○13番(山口博敬君)(登壇)(拍手) おはようございます。早速、質問に入ります。毎回、この農業問題が犠牲になりますので、今回は農業問題を最初にやりたいと、こう思いますので、市長、よろしくお願いします。
きょうは
地理的表示保護制度について伺いたいと思います。
地理的表示保護制度、GI制度と呼んでおりますけども、先般、新聞見ていたら、
鳥取中央農業協同組合のスイカの販売実績が記事になっておりまして、大栄西瓜がことし6月14日にGI制度に登録なったということで、非常に販売面で好成績をおさめたと、こういうことでございました。それを見て、ありゃ倉吉も同じようにスイカはあるし、そして歴史的にも有名な
プリンスメロンもあるし、何でだらあかいと、こういう気持ちがこの質問の発端でございます。そこでそのことがありまして、やっぱりスイカといえば大栄、倉吉、こういうわけでございまして、同じ品目であるわけですので、倉吉もやっぱりこれに乗るべきだと、そして農家に営農意欲と、そしてその所得向上を図っていただく、そういうもとに起爆剤にしていただきたいと、こう思うわけです。
2点目には、今も言いましたように歴史的にも非常にある、
プリンスメロン、これは日本に転作政策がスタートした昭和45年からつくり続けている品目であります。そういうもののやっぱりこれを取り上げて、農家の方に自信と誇りと、そして生産意欲を持ってもらって、一生懸命取り組んでいただく。こういうことが必要ではないかと、こういう思いで質問をいたしましたので、市長には御答弁、よろしくお願いいたします。
○市長(石田耕太郎君)(登壇) おはようございます。
山口博敬議員の御質問にお答えをいたします。農業問題ということで、
地理的表示保護制度、GIについての御質問をいただきました。
このGIというのは、伝統的な生産方法や気候、風土、土壌などの生産地等の特性が品質等の特性に結びついている農林水産物、食品の名称、地理的表示を知的財産として国が登録し、保護する制度でありまして、この地理的表示を知的財産として保護することによって産品の適切な評価、価値の維持、向上、産品に対する信用を守り、生産者の利益を保護するとともに、表示を信頼して産品を購入することができるという点で消費者の利益も保護することを目的としているものでございます。ということで、鳥取県内では4品目が登録をされております。
鳥取砂丘らっきょう、ふくべ
砂丘らっきょうが平成28年、こおげ花御所柿が平成30年の12月、
大山ブロッコリーも同日、平成30年の12月、そして大栄西瓜がことしの6月14日ということで、4つの品目が登録をされております。この登録のメリットとしては、
地域ブランド産品として差別化が図られること、品質を守るものだけが市場に流通するということ、訴訟などの負担なく自分たちのブランドを守ることができること、日本の
地域ブランド産品の海外展開に寄与することと、こういったことのようなメリットがあると言われております。
倉吉の産物の登録はどうかということでありますが、この登録は農林水産物や食品の生産加工業者の団体が農林水産大臣に申請をして登録するということになっております。今御指摘のあった倉吉スイカ、極実スイカ、
プリンスメロンについて、
JA鳥取中央と各生産部に伺ったところ、今のところ登録申請は考えていないということでございました。以上でございます。
○13番(山口博敬君) 市長、今、答弁聞かせていただきましたけども、前段、この質問をするに当たって市の担当職員ともいろいろ話をした中で、やっぱり、さっきもちょっと言いましたように、農家の生産意欲なり所得向上を確保すると、これは、農業に携わる面での永遠の課題です。そういう面で、やっぱり少しでもそれにプラスに効果が働くということになってくれば、やっぱりこういう面々に取り組んでいただいて、やはり全国にも情報発信もし、取り組んでいったほうがいろいろな面で有利になると思うわけでして、これからこのGIの登録につきましては力を入れて、指導的な面を発揮していただきたいと、こう思うわけです。
今もありましたように、今回同じ、大栄西瓜と一緒になった、GI登録された四国の善通寺産四角スイカ、これは四角なスイカです、大体1玉が1万円ぐらいで販売される。これなんか1年に大体500玉ぐらいの出荷量だそうです。1万円、全部売っても500万円、こういうのもあるわけでして。倉吉のスイカ、極実スイカも含めて
プリンスメロンもそうですし、ほかでもいっぱいあると思います。今後、そういう面で、さっきも言いましたように市の、いわゆる
コーディネート機能ですか、それを発揮していただいて取り組んでいただければいいかなと、こう思いますので、よろしくお願いをしておきます、お願いしておきます。
次に、この通告順に行きたいと思います。美しいまち倉吉をということで通告をしております。
これは、実は鳥取県
母子寡婦福祉連合会の理事長さんが、何と山口さん、今度うちの大会で京都の冷泉貴実子さんを呼ぶけえ、来ならんかというお誘いを受けたわけです。それは行かせてもらいますと、冷泉貴実子さんの話聞きたいということでです、行きました。8月11日でした、
米子コンベンションセンター。そこで、
母子寡婦福祉研修大会というのがあったわけで、前段にいわゆる、そういう母子寡婦家庭の若者2人がスピーチしたわけです。1人は鳥取西高校の男子生徒、1人は米子高専の男子学生1人、2名がスピーチ発表したと。鳥取西高校の男子生徒が発表したのはごみ問題で、
海洋プラスチックが今、非常に問題になっている、生態系にも悪影響を及ぼすし、そういうことで彼は世界でも注目も集めておる
海洋プラスチックごみについて話をしたわけですけども、これを将来、やっぱりそれを自分のライフワークとして解決するためにそういう仕事につきたいと。それで、来年はまだ鳥取西高校の生徒だけども、10カ月間マレーシアに行って留学して勉強したいと、こういう意味のスピーチをされました。10カ月間、勉強すると。いろいろな話があって、最後にまとめとして一人一人がポイ捨てを意識して、ごみを捨てない、そういうことがひいては海洋ごみを減らすことにつながるんだと、こういうことを訴えていました。
これは、倉吉でも一緒です。前回も取り上げましたけども、市民一人一人がやっぱりポイ捨てを意識して、ごみを捨てないと、やめるということが結果的に美しいまち倉吉をつくることになると、こう思うわけでして、そういうことで、改めて倉吉でも観光客もだんだん多うなってきたし、市民もともに美しいまちで気持ちように観光を楽しんでもらったり、または我々も生活したいもんだと、こう思うわけでして、このごみ問題について取り上げをさせていただきました。そういうことで、きのうも9番議員、竺原議員も取り上げておりました。
プラスチックごみを使った燃料化の問題だとか、または県のごみゼロ運動だとか、そういう例も挙げて訴えていましたけども、それらも含めて、改めて市長にこの美しい倉吉をつくるためにその考えを伺ってみたいと、こう思いますので、よろしくお願いいたします。
○市長(石田耕太郎君) 初めに、GIについて重ねてお尋ねをいただきましたけれども、GIというのは必ずしも地名がないといけないということではないようでありますけれども、倉吉スイカの場合は余り大きな支障がないのかもしれませんが、極実スイカと
プリンスメロンについてはいろいろやっぱり課題があるようであります。そういうものも含めて、GI登録にどう向かっていくのか、ほかの産品も含めて、
JA鳥取中央ともよく御相談をしてみたいと思います。
それから、ごみのないまちづくりということについて御質問をいただきました。
このごみの問題というのは、やはり、大きなテーマだろうと思います。環境問題の中でも特に近年、
プラスチックごみ、
海洋プラスチック、
マイクロプラスチックの問題というのが大きく取り上げられているわけでありますけれども、それらも含めてごみのないまちづくりをどのように進めていくかというのは、やはり我々としてもしっかり考えていかないといけないテーマだろうと思っております。全体的に見ると、喫煙者が減ってきてるということもあって、ごみのポイ捨て自体は少しずつ減ってきてるのではないかなと、大勢としては減ってきてるのではないかなという印象を持っておりますが、まだその一方で国道、県道の沿線とか河川の沿岸などには相変わらずたばこだとかレジ袋だとか、いろんなものが捨てられている現状があるように思います。そういう意味で、やはり幅広くこういったポイ捨てをなくす運動というものに取り組んでいく必要があるんだろうと思っております。従来からいろんな清掃の呼びかけなどをさせていただいているところであります。秋の全市一斉のごみゼロ運動、それから春には公民館単位での清掃活動の呼びかけもさせていただいております。それから
ボランティア清掃活動へのごみ袋の無償提供、
不法投棄禁止看板の提供、監視カメラの設置等を行っておりますし、住民の皆さんへの啓発というのがやはり不可欠でありますので、これらについては
自治公民館協議会とか
地区振興協議会とも連携をしながら取り組んでいきたいと思っております。
それから、昨日の竺原議員から御提案をいただきました、県が取り組んでおりますプラごみゼロ
チャレンジ運動にも参加をして、一緒になって取り組んでいきたいと、いろんな取り組みをしながら、ごみのない美しいまちづくりに取り組んでいきたいと思っております。以上です。
○13番(山口博敬君) 今、市長が言われたことを全て着実に実行していただいておるわけですけども、さらに徹底をして、市民のそれこそ一人一人がこのごみゼロに向けて理解をして、それぞれが実践をするような形でなればすばらしいなと、こう思いますので、その辺の件を対応していただいて、きれいな美しい倉吉をつくっていきたいと、こう思いますので、よろしく対応をお願いしたいと思います。
次に、
スポーツ振興、倉吉の元気づくりで、これについて取り上げましたので、市長に聞いていただきたいと思います。
ことし8月21日まで東京で
クライミングの
世界選手権大会もあったわけで、実は8月6日に
倉吉体育文化会館で、それに
