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平成29年第4回定例会(第3号 9月20日)

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    平成29年第4回定例会(第3号 9月20日)


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    平成29年第4回定例会(第3号 9月20日) 9月定例会     第4回 境港市議会(定例会)会議録(第3号)   平成29年9月20日(水曜日)午前10時開議 第1 会議録署名議員の指名 第2 一般質問  本日の会議に付した事件 日程と同じ  出席議員 (16名)     1番  岡 空 研 二 君      2番  荒 井 秀 行 君     3番  柊   康 弘 君      5番  M 田 佳 尚 君     6番  平 松 謙 治 君      7番  景 山   憲 君     8番  米 村 一 三 君      9番  森 岡 俊 夫 君     10番  佐名木 知 信 君      11番  築 谷 敏 雄 君     12番  永 井   章 君      13番  田 口 俊 介 君     14番  定 岡 敏 行 君      15番  松 本   熙 君
        16番  安 田 共 子 君      17番  足 田 法 行 君  欠席議員     な し  説明のため出席した者の職氏名 市     長  中 村 勝 治 君     副  市  長  安 倍 和 海 君 教  育  長  松 本 敏 浩 君     総 務 部 長  清 水 寿 夫 君 総務部防災監   木 下 泰 之 君     市民生活部長   佐々木 史 郎 君 福祉保健部長   伊 達 憲太郎 君     産 業 部 長  浜 田   壮 君 建 設 部 長  下 坂 鉄 雄 君     福祉保健部参事  佐々木 真美子 君                        教育委員会事務局参事 産業部参事    足 立 明 彦 君              川 端   豊 君 総務部次長    中 村 直 満 君     産業部次長    阿 部 英 治 君 教育委員会事務局長          藤 川 順 一 君     総 務 課 長  渡 辺   文 君 財 政 課 長  黒 見 政 之 君     学校教育課長   影 本   純 君 生涯学習課長   黒 崎   享 君  事務局出席職員職氏名                        局長補佐議事係長 局    長   築 谷 俊 三 君              片 岡 みゆき 君 調査庶務係長   吉 田 光 寿 君     議事係主任    平 松   弘 君 ◎開  議(10時00分) ○議長(岡空研二君) おはようございます。  これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付しているとおりであります。 ◎日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(岡空研二君) 日程第1、会議録署名議員を指名いたします。  署名議員に、松本熙議員田口俊介議員を指名いたします。 ◎日程第2 一般質問 ○議長(岡空研二君) 日程第2、一般質問に入ります。  昨日に引き続き各個質問を行います。  初めに、定岡敏行議員。 ○14番(定岡敏行君) おはようございます。日本共産党の定岡です。この9月議会に当たって、私は2つの問題で市長にお尋ねをいたします。  最初に、今、強まる豪雨傾向の中、進められている雨水対策の促進と見直しの問題です。必要ではないかというお尋ねであります。  近年ますます豪雨傾向が強まっています。線状に延びる積乱雲から次々と発生し、幅20キロから50キロ、長さ50キロから300キロにも及ぶ線状降水帯という言葉まで聞くようになりました。地球温暖化日本列島が亜熱帯化してきているように感じますし、国際的な温暖化対策にもかかわらず、これから先の長い期間にわたってこの傾向が避けがたいように思われます。  幸いにも市内は、中山間地とは違って平たんな市域で、土砂崩れや河川の氾濫、洪水といった人命や家屋の損壊という心配は少ないかと思うのですけれども、片方、海水面との高低差が少なく、今後の豪雨傾向によっては、道路や農地の冠水、家屋の浸水被害の増大が懸念をされます。市も公共下水道事業にあわせて排水溝や雨水幹線の整備を進めていますけれども、この整備は計画に照らしておくれているのが現状ではないでしょうか。最近のこの豪雨傾向の中、このおくれをどのようにお考えか、お聞かせください。汚水の下水道整備は現在70%までカバーし、9年後、平成38年をめどにほぼ全域を完成の見込みですが、雨水対策にも改めて留意し、急がれるところから排水溝や雨水幹線整備を促進する必要があるのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。  最初の質問は以上です。よろしくお願いします。 ○議長(岡空研二君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 定岡議員の御質問にお答えをいたします。  強まる豪雨傾向雨水対策の促進について御質問をいただきました。  初めに、排水溝や雨水幹線の整備は計画に照らしておくれているのが現状ではないか、最近の豪雨傾向の中、このおくれをどのように考えているのかということでございます。  雨水排水路の整備につきましては、汚水管渠の整備とあわせて進めているところでありますが、限られた下水道事業費の中で、一部の雨水幹線等の整備を先送りしている現状もあると認識はいたしております。昨今の集中豪雨への対策にも留意いたしまして計画的に雨水幹線等の整備は進めていく必要がある、このように考えております。  次に、雨水対策にも改めて留意し、急がれるところから排水溝や雨水幹線整備を促進する必要があるのではないかということでございますが、雨水幹線等の整備につきましては、排水能力が不足している、あるいは老朽化している排水路の現状などを考慮し、できるだけ早期の整備を目指して取り組んでまいりたいと考えております。以上であります。 ○議長(岡空研二君) 追及質問がございましたらどうぞ。  定岡議員。 ○14番(定岡敏行君) ありがとうございます。  今の御答弁でも、前提として、この豪雨傾向についての理解は共有できてるんではないかというふうには思うんですけれども、市民の皆さんと一緒に考えたくて、ちょっと状況だけ感じてるところを紹介したいと思うんですけれども、国土交通省が気象庁のデータをもとに作成した資料によっても、年間の降雨量というのは全体として長いスパンで見れば減少傾向なんだそうですね、年間の降雨量ということで言えば。しかし、その中で雨が少ないとき、あるいは雨が多いときのこの変動幅、多いときにはどんと降る、少ないときには少ないけれども、この変動幅が広がってるんだというのが大きなスパンでの特徴なんだそうです。  しかも、その中で1時間に50ミリから100ミリを超す集中豪雨というのが増大をしてきていると。時間雨量、1時間当たりに100ミリを超すような、そういう豪雨の発生確率がふえているというのが国土交通省のほうの資料としても出ているようであります。全体として、それにどう対応していくかということが求められているんではないかなというふうに思うわけです。  そこのところは、今のお話の前提として理解し合えてるというふうに思いますので進みますけれども、全体としては、おくれてることについては計画どおり進める必要があるという御答弁でありますし、能力が不足しているという認識もあり、老朽化のこともあるので急いでいきたいということでありますけれども、そこのことから外れて、まず、細かいことなんですけれども、下水道課が所管することからもちょっと離れるかもしれないんですけれど、そういう冠水、水のついたときの対策として、土のうが十分に確保されてるのかなというあたりのことをまずお聞きしたいと思うんですけれども、例えば平成17年でしたか、あのときに大変な豪雨もあったわけですけれども、そのときなんかは間に合っているのかどうかとか、これからの豪雨傾向の中で、そこは十分と言えるのだろうかなというあたりをちょっと聞かせてやっていただけませんでしょうか。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  下坂建設部長。 ○建設部長下坂鉄雄君) 市長にかわってお答えをします。  土のうの準備でございますけども、議員がおっしゃるとおり、平成18年7月18日を中心とした豪雨があったわけですけども、そのときに境港消防署に2,000袋を常備するような体制をとっておりますし、その他、そのときに冠水が激しかった深田川、米川、枕川の市街地に入る入り口のところですね、そこのところに300袋程度を配備できるように準備をしております。その他、昨今の、このたびの18号の台風でもそうですけども、個々の住宅の方で困っておられる方がおりますので、それについては、市役所でストックをしておいて事前に配布をしたり、家庭の事情によれば職員が設置しに行くというようなこともやっております。以上でございます。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  定岡議員。 ○14番(定岡敏行君) そういう状況の中で、これからについても、ほぼこれで何とかなるよね、間に合うよなという認識でいらっしゃるのかどうかだけちょっとお聞かせください。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  下坂部長。 ○建設部長下坂鉄雄君) 市長にかわってお答えをします。  現状では、それで何とかなっているというぐあいに考えております。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  定岡議員。 ○14番(定岡敏行君) 何とか間に合うという状況であれば、それはそれで結構なわけですけれども、ちょっと状況だけ聞かせていただきました。  もう一つは、今度は逆にちょっと極端な事例になるのかもしれませんけれども、境港は御承知のように、海水面との差が少ないということが雨水対策上の一つの問題だというふうに思うんですね。仮になんですけれども、今、各地で起きてるような時間雨量80とか100とかといったような雨量が1時間も2時間も続くという状況になったら一体どうなるんでしょうかと、今の雨水対策の状況でどうなるのかなと。また、仮に満潮時、そういう長雨が続いたらどうなんだろうかなというふうなあたりのちょっと認識を聞かせていただければというふうに思うんです。これは、雨水の対策を決めるに当たって基準を決めていらっしゃるわけで、どれだけの雨が降ればここまでの対処が必要だと計算しながらやってらっしゃるわけですから、その辺のことをちょっと見通せるのではないかと思って聞くんですけれども、いかがでしょうか、お願いします。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  下坂部長。 ○建設部長下坂鉄雄君) 市長にかわってお答えをします。  境港は、おっしゃるとおり、外水、海水ですね、これとの水位差が少なく、断面がなかなかとりにくい地ではございます。現在つくっておる水路につきましても、通常は海水面よりも川底が低く、海水が逆流してるようなところも少なからず見受けられます。しかしながら、川底が海水面より低いといいましても、実際に雨が降った場合というのは、境港は平たんな地ですので、山合いと違いまして、高さが谷合いがあったりしてそこに水が集中するというようなことはございませんけども、多少の高低差はありますので、先ほど申しましたように、住宅とすれば若干冠水するようなところはあります。それのケアは必要なんですけど、トータルとして、同じ水位のところに雨で陸地に水が乗っかるわけですから、その圧力で外水に対しては、たとえ川底がその外水より低くても、押し流しという形で、水圧という形でほぼの断面を使って水が流れていくというぐあいに思っておりますし、ただ、外水が高い場合というのは流れ出る流速がなかなか出にくいんで、時間はかかるんだろうというぐあいに考えております。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  定岡議員。 ○14番(定岡敏行君) 私は、もうちょっとやっぱりそういう事例、状況というのはかなり心配をして当然聞くわけなんですけれども、お話であれば、その水圧の力もあって、時間はかかるかもしらんけど、そうそう、そりゃたまに冠水ということもあるとは思うかもしらんけれども、そうあんまり、だからこれだけのことをしなきゃならんとか、こうだとかというような御心配がないようにちょっと聞こえるんですけれど、どんなもんなんでしょうね。そういう認識でよろしいんでしょうか、もう一回ちょっと聞かせていただけませんか。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  下坂部長。 ○建設部長下坂鉄雄君) 市長にかわってお答えをします。  先ほど申したのは、外水が高い場合に流れるのかということでしたので、雨が降ってその水圧がかかれば外には流れますということを申し上げたんですが、トータル排水路としての状況ですけども、これにつきましては、市長が答弁いたしましたように、雨水排水については基本的におくれておると、現状まだ私どもは、7年確率の時間雨量、1時間当たり53ミリという降雨強度を想定して水路をつくってるわけですけども、その53ミリという雨に耐えれる状況が今できているかといえば、そうではございません。じゃあ、なぜしないのかと。  今のところ私どもの方針としましては、汚水を優先という形で下水道事業を基本的に汚水中心に進めてきております。そのために、先ほど市長が答弁をしたとおり、事業費的に雨水を満足いくほど並行してできる事業費が確保できておりません。現在考えておりますのは、定岡議員もおっしゃったとおり、住宅地だけであれば下水道事業はおおむね38年、39年に概成するんではないかと、それを目指してやってるわけですけども、その後、中心は雨水排水に移っていくのだろうなというぐあいに今現在考えております。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  定岡議員。 ○14番(定岡敏行君) 排水路等能力不足という点も現状では認識があるし、おくれも御理解の上ですから、このままではならないという認識にはあるというふうにお互いにありますので、それはそれで頑張っていければというふうに思うんですけれども、いろんな事態に合わせて、豪雨の様子やらいろんな状況に合わせてさまざまな対策があるわけですよね、行政からするとですね。高潮のときなんかはポンプアップをしたりとか、いろんな手だてを当然とってるわけですけれども、一番基本の仕事というのは、やっぱり排水溝や雨水幹線の整備だというふうに思うんですね。下水道工事処理計画と同様に雨水処理計画も持って今進めているわけでありますが、また、下水道認可区域外であっても、ここは雨水処理として急いだほうがいいねというところは、大正川だとか、幾つかの都市下水整備として先行的に投資をしたりもしてらっしゃるというふうに思うんです。それでも、やっぱり全体としてはおくれてるということはそのとおりでありますし、逆に言えば、まだまだこれからの工事、事業というのがかなりあるんだということになるわけで、これからの工事が、この心配される豪雨傾向の中で正しく行われていく必要があるんだというふうに思うんですね。  今お話がありましたけれども、雨水計画というのは、降雨強度ですね、雨の降る強さですね、最大どこまで対処をしなければならないのかという数字をはじき出して、それに対処することになってるわけでありますけれども、過去の降雨実績をもとに定めることになっていますよね。そのために排水溝の面積、断面はこれぐらい必要だねとか、あるいは雨水幹線の中の大きさもこれぐらい必要だねというようなことで細かい計画をどんどん立てて進められているわけでありますけれども、この基準値が今お話がありましたように、境港でいいますと、昭和26年から平成21年までの降雨データをもとにして、先ほどもありました7年確率という形で降る可能性のある1時間の降雨量53ミリという形で、これをもとにしていろいろ進められているわけです。  これは、今お話あったことですので間違いないことで、確認の必要はないかというふうに思うんですけれども、そういうことなんですけれども、これでこれからの豪雨傾向に対処していくことにそごはないのだろうかと。この今立ててる53ミリという降雨基準をもとにして今計画が全てできていて、それに基づいて進めているわけでありますけれども、この先の豪雨傾向に対してこの基準で進めることに問題はないのだろうかと、見直しは必要ないんだろうかということについてちょっとお答えをお聞きしたいと思うんです。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  下坂部長。 ○建設部長下坂鉄雄君) 市長にかわってお答えをします。  