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令和 2年第9回定例会(第3号12月 9日)

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  1. 倉吉市議会 2020-12-09
    令和 2年第9回定例会(第3号12月 9日)


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    最終取得日: 2022-12-10
    令和 2年第9回定例会(第3号12月 9日)                  倉吉市議会会議録(第3号) 令和2年12月9日(水曜日)   第1 市政に対する一般質問 〇会議に付した事件  ◎日程第1                   午前10時00分 開議 ○議長(伊藤正三君) これより本日の会議を開きます。  本日届出のあった事故者は、議員及び当局ともありません。  以上、報告いたします。 ○議長(伊藤正三君) 本日の議事日程は、お手元にお配りしております日程書のとおり行います。  日程第1 市政に対する一般質問 ○議長(伊藤正三君) 日程第1、昨日に引き続き、市政に対する一般質問を行います。  まず、会派新政会の14番坂井徹議員に、市政に対する一般質問を許します。
    ○14番(坂井 徹君)(登壇)(拍手) 皆さん、おはようございます。会派新政会の坂井徹です。早いもので6期目の議員任期もあと10か月足らずです。一般質問の機会も、今回を含めて4回ありますけれども、気持ちを込めてやりたいと思います。  私は、今回の質問は、今一番力を入れている中心市街地活性化のための主要テーマの一つであります、レトロ&クールのまちづくりについて伺います。  まず質問に先立ち、あまりにもタイミングよく、あそこにお座りの、日本海新聞の記者、ちょうど1週間前の12月2日に、日本海新聞の1面と20面に、フィギュアのまちとグッドスマイルカンパニー楽月工場に関わる記事を掲載していただき、今後のまちづくりの方向性について、今回の私の質問の趣旨とあまりにも合致し、ますますその意を強くしたところでありますが、私の質問は、やがて完成するであろう県立美術館から赤瓦を中心とした伝建群、そして小川邸までのエリアを昭和の匂いのする懐古的でレトロなまちと、片や進歩的で爽やかな空気感のあるクールなまちの融合で、オンリーワンのまちづくりを進めることが、必ずや将来若者をも引きつけ、そのことにつながり、継続して脱皮と進化を続ける倉吉市をつくることにつながるとの観点から、質問いたします。  ところで、今朝も来る途中、GoToトラベルの影響でしょうか、一時全く途絶えていた観光客はもとより、団体客の大型バス、今朝3台止まっておりましたが、徐々に増えているように思います。しかし、これらとて、今のままでは一過性の現象だと私は見ております。アフターコロナでよりV字回復を目指すには、目先のパッチワーク的、あるいはばんそうこう的処方ではなく、息の長い、住民に寄り添った、本物にこだわったまちづくりに根気よく取り組むことが必要と考えます。幸い倉吉市は、その中心市街地活性化基本計画において、フィギュアや「ひなビタ♪」を中心としたポップカルチャーの活用によるまちづくりの方向性を示し、その実現のためになくてはならない存在として、グッドスマイルカンパニー楽月工場国内唯一生産工場として稼働しております。  そこで、石田市長に数点にわたり、順を追って質問いたしますが、答弁は検討、研究といった答弁から1歩も2歩も踏み込んだ前向きな答弁を期待しておりますので、よろしくお願いします。  まず最初に、レトロ&クールの融合のまちづくりとはどういった概念と捉えておられるのか聞いてみたいと思います。  私の考えを申し上げると、第1期倉吉市中心市街地活性化基本計画に続き、令和2年から6年までの第2期基本計画によって、レトロ&クール融合まちづくりによって個性的なまちづくりを達成していくんだとの大方針が示されております。その意味するところは、オンリーワンのフィギュアまちづくりにより観光客が増え、移住定住人口増につながり、空き店舗、空き家の解消にもつながる、そして商店が潤い、若者が魅力を感じると同時に、町なかの高齢化した地域住民移動手段を中心とした住環境の充実と併せ、観光客の周遊に利便性を付加し、まさに観光客と住民生活の共生という概念を前提としたまちづくりを成功させるということにほかならないと思いますが、最初に、市長のお考えをお伺いしたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君)(登壇) おはようございます。昨日に引き続いて、一般質問、よろしくお願いいたします。  新政会坂井徹議員からレトロ&クールのまちづくりについて御質問いただきました。  まず、レトロ&クールのまちづくりの概念についてということで、基本的には坂井徹議員おっしゃったとおりでございます。このレトロ&クールのまちづくり、今までも倉吉市が大切に守り続けてきた打吹玉川伝統的建造物群保存地区白壁土蔵群等の歴史的な資源、レトロな町並みと、新しいフィギュアや「ひなビタ♪」等ポップカルチャークール文化を活用して、それぞれを融合調和させるレトロ&クールツーリズムを推進していこうということでありまして、その推進によって、若者を中心とした交流人口の拡大や地域経済の活性化につなげていこうとするものであります。さらに移動手段バリアフリー化など、観光客の利便性の向上や受入れ環境の整備を図ることで、地域住民の皆さんにとっても暮らしやすいまちづくりにつながっていく、そうすることで、さらに移住、定住にもつながる倉吉らしいまちづくりになるのではないかと考えているものでございます。ぜひこの倉吉市の資源を存分に生かして、新しい倉吉市のまちづくりにつなげていきたいと思ってるところでございます。以上です。 ○14番(坂井 徹君) ありがとうございます。  私、ここで言いたかったのは、キーワードはやはり観光客と住民の共生、すなわち住民のもてなしの心や笑顔、あるいは町並みの美しさ、そしてちょっとした心遣い、そういったものが、2度、3度と倉吉市を訪れてみたいと思う、そういうことにつながるんじゃないかと思います。共生というベースを念頭に置いたまちづくりを今後もお願いしたいと思います。  2点目の質問ですけれども、先日日本海新聞に出ておりましたが、倉吉市はコロナ後を見据え、市の強みである、まさに時代の先端を行く大衆文化とも言えるポップカルチャーを生かした事業展開V字回復を図ろうとしておりますけれども、初めに、その中心をなすオンリーワンのフィギュアまちづくりに対する市長の考えをお伺いします。 ○市長(石田耕太郎君) オンリーワンのフィギュアを生かしたまちづくりということであります。  平成26年にグッドスマイルカンパニー楽月工場の誘致ができたわけでありますけれども、これによって本市にフィギュアという、今までになかった新しい強み、魅力というのが加わったと思っております。そういう意味で、この魅力を生かして、新型コロナウイルス終息後のV字回復に向けて、このフィギュアを活用した倉吉市ならではの個性豊かなまちづくりを積極的に進めて、新たな観光客の誘客や地域経済の活性化につなげていきたいと思ってるところでございます。倉吉市にしかない資源、これをいかに活用していくかということが大事なことではないかと考えてるところでございます。 ○14番(坂井 徹君) ありがとうございます。  一つの参考例として申し上げます。アニメの力で地域に若者を呼び込む、埼玉県に秩父市がございます。そこから見えることは、出発は、アニメを使ったイベントを開催し、この市では、若い観光客を誘客したいということから始まっておりますが、アニメファンというのは観光目的というよりも、アニメの主人公たちが住むまちに来て写真を撮ったり、あるいはキャラクターを思い描き、作品の世界観を感じるためにそのまちに来ると言われております。入り口は聖地巡礼でありますけれども、何度もまちを訪れ、市民や商店と触れ合うことで、人と人がつながって、今までにないコミュニティーも生まれ、祭りやイベントなどで地元の一員として参加、参画し、踏み出す、そんなファンも多くなったということであります。  そこで、やはり私が思いますのは、観光客と住民の共生ということをベースに、唯一無二の倉吉市を築いていこうということだと思います。ぜひ一緒に力を合わせてやっていこうと思います。  それでは、次の質問、まず地元経済界が世界に誇るフィギュアコンテンツを最大限に生かして、フィギュアまち倉吉と名のりを上げ、まち全体でフィギュアを見ることができる、あるいはフィギュアコンテンツにちなんだイベントも楽しむことができる、そんなまちを目指そうという民間の動きが最近活発になってきており、大変うれしく思っておる一人でございます。  具体的には、この10月末に、民間においてフィギュアまち倉吉を創る会というものが正式に発足しました。そこでこの会の実施主体はどんな人で、どんな組織で構成されているのか、さらに実施施策として掲げられているものは何か、そしてその資金源等はどうなっているのか伺ってみたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 続いての御質問であります。フィギュアまち倉吉を創る会の内容、状況についての御質問でございます。  この会は、フィギュアを最大限に生かしたまちづくりを進めるということで、去る10月27日に倉吉市中心市街地活性化協議会の中にこの会が設置されたところでございます。協議会の会長さんを筆頭に、銀座商店街倉吉観光マイス協会グッドスマイルカンパニー円形劇場ひなビタ♪応援団、倉吉市、倉吉商工会議所、こういったメンバーで構成されております。  まち全体でフィギュアを見ることができ、イベント等を楽しむことのできるまちをつくるということで、主要施設への大型のフィギュアの設置、あるいはファンの皆さんとの交流を醸成するフィギュア作成のワークショップを実施する事業等が予定されております。  当面の資金としては、7月補正で計上した市の補助金300万円と商工会議所の負担金2万円の合計302万円で事業を展開する予定となっております。こういった内容で、新型コロナウイルスの状況もありますので、この予定してる事業、全部できるかどうか分かりませんけれども、状況を見ながら、積極的な取組を期待したいと思っております。 ○14番(坂井 徹君) 今答弁でもお触れになりましたけれども、この会の構成というのは倉吉商工会議所の会頭でもある倉吉市中心市街地活性化協議会会長をはじめとして、事務局を含めて21名が選任されておりますが、市からも役員1名、幹事2名、サポーター2名が関わっている会でございます。民間の具体的な動きであれば、市としてサポートできることは当然協力していくと度々市長もおっしゃっている、それが市長のスタンスでありますけれども、この会と市の連携をどう考えていらっしゃるのかをお伺いいたします。 ○市長(石田耕太郎君) この会と市との連携でありますけど、市として、このフィギュアまち倉吉を創る会に積極的に関わっていきたいと思っております。構成メンバー等も役割分担しながら、全国、そして世界にアピールできるような魅力的な観光まちづくりを進めていきたいと思っております。以上です。 ○14番(坂井 徹君) よろしくお願いします。  さて、令和3年度、当然今予算の査定の真っ最中じゃないかとも思いますけれども、この会関連の当初予算で、令和3年度に配分されているものも当然あると思いますけれども、その内容を伺います。  ただ、この会自体は、まだ発足して1か月半ほどでありまして、当初予算での対応というのが難しい面もあろうかと思います。今後の補正予算等でその対応を考えておられるとすれば、この会の今後取り組む事業内容というのは、概略はつかんでいらっしゃるはずですから、市長の考えをお尋ねしたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 先ほど申し上げましたように、今年度予定してる事業、これが新型コロナウイルスのこともあってどこまでできるかは分かりませんし、まずは今年度の事業を着実に実施することをしっかりやっていきたいと思っております。その上で、来年度どういう活動をするかということについては、改めて検討の上、市として、もし必要があれば、予算化についても向かっていきたいと思ってるところであります。 ○14番(坂井 徹君) ぜひ配慮をお願いいたします。  では、次に、フィギュアまちづくりには絶対欠かせない、その夢を運んでくださった世界に誇るフィギュアメーカーグッドスマイルカンパニー、その楽月工場の存在には大変な協力をいただいてるところでありますけれども、その連携と支援策について伺います。  