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令和元年 9月定例会(第2号 9月 9日)

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  1. 境港市議会 2019-09-09
    令和元年 9月定例会(第2号 9月 9日)


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    令和元年 9月定例会(第2号 9月 9日) 9月定例会     令和元年9月 境港市議会(定例会)会議録(第2号)   令和元年9月9日(月曜日)午前10時開議 第1 会議録署名議員の指名 第2 一般質問  本日の会議に付した事件 日程と同じ  出席議員 (15名)     1番  柊   康 弘 君      2番  平 松 謙 治 君     3番  米 村 一 三 君      5番  岡 空 研 二 君     6番  森 岡 俊 夫 君      7番  荒 井 秀 行 君     8番  永 井   章 君      9番  築 谷 敏 雄 君     10番  佐名木 知 信 君      11番  田 口 俊 介 君     12番  足 田 法 行 君      13番  長 尾 達 也 君     14番  安 田 共 子 君      15番  松 本   熙 君
        16番  景 山   憲 君  欠席議員     な し  説明のため出席した者の職氏名 市     長  中 村 勝 治 君     副  市  長  清 水 寿 夫 君 教  育  長  松 本 敏 浩 君     総 務 部 長  築 谷 俊 三 君 総務部防災監   藤 川 順 一 君     市民生活部長   中 村 直 満 君 福祉保健部長   佐々木 真美子 君     産 業 部 長  阿 部 英 治 君 産業部参事    足 立 明 彦 君     建 設 部 長  下 場 和 重 君 総務部次長    渡 辺   文 君     市民生活部次長  柏 木 頼 文 君 福祉保健部次長  永 井 卓 真 君     建設部次長    灘  英 樹 君 教育委員会事務局長              教育委員会事務局次長          松 原   隆 君              木 村 晋 一 君 秘 書 課 長  浜 田   潤 君     財 政 課 長  黒 見 政 之 君 生涯学習課長   黒 崎   享 君  事務局出席職員職氏名                        局長補佐兼議事係長 局     長  浜 田   壮 君              片 岡 みゆき 君 調査庶務係長   山 本 泰 淳 君     議事係主事    大 田 祐 輔 君 ◎開  議(10時00分) ○議長(柊 康弘君) おはようございます。  これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付しているとおりであります。 ◎日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(柊 康弘君) 日程第1、会議録署名議員を指名いたします。  署名議員に、岡空研二議員、築谷敏雄議員を指名いたします。 ◎日程第2 一般質問 ○議長(柊 康弘君) 日程第2、一般質問に入ります。  各個質問を行います。  初めに、米村一三議員。 ○3番(米村一三君) おはようございます。会派きょうどうの米村でございます。9月定例議会に当たり、3項目の質問をいたします。明快な答弁を求めます。  最初の項目は、来年の次期市長選について伺います。  市長として4期目の任務に精励されている中村市長の任期も、残すところ10カ月ほどになりました。就任以来さまざまな施策を展開されてきたことへの評価や、精力的に任務に取り組まれる中村市長の姿に、5期目も市長として活躍していただきたいとの市民の声も多数あります。このような声に応えていただきたいと考えているところです。タイミングとして少し早いかもしれませんし、直截的で失礼かと存じますが、次期市長選についての中村市長の思いをお聞かせください。 ○議長(柊 康弘君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 米村議員の御質問にお答えをいたします。  次期市長選挙に係る私の進退についてお尋ねをいただきました。  私は、平成16年に市長に初当選以来、今日まで4期15年にわたって、市民の皆様、そして市議会の皆様方の御理解と御協力を賜りながら、全力で市政運営に当たってきたところでございます。この間、市政の最大の課題でございました行財政改革を初め、さまざまな課題に対処し、力及ばずの点、多々あったとは思いますが、それ相応の成果は上げ得ることができたのではないかと、このように思っているところでございます。  そこで、境港市の将来に向けたさらなる発展の基盤が整い、そして道筋がついた今、境港市の10年先、20年先、これは新しい人材、新しい力に託すべきではないかと、このように思い至ったところでございます。そして今般、来夏の次期市長選挙には出馬をしない、この決断をしたところであります。もとより残りの任期10カ月、全力を傾けてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。 ○議長(柊 康弘君) 追及質問がございましたらどうぞ。  米村議員。 ○3番(米村一三君) 9月7日の地元紙の報道で、市長の考えはある程度想定はしておりました。市長の性格から推しはかりますと、一旦言葉として発したことを覆されることはないとは思います。答弁を受けとめざるを得ないかなと思っておりますが、大変残念に思っております。しかしながら、行財政改革を皮切りに、さまざまな実績を積み重ねられた中村市長の勇退との決断に敬意を表したいと思います。  次の段階の大きな役割として、公平無私で市政進展に力量を発揮できる境港市のリーダーにふさわしい人物を推薦することではないかと私は考えております。今後の市長の手腕に期待をしております。現時点でのお考えがあればお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 私は4期15年間、この職務に当たってきたわけでありますが、それを通じて本当に感じますのは、市長、首長の権限、権力というものは本当に大きなものがあります。私は、この境港市のリーダー、目指されるそういった方というのは、この権力、権限というものを、自制、抑制をしながら最大限これを発揮して使っていく、つまり、市政の進展、そして市民の幸せの実現のために公平公正に、私利私欲を排してこの職務に当たる、このことが一番求められると、この私が経験を通して強く感じてるところであります。  そういったことで、今申し上げたような志を持った立派な人が手を挙げていただきたい。その際には、私は全力でそれを支えて、この境港市の次なる発展のために、また違った立場で尽くしていきたい、このように思ってるところであります。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  米村議員。 ○3番(米村一三君) ありがとうございました。  質問は以上といたしまして、2項目めに入りたいと思います。医療費の抑制策について、3点の質問をいたしたいと思います。  1点目の質問は、国民健康保険費会計の現状について、市民へ詳細な情報提供が必要ではないかとの質問です。  平成31年度の予算資料によりますと、国民健康保険費総額は38億6,900万円もの額になっています。このうち6,532人の被保険者の負担する国民健康保険税は6億800万円で、1人当たりの負担額は9万3,200円となっています。ちなみに、国民健康保険会計総額を被保険者数で割った1人当たりの額は59万2,000円となっています。被保険者は国民健康保険費総額の15.7%しか負担していないとの計算になります。一般会計からの繰り入れも1人当たり4万4,000円あります。現行の保険税でも負担が大きいと感じている市民は多いと思いますが、医療費が増大すれば、一般会計からの繰り入れを増額するか被保険者の保険税を増額しなければ、国民健康保険費会計は維持できないことになります。よく指摘されますのは、当市の医療費1人当たりの額は県内の自治体でもトップクラスとの報告も聞きます。このような実情を市民の皆さんによく理解していただき、医療費の適正な抑制に努めることが課題となっています。このような事情を詳しく広報し、市民の理解を得ることが肝要であると考えます。市長の所見をお聞かせください。  2点目の質問は、健康づくりの推進についてです。  医療費抑制には、さまざまな手法が実施されていると考えます。その一つは、健康づくりを習慣的に実行することであると思います。幸いなことに、夢みなとタワーを起点に、弓ケ浜サイクリングコースが本年6月より一部供用開始となりました。しかし、残念ながら利用者の姿が余り見えません。新設されたこのロードはウオーキングに使用してもよいと思っていますが、鳥取県にこの施設の利用についてのPRを求めてはいかがでしょうか。御所見をお聞かせください。  3点目に、健康診査、各種がん検診の受診促進策について質問いたします。  今年度の予算資料によりますと、各種がん検診の受診率は、3年前に予算計上された受診率より全てが改善された数値となっています。特に肺がん検診は、12%近い受診率アップが見込まれています。担当課の熱意によるものであろうと推察するところです。しかし、各種がん検診の受診率の水準は20%前後となっていることから、さらに高い目標を掲げて受診率の向上に努めていただきたいと期待するものです。  私は、7月に検診の案内が届きましたので、予約して、8月に健康診査と胃がん、大腸がん、肺がん検診の4つの検診をかかりつけの医院で受けました。予約をした際に、質問票や記録票など7枚の書類を手渡され、それぞれに記入して提出しなければなりません。このうちの何枚かは受診した医院で必要とする書類の作成であったようですが、共通してる記載事項は、氏名、振り仮名、性別、生年月日、年齢、住所、電話番号などです。がん検診に関しては、家族のがんの罹患状況について記入するようになっており、さらにそれぞれの検診に必要な質問項目が記載されております。大変手間がかかっているのが実情です。これだけパソコンの普及した時代となったわけですから、1つのフォームにインプットすれば、各書類に共通項目は自動的に記入できるようなシステムができるのではないかと思います。もちろん個別に求められることは、さらに記入すればよいことです。ぜひ担当課で記入作業が簡単に簡略化できる書類作成の様式を検討いただきたいと考えます。市長の所見を伺います。以上です。 ○議長(柊 康弘君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 医療費の抑制策について、3点お尋ねをいただきました。  初めに、境港市の1人当たりの医療費は県内トップクラスである、この実情を市民に広く広報し、理解を得て医療費の適正な抑制に努めることが課題だと思うがどうかということでございます。  御質問のとおり、平成29年度における本市の国民健康保険の1人当たりの医療費は19市町村中2番目と、県内でも非常に高い水準にあります。さらに、医療の高度化や新たな薬剤の適用などによりまして、全国的にも医療費は年々増嵩をしているところであります。このような中で国民健康保険制度を維持していくために、本市におきましても、特定健康診査や人間ドックを活用した疾病の早期発見、早期治療の勧奨、糖尿病の重症化予防、ジェネリック医薬品の利用促進などによりまして、医療費の節減を図ってるところであります。また、受診勧奨の取り組みも継続的に行っておりますが、平成29年度の本市の特定健康診査の受診率は23.3%、4人に1人しか受けておられません。県内18番目と、これまた低い水準となっております。  引き続き、市民の健康づくり、医療費の節減に向けた取り組みを推進していくとともに、国民健康保険費特別会計の決算状況や医療費の現状などにつきましても、わかりやすい広報に努めてまいりたいと考えております。  次に、医療費の抑制の手法の一つは健康づくりを習慣的に実行することである。弓ケ浜サイクリングコースが一部供用開始となったが、このロードをウオーキングに使用してもよいと思っている、鳥取県に施設の利用についてのPRを求めてはどうかということであります。  健康づくりのためにウオーキングなどの運動を習慣的に実行することは、大変大切なことであると思っております。鳥取県では弓ケ浜サイクリングコースを、サイクリングだけでなくてウオーキングやジョギングなどにも利用していただきたいと、このように考えており、6月に行われた開通式のイベント時にはウオーキング大会を誘致するなど、PRをしているところであります。市民の皆様に弓ケ浜サイクリングコースウオーキングにも利用していただき、健康づくりの推進が図られますように、市といたしましてもPRしていきたいと考えております。  3点目に、一度に複数の検診を受けると、住所、氏名などを何枚もの記録票に書くことになる、パソコンを活用すれば記入作業が簡略化できると思うがどうかということです。  各種検診の記録票につきましては、検診ごとに必要な記載項目が異なり、本人通知、医療機関控え、市の控えなど、3枚から5枚複写の書式となっております。本人であることや結果通知送付先の確認の意味でも、受診の際に、記録票に住所、氏名、生年月日等の記入を受診者にお願いしているところであります。御提案のとおり、パソコンを活用すれば共通項目が一度に記載され、受診者の負担軽減につながると思いますが、入力作業等は医療機関にお願いすることになると思います。検診は通常の診療と並行して行われますので、さらに作業を求めることは窓口業務が煩雑となり、人為的ミスにもつながりかねない懸念をされます。正しい結果を間違いなく本人にお届けするよう、現在の方式としたいと思います。以上であります。 ○議長(柊 康弘君) 追及質問がございましたらどうぞ。  米村議員。 ○3番(米村一三君) 答弁をいただきましたので、何点か追及質問を行いたいと思います。  まず、1点目でございますが、国民健康保険の現状を広報するに当たって、市が進める健康づくりへの参加を市民に求める内容にして、啓発を続けていくことが肝心かなというぐあいに思います。例として、ふだんから食生活習慣を見直す、重複受診をしないこと、特定健診を受ける、ジェネリック医薬品の活用、各地で行われている百歳体操への参加呼びかけ、ウオーキングなどの運動の推奨などを根強く啓発し続けることが大切だと考えます。現状についてお聞かせをいただきたいと思います。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  中村市民生活部長。 ○市民生活部長(中村直満君) 市長にかわってお答えいたします。  啓発活動の現状につきましては、現在、国民健康保険の被保険者の方へは、チラシの配布や電話、訪問により、特定健康診査の受診を呼びかけております。また、健診の結果や再検査、精密検査が必要な方、あるいは食習慣、生活習慣の改善が必要だと思われる方、その他重複受診や多受診が疑われる方にもその都度、文書や電話、訪問等により個別に勧奨と指導を行っているところでございます。  さらに、ジェネリック医薬品につきましては、国民健康保険の全世帯にリーフレットや希望カードを配布しておりまして、ジェネリック医薬品に切りかえた場合の効果が大きい方にも、お知らせの文書を別途お送りしておるところでございます。  このほか、いきいき百歳体操につきましては、現在多くの方に効果を実感していただいており、現在45会場で約700人の方に取り組んでいただいております。  ウオーキングにつきましては、それぞれ個々で実践されている方の状況までは把握できておりませんが、気軽にできる健康づくりと考えておりますので、引き続きPRに努めてまいります。以上でございます。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  米村議員。 ○3番(米村一三君) 続けて質問いたします。  自治体によっては、先ほど部長さんが言われたような項目をわかりやすく表示したビラを作成したりしている自治体もあるようですので、ぜひその辺も参考にしていただきたいのと、毎月発刊される市報について、例えばシリーズで載せるとかという工夫もぜひともお願いをしたいなというぐあいに思います。  次の質問ですが、8月に行われた米子市との連携懇談会の席上でも、白砂青松の弓ケ浜サイクリングコースの利活用が取り上げられたと報告がありました。さらに拡大しまして、中海・宍道湖・大山圏域市長会の共通議題とするよう努められたらいかがかと思いますが、お考えをお聞かせください。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  阿部産業部長。 ○産業部長(阿部英治君) 市長にかわって答弁申し上げます。  弓ケ浜サイクリングコースの利活用につきましては、先般開催されました米子市・境港市連携懇談会におきましても、両市の共通の地域資源として積極的に活用を図ることを確認したところであります。議員御提案のとおり、境港市、米子市にとどまらず、中海・宍道湖・大山圏域市長会におきましても圏域共通の地域資源として認識し、今後、利活用に努めてまいります。以上です。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  米村議員。 ○3番(米村一三君) 私も最近、平日に2回、日曜日に1回、サイクリングコースを40分程度ほど歩いてみました。その間に、サイクリング者に出会ったのが3台ないしは5台、それで歩いてる人は皆無というような状況でした。サイクリングロードの出発点近くには歩行者のマークと自転車のマークが載っておりますので、皆さん見られたら利用することが可能というのがわかるかと思いますので、ぜひぜひ、県のされた事業ではありますけども、せっかく境港市にありますので、ぜひ活用の方法を県とともに検討していただきたいというぐあいに思います。
