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平成29年第4回定例会(第2号 9月19日)

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    平成29年第4回定例会(第2号 9月19日)


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    平成29年第4回定例会(第2号 9月19日) 9月定例会     第4回 境港市議会(定例会)会議録(第2号)   平成29年9月19日(火曜日)午前10時開議 第1 会議録署名議員の指名 第2 一般質問  本日の会議に付した事件 日程と同じ  出席議員 (16名)     1番  岡 空 研 二 君      2番  荒 井 秀 行 君     3番  柊   康 弘 君      5番  濵 田 佳 尚 君     6番  平 松 謙 治 君      7番  景 山   憲 君     8番  米 村 一 三 君      9番  森 岡 俊 夫 君     10番  佐名木 知 信 君      11番  築 谷 敏 雄 君     12番  永 井   章 君      13番  田 口 俊 介 君     14番  定 岡 敏 行 君      15番  松 本   熙 君
        16番  安 田 共 子 君      17番  足 田 法 行 君  欠席議員     な し  説明のため出席した者の職氏名 市     長  中 村 勝 治 君     副  市  長  安 倍 和 海 君 教  育  長  松 本 敏 浩 君     総 務 部 長  清 水 寿 夫 君 総務部防災監   木 下 泰 之 君     市民生活部長   佐々木 史 郎 君 福祉保健部長   伊 達 憲太郎 君     産 業 部 長  浜 田   壮 君 建 設 部 長  下 坂 鉄 雄 君     福祉保健部参事  佐々木 真美子 君                        教育委員会事務局参事 産業部参事    足 立 明 彦 君              川 端   豊 君 総務部次長    中 村 直 満 君     産業部次長    阿 部 英 治 君 教育委員会事務局長          藤 川 順 一 君     総 務 課 長  渡 辺   文 君 財 政 課 長  黒 見 政 之 君     学校教育課長   影 本   純 君 生涯学習課長   黒 崎   享 君  事務局出席職員職氏名                        局長補佐兼議事係長 局     長  築 谷 俊 三 君              片 岡 みゆき 君 調査庶務係長   吉 田 光 寿 君     議事係主任    平 松   弘 君 ◎開  議(10時00分) ○議長(岡空研二君) おはようございます。  これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付しているとおりであります。 ◎日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(岡空研二君) 日程第1、会議録署名議員を指名いたします。  署名議員に、松本熙議員、田口俊介議員を指名いたします。 ◎日程第2 一般質問 ○議長(岡空研二君) 日程第2、一般質問に入ります。  各個質問を行います。  初めに、田口俊介議員。 ○13番(田口俊介君) おはようございます。  公明党の田口俊介でございます。今回、9月定例市議会に当たりまして、大きく2つのテーマで質問をさせていただきます。どうぞ誠意ある御答弁のほうをよろしくお願いいたします。  それでは、まず最初のテーマでありますが、本市の観光行政についてお伺いをいたします。  現在、境港市の将来に大きな影響を与える3つのインフラ整備事業が並行して進行中です。それは、言うまでもありませんが、水木しげるロードリニューアル事業竹内南地区国際貨客船ターミナル整備事業、そして境港地区高度衛生管理型漁港市場整備事業です。同時期に、これだけのインフラ整備事業が行われることは、この先においてもないのではないかと思うところで、それだけにこの3つの事業を本市の特に観光産業の振興にどのように生かしていくかを官民挙げて考えていくべき時期が今だと感じています。  まず、水木しげるロードについてお伺いします。  水木しげるロードについては、リニューアルオープンを来年の7月に予定しておりますが、当初の計画になかった本町アーケードの解体撤去が工事に加わることで予定に支障はないでしょうか、お伺いいたします。  また、アーケードについては、雨天時の観光客の収容やイベント等へも活用されていたことから、それらへの対応を求める声もお聞きしているところですが、そのような声に対して市としてどのようなお考えをお持ちか、お示しをください。  また、リニューアルオープン後のロードの維持管理の考え方について、誰がどのように担うのか。私としては、これまでの投資に見合うような利益を上げることのできる体制の構築を急がねばならないと考えますが、市長の見解をお聞かせください。  次に、竹内南地区国際貨客船ターミナルについてですが、このターミナルの完成に向け、本市としては、これまで以上に国際観光都市として観光産業に力を入れていこうという機運の高まりを期待するものですが、インバウンド対策とともに、ターミナルそのものを観光資源と捉えてのターミナル周辺の整備についてどのような展望をお持ちなのか、お聞かせください。  続いて、高度衛生管理型漁港についてお伺いします。  このたびの事業について、その目的が漁港・市場機能及び集荷・販売力の強化にあることはもちろんですが、本市が「さかなと鬼太郎のまち」という2つの柱を掲げる中で、「さかな」の観光拠点としての役割も大きなものになることは容易に想像できるところです。この分野についても、平成25年策定の活性化ビジョンの中に示されていることは承知をしておりますが、本市がどのように主体的にかかわっていくのかが一般の市民にはいま一つはっきりと見えていないのではと感じています。高度衛生管理型漁港を生かした観光振興について、本市の考え方や具体的な施策など市民にわかりやすくお示しください。以上でございます。 ○議長(岡空研二君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 田口議員の御質問にお答えをいたします。  本市の観光行政について御質問をいただきました。  初めに、水木ロードリニューアルオープンを来年7月に予定しているが、本町アーケードの解体・撤去が工事に加わることで予定に支障はないかということでございます。本町のアーケードにつきましては、耐震強度不足などの理由から、このたび設置者であります本町アーケード商店街が撤去の方針を決定されたところであります。  先日、本町アーケード商店街より示された解体・撤去に係るスケジュール案によりますと、本年末までに解体・撤去工事を完了する計画で、現在、関係機関との調整を図っているとのことであります。このスケジュールが示されたことから、該当部分のリニューアル工事は年明けから速やかに着手できるよう準備を進めており、特段の問題がない限りは平成30年7月のリニューアルオープンへの影響はないものと、このように考えております。  次に、アーケード撤去後の雨天時の観光客の収容やイベント時の対応についてであります。  本町アーケードは、これまでの商店街振興水木しげるロードを訪れる観光客の憩いの場、全天候型のイベントスペースとして、地元商店街のみならず本市の観光振興にも大きく貢献してまいりました。現在、リニューアルにあわせて水木しげる記念館の前庭の改修を検討しておりますが、この中で記念館前庭から道路部分にかけての屋根の設置についても検討項目としており、今後、地元商店街観光関係者の方々にも御意見を伺ってまいりたいと考えております。  次に、リニューアルオープン後におけるロードの維持管理と体制の構築についての御質問でございます。  ブロンズ像や道路などのハード事業の維持管理につきましては、これまでどおり県及び市で行うこととしております。投資に見合うような利益を上げる体制の構築をとのことでありますが、リニューアル後、影絵やライトアップなどの夜間演出を行うことから、例えば水木しげる記念館や沿道の商店が営業時間の延長を行うことも必要であろうと考えております。  また、観光振興プラン推進委員会において、振興策や役割分担などの議論を行っておりますが、水木しげるロード振興会や各商店街が主体となり、夜のイベントを企画されるなど、官民関係機関が連携をし、集客と収益の向上に取り組んでいきたいと考えております。  次に、竹内南国際貨客船ターミナルについて、これを観光資源と捉えて、周辺の整備についてどのような展望を持っているのかということでございます。  竹内南地区は、境港市総合戦略の中でも、観光・賑わいを創出するゾーンとして位置づけており、現在、官民で組織しております竹内南地区賑わいづくり検討会の中で、具体的な整備方針を検討しているところであります。この検討会では、新たに整備が必要な項目として、ターミナルからの二次交通や無料Wi-Fiなどの情報インフラ外国人旅行者の両替対応などが上げられており、竹内団地内の進出企業からの御意見も伺いながら、役割分担も含め、これらの整備方針を取りまとめていくこととしております。  また、平成30年度末に完成予定の弓ケ浜サイクリングロードの活用や団地内の未分譲地への企業誘致を進め、この地区のにぎわいを創出してまいりたいと考えております。  次に、高度衛生管理型漁港を生かした観光振興について、本市の考え方や具体的な施策などを示せということでございます。  境漁港は全国有数の漁港であると同時に、重要な観光資源でもあります。現在でも境港水産振興協会が中心となり実施している市場見学ツアーには、年間で2,300人前後の方が参加していただいており、また見学ツアー以外でも、新鮮な魚介類を求めて鮮魚直売施設や飲食施設などに多くの観光客が来られております。  高度衛生管理型漁港は平成34年にはほとんどの施設が完成し、供用開始する予定となっております。新しい建物には、一般の方が安全に見学できるように、2階から眺めることができる見学通路を整備し、見学者のための学習室、展示ホール、調理実習室なども整備されます。  本市といたしましても、管理者である鳥取県と連携をし、新しくなる境漁港の魅力を全国に発信できるように、完成前からPRを行うとともに、見学ツアー受け入れ体制の強化や市内観光地との連携などを検討してまいります。以上であります。 ○議長(岡空研二君) 追及質問がございましたらどうぞ。  田口議員。 ○13番(田口俊介君) ありがとうございます。今、御答弁いただきましたので、ちょっと重ねてお伺いをしたいというふうに思います。  ロードについてですが、先ほどの私の質問に対しまして、リニューアルオープン後の維持管理の考え方ということで、ハードについては県及び市だと、あとその他のことについては振興会とか各商店街、また商店の皆さんが主体的に頑張っていこうというようなことだったと思うんですけども。もちろん今ハード整備のほうは市のほうが、行政が主体となってやっておりますので、そういったことなんだろうというふうには思うんですが。ただ、観光資源としてロードを見たときに、やはりここでも投資という言い方をしましたけども、これまでさまざまな形でロードに投資をしてきたという認識で私はいるんですね。  今回、ロードのリニューアルについても決して少なくない金額、資金というのを投入をして、てこ入れを図っているという中で、やはりここでしっかりと観光資源として収益を生むというか、そこにもちろん観光客の方もたくさん来られる、にぎわいも出る。また、そこでなりわいをする方たちも活性化をして、雇用が生まれて、売り上げが上がって、それが最終的には例えば税収という形で市に還元される。その税収によって市民サービスという形で広く市民に還元されるという、この循環をやはりどういうふうにつくっていくかというところが大事なんだろうというふうに思うんですね。  ただ、道路の例えば舗装がおかしくなったら行政がやりますよという意味の維持管理ではなくて、観光資源として捉えたときに、このロードが本当の意味でしっかりと自立をして、十分にあすこで今なりわいをしている方たちの中で、同じことを何回も言いますが、収益が上がっていくような、そういった体制というものを今考えていかないと、完成してからじゃ、それを誰がどう担うんだという話をしていては、ちょっと遅いのではないかというふうに思うところなんです。  そういった意味で、いま一度なんですけども、ちょっとその辺の体制づくりといいますか、考え方を、行政だけが主導でこうするんだということでは、なかなか難しいと思うんですが、それこそ今の観光関係の関係者の皆さん方と一緒に考えていかないといけないんではないかというふうに思うんですが、ちょっとそこについての考え方をいま一度市長のほうにお尋ねしたいと思います。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) いかに収益を上げるかということでありますけれども、この水木しげるロードリニューアルオープンにつきましては、現在、年間200万人を超える観光客の方がお越しになっておられるわけです。これを10年、20年、将来にわたって維持していく。そのために、このたびのリニューアルを計画をしたところであります。収益を上げるという点については、いかにこのロードに継続的に200万人を超えるお客様にお越しいただく、それにはやっぱりロードに魅力がないといけない、全体に。そういった点についても、計画の中では非常に重きを置いて計画を立てておるところであります。  人に優しいロードづくりというのを基本コンセプトにしておるわけであります。ですから、いかにこのロードの魅力アップをすることができるかということが1つ大きな課題であろうというぐあいに思っております。それについては、田口議員もおっしゃるように、行政ばかりでなくて、ロードの沿線の皆様方あるいは広く言えば、もっと多くの市民の皆さんも取り込んだ、そういったロードを守り立てていく、そういった取り組みも必要でありましょう。  特に今、魅力度アップということについては、夜間の演出と、これを少し力を入れて取り組んでおります。待望の駅前のホテルもできましたので、通過型の観光地から滞在型の観光地への衣がえにも取り組んでいこうということでありますので、この点についても商店街の皆様方の御協力も必要であります。いずれにいたしましても、多くの方にまずはこのロードに魅力を持ってもらって来ていただけるような、そういうものにしていく。それから先は、業界の皆さん、商店街の皆さんと協力をしながら、しっかりとしたそういった体制をつくり上げていく、こういったことが大切であろうと、このように思っております。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  田口議員。 ○13番(田口俊介君) 今、市長がおっしゃるとおりだというふうに私も思っております。それで、そういう面から考えていったときに、では、行政の役割が何だろうと思ったときに、やはり行政として、しっかりと例えば民間の皆さんがいろいろなイベントを考えられたりとか仕掛けを考えられたりするときに、関係機関との調整をしたりとか、例えば場合によっては、それに必要な補助金を引っ張ってきたりだとか、そういった行政の役割というものが大きくなってくるんだろうというふうに思うんですが。  現状のこの職員の皆さんの勤務体制というか、そこにちょっと課題がないだろうかというふうに思ったりもするわけです。確かに協働のまちづくりというところで、官民協働してという考え方というのは大事な考え方ではあると思うんですが、最近、特に私もちょっと見ておりまして、職員の皆さんが、特に担当課を中心にした職員の皆様がイベント要員というような形で、何かそういう形の仕事の側面というのがちょっと多くなってるのではないかなというふうに思うところで、先ほど言ったような行政としての本来の役割にしっかり専念をしていく。その上で、時にはボランティアとしてきちんと出動して、民間の方と一緒になって汗を流すということも必要だろうと思うんですが、その辺あたりを少し考えていかないと、目の前のイベントを回すことに手をとられると、先を展望して行政としての役割としての仕掛けづくりとか、そういったことというのがちょっと手薄に、特に職員も今、市役所全体として少ない中で手薄になってはいけないというふうに思うんですが、そのあたりの考え方というのは、どのような見解をお持ちでしょうか。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 職員がイベント等なんかに手をとられて本来の業務がおろそかになる、そういったことではいけないのではないかということでありますけれども、本当に今、境港市の職員数が非常に少数精鋭、少ない職員で回しておりまして、本当に職員に負荷がかかっておると、私自身も少しそのようなことを認識をしております。そういった中にあっても、本来業務がおろそかになることのないように、これからも意を用いていかないけないなと、そういうぐあいに思っております。またいろいろお気づきの点がありましたら、指摘をしてやっていただきたいと思います。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  田口議員。 ○13番(田口俊介君) 今、業務がおろそかになってるというよりは、これから例えば観光産業をしっかり育てていくといいますか、そういった面で本来の仕事が十分にできるようにということでお願いをしたいなというふうに思っております。  あとロード関連でちょっとお尋ねしたいんですけども、4月からロード関連といいますか、商店街振興地域おこし協力隊員1名が活動をスタートさせておるというふうに認識をしておりますが、現在、活動の現況はどういった形になっておりますでしょうか、お尋ねします。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  浜田部長。 ○産業部長(浜田 壮君) 市長にかわってお答えいたします。  協力隊員、商店街振興ということで1名配属になっております。過去の活動内容は、申し上げますと、本人の得意分野ですね、手づくりのキャンドル教室あるいはバルーンアート、こういったものでもってイベントを主催あるいは参加して商店街の振興を図っている。こういったこととあわせまして、ツイッター、フェイスブック等での各商店の皆さんがされるようなイベントも積極的に情報発信をしている、こういう状況でございます。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  田口議員。 ○13番(田口俊介君) 当初、今でもホームページのほうに載っておると思うんですけども、この商店街振興にかかわる地域おこし協力隊員さん2名の募集でされておるというふうに思っております。ということは、協力隊としての市として考える仕事というのも、2名でという前提でいろいろ考えておられたんではないかなというふうに思うんですが、今まだ1名しかということで、なかなか2名、当初採用に至らなかった経緯というのもいろいろ聞いてはいるところなんですけども、この欠員についての採用の現状というのも、ちょっと今気になっておるところであります。
