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平成30年第6回定例会(第3号12月11日)

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    平成30年第6回定例会(第3号12月11日)


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    平成30年第6回定例会(第3号12月11日) 12月定例会     第6回 境港市議会(定例会)会議録(第3号)   平成30年12月11日(火曜日)午前10時開議 第1 会議録署名議員の指名 第2 一般質問  本日の会議に付した事件 日程と同じ  出席議員 (15名)     1番  柊   康 弘 君      2番  平 松 謙 治 君     3番  米 村 一 三 君      5番  岡 空 研 二 君     6番  森 岡 俊 夫 君      7番  荒 井 秀 行 君     8番  永 井   章 君      9番  築 谷 敏 雄 君     10番  佐名木 知 信 君      11番  田 口 俊 介 君     12番  足 田 法 行 君      13番  長 尾 達 也 君     14番  安 田 共 子 君      15番  松 本   熙 君
        16番  景 山   憲 君  欠席議員     な し  説明のため出席した者の職氏名 市     長  中 村 勝 治 君     副  市  長  清 水 寿 夫 君 教  育  長  松 本 敏 浩 君     総 務 部 長  伊 達 憲太郎 君 総務部防災監   藤 川 順 一 君     総務部参事    中 村 直 満 君 市民生活部長   木 下 泰 之 君     福祉保健部長   佐々木 真美子 君 産 業 部 長  浜 田   壮 君     産業部参事    足 立 明 彦 君 建 設 部 長  下 場 和 重 君     市民生活部次長  柏 木 頼 文 君 産業部次長    阿 部 英 治 君     建設部次長    灘   英 樹 君                        教育委員会事務局長 建設部次長    永 井 卓 真 君              影 本   純 君 総 務 課 長  渡 辺   文 君     財 政 課 長  黒 見 政 之 君 教育総務課長   木 村 晋 一 君     生涯学習課長   黒 崎   享 君  事務局出席職員職氏名                        局長補佐兼議事係長 局     長  築 谷 俊 三 君              片 岡 みゆき 君 調査庶務係長   山 本 泰 淳 君     議事係主任    平 松   弘 君 ◎開  議(10時00分) ○議長(柊 康弘君) おはようございます。  これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付しているとおりであります。 ◎日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(柊 康弘君) 日程第1、会議録署名議員を指名いたします。  署名議員に、松本熙議員、田口俊介議員を指名いたします。 ◎日程第2 一般質問 ○議長(柊 康弘君) 日程第2、一般質問に入ります。  まず、昨日に引き続き代表質問を行います。  自民クラブ代表、築谷敏雄議員。 ○9番(築谷敏雄君) おはようございます。自民クラブの築谷敏雄でございます。12月定例市議会に当たり、通告に従いまして、自民クラブを代表して質問いたします。中村市長を初め執行部の皆様には、誠意ある御答弁をよろしくお願いいたします。  ことしの7月に待望の水木しげるロードリニューアルが完成し、新たな町並みが生まれ、さらなる周辺地域の活性化につながり、持続性ある観光地としての発展へ向け、大いに期待するところであります。また、港湾においては国、県の事業による高度衛生管理型漁港市場の整備や竹内南地区貨客船ターミナル整備により、社会基盤となる強い地域経済の活性化につながると考えます。  このように周辺の経済環境の明るい兆しが見えてきたとはいえ、市民生活にはその実感が伴わないまま、地域社会経済はいまだ厳しい状況にあります。その上で、自治体の果たすべき役割はますます大きくなっております。  また、本格的な人口減少、超高齢社会の到来や、福祉・医療・教育・雇用などに係る格差の拡大を初め、さまざまな問題の発生が危惧されております。このような厳しい社会経済情勢の中、本市においては、引き続き行財政改革の一層の推進により財政の健全化を図り、幅広い市民参画や積極的な官民連携のもと、市民に一番身近な自治体としての役割を担うとともに、地方創生に向けた本市独自の実効的な事業推進が求められると考えます。  このたび、平成31年度当初予算を編成するに当たっては、私たち自民クラブがかねてから申し上げる拡充から縮充への視点を持ち、平成30年度市政の主要事業についての評価並びに費用対効果や市民ニーズの観点等から見直しがあれば早期に見直しを行い、市民目線に立った市政運営をお願いするところであります。  最初に、平成31年度の予算編成について伺います。  平成31年度の予算編成については、市税や地方交付税の大幅な増加が見込めない中、人口減少、超高齢社会突入による社会保障関係費の増大と、交流と防災への拠点整備となる境港市民交流センター(仮称)建設事業やデジタル防災無線への更新など、大規模事業が本格化するため、引き続き厳しい財政状況の中、一層規律ある財政運営に徹し、有利な財源確保に努め、市債借り入れ及び基金取り崩しの抑制を図り、境港市まちづくり総合プランに基づく施策を着実に進めていく予算編成を行うとしておりますが、市民生活の向上につながる、本市の持続的な発展に資するため、特に力点を置く施策は何でしょうか、市長の所見をお聞かせください。  次に、本市の道(ロード)の現状と展望についてでございます。  自民クラブでは、本市の都市計画道路生活関連道路における狭隘道路、通学路や水木しげるロード、おさかなロードサイクリングロードウオーキングロード駅伝ロード、さらには米子鬼太郎空港から国内はもちろん、世界への空の道、境港から海の道による人、物、情報、技術、産業、観光文化などが活発に交流し、境港のロードを点から線へ、また線から面へと広がりを展開した、まちづくりビジョンを示し、新たな境港の魅力の創造をすることで、さらなる周辺地域の活性化や発展が図られると考えます。本市におけるこのさまざまな道(ロード)の資源がキーポイントとなり、本市が目指すまちづくりの基本理念である魅力あふれるまちづくり、心豊かに安心して暮らせるまちづくり、そして将来都市像につながってくる。このように道(ロード)が真の地方創生の根幹であると言えるのではないでしょうか。  そこで、中村市長におかれましては、この道(ロード)についての思いや地方創生についてのお考えをお聞かせください。  なお、この生活関連道路における通学路・駅伝ロードについては永井議員が、サイクリングロードについては荒井議員がそれぞれの内容について詳しく関連質問いたしますので、よろしくお願いいたします。  3番目に、安心・安全で楽しく歩ける道についてでございます。  ウオーキングコースのハード・ソフト両面での整備について、同僚議員が昨年9月議会の一般質問において議論をさせていただきましたが、その後の取り組み状況や課題について再度質問したいと思います。  ウオーキングコースについて、歩道の環境整備、看板設置、多種多様なコース設定を進めることは、健康づくりの推進に向けた一つの課題であり、歴史、文化、自然を体感できるコースの整備、また適正な管理を含め、安心して歩けるまちへの取り組みと考え方についての見解を求める質問に対して、市長より誰もが気軽にできるウオーキングは、楽しく会話して心地よい汗をかく、季節を感じながらまちの魅力を再発見するなど、さまざまな効果があると思っている。現在のコースは、上道地区や境地区などで市民団体が看板設置及びコースを設定した町なかを歩くコース、観光関係者が設定した市内観光スポットを歩くコースがある。市民団体や観光関係者などと相談し、ウオーキングコースの充実、安全を図るとともに、市の道路パトロールウオーキングコースを初め、市内道路等の危険箇所の点検に努めてまいりたいとの答弁をいただいております。  そこで、御答弁から1年以上経過した今日までの本市における取り組み状況をお聞かせください。  4番目に、市民の移動手段の確保についてでございます。  私たちは過去の議会質問の中で、超高齢社会へと進展する今、生活移動手段の確保に関して、はまるーぷバスを軸に一定の利便性を確保し、デマンド交通福祉タクシー等の導入も視野に入れた検討が不可欠だとの考えを主張させていただいております。  その当時の市長の答弁の一つに、利便性の向上においては、境港市地域公共交通会議において議論する。提案についても、今後のこの会議の中で議論していく。また、高齢化社会における交通弱者の移動手段の確保という問題については、公共交通の範囲にとどまらず、他の先進事例や地域の高齢者や地域住民がみんなで支え合うような体制づくりなど、福祉分野も含めさまざまな角度から検討を加えながら、本市に合った地域交通の調査研究を重ねたいとの旨を伺っております。  その後、バス停に待合用のベンチを設置したり、高齢者や障がいのある方が利用しやすいよう定期券を導入するなど、利便性を高める施策に取り組んでおられることに感謝を申し上げるところであります。  そこで、今後の超高齢社会における市民の移動手段の確保について、予想される新たな課題や解決に向けた施策など市長の所見をお聞かせください。  なお、この質問については、佐名木議員のほうから関連質問をさせていただきます。  5番目に、学校教育についてでございます。  最初に、多忙職員の問題について伺います。  鳥取県教委の2017年調査によりますと、勤務時間外業務時間数において、80時間を超える者がいる学校の割合は、小学校が54.4%、前年で34.1%、中学校で91.4%、前年82.8%であり、月平均時間が60時間を超える学校の割合は、小学校で24.8%、前年17.8%、中学校では67.2%、前年が56.9%でありました。  100時間を超える者が存在する学校においては、80時間を超え100時間までの者もほぼ存在し、93.1%であり、小学校、中学校ともに増加傾向にあります。  自宅持ち帰り業務時間数別人数等状況については、自宅持ち帰り時間数が中学校より小学校が多い傾向にあり、月平均時間が10時間を超える学校の割合は、小学校が16.8%、中学校が5.1%、小学校、中学校ともに増加傾向にあります。  勤務時間外における業務時間実績が多かった主な内容については、勤務時間外業務時間数において80時間を超える者の割合が多い学校の主な内容としては、小学校が学校業務、分掌業務、それから中学校が部活動、分掌業務であり、中学校においては、勤務時間外における業務内容として多くの学校が部活動を上げております。このように、教職員の長時間労働解消に向け、部活動指導を学校外部の人材が担えるよう国が制度化した部活動指導員についてお聞きします。  鳥取県内でも実施され、本年度は国の事業で1市2町11中学校で27人が活動しており、来年度に向けて増員が要望される一方、担い手不足が懸念されている状況の中、本市における部活動の現状や部活動指導員配置について、教育長の所見をお聞かせください。  次に、いじめ・不登校問題について伺います。  文部科学省が発表しました2017年度の問題行動・不登校調査で、鳥取県内の国公私立小・中・高、特別支援学校で確認されたいじめは、前年度より250件増の844件で、記録の残る1997年度以降最多でございました。2013年施行のいじめ防止対策推進法が定める重大事態は5件。暴力行為は小学校で倍増するなどして、小・中・高合わせて421件、前年度は289件と、過去最多でありました。  暴力行為の件数は、小学校143件、前年度74件、中学校が222件、前年度が153件、高校が56件で、前年度は62件であり、このうち生徒間の暴力は約7割を占めました。同じ子供が繰り返す傾向があると考えられるとのことでございました。  そこで、特に小学校において、暴力行為が倍増しているこの点について、教育長の所見をお聞かせください。  また、県教委によると、いじめの認知件数は、小学校517件、前年度301件、中学校は242件で、前年度は185件、高校が45件で、前年度68件、特別支援学校が40件で、前年度40件でありました。内容は冷やかしやからかいが最も多くて、また恥ずかしいこと、嫌なこと、仲間外れ、無視が続き、心身に大きな被害を受ける重大事態が認知されたのは3年ぶりで、法施行以来最多で、内訳は小学校が1件、中学校は4件。内容で見ますと生命や心身、財産に重大な被害が生じた疑いがあるが1件、相当の期間欠席することを余儀なくされた疑いがあるが4件。不登校は、小・中・高合わせて40人ふえ、935人。全児童・生徒に占める割合は1.55%でございました。全国平均が1.46でございます。  そこで、いじめの原因により不登校の児童・生徒が増加傾向にありますが、本市における不登校の実態と背景についての教育長の所見をお聞かせください。  6番目に、社会教育についてでございます。  境港市民交流センター(仮称)について伺います。  ことしの5月から解体工事に入り、現在ホール部分の解体作業を行っているところで、今年度中に解体工事が完了する予定です。私も市役所に来たときは必ず解体作業の様子を見ておりますが、やはり感慨深いものが込み上げてきます。この思いは、利用された市民の方々も同じ思いではないでしょうか。  平成28年度に行った基本設計をもとに、今年度中に実施設計や解体工事を完了し、平成31年9月末ごろに工事着工を行い、平成34年、2022年の完成予定であります。  そこで、基本構想から基本設計、そして現在実施設計が行われておりますが、これまで市民の参画により、さまざまな意見が反映されていると思います。基本構想から現在の実施設計に至るまでどのような変更があったのかお示しください。  また、多くの市民の皆さんは、現在解体中工事の状況を見て、どのようなものができるのかと不安に思っておられます。12月の市報に進捗情報のお知らせが掲載されて多くの方に情報が伝わったと思います。こういった整備の進捗状況や運営会議の経過報告など、これから特に情報発信をしていかなければならないと思いますが、これからどのように情報発信をしていくのかお聞かせください。  7番目、空き家対策について伺います。  人口減少や既存建築物の老朽化、社会ニーズの変化及び産業構造の変化に伴い、居住その他の使用がされていない空き家等は年々増加しております。火災の危険性や倒壊のおそれなど安全性の低下、公衆衛生の悪化、景観の阻害等多岐にわたる問題が生じており、今後、空き家等が増加すれば、これらの問題が一層深刻化することが懸念されております。野村総研の試算(2016年)によりますと、2033年、全国の総住宅数は約7,126万戸へ増大し、空き家数は2,167万戸弱、空き家率が30.4%まで上昇し、全国の約3戸に1戸が空き家となってしまうと言われております。  市内の空き家件数は、平成28年までに全体で497件、そのうち特定空き家認定数は平成30年6月1日現在48件、解消済みが37件、特定空き家数11件であり、解消率が77.1%と、平成26年度調査から比べると空き家の件数は130件以上増加していると。空き家の実態調査については3年に1度程度の周期で行っておられますが、またことしが実態調査の年であるということを聞いております。  今年度は空家等対策計画の策定年度であり、空き家等に関する施策の総合的な指針となると聞いておりますが、対策推進のためにどのような計画になるのか具体的な内容をお聞かせください。  なお、この質問については、永井議員のほうから関連質問をさせていただきます。  最後に、8番目、農業振興について伺います。  新たに農業を営もうとする就農希望者の育成・確保に関しては、将来にわたって地域農業の担い手を安定的かつ確保していく必要があることや、鳥取県農業経営基盤強化促進基本方針を踏まえ、年間一、二名の新規就農希望者の確保を目標とし、青年新規就農者については、就農5年後に達成すべき年間農業所得目標として、効率的かつ安定的な農業経営の目標のおおむね8割程度の水準を目標としています。  加えて就農希望者を養成・確保してくためには、相談から経営定着の段階まできめ細やかに支援していくことが重要であると考えます。  就農希望者に対して農地については、公益財団法人鳥取農業農村担い手機構農地中間管理事業等の活用や農業委員会や一般財団法人境港市農業公社によるあっせんにより確保。技術・経営面については、農業改良普及所農業協同組合認定農業者等と連帯して指導を行い、地域の総力を挙げて中心的な経営体へと育成することを目指すものであります。  農地の下限面積要件等については、地域の実情等踏まえ、利用権設定事業などを利用し、新たな担い手の確保の観点から配慮するものとなりました。  そこで、本市における新規就農希望者の育成や担い手の確保について、どのような支援を行っているのか、さらに内外からのI・J・Uターン者や企業を含めたさまざまな方が農業に参入、定着できるような支援体制を構築し、多様な農業担い手育成を進めていくのかお聞かせください。  なお、この質問については、荒井議員のほうから関連質問をさせていただきます。  以上、壇上からの質問は終わります。 ○議長(柊 康弘君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 築谷議員の自民クラブの代表質問にお答えをいたします。  初めに、平成31年度の予算編成について御質問をいただきました。  平成31年度当初予算編成において、市民生活の向上につながる本市の持続的発展に資するため、特に力点を置く施策は何かということであります。  平成31年度の予算編成に当たりましては、市政概要でも申し上げましたとおり、一般財源の柱である市税収入や地方交付税の大幅な増収が見込めない中、社会保障関係経費の増大に加え、(仮称)境港市民交流センターの建設が本格化するなど引き続き厳しい財政状況の中での編成になるものと考えております。  しかしながら、これまでも厳しい財政状況の中にあっても市民生活におきまして、あるいは本市の将来のために真に必要であると判断した事業につきましては、できる限り取り組んできたところであります。
