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平成26年第11回定例会(第4日目12月10日)

  • 森下豊(/)
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  1. 八頭町議会 2014-12-10
    平成26年第11回定例会(第4日目12月10日)


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    平成26年第11回定例会(第4日目12月10日)        平成26年第11回八頭町議会定例会 会議録 (第4号)   招集年月日  平成26年12月10日 招集の場所  八頭町議会議場 開   会  平成26年12月10日 午前9時30分宣告        (第4日) 応招議員    1番 山本 弘敏   2番 小林 久幸   3番 坂根 實    4番 下田 敏夫   5番 奥田のぶよ   6番 川西 末男    7番 西尾 節子   8番 小倉 一博   9番 栄田 秀之   10番 川西  聡  11番 桑村 和夫  12番 尾島  勲   13番 髙橋信一郎  14番 池本  強  15番 谷本 正敏   16番 河村 久雄 不応招議員    なし 出席議員  応招議員に同じ 欠席議員  不応招議員に同じ
    地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名  町   長  吉田英人  副 町 長   岩見一郎  教 育 長   薮田邦彦  総務課長   野崎正実  船岡支所長兼住民課長                       山根祐一  八東支所長兼住民課長         保木本妻枝  税務課長   歳岡誠司  企画課長   川西美恵子 福祉環境課長  前田康博  保健課長    橋本 隆  産業観光課長 矢部雅彦  建設課長    西尾哲夫  上下水道課長  森脇孝和  地籍調査課長 木原伸広  会計管理者   加藤典美  人権推進課長  細田初博  教育委員会事務局次長         田村政司  農業委員会事務局長         小林俊一  男女共同参画センター所長         林 仁美  福祉事務所長 田中裕之 本会議に職務のため出席した者の職氏名   議会事務局長 坂本美幸   主任 寺坂武文 議事日程   別紙のとおり 会議録署名議員   10番 川西 聡議員   11番 桑村和夫議員           議 事 日 程 (第 4 号)            平成26年12月10日(水)午前9時30分開議 日程 第 1 一 般 質 問 議事の経過 ◎開議宣告                    (午前9時30分) ○議 長(河村久雄君) おはようございます。  ただいまの出席議員は16名でございます。  定足数に達しておりますので、これから12月9日に引き続き本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。  日程第1 一般質問を行います。  本日は、11番、10番、12番、14番、2番の5名に行っていただきます。  それでは、11番、桑村和夫議員の質問を許しますので、登壇願います。  桑村和夫議員。 ◎桑村和夫議員質問 ○11番(桑村和夫君) 皆さん、おはようございます。11番議員、桑村でございます。  議長の許可を得ましたので、2問質問を用意しております。町長並びに教育長にお尋ねしたいと思います。  これまでは、一番最後のほうに私は出て、質問に立っておったと思うんですが、最近は一番最後のほうをとるのが大変難しくなってまいりました。それで、このような早い時間に皆さんとお話ができることが、喜びといいますか、非常に緊張しております、てなことはちょっと前段で緊張を解くという意味で今申し上げました。  それでは、第1問目、質問に入らせていただきます。  去る10月13日です、体育の日、これまで恒例、八頭町にとっては大イベントと申しますか、恒例の第9回森下広一杯八頭町マラソン大会が開催されました。台風19号が本土に上陸する日だったと思いますが、予報どおり上陸をしたというような日でありました。1週間前には18号台風、これも日本に上陸をいたしました。幸い、18号、山陰地方には影響はなかったわけですが、九州あるいは山陽方面、それから関東方面にはかなり被害があったということは皆さん御存じのとおりであります。この19号において、後から結果を見れば、山陰地方には余り影響はなかったわけですが、予報では18号に比べて山陰寄りに上陸するんじゃないか、影響があるんじゃないかというような状況だったと思います。  先ほど言いましたように、こちらには影響なかったわけですが、幸いでした。こういう状況の中で開催をされ、無事に大会は終了したわけですが、町内はこのような台風の影響ですぐ対応ができるわけですが、町外から参加を希望されておられた方等は、あのような予報の中でやっぱり参加に対してちゅうちょされるというような状況でなかったかなと私は思います。  そこで、町長並びに教育長になるんですが、まず第一に開催の判断、これはありきでやっておられるかというようなことになるかもわかりませんが、どのような時点で判断をされたのか。それから2点目、中止というようなことを考えられなかったかどうか。それから、中止をした場合、どのような影響が出るか。3点目、参加を辞退された方に対しての対応についてお伺いしたいと思います。  1,700人ぐらい応募があったというようなことを最初聞いておりましたが、参加は1,300幾らというようなことだったと思います。そのあたりもあわせて答弁していただきたいと思います。 ○議 長(河村久雄君) 桑村議員、両方に同じ質問ですか。 ○11番(桑村和夫君) はい。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 皆さん、おはようございます。  一般質問も2日目となりました。そういたしますと、11番、桑村和夫議員の一般質問についてお答えをいたします。  八頭町森下広一杯マラソンについてということでございまして、詳しいことはこの後、教育長が答弁をいたしますが、第9回の森下広一杯八頭町マラソン大会を、ありましたように10月13日、体育の日に台風19号が接近する中ではございましたが、1,345人の方に御参加をいただき開催をいたしました。  1として、開催の判断はどの時点でされたのかということであります。午前5時30分に台風の進路予想、気象予報、その時点の天候状況などを踏まえた上で、実行委員会として開催の決定をいたしております。  2として、中止の考え方はなかったか。中止した場合の影響はということでございますが、当日、既に警報が発令されているなど、ランナーが危険であると考えられる場合は、最初から中止するようにいたしておりました。当日は、朝5時30分で警報は発令されておらず、風もほとんど吹いていない状況で、台風の速度や進路を勘案して、風の影響は余りないと判断し、開催を決定したところであります。中止になった場合の影響についてですが、忙しい中にもかかわらず前日から毎年、体育の日に開催しております本大会を年間予定に組み入れ、森下広一監督を初めトヨタ自動車九州陸上競技部の選手、スタッフの皆さんには福岡から来ていただいているというような状況にございます。  また、何より全国からこの大会を楽しみにして来ておられる参加者の方もたくさんいらっしゃるというような状況でございまして、中止の場合、全国各地で開催されるマラソン大会のほとんどがそうでございますが、気象状況等を含めまして、いかなる理由があっても基本的には参加料はお返ししないということになっております。  3番目の参加を辞退された方に対しての対応はということでございますが、希望される方へは送料を御負担いただいておりますが、参加記念品を郵送させていただいているというところであります。  とりあえずの答弁といたします。 ○議 長(河村久雄君) 教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) 皆さん、おはようございます。  それでは、11番、桑村和夫議員の御質問にお答えしたいと思います。  今回のマラソン大会でありますが、ファミリーの部を除きました参加者が1,064人ということでございました。参加申し込みをいただきました方の84%という数字でございます。非常に多くの方々においでいただいた、御参加いただいたというように考えております。  ちなみに、快晴でございました昨年の大会ですけれども、この参加率は94%でございます。したがいまして、決して低い数字でないなというように考えているところでございます。  1点目の開催の判断はということでございます。台風が発生をいたしましてから進路予想を逐次確認いたしておりました。先ほど町長からもありましたように、当日、午前5時30分に台風の予想進路、気象情報、その時点の天候状況などを踏まえた上で大会関係者とも協議した中で開催の決定をいたしたということでございます。  なお、決定に関しましては、数日前から関係者と協議してまいっておりまして、当日決定としているということを無線放送、それからホームページ、ツイッター等により周知を図ってまいりました。当然、電話での問い合わせもありましたので、そういったものにもお答えしてきたというところでございます。また、当日は参加者からの電話での問い合わせに対しまして、電話対応のための人員配置をして対応したというところであります。  それから、2点目の中止を考えなかったか、中止した場合の影響はということでございます。  一般的に陸上競技では多少の雨でも中止されることはございません。むしろ、参加されますランナーにとって記録的には晴天のときよりもよいタイムが出るので好まれる方も多いというようにお聞きしております。ただし、風は影響が大きゅうございます。ランナーに危険が及ぶというようなことが考えられる場合は、中止するということとしておりました。  なお、選手の安全のために、競技中でありましても強風等の影響があると判断いたしましたならば、中止する旨を伝えまして、中止の場合の選手輸送の準備もしておりました。大会後、参加者からは、雨だったけれども大変よかった、グラウンドはぬかるんでいたけれども、そのほかは走りやすかったといった御意見もいただいたところでございます。  また、影響についてですが、先ほど町長からもありましたんですが、福岡からおいでいただいております森下広一監督を初めとしますトヨタ自動車九州陸上競技部の選手、スタッフの皆さんや、また大変多くのスタッフ、地域のボランティアの皆様にお世話になっております。この御協力によりまして運営されているというようなこと。それから、会場が船岡中学校でございますので、大会を延期して開催することはできないというように考えておりました。  したがいまして、危険な状態でない限り、できるだけ開催するように最終判断を当日朝まで延ばして開催を決定したというところでございます。  それから、3点目の参加を辞退された方に対しての対応ですけれども、こちらのほうは、先ほど町長から答弁をさせていただいたとおりでございます。  とりあえずの答弁とさせていただきます。 ○議 長(河村久雄君) 桑村議員。 ○11番(桑村和夫君) 話は多分、私は決してこの大会をやられたことに対して反対ということじゃなしに、無事にできたことに対しては喜んでおるほうでございますが、何が言いたいかといいますと、このような、ただふだんの天候不順で雨が降ったら、それは確かに走りやすいとかじゃなしに、先ほど言われた説明はわかります。  これは、普通の天候状況のときであり、このように、非常事態とまではいかないとしても、このような台風、全国的にこのように間違いなしに上陸するというような状況を勘案して、今の答弁では、ふだん天候が悪うて少々雨降ってもというような程度にしか聞こえないんですが、そのあたりもう一度、教育長お願いします。 ○議 長(河村久雄君) 教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) 先ほど、町長から申し上げましたが、警報が発令されているというような状況であれば、当然これは中止という判断になろうかと思いますが、朝の段階でそうではなかったということであります。少なくとも台風ということでありますので、当然に通常の雨が降るというような話ではないわけでありますので、そちらのほうも勘案しながら最終判断をさせていただいたということであります。 ○議 長(河村久雄君) 桑村議員。 ○11番(桑村和夫君) 話はよくわかりましたが、これは先ほどの答弁の中で、やっぱりこういう事業ありきで動かざるを得んというような説明だったと思います。確かに、いろいろスタッフあるいは招待して主役になっていただく方、それぞれ前もって、当日あけていただいておるというようなことを考えたら、少々無理してでもやらないけんのんかなという思いはあります。  ただ、今回はこうして余り台風の影響がなかったということで、よしと思うんですが、これ仮に、先ほど答弁の中にもありましたが、やっぱり警報が出たら中止をしていたというようなことで、確認なんですが、そのあたりのマニュアルといいますか、どういうふうになっておったんでしょうかね、もし中止になった場合。  ちょっと言い直します。教育長にお聞きします。  といいますのが、やっぱり最近あらゆるところで異常気象、何が起きるかわからないような状況になってますね。竜巻はまだこのあたりはないと思いますが。このような状況が頻繁に起きるということになれば、やっぱり中止のことも考えていかないけんと思いますね。そのような手はずといいますか、マニュアルというのはきっちりつくっておられるんでしょうかね、ありきでやっとるんじゃなしに。 ○議 長(河村久雄君) 教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) 中止をした場合のマニュアルというものまでは作成はしておりませんけれども、その時点の気象情報等々のいろいろな判断の中で決定していくということだろうと思います。  もう一つ大きな要因といいますのは、一般の参加者からは2,000円という参加費をいただいております。既に、当日には参加賞等準備をしておりますので、2,000円お返しすることはできないという状況があるわけであります。そちらのほうは、大会の開催要項にも返しませんよということは書いているわけですけれども、やはり忍びないというところがあろうかと思います。  したがって、できるだけ安全配慮というのは最大限やらんといけんわけですけれども、いわゆる安全確保されるという状況であれば、やらせていただくというのが考え方だろうということでの判断ということでございます。 ○議 長(河村久雄君) 桑村議員。 ○11番(桑村和夫君) 先ほど言いましたように、これからどんな突発的なことがあるかもわかりませんし、やっぱりそういうことも頭の隅に入れるんじゃなしに、やっぱりマニュアルみたいなものをつくっておくべきだと思います。でないと、多分先ほどの説明で言われたように強風が突然あって、吹いて中止をするというようなことも答弁されたわけですけど、じゃあその場合にどのあたりまで中断というか中止というか、そのあたりの判断がですね。やっぱり、何ぞつくっておかなければ、やっぱり混乱すると思いますので、そのあたりについてはいかがでしょうね、教育長。 ○議 長(河村久雄君) 教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) どの程度の想定ができるのかというところはあるかと思いますけれども、考えてみたいとは思います。  ただ、特に落雷といったようなことが、これも懸念をされるわけでありますが、突然起こるというようなところもあろうかと思います。愛知県のほうでしたか、高校野球の練習試合中に落雷があって投手が亡くなったというような事例もございましたので、そういった不測の事態ということもあると思います。
     したがいまして、いろんな想定をしながら考えてみたいというようには思います。 ○議 長(河村久雄君) 桑村議員。 ○11番(桑村和夫君) 何か事故があった場合には、多分それぞれ保険等はかけておられると思いますが、これは話はあちこち行くかもわかりませんが、全ての出場者、ファミリーの会といいますか、お金いただいていないファミリーの部というような方に対しても、そういう保険とかで対応できるようになってるんでしょうかね。 ○議 長(河村久雄君) 教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) 当日の参加者に対しましては、ファミリーの部も含めまして保険対応はできるという形をとっております。 ○議 長(河村久雄君) 桑村議員。 ○11番(桑村和夫君) その点わかりましたが、あと一点、町長にお伺いします。  2,000円をいただいて参加されなかった方もあると。辞退された方と勝手に出られなかった方というのはあるかもわかりませんし、そのあたりをいっしょくたにされんように、とりあえず電話で、このような状況だから辞退したいと言って、それぞれやっぱり理由があると思いますし、そのあたりについて、後のフォローをどのようにされたか、今回の大会について、お尋ねしたいと思います。  わかりました、教育長のほうにお尋ねします。 ○議 長(河村久雄君) 教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) 先ほど答弁の中でも申し上げましたが、送料を負担していただいておるわけですけれども、申し出がありましたら参加賞をお送りするという対応をさせていただいております。 ○議 長(河村久雄君) 桑村議員。 ○11番(桑村和夫君) 私がお聞きしたんは、ただ勝手に休まれた方には関係ないんですが、とりあえずちょっと状況が悪いから今回は辞退したいというような方に対しては、向こうが言われんでも、私は送るべきだと思うんですが、そのあたりはいかがでしょうね。 ○議 長(河村久雄君) 教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) 参加賞というのが帽子とタオルと、それからエリンギのつくだ煮のガラスの瓶に入ったものです。結構な重さになりますので、送料もかかるということでありまして、それを参加される方々に全部というわけにもなかなかまいらんという、そういった事情もございます。せめて送料は負担していただかないとというところかなというふうに思います。 ○議 長(河村久雄君) 桑村議員。 ○11番(桑村和夫君) いろいろ新しいことがわかってくるんですが、その場合、こうして辞退したいというときの対応が、こうしてやっぱりグッズを目的にといいますか、記念にずっととっておかれるものですから、そういうのが欲しいと言われる方に対しての対応。今、送料を負担していただけますかというような、やっぱり電話を受ける人のマニュアルはどういうことになっておったんでしょう、そのあたり。 ○議 長(河村久雄君) 教育長。 ○教育長(薮田邦彦君) いわゆるマニュアルと言えるかどうか、対応要領という形で、参加を辞退されるという場合に、参加賞が必要とおっしゃいます場合には、申しわけないんですけども送料を負担していただけますかということで確認をさせていただいて、その上で送らせていただくというような対応をさせていただいたということでございます。 ○議 長(河村久雄君) 桑村議員。 ○11番(桑村和夫君) 今のことを徹底して行われたと理解いたします。  このたびの台風、これからもちょこちょここういうことがあるかもわかりませんが、幸いできて、何もなく無事にできたということはよかったことだと思っております。  それでは、次の質問に移らせていただきます。  2問目は町長にお聞きしたいんですが、ちょっと上がっとって眼鏡かけるのを忘れておりまして、間違えたらいけません。  若桜鉄道沿線のことについてお尋ねをいたします。テレビのBSジャパンで11月10日だったと思います。晩の8時から10時まで2時間の番組が放映されました。これは毎週月曜日、同じような全国あちこちの沿線を紹介しているような、紹介といいますか番組であります。これは、「聞きこみ!ローカル線気まぐれ下車の旅」というものでして、八頭町では10月18日、19日の2日間で郡家駅から若桜駅まで時刻表と地図のみで鉄道を利用して各駅で下車、近辺の見どころを途中で出会った人に尋ねるというような番組でありました。これ、とっぴなことでちょっと町長には失礼かもわかりませんが、1点目として、町長は見ておられるかどうかということをお尋ねしたいと思います。  それから2点目として、八頭町には若桜鉄道沿線9駅あるわけですね。そのうち八頭町には8駅ありますね。その各駅ごとの二、三カ所でいいですが、町、あるいは町長のお勧めの見どころ。見どころのほうを紹介していただければと思います。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 2点目として、若桜鉄道沿線の関係の質問をいただきました。  11月10日、BSジャパンでのテレビの放映ということでありまして、町長は見ておられますかということでございますが、先日放送されました若桜鉄道の番組につきましては、後で録画したものを見させていただきました。沿線を全国放送のテレビ番組で2時間にわたって放送していただき、若桜鉄道はもとより八頭町の大きなPRになったというふうに思っておりまして、大変効果があったというふうに喜んでおります。  2点目の各駅ごと、二、三カ所の町のお勧めの見どころを示していただきたいということでございますが、若桜鉄道株式会社が11月1日に発行いたしました若桜鉄道沿線ガイドブックにも各駅の見どころ、歩き、お勧めスポットが紹介してあります。先日、議員さん方にもお配りしたガイドブックでございます。  郡家駅では白兎神社やかかし村役場、カフェ黒田などがあると思いますし、八頭高校駅前では因久山焼、それから土師百井廃寺跡等がございます。因幡船岡では天満山の公園、大江ノ郷自然牧場、それから大江神社などがあろうかと思いますし、隼駅では竹林公園、それからHOME8823等でございます。安部駅では物産館みかど、オズ・ガーデンなどだと思いますし、八東駅では清徳寺、それから鍛冶屋温泉、徳丸では八東フルーツ総合センター、それから観光園、それから勘右衛門土手などがあろうかと思います。丹比駅につきましては、ふる里の森、それから矢部家住宅、宿坊光澤寺などがあるんじゃないかなというふうに思います。  