     特に伯州綿のほうの協力隊員さんと違って、この商店街振興の担当というと、外部の方でかかわる人の数もやはり全然違いますし、各界各層の方になります。それと、特に商店街といいますか、ロード、観光という面でいうと、今現在でも複数の部や課にまたがって、いろんな事業が展開をされてるというふうに認識してるんですね。そういうところを考えたときに、庁内でしっかりと今の商店街振興地域おこし協力隊員さんが担うべき役割とか目的だとか、今やってる仕事だとか、そういうことの情報といいますか、その共有ができていないと、隊員としても存分に動くに動けないような状況がひょっとしたらあるのではないかなというふうに思ったりもするんですけども、そのあたりどういうふうに認識をされておりますでしょうかね。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  浜田産業部長。 ○産業部長(浜田 壮君) 協力隊員、特に商店街は今年度から初めて配置している、こういう状況でございます。各課を超えての連携は、もちろんこれは協力隊員の業務というよりは、その上司、我々組織の問題であろうかと思いますので、議員の御質問の趣旨を踏まえまして、さらに連携がとれるように、しっかりとした庁内の体制を構築していきたいと考えます。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  田口議員。 ○13番(田口俊介君) 実はちょっとここに地域おこし協力隊失敗の本質という、地域おこし協力隊のOBの方たちが今こういった「村楽」という、そういったグループをつくって、いろいろ地域おこし協力隊をいかに自治体がしっかり活用して、また協力隊員さんも、その中で自分たちの夢とか目的を果たしていけるのかということをいろいろ研究されてるようなグループがあるんですが、そこが出してる地域おこし協力隊にありがちなミスマッチングというか、そういった事例をいろいろ挙げておられるんですが、その中で、私、今回ちょっと気になってるのが、協力隊員さんがこういう形でぽっと入ることを、そこにかかわる地元の方たちがしっかり認知してるのかどうかというところが実は一番最初の部分で大事なんだということをここでおっしゃってて、まさに特にこの商店街振興という面において、この部分はすごく大事なんじゃないかなと。  例えば情報発信一つにとっても、やはり現場のロードなり商店街なりの方が発信をしてほしい情報を協力隊員さんがしっかりキャッチをして、それを的確に発信をしてあげるということになると、これはすごくスムーズに協力隊員さんがいることでうまく回っていく、いい結果になるんですが、そこがうまく連携とか認知がされてないと、何かいろいろ来て動いとるけど、どうなってんだみたいな話がどこかから出てくると、どんどんその話がちぐはぐになってしまうような、そういった面も、よその例でもあったようです。そういったことも踏まえて、この本市の地域おこし協力隊さん、商店街振興の協力隊員さんの現状においても、そういったことがあるのかないのか、いま一度精査をしていただいて、活動内容もそういった面ではシンプルにしながら、現場のこの商店街ロードの皆さんにしっかり喜んでいただけるような形を模索をお願いしたいなというふうに思うところですが、それについて御見解をいただければと思います。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 地域おこし協力隊員も、今のケースで言うと、観光、そして商店街振興ということでありまして、市の組織の担当課の一員として、そういった仕事に携わっていただく。その際に、田口議員が御指摘のように、担任業務であるとか、そういったところがいま少ししっかり図れていなかったと。これは、私もそのように感じたところであります。あわせて、関連する商店街であるとか観光協会関係者であるとか、そういったところとも、そのことをしっかりと情報を流して、こういったことでやるんだという形がいま少しいかがだったかなと、このように私も感じておりますので、改めて担当課のほうには、そのことをしっかりして、いい仕事ができるように、お互いに連携してやっていきなさいと、こう指示したところでありますから、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  田口議員。 ○13番(田口俊介君) それでは、その件については、よろしくお願いをいたします。  あと、この項目、ちょっと最後になるんですけども、今の竹内南地区貨客船ターミナル、それから高度衛生管理型漁港についても、国の直轄事業とはいえ、これだけの大きなインフラ整備が同時進行で境港の中で行われるというのは本当にまれなことであると思いますし、今後なかなかないことだというふうに冒頭も言いましたけども、本当にそういうふうに感じておりますし、この機を観光という側面からどう生かしていくかということは、非常にやっぱり今後の本市の将来にとっても本当に大事なことだというふうに感じております。  そういった意味で、この3つのインフラ、そしていま一つ市内には空港という空のインフラもあります。このインフラを生かして観光産業を本当にまた新たに興していくぐらいのそういった思いで、行政だけではなくて、商工会議所の皆さん方などとも連携をさらに深めながら、境港の観光産業、観光行政の進展というものを本当に図っていかなければならないというふうに思っているところです。そこについて、最後にもう一度だけ市長のほうからお考えをお尋ねしたいと思います。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 田口議員から、本当に市内、大変大きなインフラの整備が3つ同時に進行されておるという御意見でございます。まさにそのとおりでありまして、かつてないそういった事業が今、同時進行的に進められているところであります。これを地域の活性化、そして観光の振興にいかにつなげていくか、このことが大変重要であると、このように私どもも認識をしているところであります。それぞれの事業について、関係者や、あるいは専門家の皆さんの意見も聞きながら、田口議員の指摘があるように、これを真のそういった振興に結びつけていく、そういった形にすべく努めてまいりたいと、このように思います。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  田口議員。 ○13番(田口俊介君) それでは、2つ目のテーマに移りたいと思います。2つ目のテーマは、本市の国際交流についてであります。  先週、9月8日から10日にかけ、ロシア・ハサン地区において第23回となる環日本海拠点都市会議が、韓国から束草市、東海市、浦項市、中国からは琿春市、延吉市、図們市、またロシアからはウラジオストク、ナホトカ、ハサン地区、そして日本からは本市の4カ国、10都市の代表の参加のもと、「環日本海圏の主要都市間における国際輸送路と国際観光の発展」をテーマに開催され、私も今回、岡空議長、米村議員とともに経済厚生委員長として代表団のメンバーに加えていただき、オブザーバーとして会議に参加することができました。  また加えて、このたびはこの会議の構成都市であり、境港市と友好都市提携を結んでいる中国吉林省琿春市より、ハサンでの会議の前にぜひ立ち寄ってほしいとの招聘を受けたことから、拠点都市会議に先立ち、6日から琿春市を表敬訪問する機会を得ることができました。これは昨年10月、中国共産党琿春市委員会の高玉龍(ガオ・ユーロン)書記が来境された折に中村市長と交わされた「次はぜひとも琿春で会いましょう」との約束が実現したものと認識をしております。  まずは、今回の環日本海拠点都市会議について、市政概要報告でも触れられておりますが、その内容と今回の成果について、いま一度市民にわかりやすくお聞かせください。  また、それに先立ち訪問した中国吉林省琿春市では、鉄道、道路、発電所などのインフラ整備や教育・スポーツ施設や集合住宅の建設が次々と進んでおり、その急速な発展には目をみはるものがありました。その琿春市とは、1993年10月に友好都市提携の調印を結んでから明年で25周年を迎えますが、改めて両市の友好交流の目的と意義、そしてこれまでの取り組みと成果についてお聞かせください。  琿春市とは友好都市提携後5年を一つの区切りとして、5年ごとに両市の間で相互に記念の式典等をこれまでも行ってきたところであり、明年の25周年は順番では本市に琿春市関係者を招いての式典開催の予定となっておりますが、明年の環日本海拠点都市会議は琿春市での開催と伺っており、この際、琿春市での友好提携25周年記念式典の開催を検討してはと考えますが、市長の見解をお聞かせください。  また、四半世紀という意義の大きさを考えるとき、単に行政関係者のみの参加ではなく、ぜひ広く各階層の市民が琿春市民と友好と交流のきずなを深めることのできるような25周年の佳節にふさわしい規模と内容にと思うところですが、市長の所見をお伺いいたします。以上でございます。 ○議長(岡空研二君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 先般、ロシア・ハサン地区において開催された第23回環日本海拠点都市会議の内容と成果についてお尋ねをいただきました。  このたびの環日本海拠点都市会議では、「環日本海圏の主要都市間における国際輸送路と国際観光の発展」をテーマに意見が交わされました。本市からは、寄港地を柔軟に設定できるクルーズ船を活用した拠点都市相互の交流の活性化や、ロシアにおけるCIQ、税関や出入国管理、検疫などでありますが、この体制の改善などを要望したところであります。  他の都市からは、国際観光分野における協力体制の整備や、会議での合意事項を推進するための国際的な作業部会の創設の必要性などについての意見が出され、参加都市の観光資源情報の集約やクルーズ会社・旅行社との連携による国際観光ルートの共同開発などについて合意したところであります。  また、ハサン地区は、ロシアと中国の国境に位置しており、ロシア沿海地方のみならず、中国東北部が日本海とつながるための重要な港湾を有する地域であります。環日本海地域の物流や人流を考える上で、この地域を訪問し、現地との関係を強化できたことは大変意義深いと感じております。  次に、来年、友好都市提携25周年を迎える琿春市との友好交流の目的と意義、これまでの取り組みと成果についてであります。  琿春市は、国連開発計画が支援する広域図們江開発計画の拠点となっている都市であります。一方、本市は、この地域と日本との貿易を考える上で地理的に最も有利な港を持ち、環日本海オアシス都市として、この地域との経済交流促進に取り組んでおります。両市の友好交流の目的は、交流の土台となる友好関係を築き上げていくことにあります。また、琿春市との友好交流は、両市のみならず、両国の友好親善を促進するとともに、環日本海地域全体の経済発展を促進する上で大きな意義があると考えております。  これまでの取り組みと成果につきましては、両市で環日本海拠点都市会議に加入し、環日本海交流の推進にともに取り組んできたほか、国際交流員の招請により語学講座の支援などを通じて市民の国際理解の促進を図ってまいりました。このほかにも、木材加工や農業研修生の受け入れ、青少年の文化・スポーツ交流、チャーター便の運航による市民交流など、幅広い交流を行ってきたところであります。  次に、来年の友好都市提携25周年記念式典は本市での開催が予定されているが、来年は環日本海拠点都市会議が琿春市で開催されることから、琿春市で開催してはどうかというお尋ねであります。  環日本海拠点都市会議も友好都市提携の記念式典も両市の関係者が集まることになりますので、あわせての開催を検討したいと思います。  次に、友好都市提携25周年記念行事は、行政関係者だけでなくて、広く各階層の両市民が友好と交流のきずなを深めることのできるような、25周年の佳節にふさわしい規模と内容にしてはどうかということでございます。  記念行事の開催場所は、これから琿春市とよく協議をした上で決定することになりますが、いずれの都市で開催するにせよ、両市の市民に広く参加していただき、友好と交流のきずなを深めることのできるような25周年の節目にふさわしい記念行事となるようにしたいと思っております。以上であります。 ○議長(岡空研二君) 追及質問がございましたらどうぞ。  田口議員。 ○13番(田口俊介君) そうしますと、こちらにつきましても少し重ねてお伺いをしたいというふうに思います。  まず、今回の環日本海拠点都市会議について、市政概要でも触れられておりましたが、いま少し詳しくお聞かせいただいたところでございます。これは今、この拠点都市会議ももう23回ということで、本当に長く続いて、当時の片山知事さんが提唱されてということでのこの流れというふうに承知しておりますが、毎年こういった形で、ほぼ毎年、境港市としても参加をしながら、環日本海をめぐるそれぞれの都市間との交流をしたり、この会議の中でさまざまな意見交換、また合意事項等もありますので、こういったことを広く、もっともっと市民の皆さんにも知っていただいて、またこの会議の中で合意をしたこと、またそういったことについて、それをしっかりと前に進めていく。その中で、こういったことが現実の形としてあらわれてきたということも、それはそのたびに適宜適切な形でしっかり市民の皆様にもお知らせをしていくというのは、やはり国際交流を図る上で大事な観点であろうというふうに思いましたので、こういった質問をさせていただきました。今後も、そういった機会がありましたら、しっかりと市民の皆さんにお知らせをしていくという姿勢をお願いをしたいというふうに思います。  また、琿春市との友好都市提携のことについてですけども、本当に今回、私も琿春を訪問させていただいて、ことしで24年という歴史の長さというのをさまざまに感じました。本当に市内、まずやはり琿春から境港に交流員として10数名ですね、10何名でしたか、今来られてる中で、本当にそういった方が琿春に帰られて、またさまざまな立場で境港を懐かしく思いながら、また友好を少しでも広げようというふうに努力をしてくださってる姿も間近に見ましたし、また市内いろんなところを視察をさせていただきましたが、至るところで実は木材研修生で境港におりましたとか、そういった方に何人も出会いました。そういった意味では、24年という時間の中で築き上げてこられたものというのは本当に小さくないんだなということを肌で感じることができた次第でございます。  そういった中で、来年、25周年という本当に一つの大きな節目だと思うんですね。一つのことを続けて四半世紀を迎える。そういった中で、ぜひ今市内でも交流員さんが一生懸命いろんな、歴代の交流員さんが活動する中で、市民の中に琿春会というような会もできて、そういった機運もありますけども、もっともっと両市がしっかり友好のきずなを深めることは、たとえいろいろな状況で本当に国と国との間でいろんなことが起きても、最後は人と人との友情とか交流というのが僕はすごく大事になってくるんではないかなというふうに考えるところであります。  ぜひそういった意味から、今、非常に市長のほうからも前向きな答弁をいただいたなというふうに思うんですが、明年の25周年のこのことに向けて、しっかりと先方といろいろ協議をすることもこれからあると思いますが、こちらの思いだけでなかなか決められないところもあると思うんですけども、そういう意味では、市民の皆さんの記憶にもしっかり残るような、そういうすばらしい25周年の何か記念の催しというか、企画になるようなことをぜひ考えていただきたいというふうに思っております。市長さん、そのことについて最後にもう一回お願いします。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 田口議員にもいろいろ御提案いただきましたが、私も今回の琿春の訪問、幾たびも行っておりますけれども、本当にすばらしい発展ぶりであります。行くたびにそれを感じます。来年が25周年、大きな節目を迎えるわけでありますが、過去には友好都市提携締結5周年の際に長春までチャーター便を飛ばして、そこから琿春のほうに向かう方あるいは北京のほうに向かう方と分かれて、そういった記念行事を行ったこともございますので、これは琿春が式典を琿春市で受けてくれる、これが前提になるわけであります。  これからすぐに、来年のことでありますけれども、協議に入りたいというぐあいに思いますが、おっしゃるように拠点都市会議が琿春市でありますから、それと前後するような形で記念式典ができれば大変いいことだなというぐあいに思ってます。そして、その際には、おっしゃるように、行政関係者だけではなくて、幅広い市民の皆さんに参加をいただいて、本当に市民レベルでのそういった交流もしっかり図れるような、そういった式典にできれば大変いいことだなと、このように思っておりますので、これから精力的に協議してみたいと思います。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  田口議員。 ○13番(田口俊介君) そうしますと、ぜひそのような形で、本当に両市の市民にとって、またさらに未来を開いていく、そういったいい25周年になることを祈っております。  以上で質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(岡空研二君) 田口俊介議員の質問はこれまでといたします。 ◎休  憩 ○議長(岡空研二君) ここで休憩いたします。再開は午前11時5分といたします。        (10時53分) ◎再  開(11時05分) ○議長(岡空研二君) 再開いたします。  次に、佐名木知信議員。 ○10番(佐名木知信君) 自民クラブの佐名木知信でございます。9月定例市議会に当たり、通告に従いまして私見を交えながら質問いたします。市長並びに教育長の誠意ある御答弁をよろしくお願いいたします。  最初に、健康シティ境港に向けた施策についての質問です。  1つ目に、健康づくりの行動計画の策定について伺います。  さきの6月議会の一般質問においても提案させていただいた健康シティ境港は、市民の健康づくりのための行動計画としての位置づけを持つものであります。健康づくりは、市民一人一人の努力も重要でありますが、社会環境や仲間づくりも必要であることから、健康づくりのための社会環境という点にも言及しており、行政、団体、企業、地域などで実施するイベントなど、さまざまな機会を利用し、健康づくりの普及啓発を行うほか、関係機関との連携の推進もあわせて行っていただきたいと思います。  また、市民参加や市民が主体の健康づくり活動の支援にも重点を置き、地域のつながりをつくること、広げることを念頭に置いて、地域社会全体で健康づくりの推進に努めなければなりません。このように市民の健康づくりのための行動計画を早期に策定し、他の健康づくりに係る諸計画との整合、連携を図りながら、市民の健康寿命の延伸に積極的に取り組んでいただくよう重ねてお願いいたします。  そこで、まず本市では、健康づくりの行動計画の策定に向けた前段として、市民の現状を把握するための調査を進めるとのことでしたが、現在の進捗状況並びに行動計画策定に関しての具体的な目標をお示しください。  また、計画策定から実施まで、今後どのような体制で市民の健康づくりを進めていくのか、計画の推進体制について伺います。  次に、安心して楽しく歩けるまちについて伺います。  ことし、国は、平成29年度から33年度までの第2期スポーツ基本計画の内容を発表いたしました。この中で、週に1回以上運動する人の割合を65%にするという数値目標を示しております。本市では、その実態を把握していないようですが、この日常の健康スポーツの推進こそが健康寿命の延伸に大きくかかわると考えます。本市は、まちづくり総合プランの中で健康づくりの推進をうたっていますが、私は、健康スポーツの推進にも力を入れていくと解釈しております。  中でもウオーキングは、誰もが体力や年齢に応じて取り組むことができる生涯スポーツの基本です。運動習慣の定着により生活習慣病予防、ロコモシンドローム予防、認知症予防を柱とした生涯にわたる健康づくりを推進し、健康寿命の延伸につながってまいります。また、誘い合って歩くことで仲間づくり、まちづくり、それからきずなづくりの一助にもなります。御存じのように、市内にもウオーキングコースがあり、各地区の公民館が出発点、終点になっているケースが多く見られます。  先日、私は、自宅周辺にあるウオーキングコースをたどってみました。雑草が生い茂って立て看板が見えにくくなっていたり、破損していたり、あるいは途中で歩道がなくなり、非常に危険になっている箇所もあります。そこで、現在、このウオーキングコースの管理はどうされているのか、また今後どのようにしていくのか、お聞かせください。  さきにも述べましたが、健康寿命日本一のまち、健康シティ境港に向けて、誰もが気軽にできるウオーキングは、その基本の一つであります。子供から高齢者まで幅広い世代の皆さんが身近なところでウオーキングを通じ、楽しく会話をしながら心地よい汗をかく、季節を感じながら我がまちの魅力を再発見する、屋外でたくさんの方との出会いやコミュニティーが生まれるなど、幾重もの効果が期待できます。  安心して楽しく歩けるまちを合い言葉として、歩道の環境整備や看板設置、多種多様なコース設定を進めることは、健康づくりの推進へ向けた喫緊の課題だと考えます。また、本市を訪れる観光客や県外、市外の方の視点から、安心して楽しく歩けるまちとして、本市の歴史や文化をめぐり、境水道沿いの海岸通りや白砂青松の弓浜半島、白いコットンボールの実る伯州綿畑を見ながら歩くなど、大きなPRや魅力アップにもつながるのではないでしょうか。  各地区及び各テーマでのウオーキングコースの整備はもちろん、本市の健康増進と魅力アップにつながる、安心して楽しく歩けるまち、水木しげるロード、おさかなロード、植田正治ロード、伯州綿ロード、そして健康ロード等々、本市にはバリエーションに富んだ非日常の体験もあふれている、そういうまちだということを多くの皆さんに知っていただきたい。そして、このまちに住み続けたい、住んでみたい、定住を促し、移住を考えようかという動機が生まれてきます。その先に雇用も見えてくるでしょう。境港市に住めば健康寿命が80歳になった、こんな目標を掲げて行政が率先垂範すれば、おのずと健康で活気あふれるまちづくりが実現します。  そこで、安心して楽しく歩けるまちへ向けた取り組みや考え方について、市長の見解をお聞かせください。  次に、ハッピー健康ポイント制度の創設について伺います。  厚生労働省が推奨しているもので、2016年ごろから都道府県や市町村といった自治体やさまざまな企業で、住民や所属する方が健康になっていただく支援策の一つとして徐々に広がってきている健康ポイント制度の内容を具体的に検討し、オール境港として取り組む健康シティ境港に向けた抜本的な施策として、私たち個人も健康になってうれしい、企業や自治体もうれしい、みんなをハッピーにするハッピー健康ポイント制度の創設を提案いたします。市民の皆さんが元気で楽しく長生きしていただくために誘導し、応援することで、本市の医療・介護費用の増加を大幅に抑制することにもつながります。以下、ハッピー健康ポイント制度事業の具体的内容について概要を説明いたします。  この事業の狙いは、市民の健康に対する関心を高め、健康的な生活習慣を実践するきっかけとなり、動機づけとなる事業により元気で明るく活気のある健康シティ境港を創造します。事業の内容としましては、行政、企業、各団体からポイント対象事業を募り、選定します。市民から参加希望を募り、参加者登録を行います。カードを発行し、ポイントをつけます。そして、ポイントを集計し、集計したポイントを商品やサービスと交換いたします。  また、参加者の募集や交換商品の選定など一連の事務は、地域おこし協力隊を活用して行います。ここがポイントです。事業の発展を目指して協力隊員のモチベーションを高め、この事業の成功を図るために、健康ポイント事業を将来行政から独立させる方針を示し、任期後の協力隊員には起業に向けた取り組みの支援、新たな健康産業の創造を支援し、隊員の市内定住を推進いたします。  実施スキームとしましては、事業の企画・推進の指令塔になる部署を決め、全部局を横断的に取りまとめ、スピード感を持って制度設計に取り組み、平成30年度までに全体の制度設計を終了して、平成31年4月から部分的にスタートいたします。以上が提案の概要です。  行政が新しいソフト事業を行うとき、事業の困難さや成功するか否かという事業の成否を考えて、課題解決に向けたチャレンジができないことが往々にしてあります。健康で明るく活気あふれる健康シティ境港を目指し、ぜひ市長に決断をしていただきたいと思います。私は、特に必要なこととして、繰り返しになりますが、病気にかからない予防、介護費用の支給時期を延伸すること、このような対策が今後は非常に大切になってくると考えます。  市民の健康増進、医療費、介護費用増加の低減、地域経済への波及など市民の評価も高く、全国的に広がってきた健康ポイント事業について、新たなソフト事業の目玉として関係部局が積極的に衆知を出し合ってまとめていく境港モデルの構築により、大きな実績と効果を上げて、市民の皆さんが健康で長生きすることにより、市民それぞれの目標に向かって生き生きと前向きに暮らしていく、そんな健康で明るく活気あふれるまちづくりが施行されます。超高齢社会を迎え、医療・介護費用の増加を抑制していくためには、市民全体を対象にした施策が必要だと私は考えます。  そこで、先ほど提案いたしました地域おこし協力隊員を活用したハッピー健康ポイント制度事業の早期実施について、ぜひ前向きに検討していただきたいと思いますが、市長の所見を伺います。  また、今までの議会でも健康にかかわる対策、その実態について伺ってまいりましたが、多部局にまたがる新規の重点事業について、本市ではその事業全体のスキームはどの部局が担当するのでしょうか。私は大変重要な課題だと思います。これまでのように各部署が別々に対応していたら職員の負担は大きく、事業効果も上がらないでしょう。つまり行政組織においては、各部署が積極的に参加して相乗効果を発揮しようとする潜在努力の結集を促す部門が必要だと考えます。本市の各部の担当者も、そうした指令塔的部門もしくはコーディネーターの存在が必要だと考えているのではないでしょうか。  そこで、本市の現在の部局構成において、指令塔部門はどの部署が担うべきだとお考えなのか、市長の見解を伺います。 ○議長(岡空研二君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 佐名木議員の御質問にお答えをいたします。  初めに、健康シティ境港に向けた施策について御質問をいただきました。  健康づくり行動計画の策定について、現在の進捗状況並びに行動計画策定に関しての具体的な目標はということでございます。  健康づくり行動計画につきましては、鳥取県の健康増進計画である鳥取県健康づくり文化創造プラン、鳥取市のとっとり市民元気プラン2016、倉吉市の倉吉市いきいき健康・食育推進計画などの事例を調査し、内容を確認したところであります。健康寿命の延伸に重要な要素であります栄養、運動、社会参加を基本に、また自死対策計画、食育計画も含めた行動計画とする考えであります。  なお、行動計画策定の目標といたしましては、平成30年度を予定をしております。  次に、計画策定から実施まで、今後どのような体制で市民の健康づくりを進めていくのかということでございます。