     新年度におきましても次世代に過大な負担を残すことがないよう一層規律ある財政運営に徹しつつ、本市のまちづくりの基本理念であります魅力と活気にあふれ、心豊かに安心して暮らせるまちづくり、この実現に向けて境港市まちづくり総合プランに基づいた観光及び水産業の振興、教育環境の充実、子育て支援など地域の活性化や多様化する市民ニーズに対応していけるよう配慮しながら各施策を着実に進めていく予算編成を行うこととしております。  次に、本市の道(ロード)の現状と展望について、さまざまな道(ロード)の資源が本市の目指すまちづくりの基本理念や将来像につながってくる。この道(ロード)についての思いや地方創生の考えをということであります。  道路や航路は、地域の発展や地域社会活動を支えるとともに、市民の安心・安全を確保するなど多面的な機能を有するものでありまして、重要な社会基盤であるとともに地域資源であると、このように考えております。水木しげるロードのようににぎわいをもたらす魅力あふれる道や圏域を結ぶ江島大橋、そして世界へとつながるDBS航路やソウル便などといったさまざまな道を地域資源としてさらに磨きをかけていくとともに、広域で利活用に努めていくことで本市の活力ある地方創生につなげてまいりたいと考えております。  次に、安心・安全で楽しく歩ける道についてお尋ねをいただきました。ウオーキングコースについて本市の取り組みはどのようなものになっとるかということであります。  市内に設定されているウオーキングコースにつきましては、市道を巡回したパトロール員や市民からの連絡などにより確認した危険箇所につきましては適宜修繕を行っているところであります。今後もウオーキングコースの安全・安心を図り、良好なウオーキングコースの維持のためにより速やかな対応に努めてまいりたいと考えております。  現在策定中の境港市健康づくり推進計画におきまして、まずは市民へ運動に関する講座やイベント、ウオーキングコースに関する一覧表を作成し、周知を行うこととしておりますが、新たなウオーキングコースの設定につきましても今後、検討してまいりたいと考えております。  次に、市民の移動手段の確保についてお尋ねでありますが、今後の超高齢社会における市民の移動手段の確保に当たり、予想される新たな課題や解決に向けた施策についての考えはということでございます。  はまるーぷバスにつきましては、現在でも7割近くが高齢者の利用でありまして、大半の方が通院と買い物を目的に移動されている市民の生活交通手段であります。今後、超高齢社会を迎えるに当たりまして、市民の移動手段の確保については、ますます重要性を増してくると考えております。高齢者等の意見を反映させるために境港市地域公共交通会議の構成員として、ことぶきクラブ連合会からも参画していただいており、今後も委員の皆さんの意見を反映をし、市民にとってより利用しやすい公共交通となるよう努めてまいります。  次に、空き家対策であります。  空き家対策計画は、空き家等に対する施策の総合的な指針になると聞いているが、対策推進のためにどのような計画になるのか、具体的な内容をということであります。  空家等対策計画には、他市町村の計画と同様に所有者による管理の促進に関する事項、空き家等の活用の促進に関する事項、特定空き家等への措置、対処に関する事項などを定めることとしております。これらの事項の中に盛り込む具体的な施策について、現在他市町村の情報を収集、研究しているところであります。空き家対策を推進するための効果的な施策の事例は乏しいのが現状でありますが、より実効性の高い計画にしたいと考えております。  最後に、農業振興についてであります。  本市における新規就農者の育成や担い手の確保について、どのような支援を行っているのか、I・J・Uターン者などが農業に参入、定着できるような支援体制の構築や担い手の育成をどのように進めていくのかということであります。  本市におきましては、新規就農者の育成や担い手農家の確保に向けて就農直後の所得確保を図る農業次世代人材投資資金の給付や農地賃借料の助成、機械や施設の整備に対する補助、I・J・Uターン者への住宅整備支援などを行っております。あわせて鳥取県農業農村担い手育成機構や鳥取県農業改良普及所などの関係機関と連携をし、農業の知識や技能の習得に向けた研修の実施、営農計画策定や各種制度の活用に向けた助言など就農準備段階から就農後までさまざまな支援を実施しております。  また、定期的に新規就農者と関係機関が集まり耕作地の巡回や営農計画達成に向けた検証を行い、営農の安定や向上を図るなどさまざまな支援が円滑に機能する支援体制を構築しているところであります。引き続き関係機関と連携を図って、新規就農者の定着と担い手農家の育成に努めていく考えであります。以上です。 ○議長(柊 康弘君) 教育長の答弁を求めます。  松本教育長。 ○教育長(松本敏浩君) 築谷議員の自民クラブ代表質問にお答えをいたします。  学校教育につきまして、初めに、多忙職員の問題に関して、部活動の現状や部活動指導員配置についての御質問をいただきました。  毎年9月に県教育委員会が教職員の勤務時間外における業務時間数の状況調査を実施しております。市内の中学校における調査結果で最も割合が多い業務が部活動でありました。本年度の調査では、市内中学校の1人当たりの勤務時間外における部活動時間は、平均して1人当たり月16.7時間となっております。これは勤務時間外で行ってる業務の約37%に当たります。  市教育委員会では、教職員の負担軽減、業務改善の観点から部活動指導員の配置を来年度から考えているところでございます。各校の要望をもとに来年度は各校1名の配置を、平成32年度は各校2名、平成33年度は各校3名の配置を目指すこととしております。  次に、いじめ・不登校問題について、小学校の暴力行為が倍増している点についての御質問でございます。  御指摘のとおり、国の調査結果では県内の小・中学校で暴力行為が増加をしております。特に小学校では倍増し、生徒間暴力が半数以上占めている現状でございます。  県教育委員会によりますと、倍増の原因は、いじめ認知を積極的に行い、いじめを早期に発見し、対応していくことと並行して児童・生徒間のけんかやじゃれ合いについても注意深く確認するようにしたことが件数増加につながっていると分析をしております。  本市における暴力行為の件数は、昨年度は小学校が2件、うち生徒間暴力が1件でございました。今年度は11月末現在で3件、うち生徒間暴力が2件となっております。今後も児童・生徒間の人間関係やその変化に注目し、暴力行為やいじめの未然防止、早期発見に努めてまいりたいと考えております。  次に、本市の不登校の実態とその背景についてでございます。  本市の不登校の実態につきましては、昨日のきょうどう代表の御質問にもお答えをしておりますが、昨年度の県の不登校出現率は、小学校が0.56%に対し、本市は0.41%、中学校では県が3.13%に対し、本市は2.3%であり、県の平均を下回ってるところでございます。  本年度の不登校児童・生徒数は、11月末現在で小学校が1名、中学校が13名であります。昨年度と同じ時期と比べて小学校は2名の減少、中学校は同数となっております。  本市の児童・生徒が不登校に至った背景には、さまざまな要因が複合して不登校となったケースが8割以上となっております。その中でも学力不振の問題と人間関係の悩みを抱える児童・生徒の割合が高い結果となっております。いずれにしましても不登校に至った要因は学校生活に起因するものが多く、学校は学級内の人間関係づくりや個々の児童・生徒の能力に配慮した授業実践に努めていくことが必要であると考えております。  続きまして、社会教育につきまして、(仮称)市民交流センターの基本構想から基本設計、そして現在実施設計が行われているが、これまで市民参画により、さまざま意見が反映されていると思うが、基本構想から現在の実施設計に至るまでどのような変更があったかとのお尋ねでございます。  美保飛行場周辺まちづくり事業につきましては、これまで平成26年度に基本構想を策定し、基本構想で定めた基本理念であります市民が集い、安心できる、交流と防災の拠点づくり、みんなが集まる広場のような複合施設のもと、基本計画、基本設計を策定し、現在実施設計に取り組んでいるところでございます。  基本設計から実施設計に至るまでの変更としましては、施設全体の重要度係数を1.5からホール部分1.25、その他の部分を1.5とし、また駐車台数や女子トイレの便器数の増加、ホール内のエレベーターと階段の取りやめ、舞台ピアノ庫の場所変更、舞台用荷さばきの形状変更、自動販売機とロッカーコーナーの新設などの変更を行ってきたところでございます。  次に、整備の進捗状況や運営会議の経過報告など、これから特に情報発信をしていかなければならないと思うが、これからどのように情報発信をしていくのかとのお尋ねでございます。  (仮称)境港市民交流センターの整備につきましては、これまでも機会を捉えて市報やホームページを活用して情報発信を行ってまいりました。今後も実施設計ができました際には、ホームページや市報での広報はもとより、概要版を公民館などに配布をし、広く市民の方に見ていただく機会を設けたいと考えております。  工事期間中につきましては、工事の進捗状況の情報発信の手段としてホームページでの随時更新や瓦版の発行などを検討してまいりたいと考えております。  また、本年度策定を予定しております管理運営計画におきましては、引き続きホームページや市報での広報に努めるほか、策定に当たってはパブリックコメントを実施するなど情報発信してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(柊 康弘君) 追及質問がございましたらどうぞ。  築谷議員。 ○9番(築谷敏雄君) 御答弁いただきまして、ありがとうございます。  重ねて追及質問また提案、要望等したいと思います。  最初に、31年度予算編成について市長より答弁もございまして、予算編成に当たっての意気込みとか、そういったことについて述べられまして、これは追及ではございませんが、要望として話させていただきます。  これから特に公共施設の老朽化対策による財政の圧迫が見込まれるというところでございます。公共施設等総合管理計画をもとに、将来を見据えた各施設の存在意義を考慮しながら維持管理、運営を含めた公共施設の長寿命化など公共施設マネジメントの構築を進めるほか、施設の耐用年数を考慮した整備手法やコストの平準化を十分検討した上で予算の組み立てをお願いしたいと。  また、財政状況が本当に厳しい中、今後の事業につきましては人口動態や財政状況を的確に予想しながら、次世代に過大な負担を残さない事業内容にしていただきますよう要望いたしまして、この質問は終わらさせていただきます。  次に、本市の道(ロード)の現状と展望についてでございます。  これは自民クラブが理念を考えたときに、この境港市にある道、ロードですね、これは本当にこの境港市で非常に根本的な位置を占めるという中で、体に例えると、道は血管であるということで、やっぱり血管が詰まったら、病気したり、健康悪くなる、阻害するということで、やっぱりそういった道というものは本当に重要な意味を占めるのではないかなということで、我々自民クラブはそういうことを理念に上げて市長にお聞きしたところであります。  また、これについては本当に地場産業と直結する、魚、港をテーマにして新たな境港の魅力を創造することで水木しげるロードとも相まってさらなる地域の活性化と発展が図れるのではないでしょうかね。そういったところを考えております。  また、この鬼太郎と魚、港を結んで一体となって内外に魅力を発信する具体的な方策、それから今後またそういった取り組みも市のほうとしてもされると思います。そういったことについての所見をお示し願いたいなと思います。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 本市の道(ロード)につきましては、先ほどお答えしたとおりでありますけれども、こういった道は市民の生活の基盤となる道路でもありますし、そしてまた産業、経済を支えるそういった骨幹の道路もあります。さらには築谷議員もおっしゃったように、DBS航路であったり、韓国、中国に向けたコンテナ定期航路であったり、あるいは空ではソウル便、香港便、こういった本当にこの地域の活性化の根本となる、そういった社会基盤だと、このように思っております。加えて、本市では水木しげるロードといった観光資源となるロードもあるわけであります。こういったロードについては、そういった思いをしっかり持って今後もさらに充実、機能アップをさせていきたい、このように思っております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  築谷議員。 ○9番(築谷敏雄君) 答弁ありがとうございます。市長のお考え、重々わかりました。ありがとうございました。  続きまして、本市の安心・安全で楽しく歩ける道についてでございますが、このことについても何回か議場で質問させていただいとるところでございまして、先ほど答弁でもございましたが、これからそういったとこについて、その課題に向けてどのように解決していかれるのかお聞かせ願えませんでしょうか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  佐々木福祉保健部長。 ○福祉保健部長(佐々木真美子君) 市長にかわってお答えいたします。  ウオーキングコースの改修等につきましては、市内の道路パトロールの際に気がついたところには集中的に対処しております。  そしてコースの新設でございますけれども、健康づくり推進計画を策定します段階で市民の皆様とワークショップをしましたり、それからアンケート等しております。この中で運動不足と感じていらっしゃる方が、大体7割いらっしゃいました。そしてまた、身近な運動をするきっかけをつくっていかないといけないじゃないかというような御意見もいただきました。そういう中でこのウオーキングというのは、誰でもが身近にできる運動ということで、健康づくりのきっかけとなるものでございますし、若いころからの運動することのきっかけ、そういうのをまち、地域の方々と一緒に声をかけ合ってもできるということで、ウオーキングコースにつきましては地域ごとに住民の皆様に集まっていただきまして、自分たちのまちでどういったコースが設定できるのか、そしてそれを声をかけ合って歩いていこうというような形で進めていきたいなということで計画に盛り込んでいるところでございます。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  築谷議員。 ○9番(築谷敏雄君) 答弁ありがとうございます。  ウオーキングは、健康を維持するためには本当に必要なことでございまして、このごろはちょっと時間の都合でもありまして御無沙汰しておりますが、私もウオーキングを以前やっておりました。そういったウオーキングすることに楽しく対応しながら、市長が言われるようにそういった心地よい汗かく、これが一番でございまして、やっぱり健康は第一に考えるべきではないでしょうか。  それでコースにつきましてもいろんな団体さんが気を使っていただきまして、整備等もやっていただいとるようでございます。  続きまして、市民の移動手段の確保についてでございますが、これもなかなか、以前何回も質問をしとりまして、要望でございます。御高齢の方の中にはつえを使用したり、シルバーカーを使用しておられる方もおられまして、高齢化が進む中でこのような方もふえてきていますので、日常生活の買い物、通院などを支え、コミュニティー活動、公共施設や福祉施設、友人宅などへの移動を支援することが求められています。そういった意味では多様なニーズに応えることのできるデマンド型の交通についてしっかりと検討を進めて、交通環境の整備によって市民の方々が生き生きと活動できるまちづくりが進めれるよう期待をして要望といたしておきます。  この質問については、また佐名木議員のほうから関連質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。  続いて、学校教育についてでございますが、多忙職員の問題についてお伺いします。  文科省が部活動指導員を学校職員に位置づけしたことで今後は指導員も顧問ができて、引率も職務になるとのことですが、文科省は各都道府県教委などに勤務形態や報酬など規則を整えることを通知で求めているようです。この勤務形態や報酬などの規則についてどういったことをされるのかお聞かせください。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  影本事務局長。 ○教育委員会事務局長(影本 純君) 教育長にかわってお答えいたします。  この部活動指導員の配置促進事業、これは国と県があわせて行っているものでございますが、この事業に関しましては市のほうが部活動指導員についての勤務、時間、その他運用に関する規則を定めるということになっておりますので、まずその規則のほうを配置までに整えるということをしていく次第でございます。  それで例えば国のこの予算の算定の基準につきましては、1校当たり3名配置、1回2時間程度、年間では日数が210日の基準として予算を組み込んでいるという状況でございまして、報酬単価も1時間当たり1,520円というのを国が単価として定めてるところでございます。これにつきましては既に導入しております他市町村の動向等を調べたりしながら、非常勤職員となりますので、総務課等とも調整しながら定めていくというようなそういうような形で運用に向かっていこうというように考えております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  築谷議員。 ○9番(築谷敏雄君) 大体わかりました。  それであと今、現に他の市町村では現行してやってると。そういった中で、この部活動指導員について課題とかそういったことは出てきておるんでしょうか、その辺をちょっとお聞かせください。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  影本事務局長。 ○教育委員会事務局長(影本 純君) 今年度県内で導入してるのは、鳥取市、それから北栄町、伯耆町、この3市町村のほうが部活動指導員の配置を進めておりますが、やはり課題となっているのは人材の確保、これもこれまでの議会のほうでもたびたびお話をさせていただいておりますけども、やはりこれが一番どの自治体も課題を抱えているということでございます。時間の制約、それから持たれている御自身のお仕事、それからまた土曜、日曜の動き、そういうようなところに対応していただける方がなかなかいらっしゃらないというようなことがございます。  本市といたしましても今現在外部指導をボランティア的にしていただいている方、それから教員のOBであるとか、あるいは地域の方でちょっと専門でやっていられるようなそういうような方に学校やPTAを通じて情報提供願っているところでございます。来年度の配置に向かいましては、既に外部指導のほうの方がこれを部活動指導員でやってみてもいいよというようなお話を伺ってる方もいらっしゃいますので、そういうような方を配置をしてこの部活動指導員に向かっていきたいというようなぐあいに考えてるとこでございます。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  築谷議員。 ○9番(築谷敏雄君) やっぱり担い手がないということで大変苦労されてると、聞いて感じております。  今、部活指導員ということで、この方が学校職員の位置づけということになるわけですけど、指導員もおられます。コーチというのがございますよね。そういった方はどういう扱いになるわけですかね。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  松本教育長。 ○教育長(松本敏浩君) 今のお尋ねは、いわゆるボランティア的なコーチということですね。これは保護者の方、あるいはそれぞれの競技団体の方が学校のほうの部活の応援に駆けつけていただいておりまして、日ごろの指導等のコーチ役をしていただいております。  それからもう一つ、部活動外部指導者という制度がございまして、こういった制度を活用した部活動もございます。これは練習のコーチとあわせて試合でのベンチに入っての指示ができるということになっておりますので、そういった形で部活動の支援をいただいております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  築谷議員。 ○9番(築谷敏雄君) そういうことで外部指導で使っておられます。実際その教職員の方からは、どういう反響があったんでしょうかね。それちょっとついでにお聞かせください。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  松本教育長。 ○教育長(松本敏浩君) 学校にはそれぞれの競技の専門的な職員がいるわけではございません。経験のない教員も担当する部活がございます。専門的な技術指導あるいはゲームでのアドバイスということになると、やはりそういった外部コーチの力というのは非常に顧問を助けるということになりますので、特に専門的な教員が配置できない部活についてはこういった制度を有効に活用していきたいというふうに考えております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  築谷議員。 ○9番(築谷敏雄君) それについてはこれからまた研究もして、いろんな規則もちゃんとつくって行ってほしいと思います。  続いて、いじめ・不登校問題についてでございますが、先ほど暴力行為が倍増しているということですし、特に小学校が倍増しているという点でございますけど、その中で平成29年度小学校が2件あった。そのうちは1件は生徒間で、もう1件はやっぱり生徒、先生の間でございますよね。そういった暴力行為が起きておるんですが、そういったときに学校としての対応というのはどういうぐあいにとられるわけですかね、お聞かせください。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。
