平成26年第 6回定例会(第 5日 9月16日)
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第6回 湯 梨 浜 町 議 会 定 例 会 会 議 録(第5日)
平成26年9月16日(火曜日)
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議事日程(第5号)
平成26年9月16日 午前9時開議
日程第1 一般質問
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本日の会議に付した事件
日程第1 一般質問
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出席議員(12名)
1番 増 井 久 美 2番 寺 地 章 行
3番 河 田 洋 一 4番 浜 中 武 仁
5番 入 江 誠 6番 松 岡 昭 博
7番 酒 井 幸 雄 8番 上 野 昭 二
9番 浦 木 靖 10番 會 見 祐 子
11番 米 田 強 美 12番 光 井 哲 治
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欠席議員(なし)
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欠 員(なし)
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事務局出席職員職氏名
事務局長 ───── 石 田 秋 雄 書記 ─────── 大 澤 友 紀
臨時職員 ───── 岩 本 佐登美
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説明のため出席した者の職氏名
町長 ─────── 宮 脇 正 道 副町長(
福祉事務所長)仙 賀 芳 友
教育委員長 ──── 前 田 三 郎 教育長 ────── 土 海 孝 治
総務課長 ───── 山 下 章 企画課長 ───── 中 本 賢 二
町民課長 ───── 前 田 啓 嗣
子育て支援課長 ── 丸 真 美
産業振興課長 ─── 清 水 武 房
建設水道課長 ─── 岸 田 智
健康推進課長 ─── 蔵 本 知 純
総合福祉課長 ─── 米 増 誠
長寿福祉課長(
地域包括支援センター所長)
─── 竹 本 恵 子
教育総務課長 ─── 西 原 信 男
生涯学習・
人権推進課長 会計管理者(兼)出納室長
─── 山 田 昭 彦 ─ 本 田 義 秀
水明荘支配人 ─── 中 山 明
農業委員会事務局長─ 杉 原 寛
代表監査委員 ─── 礒 江 俊 二
総務課参事 ──── 小 林 長 志
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午前8時59分開議
○議長(光井 哲治君) おはようございます。
ただいまの
出席議員数は12人です。定足数に達していますので、ただいまから本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。
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◎日程第1 一般質問
○議長(光井 哲治君) 日程第1、一般質問を行います。
質問は、お手元に配付の
一般質問通告書の順により行います。
それでは、8番、
上野昭二議員の一般質問を許します。
それでは、質問をしてください。
○議員(8番 上野 昭二君) おはようございます。
8番、上野です。議長の許可をいただきましたので一般質問に入りたいと思いますが、その前にこのたび宮脇町政3期目のスタートに向けまして、まずはお祝いを申し上げます。
これから4年間の町政は、町長が所信表明の中でも触れられていましたが
合併特例優遇の終えんに向けて
地方交付税が減額され財政が縮小化する中、湯梨浜町をどうやってソフトランディング、緩やかに着地させるか。その道しるべを示し、先導しなければならないという大変難しいかじ取りが求められています。この先の4年間、常に町民が主役で町民生活にいつまでも温かい光が
当たり町民が安心して暮らせるよう、これまでにない思い切ったダイナミックな政治を御期待いたします。
それでは、質問に入ります。
オンデマンドバスシステムの導入について町長に伺います。
横文字で何の言葉かわからない人が多いと思いますが、簡単に言いますと住民の要求、ディマンドにオン、応じる仕組み、それをつくってより一層の
住民サービスを提供することを意味しています。
かつて、私は4年前の平成22年の9月議会で、一つには
少子高齢化社会がもたらす限界集落問題、もう一つは買い物、通院などへの交通弱者問題という湯梨浜町が抱える2つの問題、課題について伺った経緯があります。あれから4年もの月日が経過しましたが、町独自の能動的な対策、政策はなかなか見受けられないまま今日に至っております。
例えば、つい最近、松崎地区の中心地にあった地区唯一の
とりで的存在でもあった
大型スーパーマーケットが閉店し、周辺住民の皆さんは落胆され、現在も不自由な思いをされているわけですが、これも
少子高齢化社会、
限界集落化がもたらした一つの
マイナス現象でございます。このような店じまいとか閉店の現象は、大なり小なりこれまでも少しずつ起こっていたわけですが、例えばこれがあるときまとめて一度に10店舗以上もが一斉閉店となれば、かなりのインパクト、衝撃的となり、重要問題として行政も腰を上げ、それなりの対策をとってきたと思います。しかしながら、これまで長期間にわたって1軒ずつぽつりぽつりとあったがために大きな危機感が生まれず、重大な問題とは捉えられなかったと思いますが、結果的には多くの町民の方々が買い物に困っていることは同じようなわけです。この店じまいとか閉店現象と
買い物弱者問題は、もはや民間頼みの
高みの見物行政では町民は納得しません。このような重大な社会問題をこのままほっておいて、町民一人一人その個人の問題を自己責任で解決しようという自助で解決させるのは到底無理であり、また多くの地区、地域で高齢化と
限界集落化が進む中では
地域ぐるみで助け合いながらという共助も限界がすぐそこまで迫っています。
このように町内で起こっている現実、またすぐそこまで迫っている現象を見過ごすことなく真剣に考えていただき、三重県の玉城町のような誰もが利用できる
オンデマンドバスシステムの導入、これを確立するといういわば公助を実現する。それによって
買い物弱者対策はもとより、
交通弱者対策を初め高齢者や障がい者などの引きこもり防止対策などによって町民の実質的な健康年齢の引き上げを図る。それがひいては国保税や
介護保険税の低減へとつなげるような一石二鳥、あるいは三鳥をねらった政策を思い切って実施していただきたいと切に願っております。
今定例会の冒頭での宮脇町長の所信表明にもございましたが、全ての町民にとって優しく安心して暮らせる町づくり、あるいは
地域づくりを公約されています。さらには、より細やかに住民に寄り添い、案件によってはダイナミックな政策を展開することも声高らかに公約されています。このような
政治家宮脇町長の以前にも増して大変前向きな公約に大いに期待を膨らませているわけですが、町長のお考えを伺いたいと思います。
○議長(光井 哲治君) 町長、答弁。
○町長(宮脇 正道君) 上野議員のお尋ねにお答えします。
交通弱者及び高齢者の引きこもり対策のために、
オンデマンドバスシステムを導入してはというお尋ねでございました。
現在の湯梨浜町の交通体系は、JRの山陰線とそれから3路線の路線バスがあります。このうち路線バスにつきましては主要幹線を中心に走行し、町内83%の方がそのバス停から400メートル以内の地域におられるということで、大方の方は路線バスを利用していただける状況にあると考えております。
しかしながら、車社会の進展により路線バスの利用状況、利用者数は減少しており赤字運行となっています。その赤字部分について、平成25年度実績でいいますと約640万円を町が補助金として支出し運行を支援し、路線の維持に努めているというのが現状でございます。
このような状況を踏まえ、公共交通の利用促進とそれから高齢者の
外出支援策等として
定期券購入制度を導入しまして買い物や通院支援を行い、平成25年度実績で98人の方がこの制度を利用して、高齢者の方が定期券を購入しておられます。