     健康づくり行動計画につきましては、健康推進課を中心として策定いたしますが、子育て支援対策と同様、健康づくりにつきましても全庁的に検討・調整し、策定したいと考えております。行動計画策定後も健康推進課が中心となって健康づくりを推進してまいりますが、計画に盛り込んだ事業は各担当課が取り組んでいくこととなります。  次に、ウオーキングコースについて、歩道の環境整備、看板設置、多種多様なコース設定を進めることは、健康づくりの推進に向けた一つの課題であると。観光客や県外、市外の方の視点から、歴史、文化、自然を体感できるコースの整備、また適正な管理を含めた安心して楽しく歩けるまちへの取り組みと考え方について見解をということであります。  誰もが気軽にできるウオーキングは、楽しく会話して心地よい汗をかく、季節を感じながらまちの魅力を再発見するなど、さまざまな効果があると思っております。現在のコースは、上道地区や境地区などで市民団体が看板設置及びコースを設定をした町中を歩くコース、観光関係者が設定した市内観光スポットを歩くコースがあります。市民団体や観光関係者などと相談し、ウオーキングコースの充実、安全を図るとともに、市の道路パトロールでウオーキングコースを初め、市内道路等の危険箇所の点検に努めてまいりたいと考えております。  次に、ハッピー健康ポイント制度の創設について御提案をいただきました。  本市の健康づくりにつきましては、みずからの健康は、みずからが守る、このことを基本に市民の方々が自身の健康に関心を持ち、自発的に健康づくりに取り組むきっかけづくりを初め、健康づくり地区推進員、境スポーツクラブ、食生活改善推進員などの市民団体と連携しながら、健康づくり活動を推進しております。  元気で楽しく長生きするため、栄養、運動、社会参加を一体的かつ継続して取り組むことが健康寿命を延ばすことだと考えております。引き続き、こうした健康寿命の延伸につながる市民の方々の自主的な活動を支援するとともに、協働による健康づくりに積極的に取り組んでまいります。御提案の地域おこし協力隊を活用した健康ポイント制度の導入は考えておりませんが、健康づくり行動計画を策定する中で、参考にしたいと思っております。  次に、本市の現在の部局構成において、指令塔部門はどの部署が担うべきと考えているのかということであります。  本市の事業の企画立案につきましては、その業務に精通しているそれぞれの担当課が行っております。また、事業が部をまたがる場合には、プロジェクトチームを立ち上げるなど担当課が事務局となり、関連する複数の部署が連携して事業を実施しており、事案ごとにしっかりと連携を図りながら対応しているところであります。以上であります。 ○議長(岡空研二君) 追及質問がございましたらどうぞ。  佐名木議員。 ○10番(佐名木知信君) ただいまお答えいただきましたので、重ねて質問させていただきます。  健康シティ境港に向けた施策についてということで、行動計画を現在取りまとめ、平成30年度を目途に策定するということでございますが、6月議会でも質問させていただきましたけども、鳥取市、倉吉市のプラン等を参考に、その調査内容を確認されて、本市での状況の調査というのはどこまでできているのかなというふうに思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  伊達福祉保健部長。 ○福祉保健部長(伊達憲太郎君) 市長にかわってお答えします。  本市での状況というのは、多分市民の健康状態、どのような傾向があるかというようなところだと思いますけれど、これは検診の受診の状況、それと検診結果の状況を見て、例えば境港では何々のがんにちょっとかかる割合が高いとか、そういう状況はありますけれど、今、市長が答弁でお答えしましたように、佐名木議員がおっしゃっているように、健康寿命を延ばすことが一番大事な問題であります。  ですから、それに向かっては、先ほど市長が言いましたように栄養、これは食と口腔機能のことであります。運動は、さまざまな運動、それと社会参加は、ボランティアであったり趣味の活動であったり就労であったり、それぞれを一人一人がそれに気づいて、自分の健康に気づいて、それで健康寿命を延ばすために自分がなすべきことを続ける、それが仲間と一緒にグループ化として、ずっと継続していって、いつまでも自分らしく生きて、最後には逝く。そういう境港でないといけないというふうに思います。ですから、それぞれ健康状態のこともきちんと把握することは大事ですけれど、病気とか、ちょっと体調が悪くならないようにすることを今一番に考えて行動計画を策定したいというふうに思ってるところであります。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  佐名木議員。 ○10番(佐名木知信君) そのようなことで、日本一の健康シティということで私も提案させていただくところですが、総合的な政策の積み重ねで実現していくものでありますので、境港市総合戦略に掲げております合計特殊出生率や待機児童数など複数の指標を総合的に勘案して、達成度をはかる一つの目安としなければならないと思います。また、健康シティ実現に向けての重要な要素は、地域の活動や行政が展開する各種事業への参加と協働であると。先ほど市長が言われましたように、協働であると考えますので、今後とも実効性を伴う積極的な取り組みをお願いいたします。  次に、安心して楽しく歩けるまちについてということで重ねて質問させていただきます。  健康であり続けること、健康寿命の延伸は、本人や家族だけにとどまらず、社会全体の課題となっております。私も、この春より毎日のように運動し、食生活と生活習慣の改善に取り組み、体力はキープしたまま、適正体重まで減量したところでございます。そうすると体の調子がすこぶるよく、健康度アップを実感しているところであります。  余談はさておき、健康スポーツ、とりわけ身近で市民の皆さん誰もが容易に取り組むことができるウオーキングの普及は、健康維持・増進のために重要だと考えておるところです。そこで、健康シティ境港を目指す本市として、市民の皆様にウオーキングの普及を図るため、ハード、ソフト両面からの整備をさらに取り組む必要があると思います。まず、ハード面の充実についてどのような計画があるのか、お聞かせいただけたらというふうに思います。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) ウオーキングコースの設定ということでしょうか、新たな。 ○10番(佐名木知信君) それとあわせてソフト面の整備とか。 ○市長(中村勝治君) 今、ウオーキングコースについては、例えば上道地区については4コースつくっておられます。外江コースについては3コース、そのほかにもライオンズクラブ等が境港砂浜ウオークを、夢みなと公園まつり実行委員会では、夢みなと公園ウオークというのもありまして、観光協会ではみなとウオーク、境港さかな妖怪ウオーク、こういった11ぐらいですかね、今コースがそれぞれ市民の皆さんの愛好団体あるいは関係機関でつくっておられます。市のほうが新たなウオーキングコースを行政のほうでつくるということまでは考えておりません。その地域地域の皆さんが本当に身近に親しめる、そういったコースを設定をしていただいて、そこでウオーキングをされる。行政の役割としては、そういった設定をされたウオーキングコースの安全・安心を図る、そういったことを支援をしていく。こういったことがいいんじゃないでしょうか。  現にコースの案内看板等につきましても、自治コミュニティ助成事業を活用して、上道地区では13枚、境地区では9枚、そういった看板を設置されております。答弁でもお答えをしたとおり、道路パトロールの際に、このウオーキングコースを見守って、ウオーキングに危ない箇所はないかと、そういったところをチェックをしながら、そういったウオーキングを楽しまれる団体の皆さんとよく連携しながら、良好なウオーキングコースを維持していくということがよろしいんではないのかなというぐあいに思います。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  佐名木議員。 ○10番(佐名木知信君) それでは、ソフト面の充実について伺いますが、これは提案となるんですが、市民の皆様が気軽にウオーキングを楽しめるよう、市内のいろんな団体、地区が提案する推奨コースや市民公募等によるウオーキングコースをもとにして選定を進め、コース途中や近郊の見どころ等を掲載いたしましたウオーキングマップのようなものを作成し、市民の方々に広く配布してはいかがでしょうか。このマップを参考に多くの皆様がウオーキングに取り組まれるようになるのではと思います。魅力あるウオーキングマップができ上がれば、もっとそういう方がふえると考えております。ぜひ見て楽しい、歩きたくなるウオーキングマップをお願いいたしたいところでございますが、この件につきまして所見をお聞かせください。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) このウオーキングの効用というのは、佐名木議員がおっしゃるように大変大きいものがあると。私ども、そのことは認識をしております。現在、活用されている10幾つのコースがありますが、そのほかにも例えば観光客の方が水木しげるロードから市内の中に入っていく、こういうようなこともこれからも考えないかんと思うんですよね。そういった点については、佐名木議員がおっしゃるような点も参考にしながら、少し検討はしてみたいというぐあいに思います。マップをどういうぐあいにつくるかというのは、公認のコースということではないですから、これもあわせてちょっと考えさせてみてください。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  佐名木議員。 ○10番(佐名木知信君) このウオーキングを本市において充実させるというのは、先ほど市長もおっしゃいましたように、境港市民だけじゃなくて、そういう観光客に向けてもPR効果につながりますし、また昨今、海外からの観光客の皆様が多く見える境港として、そういった歩いて楽しく、安心して歩けるまちというのは非常に高いポイントになるというふうに考えております。また、市内の皆さんが日常ウオーキングを日中でも楽しんでおられるまちということになると、今、通学路で下校時に放送が流れますけども、ああいったことをしなくても、常にそういったウオーキングをされてる方がいらっしゃって、防犯意識の向上、対策の向上にもつながるというふうに思いますので、これもひとつ教育委員会の皆さんも考えていただいて、ウオーキングコースということを全市挙げて取り組んでいただきたいというふうに思います。  その次に、ハッピー健康ポイント制度の創設について重ねて質問いたします。  これは平成26年3月議会、田口議員の一般質問において、市民の健康づくりの動機づけとしての健康マイレージ制度の導入についてという質問が出ております。そのときの市長答弁の中には、県内外の市町村の取り組み状況を参考に、引き続き研究、検討したいと考えておりますというふうなことでありました。あれから3年半がたっておりますが、その後の研究、検討というのはどういったものがなされたのかなというふうに思いますが、これについて少しお知らせください。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  伊達部長。 ○福祉保健部長(伊達憲太郎君) 健康ポイントマイレージの件です。県内では、町村で10町村取り組んでおられます。ちょっと残念ですが、大山町のほうはちょっと休憩をしておるという状況もあります。それで、今、このポイント制度等インセンティブにつきましては、うちは余り取り入れるということではなくて、そういうことを取り入れるということじゃなくて、今、例えば本年度は4公民館で、いきいき百歳体操というのを始めております。これは4回受講していただいて、それでDVDもいただいて、それでまずは自分から、家族から、そして地域へというふうに広げていっていただくということであります。  例えば自分の住んでいる、手前みそで済みません、余子地域は6月に行って、余子公民館で7月3日から47回、毎朝、平日30分取り組んでおられます。それと、中野町も、ちょっと余子公民館では遠いからということで、自分たちで会館で取り組んでおられる。そういうことが非常に大事だと思います。自分の健康は自分で守る、自主的に継続してグループ化していく、そういうことが大事だと思っておりまして、市長が答弁しましたように、まだそういうインセンティブのところじゃなくて、自分たちで自主的にしていく活動に重点を置いて支援していきたいということであります。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  佐名木議員。 ○10番(佐名木知信君) 市内での活動状況というものは、ある程度理解しているつもりなんですが、この健康ポイント制度につきましては、全国で今260を超える自治体が導入しておる。この情報は持っておられると思いますが、この健康ポイントというインセンティブをつける、これは先ほど自主的に運動される方、これはいらっしゃいます。ただ、その率が少ない。全国的に見ても少ないというところからの制度であります。つまり運動への無関心層、それから運動不十分層といいますが、この方々を振り向かせること、または掘り起こすこと、そして生活の質の向上、こういったものを狙ったものが健康ポイント制度でございます。  これにおきまして、やはり私も昨年の報道で知ったのですが、東京オリンピックをきっかけにスポーツによる健康増進に取り組む自治体がふえる中、健康づくりに取り組んだ人にポイントを与えるこの健康ポイント制度、これは先ほど何度も申し上げておりますが、医療費を抑制する効果があることが、そしてこれが初めて実証されたという報道でございました。この健康ポイントの効果を探ろうと、国は3年前から6つの自治体を対象に調査を行っていまして、これまでに運動への無関心層を掘り起こす一定の効果が確認されているとのことです。  さらに、参加した40代以上のおよそ1,700人の昨年度1年間の医療費について、参加しなかった人と比べた結果、1人当たりおよそ4万3,000円もの医療費を抑えたことが新たにわかり、医療費抑制の効果が初めて実証されました。調査には1万2,000人余りが参加していることから、今回の結果をもとにシミュレーションをしますと、全体で5億円ほどの医療費の抑制効果があり、健康ポイント制度の事業費を差し引いても3億円余り上回るということです。このように健康ポイント制度導入が膨大な医療費の削減につながることが実証されているんです。  国の委託を受けて調査した筑波大学の久野教授は、健康ポイントによる医療費の抑制効果を裏づけた調査はこれまでに例がなく、自治体が導入する動きが加速するだろうと話しておられます。こういったことにも確認されておる健康ポイント制度、もう一度本市でもやはり2025年、待ったなしでこの問題がやってまいります。これに向けて取り組む、もしくは前向きに検討していただきたいというふうに重ねてお願いするところでございますが、このことに関して、もう一度御意見をお聞かせください。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 先ほどもお答えをしておりますが、この健康ポイント制度を活用してインセンティブをつくって健康に関心を持ってもらう、そういったことについては意義のある制度であるというぐあいに思います。そのほかにも、私どもが市民の健康づくりについて本当に多種多様な、さまざまな健康づくりの事業を、他市に負けないぐらいの事業もやっておるわけであります。相応の私はそういった市民の健康づくりに成果が出ているというぐあいに認識もしております。加えて、こういったハッピー健康ポイント制度を制定をして、市民の健康づくりになお大きく寄与するものであるならば、先ほども答えたように、健康づくり行動計画、これを策定する中で参考にしていきたいというぐあいに思っております。また、よくよくさらに調査をさせていただきたいというぐあいに思います。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  佐名木議員。 ○10番(佐名木知信君) それでは、次に移ります。次に、境港市の歌の普及と境港のイメージソングの創作についての質問です。  まずは、境港市の歌の普及について伺います。  毎年の成人式では、境港市少年少女合唱団における境港市の歌の披露があるのですが、参加されている新成人はあくまでも聞き手側で、斉唱することはありません。横浜市民は、誰もが横浜市歌を歌えると聞いたことがあります。何でも教育委員会が熱心で、学校でも教えているとのことでした。また、長野県は教育県としても知られておりますが、こちらの県歌「信濃の国」は、県民誰もが歌えて、宴会の席でも必ずと言っていいほど歌われるというような話も聞いたことがあります。大山町には、皆さんよく御存じの「大山讃歌」があります。本市の小・中学校では、入学式、卒業式の際、国歌と校歌は必ず歌われますが、境港市の歌が歌われることはありません。  そこで、私たちの郷土を知り、郷土愛を育む上で、今、本市が一生懸命教育に力を注いでいることに対して、子供たちがどういうふうにこれを解するか、そうした心を醸成する上からも、卒業式、入学式で境港市の歌を斉唱してはいかがでしょうか。また、教育現場で境港市の歌を教えることとあわせて、学校でも昼休みや放課後の放送などで市の歌を流し、子供たちが市の歌に親しむ機会をふやしていただきたいと思います。これらについて教育長の見解をお聞かせください。  次に、視点を変えまして、境港のイメージソングの創作を提案いたします。  境港の文化的・歴史的資源や海、港、さかな、鬼太郎、白ネギ、伯州綿などの恵まれた地域資源、本市の描く未来ビジョン等を歌詞に盛り込み、市民、特に境港の将来を担う子供たちがふだんから口ずさみやすいメロディーにする、また本市で行われるさまざまな行事において、市民の皆さんが斉唱でき、誰もが愛着の湧く歌を創作してはどうでしょうか。  加えて、創作の過程も大変重要となります。市内の小・中・高校生の皆さんに境港のイメージソングの作詞を担ってもらうことで、郷土を知り、郷土を学び、夢や目標を語り合うことで、より一層地域愛が深まるという効果が期待できます。境港市の将来を担う子供たちや若者とともに、境港の宝物を再確認し、夢を語り合い、境港の未来予想図をすてきな歌にしてみましょう。以上の提案に関しまして、市長の所見をお聞かせください。 ○議長(岡空研二君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 境港のイメージソングをつくったらどうかということの御提言でありますが、境港市の歌の歌詞は、著名な作詞家であります岩谷時子さんが境港市を直接取材してつくられたもので、白砂青松、にぎわう港など市の情景をイメージさせるすばらしい歌詞であり、まずはこの歌を広く市民に広めていくことが重要だと考えております。したがいまして、現段階ではイメージソングの創作までは考えておりません。 ○議長(岡空研二君) 教育長の答弁を求めます。  松本教育長。 ○教育長(松本敏浩君) 佐名木議員から境港市の歌の普及をするために教育現場で歌を教えて、入学式、卒業式で斉唱してはどうかという御提案でございます。  議員の御指摘のとおり、境港市の歌は本市の成人式や表彰式、新春の集いなどで斉唱する機会を設けておりますが、全ての方が自信を持って歌える状況ではございません。しかし、市民の中にはマイクを手にとって、好んで歌われる方もおられると聞いておりますし、今年度行われました市長と語る会では、コーラスグループの方から伴奏を旋律主体に変えたことで、とても歌いやすくなったとの話も伺いました。  一方、小・中学校においては、原曲は旋律が難しく、歌いづらい上に、限られた授業時間数の中で指導できる機会を確保することが難しいとの声もあります。そういった中でも、境港市の歌を朝の音楽として校舎内に流したり、朝の歌として歌ったりする小学校の事例もございます。また、本年度行った沖縄伊平屋島の児童との交流会では、境港市から参加をした児童16名で境港市の歌を披露いたしました。  今後、境港市の歌が児童・生徒に親しめる歌となるよう、どのような機会があるのか、どのように生み出すことができるのか、学校現場と話し合っていきたいというふうに思っております。以上でございます。 ○議長(岡空研二君) 追及質問がございましたらどうぞ。  佐名木議員。 ○10番(佐名木知信君) 境港市の歌の普及については、昭和58年につくられた歌ということで、非常に作詞もすばらしい、「弓が浜、白い渚に浜ひるがお、風とたわむれ、美しい自然を友に」と、こう続く歌詞、私も非常にすばらしい歌詞だというふうに思っております。この市の歌には敬意を表するものでございますが、一方、本当に子供たちにやはりなじんでいただく。そして、きょう、境港総合技術高校の皆さんもおられますけども、この高校生たちが歌えるのかなというようなことで思いますと、なかなか約35年たった今でも定着してないのかなというふうに思います。