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令和元年 6月定例会(第3号 6月14日)

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  1. 境港市議会 2019-06-14
    令和元年 6月定例会(第3号 6月14日)


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    令和元年 6月定例会(第3号 6月14日) 6月定例会     令和元年6月 境港市議会(定例会)会議録(第3号)   令和元年6月14日(金曜日)午前10時開議 第1 会議録署名議員の指名 第2 一般質問  本日の会議に付した事件 日程と同じ  出席議員 (15名)     1番  柊   康 弘 君      2番  平 松 謙 治 君     3番  米 村 一 三 君      5番  岡 空 研 二 君     6番  森 岡 俊 夫 君      7番  荒 井 秀 行 君     8番  永 井   章 君      9番  築 谷 敏 雄 君     10番  佐名木 知 信 君      11番  田 口 俊 介 君     12番  足 田 法 行 君      13番  長 尾 達 也 君     14番  安 田 共 子 君      15番  松 本   熙 君
        16番  景 山   憲 君  欠席議員     な し  説明のため出席した者の職氏名 市     長  中 村 勝 治 君     副  市  長  清 水 寿 夫 君 教  育  長  松 本 敏 浩 君     総 務 部 長  築 谷 俊 三 君 総務部防災監   藤 川 順 一 君     市民生活部長   中 村 直 満 君 福祉保健部長   佐々木 真美子 君     産 業 部 長  阿 部 英 治 君 産業部参事    足 立 明 彦 君     建 設 部 長  下 場 和 重 君 総務部次長    渡 辺   文 君     市民生活部次長  柏 木 頼 文 君 福祉保健部次長  永 井 卓 真 君     建設部次長    灘   英 樹 君 教育委員会事務局長              教育委員会事務局次長          松 原   隆 君              木 村 晋 一 君 秘 書 課 長  浜 田   潤 君     財 政 課 長  黒 見 政 之 君 生涯学習課長   黒 崎   享 君  事務局出席職員職氏名                        局長補佐兼議事係長 局     長  浜 田   壮 君              片 岡 みゆき 君 調査庶務係長   山 本 泰 淳 君     議事係主事    大 田 祐 輔 君 ◎開  議(10時00分) ○議長(柊 康弘君) おはようございます。  これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付しているとおりであります。 ◎日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(柊 康弘君) 日程第1、会議録署名議員を指名いたします。  署名議員に、米村一三議員、荒井秀行議員を指名いたします。 ◎日程第2 一般質問 ○議長(柊 康弘君) 日程第2、一般質問に入ります。  昨日に引き続き、各個質問を行います。  初めに、足田法行議員。 ○12番(足田法行君) おはようございます。公明党の足田法行でございます。私見を交えながら通告どおり質問させていただきます。市当局におかれましては、誠実な答弁をお願いいたします。  テーマ1、通学路における安全及び児童の交通安全について質問させていただきます。  1問目は、本市では、下校時に不審者から子供たちを守ることを主な目的として、見守りの開始のアナウンスとともに、地域による見守りが行われています。効果など現状をお聞かせください。  2番目は、昨年6月18日に大阪で発生した地震において、ブロック塀の倒壊による児童の死亡事故が発生したことを受け、本市においても危険なブロック塀等の撤去、改修に係る費用の一部を補助する事業を実施しています。昨年、通学路ブロック塀の点検状況が発表され、塀の数及びひび割れのある塀の数が境港市が一番多いと報道され、衝撃を受けましたが、改修状況はどのように進んでいますか。また、今後どのように対応されるかお聞かせください。  3番目は、統計データによると、子供の歩行中の交通事故による死傷者数は、小学1年生に当たる7歳児が全年齢中で突出して多く、事故に遭う場面は登下校中が最多であり、対策や安全指導の必要性が叫ばれています。東日本では、茨城、埼玉、静岡など各県で徒歩通学の小学生にヘルメット着用を義務づける市町村があります。茨城県牛久市では、大阪北部地震によるブロック塀倒壊で児童が事故死したのを受けて、災害や交通事故などの危険から児童の命を守るため、今年度から市内在住の小学生に無償配布をしています。通学用ヘルメットは軽量で、機能性、安全性、デザイン性に重点を置いていて、さらに通気性のいいものになっています。ぜひ危険性のあるブロック塀が多い本市でも、無償配布までもいかなくても考えていただきたいと思いますが、御所見を伺います。  以上3点、初めに質問させていただきました。よろしくお願いします。 ○議長(柊 康弘君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 足田議員の御質問にお答えをいたします。  通学路における安全及び児童の交通安全についてお尋ねをいただきました。通学路沿いブロック塀改修状況及び今後の対応についてであります。  本市では、通学路全線において点検を行いまして、細かなひび割れ等が見られるブロック塀全数について報告をしておりまして、結果として県下で一番多い件数として報道をされました。報告したブロック塀につきましては、詳細な点検を行い、危険度が高いと判断されたブロック塀は31件で、そのうち10件で対策がなされております。  補助金につきましては、多くの方から御相談をいただきましたが、金額面、補助金の要件に該当しないなどの問題から、大部分の方が対応を見送られております。使いやすい補助金となるように、要件の見直しについて県へ要請しております。  ブロック塀の対策につきましては、基本的に所有者での対応を引き続きお願いしてまいります。以上です。 ○議長(柊 康弘君) 教育長の答弁を求めます。  松本教育長。 ○教育長(松本敏浩君) 足田議員の御質問にお答えをいたします。  下校時に不審者から子供たちを守ることを主な目的として、見守りの開始のアナウンスとともに、地域による見守りが行われているが、その効果はどうかとのお尋ねでございます。  現在、200人を超える地域の方に見守り隊ボランティアとして登録をしていただき、小学校全校区で見守り活動を行い、安全確保に取り組んでおります。また、見守り隊の方には同じ色のベストを着用していただき、見守り体制の強化を図っております。平成30年度は警察署から市内の不審者通報は2件であり、平成25年度の26件に比べ、件数は年々減少しております。  次に、児童の通学用ヘルメットの着用について、危険性のあるブロック塀が多い本市でも無償配布に準じた取り組みを考えてはどうかとのことでございます。  本市におきましては、児童・生徒の下校中の安全確保のために、平成24年度より学校、自治会、市、県、警察等で通学路の合同点検を毎年行い、危険箇所の把握とその改善に努めているところでございます。  また、通学路における危険なブロック塀等の撤去と修繕につきましても、所有者に対し適宜依頼しているところでございます。  登下校中の児童の安全確保のための通学用ヘルメットの配布は考えておりませんが、児童・生徒の安全確保につきましては、今後もPTAと協議しながら進めてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(柊 康弘君) 追及質問がございましたらどうぞ。  足田議員。 ○12番(足田法行君) 初めの点、1項目めの質問ですが、見守りの現状について答弁いただきました。重ねて質問します。  見守り隊の方々は、スケジュール調整して時間を合わせ、開始の放送を注意深く聞いて見守りについております。聞いたところによりますと、隊員の人数が少なく、何回もつくことで、大きな負担となっていると聞いております。見守り隊をふやす方法を考えていただきたいと思いますが、御所見を伺いたいと思います。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  松本教育長。 ○教育長(松本敏浩君) 見守り隊の活動をしていただいております方々の実働人数の問題については、今御指摘をいただいたように、まだまだ課題がございます。登録は多数の方にお願いをしておるわけですが、実際に活動されておられる方は、地域によっては非常に限定されておって、毎日活動をしていただいている方もおられます。見守り隊の方からも人数をふやすようにというような要望をいただいておりますので、これは随時そういった取り組みをしたいし、登録していただいている方にも再度お願いをしまして、活動に参加をしていただく、そんな働きかけをしていきたいというふうに思っております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○12番(足田法行君) 結構地域に偏っている部分もあると思っております。校区全体での人員配置、先ほどの登録しているけどなかなかつけれないというメンバーもおられます。市全体でこの募集をするような形を取り組まれてもいいと思いますが、その辺はどうでしょうか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  松本教育長。 ○教育長(松本敏浩君) 今までは、現在見守り隊に参加をしていただいている方から声をかけていただいて、人の輪を広げるという方法をとりましたが、それではなかなか集まってないというような状況もございます。今、コミュニティ・スクールの事業も行っておりますので、こういった事業と連携しながら、もっと多くの方に呼びかけながら、人員確保に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○12番(足田法行君) なかなか負担に思っている部分もあるということで、推進よろしくお願いしたいと思います。  見守りボランティアの効果は安心・安全な通学環境の確保と子供たちの心の交流が図られるという効果があります。また、ボランティアすると人から感謝され、喜ばれるとやりがいが育ちます。高齢者の暮らし方調査によると、役割を持ってボランティア活動をする人、特に男性では、月1回以上活動する人は要支援、要介護になるリスクが約6割も減少するデータがあるそうです。役割を持ってボランティアすることの効果のすばらしさをアピールするような募集方法とか、また、やりがいを持って活動ができるような配慮をお願いしたいと思います。これに関して御所見を伺いたいと思います。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  松本教育長。 ○教育長(松本敏浩君) 見守り隊の方々が本当にやりがいを持ってこの活動に取り組んでいただく、これが我々の願いでもございます。そのためには、やはり日々の子供たちの活動状況、このことを、見守り隊の方からきちっとその情報を受け取って、それを学校の職員、あるいは保護者の方にお伝えしながら、その御苦労の話も含めて情報共有をしていく。そういった中から感謝というような、そういった思いが育ってくるんだと思います。もちろん子供たちにも常に見守り隊の方と交流をするような機会をつくりながら、感謝の気持ちを伝える、そういった場も必要だというふうに考えております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○12番(足田法行君) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。  ちょっと問題点というか、気になるところがありまして、見守り隊が交差点で交通安全を確保する行為はしていけないことにはなっておりますが、でも実際、現実には、子供たちは信号に間に合うように走ったりしますので、車が急に交差点に進入してくるときに車を制止したり、子供たちの通行を促したり制止する状況が起きるときがあります。また、雨の日はドライバーにとって小さい子供は視界に入りにくいと思いますし、全国的に登下校中に痛ましい事故も相次いでおります。ボランティアに責任を負わせてはいけないとは思いますが、子供を見守り、安全を果たしていくには、見守り隊の希望者だけでも交通安全の講習は必要だと思いますが、御所見を伺いたいと思います。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  松本教育長。 ○教育長(松本敏浩君) 先ほど御指摘がありましたように、見守り活動によって何らかの責任を負うというようなことはさせない、しないというふうに考えておりますが、いわゆる交通安全のそういった講習を受けるというのも一ついい方法かなというふうに考えますので、またちょっと検討してみたいというふうに思います。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○12番(足田法行君) 他の自治体では、不審者遭遇対応もあわせて行っているところもありますので、検討をよろしくお願いしたいと思います。  次、2番目の追及質問に入らせていただきます。  ブロック塀対策について答弁いただきました。境港市は子供たちのためにすぐに調査を始めて対策に取り組んだことを評価したいと思っております。  重ねて質問しますが、現在の建築基準法の耐震基準は震度7の地震が起きることが前提になっています。地震が起きれば倒壊による損害賠償を伴う危険性があることを認識することと、ブロック塀はむき出しになっていて、約20年で鉄筋のさびが出て、耐久年数は約30年で適切なメンテナンスが必要となります。御自身が所有、管理するブロック塀について、対策の検討をすることを市民の方に十分広報していくべきと思いますが、御所見を伺います。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  下場建設部長。 ○建設部長下場和重君) 市長にかわってお答えします。  議員おっしゃるとおり、やっぱりブロック塀というのは30年すれば、当然コンクリートは劣化してまいりますし、鉄筋もさびて細くなってくるというのは実情でございますので、当然そのあたりも含めて、詳しい説明というのはなかなか難しいんですけども、広報なり説明会なりで進めてまいりたいと思っております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員