さらに、
町社会福祉協議会が独居老人、
高齢者世帯、障がい者世帯の買い物・通院対策としまして、年会費1,000円を払っておけば無料で利用できる
社協乗合バス運行事業を実施しておられ、現在59名の方が登録、毎週運行されています。これがことし4月から7月までの実績で申し上げますと16日運行し、延べ144人の方が利用しておられるというふうに伺っています。また、近時は民間のことになりますが買い物の額に応じた
タクシー券を出す。例えば3,000円以上の買い物をすれば300円、あるいは5,000円以上買い物すれば500円といったような形で、
タクシー券を出すようなスーパーもあるというふうに聞いております。
これらいわゆる出かけていくときのための対応のほかに今度は来てもらうほうの観点から見ますと、かつてこの議場でも申し上げたことがありますが、いいことなのであえて固有名詞を出させていただきますと、
ハッピーバーディーが町内10カ所で週1回から2回の移動販売、生協による週1回の宅配、夢マートによる週1回の定点販売などが行われています。さらに、近年は
インターネットによる宅配などもやっておられるというふうに聞いています。
このようなことを念頭に置きながら
デマンドバスの運行という御提案を考えてみますと、あくまでも現在の状況から判断すればという意味ですが、慎重にならざるを得ないというふうに思っています。その理由は、一つは先ほど申し上げたように支援制度が設けられ、民間においてもこの
高齢化社会の到来を踏まえて地域対策として最近いろんな
デパートあたりでも山間部に持っていって品物を売ったりというようなこともしておられるというようなこともあり、進展している状況にあるということです。
それから、もう一つは議員が引き合いに出された玉城町の例ですか、これをちょっと勉強してみましたが、バスの運行に係る初期投資あるいは運営に係る経費が非常に多額であるというようなことがございます。したがって、現段階ではその
デマンドバスを運行しなくても、今ある制度の活用によりカバーできるんじゃないかなというふうに思っているのが偽らざる気持ちです。
そのほかにも判断材料といたしましては、本町では平成19年度までに町民の移動支援として
コミュニティバスを運行してまいりました。利用者数が少なく、休止せざるを得ない状況になったわけなんですけども、この際も休止せざるを得ませんよということを盛んにアナウンスしましたが、それでも利用者数はふえなかったという実態があります。
それから、平成24年12月に町内65歳以上の
独居高齢世帯100世帯を対象に買い物に関する
アンケート調査、これは複数の回答を上げてもいいという形で実施したものなんですが、約4割の世帯が買い物に不自由を感じているというふうに回答されましたが、その支援策として交通手段の確保を上げられた世帯は4%にすぎなかったというようなことがございます。
さらに、今年度から借用が開始されました
地域安心サービス助さん事業においても、その依頼内容は粗大ごみの搬出、カーテンの洗濯、庭の草取り、
ガラス清掃などで、買い物に係る利用はないといった状況が見られます。
したがって、現状においては買い物についてはほとんどの人が宅配や移動販売、
ヘルパー支援等既存のサービスか、あるいは家庭や近隣の方の協力によって不便を解消しておられるものと考えております。
そうはいいましても、現実に買い物に困っておられる方はそれぞれの地域、とりわけバス停から離れた
場所あたりの集落においてはおられるというふうに思っております。その解決方法としましては、先ほど少し申し上げましたが、
デマンドバスというような大きな方法ではなく現在の支援制度の周知を図ることと、それから個別の状況に応じた形で、議員の言葉をかりればまさにオンデマンドのそういう気持ちで個別に細やかな対応を考え、図っていくことが大切であろうというふうに思っています。
高齢者の引きこもり防止は、介護予防の上でもとても重要なことだと思っておりまして、地域で信頼し合える関係を築き交通を絶やさないことが大切であり、引き続き
地域活性化や
高齢者クラブの育成等にも配慮してまいりたいというふうに考えております。以上です。
○議長(光井 哲治君) 上野議員。
○議員(8番 上野 昭二君) もうちょっと前向きな御答弁がいただけるもんだと思ったんですが、今、町長の御答弁を聞いていますと、
買い物弱者の点がポイントが非常にウエートを占めた御答弁が多かったんですが、玉城町の場合、
買い物云々というよりも町全体いろんな施設、病院もあれば、それからいろんなスポーツなんかするところもあればいろんなところを全て、町内のそれぞれの施設といいますか、いろんな商店でありいろんな全てのもん、そういったもんを点にあるものを線でつないでいくというような格好で、だから買い物だけではなくて、とにかくちょっとあすこに行ってみたいなと思った人が時間がそんなに長くかからずに近所まで迎えに来てくれて、そこから行き帰りを見てもらえる。そういうようなシステムなわけです。ですから、町内にたしか150数カ所そういうバスの拠点といいますかね、そういったものがあって、その玉城町の場合、東大の学生がそのシステムを開発してやっとるわけですが、たまたま町内が湯梨浜町よりももうちょっとコンパクトな直径が1.5キロですか、たしかそのぐらいのところに1万五、六千人の方がおられるということで、そこで成功しなければ全国どこへ行っても成功しないだろうということで、モデル的にそのシステムを開発してやってみたところ、まだ当時は、去年ですね、議会が視察に行った時点でも利用者が例えばそんなに頻繁にという格好でなくて、普通のワゴン車4台で対応している程度だと。そういうような実情を見たわけです。
町長が言われるように、
公共交通機関を利用してというのがそれが一番いいわけですが、例えば前に旧泊村のときに例えば泊の駅がある。それから、バス停も何カ所かある。そこを利用してという話があったときに、高齢者の方の場合、要するにそのバス停に行くまでの例えばたかだか400メートルという話ですが、若い人にしてみればたかだかなわけですが、高齢者はそうはいかんわけですよね。疲れるっちゅう面もあるんですけど、要するにトイレの問題が出てきます。そこに行くまでにトイレがしたくなったときにどうするんだいやと。中間にでもじゃトイレを設けますかという話のときに、そこまではできませんということでうやむやになった経緯がやっぱりあるわけです。ですから駅があるとかバス停があるからといっても、なかなか高齢者とか障がい者の方には非常に利用が難しい。
もう一つ言われてたのが、社協でいろんなサービスをされている。ところが実態を見てみますと、例えば
独居高齢者の方、それから夫婦で高齢者で住まわれている方、多分、世帯数からいえば障がい者も含めれば1,000を超えていると思うんですね、湯梨浜町内で。そういう方の数からいってじゃ利用率がどうかというと、非常に低いわけですよね。低いということは利用してないということなんで、やはり先ほど町長が引き合いに出されましたが、町内に合併当初福祉バスという格好で定時の運行をずっとぐるぐる回っていました。あの当時、空バスみたいな話でやゆされて、結局中止したわけですよね。ですからその当時の原因をどのように解析しておられるかわかりませんけど、やはり需要と供給のバランスで利用される方が利用したいときにっちゅうパターンがやはりできてなかった。
ところが、玉城町の
オンデマンドバスの場合は、利用したいときに社協が中心になってるわけですからそこに電話するなりしたら、携帯でメール入れるなりで要するに予約をとって、じゃ20分後とか30分後にあすこのバス停で待ってください。そういうやなタイムリーといいますか、レスポンスのいいそういう状況でやはり利用者があるんだと。
ここにあるからそこを利用しなさいというのが、昔、よく商店が店先にいろんな品物を置いて、品物があるから買ってくれとか買いなさいっちゅうパターンは、今ではもうこの日本社会ではないですよね。
インターネットであるように自分が動かずにぽんぽんぽんって買い物ができるんですが、足を運んでというのがやはり難しい話なわけです。ですから家の近く、せいぜい半径100
メーター圏内とかそういったところに迎えに来てくれるとか、それからまた帰りは送ってくれるというようなパターンがあれば、高齢者に限らず障がい者でも一般の子どもなんかでも利用できる。そういった意味で、いろんな人が、誰もが利用できるシステムが
オンデマンドバスだと私は思っているわけです。