まず、グッスマの現状については、もともとアニメや漫画が大変好きな人たちがIターンとして31名入っておられます。それから、「ひなビタ♪」関連で4名を含め、県外あるいは台湾、香港、フランス、ベトナムを含めて、とにかく若い社員が現在136名在籍していらっしゃいます。そしてこの会社は、グループ全体で約270億円の、まさに先端を行く、すばらしい将来性に富んだ企業でもあります。  そんな企業でありますが、ここでちょっと紹介しておきたいと思いますけれども、11月30日に、私は4回目になりますけれども、楽月工場に行って谷本工場長、そして松田顧問とお会いさせていただき、いろんな対談をさせていただいたんですが、社員数でびっくりしたことがあります。まず、2014年、平成26年です、スタート当時は31名でスタートしておりますが、翌年は18名採用、さらに20名採用、11名採用、2018年には17名採用、そして2019年には19名、2020年には16名採用で、現在136名となっております。そしてこの2019年には「ひなビタ♪」で移住してきた人が、「ひなビタ♪」関連の人が4名おりますけれども、その中で楽月工場に入られた人が3名、民間の会社に入られた人が1名、そして2020年には楽月工場に入られた人は1名、その他、明治製作所あるいはその他3社ぐらいに分散しておりますけれども、そういった方が「ひなビタ♪」関連で移住、定住しておられます。そして来年度、こうやって非常に厳しい中で、むしろリストラに遭うような人が出ると言われる時代にあっても、来年の最終面接に10名の人が楽月さんにおいでになったそうで、面接に残った10名のうち、「ひなビタ♪」関連の人も2名おられたそうです、2名のうちの1名は採用したけれども、1名は落としたと。それから、4名入られるうちの3名は一般の優秀な人を採用予定にしてると。また、市の職員で1人ぐらいは、あるいは入られるかもしれないというようなお話を聞いたところです。そういった現状がございます。  それで、思い返せば、県が、グッスマの国内生産拠点を考えたときに、その設立情報をいち早く察知し、接触して県内誘致を働きかけ、その生産拠点を市が提供したということで、そのことに端を発して楽月工場が、さっきおっしゃった、平成26年12月5日にスタートしたわけでありますけれども、振り返ると、当時は円形校舎解体方針からその校舎の再活用の熱が噴き上がって、民間投資、補助金、借入れ等約3億円をかけて、将来若者を引きつける、夢を描ける事業として、何としてもこのチャンスを逃がしたくない、将来にかけてみたいとの民間の情熱があって、円形劇場くらよしフィギュアミュージアムが登場したのであります。平成30年4月オープンに先立ち、その1か月前の平成30年3月には、倉吉商工会議所を核として、副市長も同行され、私も一緒に参加しましたが、秋葉原の本社にも行ったところであります。  そして、円形劇場くらよしフィギュアミュージアムがオープンしてはや2年7か月、この間我々中心市街地活性化調査特別委員会としても、9月28日には楽月工場を視察いたしました、1時間半ぐらいかけました。それから、10月16日は楽月工場長の谷本様、顧問の松田様をお招きして、特別委員会意見交換会を持ち、グッスマさんの今後の方針等を含め、大いに盛り上がったところであります。そして10月27日には、倉吉商工会議所においてマスコミも呼んで、テレビ放映もありましたが、大々的にプレゼンの中、フィギュアまち倉吉を創る会の設立全体総会開催といった流れもあり、事務局を含め総勢27人中5名の商工観光課職員も加わって、私も出席させていただきましたが、今後は倉吉市議会全体としてもフィギュアまち倉吉を創る会と連携しながら、行政とも共同歩調を取って進んでいきたいと、意を強く持った瞬間でもございました。  グッスマ本社の社長さんの理解もあって、谷本工場長松田顧問がおっしゃるには、倉吉市、そして商工関係に携わる関係部署とも、自分たちは非常にいい関係が取れていると感じていると。ゆえに、グッスマとしても市のまちづくりに積極的に関わりたい、移住定住交流人口増にも大いに貢献したいという思いをお持ちでございます。  ただし、楽月工場は、今手いっぱいであります。関連事業拡大への対応は、手狭で、現状では難しいと。今後は楽月工場は司令塔としてハブ工場の役割を果たしながら、もちろん県内、県外を含めて手狭になった関係は、外注部門も充実させるということですが、それでもなお手狭になった場合には、他の地域への拡大等も視野に入れながら考えているところだというお話を耳にいたしました。  そこで市長にお尋ねしますが、もし要望があれば、工場用敷地も含め、即刻私は接触を図られるべきと考えますが、市長の考えをお尋ねしたいと思います。というよりも、要望のあるなしにかかわらず連携を取られまして、すぐにもその対応に着手していただきたく思いますが、市長の思いをお聞かせください。 ○市長(石田耕太郎君) グッドスマイルカンパニーとの連携でありますけれども、グッドスマイルカンパニーとは常に意思疎通を図ってきてるところであります。これからも企業の動向等については、しっかり把握をしながら、市として対応できることをしっかり対応していきたいと思っております。個別の案件についてはお答えは控えたいと思いますけれども、市としてできることは最大限努力をしたいと思ってるところでございます。 ○14番(坂井 徹君) せっかくの夢の企業に来ていただいてるわけですから、絶対にチャンスは逃がさないように、積極的に関わっていってほしいと思います。  次に、グッスマの谷本、松田両氏の考え方というのは、今倉吉市を眺めた場合に、倉吉市の中心市街地というのは、人情も含めてレトロとクールのバランス的にもちょうどいいんだと。我々はただアニメ一色まちづくりを望んでいるわけではない。客を呼ぶ一つのツールとして考えている。まさにレトロとクールの融合が望ましいと自分たちも考えているとおっしゃいました。今まだ市民、地元民がそのよさに気づいておられないんじゃないですかと。さらに全国的に見れば、倉吉市を知らない人がほとんどだと。まず知ってもらう、まず来てもらう方策が必要であって、倉吉市は外から見たら、我々は今からがスタートだと考えますよとおっしゃっておりました。そのためにもフィギュアと「ひなビタ♪」を中心としたポップカルチャーの有効活用に磨きをかけることが望ましいんだとおっしゃっておりましたけれども、この両氏の考え方について、市長はどうお思いでしょうかお尋ねします。 ○市長(石田耕太郎君) ポップカルチャーの活用、より磨いていくことが必要ではないかということであります。  「ひなビタ♪」については、倉吉ひなビタ♪応援団と連携しながら、ツイッターを活用したウェブ上でのキャラクター誕生祭の開催ですとか、ホームページのリニューアルですとか、マンホールデザインお披露目イベントですとか、こういった取組に磨きをかけながら、インターネットを活用した情報発信、あるいはファンとのコミュニケーションを大切にするような取組を進めてきたところであります。  また、フィギュアに関しましても、先ほど来出ておりますフィギュアまち倉吉を創る会の発足によりまして、町なかへのフィギュアの展示拠点の整備が進み、ポップカルチャーを活用した本市の魅力づくりにつながっていくと考えておるところであります。これからも応援団等と連携をしながら、SNSによる情報発信イベントなど、ポップカルチャーの活用にさらに磨きをかけて、倉吉市の情報発信につなげていきたいと思ってるところでございます。以上です。 ○14番(坂井 徹君) ここで市長、ちょっと一つ、谷本工場長からいただいたことも含めて提案がございます。それは、どうしても「ひなビタ♪」にしても、今のフィギュア関連というのは、男性中心の観光客が多いようです。というのも、女性のバンド、5名です、あれを目当てに来る人も多いということなんで、提案の一つというのは、例えば倉吉市には八賢士という、物語がございます。この里見八賢士というのは、別に架空でもなく、史実に基づいた事実ということであります。それから、今「鬼滅の刃」がブームを起こしておりますけれども、山口議員もよく触れますが、倉吉市には日本最古の刀も出たというような、刀剣のまちでもございます。この「鬼滅の刃」、福岡県には随分人が押し寄せているようでございますけれども、この八賢士を使ったアニメ、フィギュアの何かのものができるはずだと。それで若い女性たちを呼び込むことができるというようなことをおっしゃってましたんで、連携してこれに取り組むことも必要だと私は思っております。  では、次の質問ですけれども、次に、楽月工場さんとの意見交換で何点か要望いただきました。3点、主にございます。1つは、社員の駐車場不足の問題、併せて、特に県外から来る社員の方々の住宅支援の問題、3点目は、ふるさと納税の返礼品の問題であります。これらの対応策、市長はどう考えておられるのかお伺いしたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) これも企業の個別案件ですので、お答えは控えたいと思いますけれども、御要望については、しっかり聞き取りをしながら、市としてできることを最大限努力したいと思っております。 ○14番(坂井 徹君) 確かに民間一企業に対する答弁ということでお控えになるというのも分かりますけれども、じゃあ、ここで現状だけちょっとお伝えしておきますんで、検討をお願いします。  まず、駐車場問題、これは現在空きが楽月工場さんには五、六台あるということをお聞きしました。ただ、来春、四、五名の社員が入ってくると、それもいっぱいになってしまうということで、酒ゴリラの跡地を所有しておられますけれども、あそこは倉庫ということで、大型トラックが出入りする、そうすると、端っこに数台止めるぐらいのゆとりしかない。それから、関係の工業団地の中のほかの工場に聞いてみたけれども、やはり事故の心配があって、なかなか許可を得られないと、同意を得られないというお話です。それから、空き地もたくさんあるようですが、緑地との関係で、スペースを取ることは難しいというようなことで困っておられるのが現状ですので、またこれもよく御相談に乗ってあげて、何らかの解決策が見つかればいいなと思うところであります。  それから、住宅の支援策、これはやはり近くのアパートがもういっぱいになっているそうです。だから、新規社員がそのアパートに住むことはなかなか難しいということで、最高の状況というのは、「ひなビタ♪」関連の人にとっては、やはり赤瓦周辺の空き家に住めたらすごくいいなと。それはシェアハウスでも構わないということなんで、情報提供等よろしくお願いいたします。  それから、返礼品については、これは現在宇崎ちゃんが2種類上がっているようですけれども、とにかくあそこは、一つの製品を作ったら、それをインターネットで募集して、その締切りが来たら次の製品にかかるということで、どんどんどんどん新しい商品に切り替わっていく、そうすると、返礼品のPR・掲載と、なかなかずれが生じる心配もあるんで、そういうことがないように、絶えず連携を取りながら、その情報を拾い上げて、PRに努めていただきたいということを申し上げておきます。  では、次の質問に移ります。さっきちょっとお触れになりましたけれども、フィギュアを中心としたポップカルチャーのまちとしての情報発信の現状について伺います。  私はまだまだ発信力が弱いと思っておりますけれども、どんな手段、方法で発信していらっしゃるのか、そしてその発信した情報に対する反応の把握の仕方をどうやってるか、その反応に対してどんなフォローをしておられるのか、さらには、SNSのつぶやきの効果は、様々な面で非常に大きな効果があると思うんですけれども、現在その役割は、どこで誰がやっているのかお伺いします。 ○市長(石田耕太郎君) 情報発信の状況等についての御質問でございます。  情報発信の方法等については、市の担当課をはじめ、市の観光協会、ひなビタ♪応援団等と連携したホームページやSNS等によって情報発信を行っております。イベントの情報を中心に、ファンの心をつかむタイミング、内容等に配慮しながら、情報発信に努めているところであります。  その反応の把握方法等についてでありますけれども、市の主催やひなビタ♪応援団主催のイベント等の際には、アンケートを実施して、参加者を中心としたその反応を把握するように努めております。  こうした反応への対応でありますけれども、その把握をした内容については、ひなビタ♪応援団の作戦会議で参加店舗等と共有し、その次のイベント等の企画立案に反映をしているところであります。  それから、SNSの発信を誰がしてるのかということでありますが、市の担当課の担当者をはじめ、倉吉観光マイス協会の広報担当者を中心にツイッター等のSNSを活用した情報発信を行っているところであります。