湯梨浜町議会 2012-09-14
平成24年第 5回定例会(第 1日 9月14日)
出席議員(16名)
1番 石 井 輝 美 2番 光 井 哲 治
3番 吉 村 敏 彦 4番 吉 田 礼 治
5番 寺 地 章 行 6番 増 井 久 美
7番 河 田 洋 一 9番 浜 中 武 仁
10番 松 本 繁 11番 酒 井 幸 雄
12番 平 岡 将 光 13番 入 江 誠
14番 上 野 昭 二 15番 浦 木 靖
16番 竹 中 壽 健 17番 前 田 勝 美
───────────────────────────────
欠席議員(1名)
8番 會 見 祐 子
───────────────────────────────
欠 員(なし)
───────────────────────────────
事務局出席職員職氏名
事務局長 ───── 瀬 戸 隆 行 書記 ─────── 伊 藤 香 織
臨時職員 ───── 朝日田 容 子
───────────────────────────────
説明のため出席した者の職氏名
町長 ─────── 宮 脇 正 道 副町長(
福祉事務所長)仙 賀 芳 友
教育委員長 ──── 前 田 三 郎 教育長 ────── 土 海 孝 治
総務課長 ───── 山 下 章 企画課長 ───── 中 本 賢 二
町民課長 ───── 前 田 啓 嗣
子育て支援課長 ── 浜 崎 厚 子
産業振興課長 ─── 山 田 正 明
建設水道課長 ─── 岸 田 智
健康推進課長 ─── 蔵 本 知 純
総合福祉課長 ─── 米 増 誠
長寿福祉課長(
地域包括支援センター所長)
─── 竹 本 恵 子
教育総務課長 ─── 戸 羽 君 男
生涯学習・
人権推進課長 会計管理者(兼)出納室長
─── 本 田 義 秀 ─ 米 村 繁 治
水明荘支配人 ─── 岩 垣 衡
農業委員会事務局長─ 遠 藤 秀 光
代表監査委員 ─── 礒 江 俊 二 総務課参事 ──── 西 原 信 男
───────────────────────────────
午前9時58分開会
○議長(前田 勝美君) 皆さん、おはようございます。
ただいまの出席議員数は16人です。定足数に達しておりますので、ただいまから平成24年第5回
湯梨浜町議会定例会を開会いたします。
平成24年第5回
湯梨浜町議会定例会の開会に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。
本定例会は、平成23年度の決算を審査する最も重要な議会であります。議会が決定した予算が適正に執行され、どれだけの行政効果、経済効果があったか、住民にかわって十分検討していただきたい。
議案の内容については、後刻町長から詳細にわたって説明がありますが、
町長提出議案は34件です。本定例会は、一般質問4人あります。活発な論戦を期待をしております。議員各位は、これらの諸案件に対し慎重な御審議の上、適切妥当な結論を得られますよう念願申し上げまして、開会のあいさつといたします。
これから本日の会議を開きます。
日程に先立ちまして、報告いたします。
本日、届け出のあった欠席議員は、8番、
會見祐子議員であります。
本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。
─────────────・───・─────────────
◎日程第1
会議録署名議員の指名
○議長(前田 勝美君) 日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。
本定例会の
会議録署名議員は、会議規則第118条の規定により、9番、
浜中武仁議員、10番、松本繁議員を指名します。
─────────────・───・─────────────
◎日程第2 会期の決定
○議長(前田 勝美君) 日程第2、会期の決定を議題とします。
本定例会の会期につきましては、去る9月7日に
議会運営委員会を開催し協議しましたので、
議会運営委員長から報告を求めます。
寺地委員長。
○
議会運営委員会委員長(寺地 章行君) おはようございます。
ただいま議長の報告のとおり、9月の7日、
議会運営委員会を開催、協議いたしました結果を報告いたします。
本定例会の
町長提出議案は、現在、決算認定が19件、補正予算10件、条例改正2件、報告3件の合計34件でございます。一般質問は4人です。陳情は、新たなもの1件。
会期は、本日14日から28日までの15日間といたしたいと思います。
本日の日程は、お手元に配付をいたしておりますが、この後、陳情の委員会付託をして決算認定、補正予算、条例関係等の
町長提出議案説明をいたし、本日は散会といたしたいと思います。
15日から17日は休会とし、18日に一般質問を行い、19日はその予備日といたします。20日から26日は委員会審査及び議事の都合により休会とし、27日に提出議案及び
陳情審査報告等の審議、採決を行い、最終日の28日は予備日とする会期日程でございますので、御協力いただきますようにお願いを申し上げます。
以上、報告といたします。
○議長(前田 勝美君) お諮りいたします。ただいまの寺地委員長の報告のとおり、本定例会の会期は本日14日から28日までの15日間としたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前田 勝美君) 異議なしと認めます。よって、会期は、本日14日から28日までの15日間と決定をいたしました。
─────────────・───・─────────────
○議長(前田 勝美君) ここで、9月
定例議会開会に当たり、町長よりあいさつをお願いいたします。
町長。
○町長(宮脇 正道君) 皆さん、おはようございます。
吹く風に深まり行く秋の気配というのがだんだん色濃く感じられるようになりました昨今ですが、本日は9月定例町議会にお集まりいただきましてありがとうございます。
二十世紀梨の出荷、販売も中盤に入りましたけれども、進物販売、市場価格もおおむね順調に推移しているようです。猛暑の中、玉太り、糖度とも申し分のないナシをつくられた生産者の皆さんのことを思いますと、ぜひこのまま最後まで続くことを願う気持ちでいっぱいでございます。
それでは、議案の審議に先立ちまして、6月
定例町議会以降の町政あるいは町内の動きについて御報告を申し上げます。
この時期は、湯梨浜の誇る果物の出荷時期でもありましたし、イベント等の多い時期でもございました。
分野別に申し上げますと、まず産業面では本町の主要な農産物の出荷が相次ぎました。スイカのとまり美人、ブドウのはわいピオーネ、そして8月29日からの東郷二十世紀梨です。このうち二十世紀梨につきましては、初出荷日の翌日、8月30日の朝、大阪の
中央卸売市場で初
販セレモニーを行いました。この後、午後、昼前から西宮のデパートで販売活動なども行ったところでございます。
また、9月6日には町職員が町の観光大使の方と一緒に、東京の県のアンテナショップの方で販売活動を行ってまいりました。
海の方では、7月6日の
石脇海水浴場を皮切りに7月12日の
ハワイ海水浴場、7月14日の
宇野海水浴場とそれぞれ海開きがありました。ことしは天候に恵まれましたけれども、海水浴客の数はほんの微増、数十人の微増というような報告を受けていますが、ほぼ前年並みの2万5,000人の来客があったというふうに伺っております。
町づくりに関するものといたしましては、天女の降る
里づくり事業の最初の取り組みでございます。5月の末から天女の
イメージキャラクターの募集をし、7月末で締め切りましたが、全国45の都道府県から900点の応募がありました。2度の選考委員会を開催いたしまして作品の選定を終えたところですが、上位の4作品について、商標出願前の簡易調査を行い、
選考登録商標の有無等について調査を行っているところでございます。これらの作業が終われば公表し、愛称募集という作業に入ってまいります。
また、8月4日にはCMで我が町を紹介いただきました
トリンドル玲奈さんに
アロハホールにお越しいただき、お礼の意味を込めて湯梨浜町の特別住民票を交付しました。JAや旅館組合等とも連携して、1年間分の果物や羽合温泉・
東郷温泉無料招待券の贈呈等が行われました。
ハード関係では、県の方で東郷池の
河川整備計画について、これまで検討委員会で議論されてきたわけなんですけれども、より細やかな意見交換を行いたいということで、8月に入りましてから4カ所で地域の住民の方の意見を聞く会を設けられました。その際、樋門をもっと開放すれば台風12号のときのような浸水が防げたのではないかという意見が多かったというふうに伺っております。実際には、そのような場合には海と東郷池の水位、これを見比べながら可能な限り最大限開放いたしており、そのあたりの正しい認識を得ていただくことも重要だと考えております。県の方でも、意見交換会を希望される集落等ございましたら積極的に出向いていくという方針をお持ちのようですので、希望されるところがございましたらお教えいただければというふうに思っているところでございます。
そのようなこともありまして、9月4日、私どもと松崎地域の区長さん方との意見交換会がございましたけれども、その際にもこのことについて話し合ったりしたところでございます。
教育関係では、8月21日から28日にかけ東郷地域の保育所、幼稚園のあり方について、東郷地域の4会場で住民の皆さんとの意見交換会を開催いたしました。東郷保育所と花見保育所の統合方針に至った考え方を説明し、意見を交わしましたが、住民の皆さんの率直な意見が聞けた会だったと思っております。今後の具体化の中で、反映してまいりたいというふうに思っています。
9月8日には東郷中の運動会もありました。8月4日には郡体の開会式もありましたが、総合成績は男子が2位、女子が3位ということでございました。
国際交流関係では、8月9日に東郷地域のナシ生産者の皆さんが韓国の
天安梨園芸農業協同組合の皆さんを招き、交流を深められました。
イベント関係では、7月の7日、8日、
ハワイアロハホールでの
ハワイアンフェスティバルハワイinゆりはま、7月22日の水郷祭、7月28日のとまり夏まつり、8月4日、潮風の丘での
ジュニアグラウンド・
ゴルフ発祥地大会、8月26日、南谷での東郷湖
ドラゴンカヌー大会、9月1日、2日、
あやめ池スポーツセンターでの
全国ベテラン卓球ゆりはま東郷大会が開催されました。これらのうち、
ハワイアンフェスティバルにおける町民交流会におきましては、この長瀬地域の方々が復活された盆踊りを披露され、みんなで一緒に踊るというようなこともあり、楽しい会となりました。
なお、34回という長いその歴史を誇ります
全国ベテラン卓球大会につきましては、昨年の大会が台風12号の影響で中止になったということもあるんでしょうか、参加者数が298人、
前回開催大会よりも100人程度減少しているということが生まれました。次回大会に向けまして、各県団体への働きかけやPR等の強化が必要かと思っているところでございます。
国際まんが博関係では、8月19日、
町国際交流協会の皆さんによりますディズニーのアニメーション「リロ・アンド・スティッチ」の上映会が行われました。9月2日には、同じく
アロハホールでゆりはま
アニソン祭りBIG3コンサートが行われました。
アニソンまつりは、
ハワイアロハホールの自主事業として県からの補助も受け実施したものでございますが、チケットも完売、県外からもチケットの購入に20人以上の方が券を送ってくれということであったようでございまして、県外からも相当お見えなったということじゃないかと思います。満席ということで、大いに盛り上がっていたようでございます。
9月7日からは、
倉吉体育文化会館で県によるとっとり
まんがドリームワールドが始まりました。各団体等で行かれる場合には、町のマイクロバス、これを活用していただくというようなことも配慮することとしておりますので、多くの町民の方にのぞいていただけたらと思います。
そのほか、この時期にあったこととして、8月16日、南谷地区に
ウオーキングカフェippoの開店があります。
ウオーキングリゾート構想の中核施設として、情報発信、集客あるいは町民の健康づくりなどに大きな役割を果たしていただくことを願っているところです。
このような中、本
定例町議会には平成23年度
湯梨浜町一般会計歳入歳出決算認定など19会計の決算認定、平成24年度
一般会計補正予算など10会計の補正予算、条例の一部改正2件の31議案と3件の報告を提出いたしております。御審議の上、御議決を賜りますようお願いして、あいさつとさせていただきます。ありがとうございました。
─────────────・───・─────────────
◎日程第3 諸般の報告
○議長(前田 勝美君) 次に、日程第3、諸般の報告をします。
議員派遣の報告について、お手元の
議員派遣報告書のとおり報告します。
─────────────・───・─────────────
◎日程第4 陳情の付託
○議長(前田 勝美君) 日程第4、陳情の付託を行います。
今期定例会において受理した陳情は、お手元の陳情文書表のとおり
所管常任委員会に付託します。
本日は、日程第5から日程第35までの31議案については、提案理由の説明のみといたします。
─────────────・───・─────────────
◎日程第5 議案第67号 から 日程第23 議案第85号
○議長(前田 勝美君) 日程第5、議案第67号、平成23年度
湯梨浜町一般会計歳入歳出決算認定についてから日程第23、議案第85号、平成23年度
湯梨浜町水道事業会計剰余金の処分及び決算認定についてまでを一括議題とし、町長の平成23年度決算に対する評価及び提案理由の説明を受け、引き続き監査委員の決算審査意見の報告を求めます。
順次、平成23年度決算評価及び提案理由の説明を求めます。
町長。
○町長(宮脇 正道君) 平成23年度各会計の歳入歳出決算認定につきまして提案理由を申し上げます前に、平成23年度決算に対する私の評価を申し上げます。
お手元にペーパーをお配りしております。それを朗読する形で、多少つけ加えることもあるかもしれませんが申し上げますので、ごらんになりながらお聞きいただけたらというふうに思っております。
平成23年度は、第2次湯梨浜町の総合計画がスタートする年でございました。3月
定例町議会における施政方針では、この計画の柱立てを引用しながら、平成23年度に取り組むべき事項や努力すべき事柄について考えを申し述べました。そのことを念頭に、施政方針で申し述べたことを総合計画に沿う形で評価をしてみたいというふうに思います。
まず、第1の柱でございます「次代を担う心豊かな人が育つまちづくり」に関しましては、羽合地域の幼保一体化施設、給食の全園自所調理方式は、平成24年4月からのはわいこども園の開園に合わせる形で実施されました。
また、小・中学校につきましては、我が町が県下で最初に実施した小・中学校全学年少人数学級は、県の努力により平成24年度から県下全市町村で実施されることになりました。北溟中学校体育館の大規模耐震改修、図書館への図書司書の増員なども予定どおり行ったところでございます。
また、男女共同参画の推進につきましては、平成22年度に引き続き町内民間企業等への取り組みを強化し、県の認定企業が11社から12社に、わずか1社ですがふえました。今後とも団体などに働きかけ、町民の皆さんの一層の理解を深めてまいりたいというふうに考えております。
なお、この項目の中で触れておりました東郷地域の保育所のあり方や中学校統廃合の検討のうち、保育所につきましては花見保育所と東郷保育所の統合ということで住民の皆さんとの意見交換を進めており順調ですが、中学校の統合につきましてはまだその場所等の決定に至っておりません。漏水への対応等、新たな課題への対応や耐震補強した場合の残余年数等、より具体的な内容検討をしているところでございます。
合併特例債の期限が5年間延長されたのに伴い、有利な財源を使ってという点から申せば26年度中の建設ということは必要なくなったわけですけれども、これまでの検討経過からして、なるべく早く方針を固めたいというふうに思っております。
第2の「未来を創造する先駆的なまちづくり」では、デジタル放送への移行も円滑に行われ、インターネット加入者も増加しています。自然エネルギー活用のための役場庁舎への太陽光発電の整備を予定どおり行いましたが、この4月開園したはわいこども園には有利な財源を活用し、太陽光発電施設を設置することができました。
第3の「にぎわいと活力のあふれる産業のまちづくり」に関して、まず農業面では多様な集落営農支援事業としての原農機共同利用組合への支援、Iターン就農者への支援としてイチゴ栽培で2名の就農受け入れ、二十世紀梨のブランド化などに取り組みました。
水産業では、魚の輸送費助成等を行いましたが、特筆すべきは11月に鳥取市をメーン会場に行われました豊かな海づくり大会に際し、天皇、皇后両陛下に栽培漁業センターへお運びいただいたこと、シジミをお手渡しいただいたことがございます。漁業者はもとより、町民に多くの元気をいただいたものと思っております。
観光面では、原発事故の風評被害等による外国人旅行者の減少はございましたが、町内温泉等への宿泊客数は対前年でわずかながらふえました。中部ふるさと広域連合と一緒に、近隣諸国の旅行エージェント招致への対応も積極的に行っています。
観光絡みで大きかったのは、2月の携帯電話会社のテレビCMにおける羽合温泉の露出でございます。我が町を全国に知っていただくためにも、ポスター作成など積極的な展開を図っているところでございます。