事前キャンプということでフランスから選手8名とコーチ合わせて12名が来ていただいたと。非常にいいことでございますが、そのときに市長、ちょうど所用があって、副市長が挨拶をされました。感心した。というのは、やっぱりよくわかっとる、倉吉の元気づくりを。倉吉の
クライミングの聖地化という言葉を挨拶の中に入れ込んで、やっぱり執行部としての、倉吉のリーダーとしての意気込みだとか、ほんに一生懸命やっとるところだけんなと、こういうことを感じました、自分は。やっぱり市のトップがそういうことを内外に発信していくと、それを我々市民も応えて同じような気持ちで取り組んでいく。情報があれば執行部に提供する、その情報を執行部がしんしゃくして、何とか倉吉に誘致という形で来ていただいて、倉吉を元気にしていただきたいと、こういうことで質問するわけですけども、この聖地化については今後ともよろしくお願いしたいと。
こういうときもやっぱり
西郷地区振興協議会の皆さんにもやっぱり引き続いて世話になっとるです。横断幕もしていただいたし、これが、ずっとこういうことがあれば
体育文化会館で引き続き継続して取り組んでいかれるでしょう。また今度は秋にはマラソンか、駅伝か、それにも対応したいということでございましたが、当日は中学校も、河北中学校も西郷小学校もそれぞれ対応しておりました。そこで、市長にこの件について何点か質問をしてみたいと。今言いましたように今後とも、聖地化を不動のものにするべく、それこそ関係機関と相協力して取り組みを進めていただきたいと、これが1点。
2点目には、来年はそれぞれ皆さんが御承知のとおりです。
オリンピックがあり、パラリンピック、大イベントが、大会があります。そこで、この
クライミングで本大会もあるわけでして、その大会だとか、またはさっきもあったような事前のキャンプ地だとか、そういう面もやはり誘致なり、そういう関係のことがあれば、この際、予定があれば教えていただきたいと、こう思います。
3点目には、倉吉市には体育施設が多くございます。そこで、ことし、来年、再来年も含めて近いところでいろいろ大会だとか、または今もあったような大会の
事前キャンプだとか、内容はいろいろあると思います。それに向けて取り組み状況を伺いたいと。きのうだかおとといだか、教育長が何だか言いなったな、何か大会があると。そういうことを含めて、この際伺っておければと思いますので、よろしくお願いします。
○市長(石田耕太郎君) 最近、非常にスポーツ熱が高まっております。こういう
スポーツイベントを通じた地域づくりにも非常に今、重要なテーマになっております。観光資源にもなっておるわけでありますので、
スポーツイベントを大切にしていきたいと思っております。
特に
スポーツクライミングにつきましては、鳥取県が他県に先駆けてこの
クライミングの施設整備を進めていただいておりまして、2017年8月には
倉吉体育文化会館にリード、ボルダリング、スピードの3つの壁も整備をしていただいて、
日本オリンピック委員会から国内第1号となる競技別の強化センターの認定を受けておるところであります。日本でも数少ない施設ということで、その優位性を生かして
スポーツクライミングの聖地化に向けて取り組んできているところであります。やはりまずは実際の利用者であります競技者に認知されるということが第一の条件でありますので、練習環境、受け入れ等の体制整備に加えて、昨年の11月に開催をされましたアジア選手権、また、2018年から2年連続で日本代表と
フランス代表のキャンプの受け入れを行ってきたところでございます。聖地化の取り組みというのは行政だけでなくて、地元の住民の皆さん、企業、団体の協力のもとで受け入れに対する役割を総合的に発揮できるように連携体制をとっていくということが大事だと思っております。
今お話しいただきましたように、
西郷地区振興協議会の皆さんにも御協力いただいていますし、
倉吉商工会議所青年部ですとかJCですとか、多くの団体の皆さんにも御協力いただきながら、受け入れ体制を整えているところであります。キャンプ地の受け入れというのも、なかなかそのキャンプ地の決定というのが、直前にならないと決まらないという傾向があるようであります。今回の世界選手権の場合も本当に直前になって決まったというようなこともありますので、なかなか早くから準備ができないというところがあるんですけれども、決まれば、きちっと受け入れができるような体制を整えていきたいなと思っているところであります。
その
クライミングの大会あるいはキャンプの予定がどうかということでありますけれども、ことしの5月にも開催をされた
ボルダリングユース日本選手権、これは第1回大会から5年連続して倉吉市で開催をしていただいております。一応、来年も倉吉市で開催される見込みだと鳥取県山岳・
スポーツクライミング協会からは伺っておりますが、ただ、まだ決定されているわけではありません。ぜひ来年も倉吉でやっていただきたいなと希望しているところであります。これ以外にも、全国規模の大会が誘致できるように働きかけを行っていただいているところであります。ただ、来年は
オリンピックがありますので、いろんな大会ということにはなかなかいかないかもしれないなとは思ってるところであります。それから
中国ブロック規模の大会としては、来年の6月に国体予選の
中国ブロック大会が開催されることが決定をしております。
それからキャンプですけれども、ことしの8月に八王子で開催された世界選手権の
事前キャンプとして7月に日本代表の合宿、それから8月に
フランス代表の合宿を受け入れしておりまして、両国の選手はかなり世界選手権でも活躍されたところで、非常に喜ばしいことだとは思っております。ことしの11月にはフランスで
オリンピックの予選大会が開催されることになっておりますので、県と連携して情報収集を行っていきたいと思っております。
それから
クライミング以外の
スポーツイベントということでは、10月には毎年、くらよし女子駅伝と日本海駅伝が開催をされておりますし、ことしは中・
四国古希軟式野球大会が倉吉市で開催されることになっております。それから、それ以外の大規模な大会では少年の硬式野球であります
TKYボーイズトーナメントあるいは剣道の里見忠義公・里見八
賢士顕彰剣道大会、こうした大規模な大会も毎年、定期開催をされているところであります。
それから
キャンプ誘致については、
クライミング以外では
オリンピックに向けて自転車の、これはロードでありますけれども、誘致を進めているところでありますが、今のところ具体的な動きはまだ出ていないところでございます。
それから
東京オリンピックの翌年、2021年5月にはアジアで初開催となりますワールドマスターズゲームズが関西一円で開催をされ、倉吉市でも自転車競技のトラック種目と
ロードレース種目が予定をされております。世界規模の大会でありますので、海外からのお客様も大勢、倉吉市にお見えになることが予想されます。まだ先のようですが、実は1年半後にもう迫ってきておりますので、大会のPR等、準備をしっかりと整えていきたいと思っているところでございます。以上でございます。
○13番(山口博敬君) それぞれ、たくさん現状での大会だとか、いろいろキャンプだとか予定を伺いました。やっぱり倉吉に来ていただいて、大会なりキャンプなり相当数の数が来ていただくと、人の顔見るだけでもにぎやかいと思って元気は出るし、ましてや経済的に相当額の投下もあるでしょうし、いろいろな面で多面的にやはり倉吉の活性化、元気づくりに作用してくるということでございますので、引き続いてこういう
スポーツイベントのキャンプとか大会とか、いろいろな面で骨折りをしていただければ、いろいろな団体と協力して連携していただければありがたいかなと、こう思います。期待しています。よろしくお願いしたいと思います。
次に、久しぶりに取り上げますけども、
JR倉吉線跡地の整備の件です。これにつきましては市長にも大変骨折りをいただいて、エフワンから西のほうは大体整備ができた。あとは問題はこの東側が大変です、最近は家もどんどんどんどん建ってますし、それからJR倉吉駅の前に当たるわけでして、
病院もあるし、介護施設もあるし、金融機関もあるし、非常にいっぱいある。全ての機能がそろってる。だから非常に便利がいいわけです。だから、個人の家もどんどん建ってる。現在も進行中です。どんどんどんどん空き地がなくなっていると、そういう実態にあります。この
JR倉吉線跡地が、昭和60年に廃線になって現在に至っとるわけだけど、それが障害になって、南北の往来に非常に障害になってる。大回りして
市道大原山根線に行ったり、こっちのほうの
県道倉吉青谷線ですか、今のエフワンの前の通りに出な、行けれんわけです、基本的には。ですので、整備していただくんなら、できれば早いがええと思うですわい、早いがええ。
そこで最近、ちょっと情報がないわけですけども、県との協議は必要であると、これは既に伺っております。必要であるわけですが、現在のその整備に関して準備の状況がどうなっているんだか、それをこの際、確認をさせていただきたいと、伺ってみたいと。
それから、さっきも言いましたように、できりゃあそれをその間に、南北に抜ける、せめて1本か、もしくは2本つくっていただくと最高だけども、せめて1本ぐらいは南北に抜けるところをその間につくっていただければ、非常に住民の生活もそうだし、特に緊急車、救急車やいろんなもんありますけれども、そういう往来も非常にええじゃないかと。あそこは我々地元のもんでも迷っちゃうだもん。そういうところでございますので、何とかこの解決論争について、できりゃ急いで早めていただきたいと。この際、それについて市長の考えを伺ってみたいと、よろしくお願いします。