引き続き、こういった定着に向けて、本当に皆さんに愛される歌であってほしいということから、まず最初にこれを出させていただきました。  私、先ほど境港のイメージソングの創作について提案させていただきましたけども、市長、境港市の歌とは別に、これは敬意を表するものでございますが、一つ例を挙げて言いますと、約5年前より境小学校では、その時代の6年生の生徒たちが「ゆめっ子タイム」と称した総合学習の一環として、水木しげるロードや、おさかなロード、海岸通りの清掃活動やアンケート調査に始まり、ロードマップ、案内看板の作製、元気みなとのイメージキャラクター、これは「かにぎょちゃん」と言うんですけども、の作製や元気みなとのテーマソング、そしてダンス、体操の創作など、地域の方々とかかわりを持ちながら実際のまちづくり活動に参加することで、着実に地域愛を育んでいく姿を目の当たりにしています。こういった活動を市長は御存じでしょうか。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 特におさかなロード沿線で、そういった活動が保護者、子供たちを中心に行われておるということは私も承知をしております。先ほどイメージソングということでありましたけれども、歌だけにこだわらず、佐名木議員がおっしゃるように、子供たちが地域に出て、いろんなことに触れて、いろんなことを勉強する。その中で、イメージソングにかわると言ったら語弊があるかもわからんが、イメージソングにかわるような、そういった子供たちが郷土に愛着を持つ、そういった心も育ってくるのではないのかなと、私はそういうぐあいに考えておるところであります。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  佐名木議員。 ○10番(佐名木知信君) 私、境港のイメージソングにはこだわることではございませんで、1つの取り組みとしてこの提案をさせていただきました。このように境港の将来を担う子供たちがふるさとを知り、ふるさとの宝物を再発見し、夢、つまり境港の未来予想図を語り合うことで、より一層地域愛が深まると、このように思っております。また、子供たちが大きくなって、このまちを離れるようなことがあっても、一緒に歌った友達やふるさとの人々を思い出し、この歌が心の支えとなるということを想像しての提案でございました。まさに人口減少社会に立ち向かっていく上で、子供たちの参加がつくり出す希望への一筋の光となるのではないかというふうなことを思っております。  この歌づくりがまちづくり、人づくりにつながっていくというようなことも考えての提案でございました。何度も言いますが、イメージソングにこだわるものではございません。この質問は、子供から高齢者まで、男性も女性も心を合わせ、喜んで歌える境港市のイメージソングが本市の持続的な発展のため、幾重もの効果が上がると信じての思いからでした。境港市の美しい自然と先人の努力によって築かれてきた海に生きるこのまちを大切に思い、温かい心を通わせ合い、笑顔いっぱいでこの境港市で仲よく生きる喜びを歌った歌を、どこでも誰とでも歌い合えたらいいと感じております。  それでは、この境港市の歌の普及、境港市のイメージソングもしくはこういった子供たちが参加すること、まちづくりに参加すること、このことに関して、大きな質問にはなろうかと思いますが、境港の未来予想図を子供たちと語り合う、それを形にする、何らかの形にする、このことに関して市長の最後、お考えをお聞かせください。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 佐名木議員の御提案のイメージソング、この趣旨もよく理解もいたしますが、先ほども御答弁申し上げたように、子供たちがこの境港市という地域に愛着を持って育っていくということは、イメージソングの歌も大切でありましょうが、私は、それ以上に子供たちが境港市の文化や歴史に触れて、あるいは学校から外に出て、地域から外に出て、いろんなことに触れて体験をしていく。そのことによって、僕は郷土を思う子供の心が育まれる、このように思ってるんですね。これからも教育委員会とそういった面で、きっちりと連携をして、そういった教育をしっかりとしていきたい、こう思っております。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。 ○10番(佐名木知信君) ありがとうございました。 ○議長(岡空研二君) 佐名木知信議員の質問はこれまでといたします。 ◎休  憩 ○議長(岡空研二君) ここで休憩いたします。再開は午後1時10分といたします。        (11時57分) ◎再  開(13時10分) ○議長(岡空研二君) 再開いたします。  午前中に引き続き各個質問を行います。  初めに、濵田佳尚議員。
    ○5番(濵田佳尚君) こんにちは。  会派きょうどうの濵田佳尚です。9月定例会に当たり、4点の質問を行います。中村市長を初め、教育長、執行部の皆様の誠意ある御答弁を求めます。  まず初めに、誠道町飛砂対策事業についてお伺いいたします。  去年の9月議会において誠道町飛砂対策事業に関する予算が計上され、そのときにも質問させていただきました。去年の段階では、住民、畑の所有者との協議が進められるという段階であり、飛砂対策の具体的な策がまだ決まっていない状態でございました。  そこで、改めてお伺いいたします。誠道町飛砂対策事業の内容と事業スケジュールをお示しください。  また、この事業に関して、誠道町、高松町において住民説明会、意見交換会が開催されたそうですが、その住民説明会の内容と参加者からの主な意見をお示しください。 ○議長(岡空研二君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 濵田議員の御質問にお答えをいたします。  誠道町の飛砂対策事業について、事業の内容と事業スケジュールについて示せということであります。  事業の内容につきましては、西風による誠道町の飛砂被害を減少させることを目的に、誠道町西側の畑地に高さ約3メートル、長さ約512メートルの防砂ネットを設置するものであります。事業のスケジュールにつきましては、現在、11月末完了を目指して用地買収面積を確定するための用地測量業務を実施しているところであります。用地測量を終えた箇所から順次用地買収を済ませ、来年春ごろまでには事業を完了させたいと考えております。  次に、住民説明会の内容と参加者からの主な意見についてのお尋ねであります。  本事業の実施に伴い、誠道町の住民や自治会役員を初め、土地所有者、耕作者との意見交換会を合計6回実施しております。その中での主な意見としましては、住民の方からは、防砂ネット設置による効果についての意見を多くいただきました。設計上では、おおむね7割程度の飛砂を抑えることができると、このように説明をしております。  土地の所有者、耕作者からは、防砂ネット設置後にネット周辺、特に排水路にたまる砂の処理についての意見を多くいただきました。砂がネットの設置によってどの程度たまるか、現時点では不明でありますが、たまった砂の除去を行う予定である旨を説明をいたしております。以上です。 ○議長(岡空研二君) 追及質問がございましたらどうぞ。  濵田議員。 ○5番(濵田佳尚君) ありがとうございます。それでは、重ねて質問をさせていただきます。  この事業といいますか、飛砂対策に関しましては、長年自治会などからこの要望はあったと思います。その費用のことがございますので、なかなか進められてこれなかったというのが実際のところではあると思うんですけども。この事業に関します予算がついてからというものは、地域の方、土地の所有者の方々と本当にスピーディーに協議を進めてもらっているなと評価をしているところでございます。  先ほどの意見交換6回の中で、やはり住民からはネットの効果の質問が多かったということでございます。私も参加させてもらってる中で、意見が多かったなと思うのは、やはりネットですね、ネットのまず立てる位置と3メートルという高さが十分なのかというところ、あるいは一列ですね、数についての意見というか、不安視する声があったというふうに認識しておりますが、これらの意見を踏まえて、特に事業の内容等に変化はなかったということでよろしいでしょうか。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  浜田部長。 ○産業部長(浜田 壮君) 市長にかわってお答えいたします。  計6回、市長がお答えしましたように、住民の皆様を初め協議をしてまいりました。位置と高さについてでございますが、位置につきましては、これは我々が示した当初の場所と若干違うんですが、自治会の皆様の意見を優先する形で、そちらのほうに今、計画しているところに決めております。高さにつきましては、フェンス3メートルを予定しております。飛砂というのは、大体この3メートル以内が9割飛んでいるということですので、その9割をネットの捕捉率、これが80%くらいと。したがって、市長が答弁申し上げましたように、7割は抑えられるという設計上の根拠をお示しし、住民の皆様から理解を得られたと、このように考えております。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  濵田議員。 ○5番(濵田佳尚君) ありがとうございます。なかなかこの飛砂対策というところも余り聞かない事業で、住民の方々もネットというものに対しての、実物はさわらせてもらったんですけども、これで防げるのかなというところの不安があっての声だったと思うんですけれども。この事業において、このネットの効果として7割の飛砂を抑えれるというふうに予測しているということでございますが、これは何かそういった実証のデータというのがほかの地域でもあるのかどうか、そこもお聞かせください。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  浜田産業部長。 ○産業部長(浜田 壮君) このデータにつきましては、ここが基礎となる点でございますので、設計会社のほうも、かなりこの辺については勉強されておりまして、飛砂と一言で言いましても、飛び方が1つ目が転動、2つ目に跳躍、3つ目に浮遊、こういうふうに飛砂が飛ぶ現象を3分割できるという考えでございまして、この1つ目の転動と跳躍、ここが9割、ここはそれで3メートルで抑えられるというデータを掌握しまして、今回のこのような設計にしてるところでございます。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  濵田議員。 ○5番(濵田佳尚君) そういったデータをもとに、この3メートルという高さを決められたということでございます。その7割を3メートルのネットで抑えれるということですけども、この効果というものがなかなかそのときの自然の環境ですとかというところに左右はされると思うんですけども、7割を抑えたという評価というものは、どのようにしていくのかを教えてください。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  浜田部長。 ○産業部長(浜田 壮君) 評価というのは、これは現状でしか見ることはできないと思います。ネットを張って効果が出ますと、当然その下、すぐ横には農業用水路もございますが、そこに砂がたまることがございます。この砂の量がわかりますし、効果後に地区の住民の皆様の意見を聞く、こうして効果を検証する以外は手法はないのではないかと、このように思います。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  濵田議員。 ○5番(濵田佳尚君) 確かに評価というものが今数値ですとかデータであらわせるわけではないので、なかなか評価というのは難しいところだと思いますが、住民の方ですとか、その土地の所有者さんのところでやはり心配なのは、つくったのはいいけれど、それこそ市民の声を聞いたときに効果があったのかといったときに、それでも立ててもらってるし、でも、飛砂はまだ飛んでくるんだけど、どうしたらいいんだろうかというような不安の声も聞かれましたが、砂の量ですとか市民の声というところが評価の基準になるということですけども、もしそういった声が聞かれた場合は、住民としてはどのようにそれを評価を受けとめればよろしいものでしょうか。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。 ○市長(中村勝治君) 今、部長がお答えをしたわけでありますが、この防砂ネットは飛砂を100%遮断するものでも何でもない。植栽にしてもしかりであります。いかに軽減をするかという、そういった代物であります。これは設計上7割が軽減することができるだろうということでありますから、かなりの飛砂の軽減になるであろうと、これはそのように思ってます。溝にたまった砂の量とか、実際にお暮らしになってる誠道町の皆さんが例年よりやっぱり何か少し少なくなったなと、そういって感じていただければ、それなりの事業の効果はあったというぐあいに判断すべきものなのかなというぐあいに思います。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  濵田議員。 ○5番(濵田佳尚君) ありがとうございます。市長からその評価に関して、またネットの効果に関して改めて説明をいただいたんですけども、心配なのは、立てたけれども、結局体感的に去年と、これまでと変わらないというような状態だった場合に、市は今後どのような考えをお持ちなのかというところをもう一度お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 今お答えしましたように、この防砂ネットを設置をして、飛砂を本当に100%防げればいいわけでありますが、これは不可能であります。これは幸神町につきましても植栽帯を設けて、そういったものに備えてるわけですが、これは全く入らないわけでも何でもない。やっぱりそういった飛砂があれば、それを越えて入ってくるわけでありますから、それをいかに軽減するかという点での事業でありますから、私はそれなりの効果があるという結論のもとに、誠道町の皆さんと協議をさせていただきながら、そういった構造だとか効果だとか、そういったことについても御納得いただいてこの事業をスタートしたところでありますから、御理解をいただきたいと思います。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  濵田議員。 ○5番(濵田佳尚君) 今少し触れてもらいました幸神町の方ですとか、米子の方、また高松町の方からも、誠道町の飛砂というところに対して、こういった事業が行われるということは大変注目されている、そういった声が届いておりますので、ぜひ実施した上で、そのような評価等をされるのであれば、しっかりしてもらって、またほかの地域ですとか、ほかの市のお手本といいますか、モデルとなるような一つの事業にしていただければと思います。  それでは、次の質問に移らせていただきます。続きまして、境港市まちづくり若者委員会についてお伺いします。  今年度当初予算におきまして、若者広聴事業に関する予算が計上され、早くも9月4日には境港市まちづくり若者委員会という名称で広聴事業がスタートを切りました。第1回目の若者委員会の内容、その進行方法と市長の感想をお聞かせください。  2点目に、第2回目の開催時期と、そのテーマの選定方法についてお聞かせください。 ○議長(岡空研二君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 第1回目のまちづくり若者委員会の内容、進行方法と私の感想についてお尋ねをいただきました。  第1回まちづくり若者委員会につきましては、委員の皆さんに事前アンケートを実施をして、最も関心の高かった観光振興をテーマに行いました。進行方法は、初めに事前配付した観光振興に係る施策の資料を担当課から改めて説明し、次に、委員の皆さんに意見交換をしていただきながら、意見や提言内容を取りまとめていただきました。  その後に、私が委員の皆さんと直接意見交換を行い、委員の皆さんからは、夜にも楽しめる場所がふえたら、観光客だけでなく自分たちも利用したい、農作物の朝市も観光資源になる、あるいは海や浜辺を生かした体験型観光により滞在者が増加するのではないかなどの貴重な意見をいただきました。若い世代の委員の皆さんから、自分たちの住むまちは自分たちで考え、自分たちでつくり上げていく意気込みが伝わってまいりました。大変頼もしく思うとともに、いただいた御意見をできる限り施策に反映してまいりたいと感じたところであります。  次に、2回目の開催時期とテーマの選定方法についてであります。  まちづくり若者委員会は、本年度2回開催する計画でありまして、次回は1月を予定をしております。テーマの選定方法につきましては、初回と同様に、委員の皆さんへの事前アンケートにより希望の多いテーマに決定することとしております。テーマの内容につきましては、観光振興、子育て、福祉、防災、教育、都市基盤整備、広域行政、移住・定住を提示するほか、委員の皆さんからテーマを提案していただくこともできるようにしているところであります。以上です。 ○議長(岡空研二君) 追及質問がございましたらどうぞ。  濵田議員。 ○5番(濵田佳尚君) ありがとうございます。参加をされた委員の何名かとお話をさせてもらって、非常に盛り上がって、もともとの予定、終了時刻よりもちょっと過ぎたぐらい話をしてもらって、また市長とのお話も直接できて非常にいい時間だったというような感想を聞いております。1回目の委員会で観光をテーマにお話があって、夜の楽しめる場所ですとか、農作物を観光資源に、また海辺の周辺のにぎわいですとかという意見があったそうですけども、もう少し具体的に、こういったことをしたほうがいいんじゃないか、こういったことをしてみたいというような、もう少しちょっと具体的にお話を聞かせてください。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  清水総務部長。 ○総務部長(清水寿夫君) 市長にかわってお答えいたします。  例えば海辺のロケーションを生かしたビーチヨガですとか、海沿いをセグウェイで走りたいとか、結構海辺で遊ぶようなことがないかというような、ちょっと市ができるのかどうかわかりませんけど、そういう意見もたくさんございましたし、やはり外国人観光客の方への対応とか健康の問題とかということを観光施策として心配される声もございました。そのほかもろもろありました。以上です。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  濵田議員。 ○5番(濵田佳尚君) 具体的なところだと、いろいろ自由に意見を言ってもらって、なかなか行政の中では出ないようなアイデアも出ているなというふうに考えるところでございます。方向性としては、例えば夜楽しめる場所をつくっていく、あるいは農作物を観光資源にですとか、海辺の周辺のにぎわいとかっていうのは、市の向く方向性とは大きくは変わらないところだと思うんですけれども、そういった中で、具体的なアイデアが出てきたんだろうと思いますが。  市長は当初から、いただいた意見をできる限り施策、市政のほうに反映していくというようなお話をしてもらっていますが、実際に今回いただいた意見がどのように施策ですとか市政に反映されたのかというところ、この意見に対しての実効性といいますか、そういったところというのは、市長はどのようにお考えでしょうか。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 皆さんからいただいた意見については、直ちにできるもの、あるいは中期あるいは長期でないとできないもの、いろいろあるわけでありますから、すぐにできるものについては次年度の予算にすぐ要求していくとか、中長期的なものであれば、そういった計画に改めてのっけていくというような、そういった手段があるわけでありますから、それらについて、よく我々で吟味をして反映をしていくということであります。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  濵田議員。 ○5番(濵田佳尚君) 市長がおっしゃられますように、すぐにできるもの、中長期で考える必要のあるものというのはあると思うんですけれども、せっかくこのようなまちづくり若者委員会という形でスタートをしたわけでございますので、ぜひ意見をいただいた上で、こんなふうにまちづくりに生かされました、こういったふうな検討がなされて形になりましたという検証と、やはり報告の場というものも必要なのではないかと考えるところですけども、市長のお考えをお聞かせください。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 先ほどお答えをしましたんですが、すぐできるもの、あるいは中長期的に計画していくものがあるわけでありますが、そのいずれにしても、それがいいから直ちにするということだけでは、なかなか我々の検討というのは進まないわけであります。それには財源というものも当然ながら絡んできますし、もろもろの事情もあるわけでありますから、そういったものをトータルに考えて、今、私が申し上げたようなものに反映をしていくと、そういった意味でありますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  濵田議員。 ○5番(濵田佳尚君) もらった意見をすぐ反映したほうがいいんじゃないかとか、そういうことではなくて、どのようなふうに検証がなされて、どういうふうに予算がついて、話し合った結果、これはこんな形で実現しました、あるいは実現しませんでしたという報告も、今年度の委員会なのか、また今後続いていくであろう委員会の若い人たちに見せる、報告をするというところも非常に重要なところだと思います。意見を聞きましただけでは、やりがいといいますか、まちづくりにかかわっているというところのもうちょっと実感といいますか、実際自分たちの声がこんなふうになったんだ、あるいは届かなかった、ちょっと現実的に難しかった、じゃあそれはやはり行政じゃなくて自分たち、民間や若い力でやっていこうというふうなことになると思いますし、タイミングはそれぞれあると思うんですけども、検証といいますか、報告の場というのはぜひ持っていただきたいなと思うところでございます。  その中で、やはり委員会として動いてるわけですが、先ほど触れました時間がオーバーするぐらい非常に盛り上がって、限られた時間の中で1つといいますか、いろいろな意見をまとめて、それを市長に直接伝える、非常に大切というか、重要な時間だったと思いますが。