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平成30年第 9回定例会(第3日目12月12日)

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  1. 八頭町議会 2018-12-12
    平成30年第 9回定例会(第3日目12月12日)


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    平成30年第 9回定例会(第3日目12月12日)      平成30年第9回八頭町議会定例会 会議録 (第3号)   招集年月日  平成30年12月12日 招集の場所  八頭町議会議場 開   会  平成30年12月12日 午前9時30分宣告        (第3日) 応招議員    1番 奥田のぶよ   2番 川西  聡   3番 小倉 一博    4番 小林 久幸   5番 森 亜紀子   6番 中村 美鈴    7番 岡嶋 正広   8番 坂根 實豊   9番 小原 徹也   10番 栄田 秀之  11番 橋信一郎  12番 下田 敏夫   13番 尾島  勲  14番 谷本 正敏 不応招議員    なし 出席議員  応招議員に同じ 欠席議員  不応招議員に同じ
    地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名  町   長  吉田英人  副 町 長  岩見一郎  教 育 長  薮田邦彦  総務課長   橋和彦  税務課長   岩城憲治  企画課長兼地方創生室長若桜鉄道運行対策室長         川西美恵子  町民課長   山下真一  保健課長   森脇孝和  産業観光課長 谷口雅美智 建設課長   年岡英夫  上下水道課長 山田勇  地籍調査課長船岡住民課長         谷本清通  会計管理者  木嶋成志  人権推進課長八東住民課長         岡満  教育委員会事務局次長         新田弥生  社会教育課長 奥平徹  農業委員会事務局長         小林春美  男女共同参画センター所長         山本聡美  福祉課長兼福祉事務所長         田中裕之 本会議に職務のため出席した者の職氏名   議会事務局長 坂本美幸   主任 林 孝昌 議事日程   別紙のとおり 会議録署名議員   9番 小原徹也議員   10番 栄田秀之議員           議 事 日 程 (第 3 号)            平成30年12月12日(水)午前9時30分開議 日程 第 1 一 般 質 問 議事の経過 ◎開議宣告                    (午前9時30分) ○議 長(谷本正敏君) 皆さん、おはようございます。  ただいまの出席議員は14名でございます。  定足数に達しておりますので、これから12月11日に引き続き本日の会議を開きます。 ◎議事日程の報告 ○議 長(谷本正敏君) 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。 ◎一般質問 ○議 長(谷本正敏君) 日程第1 一般質問を行います。  今期定例会に11番、橋信一郎議員、1番、奥田のぶよ議員、7番、岡嶋正広議員、9番、小原徹也議員、5番、森亜紀子議員、12番、下田敏夫議員、8番、坂根實豊議員、13番、尾島勲議員、3番、小倉一博議員、2番、川西聡議員、4番、小林久幸議員、6番、中村美鈴議員、10番、栄田秀之議員から通告がなされておりますので、通告順に質問を許します。  なお、本日は11番、1番、7番、9番、5番、12番の6名に行っていただきます。  それでは、11番、橋信一郎議員の質問を許しますので、登壇願います。  橋議員。 ◎橋信一郎議員質問 ○11番(橋信一郎議員) おはようございます。きょうの質問は、私が総務教育常任会で県外視察に行ってまいりましたけれど、それを受けての質問とさせていただきたいと思います。  それで、その前に議長のお許しを得ておりますので、元委員長として今回起きた騒動についてちょっとだけ、冒頭、挨拶がわりに触れておきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思いますが、座席の問題は、真相がわかればそれは私らの責任ではない、それははっきりします。  ただ、問題は、そのときの態度といいますか対応といいますか、そういうものが品位、見識を欠いたものであって、そのことが他の乗客に不愉快な思いをさせてしまった、これがクレームの中身でございました。このことは、真相はわかれば解決しますけど、このことはやっぱり記憶にずっと住民にも残ることなんだろうなと思います。  もし、私が逆の立場であっても、恐らく同じように文句を言ったでしょうし、これから執行部あたりに説明責任はどうだとかといって言うときにも、やっぱりまずはみずからを律しないと、そういう責任追及する場面があってもなかなかやりにくくなる、そういう思いがしておりました。ということから、私は当初から弁解の余地は一切ないということで、そういう姿勢でやってきておったわけですが、結局、今回の問題を大きくしたのは、私がSNSで発信したからだとか、新聞の取材を受けたからだとか言われる向きもありましたけれど、それは全く私は違うと思っております。  研修から帰って翌週の朝には、同僚議員からクレームを聞いた時点で、既に多くの。 ○議 長(谷本正敏君) ちょっと通告外なんですもんで、そこらは発言を考えて。 ○11番(橋信一郎議員) わかりました。ということでわかりました。  ということで、単に皆さん、口では襟を正すと言いますけれど、やっぱり議長の謝罪報告にもありましたけど、やっぱり社会的責任、道義的責任を果たしていく、これが重要だと。 ○議 長(谷本正敏君) 橋議員、通告のほうに入ってください。 ○11番(橋信一郎議員) はい。  そうやって言われる向きはあろうかと思いますが、とりあえず冒頭の時候の挨拶程度で抑えて聞いてもらっとったらええかと思いますので、そういう気持ちでお願いします。終わります。  いずれにしても、今回の事件を糧に、私はますます精進を重ねていきたいという決意でおります。ほかにもいっぱい言いたいことはあるんですけど、やめときます。  それで質問に入りますが、きょうは3項目ですね、県外視察研修での内容につきまして通告しておりますんですが、まず1番目がICTを活用した教育についてということで、訪問先の佐賀県武雄市では、ICTを活用した教育として、児童生徒全員にタブレット、パソコンを配布、教師の評価はもとより、当の子どもたちもおおむねこうした授業を楽しく感じているとのアンケートの結果が出ておりました。時代の要請とはいえ、八頭町においてもこうした教育手法を取り入れる考えはあるのかどうか、まずはお尋ねしたいと思いますし、2番目は、質問の相手が教育長、町長、ちょっと逆になっておりまして申しわけなかったですが、図書館の運営についてですが、同じく武雄市では、地域コミュニティ、情報の拠点として、図書館というこれまでの固定観念を破り、利用者目線にこだわったサービス運営で目覚しい効果を上げられておりました。  その内容は、書籍販売と喫茶を融合させたものとなっておりました。いわゆる、市民の憩いの場所というような感じでございました。ここでは、人口は大体5万人弱というところの市なんですが、図書館利用者数がですね、平成23年度は8万2,000人、平成25年度で16万8,000人。要するに、人口5万人ぐらいのところでこれだけの実績を上げられているということでございました。  そこで、八頭町に置きかえてみまして、八頭町における現在の図書館の利用、移動図書館車を含んでですが、数字的にはこの利用状況、どうなっているんでしょうかなということをまずお尋ねしまして、その上で町長のほうに、こうした武雄市のような取り組みに八頭町としても一考の予知はあるのかないのか、見解を求めたいということであります。  それから、3番目につきましては、避難所の開設について。  ことし、八頭町でも何回か、四、五回ぐらいだったと思いますが、避難所の開設があっとるわけですが、この行った先は、福岡県の東峰村いうとこで、地形的には佐治に似ている感じのところでございました。ただ、佐治ほどは急峻ではなくて、なだらかな狭い谷がずっと続いておるというような地形でございました。  2017年7月の九州北部豪雨災害当時の現場の混乱ぶりを聞くに及びまして、八頭町での避難所の開設及び避難誘導について、現状の指揮命令系統は現実問題として効果的なものになっているのかどうかを改めて問うてみたいと思います。  以上です。 ○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) 皆さん、おはようございます。  それでは、11番、橋信一郎議員の一般質問にお答えをしたいと思います。  最初に、ICTを活用した教育についてということでございます。佐賀県武雄市のICT活用教育につきましては、本町教育委員会も情報収集をしておりまして、また、ほかの自治体での取り組みについても視察などを行っております。その上で、平成27年度にICT化推進協議会を立ち上げ、機器整備やICT支援員の配置等について、各学校の意見も交えながら整備計画を立て、ICTの環境整備を図ってまいりました。ICTを活用した教育は、確かに時代の要請ではございますが、八頭町としては学級の中でグループ学習ができる程度の台数を整備をいたしまして、対話的で深い学びにつながるためのツールとしての活用を考えているところであります。  仮に、個々に1台のタブレットを持たせての授業ということにつきましては、機器整備ができましたとしても授業への生かし方、学力向上としての評価等、まだまだ課題があるというように考えております。また、児童生徒の意欲喚起には効果があると思いますが、思考を深めるための活用の仕方については、学習形態を変えていくことも考えなければならないと思っております。効果的な授業へのICT活用を支援するため、本年8月からICT支援員を配置しております。学校からの評判もよく、今後授業実践を行いながら、ほかの自治体の情報も収集し、活用の仕方を検討したいというように考えております。  最初の答弁とさせていただきます。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 皆さん、おはようございます。  きょうから一般質問ということであります。よろしくお願いをいたします。  それでは、11番、橋信一郎議員の一般質問についてお答えをいたします。  県外視察研修での事例を受けてということでいただきました。2点目の図書館の運営ということでありますが、武雄市のような取り組みに一考の余地はないか、見解を求めるということであります。  近年、時代の変遷とともに図書館の運営形態も多様化しております。そのような中で武雄市の図書館は、書店などを運営する会社が指定管理者制度により書籍販売店、カフェを併設し、本を借りるだけではなくコーヒーを飲みながら本を読んだり、本を買って帰ることができるなど、多様な機能を持った施設運営を行っていると伺っておりますが、このような図書館も新しい図書館のスタイルの一つであろうと考えます。  また、インターネットの発信に伴いまして、電子書籍なども徐々に普及していることから、そういったインターネットを活用したサービスを行う図書館もでき始めており、従来とは異なった図書館のスタイルも生まれてくることも考えられます。  このような時代背景も含めまして、八頭町の図書館としてどのようなスタイルが適しているのか、検討しながら今後も地域に根差した図書館づくりを進めていく必要があると考えているところであります。具体的な利用人数等につきましては、この後、教育長のほうでお答えをいたします。  3点目の避難所の開設ということであります。  八頭町での避難所開設、避難誘導について、現状の指揮命令系統は効果的なものになっているかということであります。避難所の開設につきましては、避難時の危険を避けるために日没前を目標に行っており、ことし7月の西日本豪雨でも八東川と私都川の氾濫のおそれのある地域を対象に、日没2時間前までに指定避難所を開設し、避難勧告を発令いたしております。また、ことしは台風が連続して接近してきましたが、地域ごとに早目に自主避難所を開設し、避難者の受け入れ体制を整えてまいりました。  町では、平成19年から9月1日を防災の日と定め、その直前の日曜日に各集落で避難訓練も含めました防災訓練を実施していただいております。避難訓練では、毎年地域ごとにモデル集落を設定させていただき、集落による一時避難の訓練や二次避難による町消防団による避難誘導の訓練を実施しているところであります。また、高齢の方の避難には、隣近所の協力が必要となりますので、集落内で隣近所の皆さん方と協力しながら避難をしていただく支え愛マップを作成していただくにも、現在未作成の集落にお願いしているところでもあります。  指揮命令系統でありますが、警報が発表されたとき、あるいは災害の発生が予想されるときは、町長を本部長とする災害対策本部を設置し、本部長の私か副本部長の副町長のどちらかが必ず役場に待機し、24時間体制で指揮命令がとれる体制を整えております。  大雨特別警報が発表されました7月の豪雨でも、避難所の開設準備から閉鎖するまで、24時間体制で対応いたしましたし、消防団長を通じ、町消防団への河川の巡回、また自警団とも連携を密にし、合同で土のうによる浸水被害対策などを行い、幸いにも住宅の被害は床下浸水3件のみの被害で収束することができております。  今後も、災害対策本部設置時は、本部長もしくは副本部長が役場に待機し、いつでも指揮命令を発する体制を保ってまいりたいと考えております。  最初の答弁といたします。 ○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) それでは、図書館の運営についてお答えをしたいと思います。  八頭町図書館の平成29年度の利用者数は、郡家1万5,249人、船岡9,118人、八東で5,712人の合計3万79人であります。異動図書館車の利用者は1,088人ということでございます。  八頭町図書館は、3館それぞれの人数や傾向を考慮しながら、選書や事業展開を行っております。本の貸し出し、読書や学習場所の提供といった機能はもとより、幼児や子どもたちが本に親しみを持ってもらえるように、本の読み聞かせやお話し会の開催、高齢者支援事業として頭いきいき音読教室の開催、そのほかに暮らしと仕事支援事業として各種セミナーの開催など、各年代に応じたさまざまな取り組みを行っております。また、保育所、子育て支援センター、公民館などと連携しながら、図書館に来てもらうだけではなく図書館から出ていってさまざまな事業も行っております。このように、多くの人に本に親しんでいただけるような八頭町の図書館として取り組んでいるところであります。
     最初に町長が申し上げましたとおり、図書館にもさまざまなスタイルがありますが、人口や環境など、その町に適した図書館のスタイルといったものもあるのではないかと思います。  今後、長期的に考えた場合の構想として、多くの人に利用していただくためにも、人が集まる公民館と図書館の複合施設として、生涯学習センターのようなものも検討材料の一つではないかと思っております。そのようなものも含めまして、八頭町それぞれの地域に合った図書館づくりを目指していきたいと考えております。  最初の答弁とさせていただきます。 ○議 長(谷本正敏君) 橋議員。 ○11番(橋信一郎議員) 初めに、ICTを活用した教育について入りたいと思いますが、これについてはスピードが速過ぎて、周りの者がついていけんような状況になる。そうした中で試行錯誤を繰り返しながらやっていかにゃならんということはわかるんですが、まず八頭町でこうしたことを取り入れてやるとしたら、当然、機器の管理、更新、道具のですね。それで予算的なこともクリアせななりませんし、それからその前にやっぱり教員の操作能力、道具の機器の、それから何を教えるのかといったこともいろいろ課題が出てくるんだろうと思います。  ただ、私が思いますのに、確かにああした画像を使えば、知識の伝達ということだけなら映像を見せたほうが正直わかりやすいし、それはそれでいいんだろうと思いますけれど、果たして途中の理屈ですね。理屈を読み解く力が養われるのかどうか、画像を見た勉強でですね。どうなんだろうなというふうに思っております。  要するに、途中のプロセスを頭の中で考える力が発達するのか衰退するのか、教科によっては結果を求める情報の収集はわかりやすくていいんですが、ひょっとしたら自由自在な発想能力を奪っていくんではないかというふうに私は考えました。要するに、文章で言うなら起承転結、つまり真ん中の承転の部分が抜け落ちるんではないかというふうに心配したわけです。  何が言いたいかといいますと、最近、特に若い人はすぐ結果だけを見て、短絡的に物事を判断、評価して、そういうことがあるから、途中の道中の道理がわからないことから、すぐ切れて怒ったりもする、そういう若い人がどうも最近は多くなっておるなというふうに感じております。  その意味からすると、教育長の見解はどうなのかということで聞いてみたいと思いますが。 ○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) 途中のプロセスが抜け落ちて、そのことがどういう影響を与えるかということで理解をいたしましたんですが、橋議員も御案内のとおり、例えば検索をかけてすぐ答えが出てくるという、そういう便利さがあるわけであります。したがって、すぐ答えにたどり着けるという意味では、便利でもある反面、おっしゃっていますように、いわゆる中抜けになってしまうではないかという危惧というのは当然にあると思います。  したがって、ICTの機器が全ての物事を解決するという、そういう道具というようには思っておりませんで、大事にしないといけない部分という、変えてはいけない部分というのは当然にあると思います。  したがって、皆様方の御理解もいただいて、八頭町の学校には全て学校司書を重複に配置をしている。本に親しんでもらう、活字に親しんでもらうというような環境をぜひつくっていかないといけないというような思いの中からそういったことも今やっているわけでありまして、ICT機器に頼るだけではなくて、そのほかの部分でも学習を積み重ねていくと、そういった環境はぜひ必要というように思っております。 ○議 長(谷本正敏君) 橋議員。 ○11番(橋信一郎議員) それで、一般的に現時点、教育長が思いつかれるところでいいんですが、これを導入することによるメリット・デメリットですね。今述べられたようなことが多分含まれてるんですが、箇条書きにすると大体どういったことが挙げられますかね。 ○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) まずメリットのほうですけれども、わかりやすい授業、あと効率化でありまして、楽しく学べるとか、それから今の時代でありますので、デジタル機器になれるというのは必須の項目かなというように、この4点ぐらいがメリットということだろうと思います。  いわゆるデメリットで考えられていることというのが、いわゆる通信に出ていかないといけませんので、一斉にそこに向かっていったときに、例えば橋議員がお持ちのタブレットはつながっているけれど、私のはつながっていないというような、そういう状態も生まれ得るということがあります。  したがって、その授業の中で等しくその恩恵を受けるということにならないパターンというのも想定をされるというところが一つあろうかと思いますし、それから言われておりますVDT、ビジュアル・ディスプレイ・ターミナルですか、それの症候群ということで、目に障害が出たりとかというようなことが、あと肩こりとかというようなことも考えられるわけでありますが、そういったもの。これは、タブレットということではないんですけれども、例えばゲーム器に熱中します余り、5歳のお子さんが整形外科を受診されるというような実態も実はあるというように伺っております。これは、相当問題だなと思っておりますけれども、そういった負の側面というのはあるのかなと。  それからもう一つ、私ども幸いにも皆さん方の御理解をいただきまして相当量機器の整備は進めてきたというように思っておりますけれども、自治体間の格差ということになるのかどうかわかりませんが、予算のつき方という問題が出てきますので、そういったところでの課題というものが出てくるのかなというように思います。 ○議 長(谷本正敏君) 橋議員。 ○11番(橋信一郎議員) 私もアナログ世代ですから、どうしてもこういう道具が進化しますと、どうしてもデメリットの部分を考えちゃうわけです、自分らの時代と合ってないことからして、なかなか受け入れがたいことがありまして、私はいわゆるこういうことを取り入れることによって、子どもの表現力の低下が、何でも画像で、例えばスマホでも最近では絵文字みたいなんであれで表現しちゃうとか、言葉ではなくしてね。そういうことがあるから、表現力の低下ということで、非常に心配することもあるんですが。  例えば、テレビでよく知識を広めるような番組ありますよね、名前出していいのかわからんですけど、NHKでもためしてガッテンとか、ああいったたぐいの番組ですわ。あれを見たときに、そのときはなるほどなと思うわけです、皆さんがね。ところが、番組が済んだら何だったいなというレベル。要するに、学校でもそういうことが起きるんではないかというふうに私は心配しておるわけです。  だから、恐らく武雄市でもアンケートを子どもとっておりましたが、授業が楽しい、それはそうなんですわね。ただ、楽しいと感じますけど、画面を通しての話や図形は現実に見る景色と違って、余り記憶に残らない、さっきのテレビの例のように。だから、結果的に武雄市では学力の向上ということにはつながっていないというお話がございました。  何にしても、私らはアナログ世代の人間ですから、小学校で習う、例えば電話の話、小学校で習ったといったら糸電話みたいなあの理屈習ったぐらいですけれど、あれは振動の科学なんですけどね。今では、ところがトランシーバーからそれから自動車電話、テレホンカードの普及、それからポケットベルなんていうのがありましたかね、それから携帯電話、今ではパソコンの機能を持ったスマホとか、どんどんどんどん進化してくる。  だから、これから50年後、100年後、この世界どうなっとるか私らには想像もつかんわけですけれど、ただ、こうしたことを取り入れた教育というのは、先ほども言いましたように中抜けがあるんではないかということから、人間形成、それから人格形成にもかかわってくる話なんじゃないかなというふうに私は今回の件について感じとるところです。  もう一度、再度教育長のほうの何か所見があれば伺って、この質問を終わりたいと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) 橋議員も御記憶おありと思いますが、LL教室というのがありましたですね。今現在、その教室はどこにも存在しておりません。実は、このICTの機器類がこのLL教室の二の舞にならないというのが、私、常々思っていることであります。将来に向かって長く活用してもらえるというような、そういった存在であってほしいということを思っていまして、したがってこのICTの分野において、私どもは先頭は走らまいでというのが私の思いであります。少なくとも負の部分といいましょうか、そういうところもあるわけでありますので、そういったところもクリアさせながら、子どもたちに今浸透していく学習につなげていくということが一番大事なんだろうというように思います。  実は、この間学校訪問で電子黒板を使って書写の時間、習字の時間、授業をしておりましたんですが、筆使いをクローズアップして画面に映し出しておりまして、非常に見やすいんですね、わかりやすい、視覚でもって入ってくるということで。ああいった使い方は、非常に効果的なんだろうなということを思いました。  ただ、全てのものが、先ほどおっしゃいますようにテレビの番組ではありませんけれども、全てのものがそう使えるのかというと、まだまだそこらあたりが発展途上であるんだろうということを思っていまして、そういうところも徐々にスキルを積み上げていくといいましょうか、そういった意味でもこのICT支援員というのを活用しながら、先生方の力も上げていってもらおうと、こういうことで取り組んでおりますので、引き続き御理解と御支援を賜ればというように思います。 ○議 長(谷本正敏君) 橋議員。 ○11番(橋信一郎議員) それでは、2項目めに行きたいと思いますが、同じここは武雄市での図書館の運営話なんですが、近年、さっきのICTじゃないですけど、読書、活字離れと言われて久しいような気がしておるんですが、ここでは学校のほうではICT教育を取り入れ、片や活字離れを防ぐためにこうした図書館運営に力を入れられておりました。本当にすごいことだなというふうに感じたんですが、ただ、私が気になったのは、八頭町の場合に置きかえていいますと、図書館の運営そのものじゃないんですが、八頭町の場合に置きかえますと、空き施設の利用とか地域おこしといえば、大抵福祉施設とか企業誘致とかあるんですけれど、こうした図書館運営ということで目線を変えて、こうした教育環境の整備をしても、これもありかなというふうに私は思ったわけです。  例えば、旧八東小学校や丹比小学校、これから先どうするかまだはっきりしておりませんが、やっぱりそういったところ、跡地利用に今考えられておっても万策尽きたときには、こういった形もぜひ倣われて、目線を変えてやられたほうがいいなということで紹介しておるわけですが、教育長にちょっとこのあたりのことも、教育長、町長、両方お願いしたいと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) 先ほど武雄市の例で教育の分野のことをおっしゃったんですが、私どもが聞いている話の中でいいますと、武雄市というと必ずどこかと組むということを考えておられて、例えば教育の分野では、大手の学習塾と一緒になってコンテンツを開発するとかというようなことに取り組んでおられます。この図書館も、大手の書籍販売店と喫茶店と言うべきですか、企業名わかっておりますのでちょっと控えますが、そういったところと組まれてというところが一つ市の方針としてお持ちなんだろうというように思います。  おっしゃっていますように、いわゆる空き校舎の活用として最終的にそういった姿というのもあるんだろうと思いますが、ただ、かかって一般企業に入っていただくということになると、一定的には採算ベースに乗るということが必要なんでありましょうから、そのあたりが八頭町で成り立っていくのかどうなのか、そういったところも十分検討していくということが必要なんだろうというふうに思っております。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 活字離れというお話でございます。私も今、読書のことで申し上げますと、出張のときなんかには単行本なんかを買って飛行機の中で読むとか空港で読むとか、そういうことをさせていただいておりますが、本当に今の若い皆さん方というのは、総体的にそういった活字離れになってるんではないかなと思います。そういった中で、先ほど申し上げましたけど、電子の分で読めるというような時代になっているということであります。  空き施設の活用ということでありましたが、今のところは企業の皆さん方に声をかけていただいて有効にということで活用させていただくような準備をさせていただいているというところでありますが、全部が全部そういうぐあいにはならないというふうには思っております。  そういった中で、私としては八頭町には偉人の方、多々いらっしゃいます。本田さんもそうですし、それから船岡では橋本さんというような方いらっしゃいます。どこかの学校の一つをそういった皆さん方の展示ができるようなスペースにして、その2人ではないんですが、町内にもいろいろと文化財的なものもございますので、そういった施設ができたらなというふうには考えております。 ○議 長(谷本正敏君) 橋議員。 ○11番(橋信一郎議員) 前向きな答弁いただきまして、ありがたいなと思っとるんですが、やっぱり先ほどの報告にありましたように、八頭町でも図書館利用者ですか、約3万人ぐらいですかね、平成29年度で、もう人口の3倍ぐらいある。  やっぱり、ふだん話をいろんな人と話ししても、やっぱり図書館の読書ということに関して思い入れがある人は結構おられる。だから武雄市でもそう、ここでもそう、人口の何倍もの人がこうやって来られる。ちょっと形を変えたらばっと大爆発、憩いの場になる、それこそ集客の地域活性化の拠点にもなっとるというように感じましたんで、追々に考えていただけたらと思っとるところでございます。  それから、次に3項目め、避難所の開設ということで、ここは先ほど紹介しましたけど、福岡県の南の山のほう、山間地の中で起こった現場を見させてもらったんですが、本当にあそこもローカル線が走っとるんですが、それが廃線に追い込まれるほどの、もう未曾有の大災害が起きとったということです。そうした中で、向こうの人たちもやっぱりそんな経験したことがなくて、右往左往いろんな出来事があったやあに聞きました。  私がそこで思ったのは、やっぱりポイントは避難誘導、それから通信機器が恐らく用をなさんようになる事態がありますんで、いわゆる状況の把握といったことが役所としては大切になってくるんだろうなと思いました。  あと、向こうの方が言われておったには、現実的にはトイレにも結構苦労したとか、そういう話もありましたし、こいつは余談ですけど、議員が余分な口出すと現場が混乱するから黙っといてくれみたいな話も聞いて帰っとるわけです。  八頭町に置きかえての話になるんですが、今、避難所の責任者の配置というのは、要するにどういう人を責任者として当てがっているのか、ちょっと聞いておきたいと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 総体的には、管理職で当たっているというところでありまして、責任者はそうです。  それから、職員もあわせてということで、一緒になって対応させていただいているところであります。 ○議 長(谷本正敏君) 橋議員。 ○11番(橋信一郎議員) 今、町長がそういう返答だったんですが、要するに今の避難所は、そこに勤める職場のいわゆる上司、課長とかそういった方が責任者になっておられる。仕事上はそれでいいんです。ただ、こういった災害が起こった場面において、例えば郡家の責任者が八東の人間であったりその逆であったりすると、いざとなったときに昼間ならいいですよ、仕事中の。夜中に起きた場合は、とてもじゃないがその責任者がその責任の現場に出ることができない、そういった事態もやっぱり考えられるわけです。  そういうことからして、人の配置、やっぱりどうなんでしょうかね。今の形態を変えてみられるという、見直してみられるという気持ちはございませんか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 町の場合、まず1次配備、2次配備、3次配備というような段階的にございます。1次配備というのは、総じて防災室の職員ということでいろいろ情報等収集しての対応ということになります。警報が出ましたら、今のことですから対策本部の設置をするわけでありますが、そこで私が本部長でありますし、管理職を招集するというような形になります。  3次配備ということになれば、職員ほぼおおむねの職員を配置するような形になります。4次というのが、最終的には先ほどほぼと申し上げましたが、給食センターの職員であったりとか保育所の職員、そういった皆さん方というのは現場のことがございますので、配置できないということで、それは最終的な配置ということになります。  今のところは、職場にあわせてということになっておりまして、先ほど橋議員の言われました大きな災害のとき、そういったそれこそそこの災害箇所といいますか施設に行けないということにはならないわけでありますので、そういったことになれば当然、臨機応変な対応ということをする必要があるとは考えます。 ○議 長(谷本正敏君) 橋議員。 ○11番(橋信一郎議員) そのことは、ふだんから徹底して腹入りされておられるという理解でよろしいですね。ですね。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) そういうことで結構です。 ○議 長(谷本正敏君) 橋議員。 ○11番(橋信一郎議員) 次に、避難所の開設についてなんですが、避難誘導につながる話なんですけれど、ことし、先ほど紹介あったんだろうなと言って、定かな記録はないですけど思っとるわけですが、そのときに、現実問題として、何人ぐらいの避難があった。何遍も数字聞くのはちょっと差し控えますけど、大挙して、これはどうだというようなことは一度もなかったように思うんですが、ちょっと確認しておきたいですが。もう大体でいいですから。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) ちょっと申しわけありません。数字的なものを持ってきてはおりませんが、一番多かったのは隼体育館で数十名ということがございました。あとのところは、大体10人を切るというような形でありました。隼体育館、97名ということであります。 ○議 長(谷本正敏君) 橋議員。 ○11番(橋信一郎議員) そうした人数は把握しておられるんですが、その方たちはいわゆる一つの地域からではなく、あちこちばらばらで来られとるというふうに私は認識しておるわけですが、それで間違いないですね。