16番 景 山 憲 君 17番 松 尾 好 行 君
欠席議員
な し
説明のため出席した者の職氏名
市 長 中 村 勝 治 君 副 市 長 安 倍 和 海 君
教 育 長 根 平 雄一郎 君 総 務 部 長 景 山 久 則 君
市民生活部長 佐々木 史 郎 君 産業環境部長 山 本 修 君
建 設 部 長 洋 谷 英 之 君 総務部次長 角 俊一郎 君
市民生活部次長 伊 達 憲太郎 君 産業環境部次長 阿 部 裕 君
教育委員会事務局次長
建設部次長 門 脇 俊 史 君 下 坂 鉄 雄 君
秘 書 課 長 永 井 卓 真 君 財 政 課 長 築 谷 俊 三 君
地域振興課長 田 辺 伸 一 君 福 祉 課 長 岡 田 真 樹 君
貿易観光課長 浜 田 壮 君 商工農政課長 木 下 泰 之 君
水 産 課 長 足 立 明 彦 君 管理課長補佐 灘 英 樹 君
下水道課長 山 本 雄 一 君 教育総務課主査 山 本 淳 一 君
生涯学習課長 川 端 豊 君
事務局出席職員職氏名
局 長 寺 澤 敬 人 君 調査庶務係長 武 良 収 君
議 事 係 長 沼 倉 加奈子 君 議事係主任 片 岡 みゆき 君
◎開 議(10時00分)
○議長(松下 克君) おはようございます。
これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付しているとおりであります。
◎日程第1
会議録署名議員の指名
○議長(松下 克君) 日程第1、
会議録署名議員を指名いたします。
署名議員に、浜田一哉議員、竹安徹議員を指名いたします。
◎日程第2 一般質問
○議長(松下 克君) 日程第2、一般質問に入ります。
初めに、代表質問を行います。
きょうどう代表、景山憲議員。
○16番(景山 憲君) おはようございます。
12月定例市議会に当たりまして、
会派きょうどうを代表して質問いたします景山です。よろしくお願いをしたいと思います。
12月定例市議会に当たり、
会派きょうどうを代表して、現下の市政の課題であると思われる事項について質問し、議論を深めたいと思います。
まず最初に、4月から5月にかけて7地区で開催された市長と語る会において出された自治会要望について伺います。
自治会要望として、側溝の改修、道路の改修、街路樹の剪定など、7地区51項目が要望されました。それぞれの地区の自治会で多岐にわたったものを調整の上、出された事項だと思います。現時点での執行状況について伺います。
また、去る10月19日に自治連会長から今年度の要望書が提出されたものと承知をしていますが、新年度予算に反映されますことをお願いをしておきます。
さて、来年度予算編成もかなり進んでいるものと思います。現下の厳しい経済情勢のもと、市政の貴重な財源である市税の伸びも期待できないことから、引き続き厳しい財政運営になるものと思いますが、市民福祉の充実と、市民が安心して生活を送ることができる施策の推進を念願しているところです。
平成23年度予算編成に当たり、市長は市政概要報告で、地域活性化を図るための諸施策や喫緊課題への時宜を得た対応のほか、市民生活に密着したサービスの維持にも最大限配慮をしていくという基本的な考え方を述べられました。市長の基本的な考え方には理解できるところでありますが、そこで市長に伺います。とりわけ重点的に取り組まれる分野は、特に力を入れて配分が必要であると思われる事業は何でしょうか。
私どもの
会派きょうどうは、平成23年度予算編成に当たり、協働のまちづくりの一層の推進のため、自治会活動への助成を増額。防災の観点からも、特に必要な場所の内水排除事業の推進、生活道路・側溝改修費の増額。厳しい雇用環境のもと、県を初めとする関係機関との連携強化による企業誘致活動を促進するための予算の増額。今や全国の市町村がそれぞれの特色をアピールすることに全力を挙げる時代であります。さかなと鬼太郎のまち境港を今以上に発信するための事業費の充実。本市の基幹産業である水産業の振興のため、生産から流通、水産加工食品の開発、魚やカニを原材料とする料理の創作などの取り組みをされている関係団体等への支援の充実。子育て環境の一層の充実を図るための新規事業の取り組み、継続事業費の充実。また、障がいのある人の生活基盤の確立、自立支援のために必要な事業費の増額。以上申し上げました項目について、特に予算の増額、充実または新規事業として配分される必要があると考えているところでありますが、市長はいかがお考えでしょうか。
次に、職員採用について伺います。
本市の職員の現状については、これまでの議会においても質問してきましたが、予算編成の時期でもありますので、定数条例に照らして、これからの境港市政を担う人材の確保という観点から、必要な職種について本市職員としての採用が欠かせないものと考えていますが、市長の見解を伺います。
次に、
中海圏域定住自立圏共生ビジョンの推進状況について伺います。
この
定住自立圏共生ビジョンは、
中海市長会事務局が取りまとめの担当となり、5年間を期間として、
定住自立圏形成協定に基づき、生活機能の強化に係る政策分野(14施策)、結びつきやネットワークの強化に係る政策分野(6施策)、
圏域マネジメント能力の強化に係る政策分野(2施策)で、平成21年度から済生会病院の診療機能強化への支援、中海産業技術展の開催、
環日本海定期貨客船の安定運航に向けた支援、米子市との間での下水道事業など、具体的に実施をされているところでありますが、それぞれの事業は21年度から3年間で終える事業、5年間継続が予定されている事業と区分をされています。その事業推進に係る財源は、平成21年度分は地域活性化・
経済危機対策臨時交付金であり、平成22年度、23年度は
定住自立圏構想推進基金が充てられ、かつまた、それぞれの自治体の一般財源が充てられている状況であります。事業によっては来年度が最終年の事業であったり、また中間年であったりします。そこで、本市にかかわる事業の具体的な進捗状況について伺います。また、23年度以降に向けての方針についても伺います。
次に、国の円高・デフレ対応のための緊急経済対策の本市での取り組みについて伺います。
円高・デフレ対応のための
