倉吉市議会 > 2016-06-15 >
平成28年第4回定例会(第3号 6月15日)

ツイート シェア
  1. 倉吉市議会 2016-06-15
    平成28年第4回定例会(第3号 6月15日)


    取得元: 倉吉市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-10
    平成28年第4回定例会(第3号 6月15日)                倉吉市議会会議録(第3号) 平成28年6月15日(水曜日)    第1 市政に対する一般質問 〇会議に付した事件  ◎日程第1                 午前10時00分 開議 ○議長(高田周儀君) これより本日の会議を開きます。  本日届け出のあった事故者は、議員及び当局ともありません。  以上、報告いたします。 ○議長(高田周儀君) 本日の議事日程は、お手元にお配りしております日程書のとおり行います。  日程第1 市政に対する一般質問 ○議長(高田周儀君) 日程第1、昨日に引き続き、市政に対する一般質問を行います。
     まず、会派くらよしアイズ・倉吉自民共同の6番藤井隆弘議員に市政に対する一般質問を許します。 ○6番(藤井隆弘君)(登壇)(拍手) くらよしアイズ・倉吉自民共同藤井隆弘です。よろしくお願いいたします。  質問に入る前に、4月14日、16日、2度に及ぶ震度7を初め、たび重なる地震で甚大な被害をもたらした熊本地震、震災後2カ月がたちますが、いまだに6,000人を超える方が避難生活を送られております。被害に遭われた多くの方々への心からのお悔やみ、お見舞いを申し上げますとともに、早急なる復旧・復興を祈念いたします。  それでは、質問に入らせていただきます。  子どもは国の宝、地域の宝と言われます。昨日と本日の2日間、倉吉市小中学校一斉公開が行われております。昨日は上北条小学校成徳小学校、本日は朝、東中学校に行きまして、子どもたちの元気な姿、頑張っている姿を見て元気をいただきました。しかし、子どもの数そのものが少なくなっております。そのため国を挙げて地方創生、一億総活躍社会が言われ、人口減対策が行われております。  今から60年ほど前、0歳から14歳の年少人口が総人口に占める割合は3人に1人でしたが、現在では8人に1人となっています。人口減対策産業振興雇用対策、移住定住などを含む住環境の整備、地域づくり、出産、子育てしやすい環境など、総合的な施策が必要となります。今回は出産、子育てに視点を当てて質問をしてまいります。  倉吉市はくらしよし倉吉として住みやすいまちだと言われております。例えば東洋経済新報社の住みよさランキングや宝島社の日本住みたい田舎ベストランキングでも常に上位となっております。また、合計特殊出生率全国平均よりは高くなっております。市長はこのようなランキングであるとか数字をどのように感じておられるのか、また分析しておられるのか、初めにお聞きしておきます。 ○市長(石田耕太郎君)(登壇) おはようございます。藤井隆弘議員一般質問にお答えをいたします。  まず最初に、数字でいろいろ指摘をされている倉吉の住みよさ、住みやすさ、そういったものについて市長としてどういうふうに感じ、受け取っているかということでありますけれども、特に合計特殊出生率の関係で申し上げると、残念ながら一番直近で倉吉市の数字が出ておりますのが平成26年、これが1.52ということで、平成25年が1.75でしたので、かなり下がっております。県の平均が平成25年1.62から、こちらも26年は1.60と若干下がっておりますけれども、27年は1.69とまた上がってきているということで、それに比べると倉吉が少し低くなっている状況でありまして、出生数自体も平成25年の416から26年が364、27年が383ということで、2年連続400人を切ってしまっている状況であります。総合計画では平成32年の目標を1.80、総合戦略では平成31年の目標を1.79としておりますので、そういう面ではこの目標を達成するにはもう少し手をかけていかないといけないのかなと思っております。  また、こういった出生数をふやしていく努力というのはそうはいってもなかなか簡単にいかないわけで、何かやったら数字が上がるというものでもない。議員がおっしゃったように総合的な施策の取り組みが必要だということなんだろうと思います。そういう面で、ことしの秋ごろには平成27年の国勢調査の結果が公表されると思いますので、その調査結果を改めてまた分析をして具体的なターゲットを絞ったような施策も考えていく必要があるかなと思っているところであります。  それから、雑誌などでいろいろランキングがされて、比較的倉吉市は上位にランクをされているということであります。福祉の充実などを示す安心度では2年連続で1位にランクをされております。これは東洋経済新報社の数値でありますけれども、これはいろんな指標を組み合わせておるわけですが、例えば高齢者人口当たり介護施設の定員数が全国1位であるとか、人口当たりの病院や診療所の病床数もトップクラスにあるということ、保育所の定員数などの保育所関連データが高水準であるといったことによる評価だろうと思います。総合的な住みよさランキングでも81位ということで、中国地方では3番目にランクをされております。指標的には、これも高齢者や子どもの安心度は高くて、一方では財政力や税収入の富裕度が低いと、こういう状況があらわれているんじゃないかなと思っています。  それから、住みたい田舎ベストランキング、こちらのほうは宝島社が発行している雑誌でありますけれども、こちらではシニアが暮らしやすい田舎が1位、子育て世代にぴったりな田舎が4位、総合で7位というような高い評価をいただいております。  いずれも指標の組み合わせランキングですので実際の安心度や暮らしやすさに直結しているかどうかというのはなかなか言い切れない面がありますけれども、市の魅力というかよさというか、そういうものをアピールする上ではいい材料だと思いますので、積極的に活用していきたいと思っています。ただやはり目指すのは、ランキングの1位を目指すんではなくて、市民の皆さんにいかに住みやすさというのを実感していただくことができるかということがより大切なことではないかなと思っておりますので、そういう面で引き続き努力していきたいと思っているところであります。以上です。 ○6番(藤井隆弘君) 今、分析なり思いというのを聞かせていただきました。出生率、残念ながらちょっと下がってるということですけど、いろんな施策の中で上げていかないとだめだと思っております。  確かに数字とかランキングというのは本当に一部の指標であったり施設、そういったものの組み合わせですから、それがよかったからといって一喜一憂することではないかとは思っております。ただ、それは活用していく材料だと思っております。  市長が言われたように、本当に大切なのは、市民にとって本当に住みやすいまちなのか、あるいは出産、子育てしやすいまちなのかという、そういった実感が持てるまちづくりだと思っています。また、倉吉がやっぱりこういう面ではすごいというようなことが自信持って言える、そういったことが大事だと思いますので、そういった観点から質問を続けさせていただきます。  平成27年の12月議会、私の質問で、保育料は住む場所を決める条件にもなっていると、倉吉市は周辺町に比べると保育料が高い、せめて周辺町並みにはできないだろうかという質問に対して市長は、倉吉が引き下げるとまた周辺の町も下げるといったイタチごっこになってしまうと、国基準そのものを議論していただく必要があると思っていると、合計特殊出生率そのものをふやしていく政策に向かっていかないといけないと思うと答弁されております。