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) すいません。ばらばらという意味合いはどう。 ○議 長(谷本正敏君) 橋議員。 ○11番(橋信一郎議員) 要するに、例えば船岡の町の人がおったり大江の人がおったり、隼福の人がおったり、八東の人は船岡までは出んでしょうけど、郡家の人でも違う集落の人がぱらぱらっとおられたりとかという意味です。  要するに、私が言いたいのは集落単位での本当は避難誘導が一番いいんだけど、それが形としてできてないんじゃないかなというのがちょっと気になっとるわけです。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) それぞれ避難所を開設させていただくんですが、集落の指定ということはさせていただいております。ですから、その避難所に指定しております集落の皆さんしかおいでになりません。とりわけ、隼福の区長さんにおかれましては、今回、区長さん先導に立ちまして、誘導で隼の体育館に来られたというような経過もございます。 ○議 長(谷本正敏君) 橋議員。 ○11番(橋信一郎議員) 誘導のいわゆる避難所開設、そこに誘導させる手法ですが、今は防災無線で一律に町内に流しますけれど、本当はここ、私らが視察行ったところの反省点は、やっぱり同じ逃げるが勝ちでも集落単位でまとまって動いたほうが、状況把握もしやすいし、安否の確認もしやすいということで、だから直接町民に役所が声かけるんではなくて、まずは集落の区長なり消防団なりに話しかけて、その単位で動いてもらうというのが一番いいんではないかなということを言われておりましたが、実際、現実的には難しいかもわからんですけど、やっぱりそれが人的被害を食いとめる最小限の手法じゃないかなというふうに思ったわけです。  だから、役場が大きな避難所を数カ所開設して、そこに直にダイレクトに防災無線で呼びかけるんではなくして、各集落単位で開設して、そこの集落単位での避難所が危ないとなりゃあ、役所が設定した大きなとこにどっと移動していくと、そういうのがいいんじゃないかなと思ったんですけど、町長、どうでしょうかね。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 今現在、指定避難所ということでそれぞれの地域に1カ所ずつ開設をさせていただいております。これは、自主的においでいただくということになるわけでありますが、その後、避難勧告、それから避難指示というようなことにつながります。勧告の場合は、必ず区長さんのほうに、何時何分にということで、例えば橋議員のところであれば岩渕の区長さんに電話をさせていただいて、これこれこういう状況ですので勧告を出させていただきますということを事前にお話をさせていただいて、今まで対応してきたという経過がございます。  したがいまして、区長さんをリーダーにしてということで誘導ということになれば、当然、勧告時、そういった部分では発揮していただけるというふうには考えております。 ○議 長(谷本正敏君) 橋議員。 ○11番(橋信一郎議員) それで、この話が続くわけですけれど、要するにことしの何回か、4回だか5回だかあった避難勧告指示のうち、最後のほうだったと思いますけど、それが出たときに私、近所の川を見に行きたわけです。そうしますと、少々川は濁っとるけど全然増水してない状況があったにもかかわらず、昼から中、避難所開設、避難をわざわざこうだという防災無線が流れとるわけです。現実と何かちょっと乖離しとるなということが現実にありまして、これは何なんだろうな。要するに、本当でそういう必要性があるんなら、そこの地域だけの今言った集落に呼びかければいい話であって、私らから見たら、これ何、変だな、これオオカミ少年になるんじゃないのという感じがしたわけです。  そこらあたりのことはどうなんでしょうね。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) まずもって、気象庁の警報ということが一番になります。なかなか実際のところ、警報が出ますと解除にならないというような姿でありますが、雨量がふえて、それから当然地面にしみ込む。そうすれば、今度は別の河川の増水だけではなくて土砂災害ということも想定されるということでありまして、よくそのお話は伺います。雨も降ってないのにどうして避難所が開設だいやということを聞くんですが、長期的な視点に立っての開設ということですので、そのあたりは御理解いただきたいと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 橋議員。 ○11番(橋信一郎議員) だけど、それがちょっとやっぱり懇切丁寧にということがありますんで、やっぱりそこらあたりがちょっと大ざっぱじゃないかなという気がしとるです。私都の奥のほうと八東の奥のほうとでは雨量全然違うときありますし、だから同じように地域に放送しとったんではどうかなという思いがしたから言ったわけなんですわ。  何にしても、だからそういう小まめなやり方に切りかえるという考え方にならんのかどうか。それで、役所の人に聞くと、必ず事故があったら責任を問われるから、もう未然に何があってもええようにしとくんだと言って必ず言われるわけです。  だけど、私かって日本全国いろんな災害があるけど、役所の人間が責任取ったことは一度も聞いたことないんですわ、災害あったときは天災だから仕方がないでね。だけど、当八頭町ではそういうことを役場の人間に聞くと、責任を問われるから。誰も問いませんよ、そんなのね問われたこともないし。当然、言われるほうも逃げちゃうし、そういうことで天災だからといって。  だから、変な理屈でもって大きく枠をはめたようなこういう実態にそぐわない防災対策というのは、意味をなさんではないかというのが私のきょうの言いたい趣旨なんですが、どうですか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 避難所の開設も段階があります。一番最初は、これこそ出ておりますけど防災マップ、自主避難所ということ。これが総じてそれぞれの集落の公民館ということであります。次が自主避難所ということでありまして、これが先ほど申し上げましたそれぞれの地域に1カ所ずつということでありまして、御心配の方はということで自主的においでくださいというのが自主避難所です。最後に指定避難所ということで、これは浸水区域とか、それから先ほど申し上げました土砂災害の発生が見込まれるというような地域に指定をして出すのが指定避難所ということでありまして、避難所も先ほど言いましたけど、段階的にいろいろありますんで、今の姿を踏襲して、それこそ地域の皆さん方によく理解していただくというのが我々の仕事だろうと思いますが、そういった地域の皆さんにしっかりと理解していただくように、ことしも行政懇談会、そういった中でそのお話もさせていただいたというところであります。 ○議 長(谷本正敏君) 橋議員。 ○11番(橋信一郎議員) 命を守るのにお金のことを言っちゃあいけませんけど、避難所をひょっとしたらしなくてもよかったのに開設したがために余分な人件費や費用がかかっとるということもありますんで、そんなことは言いたくないですけど、そういうせこいことはね。  ただ、やっぱりどうしても、ひょっとしたらこれは無駄な動きになっとるんかなという動き、そういうふうに見えたもんですから、きょうは私の気持ちを話させていただきました。  以上で質問を終わります。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 安心・安全というのは、費用の問題ではないというふうに思っております。本当に、万が一のことがあってはいけませんので、それこそ災害はいつ起こるかわかりませんし、職員と一緒になって、そういった安心・安全のまちづくりに務めてまいりたいと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 橋議員。
    ○11番(橋信一郎議員) もう終わりますと言いましたけど、ちょっと町長の話がありましたんで、ちょっと重ねて聞きたいと思いますが、そういった災害現場に職員を派遣して勉強させていくとかこないとかいうようなことは、これまで、これからもやっぱり鋭意取り組まれていかれる予定ですか。やっぱり。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 2011年ですか、東北の大震災ございましたし、それからことしも西日本豪雨ということがございまして、職員の災害支援ということで職員については派遣をさせていただいております。 ○議 長(谷本正敏君) 橋議員。 ○11番(橋信一郎議員) 支援ではなくして、実態の現実、もし災害起きたらこうなるんだという実態を、混乱ぶりを見てこられるのも一つの勉強になると思うんですが、そういう職員の出張ですわな、派遣といいますか、そういうことは考えてもらえんでしょうかな。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 支援の中でそういった実態というのは確認をしてきております。 ○議 長(谷本正敏君) 橋議員。 ○11番(橋信一郎議員) 何か終わるって言ってから続きますけど、支援の中でと言われますけど、やっぱり別途改めて実態を把握、勉強してくることと人助けに行くんとはやっぱりちょっと違うと思いますんで、そこは分けて考えてもらえたらいいなと思います。返答はいいですので、これで終わりたいと思います。 ○議 長(谷本正敏君) これにて、11番、橋信一郎議員の一般質問を終わります。 ◎休  憩 ○議 長(谷本正敏君) 暫時休憩いたします。                        (午前10時23分) ◎再  開 ○議 長(谷本正敏君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。                        (午前10時40分) ○議 長(谷本正敏君) 次に、1番、奥田のぶよ議員の質問を許しますので、登壇願います。 ◎奥田のぶよ議員質問 ○1 番(奥田のぶよさん) 皆様、おはようございます。1番、奥田でございます。議長のお許しをいただきましたので、通告どおり質問させていただきます。  今回の定例会に2件の質問を上げています。質問の一つ目は、地域防災計画の推進について次の4点、町長に御所見を伺います。  1、福祉避難所は、現在、郡家保健センター、船岡保健センター、八東保健センターの3カ所ですが、要支援者の受け入れの対応はどうなっていますでしょうか。  2、避難行動要支援者避難支援計画の進捗状況について。  3、防災の啓発活動について。  4、避難所の無線LAN、Wi−Fi設置状況について。  以上、4点お願いします。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) それでは、1番、奥田のぶよ議員の一般質問にお答えをいたします。  最初に、地域防災計画の推進についてということでいただきました。福祉避難所のことであります。要支援者の受け入れ対応はどうなっているかということでございますが、自主避難所の開設にあわせまして、郡家保健センターに保健師が待機をし、いつでも福祉避難所を開設できる体制を整えているというところであります。幸い、これまで避難指示等を発令するような災害に見舞われておりませんので、福祉避難所を開設した実績はございません。なお、ことしはまだ実施しておりませんが、毎年職員が福祉避難所の開設訓練も行っているところであります。  本年度は、これから福祉避難所で必要となりますベッド、それからベッド用食事台、歩行用押し車などの物品を配備する予定になっております。  2点目の要支援者避難支援計画の進捗状況ということでございますが、災害対策基本法の改正を受けまして、現在、避難行動支援者の対象の見直しを行っているというところであります。本格的に支援計画に取り組むのは、来年度からの予定としておりますので、今しばらく時間をいただけたらというふうに思います。  3点目の防災の啓発活動についてでございます。今年度は、各集落の区長さんや民生委員の皆様にお集まりをいただき、災害時要支援者制度、支え愛マップの必要性と内容説明などを行っております。また、町内14会場で開催をいたしました行政懇談会でも、土砂災害を中心に防災対策の説明を行いました。毎年8月末の日曜日に防災訓練を全集落対象に行っていただいておりますが、ことし八東地域のモデル地区訓練では、メーン会場を男女共同参画センターとし、白煙で視界のきかない部屋を歩く煙体験、また女性消防隊によります応急手当や消防団による毛布を使った搬送などの講習、起震車による地震の体験等を行っております。  さらに、会場には非常食や防災備蓄品を展示し、防災の啓発活動を行いました。また、本年度は郡家地域の別府集落で土砂災害を想定したモデル地区訓練を実施し、訓練では避難情報の内容確認や町消防団と自警団による土のう訓練、さらには県職員の方の土砂災害に関する講演などを行い、土砂災害に対する啓発の取り組みを行ったところであります。  今後は、地震とあわせまして浸水地域や土砂災害警戒地域の集落は大雨を対象といたしました訓練を実施するとともに、日ごろから防災の啓発、防災意識の高揚に努めてまいりたいと考えております。  4点目のWi−Fiの設置状況であります。避難所の無線LANの設置状況でありますが、現在、中央公民館、郡家保健センター、中央人権啓発センター、男女共同参画センター、八東体育文化センターの5カ所に設置してございます。  最初の答弁といたします。 ○議 長(谷本正敏君) 奥田議員。 ○1 番(奥田のぶよさん) それでは、最初の1点目の福祉避難所について、ちょっと追加で質問させていただきます。  まず、ちょっと施設の名称なんですが、私たち予算書をいただいていますのには、八東保健センターが福祉避難所の指定になってるんですけど、あそこは今、男女共同参画センターが入っていまして、ここが今度のハザードマップ等で統一されていくと思うんですが、八東保健センターというふうに私は聞いてて、私も今回質問書をおこしたんですが、避難計画のマップを見てみても、男女共同参画センターになってるものや八東保健センターになってるものがあるんですが、その辺どのような違いというか、捉え方をされているか、まず最初の質問にします。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 男女共同参画センターとそれから八東保健センターの違いということでありますが、本体自体は施設の八東保健センターということであります。そういった中で男女共同参画センターが今その保健センターの中に入っているというのが実情でございますが、今、それこそ防災マップの見直しをしておりますので、統一した内容に改めたいというところであります。 ○議 長(谷本正敏君) 奥田議員。 ○1 番(奥田のぶよさん) 統一した見解となったら、防災マップ等では今もあそこは男女共同参画センターのほうが、名称としてはイメージ強いと思うんですが、八東の保健センターの機能もあるという、ちょっとそういった状況で、わかりやすいマップにぜひ作成をお願いしたいと思います。  また、予算のときにお聞きしましたところ、提携する民間業者ありますね。老人施設等、実際他の自治体も福祉避難所として、公共の施設だけではなくて民間事業者と提携を結んでいるというふうにお聞きしまして、八頭町でも21事業者と提携をしているということですが、この数字に間違いはないでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 言われましたように、福祉避難所の締結ということで、レシーブさんであり、それからすこやかさんであり、そういった施設の御理解をいただいて締結をしているというところであります。  奥田議員言われましたように、21施設ということであります。 ○議 長(谷本正敏君) 奥田議員。 ○1 番(奥田のぶよさん) さきの大きな豪雨や大きな熊本の地震等あった際に、福祉避難所の設置について、対象者はかなり高齢者がふえているということで、対象者の把握はできているんだけれど、実際、福祉避難所で確保できる人員というのには限りがあるというのが、かなりの社会的な問題になっていると聞いています。  現在、次の2番目の質問にもつながるんですが、避難行動要支援者の対応というのは、今後の本当、八頭町の重要な課題になってくると思いますが、民間事業者との提携なんですが、実際、その要支援者の方が施設に入っておられない方ですよね。近くにそういう施設があるからということで提携を結んでいらっしゃるんですが、使える、避難所になるのでしょうか。規模にもよると思うんですが、どのようなお考えで締結を結んでいらっしゃるかお願いします。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 基本的には、町の福祉避難所というものが第一優先であります。そういった中で町の施設に入れないという場合には、そういった民間の施設をお願いせざるを得んというのが現状であります。 ○議 長(谷本正敏君) 奥田議員。 ○1 番(奥田のぶよさん) そしたら、規模によったらそういったことで使用できるということですね。  それで、いろいろこれまで起こった災害の話を聞くと、福祉避難所のことを余り公表してなかったという自治体もあります。人が殺到してきたら困るからということで、公にしなかったということもあるんですが、今回、ハザードマップを改正するに当たって、避難所の公開というのはどの程度まで考えていらっしゃるでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 平成28年3月に、今持ってきておりますが、防災マップ等を作成をいたしました。そのときに、先ほど来出ております各保健センター、3カ所ですが、福祉避難所ということで町のほうで指定をさせていただいておりますが、残念ながらこのマップには記載していないということであります。  先ほど、マップの見直しということを申し上げましたが、次のマップの更新時にはそういった福祉避難所もきちっと明記をさせていただけたらと考えております。 ○議 長(谷本正敏君) 奥田議員。 ○1 番(奥田のぶよさん) ぜひ、そのようにお願いします。といいますのも、福祉避難所の機能というのが、先ほどの話でもあったんですが、最初は一時避難所に多分集落の皆さんが出て、その後、指定避難所という形で誘導されると思うんですが、さらに福祉避難所が必要な方というのは、一時避難所からまた移送というか、移動しなければならないというケースも多々あるようです。そういったときに、すぐ福祉避難所に必要な方、これはまた行動計画等を計画されると思うんですが、この方の場合はすぐ福祉避難所に行ったほうがいい。例えば、わかりにくい方ってありますよね。例えば、小さな子どもさん持っておられて一時避難所に行ってみたけれど、この方のケースだったら福祉避難所のほうがいいとかという場合等あるんですが、そういったことを考えたときに、結構かなり移動しなければならなくなってしまうケースもあるんですが、そういったところの対応はどのように考えていらっしゃるのか。  例えば、必要な方をすぐ福祉避難所に行くような計画を今後立てていくのか、そういったところはどの程度まで詰めていらっしゃるでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) まず、先ほどありました一時避難所、それから自主避難所ということでありますが、町のほうで指定避難所というものを開設をいたします。奥田議員の御意見では、そういった指定避難所ではなくて、もうすぐ福祉避難所に行ったらどうだというお話だろうというふうに思いますが、とりあえず指定避難所に来ていただいて、様子をその職員等でも把握させていただきますし、福祉避難所が、この方でしたら福祉避難所ということになれば、当然福祉避難所のほうへ行政のほうで移送させていただきたいというふうに考えておりますので、とりあえずは指定の避難所のほうにおいでをいただけたらというふうには考えております。 ○議 長(谷本正敏君) 奥田議員。 ○1 番(奥田のぶよさん) 国の進める福祉避難所の定義としましたら、対象者10人に対して1人の支援員が要るとかというふうにも聞いています。また、福祉避難所となると、家族の方も一緒に受け入れるというケースもあるということも考えますと、今、防災計画等を進めていらっしゃると思うんですが、一般的にある自主避難所でもあり一時避難所でもあり、福祉スペースというところというのがとても重要になってくると思います。これからどんどん高齢者もふえていきますので、避難所の環境ということを考えたら、福祉スペースというのも一時避難所等、また指定避難所にも必要になってくると思うんですが、その辺の指定避難所の福祉スペース等の対策というのはどうなっていますでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 今のところ、直接といいますか最初から福祉避難所ということは計画には上がってないわけですが、最初答弁いたしましたように、保健師自体がいつでも開設できるように待機ということであります。  そういった中で福祉スペースのお話ですが、当然、指定避難所、さらには福祉避難所にもそういったスペースというのは必要だというふうに思っておりますので、防災室のほうでしっかりとそういった部分には対応してまいりたいというふうには思います。 ○議 長(谷本正敏君) 奥田議員。 ○1 番(奥田のぶよさん) 本当に大規模な災害が起きるということを想定した対策をぜひ実行できるようにやっていただきたいと思います。  2番目の避難行動要支援者支援計画ですが、抜本的な、本格的な事業は来年からだとありますが、平成25年6月に法律が変わりまして、この名簿が義務づけられました。それで、八頭町ではその前から登録ですね、要支援者の登録、同意を得た方が名簿に登録するということをやっていらっしゃって、前も一般質問でさせてもらったんですが、現在の区長会等に出ています資料を見ますと、525人の方がお名前、同意を得た方の名簿作成となっているんですが、その前段階の平成25年6月に法律で義務づけされた、必ず同意、不同意にかかわらず、この支援名簿は作成しなければならないというふうに法律で定められていますが、実際、八頭町、平成25年からかなり5年間たっていますが、そういった避難行動の要支援者の名簿、義務づけられている名簿というのは作成されているのでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 名簿自体はできております。ただ、その後の支援の計画でありますとか見守りといいますか、そういった部分がまだきちっとできていないというところです、ただいま。名簿の登載ということはできております。 ○議 長(谷本正敏君) 奥田議員。 ○1 番(奥田のぶよさん) それは、障害手帳を持っていらっしゃる方、要介護認定を受けられている方等、全て役場内の情報が入った名簿というふうに捉えてよろしいでしょうか。  それと、またあえてこの改正された法律では、平常の避難訓練のときとかそういうときは、同意を得た方の名簿は必要関係者には使用していいということで、個人情報のこともしっかり管理されて実施して名簿を手渡していらっしゃるんですが、この有事の際、大災害の際には、この改正された法律では、同意、不同意にかかわらず関係機関にはその名簿を提示できるというふうに法律が変わってますが、実際この本当、今すぐにでも地震やいろんなものが起きた場合、今整えられていらっしゃる名簿というのは、関係機関にどのような形で配布する計画になっているのでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 今、七つの項目の中で登録をしてあります。介護の関係でありますとか、ひとり暮らしの高齢者でありますとか、それから身障の方の1・2級とか、そういった七つの項目があるんですが、登録は登録ということでありまして、毎年区長さん方には、それぞれの集落の対象者ということで名簿を作成したものを引き継ぐような形でお話はさせていただいておるというところです。 ○議 長(谷本正敏君) 奥田議員。 ○1 番(奥田のぶよさん) それは、義務づけられた要支援者の情報が入ってる名簿ということで、つまり言いますと、同意を得ない名簿がAとしますと、全部が載ってる名簿がAとしますと、同意を得た名簿Bという名簿が存在しなければならないという形なんですが、そのように名簿分けというのはされているのでしょうか。そうしないと、この法律でうたっていることには合ってこないと思うんですが、どうでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 先ほども区長さんのお話をさせていただきましたけど、言われましたように義務づけと、それから同意ということであります。仕分けはしておりまして、区長さんにお出ししておるのは同意をいただいた皆さん方の名簿ということであります。 ○議 長(谷本正敏君) 奥田議員。 ○1 番(奥田のぶよさん) 県内では、同意を得た名簿というのはかなりの形で関係機関に配られているような話は聞いてるんですが、県外の情報を聞きますと、そういうAとBという名簿をしっかり管理されて、封された状態で必要な関係機関の方に、これは有事の例えば震度5以上の場合、この名簿をあけてくださいとか、しっかりとした誓約書を交わしてやっている。例えば、そういうフローチャートができてるんですね。この災害のときにはここまでの名簿、こういう大災害のときはここまでの名簿を開示できるという形で、多分大災害になったときにその名簿を一々関係機関には渡せないので、そういう形でAとBというような名簿をつくって、必要な関係機関に先に配布しているという自治体もあるんですが、今後、今の言われた区長さん方には、同意を得た方の名簿しか渡してないということですが、そういった大災害の際の名簿の開示ということを考えたら、早急に整備が必要だと思うんですが、このことについて、町長いかがでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 名簿のお話であります。関係機関ということでありますけど、区長さんにはその同意ということでありますが、そういった大災害ということになれば、警察等にも共有ということで出す必要があるんだろうというふうに思います。  ただ、個人情報ということで今大変厳しくなっておりますので、そういった固いといいますか、そういった関係機関への共有の提出ということになろうと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 奥田議員。 ○1 番(奥田のぶよさん) 防災の法律で改正されて、そのようにもう情報提供しなければならないというふうになってますので、その辺の整備は早急にしていくべきだと思いますので、今後しっかりまた防災のほうと協議されて、先進地等を見られて進めていっていかれるべきでないかと思いますので、よろしくお願いします。  時間がちょっと迫りますので、次の3番目の防災の啓発活動ですが、先ほど言われたように、いろいろ災害も多くなってこられて、今年度は男女共同参画センターでもいろいろなイベントをされました。また、今年度からは防災専門員さんを雇用されて、専門性を高めた防災の推進を実現されてやっていらっしゃいます。  私、郡家の日赤奉仕団が10月にこの方を招いて研修を行ったんですが、町の職員という立場でとても身近なお話が聞けました。こういった方がいらっしゃるということのPRも兼ねまして、いろいろな団体でこういった方の研修というのも必要だと考えますが、いかがでしょうか。本当にいろいろ研修をされていると思います。老人会やまちづくり委員会の研修等出ていらっしゃると思うんですが、このちょっと防災専門員の方のお仕事やそういった研修の方法等、もし自分のとこに呼びたいといったらどういう形で呼んだら来ていただけるかということがわかったら、よろしくお願いします。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) ことしの4月から防災専門員ということでお世話になっている方がございます。先ほど、日赤奉仕団の会でということでありましたが、声をかけていただければ、当然出席をして、いろいろな説明ということになろうかと思います。  今、マップを改定しておりまして、そういった中で内容説明ということも必要だと思いますし、また、さまざまな危険箇所、それから避難ルートというようなことも含めて、各集落、それから団体というお話がございました。お声をかけていただければ出させていただきたいと思いますし、ちょっと区長会は終わったんですけど、区長会でもそういった防災の専門員さんがいらっしゃるというようなこともアピールをさせていただいて、これからそういったそれぞれの集落、団体への対応をさせていただけたらというふうには考えます。