産業面では、雇用情勢等は依然厳しい状況にありますが、3月、松崎地区に緑の産業再生プロジェクトを活用して建設されたパンやラスクを製造するお店がオープンいたしました。障がい者20数名を含む60名以上の雇用が生まれ、花見事業所を含め順調に営業が行われていることをありがたく思っております。
第4は「安全で住みやすく環境と共生するまちづくり」です。旧雇用促進住宅を3月30日に契約取得、4月1日から町営はわい長瀬団地として運営していますが、引き継ぎ時点で60%だった入居率も現在は80%となっており、当初想定した入居率を確保しております。
移住、定住関係では、空き家バンク制度で4件の成約があったほか、磯泙団地1区画の販売がありました。
防災面では、9月初旬、台風12号による浸水被害がありました。床上・床下浸水、道路の通行どめ等があり、対象地区住民に避難勧告を出し、4カ所の避難所を開設いたしました。現在、県の方で
河川整備計画の策定に着手していただいております。
また、10月には松崎地区で地区住民240名、行政機関等を加えますと760名の方に参加いただき、町の総合防災訓練を実施、いろいろな体験を交えた訓練ができました。
環境面では、生ごみの液肥化事業による液肥を活用して栽培された野菜が販売されましたほか、東郷湖周のアダプトプログラム参加団体が3つふえました。
道路、社会資本の整備では、田畑大橋の完成、それから一般会計からの出資金による羽合地区新配水池の完成等がございました。新年早々の大雪は、担当職員等の格別の努力により迅速な対応ができたものと思っています。
第5に「共に支え合い笑顔いっぱいのまちづくり」に関しましては、まず福祉関係で年当初から町に福祉事務所を設置し、より身近なところで住民サービス向上に努めております。
介護関係では、平成22年に続き新たな小規模作業所として町社会福祉協議会によりますしじみの郷がオープンいたしました。在宅介護支援の大きな役割を果たしていただけるものと思っております。
なお、町では年々増加している認知症高齢者対策として、認知症サポーターの養成を初め介護予防に関する研修会の充実などを図ったところでございます。
保健関係では、乳幼児への予防接種、高齢者へのインフルエンザ予防接種などが良好な接種状況となっておりますが、とりわけ小・中学生への子宮頸がん予防ワクチン接種率は好調でございまして、喜んでいるところです。
残念なのは、特定健診や各種がん検診の受診率が努力しているにもかかわらず依然低い水準にあったことです。平成24年度は新たな対策もとったところですが、進捗状況を見ながら、適切な措置をとることにより改善を図りたいと考えています。
6番目の「参画と協働による町民が主役のまちづくり」につきましては、東郷湖未来創造会議の議論を経て新たな町づくりがスタートいたしました。平成24年度からおおむね5年間で、住民の皆さんとの協働により明確なコンセプトにより東郷湖周の魅力アップの具体策を講ずるその土台づくりができました。継続事業を初めとする個々の事業の成果は、事業成果報告書をごらんいただければと思います。
最後に、決算に関する評価でございますから財政状況について触れさせていただきますと、平成23年度の財政状況は、地方交付税の増額、有利な財源の活用、事務事業の見直し、給与削減等の行政改革などにより平成23年度の実質収支額は3億684万4,000円の黒字であり、1億5,400万円を財政調整基金に繰り入れることができました。この9月定例議会補正後における財政調整基金の総額は25億1,400万円余と、平成17年度末に比べ14億600万円余り増加いたしました。
また、財政指標を見ましても、実質公債費比率、将来負担比率、いずれも一層の改善が進んでおります。
このようにおおむね順調に推移しておりますが、引き続き町民の皆さんの幸せと町の発展のため不断の努力を払ってまいりたいと思います。
続きまして、一括上程をいただきました議案第67号、平成23年度
湯梨浜町一般会計歳入歳出決算認定から議案第85号、平成23年度
湯梨浜町水道事業会計剰余金の処分及び決算認定まで、全19会計の決算認定につきまして提案理由を申し上げます。
平成23年度の各会計の決算につきましては、既に監査委員の審査をいただきましたので、地方自治法第233条第3項の規定及び地方公営企業法第30条第4項並びに同法第32条第2項の規定により、監査委員の意見を付して本議会に決算の認定をお願いするものでございます。
監査におきまして御指摘いただきました事項や御意見については、今後の町政の執行におきまして十分に配慮してまいる所存でございます。
最初に、議案第67号、平成23年度
湯梨浜町一般会計歳入歳出決算認定について説明をいたします。
歳入の主なものといたしましては、町税が14億2,810万1,000円、対前年2.3%の増、地方譲与税が7,482万1,000円、対前年2.4%の減、地方消費税交付金などの各種交付金は1億5,713万7,000円で、対前年4.6%の減、地方交付税48億4,049万6,000円、対前年6.5%の増、国庫支出金10億2,635万2,000円、対前年5.3%の増、県支出金8億3,481万6,000円、対前年23.4%の増、繰入金4,648万1,000円、対前年78.2%の大幅な減、地方債は11億2,608万1,000円、対前年37.5%の大幅増となっております。
歳入の主な増減理由といたしましては、地方税の町民税は納税義務者数の増加と市町村たばこ税が増税によって増となったもので、町税全体の増額となりました。
地方譲与税と各種交付金につきましては、景気回復のおくれの影響で減額。地方交付税は合併特例債等の交付税措置の増額や町福祉事務所開設に伴う生活保護関係の増により、大幅な増額となりました。
国庫支出金は、きめ細かな交付金は大幅な減額となりましたが、新規の生活保護費国庫負担金や普通建設事業費支出金の増により増額となったものでございます。
県支出金は、緑の産業再生プロジェクト事業補助金や介護基盤緊急整備事業補助金の増により大幅な増額となりました。
繰入金は、下水道、農業集落排水、簡易水道事業の補償金免除繰り上げ償還等を実施するための減債基金繰入金の減により、大幅な減額となりました。
地方債は、臨時財政対策債が減額でありましたが、幼保一体化施設整備事業等の増により大幅な増額となりました。
次に、主な歳出といたしましては、議会費1億2,353万1,000円、総務費14億2,492万5,000円、民生費31億1,197万7,000円、衛生費7億4,797万6,000円、農林水産業費4億5,961万4,000円、商工費1億4,729万7,000円、土木費11億9,457万8,000円、消防費2億7,945万6,000円、教育費8億3,712万4,000円、公債費17億1,540万5,000円、災害復旧費5,843万5,000円でございます。
これらの歳出の主な増減理由でございますが、総務費では減債基金積立金の減などにより対前年16.7%の減。民生費は、幼保一体化施設建設事業の増や町福祉事務所開設に伴う生活扶助の開始等により対前年49.8%の大幅な増となりました。衛生費は、広域連合負担金の増額などにより対前年4.0%の増。農林水産業費は、緑の産業再生プロジェクト事業やきめ細かな臨時交付金事業の減額などにより、対前年16.5%の減額となりました。土木費は、東郷運動公園整備事業の完了したことや、排水対策整備事業などの減により対前年9.3%の減額となりました。教育費では、北溟中学校屋内運動場改修事業の増額などにより対前年7.1%の増で、災害復旧費は9月の台風12号による豪雨被害の復旧費の増額で、諸支出金は国民宿舎特別会計への貸し付けによる増額となりました。
以上のように、平成23年度会計におきましては、町民税の納税義務者数の増加や市町村たばこ税の増額、合併特例債の交付税措置や町福祉事務所の開設に伴う生活保護関係の地方交付税が増額となりました。
歳出では、補助費や物件費は抑制されましたが、過去の大規模事業の償還開始による公債費の増、福祉事務所の開設による扶助費などが増額となりました。
これまでから経費の節減、合理化の徹底及び効率的な予算執行に努めてまいった結果、財政調整基金を取り崩すこともなく財政運営でき、新たに1億8,138万6,000円を積み立てることができました。
決算収支につきましては、歳入歳出差し引き額が3億4,459万9,000円で、このうち翌年度へ繰り越すべき財源の繰越明許費総額は3,775万5,000円でございましたので、実質収支額は3億684万4,000円の黒字でございました。
これによりまして、地方自治法に基づく基金繰入額は1億5,400万円となりましたので、財政調整基金へ繰り入れております。
次に、議案第68号、平成23年度
湯梨浜町住宅新築資金等貸付事業特別会計歳入歳出決算認定について説明をいたします。
償還と収納事務のみの会計であり、主な歳入は一般会計からの繰入金377万5,000円、貸付金元利収入279万5,000円などで、歳入合計は659万8,000円でございます。
歳出の内容は、地方債の償還に係る経費などで歳出合計は659万8,000円でございますので、実質収支額はゼロ円でございました。
次に、議案第69号、平成23年度
湯梨浜町高齢者及び障がい者住宅整備資金貸付事業
特別会計歳入歳出決算認定について説明をいたします。
高齢者及び障がい者住宅整備資金の新たな貸し付けはなく、歳出の内容は既貸付金の償還に係る経費などでございます。実質収支額はゼロ円でございました。
次に、議案第70号、平成23年度
湯梨浜町国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算認定について申し上げます。
歳入は、国保税が4億314万6,000円、療養給付費負担金など国県支出金が6億1,369万5,000円、療養給付費交付金1億2,656万8,000円、前期高齢者交付金3億2,808万8,000円、共同事業交付金2億4,566万1,000円、繰入金1億5,797万8,000円などで、歳入合計は19億3,693万3,000円でございます。
歳出の大半を占めます保険給付費は12億5,953万6,000円、後期高齢者支援金等2億768万1,000円、介護給付金1億567万7,000円、共同事業拠出金2億2,165万2,000円、保健事業費1億302万2,000円などで、歳出合計は18億5,351万2,000円でございます。
この結果、実質収支額は8,342万1,000円の黒字決算でございました。
次に、議案第71号、平成23年度
湯梨浜町後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について説明いたします。
歳入は、後期高齢者医療保険料が1億924万4,000円、繰入金5,635万1,000円などで、歳入合計は1億6,942万1,000円でございます。
歳出は、後期高齢者医療広域連合納付金が1億6,297万7,000円などで、歳出合計は1億6,714万3,000円でございます。
実質収支額は227万8,000円の黒字決算でございました。
続きまして、議案第72号、平成23年度
湯梨浜町介護保険特別会計歳入歳出決算認定について説明いたします。
歳入は、第1号被保険者介護保険料が2億3,146万3,000円、国庫支出金が6億1,561万2,000円、支払い基金交付金4億5,296万6,000円、繰入金が一般会計繰入金2億5,833万4,000円と財政安定化基金繰入金1,000万円など2億6,855万8,000円、繰越金3,443万円で、歳入合計は16億1,021万2,000円でございます。
歳出の大半を占める保険給付費は14億8,247万2,000円、地域支援事業費は2,551万8,000円などで、歳出合計は15億9,459万3,000円でございます。
実質収支額は、1,406万3,000円の黒字決算でございました。
次に、議案第73号、平成23年度
湯梨浜町温泉事業特別会計歳入歳出決算認定について申し上げます。
歳入は、温泉使用料665万3,000円、温泉スタンド使用料336万9,000円、繰越金132万8,000円で、歳入合計は1,137万9,000円でございます。
主な歳出は、温泉事業と温泉スタンドの管理経費559万9,000円、温泉事業推進基金積立金361万9,000円などで、歳出合計は921万8,000円でございます。
実質収支額は、216万1,000円の黒字決算でございました。
続きまして、議案第74号、平成23年度
湯梨浜町下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について説明をいたします。
歳入の主なものは、使用料及び手数料2億8,868万4,000円、国庫支出金2,702万7,000円、繰入金8億2,346万8,000円、町債は2億9,020万円、歳入合計14億3,308万2,000円でございます。
歳出の主なものは、事業費の公共下水道整備事業費2億7,867万4,000円、公債費は11億742万6,000円で、このうち2億5,392万1,000円が長期繰り上げ償還です。歳出合計は14億3,285万8,000円でございます。
以上の結果、歳入歳出差し引き額は22万4,000円で、このうち翌年度に繰り越すべき財源の繰越明許費繰越額は22万4,000円でございましたので、実質収支額はゼロ円でございます。
次に、議案第75号、平成23年度湯梨浜町農業集落排水事業
特別会計歳入歳出決算認定について説明をいたします。
主な歳入は、使用料及び手数料3,358万2,000円、一般会計繰入金は1億2,688万2,000円、町債については2,900万円、歳入合計は1億8,971万4,000円でございます。
主な歳出は、維持管理費など3,631万1,000円、公債費1億4,420万4,000円で、このうち2,219万円の長期繰り上げ償還を行い、利子軽減に努めました。歳出合計は1億8,971万4,000円でございます。実質収支はゼロ円でございました。
次に、議案第76号、平成23年度
湯梨浜町簡易水道事業特別会計歳入歳出決算認定について申し上げます。
主な歳入は、水道使用料など2,951万7,000円、一般会計繰入金1,671万6,000円などで、歳入合計は5,716万4,000円でございます。
主な歳出は、維持管理費など2,458万3,000円、公債費の元利償還金3,207万7,000円で、このうち717万5,000円が長期繰り上げ償還でございます。歳出合計は5,716万4,000円でございます。実質収支額はゼロ円でございました。
続いて、議案第77号、平成23年度
湯梨浜町分譲宅地造成事業特別会計歳入歳出決算認定について申し上げます。
歳入は一般会計繰入金で、歳出の主なものは公債費の元利償還金でございます。この特別会計は、平成23年度をもって廃止となるものでございます。
次に、議案第78号、平成23年度
湯梨浜町長瀬財産区
特別会計歳入歳出決算認定について申し上げます。
歳入は財産運用収入、基金繰入金などで、歳出の主なものは財産区の管理経費でございます。実質収支額は4万2,000円の黒字決算でございました。
次に、議案第79号、平成23年度
湯梨浜町橋津財産区
特別会計歳入歳出決算認定について申し上げます。
歳入は財産運用収入、基金繰入金などで、歳出の主なものは財産区の管理経費と財産管理費でございます。実質収支額は3万円の黒字決算でございました。
続きまして、議案第80号、平成23年度
湯梨浜町宇野財産区
特別会計歳入歳出決算認定について説明をいたします。
歳入は財産運用収入、基金繰入金などで、歳出の主なものは財産区等の管理経費と財産管理費でございます。実質収支額は10万3,000円の黒字決算でございました。
続きまして、議案第81号、平成23年度
湯梨浜町舎人財産区
特別会計歳入歳出決算認定について申し上げます。
歳入は繰越金などで、歳出の主なものは財産区等の管理経費でございます。実質収支額は1万6,000円の黒字決算でございました。
続いて、議案第82号、平成23年度
湯梨浜町東郷財産区
特別会計歳入歳出決算認定について説明をいたします。
歳入は財産運用収入、基金繰入金及び諸収入などで、歳出の主なものは財産区等の管理経費と、それから財産管理費でございます。実質収支額は36万8,000円の黒字決算でございました。
次に、議案第83号、平成23年度
湯梨浜町花見財産区
特別会計歳入歳出決算認定について申し上げます。
歳入は繰入金などで、歳出の主なものは財産区等の管理経費でございます。実質収支額は8万6,000円の黒字決算でございました。
次に、議案第84号、平成23年度
湯梨浜町国民宿舎事業特別会計剰余金の処分及び決算認定について説明をいたします。
収益的収支は、事業収益で3億5,872万9,000円、事業費用は3億4,764万5,000円で、資本的収支の資本的収入は96万7,000円、資本的支出におきましては企業債償還金が主なもので、8,693万3,000円でございました。資本的収入額が資本的支出額に対して不足する額につきまして、過年度分及び当該年度分の損益勘定留保資金と減債積立金、消費税調整額で補てんいたしました。
なお、利益剰余金につきましては、当年度未処分利益剰余金は1,108万5,000円で、減債積立金等に積み立てるものといたします。
次に、議案第85号、平成23年度
湯梨浜町水道事業会計剰余金の処分及び決算認定について説明をいたします。