SNSを最大限に活用して情報発信を行うことによって、観光誘客の増大につなげていきたいと思ってるところでございます。以上です。 ○14番(坂井 徹君) ありがとうございます。本当に情報発信というのは必要なテーマだと思うんで、力を入れてやっていただきたいと思います。  次に、フィギュアと関係の深い客層である「ひなビタ♪」ファン、これは年間に1万人以上来倉されております。かつての桜祭りでは延べ6,000人の方が来倉された、多くの若者が集まって交流し、その中には奈良県からいらっしゃったK・Mさんをはじめ、移住定住にも随分つながっておるようです。  そこでお尋ねしたいのは、倉野川市と姉妹都市提携をして4年経過しておりますけれども、「ひなビタ♪」ファンをより増やすために何が必要なのか、市長の考えをお伺いしたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 「ひなビタ♪」ファンを増やす方策ということでありますけれども、平成30年7月に結成したひなビタ♪応援団の取組として、年5回のキャラクター誕生祭のたびに、全国からの「ひなビタ♪」ファンが、リピーターとして倉吉市に帰ってきていただいております。ファンと応援団店舗との交流というのは、帰ってきたときだけじゃなくて、日々ツイッター等で交流が行われてるところであります。また、打吹まつりのときには、ファンの皆さんが山車の引き手になっていただいたり、銀座商店街のみつぼし踊りの踊り手に加わっていただいたりというような形で、地域との交流にも加わっていただいているところであります。先ほど来御紹介いただいたように、倉吉市に移住されたケースもかなり出てきているところでありますし、今後も応援団から「ひなビタ♪」ファン、「ひなビタ♪」ファンから新たなファンへとつながっていくような取組を着実に重ねることで、「ひなビタ♪」ファンの増加につなげていきたいと思ってるところでございます。以上です。 ○14番(坂井 徹君) ありがとうございます。  最後の質問に移ります。最後に、レトロ&クールのまちづくりについて、今後の本市の取組の方向性について伺いたいと思います。  本市のレトロ&クールツーリズムの推進によって、観光資源を活用した周遊型都市の創造を図る上で、フィギュアや「ひなビタ♪」等を生かしたまちづくりに特化すると同時に、いかに情報発信し、集客につなげていくかということが問われております。  先日、米子高島屋を改装したグッドブレスガーデンの運営においてもそのプロモーション効果、そしていかに露出を増やしていくかが問われ、官民連携で取り組む必要性が強調されておりますけれども、県立美術館のオープン等を見据えて、白壁土蔵群を中心に、伝統的建造物や文化の磨き上げやポップカルチャーの活用による観光地の魅力化のために、先月11月1日から3日にかけて若者を招いて、新しい発想と外部からの目で仕掛けを考えてもらうコンテストが、NPO法人未来を中心に行われました。それがどんな内容であったのか、また実現に向け、市はどう考えているのかお伺いします。 ○市長(石田耕太郎君) 先日行われましたプランコンテストの内容等について御質問いただきました。  NPO法人未来の主催によって、コンテンツによる倉吉市地域活性化プランコンテストが11月1日から3日までの間、全国から11チーム、28名の方が参加をされて、市内に宿泊をしながら、コンテンツを活用した取組について検討、発表をしていただいたところであります。  提案された主な内容は、例えば白壁土蔵群の夜間のライトアップの実施とか、小川家等を活用した魅力的な宿泊施設の整備、あるいは「ひなビタ♪」フィギュアの取組を充実、ねんどろいどの製作体験といった、いろんなアイデアが提案されたところであります。こうした提案された内容も含めて、来年度予算の編成の中で十分に検討した上で、取り入れるものについては、取り入れていきたいと思ってるところでございます。 ○14番(坂井 徹君) 時間も若干過ぎたようでありますけれども、併せて最後の質問では、観光地の地域住民の利便性向上、周遊型観光地づくりの方策として、多様で楽しい移動手段について、さきのコンテストでも発言があったようです。私も6月議会において、輪島方式を中心に提案したところですが、その後の検討状況をお伺いしたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 移動手段についての検討状況ということであります。  県立美術館のオープン等を見据えて、県立美術館から白壁土蔵群、円形劇場くらよしフィギュアミュージアム、小川家までの区域を楽しく簡単に移動できる観光地とするために、利便性の向上を図っていく必要があるだろうと考えております。そこで、移動手段の一つとして、グリーンスローモビリティーの導入に向けた検討を進めていきたいということで、今構想を練っているところでございます。多様で楽しい移動手段の導入について、プランコンテストの中でもトゥクトゥクの導入といったような提案もいただいております。観光交通だけでなくて、生活交通の機能も持たせながら、交通の確保を図っていきたいと思ってるところでありまして、こういった内容について、しっかりと検討してまいりたいと思ってるところでございます。 ○14番(坂井 徹君) ありがとうございます。  本当に多様で楽しい移動手段の導入と周遊プランの作成、その実現に向けて、今市長からも何か心強い答弁をいただけたような気がいたしました。ぜひとも庁舎内で議論を深められまして、来年度当初予算への配慮等もお願いしたいと思います。  石田市長の答弁としては、何か私はこれまでになく、検討、調査、研究から一歩踏み込まれた答弁をいただけたんじゃないかと感激しておりますんで、ぜひとも今後の取扱い等をよろしくお願いして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(伊藤正三君) では、ここで消毒及び換気のため、5分間休憩いたします。                   午前10時43分 休憩                   午前10時48分 再開 ○議長(伊藤正三君) 再開いたします。  次に、同じく会派新政会の15番福井康夫議員に、市政に対する一般質問を許します。 ○15番(福井康夫君)(登壇)(拍手) 続きまして、新政会の福井でございます。  5項目の質問通告をいたしております。1点目は、第12次倉吉市総合計画について、2点目は、空き家・空き店舗対策の現状と課題について、3点目は、人口減少と限界集落について、4番目が、国勢調査について、そして5番目が、グリーンスコーレせきがねについて通告をいたしております。  そこでまず、第12次倉吉市総合計画についてお尋ねいたします。  先月11月20日、議員懇談会で第12次総合計画素案が示されました。石田市長の下でこの総合計画の策定は2度目であります。これからの10年先を見越した計画は、過去10年の時代の進歩と比較にならないものだろうと想像されます。あのJAXAの小惑星探査機「はやぶさ2」のリュウグウから帰還までに6年、次のミッションを終えるまでに11年という、その頃までのこの長期計画でございます。11月26日に第1回総合計画審議会が開催され、素案が審議されております。  そこで、まず第1点、今後の審議会のスケジュールと第12次倉吉市総合計画に当たって、市長自らの思いと、新たな総合計画に反映された特徴についてお尋ねいたします。あわせて、過去の総合計画にはその都度、総合計画に反映したスローガンが掲載されております。第12次倉吉市総合計画ではどのようにされるのかお尋ねいたします。  ちなみに、過去の計画では、第6次倉吉市総合開発計画では、「水と緑と文化のまちづくり」、牧田市長でございますが、そして第7次倉吉市総合開発計画では、「躍動のまち倉吉!輝く人・緑のまちづくり」、これは早川市長でございます。第7次倉吉市総合開発計画、そして第8次倉吉市総合計画で、同じくそうしたスローガンでございます。第9次倉吉市総合計画では、「あふれる笑顔 豊かな緑 交流とふれあいのまち倉吉」がスローガンでございます。第10次倉吉市総合計画は、「人と自然と文化がつくる「キラリと光る新中核都市」」、これは長谷川市長でございます。第11次倉吉市総合計画で「愛着と誇り 未来いきいき みんなでつくる倉吉」、これは石田市長の下でございました。  今回、先ほどの議論の中でもレトロ&クールの取組であるとか、愛着と誇りというようなことが出てまいりましたが、第12次倉吉市総合計画に当たっては、市長自らの意気込みをぜひこの総合計画のスローガンにも反映していただきたいと思いますが、スケジュールとともにスローガンの作成時期もいつになるのかまずお尋ねいたしたいと思います。  次に、第2点目でございます、第11次倉吉市総合計画の総括についてお尋ねします。  第11次倉吉市総合計画について、基本計画の中で成果を測定するための指標として、事業の指標、その指標の説明を行い、現状値に対する目標値がございました。前期基本計画、後期基本計画の総括について、市長の見解と分析をお尋ねいたします。  そして、次に、市民対話集会の開催でございます。  この対話集会は、5月から10月にかけまして開催されておりますが、合計43回、参加者375名と報告をされております。そこで出ていた市民の声の特徴をお尋ねいたします。  次に、地域計画でございます。  地域計画について、過去の総合計画では、この地域計画を策定してきた経緯がございます。市内13地区の地域計画の在り方について、どのような見解をお持ちでしょうか。今後地域では、コミュニティーセンターとして組織が変わることになります。保育園統廃合や小・中学校の適正配置について、総合計画にはどのような位置づけになるのか、年次計画とその整合性が本当に図られるのかどうかお尋ねいたします。  次に、総合計画の中で基本目標における事業費についてのお考えをお尋ねいたします。  今回この事業費が出てこない内容の総合計画のようでございますが、この総合計画の中で基本計画に掲げる事業について、やはり事業計画の、この事業内容と主な事業費、この計上を示すことはできないものかということをお尋ねいたしたいと思います。  以上、第1回目の質問に代えさせていただきます。 ○市長(石田耕太郎君)(登壇) 続きまして、福井康夫議員の御質問にお答えいたします。  第12次の総合計画について御質問をいただきました。  まず最初に、この総合計画の策定スケジュール、あるいはスローガンなどの策定時期等について御質問いただきました。
     現在令和3年度を始期とする第12次倉吉市総合計画の策定作業を進めさせていただいております。去る11月26日には、総合計画審議会を開催し、計画の諮問をさせていただいたところでございます。その際に、まちづくりの視点として5点上げさせていただいております。1つが、人口減少社会に対応した持続可能なまちづくり、2つ目が、地域資源を生かしたまちづくり、3つ目が、芸術が輝くまちづくり、4つ目が、人が人を呼び込むまちづくり、そして5点目として、住民主体のまちづくり、この5つを視点として上げさせていただきました。特に芸術が輝くまちづくりを上げさせていただいたのは、県立美術館と連携した芸術の振興を盛り込みたいということで、特に柱として上げさせていただいたところであります。また、人口減少社会や超高齢社会に対応したコンパクトで持続可能なまちにしていくということも必要だろうと考えているところでございます。今後、来年1月にかけて審議会の専門部会で素案を詰めていただくことになります。そして、1月の下旬から2月の上旬にはパブリックコメントを実施し、広く意見を伺いたいと考えております。  それから、キャッチフレーズ、スローガンでありますけれども、第11次倉吉市総合計画は、御紹介いただきましたように、「愛着と誇り 未来いきいき みんなでつくる倉吉」とさせていただきましたけれども、第12次倉吉市総合計画のキャッチフレーズについては、審議会の総合部会を中心に審議をしていただくこととなります。この審議の進み具合にもよりますけれども、来年1月頃をめどにということになろうかと思います。素案を諮問しておりますので、私からの発言は差し控えたいと思いますけれども、このコロナ禍の中で閉塞感が漂っている状況でありますので、やはり未来に希望が持てるようなキャッチフレーズにしたいなと思っておるところであります。そういう気持ちもお伝えしながら、審議をしていただければと思ってるところでございます。  それから、2点目として、第11次倉吉市総合計画の総括についてお尋ねいただきました。  