    ○議 長(谷本正敏君) 奥田議員。 ○1 番(奥田のぶよさん) 啓発活動ということで、防災士の受講も援助されて取り組みされていらっしゃいます。平成29年度は3名で、平成30年度は3名の方の予算がついてますし、あと、まちづくり委員会等にもお金がついてて、かなり防災の関係の予算というのはついていますが、この防災士さんというのも研修できる立場にもなっていきますし、こういう防災士の方がもっともってふえていけば、いろんな面で意識向上ができると思うんですが、私はこの3人ずつの掛け、今は2年間で6名ですよね。もっとこういった防災士の方というふやす取り組みというのが必要だと思うんです。  つまり、本当に手を挙げた方全員、今は対象を区切ってされてるんですが、もうちょっと防災士の受講の部分は町も力を入れて実施していただけたらと思うんですが、どうでしょうか、その人数。予算等、今度出てくると思うんですが、また3名というような数の指定なのでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 今言われたように、2年間で6名ということであります。過去に資格を取っておられる方ありますので、そういった皆さん方が22名ということであります。平成30年度末で合わせて28名ということになろうかと思いますが、元は郵便局の局長さん、それから消防団員、そしてまちづくり委員会という先ほどお話ございましたが、今はそういったまちづくり委員会の皆さんにも対応していただいているというところでありまして、何人いたらいいということもないというふうに思いますが、それこそ幅広く多くの皆さん方にそういった資格も取っていただけたらというふうには思っているところであります。 ○議 長(谷本正敏君) 奥田議員。 ○1 番(奥田のぶよさん) いろいろ法律、防災士等の啓発も含めてなんですが、防災に強い人材を育てるということが本当、非常に大事だと思います。町の防災計画、かなり300ページ以上ありますかね。あのページを全てわかっている方というのはなかなか少ないと思いますので、そういった意識をつけていくということも必要だと思いますので、よろしくお願いします。  また、平成29年6月に水防法の一部を改正する法律というのが国土交通省から出まして、これは避難確保計画という計画です。これは、土砂災害等危険地域に建ってます福祉施設は、町の防災計画に名称を上げて、そこの福祉施設の方は避難誘導、そういった計画を市町村に報告しなければならないという、避難訓練等の、そういったことでこの法律ができています。  防災計画を見ますと、八頭町で土砂災害の危険区域になっている福祉施設というのは、池田の施設が一つありました。ただ、7月の豪雨の際、避難された福祉施設の利用者の方というのが、この土砂災害の警戒区域から漏れた、これは指定があってそういった計画ができているんですが、実際、福祉施設にいらっしゃった方が町の避難所に誘導されました。指定されてないから計画はどうかということではなくて、やっぱり過去の災害、起きてしまった災害でこういうことがあったという事実を踏まえて、その施設への指導というのも今後必要になってくると思うんですが、町長、そういった、あったということを踏まえて、その後どのような話し合いが行われたのかということを教えてください。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 池田の施設のお話をされたというとこでありますけど、ちょっと直接、私この話をちょっと伺っておりませんので、調査をさせていただけたらと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 奥田議員。 ○1 番(奥田のぶよさん) 避難誘導にかかわる大事なことですので、しっかりとこういった計画があり、そこの対策から漏れてしまったということを踏まえての対策というのも町として必要だと思いますので、検討していただけたらと思います。  次の避難所のWi−Fi施設です。国のほうでも平成31年までに整備目標数が3万カ所ということで目標を設定しています。記憶に新しいところであれば、充電器がかなり充電が不足して、すごいコンセントの状況だったというのも記憶に新しいと思います。そういったことで、いろいろ国のほうも整備支援事業等を上げてありますので、こちらのほうも整備を進めていっていただけたらと思います。  また、防災マップ等を持ってくるものの、中に必ず携帯電話、スマホの充電器、それも使えないような充電器ではなくて、定期的に確認して持ってくるとかという、そういった表現というのも今後必要だと思いますので、よろしくお願いします。  そのWi−Fi整備について、これからはどのような計画で進められるかということを、もしわかればわかる範囲でお願いします。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 今それこそ携帯電話とかスマートフォンというのは、重要な役割を担っていただいているというふうに思います。そういった中で充電器というお話ございました。それこそ、避難所のほうにある程度準備をする必要があるだろうと思いますし、またセットで持ってきていただければ一番ありがたいというふうに考えております。  避難所のWi−Fiの関係でございますが、今、町の大きな施設5カ所に設置をさせていただいております。今後、今ちょっとそういった部分についても検討させていただいているところでありまして、それぞれの庁舎には当然入っているわけでありますが、全国3万というお話でありますが、それぞれの自治体でそれこそ何カ所が適当なのかということもあろうかと思いますが、そういった部分も含めてちょっと調査、検討をさせていただけたらと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 奥田議員。 ○1 番(奥田のぶよさん) 1番目の質問の最後に、BCP、町長は知っておられると思いますが、業務継続計画という計画ですね。これは、鳥取県で出していらっしゃって、市町村でも。防災計画の中にも八頭町版業務継続計画、BCP策定推進に関する基本指針に基づくものであるということで上げてあります。この中で一番、この前、福岡の災害現場に視察に行きましたところ、災害が起きた後、瓦れきの処理等のつまり通常業務を継続していく業務計画、結局はどうしたら早急に復旧できるかというときに、瓦れきの処理場というのが大変困られたということで、そのときに集落の区長さんと役場の職員が、本当に困っているからということで川に近いところの田畑を無償で2年間という期間を決めて貸してもらうという契約をずっととって回ったということです。初期初動とよく言われるんですが、これをもしもお金を取ってたりすると、膨大な予算がかかってた。だけど、住民の努力でこういった形で瓦れきの処理がすごく今早く進んだというようなお話も聞きました。そういったことを踏まえて、BCP、業務継続計画というものを県のホームページを見ましたら、八頭町はまだホームページ等には未掲載となってるんですが、どのような今進捗状況なのか最後に聞いて、この質問を終わりたいと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) BCPにはいろいろ想定が考えられています。今のお話は災害ですね、土砂災害とか河川の災害、雨とか。一つは、例えば鳥インフル、そういったことを想定されるということでありまして、BCPの計画はつくってある部分もあるというふうに私は記憶をいたしております。そういったものは当然、早目にホームページにも掲載させていただきたいと思います。ちょっと中身を言いましたように、チェックをさせていただけたらと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 奥田議員。 ○1 番(奥田のぶよさん) そうしましたら、2番目の質問に入ります。  2番目の質問です。イベント時の駐車場についてです。本町で実施されますイベント時の駐車場ですが、車を駐車できず、やむなく帰宅したという声を聞きました。送迎バスが出るものもありますが、抜本的な解決になっていないと思います。郡家駅のぷらっとぴあ・やずのイベントでも駐車場の確保が問題だと思います。  規模に応じての対応が必要だと思いますが、今後の対策について、町長の御所見を伺います。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 2点目にイベントの駐車場についてということでいただきました。規模に応じての対応が必要と思うが、今後の対策についてはということです。  特に、郡家駅付近の話であろうと思いますが、御指摘がありましたイベント時の駐車場の不足につきましては、周辺の駐車場を一時的に使用させていただくように依頼するなど、イベントの協力を呼びかけることによって、駐車台数の増加に努めさせていただこうと考えております。シャトルバスにつきましては、駐車場及び駅からの移動手段として重要な役割を担っているため、イベントに欠かせない存在であると考えております。  また、若桜鉄道等の公共交通機関の利用の呼びかけとダイヤを考慮したシャトルバスの運行を組み合わせることによって駐車台数を減少し、駐車場の余裕をつくり出すように取り組んでまいります。  いずれにいたしましても、可能な限り参加希望者を受け入れることができるよう、今後とも適切な運用を目指して取り組んでいきたいと考えております。  最初の答弁といたします。 ○議 長(谷本正敏君) 奥田議員。 ○1 番(奥田のぶよさん) この問題は、確かにイベント時の駐車場というのは本当に難しい、大変だと思いますが、一番ちょっと気になったケースをちょっと言わせてください。  郡家駅で開催される場合のイベントは、そのときだけ臨時に駐車場を借りてると言われたんですけれど、10月28日に若桜のほうで鬼っ子まつりという大きなお祭り、子ども対象のお祭りがありました。そのときに、郡家駅に私いたんですが、そのとき郡家の駅から「昭和」に乗って祭りに行きたいという自家用車の車がすごくたくさん郡家の駅に集中してきました。せっかく「昭和」に乗ってとか、若桜鉄道に乗ってと思ってるお客様が、結局駐車できないからということで、多分車で行かれたりとかどこかとめて無理して来られたりとかというケースがあったと思います。  若桜谷ということを考えたときに、そういう今は郡家駅のイベントなんですけれど、若桜のそういった若桜鉄道沿線であるような事業等のときにも、そういった臨時の駐車場スペースの確保というのは必要だと思います。  私は、北側のほうに通路を通して駐車場をつくってほしいというのは、ずっと一般質問でも言ってますし、今後もそこは強く言っていきたいところなんですが、それがまだできない状況であれば、例えば土日とかイベントのあるときは、そういった臨時で借りれるところを開放するような仕組みをつくれば、もっとたくさんの方が郡家駅を利用して、若桜のほうに行くことも可能ではないかと思うんです。例えば、後はどうしてもさんさんバスの利用とかということもいろいろ考えた場合にも、駐車場があるということの利点てすごく大きいと思うんですが、そういったことを考えていらっしゃらないでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 「昭和」に乗っていただくことは、大変ありがたいことだというふうに思います。そういった中で、最初に申し上げましたようになかなか郡家駅の近くというのは駐車場がないというのが今の姿です。事前にイベント等がわかっておれば、臨時的にお願いをさせていただいているという経過はあるんですが、そういったことが事前にわかればということになろうかと思いますが、調整ということも必要だとは思いますけど、臨時の駐車場ということについて、ちょっと内部でも話をさせていただけたらと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 奥田議員。 ○1 番(奥田のぶよさん) 春のときの竹林まつりのときも、若桜のほうでもイベントがあってということがあって、やっぱり若桜谷のお祭りというのは連携して進めていって、そこでどういった形でお客様が来てるのかというのの実態も調査されて、今後のイベントの駐車場や、あとそういった確保ということも検討していっていただけたらと思います。  それでは、3番目の質問に移ります。  3番目の質問です。八頭町教育ビジョンの推進です。八頭町教育ビジョンが策定され、施策の方向が示されました。取り組む施策について、次の3点、教育長の御所見を伺います。  1、ICT教育の推進について。  2、八頭高等学校との連携でさまざまな取り組みが推進されていますが、生徒減が進む中、今後もっと密接な関係が必要だと思いますが、今後の推進について。  3、町内体育施設利用者の要望などはどう処理され、回答されているのでしょうか。  以上3点、教育長にお願いします。 ○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) それでは、1番、奥田のぶよ議員の御質問にお答えしたいと思います。  最初に、ICT教育の推進についてであります。先ほど、橋議員の御質問にもお答えしましたので重複する部分もあろうかと思いますが、お許しをいただきたいと思います。  教育委員会では、平成27年度からICT化推進協議会を立ち上げまして、推進計画を作成をいたしております。この計画は、ICT機器や無線LANの整備などのハード面の整備計画だけではなく、教員が効果的な授業を行うための支援をするICT支援員の配置なども盛り込んでいるところであります。  本年度、各学校にタブレット端末がある程度導入されたことやICT支援員を配置したこともあり、各学校において日々の授業の中で電子黒板やタブレットを使った授業をよく目にするようになりました。まずは、導入された機器を使って効果的に学習を進めているスタイルになってきていると感じておりますし、学校からも大変好評でございます。  ただし、目指すところは児童生徒が学習の中でICTを効果的に用いて成果を上げていく姿でありますので、今後、ICT支援員から指導助言を得ながら、グループ学習での話し合い、まとめ、プレゼンなどで活用する授業についても実践を進めていこうというように考えております。  次に、八頭高等学校との連携についてのお尋ねでございます。  八頭高等学校は、地元の学校ということもありまして、さまざまな連携を進めてきたところでありますが、少子化の影響でもって平成32年度に現在の7学級から6学級へと1学級減ということが発表されております。現在、体育コースの生徒に小学生の体力測定を手伝っていただいたり、吹奏楽部の演奏ですとか書道パフォーマンスの披露など、地域とのつながりも大切にしていただいているところでございます。  また、県外優秀アスリート支援事業にも取り組んでおりまして、現在、3名の生徒が八頭町内に下宿をいたしまして、ホッケー部の活動を行っているところはよく御存じかと思います。  今後もこれらの取り組みを継続したいと考えておりますし、新たな連携ということで可能な限り学校のほうとも協議してまいりたいというように考えております。  3点目の町内体育施設利用者の要望などはどう処理され、回答されているのかということであります。  利用者からの要望につきましては、事務局内で情報共有をいたしまして、対応可能なものから処理をしております。要望事項としましては、施設の修繕に関するものが主なものということになっております。  最初の答弁とさせていただきます。 ○議 長(谷本正敏君) 奥田議員。 ○1 番(奥田のぶよさん) ICTの教育は、さきの橋議員の回答もあって、今の回答でお聞きしました。私たち、総務教育で視察研修に武雄市に行ってまいりました。武雄市は、小中学校1人1台タブレットという、全国にも先駆けた教育をやっているところでした。  それで、私が持っていたイメージは、授業中にもタブレットを使って授業をしているのかと思いましたら、実はこの武雄市の取り組みというのは、授業中はほとんどタブレットを使わない授業だそうです。では、どこで使っているかというと、予習、復習、ここがすごく重点的に使われているということです。  1人1台タブレットを持っている効果として、例えば予習のときにどこの生徒がどこでつまずいたかというのが瞬時に先生のパソコンに入ってきます。となると、次の授業の組み立てのときに、ここでつまずいた児童が多ければ、ここを課題にしようということで授業展開が発展できると。さらに、発展できた課題が家で復習として使われる。理科や数学、そういったものは実験道具も膨大に必要で、人件費等費用もかかるんですが、動画で撮ったものを共通理解して復習の時点で使えば、教科書の字の部分に埋まってる、例えばビーカーで何ミリとかそういったものが実際動画で動いて、瞬時にまたスローにもできて、子どもの程度によってはとめれて、何回も見れてということで、煙が出てとかという表現も動画でリアルにわかるということで、導入をする際に大変役立っているという声を聞きました。  私としても、授業中にタブレットを使うので目が悪くなるとかそんなイメージを持ってたんですが、実は授業にほとんど使わないという、そういったことでした。  また、鳥取県のほうも平成27年度、教育長も知っておられると思いますが、こういったビジョンもつくられて進められていますし、国のほうの施策として2020年までには1人1台タブレットという教育の方向性も示されています。  そういった中で今回の武雄市の視察は、私にとって本当にこういった授業のことなんだと改めて思いました。それを考えたときに、八頭町は大型ディスプレイの黒板が入っています。全員にいきなりタブレットの配布というのは難しいんですが、ほかの自治体では、こんなことをすると子どもを区切ることになるんですが、どこかモデル的に導入して、そこで効果を得たものを発展していくというのもすごく効果が出ているというような話も聞きました。最終的には、1人1台が必要なんでしょうが、この武雄市の中の課題では、教材の共有性というのもとても大事だということで、民間の塾の先生等を活用しながら教材を統一しているんですが、学習指導と合ってるかどうかの確認をしながら進めないといけないということで、国がそこを指導要領に基づいたICTの教育にふさわしい教材づくりというのも進められていってるというお話も聞きました。それを踏まえまして、こういったタブレットの導入というのもぜひ必要だと思うんですが、今の私の話を聞いて、教育長、どのように感じられましたでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) 武雄市の事例というのも一定的には伺っております。おっしゃっていますのは反転学習と言いまして、先に予習をするわけですね。そこで学習を進めていくというやり方なんですけれども、ここにもいろいろ意見はあるというように伺っています。  ただ、おっしゃっていますように、生徒それぞれの、児童それぞれの進捗度といいましょうか理解度といいましょうか、そういったものが端末から上がってくるいわゆる双方向の通信性の中で、教師の中に蓄積できるという非常に利点はあるというところでありますね。例えば、振り返りテストを出しまして、それに答えていく中でA君はできている、Bさんはできていないみたいなところもわかるというような仕掛けで、既にもう動いていますので、将来的にはそういった方向に行くんだろうなということは思います。  それで、今、私たちはまずはグループ、4人程度で1台というようなタブレットの整備を考えておりますけれども、将来的には1人1台というところに行くんでありましょうが、そこまでに例えば学校の中で1学級分、あるいは2学級分というのを整えまして、それを試験的に使ってみるとか、おっしゃっていますような話というのからまず進めていくのかなというような、そんなイメージを持っています。  武雄市の場合、先ほどちょっと申し上げましたが、大手の学習塾と提携といいましょうか、連動していろんな開発をしておられます。最終的には、多分いわゆる商品となって出てくるということになるんだろうと思います。そのあたりを導入するのかしないのかというようなそういう決断をしないといけない、そういう時期が来る可能性は持っているというように思っていますし、武雄市だけではなくてほかのそういった企業から、そういったソフト的なものが発売をされるというようなことも想定をされますので、そういう部分ではアンテナを高くして、どういったものが効果がある、ここは費用対効果ということになるんだろうと思いますので、そういうあたりを十分検討しつつ進めていく必要があると、こういうように思います。 ○議 長(谷本正敏君) 奥田議員。 ○1 番(奥田のぶよさん) ICTの教育、進めていくには、さらにそういった環境のこと、また教える教師の研修等も必要になってくると思います。国もそういった研修制度等もかなり力を入れてやっていくという話も聞いていますので、せっかくふるさと納税でいただいたお金でこういった大型のディスプレイ等電子化を図っている学校が、さきの質問のときにも教育長言われたように、あれは何だったのみたいな形にならないように、ぜひとも前向きに進めていっていただきたいと思います。  2番目の八頭高校との連携です。本日の本当、日本海新聞にも八頭中の男子の3連覇で、また16日に全国大会、輝かしい成績でまた次の16日も頑張っていただきたいと思いますし、その端を見ますと、今回八頭高校のホッケーの男子が国体で5位という成績になりました。そういったことも踏まえまして、八頭高校の生徒というのは八頭中の生徒もかなりいます。2020年に1クラス減って6クラスになるというのはすごく大きなダメージなんですが、体育コースは残る形で県は考えています。  先ほど、教育長も言われた県外優秀アスリート受け入れ事業、これもさきの質問で私もさせてもらったんですが、県と町が一緒になってやっていく事業だと。それで、受け入れる場合は町が宿と下宿先とを見つけて、今3人の方を受け入れているということですが、私はさきの質問のときにも、こういった下宿を探すというのは限界がある時期に来ているのではないかと思います。寮整備ということの必要性を常に願うんですが、その辺、予算のこともありますし、県立高校ということもあるんですが、寮の整備について、教育長の今のお考えをお願いします。 ○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) 寮の整備ということでありますが、その前に先ほどICTのくだりで、せんだって私ども教育委員で福井大学のほうに勉強に行ってまいりました。実は、食堂に参りましたところ、学生がタブレットを横にしまして入力しているんです。時代は非常に変わっているんだなと実感した次第でありまして、そういった意味でも有効につながっていくような、そういう教育であってほしいなということを思っておりますので、その点をちょっとつけ加えさせていただきたいと思います。  寮の整備ということでありますが、私も実はこれ、あってもよいのではないかということは思っております。ただ、智頭農林高等学校とか岩美高等学校とかいったようなところの学校と八頭高校とは少し立地条件といいましょうか、そういったものが異なっているというところもあると思っていまして、その辺、何かクリアさせないけんという、どういう仕掛けがあるのかなというぐあいに思っていますけれども、おっしゃっていますように、県外優秀アスリートの受け入れ支援事業は大変苦しんでおりまして、3人の方の受け入れ先は見つかったんですが、次年度のはまだ正式に決まっていないという段階でございます。  したがって、事業が継続できるのかできないのかというようなところでもありますので、寮があればそういったところも非常に安心なわけでありますので、でき得ることであれば、寮がつくれたらいいなというのは思っております。 ○議 長(谷本正敏君) 奥田議員。 ○1 番(奥田のぶよさん) 私も、ぜひ寮は必要だと思います。ただ、八頭町だけで考えるのかということも私思っております。といいますのが、今、八頭高校の実態は鳥取市の生徒もいますし、若桜、智頭、近隣の生徒もいます。そういったときに八頭町だけが負担をするような寮ではなくて、もうちょっといい形で寮の整備が県とよく話をして進めていっていただきたいと思います。本当に、この寮のことはこれからもしっかりと見ていきたいと思います。  それと、先ほどのちょっと災害と重ねてなんですが、八頭高校のグラウンド、たしか地震のときだかはここのグラウンドも開放されています。さきの福岡へ研修に行った際に、水の問題をかなり言われました。トイレとか水道、豪雨でも水道管の破損とか等で断水が起こります。そういったときに貯水タンクの問題をかなり職員の方が言われてました。貯水タンクがある施設って、八頭町の中でいろいろ考えたときに、なかなか古い施設だったりするので貯水タンクを備えたような施設というのは難しいんですが、実は八頭高校のホッケーの水、散水施設というのは、貯水タンクで水ためてやっていますので、ぜひ八頭高校の今グラウンドの協定なんですが、災害時のときにそういった水の協定等も今後結ばれていったらいいなと思いますが、その点について、教育長どうでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) 私どもが通っておりましたときの八頭高校、ほぼほぼ八頭郡内からの生徒ということで、鳥取市内から通ってくる人たちは10人前後だったかと思います。今どうなっているかというと、半数以上が八頭郡以外から通ってきている、こういう実態になっております。過去も八頭高校は八頭郡の学校というような意味合いもあって、八頭高校前駅ですとか、それから新しい橋をかけたわけですけれども、それは八頭郡内旧8町村でそれぞれ分担をしてお金を出し合って施設を整備してきたというような経過も実際あっているわけでありますが、まさに今は時代がまるで違うということであります。  したがって、県との話ということも当然にありますしするんですが、県は地元がどう動かれるのかということを非常に常々言われるというところもありますので、その辺も含めてどういった形でよろしいのか模索をしてみたいと思いますし、それから水の問題であります。おっしゃっていますとおり、そういった部分も使わせていただけるのであればということは考えないといけないというように思います。これは防災のほうと一緒になってお話をさせていただきたいというように思います。 ○議 長(谷本正敏君) 奥田議員。 ○1 番(奥田のぶよさん) ぜひ、前向きに検討していただきたいと思います。  では、3番目の要望等の声ですが、いろいろ修繕等の声は聞くとありました。いろいろ八頭町のホームページ等を見ましたら、小学校のグラウンドも一般の方に開放されてたり、かなり体育施設の利用者というのは借りやすい環境にあるのかなと思いました。  それで、ちょっと気になったことがあったので1件紹介させてください。実は、中央公民館が無人化になった関係で、それで急に中学生ぐらいの男の子がテニスコートが使いたいんだけどと言って休館日のときに来まして、そのときにちょっと利用する立場でたまたま偶然いたときに、テニスコートはネットを張らないといけないので、ネットはどうしたのと聞いたら、急に借りたくなったので事前申し込みはしてませんという子が来ました。そのときに、やっぱり何か全ての、今、公民館全てが月曜日が休館日ですよね。大きなこういう町、先ほどもありました武雄の図書館は、365日年中無休でやってるというような、利用者にふびんをかけない取り組み、それが利用者の増にもつながったという話も聞きました。  全く公民館の施設でそういう声があったときに、対応ができなかったという実態を踏まえて、休館日のあり方というのも、全部を月曜日の休み、大分定着しているので変えるのは難しいかもしれませんが、中央公民館だけはなるべくあける仕組みとか、連絡とりたいときには連絡できるような方法というのがあれば、そういうのもやっぱり広報していくべきだと思うので、その辺聞いて終わりにしたいと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) おっしゃってますこともよくわかるわけでありますが、かかって人の手当ての問題ということになろうかと思います。そこにどれだけの資源を持っていけるのかということになると思います。もちろん、理想的には1年365日あいているというのが理想の姿だろうと思いますが、いろんな事情の中で今の姿があるということであります。  この点はぜひ御理解を賜りたいと思いますし、ただ、中央公民館の施設だけではなくて、ほかのところでも突然使いたいんだけどというのがありますけれども、人がいないというようなパターンというのもこれまでもありました。  したがって、ぜひ事前に申し込みをしていただいて使ってくださいねというのが一番、いわゆるリーズナブルな運用なのかなといように思っています。したがって、ぜひそういった御理解もお願いしたいと思いますし、いわゆる開館日をふやすといいましょうか、そういったことに関しては今の状態がベストということでは決してないということでありましょうから、将来的には課題になるのかなというように思います。  もう一つ、中央公民館は昭和50年の建築でありますので、もう43年経過ということであります。したがって、将来的にどうするのかというのは考えないといけない時期が近づいているというところであります。例えば、先ほど申し上げました複合的な施設ということになりますと、そこに今現在、図書館に勤めている人材も集中できるということになりますと、ローテーションからいってかなりの期日あけるということが可能になってくるというのも一つ方法としてはあるんだろうと思います。  そういった中で、もう少し利便性が上がるというようなよりよい形というのは考えていきたいと思いますけれども、現状そういうところで御理解を願いたいというように思います。 ○1 番(奥田のぶよさん) 終わります。 ○議 長(谷本正敏君) これにて、1番、奥田のぶよ議員の一般質問を終わります。
    ◎休  憩 ○議 長(谷本正敏君) 暫時休憩いたしまして、再開は1時からということにします。                     (午前11時41分) ◎再  開 ○議 長(谷本正敏君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。                        (午後 1時00分) ○議 長(谷本正敏君) 次に、7番、岡嶋正広議員の質問を許しますので、登壇願います。 ◎岡嶋正広議員質問 ○7 番(岡嶋正広君) 皆さん、こんにちは。議席番号7番、岡嶋正広でございます。  質問に入る前に一言おわび申し上げたいと思います。去る、10月18日、総務教育常任委員会行政視察の際、乗車した列車の不適正に確保された席に着席し、周りにおられた方に不愉快な思いをさせてしまいました。議員として、そして当時の副委員長として自覚が足りず、モラルに欠けていたことを列車に乗り合わせた乗客の皆さん、そして町民の皆様、そしてまた幅広く町内外の皆様に深くおわび申し上げたいと思います。  それでは、通告書に従い、大項目3点、町長及び教育長に質問し、その所信を問うてみたいと思います。  まず、大項目1点目、人権教育啓発、推進についてでございます。  八頭町では、3町合併の翌年、平成18年3月、八頭町部落差別撤廃人権擁護総合計画を策定し、翌年には実施計画を定め、諸施策を推進してまいりました。それから10年、平成28年3月には八頭町人権を尊重するまちづくり基本計画を策定し、部落差別撤廃人権擁護基本計画から名称が変わりました。平成28年3月から3年が経過しようとしております。名称を変えたことにより成果はあったのか、どのように成果を捉えているのかお伺いします。  2点目として、町長が会長である人権教育推進協議会主催事業として7月に人権尊重まちづくり講演会、そして12月に部落解放研究集会が開催されます。毎年この二つの事業が開催されていますが、この二つの事業の成果と課題について、どう考えているのかお伺いします。また、それらにおける評価、検証はどういう方法で行っているのかお伺いします。  3点目として、平成28年に施行された三つの解消法についてお伺いします。平成28年4月、障がいを理由とする差別の解消に関する法律、いわゆる障害者差別解消法、同年6月には本邦外出身者に対する不等な差別的言動の解消に向けた取り組みの推進に関する法律、いわゆるヘイトスピーチ解消法、そして同じく12月、部落差別解消の推進に関する法律、いわゆる部落差別解消法が制定され、施行されました。この3法制定に伴い、次の2点質問します。  まず、1点目として、国及び県から調査依頼、または取り組み指導、通達等は現時点であるのかどうなのかお伺いします。  2点目、町として法律に沿った施策は考えているのかどうなのかお伺いします。  4点目として、八頭町の学校教育における同和問題解決に向けた取り組みについてどう考えているか、教育長にお伺いします。  まずは、1回目の質問でございます。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) それでは、7番、岡嶋正広議員の一般質問にお答えをいたします。  人権教育啓発の推進についてということで最初にいただきました。基本計画の名称を変えたことにより成果があったのか、成果をどのように捉えているかということであります。  これまで、本町が取り組んできました同和教育で培った物の見方、考え方を大切にしつつ、あらゆる人権問題に対してみずからの課題として理解を深め、行動していく力を身につけ、一人一人の人権が尊重される社会の実現を目指して名称変更がなされたと理解をいたしております。  八頭町人権を尊重するまちづくり基本計画は、八頭町部落差別撤廃人権擁護総合計画及び実施計画の計画期間の終了と総括に即して実施をした八頭町人権同和問題に関する町民意識調査におきます評価と課題、そして近年の社会情勢の変化とともに関心の高まっております人権課題に対しまして、効果的に施策を推進するために、平成28年3月に策定をしたものであります。  基本計画は、平成27年3月に策定した第2次八頭町総合計画の基本施策の一つでもあります、人権尊重のまちづくりの個別計画としての位置づけもあり、本町が実施する人権教育啓発の推進と人権行政の基本方針を明らかにしております。これらの二つの基本計画の関係は、単なる名称変更ではなく、八頭町人権を尊重するまちづくり基本計画にもありますように、具体的施策の中長期的な方向を示しながら、より実効性のあるものとして機能するよう、改めて作成をしたものであります。  本基本計画の成果につきましては、八頭町人権を尊重するまちづくり実施計画に具体的な目標値と取り組み内容を明記しており、今後各担当課で年度ごとの効果検証を行いながら取り組み改善につなげることといたしております。  2点目の7月に講演会、12月に研究集会が開催されるが、成果と課題、評価、検証はどう行っているかということであります。  八頭町人権尊重のまちづくり講演会は、平成28年度に八頭町同和問題講演会から名称変更し、あらゆる人権問題について差別や人権問題の現状を知り、学習を具体的な行動に移すため、毎年異なる人権課題をテーマに開催しております。八頭町部落解放研究集会は、町ぐるみで部落差別を初め、あらゆる差別の解消に取り組もうを研究主資材に、これまで培ってきました同和教育の成果を振り返りながら、今なお存在する部落差別について、改めて深く学び、これからの差別解消に向けた取り組みにつなげることを目的として開催をいたしております。  どちらの会につきましても、参加者名簿、アンケートをもとに参加者数、内訳、会に対しての意見、感想などを集約し、人権尊重のまちづくり講演会については、人権教育推進協議会の啓発推進部、部落解放研究集会につきましては、社会教育部で効果、検証、及び協議、検討を行っているところであります。アンケートの結果では、平成27年度以降、初めて参加される方や障がいからの参加者も増加しているというところであります。  人権問題は、一度学習したから終わりということではなく、その学習を積み重ね、気づきの感性を育み、心を養うことによりいかなる場面においても自分自身の問題として捉え、行動できる人権意識の向上を図っていく必要があると思います。そういったことからも、初めての参加者が増加し学習を重ねていくことで、少しずつではありますが、あらゆる人権問題の解決につながっていくと考えております。  課題といたしましては、参加者数が近年200名程度と横ばいになっており、各集落事業、各種イベントの開催もある中、より多くの方に参加していただくための内容検討や開催方法について、今後も協議、検討を行っているところであります。  3点目に、解消法3法についていただきました。国、県から調査依頼、あるいは取り組み指導等の通達はあるかということであります。  部落差別解消法を中心に答弁させていただきます。国及び県からの調査依頼、指導通達等はございません。ただし、昨年度から鳥取県の同和対策協議会で部落差別解消法の具体化に向けた取り組みについて、三つの分科会に分かれ、検討、協議が行われております。八頭町もその構成団体として分科会、インターネットでございますが、に参加しておりますが、まず一つ目は、教育、啓発の分科会であります。  人権学習の実践例や基礎資料等、教員が授業の組み立てに使える学習資料を、また差別事例や県民意識等一般向けの啓発資料としての活用も視野に入れながら、新たに作成をされるというところであります。これは、インターネットで共有できるようにするということでありますので、作成され次第、八頭町でも活用していきたいと考えております。  二つ目は、先ほど申し上げましたインターネットの分科会であります。インターネット上の差別書き込み対策として、県はネットモニタリングを行い、差別書き込みの早期発見と対応、差別実態の把握を行い、今後の対応策の検討材料の収集に努めながら、県内の行政職員や人権関係団体職員を対象としたネット上の差別書き込みへの対応や、注意点に関する講習会が10月に実施されたところであります。  八頭町の職員もこの講習会へ参加をいたしましたが、なかなか1回の講習では差別書き込みの削除要請等の具体的対策は難しい状況にあったと聞いております。