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平成31年第1回定例会(第1号 2月27日)

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  1. 境港市議会 2019-02-27
    平成31年第1回定例会(第1号 2月27日)


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    平成31年第1回定例会(第1号 2月27日) 3月定例会     平成31年3月 境港市議会定例会)会議録(第1号)   平成31年2月27日(水曜日)午前10時開会 第1 会議録署名議員の指名 第2 会期の決定 第3 議案第1号 人権擁護委員候補者の推薦について 第4 議案第2号 平成30年度境港市一般会計補正予算(第5号)    議案第3号 平成30年度境港市国民健康保険費特別会計補正予算(第2号)    議案第4号 平成30年度境港市下水道事業費特別会計補正予算(第4号)    議案第5号 平成30年度境港市市場事業費特別会計補正予算(第1号) 第5 市長施政方針 第6 議案第6号 平成31年度境港市一般会計予算    議案第7号 平成31年度境港市国民健康保険費特別会計予算    議案第8号 平成31年度境港市駐車場費特別会計予算    議案第9号 平成31年度境港市下水道事業費特別会計予算    議案第10号 平成31年度境港市高齢者住宅整備資金貸付事業費特別会計予算    議案第11号 平成31年度境港市介護保険費特別会計予算
       議案第12号 平成31年度境港市土地区画整理費特別会計予算    議案第13号 平成31年度境港市市場事業費特別会計予算    議案第14号 平成31年度境港市後期高齢者医療費特別会計予算    議案第15号 消費税率等の引き上げに伴う関係条例の整備に関する条例制定につい          て    議案第16号 境港市消防団条例の一部を改正する条例制定について    議案第17号 境港市国民健康保険税条例の一部を改正する条例制定について    議案第18号 境港市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定について    議案第19号 境港市民体育館条例の一部を改正する条例制定について    議案第20号 境港市文化ホール条例の一部を改正する条例制定について    議案第21号 境港市下水道料金等審議会条例の一部を改正する条例制定について    議案第22号 境港市介護保険条例の一部を改正する条例制定について    議案第23号 境港市福祉事務所に嘱託医を置くことの条例の一部を改正する条例制          定について    議案第24号 境港市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例制定に          ついて  本日の会議に付した事件 日程と同じ  出席議員 (15名)     1番  柊   康 弘 君      2番  平 松 謙 治 君     3番  米 村 一 三 君      5番  岡 空 研 二 君     6番  森 岡 俊 夫 君      7番  荒 井 秀 行 君     8番  永 井   章 君      9番  築 谷 敏 雄 君     10番  佐名木 知 信 君      11番  田 口 俊 介 君     12番  足 田 法 行 君      13番  長 尾 達 也 君     14番  安 田 共 子 君      15番  松 本   熙 君     16番  景 山   憲 君  欠席議員     な し  説明のため出席した者の職氏名 市     長  中 村 勝 治 君     副  市  長  清 水 寿 夫 君 教  育  長  松 本 敏 浩 君     総 務 部 長  伊 達 憲太郎 君 総務部防災監   藤 川 順 一 君     総務部参事    中 村 直 満 君 市民生活部長   木 下 泰 之 君     福祉保健部長   佐々木 真美子 君 産 業 部 長  浜 田   壮 君     産業部参事    足 立 明 彦 君 建 設 部 長  下 場 和 重 君     市民生活部次長  柏 木 頼 文 君 産業部次長    阿 部 英 治 君     建設部次長    灘   英 樹 君                        教育委員会事務局長 建設部次長    永 井 卓 真 君              影 本   純 君 総 務 課 長  渡 辺   文 君     財 政 課 長  黒 見 政 之 君 教育総務課長   木 村 晋 一 君     生涯学習課長   黒 崎   享 君 事務局出席職員職氏名                        局長補佐議事係長 局     長  築 谷 俊 三 君              片 岡 みゆき 君 調査庶務係長   山 本 泰 淳 君     議事係主任    平 松   弘 君 ◎開  会(10時00分) ○議長(柊 康弘君) おはようございます。  これより平成31年3月境港市議会定例会を開会いたします。  直ちに本日の会議を開きます。  日程に先立って、諸般の報告をいたします。  議会運営委員会より、行政視察概要報告がございます。  議会運営委員会委員長田口俊介議員。 ○議会運営委員会委員長田口俊介君) おはようございます。  去る1月24日及び25日に議会運営委員会行政視察を実施いたしましたので、その概略を御報告いたします。  1月24日は、滋賀県大津市議会議会ミッションロードマップ及び大津市議会BCP取り組みについて伺いました。議会ミッションロードマップは、議会基本条例を具現化するための議会版実行計画であり、議会の見える化の推進を図るものです。議会改革政策立案など、議会として取り組むことを明確にすることが何より開かれた議会を体現し、議会活動に対する市民への説明責任を果たすことにつながると感じました。議会BCPは、大規模災害時における議会と議員の役割や行動指針を定めた業務継続計画で、本市議会においても、議会における災害対応の計画を持つことと、その計画に沿った具体的な備えや訓練などの必要性を強く感じたところです。  25日は、兵庫県宝塚市議会で議員間による自由討議取り組みについて伺いました。同市では、一般質問委員会審査の日程を入れかえたり、新たに会派内協議の期間を設けて議論する等の見直しを行っており、その結果、議案に対する質疑の論点を明確にすることができ、議員間討議の必要性を確認するという仕組みが確立されていました。