いずれの駅で下車していただきましても、八頭町の魅力が発見していただけるのではないかと思っておりますし、今後も若桜鉄道や若桜鉄道沿線の魅力を積極的に情報発信してまいりたいというふうに考えております。  とりあえずの答弁といたします。 ○議 長(河村久雄君) 桑村議員。 ○11番(桑村和夫君) 先日、下田議員が私のちょっとお聞きしたいようなことも質問されました。実は、この質問書を出してから、12月5日、しょっぱなの日に新聞で報道されました。先日、下田議員の質問にあったように、話にあったように、SLを走らせると。これは、ほかの機関といいますか、ディーゼルで押してということだと思います。社会実験でこういうことができるというようなこと。  それから、最近の12月8日には、これは読売で若桜鉄道でカフェめぐりというようなこともまた計画されておるようですし、その前には11月上旬、お買い物列車とか、あるいは観光列車というように、社長が9月にかわられてから、矢継ぎ早にあらゆることを若桜鉄道やっておられますね。先ほど、町長が言われましたガイドブック、これは確かに発行が11月1日の発行なんですね、これ。9月に就任されて早速こういうことに手を出され、県の補助等でやっておられるという話ですが、これ見させていただきますと、編集された方が皆さん御存じのように、八頭町在住の入江宜明さんですね。観光委員等を見させていただきますと、これ産業観光課というのが載ってないですね。これは、企画課が八頭町は取り組んでいるということ。  機構改革というような話が先日あったと思いますが、これでいいんでしょうかね。観光とこういうのに携わるのが企画課。観光課は何をするんでしょうか。この中に観光協会というのは入ってますけど、これはまたそこで集合して出せるというような話ではないと私は思いますし、後でまたお話をさせていただきますが、機構改革、やっぱり観光課は別個にするべきだと思いますし、こういうことをただもう3カ月足らずで若桜鉄道が動き出しております。これに対して八頭町は、今度は逆の立場になったんじゃないか。若桜鉄道は何もせんというようなことで我々吹いておったわけですが、こうして矢継ぎ早にマスコミに取り上げられ動き出したというときでありますね。これは、トップが替わったらこれだけ変わるんかなと、私はびっくりしております。  何が言いたいかといいますと、この時期を逃さずに、やっぱり横のつながりといいますか、これからちょっとお聞きしたいと思うんですが、を図っておられるか、若桜鉄道とですね。  といいますのが、この新聞が出たときに、私が今回の質問に取り上げておりますので、それ以前にガイドブックは、やっぱりこれも新聞で取り上げられたと思います。若桜鉄道で観光列車を走らせると。そのときに、それを乗られた方に進呈するというガイドブックですね、これ。そういうことを我々、後で聞いたわけです。それを聞いたというのは、私は12月5日に若桜鉄道に上がりました、この質問の趣旨があるわけですし、それからこのガイドブックは入江宜明さんが編集されたというようなことも書いてあったもんですから、今回の質問にちょっと役に立たんかなと思って上がってきたわけです。  それで、どこで先ほどの質問につながるかといいますと、テレビの放映で全体の話はしませんが、丹比駅で多分高校生か何かに尋ねられて、このあたり何かって問うたら、一つ山があるということで、そこに上がられました。何か、ああいうことを見たら、ほんにすごいとこかなと思って、私もでも話の種じゃなしにこれ質問する以上はやっぱりそこにも上がってみないけんなと思いました。それで上がってみましたよ。  現在は、クリスマスツリーの電飾がされておりました。私は本当に、これ上がって立て看板を見るわけですね。そしたら、あそこは出城みたいな、何か歴史の跡みたいですし、そういうことがあり大変景色も丹比あたり見晴らしもいいですし、時期によっちゃあ桜のあれはいいんか、すばらしいところ。ああいうなんは、よそ目で見たらいいんかな。また、若桜線でディーゼルが通ってるのを眺めるあれになるんかなというふうに思えるようなところでしたね。ああいうことも大事で、ただ、何でもないこういう観光案内等ではないわけですが、やっぱり地元の人でないとわからないというようなところもあります。  何が聞きたいか、話があちこちに行っておりますけど、これからお聞きします。  それで、一番最後というか、言いたいことは、観光課というのを離してください。やっぱり独立して、とっても広い手があると思います。現在、観光協会が、観光課が観光の話をしておられるんかどうかわかりませんが、それはただ施設の維持、何か催しするときの手伝い程度にしか私は見ておりませんし、やっぱり指導するのは観光課だと思います。  先日ありました要覧にも、いろいろ指定文化財、あるいはたくさんありますね。今言っております若桜沿線の駅舎、あるいはホームとか、それから物すごく若桜沿線、八頭町には宝があるわけですね。こういうのをただ企画課がこういうもんですよという話じゃなしに、観光課はどこに出てくるんですかね、こういうのの。ただ、企画課は駅を管理しておきゃあいいと、ただこういうものをつくるときには資料だけ出しておきゃあいい、それじゃあやっぱり地元のいいところを発信はできないと思います。  ぜひ、何回も言いますが、観光課というのをつくっていただいて、本当に、今は本当にいい風が吹いておりますので、何かそういう考えをちょっとぐらい持たれるかどうか、町長どうでしょうね。今、何かあっちに話が行ったりしておりますけど、そのあたりどのように考えておられますか、若桜鉄道の動きを含めてですね。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) まず最初に、このガイドブックのちょっとお話をしたいと思います。9月に就任されて11月にできたというお話でしたが、実はこの事業につきましては、県の地域資源活用事業というのを活用させていただきまして、平成26年度と27年度の事業に若桜鉄道取り組んでおります。平成26年度当初からかかっておりまして、9月から2カ月でというとちょっと余りにもできませんので、総体的には4月からかかっていて、これでも早くしていただいたと。入江さん、大変だったというふうに言っておられましたけど。ですから、前の社長さんのときから取り組んでおりました。  桑村議員言われたように、乗客の方なんかには無料で配布ということでしておりますし、当然、関係者の皆さんもそうですし、それから基本的には広報用ということでつくらせていただいたパンフであります。  そういった中で、観光課のお話でございますが、資料だけ出しとるんかというお話でしたが、中に観光協会も入っていただいておりますし、それから若鉄の担当課というのは、うちでいいますと企画課でございますので、当然、観光協会、それから産業観光課にも一応話はあったというふうに思っておりますが、若桜町のほうも企画財政課ということで名称はなっておりますが、そこまでのことはガイドブックの作成では考えていなかったというところでありまし、それから、きのうも産業観光課から観光課、独立してはどうかというお話がございました。その御意見につきましては、内部で改めて協議してみたいと思います。 ○議 長(河村久雄君) 桑村議員。 ○11番(桑村和夫君) もう一度話をちょっと戻しますが、12月5日に先ほど言いました若桜に上がりました。議会がちょっと早く終わったもんですから、3時前だったと思います。一つ山に登って、それから若桜に上がったわけですが、そのときに3時ごろの汽車があります、若桜に着く。それに皆さんは多分知っておられるか、柳沢信吾、京本政樹ですか、あの二人だけだったかな、若桜に来るんだと、若桜の町を歩くんだと、若桜のどっかに寄るんだというようなことだったと思います。  たまたま私、このパンフもらいに上がったときに、先ほど言われたように列車に乗った方に配っとるんですよというような話も聞いてきましたし、今、社長が郡家駅に迎えに出とるというようなことだったんです。そこで初めて聞きました、こういう実態なんですね。  ただ、若桜の中では、全戸、あそこは何をやっとられるか、若桜の町には、そういうことがあるんだと、来るんだというような話はあったようですね。駅が、何かちょっと上がったときには、雰囲気が違ったんですね。かなりぽこぽこぽこ人が集まっておられた、ところどころにというようなことがあって、カメラ引き連れて若桜、ディーゼルで上がって来られましたよ。ちらっと見たんですが、撮影なんかはせんようにというようなことだったようですが、私はこういうことを隣の町ですよね、若桜。若桜、その沿線ですわね。そういう情報は持っておられたんでしょうかね、町長。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) ちょっと番組名は定かではございませんが、そういったタレントのお二人が来られて取材をされるということは伺っておりました。  ただ、テレビ局のほうから、そういった取材についてはオープンにしないでくれということでございましたので、皆さん方にお知らせはしてないというところであります。 ○議 長(河村久雄君) 桑村議員。 ○11番(桑村和夫君) それは間違っていると思いますよ、私。そういうことを言われりゃあいいんですよ。だって、我々ちょうどその日出ておったわけで、わかっとったんでしょう、では5日の日に。  何が言いたいかいったら、では窓口はどこに来たんですか、これは。産業観光課ですか。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 窓口は企画課でございますし、その前段として、若鉄の会があるんですが、あくまでも取材については、若桜鉄道へということですので、御理解をお願いしたいと思います。 ○議 長(河村久雄君) 桑村議員。 ○11番(桑村和夫君) だから、こういうことから見て、若桜鉄道はこっちはもう向いてないと思いますよ、私。若桜鉄道は、駅舎とかああいうところを管理してもらって、それ以上のことは別にどうでもいいと言ったらおかしいですけど、そう私だったら思いますね。こうしてスクールバスでやって、若桜鉄道乗らんのだということになっておりますし、今の話でも、最初のぶらりというあれは、突発的に来られたということで理解はするんですけど、今回のはそのような話で、若桜鉄道はないしょにしてくれというような話は、ふだんから意思の疎通がなされてないんじゃないですか。そのあたりはどうでしょうね、町長。  今、企画課が何やかんやと言われます。観光課はまた別だし、観光課は知っておられるかどうか知りませんが、そういうことで果たして地元の沿線を売るとか、観光事業、観光の町まではいかんでも、本当にできますか、町長。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 意思疎通が図れてないんじゃないかという御意見ですが、私どものほうとしてはそうは思っていないというところでありまして、若桜鉄道があれば沿線下の活性協議会がございますし、それぞれの駅で隼駅を守る会でありますとか、船岡駅も同じ会があります。因幡船岡駅を守る会とかありますし、それから行政側でいいますと企画もそうですし、それから産業観光課もそうです。そして、観光協会といったような中でいろいろ連携をとりながらやっているやに私は思っております。 ○議 長(河村久雄君) 桑村議員。 ○11番(桑村和夫君) ちょっとまだ言いたいことはたくさんありますので、ちょっと話をまた後でまとめるとしまして、こうして文化財等たくさんありますね。これについて、これ見ても企画課、若桜沿線の国有有形文化財、これは企画課、あるいは今度は教育委員会、有形文化財の古文書とか資料、こういうなんは教育委員会。それから、タモの木とかウラクツバキとかというようなんは、これは観光協会。観光協会といいますか産業観光課。これだけ見ても、それぞれ担当を持って、これはうちのあれだというようなことになってるんじゃないでしょうかね。これをまとめるのは、やっぱり観光課というは独立して、こういうことを一まとめにして、若桜鉄道であろうが沿線であろうが、道の駅、あるいはそういう観光にかかわることについては、ずっと1カ所でできるというような体制をとるべきだと思います。  それで、今回、これに出ておりますが、有形文化財の古文書等、ちょっと非常に気になって、これに載ってなかった部分が、前回10月18日に八東体育文化センターで考古学シンポジウムというのが開催されました。そのときに、福本で出ております銅さじ、これ非常に私、興味持っておったんですが、この日は私は行くつもりでおったんですが、下私都の同推で研修に出かける日になりまして、ちょうど行かれなかったということであります。  これについて、シンポジウム、この町報に載っておりますが、町長、このときの印象。これは、考古学の話もありますし、観光、いろいろな面でというようなことがありますので、お尋ねしたいと思います、参加されて。 ○町 長(吉田英人君) 書いてないです。 ○11番(桑村和夫君) いや、書いてないけど観光のことですよ。 ○町 長(吉田英人君) ここには書いてない、通告してない。 ○11番(桑村和夫君) いや、いや、いや。違いますよ。何で。休憩してください。 ◎休  憩 ○議 長(河村久雄君) 暫時休憩をいたします。    (午前10時18分) ◎再  開 ○議 長(河村久雄君) 会議を再開いたします。                        (午前10時19分) ○議 長(河村久雄君) 桑村議員。 ○11番(桑村和夫君) シンポジウムに多分出席されたと思うんですが、そのときの印象はどうだったんでしょうね。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) おっしゃってるのは、10月18日に開催されました古代八頭の姿に迫るというシンポジウムで、ありましたように福本70号墳の銅さじというものに対してのいろいろまちづくり、これからの文化財についてどう生かすかというようなお話だったと思っておりますが、あいにくちょっと仕事の都合で、私この日は欠席でございました。  本当に、国内では類のない銅さじということでございますので、今後、本当にどう生かすのか、町としても考えてみたいと思いますし、11月9日に福本の村づくり座談会に出かけさせていただきました。そのときにも銅さじの話が話題になりまして、福本の皆さんも大変喜んでいたというようなことをお知らせしたいと思います。 ○議 長(河村久雄君) 桑村議員。 ○11番(桑村和夫君) 私がお聞きしたいのは、これに何で載ってないかということなんですよ。説明できますか。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) まだ文化財として指定はしてないと思っております。それで登載してないというところだと思います。 ○議 長(河村久雄君) 桑村議員。 ○11番(桑村和夫君) 私、ちょっときのうといいますか、これを見たんです。これ、大変な埋蔵物だと思います。これはあるんかなと、私きのう教育長に確認したんですが、現物があるかどうか。そしたら、あるようですね。  今は、県立博物館で公開しておられるということ。詳しいことが私は聞きたかったんですけどというような話を、今月いっぱいかどうかはわかりませんが、しておられると。非常に、これは全国でも一例しかないようなもののようですので、これは大変な宝だと思いますが、こういうもんが一つも載ってないというようなことが、私はお聞きしたかったわけです。どうですか、町長、今の件。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 桑村議員言われますように、大変貴重なもので、すばらしいものだと思います。指定に当たっては、これから手順というものがございますので、今後検討してみたいと思います。 ○議 長(河村久雄君) 桑村議員。 ○11番(桑村和夫君) 時間がありませんが、私はこれを観光に生かしていっていただきたいというのは、やっぱり一本に絞って観光課がこういうことも、教育委員会はこういうもんを持っとるし、後は企画課はいろいろ持ってるというような話だけではなしに、もう一度再考していただきたいということ。
    ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 御意見は伺いましたので、先ほども言いましたように、内部で協議をしたいと思います。 ○11番(桑村和夫君) 終わります。 ○議 長(河村久雄君) これにて、11番、桑村和夫議員の一般質問を終わります。 ◎休  憩 ○議 長(河村久雄君) 暫時休憩をいたします。    (午前10時23分) ◎再  開 ○議 長(河村久雄君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。                        (午前10時35分) ○議 長(河村久雄君) 次に、10番、川西聡議員の質問を許しますので、登壇願います。  川西聡議員。 ◎川西 聡議員質問 ○10番(川西 聡君) 議席番号10番、川西聡であります。我が党が今回の選挙戦で立候補しておりますので、私は党名は伏せたいと思います。    私は、農家出身ではありません。農家出身ではありませんが、理屈として何となくはわかるんですね。これから米価の問題をちょっと聞いていきますが、TPPの先取りだと、これは明らかに。そういったような意味で、ちょっと町長にお伺いしてみたいと思います。  米価暴落の打開策を政府筋に働きかけることについてと、質問を起こしました。生産者の米価となる農協の「概算米」、年内支払い価格が全国的に発表されて、米の生産にかかる費用、60キログラム1万6,000円の半分にも満たない7,000円から8,000円の産地・銘柄が続出しております。  鳥取県産米のJA米概算価格、平成26年8月25日設定も例外に漏れておりません。コシヒカリ1等級で昨年60キログラム1万2,000円であったものが9,200円に、ひとめぼれ1等級が、これはミスプリントで、1万1,200円であったものが8,400円にと、いずれも2,800円も暴落しております。このような中で、我が町を初め、多くの全国的な農家の中から、「これでは農機具代も肥料代も出せない」といった不安や怒りの声が上がっているわけであります。  この米の暴落は、過剰米が出ているのに、安倍内閣が価格は市場に任せるとの政策をとっているため先安感が出て、投げ売り状態になっているからであります。私は、安倍内閣と申しましたけれども、よろしいですよね。  ことしから、経営所得安定が半減され、米価変動補填交付金も、後で言及したいと思います。事実上、廃止されたもとで、今でさえ生産費を大幅に下回っている米価が、さらに暴落するということになれば、再生産が根底から脅かされることになります。とりわけ、担い手層の経営への打撃ははかり知れないものがあると思います。  政府は、主食用米から飼料用米への転換を、助成金を増額して誘導しておりますが、対策の初年度ということもあり、種もみの確保、貯蔵や調整施設などが未整備であって、生産現場で十分な対応ができない事態にあります。  そもそも、この間の米価の暴落は、2013年、14年度の基本指針を決めた昨年11月の食料部会で、ことし6月末の在庫が2年前に比べて75万トンもふえる見通しを政府が認識しながら、何ら対策を講じてこなかったことにあります。また、攻めの農政改革でも5年後に政府が需給調整から撤退する方針を出したことにも追い打ちをかけております。  主食の米の需給と価格の安定を図るのは政府の重要な役割ではないでしょうか。過剰基調が、過剰になるそういう基本的な調子、基調が明確になっている昨今、政府の責任で需給の調整を行うのは当然でありまして、まさに緊急に対策を講じることが求められているわけであります。  当町は、このような状況を打開するために、緊急の過剰米処理を初めとした、これは一つのやり方ですね。あらゆる方策をもって対策の実施を行うように、いろんなやり方があろうと思いますが、政府筋に対して当町の意思を伝えると、こういう仕事を町長はおやりになるべきだというぐあいに思いますが、御所見を伺いたいと思います。1回目。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) それでは、10番、川西聡議員の一般質問についてお答えをいたします。米価暴落の打開策を政府へ働きかけることについてということでございます。  政府の責任で米の需給調整を行うことの働きかけについてでございますが、川西議員御指摘のとおり、米価下落の要因の一つとして、米の在庫量の増加があるというふうに考えております。  現在、国が進めております農政改革では、米の直接支払交付金がことしから1反当たり、昨年度の半額の7,500円になり、さらに平成30年度からは廃止するということになっております。また、5年後をめどに生産目標の配分を廃止することになっており、来年度以降も米価にも影響を与えるのではないかと懸念を抱くものであります。  このような状況から、鳥取県においては10月16日に知事から農林水産省へ、国が指導して過剰米を主食用市場から隔離するとともに、米の消費量の拡大を強力に推進するなど、国の責務による米の需給調整による米価の安定を図ることということを要望しており、この問題に対しまして県も国の適切な対応が必要であるとの認識でございます。  なお、全国町村会におきましても、この秋、米価等の農業経営対策の充実として、所得確保について国へ要望しているところであります。  また、生産農家の皆様方は、日ごろから生産コストの削減や経営の合理化を図られ、こだわりや意欲を持って米づくりに鋭意努力をされているというふうに認識しておりますが、ことしのような事態が続きますと、経営が成り立たなくなるのではという危惧も抱いているところでもあります。  生産農家の皆様方の努力を超えた部分につきましては、国としても適切な対応が必要であろうというふうに考えております。また、JAグループでは、水稲生産農家の支援策として、米価下落、品質低下に伴う融資対応として、末端金利が低利となるような融資を検討されております。この融資に対しましては、県も利子助成を行うということになっており、町も助成措置を講じたいと考えているところであります。  なお、現在、JAいなばに対しまして、具体的な融資内容と金利負担割合等を示していただくよう依頼しているところであります。  とりあえずの答弁といたします。 ○議 長(河村久雄君) 川西議員。 ○10番(川西 聡君) ただいまの答弁聞いておりまして、いわゆる隔離ですね。民間に流通する米の一部を政府が買い入れて市場から隔離するという、今のさっき言及されました。