○市長(石田耕太郎君) JR倉吉線の跡地の整備についての、整備というか、活用についてということでありますけれども、かねて県にはJR倉吉線の跡地の、道路として整備していただけないかという要望はしてきておりますが、県からはその必要性が低くて事業化は考えていないということでの御回答をいただいているわけであります。これはあくまでも道路としての活用ということでやったわけでありますが、現状を見ますと、今御指摘があったように、この伊木、山根地区というのは宅地開発が進んでおりまして、住宅やアパートが建築されて非常に市街化が進行している地域だと思っております。これを有効活用して南北に抜ける道を整備しようとすると、やはり住宅ですとか水路等の移転も必要になってくるというようなことが出てまいりますので、財政的に非常に負担も出てくるだろうと思います。今のところ、整備計画をつくることは考えていないところではありますけれども、緊急車両の通行等の問題も御指摘をいただいております。部分的にも住民の生活向上に寄与する道路整備ができるような場所がないかどうか、現地を確認しながら県も含めてよく検討してみたいと思います。
ただ、市街化は進行してますので、のんびりしててもいけませんので、早急に結論を出していきたいと思っております。やるか、やらんかを含めて早急に結論を出していきたいと思います。
○13番(山口博敬君) 市長が言いなるとおり、もう速い、すごい速い。やっぱり生活の面だとかとは、特に緊急車両、事故、事件、火事も含めて、やっぱり間に抜ける道はないし、いろんな面で生活に支障が出ておりますので、今、市長も指摘していただきましたけども、その点も考慮しながら、できるだけ前向きに取り組んでいただきたいと、こういうことをお願いしておきます。
時間もなくなってまいりましたが、最後に、きのうも福井議員も取り上げておられましたけども、
鳥取短期大学、そして
鳥取看護大学の生徒さんとのくらよし
未来づくりカフェ、私も参加しました。非常にいい会でした。重複しますのであれですけども、やっぱり今回、この学生さんが言われたことで、我々議員に対しての意見で、きのうはあったけども、もう1回取り上げてみたいと思います。かた苦しい印象だったけども、違ったと。知らなかったことをたくさん知れたとか、話しにくいと思ったけども、そんなことなく学生たちの意見をしっかり聞いてくれたとか、言いたいことを言えたとか、倉吉を改めて深く知るよい機会になり、参加してよかったと。こういう意見、いろいろ伺いました。
もう一つは、ちょっと長うなるけども、ちょっと触れて、福井議員も触れておりましたけども、新聞にも載っていたと。市議会の一部の会派の方々が自己都合で欠席するのはどうかと思いますと。市議会の方々も都合をつけて参加されていると思いますが、それは大学生も同じです。バイトを休んだり、予定をずらしたりして参加してる学生もいたと。休むぐらいなら、初めから参加しないでくださいと。個人的には市議会の方々とお話しする機会はなかなかないので、非常にためになったと。欠席された市議会の方々、もったいないことをしていますよと、こういう意見もあったわけでして。あら、ちょっと時間がオーバーしましたけど、ちょっとこらえてもらって、何点か市長に対応していただきたい意見を言いますので、よろしくお願いします。
まず一つは、インスタ映えする倉吉にしてほしいと、SNSを使ってPRしてほしい。イベントがたくさんあるけど、情報が入ってこない。電光掲示板などで情報発信したらよいと思うと、こういうPR活動。海外からも含めて、観光客をふやしてほしい。店じまいが早い。それから安心・安全に暮らせるまち、街灯は少なく、散歩は出歩かない、夜は危ない。それから歩道を歩く人や自転車の人を思いやる心が欲しい、安全運転をしてほしい。家族が免許返納をしたからわかったが、返納した後の支援でバス、タクシーの支援期間が短いです。返納後の支援期間が決まっておりますが、生涯保障にすべきですと、こういう意見でありました。できるだけわかりやすく答えられる範囲内で答えていただければよろしいかと思いますので、よろしくお願いします。
○市長(石田耕太郎君) くらよし
未来づくりカフェでもいろいろ提案があったことについての御質問をいただきました。
非常にいい取り組みだったと思っておりますけれども、いろんなアイデア、意見が出されております。いろいろ読ませていただく中でもやはり市がいろいろ取り組んでおりますことがなかなか知られてないなということを改めて感じております。もう少しPRに努力をしていく必要があるのかなとも思ってるところであります。
個別に幾つか御質問いただきましたので、簡単に触れさせていただきたいと思いますが、まずインスタ映えする倉吉にしてはということであります。インスタ映えというのもよく言われるんですが、インスタ映え写真の特徴というのは、例えばかわいい、カラフルとかおしゃれな雑誌風とか、見なれた光景とかけ離れた非日常の風景とか、意外性のあるものとか、デカ盛りとかそういう規格外のものと、こういうのがインスタ映えの特徴だと言われております。倉吉に関連するインスタグラムの投稿で一番目立っているのは、実は廃線跡の竹林であります。これは、さっきの項目でいうと非日常の風景ということになるのかもしれません。倉吉観光マイス協会では倉吉春まつりに合わせてインスタグラムによるフォトコンテストも実施をされております。イベントの際には写真を投稿したくなるような仕掛けをしていくというものも重要ではないかなと思ったりもしているところであります。ぜひいろんな投稿をたくさんしていただくとありがたいかなと思っております。
それから、SNSや電光掲示板を使ってのイベントPRということであります。市でもツイッターですとかフェイスブック、インスタグラムなどのSNSを使ったり、あるいはメール配信サービスなどを活用して情報発信をさせていただいております。また、駅前の電光掲示板や駅構内のデジタルサイネージでイベント情報なども発信をしておりますし、NPO法人ふるさと遊誘駅舎館ですとか鳥取中部観光推進機構のホームページなどでもイベント情報を発信しております。ただ、なかなかこうしたものが学生に知られていないという面があるのではないかなと思っております。大学とも連携して学生さんにどういう案内をすればいいのかということも勉強していきたいと思います。
それから観光客の増加、これは市の重要な政策課題であります。外国人観光客についても、鳥取中部観光推進機構を中心に国際観光にも取り組ませていただいているところであります。打吹回廊とか円形劇場くらよしフィギュアミュージアムなど、新たな観光拠点もできてきております。たくさんある観光地の中で倉吉を観光地として選んでいただくためにどうすればいいかということもしっかり考えながら、取り組みを進めていきたいと思ってるところでございます。
それから店じまいが早いと。これはよく言われるんですけれども、これは鶏と卵でありまして、お客さんがいないと店もあけておれないということなわけで、いかにして遅くまで観光客の皆さんに倉吉にとどまっていただくかということになろうと思います。白壁土蔵群の観光をされる皆さんは、白壁土蔵群を見た後は一定程度の時間を過ごすと三朝温泉などの宿泊先に移動されてしまいますので、夜に白壁土蔵群を歩いていただくということはなかなか難しい状況があります。引き続き関係団体と御相談をしていきたいと思います。
それから街灯が少なくて夜が危ないということであります。この街灯と言われるものには、交通事故対策として設置をしております道路照明灯と防犯を目的とした防犯街路灯の2種類があるわけであります。道路照明灯は交通安全上の観点から道路管理者が設置をしておりますし、防犯街路灯は防犯の観点から防犯街路灯設置補助金制度を活用して、地元での設置をお願いしているところであります。引き続きこの制度の活用をお願いしていきたいと思います。
それから安全運転をということであります。これは当然のことながらドライバーの皆さんにきちっとそういう認識を持っていただく必要があるわけで、倉吉市では倉吉市交通安全対策協議会を組織して、年に4回の交通安全運動を中心に普及啓発に取り組ませていただいております。秋の全国交通安全運動は今月、9月21日から30日まで10日間実施することにしております。こういった取り組みを進めながら、交通安全意識の向上を促していきたいと思っております。
それから免許返納の支援の期間を生涯保障にということでありますが、免許返納の支援はあくまでも動機づけとしての支援であります。もともと免許証を持ってない人もおられるわけでありますし、これを生涯保障化にするということについては、当然、公平性に欠ける分も出てきます。これはまた別の施策として検討する必要があるのだろうと思っているところであります。
いろんなアイデアや御意見をいただいております。こういったものを聞きっ放しにしないようにするにはどうすればいいかということも、また議会の皆さんともよく考えていく必要があるのかなと思っているところでございます。以上でございます。
○13番(山口博敬君) 市長、単純に自分が感じた学生の質問を上げましたけども、一つ一つ丁寧に、よくわかるように説明をいただきました。多分このテレビ見とる関係者がいればよくわかられたんじゃないかなと、こう思います。この点につきましては、ありがとうございました。
それで一つ、二つ、ちょっと確認してみたいんだけども、市から例えば短大、看護大学に発信する情報として、もちろん市報が行っとると思います。いろいろ赤瓦周辺のまちの情報を提供する書類も行っとると思います。学生が宿舎として使ってますが、あそこには市報は行っとるだかいな。市報が行っとればええけども、市報が行っとれば大体、その情報がわからんなんて言われるのは半減、8割、9割はなくなると思うんですけどもね。行っとればいいし、行ってなかったら、そこも対応していただければと思います。
それからお客さんの関係で店が早い終わりというのは、できりゃ、さっき市長が言われたように卵が先か鶏が先かです。お客さんがおらんにあけとく必要もないし、それは当然です。だけども、やっぱり行ったら店があいとらんと、こういう声が、この声に出とると思うんです。ですけえ、一年中そがにいせんでもええと思います。我々がこういう服装でやっとるように、冬と夏と分けて、冬だったら今の5時なら5時で終わってもいいでしょうし、夏になれば日も長いし、1時間ぐらいは延長して、お客さんのために便宜を図っていただくと、こういう方法でもええし、いろいろ検討すると言われましたので、検討をしていただいて、何とかこのまちが昼も夜も、夜もって、何か少しの間でもにぎやかくなるように努めていただいて、元気な倉吉、活性化する倉吉をお互いにつくり上げていっていただきたいし、いきたいもんだと、こう思いますので、よろしくお願いします。