     松本教育長。 ○教育長(松本敏浩君) いろいろな行動として出てきておりますんで、まず子供の気持ちを落ちつかせる、そういった中でどういったところに原因があるのかということをきちっと理解をしてやらなくてはいけません。  今回の市内で起こった2件につきましては、同じ子供さんの繰り返しというところもございまして、状況を確認した中で保護者とも情報共有しながら、どちらかというと諭していくというようなそういった指導になっておるということでございます。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  築谷議員。 ○9番(築谷敏雄君) 今もありましたように、同じ子供が繰り返して行うということは考えられるということで、傾向があるということでございます。それに対して学校のほうの対応をよろしくお願いします。  それともう一つ、暴言というのは数には入ってないわけでしょうか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  松本教育長。 ○教育長(松本敏浩君) 暴言というのは、数には入っておりません。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  築谷議員。 ○9番(築谷敏雄君) 暴言は数には入ってないということでしたけど、この暴言というのはすごく問題があると私は感じておりまして、実際口で言っている限り何を言っても暴力行為にはならないわけでありますが、この暴言で相手を精神的に追い込んで、また潰していくという、これは非常に想像を超えるものがあるのではないかなと。実際殴ったり、蹴ったり、壊したりというような形としての暴力については数は非常に把握しやすいんですけど、こういった形にならない暴言、言葉の暴力ですわね、こういったものが数としてつかみにくい部分もありますが、これが暴言から本当に暴力につながると、もしいじめにつながっていくことじゃないかという危惧はされますけど、これについて教育長、考えをお伺いいたします。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  松本教育長。 ○教育長(松本敏浩君) 先ほど数に入ってないというふうにお答えしましたのは、いわゆる暴力行為としては含めていないわけですが、これはもういじめという部分では当然該当になりますので、そのいじめの件数ということで数に入れていくと、対応していくということでございます。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  築谷議員。 ○9番(築谷敏雄君) わかりました。  次に、不登校ですね。不登校についてもこれさまざまな理由があると思います。不登校になってしまった児童・生徒に対する対応と同時に、やっぱり不登校の未然防止というものに今後重点を置く施策が必要になってくると感じているところでありますけども、本市としてその未然防止ということについてどのようにお考えなのかお聞かせください。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  松本教育長。 ○教育長(松本敏浩君) 不登校を未然防止する、その一番は、昨日もお答えもしておるんですが、早い段階で対応する。例えば子供さんが病気あるいは事故、そういったことではなくって2日続けて連続休むということは、学校としてはもうその時点から不登校の始まりという観点で注意をしていきます。3日連続で休んだ場合には何らかの事情がございますんで、家庭訪問して保護者の方から状況を確認をしたり、あるいは本人と面談をしたり、そのあたりで学校としては本人を励まして学校に来るように応援をするというようなことをしております。 ○議長(柊 康弘君) 築谷議員、この項目の終わりで一旦休憩を挟みますので、項目の終わる際はお知らせください。  それでは、重ねてどうぞ。  築谷議員。 ○9番(築谷敏雄君) ありがとうございます。  そうしますと一応これで終わりますかね。 ○議長(柊 康弘君) よろしいですか。 ○9番(築谷敏雄君) いや、ちょっともう一つ。 ○議長(柊 康弘君) どうぞ。 ○9番(築谷敏雄君) 社会教育についてでございます。市民交流センターについて……。 ○議長(柊 康弘君) 築谷議員、社会教育に入りますか。 ○9番(築谷敏雄君) 入ります。 ○議長(柊 康弘君) その前に、では、一旦ここで休憩。 ○9番(築谷敏雄君) わかりました。 ◎休  憩 ○議長(柊 康弘君) 築谷議員の質問の途中ですが、ここで休憩をいたします。再開は午前11時15分といたします。        (11時04分) ◎再  開(11時15分) ○議長(柊 康弘君) 再開いたします。  引き続き築谷敏雄議員の代表質問を行います。  築谷議員。 ○9番(築谷敏雄君) それでは、6番目の境港市民交流センター(仮称)についてお伺いいたします。  先ほど御答弁いただきまして、これから工事が本格的になっていくわけですけど、やはり情報発信が本当に必要であると、大事であると思っています。先ほど来答弁の中でありました、一応瓦版とか、市報、機を見て情報発信をしていくということでございますので、ぜひやっていただきたいなと思います。  それと瓦版ですけども、あれ最初のころ出ておりまして、このごろは出てないということですけど、これからまた続けて出すようにされるんですか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  黒崎課長。 ○生涯学習課長(黒崎 享君) 教育長にかわってお答えします。  以前の瓦版は、ワークショップ等の瓦版を出しておりました。工事の関係とか、ちょっと設計とかではなかなか瓦版というのを出すのが難しかったんですけど、どういった形でできるかちょっと検討させてもらって、発行できるようには考えたいと思います。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  築谷議員。 ○9番(築谷敏雄君) 水木しげるロードリニューアルの工事のときのああいった瓦版ということで、市民の方もあれを見て本当に進捗状況なり今の工事状況とかそういったことがわかりやすいという声が大きかったもんですから、今回本当に市民交流センターもそういった面について情報発信をしていただきたいと思います。  それと追及質問ですが、市民交流センターの管理運営計画についてお聞きいたします。  検討委員会において、今6回ですか、されておられます。もうこれで審議は、今年度中に策定になるとは思いますが、現在のどのような状況にあるのか、また最終的にまとめた管理運営計画が基礎となって、開館までに条例、規則制定、施設の管理者選定、また開館記念事業準備、それから愛称の募集、開館準備作業についてなどの検討や管理運営の具体化についてどう図っていくのかお聞かせください。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  黒崎生涯学習課長。 ○生涯学習課長(黒崎 享君) 教育長にかわってお答えします。  今先ほど議員がおっしゃられたとおり、管理運営計画については、6回やっておりまして、今後、管理組織ですとか、施設の管理ですとか、そういったことを定めていきます。管理運営計画自体はびしっと、例えば料金が幾らとかというのははっきり定めるものではありませんで、こういった方針で管理運営を行いますというものでございます。  先ほど言われました条例とか規則、施設管理者選定とか、開館記念準備事業ですとか、そういったことについてはある程度市が主体となりますけれども、当然市民の皆さんの御意見をいただく場面も設けまして進めていくことで考えております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  築谷議員。 ○9番(築谷敏雄君) 今申しましたことについては、これは検討委員会は関係ないと、行政が主体でやっていくんだ。だけども、やっぱり市民の意見というのは聞いて行っていくということでございます。これについてもやっぱり詳細を市民の方にもわかるように、また意見も本当に身近に聞けるように、そういったワークショップなりいろいろ手だてをしてそういった意見を吸い上げて、よりよいものにしていただきたいなと思います。  それとあと検討委員会のほうも今方針とかそういったものの検討もされておりまして、これから本当に詰めていくわけですけど、この間に1回かな、市民のワークショップとか、そういった意見を聞く場を設けるとこありますでしょうか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  黒崎生涯学習課長。 ○生涯学習課長(黒崎 享君) ワークショップは、一応来月行う予定にしております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  築谷議員。 ○9番(築谷敏雄君) そういった中で、それは対象はどういった方々が。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  黒崎課長。 ○生涯学習課長(黒崎 享君) 特に限定はしておりません。  あと高校生のほうについても、今ちょっと日程調整をしておりますけれども、来月に行おうというふうに考えています。 ○議長(柊 康弘君) 築谷議員。 ○9番(築谷敏雄君) 中学生はされましたですか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  黒崎課長。 ○生涯学習課長(黒崎 享君) 中学生については、各校に出向いて意見をお聞きしたいなというふうに考えてます。 ○議長(柊 康弘君) 築谷議員。 ○9番(築谷敏雄君) やはり若い世代、中学校、高校生ですね、もしくはまた小学生も絡んでそういった意見を多く聞いて反映させてもらいたいなと思います。  社会教育については以上でございます。  続きまして、空き家対策でございますが、市長答弁ございましたとおり、これから研究をして、よりよい制度の策定に当たっていただきたいなと思います。  これについては同僚の永井議員のほうから関連質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。  また、農業振興についてでございますが、これについても荒井議員のほうから関連質問をさせていただきます。  こういった中でいろいろ申し上げましたけども、最後に、今後、非常に不安定で不透明感に富んだ社会状況が予想される時代に突入していきます。と同時に、住民ニーズはより多様化し、複雑化していきます。中村市長の手腕とリーダーシップによってさまざまな課題を乗り越え、明るく心豊かな未来に向けて境港市を導いていただくことを期待いたしまして、質問を終わらさせていただきます。どうもありがとうございました。 ○議長(柊 康弘君) 築谷敏雄議員の質問は以上といたします。 ◎休  憩 ○議長(柊 康弘君) ここで休憩いたします。再開は午前11時35分といたします。        (11時22分) ◎再  開(11時35分) ○議長(柊 康弘君) 再開いたします。
     関連質問の通告がありますので、発言を許します。  初めに、佐名木知信議員。 ○10番(佐名木知信君) 自民クラブの佐名木知信でございます。自民クラブ、築谷敏雄議員の代表質問に関連し、通告に従いまして質問いたします。  市民の移動手段の確保についての質問の中から大きな項目を2つ上げていますが、最初の項目は地域公共交通のあり方についての質問です。  1点目に、はまるーぷバスの安定的かつ持続的な取り組みについて伺います。  以前より数々の質問・提案をさせていただいている公共交通、はまるーぷバスに関して、いま一度提案も含めて4点の質問いたします。  1、自家用車を利用しない方、通勤通学の方、買い物弱者の方など、さまざまな利用者のニーズが多様化する中、利便性の向上につながる路線の再検証やダイヤ改正をどのように行っていくのでしょうか。  2、燃料費の高騰等による運行コストの削減に向け、デマンド運行や電気車両の導入に関しての考えはあるのでしょうか。  3、JR、航空機、周辺公共バス路線とのダイヤの共有、乗りかえ時間の整合による利便性向上の対策として、共通パスポートやSuicaなどの導入の考えはあるのでしょうか。  4、未開拓顧客への利用促進はもとより、自動車運転免許証返納者、学生や職員の利用促進についての取り組み状況はいかがでしょうか。  以上、民間経営の知恵を活用したさまざまな事業展開を行うなど、安定的かつ持続的な運営に向け取り組んでいくべきであると考えることから、それぞれの検討結果並びにその後の具体的な取り組みをお聞かせください。  次に、公共交通政策部門の所管について伺います。  今後、自動車運転免許証返納等により、高齢者の外出機会が減ってくれば認知症やロコモティブシンドロームなど健康面でも支障を来す方もふえてまいります。また、昨今の高齢者が加害者・被害者両面になり得る交通事故もふえ、今や社会問題とまでなっております。この公共交通体系の整備は、高齢者や障がいのある方にも目を向けた福祉面や交通安全対策等、二次波及効果も含めた横断的な取り組みが必要となっていることは言うまでもありません。  そこで、本市の公共交通政策は産業部通商観光課の所管となっていますが、待ったなしで進む人口減少・超高齢社会や幅広い市民ニーズに応えていくためには、今後本市においても、公共交通政策は観光部門ではなく、地域振興部門や福祉部門が所管すべきではないかと考えます。市長の所見をお聞かせください。 ○議長(柊 康弘君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 佐名木議員の自民クラブの代表質問の関連質問についてお答えをいたします。  地域公共交通のあり方について4点にわたってお尋ねをいただきました。  初めに、利便性の向上につながる路線の再検証やダイヤ改正をどのように行っていくのかということであります。  はまるーぷバスの運行経路の変更や停留所の新設、利便性の向上のための見直しにつきましては、各地区自治連合会長や社会福祉団体、境港警察署、バスやタクシー協会の代表などで構成される境港市地域公共交通会議に諮って決定をいたしております。これまでも境港市地域公共交通会議において運行経路の変更や停留所の新設、定期券の導入などを議論し、市民ニーズに適した改正等を行ってきたところであります。今後もこの会議の中で議論を深め、利便性の向上を図ってまいります。  次に、デマンド運行や電気車両の導入に関しての考えはあるのかということであります。  デマンド運行につきましては、以前にもお答えをいたしましたとおり、運行エリアの広い山間部等では導入が進んでおりますけれども、本市のように運行経路がほぼ全域に網羅されている地域では導入しても利便性は向上しないと、このように考えております。  また、電気自動車につきましても費用対効果や充電時間と運行時間のバランスなどの面から導入は難しいと考えております。  次に、利便性向上対策として共通パスポートやSuicaの導入などの考えはあるのかということであります。  Suicaなどの運賃支払いキャッシュレス化につきましては、広域的な取り組みとなることから、現在中海・宍道湖・大山圏域市長会の中で初期投資や費用対効果など導入に向けた調査を行うかどうか検討しているところであります。  次に、未開拓顧客への利用促進はもとより、自動車運転免許証返納者、学生や職員の利用促進についての取り組み状況はどうかということでありますが、本年10月1日より定期券と障がい者割引、1日乗車券を導入し、はまるーぷバスの利用促進を図ったところであります。  定期券につきましては、これまで通院や買い物、通勤、通学で回数券を利用されていた方々が回数の制限なく利用することが可能となり、利便性が向上したところであります。これまで2カ月間の販売実績は109枚となっております。  自動車運転免許証の自主返納者につきましては、121回分の回数券を無料で進呈し、免許証返納後の生活交通の確保として利用していただいております。当面はこの制度改正の周知浸透を図り、実績を注視していく考えであります。  次に、人口減少・超高齢化社会や幅広い市民ニーズに応えていくためには公共交通政策が観光部門ではなくて、地域振興部門や福祉部門が所管するべきではないかということであります。  現在バスを初め船や飛行機等を含め交通政策全般を産業部の通商観光課が所管をしております。はまるーぷバスは、利用者の7割近くが高齢者の利用であり、主に通院と買い物に利用されております。  今後の人口減少や超高齢社会等の幅広い市民ニーズに応えていくために、バスの定期券、障がい者割引を福祉部門と連携して10月から導入いたしました。引き続き他部門としっかりと連携して、さまざまな市民ニーズに対応してまいります。以上です。 ○議長(柊 康弘君) 追及質問がございましたらどうぞ。  佐名木議員。 ○10番(佐名木知信君) それでは、御答弁をいただきましたので、何点か重ねて質問いたしたいと思います。  地域公共交通のあり方について、以前から何度もこのはまるーぷバスということで、地域公共交通の柱という考えからこれをしております。  その中で先ほどの代表質問の答弁にもありましたが、現在境港市地域公共交通会議が存在しているということで、年に1度行われる過去の会議の内容が市のホームページで公開されております。進め方としては、それは行政側から議題を提出して、議論する手法のように見受けられるんです。  しかし、私の考えは、それとは逆で、まずは住民側から意見や要望を抽出し、それを利用者の声をよく聞き、福祉部門の職員や、さらには公共交通対策の専門家を交えて議論するといった手法に変えるべきではないかなというふうに思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  浜田産業部長。 ○産業部長(浜田 壮君) 市長にかわって答弁させていただきます。  まずは住民からという御指摘でございます。全くそのとおりでございまして、議事録には事務局からの議題の提示となっとりますが、この議題は住民の皆様からの要望を受けてつくった議題でございますので、年に1回ではありますが、それに向けて通年住民の皆様からの声をお聞きし、反映した議案を提出してると、そういう状況でございます。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  佐名木議員。 ○10番(佐名木知信君) この構成員の中に自治連合会長、それから福祉関係者、それから小・中のPTAの代表、それから警察、タクシー、バスの運行者というようなことでございました。幅広い声を聞くということだ、先ほどの公共交通、はまるーぷバスの利用者が約7割が高齢者だということから、構成員の中にはことぶきクラブ連合会の代表もいらっしゃるということでございました。  それで一昨年の平成28年度のこの境港市地域公共交通会議の出席者を見たところ、19名の委員の中で出席者が11名、欠席者は8名。さらに言えば欠席されたのは、高齢者や障がい者の代表や小学校、中学校PTAの両代表と、一番声を聞き、公共交通政策へ反映させなければならない方々ではないでしょうか。  また、今までの会議において担当ではなくとも福祉部門の職員を初め道路管理、交通安全に関係する部署も出席すべきではないかというふうに思いますが、これについていかがお考えでしょうか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  浜田産業部長。 ○産業部長(浜田 壮君) 先ほどの答弁にも関連しますが、本年10月から定期券等の導入をいたしましたが、これも高齢者クラブ、あるいは障がい者の皆様の団体、こういったところに出向きまして声をお聞きしているというところでございまして、こういったときも日程調整等主管する福祉分野と十分な連携のもとに出向いて声をお聞きしております。そういったことを受けての公共交通会議でございます。御理解をお願いしたいと思います。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  佐名木議員。 ○10番(佐名木知信君) しかし、会議が全てではございません。先ほど部長が言われましたように、こちらから出向いていろんな方の声を聞く、そして福祉部門の担当者との連携をして幅広く声を聞くということが非常に大切になる。これは共有の認識だというふうに思っておりますが、実際の利用者の方々、また利用したくてもできない高齢者の方々も、私そういった声を多数伺っております。さらにこの市民の声を聞いて、それを集約して政策を生かすべきだというふうに考えることから、この会議が全てではなく、年1遍の会議ということですので、いろんな声を幅広く、今まで以上に拾っていただきたいというふうに思います。  