     次の質問です。上道地区では、公民館と子育て健康推進課が連携されて上道地区おすすめウォーキングマップを作成しておられます。このマップを活用してウオーキングを勧めようという活動をしておられるようですが、このような活動が各地区に広まっていけばというぐあいに思います。各地区での状況などはいかがでございましょうか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  佐々木福祉保健部長。 ○福祉保健部長佐々木真美子君) 市長にかわってお答えいたします。  上道地区では、健康づくり推進員さんとともに設定いたしました4つのウオーキングコースについては、現在でも市民の多くの方に健康づくりの一環として御活用いただいております。これからも、これにつきましては安全に快適に使っていただけますよう、今月、コースの点検を行う予定にしております。現在、他地区でのウオーキングコースを設定し実践している地区は把握しておりませんけれども、今年度、夕日ヶ丘地区におきまして、かわまちづくり計画の一環といたしまして新たなウオーキングコースの設定を予定しておりますので、上道地区のウオーキングコースとともに市民の皆様に幅広く御利用いただけるよう、さまざまな機会を通じてお知らせをしていきたいと考えております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  米村議員。 ○3番(米村一三君) 続けて質問いたします。  上道地区でのこのマップはコースが4コース設定されてまして、そのうちの2つは余子地区の方も活用できそうなマップとなってますので、ぜひその辺でも活用が広まっていければなというぐあいに思いますので、よろしくお願いをいたします。  次、平成31年度の予算概要を改めて見ますと、介護保険費特別会計の予算額は37億7,000万円にも上り、後期高齢者医療費特別会計も4億1,000万円となっております。今後の市政の課題の最重要課題が、健康づくりを市民にいかに理解していただくかということになるかとは考えます。この辺のお考えはいかがでございましょうか、お聞かせください。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  佐々木福祉保健部長。 ○福祉保健部長佐々木真美子君) 米村議員の御指摘のとおり、健康づくり活動の推進は、市民の幸福度及び財政の両面から見ましても、市政の最重要課題の一つであるというふうに認識いたしております。現在、境港市健康づくり推進計画に基づきまして、健診を毎年受けることや、食生活改善、運動の習慣づけなど、さまざまな施策に取り組み、若いころから健康づくりに取り組むことの大切さについて、機会を捉え、幅広くお伝えしているところでございます。検診すすめ隊健康づくり地区推進員食生活改善推進員の皆様による身近な方からの声かけが、健診の受診、生活習慣の改善につながっております。さらには、いきいき百歳体操の普及やフレイルサポーターの活動によりまして、住民主体の健康づくりや介護予防に対する意識も着実に高まってきているというふうに実感しております。  今後も、市民一人一人が主体的に健康づくりに取り組むとともに、地域全体でこれを支援していくという意識がさらにさらに広がってまいりますよう、住民の方々とともに取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  米村議員。 ○3番(米村一三君) 先ほどの答弁の中で、健康診査の29年実績が23%程度ということで、大体4人に1人というようなお答えがありました。やはり未受診者の方へのアプローチというのが今後の一番大きな課題になっているかと思いますので、未受診者に対するアプローチ、現状はいかがなものでしょうか、お聞かせください。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  佐々木福祉保健部長。 ○福祉保健部長佐々木真美子君) 未受診者の方へのアプローチにつきましては、日ごろから窓口や各種事業におきまして、健診対象者と思われる方には受診状況をお聞きし、個別で勧奨を行っております。特に昨年度受診した方で今年度まだ受診をしていない方に対しましては、はがきや電話で継続受診の勧奨を行っております。継続受診をしていただければ早期発見、早期治療につながりまして、体、財政的にも負担が軽かったというようなお話もよく聞いております。昨年度、受診者のデータ分析を行いましたところ、約3割の方が、前年度受診したにもかかわらず次年度は受診をしておられないということや、検診ごとに受ける年代にばらつきがあることなどを把握することができました。この結果をもとに、年齢や地区などターゲットを絞りまして受診勧奨の方法に工夫を加えるなどにより、引き続き未受診者の掘り起こしに努めてまいります。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  米村議員。 ○3番(米村一三君) ぜひともよろしくお願いをいたします。  実は私、発言通告を提出してから、多分事務局のほうでインターネットホームページ、議会のホームページに発言の内容が載っていくんですね。それを見られた、私も知らない方なんですけど電話がありまして、医療費抑制について発言するようだが、ぜひ、唾液によるリスクスクリーニング検査を実施したらどうかという提言をいただきました。私もよく中身がわからなかったものですから、インターネットで調べますと、少量の唾液によって、肺がん、膵臓がん、大腸がん、乳がん検診などが一気にできるそうです。何かサリバチェッカーとかっていう名称になってました。ただ、よく調べますと、大体料金が3万円前後。それと、それができるのが、この地区では米子市に1件あるだけというようなデータになってましたので、ちょっとすぐすぐにというわけにはなりませんけども、将来的な問題として、ぜひ検討を進めていただきたいなと思いますので、よろしくお願いをいたします。  それでは、最後の項目として、市政の情報提供の拡充策について質問をいたします。  初めに、現状の情報伝達手段の効果測定が必要ではないかという点で質問をいたします。  本年2月に、市議会では市民2,000名を無作為抽出で選定し、郵送によるアンケート調査を実施いたしました。このアンケートの中に、ケーブルテレビの議会中継や議会報についてどのくらい利用されているかとの調査項目がありました。ケーブルテレビ放映を見たことがないとの回答は65.4%もあり、ほとんど見たことがないという回答が17.6%でしたから、83%の方がほとんど見てないというような結果でした。また、議会報「つなぐ」については、知らないとの回答が19.3%、読んだことがないとの回答が14.2%でしたから、テレビ中継よりは活用されているようです。  さて、当市は、市民へ情報提供する手段としてホームページや市報の配布などがありますが、議会のアンケート結果から類推しますと、情報が十分に行き渡っているとは言えないのではないでしょうか。情報が行き渡っていないと、誤解を招いたり、市の事業に対する無関心、無理解が起こりやすいのではないでしょうか。現在の情報提供手段について、調査検討が必要ではないかと考えます。御所見をお聞かせください。  次に、市政情報の入手は簡単にできる仕組みが必要ではないかとの質問です。  市民が知りたいことや調べたいことがある場合に、手軽に問い合わせができる仕組みづくりを市民に広報することが大切ではないでしょうか。市のホームページを利用して知りたいことを検索するのも、現実にはなかなか骨の折れる作業です。問い合わせのページから知りたいことの項目に行けるように、工夫ができるのではないでしょうか。電話で問い合わせすることを想定すると、電話帳には代表番号から担当部署があいうえお順に掲載されておりますが、市民は、問い合わせする事案がどの部署の担当であるかわからないケースが大半だと思います。多分、代表電話に電話して担当部署につないで対応されているのではと推察するところですが、専用の問い合わせ電話を設置すれば市民が迷うことは少なくなるのではないでしょうか。市長のお考えをお聞かせください。以上です。 ○議長(柊 康弘君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 市政の情報提供拡充策についてお尋ねをいただきました。  現状の情報提供手段について、調査検討が必要だと思うがどうかということであります。  本市では、市報を情報提供手段の中心として位置づけまして、市民に見てもらえるための工夫を常に考えながら市報づくりに当たっているところであります。また、ホームページ、ツイッター、フェイスブックなどのさまざまなメディアにより市報を補完することで、市民が市の情報に触れやすい環境の充実も図っております。また、昨年7月より市報発行日に通知が届くスマートフォンアプリを導入するなど、新たなサービスにも対応しながら情報提供手段の多様化、拡充に努めております。現状の情報提供手段について調査検討を行うことは考えておりませんが、一人でも多くの市民に市政への理解、関心を深めていただくためにも、市民に親しみやすく手にとってもらえる市報を目指し、その時々に合ったメディアを活用して情報提供に努めてまいります。  次に、ホームページの検索には工夫が必要ではないか、また、市民からの問い合わせに対応する専用の問い合わせ電話を設置したらどうかということであります。  本市のホームページは、平成25年度に、デザイン、分類項目等を刷新し、リニューアルいたしました。また、平成27年度には、市職員による境港市ホームページ検討会を設置し、見やすい調べやすいホームページを目指して構成を検討した上、ホームページメニューの見直しを実施いたしました。しかし、今日までにさまざまな分野の大量の情報が蓄積されており、目的の情報にたどり着くのに時間がかかるなどの課題もあることから、これまでも掲載情報の整理などを行ってきたところでありますが、改めまして分類項目などの見直しを進め、情報が入手しやすいホームページへと改善を図ってまいりたいと思います。  お問い合わせの部署が不明な場合などには代表電話におかけいただくよう、市報、ホームページで御案内しているところであります。いただいたお問い合わせには、担当課の職員が用件を伺った上で適切な部署へとおつなぎをしておりまして、議員から御提案のありました専用の問い合わせ電話の設置につきましては、現在のところ考えてはおりません。  なお、市民の皆様が問い合わせをされる際に、担当部署がどこかわかりやすくするために、部署ごとの業務内容等を記載した新たな市役所電話番号簿の発行を考えたいと思っております。以上であります。 ○議長(柊 康弘君) 追及質問がございましたらどうぞ。  米村議員。 ○3番(米村一三君) お答えいただきましたので、重ねて質問をいたします。  答弁によります、さまざまな工夫をされているということを伺いました。  1点、質問に移りたいと思いますが、広報の有効な手段としてパブリシティーの活用が言われております。パブリシティーによって伝わる情報は信頼性が高いと言われているからです。市長の記者会見やプレスリリースはどのような形で実施されているのか、また、記者会見実施等の案内先はどのようにされているのかお聞かせください。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  築谷総務部長。 ○総務部長(築谷俊三君) 市長にかわってお答えいたします。  市長の記者会見やプレスリリースはどのように実施されているのかというお尋ねでございます。  市長記者会見につきましては、毎月、各部署から記者発表案件を募集いたしまして、重要な発表案件があった場合には、境港記者クラブの主催で加盟13社を集めて開催いたしております。プレスリリースにつきましては、随時、各部署からの依頼により、境港記者加盟13社に対しましてファクスにて情報提供を行ってるところでございます。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  米村議員。 ○3番(米村一三君) 記者クラブが常設されてないですから、伝達のタイムラグが出そうな気もしますので、十分その辺も気を使って、マスコミのほうに流しをしていただきたいなというぐあいに思います。  市のホームページを見まして、市長の部屋というのを開きますと、記者会見の内容なども載っているようです。ただ、その市長の部屋にそういう内容が載ってること自体がなかなか最初わからないということもありますので、ぜひその辺も検討いただきたいなと思いますが、よろしくお願いをいたします。御答弁をお願いします。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  築谷総務部長。 ○総務部長(築谷俊三君) 市長の記者会見内容につきましては、市長の部屋からも参れますが、市のホームページの一番最初の表紙のところの右側のメニューのほうにも定例記者会見と、ちょっと下のほうに行くんですが、掲載しております。先ほど市長が答弁申し上げましたが、ホームページの見直しを進める中で、メニューの位置が適切かどうかも含めまして検討してまいりたいと考えております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  米村議員。 ○3番(米村一三君) 質問というより要望なんですけども、毎年各地で開催されております市長と語る会は、市政の現状を伝えるという意味では大きな役割があるかと思います。そうかといいまして、この回数をどんどんふやすというわけにもなりませんので、ぜひ、インターネットやスマートフォンなどを活用すること、電話で容易に市政の情報というか、知りたいことが入手できるようなことを常に考えていただきたいなと思います。それで、検討する際に、やはり求める側のニーズをぜひ把握しながらそういう検討を進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。  以上で私の質問は終わります。 ○議長(柊 康弘君) 米村一三議員の質問はこれまでといたします。 ◎休  憩 ○議長(柊 康弘君) ここで休憩いたします。再開は午前11時ちょうどといたします。        (10時43分) ◎再  開(11時00分) ○議長(柊 康弘君) 再開いたします。  引き続き各個質問を行います。  次に、景山憲議員。 ○16番(景山 憲君) 無所属の景山です。よろしくお願いしたいと思います。  9月定例議会に当たりまして、最初3項目を予定しておりましたけど、1項目にくくっておりまして長くなりますけど、3点について、続けて質問をさせていただきます。  最初に、公共施設の運営の今後のあり方や事業、施策に係る検討委員会等の現況について、これまでの各議会において私や同僚議員の質問などに答弁のあった、各検討委員会の設置等の実施状況、現況、また基本的方針や議論の進捗状況について伺います。  まず、空家対策検討委員会の現状及び検討の方向性について伺います。  私は、これまでにも空き家対策の推進について質問をしてきましたが、去る6月議会でも、空き家バンクへの登録の推進と、積極的なPR事業の展開と、民間事業者との連携機関等の設置、空き家の利活用についての対策の推進について見解を伺いました。御答弁では、所有者の意向確認や、空き家情報バンクの周知を図る、民間団体との連携を強化をする等、取り組むとの答弁でした。  そこで、3カ月を経過した現在、民間事業者との連携強化等、空き家の利活用に係る取り組みの現況を伺います。また、大都市圏からの移住定住促進の観点から見ても、他の市町村と比較して空き家バンク施策のおくれが感じられるところでありますが、その原因はどこにあるでしょうか、伺います。  また、庁内には、空家等対策計画を策定することを課題とする検討委員会が去る2月に設置をされ、これまで2回の検討委員会が開催されたが、現在までに計画策定に至ってない状況を伺っています。  そこで伺いますが、この検討委員会では、空き家対策の基本的な方向、今後どんな事業を念頭に検討しているのか伺います。また、検討委員会ではいつごろを目途に計画を策定し、具体的な対策事業を実施していく考えなのか、あわせて伺います。  次に、水木しげる記念館のあり方検討会について伺います。  去る6月議会において、水木しげる記念館のあり方検討委員会の基本的なスタンスや方向性についての同僚議員の質問に対して、水木しげる記念館のあり方検討会を設置し、今後、求められる役割や機能についてさまざまな角度から検証をしていくということでありました。また、今議会への市政概要報告でも、検討委員会を設置し第1回目を今月開催したとのことであり、本年度内に提言をまとめていただくこととしているとされています。去る9月2日に開催された第1回水木しげる記念館あり方検討委員会を傍聴しました。水木しげる記念館は平成15年3月8日開館以来、本市が誇る施設となり、まことに大きな宝となったものであり、検討委員会の議論に期待するところであります。  さて、水木しげる記念館も建設から16年が経過し、老朽化も進んでいることから、今後継続してお客さんを迎えるための建物等ハード面の改修や、展示などソフト面に係る見直しや、役割などの検討が示されました。具体的な検討項目として、まずハード面では、建物の老朽化対応として、建てかえ新築、また耐震化を含めた既存施設の改修、いずれも多額な予算を必要とすることは誰でも予想することができる事柄であり、財政的課題についてはどのような見込みでしょうか、伺います。  ソフト面では、水木ワールドの集大成としての水木しげる記念館であり、引き続き、妖怪文化研究家でもある水木先生関連の作品類等や、妖怪研究の貴重な資料などの収集、保存、また企画展示に関する事項などはどのように考えられるのでしょうか、伺います。また、空調等設備も含めて収蔵庫の現状について伺います。  言うまでもなく、本市の貴重な観光資源でもあり、水木しげるロードとあわせて将来にわたってもにぎわいのある施設であり続けてもらいたいものでありますが、提言の受け取り以降の具体化を念頭に、今後の工程はどのようになるでしょうか、現時点の考え方を伺います。  最後に、海とくらしの史料館のあり方検討の現況についてお伺いします。  去る6月議会において同僚議員の質問で、海とくらしの史料館のあり方検討委員会の設置提案に対して、史料館が抱える課題や今後のあり方などについての意見を伺うための会を定期的に開催したいとの答弁でしたが、その後、今日に至るまでどのような状況でしょうか、現況を伺います。  さて、開館から25周年を経た今日、施設の老朽化に加え、展示内容の固定など、今後も存続していく上で見直し等を実施していくことは共通認識できることであります。これまでに、平成22年6月には海とくらしの史料館の今後を考える会、平成25年5月には施設改修に際して海とくらしの史料館の改修について意見を聞く会の開催以降、今日に至るまで年数が経過をしています。今まさに、他に類を見ない本市の貴重な公共施設である水のない水族館、海とくらしの史料館の存続をかけ、ハード、ソフト面の改修を含めた見直しが必要であります。改めて存続、にぎわいのある施設となっていくことを目指した検討委員会の設置について見解を伺います。  さて、水のない水族館を基本として、魚の剥製を中心に開館し今日に至ってるわけですが、展示されている剥製も、一部では、傷みのあるものもあるようです。4,000点の状況を伺いましたら、現在の展示は600種700点、収蔵庫には100種3,300点とのことでした。大多数が収蔵庫にある現況ですが、展示している剥製も含めて保存状態は良好でしょうか、現況を伺います。  開設時からマンボウやリュウグウノツカイの剥製が新たに追加されたことは承知をしていますが、その後、剥製コレクションはありませんが、近隣の海で揚がった珍しい魚類等の収集と剥製化は検討されたこともないのでしょうか、伺います。いつも同じ展示、同じ剥製では、にぎわいはないのではないでしょうか、見解を伺います。保存には温湿度の適正管理ができる収蔵庫の設置が必要であると考えますが、見解を伺います。  また、境港市民のこれまでの暮らしに係る貴重な史料の収集、保存、展示などについては、現在では全て収蔵庫に保管状態にあり公開はされていませんが、どのような経過で現況となったのか伺います。また、あわせて今後の考え方について見解を伺います。以上です。 ○議長(柊 康弘君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 景山議員の御質問にお答えをいたします。  各公共施設の運営の今後のあり方や、事業施策に係る検討委員会等の現況についてお尋ねをいただきました。  民間事業者との連携強化など、空き家の利活用に係る取り組みの現況はということでありますが、現在、空き家の利活用につきましては、空き家情報バンクによる取り組みを進めているとこでありまして、制度や登録物件について、より詳しくわかりやすく表示されるように、ホームページの全面的な見直しを行ったところであります。また、空き家情報バンクにおきましては、鳥取県宅建協会と連携をしまして、現地での物件確認の立会や、仲介手続を行う不動産業者のあっせんをしていただいているところであります。今後は、鳥取県宅建協会を初め司法書士会等とも連携をし、空き家相談会の開催につきまして調整していきたいと考えております。  次に、大都市圏からの移住定住促進の観点から見ても、他の市町村と比較して空き家バンク施策のおくれが感じられる、原因は何かということであります。  空き家情報バンクにつきましては、平成22年の制度開始からこれまでの登録は15件にとどまっております。空き家の所有者等への周知不足が原因と考えられるため、今後実施する空き家の利活用に関する意向等の確認を目的としたアンケート調査にあわせて、空き家情報バンクの制度の周知とバンクへの登録を呼びかけ、利用の拡大に努めてまいりたいと考えております。  次に、いつごろを目途に計画を策定し、具体的な対策を実施していくのかということであります。  空家等対策計画につきましては、有効でかつ実施が可能な計画とするために、具体的な対策の検討や役割分担の調整に時間を要しておりますが、年内を目途に取りまとめたいと考えております。なお、効果的で対応可能な空き家対策につきましては、計画策定中であっても実施に努めてまいりたいと考えております。