そのとおりだと思いますが、次の点についてお伺いいたします。  1つは、それでは、じゃあ国に対して具体的にどんな要望をするのか、また実際にしておられるのかということがお聞きしたい。  それと、2番目としては、出産、子育てに関して国、県、市町村の役割といいますか、その位置づけというのをどう考えておられるのかお聞きいたします。 ○市長(石田耕太郎君) 続いて御質問いただきました。特に国への具体的な要望としてどういうことをやっているのかということでありますけれども、やはり基本的な制度の枠組みというのは国でしっかり議論をしていただいてつくっていただかないといけないということだと思います。その一つとして利用者負担がどうあるべきか、公費負担利用者負担バランスをどうとっていくのかというのも、これもやはり国政の中できちんと位置づけられるべきものではないかなと思っています。そういう意味で前回の答弁もさせていただいたわけでありますけれども、じゃあ具体的にどういう要望をしているのかということでありますけれども、全国市長会はどちらかというとタイムリーな話題を決議する形でやっておりまして、特に待機児童の解消とか、あるいは先般の消費税の引き上げ延期という発表を受けて、じゃあ社会保障の財源をどう確保するのかといったことについての緊急要望的な要望をさせていただくのが全国市長会の動きであります。もちろんそれ以外に一般要望という形でたくさんの要望項目を取りまとめておりますけれども、そういうところに鳥取県の市長会としても幾つか要望させていただいています。例えば小児医療費の助成の負担軽減とか、子ども・子育て支援制度実施に当たって必要な財源の確保とか、あるいは児童虐待対策強化に向けた動きとか、そういったものを要望させていただいております。  それから、県で取りまとめていただいて、六団体の要望ということで国、国会議員さんなどに要望する機会、大体7月に行われておりますけれども、その要望としても、例えば保育の量的な拡充と質を確保するための子ども・子育て支援制度の財源の確保、先ほどと同じようなことですけど、それとか幼児教育の無償化、保育料の無償化、こういったこと、それから医療費助成に対するペナルティーの廃止、これは国保でペナルティーがかかってますので、そういったものは廃止してほしいと、あるいは不妊治療費医療保険適用について、それ以外もありますけれども、こういった項目を六団体の要望として、今年度、来年に向けての要望として出そうしているところであります。要望項目については、基本的にはそれぞれ共通する話題について要望するという形で取りまとめをしていただいているところであります。これからもそれぞれの団体の性格を考えながら必要な要望をしていきたいと思っているところであります。  それから、出産、子育てに関しての国、県、市の役割はどう考えているかということでありますけれども、これはそれぞれの、子育てに限らずの性格になるだろうと思いますけれども、やはりまず国には、先ほど申し上げたようにきちっとした制度的な枠組みづくりというものをきちっとやっていただく必要があるだろうと思っております。それは例えば経済的な負担の軽減の問題であったり、医療制度の問題であったり、あるいは貧困の問題であったり、それから特に雇用の確保の問題であったり、やはり子育てをするにも安定した職がないとなかなか子育てにしっかりと取り組むということは難しいということにもなってきますので、そういう面での仕事づくりということも大切なテーマではないか。いずれにしても、ナショナルミニマムとしてどういう水準で制度をつくっていくのかということは、これはやはり国の責務ではないかなと思っておるところであります。  じゃあ県の役割はどう考えているかということでありますが、基本的には市町村の取り組みサポートしていただくというのが県の役割ではないかと思っています。やはり特に専門人材の必要な業務、例えば虐待への対応、あるいは、これは医療費という意味でなくて医療体制の確保、そういったもの、そういう専門人材、専門的な役割を果たしていただく部分というのは当然県に御努力いただく必要があるのかなと思っています。  じゃあ市町村の果たすべき役割はということになると、これはやはり具体的な住民ニーズにお応えをしていくというのが市町村の役割ではないかなと思っています。具体的には保育の提供ですとか子育て支援の体制ですとか、あるいは支援の必要な発達障がいなどの子どもさん方の対応をどうしていくのか、これは当然市だけではなかなか対応できませんので県とも一緒になってということになろうかと思いますけれども、こういったもの、あるいは婚活ですとか、そういう出会いの場づくり、こういったものも市で取り組むべきものかなと思っています。やはり直接住民のニーズにお応えしていくというのが市の役割ではないかなと、大まかにはそんなイメージで考えているところでございます。以上です。 ○6番(藤井隆弘君) 今、国への要望等についてお聞きいたしました。国は制度的な枠組みをきちんとして、県は市町村のサポート、あるいはまた国からの制度に基づいたということだと思います。その中で幼児教育とか保育料の無償化に向けた六団体での取り組みというのも今もしておられるんでしょうけども、今後ということでお聞きしました。  国ということであれば、出生率を回復させた例として、フランスの例をよく聞くわけです。かつては日本と同じように低かった、1.6台だったのが今2.0に回復してると。それはある意味、国の制度的に、さっきの話じゃないですけども、産めば産むほど有利になるような制度、施策をとっていると。家族手当とか所得減税、あるいは年金もふえると、保育サービス、医療費、ヨーロッパですから移民政策なんかも含めて、いろんな意味で総合的な施策をとり、いわゆる国家予算の中でもGDPの比率が3%、日本なんかはその3分の1程度だと思いますけども、そういったことをずっとやってきているという結果だと思うんですけども、翻って日本でそれがすぐできるかといったら当然そうではありませんし、できることから着実にやっていくことしかないかなと思いながら先ほどの話を聞かせていただきました。  その中で、国、県、市の役割ということで、端的に言うと直接の実施主体は市町村、倉吉もそうなんですけども、そういったことになるわけですけれども、それに加えて不十分な部分は市町村が単独で事業をつけ加えたりとか上乗せするといった例も実際にあるわけです。例えば県内でも鳥取市などは年収の上限を問わずに同時在園の第2子の保育料を5分の1とする、あるいは妊婦の歯科検査を1回分無料にする、八頭町や智頭町では年収や同時在園の有無に関係なく第2子の保育料が無料となっております。日南町や若桜町では第1子から完全無料という形をとっております。ということになるというと、倉吉ならでは取り組みを知恵を絞り重点を置きながら行うことが大切だと思います。  また、そういったことをする中で、国や県の支援というか援助を受けられるケースも出てくるんじゃないかなと思っております。それこそが地方創生のあり方だと思っておりますので、またその辺の考え方もお聞きしたいですし、あわせて今度は倉吉のことに入りますけれども、倉吉市では御存じのとおり総合計画、あるいは倉吉市未来いきいき総合戦略、倉吉市子ども・子育て支援事業計画、あるいは、これは教育委員会関係ですけども、倉吉市教育振興基本計画などがあります。