また、公共交通政策ということで、今後ますますそのニーズ、重要性が高まるということから、県にもございますけども、交通政策課のような交通政策に特化した部門というのが必要になってくるんではないかなというふうに思います。10年、20年先を見据えて本腰を入れて取り組まなければならない時期に来ていると思いますが、これいかがでしょうか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  伊達総務部長。 ○総務部長(伊達憲太郎君) 市長にかわってお答えします。  市長が答弁しましたように、どこが所管するかということではなくて、今、佐名木議員おっしゃるように、幅広い市民のニーズにどうやって対応していくかということを全庁的に、福祉部門なら福祉部門、地域振興部門なら地域振興部門と一緒になる、それと交通安全のことであれば建設部と一緒に連携して対応していく、そのことが一番大事だというふうに思ってますので、所管は我々は今のままでいいというふうに考えております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  佐名木議員。 ○10番(佐名木知信君) 所管のことじゃなくて、そういった地域の交通政策ということでそういったチーム的な組織になればというふうな意見でございました。  この質問の最後に、以前より幾度となく公共交通、はまるーぷバスについての議論がなされていると思いますが、本市における地域公共交通政策、公共交通の柱は紛れもなくはまるーぷバスとの共通認識にあるからだというふうに思います。市民への利便性を高め、利用促進を図ることによって高齢者や障がいのある方へ向けた福祉面や交通事故防止、出かけることでのコミュニティーの醸成など二次波及効果につながることは言うまでもございません。  また、何よりも安定的かつ持続的な経営を行うことにより、バス停のベンチや屋根の設置などのハード面、増便や円滑な接続サービスなどのソフト面の充実がなされて、市民サービスのさらなる向上につながると思いますが、この件につきまして最後に市長の御所見を伺いたいというふうに存じます。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) ただいまいろいろ御提言いただきましたけれども、一番大切なことは、議員がおっしゃるように、これからさらに超高齢化社会が、はまるーぷバスで言えばその利用者の7割は高齢者ということでありますから、そういったところをしっかりと見据えて、皆さんが本当に便利に使っていただける、安心して使っていただける、そういったことを思い描きながら、担当の所管課の話も出ましたが、そういったことは大事なことではなくって、大事なことはそれぞれの所管がしっかりと連携して今申し上げたような目的に向かってしっかりと施策を展開していく、このことが一番重要であるわけですから、そういったことをもとにこの政策しっかり進めていきたいというぐあいに思います。 ○議長(柊 康弘君) 佐名木議員。 ○10番(佐名木知信君) ありがとうございます。  それでは、最初の質問は以上といたします。 ◎休  憩 ○議長(柊 康弘君) 佐名木議員の質問の途中ですが、ここで休憩いたします。再開は午後1時10分といたします。        (11時54分) ◎再  開(13時10分) ○議長(柊 康弘君) 再開いたします。  午前中に引き続き佐名木議員の関連質問を続けます。  佐名木議員。 ○10番(佐名木知信君) それでは、次に、大きな項目の2つ目、買い物弱者支援策についての質問いたします。  1点目に、買い物弱者支援の現状について伺います。  さきの項目でもお話ししましたように、特に高齢者や障がい者の方は、日常生活における交通手段が限られてまいります。その中で、高齢化や人口減少を背景とした地域小売店・スーパーの閉鎖・撤退などにより、日常の買い物に不便を感じる方の声も数多く上がっております。いわゆる買い物弱者という言葉であらわされるこの対策の必要性について、本市議会においても過去、議員の方々が関連する質問を何度かされています。ここで改めて取り上げたいと思います。  厚生労働省の統計によりますと、今後買い物弱者は2013年の400万人から2023年には600万人に増加。独居高齢者は2013年の600万人から2023年には700万人に増加との試算が出ています。  それでは、買い物弱者支援について、現状把握の観点も含め3点の質問をいたします。  1つ目に、本市の買い物弱者数(地域)についての現状を伺います。  2つ目、高齢者への買い物支援対策についての現状を伺います。  3つ目、将来予測される買い物弱者(地域)の把握状況を伺います。  次、2点目に、VR技術を活用した買い物弱者支援策について伺います。  既に報道等により御存じかと思いますが、介護福祉施設に向けてVR(バーチャルリアリティー)技術を利用し、高齢者が自宅や施設などにいながら店舗にいるような感覚で買い物ができる買い物支援サービスが開始されました。開発したのは、米子市のベンチャー企業であります。  VRの技術を活用したこのサービスは、実際のスーパーマーケットの陳列棚をテレビ画面に映し出し、品定めができるようになっています。お客は、パソコンやタブレットで欲しい商品を選んで購入する仕組みで、取り扱う商品は肉や野菜といった生鮮食品から日用品までおよそ1,500点あり、保冷コンテナに詰められた後その日のうちに届けられます。  開発した会社では、まずは1人での買い物が難しい高齢者が通われる福祉施設において、既に11月からサービスを開始していて、今後は、近くに商店・スーパーがないいわゆる買い物弱者向けのサービスも展開したいとしております。  また、開発した会社の役員は、従来のインターネットショッピングでは満たすことのできなかった臨場感のあるお買い物。まるでお店にいるような感覚で、欲しい商品を目で見て購入できるサービス。自立した満足のある生活に寄与し、近々の食べるものを購入できるシステムで最低限度の生活を担保しますと話されておりました。  また、導入することで発生するさまざまなメリットについて申し上げますと、まず利用者目線でいきます。自立した生活、満足した日常を手に入れることができる。それと移動スーパーなどの定価販売と異なり、適正価格で商品の購入ができる。今後全額自己負担となる買い物サービスの負担軽減となる。  続いて、介護事業所目線でいきますと、稼働率アップ、競争力強化。既存事業での売り上げ向上、手数料による新規増収。そして社会貢献。  続いて、地域小売店・スーパーマーケット目線によりますと、新市場、新ターゲットの獲得。既存事業での売り上げ向上。そして社会貢献。  続いて、行政の目線からいきますと、民生委員の負担軽減。ヘルパーを利用した買い物代行から一部切りかえることにより財政支出の一部適正化を実現できる。過度な行政支出なしで、買い物弱者のいない住みよいまちの実現へ前進といった以上、三方よしの精神で、全ての方々の幸せを実現したいとのことであります。  そこで、本市においても魅力と活気にあふれ、心豊かに安心して暮らせるまちづくりの実現に向け、官民一体となった施策を進めるべきだと考えますが、このような民間の先進的な取り組みを活用し、買い物弱者支援策を講じることについて市長の所見をお聞かせください。 ○議長(柊 康弘君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) お答えをいたします。
     買い物弱者支援策についてお尋ねをいただきました。  初めに、本市の買い物弱者数の現状についてであります。  本市では、平成27年4月にひとり暮らし高齢者と80歳以上の高齢者のみの世帯を対象に買い物環境に関するアンケートを実施しております。回答いただいた1,203世帯のうち家族以外の方の支援を受けて買い物をされている世帯は、全体で6%の70世帯であり、地域別では渡地区、上道地区がそれぞれ7%と高い割合でありました。  次に、高齢者への買い物支援対策の現状についてでありますが、買い物支援対策につきましては介護予防も兼ねてはまるーぷバスの運行経路の見直しや定期券の導入など高齢者の方々が外出利用しやすい環境を整えたところであります。  また、外出が困難な方々に対しましては、地域包括支援センターやケアマネージャーが支援にかかわる中で介護ヘルパーによる買い物支援、民間事業者の宅配サービスや商品の宅配サービスなどを紹介してまいります。平成29年度には配食サービス業者の一覧を改定し、サービスの紹介の際に配布し、御利用をいただいております。商品の宅配サービスにつきましては、近年さまざまなサービスが展開されるようになったことから、その内容を年度末までに取りまとめ、配食サービスとあわせて配布したいと考えております。  次に、将来予測される買い物弱者の把握状況についてであります。  前回のアンケート調査の実施から3年が経過し、高齢化率の変化に加え、スーパーや個人商店の開店、閉店、さまざまなサービスの展開など買い物に関する環境が大きく変化していることから、来年度買い物環境に関するアンケートを再度行うこととしております。  次に、官民一体となった施策を進めるべきと考えるが、民間の先進的な取り組みを活用し、買い物弱者支援策を講じることについてのお尋ねであります。  買い物支援策の一つとしてVR技術を活用したサービスが開始されていることは承知をしております。このような民間企業の取り組みが広がることは、大変よいことであると、このように考えております。  本市では高齢者を取り巻く課題につきましては、地域経営会議で検討行っておりますところでありますので、来年度実施する買い物環境に関するアンケートの結果を踏まえ、どのような支援が必要かについて検討してまいりたいと考えております。以上であります。 ○議長(柊 康弘君) 追及質問がございましたらどうぞ。  佐名木議員。 ○10番(佐名木知信君) 御答弁をいただきましたので、何点か重ねて質問させていただきます。  買い物弱者ということで、これはもう境港に限らず全国の地方都市、そして都市部のほうでもそういったことが問題、課題になっているということでございます。  本市もコンパクトなまちでありながらもそういった地域の商店が閉店する、撤退するというようなことや、やはり先ほど申し上げましたように高齢者の免許証自主返納等のより環境が大きく変わってきているということの認識は共通だと思います。  では、さきに買い物弱者の把握ということで質問させていただいて、平成27年のアンケート結果を聞いたわけでございますけども、この買い物弱者の定義というものを御存じでしょうか。これは住まいの500メートル以内にそういった日常の生活関連の商品を置く商店がない、そして車のない方、免許のない方を指しておるところなんですけど、こういった状況というところは本市のほうでは把握しているのでしょうか、お聞かせください。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  佐々木福祉保健部長。 ○福祉保健部長(佐々木真美子君) 市長にかわってお答えいたします。  買い物弱者の定義が500メートル以内にお店がなく、また車を持っておられない、免許がないということでの調査は行っておりませんが、うちのほうで実施しておりますアンケートの内容といたしましては、先ほど申しましたように家族からの支援、家族以外からの支援が受けられない方、そして家からのお店までの距離が1キロメートル以内ですとか、距離についての調査、そして徒歩や自動車、車、バイクといったものが利用できている方、買い物の回数がどの程度であるかというようなことについてはアンケート結果として状況を捉えることをしております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  佐名木議員。 ○10番(佐名木知信君) そういったことでアンケートは、80歳以上の方、そして80歳以上の世帯、そして独居老人の方、独居の高齢者の方ということでございますけども、そういった目に見えないというか、その範囲ではない方でもそういったように半径500メートル以内、車を持っておられない方、そういった声、私たち議員のほうでも多くの声を聞いているところでございます。例えば近所の境でいきますとこの前も出てましたパティオがなくなったとか、ヤオシンさんがなくなったとかといろいろ声を聞いておりますが、こういったことのやっぱり調査、把握というものは非常に大切にこれからなってくるんじゃないかなと。アンケートを聞くことと、もう一つあわせて、市のほうも状況を把握していくということが速やかなそういった施策の充実につながってくるんじゃないかなというふうに思っております。  それでは、はまるーぷバスを利用して買い物に行かれる方はどのくらいおられるのでしょうか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  浜田産業部長。 ○産業部長(浜田 壮君) 市長にかわってお答えいたします。  平成29年11月に行った調査によりますと、はまるーぷバス利用者のうち4割弱の方が買い物、ほぼ同数ですが、通院も4割弱と、こういう状況でございます。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  佐名木議員。 ○10番(佐名木知信君) そういうようなことからもう既にはまるーぷバスを御利用されてる方と、本当に必要であるけども、それを利用できない方というその差異が生まれてくる。これが本当の買い物弱者、本当に困っている声だというふうに思いますけども、こういったような把握をしていくことというのはすごい大切なことじゃないかなというふうに思いますが、これからのアンケート調査含めた方法とかという、具体的な方法というのは考えておられますでしょうか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  佐々木福祉保健部長。 ○福祉保健部長(佐々木真美子君) アンケートの方法といたしましては、民生委員さんが毎年実施しておられます高齢者実態調査にあわせお願いするよう今調整をしているところでございます。  この買い物の件でございますけれども、今はまるーぷを使える方、使ってない方ということでございましたが、先日行いました地域ケア会議の中ではまるーぷに乗り方がわからないといったような方もいらっしゃいましたので、元気なうちからはまるーぷに乗るというようなことを体験していただくというような取り組みも進めていかなければいけないというふうに思っております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  佐名木議員。 ○10番(佐名木知信君) 先ほど部長がいいこと言われましたけども、その使い方ですよね。そういったところも充実させていただいて、とにかくこういう利用の方法がありますよとか、この先に言うんですけど、VRのこともそうなんですけども、そういったあらゆる手だてをしていく。買い物に不便を感じる方々への対応策というのは、一つの方策ではなかなか解決できないというふうに考えてるんですよね。そういった複合的な二の矢、三の矢を出すような対策というものが求められているんじゃないかなというふうに思います。  経済産業省が買い物弱者応援マニュアルというものを以前策定しておりまして、このマニュアルに規定されているのが、1つ目に、身近な場所に店をつくろう、2つ目に、家まで商品を届けよう、こういったところ。私は、大切なこの3つ目、出かけやすくしようという点がこの本市に当てはまるんじゃないかな、一番重要な政策になろうかと。これやっぱりはまるーぷバスの利活用であったり、デイサービスの送迎、介護サービスなどの公的サービスを行うというところではないかというふうに思います。最初の項目でも申し上げましたように、高齢者や障がい者の移動手段の確保は地域で暮らし続けていただくために大変重要なことと考えておりますが、この福祉的な支援策と、そして地域公共交通を組み合わせることによってそのニーズに応えられるのではないかというふうに私は考えております。この本市の体制づくり、それから具体的な方策についてもう一度御意見お聞かせくださいませんか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  浜田産業部長。 ○産業部長(浜田 壮君) 一例を御紹介させていただきたいと思います。福祉保健部長のほうから地域ケア会議ということがございましたが、この例で申し上げたいと思います。免許の自主返納された方が、はまるーぷのチケットをプレゼントで差し上げるんですが、それまではマイカーなわけですから、最初の使い方がわからない、こういった声を福祉保健部のほうから聞いておりまして、はまるーぷは市が直営で運営しておりますので、非常に施策の展開がしやすいということがございまして、お試し利用といいますか、どのような方策で後押しをさせてあげるのかということを検討するように、これはもう既に市長から指示をいただいとりまして、スピード感を持って、遅くとも今年度中には体制を構築したいと、このように考えております。  はまるーぷバスの定期券、障がい者割引、1日乗車券、まだ10、11と二月しか経過しておりませんが、定期券利用者を中心に1割利用がふえているということでございますし、全体乗車数のうち9.6%の方が割引、つまり障がい者割引受けておられるということでございまして、1割増という状況ではございますが、これが定期券のさらなる活用により2割、3割とふえるように、利用促進策の最たるもんだと思ってますので、広く市民に浸透するよう心がけていく、こういう考え方でございます。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  佐名木議員。 ○10番(佐名木知信君) さきの質問にも、この前の項目の質問の際にも申し上げましたが、やはり地域公共交通政策の柱としてのはまるーぷバスという考えのところから、これが一つのこういった買い物弱者の支援策に大きくつながってくるということで、そういった両部長の考え方というものには共感するところであります。  そしてこのはまるーぷバスの利用促進、利用者をふやすということに関して、先ほどの質問でもありましたけども、そういった利便性を増す、そして買い物弱者に対しての支援が充実してくるというようなところの、これ民間活力も含めたやはり、もう一度申しますけども、福祉の部門、それから地域の公共交通政策部門、そういったところのチームとしてこれをつくり上げていくというような、官民、それから庁内横断的な取り組みをしていくということがこれから大切になってくると思いますけども、こういったことに関して市長、いかがでしょうか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 答弁でも申し上げましたが、今おっしゃるような観点で市民の皆さんが、とりわけ高齢者の方々がこのはまるーぷバスというものを本当にもっと身近に感じて、便利に使える、そういった体制はどうあるべきかということを念頭に、さらにきめ細かいサービスが提供できるように進めていきたいと、このように思っております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  佐名木議員。 ○10番(佐名木知信君) それともう一つ、今回御提案させていただいたICT、情報通信技術の活用、バーチャルリアリティーなんですけども、これにより高齢者を含めた利用者、それから介護事業者、地域の商店・スーパー、そして行政、それぞれに利点があり、市民サービスの向上や、ひいては社会保障費の抑制に加えて地域経済の活性化にもつながる、いわば境港版買い物弱者支援サービスというようなものをつくり上げていく、これが官民連携で取り組んで、本市の基本理念であります魅力と活気にあふれ、心豊かに安心して暮らせるまちづくりの実現につなげてはいかがというふうなことで提案をさせていただきました。先ほどのはまるーぷバスのこれからの充実、それから利活用とあわせて、こういった民間の活力、そういったICTの技術を活用するということで境港ならではの、コンパクトなまちならではの買い物弱者支援というものを充実させていただきたいなというふうに思います。最後に、一言、市長に所見を伺いたいと思います。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 重ねてのお尋ねでありますが、先ほど申し上げましたように、高齢者の皆さんが本当に身近に感じて日常的にこのはまるーぷバスを活用するような、していただけるようなそういった運行体制模索をしていきたいと、このように思います。  