えませんでした、余り大きな声で。本当にね、広島のほうから来ていて、場所はその方言いよられましたけれども、天皇屋敷っていったら大分、船上山から甲ヶ山に上がる中腹のほうでございますけども、結構今、倒木がありまして、明るくなっております。そのために笹が繁茂してやはり通行に支障を来すと、そういうところの方が草刈り機を前の日から持っていって、ボランティアですね。県内の方ならまだしも、広島からやってきて、どこへ泊まられましたかと言ったら、大山に泊まっております、その方が来て言われました。こういう状況をね、私、聞いたときにね、本当、町長はどう思われますか。本当に整備して、県外の方が、岡山、広島、大分来られますけれども、その人たちが自分たちで刈っておられるというような、私は本当でこれでいいのかというのが、もう恥ずかしくてね、ちょっと思ったわけですけど、町長のお考えをお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) それは、やはり恥ずかしいことですし、今おっしゃいますように、広島から来ておられた方がみずから草刈り機を持って除草の作業をしておられるというようなことに対しては申しわけなく、あるいは感謝の気持ちもありますし、そこのところは、そうですね、やっぱり申しわけない気持ちでいっぱいであります。 ○議長(前田 智章君) 小椋正和君。 ○議員(11番 小椋 正和君) 私は道を掃いてきれいにしてくださいというふうなことは一度も言ったことはありませんけれども、最低限のやはりそういう道刈り作業なり、これから滝めぐりの整備もそうです。これも私は勝田のほうの鱒返しの滝の上を通って、勝田の本当の裾野の一番源流のとこまでちょっと歩きました。そのときに、あそこの滝めぐりの探勝道という横手道ですけれども、鱒返しの滝のほうからは結構倒木があって、行けないような状況が生まれております。やはりそういうところを、以前、道があったような状況は、最低限1年に1回でもやっぱり整備をするということが、私は観光のノウハウの初歩ではないかというふうに思うわけですけれども、そういう環境づくりというのが、何回やったというのを私は聞いたわけですけれども、やはり一遍でも本当に全部を見て回られておるのかなというようなことを疑問に思って、このたびの質問も再度させていただくよう思ったんですけども、今後こういうことのないように、28年度はやはり一遍でもそういう予算は、そんなにかかる予算ではないと思うんですけども、管理をしていただくということはどうでしょうか、町長。 ○議長(前田 智章君) 暫時休憩いたします。                 午後2時44分休憩       ───────────────────────────────                 午後2時44分再開 ○議長(前田 智章君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。  山下町長。 ○町長(山下 一郎君) そのことにつきましては、担当課長のほうで答えさせます。 ○議長(前田 智章君) 小泉商工観光課長。 ○商工観光課長(小泉 傑君) 登山道の整備の件です。県外の方が草刈り機を持ってということでしたけども、実は今年度、登山道につきまして、草刈り機で一振りはいいということでしたので、例年、するような計画をしておりましたが、どうもいろいろ環境省、森林管理署、文化財縛りがありますけども、の中でその一振りもしてはいけないというようなことが出まして、実は町と環境省と森林管理署が10月でしたか、三者共同でちょっと登山道、手なんですけども、手で刈っていくようなことでしておるような状況でございまして、ちょっと今後その草刈り機による登山道の整備については、さらに詰めていかないと、今、ことしに関しましてはそういうことでしたので、三者で手で刈ったというような状況がございますので、そこのところは御理解願いたいと思います。 ○議長(前田 智章君) 小椋正和君。 ○議員(11番 小椋 正和君) 確かに縛りがあるとは言えどもね、やはりほかの地域ではね、私もいろんな山に結構登りますけども、国立公園でも、やはりそこまで縛りはないと、ほかのところは。なぜ船上山だけはそこまで縛りがかけられるのか、私は疑問に思って仕方がありません。これは行政がやることでございますので、行政の対応の仕方が悪いとは言いませんけれども、そこの範囲内の私は出来事で、草刈り機でって、今ごろ手で刈ってなんていって、ほんならその広島の方は機械で刈って、ならそれで処罰を受けるのか。そういうことでなくして、最低限のことは草刈り機であろうと手で刈ろうと、やはり能率のいいほうでやっていただくというのがベストだというふうに思いますので、それに向けて行政で、県の、国の公園管理事務所、そういうとこができないのなら、もっと上のほうのところで協議して、きちんとした国の対応というものをね、出していただくべきじゃないかというふうに思います。  以前、私が国のほうに勉強会で勉強させてもらったときには、国の管理責任者はそういうことは絶対言いませんでした。それはいろいろとその関連関連で言うことはあろうと思いますけどね、やはりそういうことのないように、統一した見解というものを出していただくのが適当ではないかというふうに思いますので、その点を町長やって、やはりそういうことに向けて取り組んでいただけますでしょうか。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) 今、担当課長のほうが、今回の場合の経過を説明をしたところでありますけれども、でもやはり、まずは当事者間のそういう事務レベルでの打ち合わせということを尊重することにもなりましょうし、そこの中でどういうふうな話になるのか、除草するのに大きな下草を鎌で刈らんといけないのか、それを草刈り機で刈ってもいいのか、その辺のことが課題になっておるということで、その辺を少し確認をし、組織の、もしもそこのほうがそういうことということであれば、それはどういうことかということを詰めながら、組織のほうにも働きかけをしなければならないし、そこは詰めをしていかなければならないと思っております。 ○議長(前田 智章君) 小椋正和君。 ○議員(11番 小椋 正和君) 関連ですけどね、本当で今、手刈りをして人件費がどれくらいかかったか、その点を考えれば、機械は数段でその一日の手刈りの状況から、やはり何倍もできるわけですのでね、やはり機械ができないって、同じ刈るのが機械だろうと手刈りだろうと私は同じことだと、そういうふうに認識をしております。  次にね、この大山開山1300年、町長もいろいろと会合に出られて、このことにつきましてはいろんな取り組みを、また連携をしてやっていくということで、やはり先ほど町長も言われましたように、山岳信仰の大山、船上山、三徳山、この1300年に合わせて、人のふんどしで相撲をとるということじゃないですけども、やはりいいチャンスだということだと思いますので、大山開山に向けて船上山も山岳信仰でこれだけのことをアピールしていくと、全国にアピールできると、そういう取り組みが私は求められるというふうに思うんですけども、この点はどのような今後計画を考えておられますか。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) その開山1300年のことにつきましては、過日、米子のほうの会場でもってその会が立ち上がったということでありますし、今後の展開ということがあります。