今後、広域的な連携による監視体制と共同した削除要請等が必要と考えておりますし、あわせましてネット上の差別書き込みの怖さについての広報も行ってまいりたいと思います。  三つ目は、当事者支援、福祉生活実態分科会であります。被差別当事者への支援として、県はカウンセラー等による専門研修など相談員の資質向上を上げており、隣保館等への研修情報の提供を行うこととしております。  次に、部落差別解消法の関係でございますが、岡嶋議員も御承知のように、この法律は恒久法であります。そういった中で部落差別の解消の推進に関する法律においては、地方公共団体の取り組みとして相談体制の充実と教育、啓発が明記されているというところであります。町として考えている法律に沿った施策ということでありますが、相談体制につきましては、各人権啓発センターでの相談事業のほか、人権擁護委員と行政相談員によります毎月各地域での総合相談、法務局相談事業等が周知され、実施をされているところであります。  教育、啓発につきましては、町の人推協を中心に官民協働で差別の解消に取り組むことを主軸とし、各集落、教育機関、企業、その他関係組織とともに、部落差別を初めあらゆる人権課題について住民相互の理解を深めるとともに、確かな物の見方、考え方、そして行動力を養うための学習を重ね、一人一人の人権が尊重される社会の実現を目指し、今後も取り組みを推進してまいりたいと考えております。  最初の答弁といたします。 ○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) それでは、7番、岡嶋正広議員の御質問にお答えしたいと思います。  人権教育、啓発の推進についての4点目であります。学校教育における同和問題解決に向けた取り組みについて、どう考えているのかということであります。  学校教育における人権教育につきましては、教育課程に沿って各学校の実態や児童生徒の発達段階を考慮しながら、年間を見通し計画的に実施をいたしております。成長著しいこの時期に人権教育において、友達と仲よくすることや自分の考えをしっかりと持って伝えること、相手の立場を理解してかかわることなど、社会の中で心豊かに生きていくための土台をしっかりと築いていくことは重要でございます。  さて、同和問題解決に関する内容としましては、6年生や中学生の社会科で部落差別を初めさまざまな人権問題の歴史的な内容を取り扱ったり、公民分野で国民の権利について学習したりしているところであります。  しかしながら、八頭町としても同和問題が重要な人権問題の一つであることや、部落差別の解消の推進に関する法律が出された背景等を考えるとき、学校教育における同和教育について再考する時期に来ているというように考えております。同和問題解決に向けた学習を行うに当たり大切なことは、何よりも日々の学校、学級経営が偏見や差別なく、児童生徒同士、また教師と児童生徒とが信頼関係でつながった中で行われるということであります。  学校教育活動全体を通して、一人一人のよさを認め、夢や希望、自己実現に向けた取り組みを各学校で推進していくことについては、各学校とも共有しているところであります。同和問題を初め、全ての人々の基本的人権の保障を目指す教育にしていくことが重要であると考えておりますが、同和問題解決に向けた実際の指導を考えますときに、教育課程との関係性の中でどう位置づけ、どう指導していくのか、あらゆる差別解消に向けてのバランスは、あるいは効果的な教材をどう考えるのか、さらに教職員の研修をどう位置づけていくのかなどなど、検討すべき課題も多いというように考えております。  12月4日の町内校長会でも話し合いを持ちまして、今後さらに検討していく方向で協議をしたところでありますが、これまで培ってきたものも大切にしながら、効果的な学習はどうあるべきかを考えていきたいというように思っております。  また、先ほど町長答弁でもございましたが、鳥取県同和対策協議会におきまして、学習資料の作成が行われているというところでございます。このような情報の収集とともに、地域の実態に沿った教育の展開を考えてまいりたいというように思っております。  最初の答弁とさせていただきます。 ○議 長(谷本正敏君) 岡嶋議員。 ○7 番(岡嶋正広君) 改めて質問をしたいと思っております。  平成28年3月に策定された人権を尊重するまちづくり基本計画の基本的な考えでは、近年、国際化、情報化、高齢化、少子化等の進展に伴って、幅広い分野に及ぶ新たな人権問題が生じており、より一層効果的な施設の推進を図るため、この計画を策定したとあります。余りにも範囲が広くて取り組みが見えにくく、成果もわかりにくいままずるずると月日の経過のみが進んでいくことになりはしないか、また、あるいは基本計画策定からまだ3年ですね。そして、実施計画策定から2年であるので、成果はまだ全然見えていない。そんなに早く成果を期待できるものではないと思われるかもしれませんけども、日々の積み重ねの中で実施計画が策定されて2年経過しようとしております。  この2年でいつも反省しておられると思います。各担当で年度ごとの反省しておられると思いますけども、この2年で何か変わったなと感じたこと、そういうことはないのか。部落差別撤廃人権擁護総合計画及び実施計画から、人権を尊重するまちづくり基本計画、そして実施計画へと変わり、あわせて同和から人権へ、同推協から人推協へ各協議会の名前も変わりました。このことにより、何か一つでも感じたこと、変わったなと思えることはあるか、ないのか、あればお聞かせいただきたいと思うが、なければないというふうに答えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 今3年ですか。岡嶋議員もこれをお持ちだと思うんですが、そういった中で以前というのは、部落差別撤廃ということでありまして、同和問題を主眼にしていたというのが密やかだと思うんです。そういった中で、今回人権というような取り扱いの中で、当然同和問題というのが一番に来ているわけでありますが、女性であったり子どもであったり高齢者であったり、さまざまな人権の問題があるということでありまして、そういったものを個別に抜き出して基本計画に定め、さらには実施計画、それぞれ担当課でもって実施しているというところであります。  経過があるわけでありますが、町民意識調査というものもさせていただいて、平成27年のときには御案内のように1年前倒しで意識調査をさせていただいて、そういった基本的な町民の皆さん方の意見等をもとに、今回の基本計画、実施計画にも反映させていただいたという経過がございます。  日々の積み重ねの中ということでありまして、じゃあ具体的にどこがどう変わったということは、なかなか口では申し上げにくい部分はあるとは思いますが、そういった中で日ごろの積み重ねというのは、継続は力なりということがあろうかと思いますが、そういった面では町民の皆様方、行政の職員もそうですが、人権問題の集落の学習会もお願いしておりますし、それから先ほど最初に申し上げました講演会、さらには研究集会というようなことで、本当に新しい人にも出ていただいているというような状況にございますので、そういった部分におきましては、人権問題というのが浸透してきたんではないか、以前よりですね。同和問題もそうですが、ほかの女性であり、それから障がい者であり、そういった部分というのが浸透してきつつあるんではないかというふうに感じております。 ○議 長(谷本正敏君) 岡嶋議員。 ○7 番(岡嶋正広君) なかなか日々の生活の中で、そんなに目に見えてなかなか見えるもんではないというふうに思います。  郡家地域の解放文化祭で、開会挨拶で同和行政から人権行政へと名前が変わったことに不安を感じているということを言われた団体の代表の方がおられます。その方は、主催者側の方でございますが、私も本当に一緒の思いであります。主催者側の立場の方でもこのように感じておられるのも、今の人権行政これでいいのかなというふうな一抹の不安を感じているのではなかろうかなというふうに思っております。この不安を感じているということに対して、町長はどういうふうに感じるか。同じところにおられたんで、町長、覚えてるか覚えておられんかわかりませんけども、不安を感じているということに関して、町長の率直な感想がお聞かせいただければと思いますけども、いかがでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 経過がございまして、以前は今ある人権教育推進協議会ですか、そういったほうに名称を変えさせていただきました。その前は同推協ということで同和教育推進協議会でした。挨拶された協議会の方の思いというのは、そこにあったんではないかなと思います。同推協の総会のときにも御意見をいただきました。同和という部分が人権ということになれば、同和に対する思いといいますか、そういったものが弱体化するんではないかという御意見をいただいたというふうに思っております。  そういった中で答弁をさせていただいたんですが、先ほど申し上げましたように、人権問題の中でもイの一番は同和問題ということの中で基本計画も作成させていただきましたし、実施計画も作成させていただいているというところであります。  先般も協議会の役員の皆さん方とお話をさせていただきました。年に一度の行政との意見交換会ということでさせていただいております。議会サイドとされてもされているというふうに伺っておりますが、ことしは岡嶋議員はちょっといらっしゃらなかったんですが、班に分けました。3班だったかな。大きく3班に、行政側の執行部、管理職、それから協議会の役員さんとでテーマをこしらえまして、それぞれの分科会で話をし、最終的に総括ということで班でまとめて、それで私の総括とそれから協議会側の総括ということで、そういった会が終わったんですが、そういったことからすれば、挨拶された方は、実はそのときちょっとご不幸があって。 ○7 番(岡嶋正広君) 町内の方ですよ。 ○町 長(吉田英人君) 御不幸があって欠席だったんです、挨拶された方は。郡家の人権の。 ○7 番(岡嶋正広君) 町長のすぐ後に挨拶された方ですか。 ○町 長(吉田英人君) 予定してたんですけど、急遽、ちょっと身内に御不幸があったということで欠席だったという、後で報告いただいたんですけど。  ですから、そういった会にまたちょっとおられたら、また雰囲気も変わってたんではないかなというふうに思っておりますが、私どもとすれば、そういった不安を払拭するような形で対応する必要があるんだろうというふうには考えております。 ○議 長(谷本正敏君) 岡嶋議員。 ○7 番(岡嶋正広君) 余り不安を感じずにしっかりとついてこいというような気持ちで言っていただけたらなというふうに思いますけども。  次の質問です。  講演会と研究集会、これらにおける成果と課題、評価、検証についてでございますけども、12月2日に八頭町部落解放研究集会が開催されました。今回の研究集会は、近畿大学の奥田均先生をお迎えして、部落差別解消法についての講演をお聞きしたところでありますけども、本当に内容としてすばらしい講演でありました。私はそういうふうに思いました。  しかしながら、運営形式等、もっと反省すべき点もあったのではなかろうかなということも感じたところでございます。一つの例として、例えですけども提案してみたいと思いますけども、毎年事業をこなすということではなくて、テーマごとに問題提起して分科会形式、そしてそれに対する質疑応答、あるいは若い方への聞き取り調査等を行い、その資料をもとに分科会形式でグループ分け、そして少人数による内容分析、原因究明ということ、町民参加の形式をもう少し取り入れるべきではなかろうかなというふうに思っております。一つの例ではありますけども、もう少し町民が参加できるようなこと、こういうふうなことを工夫したほうがいいと思うがどうでしょう、いかがでしょうか、今後の取り組みについて。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) ことしも200名余りの皆さんに御参加をいただいて、研究集会開催させていただきました。ありましたように、奥田先生の法律の説明といいますか、そういった講演をいただいたというところです。  今、岡嶋議員言われました分科会方式ということでありますが、過去にはそういった方式をとって研究集会を開催していたような経過もございます。先ほど申し上げましたけど、人推協の社会教育部が担当しておりますので、事務局長もおりますし、また担当の課長もおりますので、こういった御意見があったということを社会教育部会の中で話をさせていただけたらというふうに思います。  毎年ということで、なかなかしんどいといいますか、えらいかわからんですが、3年に一度とか2年に一度とか、そういった方式ですることは可能であろうというふうには考えております。 ○議 長(谷本正敏君) 岡嶋議員。 ○7 番(岡嶋正広君) 決して、事業をこなすんだということではなくて、反省と原因究明、創意工夫、そして問題解決へとつなげていくということは大切であり、そのことを強く望んでおります。  このたびの八頭町の、先ほどから話ししてるんですけども、解放研究集会、12月2日に行われましたけども、そのときの資料でありますけども、町民の方から、大変すばらしい資料であるので町内全戸配布してほしいという意見がございました。集落の人権学習会での意見でありますけども、資料の内容は、講演の講師を務められた奥田均さんの用意すられた内容がほとんどであると思えます。奥田先生の同意が恐らく必要になるかもしれませんけども、いかがでしょう、印刷費用が多少かかりますけども、全戸配布ということはできないでしょうか。こういうもんです、ホッチキスで閉じとるもんですから、そんな大したもんじゃないんですけども、確かに印刷費がかかるかもしれませんけども、全戸配布ということはできないでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 全戸配布ということですが、何かの形でそれを、ちょっと広報に載せるとしても量的に多いというふうに思いますので、それぞれの皆さん方に届くといいますか、見ていただくような形のことは考えさせてもらえたらと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 岡嶋議員。 ○7 番(岡嶋正広君) 本当、すばらしい、よく整理させた資料だなというふうに私思ったとこです。そういうふうなことを言われます町民の方もおられましたし、やっぱり見ておられる方は見ておられるんだなというふうに感じたとこです。そのときの講演の中で、なぜこの時期に三つの法律が急に決まったのかな、今の政権与党では恐らくできないであろうと思われたことが急にできたのが不思議だなというふうな話になりまして、その講師の先生は、オリンピックがあるから世界に恥じるこういうものがあるから、日本もそういうことに取り組んでいるんだぞということを世界に知らしめたくてつくったんだというふうなことをはっきりと言われておりました。本当に、世界に恥じる同和問題、部落差別、こういうものはやっぱりなくしていきたいなというふうに私は思ってるとこであります。  3点目の質問に入ります。  3点目の平成28年度に制定された三つの法案について、国・県の動向あるかということについて、今のところ分科会に分かれて県のほうの主導でそういうふうなことに取り組んでいるということもお聞きしました。ですけども、部落差別解消法に向かって、法律に沿った施策というものは、今のところまだ考えていないのかなというふうに思いますし、通達等も別にないとは思いますけども、八頭町の職員人権問題講演会というのを開催されましたよね。いつでしたかな、11月13日でしたか、6時半から、そのときの町長の挨拶で実態調査が行われるようだというふうなことを言われたと記憶しております。実態調査が行われるようだということは、どうなんでしょう、国や県がしてもらえるもんだというふうな他人事と言ったらいけんですけど、何か他人事のように聞こえたんですけども、行われるようだと言われた、これはどういう根拠を持ってこういうふうなことを言われたのかお聞きしたいと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 岡嶋議員にも御参加をいただきまして、講演会にはありがとうございましたが、この法律をお持ちだと思います。俗に言う部落差別解消法、その第6条の中に部落差別実態に係る調査という部分がございます。今まで県主体という記憶はあるんですが、実態調査。それから、町も独自でもさせていただいた経過もございます。今回、国とされてそういった調査をされるということですが、まだ具体的にいつどういった形でということは明記されておりません。それこそ、調査を行うものという部分は記載してございます。  そういった中で、先般も中央の集会に私、参加をさせていただきましたが、じゃあ先ほど言いましたように、いつということはまだ明記されていないわけでありますが、挨拶の中で実態調査が行われると申し上げましたのは、こういう趣旨であります。直接、国のほうでそういった調査を行うということは今までございませんので、いずれにしても県なりそれから市町村、そういったものを通じて、国としての実態調査をされるんであろうということで、そういったお話をさせていただいたというところでありまして、そうすれば当然、職員の協力というものも必要となりますので、そういったお話をさせていただいたというところであります。 ○議 長(谷本正敏君) 岡嶋議員。 ○7 番(岡嶋正広君) 町長は、人権とか同和問題をテーマとしたいろいろな催しに主催者として出席して挨拶をされます。その中で三つの解消法が制定された理由というのは、そういう差別が残ってるからだと言われております。ならば、積極的に解消に向けたといいますか、何か少し私には他人事のように受け取れるような感じがしたわけですから、そういうふうなことを言わせていただきました。  必要経費、実態調査とかそういうのをすると、必要経費というものが要るわけですけども、国の負担とかそういうのが明らかにならない今、国からの通達、方針等が示されるまで動きようがないというか、様子見の状況なのでありましょうか。そういう状況だということなのでありましょうか。町長の気持ち的にはどうなんでしょうか。
    ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 今のは実態調査に対する御質問ということでよろしいですね。  第6条を読んでみます。国は、部落差別の解消に関する施策の実施に資するため、地方公共団体の協力を得て部落差別の実態に係る調査を行うものとするというふうに記載してあります。  費用とかそういうことは触れてないわけでありますが、当然、言われましたように費用はかかります。したがいまして、それは恐らく国の負担ということになろうかと思いますが、そういった中でまだ国とされて行動というようなのが起きていないというのが今の状況でありますので、様子見というお話ございましたけど、当然、国のほうからそういった通達なり、それから指導があれば行政としてそういったことには当然取り組むということでありまして、私どもは通常、先ほど申し上げましたけど、積み重ねということが大事だろうというふうに考えております。これは、啓発であれ、そしてまた教育ということになるわけでありますが、そういった部分については費用云々ではなくて、これまでどおり継続して取り組んでまいりたいというところです。 ○議 長(谷本正敏君) 岡嶋議員。 ○7 番(岡嶋正広君) 大体私も、そうであろうやというふうに考えております。6月定例会でもそういうふうな、6月でしたかな、その前でしたかな、質問させていただいたときもそういうふうな返事いただいて、なるほどなというふうに思ったところです。  この質問は終わりまして、4点目、教育長に対しての質問です。  学校教育現場では、人権問題として取り組む姿勢はわかりますし、道徳の中とかそういうところでの取り組みもやっていただいてるんだろうよというふうには思います。  先ほど少し触れましたけども、11月13日の職員人権問題講演会で新井紀子氏の講演がありました。教育長は、非常に感銘を受けた旨、お礼の挨拶をされました。私も同感であります。  今、学校教育現場で子どもたちにこういう生の声を聞かせてあげたい、教材として新井紀子氏の話を聞いていただく。私は、新井紀子氏のお話というのは、本当に中学生、小学生、ぴったんこ、よく合うんじゃないかなというふうに思っておるところです。児童生徒と一緒に保護者、先生方も本当に新たな発見があるのではなかろうかなというふうに感じたところであります。  新井紀子さんの講演は、本当に子どもたちにとってはわかりやすく、すばらしい教材になると思うが、教育長の見解を求めたいと思います。教材として、新井紀子氏のお話を聞くということはどうでしょう、いかがでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) まさに、おっしゃるとおりでありまして、無知な差別者とおっしゃったと思いますけれども、もしかしたら私はそうだったのではないかというような危惧を持ちまして、そういうお話をさせていただいたかと思います。  お住まいが旧会見町ということでありますので、距離的に遠いということもありますけれども、御本人がおいでいただけるのであれば、そういった機会というのはあってもよいのではないかというようには思っております。 ○議 長(谷本正敏君) 岡嶋議員。 ○7 番(岡嶋正広君) そういうことも、もし何かの機会があれば考えていただきたいなというふうに思います。  先ほど少し触れましたけども、12月2日の研究集会における奥田均先生の講演の中で、滋賀県では学校教育の中に同和教育を取り入れるところがふえているというふうに話されたと思います。このことは、教育長はお聞きになりましたよね、ちょっと確認させてください。同和教育を取り入れる学校がふえているということを言われたと思うんですけど、奥田先生は、滋賀県。 ○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) 講演の中でということですね。そのとおりと思っております。 ○7 番(岡嶋正広君) なぜふえているのか、そこらあたりの分析も必要ではなかろうかと思っております。講演の中ではその答えがあったと思いますけども、果たして八頭町に照らして合わせてみてどうだったんだろうか。教育長は、これなぜ滋賀県ではふえているというふうに思われますか。 ○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) その必要を認められて、そういうことなんだろうと思うんですけれども、あと、私どもの学校長もその講演を聞いておりまして、講演2日ですけれども、その後、12月4日に校長会をしているわけです。実は、私と同じ感想を持ったようなんですが、これまでやってきたいわゆる同和教育、そのものが間違っているとは思わないけれども、いわゆる同じスタンス、同じ考え方で進めていくというのはどうなんだろうという、かなり素朴に疑問を持ったというところがあります、お互いにですこれは。でしたがって、先ほど答弁申し上げたようなことを申し上げたわけですけれども、やっぱり部落差別の解消の推進に関する法律の施行、そしてもう一つ議員提案でありましたんですけど、私どもの条例も一部改正をされたわけで、6条の中に人権啓発活動等の施策をというくだりの中に教育を入れられたと思います。  したがって、よって立つところの法律であったり条例であったりというものが変化をしてきているという中で、これまでどおりでよろしいのかという思いを持ったという、そのきっかけをつくっていただいたというような、そういった講演になったかなというふうに思うんです。  したがって、今後もどうしていくのかということになるわけですけれども、今さら何だいやという話かもわかりませんが、この問題に関しては、小学校6年生の社会科でまずは扱っているということは御存じかと思います。ただ、社会科の領域なんでしょうかというのも実は思わないではないというところがありまして、したがってもう少し違う観点で、いわゆる部落問題、部落差別の問題に限定をしてといいましょうか、そういう観点で進めないといけない部分というのがあるんじゃないかというような思いを持ったということであります。  したがって、そういったことをベースにしながら、これまでしてきたことを否定するのではなくて、もう少し違う進み方があるのではないかということを模索してみたいというのが今の思いであります。したがいまして、運動団体の皆様方ともぜひそういった話し合いの場といいましょうか、持てたらよいのになということは十分思っているというところであります。 ○議 長(谷本正敏君) 岡嶋議員。 ○7 番(岡嶋正広君) 次の質問に入ります。  大項目二つ目、2点目の質問です。公共交通の質問でございます。  公共交通、そのうちの町営バス事業における路線のあり方について、町長にお伺いしたいと思います。平成24年度から町民の交通手段として鉄道及びバス運行がない地域を中心として町営バスの運行が始まり、交通手段を持たない方から大変喜ばれていると思っております。  しかしながら、運行開始から7年経過しようとしている現在、まだまだ行き届かないところも見えてきているのも事実であると思っております。そういう中で、次の2点質問したいと思います。  まず1点目、鉄道の場合、駅から駅までの距離等を考えると、高齢の方、交通手段を持たない方にとっては、鉄道は利用しづらいものではなかろうか。鉄道とバス路線は全く別物であると考えるべきであるというふうに思っております。このことを考え、次のルートを提案します。  いわゆる、若桜谷南岸線のルートでございます。若桜鉄道、八東駅前から茂田、横田、日下部、福井、隼駅前、見槻中、見槻、西谷、志子部を経て船岡庁舎前、最終的に郡家駅までの間、町営さんさんバスを運行させることはできないかお伺いします。  2点目として、船岡地域内のバスルートについてお伺いします。  船岡地域を通過する大江線のルートとして、計画当初、道が狭いという理由で船岡Aコープ経由というのは、そういうルートは実現しませんでした。当時、大型バスで運行を考えていたようですけども、大型バスではなく、現在多く運行されている小型バスの運行で考えれば十分通行可能であります。船岡地域を通過するバスのルートとして、船岡Aコープ経由のバスを運行させることはできないか。  町内のどこに住んでいても公平な行政サービスを受ける権利と町民の利便性を第一に考えていただき、若桜鉄道八東駅から若桜谷のいわゆる南岸線を通行し、船岡地域を経由して郡家駅に至る路線の新設と船岡地域のバスルートの一部変更について、2点、町長にお聞きしたいと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 2点目に公共交通、町営バス事業における路線のあり方についてということでいただきました。  最初に、若桜鉄道八東駅からほぼ南岸線経由で最終的に郡家駅までさんさんバスを運行させることはできないかということであります。現在、八頭町では町営バス路線として7路線を運行しておりますが、このバス路線の中には保育所の通所バスを兼ねている路線が2路線ございますし、小学校の通学バスを兼ねている路線も2路線あります。また、まちづくり委員会への行事に参加される場合への対応として、今年度からダイヤの見直しを行った路線もございますが、いずれの路線も車の免許を持たない交通弱者の皆さんにとっては必要な交通手段となっているものと考えているところであります。  八東駅から茂田、横田、日下部、福井、隼駅、見槻、西谷、船岡庁舎、郡家駅の間でさんさんバスは運行できないかということでありますが、御提案いただきました路線を新設しますと、バスの新規購入が必要になると考えておりますし、今特に運転手さんが不足しているということがございます。そういうことになれば、運転手さんの追加要員ということも必要であります。  現在の7路線の運転に際しましても、先ほど申し上げましたように運転手さんの不足が発生しているのが状況ですので、新設の路線を増設するのはなかなか難しいと考えているところであります。  また、保育所の通所バス、小学校の通学バスの対応をしている路線につきましては、今後も廃止することはできないというふうに考えておりますので、路線新設につきましては、十分なる検討が必要と考えているところであります。  2点目の船岡地域を通過するバスのルートとして、船岡Aコープ経由のバスを運行させることはできないかということであります。以前、船岡のAコープ前を通るさんさんバスを検討した経過がございますが、現在の大江線、私都線はオレンジ色のさんさんバス、36人乗りでありますが運行しているところであります。この36人乗りのバスは、船岡Aコープには道路が狭くて入れない状況ですので、10人乗りのワンボックスタイプのバスに変更すれば船岡Aコープへの乗り入れは可能であろうというふうに考えます。  ただ、現状では大江線の乗客は増加傾向にありますので、10人乗りのワンボックスタイプに変更すると乗車できない方が出てくる可能性がございます。今後も現状の36人乗りのバスで運行させていただきたいと考えているところであります。  いずれにいたしましても、町バスの運行に対しましては、先ほども申し上げましたように運転手さんの対応、そして必要性などを十分検討した上で路線を決定していく必要があると考えております。  最初の答弁といたします。 ○議 長(谷本正敏君) 岡嶋議員。 ○7 番(岡嶋正広君) まず、1点目の南岸線の運行についての質問です。この質問は、地域住民からの意見とか要望を取り上げたものでありまして、そんなにアンケートとかそういうものをとったものではありませんけども、意見、要望、よう聞くなということで取り上げた質問です。若桜鉄道の駅と駅との間の距離、やっぱり短くても3キロぐらいはあると思っております。現在、横田集落というところがありますけども、あそこはバスは通ってないと思います。鉄道がすぐ横を通って、騒音と排気ガスだけを残していかれて、列車も利用できない、バスも通らない、これでは行政サービス均一に行っているということがなかなかできてないんではなかろうかなというふうに思いますし、南岸線はバス、若桜鉄道とは別に切り離して考えていただきたいなというふうに思っております。  1日2往復でも運行していただければ、大変喜ばれるのではなかろうかなというふうには思っております。町内どこに住んでいても同じように行政サービスが受けられるらようにということは、そのことを私は言っておるわけでございます。  何か、聞いてみれば岩渕、三浦、あっちのほうの谷にもバスが行ってないということを聞いたんですけども、どうなんでしょうね、地域の住民が何も言わんからそのままだというんではなくて、同じように行政サービスというのは提供するものではなかろうかなというふうに思っております。  提案した南岸線の運行、そして郡家駅までのルートでありますけども、現在運行している路線も同時に検討を加えていただいて、住民ニーズを第一に考え、限られた車両と運転していただく人材を効率よく配置、運行していただければというふうに思っております。  船岡Aコープトスク経由のバス路線についてでありますけども、地域の住民にとって本当、船岡Aコープはなくてはならない商業施設であります。この船岡Aコープ前の駐車場の一部に町有地が存在するのは、町長は知っておられますか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 承知しております。 ○議 長(谷本正敏君) 岡嶋議員。 ○7 番(岡嶋正広君) 船岡地域の方も含めて、大江方面、隼方面から買い物に来られる方は、本当に不便な思いをしておられますので、駐車場も広く、バスの停車できる町有地もございます。乗り入れに十分対応できるものと思っております。  そして、ここにバス停ができることによって、因幡船岡駅より若桜鉄道の利用増加も見込まれるのではなかろうかというふうに思っております。大江線を大型バスで考えるのであれば、南岸線運行バスを船岡経由として考えていただくという方法もあります。できれば、どちらの半数も便はAコープ経由としていただければ、地元地域の方は大変喜ぶと思うんですけども、車両の購入、運転手の増員、なかなか大変なこともあろうかと思いますけども、そこは効率よくやりくりしていただいて、何とか実現していただきたいなというふうに思っております。  改めて、4月からの町営バスの交通網を検討していただいて、船岡Aコープ前、バスストップの設置について、地域住民の意向をかなえていただきたいと思っております。  最後に、このことについての町長のコメントを求めたいと思いますけども、いかがでしょう。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) まず、町内どこに住んでいても公平な行政サービスをということであります。それが基本だろうというふうに思います。  ただ、岩渕の話もございましたし、それから三浦のお話もありました。坂根議員のとこもそうだと思います。私のところもそう。私のところは、恐らくさんさんバスというのが走れないと。本当で、地域の皆さん方、公平にということをよくわかります。そういった中でどういった選択をするかということも大事だと思います。バスの通らないところにつきましては、うちの集落の高齢の方は、確かにタクシーの利用補助を使っておられます。  したがいまして、そういった部分におきましては、バスが通らなければそういったタクシー補助を利用していただくと。いろいろ方法はあろうかと思います。  4月からまた新しいバスの路線等、時間も含めて変わるだろうというふうに思います。今、一つ八東地域の保育所がございます。