先ほど申し上げましたようなスローガンをもって第11次倉吉市総合計画は進めてきたところでありますけれども、人口減少や少子高齢化の問題に対して、産業振興や子育て支援などの取組を進めることで、計画をつくってきたところでありますけれども、例えば産業振興については、企業誘致などの取組を進めて、平成23年度以降10社の誘致が成立し、400人を超える雇用につながったと考えておりますし、観光振興では、先ほど来坂井議員に御質問いただきましたように、「ひなビタ♪」に登場する架空都市倉野川市と姉妹都市提携を結んでレトロ&クールツーリズムの取組が進んできたという中で、「ひなビタ♪」のファンの方が移住する事例も出てきたというような状況もあるだろうと思っております。また、平成27年度には、鳥取看護大学が誘致できて、1期生の卒業生のうち、約9割が県内の病院に就職していただくというような形で一定の成果も上がってきてるんではないかなと思っております。しかしながら、人口動態の社会増減を見ますと、相変わらず転出超過が続いております。人口減少にはなかなか歯止めがかかっていない現状がありますし、出生数の推移を見ましても、年間400人の目標は達成できていないという現状がございます。  この10年を振り返りますと、さらにいろいろな出来事も起こっております。平成28年10月には鳥取県中部地震が発生し、多くの被災が発生したという状況もあるわけでありますし、平成29年、30年には台風、あるいは豪雨災害での被災も起こっております。さらには、今年の新型コロナウイルス感染症ということで、こうした激甚化、多発化する自然災害や感染症の対応なども必要になっておりますし、これらに伴う財政的な負担というものも、行政運営に大きな影響を及ぼしてきたということもございます。こうしたものを総括しながら、今回の第12次倉吉市総合計画に向かっていきたいと思ってるところでございます。  それから、市民対話集会の状況についての御質問でございます。  今回の第12次倉吉市総合計画の策定に当たりましては、市民参加による計画づくりを一つの基本的な考え方に掲げているところでありまして、ワークショップの手法を取り入れた市民対話集会を実施したところであります。あわせて、アイデア募集箱の設置やLINEのアンケートなども実施して意見を伺ったところであります。ただ、当初予定していた多くの方に集まっていただく集会は、新型コロナウイルス感染症の関係で実施できませんでしたので、少人数で回数を多くする手法での開催をさせていただきました。5月から10月にかけて合計43回実施させていただいたところであります。  いただいた御意見、たくさんありますので、全部はとても紹介できませんけれども、主なものを少し紹介させていただきます。例えば、産業振興の分野では、農作物のブランド化と周知、新規就農者を地域で支えていく仕組みが必要といった御意見。大型ショッピング施設、全国チェーン店、娯楽施設を求めるような御意見。高齢社会を見据え、移動販売の整備などが必要というような御意見。デジタル社会や働き方改革の潮流を背景に、IT企業やベンチャー企業などを空き家等に誘致してはどうかというような御意見。これまでのレトロ&クールの取組に加えて、県立美術館のオープンを契機に、芸術の要素を加え、白壁土蔵群一帯を観光、ポップカルチャー、芸術が楽しめる周遊滞在型の観光地にしてはどうかといったような御意見。観光スポットを気軽に移動できる交通手段の確保が必要といったような御意見。関金温泉をサイクリングやウオーキングなどの拠点として、健康づくりを推進してはどうかといったような御意見。合宿を誘致してはどうかといったような御意見。こういったような御意見が出ておりました。それから、健康福祉の分野では、子どもと遊べる場所の整備や共働き世帯のサポート、あるいは高齢者の居場所をつくること、運動するとポイントがたまる仕組みを導入してはどうかといったような御意見。教育文化の分野では、英語やITなど国際化、デジタル化に対応できる学力が必要との御意見。高校生からは自主学生できる場所が欲しいといったような御意見。県立美術館を契機に芸術のまちにしてはどうかというような御意見。生活環境の分野では、空き家をシェアハウスにしたり、サテライトオフィスにしてはどうかといったような御意見。ごみの分別や環境問題を子どもと大人が一緒に学ぶ機会をつくることが必要といったような御意見。あるいは街灯やパトロールを増やしてほしいといったような御意見。都市基盤の分野では、道路ネットワークに係る御意見やバスの効率的な運行を求める御意見。共助交通についての御意見。徒歩や自転車で生活できるコンパクトなまちづくりが必要といったような御意見。若い世代が定住できるように宅地造成をしてはどうかといったような御意見が出ておりました。また、行政経営では、市民が交流できる場所をつくることや地区公民館を交流拠点としてはどうかといったような御意見。大学生が地域活動に参加しやすくなるよう、受入れ環境の整備や情報共有を求める御意見。こういったような本当に多くの分野で様々な御意見を頂戴したところでございます。前向きな御意見やアイデアがたくさん出されておりますので、こういったものをできるだけ総合計画の中で反映していきたいと考えてるところであります。  それから、地域計画についての扱いでございます。  第11次倉吉市総合計画もそうでしたけれども、市としては地域計画の作成を地域にお願いする予定はしておりませんが、地域において、自ら計画の策定を推進される場合は協力していきたいと考えているところであります。いずれにしても、地域計画のあるなしにかかわらず、地域とは十分に課題や情報を共有して、誰もが安心して生き生きと暮らすことができる持続可能な地域社会の構築を目指していきたいと考えております。また、保育園の統廃合とか小・中学校の適正配置の問題については、どう総合計画に反映していくか十分に検討していきたいと思っております。  それから、財政計画あるいは事業費の記載についてでありますけれども、このように社会情勢が非常に速い速度で変わっていく状況の中では、なかなかこういう長期計画に事業費を掲載するということが非常に難しくなってきております。恐らく事業費を掲載してもなかなかその通りにはならないという現状があるところであります。個別事業の事業費については、予算編成の中で毎年度精査するということにしているところでありますので、今回の総合計画でも事業費は掲載しない方向でいきたいと考えているところでございます。以上でございます。 ○15番(福井康夫君) 答弁いただきましてありがとうございました。まとめて4点質問したもんでして、多くの答弁をいただきました。  スローガンでございますが、こうしたコロナ禍で夢の持てるような方向でのいいものをつくりたい、審議会でということですが、ぜひとも市長の思いを反映していただけたらなと期待しておりますんで、委員に任せるだけでなくて、市長の思いをぜひ出していただければと思います。  それから、市民対話集会、本当に限られたメンバーだったと報告いただきましたけども、貴重な意見もあるということでございますので、ぜひとも総合計画に反映していただけるような形を取っていただくように要望しておきたいなと思います。  それから、地域計画と事業費、財政計画でございますけども、答弁でやむを得ないのかなというところで、今受け止めさせていただきました。いずれにいたしましても、第12次倉吉市総合計画に当たっては、2月には最終稿がまとめられて、答申がなされるようでございますので、それまでのパブリックコメント等を通じて、また我々も議論を深めたいなと思います。ありがとうございました。  それでは、2点目の通告でございます。空き家・空き店舗対策の現状と課題についてお尋ねいたします。  空き家・空き店舗における現状の問題は3月議会でも答弁がありましたが、一つには利活用できる空き家が活用されてないこと、また、一方、生活環境に悪影響のある空き家、いわゆる特定空家の対策でございます。これら空き家に対する課題は、県内でも、境港市の伊達市長も本腰で取り組みたいというような記事も先月には出ておりますし、米子市でも、民間住宅を市営住宅として活用することが検討されるという記事が出ました。  そこで、倉吉市の今年度の現状でございますが、くらよし空き家バンク、空き店舗の情報の実績と評価について、市長にお尋ねいたします。  なお、この空き店舗対策については、昨年度では18件の成約の実績と、登録数は20件などと、3月議会では答弁をいただいております。直近の実績をお尋ねしたいと思います。  また、中心市街地での取組について、現状の課題について、市長の見解をお尋ねいたします。 ○市長(石田耕太郎君) 空き家についての御質問をいただきました。  現在の空き家バンクの状況、空き店舗の状況についてでございますけれども、まず、空き家の全体の状況についてでありますけれども、空き家の登録件数についてでありますが、令和2年の3月議会で御質問いただいたときの状況が、空き家の数が522件、特定空家が292件で、合計814件でありました。現在、これは令和2年11月末でありますが、空き家等が531件、特定空家が285件、合計816件ということで、現存数との状況でいくと、微増という状況に見えるんですけれども、解体が進んだとかそういったものがあって、実態としては、登録した件数の累計としては55件空き家は増えているという状況になっているところであります。  それの有効活用等の状況ということになってくるわけでありますが、空き家バンクの状況でありますが、令和2年10月末現在の空き家バンクの登録総数の延べ件数が166件で、116件の成約の実績があります。今年度についても8件成約ができております。現在の登録件数は32件ということで、なかなか空き家バンクの登録が進んでないというのが現状であります。せっかくの空き家というのも変ですけども、空き家をいかに資源として活用していくかということが非常に重要になってまいりますので、この空き家バンクの登録を進めていく必要があるんだろうと思っております。もっと利用希望者の多様なニーズに応えて、選択肢を幅広く持っていただけるように、登録物件の数を増やしていく必要があるだろうと思っております。成約件数もあるわけでありますので、やっぱりニーズはあると思っております。  従来からもやっておりますけれども、市税の納税通知書の封筒、市報、それからSNS等を活用してPRを積極的に行っていきたいと思っておりますし、宅地建物取引業協会と連携しながら、空き家等の無料相談会にも積極的に参加して、所有者に対して空き家バンクの登録制度の説明を行うことで、空き家の利活用を進めていきたいと思ってるところでございます。  それから、空き店舗の状況でありますけれども、令和元年度末現在では71の空き店舗を確認しており、全店舗358店舗のうち、19.8%、約2割が空き店舗という状況になっております。この空き店舗の有効活用に向けては、店舗を改修して起業をしようとする者に対する支援制度の実施のほか、市のホームページ等で登録情報を紹介し、借受け希望の方とのマッチングにつながるよう取り組んでいるところでありますけれども、実際のところ、ホームページで情報紹介してるものは2件ということで、非常に少ないという状況でございます。個別に貸出しの意思の有無や貸し出しする場合の条件などについて聞き取りを行って、空き店舗情報の充実を図ることなどによってマッチングを促進して、空き店舗の解消につながるように努めていきたいと考えているところでございます。以上です。 ○15番(福井康夫君) 空き家・空き店舗の答弁いただきました。特に空き店舗等についても進んでおる部分もある、あるいはミスマッチの部分もあるということですが、いずれにしても空き家・空き店舗、宅建協会等との連携を取られながら、利活用について進むような取組をぜひお願いしたいと思います。  そこで、1つ、特定空家についての取組をお尋ねします。  倉吉市の老朽危険空き家等除去支援でございますが、事業費補助金と耐震改修補助金の実績についてお尋ねします。  それから、市内の県道沿い等で解体の実績を見かけることがあります。少しずつ成果が出ているように感じておりますが、特定空家に対する今年度の実績、もう一度答弁をお願いしたいと思います。  それから、この特定空家に対する解体撤去でございますけれども、県と市で5分の4で、上限120万円の補助制度がございます。実績は4件、過去では15件という答弁を3月ではいただいております。ただし、この制度はいわゆる非住宅は適用外となっておりまして、3月議会で市長に、ぜひ適用するよう本市での取組を求めてまいりました。今、適用外としておるのは、鳥取市、八頭町、琴浦町、江府町、倉吉市の5つの自治体ということでございます。3月議会以降、検討していただいたでしょうか、併せて5分の4以内の上限額120万円の枠を外すことについてお尋ねいたします。 ○市長(石田耕太郎君) 特定空家の状況についてでありますけれども、令和2年の1月末時点では、特定空家の数が292件、11月末で285件ということで、解体が進んだというようなこともあって、数自体は減ってきておるということであります。  