これ、当然ですね。  それと、それから全国町村会が生産調整の見直しと連動する収入保険制度の早期創設ということを要求されて、そのことにも下りが町長のほうからありました。  それで、確かに全国的なお話はわかったんですが、ちょっと聞き漏らしたんだけど、いわゆる調整金、それを自治体、当町が行う意思があるんだというようなことを言われましたけど、もう一回そこのところをおっしゃってください。町長としてやるべき仕事は何かということで、ちょっとおっしゃってください。たしか言われましたよね。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 先ほど申しましたのは、融資の関係でございます。米価下落、それから品質低下というようなことがあるんですが、その融資対応として金利が安くなるようにということで、今現在、JAさんのほうに融資内容とそれから負担割合というようなのを示していただきたいということで、県とされてもこれについて助成を行うということでございますので、利子の部分ですね。町もそういった措置を講じたいというところであります。 ○議 長(河村久雄君) 川西議員。 ○10番(川西 聡君) 直接にちょっと言っちゃいますけど、僕は町長に、もっと根本的なところにやっぱりメスを入れるべきだということを政府に言ってほしいんですよ、根本的なところに。政策の転換ですね。それはどういうことかと言ったら、町長さっきありましたね。経営所得安定、これが平成30年に廃止になると。一々繰り返しませんけれども、これやっちゃだめなんですよ。これやっちゃうと、いいですか、ちょっと私が解説するのもあれだけど、10アール当たりでしょう、支払い交付金が。生産調整を前提に実施してきた米の減反の交付金として10アール当たり1万5,000円の交付金、これが7,500円になるでしょう。  それで、これをまた半額ずつ削っていって、平成30年には廃止するんでしょう。これやっちゃだめなんですよ、これ。これやっちゃうから、農家から悲鳴が上がるんですよ、これが一つ。それ何とかならないかということを、やっぱり町長言うべきだと。  それからもう一つ、町長に伺います。米価変動補填交付金というのがありますね、これ御存じですか。米価変動補填交付金、いかがですか。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 詳しい内容についてはよくわかりませんが、そういった制度のあることは承知をいたしております。 ○議 長(河村久雄君) 川西議員。 ○10番(川西 聡君) 最初に1回目の質問で言いました、米価変動補填交付金と言うんですね。私も申しわけない、理屈の上だけで言っている、農家じゃないもんだからピンと来ないんだけど、だけどこれは、米価が下落した場合に60キログラム、約1万2,000円までは補償する交付金だったんです。どんなに下落したって、政府が補填しますよ、これ補償しますよ、これが私が再三言っている米価変動補填交付金だった。これをことしから廃止したんですよ。さっきの言ったやつと、経営所得安定の問題とそれから今のやつを、これをもとに戻さないと、農家は補償できないんですよ、どんなに表面的に防護策とったって。  こういうことについて、やっぱり根本的な政策の転換をやるべきだということを町長は町村会通してでもいいです、政府筋に対してやっぱり言うべきだと私は思うんですが、いかがですか。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 最初の答弁でも申し上げましたが、全国町村会というのが地方6団体の私たちの上部団体というふうに思っておりますが、そういった中で一つの町としてということにはならないと思います。当然、鳥取県の町村会があり、その上に今は全国の町村会があるわけでございますが、そういった中で話は出してみたいと思います。 ○議 長(河村久雄君) 川西議員。 ○10番(川西 聡君) では、話を出してみたいということですので、しつこく言いません。  それで行きましょう。そのことと、それからこういうことをやっぱり考えるべきだということを僕は思うんですけども、5年以上経過した超古米の備蓄米40万トン、これを飼料米として買い入れた米を備蓄すればどうでしょうかというようなことですね。  つまり、過剰になっているやつを、今、過剰を抑えると、こういう政策を徹底的にやっぱりやって、万全なセーフティネット、これを町村会が言っているやり方として具体的にやられるということをやっぱり提言するべきじゃないでしょうか。実際に、町村会も先ほど言った生産調整の見直しと連動する収入保険制度の早期創設と、万全なセーフティネット対策を講ずるんだと言っているわけですから、これに町村会はそこまで具体的には言及してませんけども、先ほど言ったような、買い入れた米を備蓄をすると、こういうやり方をやっぱりやるべきだということを言われるべきじゃないですか、いかがですか。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 川西議員の言われるのは、方策の一つであろうというふうには思っておりますが、やはり全体的な流れを見て町村会では話をしてみたいと思います。 ○議 長(河村久雄君) 川西議員。 ○10番(川西 聡君) 全体的な流れというのは、具体的に言えばどういうことですか。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 先ほど米価変動の補填交付金のことがございました。それについては、平成26年度から廃止ということでありますし、それから、最初に申し上げました1万5,000円が7,500円というようなこともあろうかと思います。  今、相対的には国の考えというのは、飼料米の補助金を手厚くというようなことがございますし、それから主食用米の生産から飼料米への切りかえというようなことだろうと思います。  一つの町でどうこうという問題ではないと思っておりますので、そういった全体というのは、ことも含めてという意味で先ほど申し上げました。 ○議 長(河村久雄君) 川西議員。 ○10番(川西 聡君) お気持ちはわかりました。  それで、でも、でも言いたいんですよ。例えば、5%ほどの供給が過剰になれば、その数倍の価格下落につながる、これ経済学のセオリーです。こういうことをわきまえないで、農家をばらして、それで苦しめる。一体、何を考えてるんかなと。  結局、それが最終的にはTPPの先取りだと、明らかにこれは。私が質問した後に同じような趣旨の質問をする議員がおられますけど、どういう角度で質問されるかどうかわかんないけど、私の角度は、これはTPPの先取りだと。こういったものには、やっぱり町村会反対しているわけですから、それこそ全体的な流れをごらんになっていただいて、どしどし具体的な意見をやっぱり言っていただきたいということをちょっと申し上げたいですね。  それで、最後にちょっと町長にお聞きしたいんですけども、収入減少影響緩和対策というのがありますね。収入減少影響緩和対策、俗に言う農家の方の言う農業用語でならしと言うんですよね。これを今、政府がやろうとしている。実際、このことについてどういう情報をお持ちですか。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) ナラシ対策ということです。米価が下落した際には収入を補填する、保険的な制度というふうに認識いたしております。 ○議 長(河村久雄君) 川西議員。 ○10番(川西 聡君) 実態、御存じですか。どういうことなのか、その内容が。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 詳しいことはわかりませんが、今現在では国と当該都道府県、そういったところで協議して、実態を踏まえた単収の調整を行うということまでは承知いたしております。 ○議 長(河村久雄君) 川西議員。 ○10番(川西 聡君) すいません、偉そうに言いましたけど、構成員が全生産者の9%なんです、9%。作付面積や認定業者であることなどの条件があるために、拠出金を差し引いた補填率は67.5%、一部の補填なんです。これは、名前は言いませんけど、我が党から言わせれば、米価暴落の被害に対しては焼け石に水だ、そういう政策ですよ。やっぱり、怒りを持っていただきたいということをちょっと申し上げたい。  それから、これはかなわないまでも申し上げたいというぐあいに思うんですが、やっぱり根本的な問題は、町長、ミニマムアクセス米、これは輸入を削減して中止にしなければいけません。それから、TPPへの参加はしない。そういうことをやらないと、農家は救われない。私はそう思いますが、率直に御意見。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) ミニマムアクセス米の廃止、それからTPPの参加ということでございますが、今の日本の流れからして、とめられないと私は思っております。 ○議 長(河村久雄君) 川西議員。 ○10番(川西 聡君) あえて失礼なことがあるかもしれませんけど、何とふがいないことか。今の答弁聞いて、八頭町の農家の方は嘆きますよ。私は、そのことをこの問題の最後に申し上げて、次の質問に移ります。  何回目かの質問ですが、住宅リフォーム助成制度実現についてということで、住民が地元業者に依頼して住宅リフォームを行った場合に、経費の一部を助成することによって居住環境の改善を促して、中小零細業者の振興を図る住宅リフォーム助成制度は、地方自治体にとって地域循環型経済を目指す上で非常に重要な施策の一つであり、全国的に注目すべき取り組みであります。  八頭町に必要なこととして、小企業、中小企業ですね。それから自営業者が自立できる環境をどのようにつくっていくのかという課題がございます。その柱は、地域での仕事おこしによる地域経済の振興策ではなかろうか、こう思うわけであります。そうした中で、地域循環をつくる緊急経済対策・雇用促進事業としての経済振興策であるこの制度は、全国的に注目されております。  2014年度で秋田・山形・静岡・広島・佐賀の5県を含む全国で628の自治体で実施をされております。各自治体の試算では、経済効果は実に23倍から29倍の効果があるんだと実証されております。なお、そこにちょっと書きましたが、2013年度の鳥取県内で実施された自治体の内容は以下のとおりであります。  ちょうど規模が同じような、財政規模もですね、大山町を見てみましょう。大山町は、対象工事額、これが10万円以上、助成率が10%、上限が10万円、平成23年度に使われた予算が、補正予算を含めて1,000万円、鳥取市と岩美町を参考に載せております。これは言いません。  この制度は、本当に三位一体じゃないですけども、住民に喜ばれる。それから、中小建設業者の仕事を起こす。そういうことになればお金が落ちてきますから、自治体のいわゆる財政力も増す。三位一体じゃないけども、三方よし。最近では、省エネルギー・バリアフリー・耐震改修等の促進の上からも、また少子高齢化社会への対応としても必要とされております。  当町もこのような地域循環型の政策であるこの制度を取り入れて、住民に助成を行うべきだと思いますが、町長、御所見を。1回目。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 2点目の住宅リフォーム助成制度についてでございます。  この件につきましては、以前から伺っているところでございますが、八頭町におきましては住宅リフォーム助成制度としてそれぞれ震災に強いまちづくり促進事業補助金、高齢者居住環境整備助成事業、障害者等住宅改良助成事業、住宅用太陽光発電システム等設置費補助金交付要綱、アスベスト撤去支援事業補助金交付要綱の制度等を創設し、介護保険法の介護保険住宅改修費等の運用もあわせて行っているところであります。  また、鳥取県では、木造住宅の建設及び県産材を使用した住宅改修に対する助成を通じて、地場産業の振興と県民の住まいづくりの支援を図るため、とっとり住まいる支援事業で県内にみずから居住するため、一定の要件を満たす住宅を建設・購入する、または改修・増築等をされる方に対しまして、各助成項目に応じて助成が行われているというところであります。  八頭町では、個人の資産に対しまして補助制度をつくることにつき、従来限定的に取り扱われてきたところであり、単独町費での助成については、現状では困難というふうに考えておりますが、地方創生や人口減少対策、少子化対策の観点から、新たに子育て等に関する補助制度につきましては、今後検討する必要があるんではないかというふうに考えております。  とりあえずの答弁といたします。 ○議 長(河村久雄君) 川西議員。 ○10番(川西 聡君) 聞き方が悪かったかな。やらないということですか。
    ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 最後に申し上げましたけど、今後は検討する必要があるというふうに考えていると言いました。 ○議 長(河村久雄君) 川西議員。 ○10番(川西 聡君) 別の制度をカバーして、今後は検討したいというぐあいに僕は聞こえたものですから、では失礼しました。  だけど、やっぱり強調して申し上げたいんですよ。先ほど、個人資産限定云々かんぬんだと言われたけども、これ政府自身が出してる方針として、国土交通省です。質の高い中古住宅をふやすために、長期間住み続けられるようにリフォームした中古住宅を長期優良住宅に認定する制度を今年度予算で実施しております。補助率は3分の1、上限が100万円。つまり、従来の個人資産の形成に資するものに税金は使えない、そういういわゆる自治体のリフォーム助成に背を向ける。そういう言いわけは通用しなくなっているということで、これは強調して申し上げておきたいというぐあいに思います。  それから、検討されるというんだからしつこいのかもわかんないけども、でも大事なことなんでちょっと聞いておきたいと思います。  第86回国会、全会一致で成立した法律が、この問題に関して2本あります。小規模企業振興基本法、それからもう一本は商工会・商工会議所による小規模事業者の支援に関する法律の一部を改正する法律、簡単に言います。前者を小規模基本法と言います、後者を小規模支援法と言っております。このことについて、町長何か御存じですか。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 今初めて伺いました。 ○議 長(河村久雄君) 川西議員。 ○10番(川西 聡君) この法律が制定されることによって、要するに零細企業、そういった方々に対して光を向けなさいと、こういうことなんですね。住宅リフォームに関係ありますから、私はあえて強調して言いたいんですよ。  いいですか、これは法律ですよ。地方自治体の責務になったんですよ。知らないっていうのはちょっとおかしい。三つね。一つ、個人事業者を初め、従業員5人以下の小規模事業者を初め、施策の中心に据えたこと。中小企業の占める9割の340万社。  それから2番目、小規模事業者の声を聞いて、振興のための基本計画策定を国と自治体の責務とした。国と自治体の責務ですよ、5人以上の。そういう事業者に対して光を当てなさい、援助しなさい。  それから三つ目、国会への年次報告を通じて、施策の妥当性・実効性をチェックする仕組みを導入した。国がチェックするんですよ。ですから、こういう流れになっているんです。だから、必然的にいろんな施策を最初に並べられて、それは大いに結構なんです。だけども、きわめつけであるこういう住宅リフォーム、経済効果抜群の。こういうやり方をやることによって、零細の人に対して雇用を起こしなさい、消費を拡大しなさい、これが政府の方針になっています。それが、いわゆる自治体の責務だと。同和対策事業特別措置法じゃありませんけどね、いわゆる責務なんですよ。そういうところまで来ているんです。  ですから、このことを考えていただいて、ぜひとも100%近い検討をお願いしたいというぐあいに思うんですが、いかがですか。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 最初の答弁でも申し上げたんですが、地方の総合戦略というものを来年度作成する必要があります。そういった中で、人口減少対策、さらには少子化対策、川西議員の言われる雇用拡大ということにもつながるというふうに考えますので、先ほど言いましたように、今、今後検討したいというところであります。 ○議 長(河村久雄君) 川西議員。 ○10番(川西 聡君) 時間ちょっとありますね。でも、これ言わせてください。  佐賀県、秋田県の両県は、全部の自治体で実施しています、全部の自治体。それから、平成12年7月現在で自治体がゼロであった和歌山県で、海南市というところと、それから高野町というところが新たに住宅リフォームを創設しました。47都道府県で、全て47都道府県でやっております。しかも、小規模支援法と基本法が成立。これを政府はやりなさいと言ってるということを肝に銘じていただいて、私はこの本当に皆さん方に喜ばれる、このやり方をね。今現在では、こうやって鳥取市、岩美町、大山町、やっています。過去には、時限立法で琴浦町、北栄町もやりましたというようなことで、ぜひとも検討をお願いしたいということを申し上げて、次の質問に移ります。ぜひとも検討したいということを要請いたしまして、次の質問に移ります。  最後の質問であります。  各種の税金や料金の納付の中で、国民健康保険税は極めて重税感の高いものであります。私なんかも、結構これ高いなと思っとるんですけどね。結構なものが来ます。当町の納付回数は年度内4回です。回数が少ないこともあって、国保税を払いたくても払えない事情が生じ、滞納につながる傾向があることは否めません。なぜ滞納が出るか。その事情は、いろいろあるでしょう。事業不振であるとか所得の減少であるとか、失業等が考えられるでしょう。  当町は確かに、いわゆる対策として私が理解している限りで物言って申しわけないんですけど、間違ったら指摘してください。特別の事情がある場合、またどうしても納付計画を立てることが難しい等の納税相談を受けたときには、分割納付の計画を立て直す納税指導を実施しているというぐあいに理解しております。旧町の中には、旧町というのは合併をする前の旧町の中には、納付回数が8回だったところがある。前のシステムに変えてくれないかという住民の声を聞きます。  実は、私の女房も、4回はやっぱり大変だと、8回に変えてくれと、そういう質問をしてくれということをちょっと言われまして、今回も質問をしているというのも一つの理由なんですけども、本当大変なんですよ、これ。これは、基本原則の考え方として、回数がふえれば、納付のやりくりにも影響が及ぼされる。重税感の薄らぎも出ることで、少しでも滞納を防ぐことにつながるのではないか、このように考える。根本的に国保税を安くしなさいということにはつながりませんが、しかし、びほう策かもわかりませんが、自分で言うのも何ですけども、やっぱり4回が8回なら違いますわな、気持ちが。こういうことをやっぱり検討するべきじゃないですか。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 3点目の国民健康保険税の納付回数の見直しについてでございます。  この納期回数の増設につきましては、以前にも御意見をいただいたところですが、現在、国において平成29年度から国民健康保険の広域化が議論されており、納期の回数も新たな枠組みの中で設定されるというふうに考えております。  こうしたことから、この時期に納期の変更を行うことは、納税者の皆様方の混乱を招くことが懸念されるというところでありますし、先ほど分納の話がございました。今後も個々の事情において納付が困難な納税者の方につきましては、個別に納付の相談をさせていただいているところであります。  とりあえずの答弁といたします。 ○議 長(河村久雄君) 川西議員。 ○10番(川西 聡君) 町長、ちょっとおさらいしたいんですよ。条例に4回と決まってるから4回だというのはわかるんです。なぜ4回になったんですか。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) これは、合併協の時代にさかのぼると思います。当時、郡家、船岡、八東ということの中で、その合併協の中で納付回数が決定されたというふうに思っております。 ○議 長(河村久雄君) 川西議員。 ○10番(川西 聡君) 町長、わかってるじゃないですか。なぜそうなったんですかと聞いてるんですよ。考え方があったんでしょう、8回を4回にしたのは。旧町の中に8回があったのを4回にしたのは。どういう考え方のもとに4回にしたんですかということを聞いてるんですよ。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) それも旧3町の中で、郡家、船岡につきましては4回ということでありましたし、それから八東は8回だったと思っておりますが、4回と8回のすり合わせの協議の中で最終的に4回に至ったと思っております。 ○議 長(河村久雄君) 川西議員。 ○10番(川西 聡君) 答弁になりませんがな。それ聞いてて、町民の方が、うんそうか、それで4回なのか、これでは納得いきませんよ。なぜ4回なのか。4回では余りにも重税感があり過ぎて払いづらい、8回にしてくれという町民の方々に対して、それであなた、説得力あるというぐあいに思いますか。考え方があるでしょう、考え方が、それ言ってください。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) いや、今、川西議員が言われたのは、なぜ4回になったかというふうに言われましたので、経過を申し上げたところであります。 ○議 長(河村久雄君) 川西議員。 ○10番(川西 聡君) そういうのを揚げ足取りって言うんですよ。揚げ足取りじゃないですか。私の質問の趣旨は、十分わかってらっしゃる。あえて言葉を使いますよ、おとぼけになるんですか。  4回になった根拠、簡単に答えてくださいよ。それが出ないと前に進めない。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 国民健康保険税だけが4回の納期ではないということがございます。町・県民税の普通徴収でありますとか固定資産税、それにつきましても4回納付ということであります。 ○議 長(河村久雄君) 川西議員。 ○10番(川西 聡君) だから、最初からそれ言やあいいんですよ。