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令和 2年第11回定例会(第4日目12月15日)

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  1. 八頭町議会 2020-12-15
    令和 2年第11回定例会(第4日目12月15日)


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    令和 2年第11回定例会(第4日目12月15日)      令和2年第11回八頭町議会定例会 会議録 (第4号)   招集年月日  令和2年12月15日 招集の場所  八頭町議会議場 開   会  令和2年12月15日 午前9時30分宣告        (第4日) 応招議員    1番 奥田のぶよ   2番 川西  聡   3番 小倉 一博    4番 小林 久幸   5番 森 亜紀子   6番 中村 美鈴    7番 岡嶋 正広   8番 坂根 實豊   9番 小原 徹也   10番 尾島  勲  11番 髙橋信一郎  12番 下田 敏夫   13番 栄田 秀之  14番 谷本 正敏 不応招議員    な  し 出席議員  応招議員に同じ 欠席議員  不応招議員に同じ
    地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名  町   長  吉田英人  副 町 長  岩見一郎  教 育 長  薮田邦彦  総務課長   木嶋成志  企画課長兼地方創生室長         岡崎好美  町民課長   小谷述代  保健課長   中村智恵子  産業観光課長 谷口雅美智  人権推進課長八東住民課長         岡満  教育委員会事務局次長         新田弥生  社会教育課長 奥平徹  福祉課長兼福祉事務所長         西尾克志 本会議に職務のため出席した者の職氏名   議会事務局長 竹内美智子   主任 林孝昌 議事日程   別紙のとおり 会議録署名議員    2番 川西 聡議員    3番 小倉一博議員           議 事 日 程 (第 4 号)            令和2年12月15日(火)午前9時30分開議 日程 第 1 一 般 質 問 議事の経過 ◎開議宣告                    (午前9時30分) ○議 長(谷本正敏君) 皆さん、おはようございます。  ただいまの出席議員は14名でございます。  定足数に達しておりますので、これから12月14日に引き続き本日の会議を開きます。 ◎議事日程の報告 ○議 長(谷本正敏君) 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。 ◎一般質問 ○議 長(谷本正敏君) 日程第1 一般質問を行います。  本日は、3番、2番、6番、5番、13番の5名に行っていただきます。  それでは、3番、小倉一博議員の質問を許しますので、登壇願います。 ◎小倉一博議員質問 ○3 番(小倉一博君) 3番議員の小倉でございます。通告しております2点について質問をいたします。  最初に、八頭町森林・林業ビジョンについてということで、これからの八頭町林業のありようをどういうことなのかなということで、吉田町長薮田教育長に質問をいたします。  昨年より、森林譲与税の交付が始まりました。令和6年からは森林環境税が一人1,000円、住民税に上乗せ課税される予定であります。農地管理に続き、森林管理を行政が主導していくことになります。我が町も八頭町森林・林業ビジョンを策定して、10月にこのように公表されたばかりであります。  山に目が向くことに大いに期待するところですが、現状は非常に厳しい状況があります。これからの林業の在り方についてお尋ねをいたします。  1番目に、八頭町森林・林業ビジョンは、向こう10年間の計画がありますがね5年で見直しとしてあります。計画期間で何を実現しようとしているのかお尋ねをいたします。  2点目に、まずは山林所有者の意識改革が必要と思いますが、山や山林の有益性が認識される段階に至っておりません。山林所有者にどう働きかけていかれるのかお尋ねをします。  3点目に、現在の林業経営は作業道設置高性能機械等に相当な資金がかかります。森林組合の支援はもちろん、共同経営体の結成、あるいは育成が必要と思われます。また、山に関心を持つ次世代育成が喫緊の課題と思われますが、計画はあるのでしょうか。  4点目に、地籍調査の前倒しが必要ではないかと思われますが、いかがでしょうか。  5点目に、これは教育長にお尋ねをしたいんですけど、これまでも子どもたちが自然に親しむための学習が組まれてきたと思っております。変化する森林行政について、教育にどう反映されるのか、教育長の所見をお尋ねしたいと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 皆さん、おはようございます。  思わん雪になりましたが、それでは3番、小倉一博議員の一般質問についてお答えをいたします。  最初に、八頭町の森林・林業ビジョンについてということでいただきました。ビジョン計画期間で何を実現しようとしているのかということであります。  ビジョンには、3つの基本方針を掲げてございます。1番目の森林管理については、町内全ての人工林が管理されている状態になることを目標としております。  2番目の木材資源の利用は、公共施設の木質化などによる地域材の利用増加と木材への注目度の向上や林産物の生産量の拡大を目指しております。  3番目は人材育成であります。林業就業者への支援の充実、小中学校での森林環境教育の充実を目指しているところであります。森林に関しましては、樹木の成長に時間がかかる上に面積が広大であり、所有関係も複雑なことから長期の取組が必要で、10年の計画期間の先も取組を継続していく必要があるというふうには考えております。  次に、山林所有者の意識改革が必要と思うが所有者にどう働きかけていくのかということであります。  御意見のように、山林所有者の意識改革は必要なことであります。これから順次実施いたします意向調査の説明会におきまして、間伐などの森林整備の必要性でありますとか、水源涵養機能など、森林の持つ多面的な機能について説明をしてまいります。併せまして、現在の広報やずの連載を継続し、さらに有効な広報手段への発展を目指していきたいと考えております。  3点目の森林組合共同経営体の結成、育成は。また、次世代の育成の計画はあるのかということでございます。  町が主導的に森林組合をはじめとする民間の林業事業体の育成や共同事業体を結成させることは、なかなか難しいというふうに思っておりますが、森林組合民間事業体が意欲的に規模拡大や連携の強化に取り組む場合は、可能な範囲で支援をしてまいりたいと考えております。  また、次世代の育成に関しましては、少し時間が必要とは思いますが、ビジョンの3番目にありましたように、小中学校での森林環境教育を充実し、山林への関心向上に取り組んでいければと考えております。  最後に、地籍調査の前倒しについてのことであります。  地籍調査につきましては、平成22年の第6次10か年計画策定時に完了年度を現在の元号でいいますと、令和22年に設定をいたしました。その後、従来の体制を見直し、3班体制であったものを平成25年度から4班体制に、本年度からは5班体制に移行することにより、5年、さらにはリモートセンシングデータの活用によりまして6年、合わせて第6次10か年計画の計画策定時より11年短縮し、令和11年度に全ての地籍調査事務が完了する予定であります。なお、現在は、第7次10か年計画の中で取組を進めているところであります。  特に、リモートセンシングデータを平成30年から取り入れ、令和元年度に解析が完了したレーザ航測データを活用しているところであります。解析データより作成した微地形表現図小倉議員も御覧になったことがあると思いますが、赤色の立体図を所有者の方が画面上の閲覧により筆界を確認していただくことにより、現地立会やくい打ちが不要となりますので、従来に比べ大幅に省力できるというふうに考えております。  最初の答弁といたします。 ○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) 皆さん、おはようございます。  それでは、3番、小倉一博議員の御質問にお答えいたします。  5点目の自然に親しむための学習についてということであります。自然に親しむための学習は、各学校で行事等を工夫しながら取り組んでおります。森林に関わることとしましては、氷ノ山を中心に登山など、山での学習を各学校で計画、実施しております。山の中を歩くと、見たことのない高山植物や動物の足跡に出会うことで、森林の中で生きる動植物の生態を感じたり、空気のおいしさや森林の匂いを味わったり、五感で森林のよさを感じることができます。  一方で、児童生徒は、私たちに必要な森林が失われつつあり、世界が砂漠化に向かっていることも学んでおります。森林のよさを知っているからこそ、森林を守ろうという主体的な考えにつながると思います。  今後も、学校教育の中で、自然に親しむ学習を積極的に行うことで、森林を大切にする思いをしっかりと育む教育を行ってまいりたいというように考えております。  最初の答弁とさせていただきます。 ○議 長(谷本正敏君) 小倉議員。 ○3 番(小倉一博君) 2019年3月ですか、森林環境税及び森林環境譲与税に関する法律というのが成立したわけですね。それによって、全国の森林管理を目的に、今後森林経営について全国的に取り組まれていくという具合に思っております。  今後の森林行政は、森林環境譲与税をいかに有効に利用するかだと思うんですね。ほかの予算もあるとは思いますけども、大部分はこの森林環境譲与税に肩代わりしていくんではないかという具合に思っております。ここの森林環境譲与税が今後八頭町に幾らくらい入ると想定されているのかという点と、それから森林環境税が令和6年から課税されます。個人住民税に1,000円上乗せという具合になっているようですけども、八頭町民は年間に幾らぐらい納税することになるのか、試算があればお伺いをしたいと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 森林環境税、幾ら入るかというお話でありますが、今年と来年では概算ですが、2,830万円ぐらいを見込んでいるというところでありますし、それから、令和4年度、5年度というので3,660万円、令和6年度以降が4,490万円ということですから、約4,500万円ということになろうとかと思います。  そういった中で、個人の方の負担ということで住民税の均等割に上乗せというところでありますが、ちょっとデータを持ち合わせておりませんので、町のほうの皆さん方の負担ということは、数字的にちょっとお答えできないというところであります。 ○議 長(谷本正敏君) 小倉議員。 ○3 番(小倉一博君) 3,000万円ぐらいが入ってくるということのようです。環境税については、国のほうの配分が人口割が入りました。そういうこともあって、八頭町のように森林が多いからようけもらえるということにはなってないようですが、いずれにしてもかなりな金額が毎年入ってきます。これは基金に積むこともできます。そういう具合になってますんで、そういうことも含めて、森林にこれから非常に大きな金が入っていくという具合に理解しております。  その中で順次ちょっとお尋ねをしていきたいと思いますけども、八頭町もビジョンをつくりました。これによって何を実現していこうかとしておられるのかですね。このビジョンの中に、基本理念三つ上げておられます。繋げよう八頭の森林を未来へというのが基本理念になっています。それから、基本方針として、森林を営む、森林の恵みを活かす、森づくりを担う人を育てる、三つの基本方針が上げてあります。先ほど答弁されたように、何を目指していくんかということであります。どういう姿を町民の皆さんに、未来のどういう姿を提示していくかということだろうと思います。  このビジョンについて、やっぱり当初から山林所有者を含め、地域の中でしっかりこれを定着していくべきではないかなという具合に思っています。計画があって次の段階に進める、取り組んでいける、そういうことだろうという具合に思うんです。広報については、意向調査のとき、あるいは町報等を通して広報していかれるということのようです。ぜひ、町民皆さんに周知していってもらいたいなという具合に思います。  質問の冒頭にも申しましたけど、山に関心がある人は非常に少ないわけですね。現状では、山に目が向いていないというのが現状なんですね。そういう中で、いかにして森林経営を町として進めていかれるのか、これは非常に大きな課題だろうという具合に思うわけですね。  そういう中で、町長は広報していくという具合に言われましたけども、なかなか広報だけでは徹底していかないという具合に思います。その辺は、町長、どのようにお考えでしょう。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) ちょっと森林環境譲与税のことで補足をさせていただきたいと思います。先ほど、令和2年度から6年度以降の数字を申し上げたところでありますが、私有林の人工林の面積というのが大体50%ということになっておりますし、それから林業の就業者割というのが2割、さらには例えばこの辺りでいいますと、日吉津、境港というのは山がないわけですが、そういった部分についても無論譲与税というのは入りますので、それは残りの30%というのが人口割というような形になっているというところであります。  そういった中で三つのビジョンの柱を先ほど最初に答弁させていただきました。そういった中で、山に興味を持っていただくということが今の時点では非常に大事でありまして、これからどうするのかというお話でありますが、農業なんかの場合ですと、JAさんなんかと一緒になりまして、集落の営農座談会ですか、そういったものをさせていただいております。意向調査ということもあるわけでありますが、膝を交えて森林組合さん等の協力をいただく必要があるわけでありますが、それぞれ集落に出かけさせていただいて、現状等も話をさせていただき、今後の在り方等も含めて、そういったお話ができればというふうには考えます。 ○議 長(谷本正敏君) 小倉議員。 ○3 番(小倉一博君) このビジョンの中に、もちろん計画のことも書いてありますけど、このビジョンを実行するとこういう将来像が見えますよということも実は書いてあります。ちょっと読んでみますと、未来の山ではUターンした若者が最新の高性能林業機械で働いている。林業体験ツアーにより、町に移住し、林業に就業する人も出てきた。小学校では、学校林が整備され、生徒が山の上で遊んだり学んだりして過ごしている。山林環境教育等に取り組む団体が育成され、大人も子どもも山林に興味や親しみを持つ人が増えていく。森林浴施設や遊歩道が整備され、山を利用した観光にも力を入れている。未来の八頭町の森林の姿がこのように表現されております。  こういう状況になったらすばらしいと思います。だけど、ここまで持っていくのには、想像するのに大変な道のりだなという具合に思っています。そう思っていますが、金も莫大な金が入ってくるわけですね。だけ、こういう状況をぜひつくっていただきたい。つくらんといけんと思うわけですね。  ここに書いてある状況というのは、大体いつ頃の状況を表しているという具合に受け取ったらいいでしょう。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長
    ○町 長(吉田英人君) いつ頃をめどにということです。この計画のスパンは一応10年ということにしております。そういった中で基本計画という話もあるわけでありますが、こういう具合になればすばらしいなという今のお話ですし、私どももそう思っているというところであります。  一つとして、小中学校の皆さん方への教育ということを申し上げたわけですが、それこそ振り返ってみますと、小倉議員どうだったか分かりませんが、私も小さい頃、山に行って小屋を造るんだと、山の中に、そういった遊びをしたような記憶もあるというようなことであります。  今の子どもたちに、そこまでの気持ちといいますか、多分そういうことはないと思いますので、そういった小さい子どもさんが山の中に入っていくような仕組みといいますか仕掛けといいますか、そういった夢が持てるような、それこそ教育ができればなというふうには思ってるんですが、本当に言われますように、大変な道のりだと思います。そういった中で、できることから少しずつでも向かっていくんかなというふうには考えております。 ○議 長(谷本正敏君) 小倉議員。 ○3 番(小倉一博君) この構想は、ぜひとも実現していただきたいですし、実現したいなという具合に私も思います。町長が話されたような状況が理想だろうという具合に思います。  そのためには、年間3,600万円ですか、3,000万円から3,500万円ぐらいは来るだろうという譲与税ですね。これは、基金に積むこともできますんで、計画的にぜひこの今の状況を打破して、山に人が入る状況をつくっていただきたいなという具合に思います。  ここで、これビジョンの中を見ると、八頭町の現状というのも書かれてあります。ちょっと申し上げますと、森林面積は1万6,557ヘクタール、八頭町にあるんだそうです。八頭町面積の80.1%という具合に書いてあります。この中で、約半分が杉やヒノキの人工林ということであります。森林の所有者が5,430人、このうちに1,000人余りは町外者ということだそうです。所有されている山林が1ヘクタール未満の人が5,430人おられます。1ヘクタール以上を所有されている人は1,500人ほどおられるわけですね。  それと、1ヘクタール未満、いわゆる1町歩ですね。未満の山地が2万3,499筆あるんだそうです。1ヘクタール以上の山が1,766筆、ちなみに、平成27年の国勢調査で林業就業者は町内に50人ということだそうであります。いかに山の恩恵を受ける人が少なくなったかということでありますね。ここで、森林面積の1万6,557ヘクタールを筆数で割りますと、一筆が0.6553ヘクタールになります。1町歩に満たない山地が多数存在しているということであります。  町長、このことについてどう思われますかね。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 平均すれば、それこそ653平米ということですので、1反ないということのようです。実際、約、八頭町の8割が山林面積ということでありまして、先ほど小倉議員の言われたとおりであります。  ただ、この中には814ヘクタール、国有林がございます。残りが民有林というのが1万5,700ヘクタールというような内訳でありまして、課題になっておりますのは人工林の整備ということであります。今現在、森林経営計画というのを森林組合と一緒になってつくっている森林もあるわけでありますが、未整備の森林が3,500あるということでして、ヘクタールですが、整備済みが2,900ということですので、3,500の約ですが、その未整備の計画をいかにこれから整備していくかというのが一つの課題でありますし、それから天然林、針葉樹が主になろうかと思いますが、そういった部分、シイタケの原木等にもなるんですが、そういった部分をいかに上手にこれから生かしていくかということも一つの課題だというふうに思っております。  いずれにいたしましても、50人というお話がありましたけど、就業者の方です。森林組合さんに元気を出していただいて、かなり人数も今増えてきているというところでありまして、町内では森林組合、さらには昨日もお話ございましたけど、山陰丸和さんのほうでチップをしていただいているということで、隣の町のことを話して何ですが、以前は二十四、五あったんじゃないですか、製材所が、今はたしか二つぐらいだというふうに思っておりまして、いかに林業が衰退してきたかということを物語っているというふうに思っとるわけでして、何とか巻き返しておりますが、そういったことをする時期にはなっているというふうには思っております。 ○議 長(谷本正敏君) 小倉議員。 ○3 番(小倉一博君) 町長も先ほどおっしゃいましたけども、私も山がにぎわってた時代というのを知ってるわけですね。山をなりわいとしていた人が八頭町には多かったという具合に思っております。山は、地主さんにとっても地域にとっても、大きな財産だった時代があるわけですね。どういうことかというと、建築がまず日本建築が外材になったり、あるいは西洋建築に変わってしまったりということで、建築材の使用が減ったというのが一つはあると思うんです。  それから、山裾に住んでいた人に限らずですけど、八頭町に住んでおられた方の多くの方は、まきを作ったり、炭を焼いたり、かなりの人がそういう事業に従事しておられたことを知っております。それで生活がある程度なってた時代があるんですね。  それから、特用林産物と言うんだそうですけども、キノコであったり山菜であったり、タケノコであったり、私も子どもの頃によく行きました。豊かな自然という言葉がありますけど、非常に豊かな自然を利用していたんですけども、それを利用しなくなったと言ったらおかしいですけど、利用できなくなったということですね。まきにしても炭にしても、昨日も質問の中にありましたけど、いわゆる化石燃料に取り替わってしまった。そういうことで山を、言っちゃ悪いですけど見捨てたわけですね。だけど、それではいけんということで、地球温暖化なんかの影響もあって、山に目が向くようになってきたというのが現状だろうという具合に思うんです。  そういうことで、山を利用していた時代には、非常に大切だった山、そういうこともあって小さい筆数がたくさんあるんじゃないかなという具合に私は思うわけですね。それと、現在、山裾に行くと、田であったり畑であったりしたところが植林されて、人工林みたいになっております。これも相当数あるんではないかなという具合に思うんです。これは、山林経営をしていくときに、私は足かせにならへんかなという具合に、計画上、思っております。そのために地籍を早くしてほしいなという具合に思ったわけなんですね。  先ほど答弁にもありましたけども、平成11年ですか、大幅に繰り上げて地籍が終了するような状況があるようで、ありがたいなという具合に思っているわけです。  この筆数の多いというところを、筆数が多いけいけんということじゃないんですけど、どのように乗り越えていかれる。乗り越えてというか、どのように対応していかれようとしているのか、そういう思いはありませんかね。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 筆数の多いというのは、課題だと思っておりますが、所有者の方に、地籍の話に戻るわけでありますが、確認していただくということがまず一番だろうというふうに思います。