降雨強度の問題ですけども、7年確率というのは、7年に1度降る可能性が高い、あるいは違った考え方をします、35年の間に5回降ると、そういうような確率になるわけで、降らない年もあれば、もしかしたら1年に2回以上そういう強度の雨が降る可能性があるというような考え方の7年確率の降雨強度ですけども、降雨強度は、基本的に1時間に降った雨の量です。例えば53ミリ1時間で降りまして次の1時間が降らなかった場合、降雨強度とすれば、2時間当たりの降雨強度っていいますか、それは半分になるわけですよね。とすると、その53ミリの降った次の1時間でどんどん流れていくと、そういうような計算になるわけで、境港は基本的に水の害には強い地形だというぐあいに考えております。津波と高潮、程度のひどい高潮といいますか、それはさておきながら、普通の雨については強い地形だと考えております。  53ミリの降雨強度でも、実際に耐え得る側溝をつくってあったとしましても、短時間に例えば53ミリが10分間で降って残りの50分は降らなかった、これも1時間強度は53ミリです。その10分間というのは、非常に降雨強度でいえば318ミリの降雨強度になるわけですから、53掛ける6の、だからすごい雨が降ってるわけですけど、そうする状態になると、側溝に入っていかない。だから側溝の開口部というのは、ふたの手がかりの部分とか、いいところではグレーチングがありますんで全て入っていくような、ただし、そういう10分間で降り切ってしまうような雨の強さでいけば、側溝に入り切らずに、やはり開口部といいますか、宅地が側溝より低いところは冠水をしてしまう。それは7年確率であろうが、10年確率で例えばそれが60ミリになったとしても同じ現象が起きます。  だから、今現在、ゲリラ豪雨的に短時間に降ってしまう、先般の66ミリ、1時間にちょうど降ったわけですけど、これらの雨に対しては、境港の特性からいってある程度耐えれると、短時間であれば。だから平成18年の400ミリ以上降った長雨というのには、なかなか大変で冠水するとこが出てくるわけですけど、短時間の豪雨というのではある程度耐えれると。現在では、定岡議員がおっしゃられた降雨強度の算出基礎、これは昭和の時代、昭和の53年までのデータを使って53ミリとして出しておって、平成21年まで延ばしてやったら1割減になったわけです。少雨傾向ですから1割減になりましたけども、現状の53ミリを守って計画を進めていこうという結論にしておりますので、それをさらに上方に直して計画を進めていくという考えは今のところございません。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  定岡議員。 ○14番(定岡敏行君) 今いろいろ降り方の問題でどうっていうことも出ましたので、ちょっと改めて確認したいと思うんですけど、水があふれる状況になるのかどうかということは、年間の降雨量でもないわけですね。1年間、全体を通じて500ミリ降ろうが1,000ミリ降ろうが、そのことがどうこうじゃないわけですよね。あるいはまた逆に、瞬間的な雨量でもないわけですね、10分から30分100ミリ、200ミリ降っても、その後、ばたっと少なくなれば、そのことであふれることはないわけですよね。  問題は、ここまでは耐えなきゃならないねというふうに設定してある基準値、それがイコール53ミリが66ミリ今度降ったからすぐだめよという話ではないことも、先ほどの計算式の話なんかで明瞭なわけですけれども、いっても、そういう基準値を超えるような雨が2時間、3時間って、今のふえてきているこの長雨傾向、長時間降り続けるというこういうことになれば、でももうあふれるしかないよねということについては間違いないですよね。
    ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  下坂部長。 ○建設部長下坂鉄雄君) 市長にかわってお答えします。  長雨であれば、平成18年7月18日、これのとおりに水路が満杯になりますんで、あふれて道路に冠水したところというのは、オープンの水路で来たところが道路を横断するために、ボックスカルバートになって断面が減ったというところがあふれてるというところでございます。あふれたところといいますのは、深田川、米川、枕川、いずれにしましても農業用の水路あるいは用水ですので、基本的には町なかの排水にはあんまり当てにならないところであります。  町なかの排水につきましては、新たにやはり雨水幹線というものを整備していく必要がございますし、それと、もう一つ補足しておきますけど、短時間、1時間にちょうど66ミリが降った先般のやつでもやはり冠水はいたします。集中的に降りますんで、どうしても道路に冠水は一時的にして、宅地が低ければそこから入っていって、やっぱり玄関も低ければ玄関にも入ってくるというような事象は生じてきます。ただ、短時間ですので、それは流れ切ってしまいますから、それ以上どんどん入ってくるということはないですが、一時的に冠水するのはします。  それとあと、現状でベストを尽くしていく。だから30年後半、40年前に下水が完成して汚水が完成していく、本格的に雨水整備に入っていく前に何とか現状で耐え切らないかんので、それでいきますと、先ほど申し上げました農業用の水路、これについて、現在、米子市から入ってくる時点で、米川が主ですけど、そこから深田川、枕川に分岐していくわけですが、米川で入ってきたときに、多分米子から来たときに満杯になって入ってきてます。これが米川土地改良区の財産を有効に生かし切ってない、例えば境港に入ってくる前に放水路がございますけど、それをあけてくれてないと。そういう管理をもう一回米川土地改良区と協議をして適正に管理して、境港に入ってくるときは多少なりとも農地の排水が米川を流れて出るような形にすれば町なかが助かるというぐあいに考えて、現状の水路を使ってベストな管理をするというぐあいに考えております。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  定岡議員。 ○14番(定岡敏行君) 本当に御苦労さまです。今、米川のことが出たんで、そんな放水路まで有効に使われてないなんていう話はちょっと知りませんでしたもんですから、そういうことなんかも大事な仕事として必要な手が打たれていく必要は当然あると思いますし、頑張ってやっていただきたいと思いますが、あと2点だけ御意見をお聞きしたいと思いますが、境港は水害に強いという点では、それはおっしゃるとおり、そういう意味ではそう言っていいというふうには思うんですけれども、全体として、やっぱり財政、そげに潤沢なわけでは当然ありませんから、汚水を優先して、この雨水対策がおくれてるということはそのとおりなわけですから、でも今の豪雨傾向なりの中で考えれば、やはりそこのおくれをどう取り戻すかというのは大事な仕事として、ぜひそこの位置づけ方についても改めていただくということが1つあるかと思いますし、そのことについてなんですけど、汚水が終わってから雨水ということでいいのかどうかね。難しいところだとは当然思いますが、汚水処理というのは、要らんこと言うとまた怒られそうなんだけど、そげそげ命や財産にかかわるようなことではないわけですよね。大事な仕事なんですよ、そうなんですけれど、でもこの豪雨対策という問題は、下手すれば市民の多大なる財産にかかわるようなことではないですか、やっぱりそちらの位置づけ方も明確にして必要なところは急いでするという考え方をぜひ持っていただけないものかという点が1つ。  それから、もう一つは、今後の展開にかかわることで、さっきの基準値の見直しの話なんですけれども、それにどこまで対処しなけりゃならんのかということについては、ありましたように、過去のデータをもとに計算を算出されるわけですね。でも心配なのは、これからの雨に対してどう対処するかということじゃないですか、そこをどんなに心配しても、基準は過去のデータでしか出てこないというのっていうのはどうなんでしょうかね。この先、本当もうみんな考えてる感じてるんじゃないかと思うんだけれども、豪雨傾向、このままで本当に大丈夫なのかと一方では思うけれども、じゃあ、そのためにどういう対策を立てるんだということで、基準になる数値は過去のデータでしか決まらないと、出てこないということになるとすると、これはどうなんかと。それはそれでしようがないと言っとっていいのかどうかというあたりは、基本的な、これはもしかしたら国全体の問題にもなるのかもしらんけれども、考え方として整理をされつつあるんじゃないかなというふうに思うんですけれども、この2点、もう一度、済みませんが、お願いをいたします。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  下坂部長。 ○建設部長下坂鉄雄君) 市長にかわってお答えをします。  豪雨傾向とおっしゃられておられますけども、その意味というのは、議員もおっしゃられます集中的に短時間に強度の強い雨が降るという意味だと私は考えております。実際に過去のデータと、昭和26年から53年までのデータを使っとるわけですけども、それを平成21年に延ばしたら1割の少雨傾向であったと。だから雨の量としては減ってるわけです。ただ、近年、短時間に集中的に強い雨が降ると、これへの対処だというぐあいに考えておりますけど、そういう雨については、確かに生命、財産、特に生命に危険を及ぼすような箇所というのは気をつけなくちゃいけませんけど、幸いにも境港は少ないというぐあいに考えております。あとは財産ですけど、床上浸水をするようなところというような場所であれば、当然早急に改善をしなければならない。ただ、今、冒頭申し上げました各戸の住宅とかというのは、床下浸水までかなという程度のところでありまして、ちょっと危惧するところはありますので、それの対処というのは汚水と並行してやるわけですけども、基本的に下水道の汚水というのも、これはできれば一遍に全市やりたいぐらいのところで、ずっと長い時間かかってきておりますので、渡、外江の方々には御迷惑をずっとおかけしてると。  それとあと、付言しておきますけど、雨水の急ぐべきところというのは、やはり内浜側のほうが地盤が低いですから雨水も同じく内浜側が急がれるところでありまして、だからとにかく内浜側については汚水を先行して、その後、並行して汚水が完成した後、雨水も内浜側からというふうなことになるんではないかというぐあいに考えております。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  定岡議員。 ○14番(定岡敏行君) ありがとうございます。  全体としての雨水対策を改めてちゃんと見直しもしてというあたりのことになっていけば一つはいいことですので、そのようにお願いをしたいと思いますが、ちょっと基準値をどう見直すのかというあたりのことについては平行線の部分がありますけれど、そこは私も改めて勉強していきますし、ぜひよくよく検討をお願いしたいなというふうに思いますけれど、この雨水のおくれをどう取り戻していくか、全体として急がれるべきところに手を打っていくあたりのことについて、市長、この点でのお気持ち、最後、お聞かせいただければ喜びますけれど。お願いいたします。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 定岡議員には、本当に雨水排水対策について大変御心配をいただいております。先ほど答弁申し上げたように、確かにこの短時間に降る集中豪雨に対しての対策、これも当然市民の財産を守るそういった意味で大変重要な課題であります。汚水を優先ということで、若干計画からおくれているという認識もしておりますが、御指摘の点も踏まえて計画的にそういった集中豪雨への配慮もしながら、今後の雨水排水の計画、改めて見ていきたいと、このように思います。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  定岡議員。 ○14番(定岡敏行君) ぜひよろしくお願いいたします。  次のテーマに移りたいと思います。  昨年の9月議会で私は、旧耐震基準で建てられた住宅の実に大半が大破、倒壊をした熊本地震の事例を紹介をし、市内の住宅耐震化の状況と、その促進への考えをお聞きをいたしました。市長は、市内でおよそ3,300戸、住宅戸数の約25%がまだ耐震化されていない状況だとされて、耐震改修助成制度の充実と普及啓発によって耐震改修の促進に努めるとともに、国や県の動向も見ながら耐震改修工事の助成の拡充も検討したいというふうに答弁されました。その後、県と市において住宅耐震の補助が拡大されたことは大変にうれしいことでした。この制度が活用されて住宅耐震化が進むことを願いますが、補助を受けても何十万あるいは100万、200万円とかかる耐震化工事ですから、何とかしたいと思っても手が出ない世帯もあるのではないでしょうか。  阪神・淡路大震災では、死亡者の約9割が家屋の倒壊による圧死、押し潰された死ですね、いうふうにされています。家屋全体の改修ができない場合、家屋が倒壊をしても頑丈な一定の空間を確保できれば命は守ることができます。そういう意味で今注目されているのに耐震シェルターというのがあります。鳥取県も平成12年5月31日以前に建築をされた一戸建て住宅のうち、耐震性が不足すると判定をされたものに対し、82万2,000円を限度に設置に要した費用の23%を補助するという制度をつくられました。しかし、県内では、まだ倉吉市、岩美町、三朝町、湯梨浜町に北栄町が協調したにとどまっています。大地震が日本列島どこで起きてもおかしくないと言われる中、境港市も県と歩調を合わせて市民が活用できるようにできないものでしょうか、市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。  同様な効果を持つ防災ベッドあるいは防災フレームといった製品も開発をされています。逃げ出すことのできない家族の安心・安全を確保することができます。あわせて対象にできますように御検討を要望したいと思うのですが、いかがでしょうか、お願いをいたします。 ○議長(岡空研二君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 耐震シェルターの設置補助制度の創設をというお尋ねをいただきました。家屋が倒壊しても頑強な一定の空間を確保できる耐震シェルターの補助制度を県と歩調を合わせ市民が活用できるようにならないか、また、同様な効果を持つ防災ベッドあるいは防災フレームといった製品も補助対象にならないのかというお尋ねであります。  本年度は、国や県の耐震補助制度の拡充にあわせ、本市でも、一戸建て住宅の耐震改修の補助割合を3分の1程度から3分の2に引き上げ、補助対象とする住宅も平成12年5月31日以前に建築されたものに拡充をしたところであります。本年度の補助申請は、今議会に提案いたしました補正予算の計上しておりますとおり、耐震診断の申込件数が昨年度の19件から現在のところ53件と順調に伸びているところであります。耐震シェルターにつきましては、大地震の際に個人の生命を守るという意味では非常に大きな効果を発揮するものと考えております。しかしながら、道路閉鎖の原因となる建築物の倒壊の抑制にはならないこと、また、倒壊時の安全性が評価された部屋型シェルターの場合、耐震改修と同程度の費用が必要であるにもかかわらず耐震改修に比べ補助率が低いことなどから、耐震改修と耐震シェルターのどちらかを選ぶ場合に、個人の生命を守る機能に特化した耐震シェルターより耐震改修のほうが望ましいと考え、本年度の補助制度の創設は見送ったところであります。  防災ベッド等につきましては、本市単独での補助等は今考えておりませんが、国等の動向を見守っていきたいと考えております。以上であります。 ○議長(岡空研二君) 追及質問がございましたらどうぞ。  定岡議員。 ○14番(定岡敏行君) お答えをいただきましたけれども、シェルターでは、つまり住宅自体の倒壊は当然防げないわけでありますから、道路閉鎖の原因になりかねないとか、そういう論はありますし、ほかの自治体の意見としても、耐震化率の向上につながらないとか、そういうような論があるわけでありますけれども、しかし、現実、目の前の問題として、家屋全体の改修ができるかできないかという問題があるじゃないですか、余り価格が変わらないようなお話にちょっと聞こえたんですけれども、例えば今の出ている、御承知かと思いますけれども、ものを見れば価格帯としてそう高いものにはなってないようなことでありますし、防災ベッド等にしてもそう高いものではないというふうに思います。  家屋全体が、それは当然改修できれば一番いいわけですけれども、それがなかなか手が出ないという、現実そういう世帯もあるわけでありますから、そこはやっぱり家族の状況、暮らしぶりというのはさまざまなわけでありまして、それに合わせた多彩なメニューがいろいろあって当然いいというふうに思うんですよ。できるとこは耐震改修を大いに進めればいいわけですけれども、住宅全体のですね。それができない状況の中でも、それでも現に高齢者がいてとか、そこの心配だけは何とかしたいねとかいうことには、それなりの対応ができるようなメニューというのをやっぱり多々用意していくということが大事なんじゃないでしょうか。それがあれば、まずは命が守れるということが一番大事なのであって、目の前にそういうことがあるのに、それはしないで住宅耐震できるところは補助はするけれどもというのは、ちょっと合理性に欠けるんではないかというふうに思うんですけれども、どんなもんでしょう。もう一度、済みません、御意見を。