日程第1
会議録署名議員の決定
○議長(
高田周儀君)
日程第1、
会議録署名議員の決定を行います。
会議録署名議員は、
会議規則第88条の規定により、3番
佐藤博英議員、16番
中野隆議員を議長において指名いたします。
日程第2 会期の決定
○議長(
高田周儀君)
日程第2、会期の決定を行います。
本
定例会の会期は、先般開催した
議会運営委員会において協議し、連絡しておるとおりでありますが、お手元に配付しておりますとおり、本日から3月23日までの18日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
高田周儀君) 御異議なしと認めます。よって、本
定例会の会期は、3月6日から3月23日までの18日間と決定いたしました。
日程第3 説明のため出席を求めた者の報告
○議長(
高田周儀君)
日程第3、説明のため出席を求めた者の報告でありますが、これは、
石田市長ほか、お手元に配付しておるとおりであります。
なお、本日届け出のあった
事故者は、議員及び当局ともありません。
以上、報告いたします。
この際、
平成28年12月12日から
平成29年3月5日までの
事務処理概要をお手元に配付しておるとおり報告いたします。
日程第4
議案の上程並びに
提案理由の説明
○議長(
高田周儀君)
日程第4、
議案の上程並びに
提案理由の説明に移ります。
議案第3号から第39号までを一括して議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
石田市長。
○市長(
石田耕太郎君)(登壇) おはようございます。
本日から3月
定例会ということですので、どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、
議案の説明に先立ちまして、まず施政の
重点方針について所見を述べさせていただきたいと思います。
平成28年度は、全国的にも
熊本地震や台風10号、福島県
沖地震、年末には糸魚川市の大火災と災害の多い一年でありましたが、とりわけ本市では、10月21日の鳥取県
中部地震、そして1月と2月の2度にわたる大雪の被害と、大きな災害に見舞われた年となりました。しっかりとした備えや迅速な対応など、行政の役割の
重要性を再認識させられたところであります。
改めまして被災された全ての皆様に心よりお見舞いを申し上げますとともに、心のこもった
支援物資の御提供や多大な義援金、
見舞金を頂戴した皆様、
自治体から派遣をいただきました職員、ボランティア、
関連業界の皆様など、本当に多くの方々の御
支援をいただきました。全ての皆様に厚くお礼を申し上げます。
震災から4カ月が過ぎ、少しずつ落ちつきが出てきたように感じていますが、住宅の屋根は依然として、多くの
ブルーシートに覆われています。住家の被害も9,000件を超え、
罹災証明書の発行はほぼ終わってきておりますが、創設した
住宅再建・
修繕支援金の申請は3割程度となっており、再建はまだ始まったばかりであります。
道路や
教育施設などの
公共施設も、本格的な
復旧はこれからとなります。
被災住宅の再建、修理を急ピッチで進めるとともに、早急に
復旧作業を進め、一日も早く市民の皆様が
もとどおりの生活に戻っていただけるよう、精いっぱい努力してまいりたいと思っています。
また、観光の中心である
白壁土蔵群を訪れる
観光客も徐々に回復してきていますが、さらに今後、
イベントの開催などを通じて元気な
倉吉の姿を発信し、早急に本市がこうむった負のイメージを払拭して、再びたくさんの人に来ていただけるよう取り組んでいきたいと考えています。
現在、
倉吉市
震災復旧復興計画の策定を進めておりますが、
被災者の生活、
地域経済、そして
都市基盤の再建と
防災力の強化を図り、市民の皆様が安心して暮らし、働くことのできる
まちづくりを進め、震災からの
復旧・復興を早期に実現していきたいと考えています。このため、
平成29年度は震災からの
復旧・復興への
取り組みを最優先として、必要な
予算を計上したところです。
平成27年10月に策定した
倉吉市未来いきいき
総合戦略と
平成28年度から5年間の
後期基本計画となる第11次
倉吉市
総合計画“くらしよし”
ふるさとビジョンを踏まえて、
人口減少社会への
課題解決に向けた本市の「
地方創生元年」として、5年、10年先の「まち」、「ひと」、「しごと」のための礎をしっかりと固める重点的な
総合戦略の実施を進めようと
取り組みをしてきたところであります。
平成29年度は、災害からの復興とともに、こうした
総合戦略の実施の年でもあり、「生涯にわたり“人財”を育み、その“人財”が活躍する地域の創出」を
基本テーマに、
子育て支援、教育の充実、