ほかの納税回数に合わせたって。それでも私は不満足ですけどね。  それで、広域化の問題が出ました。ここが一番のポイントなんですね。広域化ということになってくると、いわゆる納付回数そのもの自体も共通なあれなんですか、広域の仕事になるんですか。そのあたりいかがですか。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 新聞等でいろいろ税とか料の設定というようなお話も御存じだと思うんですが、今のところでは各市町によって料の率なんかを設定するというふうな意向のようでございますし、最終的に、例えば八頭町は8回の納付、鳥取市は4回の納付というようなことにはならないと思います。料につきましては、それぞれの医療費の関係がありますので、率の設定というのはそれぞれということでありまして、後期高齢とは少し変わった形でスタートするというところでありまして、今現在が26年度です。27、28、29年度からということでありますので、先ほどこの時期の変更については混乱を招くと申し上げましたのは、あと残り2年ということがございまして、そういう答弁をさせていただいたというところであります。 ○議 長(河村久雄君) 川西議員。 ○10番(川西 聡君) 言い方改めますよ。今すぐにやりなさいという言い方は、じゃあ妥協しましょう。来年度からでもということで私はこの要求を続けますけど、主張を続けますが、町長は納付回数の問題も広域化になったら片やが4回で片やが8回で、それはないだろうというようなことを答弁されたけれども、しかし、私がいろんな課の方にいろいろちょっと事情を聞いたら、これは未知数だと、当然ね。  それから、基本的な考え方をちょっと聞いたんだけども、どの町村も統一的にやっぱり回数を定めるというのはちょっと無理がありますよ。どうして無理があるかということをちょっとお話をしてみたいと思うんですよ。  いささかちょっと抽象的になるかもわかりませんが、納付を収納するというのは、これは自治体の仕事にならざるを得ませんわな、これはお認めになりますね、いかがですか。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 率の設定は県がされ、徴収については各自治体でということは承知しております。 ○議 長(河村久雄君) 川西議員。 ○10番(川西 聡君) 結論から言えば、納付回数の対応は、市町村の実態に合わせたものでなければならないということを聞いております、関係者から。それはどうしてかといったら、さっきも言ったように、都道府県の広域とは違って、国保のいわゆる実務、これは八頭町では八頭町しかできないんですよ。  それで、おさらいですが、都道府県が保険者となって、現在の市町村の実務を行うことは、全く無理な話なんです。それはどうしてかといったら、私がおこがましいことを言うようですが、まず所得を把握しないと保険料も納められない。高額療養費や高齢者の医療負担等も決定ができない。都道府県は、情報を持っていない。  さらに、国保は出入りが激しく、それを都道府県が全部把握して実務できるかといえば、全く無理なことである。結局は、全部市町村は今までどおり実務はやらざるを得ないと、これがいろんな関連の方から聞いた私の結論ですが、やらざるを得ないと、実務は。それ、回数もいわゆる身の丈に合ったそれぞれの自治体の裁量でやっぱり行われて当然だということを、私はヒアリングでちょっと聞いてきました。我田引水も多少ありますけどね。だけど、こういうことなんですよ。  ですから、何が言いたいのかといったら、自治体の裁量でやれるんだと。あるいは、これは自治体の裁量にするべきだと、当然。これは町長、ちょっと頑張るべきじゃないですか。実際に、これは誰が考えたってわかるんですよ。具体的には、40万円を4回で10万円ずつ払うのと、8回に分けて5万円ずつ払うのと、やっぱり感覚が違う、個人差があると言うけども。やっぱり、これも当然ですよ。8回のほうが有利に決まっている、払いやすい。それだけのやっぱりやりくりもできる。誰が考えたってそうですよ。  私はそのように思うし、先ほどの私の話をちょっとしんしゃくをされてどうですか。何とかそういう声があるんだったら、それだったら、では住民の声を聞こうじゃないかと。どうですかということで、例えばアンケートをやるとか、そういうことをやって世論をちゃんと調べて、新しい施策を講ずると。今すぐやれとは言いませんよ、年度がわりにですね。いかがですか、やっぱり公益がどうしても頭が痛いですか。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) おっしゃっていることはよくわかります。実際、今現在広域の部分については、そういった納付回数のあたりまではまだ話が及んでいないというように伺っておりまして、相対的に広域化になれば、その回数というのは統一されるというふうに思っております。  今現在、来年度からでもというお話でございますが、システムのこともあるわけですが、そういったことではなく、基本的にあと2年でございますので、現在の納期回数でお願いをさせていただきたいと思います。 ○議 長(河村久雄君) 川西議員。 ○10番(川西 聡君) あと4分ありますので。では、こういう質問をしましょうか。広域化になることによって、国保税は、いいですか、総体的に、平均的に町長の感触として、広域になることによって国保税は引き上がる可能性がありますか、引き下がる可能性がありますか、今現在の判断でいかがですか。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) それは先ほど言いましたが、それぞれの市町の医療費に合わせて料なり税を設定するということでございますので、広域化になったから上がるとか下がるとか、そういったことにはならないと思います。 ○議 長(河村久雄君) 川西議員。 ○10番(川西 聡君) 違うんですよ。広域化になったら、平均的に引き上がる。引き上がらざるを得ないんですよ、全国のほとんどの自治体が。なぜか、一つは一般会計からの繰り入れがなくなるんですよ、後期高齢者医療制度みたいにね。一般会計からの繰り入れがなくなるんですよ、これ。都道府県しませんからね、それ。  それから、2番目は分賦金制度というのが始まるんですよ。町長、御存じですね、分賦金制度。知っておられますね、分賦金。何で。収納率を100%掛けるんですよ、国はこの広域の国保で。80%しか集まらなかったら、あとの20%、掛けるんですよ、地方自治体に。地方自治体に掛けて、自治体が金がなかったら、これも新設されるんですよ、都道府県に何とか基金というのが。こっちに借りるか、あるいは被保険者に国保料の引き上げを迫るか、この二つなんです。どっちにしたってお金が要るんです、広域になったら。100%収納なんていうのは、当たり前の常識として我々の力ではなかなか難しい。しかし、それをしなければいけないシステムになるんですよ。そうなれば、どこからお金を持ってくるか。さっき言った基金か、あるいは被保険者からお金を取るか。ならざるを得ない。  何が言いたいのか。国保税が引き上がるから、いいですか、国保税が引き上がるのは当然過ぎるぐらい当然だから、だから今でさえ4回だったら何とかしてくれと言った人が、国保税が広域になって引き上がるというのは、これが想定されるということになると、引き上がったらそれこそたちまち、この回数は見直してくれというのが出てくるのは当然なんですよ、筋道として。国保のシステム自体が、広域のシステム自体が、住民にしわ寄せをかける、明らかに。そこを狙ってるんだから。僕はそう思ってます。  ということで、こういう問題もちょっと検討していただいて、そんな冷たいことをおっしゃらないで、回数は4回、おっしゃることはわかると言われるんだったら、4回検討してみようじゃないかと、そういう答弁していただけませんか。いかがですか。ごめん、8回、失礼。8回、お願いできませんか。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 御意見として伺っておきたいと思います。 ○議 長(河村久雄君) 川西議員。 ○10番(川西 聡君) 1分ありますんで。では、このおさらいです。町長は、僕が初めて議会に出させていただいたときに、福祉環境課長、当時は福祉課長。国保のことではいろいろお世話になりまして、本当にお世話になりましたが、わからないことだらけでいろいろ教えられましたけど。  おさらいしましょう。国保の広域化というのは、いわゆる目的、それから効用、長所・短所、どういったところにあるというぐあいに考えておられますか。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 目的というのは、基盤安定といいますか、そういうことになろうと思います。長所は、皆保険ということですので、全体で支えるということでありますし、短所については、ちょっと小回りがきかない部分があるんじゃないかなというふうに思います、財政的。 ○議 長(河村久雄君) 川西議員。 ○10番(川西 聡君) しつこいようですが、統一できる部分と、八頭町の合併もそうですが、水道料金のことでちょっと見解が分かれたことありましたね。統一できる部分と、統一できない部分のいろんな要素があろうかというぐあいに思うんですが、それを町長はどういうぐあいに整理していらっしゃいますか、今の段階で。元福祉課長。 ◎休  憩 ○議 長(河村久雄君) 暫時休憩いたします。     (午前11時24分) ◎再  開 ○議 長(河村久雄君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。                        (午前11時25分) ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 統一できる、統一できない部分というお話ですが、広域化になれば、先ほどから言っておりますけど、税等の率の設定につきましては、統一できないと、そういう方向性が出されておりますので思っておりますし、統一できる部分とすれば、納期回数、今回の質問に出ておりますが、納期回数については統一できるんではないかなというふうに考えております。  ただ、まだ細部の詰めといいますか、お話はございませんので、はっきりしたことが今現在では申し上げられないというのが現状であります。 ○議 長(河村久雄君) 川西議員。 ○10番(川西 聡君) いろいろとちょっとしゃべりましたけども、やっぱりほんの一部分かもわかりません、回数の問題はね。だけど、やっぱりそれだけ切実な要求が住民にあるんだと。そのことをやっぱりしっかり受けとめていただいて、この問題に対応していただくことを最後に申し上げて、私の一般質問を終わるものであります。 ○議 長(河村久雄君) これにて、10番、川西聡議員の一般質問を終わります。
    ◎休  憩 ○議 長(河村久雄君) 暫時休憩をいたします。    (午前11時27分) ◎再  開 ○議 長(河村久雄君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。                        (午後 1時00分) ○議 長(河村久雄君) 次に、12番、尾島勲議員の質問を許しますので、登壇願います。  尾島勲議員。 ◎尾島 勲議員質問 ○12番(尾島 勲君) 議場の皆さん、ケーブルテレビをごらんの皆さん、こんにちは。12番議員の尾島でございます。  議長のお許しを得ましたので、通告に従い一般質問をさせていただきます。今回は、今話題となっております国の施策、地方創生に基づく八頭町の近未来像についてであります。私なりの提案を含めて質問していきたいと思っているところであります。  11月24日、八頭町10周年記念式典がとり行われました。10周年を祝うとともに、これからの10年、20年について、気持ちを新たにする場でもあったと思われます。そこに渡りに船の地方創生でございます。これを大いに活用しない手はありません。  さて、ことし10月19日のテレビ番組、地方創生、風は鳥取からの中で石破大臣は、平井鳥取県知事と対談され、今までと発想を変える、今までやらなかったことをやる、仕組みを変える、そしてよそ者、若者、だらずげな発想をする者が大切だと言及されています。よそ者の代表は、若桜鉄道の山田社長なんかがそうだと思われます。また、別の機会には、一番小さな鳥取県が地方創生のモデルケースにならなければならないとも言及されておりました。  鳥取県が地方創生のモデルケースとなるためには、鳥取県の各自治体が地方創生のモデルケースにならなければ実現できない問題であると考えます。地方創生は、今までの交付税のあり方を真逆に捉え、地方自治体の具体的な提案、要望、こういう事業は誰を対象とし、幾らで、いつまでに実施するからこれだけの予算をくれという、地元主導型であります。逆に言えば、何も実施しない、知恵を絞らない自治体には、予算配分を行わないということであります。  そこで、吉田町長に伺います。国が地方自治体に対し、2020年までの5年間、努力義務として求めている総合戦略、いわゆる八頭町版地方創生のプログラム、またはメニューは何か。町長は、八頭町のトップリーダーとして、何を最優先に国に提案・要望を行うのか。その結果、10年後、20年後、八頭町はどういう町になっているのか、どういう町にしたいのか。町のトップリーダーである吉田町長が思い描く、または推し進める八頭町の近未来像、ビジョンについて伺います。  また、御説明の際には、町長御自身の言葉で、最優先課題を論理的に具体的にお示しいただきたいと思います。  そして、今後御答弁いただく際には、次の3点に御留意され、御答弁いただきたいと思います。  一つ、過去の経験に捉われないこと。前例がないは禁句であります。  一つ、行政サイドの都合で行動しないこと。予算がない、お金がない、時間がないとか、どの課がするの、誰がするのとか、できない理由を口にせず、どうしたら実現できるか考えること。  一つ、答弁の際の検討します、協議しますには、いついつまでにをつけ加えて、いついつまでに検討します、いついつまでに協議しますと、期日・期限を明確にすること。  以上であります。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) それでは、12番、尾島勲議員の一般質問についてお答えいたします。  国の施策、地方創生に基づく八頭町の近未来像についてということでいただきました。八頭町版地方創生のプログラム、またはメニューは何かということでございます。  これまで答弁させていただきました内容と重複する部分もございますが、政府は急速な人口減少対応のため、まち・ひと・しごと創生法などの地方創生関連2法案を11月21日可決・成立させました。国では、50年後の日本を見据えた長期ビジョンと5年間の総合戦略を年内にも策定する予定となっております。  この国の総合戦略を受けて、八頭町としましても現在策定中の八頭町人口減少対策ビジョン、第2次八頭町総合計画をベースとして、新たに八頭町版総合戦略を平成27年度末までに策定したいと考えております。現在の段階で八頭町版総合戦略のプログラム、メニューにつきましては、来年度策定予定ですので、現在、八頭町人口減少対策ビジョン案を基本として、国が示しております5項目に当てはめて、二、三申し上げたいと思います。  一として、地方への新しい人の流れをつくるということがございます。特色ある地域活性化の拠点施設の整備、空き施設の活用というようなことを考えておりますし、若者向け宅地造成の促進、それから移住・定住相談員の配置なども検討しとるところであります。  次に、地方に仕事をつくり、安心して働けるようにするという項目でございますが、新たに町内に進出する企業に対する法人・町民税及び固定資産税の減免、県や市町と連携した企業誘致の促進、遊休耕作放棄地等を有効利用しての農業分野の雇用確保などであります。  三として、若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえるという項目でございますが、多様な保育サービスの充実ということで、休日保育の検討でありますとか第3子以降の保育料の無料化でございます。  ほかには、婚活事業の充実、そして空き家施設を活用した、若者が気軽に集える拠点づくりということで、青年団室等を想定しております。  四として、時代に合った地域をつくり、安心な暮らしを守るという項目につきましては、交通弱者に対する買い物サービスの充実、地域における福祉ネットワーク事業への拠点づくり、学校給食におけるアレルギー対応食のさらなる充実というようなことであります。それから、地域公共交通の維持でありますとか、タクシー利用助成については継続したいというところであります。  5点目の項目になりますが、地域と地域を連携するという項目がございます。婚活促進のためのネットワークの整備等を考えているところでありまして、何を優先するかということでありますが、まず計画策定というのが最優先にしたいというところであります。計画ができましたら、できるものから順次進めてまいりたいというところであります。  とりあえずの答弁といたします。 ○議 長(河村久雄君) 尾島議員。 ○12番(尾島 勲君) 先ほど、まち・ひと・しごと創生本部基本方針の概要にのっとった形で御答弁。検討項目1から5ということについて述べていただきましたが、何を優先するとしないとかということは、はっきりした特色はないように見えましたけども、この10月に行政懇談会というのが行われましたですね、町長。その中で、協議事項として八頭町総合計画人口減少対策についてと、有害鳥獣対策について、この2項目が協議事項として載っていたと思うんですが、こういうことをメーンとして八頭町の地方創生の総合戦略を組み立てていくということは考えてらっしゃらないんですか。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 平成26年度中に総合計画策定ということは前もってわかっていたことでありますし、それから今現在、特に八頭町では鳥獣被害が多いということでございます。  ことしになりましてから、地方創生という言葉がずっと出てきたわけでございますが、先ほど申し上げましたが、総合計画、それから人口減少のビジョン、そういったことは当然この総合戦略に付随した計画になろうというふうに思っております。 ○議 長(河村久雄君) 尾島議員。 ○12番(尾島 勲君) それに基づいて行うという答弁いただきましたので、この10月に行われた行政懇談会の内容について少し触れてみたいんですが、今月12月から遅くとも2015年3月までに作成しなければならない。国が地方に努力義務としている地方人口ビジョン及び地方版総合戦略に基づく八頭町総合計画であり、八頭町人口減少対策ビジョンであるかと思われます。そのような御答弁いただいたんですが、行政懇談会の協議事項8ページに、将来像に向けての取り組みが六つ掲げてありますですね。①として、若年層への支援からずっと⑥まであるんですが、それぞれに具体的施策が箇条書きになっております。青年団組織の育成・支援からスタートしておりますが、この6項目の中で町のトップリーダーとして具体的な施策を実現・達成するための手段・方法は何か。その際に、役場の職員、有識者のみで推進していくのか。または、住民も含め、八頭町全体で考えていくのか。  要は、私の9月の一般質問にもあったんですが、トップリーダーとトップマネジャーの項目でお話ししたように、町長は何がしたいのかを副町長初め、町執行部に対し、明確に提示することが大切であろうかと思われます。それがトップリーダーの役割であり仕事であります。町長御自身の言葉で、この具体的な施策を実現・達成するための手段を再度伺いたいと思います。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) この六つの項目につきましては、そのビジョンの作成に当たってアンケートをとらせていただきました。そういった中で子育て支援の充実であるとか、便利な町がよいとか、雇用が不足していると、そういった御意見をもとに町として六つの大項目に分けさせていただいたというところであります。  そういった中で手段と方法はということでございますが、基本的には町民なのか行政なのかというお話でしたが、当然、町民の皆さん方の協力をいただく部分については協力をいただきますし、それから行政として主体的にやるべきことについては、行政としてやっていきたいというふうに考えております。 ○議 長(河村久雄君) 尾島議員。 ○12番(尾島 勲君) 町長、そのアンケートをとると言われたのは、町長御自身のお考えでしょうか、それとも役場の組織の中で決定したことなんでしょうか。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) アンケートをもう既にとったという意味でお話をしたんですが、議会にも説明をいたしましたが、このビジョンの前提として、平成26年1月に全体で500名の方を抽出させていただいて、アンケートをとらせていただいて、きょうに至っているというところであります。 ○議 長(河村久雄君) 尾島議員。 ○12番(尾島 勲君) それは再度確認しますが、町長の思いでとったということでよろしいですか。町長が、こういうアンケートをとるんだという方針を出された。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 内容について、ここで逐次ということにはなりませんが、当然、職員が起案し、私がチェックし決裁いたしましたので、私の意思だというふうに思っていただけば結構です。 ○議 長(河村久雄君) 尾島議員。 ○12番(尾島 勲君) 町長の意思でアンケートをつくったというふうに回答いただきました。やっぱり、町長が何をするかというのを決めていただかないと、職員は動きようがないと思いますので。  ここに上げてます、笑顔あふれる住みよい町、住むなら八頭町というのがキャッチフレーズといいますか、目的になっていると思うんですけども、この笑顔あふれる住みよい町、住むなら八頭町を実現する一つの方法、道具として私の提案なんですけど、ロジックツリー、ハウツリー、どうやってするツリーというのを提案させていただきたいと思うんですが、ロジックツリーというのは御存じかどうかちょっとわからんですけど、こういうものですね。ここに笑顔あふれる住みよい町、住むなら八頭町というのが、これが目的ですよね。これを達成するために、その下にこの六つの項目が、若年層への支援とか六つありますね。