4月に開所ということでありまして、これまで郡家もそうでしたし、郡家東ですね、それから船岡の保育所もそうでしたが、3キロ以上、通所の条件変わりますので、そういった皆さん方にバスで通われますかというアンケートを今とらせていただいております。  実は、郡家東保育所の私都線というのは、初め乗っておられたんですが、今は利用者なしというような形にもなってるんですが、ただ、行政としてそういった約束をしておりますので、八東地域にも今そういったアンケートをとらせていただいているというところで、そうすれば若干岡嶋議員の言われました南岸線というような形で利用していただくことも可能になるんではないかというふうに思いますので、まだちょっとアンケートの結果、聞いてはないんですけど、そういう声もあるというふうに伺っておりますので、そのあたりを加味といいますか、合わせたような形で対応できれば対応させていただきたいと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 岡嶋議員。 ○7 番(岡嶋正広君) 私も勉強不足で、どこにさんさんバスが行ってないかとかそういうことはよく勉強せずに生意気なことを言っておりますけども、近くに住んでいればそういうこともよく聞こえてくるということでこの質問をさせていただいたところです。  町営バスというのは、定員があって乗れなくなるというか、立ち席というかつり革、ああいうのを持って乗るということはできないんでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 36人というのは、36席があるわけじゃないんですよね。座席はありますし、それが10席ありまして、残りのですから26人ですか、それはつり革とかこういったところにさわっていただくような形で定員が設定してあるということです。 ○議 長(谷本正敏君) 岡嶋議員。 ○7 番(岡嶋正広君) 4月に向けて、新年度に向けていろいろまた計画されてせられると思いますので、いろいろ効率いい方法を考えて検討してみていただきたいなというふうに思います。この質問、終わります。  大項目3点目でございます。この質問は、ことしの6月定例会において質問したことでございます。改めてお聞きしたいと思います。  コンビニエンスストアで元気なまちづくりをという質問事項でございます。  平成30年6月定例会において、船岡地域の交通量の多い場所に自治体が設置した複合施設内にコンビニを設置し、地域の活性化を図ってみてはという質問をしました。町長答弁として、船岡地域は鉄道、フルーツラインから近くてアクセスのよい場所にあり、コンビニのある複合施設を設置し、JAと連携すれば、地域振興やにぎわい創出となる。周辺状況を総合的に考慮し、検討する必要があると答弁されました。  その後、どのような検討がなされたのかお伺いしたいと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 3点目にコンビニエンスストアで元気なまちづくりということでいただきました。6月定例会以降、どのような検討がなされたかということであります。  船岡地域には食料品等を扱いますスーパー、Aコープが1店舗ございますが、売り上げが伸び悩む中、店舗の改装等の今後の投資でありますとか雇用、顧客獲得の拡大も困難な状況であることを伺っているところであります。売り上げの伸び悩みの要因といたしましては、自家用車によります購買範囲の拡大によるもの、高齢世帯の増加によります移動困難などの理由が考えられるというところであります。  岡嶋議員の視察されましたコンビニエンスストアを活用した多機能施設の先進例では、周辺にスーパー等がなく、中山間地域の拠点づくりとして地元自治会、事業者等が協議を行い、コミュニティバスのバス停、イートインコーナー、健康事業実施のスペース等を兼ね備えた施設を運営されております。これには施設を整備するだけでなく、継続的に運営を行うための地元のニーズと協力が必要であり、コンビニエンスストア側のスタンスといたしましても、利益追求以外に地元の協力がなければ事業の継続は難しいと伺っているところであります。  町内では、高齢者の見守りと買い物支援についての実証実験をお考えの地域もございますが、地元の団体等からの要望や地域から声を上げていただき率先した取り組みが地域課題の解決に向けて重要であると考えております。また、行政が果たすべき役割につきましては、地域のニーズや建設コスト、町の公共施設の偏在状況等を総合的に考慮し、民業圧迫につなげない配慮も行う必要があると考えております。  今後、町内全域を見ながら、そして地域の皆様方との協議をしながら検討させていただきたいと考えております。  最初の答弁といたします。 ○議 長(谷本正敏君) 岡嶋議員。 ○7 番(岡嶋正広君) 町長から答弁をいただいて半年になるわけですけども、いろいろ調査はすられたのかなというふうに思っております。何か、でも余り進展がないような感じがしないでもないんですけども、地元の協力、地域から声等を上げていただきたいということであります。ならば、何とか声を上げるようにしていきたいなというふうに思います。  船岡地域のあそこらあたり、前回提案したと思いますけども、年間30万人の方が車で通られる地域です。そしてまた、旧大江小学校の農泊施設、そして旧船岡中学校の北岡本店工場、大江ノ郷さん、ミニSL館、歴史ある神社、お寺など、本当に大江谷沿線、見どころの出発点ということで、何とかそういうものができたらいいのになというふうに思っているところです。八頭町音頭にも歌われているきんさい、きんさい、きてみんさい、見どころいっぱい、いいとこいっぱい、これを売り物に人が集う複合施設、船岡ゲートウエイとでもいいますか、そういう名前でもつけて、本当にスピード感をもって検討すべきというふうに考えております。  私は、本当に必ず成功するというふうに思っております。見どころの出発点、船岡ゲートウエイ、これを売り込むということ、本当にどうでしょう。あの地域、人がたくさん通るところであります。人口が少ないからだめだとは思っておられるのかもしれませんけども、どうでしょう、率直な本当にあの地域のことで、町長はどんなふうに思われとるか。できれば、本当にあそこはええのになというふうに思っておられるのかどうなのか、率直な気持ちを最後にお聞かせいただきたいと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 実は、先ほど申し上げました、岡嶋議員さん、また船岡地域の議員さんですかね、鹿島町の講武ですかね、そこをごらんになっておられるというふうに思っておりますが、私はちょっと行ってないんですが、産業観光課長とそれから職員には行かせて様子を見させてこさせました。そういったことも含めて、4回そういった事業者の皆さんと話もさせていただいている経過がございます。  そういった中で、先ほどの質問の中にもありましたが、岡嶋議員の言われましたようにAコープは大事だということをおっしゃられました。先回もそうですが、Aコープの立ち位置というのは本当に大事だと思います。仮に、そういったコンビニエンスストアができたとして、じゃあAコープが成り立たない、仮にですが、そういうことには私どもとしては考えております。  鹿島町のコンビニは、Aコープが運営しています。トスク、JAさんがね。ですから、ファミマさんがちょっとあれですけど、経営していると、そういうことでなくて、実際はJAさんの関係で全体の管理をしておられるというふうに伺っております。  いろいろ、たまたまそこにはAコープ的なものがなかったという、鹿島町はですよ。なかったというふうに伺っておりますし、悪いお話ではないというふうには考えておりますが、ただ、先ほど言いましたAコープのお話、そして今、船岡地域のお話ですが、合併してから御案内のように、八東地域にありました今は葬祭センターというんですか、そういう形になっておりますが、八東のトスクが撤退したという経過がございます。  郡家のあたりは、ほかの民間のスーパーがあるわけですが、JAさんとされて、それぞれ旧町単位に1カ所はというような形で今、船岡、それから丹比Aコープがあるんじゃないかというふうに、これは私の推測ですが、しておるというところでありまして、Aコープというのは本当に重要な位置にありますので、そういったことも加味して総合的に考える必要があるんじゃないかなというところで、それこそこれからの検討課題だというふうに思っております。この後、小原議員からも同じ内容の質問だというふうに思っておりますが、ですから業者の皆さんとは話をさせていただいた経過があるということは御承知願いたいと思いますし、そういう条件的なこともあるということも御理解願いたいと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 岡嶋議員。 ○7 番(岡嶋正広君) ちょっと私と考えが違うんですけども、Aコープの人にお話、相談すられて、そういうふうに言われとるのかどうかはわかりませんけど、Aコープの出先機関を出してもらうんですよね、店を。Aコープの直轄の店を出していただければいいと思うんですよね。そういうふうな考えにしていただければ、必ず私、農協さんはそんなに反対はしないと思いますし、それとか船岡地域では、まちづくり委員会、そういうのがまだおくれておりますし、まちづくり委員会を併設してそういうものをつくるということも考えられます。ホッケー場だっていいじゃないですか、あそこにホッケー場をつくってもね、一緒に併設してね。そういうふうに思うんですけども、いろいろあそこは圃場整備してございませんし、これから開発すれば十分できるところではなかろうかなというふうに思っております。  私の質問はここらでとめておきたいと思います。この次に、同僚議員がより具体的に施設の必要性を問う質問があると思いますので、ここらで私の質問をとめておきたいと思います。  本当にあれこれ申しました。町の直面する課題は山積しております。執行機関と議決機関、お互いの立場で切磋琢磨、町政発展に向けてスピード感をもって、問題解決に向け取り組んでみたいと思います。  以上で質問を終わります。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 次の小原議員にもお答えしますが、Aコープにはその話をいたしました。課長を通じてしております。今のところは今のところですし、それから岡嶋議員言われましたように出店というような形でというお話もさせていただきましたが、今のところAコープとしてそういう計画はないということであります。 ○議 長(谷本正敏君) 岡嶋議員。
    ○7 番(岡嶋正広君) わかりました。質問、以上で終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議 長(谷本正敏君) これにて、7番、岡嶋正広議員の一般質問を終わります。 ◎休  憩 ○議 長(谷本正敏君) 暫時休憩いたします。                         (午後2時11分) ◎再  開 ○議 長(谷本正敏君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。                         (午後2時15分) ○議 長(谷本正敏君) 次に、9番、小原徹也議員の質問を許しますので、登壇願います。 ◎小原徹也議員質問 ○9 番(小原徹也君) 9番、小原徹也です。これから一般質問を始めます。  1項目め、農林業及び施設整備全般事業について。  1、今、農林業における状況は極めて深刻な問題に直面しており、どのように対応していくのか、現状と今後の考え方を伺いたい。  2、本町における課題は農林業だけではないが、行政執行者である町長は、説明責任として町民に対してビジョン、目標や住民への不安、疑問に対する対応はどうなのか問う。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) それでは、9番、小原徹也議員の一般質問についてお答えをいたします。  最初に、農林業及び施設整備、全般事業についてということでいただきました。農林業の現状と今後の考え方を伺いたいということであります。  まず、現在の町内の農業情勢でありますが、農業者の高齢化、後継者不足、鳥獣被害等による耕作放棄地の問題がございます。そして、こういった状況はますますふえていくことが予想されているところであります。  こうした農業情勢の中、八頭町では平成28年3月に策定をいたしました農業ビジョンの計画に基づいた取り組みを推進しております。平成28年には農業に関する関係機関、町、県、農業公社、普及所、JA、担い手育成機構が連携し、八頭町人・農地問題解決推進チームを発足し、八頭町におけます各地域の課題等を精査し、地域農業を支えるための担い手支援や集落支援を行っており、今後も関係機関と連携を図りながら、地域農業の活性化に努めてまいりたいと考えております。  また、農地維持、耕作放棄地の観点から申し上げますと、多面的機能支払交付金制度、中山間地域等直接支払制度の取り組みを推進しており、現在、多面が64組織、中山間が31協定に取り組みを行っていただいており、今後もより多くの集落に取り組んでいただけるよう推進してまいりたいと考えております。  次に、林業分野であります。  町の総面積は2万671ヘクタールで、そのうち森林面積は1万6,555ヘクタールで、おおむね町面積の8割が森林ということであります。これまでの施業率として、約2割の森林面積の整備ができておりますが、残り約8割が森林整備の必要な状況にあります。  課題といたしましては、過疎、高齢化による担い手不足の進行により、不在村の森林所有者や所有者不足の森林が増加してきており、森林への関心も以前に比べ低下し、山離れが進んでいる現状にあります。今年度、県東部の1市4町で国の林業成長産業化地域モデル事業の選定を受け、この8月に千代川流域林業成長産業化推進協議会を設立したところであります。今後、5年間で素材生産量10万立米から20万立米、林業新規就業者数50名増加という目標に向かい、東部地域で連携を図りつつ事業を推進する計画であります。来年度からは、通称森林バンクと呼ばれる森林経営管理制度が施行されます。この制度の活用により、町への委託に同意した森林について整備を進めることができるとともに、所有者不明森林への対応も可能となります。  また、森林環境譲与税も来年3月末に法案成立が見込まれており、森林整備及びその促進に関する費用として、既存事業以外の新規事業への活用が可能となります。これらの制度の有効活用を図ってまいりたいと考えております。  次に、2点目の住民への不安、疑問に対する対応はどうなのかということであります。説明責任として、町民に対する対応はどうかということでありますが、全般事業につきましては、本町の第2次総合計画、総合戦略を基本として取り組んでいるところであります。住民の皆様方から寄せられる疑問等につきましては、役場のそれぞれの部署において対応しておりますが、毎年旧の小学校区を単位とする14会場において行政懇談会を開催しており、主な取り組みや制度等について説明を行い、住民の皆様方から御意見を伺う場を設けております。また、あき公共施設を活用した事業等につきましては、これまで個別に地元説明会を開催し、御理解をいただきながら進めているところであります。  施設整備につきましては、財政状況と将来負担を踏まえ、全体量を減少させる方向としておりますし、これまでの使用状況にとらわれず、利用率向上や有効活用を図ること、また効率化の視点から民間活力の有効活用も検討する必要があることを公共施設の適正管理に関する基本的な考え方としております。  公共施設等総合管理計画についてでありますが、施設を有効に活用するためには、民間事業者に活用していただけるなら、町が負担すべき維持管理に要する経費も軽減されますし、雇用創出にもつながるため、民間事業は一つの有効活用策と考えております。住民の皆様方への不安、疑問に対します対応ということでありますが、状況に応じて説明会を開催するなど、住民の皆様方に御理解と御協力をいただくため、不安や疑問に答えていきたいと考えております。  最初の答弁といたします。 ○議 長(谷本正敏君) 小原議員。 ○9 番(小原徹也君) 町長、今取り組みされていることに対しての質問じゃないんですけど、地元の農家の方とか地元の方のちょっと声とか、そういうものを聞いてちょっと聞いてみたいなということがあるので、これから少しずつ聞いていこうと思うんですけど、まず、八頭町の基幹産業である農業の中で水稲を見ると、町内の個別農家の多くは60代から70代ではないでしょうか。米づくりに携わる60代、70代の方と町が進める大規模農業者の割合の比率を教えていただきたいと思うんですが、町長。  簡単でいいです、雰囲気で。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 農業生産者の高齢化ということは承知いたしておりますし、そういった中で担い手でありますとか後継者の育成ということで取り組んでいるというところでありますが、今現在、認定農家の方にもいろいろと面積的にはといいますか農業では大変お世話になっているんですが、今は27名ということになっております。 ○議 長(谷本正敏君) 小原議員。 ○9 番(小原徹也君) では、ちょっと質問に移りますが、大規模農業者というか認定農業者は27名より個別農家の方のほうが、町内では断然多いと思うんですが、一つ、今よく聞く問題が、米づくりには第一に水が必要ですが、圃場に水がとりにくく困っているという話をよく聞きます。それは、川の堰が大水で壊れたり高齢化と人手不足の問題があるようで、河川の管理上の問題等もあるとは思いますが、このような状況で持続可能な力強い農業が実現できるのか、どういう対応ができるのかお尋ねしたいと思います、町長。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 先般、区長会を開催いたしまして、今、小原議員の言われたことと同じことを言われた区長さんがございました。当然、頭首工災害等で壊れましたら、復旧ということをさせていただきますし、いろいろケースが違いますので、相談に来てくださいということで要望書等もぜひ出してくださいというようなお話もさせていただきました。  そのときにお答えいたしましたのは、一緒になって考えさせていただきたいという話をさせてもらったところであります。 ○議 長(谷本正敏君) 小原議員。 ○9 番(小原徹也君) 産業観光課のほうもいろいろ対応していただいているのは理解しているんですが、何分、川は河川というものがあって県が管理しているので、その中に構造物をつくったりすることが難しいとか、いろんな何かのハードルがあるようなんですが、でも米は水が引けないと生産できないという、何かちょっとよくわからないところがあるんですが、水が来ないという方がおられまして、じゃあ町のほうにお願いしてみようかと言うと、逆に1戸の農家のためにお金かけて水を引くことはできないという答えも返ってくるわけで、水がないのに稲はできないし、その辺がどうなのかなと。町長、どうでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 1戸のためというようなお話はしてないと思いますが、以前も小倉議員さんからも河床が下がったというようなお話も伺っております。そういった中で河川を管理しておりますのは、言われましたように県であります。そういった中で、当然県の御理解をいただいて事業には着手ということになるわけでありますが、そうしますと負担ということがどうしても出てくるものでありまして、行政も当然それは応援するわけですが、なかなかそのあたりが上手にマッチングといいますか、できていないのが現状だというふうには認識しております。  当然、行政としてできる部分については、事業もですし行政の負担ということもさせていただくんですが、なかなか受益者の皆さん方の負担というのが軽くならない部分もありますので、そういった部分については私どもとしての一つの大きな検討課題だというふうには考えております。 ○議 長(谷本正敏君) 小原議員。 ○9 番(小原徹也君) 町長が農業の取り組みビジョンということで、新たな取り組みということで魅力ある農業、もうかる農業というふうに、果樹も含めてなんですけど、その中で魅力ある農業、もうかる農業とは、ブランド米をつくることでしょうかという私のちょっと質問というか、ちょっと疑問があるわけなんですけど、町内の農家の方から話を聞くと、米をつくってももうからないという話は聞くんですけど、もうかる話というのは聞いたことがないんですよね。わしは米をつくってもうかったというような話はほとんど聞いたことがないんですね。確かに、大規模農業者とかはいろいろ機械導入されたり大きいところでされているかもしれませんが、状況を見ると60代、70代の方が耕作している土地というのは、先祖代々から受け継いでいるから義務、これを守っていくのはわしの義務だという形でつくっているというのが大半じゃないかなと思いまして、ですから今、町長が言われましたように1件のために水が引けないということもよくわかるんですけど、そういうところがやっぱり残っているんですよね、年はとっていく。今から40年、50年前の航空写真で見ると、耕作面積が減ってるんですよね、今と比べると地図で。この辺は、町長、どういうふうに考えられているのか、ちょっとお答えできないでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) もうからないからというのが一番だと思います。お笑いになりますけど、私も60代です、米もつくっております。本当に申しわけないですけど、農業でもうかるというふうには私、特に中山間地域の田んぼでありますし、先祖から受け継いだ田んぼでありますので大事につくらせていただいているというところですが、今、米というのは以前よりは、昔は本当に競争でつくっていた時代もあったんですけど安くなりまして、基本的には私もそうですし、JAさんに大体出してると思います。  もうかるということになれば、やはりブランドというお話もあったんですが、いろいろご自分で販路を開拓されて、特産米といいますか、そういった形で扱っておられる方がもうかってるんではないかなというふうに思いますが、総体的にはJAさんに出しているということですので、なかなかお米だけではもうかっていないというのが現状だろうと思います。  担い手農家の皆さん方も、多いときは三十七、八名いらっしゃいました。今、先ほど申し上げましたように、今現在27名ということでありまして、10名の皆さん方が減ったということなんですけど、そのあたりお米ではなかなかもうからないという部分があって、これは推測ですが、減少しているんではないかなというふうには考えております。 ○議 長(谷本正敏君) 小原議員。 ○9 番(小原徹也君) でも、ビジョンで町長も基幹産業である農業と言っておられる中では、何らかの方法を考えていかないといけないかなとは思うんですが、ちょっと米から離れまして、畑で野菜をつくっている方のお話聞くと、県外の大阪のほうだったと、関西のほうだったと思うんですけど、夢をいだきながら取り組んだネギ生産者がおられるんですけど、鳥取に来て本当に、八頭町に来て、来んほうがよかったというようなことを言われて、結局漁業に変わっていかれたという結果があるんですけど、名前は言いませんけど、ただ、ネギをつくって八頭町に住んでて、結構長い間されてましたけど、そういう方がやっぱり離職していくというのは、何か問題があるんじゃないかなと私は思うんですけど、その点についてどうでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 県外から来ていただいて、おっしゃられましたように、たしか今、海のほうにということを伺っております。一つとして、いろいろ課題があったんではないかなというふうに思っておりますが、そういった中で海のほうにも魅力を持っておられたんではないかなというような気がいたしているところもあります。 ○議 長(谷本正敏君) 小原議員。 ○9 番(小原徹也君) 町長の聞いておられる話と私の聞いてる話では、ちょっと違うかもしれませんけど、何かちょっとネギの生産のグループに余りうまく溶け込めずに、幾らつくってもいい圃場は貸してもらえずに、こんなことをしとってもどんどんどんどん何か生活が成り立っていかないから、ほかの方向に行くしかないというようなことで決意をしたというのは僕は聞いてるんですけど、米とかネギ、野菜、果樹に関して、全般的に思うことなんですけど、皆さん自力ではやっぱりちょっと不可能なんで、補助金という国の支援、県の支援があるものに皆さんが何かそっちのほうに流れていくような気がしまして、やっぱり補助金とかそういうものがないと、農業というのは八頭町の農業も今後維持していくのは難しいのかなと思うんですけど、これ何か町長の吉田ビジョンとして、画期的というかないんでしょうかね。自立していける、この先ずっと八頭町に農業を根ざしていくというような何かそういう考えはないんでしょうか、町長。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) ことしからですかね、米の戸別補償、7,500円が無くなりましたし、比較的、農業というのは助成的には、私は手厚いと思っております。そういった中でことし戸別補償が減ったわけでありますが、その担い手でありますとか後継者の皆さん方という、そういった若い皆さん方への助成というのはかなり手厚いんではないかなというふうに思っております。  そういった中で、7,500円の話をするわけですが、本当に1反当たり7,500円なくなるということになれば、担い手の方もそうですし、それから先ほど来ありますけど60代、70代の兼業農家的な皆さんですか、そういった皆さんについても7,500円というのは大きな痛手ではなかったかというふうに思います。  本当に、そういった水稲なら水稲で、町としてかさ上げといいますか、そういった部分を対応してあげればいいんですが、なかなか財政的にちょっと今の状態では支援できないと思っております。5,000円でも大体100ヘクタールとして、1反当たり5,000円助成するとすれば、7,500円に変わってですね、そしたら5,000万円要る。やっぱり1年というわけになりませんので、そういったことを継続しようと思えば、ある程度の財政見通しを立てて、そういった支援をしていく必要があるということですので、なかなか今の状況では全体にということは難しいなというふうには考えております。 ○議 長(谷本正敏君) 小原議員。 ○9 番(小原徹也君) 町長、私の言ってることはちょっと理屈に合わないかもしれませんが、今の農家の課題は、米づくりはそんな昔から何ら変わったことはないと思うんですけど、多分機械ですね。今は、昔みたいなお金がかからん農具でなくて、トラクター、コンバイン、米を選別するのにもやっぱり品質が粒がそろってないとなかなか売れないとか、何かいろいろそういう付加価値をつけることによってどんどん自分の首を絞めっていってるようなことにもなっているんじゃないかなと僕は思うんですけど、もっと純粋に何かこの自然の米で、自然だからこんな米なんだというような売り方とか、そういう考え方もあるんじゃないかと思うんですけど、どうでしょうか、町長。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 言われましたように、機械、トラクターであれコンバインであれ、更新ということになればかなりの費用かかると思いますし、付加価値というお話ですが、先ほど申し上げましたが、総体的にはJAさんのほうにお世話になっているというのが農家的には多いというふうに思います。  付加価値をつけられるということであれば、個人とされていろいろ、先ほど申し上げましたけど、新しい販路とかそういったものを見つけられてそういうことをすれば、また違った取り組みになるとは思います。 ○議 長(谷本正敏君) 小原議員。 ○9 番(小原徹也君) では、ちょっと今度、林業のほうについての質問なんですが、林業については、スギやヒノキは60年サイクルであるため、本人が植林し伐採まで行うのは困難と聞きます。町内を見ると、だんだん畑や棚田に植林されています。しかし、売り値が安くて伐採費用が赤字になり放置されている。当時植林したのは、国策で植林をしたんでしょうか、町長。ちょっと当時のことを知らないんですが、私は。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 昔は、山に魅力といいますか、そういったものがあったと思っております。私どもの村でも今はおりませんが、おじいさんなんかが一生懸命植えられたというふうに思っております。道路通りましても例えば若桜であったり、それから智頭であったり、本当に深山のほうまですばらしいスギの木なんかがありますので、国策ということかどうかわかりませんが、それこそ若桜や智頭というのは本当にたくさんの製材所がございましたし、当時は本当に山に魅力があって、多くの植林をされたんだろうというところであります。 ○議 長(谷本正敏君) 小原議員。 ○9 番(小原徹也君) 町長、間違ってたら間違ってると言っていただいたらいいんですけど、今も佐治とかそういうところで林業をされてる方が、その方は後継者もいなくて自分の、今は年が80近い方なんですけど、それでも毎日山に上がって、山の手入れをしている。近所の人からは、跡取りもないのにそんなことしてどうするだいと。わしは趣味でやってるんだというようなことらしいんですけど、大体その人の話を聞くと、1代目、2代目は植林、造林で一生懸命植えるだけが仕事だと言われるんですよ。大体3代目ぐらいになってから木が売れるようになる。だけど、3代目になると1代目、2代目の苦労はやっぱり伝わってないから、木を植えたら金が入った、よかったよかったで、それでもう次を植えることをしないというわけですよ。  だから、やっぱり山というのは100年、200年長い時間がかかってやるもんやから、短い期間だけで考えると山は成り立っていかないということを言われましてですね。今の状況を見ると、スギやヒノキは60年たったら切ってまた植える。そうすると、やっぱり雑木を植えないと山がやせてくる。雑木は育つのに約100年ぐらいかかる。また、土を肥やすのに100年かかる、大体200年かかるらしいんですよ。さらに、また肥えた土にスギを植える。物すごい長い時間がかかってサイクルが回ってるんですけど、今生きている私たちの人間が判断していろいろやるというのは、やっぱりちょっと難しいんじゃないかなと思いまして、その辺、町長どう考えられますか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) そういったあたりは坂根議員が詳しいんじゃないかというふうに思いますが、一つのサイクルということで森林というのも成り立っているというふうに思います。  ありましたけど、1代、2代あって3代目の人が処分というような話ですが、処分したら、処分した後で植林をする必要があるというふうに思います。今、本当にですけど山自体、それだけの魅力あるかということになるんですが、それこそ魅力がないので、先ほど言いましたけど、森林バンクというような形で今度は行政が中に入ってするというような制度が設けられるというふうには思っておりますが、そういった部分では行政もそうですし、それからここでは八頭町森林組合というのがあります。そういったところと協力しながら、森林というのも一つの町の大きな財産でありますので、そういった取り組みを進めてまいりたいとは考えております。 ○議 長(谷本正敏君) 小原議員。 ○9 番(小原徹也君) 今、森林組合さんとかがされている取り組みも否定するわけではないんですが、きょうは災害の話も同僚議員から質問で出たと思いますけど、スギの木とかヒノキというのは根が張らないから、山が崩れる防止にも何もならないというわけです、やっぱり雑木が生えないと。  今、町長がおっしゃりましたけど、日本の木、やっぱり税金で成り立っているという部分がありまして、3代目が相続したときに、その相続税が払えないから、昔だったら一つの山を売ったら払えるということが、今は二つの山を売っても払えない、三つの山を売っても払えないということで、そんな三つの山の木を売って、造林なんか植林なんかできないというわけですよ、やっぱり。だから、もう山に手入れをすることも不可能だという答えらしいんです、携わっている方は。その点を、町長どういうふうにお考えかちょっとお聞きしたいんですが。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 税のお話は大変だということはよくわかりました。そういった中で、うちの町で申し上げますと8割が森林であります。当然、針葉樹、広葉樹というふうにあるわけでありますが、確かにスギの木とかヒノキの木とか、そういった木ばっかりで山としてもだめだろうというふうに思います。保水力等のこともありますし、そういった中で防災というのも本当に山としては大きな力を持っておりますし、一つとしては国土保全というのも大きな仕事だろうというふうには考えているところであります。 ○議 長(谷本正敏君) 小原議員。 ○9 番(小原徹也君) 今まで質問してきた中のちょっと総括というかまとめて質問しますが、現状の取り組み結果は、事象であり、施策を考える必要性があるのではないかと思います。今、観光農業や農泊と新たな取り組みも進行中ですが、大きな目的は生活している住民の所得向上であります。  町長は、夢の持てる農業、林業を目指して考えられていると思いますが、言葉に夢と志とありますが、夢は理想であり、住民に具体的目標と志を示し、事業や取り組みを行う過程では、住民には明確な説明をすることが必要だと思いますが、どうでしょうか、町長。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 町民の皆さん方が豊かになっていただくというのが一番だと思います。それは、所得向上ということになるわけでありますが、そういった中で農業ビジョンということを先ほど最初に申し上げさせていただきました。全体にということはなかなかならないと思いますが、果樹であっても、それから水稲であっても、そういった新たな取り組みをして少しでも本当にもうけていただくような仕組みを考えさせていただいているというところでありまして、住民の皆さん方になかなか全てをお知らせするということはできないと思いますが、以前、広報でビジョンの取り組みなんかも掲載させていただいたとは思っておりますが、ちょっとチェックをさせていただいて、会合とかそういうことがあればお話しすることは可能だと思いますが、お会いできない皆さんもいらっしゃいますので、そういった部分からしますと何らかの形でそういった町の農業的な取り組み、林業も含めてですが、お知らせをさせていただけたらと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 小原議員。 ○9 番(小原徹也君) では、この農業の質問の最後に、私は40歳ですが、町長は私たち次世代に何を農林業者に、どんな志を残したいのか、見解をお伺いしたいと思います。今の答弁の中でも、町長、私が聞きたかったのは実感が。町民の方が農業に携わって、本当にこれで農業をやっていこうという実感ができてるかできてないかということをちょっとお聞きしたかったんですけど、お願いします。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) ちょっと大きなお話ですし、抽象的な部分もあるんじゃないかなというふうに思います。  ただ、そういった中で今、遊休農地というのがふえているというのが現状でございますが、私どもに課せられた一つの使命というのは、そういった農地といいますか大地といいますか、そういったものを守っていくということも一つの大きな仕事だと思います。  一番、もうかればいいんですが、なかなか現実問題としてもうかっていないというのが今の姿でございます。そういった中で農業の施策というのはさまざまあるわけでありますが、少しでももうかる農業ということで皆さんに取り組んでいただきたいというふうに思いますし、町としては先ほど申し上げましたように、遊休農地を少しでも減らしたいと思いますし、それから担い手であったりそれから後継者の皆さんであったり、そういった皆さん方を少しでもふやしたいというところでありますし、本当に集落営農もそうですし、担い手の皆さんも、認定農業者の皆さんもそうですが、いろいろ御苦労していただいているというのが今の姿です。そういった皆さんの仕事が報われるといったら言葉が失礼かもわかりませんが、そういった本当に農業であってほしいというふうには思います。 ○議 長(谷本正敏君) 小原議員。 ○9 番(小原徹也君) 耕作放棄地がふえると、やっぱり鳥獣害被害も多くなるので、町長、大変難しいことだと思いますけど、町民が誇れる農業になるように取り組んでいっていただきたいと思います。  では、2項目め、コンビニについてです。