今のところは、伯耆の国とかというようなことで、伯耆の国を一つのくくりとしてやっていきましょうという大きな枠組みでの話はなっておりますけども、そのことを踏まえて各論として、それぞれがどういう知恵を出していくのかというのはこれからのことでもありますし、ただ、今ありますような琴浦には船上山というものがあるわけでありまして、そういう大きな動きの中での一体的な取り組みということを模索していくことになります。 ○議長(前田 智章君) 小椋正和君。 ○議員(11番 小椋 正和君) それで、やはり船上山ほど寺坊跡として残っておるのは珍しいんじゃないかというふうに思います。何十年か前に、あそこの笹等いろいろと下のほうの低灌木なりをちょっと刈った経緯があります。先ほどの課長の話では、こういうことも絶対だめだということで、本当で土塁とか、そういう寺坊跡というのが見える状況、皆さんの目にきちんと触れて、ああ、これだけのすごい場所が船上山にはあったんだなという状況というのは、ほんのあそこの登山道の一部しか見えてない状況があるわけですけども、その辺をもう少し、最小限のできる範囲内でもやられて、やはりもっと皆さんの目にとまるようにすれば、この開山1300年のイベントとあわせて全国に発信できるんじゃないかと。  それと、後醍醐天皇、ことし、3年後には、このときには685年、今から35年ぐらい前にこの650年祭を記念して、あそこの大鳥居をある業者の方が建設もされましたし、それから万本桜もそのときに始まったものでございます。それから30数年を経て今の現況にあるわけですので、その辺も含めて、やはり万本桜を本当でもっと大きく育てていくという趣旨や、それからそういう開山1300年にあわせて琴浦町の史跡の本当の宝の持ち腐れにならんように、やはり全国にPRしていくということが重要と考えますので、その点の今後の取り組みを再度町長がお考えを聞いて、次に移らせていただきます。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) 船上山全体の取り組みの中では、やはり一番誰にも取り組みやすさ、わかりやすさいうことでいきますと、やはり新しいところに桜を植栽をしていくということ、あるいはそこにかかわる人が、どういう人がかかわっていくかという、そのことのほうがよりわかりやすいように思っております。1300年に関連しての寺坊跡というようなことになると、これは国の今、国の史跡か何かになっておりますし、我々の感覚では、この程度ちょっとあれしてもええというふうに思っても、なかなかこれは多くの規制もかかっておりますし、ちょっとした枝を、松を切るぐらいでも、警察が動いていろんなことになるというようなことも、これまでも経験もしておるところでもありますししまして、がしかし、そういうことも踏まえながら、後醍醐天皇ゆかりの船上山というものを今後ともどういうふうな形で生かしていったらいいのかということを考えながら取り組んでいく必要があります。 ○議長(前田 智章君) 小椋正和君。 ○議員(11番 小椋 正和君) 道路整備のほうについてちょっと移らせていただきます。これも3月議会でお尋ねしたところでございますけれども、町長は、先ほど、やはり以前の道路整備の問題について答弁されましたけれども、現状であそこの道が道路拡幅改良ができるというふうにやっぱり考えておられるのか、ここでちょっとお尋ねしたいと思います。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) 今の既存の道路というのは、やはりいろいろな課題があるというふうに考えます。それが狭かったり、曲がっていたり、そういうこともあったりいたしますが、これまでの県とのいろいろな協議の中で、今はそれを段階的に改良していこうという大枠での話になっておるということで、それを進めていくということであろうと思っております。 ○議長(前田 智章君) 小椋正和君。 ○議員(11番 小椋 正和君) 今、県との状況は、大枠の中でということで、私たちもあんまり大枠がどこの辺の大枠だかわかりませんけれども、どのような、あれを拡幅改良を絶対していくという話し合いを進められているのか、あそこの大石から出上までの1.2キロぐらいについては、絶対バイパスは必要なのかということのお話がされているのか、どの程度までその辺は県との話し合いができているんでしょうか。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) そこの部分につきましては、少し実務的なこともありますので、担当課長のほうで答えさせます。 ○議長(前田 智章君) 福本建設課長。 ○建設課長(福本 正純君) 県道の危険箇所の部分的改良につきましては、さきの3月議会のほうでも質問いただいて、回答させていただきました。出上から大石までの間につきましては、現道を改良拡幅ということで、一度県のほうが予算をつけて現地の測量設計を行っておりますが、なかなか用地の取得等、地元のほうの同意が得られなかったということで、事業の中止に至っております。  それを受けまして、担当課のほうと、出上から大石までの間、現道の改良拡幅が困難であれば、部分的なバイパスでもできないだろうかという協議を行っております。そういった話し合いの上で、今回交通量の調査をしていただいたと思っております。 ○議長(前田 智章君) 小椋正和君。 ○議員(11番 小椋 正和君) 交通量の調査なり、以前、課長にお話ししに行ったら、参事のほうがおられまして、いろいろな状況をつくり出すために、あそこの船上山自然の家に来られるバスの量だとか、いろんなものを検討しておるというようなことのお話もあったんですけれども、やはり本当で、私はいつも言っておることですけども、あそこの道路が、拡幅改良ができれば、私は何もこんなことは言っておりません。それができないとわかった以上は、やはりバイパス化を目指して取り組んでいかれるのが私は本筋であろうと。これは以前にも同僚議員の方も、質問しておられます。それだけやはりあそこの道路というのは皆さん、赤碕のほうの町民の方は関心を持っておられます。ことしの議会との意見交換会、その席上でも、やはり地元の方からも出ておりました。いつになったらあそこの道路はよくなるんだと。そういうような地元の方々の思いというものは、この道路にはあると思います。やはり早急にバイパス化ならバイパス化を、拡幅ができないのならそのほうにかじを取っていただいて、どんどん私は県のほうに文書で要望するのが筋ではないかと、そのように考えるんですけども、町長、どうでしょうか。 ○議長(前田 智章君) 暫時休憩いたします。                 午後2時59分休憩       ───────────────────────────────                 午後3時00分再開 ○議長(前田 智章君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。  山下町長。 ○町長(山下 一郎君) 既存の道路については、その計画はあったんですけれども、当該用地の同意が得られんということで、今はこういうことになっております。ですから、我々としましては、そこのところの同意を得る努力というものをしていきます。やっぱりそこの中で同意が得られんということであれば、今おっしゃるバイパス化のことについては県のほうに文書で要望してまいります。 ○議長(前田 智章君) 小椋正和君。 ○議員(11番 小椋 正和君) 私は、ちょっとおかしいんではないかと思います。今、あそこのところの部落のところを拡幅するということで、本当にその町民の方はそれを望んでおられると思っておられますか、ちょっと町長。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) そこのところについては、個々のその辺の意見というのは十分に認識をしておりませんけれども、経過としては、そういう経過もあるということであります。 ○議長(前田 智章君) 小椋正和君。 ○議員(11番 小椋 正和君) 私はね、経過はそうであったということはようわかっております。だけども、本当でそこの理解を得られない状況の中で、私はいつまでもそういうことを言っておられたらね、いつになってもあの道路は今のまんまで改良はできないというふうに認識しております。この点はどう考えておられますか。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) 文書で要望するということに対して、今後何年もかけてそういうことを繰り返すということは考えておりません。 ○議長(前田 智章君) 小椋正和君。