議員間討議を前提とした議案審査のあり方が審査の質を高め、市政のチェック機能の強化につながるとの思いを強くしたところであり、本市議会においても、より効果的な議員間討議の活用が必要と感じました。  なお、今回の視察についての詳細な報告書につきましては、テーマごとに担当した委員の報告書を議会ホームページにて掲載することとしております。  以上で議会運営委員会行政視察報告を終わります。 ○議長(柊 康弘君) 本日の議事日程は、お手元に配付しているとおりであります。 ◎日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(柊 康弘君) 日程第1、会議録署名議員を指名いたします。  署名議員に、景山憲議員足田法行議員を指名いたします。 ◎日程第2 会期の決定 ○議長(柊 康弘君) 日程第2、会期の決定を行います。  本定例会の会期は、本日から3月22日までの24日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(柊 康弘君) 御異議なしと認めます。よって、会期は、2月27日から3月22日までの24日間と決しました。 ◎日程第3 議案第1号 ○議長(柊 康弘君) 日程第3、議案第1号、人権擁護委員候補者の推薦についてを議題といたします。  ただいま上程いたしました議案について、市長の提案理由の説明を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 議案第1号の提案理由につきまして申し上げます。  議案第1号は、人権擁護委員足立光枝氏が6月30日をもって任期満了となりますので、再び同氏を推薦いたしたく、法の定めるところにより議会の意見を求めるものであります。  よろしく御審議の上、御同意いただきますようお願い申し上げます。 ○議長(柊 康弘君) お諮りいたします。ただいま上程いたしました案件については、即決といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(柊 康弘君) 御異議なしと認めます。よって、議案第1号は、即決といたします。  質疑に入ります。質疑がありましたらどうぞ。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(柊 康弘君) 質疑なしと認め、質疑を終わります。  討論を省略し、採決いたします。  議案第1号、人権擁護委員候補者の推薦について、原案のとおり推薦することに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(柊 康弘君) 御異議なしと認めます。よって、議案第1号は、原案のとおり推薦に同意することに決しました。 ◎日程第4 議案第2号〜議案第5号
    ○議長(柊 康弘君) 日程第4、議案第2号、平成30年度境港市一般会計補正予算(第5号)から、議案第5号、平成30年度境港市市場事業費特別会計補正予算(第1号)までを一括議題といたします。  ただいま一括上程いたしました議案について、市長の提案理由の説明を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 議案第2号から議案第5号までの提案理由につきまして、一括して申し上げます。  議案第2号から議案第5号までは、平成30年度補正予算関係議案であります。  議案第2号は、一般会計補正予算(第5号)であります。  まず、歳出の主な内容について申し上げます。総務費におきましては、早期退職者に対する退職手当5,815万円余、夕日ヶ丘地区定期借地契約の締結に伴う境港市土地開発公社等からの土地購入費2,674万円、生活保護費など過年度に国、県から受けた負担金や補助金の精算に伴う返還金9,244万円余などをそれぞれ増額する一方、一般管理費の減額などに伴い、鳥取県西部広域行政管理組合への負担金173万円余を減額。民生費におきましては、生活介護サービス利用者の増加などに伴う障がい者自立支援給付費4,698万円余、事業所の新規開所によるサービス利用者の増加に伴う障がい児通所支援費524万円余、保育士の負担軽減を図る業務システムを導入する私立保育園への補助金40万円余などをそれぞれ増額。衛生費におきましては、一般廃棄物に係る最終処分経費の減額などに伴い、鳥取県西部広域行政管理組合への負担金247万円余を減額。農林水産業費におきましては、国の2次補正予算を活用し、県が施行する境漁港の2号上屋に係る地盤耐震改良工事に伴う漁港改修事業地元負担金900万円を増額。消防費におきましては、県外での緊急消防援助隊活動等による時間外手当の増加などに伴い、鳥取県西部広域行政管理組合への負担金274万円余を増額。教育費におきましては、猛暑による光熱費の増加に伴う海とくらしの史料館の管理委託料21万円余、燃油価格の高騰による燃料費の増加などに伴う文化ホール管理委託料54万円をそれぞれ増額するほか、第二市民体育館改修事業につきまして、市債を増額することに伴い財源振替を行っております。  歳入につきましては、歳出に伴う国県支出金などを計上するほか、財源として地方交付税及び基金繰入金、市債を増額いたしております。  以上によりまして、歳入歳出それぞれ2億6,173万7,000円を増額し、予算総額を165億2,826万4,000円といたすものであります。  また、あわせて繰越明許費の設定と債務負担行為の増加の補正を行っております。繰越明許費につきましては、工期の関係などにより年度内に事業の完了が困難である中海護岸整備関連事業など9事業について設定し、翌年度に予算を繰り越す措置をとっております。債務負担行為につきましては、平成30年度燃料高騰対策特別金融支援事業利子補助金について、融資を実行した日から3年の間に生じた利子の額を補助するため、また、市道維持修繕工事について、本年度中に入札を行い新年度当初から迅速に対応するため、それぞれ追加いたしております。  議案第3号は、国民健康保険費特別会計補正予算(第2号)でありまして、国民健康保険基金積立金1億5,583万円余を増額するなど、歳入歳出それぞれ2億5,271万円を増額し、予算総額を40億8,252万8,000円といたすものであります。  議案第4号は、下水道事業費特別会計補正予算(第4号)でありまして、国の2次補正予算を活用し、前倒しをして行う西工業団地雨水排水路改修費等2億6,000万円を増額するなど、歳入歳出それぞれ2億6,310万円を増額し、予算総額を29億6,580万4,000円といたすものであります。あわせて、工期の関係などにより年度内に事業の完了が困難である浸水対策事業など5事業につきまして、繰越明許費を新たに設定するとともに、下水道管渠事業など2事業につきまして繰越限度額を増額いたしております。  