雇用創出と
産業振興、
地域づくりを推進することにより、
子どもたちが未来に希望が持てる
持続性、
発展性にあふれた暮らしよい
倉吉をしっかりと確立するよう、継続的に
取り組みを進めてまいりたいと考えています。
一方、
財政面では、
平成28年度における地震への対応で既に総額54億円余の
一般会計補正予算を編成し、10億円余の
財政調整基金繰入金を計上しており、
平成27年度末残高が15億円余だった同基金の大幅な減少を見込んでいます。今後、さらに
地方交付税の
合併算定がえが縮減されることや
災害復旧債の
償還増嵩などによって、中長期的には厳しい
財政運営を強いられることが予想されます。厳しい
財政状況ではありますが、震災からの
復旧・復興や
人口減少対策は
スピード感を持って取り組まなければならない課題であり、引き続き議員の皆様の御
支援、御協力をお願いいたします。
それでは、ただいま上程されました諸
議案につきまして、その概要を御説明申し上げます。
今議会に上程されました
議案は、
補正予算案件9件、当初
予算案件16件、
条例案件9件、
一般案件3件の合計37件であります。
初めに、
議案第12号
平成29年度
倉吉市
一般会計予算についてであります。
平成29年度の主な
事業につきまして、震災からの
復旧・復興及び第11次
倉吉市
総合計画に基づく
事業について、順次御説明申し上げます。
第1に、震災からの
復旧・復興についてであります。
一日も早く市民の皆様に
もとどおりの生活に戻っていただけるよう、引き続き震災からの
復旧を最優先として
取り組み、また、復興に向けて
倉吉市の「元気」を
県内外に広くアピールしていきたいと考えております。
まず、
被災者住宅再建支援事業であります。
被災住宅の
早期再建を図るため、住宅に被害を受けた
被災世帯等に対し、住宅の再建及び修繕に係る費用を
支援するもので、5億2,900万円余を計上しております。
次に、
倉吉福祉センター修繕費助成事業についてであります。
地域福祉活動の
拠点施設である
倉吉福祉センターの
復旧に係る経費を
支援するもので、2,500万円余を計上しております。
次に、
斜面崩壊復旧事業についてであります。地震により傾いた
治山コンクリート擁壁等の
補強工事を行うもので、4,900万円余を計上しております。
次に、
地域共同施設災害復旧事業についてであります。
地元自治公民館が管理する被災した
生活道路、
用排水路等について、
復旧に要する経費を
支援するもので、400万円を計上しております。
次に、
倉吉打吹地区街なみ環境整備についてであります。被災した
打吹地区の
住宅屋根・
外壁等の
街なみ修景工事の経費を
支援するもので、7,100万円余を計上しております。
次に、
伝統的建造物群保存地区保存事業についてであります。被災した
打吹玉川伝統的建造物群保存地区の
歴史的景観等を保存するため、修理に要する経費を
支援するもので、2億円を計上しております。
次に、鳥取県
中部地震被災者向け民間賃貸住宅家賃補助事業についてであります。
被災者が
民間賃貸住宅へ入居する際に、
家賃等に対し
支援するもので、1,300万円余を計上しております。
次に、
地震ハザードマップ作成についてであります。住民に対する
防災意識の
普及啓発を図るため、地震の教訓を踏まえ、
指定避難所の
位置等を示した
地震ハザードマップを作成するもので、150万円余を計上しております。
また、震災からの復興に向け、
観光イベントを通してにぎわいを形成していくことにより、
観光客の回復を図るものであります。
まず、
関金温泉開湯1300年
祭推進事業についてであります。
関金温泉開湯1300年に当たり、新たな関金の
魅力づくりに向け、
東大山古道トレッキング、健康と
温泉フォーラム誘致等への
支援を行うもので、420万円を計上しております。
次に、
ポップカルチャーによる
観光客等誘致促進事業についてであります。本市の知名度の向上、
交流人口の拡大を図るため、フィギュアや
ひなビタ♪コンテンツといった
ポップカルチャーを活用した
観光客誘致を行うもので、400万円を計上しております。
2点目は、いきいきと働くことができるまち、
産業分野についてであります。
市の
基幹産業である農業には、日本の農業を取り巻く環境の変化の中、
倉吉発の魅力を持った産品への
取り組みによる
競争力の強化が必要です。また、雇用の創出と地域の
活性化を図るため、引き続き企業の
支援による
雇用創出の推進や
産業振興に取り組むものであります。
まず、
鳥獣被害総合対策事業についてであります。
農林産物等への被害を総合的に防止するため、
イノシシ等の
有害鳥獣の捕獲や
電気柵設置等への
支援として、3,800万円余を計上しております。
