八頭町議会 2017-03-03
平成29年第 2回定例会(第1日目 3月 3日)
平成29年第 2回定例会(第1日目 3月 3日) 平成29年第2回
八頭町議会定例会 会議録 (第1号)
招集年月日 平成29年3月3日
招集の場所
八頭町議会議場
開 会 平成29年3月3日 午前9時30分宣告
(第1日)
応招議員
1番 山本 弘敏 2番 小林 久幸 3番 坂根 實豊
4番 下田 敏夫 5番 奥田のぶよ 7番 西尾 節子
8番 小倉 一博 9番 河村 久雄 10番 川西 聡
11番 桑村 和夫 12番 尾島 勲 13番 髙橋信一郎
14番 池本 強 15番 栄田 秀之 16番 谷本 正敏
不応招議員
なし
出席議員 応招議員に同じ
欠席議員 不応招議員に同じ
〃 第14 議案第 13号 八頭町
行政区長設置条例の一部改正について
〃 第15 議案第 14号
八頭町営バスの管理及び運行に関する条例の一部改正に
ついて
〃 第16 議案第 15号 八頭町
放置家屋等の適正管理に関する条例の一部改正に
ついて
〃 第17 議案第 16号 八頭町職員の
育児休業等に関する条例の一部改正につい
て
〃 第18 議案第 17号 八頭町税条例の一部改正について
〃 第19 議案第 18号
若桜鉄道株式会社が所有し又は使用する固定資産に対す
る
固定資産税の課税免除に関する条例の一部改正につい
て
〃 第20 議案第 19号 八頭町
特別医療費助成条例の一部改正について
〃 第21 議案第 20号 八頭町産後
ヘルパー派遣手数料徴収条例の一部改正につ
いて
〃 第22 議案第 21号 八頭町
道路部分改良事業分担金徴収条例の一部改正につ
いて
〃 第23 議案第 22号 八頭町消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条
例の一部改正について
〃 第24 議案第 23号 平成28年度八頭町
一般会計補正予算(第7号)
〃 第25 議案第 24号 平成28年度八頭町
国民健康保険特別会計補正予算(第
5号)
〃 第26 議案第 25号 平成28年度八頭町
簡易水道特別会計補正予算(第4号
)
〃 第27 議案第 26号 平成28年度八頭町
住宅資金特別会計補正予算(第2号
)
〃 第28 議案第 27号 平成28年度八頭町
公共下水道特別会計補正予算(第4
号)
〃 第29 議案第 28号 平成28年度八頭町
農業集落排水特別会計補正予算(第
4号)
〃 第30 議案第 29号 平成28年度八頭町
介護保険特別会計補正予算(第3号
)
〃 第31 議案第 30号 平成28年度八頭町
宅地造成特別会計補正予算(第1号
)
〃 第32 議案第 31号 平成28年度八頭町
墓地事業特別会計補正予算(第1号
)
〃 第33 議案第 32号 平成28年度八頭町
後期高齢者医療特別会計補正予算(
第1号)
〃 第34 議案第 33号 平成29年度八頭町
一般会計予算
〃 第35 議案第 34号 平成29年度八頭町
国民健康保険特別会計予算
〃 第36 議案第 35号 平成29年度八頭町
簡易水道特別会計予算
〃 第37 議案第 36号 平成29年度八頭町
住宅資金特別会計予算
〃 第38 議案第 37号 平成29年度八頭町
公共下水道特別会計予算
〃 第39 議案第 38号 平成29年度八頭町
農業集落排水特別会計予算
〃 第40 議案第 39号 平成29年度八頭町
介護保険特別会計予算
〃 第41 議案第 40号 平成29年度八頭町
宅地造成特別会計予算
〃 第42 議案第 41号 平成29年度八頭町
墓地事業特別会計予算
〃 第43 議案第 42号 平成29年度八頭町
後期高齢者医療特別会計予算
〃 第44 議案第 43号 平成29年度八頭町上私都財産区
特別会計予算
〃 第45 議案第 44号 平成29年度八頭町市場、
覚王寺財産区
特別会計予算
〃 第46 議案第 45号 平成29年度八頭町上津黒、
下津黒財産区
特別会計予算
〃 第47 議案第 46号 平成29年度八頭町篠波財産区
特別会計予算
〃 第48 議案第 47号 平成29年度八頭町大江財産区
特別会計予算
議事の経過
◎開議宣告 (午前9時30分)
○議 長(
谷本正敏君) 皆さん、おはようございます。
ただいまの出席議員は15名で、定足数に達しております。
よって、平成29年第2回
八頭町議会定例会は成立いたしましたので、開会いたします。
ただいまから本日の会議を開きます。
◎議事日程の報告
○議 長(
谷本正敏君) 本定例会の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。
◎
会議録署名議員の指名
○議 長(
谷本正敏君) 日程第1
会議録署名議員の指名を行います。
本定例会の
会議録署名議員は、会議規則第125条の規定により
10番 川西 聡議員
11番
桑村和夫議員を指名いたします。
◎会期の決定
○議 長(
谷本正敏君) 日程第2 会期の決定についてを議題といたします。
お諮りいたします。
本定例会の会期は、本日から平成29年3月23日までの21日間といたしたいと思います。
これに御異議ございませんか。
(異議なし)
○議 長(
谷本正敏君) 御異議なしと認めます。
よって、会期は本日から平成29年3月23日までの21日間とすることに決定いたしました。
◎諸般の報告
○議 長(
谷本正敏君) 日程第3 諸般の報告を行います。
事務局長より報告させます。
事務局長。
○
事務局長(坂本美幸さん) 御報告いたします。
はじめに、請願、陳情等につきましては、本日までに受理いたしましたものは、お手元に配付の文書表のとおりでありまして、会議規則第92条の規定により、平成29年陳情第2号、第3号を
総務教育常任委員会に、平成29年陳情第1号を
産業福祉常任委員会にそれぞれ付託いたします。
次に、12月定例会以降の主な事項につきましては、お手元に配付のとおりであります。
なお、監査報告につきましては、報告書の写しの配付をもって報告にかえさせていただきます。
○議 長(
谷本正敏君) 以上で諸般の報告を終わります。
◎施政方針
○議 長(
谷本正敏君) 日程第4 ここで町長から施政方針があります。
吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 皆さん、おはようございます。
それでは、平成29年度の施政方針を述べさせていただきます。
本日、ここに平成29年第2回
八頭町議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては、何かと御多用の中、御参集いただき、御審議いただきますことに対しまして、厚く御礼を申し上げます。
新年度の
予算案並びに諸議案を審議いただくに当たり、私の町政運営に取り組む所信の一端を申し述べ、町民の皆様方並びに議員各位の御理解と御協力をお願い申し上げるものであります。
昨年は、自然災害による甚大な被害が全国で発生いたしました。4月14日に発生した熊本地震では、多くのとうとい命が失われ、住宅の倒壊や
ライフライン等に大きな被害をもたらしました。また、10月21日には、鳥取県中部を震源とする震度6弱の地震が発生いたしました。我が国は地震列島であり、どの地域でもいつ大地震が発生してもおかしくない状況であり、被害を最小限にとどめるため、防災・減災対策の点検が急務であると再認識したところであります。
暗いニュースが多かった昨年ですが、8月5日、ブラジルのリオデジャネイロで開幕したリオ五輪では、日本として過去最多となる41個のメダルを獲得するなど、
日本スポーツ界の明るいニュースとなりました。本町におきましては、
八頭中学校ホッケー部が男女そろって全国大会に出場し、
女子チームは2年連続の準優勝に輝き、駅伝においても鳥取県大会を男女とも制し、
全国大会出場を果たしました。スポーツの生み出す感動と笑顔、そして夢と誇りを実感した年でもありました。
また、
地方創生が本格的に動き出し、全国の自治体では知恵を絞ったさまざまな戦略が展開されております。
地方創生は、日本を創生する
取り組みであり、地方が元気になることが、日本全体を元気にすることにつながります。
八頭町におきましても、平成27年3月に策定いたしました第2次八頭町総合計画、同年9月に策定の八頭町
総合戦略に基づき、
人口減少対策と地域の活性化に資する
取り組みの本格的な展開を、本年はさらに加速する大切な年となります。
また、平成24年に方向性が決定された保育所、小学校、中学校の適正配置については、平成29年4月に、
船岡地域の小学校を統合した
新生船岡小学校、八東地域の小学校を統合した
新生八東小学校を開校いたします。これによりまして、小・中学校の適正配置は終了することとなります。
また、本年は、
船岡地域の保育所を統合した新
船岡保育所を開所いたしますし、八東地域の新保育所の整備に向け、設計業務に着手する計画といたしております。
行政の最大の使命である、
町民一人ひとりの健やかな暮らしを守る、この基本を確実に実現することが、
人口減少対策の要と考えております。町民、議会、行政が一つとなり「オール八頭」の力で課題に取り組むことにより、元気あふれる持続可能な八頭町の構築を目指してまいりたいと考えております。
社会経済情勢であります。我が国の経済は、所得・雇用情勢の改善を背景に、景気の緩やかな回復基調が続いております。企業の生産活動においては、持ち直しに向けた動きが続いているものの、個人消費は伸び悩みが長期化しており、
社会保険料負担の増加や若年層を中心とした将来不安の強まりなどが消費の低迷の要因ともなっております。
さらには、トランプ新
アメリカ大統領の言動や、欧州での
政治的混乱などの影響を受けて、世界経済の減速感が強まり、円高や世界的な株価の変動などが発生すれば、日本の景気の悪化も懸念されるところであります。
鳥取県におきます景気の基調としては、生産活動は一部に弱さがみられるものの、雇用情勢の着実な改善、さらには住宅投資もプラスが続き、設備投資においても医療、福祉などが押し上げ、全体の基調として持ち直しの動きが続いています。
しかしながら、地方経済を全般的に見ますと、景気回復の実感は乏しいとも言われており、今後の経済状況の推移を注視していくことが必要であると考えております。
こうした中、国では、長引くデフレからの脱却と経済の再生を最優先課題と位置づけ、三本の矢を推進してきました。平成27年10月からは、一億総活躍社会の実現を目指し、三本の矢を強化して、新三本の矢に沿った施策を推進しております。
第一の矢であります、戦後最大の
名目GDP600兆円に向けては、
地方創生、
国土強靭化、女性の活躍も含め、あらゆる政策を総動員することにより
デフレ脱却を確実なものとしつつ、経済の好循環をより確かなものにし、第二の矢であります
希望出生率1.8、第三の矢であります介護離職ゼロに向けては、子育て・介護の