収益的収支は、給水収益などの営業収益と営業費用によります営業利益は4,142万3,000円で、営業外収益と営業外費用を含めた経常利益は3,368万2,000円などで、損益勘定における当年度純利益は3,504万6,000円の黒字決算でございました。
資本勘定においては、資本的収入は一般会計からの出資金9,330万円などで9,376万8,000円でございます。資本的支出は、建設改良費では羽合新配水施設工事などで3億715万1,000円、企業債償還金は1,681万円で、支出合計3億2,396万1,000円でございます。資本的収入が資本的支出に不足する額2億3,019万3,000円につきましては、当年度分消費税資本的収支調整額と過年度分及び当年度分損益勘定留保資金と建設改良積立金処分額、さらに繰越利益剰余金処分額で補てんをいたしました。
また、剰余金の処分につきましては、当年度未処分利益剰余金は9,095万6,000円でございます。利益剰余金処分額につきましては、減債積立金に2,200万円、建設改良積立金に971万3,000円を承認後に積み立てることといたしております。一般会計への納付金は333万2,000円を予定しております。
以上が湯梨浜町の一般会計及び特別会計並びに公営企業会計決算の総括的な事項でございます。
○議長(前田 勝美君) ここでお諮りいたします。次に決算認定及び剰余金の処分に係る担当課長の補足説明ですが、内容はお手元の決算書のとおりでありますので、補足説明を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前田 勝美君) 異議なしと認めます。よって、決算認定及び剰余金の処分に係る担当課長の補足説明は省略することに決定をいたしました。
以上で決算認定及び剰余金の処分に係る提案理由の説明を終わります。
ここでしばらく休憩いたします。再開、11時。
午前10時50分休憩
───────────────────────────────
午前11時00分再開
○議長(前田 勝美君) 再開いたします。
続いて、監査委員の決算審査意見の報告を求めます。
代表監査委員。
○
代表監査委員(礒江 俊二君) それでは、23年度決算に対します監査結果、それから23年度の財政健全化に係ります審査の結果を続けて報告させていただきたいと思います。
お手元に23年度の歳入歳出決算審査意見書いうものと、財政健全化審査意見書というつづりがあろうかと思います。それに沿って説明していきたいと思います。よろしくお願いいたします。
では、最初に23年度決算に対する監査委員としての意見、審査結果を報告いたします。
審査の対象は、一般会計、特別会計の合計17件と、はぐっていただきまして公営企業会計の2件、計19会計ということでございます。
審査の期間は、7月からスタートして8月の盆前まで聞き取りを行い、その後に取りまとめという作業に入りました。
審査の手続は、各決算書なり明細書等々をチェックして、それらの計数の正確性を検証するために関係諸帳簿のチェックを実施したほか、必要と認めたその他の審査手続を行ったところです。
審査の結果ですが、審査に付された各会計歳入歳出決算書、同事項別明細書、実質収支に関する調書は関係法令に準拠して作成されており、その計数は関係諸帳簿その他書類と照合した結果、妥当なものと認められました。
また、予算の執行及び関連する事務の処理は、おおむね適正に行われていると認められました。
個別事項に対します意見は、後ろの方にまたまとめておりますので、そこで説明したいと思います。
3ページをお願いします。3ページから19ページまでが23年度決算の概要ということで、総括とそれから各会計ごとのコメントをまとめております。
まず、決算の総括ということで、決算規模でございますが、一般会計及び特別会計の決算額はトータル、歳入決算額は159億339万5,000円ということ、歳出決算額が154億5,444万8,000円ということで、その表の下にちょっとコメントを書いておりますが、一般会計におきましては歳入歳出決算額はそれぞれ100億円を超えるという規模になった。ただ、これは前年度末の臨時交付金事業や幼保一体化施設整備事業等の繰り越し、これが約10億円余りございます。これがこの当該年度に執行になったという一時的な事情によるものでして、大体、湯梨浜町の財政規模というのは、一般会計が90億円前後じゃなかろうか。それから特別会計が50億円前後で、ざっと140億前後と見るのが妥当ではなかろうかなと思います。
それから、決算収支でございますが、形式収支は4億4,800万円余となりましたが、これは一般会計では先ほど町長さんから説明がありました交付税が大幅に増額になっているということ。それから、特別会計では国保特会で保険税の引き上げや一般会計からの繰り入れ措置が行われた結果、8,342万1,000円の差し引き残額が生じたということがございます。これから翌年度へ繰り越しすべき財源を差し引いた実質収支額が合計で4億900万円余となっておりまして、これらの収支額が基本的には基金として積み立てられた結果、23年度末現在の基金残高は後で出てきますけれども、約49億5,600万というところで、50億に達しようとしているというところでございます。
はぐっていただいて、予算の執行状況ですけれども、一般会計、特別会計の歳入歳出予算総額161億7,200万円余に対して、歳入実績が159億300万円余ということで、収入率98.3%、歳出決算額は執行率が95.6となっております。歳出におきます不用額につきましては、一般会計、特別会計合わせて3億898万円余となっておりますが、この主なものは生活保護に係る扶助費、それから国保の給付費、それから介護保険の給付費でございまして、これらはそれぞれ年度末の措置費や、それから医療給付費の支出に円滑に対応しようとしたことによるものでありまして、全体的に見ますと予算に沿った業務の執行と年度末段階での的確なチェック、最終的には補正予算で整理するという作業が適切に執行されたものと認められるところでございます。
その下の財政の構造でございますが、普通会計におきます財政構造は歳入につきましては自主財源が当年度22.8%、それから依存財源が77.2%ということでございます。
それから、歳出の方では、特に表を見ていただいたらわかりますけれども、扶助費の額が大きくなって、それで構成比も伸びている。前年度11.8%のところが13.4%ということになっています。
5ページの下のところにちょっと説明書きを書いておりますが、23年度における歳入歳出構成の特徴は、歳入面では自主財源の割合が下がったということ、対前年比2.2ポイントマイナスです。これは交付税額は増額になりましたが、それは主に福祉事務所開設に伴うものでございます。そのために、自主財源が相対的に低下した。先ほど町長さんの説明で、町税等が多少ふえておるということでしたが、それを大波として交付税がどんと来たという理解でよかろうかなと思います。
それから、歳出面では、先ほど申しました前年度に続き扶助費の金額及び構成比率が高くなった。対前年比1.6ポイントで、これも新たに福祉事務所開設に伴う経費が増になったということ。
それから、投資的経費が増額となっておりますが、これは幼保一体化施設の整備や北溟中学校の屋内運動場、体育館の改修事業等を実施したことによるものでございます。
はぐっていただいて当町の財政分析ですが、財政力指数が昨年度と比べて0.01ポイント下がっております。この財政力指数というのは、表の下に説明書いておりますが、過去3年間の基準財政収入額を過去3年間の基準財政需要額で割ったものということで、その公共団体の力というか、理論的な数字ですけれども、本来の実力というのはどの程度あるだろうということを示す指数でございます。
それから、0.01ポイント下がってるということですが、近年はほぼ横ばいで推移しているところでございます。
それから、経常収支比率でございますが、これは逆に86.7%ということで、前年度と比べて1.8ポイントの増となりました。これは前年度は経済対策による普通交付税の大幅な増額や、情報環境基盤整備事業の終了等により義務的な経費の割合が一時的に低下しましたが、23年度は交付税の増額はあったものの、先ほど申しました福祉事務所開設に伴う扶助費の増額等を内容とするもので、これは義務的経費に整理されますので、経常収支比率も高くなっていく。交付税の増額の内容が違ってるということでございます。等々でございます。
なお、実質赤字比率等の他の指数につきましては、後ほどもう一つの財政健全化の審査結果のところで報告させていただきますので、よろしくお願いします。
それで、私ども監査委員としてこの財政分析を通して町の今の現状を簡単にコメント入れてるのが6ページの中ほど、次のところです。
これらの結果、当町の財政構造は、歳入面では地方交付税を初めとする国や県等からの依存財源に頼り、歳出面では人件費や扶助費を中心とする義務的経費に支出しなければならないという方向に、わずかずつではあるが向かっているんではなかろうかなというふうに思われます。したがって、今後も引き続き健全な財政運営への配慮が必要と考えるところでございます。
それから、6ページの下の起債状況につきましては、23年度末現在の起債残高は238億9,800万円余ということで、前年度末残高に対して10億5,100万円余減少したところでございます。
7ページの債務負担行為につきましては、前年度とほぼ変わっておりませんので省略をさせていただきます。
それから、8ページから16ページまでが個々の一般会計から各特別会計の概要でございます。簡単な概要を加えておりますので省略させていただきますし、先ほど町長さんからもろもろ説明があったところです。
ただ、国保特会と介護保険特会、それから水明荘の国民宿舎事業については監査委員として簡単なコメントを入れておりますので、そこの部分だけは説明させていただきたいと思います。
11ページをお願いします。国民健康保険事業特別会計ということが中ほどにあります。会計規模は歳出ベースで18億5,300万円余となり、前年度対比676万円余の増加で横ばい状態とも言えるが、前年度は療養給付費が約1億円も急増したということで、基金もすべて取り崩して何とか対応したということがございました。それから考えると、引き続き高水準で推移しているんじゃなかろうかなと思われます。
平成23年度は、保険税の引き上げと一般会計からの繰入金で予算を編成されましたが、結果的には8,342万1,000円の差し引き残額が発生したというものの、引き続き厳しい運営ではなかろうかなと思っております。
現在実施されている健康診査の督励や重複受診の抑制、特に健康診査の督励あたりは私どももある程度効果があるんじゃなかろうかなと思っております。24年度あたりは受診希望が相当伸びてきているような説明を受けておりますが、それに加えて健康運動活動への町民の方々の参加や、それから一度は当町における医療費給付の動向、どういう年代で伸びてきているのか、どういう疾病あたりが当町ではということを一回分析してみた上で、重点的な当町としての取り組みというのを検討していくことも肝要かなというふうに思っているところでございます。
それから、11ページの一番下の介護保険特会でございます。会計規模は、歳出ベースで15億9,400万ということ、前年度対比5,885万円の増額で、引き続き数千万円単位での拡大傾向が続いているということでございます。
歳出額の93%を保険給付費、これが14億8,000万円余になりますけれども占めており、この経費は毎年増額となっております。
12ページはぐっていただいて、表を参考的につけております。平成19年度から6,000万から1億円ぐらい、毎年度数千万円単位で介護保険給付費が伸びてきている状況でございます。この傾向は今後も継続していくと思われますし、さらに団塊世代のピークを迎える、皆さんの中にもおられるかと思いますが、65歳に達せられたということになりますと被保険者の方、介護保険の対象者という方がどんどんふえてこれからくるだろうということで、この特別会計の動向は今後の町行政運営上の重要な課題となることが想定されるという気持ちがいたします。
それから、はぐっていただいて14ページです。公営企業会計の国民宿舎事業特別会計でございます。コメントは15ページにちょっと上げておりますけれども、各議員さんともよく御存じのように水明荘の経営状況でございますが、企業会計では損益計算書は当該年度の営業収支を示すものです。それから、貸借対照表(バランスシート)は当該年度末の経営状況を示すものでございます。23年度の損益計算書を見てみますと、当期剰余金が1,185万円という黒字経営となっております。ただ、この国民宿舎は毎年度多額の企業債償還金が必要となっておりまして、23年度は元利合わせて9,343万2,000円を償還しているところでございます。この償還財源は、先ほど町長さんからも説明がありました前年度末の剰余金残高、それから当期の剰余金、それから建物等の減価償却費、いわゆる運転資金の一部をずっと充ててきて回してきたところでございますが、23年度これらの資金をかき集めても賄えないという状態で、町の一般会計からの長期借り入れとして2,000万円を借り入れて対処をされてきたところです。24年度もまた一般会計の繰入金が予算化されておりますけれども、24年の直前、7月末の営業収支の状態も見てみますと、たしか対前年で97%ぐらいの売り上げで来ておりますので、ほぼ同様の状態だということになりますと、今後も恒常的に一般会計からの繰り入れが必要になるという厳しい経営状態が続くことが想定されます。
町として今後どのように対処していくのか、本格的な検討が必要な段階に入ったと考えるべきであり、少なくとも企業債償還が継続する今後8年間は所要の一般会計からの繰り入れが必要なことを確認といいますか、腹づもりしておく必要があるんではなかろうかなというふうに考えております。
そうしますと、17ページをお願いします。財産の状況ですけれども、(1)の公有財産、(2)の物品、(3)の債券につきましては、ほぼ大きな移動はございませんので省略させていただきます。
基金でございます。19ページの(4)基金でございますが、先ほど町長さんも説明ありました財政調整基金が1億8,000万円余の積み立て、それから減債基金が2億1,000万円余の積み立てということで、ずっと一番下の合計を見ていただいたら、当年度中、23年度中に4億1,200万円余の積み立てがあって、結局23年度末残高は49億5,500万円余という状態になっているところでございます。
はぐっていただいて、審査意見として3点ばかり上げさせていただきます。
まず、1点目の収入未済金対策でございます。収入未済金の整理対策につきましては、22年度に引き続き町税等滞納整理対策本部のもとで、全庁的な取り組みが実施されたということでございます。その結果、ここのところを正誤表をお配りしておりましたが、申しわけありません、ちょっと2カ所ほど訂正をお願いしたいと思います。その結果、町税、使用料等19項目とありますが、21項目でございます。間違いでございます。済みません。21項目において前年度末に生じていた収入未済額2,475件の2億1,900万、ここが単位が「円」になっております。これ「千円」でございますので、もう1カ所訂正をお願いします。2億1,900万円余が23年度末現在では2億400万円余ということで、対前年1,500万円余の減少という状態でございます。
それから、2つ目のポツでございますが、昨年度の決算審査で指摘しておりました不納欠損の処理基準、債権放棄に係る議案提出基準並びに訴訟提起基準はことしの2月に取りまとめられたように聞いておりますが、それぞれ滞納に至った事情や町の督促指導に対してどうしても応じられない事由等々につきましては、個々の事例ごとに違うところであり、ただ単に基準をつくったということだけでは終わらずに、問題はこれからいろんな課題があろうかと思います。具体的に運用するまでには、まだまだ多くの課題が残っていると考えるところでございます。
今後は、各課個別の対応じゃなくて、せっかくつくっているこの整理対策本部においてこれらの基準案をもとに個別事例を出し合って、共同でどういう書面を整理すればいいか、あるいはどういう手続を踏めばいいか、どこまでやればいいか等々を話し合い、それから場合によってはマニュアル化する等々を検討して、具体的に運用できるような検討を引き続き続けていくことが必要だというふうに考えているところでございます。
これ抽象的な言い方で申しわけないですけども、もう少し具体的に説明しますと、右側の方の収入未済額の状況の中で、未収金につきましては一般的に法律上公法上の債権と私法上の債権がございます。法律で強制徴収、差し押さえできる権限が与えられてるかわりに、時効は2年であったり5年であったりするというのが公法上の債権でございます。例えば5年が来たら自動的に債権、権利は消滅します。だから担当者は事務的に不納欠損の処理をしなければならない。権利が、もう債権が消滅しちゃいますから。
この右の表を見ていただいたら、23年度のところに町民税以下ずっと町税関係が並んでおります。不納欠損のところに額が入っております。それから、下の方の特別会計の国民健康保険税や介護保険料等につきましては不納欠損の事務処理がしてある。これが時効で権利が消滅したから事務整理をした。