今現在ですが、八頭町の進捗率というのは令和元年度末ですが、54%ということであります、地籍。県の平均が今現在、令和元年度末で33%ということでありますので、県の平均よりは進んでいるというふうに思っておりますが、私の記憶では今現在、地籍が終了しているのは北栄町とそれから日吉津村ですか、その二つの町村で100%になっているということでありまして、あと10年かからないところまで八頭町としては来ましたので、そういった面では所有者の皆さん方に何とか立会をしていただいて、対応していただくしかないんじゃないかなというふうに思っております。  植林のお話もございました。俗にいいます山田等は、そういった手続をされて、水稲の植栽をしておられるということも承知をしております。  山というのは、本当にすぐすぐにそれこそ大きくなるものではございませんので、長いスパンの中で見守っていく必要があるだろうというふうには思っているところであります。 ○議 長(谷本正敏君) 小倉議員。 ○3 番(小倉一博君) 山は、そういった利用、山林経営ということで、山の資源という見方もあるんですけど、水源涵養地として、あるいは防災林としての大切な資源であるという具合に書いてあります。  また、保養地ですね。今、コロナで大変ですけども、山の中に入ればコロナにかかるということもありません。保養地や観光資源としても注目されているわけですね。そういう中で、山林整備や山の事業実施だけでなしに、人が山に入ってくる仕組み、人が山に入って山に親しんでいただく、あるいは山を見直していただく、そういう仕組みを環境譲与税でつくっていただくというわけにはいかないんでしょうかね。やっぱり、山に入ってもらって山を知る、まずそこからが山林経営の始まりだと思いますし、それから後継者育成の始まりだと思うんですね。その辺いかがでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 言われますように、山に入ってもらう仕組みというのは非常に大事だと思います。隣の智頭町、前の町長でありますが、森林セラピーにすごく元気を出されて今に至っているというふうに思っているところですが。  ちょっといかんせん、今現在、作業道なんかよく造っていただいているんですが、その作業道は環境税の対象にはならないということがございまして、なかなかこの税も使いにくいというところがあります。総体的には、基本の従前の作業といいますか、事業については対象になっていないというのが今の現状でありまして、それこそそれぞれの自治体でアイデアを出して、そういった税を活用した事業の展開というのがこれからの仕事でもあるわけです。  山に入ってもらうということで、先般、町誌に載っておりましたが、マウンテンバイクの記事が載っておりました。作業道から出して専用の道路を造っていって、それが注目されたということで、非常にいい取組だなというふうに思ってるんですが、そういったことも一つとして、山に入ってもらう仕組みだというふうに思いますので、作業道を活用したようなこともこれからは展開できるんではないかなという思いであります。 ○議 長(谷本正敏君) 小倉議員。 ○3 番(小倉一博君) 使い道に制限があるという具合におっしゃいました。その辺についても、その計画を説明する段階で、できるだけ詳しく説明していただきたいなという具合に思います。  ちょっと教育長のほうに一点聞いてみたいと思います。  小学校は、学校林を持っていた小学校が何校かあります。しかし、統合によって学校林というのはなくなったように思っておりますが、その辺のことをお聞きしたいと思います。  それから、体験農場というのもありますし、氷ノ山ですか、山へ行ってというようなお話もありました。やっぱり子どもたちが山に親しむことによって、キャンプであったり林間学習、そういうことによって山に関心が向くという具合には思っております。やっぱりそういうことを教育に取り入れていただきたいなという具合に思っております。その辺について、教育長にお考えがあればお聞きしておきたいと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) 学校林でありますが、旧の丹比小学校が持っておりましたものについては、新しい八東小学校に継承いたしました。あと、隼にもあったと思っておりますが、これは地元のほうにお返しするということで、現在、私が承知している限りでは、学校林を持ってる学校は八東小学校だけということになったかと思っております。  おっしゃっていますように、体験の機会というようなこと、非常に大切なわけですけれども、なかなかそういう場所といいましょうか、そういったものが非常にないわけであります。私も山の中で育ちましたので、なた一本持って山を飛び回るみたいな育ち方をしましたけれども、今の子どもたち、そういう体験がないわけでありますので、そこら辺りが将来に向かって何かできるというような体制があれば本当にいいなということは思いますけれども、なかなかそうはなっていないというのが現状かと思います。  ただ、最近の取組としまして、ついこの間ですけれども、郡家東小学校で学校林、木はいっぱい植わっているわけですけど、木の名前、銘板を取り付けるというようなことを、ボランティアの方に来ていただいてやっていただきました。本当にありがたい取組だったなと思っておりますけど、ホームページでも紹介をされておりますが。そういったことから、木に関心を持つ、ひいては森に関心を持つというようなことにつながってくれたら非常にいいなというようなことを思っているところであります。 ○議 長(谷本正敏君) 小倉議員。 ○3 番(小倉一博君) 別に学校林がなきゃいけんということはないでしょうけど、山に関心がないばっかりに、ちょっと学校の裏を貸してくれよと言われれば、多分は今は大丈夫だろうという具合に思っております。そういう意味でも、見るための林業、見せるための林業、あるいは山、そういうことも考えていただきたいなという具合に思っております。  ちょっと時間の配分を上手にようとっておりませんけども、森林環境譲与税は、言われたように3,000万円から入ります。これは、八頭町にとっては非常に大きな額だと思っております。いかに山が、山の経営もそうですけども、八頭町は観光資源も乏しいと言われていますけども、山は観光資源になり得るという具合に思っておりますので、そういう方向性でぜひ頑張っていきたいなという具合に思います。  次に行きます。  次に、町の温暖化対策について、吉田町長にお伺いします。  地球の温暖化が言われて久しく、気候変動対策は待ったなしの状況にあると言われています。菅政権は、低炭素社会の実現に向けて、温室効果ガス排出量を2050年に実質ゼロにすると宣言しました。企業活動はもちろん、生活全般に関わってくる課題と捉えています。  我が町の取組について、現状と方向性をお尋ねいたします。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 2点目に町の温暖化対策を問うということでいただきました。温室効果ガスの排出についての町の取組について、現状と方向性はということであります。  昨日、尾島議員にもお答えをいたしましたが、脱炭素社会の実現に向けまして、現在本町が取り組んでおります施策の一つとしまして、住宅用と公民館等の太陽光発電システム設置補助を設けております。家庭からの地球温暖化防止などの地球環境保全意識の高揚を図るとともに、環境に優しいまちづくりを推進し、自然エネルギーの活用を積極的に支援することを目的に、脱炭素社会の推進に努めているところであります。  平成30年度からは、太陽光発電システムのほか、木質バイオマス、熱利用機器、まきストーブ、蓄電池、電気自動車等の充電設備導入などの助成制度を設けており、年間数件ではありますが利用をいただいているところでもあります。また、本町では、平成25年1月に電気自動車を1台購入し、併せまして本庁舎駐車場に公共用の電気自動車充電設備を整備いたしておりますが、2次の総合計画、その中の後期基本計画にも支援、エネルギー対策の推進として、再生可能エネルギーの利用促進や省エネルギー対策を掲げ、環境負荷の低減、地球温暖化防止のための取組を推進していくこととしております。  総理の所信表明演説でありました脱炭素社会の取組につきまして、今後国からより具体的な施策が出されることと思いますので、動きを注視しながら、脱炭素社会の実現による持続可能なまちづくりを進めてまいりたいと考えております。  最初の答弁といたします。 ○議 長(谷本正敏君) 小倉議員。 ○3 番(小倉一博君) 革新的イノベーションによりグリーン社会を構築する、菅総理がそのように記者会見で公言されました。温暖化対策は地球規模の問題であり、近年各国が最重要課題の一つとしてクローズアップされています。昨日は、尾島議員より同様の質問がありましたので、私は時間もありませんし、考えていた質問はちょっと遠慮しますけど、実は委員会で西粟倉村、すぐ隣に視察に行かせてもらいました。そのときに、小水力発電であるとか、それからバイオマス発電、あるいはバイオマス燃料、そういうことに取り組んでいる実態を見せていただきました。人口2,000人足らずの小さい村なんですけども、平成の合併で村としての残った3か村のうちの一つだということだそうですけども、非常によう頑張っとるなという具合に感想を持ちました。やればできる、そういうことだろうという具合に思います。  一つだけ。町長、先ほどおっしゃったように、電気自動車を1台買いました。それから、町長の地元である姫路、小水力発電というんですか、発電機を設置いたしました。しかし、この詳細を御存じの町民さんが何人おんさるかということですよね。やっぱり、先進技術や先端の事業を取り入れた場合は、ぜひ町民さんに向かって、こういうことをやって、こういう成果があって、こういうメリットがあるんですよとか、デメリットがあるんですよとか、そういう広報をぜひやっていただいて、温暖化対策のリーダー的な行政として、立場を確保してもらいたいという具合に思います。いかがでしょう。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 先ほど、西粟倉村の青木村長の取組をいろいろ紹介があったわけでありますが、そういった中で水力発電については、昨日、尾島議員のときもお話をしましたが、私都の部分については鳥取県の企業局が事業主体となってされた事業でありますし、それから電化組合のこともございました。昭和30年代だったでしょうか、今もそれも継続ということです。  これからは、再生可能エネルギーの時代ということは承知をいたしているわけでありまして、その中でできるものから対応させていただければというところでありますが、今現在、バイオのことでどういった費用対効果といいますか、そういったことを、昨日もお話ししましたけど、3施設研究をさせていただいております。具体的になれば、そういった取組について広報やず等で皆さん方にお知らせできたらというふうに考えております。 ○議 長(谷本正敏君) 小倉議員。 ○3 番(小倉一博君) 我が八頭町も、こういうことをしてるよというのは、町民方々に理解していただきたいなという具合に思うわけです。  町長、八頭町でCO2の発生源が多いというのはどこでしょうね。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 統計取ったわけではないんですが、八頭町でもかなり公用車がございます。今日も除雪車活動しておりましたけど、そういった面からすれば、八頭町役場自体が一番多いのかも分かりません。 ○議 長(谷本正敏君) 小倉議員。 ○3 番(小倉一博君) そのとおりじゃないかなという具合に思います。化石燃料、化石燃料、自動車もそうなんですね。自動車が平成25年ですか、化石燃料車はガソリン車はゼロにというような話があります。  しかし、こういうデータがあります。日本の電源構成は、化石燃料依存度が77%だそうです。電気ならいいということではないんだそうです。温暖化対策は、日本にとっては非常に厳しい目標だろうと捉えられていますが、世界では金融界を中心に、ESG投資が大きな流れになろうとしています。新聞を見ると、経済界は歓迎しているようです。総理が期限を切って表明した以上、今後国策としていろんな対策が出てくると思っております。我が町も同じだと思います。  以上で質問を終わります。 ○議 長(谷本正敏君) これにて、3番、小倉一博議員の一般質問を終わります。 ◎休  憩 ○議 長(谷本正敏君) ここで暫時休憩いたします。  再開は、10時35分からお願いしたいと思います。                        (午前10時24分) ◎再  開 ○議 長(谷本正敏君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。                        (午前10時35分) ○議 長(谷本正敏君) 次に、2番、川西 聡議員の質問を許しますので、登壇願います。 ◎川西 聡議員質問 ○2 番(川西 聡君) 議席番号2番、日本共産党の川西聡であります。今定例議会の一般質問を行います。  質問の冒頭に、先ほど休憩時間中に町長に、くぎ刺されまして、川西さんが農業問題を質問するというのは珍しい、合併以来じゃないかということで、そのとおりでありまして、私は今、おっかなびっくりで、果たして町長に時分の意を伝えることができるのかというのがちょっと自信がありませんけども、頑張ってみたいと思います。  この農業問題はコロナ対策の一環で、まず最初に農林業者に対する持続化給付金、交付金制度の周知徹底という問題であります。政策論争とまではいかないと思いますけども、ちょっと頑張ってみたいと思います。  2020年、令和2年産の米価の概算金や買取り価格が昨年比で1俵60キログラム当たり1,000円から2,000円下落しております。原因は、新型コロナの影響で22万トンも需要が落ち込んで、6月末の民間在庫が昨年より12万トンも増えたにもかかわらず、政府が何らの対策を実施しなかったことにありまして、本町をはじめとした全国の稲作農家が影響を被っております。  コロナ危機から営農と地域経済を守るための施策が持続化交付金制度であります。また後で議論してみたいと思います。この交付金は、売上げが前年同月比50%以上減少している事業者が対象となる。この基準で申請できるのは農業法人のみということですが、農家の場合には個人事業者の白色申告も前年の年間事業収入の12分の1を売上げ減少の対象月の前年売上額とする。今年のいずれかの月の事業収入が平均月収の50%以下であれば対象になる。これは、農林水産省のパンフレットにあります。  そこでこれからであります、問題は。宮城県の地元紙である河北新報というんですか、河北新報であるとか、あるいは熊本県の地元紙である熊本日日新聞の報道後に、一般紙では10月23日付の毎日新聞、これは地方版です。こういうことを書きました。コロナの影響を受けていない農家の申請は不正受給である、この交付金持続の旨を報道したんです。  それから、これは名誉のために私は指摘はしませんけども、某県、鳥取県じゃない、農林水産部の交付金に関するチラシ、こういう表現があります。収入減少の原因は、新型コロナウイルスの影響であると説明できることが必要である、持続金がもらえるには。米単作地帯では、新型コロナの影響とはいえず対象外だとの誤解に基づくメッセージが発信されたんですね。いずれもこれは、後でちょっと確認取りたいんですが、間違いだということであります。  さらに加えて、国では第2次補正予算の成立を受けて、6月29日から、私が今申し上げたことに加えて新たな支援対象が拡大されております。二つありまして、主たる収入を雑所得、給与所得で確定申告した個人事業者。2番目、2020年1月から3月の間に創業した事業者、どちらのケースも収入が50%以上減少していることが条件であります。  そこで質問であります。  本町は、この持続化交付金制度の周知は、レクチャーで課長に聞きましたら、これは町だけでやってんじゃない、これはJAとの連携なんだということでありました。この制度の内容を知っていない方が、誤解によって、コロナの影響を受けている者でなければ給付金は申請できないというような誤解によって、給付申請が遅くならないように、今以上に周知を徹底して、農林業者の事業継続を私は支援をするべきだと考えるんですね。これは、工夫をすればいくらでもできると思います。まず、その辺りの所見を問いたいと思います。  以上、1回目。  議長、すいません。同じコロナ対策ですから、2番目も質問いたします。これは教育長に対して質問いたします。  町内図書館、小中学校も含むへの除菌機の導入。  埼玉県秩父市、石川県津幡町、それから兵庫県稲川町と読みますが、本の除菌機、これを自治体内の図書館に導入をしたそうであります。そのほかにちょっと調べたら、兵庫県朝来市、それから茨城県取手市というようなところも購入しているみたいであります。どういうものかといったら、この除菌機に返却された本を立ててセットして、ボタンを押すと本のページの隙間に挟まっているごみが送風で清掃されて、紫外線によって除菌される、菌が除かれる。このほかに消臭効果もある、あるいはたばこ、あるいはペットの臭い。本借りて家庭で本を読んだりなんかして、ワンちゃんや猫ちゃんがじゃれついたりなんかして、そういうペットの臭い、これも除去できるということで、大体1回に6冊から、専門書によりますと7冊。大体6冊ぐらいならいける。セットできて30秒から1分で終了する。所要時間は、本の出し入れ込みで3分程度である。本を借りる人と図書館職員を新型コロナ感染症から守るのが目的である。  この除菌機が話題にされだしたのは、大体今から10年ぐらい前、このときにはインフルエンザ感染とか、ほかのいわゆる細菌対策だったんですが、コロナが蔓延しまして、それで先ほど私が申し上げたような自治体が、従来からの議員の要求、これを受け入れて除菌機を導入しているということであります。  本町も、このコロナ禍で除菌機を多くの町民に利用していただいて、安心して図書館の本が利用できるように、この除菌機の導入を図るべきであるという具合に考えますが、これは教育長の所見をお伺いしたいと思います。
     1回目、以上であります。すいません。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) それでは、2番、川西聡議員の一般質問についてお答えをいたします。  最初に、新型コロナウイルス禍における諸対策についてということであります。農林業従事者への持続化給付・交付金制度の周知を徹底してはということであります。持続化給付金制度につきましては、新型コロナウイルスの影響で収入が急減した中小企業や個人事業主の救済のための給付金制度で、農林水産業も対象となっているところであります。  農業の場合、米や果樹などの出荷が一定期間に集中するため、前年の収入の平均月額と任意の月収入を比較し、月収入が前年の同月から半分以上減ったことが条件となる一般の事業所より申請のハードルが低くなります。給付金の申請時にコロナの影響による減収との宣誓を求めているものの、後は申請者個人の判断になることから、本来収入のない農閑期にコロナで減少になったと不適切に申請する例が指摘され、不正受給が全国的に問題になっているところでもあります。  本町におきましても、コロナ禍により農家の経営を圧迫し、生産基盤の弱体化と食料供給の不安定化を招くおそれがあることから、改めましてコロナ禍の影響を受けた農家に対します持続化給付金をはじめとする各種支援と制度周知を、JAや関係機関と共に行い、農林水産業者の事業継続を下支えするよう支援してまいりたいと考えております。  最初の答弁といたします。 ○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) それでは、2番、川西聡議員の御質問にお答えいたします。  新型コロナウイルス対策としての図書館への本の除菌機の導入についての御質問であります。  新型コロナウイルスの感染拡大とともに、全国的に書籍消毒機を導入する図書館が増えております。川西議員がおっしゃいますとおり、紫外線照射により、一度に2冊から6冊程度の本を1分程度で、ほこりの除去や消臭、殺菌のできる消毒機が広く導入されているようであります。  しかしながら、今年7月に日本図書館協会資料保存委員会は、次のような見解を示しております。  紫外線は、大腸菌や黄色ブドウ球菌などの細菌やウイルスに対して、殺菌、不活性化に効果があるとされておりますが、現時点では、紫外線の新型コロナウイルスへの効果はまだ立証されておらず、むしろ紫外線には紙の劣化を招く等の悪影響があることから、書籍の殺菌ということには否定的であります。また、表紙だけでなく本文全ページの内側に、紫外線を照射し、ウイルスを完全に不活性化させるのは困難であるとしております。  さらに、アメリカ国立アレルギー感染症研究所の実験結果によりますと、ウイルスが不活性化するまでの時間は、紙の上で24時間、プラスチックでは72時間としておりまして、現時点での研究結果や見解を見ますと、一定時間、例えば24時間から72時間、隔離をすることのほうが、現実的で効果的な方法であるというようにしております。  私ども八頭町の図書館では、返却されました本全てを、汚れや破損がないか確認をするとともに、表紙を除菌、消臭効果のある専用のクリーナーで拭いております。書籍消毒機は、1台70万円から100万円円程度するいう高価な機械でもあります。現段階で効果なども不明なことから、現時点で購入に至っていないというところであります。  しかし、最近の研究では、紫外線が新型コロナウイルスを不活性化する効果を確認したといった情報もございます。今後の書籍消毒機の開発状況等を見極めながら、効果等も検証した上で購入を検討したいというように思います。  最初の答弁とさせていただきます。 ○議 長(谷本正敏君) 川西議員。 ○2 番(川西 聡君) 町長、端的に伺いますが、持続化給付金の申請状況、これはどうなってますか、個人、農業法人含めて。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 私もそういったことを把握したいという思いがありまして、JA通じて調査をいたしました。ただ、今回の持続化給付金につきましては、経済産業省の支援であります。結果として、結局それぞれの地域ごとで分からないかというような問合せをしたんですが、八頭町のですね。分からないう回答でありましたので、申し訳ありませんが、ちょっと把握できていないというのが現実であります。 ○議 長(谷本正敏君) 川西議員。 ○2 番(川西 聡君) これも端的に伺います。  