何かあれば聞いて終わります。
○市長(石田耕太郎君) 市報を寮に置いてるかということを、ちょっと確認をさせていただいて対応したいと思います。
それから夜の店舗展開でありますが、最近、少しずつ飲食店舗がふえてきました。打吹回廊もできて、少しずつそういう意味での夜の拠点になるような施設もできてきたんじゃないかなと思っています。例えば「ひなビタ♪」のファンの皆さんはお店が閉まってても、看板というか、絵の……(山口議員「でこだ」と呼ぶ)看板というか……(山口議員「でこだ」と呼ぶ)ええ、絵ですよね。(発言する者あり)あれを見えるところに出して、スポットでもライトでも当てていただくだけでもありがたいという声も聞いております。見せ方によっても対応できるものもあるのかもしれません。そういうものも含めて夜の対応というものも考えていけたらなと思ってるところでございます。
○13番(山口博敬君) ありがとうございました。終わります。
○議長(坂井 徹君) 次に、同じく会派公明党・グリーン共同の7番鳥飼幹男議員に、市政に対する一般質問を許します。
○7番(鳥飼幹男君)(登壇)(拍手) 公明党・グリーン共同の鳥飼です。通告に従いまして、質問をさせていただきます。
初めに、域学連携による地方創生について伺います。
7月6日に開催されました
鳥取看護大学での学生さんとの意見交換会、本当に非常に有意義で貴重な機会となりました。山田理事長を初め、大学関係者の皆さんに心から感謝と御礼を申し上げたいと思います。また、今後とも定期的な開催を願っております。私のグループは5名で、そのうち4名の学生さんは市外、県外出身者でありました。私は、冒頭にまちの保健室の取り組みに対して一言お礼を述べさせていただきましたが、その折に1人の看護学科の学生さんが、「倉吉市はがん検診の受診率が県内でも悪いと聞いています。私たちの行うこのまちの保健室の取り組みが市民の健康意識を見直すきっかけになり、少しでも倉吉市の受診率の向上につながればと思います。」こう話されました。私はこの言葉を聞いて、改めて本当に地域に根差した看護、このことに取り組んでいただいていることに深い敬意と感謝を強く、思いを強くした次第であります。
グループディスカッションでは、倉吉の魅力的なまちづくりについて率直な意見をいただいたわけでありますが、私が注目したのは2点あります。その1つは駅周辺に若者が集う場を望む声、2点目に地域へもっとかかわりを求める声、この2つであります。皆さんの意見を聞きながら学生が気軽に立ち寄り、勉強したり、懇談ができるカフェであると当時に、その中で地域の情報が収集できる、学生と地域をつなぐプラットフォーム的な場所になればと感じたわけであります。それは学生のアンケートの中にも見られましたが、参加してみたい行事とはの問いに対して、祭りへの参加、ボランティア活動、イベントへの参加等、そこには地域へのかかわり、また、地域に貢献したいという思いを感じたわけであります。
そこで伺いますが、駅周辺のにぎわいの創出や、学生や地域住民の交流拠点の創出を図るために、地域住民学生向けテナントビル整備事業が中心市街地活性化基本計画の中に位置づけられておりますが、現在の現状をまずお伺いをいたします。
また、本市は学生ボランティア活動に対して交通費の補助を行っておりますが、この交付要綱を見ますと、次のように書かれております。補助金は、過疎及び高齢化により担い手が不足し、運営及び実施が困難になっている地域で学生のボランティア参加を促進をして、当該地域でのイベント等の継続的な運営を支援しながら、もって、地域の活性化に役立てることを目的として交付をする。概要、このように書かれているわけでありますが、まさに域学連携による地域活性化として、私は大変重要な視点であると思っております。そこで現在、大学と連携をして取り組んでいる活動があれば、まずお知らせをいただきたい、また、この制度は、イベントを主催する団体に対して交通費を補助するものでありますが、その実績と活動内容についてお伺いをいたします。
○市長(石田耕太郎君)(登壇) 鳥飼幹男議員の御質問にお答えをいたします。
冒頭、くらよし
未来づくりカフェについて、鳥飼議員のグループでは看護大学の学生さんのまちの保健室の取り組みについて触れていただきました。今、本当にまちの保健室の取り組み、全県下で取り組まれているようになっております。倉吉がスタートの場になっておるわけでありますので、本当に御協力をいただいて、地震の際も本当に大きな役割を果たしていただいたと思ってます。ぜひその成果が学生さんたちの希望に沿うように、結果が出てくればいいなと期待をしているところであります。
御質問でありますけれども、中心市街地活性化基本計画に上がっている地域住民学生向けテナントビル整備事業の状況はどうなっているかということであります。この事業は株式会社アナログを事業主体として、倉吉駅を利用する学生、地域住民の利便性を考慮した店舗展開をするテナントを誘致する、テナントビルを整備することを目標としている事業でございます。事業用地には看板も設置をしてテナントの公募も行っているところではありますけれども、用地が面しております主要道路である駅北通り線が整備工事中であるということもあって、テナント探しに今、苦労されているという状況でありますが、何とか年度内に施設整備を着工するよう予定されていると伺っているところでございます。
それから学生ボランティアの活動について、補助金の状況はどうなっているかということでありますけれども、
鳥取短期大学、
鳥取看護大学ではグローカルセンターが地域や行政との窓口になっていただいております。グローカルセンターからの資料によりますと、昨年は桜ずもうとか倉吉銀座春まつりとかSUN−IN未来ウオーク、「ひなビタ♪」打吹まつりコラボイベントなどのボランティア活動のほか、学生による「うたのおにいさんおねえさんスマイルコンサート」、こども食堂への協力、まちの保健室などがあって、延べで138件、1,137人が地域活動をされたということで伺っております。この中で本市が行っております倉吉市学生ボランティア活動交通費補助金を交付しているものが東仲町公民館による「ひなビタ♪」イベントとか、野添農事組合による有害鳥獣侵入防止柵設置事業とか、関金温泉おまつり実行委員会によるせきがねつつじ温泉まつり、NPO法人未来によるSUN−IN未来ウオークなど、7団体、延べ46名に交付しているという状況でございます。以上でございます。
○7番(鳥飼幹男君) 御答弁をいただきました。
まずは先ほどございましたテナントビルの整備事業でありますけども、今、駅北通りの工事があるということで、なかなか今テナントの応募がないということでありますけども、年度内には何とか整備をしていきたいという御答弁をいただきましたけど、これ本当に平成24年からかけて今、約7年間かかっております。ただ、私、これ本当に駅北のにぎわいの創出として非常に重要な施設だと思ってます。今回、改めてこの看護大学の学生さん、短期大学の学生さんと話をして、今申し上げました、若者が集う広場があればいいのになと。先ほどからありましたけど、例えば情報伝達、市のことが情報は出るんですが、今、山口議員もおっしゃったけども、まず市報が寮に行ってるか、これも大事なことです。そうしたものが大学に情報として、やはり結構入ってない、このことを非常に強く感じた。それから遊び場の整備とか、いろんなこと、やはりこれは財政的になかなか難しいけども、何とかこの駅の周りに若者たちが集える、そして話ができる。今申し上げましたけど、そして地域住民と触れ合える、そうした場が整備できれば非常に大きいなということをまず感じたわけです。
そこで、このことを、テナントビルですが、年内にやられるということですが、私、一つはお話を聞きながら思ったんだけど、全国に展開してる大手のカフェチェーン、こうしたものの誘致に一度動いて、市も一緒になって、もう一度、再度、そうしたカフェチェーンを誘致することによって、そこに併設をして、学生と地域住民をつなぐような場所はできないかなと、構想が。今、テナントビル構想はあるんですが、ただ、単にこうした何店舗か入れるような店舗を1階と2階につくるというのじゃなしに、もう一度、駅北の総合的な、学生、また、地域住民と触れ合えるような、そうした場所にすべきかなと、もう一度そういう意味では検討いただければなと思うんです。そういう意味では交流拠点としてのカフェ構想みたいなものをつくり、もう一度、アナログの皆さんとも話し合っていただいて、そうした学生、そして、そこの中に地域の情報が入ってくる。先ほどありました野添の鳥獣害のボランティアに学生さんが行っていらっしゃる。私はこのことをこの後言おうと思いますが、関係人口ということで言おうと思いますが、そういった流れをつくっていく、そうした拠点になっていけないかな、そうしたものが構想としてもう一度練り上げていくことができないかなと考えますが、市長の所見を伺ってみたいと思います。
○市長(石田耕太郎君) 交流の拠点としてカフェのようなものの誘致を図ってはどうかということであります。実は当該のテナントビルについてということではないんでありますけれども、全国規模のカフェチェーン店に倉吉市内に出店していただける条件あるいは課題について意見を伺いに行ったことがございます。その際に、地方都市での店舗については、飲食機能のほかにドライブスルー機能の整備が必須だというような御意見も伺っております。カフェの誘致ということについては、いろいろ多く検討課題があるという感じを受けております。関係者と御相談する中で行政としてできることがあれば、しっかりかかわっていきたいという気持ちを持ちながら対応していきたいと思っております。