議案第5号は、市場事業費特別会計補正予算(第1号)でありまして、境港水産加工汚水処理場整備基金積立金954万3,000円を増額し、予算総額を7,234万4,000円といたすものであります。  以上、提案理由を申し上げましたが、よろしく御審議の上、御決定いただきますようお願い申し上げます。 ○議長(柊 康弘君) 質疑に入ります。質疑がありましたらどうぞ。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(柊 康弘君) 質疑なしと認め、質疑を終わります。  お諮りいたします。議案第2号、平成30年度境港市一般会計補正予算(第5号)、議案第3号、平成30年度境港市国民健康保険費特別会計補正予算(第2号)、議案第4号、平成30年度境港市下水道事業費特別会計補正予算(第4号)、議案第5号、平成30年度境港市市場事業費特別会計補正予算(第1号)については、予算委員会に付託いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(柊 康弘君) 御異議なしと認め、議案第2号から議案第5号までは、予算委員会に付託いたします。 ◎休  憩 ○議長(柊 康弘君) ここで委員会審査のため休憩いたします。再開は午後2時30分といたします。        (10時14分) ◎再  開(14時30分) ○議長(柊 康弘君) 再開いたします。  まず、議案第2号から議案第5号までについて、予算委員会委員長の報告を求めます。  予算委員会委員長佐名木知信議員。 ○予算委員会委員長佐名木知信君) 予算委員会委員長報告を行います。  まず、本会議休憩中に正副委員長互選を行い、委員長に私、佐名木知信、副委員長森岡俊夫議員が選出されましたので、御報告いたします。  次に、予算委員会に付託されました議案4件を審査した結果について申し上げます。審査に当たりましては、清水副市長を初め担当部課長関係職員出席のもと、各議案について質疑等を行い、慎重に審査したところであります。  初めに、議案第2号、平成30年度境港市一般会計補正予算(第5号)について申し上げます。  これは、歳入歳出それぞれ2億6,173万7,000円を増額し、予算総額を165億2,826万4,000円とするものであります。  歳入としては、国、県の支出金の増額と、財源として、基金繰入金、市債などを増額するものであります。  歳出において主な内容は、総務費において、早期退職者に対する退職手当5,815万円余、夕日ヶ丘分譲地定期借地契約の締結に伴う土地開発公社からの土地購入費2,674万円、生活保護費など過年度に国、県から受けた負担金や補助金の精算に伴う返還金9,244万円余などをそれぞれ増額。民生費において、生活介護サービス利用者の増加などに伴う障がい者自立支援給付金4,698万円余などを増額。衛生費において、清掃費に係る鳥取県西部広域行政管理組合負担金金額確定により247万円余を減額。農林水産業費において、鳥取県が国の補正予算を活用し、県が施行する境漁港の2号上屋の耐震改良工事に対する漁港改修事業地元負担金900万円を増額。消防費において、鳥取県西部広域行政管理組合負担金額の確定により274万円余を増額。教育費において、海とくらしの史料館管理費として、猛暑により電気使用量が増加したことに伴う指定管理委託料21万円余、文化ホール管理費として、燃料価格の高騰などによる燃料費等の増に伴う指定管理料委託料54万円をそれぞれ増額。このほか、基幹業務システム運営事業等9事業について、工期等の関係から年度内に事業の完了が困難であるため、繰越明許費の設定を行い予算を繰り越し、市道維持修繕工事ほか1事業について債務負担行為追加補正を、また、第二市民体育館改修事業ほか1事業について、市債の増額を行うための地方債の変更補正をするものでした。  委員からは、保育対策総合支援事業費補助金として交付する、保育士の業務負担の軽減を図るために私立保育所が導入するシステム経費について、そのシステム機能についての質疑や、全国での使用実績、課題等を聞き取っていただきたいとの要望等がありました。また、改元に伴う基幹業務システム改修事業について、短期間での改修が可能であるかとの質疑等があり、採決の結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議案第3号、平成30年度境港市国民健康保険費特別会計補正予算(第2号)について申し上げます。  国民健康保険基金の積立金を1億5,583万円余、当初見込みより医療費が増加していることに伴い一般被保険者療養給付費を2,758万円余、平成29年度に概算払いを受けていた国、県からの交付金の精算に伴う返還金等5,623万円余をそれぞれ増額し、予算総額を40億8,252万8,000円とするものでありました。採決の結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議案第4号、平成30年度境港市下水道事業費特別会計補正予算(第4号)について申し上げます。  これは、国の第2次補正予算を活用し、前倒しをして実施するもので、浸水対策事業として主に西工業団地雨水排水路改修費等2億6,000万円などを増額し、予算総額を29億6,580万4,000円とするものでありました。また、工期の関係などにより年度内に事業の完了が困難である下水道管渠事業など5事業につきまして、繰越明許費を設定し翌年度に予算を繰り越す措置をし、12月補正の2事業については設定額の増額を行い、また、国の補正予算を活用する2事業について地方債の補正を行うものでありました。  委員からは、浸水対策事業についての質疑があり、採決の結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議案第5号、平成30年度境港市市場事業費特別会計補正予算(第1号)について申し上げます。  これは、境港水産加工汚水処理場整備資金積立金として954万円余を増額し、予算総額を7,234万4,000円とするものでありました。採決の結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。  以上で予算委員会委員長報告を終わります。 ○議長(柊 康弘君) 以上で委員長報告を終わります。  ただいまの委員長報告に対する質疑がありましたらどうぞ。                  〔質疑なし〕 ○議長(柊 康弘君) 質疑なしと認め、質疑を終わります。  討論の通告がありませんので、採決いたします。  議案第2号、平成30年度境港市一般会計補正予算(第5号)から、議案第5号、平成30年度境港市市場事業費特別会計補正予算(第1号)までは、それぞれ原案のとおり決することに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(柊 康弘君) 御異議なしと認めます。