環境整備等の
取り組みを進め、
国民一人ひとりの希望の実現を支え、
少子高齢化社会を乗り越えるための
潜在成長率を向上させることを目指しております。
これらの施策実現に向けた国の平成29年度の
一般会計予算案は、前年度当初比0.8%増の総額97兆4,547億円で、高齢化に伴い年金や医療など
社会保障関係経費の増加を背景に、当初予算としては5年連続で過去最大を更新することとなりました。保育士や介護人材の処遇改善、
給付型奨学金の創設といった一億総活躍社会の実現に向けた施策や、成長戦略の鍵となる研究開発などの重要な政策課題に対応する
予算編成となっております。
一般歳出の最大の歳出項目であります
社会保障関係費は、1.6%増の32兆4,735億円と過去最大に膨らみましたが、医療・介護分野で一定以上の所得がある高齢者の負担をふやすなど、伸びを圧縮しております。
歳入面では、法人税などの伸びを見込み、税収を0.2%増の57兆7,120億円とし、歳入不足を補う
新規国債発行額は0.2%減の34兆3,698億円と当初ベースでは7年連続で減少しました。この結果、歳入全体に占める借金の割合を示す
公債依存度は、35.3%と0.3ポイント改善しています。
少子高齢化という構造的問題に正面から立ち向かい、経済再生と
財政健全化を両立する中で、成長と分配の好循環を確立し、日本経済全体の
持続的拡大を目指す予算となっております。
国では平成29年度予算の早期成立を目指し、我が国の経済の好循環を確実なものにしていくこととしておりますが、税収や為替動向の見通しは立ちにくい状況であり、今後とも国の動向について注視してまいりたいと考えております。
予算編成についてであります。昨年末に示されました平成29年度
地方財政計画の歳入・歳出規模は、
東日本大震災分を除く
通常収支分で前年度比1.0%増の86兆6,100億円程度となりました。
地方の歳入の要であります地方税については、0.9%増の39兆663億円、
地方譲与税は2兆5,364億円を見込むとともに、地方自治体に交付される
出口ベースの
地方交付税は2.2%減の16兆3,298億円と5年連続で前年度を下回りました。
また、
赤字地方債であります
臨時財政対策債は、6.8%増の4兆452億円の発行額となり、
地方債依存度は10.6%と前年度に比較して0.3ポイント悪化した状況となっております。
歳出では、平成27年度に創設された、まち・ひと・し
ごと創生事業費について引き続き同額が確保されましたが、リーマン・ショック後の経済危機に対応するために創設された
歳出特別枠、
地域経済基盤強化・
雇用等対策費は2,500億円の減額となっております。
地方財政計画では、税収の伸びなど、一部に明るい兆しが見えるものの、平成29年度末見込みで195兆円にのぼる
借入金残高を初め、
少子高齢化の進行、公共施設の老朽化など、多くの課題を抱えており、地方財政は依然として厳しい環境にあります。
このような財政状況を踏まえ、編成いたしました平成29年度の八頭町の予算案の概要について申し上げます。
本町の歳入の5割を占める
地方交付税は、平成26年度をもって
合併特例期間が終了し、平成32年度の完全一本算定に向けて、
特例加算額の
段階的縮減が行われており、財政運営を取り巻く環境は厳しさを増しています。
少子高齢化の進展は、
社会保障関係経費の増大となって財政指標にあらわれており、
経常収支比率が悪化する中、これまで以上に減少する一般財源で、増加する
義務的経費を賄っていかなければなりません。
こうした財政状況のもと、八頭町の
予算編成につきましては、平成29年度
予算編成方針により、
コスト感覚と創意工夫による事業の見直し、
町民ニーズを的確に反映した魅力ある事業展開に知恵を絞り、必要性・効果・効率性を検討することで、必要な分野に限られた財源を重点的かつ効率的に配分することを基本といたしました。
平成29年度の
一般会計の予算規模につきましては、総額で99億7,300万円、前年度と比較しますと、額にして9億1,700万円、率にして8.4%の大幅な減となっております。主因といたしましては、
船岡地域の新保育所の整備事業及び
新生八東小学校の
整備事業等の
大型ハード事業が終了することによるものであります。
歳入では、自主財源の柱であります町税収入について、新築家屋、
償却資産等の
固定資産税の増収を見込むとともに、
軽自動車税の制度改正による増額と合わせ、町税全体としましては、前年度に対して770万円増の12億6,700万円余りを見込んでおります。
町税等の
自主財源比率は17.9%であり、引き続き
地方交付税や国・県支出金、地方債などの
依存財源主体の財政運営となっております。
依存財源の大半を占める
地方交付税については、平成29年度の
地方財政計画及び合併算定がえによる特例措置の
段階的縮減により、対前年1.8%減の51億3,100万円を見込んでおります。
また、不足する財源につきましては、
財政調整基金等からの繰り入れで措置しております。
一方、歳出面においては、八頭町
総合戦略に掲げた空き施設の活用事業、
防災関連事業、
道路改良事業などの
ハード事業、また
障害者福祉費、
特別医療対策費、
児童措置費等の扶助費など、
社会保障関係経費に相当の財政需要が見込まれるほか、
特別会計への繰出金についても、引き続き増加が見込まれるところであります。
なお、当初予算は基本的な年間予算としておりますが、制度改正、災害、その他
緊急事態等やむを得ないものにつきましては、その都度、議会に相談させていただきながら、対応してまいりたいと考えております。
次に、
総合戦略の
重点取り組み事項についてであります。平成27年9月に策定いたしました八頭町
総合戦略は、平成28年度から本格的な事業展開が始まっております。
昨年12月には、
検証委員会で
総合戦略の進捗状況、見直し等について検証いただき、数値目標の修正、新たな
取り組みの追加を提言いただいたところであります。
重点取り組み事項、4項目について、進捗状況及び平成29年度の
取り組みを説明いたします。
1つ目の
取り組みは、
八頭イノベーション・バレーの創設でございます。学校の跡地など空き施設を活用し、
サテライトオフィスの開設など
情報関連企業等の誘致や、地域住民が集う拠点としての整備に
取り組みます。イノベーターが活躍するまちの創造を目指し、平成29年度は施設の改修に着手し、本格的な事業展開を図ってまいります。
2つ目の
取り組みは、因幡但馬海幸・山幸回廊の創設です。昨年は、広域観光のグランドデザイン、インターネット媒体を通じたプロモーション、観光ガイドアプリの開発、八頭町PR動画の作成など、因幡地域と但馬地域が連携し、広域的な観光の振興に
取り組みました。今年度は
取り組みを加速化するとともに、若桜鉄道については、車両改修にあわせた観光列車化などに
取り組みます。
3つ目の
取り組みは、八頭フルーツ街道の継承・八頭ブランドの確立であります。昨年3月に策定した八頭町農業ビジョンに基づきまして、八頭町農業公社の組織・機能を強化し、ビジョンに掲げる営農支援センターの立ち上げを行い、農地の集積、担い手育成に向けたサポート体制づくり、農業団体等との連携を図り、後継者の育成、農産物のブランド化、6次産業化の推進に取り組んでまいります。
4つ目の
取り組みは、安心子育て・いきいき学習のまち八頭の創設です。昨年来、第2子以降の保育料の無償化、放課後児童クラブの時間延長、多様な保育サービスの提供、少人数学級によるきめ細かな指導や、ICTを活用した授業など教育環境、子育て環境の充実に努めております。小・中学校全学級への電子黒板の配置、平成32年度から小学校での必修化が検討されているプログラミング教育の計画的実施、タブレット端末の整備等を進め、ICTを活用した授業の充実を図ってまいります。
次に、新規事業でございます。平成29年度の主要な新規事業を申し上げます。
総務費では、町税等のコンビニ納付に向けたシステム改修が終了しましたので、平成29年度課税分よりコンビニ納付が可能となります。今後は、町税のほか、保育料、水道使用料等についてもコンビニで納付いただけます。
地方創生推進事業として、お試し住宅整備事業、若桜鉄道駅舎等改修事業を予定しております。また、NHKのテレビ公開番組として、「鳥取・八頭発 うた自慢」を八東体育文化センターで5月に開催予定といたしております。
民生費では、平成29年度で計画期間が終了する地域福祉計画の策定を行います。子育て支援策の充実としては、現在、第2子以降の保育料無償化を実施していますが、新年度から、在宅育児世帯にも経済的に支援することで、子育ての選択肢を広げることを目的に、鳥取県とタイアップし、在宅育児世帯支援事業を新たに創設します。また、平成31年4月に開所を予定いたしております、八東地域の新保育所の設計業務に着手をいたします。
衛生費では、平成25年に策定した健康づくり計画、健康やず21、第2次でございますが、の中間評価を行い、必要な見直しを行います。
農林水産業費では、農業委員会制度の改正により、農業委員に加えて、農地パトロールなどの現地活動を主に行う、農地利用最適化推進員を新たに設置いたします。また、農道・水路等の農業用施設の改修、補修の経費に対する町単独助成事業を新設いたします。
ハード事業としては、安井地区の農業基盤整備の水路改修工事、上私都地区の改善センター建設工事を予定しております。また、クヌギ原木林緊急造成事業によるしいたけ栽培用原木の安定的な供給に
取り組みます。
商工費では、民宿を開設する場合の支援制度に住宅改修費を追加するとともに、複数の民家が共同して取り組む場合の補助金上限額の引き上げを行います。また、起業家支援補助金の上限額についても、引き上げをすることといたしております。
土木費では、町道橋の上町橋、天満橋、中村橋の改良事業の測量設計を実施する予定としております。また、道路ストック長寿命化事業による町道大江志子部線のトンネル調査に着手するとともに、八東地域に配備予定のロータリー除雪車の購入を計画いたしております。
消防費では、消防力強化対策として八東地区第2分団の消防ポンプ自動車の更新を計画しております。また、集落自主防災組織の保有する小型動力消防ポンプの更新、2台を予定をいたしております。
教育費では、平成29年4月に小学校及び中学校に入学する新入学児童生徒へ、学用品費等の助成を行う新入学祝い金制度を創設いたします。
また、スポーツ振興対策として、スポーツ指導員を配置し、技術力の向上を図るとともに、スポーツ施設の安全対策として、郡家球場に安全ラバーを設置する工事を予定しております。東京五輪のホッケー競技事前合宿地の誘致に向け、鳥取県、県ホッケー協会と連携し、本格的な誘致活動に
取り組みます。
簡易水道
特別会計では、八東簡易水道丹比系水源の水源工事と送水管工事を予定しております。
公共下水道会計では、懸案でありました郡家地域の排水対策の調査業務に着手をいたします。