事前にアンケートや資料を渡してるといっても、1日の数時間の中で話をして出たアイデアをぽんと渡すのではなく、一つやはり提言というような形にして伝えていくと、先ほどの報告ですとか検証というのも現実的にできるんじゃないかと思うんですけども、提言という形といいますか、形式というもの、そういったスタイルでの進行も考えてほしいなと思うんですけども、それはいかがでしょうか。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 我々のほうで検討した結果について、委員の皆さんに、じゃあどういった検討結果だったとか、それをお知らせすることは大変重要なことでありますから、それはまずしっかりとやりたいというぐあいに思いますし、第1回目については、大方のところをまとめられた項目を私と直接意見交換をしたわけでありますが、濵田議員がおっしゃるように、それを委員の皆さんでまとめられたものを一つ提言書というような形でまとめて、また別途私のほうに出してもらう。そういった方法もいいんじゃないでしょうか。これは2回目、それからそれ以降についても、そういった方法でできるかどうなのか、よく検討してみたいと思います。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  濵田議員。 ○5番(濵田佳尚君) では、その点はお願いをしたいと思います。  また、そういった提言ですとかといった点も含めますと、やはり青年会議所のメンバーですとか民間の会社に携わってる方々が委員だと思うんですけども、なかなかそれを提言という形にしてまた伝えるというふうになりますと、もちろん担当の職員さんはつかれてると思いますし、今回においては観光がテーマだったので、観光に関する、よく御理解された職員さんが説明役としていらっしゃったというふうに聞いてるんですけども。やはり米子ですとか鳥取のほうでは、若手の職員の政策グループというのがつくられているというふうに聞いておりますが、そういったふうに、別につくるというよりは、この会に若手の職員も部とか課とか、そういうのは超えてかかわっていって、ともに行政と市民が未来のまちづくりのために協働していくという形も今後必要だと思いますし、それをすることは非常に行政にとっても参加してくれた方々にとっても効果があるんじゃないかというふうに考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 濵田議員、いろいろ御指摘いただきましたけれども、本当に皆さんの声にしっかりと耳を傾けて、それを施策に反映をしっかりとしていく、このことがこういった事業の本旨でありますから、そういった点について、しっかりと押さえながら、この若者委員会に限らず、そういった広聴事業についてはしっかりと取り組んでいきたいというぐあいに思います。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  濵田議員。 ○5番(濵田佳尚君) まだやっと1回目の委員会という形で開かれたばかりでございますので、いろいろと今後、委員のメンバーも踏まえながら変化をしていくものだと思っておりますので、ぜひいい形で今後も継続していただければと思います。  それでは、次の質問に移らせていただきます。次に、住宅・土地に関する問題についてお伺いいたします。  境港市において危険空き家対策については、国の法整備に先駆け、平成26年度に条例を施行し、老朽化が進む家屋の調査を手始めとして本格的に取り組みを進め、特定空き家の解消に努めているところであるという状況だと認識しています。空き家という点に限らず、住宅・土地に関する問題や相談はさまざまだと思います。その中でも、全国的に所有者不明の土地に関する問題がふえてきています。  そこで、お伺いいたします。境港市において所有者がわからない住宅や土地は何カ所あるか把握されていますでしょうか。また、土地に関する御近所間のトラブルの一つとして、近隣の住宅や土地から生えた草木が侵入し、その木から葉っぱや花あるいは実などが落ちてくるといったことがあります。そこで、お伺いします。近隣の住宅・土地から生えた草木が敷地内に侵入してくるといった相談を受けた際の市の対応をお聞かせください。 ○議長(岡空研二君) 市長の答弁を求めます。
     中村市長。 ○市長(中村勝治君) 住宅・土地に関する問題についてお尋ねをいただきました。  初めに、境港市では、所有者がわからない住宅や土地は何カ所ぐらいあるのかということであります。  境港市内の課税対象の家屋や土地のうち所有者が不明のため課税できないものは、家屋が7人、7社で21棟、土地が28人、そして6社で87筆あります。ただし、非課税あるいは免税点未満であるために課税対象とならない家屋や土地の中にも所有者がわからないものがあるかと思いますが、その数については把握しておりません。  次に、近隣の住宅・土地から生えた草木が敷地内に侵入してくるといった相談を受けた際の市の対応はどのようなものかということであります。  近隣の住宅や土地からの草木の越境に関しましては、基本的に土地や建物の所有者に管理責任があることから、現地を確認した上で環境衛生上好ましくない状況にある場合は、所有者に対し、当該土地の適正管理のお願いをしております。  また、境港市では境港市廃棄物の処理及び再利用に関する条例で、「空き地を所有し、又は管理する者は、その空き地にみだりに廃棄物が捨てられないように除草するなど、清潔を保つ等適正な管理に努めなければならない」と定めておりまして、必要と認める場合には、土地の所有者に対して指導、助言を行っております。以上です。 ○議長(岡空研二君) 追及質問がございましたらどうぞ。  濵田議員。 ○5番(濵田佳尚君) 課税対象になる住宅・土地等の把握ができているけども、課税対象外の土地に関しては、所有者不明というのは何件かというのは今現時点ではわからないということでございました。  また、近隣の土地から生えた草木等の対処につきましては、まずは適正管理のお願いをするというところでございますが、例えばちょっと私が今実際相談を受けてる件でもあるんですけれども、隣の土地からツタのようなものが生えてきて、どんどんどんどん上に上っていくわけですね。もう隣の家を覆うぐらいに草が生えている、この草はどうしたらいいものかという相談受けております。今の市の対応ですと、その所有者に向けて適正管理のお願いを通知するというところまではしてくださるとは思うんですけれども、例えばその土地が、草木が生えている土地の所有者がわからなかった場合は、これは市としては今の現時点でとれる手段というのは何ができるのでしょうか、お伺いします。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  佐々木部長。 ○市民生活部長(佐々木史郎君) 市長にかわってお答えいたします。  基本的なことをまず申し上げますと、民法の233条に、隣地の竹木の枝が境界線を越えて来るときには、その竹木の所有者にその枝を切除させることができるという規定がございます。要するに相手にさせるわけですね。で、当事者のほう、こちらのほうは勝手に切ることはできないということがまず前提です。ですから、原則として所有者以外の人がそういった剪定することができませんで、これは市であっても同様でございます。けれども、原則ばかり言っておったのでは問題が進みませんので、市では環境衛生上好ましくない状況にある、そういう場合には市が間に入って、土地の所有者を特定して、適正な管理をお願いするという方法をとっているわけでございます。ですから、所有者がわからないという場合などは、そこの管理者とか納税義務者等を、納税通知書等を受け取る相続人代表者などに対して税務課と連携しながら適正管理をお願いしている、そういう状況でございます。  問題は、先ほど議員さん言われたように、そういう人もいない、所有者が不明であるという、ですから課税もできないようなケースというのは、こちらから管理をお願いする相手がいないわけですから、これといった手だてがないのが実情でございます。  ただし、そういうケースではないんですが、最近の例で、不法投棄のごみの処理に関して、こういったケースでも行政と地域で解決した例はございます。議員さんも御存じだと思いますが、清水町のあるパチンコ屋の跡地での対応でございますけれども、所有者の会社が倒産して法人登記も閉鎖され、敷地、建物が存在しない会社名義のまま、所有者も管理者もいない状況で放置されて、それが長年不法投棄の場となっていた、そういうところでございますけれども、地元自治会からの危険対策などの要望を受けまして、ごみの不法投棄の占拠物を撤去・処分するとともに、再びそういうごみが捨てられないようなように周囲をバリケードで囲ったということも行いました。これを実行するには、地元の自治会がやはり県とか市とか警察とか関係機関と協力して地域全体で解決していった、そういう例でございます。ですから、いろんな場合はあるかと思いますが、こういったケースには地域全体で対処していくしか手だてはないのではないかというふうに感じております。以上です。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  濵田議員。 ○5番(濵田佳尚君) 今、最近の例を挙げてもらって不法投棄が行われた土地ですね、住民の方を初めとして、県、警察と連携をして活動を行ったということなんですけども、先ほど私が挙げた草木の侵入とかに関しては、現時点では最初におっしゃられたようになすすべがないというのが現状であるという認識でよろしかったでしょうか。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  佐々木市民生活部長。 ○市民生活部長(佐々木史郎君) そのように考えております。原則、こちらは手が出せないということでございます。例えば、それが危険を伴うとか緊急性万やむを得ない、そういうものがある場合には、例えば自力救済の判断も出てくることになろうかと思います。以上です。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  濵田議員。 ○5番(濵田佳尚君) その法律ですとかルール上、今そういった状況にあるということなんですけども、昔でしたらまだまだ土地の不明者というところが少なかったと思うんですけど、どんどんどんどん今は増加しているというとこでございますが、全国的にもそういった土地がふえているというところで、国交省もそういった空き地に関しての調査といいますか、検討会を開いているそうです。国の考えとしては、先ほど話にあったのは、税金のことですとか土地の集約をして利活用というところだと思うんですけど、実際境港市においての一番のやっぱり問題点は、そういった草木ですとか、あるいは不法投棄だったら動けるのかもしれませんけども、草木だとかに悩まされているが、それは個人でも行政でもどうにもできないという現状があるわけですね、その土地の対象者が不明者であれば。僕はちょっとこれは、今後またふえてくることでありましょうし、管理をしなければ草木はどんどん入っていくわけですから、これを国もそういった検討会を開いて動いている中で、ちょっと本腰でそういった土地はあるのかないのかという調査も含めて、しっかりこれからに向けて準備をしていく必要があるんじゃないかと思うんですけども、市長のお考えをお聞かせください。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 今、御指摘の点は、法律も絡んでまいりまして大変難しいことでありますけれども、だからといって何も手が差し伸べられないというようなことでも、これは市民生活困るわけでありますから、これは先進地、あるかどうかわかりませんが、それも含めて一度そういった空き地に繁茂する草木の問題の処理、こういったものを少し研究させていただきたいというぐあいに思います。その上で、とる手だてがあれば考えていかなきゃいけないと、このように思います。今の現時点では、今、部長が答えたようなところであります。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  濵田議員。 ○5番(濵田佳尚君) 本当に難しい問題だと思います。国もそういった検討に向けて動き出しているということでございますし、逆にそういった空き地ですとか空き家で景観を悪くしていたとか、不法投棄の温床になっていたとかいう地域をうまく活用して、住民の方と協力して新たな憩いの場ですとか、商業の場に転換をされているような地域もあるそうですし、今後、国も動き出すと、またそういった視点で、ただの厄介な土地ではなくて、そういった使用、また住民の方に喜んでもらうような活用というのも考えながら進めていけるのではないかと思いますので、ぜひそういったときに速やかにそういった対応がとれるような準備ですとか調査研究というものを今後進めていただければというふうに思います。  それでは、最後の質問に移らせていただきます。では最後に、境港市校区審議会についてお伺いいたします。境港市校区審議会のスケジュール、それとまた最終答申を受けての教育委員会の想定する今後のスケジュールをお示しください。また、議事録を拝見しておりましても、やはり委員の皆様の意見というかお気持ちというのがまだまだ揺れているんじゃないかなというふうなところを感じているところでございます。その校区審議会最終答申の最終的な決定の方法というのはどのようにされるのか、お伺いいたします。 ○議長(岡空研二君) 教育長の答弁を求めます。  松本教育長。 ○教育長(松本敏浩君) 濵田議員から、境港市校区審議会についてのお尋ねをいただきました。  初めに、境港市校区審議会のスケジュールと、それを受けての教育委員会の想定する今後のスケジュールについてのお尋ねでございます。  9月26日に第5回境港市校区審議会を開催し、これをもって今年度予定しておりました校区審議会が終了いたします。校区審議会より最終答申をいただいた後、庁内の関係する部署とでプロジェクトチームを立ち上げ、答申の内容をもとに将来の小・中学校の編成の方向について協議をし、具体的なロードマップを作成していきたいと考えております。また、教育委員会におきましても、プロジェクトチームでの協議内容を踏まえながら協議を重ね、総合教育会議で協議・調整を行い、最終的な決定を行いたいと、そのように考えております。  次に、校区審議会最終答申の決定方法についてのお尋ねでございます。  昨年度と今年度のこれまでの審議会の協議において、審議会全体で共通認識された内容をもとに、次回の第5回の審議会で最終的な協議を行っていただき、最終答申としてまとめていただく予定でございます。後日、正式な最終答申を教育委員会がいただくことになっております。以上でございます。 ○議長(岡空研二君) 追及質問がございましたらどうぞ。  濵田議員。 ○5番(濵田佳尚君) スケジュール等を改めてお示しいただきました。この審議会の中で、方向性の一つとして小中一貫校に向けた二中校区の統合は、財政等の面も含めて10年から12年後と予測スケジュールが立てられている。ですが、その最終答申の内容によっては時期を早める可能性も考えられるというようなお話がありましたが、そういった方向性、可能性というのは十分にあり得るんでしょうか。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  松本教育長。 ○教育長(松本敏浩君) これまでの校区審議会の中で、10年、12年というような、そういった年数が一つの例として示されてきておりますが、これはあくまでも例示としての時期でございまして、当然先ほどお答えしたように庁舎内のプロジェクト会議でありますとか、それから総合教育会議でありますとか、そういった調整をしながら最終的なロードマップを定めていきたいというふうに考えております。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  濵田議員。 ○5番(濵田佳尚君) また、結構この審議会の最初のほうから、地域の方ですとか保護者の方あるいは働いている先生はどのように考えているのか聞いてみたいというような意見がございました。委員の方々によっては、公開日等で学校に赴きまして、その様子ですとか先生や保護者の声を聞いているような方もいらっしゃるようですけども、審議会としては地域、学校、保護者の声というのはどのようにして吸い上げているのか、お伺いいたします。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  松本教育長。 ○教育長(松本敏浩君) 今回の誠道小学校の編成のあり方という問題につきましては、住民の方々のいろいろな思い、感情、そういったものがどうしてもあらわれてまいります。ただ、審議会としては、そういったものは一旦置いて、本当に子供たちに教育環境として望ましい環境というのはどうあるべきなのか、学校をどう編制すればいいのか、そういった冷静な判断をしていただくということを我々も考えております。したがって、保護者あるいは学校の先生方の声なりは紹介はしておりますが、積極的に審議会としてそういった声を聞いていくということは計画には入れておりません。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  濵田議員。 ○5番(濵田佳尚君) 直接そういった方々の声を聞く場を設けていないということですけども、僕の把握している範囲だと、アンケート等でどう思っているかというのを聞いて、それを委員さんにお示ししているというところは間違いなかったでしょうか。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  松本教育長。 ○教育長(松本敏浩君) 学校が自主的に行われたアンケートであったり、また、教育委員会のほうで保護者との話し合い等やっておりますので、そういったときの学校の声あるいは保護者の声、そういったものは審議会のほうに提出をしております。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  濵田議員。 ○5番(濵田佳尚君) 今、教育長は、そういった地域ですとか保護者の一種の感情ですとか、そういったところを抜きにして、子供たちの教育の場として適正な学校はどういった形なのかというのを審議会において話をしてもらっているというところでございますが、議事録を見直しても話として、じゃあ存続をするためにはどういったのがいいのか、あるいは統廃合だったらこの時期を早めたほうがいいんじゃないかとか、いろいろな話が出る中で、小中一貫校に向けての話ですとかというのは、今、一つの中間答申の方向性が決まっていますから、結構積極的にといいますか、前向きな話が進んでいく中で、統廃合せずに残すにはどうしたらいいんだろうかという話が出たときに、結局残す理由は何なのかというところが結構会長さんもおっしゃっていたと思うんですけれども、あえて残すというのには相当な理由ですとか、あるいは学校や地域の努力が要るんだと、覚悟が要るというようなお話もされていたと思うんですけども、あの場で意見を当事者から聞く場がない中で、そういった意見が出たときに覚悟が要りますよといったときに、ほかの委員さんは覚悟が要るよな、そうだよなって思うのが普通だと思うんですけど、話がどういう方向に進むのであれ、感情とかではなく、現実的にこういうことがあるんだけど地域としてはどういうふうに取り組めるだろうかという前向きな話が当事者がいない中で果たしてできているのかなというところは、少しちょっと改めて議事録を最初から読み返させてもらって感じたところなんですけども、そういった進め方等についての問題はなかったというふうに教育長は考えていらっしゃいますでしょうか。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  松本教育長。 ○教育長(松本敏浩君) 今、議員のほうから御指摘をいただいておる部分は、今後のスケジュールの中でも全くそういった機会を持たないということではなくて、答申をいただいた後に、今度は我々としてそういった声をしっかり聞きながら御理解をいただいたり、あるいは御協力をいただくというような努力をしていかなくてはいけないというふうに考えております。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  濵田議員。 ○5番(濵田佳尚君) 前教育長さんともここでお話を、議会の場で話をさせてもらう中で、やはり最初に私たちが考えるべきは子供たちの教育環境であろうというところだと思います。語る会などでどうしても統廃合等の話になってきますと、地域の方も場合によってはその感情が先に立ってしまうということもあると思いますけども、あんまりそこを今後の進め方の中では触れていただきましたが、避けるようなことでなく、もう本当に早い段階で話に加わっていただきまして、本当にどういった方向性がいいのか、あるいはこういった方向性に行きますよといったときに、それだけの地域の覚悟や努力ができるのかどうか、そういったところも含めて話をしていかないと、これはなかなか子供たちの教育のためといっても、やっぱり地域がそのためには連携をする必要もあると思いますし、行政の皆さんと共通の認識を持って子供たちのために進めていくためには、僕は、答申は最終答申が今月末に出るということですけども、早い段階でそういった声というか、対話をしながら今後進めていってもらいたいというふうに考えております。教育長、じゃあ最後に一言お願いいたします。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  松本教育長。 ○教育長(松本敏浩君) 今、議員のほうから重ねて、住民の方の声をしっかり聞きながら事業を進めてほしいという御要望がございました。実は今、審議をしております内容は、もちろん誠道小学校の問題、これは非常に中心的な問題にはなりますが、答申の内容によっては他の小学校区にもかかわってくる問題でございます。したがって、言ってみれば全ての自治会であったり保護者の方と協議をしていかなくては前には進まない、そういうふうに考えておりますので、そのあたり丁寧にやっていきたいというふうに考えております。  もう1点、誠道小学校を今の規模で残した場合、覚悟というようなお話もあるわけですが、実際の教育を展開するときに、小学校の教育課程というものがございまして、例えば今、話題になっております外国語活動でありますとか、それから英語の教科化というような問題がございます。