よって、議案第2号、平成30年度境港市一般会計補正予算(第5号)、議案第3号、平成30年度境港市国民健康保険費特別会計補正予算(第2号)、議案第4号、平成30年度境港市下水道事業費特別会計補正予算(第4号)、議案第5号、平成30年度境港市市場事業費特別会計補正予算(第1号)は、それぞれ原案のとおり可決いたしました。 ◎日程第5 市長施政方針 ○議長(柊 康弘君) 日程第5、市長の施政方針を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 今期定例市議会において、平成31年度予算案を初めとする諸議案を御審議願うに当たり、所信の一端を述べるとともに、主要課題等について基本的な考え方を申し上げ、議員各位並びに市民の皆様の一層の御理解と御協力をお願いするものであります。  近年、本市が有する重要な社会基盤は、機能強化が大きく進んでおります。本市の観光における最大の基盤である水木しげるロードにつきましては、昨年7月、全ての人に優しく誰もが楽しめる道として生まれ変わりました。また、多くのクルーズ客船が寄港するようになった境港におきましては、今、新たな貨客船ターミナルの整備が着々と進展し、境漁港におきましても高度衛生管理型漁港・市場への転換が進みつつあります。さらに、米子鬼太郎空港では、昨年、ソウル便香港便ともに増便されたところであります。市政運営の大きな柱として掲げてきた連携と共栄の理念のもとに、中海・宍道湖・大山圏域が強固に連携し、一つとなってこの歩みをさらに力強く前に進め、これらの機能強化された社会基盤圏域共有の財産として最大限に活用し、一層の発展に結びつけていかなければなりません。  本市や圏域で策定した総合戦略計画期間最終年度となる平成31年度は、仕上げの年として、本市総合戦略の目標であり、圏域による発展を目指す、3つの港と水産・観光資源を生かしたまちづくり、県境を越えた広域連携による魅力ある圏域づくりの実現に向けたこれまでの取り組みの総点検を行うとともに、次期総合戦略を策定してまいります。  また、戦略のもう一つの基本目標である、子育てするなら境港を標榜した子育て環境づくりに向けた取り組みを初め、市民福祉の充実に関する施策を進めつつ、本市の一大事業となる仮称境港市民交流センターの建設にも着手します。  5月には改元を控え、新しい時代を迎えようとしております。来る時代におきまして、本市が魅力と活気にあふれ、心豊かに安心して暮らせるまちであり続け、そしてこの圏域が国内外に光を放つ輝かしい圏域となりますよう、引き続き全力で市政運営に取り組んでまいります。  まず1番目に、規律ある行財政運営と協働の推進についてであります。  平成31年度当初予算案について申し上げます。  平成31年度の予算につきましては、仮称境港市民交流センターの建設が始まることから、一般会計予算規模は過去最大となったところであります。歳入におきましては、自主財源の根幹をなす市税収入の大幅な増収が見込めないなど厳しい状況の中、国費等の積極的な確保や、ふるさと納税を財源として積み増した基金の有効活用などを図るとともに、市債借り入れにつきましては次世代に過大な負担を残さないため、将来にわたり公債費が適正な規模となるよう努めたところであります。また、歳出におきましては、引き続き経費全般の節減、合理化に努めるとともに、市民生活に根差したサービスは堅持しつつ、境港市まちづくり総合プラン等に基づいた諸施策につきまして、最大限配慮して編成したところであります。  協働のまちづくりの推進について申し上げます。  まちづくりの原点として、就任以来、提唱してまいりました協働のまちづくりは、現在では、渡地区や外江地区でのケヤキ並木の清掃、竹内団地でのクロマツの植樹活動など、さまざまな取り組みが展開されております。引き続き、自治会や市民活動団体などと行政が果たすべき役割と責任を分担し、個々の特性を生かしつつ、よりよいまちをつくり上げていく取り組みを進めてまいりたいと考えております。  また、本市の将来を担う若い世代の方々で構成するまちづくり若者委員会から提言いただいた、はまるーぷバスの夜間運行につきまして、土曜夜市の開催などで特ににぎわう夏休み期間中の土曜日に、JR境港駅始発の臨時便を運行することとしております。  2番目に、経済の活性化と都市基盤整備についてであります。  中海・宍道湖・大山圏域の連携について申し上げます。  中海・宍道湖・大山圏域市長会におきましては、引き続き、力強い圏域産業の国内外への発信、圏域インバウンド機構による観光地域づくり、圏域のさらなる連携と協働の実現の3本の柱を軸として、それぞれのまちが有する特徴的な資源や優位性を生かした一体的な発展を目指してまいります。主な取り組みとして、1月に圏域5市の市長がそろって訪問した台湾・台北市との交流促進に関する覚書の締結や、圏域に大きなインパクトをもたらす中国横断新幹線の実現に向けた推進組織の設立などを進めてまいります。また、中海・宍道湖・大山圏域インバウンド機構は、4月からの一般社団法人化に向けた手続を進めております。今後、一層スピード感のある充実した事業展開により、これまで以上に圏域の観光や産業の振興、地域活性化が図られるものと考えております。  環日本海交流の推進について申し上げます。  環日本海国際フェリー航路は、本年就航10周年を迎え、これまで航路全体で45万人以上の旅客数と21万トン以上の貨物取扱量を記録しております。現在では、圏域と対岸諸国をつなぐ海の道として定着し、境港がインバウンドや貿易の拠点として機能するため、また圏域の観光や経済活動のため、欠かすことのできない存在となっております。来年春に完成が予定されている竹内南地区の貨客船ターミナル整備事業におきましても、この航路の存在が重要な役割を果たしており、今後ターミナルを有効活用していく上でも安定運航が不可欠であると思っております。しかしながら、燃油価格の高騰などもあり、運航会社の事業収支は自立的な運航が可能な水準に達していないことから、航路の安定に向けた取り組みを後押しするため、当面1年間の支援を継続してまいりたいと考えております。  米子鬼太郎空港の国際線は、ソウル便香港便ともに、昨年の増便以降、月間の利用者数が過去最高を記録するなど好調に推移しております。今後も米子空港利用促進懇話会や国際定期便利用促進協議会などの関係団体と連携し、一層の利用促進に取り組んでまいります。  観光振興について申し上げます。  水木しげるロードにつきましては、昨年の入り込み客数が5年ぶりに270万人を突破しました。多くの方々に大変好評をいただき、約4年半かけたリニューアル整備は大きな成果が得られたものと考えております。