一方、私法上の債権につきましては、差し押さえ等の強制徴収をしようと思ったらまず裁判所に訴えて、民間契約と同じように裁判所に訴えて裁判所から勝訴の判決をもって、それで執行官の立ち会いのもとで初めて差し押さえができる。一般的に時効は10年。ただ、10年たったから権利が消滅するかといったら、相手方が私はもうあれは10年たったから時効が成立しているから払いませんよと明確に意思表示しない限りは、その権利はずっと続いていくんです。亡くなっても、相続人がおられたら相続人のところにずっと行く。権利を放棄するためには議会の議決が要る。また、払ってくださいよと言うためにも裁判の手続をしなければならないから、議会の訴えの提起の議決が要るという流れになっています。
したがって、町税とか介護保険料、国民健康保険税あたりは収入未済額というのが結構上がってますけれども、これは2年であったり5年分であったりするもんですから少ないわけですね。一方、真ん中あたりの町営住宅の使用料ですとか次のページの水道料金等については不納欠損ゼロになってますでしょう。これは10年でも20年でも、ずっと払ってもらえなかったらずっとここに上がってくる、未収金として。いうことで、私もお聞きしたところ旧町時代の未収金もまだ現在台帳に水道料金等は残ってて、これをそのまま放置していくと、幾ら滞納整理本部をやって人海戦術で皆さんが頑張ってといってもだんだん困難な難しい事例が残ってきますので、この未収金というのは職員が幾ら汗かいて頑張ってもどんどんふえていくという問題が起こってきます。だから具体的に、ある程度どういう作業なりどういう状態であれば権利放棄せざるを得んなというふうな検討を引き続き進めていっていただきたいというのが、この処理基準の検討でございます。
今回、取りまとめられた案あたりを見ますと、まず裁判やってくださいと。裁判やって、勝って行ってみたら差し押さえる財産がない場合とか、それから明らかにだれが見ても差し押さえれる財産がない。それは具体的には生活保護を受けておられる方だとか、物すごい厳しい基準になってまして、やっぱり具体的運用というのはもう少し県内のほかの市町村の状況や、それから今、各課が長年抱えて、どれだけ努力してもこういう状態なんですよという生の議論をやった上で、もう少し実務に合ったような基準を最終的には取りまとめられることが適当かなというふうに考えるということが、ここの抽象的な言い方ですけれども言葉で補足するとそうでございます。
それで、やっぱり裁判の提起の基準なりそれから権利の放棄の基準なりというのは、最終的に議会に議案として諮らないけませんので、それは議会の方にも理解を得ながらの作業が適当ではなかろうかなというふうに思っているところです。
権利の放棄の基準というのは、負担とサービスの公平ということがございます。みだりに権利放棄がやむを得んなということは運用は避ける必要ありますけれども、それでも幾ら努力しても、それから場合によってはケースによっては、例えば子どもさんの保育料を払いに行ったら、あなたが子どものときにお父さんやお母さんが滞納されとったあなたの保育料をまず払ってくださいよなんていう、いつまでも20年30年たっても台帳に残ったまま整理しなかったら、そういうケースも起こらないではないというような全体のところを見ながら、具体的に運用できるような基準を検討していかれたらというふうに考えているということが意見の1点目でございます。
それから、23ページ、文書事務の適正化についてということでございます。
今回、決算審査の作業と並行して、文書事務の実態について調査させてもらいました。今回の調査は、ごく簡単かつ部分的な範囲の調査でしたけれども、それでも次に掲げておりますような課題があるということが判明したので、速やかに改善されるなり、職員の意識の向上と事務の徹底を図るべきだということでございます。
(1)は何をかいわんやで、まず町の文書事務の処理というのは文書事務規程と文書整理保存規程に定められているところですが、これを見せていただいたら合併したときに制定して、その後改正はされていますけれども、内容は合併当時のままという実態がはっきりしました。それで、すぐ改正してくださいよということでございます。羽合庁舎と東郷庁舎と泊庁舎に当時は分かれておりました。それぞれの庁舎管理者が総まとめして町の判を持ち、それでそこが受け付けをするという体系で、その当時のままの状態でございます。これはだれが見てもすぐ改正作業をしないといけないなということでございます。
それから、その(1)の一番最後4行ほどで書いておりますけども、あわせて改正作業をするときには、ここの庁舎に入ってる課やなんかはいいですけれども、例えば東郷、泊支所限りで処理する文書だとか、それから保育所の園長さんの決済で済むような文章、それから
アロハホール等々、ここの庁舎以外のところでどういうふうに受け付けしたり完結して、保存はこっちに引き継ぐんか自分たちで持つんか、そこらあたりのこともあわせて検討して、必要な改正作業を行うことが必要でしょうということです。
それから、2点目は受付印押印の徹底ということでございます。
それでアとして、町の規定によると文書は実務上往復する書類及び各種の証書記録一切をいうと定義されています。それで、通常文書というのは一般文書というふうに分類され、そのほかに帳票だかと資料だとか刊行物、帳票というのは請求書等だろうというふうに思っております。ただ、この一般文書に関する基本的な手続の流れは、はぐっていただいて24ページに。受け付けは総括課、総務課になりましょうかね、がまず受け付けをする。括弧書きに書いております。各課が直接に文書を受領したとき、または職員が会議や出張等で受け取ったときは、帰ってきたら速やかに総務課に回付して受付印の押印を受けるということになっています。それで総務課が各課に配付して、必要な場合は各課の文書管理主任が受け取りましたよという受領印を押すという処理になっています。各課の文書管理主任はそれの重要性を分類して、場合によっちゃ課長に見せて、課長が注意点、それから作業のところの留意ポイントあたりを指示して、それで担当者に回していくということで起案がされ、決済を受けて施行というか、流れていくという格好になっています。
基本的な手続によれば、一般文書には原則としてすべて受付印が押印されていなければならない。これをアトランダムに書類つづりを持ってきてもらってチェックしたところ、個別の名称を出して申しわけないですけれども、児童扶養手当関係つづりというのはすべて受付印が押印してありました、100%。それから、平成22年度の水道料金の減免申請関係つづりというのも100%押印してありました。児童扶養手当なんていうのは受付印の日から給付が始まりますので、この受付印というのは9月30日になるか10月1日になるかによって大きな差が出てきます。そこらあたりの重要性を課長さん以下よく認識されてるというふうに思います。
ただ、受付印が未押印のものもつづりの中にはありました。それが25ページの右上に書いておる状況で、これは保育所の延長保育、緊急保育関係つづり、これ564件中103件には受付印が押印してありませんでしたよということなんです。
この状態を見ますと、やっぱり単純ミスもあろうかと思いますけれども、職員によって意識の差があるんじゃなかろうかなというふうな気がいたします。現在の状態じゃなかろうかなと。したがって、改めて職員に文書処理、自分たちが決めたルールはやっぱりきちっと守りましょうよというまず基本に立ち返っての事務処理の意識向上というのを、改めて取り組まれるべきではないかということでございます。
それから、イというのは、これは23年度と書いております。22年度ですかね、22年度末の定期監査のときも言いましたけども、先ほど一般文書については受付印が押してあるのは原則、ルールだと言いました。帳票類については特に規定がありませんので、今のところ請求書等は押してありません。ただ、やっぱり私どもも少なくとも日常の光熱水費や電気代や水道代等々までは不要で、また事務がふえるだけの話ですのでそこまでは必要はないと思いますけども、ただ、幾らにすればいいかは別として、50万か100万かよく知りませんけども、高額なものの請求書だとか、それとか行政事務というか契約事務やなんかの一連の流れの中で処理されるもん、工事代金あたりについては、受付印の押印というのも検討すべきじゃなかろうかなと思います。というのは、支払い遅延防止法の起算日が受付印の翌日になりますので、翌日からスタートしますので、そこらあたりのことを頭の中に入れれば、これも規則改正のときにあわせて検討していただければということでございます。
それから、3点目、文書管理主任の責務の再確認ということでございます。先ほど申しました各課における文書の処理、それから処理状況、それから整理保存のリーダーというのは文書管理主任で、各課は規則上は課長補佐の方が文書管理主任になるというルールになっています。この人は、そこに書いております配付された文書の仕分け、それから担当者に回すこと、それから処理未了の文書の早く処理しろやという指示等々の責務がございます。この各課の課長補佐の文書管理主任というのが、改めて自分ところの、私の本来の仕事はという認識を持たれれば、先ほどの受付印が押してないよとか、それからあわせて長期間未処理のまま放置されてるというたぐいのもんについては、ある程度未然に防止できるんじゃないかなということで、職員に向けて一律に文書管理事務の再確認をするということとあわせて、文書管理主任の責務ということも役場の中で改めて確認をされたいということでございます。
それから、3点目は総合相談事業の会計区分についてということでございまして、具体的に言いますと、介護保険特会の中に包括的支援事業・任意事業という事業がございます。その中の一つとして、事業内容として総合相談事業、23年度決算では50万9,000円が支出されておりますけれども、その相談内容を見てみますと、本来これは一般会計で経費支弁すべき事業なんじゃないかなということでございます。この事業は、合併前にそれぞれ旧町村で行われていた心配事相談業務とか人権相談とか行政相談所の業務というのを、合併直後の平成17年度は一般会計の事業として実施されておりましたけれども、18年度に地域包括支援センターが設置されて、その地域包括支援センターの業務の中に、高齢者等の生活全般における相談事に対する総合窓口の業務というのがありました。それでこれをきっかけで、一般会計から介護保険特会にこの事業が移されたという経緯のようでございます。
しかし、やっぱり右側、これは23年度の代表的なものを上げておりますけれども、このほかに例えば行政相談でしたら町道の水たまりがあるけどとか、それからごみの不法投棄が何とかできないかとか、法律相談では多重債務の話だとか会社経営の相談だとか等々がございます。これらの内容を見てみると決して高齢者に限った内容ではなく、むしろ町民全般からのもろもろの相談に応じる事業というふうに考えれば、一般会計で経理すべきじゃないかということでございます。
28ページ、最後、結びとして私の決算審査の作業を通したときの簡単な感想ですけれども、後で目を通していただきたいと思いますけれども、要は集落の活力というのが知らず知らずのうちにだんだん失われるというよりも、衰退していってるんじゃなかろうかなという気がしたもんですから、集落の中を歩く人も少なくなったり、それでここに上げていますけども、ラジオ体操に孫を連れていってみたら、以前は後ろの方にお年寄りや保護者の方も結構出てこられてたですけど、今はほとんど姿は見ないというか閑散としている状態ということで、それで私たちは気づかない間に、1つ目のポツの一番最後にちょっと書いております。生活習慣病ではないが、あるいはボクシングのボディーブローではないが、集落の力が徐々に衰退していってるんじゃなかろうかなというふうにこの夏、特に感じたところです。
先ほどから見ていただいたように、町の行政、予算の使い方は扶助費というか、民生関係が相当部分を占めてきております。それから、一方では基金の積立額が50億円に達しているということになってくると、私のざれ言かもしれませんけども、28ページの一番下あたりで書いております。下から8行ぐらいかな、町行政として集落の活力復活に向けた支援方策はないもんだろうかと。例えば、今までの補助金や交付金というのはこういう目的で活動された、こういう実績を出されたら補助金の対象にしましょう、こういう交付金の対象にしましょうという功労する客体の方がみんな中心でしたけれども、集落の中心活動になる若い人だけじゃなしに働きごろの壮年グループあたりが集落のためにボランティア的に何かをするという、その活動する方の人に着目した何かいい交付金、湯梨浜スタイルみたいな、それで集落を刺激していくような交付金というのが考えられないもんかなと。
一方で、29ページに最後に書いています。これも私の思いです。今回の決算審査で、引き続き健全な財政運営への配慮が必要と一方でコメントしながら、このようなあいまいな交付金はむだ遣いにつながらないだろうかという危惧の心もあります。町行政として、今後集落のパワーといいますか、コミュニティーの衰退ということに対して何か目を向ける方策はないもんだろうかと思った次第でございます。
では、一応23年度の決算に対します審査報告は以上でございます。
○議長(前田 勝美君) 以上で監査委員の平成23年度決算審査意見の報告を終わります。
ここで、監査委員の決算審査意見書に対して町長より処理方針についての発言を求められておりますので、許可します。
町長。
○町長(宮脇 正道君) ただいま
代表監査委員から、平成23年度決算審査に係ります意見書の報告がございました。
審査意見としていただいた事項は、いずれも重要な事柄でございます。先ほど決算評価の際に申し上げましたが、決算審査を通じ御指摘いただいた事項あるいは御意見等につきましても、十分に配慮して対応してまいりたいというふうに考えております。
このたび決算審査の意見としていただいたもの、今申しましたようにいずれも重要な事柄でございます。なるべく速やかに実施に移したいというふうに考えております。とりわけ文書事務の適正化は、すべての事務にかかわることでございます。全庁的にしっかりとした体制をつくること、それには多少手間がかかるかもしれませんが、適切な事務執行を行う上での基本として職員の理解を求めながら、強力に推進してまいりたいというふうに考えております。
以下、審査意見として賜りました個々の事柄について、対応方針を申し上げます。
まず、第1点目の収入未済対策についてでございます。
昨年の御指摘を踏まえ、この2月、不納欠損の処理基準等を定めたところですが、御指摘のとおり不納の状態が続くということは、その案件によりその対応に至った中身というものは異なっている、そういう実情がございます。これらのことを踏まえながら適切に対処していくためには、債権のうちでも強制徴収できない公債権、あるいはその私債権については、より細やかで具体的な基準を積み上げていく必要があるというふうに思っております。滞納整理対策本部で情報の共有化を図りながら、今後さらに具体的な運用基準等をつくるよう取り組んでまいりたいと思っております。
2点目の文書管理の適正化のうち、最初の文書事務規程、文書整理保存規程につきましては、速やかに実態に即した改正を行いたいと考えております。それとともに、役場庁舎以外の機関に係る未整備部分についても、規程の整備を行います。
また、受付印押印の徹底につきましては、所属あるいは文書の種類により扱いに差があり、職員に処理の徹底を図ります。
また、証憑への押印についても、種類や金額に応じ押印基準を設けたいというふうに思います。
文書管理主任の責務につきましては、早急にその全庁的な点検を行い、徹底を図るということを行いたいと思いますが、規程改正の際の説明会、あるいは異動時期における要するに文書管理主任になったときにその役割をきちんと理解させるというようなこと。したがいまして、その人事異動のあったとき、必要に応じて研修会などを通じて職務の周知と資質の向上を図ってまいりたいというふうに考えております。
3点目の総合相談事業の会計区分ですが、相談内容、介護保険特別会計へ移した経緯等をちょっと精査させていただきまして、一般会計からの支弁を検討してまいります。
なお、結びで触れられました集落の活力、いわゆる地域の元気を維持することはとても大切なことです。しかし、現実は人口減、少子高齢化、核家族の進展などにより地域における子ども会の活動、老人クラブの活動、おやじの会の活動などさまざまな活動が縮小してきているようにも私も感じております。これらを克服するには、その大もとのところの構造を変えることが必要ですが、それはなかなか困難なことでございます。そのために、子育て支援とか男女共同参画とか積極的に取り組んでいくところですが、そのような中で魅力ある地域をつくっていくには、やはりそこに住み自分たちの地域を守る、元気にする、そのような気持ちの方が多く現出することが必要だというふうに考えております。そして願わくばお金が先にあるのではなくって、それらの方と集落が一緒になって何かに取り組まれる。そのことを実現するため、推進するために行政が支援をする、そのような形でありたいというふうに考えております。
貴重な御提言をいただきまして、この場をおかりしましてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
○議長(前田 勝美君) しばらく休憩をいたします。再開予定、13時。
午前11時58分休憩
───────────────────────────────
午後 0時57分再開
○議長(前田 勝美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
続いて、議案第67号から議案第85号までの各議案に対する総括質疑を会計ごとに行います。個別質疑はしないようにお願いをいたします。
議案第67号、平成23年度
