岩美町議会 > 2014-03-12 >
03月12日-03号

  • 豊中市(/)
ツイート シェア
  1. 岩美町議会 2014-03-12
    03月12日-03号


    取得元: 岩美町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-27
    平成26年 3月定例会       平成26年第1回岩美町議会定例会会議録(第3号) 平成26年3月12日(水曜日)            出  席  議  員(12名) 1番 田中 伸吾君     2番 河下 哲志君     3番 松井  俊明君 4番 澤  治樹君     5番 竹中 一浩君     6番 日出嶋香代子君 7番 芝岡みどり君     8番 柳  正敏君     9番 船田  爲久君 10番 田中 克美君     11番 船木 祥一君     12番 津村  忠彦君            ~~~~~~~~~~~~~~~            欠   席  議  員( 0 名)            ~~~~~~~~~~~~~~~            説 明 の た め 出 席 し た 者 町長      榎 本  武 利君    副町長     西 垣  英 彦君 岩美病院事業管理者            教育長     寺 西  健 一君         平 井  和 憲君 総務課長    岡 田  康 男君    企画財政課長  田 中    衛君 税務課長    出 井  康 恵君    商工観光課長  杉 村    宏君 福祉課長    鈴 木  浩 次君    健康対策課長  澤    幸 和君 住民生活課長  杉 本  征 訓君    産業建設課長  廣 谷  幸 人君 環境水道課長  川 上  壽 朗君    教育委員会次長学校給食共同調理場所長                              飯 野    学君 岩美病院事務長 村 島  一 美君    関西事務所長  長 戸    清君            ~~~~~~~~~~~~~~~            事 務 局 職 員 出 席 者 事務局長    坂 口  雅 人君    書記      前 田  あずさ君            ~~~~~~~~~~~~~~~            議  事  日  程 (第 3 号)                    平成26年3月12日(水)午前10時開議 第1 一般質問            ~~~~~~~~~~~~~~~            本 日 の 会 議 に 付 し た 事 件 日程第1            ~~~~~~~~~~~~~~~            午前10時0分 開議 ○議長(津村忠彦君) ただいまの出席議員11名であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりであります。 日程に入るに先立ち、諸般の報告をします。 船田爲久議員は、所用のため遅参する旨の届け出がありました。 以上をもって諸般の報告を終わります。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 一般質問 ○議長(津村忠彦君) 日程第1、一般質問を行います。 お手元に配付のとおり質問の通告がありましたので、順次質問を行うことを許します。 竹中一浩議員。 ◆5番(竹中一浩君) おはようございます。 ただいま議長の許可をいただきましたので、通告の順に従い質問を行いたいと思います。 まず初めに、きのうで東日本大震災から3年が経過をいたしました。改めてお悔やみを申し上げますとともに、いまだ仮設住宅でお住まいの方や避難生活を送られている方が多くおられます。一日も早い復興を心よりお祈りをいたします。 また、早いもので、あの感動のソチオリンピックから1カ月がたとうとしております。このたびのオリンピックでは、長野に次いで2番目に多いメダルの数でした。若手からベテランの方まで、しっかりと競技に邁進され活躍をされました。きのうは岩美中学校の卒業式でしたが、その中学生と同世代の中学生、高校生が、銀メダル、銅メダルをとったスノーボードのハーフパイプ競技には、ただただ感動をし、また小さなころからさまざまな種類の練習をたくさん重ねた努力の成果が、4年に1度のオリンピックの舞台で花が開いたわけであります。 そして、4年に1度というと、山陰海岸ジオパークはことし再審査の年であります。これまで地道に積み重ねてきた活動の再評価をしていただき、見事にこの再審査をクリアし、本町も花を咲かせたいと思っております。残りわずか、準備をしっかりと行い、再審査に臨むべく、ジオパークについて質問を行いたいと思います。 ちょうど4年前に、この壇上でジオパークの審査に向けて質問を行いました。そのときの質問で、城原海岸から網代にかけての遊歩道の一部、鴨ケ磯のところが通行どめとなっていました。一度は工事がしっかりと行われ開通できるようになっていましたが、今また落石により通行どめとなっております。まず初めに、この開通の見通しについて伺います。 ○議長(津村忠彦君) 答弁を求めます。 町長。 ◎町長(榎本武利君) おはようございます。 竹中議員さんからご質問をいただきました。最初に、ジオパークの遊歩道の通行どめの箇所について、どのような状況かというお尋ねでございます。 ご案内のように、岩美町内にある自然歩道は、国の環境省が計画を定めまして、鳥取県が整備、管理、運営をしている近畿自然歩道中国自然歩道でございます。ご指摘のございました箇所は、近畿自然歩道のうちにございますけれども、浦富海岸、鴨ケ磯付近の落石、これ平成24年9月から通行どめをせざるを得ないという状況が続いております。 現在、環境省のほうから事業の委託を受けて鳥取県が対策工事を施行中で、本年度末までに完成をさせると、それによって通行どめの解除も行う予定というふうに聞いております。 具体的な場所は、ロシアの記念碑がございます東側に当たる部分になっておりますけれども、ワイヤーロープ掛工という工法を用いまして、落石の防止ネットを併用する工事を行うということになっておるところでございます。 ○議長(津村忠彦君) 竹中議員。 ◆5番(竹中一浩君) ご答弁をいただきました。 しっかりと関係機関と連携をしていただいて、やはり通り抜けれるということが遊歩道にとっては大事なことであると思いますので、しっかりとした工事、また通行確保を望みたいと思います。 次に、危険な箇所の把握、修繕に関して、同じく遊歩道に関してですけれども、質問を行いたいと思います。 この城原-網代間の遊歩道を実際に歩いてみますと、木の根の影響で浮き上がったり、石段の舗装が浮き上がったりしているところが多々ある、何カ所かあるという中で、適切に管理、判断をされ、軽微なものに関してはそのままの状態、また歩けないぐらいに石段が崩れているところには、簡易の木道を設置して補修をし、対策がなされておりますが、1カ所、この遊歩道間で気になるところがあります。それは、網代の千貫松島を望む遊歩道のところです。この遊歩道沿いには、民家が隣接をされております。在住がされている民家はしっかりと管理もされておるわけですけれども、私、決して断定することはできませんけれども、一見をすると、空き家のような建物があります。そして、そこのブロック塀でいうと、傾きが生じているというところで、ご存じと思います。 当然、これが倒れてしまえば、また遊歩道の通行どめにもつながってしまいますが、ただこれが民家である以上、強制力を持って行政が対処するということも、難しいことは十分に承知をした上で質問をしておるわけですけれども、やはり倒れてしまってからでは遅い。これが倒れてしまうと、またこれを撤去するにも民家という縛りが当然に出てくるのかなというふうに思っております。 事前、今の段階で持ち主の方と連絡や調整を行いながら、対応をしていくことが必要だというふうに考えるわけですけれども、こうした危険な箇所に関して、どのように町のほうは認識をされ、対処をしていこうというふうに考えておられるのか、質問をいたします。 ○議長(津村忠彦君) 町長。 ◎町長(榎本武利君) まず、自然歩道のこの点検、危険箇所等の把握と現在とっておる対応といいますか、修繕計画について申し上げますと、毎年、環境省そして県、町と3者で自然歩道の現地確認を行っております。今年度の現地調査の結果では、何らかの手を加える必要があると思われる場所が全体で28カ所ございました。この28カ所については、今年度、25年度、26年度で修繕を完了したいというふうに考えておるところでございます。 今ご指摘の部分について、十分にその対応策について私自身は承知をしておりませんけれども、やはりご指摘のとおり、危険箇所を放置するということについては、遊歩道の機能が損なわれることにもなりますし、所有者の方等とよくご相談をさせていただきながら、やはり私有財産という部分についての考え方もあるわけでありますので、行政がどれだけ手伝えるかということも含めまして、よく検討して対応させていただきたいと思います。 ○議長(津村忠彦君) 竹中議員。 ◆5番(竹中一浩君) なかなか難しいことも承知の上での質問でありました。ただ、やはり一番アクセスのよい、一番この浦富海岸を代表するような場所であります。通行どめになるというようなことは、本当に大きな痛手になるであろうというふうに思っておりますので、町長答弁にありましたように、どこまでできるのかということもあるかと思いますけれども、しっかりと地元の長として、関係機関と連携をしていただいて対応していただければというふうに思います。 続いて、案内看板の管理に関してお伺いをいたします。 認定前の看板に比べ、現在はローマ字の表記に加えハングル文字でも表記がなされて、かなり新しくなっております。しかし、中には本当にこの表記の仕方で大丈夫なのかというような看板、案内看板が何カ所かやはり見受けられるのも事実であります。 1点目で申し上げますと、古いままの看板です。ちゃんと遊歩道沿いの海側に柵がしてあるにもかかわらず、その柵の外に、この先は崖で通れませんというような、鳥取県がこれ設置している看板があったり、もう一つは、この鴨ケ磯から網代の灯台に向かうまでに展望台が1カ所あるわけであります。この展望台のところにも看板がありまして、3方向に分かれるようになっています。そのうちの一つが、網代の灯台に向かうように看板では矢印としてなっておるわけですけれども、昔はここの道が、畑をされておられる方もおられて、人が1人であれば、ふだん人が通っている道なので歩くことも可能であったんだろうというふうに思いますけれども、現在では耕作がされていない。なかなか人も一般的には通られていないというようなところで、そうした道がまだ現在も残っているというのが1点目です。 もう一つは、同じくこれ網代の灯台のところなんですけれども、案内看板に矢印がしてあって、やまみちというふうに書いてあるわけです。これは新しい看板です、やまみちというふうに書いてあるんですけれども、果たしてその看板、案内は、やまみちという表記でどこに誘導しようとしておるのか、全くちょっと一見するとわからない。当然、この看板の意味としては、町外や県外の方が来られたときにしっかりとこの遊歩道を目的地に向かって歩いていってもらうというためのものだと思っておるんですけれども、やまみちというような表記、本当にお客様にとっては危険で、事故等につながらないかというような心配もするわけであります。町はこうした遊歩道のこういうような看板、どのように認識をされておるのか、伺います。 ○議長(津村忠彦君) 町長。 ◎町長(榎本武利君) 遊歩道ということでの看板ということになれば、やはりコースを案内する役割を担う看板ということになろうかと思っております。基本的には遊歩道のマップ等、一方では使いながらということにならざるを得んのではないかというふうにも思っておりますけれども、できるだけ利用者の方にわかりやすい道案内、そういったことになるように改めて点検をしてまいりたいと思っております。それから、これまで余り一般の方からそうした苦情も寄せられていないように私は承知をしておりますけれども、改めてまた点検をさせていただきたいと思います。 ことしはジオパークの世界のネットワークの再審査の年に当たっております。本年度、昨年に日本ジオパークの委員会のほうが、再審査に向けての事前審査を行いました。やはり主には、いわゆる説明板のほうが主になるんですけれども、そうした部分の手直しや修正等についても、推進協議会、統一した説明方式あるいは案内板の設置というようなこともございまして、圏域を通して同じ共通した目線でそうしたものの見直しも取り組んでいければというふうに思っております。 なお、日本ジオパークの再審査におきましては、国内のほかのジオパークの地域に比べて、非常に、満点とは言われてはおらんと思いますけれども、引けをとらないと、行き届いておるという評価ももらっておるところであります。 ○議長(津村忠彦君) 竹中議員。 ◆5番(竹中一浩君) 事前審査でかなりのよい評価を得ているということは、本当に大変喜ばしいことだと思いますけれども、先ほど言ったように、今までがどうであったかというのはちょっと問題にはならないのかなと。やはり起こってからでは取り返しのつかないことになりますし、私もじゃあそれが最初にできたときに、そのことに気づいたかどうかというとそうではないと思います。やはり、さまざまな目で、こうした民間の方、当然町の職員の方も含めて、さまざまな目でチェックをし、安全な遊歩道の管理をすることが、ひいては岩美町に来られたお客様にとってのおもてなしであり、サービスにつながっていくというふうに思いますので、まだ時間はあります、点検をしていただいて、環境省なり山陰海岸ジオパーク協議会なりと協議をしていただいて、対応していただきたいというふうに思います。 次に、鴨ケ磯バリアフリー遊歩道計画についてお伺いをいたします。 この話が出始めたのは、平成24年9月定例会の一般質問の答弁でありました。高齢者の方や障がい者の方々の社会参画を進める中、多くの人にもこの美しい、すばらしい景観の鴨ケ磯を見ていただきたいということで、人道トンネルを環境省や県議会等に要望しているというのが初めだったというふうに私は認識をしております。 その後、地元の田後で、今度は名称がちょっと変わるわけですけれども、バリアフリー歩道設置検討住民説明会ということで行われておりますし、またその後、担当常任委員会でそうした経過報告がなされておるわけですけれども、全協等には協議としてまだ現状、上がってきていないのかなというふうな認識をしておりますので、根本的な部分をまずは伺いたいと思うわけですけれども、この人道トンネルといいますか、バリアフリー歩道計画に関してですけれども、この計画の発端というのが、いつどのような形で持ち上がったのかという部分を、まず先に伺いたいと思います。 ○議長(津村忠彦君) 町長。 ◎町長(榎本武利君) この鴨ケ磯のバリアフリーの歩道について、どのようなきっかけがあったかというご質問でございます。 先ほどのご質問の中でも申し上げましたように、この浦富海岸の散策をしていただく現ルートとしては、近畿自然遊歩道であったり、中国自然歩道というものがあるわけですけれども、やはり非常に起伏に富んだ、あるいは危険も伴うような箇所もあるということの中で、実は、何年か前から岩美町のほうにUターンで帰ってこられた方が、せっかくのすばらしい鴨ケ磯の景色を見ることが、なかなかお年寄りや、あるいは障がいを持った方については、海のほうからしか眺めることができんのではないかと。しかも海については、冬期間については遊覧船も欠航してしまうという状況がある中で、今ですと技術も随分と発達しておると、人道トンネルみたいなことを検討してはどうかというようなお話があったことがきっかけでございます。 それまでからも、この議場でもお話をしたことがあるかと思いますけれども、私の個人的な、県とのいろいろ要望のやりとりの中では、いわゆるモノレールといいますか、そういったものを設置して、浜まで障がい者の方がおりれるようなことをぜひ考えてほしいというようなことを言ってきた経過があります。やはりジオパークということも手伝う中で、バリアフリーの社会に対応した公園のあるべき姿として、県や国に訴えてきたということであります。 ○議長(津村忠彦君) 竹中議員
    ◆5番(竹中一浩君) 次に、この事業の進捗についてお伺いをいたします。 町の予算ベースでは、現在、用地の測量等々を行っておるというのが、平成25年度計上されておるわけでありますけれども、地籍混乱地のために、なかなか作業等が進まず、次年度への繰り越しということの説明も受けました。 ここのエリアのことで申しますと、皆様ご承知と思いますが、国立公園ということで、環境省が所管をする部分、ここに関しては町としては商工観光課が受け持ち、窓口となって作業を進められておるわけでありますし、もう一つは、ここは名勝及び天然記念物の特別保護区ということで、文化庁、岩美町で言えば教育委員会が所管をする部分であるというふうに思っております。 この事業自体を今後どのような形で進めていくのかということもあると思うんですけれども、こうした現状においては2つの大きなハードルを越えていく必要があるというふうに認識をしておるわけですけれども、町はこの事業、現在までの進捗がどのように進んでいるのか、説明をお願いいたします。 ○議長(津村忠彦君) 町長。 ◎町長(榎本武利君) 鴨ケ磯に出る歩道、それはトンネルを要望をしておるわけであります。いろいろ国と協議をする中で、そのトンネルによる工法が今後の将来にわたって、そしてまた安全性の面から、経費の面から、さまざまな角度から検討するという部分から出発をしております。まず遊歩道そのものをもっと勾配を緩やかに、あるいはアクセスする部分に橋をかけてみる方法、さまざまな工法検討をした上で、やはりトンネルが一番ベターであろうという形に持っていくべく、今進めておるところであります。 規制の面でご指摘のように、環境省が所管をする国立公園、そしてまた文科省の文化庁が所管をする名勝、天然記念物という厳しい規制がかかっております。事業については、環境省のいわゆる公園施設としての整備については、おおむね環境省と鳥取県、岩美町の間では公園整備としてとり行おうという合意といいますか、腹づもりで今進めておるところであります。 一方、地元の部分では、地籍が非常に混乱をしておって、台帳と現実の耕作者といいますか、が非常に符合せんという部分がございます。そうしたさまざまな検討を加えていく上、あるいは用地の提供をしていただかなくてはならんという部分について、町が平面測量したものをもとにして、住民の皆さんと協議をするというための今測量をやっておるということであります。 そしてまた、一方、規制について許認可を得るために、公園法の手続は先ほど申し上げましたように、環境省と一体となって進めていく方向が既に出ております。一方、名勝、天然記念物については、これは町においては名勝、天然記念物保存管理計画というものが既に定められております。これは平成22年ごろだったと思いますけれども、海岸の砂浜の地域も含めて、現況とその本当の名勝、天然記念物の指定が張られておる実態がそぐわないではないかというようなこともありまして、一旦見直しをした経過がございます。 その文化財の保存管理計画というのは、文字どおり保存して管理をしていくということにとどまった計画になっておるわけであります。これまで文化庁との協議の中で、やはりこれからの文化財の名勝、天然記念物であっても、それを文化財、天然記念物の価値を高めるための利活用ということの視点も、取り入れる必要があるというところまでようやく来ておりまして、そうした利活用についての浦富海岸の名勝、天然記念物の整備計画というものをつくることになっておるわけでありまして、その計画の中身を今環境省と一体となって、文化庁のほうと協議を進めておるというのが実情でございます。 ただし、やはりその山自体といいますか、岩石自体が名勝、天然記念物ということの中で、それに人為的な行為を行うというのが全国的に例がないということで、非常に難しい協議を進めておるのが実情でございます。 ○議長(津村忠彦君) 竹中議員。 ◆5番(竹中一浩君) 答弁をいただきました。 1つは協議を、これから住民の方であったり関係者の方であったりということで、協議をしていくための商工観光課、環境省の部分の調査設計をまずは進めていくという部分と、あとやはり文化庁に関してですが、この特別保護地区というところが、今の答弁では少しずつ前向きに前進をされているということのようにもうかがうわけですけれども、やはり名勝、天然記念物です。慎重に進めていただきたいと、計画また関係者の方との協議等々も行っていただきたいというふうに思っております。 次に移りたいと思います。 山陰海岸ジオパーク推進事業のこれまでの成果と課題についてお伺いをします。 この事業名でいうと、これまでかなり多くの事業が展開をされてきたというふうに思っておりますので、その中で2点に絞ってお伺いをしたいと思います。 1点目は、みんなでジオ気運盛り上げ事業、もう一つは、山陰海岸ジオツーリズム振興事業のこの2点に絞りたいというふうに思います。 みんなでジオ気運盛り上げ事業は、平成23年度から実施をし、23年度は3団体、24年度は6団体、25年度は2団体が実施をされている。また、ジオツーリズム振興事業に関しては、23年度は1団体、24年度は4団体、25年度は2団体ということであります。私は、昨年この予算の審議の場で、要件の緩和であったりだとか、補助額の見直しをしてはどうかということを提案をさせていただきました。この2事業に関して、これまでの成果であったり改善をしてきた部分であったり、課題というところを町はどのように認識をしておるのかということを伺います。 ○議長(津村忠彦君) 町長。 ◎町長(榎本武利君) みんなでジオ気運盛り上げ事業と、そしてまたツーリズム振興事業だったですかね、この2つの事業について、担当課長のほうからご答弁を申し上げさせていただきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(津村忠彦君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(杉村宏君) ただいま2つの事業につきましてのご質問をいただきました。1つは、みんなでジオ気運盛り上げ事業でございます。もう一つは、山陰海岸ジオツーリズム振興補助金の事業でございます。 まず、みんなでジオ気運盛り上げ事業でございますけれども、24年度と25年度の交付要綱を改正させていただきました。改正内容のポイントといたしましては、改正前に補助対象団体として、町民10名以上で構成された団体というようなところを、町民または町内に勤務する者の5名以上で構成される団体というようなことで、要件の緩和をさせていただいております。 また、補助対象事業でございますけれども、既存事業の場合は、拡充または新たな要素を加えて実施する事業というふうなものに、補助対象事業としてさせていただいたところでございます。また、その項目の中で、「継続性、発展性がある事業、その他、将来のまちづくりに効果が期待される事業」という表現を、「その他、将来のまちづくりに効果が期待される事業」というような改正をさせていただきました。 