今後も夜間の演出照明など新たに加わった魅力を継続して発信していくとともに、観光協会や水木しげるロード振興会、土曜夜市実行委員会などと一体となり、官民挙げてにぎわいの創出に努めてまいります。また、境港駅前公園をイベントスペースを兼ねたシンボル施設として整備してまいりたいと考えており、平成31年度は実施設計を行うこととしております。  沿道の景観形成につきましては、本年度から、運営協議会により定められた街づくり協定に基づく建物の改修等に対し助成を行っております。平成31年度はさらに多くの改修が見込まれており、魅力的な町並み形成が進んでいくことを期待しているところであります。  なお、水木しげる記念館につきましては、老朽化対策など今後のあり方の検討を行うこととしております。  昨年、境港へのクルーズ客船の寄港は37回と前年より減少したものの、大型客船の寄港が増加し、過去最高を記録した前年に迫る約6万1,000人のお客様に国内外からお越しをいただきました。本年は世界で最も有名な豪華客船クイーン・エリザベス号の初寄港を初め、昨年を上回る50回以上の寄港が予定されており、引き続き境港管理組合や圏域市長会などと連携し、岸壁でのおもてなしや二次交通の充実を図ってまいります。  水産業の振興について申し上げます。  境漁港における平成30年の水揚げ量は11万5,000トン余で、前年同様、全国第5位、水揚げ金額は4年連続で200億円を上回る217億8,000万円余で、前年より2つ順位を上げ、全国第6位でありました。  境漁港の高度衛生管理型漁港・市場整備につきましては、昨年11月に完成した陸送上屋と本年4月完成予定の1号上屋が、いよいよ6月に供用開始される予定であります。消費者の食に対する安全、安心への関心が高まる中、衛生管理の行き届いた市場から新鮮な水産物が出荷されることにより、一層の付加価値向上が図られるものと期待しております。市といたしましても、鳥取県や水産業界の皆さんと一緒になって、生まれ変わる市場のPRに努めるとともに、引き続き、新たに必要となる資機材の導入支援に取り組んでまいります。また、他の上屋等につきましては、昨年着手された6号上屋の新築工事等が進捗しているほか、平成31年度は2号上屋の新築の準備に取りかかる予定と伺っております。  魚食普及につきましては、次代を担う子供たちの体験事業を引き続き行うほか、2年ぶりにみんなで選ぶ境港の水産加工大賞を開催することとしており、内外に向け、境港ブランドを積極的にPRしてまいりたいと考えております。  農業、商工業の振興について申し上げます。  農業の振興につきましては、鳥取県等の関係機関と連携した支援により新規就農者が増加していることに加え、農業法人や認定農業者等の経営規模の拡大に伴い、農地に対する需要が高い状況にあります。こうした需要に応えるため、本年度から、国の事業を活用し耕作放棄地を農地に再生する取り組みを年次的に進めており、平成31年度は竹内町から福定町にかけて、産業中央線と五ヶ井手川の間の耕作放棄地約2.5ヘクタールを再生する予定としております。  商工業の振興につきましては、本年10月から予定されている消費税の引き上げにあわせ、市民税非課税の方と3歳未満の子がいる世帯主の方を対象に、プレミアム付商品券を販売します。低所得者の消費を下支えするとともに、子育て世代の消費の喚起を図り、市内小売店等への影響を緩和したいと考えております。  外国人材との共生について申し上げます。  深刻化する人手不足に対応するため、国におきましては、新たな在留資格として特定技能を創設しました。本市におきましても、水産関連業を中心に約300人の技能実習生がおり、影響について注視してまいりたいと考えております。共生に向けた環境づくりとして、国の支援事業の採択を受け、今月、日本語教室を開設したところであります。また、これまで水産分野に限定して開催してまいりました技能実習生との交流事業を、他の分野にも拡大して実施します。外国人材の方々が市民の一人として快適に生活できるよう、受け入れ企業や地域住民と一緒になって取り組みを進めてまいります。  中海護岸整備について申し上げます。  国土交通省による中海護岸整備につきましては、西工業団地の貯木場開口部の締め切り工事が、本年8月の完成に向け、鋭意進められております。また、開口部周辺の護岸整備につきましても引き続き進められる予定であり、平成31年度の工事が完成しますと、計画の80%まで整備が進捗する見込みとなっております。渡漁港周辺の整備につきましては、安全、安心で快適な生活環境の実現に向け、平成31年度は内水排除施設の整備を本格的に進めるとともに、漁港から南側部分の市道渡84号線の拡幅整備や旧漁港周辺道路の側溝整備に鋭意取り組んでまいります。  港湾整備について申し上げます。  竹内南地区の貨客船ターミナル整備事業につきましては、国土交通省による岸壁の整備と、境港管理組合による旅客上屋の建設が引き続き進められております。念願でありましたターミナルの完成に向け、圏域の関係機関等と連携し、国や県に予算の確保に向けた要望活動などを継続して行うとともに、周辺の道路整備や港の利用拡大の取り組みなど、完成後を見据えた準備を進めてまいります。  また、国内RORO船定期航路の開設に向けた取り組みにつきましては、境港流通プラットホーム協議会が中心となり、4月に開設予定の博多港と敦賀港を結ぶ航路や、既設の苫小牧港と敦賀港を結ぶ航路などを対象に、運航会社に試験輸送の実施を要請しているところであります。本市としましても、境港の定期航路の実現に向け、積極的に協力してまいりたいと考えております。  道路等の整備について申し上げます。  市道の整備につきましては、定期的な点検や自治会要望のほか、学校、警察署などの関係機関と連携して行う通学路の合同点検等をもとに、対策が必要とされる箇所を計画的に整備しております。平成31年度は、台場公園北側の市道漁港関連道線の舗装修繕工事や竹内町の側溝改修工事のほか、通学路の安全確保対策として、外江小学校北側道路の側溝整備やカラー舗装等を行います。  また、米子−境港間の高規格幹線道路につきましては、圏域のさらなる発展の基盤となる境港、境漁港、米子鬼太郎空港を最大限に活用する上で不可欠であるとともに、原子力災害などの大規模災害時においては強靱で信頼性の高い避難ルートとなることから、実現に向け関係機関との協議を加速するとともに、国に強く働きかけてまいります。