例えば、大御門の施設ですね、それからフレンドセンターというようなところ、ああいった事業所関係というのは対象になるんですか。これレクチャーでちょっとやらなかった。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 事業所の継続ですので、対象になるという認識であります。 ○議 長(谷本正敏君) 川西議員。 ○2 番(川西 聡君) 端的に聞きます。  政府は、いわゆる給付金の対象というのは、大体農家のどれぐらいだという具合に見解を発表しているという具合に町長は把握いたしますか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) ちょっと申し訳ないですけど、認識いたしておりません。 ○議 長(谷本正敏君) 川西議員。 ○2 番(川西 聡君) 重要なことですから、それからいきましょうか。  簡単に言えば、いろいろ言いません、時間の関係で。江藤農林水産大臣、前の、農家はほぼ対象になると言ってるんです、ほぼ対象になる。ほぼですから、大体90%から95%ですね。ところが、先ほど申し上げたようないわゆる間違った報道によって、自分は対象にならないんじゃないかというようなことで、いわゆる抑制効果というんですか、そういったものが働いて対象の給付金申請をしてないという例が全国にはいっぱいある。  ところが、政府数字は、これも簡単に言いますね。コロナの影響というのは確かに大きい。だけども、前年の月額の収入のどの月でも任意に取って、それを対象として申請したら、ほとんどの農家がこの状況下で対象になるだろうということを言ってるんですよ。  ちょっとこれだけ紹介させてください。農民運動全国連合会という組織があります。農水省の経営局経営政策課、ちょっと聞いたんですね、今言った問題。こういう具合に答えています。町長も同じ認識であれば、非常にありがたいんですが、こう答えています。確かに、コロナの影響があることは求められているが、それを証明することまで求めているわけではなく、そもそも証明も難しいことであると考える。水稲単作地帯の例を出して、対象とならないとするのは、国の方針より踏み込んでいる。申請者がコロナ影響対策の給付金を受けたいという趣旨で申請してもらえばよい、それだったら認める、こういうことを言ってるんですね。  だから、基本はそれでいいですね。基本は、コロナの影響が明らかにあるんだということを認定しなければ、認めなければ、この給付金の対象を受け付けませんよというような考え方ではないということだけ、僕は確認を取ったらそれでいいんです。それ以上質問しません、どうですか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) それこそ申請ですので、あくまでも。そういった中でJAさんとされても指導はしておられるというふうに伺っているところであります。 ○議 長(谷本正敏君) 川西議員。 ○2 番(川西 聡君) はっきり答えてくださいよ。  では、もう一つ聞きますよ、町長の認識をね。これも名誉のためにちょっと言いませんけど、あるJA持続化給付金のチラシです。こういうことを言ってます。取引先の休店、店を休む、需要の減少による価格の低下など、2020年1月以降、新型コロナウイルス感染症拡大の影響によると認められるものに限る、対象が極めて限定される。  ところが、政府はこの考え方は間違ってますよと言ってますよ。町長、同じ認識でよろしいですね、これ間違ってますね。コロナのいわゆる影響が明らかに影響だということで、減収しているということの考え方でもって認めるのではない。農閑期に申請しても、これは認められるんだと政府は言ってるわけですから。どうですか、そこまで勉強されてませんか。ちょっと課長と相談してもいいから。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 例えば、今の月でも対象になるということでありますので、そういった面からすると、先ほどありましたが証明書をすることまで求めていないという御発言があったんですが。申請される方は、無論この国の基準に沿って申請されるわけであります。そういった中で申請書が受理されれば、問題はないというところであります。 ○議 長(谷本正敏君) 川西議員。 ○2 番(川西 聡君) では、一言だけ言ってこの質問を終わりますけども、よく農業は国の基幹産業であると、生産部門として、そういうことが言われますけども、我が党はそれを綱領に掲げております。ですから、この問題で本当に困窮している農家の方々に対して、言葉は適切かどうか救済ですね、支援ですね、これを自治体として徹底的に行うということを私は強いリーダーシップで、町長がJAと連携して、この問題の解決に当たっていただきたいということを申し上げて、この問題は終わります。もうしません。  除菌機の問題ですね、教育長、こういうことでよろしいですね。いろいろと私もちょっと不勉強で、アメリカ図書館云々かんぬんのことを言われたけれども、科学的なデータで除菌機の効用は間違いないと、今でもそういう傾向もあるんですけども、そこまで結局踏み込むということになるならば、検討しようじゃないかと、こういうことでよろしいですね。やらないということではなくて。 ○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) 検討しないということではないんです。今の研究によりますと、紫外線の波長によって効果があったんだということが言われております。そうしますと、それを商品化してもらわないと私たちは使えませんので、それを待ちたいということ。そこまでやるかどうかということもあるんですけども、その段階を待ちたいということであります。  感染の大きな要因は、飛沫感染だそうでありますので、物について、それをさわってということでは、非常に感染の可能性は少ないということを聞いておりますので、そういった部分は拭き取るというようなことによって対応したいということであります。 ○議 長(谷本正敏君) 川西議員。 ○2 番(川西 聡君) 本当、教育長は懇切丁寧に答えていて、僕はこういうふうに受け止めます。ちょうどコロナ感染のウイルス菌を撲滅するワクチンですね。結局、考え方としてはそれに近いんじゃないかということを私はちょっと思いました。科学がそれこそ発展して、進歩して、この問題でも多分解決できるような状態になるんじゃないかということを思います。  ただ一つ、憂えるのは除菌機の問題でもそうですけども、科学の世界に政治を持ち込むというような風潮がありますけども、そんなことがないように切に願って、この問題も終わりたいと思います。よろしくお願いします。  それから、最後の問題をちょっと町長に申し上げたいと思います。  八頭高校、私の母校ですが、第三グラウンドが今はサッカーグラウンドですね。砂ぼこり、この砂埃の埃というのは、ちょっと余談になりますけども、あいと読みます、音読みでね。それで、このあいの前に塵埃という言葉があるんですね。私は、砂埃という字がさあいと読めないのかなと、いくら探してもさあいとは読まないんですね。これは砂ぼこり、余分なことを言いましたけど。  サッカーグラウンド第三グラウンドから派生する砂ぼこり、地域住民の生活に与える影響、これが大ということで、これはかなり前から該当集落の要求になってるんですね。ところが、いろいろ聞いてみましたら、町に対する要望が上がっていないというようなことで、ちょっと私断って入れてみました。  毎年、乾燥と強風が重なる時期になりますと、八頭高等学校のサッカー場で大量の砂ぼこりが舞い上がって、その砂ぼこりが周辺の集落のサッカー場側の住宅に吹きつけて、様々な環境の悪化が生じております。このままの状況が長期にわたり続いていけば、周辺の住民の健康に悪影響が生じるおそれがあると考えます。ほこりですから、どこに影響があるか。肺ですよ。最悪のことはちょっと考えたくはないんですが、現実的に医者にかかったとか何とかいうことは聞いたことはないみたいですが、現実的に住民に影響を及ぼしている問題としては、次のような問題点があるそうであります。  幾つか書きました。こういうことになれば、これは当たり前だよなというようなことなんですね。まず第1番目、窓を開けられない。洗濯物を外に干すことはできない。  2番目、サッカー場側の窓ガラスやサッシの溝が真っ白になる。窓を閉めていても屋内の廊下などが砂ぼこりでざらざらになる。ちょっと想像しただけで嫌ですね。  それから3番目、これちょっと見ましたけども、家の中にはちょっと入りませんでしたけど、新築家屋の白色の壁がサッカー場側では3年ぐらいたって、多分、恐らくこの砂ぼこりの付着によって灰褐色になる。灰の暗い灰色。汚れてくるということですね。今の時点です、どういう対策施しているか。私も県議会の市谷知子議員と同席しまして、八頭高校の校長の加賀田校長ともいろいろ懇談したんですが、県の教育課の方々もいらっしゃいまして、いろいろ話をしました。難しい、根本的にこれを取り除くというのは、解決するには。しかし、そうは言ってはいられないんで何とかしましょうということで話をしたんです。その結果、県の教育委員会や学校の方針としては、スプリンクラーなどを設置して、対策を練ろうじゃないか。まず最初に、この前ちょっと校長に伺いましたら、スプリンクラーの購入はどうなってますかと聞いたら、1台購入しました、それで試運転しました。しかし、こういう時期だから試運転の効果はありません。また時期が来たらこれやりたいと思いますということで、スプリンクラーの台数も増やしたいというような、そういうようなことでしたが、散水対策は実施はしております。しかし、今申し上げたように、この問題の解決に至るスプリンクラーの台数は、あまりにも少ない。校長先生が専門家に聞いたらしいですね。今の八頭校のグラウンドでこういう砂ぼこり対策やろうと思ったら、スプリンクラーはいろんなところから散水して、ほこりが立たないようにするにはどれぐらいスプリンクラーの台数が要るんだと、少なくとも15台から20台は要るということみたいですね。スプリンクラーの価格が大体20万円から30万円ですか。  それで、あまりにもスプリンクラーが少ない。このスプリンクラー対策やってるのが鳥取西高等学校。野球グラウンド使用時にこのスプリンクラー対策を行っているそうであります。また、鳥取東高等学校の場合は、住宅側の3方向いってましたけども、ほこりが立たないように植栽帯を設置して改善を図っている。しかし、根本的な解決にはまだ至っていないということをちょっと聞きました。  これは、一口に言えば、これはいわゆる政策の責任人者は県ですね、それから学校でもありますね。ですから、町ではないんです。しかし、町ではないんですけど、やっぱりこれ本町の住民が関わっていることですから、当然、町として私は知らん顔できないと思うんですね。限界はありますよ、町ができる、物申すことができる限界はあろうとは思うんですが、本町の住民が生活上において困惑を極めている問題でもあります。これは誰も否定できないでしょう。  本町が県に対して、この砂ぼこりが舞い上がらないよう、その根本的解決の実施を要請するべきではないか、言っていくべきではないか。住民が困ってるんですよ、当然ですよねこれ、ということを私は思います、考えます。  それで、最後にちょっと申し上げたいんですが、この該当集落の方の要望は、この砂ぼこりの悪影響を被る該当集落の要望は、グラウンドの全面を芝生化にしたらどうかというようなことを提起をしている。ところが、先ほど申し上げたように、私と県議会議員と、それから県の教育課、そのときの席上では、それはあまりにも青天井だと、それは現実では無理だということの話をしたわけですが、ちょっと長々と1回目の質問をしましたけども、深刻なんですよ、この問題。限界はあろうかと思うんですが、町長、やっぱり県に対して何らかの要請するべきじゃないですか。  以上、1回目。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 2点目に、八頭町高等学校サッカーグラウンドから舞い上がる砂ぼこりの防止対策についてということでいただきました。  川西議員御指摘のように、砂ぼこりの地域住民の皆様方への生活に与える影響につきましては、以前、国中区長会からの要望があり、長年にわたる懸案事項として承知しておりますし、町といたしましても八頭高等学校へ申入れをした経過もございます。これまでにも、グラウンドにネットの設置をはじめ、凝固剤としてニガリをまいたり、ホースで散水をするなどの対策をされたようでありますが、根本的な解決に至っていないというところでございます。  八頭高等学校に確認をしましたところ、ありましたように、現在、スプリンクラー1基を購入し、試運転も終わっていることでございました。当面はこれで様子を見るとのことでありますが、状況によってはスプリンクラーの追加購入も考えたいということであります。  町としても、住民の皆様方の日々の生活に支障のないよう、対応を見ながら県へ要請してまいりたいというところであります。  最初の答弁といたします。 ○議 長(谷本正敏君) 川西議員。 ○2 番(川西 聡君) 今、町長が答弁された中のことなんですけども、別に言い争うつもりはないんですよ。私が聞いた限りでは、町には要望を上げていないと、これから紹介しますけども。だけど、もう一回確認しますけど、町に要望が上がったのはいつ頃の話ですか。大事なお話ですよ。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 集落から直接ということではございませんでした。国中の区長会というのがございます。その中で調査いたしましたら、平成24年だったと思っておりますが、要請をいただいたということでありまして、先ほど申し上げましたように、町といたしましても学校のほうに、これこれこういった事情で住民の皆さんが困っておられますので何とか対応をということでお話をさせていただいたというところであります。 ○議 長(谷本正敏君) 川西議員。 ○2 番(川西 聡君) 平成24年、引継ぎがうまくいってなかったのかな。僕が聞いたのは、言ってみてもしょうがないですけど、国中2区の要望にはならないということで、町には上げていない。これ最近の話ですね、どうもね。国中2区の区長会の今の引継ぎもうまくいってなかったんじゃないかなという、僕はちょっと愚痴るわけで言ってないですけど、それを思います。  それで、これはいくら強調しても強調し足りないんですけども、私は後で、私のこの質問で議会報の委員長いますけども、写真出したいと思いますけど、皆さん方に見ていただく、いわゆる知恵がちょっと回りませんでしたので申し訳なかったですけど、砂ぼこりのない状況と、写真です。それから、砂ぼこりがわっと舞い上がっている状況というのは、平成28年5月4日に写真を撮ってます。私一人が言ってもあれですけど、考えられないですよ、この砂ぼこり。背景が見えないです。皆さんにお示しすればよかったんですけども、申し訳ない。そういうような状況です。  ですから、ぜひともこれは要望をかなえてあげていただきたいということは思うんですが、町長、端的に伺います。町長としてこの砂ぼこり対策の根本的な解決は、どうしたらいいという具合にお考えになりますか、それはよろしいでしょう、聞いても。言ってください。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 国中2区と言われましたけど、国中2区というのは行政区でありますので、国中地区と私申し上げましたので、その辺りはちょっと誤解ないように。  それから、平成24年と先ほど申し上げましたが、最初、私の記憶では、今現在かなり高いネットがしてありますね。あれはなかったような記憶がございます。こういうお話をいただいて、八頭校としてそういう対応をされたんではないかというふうに今思い出しているというところでありますが。  対策ということでありますが、そういうことになれば防風帯の先ほどお話ございましたけど、そういったもので効果があるんなら、そういったものでもよかろうかと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 川西議員。 ○2 番(川西 聡君) 突っ込んでいきます。芝生化はどうですか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 芝生化につきましても、そういった対象にはなるというふうに思います。 ○議 長(谷本正敏君) 川西議員。 ○2 番(川西 聡君) 大体、私ちょっと町長にも、しつこいようですけど、ちょっと時間あります。会見といいますか、実際に地域の住民の方々の要求もやっぱりちょっと聞いていただいて、実際に見れるもんなら見ていただきたい、この写真を。大体5月から6月にかけて、この八頭町の中山間地域に強風が襲ってくるんですよね、大体そうみたいです。それでもって、該当集落の住民の方が写真を撮って、証拠写真ですね。  言いたいのは、何だかんだ言っても、住民の生活に非常に悪影響を与える問題ですから、これやっぱり町長、膝を交えて、地域住民の方々の要求も、やっぱりいろいろ苦情もいっぱいあるでしょう。私が先ほど申し上げたようなことというのはほんの一、二点、三点の問題であって、ほかにもいっぱいあると思うんですよ。その辺りのところをちょっと酌み上げていただいて、懇談会なりそういったことで膝交えて懇談していただいて、本当に切実な要求なんだと、長年の。こういう実感持っていただいて、繰り返しになりますけども、実際にその時期になったら、今日は風が吹いてるなというようなことでちょっと出かけていって、実際に。その頃にはまだ解決してないでしょうから、スプリンクラーもそんなにね、2台か3台ぐらいのことになってるかも分かりません。やっぱり実際に見ていただいて、これは認識を新たにしていただきたいということを切に思うんですけども、どうですか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 学校のほうには状況は十分お話をされているというふうに今思ったところでありますが、5月、6月の風ということであります。私も現場のほうを確認させていただけたらと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 川西議員。 ○2 番(川西 聡君) 今回の一般質問はこれで終わります。どうもすいませんでした。 ○議 長(谷本正敏君) これにて、2番、川西 聡議員の一般質問を終わります。 ◎休  憩 議 長(谷本正敏君)ここで暫時休憩いたしますけど、再開は、11時25分から再開します。                 (午前11時13分)
    ◎再  開 ○議 長(谷本正敏君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。                        (午前11時25分) ○議 長(谷本正敏君) 次に、6番、中村美鈴議員の質問を許しますので、登壇願います。 ◎中村美鈴議員質問 ○6 番(中村美鈴さん) 6番、公明党の中村でございます。通告どおり質問をさせていただきます。本日は、大項目2点を質問いたします。  一つ目の質問に入ります。一つ目として、子育て支援についてであります。厚生労働省が公表した2019年国民生活基礎調査によると、中間的な所得の半分に満たない家庭で暮らす18歳未満の割合、子どもの貧困率は18年時点で13.5%でした。前回、平成15年の13.9%から大きな改善は見られず、子どもの7人に1人が貧困状態にいます。世態類型別では、母子家庭など大人一人で子どもを育てる世帯の貧困率は48.1%に上がり、生活が苦しい実態が浮かびました。  次の3点を町長、教育長に伺います。  一つ目、本町の子育て支援、また独り親家庭、母子・父子の状況、現状をお尋ねします。  二つ目、アンケートを受けて第2期八頭町子ども・子育て支援事業計画、令和2年3月策定は、今後どのように生かされるのかをお聞きします。また、前期計画の達成状況の点検及び評価はどのような結果かお尋ねします。  三つ目として、コロナ禍での社会全体の養育力の低下が指摘されていますが、子どもたちの学校、家庭での様子はどうかお尋ねいたします。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) それでは、6番、中村美鈴議員の一般質問についてお答えをいたします。  最初に、子育て支援ということでいただきました。  まず、子育て支援、また独り親家庭の現状はということでございます。独り親家庭につきましては、児童扶養手当の状況で答弁させていただけたらと思います。11月末現在の申請は164世帯で、うち所得制限により全部停止となっている世帯が17世帯ございますので、実質手当を受給している世帯は147世帯というところであります。このうち、所得額により一部支給停止となっている世帯が70世帯あり、全部支給を受けている世帯は77世帯というところであります。また、6月期の新型コロナウイルス感染症の影響を受けて家計が急変し、減収となった世帯に対します追加給付は32世帯ということでありました。八頭町では、独り親家庭の約9割が母子世帯というところでございます。  2点目の第2期八頭町子ども・子育て支援事業計画は、今後どのように生かされるのかということであります。  平成27年3月に八頭町子ども・子育て支援事業計画を策定し、これまでの取組を適切に評価するとともに、保護者の方を対象に実施したアンケート結果等をもとに、より実効性の高い子ども・子育て支援へとつなげていくため、今年3月に第2期八頭町子ども・子育て支援事業計画を策定いたしました。  この第2期計画を策定するに当たって実施いたしましたアンケートは、就学前児童の保護者を対象に、保育や子育て支援等のニーズを把握するために実施したものであります。また、保護者、学識経験者、保育・教育関係者などから構成されます、八頭町子ども・子育て会議によるアンケート結果等を踏まえまして、計画の策定について議論を行ったところでもあります。  子ども・子育て会議では、計画の実施状況について毎年度点検、評価を行うとともに、計画中間年を目途に、教育・保育、子育て支援事業の量の見込みや確保方策をはじめとする事業の見直しの審議を行うなど、ニーズに沿った計画の実施に努めてまいりました。  平成30年度に関係課に実施した、子ども・子育て支援事業計画の基本目標ごとの取組、次世代育成支援行動計画の進捗状況調べにおいての達成率は、95%ということでありました。  第2期計画の推進に当たっても、子ども・子育て支援の着実な推進を図るため、引き続き、子ども・子育て会議で、計画の実施状況について毎年度点検、評価を行い、八頭町の現状と課題を分析し、子育て世代ニーズを把握するとともに、新たな社会の環境の変化に対応した子育て支援策充実が図れるよう、今後とも関係機関と連携を図りながら、より実効性の高い子育て支援の実施に努めてまいりたいと考えております。  