    ○12番(足田法行君) よろしくお願いします。  鳥取県西部地震でブロック塀ひび割れができたんじゃないか、私の塀でもありますけども、ブロック塀の耐震性に影響が出ているか、その点での影響はどうでしょうか、お伺いします。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  下場建設部長。 ○建設部長下場和重君) やっぱり地震というのも当然影響はあるかと思います。それと、経年劣化というのも当然ございまして、一概に、私どもとしてもやっぱり市の基準、県の基準、国と基準といろいろまだ統一性が、ちょっと整合性がない状況もございまして、近々国のほうで耐震性評価ということもちょっと今検討なされているようですので、そのあたりを見ながら、基準のほうは統一を図られるのを待って進めてまいりたいと思います。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○12番(足田法行君) その点はよろしくお願いいたします。  ブロック塀撤去費用とフェンス、生け垣などの改修費用の補助がありますが、生け垣は費用が余りかからない上、地震が起きても倒れにくい。また、避難経路の確保等、緊急車両通行の邪魔にならないと思います。安心・安全なまちとして推奨していくべきと思っておりますが、この辺に関してはどうでしょうか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  下場建設部長。 ○建設部長下場和重君) 議員のおっしゃるとおりでございまして、このブロック塀の補助金につきましては、撤去費のほうで上限15万円、つくるほうの補助で10万円ですけども、これはブロック塀でのやり直しというのはちょっと認めておりませんでして、生け垣等への改修する場合ということで基準を定めておりますので、御了解いただきたいと思います。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○12番(足田法行君) その辺での障害というか、市民はその辺は改修するときに理解はされるんでしょうかね。その辺どうですか、今までの対応で。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  下場建設部長。 ○建設部長下場和重君) どちらかといいますと、撤去のみという方が多うございまして、改修のほうについては3分の1の補助、つくり直すほうの補助につきましては3分の1ですので、なかなかちょっとそちらのほうにまでは行かれてないのが実情でございます。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○12番(足田法行君) その辺の拡充も含めて推進よろしくお願いします。緑あふれるまちになるのかなとも、そういう面でもお願いしたいと思います。  ブロック塀が倒壊したときには、直接地面から立っているブロック塀では、四、五十キロ以上のコンクリートの塊がのしかかります。小さい子供ならひとたまりもありません。危険なブロック塀の撤去、改修が進まないなら、通学路の変更も含めた対策も検討すべきかなと思っております。  次、3番目の追及質問に移りたいと思います。通学ヘルメット着用について答弁いただきました。重ねて質問します。  通学用ヘルメットの着用は、下校後や休日など、自転車利用時も有効です。小学生の自転車利用時の交通事故は多く、死亡事故のうち6割以上は頭部損傷が主な原因で、ヘルメットを着用することで、頭部損傷による死亡率を4分の1に減らすことができます。鳥取県の支え愛交通安全条例は、道路を管理する行政、地域を管轄する警察署長と連携して必要な対策を努めるとあります。ブロック塀対策とあわせて、通学用ヘルメットの着用は子供を守ることにつながると思います。重ねての検討をお願いしたいなと思いますが、これに関して御所見をもう一度お願いしたいと思います。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  松本教育長。 ○教育長(松本敏浩君) ヘルメットの着用につきましては、先ほどお答えをしたわけですが、保護者の方からもいろいろな御要望がございます。例えば安全たすきというのを子供たちにつけさせてはどうかというような御提案もございます。それから、今、議員から御指摘のあったヘルメット。いずれにしても、どういう安全対策が今後いいのか、これは保護者の方とも協議しながらいろいろな方法を考えていきたいというふうに考えております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○12番(足田法行君) よろしくお願いいたします。  子供の自転車事故に関連して質問しますが、子供が加害者となる自転車賠償をめぐる事例として、当時、小学校5年生だった少年が乗った自転車と歩行者との事故をめぐる裁判で、少年の母親に約9,500万円の賠償を命じた判決がありました。このような自転車事故をめぐっては高額な賠償命令が出されるケースも多く、自己破産に至るケースも少なくありません。子供への精神的ショックもはかり知れません。  そこで、本市の児童・生徒の自転車損害賠償保険の加入率とかはわかりますでしょうか、お伺いします。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  松本教育長。 ○教育長(松本敏浩君) 子供たちのいわゆる賠償責任のための保険というのは、毎年鳥取県の小・中学校のPTA協議会、こちらのほうからこども総合保険という保険が各保護者に紹介をされております。これはあくまでも任意でございますので、市の教育委員会が市内の加入率というのを掌握することはできないわけですが、鳥取県全体の加入率を確認しましたら、大体11から12%ぐらいというふうにお聞きをしております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○12番(足田法行君) 今の自転車賠償保険は、今ある自動車保険個人賠償責任保険特約をつけることで簡単に割安で備えることも可能です。また、火災保険やクレジットカードで既に附帯されている場合もあり、補償内容も確認する必要があると思います。学校での自転車許可の届けというのは、そういった部分での保険加入の推奨という部分では取り組まれるんでしょうか。お伺いしたいと思います。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  松本教育長。 ○教育長(松本敏浩君) 通学用の自転車ということになれば、これは中学校が限定されます。この総合保険に入ることが条件ということはございません。そういったことを条件にはしておりません。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○12番(足田法行君) ともかく保険加入の有無を定期的に調査するという方向性というか、その辺のところはできないでしょうか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  松本教育長。 ○教育長(松本敏浩君) 任意の保険を学校のほうで調査するというのはなかなか難しいのではないかなというふうに思います。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○12番(足田法行君) 先ほどの加入率がかなり少ないということで、国交省の自転車利用者全体のデータでも、実際、努力義務、鳥取県は努力義務の条例でありますので、努力義務の条例と比較して、条例もない自治体との比較でも、加入率は変わらず低いという状況がありますので、やはりここは加入の義務化が必要かなと思っております。その辺の自転車損害賠償保険の加入の義務化に向けて、鳥取県と協議していただきたいと思いますが、その辺のところはどうでしょうか。お伺いしたいと思います。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  藤川防災監。 ○総務部防災監(藤川順一君) 市長にかわってお答えします。  今、議員言われたのは、県の支え愛交通安全条例ということだと思います。この条例におきましては、自転車に乗る全ての方にヘルメット着用、また、損害賠償保険の加入というのを努力義務という形でうたっております。これを受けて、市のほうにおきましても、ちょっと広報的なものは重点的にやっているかということになりますと、そうではなかったというふうには思うんですが、市報等で今後、まずはこの県の条例についてしっかりと広報していくということをまずやっていくということを今考えております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○12番(足田法行君) 一度事故が起きると大変なことになりますので、やっぱりその辺は県とも協議しながらいい方向で進めていただきたいと強く思っております。  テーマ1の質問を終わります。  テーマ2の質問に移りたいと思います。テーマ2は、超高齢社会を乗り切る健康なまちづくりについて、初めに4問質問します。  1番目は、今、前期高齢者後期高齢者の人口が既に逆転していて、両者の差は広がる一方です。団塊の世代が全員75歳以上になる2025年問題を間近に控え、健康寿命をどう延ばすかが大きな課題となり、さらなる政策の効率化及びスピードアップが求められています。  しかし、自治体の中には、ここ約10年続いた制度改革や新たな施策実施増に対し、政策効果を実感できていないことに諦めを感じていて、対策強化に対するさめた空気も見られるところもあります。  本市においては、地域包括支援センターの直営一本化とその体制強化、介護予防、健康づくりなどの施策によって、高齢者を中心とした市民の健康に対する意識の醸成が一定の効果を見せていると思いますが、御所見を伺います。  2番目は、健康づくりにおいては、公的依存が強い住民意識の変革が必要だと思っております。本市の健康づくり推進計画においても自助、共助、公助の考え方があるように、意識改革を進めていくには、まず本市が保有する関連データを分析して、健康課題を見える化することが大切だと思います。平成28年度から国立研究開発法人理化学研究所による市民の健康データの解析結果をもとに、生活習慣病対策や重症化予防、介護予防対策などの保健事業を効率的に行い、これらの施策を着実に実施していくことで、医療費の削減や健康寿命の延伸を図るとありましたが、この市民の健康データが市民の意識啓発や境港市健康づくり推進計画の中でどのように生かされているのか、また、継続してのデータ分析はされているのか伺います。  3番目は、健康づくり推進計画の中の運動ができる場所やウオーキングコース等の一覧表作成の新規の取り組みですが、これはとてもいい事業だと思っております。生活習慣病の発症には、個人的因子だけでなく、地域の近隣環境因子も一定の影響があります。例えば東京と愛知の自動車依存度及び糖尿病発生数との比較では、都市環境が糖尿病の発症に一定の影響を持つことがわかっています。本市同様に愛知県の場合、自動車依存度が高いため、糖尿病発症率が高く、東京の場合は日常の移動において公共交通を活用する割合が高いため、結果的に歩いてしまうため、それが健康につながっています。既に先進国の大都市は公共交通を発達させ、健康都市を目指しています。  健康政策は、人にダイレクトにかかわる政策だけでなく、人が集まって運動できる場所、ウオーキングコースなど、健康なまちづくりも必要となります。本市においては、はまるーぷバスを発展させた組み合わせで散歩コース、買い物コース、介護予防コース、温泉コースなど、民間の協力を得ながら考えていただきたいと思います。実現するには住民の価値観の転換も含めた総合的な政策推進が不可欠と思いますが、御所見を伺います。  4番目は、筑波大学久野研究室の研究成果によると、成人の約7割が健康無関心層である。この無関心層の特徴として、新たな健康情報をとろうとしない態度であることが明らかにされています。このことにより、幾ら国や自治体が広報を打っても、情報を届けたい無関心層にはほとんど届いておらず、ヘルスリテラシー、要するに健康情報を取り入れる意欲、知識、能力の向上が起きないため、行動変容が起きず、国や自治体などの健康づくり政策の効果が出ない、健康サービスの市場が期待どおり伸びない現状を招いています。  そこで、地域の多様なコミュニティーにおいての口コミによる無関心層に情報が届けられるシステムの健幸アンバサダーがあります。現在、20以上の自治体で健幸アンバサダーの育成が始まり、1万4,000人が活躍しています。本市の計画の中で、健診受診者等への運動の必要性に関するチラシ等による情報発信の取り組みがありますが、無関心層に届けられる仕組みも考えながら進めていただきたいと思いますが、御所見を伺います。 ○議長(柊 康弘君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 超高齢社会を乗り切る健康なまちづくりについて、4点にわたって御質問をいただきました。  初めに、高齢者を中心とした市民の健康に対する意識の醸成が一定の効果を見せていると思うがどうかということであります。  地域包括支援センターが直営一本化となり2年9カ月が経過いたしますが、高齢者に関する総合相談窓口として定着をし、総合相談件数、介護予防ケアマネジメント件数とも増加するなど、早い段階での相談対応によって重症化予防が図られているものと、このように考えております。  また、いきいき百歳体操の普及やフレイルサポーターが行うフレイルチェックを含めたフレイル予防等によりまして、住民主体の健康づくりや介護予防に対する意識も着実に高まってきております。  今後も、自分の体に関心を持ち、自分の健康は自分で守る。「我が事・丸ごと」、この意識が一人でも多くの方々に広がるように、住民の皆さんとともに進めてまいりたいと考えております。  次に、健康データ健康づくり推進計画でどのように生かされているのか、また、継続してデータ分析はされているのかということであります。  本市では、平成28年度から国立研究開発法人理化学研究所とともに、糖尿病の重症化予防を目的として、重症化の心配がある市民に対しまして、保健師や栄養士による生活支援を行っております。  また、理化学研究所が生活支援実施者と未実施者のデータ分析を行っているところであります。生活支援を行っている方の病気に至るまでの経過や生活状況につきましては、健康づくり推進計画の健康課題の設定や取り組みに生かしており、本年度は生活支援の最終年度となりますので、理化学研究所による評価結果とあわせて、計画の取り組みに反映してまいりたいと考えております。  次に、先進国の大都市では、公共交通を発展させ、健康都市を目指している。本市でもはまるーぷバスを発展させて、ウオーキングコースを設定するなどの考えはないかということであります。  健康づくりの取り組みには、個人の意識はもとよりでありますが、取り組みやすい環境づくりも大切であると認識をしております。境港市健康づくり推進計画では、運動の必要性を理解していても、どこで取り組んでいいのかわからないといった声も聞かれることから、まずは運動に関するイベントや場所等につきまして、周知に努めてまいりたいと考えております。  また、夕日ヶ丘地区には新たなウオーキング、ジョギングコースを設定することとしております。このコース周辺にははまるーぷバスの停留所がありますので、バスを御利用いただければ、自家用車をお持ちでない方も新しいコースをお楽しみいただくことができます。本年秋ごろのコース設定を予定しておりますので、さまざまな機会を通じ、市民の皆様にお知らせをしたいと思います。  はまるーぷバスにつきましては、利用したいが乗り方がわからない、こういった声をいただいておりましたので、昨年度、乗り方教室を開催したところであります。バスの利用に当たりましては、停留所までや停留所から目的地までが徒歩での移動となり、日常生活の中で運動習慣にもつながるのではないかと思っているところであります。定期券もありますので、はまるーぷバスを活用した健康づくりにつきまして、市民の皆様にお伝えしたいと考えております。  最後に、健康無関心層への対策とヘルスリテラシーの向上についてのお尋ねであります。  足田議員がおっしゃるとおり、健康への関心が低い方へどのようにして健康情報を届けるかは大変大きな課題であると考えております。本市では、検診すすめ隊や地域における健康づくり地区推進員、そして食生活改善推進員の方々に健診を受けることの必要性や食生活等の情報発信を行っていただいており、市からの声が届きづらい方々が身近な方による声かけによって健診の受診、生活習慣の見直しに取り組むなど、ヘルスリテラシーの向上につながっております。  また、境港市健康づくり推進計画の策定に当たりまして、市民から要望の大きかった女性を対象とした骨密度検査を本年度から実施をいたします。受診された方へ骨に関する情報に限らず幅広い健康情報をお伝えしたいと考えており、家族を初め、友人、隣近所の方へ健康情報の発信を期待しているところであります。  御提案いただいております健幸アンバサダーの育成につきましては考えておりませんが、検診すすめ隊など、既存の市民団体の皆様とともに、健康への関心をさらに高めていただけるように、引き続き取り組みを進めてまいります。 ○議長(柊 康弘君) 追及質問がございましたらどうぞ。  足田議員。 ○12番(足田法行君) 1番目の本市の健康課題に向けた対策の効果について答弁いただきました。さらに健康課題について質問しますが、本市の健康づくり推進計画に、健診、がん検診の低さの主な原因として、健診、がん検診の必要を感じていないとありますが、それは自分が健康だから健康に対して関心がないのか。意識、知識不足により自分の健康状態に関心がないのか。また、かかりつけの病院にかかっているから必要としないのか。この辺のところはどういう原因でしょうか、お伺いします。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  佐々木福祉保健部長。 ○福祉保健部長(佐々木真美子君) 市長にかわってお答えいたします。  健診を受けられない方には、先ほど議員がおっしゃられましたとおり、御自分が健康だと思っておられる方、自分は医者にかかっているから大丈夫だとおっしゃるような方がいらっしゃいます。ですけれども、この方々については、健康なときだからこそ、今、健診を受けていただきたいというような形で、健康なとき、今だから受けていただく、そして自分の健康についていま一度ここで考えていただくというような啓発を行っているところでございます。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○12番(足田法行君) その辺の取り組みをお願いします。また後でもちょっと質問させていただきますが、とにかくその一つ一つに原因を突き詰めていくことが大事なのかなと。やっぱり健康状態という、本当に実際健康だからといって検診を受けずにがんにかかったりとか、いろんな状況があると思います。いろいろそういった部分も説明しながら啓蒙をしていただきたいなと思っております。  じゃあ2番目の追及質問に移りたいと思います。  市民の健康データについて答弁をいただきました。重ねて質問しますが、健康課題の影響度を検討することはとても大切だと思っております。課題に対して明確な手が打てなかった場合、数年後どのように深刻化するのか、やっぱりシミュレーションをすることが今の時代、必要じゃないかなと思っております。それによって政策の内容、規模、重点的な優先的課題などが具体化され、一定の効果が期待される施策計画の立案が可能になると思いますが、健康課題に対してのこのシミュレーションとか、そういうのはされておりますでしょうか、お伺いします。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  佐々木福祉保健部長。 ○福祉保健部長(佐々木真美子君) 健康課題へのシミュレーションというところは直接的には行っておりませんけれども、例えば、今、国保のデータヘルス計画というのもつくっておりますけれども、境港市の国保の方でこういった問題がある。そうすると、そこに、医療費的なものですけれども、それが重症化していくとこれだけの医療費が必要になる。今の時点でこういう対策を打てば、こういった方々が将来的に使われる医療費が浮いてくるのではというような視点は常に持って対応しているところでございます。
    ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○12番(足田法行君) そういったことをやっぱり細かくしていくことがとても大切だなと思っております。やはり今でも多くの事業が進められていて大変なんですけども、計画でもさらに事業がふえていく。そう考えると、やっぱり真の有効策を力強く進めていくことが推進計画を立てた意味につながるのかなと私は思っておりますが、それに関して御所見を伺いたいと思います。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  佐々木部長。 ○福祉保健部長(佐々木真美子君) 確かに計画倒れになってはいけないので、職員一同、この計画実現のために邁進してまいるつもりでございますが、特に健診の受診率ということにつきましては、イの一番だと思っております。まず自分のことを知っていただく。この計画、自分のことを知って、そして健康づくりにつながろうというコンセプトで始めたところでございますので、そういったところにしっかりと取り組んでいきたいと思っております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○12番(足田法行君) そういった推進をお願いしたいと思います。計画の進捗管理を毎年モニタリングや評価することになっておられて、大変心強いですけども、できるだけ全てを数値化することが大切かなと。何か数値になってないところも結構あったりするので、その辺のところを気をつけていただきたいと思います。効果的な施策をお願いしたいと思います。  3番目の追及質問に移ります。  健康なまちづくりのための環境づくりについて答弁いただきました。本市の取り組みのこれからのいろんな、夕日ヶ丘の話を市長から伺って、大変おもしろい取り組みだなと思っております。今やっている取り組みでも、例えば民間と社協がショッピングセンター内で介護予防の教室をされております。そういった民間との連携というか、カーブスとの連携、そういったこともあったりして、そういったことを交通体系に組み合わせてやっていくのもすごいアピールになるのかなと思っております。  人生100年時代と言われ、退職からおおよそ25年から30年間のコミュニティーは地域となりますので、境港に暮らすと自然に健康寿命が延び、この間の健康、生きがいを持って送れるまちづくりを考えていただきたいと思います。  では、3番目の追及質問はお願いで終わりたいと思います。4番目の追及質問に移りたいと思います。  健康無関心層への取り組みについて答弁いただきました。重ねて質問しますが、本市でも健康講座とかされていて、地区推進員、また検診すすめ隊等がありますが、なかなか他者に働きかける内容になっていないのかなと思っております。例えば学校でも開催している認知症サポーター養成講座のような内容や取り組みが少し参考になるのではないかなと思っております。他者に働きかけるような充実した健康講座の取り組みを小、中、高の学校や職場、地域で開催していければ、ヘルスリテラシーの向上につながるのではないかと思いますが、御所見を伺いたいと思います。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  佐々木福祉保健部長。 ○福祉保健部長(佐々木真美子君) 健康づくり、そういったことを働きかける地域、職場等での働きかけをするための講座の開催をということでございます。  例えばでございますが、医師会等と協力して、さまざまな検診を進めていただくための講座を開催しておりまして、職域等でも開催できないかということで、いろいろ御相談をしたところでございますけれども、職域につきましては、さまざまな地域から来ておられる方がいらっしゃる、そして同時にそういった時間を持つことができないというようなことで断念をしたというような経緯はございますけれども、こういった健康づくり地区推進員さんですとか、食生活改善推進員の皆様に日ごろより健康づくりのために活動はしていただいておりますが、いま一度そういった働きかけを積極的にしていただけるようなお願いというのは継続的に行っていかないといけないなというふうに思っております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○12番(足田法行君) 本当職場でのそういった働きかけはとても大切だと思っております。日本、企業でも少子高齢化により職場内で総体的に高齢化が今進んでいます。従業員の健康管理が課題になっていて、生産性を上げていく健康経営実現のためには健康意識などを高めることが不可欠だとして、ヘルスリテラシーの向上の対策をしている企業がありますので、そういったことをしっかり進めていくことが、やっぱり働いて忙しいからこそ健康に意識を持つということを広めていくことがとても大切だと思います。海外の学校では系統的に健康を学習する授業などもあったり、また、EUでは家庭医制度があって、医師の3分の1を占める家庭医が予防のための健康教育を地域で行っています。こういった学校から職場、地域と切れ目なくヘルスリテラシーの向上の対策を立てる必要があると思っております。健康無関心層への対策とヘルスリテラシーを数値化して、本市の健康づくりの推進計画の評価指標に加えるべきだと思っておりますが、御所見を伺いたいと思います。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  佐々木福祉保健部長。 ○福祉保健部長(佐々木真美子君) ヘルスリテラシーに関する指標を作成して、それを計画に反映ということですけれども、どういった形で取り組むことができるのか、また、評価のする会を開催する予定でございますので、またそういったところで御相談なりしてみたいと思っております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○12番(足田法行君) ヘルスリテラシーの高い人は自分自身に、健康状態に注意を払い、セルフチェックを心がけるようになるため、良好な健康状態を維持し、積極的な姿勢で健診や健康づくりに参加することが期待できます。推進よろしくお願いしたいと思います。  以上で質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(柊 康弘君) 足田法行議員の質問はこれまでといたします。 ◎休  憩 ○議長(柊 康弘君) ここで休憩いたします。再開は午前11時5分といたします。        (10時53分) ◎再  開(11時05分) ○議長(柊 康弘君) 再開いたします。  次に、荒井秀行議員。 ○7番(荒井秀行君) 自民クラブの荒井秀行です。6月定例議会に当たり、行政の課題のうち、農業振興と竹内団地の整備計画について質問いたします。執行部におかれましては、誠意ある御答弁をお願いいたします。  初めに、農業振興について質問いたします。  当市の農業については、荒廃農地の再生と担い手農家を育成し、農地の集約化による生産性の向上を図り、効率的な農業を目指して、確実に目標に向かって前進し、成果が上がりつつあることに対して高く評価するものです。  一方、伯州綿の栽培においては、目標とする事業成果がなかなか達成できない状態にあるように感じております。  そこで、農業振興事業のうち4点質問いたします。  初めに、昨年誠道町の西側に設置した防風防砂ネットは、ことしの5月上旬、晴天の日が続いたころ、強風が吹き荒れて起きた砂嵐に対してあんまり効果がなかったように思います。気候変動のことですから、100%の対策はできないと思いますが、今後もあの程度の春の嵐は発生するものと思います。  原因を私なりに考えますと、荒廃農地が少しずつ減ってきて、雑草の生えている畑が減り、かつ開墾された農地にトラクターが入り、畑の土を微砂に変えてしまったこと、また、1区画当たりの面積が大きくなり、ゾーンごとの作付作物の種類や時期による変化が少なくなったこと等々考えられますが、農政課ではどのようにこのことを分析しておられるでしょうか、お聞かせください。  次に、広い農地において、対策としてスプリンクラーの設置が考えられますが、この設備の導入についてどのようにお考えでしょうか。  次に、現在進行中の農地耕作条件改善事業について伺います。  この計画は、産業中央線沿いで二中の交差点から南へ200メートル、道路より西側で行っている整備事業と、交差点から北へ200メートル、道路より東側で行っている整備事業であります。以前、幸朋苑の西側の農地から二中の交差点を越えて北へ200メートル程度先の間の荒廃農地整備事業において、排水路が流れにくいこともあったが、少し多目の雨が降るとたびたび水浸しになっていました。また、農地表面そのものの水はけも悪かったように感じておりました。  今回の整備事業は私が耕作している畑から近く、整備の工程ごとに見せていただきました。今回、当市が整備している事業では、排水対策を含め、どのような点に配慮して設計されたかをお聞かせください。  また、事業費が1,031万円と伺っていますが、工区ごとの内容をお示しください。  次に、当市において農地耕作条件改善事業により新規就農者がネギ農家を中心に誕生してきました。当市の農業において大きな一歩であり、今後、産業として育成していく段階になると思います。この新規就農者の支援施策として、農地の確保、機械購入費、施設整備費の補助金による助成、農業技術の習得のための指導等の支援がありますが、次に、事業を拡大するための人材確保と雇用した従業員を安心して働いてもらうための保険制度の支援が必要であります。その対策について、市長の考えをお伺いします。  次に、伯州綿の効率化について伺います。  この事業については、議会で何度も議論されていることですが、今回、伯州綿のサポーターとしての立場から提案いたします。  サポーターをされている方はいろんなお考えで参加されていると思います。こよなく伯州綿が好きな人、市の荒廃農地対策として提案された綿づくり政策に賛同した方、昔を懐かしみ参加した方、浜絣の保存することに対する強い思いなどなどあろうかと思います。企業が綿づくりを産業として考えるなら、収益性が第一義であります。一方、個人がサポーターとして継続して取り組むためには効率性も必要かと考えます。  30年度の伯州綿の栽培において、サポーターに入る手間賃を計算してみますと、実績では作付面積1.1ヘクタールですから110アールで413キロの収穫でした。1アール当たりの収穫は3.75キログラムになり、公社の買い上げ価格は1キログラム当たり1,500円ですから、5,625円になります。現在、個人の方で5畝栽培されている方が多いほうであります。仮に1畝25メートルとして、5畝栽培されていると、1メートル間隔の畝幅で通路も入れて25メートル掛ける5メートルで135平米になりますので、年間収穫量は平均で1.35ヘクタール掛ける3.75キログラムで約5.1キロで、年間管理料、年間の綿の労働に対する対価ですが、5.1キログラム掛ける1,500円、約7,600円になります。収穫量はその年により変動はありますが、ボランティアの御褒美として1万円くらいあってもよいのではないかと考えます。  ここで提案ですが、無農薬で栽培する伯州綿づくりの作業の中で、80%くらいが草取りです。この草取りを楽にすることが必要と思います。栽培サポーターの希望者にマルチシートをかけた状態で栽培をお願いし、個人の栽培面積を少しずつ広くしてもらい、公社全体で綿の栽培面積もふやしてはどうかと思いますが、市長の見解をお伺いします。  最後に、10年先を見据えた境港市農業振興ビジョンについてお聞かせください。  以上で農業振興についての最初の質問は終わります。 ○議長(柊 康弘君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 荒井議員の御質問にお答えをいたします。  農業振興について御質問をいただきました。  初めに、昨年誠道町の西側に設置した防砂ネットは、5月上旬に起きた砂嵐に対して余り効果がなかったように思うが、どのように分析しているかということであります。  誠道町の西側に設置しました防砂ネットにつきましては、西風の強さを弱め、飛砂被害の多くを占める地上付近の飛砂を7割程度抑制する機能を有するものであり、その効果はおおむね得られているものと認識をしております。また、今春は強い西風が少なかったこともあり、大きな飛砂被害はなかったと伺っております。  しかしながら、本市は砂州の先端に位置し、多くが砂地で形成されている平たんな地形であることから、飛砂が発生しやすい環境にあります。本市では、特産の白ネギ畑などが広がっておりますので、強い西風が吹く春先など、上空を舞う飛砂の被害は少なからず生じるものと考えております。農家の皆様も強風の際には耕うんや農薬散布を控えるなど、地域の方々に配慮されておりますので、市といたしましても、このような取り組みが継続されるように取り組んでまいりたいと考えております。  次に、広い農地においては、対策としてスプリンクラー設置が考えられるが、導入についてどうかということであります。  飛砂への対策といたしまして、スプリンクラーを農地に設置することにつきましては、広範囲に設置しなければ十分な効果が期待できない上に、設置に係る費用は莫大な費用になります。また、本市の特産であります白ネギは、弓浜半島の砂地を生かした作物であり、乾燥に比較的強いことから、市内の農家でも通常は水やりをされていないことなど、スプリンクラーの設備の費用対効果や農作業での必要性など総合的に勘案して、現在は導入する考えはありません。  次に、農地耕作条件改善事業では、排水対策を含め、どのような点に配慮して設計したのか、また、工区ごとの事業内容について説明をということであります。  昨年度からの繰り越し事業として整備いたしました余子地区農地耕作条件改善事業につきましては、畑地としての整備でありますので、排水性の確保を重点に設計をいたしました。特に第二中学校以北の産業中央線沿いにあります農地0.3ヘクタールにつきましては、以前は水田でありましたので、表層の透水性の低い粘性土を一旦剥ぎ取って、その下にありました砂の層を20センチから30センチ取り上げた後、粘性土を埋め戻す天地返し工法を採用しております。粘性土の上には約80センチの盛り土を行いまして、最後に砂の層を表土として敷きならしております。事業費は約836万円であります。給食センターの南側の農地0.9ヘクタールにつきましては、もとより畑地でありましたので、雑木等の障害物の除去と排水ますの整備を行っております。事業費は約195万円で、2つの工区を合わせた事業費は約1,031万円であります。  次に、新規就農者の支援施策として、事業を拡大するための人材確保と雇用した従業員の保険制度の支援が必要と考えるがどうかということであります。  人材確保につきましては、ハローワークや鳥取西部農業協同組合など関係機関と連携して支援するとともに、移住定住の促進や外国人材の受け入れなどを通して、労働人口の確保に向けた取り組みを進めているところであります。  従業員の方の保険制度につきましては、他の産業分野におきましても、事業主の負担と責任で公的な保険制度や民間保険を活用いただいておりますので、新たな支援を行う考えはありませんが、引き続き関係機関と連携して各種保険制度の周知や情報提供に努めてまいります。  次に、伯州綿の栽培サポーターの草取り作業の軽減として、希望者にマルチシートをかけた状態で栽培してもらったらどうかと、そして栽培面積をふやしてはどうかということであります。  伯州綿の栽培方法につきましては、マルチシートなどで作業負担の軽減を図りたい、御意見がある一方で、手間をかけて草取りをすることで綿への愛着が増し、収穫時の喜びも高まるという御意見もまたいただいております。  今後は、さまざまな思いや体調等にも配慮して、マルチシートをかける区画や小さな区画を設けるなど、新たな栽培サポーターの発掘や既存の栽培サポーターの継続につながるように、栽培方法を選択できる、そういった仕組みを検討してみたいと思います。  なお、伯州綿の栽培面積につきましては、職員体制や綿の在庫量、消費見込み量を考慮して決定をしております。現状では栽培面積の拡大は適当ではないと考えておりまして、当面は現在の面積を維持しながら、収穫量の増加や作業の省力化を目指してまいります。  最後でありますが、10年先を見据えた境港市農業振興ビジョンについてのお尋ねであります。  今後の農業振興における基本的な構想といたしましては、鳥取県や農業委員会、鳥取西部農業協同組合や鳥取県農業農村担い手育成機構など関係機関と連携をして、遊休農地の再生と活用を図りながら、認定農業者を中心に農地の集積、集約化を促進するとともに、大型機械の導入などを支援し、より効率的かつ安定的な農業経営の確立を進めてまいります。  また、新たに農業経営を志す青年等を確保し、就農相談から就農、経営定着の段階まできめ細やかに支援することで、本市農業の担い手を継続して養成し、西日本を代表する白ネギ産地としての地位を維持してまいります。  