ですから、今、限界集落の話も出しました。湯梨浜町でも限界集落にほぼ縁がないのはこの役場周辺であったり田後であったり
新興住宅地、アパートの辺、あの辺は非常に若い人もどんどん入ってきて年齢も非常に低いわけですが、それ以外の湯梨浜町内の地域ではもう高齢化がどんどん進んでいますよね。ですからそこの温度差が湯梨浜町全体でならせば、前に町長答弁されましたけど限界集落じゃないと。そう言われればそうなんですが、町内70幾つの区がありますが、そのうちのほぼ過半数は、多分60以上はもう限界集落にどんどんどんどん邁進するんですよね。ですからそういう状況を踏まえて、私は今すぐという話ではないんです。やはり将来的な視野を広げて、将来的に見てこの先10年後、例えば私も10年後になればもう当然高齢者の仲間入りを多分しています。町長もそうです。ですから、この議場におられる方は全てが多分高齢者の仲間入りをしているはずです。そのときに、例えば免許証がずっとあって運転ができるという保証はやっぱりないわけです。それ以外に今免許を持っていない方でも、やはり移動手段としてなかなかこれからは難しい面が出てくるだろうと。そういったことを踏まえて、今後近いうちにそういう時代がもう目の前に迫っていますから、それを見据えた行政が公助的な話を私は今出しているわけです。やはり自助が大前提なんですが、やはりそれでも無理だと。地域がこれだけ疲弊して
限界集落化が進んでいくと、共助もやはりなかなか難しい話になってくる。だから公助をこれから考えていかなければならないんじゃないんですかということを今申し上げているわけでして、もう一回その辺についてちょっと町長のお考えをお聞かせください。
○議長(光井 哲治君) 町長、答弁。
○町長(宮脇 正道君) 私の先ほどの答弁は、基本的には現状から見るとというスタンスでお答えさせていただいたものでございます。現在の状況でそのように交通に支障を来しているという集落がどのくらいあるかにつきましては、企画課長のほうが調べてくれておりますので後で答えさせたいと思いますが、確かに近い将来において高齢化の進展等に伴って、地域から今はある程度家族あるいは近所の人たちのマンパワーで解決されていることができなくなる。そういう集落もできてくることが想定されます。そういう観点からいたしますと、最終的にはやっぱり要は現実がどうなんかっちゅうことを知るっちゅうことが一番大切だろうというふうに思っておりまして、せんだっての決算に対する総括の質疑の中にもお答えしましたけれども、その部分はやっぱりどういう実態があるんか。今、本当に真に困っているおられる方の実態がどのくらいあって、そしてその人たちが本当にどういうことを困り、求めておられるのか。そのあたりの把握に努めるということが、今、一つの大きな課題であろうというふうに思っております。
そういう観点で取り組みまして、そうすれば人口の推移とかによりまして、あるいは
年齢別階層の人口の推移によりまして、その集落が何年後かにはどうなるというようなことも想定されるわけで、そういったことを念頭に
オンデマンドバスに行く前に経済的な効率等を考えますと、例えば
タクシー利用の助成をするとかそういった方法が安価なこともあろうかと思いますが、そういうことも含めて
オンデマンドバスの運行で行きたいときに行ける方法を何とか効率的な方法で確保する、簡便な方法で確保するというようなことも検討していくことが必要だろうなという気持ちでおります。
とりあえずは現状を確保して、その上できちんとした対応を図る。将来を見込みながら、そのようなことも勉強してまいりたいというふうに思います。
○議長(光井 哲治君) 企画課長、補足説明。
○企画課長(中本 賢二君) 先ほど、町長のほうが現状についてということでございます。
交通空白地帯という形で3年前に連携という形で中部の中で研究したときに、まず400メーター以上空白地帯というような形で考えております。そうしますと、例えば旧羽合地域におきましては新川、浜というような形で2区ぐらいなのかなと思います。それと、泊につきましては筒地地区が1地区かなと思っております。そのほか、あと21地区でございますけども、これが東郷地域になってくると思います。宮内、白石、漆原と北福のあたり、それと羽衣石、埴見、それと長江、門田の地区が空白地帯になっていくのかなと。バス停からの400メーター以上という形での空白地帯でございます。
その人数でいきますと、全部で980人ぐらいが65歳以上の方がおられるんではないかということでございます。それでそれを75歳以上にしますと、569名ぐらいの方が空白地帯の人口という形で掌握しているところでございます。
そうしますと、その中でも家族という形の方もおられるでしょうし、最終的に独居とか高齢者の2人でという世帯までちょっと時間がなくて調べておりませんけども、それを考えますともう少し減っていくのかなという形で考えておるところでございます。
それともう一つでございますけど、その中でもう一つ免許の保有者という形で確認をせていただきました。町内の
免許保有者の状況でございますけども、65歳以上の方につきまして、65から69歳で954人の保有者がございます。それで人口でいきますと、83%の方が免許を持っておられる。それと70から74歳でございますが、694人の保有で73%の方が免許を保有という形を調べております。それで75歳以上にしますと924人の方で33%という形で、75歳以上ですから924人の方の33%。ここについてどういうことの対策をとっていくのかということが考えられるのかなということになります。
それで先ほど町長が言いましたデマンドでございますけども、何の目的でどういう人を対象にしていくのかということを考えながら進めるべきではないかということでございますので、よろしくお願いします。以上です。
○議長(光井 哲治君) 上野議員。
○議員(8番 上野 昭二君) ありがとうございます。
私、4年前に町民課のほうから資料をいただいて集計したときに、限界集落の話を出したときに、あの当時でも限界集落、65歳以上の方が半分以上という集落はどこもなかったわけです。ところが、準限界集落という言い方を私はあの当時しましたが、55歳以上の人が半分以上、過半数いるという地域があの当時で泊地域で7、それから羽合地域で3、東郷地域で11、合計で21、町全体でいったら約39%あの当時あったわけです。あれから4年たっていますから、あと6年もすればここの地域は多分、多分ですよ、出生率、新しい子どもが生まれてっちゅうのもあるんですが、21地域のうちほぼ8割、9割の地域が限界集落に到達するんじゃないかということをやはり想定して私は今言っとるわけでして、そのもう1個手前の50歳以上という捉えでして、そこで50歳以上の方があの当時半分以上いるという地域が、それに加えて泊では5、羽合では4、東郷では12地域あったんです。ですから、年を重ねることによってさっき10年という私、単位を言いましたが、10年もすれば多分町内のその過半数以上の地区が限界集落に達してしまうんじゃないかということを危惧しとるわけです。
ですから、そのときに、今、企画課長から免許証の保有者の数、パーセンテージを言われましたが、じゃ何年か前からよく社会的問題でありました高齢者の方の交通事故の問題、特に自動車道もこれから整備されていきますが高速道路での逆走、あれがよくニュースに上がります。もうほとんど高齢者の方が勘違いされて逆走されて交通事故を起こしてるというような、そういう高齢者の弱点といいますかね、そういう思い込みだとか思い違い、そういったことがあるということで、免許証の早期返還という話題があの当時からあります。ですから、70を超えても80になっても免許証があるから運転できるんだはあるんですが、やはり危険であるということが社会的にも多分問われる部分があると思うわけですね。ですからそういった部分をカバーする意味でも、やはりそれにかわる交通機関、足となるものをやはり確保してあげなければ、これからはなかなか地域で安心して暮らせるというようなことにはつながっていかないんじゃないか。
ですからいろんな現状を捉えて、将来展望、階層別の年代別の人口もそうなんですか、そういった本当で湯梨浜町は大丈夫なんかという部分を真剣に検討されて、オンデマンドでコストがたくさんかかるんであれば、じゃほかにどういった方法があるんだいやということをやはり行政内部でもこれからでも検討を始めてもらっても遅くはないと思うんです。ですからそういった意味で何とか町長のお考えで、これから今の暗闇というか、今は薄暗いとこなんですが、光がぽっと見えるようなそういうダイナミックな革新的な政策、そういったものを期待したいところなんですが、いかがでしょうか。