緊急総合経済対策が実施されることになり、この対策は「雇用・人材育成」、「新成長戦略の推進・加速」、「子育て、医療・介護・福祉等」、「地域活性化、社会資本整備、中小企業対策等」、「規制・制度改革」の5つの柱とされているところですが、地方自治体に交付される具体的な交付額もいまだ明確ではなく、もどかしい状況だと思います。市民にとって有効なさまざまな事業を急いで検討されていると思いますが、とりわけ自治体にとっては「子育て、医療・介護・福祉」の分野、「社会資本整備、地域活性化、中小企業対策」に力点を置くことが求められているものだと考えています。現時点での方針、具体的な事業等について伺います。
次に、市道の整備の促進について伺います。
平成21年度からの
緊急雇用対策事業を活用した
市道現況調査事業、
バリアフリー化を目指し、ひとにやさしいまちづくり・
バリアフリー点検事業により、障がいのある人たちによる市道等の現況調査、また市職員が
ボランティア活動の一環として居住周辺の緊急に修繕が必要な箇所の調査結果など、多くのデータが蓄積されたものと認識をしています。こうした膨大な貴重なデータを今後どのような形で整理され、活用されるのか伺います。また、毎日多くの車が通行する道路ですから老朽化も早いでしょう。大きな修繕から小修繕まで含めて、予算的にも大きいものがあるでしょうが、的確な対応が必要であります。今後の対応についての方針を伺います。
次に、成人式のあり方について伺います。
今年の3月議会において、同僚議員が本市における成人式のあり方について質問されましたが、その折の教育長の答弁は、式典の開催日について、今後は成人対象者だけではなく保護者にもアンケートをとるなど、幅広く意見を聞き、検討する必要があると考えておりますでありました。
アンケート調査は既に実施されたものと思いますが、その調査の内容、対象、範囲はどうだったでしょうか。また、調査結果はどのようなものでありましたか。既に成人式の開催案内が送付されていますが、調査結果を分析されてのことだと思います。その経過についても教育長に伺います。
次に、学校の
校庭芝生化事業の進捗状況について伺います。
本年度、児童生徒の運動の促進、けがの防止などに有効であることから、小学校6校、中学校1校のグラウンドの芝生化事業が全体で4,200万円余の予算規模で既に実施をされていますが、この事業の進捗状況、また、現在までのその効果について、どのように評価をされているのか、教育長に伺います。
以上でありますが、予算に関する事項のうち、内水排除事業に関すること、学校の
校庭芝生化事業の進捗状況については、同僚の浜田議員から関連質問いたします。積極的な御答弁を期待して、終わります。以上であります。ありがとうございました。
○議長(松下 克君) 市長の答弁を求めます。
中村市長。
○市長(中村勝治君)
会派きょうどうの代表質問にお答えをいたします。
初めに、自治会要望への対応状況についてのお尋ねであります。
各地区から提出された自治会要望は、51件ございました。このうち市が実施をする意向をお伝えしたものが40件であります。現時点で実施を完了したものが30件、本年度中に実施を予定しているものが3件、来年度以降に実施を検討しているものが7件であります。自治会要望の中には、県や警察などへの要望も6件ございました。こちらも各関係機関に要望を伝えまして、これまでに実施を完了したものが1件、実施を検討していただいているものが5件でございます。残りの5件につきましては、緊急性が薄い、または実施が困難なものと判断しているものでございます。
次に、平成23年度の予算編成についてのお尋ねでございます。
とりわけ重点的に取り組む分野、あるいは特に力を入れて配分する必要があるという事業はどういったものか、また7点の項目について、特に予算の増額、充実、または新規事業として配分する必要があると考えるがどうかというお尋ねであります。
私は、就任以来、徹底した行財政改革を行いまして、規律ある財政運営を心がけてきたところでございますが、一方で、これまでも取り組むべきものはできる限り取り組んできたつもりでございます。その際の判断基準としましては、市民生活において、あるいは本市の将来のために真に必要なものかどうか、こういったことを判断基準としてきたところであります。しかしながら、限られた歳入の中で新たな取り組みなどを行うためには、既存の事業を含めた取捨選択が必要となってくるわけであります。その事業の必要性や効果などを十分に精査、検証しなければなりませんが、これら一連の調整を踏まえ、予算の配分を考慮していく考えであります。また、質問の中で御提言いただきました項目につきましても、今後、編成作業が進む中で、歳入の状況や歳出の全体的なことも勘案した上で、できる限り取り組んでまいりたいと考えております。
次に、市の職員の採用についてのお尋ねであります。
職員採用につきましては、従来より
中期職員採用計画を基本としながら、一般事務職だけでなくて、必要な職種について、採用につきましては柔軟に行ってきたところであります。本年5月に係長を対象にヒアリングを行いまして、現在の係の規模と仕事内容とを検討いたしました結果、平成23年、来年の4月1日付の採用者を当初計画より一般事務職2名、保健師1名を増員して採用することとしたところであります。
また、保育現場につきましても、正規の職員あるいは臨時の職員が混在しておりまして、正規の職員というのはここしばらく採用がなかったわけでありますけれども、そういったことも検討した結果、来年の1月末には保育士1名につきましても採用試験を行い、4月1日に正規の職員を1名増員をしたいと、このように考えております。
こういった採用計画につきましては、条例定数の範囲内で、今後の業務量の増加等も勘案をしながら、平成23年度から5カ年間の新たな計画を策定したいと、このように考えております。
次に、
中海圏域定住自立圏共生ビジョンの進捗状況についてのお尋ねであります。
初めに、本市にかかわる事業の具体的な進捗状況についてのお尋ねであります。
中海市長会では、定住自立圏を構成し、連携を強化することによって都市機能及び生活機能を確保、充実させ、圏域の活性化を通じて人口の定住化を図れるよう、
定住自立圏形成協定に基づき、22の施策を推進しております。
平成22年度の事業といたしましては、