これが、それを達成するための手段になってくると思います。  この六つの目的を達成するためには、また下に手段が必要になってくると思います。分析していくんですね、ずっと。どうやってするの、どうやってするの、どうやってするの。5段階ぐらいをすれば、大体答えが導き出されるというふうに言われているんですけど、このロジックツリーというものを活用されて、作成してはいかがかというのを提案させていただきたいと思います。  またもう一点、国は、期限は先ほど言いましたように、2015年3月でありますし、町長の答弁の中で、同じく2015年3月を目標とするという答弁がありましたが、町長として八頭町版の完成、及び国への提出期限はいついつが期限だということで職員に指示されてますか。今の2015年3月31日が期限だということで職員に、いわゆる業務命令、目標を提示されておりますか。  そこで大事なのは、作成すること自体が目的になってはならないのであります。作成することは手段であって、目的は、先ほど言いました笑顔あふれる住みよい町、住むなら八頭町、これを実現することであります。  この2点、ロジックツリーの採用と提出期限について、町長の所見を伺います。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 最初に、ロジックツリーの提案をいただきました。これについては、先ほどの最初にいつまでにという、検討の場合は答弁をということでしたけど、これは早急にということでよろしいでしょうか。  それと、ちょっと勘違いをしておられるかもわかりませんが、先ほど2015年3月と言われました。2015年3月というのは、平成27年3月であります。国の言っております総合戦略につきましては、2016年3月になります。平成27年度末ということになりますので、今うちが2015年3月というふうにお示ししているのは、あくまでも人口対策のビジョンでありますとか総合計画の部分でありまして、総合戦略はもう一年後ということになりますので、そのあたりちょっとお含みおきいただきたいと思います。 ○議 長(河村久雄君) 尾島議員。 ○12番(尾島 勲君) すいません、訂正します。2015年度中ですから、2016年3月で、すいません、訂正させていただきます。  続けていいですか。 ○議 長(河村久雄君) 尾島議員。 ○12番(尾島 勲君) それを訂正した上で同じことを聞きたいと思います。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 総合戦略につきましては、27年度中ということになっておりますが、27年12月末を目途に作成したいというふうに考えております。 ○議 長(河村久雄君) 尾島議員。 ○12番(尾島 勲君) 27年12月末でよろしいですね、再度確認です。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 目途ということをつけ加えさせていただきます。 ○議 長(河村久雄君) 尾島議員。 ○12番(尾島 勲君) それに1カ月でも2カ月でも前倒しでできることは何ら文句はないと思いますので、できれば前倒しで作成していただくようにお願いします。  そうしましたら、昨日もちらっと同僚議員が触れてましたけども、日本版シティマネージャーについてですが、11月21日の全員協議会において、日本版シティマネージャー派遣制度に応募し、役場企画課の中にプロジェクトチームを立ち上げるとの説明がありました。日本版マネージャーは、御承知のとおり町が地方版総合戦略の策定・実行に円滑に取り組めるよう、政府を挙げて人的な支援を行うことであります。  八頭町の場合、企画課の中に設置しようとしている意味合い、何を目的として、何をやろうとしているのか。このプロジェクトチームを手段として思い描く、町長の将来ビジョンを伺います。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) プロジェクトチームの今お話がございました。きのう、そのチームのお話をしましたが、今現在のチームについては、あくまでも人口減少対策の部門につきましての係長級のプロジェクトチームであります。  したがいまして、総合戦略に引き継ぐかどうかというのは、また別のことでありまして、継続してそのチームをするのか、また新たにそういった総合戦略のチームを立ち上げるのかというのはまた別というところであります。 ○議 長(河村久雄君) 尾島議員。 ○12番(尾島 勲君) 承知いたしました。それがかけ声だけで終わらないようにお願いしたいと思います。  今、シティマネージャーについて聞かせていただきました。いわゆる、人的資源についてですけども、同じく11月21日の全員協議会では、地域経済分析システム、いわゆるビッグデータについての説明はありませんでしたが、このビッグデータは国から地方自治体への情報支援ですね。人的資源から、今度は情報支援。現在、国とのやりとりはどういう状況にありますでしょうか。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 今現在は、県を通して情報をいただいているという状況であります。 ○議 長(河村久雄君) 尾島議員。 ○12番(尾島 勲君) 承知しました。  続けていきます。地方創生の中には、縦割り、重複の排除の項目もありますですね、町長。縦割りからワンストップへ、重複から統合・連携へとシフトするとのことであります。国みずから縦割り、重複を排除すると言っている地方創生に取り組むためには、八頭町役場の機構も連動し、今後取り入れていくべきであるんじゃないかと思います。  午前中の同僚議員にも多少触れられたところがあると思いますが、町長の所見を伺います。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 確かに、統合・連携というのは必要なことだろうというふうに思っております。町の場合は、国の組織とは大きく変わります。こういった総合戦略ということになれば、先ほどプロジェクトのお話もあったんですが、各課の連携というのは必要なことですし、当然今までもそれぞれの計画等の中でそういった横の連携というものを形成しつつ計画を策定してきた経過がございます。 ○議 長(河村久雄君) 尾島議員。 ○12番(尾島 勲君) 今、プロジェクトチームということがありました。そのプロジェクトチームがいわゆる縦割りであり、重複を排除するものだというふうに理解してよろしいですか。 ○議 長(河村久雄君) 町長。
    ○町 長(吉田英人君) はい、その理解で結構です。 ○議 長(河村久雄君) 尾島議員。 ○12番(尾島 勲君) しっかりしたプロジェクトチームをつくっていただいて、そこが町長の意見を曲げてまでやるんだぐらいな強いチームをつくっていただきたいと思います。町長部局から離れたようなものにしないと、町長の息がかかったらいいものができない可能性もあります。町長がだめだと言っている意味じゃなくて、共同でやっていただきたい。  そうしましたら、私が自分なりに思い浮かべる提案といいますか構想というか、そういうものについて少し触れていきたいと思うんですが、私が自分なりに思い浮かべる八頭町版地方創生、地方版総合戦略のテーマは、地域再発見再始動、歴史と自然と人が調和する町、八頭町であります。  八頭町の足元を見詰め直し、改めて八頭町の特色を整理整頓することからリスタートだと考えております。それをもとに何点か伺うとともに、提案をしていきたいと思います。  先ほど、行政懇談会のことについて触れましたが、その二項目の協議事項、有害鳥獣対策についても、八頭町版地方創生のメニューでしょうか。もしそうであるならば、11月下旬、たしか26日だったか27日だったと思いますけども、厚生労働省のほうから、野生鳥獣肉の衛生管理に関する指針、ガイドライン、こういうものが出ましたですね。これをもとに、八頭町内に新しく加工・販売・提供する施設なんかをつくってはどうかなと思ってみたり、あと、わかさ29工房から提供されるシカ、イノシシ肉を原材料とする加工品、もしくはそれらを利用した料理を提供する、例えていいますと、カントリー風のガーデンレストランをオープンさせる。野菜は、八頭町産の無農薬のものを使用する。デザートは、八頭町産の乳製品やふんだんにあるフルーツを使用する。  ジビエの先進地、フランス・ドイツなどに経営を希望する者などを送り込み、経営ノウハウなどを学ばせるなどの大胆な発想の転換も時には必要だと思います。もしくは、その事業内容、条件を公開し、社長を公募するのも一案だと思います。  これらを一つの例として、6月の私の一般質問、八頭町丸ごと6次産業化プロジェクトを地方創生のフラグシッププラン、最上位に位置する施策として推進してはいかがですか。そのとき、町長はぜひやりたいと答弁されていました。現在、そのときのフルーツガーデンとかカウガーデン、どうなっていますか。  町長、八頭町丸ごと6次産業化プロジェクトを推進しませんか、どうですか。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 有害鳥獣のお話をいただきました。今回の地方創生というのは、有害鳥獣といえば農業関係かもわかりませんが、福祉であるとか教育であるとか商工、鳥獣も入るでしょう。そういったこともあわせてトータル的に見直す計画になるんじゃないかなというふうに考えているところでありまして、今、ジビエのお話をいただきました。  今現在、ここでは若桜町と一緒になって29工房ということで取り組んでいるところでありますが、実際、なかなかイノシシなんかがとれても、シカもですが、なかなか持っていってないというのが現状です。以前、産業観光課長のほうから実績の報告があったと思いますが、実際、本当に処理していただいておる頭数というのが少ないというような現状でありまして、先般もちょっと東部でそういった取り組みをしてはどうかというようなお話がございました。というのが、今現在、若桜町の施設、それから鹿野町にございます。智頭町でありますとか岩美町にはそういった解体施設がないというのが現状でございまして、今では岩美町のほうにも大分出てきたというようなこともあったりして、そういう今後のそういった施設のあり方を、当然八頭町も若桜町も含めてですが、検討していただけないかというような話を先般伺ったところでありまして、なかなかジビエというのは、フランスでいえば通常の料理なんでしょうけど、まだまだ日本のあたりではそこまで至ってないというところです。  ただ、言われましたように、今後は6次産業化の時代だというふうに思っておりますので、そういったことは6次産業については推進していく必要があるだろうというふうに思います。 ○議 長(河村久雄君) 尾島議員。 ○12番(尾島 勲君) 私が冒頭に述べましたように、人の言葉だったですけど、今までやらなかったことをやる、仕組みを変える、そういうことが今後のキーワードになってくると思いますので、ぜひ取り組んでいただきたい。同じことをやっとってもだめだと思いますんで。  続きまして、行きます。  オリンピック・パラリンピックのキャンプ地も地方創生の大切なメニューではないでしょうか。これは、国の施策とは少し外れると思いますが、地方創生という、八頭町が独自で考える地方創生という意味で申し上げています。昨日の同僚議員の一般質問の際、町長の目の輝きが全くなく、まるで他人事のような表情をされてました。寂しい限りであります。  来る12月15日、来週の月曜日に鳥取県スポーツ課と鳥取県ホッケー協会の2名がニュージーランドにキャンプ地誘致などの交渉をするために出発します、御承知だと思います。が、しかし八頭町は誰一人として同行しないということであります。本来ならば、マニフェストとしてまちづくり五つの公約、約束にキャンプ地誘致を上げている以上、町長みずから率先して県や協会を引っ張っていくべきではないですか。行動があべこべなような気がいたします。  9月議会で私の質問において、トップという表現はなかったんですが、セールスマンになるということを明言されたばかりではありませんか。八頭町が本当にキャンプ地誘致を実現する前向きな考えがあるのであれば、八頭町が率先してアクションを起こさなければ、周りの自治体は協力体制が得られないと思います。今回、交渉に行かないとしたことについて、どうお考えになっていますか。今後、キャンプ地誘致について、どういう行動をとられますか、以上2点伺います。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) きのう、奥田議員からこの質問についてはいただきました。目が輝いていないということでしたが、こういう目ですのでお許しをいただきたいというふうに思いますし、それから、地方創生ということには、確かにキャンプ地の誘致というのはつながると思います。  今回、鳥取県スポーツ課ですか、同行されるというのは、平成27年度の予算の方針の中にそういったキャンプ地誘致ということがはっきりと組み込まれております。そういった中での県の対応だというふうに思っておりますし、それから、確かにホッケー協会のほうから、そういったお話は伺いました。  ただ、今現在で私が出かけていってお話をするような、まだ時期ではないという思いの中で、今回はお断りいたしております。まず、前段として、きのうもお話をいたしましたが、議会ときちっとお話をし、それから次の行動に移りたいというふうに思っておりまして、今の訪問というのは、協会の方、それから県の方ということで、本当につなぎといいますか、そういった段階になろうと思います。  実際、キャンプ地の誘致ということになれば、次のオリンピックが終了してからというふうに伺っておりますので、あと2年先ですか、それが終わってからでないと本格的な交渉には入れないというふうに思っておりまして、今回の訪問というのは、その前段の訪問だというふうに認識しております。 ○議 長(河村久雄君) 尾島議員。 ○12番(尾島 勲君) ブラジルオリンピックの後で間に合いますか、町長。どう考えていらっしゃいますか。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 最終的に動き出すのは、本格的にですね。ブラジルオリンピックが決まってからだというふうに伺っておりまして、あと2年あります。そういった中でのつなぎといいますか、とりあえずアクションを起こしに行かれるというところです。 ○議 長(河村久雄君) 尾島議員。 ○12番(尾島 勲君) 何か、わかるようなわからんような話なんですけど、きちっと種火は残して、いつでも燃焼できるような体制をつくっておくというような理解でよろしいですか。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) そういう思いで結構だと思います。 ○議 長(河村久雄君) 尾島議員。 ○12番(尾島 勲君) 夢のある話ですので、私の政治の夢と希望のあるまちづくりを目指して、私も取り組む所存ですので、町長も同じ方向を向いて取り組んでいただきたいと思います。  続きまして、八頭町版地方創生の総合戦略の一つの案として、続いて案を提案します。  八頭町の大御門地区、私都地区においては、安徳天皇であったりとか後醍醐天皇にまつわる言い伝えが多うございます。例えばの話なんですが、安徳後醍醐自転車ロードレース、そういうものを立ち上げる。県道大坪隼停車場線、国道29号、県道岩美八東線、県道麻生国府線を二、三周周回する自転車ロードレースを開催する。  もう一つの案として、これも仮の名前ですが、安徳天皇私都ノルディックウオーク、後醍醐天皇大御門ノルディックウオークなどの健康ウオークを立ち上げることを提案いたしますが、いかがでしょうか。  その提案の心は、今は話題になっています若桜鉄道、隼、バイク、自転車。今提案いたしました自転車、そして歩行者、そういう鉄道、バイク、自転車、歩行者という流れであります。歩行者の項目には、現在行われています森下広一マラソンも含みます。八頭町のコース、プラス氷ノ山周遊のコースをプラスして、若桜町と連帯した因幡自転車ロードレース、こういう発展形も考えられると思いますし、また、その拡大版として、八頭町、若桜町、宍粟市にまたがったイベントとして、戸倉峠越え往復自転車ロードレース、片道80キロ、往復160キロに発展させる。  ちなみに、皆生トライアスロンは自転車で約145キロだそうです。大体、5時間程度かかるみたいですね。発着は、八頭町と宍粟市で年度ごとに交代する。八頭町の発着は、河原インター線の船岡インターチェンジ付近を想定する。そこから県道大坪隼停車場線で私都へ回り、県道麻生国府線を経由、県道若桜八東線を経由して、八東に再びおりてきて、それから国道29号を一路宍粟市に向かう。宍粟市からUターンして八頭町に戻ってくる。この約160キロの自転車ロードレースを提案したいと思います。  これは、シーニックバイウェイの活用策の一つでもあると考えます。町長、いいと思いませんか。ここでの発想は、あるものを活用することも大切ですけども、なければつくり出すということも地方創生のキーワードだということだと思います。町長の所見を伺います。 ○議 長(河村久雄君) 尾島議員。 ○12番(尾島 勲君) 冒頭に述べましたように、町長御自身の考えでお願いしたいんです、トップリーダーとしての。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 宍粟市までのお話は、さっき言われましたように29号のシーニックバイウェイの話で伺っております。今現在、サイクルトレインにしますと、若桜鉄道でも行っておりますし、それからふる森、あそこについても自転車ロードレースというようなことで行っております。  それから、ウオークという面であれば、若桜鉄道の沿線でも歴史ウオーク的なことも実施しているというのが今の姿であります。それを広げてというお話でございますが、急なお話なので、イエスかノーかということはちょっと言えないというのが今の私の気持ちです。  ただ、そういったお話というのは参考にはさせていただきたいと思います。 ○議 長(河村久雄君) 尾島議員。 ○12番(尾島 勲君) 事前に話もしてなくて、ぽんと言った話ですから、しかしながら、町長というトップリーダーは即決・即断というのも必要なときがあるんですよ。会社の社長というのはそういうものなんですよ、本当に。なかなか予算とかいろんな取り巻きの状況等がありますので、なかなか難しいことかとは思いながら話をしていますけども、そういう決断のときはぴしっと決断をしていただきたいというふうに思って、突然こういう提案を申し上げました。検討材料とすると。いついつまでというのがなかったんですけど、前向きに考えていただきたいと思いますので、一つの事例として、こういう誰もやらなかったということといいますか、こういう突拍子のないものもいいんじゃないかなと思われますので、今後前向きに取り組んでいただくようにお願いしたいと思います。  再度、町長の御自身のお考えで言っていただけますか。再度、今の。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 尾島議員言われましたけど、急に言われて急に答えるというのは、なかなか理解していただきたい。なかなかでないですけど。本当に、前もってそういったお話を聞いておれば、適切なお話ができたんかもわかりませんけど、今聞いてどうだと言われても、ちょっとなかなか実際のところ。これは正味なところです。  先ほど言いましたように、私、検討ということは言わなかったんですけど、そういったアイデアというか、それもあるということで今後の参考にさせていただきたいというところです。 ○議 長(河村久雄君) 尾島議員。 ○12番(尾島 勲君) 前向きに参考にしていただきたいと思います。ネガティブな参考にしないようにお願いします。  小学校とか中学校とか、跡地のことも聞きたいと思うんですが、まだ私の中できちっと整理できてないんで、これは次回に回したいと思います。  もう一点、時を同じくして、県議会のほうでも話があったんですが、津山智頭八東、綾木峠の今後のあり方についても、まだ私の中で練れてませんので、再度、日を改めて話をさせていただきたいと思います。  町長、その話は御存じですよね、綾木峠の話。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 主要地方道の津山智頭八東線、承知しております。以前から期成同盟会ができておるんですが、あと4キロぐらいでしょうか、できていない部分が。八頭町でいいますと佐崎までできているんですが、その先の山の部分といいますか、そのあたりがまだできていないというところでありまして、鳥取県とされても、ここに八頭の土木の事務所があるんですが、県土整備の。いつでしたか、ことしの夏ごろ、若桜でお話があったんですが、中西部についていえば、本当に縦横無尽といいますか、道路ができていると、県道ベースでありますが。東部についてなかなか、つい点と線じゃないですけど、道路自体がつながっていないと。仮に、そこがつながったとしても、まだそんなに道路網として整備されていないような状況ということで、逆に言えば、そのとき土木の所長さんに初めてそういった現実を教えていただいたというようなところでして、費用のこともあるんですが、今行きどまり道路ということになっておりますので、県のほうにも精力的にお話はしたいと思っております。 ○議 長(河村久雄君) 尾島議員。 ○12番(尾島 勲君) 今、町長から説明がありましたように、行きどまりになっている道を外すと、八頭郡が真っ白けのけになってしまうという、道路網がですね、そういう話ですね。これは、また別の機会に一般質問していきたいと思っております。  最後に、毎回同じことを申し上げて終わりたいと思います。全ての施策において、今までと同じ趣向・手段・行動では、八頭町の発展はあり得ません。現状維持では八頭町の衰退、もしくは倒産を意味します。町民と行政と議会が思いを、行動を一つにすることこそが、八頭町発展の源になると確信いたします。  以上で、私の一般質問を終わります。 ○議 長(河村久雄君) これにて、12番、尾島勲議員の一般質問を終わります。 ◎休  憩 ○議 長(河村久雄君) 暫時休憩いたします。     (午後 1時49分) ◎再  開 ○議 長(河村久雄君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。                        (午後 2時00分) ○議 長(河村久雄君) 次に、14番、池本強議員の質問を許しますので、登壇願います。  