最初の答弁といたします。 ○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) それでは、6番、中村美鈴議員の御質問にお答えをいたします。  コロナ禍での社会全体の養育力の低下が指摘されているが、子どもたちの様子はどうかというお尋ねであります。  家庭や地域における養育力の低下が心配される中で、家庭的に支援の必要な児童生徒が増えてきていることは確かというように感じております。子どもたちの様子については、日々気になる変化がないかどうかを細やかに見るようにしております。  この春、コロナで学校が臨時休業になった際も、家庭的に心配があったり支援や配慮が必要な児童生徒に対しては、なるべく学校に来させるようにしましたし、担任が電話をかけたり、家庭訪問をしたりして、在宅時間が長くなっても児童生徒の心身の状況を把握できるようにいたしました。  コロナ禍の中、外出自粛や休業、収入への不安などのストレスで虐待の増加なども心配をされましたので、スクールソーシャルワーカーと連携して、相談窓口案内を作成し、全家庭への配布をお願いしたところであります。  さらに、スクールカウンセラーが希望する児童生徒や保護者と面談したり、担任と養護教諭による不安軽減やアンガーマネジメントなど、悩みや心配事を一人で抱え込まない力をつけるための授業も行っております。併せて、各学校で児童生徒への心のアンケートを実施し、定期的に実態把握に努めております。  このように、学校、教育委員会、スクールソーシャルワーカー、スクールカウンセラー、保健課、児童相談所や社会福祉協議会など関係機関と連携を図りながら、コロナ禍においても児童生徒が安心して登校し、学ぶことができるよう、日々連携を図っているところであります。  最初の答弁とさせていただきます。 ○議 長(谷本正敏君) 中村議員。 ○6 番(中村美鈴さん) 先ほど町長も言われました1・2問目のところです、独り親家庭の臨時特例給付金という、こういうのが出ておりまして、基本給付、児童扶養手当の受給しているひとり親世帯への給付というのが出ております。1世帯5万円、第2子以降が一人3万円ということでもらわれている方が全体で162人、先ほど、この間聞いた数字と多少上がっていますけど、先ほど147世帯と言われまして、一部収入がちょっと多い独り親家庭、父子か母子かちょっと分からないんですけど、対象外ということが、こういった厚労省のチラシで出ております。  それと、ひとり親家庭の特別支援給付金というのも、対象が200人って福祉課の言われました、対象児童1人当たり月7,500円出るということで、これは申請希望しなかったら返信の通知を出さなくてもいいというので、ひとり親家庭の世帯に出てるようです。平成2年4月、5月、6月、7月の児童扶養手当受給者の方に支給をするということが出ております。また、これからひとり親家庭の臨時特例給付金もたしか出るような、国の施策で出るようになっております。  厚労省の国民生活基礎調査によると、総体的貧困率全国値のうち、17歳以下の子どもを対象とした子どもの貧困率は、前段でも言いましたが、平成27年では13.9%で、平成6年以降おおむね上昇傾向にあり、平成26年の16.3%から大きく改善しています。  しかし、それでも全国的に7人に1人の子どもが貧困に陥っている状況にあります。八頭町も先ほど言われましたけども、そういうふうになっております。独り親世帯の貧困率も54.6%、平成24年から50.8%、平成28年と改善しているものの、貧困に陥っている人が半数を超えており、大人が2人以上いる世帯に比べて非常に高い水準となっているデータがありました。先ほど言われましたけども、本町、小中学校合わせて1,200人児童がおられるようですが、その中でひとり親家庭が約185人とか言われてました。この数字から見ても6.6%がひとり親家庭で、約7人に1人が貧困状態にあるのではないかと推測します。  この状況を先ほど言われましたが、コロナ禍で対応というのも先ほど国からの、厚労省の施策でされてるようです。県の取組がちょっと出ておりましたので御紹介します。  県の取組として、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、先ほど言われておりましたが、配置を進め、平成30年度には19分の18市町村及び県立学校7校に45人のスクールソーシャルワーカーを配置し、子どもを取り巻く環境への働きかけ等を通して、いじめ、不登校、中途退学などの生徒指導上の諸課題の未然防止や早期対応に向けた取組を推進しているとありました。  また、学校でもスクールソーシャルワーカー、先ほども何度か聞きましたけども、スクールソーシャルワーカー活用等も含めた教育相談体制をさらに充実させる必要があると出ておりました。  そこで、前回もお聞きしたかと思うんですけども、本町のソーシャルワーカー、またスクールカウンセラーはどれくらいな体制で教育相談に当たられているのでしょうか、お尋ねします。 ○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) お答えします。  スクールソーシャルワーカーは1名でございます。それから、スクールカウンセラーは県の配置で2名相談に当たるという体制でございます。 ○議 長(谷本正敏君) 中村議員。 ○6 番(中村美鈴さん) 小中学校掛け持ちになってるんですかね。上手に回していかれてるんでしょうか、中学校メインで、続きでみたいな小学校のソーシャルワーカーですかね。 ○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) スクールカウンセラーのほうは学校の役割分担みたいなことを決めてますが、スクールソーシャルワーカーは1人ですので、全部の小中学校を見るということであります。 ○議 長(谷本正敏君) 中村議員。 ○6 番(中村美鈴さん) 鳥取県は、ちょっと県のデータなんです、平成30年度のデータで、先ほども言いました45人、スクールソーシャルワーカーを配置ということで、全国でいうと2,377人、平成30年度おられて、中学校としては100%、鳥取県はカウンセラーのほうですね、配置がされているようです。全国でいうと94.5%ということで、大変いい体制というか、されているようなことを書いてありました、県報に。  しかし、このことを受けて、改めて不登校、ひきこもり問題も含めて、本町はみどりヶ丘教室、不登校児童生徒の自立支援を行っておられるようですが、現在何人ぐらいそちらの教室に来られているのかお尋ねします。  また、毎年高校への進学率はどうか、中途退学というケースはないか、お伺いします。以前も一般質問でお尋ねした件ですけど。 ○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) 現在、みどりヶ丘教室に来ている児童生徒は6名というように承知をいたしております。ただ、これは常に変動しますので、基本的には教室に来るんですけども、学校に帰ってねというのが目的でありますので、数は変動をいたします。  それから、進学率のことをおっしゃいましたですけども、私どもが把握している限りでは、全ての子どもが高等学校には上がっているということであります。その後のいわゆる中途退学ということについては、残念ながら私どものほうにはデータ参りませんので、そこは把握のしようがないというところであります。 ○議 長(谷本正敏君) 中村議員。 ○6 番(中村美鈴さん) 私も以前、みどりヶ丘教室に4年ぐらい前ですか、行かせていただきました。それで、その当時は3名ぐらい不登校の方がおられて、今はちょっと徐々に6人、10人、多少増えてるようなことも言われておりました。今、若桜町、八頭町、智頭町の方が来られているという。その中で小学生も数名、人数はちょっとはっきりは聞き取りというかできてなかったです。小学生の方も来られているというような状況もあるのかちょっとお聞きしました。進学率100%、先ほど教育長言われましたし、中途退学もないということもおっしゃいました。  何回も言うようですが、前回の一般質問でお尋ねしましたが、鳥取県は夜間中学がいまだないということで、先進地の視察の話を前回されまして、現代社会において経済の格差、就職の格差、学歴の格差等、あらゆる格差がある中で、社会に参画する力と学力を身につける権利があると考えます。夜間中学の設置のニーズ調査結果等がありましたらお聞きしたいと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) これは県のほうがアンケートという形なんでしょうか、回答用紙を社会教育施設等に置きまして、それで回答を求めたというようなやり方だったと思いますので、いわゆる調査客体が非常に小さいということだと思います。その中で、当然つくってほしいという要望はありますし、それから通わせたいという要望もありますけれども、数的には非常に少ないということかと思います。  県下全体で夜間中学校をつくるべきではないのかというようなことが県議会でも話題となりまして、県のほうでつくっていくというような方向で今検討を始めているということかと思っております。  ただ、夜間中学の実態を見せていただいた限りでは、外国籍といいましょうか、働きに来ておられる方であったり、それから在日の方であったり、そういった方が勉強しに来られるというパターンかなり多うございまして、いわゆる不登校であって学び直しというのが少しレアケースみたいな印象を持ちましたんですが、鳥取県につくった場合にどういった形になるのか、ちょっとそこは分かりませんけれども、私が見させていただいた限りはそんな格好でありました。 ○議 長(谷本正敏君) 中村議員。 ○6 番(中村美鈴さん) ざっと言われましたけども、教育長もそのメンバーに入っておられたようですね、鳥取県の夜間中学設置検討会というのが、ちょっとネットの中でありまして、鳥取県の教育委員会教育長宛てに要望書が令和2年7月に出ているというのがありました。ニーズ調査の結果を見ると様々あり、先ほど言いました、学齢期の中学校や不登校等により、義務教育を十分に受けられずに卒業した方々から、夜間中学があれば通ってみたいとの回答が寄せられている。たくさんではないですけど、そういった声もあったということが出ておりました。  こういったことを受けて、改めて都会はあると思います、大変な方々がね。改めて、夜間中学の必要性を私は感じております。外国人の学びの場というようなことで言われましたけども、県全体で考えるというようなことも、公的なことも書いてありました。  二つ目の質問ですけども、第2期八頭町子ども・子育て支援計画、こちらですね。検証とかありましたけども、その中で産前産後、ヘルパー派遣とありますが、年間どれくらいのニーズがありますでしょうか。利用料が1時間当たり600円となっておりますが、その辺りをお聞きしたいと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 昨年は、1件の御利用をいただいているところであります。 ○議 長(谷本正敏君) 中村議員。 ○6 番(中村美鈴さん) 近年、男性の育児休暇が取れる社会が徐々に増える中、子育てに悩む母が増加しておりますが、先日も35歳の母親が、生後間もない10日目に我が子を殺害したという痛ましい事件がありました。このような事件が二度と起きないような社会づくり、また本町の子ども・子育て支援事業計画の中で、産前産後のヘルパー派遣のニーズに応えられるように、周知と啓発に努めていただき、行政もしっかりと支援をしていただきたいと感じております。  3番目の教育長のほうの回答もいただきました。  先月、11月は厚労省が定める児童虐待防止月間です。公明党は、毎年これを啓発するオレンジリボン街頭演説会を全国各地で開催してします。増加の一途をたどる児童虐待は、コロナ禍でさらに増えているとも指摘されています。厚労省によると、児童虐待に関する児童相談所の対応件数は、毎年過去最多を更新しているとのことです。相談対応件数は、2008年度の4年間、4万件から10年ほどで約13万件と、約3倍に増加しているとのことです。要因としては、先ほど言われましたけど、社会全体の養育力が弱くなっている面が考えられると大学教授が指摘をしております。  ひとり親の増加や3世代同居の減少、隣近所の付き合いの希薄化などの傾向は、虐待の増加と関係すると言われています。児童虐待が広く周知されてきた結果、今までだったら見過ごされていた虐待が、通報されるようになった面もあると見解を述べられております。  私が昨年の3月の一般質問で、児童虐待防止をしたとき、虐待かもと思ったら189にダイヤルをしていただきたいと言われました。そして、通告窓口は本町の保健課ということですが、今年はコロナ禍ではどれくらいの相談件数があったのかお聞きしたいと思います。前回は、質問のときに市町の数字は公表されていないけれども、県東部の平成29年度の相談件数は20件ということを言われておりましたが、今年はコロナ禍で、どれくらい相談件数があったのでしょうか、お尋ねします。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) コロナ禍での通報といいますか、それは伺っていないというのが現状でございます。 ○議 長(谷本正敏君) 中村議員。 ○6 番(中村美鈴さん) はっきりした数字が分からないということですね。  コロナ禍で外出自粛や休校で親も子どもも家庭で一緒に過ごす時間が増える中、コロナ禍の不安もあり、親の収入減などの要素が加わると、虐待やDV、配偶者などからの暴力のリスクが高まります。家庭内における暴力のメカニズムは、ストレスと支配だと言われます。それが母親や子どもなど、弱い人に向けられます。  厚労省の専門委員会が今年9月に公表した調査では、虐待で死亡した児童の実母も2割がDV被害を受けているという結果が出ていました。現場に居ると、DVがあれば虐待を疑えという言葉があるとおり、関係性が高いと言われています。また、同調査では、この家庭の地域社会との接触状況について、乏しい、ほとんどないが7割を超えたとのことでした。子育て家庭が社会から孤立するのをどう防ぐのか、課題になっております。  先日、ローカル紙、日本海新聞に出ておりましたが、厚労省のこれもまとめが出ておりました。19年度は、心理的虐待の増加が全体の6割近くに上ったということでした。鳥取市こども家庭教育支援センターの所長さんの話ですが、コロナ禍で親の孤立が懸念されている中、子どもを守るために周囲の声かけが大事であり、虐待は一般的に身体的なものやネグレクト、育児放棄をイメージしがちですが、心理的虐待も後々の子どもの成長に影響を与えると言われていました。  これも鳥取県の県警というか、少年・人身安全対策課が、コロナウイルス感染対策と児童虐待の認知件数増加の因果関係というのが出ておりまして、休校で家にいる時間が増えると影響があったと考えられるという分析がしてありました。  本町にはこういった子育て支援センターの応援ガイドブックがありますけど、とてもよくまとめられておりますが、こういったのをさらに今はデジタル化が進んでまいりますので、スマホで母子手帳アプリを実施してはいかがかなと思いますけども、町長の考えはいかがでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) その件につきましては、今現在、ちょっと内部で検討をしておりまして、何とか早くそういった対応ができたらというふうに考えております。 ○議 長(谷本正敏君) 中村議員。 ○6 番(中村美鈴さん) 一つ目の質問の終わりになりますが、住民また周囲の方々の虐待に対する認識や体罰によらない子育てを社会全体で推進すべきと考えております。また、第2期の子ども・子育て支援計画の策定に当たり、貴重な御意見をいただきました。子ども・子育て会議の皆様の御尽力に敬意を表し、明日の八頭町に生かせるように仕組みづくりをしていただきたいと願っております。  次の質問に移らせていただきます。2問目の質問です。  二つ目として、ケアラーについてということです。病気や障がい、精神的な問題を抱える家族を介護している18歳未満の子ども、ヤングケアラーの支援の在り方が問われています。年齢や成長の度合いに見合わない過重負担によって心身が疲弊し、学業や進路に影響するケースもあると言われています。  次の2点を教育長、町長にお伺いします。  一つ目、ヤングケアラー、家族を介護する子どもたちが問題になっていますが、コロナ禍での勉強等、支障がないのか。本町はどのように把握されているのか。また、相談窓口はあるのか、ヤングケアラー支援はどのようにされているのかお伺いいたします。  二つ目に、今後ケアラーについてどのように認識されているのでしょうか。また、課題は何かお伺いいたします。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 2点目に、ケアラーについてということでいただきました。  2番目のケアラーについてどのように認識しているのか、また課題は何かということであります。  ヤングケアラーの問題は、年齢や成長の度合いに見合わない重い責任や負担を負って、本来、大人が担うような家族の介護や世話をすることで、健やかな成長や生活に影響を及ぼすものと認識をしております。ヤングケアラーの実態を把握することは、表面化しにくい家庭の問題であることもあり、容易ではない面もあるかとは思いますが、今後も教育と保健、福祉の連携を密にすることで、早期発見や早期支援につなげていくことが重要であると感じております。
     1番目は、これから教育長が答弁させていただきます。  最初の答弁といたします。 ○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) それでは、6番、中村美鈴議員のヤングケアラー支援についてのお尋ねにお答えしたいと思います。  厚生労働省の文章によりますと、ヤングケアラーとは年齢や成長の度合いに見合わない重い責任や負担を負って、本来大人が担うような家族の介護や世話をすることで、自らの育ちや教育に影響を及ぼしている18歳未満の子どもと定義をされております。  今、子どもたちが、家族の一員として家事を手伝ったり、家族の介護の手助けをすることは、悪いことではないと思いますし、将来の生活力を付けたり、他人を思いやる気持ちを育てることにもつながるものというように思っております。  義務教育である小中学校におきまして、家族の介護や世話が理由で学校に通学できていない児童生徒があるということは、聞いておりません。子どもたちが毎日登校してくる中、朝の健康観察や学習中の様子、休憩時間の友達との過ごし方、給食時間の様子、宿題の提出状況や持ち物、会話、表情などから、児童生徒に悩みや心配事がないかよく観察をし、心配のある子どもたちの状況は校内で共有しながら、必要に応じて家庭訪問の実施や他機関との連携を図るなど、子どもたちを支え、状況に応じて必要な支援ができるように努めていきたいと思っております。  最初の答弁とさせていただきます。 ○議 長(谷本正敏君) 中村議員。 ○6 番(中村美鈴さん) 多少、教育長が言われたのと重複しますが、ちょっと聞いてください。  家族の介護を担う18歳未満の子どもたち、いわゆるヤングケアラーが高校生の25人に1人に上ることが埼玉県の調査で分かりました。この問題について、大規模な調査は全国で初めてで、埼玉県では相談体制の整備など、支援策を検討しているという回答が出ました。  埼玉県の実態調査によると、県内全ての高校2年生、約5万5,000人を対象に調査を行い、およそ90%から回答を得ました。調査では、現在また過去、家族に代わって洗濯や料理などの家事をしている、身の回りの世話をしているなど、10項目を上げ、ヤングケアラーに当たるかどうか尋ねたところ、4.1%該当することが分かりました。25人に1人に上ることになります。  そして、生活への影響を複数回答で尋ねたところ、42%が影響がないと答えた一方、孤独を感じるが19%、次いでストレスを感じるが17%、勉強時間が十分に取れないが10%など、自らの体調や学習に影響が出ている実態がうかがえます。  さらに、介護の回数について、毎日と答える人が35%と最も多くなりました。八頭町は、そういう方はないと言われておりますけど。急に高2になってから介護が始まったのではなく、ケアの開始時期は中学生のときが34.9%と最も多く、中学生の実態調査が必要です。  介護は、家庭内での出来事なので、先ほど言われました、実態把握が難しく、子どもたちも声を上げづらかったり、困った際にどこに求めていいのか分からないというケースも多いようです。相談相手でもヤングケアラーの半数以上が家族以外の誰にもケアをしていることを話しませんでした。話したことがある相手も友人が多く、担任はたった3%、医療、介護、福祉の専門職への相談は、それぞれ1%と少ない現状だといいます。  厚労省の2018年、19年度に実施した調査は、実態を掘り下げるには子どもの状況をより把握している教育現場への調査が必要だと判断しており、SOSに気づく体制が必要だとしています。  日本ケアラー連盟が15年に新潟県南魚沼市の小中学校の教職員を対象に行った実態調査では、調査をきっかけに教職員や保健師、民生委員など関係者の中でヤングケアラーの認知度が高まったということです。鳥取県はちょっと遅いのかもしれませんですけど、今後は、先ほど少し言われましたけど、本町もぜひ、いじめとか不登校はそういったアンケートはされてると思うんですね。ケアラーの小中学校のアンケートというのは、まだ実施はされてないかなとは思いますが、いかがでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) そういったアンケートは、現在ところ実施をしておりません。ただ、これも厚労省の資料によりますと、特に子どもは自分自身がヤングケアラーであると認識していることが少なくというようなことが書いてあります。したがって、アンケートもどういったアプローチをすればよいのかというようなことをよく考えませんと、いわゆる実態把握ということにつながらないかもしれないなということを思います。  埼玉県の調査については、NHKだったでしょうか、報道がありまして、ちょっとどきっとして見ておりましたですけども、埼玉県がどういった調査をされたのか、そんなこともちょっと参考にさせてもらいながら考えてみたいと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 中村議員。 ○6 番(中村美鈴さん) これは実話なんですけども、昨年10月にあった事件です。22歳のこれもヤングですね、成人になって。22歳の孫である女性が、同居していた祖母を殺害するという痛ましい事件があり、その判決が先日ありました。