外国語活動ということになると、今度は3年生、4年生からスタートしまして、教科のほうは5、6年ということになります。ただ、複式を組む場合には、2年生、3年生を一つの学級というふうな、そんな形で組まざるを得ない。そういった場合の授業のやり方、このあたりも非常に工夫が要ると思います。それから、子供たちが学ぶということに習得をする、先生のいろいろな説明を理解するという授業と、自分たちがいろんな友達と意見を闘わせながら思考を深めるというような学習がございます。その中で、やはりいつも同じメンバーと話をするというのと、いろいろな生徒と話をしていろんな考えを自分として触れていく、そのあたりの学びの質というような問題もございます。それから体育とか合唱とか、多くの子供さんの中でつくり上げていくというような教科もございます。そういったことを考えたときに、今の規模が本当にいいのかどうか、そんなようなことが議題になったというふうに自分は理解しております。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  濵田議員。 ○5番(濵田佳尚君) 英語の学習ですとか、思考を深める対話の学習あるいは体育、合唱等、ある程度の人数がいたほうがいいんじゃないかという議論になったという話でございましたが、そういった点を教育委員会ですとかその審議会の方々ではなくて、やはり地元の方々、そして今後、これから学校の形がいろいろ変化していく中で、市のいってみたらみんなが共通の理解としてないといけないことだと思います。あるいは、それがいいだろうというふうに思っていても、対話の中で新たな工夫ですとかまちの方とのかかわり方、学校のあり方というのも、これだと決めるわけではなくて、やっぱり地域の方々と話す中で方向性というのも見えるというところもあると思いますので、そういった、先ほどおっしゃられたんでこれ以上は申しませんが、そういった点も加味しながらいろいろ今後話を深めていただければと思います。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  松本教育長。 ○教育長(松本敏浩君) 今までの話の中で触れてはいなかったんですが、当然こういった問題は議会のほうに御相談をし、また報告をし、そこからの御意見を求めながら我々としてはいろいろなことを定めていくということになろうかと思いますんで、また議会の議員の皆様方からもいろいろな御意見を頂戴したいというふうに考えております。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  濵田佳尚議員の質問はこれまでといたします。 ◎休  憩 ○議長(岡空研二君) ここで休憩いたします。再開は午後2時25分といたします。        (14時11分) ◎再  開(14時25分) ○議長(岡空研二君) 再開いたします。  次に、景山憲議員。 ○7番(景山 憲君) 会派きょうどうの景山憲です。9月の定例議会に当たり、3項目について市政の内容等について伺いたいと思います。  最初に、境港市・米子市連携懇談会の内容についてお尋ねをしたいと思います。  去る7月27日、本市・米子市の両市長が、隣の自治体として共通な政策課題について意見交換する機会があったことは、まことに大きな意義があったと思っております。これまでにはなかった機会であり、合意された事項や今後の課題など具体的に取り組みを進めていただきたいと思っておりますが、その席で、米子・境港の高規格道路のあり方、農業分野における外国人労働力の活用について等5項目の政策課題について意見交換がされましたが、私はこれまでの報道や市政概要報告でも述べられましたが、とりわけ高規格道路については整備する方針で一致、また農業分野での外国人労働者を受け入れる国家戦略特区の地域指定に名乗りを上げるの2項目に注目をしています。国家戦略特区の地域指定については、既に内閣府へ提案書も提出をされておりますが、そこで伺います。高規格道路については、これまでにも多くの課題が指摘をされているところですが、米子インターから日吉津村、米子市、境港市に続く道路のルート案等を含めて具体的に検討が進められるということであります。市政概要報告の中で、スピード感を持って課題解決に向かっていくことが確認をされたと述べられておりますが、そこでこれからの取り組みはどのように進行していくのか伺います。  また、農業分野への外国人労働力活用について、8月21日には米子市、大山町と共同で国家戦略特区区域の指定を受けるべく提案がされていますが、提案内容について、報道によればですけど、概略大山町、米子市、境港市で雇用対象となる外国人を150人受け入れ、効果として、白ネギやブロッコリーなどの農業生産額10億円の増、耕作放棄地の半減などを見込んでいるという内容でした。そこで、今回のこの提案について、時期なども含めて指定の見込み、提案内容で本市へはどのような影響があるのか、伺います。また、指定されれば、自治体としてどのような対応が今後必要となるのか伺います。  さて、私は、今後もこうした懇談の機会を持ってもらって、市民生活の安定に向けて相互に補い合う具体的事業での連携を強めていく必要があると思っておりまして、今は米子市への本市の一般廃棄物の焼却委託や本市への下水道の接続がされているところですが、なお一層、両市民の利益につながる事業、また共同で取り組むことにより大きな成果が期待できる、支出の削減ができる事業は積極的に両市で推進をしていく必要があると考えていますが、見解を伺います。 ○議長(岡空研二君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 景山議員の御質問にお答えをいたします。  境港市・米子市連携懇談会の内容について、何点かにわたって質問いただきました。  初めに、米子-境港間の高規格幹線道路整備について、これからの取り組みはどのように進んでいくのかということであります。米子-境港間の高規格幹線道路整備につきましては、昭和41年に中国横断自動車道岡山米子線の名称で、起点を岡山市、終点を境港市として予定路線に定められました。しかし、既に整備計画の定められている米子インターチェンジと米子北インターチェンジの間は平成18年に当面着工しない区間として凍結され、また米子インターチェンジから境港市までは予定路線に指定されたまま、進展のない状態であります。これまで平成24年8月から国、鳥取県、関係自治体等がメンバーとなって、米子・境港地域と道路のあり方勉強会及び検討会を設置し、まちづくりの観点から道路整備の必要性等について協議を行ってまいりましたが、なぜ今、必要なのかということを早期にまとめ上げ、凍結の解除と境港までの計画策定を国に強く働きかけていきたいと考えております。  次に、特区の提案について、時期などを含めて指定の見込みと本市への影響、また指定されれば自治体としてどのような対応が必要になるのかというお尋ねであります。
     先月21日、内閣府に対し、農業分野における外国人労働力の活用を境港市、米子市、大山町のエリアで可能とする国家戦略特区の提案を行ったところであります。提案に際しましては、鳥取県の協力を得ながら外国人労働者を生かした競争力の高い営農基盤があること、地域農業を牽引する優良な農業法人があり、外国人労働者の安定した労務管理やこれまで培われてきた技能経験を生かす受け皿がある点、この点などをアピールしております。指定の見込みにつきましては、判断基準が示されていないことなどから不明でありますが、過去鳥取県においてされました6つの提案につきましては、いずれも認められていないことから楽観視はできないものと考えております。なお、指定の時期につきましては、国においては年内に指定を行うとされております。  提案内容での本市への影響といたしましては、境港市が特区に指定されることで主力産品の白ネギに労働力の投下が可能となり、産地のパワーアップにつながるとともに、経営体の規模拡大によって耕作放棄地の解消にもつながるものと期待しております。自治体として必要な対応といたしましては、適正受入管理協議会の一員として、受入管理団体の指導を行うこととしております。外国人労働者は、現在の技能実習生が対象であることから、特に市として対応することはありませんが、日本語や日本の習慣を学べるような場を設けるなど、外国人労働者にとって境港市の魅力度を向上させる取り組みが必要であると考えております。  次に、両市民の利益につながる事業、また共同で取り組むことにより大きな成果が期待できる、支出の削減ができる、このような事業は積極的に両市で推進する必要があると考えるがどうかということであります。  既に境港市の可燃ごみの処理につきましては、米子市に委託をしております。また、米子市大篠津町の一部地域は境港市の下水道に接続しているところであります。そのほかにも中海・宍道湖・大山圏域におきましては、広域観光、産業振興などの面でも連携を深めておりまして、圏域の体育・文化施設につきましても、市内・市外の料金区分を撤廃をし、市民の方に幅広く利用いただいているところであります。連携して取り組むことで両市民の利益につながる事業、大きな成果が期待できる事業や経費削減につながる事業につきましては、今後も市の垣根を越えて協力し合って取り組んでいきたいと考えております。 ○議長(岡空研二君) 追及質問がございましたらどうぞ。  景山議員。 ○7番(景山 憲君) 答弁いただきましたけど、最初に高規格道路のことですけど、私が改めて言うまでもございませんけど、今後の境港の利用から広域観光とか、いろんな面で高速道路につながるルートが必要だというのは誰もが認識をされることで先ほどの質問いたしましたけど、今後、ここでお尋ねしたのは、両市で一致をされて、ある意味ではロードマップといいますかスケジュールといいますか、なかなかスケジュールどおりにはならんとは思いますが、中央省庁、それからいろんな関係大臣とか、そういうことも含めての陳情なり要望活動なりをされると思いますが、そういったことを継続して続けられるというふうに理解してよろしいでしょうか。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 国に働きかけをしていくということは、米子-境港間の高規格道路の例えばルートの問題であるとか、あるいは本市の最終の終点の位置をどこにするかとか、そういった大変大きな課題があるわけであります。この点を米子・境港市連携をして、スピード感を持ってこれをまずきちっとしたものにして、それから国に対して要望をしていく、こういったことになろうかと思います。これができなければ国に具体的な話を持っていく、そういった段にならない、このように考えておりまして、申し上げたとおり、米子・境港市としっかりと連携をして、まずはこのルート、どこを抜くのかというようなことをまずはしっかりと決めていかなきゃいけない。この道路の必要性については、お互いに極めて重要な道路であるという認識は共有しているところであります。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  景山議員。 ○7番(景山 憲君) もう1点、これは私が直接見聞きしたわけではないんですけど、報道によりますと、例えば米子の市街地を通るルートというのは非常に難しいんだというふうな前から指摘もされておるようですけど、幸いにも米子市長は、そういう意味でも地域のコンセンサスが得られるように努力して頑張りたいというふうにおっしゃっているようですので、それに期待をしたいと思いますけど、本市でも直接本市まで来るかどうか私もよくわかりませんが、いずれにしてもルートというのは大変大きな課題だと思いますし、内浜のほうを通るかもしれませんし、最終的にどういう形になるかわかりませんが、いずれにしても地域住民の声といいますか、実情といいますか、それから市街地を通る場合は立ち退きとかいろんなことがあるでしょう、そういうことを一つ一つクリアをしていただきたいなというふうに思っております。いずれにしましても、431の渋滞緩和とか、原子力災害時に必要な道路になるというふうに思っておりますので、今、スピード感を持ってと市長もおっしゃっておりますので、注視をして見守っていきたいと思いますが、議会もできれば一緒に活動していければというふうに思っております。道路につきましては、以上とします。  次に、農業分野の労働力の特区のことでございますけど、私が伺いましたのは、今後このまま、今出しておられますから、いずれ今年度中を目途に多分承認になるであろうということだと思いますが、冒頭申し上げましたけど、特区で150人雇用が見込めるというふうになっておるわけですけど、お尋ねしたかったのは、具体的に本市では、じゃあどの程度のことが見込めるんだろうかと。それから、農業生産10億円ということで、これがアップをするというふうに報道でも出ておりましたけど、何もしなけりゃ10億円アップしないというふうに理解をしていますが、そのうち本市ではどういう影響があるんだろうかなと、具体的にはわからん、今のところの段階は不明だとは思いますけど、わかる範囲内で教えていただきたいと思います。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  浜田産業部長。 ○産業部長(浜田 壮君) 市長にかわってお答えいたします。  まず、外国人労働力150人の根拠でございますが、これは技能実習生を修了した者を対象に、再び日本で労働力として働いていただくというものでございますが、過去に2市1町で140人の修了生がございます。今後、ここをベースに新たな認定農業者等が採用するということを見込んでおりまして、自治体ごとの人数は見込みとして出しておりません。140人の修了生から150人を押さえたということでございます。  もう1点、10億円のほうでございますが、白ネギを中心に本市としましては3億円程度本特区の指定により効果があると、このように見込んでの提案でございます。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  景山議員。 ○7番(景山 憲君) その今の外国人労働者の技能実習生ですか、これ今おっしゃったんだけど、3年間学んで、この人は技能を習得したと、その内容は農業の知識であったり、言葉であったり、技術であったりということなんですが、ちょっと確認ですけど、これは、例えば私でしたら、あなたは3年間習得したんで技能ちゃんとできましたよ、認めますという、そういうことでしたですか。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  浜田部長。 ○産業部長(浜田 壮君) 技能実習生というのは、日本のいわば国際貢献ということでございまして、外国人に日本の先進的な技術を習得していただくというものでございまして、今現在、3年間、本年11月からは5年間と、優良な者についてはなるものでございます。ところが、3年無事修了後、本国に帰ってから、この日本で学んだ知識を、技術を生かす場所がなかった、こういう者に再度技能実習生ではなく、労働力として働いていただく、技能実習制度においては技能実習が目的でございますから、単純労働等は認められませんが、今度は例えばネギの箱詰めですとか、そういった作業にも作業範疇を広げて適用していただくと、こういう考えでおります。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  景山議員。 ○7番(景山 憲君) わかりました。余り細かいことを言ってもしようがないんであれですけど、最後にもう一つだけあれですけど、きょうの新聞に、今、国内に外国人労働者が108万人おられるというふうに報道がされておりますけど、これはいろいろな形、いろんな労働の分野があるわけですけど、一概に農業がどうこうは言えませんけど、例えば本市では、今、何人程度の労働者がおられるかわかりませんが、実は私が住んでいます中野町にも在住しておられる方があって、何が言いたいかというと、結局これから労働力の不足もあることだと思いますが、外国からいろんな方が入ってこられると。だとすれば、地域で生活をされるということだと思います。そうすれば地域と摩擦がないように交流も深めて、お互いに理解をしながら生活していくということだと思うんですけど、例えば中野町の場合でしたら、夏祭りに御招待申し上げるとか、そんなこともしているわけですけど、やっぱり地域で受け入れ体制とか、これからいろんな形で交流を深めていく必要があるんではないかなと思うんですけど、その場に市がどういう形で参画できるのかな。例えば、今言われた語学の学習であるとか、そういった講座を設けるとかということを、お尋ねしたかったのはそういうことなんですけど、そういうことについては積極的にかかわっていかれるんでしょうか、どうでしょう。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) この特区の問題については、本当にこれは農業に限らず、水産業においてもしかりでありまして、非常に人材確保が難しい、既にもうそういった状況に入ってきておりまして、これが本当に10年、20年先になると、本当に基幹産業の水産業あるいは農業においても本当に基盤を揺るがせかねない、そういった状況が見込めるわけでありまして、そういった思いからこの農業特区を提案をしたところであります。今、景山議員が御指摘の点でありますけれども、そういった労働力を確保するということと、もう一つはそうして外国から来られた方に日本の文化や歴史も学んでもらい、あるいは日本語も学んでもらい、特に今、境港市では中国の方より一番多いのがベトナムからの方が一番多くなっておりまして、皆さんは日本語を勉強したい、日本語の文化を勉強したい、そういったような希望を持っておられるという、そういったお話も聞いておりますから、せっかく日本に来て働いていただくわけですから、できれば日本に行くのであれば、境港に行けば日本語も勉強でき、いろんな歴史や文化、日本のことをもっともっと勉強できる、そういった環境ができればいいな、これを理想に思っておるんですが、そういうぐあいな思いを持っておるところであります。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  景山議員。 ○7番(景山 憲君) やっぱりさっきも言いましたけど、同じ地域で生活するには習慣とか、例えばごみの出し方一つにとってみても課題だというふうに思います。したがって、自治会ももちろん努力はされるとは思いますけど、そういったことで市のほうもできるようなことはかかっていただきたいなというふうに思います。  もう一つは、ちょっとバックしますけど、外国人労働力を入れるということになりますと、本市の荒廃地対策といいますか、耕作放棄地の改善がかなり見込めるんではないかという、特区提案の中にも入っておりますけど、この本市の荒廃地の実情から見て、こういった労働力が入ってくることによって本当に荒廃地対策が進めばいいなとは思いますが、これまた細かい話で申しわけないですけど、本当に荒廃地対策といいますか、耕作放棄地の対策に資するためにはどうしたらいいんだろうかと思いますけど、実際どのような考え方でおられるんでしょうか。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  浜田部長。 ○産業部長(浜田 壮君) このたびの特区提案の中では、本市における荒廃地の減少面積を約20ヘクタール弱と見込んでの提案となっております。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  景山議員。 ○7番(景山 憲君) その20ヘクタールですか、荒廃地、耕作放棄地が耕地に生まれ変わるというふうな認識でよかったですかね、そういう意味ですか。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  浜田部長。 ○産業部長(浜田 壮君) そういう認識でおります。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  景山議員。 ○7番(景山 憲君) これも確認ですけど、今、本市の耕作放棄地、荒廃地も含めて、それによって何%ぐらい改善されるものですか。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  浜田部長。 ○産業部長(浜田 壮君) 割合にしますと4分の1程度でございます。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  景山議員。 ○7番(景山 憲君) 具体的に言うと、農業生産が3億円、それから荒廃地が4分の1程度改善されると、これはまことに大きいことだと思いますし、このまま実績になるように努力をしていただきたいと思います。  いずれにしましても、こういった新しい国家戦略特区なり取り入れて施策をやっていくということはいいことだと思いますが、反面、なかなか具体的にどうなのかというのはなかなか認識しづらくてお尋ねしているわけですけど、時折報告をいただきたい、議会にも報告いただければというふうに思っております。そうしますと、この問題については以上といたします。  済みません、今もう一つバックしてよろしいですか、議長、済みません。 ○議長(岡空研二君) はい。 ○7番(景山 憲君) 今、3番目の今後もこうした機会を持っていただくということで、市長のほうも継続するというふうに言っていただいておるんですが、一つ提案があるんですけど、実は6月の総務民教委員会委員長報告の中で視察報告をいたしましたけど、千歳市の例えば防災学習センター「そなえーる」という、いわゆる災害に備えた施設というのが千歳市にございまして、それを視察に行きまして、その内容を6月議会に報告いたしておりますけど、なかなか単独で、例えば起震体験、地震体験型施設とか、全体的な防災の施設、学習施設ということで維持するのはなかなか難しいかと思ってまして、例えば米子と境ぐらいで県にそういった「そなえーる」、防災学習交流センター「そなえーる」というようなものに、ぜひとも一緒になって設置に向けて頑張っていただきたいなと思っているわけですけど、これは6月にも報告しましたけど、内容そのものは防災に関して市民が日ごろから学習する機会とか、それから幅広く何といいますか、年間防災勉強会が行われて、市内の小学校の4年生が防災学習をするということがずっと続けてできる施設ですので、それが実は提案したいなと思っているんですけど、お考えは、今、突然のことで申しわけないですけど、そういった共同でできるような、そういった施設みたいなのはどうなんでしょうか。