そこで、市長に次の2点についてお伺いしたいと思います。  1つは、市民が市に、市役所に期待している子育ての具体的な施策、どんなことを要望しているとお考えですか。  2番目として、国では財源を確保して全ての子ども、子育て家庭を対象に幼児教育、保育、地域の子ども・子育ての支援の質、量の充実を図るため子ども・子育て支援法に基づく支援制度をつくりました。倉吉市においても子ども・子育て支援とはこの趣旨に基づくものですか。また、倉吉市未来いきいき総合戦略や第11次総合計画の出産、子育てにかかわって、特色であるとかこれは自慢できるというような施策がありましたら紹介していただければと思います。 ○市長(石田耕太郎君) まず、フランスの例も挙げていただきました。フランスの場合、非常に危機感があったと聞いていますけれども、端的には、日本の制度でいえば児童手当に相当するものが非常に大きく引き上げられて、経済的な負担の軽減に大きく役立ったということも聞いております。そのほかにもいろいろな制度改革をすることで出生率の向上につながっていったと、そういうようなことも聞いています。なかなかこれを自治体レベルでやるというのはちょっと難しい話ですので、市の財政も考えながらこの辺はやっていく必要があるのかなと思っています。  地方創生の考え方からいっても、地方のやるものに国が追いついてくるというのがあり方ではないかと、そういう面は当然あるんだろうと思っています。先ほど幾つか上げていただきました若桜町とかの保育料の無償化、県で制度をつくっていただいたときに市でもできないかということも考えたんですけれども、なかなか、市のレベルですと非常に大きな財政負担になってしまいますので、現実にはちょっと難しいなということで、そこまでの減免制度にはしなかったわけですけれども、小さい自治体は小さい自治体なりにそういったことも可能になってくるだろうと思います。ただ、市も指をくわえて見とるわけにもいきませんので、今後さらに工夫をしながらやっていきたいなと思っております。  そういう面でも、今回消費税の引き上げが先延ばしになったわけですけれども、かわりの財源をどうするのかということも含めて国で責任を持って財源確保に当たっていただきたいと思っています。高齢者に対する政策と子どもに対する政策の経費のバランスがとれてないという指摘もされているわけでありますので、この辺の財源配分については国でよく議論していただきたいなと思っているところであります。  次に、子育てについて市民の皆さんが行政にどういう期待をしているのかということでありますけれども、市で子ども・子育て支援法に基づく総合的な計画をつくらせていただいたときに、ニーズ調査をさせていただいています。そのニーズ調査の中で、子どもの悩みとか子育ての不安に対して本市に期待されることとしては、1つ目には子連れで外出して楽しめる場所とか環境の整備がしてほしいと、あるいは保育に係る費用負担を軽減してほしい、仕事と子育ての両立ができる職場環境の整備、こういったものが上位に上げられております。そういう面では、先ほど来出ております保育料の軽減ですとか仕事の確保、こういったものも十分やっていく必要があるのと、鳥取県全体にとっての弱点でもある、こういう娯楽とか、そういった部分の対応をどうしていくのかというのがこれから課題になってくる部分かなと思っているところであります。  それから、子ども・子育て支援法に基づく新制度がつくられたけれども、倉吉市として認識をする子どもとはこの制度に基づくものと考えていいかということでありましたが、基本的にはそうなるだろうと思います。市で昨年の3月に子ども・子育て支援の総合的な計画をつくりましたけれども、この計画の対象も18歳未満の子ども及び子育て世帯と位置づけておりますので、基本的にはこの法に基づく定義の中で考えていくべきものかなと思っているところでございます。  それから、総合戦略なり総合計画をつくったんだけども、その中で、この出産、子育てに関して特色のあるもの、あるいは自慢できるものがあればということでございますが、この両方の計画共通して、子育て世代負担軽減とか安心した子育て環境の提供というのを目指しておるところであります。主な取り組みを幾つか上げてみます。ただこれは倉吉市だけがやってるというものでは必ずしもありませんのでそこは御了承いただきたいと思いますが、特徴的なものを上げさせていただきますと、例えば不妊・不育症治療に対する医療費の助成、あるいは保育料の軽減ですとか医療費の助成、それから子育て世代の支援を行うワンストップ拠点ですとか乳幼児や障がい児保育を行うような子育て環境の整備、それから母親や子どもの健康づくりを確保するという面での訪問指導とか産後のケアサポートなどの取り組み、それからファミリーサポート事業病児保育、病後児保育などの子育て支援、さらには特別な支援や配慮を要する子どもや家庭への支援ということで相談体制を充実したり、切れ目のない支援の流れを構築している取り組み、こういったのが本市の特徴的な取り組みとして上げられるんではないかなと思っています。いずれにしても、生涯を通じて子育てが安心してできる体制づくりをこれからも努力していきたいと思っておるところでございます。以上です。 ○6番(藤井隆弘君) 今お聞きしまして、一番目に、田舎であるがゆえに娯楽とかそういった部分の、子育ても含めて大事な部分、課題だと、それに続いては保育料、あるいは幼児教育に対する経費が負担だということがあったんだと認識しました。総合計画の中でも負担軽減、いろんな切れ目のないサポートをするということでの取り組みがされてるのは認識しております。この部分についてはまた後でお聞きしますけれども、その中で一つ気になりましたのは、国の子ども・子育て支援法についてこういう規定があるんです。支給認定子どもという考え方があって、これはどういうことかといったら認定こども園であるとか認可保育所、幼稚園などに通っている子が子どもとしてカウントされると、ですから待機児童であるとか認可外の施設に行っている子は対象外となっている、子どもとはカウントしない、この考えでは子どもではないんです。  本年度、県内では多子世帯、子どもの多い世帯には、負担を軽くするために、第3子の保育料の無料化に加えて第2子の保育料の半額、保護者の年収が360万円以下の場合は無料となるはずです。しかしながら、今言ったような子ども・子育て支援法ができたことで、それまで子どもとして認識されていた、カウントされていたことが逆にされずに負担がふえているという例が倉吉市内でもあります。実際に保育料が高くなると。実はこの矛盾というのが倉吉だけかなと思ったら、全国いろんな自治体で課題となって話題となっているようです。それがために子ども・子育て支援法の見直しの論議であるとか、子ども・子育て支援法とは逆に上乗せして自治体での子育て応援をしている例もたくさんある。例えば東京都の港区、江東区、隣の島根県の大田市、愛知県の大府市、福島県の二本松市、東京都の武蔵野市、東村山市、香川県の観音寺市、いろんなところでいろんな手だてをしています。やっぱり法自体にちょっと矛盾があるんじゃないかなと思っています。また、山形市や須崎市では認可外保育施設保育料軽減補助金交付規程であるとか要綱も定めて対応しております。中身については精査せんといかんのでしょうけどね。  そういったことを考えたときに、倉吉市は、途中言いましたけども、近隣のまちよりも保育料が若干でも高いと。