そしてまた、いろんな側面がありますので、庁内の関係機関の連携はもとより、例えばことぶきクラブ連合会の皆さんの会合なんかのときに、部長が申し上げましたが、一度はまるーぷバスに乗っていただいて、なじんでもらうというか、便利なものだなというような実感をしてもらうような取り組みも今しておりますので、ちょっと私の例で申し上げますと、やはり東京の知人が高齢で境港に転入したんですが、パティオの近く、買い物ができる近いところがいいということでそこに入ったんですが、閉店になった。今どうしてるかというと、このはまるーぷバスで駅裏の丸合まで買い物に行く。大変便利で使いやすいと、都会の人はそういった感覚を持っておられる。だから自分の足として市民の方が使っていただけるような、そういったはまるーぷバスの体制にしたいと、このように思っとります。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  佐名木議員。 ○10番(佐名木知信君) 以上で終わります。ありがとうございました。 ○議長(柊 康弘君) 佐名木知信議員の質問は以上といたします。 ◎休  憩 ○議長(柊 康弘君) ここで休憩いたします。再開は午後1時50分といたします。        (13時37分) ◎再  開(13時50分) ○議長(柊 康弘君) 再開いたします。  次に、永井章議員。 ○8番(永井 章君) 12月定例会に当たり私見を交えながら、築谷敏雄議員の代表質問に関連し、本市の道(ロード)の現状と展望について質問させていただきます。  初めに、通学路について伺います。  6月定例会一般質問にて元議員の濵田佳尚氏も質問してましたが、余子小学校と誠道小学校の統合について9月、学校、保護者、地域それぞれの代表に学識経験者を加えた統合準備委員会が設立され、平成32年度の統合に向け計画的に準備をされていくことのようですが、その中で登下校時の不安の声が多くあったと聞きました。通学路の問題は誠道、余子小学校に限らず市内全ての学校の学童、生徒の課題で、通学路は長く歩けば歩くほど事故や犯罪に遭遇する可能性が高まります。  そこで、本市における通学路の安全対策について、課題や取り組み状況についてお聞かせください。  また、中浜小学校の一部の児童が冬季下校時にスクールバスを利用していますが、さらに活用し児童が安全で安心して通学できるようにならないものか教育長にお伺いします。初めの質問を終わります。 ○議長(柊 康弘君) 教育長の答弁を求めます。  松本教育長。 ○教育長(松本敏浩君) 永井議員の自民クラブ代表質問関連質問についてお答えをいたします。  通学路について、初めに、通学路の安全対策について、課題や取り組み状況はどうかとのお尋ねでございます。  平成27年3月に策定した境港市通学路安全プログラムに基づき、毎年学校、警察、自治会、道路管理者などと通学路の合同点検を実施しております。本年も8月に全ての小・中学校で合同点検及び安全対策会議を実施し、ブロック塀や空き家、路面標示、墓石などの危険箇所を確認し、どの機関がどう対応するかを決定し、改善を行っております。  また、地域の見守り隊の皆様の御協力をいただきながら登下校中の子供たちの様子を見守っていただいております。不審者情報が寄せられた場合には、警察と連携をしながら各学校に情報提供を行い、児童・生徒へ注意喚起を行っております。特に小学校におきましては、こどもかけこみ110番の家の活用も推進しているところでございます。  次に、中浜小学校以外における安全という部分でスクールバスの活用についてはどうかということでございます。  現在スクールバスは、三軒屋町、隊内官舎、夕日ヶ丘1丁目在住の中浜小学校に通学する1年生を対象に冬季の下校時に限定して運行しております。これらの地域における通学距離は最長3.1キロメートルで、国が示す小学生の通学距離の基準とされる4キロメートルよりも短い距離ではありますが、日没時間が早くなる12月から3月までの期間につきましては児童の安全面を考慮してスクールバスを運行しております。  他の小学校につきましては、通学距離が最長2キロメートル程度で、冬季でも日没前に帰宅することが可能であること、また中学校につきましては通学距離が2キロメートルを超える生徒の自転車通学を許可しておることからスクールバスの活用は現在考えておりません。以上でございます。 ○議長(柊 康弘君) 追及質問がございましたらどうぞ。  永井議員。 ○8番(永井 章君) 御答弁ありがとうございました。  通学路がきちんと点検され、どこの課がどういうふうに処理するかということをお聞きしておりますが、私なりに通学路を回っていました。側溝が中央にあったり、鉄板やコンクリートの床版の劣化ですき間があいたり、段差が目立ち、また外側の白線が消えたりというようなことが見受けられます。子供でありますので、ほか見して歩いたりやなんかするところがあると見受けられますので、その点についての対応はどのようにしておりますか、お聞きします。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  松本教育長。 ○教育長(松本敏浩君) そういった部分につきまして情報が入りましたら関係課と協議をいたしまして早急の対応ということをやっておりますので、各地域からそういった情報をいただいた場合に対応していきたいというふうに考えております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  永井議員。 ○8番(永井 章君) もう一度、地域の方からお話あるということもありましたが、学校によってはカラー舗装したり、標識も自転車とか歩道の手つないで歩くマークなんかもついておりますし、やっぱりその辺も改めて考えてみてもらう必要があるんじゃないかなというふうに思います。  それと先ほど話がありましたようにこのごろ各地域ごとに見守り隊の方が結成されまして、下校時などには放送があったり、また見守り隊の方が交差点やなんかに立っておられますけども、万が一不慮の事故があった場合なんかの責任とかなんとかという関係はどのようになってますか、お聞かせください。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  松本教育長。 ○教育長(松本敏浩君) この見守り隊の方の責任という部分ですが、あくまでもボランティアということでお願いをしております。万が一の事故ということで見守り隊の方が責任を問われるというようなことは考えておりません。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。
     永井議員。 ○8番(永井 章君) 見守り隊の責任というのも2つありまして、見守りの隊員の方も例えば事故に遭うこともあるでしょうし、また島根県のように見守りのときに事故があったというのも聞いとりますが、そういうことがあった場合、児童の責任ということでなしに、きちんとした隊員の方の確保をしてあげたほうがいいじゃないかなというふうに思いますので、今後そういう機会があればぜひともお願いしたいと思います。答弁結構です。  続きまして、スクールバスの状況で下校時にということが、3.1キロですか、何かあるようでございますし、結局距離もさることながら、通学路には住宅がない、畑の間とか、あるいは森の陰とか、たくさんそういう場所がありますので、通学バスなんかの時間帯もあるかもしれませんけど、やはりスクールバスを有効に使っていただいたらなというふうに思います。  例えばバスの利用状況については、現在どのようにされとるかお聞かせください。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  松本教育長。 ○教育長(松本敏浩君) 現在、中浜小学校1年生で利用していただいてる児童は、夕日ヶ丘が18名、それから隊内官舎が11名、それから三軒屋町が6名というふうな人数を聞いております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  永井議員。 ○8番(永井 章君) バスが数十人乗りということで人数も限られてます。ただ、学童保育などいろいろあると思います。時間調整をしたり、また他地区でも時間調整をしたり、できれば1年生は同じですから、同じような状況になったらなというふうに思いますが、今後検討していただきたいなというふうに思います。この質問はこれで終わります。  次に、サカイマリンマラソンコースについて質問いたします。  本市で開催される鬼太郎カップ駅伝や全国高校駅伝鳥取県予選には県内外はもとより、韓国、ロシアなど外国選手も参加され年々定着しているようです。  その中で特に市道高松渡線は、最終中継所のあるコースでもあり選手・役員を初め、その御家族など数多くの応援の方々が沿道で声援を送っております。  このコースである市道は、水道工事や電話ケーブル埋設工事など路面の切り張りや段差も多く目立ち、ぜひとも改修すべきであると考えますが、このことについて市長の所見をお聞かせください。 ○議長(柊 康弘君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) お答えをいたします。  サカイマリンマラソンコースについてお尋ねをいただきました。  サカイマリンマラソンコースになっている市道高松渡線は、埋設工事などによって路面の段差等が多くあるが、改修する考えはないのかということであります。  幹線道路等の舗装修繕工事につきましては、工事費が多額となることから国の交付金や起債事業を活用し、老朽化の度合いや交通量など優先度が高い路線から年次的に実施しております。  市道高松渡線につきましては、路面性状調査の結果、舗装のひび割れ箇所などが多かったことから舗装を改修する路線として約1億円の事業費を見込み、平成32年度から4年間程度で改修する予定としております。国からの予算配分状況により事業の進捗状況も変わってまいりますので、財源の確保を図りながら早期に事業着手できるよう努めてまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(柊 康弘君) 追及質問がございましたらどうぞ。  永井議員。 ○8番(永井 章君) このコースは、前年度ですか、畑の進入口等の改修や、草木がありました道路など改修をしていただき、歩道のほうは、以前から比べますと格段とよくなっていることは認識しております。  あと本市が観光都市である以上、境の鬼太郎ロードあわせて、鳥取県に来ていただいた方が境のまちはすばらしいなというふうに思っていただきたいなという思いから発言しました。もちろん優先順位もあろうかと思いますが、順次改修をお願いしたいと。ありがとうございます。  次に、空き家対策について質問をいたします。  全国の地方都市における共通の課題である人口減少、中心市街地における空洞化による空き家の増加、若者の流出による超高齢社会、買い物弱者の増加など難問が山積みとなっています。中でも空き家対策はまちの存続において、大きな問題となっています。  そこで、空き家がふえていく原因を私なりに分析してみます。  昔ながらのまちをそのままに、車社会になっても道路整備も行わず、車が走るには狭くなった道(狭隘道路)により、日常生活における利便性が低下し、その結果、空き家、空き地が発生したとも考えられます。  空き家、空き地は密接に関連しており、空き家対策を検討するに当たっては、必ずと言っていいほど、道路整備が前提になければならないと考えます。  そこで、狭隘道路も踏まえながら、空き家問題について質問をいたします。  長い間、人が住まなくなった空き家は、手入れをせずに放置すると、今にも崩れそうになってしまうような危険空き家になります。  この危険な状態の空き家は、解体し更地にすることが一番の解決方法だと思われます。  しかしながら、解体するための費用や、その後の固定資産税の増加が発生することから、解体工事をためらっておられる方もいると聞いておりますが、本市において有効な方策を講じる考えはないでしょうか。市長の所見をお聞かせください。 ○議長(柊 康弘君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 空き家問題についてお尋ねをいただきまして、空き家を解体するための費用や、その後の固定資産税の増額が発生することから、解体工事をためらっておられる方もいると聞いているが、有効な方策を講じる考えはないのかということであります。  特定空き家に該当する建物を解体する費用につきましては、平成29年度に国の制度も活用して補助制度を見直し、居住用の建物の場合、補助率を50%から80%へ、補助上限額を60万円から120万円へと拡充したところであります。  土地の固定資産税につきましては、住宅を解体し、更地になると住宅用地特例が外れまして税額が上がりますが、平成27年度から危険な状態の建物を放置することを抑制をするために条例に基づき勧告が行われた特定空き家に係る土地については、更地にした場合と同様に住宅用地特例の対象から除外され、解体をしなくても税額を上げる措置が講じられているところであります。  空き家の適正管理や解体につきましては、所有者が責務として行うべきものであり、現行の制度にはない固定資産税の減免を行うことは考えておりません。 ○議長(柊 康弘君) 追及質問がございましたらどうぞ。  永井議員。 ○8番(永井 章君) 30年度固定資産税のしおりの一部を抜粋しました。土地の上に一定要件を満たす土地、住宅があると住宅用地に対する課税標準の特例が適用されて軽減されると聞いております。その住宅の滅失やその住宅の用途を変更すると、その特例から対象が外れることから固定資産税が上がると、建物等の撤去など足かせになってるのではないかという観点からもう一度お聞かせください。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  下場建設部長。 ○建設部長(下場和重君) 市長にかわってお答えいたします。  先ほど固定資産税の減免のことでございますけども、今、特定空き家に関しましては8割の補助を出しております。その関係でかなり優遇してあるというふうに考えておりますので、これ以上の優遇はちょっと必要ではないというふうに考えております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  永井議員。 ○8番(永井 章君) 今、答弁いただいた。やはり皆さんの話で、何と建物なくなったら税金が上がっていけんがなというような話をあちらこちらで聞きますし、掘っ立て小屋でも建っとったら税金安いんじゃないかというような話を耳にすることがたくさんあります。先ほど市長のおっしゃるとおり、地権者の方が完全に処理するのは当たり前のことでございますけども、例えばその住宅の目的や使用状況が変わったときにというそういう面からでも、例えばしおりにこういう場合はこうですよというようなことを何かPRして、高くなってもやっぱりこういうことだったら仕方ないなというようなしおりの一部のようなものを対象者の家に説明とか、またはパンフレットみたいな感じで配布されたらどうかなというふうに思うんですが、その辺についてはどうですか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  下場建設部長。 ○建設部長(下場和重君) 特定空き家につきましては一応補助制度がございますけども、それ以外、予備軍もございますので、余り積極的なアピールというのはちょっとしておりません、実際のところは。特定空き家になるまで待とうかという方があらわれても困りますので、当然特定空き家だけに限っての補助制度を設けております。ということでよろしいでしょうか。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  永井議員。 ○8番(永井 章君) 一般的によく言われておるところがそういうことだと耳にしますので、PRということであればそれは方策かもしれませんけど、ただ、高い高いだけの頭しかないような感じがしますので、その辺をまた何か説明のときにうまく説明できたらなと。そうすると多少でも青いブルーシートが張ってある空き家やなんかが減るんじゃないかなというふうに思いますんで、もしそういうことがありましたらまた説明のほうよろしくお願いします。  以上で質問終わります。 ○議長(柊 康弘君) 永井章議員の質問は以上といたします。 ◎休  憩 ○議長(柊 康弘君) ここで休憩いたします。再開は午後2時20分といたします。        (14時13分) ◎再  開(14時20分) ○議長(柊 康弘君) 再開いたします。  続いて、荒井秀行議員。 ○7番(荒井秀行君) 自民クラブの荒井秀行でございます。12月定例市議会に当たり、自民クラブの築谷議員の代表質問に関連し、2点質問いたします。執行部におかれましては誠意ある御答弁をお願いいたします。  それでは、質問に入らせていただきます。  初めに、弓ケ浜サイクリングロードの延伸についてお伺いいたします。  環日本海の拠点港、境港の整備は、竹内団地の貨客船ターミナルを中心に、それに伴う関連施設の整備も着々と進んでおります。国道431号線から夢みなとタワーにつながる道路に右折レーンを増設、また皆生温泉からつながる白砂青松の弓ケ浜サイクリング道の整備も平成31年度完成を目指し工事は進行中であります。  平成32年春供用予定の貨客船ターミナルの上屋の名称が、全国公募により寄せられた中から、委員会で境夢みなとターミナルと決まりました。それと並行し管理運営方式や活用方法はサウンディング型市場調査を実施され、現在そのことについて検討中であります。計画では、年内に公表予定となっております。  上屋は、イメージ図によりますと、1番、CIQエリア、2番、待合エリア、3番、事務・会議室エリア、4番、送迎デッキ、5番、展望コーナー、6番、賃貸オフィスを想定したOAフロアで構成されています。以前にぎわいとして検討されていた水族館のゾーンは見当たりませんでした。  このように、境夢みなとターミナルが供用開始するころには、この地区は大きく変貌してくると思われます。このようなハードの整備に伴うソフトの整備につきましては、市・県で綿密に協議をしていく必要があります。  境港市が主体で行うこと、県が行うこと、共同で行うことなどいろいろなことがあると思いますが、十分準備と検討をして臨んでいただきたいと思います。  それでは、最初に、このターミナルが供用開始するための、境港市側の準備状況をお聞かせください。  次に、この周辺の整備の中で、弓ケ浜サイクリングロードの位置づけと今後北へ延伸させる計画について質問をいたします。  このテーマについては、何度か議会でも質問しております。また、供用開始になっている皆生海岸ルートや工事中の弓ケ浜工区の現場など何度か見学に行き、走ってもみました。  私自身、本格的にサイクリングを行っているものではありませんが、皆生の林間コースも砂浜コースも気持ちのよい爽快なコースでした。  サイクリングコースは、当市の周辺でもいろいろなコースが整備され、市内では、弓ケ浜ゲゲゲの鬼太郎コース、くるっと中海~水辺の道ルートなどあります。  今回の白砂青松の弓ケ浜サイクリングコースは、傾斜もほとんどなくサイクリング初心者の方にもポタリング等気軽に楽しめるコースで、サイクリングの後は、皆生温泉で汗を流してリフレッシュもできるコース設定になっています。また、クルーズ船で来られたたくさんのお客様のうち、サイクリング愛好家の方へのお勧めルートになると十分考えられます。  お客様の中で、もう少し短時間でこの観光サイクリングを考えておられる方には、緑地公園から海岸コースから境港駅間、仮に鬼太郎コースのコースが最適だと考えております。思っております。  2番目に、事業主体は別として、このようなサイクリングコースの必要性について、市長の見解をお聞かせください。  次に、夢みなとタワーにつながる弓ケ浜サイクリングロードを北に延伸し海岸通りから境港駅へつながるルートは、水木しげるロードにお客様を誘導するために、有効な手段だと思います。  このようなルートでサイクリングロードを設置するためには、どのような行政上の手続が必要か、お聞かせください。  以上、最初の質問を終わります。 ○議長(柊 康弘君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 荒井議員の弓ケ浜サイクリングロード延伸についてお答えをいたします。  境夢みなとターミナルが供用開始するための本市の準備状況についてお尋ねをいただきました。  境夢みなとターミナルの整備に伴うソフト面の整備につきましては、平成28年度より県、境港管理組合を初めとした関係団体で構成します竹内南地区にぎわいづくり検討会におきまして、ターミナル完成に向けて各団体の取り組みの説明と意見交換により情報共有を図ってるところであります。  市の取り組みといたしましては、二次交通の確保やクルーズ船のおもてなし、各種イベントの開催等につきまして中海・宍道湖・大山圏域市長会等関係団体と検討しているところであります。  次に、弓ケ浜サイクリングロードのほかに境夢みなとターミナルから緑地公園、海岸を経由してJR境港駅までのコースも考えられる。このようなコースの必要についてどう考えるかということであります。  荒井議員御提案の境夢みなとタワーから緑地公園、海岸通りを経由してJR境港駅へつながるサイクリングコースにつきましては、既存の道路を活用することによって周遊が可能であることから市として整備する必要性は今のところ感じておりません。  次に、弓ケ浜サイクリングロードを北側に延伸し、海岸通りからJR境港駅へ結ぶルートは、水木しげるロードにお客様を誘導するためにも有効であると考える。サイクリングロードを設置するためには、どのような行政上の手続が必要かということでございます。  現在整備中の弓ケ浜サイクリングロードにつきましては、白砂青松の弓ケ浜半島から望む大山の絶景を眺めながらサイクリングを楽しんでいただくコースとして整備されているものでありますので、本市から改めてコースの延伸を要望する考えはございません。  また、弓ケ浜サイクリングロードの整備につきましては、官民協働でつくるサイクリングルート整備検討会にて会員の提案をもとに整備されております。  今後、夢みなとタワーから北側への延伸を含めた新規のサイクリングロード整備につきましては、まずは地元関係者で合意形成を図り、検討会の事務局である鳥取県に伝え、検討会の中で議論をしていく必要があると考えております。以上です。 ○議長(柊 康弘君) 追及質問がございましたらどうぞ。