今年度に、28件の特定空家等へ、行政指導として文書による助言または指導を行っているところでございます。今年度については、専門員を1名配置して、行政指導や交渉に取り組んでおりまして、長い間改善されなかった特定空家等が除却に進むような成果も上がってきているという現状がございます。  今年度の倉吉市老朽危険空き家等除却支援事業補助金の実績についてでありますけれども、6件の特定空家等に対して支援を行っておるところでありまして、平成27年度から令和元年度までの除却支援の実績は、全体で合計19件となっているところであります。それから、もう一つの倉吉市震災に強いまちづくり促進事業補助金で耐震性のない空き家等12件に対して支援を行っておるところでありますし、さらに、今年度中に2件の空き家等の除却について申請の予定があるところであります。こちらについては、平成30年度と令和元年度とで除却支援の実績は合計13件あるということでございます。  それから、3月議会で御質問のあった補助金についての御要望の件、補助額上限の撤廃と補助対象の拡大、非住家を対象にということについてでありますけれども、これにつきましては拡充する方向で検討させていただいておるところであります。拡充目的や拡充方針、空き家対策の現状課題と拡充により求める効果の検討を行っているところであります。  現在、検討している内容は3点ございます。1つは、非住家を含む特定空家を支援対象とするということ、もう一つは、市独自の補助額上限は120万円としておりますけれども、これは原則としながら、上限を撤廃する場合の要件を定めて運用することとしたいと思っております。例えば、倉吉市空き家等対策審議会の審議を経て勧告した特定空家については、国の交付金事業で示した限度額による算定方法を採用するというような形での運用をしてはどうかと考えているところであります。それから、3点目は、特定空家等に該当しない空き家等であっても、活用しない、あるいは活用されない空き家等の除却後の土地の利活用を促進させるため、除却支援策を講じるような考え方で検討しているところであります。令和3年度当初予算の中で反映するように考えているところでございます。以上でございます。 ○15番(福井康夫君) 答弁いただきましてありがとうございます。今の答弁お聞きしますと、かなりこれから特定空家等の解体等が進んで、取り組まれる、そうした、何といいましょうか、対象者、増えるんじゃないかなと期待しております。非常に心強い答弁をいただきました。  それから、次に、チャレンジショップでございます。新型コロナウイルスの終息後ということでの前提でございますが、私はチャレンジショップのやり方を見直すこととか、まずは今、東仲町に2店舗、パープルタウン内に1店舗のチャレンジショップが展開されておりますが、その辺り工夫をされてはどうかと思うんですが。東仲町の9月にオープンしましたThe Honey Bee、このエッグワッフルでございますが、特に人気が高まってるのではないでしょうか。先般のタピオカのブームのような注目も感じております。ぜひ将来は、こうした周辺で独立した店舗でやりたいというようなことをThe Honey Beeの方もおっしゃっておられます。ぜひ若いそうした方たちがチャレンジショップで、そして、その後に活躍できるように支援をしていく取組を考えていただきたい。  市役所の第2庁舎周辺を見ても、もっともっと空き地なり空き店舗、これらが活用できるようなことにつながっていくんではないかなと思いますが、いかがでしょうか。市長、どうぞ。 ○市長(石田耕太郎君) チャレンジショップについてのお尋ねでございます。  倉吉商工会議所との共同事業ということで、平成15年度から東仲町のあきない塾で取組を開始したところでありますが、これまで44名の方が卒業し、そのうち32名、72.7%の新規創業につながっているという実績がございます。  現在、東仲町では2名の方が活動されているという状況でございます。また、今年の4月からは民間版のチャレンジショップとして、上井商工連盟を中心にパープルタウンにおいて事業が開始されております。現在、1名の方が防災グッズを扱う店舗を営業されておるとともに、他の空きテナントエリアを新たなチャレンジショップの場所として、希望者を募集されているところでございます。  ただ、この新規創業者の育成を目的に始めたチャレンジショップ事業でありますけれども、1年で卒業しないといけないということ、あるいは飲食業を始めるための機能が不足しているというようなことなど、新しく創業を希望する方のニーズとのギャップも出てきていると感じております。そういう意味で、倉吉商工会議所ともその辺の枠組みの検討を進めていきたいと思っているところであります。  また、倉吉駅周辺についても、実施主体であります上井商工連盟やパープルタウンとともに、その実施に当たっての課題の解決策などについて、市も一緒になって検討していきたいと考えているところでございます。以上です。 ○15番(福井康夫君) 答弁いただきましたが、前進できるような期待の持てる答弁じゃなかったかなと受け止めました。ありがとうございます。  次に、人口減少と限界集落についてお尋ねいたします。  21世紀の日本は高齢化社会と人口減少社会へと確実に進んでまいります。日本の総人口等確実な統計は、国勢調査を受けて、来年11月までには確定数値が公表されることと思います。今、コロナ禍では、女性の妊娠届が大幅に減少し、昨年の出生数は初めて90万人を割り込み、約86万5,000人となっております。いわゆる86万ショックと危機感を持って表現されております。こうした人口が減少することに対する問題、これは教育、福祉、労働問題をはじめとして、自治の維持など社会のあらゆる分野に影響してくると思われます。  このような高齢化率が高い地域については、いわゆる限界集落という表現がされたことがあります。まず、このいわゆる限界集落について、その定義と倉吉市の現状についてお尋ねします。 ○市長(石田耕太郎君) 人口の減少と限界集落についてということで、限界集落の定義と現状についてということであります。  この限界集落という言葉は、30年ほど前に、当時高知大学の教授をされていた社会学者の大野晃さんという方が提唱されたものでありまして、過疎化などで人口の50%以上が65歳以上の高齢者で構成されて、冠婚葬祭などを含む社会的共同生活や集落の機能維持が困難な状態の集落を示すということであります。  これに該当するというか、この65歳以上の高齢者の割合が人口の50%を超える自治公民館というのは、倉吉市内では27の自治公民館がございます。これは中山間地も多いんですけれども、中心市街地のエリアにもたくさんあるというのが現状であります。そういう意味では、限界集落という言葉がマッチするのかなという感じもいたしておりますし、お断りしとかなければいけないのかもしれませんが、私としては、この限界集落という言葉に少し違和感を感じております。一生懸命生活しておられる人にとって、限界集落という言葉を使うことは、いささかいかがなものかという気持ちを持っております。総務省や国交省などでもこの言葉は使われないように伺っております。やはり一定の配慮が必要ではないかと考えているところでございます。そういうような状況でございます。 ○15番(福井康夫君) 答弁いただきました。ありがとうございます。市長がおっしゃったように、大野晃さんという方の表現でございます。高知大学の教授時代につくられたと、提唱されたという概念だとはお聞きしますが、国もこうした限界集落、違和感を感じ、あまり使わないように、私自身もやはり感じてます。  しかし、そうした近い集落というのは非常に増えてきつつあるという現実はあるわけでございまして、そうしたところには、耕作放棄地の増大と山林の放置、このような起きている環境をどう守っていくのかということと、自治公民館の維持について、自治公民館に対する支援制度、補助制度が本当にそうしたところの地域に、現行の制度で果たしていいだろうかということを感じるわけでございます。ぜひその辺りを踏まえて、取組を進めていただきたい。特に、例えば広瀬地区の一部にでも、通称狼谷という地区等があります。非常に頑張ってそこで住んで生活しておられます。非常に自然もきれいに、美しいです。そうしたところが、やはり、もしこれから5年先、10年先おられなくなるとなかなか、崩壊していくという、そういうこともあり得るわけでございまして。  特に市長に申し上げたいのは、例えば校区で取り上げますと、高齢化率、非常に高いところ、ちょっとピックアップさせていただきます。大変恐縮でございますけども、北谷地区は、今現行、高齢化率44.8%でございます。それから、関金地区44.7%、高城地区40.9%、灘手地区40.6%、成徳地区39.7%等々、倉吉市でも高齢化率というのは非常に高いわけでございまして、その中であって見る限りは、公民館全体でございますから、さらにさらに厳しいところもあるということでございます。  結果的に地元、私も高城地区でございますけど、高城地区でも農地が荒れてきながら、維持管理はできない。そうした農地について、どなたか、ただでもいいから引き取ってもらえんかという声すらあります。しかし、それすら実現しないんです。今後、そうしたところを何とかしなければ、人はいない、いるのはイノシシ等有害鳥獣だけということが、本当に現実、今、迫っております。そのことなどについて、市長の考えをお尋ねします。 ○市長(石田耕太郎君) 大野先生がこの言葉を思いつかれた背景には、高知県の山林の荒廃があったと伺っております。そういう状況は恐らく加速化しているんだろうと思います。山林だけじゃなくて、農地の荒廃、耕作放棄地の増大、農業委員会の皆さんにも御苦労いただいて、遊休農地解消対策事業にも取り組んでいただいているところでありますけれども、なかなか追いつかないのが現状でございます。  担い手の皆さんにもいろいろ取組をしていただいておりますけれども、これもやはり農家の皆さん自体も高齢化が進んでいるという現状もあって、なかなか難しい状況があります。どうすればいいかという、なかなか解決策が、正直見いだせてないというのが現状ではないかなと思っております。これからの重要な課題になってると思います。  また、自治公民館の制度として、どう取り組んでいくのかということについても、今持っている補助制度の中で、自治公民館施設整備費補助金というのがございますけれども、これも自治公民館の管理世帯の小さいところは少ない額から補助対象になるようにというようなことで、負担が少なくても補助対象にできるような傾斜配分をした形での補助制度をつくっている、そういった配慮もさせていただいておりますけれども、それで足りるのかということになると、なかなかそれでカバーできているとは言い難い面もあるんだろうと思います。  今後、こういう状況が進行する中で、どういった自治公民館に対する支援制度をつくっていくのかということについても、よく考えていく必要があるんだろうと思ってるところでございます。なかなかお答えにならないんでありますけれども、今後の重要な課題として、しっかりと考えていきたいと思っているところでございます。以上です。 ○15番(福井康夫君) 答弁いただきました。市長おっしゃるとおりで、なかなか難しいです。ただ、人口が減少することによって大変厳しい環境に置かれてる実態というのは、本市にもたくさんあるということで御認識いただきたい。そして、それでも何らかの手を打つということで協議を進めていただきたい、そのように思います。  次に、国勢調査についてでございます。時間が迫っておりますので、要点だけを申し上げます。  今年は2020年ということで、西暦末尾がゼロのために大規模調査の実施でございました。このコロナ禍での回答状況についてお尋ねしたいと思います。  回答については、先般もでしたけども、オンライン回答、あるいは郵送、そして調査員の直接回収、聞き取り等もあったことと思います。今回の回答状況、それから速報値等、分かれば。倉吉市は、この11月末、たしか4万6,289人というような人口と住民基本台帳ではなっております。国勢調査等におけるそうした数値が、正式ではないんですけれども、分かる範囲でまた答弁をいただければと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 国勢調査の状況についてでありますが、今回は新型コロナウイルスの影響もあって、調査方法がかなり変わってきておりますし、公表の時期自体も、当初、来年の2月に速報が公表される予定でありましたけれども、6月に延期になってるということもございます。  調査の状況でありますけれども、本市の場合、調査票の配付を9月14日から30日にかけて行っております。