     次に、建てかえ新築、既存施設の改修、いずれも多額な予算が必要だと見込まれるが、財政的課題はないのかということであります。  水木しげる記念館の老朽化対策につきましては、水木しげる記念館あり方検討委員会で改修等に係る概算事業費や国費等の財源をお示しをし、役割や機能などについて議論していただくこととしておりますが、いずれにいたしましても、建てかえ新築や既存施設の改修には多額の予算が必要と見込まれます。実施に際しましては、財政状況等を見きわめながら慎重に判断することが必要だと考えております。  次に、水木作品など貴重な資料の収集、保存、企画展示についてどのように考えるのか、また、空調設備等の整備を含めて収蔵庫の現状はどのようになってるのかということであります。  現在、水木しげる記念館では、水木しげる先生の貴重な資料等はガラスケースなどに入れて全て展示をしております。資料等を収蔵するための空調設備などを備えた収蔵庫は必要としておりません。今後、水木先生の作品や妖怪研究のための資料収蔵のあり方や、定期的な企画展示の開催などにつきましても、水木しげる記念館あり方検討委員会で議論していただくこととしております。  最後に、提言の受け取り以降の具体化を念頭に、工程をどのように考えているのかということであります。  来年1月を目途に3回の検討委員会を開催し、提言していただくこととしておりますが、具体化の時期につきましては、先ほど申し上げましたとおり、財政状況等を見きわめながら慎重に判断することが必要であると考えております。  失礼いたしました。答弁漏れが1問あったようであります。検討委員会では、空き家対策の基本的方向、今後どのような事業を念頭に検討しているのかということであります。  検討委員会では、空き家等の適正な管理、空き家等の利活用の促進、特定空き家等への対応を基本方針として対策を検討しております。具体的な対策につきましては、他市町村から収集した取り組み事例をもとに、本市における実現性、効果などを検証しながら素案の取りまとめを行っているところであります。以上であります。 ○議長(柊 康弘君) 教育長の答弁を求めます。  松本教育長。 ○教育長(松本敏浩君) 景山議員の御質問にお答えをいたします。  初めに、海とくらしの史料館のあり方検討会の現況についてどうかという御質問でございます。本年6月議会でお答えしましたとおり、海とくらしの史料館が抱える課題や今後のあり方などについて、御意見を伺うための会を定期的に開催したいと考えております。現在、会の進め方や委員の人選などを検討している段階でございます。  次に、存続、にぎわいのある施設となっていくことを目指した検討委員会の設置についての見解はどうかと。今後設置をする会の中では、当施設が引き続き学習、観光の拠点として存続していくだけではなく、常に多くの方々に訪れていただけるようなにぎわいのある施設を目指し、議論を行っていきたいと考えております。  次に、海とくらしの史料館が所蔵する剥製の保存状況についてのお尋ねです。海とくらしの史料館が所蔵する魚の剥製につきましては、現在、展示室及び収蔵庫にて保存をしております。現況につきましては、本年6月議会でお答えしましたとおり、一部の剥製では、紫外線の影響などにより表面が色あせているものも見られます。  次に、近隣の海で揚がった珍しい魚類などの収集と剥製化は検討されたこともないのか、いつも同じ剥製ではにぎわいがないのではないかという御質問でございます。開館後、マンボウ、リュウグウノツカイを除き、剥製の製作を検討したことはございませんが、今後、近くで珍しい魚が揚がった場合などは、集客の可能性なども踏まえた上で、剥製の製作を検討してまいりたいと考えております。  次に、保存には、温湿度の適切管理ができる収蔵庫の設置が必要であると考えるがどうかと。本年6月議会でお答えしましたとおり、剥製を適切に保存するためには、清掃のほか温湿度の管理が必要とされています。現在、剥製は展示室及び収蔵庫に保管しておりますが、収蔵庫には空調設備が設置されておらず、展示室も営業時間外は空調機器が稼働していないため、温湿度の管理が十分とは言えない状況にあります。御質問のあった温湿度の適切管理ができる収蔵庫の設置につきましては、今後設置する会の中で検討してまいりたいと考えております。  次に、暮らしに係る資料は全て収蔵庫に保管してあり公開されていないが、どのような経過で現況となったのか、また、今後の考えはどうかということでございます。海とくらしの史料館におきましては、市民の暮らしの歩みを知っていただくことを目的として、農具、漁具など生活に係る資料、いわゆる民具を常設展示してまいりました。しかしながら、近隣施設で同様の展示が見られることもあり、当施設における民具の展示に対し、来館者の関心が年々薄くなってきているのも課題となっておりました。市では、このような状況を踏まえ、平成25年度に施設を改修する際に対応を検討した結果、民具の常設展示を取りやめ、小学生の社会科見学や企画展などの際、関連する資料のみ展示することといたしました。なお、以前、民具を展示した場所は、現在フリースペースとして市民に開放しており、とりわけ市民会館の閉館後は、作品発表の場として多くの文化団体に御利用をいただいております。  今後の考えにつきましての御質問でございますが、仮称市民交流センターが開館するまでの間は、市民の作品発表の場として引き続き当施設の利用が見込まれますので、その後の民具の展示方針について、今後設置する会の中で検討してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(柊 康弘君) 追及質問がございましたらどうぞ。  景山議員。 ○16番(景山 憲君) 最初に、空き家対策について幾つか重ねて質問したいと思います。  6月にも同じような質問をしたんですけど、同じような回答だなというふうに今実感してますけど、6月に空き家の状況を、調査したら利活用が可能と推定される空き家が693件あったというふうに御答弁がありました。そのときにね、今後、利活用に関しては所有者等の意向確認を進めるんだというふうにあって、そうだなと思って聞いとったんですけど。この意向確認の方法も幾つかあろうとは思うんですが、将来の利用するために所有者の意向確認というのは本当に大事なことなんだと思うんですけど、今の意向確認を、本当、実際どういうふうな形で今後されようと。アンケートというふうに言われましたけど、所有者の特定がまずできたんでしょうか。それからアンケートを送って所有者の意向確認をするというふうに私は今聞きましたが、その今の進行状況を教えてください。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  下場建設部長。 ○建設部長(下場和重君) 市長にかわってお答えいたします。  意向確認の前提となる所有者の確認は、まだ現在できておりません。ちょっとこの作業が膨大な作業となると思われますので、関係課含めてその辺の調整を進めております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  景山議員。 ○16番(景山 憲君) 私が6月に聞いて、9月にまた同じことを聞いてるってのは、そこなんだよね。3カ月たって、その仕組みすらまだできてないと。意向確認という市長の答弁を十分私も理解をして、そういうことだと。3カ月たった現在、その進行状況はどうなんでしょうかって伺ったとこなんだけど、今、関係課の調整がおくれてるからまだできてませんと。その基本的な、何というか、進行していくためのスタンスというのは、もう3カ月たったら少しぐらいは前進しとってもええのかなと思うだけど、今の建設部長の答弁であんまり進行は感じられんだけど。今後やりますということなんだけど、もうちょっと前向きにやってほしいなと。693件というのは大変な数なんで、よくわかってます。しかもアンケートを送ってこれから調査をするということなんで、しっかりその辺は、年内を目途ぐらいには何とかもうやってほしいと思いますが、いかがですか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 御指摘をいただきましたが、対応を急がせます。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  景山議員。 ○16番(景山 憲君) そういうことで、力強い、今、市長の答弁だったんで、12月ごろにまた期待をしたいと思います。  もう一つは、利活用は何でおくれてるんでしょうかというお尋ねしたんですけど、結局ほかの市町村の状況を見ますと、例えば使えそうな施設、家屋、それから民家というのを、例えばリニューアルしてモデルハウスのようなものをつくってね、実際こういう形で本市も取り組むというようなことが、具体的な対策があんまり見えない。例えば米子市の場合、何か4月ごろでしたか、あんまり記憶があれですけど、モデルハウスをつくって公開してますということも記事としては見たんですけど、そんな考えはないんでしょうか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  下場建設部長。 ○建設部長(下場和重君) 現時点では、そういう案はちょっといただいておりませんでして、検討委員会の中ではそういう案は出てきておりませんでして、まずは現状を、意向確認がまず先ではないかということで、今その作業を進めたいというふうに考えております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  景山議員。 ○16番(景山 憲君) 今、何回もいろんな人が、今議会でもそうですけど、移住対策、Iターン対策っていうのが一番大きな、人口対策の大きな柱になってるとは誰でも思ってる、わかってることです。それを改めて言うまでもありませんが、移住定住対策を促進するためには、こういう家が提供できます、こういう家屋もありますというのはどこでもやってることじゃないですか。それをもうちょっと理解をしてもらって、例えば意向確認のときにこんなこと言ってほしいと思う、アンケートに入れてほしいと思うんですけど、情報、いわゆる改築されるにはこんな支援措置がありますよとか、その具体的な支援措置みたいなのは今のところ具体的にあるんでしょうか、その辺を確認させてください。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  下場建設部長。 ○建設部長(下場和重君) 所有者が決まってない段階では支援は特にはないというふうに考えておりますけども、所有者が決まって自分で住むというふうに決めれば、ある程度のそういう支援策は何パターンかありまして、そういうことは含めてPRをしていきたいというふうに考えております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  景山議員。 ○16番(景山 憲君) その意向確認を進めてきて、意向があって、ああ、私は提供してもいい、バンクに登録してもいいと、ただし、現状のままだったら居住に若干不便を生じるとか、そんなこんなを改修する場合は、さっき言った、何といいますか、改修する場合の支援措置、こういうこともありますよというような、アンケートの中にもそんなこんなもぜひ入れてもらって、具体的な対策、対応を進めていただきたいと思います。  何回も同じようなことを言いますけど、やっぱり空き家情報バンク、周知を本当にしてもらって、今答弁では15件、今までありましたと。この間の6月では、3件しか現実に登録をされてないというふうに答弁があったと思いますけど、今も同じ状況ですか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  下場建設部長。 ○建設部長(下場和重君) 6月議会で答弁いたしました3件につきましては、1件が契約済みとなっておりまして、もう1件はちょっと辞退ということ、ちょっと理由は聞いておりませんけど、辞退されたということでございます。 ○議長(柊 康弘君) 景山議員。 ○16番(景山 憲君) じゃあ具体的に今、1件はめでたく契約ができたと、あと1件しか今登録がないということで、これもやっぱり具体的にぜひぜひ進めてもらいたいのは、登録を促進していただいた、意向を確認した上で登録をぜひとも進めていただいて、移住定住情報に資するように取り組んでいただきたいと思います。  次に、水木館について若干質問をしたいと思います。  水木館の改修、言わずもがなで、私は今、傍聴したこともお話しさせてもらいましたけど、水木館の今後の検討会だかで示されたのは、財政的にもこれから大変な経費も要るし、議論を聞いておりましたら、現状の施設でとか、同じ場所、場所を変えるとか、いろんなことがあるようですけど、いずれにしましても、市長の答弁でありましたけど、財政状況をよく見きわめてということで、私もそれは理解はできます。もう一方ね、やっぱり本市の貴重な、本当に貴重な施設であるということも含めて、どんな形にせよ、改修されたりリニューアルされたりすると思いますが、私はやっぱりハード面もさることながら、さっき言いましたソフト面が非常に私は、企画展示とか、それから企画展示するための内容というのが、資料等の収集に尽きるというふうに私は思ってます。  先ほどは、記念館の課題として慢性的な収蔵庫不足だというふうな表記が実はしてありまして、今のところ全部展示してあって収蔵庫要らないみたいな答弁だったんですけど、貴重な資料を多く所蔵していますが、慢性的な収蔵庫不足が続いており、いろんな意味で業務の効率化が悪いというふうな表記がしてありますけど、ちょっと今の御答弁と違うように思うんですけど、もう一回確認させてください。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  阿部産業部長。 ○産業部長(阿部英治君) 市長にかわってお答えいたします。  水木しげる館の企画展示につきましては、その都度、その企画展示の内容に即して水木プロのほうから作品ですとか資料をお借りすると、そして企画展示を開催してるというふうに実施してるところであります。水木プロさんのもの以外にも、以前展示をしていたものとかは確かにございまして、そういったものを収蔵するところは確かに不足をしてるというふうには感じるところです。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  景山議員。 ○16番(景山 憲君) そこでね、さっき言ったこの表記を見ますと慢性的に不足してるっていうことで、これも何とかせないかんということの方向性だと思いますが。  やっぱり、しつこいようですけど、資料を保存するのはやっぱり空調、それから劣化を防ぐための対策というのが、これも言わずもがなでして、こういう施設のない施設、何というか、ない施設というのはあんまりないんじゃないかなと思うんですけど、本市はなかなかこういうことがなかなか進まないと思っておるんですが、根本的に、資料の保存、それから長期間にわたる保存と収集、基本的にはやっぱり空調のきいた収蔵庫をきちんと整備すべきだというふうに思います。ぜひともこれは前向きに検討していただきたいというふうに思います。  さて、今、記念館は、幸いなことに今まで、この資料によりますと多額な収入も得ておりまして、今まで累計で16億8,000万収入、コストがかかったけど入館料では累計額22億7,000万、純利益が5億9,000万上がったと。私これ、まことにこれは本市のほんに財政にとっても貴重なことであるので、これは長く続けていくにはどうしたらいいだろうかって誰もが知恵を絞っていかないけませんが、少し財政的な問題で今お尋ねしましたら、西暦2032年に30周年を迎えるというふうになっておるようですけど、そうか、30年かと思うんですが、このときに、今の公共施設等の管理計画の中では2億3,000万ぐらいは予定してますよというようなお話も伺ったんですが、今の時点で、2032年までずっと今の改修をしていってということで、経費的にもかなりかかると思うんですけど、今見通しというのは本当に現状ではどうなんでしょうか。大ざっぱで構いませんので、どんなような財政的な見込みで今後推移していくのか。  それと、中期財政計画には何か入ってないんじゃないかという話を伺いましたけど、その辺のちょっと確認も。ごめんなさい、最初に財政的な見通しも少し。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  築谷総務部長。 ○総務部長(築谷俊三君) 市長にかわってお答えいたします。  中期財政見通しというのは、当初予算編成後、向こう5年間、参考として向こう10年間の将来見通しをつくるものでございまして、その中期財政見通しの中には、議員がおっしゃられるように、水木しげる記念館の改修の扱いについては推計には入っておりません。公共施設管理計画につきましては、大きな改修をつくってから30年後にするということで、それは令和14年度が当たります。以上でございます。 ○議長(柊 康弘君) 景山議員。 ○16番(景山 憲君) 今出たんですけど、いずれにしても今後大変な経費がかかるし、市長の答弁でも本当に財政を見通しながら見きわめたいという、そのとおりだと思います。いい検討をしていただきたいというふうに思います。  もう1点だけ確認ですけどね、公共施設計画では、全部の施設が今後、基本的な方針としては、施設の総量の縮減から施設の目標値、10年間で5%削減するというのが今の管理計画ですけど、水木館もやっぱりこれに倣うとすれば、そういう方向なんでしょうか。