○7番(鳥飼幹男君) 御答弁いただきました。これは負けずにやりましょう、できませんちゃなことじゃなしに。本当に今思うんです、あれだけ学生の皆さんが上井周辺に寮をしていただきました。ところが見てください、通りに今、交差点に空き店舗ができてます。ちょっと離れたところにまた大きな空き店舗ができました。今、上井、駅の周り歩いて空き店舗がふえてること感じませんか。ところが、うちの前の、会社の前のマクドナルドというドライブスルーです、ここは大渋滞ですから、学生さんに聞いたんです、あそこまで自転車か何かで行かれませんかと。いや、鳥飼さん、行きませんと、学生さんは、近くにないと。こういうことをおっしゃった。アンケートの中にもありました。旧市街地もそうです。上井から赤瓦まで行くのにバス代が高いんですって。学生さんというのはそうだと思います。だから、これ、ぜひまた当然アナログの皆さんとも御検討いただかなくちゃいけませんが、本当にああいう建て方でいいんでしょうか。もう少し本当に地域住民と学生が触れ合えるようなものにしていく必要があるんじゃないかと僕は感じたわけです、学生さんと話をして。まさにこれは御検討いただきたいと思います。
また、学生さんと地域とが連携をして取り組む活動につきましては、今御答弁をいただきました。やっぱりグローカルセンターが中心となって大学に設置をされておりますが、学生のボランティア活動をサポートするということで今138件、1,137人ということですから、非常に多くの学生さんがボランティアに参加いただいてるということをお聞きをしました。そこで、私は今申し上げましたが、もう一歩踏み込んだ取り組みをしてはと思うわけです。それは学生と地域をつなぐ関係人口というキーワードであります。関係人口とは文字どおり、地域にかかわってくれる人々のことであって、移住した定住人口、観光に来た交流人口、そういうものではなくて、地域や地域の人々と多様にかかわる、この人のことを関係人口といいますが、本市にあっても人口減少や高齢化に悩む地域では、文化活動や伝統的な行事の担い手確保、これが大きな課題になってきております。そのことで地域ならではの伝統や文化が消える、こういうことになってはなりません。
そこで大事なことはやはり地域の抱える課題にともに向き合ってくれる存在を呼び込む、こういうことが大事だろうと思うんです。そういう意味で関係人口として、大学との連携を強化して学生を地域に呼び込むことができれば、本当に地域の持続と振興につながっていくと思いますし、学生にとっても実践的な教育面でも大きな意味を持つだろうと思います。そのために必要なのは、やはり地域の人たちと触れ合える機会、このことが大事だろうと思います。人材を求めたい、そういう地域と、そして、そういう地域に入って一緒に行動したいという学生さんとの間に入って、双方の意向をもとにサポートする中間支援機構、民間でもいいですし、行政でもいいですが、こうしたものをきちっと組織をした上で大学と連携をした関係人口の取り組み、こうしたものを推進したいと思いますが、市長のお考えを伺いたいと思います。
○市長(石田耕太郎君) 関係人口をふやして地域の活性化につなげていく上で、中間支援機構のようなものが必要ではないということでありますけれども、地域の中では例えば関金御幸行列みたいに非常に歴史と伝統のある伝承行事が実施をされているわけであります。ただ、議員が御指摘いただいておりますように人口減少とか高齢化によって、なかなかその担い手が確保しづらくなってきているという現状があります。こうした行事に今、学生さんが参加するようになれば、学生にとっても地域の文化や歴史を学ぶことができるとともに、地域の方と触れ合う機会にもなるだろうと思います。地域にとっても学生さんが新しい力になって活性化につながって、新たな成果を生み出すことも可能になってくるだろうと思います。
今、中間支援機構のような役割を、もう大学のグローカルセンターがやっておられるだろうと思います。そういう意味では、この地域の行事と学生をつなぐ、グローカルセンターだけでなくて、ほかにどういう支援の仕方ができるのか、大学とよくちょっと御相談をしてみたいと思います。グローカルセンターがその役割を十分果たせるのであれば、それでいいでしょうけれども、御支援が必要であれば、どういった御支援が必要なのかということもよく御相談をしていきたいと思います。以上でございます。
○7番(鳥飼幹男君) 御答弁いただきました。市長がおっしゃったように、大学にはグローカルセンターというものを設置して地域と学生とをつなぐ、そうしたサポートをされる体制ができております。私が言ってるのは、やっぱり民間にもそうしたものをきちっと、行政側にもそうしたものをつくって、これはNPOがやるのか、また行政がやるのかわかりませんけども、やはりせっかく大学生があれだけたくさん来ていただいてる。ところが、地域と触れ合う、そうした、いわゆる顔の見える関係ができないと、なかなかそうした地域に入っていくということはできないと思います。関金御幸行列のことをおっしゃっていただきましたけど、本当に今、みこしを担ぐ人がいないんです。大変です、これ。行列はあれですし、それから行列の前を歩く生徒、小学生にしたって人口減少で減っていってます。だけど、皆さん本当に楽しみにしておられる。だけど、今もう担ぐというより軽トラに載せてみこしが動いておるという、そういう状況ですから。ただ、そういうところに大学生の皆さんを招待して、そして担いでみませんかというような、やはりもっと地域と交流ができる、そういうものをつくってあげたらなということを非常に強く感じたわけであります。
先日、ある本を読んでましたら、こう書いてありましたよ、もてなしをする地域の人たちが頑張り過ぎて交流疲れが今起こっているんだと。だから、お客様ではなくて、一緒にイベントをつくる対等な仲間こそ交流人口だと、こういうことを書いていらっしゃる方がありましたけど、本当に、ああ、改めてそうだなと思いました。そうした地域と触れ合った学生が本当に卒業後も地域とつながり続ける、そういった関係が構築できるような支援なり取り組みというものをぜひお願いをしたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
次に、6月議会で鳥羽議員より福岡市社会福祉協議会、この視察を通して孤立防止等を目的とした、高齢者が日常的に気軽に集える場としてのふれあいサロン、地域カフェについて取り上げさせていただきました。この後は社会福祉協議会のことは市社協と言わせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。私からは、同じく福岡市社協の取り組みを参考に高齢者の居住支援について少し伺ってみたいと思います。
実はこの問題を取り上げて、そして福岡市市社協の視察に伺ったのは、数年前に単身高齢者の方の相談からであります。この方は自分の住むアパートが老朽化をして取り壊すことになって、立ち退きを告げられました。転居先を探しますが、単身高齢者ということもあって入居を断られます。そして経済的にも困窮しておられまして、今までのような低廉な家賃のところはなく、本当に一緒に探すのに苦労したことを私も覚えておりますが、経済的な問題は福祉課に相談をして、私の知人が経営するアパートにお願いをして入居していただきました。ところが、数年後にそのアパートでこの方は亡くなられました。単身で身寄りがなかったために、死後の遺品整理を、お願いをしたこの家主さんが負うことになります。こうした単身高齢者の孤独死の現実を目の当たりにしたときに、こうした方は住まいの問題だけではなくて、生活上での複合的な課題を抱えている、こうしたケースが多いことがわかります。しかし、当時は課題に対して今のように個別に当たっていくしかありませんでした。
やはり私は一人一人の異なる課題に耳を傾けて、何が必要なのか、必要な支援を行うワンストップで対応できる相談窓口の必要性を強く、その当時感じていたわけでありますが、平成27年に倉吉市社協の中にあんしん相談支援センターが開設をされております。住民の悩み、困り事に対して総合的に相談に応じる体制ができ上がっておりますが、まず、この活動支援内容についてお伺いをしたいと思います。
○市長(石田耕太郎君) 高齢者等の居住支援ということでありますけれども、高齢化の進展、特に単独の高齢世帯の増加という中で買い物とか食事とか、住まい等の生活課題の相談に対応することが非常に重要な課題になってきているわけであります。そういうことにワンストップで対応できるようにということで、平成27年度から倉吉市社会福祉協議会の中にあんしん相談支援センターを設置して、相談員が悩みをお伺いし、一緒に解決の道を探して安心して暮らすことができるようなお手伝いをさせていただいております。
主には5つの事業に取り組ませていただいております。1つが総合相談所事業ということで、法律上の相談ですとか遺言、相続、任意後見など、これらの専門家による相談であります。それから2つ目が生活困窮者自立支援事業ということで、仕事が見つからない、住むところがない、食べ物がないなど、生活する上での困り事を専門の支援員が関係機関と連携しながら、就労や経済的な自立、生活の安定に向けた相談を行っているものでございます。それから3つ目が日常生活自立支援事業ということで、認知症ですとか障がいにより判断能力が不十分な方の金銭管理や福祉サービスを利用する際のお手伝いをするものでございます。4つ目が資金貸し付け事業ということで、低所得世帯の方へ一時的に必要な資金の貸し付けをしたり、相談支援を行うものでございます。5つ目が成年後見事業ということで、市社協が法人として認知症や障がいによって判断能力が低下した方の後見等を受任して、財産管理や生活全般の支援を行う。この5つの事業を行っているものでございます。
複雑多様化する、こういう生活課題を的確かつ包括的に捉えて対応するためには、分野を超えて横断的に支援できる体制づくりが重要でありますので、このあんしん相談支援センターを核としながら、専門機関とのネットワークによる総合相談体制の確立に向けて準備を行っているところでございます。以上でございます。
○7番(鳥飼幹男君) 御答弁をいただきました。今5点にわたって相談体制、総合的な相談体制をつくっていらっしゃるということでありますが、実は私はこの5点じゃなくて、もう少し深いことを、きょうお話ししたいと思うんです。もう感動しました。
