平成30年度が始まり、2カ月余りが経ちました。ことしは、平年より少し早く梅雨入りをしましたが、振り返ってみますと昨年は、台風18号、21号による災害が発生し、
公共施設、
農地農業用施設、
林道施設、合わせて16件の災害復旧の査定を受けました。ことしの2月に
災害復旧工事を発注し、現在までに8件の工事が完了し、その他の工事につきましても、鋭意復旧に努めているところであります。そういった面では、日ごろから豪雨等に対しまして、細心の注意を払ってまいりたいと考えております。
4月には町内6カ所で敬老会を開催し、多くの方に参加していただきました。また、ゴールデンウイークは、比較的天候に恵まれ、ふなおか竹林まつり、安徳の
里姫路公園まつりには町内外から多くの皆様方においでをいただき、八頭町の春の
イベントを楽しんでいただいたところであります。
5月5日には「
ぷらっとぴあ・やず」で開催された、「駅なか寄席」には60人余りの方に来場をいただき楽しい時間を、そして、5月27日の
観光協会主催の第11回、
扇ノ山山開きには、町内外から約60名の
登山愛好家の皆様方に御参加をいただき、扇ノ山の新緑を満喫していただきました。
今後も町といたしまして、
八頭町内の
地域資源を生かした
取り組みや支援を行い、多くの皆様方においでいただけるよう、
イベント等に取り組んでまいりたいと考えております。
さて、私ごとで恐縮いたしますが、このたび今後4年間、継続して町政執行という重責を担わせていただくこととなりました。これから4年間、
住民福祉のさらなる向上と元気な
まちづくりに向け努力してまいりますので、格別なる御理解と御協力を賜りますようお願いをいたします。これまで行ってまいりました仕事を継続、発展させることはもとより、
新規事業にも
取り組みたいと考えているところであります。いずれにいたしましても
議員各位、町民の皆様方との合意をもって、
行政運営を着実に行ってまいりたいと考えております。
地方創生の時代と言われて久しいわけですが、八頭町
総合戦略は、
人口減少が全国的な課題となり、八頭町の
地方創生に向けた
取り組みを示すものとして、「働く場の確保」、「
子育て環境の整備」、「ひとの流れをつくる」、「暮らし続けることができる環境をつくる」の四つの
基本戦略に加え、「
八頭イノベーション・バレーの創設」、「
因幡但馬海幸・
山幸回廊の創設」、「
八頭フルーツ街道の継承・
八頭ブランドの確立」、「
安心子育て・いきいき学習のまち八頭の創設」の四つを
重点取り組み事項として、各事業を実施しているところであります。
重点取り組み事項の
取り組み状況を申し上げます。
1点目の「
八頭イノベーション・バレー」の創設については、昨年12月に
拠点施設、
隼Lab.が当初、入居企業11社でスタートし、4月にさらに1社が入居いたしました。また、
まちづくり委員会の皆様方にも御利用をいただいておりますし、1月には1階のカフェもオープンし、
各種イベントも多数行われ、多くのお客様でにぎわっております。引き続き、利用者の確保を図るとともに、
隼Lab.発の新たな
取り組みや起業が増加していくことを期待しているところであります。
2点目の「
因幡但馬海幸・
山幸回廊の創設」については、
地域連携DMO、麒麟の
まち観光局が、本年1月に立ち上げられ、4月には業務を開始するなど、圏域での
観光振興に向けた
取り組みを本格化しております。また、3月4日には
観光列車「昭和」の運行を開始し、出発式には多くの方に御参加いただいたところです。今後も多くの
ツアー利用が見込まれており、2両目以降の導入とあわせて、さらなる
観光振興につながるものと考えております。
3点目の「
八頭フルーツ街道の継承・
八頭ブランドの確立」については、八頭町
農業ビジョンに基づき、平成29年3月から八頭町
農業公社の体制を充実するとともに、平成29年度には、
ブランド米「神兎」を栽培し、
セールスプロモーションを行うなど、持続可能な農業への