また、もう一つの事業の山陰海岸ジオツーリズム振興補助金でございますけれども、こちらにつきましても、改正前は、交付対象団体は特定非営利活動法人とか団体というような表現にしておりましたけれども、こちらにつきましても、町民または町内に勤務する者5名以上で構成される団体であることということで、なるべく気軽に申請ができる団体というような趣旨で改正させていただきました。 また、補助金の対象経費といたしまして、山陰海岸ジオパーク及び地質の学習に必要な経費というふうにしておりましたけれども、地質というところを広げまして、山陰海岸ジオパーク及び自然、歴史、文化のいずれか、または複数の学習に必要な経費ということで、地質のみに限らず、自然や歴史、文化のいずれかというようなことに補助対象の経費を含めたところでございます。 両者に共通いたしますのは、なるべく多くの方々にハードルを低くして、この事業を活用していただければというように思います。ただ、補助金額につきましては、従前のジオツーリズムにつきましては、上限を25万円のまま、みんなでジオ気運盛り上げ事業につきましては、上限を10万円のままにさせていただいたところでございます。 改正内容につきましては以上でございます。よろしくお願いします。 ○議長(津村忠彦君) 竹中議員。 ◆5番(竹中一浩君) 要綱等を見直しをされ、町自体がウイングを広く広げ、多くの団体に参加をしていただける。そして気運を盛り上げたり振興していただくということで、見直しをされたことに関してはすばらしいことだなというふうに思っております。 その中で、先にジオツーリズム振興事業についてのことをお話をいたしますが、私は、この事業、補助額を上限を上げて、要は応募する団体も広げる、また事業自体のもっとダイナミックな展開を考えていただけるような規模にしていこうとするには、これ使う使わないは利用される方が決めることでありますし、どういう募集状況になるかということはあるかもしれませんけれども、町としてこうした補助事業、額を拡大をしていって、具体的に言えば50万円ぐらいまで広げる。先日の補正等々でありましたクリアカヌーなんかの額を見ても、やはり大きな事業をしようと思ったり、大きなニーズを抱えていこうというふうに思うきっかけづくりが、この振興事業の大もとの部分になっていくことだと思いますし、もう少し前で言えば、ツリーイングなんかも指導者の養成であったり、道具等々をそろえていくということにも、あの事業自体もかなりの予算が利用されたという経過もあると思いますので、まずはここの額を広げて、ダイナミックな提案をしていただけるような要綱改正をしてはどうかというふうに思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(津村忠彦君) 町長。 ◎町長(榎本武利君) 平成25年度に1カ年の実績ということの中で、私が考えるのは、やはりいろいろな県の交流体験事業に対する助成と絡み合わせたり、まだまだ工夫していく点は多々あろうというふうに思っております。ことしの実績もほぼ出そろってくるというふうに思いますので、十分に点検をし、そしてまた、ご指摘をいただいたようなダイナミックさも含めて検討させていただくことを、ご答弁にさせていただきたいと思います。 ○議長(津村忠彦君) 竹中議員。 ◆5番(竹中一浩君) 大変前向きなご答弁をいただきました。しっかりとまずは分析をされて、次につなげていただきたいというふうに切に思います。 もう一点は、みんなでジオ気運盛り上げ事業のことに関してなんですが、今要綱等の話を伺ったわけですけれども、これ次の4番のジオパークのこの最後の質問ですね、にも関連をしますので、そちらのほうに移りたいというふうに思っておるわけですけれども、この4つ目の項目、私は、ジオパーク家族で体験補助事業、これ仮称でありますけれども、というのを展開をしていけばいいのではないかというふうに考えております。 この事業の狙いとしては2つであります。1つは、今町内に通う小学生は、学校の中でジオパークということをしっかりと学んでいる姿があります。この子供たちが学んだ内容というのを、ぜひ家族を連れて、その子供が主体となって、体験であったり学習であったりにつなげていけないかなというふうに考えております。 もう一つの狙いとしては、子供たちは学校で学ぶだけではなくて、そういう保護者であったりだとかに伝えていくということが全町的に行われていくとするならば、本当にこのジオパークの町岩美、住民の意識も格段に上がっていくというふうに思っております。 では、具体的な制度はどういうものにしていくべきかというのは、多々検討が必要かというふうに思います。1つは、既存のジオパークに関連する事業、遊覧船であったり干物づくりであったり、塩づくりやダイビング、ツリーイングなんかもそうだと思いますけれども、さまざまに今既存の事業が展開をされておるわけであります。これを学校で学んだ子供たちが家族とともに体験をする場合に、補助をしてはどうかというのが1点目です。 もう一つは、このみんなでジオ気運盛り上げ事業、要件を緩和され、募集するというか、応募する条件というのがコンパクトになって、これからであろうというふうに思っておるわけですけれども、これのまた新たな展開策としては、家族を本当に対象にするぐらい、今でも人数的にはそうだというふうに思うんですけれども、家族で応募しようと、また家族で事業を考えようとかというような、本当に家族が出てきた場合に、この今の制度だと審査の基準であったりだとか、事前、事後の準備であったりだとか、かなりハードルが高いのかなというふうに思っております。 ここを子供の目線まで下げて、額もここまで必要ないとは思うんです。なので、額も下げた中で、もう少し簡素化をしたような補助事業のあり方であったり、事業展開というのを考えてはどうかなというふうに思って、この4つ目の、子供たちの学びを実際に学習を深くする、そして子供の視点で新たなニーズであったり、活動、展開をしていったらどうかというふうに考えますが、町長のご所見、伺いたいと思います。 ○議長(津村忠彦君) 町長。 ◎町長(榎本武利君) 2つの事業についてご質問いただく中で、みんなでジオ気運盛り上げ事業をもう少し、いわゆる家族を単位にしたような取り組みについても対象にすべきでないかというご質問でございました。 ジオパークのこの学習活動といいますか、この取り組みについては、平成22年から25年まで4年間取り組んでまいりました。この教育活動における参加者の延べ人数を調べてみますと、全体では1万4,956人、4年間ということになるわけですけれども、延べ人数に上っております。参考までに申し上げますと、北小学校が5,768人、西が7,109人、南が811人、中学校で1,268人というようなことでございました。やはりこうした町の単独な施策を十分に生かして、町内の小・中学生がこれまで以上に学習してくれることを、何とか町も推進してまいりたいというふうに思っております。 ご指摘の家族でもこうした取り組みが補助の対象になるようにということについては、やはり決して事務をいとうわけでもありませんし、大きな負担をかけるような考え方も持っておるわけではございません。やはり2家族なりあるいは3家族でご相談をしていただいて、それを地区公民館であったり、町内会であったり、窓口をしていただく。そうしたことによって、十分にまた対応できる面があるんではないかというふうに考えておりまして、今の打ち合わせ、我々が行っておるところでは、家族もオーケーということにはちょっとまだよう踏み出していないということであります。ぜひ既存の事業で、地域のコミュニティーということも含めて、そうした町内会あるいは学級の保護者会の中で、そうした方を募っていただいて、グループづくりをしていただくということでお願いができればと思います。 ○議長(津村忠彦君) 竹中議員。 ◆5番(竹中一浩君) わかりました。既存の事業をしっかりと使っていただけるような広報であったりだとか、あとは学校における指導等々をしていただければというふうに思っております。 次に、学校教育のほうについて伺いたいと、移りたいというふうに思います。 1つ目ですが、現在、日本の地形、形であったりだとか、地図、あとは領土のことに関して、小学校、中学校で、どの学年、あとはどういうことに主眼を置きながら学習をしているのかということを、まずは伺いたいというふうに思います。 ○議長(津村忠彦君) 教育長。 ◎教育長(寺西健一君) お答えをしたいというふうに思います。 日本の地図や領土の件に関するご質問でございます。 基本的には地図のことだとか、日本の国のことについての学習というのは、各学年ごとに学習指導要領に位置づけられております内容を、発達段階に合わせながら学習をしておるのが現実でございます。 まず、地図においてでございますが、当然、小学校に入学したときから絵地図みたいなもので学習しますが、今お尋ねのことについては、やはり小学校の4年生のあたりのところで、地図帳で日本の47都道府県であるとか、そういうものについて学習をしておりますし、地図帳にあります地形図というようなものについても、読み取りなども学びます。 例えばの例でございますが、茶色い色が濃いほど山が高いとか、薄い緑色になれば平地であるとか、そういうような読み取りなどを、まず4年生のあたりで学習をし、ご質問にありました日本の国土のことについては、自然環境というようなことの学習の中で5年生で学んでおります。5年生では、日本の国土について、世界の大陸や海洋、我が国の周辺国の名前や我が国の位置について、領土について地図帳や地球儀等で学んでおります。6年生では、歴史の中で北方領土のことについて触れております。中学校においては、社会科の中で地理的分野、公民的分野、歴史的分野、それぞれの分野がございますので、特に2年生の学びます地理的分野で、領土、領海、これは12海里のことでございますが、領海、領空、排他的経済水域、200海里のことでございますが、などを学んでおります。当然、3年生の公民的分野では、主権国家のことを学ぶ際に再度領土のことを学んでおります。 以上でございます。 ○議長(津村忠彦君) 竹中議員。 ◆5番(竹中一浩君) この質問をするに当たって、何名かの先生にお話を伺う機会をいただきました。本当にそれぞれの先生がその学年に合った、また学習指導要領にのっとった学習を、最善の教材を選びながら学習をしている。また、先ほどちょっと教育長答弁ありませんでしたけれども、当然、岩美町というようなことも4年生のもっと前の段階で学んでいたりということもあるように承知をしております。 そして、2つ目に移ります。 今、指導要領にのっとってこういう日本の地形であったりだとか、領土の学習というのは行われているということでありました。しかし、近年、日本を取り巻く環境は、尖閣諸島、竹島、北方領土など、問題がニュースで多く取り上げられているのは、皆様ご案内のとおりであると思っております。 私たち大人も子供のころに、今答弁があったような学校で教育を受けてきたわけでありますけれども、果たして領土の認識を持って授業を受けてきたかというと、私も含め、多くの大人がそうではないというふうに思っております。そこで一つの調査結果を紹介したいと思います。 平成20年に内閣府が全国の20歳以上の3,000人に行った調査です。有効回答者数1,826人の北方領土に関する特別世論調査では、問題について聞いたことがあり、内容も知っていると答えた人と、聞いたことはあるが、内容までは知らないという人を合わせると、9割以上の方が認識をしているというふうに答えています。そして、この問題を何で知ったかというふうな回答になると、これ複数回答も可なんですけれども、約9割の方がテレビ、ラジオと答え、学校の授業でこうした問題を知ったと答えた人は、何と1割にも満たなかったという現状でありました。 こうした社会情勢の中、熊本県では、平成24年9月議会で次のような取り組みをなされました。子供たちに正しい日本地図を見て、図形から日本を学んでもらおうということで、議会で取り上げ、教育委員会に働きかけ、平成25年の春から県立の中学校、高校などに国土地理院が発行をしている500万分の1の地図、大きさにすると大体A1、大きさが幅が78.8センチ、縦が109.1センチというようなサイズのものを発行しておるんですけれども、これを配付をし、各クラスに張ってもらってという取り組みをなされ、こうした動きが熊本県だけではなく、岐阜県でも取り上げられて、来年度から実施が決まったようであります。 私は、こうした動きを耳にする中で、領土や領海といった問題だけではなくて、今の子供たちが一番今多く目にしている日本全図というか、日本の全てが写ったような地図というのを見る機会というのが、天気予報の地図であったりだとか、もちろん教科書に載っている地図を見ているというふうに思うんですけれども、残念ながら、そうした地図というのは、沖縄であったりだとか、小笠原諸島の周辺であったりだとか、そうした離島が切り取って1枚におさまるような形で提示がされているというものを、多く子供たちは見ているんじゃないかなというふうに考えております。果たしてこうした地図ばかり見ていて、本当に岩美町が交流のある沖縄までの距離感であったりだとかというのは、あの地図からだとなかなか読み解くことは難しいというふうに思っております。 ぜひ岩美町においても、国土地理院が発行している500万分の1のこの正確な地図を各教室に張ってもらって、子供たちに沖縄の位置であったりだとか、それぞれの離島というものを目で見て学んでいけるというような、学習環境をつくってはどうかというふうに思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(津村忠彦君) 教育長。 ◎教育長(寺西健一君) まず最初に、3年生のこともご指摘いただきました。大変失礼いたしました。3年生でも当然岩美町の白地図や地図を使いながら学習をしております。つけ加えをさせていただきます。 今ご指摘の地図の件でございます。議員ご指摘のとおり、我が国は地勢上、東西南北に大変長くということ、それから今お話をしましたように、海上部分も大変広くございます。平面的で四角い地図帳に掲示用のかけ図であるとか、さまざまな地図も、正確というよりも、沖縄であるとか、今ご指摘のところの先島であるとか、そういうところが切り取られた形や、割り込まれたみたいな形で表記せざるを得ないというような形のものがあります。 そういう地図というのが現在では主流になっておりますけれども、現在、小学校の教科書は検定作業が進められております。来年度またその作業をするわけでございますが、それらの情報を集めてみますと、やはり正しいといいますか、目で見てわかりやすくなるような、そういう地図というものも必要ではないかということで、各小学校であるとか中学校の社会科研究会等々の中では、みずから工夫をされて、そういう地図を、大きな地図帳等はなかなかないわけでございますが、デジタルデータ等でプロジェクター等で映しながら学習をしている、工夫をしているというようなことを承知しております。それらを掲示をしていって、学習をしていくということについては、当然、日本の国土のことについて学ぶ際には、そういうものというのは必要なものであろうというふうに思っております。 それらを常時掲示するのかと、日常的に掲示するのかというようなことの問題については、やはり学習の目的であるそういうときには必要であろうと思いますけども、教育委員会が指示をして、全部の1年から中学校3年生までの教室に、そういう教室に地図を掲示しなさいというようなことよりも、やはり各学校の先生方の学習に合わせた場面や、そういうものを中心として掲示をしながら学習を深めていったり、各学習内容の目的に到達していくようにしたほうが、より効果的であろうというふうに考えますので、そのように考えております。 現在、先ほど申しましたように、非常に広範囲な日本の国というものの形というものを、また領土というようなものをどういうふうに学習していくのか、より一層工夫しながら進めてまいりたいというふうに思います。 最後になりますが、先ほどご指摘の北方領土であるとか、竹島であるとか、尖閣諸島等は、当然日本の領土であるというふうに、小学校、中学校で指導をしております。 以上でございます。 ○議長(津村忠彦君) 竹中議員。 ◆5番(竹中一浩君) 最後になろうかと思います。 この質問をさせていただいて答弁いただきました。私は、今の学校の先生方に話を聞く中で、だめだということは全然思っていなくて、本当に適切にしっかりと指導をされている。当然プロジェクター等々も利活用され、最大限に使える道具は使って指導はされているというふうに思うわけですけれども、私は、冒頭にも申し上げましたように、果たして本当に小学校、中学校の学生時代に、そうした認識を持って本当に学べていたかどうかというのは、反省をする点でもありますけれども、そうしたものがクラスに張ってあって、好きなときに見にいける。 また、学校の先生が時事問題を提供するときに、そうした副教材としても、そうした地図があることで距離感等々も学べる。また、低学年においては、本当に地形というものを、距離感を地図を見て視覚的に学んでいけるというふうに思っております。中学校においては、テスト等のこともあります、常時掲示ということに関しては。そうした配慮も必要かと思いますけれども、ぜひ前向きに検討をしていただきたいというふうに思います。 私の一般質問、時間となりました。終わりたいと思います。 ○議長(津村忠彦君) 以上をもって竹中一浩議員一般質問を終了します。 しばらく休憩いたします。            午前11時5分 休憩            午前11時15分 再開 ○議長(津村忠彦君) 所定の出席がありますので、再開します。 続いて、河下哲志議員の一般質問を許します。 河下哲志議員。 ◆2番(河下哲志君) 議長の許可を得ましたので、通告のとおり一般質問をさせていただきます。 私は、浜浦富の西町2区という、21軒ある町内会に住んでるんですが、25年前から30年ぐらい前ですが、この21軒の軒数は変わらないんですが、この21軒で運動会や祭りを単独で出して楽しんでいたということがありました。それが、どこも一緒かとは思うんですが、この21軒、軒数は変わらない21軒で、この数年、10年ですね、10年ぐらい、小学生がずっと1人しかいないというようなことを今ずっと体感しております、少子高齢化の典型的な例だとは思うんですけど。町長もこのたびの3月の施政方針の中で、定住化対策についてということで3番目に上げておられまして、人口の減少に歯どめをかけることは、地域の活力を維持して高めることであり、そして個々の施策に定住対策の視点を加え、総合的に取り組む必要性を力説しておられます。縦割りではなく、個々の施策、これに一番重要な対策を複合的に、縦、横で考えるということは、大変すばらしいことだと思っております。 まず、1つ目の質問になりますが、第9次の岩美町の総合計画の中で、平成33年度の目標の人口を1万2,000人としておられますが、その根拠と年齢構成の目標はあるのでしょうか。お願いします。 ○議長(津村忠彦君) 答弁を求めます。 町長。 ◎町長(榎本武利君) 河下議員さんから定住対策ということの中で、9次総に掲げた目標人口、そしてその年齢構成という点について根拠をご質問になりました。 総合的に定住対策を行政としては進めるということは、ご質問で述べられたとおりで、その体制をとりながら既存のさまざまな町の制度、国・県の制度も含めて定住対策に結びつく事業は、特に力を入れて取り組もうというふうな考え方でおるところでございます。 西町の21軒のうちに小学生が1人、西町かいな、町内会で21軒のうちに1人という話ですけれども、本庄地区には1人もおらんような集落もございまして、なおかつ結婚をされない40代、50代の方がたくさんあるというようなことであります。 それから、全般的に町の人口推移を見ますと、昭和29年から2万800人ぐらいだと思いますけれども、最初の人口が、発足時の。60年間の間に人口は1万2,000人台に減少してしまっております。世帯は、平成22年の国調までは反対にふえ続けてきておるという状況がございます。これからは、本当に1人1世帯というお年寄りが亡くなられるごとに、世帯は減るんではないかというふうな危惧をしておるところでもありますし、いわゆる集落が本当に維持できない状況が起きてくるところがあるんではないかというふうな危機感を持っておるところでありまして、何とか人口の増も目標に掲げなければならんということで、1万2,000人が出てきておるということであります。 総合計画を策定する上で、人口の目標人口設定に当たっては、人口推計という、いわゆる方程式に近い算式がありまして、5歳刻みの人口の推移をもとに、将来の人口の推計というのは、ご案内のようになされるところであります。いわゆるコーホート変化率法という方法が用いられておるところであります。 この方法で推計をいたしますと、将来には、目標年次である33年には1万149人という数字が出されたわけであります。これをもとにして、総合計画の策定に当たっては、何遍も申し上げておりますように、43名の町民の代表の方々を募りまして、これらの事務的な作業は当然我々がやるわけですけれども、岩美町の10年後の33年の人口は、いかに持つべきかということの中で、やはり策定時の人口から1万149人というような目標ではなくて、現状維持に力いっぱい取り組むんだということの中で定めたという経過でございまして、これに5歳刻みの人員を割り振って、それぞれに5歳ごとの目標人数を定めてこの1万2,000人をうたっておるということではございません。 特に力を入れてきておるのは、やはり15歳未満の年少人口と15歳から64歳までの生産年齢人口という層について、そしてまた65歳以上の高齢者の方々がどう推移をするかということを、施策としてはしっかりと取り組んでいく必要があるんだろうというふうに思って、この策定もなされておると思っております。 ○議長(津村忠彦君) 河下議員。 ◆2番(河下哲志君) ということは、まだまだ変更はないということで、このまま33年度までいくということでございますね。 2番目といたしまして、この定住化対策の具体的な対策としまして、住宅関連の支援と空き家の有効活用の2点を、これも9次総の中に上げています。その中で、民間宅地造成助成事業におきましては、供給の宅地数を平成22年度の50区画から平成28年度の80区画に目標を置かれてます。それと空き家情報を利用しています空き家に入居した延べ件数を、これも平成22年度10件から平成28年度を20件に目標を置かれていますが、進捗状況はいかがでございましょうか。また、変更点というようなことはありませんでしょうか、お願いします。 ○議長(津村忠彦君) 町長。 ◎町長(榎本武利君) まず、目標に掲げた戸数についての変更ということは、今後当然していくという考え方でおることをご理解いただきたいと思いますし、それから施策については、よりよい施策に向けて、今ある制度、施策を廃止し、あるいは新たな取り組みにする、あるいはそれらを見直すということもございます。両方見直すということはあるということをご理解いただきたいと思っております。 それから、進捗状況というか、達成状況といったほうがいいのかでございますけれども、民間宅地の造成に係る助成事業については、現在は休んでおるということでございますけれども、いわゆる3,000平米以下の大規模な開発にかからないような、小規模な団地を、町内のそうした事業を行う方々にしっかり頑張っていただいて、安く良質な宅地を提供することが必要だということで取り組んできたわけであります。これまで制度を使って、平成22年までに達成できておる区画数が52区画ございます。 