環日本海貨客船航路就航支援事業など33の事業を完了または実施中であります。本市にかかわる主な事業の進捗状況といたしましては、済生会病院の診療機能強化のために、平成21年度、人工透析機の導入に1,680万円余、平成22年度におきましては乳がん診断用の超音波診断装置の導入に440万円余の支援が決定をいたしております。
環日本海貨客船航路就航支援につきましては、平成21年度、境港市が2,501万円余を、3市1町が418万円余を負担をし、
環日本海経済活動促進協議会に補助金として2,920万円を交付いたしました。平成22年度につきましては、各市町村からの負担金のみならず、本市負担金2,810万円のうち、
定住自立圏推進基金から本市分550万円が充当されることとなっております。
2点目の平成23年度以降に向けての方針についてのお尋ねであります。
平成23年度事業につきましては、去る11月24日に開催した中海市長会におきまして、おおよそ40の事業計画案と総額2億3,800万円余の予算案を協議いたしまして、概略が了承されたところであります。
平成24年度以降に向けた方針でありますが、平成23年度が
定住自立圏推進基金の使用できる最終年度となりますことから、
定住自立圏共生ビジョン実現のための財源をどうするのか、こういった問題が生ずるわけでありますが、今後、協議を深めていく、そういったこととしているところであります。
次に、国の円高・デフレ対応のための経済緊急対策の本市での取り組みについてのお尋ねであります。
円高・デフレ対応のための
緊急総合経済対策として、国は補正予算を編成したところでありますが、この補正予算を活用した本市の補正予算案につきましては、国の補正予算の成立後、その内容の一部、明らかになっていない部分がございまして、このたびの定例議会での上程を見送ったところであります。その後、不明でありました
地域活性化交付金の概要がある程度示されまして、現在、その内容をもとに予算編成に向けた作業に入っているところであります。時期的に平成23年度の予算編成中でありますから、新年度に確実に取り組まなければならない事業で、その事業を前倒しすることによって、より効果が高くなると考えられる事業を中心に編成する考えであります。まとまり次第、国の補正予算に伴う予算案として市議会にお諮りしたいと、このように考えております。
次に、市道の整備の促進についてのお尋ねであります。
昨年度、職員がみずから居住する地区の側溝や道路をボランティアで調査をいたしました結果、緊急修繕を要する箇所が343カ所ございました。そのうち特に緊急度が高いと判断をされました156カ所につきましては、既に整備を完了したところであります。また、福祉関係者の方々の御協力をいただき実施いたしました県道、国道の
バリアフリー化整備の実態調査につきましては、今後、その結果をもとに管理者である国、県に対して改修を要望していきたいと考えております。
なお、
緊急雇用対策事業も含めたこれらの調査によって得られた市道の劣化状況、利用頻度、緊急修繕度など37項目の情報につきましては、すべてデータベース化したところであります。現在、この結果をもとに修繕や改修の優先性に関して一定の評価指標により客観的に判断できる解析システムの開発を行っておりまして、本年度末までにすべての市道における将来に向けた整備方法や優先性を分類することといたしております。これらの作業を終えました後、本市における
道路整備中期基本計画を策定いたしまして、年次的計画のもとに順次整備していく予定としているところであります。
私からは以上であります。
○議長(松下 克君) 教育長の答弁を求めます。
根平教育長。
○教育長(根平雄一郎君)
きょうどう代表の景山議員の御質問にお答えします。
成人式のあり方についてでございますが、式典の開催日について
アンケート調査の内容、対象、範囲、調査結果をお尋ねでございます。
アンケート調査は、平成21年度の成人式対象者及び保護者に対して、成人式の実施日、式典の内容、アトラクション、講演、記念品などの項目について、ことしの8月に実施いたしました。選出方法としましては、対象者から無作為に全体の5割程度の212名を抽出しております。その結果、
アンケート送付者212名に対して、新成人の回答者が38名で、回答率は18%、新成人の保護者の回答者が34名で、回答率は16%でございました。
成人式の実施日につきましては、新成人、保護者ともに現行の成人の日の前日が最も多く、次に多かったのが1月3日となっておりました。また、式典の内容、記念品等につきましても、おおむね例年と同様の考え方でよいとの回答が半数以上を占めておりました。
次に、調査結果を分析した後の経過についてお尋ねでございます。
今年度の式典の日程につきましては、今回のアンケート結果を踏まえ、今までと同様に成人の日の前日に開催することといたしました。来年度以降の日程につきましては、さらに今年度及び来年度の対象者に
アンケート調査を実施し、それらの結果を踏まえて検討してまいりたいと考えております。
次に、学校の
校庭芝生化事業の進捗状況についてお尋ねでございます。
現在までの
校庭芝生化事業の推進状況、そして芝生化の効果についてどのように評価したのかということでございます。
今年度実施した中学校1校と小学校6校につきましては、4月から6月までの苗づくり、6月の植えつけ、その後の水やり、芝刈りなど、9月の運動会を迎えるまで、所定の作業が
予定どおり保護者、学校、市教委の連携のもとで順調に実施されました。ことしの夏の猛暑に加え、児童の少ない誠道小学校に比べ、各校ともグラウンドの使用頻度が高いため、満足のいく生育状態にはなっておりませんが、運動会では各校とも緑のグラウンドの上で競技を実施することができ、例年悩まされている砂ぼこりも少なく、保護者や地域の方々からはおおむね好評をいただきました。また、昼休憩に校庭で遊ぶ児童生徒数も増加したと聞いており、一定の成果は上げられたものと考えております。以上です。
○議長(松下 克君) 景山議員、残り時間は、あと49分ございます。
追及質問がございましたらどうぞ。
景山議員。
○16番(景山 憲君) ありがとうございました。