5%ぐらいは削減するということに、対象として考えるということなんでしょうかね。ここに書いてありますが、施設の総量、延べ床面積の縮減目標数値は10年間で5%を削減しますという方向の中で、水木館というのはどういうふうに捉えるんですか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  築谷総務部長。 ○総務部長(築谷俊三君) 今、議員御指摘の案件につきましては、公共施設等総合管理計画に基づく基本方針の中にうたわれてることだと思います。これは総枠で現時点では目標数値を定めておりまして、もちろん総枠に関して施設を一つ一つ、個々のものがあるんですが、個々のものが1個1個、きっちりそういう施設が今後5%削減というものが守られて遵守できればトータルで5%削減というのは補完できるわけでございますが、個々それぞれの施設によって事情がございます。ですので、必要という施設については、その5%といったものにとらわれず、全体で5%の縮減というものを目標としたいというぐあいに考えております。以上です。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  景山議員。 ○16番(景山 憲君) わかりました。個別に今積み上げてどうこうということではないと思いますけど、全般的に5%縮減するというのも大変な課題だと思う。ただ、水木館については、前段で申し上げたように、本市のやっぱりこれからもにぎわいの核となるような施設なんで、少なくとも現状維持か、もっと拡充して、いいものにしていただきたいなというふうに思います。  それからもう一つ、最後に、検討委員会の議論を聞いておりましたら、なるほどそうだなと思うのは、いずれにしても、建てかえにしても改修にしても長い長い時間がかかるんで、その間、閉館するとかしないとか、それからロード全体との調和っていいますか、流れを受けとめる施設として本当に難しい判断だなと思うのは、閉めてしまえば1年ぐらいは多分閉めることになるんでしょうし、その間、あけながら営業しながら改修というのもなかなか難しいなと思いながら聞いてました。いずれにしましても、あり方、それから場所、それから財政的な課題というのを十分検討されると思いますけど、議論の方向に期待をしておりますが、市長、いかがでしょう。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) まさに今、景山議員が御指摘の点については、今のこの検討委員会でいろんなケースを想定したり、あるいは事業費の圧縮するにはどうしたらいいとかですね、あらゆる点で検討をしてもらいたいと、このように思ってるところであります。これが出れば、今の財政状況等も勘案しながら、どういったスパンでやっていけるのかどうなのか、最終的にはそういうぐあいに判断をしたいというぐあいに思ってます。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  景山議員。 ○16番(景山 憲君) 次に、最後に、海とくらしの史料館について、若干重ねて何点か質問をしたいと思います。  海とくらしの史料館は、私、思いますに、前段でも申し上げましたように、剥製を生かした水のない水族館で今後ずっと、基本的にはそうだったというふうに思ってるんですけど、建物の老朽も含めて見直しというのは誰でも思うことであって、今さら新しいことでも何でもないんですが、それに関して今まで、この間答弁もありましたけど、定期的に意見を伺う会を開催をしてということだったんですけど、伺いましたらあんまり、平成25年が最後になったんですけどね、それから6年も経過してるんですけど、その間そういう会は開催をされてないように伺ってますが、この平成25年5月に施設改修に際して意見を聞く会を開催したと。そのときに今後のあり方などについて貴重な御意見をいただいたというふうに御答弁があったんですけど、その25年の、もう6年も前のことで申しわけないけど、このときに貴重な意見というのは何だったんですか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  黒崎生涯学習課長。 ○生涯学習課長(黒崎 享君) 教育長にかわってお答えします。  25年の会のときは、史料館の改修について意見を聞く会ということで、観光協会ですとか水産試験場、水産振興協会などの方に御意見を伺いました。その中では、やっぱり改修ということですので、今のその当時の史料館を改修するに当たってどういった部分が課題かっていうような意見を出していただいてます。例えばですけど、1階の入り口部分の改修ですとか展示内容についてですとか、タッチパネルの導入についてですとか、そういった御意見をいただいて、25年度に行った改修で、先ほど言った、例えばですけどタッチパネルの製作などは、その御意見をもとに改修事業として改修させていただいたところです。そういった御意見をいただいたというところです。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  景山議員。 ○16番(景山 憲君) わかりました。  そのときに、それからタッチパネルとか玄関のこととか、いろんなことが議論されて、何点かは実施をされたというふうな今御答弁だったんですけど、この存続、これからにぎわいをつくっていくためにはどうしたらいいだろうかって、企画展示も含めて皆さんが模索をしておられるのは承知をしてます。だけど、基本的にというか、水のない水族館、魚の剥製を中心にした展示ということがずっと基本だと私は理解してるんですけど、それに変わりはないですか。 ○議長(柊 康弘君) 松本教育長。 ○教育長(松本敏浩君) 今御指摘のとおり、海とくらしの史料館、やはり剥製を中心とした特色のある施設であるというふうに考えております。水のない水族館という、そういったイメージを持った施設としてスタートをしております。たくさんの剥製を展示するというような一つの特色でスタートをいたしました。ただ、そういったものがずっと続いてる中で、やはり課題はあるんだろうというふうに考えております。そういったことについて、これから検討委員会等でいろいろな角度で御意見はいただきたいというふうに考えております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  景山議員。
    ○16番(景山 憲君) というのは、教育長、検討委員会を設置をするというふうな方向で検討委員会でって言われましたか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  松本教育長。 ○教育長(松本敏浩君) この施設を考えていただく検討委員会を、今、人選をしておりますので、そういったものを設置しながら御意見をいただきたいというふうに考えております。 ○議長(柊 康弘君) 景山議員。 ○16番(景山 憲君) わかりました。とりあえず検討委員会を、聞く会とは別に、本当に具体的に検討委員会を開くというふうに今伺いました。  そこで、魚の剥製に実はこだわりますのは、開館以来、リュウグウノツカイとチョボリンですか、マンボウ、2つが新たに追加になってて、それから、今答弁でもありましたけど、それから新しいものは何にもないということなんでね、やっぱり水のない水族館を目指すとすれば、絶え間なくっていったら言い方おかしいかもしれませんが、新しいものを追加していくというのは基本的なスタンスだと思うんですけど、今後、今やっていくと、検討していくと言われたんだけど、結局珍しい魚の収集というのは、近隣の漁業者であったり水産会社であったり、そんな方々とやっぱり日ごろから意思の疎通といいますか、珍しいものあったら下さい、購入します、いずれかと思うんですけど、そういった意思の疎通がないとなかなか提供もされないと思うんですよ。それについてはどう考えますか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  松本教育長。 ○教育長(松本敏浩君) まさに御指摘のとおりだと思います。そういった珍しい魚が水揚げされた場合には、やはり我々としても剥製をするチャンスがあれば、それは作成していきたいというふうに考えますし、やはり日ごろからそういった方との情報交換といいますか、我々がそういう考えでおるんだということをお伝えすることも非常に大切だと思いますので、今後開かれる、検討会というふうに私は言いましたが、意見を聞く会でもいいんですが、そういった中にはやはり水産関係の方にも入っていただきながら、情報交換ができるような、そんな体制もつくっていかなくてはいけないというふうに思っております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  景山議員。 ○16番(景山 憲君) ぜひとも、その辺の関係づくりといいますか、周辺の関係する団体とか水産漁業者とか、本当に、例えば島根半島のどっかの漁業者で珍しい魚が揚がりそうな気がしないでもないんですけど、ぜひともそういった連携といいますか、つながりといいますか、そういうのも、今からでも遅くないので構築してもらって、珍しいもの、それから全国に誇るような施設にぜひともしていただきたいと思います。  それと、剥製は、今聞きますと3,300ぐらいがまだ倉庫にあって収蔵庫にあってって、これはハリセンボンが大半で、ハリセンボンばっかりですみたいなことで聞いたんですけど、私はハリセンボンでもいいと思うんだけど、展示の仕方にもう少し工夫をすればハリセンボンをもっと出せるんじゃないかなと思うんですけど、その辺も展示の仕方、内容をぜひ検討していただきたいと。  それから、3,300もまだハリセンボンを中心にしてあるということは、これからも保存がずっと必要なわけですから、やっぱり空調のきいた収蔵庫できちんと整備をしていって保存していくべきだと思います。ぜひこれも検討課題にしていただきたい。  最後にもう1点、民具のことですけど、名前が海とくらしの史料館なんだってことはね、暮らしというのは市民の、言わずもがなですけど、これまでの史料を今、最初展示してあったけど最近は撤去して展示してありませんというのは、これはいかがかなと。名前にそぐわんじゃないの、私はストレートに言いますと。海とくらしの史料館ですから、民具等の市民にかかわるようなものを展示しないでは名前にそぐわないと、はっきり言いまして。そういうふうに思いますけど、どうですか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  松本教育長。 ○教育長(松本敏浩君) 確かに名前からすれば、そういった御指摘の部分はあるというふうに思います。ただ、前回の25年の会の中でもそういったところが議論された中で、近隣の同様の施設で暮らしの展示がある、そういったところから、なかなか展示の部門に市民の関心が行かない、そういったことから現在の状況になっておるというふうに考えております。ただ、暮らしというテーマも非常に重要なテーマでございます。これを今の施設の中で展示をする、剥製と同時に展示をする形がいいのか、あるいは暮らしの部分はどっか別の場所で展示をするのがいいのか、そういったことも含めて、これからつくられる検討委員会の中で御意見をいただきたいというふうに考えております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  景山議員。 ○16番(景山 憲君) 私、今、教育長の答弁で、海とくらしの史料館は今後、今の実態としてはなかなか、市民の暮らしはどこでも同じやなことしてるからということだったいうふうに今理解したところですけど、そうじゃないとは思うけど。結局、民具とか、市史にもいろんな形で載ってますけどね、やっぱりもう少し、暮らしに関する史料の収集というのはこれからも大事なことであって、その修繕したりして公開することも市民にとって学習とね、今、前段でおっしゃったように学習施設であり観光施設であるという2つの面を持ってるわけですから、やっぱり市民に関心を持っていただけるような民具の展示の仕方、それから、古代から現代に至るまでの市民が本当に大事にしてきたものも多々あるでしょう。それから、今聞きますと、年に1点か2点ぐらいしか申し出がないというふうな状況だそうですけど、これもやっぱり収集に努めてもらって、本当に海とくらしの史料館に内容が沿うような民具の展示もぜひしてほしいと思います。どうですか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  松本教育長。 ○教育長(松本敏浩君) さっきもお答えをしましたが、非常に限られたスペースで、本当に暮らしと剥製というものが非常にバランスよく展示できるという方法はどういう方法があるのかっていうこともありますし、それから、暮らしの資料が大切であるというのは私も重々承知をしております。それが今の施設が一番いい場所なのか、そういったことも含めて、これからやはり公共施設どうあるべきかということも含めて検討が必要ではないかなというふうに思います。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  景山議員。 ○16番(景山 憲君) 今るる申し上げましたけど、今後の検討に期待をしながら、また何カ月か経過したら伺うかもしれませんので、よろしくお願いします。  以上で終わります。 ○議長(柊 康弘君) 景山憲議員の質問はこれまでといたします。 ◎休  憩 ○議長(柊 康弘君) ここで休憩いたします。再開は午後1時10分といたします。        (11時54分) ◎再  開(13時10分) ○議長(柊 康弘君) 再開いたします。  午前中に引き続き各個質問を行います。  初めに、永井章議員。 ○8番(永井 章君) 令和元年9月定例会に当たり、通告に従いながら私見を交えて質問させていただきます。  まず、大きい1番目、深刻化する日韓関係による影響について。  我が国と韓国との関係について、昨今の報道を見聞きしますと、両国間の関係において、政府同士だけではなく民間の経済、文化交流及び地域の民間交流に至るまで深刻な影響を与えていることはわかります。行政から民間へ波及し、文化、芸術やスポーツ等を通じて、長年にわたる交流、お互いの友好関係を築き上げてきたということは言うまでもありません。本市並びに本圏域の観光と産業に与える影響について、私もこの状況の早期の収束と、及び解決を心から願っております。  本市は、中海・宍道湖・大山圏域の空と海の玄関に位置し、米子−ソウル国際定期便、環日本海定期貨客船という重要な交通手段を活用し、環日本海交流の実績を積み上げてまいっております。  周知のとおり、本市には空港、港湾、漁港と3つの港を有してますが、初めに、空の道、米子鬼太郎空港について伺います。エアソウル社の機材繰りの影響により週3便の減便となっていましたが、先月より週6便に戻ったものの、利用客の減少により、今月16日から来月26日までの期間、再び週3便に減便となるようです。そこで、このまま続けば本市においても多大な影響を与えるであろうということから、関係機関とあわせて検討されていると思うが、米子−ソウル便の現状や今後の対策について本市の見解をお聞かせください。  次に、海の道、定期貨客船航路について伺います。来春には竹内南地区への国際貨客船ターミナルが完成するなど、国際港湾として大きく生まれ変わろうとしている中です。重要な役割をなす貴重な海の道である貨客船航路存続のため、10年間にわたりDBSクルーズフェリー社への運航支援をしてきましたが、日韓関係の影響や貨物の減少等、現状把握や見込みなどをお聞かせください。  次に、漁港、水産業について伺います。日韓関係の影響により、本市に水揚げする漁船は多くが操業する大和堆や隠岐の島周辺等の漁場において、果たして操業の安全は確保されているのか、その影響や対策について把握されてるかお聞かせください。以上です。 ○議長(柊 康弘君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 永井議員の御質問にお答えをいたします。  深刻化する日韓関係による影響についてお尋ねをいただきました。  米子−ソウル便の現況や今後の対策はということであります。米子−ソウル便につきましては、平成30年度の搭乗者数が7万3,000人を超え、過去最高を記録するなど堅調に推移しておりましたが、現在の日韓関係の悪化及び円高ウォン安等の影響を受けて、搭乗者数、搭乗率ともに減少してきているところであります。8月の搭乗率は55.5%となっており、前年同期と比較して14ポイント減少しております。搭乗者数減少対策といたしましては、国際定期便利用促進協議会が運営するエアソウル山陰ファンクラブが会員向けの助成制度を拡充するなど、利用拡大に向けた取り組みを進めているところであります。今後も鳥取県及び国際定期便利用促進協議会等の関係機関と連携をしまして、利用者の掘り起こしや情報発信等に努めてまいります。  次に、DBSクルーズフェリー社への日韓関係の影響による現状や見込みはどうかということでありますが、DBSクルーズフェリーの現状につきましても米子−ソウル便と同様に、現在の日韓関係の悪化及び円高ウォン安等の影響を受けまして、韓国人旅行客が減少をしているところであります。貨物につきましては、日韓関係の悪化の影響は直接的には見られません。現在の日韓関係から考えますと、特に旅行客数の回復はすぐには見込めないところではありますが、鳥取県及び中海・宍道湖・大山圏域市長会等の関係機関と一丸となって支援していくとともに、今後の両国間の動向を注視していく考えであります。  次に、日韓関係の影響により操業の安全は確保されるのか、その影響や対策はどのようになっておるのかということであります。  日本と韓国における操業秩序の問題につきましては、大和堆を含む日韓暫定水域内での韓国漁船の漁場独占や排他的経済水域内における韓国漁船の違法操業など、多くのトラブルが発生しておりまして、毎年、国に対して操業秩序の確立と取り締まりの強化を要望しているところであります。このたびの日韓関係の悪化によりまして、さらなる悪質なトラブルは聞いておりませんが、悪影響が出ないように心配しているところであります。引き続き、国に対しまして操業の安全確保を要望してまいりたいと考えております。 ○議長(柊 康弘君) 追及質問がございましたらどうぞ。  永井議員。 ○8番(永井 章君) ありがとうございました。  やはり米子の鬼太郎空港はもとより、現在に至る空港の状況は、やはり国際空港として随時邁進してるわけでございますが、先ほど答弁いただきましたように、関係悪化のために、ソウル便には韓国の方が4割、日本人の方が6割だったというふうに聞いております。今後の利用客の状況の割合の推移などはお見込みはわかるでしょうか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  阿部産業部長。 ○産業部長(阿部英治君) 市長にかわって答弁をいたします。  今後の見込みということでございますけれども、やはり日本と韓国のこの関係、必ずしも良好でない関係が続く限りは、韓国からの旅行者というのはなかなかふえることはないのではないかというふうには考えております。その分、日本からの送客、こういったものに力を入れていかなければいけないのじゃないかなというふうには考えているところです。