水稲栽培につきましては、遊休水田を活用し、学校給食米を生産してまいります。  伯州綿につきましては、市民の皆様とともに、栽培技術や伝統文化の継承を行いつつ、民間事業者等と連携を図りながら、商品開発や原料の提供、情報発信を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(柊 康弘君) 追及質問がございましたらどうぞ。  荒井議員。 ○7番(荒井秀行君) 御答弁いただきましたので、順次追及質問をさせていただきます。  最初に、春の嵐の件でございますけど、50メートルぐらい砂嵐になったかなと思うんですけども、めったにないことではございますが、皮肉で言っているわけではございませんが、うちの畑も草畑がだんだんと砂地が出てきますと、乾燥した風が吹きますと舞い上がってああいう状態になるのかななんて思って、関心というか、見ておりました。主に誠道における飛砂対策においては、2月、3月の西風の強いときの分に対して風を防ぎながら、砂が飛んでくるのを防ぐという目的でつくられたのはよく承知はしておるんですが、この間の5月の砂嵐は、口はあけませんけど、マスクして歩かんと歩けないようなすごい嵐でございましたので、異常気象というのはこれからいろんなことで起きるんかなというぐあいに思っておりました。  そういう感想でございますけど、スプリンクラー施設でございますけども、今、ネギ農家ということの話の中では、ネギは水をそんなに必要としないので、水の散布をするようなことは必要性が余りないということで、スプリンクラー設備については要らないということのようですが、そうしますと、今後の進め方としたら、境港の地形からして、作物つくるのには大体水というのが一番重要でございますけども、そこらあたりはネギ一本でいくというような、絞り込んでいくというような考え方でございましょうか。ひとつその辺を少し説明ください。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  阿部産業部長。 ○産業部長(阿部英治君) 市長にかわってお答えいたします。  境港市の主力農業といいますと、やはり白ネギであるというふうに考えておりますので、白ネギの産地ということを目標に取り組んでいきたいというふうに考えております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  荒井議員。 ○7番(荒井秀行君) 白ネギを中心でいくということでございます。そうしますと、スプリンクラーというのはなかなか実用的でないという、効率的じゃないということからしますと、さっき言いましたように、耕作面積というか、農地面積が広がって、例えば小さい規模ですと、1反の畑ですと50メートルとか60メートルでありますけど、これ3反くぼとか広い敷地になってくると、100メートルとか200メートル先まで全部同じようなネギ畑という状態が続きますと、そこに風が吹いてくると飛砂が飛ぶということになりますので、そこらあたり、農業者のほうがされるんでしょうけども、緑肥作物を計画的にやるとか、ネギを春ネギ、夏ネギ何とか、そういう区分分けをして、ブロック分けをするような、今現在ネギ農家と協働しながらいろんなことをされている農政課としては、そこらあたりを計画的にやって、配慮もしたらどうかと。  それともう1点、境港の場合は、山もないかわりに、すごい小さい敷地の中で、例えばどんなとこにおっても1キロ先には必ず住宅がありまして、ですから畑地、土地利用計画、これ前回もお話ししたんですけど、土地利用計画なんかを考えていくときに、かなりきちっとやっていかないと、常に住宅ってすぐ近くにあるわけでして、そうすると、そういう配慮というのも、農業される人といえども、すぐ隣、500メートル先、100メートル先が住宅がありますよということで、このたび誠道町においてはああいうようなネットを人工的につくられたということでありますけども、自然は大きいもんですから、ネットでも防げる部分がありますが、それ以上にということになりますと、もう少しブロックとか、さっきのような計画ができないかどうかということを少し伺ってみたいなと思います。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  阿部産業部長。 ○産業部長(阿部英治君) ブロック分けですとか緑肥の使用ということについて御意見をいただきました。  確かに緑肥というのは、連作障害というのを含む意味もありまして、緑肥を植えるということにつきましては、農家の皆様にも推奨しているところであります。ただ、ブロック分けですとか、そういったところまでは、農家の方とは直接農政課のほうで話をする機会というのは少ないと思いますので、今後、そういったことも念頭に置きながら、特に市街地に隣接する小さい畑、こういうところにつきましては、耕作される方の配慮というんでしょうか、こういったことをお願いするということも大事だと思っておりますので、あわせて農家の皆さんとお話をしていきたいというふうに思っております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。
     荒井議員。 ○7番(荒井秀行君) わかりました。ありがとうございます。  農業一つで終わってしまいそうなのでちょっとあれでございますけども、先ほどの0.3ヘクタールの農地いうか、改良事業でございますけども、最終の20センチ、30センチ客土というか、土を入れられたと思うんですが、あそこにもう少し、今もすごい微砂な状態が見えるんですけど、砂の種類を変えられて、重たい砂というか、あんまり砂の種類知らないんですけども、大山の黒ぼくみたいなのを入れるとか、何かもっと飛びにくい砂というのがないんかなと思いながら、今のさらさらした仕上がった状態を見て思いましたけど、その辺についてはどうでございましょうか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  阿部産業部長。 ○産業部長(阿部英治君) このたびの農地改善耕作事業につきましては、その表面の下につきましては、粘土層の下にある砂を利用することによって、水はけというんでしょうか、排水性も確保しているところであります。  先ほど黒ぼくという言葉もいただいたんですけれども、その黒ぼくも一長一短あるようでありまして、排水性は確かにいいというところもありますが、農作業においては、白ネギに付着をして、それ以降の収穫時の作業も少し手間がかかるといったような事例もあるようですので、そういったところはもう少し研究をしていきたいとは思っております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  荒井議員。 ○7番(荒井秀行君) 私も土のプロではございませんので、現象を見て言っているだけでございますので、ぜひ農政課のほうで研究いただいて、よりよいものをつくっていただきたいなということを要望しておきます。  新規就農者のことについて少し追及質問させていただきますと、先ほどの私のほうが提案しましたのは、新規就農者、例えば労働保険ですと、水産業と農業については、5人未満の事業所いうか事業については、任意ということになっておりますが、その任意ということについてどのようにお考えでしょうか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  阿部産業部長。 ○産業部長(阿部英治君) これからの農作業、若手農家が規模を拡大するに当たりましては、やはり一人でできる範囲と、その次に面積をふやしていくにはやはり従業員というんでしょうか、が要るというふうに考えております。5人以下は任意ということでありますけれども、やはり農作業の安全・安心して働けるということを考えますと、若手農家の方につきましてもなるべく労災保険等に入られることのほうが好ましいというふうには考えております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  荒井議員。 ○7番(荒井秀行君) わかりました。  先ほどの部長の答えを聞いておりますと、私、そうだと思うんですが、結局、農業者とか水産業者については任意ということは、企業の主体いうか、全体の産業からすると少し弱い部分があって、例えば新規で農業をされている方にとりまして、3年以内、5年以内に300万円の収益が上がるような農業計画書を出されるわけですけども、非常に体力がないということで、機械の支援であるとか、いろんな支援をされていますが、雇用していく上で、お父さんとお母さんと本人と3人でやる部分にはいいんですけど、本人さんと一人でやっていて、面積を広げようとしたときにはどうしても従業員を雇うということになります。1人従業員を雇う、2人従業員を雇わないと、面積も拡大できませんし、300万円もクリアできませんので、そこらあたり、機械で行ったような支援、そういう保険制度、労働保険の制度には2種類あるわけですけども、そこらあたりの支援ができないんだろうかなという、育てるという意味で、ここまでいろいろ支援しているわけですから、最後は人をきちっと安心して確保していくということが重要じゃないかなと思いますので、そこらあたり、もう一度お聞かせください。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 荒井議員はそういった意欲のある若手農業者を育てなきゃいけないという観点から、そういった公的な保険制度への助成ということにも触れられたと思うんですが、これは農業に限らず、商業であれ、工業であれ、全ての事業でそういった5人未満の従業員でされているところというのはたくさんあるわけですね。これを農業のそういった分野だけ助成するというのはいかがなものでしょうか。これはよくよく全体を考えた上で判断をすべきことだと思うんですね。お気持ちはわかりますよ。農業者を支援しようというのは。だけどもほかにもいろんな事業をしておられる人がある。5人未満で。そのことも御理解をいただきたいと思います。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  荒井議員。 ○7番(荒井秀行君) 先ほど言いましたように、農業の場合は、そこに到達するまで、事業が軌道に乗るまで非常に大変だということで申し上げておるわけでして、ほかの事業が農業よりはというような考えは一切持っておりませんけど、全体を見られて、強弱をつけて、ぜひ検討の中に入れていただきたいなということでございますが、市長さん、もう一度お願いいたします。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 最初の答弁でお答えしましたように、そういった支援を今行う考えはございません。 ○議長(柊 康弘君) 荒井議員。 ○7番(荒井秀行君) そういう答えでございますので、また次の機会に提案したいと思います。  そうしますと、こちらの農業の問題については終わらせていただきます。  続きまして、次に、竹内団地のまちづくりビジョンについて質問をいたします。  竹内団地における大型事業や大型イベントがことしの夏より順次始まります。6月15日、あすですけども、白砂青松の弓ヶ浜サイクリングロードが夢みなと公園から和田町の間、部分開通します。あわせて美保ライオンズクラブ主催の砂浜ウォークも同日開催されます。また、美保湾では、2019レーザー級ヨット世界選手権大会が6月26日から7月24日まで開催されます。2020年春には外港竹内南地区の護岸整備事業も完成し、あわせて貨客船ターミナル整備事業も完成し、供用開始となる予定です。また、境港管理組合においては、港湾計画を改定し、新たな境港の姿を検討、計画中とのことでございます。  境港市は、竹内団地を中心に大きく変貌してまいります。特に竹内南地区や公共マリーナ、夢みなと公園は国、県の事業で大きな基盤整備が行われますが、当市としても当団地のあるべき全体像を描いておく必要があります。国、県は悪いようにしないではなく、資金の出どころは別として、全体をデザインすべきと考えます。境港市が描く竹内団地のまちづくりビジョンについて、市長の考えをお伺いします。  次に、12月議会でも提案いたしました弓ヶ浜サイクリングロードの延伸について再度質問いたします。前回の議会答弁では、市としてそのような考えはありませんでした。少し説明不足と受けとめ方の違いが生じての回答ではなかったかと思い、再度提案いたします。  計画事ですから、市民各層やいろいろな団体の要望がない限り、計画は出せないものでしょうが、今、皆生温泉から弓ヶ浜サイクリングロードを通じて夢みなと公園までのサイクリングロードの整備について、米子市民や産業界の意思は感じますが、現状をよく見ますと、水木しげるロードより夢みなと公園を経由し、皆生温泉へのベクトルのほうが強いと思います。私は、境港市民として、サイクリングロードの延伸が必要だと思います。夢みなと公園から竹内団地、中野公園の活用と境水道の景観を加えたルートこそ魅力あるものだと思います。  ちょっと図面を出します。手元にあると思いますが、こちらのほうが竹内西緑地、中野公園の活用と境水道の景観をというところが、こちらでございます。夢みなと公園につながるウオーキングロードの整備計画はこちらでございます。これも非常に有効だなということで提案しております。このような計画について、市長の見解をお伺いいたします。  また、この5月の大型連休中、一大観光地となった水木しげるロードに押し寄せた観光客、そのときの人の流れや要望等についてはいろんな角度から分析されていると思います。ここでは竹内団地に絞って質問いたします。  境港市の入り込み客は、宿泊施設が少なく、日帰りのお客さんが多いと思いますが、少し遠方から来たお客さんの中にはキャンプやキャンピングカーでの宿泊などの利用もありました。また、釣り客も多く、岡山、広島ナンバーの車でお越しの人の中には車でそのまま1泊の方も多数見受けられました。  このような状況を踏まえて、竹内団地オートキャンプ施設やバイクや自転車の駐輪場が不足していると感じます。また、魚を安全に釣る場所も少なく、釣り桟橋の設置の要望も多数の方からお聞きしております。その必要性について、市長はどのように考えておられるかお聞かせください。  以上、竹内団地のまちづくりビジョンについて、最初の質問は終わります。 ○議長(柊 康弘君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 竹内団地のまちづくりビジョンについてお尋ねをいただきました。  初めに、境港市が描く竹内団地のまちづくりビジョンについてであります。  境港は、中海・宍道湖・大山圏域で共有する社会基盤であります。来年春にターミナルが完成する竹内南地区は、全国で寄港が増加しているクルーズ客船の受け入れエリアとして、国全体を見た中でも整備が必要と認められたものであります。  本市における竹内団地のまちづくりビジョンは、このような広域的な役割を前提に、交流や物流の拠点として位置づけ、にぎわいの創出、産業拠点の創出、親水空間の整備や自然に親しむことができる水辺環境の育成などをまちづくり総合プランや都市計画マスタープランに掲げているところであります。現在、境港管理組合が進める港湾計画の改定に向けた長期構想の策定とあわせ、本市におきましても都市計画マスタープランを2カ年をかけ改定することとしておりますので、民間企業の動向を注視し、見直しが必要であれば対応してまいりたいと考えております。  次に、弓ヶ浜サイクリングロードの延伸とウオーキングロードの整備についてであります。  現在整備中の弓ヶ浜サイクリングロードにつきましては、SANKO夢みなとタワーから夜見町を結ぶ弓ケ浜工区の一部が今月15日に開通する予定となっており、来年の3月には全線が開通する予定となっております。  議員御提案の夢みなと公園から竹内西緑地、中野公園、境水道を経由してJR境港駅へつながるサイクリングコースにつきましては、現在でも既存の道路を活用し、ジャパンエコトラックのシートゥーサミットルートに認定されているところでありますので、市として自転車専用道路を整備する考えは今のところありません。  竹内西緑地内のウオーキングロードにつきましては、まずは緑地全体のあるべき姿について、管理者であります境港管理組合と一緒に考える必要があると感じております。  次に、オートキャンプ施設やバイク、自転車の駐輪場が不足している。また、釣り桟橋の設置の要望も多数あるが、その必要性についてどのように考えているかということであります。  竹内団地への観光客の入り込みは、大型連休などに集中する傾向でありまして、駐車場や駐輪場の不足は現状では期間が限られていると感じております。  しかしながら、南側に広がる白砂青松の弓ケ浜や美保湾は、魚釣りを初めとするマリンレジャーに適したエリアでもあり、竹内南地区のにぎわいづくりの観点からも、水辺利用の需要への対応は検討する必要があると考えております。現在、境港管理組合が港湾計画改定に向けた長期構想の策定を進めており、本市からも魚釣りも含めたマリンレジャーのニーズをお伝えし、港湾施設の拡充についてお願いをしているところであります。 ○議長(柊 康弘君) 追及質問がございましたらどうぞ。  荒井議員。 ○7番(荒井秀行君) ありがとうございます。重ねて追及質問させていただきます。  