ランキングでは子育てしやすいまちだといいながら、実際には子育てがしにくいまちだというような評判になっては大変だと思います。くらしよし倉吉、子育てのしやすい倉吉となるためにやはりきちんとした対応をこれは早急にお願いしたいと思いますが、いかがですか。 ○市長(石田耕太郎君) よく勉強してみたいと思いますけれども、どこかで枠組みというのは線を引かないといけないというのが現実の問題としてあるだろうと思います。例えば認可外保育所について見たときに、特に待機児童が多くてなかなか認可保育所だけで対応できないような自治体の場合には、そういったものも枠組みの中に入れ込んで考えるのが公平な扱いになる自治体もあるでしょうし、ある程度、認可の保育所の中で対応ができるんであれば、その枠の中でやっていくというのも一つの方法だろうと思います。それぞれの自治体の状況によって取り扱いが違ってくるのはある程度やむを得ない面があるんだろうと思います。ただ、やはり家庭保育、保育所に通わない子どもさんへの手当ということをどうするのかということもあります。県でも家庭保育の推進というものも一つの政策として考えるべきではないかということも議論されていると聞いております。そういった取り組みをされている自治体もあるようであります。そういうものも含めて、どういった対象に対してどういった支援をしていくことが望ましいのか、これは改めて自治体の状況も踏まえて勉強してみたいと思います。 ○6番(藤井隆弘君) 一般的にいえばそういった答弁になるのかもしれませんが、実際にこれまで二、三年前はそれが認められたのが認められないと、変なことが起こってますし、考えてみてください。移住定住でこれだけよそから来てくださいといいながら、都会の子も来るんです。そういった中で、倉吉はそれできませんなんて話はないでしょう。個別にも考えますけども、これからも質問していきますので、これは今の答弁では納得できません。  それでは、次に行きますけれども、出産、子育てに関する市の具体的な事業についてです。倉吉市の全事業から出産、子育てにかかわる89の事業を選んで、次の観点から関係の課に自己評価をしていただきました。資料、皆さんの机上にあるかと思いますけれども、1番目に、まずA、B、Cの評価を記入してもらいました。Aというのは他の自治体よりも進んでいる、特色がある、自慢できるといったものです。Bは平均的な取り組みだと自己評価しているものです。Cはもう少し力を入れたい、他の自治体よりも取り組みがおくれているといったものです。2番目としては、評価Aの場合はセールスポイント、コメントを文書で記入していただきました。89事業の内訳は、学校教育課が32、子ども家庭課17、保健センター14、教育総務課7、生涯学習課4、博物館4、図書館3、保険年金課3などです。自己評価による結果は、Aという評価が13、Bが75、Cが1です。また、A評価としたものに対するコメントは配付した表のとおりです。この結果やA評価のコメントをごらんになって、市長と教育長にどう考えておられるのかコメントをお願いしたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 細かく分析をしていただきまして、ありがとうございます。  これは担当課の……(藤井議員「簡単な分析ですから。分析、評価ですから」と呼ぶ)評価でありますので担当から答えてもらったほうがいいかもしれませんが、私もこの2つの事業が上がったこと自体は理解をいたします。子育て支援センターおひさまの活動は総合的な子育て支援の場として非常に大きな役割を果たしてくれてるんじゃないかなと思っています。ここに上がっておりますような赤ちゃんと小・中学生の触れ合い事業、あるいはおひさま講座、親子の絆づくりプログラム、いろいろな取り組みを工夫をしてやっていただいておりまして、特にこういう非常に多世代の同居が少なくなってきている孤立化しやすい子育て世帯の不安を緩和していく上で本当にいろんな取り組みをしてくれてるなと思ってまして、ぜひこれはこれからも重点的な取り組みとしてやっていきたいと思っております。  それから、子どもの発達支援体制の整備ということで上げています。これは発達障がい児、なかなか乳幼児のレベルでこの発達障がいの認定というのは難しい、判断というのは難しいわけでありますけれども、そういう判断がなくてもやはり支援の必要な子どもというのはいるわけでありまして、そういうレッテルを張らずに実際に必要な支援をやっていく体制をつくっていくというのは、これは全国にも非常に先進的な取り組みになってるんではないかと思っています。特に発達障がい児の場合は、なかなかいろんな機関、例えば保育所から小学校に入る、小学校から中学校、中学校から高等学校、こういう所属する組織が変わるところで切れてしまうという問題点もあったわけでして、それを全体をきちっと連携をしていくシステムをつくったということでは、これは教育委員会とも一緒になってつくってきているわけですが、全国的な取り組みとして評価をいただいてるんではないかと思っています。これは鳥取大学の小枝先生の指導を受けながら取り組みがされてきた事業だと思ってますけども、国のモデル事業、調査事業なども活用しながら取り組んでいきたい事業だと思っていますけれども、そういう面ではこれも特筆できる事業じゃないかなと思っているところであります。私からは以上です。 ○教育長(福井伸一郎君) くらよしアイズ・倉吉自民共同藤井隆弘議員の各事業の中でA評価としているものということについてのコメントということでございます。  学校教育課、教育総務課、図書館も私どもの課の中でさまざまな事業をしているわけですけれども、Aという評価になっているものについては確かにこういうこともあるなという思いはありますけれども、それ以上にB、Cに甘んじているところもたくさんございますので、早くこういったところに持っていけるようにしたいなというのが大きな思いであります。この中でもやはり県との連携の中でソフト事業、特にやっているところもございまして、県と協力しながらやってきているところは非常にありがたいなと思っているところでございますけれども、この県の支援、それがいつまであるのかということもちょっと心配しているところもあります。これについては私たちも市の中でも精査しながらしっかりとやっていく事業というのを精査していく必要があるんだろうなと思っています。しかし、その中でも読書活動推進あるいは山上憶良の短歌募集事業というのは、こういった中では市独自のものというのはかなり色合いが強うございます。こういったものが子どもたちの倉吉をしっかりと誇りに思い愛着を持つものにつながっていけばいいなという感じがしております。  また、耐震化事業につきましては議会の皆様方の御理解いただきながら何とか今年度で耐震化事業は完了する。老朽改修とあわせてやれましたので、これは天井の落下物も先取りでやれたという思いがしております。これは非常によかったなというところでございます。以上です。 ○6番(藤井隆弘君) 評価というのは関係課の職員さんにしてもらったんで客観的かどうかはわからないんですけども、ただ聞き取りの中でやっぱりこうやって自信持って自分たちは頑張ってますよというのはうれしいなと思って聞いておりましたし、Bだという中でも本当はAじゃないかというのも確かにありました。でも、そういった気持ちで頑張っていくというのは大事なことだなと思って、まずはそこを評価したいなと思っております。  