次に、主要事業でございます。主要事業につきましては、お手元に配付しております当初予算概要説明書のとおりでありますので、後で御確認をいただけたらと思います。
次に、平成29年度当初予算案における主な施策について、第2次八頭町総合計画の七つの柱に沿って、八頭町
総合戦略の施策とあわせて説明をさせていただきます。
まず、1つ目の柱であります「住民が主役のまちづくり」(協働)についてであります。
1点目は、住民参画社会の推進であります。これからのまちづくりは、地域の抱える課題に的確に対応し、効果的な行政サービスを目指す上で、行政と住民のなお一層の協働・連携が求められています。自分たちの地域や地区のことは、そこに住んでいる人が一番よくわかります。
町民一人ひとりがまちづくりに参画し、地域の実情や課題を把握する中で、住民と行政が知恵と力を出し合うことが、住民参画の推進につながります。各種計画等の策定過程からの参画、集落等に出向いての村づくり座談会、町内14地区での行政懇談会の開催、各種団体との意見交換などを通じて、住民ニーズの的確な把握と地域課題の共有を図り、行政と住民との協働による住民参加のまちづくりを推進いたします。また、ホームページやケーブルテレビ、身近な行政情報紙である「広報やず」による積極的な情報提供に努めます。
2点目は、人権尊重のまちづくりであります。本町では、合併と同時に、八頭町部落差別撤廃・人権擁護に関する条例を制定し、人権尊重のまちづくりを推進してまいりました。国では、平成28年12月に部落差別の解消に関する基本理念を定めた部落差別の解消の推進に関する法律を制定し、部落差別のない社会の実現を目指しています。全ての人々の人権が尊重される社会の実現には、まず一人ひとりがみずからの課題として人権問題について考え、行動することが大切です。人権教育・啓発の推進及び町行政全般における人権施策の基本方針となる八頭町人権を尊重するまちづくり基本計画及び実施計画をもとに、部落差別を初めとするあらゆる差別の解消に向け、人権意識を高め、行動と実践につなげることで、一人ひとりの人権が尊重される社会の実現を目指します。
3点目は、男女共同参画の推進であります。男女共同参画社会は、男女が互いの人権を尊重し合い、性別や世代にとらわれることなく、男女それぞれの個性や能力を生かせる社会です。平成28年度からスタートした、第3次八頭町男女共同参画プランに基づき、引き続き、男女が性別にかかわりなく個人の能力を生かし、あらゆる分野でいきいきと活躍できる男女共同参画社会の実現に向け、啓発活動や男女共同参画フェスティバルの開催、男女共同参画リーダーの養成などに
取り組みます。
また、政策、方針決定過程への女性の参画拡大と各種審議会委員等への女性登用率50%達成を目指してまいります。
4点目は、コミュニティ活動の推進であります。人口の減少や高齢化が進行する中にあって、コミュニティ活動の果たす役割は、ますます重要になっており、地域独自の歴史的・文化的要素、景観資源等を活用しながら地域の特色を生かした活動が必要であります。地域・集落を単位として住民みずからが取り組むイベント、健康づくり、環境美化運動、自主防災活動や地域固有の伝統・文化を継承する活動を支援し、地域コミュニティの維持と活性化に取り組んでまいります。また、一人ひとりが能力や経験を存分に生かし、社会の担い手として活躍できる場としてのコミュニティ活動を推進してまいります。
5点目は、広域行政の推進であります。広域的な行政需要は増大化する傾向にあり、住民二ーズの多様化・高度化に対応し、効率的な行政運営を行うため、市町村の行政区域を越えて取り組むべき課題や事務は一部事務組合や、広域連合で処理をしております。また、観光振興など広域的な実施が効果的である事業については、圏域を越えて連携しているところであります。東部広域行政管理組合によるごみ処理、消防、火葬場等の事業のほか、多くの分野で共同処理を行っていますが、懸案でありました新可燃物処理施設事業に本年度から本格的に着手をいたします。また、平成30年度から、都道府県が国民健康保険の財政運営の主体となることから、新たな制度への円滑な移行に向けた協議を進めます。
次に、2つ目の柱であります「やすらぎと生きがいのあるまちづくり」(健康・福祉・子育て)についてであります。
1点目は、健康づくりの推進であります。全ての町民が心身ともに健康で元気に生活できる八頭町をつくるため、日常生活における生活習慣病の発生予防に努めます。食生活の改善、日々の運動習慣の見直し、十分な睡眠と休養など、日常の生活と健康とのかかわりについて、正しい知識の普及と実践につなげる活動に
取り組みます。また、疾病の早期発見、早期治療につなげる各種検診事業を充実し、受診勧奨を積極的に進め、受診率の向上を図るとともに、鳥取県東部医師会、東部歯科医師会、町社会福祉協議会、食生活改善推進員連絡協議会等の関係団体と連携し、町民の健康保持・増進に努めてまいります。
2点目は、高齢者福祉・障害者福祉の充実であります。現在、我が国は国民の4人に1人が65歳以上という超高齢化社会を迎えており、今後も早いスピードで高齢人口が増加することが予想されております。現在、八頭町地域福祉計画に基づいて施策を推進していますが、本計画が平成29年度で終了することから、現在の地域福祉計画を見直し、社会情勢の変化や住民の二ーズに対応する新たな地域福祉計画の策定に
取り組みます。今後も、旧小学校区単位で設置を進めています地域福祉推進組織のまちづくり委員会の立ち上げを支援し、地域福祉の拠点となる施設を計画的に整備いたします。
また、高齢者虐待の防止・早期発見やひとり暮らし高齢者の地域社会全体での見守りを初めとする支え合い活動の輪を広げてまいります。
障害者福祉につきましては、平成28年4月に施行された障がい者差別解消法に基づく
取り組みや、一億総活躍社会に向けて積極的に社会参加のできる環境整備を図ります。また、障害のある方が日々安心して生活できるよう、あいサポーターの養成を推進するとともに、ライフステージに応じたサービスの提供・本人の意欲と能力に応じた就労支援への相談・調整機能の充実を図り、障害のある方の自立を支援してまいります。
3点目は、生きがいづくりの推進であります。生きがいの探求や社会奉仕など、地域に寄与する活動を展開し、魅力ある組織として老人クラブがあります。老人クラブは、スポーツ活動、文化活動、奉仕活動を通じた高齢の方の交流の場となっております。周囲との接触が少なくなることで増す孤独感や不安感を解消し、新しい生きがいづくりのできる場として、老人クラブの運営を支援してまいります。
あわせて高齢者の身近な交流の場として、ふれあいサロンの充実を図り、地域の連携を深めてまいります。また、経験、技術、知識を生かした就業の場を提供するシルバー人材センターの会員数の拡大に向け、PRに努めるとともに、町の業務で委託が可能なものは、積極的に委託するよう努めます。
4点目は、子育て支援の充実であります。少子化の問題は日本の社会・経済・地域など幅広い分野に大きな影響を与えるものであり、我が国が直面している大きな課題であります。国は、一億総活躍社会の実現に向け、仕事と両立ができる環境づくりと、結婚から妊娠・出産、子育てまで切れ目ない支援により、少子化の流れに歯どめをかけようとしております。
八頭町では、平成28年度より子育て支援の内容を拡充して、第2子以降の保育料を無償化し、多子世帯の経済的負担の軽減を図っております。平成29年度からは、保育施設を利用せずに家庭で子育てをする在宅育児世帯への支援制度を創設することで、子育ての選択肢を広げるとともに、小学校及び中学校に入学する新入学の児童・生徒に学用品費等の助成を行う新入学祝い金制度を創設し、子育て世代の負担軽減を図るようにいたしております。
また、保育施設の適正配置による効率的な保育所運営と、保育二ーズに対応した延長保育、土曜日午後保育、病後児保育、一時保育等の特別保育を充実し、多様な保育サービスを提供いたします。
放課後児童クラブにつきましては、受け入れ時間を延長し、利用者の利便性を図ります。
あわせて少子化の要因の一つでもある未婚・晩婚に対応するため、昨年度に引き続き、近隣自治体とも連携し、独身男女の出会いの場を創出するとともに、広域的な結婚活動の支援に取り組んでまいります。
次に、3つ目の柱であります。「安心安全な暮らしづくり」(交通、防災)についてであります。
1点目は、地域情報化の促進であります。町内全域への光ケーブル網の整備によりまして、町内全域で光インターネットが利用できるようになるなど、ブロードバンド環境が整備されましたが、まだまだ加入世帯が少ない状況にあります。行政情報や観光・イベント情報等を積極的に情報発信するとともに、ケーブルテレビのコミュニティチャンネルの内容を充実し、朝日テレビ系の受信を確実なものとして、加入率の向上を目指してまいります。あわせて加入促進キャンペーンを実施することといたしております。
2点目は、道路・交通環境の充実であります。安心・安全な住みよい地域社会をつくるためには、道路、河川、生活環境等の整備を積極的に推進する必要があります。町道の整備については、国の社会資本整備交付金を活用して整備を進めています。近年、要望額を大きく下回る配分が続いており、整備計画の延期を余儀なくされている状況ですが、限られた財源を有効に活用し、効果的、効率的な道路整備の推進に努めてまいります。
主な幹線町道では、新道線、横田一号線の改良を引き続き実施いたします。国道、県道の改良につきましても、国・県に強く要望してまいります。
公共交通機関は、学生の通学や、高齢者の通院・買い物等、生活に欠かすことのできない重要な交通手段です。現在、町営で運行しておりますさんさんバスは、利用促進を図るため、全運行路線で定額の運賃といたしております。また、タクシー補助については遠距離の利用者の負担軽減を図るため、負担額の上限を引き下げるようにいたしております。
若桜鉄道は、平成21年4月から上下分離方式で運営していますが、厳しい経営状態が続いております。昨年度より若桜鉄道が所有している車両についても若桜町、八頭町、両町の所有とし、運行経費の軽減を図り、平成29年度から
総合戦略に沿った若桜鉄道の観光列車化に向けて車両の改修に着手をいたします。今後も引き続き乗車運動を展開するとともに、観光客の誘致や鉄道沿線の住民団体と連携したイベント開催などの事業に
取り組み、若桜鉄道利用者の増加を図ってまいりたいと考えております。
3点目は、住環境の充実であります。移住・定住の環境整備として空き家の利用は有効な手段となります。空き家登録バンクの充実を図り、空き家入居者に対するリフォーム助成の活用を推進してまいります。
民間事業者による宅地造成事業に対する助成制度を継続し、民間による宅地造成事業の支援を図ります。町営の宅地造成については、造成場所の調査を含めて引き続き検討してまいりたいと考えております。また、新築住宅における