取り組みを進めております。果樹の後継者の育成や花御所柿のGI登録も進めており、引き続き地域の
基幹産業である農業の活性化を進めてまいります。
4点目の「
安心子育て・いきいき学習のまち八頭の創設」については、平成28年度から保育料の第2子以降の無償化、
放課後児童クラブの開所時間の延長を実施しております。平成29年度からは、妊娠から
子育て期にわたり、切れ目のない
支援サービス、ネウボラへとつなぐ
ワンストップサービスの拠点として、
子育て世代包括支援センターを設置し、子育てに関する問題への
早期発見等を図るとともに、
乳児家庭保育支援給付金の給付、
入学祝い金の創設、
病児保育事業も始めました。また、
学校教育の
ICT化や
プログラミング教室など、先駆的な
取り組みも推進しております。
子育て環境の整備は、子育て中の世帯からのニーズも高く、引き続き必要な
取り組みを進めてまいります。
各
基本戦略の目標であります出生数は、残念ながらここ3年、100人を下回っておりますが、転入者と転出者の差である社会減も縮小の動きも見られますし、
観光客数は53万人を超え、目標の47万人を大きく上回るなど、明るい動きも見られます。
個別事業の
達成状況は、平成28年度の50.9%から62.5%へ上昇しており、堅調に推移しているものと考えております。一方で、目標を達成している事業は固定化している傾向もあり、4年目となる今年度は、
総合戦略で掲げた各事業につきまして、より成果を上げるよう努めてまいります。
さて、私は、このたび町長の立候補に当たり、「
未来創造宣言」〜明日を創る5つのビジョン〜をスローガンに挙げ、八頭町政の五つの
まちづくり公約を掲げました。
概略を申し上げさせていただきたいと思います。
1点目は、「明日の笑顔を創る」(子育て・健康・福祉)であります。
町民の皆様方の日々の生活の基本であります
健康づくりのため、
健康診断を初め、保健、福祉、医療の連携による
健康づくりを推進しております。間もなく、みんなで支え合い、誰もが自分らしく生き生きと幸せに暮らせる福祉の
まちづくりを基本理念とした八頭町
地域福祉推進計画ができ上がります。地域で支え合う
福祉組織が未設置の5地区について、設立に向け努力をしてまいりたいと考えております。
福祉の関係では、
生活困窮者の
自立支援対策として引き続き
福祉相談窓口を充実し、
生活困窮者の自立を目指し、障がい者支援については、
福祉団体の支援を今後も推進していくとともに、
作業所設立の支援にも取り組んでまいりたいと考えております。また、
保健事業については、
健康診断受診率の向上、特にがん検診の
受診率向上や健康増進、介護予防のための水中運動、健康講座の充実を図ります。
未来を支える
子どもたちは、八頭町のかけがえのない宝物であります。拠点となる
子育て支援センターを拠点とし、
子育て支援の充実、次世代の育成を支援いたします。また、妊婦健診、特定
不妊治療費の助成の充実など、妊娠・出産・子育てにわたる切れ目のない総合的な支援を行ってまいります。本年は、郡家東・西小学校の
放課後児童クラブ施設の改修等を予定しているところであります。
2点目は、「明日の豊かさを創る」(農林水産・商工・観光)であります。
私は、常々、八頭町の
基幹産業は農業であると申し上げております。しかしながら、就業人口の減少と
農業所得の低迷や担い手の高齢化など、本町の農業を取り巻く環境は年々厳しさを増しております。
基幹産業であります農業を守るため、
有害鳥獣被害対策を強化し、
農業経営の法人化、規模拡大、
認定農業者等担い手確保に向けた支援の充実に取り組んでまいりたいと考えております。また、八頭町
農業ビジョンをもとに、米・農産物の
ブランド化、6次産業化によります付加価値を高め、
JA等関係機関と連携し、農業の振興を図ってまいります。
林業においては、
森林所有者の明確化を図るため林地台帳の整備を行い、来年から始まる
森林環境税に係る事業に向け、
森林組合等関係機関と連携し、林業振興に取り組んでまいりたいと考えております。また、活力とにぎわいのある