先ほどコメントいただいた中でも、例えば子ども家庭課の子育て支援事業、赤ちゃんと小中学生との触れ合い事業、学校のホームページ見てみましたら上北条小学校が今週でしたか、その事業をやって、とてもいい表情で、子どもたちも優しい表情、そして学校もそうですけども、お母さんもとても喜んでおられるというのを聞いておりますので、ぜひともこれは継続してやっていただきたいなと思いますし、学校教育課の早期支援研究事業、いわゆるMIMというやつですかね、これなんかも河北小学校に行きましたら校長先生から、とってもいい事業なんで、ぜひこれは、先ほど予算のことで県のという話がありましたけども、実は今、教育委員会が、福井県に研修に行っておられると思うんですけども、ぜひとも続けていただきたいし、仮に県が切っても市は続けていただくことが大事じゃないかなと思って、今PRしておきます。  それと、ブックスタート事業なんかも、読書好きな子はいい育ちをしますんで、ちょっと語弊があるかもしれませんけれども、そういった意味でもぜひ力を入れていただきたいなと思っています。  それと、福祉保健部と教育委員会のいわゆる縦割りというのが、倉吉の場合は、私も教育委員会におったときに、先駆けだったと思うんですけども、縦割りじゃなくて連携をとりながらやっていくという割と進んだ事業を進めていると思います。ぜひこれは継続して、子どもにとって、親にとって、教育委員会、福祉保健部、関係ありません。子育ては一緒です。そういった意味で一緒になって取り組んでいただきたいなと思っております。  そういった意味で、2点ほど。1つは、ここにくらよし子育て応援ガイドというのがあるんですけども、これも中身は確かにそうなんでしょうけども、教育委員会の部分、これはブックスタート事業が入ってます。それが入ってるんですけども、もうちょっと一緒になったような、親が見てももうちょっとわかりやすい、確かにくらよし子育て応援ブックには入ってるんです。ただ、これは小さくて見にくいですから、何かちょっと工夫していただいて、倉吉で子育て世代にとっていいなというようなのができたらなという思いがあります。  それと、ホームページなんかも、そういった視点でいったら、一緒になって、ここを見れば、学校のこと、あるいは幼稚園のこと、保育園のこと、いろんなことが、医療のこともわかるようなホームページというのが例えば、兵庫県の高砂市なんかはとってもいいものをつくっています。そういった意味で研究していただければ、子育ては一つでできるわけですから、こういったことは縦割り行政はだめです。研究していただいたらなと思っております。またコメントがあればお願いしたいなと思います。  次ですけれども、今度はそういった意味で、保育あるいは教育ということになりますとこれは避けて通れないところですが、昨日も質問にありました公立保育所と学校の適正配置、再編について、どちらもよりよい保育環境、教育環境の整備ということがキーワードとなっておりますが、市長と教育長にそれぞれ3点お伺いしたいなと思っています。  1つは、公立保育所の再編にかかわって、保育所、現状がどうなっているのか。2番目としては、再編案が当初とは変わってきております。その内容等がどうして変わってきているのか、その辺の説明をお願いしたい。3つ目は、この4月から説明会があるとのことですが、その状況や今後の具体的な日程、対象などがどうなっているのかお聞かせください。小学校の再編については、一つとしては、再編にかかわっての、これも現状がどうなっているのか。それと5月から説明会が行われておりますけれども、その参加者数や出てきた意見、アンケートなんかもとっておられるようですけども、その辺からわかることがあったら教えてください。2番目として、こちらも保育所と同様、再編案が当初とまた変わってきております。その中で、変更によって地域の中で混乱が起こってるんじゃないですか。変更案の内容と、それに対する地域の反応などについて、またお聞かせ願えればと思います。3つ目として、今後の説明会の日程とか協議会というのも出てますけども、どのような持ち方をされるのかお聞かせ願えればと思います。 ○市長(石田耕太郎君) まず、くらよし子育て応援ガイドについて、もう少し教育なども入れて使いやすいものにしてはどうかということであります。よく教育委員会とも相談をして、より使いやすいものにしていきたいと思っております。当事者の皆さんの御意見も聞いて、どういうものがいいのか、どういう情報が欲しいのか、そういったことも検討しながらいいものにしていきたいと思います。  それから、ホームページについても、高砂市の例をおっしゃっていただきましたけども、ちょっと参考にさせていただいて、できるだけ欲しい情報がきちっと得られるようなホームページにしていきたいと思っております。特に今の若い皆さんはSNSなどを使って情報をとられるというケースが非常に多いように聞いていますので、そういったものも含めて、どういった情報媒体を使って情報提供させていただくのがいいのか、内容も含めてよく検討したいと思います。  それから、保育所の再編についてでございます。今の現状はどうかということでありますけれども、まず5月30日に自治公民館連絡協議会との行政懇談会において再編案を説明させていただきました。それから灘手保育園の保護者会から要望書が出されて、早期の意見交換会を求められておりましたので、5月31日に保護者の方を対象に意見交換会を開催させていただきました。そこで出た主な意見は、統合後の位置が遠くなれば送迎等の保護者の負担がふえることに対する不安から、現在地での存続を希望する声が多数でありました。引き続いて意見交換を進めて理解を求めていきたいと思っております。  それから、再編案についての変更点とその理由は何かということでございます。まず、灘手保育園について、経過措置として小規模保育事業を検討するとしておりますけれども、これについては子ども・子育て支援制度によって新たに小規模保育事業が創設をされたことから、灘手保育園については距離的な問題、あるいは地形的な点もありますので、経過措置的に小規模保育事業の検討も行うということにしたものであります。  それから、認定こども園への移行をするとしておりましたのを移行を検討するとしておりますが、これは地域の声、必要性などを伺いながら進めていこうとしたものであります。  それから、3点目として上井保育園、倉吉西保育園の民間委託については、これは地域の意見を聞く中で計画案を修正をさせていただいたところでありまして、できるだけ早い再編効果を上げるためにも当面は指定管理者制度の活用も含めて検討しようということにしたものでございます。  4点目として、上井保育園の定員を60人から75人にしたということ、それから倉吉西保育園については見直しが必要だとしておりますのは、上井保育園については現状を踏まえて、倉吉西保育園も入所者が減少しているということから見直しが必要だろうと考えたものでございます。  それから、3点目として、今後のスケジュールでありますが、保護者との意見交換を引き続き進めていきたいと思っております。今後、社保育園は6月下旬に、上井保育園と倉吉西保育園を7月上旬、高城保育園、北谷保育園を7月中旬ごろに意見交換を開催していきたいと思っておりますし、7月中に各地区との意見交換会も実施をしていきたいと思っているところであります。めどとしては、こうした話し合いを進めながら、まずは2園の民間委託を先行して取り組みたいと思っておりまして、平成30年度からの完全委託を目指していきたいと思っております。また統合については、場所の問題とか施設整備の問題がありますので、平成31年度の開園を目指していきたいと思っているところでございます。