先ほどのサイクリングロードにつきましては、現在、既存のやつが指定されているので、その必要性がないんじゃないかというお答えだったと思いますが、私が提案しておりますのは、サイクリング専用道路ということで、あす見に行くわけですけども、今、あれだけ立派なサイクリングロードができて、専用で砂浜を走っていくという全国でも数少ない例じゃないかなと思います。  既存の道路をサイクリングロードだよと指定するのはそう難しい問題でもないんですが、その前に白砂青松の弓ヶ浜サイクリングロードがなぜできたかということで、私もずっとあれから西部総合事務所とか県とかお聞きして、なぜあれができたのかと経緯をひもときますと、まず、この白砂青松、サイクリングコースの目的というところがちょっと書いてありますので読み上げてみますと、白砂青松の弓ケ浜半島から臨む大山の絶景をゆったり楽しむ新たなサイクリングコースとして、初心者向けコースの整備を行い、シートゥーサミットや各コースをあわせてサイクリングリゾートの充実を図り、国内外から誘客を図る。2番目に、本コースの整備によって皆生温泉の観光客に対する新たなアクティビティーの提供につながる。滞在時間を増大し、満足度の向上を図る。このような目的で日野川の河口から夢みなとタワーまで15キロを整備することとなったということで、平成28年9月20日にこういう宣言をされてます。ここへ行くまでに、平成25年ぐらいからずっと皆生温泉の方とか経済界の方とかと西部事務所の方なんかが検討されてここに至ったわけでございますけども、こういうすばらしいものをつくるときには、ここの場所がいいねという軽いタッチじゃなしに、すごい熱い思いの中で、ここに至るまで10年もかけていろんな方が検討されてできたものだと思いますし、私は、さきの必要性からしますと、市民として思うんですけども、皆生温泉から物事を発信する、境港から発信するわけですので、境港、夢みなとタワー、境港の海岸から発信するわけですから、当然鬼太郎ロードにつながってくると、鬼太郎ロードから逆流して皆生温泉に行くというスタイルが本来の姿だろうと境港市民としては思いますし、これを5年とか10年かけてやっていってもいいような計画ではないかなと思って提案をしたわけですので、もう一度、市長さん、その辺の考え方を、ことしとか来年に完成させるというもんではございませんし、市民の思いをどう受けとめていただけるか、私も市民でございますし、いっぱい後ろにも市民はついておりますので、その辺の思いを市長さんに伝えていきたいなということで議場に立っております。ぜひ気持ちを聞かせてください。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 弓ヶ浜サイクリングロードについては、今、その目的を荒井議員が述べられました。まさにそのとおりであります。これは私どももこの計画に参画をして、こういったコースができる、今、運びになったところであります。荒井議員がおっしゃるように、これをいわゆる境港駅まで延伸をしていく。これはまたどうなんでしょうか。私はちょっと別途の考え方で取り扱ったらどうだろうかと思うんですね。きょうこの図面もいただいておりますけれども、これは専用のやっぱりコースとして整備をしなければ、とても不特定多数の人が駅まで自由にというか、安全に行ける道ではないんですね。ですから水木ロードということになれば、あるいはこのSANKO夢みなとタワー、これとの相互の、何ていうか、交流というか、そういったものについては、こういった正式なコースということでなくて、市内を散策できるような、これはもうどっちかといったら観光のほうに特化をしたような、そういった散策できるような仕組みづくりのほうが、私は境港市内、旧境のほうに行くルートについては、そういった以外のもののほうが合ってるんじゃないのかなというぐあいに思うんですよ。今申し上げたように、必ずこの弓ケ浜のサイクリングコースにつなげて延伸をするということでなくて、このSANKOの夢みなとタワーとおさかなセンター、あるいは水木ロード、これを多くの人に自転車で行ってもらうような、そういった整備というのはしていかないけんのかなと思っておるところでありますので、御理解をいただきたいというぐあいに思います。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  荒井議員。 ○7番(荒井秀行君) 少し意見の食い違いがあるようですが、ぜひいろんな角度から検討していただきたいなと、延伸と言わず、そういう必要性があるんじゃないかという提起で、私の狭い場所での活動の中からすると、そういうものが一番のように見えると、もっと俯瞰的に見られて、こういうの、あるんだよということの提起があれば、市民でございますので、それについてもまたみんなで応援していきたいなと思います。  その中で、一部現実的に言いますと、先ほど絵でも少し出しておりましたが、こちらのほうのウオーキングロードにつきましては、そう費用もかかりませんし、管理組合と市役所と交えてそういうレベルでのお話をしていただければ、ただ単に緑地ということじゃなしに、やはりここは境港市民の、例えば余子地区の人からしますと、これは貴重な砂浜でありまして、砂浜が竹内団地にかわったと。ですからここは憩いの場であったわけですので、そういうことも含めて、この竹内西緑地というのはただ単に松林という意味合いじゃございませんので、高松町とか、竹内町とか、福定町、中野町はみんな浜がなくなっておりますので、砂浜がなくなった中で、憩いの場としての松林があるという位置づけでございますので、ぜひそこらあたりも重々御理解をいただいて、管理者である管理組合さんのほうと市役所のほうで検討いただきたいと思いますし、それと、余子地区の住民の方の御意見のほうも聞いていただいて、全体でよい環境をつくっていきたいなと思うのと、やはりこれから竹内団地の玄関口になりますので、そこらあたりは重々意識しながら整備計画もやっていく必要があるんじゃないかなと思いますので、ひとつよろしくお願いします。  時間超過しましたが、どうも、これで終わります。ありがとうございました。 ○議長(柊 康弘君) 荒井秀行議員の質問はこれまでといたします。 ◎休  憩 ○議長(柊 康弘君) ここで休憩いたします。再開は午後1時10分といたします。        (11時58分) ◎再  開(13時10分) ○議長(柊 康弘君) 再開いたします。  午前中に引き続き各個質問を行います。  初めに、米村一三議員。 ○3番(米村一三君) 会派きょうどうの米村でございます。6月定例議会に当たり、2項目について質問をいたします。市長並びに教育長の答弁を求めたいと思います。  1項目めでございますが、食品ロスの削減対策について質問をいたします。  まず、食品ロスの現状についての質問です。  環境省のデータによれば、日本では年間約621万トンの食品ロスがあるとされており、そのうち外食産業で発生する食品は約120万トンにも上るとされています。国連が世界全体で行っている食糧援助量が2015年のデータで約320万トンだそうですから、およそ倍の量が日本では食品ロスとなっているということです。  当市は漁業を基幹産業としており、いわば食材の提供をなりわいとしているわけですから、食品ロスの減量の啓発を実施してはいかがでしょうか。市長のお考えをお示しください。  2つ目に、食品ロスの減量の推進策について伺います。  政府は、食品ロスを減らす推進策として、1点目に、食材を買い過ぎずに使い切る、食べ切る。2点目に、残った食材を別の料理に利用する。3点目に、消費期限と賞味期限の違いを理解する。4点目に、外食の食べ残しを防ぐなどの4項目を呼びかけております。言われてみれば至極当たり前のことですが、当市での啓発活動を実施する際の柱として捉えてはいかがでしょうか。  3点目に、外食時の持ち帰りの阻害要因について伺います。  民間の会社による調査では、外食時に食べ切れなかった経験を持つ人は58.7%もあり、そのうちの67.8%の人が持ち帰りたいと思ったと回答しています。もったいないとの理由が最大です。  外食時の持ち帰りを阻害する要因として、客側の責任で持ち帰った場合でも、客が体調を崩した場合には、店側の責任が発生しないとも言い切れない点にあるようです。自治体によっては、店側とお客側が衛生観念を共通理解し、持ち帰る客の自己責任である点を明確にした啓発活動を実施しているケースがあります。当市でも取り組みの検討を開始してはいかがでしょうか。市長のお考えをお聞かせください。  次に、学校給食での食べ残し対策について伺います。  本年3月議会で給食の食べ残しについて質問した際、教育長は、当市の状況について、平成29年度の調査において、本市の年間の食べ残し量は、小学校で御飯、汁物、主菜、副菜の合計で10.74トンの残渣量であり、同様に中学校では8.38トンの残渣量があると、児童・生徒1人当たりの年間の食べ残し量は7.5キログラムとなっている。国の1人当たりの平均食べ残し量は7.1キログラムとの調査結果があり、比較しても過度な食べ残しということではないというぐあいに答弁しておられます。  しかしながら、この食べ残し量は、さらに工夫を重ね、減量を目指すことが必要ではないでしょうか。教育長の所見をお示しください。  1項目めの質問は以上といたします。 ○議長(柊 康弘君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 米村議員の御質問にお答えをいたします。  食品ロスの削減対策についてお尋ねをいただきました。  初めに、食品ロスの減量の啓発と政府が呼びかけている4項目を啓発活動の柱と捉えることについてであります。  本市では、食品ロスの減量につきましては、市報に折り込むごみ情報紙への掲載や、市内の飲食店に対して鳥取県が進めるとっとり食べきり協力店への参加の呼びかけなどに取り組んでまいりました。今後も鳥取県と連携をとりながら、市報やホームページなども十分に活用し、米村議員御提案の項目を中心に、市民や事業者に向けまして、さらなる啓発活動に努めてまいりたいと考えております。  次に、外食時の持ち帰りに関する啓発活動について、当市でも取り組みの検討をしてはどうかということであります。  食べ残し料理の持ち帰りにつきましては、食中毒のリスクを恐れ、進んでないというのが現状であります。米村議員御指摘のとおり、食べ残し料理の持ち帰りを促進するには、消費者と飲食店の意識の問題も大きいと考えられることから、先進的な取り組み事例を研究し、啓発活動を推進してまいりたいと考えております。
     私からは以上であります。 ○議長(柊 康弘君) 教育長の答弁を求めます。  松本教育長。 ○教育長(松本敏浩君) 学校給食の食べ残しについての御質問でございます。工夫を重ね、軽減を目指すことが必要ではないかとのことでございます。  学校給食における食べ残しの状況及び低減への取り組みにつきましては、3月の議会でお答えしたとおりでございますが、市内の小・中学校が独自に取り組む一例として、中浜小学校が毎年1月に実施される全国学校給食週間に合わせて、食べ残しを減らすため、すっから完食という取り組みを実施しております。この取り組みは、食べ物や保護者、給食をつくる方々への感謝として、嫌いな食べ物であっても一口は食べる努力をすることを目標としたものであります。強制ではなく、児童が自主的に提供された給食を全て食べることで、給食に対する自然な感謝を育むことを目的とした取り組みであることから、他の学校でも同様な取り組みの実施を検討してみたいと考えております。  引き続き、食べ残しの状況把握に努め、栄養士、教職員、調理員、また保護者と連携して、食べ残しの低減対策に取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(柊 康弘君) 追及質問がございましたらどうぞ。  米村議員。 ○3番(米村一三君) 答弁をいただきましたので、続いて何点か質問をしたいと思います。  まず、消費期限と賞味期限ということがよく言われるんですが、最近のニュースを見ておりますと、大手コンビニエンスストアでも、今まで捨ててた食品を値下げしてでも売ろうというような動きもあるようですし、スーパーマーケットあたり見てみますと、消費期限、賞味期限が近づいたような商品については、2割引きとか3割引き、中には5割引きというような値段をつけて売っておられると思います。この2つの期限切れに近いということを混同する方も多いと思いますので、ぜひその辺もPRして、知っていただくことによって、もちろん消費者は安く買えるわけですし、店側としても廃棄する商品が減ってくるということが十分考えられますので、ぜひその辺の啓発を行ってはどうかなというぐあいに思いますが、お考えをお聞かせください。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  中村市民生活部長。 ○市民生活部長(中村直満君) 市長にかわってお答えいたします。  賞味期限と消費期限の違いについての正しい理解というのは、先ほども小売店であったり、それからあるいは家庭での食品ロスの削減といったことにもつながると思います。先ほどの市長の答弁にもありましたように、今後の啓発活動の主要項目の一つとして取り組んでまいりたいと思っております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  米村議員。 ○3番(米村一三君) 実は、私、仲間たちと月に数回、飲食店で酒を飲む機会がございます。皆様方も境港では結構そういう類いの集まりがあるかと思うんですが、いろんな飲食店めぐりまして、残ったものを持って帰るよというぐあいに申し出しますと、快く、何ていうか、プラスチックのケースをくれたりいうぐあいにします。中には生ものは食べないでくださいねとかというような注意もされたりということで、意外とこの境港では持って帰るという風土があるのかなというような気もいたしますので、ぜひともその辺の啓発を進めていただきたいなと思うところであります。  消費者庁、農林水産省、環境省、それから厚生労働省が共同して、飲食店等における食べ残し対策に当たっての留意事項というのを作成しているようでございます。また、長野県の例では、食べ残し料理等を持ち帰るときの注意点を作成しまして、消費者や事業者への啓発を行って、食品ロスの発生の抑制に努めているというようなこともあるようです。このような先例を参考にして啓発を進めていただきたいなというぐあいに思いますが、お考えをお聞かせください。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  中村市民生活部長。 ○市民生活部長(中村直満君) 市長にかわってお答えいたします。  外食時の食べ残しの持ち帰りによる食品ロスの削減につきましてのお話にあったとおり、確かに自己責任という部分、最後、ございますけども、国の施策、あるいは先進地での取り組み、こういったものを参考にしながら取り組んでまいりたいと思っております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  米村議員。 ○3番(米村一三君) 学校給食の食べ残しの件ですが、3月議会でいただきました教育長の答弁の中身を見ますと、小学校では食べ残しの総量の77.3%が御飯と汁物で占めておりました。また、同様に中学校では食べ残しの総量の79.1%が御飯と汁物で占めているというような調査の結果を報告いただきました。これを見ますと、もう少し、何ていうんですか、工夫の余地があるのかなという気がするんです。特に境港市は、日野米ですか、海藻米を使って、おいしい御飯だというぐあいに聞いておりましたので、意外と御飯の食べ残しが多いんだなという印象を受けました。もう少しこの辺の、何ていうか、工夫を凝らしてはいかがかなと思いますが、お考えがあればお聞かせください。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  松本教育長。 ○教育長(松本敏浩君) 学校での食べ残しの状況でございますが、議員がおっしゃられますように、やはり御飯類、それから汁、これが非常に分量を多くしております。それで、この食べ残し、いわゆる残菜というのを減らしていくためには、地道ではありますが、まずはバランスのとれた正しい食習慣、こういったものをきちっと給食指導の中で行いながら、やはり完食に対する意識づけでありますとか、それからつくってくださる方への感謝の気持ちであるとか、そういったものをきちっと育てていくというような地道な指導も必要だと思います。  こういった指導をしていくのは、学校だけの力では到底難しい。というのは、3食のうちの2食は家庭のほうで食べておりますので、やはり家庭との協力というものが非常に大切になるというふうに考えます。そのためには、いわゆる残菜の状況を家庭にもきちっと伝えていく、そういったような情報提供をしながら、一体となって取り組むということが大切ではないかと思います。  それから、もう一つは、やはり議員おっしゃられるように、おいしい給食をどう提供していくのかと。このことによって、4月から業者委託をしておりまして、非常に工夫をしていただきまして、配送の直前に汁等をつくり上げると、学校に着いたときには非常にあったかい状態で届けるというような努力もしていただいております。あと、献立等についても、やはりバラエティーに富んだ献立等の工夫というようなことも必要だと思います。そういったことを取り組んでいきたいというふうに考えております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  米村議員。 ○3番(米村一三君) 先ほどの教育長の答弁にもございましたように、ことしの4月から民間の業者のほうに運営を委託されたということでした。全国大手の業者だそうですので、いろんなノウハウをお持ちじゃないかなと思いますので、ぜひとも協議を進めながら、削減をしていただきたいなというぐあいに思います。  そして、きょうは幸いに涼しい日なんですけども、去年もことしの春先も随分暑い日が続きました。児童も暑さで食欲がなくなるということもあるかと思います。ついせんだっての新聞報道を見ますと、冷暖房の設備が100%あるのは鳥取県下でもそう多くはなく、境港市は堂々の100%というぐあいに書いてありましたので、設備がありますから、電気料金はふえるでしょうけども、ぜひとも適切に使っていただいて、あんまりけちらないようにお願いをしたいと思います。快適な学校生活が送れるように配慮をぜひいただきたいと思います。  それでは、次の項目に入ります。2項目めは、観光施策について質問をいたします。  まず初めに、ことしの10連休期間中の水木しげるロードの状況と今後の取り組みについて伺います。  昨年7月にリニューアルして初めてのゴールデンウイークを迎えた水木しげるロードの入り込み客数は、地元紙の報道によりますと、4月27日から5月6日までの間に43万6,000人にも上ったと報道されました。この数字は過去最高の記録を更新するものであるということでございました。水木しげる記念館の入館者数も1日平均3,300人を超えて、大幅に入館者数がふえているとの報告もあります。まず、この状況を市長はどのように分析しておられるのかお示しをいただきたいと思います。  また、境港市観光協会では、駐車場に駐車中の約2,000台もの自動車ナンバー調査をことしも実施され、その結果を発表しておられます。ゴールデンウイークに他府県から水木しげるロードを訪れた観光客は、1位は兵庫ナンバーの14.1%、2位は大阪ナンバーで12.8%、広島ナンバーが12.4%、4位が岡山ナンバーで7.6%だったそうです。愛知、福岡、京都ナンバーも上位を占めていました。ちなみに鳥取ナンバーは5位、島根ナンバーは6位のシェアだったそうです。  このことは、今後のPR活動の指針になり得ると考えます。市長のお考えをお聞かせください。  次に、観光地としての施設充実について伺います。  最近、旅行マニアが石見銀山の観光客減少を記述した記事を見る機会がありました。石見銀山を訪れたその旅行マニアの方は、現地のガイドをしている人が、世界遺産登録時の2007年には81万人もあった観光客が2009年から減少し始めて、近年では31万人程度まで減少したと嘆いておられ、旅行者の目から見て、何か打開策はありませんかと問いかけられたそうです。多くの観光地を訪れた経験を持つそのマニアの方は、長い間衰えず人気を保っている観光地との比較に思いを寄せたというぐあいに述べておられます。  多くの観光客がある今時点で、水木しげるロードに欠けている施設などはないか、冷静にチェックすることが必要ではないでしょうか。私見を述べるなら、私は、拡充すべき施設として、市営駅前駐車場の立体化と観光バス乗務員の休憩施設を検討してはと考えます。市長のお考えをお示しください。  最後に、一部供用開始となった新しい市場の観光施設としての機能について伺います。  今月から高度衛生管理型市場の一部供用開始がされています。漁港のあるまちでは、観光施策の一環として、市場を活用した施策を展開している例が全国では多く見られます。漁業を基幹産業とし、「さかなと鬼太郎のまち境港市」を標榜する当市にとって、新しい市場の活用による観光施策の拡充は大きな期待が寄せられると考えています。  さかいみなと漁港・市場活性化協議会には、市も構成員として一翼を担って協議を重ねてこられたのではないでしょうか。観光施策への新市場の活用について、現在の状況をお聞かせください。 ○議長(柊 康弘君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 観光施策についてお尋ねをいただきました。  初めに、ゴールデンウイークの水木しげるロード及び水木しげる記念館の状況をどのように分析しているのかということであります。  本年のゴールデンウイークは、平日を挟まない10連休という異例の長期間だったことに加えまして、天候にも恵まれたため、水木しげるロードの入り込み客数が約43万6,000人、水木しげる記念館の入館者も約3万3,000人に上り、ともにゴールデンウイーク期間中の過去最高を記録したところであります。  分析といたしましては、10連休の初日と最終日を除いて、観光客の入り込みが4万人から6万人台と例年に比べて非常に多く、リニューアルと10連休の相乗効果と捉えております。  また、リニューアルにより歩道が広くなり、観光客がゆっくり散策しやすくなった反面、混雑時には車道部分に人があふれる状況がありますので、今後の連休期間中などの歩行者天国の設定につきましては、改めまして関係機関と協議をし、検討を重ねてまいりたいと考えております。  次に、自家用車のナンバー調査は今後のPR活動の指針になり得ると考えるがどうかということであります。  車ナンバー調査につきましては、毎年、観光協会がゴールデンウイーク及び盆の期間中に水木しげるロード周辺の駐車場6カ所で実施をしております。調査結果につきましては、観光振興課を初め、水木しげるロード振興会などの関係機関と共有し、観光PRを実施する際の参考としており、特にマイカー利用の多い近畿、山陽方面への観光PRを継続して実施してまいります。  次に、多くの入り込みがある時点から、観光地として欠けているものをチェックする冷静さが必要で、拡充すべき施設として、市営駅前駐車場の立体化と観光バス乗務員の休憩施設を検討してはどうかということであります。  繁忙期の駐車場不足につきましては、観光客の皆様には多少の御不便をおかけしていると、このように認識をしておりますが、本年のゴールデンウイーク期間におきましても、大規模な交通渋滞までは発生していない状況でありまして、今のところ新たに市が駐車場を拡充する必要性は感じておりません。  しかしながら、立体化による駐車場の拡充は、限られた土地を有効活用する方策でもありますので、今後の民間による駐車場の設置状況や観光客の入り込み動向を注視し、もう少し時間をかけて研究してみたいと考えております。  観光バスの駐車場につきましては、大正町に約30台が駐車可能な専用スペースを設けており、トイレも併設されております。御提案いただきました休憩施設の新設につきましては、他の観光地の状況や今後の観光客の動向などを見きわめながら研究してまいりたいと考えております。  次に、観光施策への新市場の活用についてお尋ねであります。  高度衛生管理型市場につきましては、今月1日より一部供用が開始されており、「安心と安全が、進化するみなと」というキャッチフレーズのもと、全国に新鮮でおいしい境港ブランドの魚を届けることができると期待するところであります。  この新市場を活用した観光施策につきましては、議員御指摘のとおり、さかいみなと漁港・市場活性化協議会の中にある食と観光ワーキンググループにおきまして議論を重ねてきたところであります。現在、マグロの競りが間近で見学できるデッキを活用し、おさかなガイドによる境漁港見学ツアーが実施されております。  また、7月からは水木しげるロードで人気を博しております妖怪スタンプラリーの台紙に新市場の紹介を入れる予定としておりまして、本市へのさらなる観光客の誘客に向け、新市場を活用してまいりたいと考えております。 ○議長(柊 康弘君) 追及質問がございましたらどうぞ。  米村議員。 ○3番(米村一三君) 先ほど石見銀山の観光客が減ったという記事を御紹介しましたが、その中に実は石見銀山に対する旅行者の視点から見た、何ていうんですか、欠けている点というのも書いてあったんですけども、境港市に当てはめて考えた場合、それは当てはまらないなという思いを持ちましたので、省略をいたしました。  先ほどゴールデンウイークに車があふれていたということで、なぜそういう感じを受けたかといいますと、たまたま10連休だったもんですから、私も近場で由志園と安来市の刃物市場に行きました。由志園はもう既に駐車場が狭くて、ずっと車が渋滞して、道路にあふれておりました。それから、安来市のほうは臨時の駐車場が港のほうに設置してありまして、イベント会場までかなりの距離があったもんですから、どこか駐車場を探してと近くまで行きましたがありませんので、諦めて帰ったということがありました。そういう目で境港市を見ますと、市役所の駐車場を利用した方が家族連れで、随分小さいお子さんを連れて行き来しておられました。やはり車の駐車台数が足らないのかなという気がしたということでございます。  それで、4月26日から5月6日までの市営駐車場の総台数、ホテルの利用客の台数も入っているそうですけども、4,360台という台数だったそうです。1日当たり396台です。収容台数が105台だそうですから、1日に3.8回転ぐらいしているという計算になります。昨年度の台数が269台だそうですから、47%も昨年よりふえているということもあります。ロードの入り込み客数自体も担当課で確認しましたところ、平成29年が22万人、平成30年が23万8,000人、本年が先ほど言いました40数万人ということなんです。記念館も入場者数が随分ふえてまして、1日平均、一昨年が1,683人、昨年が2,065人、ことしが3,300人というような入場者数になってます。やはりリニューアルの効果や10連休という長い休みがあったもんですから、観光客の方に訪れていただいたなという思いですけども、やはり駐車場建設というものも、今すぐにということではなくても、検討すべきかなというぐあいに思います。例えば立体駐車場を3階建てにしますと、津波災害のときの避難にも使えるという利点があると思います。そういった事業への国の補助制度もひょっとしてあるんじゃないかなという気がいたしますので、ぜひとも検討をいただきたいなという思いでございますので、お考えがありましたらお聞かせください。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 米村議員にはいろいろ御指摘をいただいたところでありますが、先ほど答弁したとおりでありますが、駐車場の問題につきましては、新たな駐車場をつくるという考えは今持たないわけでありますけれども、既存の駐車場を立体化していくと、こういうようなことについては今後検討していかなきゃいけないな、こういうぐあいに思っておるところであります。  そして、このたびの連休でちょっと気がついたといいますか、出雲大社のほうでは、出雲市内の企業の駐車場を開放していただいて、かなり距離が離れてても皆さんそこに駐車して出雲大社に行かれるというようなことのようでして、本市でも市役所よりも近いところに企業の駐車場ありますので、そういったところもお願いをして、休日でありますから、開放していただければ、大変戦力になるんじゃないのかな、こう思ったところであります。  御指摘の点については今後の研究課題としていきたいと、こう思っております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  米村議員。 ○3番(米村一三君) 今、好調な時期でございますので、ぜひともこの機会にいろいろな検討を重ねていただきたいなという思いでございます。  それで、2点ほどちょっと要望したいなというぐあいに思うんですが、まず、ロードの通り、新しくなりまして、ほとんどがバリアフリーになっているとは思うんですけども、ベビーカーを引いた人たちによりますと、若干でこぼこがあるというような声も聞きますので、多分小さい段差でもベビーカーですと大きく影響を受けるかなという気もいたしますので、一度その辺もぜひチェックをいただきたいなという点が一つです。  それと、自動車ナンバーの調査で、私なりに考えますと、やはり山陰道が整備されたので、兵庫県側のほうからのお客さんが多いのかなと思ったり、それから、松江尾道道が完成して広島からのお客さんが多かったりしたのかなという推測をしますけども、いろんな道路事情などの変化がありますと、やはり観光客の流れも変わってくると思いますので、その辺を見きわめながら、その方面に向けたPRというのがぜひ必要だなというぐあいに思いますし、まず、鳥取、島根が意外と低いということもありますので、地元の人は地元に行かない傾向は多分あるかなという気もしますけども、ぜひその辺の方面に、地域に向けての分析しながらPRをしていただきたいというぐあいに思いますので、よろしくお願いをいたします。  それと、高度衛生管理型市場の持つ機能を当然PRしていかれると思いますが、それをPRすることがやはり境港の持つ魅力の発信につながっていくというぐあいに思います。境漁港は従来から魚種の多さや大量に処理能力があるということを誇ってきました。それに加えて衛生管理が格段に向上していくわけですから、この特徴を大きくPRすることは、水産業の活性化のみならず、観光面での脚光を浴びる要素というぐあいに考えます。メーンは鳥取県が担うでしょうけども、まちづくりの意味合いも含めまして、市の担う部分もたくさんあると思います。今後の市の施策についてお聞かせをいただきたいと思います。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  阿部産業部長。 ○産業部長(阿部英治君) 市長にかわって答弁いたします。  先ほど申しましたとおり、キャッチフレーズにもあるとおり、衛生管理が徹底された「安心と安全が、進化するみなと」を水産関係者だけではなく、観光関係者等と連携を図りながら、全国にPRをしてまいりたいというふうに考えております。高度衛生管理型市場の誕生を機に、境港の水産物の知名度を向上し、ブランド力を強化するとともに、「さかなと鬼太郎のまち境港」をこれまで以上に広くPRし、地域経済の活性化を図ってまいりたいというふうに考えております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。 ○3番(米村一三君) 以上です。 ○議長(柊 康弘君) 米村一三議員の質問はこれまでといたします。 ◎休  憩 ○議長(柊 康弘君) ここで休憩いたします。再開は午後2時といたします。        (13時50分) ◎再  開(14時00分) ○議長(柊 康弘君) 再開いたします。  最後に、森岡俊夫議員。 ○6番(森岡俊夫君) 会派きょうどうの森岡俊夫です。6月定例会に当たり、2点の質問を行います。  まず初めに、協働のまちづくりを推進するための情報公開のあり方についてであります。  市政運営の基本は、3月議会でも取り上げた本市の憲法とも言えるみんなでまちづくり条例に規定されているように、市民参加を積極的に促し、そこで得られた市民からの要望、意見、苦情など、さまざまな情報を政策として反映するとともに、市民にわかりやすく情報提供、フィードバックしていくことだと思います。  市民参加の方法としては、委員会、審議会の公募、パブリックコメント制度、市民ワークショップ、政策提案制度、そのほかにも説明会、公聴会、アンケートなどに加え、口頭、電話などさまざまな手段が考えられます。  本市でも、各種委員会や審議会、パブリックコメントを初め、自治会からの要望で市内7カ所において市長と語る会を開催されるなど、積極的に市民との対話に努められております。