    ○議員(11番 小椋 正和君) これは以西の方も含めて、成美の大石から上の方も含めて、佐崎の方も含めて、やはり皆さんがあそこの道路は大変危険だという認識があって、やはり早く改良していただきたい。いつまでも望みのない、本当で地元にいつ要望に出られますか。望みのないことをね、いつまでもやっておったっていけんわけですのでね、町はやはりならそういうことを含めて、県との、県道ですけれども、その点を地元の方の説得はいつまでを期限としてやられますか、そういう説得を。 ○議長(前田 智章君) 暫時休憩いたします。                 午後3時02分休憩       ───────────────────────────────                 午後3時03分再開 ○議長(前田 智章君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。  山下町長。 ○町長(山下 一郎君) それは、説得をして、それがだめな場合は、28年度中には、そういう文書での要望でやっていくということであります。 ○議長(前田 智章君) 小椋正和君。 ○議員(11番 小椋 正和君) そのように早く、私は1年でも早くそういう実行というか、行動に移していただきたいと、それを要望しておきたいというふうに思いますけれども、次のね、佐崎集落から船上小学校までの道路ですけれども、やはりこれも佐崎部落からの要望書も出ていると聞いておるわけです。保育園の統合ばっかりね、それは確かに子供が少なくなれば統合しなくてはいけませんけれども、やはり統合するための環境整備というものはきちんとしていただかないと、その地区の人に迷惑をかける、支障を来すという行為は、行政としては許されないというふうに思います。先ほど答弁で2カ所ほど待機所をつくる、まだつくってないようでございますけど、3月までに間に合わせるということですけども、町長はその辺をどのように考えておられますか。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) 答弁をさせていただいたとおりでありまして、3月、その年度末には2カ所の現道に待避所をつくる、完成させるということであります。 ○議長(前田 智章君) 小椋正和君。 ○議員(11番 小椋 正和君) ですけども、ただ単に今の間に合わせじゃなくして、やはりこれから将来的に、確かにそこのお金がないというふうに片づけられるかもしれませんけども、そこに保育園を統合する。そうすると、保護者の方の車の送り迎えがある。そうすると交通量がふえるということは、以前からわかっておるわけです。それについてやはりきちんとした計画を持っておられると思いますので、それに合わせたらあそこの道路も、下のほうを改良されたときと同じように早急にやられるべきではないかというふうに考えますけれども、どうでしょうか、町長。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) 今おっしゃっているのは、結局、以西のほうからずっと下ってきて、あそこの橋が狭いと思うんですよね。あそこが狭くって、橋を渡り切ったところから今の船上の小学校のほうに向かって下がっていく道路の幅員の問題ということでありまして、今はそのために2カ所の待避所をつくるということで考えておるわけでありますけれども、これは財政の交付金のということはなかなかその理由にならないことかもしれませんけれども、でも当面そういうような形で御理解をお願いしませんと、今の状況というのはなかなか困難ではないかというふうに考えております。 ○議長(前田 智章君) 小椋正和君。 ○議員(11番 小椋 正和君) 十分に私も理解しておるつもりでございますけれども、やはりこれからあそこの以西と成美統合して、やはり保護者もあそこのところをよく通るわけです、今度は送り迎え、送迎に。そういうところで事故があっても困るわけです。送っていった子供も同乗しておるわけです、小さい子も。やはりそういうところに危険のあるような道路、確かに誰かが言われましたけど、下を回るのが正規の道だと。それは言語道断であって、やはり利用しやすい南部のあれから上の人間は、あの道を使うわけです。やはりそういう観点からいっても、早急にあの道路を全面改良されるのが今後の船上小学校とあわせた、あそこに学園都市みたいな、学園の重点的の地域として取り組むに当たっても、やはり必要ですので、1年も早くあの道路の全面改良を実行していただきたいというふうに考えますので、その点を最後に聞いて、終わりにしたいと思います。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) それは、今おっしゃる道路というものの将来のあり方については十分な問題認識を持って今後も取り組むことになりますけれども、もう一点おっしゃいましたように、ずっと少し下って、あの自転車屋さんのところの三差路のあれはもっと幅員も広いですし、あそこのところは今考えておりますのは、少し見通しが悪いところがありますし、丸いカーブミラーが1つしかついておりませんし、やはりあの辺はもっと本格的なカーブミラーを設置、あるいは場合によっては本格的なカーブミラーを複数設置するような形で、そこもやっぱり使えるようなことは、これは年度内にはそういうこともあわせてしなければならないと、そのように考えております。 ○議長(前田 智章君) 小椋正和君。 ○議員(11番 小椋 正和君) 環境整備というのがやはりいろいろ交通の問題も道路もありましょうし、いろんな今、町長も言われたとおりでございますので、やはり環境整備に努力して、通園する子供たち、保護者が事故に遭わない安全な対応を私は求めて、終わりたいと思います。以上で終わります。       ─────────────────────────────── ○議長(前田 智章君) 通告12番の質問が終わりましたので、通告13番、桑本始君。 ○議員(14番 桑本 始君) そうしますと、最後になりましたけど、通告をいたしておりますとおり1問だけですけども、町長と教育委員長にお伺いしたいと思います。  心のケアについてということで、私は、心の時代に必要なのは、家庭、学校、職場、医療・福祉でも、傾聴と対話が心を救うということをサブタイトルにつけさせていただきました。  科学技術や情報技術の著しい発展によって、現代社会は物質的には豊かになりましたが、反面、心の豊かさが取り残されている気がいたしております。人間関係の希薄化がもたらす孤独感や不安感、喪失感などを訴える人がふえてきております。現代人の13人に1人が鬱の状態に陥る傾向があると心の荒廃が今、大きな社会問題となっております。