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  永井議員。 ○8番(永井 章君) 今状況を見ますと、非常に大変な時期であるということは言うまでもありません。ただ、新聞紙上を見ますと、米子の当初始まった定期便に向けての団体の方が働きかけてまいっておられますが、当市としてのそういう働きかけというのはございませんでしょうか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  阿部産業部長。 ○産業部長(阿部英治君) 議員がおっしゃるとおり、日韓親善協会、こういった方が10月中には訪韓をされて、関係の改善でありますとか友好交流の継続、こういったことを伝えられるというふうに聞いております。当市といたしましては、先ほど申し上げましたけれども、国際定期便利用促進協議会、こういった協議会が参画しております江原道のモニターツアー、こういったツアーも造成しておりますので、こういったツアーの利用促進、こういったものを図っていきたいというふうに考えております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  永井議員。 ○8番(永井 章君) それでは、観光並びに産業など本市の状況に関係が影響はないのか、もしありましたら教えていただきたいと思います。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  阿部産業部長。 ○産業部長(阿部英治君) やはり市内の飲食業、観光業の方にお聞きをいたしましても、韓国人の方が減っておるなと、売り上げについてもやっぱり影響を受けているというふうに言っておられますので、この関係が当市の観光業を中心とした産業に悪影響を与えているなというふうには感じているところであります。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  永井議員。 ○8番(永井 章君) 近隣の米子市、あるいはまた八束町など、施設において非常にこういう関係が深刻となってる状況において、キャンセルが相次いでいるということをお聞きしていますので、非常に影響があってるんじゃないかなというふうに思いまして、ちょっと質問してみました。  米子鬼太郎空港、エアソウル社の国際定期便が初めて就航されてから、その就航をもとに香港便の定期便も就航いたしました。また、香港便についてはるる問題もあるようでございますが、今回、中国の上海を結ぶ定期航路を就航する見通しがあるというふうに、国際線の多様化や各路線を有効活用し、地域の圏域の観光振興など機関との連携を一層密にされ、発展を願っております。この問題については終わります。  続きまして、DBSクルーズ社による環日本海定期貨客船の航路の定期便として、初就航から10年継続して、安定運航のために鳥取県を初め圏域の運航支援をしてきた海の道ですが、それら道路です。この海の道により、クルーズ客船の入港がふえてきております。環日本海関係で影響はないのかお聞かせください。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  阿部産業部長。 ○産業部長(阿部英治君) 先ほど市長もお答えいたしましたけれども、少なくとも貨物については、7月ということを比べますと、対前年、大きな変化はないということになっておりますが、ただ、クルーズ客船利用される方、特に韓国からの方が少なくなっております。こういった点が、やはり境港を含め周辺の観光を中心とした経済へ悪い影響を与えてるというふうには感じてるところであります。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  永井議員。 ○8番(永井 章君) このDBSクルーズ社により日韓ロなど3カ国の交流が始まって以来、始まった機に、第19回鬼太郎カップが、このごろ駅伝競走も開催予定ですけども、このようなことに対してスポーツ関係に影響はないのでしょうか、お聞かせください。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  黒崎生涯学習課長。 ○生涯学習課長(黒崎 享君) 教育長にかわってお答えします。  日韓ロ駅伝競走大会の今年度の出場の御質問でございますけれども、先般、韓国側から、ことしは参加しないという回答を得てるところであります。理由として言われたのは、出場する選手、希望する選手がいないというような理由でしたけれども、今の日韓関係の影響が出てるかどうかというところの言及はなかったというふうに担当する課から伺っております。以上です。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  永井議員。 ○8番(永井 章君) 非常に今まで日韓ロの選手方が、またその選手の中には女性を交えた駅伝など、特に国内では見られない駅伝競走も進んでまいっております。残念ですけど、やむを得んのかなというふうに思います。  また、2つ目に、育てたこの道で、竹内南海岸に貨客船ターミナルが来春に開港予定ではございますが、日韓関係の影響で、島根県のチャーター便、クルーズ船がキャンセルになったというふうに聞いておりますが、この来春の貨客船の開通には影響はないでしょうか、お聞かせください。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  阿部産業部長。 ○産業部長(阿部英治君) 来春4月以降には、新しいフェリーターミナルが完成するというふうになっております。これはDBSクルーズフェリーを初め世界からクルーズ客船が寄港するターミナルになるわけですけれども、現在のところ、DBSクルーズフェリー等による影響があるというふうには聞いてはおりません。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  永井議員。
    ○8番(永井 章君) いろいろ各近県の状況を見ますと、それが影響をしないかなというふうに心配もしております。  入港客数がふえて、今後のクルーズ客船の受け入れ体制ですが、どのような格好で進んでいくでしょうか、まだお考えでないでしょうか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  阿部産業部長。 ○産業部長(阿部英治君) クルーズ客船のもてなしにつきましては、入港時あるいはお見送りの体制について、中海圏域市長会、こちらのほうが中心となって、おもてなしをしております。松江市、出雲市、そして安来市さん、米子市さん等と連携をしながらおもてなしをして、日本の独特の地方に伝わる文化等をお伝えをしながらおもてなしをしておるとこでありまして、引き続きこの体制を強化し、日本に来て、境港に来てよかったなといったおもてなしの体制を継続して行っていきたいというふうに考えております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  永井議員。 ○8番(永井 章君) ありがとうございました。  次に、漁港について伺います。本市に水揚げする漁場において、大和堆や隠岐の島周辺での安全操業に問題はないのか。カニかご解禁となり、ベニズワイガニ日本一を目指し、出漁式をせんだって開催されました。1月には、境港を拠点とするカニかご漁船がロシア警備艇に拿捕された事件もありました。大切な漁場である日韓暫定水域での安全操業はどのようにお考えでしょうか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  阿部産業部長。 ○産業部長(阿部英治君) 関係者にお伺いいたしましても、この排他的経済水域、ここにおける韓国漁船等の実効支配というんでしょうか、そういったものが大変大きなトラブルの種になっておるということはよく聞かれるところであります。これにつきましては、私どもも県を通じて国へ、安全操業の秩序が確保されるように求めているところでありまして、引き続き国に要請をしてまいりたいというふうに思っております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  永井議員。 ○8番(永井 章君) この韓国との日韓関係の深刻化は大変厳しいものが見受けられます。また、この当市において、3つの港を有し、空、海の航路、または漁業といった道が本市にとっては非常に欠かせない道であろうと、3つの港であろうと考えます。中海・宍道湖・大山圏域の方々と十二分に横のつながりを捉えて、安全操業、安全運航、または港の発展が進むようにお願いをいたします。この件はこれで終わります。  続きまして、農業振興一般についてお尋ねをします。  農業問題は、営農者の高齢化や後継者不足で耕作放棄地や荒廃地がふえてきております。また、排水路、側溝管理など問題もふえてきておりますが、幸い本市には、若手農業者や各種団体などの方々による白ネギ栽培を主として、農地の確保や後継者の育成について、農地確保のために新しく給食センター南側、県道東側に造成地が完成をしております。浜の特産白ネギのブランド化、安定供給し、安定営農を図る上、水はけのよい畑地が求められています。  そこで、今までも多くの方々の側溝、排水問題を提起してこられましたが、きょう、第二中学校交差点北東部に位置する農地排水路と耕作造成地の側溝管理状況及び計画についてお聞きします。  次に、市民農園の利用状況と倉庫計画の管理について。市民農園につきましては、平成25年6月定例会にもお尋ねしましたが、利用者の方々を見ますと高齢者の方が多く、野菜や花などを栽培しておられます。やはり農園への、くわ、肥料などを自転車に積んで農園に通っている人を見受けます。長く使用され多くの方に利用していただくために、その後の利用状況と倉庫など計画はどのようになっているかお聞かせください。 ○議長(柊 康弘君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 農業振興一般についてお尋ねをいただきました。  第二中学校交差点北東部に位置する農地の排水路と造成地の側溝の管理状況及び計画についてであります。  第二中学校交差点の北東部にあります農地の排水路や側溝の状況といたしましては、排水機能の低い区間があるために、農地の水はけの悪さや、大雨時の道路一部冠水などの要因となっております。このため本年度の農地耕作条件改善事業では、農地造成に加えまして造成地周辺の排水機能を改善するために、五ヶ井手川への排水路新設を含め検討しているところであります。  なお、排水路管理につきましては農業者が行うことを原則としておりますが、人力での清掃が困難な箇所等につきましては市が清掃を実施するなど、農業者と連携、協力して取り組んでいるところであります。  次に、市民農園の利用状況と倉庫計画などの管理についてであります。  市内3カ所の市民農園の利用状況につきましては、中野市民農園が60区画に対しまして47区画、竹内市民農園が42区画に対して32区画、中浜市民農園が72区画に対して42区画でありまして、全体で174区画中、約7割の121区画の利用となっております。  市民農園の倉庫につきましては、以前から中浜市民農園のみに設置しております。平成25年度に議員からの質問を受けまして検討した際には、竹内市民農園では利用者アンケートの結果、資材や肥料の管理が困難でトラブルの原因になるおそれがあるとの御意見や、ごみ置き場になりかねないため必要ないとの御意見が多数であったことから、倉庫の設置を見送ったところであります。中野市民農園につきましては、当時ほぼ全ての区画が利用されておりまして、倉庫を設置するスペースがなかったことから見送った経緯がございます。中浜市民農園の倉庫が老朽化していることと、各農園の利用者に高齢の方が多い状況を踏まえまして、改めて各農園利用者の皆様に御意見を伺いながら、倉庫の更新や新設について検討してまいりたいと思います。以上です。 ○議長(柊 康弘君) 追及質問がございましたらどうぞ。  永井議員。 ○8番(永井 章君) 初めの質問させていただきます。農地の排水路は、農作物を生産する上で、水はけのよい畑地を維持するため不可欠なことであると思っております。排水の管理、その機能は十分に果たしているでしょうか。まずその辺をお聞かせください。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  阿部産業部長。 ○産業部長(阿部英治君) 議員御指摘のとおり、畑の栽培、特にネギの栽培につきましては、排水がとても大事なことだというふうに認識しております。ただ、一部の圃場におきまして、やはり水路の側溝が詰まっておったりとか傾斜の問題等もありまして、一部排水が十分でないという圃場があるということも理解はしております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  永井議員。 ○8番(永井 章君) 答弁にもございましたが、とにかく二中交差点の北東部に位置するところですね、もともと五ヶ井手川がありますけど、五ヶ井手川は用水と聞いております。中に、もとの上道の交差点から誠道の竹内停車場線までは2本ほどの大きな西東の川、側溝があります。用水ですので、あそこから畑地あるいは田んぼに用水を入れるところは建前ではございますが、今の造成地の横のほうに、側溝のまだ横に、畑の横のほうに大きく掘り起こされております。これは年中そこの水がなくなったことはありません。反対に、用水を要するときには油圧式の弁がございますし、排水路にしてもいいじゃないかというふうに思っております。先ほど答弁で、何か検討するということでございますので安堵をしておりますが、現在の五ヶ井手川と真ん中の県道との間の五ヶ井手川の畑の人に聞きますと、非常に今まではできるまではよかったけども、あの中央の道に行くに従って湿地のようになって作物ができないというふうにお聞きしました。その点は御存じでしょうか、お聞かせください。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  阿部産業部長。 ○産業部長(阿部英治君) 確かに産業中央線、これに伴いまして深田川のほうへの排水が少し違ってきているなと、悪くなってきているなということはよく聞くところであります。そういったことを踏まえて、五ヶ井手、用水路ではあるんですけれども、こちらのほうへの排水ということを、五ヶ井手を使っておられる方の耕作者の方の意見も含めてお伺いをしながら、排水のほうを検討していきたいというふうに考えております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  永井議員。 ○8番(永井 章君) 先ほど本文にも述べましたが、造成地はなるほどきれいになってきています。ただ、道が通ってるところは、県道と真ん中の筋になりますところの真ん中辺が、雨の降ってないときでも常に水が浸水してる状態だと、確認もしていますし、そこの人もおっしゃっております。  それから、今の同じ畑でも、非常に上下に行っても道があるとこは高いんですね、その側溝があるとこは高いんです。側溝がないところは低くなって、やはりどうしても水はけが悪いという格好は続いております。こういうようなことをやっぱり地域の人に聞いてみますと、本当にまたこれは放棄地にされるんじゃないかなというふうに思うときに心配をしております。先ほど答弁ございましたように、造成地をされる場合にはぜひとも排水や側溝の整備から始めていただきまして、現在の畑地が耕作放棄地や空き地にならないような、以前のようにできるように側溝整備から始めていただきたいなというふうに思っております。  そういうことで、今、市長の答弁でお聞きしましたように、そういうほうもあわせてやるということでございますので、安堵してるとこでございます。どうぞ畑地を耕作放棄地や荒廃地にならないような施策もあわせてお願いしたいと思います。  以上で終わります。ありがとうございました。 ○議長(柊 康弘君) 永井章議員の質問はこれまでといたします。 ◎休  憩 ○議長(柊 康弘君) ここで休憩いたします。再開は午後1時55分といたします。        (13時42分) ◎再  開(13時55分) ○議長(柊 康弘君) 再開いたします。  引き続き各個質問を行います。  次に、長尾達也議員。 ○13番(長尾達也君) 質問に入る前に、今般の台風13号、15号によって被害に遭われた方々、お見舞いを申し上げますとともに、一刻も早い復旧を期待して質問に入ります。  日本共産党の境港市議団、長尾達也です。通告に従い、2つの問題について市長に質問します。  一つは、8月に市内で起こった停電への対応についてです。ことしの8月も、命の危険と言っても大げさでない猛暑が続き、連日、不要な外出は控え、冷房をつけるなど十分気をつけるよう注意がされました。  そうした中、8月11日、福定町で停電が発生しました。日中の一番暑い時間帯です。地域には、高齢の親を自宅で介護している家庭が何件もあります。寝たきりの高齢者を抱えたお宅では、すぐ中電に電話をしましたが、停電ではありません、数件から申し出が来ています、原因を調べるために職員を派遣したところです、後で携帯に電話しますという返事でした。そのお宅では、発電機を動かして扇風機をつけ、氷の塊を買ってきて冷やしてしのいだとのことです。他の家庭では、中電に電話したが、いつ復旧するかわからず、福祉施設に電話。クーラーのきいたところならどこでもいいので、少しの時間置いてくれませんかと頼んだが、契約がされていないので受けられませんと断られ、仕方なく主人と2人で、寝たきりの親を車椅子に乗せて家の外の風通しのいい日陰で、氷で首の周りを冷やして水に足をつけるなどして頑張ったとのことです。また、中海テレビに電話したり、テレビやクーラー、配線の状況を見てもらうために電気屋さんに来てもらったというお宅、子供をとめている車に乗せて、冷房をつけて時間を待った方々など、さまざまです。何が原因でどれだけの規模で停電が起き、いつ復旧するか情報がない中で、みんな不安な時間を過ごしてきました。夕方5時過ぎ、やっと電気が復旧しました。  聞くところ、9日にも市内で停電があったとのことです。市全体ではなく数時間の停電で被害も少なかったとは思いますが、小さな備えの積み重ねが大きな事故の教訓にもなると思います。  そこで伺います。9日、11日、どの地域でどれだけの時間停電したのか、停電の原因は何だったのか、中電と市の対応はどうだったのかお聞かせください。  今度の経験から、次のことが必要だと考えます。一つ、事業者の対応についてです。停電が起きないよう日常の対策をしっかり行う、事故が起きたら復旧に努め、広報車などを出すなどして、住民に復旧の取り組み、復旧のめどなどを知らせる、情報があれば住民も安心し、それに見合う対策も立てられます。  2つ目、市は今回のことを踏まえ、事業者に以上のことを含めて必要なことを申し入れるとともに、状況に応じて公共施設や公民館、地域の会館などを緊急時の一時避難所として活用できるようにする、また、福祉施設などに可能な限り協力し対応してもらえるよう申し入れていただきたいと思います。市長の見解をお聞かせください。  以上、1問目でございます。 ○議長(柊 康弘君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 長尾議員の御質問にお答えをいたします。  