池本議員。 ◎池本 強議員質問 ○14番(池本 強君) 平成26年第11回八頭町議会定例会に当たり、同和対策について、吉田町長へ御質問いたします。  戦争は、最大の人権侵害であると言われております。敗戦後、民主的平和国家を目指して日本国憲法が制定され、国民の基本的人権の保障が明記されるとともに、「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によってこれを保持しなければならない」と国民のとるべき対応も付言いたしました。  ところがこの新憲法下において、戦後20年経過するも、部落問題が全く解決されない中で、1965年、昭和40年、同和対策審議会答申が出され、それを踏まえ、1969年、昭和44年に同和対策事業特別措置法が施行、以来、地対法、地対財特法と特別措置が33年にわたって継続され、16兆円を超える財政施策が取り組まれてきました。  この間、部落住民自身の努力、部落解放運動や民主勢力の取り組み、行政・教育関係者を初め、国民各層の理解と協力など、多方面にわたる努力によって、部落問題は解決に向かって大きく前進してきたと考えます。  そして、2002年、平成14年3月、今後は一般対策としての取り組みが方向づけられ、特別法は失効しました。平成17年3月に誕生した八頭町は、新町まちづくり計画の主要課題と目指す方向で、旧3町の取り組みを踏まえて、人権尊重を、また主要施策で人権尊重のまちづくりを掲げ、合併と同時に部落差別撤廃及び人権擁護に関する条例を制定、18年3月には部落差別撤廃・人権擁護総合計画を、翌19年3月にはそれに基づく実施計画を、以後3期を策定、それぞれ平成27年度までを計画期間と定め、取り組んできております。  そして執行者は、計画期間の終了する27年度までには、部落差別をはじめあらゆる差別をなくすると明言されてきておりますが、残された期間は1年余であります。  そこで、同和対策の出発点とその目的、八頭町における同和対策事業の取り組みの経過と現状、到達点、そして残された課題と今後の取り組みについて、町長の見解を求めます。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) それでは、14番、池本強議員の一般質問についてお答えをいたします。同和対策についてということでいただきました。  1点目は、同和対策の出発点とその目的ということであります。昭和40年8月に同和対策審議会が答申を出されました。部落差別の解消は、国民的な課題であり、国の責務であると明記したものであり、これは政府が部落問題の解決を国策として取り組むことを初めて確認し、国の責務としての住環境、就労対策、人権施策等が始まったと言えます。  八頭町におきましても、旧町で実施されていたものを受け、部落差別撤廃及び人権擁護に関する条例を制定し、施策を実行するための部落差別撤廃人権擁護総合計画及び実施計画を策定し、施策に取り組んでいるところであります。過去の事業実施により、生活環境の整備については大きく改善されましたが、差別意識については一定の進展が見られるものの、一方で平成23年の町民意識調査からもわかるように、結婚や身元調査においては、依然として根深いものがあるというところであります。  同和地区の皆様方が自分の住所、出身地を明らかにしても、社会的・精神的な不利益をこうむることなく安心して暮らせる社会の実現が目的であるというふうに考えております。  2点目の八頭町における同和関係事業の取り組みの経過と現状、到達点ということでございますが、地域改善対策特別措置法による住環境等の整備につきましては、先ほど申しましたように大きく改善されたと考えております。  町では、条例、総合計画、実施計画を策定して、同和対策事業等に取り組んでおり、平成24年度には第3期、平成25年度から平成27年度の計画期間でありますが、実施計画を策定し、全戸に配布もしたところであります。現在、この第3期の実施計画211項目の施策に取り組んでいるところでありますが、実施済みのものでありましても、引き続き継続しなければならないものもあると考えております。  到達点につきましては、実施計画、施策の推進、実績状況等から判断すべきではないかと考えております。また、次回の町民意識調査は、前回の調査から5年後の平成28年度を予定しておりましたが、平成27年度までの計画であることから、1年前倒しで来年度実施し、町民の皆様の現状認識を把握させていただきたいというふうに考えているところであります。  3点目の残された課題と今後の取り組みについてということでありますが、平成23年度の町民意識調査の中で、八頭町の課題が見えております。人権意識につきましては一定の進展が見られるが、差別をなくすために積極的に取り組むという意識はさほど進展していないということでございました。そのほかにも差別のあるのは仕方がないと5割の人が肯定していますし、企業が行う身元調査では否定する意見が多いが、結婚に際しての身元調査では、身元調査を肯定する意見も見られました。  また、差別をなくすために積極的に取り組むという意識・行動は、さほど進展してないというように感じております。これらの課題を今後の人権教育、人権啓発により、一層取り組む必要があろうというふうに考えております。取り組みといたしましては、啓発事業が中心になりますので、同推協を核とした地区同推の充実や部落学習会の強化、また、同和問題講演会、部落解放研究集会、人権同和問題講座等を今後とも継続し、開催していく必要があると考えているところであります。  とりあえずの答弁といたします。 ○議 長(河村久雄君) 池本議員。 ○14番(池本 強君) 部落差別解消の取り組みについてでありますが、吉田町長は元町長の思いを引き継ぐという発言があったと思いますが、元町長の考えはどう認識されておるでしょうか。 ○議 長(河村久雄君) 町長。
    ○町 長(吉田英人君) 元町長は、平成27年度に部落差別を初めあらゆる差別の解消をということで言っておられました。前段として、27年度が、先ほども申し上げましたが3期の実施計画最終年ということで言われたというふうに思っておりますが、私の言っております27年というのは、意識といいますか、27年度末を目標ということでお考えいただけたらというふうに思います。 ○議 長(河村久雄君) 池本議員。 ○14番(池本 強君) 元町長は、今もお話があったわけですが、27年度までには部落差別を初めあらゆる差別をなくすると明言されておりました。私も一般質問で確認しておりますが、吉田町長は今おっしゃるように、目途ということですね。ということになりますと、かなり内容的にはダウンしたというふうにとるわけでありますが、元町長のような不退転の決意が感じられないと私は考えますが、いかがですか。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 今、不退転という言葉をいただきましたが、完全にということにはならないだろうということは思っております。そういった中で、意識として目標を持って、そういった差別解消に取り組む必要があるという思いの中で目途ということにさせていただいております。 ○議 長(河村久雄君) 池本議員。 ○14番(池本 強君) 部落差別をはじめ、あらゆる差別ということでございますが、あらゆる差別とはどういう差別を指しておるのでしょうか。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) あらゆる差別ということになれば、今、同和問題の話が出てるわけでありますが、障がい者の方、それから女性もそうだと思います。それから、高齢者の方とかいろいろあろうかと思います。 ○議 長(河村久雄君) 池本議員。 ○14番(池本 強君) 今おっしゃった差別だけですか、ここのあらゆる差別というふうに表現しておる内容の確認をしておるわけです。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 子どもの権利でありますとか、それから虐待ということもあろうと思いますし、それから在日の方の問題等もあろうかと思います。 ○議 長(河村久雄君) 池本議員。 ○14番(池本 強君) 具体的に、今おっしゃっただけかどうかということを聞いとるわけですが、やはり、まあ部落差別をはじめあらゆる差別。あらゆる差別とは何かということが明確にならないのに、あらゆる差別をなくすると、どうして言えるんでしょうか。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 鳥取県の提示しております13分野の差別といいますか、そういったものを機軸に、あらゆる差別というふうに捉えていただけたらと思います。 ○議 長(河村久雄君) 池本議員。 ○14番(池本 強君) 今おっしゃったわけですが、それが八頭町の考えだということになるでありましょうか。  ところで、八頭町における今日の今おっしゃった差別の実態というものについて、どういうふうに御認識されておりますか。先ほど、アンケートの結果があったわけですが、行政としてどう差別実態を認識しておられるかということをお聞きしたいと思います。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 先ほど、アンケートの結果を二、三申し上げました。それは、アンケートから推計できるということでありまして、まだほかにもあるわけでございますが、地区の方で35%の方が、そういった差別的なことを受けたというような現状がございます。 ○議 長(河村久雄君) 池本議員。 ○14番(池本 強君) アンケートはアンケートとしての意義は当然あるでございましょうが、アンケートは個人がそれぞれの気持ちを書いておられるわけであって、行政として実態をどう向き捉えるかということは、行政としてアンケートとは別にきちっと整理して捉えるべきだと考えますし、差別がある、差別がなくなる、その辺の実態を把握して、なくなった、あるということの判断ができるのかということだろうと思います。  そこでお聞きするわけでありますが、差別が解消されるとは、どういう状態になるということですか。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 地区の皆さん方が、自分の出身地を明かしても、社会的にも心理的にも不利益をこうむらない、こうむらなくなるというふうに考えております。 ○議 長(河村久雄君) 池本議員。 ○14番(池本 強君) それは、どういう形で判断できるわけですか。アンケートの結果ですか。行政として、差別がなくなった、解消されるということは、アンケートの結果で判断するということだけですか、どうですかということを聞いておるわけですけど、いかがですか。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 差別が解消されたという判断はということだろうと思いますが、基本的には総体的に町民の皆様方が、本当に差別がなくなったなというふうに実感していただけるということだろうと思いますが、そういったことを求めるには、一つはアンケートの実施という方法もあろうと思いますし、それから、実施計画ということを先ほど答弁させていただきましたが、そういった実施計画の進捗といいますか、そういったものでの判断だというふうに思っております。 ○議 長(河村久雄君) 池本議員。 ○14番(池本 強君) 行政として、きちっとその辺の共通認識というものがなされなきゃいけんと思いますし、後段言われた事業については、これは差別がなくなったかどうかの判断の基準とは別個のものだと考えます。行政課題の目標として、きちんとその辺の共通認識をつくる必要があると思いますが。  次に行きたいと思います。  同和対策の出発点については、同対審答申にあるという答弁で先ほどあったわけでありますが、では、部落差別について同対審答申は、どういうふうに言っているか、その辺の認識をお伺いしたいと思います。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 同対審の答申では、同和地区の自由と権利の問題が保障されていないというのが答申の内容ではないかと思います。 ○議 長(河村久雄君) 池本議員。 ○14番(池本 強君) おっしゃるとおりだと思います。ちょっと同対審答申のそこの部分を読んでみますと、いわゆる同和問題と日本社会の歴史的発展の過程において形成された身分階層構造に基づく差別により、日本国民の一部の集団が経済的・社会的・文化的に低位の状態に置かれ、現代社会においてもなお著しく基本的人権を侵害され、特に近代社会の原理として、何人にも保障されている市民的権利と自由を完全に保障されていないという最も深刻にして重大な社会問題である。  すなわち、近代社会における部落差別とは、一口に言えば市民的権利、自由の侵害にほかならない。市民的権利、自由とは、職業選択の自由、教育の機会均等を保障される権利、居住及び移転の自由、結婚の自由などであり、これらの権利と自由が同和地区住民に対しては完全に保障されていないことが差別なのであるというふうに、先ほど町長がおっしゃったとおり、同対審が述べておるわけですね。  それで、ここで言っとる内容からしまして、いわゆる同対審答申が言って、国に対して同和対策、特別対策を求めているその出発点の根拠は、個別の差別事象や差別言動があるかどうかということではないというふうに私は読み取れると思いますが、町長の見解はいかがですか。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 同対審で国に求めているというものであろうと思いますが、個人的な見方ではなく、社会的な問題のことであろうと思います。 ○議 長(河村久雄君) 池本議員。 ○14番(池本 強君) ちょっとよくわかりませんので、もう一度聞きますが、同対審答申で部落差別とはということに対して、どう言っとるということを先ほど朗読したわけですが、町長の認識はどうですかということを聞いとるわけです。いま一度、答弁を求めたいと思います。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) それでしたら、先ほどお答えしましたように、同和地区の自由と権利の問題が保障されてないというふうに私も。今は、ある程度のことが解消されましたが、同じ認識であります。 ○議 長(河村久雄君) 池本議員。 ○14番(池本 強君) 繰り返しますが、ですから同対審答申が言っている部落差別というのは、個別の差別事象や差別言動があるかないか、そういうことを言っておるのではないという理解でよろしいですね、町長もそういう見解で。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 先ほど、個人の中の見方ではないというふうに言いました。求めているというのは、社会の問題であるというふうな認識をいたしております。 ○議 長(河村久雄君) 池本議員。 ○14番(池本 強君) 同対審答申が出されてから、先ほどお話がありましたように45年になるわけでありますが、解決すべきとされた格差、部落差別がどこまで進んできたかということになると思うんですが、その辺の捉え方というと、その辺につきましてはどう向き町長はお考えでしょうか。先ほど、ちょっと若干最初の答弁で触れられたわけでありますが、部落差別がどこまで解決してきたかということについて、再度その辺の御認識をお伺いしたいと思います。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 基本的には、ハード面といいますか、住環境の整備というのはほぼできたというふうに思っておりますが、今後の行政課題というのは、啓発の部門だろうというふうに考えております。 ○議 長(河村久雄君) 池本議員。 ○14番(池本 強君) それで、行政として取り組んでるわけですから、どこまで進んだんかはっきりさせるということが、私は必要だと思いますが、それには同和問題が解決された状態とはどういう状態なのかということが、一つの客観的な指標といいますか、基準が必要なのではないでしょうかということでございます。  全国部落解放運動連合会、全解連、今は全国人権連と言いますが、人権連が2000年、平成12年に部落問題が解決された状態の一つの指標として、次のように言っています。1点は、部落は生活環境や労働、教育などで周辺地域との格差が是正されること。すなわち、周辺地域との生活上に見られた格差が基本的に解消されること。  2点目として、部落問題に対する非科学的な認識や偏見に基づく言動が、その地域社会で受け入れられない状況がつくり出されること。いわゆる旧身分にかかわる差別が大幅に減少してくること。  3点目として、部落差別にかかわって部落住民の生活態度、習慣に見られる歴史的後進性が克服されること。住民の間で歴史的後進性が薄れ、部落問題解決の主体が形成されてくることということを言っとるわけです。  もう一点、4点目として、地域社会で自由な社会的交流が進展し、連帯融合が実現すること。かつての部落の構成や実態も大きく変化し、部落の閉鎖性が弱まり、社会的交流が進展することというふうに、一つの見方・考え方を提起しておるわけでございますが、これについて町長の御認識をお伺いしたいと思います。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 差別解消とはどういうことかということでよろしいでしょうか、どういう状態かということで。 ○議 長(河村久雄君) 池本議員。 ○14番(池本 強君) 部落問題が解決されたという状態は、どういった状態か。いわゆる、行政課題として解決するために取り組んでいるわけですから、解決された状態、それの共通認識としては、どういう考え方をするかということで、一つの指標を示しているわけですね、解放団体でありますが。それについての町長の見解を求めてるところでございます。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 最初の答弁でも申し上げましたが、地区の皆さん方が自分の出身地を明かされましても、社会的にも心理的にも不利益をこうむらなくなるというのが差別解消の状態だと思いますし、それを求めて行政として啓発活動を推進しているというのが今の現状であります。 ○議 長(河村久雄君) 池本議員。 ○14番(池本 強君) 話をもとに戻したくないですが、同対審答申の理解から来て、ここまで話を進めてるわけです。もとに帰るような話をしたら、全然何のために今まで議論してきたかということにならんと思います。  だから、今言った一つの指標、考え方がだめだと言ったら、じゃあどういったことか。それは、あくまで部落出身の皆さんが出身地を名乗っても何ら差別を受けない。社会的その辺の差別を受けないということということは、これは個々の問題ですので、行政判断としては、ではそれが判断できるかどうかというふうな議論を私はしてきたと思います。  それで話を進めますが、八頭町が行っている同和対策事業は、特別対策ですか、一般対策としてやられているんですか。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 原則的には一般対策というふうに考えております。 ○議 長(河村久雄君) 池本議員。 ○14番(池本 強君) 今行われている対策は、一般対策だとどうして言えるんですか。要するに、属地属人主義でやっている事業はたくさんあるわけでしょう。それで、何でそれが一般対策ですか。そういういいかげんなことを言っちゃあいけませんよ。いかがですか。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 平成14年ですか、一般対策への移行ということになりました。基本的には、当時、道路なんかの改良であれば、3分の2の助成をいただいて、残りを町ということでありましたが、今であれば道路なんかでいいますと、交付金事業というようなものを活用した上での一般対策ということでありますが、国の、県もですし、いただいている事業がございます。隣保館の運営とかそういった部分でも今現在助成をいただいているというようなことで、原則一般対策ということで申し上げました。 ○議 長(河村久雄君) 池本議員。 ○14番(池本 強君) 一般対策でなしに特別対策として行われているということじゃないですか。だって、そのことが例えばいろいろな補助金にしましても、全町民を対象にしてなされているわけですか。そうじゃないでしょう。これを特別対策と言うんじゃないですか。  議長、先に行きます。また後で言いますんで。  それで、同和対策にかかわる特別措置法が失効してから、先ほど言いましたように12年経過しているわけですが、これについて先ほどおっしゃったように、じゃあ失効しても、要するに失効した時点で一般対策になったという御認識でしょうか。  それで、ちょっと申し上げますが、地対財特法が延長期限切れの1年前、御存じだと思いますが、1996年、平成8年に地対協へ意見具申を出しているわけですね。その中で言っていることでございますが、ですから平成8年ですよ。特別対策は事業の実施の緊要性等において講じられたものであり、状況が整えばできる限り早期に一般対策へ移行することになる、平成8年に言っとることですよ、地対協の意見具申でね。  従来の対策を漫然と継続していたのでは、同和問題の早期解決に至ることは困難であり、これまでの特別対策については、おおむねその目的を達成できる状況になったことから、現行法の期間である平成9年3月末をもって終了することとし、教育・就労・産業等のなお残された課題については、その解決のため工夫を一般対策に加えつつ対応するという基本姿勢に立つべきであると言ってるわけですね。これ、平成8年の地対協の意見具申です、御存じだと思いますが。  これからして、先ほどの一般対策でやっておるということでありますが、一般対策ということで私はないと思いますが、どうですか、その辺の地対協の意見について。だから、あくまで14年度以降は一般対策だという考えですか。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 先ほども申し上げたんですが、県自体もですね、全て一般対策になったかという。 ○14番(池本 強君) 県のことを聞いとるんじゃなしに、八頭町の話をしているんですよ。 ○町 長(吉田英人君) ですから、当然、県は県ですし、それから町は町なんでしょうが、町として県のほうからの助成もいただいておるということを申し上げておるわけでありまして、その面からいいますと、県であれ町であれ、一般対策に移行した中でもそういった事業として取り扱いを現在もさせていただいておるというところです。 ○議 長(河村久雄君) 池本議員。 ○14番(池本 強君) 県が出しておる補助金は、ごくごく限られた隣保館の事業とか、何点かしかないわけですね、私がお聞きしとる点については。もう少し、その当時の政府の考え方を御存じでありましょうが、ちょっと確認をしておきたいと思います。  今申し上げています平成8年の地対協の意見具申についてでありますが、今後の施策の適正な推進についてということも載ってるわけですね。  一つに、基本的な考え方、2に行政の主体性の確立、3、同和関係者の自立向上、4、えせ同和行為の排除、5、同和問題についての自由な意見交換のできる環境づくり、こういった点について、今後の施策の適正な推進について言ってるわけであります。  その中の何点かについて、町長の見解をお聞きしたいと思いますが、平成8年の地対協の意見具申ですよ。先ほど言いましたように、行政の主体性の確立についてということを言っとるわけです。個人給付的事業における返還金の償還率の向上等の適正化、著しく均衡を失した低家賃の是正、民間運動団体に対する地方公共団体の補助金等の支出の一層の適正化、公的施設の管理運営の適正化、教育の中立性の確保について、引き続き関係機関を指導すべきである。地方税の減免についても、その一層の適正化に今後とも取り組むべきである。さらに、行政の監察・監査、会計検査院等については、必要に応じてこれらの機能の一層の活用が図られるべきであるというふうに言っていますし、3点目にありました同和関係者の自立向上ということについて、地対協の意見具申の中に書いてあることを言っとるわけですよ。  現在の同和地区が真に住みよい地域社会としてさらに発展していくためには、ソフト面での民主的な住民活動が重要であり、これを促進するためには同和関係者の意識の醸成や指導者となる人材の養成が必要である。また、同和問題の解決を図る上で同和関係者の自立への意欲は重要な要素である。このため、教育や啓発の中で、同和関係者の自立向上という目標を重視し、それを支援するための方策も検討すべきであるというふうに言ってるわけですね。  さらにもう一点、同和問題についての自由な意見交換のできる環境づくり。同和問題が怖い問題であり、避けたほうがよいという風潮は、依然としてえせ同和行為が背景となり、行政の主体性の欠如を生み、この問題に関する自由な意見交換を阻害してきた。教育や啓発を真に実効あるものとし、人権が尊重される社会を築き上げていくには、その基盤として同和問題に対する正しい認識を深めるための自由な意見交換のできる環境づくりが不可欠である。同時に、教育や啓発に当たって、意見や感想を表明しやすい方法を工夫することも重要であるというふうに言っとるわけですね。  ちょっとこれに対して、町長、御認識といいますか見解をお聞きしたいと思いますがいかがですか。平成8年、地対協の意見具申ですよ。 ◎休  憩 ○議 長(河村久雄君) 暫時休憩をいたします。    (午後 2時34分)