回答については、回答期限日を10月7日として調査を行いました。調査票の回収については、インターネット回答等の状況を確認しながら、期限日までに回答がない世帯に対して、10月8日から10月15日までの間、未提出世帯の特定と調査票の回収に調査員が当たったところであります。督促、聞き取り調査については、10月16日から10月20日までの間に、督促と併せて聞き取り調査を実施しておるところでございます。  回答状況でありますけれども、オンラインの回答が6,338世帯、郵送が1万205世帯、合計1万6,543世帯の回答を得たところであります。現在、調査回答内容の審査、確認作業を行っているところでありますけれども、今回は新型コロナウイルス感染症対策によって、調査員が世帯から直接回収する件数が大幅に減っているのに加えて、プライバシー意識の高まりなどを受けて、非回答世帯が大幅に増加しておりまして、聞き取り調査件数が相当増える見込みとなっているところであります。今後、こうした聞き取りをしっかりやりながら、適切な対応をしていきたいと考えているところであります。  現時点でどういった推計ができるかというのは、今推計できる状況にないというのが正直なところでございます。以上でございます。 ○15番(福井康夫君) 国勢調査ありがとうございました。オンライン等、6,338件ですか、郵送1万205件、聞き取りがかなり増えたというようなことで、合計1万6,543件ということだったようですが、詳細は来年2月ということでしたが、新型コロナウイルスの影響で延びて、6月に速報値が出るようでございます。それを受けて、やはり国勢調査の集計というのは、市のいろんな形のところに大きく影響するもんですから、注目をしていきたいと思います。  最後に、グリーンスコーレせきがねについてお尋ねいたします。  個別協議の結果についてでございますけども、特に新型コロナウイルスの終息が見られない中で、新たな買受けの希望者がなくて、12月7日提出期限の再生計画案は、個別協議が不調に終わって、来年2月22日まで期限の伸長の報告をいただきました。  まず、その再生計画案の提出が延期されたことについての説明をお聞きしたいと思います。  いわゆる個別協議の内容と結果でありますが、11月17日に個別協議が、監督委員と関係者で協議中であると報告された。しかし不調に終わったということでありますが、この不調の内容、それから中身について、市長に報告があったでしょうか、その点についてお尋ねします。 ○市長(石田耕太郎君) グリーンスコーレせきがねの個別協議の結果と内容について報告があったかということであります。  これまでの間、トラベルシリウスの側で複数の事業者と個別協議を行ったということは聞いておりますけれども、詳細についてはお話を伺っておりません。協議した業者数をはじめ、どのような協議が行われ、なぜ譲渡先が決まらなかったのかと、その辺の理由についても伺っていないというところでございます。以上です。 ○15番(福井康夫君) 今、答弁いただきました。やはり内容によっては、確かになかなか報告の詳細を求めることは困難かもしれませんが、私は、債権者の立場、この市の立場で、ある程度、個別協議の具体的な報告が、やはり市にあってもいいと思います。それが監督委員であり、あるいはトラベルシリウスの誠意でないでしょうか。それがあまり感じられないんです。  2月22日までの期限伸長の条件にぜひ生かしていただきたいんですが、この来年2月22日までに、倉吉市としてはどのような取組や対策ができるのかということを思うんですが、市長はどうお考えでしょうか。 ○市長(石田耕太郎君) 昨日、トラベルシリウス側から頂いた文書によりますと、近日中に協議をさせていただきますということでございますので、この協議を受けて、今後の対応方針を考えていきたいと思っているところでございます。 ○15番(福井康夫君) 市長、今、来年2月22日までの期限伸長、この条件で個別協議、市ともやりますということで、代理人弁護士から通知があった旨、今答弁いただきました。どういうスタンスで市長は協議に当たられるのかということをお聞きしたいと思います。  いろんなことが想定できるかと思うんです。今回の再生計画案、2月22日までにつくるという向こうの取組に対して、市が、例えばこの施設を返還すること、この前提とした協議ということも一方ではあろうと思いますが、そういうお考えがあるのかないのか、お尋ねしたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 3月時点で閉館を受けて、4月1日付で、市としては財産無償譲渡契約を解除し、トラベルシリウス側に早期の施設返還を求めてきたわけであります。その立場は今でも変わらないと思っております。グリーンスコーレせきがねは、関金温泉の振興にとって極めて重要な施設であります。そういう意味では、やはり市としても、責任を持って対応していくべきものではないかと思っているところであります。  この協議を受けて、市としては議会と今後よく御相談をしていきたいと思っておりますけれども、私としては施設の返還も視野に入れて、今後の活用策を考えていくべきではないかと考えているところでございます。改めて、協議を受けた後に、また議会と御相談したいと考えているところでございます。以上です。 ○15番(福井康夫君) 市長、民事再生のこの取組がどういうものなのかは、詳細は分かりませんが、再生計画はいつまでも延ばせるものではないと思います。債権者への説明というのをよく理解されて、この来年2月22日まで理解されたなと思うわけでございますけども、譲受け業者が2月22日までにない場合、さらに延ばされるということは決してないと思うんですけども、その辺りについての市長の見解。  それから、先ほどおっしゃった近いうちに個別協議を市としてもされるということになると答弁いただきましたけども、その際の、財産の無償譲渡契約の解除に伴う措置ということで、3点あったと思います。契約第17条第3項の所有権移転登記、それから、特に第18条第1項の違約金についての取扱い、その上についての考え方を、どう考えながら個別協議に応じられようとするのか、昨日、一昨日の今ですからなかなか方針が出ないかもしれませんが、そこについての市長の率直な思いというのを聞かせていただきたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 今後の協議の内容によって、その辺については判断をしていきたいと思いますけれども、違約金の問題、一つの大きな要素になってくるんだろうと思いますけれども、施設の返還を最優先に考えていきたいと思っております。その上で、違約金の返還を求めないという選択肢も視野に入れながら、また議会とも御相談をしていきたいと思っております。相手側からの協議がどういう内容によるかによって、また最終的に判断をしないといけないと思いますが、そういう前提で考えていければと思っているところでございます。以上です。 ○15番(福井康夫君) 例えば個別協議の中で、グリーンスコーレせきがねを市に返還という、そうしたことを前提とした場合、違約金については求めないということも視野には入れてると、その考えもあるということを、今答弁されました。財産無償譲渡契約の解除をどうこれから我々も考えるかということになろうと思いますけれども。  ただ、私も大事にしたいのは、グリーンスコーレせきがねの、市長がおっしゃっておられました最後の取組、いわゆる関金地区の振興発展施設としてなくてはならんと、なくてはならない施設だと、これまで答弁してこられたわけでありまして、市としても、やはりそのことを大事にしながら協議をされていくということだろうと思いますんで、そこを理解はしていきたい。  ただ、これまで、それからグリーンスコーレせきがねの管理保全ですけども、今年の4月から放置されたままでございます。閉鎖されて1年間ということになっていこうと思うんですけども、少しでも維持管理のための、この施設の内外を維持管理、いわゆる適正管理されてもいいんではないかと思うんです。これは市に求めても駄目ですが、監督委員の責務じゃないでしょうか。そのように思うんですけども、それらがいまだなされてない。やはり来年2月までこのまま手つかずで放置ではなくして、やはり施設の内外を監督する責務は監督委員にもあるんじゃないですか。どうでしょうか。 ○市長(石田耕太郎君) 施設の管理保全についてでありますけれども、我々もそこの点については心配をしているところであります。8か月が経過をしております。やはり特に設備などが停止をしたままの状態になっておりますので、そういった意味で機械設備の点検、あるいは草刈り等、景観保全、そういったものも含めてきちっとした維持管理をしていただくように、市としても相手側に要求をしてきたわけでありますが、それを実施していただいていないという現状が続いております。これが長く続けば、返していただいても利用できないということにもつながりかねませんので、やはりその保全の対策というのを講じていただくように、引き続いてお願いをしていきたいと思っておりますし、やはり早期の結論を出す時期に来てるんではないかとも思っているところでございます。以上です。 ○15番(福井康夫君) ありがとうございました。そうです、本当に今、市長が感じて、言っとられました、監督委員等に、我々、市も、そうした財産無償譲渡契約の解除、この契約というものをやはり訴えて、主張していただきたいと思います。それから、関金地区の振興策ということもまず考えながら、そして、同時に市の大切な財産だということをもう一度考えていただいて、10年間ということの中で無償譲渡はしたんですけども、3年でのこうした今の解除でございますから、やはりそこは主張していただきたい、そのように思います。  以上、申し上げて、質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(伊藤正三君) 暫時休憩いたします。                   午前11時50分 休憩                   午後 1時00分 再開 ○議長(伊藤正三君) 再開いたします。  次に、同じく会派新政会の9番竺原晶子議員に、市政に対する一般質問を許します。 ○9番(竺原晶子君)(登壇)(拍手) 新政会の竺原晶子です。発言通告書の順番を変更して、最初に、インフルエンザ予防接種について伺います。よろしくお願いします。  11月30日の臨時議会において、対象を小・中学生まで広げたインフルエンザ予防接種の助成費794万6,000円を一般会計に追加する補正予算の専決処分が承認されました。新型コロナウイルス感染症と同時流行が懸念される季節性インフルエンザについて、今年度に限り予防接種の助成対象を小・中学生まで拡大し、インフルエンザの発生及び蔓延を予防するものです。  ある保護者さんが、以前接種したときに調子が悪くなったから受けないんだとか、お金かかるし、仕事休めないからいいやという人もいました。受けたほうが軽くて済むんだよ、でも、家族5人が予防接種を受けるって地味に痛いんだよねと言われた方もありました。任意接種ですからいろいろな考え方があるでしょう。しかし、接種する人たちからしたら、とてもこのたびの助成事業はよいものであったと、そして迅速に決断していただけたと評価しています。  2点伺います。厚生労働省は、中学1年生に相当する者であっても、接種時に13歳になっていない者については2回接種するという方針を出しています。1点目の質問ですが、本市が中学生は1回の助成とした根拠は何でしょうかということを、答弁お願いいたします。 ○市長(石田耕太郎君) 竺原晶子議員の御質問にお答えいたします。  インフルエンザの予防接種について、中学生の13歳以上の者は1回、13歳未満は2回接種が原則となっているけれども、今回、なぜ中学生は1回という形にしたのかということでありますけれども、おっしゃるように、インフルエンザ予防接種のガイドラインでは、13歳以上の者は1回、13歳未満は2回接種が原則となっておりますけれども、今回は個人が任意で接種する任意接種に対して助成することで、小・中学生の接種を促していくことを目的としております。そのため、事業化に当たって分かりやすく周知をするために、小学生は2回、中学生1回という、そういう形での助成としたところであります。