○議長(光井 哲治君) 宮脇町長、答弁。
○町長(宮脇 正道君) 今、人口の推移等についても申されました。基本的には、子どもの生まれる数をふやすということが基本になってくるだろうと思いますけれども、今回の松崎地区のAコープの廃止につきましては、現在は地域有志の方たちで高齢者の見守りと買い物支援のためにいきいき直販よどやというような形で、7月から店舗をオープンしておられます。実はこれに際しまして、廃止することについてその設置者である方のほうには何とかということのお願いをしたり、あるいは廃止後じゃ別の形でやろうとしたときに引き続き何らかの形でかかわって、供給するものをふやしたりするそういうための御協力をお願いしたりということをやったところでございます。最終的にはそのような形で店舗として開設して、日常的にある一定のものを置きながら、移動販売をやっている事業者さんがそこに週に何回かまた品物を持ってきて売るという形で、品物の数をふやしたりという形で運営していかれることになりました。
このようなことで、お互いの相互に支援できることはしながら、あれはあれのやることじゃなくって、やっぱりそれをメッシュのように絡めてしていくということが大切なことの一つだろうと思っておりますけど、このたびの上野議員の御提案は極めて重要なことだというふうに思っておりまして、先ほど申し上げましたように現状をきちんと見て、将来どうなるかなということを予測をきちんとやりながら、どういう段取りがいいのか。先ほどタクシー支援のことなんかも申し上げましたけども、近隣の町でもやっているところもあるようですが必要な手当てを講じて、後の時代において実際にその場になってから困るというようなことのないように、早目に考え方なり手は打ったりはしていきたいというふうに思います。
○議長(光井 哲治君) 上野議員。
○議員(8番 上野 昭二君) ありがとうございます。前向きな御答弁をいただきました。
そういう
オンデマンドバス的なものが湯梨浜町が近隣町村に先駆けて、湯梨浜町に行ったらこういうシステムがあるんだぞという部分も非常にUターンであったりIターン、Jターン、そういったものに寄与するものと私は思うわけですね。やっぱり住みよい場所に人は集まってきますから、特に例えば倉吉地域がああいう空洞化を起こしちゃって、市内にほとんどもう店舗もそうですけど住民の方がみんな散らばっちゃって郡部に出ていかれる。やはりそれは住みにくいからですよね。住みにくい、やはり自分のライフスタイルに合わないという方は、若い人なんかどんどん出ていってしまいます。湯梨浜町に、今、特にこの役場周辺、羽合地域に若い方がよそからどんどん入ってくるというのは、やはり一番大きいのは便利さなんですよね。交通の便もそうですし、要するに先ほどの話ですが半径例えば500メートルの中に役場もありスーパーもあり、それから娯楽もありというこういったところはなかなかないわけでして、しゅっと自動車道がまた鳥取から米子までが直通っちゅうかつながれば、またさらに中間的なこの湯梨浜町の位置というのは非常に利点が大きくなってくる。そのときに、やはり若い人もそうなんですが、近隣で例えば湯梨浜町に行ってみたいという方がどんどんふえれば、人口減少にもやはり歯どめがきくんじゃないかなという、そういった利点もやはり相乗効果として期待できると思いますので、ですから先ほども言いましたけど町長のダイナミックなそういう、これだったらよその町に負けんと。
子育て支援もそうなんですが、今だんだんだんだん全国的にも近隣の町村でもサービスがどんどん上がってきてますよね。国自体がそういう政策でやっていますから。ですからそれをはるかにまた上にいって、湯梨浜町だったらまんだここまでやるんだというやつをやはり特色あるものを出して、若い人にはこういった教育に関して、子育てに関してこういうメリットは湯梨浜町はあるんだと。高齢者とか障がい者の方なんかにはこういういいところがあるんだという、そういうアピールポイントを身につければ、自然とやはり人は集まってくると思うんですよ。
簡素な閑散としたところ、例えば商店でもそうですが、やはり人は見てますから行きません。買い物も行きません。やはり人が集まってにぎわってるとこ、何かいいことがあるんだろうということで人はやっぱり集まってくるわけで、そういういっときコンパクトシティーというああいった視点もありましたが、そこまでは言いませんけど、でも今の湯梨浜町のこの置かれている位置というのは非常にいろんな意味で有利な場所にありますからその辺を利用して、今住んでいる町民がさらに生活がしやすくなるというそういうシステムをしっかりと考えていただいて、今後に町長の新しい方針としてぜひ出していただきたいと思うわけですが、いかがでしょうか。
○議長(光井 哲治君) 町長、答弁。
○町長(宮脇 正道君) 何でも1番というのは多分不可能なことだと思いますけれども、町としても私としても人に優しくという切り口を一つ方針として出しておりますので、その延長線上からもそういったことで必要な部分に適切な手を打てる、そういうことの対応を図ってまいりたいというふうに思います。
○議長(光井 哲治君) 上野議員。
○議員(8番 上野 昭二君) ありがとうございます。では、これで質問を終わりたいと思いますが、ぜひ前向きに、すぐとは言いませんけど、なるべく早目に検討に入っていただくことをお願いいたしまして質問を終わります。
○議長(光井 哲治君) 以上で
上野昭二議員の一般質問を終わります。
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○議長(光井 哲治君) 6番、松岡昭博議員の一般質問を許します。
それでは、最初の質問をしてください。
○議員(6番 松岡 昭博君) 6番、松岡昭博でございます。ただいま議長のお許しを得ましたので、
一般質問通告書に基づき質問を始めさせていただきます。
それからもう一つ、先ほどの短時間、長時間のちょっと補足なんですけれども、新制度になりますときにいろんなものの経過措置がございます。それで、既に入所しておられる方が、認定では短時間になってしまったけれども、希望をすれば長時間のほうにも行けれるという既に入所しておられる方についての経過措置はございます。ちょっと説明はしておりませんけど、そういういろいろなものの経過措置は考えてあるようでございます。以上でございます。
○議長(光井 哲治君) 増井議員。
○議員(1番 増井 久美君) わかりました。現行水準を下回らない、保育料に関しても町からかなりの持ち出しをしているけれども、それを維持していくという方向で頑張っていただきたいなというふうに思います。ここには出てきませんけれども、今回の議案にもいろんなものが出ておりますが、当町がこれに関係するものに関しては、やはり町の姿勢をしっかりと出していただいて、子育て支援で頑張るということでやっていただきたいなということを思います。
次に、放課後児童クラブ、今のことは置いておきまして、頑張っていただきたいということで置いておきますが、放課後児童クラブ、これも条例化が迫られているわけですが、担当課長の話では、12月を目指してというような話もちょっと聞いたりはしました。現状をぜひともよく認識していただいて、多分、子どもたちが40人以上いるところというのがあるのではないかと、そして1.65という面積が本当に小学生の子どもにとって十分な広さなのかというようなことも私は疑問に思ったりいたします。ですので、学童保育に関しては従前からいろんな議員の皆さんが充実させてほしいということでいろいろ質問を重ねてきておられますので、あえて深くは追及しませんけれども、ぜひ現状を見ながら、どこが不足して、何を補充していけばきちんと放課後の子どもたちに対処できるかということを考えていただきたいなと思いますが、どうでしょう。
○議長(光井 哲治君) 町長、答弁。