     荒井議員。 ○7番(荒井秀行君) 御答弁いただきました。二、三ちょっと質問して、意見交換したいと思います。  初めに、ターミナル改修に当たって、境港市におかれましては、二次交通とか、おもてなしとか、そういうことを十分中海・宍道湖市長会で検討されてるというお答えでございました。  さらに、その会議の中でもあるんでしょうけども、境港市として表玄関ということになるわけでして、境港、海から来られるお客様にとっては一番の表玄関に竹内団地はなるわけですが、そこらあたり周遊、圏域全体の中は別にしまして、境港市としてはどのような思いというか、考え方というか、位置づけ、心意気というか、そこらあたりのことについて市長さんのほうから一言考えをお聞きしたいなと思います。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 32年の春にこの境夢みなとターミナル供用開始になるわけでありますが、まさにこのターミナルが北東アジアに向けたこの圏域の、あるいはもっと大きく言えば西日本の玄関口になるわけであります。そういったことから県や管理組合、市、そしてその他関係団体も含めてこのエリアのにぎわいの創出についてこれまで種々議論をしてきてるところであります。私は、周辺の環境の整備もそうでありますけれども、いかにしてにぎわいを創出していくか、このことが最も重要であろうと、このように思っております。ぜひ関係機関がそろってそういった環境がつくり出せるように、これからも引き続きこのにぎわいづくりの創出について取り組んでまいりたい、このように思ってます。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  荒井議員。 ○7番(荒井秀行君) ありがとうございます。お考えはわかりました。  ソフトというか、ハードだけの目に見える形で見ますと、やはり夢みなとタワーに入る入り口のあそこの部分までが整備がなされて、それ以降は竹内団地といえども今度のターミナルができる場所までの南側の辺だけにハード設備が整備されるということでありまして、観光バスであるとか、そこを回遊される方にとってもっといろいろな整備というのは必要じゃないかなと。  例えば掃除するだけでも、おもてなしという観点からすると小ぎれいにするとか、庭木をきれいにするとか、いろんな面が考えられるわけでありまして、次にもっと違う話をしますけど、とりあえず庭木の整理であるとか、樹木の整理であるとか、道路の掃除であるとか、何か境港市としても、細かいことでありますけども、そういう部分が大きいハードが進展していく中では見受けられるので、境港市としてそこらあたりの細かい部分はどうなのかというところもう少し聞かせていただきたいなと思います。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  下場建設部長。 ○建設部長(下場和重君) 市長にかわってお答えします。  市道等の再整備といいますか、決していい状態ではございませんので、歩道をちょっときれいな状態、供用に合わせてきれいに、美装化といいますか、ちょっと舗装面をきれいにしたりということは一応考えております。供用開始前にするように予定しております。 ○議長(柊 康弘君) 中村市長。 ○市長(中村勝治君) 今、建設部長がお答えをしましたけれども、荒井議員がおっしゃるように、あらゆる点でこのゲートウェイにふさわしいそういった環境づくりをしていかなければいけません。お気づきの点がありましたらどうぞ私どもに対してもう単刀直入にいろんなアドバイスをしていただきたいと、このように思います。  そして荒井議員、マツ植樹隊であそこの竹内団地の松林を大変きれいに整備して、植樹もしていただいております。このようなことも住民の皆さんの力によってそういった環境整備はできるということでありますので、大変感謝をしてるところであります。行政も住民もそういった点を念頭に置いて環境整備をさらに進めていく、このことが大事であろうと、このように思っております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  荒井議員。 ○7番(荒井秀行君) ありがとうございます。  道路整備も補修等もしていただけるようでございますが、それともとに返りまして、このたび弓ケ浜サイクリングロードというのは、本当まれに見るというか、サイクリング専用の道路という格好で7.5キロ、8キロぐらいの間浜辺にできておりまして、実にすばらしい道路だなと思って感心して見ておるんですけども、こういうロードを境港から境の駅まで延伸させていくという計画は、高速道路をつけるレベルの難しさがあるんじゃなかろうかとは思うんですけども、非常に有効なことだなと思っておりまして、ぜひこういうことを念頭に置きながら、しかしながらコースとしてそれと同程度のものを考えていく考えはないでしょうかというか、ハードじゃなして、そういう気持ちを持ってソフトの面でコースとして考えてくればそういうコースはできるんじゃないかなと思いますが、それはいかがでしょうか。 ○議長(柊 康弘君) 中村市長。 ○市長(中村勝治君) 夢みなとタワーから北側に向けたそういったロードの整備ということにつきましては、荒井議員の御提言としてしかと承っておきたいと、このように思います。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  荒井議員。 ○7番(荒井秀行君) ありがとうございます。  繰り返しになりますけど、やはり皆生温泉につながる、サイクリングロードの計画はよかったか悪かったかということはさることながらというより、多分1年、2年たちますと結果が出ますんで、きちっと様子を見てからという考えもあろうかと思いますけど、必ず成功するような条件を備えておりますんで、ぜひそれを北に延ばしていく道というものの計画というか、それを見ながら結果が次々追いかけてくる中で計画を同時にしていくぐらいのスピード持っていかれないと間に合わんのじゃないかなと思って、あそこ成功したから、荒井が言っちょったけん、せないけんなじゃなしに、そげなもんじゃなしに、せないけんことはきちっと用意して、言っちょったけど、できんだったがなというぐらいのレベルで物事というのは準備していただきたいなと。私は、ほとんどの確率で成功するし、それよりもっと利用価値が多いのは多分水木しげるロードにつないでいく道、この道こそが境港の救世主になるんじゃないかなというぐらいな気持ちでずっと見ております。そういうことを要求しておきたいと思います。  それともう一個は、提案でございますが、先ほどマツ植樹隊の話も出ておりますけども、先ほどの話はサイクリングロードでございますけども、ずっとつらつら境港には海岸がなくなって、松林もなくなって、そのかわり竹内団地というすばらしい団地が大谷重工が入るという予定で段取りした場所でございまして、我が竹内町においても何と100メートルの幅の緑地帯ですから、そこに松がきちっと植わるとそりゃすばらしいもんだと思います。それと高松町のほうにもありますし、中野町のほうにもありまして、かなり幅広い松林と言っても100メートルある松林でございますんで、それなりのものだと私は思っとります。  そこをサイクリングロードと平行しながら遊歩道みたいなものをずっと中野公園から夢みなとタワーまでの道、夢みなとタワーには0.85キロ、850メートルの遊歩道がありますし、高松町の部分の松林は400メートルあります。それから竹内町は500メートルあります。それから発電所があって、中野公園までといいますと大体2キロか2.5キロぐらいの遊歩道ができるわけでありまして、そういうことも考えながら、サイクリングロードも考えながら、その先の船が入ってきたときのもてなしをされた人が時間が3時間しかないから鬼太郎のほうへさっと自転車で回ってみようかとかいういろんな選択肢ができるんじゃないかなということで御提案申し上げときます。それがどういう形になるかというのは今後、時間がたてばわかることではございますが、いろいろ準備をお願いしたいなと。提案をすれば切りがありませんので、また後ゆっくり紙に書いて持って上がりたいと思いますんで、よろしく御検討お願いしたいというぐあいに思います。  それでは、サイクリングロードにつきましては終わらせていただきます。  次の項目、2番目の項目に入らせていただきます。境港市の農業振興について質問いたします。  この質問は、前回、9月にも質問しておりますが、どうしても質問せないかんようなことになっとりますんで、質問させてください。  農業振興について質問しております。荒廃農地の対策として市では国の補助事業、農地耕作条件改善事業を活用し、今後3年間で第二中学校周辺の荒廃農地約6ヘクタールの再生をすると説明がありました。この農地は、農地中間管理事業を活用し、若手農家などに利用していただく計画となっています。荒廃農地の一部でありますが、少しずつ解消の方向に向かっていると感じております。  農業を取り巻く環境は、一般的に農業従事者の高齢化と後継者不足だと言われています。一方、境港市の農業は、国、県、市などの就農支援制度を活用し、若手ネギ農家の育成など、活発な動きが見受けられます。  しかし、耕作しなくなった農地を集約し、若手の新規就農者に利用してもらうためとはいえ、まとまった一団の農地を確保することは、非常に難しいことだと思います。現在、農業公社や市の農政課が窓口になって地主さんと交渉されてると思います。そのような状況を踏まえて、4点質問いたします。  最初に、現在、公社や市で地主さんと交渉し確保された農地はどのくらいありますか、お聞かせください。  2点目に、現在まで、新規就農者より希望された農地の面積に対して、どのような段階で、どう提供されたか、お聞かせください。  3点目、公社や市が、仲介し、紹介する農地は、どのような状態で提供しますか、お聞かせください。  農地確保について、新規就農者の希望する農地を提供するための組織、仕組みが重要ではないかと考えます。  新規就農者が希望する用地を探し、公社や市が主体になって、荒廃農地を優良な農地に整備して、引き渡すための組織をつくる必要があると思います。このような組織や方法について、市長の見解をお聞きします。  次に、新規就農者が農業を始めるためには、準備しなければならないものを上げてみますと、一つ、資金、一つ、作物をつくる技術、一つ、耕作に使う農機具、一つ、農業用倉庫などがあります。少し前、相談受けた事例でございますが、農地に農業用倉庫を建設する場合は、接道する道路は4メートル必要です。なかなか農道でそのような道路は少なく、建設できる場所は限られています。ここで一つ提案いたします。  新規就農者が当面、借りることのできる倉庫を公社等で用意できないか、お聞きします。  また、新規就農者に期待するところは大でありますが、農業をするための基盤整備が必要であり、今後計画的に取り組む必要があると思います。  今後の農地に対して取り組む基本的な考え方について、市長のお考えをお聞きします。以上でございます。 ○議長(柊 康弘君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 境港市の農業振興についてお尋ねをいただきました。  初めに、現在、農業公社や市で地権者と交渉し、確保した農地はどのくらいあるのかということであります。  農業公社の借り受け面積につきましては11月末現在で約105ヘクタールとなっており、認定農業者のほか地域農業を支える中小規模の農業者などさまざまな営農形態の農家に御利用いただいております。  また、本市が鳥取県農業農村担い手育成機構から一部業務を受託しております農地中間管理事業の借り受け面積は中海干拓地を中心に約36ヘクタールとなっており、合計農地集積面積は141ヘクタール、約150件の農家に御利用いただいております。  次に、現在までに、新規就農者が希望する農地面積に対して、どのような段階で、どう提供したのかということであります。  本市における白ネギの周年栽培を行う個人型の新規就農の場合、個人差はありますが、就農当初には50アール程度の農地の確保が必要とされております。新規就農者には就農前の研修と並行して農地を希望する地域や規模などの聞き取りを行い、農業公社の貸借事業及び農地中間管理事業によって営農スタート時の農地を確保してるところであります。  次に、農業公社や市が仲介、紹介する農地は、どのような状態で提供するのかということであります。  新規就農者に仲介する農地につきましては、直ちに作付が行える状態の農地を確保することが必要であると考えております。このため農業委員会による農地調整のほか認定農業者など大型農家に御協力をいただき、条件の整った農地を新規就農者へ提供いただくなど配慮を行っております。  また、農業公社が中間保有する農地を貸し付けする際には、必要に応じてごみの処分や整地を行った上で耕作者に貸し付けを行ってるところであります。  次に、新規就農者が希望する農地を探し、農業公社や市が主体となって荒廃農地を優良な農地に整備して、引き渡すための組織をつくる必要がある。このような組織や方法についての見解をということであります。  新規就農者が希望する農地につきましては、農業公社や鳥取県農業農村担い手育成機構の農地中間管理事業を活用し、営農スタート時の農地を確保してるところであります。  また、荒廃農地の整備につきましては、現在市が主体となり取り組んでおります国の補助事業である農地耕作条件改善事業による再生事業や農業者がみずから開墾を行った際の経費に対して助成を行うストップ荒廃農地支援事業などを実施し、農地の整備に取り組んでいるところであり、新たな組織の設置については考えておりません。  次に、新規就農者が当面の間、借りることのできる農業用倉庫を農業公社等で確保できないかということであります。  効率的に農作業を行うためには、農業用倉庫は農地の近接になることが望ましく、あらかじめ確保した倉庫では新規就農者の希望に沿わない可能性もありますので、農業公社等による倉庫の確保は考えておりません。  また、農業用倉庫につきましては、新規就農者の基盤整備に係る補助事業の対象施設となることから新規就農者に対し事業活用の説明を行ってるところであります。  次に、今後の農地に対する施策の基本的な考え方であります。  新規就農者の農地の確保、担い手農家の収益の向上、経営の発展のためには優良な農地の集積、集約が重要だと考えております。このため余子地区における農地耕作条件改善事業等により再生した農地を新規就農者や規模拡大を希望する担い手農家への農地集積を図ってまいります。  また、一方で、高齢化が進む農業者のうち将来規模縮小、離農による農地の再配分が行われる可能性もあります。このため鳥取県農業農村担い手育成機構などの関係機関と連携し、将来的な農地需要を十分見きわめた上で余子地区以降の荒廃農地の再生事業計画を策定するなど農地集積、集約化に努めてまいりたいと考えております。以上であります。 ○議長(柊 康弘君) 追及質問がございましたらどうぞ。  荒井議員。 ○7番(荒井秀行君) 説明をいただきました。  お話聞いておりますと、この農業政策については非常に、鳥取県も国もそうですけども、手厚い援助といいますか、手当てがなされてるなというぐあいに感心しております。  最近そういう中でも、境港のほうで少し農業というのが少ないせいなのかもしれませんけども、せんだっての新聞なんか見ておりましてもそうですけども、2016年に改正農業委員会法施行を受けてというくだりの新聞出ておりましたように、鳥取県内19市町村の農業委員会は、今盛んに農地利用最適化推進というようなことで各地区で取り組んでおられますが、19ですから、境港は農業がそんなに盛んでございませんので、ないんだろうなというぐあいに想定して、思ってるんですけども、この農地利用適正化推進についてということで、公社、それから境港市としては今現在どのような取り組みか、検討なさってるのかお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  浜田産業部長。 ○産業部長(浜田 壮君) 市長にかわって答弁いたします。  荒廃農地を中心に考えてみた場合、以前は農業委員さんとともに市内を循環パトロール等、農業委員さんにも大変汗をかいていただいていたと、こういうことでございますが、議員が御指摘されましたとおり、法改正によりまして、今現在13名を農業委員が9名、今、議員が言われました最適化、こちらの委員が4名ということで明確に分けて、それぞれがその任に当たってるところでございます。  4人は、もともと農業委員もしておられた方でもありまして、非常に意欲的でございます。現地もしっかり見ていただいとりますので、荒廃農地の解消ですとか、今後の本市の農業振興策、こういったものにつきましても一緒にしっかりと検討をさせていただきたいと思ってるところでございます。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  荒井議員。 ○7番(荒井秀行君) そういう形で検討なさっておるんですけど、やっぱりそれをどういう形で、今の農業委員会のほう、推進委員会ですか、そちらのほうで最適化をやるにしても、やっぱりそれを受けてやる受け手側のほうがもう少しきちっと整備されてないとできないんじゃないかなと思うし、まずは何を目的にするかというのは、必ずせないかん事項は何項目かあると思うんですけども、その項目については押さえていくにして、境港市はどこに基点を置いて、どういう組織と、例えば農協さんであるとか、農機具屋さんであるとか、いろんな団体と連携していきながら方向性というか、定めていかないかんと思いますし、そこらあたりはいつごろまでに農業委員会、どういう方向でするか、指針みたいなものはどういうレベルで検討なさってるのかということを少しお聞かせください。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  浜田産業部長。 ○産業部長(浜田 壮君) 農業委員会制度、法改正をいたしました。法改正には当然意味がございますので、これにそぐった結論を、結果を、実績を出していかなければならない、このように考えております。  