     ちなみに、中部の4町の状況も見てみますと、中学生について見ると、琴浦町が2回としているほか、3町は1回という状況になっているようであります。これらも踏まえて判断をしたものでございます。以上でございます。 ○9番(竺原晶子君) 他町のことは今伺いましたけども、中学生を1回にしましょうということで課内で話し合われたり、専決処分されるまでに関係の執行部の中で、このことについての意見とか話合いとか、そういうことは出たんでしょうか。 ○市長(石田耕太郎君) 今回の接種の判断をした際に、先ほど申し上げたように、分かりやすく周知をするということ、ある意味途中からの制度変更ということもありましたので、できるだけ分かりやすくしようということで、小学生が2回、中学生1回という、そういうことにしたわけですので、そういう判断を市役所として判断をさせていただいたということでございます。 ○9番(竺原晶子君) ある中学生には、1年生です、隣の席の子は9月生まれだから、13歳になってたから予防接種1回だったけど、私は2月生まれだから予防接種2回しなきゃいけないけど、2回目の助成はないよねということなんですよね。接種を促すという目的に対して、13歳未満の者にとっては不公平な事業だったんではないかなと私は感じておりますけども、その辺はどのように考えてらっしゃいましょうか。 ○市長(石田耕太郎君) これは、あくまでも任意接種ですので、それぞれの御判断でやっていただくことになるわけで、分かりやすさという意味では、同じクラスの中で助成をいただけるのは1回という意味では、同じ学年では統一できるというメリットもあるのかなという感じもいたします。その辺は、どちらを取っていただくかという、その辺の判断になろうかと思います。 ○9番(竺原晶子君) このたびの通知は、各家庭に配られてますよね、郵送。学校で配られたのであったら、そのクラスで分かりやすくとかということもあるのでしょうけども。よくインターネットでこういう絵を見た方があると思いますけども、平等ではあるけども、この小さな男の子はフェンスがあるために見えないんです、平等です、これは同じ大きさの箱が平等に与えられてるけども、背がちっちゃい子は見えない。公平というのは、公平が担保され、全員が試合を見られるということは、この小さな子には、じゃ、2つ、じゃ、この子には1個という形で、あなたはなくても見えますよね、これが平等と公平の違いということでよくインターネットには出てるんですけども。  今回の事業は、予防接種を受ける、受けていただくということが目的であった、壁ですよね、壁とそれを捉えると、それが接種を受けてもらう目的を達成するために、達成というか促すために助成をつけたわけですよね、箱を置いたという。中学生、実際は、市内の中学1年生、10月1日で切ったんでしょうか、11月、12月、1月、2月、3月生まれのお子さんたちは、生徒たちは、こういう公平な扱いをしてもらえなかった、自分は予防接種を受けたかったのに、助成をもらえないという、この平等と公平の捉え方が多分うまく機能してなかったんじゃないかなと思うんですけども、いかが考えられますか。 ○市長(石田耕太郎君) ちなみに、基準日は10月1日でございます。  竺原議員のおっしゃることはよく分かります。それを否定するつもりはございません。ですから、附帯決議をいただいた際に、その附帯決議を履行すべく御相談もさせていただいたところでありますけれども、中部医師会に御相談したところ、ワクチンの流通の状況等も踏まえると、ワクチンの足り苦しい面もあるのでなかなか対応が難しいんではないかという御意見もいただいたところでありまして。そういうことで、なかなか附帯決議を履行することが難しいなという判断の下で、当初の予定どおりさせていただければと考えているところでありまして。竺原議員のおっしゃってることを全否定するつもりは全くございません。そのことは御理解いただければと思っております。 ○9番(竺原晶子君) できれば、この企画をされた担当の方、稟議を回されて承認された方、どこかの時点で、こういう視点を持って考えていただけたらよかったなと思うところなんですけども。本当はこの2つ目の質問をしようとも思ってたんですけど、今答えていただいたので。  この専決処分なんですけども、今回のようなことが起こるのでは、ちょっと、遅いということです、対応、私たちが、専決処分出してからではもう遅いものだったということなんですけど、早くに、今はもうインターネット、皆さん、ファクスも常に使われてますし、こうやっていこうと思うんだけどということを、ちょっと担当常任委員会なりにでも言っていただけたら、えっ、それっておかしくないですかということが言えたかもしれないなと思うと、このICTを活用して周知したり、確認したり、紹介したりということができるようになったら、こういう不公平なことにもならないんではないかなとも思ったところです。専決処分された、でもチラシを作るときに、一言、10月中に接種された方は還付しますって、案内のチラシにも書いてあります。そこの中に、接種時に12歳であり、2回接種された方には還付しますという一文を添えることもできたのじゃないかなとも思っています。分かりやすいというのだけでこの事業が進められたのが、ちょっと非常に残念だったんです。  今後、ICT化が進んでいって、この議会を招集するとか、今の、これまでの仕組みはベースとして運用されつつも、改善されていかれるところは改善していけたらいいなと思ったんですけども、いかがでしょうか。 ○市長(石田耕太郎君) おっしゃる点はよく分かりますので、今後の対応に十分参考にさせていただきたいと思います。 ○9番(竺原晶子君) ありがとうございます。  地方自治法とかいろいろ法律もあるんですけども、行間をよく読んで、うまく運用できるための法律だと思うので、それに縛られる必要もないかな、必要はないと言っちゃいけませんけども、今後の考え方について検討していただけたらなとも思います。  2つ目です。高齢者の移動手段についてということで、9月の第7回定例会では、交通対策費、主にバスの補助について詳しく説明をしていただきました。3月の第2回定例会では、共助の交通について、多くの議員の皆さんが一般質問だったり、予算質疑であったりということで、たくさんの意見を伺いました。私も昨年11月の共助交通を通じた地域人材育成の普及協議会が主催された「みんなで守る地域の移動〜共助交通を通じた地域人材育成普及事業〜」中間報告会に参加してまいりました。  団体をつくれば、車の保険の問題もクリアし、事務局を回す人材と実動部隊と言える運転をしてくださる方が集まれば、ノウハウを伝授していただきながら、取組を始めることができるんではないかなと感じたところなんですが、地域の実態により様々な形態があると思います。もっと先進事例から学びたいと思っていましたが、12月6日に予定されていた倉吉市社会福祉協議会が主催された小地域福祉活動研修会ということで、住民車体による共助交通を通じた地域活動という内容の研修会は感染症の影響で延期になってしまったわけなんですが、今年度、新規事業で共助交通等導入検討支援補助金ということで進められていると思いますが、今、どのような状況でしょうかということをちょっとお聞きしたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 社会福祉協議会の小地域福祉活動研修会、3月6日にやられるようですので、また御参加いただければと思いますが。  共助交通等導入検討支援補助金でありますが、それぞれの地域での共助交通の導入検討を考えるスタートということで、地域において新たな交通を考える会を開催していただいて、地域に市職員が出向いて、地域の交通の現状や共助交通の仕組み・事例を紹介しながら、意見交換等を行ってきたところでございます。3地区で実施をしていただきました。小鴨地区、上小鴨地区、関金地区で、それぞれ7月、9月、10月に実施をしていただいております。  その上で、今年度、共助交通等導入検討支援補助金を活用されるのは小鴨地区でございます。小鴨地区については、新たな交通を考える会の開催後、本格的に共助交通の導入検討を行うために、小鴨まるごと会議共助交通部会を新たに立ち上げられて、7月に、共助交通等導入検討協議会として第1号の認定を行っておられます。小鴨地区では、この補助金を活用しながら対象地区にアンケートを行って、利用の意向や協力をいただける運転手の調査などを実施するとともに、小鴨地区に合った共助交通の方法での運行計画づくり、試験運行に向けた看板作成などを行っていただいているところであります。ぜひこういった取組を参考にしていただいて、ほかの地域でもこういった取組をしていただければなと思っているところでございます。以上です。 ○9番(竺原晶子君) ありがとうございます。3地区が一応手を挙げてみたけど、今実際に事業を使って動いてるのは小鴨地区さんというところです。  そういう先進事例の話を聞いた市民の方が先日おっしゃられてたんですけど、その報告を受けるときに、キーマンとなる方が報告会で話をしてくださってたんですけども、その中心となる方の負担がすごく大変そうだというのをひしひしと感じてしまって、伝わってきてしまったと感じ取られた方もあったりして、難しいんじゃないかななんて言われる方もあったんですけど、たくさんのこの事例を、うまくいった事例とか、またその課題とかもうまくシェアして、それをどう乗り越えていけたのかというような話まで、研修とか話合いが進んでいったらいいなと思っています。  NPOたかしろさんとか、ふれあい車会上北条さんとか、既に活動していらっしゃる中での現状とか課題というような情報もちょっと教えていただいたらありがたいなと思うんですけども。 ○市長(石田耕太郎君) 確かにその担い手になる人材というのが非常に大事になってくるんだろうなと思います。小鴨地区は比較的いろんな人材がおられる地域ですから、期待したいなと思っております。  先行事例としてのNPOたかしろ、ふれあい車会上北条の現状でありますけれども、高城地区では、平成16年から、最寄りのバス停まで2、3キロも歩かないといけないような枝谷が非常に多いということで、そういう集落に暮らしておられる高齢者や障がい者の方のために、買物や通院などの移動手段として、自宅とバス停の間を運行する自家用有償運送を行っておられます。  現在は、月、水、金の昼間のバス1便に対応して、NPOの会員、運転手総数14名が交代で運行されております。令和元年度は延べ130人が利用されております。運行の対価は、距離に応じて100円から200円を頂くいう形で、有償運送を行っておられます。ただ、年間の利用者は、平成25年度が541名、平成27年度が311名、令和元年度が130名という形で、かなり減少が著しいという状況がございます。  ただ、この利用者が減少している理由としては、平成27年から高城、北谷地区で予約型の乗合タクシーの運行をやっております。それに伴って、路線バスの高城線が大幅に減便になったということがあって、接続する運行便数が5便から1便に減少したということで大幅に利用が減ったということから、予約型乗合タクシーに利用が移ってきたと、そういうような要因があるんではないかなと思っております。  それと、もう一つは、やはりNPOの会員の高齢化によって会員数が減少していっているという、担い手の問題というのがあると伺っております。  それから、上北条地区でありますが、これは、地域で暮らす児童の中学校進学を機に、地域内において、通学支援のほか、高齢者の買物、通院先への送迎についても検討して、2月から試験運行を実施し、6月から本格運行を開始されております。地域住民のコミュニティー活動の場を拠点とした会員制のお出かけサークルによる運転と相乗りを実施されておりまして、原則、利用したい前日の16時までに世話人に電話予約を行うという形で利用ができるようになっております。  会員数は、現時点で20名、うち運転手が6名となっております。1か月で40回程度の利用があるようであります。そのうち3分の2が通学、3分の1が通院、それ以外、買物などの利用もあるということのようであります。料金というか、これは運賃としてではなく積立金という形で、5キロにつき500円をその都度頂く形で、積み立てたお金で運営を行って、定期的にかかった経費を精算し、払戻し、追加徴収を行って、経費の実費を分担する、そういう枠組みで運営されているものであります。以上でございます。 ○9番(竺原晶子君) NPOたかしろさんは横田のバス停でしたっけ、バス停までの送迎で、ふれあい車会上北条さんは現地から現地までという形でされてると受け取っていいでしょうか。地域によって多分いろんなやり方が考えられるとも思うんですけども、ある市民の方が、小鴨地区さんのように大きなところだったら人材も豊富なんだろうけども、小さいエリアになってくると、やはりボランティアの方が少なくなったりということで、人材集めが難しいんじゃないか、そういうところは市がボランティア募集とか、何かそういう、もっと一団体では難しいことを行政として支援をしてあげるほうがいいんじゃないかということを言っていらっしゃった方もありました。  