また、こういったことを使わずに、例えば岩美道路のために多く移転をしなければならんというようなことで周辺に空き地がございましたけれども、それは自力でやられたというようなことで、この宅地造成については、あわせて大型の宅地造成が岩井において行われたというようなことで、そして、そうしてできた宅地のいわゆる土地を購入され、住宅が建築をされるというような状況も踏まえながら、この事業については取り組みたいという考え方で、25年度においてはとりあえず予算を計上しておりません。5カ年の事業ということの中で取り組んだ経過がございます。目標については、その制度以外の取り組みも含めて、大幅に達成がなされたというふうに考えておるところであります。 それから、空き家情報システムについては、非常に問い合わせは多数ありますけれども、なかなか空き家登録をしていただくことにまでつながってきていないというのが実情でございまして、この関係については、これまでの実績としては20件あったというふうに承知をしております。引き続き、鋭意取り組んでいきたいというふうに思っておるところでありますけれども、なかなか、いわゆる宅建業の規制の中で空き家を提供していただいた方と、それから入居を希望される方の相対の話ということにならざるを得ん部分がございます。そうした中では、トラブル等も起きておったりして、何とかそうしたトラブルが起こらんようなことも検討しながら、対応しなければならん課題も抱えておる事業でございます。 ○議長(津村忠彦君) 河下議員。 ◆2番(河下哲志君) 今の中で、やっぱり空き家の情報のシステムということで、なかなか宅建業者でもないということで、行政がかかわるのはなかなか難しいということみたいでございます。 それで、今町長が20件の実績があるということを言われたんですが、この平成28年度に20件に目標を置いてるということがあるんですが、もう達成されたということでよろしいでしょうか。 それともう一点、この空き家というのを、確かになかなか情報システム、登録というのは難しいかもわかりませんが、どういった方が問い合わせされてきてますでしょうか。貸してくれっちゅうんですね、この2点、ちょっとお願いいたします。 ○議長(津村忠彦君) 町長。 ◎町長(榎本武利君) 28年度の目標が、既に達成されたとかというようなことではございません。当然に目標数値というものは設定しながら、極端に言えば、1年間に10戸でもというようなことができれば、我々は取り組んでいきたいというふうに思っておりますし、そうした計画の数値の見直しもきちんとすべきということにもなるかと思いますけれども、それはそれとして、しっかり空き家の登録を出てきやすい制度づくりに、今一生懸命取り組んでおるということであります。 後段の部分については、ちょっと担当課長のほうから答弁をさせたいと思います。 ○議長(津村忠彦君) 企画財政課長。 ◎企画財政課長(田中衛君) 河下議員さんのほうから、どのような方からの空き家の問い合わせが多いかというご質問だったと思っております。 特に問い合わせを詳細に分析をしておるわけではございませんので、感覚的なものになろうかと思いますけれども、やはり問い合わせをしていただく方は、都会で定年退職を迎えそうだというような形で、老後は田舎のほうで暮らしたい。しかも海の見えるような地域でできれば暮らしたいというようなご希望が多いのが実態でございます。中にはやはり若い方もぽつぽつはおられますけれども、総体的にはそのような傾向が強いと思っておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(津村忠彦君) 河下議員。 ◆2番(河下哲志君) 今の後段の、後のほうの話なんですが、課長が言われましたけど、問い合わせは都会での退職者、海が見えるところで老後を過ごしたいという方が多いということなんですが、私が直接、間接的に聞く話ですが、一番多いのが、海を遊ぶ人たち、サーファーの方々、岩美のこの地、この海を気に入っていただいて、身近なところで暮らしたいという方が何人かというか、何家族かおられるようですが、3番目で、それについては、具体的に話というのは聞いておられませんか。それとも問い合わせ、それとか対応というのはございませんでしたでしょうか。お願いします。 ○議長(津村忠彦君) 企画財政課長。 ◎企画財政課長(田中衛君) 河下議員さんのほうから、サーファーの方等からの問い合わせはなかったかというご質問だったと思いますが、特に私のほうに報告が上がってきておる分では、サーファーの方からの問い合わせというのは、直接この物件に関してということではなかったと思っております。ただ、サーファーの方でこちらのほうで、例えばアパートとか、そういう部分でもあきがないかというような、電話等の問い合わせは何件か受けた記憶があると思っております。 ○議長(津村忠彦君) 河下議員。 ◆2番(河下哲志君) 今の空き家情報ということは、大変やっぱり難しいようでございますが、やっぱり一件一件具体的に対応していただいて、リスト、こういったものをつくるなり、私たちも協力いたしますので、一つずつ積み上げるということをしていただきたいと思っております。 次に、この住宅問題というのはハード事業なんですが、もう一つ、この9次総の中にまだ出てなかったんですが、この岩美町、本町が一つ、去年の24年3月以降に始まった、というよりも去年の7月1日から岩美町は取り入れたんですが、地域おこし協力隊ということでお聞きします。 ちょっと調べてみますと、全国の自治体を見ますと、最初の年は平成21年度だったようです。その最初の年には、全国で89人、そして31の自治体が地域おこし協力隊制度を使っておられます。そして、今年度25年度は978人、318の自治体がこの制度を使っております。 この制度、とてもよくできた制度だと思うんですが、特にこの岩美町、本町にとったら本当に実質的で効果的な事業だと思っております。この事業をハード事業と絡めて継続できればいいんですが、この事業、まだ採用して1年にもなってないんですが、この制度、本町にとっての課題というのはありませんでしょうか。 それとこの事業、国の総務省の事業なんですが、どのくらい続く事業でしょうか、わかりませんでしょうか。そのあたり、お願いいたします。 ○議長(津村忠彦君) 町長。 ◎町長(榎本武利君) 定住対策の中で、新たに25年度から事業化といいますか、事業に取り組んでいる地域おこし協力隊の事業であります。余り私が自分の手柄みたいにして言うのは好きでないんですけれども、多少おくれました。おくれたんですけども、何とかこの制度を使ってみようではないかということで、どんづまりハウスの再生だとか、空き民宿、民宿をやる新たな人材を入れてくるようなことにつなげようというようなことで取り組んでおります。 問題点ちゅうのは、これから3年間、しっかり地域に溶け込んで、町民の皆さんともしっかりとした交流やきずなができて、岩美町に将来にわたって住んでいただくということにつなげなければなりません。そうしたことが本当にうまくいけばいいなということでございまして、今の時点でこのことが隘路になっとると、問題だというようなことは、岩美町の場合、まだ抱えてないのが実情ですけれども、民宿あるいはどんづまりにいたしましても、事前のPRも結構テレビや新聞も取り上げてくれたりして、そうした取り組みで生活が本当に成り立つようなことに将来つなげていけるように、町としても、それから町民の皆さんのご理解とご協力もしっかりといただきたいというのが、今の心情であります。 こうした制度、国のほうはおおむね5年なり10年というのが区切りになるんではないかと予測はしておりますけれども、できるだけこういった制度を活用して、定住化に結びつければ、本当にありがたいというふうに考えておるところでございます。 ○議長(津村忠彦君) 河下議員。 ◆2番(河下哲志君) 10年、あと10年ということになれば、あと5年ということでございまして……            (町長榎本武利君「わからんです、わからんです」と呼ぶ) あっ、わからんですか、わからんですな。 はい。 確かに、先ほど言いました25年度には全国で318の自治体ということですから、まだまだやってない、知らない、知らないということはないかもわかりませんけど、自治体があると思うんで、岩美町がこの事業を去年から始めたというのは、私は非常にすばらしいことだと思っております。 それで、ちょっと前からしている近隣の町村があるんですが、そこの協力隊員さんと時々話すことがあるんです。その中で、残念ながら1人ちょっとやめた方がおられまして、その方の理由というのを聞いてみますと、何でもできるやっぱりすごい、すばらしい意欲のある男の人なんで、若い人なんですが、自分がこうやりたいと思って入った。そこでその理想と、実際今言いますように、その方は何でもできる人なもんですから、どうしても何でも屋に使ってしまうということがあったようです。だから、ちょっとやっぱりそのあたり、これから、まだ1年もたってませんし、そういうことはないと思うんですが、そういう実例がありました。 それとか、岡山の女性の方なんですが、地域おこし協力隊に入って西粟倉村ですけど、そこに住んでおられて、それとあとは夜だとか自分が休みのときは、いろんなほかの町村、ほかの県にも行って、自分のやりたいこと、日本酒を広めることをやっとる方なんですが、そういう両立をやっておられる方もおられます。それと、最近では、今やめられる方もいるということがありましたが、それをつなぐ行政とその協力隊、地域おこし協力隊をつなげるコーディネート、今それをNPO法人の学生人材バンクの職員がやっているところもあります。 というふうに、これから続けていって、岩美町に住んでいただけて、そうすれば一番いいことなんですが、次に私、今思っておりますのが、この質問の4番目なんですが、去年の8月ごろから始まりましたアニメ「Free!」現象というのが、ご存じでございますし、それと、同僚議員さんも先回の一般質問なんかでも出されておりました。このアニメ「Free!」現象、毎日みたいに聖地巡礼ということで、この物語の足跡をたどって、岩美の駅から網代港岩美停車場線がちょうどその道になるようですけど、田後、網代まで歩いたり、自転車に乗ったりしている都会から来た、ほとんどの人が都会から来た若者だと思うんですが、毎日のように見かけるようになっております。 これは、本町に今まで見られなかった観光の切り口でございます。その中で、民間の方々が自主的にこの「Free!」にちなんだ商品を開発されたり、場を設けておもてなしをされたり、それとか地域の方と触れ合ったり、そしてリピート訪問されるという方もふえているようでございます。 ちなみに、2月2日、この「Free!」の主人公の男の子の誕生日だったらしいんですが、あるケーキ屋さんがその誕生日限定として30個のケーキをつくりまして、ちょっと広報したところ、5分か10分でなくなったというふうで、びっくりしていました。パン屋さんも岩鳶君のパンをつくったりして、これも若い人たちが、私も行っておる間に何人か買って帰られたりしたこともありました。 そして、このアニメの件なんですが、アニメ研究家によりますと、大河ドラマ、NHKの日曜日8時からの大河ドラマなんですが、大河ドラマは2年間、アニメは10年以上の効果、これは観光の効果ということがあるようですが、効果がある場合があると言っておられます。そして、そのリピートでいろんなところへ行くわけですが、リピートされた若者の中から、訪問した地域にボランティアとして参加しているという、そういった例もあります。 それで、その訪れた地域の旅館で働いて、そしてアルバイトをすると、こういった若い人たちも出てきております。その上で地域にそのまま移住したということで、観光という切り口じゃなしに、定住という切り口でもこのアニメ「Free!」の現象は、この本町にとってとてもこれから有効になるんじゃないかと思っております。ただ、行政やマスコミがちょっと余り出過ぎますと、その若者たちは引いてしまうということがあるようですんで、ちょっと余り何々のためにとか、自分らの地域のためにということは、余り言い過ぎるとちょっとだめなみたいです。 そのためにコーディネートというのがいるわけですが、去年お聞きしたときに、そのコーディネート役を地域おこし協力隊の方がやっておられたということを聞いております。そのあたりのことをちょっと教えていただけますでしょうか。地域おこし協力隊の方がこの「Free!」の方と、接触されたというようなことをお聞きしたいんです。 ○議長(津村忠彦君) 町長。 ◎町長(榎本武利君) 定住化を発展させる議論の中で、テレビアニメの「Free!」について、現在、町の観光協会の中で地域おこし協力隊の隊員が主になって、さまざまなファンへのファンサービスといいますか、引き続き岩美町に訪れてくれるような仕組みについても、取り組んでもらっておるのが実情であります。 もともと観光会館、観光協会に籍を置いて、町内の空き民宿の復活を働きかけたり、あるいは町外から民宿経営をされる方をコーディネートする立場ということで、観光協会に籍を置いております。そうした中で、非常に「Free!」という現象が起きまして、これは積極的に観光協会レベルではかかわるべきだという経過の中で、非常にすぐれた能力を発揮していただいておるのが実情でございます。 ○議長(津村忠彦君) 河下議員。 ◆2番(河下哲志君) やっぱり年齢も近いし、それと地域おこし協力隊の方なんかも、たしか東京から来られた方だと思うんですが、その方が特にやっておられたと思うんですが、この地域おこし協力隊制度ができる、それで本町に今この「Free!」現象が去年から起きていると、この2つが合わさったからこそ、どうもこれから、この聖地巡礼というんですか、若い方たちのリピートというのがありそうな気がします。 それで、今言いました聖地巡礼という、岩美駅から網代までなんですが、そこのたまり場、サロンみたいなものです。見てみますと、まず岩美駅近くに観光会館がありますね。そこにグッズとか置いてありまして、拠点の出発点みたいなものです。それと、あとは岩美駅の通りに、さっき言いましたオリジナルの商品をつくっておられる店もあります。それで、ずっと行きますと海水浴場のところに、自分とこでグッズとかを置いて、たまり場風にしている民間の方もおられます。 ちょうどこういう流れの中に、そういったポイントがあるというんが、私はこれとてもいいことだと思うし、これからリピートしていただくということにもいいと思うんですが、もう一つだけ提案というか、お願いというかしておきたいんですが、この中に、ちょうど牧谷のところに、地域おこし協力隊のシェアハウスとして借りられてる民宿があると思うんですが、ちょうどそこの道の、聖地巡礼の中間点にもなります。 そして、先ほど言われました地域おこし協力隊のメンバーのシェアハウスということで、余り行政は手を出したらいけんのでしょうけど、ここにサロンというか、スペースというか、フリースペースですね、ちょうどね、フリースペース、こういったものをつくってはいかがでしょうか。それと、その地域おこし協力隊の中からでもいいですし、新たにでもいいです、その専任というか、この聖地巡礼の順路、それとこの巡礼者たちのコーディネーターになれる専門の方というか、そういった方が置けれないでしょうか。これをお聞きします。 ○議長(津村忠彦君) 町長。 ◎町長(榎本武利君) ちょっと何か長過ぎて迫力に欠けちゃって、答弁が十分にできるかどうかわかりませんけれども、現在の現状についてはよくご認識いただいておるところでありまして、観光協会が非常にいい場所になっているということが一つは言えておる思います。 それから、もう一つ、あそこのちょうど178号線に当たる交差点のところの地域おこし協力隊が民宿を始めようとする場所についてのことですけれども、そこを使うことについては、別段、隊員の意向も合意が得られるならば構わんと思いますけれども、そこにまたさらなる人ということは、ちょっと考えておりません。考えるべきでないというふうに申し上げたほうがいいのかもわからん。 さまざまにずっと経過を見ると、例えばコスプレイベント一つとっても、そこに来て自分たちがやらされるんではなくて、自分たちが、ファンが自分たちの力で企画をして楽しむんだというところがどうも主でなくては、非常にファンの人たちは引いてしまうというのが実情なようであります。そうした観点から、場所としての提供は今の管理して営業しようとしている彼女の意見としっかり調整すれば整うんではないかと思っております。 以上が考え方でご答弁申し上げるところですけれども、ご質問にもいろいろ気を使っていただいた質問をしていただいておるんだろうというふうに思いますけれども、まさにそのとおりでして、鳥取県の観光予算が公表になり、その中で漫画王国の絡みでテレビアニメについて云々ということが新聞やテレビで報道された、この時点で既にどういうことが起こるかというと、京都アニメのほうにファンが、何か余り行政がかかわって、ファンが食い物にされるというような表現をしたようにも聞きましたけれども、ファンがだしにされるような、行政に踊らされるようなことはいかがなものかということを、クレームが来たというようなことが早速伝わってきております。 要するに、ファンの目線にいかにして行政も、それから町民の方々も立って対応していくかということがリピーターにつながるんではないかというふうに思っておりますし、それから、ちょっと取り組みを町としてしてみたいと思っておるのは、恐らく議員さんもそのアニメそのものを見られた議員さん、余りおられんのではないでしょうか。町民のみんなもそうだと思うんですよ。そのファンの目線ということについては、今DVDが最終分が出る予定ですけれども、12回の放送のDVDが発売されます。町のほうで2組なりでも求めて、何か町民の皆さんやロケ地になったであろうと考えられる地域の皆さんにも、ぜひこれを見ていただいて、もてなしの気持ちを引き続き持っていただくようなことをする必要が、今一番あるんではないかというふうに思っておるところであります。 以上です。 ○議長(津村忠彦君) 河下議員。 ◆2番(河下哲志君) 確かに余り騒ぎ過ぎる、特に行政がかかわる、マスコミがかかわるというようになると、ちょっと引いてしまわれるということがあります。 それと、今町長が言われた中で、このアニメの、ファンの目線になるということがやっぱり大切なことだと思います。思いますが、どうしてもこの定住化とか、行政言葉になるんですけど、やっぱり人が入ってきていただける、若い人が住んでいただける、これはこの「Free!」だけの問題じゃなくて、サーファーの方たち、海を愛する方たち、この方たちもやっぱり住んでいただきたいということを思っております。 確かに人口はだあっと激減して手だてがないように思うんですが、最後に質問じゃないんですけど、私自分で思っとるんですけど、人間の心理としましては、都会の人たちは田舎に憧れて、田舎の人間は都会に憧れるという、こういう心理があります。だから、そこのところを、何とか具体的に施策にこれからあらわしていくということになればいいと思います。 もう一つ、まちづくりは、よく昔から言われてるんですが、若者、よそ者、ばか者と、この3者がおればよいということで、やっぱり今私お話しした地域おこし協力隊、そしてサーファーの方々、巡礼のアニメ「Free!」の方々、みんな若者であり、よそから来た方々なんです。この方たちがこの岩美町を何とか、人頼りじゃないんですけど、期待したいと思います。それで、3番目のばか者っちゅうのは、私がなりますんで、そういうことで、きょうの一般質問、終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 ○議長(津村忠彦君) 以上をもって河下哲志議員の一般質問を終了します。 しばらく休憩いたします。            午後0時6分 休憩            午後1時0分 再開 ○議長(津村忠彦君) 所定の出席がありますので、再開します。 続いて、芝岡みどり議員の一般質問を許します。 芝岡みどり議員。 ◆7番(芝岡みどり君) では、議長の許可をいただきましたので、質問に入らせていただきます。 第9次岩美町総合計画では、「人がつながり心をつなぎ 未来へつなげる岩美町」を目指すべき将来像とし、本町が発展していくための計画に沿って、各施策が実施されています。自然豊かで人情味あふれる我が町を、未来を担う子供たちにつなげていくための今後の取り組みを伺います。 1点目の質問です。 第9次総合計画では、平成33年度の目標人口を1万2,000人と設定しています。本町の人口は平成17年に1万3,270人、平成22年に1万2,362人と減少し続けています。 国立社会保障・人口問題研究所によりますと、鳥取県の人口は、平成27年に58万人、平成32年には56万人と推計しています。我が国全体の人口が減少しつつあります。本町の22年以降の人口推移と今後の見通しについてまず伺います。 ○議長(津村忠彦君) 答弁を求めます。 町長。 ◎町長(榎本武利君) 芝岡議員さんから未来へつなげるまちづくりについて、人口の予測を総合計画には1万2,000人と定めておるけれども、今後の推移の見通しをどのように考えておるかということでございます。 国立社会保障・人口問題研究所というのが、日本の地域別将来推計人口を平成25年3月に行っております。先ほども鳥取県の人口の関係についても触れられたところでございますけれども、岩美町の人口は、10年後の、平成20年度、平成25年ですが、平成32年度になりますですね。2020年ですけれども1万694人となりまして、15%程度の人口減が予測されております。20年後の2030年、平成42年ですけれども、1万人を大きく切って9,143人、30年後の2040年、平成52年には7,669人となりまして、4割の人口が減少するといった厳しい予測となっております。 鳥取県全体の人口推移よりも、本町は若干緩やかではありますが、似たような傾向で推移をするものと予測をされております。ただ、町としてはこれに甘んじることなく、さまざまな施策をとっていきたいと考えておりますけれども、なかなか、独自で目標設定にした33年の1万2,000人を、何とか達成できるよう頑張っていきたいというふうに考えております。冒頭にはそのような考え方でおります。 ○議長(津村忠彦君) 芝岡みどり議員。 ◆7番(芝岡みどり君) ありがとうございます。 どのように我が町を守っていくか、既にこの自治体間の競争が始まっていると言っても過言ではないと思います。いかに住みやすい地域をつくるか、子育てしやすい地域をつくるかということに、各自治体が力を入れています。本町を未来につなげるために、産業を育成し、若い働き手を結集して、子育てをしやすくすることが重要ではないかと考えます。 そこで、2点目の質問に入ります。 現在の人口を維持していくためには、子供を安心して産み育てられる町にしていくことが重要な課題です。本町では、他町に負けない子育て支援策を実施していると評価しています。例えば、安心して出産できるよう、14回分の健診費用の助成、また乳幼児の健診も子供の成長に合わせて重要な時期に細かく行っています。ブックサービス、セカンドサービスなども大変喜ばれている支援です。また、保育料の軽減こそ若い世代には経済的負担を軽くし、最もうれしい支援策です。 このようにさまざまな支援策を実施されていますが、さらに住みよい岩美町にするために、今後の子育て支援はどこに重点を置いて取り組まれるのか、伺います。 ○議長(津村忠彦君) 町長。 ◎町長(榎本武利君) 続いて、子供を安心して産み育てられる町にしていくことが重要課題という中で、どこに重点を置いて取り組むかというご質問でございます。 