湯梨浜町一般会計歳入歳出決算認定についてを議題とします。
総括質疑に入ります。総括質疑ありませんか。
11番。
○議員(11番 酒井 幸雄君) 平成23年度の一般会計の決算が出されました。一般会計と関連がある部分で特別会計にもちょっと触れるかもわかりませんけど、町長の考え方をお聞きしておきたい、このように思います。
23年度は、町長も評価に対する所見の中で申されたように第2次総合計画がつくられ、その予算を説明されるときの町長の意気込みも私はうれしく感じてこの予算に賛成したわけでして、ただ、今、評価を述べられましたけど、一番心配するのは本当に第2次総合計画に向かって順調に歩き出したのか、その辺を心配するわけでございます。
この2次総合計画策定されるとき申し上げましたけど、1次総合計画はどっちかといえば絵にかいたもちに終わった懸念がする。それを何とかこの目標に向かってやはり進む体制をつくってほしい、そういう旨を申し上げてきたところであります。
それで、この6つの柱を第2次総合計画では掲げられました。「次代を担う心豊かな人が育つまちづくり」、それから3番目の「にぎわいと活力のあふれる産業のまちづくり」、4番目の「安全で住みやすく環境と共生するまちづくり」、5番目の「共に支え合い笑顔いっぱいのまちづくり」、そして6番目の「参画と協働による町民が主役のまちづくり」、これは実際に町民と一緒になってやられにゃ、町民の方々が動き出さなければ目標ちゅうのは達成されんわけでして、その辺に対する評価が聞かせてほしかったな、そういう思いを持っております。
先ほど監査委員が申されましたように、監査委員の御意見とダブる部分もあるけど、地域の力というのはだんだんと落ちてきています。住民の人も自分たちの地域が寂れりゃ悲しい、何とか元気な地域であってほしい、そういう思いをほとんどの方が持たれています。ただ、今の時代、特に現役世代と言われる若い方々はほとんどがサラリーマンちゅう形で、その集落から離れたところで昼間仕事をされているのが実態であります。そういう社会の実態をしっかりととらえて、行政は住民と一体になった取り組みをやる方法を考えなければならないわけでして、幸い行政には優秀な職員がたくさんおられます。これは町づくりの戦士ですね。その職員が達成感を感じれるような仕事をされてきたのか。23年度予算をつくるに当たって、その第2次総合計画に向かっていこう、そういう意思確認のもとに行政が動いてこられたはずなんです。
そうすると、まず1年終わってみて、こういう部分で達成感を職員の皆さんが感じられたのかどうなのか。その辺を伺ってみたいと思いますし、市町村の政治、行政は国や県と違ってまさに住民と一体にならなければ、直接住民が生活するまずその場を受け持つのが市町村の政治であり行政であるもんですので、何とかその住民と一体になれる形をつくるためにどういう努力をされてきたのか。
御存じのように、国はまだまだ財源や権限は地方におろしてきませんけど、必ず流れは地方分権の流れでございます。その地方分権ちゅうのは、国や県の行政がそのまま市町村に入ってしまうことじゃなしに、さっきも言ったように国と県と違うところは、住民と一体になって行政運営ができるかどうかが市町村の政治であり行政であるわけですので、当然分権になればより住民の人と一体感がなければ何もできなくなってしまう。
先ほど、監査委員の意見に対して町長は、住民がやる気があればそれを支援する、そんなことを言われてましたけど、そういう形じゃこれからもなかなか湯梨浜町のこの第2次総合計画、実現できないだろうな、そういう気がしました。やっぱし先ほど言いましたように職員がまず地域づくりの戦士になる、そういう考え方でどんどん提起をしていかなければなりません。
議会は、このたび住民との意見交換会を行いました。そこの中でも住民の皆さんから出てきた意見の中で、行政から何のアドバイスもない。やりたいけどなかなかその方法が見つからんとか、例えば産業にしてもただ農業や漁業みたいに1次産業で終わるだけでなしに、6次産業化も目指さないけん。それが地域にある根づいた産業をさらに発展させる方向だ、その辺は多分町長も異論がない、そのように思っています。
なら、6次産業化するためにただ住民の皆さんの発案を待つだけなのか。優秀な職員が、どれだけ英知を絞って住民と一緒になってその形を模索するのか。そういう部分が必要になるんじゃないでしょうか。そういうことも含めて、もう一度やはり町長のこの第2次総合計画に向かっていく意気込みみたいなものを含めて、御答弁をいただきたいな。このように思いますし、もう一つは監査委員にちょっとお尋ねしてみたいと思います。
収入の未済金について、対策を監査委員として述べておられます。私たち議員は、今ここに出てきている不納欠損、それから収入未済額、本当にやむを得なくこういう状態になったのかわからんわけでして、監査委員が監査されて職員は頑張った。だけど、住民のそれぞれの暮らしの中を見たらこれはやむを得ん不納欠損でないか、収入未済額でないか、そういう部分が知りたいわけでして、これを同意するに当たってその辺を私たちが何とかしてつかみたいなという思いがあるもんですので、監査委員の見解と、あわせて町長にも、もうちょっとその頑張ってきた形を具体的に私たちにお聞かせいただきたいな、このように思います。
○議長(前田 勝美君) 町長、答弁。
○町長(宮脇 正道君) 仰せのとおり地方分権を推進していくときに一番求められるのは、その地方である我々が一体物事をどう考え、どうやっていこうというそういう気持ちを主体的に持って主張し取り組めるか、そのことが求められる時代だと思っております。そのことなしで地方分権というのは、もともと能力のないところに権限をお渡ししてもいけませんし、そういう統一的な事柄じゃなくても、やっぱり本当に地域、市町村をつくっていくということの上からも、我々行政職員もですし、強いて言えば住民の皆さんにもそういうことが求められているというふうに思っております。
今、職員の報われたかというようなお話もございましたけれども、例えて言いますと保育所の幼保一体化あたりにつきましては、これは住民の皆さんとも積極的なかかわりももちろんですし、それから他町に多少先駆けてという部分もありましたからしっかりと議論をやって、その担当部局はやっぱりそれなりに達成感はあっただろうというふうにも思っております。
トータルな目で言いますと、そういうことを進めていくとき、酒井議員、今おっしゃったことの根っこには職員が要するに我がこととしてどれだけ取り組むか、そのような体制はどうなっとるかという意味も含まれているだろうと思います。そういった意味でいいますと、例えて申しますときょうの評価の中でも申し上げましたが、東郷湖未来創造会議、これは東郷湖周、町全体に係るもので、必ずしもちっちゃな地域というお話ではございませんが、その中でワークショップ形式で議論したということは、要するに自分たちが持っている考えを出して、それをみんなで議論して、それを自分たちがまた実践する実践者として取り組んでいくという形式で進めたものですから、そういった意味での自覚なりというものは進んできているのだろうというふうにも思っております。
そういったことの一つの成果が、24年度予算になってからですけども、例えば雇用とか町内の企業の部分が相当傷んでいるというようなことを背景にして、町独自の就職の奨励金みたいな制度を設けたりと、そういったことにも結びついてきているだろうと思います。
先ほどの指摘事項への私の対応方針の中で、先にお金があるんじゃなくて地域の方で自分たちの地域こうしたい、こういうことをやりたいということが出てきて、それに地区の中でもまた何人かが協力して、よし、一緒にやろうというような形で話がほうふつとわき上がって出てくるような形を希望するようなことを申し上げました。それは気持ちとしては、こちらからそのプログラムとしてこれまであったように何々やるにはこういう交付金があります、こういう補助金があります、そういう示し方をしてやるんじゃなくて、住民の皆さんのそういう需要というものを的確に拾い上げて、それに対応する。そのために町職員自身も役場全体が一緒に汗をかいて、進めていくというような形が必要だという意味で申し上げたところでございます。
そのようなことでございまして、特産品のことにいたしましても、ぱにーにはああやって障がい者の雇用とそれから健常者と60人順調に雇用しておられて、おかげさまで営業の方も順調にいっているということを御報告申し上げましたが、実は6次産業化という面からいいますと、花見の加工所の方に精度の高い米粉の機械を導入されたりして、それが6次産業化とつながるだろうというふうな期待をしておりまして、せんだって実は社長とお会いしたときに、花見の作業所の方は機械を入れたのに利用状況どうですかと、多少心配しているんですがということを聞いてみましたところが、とても満杯状況で忙しく使っておるということで、中には町内の例えばトマトを栽培しておられる東郷地域の加工グループの方たちが、トマトの加工について持ち込んだりということも盛んに行っておられるということで、そういったことが一つは新たな製品を生み出して6次産業化にも結びつくんじゃないかなというふうなことを、これからちょっとまたよく見て誘導したりしていきたいなというふうにも思っております。
それから、工夫という点でいいますと、例えば「湯梨浜の四季」、ああやって町が加工グループを支援するためにケースをつくるお金を支援したのが最初で販売し出したんですけども、なかなか同じ状態で売っていても販売量が伸びないというようなこともあります。それの今後どうするかということを実はせんだって担当課の方とも議論しまして、一つはケースなんかもより魅力的なものにする必要があるかもしれませんし、中身もそれこそ名前のとおり四季に応じて必要な入れかえをしたりすることも必要でしょうし、そういったことの中にも役場の担当課の職員が入り込んで、一緒に検討していくようなことをしておるところでございます。
そのような形で、我がこととかいう言葉で申し上げましたけども、それぞれ福祉、地域振興、いろんな分野で職員が住民の希望、あるいは町の発展のために自分が何をなし得るか考えて前のめりに動く、そのことが大切だろうと思っており、そのことはいろんな機会で職員の皆さんにも話しているつもりです。
○議長(前田 勝美君) ええかな。
○議員(11番 酒井 幸雄君) 滞納の部分について、監査委員にも尋ねたんだけど、町長にも、どう頑張ってきて、この評価はどうなのか。
○町長(宮脇 正道君) 滞納整理の方につきましては、議会にもこれまでいろいろな点から御指摘、決算通じたり、あるいは予算の場で御議論いただいたりしておりまして、滞納整理対策本部をつくったことは一つは前進であったわけでして、その中でいろんな議論を進めてきた。
去年、監査委員の御指摘をいただいて、一応のいろんな基準づくりみたいなものもそれぞれの債権の種類に応じてやったというところまで来ておるわけです。
ところが、おっしゃいました御指摘のありました未納となっている部分について、その一つ一つの対応がどのようなものであるか。その洗い出しをして例えば類型化して、それを1列に並べて議論するというようなところには至ってない現状もあろうかと思います。
債権の個々のものについては徴収する努力はしておりますが、あるいは部分的にはそれがその年度末のある一定の時期だけにやっていったりとか、そういうこともあろうかと思います。その辺もひっくるめて、これから一層頑張っていかなきゃならないというふうに思っております。
○議長(前田 勝美君) 続いて、監査委員、答弁。
○
代表監査委員(礒江 俊二君) 収入未済額についての御質問でございます。
私も昨年度、一昨年度からの整理対策本部の議事録はすべて目を通させていただきましたけども、対策本部の中で個々の事例について、みんなで共同でああでもないこうでもないという議論された形跡はございませんでした。今はそんな状況だろうと思います。みんな督促について一緒になって頑張っていこうとかいうふうなレベルの議論が中心でした。
2月に取りまとめられましたんで、それで各課の難しい事例あたりを持ち寄って24年度には検討してみようという別れ方で、23年度は終わってたような記憶がございます。
ただ、先ほど議員さんが言われました個々の事例についてということでいきますと、この表にも上げておりますように滞納事例は2,000件を超える事例がございます。やっぱり各課長期化になったり、それから中には100万を超えるような滞納になったり、いろんなケースがございますので、各課がまず対応に苦慮しているという事案を持ち寄ってやっぱり検討、対策本部の中で共通の課題として検討していくことがこれからの作業として重要じゃないかなと思っております。
それから、個々の事例につきまして、私も監査委員の立場といってもやっぱり狭い町ですので、固有名詞なんかは監査委員としても余り知りたくもないし、例えばAという事例についてはこういう事情がある、それから督促に行ってもこういう不誠実な対応しか認められませんよ。だからやむを得ず、やっぱり資産もあるようですし、訴訟に訴えて裁判で強制的に払っていただく手段をとる必要があるだろうとか、それから具体的には最終的には権利の放棄になってきますけども、個々こういう事情でやっぱり単純に生活保護世帯だというふうな切り方じゃなくて、個々の事例をやっぱり検討しながらやって、これから具体的に対応していくことが今後の検討課題じゃないかなというふうに思っています。
もう少しそういう意味で、中身についてはまだ私どもも監査を実際見たことはありませんけども、単純な説明は受けておりますけども、10数年にわたって、あるいは100万を超える単位での事例がこの中には含まれてるということは伺っております。そういう状態でございます。
○議長(前田 勝美君) 11番、酒井議員。
○議員(11番 酒井 幸雄君) 初めに未収額の状況の中から伺うわけですけど、このたびの23年度、不納欠損する額が920万、これは現年分とそれから滞納分合わせてなんですけど、それから収入未済額が2億400万。これは税だけでなしに使用料、利用料を含めてなんですけど、これだけ上がってきて、監査委員が意見書で言われてるように、個々の事情で私たちも考慮せにゃいけん部分ちゅうのはあるんだろうなちゅうのはわかります。もう何ぼ頑張ってもこれは無理だろうなちゅう部分もあるんだろうな。
ただ、それだけで理解しちゃうと、職員が努力されんでもそういう形でこれからもずっと決算が動いちゃう可能性があるもんですので、これはお願いです。
ぜひ、今、小さい町だからと言われましたけど、小さい町だからわかる部分があるわけでして、何件かピックアップしていただいて、Aさん、Bさんでなしに実態、生活実態の見える部分があるわけでして、これは監査委員が持たれた特別な権利でありますので、ぜひその権限を利用していただいて、実際に何件か見たらこういう状態だったちゅう部分も含めて、私たち議会の方にも報告をこれからはしていただけるような形がとれんのか。その辺をお願いしておきたいと思います。
それと、町長にお尋ねするわけなんですが、何だらあし第2次総合計画は絵にかいたもちじゃなしに、確実に5年間たったらこの辺までいきましたちゅう形を町民に報告できるようにしてほしいわけです。
それで、今、本当に住民があちこちから声を出されるのは、行政が遠くなった。もっと職員が地域の中に出ていかにゃいけません。例えば、23年度の決算で一般会計からも持ち出しした国民健康保険、5,100万一般会計から持ち出してやったわけですね。もう健康づくりを進めにゃいけんちゅうのはわかっとったわけだけど、実態は23年度できなんだ。それとあわせて、介護保険ももう赤字になるちゅうのはわかっておりながら、その健康づくりのために要介護者をどれだけ減らせれるかちゅう、そういう形で進むこともできなんだちゅう部分も反省材料としてしっかりとらえておかれにゃ、これで23年度は終わったちゅう、そういう発想で職員の皆さんが終わっちゃったら、多分5年後、あと4年後ですけど、その目的を達成できんようになってしまうんじゃないか。産業面でもそうですし、それからそのほかにも今大きな課題として防災ちゅう部分があります。地域が支え合って寝ついておられる方々をしっかりと避難させる形だとか、認知症やいろんな高齢者の皆さんの病気もふえてきています。それを支える形ができることによって、その地域で生きておられる方々にも生きがいみたいなんが見えてくる部分もあるわけでして、そういうアドバイスを行政の優秀な職員がどんどん地域に出ていって知恵をかしてあげたり一緒になって汗をかく形をつくることによって、もっともっと地域が元気になる形、できるんじゃないかなちゅうぐあいに思っております。
子育て支援にしても、行政区単位とか広い範囲で皆さんに集まってもらってやるのもそれは大事なことだけど、地域でまず子どもを育てていくちゅう形があれば、子どもたちの心に育つ過程の中でしっかりとその地域の温かさが伝わってくると思います。伝わることによって、子どもたちが成長したときにこの地域でまた頑張りたいちゅう部分が生まれてくるように思います。そういう次の時代へつながるような形をぜひ目指して頑張ってほしいなと思います。
だけえそういう反省点をもう一遍総括してみて、町長なりに職員に伝える。もう24年度も半分済んでしまいましたけど、何とか早くしなければ、このままでいけば国保会計にしても介護保険会計にしても大変なことになってしまうなちゅう危機感だけが私たちには伝わってくるわけでして、どうかその辺しっかりと認識されて、頑張っていただくようにお願いしておきたいと思います。
○議長(前田 勝美君) いいですな、答弁は。
そのほか、ありませんか。