     前回も質問しましたが、旧船岡町内にはコンビニがなくなり、日常の生活に不便だと聞いております。今生活する上でコンビニの役割は重要です。単に買い物だけでなく、税金など公共料金の支払いやATM、防犯など、コンビニ事業者も人口減少地域の出店は難しい中、新たな形の店舗を行政に提案しているが、考えと進捗状況を伺いたい。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 2点目にコンビニについてということでいただきました。新たな型の店舗についての考え方と進捗状況を伺いたいということであります。  地域に根差したコンビニにつきまして、利用者の方からの提案をいただいておりますが、これまで現地視察を含めまして4度協議を重ねております。コンビニ事業者とされましては、採算を見込むことが困難なため、地元の協力が必要であるとの見方を示しておられるというところであります。地元住民や利用者の利便性に大きく資する店舗の必要性について、住民の思いが湧き上がっているかどうかを一つの判断材料にお考えでもあります。  町といたしましても、継続して運営に協力していただける事業者、団体等についても把握する必要があると考えております。岡嶋議員にもお答えいたしましたが、今後、行政が果たすべき役割について、地域のニーズや建設コスト、町の公共施設の偏在状況等を総合的に考慮し、民業圧迫につなげない配慮も行う必要があると考えているところであります。  最初の答弁といたします。 ○議 長(谷本正敏君) 小原議員。 ○9 番(小原徹也君) 先ほど、同僚議員が同じ質問をされたので重複する質問はしないようにしますので、よろしくお願いします。  一つ、高齢者や買い物弱者の方だけでなく、地域の生活の拠点、整備は急務と考えますが、人口減少対策としての地域拠点整備、ミニコンパクトタウン等の八頭町の計画について、町長に伺いたいと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 地域の生活拠点というのは必要だというふうには考えております。そういった中で、以前からコンパクトシティということでいろいろお話もいただいておりますが、総じて郡家の郡家はそうだと思いますし、それから八東でいいますと丹比、八東、それから船岡は船岡のそういったコンパクトシティの一翼を担っていただいておるというふうには考えております。 ○議 長(谷本正敏君) 小原議員。 ○9 番(小原徹也君) では、ちょっと今の、先ほどスーパーの固有名詞言ってもいいですね、トスクさん、JAさんとかという名前でたんですけど、ちょっとそこのあたりに聞いた話をしますと、ある役員の方に聞いたんですが、JAの船岡、今はトスクですね。今、経営はとんとんだと言われるわけです。では、この先どうなるんでしょうかというと、もう改装費用は出せない。そのままずっとこのままだと言われる。では、いつまで続くんですかと言ったら、続くまでというようなお話があったんです。  では、どうしたらいいんでしょうかと聞いたら、今、船岡庁舎の1階全部に入りたいというふうに言われます。それはちょっと難しいんじゃないかというふうに私も言いましてですね。ですから、何が言いたいかというと、もう設備投資する気は全くないということなんです、コンビニがどうこうという問題ではなくて、今の建物が老朽化してもう使えなくなったら、その時点で終わりというようなやっぱり方向性のようなんです、JAさんの考え方は。それについて、町長、どうお考えでしょうか。 ◎休  憩 ○議 長(谷本正敏君) 暫時休憩。           (午後2時56分) ◎再  開 ○議 長(谷本正敏君) 休憩前に引き続き、会議を再開します。                         (午後2時56分) ○議 長(谷本正敏君) 小原議員。 ○9 番(小原徹也君) 隣町に道の駅かわはらというのがあるんですけど、そこにファミリーマートが出店されています。このファミリーマートの経営は誰がしているかというと、第三セクターの指定管理者形式でコンビニの運営をされているようなんです。この会社の実態はどういう会社かというと、余りうまく中身のことは言えないですけど、その当時の行政の方が代表者になりというような形で、実際の経営は、先ほど農業のときにも話ししましたけど、結局、稲刈り、田植え、そういう農業でほとんど経営をされてるような団体なわけです。その中で指定管理ということで、市やいろんな場所から出資を受けて経営されて、今は経営されているわけなんです。  それで、コンビニのほうに無理やり入ったというわけではなくて、意欲的に参加されているということらしいんです。かなり無借金経営で健全な経営をされてるらしいんですよ、第三セクターは。  こういう例を見まして、今、私たちが船岡地域にコンビニを誘致というか、つくってほしいという話ですね。道の駅をあそこにつくれとは言わないんですけど、先ほど言ったコンパクトタウンというか、道の駅に近いようなものをつくってみるというのは考えられないものなんでしょうか、町長、どうでしょう。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 岡嶋議員のときはちょっとうまく言えなかったんですけど、一つとしてAコープを大事にしたいということを申し上げました。それは、小原議員の言われるコンパクトシティの一部をAコープが担っていただいておると思います。そういった中で今の施設を河原の道の駅のような施設をということですが、つくる場所というのが、結局先般のお話が大江のお客さんですね、大江ノ郷、それをターゲットにしたようなお話だったというふうに思っております。  したがいまして、複合施設ということになろうかと思いますが、捉え方といいますか、どこに視点を置くということになろうかと思います。大江ノ郷のお客さんをターゲットにするのか、それとも地域の皆さんを対象にしてそういった施設をするんか、そのあたりでも大きく違うと思います。  河原の道の駅のことも承知はしております。あれは、たしか三セクで運営しているというふうに思っておりまして、いろいろなお店も入っておりますし、それから確かにコンビニもあるということは承知しておりますが、それでそこにも農産物なんかもたくさん出ているということも承知しておりますが、一番心配いたしますのは、Aコープとの競合ということが難しいんではないかと思います。Aコープの協力があって、そういった施設というのは初めて成り立つんではないかなとは考えております。 ○議 長(谷本正敏君) 小原議員。 ○9 番(小原徹也君) 先ほど、岡嶋議員も質問されましたけど、ちょっと町長との受け方と私たちが言ってることはちょっと違うんです。JAさんとライバルとか競争相手になれと言ってるんじゃないんですよ。だから、JAさんが一緒になってできる方法がないですかということを言ってるんです。その話として、今こういうふうにJAさんが隣町の河原町というところで、JAが一緒になってこういうふうにうまくやっている例もありますよということを私は今伝えてるんです。  ちょっと抽象的と言われますけど、トスクさんもこのままずっと設備投資して新しくしていく予定はないということなんです、結果的に。そうすると、じゃあずっとトスクがなくなるのを待つだけでは、なくなることは目に見えてるわけですから、町長もやっぱりJAさんとお話しして、何かやっぱり新しい次の住民の生活の拠点になるような、これがコンビニという形かどうかわからんですが、そういうことを少し考えられてはどうかという質問なんですけど。どうでしょう、町長。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 私が、直接Aコープの支店長に話をしたわけではないですが、今現在その支店長さんとされては、そういった一緒になってほかの方法というのは考えていないということをうちの課長のほうが伺ったということであります。  撤退ということは、行政として望んではおりませんし、当然、改装費もこれからないというようなお話、伺っているところでありますので、将来的にはそれこそ行政としてもきちっとJAさんとお話をさせていただいて、何とか存続できるような形、それが一緒になってするんか、それとも単独でされるんかは別としてそういったアクションは当然起こす必要があるとは考えております。 ○議 長(谷本正敏君) 小原議員。 ○9 番(小原徹也君) 町長、私がお話ししたのは本店の役員の方だったんですけど、ちょっと固有名詞は出さないんですけど、確かにいろいろ問題というか解決しないといけないことはあるけど、全くやらないということではないんですよ。岩美でもやっぱり道の駅にJAさんは入って、ローソンさんと一緒にやってますし、いろいろそういうこともあり、なかなか解消、解決していかないといけないことがあるという話は聞いてますが、全くやらないという話は僕は聞いてないんですよ。  ただ、町長のほうが腰を上げていただいて、JAさんといろいろお話ししていただくというような気持ちになっていただかないと前に進まないんです、話が。私は、ちょっとそこをただ今回、一般質問でいろいろ隣の河原でもこういう取り組みがあるわけですから、もう少し考えてみていただけないかなという思いなんですけど、どうでしょうか、町長。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 当然、将来的なこともありますし、そういったトスクの役員さんとお話をさせていただけたらと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 小原議員。 ○9 番(小原徹也君) では、最後に町長、コンビニ事業所側からは、もしそういう住民からスーパー機能が必要であればというような、そういうお話があれば、幾らでもそういうスーパーでも連携先があるんで、幾らでもこちらのほうは用意はできますというようなお話は聞いてるんですけど、何分にもJAさんが地元におられるわけなので、何とかJAさんと一緒に共存できるような方法を考えていただければなと思いまして、僕の一般質問は終わります。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 終わりますと言われたんで黙ってたんですけど。  本当に、JAさん、先ほど来から申し上げておりますけど、今、位置というか重要な立ち位置にあるというふうに思います。地域の皆さんとして、本当に何十年それこそAコープとしてお世話になっているわけですし、本当に共存という言葉ありましたけど、今、時代変わってきましたので、以前とは。そういった部分も一緒になって検討していく必要があるんだろうというふうには考えます。 ○議 長(谷本正敏君) 小原議員。 ○9 番(小原徹也君) 課長は、視察にというか現場を見に行かれたと思うんですけど、町長もやっぱり時間をつくって、ちょっと一度見に行っていただければ、ひらめきも湧くかなと思いまして、一度見に行っていただけるような時間をつくっていただければ。  では、一般質問を終わります。 ○議 長(谷本正敏君) これにて、9番、小原徹也議員の一般質問を終わります。 ◎休  憩 ○議 長(谷本正敏君) 暫時休憩いたします。                         (午後3時05分) ◎再  開 ○議 長(谷本正敏君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。                         (午後3時15分) ○議 長(谷本正敏君) 次に、5番、森亜紀子議員の質問を許しますので、登壇願います。 ◎森亜紀子議員質問 ○5 番(森亜紀子さん) 5番、森亜紀子です。通告に従いまして一般質問をいたします。  1、人権施策について。12月4日から10日までの人権週間でお互いが相手の人権を尊重して豊かな人間関係をつくり、国際社会にふさわしい人権感覚を育てるとともに、人権尊重思想の普及と高揚を図ることが目的とされ、毎年実施されています。先日までこの黄色いリボンをつけて啓発運動が展開されました。  そして、平成28年3月に先ほど同僚議員からもありましたが、八頭町人権を尊重するまちづくり基本計画が策定され、期間は平成36年度、2024年度までの9年間となっています。この基本計画の目標は、みずからが人権尊重の社会づくりの担い手であることを認識し、あらゆる教育、啓発、研修等の場を通じて町民相互の理解を深めるとともに、確かな物の見方、考え方、そして行動力を培うための学習を重ね、一人一人の人権が尊重される社会の実現を目指すと、大変高い目標となっております。  本町の各集落で10月から人権問題学習会が実施されています。11月24日、25日には郡家地域で解放文化祭も開催され、多くの方が参加されました。岩見副町長も最後までおられたと認識しております。中でも小学生が八頭町の観光マラソンとウオーキングスタンプラリーの提案があったり、また災害について学んだ発表など、私はこのときに子どもたちの思いを形にしたいと強く思うような、明るい気持ちで文化祭を楽しみました。  しかし、現実にはさまざまな課題が多いと感じています。人権施策、教育について3点、町長、教育長に伺います。  1、基本計画に明記されている人権啓発の推進において、効果的な啓発は行われているのでしょうか。  2、保育の段階で自己肯定感は重要で、保・小・中の系統だった人権教育の柱というのが本町にはどのように取り組まれているのでしょうか。  そして3番、以前にも質問をしましたが、差別に負けない教育では、いつまでも差別はなくならないと考えます。気づく、見抜く、しない教育への検討について。  以上、最初の質問といたします。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) それでは、5番、森亜紀子議員の一般質問についてお答えをいたします。  最初に、人権施策についてということでいただきました。基本計画に明記されている人権啓発の推進において、効果的な啓発が行われているかということであります。  基本計画に人々の意識の中にある偏見や差別意識の解消を図るため、引き続き講演会や研修会を開催するほか、町の広報紙やホームページ等、身近な媒体を活用した効果的な啓発の推進に努めますとあります。講演会につきましては、毎年7月に人権尊重のまちづくり講演会、12月に部落解放研究集会を開催し、研修会につきましては毎年町内14地区の人権教育推進委員会の御協力をいただきながら、全集落を対象に人権問題学習会を開催し、日常において相手の立場に立った言動を意識し、自分の行動を振り返り、そういったことを少しでも習慣づけていただければと期待を込めております。  また、あわせまして部落差別解消法などの3法をあらゆる機会を利用して周知、啓発に努めてまいりたいと考えております。  そのほか、広報やずに人権の広場の紙面を掲載し、各種啓発とあわせまして全国規模の集会へ参加された方の感想等も掲載しておりますし、町内の各保育所、小学校、中学校に協力をいただき、園児、児童、生徒さんの作品や標語、作文等をお寄せいただき、人権啓発カレンダーや人権作文集を作成し、家庭へ配布し啓発に取り組んでいるところでもあります。  また、企業、職域部会で啓発用品を作成して、各事業所の社用車等に添付し、啓発や加えて事業所、研修等の取り組み状況をケーブルテレビで放映するなど、新たな取り組みにより啓発活動を展開しているところでもあります。  今後も、これまで実施してまいりました事業を土台にして、より多くの皆様に参加していただき、あらゆる人権問題の解決に取り組んでまいりたいと考えております。  最初の答弁といたします。 ○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) それでは、5番、森亜紀子議員の御質問にお答えしたいと思います。  人権施策についての2点目、保育の段階で自己肯定感は重要で、高・小・中の系統だった人権教育の柱についてということであります。  自己肯定感につきましては、周囲との関係の中で自分が価値ある存在であると感じることや、自分自身を大切に思う気持ちであるというように理解をいたしております。心の成長や自己実現はもちろんのこと、学力向上におきましても大切な力だというように思っております。  保育所、小学校、中学校の人権教育の系統につきましては、八頭町保育所、小学校、中学校人権教育全体計画にありますように、基本的な考え方を初め、保育所では就学までにつけたい力を、心情、意欲、態度の観点で、小中学校では身につけたい資質、能力を知識、技能、態度の観点で整理をしているところでございます。  自己肯定感におきましては、人権教育の計画に沿った指導に加え、保育所または学校教育活動の全体を通して育んでいきたいと考えております。愛着の形成、善悪の判断や規律意識の形成、集団の一員として役立つことの喜び、目標に向かって努力することで得られる達成感など、一人一人をしっかりと見詰め高める教育を実行していきたいと考えております。  次に、差別に負けない教育では、いつまでも差別はなくならないと考える、気づく、見抜く、しない教育への検討についてということであります。  差別や不合理な考え方をそのままにせず、許さない姿勢を示していくこと、間違った考え方をそのままにしないことを差別に負けない力と考えておりますが、先ほど岡嶋議員の御質問にもお答えしましたとおり、部落差別の解消の推進に関する法律が施行された現在において、同和教育そのものについて再考する時期に来ているのではないかというように思っております。県の同和対策協議会で人権学習の実践例や基礎資料等、教員が授業の組み立てに使える学習資料を新たに作成中というところでもございます。  先ほど申し上げましたように、12月の町内校長会でも協議したところでありますのが、部落差別解消のための具体的な取り組みについて、鳥取県とも連携しながら進めてまいりたいと考えており、さまざまな御意見もいただく中で八頭町としての進め方を模索したいと思います。  最初の答弁とさせていただきます。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) 初めに一つずつ聞いていきたいと思いますが、効果的な啓発について聞いてみたいんですけれども、ことしは7月にあった講演会は台風で中止になったように思っております。今現在、町内各集落で実施されてビデオを見ての研修の学習会なんですけれども、担当される集落の方、行かれる役員さん、そして指導員として行かれる町の方々、一生懸命に取り組んでいただいていると思うんですけれども、やっぱり学習の輪が広がっていかないということは感じております。  先ほどもありましたが、12月2日に行われました研究集会でも、近畿大学の奥田教授の講演があったわけですが、私はその中にヒントがあったように思っています。先ほど、奥田先生からの資料を全戸配布してはどうかというような話もありましたが、一部集約したものが町報の中に入るのではないかというような話も聞いておりますので、ぜひ皆さんに届くように広報をお願いしたいと思います。  話は戻りますが、学びの場に来てほしい人に直接話を聞くですとか、内容、日程などはアンケートをするなり、まず来ない人に話を聞いてみんとわからないんじゃないかというようなお話があったと思います。  今回、人権の学習会で使われているビデオのほんとの空をケーブルテレビで流すとか、研修会を若い世代が集まる場所でしてみる。例えば、隼Lab.であるとか、町内いろんなところにお食事ができるところがあるので、そういうところでランチ会といいますか女子会みたいな感じで、まずはそこで意見交換の場を持ってみるとか、そういうちょっと視点を変えた取り組みということは、町長、いかが考えられますか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
    ○町 長(吉田英人君) まず、奥田先生の資料のことであります。集約ということであれば可能だというふうに思いますので、広報に掲載させていただけたらというふうに思います。今ありましたように、いろいろお世話になりまして、集落での学習会ということで取り組んでいただいております。マンネリ化というような指摘もいただいているというところでありますが、本当に毎年毎年いろいろ話し合いをして、今の結果に至っているというふうに思っておりますが、視点を変えるということは大事だというふうに思います。  ただ、ことしの啓発ビデオ、ほんとの空ですか、それことしやら取り扱っているんですが、ケーブルテレビというお話がございましたけど、ちょっと著作権ですかね、そういった関係ございますので、ちょっとそれは難しいんじゃないかなというふうに思っておりますが、ことしはことしとして、それこそまた平成31年度、今度新たな元号になるようですが、に向けての取り組みということになろうかと思います。人推協のほうで学習会の実施のあり方、どうすれば本当にたくさんの人に来ていただいて効果的な学習会ができるかということを、事務局長おりますし、また担当課長もおりますので、ぜひ議員の皆さん方と一緒になって考えさせていただけたらと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) 若い方が来られないとか、参加者の固定だということが常に課題となっているんですけれども、それじゃあ町にもたくさん若手の職員の方がおられるので、そういう方がどんなことをしたいか、どういうことを学びたいかというようなことを意見交換できる場を持たれるとか、例えばプロジェクトチームみたいなことをつくって意見交換をするとか、そういうことの検討というのは、今後考えられないものでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 今、森議員言われましたように、参加者の固定化とか、それから若い人の参加が少ないというようなことを伺っております。プロジェクトというお話ですが、先ほども申し上げましたように、人推協の役員会の中で本当にプロジェクトがいいんかどうかわかりませんし、どういった取り組み、これも毎年の課題なんですが、本当に一つでも新しいことに取り組むような形で来年になりますが、対応させていただけたらとは考えます。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) 来年ですか、成人式もありますし、若い人がどういうことを求めているのかということを、私たちはしっかりニーズを受けとめるというか調査する必要があるのではないかと思います。  鳥取県では、部落差別解消推進法の施行2周年を受けて、こういうアニメーションの広告をこれからいろんなところに張って啓発を進めていく予定になっているようです。ただ単純に張って啓発するのではなくて、これからは正しい理解とか知識とかということも必要になってくるわけですが、先ほど教育長は規律意識とか全体計画の中でということも言われました。そして、奥田先生の話を受けて、これからは同和教育の再構築という話もありましたが、学校現場は忙しいのではないですか。そういう再構築、どのようにされていく計画ですか、教育長に伺います。 ○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) 具体はこれからでありますが、当然状況は以前とは全く違っているという学校現場の実態あります。働き方改革といったようなことも言われているわけでありまして、そういった中でどう時間を生んでいくのかというのは一つ大きな課題になると思っていますけれども、先ほど申し上げましたように、社会科の領域だけで事は終わるんですかという話なんだろうと思います。  したがって、それをどこかの使える時間を生み出すという、そういうことにならないとできないわけでありまして、それを四つの小学校があるわけですから同様に、郡家の東西はしているけども八東、船岡ではしていないということではなくて、4校が一定のものをやっていくというような形を模索をしたいと思っています。  それは、先ほど申し上げましたように、この間、奥田先生のお話を伺う中で、校長のほうもそういった思いを持ったと思っていますので、そこはいわゆる共通認識ということでできる形を探っていきたいということであります。  したがって、そのあたり具体を詰めていくに当たっては、森議員も役員でいらっしゃいますが、運動団体との話し合いの場というようなものもぜひ何とか準備をさせていただきたいなというようなことを考えているというところでございます。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) 小学校6年生から歴史の中で学ぶということも大事でありますし、また人権問題、人権教育というのは、先ほど教育長も言われましたが、日々の生活から学べる部分というところも大きいと思います。  そして、何より大事なことは、それが家庭でどのようにまた話し合われたり、家庭で子どもたちがどういうふうに育つかということも大事なことですので、学校と家庭と地域と、そして行政といろんなところで連携をとりながら人権教育を進めていただきたいと思います。  10月30日、先ほどの吉田町長のお話にもありましたが、中央集会において文科省交渉をしてきました。人権施策について、文科省に意見を言う機会をいただきましたので、教育の充実を図るために資料、教材、あるいは人財育成が今後必要になってくると考えられます。その際には、予算がないと資料もつくれない、人材育成もできないということで予算要求もしてきたところです。  社会教育、学校教育全体でおよそ1億円の予算を要求しましたが、それが通るか通らないかまだ聞いておりません。やっぱり、町でも、そして県でも働きかけをしているところですが、人を育てるにはやっぱり何もない状態、またボランティアで人は育ちません。そのあたり、町長、この人権施策について予算をつけるような計画、あるいは検討というのはないものでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 今のは単独という意味合いですね。 ○5 番(森亜紀子さん) 単独で。 ○町 長(吉田英人君) 10月30日、私も行かせていただきましたが、ちょっと中央省庁との交渉というのは都合で不参加でありました。国は国ですし、それからそれぞれの自治体は自治体ということです。  人を育てるということは非常に大事だというふうには考えているところでありまして、当然必要なものについては、今現在でも予算化をさせていただいているというところであります。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) それでは、次に教育長に伺います。  差別に負けない、許さない姿勢というのは大事だと思います。やっぱりいつまでたっても許さないではなくならないので、気づく力、しない子、そして見抜く力を育ててほしいと思っています。いじめもそうです。いじめを許さないと言っていては、いつまでたってもなくなったりはしません。いじめをしない、そして傍観者にならないという姿勢も、この人権教育、人権問題と大きくつながっていくと思いますが、教育長のお考えをいま一度伺いたいと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) 差別に負けないというくだり、先ほども申し上げたとおりでありますが、実は考え方を少し変えてみないといけないと申し上げたのは、いわゆる人権教育の中の同和教育ではない視点が要るのではないかということであります。要するに、同和問題、部落差別の問題に特化して、そこをどうするんだという話をしないといけないのではないかということを申し上げているということであります。  したがって、そういった中で従来の加差別、被差別という関係性、こういったことで解消に向かうんですかというところ、そういったところが問われているのではないかというところを考えていかないといけない。したがって、そういう視点でもって、どういう教育が構築できるのか、そういったことを考えていきたいと、こういった考え方であります。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) 11月には運動団体の方々と一緒に県教委の山本教育長と鳥取県の人権局とも話し合う場がありましたので、いろいろお話をしてきました。やっぱり、県も一緒になって人材育成を進めていく。地方公共団体として一体となって人材育成、あるいは共通した資料づくりということが大事であるというような話もしました。  そして、同和教育の再構築の話がありましたが、先生方が集中して子どもたちに向き合う時間も必要になります。そして、教材づくりやその他いろいろな学校の行事等に集中してできるよう、加配をつけていただきたいというような話もいたしました。やっぱり、人権教育主任というのは、私は単独であるべきだと思います。学校の人権のいろんなことを連携しながら担うには、やっぱり担任を持っているということは、すごくその先生に対する負担が大きくなってくると思いますので、地域の方も巻き込みながら、そして退職された先生方にも声をかけていただきながら、それを県レベルでも行っていただきたいというような要望もしたところですので、町としてもでき得る限り、先生方が人権教育、あるいは子どもとしっかり向き合う時間がとれるよう、積極的に取り組んでいただきたいと思います。  環境づくりが大事だと思いますが、そのあたり、教育長の見解を伺いたいと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) それはおっしゃるとおりだと思うんですけれども、残念ながら加配というのはいわゆる国費で賄われている部分というのがあるのは御存じだと思います。したがって、配分の中で県として任用して、配置をしていくという、そういう流れになっていますので、仮にそれを県に求めるとするならば、どうしても予算的な縛りがかかってしまうということにならざるを得ないということであります。  したがって、そこをじゃあ私どもで準備ができるかというと、実は本当に今は先生方の確保というのが本当に厳しい状況にありまして、産前休暇で休まれるという先生のかわりの先生がなかなか見つからず、やっとこの間何とかなりましたというような、3学期からそういう状態ですのに、1カ月前になってやっと見つかったというような、そんな状況です。