8月に市内で起こった停電への対応についてであります。9日と11日、どの地域でどれだけの時間停電したのか、原因は何だったのか、中電と市の対応はどうだったのかということであります。  9日は、上道小の周辺地域におきまして約460戸、市内事業者の高圧受電設備の不良に伴う波及事故が原因で午前8時57分から10時19分までの間、11日は、福定町を中心とした地域におきまして約140戸、高圧線の断線が原因で午後2時48分から5時17分までの間、停電が発生したと伺っております。  市の対応といたしましては、中国電力からの放送依頼に基づきまして、該当地域に対して防災行政無線での放送を実施しております。その際、中国電力には早期の原因特定と復旧に努めていただくことを依頼したほか、境港警察署、境港消防署に対しても情報提供を行い、必要に応じた対応をお願いしたところであります。  次に、事業者は、停電が起きないように日常の対策をしっかりと行って、停電が起きたら復旧に努め、住民に復旧に向けた取り組み状況やめどを知らせるべきであると、また、状況に応じて公共施設や公民館、会館等を緊急時の一時避難所として活用するとともに、福祉施設には可能な限り協力し対応してもらえるよう申し入れてはどうかということでございます。  事業者に対しましては、停電時には復旧に関する詳細な情報提供をお願いしているところでありまして、防災行政無線での放送では、可能な限り具体的な復旧見通しもあわせてお知らせすることとしております。また、避難所等の活用につきましては、季節にもよりますが、長時間の停電が予想され避難が必要とされる場合は、民間の福祉施設ではなくて、まずは公民館などの公共施設を優先的に活用するように考えております。以上です。 ○議長(柊 康弘君) 追及質問がございましたらどうぞ。  長尾議員。 ○13番(長尾達也君) 私も今回の停電を通じて、停電ということが命にかかわる問題にもなりかねない、そういう性質のものだということを身にしみて実感をしました。市長が答弁で言われたような、そういう立場で市としても対応をしっかり行っていただきたいというふうに思います。  2つ目の質問に移ります。2つ目の質問は、島根原発2号機の再稼働、3号機の新規稼働についてです。  早ければ来春にも島根原発2号機の適合性審査が終了し、各自治体が稼働の是非に対する判断が迫られることになります。私たち日本共産党市議団は、8月24日から26日にかけて、米子市議団、日南町議とともに、原発事故に見舞われた福島県に視察に行ってまいりました。原発事故から8年たった現在、被災地の復興、なりわい、住民の生活がどうなっているかをこの目で見、聞き、もし島根原発で同様の事故が起きた場合、境港はどうなるかを検証するためです。  福島県のなりわいの基礎になってきた農業、林業、漁業、観光業は壊滅的な打撃を受けましたが、8年たった今でも農業生産出荷額は2010年度比で88.8%、林業は80.6%、教育旅行は68.7%、漁業に至っては43.6%で、事故前の水準に戻っていません。中身は数字以上に深刻です。農業は、全ての農産品について放射能の残留検査を徹底して行い、基準以下のものは市場に出さない。福島産は安全だと頑張っているが、値段、売れ行きとも厳しい状況が続いている。漁業はいまだに試験操業の段階で、福島産のブランドでは売りに出せず、安く買いたたかれ商いにならない。いつ再開できるか、続けていけるか心配と言われていました。  原発事故から8年たってもいまだに誰も帰れない帰還困難地域が、お配りしている資料のとおり7市町村で337平方キロございます。境港の11.6倍、東京都の23区の55%あります。帰還宣言が出された地域でも戻る人は少なく、戻らない、戻れない人が75%以上います。また、戻った人は圧倒的に高齢者が多く、青年、特に子供は極端に少なく、資料にあるとおり、再開した10市町村の小・中学校の生徒は現在736人。2010年の8,390人に比べ8.8%です。  福島の現状からも、島根原発で同様な事故が起きれば、漁業、観光業を重要な基幹産業としている、そして原発から全域が25キロ圏内にある境港が壊滅的打撃を受けることは明らかではないでしょうか。島根原発の2号機の再稼働、3号機の新規稼働はあり得ないと考えますが、市長もそう思われませんか、見解をお聞かせください。  次に、福島の経験を踏まえ、住民避難について伺います。  お配りしている資料は2011年の放射能汚染マップです。福島駅は、第一原発から62キロ。福島市は県庁所在地で県の中枢ですが、2号機、4号機が爆発した3月15日には、一時20マイクロシーベルトの放射能が観測されました。これは国の除染基準線量の87倍です。そんな中、ピークには福島市から7,500人が市外、県外に自主避難しています。中心地が第一原発から42キロのいわき市では、事故後、一大パニックになり、人口の6割に当たる18万人が避難をしました。原発からどれだけ離れた人がどこに避難すればいいかは、事故とそのときの気象状況によって決まる、30キロ圏までは避難計画の策定を義務づけるが、それ以上は義務づけない政府の方針は、福島の事故を踏まえていない、日によって風向きが違い、避難にSPEEDIを使うべきだ。これが福島の教訓であり、声です。市長はこの考え方をどう思われますか。  西風が年間を通じて少なくない境港の場合、西風に乗って放射能が拡散することを前提にした、また、30キロ圏外であっても米子市民の大半が避難することも考慮に入れた避難計画を立て、計画を実行するための障害を明らかにし、実効性あるものにすべきだと考えますが、いかがですか。市長の見解をお聞かせください。  以上、2問目の質問です。 ○議長(柊 康弘君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 原発事故から8年、福島の経験からも原発の稼働に反対をということであります。島根原発で同様の事故が起きれば、境港市は壊滅的な打撃を受けることは明らかである、原発再稼働はあり得ないと考えるがどうかということであります。  国の第5次エネルギー基本計画における電力供給につきましては、安定供給、低コスト、環境への適応などをバランスよく実現できるエネルギーミックスの実現を目指すとしております。その中で、原子力発電につきましては安全性の確保を大前提に、エネルギー需給構造の安定性に寄与する重要なベースロード電源と位置づけられておりまして、原子力規制委員会が科学的、技術的に審査し、新規制基準に適合すると認めたものは、その判断を尊重し、地元の理解を得ながら再稼働を進めるというのが政府の方針であります。  本市といたしましては、原子力規制委員会の審査に合格した場合、国と中国電力から原子力発電所の安全性や稼働の必要性などの説明を受け、市議会や市民の皆様の御意見を伺いながら、鳥取県、米子市と連携して検討したいと考えております。  次に、福島の教訓から、日によって風向きが違うので避難にSPEEDIを使うべきだと、どう思うかということであります。  現在の原子力災害対策指針では、住民への放射線の影響を最小限に抑えるための考え方として、原子力発電所の状況やモニタリングによる実測の放射線量を基準として避難等の防護措置を判断することとしておりまして、SPEEDIを防護措置の判断には使用しないこととされております。SPEEDIによる放射線量の予測につきましては、福島原子力発電所事故の教訓として、原子力災害発生時に、いつどの程度の放射性物質の放出があるかなどを把握すること及び気象予測の持つ不確かさを排除することはいずれも不可能であることから、SPEEDIによる計算結果に基づいて防護措置の判断を行うことは被曝のリスクを高めかねないと、このように伺っております。  次に、米子市民の大半が避難することも考慮した避難計画を立てるべきではないかということであります。  原子力災害対策指針では、福島の事故の教訓や国際基準を踏まえて、原発からおおむね30キロメートル圏内においては、原子力災害対策に係る地域防災計画や避難計画を策定することとなっております。現在、国と2県6市などによる島根地域原子力防災協議会におきまして、避難計画を含む原子力対策の充実に向け検討しているところであります。引き続き、国と2県6市などが連携をし、避難対策の検討を進めるとともに、防災訓練を繰り返し実施することによって避難計画の実効性を高めてまいりたいと考えております。 ○議長(柊 康弘君) 追及質問がございましたらどうぞ。  長尾議員。 ○13番(長尾達也君) 原発問題の1問目の質問への答弁でございますが、私は、国の考え方は当然存じております。国の考え方に基づいて市町村がいろいろ検討していると、それぞれがね、いうことは当然存じております。しかし、実際に事故が起こって被害が起こった福島県の状況をしっかり踏まえて各自治体が考えると、これは当然のことではないでしょうか。国の考え方があったとしても、境港は原発から100キロ以上遠くにあれば、これはまた考え方はいろいろあるでしょう。わずか17キロから25キロ圏内に境港の地域が全部あります。風向きは、年中西風とは言いません。しかし西風が、強い風が吹いてる期間が、この境港で実際に年間を通じたら少なくなく起こってると。これも、誰も否定できない事実です。そうであれば、もし、原発で事故が起こらないという保証は誰も言えないわけですから、中国電力でもそのことは言えないわけです。事故が起こった場合の対策をしっかりとる必要があると。だから避難計画をつくりなさいということにもなってるわけですよ。  そうであるなら、福島の実際を踏まえて、今、私たちが考えるべきではないんでしょうか。福島で起こってることは度外視をして、境港市は国の方針どおり考えたらいいんだと。それではね、境港の市民の命と暮らしに責任を負う自治体とは言えないと思いますよ。本心はそういうふうには思っておられないと思うんですけど、漁業や観光業を文字どおり基幹産業にしてるわけです。その境港の漁業が壊滅的な打撃を受ける、境港ブランドはもう通用しない。試験操業をやって放射能がゼロというのもありますよ、魚の大半がそうです。しかし、福島産ということで魚を売ろうと思ったら売れない、安くたたかれる、商売にならないということで、試験操業しかできないわけですよ、今。8年間漁業ができない、8年以上漁協ができなくって、どうやって漁業の後継ぎをできるのか、本当に漁業が続けていけるかどうか、福島の漁業の担い手の人は心配しておられます。当然のことですよ。高齢化してる人たちが漁業に携わってるわけです。誇りを持って仕事をやりたいと思ってるわけですよ。それが津波や地震だけなら復旧はできるんです。原発事故が起こってるから、いまだに試験操業さえ、そこまでしかできないわけです。そういう状況に境港が置かれる可能性があるわけでしょう。水木ロードに誰も人が来れない、来ない。そういう状況に陥るわけですよ。
     この浪江の地図も含めて出しましたけど、これ帰還困難区域、要するに一人も帰ることができない地域です、これは。帰ったらだめな地域、これがこの縦の地図ですよ。20キロ圏どころか30キロ圏を超えたところまで、浪江町でいえばそういうことになってるわけです。境港に人が一人も帰れないような、そういうことになる危険がゼロとは言えないわけですよ。そういうことになる可能性があるとしても、国の方針どおり考えてやるんだと。私は、その事実でもって今自治体が検証するということが一番大事だというふうに思いますよ。市長の考え方を聞かせてください。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 何も福島の現況を度外視をして考えるなんてことは、誰も考えてないことであります。私も思っておりません、そんなことは。私もかつて福島の原発事故あったところを、視察に行きました。その現状をつぶさに私も把握して帰ってきてるところであります。  そして、今答弁を申し上げましたが、新たな新規制基準、これに基づいて科学的あるいは技術的な専門の立場から、規制委員会、適合するかどうか今審査をしてるところであります。それで、国の方針は、考え方はあります。これは先ほど申し上げたとおりであります。しかしながら、私どもは、この原子力に関してそういった専門的、技術的な知見を有してないわけであります。そういった点で、鳥取県ではそういった専門家を配置をして、その局面局面で、関係する米子市、境港市、連携をして専門的な立場から御意見を伺って判断をしてきてるところであります。  先ほど申し上げたとおり、規制委員会の審査に合格ということになっても、直ちにゴーということではないわけであります。市議会や市民の皆さんの御意見や、鳥取県の専門的な立場、あるいは米子市ともしっかり連携をしてこのことに結論を出していきたいと、こう申し上げたところであります。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  長尾議員。 ○13番(長尾達也君) 福島の人の状況を度外視をして考えてはいないと、これは当然のことだと思います。規制基準に、しかし、合格したとはいえ安全とは言えないというのは規制委員会の元委員長の言葉です。安全とは言えない。新しい基準に合格をしてるというだけで、安全とは言えない、事故が起こらないとは言えない。これが見解です。市として、私は主体的に今の福島の現状を見て検討をしてほしいとお願いをしておきます。  避難計画について聞きます。SPEEDIの写真をつけておきましたが、これは事故後のある瞬間の放射能の拡散の状況です。これでも、御存じのように、ある日には北から南に風が吹いて、東京のあたりで水道水に高い水準の放射能が検出された。静岡でお茶に放射能が付着したというようなニュースがありました。ある日は北から南風、ある日は太平洋側に向かって、海に向かって風が吹いた。しかし、この日は風向きが違っているんです。質問でも言いましたが、3月15日に2号機と4号機が水素爆発を起こしました。その日も同じようにこういう風でした。こういう風になると、62キロ離れた福島市がホットスポットになっているんです。その日に放射能が飛んできた、みぞれが降った、福島では高濃度の放射能が検出されております。福島市の人も7,500人避難した。もっとあれはいわき市ですよね。北から南の風が吹いた。ちょうどいわきは、ここに書いてあるように第一原発から南です。そこに放射能が降ってきた。だからまちはパニックになった。人っ子一人おらないような大通りができた。トラックも入らない、バスも入らない、要するに輸送する手段のトラックも入ってこれないような状況があったと。そして6割の住民が避難したということなんですね。  浪江の2つの悲劇というのがあります。浪江は津波で、ある地域が襲われました。津波で襲われた、その被災者を救援すべく構えておったところに原発事故が起こった。救援どころじゃなくって逃げろということになって、助けるべき命が助けられなかったというのが1つです。そして逃げたところが、浪江の一番放射能が高い北のほうに逃げた。浪江から第一原発で言ったら一番遠いところです。遠いところに逃げたら大丈夫だろうということで逃げた。そこが一番放射能が高かった。だからまだ避難所へおって御飯食べていろいろしようかというときに、また避難指示が出て避難をせざるを得なかった。避難の途中で多くの人を亡くした。大変な状況をつくってしまったというような状況が起こっております。ですから、その避難は、福島の人が言うように、そのときの事故の状況と気象状況によって判断をしなければ、机上の計画だけでね、実際そういう場面になったときに通用するかというふうに言えば、通用しない場合があるということです。  ですから、私は今持っている計画は当然存じてますよ。しかし、西風が吹いた場合の避難計画を検討しないでいいのかというのが1つです。いろんなあれは予想して計画を検討しなければならないんじゃないかというのが1つ。西風の場合を考えた場合、船での避難というのは考えられますか。飛行場を使っての避難というのは考えられますか。考えられません。今の計画でもそうですけど、米子の市民は14万何千人でしたか、8,500人かな、そのうち30キロ圏内というのは計画を4万人足らずですよ。4万人に足りません。なら、11万人の米子の市民の人、30キロ圏外です。米子の市民が避難しませんか。そんなことを考えて避難計画をつくったら、全く私たちは大変なことをすることになりますよ。だからそういう場合を想定をしてどうすれば安全に避難ができるのか、これは市としても検討する必要があるんじゃないかというふうに思いますけど、市長はそう思われませんか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 避難計画については、市単独でいろいろ検討を考えるということではなくて、この島根原発周辺の特に6市、これと連携をして広域的な、今おっしゃったような問題の残りの10万、11万の市民の皆さんが動いたときには、全体の避難計画どうなるのかとか、そういったことも詰めながら、協議をしながらより実効性のあるものに、これから少しずつであるかもわからないが実効性のあるものに高めていく、そういった取り組みが必要であると、これは認識しております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  長尾議員。 ○13番(長尾達也君) 西風の場合の避難計画というのを市は考えておられますか、検討されておられますか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  藤川防災監。 ○総務部防災監(藤川順一君) 市長にかわってお答えします。  西風に対する避難計画ということでございますが、先ほども市長が答弁したとおりですが、実際に避難に基づく防護措置については、モニタリングによる実測の放射線量を測定して、その数値を超えた地域に限定して避難を行うという計画でございます。ですので、実際に今、境港市、米子市方面で13のモニタリングポストございます、固定、可搬も含めてですが、あとそのほかにも測定器を積んでいる測定車、これが4台ございますので、もしもですが、万が一事故が起こった場合には、実測の数値から判断をするということでございます。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  長尾議員。 ○13番(長尾達也君) 事故が起こったときに実測の数値に基づいて行動するというのは当然なんですよ。避難計画を今つくっているでしょう。しかし、西風の場合の避難計画は発表されておりませんね。それを検討する必要があるんじゃないか、市は検討されてますかということを聞いているんです。計画ですよ、それも策定を、つくって発表しているとは思ってませんよ。市としては内々でも検討しているのかということを聞いているんですよ。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  藤川防災監。 ○総務部防災監(藤川順一君) 西風についての避難計画ということですが、先ほども申しましたように、避難計画については実際にモニタリングによる実測ということでございます。また、殊さら長尾議員さんは西風、西風と強調されておられるようですが、これ平成24年に実際にシミュレーションを行った経過がございます。御存じだと思いますが、このシミュレーションにおいて1年間、毎時になりますので、8,760のデータをもとに風向、風速とか降水量のデータを入れまして、そのシミュレーションを国のほうが行っております。