     このように、市民の声を聞くという真摯な姿勢に加え、市民に対する適正な情報公開も市民の知る権利を保障する意味において協働のまちづくりを推進するために重要であることは言うまでもありません。公明正大にやっています、適正にやっていますという弁明だけでは通用せず、結果がどうあれ、デュープロセス、適正手続が行われたことを示す証拠を示さなければなりません。市民に対する市の説明責任を果たすことが情報公開の本旨ではないかと考えますが、市長の所見を伺います。  協働のまちづくりを推進するため、市民から意見を聞き、提案を受け、それに対して丁寧に答えを出していく。この作業は職員にとっては余りありがたくないことかもしれませんが、市の責任としてしっかりとやり遂げてもらわなければなりません。  ここで具体的な事例を取り上げてみたいと思います。まず、市民の声提案箱についてです。電子メールや文書でさまざまな御意見、御提案をいただいています。的確な御提案だなと感心したり、中には耳が痛い内容だなと思うことも多々あるのですが、気になっているのは、回答内容が完結しておらず、途中経過で終わっているものも多くあります。管理者に申し伝えたとか、市長に報告し、今後の業務の参考にするという内容であったり、答えになっていないように思うのです。政策として反映できるのかできないのか、できないのであれば、なぜできないのかを明記すべきではないでしょうか。提案者としてもしっかりと最後まで完結した答えを求めているはずです。そしてまた、提案者以外でも提案箱の投稿内容に注目している市民も数多くおられると思います。情報公開条例の本旨に基づいて改善してはどうかと思いますが、市長のお考えをお伺いし、1点目の質問といたします。 ○議長(柊 康弘君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 森岡議員の御質問にお答えをいたします。  協働のまちづくりの推進に関して質問をいただきました。  初めに、市民に対する市の説明責任を果たすことが情報公開の本旨ではないか、どう考えるかということであります。  本市では、これまでも協働のまちづくりを推進するために、各種委員会や審議会、パブリックコメント、市長と語る会等により、市民の声を真摯にお聞きしてまいりました。一方で、審議会の会議等は原則公開するとともに、その会議録を公開し、積極的に情報公開に努めてまいりました。引き続きさまざまな手法で情報公開を実施し、説明責任を果たしてまいりたいと考えております。  次に、市民の声提案箱について、政策として反映できるのかできないのか、できないのであれば、なぜできないのか明記すべきではないかということであります。  市民の声提案箱の回答につきましては、提案者に簡潔でわかりやすい文章で回答を作成するよう心がけているところであります。今後も引き続き市としての責任のある回答に努め、市の施策に反映ができるものにつきましては、適切に対応してまいりたいと考えております。 ○議長(柊 康弘君) 追及質問がございましたらどうぞ。  森岡議員。 ○6番(森岡俊夫君) お答えいただきました。  情報公開というものは、野球で例えればキャッチボール、市民と行政がキャッチボールをすると、そのキャッチボールというのは、市長も野球をやっておられたわけですから、相手の胸元にきちんと返す。とりにくい球やワンバウンドの球を投げると、やっぱりこれはキャッチボール下手だなと、正選手になれなかったり、そういう野球が上手になれないですよね。これがまず基本だと思うんですね。  今の市長の御答弁で、当然審議会、各種委員会、パブリックコメント、そういった意見を聞いて、それを会議録として出してますよということであります。当然これはやらなければならないことですから、当然だと思います。ただ、今、国のほうでも発覚しましたけども、森友学園での公文書の改ざんであったり、国会では存在しないとされていました自衛隊の南スーダンの日誌が存在したというようなことが浮き彫りになりました。要はあったことがなかったことになったり、なかったことがあったことになったりする、これは情報公開としてはあってはならないことだと、これは基本的な原則だと思うんですね。  一つ例を言いますと、本会議場で私と教育委員会、教育長のやりとりの中でも全国学力テストの報告が委員会でなされていないですよと、議事録に載ってませんよねという質問をしたら、教育長からは、いや、これはきちんと委員会の中で報告してあるんですというお答えがあったんです。ただ、それは私も本会議場でこうやって言っているわけですから、教育委員会からそれについて、いや、森岡さん、あなたが間違ってますよと、ここにこういうふうに載ってますよというような、キャッチボールですから、相手からボールが投げ返ってきてないんですよ。要はお互いが行ったり来たりがうまくできてないというようなことであったり、それから、ターゲットバードゴルフ場のネーミングライツ、この決定のプロセスにおいても、担当者からは、その要綱に従って市長が定めたんですという答えをいただきました。その後に市長のほうからは、私はそれは存じ上げてないんだということがありました。ということは、要はなかったことをあったことにされているんですよね、私のほうは。本会議場で言ったことですから、それが本当であったかどうかということもまだ、私、返事もいただいてない。要はまだ私が言ったっきりなんですよ。  やっぱりそういうお互いが納得する、そごのないようなやりとりをするというのが私は情報公開の本旨ではないかなというふうに思うんです。これはあくまでも教育委員会さんのほうでは議論はされたけども、たまたま議事録に載ってなかったということかもしれません。それから、担当者もそういうちょっとした行き違いがあったということかもしれませんし、ただ、それはやっぱりきちんと市民の一人として私にも説明をしていただくというのが最終的なキャッチボールになろうかというふうに思うんですね。  市民の声提案箱のことを言ったんですけども、審議会であったり委員会の議事録を読んでみますと、何となくそのときに出た資料とか、そういったものも一緒に添付したりとか、議事録だけではなくてですね、そういったことも含めて、今後、市としてやっていただきたいというふうに思います。  それから、市内7カ所で行われている市長と語る会の議事録なんですけども、これもやっぱり掲載されていないので、市民の中にはどういったことが他の地域で話がされているのかとか、聞きたいということをおっしゃる方もいらっしゃいますし、やっぱりやったことに対する情報はしっかりと市として出してはどうかというふうに思いますが、いかがでしょう。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  築谷総務部長。 ○総務部長(築谷俊三君) 市長にかわってお答えいたします。  まず、情報公開に当たって、受け取る側にそごがないようにきちんとキャッチボールができるように、これが情報公開の基本だというようなお尋ね、御提案だったと思います。  本市といたしましては、会議を開催するに当たりましては、境港市審議会等の会議の公開に関する指針に基づきまして、まず、会議については原則公開とするということで、情報公開の一番最初の扉をここであけております。オープンに参加していただいて、その場で生の声をお聞きしていただくように機会を提供しているつもりでございます。会議に当たりましては、会議の日程や傍聴の手続、それをホームページや、それから掲示板、公民館などに掲示いたしております。会議終了後には、その会議録に当たりましては、その会議の審議の内容や議事録についてを、詳細な議事録を掲載する場合もございますが、中には議事の概要、一言一句拾うのではなくて、要旨を概要として拾ってホームページに掲載し、公開などをいたしているところでございます。  ただ、森岡議員がおっしゃられるように、市民の皆さんになかなか伝わりにくいということがあってはならないので、やはり市民の皆さんに一層わかりやすいような形の形式を、伝わりやすいような形式をとるように、情報公開に今後も努めてまいりたいと思っております。  それから、市長と語る会のことについてでございますが、この市長と語る会については、自治連合会が主催でございましたので、本市のほうのホームページや、それから市報のほうでこれまだ公開をいたしておりませんでした。今後、自治連の方々と相談、協議をさせていただいた上で、やはり個人情報とか、それからいろいろ情報、話し合ったことを全部全てオープンにできるかどうか、いろいろ繊細なところもございますので、可能な範囲で情報公開できるように努めてまいりたいと思います。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  森岡議員。 ○6番(森岡俊夫君) 市民の声を聞く、そういう対話という姿勢は貫いてやってほしいと思います。  それで、市長、ちょっと私、すごく気になることが1つありまして、例えば本会議場で市長がこういう案件に対して検討しますとか、担当部局の担当者が今後の検討課題といたしますというような答えを出していることが、議会の中で、じゃあ1カ月後、2カ月後に、例えば委員会の中でこういうふうに報告事項として上がってきましたということがほとんどないんです。何となくこの本会議場の言ったことがそのままなおざりにされるというんですか、ですから、私はやっぱり市長がそういう検討するとか協議していくとかいうようなことをしっかり申し上げるんだったら、職員の方にもそれを受けて、議会にもきちんと説明責任を果たすんだということを指示していただきたいなというふうに思います。いかがでしょうか。 ○議長(柊 康弘君) 中村市長。 ○市長(中村勝治君) 私がそういったような答弁をした際には、全てそういったものをまとめて、その後の対応状況は各担当課から、その件についてはこうこうこう検討している、あるいはもう完結した、まだまだ先のことだとか、そういったものは全て私のところに上がってきますが、それの結果について、議会に報告というか、するということになれば、それはそういった取り扱いにしようと思います。結構です。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございますか。  森岡議員。 ○6番(森岡俊夫君) 担当部局のほうから積極的に議会側にも投げかけていただきたいというふうに思います。  情報公開の基本は、やはり何といっても文書管理だというふうに思うんです。先ほど言いましたけども、あったことがなかったことになったり、なかったことがあったことになる、こんなことにならないような正確な情報公開をするためには、どうしても公文書の適正な管理が必要だと思いますし、それが市の責任ではないかと思います。本市では、公文規程、処務規程で管理されているようでありますが、市の責任を明確化するためにも、公文書管理条例などを制定すべきではないのかというふうに考えますが、市長のお考えを伺いたいと思います。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  築谷総務部長。 ○総務部長(築谷俊三君) 公文書管理条例をということでございます。  本市におきましては、情報開示の請求があった場合、不存在の文書があった場合はもちろん不存在、ある場合にはちゃんと2週間の標準的な処理期間をもって、公文書が存在する場合は、開示できる情報については直ちに開示するようにいたしておりますので、現時点では条例をつくってまで文書の管理ができてないというような状況ではないという認識でございます。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  森岡議員。 ○6番(森岡俊夫君) 先ほども申し上げたんですが、要は、疑っているわけではないんですけども、疑われないような形できちんとした市の責任を、市の責任がきちっと明確になることが条例だというふうに思いますので、それをしっかり制定することが情報公開の始まりであるという、私はそういう認識を持ってます。  わかりました。今までどおりのやり方でやるということで承ります。  今、全国の自治体では、公文書管理法に基づいて、公文書管理条例の制定が進んでいるところです。条例の対象となる資料の範囲を歴史的資料も含めて、アーカイブ機関と位置づけて公文書センターを設置している自治体もございます。このたびの市民交流センター建設は、本市の公文書管理を徹底するいい機会ではないかというふうに考えます。公文書管理条例制定と同時に図書館を公文書センターとして位置づけてはどうかというふうに思いますが、市長のお考えを伺います。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 今、総務部長が答弁をいたしましたが、この件については、今の公文書のあり方をもう一度眺めて、そこからいろいろ物を考えていきたいと、このように思います。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  森岡議員。 ○6番(森岡俊夫君) 実は、この後議論します管理運営計画、市民交流センターの管理運営計画の中にも図書交流広場をデジタルアーカイブとして、文化財、行政資料、図書情報の電子化や新聞記事のオンラインデータベースの導入を図るというふうに、もうこれはきちんと管理計画の中に盛り込まれておりますので、であるならば、きちんとした公文書管理をする役割を持った、機能を持ったところという位置づけはしっかりとやっていただきたいというふうに思います。  国では、2026年の国立公文書館の開館までに、財務省の文書改ざん、防衛省の日報隠蔽問題を受け、行政文書を紙媒体から電子媒体を原本とする管理とすることが進められています。市民交流センター開館まで3年余りございますので、公文書のデジタル化を進めてみてはどうかというふうに思いますが、市長のお考えを伺います。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  築谷総務部長。 ○総務部長(築谷俊三君) 公文書のデジタル化についてということでございます。  デジタル化について、現時点ではまだ白紙のような状況ではございますけれども、時代はやはりそういった時代に流れていこうかと思っております。ただ、直ちにというわけではございません。境港市のほうにもかなりの投資をするような大型事業も控えておりますので、担当職員なども交えながら、ちょっと時間をいただきながら研究させていただきたいと思います。 ○議長(柊 康弘君) 森岡議員。 ○6番(森岡俊夫君) 先ほども申しましたけども、新しい市民交流センターの管理運営計画にもきちんと盛り込まれておりますので、それはもう間に合うように行っていただきたいというふうにお願いはしておきたいと思います。  もう一つ、情報公開の仕組みを本当に徹底すべきではないかという事例を御紹介させていただきたいと思います。平成30年度施行されました市民会館の解体工事費、これは延べ床面積が6,600平米です。予算が3億7,900万、そしてまた、今年度解体されます境漁港の2号上屋、これが延べ床面積7,000平米で、解体工事費が1億9,800万という価格で予算化されております。同じぐらいの面積でなぜこんなに費用が違うのか。こういう疑問を持つのは私だけではないと思います。県と市の積算の違いがどこにあるのか、また、工事内容がどういう形で違うからこれだけの工事費の差があるんですよというような説明も我々は受ける必要がある事案かなというふうに思っております。そういったこともございまして、市長、この辺、この数字を聞いて、率直にどのように思われますでしょうか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) この交流センターの解体と市場の解体の詳細な工事の内容は私は全く承知を、どういった差異があるのか承知をしておりませんので、その差について、私がどうこう言うのは差し控える。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  森岡議員。 ○6番(森岡俊夫君) とはいうものの、大体倍ぐらいの違いがあるわけですから、私もこれ、きちんと自分なりに調査をしますので、できましたら専門家の建設部の職員の方々の力をかしていただいて、こういったことが納得できるような形で市民の皆さんに説明ができるようにしたいというふうに思いますが、ございますか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  下場建設部長。 ○建設部長下場和重君) 市長にかわってお答えします。  まず基本は、やっぱり解体工事なんですけども、実際には内装材とかシートとか、椅子とかたくさんあったと思いますので、そのものはボリュームとしては大きくはないんですけど、そういうものを分別解体、燃えるもの含めて、鉄は鉄というふうに分別解体していく上で、かなりの手間があったものというふうに考えております。ちょっと細かいとこまでは私どもは確認をしておりませんけども、あとほかには浄化槽といいまして、地下構造物、これにもかなりの、数千万単位のお金がかかっておりますし、こういうものを積み重ねていった結果というふうに認識はしております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  森岡議員。 ○6番(森岡俊夫君) この問題は、私自身の問題としても、今後、調査していきたいというふうに思いますので、私も素人ですので、いろいろと御指導いただくことがあるかもしれませんので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。  それでは、2点目、仮称市民交流センターの建設工事に関して伺います。  初めに、建設工事の入札、発注の考え方についてであります。  3月13日の総務民教委員会で、建設工事発注の考え方が示されました。建設工事、機械設備工事、電気設備工事、外構工事、それぞれを分離発注する方向性と本市各工種A級の者及び県内各工種A級の者が自主結成による3者JVで、その構成員に西部地区の業者を1者以上とするというものでした。  近年、同クラスの鳥取県、島根県で施工された建設工事の施工者を調べたところ、1993年のとりぎん文化センター建設以来、鳥取県7カ所、島根県で4カ所の実績があり、1998年の米子市淀江文化センター以外は大手ゼネコンを代表者として、地元A級とのJVで構成されていました。総工費47億円以上の大きな工事にもかかわらず、大手ゼネコンを入れないのはなぜでしょうか。技術的な問題等クリアできるのかなどの懸念はないのでしょうか。市長の考え方をお尋ねいたします。  次に、管理運営計画について伺います。  3月27日開催された最終の管理運営委員会の審議を経て、市民交流センター(仮称)管理運営計画が策定されました。延べ9回にわたり、12名の委員と2名のアドバイザーの皆様には敬意を表したいと思います。  議事録を読んでみますと、パブコメで意見が寄せられた図書交流広場の管理体制は指定管理者がよいのではないかという意見に対して、事務局としては、これからは原文を読ませていただきますが、今回作成した管理運営計画(案)に管理運営体制を載せている。この案をもとに今後検討することとしており、まだ決定ではないが、今回いただいた意見を、これはパブコメでいただいた意見を参考に、今後確定していく。議会の委員会で直営を考えているという答えをしている。そういった方向になるのかなと思っている。また、委員長からは、今回は案をつくるということで、最終決定は市がやる。議会もありますしと述べられています。  