それも本当に、いわゆるきちっと免許を持ってということではなくて、免許はあるんですけども、教科の免許がないので臨時の免許を持って。だから、直接的にほぼ授業をしないということなんでありますが、そういったところでしか確保ができていなというような、そういう実態が現場にはあります。  したがって、人の手当てって非常に大事だと思いますし、おっしゃっているとおりだと思いますけれども、現場自体はそういったことになっていて、これは鳥取大学に教育学部がなくて、全ての教科の先生を鳥取県では養成できないという実態が今の状態です。  したがって、そこらあたりから考えてこないと、なかなか先生方を学校に入っていただくという形にならないというところがあろうと思いますし、それからもう一つ、この問題にかかわって言いますと、我々と同年代、あるいはもう少し上下といいましょうか、そういったあたりの本当に20年ぐらい前に熱心に同和教育に取り組んでいただいた先生方が既に定年退職、あるいはこれから定年退職を迎えられるということになります。世代は大きく変わってきています。  したがって、今の若い先生方にそのノウハウをどう伝えていくのかという大きな課題であります。したがって、そういった部分でもいろいろと県とも協議をしていますけれども、課題一つずつクリアして、実効ある教育につなげていくという考え方でおりますので、いろんな意味で協力しながら進ませてもらったらというように思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) 2020年には小学校でプログラミングの授業が必須になると聞いております。本町には既に取り組んでおられるところもありますが、ネット環境の現状の中でもこの人権侵害が起こり得るということを考慮しながら、自分が傷ついたり人を傷つけたりしないためにも、この人権教育というのは大切であるべきです。  12月21日金曜日には、人権問題講座が八東の中央人権啓発センターで障がいのある方とみんながともに生きるという題で行われますので、行政の職員の方もそうですが、都合のつく方はぜひたくさん学んでいただきたいと思います。  まず、私たちも当事者の方のことを知らないと、どう対応していいのかわかりませんので、まず当事者の方のことを知ることから私はスタートしたいと思います。実践ということはなかなか基本計画にうたわれている中でも難しいことなんですけれども、できることから取り組むということが実践ではないかと考えます。  それでは、次の質問の2番に移りたいと思います。  事業の進捗状況、及びその情報発信についてです。本町の情報発信は、毎月の広報やず、日々の防災無線、またケーブルテレビ、ホームページがあります。町の情報をいち早く正確に発信、また町民の皆様が知りたいことを発信できているのでしょうか、疑問に思うところがあります。  そこで、町の情報発信のあり方について、次の4点を町長に伺います。  1、6月に測量設計が可決され、9月には取り下げとなった町民の皆様が本当に気になっておられるホッケー場のことですが、今後はどうなるのか。  2番、旧大江小学校の利活用としての農泊事業と旧船岡中学校は北岡本店の企業誘致が決まっておりますが、その進捗状況について。  そして3番、株式会社サポートゾーンが安井宿に建設予定の通所支援事業所は、以前八東保育所、新しい八東保育所が建設予定地であったと聞いております。それが中止になったのは、遺跡が出土した土地であったからだと聞いておりますが、問題はないのでしょうか。  そして4番、ケーブルテレビの加入状況は35%ぐらいでふえてきていませんが、対策についてどのように増加に向けて取り組んでいるのかを最初の質問といたします。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 2点目に事業の進捗状況及びその情報の発信についてということでいただきました。  最初に、ホッケー場の整備は今後どうなるのかということであります。ことし6月の定例議会におきまして、郡家運動場にホッケー場を整備するための測量設計業務の予算を可決いただき、業務を進めておりました。9月定例会におきまして、工事費について補正予算案を提出し審議をいただいたわけでありますが、採決が行われず審議未了になったことから、執行部としてさらに議論を深める必要があると判断し、ホッケー場整備の補正予算案を取り下げたところであります。  今後は、2巡目国体の会場や選手強化のための施設整備を含め、ホッケーのまち八頭町として、町の活性化の一つとしてホッケーを核としたまちづくりを進めていく中で、ホッケー場などの施設整備を改めて検討してまいりたいと考えております。  2点目の旧の大江小学校を活用した農泊事業と北岡本店の旧の船岡中学校への企業誘致の進捗状況についてであります。  まず、旧の大江小学校は、地元の皆さん、また議会の御理解をいただき、8月1日に有限会社ひよこカンパニーに校舎、体育館、グラウンドの貸し付け契約の締結を行いました。校舎の改修等につきましては、貸し付け事業者が行うことになっており、間もなく設計が完了し、今後改修工事に着手の運びとなると伺っているところであります。  これまで農泊事業につきまして、地元代表者の方と意見交換を開催されておりますし、また、今後事業推進に当たり、地元集落からの要望等に対応するため、地元集落の区長、公民館長、大江地区公民館長、主事さん等による連絡会が立ち上げられ、今後、町との連携を図りながら事業推進が図られるものと思われます。  次に、旧の船岡中学校につきまして、9月補正で予算化をさせていただき、校舎改修、下水整備に係る設計管理業務を委託したところであります。これまで、北岡本店から派遣予定の社員の方にもお越しいただき、施設整備に係ります打ち合わせ等も進めておりますし、また12月20日には知事公邸におきまして進出協定に係る調印式を予定しております。今後、業者におきましてリキュール製造免許の取得、設備導入に向けた詳細な検討や求人等の検討に入られるものと考えているところであります。  3点目のサポートゾーンの通所支援事業所は、以前、遺跡が出土した土地だと聞いているが、問題はないのかということであります。  近接します水田等において、平成26年度に周知の埋蔵文化財包蔵地、野ノ下遺跡の分布の概略を確認するための試掘調査を行い、一部において遺構あるいは遺物包含層が検出された経過はございますが、現在建設中の土地につきましては、以前は建物も建設されておりましたことから、調査をする必要はない土地であると考えております。  最後に、ケーブルテレビの加入対策ということであります。  ケーブルテレビの加入状況につきましては、光ケーブルの引き込み5,732世帯のうち2,054世帯、35.8%の世帯で加入をいただいているところであります。新築住宅につきましては、ほとんどの世帯でケーブルテレビに加入いただいているところでありますが、ひとり暮らし世帯、高齢者世帯、空き家等もあることから、加入率が横ばいの状態となっているのが現状であります。  ケーブルテレビの利用料金は、税抜きで月額700円となっており、全世帯の年間利用料金は約1,700万円余りとなっているところであります。この利用料金を大幅に値下げするか、また無料とすることなどで加入率は上がるものと考えますが、財政状況を考えますと難しい状況にありますので、実質加入率の向上に向けまして苦慮しているところであります。  今後も、八頭町チャンネルの充実を図り、加入率向上に向けて努力してまいりたいと考えております。  最初の答弁といたします。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) 先ほど、9月の取り下げを受けてということでしたけれども、9月議会、取り下げをしましたのが9月21日だったと思いますが、それ以降測量設計のほうはとまっていたんでしょうか、それとも測量設計はしてしまったんでしょうか、1点伺います。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 教育長、答弁。 ○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) その時点で完了という状況であります。いわゆる、測量設計の部分。正確に申し上げますと、いわゆるクラブハウスとそれから面的な部分、人工芝を貼るホッケー場の部分と二本立てなんですけれども、人工芝ホッケー場のほうの本体部分については完了、クラブハウスについてはとめましたので、そこまでの進捗というところで経費の精算をさせていただくという形でございます。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) それでは、クラブハウスについては、設計は行われなかったということですか、行われたということですか。もう一度はっきり答えていただきたいと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 教育長。 ○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) 途中やめということです。 ○5 番(森亜紀子さん) 途中やめ。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) 先ほど、町長が国体とかホッケーのまち八頭ということで、タイムリーにもこの12月の町報で拝見させていただきました。今後については、今後ホッケーのまち八頭町として云々ありますが、ホッケー場を含めた施設整備がどうあるべきかを改めて検討していきたいと考えていますということで、これについては町民の皆様の御意見をどこかで聞くような場を設けるであるとか、何か説明する機会といいますか、場を設けるというようなことはありませんか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) タイムリーというお話でしたが、私の記憶では9月議会でそういったこれまでの経過等を広報にお知らせをするというようなお話をさせていただいたと思います。それが今お持ちの広報だというふうに思います。  先ほど、国体の話もさせていただきましたが、今後いろいろ検討する課題は多々あろうと思います。そういった中で町民の皆様方の意見を聞く機会はということでありますが、当然そういった機会も今までの経過からして設ける必要があるというふうに考えております。教育委員会と一緒になって考えてまいりたいというところであります。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) 今現在、国体で試合ができる規模をお考えなんでしょうか、それとも中学校の部活動に見合うような6人制のコートが2面とれるようなというような、具体的なプランは町長にはあるんでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 教育長、答弁。 ○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) ホッケー競技は11人制です。したがって、6人制のものをつくりましても、それはそれのみの活用にとどまりまして、どういうイメージを抱いていらっしゃるのかということありますけれども、大会誘致でありますとか、そういったことにはつながっていかないということでありますし、それから6人制のものを1面つくったとしましても、例えば小学校、中学校あるわけでありますし、中学校は男女があるというところの中で、どう使っていくのかという問題は必ず出てくるわけで、11人制というものをメーンに考えていかないと、施設整備をする意味はないのではないかというように思っております。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) 私、7月に米原に行ったときには、担当の方が、小中学校のレベルであれば、部活のレベルであれば、そんなに11人制のコートを2面とかというようなことはなくても、例えば米原もそうだったんですけれども、球場の後ろのほうの外野のほうで人工芝を張っていただいて、そこで練習していた様子も私は拝見をしました。やっぱり、このあくまで大きな大会とか国体にこだわるのであれば大きな施設が要りますが、そこまで必要なのか疑問が残るところであります。  11月30日に県議会の傍聴に行ってきましたが、その際、2巡目の国体、2033年ですよね。県全体の施設については、平井知事は既存のものを使いたいと1回目の答弁で答えられました。その後、追求質問の中で、本町のホッケー場について、八頭町民の世論が大事、リーズナブルなものか、まずは地元で意見を取りまとめてほしいというようなことを話されました。リーズナブルって何なんでしょうか。調べてみると、合理的である、納得できること。2番としまして、値段、価格が妥当ということです。  やっぱり大会誘致をしたい、国体を開催してほしいという気持ちも、それよりも私は町民の方の意思をやっぱり問うべきではないかと思いますが、町長はいかがお考えでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) ちょっと誤解をされては困りますが、11人制のコートを2面するということではないですよね。6人制を2面つくって11人制で対応するということですので、11人の大会をしようと思えば、そういった6人制のコートが2面できて初めて11人のコートになるということですので、先ほど11人制を2面必要ないじゃないかというお話でしたので、ちょっとお話をさせていただきました。  いろいろ考え方はあろうかと思います。それこそ、以前の話に返りますが、昭和60年のわかとり国体からそれこそ30数年ということでありますし、それから決まりましたのが昭和53年でしたので、旧の郡家にですね、もう40年ですか、そういった歴史があるということであります。  本当に、この40年の歴史を大事にしてきた国体の競技というのは、本当にマイナーなスポーツかもわかりませんが、八頭町のホッケーだけだと自負してもいい競技だというふうに思います。そういった中で、ぜひ鳥取県が国体を開催されるんであれば、八頭町としてホッケーを誘致したいというのが私どもの考えであります。その前提ということになれば、全国大会が招致できる規模の施設が必要だということになりますので、部活でのというお話もございますが、私どもとすればそういった11人制のコートを1面、ぜひとも整備をさせていただきたいというところであります。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) その際には、町民の声というのはどのように集められる予定でしょうか。また、説明をどのようにされることを、今、吉田町長が考えておられるんでしょうか。
    ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 今この場でどうこうということはちょっとお答えできないわけでありますが、先ほど申し上げましたように、当然住民の皆さん方の声というのはお聞きする必要があるということでありまして、教育委員会とこれから一緒になりまして、そういった部分について協議を進めたいというところであります。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) それでは、現在のところは11人制のコートを1面、大会誘致をしたいができる規模でというような理解でよろしいですね。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 教育長。 ○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) 考えておりますのは、11人制のコート1面ということであります。もう一つ申し上げますと、国体が正式に決まるということになりますと、15年後ということでありますが、15年すぐであります。そこの主力になっていただかないといけない少年の部の人たちは既に生まれているわけであります。したがって、そこをいかに強化をしていくのかという大きな課題であります。そういうためにも、ぜひ必要な施設というような考え方をしておりますし、先ほど知事答弁の中でリーズナブルだという部分だけ取り上げられましたけれども、その前段で、国体ということも視野に入れて整備をされるときに、それは応分の県の役割というものは果たしていくということは従来申し上げているとおりというふうなこともおっしゃっているという中であります。  したがって、私どもとして、やるとするならば11人制のものをつくって、そして全国各地から強豪のチームにも来てもらって、強化につなげていくというような考え方に立たないと、国体を迎えることはできないのではないかというように考えているということでございます。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) 応分の支援のその前段には、町民の世論の理解ということがありますので、必ず町民の皆様の理解を求めるような説明を十分していただきたいと思いますし、また意見をたくさん聞いていただきたいと思います。  12月9日の新聞には、2巡目の開催、課題が山積ということで、そのときに私も11月30日の知事の答弁では、交通機関も随分発達したので、島根と共催をしながら、あるものであったり人であったり、お金であったりという部分を協力しながらやっていきたいというようなことも答えられたと思いますので、ぜひ町民の皆様の声を何らかの形で聞いていただきたいと思います。アンケートでもいいです、意見交換会でもいいです、しっかりと耳を傾けていただきたいと思います。  いずれにしましても、国体は15年先、その間には1回は芝の張りかえ、また1億数千万円ですか、かかることになるんですけれども、そういうことを踏まえて、先の財政の計画とか少子化がどんどん進みます。八頭町人口ビジョンでは、2030年の総人口は1万4,475人で、15歳未満は1,431人、いろいろなことが低迷してくると考えられます。  そして、今回も補正予算に上がっております小中学校のエアコンの設置についての予算、郡家、東西小学校の大規模な改修も迫っており、また東部広域の可燃物処理場のこと、消防署の建てかえに伴う経費の負担、本当に今何もなくてもといいますか、今現在でもこのように財政負担が厳しい中で、やっぱり大規模な施設が要るのかなと、私は個人的には疑問に思うところであります。ことのことについて、町長の見解を伺いたいと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 私どもは、一つとして財政をあずからせていただいているというところです。本当に、大きな事業がめじろ押しということも承知をいたしております。  ただ、そういった中で少子化に対応する事業というのも必要ではないかと私は考えております。その事業の一つがホッケーであってもいいんではないかというところであります。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) それでは、次のところの追求の質問をいたします。  農泊事業においてです。11月7日から実際、旧大江小学校では工事が始まっております。先日、私も様子を見てきました。校門のあったところ、入り口の桜は切ってあったようですし、校庭の桜はまだ残っていましたが工事が着々と進んでいる様子を見てきました。まだ校庭の桜はたくさん残っており、春に開花を心待ちにされる方もあるように話を聞いてきました。  12月10日の全員協議会で農泊事業費等の内訳についてのことが議論されましたが、この事業費等の内訳といいますか明細は、弁護士さんからは特に提出しなくてもよいというように聞いたと思っております。この事業主体の方は提示する意思というのはないんでしょうか。といいますのも、やっぱり貸与していますが、町の財産です。その辺はきちんと提示すべきだと思いますが、そのあたりのことは聞いておられるんでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 弁護士さんのお話もございましたが、それこそきのうの全協でもそういったお話もございました。出せるものについては出させていただくというお話をさせていただいたというところであります。  ただ、今回の事業につきましては、農泊の補助金は国の補助金ということでありますし、また町はそういった施設をお貸しするということであります。これから、事業者の皆さんと話をさせていただくわけでありますが、そういった中でどういったものが出していただけるかというのはこれからのお話ということであります。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) 農泊という事業は、事業主体の方だけではなく、先ほど連絡会も立ち上がったということですけれども、地域の住民の方の理解というのが本当に必要になってくると思います。ただでさえ大江ノ郷のココガーデンに行かれるお客様で車の量がふえたんですが、これから工事車両もふえてくるということになると、交通安全対策ということも求められると思います。町民の方、地域住民の方が安心・安全にそこで生活されるために、何か対策等があるのでしょうか。そのあたりのことは、交通安全対策については聞いておられるか、町長に伺ってみたいと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 日々でもかなり多い交通量というふうに思います。今は年間で30万人というお話でありますので、そういった面では日々の交通安全ということも大事でありますし、これから工事の発注ということになれば、今プラスアルファの部分はあろうかと思います。そういった面では業者にもお話はさせていただけたらと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) 今は交通安全週間ですので、そういうわけではないんですけれども、やっぱり事故というのは一瞬で多くのものを失いますので、そういうことがないように、安全に工事車両の通行等をお願いしたいと思います。  次に、北岡本店の企業誘致については、20日に県との調印式があるとの報告がありました。本町の果実を使ったリキュールなど、新たな特産品、またシェアが広がることが期待されます。  旧船岡中学校は、体育館が現在はスクールバスの倉庫となっており、校庭が保育所、そして新たに校舎のほうがお酒の工場となった場合、やっぱりこれも車両のことが、車の搬入についてすごく気になるところなんです。保育所の送迎の時間、あるいはスクールバスが出庫したり入庫したりする時間等もやっぱり時間帯と重なってくると思うのですが、そのあたり北岡本店さんと配慮といいますか検討といいますか、何か相談はあったのでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) その件につきましては、集落のほうからお話しいただきまして、業者の予定の方とも話をさせていただいております。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) わかりました。  それでは、次に安井宿の児童発達支援事業のほうに質問をしたいと思います。  現在、工事が進んでおります福祉計画の中でそういう支援が必要な児童の通所のサービスとかということはとっても大事なことなんですけれども、8月21日の委員会で説明された資料がちょっと小さい字で見にくかったんですけれども、この土地の所有者と建設の事業者というのが同じではないかというようなことを感じるんですけれども、その辺いかがでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 今言われたのは、土地の所有者とそれから建設の事業者が違うという。 ○5 番(森亜紀子さん) 同じではないかというようなことをちょっと感じるんですけれども。 ○町 長(吉田英人君) 同じではない。同じであれば問題ないですか。 ○5 番(森亜紀子さん) 問題ない。この八頭町の補助金、交付金の基準でありますとか規則には反しないということですね。町民の方からちょっと指摘がありまして、同じというのはちょっと違和感があるというふうに聞いたんですけれども、この規則に特に反してはいないので問題はないという認識でよろしいですか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 建物の建設に対して助成をするということでありますので、特段問題はないと認識しております。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) このことについて、指名入札等は行われたんでしょうか。私、ちょっと同じ委員会ですが、記憶にないんですけれども、指名入札について伺いたいと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 指名競争入札とか、それから一般競争入札とか、私どもがちょっと発注者ではございませんので、調査すればわかると思いますが、今現在はちょっと把握をしておりません。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) 把握されましたら、ちょっと教えていただきたいと思います。  八東地域でもこれから障がい者の支援でありますとか、そういうところの関心がある方がたくさんあります。どういうふうな経緯でこの事業者さんに決まったのかという経緯を聞きたいという声もたくさん聞いておりますので、ぜひ聞かせていただきたいと思います。  また、この土地も前はレストランがあったところなんですが、国道に面した土地でもあり、障がいのあるお子さんの中でも行動の落ちつかないっていうような方も受け入れるというようなことですので、ちょっとそのあたりのことが大丈夫なのか気になるところでもあります。  時間がございませんので、ちょっとケーブルテレビのことは飛びまして。  今月の16日には八頭中で駅伝の全国大会が行われます。また、八頭高校の女子の駅伝も京都の都大路で開催をされるところであります。日々そうしたニュースは毎日届けられる新聞で読むことができますけれども、町の情報とか議会の様子など、さまざまなことはなかなか町民の方のもとには届いていかないように感じています。いろいろなものを速く正確に町民にお届けすることも、私は町と議会の大きな責任だと感じております。行く先々で聞かれたことには丁寧に正しく答えるようにはしていますが、そんな中でよく聞くのは、わからんことが多いということです。  今回取り上げた質問は大まかなことで、もっと細かなことも聞かれます。SDドライブのこと、若桜鉄道のこと、八東駅の行き違いホームのことなど聞かれますが、いかにこうしたことを丁寧に説明していくか、町の責務であると考えますが、町長の見解を伺います。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) ちょっとまず最初に、大人げないと言われるか分かりませんが、3番目の質問ですが、これは遺跡の質問だったと。私、知っているかなりの範囲のことをお答えいたしましたが、それでしたらちょっとそういった内容についてのということで通告書のほうに入れていただけたらと思います。  それはそれとして、おっしゃるとおりであります。いろいろ町にも課題ということがあります。当然、議会の皆さん方とお話をしながらさまざまな事業に取り組んでいるということでありますので、機会を通じてそういった面では広報等で本当にお知らせするのも私どもの仕事だというふうに思っておりますので、取り組んでまいりたいというところであります。 ○議 長(谷本正敏君) 森議員。 ○5 番(森亜紀子さん) これからは気をつけたいと思います。  この12月本会議前に議長の謝罪もありましたが、今後落ちついて町民の方々の生活に即した、そして将来を考えた一つずつの議案の審議をすることに私はエネルギーを注いでいきたいと考え、今回の一般質問を終えます。 ○議 長(谷本正敏君) これにて、5番、森亜紀子議員の一般質問を終わります。 ◎休  憩 ○議 長(谷本正敏君) 暫時休憩いたします。                         (午後4時18分) ◎再  開 ○議 長(谷本正敏君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。                         (午後4時30分) ○議 長(谷本正敏君) お諮りいたします。  本日の会議時間は、議事の都合により、この際あらかじめこれを延長いたしたいと思います。  これに御異議ございませんか。                (異議なし) ○議 長(谷本正敏君) 異議なしと認めます。  よって、本日の会議時間は延長することに決定いたしました。  次に、12番、下田敏夫議員の質問を許しますので、登壇願います。 ◎下田敏夫議員質問 ○12番(下田敏夫君) 12番、下田敏夫でございます。通告に従い質問をいたします。地方創生とインバウンド戦略についてということでございます。  11月24日未明に、2025年大阪で万博が開催されることが決定されました。世界から150カ国余りの参加が予想されております。2020年での東京オリンピック・パラリンピック開催に続く大イベントであります。世界中から多くの方々が日本に来ることが予想されております。国は、観光は産業であるという考えのもと、観光立国を目指し、訪日客が2016年に2,000万人を突破し、2020年には4,000万人、2030年には6,000万人の訪日客を目標としております。  各自治体も観光立県を目指し、特徴ある政策を立案、実行をしております。訪日客の消費金額は1人15万円とも言われ、旅行消費金額は2016年で4兆円、2020年には8兆円、そして2030年には15兆円を目標としております。観光は産業であり、本町としても取り組む課題と考えますが、町長の御所見を伺います。  本町でも11月20日に日本インバウンド連合会理事長、中村好明氏をお招きし、インバウンドとシビックプライドが切り拓く八頭町の未来の題目で講演をいただきました。多くの方が参加され、後で目からうろこの話でした。見方が変わりましたという話もいただきました。  講演の中で、インバウンドとは訪日観光と勘違いをしているが、訪日インバウンドとは日本に集まってくる、向かってくる人、物、お金、情報のベクトルの全てであるということを定義されました。地方におけるインバウンドとは、ゴールデンルートと言われる東京、富士山、京都、大阪、また爆買いに代表されるツーリストが対象ではなく、着地型観光、体験型観光を目指すことが重要であります。また、外国人観光客だけでなく、国内から本町に来る人もインバウンドと考えることが必要であるという話でございました。  最近のニーズは、爆買いの物からことへの転換が明らかであり、旅行形態も団体旅行から個人旅行がふえてきております。このような実情を考え、誰に、何を、いかにの戦略、戦術を練り、数ある自治体の中で八頭町を選んでもらうための努力が必要と考えますが、町長の御所見をお伺いいたします。  訪日旅行客の国籍、地域も異なり、何が本町の売り物なのか、どこが適切なターゲットなのかを分析し、そのニーズに応じて地域資源を観光資源として価値化し、移動手段の利便性向上、多言語対応、無線LAN環境整備などの受け入れ体制を構築し、効果的なプロモーションを実施する必要があります。  体験型観光において、本町の資源は他と比較しても劣るものではありません。問題は、観光資源の明確化、共通認識、住民意識、受け入れ体制の未整備等であり、どう取り組むのかが課題であると考えます。  人口減少、高齢化が進む本町が生き残るためには、地域内のものを特に地域外で売ること、もう一つは、地域外からの来訪者、観光客、または移住者、これをふやすことによる地域内での消費拡大が必要不可欠であり、観光による地域経済、産業の活性化が最重要課題として求められております。交流人口の増加による地域活性化を図る上で、今後インバウンドの取り組みは避けて通ることができないと考えております。  現状、資源としての若桜鉄道は、本当に生かされておるのでありましょうか、また現行の体制は観光協会を初めとしてビジョンが達成できる体制なのか、できることが限られているのではないかと思えます。今後の地方創生としてのインバウンドに対する取り組みについて、町長の御所見を伺います。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) それでは、12番、下田敏夫議員の一般質問にお答えをいたします。  今回は、インバウンド戦略についてということでいただきました。  最初に、観光は産業であり、本町としても取り組む課題であると考えるがということであります。  議員の御指摘のように、2020年には東京オリンピックが開催され、さらには2025年には大阪万博の開催も決定されたことから、今後、訪日観光客は現状よりさらに増加することが予想されます。本町といたしましても、このような情勢を鑑み、観光を産業として捉え、施策を行ってまいりたいと考えております。  次に、数ある自治体の中で八頭町を選んでもらうための努力が必要と考えるがということであります。