○町長(宮脇 正道君) おっしゃいますように、放課後児童クラブについては、これまで中身の充実ですとか、あるいはより安心して預けれる形ですとか、そういったものが求められているところでございます。施設の規模といたしましては、羽合地域が子どもさんの数がふえているということがあって、1施設40人あたりという基準について、これをオーバーするということが考えられますので、それに対して適切な対応を図るということももちろんですし、中身向上の面では、先ほど申し上げた中に、そこに従事していただく方の資格というのも割と幅広く定められたようですので、教員のOBの方でも入っていただいて、より教育的な観点からしっかりした児童クラブにするというようなことも一旦志向したりして、これは人材のこともあって実現しませんでしたけども、そのような中身の充実、安全性の向上、これらのことは図ってまいらねばならないことだというふうに考えております。
○議長(光井 哲治君) 担当課長のほうは補足説明はありませんか。
増井議員。
○議員(1番 増井 久美君) 今、羽合の学童のことが出たんですが、基本的には2つに分けてあると、第1と第2に分けていると、だけど実質的にはもう一緒だということで、すごい人数の子どもさんがいるという状況ですね。その中で、いじめがあるだとか、そういうようなことで行かないという子どもさんが出てきたりというような状況もかつてあったと、今はどうか知りませんが、かつて聞いたことがあります。ですから一番条例化に当たって問題になってくるのはこの羽合の学童ではないかと。広さの面からいっても、施設の面からいっても。本来的には学校に併設するのが望ましいということですけれども、羽合の小学校は満杯であるということで、多分できないと思います。ですからその辺の施設をどうするかという観点がこれから必要になってくると思いますが、そういうことについての心づもりというようなものがもしありましたら聞かせていただきたいと思います。
○議長(光井 哲治君) 町長、答弁。
○町長(宮脇 正道君) 今、その方法はどんな方法があるかなということで、洗い出しの作業をしておるというのが実態の姿でして、どうするということはお答えすることが現段階ではできませんけども、一つ、昔話になっちゃうですけども、羽合の幼稚園の部分を今ある施設に使っていただいているんですが、そのときにも実はあそこを放課後児童クラブにしてはという意見もちょっと持っておりましたが、あんまりあちこち移したりするのもいかがかというような担当課のほうの気持ちもあって、今のままでということにしたところでございます。そういう経過はありますけども、子どもたちにとって好ましいことを目指すのは当然のことですから、そのことについても何とかいい方法を考えたいなというふうに思っています。
○議長(光井 哲治君) 増井議員。
○議員(1番 増井 久美君) ぜひ、これ以上言いませんので、頑張っていただきたいなと思います。
最後に、町長の子育ての姿勢について伺ったわけですが、これからも子育て支援に頑張っていくということで、了解はしますけれども、先ほども言いましたように、県下どの町村も子育て支援にはすごい力を入れているわけです。言ってみれば、何ていうんでしょうね、若い人の引っ張り合いというか、うちの町がどれだけ他町よりも魅力的かという、その発信がすごいなというふうに思います。そういう中で、じゃあ我が町の子育ての魅力というか、目玉はじゃあ何だということをちょっと思ったりもするわけです。目玉があるのがいいというわけではありません。満遍なくよければ、それはまたそれでいいんだけれども、でもうちの町はこんな魅力があるよと、子育てするのにとってもいい町だよというふうにもし町外に出てアピールしてくださいと言われたら、私は何を言えばいいのか、ぜひ聞かせていただきたい。
○議長(光井 哲治君) 町長。
○町長(宮脇 正道君) なかなか難しい質問ですけれども、一つは、例えば町の方針として、子育て支援課、小さな課ですけども、それ単体で置いて、子育てにかかわることは全部そこでお答えできたり、あるいは取り組んだりできるようにしようという気持ちでやっておりますし、それから、子育て支援、結婚から妊娠、出産、それぞれの段階で充実させているということにつきましても、ことしあたりも見直しをしっかりやって、必要なところに手だてをしているということもございます。一度出産奨励金についても、今はどこの町もやるようになりましたけれども、一旦廃止してはどうかという議論のあったときにも、それは頑張ってやっていこうということで続けてきた経緯もございます。今は保育料の無料化ですとか、あるいは出産奨励金に何十万円、3人目からの子どもができれば何十万円払ったり、あるいは小学校を卒業するまで一定の金額を給付したりということで、ダイナミックな施策を展開されているところもありますが、湯梨浜町におきましては、とりあえず総合的には充実している町だというふうに思っておりまして、町是として頑張っている町ですよということを言っていただければありがたいかなと思います。
○議長(光井 哲治君) 増井議員。
○議員(1番 増井 久美君) ありがとうございます。
先ほどから定住対策とか、若者をどう町に呼び込むかとか、移住定住の話とか、やっぱり人口減少について皆さんが心配して、この町を、湯梨浜町をずっと継続させていくために頑張りたいという思いはみんな同じだと思います。何ていうんですかね、気を許していると人口は減っていくと。やっぱりその辺は上手に発信しながら、ぜひ若い人を育てるという、そういう町であってほしいということを新たに町長になられました宮脇町長に申し上げて、1問目の質問は終わりたいと思います。
○議長(光井 哲治君) 以上で最初の質問は終わります。
続いて、次の質問をしてください。
○議員(1番 増井 久美君) 2番目の質問に移らせていただきます。
質問事項は教育委員会制度についてということで、質問要旨としては、保護者や地域住民の不満や要望を的確に把握し、教育行政に生かす、そういった教育委員会であるべきと考えるがどうかということと、2番目の土曜授業や全国学力テストについて、保護者の皆さんの要望をどう捉えているのか聞きたいということです。
要旨の明細ですが、地方教育行政の組織及び運営に関する法律が6月13日に成立して、2015年の4月に施行されることになりました。この法律によって町の教育委員会はどうなるのかと、変わるのだったらどう変わるのかということについてお聞きしたいと思います。
この法律は、2つ非常に重要な法律を通しました。一つは、全ての自治体に教育の基本計画である大綱の制定を義務づけ、その策定の権限を市町に与えたという、こういうことです。もう一つは、
教育委員長を廃止して、新教育長に権限を統合し、その新教育長を首長の直接命令としたと、この2つが大きな改善点です。今までの教育委員会制度とここが変わったというふうに私は思っておりますけれども、ただ、政治家が学校の学習内容をゆがめることに歯どめが必要という75%以上の人の世論調査の結果等もありまして、多くの人々の反対があって教育委員会制度はそのまま残りましたと。教育委員会制度の理念は、教育の地方分権、一般行政からの独立、住民の意思の公正な反映であります。当町の教育委員会としてはこれをどう生かして、どう進めていくのか、お伺いしたいと思います。また、今後の教育委員会のあり方についても聞きたいと思います。
また、全国学力テストの点数、この公表をしてこられましたけれども、この学力テストをどう生徒たちに生かしているのか、過度の競争になってはいないでしょうかという観点から答弁をお願いいたします。
○議長(光井 哲治君)
教育委員長、答弁。
○
教育委員長(前田 三郎君) 増井議員からの教育委員会制度についての御質問にお答えいたします。
地方教育行政の組織及び運営に関する法律が一部改正され、来年4月1日から施行されます。今回の改正は、教育の政治的中立性、継続性、安定性を確保しつつ、地方教育行政における責任体制の明確化、迅速な危機管理体制の構築、あるいは首長と教育委員会との連携の強化など、制度の抜本的な改革を行うものであります。
主な改正内容は、1つ目は、
教育委員長と教育長を一本化した新教育長を設置すること、2つ目は、教育長へのチェック機能の強化と会議の透明化を図ること、3つ目は、全ての地方公共団体に首長が直接関与できる仕組みとして総合教育会議を設置すること、そして4つ目は、教育に関する大綱を首長が策定する。こうした改正を行うことにより、教育行政における責任体制が明確になること、新教育長の判断で教育委員への迅速な情報提供や会議の招集による教育委員会の審議の活性化につながること、保護者や地域住民等の民意を代表する首長との連携がより強化されることが上げられております。
町教育委員会としても、この法律改正を踏まえて、必要な条例等の改正手続、町民への周知等を行ってまいりたいと考えております。