代表質問にしてはボリュームが少ないなと思いながら、あれですけど、残り時間、頑張りたいというふうに思います。
いろいろ御答弁いただきまして、大体かなり前進した御答弁をいただいたなと思っておりますが、私が少しずつ今考えておりましたことについて、若干追及質問にしたいと思います。
最初に、市長と語る会のことですけど、私は職員経験者でございますので、かつて職員の側として参加もしておりますし、その際、いろんな御意見を伺う機会もあって、貴重な時間だったなというふうに思いますが、ことしになりまして、議員になりまして初めて7地区のうち6カ所は一応お訪ねして意見を拝聴する機会を得ました。その中で私が特に思いましたのは、市民がなかなか直接市長に言ってくることはできないなと思いながら、こういう機会を通じて市長が出向いていろんな考え方を述べられるということはいいことだと思いますし、ぜひ推奨していただきたいなと思うんですが、私が印象的に受けましたのは、ちょっと少ないなと、市民の方が、せっかくの機会なので、もうちょっと出ていただく機会はないだろうかということを思っておりまして、例えば今のは自治会の主催ということになっておりますけど、その中でも、やっぱり市の側としてももう少し、せっかくの機会でありますから、PRされることがあってもいいんではないかなと思ったりはしておりますけど、その辺はどうでしょうか。
○議長(松下 克君) 答弁を求めます。
中村市長。
○市長(中村勝治君) 定例的には年1回のそういった機会でありまして、なるべく多くの市民の皆さんに参加をしていただきたい、このことはいつも思っていることでありますが、今、この市長と語る会のほかに、メールで直接市民の皆さんが考えておられること、あるいは御意見が日常的に入ってくる、そういったシステムもございまして、そういったことも影響しているのかなと思いますが、議員がおっしゃるように、年に一度の機会で直接的に意見交換をする場でありますから、もう少しPRの方法等も考えてみたいと、こういうぐあいに思います。
○議長(松下 克君) 続けてどうぞ。
景山議員。
○16番(景山 憲君) ぜひ、せっかくの機会ですから、今、市長も言われますように、市の側もPRをしていただきたいと思います。
それともう一つ、私は逆に、伺っていて、直接いろんなことを言うというのはなかなか難しいとは思うんですが、一つ提案でございますけど、例えば来年度は市の側からこういったテーマで意見をいただけないだろうかと、例えば環日本海航路のことでもいいと思いますし、市政にかかわることについて、市の側からこんなことが今、市の側にとっては課題であると、そういうことがあるとすれば、こういうことについても御意見を伺いたいというようなことがあってもいいんではないかと思うんですけど、どうでしょうか。
○議長(松下 克君) 答弁を求めます。
中村市長。
○市長(中村勝治君) そういった趣旨も踏まえまして、語る会のありようを、さらにまた検討してみたいと思います。
○議長(松下 克君) 追及質問どうぞ。
景山議員。
○16番(景山 憲君) ありがとうございます。
それはそれとしまして、次に、来年度の予算編成のことですけど、私どもの方から今、具体的にこういった方面に予算をつけていただきたい、増額していただきたいということで要望したような状況でございますけど、市長の答弁では、これからもいろんなことを考えながらやっていくということでいただいておりますが、とりわけ私が今ずっと思っておりますのは、何回も言っておりますけど、市の基幹産業であります水産業のことに関して、やっぱり新しい商品の開発とか、いろんなものが模索されておりますし、それをどうやってこれから全国的に発信していくのか、大変大きな課題だとは思いますが、水産業の振興のためにも、そういった民間の企業がされていることについての市の支援といいますか、そういうものをぜひともお願いをしたいと思っておりますけど、その辺は市長、どのようなお考えでしょうか。
○議長(松下 克君) 中村市長。
○市長(中村勝治君) 本市の基幹産業であります水産業の振興につきましては、これは常日ごろからいろいろ業界の皆さんと一緒に意見交換をしながら、その将来方向等についていろいろお話をしているわけでありますが、議員がおっしゃるように、水産業界の皆さんが、その業界の将来に向けての発展策等を、いろいろ具体的にお考えになる、そういったことにつきましては支援をしていきたいというぐあいに思っております。特に水産加工業でありますが、今、水産加工大賞、これを行っておられますから、本当に私どもがふだんわからないような、そういった加工品を開発されておられるわけでありますね。本当に数が多いわけであります。例えばそういった水産加工品の新たな開発等の際には、市の方で何がしかの開発費に対する支援等、こういったことも、これは一つの一例でありますが、そういった積極的なお取り組みに対しては行政の方としてもしっかりとした支援をしていく、そういった考え方を持たなければいけないなと、こういうぐあいに思っているところでございます。
○議長(松下 克君) 景山議員、続けてどうぞ。
○16番(景山 憲君) 予算のことについてはこれ以上あれですけど、鋭意努力をされていると思いますし、よろしくお願いをしたいと思います。要は市民の生活基盤の安定とか、市民が安心して暮らせる予算づくりということで、これからもそういう姿勢でぜひともお願いをしたいというふうに思います。
次に、中海圏域定住自立圏ビジョンの進捗状況について今伺いまして、私も質問にも述べましたように、かなりの分野で積極的に取り組まれていることは承知をしておりますし、これからも、12月号の市報に4項目追加で出ておりまして、このことも含めて、これから取り組んでいただきたいと思うんですが、最初に市報に出されました4項目の追加の件についてちょっと伺いますが、4項目の追加事業は、いつからいつまでの対象事業で今出されたんでしょうか。
○議長(松下 克君) 景山総務部長。