    ◎再  開 ○議 長(河村久雄君) 再開をいたします。      (午後 2時35分) ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 今言われました平成8年の意見具申については、一般対策への移行ということをおっしゃっているのではないかなというふうに思います。 ○14番(池本 強君) ちょっとよう聞こえなんだですけどな。 ○議 長(河村久雄君) 改めて、町長。 ○町 長(吉田英人君) 今言われたことにつきましては、一般対策への移行の必要性ということを言われたんではないかなというふうにとりました。 ○議 長(河村久雄君) 池本議員。 ○14番(池本 強君) 先ほど言いましたように、繰り返しになると時間がもったいないわけですが、今後の施策の適正な推進について、地対協は意見具申をしとるわけです、政府に対してですね。もちろん、地方公共団体も含めてだと思いますが。  ちょっと御理解がいただけんようでございますが、これは平成8年でありますが、財特法の経過措置の終了で2000年、平成12年、総務省の地域改善対策室が主催した全国主幹・課長会議で対策委員長が、今後の同和行政の方向ということを明らかにしております。  どういったことを言っとるかということを申し上げますと、ですから平成12年ですよ。同和行政は大きな転換期を迎えている。平成14年末に地対財特法が失効することによって、同和地区、同和関係者の対象を限定して行われた特別対策は終了し、今後は同和地区における施策ニーズに対しては、一般対策を通じて対応することになる。特別対策の終了は、同和問題を取り巻く状況の変化に対応したものだ。国・地方公共団体は、長年にわたる取り組みによって物的な生活環境の劣悪さが差別を再生産させる状況は改善され、差別意識も確実に解消されてきた。  これは、これまでの同和政策の成果であるが、同時に我が国経済の高度成長の過程で社会構造が変わったことも同和問題が解決されてきた要因として上げられる。特別対策を終了するのは、このように同和地区を取り巻く状況が大きく変化した状況で、なお特別対策を継続していくことが問題の解決には必ずしも有効ではないからである。  今後の同和行政においては、地区と地区外を区別せず、きめ細かな対応と広い視野を持っていくことが重要である。課題がある場合には、問題の原因を個別に探り対応することである。なお、残る差別の感情・意識を行政による啓発だけで解消しようとすること、またお金をかければかけるほど効果があると考えることは正しくない。これまでの同和行政は、民間運動団体の要望にどう対処するかという側面が多かったが、一般対策移行後はどのような施策が有効かということを見きわめていくものでなければならないというふうに会議で室長が方向性を出しておるわけです。  もう一点申し上げたいと思います。それの1年後、ですから13年1月でありますが、総務省の大臣官房地方改善対策室が、今後の同和行政特別対策の終了ということを言っているわけであります。平成9年の地域改善対策特定事業に係る国の財政上の特別措置に関する法律の改正により、同和地区、同和関係者に対象を限定して実施してきた特別対策は、基本的に終了し、着手済みの物的事業等一部の事業について、平成13年度までの経過的措置として実施。平成13年度末、14年3月31日、地対財特法の有効期限が到来することにより、特別対策の法令上の根拠がなくなることから、平成14年度以降、同和地区の施策ニーズに対しては、他の地域と同様に地域の状況や事業の必然性の的確な把握に努めた上で所要の一般対策を講じていくことによって対応。注として、一般対策とは、同和地区、同和関係者に対象を限定しない通常の施策のことである。  それで、特別対策を終了し、一般対策に移行する主な理由。1、特別対策は本来限定的なもの。これまでの膨大な事業の実施によって同和地区を取り巻く状況は大きく変化。2、特別対策をなお続けていくことは、差別解消に必ずしも有効でない。3、人口移動が激しい状況のもとで同和地区、同和関係者に対象を限定した施策を続けることは実務上困難であるというふうに言っておるわけであります。  それで、問題はあくまで、再度聞きますが、14年度以降行われていることは、一般対策としてという認識ですか、再度お聞きしますが。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 総体的にハード面、住環境については完了したという中での一般対策ということでございまして、今まで特別措置ということであったわけでございますが、一般対策への移行が同和問題の早期解決を目指す取り組みの放棄を意味することではないということもございまして、一般対策の中で今現在も実施しているというのが今の姿でございます。 ○議 長(河村久雄君) 池本議員。 ○14番(池本 強君) ちょっとようわからんですけどな。さっき言われたのは、どういうことをおっしゃってるわけですかな。  それではお聞きしますが、八頭町で取り組まれております人権同和対策事業費でございますが、25年度の決算ベースで総額1億7,700万円、うち一般財源1億4,600万円、事業債を除くと1億6,200万円、一般財源1億3,100万円、主なものを一般財源で見ますと、所管課人件費2,140万円、人権啓発センター運営費3,855万6,000円、児童館費1,145万3,000円、固定資産減免額1,262万3,000円、部落解放同盟補助金1,114万円、高等学校進学奨励金748万7,000円。また、このうち個人を対象とした補助・助成金、減免等は7事業で2,298万1,000円というふうに事務調査からいただいたものから認識しておりますが、これで間違いはありませんでしょうか。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 議会調査依頼票でお示ししたとおりであります。 ○議 長(河村久雄君) 池本議員。 ○14番(池本 強君) 先ほど申し上げましたわけですが、個人を対象としている補助金・助成金、減免等、これの実施目的はどういうことですか。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 最終的には負担軽減ということになろうと思いますが、それぞれの事業目的にありますように、健全育成でありますとか就業の安定とかということに寄与するものだというふうに思っておりますし、固定資産税の減免ということもあろうかと思いますが、これにつきましては評価額とそれから実勢価格に差異があるというようなことの中で対応しているというところであります。 ○議 長(河村久雄君) 池本議員。 ○14番(池本 強君) それで、これも一般対策ですか。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 特別対策が終了して差別の解消というのがなくなったということではないというふうに思っておりまして、特別対策の中での一般対策の移行というふうに考えております。 ○議 長(河村久雄君) 池本議員。 ○14番(池本 強君) 行政は、何に基づいてやるわけですか。法令に基づいて行政は業務をやるんじゃないですか。じゃあ、根拠法は何ですか。そういう言いわけ的なことでは通らんと思いますよ。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 町でも要綱とか規則とか、そういったものを作成はしているわけでございますが、公共団体の責務ということで、その地域の実情を踏まえ、人権教育及び人権啓発等に関する施策の策定という中での要綱、それから規則の作成での対応というふうに考えております。 ○議 長(河村久雄君) 池本議員。 ○14番(池本 強君) 今おっしゃった人権教育啓発法に基づくものだということをおっしゃるわけですか。それなら、こういった特別対策をやるということが、教育啓発法のどこに載っとるわけですか。そんなつけ足しみたいなことを、私は言うべき段階じゃないと思いますよ。全然国の方針と違ったことを八頭町はやるということですか。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 今申し上げましたのは、人権教育及び人権啓発の推進に関する法律というのがございます。その中の第5条に地方公共団体の責務という部分がございまして、そこの部分を申し上げたところであります。 ○議 長(河村久雄君) 池本議員。 ○14番(池本 強君) だから、私はそこで特別対策をやれということが、その法律で書いてあるかということを聞いとるわけです。これは、人権教育啓発法でしょう。同和対策事業にかかわるものでは、特別対策じゃないですよ。何のために14年に失効しとるんですか。それが復活したんですか。そういった行政指導があったら、通達でもちょっと明らかにしてくださいよ。そういういいかげんな、でたらめなことを言っちゃいけんですが。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) ソフト面については、そういった先ほど申し上げたことを基本にして考えているところであります。 ○議 長(河村久雄君) 池本議員。 ○14番(池本 強君) 今言ってるのは、そういった教育啓発の取り組みでなしに、同和対策事業としての特別対策の話をしてるんですよ。  それで、町が行っている特別対策でありますが、同対事業ですね。属地属人主義に基づいて実施されているということになると思いますが、地区の人が地区外に居住されても、この同和関係の事業の対象になるんですか。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 属地属人主義で対応しておるというふうに考えております。 ○議 長(河村久雄君) 池本議員。 ○14番(池本 強君) ですから、以前も聞いたことがあるわけですが、地区の方が地区外に居住しておられる。それの住宅も固定資産税の減免対象になるということですね。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) その地区を離れましても属人ということで対応をさせていただいております。 ○議 長(河村久雄君) 池本議員。 ○14番(池本 強君) その辺の確認というのは、行政としてどう向きやられておるですか。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 運動団体との協議の中で、そういった対応をさせていただいております。 ○議 長(河村久雄君) 池本議員。 ○14番(池本 強君) 私は、先ほど長々といろいろ政府の考えなり所管対策室等の考え方を申し上げたことを全然認識しとられんわけですね。ですから、私はその辺の見解を求めたわけですけど、答弁されない。要するに、そういった経過に基づいた八頭町の行政がなされてないということになるんじゃないですか。  ところで話を変えますが、来年度で総合計画、実施計画終了しますね。それに向けての対応について、どういうお考えですか。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 来年度で実施計画、確かに第3期が終了いたします。最初に申し上げさせていただきましたが、来年度アンケートをとらせていただきたいというふうに思っておりますし、その結果を見て、次になれば第4期ということになろうと思いますが、そういった対応もしなければならないんではないかというふうに思っております。 ○議 長(河村久雄君) 池本議員。 ○14番(池本 強君) 結局、繰り返しになるわけですが、延々として続くわけですか。せんだっての議長の話もありましたけど、あすやあさってには部落差別をはじめ、あらゆる差別が解決するというのはいつだと思うんですか。それが、あすやあさってに解決する問題じゃないでしょう。八頭町は、第4次、第5次と延々として続くということですか、これから何十年も。永遠ということにはならんと思いますけどな。  アンケートの結果で、いわゆる差別を感じるとかどうとかということが、せんだっての数字よりもよくなるということはあり得んと思うですが。と言いますのは、人の気持ちですから、行政自身が差別があるといって特別対策を継続しとるでしょう。そうすると、住民の大方は、行政がそういう対策をしてるからには差別があるんだなというふうに認識するのが、私は普通の住民だと思いますよ。アンケートというのは、心の問題ですから、例えば四、五人の人が話をしておった。そこに私が来たら、四、五人の人が逃げた。これは差別だと感じる人もあるでしょうし、あの人は用があって逃げたかと思いますし、人に会ってあいさつの仕方が悪かった。差別を感じる人もあるでしょうし、いや、そんなことは何でもないというふうに感じる人もいる。  要するに、アンケートというのはそれぞれ皆さんの気持ちが出ておるんでしょう。ですから、一つの傾向としてあらわれとるわけですけど、私が言っとるのは、だから人権教育、啓発をやめというようなことは一つも言ってるわけじゃないですよ。特別対策としての既に国として失効しておる対策、事業を延々としてやるのか。その根拠は何もないじゃないかと。国の流れとは違ってるじゃないかと。県がやってるというふうに言いますが、県は県ですから、私は県会議員ではありませんのでわかりませんけど、それは何点か県が補助しとるのはありますね。生活相談員とかいろいろあるでしょう。それはそれとしての事業だと思いますよ。  だから、それはそれとして、八頭町として行っておる町単独事業、あるでしょう、たくさんの。これが一般対策ですか。町民全体が、では進学奨励金もらえるんですか。14年度以降は特別対策が一般対策になったから、あえて一般対策でやっておるというふうなそういう話は、私は通らないと思いますよ。皆さんが、先ほど言いましたように、あったように、自由にその辺が物が言えれんから言わんだけであって、そういうふうに感じとられる人はたくさんあると思いますよ。だから、その辺の垣根を払わなきゃ、私は本当に一体的なまちづくりというのは進まんと思いますよ。その辺を言っとるわけです。  時間が来ましたので終わりますけど、繰り返しになりますが、失効してから、特別法、14年経過しているわけです。ですから、そういった経過の中でいろいろな取り組みをやって、八頭町も10何年も特別対策をやってきとるわけです。一つの今回は区切りだと思うわけですが。だから、その辺の私に対してのきちっとした答弁も全く私はできてないと思いますし、わかるような形で問題点を整理されて、それでは次の問題をやるならば、一般対策として、ではこれとこれはやると、部落の実態に基づいて、そこを明確にした中で取り組まれなきゃ、同じようにアンケートがまた何割あったからというようなことで継続できるということではないと思いますよ。  ですから、私は私の考えを言えば、激変緩和措置をとりながらしも、特別対策は速やかに今期をもって終了すべきであるというふうに考えますし、本当に基本的人権を確立する方向での取り組みというのは、これは人権教育、啓発活動として、町が、行政がじゃあどこまで取り組めるかということをきちっと整理して、今後の方向性というのは私は明確にしていかなきゃ、そういうときに来とると。一つの10年としての区切りだと。合併して10年、ちょうど計画期間も終了するわけですから、だから単純に審議会へ答申して、審議会答申したからそのとおりにまた5年やるか、10年やるかは知りませんが、そういったことでは、私は町民はなかなか納得を得られんでしょうと。声は上がらんにしても、私はそういうことを申し上げて、本日の一般質問を終わりたいと思います。十分検討して、よくわかるような方向性で説明し、方針を出していただきたいと思います。要望しておきます。終わります。 ○議 長(河村久雄君) これにて、14番、池本強議員の一般質問を終わります。 ◎休  憩 ○議 長(河村久雄君) 暫時休憩をいたします。    (午後 2時57分) ◎再  開 ○議 長(河村久雄君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。                        (午後 3時05分) ○議 長(河村久雄君) 次に、2番、小林久幸議員の質問を許しますので、登壇願います。  小林久幸議員。 ◎小林久幸議員質問 ○2 番(小林久幸君) 2番議員、小林久幸でございます。  先ほど、議長のほうからお許しをいただきましたので、本定例会の一般質問を行います。  最初に、数字のミスプリントがございます。訂正をお願いしたいと思います。通告書の中の5行目でございます1万3,000円のところが1万1,200円、それから6段目の部分でございます7,400円のところが7,600円、それから7段目が4,600円のところが2,800円ということで御訂正をお願いしたいというふうに思います。  では、質問に入らせていただきます。  町長は、日ごろから本町の基幹産業は農業であると、かねがねそういう形の中で言っておられるわけでございます。私もそのように思うものでございます。農業を取り巻く環境が一段と厳しくなる中で、本日は農業の振興策について、1項目について御質問をいたします。  春先からの突風が再々吹き、おそ霜がおりるなど不安定な気候の中でことしの農作業がスタートしたところでございます。8月には二度の台風が襲来し、その後は大雨、日照不足などで我々の地域、二十世紀梨においては糖度が上がらない、西条柿については軟化が発生しております。水稲は1等米比率がなかなか上がってこないんですね、落ちたまんまというようなことでございます。農作物の比率の低下、収穫量の減少など、そして販売単価の低迷により、農家の所得も大きく減少しているのが現状でございます。  米については、ひとめぼれが1等米で24年産米が1万3,200円、25年が1万1,200円、ことしのJAの買い取り価格でございます概算金ということで、1等米が8,400円、2等米が7,600円、25年産米に比べますと2,800円下がっているというようなことでございます。このような米価に農家の方々も唖然として言葉が出ないような状況でございます。  大変厳しい現実の中で、農家が農業を営んでいくということは、本当に容易なことではないと思っておるところでございます。現在、国のほうではTPP環太平洋パートナーシップ経済連携協定について、関係国との協議が行われるところでございます。  町長、農産物の販売価格が大きく下がっていく現状の中で、見直しを含めた本町の農業ビジョンをどう創造されていかれるのか伺います。まず1回目の質問を終わります。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) それでは、2番、小林久幸議員の一般質問についてお答えをいたします。  農業の振興策についてということで質問をいただきました。本町の農業ビジョンをどう創造されていかれるかということでございます。議員御承知のように、近年の農業の現状は、担い手の高齢化や後継者不足、耕作放棄地の増加、有害鳥獣被害、米価の下落など、本町の基幹産業であります農業を取り巻く環境は一層厳しさを増しております。農業の担い手の高齢化と後継者不足により、農家戸数は依然として減少を続け、町内では82%が兼業農家でございます。  また、農業就業人口の72%が65歳以上の方で、高齢者に依存する農業就業構造となっており、農業の担い手の育成・確保が今大きな課題となっております。農業は、みずからの力によって実現できる職業でありますが、農業に魅力を感じ、新しい技術や作物に挑戦する元気な農業者も見受けられることから、真に魅力のある産業となるため、生産性と収益性向上への支援、制度の充実、生産基盤の整備等、さらには退職期の農者及び新規就農者の確保や農業生産法人等、多様な経営体の育成・確保を図ることが重要であります。