まちづくりには、元気な商工会が必要であります。商工会の言う、出る杭を伸ばすべく、商工会はもとより
関係機関と連携し、事業者の育成や
企業家支援、
企業誘致を推進いたします。
さらには、郡家駅
コミュニティ施設「
ぷらっとぴあ・やず」を拠点とし、
観光協会と連携しながら、情報発信はもとより町民の皆様方の憩いの場として
イベント開催や
観光情報の提供を行ってまいりますし、道の駅はっとうの改修の検討を行います。また、
地域資源を生かし、町内外との
交流事業や魅力ある
地域づくり、移住・定住の促進、
交流人口の拡大に
取り組み、地域の活性化を図ってまいります。
3点目は、「明日の輝きを創る」(教育・
スポーツ・文化)であります。
学校では、少人数学級によるきめ細やかな指導や、ICTを活用した授業など、
教育環境、
子育て環境の充実を図っております。小中学校の全学級への電子黒板の配置、2020年度から小学校での必修化が検討されている
プログラミング教育の計画的な実施、
タブレット端末の整備等を進め、ICTを活用した授業の充実を図るとともに、
小中学校教室のエアコンの整備など、今後も引き続き
教育委員会と一緒になりまして、
教育環境の充実に努めてまいります。また、郡家東・西小学校の大規模改修の検討を行います。
社会教育を充実し、地域と一体となって、
人づくり、
きずなづくり、
地域づくりを進めることにより、心豊かに暮らす
まちづくりの推進と町内に息づく伝統文化の継承を支援し、文化財の保護、活用に努め、地域の宝ともいえる大切な資源を守っていきます。
2020年、
東京オリンピックの開催が決定しておりますが、
スポーツ振興として、また、「ホッケーのまち・八頭町」として、今後、
子どもたちの
練習環境の整備、
ホッケー競技の
キャンプ地の誘致に向け、鳥取県と一緒に関係国との接触など、
取り組みを進めてまいりたいと考えております。また、現在、生涯
スポーツとして人気の高いのが
グラウンドゴルフであります。多くの皆さん方が集う
水辺プラザ等、施設の
環境整備を推進してまいります。
文化の振興については、
文化協会、
公民館利用グループと連携し、すぐれた文化、芸術に触れることができる文化祭の開催を目指してまいりますし、
公民館事業におきましても生涯学習を通じて心豊かな生活、
生きがいづくりのため、学習や講座の充実を図ります。
4点目は、「明日の安心を創る」(防災・防犯・交通・環境)であります。
やはり、町民の皆様が安心して暮らせる、安心・安全なまちが一番であります。災害に強い
環境整備を進め、
防災体制支援の拡充と
地域防災意識の高揚を図り、地域で担う
防災活動を支援いたします。
防災体制の充実を図るため、
指定緊急避難場所、
指定避難所等の見直しによる
防災マップ、
地震ハザードマップを更新いたします。
防災訓練も年々定着化しつつあり、今後も
防災訓練を通じた啓発と検証を行い、地域と一体となって有事に備えたいと考えております。また、交通安全、
防犯施設の整備を進め、
警察等関係機関と連携し、交通事故や犯罪防止の対策を推進いたします。
活力ある社会形成と安全・安心な
生活環境の確保のため、
公共施設等総合管理計画を策定し、
公共施設を初め、道路、橋梁の
長寿命化や上下水道の
老朽化対策と
施設統合の整備を進めております。今後とも、それぞれの
個別計画を策定し、計画的なインフラの整備に取り組んでまいります。
公共施設では、大江の
農泊事業の推進や
企業誘致、既存建物の
文化施設への活用、
公共施設の
洋式トイレ設置、
道路関係では、国・県と連携し、
郡家地内国道29号の
渋滞緩和策の検討を行います。また、本庁舎のあり方につきましても、改めて検討してまいりたいと考えております。
若桜鉄道については、本年3月に導入しました
観光列車「昭和」の運行に伴い、にぎわいを見せているところです。
経営改善に向け、さらなる
観光客誘致や
交流人口をふやすべく、八東駅の
すれ違い化事業、鉄道沿線にあります町内5駅の