次に、
鳥取和牛振興についてであります。
畜産農家の
育成強化を図るため、
畜産農家等が行う
和牛繁殖雌牛の増頭の
取り組みや、
全国和牛能力共進会への
参加等に対し
支援を行うもので、3,000万円余を計上しております。
次に、
林業専用道整備事業費負担金についてであります。林業の
活性化促進を図り、適正な
森林整備を推進するため、
林業専用道として
円谷福山線等を整備するもので、
県営事業負担金760万円余を計上しております。
次に、
企業誘致についてであります。
企業立地を
支援するもので、
補助金1億200万円余を計上しております。
3つ目の柱として、いつまでも健やかに過ごせるまち、福祉・健康・
人権分野であります。
子育て世代の
負担軽減や安心・安全な
子育て環境の提供、高齢になっても障がいがあってもそれぞれが地域の中の一員として安心して健康で生き生き活躍できる
環境づくりに取り組むとともに、経済的な理由にとらわれることなく、未来ある
子どもたちが安心して学習に取り組むことができる
環境づくりを進めます。
まず、
公立保育所の
指定管理者制度導入についてであります。
公立保育所の再編を推進するため、
指定管理者制度による
公立保育所の管理及び運営を
民間事業者へ委託するに当たり、
引き継ぎ期間における
合同保育実施に伴う
支援等に要する経費として、940万円余を計上しております。
次に、
保育士の
処遇改善についてであります。保育の低
年齢化や多様な
保育サービスへの対応に伴って不足する
保育人材を確保するため、
公立保育所で勤務する
臨時保育士の
処遇改善を行うもので、
賃金等1億3,700万円余を計上しております。
次に、
B型肝炎予防接種についてであります。
B型肝炎ウイルスの感染を防ぎ、
慢性肝炎等の発生を予防するため、乳児の
予防接種を行うもので、930万円余を計上しております。
次に、
市民後見人養成事業についてであります。
認知症等により
判断能力が低下した
高齢者を援助するため、
一般市民の中から
後見人となる人材を育成するもので、260万円余を計上しております。
次に、
子どもの
学習支援、
居場所づくりについてであります。
生活困窮世帯等の貧困の連鎖を防止するため、
学習環境が十分に整っていない
子どもを対象に
学習支援を行うこと、また、
子どもたちの
社会性、規則正しい
生活習慣の
獲得等のため、地域の中で食事や学習を通じて交流できる
居場所づくりの
立ち上げを
支援することとして、合わせて390万円を計上しております。
4つ目の柱として、活力に満ち、豊かな心と文化が息づくまち、教育・文化・
コミュニティー分野であります。
より多くの市民が貴重な
歴史文化や
芸術活動に関心を持ち、次の世代へと引き継いでいけるよう
文化振興に取り組むとともに、次代の
まちづくりの担い手である
子どもたちが確かな学力と生きる力を身につけることができる環境を整える
取り組みを推進します。
まず、
文化芸術活動振興についてであります。市民の自主的な
文化芸術活動の
活性化を図るため、第35回となるアザレアの
まち音楽祭、本市で開催される県民による第九
公演等を
支援するもので、110万円余を計上しております。
次に、
里見ブランド化推進事業についてであります。
関金温泉開湯1300年
祭関連イベントとして、館山市から
手づくり甲冑愛好会及び南総
里見まつり鉄砲隊を招聘し、
倉吉せきがね
里見まつりを盛り上げるもので、
補助金等200万円余を計上しております。
次に、
地域未来塾事業についてであります。経済的な理由や家庭の事情で
学習習慣が十分身についていない中学生への
学習支援のため、
教員経験者、
短期大学生等による
個別指導等を行うもので、120万円を計上しております。
次に、
防災教育安全教育総合支援事業についてであります。学校における
安全教育・
安全管理の充実を図るため、
緊急地震速報受信システムを活用した
避難訓練や
交通安全マップ作成等を行うもので、190万円余を計上しております。
次に、
市営野球場バックスクリーン等整備についてであります。
バックスクリーンとスコアボードの劣化が著しいため、
基本設計で検討を行った結果、これらを
一体式に建てかえるもので、
実施設計等710万円余を計上しております。
5つ目の柱として、安全・安心で快適に暮らせるまち、
生活基盤・環境・
防災分野であります。
避難路や河川の整備を初めとした災害に強い
まちづくりを推進するとともに、住みよい
ふるさと倉吉の実現に向けた
取り組みを行うものです。
まず、
避難路の整備についてであります。大
規模災害時の
避難路を確保するため、
三明寺東、小田東の
避難路を整備するもので、2,700万円を計上しております。
次に、