この中で、境港市、これは島根原発から真東になります。真西の風、これについては意外と少なく、全体の約6%という形の報告が出ております。風、風向ですので、これがこのまま境港市の風向の、風向きに値するかというと、100%そうではないとは思うんですけれど、西風については6%という形で、実際の感覚よりはかなり少ない風向頻度となっているところでございます。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  長尾議員。 ○13番(長尾達也君) 2011年の3月11日のSPEEDIによる気象庁が内々で情報を入れることができる風は、西風でした。境港市のほうに原発の事故があったときに、風は吹いておりました。島根大学の先生がそれを発表しております。  いろいろ言いますけど、西風が強く吹いているというのは、それはもう皆さん、御存じでしょう。私も朝5時ごろ走ったり、自転車をこいだりいろいろしてますけど、冬はやっぱり西風ですよ。こういう日に原発の事故が起こったらえらいことだなというふうに思いますよ、実感してますよ。これはどうしようもない事実なんですから、そういう場合を想定した避難計画というのは、少なくとも市は検討してなかったら、訓練いろいろやってもその場合に役立たないじゃないですか。違いますか。  私は少なくとも責任ある市としてはね、内々にでもそれは検討すべきじゃないかというふうに思います。それで当然ね、他市との関係もあるでしょう。しかし、これはね、福島のいわき市の市長がとった態度ですよ。11日に事故が起きました。13日に市長は、5,775人に自主避難を出しました、要請しました。15日にも自主避難に要請しております。それはいろいろあったとしてもね、関係が、とりあえず放射能に汚染されないように市民を避難させなきゃならんわけですから、ですからそういういろんなことを市としては考えて、ちゅうちょなく避難が必要な場合は避難をさせるという態度をね、とらなかったら、よそを、国がまだ避難指示を出してない、あのときも国の指示というのは物すごく後でした。そして記者会見やった人は、今すぐ逃げる必要はないということを繰り返し言われてました。だから避難が全体としてはおくれたわけですよ。いろんなことを考慮に入れて市としては当然検討すべきだと思いますよ。今のまんまで言えばね、そういう本当に実効性がある避難計画で、この計画どおり訓練して実証性上げて大丈夫かというふうに言えば、残念ながらそういうことにはなってないということを申し上げ、ぜひとも市としてはね、そういうことも考慮に入れた避難計画を計画してほしいと、検討してほしいということを申し上げて、私の質問を終わります。 ○議長(柊 康弘君) 長尾達也議員の質問はこれまでといたします。 ◎休  憩 ○議長(柊 康弘君) ここで休憩いたします。再開は午後2時50分といたします。        (14時39分) ◎再  開(14時50分) ○議長(柊 康弘君) 再開いたします。  引き続き、各個質問を行います。  次に、足田法行議員。 ○12番(足田法行君) こんにちは。公明党の足田法行でございます。私見を交えながら通告どおり質問させていただきます。市当局におかれましては、誠実な答弁をお願いいたします。  テーマ1、移住定住対策としての関係人口施策と水木しげるロードの振興策について質問します。  1項目めは、近年、都会に住む若者の移住に関する意識が変わってきています。2014年の移住に関する意向調査によれば、既婚世帯で東京圏から移住する予定または移住を検討したいと思っている人は約4割という結果が出ました。2017年の都会の20代、30代の既婚男女のアンケート調査では、移住を検討するきっかけとして子育てを上げる声が女性に多く見られています。移住先で重視する仕事の条件としては、まちづくり会社等の仕事、子育て関連の仕事、観光関連の仕事など、具体的な仕事の種類を選んだ人が多く、勤務時間にとらわれない仕事がしたい18.8%、小さな会社でもよいのでやりたい仕事をしたい16%など、理想とする仕事のスタイルや仕事内容を追及する傾向も見られました。  移住に関心を持ちつつ移住に至らない要因については、移住先では求める給料水準にない、移住先では専門性を生かせないなど仕事関連が48.4%と最も多く、移住後の仕事に対して不安を感じていることがわかった。また、田舎の人間関係が不安といった人間関係関連のカテゴリーも44.2%と、多くの人が移住先のコミュニティーとのかかわり方に不安を感じている。さらに、どこから手をつけていいのかわからないなど、情報不足関連も34.8%ありました。  そこで、本市への移住に関しての情報提供や関係人口をふやす施策など、移住定住対策はどう進んでいるのか伺います。  2項目めは、将来的に人口増加が望めない中でやることは、まず関係人口をふやしていくことだと思っております。関係人口をふやす方法の1つとして提案したいと思っております。  水木しげるロードの持続可能な方法を、地域おこし協力隊ではなかなか難しかったですが、例えば、水木しげるロードにぎわい創出プランを都会の人たちや外国人留学生や境港の人が交流する場として、古民家を再生した妖怪屋敷で語り合う場を設けるのはどうでしょうか、伺います。以上です。 ○議長(柊 康弘君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 足田議員の御質問にお答えをいたします。  移住定住対策としての関係人口施策と水木しげるロードの振興策についてお尋ねをいただきました。  初めに、本市への移住に関しての情報提供や関係人口をふやすなど、移住定住対策はどう進んでいるのかということでございます。  本市の移住に関する情報提供といたしましては、ホームページに定住促進のメニューを設け、本市の支援施策や就業支援情報、定期借地権制度等、幅広く掲載をしております。また、移住定住パンフレット「イキイキ暮らし境港市」を作成し、相談会等でも配布しております。そのほかにも、鳥取県西部9市町村から成る鳥取県西部地域振興協議会では、平成28年度から鳥取西部移住ポータルサイト、とっとりWESTを開設しておりますし、本年度には圏域版移住定住リーフレットを作成し、西部圏域が一体となって移住定住の促進に取り組んでいるところであります。  関係人口をふやす施策といたしましては、前年度ふるさと納税に御寄附いただいた方々へ、市の情報も掲載したふるさと納税返礼品パンフレットを送付しております。これは毎年各都市圏での県人会や、東京かしのは会の皆様にも御案内しております。  一方、本市への地元定着やUターンにつながるよう、郷土愛づくりの一端として小学生への地域学習や中学生への職場体験学習を通じて、ふるさと境港を大切に思う心を醸成してまいります。また、中海・宍道湖・大山圏域市長会におきましても、本年度から首都圏大学との圏域キャンパス事業や、島根大学・若者をともに育てるプロジェクトといった大学生と圏域を結びつける事業を実施し、関係人口をふやす取り組みを行っているところであります。このような取り組みを通しまして、関係人口の拡大を図り、移住定住につなげてまいりたいと考えております。  次に、関係人口をふやす方法の一つとして、水木しげるロードの振興策を都会の人や外国人留学生と境港の人が語り合う場として、古民家を再生した妖怪屋敷などを設けてはどうかということでございます。  都会に住んでおられる方や外国人留学生との交流といたしましては、昨年度、関西学院大学の3年生15名が水木しげるロードを訪れ、本市の観光施設の視察及び担当課職員と意見交換を行ったところであります。また、本年度につきましても、4月に外国人留学生80名を含む学生約300名が東京から訪れ、水木しげるロードの視察及び水木しげるロードの店舗の方々との意見交換を行ったところであります。今後もこのような機会を捉えて、都会の方を初めとした関係人口の拡大を図ってまいります。  なお、議員御提案の古民家を再生した妖怪屋敷につきましては、今のところ整備する予定はありません。以上です。 ○議長(柊 康弘君) 追及質問がございましたらどうぞ。  足田議員。 ○12番(足田法行君) 先ほどから移住定住対策に幅広い取り組みをしていることを紹介していただきました。そういった部分も大切ですし、空き家バンクというか、そういった部分の情報提供も必要かなと思っております。  私のほうからは、今回やっぱり関係人口に絞ってさらに質問させていただきたいなと思っております。本市を含む地方は、人口減少、高齢化により、地域づくりの担い手不足という課題に直面しています。そこで関係人口と言われる地域外の人材が地域づくりの担い手となることが期待されています。  平成30年度関係人口創出拡大事業モデル事業に採択された日野町は、日野町出身者を初めとした関係人口創出とつながる全国初のふるさと住民票登録制度を創設、現在、登録者は人口の1割に迫っています。登録者にはふるさと定期便を毎月送付し、町の情報提供を行っています。これからのビジョンとして、外から見た日野町に対しての意見等をまちづくりに生かしていく、また中・長期的には、ふるさと住民票登録者本人もしくはその家族などによる日野町への移住定住による人口の増加や、ふるさと納税による寄附金額の増加を見込んでいます。  令和元年度の関係人口創出拡大事業モデル事業には、鳥取市、八頭町、南部町が採択されています。本市でもいろいろな取り組みをされていると思いますが、さらなる一歩進んだ関係人口をふやす施策をこれからどのように考えているか、お伺いしたいと思います。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  築谷総務部長。 ○総務部長(築谷俊三君) 市長にかわってお答えいたします。  関係人口という新しい定義概念が生まれまして、交流人口でもない、定住人口でもない、将来の定住人口につながればということで関係人口という概念が出てまいりまして、関係人口に対する取り組み、そのモデル事業といたしまして、全国でいろいろ約30団体ぐらいの団体がモデル事業として登録されておられます。そのうち足田議員が先ほどおっしゃられた日野町については、その関係人口のモデル事業として、おっしゃられたとおり、ふるさと住民票などの登録促進を図るという格好で関係人口の増に寄与するよう努められていらっしゃるところでございます。  境港市といたしましては、先ほど市長がいろいろ答弁でるる申し上げたとおりでございまして、ふるさと納税を通じて納税返礼品パンフレットを送付したり、それから境港の東京かしのは会などや各種県人会などでパンフレットのチラシをお配りするとともに、小さな子供たちに対して職場体験事業であるだとか、それから地域学習などを通じて、ふるさと境港、地元のよさを子供たちに植えつけて、将来やっぱり学校に進学する際、一旦は出るけれども、また一旦は就職はするけれども、やっぱりふだん境港のことを思い出していただいて、将来的にUターンしていただくような、こういった取り組みを今やっているところでございまして、こういった事業が本当に小さな境港市だからできるという、非常に大変重要な施策だなと思っておりまして、今後もこういった取り組みを通じて関係人口の増加につながるようにしていきたいなと考えております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○12番(足田法行君) 日野町のふるさと住民票みたいな登録、日野町はいろんな同窓会とか、いろんな祭りとか、帰ってきたときにそういった呼びかけができるような体制も整えております。本市としても成人式とか、そういった場を設けながら、そういった関係人口の拡大をお願いしたいと思います。  先ほども言いましたが、東京圏から移住するまたは検討したいと思っている人は約4割いて、地域おこし協力隊にならないけど地方に興味を持っている人は多くいると。移住定住先進県の島根県は、ふるさと島根定住財団主催の事業で地域や島根に貢献したいけどすぐに移住できない、どうかかわればよいかわからない、そんなふうに思っている人に、しまコトアカデミーを開講し、島根県の先進的な地域を学び、実際に出かけて自分のかかわり方、コトの起こし方を見つける連続講座を行っています。島根県が人気雑誌「ソトコト」とコラボレーションして2012年から東京などで開催し、全国に注目されています。毎年15人程度の少数制で、これまでのアカデミーの卒業生80人のうち20人が島根県に来て起業して地域に変化を起こしています。都会では自然環境がよく、担い手が不足している地方こそ、自分からコトを起こし可能性が広がっていると思う人がふえております。  また、都会では、将来に備えて副業する人もふえています。副業ワーカーといいますが、そうした切り口で、本市でも仕事を持つワーキングホリデーなどの機会を提供して、そういった場を設けていくことも必要ではないかなと思います。御所見があれば伺いたいと思います。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  築谷総務部長。 ○総務部長(築谷俊三君) 先ほど御紹介していただいた島根県の事例なんか、先進的な極めて移住定住、関係人口の増加につながるような取り組みだと思います。今後の境港市とも注視しながら、研究課題とさせていただきたいと考えております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○12番(足田法行君) よろしくお願いいたします。  2項目めの関係人口創出の場について答弁いただきました。  さらに質問しますが、関係人口創出の場として例を挙げると、島根県浜田市、まちの真ん中にワーキングスペースをつくり、使われていなかった古い屋敷をリノベーションして、しまコトアカデミーの卒業生や地域のたくさんの人が交流し、影響をお互いに与えられる場所にしました。そこから生まれたものに県内の工芸品、食品をパッケージするセミオーダーの化粧箱、またオリジナルアウトドアブランドや、また尾道などと銀の道街道のイベントなどをされています。本市でも、人とのつながりが生まれる場所、楽しいことが始まる場所として多くの人が交流し、水木しげるロードや境港のことを考えられる雰囲気のあるスペース、関係人口の拠点、地域活性化の拠点をつくっていただきたいと思います。  後押しする国の支援策として、東京など首都圏1都3県から地方にUIターンして起業する人に、本市も6月補正予算で地方創生移住支援金1人当たり最大300万円の支給とありましたが、今どのような展開になっておりますか、伺います。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  築谷総務部長。 ○総務部長(築谷俊三君) まず、6月補正で行った移住定住につながる補助金でございますが、現時点ではまだ申し込みのほうの申請はございません。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○12番(足田法行君) こうした支援策を、本市のゆかりのある人に情報提供することも必要ではないかなと思います。さらに質問しますが、本市は現在、リニューアルした夜間ライトアップやアニメ放送の影響で水木しげるロードが大変にぎわっていますが、将来にわたって持続可能な地域をつくるためには、関係人口をふやし、さらに魅力ある境港をアピールしていければと思います。そのためには関係人口の拠点とともに、民間の力を結集していく、またコーディネーターといいますか、関係案内人といいますが、そうした人材を考えていただきたいと思いますが、将来的にはこのことに関してはどうでしょうか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  阿部産業部長。 ○産業部長(阿部英治君) 議員御指摘のとおり、水木しげるロード、将来的なにぎわいを継続していくためには、やはりいろんな人の意見を伺うということがとても大事なことだと思っております。かつて地域おこし協力隊ということで1名の方に来ていただき、鳥取県のほうに帰っていただきました。またそういったような形で協力隊員ということも考えておるんですけれども、なかなかロードの取り巻く人間関係というのも難しいものがございまして、今すぐにそういった人材ということが、協力隊であろうが、どういった形であろうが、すぐにお迎えするということはなかなか今のところでは難しいのではないかと思っておるんですけれども、将来においてはそういった方も必ずや必要だというふうには考えております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○12番(足田法行君) そういった意味で、やっぱりそういった場を設けることが一つのそういった人たちを呼び込むことになるのかなと私は思っておりますので、ぜひそういう拠点を考えていただきたいと思います。