ご質問の中でもございましたけれども、さまざまに出産から教育に至るまで、他町に負けないように施策をとってきたつもりでございます。不妊治療に対する制度も設けておりまして、本当にこの不妊治療を使っていただけるのかなという気もいたしましたけれども、何件か申請も受けて、実績、その妊娠が起こったかどうかというところまでは私はただしておりませんけれども、50万円からするような治療費について申請を受けて、もう少し頑張って補助率を上げておかなきゃならなんだのではないかというようにも思ったりしたところでございますし、それから、妊婦さんの14回の健診に加えて、出産後の1カ月後というのが保険の対象にされてない。既存の制度の中ではやはり助産費の中というような感覚もあったんだろうと思いますけれども、かなりご負担になるということで、その1カ月、お母さんと赤ちゃんの健診についても、助成を始めるというようなこともしてまいっております。 やはり子育てというのはおろそかにしてならないところだということで、ありとあらゆる、せんだっての県行懇で保育料の問題がございましたけれども、やはりこれはもっと議論を掘り下げてやっていく必要があるんだろうと。今、他町に先駆けて取り組んできた保育料軽減については、やっぱりもっと町外にも情報発信して、PRをしていくことが必要だと。これは全ての施策について言えることでございますけれども、子育て全般に力を入れていく必要があるというふうに思っております。 ○議長(津村忠彦君) 芝岡みどり議員。 ◆7番(芝岡みどり君) さまざまな子育て支援策を行っていただいております。本町は町のホームページというのがございますけども、このホームページで町民に周知をするということが少し足りないのかなというふうに思います。各自治体がやはり知恵を絞ってホームページづくりに取り組んでおります。 例えば、子育て人口が増加していると言われる千葉県の流山ですけれども、ここのホームページでは、「父になるなら、流山。」「母になるなら、流山。」というキャッチフレーズで若者を引きつけていると伺っています。子育てに関する知りたいことや相談したいことなど見ることができますし、さらに妊娠期や出産後も安心して働き続けられるよう配慮された労働基準法などの法律について、わかりやすく紹介する法律講座などの案内も掲載されています。 私は、子育てというのは、子供を育てるということですけれども、この子育て支援策というのが、子供についての支援策が多いように思うんです。子供を出産するまでは妊婦健診とかもありますけれども、やはり子供のことだけではなくて、その子育てをしている両親の悩みとか、相談についても大切な子育て支援策ではないかと思います。岩美町に住んでよかったと言ってもらうことが大切であると思いますけれども、このホームページをもっと見やすい、わかりやすいホームページづくりに取り組むべきだと考えますけれども、町長の見解を伺います。 ○議長(津村忠彦君) 町長。 ◎町長(榎本武利君) 今子育ての支援計画というか、策定をするためにアンケートを今年度中に集約をして、27年度からのさまざまな施策のもとになる計画をつくる年度に26年度はなります。そうした中で、せんだっても担当課長のほうに、アンケートはどのぐらい集計できたかということで尋ねました。その際にも、どうも近隣の市町村、鳥取の同世代で子育てをされる方々といろんな意見があって、町の施策が十分に伝わっていないということを担当課の課長も痛感しておるところであります。 やはりいろんな、今の媒体をしっかりと使って、中でもホームページ、町広報というようなものを、いま一度そうしたことに力を入れて取り組ませていきたいと思っております。一番はやっぱり口コミというのが、非常に大きな力を持っているというふうにも感じておるところでありますので、まずは町内で保育所に通っていただいてる保護者の皆さんや、そうした方々が他町との比較ということも伴ってくると思いますけれども、そうした点で情報提供をしっかりしていって、町民の皆さんのお力もかりながら、子育てするなら岩美町というようなことにぜひ頑張っていきたいと思います。 ○議長(津村忠彦君) 芝岡みどり議員。 ◆7番(芝岡みどり君) 最近は母親だけが子供を育てるというよりも、イクメンという言葉もよく聞かれるようになりまして、お父さんの子育てというのも最近はよく見かけるようになってまいりました。先ほどもちょっと申し上げましたけれども、やはりお父さんとお母さんが子供を連れてそういう子育ての講座を聞きに行けるというような、そういうものを行ってみてはどうかなというふうに、これは私が考えてることなんですけれども、そのようにして、子育てをしているお父さん、お母さんがつながっていくというのも、一つのこの岩美町のつながりになってくるのではないかなというふうに思います。 先ほども流山のことを申し上げましたけれども、流山は、そういうお父さん、お母さんが一緒に出て講座を聞くというのもしているように、このホームページでは載っております。私が流山ですごく感心しましたのは、ここは物すごく人口がふえとるということでございます。それも特に子育て世代、働き盛りの30代を中心に人口が伸びているということでございます。 どうしてこれをふやしたかということは、この自治体にマーケティング課というのを設置をされたというふうに載っております。さまざまな民間からマーケティング課の課長さんに来ていただいて、それでそういうさまざまなアイデアによって、先ほど言いました、「父になるなら、流山。」「母になるなら、流山。」というポスターを、流山だけではなく、いろんなところに、近くの東京の銀座とか表参道とか六本木とか、そういうところに、各所にそのポスターを張られて、人気が出てきたという、それが多くの人の目にとまって、若い世代が多くなったというふうに載っておりました。 今、町長がおっしゃったように、この岩美町だけではなく、ほかのよその町とか、ほかの県外にでもこの岩美町のキャッチコピーをつくって、そういうものをホームページでも載せていってはどうかなというふうに思いましたので、ご提案したいと思います。 次に、3点目の質問に入ります。 若者が町外へと転出していく傾向が続いています。若者にとって働く場の確保も含め、魅力あるまちづくりが求められていると考えます。若者の就労支援は、本町の人口を維持していくためには、子育て支援と同様に重要な課題です。若者の働きたくても思うように働く場がないという声を最近多く伺います。町内で働きたいと望んでいる若者が多くいることも確かです。本町で若者が働けるように企業誘致に力を入れるべきだと考えます。企業誘致について、これまでどのような取り組みをなされたのか、お伺いいたします。 ○議長(津村忠彦君) 町長。 ◎町長(榎本武利君) 企業誘致の取り組みについて、岩美町のこれまでの取り組みについてのお尋ねでございます。これもこれまでからご答弁を申し上げてきておる中身になってしまいますけれども、やはり県と一体となって、病院の空き病院を含めて受け入れをしてきておるところですけれども、やはり鳥取のように、施設を建ててどうぞ入居してくださいというところまでは、なかなか町独自では取り組めん実情がございます。そういう中でも、例えばケーブルテレビを光ファイバーを全町に張りめぐらせたというようなことは、インフラの中で大きなメリットにもつながるということでございますし、あわせて、今月22日には自動車道が岩美町内に開通をするというようなこと。そうしたインフラ整備にあわせて取り組むとともに、県とともにいろんな企業に声をかけて、アプローチもしてきておりますけれども、なかなか非常に困難な状況でございます。一部に大規模な倉吉の紡績工場があった跡地であるとか、三洋の跡地というようなところが進んでおりますけれども、なかなか企業誘致に結びついてこない。 それから、今の企業は製造業がどうしても海外のほうにシフトしていっとるという実情がございます。国内に一部回帰する動きもあることも承知しておりまして、大阪のいわゆる鳥取と縁がある企業との集まり、あるいは商工会議所等との交流も、他町に先駆けて積極的に行っているようなことであります。どうしても今入ってくる企業を見ると、いわゆるパート対応であったり、なかなか正規雇用でというスタイルの、しかも安定的な製造業ということは、非常に困難な状況が県内では続いておるのが実情であります。 あと、サービス業等については、どうしても先ほど申し上げたパートの対応が主体であったりというようなことが、人を使う、雇用が発生するにおいても、条件的には非常に厳しい条件があって、本来の若者定住に、なかなか100%効果があるような企業誘致という中身になってないというような実情もあるというふうに考えております。 ○議長(津村忠彦君) 芝岡みどり議員。 ◆7番(芝岡みどり君) 今町長のお話を伺いまして、やはり鳥取と岩美町とは違うのかなという思いもいたしましたけれども、やはり若者がこの本町に根づいて、本町の発展のために頑張っていこうと思えるようになることが、やはり本町の未来につながっていくっていうふうに思います。 3年前の東日本大震災を契機に、リスク分散を考える企業がふえまして、事業拠点を地方へ移転するという動きが出てまいりました。もう既に、先ほども町長がおっしゃいましたけれども、鳥取では震災後の1年間で企業誘致が10社となったと仄聞しておりますし、また22年度から4年間で企業誘致が22社になったとも伺っております。 この鳥取から岩美までの往来に30分を切るようになりましたし、3月22日には駟馳山バイパスが開通します。東部圏域の交通アクセスもさらによくなってまいります。本町のPRをもっとやって、企業誘致につなげていくということができないのかなと考えますが、その点はいかがでしょうか。 ○議長(津村忠彦君) 町長。 ◎町長(榎本武利君) 前問の流山の例もお話しになりましたけれども、私は岩美町であれ、鳥取も含めて我が事のようにせにゃいけんという思いです。できれば事務所なり会社が岩美町に立地してくれるのが一番いいけれども、流山は、いわゆる東京のベッドタウンで、23区はもう飽和状態で、よっぽどの高額所得者でないと新しいマンションに入れないというような状況の中で、どんどんとこの周辺に、いわゆる通勤圏内ということで、ベッドタウンという言葉がありますけれども、そういうスタイルでの人口増と。 もう少しお話しするというと、今もう明らかに見えてる傾向としては、大阪、名古屋も、もう人口の流入はほぼとまりつつあるんです。東京の一極集中がさらに進んでいるという、そういう日本の社会の矛盾。世界的に見ても東京に匹敵するような大都市はとまっておるというにもかかわらず、東京はそういう状況なんです。 もう一度ご質問の趣旨に返りますけれども、岩美町に誘致をすることについても力いっぱい頑張りますけれども、鳥取を含めて、岩美町がベッドタウンということも大いにあり得る話ですし、そうしてもらいたいと思ってます。そういう観点でおりますので、ご理解をいただきたいと思います。 ○議長(津村忠彦君) 芝岡みどり議員。 ◆7番(芝岡みどり君) 大変、町長のお話を聞いておりますと、何かちょっと、先ほどずっと人口の減少のお話もありましたし、どんどんと都会のほうに人口が流れていくということになると、本当に岩美町は人口が少なくなって大変だという思いが、何かぐっと迫ってまいりましたけれども、そこを何とか私たちは踏ん張って、やはり岩美町を未来へとつなげていきたいという思いでございます。 先ほども言いましたけども、やはり鳥取もですけど、倉吉も企業誘致が進んでいるということを伺っております。岩美町ができないというのは、どこにその原因があるのかなということを、私もいろいろと考えてまいりましたけれども、やはりそれ以上の努力をしないと難しいのかなという気がいたします。諦めないで、この未来につなげる岩美町として頑張っていきたいなというふうに思います。 最後になりますけれども、若者サロンのことについて少しお伺いしたいと思います。 この22年に若者サロンが設置されたんですけれども、やはりまだまだこれが周知されていないと思うのですけれども、その辺を聞かせていただけませんでしょうか。 通告にないと思っていらっしゃるんじゃないかと思いますけども、私は若者にとって働く場の確保も含めということで、その中に含めているんですけれども。よろしいですか。 ○議長(津村忠彦君) 教育長、答弁できたら。 教育長。 ◎教育長(寺西健一君) 若者サロンの周知のことについてのお尋ねであるというふうに思います。 若者サロン、平成22年に立ち上げるというか、物すごい立ち上げ作業をしたわけではないわけですけども、そういう町の中に、町の中にそういうものが要るんではないかということで、教育委員会のほうでその立ち上げみたいなことをさせていただきながら、現在進めておるものでございます。 いろいろな周知の方法をするためにイベントを打ってみたりとか、町が関連する、例えばガイナーレのホームタウン・デーに参加をしたりとか、スポーツ大会をしたりとかっていいながらやってまいりました。今年度はフェイスブックみたいなものの中のページをつくらせていただいたりもしました。しかし、なかなか集まってくれる若者がふえていったりとか、そういうことには至っていないのが実情であります。 周知についてはこれからもいろいろ考えていきながらやっていきたいなというふうには思っておるところでございます。息の長い取り組み、それから若者自身の自主性みたいなものを大切にしながら、今後もやっぱり頑張っていかないけんなというふうなことを思っておところでございます。 以上でございます。 ○議長(津村忠彦君) 続いて、町長。 ◎町長(榎本武利君) 私自身も若者サロンの必要性、かつては青年団ということでありましたけれども、そういう団が途絶えて久しいわけであります。私も該当する息子を持っておることから、そういう町に関心を持ったり、岩美町をもっと若い者の力で盛り上げるようなことについてどう思うかということを聞いたことがありますけれども、やはり今の若い人たちは、うちの子供を例にとって言うと、毎日帰ってくりゃあ、早くても8時半ぐらいです。遅い日はもう10時ぐらいになってしまう。土日に地域の野球のメンバーに呼ばれとって行くということの日常生活であります。早う嫁もらえっちゅうことも言うんですけれども、なかなかそれもはかどりません。 何が言いたいかというと、今の若い人たちは、非常にそういう部分、押しつけられると負担に感じておるのがもうひしひしとわかります。何で残って、うちに帰って一緒に暮らす段取りにしたっとるのになという、言わんばっかりな思いが彼らにはあると思います。好いたように自分も都会に出て、みんな友達はおらんようになっとると。何で残った我々にそんな押しつけてもらいとうないわというようなやりとりになってしまうんです。 それを行政がということで、我々も一生懸命取り組みますけれども、やはりそれぞれのご家庭や地域が、もっと地域の集まりに若い人たちを引き出していただくようなことを、ぜひお願いをせなならんと。後段の質問にあって私は考えとったところでありますけれども、もっと人口問題で言えば、日本の家族制度から結婚問題も含めて、やっぱりちょっと何か各家庭ごとに考えをしっかりと持っていただかないけん事柄があるんではないかと、私自身は思っております。これまた後段でしっかりやらせていただきたいと思います。 ○議長(津村忠彦君) 若者サロンはこの程度に抑えてもらえますか。 芝岡みどり議員。 ◆7番(芝岡みどり君) ありがとうございました。 町長のお話を伺いまして、私も最近は、やはり私たちは若い人がいれば結婚をという、昔はそうであったと思いますけれども、今はだんだんと変わってきております。非婚もあれば晩婚あるし、やはり結婚も、結婚しなくても子供を産む、そういう女性の方も多くなってきておるように思います。これは岩美町ではまだまだそういう状況ではないと思いますけれども、世間全体としては、そういう流れになってきているのではないかなというふうに思います。 岩美町としては、やはり今町長がおっしゃったように、まず家庭から子供を大事にして、やはり家を継ぐというのではなくて、そこの地域をつないでいくという、そういう若い人を育てていくということが、非常に大切なときになってきているのではないかなというふうに思っております。 私も若者サロンというのが、本町の未来を決めていくというふうに言っても過言ではないというふうに思っておりますし、この少子高齢化、人口減少の対策ということは、もうどの自治体も必死で取り組んでおりますので、皆で知恵を出し合って取り組むことが、本町を未来へつなげていくということを確信いたしまして、私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(津村忠彦君) 以上をもって芝岡みどり議員の一般質問を終了します。 続いて、松井俊明議員の一般質問を許します。 松井俊明議員。 ◆3番(松井俊明君) それでは、議長の許可をいただきましたので、議員としての仕事であります執行部の政策に対して、チェック、検証をするということを念頭に置いて質問させていただきます。 今回の質問は、今進められております岩美町の一大事業であります、いわみ道の駅の進捗状況について尋ねます。 いわみ道の駅は、平成27年3月オープンの予定で進んでおります。残りあと1年という段階です。とりあえず場所、規模、内容、方法などが今まで話し合われてきました。町長は、このいわみ道の駅を、岩美町の中心産業である漁業、農業を生かし、発展させるための道の駅であるべきで、その方向に行きたいと述べておられます。このいわみ道の駅は、現時点で単純に試算しても5億円から6億円くらいのお金が必要となりましょう。これは町民のお金です。そして、この金額ではもしかしたら足りないかもしれません。これだけの町の費用をかけてオープンさせるのです。岩美町にとってはとても大金です。ぜひとも成功させなければなりません。 私がこの道の駅を何度も取り上げますのは、失敗すれば岩美町としては大きな痛手です。この道の駅は、第三セクター方式で行います。岩美町は50%出資と、大きく介入しております。万が一赤字ともなれば赤字の補填は岩美町が中心となりましょう。大きな投資をして赤字の補填ともなれば、産業の乏しい岩美町では、将来とても厳しくなると考えてしまいます。そういった事態を避けるために、うまくいく方法を探りそれに向かって進めてほしいと願っております。 前回の質問のときに、町長に一般町民の意見を少しでも聞くべきではないかと尋ねました。そうすると、早速2名の方を審議委員の会議に参加をさせていただきました。これはありがとうございました。まだまだ会議はこれから重ねられると思います。しっかりと議論をして、よい方向に向かってほしいと願ってはおります。 それでは、ここで質問させていただきます。 以前、私は町長に道の駅に対して市場調査をお願いしました。町長は行うことを約束してくれましたが、何も聞いておりません。その件はどうなっておりますでしょうか。お願いします。 ○議長(津村忠彦君) 町長。 ◎町長(榎本武利君) 質問の要旨は、ただいま述べられた要旨は市場調査をどうしたかということであります。ご質問の中にるるありましたけれども、この場に至るまでにも公式な場で、開設はおくらせなければならん、半年程度おくらせなければならんと。したがって、27年10月ぐらいということを申し上げてきましたし、それから進捗についてもお話をしてきておるところであります。 それから、事業費についても、これまでそうした5億円、6億円、場合によってはまだ出るというような、推進協議会もそうですし、町のほうの事務局としても事業費の見通しについて明らかにしておるところはないと思っておりますので、その点はご理解いただかないけんと思っております、改めて。 また、市場調査ということについて、これはどういう市場調査かということの中で、これまで類似施設等々で立地をしている各般の条件を調べて類似施設と比較をしたり、それから収支の見通しを立てるに当たって、どうしたデータを集めるかということについて市場調査という理解をして現在まで至っております。いわゆる物を販売するということでは、一般の製造業と違って、お客さんに来ていただいて買っていただくということの中での市場調査ということについては、ちょっとなかなかどういった指標を求めていくかということも、コンサルに相談をしてみたいというふうに考えてずっときておるところであります。 ○議長(津村忠彦君) 松井議員。 ◆3番(松井俊明君) 町長から今答弁をいただきました。 確かに委員会の席で、半年ほどおくれるやに話は伺っております。そういうことになるかもしれんということで話を伺いました。ただ、これは委員会の内輪の席だけの会話であって、岩美町民にはそれはきちんと伝わっているかどうかは、僕はそういう発表をしたかどうかっちゅうのはちょっとわかりませんし、その試算に対しても、あそこの屋敷が土地が1億円程度、建物がもしかしたら建物、その鑑定に入れないかんけど1億円程度、そして塚田隆建築研究所ですかいな、これだけに2億2,000万円とか3,000万円だか、一応そういう話が出る、これだけでも単純に4億3,000万円かかるじゃないですか、どうですか。 ○議長(津村忠彦君) 町長。 ◎町長(榎本武利君) 用地の取得にいたしましても、土地鑑定があり、それから買わせていただく相手の方がございます。予算の措置もしておりません。ですから、公式にそんな金額が出たということはないわけであります。 建築の設計の中で、改修費というのは2億3,000万円が上限になりますということは、本議会でも言いました。ただ、用地買収それから建物の改修以外に買い取る部分があるわけですから、躯体そのもの。そういった部分については、まだ全然見通しを持っていないということです。きちんとした、いわゆる見積もりであったり、それから鑑定をこれからするところということでございますので。 ○議長(津村忠彦君) 松井議員。 ◆3番(松井俊明君) 僕の今言った金額っていうのは、多分事務局のほうからちょっと聞いたとは思うんですけど、これは立ち話の中で聞いたんかもしれませんので、今回はこれ以上言いません、そのことに対しては。 ○議長(津村忠彦君) 松井議員、通告に沿って、できたら質問を進めていただきたいと思います。            (3番松井俊明君「いや、答弁に対する返答ですので、これは、今のは」と呼ぶ) 質問を通告に従ってやってくださいという意味です。