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  下坂部長。 ○建設部長下坂鉄雄君) 市長にかわってお答えをします。  耐震シェルターと耐震改修の値段ということになりますけども、耐震改修につきましては、私どもで、数は少ないんですけども、25年1件、26年に1件それぞれ実績がございます。いずれにしても、65万、80万というような形で100万以内でおさまってるような工事でございます。  それと、あと、シェルターにつきましては、これはホームページ等でその事例を調べるぐらいしか今はないんですけども、やはり部屋型という形になると、100万以上するような値段になっておるんではないかというぐあいに考えております。  それと、あとは、市長の答弁にもありましたとおり、今は鳥取県、耐震シェルターの補助制度も創設はされておりますけども、社会資本整備交付金の促進部分というのを使って耐震改修については3分の2の補助、それは56年5月31日以前の建物で、昭和56年6月1日から平成12年5月31日までの建物については3分の1、おおむね33%なんですけども、シェルターについては23%の補助で82万2,000円が限度額ですから、割り戻して限度額が出るような工事費という形になると、三百六、七十万が想定された限度だと。耐震改修については、限度額、これもありまして、100万円ですので、補助をいっぱい使った限度額でいいますと、3分の2の補助であれば150万、3分の1の補助であれば300万という事業費が想定されてると。これで、まずは耐震診断で至らなかったということで何かを、シェルターを行った場合、その先にまた改修をしてくれるのかと危惧を持つところでございます。以上です。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  定岡議員。 ○14番(定岡敏行君) これ以上言っても平行線のようでありまして、ただ、家屋が倒壊はしても、そりゃ道路や周辺への影響を減らせないという論もありますけれども、目の前のやっぱり助かる命を助けるという立場から多彩なメニューを用意するというのは大事なことでありまして、そういう点では改めて検討をお願いをしたいもんだというふうに思います。価格的にも比較はありましたけれども、そうでない事例なんかもあるやに聞いておりますし、特に寝たきりの方でありますとか要介護状態の方たちを留守の中でも何とか守りたいみたいな、こういう声というのには応えていけたらというふうに思いますけれども、県のほうもまだ始めたばかりでありまして、自治体でのそれぞれの対応も先ほど冒頭述べたとおりでありますので、本格的にはこれからなんだというふうに思います。引き続き御研究もお願いをして、この問題も終わりたいというふうに思います。ありがとうございました。 ○議長(岡空研二君) 定岡敏行議員の質問はこれまでといたします。 ◎休  憩 ○議長(岡空研二君) ここで休憩いたします。再開は午前11時といたします。        (10時47分) ◎再  開(11時00分) ○議長(岡空研二君) 再開いたします。  次に、足田法行議員。 ○17番(足田法行君) おはようございます。公明党の足田法行でございます。私見を交えながら質問させていただきます。市当局におかれましては、誠実な答弁をお願いします。  テーマ1、障がい者支援について2つ質問しますが、初めに、これから始まる境港市障がい児者プランについて質問します。  平成30年から3カ年の境港市障がい児者プランなどを決めていく境港市障害福祉計画策定委員会が9月より始まっていて、来年3月までに4回開催される予定になっています。今、障がい者の増加、高齢化や障がいに対する考え方など、障がい者を取り巻く環境が大きく変化しています。国の方針も、障がい者の差別解消及び権利擁護や地域で自立した生活を送るための支援の取り組みなどが示され、本市でも平成35年までの上位計画であった第3期障害者計画を見直して障がい児者プランとして策定し、その下にある第5期障害福祉計画と第1期障害児福祉計画の3カ年の実施目標を策定委員会で決められると思いますが、そこで、境港市障がい児者プランへの市長の考えをお聞かせください。  次は、視覚障がい者の支援について質問をします。  視覚障がい者の職業といえば、昔からマッサージ、あんまとはりときゅうの三療業で定着しています。ITが進歩した現在においても、なお視覚障がい者は三療業を職業として選ばなければならない状況にあります。ゆえに職業選択の自由がないだけでなく、他の障がい者に比べ、我が国の障がい者雇用システムの中で取り残されていて、ハローワークなどにおいても求人がほとんどない状況です。また、三療業に従事しても、近年、大手のマッサージチェーン店、医師による医療行為としてのはり治療、無資格者のマッサージなどの進出によって視覚障がい者の経営する治療院は危機的状況に陥っています。そこで、本市においての視覚障がい者の職業における自立支援についての御所見を伺います。  以上、障がい者についての質問をお願いします。 ○議長(岡空研二君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 足田議員の御質問にお答えをいたします。  障がい者支援について御質問をいただきました。  初めに、境港市障がい児者プランの考え方をということでありますが、境港市障がい児者プランにつきましては、障害者基本法に基づく障害者基本計画と障害者総合支援法に基づく障害福祉計画の2つの計画に加えまして、児童福祉法改正に伴い新たに市町村に作成が義務づけられた障害児福祉計画を一本化して策定するものであります。あわせて、昨今の制度改正や社会情勢の変化に伴う新たな課題やニーズに対応した施策を推進するためにプラン全体の見直しを行うもので、先日、第1回の策定委員会を開催したところであります。  このたびの計画策定につきましても、現行の境港市障がい児者プランと同様に、「安心して地域で暮らせる共生社会の実現をめざして」を基本理念として考えております。また、今月1日に施行された鳥取県のあいサポート条例の基本理念にもありますように、障がい者の方が安心して暮らせる地域社会の実現を目指して、多くの市民の皆様の声を反映した計画となるよう努めてまいります。基本的には、国が現在策定中の平成30年度から34年度を計画期間とする第4次障害者基本計画の内容を踏まえつつ、本市の実情に合った計画にしていきたいと考えております。  また、本年度は、このプランの上位計画であります境港市地域福祉計画、境港市社会福祉協議会の境港市地域福祉活動計画も策定中でありますので、これらの計画との関連性も図ってまいります。なお、この計画は、計画期間中におきましてもPDCAサイクルによる進捗管理を導入し、委員会において毎年効果検証・改善を行っていく考えであります。  次に、本市での、視覚障がい者の職業における自立支援についてであります。  本市では、視覚障がいで身体障害者手帳を所持されている方は、平成29年8月末現在111人おられます。視覚障がい者の就労支援につきましては、障がい者相談支援事業所や障害者就業・生活支援センターなど、関係機関と連携してその方のニーズを把握をし、必要な情報を提供するとともに、事業主に対して障がい者雇用に関する理解の促進や助成制度の周知などを行っているところであります。視覚障がい者の一般就労につきましては、求人件数が少なく、就労困難な状況ではありますが、ハローワークにおきまして求職活動をされている方の障がいの状態や希望に応じて事業主に対して個別に働きかけを行っております。本市では、三療業に従事する方を支援するために施術費用の助成を行い、利用促進を図っているところであります。以上であります。 ○議長(岡空研二君) 追及質問がございましたらどうぞ。  足田議員。 ○17番(足田法行君) 初めの境港市障がい児者プランに対して答弁をいただきました。重ねて質問します。  先日、私も第5期の境港市障害福祉計画策定委員会の傍聴に行かせていただきました。そこでは、本当に委員の方が活発な意見、要望を出されていて、障がい福祉に対する思いを感じたところでございます。そのような方の関係者の方や障がい者、また、家族の悩みに応えていきたいと思っております。その第4期の障害者福祉計画の実施はまだあと1年ありますので、まだ終わっていないですけれども、そこでは検証が示されていました。中身は、入所施設のあきがない、施設から地域生活への移行がない、グループホームの不足、訪問系サービス事業所の不足、受け入れの就労継続支援事業所がふえているが、就労移行支援事業所が少ないため一般就労の移行が少ないなど課題は多くありまして、問題となってる専門職の確保を含めたやっぱり環境整備が鍵となっております。一つ一つ解決していくしかないと思いますが、本市におけるこの多くの課題解決に向けての見通しなどありましたらお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  伊達部長。 ○福祉保健部長(伊達憲太郎君) 市長にかわってお答えします。  足田議員も出席いただきましたこないだの策定委員会の中でも、委員の意見のほかに、市のほうで今の現段階の計画の28年度までの分析等を委員の皆様に御説明したところであります。今この中で、一応、足田議員も言われたように、多々まだまだ不十分な成果が出てないようなところもございます。ただ、これについては、当然行政だけではなくて、事業者のほうともいろいろ相談しながら解決していかないといけない事情もあります。ただ、例えば生活介護の事業所が今年度1カ所境港に進出してくるとか、そういう結果っていうか、状況もありますので、一つ一つの課題についてよく相談しながら、それと、家族の方々とよく相談しながら一つずつ解決していくという方法しかないだろうなというふうには感じております。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○17番(足田法行君) そういうことであると思います。続けてですが、今できることにおいて、やっぱり情報提供を含めたこの相談支援の充実が大切だと私は思っております。障がい者相談支援には、障がい者計画相談、障がい児相談、地域移行、地域定着、住宅入居、成年後見制度利用など相談支援がありますが、各事業所に委託されておりますが、その中で、策定委員会でもありました計画相談支援、障がい児相談支援が健康診断や教育機関などとの連携により相談件数がふえているという状況であります。それが利用計画につながり、福祉サービスが受けられることはとてもいいことだと思っています。でも他の相談支援に逆に対応できているのか、十分対応できる相談支援専門員の配置になっているか、状況をお聞かせください。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  伊達福祉保健部長。 ○福祉保健部長(伊達憲太郎君) 相談件数につきましては、実際26年、27年、28年を見てみますと、27年がちょっと多くて28年は若干下がりましたけれど、まだ26年度よりも相談件数は多いという状況であります。それと、実人数ですね、相談に行った人、これはふえております。ですから相談箇所を5カ所委託しておりますけれど、障がいをお持ちの方、家族の方が相談に行きやすい体制はとれてるのかなという、実際の相談に行ってる人数はふえてるというところを見ると、そういうふうにも思っておるところであります。  それと、障がい者の方も障がい児の方もきちんと相談には行かれてます。それと、米子に4カ所で境港は1カ所ですので、ちょっとその辺が境港は手薄なところもあるのかなというふうに思いますけれど、現状であれば、まあまあ相談は十分されているのかなという、それは利用計画の策定の率の向上につながってますので、まあまあのところじゃないかなというふうには感じております。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○17番(足田法行君) 相談件数がふえているということで、いいことなんですけども、特に障がい児者という部分で新しく夕日ヶ丘にできたNPOのあそこのところに相談支援がふえてるという状況にあると思います。相談件数がふえることはいいことなんですけど、逆に、利用計画ばっかりが相談支援員にこの負担が来たり、利用計画で終わるんじゃなくて、やっぱり長い期間経過を見ていく必要がありますので、また、複雑なケースもふえて苦労されてると思います。その辺の配慮をお願いしたいなと思っております。  さらに続けて質問しますが、やっぱりこの障がい者を取り巻く環境というのは、今すごい複雑なケースということで、要介護高齢者とか障がい者を抱えたり、また、発達障害や長期ひきこもりを抱える家族など困難なケースがふえて複雑化して、また、かつ孤立化しているという状況にあります。現在5つの事業所に相談支援を委託されておるって言われましたけども、やはりこのさまざまな障がい者への総合的な相談や情報提供という部分、また、早い対応をとるという部分では、ある意味、境港市に集中したほうが、例えば高齢者の地域包括支援センターのような一本化するということが将来的にはいいのかなと。その辺の考えをお聞かせ願えませんでしょうか。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  伊達部長。 ○福祉保健部長(伊達憲太郎君) 相談体制は、今、足田議員が言われたように、介護であったり、介護と障がい者を抱えている家庭であったりとかいろいろ多岐にわたっておりますけれど、例えば障がい児を抱えた家庭でも、子育て世代包括支援センターも市役所にありますし、高齢者であれば地域包括支援センターもあるわけですから、ここの相談所、5つの相談所以外でそうやって市役所の中に包括2つありますので、その辺で身近に相談していただいて、職員と一緒に専門機関のほうに行かないといけないかもしれませんけれど、身近に相談できるのは市役所でもできるというふうには考えておりますけれど。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○17番(足田法行君) 確かにそういう部分ではあるんですけども、特に障がい者を抱える家族は、なかなか相談に行ってないという部分もあると思うんですね。やっぱり悩みや葛藤を抱えたり、逆に障がい者の家族は抑鬱状態に陥ったり、家族の間がうまくいかなくなるケースも少なくないと思っております。障がい者本人の陰に隠れて、この状況が何年も長期にわたるということであります。解決するためには、障がい者本人だけでなく、家族も孤立しないような状況をつくっていくと同時に、支援相談や福祉サービスなど必要な情報の提供が求められると思います。こうした相談支援は家族を精神的に支えるだけでなく、それが障がい者本人へいい影響になってあらわれていくと思っております。この障がい者家族にも光を当てたアウトリーチ型の総合的な相談体制ということが大事だと思うんですけども、この辺がいろんなところに委託してるということで、やっぱり一本化して総合的なアウトリーチ型な相談体制ということが私は将来そういった障がい者を支える上で大切だなと思っております。その辺の考えはどうでしょうか。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  伊達部長。