○総務部長(景山久則君) これは追加提案ということで、協定書に追加で載せていきたいということで中海市長会の中で話がありまして、これにつきましては、本定例会の常任委員会の方で詳しく説明をさせていただきたいというふうに考えておりますので、そのときに御質問していただけるとありがたいというふうに思いますけども。期間は、これは何年ということはございません。いつからいつまでということではございませんので、追加提案については、これはまた3月議会で議決していただかなければいけませんので、事前の段階として、今議会で御説明をさせていただきたいというふうに考えております。以上です。
○議長(松下 克君) 景山議員。
○16番(景山 憲君) 今、総務部長から答弁いただきましたけど、この追加項目に対する、これは、市報に出ておりますのはパブリックコメントのことですから具体的にはなってないと思うんですが、内容が、極めて大事なことだと思うのは、中海の水産資源の育成と確保とか、米子鬼太郎空港の機能強化、この辺は今、まだはっきりわからないみたいな答弁だったと思うんですけど、委員会で詳しく御説明するということなんでしょうか。
○議長(松下 克君) 景山総務部長。
○総務部長(景山久則君) そのとおりでございます。委員会で詳しく御説明したいと思います。
○議長(松下 克君) 続けてどうぞ。
○16番(景山 憲君) じゃあ、わかりました。それ以上、この場ではそういうことは言いませんが、私が今思っておりますのは、定住自立圏というのはそもそも何なんでしょうかということなんですけど、総務省が出しておりますのは、3大都市圏に人口が集中しないということと、地方圏に人が住んで、安心して暮らせるまちづくりというのが定住圏の構想の大きな柱だというふうに理解はしてますけど、そこで、こうやっていろいろ事業をされておるんですが、今お尋ねしたように、5年間はとりあえずやりますよということになってますが、問題は、何でもそうなんですけど、その後なんでして、今、市長も言われましたけど、なかなか今後の財源確保について検討もせないけませんし、どういうことになるんだろうかということを非常に心配をしているとこなんですけど、文字どおり人口がふえるまではなくても、安定してそこで都市圏が形成をされるというのがその内容だと思ってますけど、この先、どういうふうにこの定住自立圏というのは構想が進んでいくんでしょうか。抽象的な言い方ですけど、ちょっと市長の考えを聞いておきたいなというふうに思います。
○議長(松下 克君) 中村市長。
○市長(中村勝治君) この定住自立圏構想のビジョンの実現につきましては、大きい予算の伴うことにつきましては、今のおっしゃる3カ年集中的にやる。お金の伴う事業ばかりではないわけでありまして、実はこの定住自立圏が形成される以前も、中海市長会として、この4市1町の、例えば一つ例を挙げますと、これまでいろんな公共施設の使用料なんか、市外料金というような、そういったものもそれぞれのまちが持ってたわけでありますが、この圏域が一つのまちだというような考えのもとから、そういった市外料金を撤廃して、どこの市民も、よその市に行っても同じ料金で使える、そういったことも既にもう取り組んできておりまして、心配されておる予算の財源を伴う事業についてはこの3カ年で中心的にやる、24年度以降につきましては、多分ソフト事業が中心になろうかというぐあいに思いますが、この圏域の内外に発信する情報発信事業等は、これは継続的にやっていく必要がありますから、こういったものはみんなが協力して出し合って行っていくと、そういったことが基本になろうかなというぐあいに思います。財源が必要なものにつきましては、この4市1町がそれぞれ適正な負担をしながら対応していくと、そういうことであろうというぐあいに思います。
○議長(松下 克君) 景山議員。
○16番(景山 憲君) 何回も言うようですけど、定住自立圏というのは、この地域が衰退をすることをある意味では防いで、安定的に皆さんが生活していって、人口も少しずつでもふえたらいいなと思うんですけど、片方で、地方はいつも人材の供給源といいますか、せっかく育った子供を、子育て支援等をしっかりやりながら、やったらいい子が、皆さんが本当にいい子に育って、皆さんがまちへ出ていって戻ってこれないと。そうだとすれば、地方というのは相変わらず人材の供給源でしかないじゃないかということがよく言われることなんですけど、私はその辺を非常に危惧といいますか、心配といいますか、私が心配してもしようがないかもしれませんが、思っておるところでございまして、今後とも、逆にいい人材に育った子供たちが帰ってくる環境づくりというのを進めにゃいかんなということを思っているとこなんですけど、例えばいつも言いますけど、企業誘致であったりということも一つの大きな柱だと思うんですけど、いま一つ、私が提案を申し上げたいのは、いわゆるベンチャーですね、大学等、ベンチャー企業とか、それから起業したいという方、境か松江か米子か、この辺で仕事をしたいというような皆さんが帰ってくるための受け皿づくりは何でしょうかということになりますと、今ごろの言葉でいいますと、ベンチャー企業を、どうぞ帰ってきて、こういう施設があります、こういう場所がありますから、提供しますから帰ってきてほしいということがもう一つあってもいいんじゃないかなと。例えば水産高の跡地の活用の問題がいつも話題になるんですけど、せっかくのああいう場を、どうぞベンチャー企業で使いませんかというような視点があってもいいんではないかと思っておりますけど、市長はどのようにお考えでしょうか。
○議長(松下 克君) 中村市長。
○市長(中村勝治君) 若者が定住するための条件はいろいろあるわけでありますが、今おっしゃるように企業誘致もそのとおりであります。そして若い人たちが起業していく、そういった環境を整えていくということも大変重要なことであろうと思っております。これは既に鳥取県あるいは島根県でそういった起業に対する支援策を講じておるところでありますが、この中海圏域でもそういった支援ができるような環境が望ましいわけでありまして、御提言の趣旨はよく踏まえておきたいなというぐあいに思います。
○議長(松下 克君) 追及質問どうぞ。
○16番(景山 憲君) なるべくそういった場が、本当に最初は無償でもいいですよと、極端に言えばそういうことだと思うんですけど、せっかくのあいた跡地とか、いろんなことを活用して、米子市の電気自動車じゃないですけど、ああいったものがぜひとも起業していただけるような環境づくりを、できたらこの共生ビジョンの中にも入れてほしいなというふうに、これは要望をしておきたいと思います。