    ◆3番(松井俊明君) あっ、質問ね、はい、わかりました。だけどちょっと聞きます。答弁をいただいたものに対する質問はどうなんですか、だめなんですか。 ○議長(津村忠彦君) 通告の質問によって、答弁はそれはいいですよ。だから、質問については通告に従ってやってくださいということ。今の金額は、あなたのほうから切り出したもんですから。            (3番松井俊明君「そうです」と呼ぶ) だからそれについての答弁だということで、そういうことは通告に出てないので、この通告に従って質問は進めてくださいということです。 ◆3番(松井俊明君) でも、塚田隆建築研究所の2億3,000万円というのは、もう……。            (「ちょっと休憩にしてください」と呼ぶ者あり) ○議長(津村忠彦君) しばらく休憩いたします。            午後1時48分 休憩            午後1時53分 再開 ○議長(津村忠彦君) 再開します。 松井議員。 ◆3番(松井俊明君) じゃあその、先ほどの町長の市場調査の返事は、できたらお願いします。 ○議長(津村忠彦君) 済みました。済んだことにしてください、市場調査は。 ◆3番(松井俊明君) 次に行きます。 ちょっと待ってくださいよ。まだですね。 毎回話しておりますが、道の駅の事業は一丸となって、一緒になって、仲間と一緒になってやってくれる人たちがいなければうまくいかないでしょう。これは何度も申し上げておるところです。 この間、道の駅の事務局で、これは産業建設課ですね、岩美町の産業建設課ですが、1月14日から2月10日まで、いわみ道の駅に参加してくれるテナントの募集をかけました。募集は都合5店舗で募集をかけて、水産部が2店、軽食コーナー1店、レストラン1店、コンビニ1店、合計5店です。この募集に対して応じたのが、軽食コーナー1店、コンビニ2店のみでした。そしてその後、軽食コーナーの1店は辞退してきたとのことです。コンビニは、当然ローソンとポプラということですが、残りの場所は申し込みがなかったという状態です。 当然、こんなことではオープンできませんから、事務局や審議委員会で話し合いをして次の手段をとると思いますが、なぜ今回のいわみ道の駅には、応募希望者が少ないのだろうかと思います。町長はなぜだと思いますか。 ○議長(津村忠彦君) 町長。 ◎町長(榎本武利君) 公募をいたしましてテナントを募集いたしました。ご質問のように、水産物2口、それからレストラン、軽食コーナー、コンビニエンスストアでございます。軽食コーナーは委員会等にご報告をいたしました後、辞退ということが、3月3日に申し入れを受けましたけれども、また3月7日になってその辞退を撤回するというようなことがあっております。それはともかく、そういう状況でございますということを、ここでお答えを改めてさせていただかないけんと思っております。 もちろんその協議会のほう、また担当の常任委員会のほうにも状況報告はさせていただいたところであります。そして、審査会も予定をしておりましたので、審査会について、やはり水産物を現にそのトスクの中で商っておられる商店、あるいは境でなくて賀露を含めて大口の業者さんと話をさせていただくということを、今取り組んでおるところであります。 具体的なお名前はちょっと控えさせていただきたいと思っておりますけれども、どういったお考えかということと、現に入っておられるところはぜひ仲間になりたいと思っておるというふうに返事いただいておるところでありますし、それから、どうも2施設にしたら、やっぱり2店舗にすると競争がお互いに牽制し合う中で、非常に値を下げていくような競争につながりかねんというようなご意見がありましたけれども、それはやっぱり消費者側に立つと、お客さんが集まるのは店の数が多いほうがええっていう我々の判断だというようなことも説明して、今そうした賀露のほうの仲買人さんにお声がけをしておるのが実情であります。 ただ、どうも町内の大手さんにも話を持っていっておりますけれども、やっぱり場所的に将来の不安を述べられたりとか、それから、どうも入り手が既に決まっておる話じゃないのかとか、いろんな風聞のほうが先行しとって、これが大きな妨げになっとるなあというふうにも感じておるところもあります。 そうした中で、まずはもう一つ並行してしなければならんのは、生産者、漁業者の方々が本当にこの道の駅にかかわれる仕組みに、よりしていく必要があるというふうに考えておるところであります。それはどういうことかっちゅうと、直接持ち込むようなことがどこまで可能なかということをしっかりと見きわめながら、仲買人の商店を入れていくということにしなければならんというふうに思っております。 また、レストランについては、どのような理由でということについては、我々もちょっと推しはかることができておりません。 ○議長(津村忠彦君) 松井議員。 ◆3番(松井俊明君) 町長からそういったお返事をいただきましたですけど、確かに道の駅っていうのは、委員会なんかでも話をしたんですけど、コンビニが本当は入るっていうようなことは、本来の発想のもとでは想定はしてなかったとは思うところなんですけど、時代が多少流れて、結局24時間営業っていうことになったりしたら、そういう方向も手段を選ばざるを得んっていうことも、選択の一つに入ってきたんじゃないかなというふうにも感じます。 そのことに対しては確かに、ただ現状では岩美町にどうもその道の駅の特徴が見えてないと。まだ道の駅、岩美町がどういう形で道の駅を目立たせるんかっていう形が、はっきりと見えてないっていうことがあろうとは思っておりますので、そのあたりはやっぱりきちんと町長を中心として、事務局及び審議委員の皆さん方が話し合いをして、何とか打ち出してみてやってほしいと思います。 次に、2月5日に山口県にある道の駅萩しーまーとの中澤駅長さんが来町して講演をしていただきました。その講演には、平日にもかかわらず106名の町民の方が参加されました。町民の方たちもこの道の駅に対してとても関心が高いんだと改めて感じました。 このように、いわみ道の駅は多数の町民の方が注目しております。萩しーまーとは、中澤駅長の慧眼で、全国で1,000店ほどある道の駅の中でも、10本指に入るほど成功しているお店です。せっかくよい方法を話していただいたのですが、できるものは吸収して生かしたいと願っております。この講演について、町長はどのように感想を持たれましたか、お願いします。 ○議長(津村忠彦君) 町長。 ◎町長(榎本武利君) 2月5日の中澤駅長の講演に対しての私の感想ですけれども、述べられた趣旨として私が受け取ったのは、立地条件や建物、施設のレイアウトではなくて、どうやってお客さんを呼び込むかということがまず必要だというふうに話されたと思いますし、それから地元の産品を特産品だということを目玉にして並べるだけでは、売れる時代は終わったんではないかというふうに話されたと思います。 また、その道の駅へ行かないと手に入らないような品物が要りますねと、いわゆるキラーコンテンツという表現をされるわけでありますけれども、それが必要であったと。それには、やっぱり品物にストーリーが必要ですよということも言われたんではないかというふうに考えております。 また、商圏の問題は、岩美町の人口規模ではやっぱり心もとないんで、近隣の市町村、鳥取あたりも含めること、それから観光客っていうことを主眼に置かないほうがええという話もされたんではないかというふうに思っておりまして、既に書物も何冊か出されておりますし、そうした観点で成功した事例で、我々はそういったことを十分に踏まえて、計画づくりを進めていかなければならんというふうに思ったところであります。 ○議長(津村忠彦君) 松井議員。 ◆3番(松井俊明君) 確かに萩のしーまーとと岩美町では立地条件も違ったり、そのあたりのことはいろいろあろうとは思います。ただ、やはり一緒にやる仲間、メンバーが一生懸命になって気持ちを込めて一丸となってやるということが、まず重要なことではあろうと思いますし、そして商業圏としては、やはり鳥取で但馬圏、そのあたりを中心として、これはそうなると15万、20万を想定して動かなければだめだというふうには思っております。 それで、前から僕も感じておりますけど、観光客っていうのは水ものですから、やはり地元の方でも6割、7割、売り上げに介入していただけるほうが、営業面、経営面としては多分それが一番いい方法であろうというふうには感じております。 その中で、今水産業、こうして網代、田後という有数の漁港を抱えております岩美町ではあるんですけど、水産業のそういった業者の方が参加してもらえんというのは、非常に寂しく感じます、こればっかりは。そのあたりのことは、事務局及び審議委員の皆さん方もいろいろ頭を痛めながらも、これはやっぱり業者の方が参加してくれないっちゅうことになれば、余り強く強制するわけにはいかんと思っておりますので、そのあたりちょっと苦しいとは思っております。ただ、やっぱり地元意識の中で、本当は何とかもう一踏ん張りして、地元の人をメンバーに加えてみてやってほしいというふうに考えておりますけど、何とかよろしくお願いします、そのことは。 そして、これから道の駅の事務局は、もちろんテナントの再募集を当然、先ほども町長がおっしゃっとられたように、努力して動くと思いますし、頑張っていただくわけなんですが、やはりいわみの道の駅は、現時点ではまだまだ特徴が見えないし、訴えるものを全く感じられないっていうふうに僕は感じておりますけど、果たしてその現状の中で入居者がきちんと出てきてくれるでしょうか。そのことを町長、道の駅の今後の進め方について、どのように進めていこうと思っとられますか。ちょっと具体的にお願いします。 ○議長(津村忠彦君) 町長。 ◎町長(榎本武利君) 特徴が見えてこないと再三おっしゃるんですけれども、松井議員、冒頭に申されたように、執行部のチェックという役割だけでなくて、もうこういったことをやれやと、これを特色にすべきでないかという提言も、ぜひいただければありがたいんです。それも議員さんの大きな使命でありますので、これはぜひご提言をお願い申し上げたいと思っております。 どのような特色づくりということの中では、やっぱり水産業、農業というのはもうこれは必須です。やるからにはそれは必須だと、それを特色に出す以外にないんだろうと思っております。それ以外に何かあれば教えていただきたいと思っております、具体的にというお話もあるんで。やっぱり魚の取引っちゅうのは、水揚げされたところの魚市場を経由して消費者に渡るという仕組み、農産物もそういう部分があります。いわゆる系統利用で、農協が取りまとめて、地元はもちろんよそに売っていくというようなルールがあるわけですけれども、やはり先ほども申し上げたように、沿岸の人たちもに出せないような半端な規格のものであるとか、数量もあるわけであります。そういうものも出せる仕組み。あるいは、農家であると、今会員集めを具体的に顔が見えるような出荷者の会員を集めてくださいということで、農協にはお願いをしております、農協が受け持ちますので。 農協のほうを先に話をさせていただくと、そうした1年間に通年出荷される人ばっかりでなくてええと。1年のうちに3回ぐらいしかよう出さんわという者も含めて、できるだけ多くの人が集まってほしいと。それの生産のほうの誘導策もしっかり農協、やってくださいよということを言ようります。 農協がそういうものをよう掌握し切れん場合には、水産物も含めてです、やっぱり道の駅が自前で買っていく方法が必要だろうと。買って店に並べていく必要があるだろうというふうに思っております。ただ、協議会の中には農協、漁協、商工会、観光協会、それぞれの団体として参画していただいておる方々もありますので、その人たちとしっかりと相談をして、もしなかったらどうするだいやって言っていることを私が全部さくまってしまわずに、よう相談をして対応したいと考えておるところであります。 ○議長(津村忠彦君) 松井議員。 ◆3番(松井俊明君) 今、町長に答弁していただきました。 今の町長の答弁は、非常に、僕もそういう方向で行かないかんのじゃないかなと思っている形ではありますので、そのように何とか頑張って努力してやってほしいと思います。 だから、先ほど、町長の今の返事ではありますけど、町長自身は以前から、道の駅は地元の海産物、農産物、そしてそれらを素材にした加工品がここで買えるんだという道の駅にしたいと述べておられましたが、それは当然も私も大賛成で、その方向に動いてほしいと願っております。 そして、たくさんの人が集まるために、それを周辺から、僕は人を集めるっていう意味合いで、周辺からサポートする方法として、道竹城の公園化を検討してほしい。これは提案です。提案として公園化を検討してほしいと願っております。なぜならば、3月9日に新しい道路、ちょっと歩いてみました。そして、もちろんその3月22日には駟馳山トンネルの開通式典が行われます。そして、駟馳山トンネルから道竹城トンネルまでは真っすぐに道路が延びているように感じます。これは僕の見た感じでは、9号線の自動車道路ではなくて、岩美道路が中心となった設計の自動車道のように見えてしまうんです、僕には。 だから、道竹城トンネルは来年27年3月に開通です。そうしたら、駟馳山トンネルから流れてきた車は、道竹城トンネルを抜けていくんじゃないかなっていうふうに、僕はすごく心配しております。だから、そのためには、その道竹城トンネルのあの真上はちょうど頂上でありますので、岩美町の玄関口として印象づける意味合いからしても、その第一印象として目立つ格好をつくってやってほしというふうに思います。今の道の駅のまんまじゃあ、僕はトイレ休憩ぐらいしかない道の駅で終わるんじゃないかなっていう、すごい心配はしております。 だから、正面に見える道竹城トンネルの頂上に、以前にも話しましたけど、頂上に桜の木を植えたり、これが桜の木がほかの木でもいいんですけど、夏には藤の木があったりとか、秋にはまたほかの花の咲く木があったりとか、そういうのを段階的に植えて、今元気な年配の方がたくさんおる時代です。これは岩美町に限らず、鳥取でも但馬のほうでもそうだと思います。そしたら、結局そういう方たちが、道竹城の花を散策して眺めた後に道の駅で買い物をして帰ると。そういうような構想もできんだろうかというふうに僕は考えるんですけど、町長どうでしょう。 ○議長(津村忠彦君) それは要望として受けとめます。 ◆3番(松井俊明君) はい、ああそうか。じゃあ返事のほうはお願いします。わかりました。 私たちの岩美町が、いわゆる町外の人や県外の人たちに、本当に自慢できるもの、これは何だろうかとよく考えましたときに、国立公園ジオパーク認定された山陰海岸を中心とした自然の景観、これは十分自慢できると思います。 ○議長(津村忠彦君) 松井議員、発言中、まことに申しわけないんですが、質問は2番に入りましたか。どれに、(4)ですか。            (3番松井俊明君「僕は4番まで」と呼ぶ) (4)済みましたか。            (3番松井俊明君「(4)まで動いたつもりでおるんですけど」と呼ぶ) じゃあ(4)ですね。            (3番松井俊明君「はい」と呼ぶ) どういう特徴を出して売り込んでいくかという質問ですね。            (3番松井俊明君「そういうことですね」と呼ぶ) はい。            (3番松井俊明君「だから、やはり道の駅を生かすためにどういう方向を出すかっていうことが中心です」と呼ぶ) はい。 ◆3番(松井俊明君) だから、やっぱり自然の景観という山陰海岸というすばらしい自然の景観と、あとは当然岩美町独自の歴史や文化、そういったものは当然独自にあります。やはり何かの価値観をつけて、岩美町を注目してもらうために何かをしなければ、人がなかなか集まってくれないんじゃないかっていうふうに危惧します。そのあたりのことは、町長どう思われますか。 ○議長(津村忠彦君) 町長。 わからんかったら聞いてみてください。 ◎町長(榎本武利君) 道の駅自体が特徴を持たなければ人が寄らないんではないかと、そのために、どのようにこの道の駅をつくるに当たって特徴を出していくかという意味合いでございましょうか。            (3番松井俊明君「それも一つであるし、人を集めるっていうのももう一つの方法としてっていうことですけどね」と呼ぶ) 松井議員、私は前段のご提言の受け取りの中で、岩美の町民がまず道の駅の顧客に大半がならないけんとおっしゃった、まことにそのとおりだと、これまでからも申し上げておるところであります。 この道の駅自体の特徴ということと、それから岩美町が持っておるさまざまな文化的なこともおっしゃった。そういうものはやっぱり町内に入っていただいて、現地に来ていただいて、帰りに道の駅に寄っていただくという構図にならざるを得んではないかと。その道の駅にそうした町内の案内であったりインフォメーションをする機能はしっかり持たせないけんわけですけれども、そのような考え方でおりますが、具体的な特色についてのご提案があれば、またぜひ聞かせてやっていただきたいと思うところです。 ○議長(津村忠彦君) 松井議員。 ◆3番(松井俊明君) 今の僕のほうの質問もちょっと中途半端になって、的を射なんだかもわかりません。済んませんでした。 そして、次に話をしますと、今回、町長の施政方針で、道の駅を本町の活性化の起爆剤として開業を目指すと述べております。どういう方向でこれ爆発させますか。ちょっとお願いします。 ○議長(津村忠彦君) 町長。 ◎町長(榎本武利君) 施政方針でそのような表現を使っております。漁業にしてもそれから農業にしても、今本当に大きな転換期であり、国の施策自体も。そしてまた、岩美町の農業、漁業の実情がまさに本当に危機的な状況に陥っているんではないかというふうに思います。 そうした中で、生産意欲を喚起することにまずはつなげなければならんという思いでありますので、それ意気込みとして我々は起爆剤という話ですから、そういう受け取りをしていただきたいと思うし、ぜひご協力とご指導をお願い申し上げたいと思います。 ○議長(津村忠彦君) 松井議員。 ◆3番(松井俊明君) 今意気込みとしての起爆剤だっていう話でありました。当然、これ意気込みはこれ参加する人みんなが、行政も含めて、町民も含めて、みんながこれは持っていなかったらなかなかうまくいくもんじゃないと思いますので、一般町民も含めて、それは何とか成功するために持っていきたいと、僕自身も持っていたいとは思っておりますが、何かそれは口で言うのは簡単ですけど、体がどれだけ向いてるだろうかっていうことです。体がどこまで集中してそれに向かってるだろうかっていうことを考えたときに、何か僕は感じられませんっていうふうに言わざるを得んです、今の段階は。 だから、やはりまだそのパワーっていいますか、熱意っていいますか、それが僕に当たってこないっちゅうのが現実でして、こういうものが、こういった僕の気持ちがそういうふうにとっている以上は、なかなかこうして物は思うように進んでないんだというふうに感じてはおります。だから、今そういう状況で、そのままだらだらと進めるよりは、時には中止をしたり引き返したりっていう、そういうふうに考えるのも、発言するのも勇気だと思っておりますから、そのあたりは十分に判断してやってほしいと思います。この道の駅に対しては、今回はこれで質問は終わらせていただきます。また次の機会がありましたらひとつよろしくお願いします。 それで、次にもう一言尋ねます。 先ほど先輩議員さんがちょっと質問しとられましたですけど、以前、おとどしの9月に質問したときに、山陰海岸の質問をさせていただいたときに、鴨ケ磯に人道トンネルをつくるっていうことで、県と協議してるっていう話を伺ったもんですから、僕は絶対いいことだと思いまして、それをどんどん進めるようにしてやってほしいと思いますが、先ほどの説明ではまだその範囲っていうことですか。 わかりました。じゃあ、その件に対してもこれからもっとどんどん働きかけていってやってほしいというふうに、もちろん県に対してもどんどん働きかけてやっていってほしいというふうに思いますので、ひとつよろしくお願いします。 済みませんでした。じゃあきょうは僕の質問、これで終了させていただきます。            (町長榎本武利君「ちょっとじゃあ、人道トンネル」と呼ぶ) お願いします。 ○議長(津村忠彦君) 町長。 ◎町長(榎本武利君) 人道トンネルについては、午前中も質疑応答の中で述べさせていただいたとおりの進捗状況でありますけれども、要するに2つの大きな規制がかかっております。国立公園法という、それから一つは文化財と、しかも文化財の中でもかなり厳しい天然記念物に該当しとると。名勝天然記念物、そういうことの中で、環境省の事業でやるという方針を決めていただいておると理解をしておりますけれども、文化庁のほうの了解を得るために、文化財の保護管理計画に活用させる整備計画というものをつけ加えていく今途中にあるということにあります。それから、それのためにはさまざまな権利者を調べる作業がございますけれども、地図と現地の様子が全く合わんと、符合しないということで、今地元の自治会のご協力もいただいて、いわゆる地権者を特定をしていく、測量をするための作業をしておるということであります。 文化財の関係については、国の審議会がかかわってきますので、非常に困難が予想されておりますけれども、そしてまた時間も要します。ことしや来年にトンネルができるような話ではないわけであります。そうした中で、何とか少しでも早いうちに、国が本格的に予算をつけてくれるように頑張りたいと思っておるところであります。            (3番松井俊明君「どうもありがとうございました」と呼ぶ) ○議長(津村忠彦君) 以上をもって松井俊明議員の一般質問を終了します。 しばらく休憩いたします。10分程度休憩します。            午後2時28分 休憩            午後2時44分 再開 ○議長(津村忠彦君) 所定の出席がありますので、再開します。 続いて、日出嶋香代子議員の一般質問を許します。 日出嶋香代子議員。 ◆6番(日出嶋香代子君) それでは、議長の許可をいただきましたので、通告に従い一般質問を行いたいと思います。 では、早速質問に入りたいと思います。 ちょっと冒頭に、町長の3月施政方針の中で中央公民館の件が出てきました。私も中央公民館のことに関して、改築をしてくださいっていうことで、3回かな、一般質問をしてきました。そして、やっと町長の英断のもと、何年計画、5年をめどにでしたか、やっとテーブルの上に上げさせていただくことができてうれしく思っております。 やっぱり日吉津村がこうやって中央公民館を建てかえることになって、これはいつでしたか、平成25年3月28日、だから1年前の新聞記事に出ておりまして、11年8月にプロジェクトチームをつくり、昨年6月には村民を交えながら検討委員会を発足させたっていうようなことで、これは十何年だったかな、公民館が建てかえられることになりました。私もすごいここもああいいなと思いながら、うらやましく思ってましたけど、町長の英断のもと、向かっていただけるということで、喜びとともに、これからも頑張ってほしいなと思っております。ありがとうございます。 それでは、早速質問に入らせていただきます。町の人口増加と少子化の取り組みについてっていうことで、何点か聞かせていただきます。 この3月議会では、6名の議員の一般質問がありますが、図らずも3名の議員が町の人口減少だとか、定住化だとか、少子化対策について質問をしておるところで、私が3人目となっています。この問題について、多くの町民が危機感を持っていることのあらわれではないかなと思っております。 そして、鳥取県の各自治体では、人口の減少とそれから少子化対策で、いろいろな政策を講じています。岩美町の9次総でも7年後の平成33年の町人口を1万2,000人の目標として、そのためにもいろいろな政策を講じているところですが、現在既に1万400人まで減少しているのが現状です。            (「数字が間違ってる」と呼ぶ者あり) えっ、1万2,400、もっと、ごめんなさい、済みません。 徐々に減ってきているのは確かです、ごめんなさい、またこの数字はちょっと私がきちっと把握をします。 その取り組みとして、岩美町の活力を維持し、地域の持続的な自立、発展を図るには、この人口対策、とりわけ少子化対策は、財政の健全化と並行して重要な課題と考えますが、芝岡議員と重なる部分があるかもしれませんけれど、町長の認識を伺いたいと思います。 ○議長(津村忠彦君) 答弁を求めます。 町長。 ◎町長(榎本武利君) 日出嶋議員さんのほうから人口を増加させる対策、少子化を食いとめる取り組みということでのご質問でございます。 要旨によりますと、財政の健全化と最重点の課題と、どう考えておるかというふうにお尋ねでございます。