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 私もこの千歳市の防災センターですか、「そなえーる」か、これの報告書を見させてもらいましたけれども、大変大規模でいろんな機能を備えた立派な施設であるというぐあいに感じました。ただ、建設費がたしか20数億かかっているわけであります。課題としては、その維持管理費も莫大なものがかかるという、そういった点があるということも報告を受けて、我が市で、あるいは共同連携をして米子市ということには、にわかにはとてもならない話ではないのかな、このように思っております。地道に防災については市民の皆さんの協力をいただきながら、繰り返し繰り返し訓練をしたり学習したりして備えていく、これが今とり得る一番の方策ではないのかなというぐあいに思います。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  景山議員。 ○7番(景山 憲君) 突然言ったもので申しわけないですけど、結局両市、もしくは西部一円でとか、そういう、いい施設だと思いますので、今後の研究課題にしていただければ幸いだと思います。これについては終わります。  次に、第2項目です。空き家等対策推進について伺います。  これまでにもふえ続ける空き家に対応するため、本市でも境港市空家の適正管理に関する条例を定めて対応してきたところですが、空家等対策の推進に関する特別措置法第6条(空家等対策計画)では、市町村は、空家等対策計画を策定することができると規定をされております。さらには同条第2項で空家等対策計画においては、1号、空き家等に関する対象とする地区及び対象とする空き家等の種類その他の空き家等に関する対策に関する基本的方針から、第9号まで事項が定められておりますが、本市での空家等対策計画の策定の方針等、これは策定の有無、期日について伺います。  平成27年2月26日付の国からの空家等に関する施策を総合的かつ計画的に実施するための基本的な指針を見ると、効果的な空家等対策計画を作成する場合、行政内部において防災、衛生、景観等の空き家等がもたらす問題に関係する部局が連携し、空き家等に関する対策を分野横断的に定めた総合的な計画策定が重要であり、具体的に定める事項として、空き家等の実態、分布状況、周辺への悪影響の度合いの状況など、そして、これまでに取り組んできた対策等を踏まえての取り組み方針を定める、何よりも市民にとってわかりやすいものであることが望ましいとされているところです。今後、実態調査、データベースの構築等各部門での役割分担等課題があると考えていますが、行政内部の体制づくり、取り組み方針について見解を伺います。 ○議長(岡空研二君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 空き家対策の推進についてお尋ねをいただきました。  初めに、本市での空家等対策計画策定の方針など等についてのお尋ねでございます。  空家等対策計画につきましては、空き家等に関する施策の総合的な指針となるもので、空き家対策を推進するために必要な計画であると考えており、平成30年度に策定する予定であります。  次に、計画を策定する際の行政内部の体制づくり、取り組み方針についてでありますが、空き家等に関する業務につきましては、現在、空き家台帳の整備と危険空き家の解消は都市整備課、空き家等の利活用は地域振興課、敷地の樹木等の対策は環境衛生課で対応しております。空家等対策計画の策定及び実施に当たりましても、これらの3つの課が中心となって、その他の関連する部局とも連携を図りながら行うよう考えております。 ○議長(岡空研二君) 追及質問がございましたらどうぞ。  景山議員。 ○7番(景山 憲君) ちょっと前の新聞報道だったんですけど、本市は2018年度に策定をするというふうに記載がありましたけど、2018年、来年度ですね、平成30年と今言われましたですね、じゃあ、それでよかったですね。それで、この対策計画は、非常に多岐にわたっておるというふうに指針でも示されておりますけど、例えば全市の実態調査、空き家が本当にどういうことになっているんかという実態調査、それからそのデータベースつくることが一番基本ですということだと思っておるんですが、これについてはどうですか、具体的に実態調査等も取り組まれた結果の策定というふうに理解してよろしいですか。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  下坂建設部長。 ○建設部長(下坂鉄雄君) 市長にかわってお答えをします。  現在の状況でございますけども、まず平成21年7月から平成22年1月、これが緊急雇用を使いまして調査をいたしました。そのときにつかまえました情報、データですね、これを生かしまして市でまず全体を回ったのが26年に簡易調査ということで全数を回っております。その中で、詳細調査、これに至らないかんというものが59件あって、その中で37件、これが特定空き家だということで認定をしておるわけです。26年に行ったわけですけども、折しもその空き家対策の条例を制定しましたのが26年3月31日で、結局施行が26年7月1日、そのあたりで結局最初の特定空き家というものを37件認定したわけですけど、その後の実態調査、フォローしていくあり方をどうしようかということで、いろいろ考えました結果、なかなかやはり経費をかければいいというものではありませんので大変でございますけども、境港市自治連合会にお願いを申し上げまして、27年に御無理をしない範囲で、日常つかまえておられる範囲で状況提供をしていただけないかということでお願いをいたしました。その自治会から出てきたのが362件、そういう情報をいただきまして、それまでに持っていたものとあわせて、また28年6月に簡易調査ということで全数を回らせていただいて、これは目視をするだけなんですけども、その中で22件詳細調査をしなければいけないという件数があり、そのうち22件を建築技師が回った中で、8件追加で特定空き家に認定したところでございます。  現状の実態把握といいますとそういうような状況ですが、今後はそういう自治連合会に改めてお願いをしまして、3年に1度程度の周期で、無理のない範囲で御協力いただければということで、実態調査ということをしていきたいというぐあいに考えております。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  景山議員。 ○7番(景山 憲君) 今、私が申し上げたのは、国の指針によればということなんで、実態調査の方法もいろいろあろうかとは思うんですが、ただ正確に全市の把握をするためには多少お金がかかっても仕方がないのかなと思ったりはしますけど、今、部長の答弁では金をかけない方法でということで、それはそれでいいとは思いますが、いずれにしましても、計画を立てるに当たっては本当に実情に近い、本当に実態により近いデータとか現状を把握する必要があるというふうに思いますし、そういうふうなことを計画に定める必要があるというふうに理解はしていますが、その方法論としては委託まではしなくて自治会等にお願いして継続的に3年ごとにするというふうなことですが、私的に見ますと、一度大きい調査を1回されたら、あと補足なりができるじゃないかなと思うんですけど、それはどうなんでしょう。やっぱりそこまで必要ないということなんでしょうか。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  下坂部長。 ○建設部長(下坂鉄雄君) 市長にかわってお答えをします。  緊急雇用を使って調査をしたというのは、これは全市的なローラー作戦だったと思います。緊急雇用で結局はコンサルタント、これが緊急雇用を使って新たな雇用を生み出すために人を雇って、私どもの空き家調査を行うということなんで、結局今、議員が言われるコンサルタント等を使って委託事業でやるのとほぼ同じ内容であったというぐあいに思っております。ただ、これで本当に全数を掌握できたかというのは定かではありませんが、おおむね実態に近いところにいっているのではないかと。その後はいたずらにお金をかけるというんではなしに、やはり皆さん方の御協力を得ようということで、今申し上げたような方法を考えているところでございます。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  景山議員。 ○7番(景山 憲君) とりあえず、きょうのところはわかりました。  これもちょっと前の報道だったんですけど、例えば、水道局との連携によって、水道のメーターが動いてないとか動いているとか、そういうのはデータとして集めることも可能ですよと。それから水道局、例えば電気であったり、そういった方々と連携しながら、空き家に等しいんじゃないのとか、そういった調査とかもできるというふうに思うんですけど、そういったようなほかの関係機関というような、データが集めやすいような機関との連携というのは考えにくいもんですか。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  下坂部長。 ○建設部長(下坂鉄雄君) 市長にかわってお答えをします。  空き家対策の特措法ですけども、これが定められたことによって、今、議員がおっしゃられたような水道事業者、ガス、電気というような事業者からそういう情報を提供いただけるということも定めてありますので、それは先ほど申し上げた方法をベースにした上で、さらにそういうものも補完的にお願いをするというぐあいに考えております。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  景山議員。 ○7番(景山 憲君) 大体理解ができました。  そこで1点だけ確認をしたいと思いますけど、今まで特定空き家で解体されたものは34件あるというふうに認識をしておりますけど、今これは、税の問題ですけど、土地に対する固定資産税が今、家屋の場合は私がここでるる申し上げることはないと思いますけど、小規模住宅、それから一般住宅でかなり軽減措置がされておりまして、例えば小規模住宅でしたら6分の1に、土地税が軽減をすると。それから一般住宅300平方以内ですか、3分の1の額にしてあると。このたび平成28年度からは、特措法によって除去、撤去された土地については賦課をもとに戻すというふうに規定が改正されて、特定空き家の敷地の用に供する土地については、住宅用地特例の対象から除外することということになっておりますが、今言いました34件の撤去、除去ということは家がなくなったわけですから、土地がもとの課税標準額に戻るというふうに理解をしていますけど、その辺は部署間でやりとりをされて適正な賦課に戻っているというふうに理解をしてよろしいですか。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。
     下坂部長。 ○建設部長(下坂鉄雄君) 市長にかわってお答えをします。  特定空き家48件中、34件が現在、解決をしておるわけですけど、申しわけありませんが、そのうち解体に至っているのは32件でございまして、1件は一部解体、もう一件は施錠することによって特定空き家の状況ではないということになっております。その32件の解体ですが、議員のおっしゃるとおり6分の1の軽減というのは、もうその建物がなくなった時点でなくなります。さらに言えば、特措法ができて特定空き家対策をやっていくわけですけど、立入調査から始め、それで特定空き家に認定をするわけですけども、助言・指導をずっと行っていきます、改善をしてくださいということで。その助言・指導をそれなりの期間行うわけですけども、それでなかなか改善に至らない、そういう意思が見えないということで、次に行うのが勧告ということがございます。特定空き家に認定された上で勧告、これを受けますと、その6分の1の適用を受けないようになるというぐあいに、だから除却の前に、既にその特定空き家で勧告をされると6分の1の適用を受けないようになるという措置が特措法の中にうたってございます。以上でございます。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  景山議員。 ○7番(景山 憲君) いずれにしましても、何が言いたいかというと、結局部署間の連携といいますか、こっちではこういう処分をしたと、こっちではこういうふうに処分されたことに基づいて、また適正な事務処理がされるということが、部署間できちんと連携をされておると思っておりますので、遺漏のなきようにしていただきたいのは、結局よくあるのは、うちの部署であったことは、うちであるとは言いませんよ、言いませんが、やっぱりそれ知らんで、うちはみたいな話ではいけませんので、結局いろんな法律とかがかんでますから、空き家一つとってみても、今、部長の答弁をあったように勧告とか処分とかいろいろなことを経た後に更地になったときに、じゃあどうするんでしょうかということだと思いますし、それから利活用についても随分意を用いるべきだというふうに指摘もされているとこですけど、市としても、ただ更地になったからいいという問題でもないと思いますし、利活用についてはどうなんでしょう。もう少し考えていただきたいと思うんですけど、市長、どうでしょう。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  下坂部長。 ○建設部長(下坂鉄雄君) 市長にかわってお答えをします。  利活用でありますけども、私どもが除却をした32件の中で、ケースによってはそこの土地を売却しなければその除却費用が出てこないというようなケースもありますので、それは所有者と一緒になって売却に努めたりということもございました。ただ、それ以外のところでは、住宅地を私どもの今の市の状況ではポケットパークとか、そういうものに利用するというような状況は生じておりませんので、現在、利活用をしたという例はございません。以上です。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  景山議員。 ○7番(景山 憲君) もう時間が余りありませんので、いずれにしましても、今申し上げたように、事ほどさようにこれから空き家もふえるし、空いた土地もふえるということにつながっていくというふうに指摘もされておりますし、うちの周りでも結構更地ができてきておりますので、この問題はやっぱり大きな課題だと思いますので、いろいろ御検討をいただきたいというふうに思います。以上でこの項については終わります。  最後に、平成30年度に向けて国、県に対する要望の内容について伺います。  平成30年度事業に向けて本市から31項目にわたり要望がなされているところですが、特に江島大橋からの渋滞緩和のため、県道渡余子停車場線バイパス整備事業、長年の懸案である県道渡余子停車場線改良(JR境線立体交差)事業の進捗状況について伺います。本市の幹線道路での渋滞解消や災害時での緊急避難道路の整備の観点からも、いずれも本市にとって緊急性のある道路整備であると考えていますが、要望に対して県からは、余子停車場線バイパス整備事業については現道改良案について事業費も含めて検討すると。跨線橋につきましては引き続き跨線橋の必要性について検討するとの回答ですが、引き続き要望を継続して進展を見ることを望むところですが、現況・見通しについて伺います。 ○議長(岡空研二君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 平成30年度に向けての国、県に対する要望について、県道渡余子停車場線のバイパス整備事業及びJR境線立体交差事業の現況、見通しについてのお尋ねであります。  この2つの事業につきましては、昨年度鳥取県におきまして現状の車の流れを把握するため、交通量や渋滞状況の調査が実施をされたところであります。本年度はその結果を踏まえまして事業の必要性や事業費を含めた整備手法について調査や検討がなされ、一定の方向性を示されると、このように伺っております。竹内団地から県道渡余子停車場線を経由して江島大橋に至るルートにつきましては、JR境線の踏切があることや、渡地区におきまして一部県道米子境港線と重なる部分があることから、慢性的な渋滞が発生しております。加えて、竹内南地区貨客船ターミナルが完成いたしますと、島根県側への旅客・貨物ルートとして一層の交通量の増加が見込まれることや、さらには原子力災害時における松江方面からの避難ルートの確保の観点からも、早期の事業化を強く要望しているところであります。以上です。 ○議長(岡空研二君) 追及質問がございましたらどうぞ。  景山議員。 ○7番(景山 憲君) 先ほども言いましたけど、資料を見させてもらいまして、平成28年度に国、県要望に対して、バイパス、今の二中の前の交差点から江島大橋に向かって斜めにずっとバイパスの線が引いてありましたが、これについては、28年度に実施した交通等調査によって12時間の交通量の調査をしたら1万4,000台通ったと、渡のクランクですね、渡の交差点の信号を通って行く場合は、これが12時間で1万4,000台通りました、そういう調査結果が示されておりますけど、私は1万4,000が多いのか少ないのか、かなりな数字だとは思いますが、県や国が道路を採択する場合に1日の交通量が何台以上でなければならんのか、1万4,000台では足りないのか、そういう判断基準というのは実はよくわからんのですが、その辺の国や県が判断する場合の交通量が1万4,000は多いんですか、少ないんですか、どうですか。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  下坂部長。 ○建設部長(下坂鉄雄君) 市長にかわってお答えをします。  1万4,000台が多いのか少ないのかと。ただ、県がこういうような場合にバイパスを整備しなくちゃいけない、あるいは何かしら対策をとらなくちゃいけないというようなことでその基準を示しているわけではございませんので、そこの辺はわかりません。ただ、1万4,000台、この議員が見られた同じ調査の中で、例えばピークのときに余子方面から渡に向かっていってJAのとこを通り過ぎ、江島大橋側に右折をするという場合に、一番ピークのときに500メートル、信号が赤になって車が並んでいきますと500メートル並ぶと。信号が青になって、それが出ていって、結局信号が赤に変わるまでで、残った距離数が300メートルだから、200メートル分行ったと、そういうようなデータが残っております。それを見ますと、それらを勘案しますと、これはちょっとそういう意味でいくと2.5回信号を待たなくちゃ通り抜けられないというのは大変だろうというぐあいに思っておりますので、これは何かしら対策をしていただけなければいけない状態だというぐあいに考えておりますし、ただ、そのバイパスにつきましては、要望で私どもがそれを解消する、そのクランクと申しましたけど、渡公民館から江島大橋のつけ根の部分、これが重なっている部分なんですけど、ここを解消するきにバイパスがよかろうというのが私どもの提案であって、県はその要望書の回答のとおり、バイパスあるいは原道の改良というようなことを回答してきたという状況でございます。以上です。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  景山議員。 ○7番(景山 憲君) 私も、今おっしゃったように1万4,000が多いのか少ないのか、実際そういう場面にあんまり、外浜に住んでますと、あんまりがいに見たわけじゃないんですけど、1万4,000というのはかなりの数字だとは思いますので、その解消のために本市だけのことではなくて、やっぱり中海圏を含めて今の境港の利用活用も含め、それから中海圏域の交通緩和にかけても大変重要な、バイパスって私、正直初めて見ました。こういう計画が前からあったのかなと思って今改めて思ったとこですけど、今までに災害時とか、それから都市計画道路で東西の道路をつけてください、検討してくださいって何回も申し上げましたけど、一つはこういう形で進んでいるのは前進だなとは思いますが、なかなか県や国からうんと言ってくれないなということだと思いますけど、重ねて要望したいと思いますけど、続けてもらってぜひとも実現をしていただきたいというふうに思っておりますが、市長、どうでしょうか。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) またこの事業は、本当に長年の懸案でありまして、本市としてもぜひそういった構想を実現をしたいということで、毎年毎年要望に上げているところでありますが、今後もより一層強く県に対して要望を強めていきたいというぐあいに思います。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  景山議員。 ○7番(景山 憲君) もう一つ、さっきの余子停車場線の踏切の問題ですけど、これも今まで立体交差についてはいろんなとこで、本会議でも何回も取り上げられて議論をされてきて、その都度だと思っておりますけど、県の回答を見ると相変わらず検討かいなと実は正直がっかりしておりまして、この立体交差、跨線橋についてはもうかなり前から議論をされておりますけど、なかなかこれも進展をしないなということなんですけど、実際跨線橋に、今、国、県要望に対してやりとりをされる場合は、何がネックになっているんでしょうか。何が、認識が一致しなくて採択に至らないのか、その辺をちょっと聞かせてもらえたら。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  下坂部長。 ○建設部長(下坂鉄雄君) 市長にかわってお答えをします。  何がネック、交通量だと思います。今、確かに踏切の遮断時間が長くて、これは境線の高速化を図ったときから、結局あそこのところが一番長い状態で、米子側から列車が来て、高松駅についた途端に多分おりると思うんですけども、4分20秒ほどあそこで閉まっている状態であります。その間に渋滞をするわけですけども、そこ滞留するのはその遮断時間が長くなったからということで、交通量そのものというのは、県の理解は多分、議員が見られた昨年の交通量調査でも、17年の交通量センサスで12時間交通量で6,600台ほどが22年で6,300に下がり、昨年は6,270台、だからそんなにふえてないということであります。だけど滞留するのは事実なんで、ぜひ竹内ができたときの状況というのを想像して、私どもは事業に取りかかっていただきたいのですけども、そういうことを踏まえて今後も要望していきたいというぐあいに思っております。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  景山議員。 ○7番(景山 憲君) わかりました。