    福祉保健部長(伊達憲太郎君) これから検討させていただきたいと思います。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○17番(足田法行君) 検討をよろしくお願いします。  策定委員会の中での地域生活への自立支援においての拠点整備についてちょっと伺いたいと思います。  本市の計画では、29年度末までに地域生活支援拠点の整備を目標としておられますが、この障がい者の地域生活を支援する拠点を整備するに当たっては、地域における関係機関との連携により施設入所者の地域移行、地域との交流機会の確保、地域の障がい者等に対する支援を行うなど、地域に開かれたものとすることが必要だと思いますけども、本市はどのような方針でこの地域生活支援拠点の整備を考えておられますか、お伺いします。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  伊達部長。 ○福祉保健部長(伊達憲太郎君) 今回の計画の中では、まだ実現いたしておりません。評価を見られてるとは思いますけれど、関係機関とまだまだ協議しないと、まだ整備ができないという現状にあります。じっくりその辺は協議しながら、本当にどういった方法でできるのかというのをよくよく議論していかないと、ちょっとまだ難しいような状況ではあります。ただ、これは必要だと思って計画にものせてるわけですから、実現に向けて取り組んでいきたいというような状況です。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○17番(足田法行君) やはり障がい者っていう部分、この地域生活支援拠点ができれば、この地域生活への移行っていう部分、また、自立支援が進むと思っております。やっぱりそういうことが起きれば、障がい者全体の動きが生まれてくる、地域に障がい者が触れ合う機会がどんどんふえていく。そうなれば、障がい者に対する理解も社会の中で生まれて、先ほど市長が言われた共生社会に近づいていくと私は思っておりますので、これは大事な整備っていうか、拠点だなと思っておりますので、推進をよろしくお願いいたします。  やっぱり障がい者施策を考える上で大事なことは、我々も含めて現場で奮闘しておられる方々同様に、日ごろから障がいに関心を持つということがとても大切、また、障がい者、障がい者家族に寄り添って対応していきたいと思いますけども、その辺の、先ほどのあいサポート条例にもあったとおり、やっぱりこの障がい者に寄り添う行政という形っていうか、そういう全庁的に障がい者を考えていくという体制はどういうふうにこれから考えておられるか、その辺の所見があればお伺いしたいと思います。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  伊達部長。 ○福祉保健部長(伊達憲太郎君) 障がい者への理解を深めるという点では、例えば社会福祉協議会が今度いきいき浜っこ祭もされます。夏には障がい者の育成会とまつぼっくりさんが夕涼み会をされたり、地域の人たちと触れ合う場をそうやって障がい者に係る市民団体等も行っている、社会福祉協議会も行ってる、市のほうも協力して行ってるというところではありますけれど、これはずっと続けていくべきでありましょうし、障がい者の方をもっともっと市民の方が理解をできるように、啓発は当然行政としてずっと続けていくべきだというふうに思っております。それと、あと、施設ができたらということでありますけれど、できるまでは、こういうソフト的な事業をどんどんすることによって、市民も参加していただくことによって、ともに生きるというような共生社会を目指していくべきだというふうに考えております。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○17番(足田法行君) そういう思いでこれからも頑張っていただきたいと思います。  次に移ります。  2番目の視覚障がい者の自立支援について答弁いただきました。重ねての質問は提案になりますけども、視覚障がい者の治療院は、目が不自由な中において、治療だけではなく、経営においても難しいものがあります。そこで、本市の視覚障がい者の治療院に対しての経営のアドバイスや宣伝チラシとかSNSなど、費用のこの一部を助成することは考えられませんでしょうか、お伺いします。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  伊達部長。 ○福祉保健部長(伊達憲太郎君) 今、鍼灸、マッサージをやっておられる事業者さん、助成券を使える治療院さんが8カ所ありますけど、その中で、視覚障がい者の方が経営されてるところが4事業者あります。ですから、その視覚障がい者だけのところをPR、何か助成というところはなかなか難しいのかなというふうに思いますけれど、一応市報のほうでは、年に2回、ちょっと月は忘れましたけど、春と秋の号に鍼灸、マッサージの助成券のことも紹介しながら利用促進のほうをPRはいたしているところであります。その辺はもうちょっと考えさせてください。済みません。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○17番(足田法行君) 先ほど助成券の話がありまして、助成券がかなり発行されてる割には何かあんまり使われてないという状況も、そういうふうに聞いておるんですけども、うまく活用するには、やっぱりこの助成券の金額のもう少し上乗せとか対象者を拡大するとか、また、先ほど言われた市報に2回されてるんですけども、それが十分伝わるような周知徹底という部分が必要なのかなと思いますけども、その辺はどう思われますか。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  伊達部長。 ○福祉保健部長(伊達憲太郎君) 助成券のほうは、交付実績は実人数が17人ということで、ピーク時は33人くらいおられましたけど、ちょっと利用は減ってるような状況はあります。ただ、実人数は減りましたけれど、利用枚数は185枚で、ピーク時のときに比べると、1人お使いになる利用枚数は多いというような状況もございます。今、助成券の金額をもっと利用しやすいようにというふうにございました。それと、今、非課税世帯ですけど、それの対象も広げてはどうかということもありました。その辺は、よくよく十分もう少し考えさせてもらわないといけないなというふうに思っております。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○17番(足田法行君) じゃあ、よろしくお願いします。  関連して続けてですけども、障がい者の介護給付費の中で同行援護というのがありまして、主に視覚障がい者への付き添いなどをするサービスですが、例えば、このようなサービスを治療院が高齢者などの在宅に出張して治療するような、そういうことに使えるのかどうか、可能なんでしょうか、お伺いします。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  伊達部長。 ○福祉保健部長(伊達憲太郎君) 視覚障がい者の方の同行援護ですよね。 ○17番(足田法行君) 主に視覚障がい者が使われているんで、同行援護はそういうふうに認識してるんで、そう言いました。 ○福祉保健部長(伊達憲太郎君) 同行援護につきましては、視覚障がい者の人が治療院に行くときの同行援護ということじゃなくて、全般的に同行援護っていうところですか。質問の意味がちょっとわかりづらくて、済みません。 ○議長(岡空研二君) もう一度重ねて質問してください。 ○17番(足田法行君) サービスの中にある同行援護ということです。それが使えるかどうかということです。 ○福祉保健部長(伊達憲太郎君) 同行援護が。 ○17番(足田法行君) ええ、治療の同行に使えるかどうかということです、治療に行くための。 ○議長(岡空研二君) 理解できましたか。  伊達部長。 ○福祉保健部長(伊達憲太郎君) 治療の同行、視覚障がい者の人が、例えば病院に行ったりとか、そういうときの治療のっていうことですよね。 ○議長(岡空研二君) 足田議員。 ○17番(足田法行君) いや、そういう意味じゃなくて、治療院を経営されてる視覚障がい者が例えば出張治療ということです。そういうことです。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  伊達部長。 ○福祉保健部長(伊達憲太郎君) ちょっと調べてみないとわかりませんので、済みません、また後ほどということでお願いします。 ○議長(岡空研二君) よろしいですか、後で。 ○17番(足田法行君) はい。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○17番(足田法行君) 同行援護、そもそもの同行援護についてちょっと質問します。  視覚障がい者の多くは、家にこもりがちで内向きになりやすいので、外出するための同行援護はとても大切となっております、家族も安心されますし。本市では余り周知がされていないのか、この同行援護サービスの利用者数と利用時間がかなり少ない現状ですが、このことに関しての御所見を伺いたいと思います。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  伊達部長。 ○福祉保健部長(伊達憲太郎君) 同行援護の分析が今ちょっとさっと手元に資料がなくて出ませんけれど、後ほど調べてお答えしたいと思います。 ○議長(岡空研二君) 後ほど説明していただきます。  ほかに御質問があれば。  足田議員。 ○17番(足田法行君) 最後の質問になりますけども、昨年施行になった障害者差別解消法には、障がいのある人に対する合理的配慮の不提供の禁止の規定があります。今月の1日には、あいサポート条例、鳥取県民みんなで進める障がい者が暮らしやすい社会づくり条例が施行されました。本市において、鳥取県と連携しながら、同行援護サービスの充実だけではなく、視覚障がい者の職域の拡大、雇用の拡大に関して可能性を探るとともに、就労支援体制の拡充についてもお願いしたいと思いますが、これ市長にも先ほど説明いただいたんで、さらにほかにあれば御所見を伺いたいと思います。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  伊達部長。 ○福祉保健部長(伊達憲太郎君) 9月1日に施行されました鳥取県のあいサポート条例、差別解消法のほうにも当然合理的配慮をきちんとしなさいというふうにしてあります。ですから当然我々職員のほうも差別解消法のときにも研修会をしております。職員もそういう意識を持って、障がいをお持ちの市民の方に合理的配慮を進める模範と、市民の方に対しての模範を示すというような行動はとっていきたいというふうに思ってます。 ○議長(岡空研二君) 中村市長。 ○市長(中村勝治君) 足田議員からは、障がい者福祉の向上についていろいろ御質問いただきましたが、障がい者福祉を進める上に当たっては、やはり障がいを持つ方がこの地域で安心して暮らせるそういった共生社会を目指していく、そのためにはどういった施策が必要であるかと、これが基本になるわけであります。相談体制の充実にも触れられましたが、そのもととなる障がい児者プランを策定するに当たっては、関係機関の皆さんともよくよく協議をさせていただいて、そういった共生社会の実現に資するような計画にしていきたい、このように思っておりますし、それから障がい者の方で4名いらっしゃいますけれども、三療業に従事しておられる方、この点についても、少し実態をよく調査をさせていただきたい、改めてその実態に照らし合わせてどうなのかということを、いま一度、私どものほうで検討してみたいというぐあいに思っております。 ○議長(岡空研二君) さらに重ねて御質問ございましたらどうぞ。  足田議員。 ○17番(足田法行君) 市長の回答、ありがとうございます。しっかりお願いしたいなと思っております。  では、テーマ2のほうに移ります。  初めに、自転車の利用促進と自転車を使ったエコツーリズムについて質問します。  2011年の東日本大震災を契機に自転車が見直され、利用者が急増しています。自転車のメリットは、災害時、車での移動が困難なとき、自転車は最適な移動手段になります。自転車利用増加により車が減ることで、道路の渋滞解消にもなります。環境面では、1日10分間の車の使用を控えると、一般家庭からのCO2の排出量の3分の1を削減できます。  健康面では、通勤での自転車の継続利用者は死亡率が約4割も低くなります。また、心筋梗塞の発生において、男性で4分の1、女性で6分の1削減できるデータもあります。大腸がんに関しては、発症の40から50%の削減効果があると医学論文に出ています。自転車における運動の特色は、通勤や通学、買い物ついでにできるので、改めてする必要が余りない、激しい運動ではなく長続きがするなどです。アシストつき三輪車は要支援の高齢者まで乗ることができ、健康維持と介護予防になり、買い物難民の解消に一役買うことにもなります。ほかに、国際交流、観光産業の活性化、家計にも優しいなど、自転車は最もすぐれた乗り物だと思います。  本年5月、国は、自治体が自転車を利用するための環境づくりを計画的に推進するため、自転車活用推進法をスタートさせました。騒音や二酸化炭素が発生しない環境に優しい自転車の利用で、交通安全を確保しながら混雑の緩和とともに健康の増進を促すのが狙いです。しかし、自転車政策の必要性が増大している一方で、自転車政策に対する基本的な誤解があります。とりわけ自転車では必要な移動ができないとありますが、地方で使われている自家用車の移動距離の6割は5キロメートル以内とのデータがあり、アンケート調査では、自転車で移動できる距離はとの問いでは、半数以上の人が5キロメートル以上です。そこで、5キロ四方の市域で車の少ない本市は自転車政策を推進するのに適したところと思いますが、御所見を伺いたいと思います。  2番目が、安全な自転車ネットワークの構築について質問します。  2001年から10年間のデータの推移ですが、自転車事故の数は減っています。交差点事故も減っていますし、車道での事故も減っていますが、ただ、唯一例外なのが、歩道だけが相対的に危険度を大幅にふやしています。車にはねられる事故は、自転車が車道を走るより歩道を走っているほうが六、七倍と圧倒的に起こっています。歩道を走る自転車が歩行者をはねる事故においても近年自転車利用の増加とともにふえて、訴訟問題にもなっています。さらに、車道通行と歩道通行のどちらがルールを守って走るか、自転車利用者に調査したところ、車道通行のほうがよく守るという答えが出ています。以上のことから、本市にも車道に自転車専用レーンを導入して自転車ネットワークを構築していただきたいと思いますが、御所見を伺います。  3番目は、自転車を使った観光について提案させていただきたいと思います。  自転車専用レーンは、通学、通勤だけでなく、国内観光やインバウンド対策として、鳥取県が進めている弓ケ浜のサイクリングロードから延長して、これからできる貨客船ターミナル、リニューアルする魚市場、おさかなロード、水木ロードを結んだり、本市のスポットを自転車で回る一周の観光サイクリングコースなど、それにあわせた催しの開催、また、市民の健康まつりなどのイベントに自転車専用レーンを活用できたらと思いますが、御所見を伺います。  以上、自転車政策についてお伺いします。 ○議長(岡空研二君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 自転車の利用促進と自転車を使ったエコツーリズムについてお尋ねをいただきました。5キロ四方の市域で車の少ない本市は自転車政策を推進するのに適したところと思うが、どうか。また、車道に自転車専用レーンを導入して自転車ネットワークを構築してはどうかという御質問でございます。  足田議員がおっしゃるように、5キロ四方とコンパクトな本市は平たんな地形であることから、多くの方が身近な交通手段として自転車を活用しておられると感じております。安全で快適な自転車環境の整備に向けて自転車ネットワーク構築の取り組みが行われていることは私も承知しておりますが、既存道路を活用し自転車ネットワークを構築するためには、道路拡幅が必要となるなど多額の経費を要することから、事業の実施ということについては容易なことではないと考えております。市内には、芝町から渡町にかけ県道米子境港自転車道があり、また、平成31年度の完成を目指しまして弓ケ浜サイクリングロードコースの整備も行われておりますので、これらを活用し健康増進などを図っていただければと、このように考えます。  次に、本市のスポットを自転車で回る観光サイクリングコースや市民の健康まつりなどのイベントに自転車専用レーンを活用できたらと思うが、どうかというお尋ねであります。  現在、市内では、境港駅前の観光案内所と米子鬼太郎空港でレンタサイクルが提供されております。観光客の方は、市内を周遊する移動手段の一つとして、自転車を利用し、思い思いのコースで観光スポットをめぐっておられます。現在、鳥取県が整備を進めております弓ケ浜サイクリングコースを最大限にPRし、活用していただけるように努めてまいりたいと思います。以上です。 ○議長(岡空研二君) 追及質問がございましたらどうぞ。  足田議員。 ○17番(足田法行君) 自転車政策に対して答弁いただきました。先ほど自転車専用レーンをつくるのは多額の費用がかかることだということなんですけれども、調査によると、全国の幹線道路で47%くらいは車道の中に1メートル40くらいの自転車専用レーンができる、要するに特別つくるんじゃなくて、車道の左側に塗装する。自転車が通れるように、そういったことで、要するに自転車が安全に通れる、歩道を通るんじゃなくて、車道を通ることで、本来自転車は車両ですからそういった安全の意味でも自転車走行ができるんじゃないかな、わざわざ拡幅しなくてもできるとこはできるんじゃないかなと思ってるんですけど、その辺はどうなんでしょうか、ちょっとお伺いしたいと思います。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  下坂部長。 ○建設部長下坂鉄雄君) 市長にかわってお答えをします。  現在、車道部分については、大体のところが1レーンが3メートルで、これで車道部分が6メートル、それに路肩が50センチずつついて、おおむね7メートルの車道部だというぐあいに考えておりますけど、先ほど足田議員がおっしゃられた1.4メートル、これが、だから路肩を含めて1.4ということになりますと、車道部に車が通る通行帯に90センチはみ出すという格好になるわけですけども、それが可能かどうか。色を変えて、基本的にはそこを自転車が通るんだぞというような形で標示をするわけですけど、自動車もそこは通れる話で、基本的には今の通学路の児童たちが通る色づけと同じような格好になるのかなと思いますが、そういうのが可能なのかどうか。拡幅しない形でいけば、そういうことになると思いますけど、今、私どもには事例がないので、ちょっと研究させていただきたいと思います。基本的には、市長が答弁したとおり、道路上には余裕はないというぐあいに現在は考えております。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○17番(足田法行君) 幅とか拡幅とか、その可能性については研究していただきたいなと思っております。  安全面でいうならば、やっぱり今、多くの広い歩道に自転車が走行しているという状況であります。自転車走行してきょう来たんですけども、自転車で歩道を走ってると、脇道から車が来るっていう、それは急に来るんですよね。車道に例えば自転車専用レーンがあれば、距離があるから死角が生まれない。逆に運転手の立場になると、やっぱり歩道を走ってるとすぐ来る、びっくりすることがあるんです、実際。でも車道を走ってれば死角が生まれないんで、そこで安全確認ができる。そういった意味で、先ほども言ったんですけども、歩道上で走ってるほうが圧倒的に事故が多いということは、そういうことなんだと思います。そういった意味で、車両である以上やっぱり車道で走るのが、日本では歩道を走ってるパターンが多いんですけど、外国ではないという、自転車は車道で走るものだというのが常識でありますので、今まで車社会で日本は来たわけなんで車優先という、また、歩行者もあるんですけども、そういった意味で、この自転車が走りやすい、また、自転車がいろんな意味で有効な乗り物だということをやっぱりちょっと意識を転換していただけると、また違った意味での自転車政策というのは見えてくるんじゃないかなと思っております。  あと、エコ通勤というか、健康も兼ねてなんですけども、名古屋市では、市職員が5キロ以内に自動車通勤手当を2,000円から半額の1,000円に減額して、逆に自転車通勤手当を2,000円から4,000円に倍増したところ、自転車通勤者が倍増したという、CO2の排出量のことも言いましたですけども、やっぱり環境や体にいいそういった通勤という部分で、そういった環境という部分もあるし、健康づくりという意味でやっぱり行政のほうでも考えてもらえればと思うんですけど、この辺の考えはどうでしょうか、お伺いします。
    ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) いろいろと自転車の利用促進という点で御質問いただきましたけども、自転車の専用レーンをつくったり、あるいは5キロ四方であるから、自転車利用の場合には通勤手当を少し考えてエコな社会をつくっていくべきではないかということでありますけれども、今、自転車レーンについても、ちょっとどういったことが可能なのか私もよくまだ理解できてないところがありますので、これは全国の先進地もあるでしょうから、そういったところも研究させていただきたいというぐあいに思います。そして自転車通勤、これについても一つの提言として承りたい、このように思います。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○17番(足田法行君) 持続可能な境港市を考えると、市民の健康は大切な要素ですので、しっかり行政から始めてもいいかなと思っております。  続けてなんですけども、3番目の自転車を使った観光について答弁いただきました。重ねて質問しますけども、先進地を紹介しますけれども、北海道の利尻島なんですけども、もう29回もされていて、利尻島一周ふれあいサイクリングなんですけど、豊かな自然を舞台に爽やかな海風に乗って利尻富士を遠望しながら走るということで、145万円の開催費用で1,200万円の経済効果があるという、島なんで、特別思いがないとなかなか来ないようなとこなんですけども、これはスポーツイベントではないので、誰でも参加できて、自転車の種類も選びません。途中、サイクル以外の飲食や買い物などもできるということで、そういうことを考えると、本市でも、やり方次第では車では味わえない自転車のスピード感での、何といいますか、景色といいますか、魅力を発見することができる、そういった創出を考えてもいいんじゃないかなと思います。そういった将来的には弓ケ浜のサイクリングロードがありましたですけども、いろいろ荒廃地も余ってますし、そういったこの自転車専用道路の検討も将来的に考えていただけると、観光の呼び水になるんじゃないかな、弓ケ浜サイクリングロードから延長してそういった部分を設けていただけるといいかなと。その辺の御所見があればお伺いします。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  下坂部長。 ○建設部長下坂鉄雄君) 市長にかわってお答えをします。  弓ケ浜のサイクリングコース、これは県が今一生懸命つくっていただいておりまして、夢みなとタワーのほうまで行っていただけるような計画になってるところですが、以前、荒井議員にずっと境港市をぐるっと回るというような御提言を受けたことがありまして、検討はしたものの、なかなかやはり難しいという結論に今のところはなっとりますんで、現在のところ、それから延伸をしてずっと境港一周というようなところまでは考えておりません。市長の答弁にありましたように、米川沿いのところに古くからある自転車道があって、現在は自転車というよりも歩行者が歩いてるわけですけど、それとうまく既存の道路を使ってつないでいけるようなというぐあいに検討できればというぐあいに考えております。以上でございます。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  足田議員。 ○17番(足田法行君) じゃあ、考えていただきたいと思います。  最後ですけども、ちょっと関連してなんですけども、観光に、こないだ第1回まちづくり若者委員会を傍聴させてもらいました。観光をテーマに、海を生かした体験型観光の提供や夜のにぎわいなど、自然と文化を理解する環境保全、地域の活性化を概念とするエコツーリズムに関する若者ならではの多くの意見が出たと思います。この委員のやる気っていうか、発想力に感心いたしました。いい人選をされたなと思っていますが、ただ意見を吸い上げるだけでなく、意見を形にしていくための共同作業といいますか、若者を中心とした市民のやる気が起きるような具体的ビジョンの策定や事業にもかかわってもらいたいなと思っております。やっぱりそういうことが人づくりであり、まちづくりにつながるのかなと思っております。そうした若者を中心とした市民協働プロジェクトっていいますか、そういったことに発展していただければと思いますが、これに関して市長の思いや所見を伺って、質問を終わりたいと思います。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) この若者委員会につきましても、これまでも答弁をしたとおりでございますが、本当にこれからの本市のまちづくりを考えていく上で、若い人たちのそういった思いというか、考え方、これをしかと市の計画に反映させていくということは大変重要なことでありますので、今後も引き続きこの委員会を開催したいと思っておりますし、ほかにもさまざまな御立場の方、特に若い方の意見を聞く機会をつくるように考えていきたいというぐあいに思います。 ○議長(岡空研二君) 足田議員。 ○17番(足田法行君) ありがとうございました。市民協働プロジェクトということを念頭に考えていただきたいと思います。質問を終わります。以上です。 ○議長(岡空研二君) 足田法行議員の質問はこれまでといたしますが、先ほどの議員の質問に対しての答弁は、午後からとさせていただきます。 ◎休  憩 ○議長(岡空研二君) ここで休憩いたします。再開は午後1時10分とさせていただきます。        (11時57分) ◎再  開(13時10分) ○議長(岡空研二君) 再開いたします。  初めに、福祉保健部長より、先ほどの足田議員の質問に対して発言の申し出がありましたので、これを許します。  伊達部長。 ○福祉保健部長(伊達憲太郎君) 午前中の足田議員の質問について、まず第1に、治療院を経営される視覚障がい者の方が出張治療等に同行援護を使用できるかということでありますが、鳥取県にも確認いたしましたが、個々経済活動には利用できないということであります。ちなみに、視覚障がい者の方が治療に行くときには利用できるということで、逆の場合はであります。それで、同行援護の利用には必要案件もありますので、個々ケースによってそれぞれ個人によってきちんと確認してから御利用ということになります。  それと、2つ目が同行援護サービス、利用者数、利用時間がちょっと少ないんじゃないかということで、周知の方法に問題がないかとか、それとかサービス提供体制が整っていないのではないかという御質問であります。  一番最初に、サービスの提供は平成23年度からスタートしまして、利用実績、境港の利用実績を申し上げますと、平成25年1人、11時間、26年2人で11時間、27年が3人で77時間で、足田議員おっしゃられてる28年が5人、321時間であります。徐々に御本人、家族には御案内してますので、利用はふえてはおりますけれど、まだまだ議員言われるように少ないのかもしれません。それと、あと、サービスの提供事業者が米子にしかないもんですから、そういうところも影響はしてるのかもしれません。  それと、視覚障がい者111人のうち60歳以上の方が93人、全体の85%ということで、外出の頻度が若い人より少なくて利用も少ないという結果になるのかなということと、それと、実際は同居の家族の方が支援してるケースが多いんじゃないかというようなところもあります。以上でお答えを終わります。 ○議長(岡空研二君) 引き続き各個質問を行います。  松本熙議員。 ○15番(松本 熙君) 会派無所属、松本熙です。9月議会に当たり、拉致被害者と北朝鮮関連の問題、市長と語る会と市民と議会の懇談会の共通項、境港市の農業展望について市長に質問いたします。  最初に、拉致被害者の問題です。9月4日に拉致被害者の蓮池薫さんの講演を聞く貴重な機会がありました。「夢と絆〜拉致に奪われた24年〜」という演題でした。蓮池さんは、1977年、昭和52年、故郷の海岸で突然数人の男たちに力ずくで襲われ、袋に入れられた状態で北朝鮮の工作船で拉致されました。北朝鮮の生活は、学ぶ自由や働く自由を奪われ、親子のきずなも奪われた拉致であったとの話を聞くことができました。  24年間、拉致被害で奪われた歳月がいかに不条理な事件であったのか、そして帰国後15年たつが、5人以外は何も解決していないと強い口調で訴えた言葉が耳に残りました。さらに、拉致された者の声を届けてほしい、日朝関係にタイミングよく対応してほしいと訴える蓮池さんの強い思いも感じ取りました。米子市の松本京子さんも拉致被害者に認定されており、お兄さんの講演も聞きました。現在の日朝関係では、繰り返されるミサイル発射や核実験の強行に拉致事件はまた置き去りにされ、二の次にしている政府の態度に失望感を感じるところです。  北朝鮮をめぐる解決策は、日米同盟を基軸に据える日本ですが、ロシアとの信頼関係と歩み寄りを維持し、日本政府は、残る拉致被害者12名の帰国を前面に押し出すことが必要です。金でなく、電力不足に対する日本の電力設備や技術指導で雇用を生み出す支援が効果的と蓮池さんは訴えていました。その北朝鮮に対して最大限の圧力は避け、日本政府が粘り強く対話重視をリードすべきです。市長の所見をお聞かせください。最初の質問は以上です。 ○議長(岡空研二君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 松本議員の御質問にお答えをいたします。  拉致被害者と北朝鮮関連問題についてお尋ねをいただきました。北朝鮮に対しては最大限の圧力は避け、日本政府が粘り強く対話重視をリードすべきじゃないかということでございます。  拉致問題の一日も早い解決は国民の願いであります。御家族の高齢化も進む中で、松本京子さんなど拉致被害者の方々の一刻も早い帰国が待たれるところであります。本市といたしましては、何よりも拉致問題を風化させないことが重要だと考えまして、県とともに学習会や講演会の開催など、市民の皆様への啓発活動を推進をしておるところであります。以上です。 ○議長(岡空研二君) 追及質問がございましたらどうぞ。  松本議員。 ○15番(松本 熙君) 蓮池さんの拉致問題についての所見を伺いました。  先ほども述べたところですが、蓮池薫さんは、帰国15年の節目を迎え、講演では安倍首相には交渉の先頭に立ってほしいと訴えていました。先般、平井知事は、拉致問題が埋もれてしまった状態で危機感を持っている、政府にはどんな形であれ拉致問題の解決につながる取り組みをしてほしいとコメントされました。先ほど昼休憩にメールをあけておりましたら、国連の演説でトランプ大統領が横田めぐみさんの拉致について異例の言及をしたと。拉致被害者の家族からは、大きな意味がある発言、帰国という結果につながることを期待するという文言が読み取れました。  そこで、市長にお願いをしてみたいと思うんですが、先ほどのコメントでも平井知事も触れておりますが、知事や米子市長、境港市長あるいはもう少し広い範囲でもいいのかもしれませんが、拉致問題解決の糸口に向けて、政府に対し何らかの要請行動の取り組みをお願いしたいと思います。先般の17日の東京都内の国民大集会でも、日本の家族が生きてる間に解決をと早期救出を強い口調で訴えておられました。市長の所見を伺います。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 先ほどもお答えをしましたとおり、この拉致の問題については、本当に国民の最大の関心事というか、国にとっても大変重要な課題であります。国におかれては、今日までいろいろとその対応をとってこられたわけで、松本議員が言われたように、このたびの国連でのトランプ大統領の拉致問題の言及も、日本政府のそういった立場が影響というか、及ぼしたものであろうと、私はこのようにこのたびのニュースを受け取ったところであります。そして地元として、8月の10日には改めて鳥取県知事と米子市長が、この拉致問題、その解決に向けた国に対して要望しておられますが、これは鳥取県が主になってそういった要望活動を展開しておられるわけでありますから、私はそういったものを協力できる部分は協力をどんどんして、そういった要望活動については、鳥取県、その主動を見たいというぐあいに思います。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  松本議員。 ○15番(松本 熙君) 平井さんの発言や動き、そして、近くからは松本京子さんが拉致をされてる、非常に弓浜半島の近いところ、松本京子さんでなかったら誰だったんだろうというような気持ちも襲ってくるわけですが、いずれにしても、8月10日でしたか、知事や米子市長、境港市長、そういう形で何らかの抗議文が出されたということ、これはもうちょっと詳しく教えていただけますか。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  清水総務部長。 ○総務部長(清水寿夫君) 市長にかわってお答えいたします。  先ほど市長が答弁いたしましたのは、8月10日に国の要望を鳥取県平井知事及び米子市伊木市長さんがされたということを言っておることで、要望書というような発言ではございません。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  松本議員。 ○15番(松本 熙君) いずれにしても、市長も風化させてはならないという言葉をおっしゃってたし、時間がたつほど我々、関心がある人は別として、だんだんだんだん風化をしないでもないだろうと思います。どうかそういう発言の場、あるいはそういう行動に積極的に物を言っていただいて、残る拉致被害者が帰国につながるという努力をしていただきたいと思います。強くお願いをしておきます。  それから、関連をして、やはり北朝鮮問題に少し触れざるを得んなと思いますので、相次ぐミサイル、それから核実験の強行、決してこれは許されるものでもありませんので、強い抗議はしなければならんだろうと思っております。  ただ、一方、拉致被害者のことや両国間のことを考えれば、安倍政権はトランプ大統領とともに北朝鮮に制裁強化を訴えておられます。危機をあおっているような感じがするわけですが、一方、制裁や圧力は事態を複雑にし、日朝関係は悪化するばかりで効果が見えないのが現状だろうと思ってます。全ての関係国、危機をあおり挑発や緊張を高める行為を自制し、北朝鮮が孤立するような行動を避けなければならないと思っております。今回で9回目の制裁決議ですが、北朝鮮を対話の席に着かせる、ここが非常に重要なところだと思っております。講演で蓮池さんがおっしゃったのは、停電がとっても多くて電力不足ということは事実だと。例えば日本の電力技術を指導、提供するといったようなことを政府が率先して、さかのぼって小泉さん当時のように直接出向くぐらいの気持ちが欲しいなと思ったりするところです。  こういう現状の、かつて境港市は元山との友好関係を結んでおったわけで、一定の行き来もあり、さまざまな交流があったことも事実でありますが、北朝鮮との関係について境港市長さんは今どういうお考えか、ぜひお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 松本議員は、北朝鮮の問題について最大限の圧力は避けというようなことをおっしゃいましたけれども、今、国際的には逆に最大限の圧力をかけてということが、もう国際的な常識というか、認識になっとるわけです。県知事の国への要望についても圧力強化を求めてるわけです。私は、それが日本国民の大方の思いだと思いますよ。私は、ですから松本議員がおっしゃるようなそういった考えとはちょっと相入れない、そういった考えでおります。国際的に各国が協調してそういった取り組みをしようということに決まったわけであります、決議されたわけでありますから、それをやはり履行していくのが一番ベターではないのかな、私はそう思います。