実はこうした5点の相談を受けるんですが、相談を受けながら、相談がその人のはざまにある人、いわゆる既存のこうした制度では対応できない人たちがいるということを、この社会福祉協議会の皆さんは相談を受けながら感じておられます。そこで、こうした人をどう支援していくかということで立ち上がったのがこのあんしん相談支援センターでありますが、その中に倉吉くらしの応援団ということで倉吉市内の業者47団体が加盟をされて、既存の制度では救えないその下にいらっしゃるというか、そういう人たちを救っていこうと、そういう思いに至ってできたのが倉吉くらしの応援団ということなんですが、実は「NORMA」という全国社協の情報誌があるんです。本年1号に倉吉市社協のあんしん相談支援センターの取り組みが先進事例として載っております。この倉吉くらしの応援団、全国でも非常に高い評価をされております。
実はこの「NORMA」の倉吉市社協の取材に当たった記者のコメントを先日、目にすることがありました。少し紹介してみますと、こう言っとるんです。倉吉市社協の取り組みは革新的だった。本当にすごいのは地域の企業、団体、個人が参加する倉吉くらしの応援団を立ち上げ、地域みんなで困っている人たちを支えようという動きだと。倉吉くらしの応援団を実現するために、河本センター長を初め、スタッフが市内を駆け回って交渉し、協力者をふやしていく。地域の困っている実情を把握して、そして地域住民、事業所等にその実情を伝えて課題を共有、連携を図ることによって解決策を探っていく、これこそがまさに社会福祉協議会の役割なんでしょうと。これが、全国の多くの市社協を訪問してきた記者の感想であります。これはすごいなと思いました。
実は私も障がい者の就労ということで相談に伺ったことがあります。本当に相談者のそうした課題に寄り添って、その課題解決に向けて一緒に行動されるこの伴走型の支援をされるんです。逐一、そのことが相談に伺った私にも返事がありました。きょうは、就労のお願いにここに行ってきました。こうした取り組みに本当に感銘を受けたことがあります。すばらしいこの倉吉市社協の中にこうしたセンターがある、しっかりと市民の方に周知してほしい。うん、すばらしいということで、本当に頑張っておられるなと思います。
先ほど事例を挙げさせていただきましたけど、単身高齢者を含めた住宅確保要配慮者への対応、このことについて少し伺いたいと思います。実は、国は民間の空き家、空き室を活用して住宅確保が困難な人たちの入居を支援する、新たな住宅セーフティネット制度、これを平成29年10月からスタートさせておりますが、この制度は家主が保有する空き家を住宅確保が困難な世帯向けの賃貸住宅として都道府県に登録することで、登録住宅に対して改修費や家賃等の補助を受けられる、そういった制度でありますが、本市での登録数及び現状と課題について伺います。
また、さらに円滑な入居を促すために、県は独自に鳥取県家賃債務保証事業、こうしたものを創設して入居の支援に当たっておりますが、あわせて事業の概要と現状についてお伺いをしたいと思います。
○市長(石田耕太郎君) まず、社協が取り組んでおります倉吉くらしの応援団、これは塚根前常務さんが非常に熱心に取り組まれた事業でありますけれども、私も相談を受けるときには、非常に本当に大切な事業だということでぜひやろうということを申し上げた記憶がありますけれども、本当に制度のはざまにある方々をいかに支援をしていくかということで、手づくりでやられてきた事業であります。定着をしてきたのかなと思っておりますけれども、市民の皆さんの多くの協力のもとで初めて成り立つものでありますので、ぜひ多くの御支援をいただければと思っておるところでございます。
それから新たな住宅セーフティネット制度について御質問をいただきました。
この事業は、公的賃貸住宅の大幅な増加が見込めない中で、ますます増加が見込まれる住宅確保の要配慮者に対して民間賃貸住宅への円滑な入居を促進するために、平成29年10月に新たな住宅セーフティネット制度ということで施行されたものでございます。この新たな住宅セーフティネット制度というのは、住宅確保要配慮者向け賃貸住宅の登録制度、登録住宅の改修や入居者への経済的な支援、住宅確保要配慮者に対する居住の支援のこの3つの柱から成り立っておりまして、住宅確保要配慮者の入居を拒まない賃貸住宅を県が登録をし、その情報を住宅確保要配慮者の方々に広く提供するとともに、登録された住宅の改修や家賃の低廉化に対して補助を行うものという、こういう枠組みであります。
本市も住宅確保要配慮者へ入居支援を行う鳥取県居住支援協議会へ参画をし、窓口での制度の説明や相談窓口の紹介等の対応を行っているところであります。これは、基本的にこの居住支援協議会の中に鳥取県宅地建物取引業協会があんしん賃貸相談員を配置して、この方が入居のあっせん、マッチングの入居決定、こういった業務を行うことによって成立をするという、そういう枠組みになっておるものでございます。本市における登録住宅は7月まではゼロだったんですけれども、8月に2つの事業体が登録をされて、ビレッジハウス秋喜、前の雇用促進住宅です、これが80戸とみのり大山が32戸ということで、現在112戸が登録をされたところでございます。今まで登録住宅がなかったものですから、市としての補助制度はまだできておりませんけれども、今後、他市の状況を見ながら補助制度の創設を進めていきたいと思っております。
それから家賃の債務保証事業でありますけれども、これはちょっと今の制度とは違って、こちらは家賃が払えるにもかかわらず、保証人がおらず、過去に債務不履行がある等の理由で既存の債務保証制度が利用できない方、だから、こちらの場合は、ある程度安定した収入がある方ということになります。これは、平成30年度に県が独自に家賃債務保証制度を創設して、民間賃貸住宅への入居の支援を行っているものです。対象者は安定した収入があって、対象住宅の家賃を継続的に支払うことができること、しかしながら、保証人が確保できないこと、賃貸人が取り扱う家賃債務保証の契約締結が困難であることなどが対象の要件となっているものでございます。県及び本市を含む4市から鳥取県居住支援協議会へ必要経費の補助を行って、居住支援協議会から鳥取県社会福祉協議会に業務の委託を行っているものであります。平成30年度の実績は県内で10件、本市については今まで民間賃貸住宅の制度の利用者はゼロという状況になっております。今後さらにPRをしていきたいと思ってるところでございます。以上でございます。
○7番(鳥飼幹男君) 御答弁いただきました。セーフティーネット住宅、いわゆるそうした方々に入居を拒まない、そうした住宅ということで、ようやく8月に2件ということで御報告いただきました。少しは安心をしました。ぜひとも、これは入居者にとっては非常に大事ですし、力になってくる制度だと思うんです。ただ一方で、やはりそういう入居者に対するあれはあるんですけども、いわゆる家主の不安です。今、冒頭申し上げましたけど、やはり家主にとっては家賃の滞納であるとか今あった孤独死であるとか、遺品の整理であるとか、やはりこうしたものが家主の負担になってるということがありますから、県のそういった入居を支援する、そうした人たちを支援する取り組みはありますけども、もう一方で、やはり安心して家主がそういう人たちを受け入れることのできる体制もつくる必要があるだろうと思うんです。
それで、実は参考にしたいのが、福岡市市社協視察に行きました「住まいサポートふくおか」、この取り組みであります。44社の不動産業者が協力店となって、入居後の補完効果を家主に説明をして、入居の説得に当たるところまで不動産業者が行っておりました。そしてまた別なほうでこうした補完効果という部分では、葬儀社であるとか、家財処分業者、それから今あった司法書士であるとか弁護士であるとか、そういった専門相談員、また、寺院とかそういうところも入って約14団体から成る支援団体を組織して、一人一人に合わせた入居に必要となる支援や入居後の日常的な安否確認、そして亡くなった場合の死後事務、こういったものもきちっと整理をして、生活支援関連のサービスを提供しておりました。このことが行政と民間が情報を共有して入居者の支援に当たることによって、ある種、家主も安心して貸すことができる、こうした取り組みを行っていたわけであります。
私、この問題を取り上げたのは、今後、団塊世代が75歳以上になる2025年問題、言われています。そして何より高齢者の人口が最高のピークを迎える2040年問題であります。この2040年問題はいわゆる団塊ジュニア世代が65歳を迎えて、この世代が就職氷河期と重なって非正規での就職を余儀なくされた人が多い、新聞紙上でも出ておりますが、そのことによって未婚のひとり暮らし、また、倉吉市もそうですが、中高年のひきこもり、こうしたものの増加につながっているということが言われております。2040年にはこうした人たちが一斉に高齢期を迎えていくおそれもあるわけであります。そういう理由でこの高齢者、また、単身高齢者の居住支援の取り組みというのは、今後、看過することのできない問題となってくるように私は思っております。こうした現状を見据えて早期の支援体制の構築、こうしたものに取り組むべきだと考えますが、最後に市長の御所見を伺って終わりたいと思います。
○市長(石田耕太郎君) 福岡市の先進事例の御紹介をいただきました。本市も昨年から市社協とともにこの先進地であります福岡市や大牟田市の居住支援協議会の取り組みを勉強させていただいているところであります。ことしの10月15日には、鳥取県居住支援協議会の主催によって、倉吉市における福祉と住宅の連携強化による居住支援をテーマに、先進地の取り組みを学ぶセミナーを開催する予定としております。市社協、宅建協会、福祉作業所などの関係団体にも参加を求めていきたいと思っております。こうした機会を生かしながら、より住宅確保要配慮者に対する支援について、行政と民間団体が協働できる仕組みの構築について研究をして、本市における居住支援協議会のあり方について検討を進めていきたいと考えております。以上でございます。