状況的には少し車が減っている、ああ、そうかなと思ったですが、この線については言うまでもありませんが、新しい港もできて、クルーズ船も入ってくれば格段にふえますというのは、誰でもそうだろうなと思って予想もされますし、何となくそうだなと思うわけですけど、やっぱりそういうことも解消のためにも今から本格的にやっぱり手をつけていただいて、ぜひとも実現をしていただきたいと思いますけど、最後に市長、どうですか。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 今も答えましたように、この2つの事業については、本当に将来の境港市の発展のために私は必要な、本当に不可欠な道路だと思っています。どちらか一方をということではなくて、これはバイパスとそれから高架と2つセットになってやらなければあんまり意味がない、意味がないということはないんですが、事業効果としては半減をするようなことになる。できればこの2本をセットでやるように強く要望していきたいと思います。特に先ほど申し上げたように、竹内南の貨客船ターミナルができると当然多くの交通量がまた格段にふえますし、それから原子力災害の際には松江の東部からこちらに避難ルートとして流れてくるわけでありますから、そういったことを勘案すれば、この2つの事業、一緒にセットにしてできれば大変ありがたいと思っております。強く要望していきたいと思います。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  景山議員。 ○7番(景山 憲君) 全くそのとおりだと思いますし、議会としてもできることを一生懸命頑張らないかんなと思います。それで、国、県要望の全般については、内容をよくよく見させてもらいましたけど、かなり前進をしているなと思いますし、それから今の竹内団地に新しいターミナルができるところの左路線であったり右路線であったり、回答も、やるというふうに回答が出ておりまして、進むんだと思っております。これも積極的に継続して、そういった要望なり活動を続けていただきたいと思っております。  それから、国、県要望でほかに民生部門であるとか、保健の部門であるとか、さまざまに出ておりますけど、なかなか一遍に全部できることは難しいとは思いますけど、毎年国、県要望を当然続けていくわけですけども、ぜひともいろんな意味で続けて頑張っていただきたいというふうに思います。以上で終わります。 ○議長(岡空研二君) 景山憲議員の質問はこれまでといたします。 ◎休  憩 ○議長(岡空研二君) ここで休憩いたします。再開は3時40分といたします。        (15時28分) ◎再  開(15時40分) ○議長(岡空研二君) 再開いたします。  続いて、平松謙治議員。 ○6番(平松謙治君) 会派きょうどうの平松謙治です。9月定例市議会に当たり、2点について質問をいたします。  初めに、地域の防災力向上についてです。  私の所属する総務民教常任委員会では、5月に千歳市の防災学習交流施設「そなえーる」に行政視察に行きました。まず、この施設について少しお話をいたします。  千歳市では、自衛隊が市街地を囲むように位置し、そのために戦車が頻繁に走行する道路があります。住民の騒音等生活環境改善を目的に、演習場等周辺まちづくり構想の策定が進められ、その中で沿道の課題解決とともに、市の総合計画に位置づけられている総合的な防災対策の推進や自主防災組織の充実を図る目的で、この防災学習交流施設の整備が行われました。  現在、本市で進めている美保飛行場周辺まちづくり計画と同様、防衛省の補助金などで整備された施設です。6月議会で総務民教常任委員会委員長の視察報告にあったとおり、地震を体験する起震施設や煙避難体験、避難器具体験などさまざまな施設があり、この地域の防災学習の拠点としてすばらしい施設であると感じました。しかしながら、施設建設や維持管理、そして運営には多額の予算措置が必要であり、財政的に本市が単独で持つ施設としては現実的ではなく、県や広域行政区で整備してはとの印象を受けました。  ソフト面においては、年1回千歳市総合防災訓練を市民二、三百人の参加を得て、この施設で行っています。模擬的に災害現場をつくり、そこで災害時に何を優先的に行うべきか、体験の中から学んでいます。  また、市民の防災勉強会を定期的に開催しており、この講座により防災知識の認定制度も行っています。子供たちを対象とした同様の講習会も定期的に開催し、子供のころから防災意識の高揚に役立てています。千歳市では、行政機関が主体的に住民の防災意識高揚に取り組んでいるように感じました。  さて、本市においては、自主防災組織の活動発表会や各種組織による防災対策の勉強会などが行われてはいますが、どちらかというと自主防災組織などの自主性に期待をし過ぎていて、その自主性を高めるための仕組みづくりを行政がもっと担っていかないといけないのではと感じております。そこで、本市の地域防災力向上に向けた課題、そして対策についてお聞かせください。  また、この視察には、久しぶりに行政職員の方にも同行してもらいました。報告をお聞きだと思いますので、あわせて所感をお聞かせください。 ○議長(岡空研二君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 平松議員の御質問にお答えをいたします。  地域防災力向上について、2点お尋ねをいただきました。  初めに、地域防災力向上に向けた課題と対策についてであります。  地域の防災力向上に向けた本市の主な課題といたしましては、3つの点が上げられます。1つは、自主防災組織の組織率を高め、市内全域で組織化を図っていくことであります。特に小規模な自治会が多い境地区の組織率が低い状況であることから、境地区自治連合会の総会に伺いまして、自主防災組織の結成をお願いいたしました。また、他の地区におきましても、個別に依頼をしているところであります。2つ目は、地域防災リーダーの育成であります。各自主防災組織に少なくとも1人の防災士を配置できるよう、防災士資格の取得を奨励し、取得にかかる経費を全額補助するとともに、自主防災組織の役員等を対象に市内で活発に活動されている自主防災組織の取り組みを紹介しております。3つ目は、地域の防災訓練、防災研修への参加者の増員であります。防災訓練や研修の内容は、自主防災組織とともに検討しておりますが、親子連れや若い世代も含め多くの住民に防災への関心を喚起できるよう、引き続き努めてまいります。  次に、職員からの視察報告に対する感想についてということであります。  千歳市防災学習交流センター「そなえーる」につきましては、地震体験や煙避難体験、避難器具体験などの大型設備に加え、災害学習パネルが多数展示されているなど、防災学習に大変有効な施設であると感じたところであります。また、施設運営面では、消防職員や自衛隊員のOBを臨時職員として雇用され、専門的な知見を生かした防災講座等を開催するなど、地域の防災力強化にも積極的に取り組まれており、一方、課題といたしましては、利用者が年々減少していることや、地震体験施設などを含めた維持管理費が高額であること、今後大型設備の更新に多額の費用が必要となるといったことについて報告を受けております。本市では、このような施設は多額の費用を要することから整備できませんが、これまでと同様、鳥取県や消防などの関係機関と連携をしまして、防災学習や災害の疑似体験等の機会を提供し、地域の防災力向上に取り組んでまいります。以上であります。 ○議長(岡空研二君) 追及質問がございましたらどうぞ。  平松議員。 ○6番(平松謙治君) ありがとうございます。大きく3つの課題を上げていただきました。自主防災組織の組織率、リーダーの育成、地域防災訓練の市民の参加が少ないという、参加を拡大させていかないといけないということです。それで、今回この「そなえーる」というところに私、視察行かせてもらって、施設も大変すばらしかったんですけども、ソフト面において自主防災組織の育成を目的とした研修プログラムなど、これを市民の方も受けていいんですけども、防災学習メニューというので、例えば消火訓練であったり、ロープの結束、毛布を使った担架の体験、こういったものは10分程度、実際に自分が体を使って体験して実施すること、そういった実践的なこと、あとは実践体験としては、施設がしっかりしているんで、実際に救助体験ということで災害現場を想定した仮想の場所をつくって、そこで実際に体験してやってみる、そういうようなプログラムをつくっています。そして知識編として津波の仕組みであったりとか、風水害、土砂災害に対する対策という、これは言葉で学んでいただくという学習だと思うんですけども、本市において、私も自主防災組織に携わっておりますが、市のほうが提供するプログラム、こういった研修プログラムは実際どういったものがあるか、まず教えていただけませんでしょうか。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  木下防災監。 ○総務部防災監(木下泰之君) 市長にかわってお答えします。  市のほうでは、自主防災組織の研修といたしましては、自主防災組織の要望にお応えする形で、例えば地震であるとか、津波であるとか、原子力防災に関することなど、要望に応じた形で研修会を開催をしているところでございます。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  平松議員。 ○6番(平松謙治君) 今、御回答いただいたように、どちらかといったら知識を持っていただくような講習ではないかなと思いますし、ちょっと私が自治会の防災関係の役員もしている関係で、うちの自治会長のほうから情報をもらった関係では、赤十字社の各種研修による講師派遣だったり、消防署の消火訓練、あとこれは市のほうから聞いたお話ですけども、気象台による気象知識の普及といったような形での啓発活動というのも講師を派遣してやっていただけるということで、そういったプログラムをもっと充実させていくことが必要じゃないかなと考えています。  それで、千歳市の場合に、この「そなえーる」というところ、先ほど市長のお答えにもありましたけども、自衛隊、消防署員のOBの方がそこの職員をされていますけども、それ以外に千歳市防災マスターリーダー会という組織を、これは市のほうが働きかけてつくったのかどうかちょっときっちり調べてないんですけども、消防や自衛隊のOBなどの方を中心に、地域の防災力を高めていこうということで組織された団体です。この団体が、先ほどちょっとお話ししたメニューの一部を担ってやっている。それで境港で今行っている防災士をしっかりつくっていこうというところがありますけども、防災士という高い、すごいレベルの方もいいですが、もっと市民の中でそういった意識を持った方でレクチャーをする、教えていく、そういった組織をつくってはどうかなというのが私すごく思うとこなんですね。実際に防災士の方、なかなか時間もとれないでしょうし、人数も実際限られていると思います。西部消防のちょっと在籍していらっしゃる方に聞いたら、OB会みたいな、そういった組織はないけども、声かけすればどっかが頭をとってやってくれればそういうことも可能じゃないかなというのもありますし、自衛隊関係であればそういったOB会もありますので、そういった防災にたけた方たちにそういう一翼を担っていただくということも考えてはどうかと。さらに、境港市においては自主防災組織の活動の補助金等もありますんで、例えば講師謝金を払ったりすれば、その講師の方たちにもそれなりの見返りもありますし、そういったことを考えてはどうかと思うんですけども、ソフト面でこの提案はいかが受けとめられますでしょうか。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  木下防災監。 ○総務部防災監(木下泰之君) 確かに自主防災組織の一般の市民の方にも、例えばロープの絡み方がたけている、あるいは掘り抜き井戸ができる、マンホールトイレのつくり方が得意だという方がいらっしゃいます。今、平松議員から御提案いろいろと受けました。市のほうでも検討していきたいと思います。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  平松議員。 ○6番(平松謙治君) そうしますと、ちょっと今度は子供のことについて教育長のほうにお聞きしたいと思うんですけども、千歳市の場合には、こういう施設があるからだとは思いますが、小学4年生が必ず防災の体験学習を行うと聞きました。本市における小・中学生の防災対策、防災に対する勉強というのはどういったものがあるか、教えていただけませんでしょうか。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  松本教育長。 ○教育長(松本敏浩君) 本市によりましては、学校が企画をします防災訓練、年に2回から3回実施をしております。その訓練を通して、時には消防のほうから講師をお招きをしまして、そこで講演をいただくと。そういう機会がなければ、教員のほうが防災についての話をする。私が知っている限り、そういったことが中心ではないかなというふうに思います。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  平松議員。 ○6番(平松謙治君) ありがとうございます。自分が子供のころも防災といいますか、火災訓練ですかね、私の記憶だと。あんまり地震の訓練ってなかったような気がするんですけども、実際サイレンが鳴ったら、ここへ集合しておりますよというような訓練、それとちょっとした講話があったような気がするんですけども、ちなみに千歳市の場合には、防災の森という施設がありまして、そこで火起こし体験だったり、土のうの体験であったり、さまざまな体験型の研修を行っていらっしゃいます。それで、本市において何かそういった新しいものをつくれということは私言わないんですけども、既存の例えば余子にある防災倉庫、あそこで例えばテントなんかもありますし、炊き出し関係のものもありますよね。そういったものを既存のあるものを使ってもっと積極的にこういうプログラムもあるよということを市民の方に働きかけてはどうかと思うんです。また、美保飛行場の計画ですね、竜ヶ山のほうにも屋根つきの避難所の計画があります。そういったものもあくまで予定ですけども、そういったことを考えながらつくっていくということが必要じゃないかと思います。ぜひともソフト面をまずベースに考えた上でそういった施設というのを考えていただきたいと思いますので、ぜひともその辺お願いしたいと思います。地域防災向上については、以上にさせていただきます。
     続いてよろしいでしょうか。次に、西部広域行政管理組合のごみ処理行政について質問いたします。  先月、西部広域行政管理組合議会の臨時会が開催され、それに合わせてごみ処理施設等調査特別委員会が開催されました。この中で、エコスラグセンターをプラスチック選別処理施設に改修する計画について、計画の延期が示されました。エコスラグセンターでは、もともと不燃残渣や焼却灰、汚水処理施設等から排出された汚泥を焼却し、スラグ化するものでした。しかしながら、技術が完成されたものでなく、安定的な運転ができず、また、ランニングコストが高いため処理を中止しました。そしてリサイクル、プラスチック類をより細分化した分別を行うための施設としてプラスチックの選別処理施設へ移行する計画でした。私はこの計画の実施により、一般廃棄物の最終処分場の延命がなされると喜んでいたところですが、この計画が延期となりました。  そこで、まずこの計画の延期に係る経緯と現状をお聞かせください。  さて、先月の新聞報道で鳥取県が行う産業廃棄物最終処分場建設計画について、米子市長に対して市民団体の方が要望活動をされた記事が掲載されていました。米子市淀江に計画されている産業廃棄物の最終処分場の建設計画に対し、米子市の土地を提供させないでほしいというもので、ここまでの話では米子市の話ですので、境港市がどうこう言うことではないと思うのですが、この土地を一般廃棄物の最終処分場として確保してほしいという話もあり、そうなってくると西部広域行政管理組合の構成自治体としてもかかわりのある話となってきます。このことについて市長の所感をお聞かせいただくとともに、西部広域行政管理組合が早々に着手しないといけない一般廃棄物最終処分場建設について、現状をお聞かせください。 ○議長(岡空研二君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 鳥取県西部広域行政管理組合のごみ処理行政についてお尋ねをいただきました。  初めに、鳥取県西部広域行政管理組合のエコスラグセンターのプラスチック選別処理施設への機能転換計画が延期された経緯と現状についてであります。  西部広域行政管理組合エコスラグセンターは、環境省及び国土交通省の2つの省の補助事業で整備されたものであります。稼働停止に伴って、補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律の規定に基づく財産処分の手続が必要であります。国土交通省の補助事業は、エコスラグセンターで下水道汚泥焼却残渣を処理するための施設整備費に対するものですが、平成19年1月以降、下水道汚泥焼却残渣の処理が行われていないことを平成20年12月の会計検査において指摘をされまして、財産処分手続につきまして現在も会計検査院との協議が継続しているところであります。エコスラグセンターをプラスチック選別処理施設に機能転換する事業は、環境省の環境型社会形成推進交付金を活用して行うこととしておりまして、まずは財産処分手続を完了することが前提となるため、現段階においては事業実施につきましては平成30年度に延期することになっております。  次に、米子市淀江の産業廃棄物最終処分場の建設計画予定地を一般廃棄物の最終処分場として確保してほしいとの声に対する所感と、一般廃棄物最終処分場建設についての現状についてのお尋ねであります。  このたび産業廃棄物最終処分場の建設計画予定地につきましては、現在の一般廃棄物第2処分場の隣接地に位置しておりますが、西部広域行政管理組合では、この予定地を一般廃棄物の最終処分場に利用する計画は持っておりません。次期一般廃棄物最終処分場につきましては、西部広域行政管理組合としてはエコスラグセンター及び最終処分場のあり方検討会で次期最終処分場は組合みずから設置すべきものと判断する、こういった検討結果が出されておりますので、これを踏まえた上でさらに検討を深めていくこととしております。組合事務局では、事務的な検討を進めているところでございますが、現在の第2処分場の使用年限を考慮しますとスケジュール的にも余裕はないことから、早期に正副管理者会議としての方針を出さなければならない、このように考えております。以上であります。 ○議長(岡空研二君) 追及質問がございましたらどうぞ。  平松議員。 ○6番(平松謙治君) エコスラグセンターのプラスチック選別処理施設化によって最終処分場の延命がなされるということで、平成27年の1月の西部広域の委員会の中で、当初プラスチック選別をすることによって平成37年末まででいっぱいになるものが、平成40年末まで延びると、最終処分場の延命、プラスチック選別の機械を入れた場合に、というような報告いただきまして、それで今回延期ということで、エコスラグセンターの財産処分が平成29年度中に完了しなければ、まださらに延びる可能性もあるということでしたけども、そういった問題もありますが、最終処分場の年限、平成37年というのが当初計画されていたものですけども、このプラスチック選別処理施設の建設が延期になることによってどのような影響が出るのかということを、どのぐらい延びるか、どのような検討がなされているのか、わかる範囲でお答えください。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  佐々木部長。 ○市民生活部長(佐々木史郎君) 市長にかわってお答えいたします。  今現在の段階では、議員さんも言われたように、来年度から事業が再スタートした場合ですけれども、平成40年が使用年限だというふうに聞いております。そして影響ですけれども、計画によりますとプラスチック選別施設でリサイクルできるプラスチック類は年間約2,000トンというふうになっております。これは立米に直しますと3,000立米になります。片や、最終処分場は1年間に約7,000立米埋め立て可能ですので、先ほど言ったリサイクルを予定しておりますプラスチック類が年間3,000立米そのまま埋め立てられることとなると、それだけ早まるわけですけれども、組合事務局では、1年間おくれれば数カ月から半年程度早まっていくだろうというふうな見込みでおるところでございます。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  平松議員。 ○6番(平松謙治君) ありがとうございます。米子市のほうで、境もですけども、小型家電のリサイクルの関係で、多少当初平成40年までと言っていたころよりは、またさらにリサイクルが進んで最終処分の入り込み量は減っているとは思うんですけども、大変厳しい状態にあると思いますので、ぜひその辺はしっかりと計画を進めていただきたいと思います。  それで、先ほど景山議員の質問の中で、米子市長との懇談会というのもあったということですけども、私、この問題、最終処分場の問題は大変大きな問題だと思うんですけど、そういったごみ処理に係るお話というのはなかったのか、もしあったとしたらお答え願えませんでしょうか。 ○議長(岡空研二君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 一般廃棄物の最終処分場の取得、そういったことについては話は出ておりません。 ○議長(岡空研二君) 重ねてございましたらどうぞ。  平松議員。 ○6番(平松謙治君) 西部広域の抱える直面していて最も早く対応をしないといけない問題というのは、この最終処分場の問題だと思いますので、正副管理者会のほうのあり方検討会の議論を進めていただいて、早々の対策を示していただきたいと思います。以上で質問を終わります。 ○議長(岡空研二君) 平松謙治議員の質問はこれまでといたします。  本日の各個質問は、以上といたします。 ◎延  会(16時09分) ○議長(岡空研二君) 次の本会議は、明日20日午前10時に開き、引き続き各個質問を行います。  本日はこれをもって延会といたします。お疲れさまでした。   地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。          境港市議会議長          境港市議会議員          境港市議会議員...