例えば荒井議員このたび新規就農者の支援ということでも御質問いただいとりますが、一例でいきますと、まず就農相談、さらに今度は就農相談会、アグリチャレンジ、アグリスタート研修、就農、定着と、こういう段階を踏まえておりまして、担い手農家、あるいは認定農家、農業委員、JAさん、さまざまな方が必然的にこういった若手担い手の方に寄り添うという仕組みが整っている、こういうことでございまして、このたびの法改正がこういった仕組みとマッチして農業振興がさらに深まっていくと、こういうことを期待しながら力を入れていると、こういう状況でございます。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  荒井議員。 ○7番(荒井秀行君) 説明聞いておりますと、まだこれから準備して取り組んでいくというような段階だろうというぐあいに思います。ぜひ形をつくっていただいて、推進に関する指針とかいうような格好でやっておられる地域は出しておられますんで、こういう方向でホームページ見てくださいよというぐあいにいつ言っていただけるかなというの楽しみしておりますんで、ぜひ頑張ってやっていただきたいと思います。  それと事例の中で少し話しさせてもらいましたですけども、農業用倉庫について、農地ですから道路の例外規定はございませんで、4メートルの場所に農地を建てるわけですけども、そういう場合、かなり前の段階からきちっとやっていかんと確認申請等もとるという段取りになってくると時間がかなりかかるんじゃないかなと。それを受ける受け手側、例えば農業公社であれば、それを受けたとして、どういう回し方というか、書類の回し方をされてるんかな。1年ぐらい時間かかっておりますんで、何かそういう連携というのが余りできてないんじゃないかなというぐあいに感じましたもんで、そこらあたり連携も含めて相談をどう専門外のところに展開していくのかというのを商工農政課のほうから説明受けたいと思います。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  阿部産業部次長。 ○産業部次長(阿部英治君) 市長にかわって答弁させていただきます。  新規就農者の方からはいろんな御相談受ける中で、例えば農業倉庫建てたいといったような御相談も受けます。そういった場合に、まず御自分で建てるのか、あるいは当面の間借りて使うのか、いろんな選択肢があるわけでありますけれども、なかなか、最初から建てるということになりますと今、議員言われたとおり建築確認の問題とか、手続上の問題があってすぐには活用できんということもあります。  そういう場合には、あいている倉庫、離農される方もおられますので、離農された方のあいた倉庫の御紹介をしたり、あるいはそういうことも余り納得できる物件じゃないというような場合には、現在営農されてる方の倉庫、たまたま使ってないと、そういったような倉庫もございますので、そういったところ見つけて御紹介をして就農される方のスタート時の支援にしているところであります。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  荒井議員。 ○7番(荒井秀行君) あいた場所にタイミングよくというのは、なかなか難しい。欲しいなといったときにここがあいてるよってさっと出せる状況はなかなか難しいんだろうなと思いまして、先ほど申し上げましたように、だったらあらかじめここの場所、それこそ私は境港市はそんな小さいまちだと思いませんけど、よく聞きますのが、皮肉では言っておりませんけども、コンパクトシティーであるということで考えると農地の中心部、境二中の周辺あたりに何かつくっておけば1キロか2キロぐらいの距離で来れますんで、何か倉庫の提供できるんじゃないかなと。そういうセンターみたいなものつくって受けるという形はどうかという提案で、それについては先ほどお答えはいただいておりますが、再度私はそういう形で用意して、農業センターみたいな中心、研究所みたいな何かそういう施設をつくって、農業の推進というか、振興を図っていくような拠点の場所をつくってほしいなということを思っております。  それと今後、新規就農される方もおられると思いますんで、そしたらそういう倉庫というのは必ず必要条件。倉庫はなぜ必要かといいますと、農機具を入れるために必要でありますし、作業するために必要である。だから農機具はお金を出せば買えますけど、さっき言いましたように建物等についてはお金があってもできませんので、許可条件ございますんで、そうするとそこらをクリアするためには農業センターみたいな、農協さんに肩がわりしてもらってもいいんですけど、何かそういう中心になるようなもの、これは何とかの中間管理何とか、鳥取県頼みますかといういろいろの人に頼めばいいんですけど、軸になるセンターみたいなもの何かできんのかなということをずっと、これだけ支援が充実してるわけですから、境港市が中心になってそういうものつくってほしいということを要望しますので、それについての御見解を少し伺いたいと思います。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  浜田産業部長。 ○産業部長(浜田 壮君) 議員の御要望につきましては、受けとめさせていただきたいと思います。  今、主に白ネギ等、選果場等JAのほうが集約した形で行っておりますし、新規就農者の皆様は本当によく産業部の窓口に来られます。その中で個々にお話はするんですが、やはり希望する場所に希望する規模の倉庫を希望されるわけでございます。倉庫に限らず農業用器具、トラクター等ですね、1,200万円を上限に2分の1は公費で持つというこのような制度もございますので、御自分の農業に最も適した形で運営されるのが、こういった制度を御利用いただいてしていくのがベストではないかと、このように考えます。
    ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  荒井議員。 ○7番(荒井秀行君) ありがとうございます。  決してだだこねて言っとるわけじゃございませんで、これだけ産業振興であるとか、もう目に見えてどんどんどんどんよくなってるのが見えてるので、あえてここでやっぱり次、もっと弾みをつけるためには、そういうセンターみたいな、研究所みたいなものをどんと構えて、そこに商工農政課がおったりとか、何とかおったりというやな形のものがとれないかと。後に続く者のためにぜひそういうような形をとっていただきたいし、そういうことができるような時期というか、政策がその決めた方向に大体進んでおりますんで、ぜひ頑張っていただいて、どんと構えてやってほしいということを強く要望しておきます。これで終わります。ありがとうございました。 ○議長(柊 康弘君) 荒井秀行議員の質問は以上といたします。  自民クラブの代表質問はこれまでといたします。  以上で代表質問を終わります。 ◎休  憩 ○議長(柊 康弘君) ここで休憩いたします。再開は午後3時20分といたします。        (15時08分) ◎再  開(15時20分) ○議長(柊 康弘君) 再開いたします。  次に、各個質問を行います。  景山憲議員。 ○16番(景山 憲君) 12月定例議会に当たり、3項目について質問したいと思います。  最初に、都市下水路(下ノ川)の維持管理について何点か伺いたいと思いますが、下ノ川は本市の比較的な大きな川であり、都市水路としての役割は非常に大きいものと考えています。適正に管理されることが必要であることは言うまでもありません。担当部署では把握をされてると思いますが、最下流部の国道431号線沿いの水路は近年劣化が進んでいるように私には見えまして、そういうところも現にあります。壁面の崩れが数カ所見られ土砂の流出もあります。今後、年次的にでも改修が必要と考えるとこですが、どのような見解か伺います。同時に、改修計画を策定し進めるべきであると考えますが、あわせて見解を伺います。また、この水路は、本市と境港管理組合それぞれの管轄区間があると承知をしていますが、管理組合の管理部分の中野海浜公園沿いの区間にも床張り部分の倒壊が数カ所あり、数十メートルに見られます。黒い土砂もたまり、状態の改善がぜひとも必要であると考えるとこです。それぞれの管理者による管理部門の適正管理、また接続部分について連携して排水路維持に取り組むべきだと考えますが、見解を伺います。 ○議長(柊 康弘君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 景山議員の御質問にお答えをいたします。  都市下水路の維持管理についてお尋ねをいただきました。  下ノ川は、年次的にでも改修が必要と考える。改修計画を策定し、進めるべきではないかというお尋ねであります。  下ノ川につきましては、一部の壁面が倒壊するなど老朽化が進んでおりまして、計画的な修繕が必要な状況であると認識をしております。現在壁面が倒壊している南側の箇所につきましては、来年度以降に修繕する考えであります。  修繕等の計画の策定につきましては、他の雨水幹線の整備もあわせて検討する中で優先度を勘案しながら計画的に取り組んでまいりたいと考えております。  次に、境港管理組合の管理区間にも床張り部分の倒壊が見られ、黒い土も土砂もたまっておる。市と管理組合それぞれによる適正管理や接続部分についても連携して排水路維持に取り組むべきではないかということであります。  中野緑地沿いの水路で土砂の堆積や水路底から一段上の床張りが一部破損している状況につきまして境港管理組合に伺ったところ、背後敷地への影響を含め改めて調査を行い、必要に応じて対応を検討するとの回答でありまして、本市からも引き続き境港管理組合にはこの水路の適正な管理をお願いし、市が管理する下ノ川都市下水路につきましても水路機能の維持に努めてまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(柊 康弘君) 追及質問がございましたらどうぞ。  景山議員。 ○16番(景山 憲君) 御答弁いただきましたけど、重ねて何点か質疑をしたいと思います。いささか具体的なことになろうかと思いますけど、よろしくお願いしたいと思います。  最初に、この文章、この質問考えるときにちょっと地図やらいろいろ見てみたんですけど、下ノ川は、最下流部であって下ノ川というふうに認識はしてましたけど、境港管理組合の管理以外には高松川というネーミングも張ってありまして、これは市販してあります地図の中に書いてあることですから、これはそもそも高松川というもの、部分が上道の排水路部分も高松川と表記がしてありますし、それから中野町の431に入る角、交差点から南のほうも高松川というふうに地図には表記があります。御存じだとは思いますが、その間は中野町の海浜公園の北側部分は承水路というふうになってるんですけど、そもそも名前をつけるときにはどういう経過で高松川ということになったんかなと、まずそこほど確認させていただきたいと思うわけですけど。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  下場建設部長。 ○建設部長(下場和重君) 市長にかわってお答えいたします。  川の名前ということでございますけども、実際にこれは河川というよりも、法律で定まった川ではございませんので、法律的に言えば川の名前はございません。法定外公共物ということになりますので、川という名称はないんですけども、埋め立てする中で高松川が1本の筋として、高松地内から出てきた高松川が境水道まで一時的に出てきたということで高松川という名称を使ったんではなかろうかというふうに思われます。  それと下ノ川につきましては、下水道のほうで整備しておりますので、下水道の幹線としての名前はございますので、こちらは下ノ川と重複してるというふうに考えております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  景山議員。 ○16番(景山 憲君) 名前のことでこんな議論をするあれはないんですが、今言ったとおり、私も元役所の職員としては正式な名前があるんだろうなと思いながらいろいろ聞いてみますに、なかなかこれはという定まったものがないけど、市販の地図にはそういうふうに書いてあるという。  それでそもそも市内の川というのは、才仏川であったり、いろんな河川は昔からの多分名前だとは思いますが、新しい名前をつけるときにそんなことでいいのかいなと思ったりはしますけど、それについてはやっぱりもう少し後で検討いただきたいなというふうに思います。  もう1点だけ確認ですけど、下ノ川の最下流部の大新から東側の水路は、それから赤灯台に至る水路がずっとあるわけですけど、そこの管理者は管理組合であるということで認識はいいですか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  下場建設部長。 ○建設部長(下場和重君) 河川の下ノ川の最下流部の管理者はということでございますけども、境港管理組合はあくまで港の管理者でございまして、河川の管理者ではございません。ですので実際には管理するものは、管理組合のほうに聞きますと正確には護岸部分が管理すべきところだという、そういうふうな見解でございました。ですので承水路を埋め立てをする際の護岸部分というのを管理組合で管理してるんだということでございました。 ○議長(柊 康弘君) 景山議員。 ○16番(景山 憲君) にわかにはちょっと理解ができないんですけど、というのは護岸壁は確かにそうなんだろうと。その川というのは、流れるところがあって初めて川なんで、そこには当然泥もたまるし、ヘドロもたまるし、そのしゅんせつも水路として維持をするためにはそういうことも当然考えなくてはいけないということを思うんですけど、じゃ、確認しますけど、大新から東の、そこ名前出して申しわけないですけど、海老田金属に至る水路については、一度でも開削なりしゅんせつをされたことはあるんだろうかなと思いますけど、どうですか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  下場建設部長。 ○建設部長(下場和重君) しゅんせつのことですけども、実際にはしゅんせつというのが河川であればある程度たまれば当然しゅんせつしなきゃいけないと思うんですけども、承水路ですので、必要性がなければ多分しないと思いますので、ちょっとここは確認してみないとわかりませんけど、実際はしてないんじゃないかなというふうに考えております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたら。  景山議員。 ○16番(景山 憲君) 今、建設部長の答弁では必要がないというふうにおっしゃったんだけど、私は周辺でずっと住んでまして、あそこの埋め立てが始まったのは私が高校生のときに水路の建設が始まったという理解をしてまして、それから何十年もたってますけど、一度たりとも泥の引き上げもされたこともないのかなと思うし、だんだんだんだん底が上がってきて、流れがあれでいいんだろうかというように思うわけですけど、維持管理という観点からいってそれが正しいのかというふうに思いますけど、どうですか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  下場建設部長。 ○建設部長(下場和重君) 済みません。私もちょっと現地をよく見てないところもあるかもしれませんけど、実際にはまだ水面に出てきてる部分はほとんどないと思いますので、流れとする、実際の流下断面ということで考えればまだ十分にあるのかなというふうに認識はしております。 ○議長(柊 康弘君) 景山議員。 ○16番(景山 憲君) 当然満ち潮や引き潮があるわけですけど、私がいつも、私も健康に気をつけてまして、時間がある限りあの辺を散策、散歩するわけですけど、仮に引いたときにはこれぐらいになると。ボラが泳いでるのはよく見えるという状態なんですね。ですからあの辺の水路の引きぐあい、それから美保湾に流れていく水ということから考えればもう少し気使って点検なり水路のヘドロなり上げていく必要があるんじゃないかと思いますけど、いかがですか。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) たしかあそこの美保湾に向かう大新の南側の水路については、私が下水道の担当してるときに一度泥上げをしたような記憶があります。定かでありませんが、その管理区分等もう一度ちょっとよく調査をしてみてと思いますので。 ○議長(柊 康弘君) 景山議員。 ○16番(景山 憲君) そうしたら本来の話に返りたいと思います。先ほど市長の答弁で、今後、年次的に改修をしていくということでしたけど、そのように実施をしていただきたいというふうに思います。  それから特に目立ちますのは、中野町のいわゆる管理組合が管理をしている承水路というところを、さっきも言いますように床張りが壊れて数十メートル、これで機能をしてるんだろうかということが一つと、それから黒いヘドロが入り口付近にたまってまして、水質検査というものがされた経過があるんだろうかと、これもいつも思うわけですけど、その辺のことはどうでしょう。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  木下市民生活部長。 ○市民生活部長(木下泰之君) 市長にかわってお答えします。  水質検査のほうからお答えさせていただきますけれども、境港市では平成4年から市独自で境港市内にある川や水路について水質検査を行っています。当初4カ所でしたけれども、平成8年からは10カ所にふやして行っております。具体的に言いますと、下ノ川、大正川、米川、渡漁港、油田川、新屋上ノ川、八幡川、才仏川、中野承水路、卸売市場岸壁というふうになっておりまして、中野承水路についても調査をしておりますが、調査地点は先ほど御質問にもありました大新の冷蔵庫の南側のところの水路のところで測定をしております。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  景山議員。 ○16番(景山 憲君) 私が思う限り、431、それから海浜公園入り口、交差点の角、真っ黒ですね。ヘドロがたまって、そこは一度も泥上げをされたことがないのかなとは思いますが、夏場にはやっぱり水が引いたときににおいがどうしても出るとずっと前から指摘をされてることなんで、あそこの水質自体ははかっておられないと、こうなるわけですね。ですから総合的に管理するときにどこが問題かというのは、やっぱりきちんと対応していただきたいということであります。  床張りも含めて、管理組合のほうも今答弁がありましたけど、よく調査をしてということですけど、このごろ10月半ばでしたか、アシが刈り取られました。むき出しになるわけですね。だからアシが床張りを壊してるのも事実だし、アシも刈れば必ず春にはまた生えると。聞きましたら年に1回しか刈り取らないということなんで、床張りを破ってアシがおるわけですけど、それも今むき出しになってまして、もう水路としてこれでいいのかとつくづく思います。  それから公園の南側のほうは、比較的水が行かないもんですから、そんなに劣化は見られません。水が出入りしてるとこは、もうちょっと適正に管理なり目を向けてもらって、1回はヘドロの除去ぐらいはされんといかんじゃないかなと思いますけど、どうでしょう。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  下場建設部長。 ○建設部長(下場和重君) 先日、議員に言われまして、私もちょっと実際現場見てまいりました。たまってるものを確認してきたんですけども、実際には市道の樋ノ上線の出口付近、ここがかなりたまっております。ちょうど交差点部分の下にたまってまして、これを管理組合にお願いしには行きました。そうしたところ、やっぱり取るのに非常に大変な手作業になってしまうということと、取らないとは言ってないんですけど、取るために非常に多額の費用がかかるということでございまして、そういう申し出をしておりますので、実際にはそこの部分だけ取ればある程度改善するのかなというふうに思っとりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  景山議員。 ○16番(景山 憲君) このことは今、きょう始まったことではなくて、ずっと気にはなってるとこで、中野町の住民も含めて非常に気にして、こんなんでいいのかということが多々ありますんで、今、建設部長の答弁で管理組合と連携していただいて、しかるべき対処をしていただきたいというふうに思います。  この問題について最後ですけど、水質検査もさっき言った大新の南側の真ん中辺といいますか、堀田石油が持っておられる北側の辺は水が割と入ってくるのは事実なんで、水質的にはそんなに悪いとは思いませんが、さっき言いましたような樋ノ上川線の突き当たりで公園に抜けるほうの周辺、非常に水質的にも1回はやっぱりよくよく調べていただきたいというふうに思います。