     公共下水道事業について申し上げます。  公共下水道の整備につきましては、引き続き、市道外港外江線で汚水幹線の整備を進めるほか、渡町や森岡町、外江町で汚水枝線の面整備を予定しており、平成31年度末の普及率は約80%を見込んでおります。また、最後の区域となる外江地区の北側などを事業計画区域に追加することとしており、平成38年度の事業完成を目指し、国の予算確保に努めながら調査、設計を進めてまいります。  浸水対策につきましては、西工業団地での雨水排水路の改修を進めてまいります。下水道センターにつきましては、平成29年度から行っている既存の汚泥処理設備などの長寿命化を図るための改築工事が、平成31年度中に完了する予定であります。  都市計画について申し上げます。  少子高齢化や人口減少が進展する社会情勢の中、境港の整備が進み、高規格幹線道路の実現に向け動きが進みつつあるなど、本市の都市環境は大きな変化の時期を迎えております。こうした現状を踏まえ、本市におけるまちづくりの将来像や土地利用などの方向性を示すとともに、都市計画に関する基本方針を定めた境港市都市計画マスタープランの改定に着手します。  防災対策について申し上げます。  防災対策につきましては、引き続き、原子力防災訓練を初めとする各種訓練や研修会等を、自治会や自主防災組織、消防団と連携して実施し、地域防災力の向上を図ってまいります。防災行政無線のデジタル化につきましては、更新計画に基づき平成31年度に設計を、翌年度に工事を行うこととしております。道路の除雪につきましては、新たに委託業者の従業員が大型特殊免許等を取得する際に助成を行い、除雪の担い手の確保を図ることとしております。昨年2月の大雪を教訓に見直した体制のもと、鳥取県等の関係機関とも緊密な情報共有を図りながら迅速に対応してまいります。ブロック塀の安全対策につきましては、引き続き安全点検の実施を広く呼びかけるとともに、撤去等に対する助成制度の周知に努め、危険性が高いブロック塀の解消を図ってまいりたいと考えております。  環境施策について申し上げます。  市民の良好な生活環境を維持するため、引き続き、協働と広域連携の視点を持ってごみの適正処理と環境対策に取り組み、地域の環境保全に努めてまいります。ごみ処理につきましては、米子市への可燃ごみの焼却委託など広域での処理を継続しながら、市民の理解と協力のもと、分別の徹底によるさらなる再資源化や可燃ごみの減量化に取り組み、環境への負荷の低減や処理費用の節減を目指してまいります。  なお、鳥取県西部広域行政管理組合においては、平成31年度から不燃残渣の約50%を外部で処理することにより、現在の最終処分場の延命を図ることとしております。また、次期最終処分場を含む今後の広域での処理施設の整備に関する基本方針を定める、一般廃棄物処理施設整備基本構想を策定することとしております。  環境対策につきましては、中海・宍道湖一斉清掃を初めとする地域における連携した活動等に取り組むとともに、住民では清掃が困難な側溝を市が実施する地区別側溝清掃を継続するほか、不法投棄の予防や迅速な対応に努めてまいります。  基地対策について申し上げます。  航空自衛隊美保基地では、C−2輸送機が平成31年度からの2年間で2機配備される計画であり、平成32年度末には10機体制となる予定と伺っております。また、空中給油・輸送機につきましては、平成32年度に1号機が、翌年度に2号機がそれぞれ国に納入される計画と伺っており、今後も基地や国に対して安全面の徹底を求めてまいります。  なお、空中給油・輸送機の配備に係る地域振興策の一環として進めている中浜地区の各集会所の耐震改修やバリアフリー化等につきまして、平成31年度は、三軒屋町会館及び小篠津町会館の改修工事のほか、財ノ木町会館等4施設の耐震診断と実施設計を行うこととしております。  3番目に、市民一人一人を大切にする教育と福祉の充実についてであります。  学校教育の充実について申し上げます。  学校教育につきましては、境港市教育施策推進大綱に基づき英語教育等の充実を図るとともに、家庭や地域との連携強化にも重点的に取り組んでいるところであります。こうした中、学校と地域が連携し、社会総がかりでの教育を実現するため準備を進めてまいりましたコミュニティ・スクールを、4月から第一中学校区で導入します。また、本年度準備を始めた第三中学校区に続き、平成31年度は第二中学校区でも準備を始めることとしております。  教職員の教育活動の充実や負担の軽減につきましても、引き続き、大学等の教育機関の協力を得ながらキャリアに応じた研修などを行うとともに、本年度から運用を開始した学校業務支援システムに加え、平成31年度は中学校に部活指導員を1人ずつ配置します。余子小学校と誠道小学校の統合につきましては、引き続き、統合準備委員会を中心に学校と地域の緊密な連携のもと、来年4月の統合に向け準備を進めてまいります。また、小・中学校の適正な規模や配置につきましても、校区審議会の最終答申を踏まえ、あり方や編成等を検討してまいります。  学校給食につきましては、4月から、調理や食器洗浄等の業務を山陰両県においても十分な実績とノウハウを持つ民間事業者に委託します。委託後も、献立の作成や食材の調達、食育指導等は市が直接実施することとしており、委託事業者と緊密に連携し、これまでと同様、安全でおいしい学校給食の提供に努めてまいります。  社会教育について申し上げます。  仮称境港市民交流センターの整備につきましては、本年度中に市民会館の解体を終え、平成31年度から建設工事に入ることとしております。平成34年春のオープンを目指し、工事の円滑な進捗はもとより、管理運営につきましても、来月策定する管理運営計画のもと具体的な内容を検討してまいります。  2019レーザー級世界選手権大会が、6月26日から7月24日までの間、境港公共マリーナ及び美保湾を会場として開催されます。大会の成功に向け、引き続き実行委員会を中心として、鳥取県や鳥取県セーリング連盟などとともに準備を進めてまいります。また、昨年締結した包括協定に基づき、JKモルナルインターナショナルセーリングレーザーチームのキャンプを本年も受け入れることとしており、昨年と同様、地元が一丸となって支援してまいりたいと考えております。  子育て支援の充実について申し上げます。  3歳未満児を中心に年々保育需要は高まっておりますが、平成31年度当初におきまして待機児童は生じない見通しであります。しかしながら、例年、年度中途において待機児童が発生しており、保育士の確保は喫緊の課題となっていることから、県内の他市町村に先駆けて始めた助成制度を大幅に拡充し、積極的に支援してまいります。保育士を採用し3歳未満児を1人でも受け入れた場合から助成対象とするほか、正規職員として採用する場合や、その方が市外から転入して定住する場合の加算を新たに設け、保育士1人当たりの助成金額を現在の50万円から最大90万円に引き上げることとしております。  また、本年10月から始まる予定の幼児教育・保育の無償化につきまして、保護者への周知やシステム改修等、円滑な実施に向け鋭意準備を進めてまいります。