     まず、農家戸数、耕作面積とも減少していく中で、効率的で安定的な担い手が農業生産の担当部分を担っていくことが、本町の農業生産の柱となると考えますので、規模拡大により農地を面的に集積し、農地の効率的な利用や経費削減等を進めることが大切であると考えております。  さらには、地域における農家の役割分担を明確化し、地域が一体となったもとで効率的かつ安定的な農業経営の育成・確保、農業生産の組織化と農用地の利用集積を進めることが重要と考えているところであります。  本町では独立自営就農者についても、鳥取県農業農村担い手育成機構で実施しておりますアグリスタート研修の充実等もあり、近年はIターン者等が就農している状況があります。また、新規就農者を育成・確保していくためには、就農前の相談から営農定着まで、きめ細やかに支援していくことが重要であり、既に就農している方に対しては、町農業委員会を初め県の農業改良普及所や農協等、地域の関係者が連携して技術経営指導等のフォローアップを行うことが今後の担い手の確保につながると考えます。  今後も、地域での話し合いや合意形成を促進し、認定農業者の育成、集落営農の組織化、法人化等、地域の実情に即した経営体の育成及び農用地の利用集積の方向性を具体的にしていくことが重要であると考えます。  また、近年被害が拡大しております有害鳥獣の対策も喫緊の課題となっております。これらの課題を克服し、基幹産業である農業の持続的な発展を図ることが、中山間地域である八頭町の農業を守ることにつながるというふうに考えております。  とりあえずの答弁といたします。 ○議 長(河村久雄君) 小林議員。 ○2 番(小林久幸君) 先ほど、町長のほうから農業の振興策について、基本的なお考えを答弁をいただいたところでございます。  私は、同僚議員が本日、稲作については御質問をされました。それで、西条柿と大根のことについて質問をさせていただきたいというふうに思うわけでございます。  私は、西条柿の農家の方からいろんな話を聞くわけですね。柿が安い、いつやめようかと思っておると、たびたびそんな話がそこらじゅうから入ってくるわけでございます。幸い、話される方は、安いけえいけんと言われますが、一箱当たりの値段はなかなか言われないわけでございます。我々もなかなか判断できなんだわけでございますが、昨年の秋、収穫後、29号線から見える小別府近辺の柿畑が2枚切られたわけです。もったいないなという部分があったわけですが、20何年間植えて、手塩かけてこられたものでございます。だが、ほんこの間も小別府で果樹園、果樹畑が水田に戻されるという、切られる。作業をすられた方がその話をさせていただきました。  新植に対しては、町長、補助金とかそういう部分で我々議員は目にするわけでございますが、切られるときは黙って切られるわけですね、議会にも相談もないですし、町のほうにも御相談があるかないかはわかりませんが、大体1年間にどれくらい減っとるわけですか、小別府だけでなしに、私どもの集落も3軒の柿農家があったわけですが、もう二軒は伐採して水田に戻しておられるというような状況で、もしも25年度、26年度は途中ですので、どれくらいの面積が減少しているかお聞きをしたいと思います。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 西条柿のことをいただきました。郡家とそれから八東ということになろうと思いますが、全体では25年度につきましては大体3.16ヘクタール、内訳といたしましては、郡家地域で1.39、それから八東地域で1.77の面積減ということでございます。  平成26年度につきましては、今現在ということで聞いていただけたらというふうに思いますが、郡家地域で0.2ヘクタール、それから八東地域が0.82ということでございまして、全体では1.02ヘクタールの減というようなところであります。全体では、今現在50ヘクタールというのが八頭町の栽培面積でございます。 ○議 長(河村久雄君) 小林議員。 ○2 番(小林久幸君) 25年度、JAいなば農協の西条柿の目標販売単価が農業新聞のほうに掲載されておりました。目標販売高金額がということで、1キロ300円ということで、一箱を3,000円ということで、こうか、今の現実はこれくらいのものなんだということを初めて認識したわけでございます。この記事を読んで、農家の方々が言われておった近年の販売単価が想定できたわけでございます。  町長、本町のトップですね。我々と違って多くの情報が入ってくるわけでございます。ことしの西条柿の単価は、大体どれくらいという。まだ集計をしておられんので、平均ということは出てないと思うんですが、我々がちょっと聞くのは2,000円前後、最後のほうは2,000円を切るというようなお話を聞かせていただくんですが、町長どのような情報として入っておるでしょうか、お聞かせをいただきたいと思いますが。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 先ほど、小林議員のほうから最初に霜の被害ということがございました。そういった中で収量的にはほかの地域の皆さん方、頑張っていただいて例年並みぐらいには返したということは伺っておりますし、それから単価につきましては、例年より少し安かったやに伺っているところであります。 ○議 長(河村久雄君) 小林議員。 ○2 番(小林久幸君) 合わしといいますか、生果で合わして出されるわけでございますが、10キロ当たり、一箱と言いますが、1,050円の選果場の概算金といいますか、人件費、箱代、もろもろの経費がかかるわけでございます。それが1,050円かかるわけでございますね。入った部分から1,050円を引くと、本当に残りが生産農家に振り込まれるわけでございますが、その中から肥料代、最低限要るもの、農薬代、あとは梨やと違って袋代とかそういうものは要らんわけですが、本当に引いたものが農家の手取りでございます。  専門家の話を聞きますと、なら、柿は一反に西条柿どれくらいとれるんだという話を聞かせていただきますと、2,000キロまでだと。それもいいもんも悪いもんもひっくるめて2,000キロなんだと。10キロ箱でしますと、200箱ですね。その中で2,500円で売れても残りが結構計算できるわけです。ことしも果樹農家の柿づくりの方にお話を聞かせていただきますと、まあまあ赤が出なんだわいやというようなお話を聞いてくるわけでございます。  そのような状況の中で、生産者はだんだんと年をとってくる。肥料、農薬など生産経費は本当に高いです。販売する柿の価格は、本当に安い。本当に、年によっては年金をつぎ込むような現状だというふうに思うわけでございます。これが今、西条柿をつくっておられる柿農家が直面をしている実情ではないかというふうに思っとるところでございます。  町長、本町の基幹産業、これも農業の中でございます。この実情をどう思われますか。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 米に限らずですが、なかなか本当に果樹のほうも大変だというふうに思っております。前段で申し上げましたが、高齢化ということも進んでおりますし、なかなか後継者の方が育たないというような中で、先ほども言いましたように面積も当然減っておりますし、それから生産者の人数というのも減っているというのが現状でございます。  そういった中で、今一番求められているのは、せっかく本当に手を入れられて何十年もたった柿の木、それを忍んで切っておられるというような現状があるわけでございまして、本当に後継者の皆さんが育っていただけたらなというような思いもあるところでありまして、地域おこし協力隊の話もございました、きのうでしたか。大御門で花御所柿ですが、そういった後継的にしていただける協力隊員をというようなお話もあったんですが、ちょっと方向性が違ったというようなことで、26年度につきましてはお願いできなかったというような経過もございます。本当に厳しい状況だということは承知をいたしております。 ○議 長(河村久雄君) 小林議員。 ○2 番(小林久幸君) 町長は、笑顔で元気、ともに歩むまちづくりに向けて五つの約束ということで、町長マニフェストみたいな形の中で出いとられます。元気の出るまちづくりの計画書の中には、農業の部門につきましても、集落営農の組織化を図ります。効果として、農地の計画的利用が図られます。それから2番目に遊休農地の解消ということで、農地の適正管理が図られます。認定農業者等担い手の育成及び確保、それから農地の利用集積、それから5番目に特産品の販路拡大、6次産業の推進というような、この計画書といいますか、部分について大半が農地の維持管理を主にした私は農業の振興策に思うわけでございます。  私は、違うことは違わんと思うわけですが、私は今の農業の置かれている現状と計画には大きなずれがあるんではないかと思います。過去に私は、こんな話も出ておりました。昭和60年といいますと、64年が平成元年になるわけですが、60年から60年代、それから平成の一桁台には、平均で西条柿8,500円だったんですね。それで、柿をつくっている親しい友人から、「小林さん、柿がな、りんご植ええでも西条柿に変ええや」本当にそんな話が出ておりました。これは時代、社会の流れ、経済の仕組みとかそういう部分が変わってきたわけでございます。これはいたし方ないんかなというふうに思いますが、八頭町は西条柿は町の特産品であります。本町にとっては自慢の柿ではないかと、農産物だというふうに私は認識をしておるわけでございます。  この近辺を見ますと、前は八東とかそういう西条柿のポスターでありましたが、今は鳥取の西条柿ということでポスターがつくられ、張られているのが現実というふうに思っているわけでございます。  町長、この西条柿の柿農家の4年後、町長これから4年後があるわけでございますので、どのような姿を描いておられますか、お伺いをいたします。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 先ほど公約の一部をまず言っていただきました。そういった中で果樹には触れてないじゃないかというお話でございましたが、具体的に果樹というふうには明記はいたしておりませんが、認定農業者というような制度がございます。そういった中で、実質果樹のほうで認定農業者ということで新規就農、頑張っておられる方もあるということを御承知いただきたいと思います。  4年後の姿はということでございますが、それこそ今の方が4年たてば5歳大きくなるわけでありまして、それだけ年が進むということになるんですが、先ほども言いましたように、後継者の育成ということに力を入れていく必要があるんじゃないかなというふうに思います。それこそ、せっかく大きくされた柿の木を切るというのは、本当によっぽどのことでないとそういうことにならないというふうに思っておりますので、本当に一人でも多くの皆さんに今後続けていただきたいという思いであります。 ○議 長(河村久雄君) 小林議員。 ○2 番(小林久幸君) 私は、なぜ、きょうこのようなことを持ち出して町長に質問したいかということでございます。私は、旧八東町時代、今でもそうでございますが、広留の大根づくりに例をとって少しお話をさせていただきたいというふうに思います。  広留野高原は、若桜町と八東町、両方の農家の方が入っておられます。標高が低いところの耕作地は700メートル、高いとこが800メートルというような高地に面しておるところでございます。耕作面積が40町少しあるということを聞いております。最盛期には、先ほど言いましたように、若桜町・八東町の、今現在もそうなんですが、10戸の農家で35町歩から40町歩の作付がなされ、京都市場を初め京阪神に出荷され、特産品として市場関係者、消費者などから本当に高く評価されておったわけでございます。大変活気があったように思ってお聞きをすると思っておるところでございます。  また、正確な数字でないかもしれませんが、最盛期には八東の農家5名ぐらいの方が販売高2億5,000万円とも言われておりました。所得が4桁の所得ということで、営農課長あたりは、「小林さん、これくらいの農業せないけんだで」という話でハッパかけられとったというような時代がございます。  近年は、本当に何分の一かというような現状でございます。現在でも肥料代、農薬代が1反に15万円かかるということでございます。それくらいの経費がないとできないという部分でございます。  しかし、近年は北海道産の大根に押され、京都市場からの撤退をしている現状でございます。今は、大体鳥取の市場だけかな。この近辺も直売所があるわけでございますが、そういうところに出しております。ことしは、10町歩前後の面積を6名で大根、白ネギ、アスパラなど、また観葉植物で待避所という形ので、下のほうからランを持って、夏場養生をしておられて、そこんとこでそういうものをつくっておられるところでございます。  今現在、大根の単価についても、本当に安価で推移しており、大変厳しい農業経営等を聞いております。農家が一生懸命やっておるわけでございますが、なかなか生活ができるような、収支が改善するような兆しは見えてきておらんと思うわけでございます。  八頭町の基幹産業は農業だと言われておりますが、広留の大根づくりは、これが現実なんでございます。町長、何か思いがございましたら御答弁いただきたいと思います。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 広留野のこともお聞きをいたしております。確かに、最盛期は40ヘクタールというようなことでもございましたが、今、小林議員言われましたように、4分の1になったというようなことでありまして、本当に寂しい限りだというふうに思います。せっかく幹線のよい道路ができたということがありましたが、荷傷み防止というようなことで何十年かかってああいった道路ができたやさきでのこういった現象ということでありまして、町としても本当に今は残念な部分ではあります。 ○議 長(河村久雄君) 小林議員。 ○2 番(小林久幸君) 私は、いつごろだか1カ月ぐらい前なんですが、河合谷高原の記事が出ておりました。同じようなころに河合谷高原は60町歩の高地を開墾されまして、大根づくりが行われたわけでございます。新聞によりますと、農地でございますので市なり県の許可をとって、今、熊が出没しとるということで、熊の餌にブナを新植すると。試験的ではございますが、そういう新聞記事が掲載されておりました。広留もこのまま放っておけば、同じ道をたどっていくんではないかと私は心配をするものでございます。  私は、農業についても、昔は昔、今は今、今、将来を見据えて見直しを進めることも必要ではないか。見直しには、相当多くの時間と多くのエネルギーが必要だというふうに思うところでございます。その時期は、今、農業に従事しておられる方があるとき、そしてこの農産物が安いときこそ、そういうことを考え、いけるんではないかというふうに思うわけでございます。この時期こそが、考える時期だというふうに私は思うものでございます。今やらなければ、その機会を逸してしまうんではないでしょうか。河合谷高原と同じ道をたどっていくように、私は心配するものでございます。  私は、多くの町民が、農家も含めてでございます、参加できる会を立ち上げ、農業について一度議論をしてみる価値があるのではないでしょうか。課題、そして新しい発見に気づいてくるんではないでしょうか。  西粟倉村では、平成16年に地域再生マネジャーということで、総務省の事業を使われまして、西粟倉村のこれからの百年の大計を立てられました。長い年月をかけて、合併前でしたので3年ぐらいかけられてつくられたと思いますが、株式会社トビムシという企業が来られまして、まちづくりをつくられたというふうに聞いております。  この間、産業福祉常任委員会のほうで奥多摩のほうに行きました。その話が奥多摩町もそこのトビムシさんの職員さんに来ていただいて、山を含めたまちづくりをしておられるということ。  私は町長、遅いとかそういうことを言っているわけではございません。気がついた時点でそのことをやっぱり進めていかなければ、気がつかなんだらどうしようもないと思うんですよね。気がついたんなら、ここんとこでそういうことを考えてみる必要もあるんではないかというふうに思いますが、町長、御所見ございましたらいただきたいと思います。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) 広留のお話、そして河合谷高原のお話いただきました。広留にしても河合谷にしても、先人の努力があって今に至っとるというふうに思っておりまして、農業という。農業に限らずですが、魅力あるものでないと継続しないだろうというふうに考えております。  そういった中で、今御意見いただきました、基本的には農業全体を考える会というようなことだろうと思いますが、そういったことについては産業観光課を中心にして考えてまいりたいというふうに思いますし、それから今回の一般質問の中で多くいただいておりますのが地方創生のことでございます。そういった中にもこういった農業の部門も取り入れて考えてみたいというふうに思っております。 ○議 長(河村久雄君) 小林議員。 ○2 番(小林久幸君) 町長が先ほど御答弁いただきました、先日、同僚議員の中でシティマネージャーのお話を聞かせていただきました。先ほど町長が言われましたように、農業を中心に考えているというお話をされました。  私は、つくることと販売、売るほうでございますね。町長、どちらのほうを今考えておられるでしょうか、町長の所見をお聞きしたいと思います。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) それは、両方だと思います。よいものをつくっていただきたいと思いますし、よいものができれば当然、販路のほうの拡大ということにもつながりますので、両方というふうにお答えさせていただきます。 ○議 長(河村久雄君) 小林議員。 ○2 番(小林久幸君) 両方だというお話を聞かせていただきました。私は、逆につくるほうは後継者という部分がございますが、不足という部分。そして、法人化していきょうるわけでございます。それよりも私は、販売の部分に力を入れていかなければならないんじゃないんかなというふうに思うわけでございます。東京のアンテナショップ、先般、我々も常任委員会の中で帰りに寄せていただきました。すばらしい新橋の駅前に広いスペースの中で八頭町のものもたくさん出ておりました。本当に、やっぱり我々は東京、市場に今までは農家、農協さんを経由してそれなりの判断の中で市場に出されて、それが単価がつき、売れて農家のほうに返ってくるわけでございます。そればっかりではいけんというわけではございませんが、やっぱり社会の中の構造が、我々にはわかってない。だから、その辺もやっぱりつくるのは普及所とかそういう部分でできるわけです。後は、後継者とどれだけの集団化、集落営農という形の中に行ければいいと思うんです。  まず、問題は、半値八掛けと言われる部分が我々は理解できないんですね。今現在は、こうして直売所、100円市が昭和60年前後からできて、県内いっぱいできて、それから今度は農協さん関係が河原、それまでには町村の部分もございますね。道の駅とかフレンドセンター、物産館みかど、それから河原の道の駅、それから鳥取市内のパレットと、それからかろいちにあったわったいな、そういう部分がたくさんできたわけでございますが、ただ、ここだけでこの農産物が全てのものがはけるというわけではございませんね。やっぱり、そういうことになれば、こうして県もどういう。私は、勉強不足で県の思いで県はどういう形の中でアンテナショップを東京の新橋につくられたかわかりませんが、町長おわかりでしたら教えていただきたいというふうに思いますが。 ○議 長(河村久雄君) 町長。 ○町 長(吉田英人君) アンテナショップの件でございますが、以前は鳥取県単独で同じ新橋だったと思っておりますが、やっておられました。今回、岡山県と連携されてということでありまして、私も先般、上京させていただいた折に寄らせていただきました。伺いましたら、大体平日で1,500人ぐらいということでありましたし、休日においては2,000人ぐらいということであります。  小林議員言われましたように、八頭町のものも私も確かに確認してまいりました。平日にもかかわらず、本当に多くの人がおいでいただいていたというふうに思っております。  そういった中で販路拡大ということであります。鳥取県東部の市場というのもあろうかと思いますが、関西事務所を通じて石原商店のお話を前にしたかと思いますが、それこそ鳥取といいますか、八頭町の野菜でないといけんということで、毎週取りに来ていただいとるというように思っておりますが、そういった地道なことになるかもわかりませんが、小さいものからでも始めて、それを大きなものにつなげていけたらなというような思いもあります。 ○議 長(河村久雄君) 小林議員。 ○2 番(小林久幸君) 町長、先ほどつくるほうと売るほうと両方だということでございます。きっちりと課題・問題点を明確にして、それに対応して、本当にこれからの農家の方が、農業しとってよかったなと言えるような施策、そしてそういうものを推進していただいて、本当に農業もまちづくりの中に入ってるというような形にしていただきたいと、かように思うわけでございます。  そういたしますと、今12月定例会の一般質問を終了いたします。 ○議 長(河村久雄君) これにて、2番、小林久幸議員の一般質問を終わります。  以上、日程第1 一般質問を終わります。 ◎散  会 ○議 長(河村久雄君) お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、散会いたしたいと思います。  これに御異議ございませんか。             (異議なし) ○議 長(河村久雄君) 異議なしと認めます。  よって、本日は、これにて散会することに決定いたしました。  本日は、これにて散会いたします。  なお、次の本会議は、12月11日、午前9時30分から再開をいたします。    (平成26年12月10日 午後3時43分散会)   会議の経過を記載して、その相違がないことを証するためここに署名する。  議  長  署名議員  署名議員...