なお、土曜授業、全国学力・学習状況調査につきましては、教育長のほうから答弁をいたしますので、よろしくお願いします。
○議長(光井 哲治君) 教育長、答弁。
○教育長(土海 孝治君) 増井議員の御質問にお答えいたします。
地方教育行政の組織及び運営に関する法律の改正が行われ、増井議員からお話がありましたように、平成27年4月から教育委員会制度改革が具体化します。その内容につきましては、先ほど
教育委員長から御説明があったとおりでございます。
さて、そういう改革が進められる中で、本町の教育委員会がどう変わるのかということですが、法改正の趣旨を踏まえ、教育委員会は、町長の教育への思いをこれまで以上によくお聞きし、総合教育会議で十分な協議、調整を行って教育行政を進めてまいりたいと考えています。具体的には、法が施行される平成27年4月以降の早い時期に町長主催の総合教育会議を開いていただき、湯梨浜町の教育の大綱を定めていただくことになります。
なお、教育は、教育基本法、学校教育法、社会教育法等、教育のあり方を定めた法律を遵守して行われるものであり、
教育委員長からも御説明がありましたように、教育の中立性、継続性、安定性、民意の反映などは引き続き保障されるところであります。
いずれにいたしましても、議員御指摘のように、保護者や住民の思いを的確に受けとめて適切な教育行政に取り組む湯梨浜町の教育委員会でありたいと考えています。
次に、全国学力・学習状況調査についてお答えをいたします。
本年度の結果は、小学校につきましては国語、算数のA問題、B問題とも全国平均、県平均を上回りました。中学校につきましても、国語のA問題及びB問題、数学のB問題は全国平均、県平均を上回りました。しかし、数学のA問題は、全国平均、県平均にわずか1ポイント届きませんでした。テスト結果に一喜一憂するわけではありませんが、全体として今年度の結果はよかったと思います。
これは、町内の小・中学校5校が取り組んでいる授業改善が少しずつ実を結びつつある結果であろうと思います。授業が子どもを変える、授業が子どもを育てるという観点に立って先生方が取り組んでおられる質のよい授業の創造、子どもたちが意欲を持って主体的に学ぶ授業づくり、かかわり合って学び、ともに高め合う授業づくりを引き続き推進していただきたいと考えています。
なお、点数の公表につきましては、町全体の結果は教育委員会の判断に、各学校の結果につきましてはそれぞれの学校の判断で行っているところです。
教育委員会が町の結果を公表する理由は、教師、児童生徒、保護者の皆さん、そして行政が学力の実態、課題を共有し、その向上、改善に向けてともに連携して取り組んでいきたいという願いに基づくものです。教育委員会並びに学校は、1つには、授業改善によって子どもたちに学びの楽しさを伝えたい、2つには、子どもたちの未来を切り開くために、学校、家庭いずれにおいてもしっかりとした学習習慣の定着を図りたいという思いを持っています。その実現に向け、学校の先生方、保護者の皆さんとともに取り組んで、子どもたちを健やかに育んでまいりたいと考えています。
なお、教育長として、教師と児童生徒の目線のつながった心が通い合う授業が展開される学校を目指してほしいという話はよくしますが、一度のテストの点数の結果によって学校評価を行うものではございません。したがって、湯梨浜町の学校現場にわずかな得点の結果を競う過度の競争が生じることはないと考えています。
最後に、土曜授業に係る保護者の要望把握についてですが、9月27日の第1回目の授業実施後に、先生方の御意見、保護者の皆さんの御意見を
アンケート調査によって集約し、今後の対応の参考にしたいと考えております。いましばらく御猶予をいただければと思います。11月の2回目につきましても同様に意見集約を行い、参考にしたいと考えています。いずれにいたしましても、町民の皆さんの御意見をよく聞き、適切に教育行政に反映していきたいと考えています。
○議長(光井 哲治君) 増井議員。
○議員(1番 増井 久美君) ありがとうございました。
時間がないのでざっと質問いたしますが、大綱を首長が定めるというふうになっているわけですが、教育の中立性や民意の反映等に心がけながらということですが、これはもう国の議会での、国会でのやりとりの中で、いろんな結論が出てきているというか、答弁があるわけです。首長が勝手に大綱を定めても意味のない大綱となると、これは下村文科相ですね。それから、調整していない事項には意を用いなくともいいと、これは前川さん。教育委員会の職務権限は全て首長が勝手に大綱に書くことは適切ではないと、それから、教科書、人事等、協議すべきでないものも例示されていると、そして独自性の高い地方の計画を問題にすることもしないと、地方の実情に応じて策定できるというふうに言われているわけです。確かに首長が制定するというふうにはなってますけれども、その段階、前段階ではやはり教育委員会の思いと首長の思いが、子どもをどう育てるか、教育をどうするかという点で一致していなくては、どちらかが勝手につくっても、これは意味のないことだというふうに私は答弁されたと思っているんですが、その辺についてお聞かせください。
○議長(光井 哲治君) 教育長、答弁。
○教育長(土海 孝治君) 議員御指摘のとおりというふうに御理解をいただければというふうに思います。
現在、湯梨浜町の教育委員会のほうでは、湯梨浜町の教育振興基本計画というのを策定をいたしております。これは第2次湯梨浜町の総合計画に基づいて、「次代を担う心豊かな人づくり」ということをテーマに掲げ、自立して生きる、たくましく生きる、社会とともに生きる、ふるさとに愛着を持って生きる、心身ともに健康に生きるという5つの目標を定めています。新たに、さきの議会のほうでもございましたように、グローバル社会に生きるということも今後の大きな課題というふうに考えているところでございます。
今回、宮脇町長のほうが町長選挙に当たられて、人に優しくということを掲げられましたので、このこともこれからの湯梨浜町の教育を考える上で特に大切にしていかなければいけないというふうに考えているところでございます。
○議長(光井 哲治君) 増井議員。
○議員(1番 増井 久美君) 教育委員会というものに対して批判が多いわけです。こういう言い方すると悪いですけれども、一体何をしているのかわからないと。それで、保護者の皆さんや町民の皆さんはいろんな思いがあるわけです。聞いてほしい、あるいは意見を聴取してほしい、自分たちのこういったふうにしてほしいという思いを受けとめてほしいと、そういうものがきちんと教育委員会に届いているかどうかで教育委員会に対する信頼の度合いというのは大きく変わると思います。今回の中学校の統合に関しても、保護者の皆さんは本当に教育委員会と話をしたいと、実直に話をしたいと、本当の思いを聞いてほしいと、そういうような思いでいっぱいなわけです。教育委員会がこれから先、町民の思いや、それから保護者の皆さんの思いをどう受けとめていくかによって、やはり教育委員会制度は必要だと、大切だなというふうに皆さんに理解していただけるものだと私は思っているんです。
ですから例えば、下村文科相がこういうふうに答弁しております。保護者や地域住民の不満を把握するため、公聴会を開催し、保護者や地域住民の意見を聴取し、意見交換を実施すること、また、教育委員会が学校を初めとした所管施設を積極的に訪問することなどが考えられると、そして教育委員会の会議や学校での教育委員会に寄せられた意見を情報公開する、このことが限られた予算の中で、本当に非常勤の方ですから大変なんだけれども、そういう取り組みが教育委員会制度の発展というか、信頼になるだろうというふうに答弁されているんです。ぜひここの部分を大切にしながら、教育委員会制度がなぜ残ったかと、そしてこれからの当町の教育にどう責任を持っていかれるのか、その辺についてぜひ考えていただきたいし、頑張っていただきたいという思いで質問しておりますので、ぜひ最後に一言聞かせてください。
○議長(光井 哲治君)
教育委員長、答弁。
○
教育委員長(前田 三郎君) 以前から教育委員会は、閉鎖的、あるいはブラックボックスに包まれた部分があるという風評は我々も小耳に挟んでおります。教育委員会が故意に閉鎖的であったりとか、そういった部分は全くございませんけども、常時保護者の方とやりとりをしておるわけではございませんから、多分そういう誤解があるだろうと思いますけども、教育委員としては、いつも保護者の方、あるいは学校と常時やりとりをして、特に学校の管理職の方、校長先生、あるいは教頭先生、教務主任さん等とは学校計画訪問を時間を延ばして、そして年に1回2回は全部の先生とのやりとりをし、そしてまた学校等に保護者の声が届いておればそれも聞かせていただいて、対応しておるというのが現状でございます。