報道によれば、祖母はアルツハイマー型の認知症を患っており、排せつなど身の回りのことが一人でできない要介護4でした。介護は、孫の女性が一人で行うことになり、幼稚園教師として勤め始めて1か月後でしたが、祖母との同居が始まりました。同居して2週間、介護は無理かもしれないと親族に伝えます。しかし、変わりありませんでした。  事件が起きたのはそんな生活が5か月続いたときのことです。裁判では、女性が祖母の介護を始めて3か月目に疲労や重度のストレスから腎臓が悪化し、重度の貧血になったことや、軽いうつ病との診断を受けたことも明らかとなりました。判決は、懲役3年、執行猶予5年でした。裁判長からは、介護による睡眠不足や仕事のストレスで心身ともに疲弊し、強く非難できないとの結論づけがあったようです。  介護に詳しい大学教授は、周囲が女性を追い込んでいる。ケアマネジャーは、あくまでも祖母の介護をどうするかの視点で考えるので、女性のことを考える人は誰もいなかっただろうと述べています。同じような事件が毎年20件から30件起きています。介護者の実態はどうなっているのか公的調査はないようですが、日本ケアラー連盟とNPO法人介護者サポートネットワークセンター・アラジンが、平成22年に行った実態調査によると、全国の2万1,641世帯へアンケートを行ったもので、有効回答数は1万663世帯からありました。そのうち、家族や身の回りの人の介護、看病、療育、世話などを行っているケアラーは2,075人、率でいうと19.5%となります。そのケアラーが2,075人を対象とした調査結果からです。  一つ目に、身体の不調を感じている人、2人に1人。  二つ目に、心の不調を感じている人、4人に1人。  三つ目に、5人に1人は孤独感を感じている。  その他の項目の調査もありますが、その中でケアをしていない人6,269人がいますが、その方々への将来のケアについて質問したところ、84.5%の人が、ケア、介護することへの不安があると回答しています。  二度と、介護を理由とする痛ましい事件を起こさないためにも、介護するケアラーの支援が必要であり、特にうつ病など心が不調であるケアラーを早期に発見し、必要な支援につなげること。また、社会から孤立することなく本人が尊厳を保ちながら、無理なく介護を行うことができるようすべきであります。そのためにケアラー支援の制度は、仕組みの構築、そして法的制度が喫緊の課題であります。  今年3月に埼玉県は、全国初となるケアラー支援条例を制定しております。今後、全国の自治体でケアラー支援条例が制定されることを望むものであります。日本のケアラー連盟のホームページにある介護者を支えるケアラー手帳の表紙には、大切な人を介護しているあなたも大切な一人ですと書かれています。  ケアラーのことで町長に質問なんですが、最後に、ケアラーと言われる家族などの介護を無償で行っている人たちへの支援はいかにあるべきか、リスクの高いケアラーを早期に発見し、適切な支援につなげていくことが重要であると考えますが、町長のお考えはどうかお聞かせください。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 最初にもお答えいたしましたけど、表面化しにくい家庭の問題というのがここにあるんではないかというふうに思います。幸い、そういった事例はないというふうにお答えを教育長もそうですし、私もさせていただいたところでありますが、本当にそういった面からしますと、切実な問題だというふうに思っております。  町のほうでは、要保護児童対策地域協議会というのがございますが、それはそれとして、そういったケースがあれば、そういった会でということになるんですが、言われます適切な支援ということであります。これは、全国的なまた新たな課題だろうというふうに思っておりますので、また内部でも話をさせていただけたらと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 中村議員。 ○6 番(中村美鈴さん) 今は、八頭町には実態は把握はできてないというか、表面化しないということを言われました。ぜひ、ヤングなり、私ぐらいな人が親の介護をするというのは、本当にこれからは介護の世界、そういった分野にいくんじゃないかということも思っております。本当に、支援が大事だな、子どもたちの支援と介護支援というのはしっかりと行政も学校との連携なりしていただきたいと思っております。  以上で終わります。 ○議 長(谷本正敏君) これにて、6番、中村美鈴議員の一般質問を終わります。 ◎休  憩 ○議 長(谷本正敏君) ここで暫時休憩いたします。  再開は、午後1時30分から再開します。    (午後0時09分) ◎再  開 ○議 長(谷本正敏君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。                         (午後1時30分) ○議 長(谷本正敏君) 次に、5番、森亜紀子議員の質問を許しますので、登壇願います。 ◎森亜紀子議員質問 ○5 番(森亜紀子さん) 5番、森亜紀子です。通告に従いまして、一般質問をいたします。  初めに、1、防災訓練について。  今年度は、コロナ禍のため規模を縮小して防災訓練が実施されました。災害は、いつ起こるか分からないので、日頃の備えは大切であります。全国的にも災害時には避難が遅れて被害に遭われる方も多く、障がいのある方や高齢者の方のためにも、福祉避難所の開設は求められるところであります。防災訓練の成果と課題など、4点を町長に伺います。  ①今年度の防災訓練の成果と課題。  ②避難場所や備蓄品等の協議や見直しは。  ③災害時に避難するため福祉車両の確保は。  ④これから福祉避難所の防災訓練の実施計画は。   以上4点。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) それでは、5番、森亜紀子議員の一般質問についてお答えをいたします。  まず最初に、防災訓練についてということでいただきました。今年度の防災訓練の成果と課題はということであります。  森議員も御承知のように、今年度はコロナ禍の中での訓練であり、3密を避けて訓練を実施していただいたというところであります。訓練に参加された集落の皆さんには、マスクの着用、受付では手指の消毒の徹底など、避難所での感染症予防に努めていただき、コロナ禍の中であっても防災意識の高揚が図れたことは、成果であると考えております。また、課題ということでありますが、集落公民館等の一時避難所の受付で、集落役員さん等による検温と問診による体調不良者の選別訓練、また、発熱等体調不良者の方が避難していただく専用スペースの確保など、各集落の避難所に応じた避難所運営訓練が必要になるというふうに考えております。  2点目の避難場所や備蓄品等の協議や見直しはということであります。  体調不良者が一時避難所に避難された場合には、体調不良者のスペースを確保し、一般の避難者と接触を避けるようにして避難所を運営していただきたいと思います。スペースが確保できない場合は、町が開設する指定避難所に避難していただければというふうに考えております。町では、体調不良の方には、専用の避難所を開設するか、もしくは専用の部屋を確保し、一般の避難者と動線を分けるよう計画をいたしております。  備蓄品等の見直しにつきましてては、このたびコロナ禍の対応ということで、各集落に非接触型の体温計と手指の消毒液を配布したというところであります。また、避難所での生活で不便が生じないよう、和式トイレの洋式化とエアコンの設置を進めるよう、期間限定ではございますが、補助率の見直しを行い、先般区長会で区長さん方に周知をしたところであります。  指定避難所の備品等につきましては、コロナ感染症防止のため、間仕切り、それから簡易ベッド、簡易トイレなどを今年度に購入しているというところであります。  次に、災害時に避難するため福祉車両の確保はということでありますが、避難時に使用いたします福祉車両につきましては、社会福祉協議会など、町が連携している町内の福祉施設の協力により、移送するように計画しているところであります。  最後に、福祉避難所の防災訓練の実施計画はということであります。  福祉避難所の開設につきましては、自主避難所を開設するときに同時に開設しており、現在は郡家保健センターに設置というところであります。福祉避難所は、避難所での生活において、特別な配慮を要する高齢者、障がいのある方のほか、妊産婦、乳幼児、病弱者等、避難所生活において何らかの特別な配慮を必要とする方が滞在する避難所でございます。これまで、開設いたしましても自主避難所とは異なり、大規模災害時の福祉避難所運営訓練を行っておりませんので、今後、開設時の運営訓練を計画し、実施してまいりたいと考えております。  最初の答弁といたします。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) 先ほど、町長の答弁でもありました、今年度の訓練の様子は、コロナ禍の中でということで、10月号の町報にかなり詳しく掲載をされておられました。この中で、先ほどもありましたが、防災意識の高揚であるとか、ちょっと新しいところでは、八頭町の八頭県土の河川砂防課による土砂災害の危険箇所についての防災講習があったというふうに、こちらのほうにはありますが、これは今年度初めての訓練の中の内容でしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 今年は、例年であれば131、2人という、ほとんどの集落に防災訓練を実施していただいております。そういった中でコロナ禍の対応ということでありまして、100の集落で実施をしていただいたということで、かなり多くの集落に御参加をいただいたというところです。  今年は、モデル地区を下野にお願いをいたしました。そういった中で、先ほど防災講習のお話があったんですが、今年初めてということではなくて、県のほうとタイアップして、近年といいますか、そういうことで取組を併せてさせていただいているところであります。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) 県とタイアップして、できれば年度、下野だけでは、どこどこだけというわけではなくて、二、三か所で同時に行っていただけるといいのかなというふうに思います。  私も八東地域に住んでおりますが、八東でこういう講習があったということは聞いておりませんので、ぜひいろんなところでこの防災講習をお願いしたいと思うところですが、どのように今後計画があれば教えてください。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 私、下野の訓練に出させていただいたんですが、今年はコロナ禍ということで、毎年それぞれの地域で1か所ずつモデルの地区を選定をさせて、お願いをさせていただいておるというところでありますが、今回たまたま1か所ということでありますので、来年以降、そういったモデル地区につきましては、県のほうにお話をし、そういった対応をさせていただきたいと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) 併せて、この町報の中には、備蓄の心得ということで、ローリングストックのことが載っておりました。町の備蓄品も先ほどは間仕切り、簡易トイレ、あるいは簡易ベッドということでしたが、水とかそういう食料についてはどのようにしておられますか。このローリングストック、実施しておられるんでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 例えば、間仕切りとかそういったものであれば、全然腐るわけでもないですし、それから壊れるまで使えるということがあるんですが、保存食、水も含めてですが、そういった部分については消費期限、賞味期限ございますので、そういったものを見ながら買換えということで対応しているところであります。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) 買換えされた古いもの、前からあったものは廃棄するのはやっぱりもったいないと思うので、できれば1年ぐらい前になれば何かの形で使われるような、そういうことも考えていただきたい。水はお手洗いとか流すことはできますけれども、手を洗ったりもできますけれども、食べる物については、缶詰めでありますとかその他乾パンのようなものもあると思います。そういうものはちょっと早めに、何かのときにイベント等があれば配るとか、そういうふうなことをしてロスがないようにお願いしたいと思うところであります。これについて、町長、何が御意見あればお願いします。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) そのことは既に実践をさせていただいております。いろいろ炊き出し等で日赤奉仕団の皆さん方にお世話になって、訓練等でありますが、そのときにそういった消費期限の切れるようなものについては活用していただいて、参加していただいた皆さん方に食べていただいて、体験というか、そういったことを行っているというところであります。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) こちらのほうにも、ふだんからの防災意識が重要というふうにあります。これにはないんですけれども、非常持ち出し袋、その中にも食料とか水を入れるとかなりの量になって重たくもなります。そして、今のこの時期、マスクとかウエットティッシュ、あるいは消毒液も自分である程度は準備しておいたほうがいいかもしれません。  先ほど、体温計といいますか検温計も各集落に買われたということですけれども、やっぱり短い時間で測る分には調子が悪いという話も時々聞いております。やっぱり自分の体温とか家族の体温を測るのには、体温計等も持ち出し袋にあるといいのかなと思ったりもします。  以前、防災マップの裏にそういう持ち出し袋はどうかというようなことがありましたが、その後、そういうことというのはどうなんでしょうか、検討されておられますでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 昨日も奥田議員でしたか、AEDですか、それの配置しているような場所のお話をいただきました。実は、このマップは2019年に改訂したところでありますので、したがいまして去年であります。そういった面からしますと、今のようなお話につきましても、次の改訂時での検討事項ということさせていただけたらと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) 先ほど、昨日もAEDの話がありましたということでしたが、AED、設置場所と併せて使い方、本当に一般的には三つの使い方であると言われています。蓋を開ける、電極パッドを貼る、スイッチを入れる、これがAEDの基本的な流れなんですけれども、これも慌てているとちょっと音声でガイドをするんですけれども、聞き逃したりとか、ざわざわして聞こえないということもありますので、ラミネートか何をして一緒に置いといていただけると、いざ使うときに、例えば水辺でありますとかプールの訓練、保護者の方がされますよね、ああいうときなんかにも現場で使えるのかな、プールサイドで使えるのかな、雨が降っても使えるのかなというふうに思ったりします。そういうようなこともちょっとぜひ検討をしていたただきたいのですが、どんなもんでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長
    ○町 長(吉田英人君) 大まかなことはそれでできるんかも分かりませんが、いざ本番となると慌てられるんじゃないかなというふうに思います。昨日、講習のお話もいただいたところでありますが、そういった施設の関係者といいますか、そういった皆さんにはぜひ講習を受けていただいて、自分のものにしていただきたいという思いもあります。ちょっと内部でも話をさせていただいて、職員は職員ですが、そういった関係者の皆さんの講習体制といいますか、そういったものも考えてみたいと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) 職員の方も講習をされる、すごくいいことだと思います。地域の中でも、例えば今12ですか、まちづくり委員会もありますので、そういうところでもちょっと講習を入れていただく、そんな長い時間でなくても、10分、15分そういうコーナーを設けていただく、そういうこともできるんじゃないかなというふうに思いますが、職員さんだけでなくみんなが使えるものというような意識がいいんじゃないかと思います、どうでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) まちづくり委員会もたしかAED配置してありますので、ぜひ支援員さんとか役員の方、そういった皆さんにはそういった講習があるときは受けていただきたいと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) それでは、ちょっと備蓄品のことに質問を移りたいと思います。  冬場の今この時期、もし地震があったら、阪神淡路大震災は1月で寒い時期でしたけれども、その備蓄品の中に暖を取るもの、例えばカイロのようなものというのはあるんでしょうか。その辺り、把握しておられたら教えてください。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 暖を取るというお話でありますが、こういった小さいカイロはちょっと今回の備蓄品の中にはございません。ストーブ、そういったものについては準備をさせていただいております。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) 体育館等に避難した場合、ストーブに近い方は熱いし、遠い方は寒いしというようなことも考えられますので、使い捨てカイロでしたら数年、5年ぐらいもつんでしょうか、ちょっと使用期限は分かりませんけれども、かなり年数もつと思います。ぜひ検討をして、入れていただきたいというふうに思います。どうでしょうか、その辺りの検討。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 災害というのは夏ばかりではございませんので、今日もかなり寒いわけでありますが、そういった面では必要なものだというふうに思いますので、対応させていただきます。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) 災害は、季節を問いません、時間も問いません、特に地震なんかはそうです。ぜひ、よろしくお願いしたいと思うところであります。  次に、災害時に避難するための福祉車両は、社協さんのほうからということもありました。私も幾つか町の指定避難所を回ってみました。町の社協さんの福祉車両もあったわけですけれども、災害があったときって一度にあるので、福祉車両を社協さんまで取りに行かれる職員さんがあって、またそれで個人の家に対応するということは、ちょっと時間がかかるのかなというふうに思いました。  それで、郡家の駅前のタクシーに福祉車両が数台ありましたが、そういうところと災害時提携をするということ、これはどうなんでしょうか、難しいことでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 基本的には、そういった福祉施設と、先ほど申し上げましたように連携といいますか、そういうことをさせていただくようにいたしております、有事のときでありますが。今頂きました福祉タクシーのお話ですが、ちょっとタクシー会社とも話をさせていただけたらと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) それで、私も駐車場等に行ってみたんですけれども、現在、職員さんの車と、それから福祉自動車とかなり台数あるんですよね。それに一般の方が、例えば何かあって避難して来られたというときに、駐車場のスペース、十分なのかなということもちょっと疑問に思ったところです。その辺り、有事のときに職員は別のところに止めるとか、何か駐車スペースの対応というのは考えておられますか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) ケース・バイ・ケースだとは思うんですけど、結局グラウンド等も避難所にさせていただいている場合がありますし、それから体育館ということもあります。基本的には、職員の駐車場を優先ということではございませんので、無論避難されてきた方々の駐車ということをまず一番に考える必要があります。そういった部分については、そこの避難所を開設しますので、そういった職員にはしっかりその辺りはサポートするようにこれから話をさせていただけたらと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) 避難訓練のときには、ほとんどの方が歩いて訓練されるわけですけれども、実際何かあった場合には車で移動されるんじゃないかなというふうに思います。その辺りの駐車場の確保についても、ぜひ協議をしていただきたいなというふうに思ったところです。  それでは、次の4番の質問に移りたいと思います。  八東地域で数年前に福祉避難所運営審議会というのが開設されました。これには行政の方、民間の方、それから当事者の御家族の方、それから防災に携わっておられる方等、すごくメンバーがたくさんおられて期待されていたところであります。  私も防災士として参加をいたしました。ただ、回を重ねてもなかなか積み上がっていかなというような課題があったかと思います。それは、行政の方がしっかり話を聞いてくださるんですけれども、こういうことをしました、前回の回を受けてこういう点を改善しましたという、何かキャッチボールがちょっと足りなかったかなというふうに思いますけれども、その辺り、町長は何か聞いておられますでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 避難所の運営審議会での会議の様子ということであります。そういった中でいろいろ課題が確かにあろうかと思います。今のお話であれば、上手にキャッチボールといいますか、それができていなかったというようなお話だというふうに思います。  内容的にちょっと把握しておりませんので、改めてそういった部分では確認させていただけたらと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) 改めて、ちょっと誰もが安心・安全に避難できる体制になるよう、協議をお願いしたいと思います。  