市も進めているんですけど、もっともっと積極的に、言うと、今、3地区が手を挙げてくださった中で、上小鴨地区と関金地区はどういうことで、少しずつ進んでいるのか、むしろ今、何か課題があって進んでいないのかというようなことも把握はされていらっしゃるんでしょうか。 ○市長(石田耕太郎君) 小鴨地区以外に、上小鴨地区と関金地区で説明会を、意見交換等を行っております。その後の状況は把握をしておらないようですので、また別途御報告をしたいと思います。  そのほかでも、西郷地区でも興味を示していただいているようですので、ぜひそれぞれ課題を抱えている地域については、こういったものを利用して、検討いただければなと思っているところであります。  それと、市の関与については、いきなり市が口を出していくというよりも、まずはやはり地域で、その地域に合ったものを御検討いただいて、その上で市の関与というものも考えていきたいと思っております。全体として取り組んだほうがいいものについては、やはり市が主体的に関わっていくということも状況によっては必要になってくるのかなと思いますので、その辺はもう少し広がった段階で改めて考えていきたいと思っております。 ○9番(竺原晶子君) まずは実態調査というのが、やっぱり地域のニーズがどのようなものがあって、どういう体制できるのかというようなアンケートのところまで、取りあえず進んで、様子が分かればなとも思ってるんですけど、まだそこまで行っていない現実があるということです。ぜひその辺、アンケートに至るように、ちょっとプッシュというか、支援をとかも思うんですけども。とても大事な事業で、ぜひ私も取り組んでいきたいなと思っております。  3月の第2回定例会で、この事業が来年度も財源の確保について、県の協力があるかどうかというような問いを議員さんしておられたんですけども、この地域住民自ら、共助交通等の導入を検討する際に支援する150万円の、この事業のことです、この県からの協力はありそうですかという、県の予算要求の感じとか、どうなっているか、分かれば教えていただきたいなと思うんですが。 ○市長(石田耕太郎君) 県の予算の状況、これからだろうと思いますので、改めて把握をしながら考えていきたいと思います。 ○9番(竺原晶子君) ありがとうございます。  今回、バスの補助や共助交通について調べておりましたら、以前から鳥取藩乗放題手形というのがあります。ああいうのも情報が見えてきて、あ、そうかと、私、逆に知らなかったんですけども。要はホームページのリンク切れを発見しましたということなんですが、生活産業部商工観光課の旅の情報局、倉吉の観光案内所についてというページがあります。そこに鳥取藩のりあいバス乗放題手形とあるんですが、リンクなんですが、バス会社さんがページを移行されたのか、リニューアルされたのか、リンク切れになっております。同じく同じところにつなげている倉吉観光情報の各観光スポットへのアクセス方法のところも、同じ情報が載ってるんですけど、リンク切れになってるので、定期的にちょっとチェックしてみて、欲しい情報がさっと見つかればありがたいなとも思ったところです。  では、次に進みたいとたいと思います。観光誘客促進支援事業について伺いますが、くらよしプレミアム付観光振興券、第二弾がありました。宿泊割引とか日帰り割引とか利用状況どのようでしょうかということを伺いたいなと思います。  この第二弾のプレミアム付観光振興券なんですけども、ある方が、夫と娘が当選しましたといって話しておられたんですけども、ただ、その当選通知を見たら、高校生以上の本人が受け取りにくると書いてあって、ええ、高校生以上と書いてあったっけと、私も最初のお知らせでそこをどう書いたかを自分が認識していないんですけども、結局は小学生の娘さんだったらしく、お父さんがお父さん分だけを受け取りに行かれたということだったんですけど、今からページを見ると、高校生ということで、サイトに赤字で書いてあったりもします最初の、市民の皆さんに配られたのからちゃんと書いてありましたかという、ちょっと確認です、すみません。 ○市長(石田耕太郎君) まず、ホームページの点検については、特に観光関係については印象が随分悪くなっちゃいますので、定期的にきちっと確認するようにしたいと思います。  それから、観光振興券の第二弾の応募条件のことについては、記載しておるはずでありますので、多分、中には気がつかれなかった方もあるかもしれませんけども、応募要領に基づいて応募していただくようにお願いしたいと思います。 ○9番(竺原晶子君) 多分、そのような感じで、当選したのに受け取りに来られなかったとかいう方があると思いますけども、その分の予算はどのようにされたのかなということも伺いたいのと、あと、観光商品造成・セールスプロモーション事業ということで、もうあと2,500万円ほど予算を取っておられましたが、その辺の進み具合とか課題などもあれば、併せて伺いたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 少し整理して申し上げますと、7月に計上させていただいた第二弾の観光振興券については、抽せん販売という形で、10月6日から10月12日まで、応募期間中に6,626人の方から応募をいただいております。抽せんの結果、4,639人の方が当選をされて、10月26日から販売をしております。利用期間は、同日から来年の1月31日までの約3か月間としております。この第二弾の11月末時点の利用率は23.1%となっております。  売れ残ったというか、第二弾のうち、当選された方が8,390セット購入いただいて、610セットが売れ残っております。この売れ残った理由は、先ほどお話に出てました中学生以下の方が当選された場合というのもありましたけれども、それは僅かでありまして、ほとんどの場合が、当選者の方が販売会場に来場されなかった、要するに引換えに来られなかったということであります。  予算を有効活用するために、落選者の中から追加抽せんを行って、繰上げ当選販売を継続して行っております。もったいないですから、全ての観光振興券を販売するように取り組んでいきたいと思ってるところでございます。以上です。  観光商品造成・セールスプロモーション事業でありますけれども、これも7月補正予算に計上させていただいたもので、県外からの観光客の誘客促進をしようということで創設したものでありますけれども、簡単に申し上げれば、倉吉版のGoToトラベルキャンペーンだと考えていただけたら結構かと思います。市内でのツアー商品をつくって、最大50%の割引価格で販売しようとするものでございます。  現在、受託者であります倉吉観光マイス協会が旅行会社と協議をして、ツアー商品を造成していただいている最中でございます。ツアー商品の造成については、この倉吉らしさを最大限に生かすことを意識して、倉吉観光マイス協会で酒蔵を巡るツアーとか、ふるさと納税の、産地を巡るツアーといったような複数のテーマを設定した上で、旅行会社がそのテーマに沿った商品を造成するというような形を取っております。ツアー商品の販売については、あえて市内の観光産業にとって、年間を通じて観光客が少なくなる冬場から春先にかけて行うということで、このコロナ禍の苦しい時期を乗り越えられるように支援していきたいと考えているところでございます。  第三波の新型コロナウイルス感染症が広がる中でありますので、この拡大防止と経済活動も両立させていくという非常に難しい状況になっておるわけでありますけれども、感染の拡大につながらないようにしながら、この販売を通じて観光産業の下支えになるように努力していきたいと思ってるところでございます。以上でございます。 ○9番(竺原晶子君) ありがとうございます。本当にGoToトラベル、不安もありますが、感染予防をしっかりして、うまく実施できればとも思ってます。  4番目の案内、通知方法の改善について伺います。  市役所で事務局を持つ、審議会や協議会、委員会などから様々な案内や出欠を求める郵送物も届くわけなんですけども、返信はがきが封筒に入っていたこともあります。今、企業や団体は既にメールでのやり取りが普通のこととなっていると思います。切手代・用紙代を節約ということで、その扱いを改善していただけたらなと思う次第です。  個人の方は、1回目の会合とかで集まったときに、その連絡方法を確認する、ファクスがいいのか、メールがいいのか、郵送がいいのかという形で希望を取る。今、もうほとんどの人が、ほとんどの人と言っちゃいけませんね、SNSというかLINEを使ったりということもあったりということで、そこの中で同意が得られれば、それぞれの方が一番利用しやすい連絡方法を確認するなどして、経費節約とともにICT化も進めていただけたらと思うのですが、いかがなものでしょうか。 ○市長(石田耕太郎君) 会議の招集などの出欠の確認等についてでありますけれども、おっしゃるようにいろんな通信手段がありますので、1回目は文書でということも必要なのかもしれませんけども、それ以降については、おっしゃるように個別に指定をしていただいて、その手法でやるようなことを考えていきたいと思います。 ○9番(竺原晶子君) ぜひお願いします。この人はこの方法がいいだろうというような思い込みではなくて、やはり本人さんにきちんと聞いていただくというのがありがたいなと思います。  ずっと以前になりますけども、聴覚障がいということで、中程度だったので口話もできるということで、電話でもいけますよみたいなことを言われたことがあるんですけども、体調が悪くなったりすると聞きにくいということもあったりするということで、メールとかしてほしいと言ったら、いや、ファクスはないんですかみたいな、すごく聴覚障がいイコールファクスみたいに、他の行政さんにそういうことを言われた方もありましたので、本人さんの利用しやすい方法でと思います。  最後になりますけども、地区公民館コミュニティーセンター化についてということで、昨日も3人の議員の皆さんがたくさん質問をされております。  私は、このコミュニティーセンター化については、どんどん確認しながら進めていただきたいなと思っています。コミュニティーセンター化になってから、実施してみないと、そのいろんな課題とかも見えてこないかなとも思いますし、あと、現状として、各公民館ごとに様々な組織図というか構成が違っておりますので、本当にそこそこでやってみないと、課題とか問題とか出てこないとも思いますし、できること、コミュニティーセンター化することによって、どこまでの事業をしようと想定してらっしゃるとかということも、その公民館ごとに違うとも思ってますので、今、4月スタートに向けて準備を粛々と進めてくださってると思いますが、そこの担当の代表の方と、その辺の事業計画、そのうち出てきてます、それに対してこの予算でいいのかとか、まだ明らかに見えない状態であったりもすると思いますから、よくよく相談をして、地域の皆さんが、コミュニティーセンターを活用して、生き生き暮らしやすい倉吉市となるように、ぜひ尽力していただけたらなと思います。私はそのような応援をしておりますが、市長、最後に一言。  これで私の質問を終わらせていただきます。 ○市長(石田耕太郎君) コミュニティーセンター化になっても、基本的には、今のものは最低限は確保していきたいと思ってますので、そういう意味では、安心して取り組んでいただけたらなと思ってます。恐らくどこも、多分悩まれるのは人材の確保なんじゃないかなと思います。それぞれの地区にもいろんな組織があるわけで、自治公民館とか地区振興協議会とか青少年育成協議会とか地区社会福祉協議会とか、そういう担い手がなかなかなくて、複数兼務されたりしてるという状況の中で、コミュニティーセンターを本当にやっていけるだろうかという御心配があるのも理解できるわけで。そういう意味で御心配あろうかと思いますけれども、少なくとも、今担っていただいてる人材はおられるわけですので、ある意味安心してスタートしていただいて、走りながら改善を図っていただくということでも、十分これからの将来を見据えながら取り組んでいただけるんでないかなと思っております。  我々も丸投げで知らん顔するつもりはございませんので、これからもしっかり関わってサポートしていきたいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。 ○議長(伊藤正三君) 以上で本日の市政に対する一般質問は終了することに御異議ございませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(伊藤正三君) 御異議なしと認めます。よって、本日の日程はこれをもって終了いたしました。  明日も午前10時から会議を開き、市政に対する一般質問を行うこととして、本日はこれをもって散会いたします。                   午後1時42分 散会...