要するに、金を使うのもいとうなと、財政も大事だけどもというふうにとらせていただいて、いろいろ福祉の分野だけでなくて、いわゆる産業も観光も、いわば、もう全て定住対策に結びついとると、人口対策に結びついとるという理解で、私以外にも職員もみんながその気持ちになろうやということから、ずっと始めてきておるところであります。 ちょっとだけ、今せっかくの機会ですので、私は議会の皆さんにも、議員の皆さんにも町民の皆さんにも訴えたいと思いながらここに立たせていただいております。 それは、町内に寺院が、お寺さんがありますが、どこっちって具体的に名前を上げるっちゅうとちょっと語弊があるのかもしらんけれど、このところ永代供養の供養塔をつくられて、それが今、言ってしまえばいいけど、新井はもう既にできております、新井は。檀家さんは小田や蒲生にはおられんのです、岩井にもおられん。本庄地区の新井、河崎、太田と、本庄の一部と、それから牧谷、浦富なんです。そういうエリア、檀家さんは。それからもう一つは、大谷のお寺。永代供養っちゅうのは、ご案内だと思うけれど、仏さん祭る者がもうこちらにおらんということの中で、供養料でもって永代供養をやるという。幸いなことに小田や蒲生にはまだそういうお寺がない、私は聞いとらんのですけれども、いやまあ本当に困ったことだなと。 それから、若者の、学校が終わってからでも帰ってこんと、若者サロンの問題も次に出ますけれども、それから結婚の問題、少子化もそうです、保育の問題にもかかわってくると思うけれども。何かしらん、全てが行政がかかわることの競争ばっかりに今なってきておるように思われてならんところがある。 そりゃあやっぱり、戦後のいわゆる民主主義で核家族化ということが、これ悪いこととは言いませんよ、悪いこととは。悪いこととは言わんけれども、どんどんどんどん傾斜をしてきて、大学は行かしたるけれども、必ず帰ってこいとかっていう、いわゆる団塊の世代から、岩美町で言えば昭和50年から55年までは人口の減少がとまっとったんです。それは第2次ベビーブームのときの出生が働いた影響があります。だけれども、その戦後2世代ぐらいになってからは、やっぱり家庭という単位で物事、家という単位で物事を考えることが時代おくれということになってしまった結果、側面があらわれてきとるんだろうと言わざるを得んのです。僕らが学校に、大学へ行くっちゅうことになれば、卒業したら長男は絶対戻ってこいと、職があるなしなんて関係なしだったと思います、皆さんが。違う家もあるかもわかりませんよ。だけど、大概そうだったんです。 それから、保育の問題にしろ、おじいさん、おばあさんに子供を見てもらうのは嫌だなんちゅう話が私の耳にも聞こえてくるんですよ。都会のほうで保育に欠けとるちゅう状況とは違ったことが地方ではある。やっぱりいま一度、若者サロンの話もありましたけれども、後ほど出るんで今言っちゃうとだめだけれども。残った若者は全部しわ寄せが来てますよ、消防団の活動だろうが地域の野球の体育会の行事だろうが、みんな駆り出されて、何でわしらばっかり、みんな同級生がおらんようになっとるのにというような状況がもう起きてきとると。 施策として我々はありとあらゆることを力いっぱい取り組みたいと思っとるけれども、議会の皆さんも挙げて、岩美町に若者が帰ってくる精神的な部分からでもやっぱりちょっとフォローしてもらわないけんなというふうに思って、冒頭に余分なことをようけ言いました。 それから、人口問題ちゅうのは、議会にも置いてありますけれども、日本の人口問題研究所というところが数値を出して、この間の時事日報ちゅう新聞に、増田寛也元総務大臣が自分の論文を書かれとる部分がありました。そういう部分を捉えてみるちゅうと、本当にいわゆる合計特殊出生率ちゅうやつは平成22年から少し上向いとんですよ、1.4ぐらいに。だけれども、東京は1.1になってない。だけれども、人口は東京周辺だけは集まっていくという。ですから、本当に国の中枢が人口が減る減るといいながら、国の国策としてぐらいですよ、これはいわゆる産業経済構造にまで及んで、もっとイニシャチブを持ってやってもらわないけん、地方に競争させるばっかりでは僕はいけんというふうに思っておるようなことでありまして、決して後の質問を省略してもらうために言ようらしませんで、ためとられることはしっかり議論させていただこうと思っておりますけれども、いい機会なんで、ちょっと余談を話させていただきました。 ○議長(津村忠彦君) 日出嶋香代子議員。 ◆6番(日出嶋香代子君) 町長のおっしゃることもよくわかるんです。そして、いろんな自治体がいろんなことをもう発表されております。それを見ると、私本当に感心してるんですよ。よその自治体に負けないぐらい、それやってるんです、岩美町も。やってる中で、何でこれが実ってないのかな、実らないは何かっていうことを感じたわけなんですよね。人口の減少問題の中に私は少子化の問題があるとも考えておりますので、そのことを思いながら次の質問に入ろうかなと思います。 先ほどもちょっと私が冒頭に公民館のことも言いましたけれど、今回この質問を選ぶのに、そろそろ公民館のこともしたいなと思い、ちょっと待てよ。この予算やらあれを見てみると、公民館より先に、私は水道問題も大事なことだなと思って迷ってたんです。でも、水道問題は濁り水を出さないってことは方針が出たので、これはちょっといいかな。それに期待しながら水道問題はちょっと置いとこう。公民館は、でも公民館はあるんだから、今のところで何とかしながら、これは水道のほうが先だなと思い、水道の計画ができたので、あれはちょっとな、今回はこの人口減少に取り組んでみようかなと思ったら、3人が同じような質問に入ってしまったっていうことなんですよね。ちょっと気を取り直して次に行きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 少子化の進行によるさまざまな社会のひずみだとか、子供は地域の宝であるといいながら、なかなかそれがなし遂げられないんで、岩美町が存続、存立して、原点でもあります、そのためにも地域社会が連携して子育てに協力する意識や理念の浸透を図ることが必要だと思っております。 全国のほとんどの自治体で人口減少と少子化が進んでおり、岩美町でも深刻な問題になっていると思っております。町の人口が減少する原因は、高齢化もあります。それから、若者の地元離れ、町長がおっしゃるようにそれもあると思います。それから少子化など、社会的な原因が多いのですが、少子化は、それに加えて経済的な問題も原因があるのじゃないかなとも思っております。ですから、町の政策として人口減少の問題と少子化の問題は、ある程度分けた政策が必要だと思っております。 最近は、人口減少の問題の一環として少子化問題に取り組んでいる自治体が多く見られます。いろいろな報道がされているのも目につきます。例えば、岩美町の昨年の場合ですが、昨年保育園に通う児童数は334人と聞いております。園児の保育料の収入は、約ですけど5,700万円、それからこれに町の助成というか補助が約2,500万円出ております。合計で8,200万円になりますか、この金額を見ますと、親の負担、保護者の負担が70%で、町の負担分が30%となります。またこの金額を児童数で割ると、1人当たり、年間で24万8,000円になりまして、親の負担が17万4,000円、町の負担が7万4,000円になる計算になるんじゃないかなと思います。この7対3の割合が、せめて5対5にならないものか。町の負担も年間1,700万円ぐらい増加、ふえることになるとは思うんですけれど、少子化対策の重点になるように思いますので、ぜひ検討をお願いしたいと思います。 また、本町の現在の少子化対策は、予算規模から見て、町長として十分と考えておられるのでしょうか。このことを町長に伺います。 ○議長(津村忠彦君) 町長。 ◎町長(榎本武利君) 住民生活課長がちょっとええぐあいに説明をしてあげないけんじゃないか。 日出嶋議員さん、今取り上げられたのは、保育料で保護者の負担、それから実は軽減の分だけなんですよね、保育料軽減が何ぼという。町が保育所を運営するためにどれぐらい予算使っとるかちゅうのは、予算書の中で児童措置費というのがありまして、職員の人件費が1億8,300万円、これは保育所の保母さんの人件費、それから保育所運営事業費として、需用費というものも含まれて1億3,456万4,000円。これは文字どおり運営ですので、保育所の建設費だとか、保育所を建設するときに借りとる借金だとかちゅうのは全く含まれてないんですよ。岩美町の三百何十人の保育園児をお預かりするためには、総額として3億1,700万円か、それぐらい使われとるんですよ。でもって、保育料の軽減というのは、先ほどご質問の中にあったようなとおりでありまして、実はこれはこれまでもちょっと何回か触れさせていただきましたけれども、県が中山間地域の団体に限るというようなことで、保育料をただにしたいと。若桜町がそれに手を挙げて、一生懸命県からも補助を下さいと、町独自でやるのは財政的にえろうございます。もう人口も出生児、園児の数がもう格段に違います。            (6番日出嶋香代子君「そうです」と呼ぶ) ご存じのとおり、1年間に10人できるかできんかですから。なぜ中山間地域に限ったかちゅうと、県も自治体もそれはちょっと対応できんだろうと。若桜の考え方は、今度次に打つ手はもうお金、現金配っていくしかないというぐらいになっております。 何遍も言いますけれども、いわゆる乳幼児で、生まれてから、今鳥取は3カ月から預かりょうりますし、岩美町はせめて6カ月ということで乳児も預かるようなことをしょうりますけれども、やっぱり本当に赤ちゃんちゅうのは、お母さんが本当に肌を離さんようにして育てていただくちゅう部分と、今の保育園に行きたい者は全部保育園で面倒見ろっていう進め方については、しっかり議論しょうやちゅうのが多くの町村長の考え方なんですよ。そういったことの中で、そういう局所的に捉えて十分か十分でないかっていうような論議は、私どもはちょっとご遠慮させていただきたいちゅうのが偽らざるところであります。 そうした考え方の中で、他町に先駆けて保育料の軽減ちゅうのをどのようなことをしてきたかというのを改めてお話をさせていただくちゅうと、もともと軽減してもいいですよという仕組みは、国の補助金が入っていた時代からあるんですけれども、それは同時入所という形で、兄弟が保育園に通うというようなことになれば、倍の負担は、とてもそれは保護者はかなわんと。2分の1の助成はありました、2人目について。岩美町は、2人目について2分の1、3分の1と、その2分の1を使って6分の1までしたわけですわ。しかも、それは同時入所は要件として外せと、上の子供が、長男が、長女が小学校に上がっても2人目の子が行くときは軽い保育料にしてあげようじゃないかというようなことを始めてきましたし、3子は当然4、5歳に限りますけれども無料化にしとるというようなことで、保育についてはよそに先駆けてやってきました。そういったことのPRが非常にまこと下手だったという点は否めんと思っておりますし、しっかりとPRもしながら取り組んでいかなければならん課題だろうというふうに思っております。 ○議長(津村忠彦君) 日出嶋議員。 ◆6番(日出嶋香代子君) 町長、私も重々わかってるんです。すごいそれをしてるっていうことも、資料もいただいていますし、にもかかわらず人口がふえないというか子供がなかなかふえない。それから、自然減のほうが膨らんできてるっていうことから、何でだろうということを思いまして、だから第3子は無料ですよ、半額ですよということもよくわかってるんですよ。わかっている中で、保育料を、去年の子供さんの三百何人か、そのことを見て、もうちょっと親の負担が何となく大きいのかなと思ったりしているんです。だからそこが、それから町長が言われるように予算規模は十分かって私言ってますけど、十分とってあるとも思っております。その中で、ふえるためにはもう少し何かがあるんじゃないか、町長おっしゃるようにPRが下手だっただとか、芝岡議員も言われるようにホームページをもっと活用したらどうだろうかっていうようなことも、多分一生懸命されているんだろうと思いながらの質問なんですよね。 私が、そうだホームページ、確かにホームページっていいですけど、家で子守をしとったりおばあさんだったり、私の年代です、もっと若いおばあさんもおられます。その人たちのためにも、わかりやすいペーパーでっていえば、環境水道課がしているごみの分別がありますね、きれいなカラーのあれを使って。ああいうことでこういうことをしているっていうような広報の仕方、それも見てわかるようにするのも一つの手かなと思いながら、今ちょっと質問をしております。 そしてもう一つは、兵庫県のこれは稲美町なんですけど、たまたま播磨町の議会を訪ねることがありまして、そこからちょっと出た話だったんですけど、ホームページで開いてみましたら、支援の仕方がおもしろいというか、へえっと思うような支援の仕方があったんです。 稲美町では、新しく誕生した赤ちゃんを祝い、出産された世帯に稲美町特産米、万葉の香りっていうんかな、1俵、だから60キロですね、分の引きかえ券、2万4,000円相当をプレゼントして経済的な支援を行う事業ですっていうような、こういう応援の仕方もあるんですよね。私が子育てしてたときのことを思うと、うちのことですけど、男の子2人でしたので、本当に米、10キロの米があっという間になくなるんですよ。そして、私は貧乏で育ったもんですから、米びつに米がないととっても不安になっとりました。それは子育てをしているときも一緒でした。とにかく米を手元に置いとかないと不安だった。米があれば何とでもできると思ってましたんで。それが、へえっ、今でもこういうことをしているんだと。それで、播磨町の議長に、女性の方なんですよ、聞いたときには、ここの地域もまだ田畑がたくさんある。地域でもこうやって、米をそうやってプレゼントしているっていうことでした。 ここにちょっと電話をして聞きましたら、どういうことをやっておられるのか。そしたら、いろんなことをおっしゃられたんですけど、最後は、新興住宅街、住宅地があるそうです。やっぱりそこの方には喜ばれているっていうことでしたね。そんなことを思いながら、何でもっと、岩美町はこれだけしているのに、本当頭の下がる思いですよ。私は本当にもうせんかい、せんかいって言う割には、何だかすごく今回やっぱりいろんなことに取り組んでいるなっていうことがよく身にしみましたので、もっとやっぱり何かが足りないからふえないんであって、これを補うのは何だろうかということを、もう一度みんなで考えたらいいかなと思います。 次の3つ目の質問に移りたいと思います。 3つ目の質問は、多くの自治体は人口をふやすためにいろいろな政策を行っています。本町でも特徴のある拡充政策や積極的な政策が必要と思います。 いよいよこの3月22日には、駟馳山トンネルが開通をします。交通の便がよくなり、鳥取商工会議所では、流通の効果的な魅力があると期待しているとの新聞記事なんかも出ておりました。岩美町が単なる通過点ではなく、岩美町に住んで安定した生活ができる政策が必要ではないでしょうか。そのためには、鳥取や近県のベッドタウンとしてのビジョン、町の所有地の有効利用だとか、それから転入する人たちの住宅の政策、それから空き家の整備などが必要だと考えます。 また、今の政策の拡充として、新築住宅に対する助成金もあります。これの増額。例えばです、現在の新築住宅には20万円のこういう助成があります。これを50万円だとか100万円だとかに増額するとか思い切った政策などを行って、人口をふやすには人に対する投資といいますか、それも必要だと思います。そして、安定して生活や子育てができる岩美町をもっとアピールするべきだと思います。鳥取などへの転出を防ぎ、岩美町への転入を進める魅力的な具体的な政策が必要だと思いますが、町長はどのように思っておられますでしょうか。 ○議長(津村忠彦君) 町長。 ◎町長(榎本武利君) 少子化の、先ほど他町の取り組みで地元の特産米というか、ブランド米を1俵配るという、そのことが功を奏して人口がふえたというようなことがあればぜひ教えてください。            (6番日出嶋香代子君「考えてくださいって言っているんです」と呼ぶ) ああ、そうですか。            (6番日出嶋香代子君「あっ、考えて、今すぐするんじゃないですよ」と呼ぶ) ええ、それはそうでしょう。ですから、いい取り組みであって、やっぱり住民の皆さんもそういうのを望んでおられるということなら考えていかないけんというふうに思います。 もともと給付っていうのは、切りがないんではないかというふうに私自身は思っております。今回は、3子が生まれた場合に給付する制度を立ち上げております、額は40万円程度だったと思いますけれども。3子目については10万円と、出生者には1万円……、1万円だったな。ああ、3世代か。3世代のところが10万円で、普通の世帯は1万円と。            (6番日出嶋香代子君「3万円」と呼ぶ) あっ、3万円か。そういう制度づくりも試みて始めておるところでありますけれども、やっぱり結婚問題ちゅうのと、それから多子出産ということにいかにして取り組んでいただけるかということをまず考えないけんだろうというふうに思っております。結婚の問題も、また後ほど出ますけれども、本当に子供が生まれるためには、やっぱり僕は夫婦でないといけんと思いますけども、そういう結婚対策であったり多子対策ちゅうことで、もっと何かええ提言があればぜひ聞かせていただきたいと思います。 それから、人口の流入に対して、鳥取と岩美の間柄では、やっぱり岩美がベッドタウンでええと思うんです。岩美町から通えばええんですよ、岩美の人も。交通事情も格段に変わってくるわけですから。ですから、鳥取から来やすい仕組みとしては、民間宅地の造成やなんかにも助成をしたり、あるいはアパートの建築を促して家賃補助をしたりとか、そういう政策をこれまでとってまいりました。民間宅地の造成は、まだ売りの販売状況であったり、現に住宅が建っておる状況っていうのを見ると、まだまだ後から後からつくって、助成をしてつくってっていうことに本当にすべきかという時点に今差しかかっておりますので、今立ちどまっております、住宅の宅地造成については。そうした部分をしっかりと検証しながら制度の充実も進めていきたいというふうに思っておるところでありますし、リフォームだとか新築に対する助成も、また消費税等の値上げ等のこともあれば、また議会ともよく相談をさせていただいて充実を図る方向のことについても相談をする考え方を持っておりますけれども、とにかく転入だけで50万円とか100万円配ったりちゅうような考え方は今は持っておりません。どうぞよろしゅうに。 ○議長(津村忠彦君) 日出嶋議員。 ◆6番(日出嶋香代子君) 転入だけにするんじゃなくて、当然家を建ててもらってそれの助成として、今だったら20万円じゃないですか。それをもう少し、はっと驚くような、やったっていうような金額が打ち出せないのかということと。 それと、町長、どうなんでしょう、町の土地というかな、町有地、町所有の屋敷にできるような土地っていうものはどうですかね。そういう所有はありますでしょうか。そういうものがあれば、それを宅地にして格安だとか、何かの方法でそこに家を建ててもらうとかということも可能になるわけですね。やっぱりこれだけ交通の便がよくなると、鳥取だけでなくて、私は但馬のほうからでも当然鳥取に通っておられる方はおられるわけですから、その方たちが鳥取で生活するより岩美町で、いろんなことが整っとる岩美町で生活をしようっていう人たちもひょっとしたらとどめられるかもしれませんので、そういうことを思いながら質問しているんですけれど。どうなんでしょう、この町の所有の宅地にできそうな町有地っていうのは持っておられるでしょうか。 ○議長(津村忠彦君) 町長。 ◎町長(榎本武利君) 町有地のいわゆる遊休財産的な部分ちゅうことについて、それを有効活用してという。遊休地っていうのは、宅地に向くような遊休地は今はないということでありますし、あったとしてもやっぱり民間で宅地造成しとられる方との競合になるという面があるんで、余り町の土地を一般の方に譲るちゅうのは、例えばあっても、智頭みたいに土地代ただでやるっていうような仕組みを別段立ち上げるところは立ち上げる可能性はできるでしょうけども、民間の方々がたくさん持っておられて、さあ買ってくださいと言っている状況で、町も助成してきたりしとる、そういうものとの競合っていうことを考えなければならんということがあると思います。 それから、そうした岩美町の環境のよさを体験していただくためのお試し住宅っていうことで、この3月末までぐらいにはほぼ建つと思いますけれども、小さい住宅、駐在所跡地空き地に利用したりとか、それから県の警察官の宿舎を町営住宅にもらったりとかしておる経過はあります。民間の賃貸のアパートもたくさん、ご存じのようにできました。できましたけれども、満杯になっておるように聞いております。若い人から、若い職員から女子職員、子供を育ておるような職員から、町の住宅ということではない、アパートに対する、もっと日当たり、通風がええ、そういったアパートをぜひ、町ではなくて民間に建てるようなことを働きかけてみてはどうですかというような提言を受けとる部分もあります。そういったことを踏まえて、やっぱり防音、それから日照、それから通風、そういった環境が整った住宅づくりちゅうのを、町の民間の方にしっかりと働きかけていければなということがあります。 もう一つは、大手の賃貸住宅をされる業者、やっぱりインターが開通するちゅうことになると土地を物色しとるのも事実ですわ。だけども、なかなかコストを引き下げて売ることが先行になっとって、若い人たちに、いい快適な住宅ちゅう印象を持ててもらえとらん。そういった事情もあるようでありますので、そこらあたりをしっかりと行政サイドがアドバイスちゅういいますかね、誘導をしていければというふうに思っております。 ○議長(津村忠彦君) 日出嶋議員。 ◆6番(日出嶋香代子君) 今回なかなかいい案も出たり、感触のいいご返事もあったかなあと思いながら、確かにやっぱりこれから入られる若い人たちっていうのは環境もですけど、それからやっぱり都会風な、そういうものに憧れると思うんですよ。だから、そういうことも一生懸命考えながら進めていかれたらいいかなと思います。 空き家の整備なども必要じゃないかなと思っているんですけど、あれは殿町になるでしょうかね、病院の官舎が2つあいてます。ああいうものの活用は何か、空き家、どなたかに入っていただくとか、そういうのは何かあってできないでしょうか。そういうのも、私はいい住宅だと思ってますので、そういうものをホームページに載せたりとか、活用したりとかということはできないもんなんですか。 ○議長(津村忠彦君) 町長。 ◎町長(榎本武利君) 私が答える筋のとこでは本当はないですけれども、病院事業管理者に答えさせるとすぐ売りますって言うかもわかりませんので。 正直に申し上げて、医師住宅ちゅうのは浦富の町浦富、殿町に2戸と、それから旧病院のところに1戸ありますし、それから岩井温泉にもあるんです。岩井温泉については、かなり手を入れにゃあいけんと思っておりますけれども、旧病院のところは、いわゆる現代美術の関係で、あそこを基地に使わせておる経過があります。あと殿町の分ということになりますけれども、私のほうとしてはいつでもそうした活用方策を受けるでと言っておりますけれども、病院のほうとしては、やはり医師の確保ということの中で、まず持っておきたいと、それから医療技術者も含めて、いよいよになったら使う可能性もあるし、都度都度そうした場所を提案しとるんですけれども、やっぱり新しい民間のアパートに入るわというのが実態になっております。