世の中にあっては、心の手入れをすることが必要となってきました。そして、自分の生きがいをはっきりと認識させてくれるような存在を求めるようにもなってきております。それは、現代人にとって必要なものです。そんな温かな存在があれば、みずからの生きる意欲につながっていきます。  心のケアは、平成7年、阪神大震災を機に必要性が広く知られるようになり、各大学の学部に心理学、大学院に臨床心理研究科が次々と新設されました。その後、4年前の東日本大震災も起こり、心の時代に向かうに当たって、求められる人の話を聞ける能力、話すより聞くことで姿勢が試される時代となりました。つまり傾聴と対話によって心を癒す、生きる希望と勇気を与えることが重要な世の中になってきたではないでしょうか。  そこで、11月4日の新聞によりますと、厚生労働省の労働力調査において、非正規社員が日本の雇用総数の4割を超えたということは議員各位も知っておられるということでございます。それから、教職員の長期休職、介護離職の貧困、貧困老後、貧乏老後とも言います。企業で退職をされて、職をなくして鬱になる。就活に失敗する。受験に失敗して鬱になる。自殺に走る。また、認知症から鬱に走る。独居老人から鬱に走る。この精神疾患が今、現在の世の中で蔓延をしております。その延長線上には、自死が訪れております。心のケアについて、行政ではどのように対応されているか。特に大人の部分について町長にお伺いします。  また、10月27日、文科省は、2014年度の児童生徒の問題行動を調査して、先般も藤本議員のほうから指摘がありました件でございますけども、14年度全国で18万8,057件、特に特筆すべきことが小学校の前年度に比べて3,973件増加、これが過去最高に今なっている。これは鳥取県の実態は、小・中・高・特別校合わせて552件ということで、これ過去最高でございます。お隣の島根県はどうかといいますと、これは703件、これも過去最高でございます。  こういう実態におきまして文部科学省は、2016年度予算の来年概算要求にスクールカウンセラーの配置転換など62億円を計上をされております。対策を進める方針とかということで、2013年度施行のいじめ防止対策推進法では、重大事態と規定されます。心身に重い被害を受けるいじめは、2013年度から23件減の156件と調査報告がありました。そのいじめの被害者の自殺、本人を含め、家族、親戚が精神疾患になっておる状態でございます。鬱、引きこもりになっていっております。小・中学校、高校生の心のケアは、本町の行政ではどのような対応をされておるか、町長にお伺いをいたします。教育委員長にもお伺いを申し上げます。  それから、2011年、滋賀県大津市の中2の男子のいじめによる自殺の問題でございますけども、11月26日、いじめで子供の心身に重大な被害が出た場合などに、学校が児童生徒に行うアンケートについての結果を被害者側に伝える準備を発表されました。驚くことなかれ、加害者の氏名も知らせる踏み込んだ内容でございます。これは大津市長が女性の弁護士でありますので、ここまで突っ込まれたという判断基準で、文部科学省はびっくりをしております。国の方針は、被害者側への情報提供の範囲を定めておらず、独自に情報提供の基準を定めて、加害者の氏名まで伝えるよう明記したケースは他の自治体では聞いたことがないということで、文科省は驚いております。この件について、本町最高トップとしての教育委員長の所見をお伺いしたいというふうに思います。  次に、行政独自の取り組みとして、国家試験の資格を持った精神保健福祉士が何人か本町におられると思いますけども、従来の仕事として、精神障がい者やその家族とのやりとりが中心でしたが、近年は心の問題に取り組めるように、さらに積極的な活動、メンタルデリバリー、前向きに生きていくために温かい心をお届けします、こういう取り組みをされないかということでございます。来年以降、障がい福祉計画第2期が施行されます。私は、それに1月からのパブリックコメントで今もう提言を申し上げております。この中に、そういう文言を入れていただきたい。また、心の時代に必要なのは、人の話を聞ける能力、聞く知性が今、現代人に求められている。今、社協で傾聴ボランティア養成の推進に取り組まれておりますが、私は、社協以外でも実際は行政で取り組むべきだというふうに思っておりますが、この件について町長はどのように考えておるのか、所感をお伺いします。  以上、壇上では終わります。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) 心のケアについてであります。  琴浦町で現在取り組んでいる心のケアとしては、定例の健康相談や講演会活動、そして啓発活動があります。定例の健康相談では、2カ月に1度、精神保健福祉士が心の健康相談に応じているほか、企業や部落の要望があれば出かけ、メンタルヘルスの研修会などを開催しています。  職場の対策として、労働安全衛生法の一部が6月1日に改正され、12月1日から50人以上の労働者を雇用している事業者では定期的なストレスチェックが義務づけられるところであります。また、自死対策として広報やホームページヘの掲載、チラシ配布等に努めているところであります。これらの取り組みにより、多くの方が心のケアに関心を持っていただくことで、心の健康問題を抱えておられる方々に対する支援の輪が大きく広がるよう努めてまいります。  それと、琴浦町では、平成21年、福祉課の中に障がい者地域生活支援センターを立ち上げ、障がい者の方への支援を行っています。身体、知的、精神の3障がいの中で、精神障がいに関する相談が一番多く、昨年度の実績は延べ637件で、月平均53件の相談対応を行っています。今後も、福祉課の精神保健福祉士を中心として、訪問や相談対応をしていきたいと考えます。  傾聴ボランティアは、平成25年度から社会福祉協議会のボランティアグループ「傾聴ことの会」として活動を開始され、現在8名の登録があります。主な活動は、施設の訪問4カ所、個人のお宅に訪問などがあります。会員同士による毎月の定例会と他町との交流会もされているようであります。対象となる人は、福祉課の地域包括支援センター職員が紹介したり、ケアマネジャーからの依頼により活動の輪が広がりつつあるところであります。今後も必要な取り組みであると認識していますので、社会福祉協議会とも連携しながら活動が広がるよう支援していきたいと考えております。以上であります。 ○議長(前田 智章君) 石前教育委員長。 ○教育委員長(石前富久美君) お答えいたします。  大津いじめ問題調査結果報告書を捉えて、心のケアについての問いかけであります。  この報告書は220ページに及ぶもので、教員、学校、教育委員会への提言が主な項目となっており、その中で、子供の心を受けとめることは、どのような場合であっても教員として必ずやらねばならないことであると明記しています。そのほか、スクールカウンセラーのあり方や、スクールソーシャルワーカー配置を提言し、心のケアを求めています。  本町では、これらの意見などを踏まえながら、近年、中学校にスクールソーシャルワーカー、スクールカウンセラーを配置しています。各小学校にも教育相談等で訪問、保護者や児童生徒への相談、支援会議等への参画をしてもらい、問題の解決につながるように努めています。また、町独自に中学校へ学校相談員の配置や、児童生徒の学習等の支援をする講師を配置し、それぞれに発達段階や特性に合った学習活動や学校生活ができるよう配慮をしております。  子供たちの生活課題の早期発見、早期対応に生かすための調査としてハイパーQ−Uを年2回実施し、考察対応ができる手だてを講じています。