○7番(鳥飼幹男君) 終わります。
それから、今までの公共交通というのは、公共交通に限らず、交通体系というのがやはりバス中心であったんだと思いますが、やはりバス中心だけではもう難しい時代になってきているんだろうと思います。そういう意味では、先ほど米子市の例、多分、永江だったかと思いますけども……(佐藤議員「そうですね」と呼ぶ)カーシェアリングに取り組まれ出したというお話がありました。非常に大きな団地ですけれども、非常に高齢化が進んで、スーパーもなくなり、公共交通機関も非常に利用がなくなってきたという地域だったと理解してますけれども、そういう中で、地域に合った形でどのように公共交通を確保していくかというのがやっぱり知恵を出していかないといけない、そういう時代になってきてるんだと思います。ただ、NPOたかしろも担い手がなかなか確保できないというようなことで、難しい状況になってきているように伺っているところでありますけれども、そういう意味で、地域の実情に合った組み合わせというのをこれからいろいろ地域の皆さんそれぞれがみずからの問題として考えていかないといけない、そういう時代になってるのかなと思います。
県にもそういう課題を、先日も行政懇談会の際にも申し上げたところでありますけれども、みんなで一緒になって工夫をして、アイデアを出しながら取り組みを進めていけたらと思っているところであります。(佐藤議員「高齢者のほうはどうでしょうか」と呼ぶ)
当然、高齢者についてもそれぞれの高齢者のニーズをどのようにカバーできるか、カーシェアリングなども含めて、地域に合ったものを探していきたいと思っております。
○3番(佐藤博英君) 学生さんも小型の8人乗りでもいいと言ってました。車も、バスみたいな大きいのにはこだわらないとも言ってましたので、ぜひ考えていただきたいと。
それから、藤井議員もおとつい質問してましたけども、いわゆる移動販売車です、高齢者の場合。私も何とかならんかという話は受けましたけど。前に、エスマートですか、新聞に載ってましたよね。それで、昼、電話してみたんです、エスマートに。そしたら、これから出るんだそうです。今、きょうだそうです、初日が。これから、今、積んで、明倫から出ますという話。コースはどうなってますかと聞こうかと思いましたけど、きょう、もし行ければ、帰りに寄って、どういうコースで回るのかちょっと尋ねてみたいなと思いますけど、そういうことも考えながら、やっぱり買い物というのは本当にきつい、お年寄りにはティッシュペーパーにしろトイレットペーパーにしろ大変なあれですから、ぜひその辺も、今、倉吉市内もたくさんスーパーありますから、そういうところともちょっと話ししながら、そういうことできないかという話はやっぱりしていったほうがいいのかなって私、思います。では、これについては終わります。
次、国民健康保険料です。全国的に都道府県単位化の中で、多くの自治体が値上げせざるを得ない、そういう事態にやっぱり陥ってます。
私も今回、5月から始まった倉吉市国民健康保険運営協議会、ここに何回か参加させていただきました。いろんな意見聞いたんですが、やっぱりつらいです、値上げをする運営協議会ですから、やっぱり委員の方もきついです。何かかわいそうな気もしました。出席者も16人中10人とか11人とか、そういう出席でしたので、委員の皆さんは大変だなと思いました。
今回、一応答申が出たということで、ぜひその答申の内容、それから今後のスケジュールも含めて、わかればお教えいただきたいと思います。
○市長(石田耕太郎君) 国保の運営協議会の状況、あるいは答申の内容等について御質問をいただきました。
運営協議会の委員の皆さんには大変御苦労をおかけしたことに感謝を申し上げたいなと思っております。令和元年5月23日に運営協議会に賦課方式及び料率について諮問をさせていただき、8月8日に答申をいただいたところでございます。
答申の概要は、賦課方式を現行の4方式から3方式に変更すること。保険料額を1人当たり11万8,000円程度とすること。保険料引き上げ額を1人当たり1万6,600円、約16%引き上げるということでございます。
諮問の背景としては、平成30年度の国保制度改革施行以降、全国では3方式で保険料を算定する市町村が大幅に増加をしておりまして、4方式の市町村が減少していること、国保の財政について、平成30年度は収支が均衡しておりましたけれど、令和元年度の予算では約1億3,000万円の基金繰り入れを行っている状況であります。今後も医療の高度化や被保険者の高齢化による医療費の伸びによって国保の納付金額の増額が予想されること。それから、諮問の時期としては、平成30年度から国保制度改革が施行され、ある程度、状況も見通せるようになったことから、今年度としたということであります。
これからのスケジュールでありますけれども、この答申を受けて、今後、最終的にどのような形にするかということについてはまた議会とも御相談をしながら最終的な案をつくって、12月の議会にお諮りをしていきたいと思ってるところでございます。以上でございます。
○3番(佐藤博英君) ありがとうございます。
1人当たりの調定額が1万6,000円とか1万7,000円、約16%上がるということになるわけですけども、私この上げ幅はちょっときついと思うんです。市も運協にいろんな資料を出しておりました。
ある例です、モデル世帯ということで、減免を、軽減措置を受けていない、例えば40代の夫婦と子ども2人、所得250万円。所得が250万円ということは、収入でいえば約350万円ぐらいになるんでしょうか。この世帯、年間ですけど、11万円から12万円の引き上げになるんです、4人世帯で。計算してみると、これ16%は平均ですから、20%を超える25%近い引き上げになります。資産割については今回はもう、これからはなくしてしまうということで、その固定資産分を払っていた分をほかの人たちも払わなきゃいけなくなったわけです、結局は。それ別に私、反対するものではありません。固定資産があるから高い保険料払わなきゃならんというのも変な話だって私、思いますので、3方式は3方式でいいんですが、これだけの引き上げはやっぱり各家庭にとってはきついです。特に国保世帯というのは、農業や零細企業までいかない方々ですから、退職された方、こういう方々が年間10何万円もふえるということが、これでいいのかな。国保という制度は一体何なのかなと思うんです。普通のサラリーマンは、半分、会社が見なきゃなりませんから。ところが、国保は違いますよね。国はもともとつくったときに、半分、国、払ってたんです、企業と同じように。今、違うんです、国が払うのは3割台です、30何%です。これ何とか私は阻止したい。
運協の会長さんが会議の中で、最終的には議会が決めることだって言われて、わしもつらい思いしましたけれど。やっぱりこの大幅引き上げは何とか緩和ならないか、市長にひとつ聞きたいんです、お願いします。
○市長(石田耕太郎君) 個別の特定の世帯に対して激変緩和を行うということは難しいと申し上げざるを得ないわけでありますけれども、運営協議会のこの答申を尊重しながら、今後も賦課方式や保険料率についての、どうするかいうことについては最終的に、今のお話も含めて十分検討の上、改めてお諮りをしていきたいと思ってるところであります。
○3番(佐藤博英君) ぜひ検討してほしいと思います。基金というのはまた出しちゃったらすぐなくなっちゃうということもありますし、ただ、ここ1年、2年でやっぱりこれだけの負担を、消費税も10月から上がります、下水道料金も去年上がりました。もう負担ばっかりです。そうした中で、病院にかかるということがどれだけやっぱり、だって生活保護世帯の方だって抑えてるんです、非課税世帯も一緒です、病院に行くの抑えてますよ、何ぼ減免されたって。その辺をちょっと考えていただきたい。
それから、多子世帯に配慮ということがありました、多人数世帯なのかな。これはどれぐらいの人が影響を受けるのか、対象世帯数と、もし割合がわかれば教えていただきたいと思います。そこまで、もしわかれば、わかりますか。
○市長(石田耕太郎君) 確かに引き上げ額がかなり高くなっているというのは事実だと思います。ただ、将来のことを考えると、これからますます上げざるを得ない状況というのは続くんだと思います。そうすると、ことし上げずにおくと、ますますその賦課が後年度にかかってくることになるわけで、後年度の引き上げ幅がますます高くなってくるということになってきます。そういうことも考えると、ある程度やはり引き上げざるを得ないというとは御理解をいただかないといけないだろうと思います。
その中で、基金をどういう使い方にするのかということも含めて、改めて検討してみたいと思ってるところであります。
それから、多人数世帯への配慮ということでありますけれども、これはできるだけ子育て世帯等への配慮をしていきたいということで、均等割と平等割の比率を少し緩和をして、均等割の比率を少し低くする取り組みをさせていただいているところでありますけれども、大体、被保険者数が4人以上の世帯というのが国保加入世帯のうち約3.5%と考えてるところであります。以上です。
○3番(佐藤博英君) そうなんです。わずか3.5%の世帯です。国保世帯というのは大体7,800余りの世帯。ひとり世帯が約4,900世帯ですから、5,000世帯。多子世帯、多人数世帯、4人以上ということになるのかどうか、4人世帯が185世帯なんです。5人世帯になると57世帯。6人世帯になると19世帯。これは多人数世帯、大変だというのはわかります。
だったら、わしは前にも提案しましたけど、第2子以降、あるいは第3子以降は均等割をとらない。それだったら私はそのために基金を使ってもいいと思います。それがあるから多人数世帯は大変なんです、均等割、いわゆる人頭割といいますけどね。
そういうことも考えていただきたいのですが、いかがでしょうか。