レトロ化改修に
取り組みます。
町営バス運行については、路線や料金の見直しにより、利便性の向上を図ってまいりましたし、高齢者の日常生活の支援として、今後も引き続き助成を推進する必要があると考えております。また、鳥取県東部の
可燃物処理施設については、現在、2022年度の完成に向けて事業が進んでいるところであります。
循環型社会の対応として、可燃ごみの減量化、
環境パトロールの実施等に取り組むとともに、生ごみのリサイクルの推進をしてまいります。
5点目は、「明日のまちを共に創る」(協働・参画・人権・行政)であります。
情報を積極的に提供し、
住民自治組織、
ボランティア組織などのつながりを深め、協働と参画による町民主役の
まちづくりを推進いたします。今後も町内14会場での
行政懇談会を開催し、町民の皆様方の御意見をいただくとともに、
行政課題の把握に努め、希望される集落や団体等に出向いての
村づくり座談会の開催など、町民の皆様方と行政との情報の共有化を図ってまいります。
部落差別を初めとするあらゆる差別の解消に向けた
取り組みは、
八頭町人権を尊重する
まちづくり実施計画をもとに、
人権教育推進協議会と連携を図り、町民の皆様方の人権意識をより高め、行動と実践をすることで一人一人の人権が尊重される
まちづくりを推進してまいります。また、
行財政運営では、
職員プロジェクトや第3次八頭町
行政改革大綱に基づき、スリムで効率的な
自治行政の確立により、町民の皆様方にわかりやすい
行政運営と
行財政改革を推進するとともに、財政負担の平準化を進めてまいりたいと考えております。なお、
制度改正等につきましては、その都度、議会の皆様方に協議をしてまいります。
以上、施策の概略を申し上げました。
具体的な施策の推進につきましては、
総合計画、
総合戦略との整合性を図りながら、4年間の実績を振り返り、随時新しい施策も取り入れながら
町民福祉の向上に努めたいと考えているところでもあります。これからの八頭町を元気なまちとするため、それぞれの諸計画等をもとに、直面します
人口減少対策や地域の活性化などの課題解決に向け努力をしてまいりますので、
議員各位におかれましても、御理解と御協力をお願いたします。
最後に、
決算見込みの状況を報告させていただきます。
5月31日をもちまして、平成29年度の15会計を閉めました。
一般会計におきましては、歳入、106億4,500万円余り、歳出は、100億600万円余りで、
繰り越し事業に伴います財源、5,400万円余りを差し引きました繰越金は、5億8,500万円余りとなる見込みとなっております。また、
特別会計におきましても、おおむね順調に推移し、繰越金を生じておりますことを報告いたしておきます。
以上で、平成30年6月定例会に当たりましての挨拶とさせていただきますが、本定例会に上程します議案は、報告4件、
補正予算3件の計7件であります。十分なる御審議を賜りますようお願い申し上げまして、挨拶といたします。
ありがとうございました。
○議 長(
谷本正敏君) 以上で、町長のあいさつを終わります。
◎
一括議題の宣告
○議 長(
谷本正敏君) この際、日程第5 報告第1号 八頭町
土地開発公社の
経営状況についてから、日程第8 報告第4号 平成29年度八頭町
繰越明許費繰越計算書についてまで、報告4件を
一括議題といたします。
町長から報告内容の説明を求めます。
吉田町長。
○町 長(
吉田英人君) それでは、ただいま
一括議題となりました報告第1号から報告第4号の4件につきまして、
経営状況等を報告させていただきます。
最初に、報告第1号 八頭町
土地開発公社の
経営状況についてであります。
平成29年度は、
公社運営のための通常業務を行いました。
次に、決算の概要について報告をいたします。
収益的収入及び支出でありますが、収入は
事業外収益として、受取利息の9,000円余りであります。支出につきましては、