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  松本議員。 ○15番(松本 熙君) 私の考えとは少し違うということはお聞きしました。確かに今開かれてる国連の会議でも、そういう制裁は可決されていくんだろうと思いますけれども、一方で、拉致の問題を考えたり、それから東アジアの一員として北朝鮮とずっと制裁をかけながら孤立化させていくということには、やや疑問を感じておりますし、新聞報道等でも上下はしておりますけれども、強烈な制裁については慎むべきという数字が55、それから制裁強化をすべきという数字が45というようなところで拮抗したような場面もありますが、同じ人間が、同じ国が仲よくしていくということに向けての努力はやはり怠るべきではないと思っております。  時間に限りがありますので、1点目の拉致被害、そして北朝鮮の問題については以上にしたいと思います。  続きまして、次に、文部科学省は、北朝鮮が発射した弾道ミサイルが日本に落下した場合に備え、避難訓練を求める趣旨の文書を都道府県教育委員会などに送った内容の報道がありました。県教委からの文書の有無と、指示があったなら、その後の対応はどのようにされたのか経過を説明してください。  全国の学校に危機管理マニュアルの見直しや自治体の防災担当課等と連携した避難訓練の推進を求める文書のようですが、児童・生徒に十分な配慮が必要な事案と考えます。市長の所見をお聞かせください。 ○議長(岡空研二君) 教育長の答弁を求めます。  松本教育長。 ○教育長(松本敏浩君) 松本議員から、北朝鮮の弾道ミサイルに対する文部科学省の文書についての御質問でございます。市長にかわってお答えをします。  文部科学省による弾道ミサイルが日本に落下した場合に備えた避難訓練を求める趣旨の文書について、どのように対応したのかというお尋ねでございます。  御指摘の文書については、鳥取県教育委員会を通じて昨日、市の教育委員会に届きました。主な内容は、危機管理マニュアル及び学校安全計画等の見直し、緊急情報が発信された際の児童・生徒の避難誘導等の安全確保についての全教職員での共通理解、自治体の危機管理部局や関係機関との連携強化、自治体の危機管理部局と連携をした避難訓練の推進、この4点でございました。  これまでにも教育委員会としましては、弾道ミサイルの落下に関しまして各学校のほうに指示をしております。ことしの4月には、北朝鮮弾道ミサイルに係る都道府県説明会の資料提供を県教育委員会より受け、J−ALERT発信時の対応について各小・中学校長に指示をしております。また、7月の県教育委員会から通知のあった鳥取県国民保護計画の一部変更についてや、8月の北朝鮮による弾道ミサイルに係る対応についての通知を受け、弾道ミサイルの落下時の行動について各小・中学校長のほうに指示をしております。  このたびの文部科学省の文書も踏まえ、児童・生徒の安全確保のために緊急情報が発信された際の児童・生徒の避難誘導等の安全確保の方策を各学校の危機管理マニュアルに追加をし、教職員が共通理解を図るとともに、児童・生徒への指導を徹底するよう小・中学校長のほうに指示をいたします。また、学校の避難訓練についても、児童・生徒に過度な不安をあおらないように留意をしながら実施をしてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(岡空研二君) 追及質問がございましたらどうぞ。  松本議員。 ○15番(松本 熙君) 避難訓練を求める文書、昨日届いたということですが、時間的にそうだったのかなと思って聞いておりました。  全国瞬時警報システム、J−ALERTですか、これが適切な避難行動につながるのか、正直なところ多少不安を感じるわけですが、国は、国民の安全に何が必要なのか、しっかりと考えなければなりません。ただ、弾道ミサイルが落下する危険が現実になり、学校管理下にある児童・生徒、あるいは就学前の保育所、幼稚園の子供たちの避難訓練について予測してみると、対応時間や適切な避難をする場の確保など、相当な準備が必要になると感じています。この上、学校現場に新たな課題が生じるときの対応はいかに対処されるのか、もう一度その辺を伺いたいと思います。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  松本教育長。 ○教育長(松本敏浩君) 避難に対しましては、いろいろな場面を想定しての避難、そういったものをきちっと学習をし、行動をするということが大切であると思います。屋内におるのか、屋外におるのか、あるいは車の中にいるのか、そういったことをそれぞれ想定をしながら、屋内にいるんであれば窓ガラスから離れるというような動きが必要になりますし、屋外にいるんであれば近くの頑丈な建物に早く避難をすると。近くにそういった建物がない場合には物陰に隠れながら頭を守ると。自動車の中にいるんであれば、直ちに車をとめ、ガソリン等の問題がありますので、車から離れて、近くに頑丈な建物があればそちらのほうに避難をすると。なければ物陰に隠れて頭を守る。あるいは、万が一、着弾というようなことがあれば、直ちに、屋外におるわけですから、屋外におるんであれば、口、鼻、これを覆って着弾の地点から早く逃げると。特に風下のほうの位置に入らないようにというような、そんなような内容について国のほうからも指示が出ております。そういったことをきちっと児童・生徒に学習をさせながら、実際に行動してみるということが大切ではないかなというふうに考えております。特に児童・生徒、登下校する中で、自分の登下校の途中にどういった建物があるのか、そういったことは日ごろからやっぱし意識をさせておくというようなことも必要ではないかなというふうに思っております。以上です。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  松本議員。 ○15番(松本 熙君) 事がミサイル発射というようなことにかかわっての避難訓練ということになれば、従来やってるような、津波、火災、地震、さまざまごく身近に今までもないわけではないわけですけれども、こういう軍事的な攻撃に対しての避難訓練ということになれば非常に難しいというような気がします。しかも窓ガラスから離れるとか頑丈な建物にということは、言葉ではわかっておっても、そのときの状況によって、それがつぶさに適切な行動につながるのか。それから一番心配するのは、子供たちがそういうことを聞かされ、私は、まだ1年生、2年生の子たちにはかなりこれは動揺のある、戦争が起きるかもしれないというような恐怖心のある子供は出てくるのかもしれない。それがゆえに、強力な圧力というより、私は孤立化させずに一定のところで話し合いに持ち込むということが、先ほど市長との話の中でも主張したわけですけれども、この避難訓練をした行動が実際に起きるようなことにならないようにするということを、我々大人がしっかりしていかなければならないだろうと思っております。  これも限られた時間の中ですが、もう1点ほど。これは法政大学教授の渡辺弥生さん、発達心理学の方のコメントといいますか、年齢による理解の差があるのはもちろんですが、どれだけ傷つきやすい性格なのか、また、リスクが起こりやすい頻度などの要因によって心理的脅威の大きさは変わります。子供の心をいたずらに傷つけないためには、しっかりと一人一人の様子を見きわめなければならない。続いて、複雑な国際関係や人間関係などを理解できない年代の子供たちに危機感だけをあおってしまうと、先の予測がつかないため、パニックに陥ったり、要らぬ差別意識を生んだりすることがあります。ある程度安心できるように丁寧に話さなければなりませんといったようなことが書いてあって、いずれにしても、小学校の低学年の子供たち、低学年だけではなくて、一生懸命学んで自分の成長の糧にしようという学校で軍事行動に対して避難訓練をしなければならないという状況から、我々がしっかりとそういう状況に至らないことをすることが求められてるんだと思っております。  この問題は、以上で終わりたいと思います。  次に、市長と語る会や市民と議会の懇談会で毎年のように取り上げられる問題に、町内に日用食品の店がない、側溝の溝ぶたが車の通行でうるさい、耕作放棄地の対策などなどの共通項が出ておるような気がします。  市民の身近な問題として質問しますが、ことしの市民と議会の懇談会で、休耕田に生育した樹木が大きく繁茂して、歩道の通行の妨げになっていると指摘がありました。確かに同様の休耕田が点在しています。通行するたびに目につき、県外車両や観光バスなどから見たときの印象にも影響があり、看過できない風景と言わざるを得ません。市民の不満は、身近な生活の場面のふぐあいに多くあります。可能な対応を急ぐべきと考えますが、市長の所見を伺います。以上です。 ○議長(岡空研二君) 市長の答弁を求めます。  中村市長
    ○市長(中村勝治君) 休耕田に生育した樹木が大きく繁茂して通行の妨げになるなど、身近な生活環境に影響を及ぼしておる耕作放棄地の対策についてお尋ねをいただきました。  耕作放棄地対策につきましては、国・県の補助事業を活用した農地再生事業の継続実施に加え、本年度からの単独事業、ストップ荒廃農地支援事業による再生を計画しており、再生後の農地につきましては、規模拡大を目指す若手白ネギ農業者等への集積を行ってまいります。休耕田につきましては、水稲栽培農家の減少などにより水田としての活用は困難な状況でありますが、学校給食米の栽培面積の拡大や、新たな作物の栽培を検討してまいりたいと考えております。  また、道路の通行の妨げになるなど、生活環境に影響を及ぼすような農地の所有者に対しましては、適正管理の依頼や農地の貸し出しなどを直接話し合う機会を設け、耕作放棄地の解消・防止の啓発に努めているところであります。以上であります。 ○議長(岡空研二君) 追及質問がございましたらどうぞ。  松本議員。 ○15番(松本 熙君) 御答弁ありがとうございました。  春先に市長と語る会があります。これは予算の執行権や人事権や、いわゆるそういう行政のトップとしての、春先にその年度の施策を訴えていくということで大事な会だろうと思います。それから、我々も市民の声をしっかり聞こうよということで、後追いするように市民と議会の懇談会を開催をしております。参加者の数を比較してみても、議会の懇談会よりは市長と語る会のほうが圧倒的に多いわけですが、その多い少ないということでなしに、市長が施策を語り、その後で市民との意見交換会で、全ての会場に行ったわけでもない、どうしても自分が住んでる居住地域の語る会に出るわけですが、議会のほうは割り当てがありますので最低3カ所、できれば当番でなくても行ったりして、かなりいろいろな身近な問題が出てきます。そうすると、この共通課題というのは、執行権側の市長と語る会でも、それから我々はそういうニーズを、声を聞いて質問に反映したり自己課題として持つわけですが、ここをやっぱりせっかく出たものをうまくまとめて、一つ一つ解決ができる、これはお互いがやってる懇談会のさらに上を行く相乗効果にもなるんだろうと思いますが、例えば市長と語る会で出たような意見や課題というのはどういう形で集約をされておりますか、お聞かせください。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 市長と語る会で出ました意見につきましては逐一記録をいたしまして、その場でお答えできるもの、そういったものについては私のほうからお話をしますし、担当のほうからも補足で説明をさせていただいておるところであります。その市長と語る会で出たいろいろな意見については庁内に持ち帰って、どう対応できるのかというようなことを検討して、施策に反映できるものはする、できないものはできないというような、そういった形で対応しているところであります。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  松本議員。 ○15番(松本 熙君) その後の経過は今おっしゃったとおりなのかなと今理解しておるわけですが、これが最終的にどうなったのかということは、例えばホームページ等で見るということにはなってるんでしょうか、なってないんでしょうか。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  清水総務部長。 ○総務部長(清水寿夫君) 市長にかわってお答えいたします。  市長と語る会で出た意見というのは、ほぼその場で返事をするような事案が多いことから、ホームページでそのてんまつというか、そういったものを発表するということはございません。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  松本議員。 ○15番(松本 熙君) 及ばずながら議会のほうも、出た問題を常任委員会の2つに分けて、さまざま会場で出ておりますから、当日、議会としてできる回答、あるいは後日、担当部署に問い合わせをしてお答えをするといったような形になっておるわけですが、今、市長と語る会の結果について、ぜひそうやってやられて、会場で、数の差はあるんだろうと思いますけれども、やっぱりこの会場で答えたものも、あるいは持ち帰って庁内で話し合った結果も、ホームページで見られるというようにすることは非常に大事ではないかと思うんですが、そのあたりについてお答えをいただけますか。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 今の御指摘の点でありますけれども、語る会に出席された方ばかりでなくて、我が地域から、あるいは境港市全体でどういった意見が出て、どういった行政の対応だったのか、こういった経緯については、できれば今後は市報でそのあらましぐらいはお知らせをする、そういったことはいいんじゃないのかと思ったところであります。  また、議会との語る会で出されたいろんな御意見、御要望なんかについても、私どものほうにまとめていただければ、それはそれで大変ありがたいことだと、このように思います。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  松本議員。 ○15番(松本 熙君) 私は、今考えてたことをぜひやるべきだと思っております。主役は行政あるいは議会ではなく市民ですので、圧倒的な多数の人はその中身を知ってない。したがって、今、市長さんが可能な限り市報等でお知らせをしたいということがありました。ぜひ、やっぱりこれは市民にとって大事なところだろうと思いますので、ぜひ工夫をしていただきたいと思います。  次の点に移りたいと思います。農業の現状について、最後に、境港市の農業の課題と展望について質問します。  8月に大山で開催された鳥取県夏季農業講座に参加しました。メーンテーマは地方創生への挑戦。講座の一つ、鳥取県農業の中期ビジョンと政策では、農業活力プランと農林水産部の主要施策を聞きました。プランの位置づけとして、平成27年度からおおむね10年後の平成30年代半ばを目標時期にした計画でした。29年度農林水産部の主要施策の中で、新規や拡充事業が上げられた一覧表がありました。予算総額55億円です。  そこでお尋ねをします。27年度から29年度の主要施策の中に、本市の農業の展望につながる事業が含まれているのかどうかお答えください。  次に、国の動きとして農業水産業・地域の活力創造プランが昨年11月に改定され、それに伴い、農業競争力の強化として白ネギの周年供給産地の強みを生かし、強い生産基盤の確立を進めることで新規就農者も増加が見込める農業の可能性を講演の中で聞きました。ちなみに県の農業活力増進プランの初年度、27年から現在まで、境港市で白ネギ部門を含め他の農産品について、新規就農者の現状がわかればお答えください。以上です。 ○議長(岡空研二君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 境港市の農業の現状について御質問をいただきましたが、鳥取県農業活力増進プラン及び県農林水産部の主要施策の中に、本市の農業の展望につながる事業が含まれているのかということでございます。  鳥取県農業活力増進プランにつきましては、平成27年度を初年度として、おおむね10年後を目標時期として本県の各種農業施策の基本目標、基本方針、重点施策等をまとめたものでありまして、新規就農者の増加や農業所得の向上など、本市の農業の目指す姿とつながるプランであります。また、県の農業関連の主要施策につきましても、新規就農者への支援策を初め、本市の主要作物であります白ネギの黒腐菌核病対策への支援など、本市の農業に欠かすことのできない事業が多くあります。今後も鳥取県農業活力増進プランの施策及び県の各種支援策を活用し、白ネギなど野菜産地の維持・振興を図り、担い手の育成・確保をしてまいりたいと考えております。  次に、平成27年度から現在までの新規就農者の現状についてであります。  本市におきましては、平成27年度以降、新たに2名が就農し、現在、就農計画の認定を受けている新規就農者は合計で6名となっております。6名とも白ネギを主要作物として営農しておられます。新規就農者は、初期の負担軽減のための各種助成制度を利用しながら、それぞれが農業経営の基盤の確立に向け日々努力をしておられます。本市といたしましては、引き続き関係機関と連携しながら、新規就農者の確保はもとより、将来的には地域の中心的な農業経営体へと成長していけるように支援してまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(岡空研二君) 追及質問がございましたらどうぞ。  