以上です。 ○教育長(福井伸一郎君) 先ほどありましたくらよし子育て応援ブック、これは福祉部門と一緒になってつくったものでございます。ちょっと小さいということがありましたけど、実はカバーはちょっとゆとりがあります。そのゆとりは、そのガイドブックと母子手帳を一緒にセットで入るようにという工夫でその大きさにしたものでございます。持ち運びで2つのものというのを1つで持てるようにということで、話し合って、その大きさで母子手帳とセットでとつくったものでございまして、盛り込んだ内容がまた多かったものですからちょっと小さくなりました。大変申しわけないんですが、実はそういう工夫をして連携しながらやってきておるというところでございます。  それから、その中でも内容的に見ますと、私もまだ若干もうちょっと足らないなと思ったのは、本の紹介とか、そういったものはあるわけですけども、一番テーマとして親になるということの重みとか責任感とか、そういったものをもっとしっかりと勉強してもらうものになってほしいなという思いを持ってるんですけれども、そこの中で、妊娠初期、そこが半ページありまして、そこからその次からすぐもう出産に入っちゃうわけです。そこの間が実は大事なんじゃないかということで、もう少しここのところを埋めていきたいなということを思っています。もう少し家族、これをしっかりと考えたい。山上憶良のテーマも家族でございます。そういったところを総合的に考えながらというところではちょっと思っております。  また、ホームページの御提案、確かに若い人たちはホームページ使いながら情報をとっていますので、そういったところはもうちょっと研究していきたいなと思っています。  それでは、もう一つの質問でございました小学校再編の1番目は現状、2番目は変更案についての考え方、それから今後の日程という3点を御質問いただきました。  まず、現状につきましては、3月にまとめました、この倉吉市立小学校適正配置推進計画、これの説明ということで、各小学校区に出向いています。現在のところまで、西郷、河北、上北条、成徳、明倫、灘手、小鴨の7校区を回らせていただきました。あわせて185名の方が参加してくださいました。アンケートにつきましては148名分いただきました。そうした中で、この推進計画について、賛成という方は64%ございました。反対という方は23%ございました。無答、これは統合はしなくてはいけないとは考えるけれども、この案に賛成、反対は記録していませんという方が結構ありまして、14%がございました。  それから、推進方法、この推進方法について、計画どおりすべきだという御意見が47%ございました。もっと前倒ししてやるべきだというのが11%ございました。いや、もう少し納得いくまでしっかりと議論していくべきだというのが30%がございました。  それから、協議会の発足について、話し合っていく協議会を早急にやるべきだというのが36%、それから9月ごろをめどにというのが16%、それから11月をめどにというのが12%、あともう少し後反対というのがございましたので、そのパーセンテージもございます。そういったことを含めながら、それぞれ7地域での地区ごとによってその反応は随分と違います。当該地区での説明では反対という意見が多うございます。今述べましたのは7地域全体の数でございますので、やはり灘手地区、あるいは成徳地区では反対というのが多くありました。成徳地区では、統合することはやむを得ないんだと、しかし環境面を考えると校地は成徳小学校のほうが絶対にいいんだという御意見の方もあります。それから、中には成徳、明倫の両方を使うという考え方はできないだろうかという考え方の方もありました。新しい校舎が建ったら、住民からこの校舎を取り上げるのは難しいよという御意見もございました。灘手地区はやはり地区に小学校がなくなると寂しいし、廃れてしまうんだと、地方創生に逆行するんじゃないかという御意見がございました。しかし、保護者の中には早く統合してほしいという御意見もありました。明倫地区では、もう成徳と統合することでは反対ではないけれども、灘手という案がぽんと出ましたので、それについては校区が広がり過ぎるんではないかという御心配をなさる方もございました。子どもの将来のためには、大人がどれだけ痛みに耐えて大人の都合や過去ではなく変化を受け入れられるか、これが問題だということをおっしゃってるところもありましたし、もう政治判断をされるべきではないかという御意見もございました。  また、関金小学校、山守小学校の統合につきまして、関金、山守地区の方からも私たちの取り組んできた過程というものを説明をしていただきました。それは非常に皆さん方には役に立ったというか、参考になったというか、よかったなと思っています。関金、山守地区の方も私たちだけで統合が終わりじゃないでしょうねということは強く言われておりますし、市全体の問題としてやはり考えてほしいという願いを持っておられますので、ずっと参加していただいていらっしゃいます。  それから、関金の子どもたちの状況も説明をさせていただきました。教育長が行くと、保護者や、それから先生方が遠慮して本音が言えんようになったらいけないから教育長は行くな、教育委員が行きますということで、教育委員さんに行っていただきました。その中では、やはり直接、自分たちの保護者や、それから先生方から聞かれた意見を披瀝されておりました。子どもたちのほうも90%以上、非常にたくさんの子どもたちと学習するようになってよかったという反応をしていると。ただ騒がしいという反応を持った子どもたちもおるようでございます。  それから、2番目の再編案が平成24年と変わってきているが、その中で混乱が起こってきてないかということでございます。確かに再編案の案を出しました。それについて議論を重ねてまいりました。そして、この計画ではそれと違ったところがございます。それについては随分と、あれっというふうな戸惑いを感じられた方もやはりございました。それについては丁寧な説明をしていく必要があるかと思っています。そのところについては、特に成徳と明倫というところに灘手が入りました。これは灘手地区からしてみると、社と、それから灘手ということが一緒になるならば久米中学校区、これは灘手地区は東中学校区にずっと50年間通っていますので、そうしたつながりを考えるならば、成徳と明倫と、そして灘手というふうな、あわせて東中校区と考えてはどうかということを説明をさせていただきました。それから北谷と高城という案で提案をしていましたが、北谷と高城の案だけではやはり人数がこの少子化の中でいつまでもつかわからない、それよりも社小学校を加えたもう少し大きな統合というのを考えていくべきではないかという御意見があったので、この3つを一緒に考えて統合案といたしましたという説明をいたしました。これについては納得される方もやはりございました。しかし、先ほど説明しましたように、少し違和感があるなとおっしゃった方もございました。  3点目でございます。今後の持ち方でございますが、あとこの議会が終わりましてから、関金小学校区6月28日、上小鴨小学校区6月30日、北谷小学校区7月5日、高城小学校区7月6日、社小学校区7月12日、上灘小学校区7月14日を予定しています。この説明会が終わりましたら今度は協議会の持ち方について推進をしていきたいなと思っています。協議会の持ち方につきましては、それぞれ対象地区の代表の方5名ぐらいずつを選出していただいて協議会を立ち上げていき、その中で今後の方向性や課題の解決策についての議論をしていきたいなと思っています。