次に、市の職員のことでございますけど、市の職員については何回も質問いたしておりますけど、今、前向きに御答弁いただきまして、少しずつでもやっぱりふやしていくんだということでございまして安心をしておりますが、今は例えば防災のことに関しても、どんなことが起きるかわからないということからいえば、専門的な職員とか、そういうことも今後必要だというふうに思います。いろいろ検討の上、ぜひとも条例定数内でふやしていただけるようなことを、重ねてお願いをしたいと思います。
次に、国の緊急経済対策のことでございますけど、今、私もいろいろ資料を当たったりはしておりますけど、なかなか今のところ本当に具体的にどうなるんだろうかというふうに思います。例えば市町村に直接影響が、影響というより、市町村が本当にこれは身近な課題として取り組む必要があるなあと、取り組んでほしいなということがありますのは、やっぱり子育てや介護や医療、それから地域活性化の部分だと思います。特に医療に関しては、具体的に妊産婦健診に対する公費助成とか新型インフルエンザ対策、それから子宮頸がんのワクチン接種の促進というような事業が緊急的に対応するべきだよというふうにありますし、それから介護現場の職員に対する体制の整備というようなことが上がっておりますし、それから自殺、うつ病対策とか、そういったものがもろもろ、例示ではないんですけど、こういうことがあるというのが、柱がありまして、この辺をぜひとも取り組んでいただきたいなと思うのと、もう一つは、地域活性化で中小企業支援ということが積極的にこれからはされんといけんと思います。そういう面で、ぜひとも具体的な、これから検討されるとは思いますが、いい状況でやっていただきたいなというふうに思います。よろしくお願いをいたします。
それから、次に成人式のことですけど、先ほど教育長の方から御答弁いただきましたけど、成人式は3月議会で同僚議員が質問いたしておりますが、この質問の趣旨は、正月開催も検討すべきではないかということで質問をされており、そのことも踏まえた調査をしたいということですが、調査はいつごろされたんでしょうかね。
○議長(松下 克君) 根平教育長。
○教育長(根平雄一郎君) 先ほど答弁いたしましたように、調査は8月に実施をいたしました。
○議長(松下 克君) 景山議員。
○16番(景山 憲君) これもあれですけど、3月議会でということで、8月というのは少し時間がかかっているなと思いますし、それから8月に調査をして結果を出して、分析して、やっぱり仕方がないから来年も同じですわという、そうではないとは思いますが、もう少し早目に取り組まれた方が、より的確な
アンケート調査ができるんではないかと思うんですけど、いかがでしょうか。
○議長(松下 克君) 答弁を求めます。
根平教育長。
○教育長(根平雄一郎君) 年度始めは大変な事業をたくさん抱えておりますので、景山議員がおっしゃるとおり早目に取り組むべきだとは思いながらも、実施したのが8月に至ったということでございまして、来月、1月にある今年度の式典については、このアンケートを踏まえたもので、中身等については多少なりとも改善を加えてまいりたいというふうに考えております。
○議長(松下 克君) 景山議員。
○16番(景山 憲君) 教育長ね、こういった成人式の開催日が問題になるということは、長いこと、ずうっとそういうことで、もうちょっと何とかならんのかなあというのが課題で出ておる質問だと思うんですが、それからもう一つは、次の年に何か改善しようと思えば、次の年に成人になるであろう方の意向、それからその人の保護者ということで調査をしたらどうですかということも質問の趣旨だったと思うんですけど、今御答弁されたのは、依然としてそのときの対象者であり、今後、この次の調査では次の予定されている方についても調査をしたいという意向、考え方のようですけど、何年かもずっと同じようなことだと思うんですけど、何でいつも対象者にしか調査がされんのでしょうか。
○議長(松下 克君) 根平教育長。
○教育長(根平雄一郎君) 今回、ことしの8月に実施したものは、ことしの成人式の参加者についてやったわけですけれども、来年度以降も対象者に実施する予定ではあるんですけれども、これについては出席名簿等も確保しなきゃいけませんので、そういう点で、なかなか前もって実施するというのが、全員の方に
アンケート調査を実施するというのが難しいように思いますので、そのような形で今後も取り組ませてもらったらというふうに思っております。
○議長(松下 克君) 景山議員。
○16番(景山 憲君) やっぱりね、過去の3月議会で答弁されておったのは、そのときにも、さっきも言いましたように、次の
アンケート調査では、次になる人のことも対象にして、保護者等についてもアンケートをしたいというふうに答弁をされておるんですよ。そのことをお忘れのないようにしていただきたいと思うんですが、これ以上は言いませんから、ぜひともいい調査をしていただいて、保護者等が、やっぱり正月で帰ってきておって、2回も帰ってくると交通費も大変だみたいな話にならんように、ぜひお願いをしたいなあというふうに思います。それは以上で終わります。
いろいろ前後して恐縮ですけど、最後に市道のことでございますけど、先ほど市長からもいろいろ具体的な答弁いただきまして、やや進んでいるなあというふうに思って安心をしているところでございます。今、膨大なデータを今後精査しながら、何か計画でも、具体的に計画策定をしてでもというふうに理解をしましたけど、それでよろしかったでしょうか。そうしますと、具体的には今後も、今、データをもとに向こう何年か、市道整備についても具体的に計画を策定してやっていくというふうにおっしゃったと理解をさせていただきます。ありがとうございました。
それから、前後して申しわけないですけど、職員採用についてもう一つだけ。さまざまな職種って、私が思っていますのは、一般職だけではなくて、やっぱり今、市長も言われましたけど、今後の事業の展開によっては技師も必要でしょうし、それから極端にもっと言えば現業職だって必要になる場合もあるかもしれません。そういったことも踏まえた上で、ぜひとも採用をお願いして、定数内で市の職員が頑張って仕事ができる体制にしていただきたいものだと思いますけど、市長、その辺はどのような、追加で申しわけないですが。