1番、石井議員。
○議員(1番 石井 輝美君) 決算ということでありますけれども、19会計の決算が提案をされましたが、平成23年度の当初予算あるいは補正予算の際に私が反対をしたという会計につきましては、認定に賛成しないということをまずもって申し上げた上で、総括質疑を行いたいと思います。
宮脇町長は湯梨浜は一つという信念のもと、公正で公平な町政を築くんだという、これが私の、すなわち宮脇町長の為政者としての決意だ、原点だということを述べられておられます。それでこういう視点で見たときに、本当に湯梨浜は町民が一つになっているんかと。それを考えたときに、同和地区がある。同和行政が取り組まれて……(「議長、総括質疑だで」と呼ぶ者あり)こういうことについては湯梨浜は一つと思えない、こういう町民がほとんどだと私は思います。これはそういう声も私は実際に聞いてまいりました。(「議長、ストップさせないけんわい」と呼ぶ者あり)
それで、同和行政として一般会計の中では……(発言する者あり)減免ですから、徴税費の関係、それからもう一つは教育費の中で大きな支出がなされている。ですから、私は総括質疑として言っておるわけです。
○議長(前田 勝美君) 石井議員さん、ちょっと意見をストップしてください。
総括質疑でございますので……。
○議員(1番 石井 輝美君) 総括質疑を今やってるんですよ。だから、一般会計の中で減免措置は徴税費の関係だし、それから教育関係については教育費のことですから……(発言する者あり)いやいや、だから私は総括で取り上げてるんです。
それで続けますけれども……(「何で続けるだいや」と呼ぶ者あり)この問題について私が総括質疑をしようとすれば、何やかんやとおっしゃるのは酒井さん、自分自身はちゃんとやってて、人がやろうとすれば……(発言する者あり)
○議長(前田 勝美君) 石井議員さん……。
○議員(1番 石井 輝美君) 町長の政治姿勢の問題と絡めて、具体的にお尋ねをしようとしている。続けますよ。
○議長(前田 勝美君) 簡潔にお願いします。
○議員(1番 石井 輝美君) それでね、町長は本当に湯梨浜町は一つなんだと、町民は一つなんだという町政を本気になってつくり上げようとなさっているんでしょうか。私は、同和行政を進める、これは明確に同和地区の人たちのためにやる事業ですから、それを推進をしながら町民は一体どういう認識、理解を生むんかと。これを見れば、町民は同和地区の人、そうじゃない人、そういうぐあいに意識づけがはっきりしてくる。こういうことをなくして、本当に同和の視点で人を見るというような意識そのものがない自由で平等な人間関係を築いていく。すなわち、湯梨浜は一つ、町民は一つなんだと言えるような町政を、町を築いていく。そのためには、どうしても私は同和の特別対策はやめちゃう、やめなければならない、こういうぐあいに思うんです。
平成23年度に同和の減免として、同和ゆえの固定資産税の減免、幾ら減免なさいましたか。また、教育関係の問題では地区進出学習会、どんな効果が得られたんですか。町長が言うように、町民は一つと言えるような町政に向けてどんな効果がその取り組みによってあったんですか。町民は一つだと思える意識が広がったんですか。それをどう見ていらっしゃいますか。
○議長(前田 勝美君) 町長、町民が一つという答弁をしてください。
○町長(宮脇 正道君) 石井議員おっしゃいました同和地区、同和対策事業をやることが、だれがその同和地域の出身の方でというようなことで町が一つにならないというようなお話でございましたけれども、私がだれが同和地域の方でだれがそうでない方でというようなことで物事を見たり考えたりしてはおりません。
ただ、大切なことは、人権を守るために必要なことをやっているんだというふうに思っております。ですから、石井さんの御主張はかねがね伺ってるわけなんですけれども、それとは別にこの議会、きょうの全員協議会の中でも御報告申し上げましたように相変わらず差別的な落書きが町内で起こったりしておる。そういう現実がありますと、やはりそういう理解は間違ったことなんですよということをきちんとすべての町民の方に認識していただく必要がある。そのために努力をしているんだということで御理解をいただきたいと思います。
○議長(前田 勝美君) 1番、石井議員。
○議員(1番 石井 輝美君) だれが同和地区の人であるかそうでないか、そういうような肩書はしてないんだというようなことをおっしゃいましたけれども、実際は同和地区の方たちの固定資産税だからこそ一律に減免されてるんでしょ。だからそれは行政がこの人は同和地区の減免対象になる人だということをみずから確認した上でやってるんですから、宮脇さんの町政のもとでやられてるということですから、矛盾をしているということです。
それで、きょうの全協で7月にあった差別事象の問題おっしゃいました。あれは具体的には「えた」というぐあいに落書きがしてあったということで、同和に関する差別事象だということでありますけれども、だからああいう差別事象が起こるから同和の特別対策はやらなくちゃならないんだと。これが論だと思うんです。それで、そういう論を同和の地区の関係者の方もおっしゃる。それをせんだって私、体験しましたけれども、そういうことを言いながらずっと同和の特別対策をやっていけば、決して同和の視点で人を見るというような意識そのものがないそういう社会、湯梨浜は町民は一つなんだと、そういう社会は来ないということだと思うんですよ。(発言する者あり)
それから、あの落書きは……。
○議長(前田 勝美君) 石井議員。
○議員(1番 石井 輝美君) これは事の本質をきちんと突いてると思います。「えた」だと。(発言する者あり)
○議長(前田 勝美君) 石井議員。
○議員(1番 石井 輝美君) この身分差別の問題が……。
○議長(前田 勝美君) 石井議員、発言を中止する、あんた。ストップしてください。
そのほか、ございませんか。
○議員(1番 石井 輝美君) 不当だよ、それは。まだ話があるよ。
○議員(5番 寺地 章行君) 議長、今まで言われた答弁、町長が答弁できるとこまでしていただいて、打ち切ってください。
○議長(前田 勝美君) 町長、答弁あるかな。
町長。
○町長(宮脇 正道君) 差別があることと、それから同対事業で取り組むこととは別のことだという御指摘がございました。そういう差別が存すれば、その差別と闘う気持ちを涵養することも必要でしょうし、そういうことを許しちゃいけないという気持ちもみんなが持つことが必要だろうと思っております。
経済的な面での支援ということは、現実にその差別が底辺といいますか温床としてあって、その上で土地の売買等がなかなかうまくいかないというような現実がありますから、そこに手を差し伸べているだけであって、それはそれで矛盾していることにはならないというふうに思っております。
○議長(前田 勝美君) そのほか、ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前田 勝美君) 総括質疑なしと認めます。よって、総括質疑を終結します。
議案第68号、平成23年度
湯梨浜町住宅新築資金等貸付事業特別会計歳入歳出決算認定についてを議題とします。
総括質疑に入ります。総括質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前田 勝美君) 総括質疑なしと認めます。よって、総括質疑を終結します。
議案第69号、平成23年度
湯梨浜町高齢者及び障がい者住宅整備資金貸付事業
特別会計歳入歳出決算認定についてを議題とします。
総括質疑に入ります。総括質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前田 勝美君) 総括質疑なしと認めます。よって、総括質疑を終結します。
議案第70号、平成23年度
湯梨浜町国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算認定についてを議題とします。
総括質疑に入ります。総括質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前田 勝美君) 総括質疑なしと認めます。よって、総括質疑を終結します。
議案第71号、平成23年度
湯梨浜町後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定についてを議題とします。
総括質疑に入ります。総括質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前田 勝美君) 総括質疑なしと認めます。よって、総括質疑を終結します。
議案第72号、平成23年度
湯梨浜町介護保険特別会計歳入歳出決算認定についてを議題とします。
総括質疑に入ります。総括質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前田 勝美君) 総括質疑なしと認めます。よって、総括質疑を終結します。
議案第73号、平成23年度
湯梨浜町温泉事業特別会計歳入歳出決算認定についてを議題とします。
総括質疑に入ります。総括質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前田 勝美君) 総括質疑なしと認めます。よって、総括質疑を終結します。
議案第74号、平成23年度
湯梨浜町下水道事業特別会計歳入歳出決算認定についてを議題とします。
総括質疑に入ります。総括質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前田 勝美君) 総括質疑なしと認めます。よって、総括質疑を終結します。
議案第75号、平成23年度
湯梨浜町農業集落排水処理事業特別会計歳入歳出決算認定についてを議題とします。
総括質疑に入ります。総括質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前田 勝美君) 総括質疑なしと認めます。よって、総括質疑を終結します。
議案第76号、平成23年度
湯梨浜町簡易水道事業特別会計歳入歳出決算認定についてを議題とします。
総括質疑に入ります。総括質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前田 勝美君) 総括質疑なしと認めます。よって、総括質疑を終結します。
議案第77号、平成23年度
湯梨浜町分譲宅地造成事業特別会計歳入歳出決算認定についてを議題とします。
総括質疑に入ります。総括質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前田 勝美君) 総括質疑なしと認めます。よって、総括質疑を終結します。
議案第78号、平成23年度
湯梨浜町長瀬財産区
特別会計歳入歳出決算認定についてを議題とします。
総括質疑に入ります。総括質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前田 勝美君) 総括質疑なしと認めます。よって、総括質疑を終結します。
議案第79号、平成23年度
湯梨浜町橋津財産区
特別会計歳入歳出決算認定についてを議題とします。
総括質疑に入ります。総括質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前田 勝美君) 総括質疑なしと認めます。よって、総括質疑を終結します。
議案第80号、平成23年度
湯梨浜町宇野財産区
特別会計歳入歳出決算認定についてを議題とします。
総括質疑に入ります。総括質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前田 勝美君) 総括質疑なしと認めます。よって、総括質疑を終結します。
議案第81号、平成23年度
湯梨浜町舎人財産区
特別会計歳入歳出決算認定についてを議題とします。
総括質疑に入ります。総括質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前田 勝美君) 総括質疑なしと認めます。よって、総括質疑を終結します。
議案第82号、平成23年度
湯梨浜町東郷財産区
特別会計歳入歳出決算認定についてを議題とします。
総括質疑に入ります。総括質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前田 勝美君) 総括質疑なしと認めます。よって、総括質疑を終結します。
議案第83号、平成23年度
湯梨浜町花見財産区
特別会計歳入歳出決算認定についてを議題とします。
総括質疑に入ります。総括質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前田 勝美君) 総括質疑なしと認めます。よって、総括質疑を終結します。
議案第84号、平成23年度
湯梨浜町国民宿舎事業特別会計剰余金の処分及び決算認定についてを議題とします。
総括質疑に入ります。総括質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前田 勝美君) 総括質疑なしと認めます。よって、総括質疑を終結します。
議案第85号、平成23年度
湯梨浜町水道事業会計剰余金の処分及び決算認定についてを議題とします。
総括質疑に入ります。総括質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前田 勝美君) 総括質疑なしと認めます。よって、総括質疑を終結します。
お諮りいたします。議案第67号から議案第85号までの19議案については、議員全員で構成する平成23年度決算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することにしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前田 勝美君) 異議なしと認めます。よって、議案第67号から議案第85号までの19議案については、平成23年度決算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することに決定をいたしました。
この特別委員会の委員長及び副委員長について、委員会条例第8条第2項の規定により、特別委員会において互選をお願いいたします。
暫時休憩いたします。議員の皆さんは控室にお願いします。
午後1時44分休憩
───────────────────────────────
午後1時48分再開
○議長(前田 勝美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
特別委員会の委員長及び副委員長の互選結果を報告いたします。
委員長に上野昭二議員、副委員長に吉田礼治議員が選任されました。
─────────────・───・─────────────
◎日程第24 議案第86号 から 日程第33 議案第95号
○議長(前田 勝美君) 日程第24、議案第86号から日程第33、議案第95号までの10議案を一括議題とします。
順次提案理由の説明を求めます。
町長。
○町長(宮脇 正道君) 議案第86号、平成24年度
湯梨浜町一般会計補正予算(第2号)から議案第95号、平成24年度
湯梨浜町水道事業会計補正予算(第2号)までの10会計の補正予算について、一括して提案理由を申し上げます。
まず、議案第86号、平成24年度
湯梨浜町一般会計補正予算(第2号)につきましては、既定の歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ3億6,004万3,000円を追加し、補正後の歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ92億7,929万8,000円とするものでございます。
歳出の主な補正内容といたしましては、総務費では今回の補正予算における剰余金のうちから財政調整基金に積み立てる経費、減債基金に積み立てる経費。それから、民生費では保健福祉センターつわぶき荘及びその関連敷地の測量登記業務に要する経費、障がい児通所施設給付事業に要する経費、東郷地域の幼保一体の新施設建設に向けた委員会設置や基本設計に要する経費。衛生費では、9月からポリオワクチンが生ポリオワクチンから不活化ポリオワクチンに変わることに伴いそれに要する経費、それから各種がん検診の受診希望者数の増に伴います検診委託経費。それから、農林水産費では青年の新規就農者に対します経営開始型の給付事業補助金。土木費では、町道筒地原線及びその周辺で発生している亀裂状況を測量調査し、今後の対応策について検討するための経費。教育費では、県指定文化財であります尾崎家住宅管理費補助金。それから、災害復旧費では8月の梅雨前線豪雨によりまして崩壊した羽衣石地域内の農地を復旧するための経費、これらを計上いたしておるものでございます。
次に、議案第87号、平成24年度
湯梨浜町国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、既定の歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ8,247万7,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ19億8,884万6,000円とするものでございます。
補正の主な内容は、国民健康保険財政調整基金への積立金、療養給付費交付金等の確定による精算返納金などでございます。