本市の幼児教育・保育等の提供体制の確保などを定めた境港市子ども・子育て支援事業計画につきましては、計画期間最終年度を迎えることから、本年度実施したニーズ調査の結果も踏まえ、改定作業を進めてまいります。  障がい者福祉の充実について申し上げます。  境港市障がい児者プランに基づく取り組みを展開する中、障がい福祉サービスの利用は年々増加しております。平成31年度は、身近な場所でサービス等の相談ができるよう体制の見直しを図るほか、より迅速にサービスの利用に結びつけるため、サービスの利用方法や相談窓口等をまとめた手引を作成し、広く周知してまいります。  重度の心身障がいのある市民税非課税の方がタクシーを利用する際の助成につきましては、新たに下肢機能障がい等で身体障害者手帳の3級に該当する方と、精神障害者保健福祉手帳の1級に該当する方を対象に加えることとしております。また、視覚障がいのある方が安心して水木しげるロードを観光できるように、周辺の公衆トイレにおきまして、トイレの位置を音声で案内する装置などを整備することとしております。  高齢者福祉の充実について申し上げます。  地域包括支援センターにつきましては、1月に1人増員し体制強化を図ったところであり、今後も高齢者に関する総合相談窓口としての機能を果たしてまいります。介護予防としましては、フレイル予防事業により住民自身が心身の状態を知り、みずから予防に取り組む仕組みづくりを進め、健康寿命の延伸を図るとともに、新たに65歳以上の市民の方が市内の介護施設や障がい者支援施設においてボランティア活動に参加した場合に、換金可能なポイントを付与する制度を設け、社会参加の促進を図ってまいります。  認知症対策としましては、講演会や研修会の開催に加え、幅広い年代において認知症サポーターの拡大に努めるとともに、本人や親族等の同意を得た上で、あらかじめ本人の特徴などの情報を登録し関係機関で共有する事前登録制度により、行方不明になった際の早期発見、保護を支援したいと考えております。  また、高齢者が住みなれた地域で安心して暮らすことができるように、日常の買い物環境の調査を行うとともに、生活課題への対応や解決策につきまして、介護、医療の専門職、関係機関や住民の代表で構成する地域ケア会議において議論を深めてまいります。  市民の健康づくりについて申し上げます。  市民の健康づくり全般における将来ビジョンや具体的な取り組み等を定めた境港市健康づくり推進計画を今月策定したところであります。今後は、計画の基本目標である「心身ともに 元気でいきいきと暮らし 健康寿命をのばそう」の実現に向け、ライフステージに応じた健康づくりを、行政と市民、関係機関等が連携して推進してまいります。計画に基づき、新たに産婦健診に産後鬱検査を取り入れるほか、成人歯科健診や女性を対象とした骨密度検査などを実施することとしております。  国民健康保険について申し上げます。  国民健康保険につきましては、本年度から鳥取県が財政運営の主体的な役割を担い、市とともに保険者として安定的な運営に努めているところであります。平成31年度の県への納付金は、医療費の増加などにより本年度と比べ約7,000万円、7.7%増加する見込みでありますが、国民健康保険基金を充当することにより保険税率は据え置くこととしております。運営上の大きな課題であります医療費の増加対策につきましては、引き続き関係機関等と連携し、健康に対する意識の啓発に加え、疾病の早期発見、早期治療のための特定健康診査や人間ドック等の受診勧奨などに努めるとともに、適正受診の指導や糖尿病重症化予防など医療費適正化の取り組みも推進してまいります。  以上、本市を取り巻く状況並びに平成31年度に臨む市政運営の基本的な考え方について、その概要を申し述べました。具体的な施策につきましては、予算案、その他の議案の提案理由で申し上げたいと存じますので、御理解、御協力を賜りますようにお願い申し上げます。 ○議長(柊 康弘君) ただいまの施政方針に対する質問は、一般質問の際にお願いします。 ◎休  憩 ○議長(柊 康弘君) ここで休憩いたします。再開は午後3時35分といたします。        (15時19分) ◎再  開(15時35分) ○議長(柊 康弘君) 再開いたします。 ◎日程第6 議案第6号〜議案第24号 ○議長(柊 康弘君) 日程第6、議案第6号、平成31年度境港市一般会計予算から、議案第24号、境港市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例制定についてまでを一括議題といたします。  市長の提案理由の説明を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 議案第6号から議案第24号までの提案理由につきまして、一括して申し上げます。  議案第6号から議案第14号までは、平成31年度予算関係議案であります。平成31年度予算案につきましては、施政方針でも申し上げた考え方を基本に編成したところであります。予算総額は、一般会計が173億円で、前年度に比べ8.9%の増となっております。また、特別会計を含めました全会計では、前年度に比べ4.3%増の279億3,310万7,000円となっております。  議案第6号の一般会計予算について、重点を置きました新規事業を中心に、その概要を申し上げます。  まず、広域連携による一体的発展といたしまして、一体となった観光圏域づくりを推進するため、一般社団法人化して設立する中海・宍道湖・大山圏域観光局への負担金45万円を新たに計上いたすほか、中海・宍道湖・大山圏域市長会で実施する国内外への観光プロモーション等の共同事業に対する負担金746万円余などを引き続き計上いたしております。  次に、全国ブランド「さかな」と「鬼太郎」を生かした経済振興といたしまして、老朽化が進む水木しげる記念館の今後のあり方を検討するための経費44万円余、境港駅前公園に照明設備等を整備するための実施設計費941万円余などを新たに計上いたすほか、新規漁業就業希望者に対し技術研修を行う漁協等への助成金3,670万円余、境漁港の高度衛生管理型市場への移行に必要なプラスチック魚箱等の購入に対する助成金164万円余、外国人技能実習生等との交流事業の開催経費42万円余などを引き続き計上いたしております。  次に、一人一人を大切にした教育と福祉の充実といたしまして、部活指導員を中学校に1人ずつ配置する経費144万円余、水木しげるロード沿いの公衆トイレに、視覚障がいがある方のための音声案内装置などを整備する経費335万円余、本年度策定した境港市健康づくり推進計画に基づく産後鬱検査を取り入れた健康診査や成人歯科健診、女性を対象とした骨密度検査の実施経費371万円余などを新たに計上いたすほか、対象者を拡大して交付する重度の心身障がいのある方のタクシー利用料金に対する助成金286万円、保育士の確保を積極的に支援するため、要件や金額を大幅に拡充して交付する私立保育園への雇用奨励金240万円などを引き続き計上いたしております。  