固定資産税の負担軽減措置も継続してまいります。
簡易水道につきましては、老朽化した施設の計画的な更新を行うとともに、八東簡易水道丹比系の水源の整備を引き続き行います。下水道においては、建設から年数が経過することから、長寿命化計画に基づく計画的な設備の更新を図ります。また、郡家地域の排水対策の計画調査を予定しております。
4点目は、地域防災・防犯体制の推進であります。毎年のように日本列島を自然災害が襲っております。特徴的なのは、これまで地震や水害をほとんど経験していなかった地域が災害に見舞われていることであります。行政の最も重要な使命である、誰もが安心・安全に暮らせる災害に強いまちづくりに取り組む必要があり、自然災害を未然に防止する砂防・治山・治水事業を県と一体となって推進し、災害に強いまちづくりを進めます。
住民の防災.危機管理意識の高揚を図るため、防災訓練の全集落での実施とモデル地区を指定して、要支援者の避難を含めた総合的な訓練を実施いたします。
鳥取県中部地震では、地域単位の自主防災組織や自治会など、住民の支え合いの重要性が浮き彫りになりました。住民が主体となった防災体制づくりの要となる自治会、自主防災組織を強化し、小型消防ポンプの更新等を計画的に進めてまいります。
防犯対策は、青色パトロール車による見守り活動を継続するとともに、集落が実施する防犯灯の設置・修繕に対する助成を行い、安全なまちづくりに努めます。
交通安全の推進では、事故防止の観点から、警察や交通安全協会と連携を図り、啓発活動を実施し、交通安全意識の高揚を図ります。
5点目は、消費者保護行政の充実であります。深刻化する消費者被害に対応するため、消費者の安全・安心の確保に向けた
取り組みを強化してまいります。特に高齢者を狙った振り込め詐欺が後を絶たない状況であり、消費生活相談センター、金融機関、警察等と連携し、被害防止と啓発を図ります。また、ケーブルテレビによる啓発、高齢者大学等への消費者保護出前講座の開催など、消費者保護行政の充実を図ってまいります。
次に、4つ目の柱であります。「環境共生のまちづくり」(自然と環境保全)についてであります。
1点目は、自然環境・景観の保全と活用であります。生活の源である自然や水源を守り育てていくことは、今を生きる私たちの使命であり、先人から受け継いできたすばらしい自然環境、景観は、未来に残していくべき貴重な地域資源であり、財産であります。この恵まれた豊かな自然を守る活動として、住民の皆様方やNPO法人等と協力して、道路、河川の美化活動を展開するとともに、不法投棄の防止対策として環境パトロールを実施してまいります。また、八東ふるさとの森は、珍しい野鳥の生息地として多くの愛鳥家が訪れる癒しのスポットとして脚光を浴びております。これらの町内の貴重な地域資源との調和を図りながら、自然体験や観光への活用も図ってまいります。
2点目は、資源・エネルギー対策の推進であります。東日本大震災以降、各地の原子力発電所の停止に伴う火力発電所の稼働の増加等を要因とした温室効果ガス排出量が増加しています。石油などの化石燃料は限りがあるエネルギー資源であります。これに対し、太陽光、水力、風力などのエネルギーは資源が枯渇しないエネルギーです。再生可能なエネルギーの普及拡大は、地球温暖化対策、非常時のエネルギーの供給のほか、循環型社会形成に不可欠であり、自然が持つ効率的で環境への影響が少ない再生可能エネルギーの普及を推進します。循環型社会への転換に向けて、住宅・集落集会所などへの太陽光発電設備の設置の促進や、小水力発電施設の整備等を県と連携しながら推進してまいります。
次に、五つ目の柱であります。「活力ある産業づくり」(産業・観光・雇用)についてであります。
1点目は、農林水産業の振興であります。農業・農村は、食料の供給や国土の保全などの役割に加え、良好な自然環境の保持、地域における雇用機会の創出など重要な役割を担っています。しかしながら、消費者の嗜好の変化による販売量の減、農業収入の低迷、後継者不足による就業者の高齢化など、本町の農業を取り巻く状況は、大変厳しいものとなっております。八頭町の農業を持続可能なものとするため、国が定めた食糧・農業・農村基本計画を踏まえ、昨年、策定した八頭町農業ビジョンをもとに、八頭町農業公社の機能強化を図り、集落営農の組織化、遊休農地の解消、農地の利用集積、新規就農者への支援を促進し、農業の担い手、農業後継者の確保を目指します。
また、農産物のブランド化や新たな加工品の開発など6次産業化への
取り組みを支援するとともに、畜産・酪農の体質強化を図るため、畜産クライスター事業等への支援を継続してまいります。
有害鳥獣対策については、県や猟友会と連携した効果的な被害防止対策と、狩猟者の育成・確保に取り組んでまいります。
森林は、産業活動のほか、水源かん養、災害防止、二酸化炭素吸収など公益的機能の発揮が期待され、地域住民の生活と深く結びついております。森林の多様な公益的機能を維持・向上するため、間伐、保育を中心に計画的な施業を進める必要があることから、森林組合等と連携し、造林・間伐等を促進してまいります。
また、林道の整備を推進するとともに、間伐対象森林の団地化、作業道の整備、山林施業の機械化を通じた林業の低コスト化を推進してまいります。特用林産物として県がブランド化を進める「茸王」の生産拡大、栽培用原木となるクヌギの安定的な供給の
取り組みを支援いたします。
2点目は、商工業の振興であります。町内の商店は、経営者の高齢化、人口減少による購買力の低下、近隣大型店への消費流失により厳しい経営状況にあります。企業も中小企業が多く、景気の波を受けやすい環境にあります。地域の生活を支える商業を将来的に維持するため、商工会等の関係機関と連携し、経営基盤の強化を図りつつ、プレミアム商品券の助成を行うなど、町内での消費拡大の
取り組みを支援してまいります。
企業誘致の促進につきましては、空き施設を活用した
サテライトオフィスの誘致や起業意向を持つ人材やグループを発掘し、国や県、町の起業・創業支援制度とのマッチングを図り、起業の促進に努めます。
3点目は、観光の振興であります。近年では、旅行形態の個人化・グループ化、旅行商品の低価格化、体験型観光の需要拡大など、観光に対する嗜好の変化と多様化が進んでおります。八頭町の観光情報の発信拠点である郡家駅コミュニティ施設「ぷらっとぴあ・やず」の機能の充実、活用を指定管理者の八頭町観光協会とともに進めてまいります。
また、旅行業者とのタイアップや外部団体との連携を進め、さまざまな観光資源を有効に結びつけた観光メニュー等を調査・研究し、観光の魅力向上に努めます。
鳥取因幡地方と但馬を含めた広域観光ルート「因幡但馬海幸・山幸回廊」、Gバス運行、現在、計画が進んでいる鳥取因幡DMOの設立など、行政区域を越えた広域的な観光振興とあわせて、姫路公園、竹林公園、ふるさとの森など、町内にある公園や登録有形文化財となっている若桜鉄道を活用した着地型、体験型旅行の
取り組みを支援してまいります。また、本年4月にオープンする「やずミニSL博物館」の魅力を最大限に生かし、交流人口の増加と地域活性化に
取り組みます。
4点目は、連携・交流の推進であります。八頭町の豊かな自然、歴史、文化、特産品などの地域資源を生かし、国内外の地域との交流人口の拡大を目指します。関西事務所を拠点とした関西圏への情報発信や移住・定住相談会、交流イベントを鳥取県や東部圏域市町村と連携した
取り組みとして進めてまいります。また、国際的視野を持った子どもたちの育成を目指し、韓国横城郡との子ども交流を継続してまいります。
5点目は、雇用の促進であります。人口の流出をとめ、移住者をふやすには、地方でたくさんの魅力のある雇用機会をつくっていくことが重要であり、このことは出生率の引き上げにもつながる重要な施策となります。
企業誘致においては、鳥取県東部圏域の中で広域的な連携・協力のもとに進めるとともに、起業を目指す人の事業展開を経営面、技術面から支援してまいります。また、農業、林業、商工業等の地場産業の新たなビジネス展開を支援し、雇用機会の拡大を目指してまいります。
次に、6つ目の柱であります。「こころ豊かな人づくり」(教育・文化)についてであります。
1点目は、学校教育の充実であります。平成27年4月の八頭中学校開校に続き、平成29年4月から
船岡地域の小学校を統合した
新生船岡小学校、八東地域の小学校を統合した
新生八東小学校が開校いたします。これにより、町内の小・中学校の適正配置が完了となります。新しい教育環境の中で、時代の変化に応じた新たな知識・技術を身につけるため、その基盤となる確かな学力と将来の社会的自立に向け、生きる力を育み、豊かな人間性を養う教育を推進します。
アクティブラーニングの導入やICT教育に係る環境整備、外国語指導助手を活用した英語学習、プログラミング教育の計画的実施など、特色ある教育を展開いたします。
また、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー等の活用による教育相談事業を充実し、いじめや不登校のない学校づくりを進めるとともに、少人数学級、小学校は30人、中学校は33人による一人ひとりの個性や学力を伸ばすきめ細かな教育を推進します。
2点目は、社会教育の充実であります。公民館などの社会教育施設は、地域の皆様方にとって最も身近で、利用しやすい生涯学習活動、コミユニティ活動の場として大きな役割を果たしております。中央公民館では、町全域を対象とした事業を実施し、地区公民館では、地域づくりの拠点として、地域の自主的な事業が実施されております。子どもから高齢者まで幅広い年齢層を対象とした学習講座を開設し、学習した成果をまちづくりに生かす仕組みづくりを進め、地域における活躍の場の創出に努めます。教育関係団体や住民グループなどの二ーズに応じて、専門知識、技術を有した人材を派遣することにより、自主的な学習活動の支援を行います。
図書館に対する多種多様化する住民ニーズに応えるため、幅広いジャンルの図書の収集に努めるとともに、図書館ネットワークを活用したさまざまな資料・情報の収集を行い、多くの方が利用しやすい図書館となるよう、環境整備を進め、いつでも・どこでも・誰でも利用していただける身近な図書館にしてまいります。
3点目は、生涯スポーツの推進であります。
町民一人ひとりが、それぞれのライフステージに応じて、いつでも、どこでも気軽に楽しくスポーツ・レクリエーション活動に親しむことができる環境づくりに
取り組みます。心身の健康保持・増進のため、スポーツの果たす役割は非常に大きいと考えております。健康長寿を目指す上で、高齢者の運動やスポーツの習慣化は健康管理を行う上で大きな効果があるとともに、生きがいづくりにもつながることから、老人クラブ、社会福祉協議会等と連携し、スポーツ事業の推進に努めてまいります。