町教育委員会では、より効果的なQ−Uのデータ活用を図るため、教職員研修を継続的に開催しています。  不登校児童生徒に対しては、教職員が家庭との連絡を緊密に持つようにし、頻繁に訪問活動を繰り返しております。今、学校では教職員のチームづくりに力を入れています。担任1人が事象に対応するのでなく、複数人数で情報共有を図り、協議を踏まえて継続的に対応を行っているところであります。高校生へは、残念ながら町教育委員会としては具体的対応は講じてはおりません。  なお、大津事件の報告書には、加害者、被害者に対する心のケアについても提言があります。個人情報の保護等情報公開には慎重に対応すべきだと考えます。以上です。 ○議長(前田 智章君) 桑本始君。 ○議員(14番 桑本 始君) 回答ありがとうございました。  まず最初に、町長の大人の心のほうで、今、就業者数が6,351万人、全国で。そのうち雇用をされてる方は5,562万人でございます。これの40%の2,300万人がいわゆる非正規雇用になってるのが今、現状です。これが実態です。それで、鳥取県では8万3,000人が非正規雇用になってますよ。26万人ぐらいが働いていますよ、鳥取県は。お隣の島根県は9万9,000人、大方10万人おります。こういう実態が今起こっております。島根県の雇用が30万人ぐらい、鳥取県が26万人ぐらいということでございます。  それで、いろいろちょっと申し上げますけども、現在の鬱の精神疾患の患者は100万人を超えてます。ここ10年間では1.5倍に急増してます。ここ12年間に自殺、今は自死って言いますけども、これ3万人を下らない。その9割は精神疾患です、データで調べたところ。そのうちの4割が鬱なんです。9割が精神疾患のうちの4割が鬱で自殺したとされています。これ全国データです。これは非正規雇用の問題が大きな問題でありますし、月の第1月曜日に鬱になる。こういう結果の統計データが出てます。それから、鬱病などの精神疾患で休職した公立小・中学校の教職員が前年より600人ふえて5,500人いますよ、全国で。それで、この5,500人のうちの3分の2、つまり3,600人が病気休職に入る前に精神科に行ってない。こんな状況が起こっております、実際に。  それで、そういう状態、それから、あるときには、これも全国のデータがありますから。介護離職に鬱になっておりますね。安倍さんは、3本の矢で10万人削減と言います。介護離職と保育士の鬱の問題があります。これを今、一生懸命安倍総理はやられよりますけども、抜本的な改革には私はなっていないんではないか、この離職の問題について。私はそう思います。これは「東洋経済」から出てる介護離職という専門誌です。「プレジデント」から出てる「金持ち老後VSビンボー老後」、この状況から私は察知をいたしました。  そこで、給与の問題が、介護福祉士と保育士の。島根と鳥取で、35ぐらいで20万ぐらいなんですよ。日本全国の平均の給料は29万ですよ。例えば東京都の介護福祉士は28万もらってますよ。それは物価の値段も違う、田舎とあっちと。だから、これをもしも突っ込んで、そういう社会保障の審議会で、それなら保育士と介護福祉士の給料を上げるということ、例えば保育士の給料を上げるということになれば、看護師は黙ってないんです。看護師の給料を上げてください。その次には、医者が黙ってない。この間、薬価で1.4下げたでしょう、4,000億円弱。今度は診療報酬、技術者の、医者の部分は1%前後引き上げるという話なんですね。こういう状態だったら、今度は医者の報酬も上げていかないといけん。これ連動してるんです。これが今の世の中になっているということを御認識をしていただきたいというふうに思っております。  それは、今、介護が両立は、私もおふくろを亡くして経験したんですけども、いざのときには、もしも若かったら、どっちかが短時間労働でも切らないけんじゃないか、家で見ないけんじゃないかと、そんなことを家内と話をしました、おふくろのときに。それは若くて、おじいさん、おばあさんが認知になったら、それは仕事と介護は両立できないんです、はっきり言ったら。どちらかやめな。経済的に困窮が来る。この現状が物語っている。ですから、今40万人おる、介護福祉士の予備軍が、やめる者が。それで、今10万人やめてる。それで、就業休止を求める方が20万おって、転職される方が23万人おられますけども、これを合わせて40万。ところが、男性の場合は、介護福祉士をやめられて別のところに行って正職員になれるのは3人に1人の割合ですよ。女性は2人に1人しかなれない。転々転々していったって、国家試験をとっても、そういう状態が起こってる、今は。これは国全体のことを言ってますから、鳥取県の話じゃございません。  そういう状態が出てきておるのが現状ですし、保育士も70万の待機者を入れるというふうな格好になってる。保育士の給料だって同じことですよ。これは歯科衛生士の給料だって一緒ですよ。国家試験とったって、十五、六万しかならんのですよ、初任給。これ10年働いたって二十一、二万ですよ。これ現状が物語ってる。それと、高卒なんて3年以内に離職する人が4割おるんだよ。大卒は32、3%おる、3年以内の離職は。こんな状況は、皆さん、管理職も議員の皆さんも新聞で見られとると思いますから、数字は大方把握をされとるというふうに私は思っていますけども、産業別に見れば、宿泊とか飲食サービスというのは50%以上やめちゃってる。  次は、生活関連、娯楽、教育、学習、小売業、医療、福祉。医療、福祉が一番やめないんです、職業的には。こういう現状が物語っておりますから、大企業ほど少なくて、中小零細ほど多い。だから、今、移住だ、人口減少であるけども、できる人は、みんな東京の大手に入ってしまいます。1年、2年浪人しても。それは福利厚生がいいから。そういう状態で、現状としては、そこから離職した人や余儀なく退職された方、マタハラで退職をさせられた方、その人たち。ましてや、最低限はシングルマザー、シングルマザーさんって、物すごい今いますよ。だから、今、1年に26万件離婚がある。つまり6組に1組は離婚しとるんですよ。こんな現状で何を食べているか。実態を見たら、本当に2割引、3割引を買ってきて、それでやっと子供育てて、子育て支援の資金をもらっても足らない。無理ですよ。ここで精神疾患に陥ってる。  ただ、誰に相談するか。これが問題なんです。だから、傾聴というのは、私は臨床心理士ではありませんから、そういう精神分析や精神行動をすることはできませんけど、人の話を聞くコミュニケーションはできます。これを今求められているのが心の時代ではないかなというふうに私は感じております。今言った実態で、あと鳥取県の実態も言いますけども、今、私がしゃべっただけで、町長はどう感じられますか。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) 今、いろいろな数値を、あるいはいろんな角度から数値を使われて今の社会の持つ非常に不条理な側面の中で、いろんな矛盾の中で心のバランス、心の安定を崩す人が多くなっておるということは指摘のとおりだと思っております。これは非常に複雑な関連の社会のシステムの中で、根源的な課題であるわけであります。そこの中で、心のケアを必要とする方が多くなっておりますし、我々としても、そういう認識は持っておるところであります。 ○議長(前田 智章君) 桑本始君。 ○議員(14番 桑本 始君) 先般、今、県議会中で代表質問があって、今、一般質問です。私、12月の2日に一般質問を見ておりまして、この貧困の問題を取り上げていました。それで、平井知事は、来年、鳥取県庁内に専門の担当部署を置くということで、新設されるということで言われております。