続きまして、議案第88号、平成24年度
湯梨浜町後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)につきましては、既定の歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ227万7,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ1億7,442万2,000円とするものでございます。
補正の主な内容は、後期高齢者医療広域連合へ支払います納付金の増額でございます。
次に、議案第89号、平成24年度
湯梨浜町介護保険特別会計補正予算(第2号)につきましては、既定の歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ1,396万2,000円を追加し、補正後の歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ16億8,686万2,000円とするものでございます。
補正の主な内容は、国庫支出金等の精算返納金でございます。
次に、議案第90号、平成24年度
湯梨浜町温泉事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、既定の歳入歳出予算の総額3,688万2,000円に変更はございませんが、前年度繰越金の確定に伴い繰入金を206万円減額し、繰越金を同額増額する財源の振りかえを行うものでございます。
続きまして、議案第91号、平成24年度
湯梨浜町下水道事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、既定の歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ175万4,000円を追加し、補正後の歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ11億8,802万3,000円とするものでございます。
補正の主な内容は、流域下水道建設費負担金及び公共下水道維持管理経費の増額補正であります。
次に、議案第92号、平成24年度
湯梨浜町簡易水道事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、既定の歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ77万7,000円を追加し、補正後の歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ5,558万4,000円とするものでございます。
補正の主な内容は、落雷による配水管改良事業の増額補正でございます。
次に、議案第93号、平成24年度
湯梨浜町東郷財産区
特別会計補正予算(第1号)につきましては、既定の歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ34万円を追加し、補正後の歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ406万円とするものでございます。
補正の主な内容は、植林事業の実施面積の増に伴います財産管理経常経費の増額でございます。
次に、議案第94号、平成24年度
湯梨浜町国民宿舎事業特別会計補正予算(第2号)について提案理由を申し上げます。
このたびの補正予算は、収益的支出の事業費用を85万円増額して、補正後の総額を3億4,696万7,000円とするものでございます。
主な内容は、客室シャワートイレの取りかえ修繕費の増でございます。
最後に、議案第95号、平成24年度
湯梨浜町水道事業会計補正予算(第2号)の提案理由を申し上げます。
収益的支出の予定額、水道事業費用を24万8,000円増額いたしまして、合計1億7,185万9,000円とするものでございます。内容は、原水及び浄水費等の増でございます。
以上、いずれも地方自治法第96条第1項の規定により、本議会の議決を求めるものでございます。
詳細につきましては、担当課長がそれぞれ御説明申し上げますので、御審議の上、御議決を賜りますようお願いいたします。
○議長(前田 勝美君) 続いて、順次担当課長より補足説明を求めます。
総務課長。
○総務課長(山下 章君) それでは、議案第86号、平成24年度
湯梨浜町一般会計補正予算(第2号)の詳細な説明をいたします。
6ページをお願いします。第2表、債務負担行為の補正でございます。これは追加でございます。平成24年度農業近代化資金利子補給、期間は平成25年度から30年度まででございまして、限度額は16万8,000円でございます。
次のページ、7ページです。第3表、地方債補正です。変更でございます。
まず、過疎対策事業債です。限度額840万円を870万円に増額補正するものでございます。30万円の増です。
臨時財政対策債、これを3億4,600万を3億8,156万4,000円に増額するものでございます。3,556万4,000円の増でございます。
続きまして、歳入に行きます。10ページです。
まず、町税でございます。1款町税、1項町民税、1目個人でございます。現年課税分として均等割、所得割、3,384万6,000円の増額補正でございます。増の主な理由としましては、子ども手当扶養控除が廃止されたことによるものと、納税義務者数の増などが上げられます。
次の8款の地方特例交付金でございます。これは527万8,000円の増額補正です。この地方特例交付金というのは、恒久的な減税の影響による地方の減収を補てんするものでございまして、国からの交付決定に基づいて今回補正するものでございます。
9款地方交付税でございます。2億6,807万1,000円の増額補正でございます。これは普通交付税が今回確定したために補正するものでございます。
次の11款の分担金及び負担金、2項の負担金でございます。2目の民生費負担金の中の3の児童福祉費負担金です。保育所措置児童保育料です。これは831万1,000円の減額でございます。
下の方に幼稚園の使用料というのもございます。これは137万3,000円を減額補正でございますけれど、この理由としては仮算定と7月の本算定の差額を今回補正するものでございます。減の主な理由としましては、階級別の人数が下降の方に下がったということで減額補正するものでございます。
続きまして、13款の国庫支出金、1項の国庫負担金、1目の民生費国庫負担金の中の2の児童福祉費負担金でございます。障がい児通所給付費等の負担金229万6,000円増額補正でございます。これは歳出の方でも言いましたけど、扶助費を増額補正したことによりまして国の負担分2分の1でございますけど、増額補正するものでございます。
下の方でございます。14款県支出金、1項県負担金でございます。2目の民生費県負担金で、次のページめくっていただきますと、12ページです。3節です、児童福祉費負担金の障がい児通所給付費等の負担金114万8,000円増額補正しております。これにつきましても、歳出の扶助費を増額補正したことによりまして県の負担金も増額補正するものでございます。
次の2項の県補助金の中の4目です。農林水産業費県補助金でございます。これの1節農業費県補助金の中の国土調査事業補助金112万5,000円増額補正しております。これは事業費の増額補正に伴いまして、県の補助も増額補正するものでございます。次の青年就農給付金(経営開始型)給付事業費補助金150万円、これも増額でございます。1名対象者を追加した分の措置分でございまして、補助率は10分の10でございます。
次の13ページでございます。17款の繰入金、真ん中あたりです、1項の基金繰入金でございます。財政調整基金繰入金、これは1億300万円の減額でございます。これにつきましては、一応これまでの補正で1億300万円を財源不足の措置として財政調整基金から繰り入れする予算措置をしていましたが、普通交付税等の確定によりまして歳入が増となったために、すべて減額してゼロ円とするものでございます。
次の18款の繰越金でございます。純繰越金として1億1,284万4,000円増額補正しております。これは平成23年度の一般会計の決算については今回の議会に上程をしておりますけど、平成23年度の一般会計の実質収支額は3億684万4,000円でございました。このうち、地方自治法第233条の規定にこれは半額以上積み立てということになっておりますので、1億5,400万円を基金に繰り入れしております。その残りの部分を今回補正で1億1,284万4,000円を計上するものでございます。
次に、14ページでございます。20款町債でございます。5目の商工債ということで、過疎対策債でございます。過疎対策債として、ゆりはま大漁まつりに30万円ということでございます。これは当初、市町村交付金を財源としていた部分につきまして、全額起債を充当することとしましたので、30万円を増額補正するものでございます。
次の9目の臨時財政対策債でございます。これを3,556万4,000円増額補正するものでございます。これは交付税算定におけます発行可能額を計上いたしました。増額補正するものでございます。
続きまして、歳出でございます。15ページからいきます。
2款の総務費、1項総務管理費でございます。3目の財政管理費でございます。積立金2億8,300万円計上しております。内訳としては、財政調整基金積立金に1億8,300万、減債基金積立金に1億ということで、これにつきましても歳入の普通交付税のところでお話ししましたけど増額補正しましたので、剰余金につきまして財政調整基金、減債基金それぞれに積み立てるものでございます。
11目のCATV費でございます。ゆりはまネット臨時経費として66万7,000円計上しております。これは県道の改良工事に伴う移転補償工事でございます。
続きまして、16ページでございます。15目の諸費でございます。23の償還金利子及び割引料として3,874万9,000円を計上しております。これは平成23年度の国及び県補助の精算の返納金をここに計上しております。
続きまして、17ページでございます。3款民生費、1項の社会福祉費の中の4目の保健福祉センター費でございます。ここに保健福祉センター敷地測量登記業務事業として委託料180万円計上しております。これにつきましては、平成25年度に保健福祉センターつわぶき荘を町社会福祉協議会に譲渡する予定としておりますが、施設につきましては無償、土地については有償を基本として、現在協議を進めております。その前段といたしまして、土地については建設当時から整理されてないということがございまして、譲渡に支障がないよう土地の合筆、分筆などを行う必要がありますので、今回その経費を計上させていただきました。
次に、18ページでございます。18ページの上から3つ目ですか、療養介護医療給付費として163万8,000円計上しております。これにつきましては、制度の改正によりまして18歳以上の方がこの療養介護の対象となったために、今回の補正にその医療給付費を計上するものでございます。
次の2項の児童福祉費です。1目の児童福祉総務費でございます。障がい児通所施設給付事業扶助費として459万2,000円を計上しております。これは対象者の増加などにより増額補正するものでございます。
次の19ページでございます。上の方でございます。保育所等統廃合事業として265万2,000円計上しております。そのうち委託料は257万円計上しておりますけど、これにつきましては東郷保育所と花見保育所を統合し、花見コミュニティー敷地内に新設するために今回費用を計上するものでございまして、委託料につきましては基本設計委託料ということで今回計上させていただきました。
続きまして、20ページでございます。上の方に委託料がございます。これは予防費の予防接種の委託料を計上しております。350万円計上です。これにつきましては、予防接種法実施規則が改正されまして、平成24年9月からポリオのワクチンが生ポリオワクチンから不活化ポリオワクチンに切りかわりました。このことに伴いまして接種回数が2回から4回になるなどの変更がございまして、その必要経費を計上するものでございます。
次の5目の保健対策費の中に各種がん検診事業ということで940万4,000円増額補正しております。これにつきましては、本年度から地区健康推進員さんを通しまして各種がん検診希望申込書の配布、回収を行ったことによりまして、受診希望者が当初予算計上数より大きく上回ったために、今回委託料を追加補正するものでございます。
次の5款農林水産業費の1項農業費でございます。3目農業振興費の中の青年就農給付金(経営開始型)給付事業補助金として150万円計上でございます。この給付につきましては、青年新規就農者に対しまして給付金を給付することによりまして就農意欲の喚起、就農の定着を目的に行うものでございまして、補助率は10分の10でございます。歳入の方でも申しましたように、当初予算では1名を計上しておりましたが、今回さらに1名を追加補正するものでございます。
次の21ページの上でございます。地籍調査事業として150万円計上でございます。これは国からの事業費追加配分によりましての事業費の増でございまして、この事業費の増によりまして調査区域を拡大したいということで計上しております。
続きまして、22ページでございます。土木費の河川費でございます。2目の河川維持費、河川維持臨時経費、修繕費として130万円計上です。これは準用河川、原川内の土砂撤去に係る費用を計上させていただきました。
次の23ページ、下の方でございます。9款の教育費の5項の社会教育費、5の青少年の家費でございます。工事費を78万6,000円計上しております。内容といたしましては、施設内の非常用照明の取りかえと敷地内の防犯灯の取りかえ工事費を計上いたしました。
その下でございます。6目の文化振興費の中の尾崎家住宅管理費補助金として85万円計上しております。これは追加補正でございまして、自動火災報知機の設備の設置に係る県補助金がかさ上げされたために、そのかさ上げ部分について予算計上するものでございます。
最後になります。24ページでございます。10款の災害復旧費、1項の農林水産業施設災害復旧費でございます。農地災害復旧事業として60万円計上しております。これにつきましては、8月13から14の梅雨前線豪雨により、農地が崩壊したことによりまして復旧工事を計上いたしました。1カ所分でございます。
最後に、予備費につきましては39万5,000円増額補正でございますけど、これは財源調整のために増額補正するものでございます。以上でございます。
○議長(前田 勝美君) 続いて、
健康推進課長。
○
健康推進課長(蔵本 知純君) そういたしますと、議案第87号、平成24年度
湯梨浜町国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)につきまして補足説明をさせていただきます。
予算書の方、6ページ、7ページの方をお願いいたします。6ページの方につきましては、交付決定がありまして額が確定したことなどによります補正でございますので、6ページの方は説明は省略をさせていただきます。
7ページをお願いいたします。中ほど、9款の繰越金でございます。7,792万円の増額をお願いさせていただいております。これにつきましては、平成23年度の国の財政調整交付金が予算額対比約3,000万円多く歳入があったことと、一方で歳出の方で平成24年の1月診療分と2月診療分の医療費が、ここ2年間の中では1カ月当たりの医療費といたしましては一番低い金額で2カ月間推移をしたということなどが主な要因となりまして、結果的には繰越金になったということが主な理由でございます。
それから、すぐその下の10款諸収入、3項の雑入の1目第三者納付金590万4,000円の増額でございます。これは平成22年の交通事故によりますけがが完治をされまして、加害者側からの支払いがあったことによります増額でございます。
それから、下の5目の返納金の94万3,000円につきましては、7月の月例報告会でも報告をさせていただきましたが、過年度分の資格喪失中の受診にかかわります被保険者からの返納金の補正が主なものでございます。
次に、はぐっていただきまして8ページ、9ページをお願いいたします。9ページの中ほど、下の方をお願いいたします。9款の積立金、1項の基金積立金、1目の国民健康保険基金積立金でございます。5,100万7,000円の増額をお願いをさせていただいております。先ほど歳入でも申し上げましたが、平成23年度の法定外繰入金相当額を急激な医療費の高騰など、支出の増加に対応するために基金として積み立てをお願いをさせていただきたいというものでございます。
それから、次の10款の諸支出金でございますが、2,616万5,000円の補正をお願いをさせていただいております。主な理由は、平成23年度の国の療養給付費負担金が約2,560万円歳入超過になっておりまして、精算によります国への返納金でございます。
国保の特別会計については以上でございます。
次に、議案第88号、平成24年度
湯梨浜町後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)について補足説明をさせていただきます。
最後の方、6ページ、7ページをお願いいたします。
6ページ、歳入でございます。4款の繰越金でございます。227万7,000円の補正をお願いをしております。繰越金の確定によるものでございます。