○議長(松下 克君) 中村市長。
○市長(中村勝治君) 職員採用については、御案内のように境港市は319人という条例定数を持っていたわけでありますが、こういう行革を進める中で、今の319の条例定数を20年の4月1日には269に、50人減じるという相当思い切った条例定数の切り下げをしました。24年の4月1日までにこれだけ、269人の条例定数の中で行政の仕事を回していくということであります。大変厳しい定数の改正であったわけでありますが、これが、現在は240数名が実人員であります。大変厳しい削減計画を進めてきたわけでありますが、その間、業務量は増大をしてきておりますし、特に福祉の分野では本当に専門性を求められるような、そういった状況が生じてきております。したがって、職員の採用計画もあるわけでありますが、先ほど答弁をいたしましたように、これを超えて現在の各課、各係の業務の繁閑、あるいは専門性、そういったものを改めて実務者から聞き取りをして、その結果、採用計画を上回る各職種について採用を行ってきたところでありまして、今後もそういったことを基本に、改めて
中期職員採用計画、今後5年間の採用計画を策定をしたいということであります。ただ、職員を採用するということは将来にわたって大変な人件費の負担をするということでありますから、このことについては大変厳しい目も一方で持って策定をしていかなきゃいけない、このように考えているところであります。
○議長(松下 克君) 景山議員。
○16番(景山 憲君) ありがとうございました。
くどいようですけど、境港市がこのまま単独で本当に市政を継続していくには、やっぱり職員の知識といいますか、技量といいますか、こういうことが本当にこれからも発揮をされて、市民が安心して市政を任せられるということになろうかと思います。必要な人材の確保についてはぜひともお願いをして、終えたいと思います。よろしくお願いします。以上でございます。
○議長(松下 克君) 関連質問の通告がありますので、発言を許します。
浜田一哉議員。
○14番(浜田一哉君)
会派きょうどうの浜田一哉です。同僚の景山議員の代表質問に関連して、2点について市長並びに教育長にお伺いをいたします。
初めに、代表質問中の来年度予算編成に対しての要望の中にありました本市における内水対策について、中村市長に伺います。
今さら言うまでもなく、安全・安心のまちづくりの観点からも、本市において内水対策は大変重要な課題であると考えます。特に潮位の差が大きくなる大潮時と台風が重なると浸水災害を受けるおそれが高くなり、加えて近年のゲリラ豪雨などの異常気象もあって、住民の皆さんにとって不安は増大しているのが現状であります。不安を払拭するためにも、災害時の緊急対応は無論、最悪のケースを想定しながら、市全域の排水計画を作成することが内水対策の骨格の部分であると考えます。また、同時に中海沿岸部の樋門、水門の整備や、特に緊急を要する排水路の整備箇所の抽出、内水排除と同時に高潮や異常気象時の際の対応策としてのポンプ施設の整備計画などについても年次的に対応をしていく必要があります。今年度当初予算、6月補正予算において調査、設計のための予算がつけられていますが、その内容について、また全体計画はいつごろできるのか、今後の工事の計画の概要について、市長のお考えをお示しください。
現在の市内の排水整備状況を見ますと、渡・外江地区は他地区と比して整備が立ちおくれていると思わざるを得ません。最近になってようやく防衛省からの補助事業や渡漁港の港湾整備事業のおかげで少しずつ整備が進む兆しが見えてきたように思います。本来ですと市内で最も浸水の被害を受ける可能性が高い地区が内浜地区であり、優先して整備をすべきエリアだと考えます。下水道の整備事業と側溝の整備は、あわせて整備をした方が、より効率的であるとの考えから立ちおくれているのではないかと不信感を抱くのですが、今後の整備計画の考え方について、市長の所見を伺います。
また、現在の河川、水路、側溝等の管理は、一般の側溝が環境防災課、農業用水路が商工農政課、都市下水路が下水道課、その他の水路は管理課となっており、管理委託についてもそれぞれが発注をしているとのことです。行政の効率化を図る上でも、市民にわかりやすい行政を推進していく上にも、担当を一元化した方がよいのではと考えますが、市長のお考えを伺います。また、それぞれ連携を密にとる必要のある課の配置や人数の配分についても、慣例にとらわれず一考すべきではと考えますが、市長の所見を伺います。
次に、校庭芝生化の進捗状況について、根平教育長に伺います。
平成20年度の誠道小学校、子育て支援センターを皮切りに、本年度は中学校1校、小学校6校で校庭の芝生化が事業化されており、初年度に比較し予算規模も大きくなり、当市の協働の理念を推進するシンボル的な事業であると認識しております。
地域の人に指摘され、11月中旬に本年度実施された外江小学校から順番に、渡、中浜、余子、上道、境の各小学校及び中学校校庭の芝生の育成状況を見てみました。さらに11月30日にも3つの小学校の状況を確認したところです。各校とも芝生は枯れた色そのもので、ほとんど緑色の部分はない状況です。学校によっては芝生が剥離し、定着しないままの部分もありました。比較のため、一昨年、芝生化に取り組んだ誠道小学校や保育所を二、三見ましたが、冬芝が青くきれいな状況が保たれておりました。
現在の芝生の状態となった原因を把握されておられるのか、お尋ねいたします。一昨年実施した誠道小学校の事例は、当市にとっての大きな成功体験であると評価しております。このような体験をどのように生かされたのか、お尋ねいたします。また、本年は7校の芝生化が同時期に実施されたわけですが、芝生の管理の技術指導は統一的になされたのか、どこが主体となってなされたのか、お示しください。
この事業にとって保護者との協働が重要なポイントではありますが、それを補完する地域ぐるみのボランティアを育成することが、永続的な芝生管理には必要であると考えます。どのような取り組みがなされたのかもお聞かせください。各地区で芝生管理のボランティアが育てば、地域に支えられる園・学校となるでしょうし、同時に地域の方に利用していただけるイベント等にも活用する機運が育つのではないでしょうか。教育長のお考えをお示しください。