松本議員。 ○15番(松本 熙君) 本市は、第1次産業、漁業は非常に中心で、言うまでもなく充実したさまざまな事業や経済的効果も生んでおると理解をしておりますが、農業になってくると今おっしゃったような成果が出てるので、これが引き続き定着をして生産拡大や営農の実が上がっていけばと思っておるところです。  きのうも、あるいはきょうも、まちづくり若者委員会等でも恐らくそういう話も出てくるだろうと思っておりますし、今後も続く会だろうと思っております。それから、間もなく議会のほうでは若手農業経営者との懇談会も計画をしております。農業は国の基でもありますので、我々の生きる糧として農産物は欠かせるものではない、水産業も全く一緒です。  したがいまして、そういうことへのPR、そして実際の事業展開の広報というんでしょうか、私どもは、私どもといいますか、全日農という組織がありまして、加えていただいてるんですが、毎年夏、7ないし8月に全市町村に要請行動を実施しております。ここで、さまざまな自治体の対応、ちょっとまとめたものがありますが、大山町では地域おこし協力隊が期間終了後も就農しており、今後も農業参入に期待をしたいと。これはまとめたことですので細かいことまで触れてありませんが。境港市のところには、近年、若手のグループが若手を呼び込み、白ネギ中心に新規参入が増加している。米子市は、若い新市長と農政通の副市長により5年、10年先を考えた農業に取り組んでいると。日南町は、山間部で森林を中心に産業振興を展開してる。江府町は、数年前からおいしい米の販売に力を入れ、着実に取り組みが進んでるといったような、それぞれの地域の特徴を生かしながら、農業の充実、あるいは若手農業者の育成に当たっております。新規就農者の増加、各町での特徴のある取り組みなど、厳しい情勢にあっても首長さんを先頭に積極的な取り組みが感じられたという感想を、この集会の広報が記しております。  そういう意味で、境港もさまざま、ネギが中心なのかなと思いますけれども、耕作放棄地等がどういう形で活動できるのか、さまざまなものは私はあるだろうなと思っております。県の農林水産部長の岸田さんという方が1時間ほどかけて熱く語ってくれました中に、やはりその土地に合った新しい農産品をつくっていただきたいと、それに前例としてこういうものがありますよというようなものも見せていただきました。初日から私の前まで農業に触れた部分もあるので共通したことが非常に多いだろうと思いますけれども、この県のパンフを見ると、いずれにしても新規就農者の総合支援が必要で、それが行政の仕事になるだろうと思いますけれども、そこから育った産品が相当額の売り上げを上げ、それにかかわる農業従事者も生き生きと働いていく、それを見る興味を持つ若者が出てくる。これが目指すところだろうと思いますので、引き続き農業の充実に向けた取り組みを続けていただきたいということをお願いして、質問を終わります。 ○議長(岡空研二君) 松本熙議員の質問はこれまでといたします。 ◎休  憩 ○議長(岡空研二君) ここで休憩いたします。再開は2時15分といたします。        (14時03分) ◎再  開(14時15分) ○議長(岡空研二君) 再開いたします。  次に、森岡俊夫議員。 ○9番(森岡俊夫君) 会派きょうどうの森岡俊夫でございます。  まず1点目に、水木しげるロードの観光振興策についてお尋ねをいたします。  衰退する商店街の活性化策として始まった水木しげるロードは、オープン以降、目覚ましい発展を遂げ、平成22年の入り込み客数は370万人を突破し、全国的な知名度を獲得しました。しかし、平成27年には200万人を下回る観光入り込み客数となったことから、その打開策として、道路と町並みを改善する水木しげるロードリニューアル事業が始まりました。現在計画されているリニューアル事業の基本的な考え方は、地域住民のみならず観光客が満足する楽しい街路づくりを目指すことを掲げています。車よりも人を大事にすることを景観形成の基本的な考え方として計画されており、これまでよりも車道を狭くし、歩道や広場に新しい素材を活用するなど、ビジュアル的にも観光客に喜んでもらえるよう工夫されております。  ただ、沿線住民の皆様にとっては、このようなメリットだけではなくて、社会生活するに当たってかなりの御負担をおかけすることを十分に理解、そしてまた、そのことに対して配慮しなければならないと思っております。私自身、このリニューアル事業が起爆剤となって観光客がV字回復することを願ってやまないのでありますが、近ごろ水木しげるロードの中心となる水木しげる記念館前の本町アーケードが撤去されることを懸念する声をよく聞くようになりました。本議会でもアーケード取り壊しに対する補正予算が組まれておりますが、アーケードがなくなることで水木しげる記念館周辺のにぎわいが失われるのではないか、大きなイベント時にはアーケードがあるからこそ多くの市民や観光客が集うことができる、そのアーケードを本当に撤去してよいのかという心配が市民からささやかれております。本町アーケードの撤去についての市長の考え方をお伺いいたします。  冒頭申し上げましたが、水木しげるロードリニューアルの基本的な考え方は、観光客が満足する楽しい街路かという点であります。私もこの考え方に異を唱えるものではありませんが、歩道に工夫を凝らして景観上は喜んでもらえる要素は含んでいると思われるのですが、観光客に快適に歩いてもらうため本当に何が必要かという観点が少し欠けているように思われるのです。雨よけ、雪よけ、日よけとなる本町アーケードが撤去され、松ケ枝町はオブジェが歩道から車道側に移されるなど、これまでの雨よけ、雪よけ機能を果たしてきた歩道の日よけ設備も十分機能しなくなるのではないかと思っております。一年を通して雨の日、雪の日、かんかんの日照り、天気はまちまちですが、その中でも観光客の皆様は水木しげるロードへ足を運んでくれます。本当にありがたいことです。  観光客の立場からすると、雨や雪でも傘なしで安心して見学ができ、真夏の直射日光を防いでくれる日よけ施設があったほうがよいと思います。新しくなった水木しげるロードを存分に散策、楽しんでもらうため、境港駅から本町商店街まで続く水木しげるロードを一つの大きな観光施設、いわば博物館、美術館と同じように捉まえて、水木作品にじっくりと触れてもらえるよう、おもてなしの心をもってロード沿線に雨、雪、日差しよけ対策が必要と考えております。市長の考え方を伺います。 ○議長(岡空研二君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 森岡議員の御質問にお答えをいたします。  水木しげるロードの観光振興策についてお尋ねをいただきました。  初めに、本町アーケードの撤去についてであります。  本町アーケードにつきましては、全天候型イベントスペースとしてこれまで大変大きな役割を果たしてきたところでありますが、昨年度、耐震診断を行いましたところ、耐震補強が必要との診断結果となりました。設置者であります本町アーケード商店街では、耐震補強工事に多額の費用が必要であることから、会員の総意としてアーケードを撤去する結論に至ったところであります。現在、水木しげるロードリニューアルの関連事業といたしまして水木しげる記念館の前庭改修を検討しておりますので、屋根の設置につきまして、今後関係者の方々にも御意見を伺ってまいりたいと考えております。  次に、ロード沿線に、雨、雪、日差しを避ける対策を講じるべきではないのかということであります。  提案のございました雨、雪、日差しを避ける対策を講じることも、観光客の皆様をお迎えするおもてなしの心として大変重要であると考えますが、暑い日には軒先に氷柱を置いたりミストシャワーを設置する店舗や、雪の日には雪だるまで妖怪をつくる店舗など、各商店がそれぞれのできる限りのおもてなしをしておられる光景も目にしております。また、水木しげるロードを訪れた観光客は、こうした四季折々の思いがけない出来事もSNSで情報発信をされ、思い出の一つとして楽しまれているほか、リニューアルでは樹木をおよそ50本、歩道に植える計画を持っておりまして、木陰の役割を果たすものと考えております。ロード沿線の雨、雪等の対策につきましては観光振興プランの重点施策に盛り込んでおりまして、まずは水木しげるロード振興会など地元で協議をしていただきたいと考えております。 ○議長(岡空研二君) 追及質問がございましたらどうぞ。  森岡議員。 ○9番(森岡俊夫君) 御答弁をいただきました。  アーケードのことにつきましては、きのうの田口議員の質問にもお答えをいただいております。市長としては、観光客の憩いの場であったり、イベントスペースとしての市の観光に大きく貢献してくれたという評価をしております。  私がこのことを取り上げたのは、客観的に見て、客観的にですよ、見て、今あるアーケードがなくなるとしたときに、やっぱり観光客として行ったときに、雨や日差しがよける場所がないところには足を運ばないんじゃないかなということを自分の思いに照らしてみたんです。というのも、今、大型クルーズ船が入ってたくさんのバスが水木しげるロードに観光客を運んだりしておりますが、大正橋の駐車場にとめて観光客の歩く姿を見てると、東側の本町のほうに向かって歩く方が大半です。それはもちろんそういうふうに誘導されるんでしょう、記念館のほうですから。ただ、その後に、じゃあそのまま駅のほうに向かう観光客の数と、それから実際に松ケ枝町から本町に行ってる観光客の観光客数って、私、非常に大きな差があるように思ってるんです。それはなぜかというと、バスでおろされた方が、夏の暑いときに大正橋のところから東側に向かって、また駅のほうに向かって歩くという、そういう散策ルートは、暑い日中の中では私は選ぶことは少ないんじゃないかな。特に外国人はそういうふうな判断をするんじゃないかなというふうに思ってるんですね。本町アーケードを残すという観点は、もちろんいろんなイベントの集客もありましょうし、それから、本来、先ほども質問で言いましたけども、水木ロード一帯が、境港の駅から本町アーケードの部分まで、それが一帯の施設なんだということであれば、少なくとも同じような雨よけ、雪よけ、日よけというような施設を講じることも、一つの行政としての施策の考え方ではないのかなということで質問をさせていただきました。  これはもちろん費用がたくさんかかったりするということもありましょう。ですけども、実際に観光客のそういう動きが、仮に日よけがあるところとないところで差があるということになれば、やはりそこはしっかりと市としても考えておく必要があると私は思っております。  それと、先ほど市長は、屋根の設置については関係者の方々に御意見を伺っていくということを言われました。私もそう願っております。というのは、当初、この本町アーケードの撤去に関しては、市の担当職員の方がアーケードの関係者の方に、9割の補助を出すから1割の負担で新しいアーケードをつくりますよと、そういう説明をされてるんですよね、計画上こういうこともできますよと、どうですかということも聞かれてます。ただ、それが予算的に国の予算がつかなかったということから、どうしても撤去の道か、もしくは改修の道を選ばなきゃいけないような選択を迫られてるんですよね、当事者は。改修をするとなれば、当然、今自分たちが蓄えてるもの以上の負担があるので、心の中ではやむなく撤去の方向を選択せざるを得ないというのが、その商店街の方々の相当な意見であります。  私はね、もう一度そういう方々の意見をまず聞いてもらって、仮にですよ、仮に市のほうがアーケードを無償でいただいて、それを耐震補強なり防火施設を施すことで今の機能が守られるとなれば、私は市としてもその方向性も一つ考えることができるのではないかなという思いで、きょうは質問させていただきました。市長の御答弁お願いしたいと思います。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 重ねての質問でありますが、アーケードを撤去する、このことについては、先ほどもお答えをしましたように、これは設置者である商店街のほうで、皆さんの総意で私は撤去をするというぐあいに決まったと、このように承知をしております。この間にはいろんな補助メニューもたくさんありまして、そういったものも提示をして、いろんな選択肢もお出しをして検討したところであります。何回も何回も商店街の総会もされて、私どももそれに出て逐一説明をしてきたところでありますけれども、先ほどの公的な補助が9割で地元負担が1割でできるという話が、これはちょっと以前の話でありまして、これは経産省の補助事業でありまして、これがなくなったわけであります。ですから、その道は閉ざされた。残るところは耐震補強をするか、あるいは撤去をするか、この2つしかない。これを、その2つの選択肢を迫ったというようなことでは決してなくて、そういった道しかなかったわけです。その状況の中で、どういった対応ができるかということを皆さんの総意で結論を出していただいた。  市としては、これまで長年にわたってイベントスペースや、あるいは雨、雪をしのぐ、そういった大きな役目を果たしてきたアーケードでありますから、私どもは水木しげる記念館の前庭の改修の際に、できれば水木しげる記念館の敷地いっぱいのアーケードというか、屋根を水木しげる記念館から道路にかかるように全部出して、従前のアーケードとは比べ物になりませんが、規模的にもですね、そういったものも設置をして、今、森岡議員がいろいろ御指摘になったようなことにも対応していけたらなという思いで、そういった計画をつくっとるところであります。これにつきましても引き続き地元の商店街の皆様と今後細部にわたっていろいろ詰めていかなきゃいけない、こういったことであります。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  森岡議員。 ○9番(森岡俊夫君) 市長がおっしゃるように、耐震補強か撤去、この2つの道だと思うんですよね。ただ、耐震補強については当事者が行うのか、先ほど言いましたけども、市のほうで引き取ってそれを市がやるのかという考え方では相当な開きがあって、アーケードの方々のほうも、市のほうに引き取ってもらえないだろうかという相談もやられたというふうにも聞いております。ですから、アーケードの方々が主体的になって耐震補強するのは恐らくもうあり得ない話だと思います。ただね、ここで市長が英断を下して、もう一度その辺の、どれぐらいかかったり、市の負担が。私はこの新聞によったら、前庭からアーケードにそういう屋根をつけるとするんであれば、恐らく1億円をかければ、アーケードの耐震補強なり、それから防火対策、これはもう屋根がトタン屋根なんで、そういったものを補強してもそれぐらいのお金で済むんじゃないかなというふうに私自身は思っておりまして、そういったことも含めてもう一度関係者の方々や市民の皆さんに声を聞くということは、この予算を執行するまでにやっていただければなというふうに思っております。  それから、まず、このアンケートがあるんですよね、平成28年3月16日に経済厚生常任委員会で配られた資料に、観光客の方のアンケート、それから地元住民のアンケート結果が出ておりまして、やはりアーケードの屋根がうれしかったとか、11月までは、テーブルエリア、歩道にお客さんが座れるようなところに一つ屋根が、パラソルですよね、簡易なパラソルでもあったらいいねというような必要性を訴える声、そういったこともやはりこのアンケートの中に出ておりますので、やはりそういう声にも耳を傾けるといいますか、今後の水木ロードの、まだこれが終わりじゃないですので、これからどんどんどんどんまだ発展系の観光地だと思ってますので、そういったことも含めて皆さんの意見をしっかりと聞いていただきたいというふうに思っております。  それから、水木ロードと、それから漁港のかかわり、これはきのうも市長のほうに質問されておりました。平成25年の3月に、さかいみなと漁港・市場活性化ビジョンというものが出されております。こういうものが出されておりまして、そういったものの中にも、やはり水木ロードの観光と、それから水産が連携した取り組みが少ないというような意見が出されております。本市のキャッチフレーズは、さかなと鬼太郎に会えるまち、さかなと鬼太郎の境港市というキャッチフレーズがあります。それで、このたびの高度衛生管理型の漁港ができて入札の状況などが見れる、そういう見学通路、そういったものができることで新たな観光客誘致にもつながってこようかと思っております。できればこういった新しい観光の部分と、それから鬼太郎ロード、水木ロードというものが同じ動線の中でつながる、こういったことが私は観光客のための施策になろうというふうに思っております。はっきり言えば水木ロードの延伸という考え方でありますが、途中に海とくらしの史料館があって、それから繁忙期には観光客の駐車場になる台場公園があって、そこからもどんどんどんどん歩いていく観光客、たくさんあるんですよね。そういったことからも考えれば、水木ロードと、それから台場公園、新しい漁港、そういったことをつなげる動線の施策がもう少しあってもいいのではないか。  そこでね、民間の方々が、おさかなロードというようにたくさんの魚のオブジェをつくって、そういった魚と鬼太郎をつなげようという思いで一生懸命頑張っておられるわけですけども、なかなか本当に予算の関係もあって、その効果も十分に得られないというのが今実態ではないかというふうに思っております。