今回の教育委員会制度の改革というのは、
教育委員長として、確かに新教育長が教育委員会の最高責任者であるべきだというのは以前から思ってました。教育委員は非常勤でございます。毎日出勤をしておるわけでもございませんし、一方で、教育委員の皆さんも仕事を持っておられますから、毎日出勤するわけでもございませんので、教育委員会の事務局のほうも全部細かく報告はされますけども、中には全部というわけにはなりませんから、限られた時間がございますので、そういう意味からいえば、やっぱり常勤である教育長が教育委員会の責任者として全部を把握しながら、教育委員会に問題提起、あるいはまた町長部局との連携を深めていく、そしてまたそれが各学校、あるいはひいては児童のためになる学校運営ができるもとになるんじゃないかなというふうには思っております。
ですから、今回、来年の4月から施行されますけども、その改正は実態に合った改正であるなというふうに思っておりますし、さらに教育委員のほうも学校との連携、あるいは事務局との連携、町長部局との連携を強めながら、この湯梨浜町の児童の幸せのために、皆さんが頑張っていこうという意思統一はしております。
実態としてはこういうことでございますので、また議会の皆さんのほうにも保護者のほうからいろんな意見が届くでしょうけども、そういった内容は全て聞かせていただいて、誤解のあるところは修正し、そしてまた教育委員会のほうで落ち度のあるところは直していって、いい湯梨浜町の教育がなされるような努力をしていこうと思っておりますので、引き続いてよろしくお願いします。
○議長(光井 哲治君) 増井議員。
○議員(1番 増井 久美君) 時間ですので終わりたいと思いますが、先ほど言いました、何ていうんですかね、学力テストの件や、そういったことに関しては、またいつかの機会に、本当は、学力テストの結果が親の年収に比例しているんだっていう資料をちょっと持ってたので、そのことについても聞こうと思ったんですが、もう時間がないようですから以上で終わりたいと思いますが、ぜひ教育委員会として頑張っていただきたいなということを申し上げて、終わります。
○議長(光井 哲治君) 以上で増井久美議員の一般質問を終わります。
───────────────────────────────
○議長(光井 哲治君) ここでしばらく休憩いたします。再開は2時5分です。
午後1時54分休憩
───────────────────────────────
午後2時03分再開
○議長(光井 哲治君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
3番、河田洋一議員の一般質問を許します。
それでは質問をしてください。
○議員(3番 河田 洋一君) 3番、河田洋一です。質問の前に一言申し上げます。
宮脇町長におかれましては、町長選3期目、御当選おめでとうございます。今後もよりよい湯梨浜町を目指し、御尽力いただきますようお願いを申し上げます。
それでは、朝から続けての一般質問となります。皆さんお疲れのことと思いますが、いましばらくおつき合いをよろしくお願いいたします。
改めまして、議長のお許しが出ましたので、通告に従い質問をさせていただきます。
今回も有害鳥獣対策、特にイノシシ対策の質問になりますが、この関連の質問につきましては、私が平成21年の9月、それから平成23年の9月には前竹中議員が、そして翌平成24年の9月に再度私が、そして本年3月にはここにおられます松岡議員が、ことしで2回目となります。過去4度にわたって質問されてきた経過があります。そして今回、私がまた3度目の質問ということで、この席に立ちました。平成21年から毎年のように、計5度目の質問をさせていただきます。
なぜ毎年のようにこのイノシシの質問をしないといけないのでしょうか。それは、一向にイノシシ被害が減る傾向にないからであります。減るどころか、住民の安全が脅かされる状況になりつつあるようです。特に今までは、家庭菜園を含め、農作物を守るための質問を中心にしてきましたが、今回は、以前と少し視点を変え、イノシシから住民の安全を守るための対策についてお伺いしたいと思います。
毎年多額の事業費を費やして有害鳥獣対策事業に取り組んでおられます。平成20年度に創設された鳥獣被害防止総合対策交付金を利用されまして電気柵や防護柵を設置された梨園、水田ではそれなりの効果が見られるようですが、相変わらず対策のとれていない家庭菜園などの被害は一向に減る気配はなく、時にはイノシシの目撃例もふえてきているのが現状であります。
そんな中、集落内にもイノシシが出没するようになり、自宅駐車場の付近や集落内のごく間近で目撃されたりということもありまして、住民の方が突然出会ったイノシシに襲われないかと不安の声が上がっているということで、東郷地域のある区長さんから相談がありました。子どもや女性にかかわらず、住民の方を危険から守るために、早急な対策が望まれます。農作物の被害は現在の鳥獣被害防止総合対策交付金を利用した侵入防止柵や電気柵など、ハード、ソフト面での対応はできますが、人的被害を防ぐにはどうすればよいのでしょうか。今後、住民の安心と安全を守るための対策及び対応を伺います。
相談のあった区長さんも全てを行政任せにするつもりはないと、区としてもできることがあれば協力し、行政と住民が一体となって取り組んでいくつもりでいると言っておられました。私もその言葉を聞き、何とかならないものかと、いま一度この席に立たせていただきました。
宮脇町長、本当に困ったものです。何とかならないでしょうか。よい方法があればよろしくお願いいたします。
○議長(光井 哲治君) 町長、答弁。
○町長(宮脇 正道君) 河田議員のお尋ねは、イノシシから住民の安全を守るということについてでございました。
平成21年度から平成25年度までの我が町におけるイノシシ被害の状況を見ますと、被害額は200万円台から600万円台で推移、被害面積は43アールから122アールの範囲での推移となっております。しかしながら、被害額、被害面積とも平成24年度がやや低かったのみで、減少傾向とは言えないという状況が続いております。そのため、毎年700万円程度を投じ、被害防止を図っているところです。
イノシシの侵入防止柵につきましては、組織ぐるみ、集落ぐるみの対策で推進しておりますけれども、最近は議員御指摘のように民家近くでの出没の話がございます。山間部の食糧が減っていること、あるいは山間部の食べ物のあるあたりが電気柵、ワイヤメッシュ等で侵入防止を図られているため、民家のほうまでおりてきているというような話も仄聞いたしております。
住民の安全確保につきましては、出没情報が入り次第、防災無線による呼びかけをし、町猟友会の協力により捕獲、追い払い等、迅速な対応に努めているところでございます。
実はこのたびの質問を受け、イノシシが熊や猿のように人を襲ったりすることがあるだろうかと思いまして、山間部の町長さん何人かに尋ねてみました。その回答は、車にぶつかってきたりすることはあるけれども、人を襲うことはないですとか、あるいはわなにかかっているようなときは暴れて危険ですが、平時に人を襲うようなことはないというようなものでしたが、どんな拍子に子どもたちに災いが降りかかるかもしれません。イノシシに出会った場合にはどうするかについて、その周知に努めていく必要もあるのではというふうに思っているところです。
インターネットで多少調べてみましたら、他県におきましてはその周知に努めているところもございました。出会ったら慌てて逃げたりせずに、イノシシのほうを向きながら下がっていこうとか、幾つかの項目が上げてあったわけなんですけれども、教育委員会ともこれから相談いたしまして、例えば薄暗いときに出歩く場合は鈴などの音や懐中電灯の光などで人間の存在を知らせ、イノシシを近づけないようにするとか、熊や猿、鹿などと同様、安全確保の対策を、その周知を図るということをやってまいりたいなと思っておりますし、住民の皆さんにおかれましては、イノシシ引き寄せの原因となる農産物残渣の適正処分等についても呼びかけが必要ではと考えているところでございます。