農業施設の防災、減災についてであります。宅地や
道路沿いを流下する
北条用水幹線水路の
耐震改修に係る
防災事業調査や下流に
人家等のあるため池の改修を行うもので、
県営事業負担金等790万円余を計上しております。
次に、
河川しゅんせつ等についてであります。河川の
安全対策を図るため、堆積した土砂の
撤去等をするもので、1,600万円を計上しております。
これらの結果、
一般会計当初
予算総額は276億5,899万9,000円となり、
平成28年度当初
予算に比べ2億9,265万5,000円、1.0%の減となっております。
また、
議案第13号から
議案第26号までの計14の
平成29年度の各
特別会計については、
特別会計の総額で157億9,541万5,000円、昨年度当初
予算に比べ4億7,358万4,000円、2.9%の減となっております。
次に、
議案第27号
平成29年度
倉吉市
水道事業会計予算についてであります。
収益的収支におきまして、
給水収益7億900万円余を見込み、支出では新しい
水道料金システムの導入及び
経営戦略策定のための
上水道事業基本計画・
管路耐震化更新計画策定業務等を予定しております。
また、
資本的収支におきましては、老朽化した
水道管を約2.0キロメートルにわたり布設がえをするなど、
工事費に1億5,800万円余を計上し、その財源としましては、
企業債9,500万円余の借り入れ、
建設改良積立金5,100万円余の取り崩し等を予定しております。
支出総額は、
収益的支出、資本的支出あわせて前年度比1.0%減の12億1,200万円余を計上し、結果、
当年度純利益は5,100万円余を予定するものであります。
以上、当初
予算の概要を御説明いたしました。
次に、
議案第3号
平成28年度
一般会計補正予算(第10号)の
専決処分についてであります。
1月23日からの
大雪等及び
震災関連の対応を行うため、2月16日に
専決処分を行ったもので、除雪に要する経費、
農業用施設の
復旧に要する
経費等3,206万3,000円を補正したものです。
次に、
議案第4号
平成28年度
倉吉市
一般会計補正予算(第11号)についてであります。
現在施工中であります
市営大坪住宅の
建設事業について、
工期延長のための
契約変更のための
繰越明許費を設定するものであります。なお、この件につきましては先議をお願いいたしたく、他の
補正予算の
議案とは切り離して提案させていただいております。
次に、
議案第5号
平成28年度
倉吉市
一般会計補正予算(第12号)についてであります。
河北小学校の
可動式間仕切り壁を
固定式のものに改めるための
経費等の増額のほか、年度末までの決算を見込んだことなどにより、全体で10億7,800万円余を減額し、補正後の
予算総額を336億9,200万円余としたものであります。
次に、
議案第6号から
議案第10号までの各
特別会計の
平成28年度
補正予算についてであります。
それぞれ年度末までの決算を見込んだことなどによるもので、
特別会計の総額で1億4,800万円余を減額し、補正後の
特別会計の総額を162億400万円余としたものであります。
次に、
議案第11号
平成28年度
倉吉市
水道事業会計補正予算(第3号)であります。
収益的収支におきまして、
国庫補助金の増などによる790万円余の増額、支出では
配水管布設工事に伴う
給水管布設工事の減及び
災害復旧に係る
配水池等附帯設備復旧工事の増などにより500万円余の
増額補正を行うものです。これにより、
当年度純利益は2,400万円余を予定するものであります。
また、
資本的収支におきましては、
災害復旧事業債及び
国庫補助金の減により2億5,900万円余の減額、支出では
配水管布設工事の減及び生
竹配水塔災害復旧方法の変更による
災害復旧工事費の減などにより、3億円余の
減額補正を行うものであります。
次に、
条例案件について御説明いたします。
まず、
議案第28号
倉吉市の議会の議員及び長の選挙における
選挙運動用自動車の
使用等についての
市費負担に関する
条例の一部改正についてであります。
公職選挙法施行令の一部改正に伴い、
候補者の
選挙運動用自動車の使用、
選挙運動用ポスターの
作成等に係る市費の
支払い限度額を引き上げるため、所要の改正を行うものです。
次に、
議案第29号
倉吉市
個人情報保護条例の一部改正についてであります。
行政手続における特定の個人を識別するための番号の
利用等に関する法律が改正され、法定の
情報連携に加えて、
条例で定める
独自利用事務の
情報連携が新たに定められたことに伴い、所要の改正を行うものです。
次に、
議案第30号 職員の勤務時間、
休暇等に関する
条例等の一部改正についてであります。