福祉や生活、住宅と複数の部署が絡み、推進体制、若干の縦割りがあるが、組織的な対応を考える上で、担当者と室を設けるということです。貧困対策室を、鳥取県は、来年。昨年3月に施行した子育て王国鳥取条例を改正し、貧困の家庭への対策を盛り込むという部署をつくるということとあわせて、東京都知事と組んで2020年のオリンピックのときに鳥取県は障がい者アートの祭典を行うんだということで、県会の一般質問のときに、私はほとんど時間があれば見ますので、全部、生を。そういうようなことで言われとる実態がありましたし、鳥取市は早速、貧困率がすごく高いもんですから、緊急対策を深澤市長以下、その実態のすごい数字が出てるんですよ、鳥取は。早急に対策を鳥取市は講じられたということで、生活保護世帯に含まれる18歳以下の子供、つまり年間所得125万以下の家庭が、その子供が何人あるかということで、2,182人、鳥取市であります。20万ちょっとのまちですか、これから中核市になろうとする。  それで、非常に前年度よりもふえ率が一気に高くなったんですね。生活保護の18歳以下の子供と、これは503人おられますけど、それで、あとはひとり親家庭、これは横ばいです。2,700人おられる。市の窓口相談を徹底させる。あとは市教委などと関係機関が連携してやらせていただくというふうな格好まで、これは大きな話だと。人口減少どころの話じゃない。これ精神疾患になったら自死に結びつきますから、医療費がかかります。予防です。通常、行政はメンタルヘルスはやっておられますけど、メンタルケアは余りやってない。ヘルスのほうです、やっておられるのが。そういう状況に来たときに、私もこの仕事を7年やってますよ。平成20年に資格を取って。ですから、また今月の25、26、慶応大学の学会に出ますよ。全国の事例がわかるんです、それをやってる。だから、医者の行為はできません。なぜ対話かというと、町長、病院のホスピタルで、ドクターとナースがおって、患者を誰が診るんですか。ドクターとナースは医療行為ができます。ところが、患者はぶち投げです。これを診るのが精神対話なんです。ましてや、もう1カ月の余命しかないという、これターミナルケアと言いますけども、終末期医療です。ここに寄り添って、おじいさん、おばあさんの最後をみとるんですよ。こんな仕事をしてます、私は。ですから、実態はわかるんです。  だから、そういう形のことに琴浦の町民を心配をしてるわけです。ですから、大人も子供も、子供は特にこれからの琴浦町を担っていくという。そういう形にならねば、行政的には医療、福祉の全国で31兆円かかって、20億、30億のうちの介護保険や云々の話もある。これを予防せないけん。永見課長、一生懸命頑張っておられるじゃないですか。福祉課長も一生懸命それを対応してる。しかし、相談者は、役場にやってきて相談しません。電話もなかなか無理です。ここにデリバリーという派遣があるんです。どこでも対応をする。喫茶店でもホテルでも、どこでも対応する。こういう制度を私はやっていただきたいということです。どうでしょうか、町長。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) 共感できる部分というものが多くあるわけでありまして、そのことを踏まえながら、それぞれ健康対策や福祉課のほうで、いろんな思いをもって今もしとるわけであります。それぞれ担当課長のほうから、その辺のことについて説明をさせます。 ○議長(前田 智章君) 藤原福祉課長。 ○福祉課長(藤原 静香君) 福祉課のほうでは、先ほども答弁がありましたように、精神保健福祉士が心のケアに対応しております。相談がなかなか行政に、やっぱり電話相談というのは非常に難しい状態ですし、先ほど心の健康相談というふうな予約制でしておりますが、やはり予約でかかってくるケースはほとんどございません。どういった状態で相談が来るかというと、例えば警察で何か事件があって、そちらのほうからのルートですとか、それからあとは民生委員さんに先日、研修会等を行ったんですけども、民生委員で重度になられた状態じゃなくて、何か最近、様子がおかしいんだけどというところから、やはり行政のほうにつなげていただくというのが非常に大事な状態ではないかなというふうに思います。  鬱がだんだんだんだん重症化して、自死に至らないように、やはり早期発見、早期治療というのが非常に心のケアでは大切なことだというふうに思っておりますし、あいサポート運動ということで、その中で心のケア、精神障がいに対する理解ということも、各事業所ですとか職場ですとか学校等にも出かけていって、福祉課としては、そういったことをとにかく普及啓発をしていただいて、情報を得るような努力をしておりますが、現実にはなかなか相談というのが非常に、電話相談というのは難しい大きな壁だなというふうに認識しております。 ○議長(前田 智章君) 永見健康対策課長。 ○健康対策課長(永見 弥生君) 実際に病気を疑われる方等で精神障がいという話になると、福祉課のほうで医療へつなげるところを対応してるわけですけれども、健康対策課のほうでは啓発ということで、精神疾患とは限りませんけど、心のケアについての町民へ向けての周知ということを特に行っておるところで、広報での「眠れてますかキャンペーン」の強化月間のこととか自死対策の週間もありますし、そういう周知等を行っているところです。  あと、答弁の中でもありましたけれども、健康教育というところで、企業に要望がありますと出ていったり、部落のほうからの要望でも、鬱のことが聞きたいというようなときには、要望にあわせてですけれども、ドクターにお願いすることもありますし、保健師のほうが出ていくこともありますし、教育のほうに出向いていってるところであります。 ○議長(前田 智章君) 桑本始君。 ○議員(14番 桑本 始君) 今、永見課長と藤原課長が言われたことは、まさしくそのとおり。そうなっとる人には、どこに相談していいかわからん。行政は窓口を開いて心の相談してますよと言ったって、何ひとつかかってくるのはほとんどないと。誰かに相談したらということで、私も現場に出てするから、いじめの実態がわかるんです、起こってることが。実態はわかってなくても、わかる、保護者から。県立高校でいじめが起こってるということがわかるんですよ、実際にやってるから。だから、それをどうして永見さんのほうは啓発をする。心のケアの相談をしてほしいけども、例えば派遣のことでも、精神保健福祉士って町民は知られませんよ、どんな資格か。ですから、広報もあるけども、障がい者の計画もあるけども、私は、町民に知らせる方向で、例えば月に何ぼかあそこの公民館でとか、人のおらないところで相談なんて無理です、これ。誰かのつてで、こういうところで通報っていうようなことでなけりゃ相談しません。精神科にも行きません、現に。  それから、介護にしても、お父さん、お母さんが勤められて、おじいさんは84で、ある部落を知ってますよ。これ見たら介護3ですよ、要介護。この方は、お父さんは全然行かれない。困っちゃってる。どっちが勤めをやめて見ないけんじゃないか。車椅子でもなったら、1人やめないけんでって、こんな相談で悩みを私にされてこられました。うちのおふくろのときに、どうして森本に行かせたんだって、うちは簡単だった。主治医が森本だったから、おばあさん、森本へ行こうでって言ったら、すぐさっと対応できた。岩船課長補佐にお世話になりました。とりあえずはチェックして、要介護何ぼで、1って出ましたから、ほんなら行きましょうということで、1回から今度は3回にしました。私たちも働いとるから、農業もしとるし、大変です。  