それから、私、今回いろんなところを回ってみたんですけれども、ちょっと気になったことがありまして、1点。駐車場もそれぞれ庁舎でありますとか公民館、それから社協さん等に行ってみたんですけれども、車椅子のマーク等が薄くなっていることに気がつきました。併せて、よく見てみると、車を仕切る線も消えているところもあるんです。県外に視察に行っていろんなことを見てくる、そういうことも大切なんですけど、私なんか足元から見ないけんなというふうに思ったわけですけれども、今日は雪が降って見えませんが、町長、その辺り気がついておられますか、駐車場の白線、車椅子のマーク等について。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) ふだん、私の視覚といいますか、そういった中にもそういったマークというのは入ります。車椅子、障がいのある方のスペースであったり、それからハートフル駐車場というのも今ございます。そういった面で、薄い部分については書き直す必要があるというふうに思いますので、チェックはさせていただけたらと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) そういうチェックと併せて、町道も線が薄いところもあるんですよね。今、もう少し交通安全週間でしょうか、ぜひそういう辺り、標識のことも含めた、いろんなことが防災だと思いますので、ぜひそういう辺りも点検をお願いします。そういう点検等について必要だと思われませんか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 町道の維持管理につきまして、建設課長、今日おりませんけど、そういった部分も視野に入れて点検をさせていただいております。ただ、白線の場合は側線だと思いますけど両サイドのですね。それも年次的といいますか、そういったことで対応させていただいておりますので、緊急の部分についてすぐすぐということでありますが、年次的な対応ということで御理解をお願いしたいと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) 先ほどちょっと阪神淡路大震災のことに触れました。あれから耐震の意識というのがかなり高まってきたかと思います。本町独自の耐震の制度とか補助金等について、どういう支援があるのかちょっと紹介をしていただけますか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) ちょっと先ほどの白線のことで補足しておきたいと思いますが、まず、とまれというのがよく道路に書いてある部分があると思うんですが、あそこは町がちょっと手の出ないところでありまして、公安委員会の俗に言う警察ですね、警察のほうにお願いしているんですけど、なかなか書いていただけないという部分もあるということを承知いただきたいと思いますし、それから耐震は二つございまして、一つは診断ですね。それについては個人の方の負担というのは、たしか頂いてないと思います。国・県、町ですか、そういったもので対応できますし、それから診断の結果があまりよくなくて修繕といいますか補強といいますか、そういったものが必要という場合には、そういった耐震後の工事については100万円と思っておりますが、そういった助成があるというところであります。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) 診断は個人負担なし、補強は100万円までというような、そういういい制度があれば、ちょっとチラシのような啓発は必要かなと思います。その辺りの耐震等についての啓発は、今ホームページで行っているんでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 今までもチラシというようなことを行ったという記憶はございませんが、広報ではそういった災害時とかそういったときには、併せてそういったお知らせをさせていただいております。ちょっとホームページのことはチェックをさせていただけたらと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) 先ほど、ローリングの食品についても、ちょっともったいないのではというような話もしましたが、せっかくいい制度や補助があっても知らないともったいないと思いますので、ぜひ啓発をされてはどうかというふうに思います。  防災については、以上にいたします。  次の質問に移ります。  2番の人権政策について。  12月4日から10日までは人権週間で、八頭町でもこういうような黄色の啓発リボンの着用を行っておられました。この週間は、人権に関する研修会、そして講演会をされることが多いのですが、今年度12月6日に予定されていた八頭町部落解放研究集会は、コロナ禍のため中止となりました。人権研修に限らず、今ではオンライン、リモート、Zoom、そういうもので研修や会議が行われる機会も増え、これからはこうした研修会に対応できる場が必要だと考えます。パソコン、スマートフォン、タブレットなどがなくても学びたい研修ができる環境整備が求められます。  9月28日には県でネットモニタリング研修会を開催されました。16市町が参加され、八頭町からも参加があったと聞きました。現在、近いところでは鳥取市、智頭町、岩美町など、7市町でモニタリングを実施しておられます。モニタリングというのは、インターネットを悪用した人権侵害の現状を把握し、削除要請につなげていくこと、これは私は大切なことだと思っております。  また、平成30年の保育指針の改正を受け、令和2年度に八頭町人権教育全体計画が改訂されます。保育所、小学校、中学校の一貫した教育の連携が求められる中、様々な時代に即した改訂となるのでしょうか。決まってからでは遅いので、今のうちにちょっと質問をしてみたいと思います。八頭町の人権政策についてを町長に、そして人権教育全体計画について教育長に伺います。  ①八頭町でオンライン研修できる場をつくる予定はあるのでしょうか。  ②モニタリングについて、これからの計画等があればお願いします。  ③八頭町人権教育全体計画の改訂のポイントについて、教育長に伺います。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 2点目に人権政策についてということでいただきました。八頭町でオンライン研修できる場をつくる予定はということであります。  コロナ禍の影響によりまして、Zoomなどの会議ツールを利用したオンラインによるリモート研修、会議も増えてきてまいりました。今回、12月17日、18日に三重県の津市で開催予定の第35回人権啓発研究大会がオンライン研修となりましたので、参加を募集したところであります。  今回のオンライン研修につきましては、初めてのことでもあり、様々なトラブルが懸念されるために、参加される方、個人個人でのオンライン研修をお願いいたしましたが、併せまして試験的に中央人権啓発センターでの研修を予定しているところであります。  今後、来年2月開催予定の部落解放・人権西日本夏期講座は、現地開催及びオンライン開催の案内をいただいておりますので、今回の研修を踏まえまして、パソコン等をお持ちでなくても研修できる環境整備を連携しながら整えていきたいというところであります。  2点目のモニタリングについてこれからの計画はということであります。  鳥取県では、総務部人権局が事務局となり、昨年度からインターネットモニタリング・ネットワーク協議会を立ち上げ、ネット上の誹謗中傷や差別書き込み等の監視方法、書き込みに対する削除要請等の研修が開催され、先ほど森議員の言われました9月28日の県主催研修会に八頭町も参加したところであります。  その後、県東部各市町村のモニタリングに関する情報交換や、現在の県のモニタリングネットワークに関する問題点等、担当者会において意見交換会等を予定されておりましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、研修会が2回開催延期となり、他市町村が感じる問題点の共有ができていないのが現状であります。  今後、ネットワークの名のとおり、情報共有を図りながら、また各市町村対応のモニタリングではなく、例えば鳥取県人権啓発センターに委託するなど、窓口の一本化を図ることによる削除要請重複の回避、あらゆる人権問題に関する差別書き込み等の監視体制の強化と、県下市町村への情報提供のシステムづくりなど、県に要望していきたいと考えております。  最初の答弁といたします。 ○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) それでは、5番、森亜紀子議員の御質問にお答えをいたします。  八頭町人権教育全体計画の改訂のポイントについてのお尋ねであります。森議員もよく御承知のことと思いますが、人権教育全体計画は改訂作業中ということであります。したがって、完成はしていないという前提でお答えをいたします。  令和2年度の改訂のポイントは、大きく2点であります。  1点目は、人権を尊重する子どもの姿です。前回の6項目から5項目に減らしまして、日々の生活の中で人権意識を持って教育に当たれるように、実生活において子どもの姿がイメージしやすい内容に変更する予定であります。  2点目は、就学までに育てたい力についてであります。保育指針の改定が行われ、以前の、心情、意欲、態度の三観点から、健康、人間関係、環境、言葉、表現の5領域へ変わりました。そのことによって、より詳しく具体的に育てたい力を示すことにしました。これを示した中で、就学までの期間は年齢が幅広うございますので、それぞれの発達段階に応じて行う必要があるということも理解して進めて行く必要があるものと考えております。  最初の答弁とさせていただきます。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) 11月に12月17、18の人権啓発研究集会、オンラインで対応します。セキュリティーの関係でできないというような文書が来まして、ちょっと残念に思ったんですが、先ほど中央人権啓発センターで試験的にしてみるというような答弁をいただきまして、ちょっと安心したところであります。  以前、6月定例会の一般質問で、コロナ禍のとき、給付金の10万円の支給が八頭町は遅いのではないでしょうかというような質問をしました。そのときの答弁は、システムの違いですというようなことであったかと思います。であるなら、私はあのときにちょっと追質問ができなかったんですが、よりよいシステムやセキュリティーの導入というのが必要じゃないかなというふうに思ったところです。その辺り、現在の町のネットのシステムとかセキュリティー、問題ないというふうに、町長お考えでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 6月に頂いた給付金のお話は、システムのメーカーが異なっていたということであります。大体、県下二つのメーカーの中で対応ということであります。セキュリティーのほうは、それこそ今のところは大丈夫ということでありますし、今、国のほうで考えておられますのは、たしか2025年だと思っておりますが、それぞれ1,700の自治体があるわけでありますが、そういった自治体のシステムの統一化と、書式ですね、そういったものを今考えておられるというところでありまして、国の今回の3次補正等にもこれから盛り込まれるというふうに伺っているところであります。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) 2025年、システムの統一化というのは、私も期待したいと思います。  小中学校、学校教育にタブレットが導入ということもあって、これからそういうGIGAスクール教育も進む中、行政内部のパソコン、ネットがセキュリティーの改善が必要ということではないように、ぜひお願いしたいというふうに思うところです。  グーグルやヤフーというのを行政のパソコンで開いたりというような、そういうようなことって一般的にあるんでしょうか。ヤフーとかグーグル、そういう外部のソフト、そういうのを庁舎内で検索というようなことはあるんでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) ダイレクトではないんですが、仮想という形でグーグルとかヤフー、そういったものの検索はさせていただいております。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) これからZoomとかリモートであるとか、新しい生活様式に変わっていく上で、やっぱり現地に行って研修できない、こういうことが増えてくれば、庁舎内でそういう設備とかネット環境というのが必要になるかと思います。試験的にされてみるということでしたけれども、ぜひ試験的ではなくて行えるような方向、できる方向で進めていただきたいというふうに思います。その辺りについて、どうでしょうか。  今回、人権のことは中央人権啓発センターでということでしたけれども、ほかのいろんな今後、研修、福祉の会であるとかいろんな会があると思うんですが、そういうことは例えば中央公民館でできるというようなこと、そういうことにはならないでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 今回、試験的ということで取組をさせていただいております。ただ、本来であれば9名ですね、参加申込みをいただいておりましたので、その9名の皆さんには現地に行けなくてもそういったオンラインの研修に参加していただきたかったという思いはございます。  いずれにしても、これからは、今回試験的というふうにお話をしましたが、オンライン研修、そういった方向でこれからは流れていくんだろうというふうには思っております。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) 誰もがタブレット、スマートフォン、それからパソコン等が使えるというわけではないと思います。昨日のお話でもありました、インターネットの接続が2,500件ぐらいというような話もありました。町内でざっと6,000世帯あると計算すると、3,500世帯の方はそうした環境にないということになるんですけれども、誰もが公平・公正にいろんな研修、学びたい研修ができるという環境、そのことについてどういうふうに町のほうは考えておられますか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 6,000と言われましたけど、実際は5,300から400だったと私は認識しております。といいますのが、世帯分離ということは御存じだと思いますが、そういった世帯がありますので、世帯の方が6,000に上がっているということです。  2,500のお話があったんですが、条件的には光のそういったものをするときには、全て条件が整うような形でしてありまして、2,500というのは、直接つないでいただている方が今2,500ということでありますので、つないでいない方も対応ができるような形にはなっているということであります。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。
    ○5 番(森亜紀子さん) やっぱり先ほども申しましたが、そういうネット環境がなくても学びたい研修を町内で学べるような仕組みづくりをぜひ検討をお願いしたいなというふうに思うところであります。  次に、2番のモニタリングについて、ちょっと追質問をいたします。  コロナ禍において感染された方への誹謗中傷も今はネットの中で非常に増えております。いじめにつながるものも多岐にわたっているようにも聞いております。  先ほど、ネットワークの担当者会が2回延期になったということですけれども、県の人権局と話をしますと予算はつけるということでありました。来年度以降、もう今年度は終わりですので、こういうような計画というのはどうなんでしょう、町内でできるんでしょうか。最終的には、先ほど言われたような、県で一本でというようなこともありましたが、作業をする人がやっぱりどうしても足りないというようなこともあります。もし、県から依頼があれば、人を派遣するというようなこと、そういうこともこれからは視野に入れていく必要があるのかなというふうに思うところですが、町長のその辺り、モニタリングについての考えを伺いたいと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 予算をつけるというお話でありますが、これは対応ということになれば人の対応ということになります。極端な話が、朝から晩まで、そういった機械を見ていなければならないわけでありますので、機械的にそういったことが解釈できればよろしいわけですが、なかなかそういったことはならないだろうというところであります。  先ほど申し上げましたように、県下1か所でそういった集中して、そういった対応ができないかというのが先ほど1回目の答弁でありまして、そういうことになるような形でこれからも話を進めさせていただければというふうに思います。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) 来年度、このモニタリングを福井県ではAIがするというような、AIによるモニタリングの実施が始まるというふうにも聞きました。特定の文言に対してAIがヒットするというような形態であろうかと私は思っております。実際に、福井の方と話をしたわけではないので、その辺り詳しいことは分かりませんが、そういう時代に来ているのかなというふうに思います。  そうなると、八頭町が単町でそういうことを行うというのは難しいので、吉田町長は県の人権政策確立要求の役員もしておられますので、ぜひいろんな観点からそういうことを県に働きかけていただきたいというふうに思います。できない理由はありませんので、できるように、できることをしていただきたい。  先ほど、人を派遣して朝から晩までというようなことでしたが、実際のモニタリングというのは1時間とか2時間とか短い時間で集中的にされるそうですので、ぜひその辺りも県に働きかけてください。何か、このことについて答弁があればお願いします。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 福井県のお話を今されました。AIでヒットというお話ですが、そういうことになれば、先ほど来申し上げておりますように、鳥取県が一本でそういった取組をされるべきではないかというふうに思います。  今、確立要求の役員のお話ございました。実は私、監査でありまして、役員ということではあるわけでありますが、機会があればそういったお話もさせていただけたらと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) そういう先進的なこと、一度町長のほうも調査をしていただいて、働きかけをお願いしたいなというふうに思ったところです。  それでは、最後の人権教育の全体計画改訂について、追質問をいたします。  先ほど、教育長、完成する前というふうに言われました。完成してからなかなか物申せないところがあるので、あえて完成前に質問をすることにいたしました。  私、この質問をしようと思ったときに、県の子育て王国にも行ってまいりました。そして、県教委にも行ってきました。幼児教育の振興プログラムというものの概要版も頂きまして、その中で県として取り組みたいことは、遊び切る子どもであるというようなことでした。この写真見ると、どの子も泥んこ遊びをしたりとか、本当に人と関わる、これが保育の姿であるというようなことを担当の方も話されました。  振り返ってみますに、11月25日にあった学校教育部会の中で、私も全体計画、五つの領域の話もありました。修学前までに育てたい力というのがすごくたくさんあるんですよね。自分の修学前、5歳、6歳の子どもに対して、自分の身の回りのことができ、意欲的に生活をするとか、健康、安全に必要な態度や習慣を身につけ、自分で考えて行動する。すごい私は高い目標かなというふうに思いまして、保育士の先生方とちょっと意見交換をしました。役割を分担し、責任を持って最後までやり遂げようとする。確かに、大事なことかと思うんです。だけど、もうちょっと子どもらしい、何か5歳、6歳の子どもたちが保育所って楽しいなと思うような計画であってもいいのかなというふうに思うんですけれども、その辺り、教育長どのようにお考えでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) 森議員、この計画は保育士でありましたり、教諭でありましたりという人たちがベースにして考えていただきたいという項目を上げているわけですので、志は高くないといけないと思いますけど。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) 志を高く、すごくいいことかなというふうにも思うわけですけれども、私、保育所の指針の解説というものを読み込みました。その中で八頭町の人権教育全体計画というのは、本当に厚労省の指針のほぼそのまんまというような感じもします。大事なことなんです、厚労省からの指針もせないけんということは大事なことなんですが、八頭町のここはほかのところと違う、オリジナリティーを持ってというような部分というのはどうなんでしょう、難しいんでしょうかね。 ○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) 所管ではありませんが、保育所というところは、厚生労働省の出します保育指針、これをベースに保育をしていくということが必須であると思っています。  したがって、少なくともそれがベースになったものがつくられるというのは当然に必要なことだと思いますし、ただこの計画を実施するに当たりましては、冒頭、答弁で申し上げましたけれども、6歳ぐらいの幅があるわけですよね。したがって、年齢に合わせたような形で運用していくということは必要だと思いますが、そういったことを考えながら運用の側で考えていくということになろうかと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) 厚労省の指針、大事なことかと思いますが、これを私は絶対正しいというふうには思ってないです。実は、この解説の48ページを読んでみたんですが、あの中に障がいのある子どもがほかの子どもとの生活を通して共に成長できるよう、点々と続くんですけれども、障がいのある子どもがほかの子どもと遊んで成長するんではなくて、障がいのある子もない子も一緒に関係性を持つことで、互いに成長するというふうに私は思うんですね。  