また、誰もが気軽にスポーツを楽しみ、親しみやすいものとするため、町体育協会による各種スポーツ大会やスポーツ教室の開催、スポーツ推進委員による普及・啓発により生涯スポーツの推進を図ってまいります。本町最大のスポーツイベントである森下広一杯八頭町マラソン大会については、県内外の方に楽しんでいただける大会となるよう、企画の充実を図ります。
4点目は、芸術・文化活動の推進であります。これまで行ってきた文化・芸術活動をさらに充実させ、より多くの人が文化・芸術にふれる機会を提供し、地域の文化力向上に努めます。芸術・文化は、人の心を豊かにし、創造性と感性を育むとともに、ゆとりや癒し、感動を与えてくれます。町内の芸術・文化活動に取り組む個人・団体を支援することにより、芸術・文化の発展を目指すとともに、八頭町文化協会、各地区公民館グループとの連携による文化イベントの開催など、すぐれた芸術文化の鑑賞・体験の機会を充実してまいります。
5点目は、文化財の保護・保存であります。本町は、豊かな自然と長い歴史の中で形成された多くの特色のある文化財を有しています。長い歴史と伝統文化に支えられた貴重な伝統芸能、祭りなどの民俗文化財の保存・伝承活動への支援を行います。
埋蔵文化財については、開発事業との調整により、保護を図るとともに、記録保存の必要な遺跡については発掘調査を実施いたします。文化財は地域住民を初め、多くの人々のための歴史、文化教育や生涯学習、体験学習の生きた教材として活用することができる貴重な資源であります。
町民一人ひとりが先人から継承した多くの貴重な文化財の重要性を認識し、地域が一体となって積極的な保護を図るとともに、学習教材や観光資源としての活用も図ってまいります。
最後に、7つ目の柱、「効率的で効果的な行財政運営」であります。
八頭町では、第3次八頭町行政改革大綱に基づき、多様化する住民ニーズに的確に対応しながら、必要な行政サービスを将来にわたって安定的に提供していくため、行政改革大綱の柱である、効率的・効果的な行政システムの構築、持続可能な財政運営の確立、町民の参画と協働による行政運営の三つの視点のもとに、簡素で効率的な行財政運営に取り組んでおります。
行政課題に即した効率的な組織の見直し、定員管理の適正化を進めるとともに、職員の能力開発のための研修、女性職員の登用拡大を進め、職員の意欲と資質の向上に努めます。
財政運営につきましては、合併特例法による普通
地方交付税の特例措置が、平成27年度から段階的に縮減され、平成31年度をもってその措置が終了することから、
地方交付税削減の影響、税収の低迷など財政運営は非常に厳しいものが予想されます。
こうしたことから、引き続き、歳入・歳出の両面から見直しを行い、財政の健全化を維持し、持続可能な財政基盤の構築に向けた
取り組みを推進いたします。
また、
少子高齢化の進行など社会構造が大きく変化する中で、次々と生まれる新たな課題や多様化する
町民ニーズに行政だけの力で対応することは困難といえます。行政情報を広く提供しながら、町民の皆様方の御意見や提案を受け入れ、住民、行政の連携・協働の行政運営を進めてまいります。
以上、第2次八頭町総合計画に沿いまして、
総合戦略の施策とあわせて概略を申し上げました。町民の皆様方一人ひとりの力は小さくとも、八頭町を愛する全ての人が一つになれば、八頭町の明るい未来を築く大きな力となると確信しております。皆様方とともにこの大きな目標に向かって確実な歩みを進めてまいりたいと考えております。
平成29年度の八頭町の各会計の予算総額は次のとおりであります。15会計合わせまして166億1,283万1,000円であります。
以上、平成29年度の予算案を提出に当たり、町政に臨む私の所信と基本方針を説明申し上げました。
町民の皆様が、安全・安心にいきいきと生活することができるまちを築いていくとともに、にぎわいと活力のあふれる「人が輝き未来が輝くまち八頭町」の実現に向けて全力を尽くしてまいりますので、町民の皆様方はもとより、議員各位の御理解と御協力を心からお願いを申し上げます。
結びに、町民の皆様方、議員各位の御健勝と御多幸を御祈念申し上げ、平成29年度の施政方針といたします。
長時間、ありがとうございました。
○議 長(
谷本正敏君) 以上で、町長の施政方針を終わります。
◎休 憩
○議 長(
谷本正敏君) 暫時休憩いたします。 (午前10時30分)
◎再 開
○議 長(
谷本正敏君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。
(午前10時45分)
◎一括議題の宣告
○議 長(
谷本正敏君) この際、日程第5 議案第4号
人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて(その1)から、日程第6 議案第5号
人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて(その2)まで、2議案について一括議題といたします。
町長から提案理由の説明を求めます。
吉田町長。
○町 長(吉田英人君) それでは、ただいま一括議題となりました議案第4号から議案第5号までの2議案につきまして、提案理由を申し上げます。
議案第4号
人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて(その1)であります。
人権擁護委員は、法務大臣が委嘱し、任期は3年間となっており、現在、八頭町では10名の
人権擁護委員の皆様に御活躍をいただいております。今回、2名の方が平成29年6月30日をもって任期満了となりますので、候補者の推薦をいたそうとするものであります。
議案第4号は、八頭町山田1番地1、奥田啓一さんの推薦につき議会の意見を求めるものであります。奥田さんは、平成23年7月より、
人権擁護委員として御尽力をいただいており、現在、2期目でございます。鳥取県柔道連盟東部支部理事及び八頭町体育協会副会長として、子どもたちの健全育成に努められ、日ごろから人権意識も高く、適任者と考えますので、引き続き
人権擁護委員に推薦いたそうとするものであります。
議案第5号
人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて(その2)であります。
議案第5号は、八頭町宮谷213番地1、徳永礼子さんであります。徳永さんは、平成23年7月より、
人権擁護委員として御尽力をいただいており、現在、2期目でございます。長年、高等学校講師として活躍され、子どもたちとの触れ合いを通しての人権意識も高く、適任者と考えておりますので、引き続き
人権擁護委員に推薦いたそうとするものであります。
2名の方とも、日ごろから各種研修会等にも積極的に参加され、昨年7月に開催されました八頭町人権尊重のまちづくり講演会での
人権擁護委員の活動報告等にも積極的に取り組まれ、人権が尊重されるまちづくり、人づくりに御尽力をいただいており、人望も厚く適任者と考えております。
人権擁護委員法第6条第3項の規定により、議会の意見を求めるものでございます。よろしく御審議をお願い申し上げます。
○議 長(
谷本正敏君) 以上で提案理由の説明を終わります。
◎一括議題の宣告
○議 長(
谷本正敏君) 次に、日程第7 議案第6号
地方公共団体における
情報通信技術の共同化に関する事務の委託に関する規約を定める協議についてから、日程第48 議案第47号 平成29年度八頭町大江財産区
特別会計予算まで42議案について一括議題といたします。
町長から提案理由の説明を求めます。
吉田町長。
○町 長(吉田英人君) それでは、ただいま一括議題となりました議案第6号から議案第47号までの42議案につきまして、提案理由を申し上げます。
議案第6号
地方公共団体における
情報通信技術の共同化に関する事務の委託に関する規約を定める協議についてであります。
近年、情報化の進展とともに、自治体の情報システム運用上の安全性確保や管理運営経費の増加が大きな課題となっております。昨年から鳥取県と鳥取県内の全市町村では、事務の効率化やコスト削減を図るべく、
地方自治法に基づかない任意協議会としての鳥取県自治体ICT共同化推進協議会を設置して、事務処理を行ってきました。このたび、より適正な事務の管理及び執行を行うために、事務の一部を県に委託する規約を定める協議を行おうとするものであります。委託事務の範囲は、情報システムの標準化や共同化及び安全性の確保と職員育成に関する事務を対象としております。
地方自治法第252条の14第3項において準用する同法第252条の2の2第3項本文の規定により、本議会の議決を求めるものであります。
議案第7号 鳥取市と八頭町との
一般廃棄物の焼却等に関する事務の委託に関する規約の変更についてであります。
八頭町の可燃ごみの処理につきましては、平成21年7月から鳥取市の東郷地区にあります鳥取市神谷清掃工場に搬入し、処理を行っております。平成24年度に地元協議の覚書により、焼却場の稼働停止期限を平成29年3月末までとしておりましたが、今回、改めまして鳥取市と東郷地区との協議が行われ、現在、計画している新可燃物処理施設整備事業の完成見込みに合わせて、平成36年3月31日まで搬入期間を再延長する覚書が締結されました。このたび平成29年4月以降の八頭町の可燃ごみの処理につきまして、鳥取市と事務委託に関する規約の変更をしようとするものであります。なお、岩美町、若桜町、智頭町におきましても、今3月定例会で鳥取市との同様の規約変更がなされております。
地方自治法第252条の14第3項において準用する同法第252条の2第3項本文の規定により、本議会の議決を求めるものでございます。
議案第8号 八頭町
行政手続等における情報通信の技術の利用に関する条例の制定についてであります。
この条例は、町民の申請等の利便性や、行政運営の簡素化、効率化を図るため、条例等に基づく手続等について電子情報処理組織を使用する方法や、その他の情報通信の技術を利用する方法等により行うことができるようにするため、条例の制定をするものであります。
今後は、現在、役場の窓口へ出向き書面によって行っております手続が、インターネットを利用して自宅などのパソコンを使って行えるようになり、また休日・夜間を問わずいつでも手続ができます。なお、電子申請システムは、県と県内13市町村で鳥取県自治体ICT共同化推進協議会を立ち上げ、平成29年度から共同で運用するようにいたしております。
議案第9号
山村振興法に基づく
産業振興施策促進地域における
固定資産税の課税免除に関する条例の制定についてであります。
この条例は、平成28年3月に八頭町山村振興計画が策定されたことに伴い、
産業振興施策促進地域の
固定資産税の課税免除に必要な事項を定めようとするものであります。目的としましては、
山村振興法に規定する産業振興施策促進区域内において、特別償却設備に対する
固定資産税を不均一課税とすることにより、町内産業の振興を図ろうとするものです。内容は、特別償却資産である家屋及び償却資産並びに土地に対してであります。