そういう形のことをどういうふうにするかというのが難題なんですけども、例えばそういうざっとしたような、何か町報でも、精神保健福祉士のこういう仕事をするということをやっぱり私はひとつ障がい者を含めて心のケアと、あとは入院の関係の段取りをしなければなりませんから、ケアマネとか介護福祉士とか、こういうのは知っておられますよ。精神保健福祉士というのは余り出ない。普通病院とか、ああいうところの大手だったら、ああいうところに勤めておられるから。あとは町村は保健センターの中に持ってる。そしたら、保健所と組んでやられる。そういうのをもっと大きく出して知らせるべきではないのか、町民に。こういうことを受け付けてますよ。それでも、やっぱり出ていって、例えば公民館で聞いてる、聞いとらん、防災関係なしに、こういう相談を受けますよ、障がい者からも受けますよというようなことで、これに来ても、役場に来ないんだから、現場に出て、それを私はやるべきだということを提言をしたいというふうに思っております。  それから、今度は教育委員長、いじめの実態の話なんですけども、これはこの間出て、同僚の藤本議員が言われました。それで、文科省は6月末に調査を締め切ったら、7月に岩手県で自殺が出たんです。だから、もう一遍とり直しをした。それとあわせて、全国でもっとあるのに、82.何%の比率で、文科省は、おかしいからもう一遍とり直さないけんと言ったら、ちょうど6月末で、あのアンケートを締めたら、7月に自殺が出ましたね、岩手県、中学生。それで、文科省も大慌てで、これは何かあるぞと、もう一遍調査をせえということで、8月末に実際したんが先般の新聞なんじゃないですか、ここ四、五日前の。だから、県教委から、いじめの問題から発見のきっかけ、県教委は大慌てでこの対応をしてるんじゃないですか。だから、この間、教育長が言われたように、AさんとBさんがけんかしてても、Cは見て、これはいじめだと思ったのか、からかいなのか、その辺まで全部上げている。解決した問題も上げている。だから、実際の数字というのはどうなのかなというのは私はわからないんですけども、想像の域にしますけども。実態は、そういうことで起こっている。  私は何を言いたいかというと、いじめから不登校になって、引きこもりになって、鬱になってる、こういう状態が。それで、この大津の事件も、文科省の方針と、いじめ対策防止法なんか出てますけども、私が、きょう、日本海読まれましたか、弁護士さんのいじめ対策。いいことを言っておられますよ。米子の弁護士さんですよ、日本弁護士会に入っておられる。この方は安田さんという方です。この方は、いじめ対策プロジェクトチーム、子育て虐待ネットワーク、鳥取県の理事長ですよ。この方が言っておられるのは、例えば鳥取県のことですが、鳥取県で子供の権利に関する基本条例をつくりなさいと言っておられますよ。子供の権利、救済のための地方オンブズマンを設けなさい。それでなけな、いじめが起こったら犯人捜しばっかりやっとる、加害者、被害者と。それじゃだめだと。弁護士としては、そうなんだと。だから、大津の市長は弁護士だから、この決断をしたんじゃないですか。  ただし、あの加害者の名前は、弁護士以外でその本人の、被害者のお父さんしか見れませんよ。お父さんは訴訟されたでしょう、今の大津市や県を相手取って。だけど、もう2年もたってますから、和解はされてると思いますけども。実態はこういうことで、今までは黒塗りだった。黒塗りが、今度は加害者の名前が出てきたというふうで、皆さん方の子供さんが本当にいじめられて、そうなって自殺したってなったら、皆さんはどうされるんかな。役職的にこらえられるんかな。私は、こらえられないと思う。現代社会は、小学校でも中学校でも、保護者同士で弁護士を頼んで訴訟しますよ。校長や教育長の言うこと聞きません。親がやられたって、やり返す。今、弁護士は大ばやりですよ。このサラ金の問題もあるけども。そういう訴訟の事案がいっぱい出てきとる、今。これだけ学校の現場の教育長とか県の教育長とか、どう考えてる。保護者がやっちゃうんですけね、もう弁護士頼んで。それで、相手に通知が行くんですよね、弁護士さんから。そのときには、もう終わりじゃん、実際に。こんな状態になってますよ。実際はそうだから、中身の内容もあるけども、本町からそういうことを出さないような格好の中で、ぜひ配慮はしていただきたいと思っておりますけども。  この中部の県立高校の中だって、いじめや中退をして、今、阪本塾に行って、関西学院大学に進学するという女の子を私は見ましたよ。進路も指導しました。ただ、ここでしゃべっていますけども、私がその人の前に行けば、全然無口になるんですよ。相手に話させるんです。傾聴するんです。共感するんです。受容するんです。中立するんです。宗教的観念を持たないんです。相手が話すように、私は80分間、相手と対話をするんです、話させるように。それで引き出すんですよ。それから、本人が汽車が好きだったら、私は山口県までSLまで連れていった。本町のある小学校の不登校の子ですよ。それで、SLから園芸の草木を育てて、プランターでつくって、保健室に登校させて、今、中学校を終わって、どっかに行ってますよ。こんなん身近だったらしましたよ、私は無料で。そういう実態が実際にある。あるけども、数字には上がってこない、学校の。こういう状態は、教育委員長としてどう思われますか。 ○議長(前田 智章君) 暫時休憩いたします。                 午後3時49分休憩       ───────────────────────────────                 午後3時50分再開 ○議長(前田 智章君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。  石前教育委員長。 ○教育委員長(石前富久美君) この問題は、本当に心を病むというか、心に突き刺さるようなことだと思っております。子供たちは、やはり先生と話をしたいとか、遊んでほしい、そういうところから、耳を傾けてほしい、私の心を聞いてほしい、そう言ってるんじゃないかなと私は思います。  それで、大津の分ですけれども、提言のところを読ませていただきました。1回読んで、それが理解できるかというと、1回では理解できないかもしれないです。でも、できることが書いてある、そう思っています。今までやはり忙しいからとか、時間がない、後回し、先送りしている部分がたくさんあるんじゃないかなというふうに私は感じました。すぐ行動する、できることはやっていくということが必要である、そう思います。  いじめであったり人権、差別、そういうものですけれども、それはやはり当の本人になってみないとわからないという部分もあるかもわからないです。でも、そういう部分をしっかり私たちが見抜くことが必要である、そう思います。学校においても、先ほども言いましたけれども、スクールソーシャルワーカーであったりスクールカウンセラー、この方々のお力をかりて本当に子供たちの声を聞き、琴浦の子供たちを健やかに育む、これが私たちの使命であると考えます。 ○議長(前田 智章君) 桑本始君。 ○議員(14番 桑本 始君) 石前委員長さんには、この間の新聞の記事で一番私が悲しかったのは、学級担任が発見したんが15.9しかなかった。一番最低です。担任がよう発見しなかった。通報は本人、保護者。学校以外からの通報だ。この実態を知っておいてください。  ほんなら、出ましたので、教育長、今、鳥取県の教員が鬱の状態なんですよ、休職の。これちょっと2年前の資料なんですけども、2年前に52人おって、そのうちの39人が精神疾患で休職してるんですよ。そのうちの2割が退職してるんです。これは教員の実態です。学校、特に中学校の先生が多い、この実態が。