以上で私の壇上よりの質問を終わります。
○議長(松下 克君) 市長の答弁を求めます。
中村市長。
○市長(中村勝治君) 浜田議員の関連質問にお答えをいたします。
初めに、本市の内水対策について、4項目にわたってのお尋ねでございます。
1点目の今年度予算に計上されている内水排除対策に係る調査設計の内容、そして今後の工事の計画概要について考えを示せということであります。
現在、本市における内水排除計画は、米川以東の地域及び境水道に面する地域につきましては、境港市公共下水道計画において雨水整備事業認可計画を策定しておりまして、雨水幹線整備を優先する形で汚水管渠整備の進捗にあわせて、改修に必要な面的側溝整備を段階的に行っているところであります。また、米川以西の中海沿岸に面する内浜地域におきましては、公共下水道計画の中で事業認可区域に含まれないことから、詳細な整備計画は策定されていない、そういった状況であります。しかし、昨今の集中豪雨による浸水や高潮等による被害が発生する中で、この地域における内水排除に関する計画策定が強く求められているところであります。そのために本年度、内浜地域において実態調査を行いまして、豪雨や高潮を想定した解析モデルによる雨水流出・浸水シミュレーションを行った上で、内水排除計画を策定するための委託費を予算計上しているところであります。今後、これらをもとに、平成23年度から一部実施設計に着手し、段階的に整備を行ってまいりたいと考えております。
2つ目でありますが、渡・外江地区における下水道の整備と側溝の整備事業は、あわせて整備した方がより効率的である、このような考え方から、内浜地区については整備がおくれているのではないかということと、それから今後の整備計画の考え方について示せということでのお尋ねであります。
御指摘のありました内浜地区の内水排除対策につきましては、外江地区におきましては主要雨水幹線であります外江中央都市下水路、そしてもう一つ、外渡都市下水路を既に整備をいたしまして、立派に機能して対応がされております。また、昨今の集中豪雨や高潮による浸水対策としましては、昨年度、境港管理組合によりまして外江中央都市下水路河口部に固定式排水ポンプが設置されたところでございます。市におきましても、平成23年度には外渡都市下水路河口部に同様の固定式排水ポンプの設置を予定をいたしております。これによりまして、外江地区における一定の内水排除機能は確保されるものと、このように考えております。
渡地区における内水排除対策でありますが、平成23年度から国土交通省で進められる中海護岸整備事業に伴う渡漁港移設工事にあわせまして、樋門、排水ポンプ施設、側溝等の整備を行うこととしているところであります。
内浜地区の老朽化した側溝等の改修につきましては、議員がおっしゃるように、下水道の整備にあわせて行った方が効率的である、そういった考え方ではなくて、これまでも同様に自治会等の要望に基づいて順次、他地区と同様に整備をしているところでございますので、この点について御理解をいただきたいと、このように思います。
3番目でありますが、行政の効率化を図る上でも、現在の河川、水路、側溝の管理を一元化してはどうかということであります。
本市における河川、雨水排水路、農業用水路、側溝等の維持管理につきましては、施設の構造基準や管理基準がそれぞれ異なることから、管理課、下水道課、商工農政課、環境防災課の4つの課が所管をいたしております。一方で、維持・修繕業務に関しましては、計画から現場管理まで技術職員を有する建設部の管理課と下水道課が分担して行っておるところであります。現在、維持・修繕業務に関しましては、できる限り一元化の方向に向け、関係部署間において協議を始めているところでありますが、管理業務につきましては、利用形態の所轄官庁、関係法令も多岐にわたりますことから、今後の課題として検討したいと思います。
それから、4つ目でありますが、それぞれの連携を密にとる必要のある課の配置や人数の配分についても、慣例にとらわれず考えるべきではないかということであります。
市民サービスの向上を図る上からも、より効率的な行政対応を行う、大変重要なことであると思っております。今後も必要に応じて適正な対応をしていきたいと、こう思っております。
私からは以上であります。
○議長(松下 克君) 教育長の答弁を求めます。
根平教育長。
○教育長(根平雄一郎君) 浜田議員の関連質問にお答えします。
校庭の芝生化の進捗状況についてお尋ねであります。
まず、現在の芝生の状態になった原因を把握しているかどうかとお尋ねです。
景山議員にもお答えしたとおり、今年度実施した中学校1校、小学校6校につきまして、9月までの夏芝の生育状態は満足できるものではないと考えております。これはことしの夏の猛暑に加え、芝生の植えつけの後、グラウンドの使用制限等を行わなかったことが主たる原因だと考えております。本来であれば、植えつけからしばらくは養生期間としてグラウンド使用に制限を加えるのがよいのでありますが、学校やスポーツ少年団関係者等との協議の結果、誠道小学校と同様に使用制限をかけないことといたしました。しかしながら、今年度実施した各校の児童生徒数は誠道小学校の2倍以上であり、スポーツ少年団等の活動も含め、グラウンドの使用頻度が非常に高かったため、全体的な密度の薄さや、定着していない箇所が生じることにつながったのだと思っております。
これは児童の少ない誠道小学校での状況をうのみにしたこと、実施することを最優先に関係団体と協議したこと等が要因であり、反省すべき点であると考えておりますが、来年度以降、よりよい状態にしていくために、再度関係者と協議し、芝生との上手なつき合い方等について浸透させていく必要があると感じております。
また、芝生が枯れた状態であることにつきましては、冬芝の種をまかなかったからでありますが、夏芝がこのような生育状態のままで冬芝の種まきを行えば、来年の夏まで冬芝が残り、春から夏にかけての夏芝の成長を阻害する可能性が高いとの判断でありまして、夏芝の状態としては心配することはないと考えています。