次に、安心で住みよい生活基盤の充実といたしまして、本市の都市計画に関する基本方針を定めたマスタープランの改定経費541万円余、除雪作業の担い手確保のため、委託業者の従業員の大型特殊免許等取得に対する助成金126万円余などを新たに計上いたすほか、平成31年度から3カ年の継続事業として総事業費48億6,700万円余をかけ建設する、仮称境港市民交流センターの平成31年度所要額19億39万円、防災行政無線のデジタル化に係る実施設計費2,007万円余などを引き続き計上いたしております。  次に、市民との連携による誠実な行政運営といたしまして、市政における課題等について、若い方々と意見交換を行うまちづくり若者委員会からの提言を受け、土曜夜市の開催などに合わせ、期間限定ではまるーぷバスを夜間に運行するための経費10万円余を新たに計上いたしております。  そのほかに、セーリングのレーザー級世界選手権大会の開催に対する負担金2,000万円、老朽化した竜ケ山陸上競技場観覧席の屋根改修費1,256万円余などを新たに計上いたしております。  続きまして、歳入について申し上げます。市税収入は、法人市民税の減収見込みなどにより、前年度に比べ0.2%減の39億1,587万円余、地方交付税は同3.9%増の32億1,000万円、繰入金は、魚と鬼太郎のまち境港ふるさと基金からの繰り入れの減額などにより、同18.6%減の8億5,334万円余、また、仮称境港市民交流センターの建設により、国庫支出金は同31.4%増の28億1,324万円余、市債は同89.9%増の16億1,440万円をそれぞれ計上いたしております。  なお、その他の財源につきましては、交付見込み額や過去の実績等を考慮してそれぞれ計上しているところであります。  次に、特別会計について申し上げます。  議案第7号は、国民健康保険費特別会計予算でありまして、保険給付費や県への納付金を計上するとともに、運営に必要な所要の経費を計上し、予算総額を38億6,921万8,000円といたしております。  議案第8号は、駐車場費特別会計予算でありまして、市営駐車場の施設管理費を計上し、予算総額を1,198万6,000円といたしております。  議案第9号は、下水道事業費特別会計予算でありまして、外江地区等の管渠整備費、下水道センターの汚水処理施設等の改築工事費などを計上し、予算総額を24億7,843万3,000円といたしております。  議案第10号は、高齢者住宅整備資金貸付事業費特別会計予算でありまして、2件の新規貸し付けを見込み、予算総額を532万1,000円といたしております。  議案第11号は、介護保険費特別会計予算でありまして、65歳以上の市民の方が介護施設等で行うボランティア活動に対し、換金可能なポイントを付与する事業に係る経費を新たに計上するほか、保険給付費等について過去の実績などを考慮するとともに、運営に必要な所要の経費を計上し、予算総額を37億7,286万2,000円といたしております。  議案第12号は、土地区画整理費特別会計予算でありまして、深田川土地区画整理の保留地事業に係る公債費などを計上し、予算総額を710万6,000円といたしております。  議案第13号は、市場事業費特別会計予算でありまして、市場関係者詰所と汚水処理施設のそれぞれの施設管理に係る諸経費や公債費などを計上し、予算総額を6,998万円といたしております。  議案第14号は、後期高齢者医療費特別会計予算でありまして、鳥取県後期高齢者医療広域連合への納付金のほか、保険料の徴収事務費など所要の経費を計上し、予算総額を4億1,820万1,000円といたしております。  以上、平成31年度予算の概要を申し上げましたが、内容につきましては、予算書を初め、予算の概要、予算補足説明資料に詳細に記載いたしております。  議案第15号は、消費税率等の引き上げに伴う関係条例の整備に関する条例の制定で、本年10月1日から消費税及び地方消費税を合わせた税率が8%から10%に改められることに伴い、施設の使用料等を引き上げるものであります。  議案第16号は、境港市消防団条例の一部改正で、新たに消防団員の欠格条項及び分限について定める等の改正を行うものであります。  議案第17号は、境港市国民健康保険税条例の一部改正で、特例対象被保険者等に係る申告時の書類の提示を緩和するものであります。  議案第18号は、境港市国民健康保険条例の一部改正で、国民健康保険の被保険者としない者について定めるものであります。  議案第19号は、境港市民体育館条例の一部改正で、本年10月1日から消費税率が改められることに伴い使用料を引き上げるほか、ターゲットバードゴルフ場の使用料を定めるものであります。  議案第20号は、境港市文化ホール条例の一部改正で、本年10月1日から消費税率が定められることに伴い使用料を引き上げるほか、使用料の減免対象を追加する等の改正を行うものであります。  議案第21号は、境港市下水道料金等審議会条例の一部改正で、下水道料金等審議会を招集する要件について改めるものであります。  議案第22号は、境港市介護保険条例の一部改正で、今年10月1日から消費税率等が改められることに伴い、低所得者に対する介護保険料の軽減を拡充するものであります。  議案第23号は、境港市福祉事務所に嘱託医を置くことの条例の一部改正で、児童扶養手当の受給資格の認定に必要となる障がい状態の審査について、平成31年度から市が行うため、嘱託医の定数を改めるものであります。  議案第24号は、境港市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部改正で、災害弔慰金の支給等に関する法律の改正に伴い、災害援護資金について貸付利率を見直すほか、償還方法に月賦償還を追加するものであります。  以上、今回提案いたしました議案につきまして、その概要を御説明いたしました。よろしく御審議の上、御決定いただきますようお願い申し上げます。 ○議長(柊 康弘君) ただいま一括上程いたしました各議案に対する質疑は、別に日程を設けておりますので、その際といたします。 ◎散  会(15時50分) ○議長(柊 康弘君) 以上で本日の日程は全て終了いたしました。  28日から3月3日までは休会とし、次の本会議は3月4日午前10時に開きます。  本日はこれをもって散会といたします。お疲れさまでした。   地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。          境港市議会議長
             境港市議会議員          境港市議会議員...