その一方で、やっぱりその大もとは、個体数を減らす取り組みを推進することでございます。平成21年度から平成25年度までの捕獲頭数を見ますと、88頭から148頭の間で推移しており、これも減少傾向ということにはなっておりません。イノシシは年間四、五頭出産することから、少しぐらい捕獲しても数が減らないということになっていると思います。そのため、ことし7月に結成しました湯梨浜町鳥獣被害対策実施隊というものを中心に個体数の減少を図っていますが、ことし9月8日現在で既に106頭が捕獲されておりまして、これは昨年同期よりも39頭多い数字となっています。引き続きこの実施隊の皆さん、そして地域の皆さんとも連携して、個体数の減に取り組んでまいりたいと考えております。以上です。
○議長(光井 哲治君) 河田議員。
○議員(3番 河田 洋一君) やはり予想してたような感じです。私も一生懸命
インターネット等で対策について調べてみましたが、その対策といっても本当に出会ったときにどうすればいいかということが書いてあるということでしてね、じゃあ出会わないためにどうすればいいかということが書いてなかったわけです。
それで、何度か
インターネットのページをめくっているうちに鳥獣被害防止の特別措置法の一部を改正する法律の概要というのを見つけまして、1から6項目まで項目があるのの1番に、住民に被害が生じるおそれがある場合の対処というようなことが書いてありました。市町村の被害防止計画に定める事項として、対象鳥獣による住民の生命等にかかわる被害が生じるおそれがある場合等の対処に関する事項を追加したというふうに書いてありまして、これがどういうことなのか一生懸命調べてみたんですけど、その内容がちょっとつかみ切れなかったもので、もしわかれば教えていただきたいなということが一つと、あと、鳥取県の鳥獣対策センターというところのホームページをちょっと調べてみましたら、鳥獣被害防止総合対策交付金の事業のソフト対策の中に、犬を活用した追い払いというような事項が対象になるように書いてあったです。これがどういったものなのか、番犬を一々購入してきて畑に放したりつないだりということも大変だと思います。何かの補助金を利用してそういった犬を活用することができるものなのかどうなのか、この辺でももしわかれば教えていただきたいということで、個体数を先ほど言われたように減らすのが一番の原則ではあると思いますが、何かあってからではやはり遅いと思います。防止策をとるための何かいい方法がないかということで、きょうはここに立たせていただいておるということがありますので、もしわかる範囲でありましたら教えていただきますようにお願いします。
○議長(光井 哲治君) 町長、答弁。
○町長(宮脇 正道君) 先ほど申しましたように、我々、役場職員も私ももちろんそうなんですが、一つには、イノシシが直接人を襲うということをこれまで想定しておりませんでしたから、せっかく今、河田議員さんがおっしゃいましたような制度上の改正を織り込むことができるようになっても、そのことを見てイノシシをどうこうするというような考え方は出てきていなかったというのが実情でございます。今おっしゃいましたように、犬を飼っておれば、犬がそこにいることがわかりますから、当然イノシシは近づかないだろうというようなことも理解できますし、その辺が施策としてできるものかどうか、ちょっとよく勉強してみたいというふうに思います。
○議長(光井 哲治君) 担当課のほうで補足的に説明する事項を持ってますか。
○
産業振興課長(清水 武房君) 今、河田議員さんのほうから、被害防止計画の改正云々ということと、それから鳥獣センターのソフト事業、犬を使った追い払いというのを、先ほど町長言いましたように、これからちょっと勉強させていただきますようお願いしたいと思います。
それで、私どもが今回回答に上げた分で、先ほど町長が言いましたイノシシの習性を知るということも一つ大事なことでないかということで、御存じのとおり、イノシシは年間大体平均すれば四、五頭子どもを産むということで、ちょうどちっちゃい、ウリボウ、ウリボウって言いますが、そういうときに例えば子どもたちがかわいい、かわいいというふうなことで手を出すとか、そういうことになってきますと、近くに母親がおるということを十分認識していただくのも一つでございますし、それから、当然イノシシというのは警戒心が強くて臆病な動物と言われてますが、これが晩秋から冬にかけて発情期を迎えております。特にこの季節は注意をしなければならないということでございます。それと、あともしもその場にイノシシと出くわしたら、当然背中を向けないように後ずさりしていくというようなことで、注意をしていただきたいのはやまやまです。
今、うちのほうが考えておりますのが、人的被害をいかに食いとめるか、注意をするかというところできょうは答弁させていただいておるということでございます。以上です。
○議長(光井 哲治君) 河田議員。
○議員(3番 河田 洋一君) 長いことくどくど言うつもりはありませんが、先ほど町長おっしゃいました。湯梨浜町鳥獣被害対策実施隊というのが7月に結成されたということで、その前に実は平成22年4月に湯梨浜町有害鳥獣対策協議会というのが設立を新たにされてということで、これも何度か皆さんの前でお話ししたかと思うんですけど、すごい期待をしたわけです。新しいそういう協議会が設置されたといって期待をしたわけですが、内容を伺ってみたら、前の猟友会の名前が変わっただけみたいなこともちょっとあったようでして、本当になかなか大きな成果、効果が見られてないというのが現状であったようです。
それと、今回4月に設立された有害対策実施隊、今、町報を持ってきましたが、中にも大きく紹介されておりましたね。15ページ、「減らすぞ! 有害鳥獣被害!」というようなことで、大きな見出しがついて載っておりました。16名で結成をされておるようです。こちらのほうも内容を伺ってみると、それこそ今までおられた方がこちらのほうに所属されたというようなことを伺っておりますが、その中にも書いてありました。各関係機関と連携して、より広域的で迅速な対策活動が可能となり、実施隊の活躍に期待が寄せられますということも記述してありましたので、本当に住民を含め、私も期待をしております。目に見えた成果が上がりますように、ぜひそれこそ役場、JA、横の連携をしっかりとっていただいて、以前、ちょっと退職されたんですけど、担当課長さんは、事務局がJAですけえ、こっちのほうじゃあようわからんですっていうような話をされとったようなことがあります。ですから、そういうことのないように、横の連携をしっかりとっていただいて、本当に目に見える効果を上げていただきたいということをお願いして、質問は終わりにしますが、あと、以前、町長がおっしゃってました他町との連携、三朝のほうとの連携も含めてちょっと考えてみようというようなことをおっしゃっておられましたが、その辺について何か進展はありますでしょうか。最後にします。
○議長(光井 哲治君) 町長、答弁。
○町長(宮脇 正道君) その話は何らかの、ちょっと理由は覚えておりませんけども、組織化には至りませんでした、残念ながら。それを今回の実施隊で、ある程度人数がまとまって共同歩調で行動すれば、そういう効果も期待できるということで、補えるものだと思っております。三朝の猟友会あたりとの連携ということにつきましては、残念ながら実現に至っておりません。
○議長(光井 哲治君) 河田議員。
○議員(3番 河田 洋一君) それでは、最初にお願いした内容がまたわかれば、全員協議会でも委員会でも結構ですので、また御報告願えればということをつけ加えまして、質問は終わらせていただきます。
○議長(光井 哲治君) 以上で河田洋一議員の一般質問を終わります。
以上をもって一般質問を終結します。
─────────────・───・─────────────
○議長(光井 哲治君) お諮りいたします。17日から23日までは委員会審査及び議事の都合により休会としたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(光井 哲治君) 異議なしと認めます。よって、17日から23日までは休会とすることに決定しました。
以上で本日の日程は全部終了しました。
本日はこれで散会します。
なお、9月24日の本会議は、午前9時から会議を開きますので、定刻までに出席してください。
以上で終わります。御苦労さまでした。
午後2時23分散会
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