私はそういうふうに思いますけども、それは鬱や抑鬱や躁鬱や不安障害から自律あれから、いろいろな家庭環境、離婚問題、サラ金問題、多重債務問題、いろいろあります、教員の世界も。  そういう状態において、うちの鳥取県教委がそうであるし、それから鳥取県内で引きこもりが約2,000人おりますよ。島根県で約3,000人おりますよ。これ実態ですよ。あとは不登校とかニートとか、それは関係ありませんけども。ただ、教員の休職率が2年前の全国出現率の0.57、0.65なんです、鳥取県は。これについて、教育長として琴浦の小・中の教員を見られてこの実態がどうなのか、将来なる可能性がある。だから、私はどうしなければならないか、それだけをお願いします。 ○議長(前田 智章君) 小林教育長。 ○教育長(小林 克美君) 議員御指摘のように、教員の鬱というのは全県的な問題になっております。先般も県の教育長とお話ししましたけども、どの市町でもやはり教員の鬱という問題で悩んでいるというようなことをお聞きしました。本町においても、やはりゼロではありません。今、教育の抱える問題というのは非常に複雑あるいは多様になっておりまして、私、一つの要因としましては保護者対応もあるのかなと、そういうように思います。  先ほど議員からおっしゃられましたように、保護者が直接に訴訟を起こす、飛び抜けて訴訟を起こす。そういったようなこと、教員に相談しないで保護者同士でバトルが始まってしまう。そういったようなこと、あるいは学校に来られるんですけども、担任を飛び越して校長室に直接駆け込んでしまう。そういったような事例も聞いております。なかなか保護者対応というのも大変でして、本当は未然防止、そういったことが起こらないように心がけなければいけないんですけども、起きた後の後始末というようなことに対して非常に教員が苦慮している、そういったような実情もあります。  また、子供たちも非常に多様になりまして、例えば琴浦町内でいきますと、診断をいただいてる子供たちが約1割ぐらいおります。いただいてなくても、まだ普通のクラスに入っている。そして、子供もなかなか学校で押さえつけるわけにはならないですから、教室を飛び出してしまったり、あるいは暴言を吐いたり、隣の子供にちょっかいを出したり、そういったような対応も余儀なくさせられている。そんなような状況で、先生方は本当に頑張っておられるんですけども、それでもブレーキがきかない子供たちが中にいたり、またその子供に対してではなくて、先ほどもあったように、周りの子供たちがその状況を見て、親に言って、その親がまた直接県教委に言ったり、あるいは校長先生に直接申し出をしたりというようなことで、子供対応、保護者対応で非常に悩んでおられる先生も中にはおられます。  お願いしてますのは、1人で抱えないでくださいということを先生方にはお願いしてます。生徒指導の得意な先生もあれば、カウンセリングの得意な先生もあり、また優しく接することができる先生もあります。チーム力で対応してくださいということで、1人の生徒あるいは1つの家庭に対して複数の人数で、教員で必ず対応してください、校長先生、管理職を含めながらチームで対応するようにということでお願いしております。これからは非常に複雑あるいは多様化、個別化してきますので、1人の力ではなくて、学校全体の力として、それぞれ対応していく。そんなようなことを心がけたいと思ってます。 ○議長(前田 智章君) 桑本始君。 ○議員(14番 桑本 始君) ありがとうございました。この大津の保護者の方の別の雑誌なんですけども、つまり彼がいじめられてるところをある傍観者の生徒が見て注意をしたと。その注意をした人の名前を教えたんですって、お父さんに。心が和んだんだと。その子供は、自分で自覚したから自分は注意したけど、彼は行っちゃった。だけど、私は注意しましたよ、お父さんということは、その子はすばらしい子になるんじゃないですか。今、世の中にとっては希薄化で、傍観者で、俺は関係ない。でも、学校の現場ばっかり私は言ってるけど、この根幹は家庭教育ですよ。お父さん、お母さんの責任だと思います、このいじめは。私はそういうふうに思ってます、私は個人で。だから、家庭教育をいま一度立ち直らせないと、学校の現場ばっかりやられてる。私はそういうふうに思ってますよ。家庭教育でしっかりしつけや善悪は私はやるべきだと思います。
     それから最後に、今の傾聴ボランティア8人ということで、非常に地元の方が頑張って、社協等で高齢者の方の話をありのままに聞いてあげておられるということで、これも簡単にできるわけではございませんので、この傾聴ボランティアも話の聞き方ってあるんです。コミュニケーションの仕方って、町長、勉強するんです、おうむ返しとか、いろいろ。私もやってきましたけど、ただ単に話しして、悩みがどう、はあはあと。受け答えの相返答は、コミュニケーションの中でバーバルとノンバーバルでやるんです。それは、時には言葉に書いたり、漢字で。ジェスチャーしたり身ぶりしたり、こういうことで相手と共感を持って、それをやる。そういうことはいいことでありますから、ぜひこの琴浦町にそういう社協以外にも福祉課のほうで私は広めていただいて、多分県社協か何かが講師を呼んで、これをやられると思いますから。これ二十二、三年、これ23年1月10日の新聞に載ってますよ。 ○議長(前田 智章君) 時間が来てますので、簡潔にお願いいたします。 ○議員(14番 桑本 始君) そういうことで、ぜひやられるべきだなというふうに最後に私が言わせていただいて、最後、町長、力強い言葉で締めくくりたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(前田 智章君) 山下町長。 ○町長(山下 一郎君) 社会の中でのいろんなことがあるわけであります。それは非常に深刻で深いものでありますし、その課題というのは重層的な面を持っておりまして、1カ所だけを何かをすれば全てが解決するという単純なことではない中で、結局多くの人が心のバランスを崩しておって、いろんなことがあります。町としましても、やはりこれは広く言いますと、人権ということをベースにして一人一人を大切にしていく地道な取り組みなわけでありまして、町としましても関係方面とも連絡をして、今後の地方創生というと何かすごく声高で勇ましくて、行け行けどんどんみたいなことが地方創生のように思われがちでありますけれども、原点としての町民の一人一人の心の問題というものをきっちりと捉えながら進めていくということが重要なことであろうと思っております。 ○議員(14番 桑本 始君) 終わります。ありがとうございました。 ○議長(前田 智章君) 通告13番の質問が終わりました。  通告のあった全議員の質問が終わりましたので、町政に対する一般質問を終了します。       ─────────────・───・───────────── ◎日程第2 休会の議決 ○議長(前田 智章君) 日程第2に進みます。  お諮りします。議事の都合により、明日10日は休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前田 智章君) 御異議なしと認めます。よって、明日は休会とすることに決しました。       ─────────────・───・───────────── ○議長(前田 智章君) 以上で本日の議事日程は全て終了いたしました。  次の本会議は11日午前10時に開きますので、定刻までに議場に御参集願います。  本日はこれにて散会いたします。                 午後4時01分散会       ───────────────────────────────...