なので、厚労省に文句言うわけじゃないですけど、何かちょっとずれてるところもあるのかなというふうに思ったところです。もっとしっかり読み込んでいきたいと思います。この辺りどうなんでしょう、学校現場、あるいは保育の現場で障がいのある子とない子と、こういうふうに違うわけではないですよね、みんな一緒ですよね。 ○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) 申し上げましたように、保育所は私の所管ではありませんので、ここはお答えのしようがありませんが、学校では障がいのある方との交流といったようなこともやっているわけであります。あと、手話ですとか、御存じかと思いますけども、そういうことでありますので、一緒に育っていくというような、そういう観点かなというように思います。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) この人権計画の全体計画というのは、子どもの人権に関わってくる大事なことかというふうに思います。  先ほど、保育士さん等に向けた目標であるというような話もありましたが、子どもの人権で大事なことというのは、私、愛されてるというか自己肯定感を育むということだと思います。そして、保護者の方が、子育ては楽しいと思える環境とか仕組みをつくっていくことが大事なんじゃないかなというふうに思います。笑顔の中で笑顔の子どもが育つんです。怒って育てられて笑顔の子なんかなかなか難しいと思います。そういうことも保育教育の現場に取り入れていただきたいなというふうに思うのですが、その辺り、教育長のお考えを伺ってみたいなというふうに思います。 ○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) 全くおっしゃるとおりで、自己肯定感て非常に大事でありまして、学校のほうでも非常にそういう部分、重視をして教育を進めているというように思っております。  負の連鎖といいましょうか、例えば暴力を受けて育った子どもは、また暴力を振るう親になってしまうというようなことも言われていますので、大事に育てられたという経験が、また大事に育てるというような、そういうことにつながっていくんだろうと思います。  先ほど、中村議員の御質問にもお答えしましたけれども、学校の中でしっかり子どもたちを見て育てていくということは非常に大事だと思います。  ただ、残念ながら、学校というところはおおむね年間200日しか子どもを預かれませんので、それ以外はかなりのところ家庭におんさるということになりますので、パーフェクトにできないということはあると思うんですけども、やっぱり何か子どもが問題を起こしたときに、その背景は何なのかというようなことも、家庭的に何か困り事がありゃあしないのかというようなことも含めて、調べてくれというようなことは常々言っております。気になるというパターンが最近だんだん増えてきていますので、そういったことも重視をしながら進めているということも御理解賜りたいと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) 先ほど、家庭、それぞれいろんな背景もあるかと私も思います。学校は、おおむね200日ぐらいしか登校しないということで、なかなか全ての子どもたちにずっと関わっていけるというわけではないんですけれども、安心できる子育て環境の充実、教育の充実でありますとか、日々の子育てが楽しいなと思えるような保護者がちょっとでも増えていくと、この八頭町で子育てしたいというような方が増えてくるんじゃないかなというふうに思います。  子育てが楽しくなるような、何かこれから考えてみるというようなことはどうなんでしょうか。楽しくなる子育てについて。といいますのも、先ほどありました子育て支援事業計画の中で、子どもの数というのは5年前からどんどん減ってきております。平成25年から30年までの統計が載っておりますが、保育所に通う子が42人の減、小学生が89人、中学生は80人の減、この傾向について、町長、どのように思われますか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 少子化が進んでいるということは、承知をいたしております。その分、逆に高齢化が進んでいるというところでありますが、総体的には人口減少というふうになっているというのが今の姿です。  言われましたように、子育ては楽しくなければならないというふうに思います。そういった中で保護者の皆さんいろいろと思いはあろうかと思いますが、それこそ教育委員会は教育委員会ですし、それから町長部局は町長部局で、それぞれのセクションでそれこそ子育て支援にこれからも邁進してまいりたいというふうには思います。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) 先ほど、町長から子育て支援の充実等についてお話もありましたが、誰もが安心・安全で暮らせる、自分らしく生きていけれるのが、私はこの福祉であったり、子育て支援であったり、そういうようなことだと思います。少しでも笑顔の子どもが増えるよう祈念いたしまして、私の一般質問は終わります。 ○議 長(谷本正敏君) これにて、5番、森亜紀子議員の一般質問を終わります。 ◎休  憩 ○議 長(谷本正敏君) ここで暫時休憩いたします。  再開は、2時40分から行います。       (午後2時27分) ◎再  開 ○議 長(谷本正敏君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。                         (午後2時40分) ○議 長(谷本正敏君) 次に、13番、栄田秀之議員の質問を許しますので、登壇願います。 ◎栄田秀之議員質問 ○13番(栄田秀之君) 13番の栄田です。私は、本日3点の質問を行います。  先に、新型コロナの感染が拡大しております。一日も早い収束を願っております。  質問に入ります。  八頭町の監査制度について。人口減少社会において、最小の経費で最大の効果を上げるよう、地方公共団体の事務の適正性の確保の要請が高まる。また、資源が限られる中では、地方公共団体間の事務の共同処理の仕組み、外部資源を活用することも重要として、平成29年、自治法の改正が行われました。改正により、議選監査委員の選任の義務づけの緩和、地方独立法人の活用を制度上可能とできる緩和として改正されました。  ここで質問の1番目の内部監査としておりますが、内部統制に訂正いただきたいと思います。内部統制制度導入への取組について。  2、監査体制強化について。  町長にお伺いいたします。 ◎休  憩 ○議 長(谷本正敏君) 暫時休憩します。        (午後2時43分) ◎再  開 ○議 長(谷本正敏君) 休憩前に引き続き、会議を再開します。                         (午後2時45分) ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) それでは、13番、栄田秀之議員の一般質問についてお答えをいたします。  最初に、八頭町監査制度についてということでいただきました。  まず、制度導入の取組についてということであります。人口減少社会に的確に対応する、地方行政体制及びガバナンスの在り方に関する答申を踏まえました地方自治法の一部を改正する法律により、地方公共団体の内部統制に関する規定が本年4月1日より施行されております。  このことによりまして、地方公共団体の内部統制として、組織目的の達成を阻害する事務上の要因をリスクとして識別及び評価し、対応策を講じることで、事務の適正な執行を確保することとされ、全地方公共団体に内部統制に関する方針の策定と内部統制体制の整備が求められているところであります。  ただ、地方公共団体にとって、過度な負担とならないよう、市町村については努力義務とされており、地方公共団体において具体的にどのような内部統制体制を構築するかは、各自治体の自主的な判断に委ねられているものであります。  監査制度に関しましては、本年4月より地方自治法の改正が施行となり、全ての地方自治体において監査基準の策定、公表が義務化され、既に実施しされているところであります。今後、内部統制制度の導入につきましては、具体的に、組織内全ての各部署においてリスクの把握、当該リスクの対応策の検討、モニタリング、自己評価といったPDCAサイクルを継続的に繰り返すことにより、非効率な事務執行やリスクの種類、傾向などを「見える化」し、職員の意識向上に向け、検討してまいりたいと考えております。  次に、監査体制の強化についてであります。  地方自治法の一部を改正する法律の改正に伴い、議選監査委員の選任の義務づけが緩和されたところでありますが、今後、議会とも協議を行い検討してまいりたいと考えております。また、地方自治法の改正に伴い、監査項目が増え、今後予定されている内部統制制度の導入による評価報告など、監査制度充実強化により監査事務量の増加が見込まれることが想定されますので、対応をする必要があると考えております。  最初の答弁といたします。 ○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。 ○13番(栄田秀之君) ある市長は、市民からお預かりしている税金に知恵と汗の付加価値をつけて、市民に戻すのが行政だと、市政に取り組んでいる市もあります。大切な税金を有効に使うためです。  平成29年の自治法の改正により、監査の独立性、専門性を高めるため、外部資源の活用が図られています。自治体と外部監査契約を締結した公認会計士などの外部監査人が監査を実施する包括外部監査については、都道府県指定市、中核市に導入が義務づけられていますが、そのほかの市町村については、条例により任意に導入することができるとされました。人口減少社会において資源が限られる中では、地方公共団体間の事務の共同処理の仕組みのほかに、外部資源を活用することも重要だとあります。  より独立性や専門性の高い監査委員の選任を可能にすることが選択肢としてなりました。外部監査人の導入の促進を図るため、会計年度の実施を義務づけずに、条例により実施頻度を定めることができるようにもなりました。  そこで、より独立性や専門性の高い公認会計士などの外部監査人の導入について、八頭町として方針、計画について町長にお伺いいたします。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 外部監査の導入ということであります。今現在は、代表監査委員、あるいは議選の監査委員ということでお願いをしておるわけでありますが、これから体制の強化ということがあるわけでありまして、そういった中で監査の項目等も増えてくるということであります。  外部監査ということでありますが、これから具体的に、先ほど申し上げましたように、議会の皆様方とも協議をさせていたただきたいというふうに思っているところでありますが、今現在でありますが、今の体制でよいのではないかという思いがございます。 ○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。 ○13番(栄田秀之君) 令和2年4月1日施行の改正された八頭町監査基準の一般基準に、住民の福祉の増進に資することを目的とするとあります。監査を行うことがどのように住民の福祉の増進になるのか、町長にお伺いいたします。
    ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 福祉の増進といえば、大変間口が広いんではないかなというふうに思っているところでありますが、そういった中で昨日もございましたが、私ども行政運営の中で様々な事業を展開させていただいているというところであります。これらの事業が正確にかつ適正に実施され、基本的には、町民の皆様方に不利益になっていないか、そういった内容を検討していただいて、本当に事業効果がしっかりできているか、そういうものをチェックしていただくものが福祉の向上につながるというふうに理解しております。 ○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。 ○13番(栄田秀之君) 私は、監査における福祉の増進というのは、第2条の目的にあるように、最小の経費で最大の効果を上げるように、組織及び運営の合理化に努めているか監査をすることだと思っております。税金を有効に使うことにあると思っております。  そこで、監査基準の8条に監査等の対象リスクの識別とか、9条に当たっては前条のリスク検討に当たってはとありますが、八頭町の8条、9条におけるリスクの検討に当たっては、具体的にどのような判断をするのか、町長に監査基準についてお伺いいたします。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 対象リスクということでありますが、あまりあってはよくないというふうに思っておりますが、そういった中で例えばというふうにお聞き願えればと思いますが、職員が行った補助金などのそれの過大な支出というようなこともあろうかと思いますし、また、システムの操作によって過大とか過小になったというようなことも考えられるということであります。  こういった面に対しましては、誤った事務処理に対して適正に処理を行うということでありまして、無論その経過、それから今後の対応というようなことをしっかり判断させていただけたらというところであります。 ○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。 ○13番(栄田秀之君) 先ほども町長にお伺いしましたが、中核都市以外のそのほかの市町村は、内部統制制度は導入は努力目標になっておりますが、リスクの対応ということで総務省も市町村に内部統制制度の導入を望んでおるわけでありますが、今、町長の答弁では、現状の体制で行うということでありますが、しかし、最終的には総務省のように、やっぱり人口減少で財源が小さくなってくる。そこで、税金を有効に使うということになると、監査の充実性が求められていきます。そこでまた行政のリスクということになりますが、地方公共団体は組織としてあらかじめリスクがあることを前提としております。これは、総務省が出しておる資料に基づいておりますが。  八頭町は、組織としてのリスクに対して、現在どのように対応していますか、リスク対応策を整備して対応していますか、それとも慣例によって対応していますか、このことについて町長にお伺いします。このリスクについては、先ほど言いました8条、9条にも監査基準に規定があります。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 監査体制の強化ということは、お互い認識しているというふうに思います。ただ、今現在、お二人の監査委員さんにお世話になっているわけでありますが、今現在よりも、例えばですが、たくさん日数を出ていただくということも一つの体制の強化になるというふうに私は思っております。  そういった中で、どういった今の中でのリスクの対応ということでありますが、基本的には町のほうでは事務マニュアルに沿って、そういった実務を行っているというところであります。 ○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。 ○13番(栄田秀之君) 町長にもう一度お伺いしますが、八頭町の内部統制制度の導入というのは、計画があるのでしょうか。それとも、現状で当分は行うということになりますか、このことについて町長にお伺いします。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) この質問をいただいて、ちょっと県下の実態、ホームページを調査させていただきました。鳥取県においては策定ということでありますが、県下の市町村においては、まだそういった状況になっていないという判断をさせていただいたところであります。  いずれ、そういった時期が来るということは承知いたしておりますが、そういった面では他町村の動向を注視しながら対応できればというふうに考えております。 ○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。 ○13番(栄田秀之君) 歳入歳出決算書は監査対象になっておりますが、財務書類は法制化されていないため、監査対象になっていません。財務書類の作成は進められていますが、その過程は進んでいないということであります。財務書類のデータは経営分析に使われ、今後の自治体運営に生かしていかなければならない。現在は、財務書類をつくることが目的となっていて、そのデータは生かされていないと思っております。財務書類の開示については明確なルールがなく、各自治体の裁量で開示が行われています。  八頭町の監査基準第2条、最小の経費で最大の効果を上げるように努めるとありますが、そのためにはこの財務書類のデータを使って経営分析し、自治体の財政運営に生かしていかなければならないと思っております。八頭町において、財務書類はつくることが目的であって、そのデータは財政運営に生かされていないのか。そうではなく、財政運営に十分に活用しているのか、町長にお伺いします。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 公会計のお話だろうと思います。そういった中で企業会計は令和5年度移行ということが決まっているというところであります。一般会計の場合は、今現在1年遅れで皆さん方に財務諸表を提示させていただいているというところでありまして、言われましたようにつくることだけが目的でないということでありまして、そういったデータをしっかり生かすことが目的での財務書類の作成ということであります。  基本的には、PDCAサイクルを回すということがございますので、そういったものを1年遅れではなくて、同時にできれば一番よいんですが、今現在は1年遅れということで作成させていただいて、遅れであってもPDCAサイクル、それにのっとった形で対応はさせていただいているというふうには思っています。 ○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。 ○13番(栄田秀之君) 町長の答弁を聞いて安心しましたが、この財務書類の4表は、町の財政に活用していただくべき書類だと思っておりますし、できればやっぱり決算書と同じような時期に作成していただきたいなというふうに思っております。これは要望です。  それでは、次の質問に入ります。  森林の活用について。  森林を整備することは、地球温暖化防止、国土の保全や水源の涵養、快適な生活環境の創出につながります。森林環境税、令和4年度から課税としておりますが、徴収開始です。森林環境譲与税、元年度から課税としておりますが、元年度から譲与開始があります。この税の使途は、森林の整備、人材育成、担い手対策、木材の利用、普及啓発、基金へ積立てとあります。八頭町の森林率は80.1%で人工林率は50%です。豊富な森林資源があります。森林経営管理制度も実施されている。説明、調査、計画作成の予定とあります。  そこで、豊富な資源、森林の活用、整備について。  2、低炭素社会への取組としての間伐材を利用した自家消費型バイオマス   発電について。  3、森林の活用として、民間事業体の導入について。  以上3点、町長にお伺いいたします。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 2点目に森林の活用についてということでいただきました。  まず、豊富な資源、森林の活用、整備についてということであります。  今後の森林整備につきましては、森林経営管理システムを活用した取組になろうかと思います。  まず、人工林であります。林業経営可能な場所につきましては、森林経営計画制度に基づき森林組合等に所有者から直接委託し、木材生産を実施してまいります。急傾斜地など林業経営が難しい人工林は、森林経営管理制度により町が管理を引き受け、森林環境譲与税を活用して、森林の多面的機能を発揮できるよう最低限の管理を実施し、管理コストの低い針広混交林や広葉樹林への誘導を目指していきます。  広葉樹林や竹林に関しましては、意向調査を実施した上で、所有者の承諾を得て、資源として利用可能性のある広葉樹林等は、生産者へ情報提供し、資源利用へつなげる計画といたしております。  次に、間伐材を利用した自家消費型バイオマス発電についてということであります。  木質バイオマス発電に関しましては、小規模な施設であっても多額のイニシャルコストが必要ですし、また、小規模な施設では売電のみでは採算が取れないことから、エネルギーの有効利用のためにも熱利用も同時に実施することが必要で、熱利用施設と近接した広い土地も必要となります。  さらに、流域で発生している低質材はチップ化されて、既に他の大規模バイオマス発電所が利用されているものの、小規模バイオマス発電が可能となるシステムでは、木質ペレットや水分含有量の低い高品質なチップが必要なことから、燃料の確保のハードルが高い状況にありますので、本町ではより小規模な熱利用のみのバイオマス利用が適切ではないかと考えております。  熱利用に関しましては、現在、町施設3か所での導入の可能性調査を実施しており、今年度末に結果が判明する予定であります。また、改めまして、まきストーブなど木質バイオマスの個人レベルでの利用についても、促進をしていく必要があると考えております。  最後に、森林の活用として、民間事業体の導入についてということであります。  現在、町内では森林組合が森林整備を実施し、森林資源であります木材生産を行っております。森林資源のさらなる有効活用や利益率の向上のためには、生産した原木を加工し、付加価値を高めるための大規模製材工場が近くにあることが望ましいわけでありますが、町単独では難しいと考えますので、流域市町や県で協力した誘致の取組ができればと考えております。  最初の答弁といたします。 ○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。 ○13番(栄田秀之君) 森林資源の活用についてですが、森林を構成するのは個々の樹木等は、光合成によって大気中のCO2の吸収、固定を行っています。森林から生産させる木材エネルギーとして、燃やすとCO2が発生しますが、このCO2は樹木の伐採後に森林が更新されれば、その成長過程で再び樹木に吸収されることになります。  木材エネルギー利用は、大気中のCO2濃度に影響を与えないカーボンニュートラル、炭素中立な特性を有しています。このため、化石燃料の代わりに木材を利用することにより、CO2の排出の抑制が可能となります。地球温暖化防止に貢献します。  