議案第10号 やず
ミニSL博物館条例の制定についてであります。
この条例は、4月1日にオープン予定のミニSL博物館及び実車場施設に関しまして、管理運営について必要な事項を定めようとするものであります。寄贈いただきました15両の手づくりのミニSL機関車等を展示し、実車できる全国的にも珍しい施設として、昨年の9月から整備してまいりましたやずミニSL博物館の整備が間もなく完了いたします。このやずミニSL博物館は、子どもから大人まで楽しめる地域住民の憩いの場として、また観光客などの交流人口の増加により地域活性化の拠点施設として機能が図られるものと期待しているところであります。
議案第11号 八頭町
保育所適正配置審議会設置条例の一部改正についてであります。
議案第11号及び第12号の2議案につきましては、業務再編による課名の変更により、所要の改正を行おうとするものであります。福祉・保健サービスのワンストップ化に向け、福祉環境課、保健課、福祉事務所の所管事務の整理を行い、平成29年度より、福祉、保健、住民関係の業務内容に即した課の名称へ変更し、住民の皆様方にわかりやすく窓口へおいでいただけるよう、先般、条例改正を行ったところであります。このたび業務再編による課名の変更により、第7条中、審議会の庶務を行う所管課の福祉環境課を町民課に改正するものであります。
議案第12号 八頭町
環境審議会設置条例の一部改正についてであります。
議案第11号と同様に、業務再編による課名の変更により、第6条中、審議会の庶務を行う所管課の福祉環境課を町民課に改正するものであります。
議案第13号 八頭町
行政区長設置条例の一部改正についてであります。
八頭町の行政事務の円滑な遂行を図るため、現在、130名の行政区長を委嘱しております。平成28年度に、郡家地内に民間による12区画の第1期宅地造成が行われ、現在、10世帯が居住されております。このたびこの地区の住民代表から、独立した行政区として自治活動を行いたいとの申し出があり、検討した結果、これを認め、名称を「はなさき台」、担当区域を「はなさき台集落」とし、本条例に新しい行政区として追加しようとするものであります。
議案第14号
八頭町営バスの管理及び運行に関する条例の一部改正についてであります。
小学校の統廃合とミニSL博物館の開館に伴い、町営バスの運行路線等について所要の改正を行うものであります。八頭町では、町営バス、さんさんバスとして、現在、大江・私都線など、七つの路線を運行しております。これまで、日下部・横田線につきましては、ほとんどの乗客が安部小学校及び八東小学校の生徒でしたが、新年度からは、小学校の統合によりスクールバスが導入されることから、路線を廃止しようとするものであります。
また、議案第10号にありましたように、4月に船岡竹林公園内にやずミニSL博物館がオープンすることになりましたので、新たにやずミニSL博物館線として、土曜日・日曜日・祝日のみ3便を追加し、大江・隼地域の観光客の増加を図ってまいりたいと考えているところであります。
議案第15号 八頭町
放置家屋等の適正管理に関する条例の一部改正についてであります。
八頭町では、近年、長年放置されることにより、周辺住民の生活環境を著しく損なっている老朽危険家屋が増加している状況にあります。このような
放置家屋等の管理の適正化を図り、安心・安全なまちづくりを推進するため、平成25年9月に本条例を制定し、放置家屋の撤去の推進を図ってきたところでもあります。そのような中、国が平成27年に空き家等対策の推進に関する特別措置法を制定し、放置家屋である特定空き家のガイドラインを示しております。このことから、今回、国のガイドラインに合わせ、放置危険家屋の定義に、立木の倒木等により、近隣の道路や家屋の敷地等に枝などが散らばっている状態、を追加しようとするものであります。
また、災害等により、緊急安全措置として
放置家屋等を撤去する場合は、判定委員会の審議を経ずに撤去の指導・勧告を行うことができることとし、撤去費用の助成も行うことができるよう緊急安全措置を追加しようとするものであります。
なお、本条例の失効期限を平成29年3月31日までと規定していますが、本条例は今後も必要不可欠であると考えられることから、失効期限を削除しようとするものであります。
議案第16号 八頭町職員の
育児休業等に関する条例の一部改正についてであります。
育児や介護を行う職員の職業生活と家庭生活の両立を一層容易にするため、昨年の人事院勧告により、
育児休業等の対象となる子の範囲を拡大するとともに、育児休業法の規定により、それらに準ずる者として条例で定める者が規定され、12月定例会で御可決いただいたところであります。
このたび児童福祉法等の一部を改正する法律が本年4月1日に施行されることに伴い、同法に規定している里親に関する引用条項の改正をするものであります。
議案第17号 八頭町税条例の一部改正についてであります。
社会保障の安定財源の確保を図る税制の抜本的な改革を行うための地方税法等の一部を改正する法律等の一部を改正する法律及び地方税法施行令の一部を改正する政令等の一部を改正する政令が平成28年11月28日に公布されたことに伴い、所要の改正を行おうとするものです。
今回の主な改正は、地方消費税率引き上げの実施時期、平成31年10月1日への変更に対応し、法人住民税の法人税割の税率の引き下げの実施時期の延期、
軽自動車税の環境性能割の導入時期を変更をするものです。また、あわせまして個人住民税の住宅借入金等特別税額控除の適用期限を平成33年12月31日まで延長する改正を行うものです。
議案第18号
若桜鉄道株式会社が所有し又は使用する固定資産に対する
固定資産税の課税免除に関する条例の一部改正についてであります。
若桜鉄道は、昭和62年10月から第三セクター、平成21年4月からは上下分離方式に移行し、平成28年4月からは車両を2町の所有とした地方鉄道として運行いたしておりますが、地域住民の福祉と生活の利便性を向上させる上で欠かせない公共交通機関となっております。
町といたしまして、
若桜鉄道株式会社への
固定資産税の減免により、経営の安定化を図り、公共交通としての存続を支援いたそうとするものであります。減免につきましては、合併時から継続し、平成28年度まで実施してまいりました。このたびさらに平成29年度から31年度までの3年間延長しようとするものであります。
議案第19号 八頭町
特別医療費助成条例の一部改正についてであります。
特別医療費助成は、身体に障害のある方やその他、特に医療費の助成を必要とする者への助成制度であります。このたび特別医療費の助成対象の拡大として、訪問看護に要する経費を加えようとするものです。
近年、超未熟児や先天的な疾病等により新生児集中治療室、NICUでの治療を受け、在宅移行後も医療的なケアが必要となる子どもがふえております。今後、新たに特定疾病、ひとり親家庭、小児の方についても、在宅移行後も安心して地域で療養生活を送ることができるよう、訪問看護に係る経費を特別医療費助成とし、負担軽減を図るものでございます。
議案第20号 八頭町産後
ヘルパー派遣手数料徴収条例の一部改正についてであります。
この条例では、出産に伴い、家事、育児で日常生活に支障のある方に対しまして、産後ヘルパーの利用が対象となっていましたが、今回、新たに産前を加え、妊娠期からのさらなる子育ての支援の充実を図るため改正を行おうとするものです。具体的には、妊娠中で心身の不調等により子どもの養育に支障があり、家事または育児等の援助が得られず日常生活に支障のある方を対象にしようとするものでございます。
議案第21号 八頭町
道路部分改良事業分担金徴収条例の一部改正についてであります。
この条例は、町が行う道路の部分的改良事業費用に充てる分担金の徴収について、平成25年9月に制定したもので、緊急を要する小規模の
道路改良事業に対する補助事業として、引き続き、制度を継続しようとするものであります。内容は、狭隘な道路等の改良事業の施行により、受益者の方から工事費用の一部を徴収しようとするもので、分担金の額は事業費に2分の1を乗じた額としております。対象事業費は200万円未満で、補償費を除く、部分的な道路改良、橋梁を対象としており、平成32年3月31日までの3年間、条例の延長を行おうとするものであります。
議案第22号 八頭町消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例の一部改正についてであります。
この条例は、定年を迎えた団員について、欠員を補充するまでの間、団員として活動してできるよう改正を行うものであります。過疎や
少子高齢化が進む中、地域の安全・安心な暮らしを守り、消防団の機能を維持していくためには、団員・隊員の確保が必要です。豊富な経験のある団員の確保により、消防団運営を円滑に行おうとするものであります。
以上、議案第8号から議案第22号までの15議案につきましては、
地方自治法第96条第1項第1号の規定により、本議会の議決を求めるものであります。
次に、議案第23号から議案第32号は補正予算の関係でございます。
議案第23号 平成28年度八頭町
一般会計補正予算(第7号)であります。
今回の補正は、既定の歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ2億9,939万7,000円を減額しようとするものであります。
歳入の主なものを御説明いたします。町税では、法人税割の減により、500万円の減額となります。
国庫支出金では、自立支援事業国庫負担金900万円、児童扶養手当国庫負担金649万円余り、児童手当国庫負担金634万円余りの減額をいたしました。また、国の予算枠の関係によりまして、社会資本整備総合交付金2,889万円余りを減額いたしております。
県支出金では、自立支援事業県負担金450万円、農地中間管理事業費県補助金1,001万円余り、がんばる地域プラン事業県補助金1,567万円、多面的機能支払交付金推進事業県補助金659万円余り、竹林整備事業県補助金1,059万円余り、美しい森林づくり基盤整備事業交付金3,696万円余り、緑の産業活力創生プロジェクト事業県補助金1,025万円を減額し、雪害園芸施設等復旧対策事業費県補助金511万円を追加いたしました。
寄附金ではふるさと納税1,681万円余りを増額、繰入金は過疎地域活性化基金1,280万円を減額いたしました。
町債につきましては、それぞれの事業費の確定等により、保育所整備事業債4,280万円、急傾斜地崩壊対策負担金事業債1,620万円、町道新道線改良事業債800万円、学校施設整備事業債1,310万円、スクールバス整備事業債1,020万円を減額しております。
次に歳出であります。各項に共通でございますが、職員人件費では、育児休業者分等を減額いたしております。