     さらに、関係人口創出ということを考えますと、やっぱり市民とか、また水木しげるロードですと水木しげるのファン、そういった人たちのかかわりが欠かせないかなと思っております。そこで要望になりますけども、それぞれの商店街に合うような、かつ今、昭和のレトロの店になるように、やっぱりそういったアイデアの募集とか、レトロな品物、骨とう品などを市民から提供してもらうとか、そういうのはどうかなと思います。また、市民が誇れるようなロードの人たちや、妖怪ファン、水木しげるファンの参加のプロモーションビデオをつくるのはどうかなと思っております。いい宣伝になると思います。どうでしょうか、伺います。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  阿部産業部長。 ○産業部長(阿部英治君) 全国発信できるようなプロモーションビデオの制作をしてはどうかという御提言だと思います。これにつきましては、観光協会ですとか記念館等とも今後相談をしていきたいというふうに思っております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○12番(足田法行君) よろしくお願いいたします。さらなるというか、水木しげる生誕100周年を目指して、さらなる水木しげるファンを、また市民初め日本中、世界中につくっていただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。  テーマ2に移りたいと思います。テーマ2、積極的な外国人材の受け入れと多文化共生のまちづくりについて質問します。  1項目めは、鳥取県同和対策協議会が主催した人権・同和問題講演会&企業・市町村トップ人権セミナーに参加して、「多文化共生時代の外国人と人権〜新たな受入れ政策をふまえて求められる取り組みについて〜」の講演を聞きました。講演者のダイバーシティ研究所の代表理事である田村太郎氏は、阪神・淡路大震災において外国人への情報提供を機に、多文化共生センターを全国に5カ所設立した方でした。内容は、改正出入国管理法が本年度より施行されたが、遅過ぎたと。また、東南アジアの経済発展はすさまじく、出稼ぎに出るほどの人材の余力がなく、子供が生まれる数も減少している。東南アジアの人は、観光客として日本に来る人のほうが断然多い状況になっている。ベトナムの工場では、日本の中小企業より最新鋭の機械が並んでいるところもある。  日本の状況は、賃金も相対的に高くなくなっている。農業、水産業や製造業は技能実習生に頼っている状況で、3から5年で帰国し、在留資格の変更もできない。転職の自由もなく、最低賃金から必要経費を多く取られ、手取りが少ないなど技能実習生の処遇が悪く、人権上の問題があり、内外からの批判を受けていて改善が必要である。こうした内外の情勢の中、今回の改正では、労働力不足がこれからさらに見込まれるため、新たに特定技能という在留資格の項目を一つふやすことで、初めて外国人を労働者として受け入れることになり、労働力確保とともに、同じ業種、試験区分内であれば転職を可能としました。  特定技能者数は全国で7月末わずか20人と、これからの制度ですが、企業からするとまだリスクが高く、手を出しにくいとのこと。本市においても同じだと思いますが、水産業が基幹産業となっている本市にとって、現在の技能実習とこれから始まる特定技能の制度についての御所見を伺います。  2番目は、国は日本で就業する外国人が直面する課題に対して、外国人材の受け入れ、共生のための総合的対応策を策定して、予算が総額211億円つけられました。外国人材の適正、円滑な受け入れの促進に向けた取り組みと、外国人との共生社会の実現に向けた環境整備を推進することになっています。対応策を取り入れるのは自治体の判断であり、このことに関して本市は積極的に活用すべきと思いますが、御所見を伺います。以上です。 ○議長(柊 康弘君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 積極的な外国人材の受け入れと多文化共生のまちづくりについてのお尋ねであります。  技能実習と、これから始まる特定技能制度についてでありますが、特定技能の在留資格の新設によりまして、外国人材、企業の双方にとって日本在留の選択肢がふえたことは歓迎できることでありまして、制度を有効に活用していただきたいと考えております。  特定技能1号では、最大5年間在留できることから、経験や技能を持った外国人材の雇用が可能となり、人材不足解消の一助となることが期待される一方、同業種内での転職が可能になることで、賃金や利便性が充実している都市部に外国人材が集中することが危惧されます。  本市といたしましては、日本語教室や交流会などを通して市民との相互理解を深め、外国人が安心して生活できる環境を整えることで、境港市に来てよかったと思っていただけるような、そういったまちづくりに取り組んでまいりたいと考えております。  次に、国が推進する外国人材の受け入れ、共生のための総合的対応策を積極的に活用すべきであるということでありますが、本年2月より実施しております日本語教室は、国の外国人材の受け入れ、共生のための総合的対応策にある日本語教室空白地域解消事業を活用して取り組んでいるものであります。  予算措置の内容は、国や都道府県等が実施主体となるものも多いため、鳥取県と情報共有や意見交換を緊密に行い、今後とも本市の外国人材の受け入れ環境がよりよくなるように、鳥取県とも連携して積極的に取り組んでまいります。 ○議長(柊 康弘君) 追及質問がございましたらどうぞ。  足田議員。 ○12番(足田法行君) 市長のほうから、技能実習生と特定技能について答弁いただきました。  さらに質問します。先ほども言いましたが、東南アジアの労働力が、労働者の余力がなくなっている中で、やっぱり今までのように出稼ぎ労働者としての労働力補充と今までのように捉えていくのか、日本人とともに長く地域で働いてもらうのか、選択に迫られてくると私は思っております。  技能実習生制度が、多文化共生に関しては、本市がいち早く取り組んでいる外国人労働者との交流事業を、さらに母国の料理教室や地域の祭りなど本市の地域住民との交流拡大を考えていただきたいと思います。  また、市民への多文化共生講座も必要だと思います。外国人とのすみ分けの状態から、ともに暮らす共生の道を選ぶことも必要だなと私は思っております。我々も違いを受け入れ、ともに変化していかなければならないと思っております。  市民から気軽に声をかけられるような分け隔てない環境が必要で、こうした市民の意識というか、そういった部分に関しての御所見があれば伺いたいと思います。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  阿部産業部長。 ○産業部長(阿部英治君) 外国人材との共生社会を迎える中で、やはり境港市民の方の意識のほうも変わっていかなければいけないというふうに考えております。そういう中で、日本語講座というのを開設しておるんですけれども、この中でボランティアに当たっている方に、ボランティアミニ講座ということで、そういった講座も開設してボランティアの方にいろんな意識というんでしょうか、伝え方でありますとかそういった講座を持っております。引き続きこういった日本人の方を対象とした講座も続けていきたいなというふうに考えております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○12番(足田法行君) ちょっと視点を変えまして、外国人の方の支援についてさらに質問させていただきます。  昨年、鳥取県で暮らす外国人、在留外国人は4,605人、そのうち永住資格者は1,006人、特別永住者は、これは在日コリアンの人が多いですけども、863人、留学生が314人、技能実習生が1,575人、そのうち境港市で501人、そういうふうに在留資格の多様化、国籍の多様化、年代・世代の多様化が進んでおります。そうした外国人の方が年々増加しております。既に暮らしている人は、個人的にいろいろな悩みや問題があり、子供の教育、家や車のローン、結婚、病気、相続、墓のことまで、日本人以上に大変な思いをされています。これをどうサポートしていくのか。習慣、文化、制度の違いによる対応など、どう解決していくのか。  松江市にはしまね多文化共生総合相談ワンストップセンターができ、外国人住民の駆け込み寺として、気軽に立ち寄れる居場所としてサポートやコーディネートを行っています。米子には、鳥取県国際交流財団西部事務所があり、相談、日本語教室などされております。将来的にも本市にも相談窓口が必要かなと思っております。そうした、また多文化共生推進プランの策定も必要かなと思っておりますが、これに関して御所見を伺います。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  阿部産業部長。 ○産業部長(阿部英治君) 現在のところは、多文化共生に向けたプランづくりということは考えておりませんが、今後この多様な方、在留資格もふえていく中で必要なことではないかなと思っております。  そして専門窓口の設置ということであります。うちの中にも専門の部署を設けてはということではないかとは思うんですけれども、これにつきましては外国人材の方が直面される問題ごとに、例えばごみの捨て方でありますとか、交通安全の問題、あるいは医療の問題とか、そういった場面ごとに市の中の各部署が連携をして対応し、相談に乗っていきたいというふうに考えています。以上です。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○12番(足田法行君) よろしくお願いいたします。2項目めの外国人材の総合対応策の活用について答弁いただきました。この中の多言語音声翻訳システムなど、また生活就労ガイドブックなど、県と協力していち早く取り組んでいただきたいと思います。  さらに質問しますが、先ほどお話しされた境港日本語クラスというのがあって、市内の企業で働くベトナム人やカンボジア人など64名の外国人の方が参加し、ボランティアと一緒に生活にまつわる文化を勉強しながら日本語での会話を楽しんだそうですが、この成果、課題、今後の予定などあればお聞かせいただきたいなと思っております。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  阿部産業部長。 ○産業部長(阿部英治君) その成果でありますけれども、やはりボランティアの方、参加していただいた方が地域で生活されている外国人材の方と、こういった交流をされたということは大変大きな成果ではないかと思っております。この講座を経ても、あとまちで出会っても気楽に声をかけられたりとか、そういったことができるようになった一つのきっかけになったというふうに考えております。そうしたこの講座ですけれども、5回というのを一つの単位にしておるんですけれども、今年度につきましても、もう何回か開催できないかというふうに検討しているところです。以上です。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○12番(足田法行君) 技能実習生が500人ぐらいあって、意外と参加者が少ないという、この原因は周知がなかなかできないということ、この辺はどうなんでしょう、お伺いします。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  阿部産業部長。 ○産業部長(阿部英治君) 各受け入れ企業を通じて、各技能実習生の方に均等にお知らせをしておるんですけれども、ただ、技能実習生の方もいろいろと考えがございます。せっかくの休みなので買い物に行きたいとか、家でじっくり休みたいとかいう方もおられるようですので、そういった方もおられるので100%の参加率にはならないというふうには考えているところです。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○12番(足田法行君) どうしても技能実習生だとなかなか出稼ぎ感覚の人が多いのかなという、そういう話も聞いておりますので、日本語習得という部分での関心というのはどうなんでしょうか、ちょっとお伺いしたいと思います。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  阿部産業部長。 ○産業部長(阿部英治君) やはりこれ個人差というのは大変大きいところだと思います。中には日本語を習得してレベルを上げて帰りたいと、それが母国に帰ったときのやはり自分の就職条件の向上につながるということもおありのようでして、そういったことも念頭に置きながらやっぱり日本語に取り組んでおられる方もおりますし、やはりそれ以外の方、日本に来て日本の文化を楽しんだりとか技能実習、そういったものに重きを置いて帰られる方もおられます。個人差が大きいというふうに考えております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○12番(足田法行君) これからのことだとは思うんですけども、技能実習生というのはなかなか制限があって難しい部分がありますけれども、将来的に、外国人とともに活力ある地域づくりを進めている地域や企業がありますので、ちょっと紹介させてもらいます。  四日市市のある介護事業所では、リーマンショックで失業した地元の日系ブラジル人を採用して、自然なスキンシップや明るさから利用者に人気があり、利用者みずから手伝うようになり元気になっていると。外国人従業員の半数がヘルパー資格を取得しているという状況です。  また、京都のある酒造は、ベテランの杜氏の引退で酒づくりの危機に、イギリス人の杜氏に好きな酒をつくっていいとの条件で採用したと。酵母無添加の純米酒が成功して、海外での販売網ができ拡大していると。こうした事例は全国に広がっております。  日本の観光や海外での販路の拡大は、外国人ならではの言語や発信力を生かすことができると思います。また、外国人がイキイキと活躍することが、日本人にいい刺激を与えることにもなっております。やはりこれから外国人に活躍の場を与えていくことも、制度も変わったことだし、そういったことも大切だと思いますが、御所見を伺いたいと思います。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  阿部産業部長。 ○産業部長(阿部英治君) 地域の活性化ということであると思うんですけれども、そういった中で、やはり私たち地域住民だけではなくて、やはり第三者というんでしょうか、ほかから見た場合の意見というんでしょうか、認識、そういったものを言ってもらうということがとても大事なことではないかというふうに考えております。先ほどの関係人口の話にもなるんですけれども、そういった意味で外国人も含めて、また違った角度で境港市、水木しげるロードとか、そういうところを見てもらって、また意見を言っていただければ、それが境港の発展にもつながっていくんじゃないかというふうに思います。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○12番(足田法行君) ありがとうございます。先ほどの市長からも、留学生との交流があったという、そういった取り組みをされている、本当にすばらしい取り組みだと思っております。今、さらに質問しますが、日本や海外の大学などを卒業して、日本人と同じ処遇で就職する高度外国人材にも注目が集まっています。高度外国人材は県内に350人いるそうですが、本市にはどのぐらいおられますでしょうか、伺います。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  阿部産業部長。 ○産業部長(阿部英治君) 済みません、正確な数は把握しておりません。 ○議長(柊 康弘君) 足田議員。 ○12番(足田法行君) 数はいいんですけども、県内でも高度外国人材採用の取り組みが今始まっております。鳥取市のある機械製造の会社は、6年前から高度外国人材を求めて、ベトナムまで行って面接して採用しています。今では大事な戦力となっています。また、鳥取市のある介護施設は、ベトナムの大学を卒業している女性数人を来年度から正式な社員として雇用するため、鳥取市の日本語学校に通ってもらいながら、アルバイトとして施設で働いています。  本市においても、建設業などの人手不足は深刻であります。従業員は資格も求められ、資格を取るには日本語の専門知識が必要なため、意欲のある人材が求められています。今、人材確保は、企業の生命線となっております。行政として高度外国人材にも目を向けていく必要があると思いますが、御所見を伺いたいと思います。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  阿部産業部長。 ○産業部長(阿部英治君) 先ほど高度人材人数の把握ということでありますけれども、在留資格ということで見ますと、平成31年の時点で経営管理で5名、教育で5名、技術・人文知識・国際業務という在留資格で4名、あと国際業務ということで1名おられますので、いわゆる高度人材と言える人材につきましては15名ほどの方がいらっしゃるというふうに思っております。  それと、あとそういった方が今後市内の企業でも必要とされるのではないかということであります。市内の基幹産業は水産業ということもありまして、どこまでそういった高度な方が必要とされるかというのは私もわからないんですけれども、今後市内の企業の方の意見等を伺いながら、そういったことにも利用していきたいというふうに思っております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○12番(足田法行君) 高度外国人材は3年で日本の永住者資格も得られるというふうに聞きました。日本に住んでいる高度外国人材や、ベトナムなどのそういった東南アジアの国に行って、例えば市の職員として採用していくという、そういうことは可能なんでしょうか、お伺いします。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  築谷総務部長。 ○総務部長(築谷俊三君) 市長にかわってお答えいたします。  外国人の雇用についてということではございますが、現時点で正規の職員、それから新しく導入する会計年度任用職員において、現時点では外国籍の枠というものはまだ取っ払うというような考えまでは今至っておりませんで、現時点ではまだ研究課題かなというような状況でございます。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○12番(足田法行君) 研究を重ねて、できたらそういう方が行政のほうにも入っていくと、共生社会の場面が進んでいくのかなと思っております。さらに、最後のほうになりますけども、ベトナムでは海外からの多くの企業が進出して経済発展も著しく、賃金も毎年およそ7%の水準で毎年上がっています。講演されたダイバーシティ研究所の田村氏は、これからの人材不足解消には外国人労働者に対して賃金を高くし、やりがいのある働きやすい職場環境と暮らしやすいまちづくりにしなければ、企業も地方も生き残れないと言われていました。私も積極的な外国人材の受け入れと多文化共生社会の必要を強く感じたところです。  市長に最後に伺いたいなと思っています。今では日本に来ている外国人労働者により、暮らしている地域や会社の情報がSNSを使ってすぐに広まる時代です。特定技能は同じ業種なら転職が可能で、賃金の高い都会へ転職することも予想されています。本市が多文化共生を進め、外国人にとって魅力あるまちづくりとするために、積極的に外国人材の受け入れと多文化共生社会の実現をスピード感を持って進めていくべきと思いますが、これに関して改めて市長の決意を最後に伺いたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(柊 康弘君) 中村市長。 ○市長(中村勝治君) 足田議員から、外国人材の受け入れと共生社会について、いろいろ提言もいただきながら、指摘をいただきました。これについては、外国人材の受け入れを単なる労働力の確保という観点、これまではどちらかといったらそういったような要素が非常に強かったわけでありますけれども、これからはそういった考え方では全く対応できない。せっかくの優秀な外国人材、みんな都市部のほうに行かれちゃう。そういったことでありますから、外国人材の方が日本人と同じように生活できて、そして企業に就職しても福利厚生も立派なものにして、本当にまさに共生の社会、これをつくり上げていかなきゃもう地方はどんどんおくれをとると、そういった思いがありまして、大々的ではありませんけれども、そういった日本語教室や日本の文化、そういったものに触れるような取り組みもしてきたところであります。これは行政だけでなくて、企業のほうもそういった同じような認識に立って、ともに外国人材を受け入れて、ともに暮らせる共生社会つくっていく必要があると思っておりますので、今後ともこの点については積極的に取り組んでまいりたいと、こう思っております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○12番(足田法行君) ありがとうございました。以上、質問を終わります。 ○議長(柊 康弘君) 足田法行議員の質問はこれまでといたします。  本日の各個質問は以上といたします。 ◎散  会(15時38分)
    ○議長(柊 康弘君) 次の本会議は明日10日午前10時に開き、引き続き各個質問を行います。  本日はこれをもって散会といたします。お疲れさまでした。   地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。          境港市議会議長          境港市議会議員          境港市議会議員...