農水省と経産省は、木質バイオマス燃料の供給源として、森林の持続可能性の確保と木質バイオマス発電等について、自立化を両立させるため、研究会を設置しております。森林バイオマスを長い距離運ぶと、化石燃料を消費します。得られるエネルギーよりも消費するエネルギーが多くなる場合もあります。運搬距離を短くすることが必要になります。近場での材料の調達が必要になります。そのため、作業の効率化、作業道の整備が必要になります。  そこで、八頭町の森林・林業ビジョンが本年の10月に発行されております。これを見ますと、課題として、林道は作業地へのアクセスに必要で、搬出コストに直結する。森林の効果的な施業実施のためには、林業専用道、規格以上の基幹林道、それに伴う森林作業道の作設が不可欠とあります。作業道の延長は着実に増加しているとありますが、基幹林道の作設はどのような状態になってるのか、町長にお伺いいたします。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 今言われましたように、作業道というのは比較的順調に進んでいるというふうに思っております。そういった中で、ありましたように基幹林道、そういったものの整備というのは非常に大事だというふうに思っておりますが、ただ、ハードルは高いということは御承知おき願いたいと思います。それだけの投資効果がなければ、林道というものもなかなか事業採択にならないというのが現状でありまして、旧の郡家町のときも、それこそ行き止まりになっている林道等があろうかと思います。  そういったものも加味していただいて考えていただければと思いますが、そういったものが具体的に計画できるようになれば、また議会のほうにも相談をさせていただけたらと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。 ○13番(栄田秀之君) なかなか諸事情があって、基幹林道は進んでいない状況ということであります。  また、このビジョンの中には、木材の利用として町内で利用される木材は僅かです。バイオマス燃料については、利用を示すデータはありません、利用する施設もありません。個人的な利用に限られている状況にあるとあります。  先日の町長の答弁で、令和2年度に予算計上してあり、バイオマスを利用することについては、鍛冶屋温泉、それから八東温泉プール、船岡庁舎で検討しているとありましたが、現在、先ほどの答弁にありましたが、本年度末に結果が出るということでありますが、これはどのように検討されて、本年度末にどのような結果が出るということになりますか、町長にお伺いします。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) ちょっと林道のことで補足しておきたいと思いますが、八東には嶽山線ということで県営で今も継続していただいている林道があるということでありますので、これについてはもうしばらくかかれば完成ということであります。  それから、バイオの調査の関係でございますが、今現在3施設のものを検討していただいております。無論、投資してそれだけの効果があるかというになりますので、将来的にバイオを使った場合と、それから既存のエネルギー、そういったものを使った場合との対比ということになろうか思います。 ○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。 ○13番(栄田秀之君) 先ほど町長の答弁にありましたが、こういうバイオマス発電やバイオマスのボイラー等について、町で単独することも必要ですが、広域、他町村との協力ということの答弁がありましたが、熊本市とその周辺の18市町村では、共同してバイオマス発電などの活用について、計画をしているということがあります。  私も町単独でやることも必要な場合もあると思いますが、県東部での町村での共同をしたバイオマス発電なり木質バイオマスの活用についての、本当にこういうことは必要だと思っておりますが、現在のところこの東部地区でそういう話なり計画なりはありますかどうか、町長にお伺いいたします。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 18町村ということですが、鳥取県が19町村ですので、同じぐらいのそれこそ自治体の数というふうに思います。そういった中で、今、鳥取県東部のお話をいただきました。実は、智頭にしても、それから若桜にしても、A材、杉ですね、ABCとあるんですけど、すばらしい材を所有したまちであります。総体的には、八頭町というのはA材に追いつかないというようなことでございまして、千代川流域でそういった部分のお話もあるわけでありますが、材の内容が違うということがございますので、そういった東部一つでということにはなかなかならないのだろうというのが今の感じでございます。 ○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。 ○13番(栄田秀之君) 先ほど、鍛冶屋温泉のボイラーも検討中ということがありましたが、施設のボイラー、家庭での利用する暖房機、木質バイオマス木材利用とした場合、地域経済波及効果として、温泉ボイラー、燃料が重油の場合は、先ほどありましたが化石ですね。重油の場合は生産地にお金が出ます。しかし、逆に町内の地域で採れたバイオマス、これを燃料とした場合は、そのお金は地域中心に波及し、経済効果を生むことになります。費用対効果につながると思いますが、八頭町では鍛冶屋温泉と、先ほど聞きました八東温泉プールの施設がありますので、これは検討中ということでありますが、私は総務で西粟倉に行きまして、やっぱりそこではチップとまきボイラーと両方使っておりましたが、経費の面とかそれから人件費、それから設備の面としては、やっぱり簡単なまきボイラーのほうが利用性がいいのではないかと思っています。粟倉の二つの温泉施設はまきボイラーで、従業員が簡単に管理しております。定期的にまきをボイラーの中に入れるということになりますが、チップではかなり大がかりな小部屋で流し込むような格好になりますので、まきはチップに加工する手間が省けますので、この鍛冶屋温泉にしても、まきボイラーの導入がいいのではないかと思います。  私は、先ほど、今年度の末に検討結果が出るということでありますが、その検討結果はよく分かりませんが、この鍛冶屋温泉にしても、まきボイラーの更新、更新時期にはぜひまきボイラーにしていただきたいなと思います。  ただ、そこんところで町長も、私も以前バイオマス活用について言いましたら、結局、費用対効果の問題が出ましたが、だけど今考えてみますと地球温暖化、CO2の削減、こういう大きな社会性の問題がバックにあります。ただし、そこで経済性も加味しなければなりませんが、先ほど言いましたように、化石、重油などの場合には生産地のほうにお金が流れますし、まきボイラーでした場合には地域の収益につながるということになりますので、このことについて町長にお伺いいたします。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 将来的な投資効果ということも見極めたいというふうに思いますし、さらにはありました地域経済の波及効果ということも非常に大事だと思います。  間伐材を搬出してチップ、そういったものを今造っていただいているというところでありますが、まきボイラーという今お話もございました。そういったことも含めて、そういった二つの計画の内容も検討していただいているというところであります。 ○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。 ○13番(栄田秀之君) 十分に検討をしていただきたいと思います。  それでは、地球温暖化対策の推進として、市町村による低炭素まちづくり計画は作成されていると思いますが、八頭町において低炭素まちづくり計画はどのように推進するのか、CO2の削減に森林をどのように活用するのか、町長にお伺いいたします。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 低炭素のまちづくり計画ということでありますが、現在は八頭町では地球温暖化対策実行計画というものを作成させていただいております。二つ、今の計画ですね。対にしてということが望ましいことだと思いますが、今現在は温暖化の計画をしているというところでありまして、低炭素のほうの計画については、少し時間を頂けたらと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。 ○13番(栄田秀之君) この二つの計画は、いつ頃公表になる予定になりますか、町長に伺います。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 役場向けといいますか、そういった部分については何度か改定をしてきております。最初は、平成20年の3月ということでありまして、今現在の改定は平成30年の4月ということであります。地域向けの部分がまだできていないということでありまして、この役所内の部分については、ホームページで公表をしているということであります。 ○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。 ○13番(栄田秀之君) それで、この森林・林業ビジョンについてでありますが、結局、この中で早見表のほうにもありますが、結局、森林を営む、そして森林の恵みを活かし、森づくりを担う人材を育てるとありますが、森林を営むためにはこの2番にありますように、収益が出なければなりません。ここにありますが、結局、木質バイオマスの拡大、これがビジョンには載っておりませんが、この森林を営む、そして伐採をして新しく植林をするにも、やっぱりこれは費用がかかります。  そこで、八頭町はこの森林の活用について、これには先ほど町長ありましたように、費用対効果。効果はあっても費用が出てこなければ続きません。そこで、この八頭町はバイオマス、木材をこれからどういうふうに活用していくのか。今、このビジョンにはほとんど町内では活用されておりませんと出ておりますが、これでいいのか。私は、やっぱりこれは民間企業の導入をしてでも、町が旗を振ってでも、こういうふうに、将来、森林の活用、木材の活用、そして収益を上げる方向を見いださなければならないと思っていますが、このことについて町長にお伺いいたします。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 栄田議員もこれお持ちですよね、概要版。その中に、今言われましたことは2番の森林の恵みを活かすということであります。中ほど、ちょっとポンチ絵見ていただきたいと思いますが、まきストーブの絵がございます。地域内での木材の消費を増やすということでありまして、これは一つは、先ほどから出ておりますバイオのことであります。重要なのは、需要と供給ということにつながるというふうに思いますので、決して消費の拡大を上げていないということではございません。 ○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。 ○13番(栄田秀之君) できれば、やっぱりこのビジョンの中にも木材の活用はほとんどありませんじゃなしに、将来はこのようにやりますとか入れてほしかったなと思っております。  そして、希望としては、一番先にやるのは公共的施設の一部分でも、やっぱりまきストーブを使ってみる。一時、県の庁舎の中でチップのボイラーを使っておりましたが、チップのボイラーは経費が高くなるということでやめたようです。  だから、私は西粟倉に行きまして、一般家庭がありますように、まきの暖房機、これにやっぱり普及を力入れていくべきではないかと思います。そして、公共施設の一部にもまきストーブが使われると、これはやっぱりまきの木材の利用拡大につながるというふうに思っておりますが、このことについて町長にお伺いします。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 森林と書いてもりと読むんですが、森林の恵みを活かすということで、先ほどポンチ絵の部分を説明させていただきました。ここでポンチ絵の部分ということで、こちらの本編、ビジョンの34ページにそういったポンチ絵の部分が文章化されているということでありまして、そういった部分をもとにこれから恵みを生かした活用をしたいというところであります。  まきストーブ、バイオですね。そういったものの助成ということもさせていただきいているというふうにお話をさせていただいておりますが、年に数件はそういった助成もさせていただいているということでありまして、昨年4件出ておりますし、それから今年、今までですが2件、そういったお話をいただいて助成をさせていただいているというところであります。 ○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。 ○13番(栄田秀之君) 町長、もう一点。公共施設でまきストーブの導入についてどうでしょう。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) ストーブのことは、先ほど来出ておりますけど、三つの施設、そういったものの検討内容をもとにして考えさせていただけたらと思います。
    ○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。 ○13番(栄田秀之君) なるべくそれで対応をしていただきたいと思います。  それでは、3点目の質問に入ります。  観光資源について。  先日の新聞に清徳寺の紅葉が出ていました。鳥取県の紅葉の名所には出ていませんが、とても美しい紅葉でありました。鳥取県の紅葉の名所には、隣の智頭町は芦津渓谷、それから板井原集落、それから諏訪神社の周辺と、鳥取県のベスト7の中に三つも紅葉の名所が入っておりました。  我が町にはこのような鳥取県の紅葉の名所には出ていませんが、清徳寺の紅葉はとても美しい紅葉でありました。土日には多くの人でにぎわったとあります。我が町にこのような観光資源があります。これらの資源を今後どのように生かし、活用するかが課題だと思っております。  1、清徳寺等の観光資源の今後の対応方針について。  2、鍛冶屋温泉を利用する。鍛冶屋温泉は、観光施設とすることもできま   すので、鍛冶屋温泉を利用する郡家駅、船岡駅経由の町バスの路線の新   設について。  2点、町長にお伺いします。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 3点目に、観光資源についてということでいただきました。清徳寺等の観光資源の今後の対応方針についてということであります。  清徳寺の紅葉のように、旬があるものについては前もってマスコミ等に対して、しっかりとした情報発信を行う必要がありますし、また観光協会のホームページ、SNSを通じ、旬を逃がさない情報発信に努めてまいりたいと考えております。戦略的な情報発信のもと、町内観光資源を知っていただき、選ばれ、訪れていただく場所を増やしていければと考えております。  また、初めて訪ねる人を増やすだけでなく、何度も足を運んでもらうリピーターになっていただき、交流人口の拡大につながればと思います。そのためにも、観光資源の受入れ環境整備、駐車場でありますとか看板設置、パンフレット、ホームページなどやおもてなしの対応等にさらに注力してまいりたいと考えております。  2点目の鍛冶屋温泉を利用する郡家駅、それから船岡経由の町バス路線の新設についてということであります。  町営バスの運行に関しましては、様々な御意見、御要望をいただいているところでありますが、お尋ねの郡家駅、船岡駅経由の鍛冶屋温泉行きにつきましては、現在、地域福祉センターを改修中で、来年の3月いっぱいは受付を中止しているというところであります。改修後は八頭町内の方でしたら、10名以上での御利用であれば、社会福祉協議会がバスでの送迎を行っておりますので、御利用をいただければと思います。  昨日も申し上げましたけど、公共交通としてのバス路線の新設に関しましては、運転士が不足しております昨今、費用面も含めまして幅広く路線を拡大することが難しい状況となっておりますことを御理解いただけたらと思います。  最初の答弁といたします。 ○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。 ○13番(栄田秀之君) 観光資源の少ない八頭町です。八頭町でも清徳寺は隠れた名所としてあります。本当にきれいな紅葉の清徳寺でありました。  清徳寺に11月14、15日、土日には多くの方が紅葉見物に見えたとのことでありました。14日は200人、それから15日は400人ほどの人手だったということで、住職から聞いております。私も16日に見物に行きましたが、とてもきれいでありました。  住職の話には、清徳の村から寺までの道が細いわけで、なかなか擦れ違うのに困難であった。途中に1か所でも擦れ違い場所が欲しいなということでありましたので、この擦れ違い場所の検討を願いたいと思っております。  私は、智頭の芦津渓谷にしても諏訪神社にしても、車で駐車場に行って遊歩道に出て、歩きながら渓谷の紅葉を眺める、そして歩く、そして智頭の諏訪神社にしても、駐車場からかなりの急な坂道を登り、石段を上がって神社に着きます。その道のりの間に周りの景色を見ながら会話をする、その楽しみが別にあるのではないかと思っています。  清徳寺には、寺の下のほうに橋を渡った曲がり角のところから古い参道があります。そこから少し林の中を歩いていくと、正面からの上がり道に出ます。寺の方は、子どもの頃は古い参道を通って学校に通っていたと話しておられました。  清徳寺は、古い歴史のある寺です。大切にしたいと思っています。この歴史のある古い寺の尊厳を守るためにも、寺の下のほうに駐車場を設けて、古い参道を整備して、いにしえの雰囲気に浸りながら寺に行くのも一つの観光資源につながると思っております。清徳寺について、観光資源として、改めてこの活用について町長にお伺いいたします。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 清徳寺につきましては、夏は蛍、そして秋は紅葉ということで、本当に美しい寺だというふうには認識をいたしております。そういった中で駐車場の整備につきましては、以前、髙橋議員からもお話があったというところでありまして、今回は下にというお話でございました。残土で町が埋めさせていただいた場所があります。そういった箇所の一画になろうかと思いますが、そういった部分での、当面、駐車場の整備ということが必要ではないかというふうには考えております。 ○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。 ○13番(栄田秀之君) もう一つ、私の言ったことですが、結局、観光資源として古い参道を利用するということの、このいにしえの寺の雰囲気に浸りながら、紅葉、そしてから蛍の見物をすると、そういうことについてはどうでしょう。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) ちょっと私、承知しておりませんので、1回ちょっと歩かせていただけたらというふうに思います。 ○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。 ○13番(栄田秀之君) よろしく検討をお願いします。  鍛冶屋温泉を利用したいけど免許証はないし、子どもにも頼めんし、町バスがあったらええなという声がありました。若鉄を利用しても八東駅まで行っても、そこから遠いしな。郡家や船岡から鍛冶屋温泉に行くバスができたらええなということでありました。  私、町長が社協のバス、10人以上ということがありましたが、週二、三回、1往復ないし2往復、この運行を検討していただけたらと思っております。  鍛冶屋温泉は、観光資源でもあり、健康の資源でもあると私は思っております、町外、町内、多くの方に利用していただきたいと思います。確かに、このデマンドバスというのがありますが、10以下で気軽に行ける、10人以上でないと社協は難しいということでありますので、10人以下でも定期的に行けるような方法があればいいなということでありますので、改めて鍛冶屋温泉行きのバスについてお伺いいたします。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 先ほど申し上げたんですが、なかなか新しい路線というのは難しい状況にあるというのが現状でございます。お話といいますか御意見はよく分かります。  そういった中で、ほかにも方法はあるんじゃないかというふうに思います。ただ、一つの方法として、タクシーの利用というようなことも、ぜひ考えていただけたらというふうに思いますが、一応3月末の工期ということになっておるようですが、何とか早めに工事も終わるようでありますので、再開は2月の中旬以降にはできるんじゃないかというふうな情報も頂いているところであります。ぜひ、多くの皆さんに御利用いただけたらと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。 ○13番(栄田秀之君) 清徳寺にしても鍛冶屋温泉にしても、八頭町の数少ない観光資源でありますので、やっぱり町としても多くの町民、町外の人に活用していただけるように要望いたしまして、一般質問を終わります。 ○議 長(谷本正敏君) これにて、13番、栄田秀之議員の一般質問を終わります。  以上で、日程第1 一般質問を終わります。 ◎休  会 ○議 長(谷本正敏君) お諮りいたします。  議事の都合により、12月16日から12月21日まで、6日間休会いたしたいと思います。  これに御異議ございませんか。                (異議なし) ○議 長(谷本正敏君) 御異議なしと認めます。  よって、12月16日から12月21日まで、6日間休会することに決定しました。 ◎散  会 ○議 長(谷本正敏君) お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、散会いたしたいと思います。  これに御異議ございませんか。                (異議なし) ○議 長(谷本正敏君) 御異議なしと認めます。  よって、本日はこれにて散会することに決定いたしました。  本日はこれにて散会いたします。  なお、次の本会議は、12月22日、午前9時30分から再開いたします。        (令和2年12月15日 午後3時39分散会)   会議の経過を記載して、その相違がないことを証するためここに署名する。  議  長  署名議員  署名議員...