どういった考えのお医者さんが来られるかわからんので、しばらく病院のほうで管理を続けさせてほしいということで、相談をしながら来ておるのが実情でございます。 ○議長(津村忠彦君) 日出嶋議員。 ◆6番(日出嶋香代子君) そうしましたら、2番目の若者サロンについてに入らせていただきます。 若者サロンは、若者の交流、若者のアイデアや意見をまちづくりに反映するために設置されました。交流の中で生まれたアイデアだとか意見の集約、実行計画、予算の執行など現在の進捗状況とその効果について、教育長にお伺いいたします。 ○議長(津村忠彦君) 教育長。 ◎教育長(寺西健一君) ご質問にお答えをしたいというふうに思います。 何回か若者サロンのことについてご質問をいただきました。何か雇用であるとか少子化であるとか定住化であるとか子育てであるとか、全てのそういう問題の解決がこの若者サロンで全て解決ができるというような、そのようなイメージでこのサロンを始めているわけではございません。やはり若者たちがこの町の中できずなを深めながら、地域の一員としてこの岩美町のまちづくりのためにつながるような、そういう意見だとかアイデアだとか、そういうものが出てくればというような思いで支援をしております。そのあたりについては、十分にご理解をいただいておるというふうに思います。 そのような目標にしているにもかかわらず、一言で申し上げますと苦戦をしておるというのが実情でございます。その理由としては、先ほど町長も少しありましたが、村の中に同期がおらんというような現実的な問題がございます。 お尋ねの若者の意見等でございますけれども、集まってくれている若者たちの意見といいうのを個人的にお聞きをする職員から聞き取りをさせていただきましたが、やはり自分たちのやりたいことをやりたいと、イベントがあるから集まれとかと言ってもなかなか集まらんでとか、青年団って言われても、それはちょっと古いとか、行政が絡むのはちょっと面倒だって感じてしまうとか、率直なご意見をいただいております。その中で、アイデアを出しながら、その都度話し合いをしながら計画を練って、時には事務局からも提案をする場面もあるわけでございますが、活動を続けております。予算につきましては、若者サロンというふうに単独で計上しているものではなくて、教育委員会事務局の中にある生涯学習推進事業費としてイベントなどの活動に必要な消耗品であるとか、研修に必要な研修費などを見込んで執行をさせていただいております。平成22年度立ち上げたときの予算執行はございません。23年度については、活動時のスポーツ大会をこの年には開催しましたので、保険料を掛けさせていただいたのが1,024円、平成24年度は青年団の県連合青年団の研修会等にも参加いたしましたので、8,540円の執行をさせていただいております。 このような中で、いろんな意見が出てまいりますけれども、今年度何ぞしょうっていう意見の中で、来年の夏に鳥取のしゃんしゃん祭に出てみたいっていう声がございました。道具も何もありませんので、何とか費用を捻出させていただいて、傘踊りの傘を、何ぼかかるかわかりませんけども、買ってみようというふうなことで準備をしている状況でございます。 効果もお尋ねいただきましたが、そんなにたくさんの効果っていうのを、現在確認はできておりません。気持ちの中に、今年度行いましたが地域おこし協力隊員の方と懇談会みたいなことをさせていただいたときに、やはり他県の若者が岩美町にやってきて頑張ってる姿みたいなことに触れて、何ぞせにゃいけんじゃないかというようなことを思っている参加者であるとか、岩美町のために何かをやっぱりしていかないけんでないだろうかというようなことっていうのは、その会の中では出たというふうに承知しております。その中で、来年度そういうことに挑戦してみようということを考えている若者がいるというのが現状でございます。 以上でございます。 ○議長(津村忠彦君) 日出嶋議員。 ◆6番(日出嶋香代子君) 今教育長から答弁をいただきましたけれど、岩美町への転入や人口の増加など、そういう期待をされてもっていうようなことだったかなと思います。 若者サロンの活用っていうのは、今若者サロンの会合を開いたりなんかしているのは、役場内でしておられるのかなと思います。私は若者サロンをもっと一緒にというか、サロンの活用っていうことを考えますと、事務局のようなものを何か別個置いたほうが、何となくみんなの出入りがしやすいのかなと思ったりしまして、拠点づくりっていうのを、例えば観光会館の2階の大きいほうの部屋じゃなくって横に小さい部屋がありますね、ああいうところをお借りするとか、それからそこでまた「Free!」のお客さんなんかと観光客の方なんかとの触れ合いもできたりするのかなと思ったり、中央公民館の中でもいいですし、空き家などを利用した事務局づくりっていうのも大事じゃないかなと考えるようになりました。若者が自由に集える拠点づくりですね、それが必要じゃないかと思っております。 また、その中で女性の参画も重要ではないでしょうか。女性が事務局を担うとか、そういうふうなことになれば、これがもっともっと映えてくるんじゃないかなと思っております。そして、自分たちが責任を持って管理をして、いつでも集える場所づくりを考えてみてはどうでしょうかと思っております。そして、今の予算規模ではなかなかそういうことも難しいでしょう、じゃないかなと思っております。 そして、2月に行われた婚活交流事業ですよね、これは企画財政課が主体となってやったようですけれど、この若者サロンの活動の中に、これからの事業として組み入れたサロンづくりをしてはどうかな、それが必要じゃないかなと考えるんですけれど、今後の取り組みと運営のあり方について、教育長、どのように考えておられますでしょうか。 ○議長(津村忠彦君) 教育長。 ◎教育長(寺西健一君) 重ねてのご質問でございます。 やはり若者サロンについては、先ほど言いましたように地域の一員としてまちづくりにつながるような、そういうようなものが生み出されればというような理想を持って、夢を持って始めたものでございます。当初から、教育行政といいますか、教育委員会の事務局のほうが押しつけとか、そういうものではなくて、やはりあくまでも主体性を尊重していきたいと、この理念については今も持っておりますし、今後もこの姿勢は大切にしてまいりたいというふうに思っております。 ですので、今若者サロンに集っている人たちが事務局を持ちたいという意見がございましたら、それは考えていかにゃいけんことでありますし、婚活をしたいと言われたら、それについてやはり支援をしていくちゅうことはあると思いますが、まず彼らがどう思っているのかっていうところがやはり中心であろうというふうに考えておりますので、こちらのほうから事務局をつくるとか、そういうことは考えておりません。 ただ、町内の若者というのは、若者サロンに集まってくる人たちは若者だけではございません。たくさんのいろんな活動をしておられるチームといいますか、グループといいますか、活動している組織もあるというふうに承知しております。 そういうような方々が今現在自発的な自主的な活動をしておられるわけでございますので、そういう活動をしている人たちに、今じゃあどうすべきかというようなことのそういう仕組みを考えていかにゃいけん時期が来てるんじゃないかというふうなことは考えていますので、今後の取り組みには考えていかにゃいけんことだというふうに思っております。 繰り返しますが、若者サロンが結婚問題のことまで全部解決するというようなことではないということについては、ご理解を賜りたいというふうに思います。 以上でございます。 ○議長(津村忠彦君) 日出嶋議員。 ◆6番(日出嶋香代子君) そういうふうな流れになって拠点でもつくってくださいっていうような意見が上がればいいですねっていうことを言いながら、次の質問に入ります。 3番目の質問は、我々の同僚議員がぜひ詳しく聞いてくださいっていうことがありましたので、去る2月22日に婚活交流会を実施していますが、その状況と感想について報告をいただければありがたいかなと思います。 ○議長(津村忠彦君) 町長。 ◎町長(榎本武利君) せんだって行った婚活の取り組みについては、余り私どもはかかわらせてもらえておりません。しっかりと男性諸氏に女性を引きとめるような講習をぜひさせえということは言ったんですけども、ちょっとそれは困るということで、イベントそのものにも来るなということでございました。 担当課長のほうにご答弁をさせますけれども、ただ追跡まではする考え方で向かっておりませんし、雰囲気程度になろうかと思いますけれども、さまざまな形で婚活の活動もやっておる一端ということで企画財政課長に答弁をさせたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(津村忠彦君) 企画財政課長。 ◎企画財政課長(田中衛君) 日出嶋議員さんのほうから2月22日に開催をいたしました婚活交流について、その状況をということでございました。 このたびの婚活につきましては、関西事務所の長戸所長と連携をいたしまして、関西圏の結婚希望のある独身女性を対象としたツアーをツアー会社に募集も含めて企画いただきまして、本町の独身男性と交流の場を設定をさせていただいたものでございます。この交流がきっかけとなって将来的に結婚や本町への定住につながるということを期待したものでございます。 参加人数でございますが、男性が24名、女性が23名、合計47名の参加でございました。男性24名のうち、町内の方が21名、町外者の方ですけれども、町内に勤務をされているという方が3名という状況でございますし、年代別では20代が5人、30代が13人、40代が6人という状況でございました。女性23名のうち、京都出身の方が3名、大阪出身の方が17名、豊中市、伊丹、神戸でそれぞれ1名ずつという出身の状況でございますし、年代別では20代の方が8名、30代の方が9名、40代の方が6名という状況でございました。 婚活ツアーの内容でございますけれども、女性の方は大阪のほうを8時に出発をしていただきまして、大岩交流センターに11時半に落ち合うという形で始めさせていただいております。男性は、あらかじめ昼食を食べていただいて参加をしていただきまして、女性については、交流センターで自己紹介の後、遊覧船のあじろやのほうでカニ料理等を食べていただいたという流れでございます。その間、男性のほうは、婚活のコーディネーターのほうにいろいろなレクチャーをしていただく時間をとらせていただいたというような状況でございます。その後、昼食後遊覧船で男女乗り合わせていただいて出ていただいて、遊覧船上でウミネコ等に餌をやったりというような形で、お話等もしていただいたという状況でございます。 その後、遊覧船を下船後、渚交流館のほうへバスで移動していただきまして、本格的な交流イベントということで、ツアー会社のほうで雇っていただいた婚活のコーディネーターの方に司会をしていただいて、いろいろなゲームでありますとか、貝殻のアクセサリーづくりというような形の交流をしておるところでございます。 また、最後には、男性が気に入った女性に告白カードを出すというような形のやり方をしておりますけれども、最終的にはカップリングというようなことまではしておりません。告白カードに男性の電話番号等を記入した中で、後日女性のほうから連絡があれば、当人同士で話を進めていただくというような形にさせていただいておるところでございます。 以上、簡単ですけれども、概要を説明させていただきました。 ○議長(津村忠彦君) 日出嶋議員。 ◆6番(日出嶋香代子君) ありがとうございます。簡単ではなく、丁寧に聞かせていただいたかなと思います。 これは町外、近隣の町村ですけれど、9月に婚活イベントをして、そしたらそれの報告に、桜は咲きませんでしたっていうような報告が出ておりました。岩美町の場合は、桜の咲くような時期に向かっておりますので、何かいい報告でもあれば楽しいかなと思います。 以上をもちまして一般質問を終わらせていただきました。ありがとうございました。 ○議長(津村忠彦君) 以上をもって日出嶋香代子議員の一般質問を終了します。 しばらく休憩いたします。            午後3時48分 休憩            午後4時3分 再開 ○議長(津村忠彦君) 所定の出席がありますので、再開します。 初めに、諸般の報告をいたします。 寺西教育長は、教職員の人事のため一時退席します。 以上、諸般の報告を終わります。 続いて、田中克美議員の一般質問を許します。 田中克美議員。 ◆10番(田中克美君) 議長の許可をいただきましたので、通告の順に私の一般質問を行います。 東日本大震災と福島原発事故から3年が経過しました。改めて犠牲となられた方々に哀悼の意を表するとともに、被災者の皆さんにお見舞いを申し上げます。 住まいや仕事を失い、生活再建への展望もなかなか見出せない中でも、復興への努力を粘り強く続けておられる被災者の皆さんに敬意を表するものです。3年が経過しても27万人を超える被災者が避難生活を余儀なくされ、そのうちの10万人以上がプレハブの仮設住宅での生活を強いられています。被災関連死が3,000人になるなど、避難生活は我慢の限界に来ています。今必要なことは、住まいと生活、生業を取り戻すために、個人財産の形成になる支援は行わないなどという従来の制度の枠にとらわれない抜本的な対策に取り組むことです。 ところが、安倍政権が進める政治は、被災者から希望を奪い、復興の大きな妨げになっています。例えば、医療、介護など被災者支援を期限切れなどを理由に無慈悲に打ち切り、実態を無視した上からの施策の押しつけなどが被災者を苦しめています。4月からの消費税増税は、こうした被災者の苦難に一層の大打撃をもたらす残酷な仕打ちにほかなりません。昨日3月11日を迎え、私は消費税の質問に入るに先立ち、被災者を忘れるなという気持ちを述べずにはおられませんでした。 それでは、最初の消費税の質問に入ります。 町民の暮らしを守るために、町としてでき得る最大限の努力をするという立場に町長は立っておられると私は信じております。 そこで、負担増を回避する提案を1つ行いたいと思います。 3%上がって8%になるわけですけれど、3%を転嫁しないことについて、そのための方法は2つ考えられます。 1つは、文字どおり3%を転嫁しないことです。例えば、100円プラス消費税分5円イコール105円が現行であれば、そのまま続けるということです。2つ目の方法は、転嫁はするが、現行5%を上乗せした金額より金額そのものをふやさないということです。つまり100円プラス5円イコール105円を、例えば97円プラス8円イコール105円にするということでありますけれど、そこで当然財源のことがあるわけですけれど、地方消費税交付金が、先日説明されたように新年度の当初予算の見込みとしては、昨年度の当初予算より1,280万円ふえるということになっております。私が財源というのはこれであります。町としてできる負担軽減に取り組むという立場に立って検討してはどうかということを提案したいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(津村忠彦君) 町長。 ◎町長(榎本武利君) 消費税が4月1日から増税されることに伴って、町といたしましても町が増税を町民の皆さんにお願いをしておる案件について、それぞれ議論もさせていただいたところであります。 初めに、増税、地方に来る消費税1,280万円、これ通年ベースになるともう少しふえてくるわけでありますけれども、これの使い方については、今国が申してきておりますのは、予算書の付記に、逆に決算書だったか、予算書のほうか。            (「どちらにも」と呼ぶ者あり) どちらにも。財源充当がこれに当たっておりますという表示をするように義務づけておりまして、そうしたいわゆる増税分について福祉の財源として使うということを地方にも求めてきておるところであります。 しかしながら、何とか今の現行の税含みの金額をとめたいという思いは、私自身ございました。バスの料金、これは従前どおりとするようにいたしたところであります。あと、何と申しましても上下水道の料金、これについて税額3%といえども非常に大きな金額になります。そしてまた、ご存じのように他町に比べて両方の料金、もともとの税抜きの料金も高うございます。そうしたことで、何とか現行の料金の中で8%に変更するようなことの検討もさせましたけれども、やはり将来の、将来というか、もうすぐ目の前に来とる段階での経営見通しというようなことから非常に厳しい状況であるので、そして加えてさらにまた10%に上がるということになった場合に、いきなりまた5%上げるよりも緩やかな対応をしたほうが町民の皆さんにもご理解がいただけるんではないかというような議論を繰り返しまして、やむを得ず値上げをしたということの中で、そうしたことに若干でも先回って、岩美町としてはいわゆる非課税世帯のお年寄りの世帯について基本料金を半額にしてきておるというようなことも議論の中でいたしまして、やむを得ずそうした対応を本議会にもお願いをしておる経過でございます。 ○議長(津村忠彦君) 田中克美議員。 ◆10番(田中克美君) 今答弁にあったように、今度は、以前にはなかった使途の明記というのが法律上もされたということが変化としてもありますし、それ以前から国の指導としては、今言われたような福祉に使えということがかなり強くやられてきたということがあります。使途が法で明記され、それに基づいた指導、指示っていうんか助言というんか、どういうんですか、通知なのか、通達なのかわかりませんが、そういうもので来てると。ただし、目的税であったり、あるいは特定財源であったりというものではないわけですよね。従来の、これまでの目的税とか特定財源という概念からいうと、それに当たるか当たらないかということはどうですか。 ○議長(津村忠彦君) 町長。 ◎町長(榎本武利君) いわゆる地方消費税交付金というものは、財政法上では一般財源という認識をしております。そこまでは聞いとらんという話が出るかもわかりませんけれども。我々もやむを得なしということの中では、あるいは国民の世論の多数も、やっぱり今後の社会保障の財源が成り立たんと、その制度そのものも成り立たんということの中で、大多数のいわゆる民意という部分も社会保障、福祉財源に増税分は充てるんですという一貫した流れが、今回のそうした通達なりで出された指示だというふうに考えておるところであります。 ○議長(津村忠彦君) 田中克美議員。 ◆10番(田中克美君) 先ほど町長の最初の答弁の中にもちょっとありましたけれど、国同様に地方自治体においても使途を限定せよと、限定というか福祉目的にせよというふうに言っとるという受けとめなんですけれど、しかし国はそうじゃないわけです、実は、法に明記されているにもかかわらず。2014年度、新年度の消費税、これは国税分ですけれど、増加の予定は4兆5,350億円のようです。これの中から地方交付税に充当する分を除くと4兆4,109億円、これが3%ふえることによって増加する収入ということですけれど。ところが、社会保障関係費の増加は約1兆円程度なんですよね。要するに3兆4,000億円は、社会保障のほうに行かんということになる。国がこうしているんですよ、もう既に。法律には書いてありながら。 ちょっと正確に言うと、要するにふえる分は社会保障の拡充、充実に充てるということなんですけれど、消費税増加分の残りは、1兆円除いた分は既存の社会保障費に実は充てられておりまして、そして何と不思議なことに、財政的にそれが回ることによってできた余裕分を大型公共事業や軍事費の歳出がふえるという部分に回っているわけですよ、計算上はですよ。もともと窮屈な財政であるということを前提にして消費税を増税しながらそういうことになっているということで、要するに消費税の増加分は社会保障に充てるという言い分は、実は本当じゃないと、うそだということなんです。その点はどう思いますか。 ○議長(津村忠彦君) 町長。 ◎町長(榎本武利君) 国会での議論、ちょっと私も十分承知をしておりませんけれども、一方では国税の部分の消費税にいたしましても地方消費税にいたしましても一般財源ということの中で、あるいは全体的に、いわゆる国で言う赤字国債といわれる部分も含めての財源が整えられてこれまで来ておったということの中で、結果として一般財源相当であったり、それから赤字国債の部分を充当しておった部分が消費税の増税分が当たって全体になったというような話に、それは筋が違うと、増額した分だけだろうという議論と、非常に分かれておるんではなかろうかと思いますけれども、直接的なやりとり、ちょっと見ておりませんので大変申しわけないですけれども、社会保障を単年度ではなくて将来も持続可能な制度にしていくためには、さまざまな、実際財政上のやりくりがあったんだろうなというふうに思っております。 ○議長(津村忠彦君) 田中克美議員。 ◆10番(田中克美君) 議長が言われる前に言おうと思います、機先を制して。 先ほど質問の中で私がちょっと紹介したように、国だけじゃなしに、地方にも消費税増加分は社会保障に充てよということを言ってきていると。しかも、それを予算決算通して付記に明記せよということまで言いながら、何ですかと、自分たちはちゅう話を今したわけです。よろしいかな。 それで、もうそれ以上は言いませんけどね、もうこれ以上は、これは。 ○議長(津村忠彦君) わかります、はい。 ◆10番(田中克美君) 要するに、そういうお金に色はついてないです。色がついてないということを言わんがために、目的税でもないし特定財源でもないということを言ってもらったんですけれど、要するに消費税増税分が実はそういう形できちんと使われてない、言われるようには使われてないと。なぜ私がこれを言うかというと、実は地方自治体、岩美町にとっては、それは窮屈な財政の中で回していかなきゃならんと。しかも、きょうの質問のやりとりの中にもあったように、さまざまな施策、住民のための町民のための施策をやっているわけですよね。その財政のやりくりの中で、町民自身の負担もふえるわけですし、町の出るのもふえるわけです。 既に、もうご承知のように、地方交付税は総額減らされました。地方消費税交付金などがふえているということが理由ですね。ですから、地方にとっては、ありがたみがないわけですよ、そういう意味で言うと。住民にとってもありがたみがない。その住民、要するに町がいろんな施策で支援している町民にとってもありがたみがないし、そういう支援をしていることが結局底が抜けるようなことをやられているということに、やっぱり我々は目を向けておかなきゃならんということが言いたいがために、議長が何か言われると私思ったんですけれど、あえて言わせていただきました。それ以上は言いません。 それで、9月の議会のときに、私、消費税増税によって住民サービスに町が使えるお金が減ってしまうということを言ったわけですけど、そのときちょっと時間の関係もあって最後のところは言わなかったんですけれど、改めてそのときに言わなかった点ですけども、町の増税、町が当然、消費税上がれば町が購入したりするものについては、その分消費税払います、ふえた分をね。その分は基準財政需要額に算定されるんだと、補填されるんだという今話がありました。それから、それは補填される。払う分は補填される。新たな収入として地方交付税、地方消費税交付金分が増額になって入ると。