○市長(石田耕太郎君) 基本的には運営協議会の答申をもとに、ベースに考えていきたいなと思ってるところであります。やはりある程度、制度的な整合と永続性というものも考えながら運用をやっていく必要があるだろうと思っておりますので、そういう視点でこの国保の運用に当たっていきたいと思ってるところでございます。
○3番(佐藤博英君) ある方が心配してらっしゃいました。本当にこれ短期保険証や資格証明書ふえるんじゃないかと。子どもの場合は前に質問して、きちんと出すようにしましたけど、でも、これ滞納世帯、本当にわしはふえるんじゃないかと思って、すごい怖いです、これだけ上がるということは。景気がいいわけじゃない。これ右肩上がりの景気の状態だったらそれでも年10万円かそのぐらいの、一世帯、払える力はあるかなと思うけど、今違う状況の中で、これは滞納世帯がふえて、本当に病院にも行けなくなる可能性があるということがすごい恐ろしい、そう思っております。何とか対策をとっていただきたいと思います。
次に、消費税の問題です。これはもう国の方針で10月1日から、飲食料品を除いてという条件ですけど、上がります。
今、市は1階でプレミアムつき商品券の受け付けとかいろいろやってますよね。プレミアムだけではなくて、商工会議所もいろいろレジの問題だとか、そういう準備をしていると思うんですが、その辺の準備状況はどうなっているか、ひとつ伺っておきます。
○市長(石田耕太郎君) 消費税の準備状況についてということでの御質問でございます。
消費税対策ということで、国で2つの支援制度が設けられております。消費税率引き上げ後の消費喚起と中小、小規模のキャッシュレス化を推進するためのキャッシュレス消費者還元事業と食料品等を扱う中小、小規模事業者の軽減税率対応を支援する軽減税率対策補助金、この2つの制度を設けているところであります。キャッシュレス消費者還元事業は、実施期間が10月から来年6月までの9カ月間で、消費者へのポイント還元、加盟店の決済手数料の3.25%以下への引き下げ、3分の1補助、それから事業者支援としての電子マネーリーダーやクレジットカードリーダーなどの端末代金の自己負担をゼロ円とするものでございます。この事業に登録された倉吉市内の店舗は163件となっております。ただ、現在、申請段階の店舗もあるということから、全体でどれだけの店舗がキャッシュレス対応可能となるのかの実態は把握できていないという状況でございます。
それから、もう一つの軽減税率対策補助金は、軽減税率対応レジ、受発注システムの改修など、令和元年9月30日までに導入、修理、支払いが終了しているものが対象となっております。このレジの導入、改修などの状況については、市はもちろん、国、県でも数字がつかみ切れてないという状況のようであります。県においても同様に把握をしていないということで伺っております。実態としては、レジ対応がかなりおくれていると伺っております。ということもあって、国では、増税1カ月を控えてレジの納入が間に合わない実態が全国で発生していることを受けて、補助金の対象を9月末から、レジ購入の契約を9月末に完了すれば補助金を交付するということで要件を緩和されたところであります。こういうものも活用しながら整備をしていただければと思っているところでございます。以上です。
○3番(佐藤博英君) 要は準備できてないということですよね。複数税率も含めて、インボイスも含めて、さっぱり私にもわかりません。これ大変なことになりますよね。今、私、66歳になりましたけど、商売やっとったら、もうやめます、無理です。でも、やめてどうやって食っていくのって言われるとまた困りますけど。だけど、これ今の市長のお話で皆さんわかりますか、何がどうなるのか。私も頭はそんなにいいほうじゃないのであれなんですけど、ちょっと。だったら、こんなことをやるならやめると言いたくなりませんか。わけわからん。お年寄りはついていけません。キャッシュレスでポイントがつくだ、マイナンバーカードを使えばこれからは何ぼか消費税対策でポイントつけるとか、さっぱりわかりません。これは市長に言ってもしようがないですよね。(「そうだ」と呼ぶ者あり)そうはそうです。ただ、やっぱり危機意識は持ってほしいと思います。実質賃金から、景気の判断状況から見て、これやったら、本当に大変なことになります。お金ちょっと借りてレジ直して、それ払えるかどうかもあります。
ただ、プレミアムつき商品券については市が取り扱ってますから、店舗は163と今伺いました。ただ、引きかえに、土日、祝日ですか、その辺がちょっと。そこの体育館ですか、ですよね。市の裏の体育館。日曜日もあそこだけは開くようですけど、ほかは土日、祝日は閉まってますから、やっぱりその辺ちゃんと周知するにはもうちょっと考えたほうがいいのかなと思いますし、子育て世代ということで、産まれた日付、4月2日から、何だかありました。平成28年4月2日から令和元年9月30日までに生まれた子どもがいる世帯の世帯主と。4月2日、9月30日。ここを1日ずれたらこれ使えないですよね。もうやり方が余りに、逆にいいかげん。そんなこと言っとったら、とてもいつからいつまでということ言えないからとなるんでしょうけども、でも、わしはいいかげんだと思います。
どっちにしても、こういうせっかくプレミアムつきということで、2万円で5,000円得するという商品券が売られるわけですけど、やっぱり2万円出すのも、これ大変だと思います。何か軽減というか、対策になっとるのかなと本当に何だか、今の世の中、何考えとるんだろうかと思うぐらい本当にひどいと思います。公共料金への上乗せもやっぱりちょっと考えてもらって、いわゆる施設の使用料なんかもわしは考えるべきだと思います。条例で3月議会に全部上げましたけど、やっぱりもうちょっと考えてほしいなと思います。これで消費税は終わります。
あと時間がありませんけど、働き方改革です。
これも大津議員がやってました。私、教育長には随分これも質問しました。教育長もそういう対策協議会みたいなのつくっていろんな対応しているんだろうと思います。
その辺、その後どうなっているか伺います。
○市長(石田耕太郎君) 実はプレミアムつき商品券の取り扱いの店舗のお話をしておりませんで、ちょっと改めて答弁いたしたいと思います。
先ほど申し上げたのはキャッシュレスの申請をしている店舗でございましてプレミアムつき商品券の取扱店舗の登録数は今のところ、8月16日時点で174の事業者、236店舗となっております。これらの事業所について、これからもまだふえるだろうと思ってますけれども、チラシにまとめて商品券の対象者に直接配布をしていきたいと思っております。追加で登録されたところについてはホームページ等で周知を図っていきたいと思ってますので、ぜひ御利用いただきたいと思います。以上です。
○教育長(小椋博幸君) 佐藤議員の御質問にお答えをいたします。
学校の教員の働き方改革についてのお尋ねでございます。
昨年度から取り組んできましたことは、1つはやはり教育委員会独自の倉吉市安全衛生推進協議会を開催してきたことです、先ほど議員がおっしゃっていただきました。どう取り組んだかというのは繰り返しませんが、今年度感じていることは、それを進めていくためにやはり保護者の皆様にも御理解をいただきたいということがあって、今年度初めには教育長名で保護者の皆さんに働き方改革に係る通知をお出しし、あるいは倉吉市小学校PTA連合会、倉吉市中学校・養護学校PTA連合会を通じて、PTAの役員の皆さんにもこういうことを考えていますとか、こういうことについてどうでしょうかということの依頼を今年度初めにはさせていただきました。
余り細かいことではありませんが、成果といえば成果なんだと思うのですが、大津議員がお尋ねになられたときもお答えしましたけど、平成29年度の9月の時間外勤務と、それから平成30年度の9月の時間外勤務の平均時間は再度お伝えしたいと思います。小学校のほうで、平成29年度9月は55時間54分、これ平均です。これが平成30年度は36時間38分になっておりますので、これはかなり時間的には減ったんだと受け取れると思います。中学校のほうが平成29年度は77時間19分でした。それが平成30年度は52時間ちょうどぐらいに減ったんですけど、この52時間は国や県が示していらっしゃる45時間よりはやっぱりはるかにまだ超えていますので、でも、平成29年度に比べればかなり減ってきているということは言えるんだと思います。
それで、まだまだ先生方の意識のところに、ここをきちっとやっぱり考えながら仕事をしていこうとはなってない感じはしていますけど、でも、1年前から比べまして、大分、勤務時間に対する気持ちの持ち方は意識していただけるようになってきていると思います。その中には、学校独自にノー残業デイを設定していただくとか、朝、学校に来られる時間の目安ですとか、帰っていただく時間の目安をお示ししたということも少なからずは効果があってるのかなという、こういうような状況でございます。
○3番(佐藤博英君) 先生ふやさずに、何とかしろという、文科省そのものがおかしいんですけど、ただ、中教審なんかを見ても、やることをどんどんどんどんふやす。やることばかりふえるのに、そりゃ先生だってもちません。だからといって、何というか、指くわえて、そのまんまなってろとはいきませんから。ただ、働き方改革をやらない限り、これは先生ふやしても、きっと多分同じことになります。どんどん仕事がふえるばかりなわけですから。
ベテランの先生はすごいです。僕はこれはやらないんです、生徒と向き合うことを中心にもう考えてますから、校長に何て言われようと、教頭に何と言われようと僕はこの道を行きますという先生もいるんです。その先生方は、またそれはそれですごい。扱いづらいかもしれません、でも、子どもたちと向き合ってます。やっぱりそういう方向を、何というか、先生たちがきちんと教員という立場で頑張っていってほしいなと私は思います。
以上で終わります。
○議長(坂井 徹君) 以上で市政に対する一般質問は全て終了いたしました。
次の本会議は9月9日午前10時から会議を開き、付議議案に対する質疑を行うこととして、本日はこれをもって散会いたします。御苦労さまでした。
午後4時01分 散会...