     先ほど言われましたように、11月20日、中央公民館を会場にジャパンインバウンドソリューションズ、代表取締役社長、中村好明氏をお招きし、インバウンドに関する講演会を八頭町観光協会主催で開催をいたしました。私は、あいにく出張中でしたので、中村先生の講演はお聞きすることはできなかったわけでありますが、講師の中村先生からは、シビックプライドという単語をキーワードに官庁と民間の壁を越え、飲食業や宿泊業などの各要素を統合し、町の全ての担い手が有機的に連携してお客様をおもてなししなければならないという趣旨の御講演をいただいたと伺っております。  本町におきましても、インバウンド事業を行政だけでなく民間業者の方や地域の方々とも連携をとりながら推進し、多くの外国人の方に来ていただきやすい観光環境の整備に努めてまいりたいと思います。また、現在、本町において実施しておりますインバウンドに関する事業といたしまして、観光案内看板や観光パンフレットの多言語化、民泊開設支援事業補助金の交付、道の駅等の主要施設でのWi−Fi環境整備などがあります。ほかにも鳥取県東部と兵庫県北但馬西部の主要な観光スポットを外国語翻訳してPRするアプリ、ギブ・ジャパンでも八頭町内の観光スポットが取り上げられており、英語、中国語、韓国語などの言語で情報発信をいたしております。  今後も、インバウンドに関する情勢を見つつ、外国からのお客様に対応できるよう、ソフト・ハードの両面から対応を検討していきたいと考えております。  次に、今後の地方創生としてのインバウンドに対する取り組みについてということであります。  まず、観光資源としての若桜鉄道であります。現在、観光列車「昭和」を活用したツアーを麒麟のまち観光局を初め、旅行会社が主体となり、「昭和」に乗って大江ノ郷ビレッジで昼食をとるようなツアープランを策定していただき、多くの皆様方に八頭町の食や風景を満喫していただいております。このような鉄道を活用した観光コンテンツは、日本人観光客だけではなく外国人旅行者にも喜ばれるものであり、八頭若桜谷の有力な観光資源であると考えております。  また、平成29年度に八頭町観光ビジョンアクションプランを策定いたしましたが、このビジョンを達成するため、町の担当部署や観光協会、商工会、民間事業者等で構成しております八頭町観光ビジョンアクションプラン実行委員会を立ち上げております。この実行委員会の運営は観光協会に委託しているわけですが、観光産業の推進を初め、受け入れ機運醸成を図るべく、インバウンド講演会の開催、実行委員の視察研修などを計画しているところであります。  今後も、当委員会を初めとする観光関連の会議などでインバウンドに関しましても協議、検討し、インバウンド施策や観光ビジョンの実現に向けて努めてまいりたいと考えております。  最初の答弁といたします。 ○議 長(谷本正敏君) 下田議員。 ○12番(下田敏夫君) ありましたように、11月20日、中央公民館において日本インバウンド連合会理事長の中村好明氏をお招きして講演会をいただきました。多くの役場の職員の方にも参加いただきまして、まことにありがとうございました。120名を超えるかなり専門家というんですか、そういった方もたくさん来ておられました。大変ありがたいことだというふうに思っております。  その中で帰り際に鳥取市の関係者の方から、専門家の方から、このような講演会を八頭町が行われるとは夢にも思いませんでしたという、まことにきつい皮肉をいただきました。中村先生のお話の中で出てきたんですが、いろんな話をされたんですが、ビジョンなき計画は頓挫するという。ビジョンとは何ぞやという話でございまして、その中でビジョナリー・カンパニーという話が出てまいりました。これ、ジェームス・コリンズという方が1994年に書いた本でございまして、全体で500ページぐらいの本なんでございますが、これはビジョナリー・カンパニーということで、会社のことが書いてあるんですが、組織論の話でございます。これがどういうことかといいますと、数十年にわたって世界中の生き残っている企業、成功している企業、これはなぜ成功しているんかという本質を調べ上げたものでございます。それに載っておりますのは、例えば経営者がいいのか、それからマーケティングがいいのか、それから商品がええのか、プロモーション能力があるのか、それから商品開発がうまいのか、全てノーなんですね。生き残っている会社というのは、全てにビジョンがあると。ビジョンがあり、そして高い目標がある。こういう企業でしか生き残れないというのが、この本の趣旨でございます。この本は、ドン・キホーテの企業理念のバックボーンであり、バイブルでもあるというふうにおっしゃっておられます。  ビジョンとは、将来のあるべき姿、将来の見通し、構想、未来像である。ビジョンとは、未来の姿である。ビジョンを持った企業が時代を越えて成功し続けるというのは、他社と競争するのではなしに、自分に勝つことを第一次に考え、きょうよりあしたはもっとうまくなりたい、どうすればきょうよりあしたうまくいくんだろう、そのことを厳しく問い続けていく、これが企業が、組織が生き残る方法だというふうに定義をされております。  ビジョンと目標、目標というのは、当然に高い目標もあれば低い目標もあるわけでございます。例えば、猫山に登るプランとエベレストに登るプランでは、当然に違うわけでございます、目標が。ここで、孫正義さん、SBの総帥でございますが、この方の有名な話がありまして、会社をつくったときに、社長の孫さんと3名のアルバイトで会社を興されたそうでございます。そこで孫さんが、1,000億円の会社にすると言われたそうでございます。1週間もたたんうちに3人が全員やめられたそうでございます。これは有名な話でございまして、それくらいその当時の大きな目標を立てておられたと。  町長、ヤフー・ジャパンの宮坂さん、前会長でございますが、この方と同じ話なんですね。ビジョンを持って、将来の姿を明確に出して、高い目標を設定して、それに対して日々努力をしていく、これしか生きる方法はないということだそうでございます。  高い目標のことをbehaveと言うらしいんですが、このbehaveという誰もなし得ないような命をかけてやるような目標、これで最も有名な話が、ジョン・F・ケネディさんでございます。ソビエトとの核戦争によるキューバ危機を乗り越えたということで有名なんですが、それ以上に1961年、我が国は60年代が終わるころには、人間を月に着陸させ、無事に安全に帰還されることを目標とすることを宣言すべきだということを言われました。これよう聞いたですね、議会が。すぐに5億5,000万ドルの予算をつけました。そして、5年間にわたって数十億ドルの予算をつけたわけでございます。これによりまして、アメリカの国力が一遍で上がったわけでございます。半導体、通信機器、IT企業を中心とした企業が一遍によみがえったということでございます。  このように、わかりやすくて明確で説得力がある、わかりやすいビジョンを出すこと、これによって皆がその方向に向いていく、このことが組織としては非常に大切ではなかろうかと。日本でいいますと、池田勇人さん、この方が貧乏人は麦を食えと言われた総理大臣でございますが、これは裏がありまして、当時大蔵大臣だったんですが、資本主義の社会においては、身の丈に合った生活が大切であると、貧乏な方は麦を食べてください。余裕のある方は米を食べてください。ただ、それがいつでもたくさん食べられるように私はしたいと言って、所得倍増計画を立てられて総理大臣になられた方でございます。何と、10年間で所得を当時3倍にしたという、大変立派な総理大臣だというふうに思っております。  こういった形で本町においても明確で説得力のあるビジョン、目標を示して、それを全員が共通認識として、そして役割を分担して実行していくこと、これによって人材も育つということでございます。そういった仕組みが必要と考えますが、町長のお考えをお伺いしたいと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) いろいろお話をいただきました。成功企業というのは、ビジョンがあって目標があるということでありましょうし、将来のあるべき構想といいますかそういったものがなければ、生き残れないというお話もいただきました。  そういった中で、今回観光ということを一つのテーマにしていただいております。そういった中で先ほど最初のお話に申し上げたんですが、観光ビジョンのアクションプランというものが平成30年3月、ことしの春作成をいたしております。そういった中で基本方針を1から7まで定めておりまして、その中でいろいろ役割というものも町であれ観光協会と、そういったことを示させていただいているというところであります。  また、実行委員会というお話もさせていただきました。下田議員におかれましては、観光協会という立場の中で委員さんに加わっていただいてるというところでありまして、内容等につきましてもよく御存じだというふうに思っております。  先ほどありました、中村先生の講演についてもそういった取り組みの一つということで、鳥取市の方からすればそういった御意見だったかもわかりませんが、できることは一つずつ着実に行っていくということも大事だといふうに思いますが、基本的には今のところはこのビジョンに沿って取り組んでまいりたいというところであります。 ○議 長(谷本正敏君) 下田議員。 ○12番(下田敏夫君) 11月17日、18日の2日間、大山山麓で御当地バーガーフェスタが開催されました。2009年に県が食のみやこ鳥取の関係で、流れの中で開催されたものでございますが、一時には参加者が60団体ぐらい参加されたケースもあるようでございますが、2011年に全国御当地バーガーグランプリとして再開催をされました。御当地バーガー日本一決定戦が行われてきとるわけでございます。バーガーの本場であります横須賀ですとか、それから沖縄、そしてバーガーでまちづくりを行っておられます広島県の世羅ですね、世羅高校で有名なところなんでございますが、世羅町あたりも参加されまして、大変厳しい日本一のバーガーの闘いだそうでございますが、今回は18団体が参加されたそうでございますが、そういった中で大江の自然牧場さんが、昨年に続き2連覇、2018年は、新八頭バーガーという形で参加されまして、2年連続日本一という大変すばらしい成績を残されて、この大会史上2連覇というのは初めてらしいんですが、大変な偉業であります。  これを受けまして、町内の若い人や生産者、それから飲食店の関係者、いろんな方が集まって、おい何とか日本一のバーガーでまちづくりをやろうやと、何とかこれで盛り上げようやということで、去年から話ししておりまして、ことし2年連続優勝したということで、これはどげでもやらないけんという話で盛り上がっておるところでございます。  そうした話をしておるときに、12月6日に平井知事が大江ノ郷に来られまして、バーガーをほおばられたと。得意の駄じゃれを言いながら完食されたということでございまして、その席に町長も同席されておられたという話の中で、町長もバーガーの町と、八頭町やりますということを宣言されたというような話をお聞きしたんですが、それは町長、間違いございませんでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 12月6日は、報告会で私どもが知事室をおじゃましたということでありまして、知事が大江に来られたんではなくて、私どもが関係者の皆さんと一緒に訪問したということです。確かに、一つぺろりと食べていただきました。ちょうどお昼前でしたので、おいしくいただいておられたように思いましたけど、そういった中でこのバーガーの大会ですが、実際10回だったそうです。ただ、優劣といいますか、順位を争うようになったのは8回とうことで、ありましたように7回目と8回目が結局大江ノ郷さんが優勝されたということです。  ことしは、大山の1300年祭ということがございまして、昨年の八つプラス1ということで、大山の豚の角煮、それが追加されたというようなこともあったりして、新・YAZUバーガーということでした。  食のみやこからスタートしたということでありまして、先般も商工会の皆さん方のお話もあったんですが、商工会でいえば商店会さんになるんですかね、そういった皆さん方とのお話もあろうかと思いますが、ぜひこういった機会ですので、2年連続というようなすばらしい結果を残されたということでありますので、大江ノ郷さんのバーガーではなくて、それぞれのお店で自分とこの独特といいますか、特色のあるバーガーをつくっていただくような形になるんではないかなとは思いますが、それはこれからのお話だというふうに思っておりますが、ぜひいろいろまちづくりもあろうかと思いますが、そういった面では行政としてもこれから支援をさせていただけたらというふうに思いますので、一緒になって取り組みをさせていただければと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 下田議員。 ○12番(下田敏夫君) 先ほど言いましたけど、若い人たちが盛り上がっとるという会で、バーガーを食べる国といったらどこや、一番食べる国はどこや、皆さん御存じだと思いますが、アメリカですね。横須賀のバーガーというのは、1.5倍ぐらいあるそうなんです。とてもすごいカロリーのもんらしいんですが、それで沖縄にしてもアメリカ軍があるところでございます。バーガーというのは、アメリカ人に食わせないけんと。アメリカ人を八頭町に呼んで、これはうまいと言わせようという話で、今現在目標を定めてやっております。1万人が来ていただいて、年間に1,000円使っていただければ1,000万円でございます。1万円使っていただければ1億円でございます。だったら、10万人に来てもらって、1,000円、2,000円使ってもらおうやと、そうすりゃあ1億円、2億円にすぐなるぞというような話を今若い人が話をして盛り上がっとるところでございます。  こういった官民、住民と一体になって、若い人も一体になって、日本一バーガーのまち八頭として取り組むことは、町民の将来にとっても大きく貢献することだと思うわけでございます。また、これはどうしてもやらないけん必要なことではないかというふうに思うわけでございますが、このような取り組みについて、町長としてどのような支援というんですか、そういったことを考えていただけるのかお伺いしたいと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 特に、若い人が盛り上がっているというのは、大変うれしく思いますし、最初の答弁でもお答えさせていただきましたが、シビックプライドですか、そういった郷土愛ということになるんでしょうか、単純に訳せばですね。そういった面からしても、若い皆さん方のそういったシピックプライドというのも、そういった取り組みの中に出てくるんではないかというふうに思います。  具体的に、今どういう支援をということでありますが、それこそこれからいろいろ話し合いをさせていただいて、持ち分があろうと思いますので、そういった中での支援ということになろうかと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 下田議員。 ○12番(下田敏夫君) こういったことは、やっぱりスピードが第一でして、今現在もう12月でございます。来年の8月になったら、多分また次のあれになって忘れられてしまうと、スピードが命だというふうに思っております。いかに来年の夏までに形にして、どういった形で実現に向かってやっていくのかと。先ほど、町長からもありましたように、それぞれが役割分担を明確にして、誰にバーガーを、いかにして食べてもらっておいしいと言わせるか、これをぜひやっていきたいと思っておりますので、町長のほうもそれに見合った取り組み支援に対して力強いお言葉をいただきたいと思うんですが。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) やっぱり、先ほど言いましたように、役割分担が大事だと思います。行政でできる部分、それから商工会、それからそれぞれのお店と、いろいろ持ち場が違うというふうに思いますので、そういった面ではぜひ協力をしながら取り組みということで進めていただければと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 下田議員。 ○12番(下田敏夫君) 次に、観光資源としての若桜鉄道の話に移りたいと思います。  若桜鉄道は、ことし社長、それから総務部長が入られ配置されてまして、新しい体制で臨まれました。また、3月には水戸岡鋭治さんの「昭和」号が竣工いたしまして、多くの方に乗っていただいていると思います。  ところが、9月までは「昭和」号、予約でいっぱいだという話を聞いておりましたが、その後の話は一切聞こえてまいりませんし、新しい社長、総務部長が入られて、若桜鉄道としてどのようなカラーで、何を目標としてやっていこうとしていかれているのか、なかなか何がどのように変わってきたのか、町民の側から見ればわかりにくいということがございまして、どういった形で変わってきたのか、現状についてお伺いをしたいと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) まず、「昭和」の話でありますが、9月までいっぱいだというお話をさせていただいております。そういった中で12月までもいっぱいであります。実は、1月からですかね、今度は八頭号の改修に入るということで、全体が4両しかありませんので、その間のやりくりができないということで、「昭和」の貸し切りは1月以降はちょっと休憩といいますか、そういうことにさせていただいております。  ただ、一つ3月に列車ウエディング、それを計画しておりまして、申し込みないんですけど、実は100万円寄附していただいたら貸し切って、私が仲人でというような、ちょっと取り組みをしておるんですが、まだ申し込みはないということであります。もう少し時間がありますので、期待をしておるところであります。  「昭和」のことは、そういった状況でありますし、それからカラーというお話ございました。総体的に下田議員も御存じだと思いますが、総務部門というのが弱かったというふうに私どもは思っております。そんな中で当然経費のこともございますし、またPRといいますか、そういった部分も重要だというふうに思っておりまして、今回、部長、さらには社長ということで今新しく入っていただいて取り組みを進めていただいているというところであります。 ○議 長(谷本正敏君) 下田議員。 ○12番(下田敏夫君) 先ほど町長のほうからありましたけど、「昭和」号の話とかいろいろあるわけでございますが、先日、麒麟のまち観光局の方と少し時間とって話をする機会がありまして、どうなのよ八頭町のインバウンドとして、麒麟のまち観光局として、どういう観点で見とるんやという話をしましたら、若桜鉄道、来年八頭号が来る、再来年には若桜号が入る、よく考えてみていただけませんか、日常的に「昭和」、八頭、若桜が走るんですよね。これ、観光資源なんですかね。公共交通なんですか、観光資源なんですか、差別化ができないんじゃないですか。ここらあたりを若桜鉄道も町もどのように考えておられるんだろうか。確かに、八東駅の引き込み線ができることによって、利便性は上がってよくなるでしょう。ただ、日常的に走っとるものを観光資源として差別化ができるんですかという話をされまして、私もうんというぐあいにうなってしまったわけでございますが、そこらあたり町長、今後どのような形でやっていかれるお考えなのかお伺いをしたいと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 麒麟のまち観光局の人とのお話ということでありますが、最終的には「昭和」、それから八頭、若桜ということで、おっしゃるように公共交通であることは間違いないというふうに思います。  それから、もう一つは4両目でありますが、今、スズキの隼のラッピングということでお願いをいたしておりまして、実はことしの3月、契約期間が切れます。改めて話をさせていただいて、今のラッピングではなくて新しいものをまたお願いするように、スズキさんの経費で話を進めているというところであります。  差別化ができないということでありますが、一つとして今は「昭和」だけ特質したような形になっておりますが、今度は三つできるわけであります。その中で自由に選んでいただけるかどうかわかりませんが、そういった臨時列車的なものはものとして、今後も引き継いでいって、毎週の日曜日、貸し切りなら貸し切りというようなことで運行を続けてまいりたいというところでありますが、麒麟のまちの観光局の皆さん方ともちょっとそういった面でも話をこれからちょっとさせてもらったらというふうには考えております。 ○議 長(谷本正敏君) 下田議員。 ○12番(下田敏夫君) 大きな金かけて改装するわけでございまして、やっぱり水戸岡鋭治さんのデザインだということでかなりのインパクトはあるわけでございまして、これをいかに観光資源として結びつけて、町に金が落ちるその仕組みをどうつくるか、これが一番の課題だろうというふうに思っておりますので、いろんなところと協議していただいて、でも基本はたくさんの人に来ていただいて、たくさんお金を落としていただくと、これが基本だろうと思っておりますので、その点につきまして町長、それから運行対策室、あわせてこれからも一生懸命やっていただきたいというふうに考えます。  先日、テレビでやってたんですが、鉄道のブルーリボン賞というのがあって、こんなんがあるんだと思って見たんですが、何とSL山口号の客車、SLでなしに客車がブルーリボン賞をいただいたというニュースが出ておりまして、こんなんがあるんだというふうに思ったわけでございますが、さすがにSLの関係になると人気があるのかなというふうに思ったわけでございます。  そこで、八頭町も2015年4月に社会走行実験としてSLを走らせたわけでございます。本当に多くの方が来られて、町としても大変大きなインパクトを与えたわけでございますが、私は社会走行実験というのは、SLを走らせるための前提でしたもんだと思っておったんですが、その後3年間、うんともすんともSLの話は出てまいりません。火のないところには煙が立たないと言いますが、煙も立っていないように思っております。  鳥取市議会でも、このSLの話につきまして議会で議論がなされた経緯がございます。SLの運行というのは、なかなか観光資源、若桜鉄道にとっても捨てがたいことではなかろうかと思っております。SLの今後の運行について、町長の御所見をお伺いしたいと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 言われましたように、2015年4月11日だったですかね、社会実験ということで行いました。煙が出ないという話でありましたが、あれは蒸気でしたので確かに煙は出ていないというのが現状であります。  そういった中で、約4年になるんですかね、今度の春が来ますとということでありますが、先ほど市議会のお話もございました。先般は、県議会のほうでそういった質問もあったというふうに思っておりまして、これからだろうと思います。いろいろ本当に、走行ということになれば、課題というのが出てまいります。いかにそういった課題がクリアできるかということになろうかと思いますが、これは八頭町と若桜町だけの問題ではないというふうに思っておりまして、当然鳥取市もそうですし、願わくば北但西部、そういったところも含めての話になればというふうには考えます。 ○議 長(谷本正敏君) 下田議員。 ○12番(下田敏夫君) 先ほど前段で申し上げましたこの、SL事業こそ、ビジョンと高い目標を掲げていただいて、それに鳥取市さんだとか周辺の智頭急行さんも含めて、周辺の関係者の皆さんが力を合わせてSL運行をやっていただいて、この東部圏域にぜひとも人口がどんどん来るというような形態を取り組んでいただきたいと思いますが、町長いかがでしょうか。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 行政は、当然1市4町になるんですかねということもあろうと思いますし、当然鳥取県の協力ということも必要であります。  智頭急行のお話もあったんですが、JRさんが大きな私は鍵を握っているんではないかというふうに思っておりますので、そういった部分につきましては行政としてJRのほうにさまざまな角度で取り組みを協議する必要があるんだろうというふうには考えております。 ○議 長(谷本正敏君) 下田議員。 ○12番(下田敏夫君) 今回の質問のインバウンドの話でございますが、観光事業というのは、現在、八頭町の場合は窓口が観光協会になっております。現在、観光協会はぷらっとぴあ・やずの一角で事務局長1人と職員3名という体制で常時やっているわけでございますが、行政のほうから補助金いただいて、約1,200万円、会費も合わせて程度でやっておりまして、全国的なことなんですが、観光協会というのはどうしても公的資金が入っとるもんですから、動きが抑制されるわけですね。公平・公正な形でやらないけんとか、いろいろな規制があると。それから、役場の職員が二、三年でかわって、今、八頭町の場合2年交代で、優秀な方が来ていただいておりますので日々頑張っていただいておるわけでございますが、そういった中で果たして観光協会として本来の姿なのだろうかと。これから、インバウンドだとか観光を産業と考えたときに、観光協会のあり方、これにつきまして町長のお考えをお伺いしたいと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 観光協会というのは、以前からあったと思います。そういった中で今のような形になりましたのが、ぷらっとぴあができてから、ああいう形になったというふうに思っておりますが、以前に比べれば進歩という言葉がどうかわかりませんが、適切かどうか。そういった面では、そういったことになっているとは思います。  ただ、それぞれの動きができないというか、そういうお話があったと思いますが、法人化のお話も伺っておりますし、また旅行業のそういった免許の取得というようなことも伺っております。一つ一つだろうと思います。2年という周期のお話もいただいたんですが、その辺は職員のこともございますが、観光協会の皆さん方とも話し合いをさせていただけたらとは思います。 ○議 長(谷本正敏君) 下田議員。 ○12番(下田敏夫君) DMOの話も以前にさせていただいたわけでございますが、単町の観光協会で物を考えておったって、なかなかうまくいかないというのが今の実情だろうというふうに考えております。いわゆる、先ほど言われました1市4町、ここらあたりの感覚でやっていく必要もあるんではなかろうかというふうに考えるわけでございます。このあたりにつきまして、先ほどもありましたが、観光協会も法人化しようかというような話もあるようでございますし、そこらあたりの支援について、町としてどのような支援をやっていただけるのか。先ほど言いましたが、麒麟のまち観光局のほうも、そういった形でどんどん積極的に連携してやっていくという方向にしてもらえんでしょうかというような話も出ておりましたもんで、そこらあたりについて町長のお考えをお尋ねしたいと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) 言われました、やっぱり単町ではなかなか限度があると思います、単独の観光協会であれば。DMOのこともありますし、1市4町が連携、今でしたら麒麟ですから、1市6町になるんですか、そういった連携ということをとりながらいろいろなことに取り組んでいく必要があるとは思います。 ○議 長(谷本正敏君) 下田議員。 ○12番(下田敏夫君) 観光は産業だということを実践していくに当たりましては、やっぱり観光協会の力が一番必要ではないかと思いますんで、いろんなきめ細やかな対応をぜひ、町長お願いしていただいて、本町の観光産業が進展するよう、強く求めたいと思います。  最後になりましたが、11月13日に県が、鳥取県は日本スポーツ協会と文部科学省に、2033年第88回国民体育大会開催要望書を提出されました。大筋認められる方向だということだそうでございます。この国体につきましては、1985年にわかとり国体以来48年ぶりと、開催されればですね。2巡目国体、開催地としては47番目、大トリでございます。  1985年、昭和60年のわかとり国体、旧郡家町がホッケーと少年の軟式野球を受けさせていただきました。当時のホッケーは、今の人工芝でなしに天然芝でございました。中央公民館に芝を引き、八頭高校のグラウンドで芝を引いてホッケーを行いました。当時、私、大会役員の一席を汚させていただいたわけでございますが、当時一緒に大会にかかわった人が大概皆さん引退されて高齢になられまして、当時を知っておられる方もだんだんだんだん少なくなっているという、年月がたっております。  私がその当時思ったのは、やっぱり全国レベルの大会を見るというのは本当すばらしいことでございまして、これは町民にとっても将来の子どもたちにとっても大変すばらしい機会だというふうに思っております。特に私が記憶に残っておりますのが、決勝戦で国際A審判の方が笛を吹かれたんです。そしたら、それまでの試合が全然違う試合に見えるんですね。これだけの差があるんだと、そういった本当で国際的な一流の人のプレーなりそういったものを見るということは、本当すばらしいことだというふうに思っております。  また、その国体のときに、強化選手として来られた先生方が、八頭町に居ついておられます。そして、子どもたちの教育に多大なる影響を与えていただいております。施設的な面から見りゃあ、野球場、郡家球場、あれは現在、八頭中学校の野球部の専属の球場でございます。あんな立派な球場を専属に持っとる中学校はほかにはないというふうに思っております。また、社会人野球の皆さんが大きな恩恵を受けておられるということでございます。  ですから、そういった開催をするということは、それなりの効果はあるということでございます。ホッケーにいたしましても、八頭町をホッケーのまちということで育てまして、先回の質問のときにも言いましたが、八頭高校、オリンピック選手が5名出ております。これは、県下の高等学校で八頭高校だけだそうでございます。これは大変なことだというふうに思っております。  県議会のことだとかそういった話は、先ほど同僚議員のほうからありましたので、これは省かさせていただきますが、私は町営ホッケー場の施設整備、これは町長、慎重にやっていただいて、国体開催時にはホッケー競技の主会場として本町が手を挙げていただきたいというふうに考えております。町長は、どのようにお考えなのか。どうでも私は手を挙げていただきたいと思っておりますが、町長の決意をお伺いしたいと思います。 ○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。 ○町 長(吉田英人君) まず、最初に観光協会のお話です。終わりに、きめ細やかな対応をというお話でございました。シビックプライドということであれば、おもてなしということになろうかと思いますので、そういったきめ細やかな対応というのがおもてなしにつながるんだろうというふうに考えます。  それから、国体の話であります。48年ぶりということでありまして、当時、私、何歳だったかちょっとあれなんですけど、民泊等でいろいろお世話になりましたし、それから当時、私、職員として天理とそれから今市市だったですかね、今市市の社会人のチームに配属といいますか、そういった仕事をさせていただいた経過がございます。たしか、そのときは天理の社会人が優勝されたように私は思っておりますが。スティックにサインをしていただいた記憶もありまして、家にそれをいまだにありますが。  本当に、大会というのは練習は練習ですし、大会とやっぱりすばらしいものがあります。それは、中国大会でもそうですし、また全国大会でもそうであります。なかなかこの辺では見る機会がないものですから、ホッケーの試合自体をですね。なかなか町民の皆さん方へどういったイメージといいますか、そういった部分はわからないのかもわかりませんが、私も見た者とすれば、先般の八頭高校でインターハイ3位というのがありましたけど、やっぱりすばらしい試合だったというふうに思っております。  そういった中で国体をどうするんだということでありますが、ホッケーのまち八頭町とすれば、そういったホッケーの主会場に手を挙げさせていただきたいというふうには考えております。 ○議 長(谷本正敏君) 下田議員。 ○12番(下田敏夫君) 時代が変わりまして、わかとり国体のころは民泊で選手を泊めていただいて、仲よくいまだにその方々は交流をしておられます。これは本当、大変すばらしいことだというふうに思っております。  48年ぶりの2030年のころには、そういったことは多分難しいとは思いますが、国体を開催することによって、本町がますます繁栄していくことが私は望ましいことだというふうに思っておりますので、町長には全力を尽くしていただいて、ぜひ主会場となるように、そういった形で進めていただきたいと思います。  以上をもちまして、私の質問を終わります。 ○議 長(谷本正敏君) これにて、12番、下田敏夫議員の一般質問を終わります。  以上で日程第1 一般質問を終わります。 ◎散  会 ○議 長(谷本正敏君) お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、散会いたしたいと思います。
     これに御異議ございませんか。                (異議なし) ○議 長(谷本正敏君) 御異議なしと認めます。  よって、本日は、これにて散会することに決定いたしました。  本日は、これにて散会いたします。  なお、次の本会議は、12月13日、午前9時30分から再開いたします。       (平成30年12月12日 午後5時20分散会)   会議の経過を記載して、その相違がないことを証するためここに署名する。  議  長  署名議員  署名議員...