この内容を要約すると、図書交流広場は指定管理者による管理はどうかという市民からの意見に対して、この委員会では審議しなくてもよい。このパブコメの意見は参考にするが、議会で直営と言っているので、今後直営として決定するという事務局の考え方と、委員長は、管理運営計画の決定は、この委員会で行うのではなく、議会での議論も経て今後決定するという内容ではないかと推察しております。  疑問に思うのは、せっかくのパブコメで出された指定管理はどうかという意見が検討委員会で議論されず決定してしまったことは、何のためのパブコメだったのかという点と、委員長がおっしゃったように、議会説明を経ないまま管理運営計画を公表したのはなぜなのかという点です。検討委員会では決定されず、3月27日以降、議会にも報告、議論されないまま、事務局サイドで3月末に決定してしまう過程は、デュープロセス、適正手続の考え方に反しているのではないかと思います。教育長のお考えをお伺いし、2点目の質問といたします。 ○議長(柊 康弘君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 仮称市民交流センターの建設工事に関して御質問をいただきました。  初めに、大規模工事にもかかわらず、大手ゼネコンを参加させないのはなぜか、また、技術的な問題はないのかということであります。  本市における工事発注の基本方針は、地元中小企業の育成、地元経済の活性化を図るため、地元業者への受注機会の確保に努めていく、このことを基本としております。市民交流センターの建設工事につきましては、本市にとってこれまでにない大きな公共事業であり、地域経済に与える波及効果や技術力の向上、ノウハウの蓄積など、この地域の建設業の将来を見据えた上で、地元業者への発注を決断いたしたところであります。  技術的な問題につきましては、本体の主な構造は一般的な鉄筋コンクリートづくりであること、舞台設備等の特殊性の高い分野については、大手ゼネコン、地元業者いずれにいたしましてもそれの専門業者と進めていくことになるわけでありまして、大きな問題はなく、大手ゼネコンの参加がなくとも地元業者の力で十分になし遂げられると判断したところであります。  私からは以上であります。 ○議長(柊 康弘君) 教育長の答弁を求めます。  松本教育長。 ○教育長(松本敏浩君) パブリックコメントで出された指定管理について、委員会で議論されず決定してしまったことを疑問に思う。また、議会説明がないまま管理運営計画を公表したのはなぜか。デュープロセスに反しているのではないかとのお尋ねでございます。  管理運営計画案に対するパブリックコメントにつきましては、3月27日に開催した第9回の検討委員会において議論がなされ、委員から、図書交流広場は直営が望ましい、カフェは指定管理がよいなどの御意見をいただいたところでございます。管理運営計画の最終案につきましては、3月13日の総務民教委員会で御説明をさせていただいたところであり、それ以降において大きな変更はございませんでしたので、公表したところでございます。  なお、具体的な管理運営方法の選定につきましては、昨年度に示された検討委員会の意見を踏まえ、今年度、実際の運用に向けた制度設計を行うこととしております。その過程の中で、先進地の事例や利用者のニーズを精査し、サービス内容やコスト面も含め、さまざまな角度から比較検証を加えた上で最終的に判断したいと考えております。 ○議長(柊 康弘君) 追及質問がございましたらどうぞ。  森岡議員。 ○6番(森岡俊夫君) 交流センターの建設工事でありますけども、市長がおっしゃるように、本当に一大イベントといいますか、境がこれだけ大きな投資をするということは、もうこの先は本当に何十年もないんじゃないかなというふうに思う案件であろうと思います。だからこそしっかりと議論をして、将来に憂いを残さないような形で建設工事に当たってほしいという気持ちではあります。  市長がおっしゃるように、地元に経済波及効果が出ないとだめじゃないかということ、これはもう本当に第一義だと、私もそう思います。それから、もう一つは、やっぱりこんな大きなホールをつくるわけですから、施工実績といいますか、そういったものがある程度担保になる、必要ではないのかなという感じで思ってます。  この1番目と2番目、この要件を満たすのは本当に難しいことかもしれませんが、先ほど私が冒頭申し上げた条件では、もしかすると市内業者が関与できないことも想定されるんですよね。県内のA級業者、もしくは西部のA級業者と組んで、3者JVで組んで、そのところが落とす可能性もあるわけです。そうすると、市長がおっしゃるような地元波及効果が望めないことも想定し得るんですが、それでもよいとお考えなんでしょうか。いかがですか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。
     中村市長。 ○市長(中村勝治君) 私はこの地元ということは、必ずしも境港市だけと、そういうような狭いエリアを想定はしてないです。境港市でやろうとしたって、A級の業者も限られて、そういった実績もない。そういった形であれば、境港市内の業者だけでは対応力ゼロであります。そうであるならば、この地元、この地域にそういった大型の公共事業の経済効果をもたらすということになれば、鳥取県西部あるいは鳥取県内、こういったエリアというものを想定をしているわけであります。  そういうように、まずこの地域にその経済効果が及ぶことが第一義、そして次は、大手を排除したということをおっしゃるが、それについては、地元のこの地域の事業者でこの事業が可能かどうかということは、我々のほうでは十分検討しているわけです。ただ単に大手を排除しようという、そういったようなことでこの決定をしたわけではないわけであります。業者のそういった能力も調査をし、そして私どもの専門の職員の間でもそれを評価をし、このような決定をしたわけであります。  かつて私が下水道を担当しとった際も、その当時は主要な管渠、大型な幹線管渠はみんな大手でしたよ。大手。聞いてみると、推進工法というのは大手がしないんです。推進屋という専門がおるんです。それまで全部大手ということで、大きな工場へ全部出しておった。実は中身は推進屋という専門屋がやる。そういったことで、全部それも、推進工法の幹線管渠も全部地元にした経緯があります。これは地元とそういった推進屋といいますか、推進技術を持った会社と協定を結んで十分にできます。今回も、先ほど申し上げたように、この躯体は鉄筋コンクリートづくりのものであります。専門性があるのは電気だとか照明だとか音響であるとか、そういったものであります。そういったものは、今申し上げたように専門屋がおるわけであります。大手がやろうが、地元の企業がやろうが、仕事をするのはそういった専門屋がやるわけです。  もう一つ、私はこの地域の建設事業者がこの事業によって技術力を高めて、本当にこの地域で地域の企業がこんな誇れるようなものをつくったという大変大きなインパクトにもなる。私は、地元企業に出す本当に幾つも幾つも大きなメリットがあるというぐあいに思っております。  森岡議員は心配しておられるようだが、工期の関係が延びたらどうするのか、こういったことなんかも心配していただいておるようでありますが、工期末とオープンまでの期間もそういった、実際そこまでは心配してないんですが、期間をとっておるんですね。だから不測の事態が若干生じたとしても、オープンまでは間に合うような、そういった準備期間も持っておるわけでありますから、私どもが地元企業にJVとして発注する。この方向について御理解をいただきたいなと、このように思います。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  森岡議員。 ○6番(森岡俊夫君) 今、市長からは、地元というくくりは境港だけではなく、西部地区の広いエリアで考えていると、それから、地元だけではそれは受けられないという考え方、それと、ゼネコンがやっても地元がやっても専門の技術者がいるところがやるから大丈夫だということを言われたと思うんですが、私は別にゼネコンやれと言っているわけではないんです。だから今までの実績そのものが、鳥取県、島根県の各工事が11カ所あって、その10カ所がゼネコンを頭に地元のJVということなんですね。私が例えば提案したいのは、地元の業者を本当に、境港ですよ。私が言っているのは境港の業者。境港のA級の業者さんを大事にしようと思うなら、ゼネコンを入札をかけさせて、その後、後づけで地元のA級と一緒にJVを組んだら、間違いなくお金は落ちます。それから、技術的にもゼネコンが関与することで、これはある程度現場代理人も含めて担保ができるというふうな、私はそういう認識を持ってますので、なるべく極力リスクを伴うような選定はどうかなという考え方でお聞きをしたところであります。  わかりました。市長がそこまでおっしゃるわけですから、きちんと工期におくれないように、ただ、工期におくれないようにと言いましても、市長がいらっしゃるかどうかが、できたときはわからないんですよね。ですからちょっとね、なかなかこれを本当に責任を、じゃあこの次の議会で中村市長を目の前に、あなたはこう言ったじゃないかというようなことができない可能性も十分あり得るなというふうに思いますので、何となく私の負けなのかなというふうな思いもあります。  それでは、ちょっと管理運営計画、ちょっと時間がないので、そちらのほうに移りたいと思います。  管理運営計画の中に、ホールは指定管理でいきます、やりますということが明記されてますが、今、市民会館、文化ホール、それから海とくらしの史料館、これは一括して文化振興財団のほうに指名で指定管理をお願いをしているという状況なんですが、この指定管理の期限が平成32年の3月だったですかね、そこまではあって、その先は文化ホールと海とくらしの史料館という2つのくくりになります。今度の新しいホールができたときに、教育委員会の考え方としては、その3つをセットにした指定管理を公募されるのか、ましてやそれとも指名でやるのか。そのあたりの考え方はどうなんでしょうか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  松本教育長。 ○教育長(松本敏浩君) この管理運営体制につきましては、先ほど御指摘をいただきました管理運営計画の中に委員会としての考え方を載せております。あのものをもととして、今後、今年度中に検討していきたいというふうに考えております。その方法としまして、例えば部分的にやるのか、全体でやるのか、あるいは募集の方法なのか、民間事業者の活用なのか、そういったことについて、これからまだまだ先進地のそういった事例もしっかりと参考にしながら総合的に判断をしていきたいというふうに考えております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  森岡議員。 ○6番(森岡俊夫君) このホールなんですけども、計画の中では本年11月の入札、その後に臨時議会を経て工事着工して、工期は24カ月という計画になっています。そうすると、基本的には令和3年の11月ぐらいに引き渡しを受けて、6カ月ぐらいの調整期間を経た中で開館が行われるというスケジュールが想定されるわけです。先ほど教育長もおっしゃってましたけども、今年度中にはそういう、これ、管理運営計画ではなくて、今度は実施計画ですよね。実際に実施計画として策定しなければならないわけですけども、そういったその将来を見越して、公募か指名か、そういったことが、例えば公募であったりしても開館スケジュールに合わせて時期を早く決定しないと、例えば開館の記念公演であったり、そういったイベントを組むということもなかなか民間はできづらいというふうに認識しております。そういったソフト面での対応というんですか、こういったこともしっかりと取り組んでいただきたいと思いますが、それが先ほど言ったハードとソフトの整合性といいますか、ハードがきちんとできない部分があったり、それに伴ってソフトもきちんとやらなきゃいけない。そういった対応というんですか、そういったことに関して、どのような検討が行われているのか、お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  松本教育長。 ○教育長(松本敏浩君) これからの管理運営体制につきましては、先ほども話をしましたように、今年度中に方針を決定する予定でございます。それを受けて、維持管理費の算定、あるいは条例制定等を経て、開館の1年前には最終的に管理者を決定したいと、そういう考えでございます。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  森岡議員。 ○6番(森岡俊夫君) それでは、先ほど建設工事のほうでちょっと聞き漏れたことがありましたので、ちょっとお答えいただきたいと思います。  私は、先ほども言いましたけども、やっぱりこういう大きな工事の場合には施工実績というのを重視したほうがいいんじゃないかなという考え方でありますし、その施工実績、例えば県内のA級でも、P点、総合評点というのが各社違うんですよね。そうすると、全てがA級だったらいいのか。それとも中でもそういうP点の下限を決めて、それ以上の者が代表者となるとか、そういう条件を付加するということはお考えではないでしょうか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  下場建設部長。 ○建設部長下場和重君) 市長にかわってお答えします。  共同企業体の代表者の要件について、条件を加えるべきではないかということでございますけども、当方としましては、共同企業体代表者の条件については、経営規模とか完成工事高、技術者数等を評価した総合評定値によって一定の条件を付して条件とするようにしております。これによって同規模の施工実績があると、同程度の技術力があるというふうに認識しております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  森岡議員。 ○6番(森岡俊夫君) それは会社としての評価なんですが、私が実績、実績と言うのは、本当にその後、現場が代理人として、例えば電気も設備も、これ分離発注ですけども、受注されたJVの方がしっかり現場代理人として皆さんを統率しなきゃいけない工事になるわけですね。ですからそういったことが本当にでき得るかというのが地元では心配だなというのも一つあるんですね。その現場代理人の施工実績、こういったものも応札条件の中に加えてみてはいかがかと思うんですが、その考え方はどうでしょうか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  下場建設部長。 ○建設部長下場和重君) 技術者の条件ということでございますけども、現場代理人と主任、この場合、管理技術者ということになるかと思いますけど、一応資格、管理者であれば、その管理、1級施工管理技士とかというような条件がありますので、当然その技術は持った者でないとできないことになります。ただ、その中でさらに条件を加えるかというのは今のところちょっと考えておりませんでして、それだけの大きな工事ですので、会社のプライドもかかってくるかと思いますので、そこのところはそれなりの人は当然つけてくるものというふうに認識しております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  森岡議員。 ○6番(森岡俊夫君) 予算の中では委託料として管理業務委託料、それから意図伝達業務委託料ということで、約1億円、これの予算を計上しております。それは恐らく設計屋さん、大手の設計屋さんがきちんとこの工事がうまく進むように管理をしてくださいねということで、委託をして監視をする、管理をするということで1億円は計上しているわけなんですが、その設計屋さんが設計のほうが本当にうまく管理していただけるように、市のほうもしっかりと委託を受けた業者さんとはうまくコミュニケーションとっていただいて、工事のおくれなんかがないような形で進めていっていただきたいというふうにお願いをしておきたいと思います。  今回、情報公開ということをテーマに質問させていただきました。現場の声を聞く手段として、審議会であったり検討会などの関係者の声を聞いたとするアリバイづくりにこれをしていただきたくないんですね。本当に市民の意見をそういった審議会、委員会、検討会、市民の声提案箱もそうです。そういった声を真摯に受けとめて、これに対してキャッチボールをして、投げたけども、どこに投げたかわからないけど、投げたからいいじゃないかというようなことに本当にならないように、本当に市民の胸元に直球で中村市長がピュッと投げていただいて、うまく協働のまちづくり、市民参画と情報公開、この2本柱をしっかりと取り組んでいただきたいというふうに思って、質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(柊 康弘君) 森岡俊夫議員の質問はこれまでといたします。  本日の各個質問は以上といたします。 ◎散  会(14時50分) ○議長(柊 康弘君) 次の本会議は17日午前10時に開き、引き続き各個質問を行います。  本日はこれをもって散会といたします。お疲れさまでした。   地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。          境港市議会議長          境港市議会議員          境港市議会議員...