一般管理費として、7万2,000円余りを支出いたしております。これは、町・県の法人税、7万1,000円と
事務管理費であります。
次に、
資本的収入及び支出でありますが、
資本的収入、支出はございません。
貸借対照表の資産につきましては、現金及び預金、1,911万1,000円余り、
基本財産定期預金、500万円となっております。また、負債・資本につきましては、資本金、500万円、
前期繰越準備金、1,917万5,000円余り、当期損失は、マイナス6万3,000円余りで、資産並びに負債及び資本、それぞれの合計額は、2,411万1,000円余りとなっております。
以上で、平成29年度八頭町
土地開発公社の
経営状況の報告を終わります。
次に、報告第2号
一般財団法人八頭町
農業公社の
経営状況についてであります。
平成29年度の
事業概要を申し上げますと、農地の
利用権設定等業務では、185.2ヘクタールの
利用権設定と47.4ヘクタールの
農地中間管理事業を行っております。農作業の受託業務では、耕耘、代かき、田植え、稲刈りで48.9ヘクタール、
あぜ塗り、2,936メートルの業務を行ってまいりました。
事業実績を昨年度と比較しますと、
利用権設定等の面積では40.3ヘクタールの減、農作業の受託面積では0.6ヘクタールの減、
あぜ塗りは、2,227メートルの減となっております。
次に、
貸借対照表を見ますと、資産の部の流動資産では、現金預金が1,050万3,000円であります。
固定資産では、定期預金が2,000万円。特定資産では、建物304万円余り、
建物附属設備16万7,000円余り、什器備品1円、
減価償却累計額でマイナス105万2,000円余りですので、
固定資産合計は2,215万5,000円余りとなり、
資産合計といたしまして、3,347万1,000円余りとなっております。
負債の部では、
未払金法人税等が15万3,000円余り、未
払消費税等が54万4,000円余りなどでありますが、負債合計としましては、96万4,000円余りとなります。
概要を申し上げましたが、トータル的には
資産合計と負債及び正味財産合計、それぞれ3,347万1,000円余りで合致いたしております。
収支計算書で申し上げますと、決算額で次期繰越収支差額が1,035万1,000円余りとなり、当期末残高となります。
公社の経営方針としまして、今後も
利用権設定に伴います受託面積の拡大を図るとともに、平成27年度に策定をいたしました
農業ビジョンのプラン実行に向け、公社としての事業展開を行ってまいりたいと考えております。また、農地中間管理機構からの受託事業にも前年度に引き続き取り組む計画であります。
以上で、平成29年度の
一般財団法人八頭町
農業公社の
経営状況の報告といたします。
次に、報告第3号
八東地域振興株式会社の
経営状況についてであります。
平成29年度の
事業概要を申し上げますと、前年度に引き続き、フルーツ総合センターの受託管理及び道の駅はっとうの管理事業、また、フルーツ観光園の企画・運営を行い、道の駅利用者へのサービスの向上と販売事業の推進を図ってまいりました。
近年、常態化しつつある国道29号の交通量の減少や、お客様の高齢化等も顕著であり、事業環境は年ごとに厳しさを増しております。店舗への来客数は前年比89.6%と減少に歯どめがかからない現状となっているところであります。
このような状況下において、地元を中心とした新規のお客様へのサービス向上を図るため、出荷者の会、会員75名でありますが、を中心とした、野菜市、また8月から11月までの4カ月間、毎月2回朝市を開催してまいりました。その他、JAの生産部とも共催し、
各種イベントの開催や宣伝広報活動などを実施し、集客数の増加に努めてきたところでもあります。また、観光園につきましては、リンゴの作柄がよく、入園者、販売額とも前年並みでありましたが、雪害対策、イノシシ対策に費用がかさみ、約39万円の減収となり、当期損失金を計上する要因となりました。