人件費以外のものを申し上げますと、総務費では、育休代替等賃金1,104万円余り、財政調整基金積立金2億9,680万円、減債基金積立金1億4,970万円、ふるさと活性化基金積立金1,713万円余りを追加し、
地方創生推進事業2,927万円余り、また実績見込みにより、若桜鉄道対策費1,002万円余りの減額であります。
民生費では、介護保険
特別会計への繰出金2,538万円余りを減額しました。また、更生医療給付費530万円、自立支援制度事業費1,800万円、児童手当給付事業839万円、児童扶養手当費1,864万円、保育所運営費の臨時・非常勤保育士賃金1,601万円余り、保育施設整備事業費3,968万円を減額しております。
衛生費は、実績見込みによりまして、予防接種事業665万円、ごみ処理費1,010万円の減額であります。
農林水産業費の農業費では、事業の実績見込みに伴い、就農条件整備事業526万円余り、がんばる地域プラン事業2,263万円余り、農地中間管理事業1,001万円余り、多面的機能支払交付金事業888万円余りを減額し、新たに雪害園芸施設等復旧対策事業1,022万円余りを計上しております。
また、林業費では、森づくり作業道整備事業669万円余り、竹林整備事業1,194万円余り、間伐材搬出促進事業763万円、美しい森林づくり基盤整備事業4,005万円、間伐促進事業723万円余り、緑の産業活力創生プロジェクト事業補助金1,025万円の減額としております。
土木費では、県事業の急傾斜地崩壊対策負担金1,820万円、社会資本整備総合交付金事業は、道路ストック長寿命化事業849万円余り、町道改良で横田1号線改良事業1,290万円余り、新道線改良事業2,404万円等を国の交付金枠の関係によりまして、それぞれ減額いたしております。
教育費は、スクールバス管理運営費の委託料等536万円余り、スクールバス整備事業費1,166万円余り、小学校管理運営費885万円余りの減額であります。
公債費は、償還額の確定に伴いまして、利子分630万円を減額し、予備費2億3,628万円余りを減額いたしております。
なお、5ページに繰越明許費の内訳を示しておりますが、議会事務局費など18事業につきまして、年度内に完成することができませんので、
地方自治法第213条第1項の規定により、翌年度へ繰越をしようとするものでございます。
また、6ぺージの第3表は債務負担行為の変更でございますし、7ぺージの第4表は地方債の変更の一覧でございます。後で御確認をいただけたらと思います。
次に、議案第24号 平成28年度八頭町
国民健康保険特別会計補正予算(第5号)であります。
今回の補正額は、既定の歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ、3,794万7,000円を減額しようとするものであります。
歳入の主なものは、国庫支出金の療養給付費等国庫負担金1,476万円、共同事業交付金1,272万円余りを増額いたしました。
また、療養給付費交付金745万円、県支出金の特別調整交付金等1,708万円余り、財政調整基金繰入金4,700万円余りを減額し、諸収入の一般被保険者返納金799万円余りを増額しております。
歳出につきましては、保険給付費950万円を増額し、額の確定に伴いまして、保険財政共同安定化事業拠出金1,591万円を減額しております。予備費につきましては、3,179万円を減額いたしました。
議案第25号 平成28年度八頭町
簡易水道特別会計補正予算(第4号)であります。
今回の補正は、既定の歳入歳出予算の総額から、歳入歳出それぞれ、238万6,000円を減額しようとするものであります。
歳入では、新たな団地造成に伴います新規加入手数料911万円余りを増額し、事業費減により水道施設整備事業債1,150万円を減額しております。
歳出では、総務費321万円余り、簡易水道整備事業費1,402万円余りを減額し、予備費1,485万円余りを追加いたしました。
次に、議案第26号であります。平成28年度八頭町
住宅資金特別会計補正予算(第2号)であります。
今回の補正は、既定の歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ、186万3,000円を追加しようとするものです。
歳入では、住宅資金貸付金の償還元利収入等190万円を追加し、歳出では、住宅資金健全化基金積立金396万円余りを増額し、予備費159万円余りを減額いたしました。
議案第27号 平成28年度八頭町
公共下水道特別会計補正予算(第4号)であります。
今回の補正は、既定の歳入歳出予算の総額から、歳入歳出それぞれ、1億5,131万1,000円を減額しようとするものであります。
歳入では、新たな団地造成に伴います公共下水道加入分担金1,535万円余りを増額し、国庫支出金の防災・安全交付金8,386万円余り、下水道事業債8,280万円を減額しております。
歳出では、施設管理費の施設管理補修等239万円余り、社会資本総合整備事業で計画しておりました下水道長寿命化事業費1億6,670万円余りを減額し、予備費1,778万円余りを増額いたしました。
議案第28号 平成28年度八頭町
農業集落排水特別会計補正予算(第4号)であります。
今回の補正は、既定の歳入歳出予算の総額から、歳入歳出それぞれ、71万2,000円を減額しようとするものです。
歳入では、国庫補助金の地域自立戦略交付金71万円余りを減額し、歳出では、総務管理費の東部広域行政管理組合集落排水処理費負担金等451万円余り、農業集落排水統合事業費97万円余りを減額し、予備費477万円余りを増額いたしております。
議案第29号 平成28年度八頭町
介護保険特別会計補正予算(第3号)であります。
今回の補正は、既定の歳入歳出予算の総額から、歳入歳出それぞれ、1億6,197万円を減額しようとするものであります。
歳入では、介護給付費国庫負担金3,800万円、調整交付金1,560万円、支払基金交付金5,600万円、介護給付費県負担金2,700万円、
一般会計繰入金2,538万円余りを減額するものです。
歳出では、東部広域介護認定調査費負担金41万円、保険給付費2億円を減額し、予備費3,842万円余りを増額いたしました。
議案第30号 平成28年度八頭町
宅地造成特別会計補正予算(第1号)であります。
今回の補正は、既定の歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ、9万6,000円を追加しようとするものであります。
歳入では、宅地造成基金利子5万6,000円、繰越金4万円を増額し、歳出では、積立金5万6,000円、予備費4万円を増額しております。
議案第31号 平成28年度八頭町
墓地事業特別会計補正予算(第1号)であります。
今回の補正は、既定の歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ、37万円を追加しようとするものです。
歳入では、利子9,000円、繰越金36万1,000円を増額し、歳出では、基金積立金16万円、予備費21万円を増額いたしております。
議案第32号 平成28年度八頭町
後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)であります。
今回の補正は、既定の歳入歳出予算の総額から、歳入歳出それぞれ、46万5,000円を減額しようとするものです。
歳入では、
一般会計からの保険基盤安定繰入金109万円余りを減額し、繰越金62万円余りを増額するものです。歳出では、広域連合負担金109万円余りを減額し、予備費62万円余りを増額いたしております。
次に、議案第33号から議案第47号までは平成29年度の当初予算の関係でございます。
議案第33号 平成29年度八頭町
一般会計予算でございます。
平成29年度
一般会計予算は、99億7,300万円を計上いたしました。前年度と比較し、率で8.4%の減となりました。主因は、新生
船岡保育所の建設工事と、
新生八東小学校の改修工事等の終了によるものであります。
6ページ、第2表は、地方債でございますが、限度額合計は8億5,200万円、起債の方法等はごらんのとおりでございます。
次に、歳入について御説明をいたします。主なものを申し上げます。町税は、12億6,700万円余りで、町民税5億6,200万円余りを計上し、
固定資産税は家屋及び
償却資産等の増額から5億5,400万円余りといたしました。
地方消費税交付金は2億6,000万円余りを見込み、
地方交付税は51億3,100万円の計上であります。
普通交付税は、3年目を迎えます合併算定替特例措置分の減額を見込み、48億1,700万円、特別交付税は3億1,400万円といたしております。
分担金及び負担金では6,100万円の計上で、主なものは、保育料4,200万円余りであります。
使用料及び手数料は6,800万円余りを計上しました。
国庫支出金は9億3,100万円余りですが、
地方創生推進交付金、臨時福祉給付金及び社会資本整備総合交付金は、増額計上したものの、地域公共交通確保、維持改善事業費補助金、旧八東中学校の
新生八東小学校への改築工事の完了に伴いまして、前年度と比較し、500万円余りの減額となっております。
県支出金は9億600万円余りで、前年度と比較しまして2億2,800万円余りの減額であります。
農業競争力強化基盤整備事業、鳥取梨・柿ぶどう等生産振興事業費補助金、県道改良若桜鉄道施設整備事業県委託金はふえましたが、地籍調査事業費県補助金、がんばる地域プラン事業県補助金、美しい森林づくり基盤整備事業交付金、
船岡地域の保育所整備に活用しました緑の産業活力創生プロジェクト事業等の減額によるものであります。
繰入金は1億6,000万円余りで、財政調整基金繰入金1億5,000万円、ふるさと活性化基金繰入金1,000万円余りを計上いたしました。
諸収入は1億2,300万円余り、町債は8億5,200万円余りで、前年度と比較しまして5億9,100万円余りの減額であります。主因は、改善センターの改築、除雪機、消防自動車
整備事業等に取り組むものの、ミニSL博物館整備事業と
船岡地域の保育所整備事業、小学校施設整備事業の終了によるものであります。
次に歳出を御説明いたします。
議会費は、1億円余りであります。
総務費は、13億1,500万円余りで、前年度と比較いたしまして300万円余りの増額となりました。主なものは、
地方創生対策事業費8,700万円余り、情報通信基盤整備事業7,600万円、若桜鉄道対策費1億6,000万円余りを計上いたしております。
民生費は33億9,600万円余りで、前年度と比較いたしまして6億2,200万円余りの減額となりましたが、主因は、
船岡地域の保育所整備の事業終了によるものであります。他に主なものは、国民健康保険
特別会計繰出金1億7,700万円余り、介護保険
特別会計繰出金3億7,100万円余り、特別医療支給費1億1,500万円、自立支援制度事業費4億4,300万円余りであります。