次に、7ページでございます。歳出でございます。3款の後期高齢者医療広域連合納付金でございます。227万8,000円の追加、増額補正でございます。これは平成23年度の後期高齢者医療保険料をそのまま広域連合の方に納付する仕組みになっているわけですが、予算不足によりまして一部納付ができていないものがございますので、平成24年度に計上させていただいて納付をするというものでございます。以上でございます。
○議長(前田 勝美君) 続いて、
長寿福祉課長。
○
長寿福祉課長(
地域包括支援センター所長)(竹本 恵子君) それでは、議案第89号、平成24年度
湯梨浜町介護保険特別会計補正予算(第2号)の補足説明をさせていただきます。
6ページをお開きいただきたいと思います。7款繰越金、1項繰越金、1目の繰越金につきましては、平成23年度の決算によりまして1,396万2,000円を増額計上いたしております。
7ページの歳出でございます。6款諸支出金、1項償還金及び還付加算金、2目償還金につきましては、平成23年度の介護給付及び地域支援事業を実績により精算した結果、受け取り超過となった国庫負担金等の返納金を計上いたしております。この内訳は、国庫負担金が326万2,000円、県負担金133万7,000円、支払い基金交付金分が339万8,000円でございます。
なお、5款の予備費につきましては、歳入歳出の差し引きにより計上いたしております。以上です。
○議長(前田 勝美君) 続いて、
産業振興課長。
○
産業振興課長(山田 正明君) 議案第90号、温泉事業
特別会計補正予算(第2号)の補足説明をさせていただきます。
歳入歳出総額の変更はございませんが、前年度の繰越金の確定による財源振替の補正でございます。
6ページ、7ページをごらんいただきたいと思います。歳入で、基金繰入金を206万円減額し、繰越金に同額を増額しております。
これに伴いまして、歳出でございますが、一般管理費の財源内訳を特定財源から一般財源に206万振りかえております。以上でございます。
○議長(前田 勝美君) 続いて、
建設水道課長。
○
建設水道課長(岸田 智君) それでは、議案第91号と92号の2会計の補足説明をいたします。
初めに、議案第91号、平成24年度
湯梨浜町下水道事業特別会計補正予算(第2号)の補足説明をいたします。
4ページをお願いいたします。第2表、地方債補正でございます。流域下水道整備事業債の限度額を90万円追加いたしまして、880万円にするものでございます。起債の方法、利率、償還の方法につきましては、補正前と同じ条件でございます。
続きまして、7ページをお願いいたします。歳入でございます。4款繰入金、1項他会計繰入金、1目一般会計繰入金ですが、増額の80万5,000円を計上させていただいております。
5款諸収入、1項雑入、1目雑入ですが、4月の22日の暴風雨によります泊浄化センター屋根の修繕に伴います共済金ということで、4万9,000円を計上しております。
6款町債、1項町債、1目事業債ですが、増額の90万円を計上しております。
続きまして、歳出でございます。8ページをお願いいたします。2款事業費、1項流域下水道整備事業費、1目流域下水道整備事業費ですが、流域下水道事業の増額に伴います負担金85万4,000円を計上しております。
2項公共下水道整備事業費、1目維持管理費ですが、マンホールポンプ等の取りかえ工事で90万円を計上しております。
3款公債費、1項公債費、1目元金につきましては、財源振替によるものでございます。以上でございます。
続きまして、議案第92号、平成24年度
湯梨浜町簡易水道事業特別会計補正予算(第1号)の補足説明をいたします。
歳入でございます。6ページをお願いいたします。4款諸収入、1項雑入、1目雑入ですが、77万7,000円を計上しております。これは落雷によります共済金でございます。
歳出でございます。7ページをお願いいたします。1款衛生費、1項上水道費、1目簡易水道費ですが、工事請負費に77万7,000円を計上しております。これは雷によります警報装置の取りかえ工事によるものでございます。以上でございます。
○議長(前田 勝美君) 続いて、企画課長。
○企画課長(中本 賢二君) それでは、議案第93号、平成24年度
湯梨浜町東郷財産区
特別会計補正予算(第1号)を説明します。
6ページ、7ページを開いていただきたいと思います。6ページ、歳入でございます。大きなもののみの説明にさせていただきたいと思います。
4款の諸収入、2項雑入、1目の雑入22万5,000円の増額でございます。これにつきましては、造林事業の事業費が膨らんだための県の補助金が入ってくるということで、22万5,000円という形になっております。
続きまして、歳出でございますが、2款の財産費、1項財産管理費、1目の財産管理費でございます。34万円の増額でございます。内容につきましては臨時職員の賃金、これは管理地の草刈り作業に5万7,000円、それと先ほど歳入の方でも説明しましたが造林の委託の面積の増額、これは現地精査によりまして面積を増額したものでございますので、これが28万3,000円の計上をさせていただいたところでございます。
それと、先ほど雑入の方で県補助と言いましたけども、実質は県の補助から森林組合に入って、森林組合からの補助という形になっておりますので、訂正をさせていただきたいと思います。以上です。
○議長(前田 勝美君) 続いて、
水明荘支配人。
○
水明荘支配人(岩垣 衡君) 議案第94号、平成24年度
湯梨浜町国民宿舎事業特別会計補正予算(第2号)について補足説明いたします。
3ページをごらんください。損益勘定の支出、1款事業費用、1項営業費用、1目施設経営費と修繕費については、館内の既設トイレの水漏れによりまして温水洗浄便座、いわゆるシャワートイレを更新する費用としまして、本年度15台分の85万円を増額補正するものでございます。以上でございます。
○議長(前田 勝美君) 続いて、
建設水道課長。
○
建設水道課長(岸田 智君) 議案第95号、平成24年度
湯梨浜町水道事業会計補正予算(第2号)の補足説明をいたします。
6ページをお願いいたします。収益費用明細書でございます。1款水道事業費、1項営業費用、1目原水及び浄水費ですが、増額の6万6,000円を計上しております。これは埴見地区の漏水や佐美地区の配水管改良に伴います断水区域を縮小するために、倉吉市よりの水道水の供給を受けるものでございます。また、今後は埴見、門田等の配水管改良工事がございます。こちらにも対応するものでございます。
4目総係費ですが、18万2,000円を計上しております。内容といたしましては、軽トラックのリース料と、それに伴います自動車共済の追加分。それから、羽合新配水池の建物共済の額確定によります増額計上させていただいております。以上です。
○議長(前田 勝美君) 以上で補正予算の提案理由の説明を終わります。
─────────────・───・─────────────
◎日程第34 議案第96号 及び 日程第35 議案第97号
○議長(前田 勝美君) 日程第34、議案第96号及び日程第35、議案第97号の2議案を一括議題とします。
順次提案理由の説明を求めます。
町長。
○町長(宮脇 正道君) 議案第96号、
湯梨浜町防災会議条例等の一部を改正する条例について提案理由を申し上げます。
この条例は、災害対策基本法の一部を改正する法律が平成24年6月27日に施行されたことに伴い、湯梨浜町防災会議及び湯梨浜町災害対策本部条例の各条例の一部を改正するものであり、地方自治法第96条第1項の規定に基づき本議会の議決を求めるものでございます。
続きまして、議案第97号、
湯梨浜町公共下水道条例の一部を改正する条例について提案理由を申し上げます。
今回の条例改正は、下水道法施行令の改正に伴い排除される水質基準の改正を行うものでございます。これも地方自治法第96条第1項の規定により、本議会の議決を求めるものでございます。
詳細につきましては担当課長が説明いたしますので、御審議の上、御議決を賜りますようお願いいたします。
○議長(前田 勝美君) 続いて、担当課長より補足説明を求めます。
総務課長。
○総務課長(山下 章君) それでは、議案第96号、
湯梨浜町防災会議条例等の一部を改正する条例について補足説明をいたします。
はぐっていただきます。改正案がございます。
まず、湯梨浜町防災会議条例の一部改正でございますけど、改正前、改正後と載っております。所掌事務につきましては、第2条の2号でございます。2号の「町の地域に係る災害が発生した場合において、当該災害に関する情報を収集すること」、この2号を改正後につきましては2号と3号、下線が引っ張ってあるところ、これに改正するということでございます。
それで改正前の3号については号がずれますので、これを4号にする。
それから、改正前の4号については改正後は5号ということで、下線の「前3号」のところを「前各号」というふうに改正するものでございます。
それから、組織でございます。第3条部分でございます。改正前は(1)から(8)号までありましたけど、これに(9)号を加えます。「自主防災組織を構成する者又は学識経験者のある者のうちから町長が任命する者3人以内」、これを追加するものでございます。
続きまして、裏面でございます。湯梨浜町災害対策本部条例の一部改正でございます。これは改正前、改正後というふうに下線が引っ張ってあります。
第1条の趣旨の改正です。災害対策基本法が改正されましたので、規定の条項がずれております。条項が改正となったために「第23条第7項」を「第23条の2第8項」に改正するものでございます。
なお、附則として、この条例は公布の日から施行するものでございます。以上です。
○議長(前田 勝美君) 続いて、
建設水道課長。
○
建設水道課長(岸田 智君) 議案第97号、
湯梨浜町公共下水道条例の一部を改正する条例について補足説明をいたします。
1枚めくっていただきたいと思います。第10条に、下水道に排除される水質基準を1号から39号まで現行で定めております。このうち、第25号に1・4−ジオキサン、1リットルにつき0.5ミリ以下を追加するものでございます。
また、現行の第25号から39号につきましては1号ずつ繰り下げ、第40号とするものでございます。
また、現行の39号の4行目、括弧書きなんですけども「(第21号に掲げる項目)」とありまして、この第21号が誤っておりました。第35号に訂正をお願いするものでございます。
なお、附則といたしまして、この条例は公布の日から施行するものでございます。以上でございます。
○議長(前田 勝美君) 以上で議案の提案理由の説明を終わります。
議案第86号から議案第97号までの審議は、9月27日に行います。
─────────────・───・─────────────
◎日程第36 報告第10号 及び 日程第37 報告第11号
○議長(前田 勝美君) 日程第36、報告第10号及び日程第37、報告第11号の2議案の報告を一括議題とします。
順次報告を求めます。
町長。
○町長(宮脇 正道君) 報告第10号、平成23年度
湯梨浜町健全化判断比率の報告及び報告第11号、平成23年度
湯梨浜町資金不足比率の報告について、一括して御報告申し上げます。
これは地方公共団体の財政の健全化に関する法律第3条第1項及び第22条第1項の規定により、監査委員の意見を付して本議会に報告するものでございます。
平成23年度
湯梨浜町健全化判断比率につきまして、実質赤字比率は実質収支額が黒字でございましたので、比率算定対象外でございました。
連結実質赤字比率も連結実質収支額が黒字でございましたので、比率算定対象外でございました。
実質公債費比率は17.2%、将来負担比率は94.0%で、4つの指標とも早期健全化基準以下でございます。
次に、平成23年度
湯梨浜町資金不足比率につきましては、水道事業会計から分譲宅地造成事業特別会計までの算定対象7会計すべて資金不足が生じていないため、比率算定対象外でございました。7会計すべて経営健全化基準以下でございます。
○議長(前田 勝美君) 続いて、報告第10号及び報告第11号に対する監査委員の意見を求めます。
代表監査委員。
○
代表監査委員(礒江 俊二君) お手元に財政健全化審査意見書という資料がございます。それにまとめておりますが、2ページをお願いいたします。
まず、23年度財政健全化審査に対する意見でございます。数値は、先ほど町長さんの方からいずれも報告がございました。
総合意見としまして、いずれも適正に作成されているものと認められます。
実質赤字比率につきましては、これは普通会計の実質赤字額が標準財政規模に示す割合を示すもので、黒字になっているということでございます。
それから、連結実質赤字比率については、これは普通会計だけじゃなくて特別会計、公営企業会計も含めた当町の全会計の赤字額を示すものでございます。これも同様に黒字だということでございます。
実質公債費比率につきましては、当町が負担する起債償還額、これと借金の返済額、公営企業の借り入れ分でしたり、広域連合が借り入れてる起債に対する当町の負担分等を含めた借金というか、それのトータルが標準財政規模に対してどのぐらいの割合でなってるかという比率でございます。これも先ほど町長が説明されました。前年度よりも0.6ポイント下がって17.2ということで、いわゆるイエローカードよりも大きく下回っているということです。
それから、4番目の将来負担比率につきましては当町が将来負担すべき債務で、これは広域連合分ですとか土地開発公社の分などもすべて含みます。これについては標準財政規模に対して何倍になるかという数値でございますが、イエローカード350ポイントに対して94ポイントだということで、大きく下回っております。
それから、4ページが今度は公営企業会計経営健全化についての審査意見でございます。
当町の公営企業というのは2つしかないですけども、これの算定に該当しますのは、ここの4ページの表に上がっている水道事業会計ほか7会計が対象となるものでございます。
個別意見のところで、各会計の資金不足比率については所定の計算による資金不足額がゼロないし余剰となるため比率計算対象外で、良好であるということでございます。以上でございます。
○議長(前田 勝美君) これより報告第10号、平成23年度
湯梨浜町健全化判断比率の報告についての質疑を行います。質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前田 勝美君) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結します。
続いて、報告第11号、平成23年度
湯梨浜町資金不足比率の報告についての質疑を行います。質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前田 勝美君) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結します。
以上で報告第10号及び報告第11号を終わります。
─────────────・───・─────────────
◎日程第38 報告第12号
○議長(前田 勝美君) 日程第38、報告第12号、議会の委任による専決処分の報告について(
車両ドアガラス破損による損害賠償に係る和解及び損害賠償の額の決定)を議題といたします。
報告を求めます。
町長。
○町長(宮脇 正道君) 報告第12号、議会の委任による専決処分の報告についてでございます。
報告第12号は、職員の過失による
車両ドアガラス破損事故の損害賠償額を定めたものでございます。
詳細につきましては、担当課長から説明いたします。
○議長(前田 勝美君) 担当課長より補足説明を求めます。
生涯学習・
人権推進課長。
○生涯学習・
人権推進課長(本田 義秀君) 報告第12号、議会の委任による専決処分につきまして、詳細を御説明申し上げます。
報告第12号は、職員の過失による
車両ドアガラス破損事故の損害賠償額を定めたものでございます。
去る24年7月25日に職員が中央公民館泊分館において草刈りを行ったところ、飛散した小石等が近くに駐車してあった和解相手方使用の車両に当たり、ドアガラスを破損させたものでございます。
この事故につきましては、本町と相手方の過失割合を100対0とし、相手方の車両の修繕費として2万1,000円を町が賠償することで相手方と協議が調いましたことから、地方自治法第180条第1項の規定に基づき、平成24年8月31日をもって専決処分したものでございます。
なお、当該賠償額につきましては、全国町村会総合賠償補償保険により全額補てんされるものであります。以上でございます。
○議長(前田 勝美君) 以上で報告第12号を終わります。
─────────────・───・─────────────
○議長(前田 勝美君) お諮りいたします。15日から17日までは会議規則第10条第1項の規定により休会したいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前田 勝美君) 異議なしと認めます。よって、15日から17日は休会とすることに決定をいたしました。
以上で本日の日程は全部終了いたしました。
本日はこれで散会いたします。
18日の本会議は午前9時から会議を開きますので、定刻までに出席してください。
大変お疲れでございました。
午後2時41分散会
───────────────────────────────...