賛成、反対、いろいろ御意見があるかと思いますが、やはりそれをしっかりと議論していく場をつくらないといけないと思っておりますので、賛成、反対の方もそれぞれのどういう根拠でそういうことをおっしゃるのかということを議論していく場として大切なものだと私は思っておりますので、ぜひともこれをできるだけ、今のアンケートの結果を見ると、早急に9月というのがもう50%を超えています。ですから、そのあたりのところを目標に協議会を立ち上げていきたいなと思っています。  それから、子育て世代の御意見を聞く、こういう場が非常にやっぱり少なかったと思っています。参加される方、保護者の方も大分ふえてきましたけども、そのお見えになった方から、保護者の意見を聞く場が非常少ない、ぜひとも設けてくれという御要望がございました。これについては幾らでも私たちは出かけてまいりますということを申し上げました。  それから、なぜ参加してもらえないのかということを考えてみると、やはり子育て世代にとってみると、説明会の時間帯が非常に出にくいということがございました。確かにそのことは言えるなということでございまして、現在、幼稚園、保育園、小学校、中学校の保護者を対象にしましてアンケート調査を実施しているところでございます。これは今までの経過も少し踏まえた、かといってこれだけの分厚いものは出すわけになりませんけれども、正本にしてそれを資料として見ていただくようにお願いをしているところでございます。以上でございます。 ○6番(藤井隆弘君) くらよし子育て応援ブックなりホームページ、SNSについてはまたいろいろ研究していただいて、よりよいものにしていただけたらと思います。  続いて、再編についてですけど、まず保育所のほうです。再編の趣旨は理解できました。昨日もこの問題についての質問がありましたが、一つには、保育の質の向上という面では保育士の特に正規職員の確保という面では再編というのは効果があるのかなと。それと施設なんかも老朽化して、あるいはニーズに合っていないというようなことも考えたときに、これは有効な手段になるのかなと思っております。ただ、何にしても関係者の理解が得られないことにはまず進みません。再編案の中にはなかったんでスケジュールはないかなと思ったら、きょうは2園は平成30年からの完全委託に向けて、あるいは統廃合については平成31年だということは聞きましたけれども、いずれにしてもやっぱり理解というのを求めるために、例えば上井保育園とか倉吉西保育園については民間委託によって何が変わるのか変わらないのか、保育の質とか、そういったことについてのきちんとした説明をして、まず理解を得ることが大事だと思っております。  それと、社と灘手、北谷と高城については建設地の問題が既に出てるということですので、その辺のところもやっぱりしっかりと意見交換をしていただく中で落としどころをつくっていただいて、これは多分学校のことなんかも絡んでくるんでしょうけども、しっかりとした説明をして、おおむね納得したというようなところをつくっていただかんことには進まないと思いますので、丁寧な説明をすることが逆に早い動きになるのだと思いますので、よろしくお願いいたします。  続いて、学校のほうですけれども、説明会が7地区あったということで、私も4カ所出させていただきました。上北条、河北、成徳、明倫。灘手も行きたかったんですが、ちょうど視察と重なってたもんですからこれは資料でいただきましたけれども、おおよその雰囲気というのは感じました。先ほど教育長が言われた分とも重なるんですけれども、一つには直接関係したところとそうじゃないところの温度差というのは相変わらず参加者にしても感じました。それと、新たな部分というか、参加者の中に保護者世代がちょっと多くなったかなということがありますし、またその方々も少し意見を言い出されたというのはいいことだなということで感じております。  それと、新たな、今回のは計画案ということなので、これまでの素案、草案からある程度具体的な意見を出しやすいということもあったかと思うんですけども、その中で特徴的なものとしては、成徳では根本的に考え直せという意見が結構あったような気がしますし、初めから明倫ありきかというような、もっと検討せんといかんじゃないかというのが耳に残っています。それと灘手については、なぜ成徳と明倫と灘手なのかというような先ほど説明があった部分の、それとやっぱりもっと保護者の話を聞いてくださいよと、説明してくださいよというのがあったような気がします。明倫も同じように保護者の意見というのがありましたし、明倫、成徳、灘手は校区が広過ぎると、逆に校区再編になったときに心配だというような意見も、ああ、なるほどなという、一つ進んだ段階での話だったんじゃないかなと思います。そういった面では隣接する社とがいいんじゃないかなというような意見もあったかなと聞いております。  それと、財政面で、何々、財政的な効果がたくさんあるというのが、やってみたら結局3,000万円かや、それだったら慌ててやることじゃないじゃないかという意見もあったと思います。何にしても一つは保護者世代、先ほどアンケートというのがありましたけども、説明なり、それをしっかりして、それをした上で地域の方とのいろんな意見交換をする場が必要じゃないかなと思います。それとあわせて、これはゴールが平成31年、32年ということが出ておりますが、ゴールに向かって突き進むという手もあるんでしょうけども、今言ったようないろんな困難点あるいは課題というのを考えたときに、丁寧な説明をして意見交換をする中でということのほうが逆にしっかりとしたゴールが見えるんじゃないかなということもありますので、ゴールを決めるというのも大事でしょうが、それに向けての段取りをしっかりしていただきたいなと思っております。市長、教育長のほうでまたありましたらお願いします。 ○市長(石田耕太郎君) 保育園の再編について丁寧に説明をということでございますし、何が変わって何が変わらないのか、そういう面での説明をということでございます。基本的に民間委託については民間に経営が変わることによって保育の質が低下しないかという御心配の向きもあろうかと思いますけれども、民間の保育所、たくさんあるわけでありまして、これもそれぞれの高い評価をいただいているわけですから、そういう保育上の心配というのは全くないと認識をしておりますので、そういうことも含めて住民の皆さん、保護者の皆さんに丁寧にきちっと説明をしながら理解を求めていきたいと思っております。以上です。 ○教育長(福井伸一郎君) 先ほど議員のおっしゃいましたように、保護者の参加が少し見られてきたなということはやっぱりうれしいなと思いました。それから保護者の意見をしっかりと吸い上げてほしい。このアンケートにもありましたけども、適正配置に関する各地域協議会の委員にはどのような方や構成がよいと思われますかという中で、やはり保護者という意見が72%ありますように、保護者がしっかりと意見を言う場をつくってほしいということがありました。こういったことをしっかりと考えていかなければいけないなと思います。  ゴールに向かって、じゃあ是が非でもするのかという一つの方向がありましたけども、ゴールに向かってやっぱり進んでいかなくちゃいけないと私は思っています。ただ、絶対にそれがスケジュールありきということではなくて、それはしっかりと理解を得ながらいく必要があるなと思っています。