また、後期高齢者医療費2億7,100万円余り、児童手当給付事業2億3,300万円余り、保育所運営費3億1,600万円余り、八東地域の保育所整備事業費2,700万円余り、生活保護扶助費には1億8,800万円余りを計上いたしました。
衛生費は5億7,800万円余りであります。予防接種事業費は、前年度の実績見込みをもとに4,900万円余り、また可燃ごみ等のごみ処理費2億5,100万円余り、集団検診等の長寿健康増進事業費5,000万円余り、簡易水道
特別会計への繰出金は4,100万円を計上しております。
農林水産業費は13億9,000万円余りであります。前年度と比較いたしまして2,100万円余りの減額となりました。主な要因は、美しい森林づくり基盤整備事業や緑の産業活力創生プロジェクト事業の減額によるものであります。他の農業関係では、中山間直接支払交付金事業4,200万円余り、農業農村整備事業7,600万円余り、多面的機能支払交付金事業9,200万円余り、改善センター等管理費5,200万円を計上しました。
また、農業集落排水
特別会計への繰出金4億9,600万円、4班体制で行っております地籍調査事業費6,200万円余り、林業関係では、野生鳥獣被害防止事業費6,900万円余り、ほかに竹林整備事業、間伐促進事業などの継続事業にそれぞれ3,500万円、1,800万円余りを予定しております。
商工費は7,100万円余りで、主なものは、商工業融資事業費500万円余り、観光費では、観光協会補助金1,000万円余り、「ぷらっとぴあ・やず」の管理運営費400万円余り、新たにミニSL博物館管理運営費400万円余りを加えました。
土木費は6億5,500万円余りであります。前年度と比較いたしまして、1億2,100万円余りの増額となりました。主な要因は、除雪機械の購入と町道改良事業等の増額によるものであります。道路橋梁維持費では、道路、橋梁の長寿命化事業や除雪機購入等で1億1,800円余り、道路新設改良費は2億500万円余りを計上しておりますが、主なものは、継続事業であります町道新道線、横田1号線改良事業、東鍛冶屋線、新規事業で町道殿西谷線、大江志子部線改良事業、また橋梁長寿命化計画に基づきます上町橋、天満橋等の改修工事などを計画いたしております。また、公共下水道
特別会計への繰出金は2億4,700万円を計上いたしました。
消防費は3億4,800万円余りであります。主なものは消防車の更新等、消防団運営費6,600万円余り、東部広域負担金2億5,400万円余りであります。
教育費は8億500万円余りで、前年度と比較いたしまして4億3,600万円余りの減額となりましたが、主因は、船岡、八東地域の小学校統合によりますスクールバス整備事業費、
新生八東小学校の改修
整備事業等の完了、少人数学級等実施事業の減少したことによるものでございます。
小学校費は1億6,300万円余りで、郡家東、西、八東小学校での30人学級や特別支援学級設置費用などを計上しました。
中学校費では8,700万円余りで、ランチルーム屋根の改修、2、3年生の33人学級の費用を見込んでおります。
また、社会教育費は2億100万円余りで、公民館、図書館等の運営費を計上いたしました。
保健体育費は1億8,500万円余りで、主なものは、郡家球場管理費の改修費、学校給食運営費などであります。
最後に、公債費でございます。12億6,100万円余りを計上いたしました。前年と比較しまして400万円余りの減額で、内訳は、元金11億4,900万円余り、利子は1億1,100万円余りであります。
議案第34号 平成29年度八頭町
国民健康保険特別会計予算であります。
本年度の予算総額は、歳入歳出それぞれ、22億9,000万円といたしております。
歳入では、国民健康保険税を後期高齢者支援金分、介護納付金分を合わせまして3億4,790万円を計上し、歳入に占める割合は15.2%となっております。他に主なものでは、国庫支出金4億4,480万円余り、退職被保険者を対象としました医療給付費交付金9,450万円余り、前期高齢者交付金4億8,690万円余りであります。また、県支出金は、調整交付金等1億1,460万円を計上いたしました。共同事業交付金5億3,010万円余り、繰入金では、国保準備基金繰入金と
一般会計繰入金と合わせまして2億1,750万円余りといたしております。
歳出では、療養給付費、高額療養費の負担を行います保険給付費は、前年より180万円余り少ない13億7,970万円余りを見込み、歳出に占める割合は60.3%であります。ほかには、後期高齢者支援金2億760万円余り、介護納付金8,500万円余り、共同事業拠出金5億1,300万円余り、また保健事業費では特定健診の費用等3,410万円余りを計上しております。
議案第35号 平成29年度八頭町
簡易水道特別会計予算であります。
本年度の予算総額は、歳入歳出それぞれ、3億1,700万円といたしております。
歳入では、使用料及び手数料2億530万円余りを見込み、繰入金は、
一般会計からの繰入金4,100万円、町債は、水道施設事業債・過疎水道事業債で6,850万円を計上しております。
歳出では、総務費で人件費、簡易水道施設の維持管理費、消費税を合わせまして1億1,850万円余り、事業費は、八東簡易水道水源整備事業、3カ年計画の最終年度となります横田・日下部連絡管接続事業など5,910万円余りを計上いたしました。公債費は、借入金の元利償還金1億3,730万円余りであります。
議案第36号 平成29年度八頭町
住宅資金特別会計予算であります。
本年度の予算総額は、歳入歳出それぞれ、570万円といたしております。
歳入では、県支出金としまして、住宅新築資金等貸付事業費県補助金37万円余り、諸収入は住宅資金貸付金の償還元利収入を517万円余りとしました。
歳出では、住宅資金貸付事業費68万円余り、公債費は、町債元利償還金441万円余りを計上しております。
次に、議案第37号 平成29年度八頭町
公共下水道特別会計予算であります。
本年度の予算総額は、歳入歳出それぞれ、6億800万円といたしております。
歳入では、分担金及び負担金190万円、使用料及び手数料1億1,820万円余り、社会資本総合整備事業国庫補助金1億2,190万円余りを計上しております。繰入金は2億4,700万円、町債は、下水道事業債1億1,740万円であります。
歳出では、総務費で人件費、下水道施設の維持管理費、消費税を合わせまして1億1,490万円余りを計上いたしました。下水道事業費は、郡家地区の雨水処理等の下水道計画を初め、施設の老朽化に伴います長寿命化対策として、設備の更新など2億4,800万円余りを計上いたしております。公債費は、町債元利償還金として2億4,290万円余りであります。
議案第38号 平成29年度八頭町
農業集落排水特別会計予算であります。
本年度の予算総額は、歳入歳出それぞれ、6億4,100万円といたしております。
歳入では、分担金及び負担金120万円余り、使用料及び手数料1億4,230万円、繰入金は4億9,600万円の計上であります。
歳出では、総務費で、人件費、集落排水施設の維持管理費、消費税を合わせまして2億1,690万円余りであります。集落排水施設統合事業費では、前年度に実施いたしました処理施設機能診断を受けまして、統合計画作成委託に300万円余りを計上しております。公債費は、町債元利償還金として4億1,970万円余りであります。
議案第39号 平成29年度八頭町
介護保険特別会計予算であります。
本年度の予算総額は、歳入歳出それぞれ、25億4,300万円といたしております。
歳入では、第1号被保険者の介護保険料4億4,900万円余り、介護給付費等国庫支出金6億2,150万円、支払基金交付金、第2号被保険者納付分でございますが、6億7,830万円余り、介護給付費等県支出金3億5,310万円余り、
一般会計繰入金3億9,360万円余りであります。
歳出では、総務費で、職員人件費等6,119万円余り、保険給付費では、施設サービス利用者、在宅サービス利用者等の介護保険サービス等諸費として23億4,730万円余り、高齢者等を対象にしております介護予防事業等の地域支援事業費9,670万円余りであります。
議案第40号 平成29年度八頭町
宅地造成特別会計予算であります。
本年度の予算総額は、歳入歳出それぞれ、1,640万円といたしております。
歳入では、財産収入で預金利子1万円余り、繰入金は、宅地造成基金からの繰入金1,617万円余りを計上しております。
歳出では、総務費2万円余り、公債費は、町債の元利償還金1,617万円であります。
議案第41号 平成29年度八頭町
墓地事業特別会計予算であります。
本年度の予算総額は、歳入歳出それぞれ、50万円といたしております。歳入では、本年度、船岡墓苑1区画の永代使用を見込み、使用料及び手数料28万円、前年度繰越金21万円余りを計上し、歳出では、総務管理費29万円余り、予備費20万円の計上であります。
議案第42号 平成29年度八頭町
後期高齢者医療特別会計予算であります。
本年度の予算総額は、歳入歳出それぞれ、1億8,350万円といたしております。歳入では、後期高齢者医療保険料1億1,880万円余り、
一般会計からの繰入金は、保険基盤安定及び事務費の繰入金を合わせまして6,400万円余りを見込みました。歳出では、総務費320万円余り、広域連合負担金は、保険料と保険基盤安定負担金を合わせまして1億7,960万円余りを計上いたしております。
議案第43号 平成29年度八頭町上私都財産区
特別会計予算、議案第44号 平成29年度八頭町市場、
覚王寺財産区
特別会計予算、議案第45号 平成29年度八頭町上津黒、
下津黒財産区
特別会計予算、議案第46号 平成29年度八頭町篠波財産区
特別会計予算、議案第47号 平成29年度八頭町大江財産区
特別会計予算の5議案の予算につきましては、それぞれの管理会から提出されたものを精査し、ここに提案をいたしております。
以上、議案第23号から議案第47号までの25議案につきまして、
地方自治法第96条第1項の規定により、本議会の議決を求めるものでございます。よろしく御審議をお願いいたします。
以上で提案理由の説明といたします。
○議 長(
谷本正敏君) 以上で提案理由の説明を終わります。
◎散 会
○議 長(
谷本正敏君) お諮りいたします。
本日の会議はこの程度にとどめ、散会いたしたいと思います。
これに御異議ございませんか。
(異議なし)
○議 長(
谷本正敏君) 御異議なしと認めます。
よって、本日はこれにて散会することに決定いたしました。
本日は、これにて散会いたします。
なお、次の本会議は、3月6日、午前9時30分から再開いたします。
(平成29年3月3日 午前11時40分散会)
会議の経過を記載して、その相違がないことを証するためここに署名する。
議 長
署名議員
署名議員...