全体の総売上高は、前年比93.3%の4,790万5,000円余りとなり、人件費の削減、また、ほかにも経費の徹底見直しを行うなど、効率的な事業運営に努力してまいりましたが、平成29年度につきましては、103万5,000円余りの当期損失金を計上することとなりました。結果、前期繰越損失金、11万8,098円に当期損失金、103万5,852円を加えました115万3,950円が損失金となり、積立金を取り崩し処分をいたしました。
今後も関連関係団体との連携を密にするなど、今まで以上にタイアップした
イベントや、新たにダイレクトメール、ホームページ、フェイスブック等によるPR情報発信機能の強化を図り、新規顧客、リピーター確保など、集客確保に向けより一層地域に密着し、地域から愛される事業展開を図っていかなければならないと考えております。
以上で、平成29年度の
八東地域振興株式会社の
経営状況の報告といたします。
次に、報告第4号 平成29年度八頭町
繰越明許費繰越計算書についてであります。
最初に、
一般会計の主なものを申し上げます。
総務費は、船岡庁舎非常用発電設備更新事業、若桜鉄道対策費の施設整備等で国の
補正予算に係る事業によるものであります。
次に、農林水産業費です。
農業費の産地パワーアップ事業は、国の
補正予算に係るもの、農業農村整備事業は、高瀬堰改修事業負担金と安井宿排水路改良事業工事費であります。土木費につきましては、富枝地区等の急傾斜地崩壊対策負担金事業、町道横田1号線及び新道線の改良事業等に係るもの等となっております。
災害復旧費につきましては、公共土木災害、大江志子部線ほか3件、
農地農業用施設災害、皆原頭首工ほか7件、
林道施設災害、笹ケ平線ほか3件の計16件の災害復旧を行うものであります。
一般会計では、14事業、4億7,752万9,000円を繰り越しいたしました。
次に、
特別会計であります。
簡易水道
特別会計では、八東簡易水道水源整備事業2,128万1,000円を繰り越しいたしました。公共下水道
特別会計では、公共下水道計画策定事業、下水道
長寿命化事業費1億2,070万円を繰り越しいたしました。農業集落排水
特別会計では、県施行の下峰寺地内災害復旧事業に伴う下水道施設の移設事業、181万4,000円を繰り越しいたしました。
5月31日に繰越計算書を調整いたしましたので、
地方自治法施行令第146条第2項の規定により、本議会に報告をするものであります。
よろしく御審議をお願いいたします。
○議 長(
谷本正敏君) 以上で、報告内容の説明を終わります。
ただいまの報告第1号から第4号に対する質疑は、審議の都合により6月8日の会議において行います。
◎
一括議題の宣告
○議 長(
谷本正敏君) 次に、日程第9 議案第58号 平成30年度八頭町
一般会計補正予算(第1号)から、日程第11 議案第60号 平成30年度八頭町
墓地事業特別会計補正予算(第1号)まで、3議案について
一括議題といたします。
町長から提案理由の説明を求めます。
吉田町長。
○町 長(
吉田英人君) それでは、ただいま
一括議題となりました議案第58号から議案第60号までの3議案につきまして、提案理由を申し上げます。
最初に、議案第58号 平成30年度八頭町
一般会計補正予算(第1号)であります。
今回の補正は、既定の歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ5,145万8,000円を追加しようとするものであります。
歳入の主なものを御説明いたします。
国庫支出金は、地域介護・福祉空間整備等施設整備交付金事業に伴います整備費交付金、737万円の増額であります。
県支出金は、農業費の元気な里山応援事業費補助金77万円余り、林業費の森林整備担い手育成対策事業費14万円余り、消防費では、木造住宅耐震診断補助金13万円余りを追加いたしました。
諸収入では、防火
防災訓練災害補償等共済金に5万円余りを計上しております。
町債では、ホッケー整備事業債、4,270万円を追加いたしました。
次に歳出であります。