そういった意味で、市としてもそういう新しい漁港と水木ロード、こういったものをどうやってつなぐかというような政策についての市長の考え方をお伺いしたいと思いますが。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 本市は、さかなと鬼太郎に会えるまちということを標榜して、いろいろ事業なり情報発信をしてきたところであります。かねてから、水木しげるロードの延伸、今の海とくらしの史料館あるいは直売センターまでの、これを動線をしっかり一本通すという話がございました。しかしながら、平成の何年でしたか、370万人を……(「平成22」と呼ぶ者あり)22年、記録したんですが、その後、逓減傾向にあると。去年は200万人を少し回復したということで。当面は、現在のこの800メートルの水木しげるロードをリニューアルをして、さらに観光客の皆さんに魅力のあるロードとしてまずは整備する、このことがまず第一じゃないかと、こういった決断をしたところであります。将来的には、このリニューアルを終えて将来このロードを本当にどうするのかという際に、議員が御指摘のような直売センターのほうまで、大方距離にすると2倍ぐらいです、倍以上になりますかね、このロードの延伸ということについても、将来の構想としてはやはり持っとかなきゃいけないいうぐあいに思います。  ただ、一つ、これは水木しげるロードの開設、そして今日まで、水木プロダクションとの本当に緊密な連携、大変大きな御理解のもとにこの事業をやっておるわけでありまして、こういった水木側のほうの意向もしんしゃくをしていく必要がある。もう一つそういった難しい問題があるいうことも、一つは御理解をいただきたい、このように思います。  いずれにしても、このリニューアルを終えて、さらに将来的な構想としてそういった姿というものをやっぱり思い浮かべていかなきゃいけない、このように思います。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  森岡議員。 ○9番(森岡俊夫君) しっかりとそういうことに取り組んでいただきたいというふうに思っております。  それでは、2点目の質問に入ります。外港竹内南地区周辺の整備のあり方についてであります。  2020年の供用開始を目指して、外港竹内南地区において、大型クルーズ船、国際フェリー、RORO船等に対応した貨客船ターミナルの整備が進んでおります。昭和町南の物流ターミナルとあわせて、重点港湾境港のゲートウエー機能が全て出そろうことになります。鳥取県、境港市、境港管理組合では、新しい貨客船ターミナル周辺を本市の新しい観光拠点として位置づけ、交流にぎわい施設として水族館構想が検討されております。どこよりも海に近い境港を体感するを基本的な考え方として、アドバイザーからは、海が近いことを売りにして、海との親和性を大切にしたいと意見が述べられております。あわせて、水族館に来る人は、この近辺に泊まるのか立ち寄りで終わるのかで波及効果が大きく異なる。水族館単体ではなく、セットで滞在をふやすような境港全体としてのまちづくりとして考えていくことが重要とも述べられております。  私もそのとおりだと思います。貨客船ターミナル周辺は、大山と美保湾を一望できる白砂青松の弓ケ浜があり、マリンスポーツのメッカとなる境港公共マリーナを有しています。このようなすばらしい観光資源は他の地域にはありません。境港の新しい観光拠点を水族館構想だけにとどめておいて本当によいのでしょうか。砂浜や公共マリーナというロケーションを最大限に生かせるよう、新しい観光拠点の計画を検討してみてはいかがでしょう。  まず、境港の新しい発展の基盤となる大きな絵を描いてみる必要があるのではないでしょうか。今は、アドバイザーがおっしゃるように、水族館単体ではなく、セットで滞在をふやすような境港全体としてのまちづくりを考える重要な時期であります。このたびの第1回のまちづくり若者委員会でも、海を生かした体験型観光の提供などの観光振興策が提言されるなど、市民の関心が高いこともうかがわせております。公共マリーナ、勝手ケ浜の再整備など、夢のある計画を検討してはいかがでしょう、市長のお考えを伺います。  水族館の展示テーマの一つに、豊かな海の恵みと人の営みを学ぶというテーマが掲げられています。境港は、古くから人と海とがかかわって発展してきました。江戸時代、鳥取藩が設置した境鉄山融通会所は、日野町で生産した鉄を境港から全国へ送り出す際の金融機関としての役割を果たしてきました。鉄を積み出すため千石船などの大型船が入港し、これにあわせて鉄以外のいろいろな商品の取引が始まり、こうして境港は山陰屈指の貿易港として発展してまいりました。  海の総合商社と呼ばれる北前船は、江戸中期から明治にかけて寄港地の多彩な食材や特産品を運びながら日本中をめぐり、海の大動脈として我が国の産業や文化の発展に大きく貢献してきました。その北前船をテーマに、寄港地間の連携や地域活性化を目指して北前船寄港地フォーラムが、平成19年11月、山形県酒田市を皮切りに、ことし7月の岡山市開催まで既に20回を数えております。11月24日には鳥取市で開催されることも予定されています。海、魚を中心に発展してきた境港市の成り立ちを考えれば、北前船寄港地フォーラムは2020年の貨客船ターミナル供用開始イベントとしてふさわしいのではないかと考えます。ターミナル開設にあわせて誘致してみてはいかがでしょう。
     鳥取市は、平成27年7月の大阪大会で名乗りを上げたようであります。商工会議所など経済界との連携、中海・大山圏域との協力体制を見据え、市民が多く参加できるフォーラムとなるよう、いち早い行動が望まれます。市長のお考えを伺って、2点目の質問といたします。 ○議長(岡空研二君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 外港竹内南地区周辺の整備のあり方についての質問であります。  公共マリーナ、勝手ケ浜の再整備など、夢のある計画を検討してはどうかということでありますが、平成27年度に、鳥取県、境港市、境港管理組合と共同で実施いたしました水族館実現可能性調査におきまして、調査検討アドバイザーから、水族館単体ではなく、セットで滞在をふやすような境港全体としてのまちづくりを考えることが重要であるという御意見もあったことは承知をしておりますし、水族館を建設するとなれば、当然そういうことも考慮していかなければならないわけであります。  水族館の建設につきましては大きな財政負担が伴うことから、6月議会でも申し上げましたように、市民交流センターの建設や水木しげるロードのリニューアル工事など大型事業が進行しているところであり、今後の財政状況をさらに見きわめた上で慎重に検討していかなければならない、このように考えております。  現在、竹内南地区のにぎわいの創出に向けて、官民で組織しております竹内南地区賑わいづくり検討会におきまして、貨客船ターミナルの整備や皆生温泉からターミナルまでのサイクリングロードの整備、夢みなと公園の活用方法などについて、情報共有を図るとともに意見交換を行ってるところであります。今後も境港市のすばらしいロケーションを最大限に生かせるように、引き続き賑わいづくり検討会で協議をしてまいりたいと考えております。  次に、北前船寄港地フォーラムは2020年の貨客船ターミナル供用開始イベントとしてふさわしく、ターミナル開設にあわせて誘致してはどうかというお尋ねであります。  北前船は、大阪から北海道までを日本海を使って結ぶ物流ネットワークとして江戸時代中期から明治時代の中ごろまで運航され、物流以外にも各寄港地の文化の伝達など大変大きな役割を担ってきました。境港にも北前船が多数寄港しており、現在の境港の礎になっていると、このように感じております。  寄港地フォーラムにつきましては、国土交通省を初めとする国や地方の行政機関、全日空、日本航空、JRグループ、日本旅行など多くの関係団体が参加しており、貨客船ターミナルの完成後に本市で開催することができれば、大変よいPRになると考えております。本市と同じく北前船の寄港があったとされている美保関や境港管理組合等の関係機関と相談しながら、フォーラムの誘致について検討してまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(岡空研二君) 追及質問がございましたらどうぞ。  森岡議員。 ○9番(森岡俊夫君) 御答弁いただきました。ありがとうございます。  北前船のフォーラムにつきましては、誘致に向けて動いていただけるという答弁をいただきました。平成23年の7月に、美保関の地に現代版の北前船でありますみちのく丸が入港して、その地で高田屋嘉兵衛さんの御子孫の方、そしてまた、遠くは青森県知事とか、そういう北前船が寄ったところの方々も来て、こういう北前船を活性化策の一つの要因として取り組んでいこうということで美保関にも集まった経緯もあります。そういったことからも境港市にふさわしいイベントであろうと思っておりますので、どうぞよろしくお願いをいたします。  それでは、竹内南地区周辺の整備のあり方について、重ねてお尋ねをしたいと思います。  市長がおっしゃるように、あの周辺が境港のにぎわいの地になる、これはもう誰しもがそういうふうに思っていることでありまして、私が県のほうに行ったときによく言われてたのは、境港市はいいですよねという言葉があるんですね。その中の思いは、中村市長は積極的に動くよねと、いろんな計画をどんどんどんどん自分の境港市に誘致して、漁港であったり、それから物流ターミナル、この貨客船ターミナル、こういったことにもどんどん積極的に働いて動いてますよねということで、それがしっかりと形になってるからこそ、鳥取県民の中、島根県の方々もそういうふうに見て、境港市は本当にいいとこだねというように評価をされております。  ただ、そのインフラができても、それをどうやって活用するか、これが一番の最大のポイントであろうというふうに思います。国の方も、境港に港をつくって地元のために頑張ってくださいね、県もそれに関与してやりますよということでやってもらってます。それから、先ほども申しましたけども、まちづくり若者委員会でも海を生かした体験型の観光をつくったらどうかというように、市民の皆さんも同じような方向を向いてるんですよね。市長も同じような方向を向いてるわけです。ですから、同じ方向を皆さんが向いてるわけですから、そういったものをしっかりと取りまとめて、私は大風呂敷でいいと思ってるんですよ、大きな計画を立てると。小さな水族館とかそういったくくりで考えると、どうしてもそこには閉塞感が生まれてくるような気がしてるんです。そこには、もうかるとかもうからないとか、そういうような打算的な考え方が、それを判断するのに大きく占めてくると思うんです。ただ、港ができて、それをどうやってうまく活用するか、それからマリーナであったり弓ケ浜であったり、そういったロケーションのいい日本でも私は有数のとこだと思うんですね、それをどうやって生かすかというのは、これは地元の行政の、これは市長が、しっかりとそれを引っ張っていただくその役目を負ってるというふうに思います。議会もその一端を担うという、責任の一端を担ってるのも議会であります。ですから私どももしっかりと皆さんと同じような方向を向いて、この地域がよくなるような、そういった計画づくりはしっかりとやっていきたいというふうに思います。  どうしても、地方になればお金がないよと、問題がもうそこに集約されるんですよね。ただし、今、私が思うのは、例えばにぎわいづくりの計画の中にも、ターミナルからみなとタワー、それから夢みなと公園、それから勝手ケ浜、そういったところまで絵が描いてあるんですね。私は弓ヶ浜公園も含めて、あそこを開発してくれるようなディベロッパーを探してくる、要はお金は要らないんですよ、ディベロッパーがお金を出してくれる。ですから、誘致企業ですよね、あの地域を全て網羅した計画を実践、実行してくれるようなディベロッパーを探してくるということが、私は市の役割になるんじゃないかなと。市がつくるわけではないんですよ。そういったことをしっかりと絵を描いて、それを実行してくれる、実際に行ってくれるような人たちに働きかけて、それを提供していくという、そういう作業が我々は求められているんだというふうに思っております。そういった考え方について、市長のお考えを聞きたいと思います。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 森岡議員おっしゃるとおりでありまして、私も思いは同じくしておるところであります。  先ほど申し上げたんですが、水族館構想については、これは鳥取県と境港市で可能性調査、折半でやったわけでありますが、この調査結果というのは、これはいつでも利用・活用が可能なものでありますから、水族館構想はいましばらくおいといてということを申し上げたんですが、これをまた再度表に出すときには、今おっしゃったような、あそこのターミナルを核としたあの一帯のエリアの総合的なにぎわいづくりも今検討しているわけでありますから、おっしゃるような勝手ケ浜まで含めた本当に夢があるような絵をこれから描いていかないけないないう思いは同じでありますので、ぜひそういった方向で考えていきたいいうぐあいに思います。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  森岡議員。 ○9番(森岡俊夫君) ぜひともそういう動きをしていただければなと思います。  ただ、やっぱりそんなに簡単な話ではありませんし、私ども小さな境港市ができることというのも限られてくるんじゃないかと思っております。ただ、そういうディベロッパーが関心を持つような地域にしておくことが大事だと思ってるんですね。それは、やはり公共マリーナであったり、それから勝手ケ浜、それからサイクリングロードができてる弓ケ浜周辺に少しずつでも人が集まってくるような、そういったイベントなりそういったものをどんどん誘致してくるというのが、私は関心が高まってくる要素になるというふうに思っております。  8月のこの22日に私ども会派きょうどうでは、そういった海辺の有効活用について勉強してまいりました。NPO法人のビーチ文化振興協会にお邪魔しまして、海の賢明利用についてということを勉強してきたわけでありますが、その中で、市長もきのう、ビーチヨガのそういった提案もありましたよということもありました。よくよく聞けば、ビーチといえばバレーというようなことを言われてますけども、サッカーであったりラグビーであったり、それから子供たちの運動会の場としても今使って非常に観光客がふえているようなところもあるようであります。こういう報告書があるんですけども、そういった、ビーチバレーに限らず、一年を通していろんな形のスポーツ、競技をそういう勝手ケ浜に誘致する、それからアジア大会であったり世界大会であったりも、どうも東京のほうは誘致をされてるというふうに聞いております。ですから、公共マリーナで行われるヨットだけではなくて、新しいビーチスポーツ、市民が参加できるような、そういった、ちっちゃな子供も相撲をとったり、そういったことで地域の皆さんが活性化するような活動もされているふうに伺いました。  この地域が本当に人が楽しく集える地域としてしっかりと我々は取り組んでいく必要があると思いますので、勝手ケ浜にもスポーツについての市長のお考えをお伺いしてみたいと思います。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 勝手ケ浜については、今バレーボール協会等のビーチバレー、これ毎年、山陰大会であるとかで2種類のビーチバレーボール大会ありますが、これも、今、森岡議員がおっしゃるように、シーズンを通していろんな浜辺を活用したスポーツ、あるいはマリンスポーツができるようなそういったエリアになれば、これはヨット、マリーナも含めてですね、できれば、本当にすばらしいエリアになるだろう、こういうぐあいに思っております。そういったことも念頭に置きながら構想を進めていきたいいうぐあいに思います。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  森岡議員。 ○9番(森岡俊夫君) 海辺といえば海水浴なんですが、海水浴客はもう全国的にどんどん落ち込んでまして、そういったことを回避するために、愛知の知多市では、ビーチバレーとちびっこ運動会を併用して1万5,000人の利用客を15万人までふやしたとか、京丹後市ではサンセットビーチラン、走るほうですね、走るようなイベントもしながら、これは漁協の関係者と行政が一体となって、一過性のイベントではなくて長く続けるようなイベントとして開催を取り組んでいるというようなことも伺いました。そういったことにもしっかりと境港市取り組んでいただいて、この地域の活性化に努めていっていただきたいと思います。  以上で終わります。 ○議長(岡空研二君) 森岡俊夫議員の質問はこれまでといたします。  本日の各個質問は以上といたします。 ◎延  会(15時01分) ○議長(岡空研二君) 次の本会議は明日21日午前10時に開き、引き続き各個質問を行います。  本日はこれをもって延会といたします。お疲れさまでした。   地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。          境港市議会議長          境港市議会議員          境港市議会議員...