ところが、町にとってはいいことずくめというか、町のポケットからいうといいことずくめみたいな話だったんですけれど、そこのとこは本当にどう考えているのかということだけを、この問題では。町にとって、本当にやりくりにとってええことなのかどうかということだけをお聞かせください。 ○議長(津村忠彦君) 町長。 田中克美議員、(2)番の質問ですね。            (10番田中克美君「(2)番目、はい」と呼ぶ) ですね。 ◎町長(榎本武利君) 基準財政需要額算入はされるんですけれども、先ほどもお話にあったように交付税総額そのものは減らされるということの中では、理論的にはつじつまが合わんところが出てくるのは事実だろうと思います。それから、全体的なマクロベースでの話と、それから自治体ごとによっては、地方税そのものだって伸びがうかがえるっていう話なんだけれども、地方は決してそうではない。固定資産の評価だって下がってきとるという実情がありますけれども、全体的に見れば、そうした消費税で、影響ができるだけマイナス要因として各自治体に働かないようなということで説明がなされてきとるというのが実情です。 国の出口ベースで考えて差し引きしてみいということになれば、ちょっとそこら辺までの細かい厳密な計算がなかなかできんもんですから、ご存じのとおり。そうした福祉の単独で、町で単独っていいますか、第一線でやっとる自治体での社会保障部分の財源というのは、本当に窮屈な中で、そこんところにはやっぱりこの消費税も必要だという理解をせざるを得なかったという認識でおりますので。 ○議長(津村忠彦君) 田中克美議員。 ◆10番(田中克美君) 多分水かけ論になる可能性もありますんで、それ以上は言いませんが。やはり町民に直接影響が及ぶ税制の問題であるということだけは、町のふところだけの話じゃなくて考えておいてほしいと思います。 2つ目のいわみ道の駅についてです。 この問題、いわみ道の駅というものが岩美の産業活性化の拠点施設としていくということを本当に現実のものにするということは大変なことだとも思います。それで、直売そのものだけを見ても、必ずしもそういうノウハウも含めて取り組みの蓄積が、そうあるわけでないこの岩美の地域でやろうというわけですから、しかも短期間に、これはもう生易しい話じゃないちゅうことはもう重々承知の上で取り組んでいるわけですけれど、そういう点で本当に基本的な考え方を共有し、本当に気持ちを一つにして取り組んでいくと、特に立ち上げにかかわっている生産団体、役場も含めて。ここがこれまでだと、建物の話だとか中をどうするかとかというところに、本当は私から言わせると、基本的な考え方がけんけんがくがくやられた上で、中どうするかちゅう話になれば、なるのが一番よかったんだろうと思うんですけれど、いろんな手続の関係とか、そういう関係でそう単純にはいかない話だと思って、私もその点は理解しておるんです。 これからが、そういう意味で言うと本当に1勝負も2勝負もしなきゃならん時期だと。そういう点で、議論の不十分さのあらわれがコンビニと軽食コーナーの問題だというふうにも私は思ったんです。私も、道の駅にコンビニを置くのが完全にだめよというふうな考えではない、それは。本当に議論を重ねて、どういう道の駅にするのかと、どういうふうにかかわっていくのか、それぞれの生産団体やかかわりのある団体が。そういう議論の上に、最後結論としてこうしようやちゅう話になったんだったら、私もわかったとなるんですけれど、どうもそうでもないようだというのが一番、これから本当に1年ちょっとで事を本格的に成功の方向に進めていくためということからいうと、最大の不安材料なわけです。 そういうことで、それの象徴的なものとして、コンビニと軽食コーナーを取り上げているんですけれど、こういう議論がどんなふうに今の形にされたのか、議論の結果出てきたのか。道の駅が町の産業活性化のために、誰を対象にどこにどんな内容の施設をつくっていくのかというようなことがどの程度議論されてきたのかというのを、今のこれまでの現状の認識として聞かせてください。 ○議長(津村忠彦君) 町長。 ◎町長(榎本武利君) レイアウトがいつの段階からどのようにして決められたかということ、そしてまた今の段階で私自身がどう捉えてどう対処しようかというふうに考えとることを申し上げたいと思いますけれども。 道の駅の特色である農業、漁業っていうところの出発は間違いないわけであります。それぞれの責任者と、それから担当者レベルということの中で、これは率直に私自身も反省をせにゃならんことにつながりますけれども、担当部署と、それからそれぞれの組合長であったり会長であったりっていう立場の方々との認識がきちんとできておったかどうかということが一つはあるかと思っております。 もう少し振り返ってみると、私自身もそうですし、生産者団体も経済団体も含めて道の駅について未経験がゆえに、そうしたレイアウトで考えられるものを全て出してきたと。なおかつ、いわゆるテナント料としてきちんと当てになっておるようなものを優先してきたように、これは反省しております。それは、当然なこと、健全経営を目指す上からはそうしたものが必要だろうということにもなってきたと思いますし、多くが当初からもう担当者レベルのときからそうしたものが素材にのって、こんなこともあるじゃないかということで出発しておるように思います。 今、やはり生産者の方々と、それから道の駅の運営主体とがもっと密接に、生産者のための施設づくりということを第一に置いて考えていかなければならんというふうに思っております。 ありていに申し上げて、農産物等のレイアウトの面積だとか、もうなかなか固まってきてなかったわけです、ついせんだってまで、つい近日までと言っていいと思いますけれども。それはJAのほうが農家との話が十分に詰んどらんということがあったとは思いますけれども、そうした例を申し上げるような形で、経営の見通しについても、非常に我々自身もつかみがたい状況で現在まで来たというようなことがあるわけであります。 レイアウトでいろんな意見が出されておると。生産者団体の皆さんには、やっぱり農家の皆さんや生産者団体のあなた方が、ここのレイアウトで、これでもう我々は行くんですというやっぱりしっかりとした考え方を持ってもらわんといけませんと。それでなかったら、例えばコンビニは外に出そうでないかというところまで私も話ししょうるところでありますけれども、そういういわゆる生産者が本当にできるだと、1年半ぐらいの後には店をオープンするということに、我々もそれにかかわっていこうというところをつくっていくところが一番問題であったというふうに思っております。 水産の場合は、若干事情が違いますけれども、そうした漁業者が直接参入をする、参入というか自分が持ってきて売るというようなことができる工夫をしっかりとしていきたいというふうに思っておりまして、そういう海産物の流通の仕組みの中で漁業協同組合なり卸売市場の関係の法律等の勉強もさせたりして、もう仲買人が集まらなければ、道の駅で直営でもやるべきだというふうな考え方まで持ってはおりますけれども、そうしたことの中で来年の3月というようなことでなくて、もう少し時間をかけて生産者との意見交換をしっかりとしなければならんという思いでおるようなことであります。 ○議長(津村忠彦君) 田中克美議員。 ◆10番(田中克美君) 今のに関連してですけど、テナントの出店者を通さずに道の駅に委託する、道の駅が直接販売するということについて、今ちょっと話があったんですけれど、設立協議会の中ではそこはどんな認識になっているのかというのをちょっと私心配なんですが、どうなってますかね、そこは。 ○議長(津村忠彦君) 町長。 ◎町長(榎本武利君) 設立協議会の中では、やはり不十分だというか、認識の若干そごがあったと思っております。具体的に言うと年間通じて100万円単位でも出すような方もあるでしょうし、年に2回や3回の人もあると、そういう人もできれば結集してほしいということで、専務とはせんだっても話をしてきたところであります。そうした兼業であったり退職後の自分のうちの畑を使って野菜をつくる人たち、これをやっぱり今後の道の駅の中では、中心的な役割を担う人たちにできればしていかにゃいけんだろうというふうに思っております。 また、手数料の関係等々について、しっかりと今後この協議会の中で話をしていかなければならんだろうと思っております。 それから、私自身としては、年に何回かは軽トラみたいなことで軽トラを持ってきてここで売んなんせえなみたいなことでもしてもらって、いわゆるPR効果も出したり、そういうことも必要だろうというふうに思っておるところでありまして、JAさんばっかりでなくて、町のほうも農家といろんな意見交換をしていきたいと思っております。 ○議長(津村忠彦君) 田中克美議員。 ◆10番(田中克美君) 今町長が、現状は本当に先頭に立って切り開かないと先行きがどうなるかというような状況の中で、今一生懸命頑張っておられると思います。 農協に関して言うと、私が聞いたところでは、きょうは組合長が支店に来られて話をすることになっとるそうですけれど、これからの生産や何かの組織について、取り組みについて。そういうのも町長を先頭にした役場のほうの働きかけが実ったのじゃないかと思っているんですけれど。それが、町長なり役場の担当者が個別にどっかへ出かけていってやる団体というのも、もちろんそういう場面も必要だろうとも思うんですけれど、気持ちが一つになってそれに立ち向かっていくということになれば、やっぱり設立協議会の場がどういうものになっていくのか、どういう議論していくのかと、どういう取り組みをしていくかというのが一番肝心だと思うんです。 今の時点になれば、もう基本的な認識云々の段階はもう越えちゃってますから、もちろんそういう問題を常に忘れずに、立ち戻りながらですけれど、例えばレストランにしても、水産物、それから農産物の販売所、直売所にしても、あるいは観光土産品の販売にしても、その生産者や出荷者、出店者をどう組織するのかっていうのは、これはもう本当にその出資団体、設立協議会を立ち上げにかかわっている人、団体が知恵と力出し合って、この分野はあすこの担当みたいな話じゃなくて、少なくと設立協議会の中では、やっていかんといかんと思うんですよ。それでないと、本当に乗り切れないと私はもう思ってるんですけれど。そうやってこそ初めて、それぞれの団体の中で、そこの構成メンバーの人たちに働きかけていく、頑張ってもらうという機運をつくっていけんと思うんですわ、そこまでいかんと。設立協議会の中がそうならんとですよ。とても町長一人駆け回っとったって間に合う話じゃないと私は思っています。 やっぱりそこんところを、例えばレストランにしたって、何か公募して待っとるんじゃだめだと思うんで、本当に岩美の産物を提供するレストランにするためにどうするんかというのを設立協議会で議論していかにゃいけんと思います、私は。それはもう水産の、生鮮物もそうですね、出荷してもらう仕組みづくりだって、やっぱりそれだと思いますし。 それから、そういう設立協議会がそういうふうな動きになれば、そこに既に2名のオブザーバーが出ているわけですけれど、それにとどまらずいろんな人脈やら知恵を持った人たちが、そこが動き出せば集まってくる、知恵が集まってくるんだと思うんですけど、ぜひそういうふうになるように、私はやっぱりそこ、今の時点で誰が頑張るかって役場が頑張るしかないというふうに思います。 今私言ったような担当者任せとか団体任せとかということじゃなくて、設立協議会としてやっぱり集団で議論していくということを、その方向でぜひやってほしいと思うんですけれど、その点どうですか、町長。
    ○議長(津村忠彦君) 町長。 ◎町長(榎本武利君) やっぱり設立協議会そのものが意思統一ちゅうことの中で十分でないとご指摘をいただくのも、これやむを得んのかなと、開催回数等々を考えてみても非常に回数が少なかったちゅう思いもしておりますし。それから、何よりも何か先回ったいろんな話がもう、整理しながら来たつもりではありますけれども、例えば位置の問題一つとってみても、道の駅というものは自動車道に沿っては設置することができんのですよと、鳥取から粟倉までの間にできてないように、一般国道に一旦おりてということで、いろいろ国や県と相談をしながら位置選定をしてきた経過についても、いまだになってもやっぱり何かしらん、そういううがった見方みたいな話が私自身聞こえてくるのは、やっぱり設立協議会でしっかりと意思統一がなされてない、それからその後の対応についても、町が一生懸命考やるのはもちろんですけれども、受け持つところの対応についてしっかりしていただけとらんということにつながったんだろうなというふうに思っておりまして、基本理念といいますか、目指すところをいま一度確認しながらっていうようなことにならざるを得なかったということであります。今後しっかりやりますので。 ○議長(津村忠彦君) 田中克美議員。 ◆10番(田中克美君) これは失敗が許されない事業だと私は思ってます、いろんな意味で、単にお金の問題だけじゃなくて。やっぱり岩美町が行政と住民の協働なり、まとまった自治体として、地域としてやっぱりこれから発展していくという上では、失敗したらもう大変な障害の要因になるというぐらいに私は思ってるんですけれど、逆に言って成功の方向に行けば、物すごい力になると思ってます。 最後に、岩美高についてです。 私、岩美高の問題を余り考えてこなかったのですけれど、昨年の12月15日に開いていただいたシンポジウムに、これを機会に地域の学校、あるいはその学校と地域の関係について考えていこうというふうに思って参加させてもらいました。その報告やら発言なんかを聞きながら思ったのは、岩美の子供を含めた若者がこの地域で育つ、地域の力で若者が育っていくのを支えるといいますか、そういう町、地域にしていく努力というのは、それだけそのこと自身が魅力ある岩美町というか岩美の地域というものだと思って、そういう町になれば、もう岩美で生活したいという人が出てくるでしょうし、岩美に戻って生活しようと、一仕事してからですね、そういう人たちもふえてくるんだろうと、そういうことを思って、魅力や特色ある岩美高づくりというのに我々が、行政、地域、町民が何ができるのかというのを考えていきたいと、真剣に考えていきたいというふうに思うようになったわけです。 そういう点で、1つは、その前提といいますか、視点、私も町長もですけど、岩美高のOBじゃないわけですけれど、高校のOBというのは大して愛着ちゅうか、そこがなくなったりすると、何か惜しいなという思いぐらいなもんですよ、もうはっきり言って、私実感してるんですよ。ただし、地域にある学校というのはそんなもんじゃないというふうに、今さらながらに思ってます。 そこで、岩美高が岩美町に存在しているということの意味を、町長なり、どういうふうに捉えておられるのか、それをまず聞かせてください。 ○議長(津村忠彦君) 町長。 ◎町長(榎本武利君) ちょっと議長、道の駅のことで、ぜひちょっと一言申し上げておきたいことがあります。 ○議長(津村忠彦君) どうぞ。 ◎町長(榎本武利君) 岩美高問題をお尋ねですけれども、先ほどの道の駅で失敗というお話がありましたけれども、これはやっぱり長い目で見ていただかんといけんと思いますよ。例えば、収支で赤字になったらどうするんだって言ってる話もあったわけですけれども……            (10番田中克美君「いや、1年半ほど見てますよ、私はそれ」と呼ぶ) そういう中澤さかなさんの話にもあったと思うけれども、やっぱり始めてみてさまざまな創意工夫や営業活動の結果で黒字に持っていくのがベターだということで、町民の代表である議員の皆さんや町民の皆さんもお考えいただかんちゅうと、1年2年で赤字だないかっていう話で、責任誰がとるだいやみたいな話だったら、生産者団体だって行政の私だって、ちょっと二の足踏まざるを得ませんので……。 だから、そういう経営についてのアドバイスだとか、そういうことについても始まってからでも十分に皆さんからアドバイスしていただかないけんと思っております。 道の駅もたくさん見てもらったわけですから、議会の皆さんに。そういう情報ももっとしっかりと委員長、いただきますようにお願いをしたいと思っております。 岩美高については、息子に聞くと、たびたび息子が出てきますけれども、高校はもうわしゃ別に、全然もう愛着も何もないってはっきり言います。何でだろうったら、大学のときはおもしろかっただかいやって言ったら、大学は違うって言うんですわ、何でか知らんけれども。 私は、その高校しか出ておりませんので、自分の母校ちゅうのは非常に愛着はあります、個人的に言えば。地域と高校の役割ちゅうのは、やっぱり歴史的な経過も含め、そしてまた日常生活の上で、あるいは少なからず経済面においても、本当に町内に高校があってほしいし、必要だと、存続、継続をしてほしいという思いでおります。特に私のところは、岩美高グラウンドの下がうちの畑でしてな、40アールぐらいあるけれども、そこの畑で年中両親が働いてきて、私もちょいちょい出るわけだけども、折々に学校行事も含めてにぎやかな歓声が上がって、本当に寂しい中でないのをしっかりと保ってくれとる、そういう面からも、本当に岩美高存続させにゃならんと、行政としてもという思いでおるところであります。 以上です。 ○議長(津村忠彦君) 田中克美議員。 ◆10番(田中克美君) 高校再編の中で岩美高の存続っていうのはどうなるかというのがあるんですけれど、生徒数、一番大きいのはやっぱり生徒数の増減というのが大きいんだろうと思っているんですけど、判断基準としては。その点から、今度町として生徒に、通学が遠距離で下宿せざるを得ない生徒に対する下宿費の補助というのをやるということになるわけですけれど、これは常任委員会で議論したときにも、町長から、ほかの委員からも意見がありまして、補助の対象の枠といいますか、対象の条件を当初考えているより緩和するというようなことがあったと思うんですけれど、ぜひそれは本当に生徒がよりふえていく、言い過ぎかな、私は。じゃあ、祖父母のもとから通学する人にも対象を、補助をするように広げていくというのが委員会の意見でもありました。そういう方向で、ぜひ、より生徒がふえるということになるように検討してほしいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(津村忠彦君) 町長答弁の前に皆さんにお諮りします。 本日の会議時間は、議事の都合によりあらかじめこれを延長したいと思います。これにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(津村忠彦君) ご異議なしと認めます。したがって、会議時間は延長することに決しました。 町長、答弁、どうぞ。 ◎町長(榎本武利君) ことしもちょっと何か県下の高校の中では志願者が最も少ないほうにおるようでありますので、ちょっと残念な気もしとるところでありますけれども。これまでから西小の子供たちとのジオパークでのシーカヤックでの交流だとか取り組んでもらって、この26年度からは、いわゆるジオパーク学科ちゅうだかいな……            (「ジオパーク学習」と呼ぶ者あり) 学習っていう、もう時間もかなり……            (「35時間」と呼ぶ者あり) 35時間、年間組んでもらえるようなことになりましたし、そういった部分の支援もどんどんしていきたいというふうに思っております。 120万円の通学費助成については、前回の委員会では、この会期中の委員会においてよく相談をさせていただきたいと、おじいさんのところに帰ってきて通学するというようなケースも補助を出してはどうかというお話もありました。委員会の中でよくご相談をさせていただきたいというふうに思っております。 なお、これまでから学校のほうとの打ち合わせであったり町の対応も含めて検討してほしいと言っておりますのは、例えばお昼の弁当の希望者を募ってでも、岩美中のところの調理場でつくりょうる給食を、原価で提供するようなことを岩美高に相談してみてはどうかというようなことを言っておるようなことでもあります。 ○議長(津村忠彦君) 田中克美議員。 ◆10番(田中克美君) 魅力ある岩美高をつくっていくということで、生徒や学校を地域が受け入れる、地域にかかわる活動をしていく、してもらうというか。それから、学校のカリキュラムや生徒会活動や部活の中に、地域の力、人だとか産業だとか、そういうものを生かしていくというようなやり方とか、そういう活動にかかわって町が財政支援していくというようなこともありますわね。そういうようなことが幾つか、スタイルとしては考えられるんですけれど、そこの点では町長はどんなふうなイメージをお持ちですか。 ○議長(津村忠彦君) 町長。 ◎町長(榎本武利君) 全国のいろんな例があります。いわゆる県外生でも、どんどん募集してもええというような方針を県にも出してもらわにゃいけんと思いますけれども、そうした全国の人で岩美高ちゅう名前聞いて来てくれるような学校づくりについて、行政がどの程度できるかということをしっかりと見きわめながら、議会ともよく相談して取り組んでいきたいと。具体的には、さっき申し上げたようなことを当面検討さしょうりますけれども。ただ、これ県の知事や教育長が聞いたらちょっと怒るかもわかりませんけれども、そんなら岩美町で全部面倒見てみたいな、町立の高校になるようなことでも、ちょっとそれは財政的なこと以外にも大変いろんなことがあると思いますので、それちょっとようしませんけれども、特色ある学校づくりという観点では、いろんな例を私自身も知っておりますので、例えばあれは富山県の無名塾っていう、仲代達矢が演劇学科を設けてもらって、ステージのええのを町がつくっとるんかな、ありゃあ。もう岩美高と本当に駅の風景やなんかは変わらんような町でありましたけれども、そうした特色にはなかなか近づけんと思いますけれども、特に25年度の岩美高の活躍は非常に目覚ましいもんがあったと思っております。野球しかり、それからジャズバンドしかり、演劇部しかり、それぞれ中国大会やなんかに初出場というようなことで、もっともっとそうした活動も、行政も含めて、町内はもとより町外にも情報発信をしっかりしていくことも大事だなというふうに思っておるようなことであります。 ○議長(津村忠彦君) 田中克美議員。 ◆10番(田中克美君) 高等学校とよく話し合うということをしていただきたいと。 それから、最後にちょっと1つだけ紹介したいんですけど、いろんなとこでやっている例で、大体職業高校とか職業科を持ってる高校なんですよ。普通科がないかなと思っていろいろ探したらありました。高知県黒潮町にある高知県立大方高等学校、これは通信制も併科した高等学校なんですけど、普通科なんですよね。ここを私はちらっとさっと見たぐらいなんですけど、人口規模も岩美町と同じ1万2,000人台、高知から大分離れているというのはちょっとここと違いますけれど、普通科で地域の人たちと高校生の出会いが町を変え、地域活性化の拠点に学校がなっているというところだそうです。ぜひ私も勉強してみたいと思いますけど、紹介しておきました。 じゃあ、以上で終わります。ありがとうございました。 ○議長(津村忠彦君) 以上をもって田中克美議員の一般質問を終了します。 これをもって一般質問を終結します。 以上で本日の日程は全部終了しました。 本日はこれにて散会します。 ご苦労さんでございました。            午後5時3分 散会 前記会議の経過を記載してその相違ないことを証するためにここに署名する。  平成26年3月12日            岩美郡岩美町議会議長               〃   署名議員               〃   署名議員...