それについてはどうでしょう。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  木下市民生活部長。 ○市民生活部長(木下泰之君) 水質検査につきましては、先ほど申し上げました10の水路や川で調査をしておりますが、そのほかにも例えば市民の皆様から苦情や相談があったときには職員がそこに出向いて調査をしたり、原因が特定される場合はそこの事業者に指導に行ったりしておりますので、引き続ききちっと対応してまいりたいと思います。 ○議長(柊 康弘君) 景山議員。 ○16番(景山 憲君) ちょっと戻るんですけど、先ほど今の海老田金属から北の西側の水路は管理者が今誰と言われましたか。水路じゃ、港湾じゃないからということでしたか。誰が管理をしてるということでしたか。ちょっと聞き漏らしました。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  下場建設部長。 ○建設部長(下場和重君) 済みません。正確には水面部分が誰なのかというのはちょっとはっきりしないんですけども、護岸部分を持ってるのは管理組合ですと。承水路部分の水面に関しては正確に言えば管理組合ではないというふうに言ってるんですけども、実際の管理は管理組合がしてるのが実情でございます。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  景山議員。 ○16番(景山 憲君) それちょっとまずいんじゃないかなと思うんですけど、これからの追跡調査といいますか、水質検査も含めて、やっぱり誰が管理してるか。例えばごみが大量に流れてくる、大量にまた海から上がってくるというようなことも当然考えられるわけですわ。それを全然管理しないというのはいかがなもんかなと思いますけど、それは今後よくよく調べていただいて、適正な管理をお願いしたいと思います。  1番目の項目については以上で終わります。  次に、災害時避難行動要支援者の避難に必要なものはということでお尋ねをしたいと思います。  さきの北海道の地震災害等、これまでにも風水害等自然災害が多発しています。  災害から命を守る。いち早く適切な場所に避難するという機運も高まり、この行動がスムーズにできるよう自治会、自主防災会などによる避難訓練も実施をされてきてるところであり、これらも訓練を重ねていくことが肝要であり、また多くの皆様に参画をしていただきたいと思うところです。  さて、本市でも、災害時に一人も犠牲者を出さないことを基本に、とりわけ高齢者、障がいのある方々を支援するためその災害時避難行動要支援者の名簿も本人の同意をもとに作成をされています。  本市の災害時避難行動要支援者名簿では、平成29年度では933人、平成30年度では1,107人の市民の方が登載をされていて、自治会や防災会などで保存をされて活用されていることとなっています。避難行動要支援者の避難を想定し、市から車椅子、リヤカーを借りて、それを使って、要支援者をサポートし、避難する訓練を実施をした自治会もあると承知はしています。  さて、現在、全市で要支援者に登載をされている1,000人を超える方々全員が車椅子、リヤカーの利用が必要になるとは思いませんが、現実に避難が必要の事態を想定したとき、そもそも各地域、防災会、自治会等で必要な機材の確保ができるんでしょうか。市内での現在の保有状況は、自治会、防災会でリヤカー14台、市では4台、車椅子は保有はなしと、この状況伺っていますが、どのような展開を想定するのか伺います。あわせて、市としても備蓄を進める考えがあるのか伺います。  できるだけ近いところで確保していくことが必要だと思いますが、リヤカー、車椅子それぞれ高価なものであり、自治会、自主防災会単位では購入がなかなか困難であると考えます。確保に向けて助成措置または補助制度等の措置を検討されたいと考えますが、見解を伺います。以上です。
    ○議長(柊 康弘君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 災害時避難行動要支援者の避難について御質問いただきまして、避難行動要支援者の避難について、どのような展開を想定するのか。あわせて市としてリヤカーや車椅子の備蓄を進める考えがあるのかどうかということであります。  自力での歩行が困難な避難行動要支援者の避難につきましては、家族や自主防災組織等の支援者の協力が必要であり、近年、避難時におけるリヤカー等の利用価値が見直されている中、市といたしましてもその有用性の周知を図ってるところであります。  リヤカー等の整備につきましては、避難行動要支援者への支援を考慮した場合、自主防災組織等の身近な拠点に配備することがより機能的で有効であると考えておりますので、市が備蓄を進めるのではなくて、補助制度等を活用していただき、自主防災組織等で整備していただきたいと考えております。  次に、自治会、自主防災組織でのリヤカー、車椅子の確保に向けて、助成または補助制度等を検討されたいということでございます。  自治会、自主防災組織でのリヤカー、車椅子の整備につきましては、コミュニティー助成事業や市の自主防災組織育成補助金等を購入経費の一部に充てていただくなどして整備していただきたいと、このように考えております。 ○議長(柊 康弘君) 追及質問がございましたらどうぞ。  景山議員。 ○16番(景山 憲君) 今コミュニティー助成事業のお話がきのうからありますけど、コミュニティー助成事業で当たる確率といいますか、当たる数が何件ありますか。それは今申し上げたんですけど、リヤカー14台というのは、いずれも3団体で、コミュニティー助成事業で申請をして購入されたという経過は私も承知してます。いろんなコミュニティー助成事業は、防災部門についてもあるわけですけど、これが極めて確率が悪いということだと思いますが、なかなか採択していただけないということなんですが、今、市長の答弁ではそれを使ってくださいということですけど、申請は誰もがしてると思うんです。私も先般、訓練に参加をしましたけど、今おっしゃったように車椅子、それからリヤカー、本当に有効です。先ほど言いました要支援者に関しても1,000人を超える数、その例えば10%の方が車椅子、リヤカーで運ぶことが重要だということにしても余りにも少ないということで、市内全体もそうだと思いますが、各自治会あたりでも、なかなか自分たちで確保することは難しいというふうに思います。  いざというときにいち早く避難していくためには、今言った機器もやっぱりそれなりに準備していくことが重要だと思いますが、市の助成事業では最初20万円の補助対象事業があって、それももちろん活用されてるとこもいっぱいあると思います。それでは買えないということがあります。したがって、これからの避難行動、本当に有効なものにしていくためには、少しずつでもいいから備蓄を進めていくということがない限り絵に描いた餅になるというふうに私は認識してます。  リヤカーはたしか8万ぐらいするというふうに伺っておりますが、車椅子は普通で6万から7万というふうに承知してます。したがって、再度考えていただいて、各市内の自治会、防災会、それから意識を持っておられる方々に対して少し前向きに進めていただくことが必要だと思いますけど、どうでしょう。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  藤川防災監。 ○総務部防災監(藤川順一君) 市長にかわってお答えさせていただきます。  まず、コミュニティー事業の確率ということですが、これは景山議員御存じだと思いますが、コミュニティー事業の地域防災組織の育成事業という、一般コミュニティーとは違う別枠の自主防災コミュニティーの助成です。これはここの3年程度ですか、毎年1団体採択をされているということでございまして、あと一般コミュニティーのほうについても毎年1件ないし2件という程度でございます。  あと自主防災組織の育成助成補助金ということと、先ほど議員言われたのが自主防災組織の資機材の整備補助金だと思いますが、この整備補助金については新規結成時に20万円まで限度という形で自主防災組織の資機材の購入に充てていただいてるんですけれど、20年を経過した自主防災組織、今のところで言うと7団体程度あるんですが、その20年を経過するともう一度20万を限度とする助成が受けられるという要綱に、3年前ぐらいですか、変えさせていただいたところであります。  また、自主防災組織の育成補助金、これは毎年自主防災会が行う訓練とか、研修に関する事業、それと防災の資機材の購入とか、パンフレット等の作成、配布について補助を行ってるとこですが、これが資機材とか、パンフレット等の印刷のみを行った場合は2万円ということでございまして、それとあわせて防災訓練とこの資機材を購入いただくと、この訓練に参加する人数にもよりますが、一番多くて4万円という形で補助をさせていただいております。これは単年度だけではなくて、毎年防災訓練を通じて資機材を購入していただくということも可能でございます。  あともう一つなんですが、自力での歩行は困難な、徒歩で避難所に避難できない、いわゆる要支援者の方ですが、必要最低限の範囲内で自動車による避難というのもうちの防災計画の中で示しているところでございまして、全ての方がリヤカーという形で避難するということではなくて、自動車による、車両による避難というのを想定をさせていただいてるところでございます。以上です。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  景山議員。 ○16番(景山 憲君) 今、答弁いただきましたけど、今おっしゃったことは承知をしてまして、私も補助金いただいてそれなりにやってきたつもりですが、そもそも訓練というのは何でしょうということなんですね。訓練というのは、本当に想定してやってみたとき何がいけん、何が本当に準備不足か、何が問題か、どんな手段が必要なのか、それを学ぶ、そして次に生かすということが訓練の趣旨だというふうに私は理解をしてます。  したがって、そういう中でさっき言った移動手段であったり、それから運ぶ手段であったり、そういうことが圧倒的に足りないというふうな認識を持たれる方は多いと思います、私は。ですから今言ったように、本当にこれから要援護者を運ぶ、名簿はあります。しかもマップに落としてます。だけど、本当に本ちゃんになったときにどうするんだろうかというのは誰でも思うことであって、私だけではないと。  したがって、さっき言いますのは、やっぱり具体的に少しずつでもいいですから近いとこで備蓄をするということを一つ方針として掲げてほしいなと思うわけです。今、前段で申し上げましたけど、1,100人の方が要支援名簿に載っておられて、全部の方がそれが必要だと私は一言も言ってません。10%にしても100人ぐらいの方が必要なんです。だとしたら借りに行くんですかということを含めてよくよく検討していただきたいと思いますが、どうでしょう、市長。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 今、リヤカーとか車椅子の整備については、そういったもろもろの助成制度を活用して整備をしていただきたいということを答えたところでありますけれども、こういった方針でいきたいと思ってますが、この助成制度をもっともっと使いやすいというか、そういった資材を購入する際に大いに活用できるようなそういったものにしていく、そういった検討はしていかないけないというぐあいに思ってるところであります。いずれにしても避難行動要支援者の方々に対する対応というものは、もっと取り組みを深めていかなきゃいけないと、このように思ってるところであります。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  景山議員。 ○16番(景山 憲君) それとこれは要支援者に載ってない方、いわゆる障がいのある方、特に体幹とか、肢体不自由とか、そういう方々もかなり市内にはおられます。この方が全て単独で生活をしておられるわけではありませんが、もちろん家族の方もおられるし、いざというときには家族で何とかするということも当然あり得る話だと思いますけど、名簿には登載はされていませんが、そういう方々を救うお手伝いをする、避難をするお手伝いをする体制についてもよくよく協議を深めていただきたいというふうに思うとこです。  それから細かいこと言うと切りがありませんですけど、総じて災害時、訓練はそのとおりできます。だけど、本当にそうなったときを想定したときには、なかなか今言ったようなことも課題として当然あるわけですので、やっぱり防災計画なりにその辺の考え方もきちんと整理していただきたいなと思います。これは要望にしておきたいと思います。以上でこの項目は終わります。 ○議長(柊 康弘君) 続いて、次の項目に移ってください。 ○16番(景山 憲君) 最後に、本市の障がい者の雇用について伺います。  障がい者の自立支援推進に向けて、障がい者の雇用の拡大が進んでるところですが、率先して推進すべき国の省庁において、これまでに公表されてることと異なり、法定雇用率を満たさず、水増しをしていたことが大きな問題となってるとこです。  本市では、これまでにも法定雇用率に沿って取り組んできたものと理解しておりまして、自治体の責務であります法定雇用率は現在2.5ですけど、本市では今年度は2.74というふうに承知をしております。さて、これまでの知的や身体の障がいのある方に加えて、今年4月から、精神に障がいのある方の雇用についても義務化をされてるとこであり、引き続き雇用への安定した取り組みを続けていくことを求めるとこですが、今後の本市の障がい者の雇用に当たっての方針や見解を改めて伺いたいと思います。以上です。 ○議長(柊 康弘君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 障がい者の雇用について御質問をいただきました。  本市の障がい者雇用に当たっての方針・見解をということでございます。  本市の障がい者雇用率は本年6月1日現在で2.74%でありまして、本年4月からの国及び地方公共団体の法定雇用率である2.5%を上回っております。  また、障害者雇用促進法の改正により本年4月から精神障がい者が雇用率の算定基礎に加えられましたが、法改正の趣旨に鑑み、嘱託職員として本年度から新たに精神障がい者の方1名を採用したところであります。障がい者雇用率を達成、維持することは自治体の責務でありますので、配属先や業務の内容、職場環境に配慮しながら引き続き障がい者の雇用に努めてまいりたいと考えてます。 ○議長(柊 康弘君) 追及質問がございましたらどうぞ。  景山議員。 ○16番(景山 憲君) 御答弁いただきましたけど、私も本市の状況は他に比較してももちろん劣ってないというふうに理解をしておりますし、このまま続けていただきたいなと思います。  今、私も言いましたけど、ことしの4月からは精神障がいの方も新たに加えるということで、早速対応していただいて、いいなと思ってるとこですけど、2.74で2.5をクリアしてるからいいという問題でもないというふうに思いますし、近年、今、手帳の保持が前提になってるわけですけど、手帳のない方といいますか、例えば発達障がいというふうなことで随分最近話題になってますけど、発達障がいの方はある場面では非常に能力を発揮をするというような方も多々あるというふうに承知をしとりますし、理解してます。こういう方々についても市の人材として目を向けていただきたいと思うわけですけど、どうでしょう。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  伊達総務部長。 ○総務部長(伊達憲太郎君) 市長にかわってお答えします。  景山議員がおっしゃる手帳のない発達障がい、例えば議員が言われるのは大人になってから発達障がいが出てきたというような方も含めてのことだと思います。ですからそういう方も就職の希望があって、ハローワークに行ったとか、市役所のほうに相談に来られたというときに当然採用の対象で考えていきたいというふうに思います。ですから殊さら手帳ばかりということじゃなくて、うちが募集した職種に受けていただく、受験をしていただくということは当然可能であるというふうに思います。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  景山議員。 ○16番(景山 憲君) さっき言いました、今の現行制度では手帳の保持者ということになっとりまして、当然それぞれの障がいの手帳を持っておられる方が前提になるがゆえに法定雇用率をきちんと算出することができるという逆な面があるわけですけど、このごろ仄聞し、報道によりますと、そういう方でない人もカウントして水増しをしとったというのが国の今の現状ですけど、改めて国も、ああ、それではいかんなということで、このごろ募集要項みたいなの発表されたようですけど、事ほどさようにこれからそういった障がいのある方についても十分目を向けていただくということが肝要かというふうに思います。  長くなってもいけませんので、私、実はずっと前から思ってんですけど、今、市の庁舎の清掃は御存じのとおりまつぼっくりにやっていただいて、皆さんが明るくやっていただいとる、それから水木ロードも一生懸命頑張っております。  そこで新しい市民交流センターのことですけど、今、管理運営計画が検討されてると思いますけど、広い広いフロアですから全てをなかなかすることは難しいかと思いますが、例えば今、庁舎の清掃と同じような管理運営計画の中に障がいのある方にそういった清掃であるとか門戸を開くということの検討課題にしていただきたいなというふうに思いますけど、どうでしょう。 ○議長(柊 康弘君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 新しくできるこの施設に障がい者の方にそういった清掃であるとか、そういったものを対応していただくいうことについては、まだ少し、実施設計も今くくってるところでありまして、そういった例えばまつぼっくりの人たちに対応できるのかどうなのか、そういったところまだ不明でありますから、もう少しそれは置いといておきたいと思います。いずれにしてもできればそういった仕事を皆さんにやっていただくと、そういった基本的な考え方は持ってるところであります。  ちょうど今の庁舎の清掃についても、景山議員、私も福祉におったときに同じことをやったわけでありますけれども、その当時には議会筋からも本当にそういった便所掃除や掃除をさせてやろうかというような声があった。だけど、今おっしゃるように立派に、本当にきれいに掃除をして、便所の掃除もしておる。水木ロードもしかりである。なるべくそういった機会をふやしていきたいと、そういう思いには変わりがありません。 ○議長(柊 康弘君) 重ねてございましたらどうぞ。  景山議員。 ○16番(景山 憲君) ありがとうございます。  私も文字どおり今、今度新しい施設は、今までのこともありますし、今度かなり庁舎に比べて広いエリアですから、清掃業務が全てできるとは思いませんし、可能な限りということでしかよう私も言いませんが、結局本当に収入を得て自立していくということをやっぱり今、市長と共有できるのはそういう部分だと思います。したがって、ぜひとも今後検討される中での管理運営計画の中にそういう視点を大きく持っていただいて、忘れないでいただきたいというふうに思います。  ですから、最後になりますけど、くれぐれもそういった視点で管理運営計画つくっていただきたいし、今後いろんな庁舎も含めて、公民館とまでは言いませんが、いろんな施設で市のほうで直接雇用するといいますか、お願いするとか、そういう形で進めていただきたいというふうに強く思います。それを要望しまして、終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(柊 康弘君) 景山憲議員の質問は以上といたします。  本日の一般質問は以上といたします。 ◎散  会(16時08分) ○議長(柊 康弘君) 次の本会議は明日12日午前10時に開き、引き続き一般質問を行います。  本日はこれをもって散会といたします。お疲れさまでした。   地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。          境港市議会議長          境港市議会議員          境港市議会議員...