ただやはり、財政のこともちょっとおっしゃいましたけども、これにつきましては私どもはもともと財政から出発した議論ではないよということを御説明申し上げました。それからその財政の、それだけ少ないからじゃあしなくてもいいんじゃないかという、それは違いますよと、もともとの議論は子どもたちのことを考えながらの出発ですよということで御説明申し上げましたので、その議論はそこでもう終わったんじゃないかなと思っております。少しそういったやはり誤解もありますので、しっかりとこういった説明をやっていかなくちゃいけないなと、議論はまた一番最初からもとに戻って何回も何回も繰り返しやっていかなければいけないなという思いはいたしております。以上でございます。 ○6番(藤井隆弘君) いずれにしても、一大事業です、保育園の再編も学校の再編も。そういった意味でしっかりと市民の意見を吸い上げてしっかりと前に進むような段取りをしていただきたいなと思います。終わります。 ○議長(高田周儀君) 次に、同じく会派くらよしアイズ・倉吉自民共同の11番丸田克孝議員に市政に対する一般質問を許します。 ○11番(丸田克孝君)(登壇)(拍手) 会派くらよしアイズ・倉吉自民共同の丸田克孝です。  質問の前に、このたび4月に襲った九州熊本、大分の大きな地震ですが、震度7という大変な災害でした。被害をお受けになった皆様、また犠牲となられました皆様にお悔やみとお見舞いを申し上げたいと思います。そして一日も早い復旧・復興をお祈りいたします。  今回の災害で、一部機能しなかった自主防災組織という報道を目にいたしましたけども、あの災害のさなかで被災されてる皆さん、自分の家族、生命、財産を守らなければならないという状況の中で自主防災組織を立ち上げるというのは本当に難しかったんじゃないかなという思いがしております。あのさなかでどの時点でそういう活動を始めたらいいのかなということだと私は思いますけども、実際鳥取県も断層もあるし、いつどんな災害が起きるかわからないという状況の中で、各自治公民館が立ち上げておられる自主防災組織ですけども、結成されて数年たっております。今現在の役員さん、自治公民館長さんが多分交代されてるし、その当時の組織の内容等、把握しておられるかなという思い、心配があるわけですけども、改めてまた市長に、今回を契機に自主防災組織の再認識だとか強化、また意識の改革、高揚に努力をお願いしたいなと思いますので、よろしくお願いをいたします。  それでは、質問に入らせていただきます。  先日、新聞報道で、歴史的公文書廃棄のおそれということで、日本海新聞に掲載をされておりました。5年、また10年の文書保存期間終了後に歴史的価値の有無を検討して廃棄か保存を決めていると、そういう決めてる4市町村の中に倉吉市が入っておりましたのでほっとはしておりますけども、その廃棄か保存のいわゆる決定する方、誰がどのような基準で検討されているのか、その現状についてお知らせ願いたいと思います。  また、当市は保管する倉庫、書庫などは十分にあるのでしょうか、お答えをお願いいたします。 ○市長(石田耕太郎君)(登壇) 丸田克孝議員の御質問にお答えをいたします。  まず、御質問の前にということで、熊本地震に関連して、自主防災組織が機能しなかったという報道がなされたが、倉吉市はどうかということでございます。  確かにそういう報道があったことは承知をしております。非常に大規模な地震災害でありましたので、自主防災組織の関係の方々自身が被災をされておるということで、なかなか組織としての活動につながらなかった側面があるのかなと思っているところであります。一つには、年数がたつことで世代が変わってリーダーが変わってしまう、あるいはいなくなってしまうというようなことがひょっとしたら起こってるのかもしれませんし、組織自体が高齢化をしているということもあるんだろうなと思います。これは恐らく全国的な問題ではないかなという気がしますので、改めて倉吉市の状況というものについてもよく点検をしていきたいと思います。  やはりこういう自主防災組織にとっては日常的な訓練というのが大事なことだろうと思いますし、リーダーをきちっとつくっていくということも大事なことじゃないかなと思っています。今年度、自主防災組織のリーダー育成のために自主防災組織リーダー研修会を開催する予定にしております。また、自主防災組織の訓練の支援についても継続的に実施をしていきたいと思っております。熊本地震の状況というのを改めて検証させていただいた上で必要な対応策を検討していきたいと思っているところでございます。  次に、質問として、歴史的公文書の保存、廃棄等についての、誰がどんな基準でやってるのか、書庫はどうなってるのかという御質問をいただきました。  歴史的公文書については、倉吉市歴史公文書等収集基準というのを定めております。その中で、例えば市長の事務部局の組織及び機能並びに政策の検討過程、決定、実施及び実績に関する重要な情報が記録されたものといったようなことで、要するに歴史的資料として重要な情報が記録されたものをこの歴史公文書と位置づけをしておりまして、基本的にこれに該当するものは永年保存ということにしております。
     本市では、平成16年ごろに文書のデータ化を行って、保存年度の明確化を実施しております。その後、県立公文書館の支援を受けながら歴史文書の保存に着手をしているところでございます。手続的には、総務課で毎年度保存期間の経過した保存簿冊を調査し、所管する課と協議の上、廃棄しようとする簿冊の目録を作成する。その上で歴史公文書等評価選別委員会、これは市の職員からこういう歴史文書に精通している者として3名、博物館長、図書館長、歴史公文書選別委員、この3名の者を今任命しているところでございます。この選別委員会において、総務課が作成した目録と実際の簿冊を確認しながら歴史公文書として残すかどうかの評価、選別をしていただいております。評価、選別された歴史公文書については現在、関金支所の文書庫に保管をしておりまして、全ての簿冊情報は文書管理システムに登録をして管理をしているということでございます。この歴史公文書以外のものについては、最終的には私の決裁を経て廃棄ということにしているところでございます。以上でございます。 ○11番(丸田克孝君) 質問ではなくて、意見というか気持ちを述べた段階での自主防災組織、答弁いただきましたけど、実際に数年たって世代交代もしてるということで、ぜひとも改めて再認識というか、していただくような形での対策をとっていただきたいなと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  この歴史的公文書、先ほどおっしゃった、ある程度の知識というか、そういった方々によっての検討だということですけども、次にする質問と関連もあるんですけど、その年その年によっていわゆる検査というか点検される方、人間が変わってきますから、意識も違ってくるんじゃないかなという思いもあるんですけども、デジタル化もされれば縮小もされて結構スペースも小さくなっちゃうんで、保管する場所もそんなに多くなくてもできるということであれば、どこまでという判断は私もできませんけども、ぜひ行方不明にならないようにお願いしたいと思います。  その意味で次に質問するわけですけども、議長のお許しを得て資料を配付させていただいております。「ウラン節」ということについてまずお尋ねしたいと思うんですけども、1955年、昭和30年の8月から9月にかけて、倉吉市の菅原、通称歩谷というところにある小鴨鉱山でウラン鉱床が発見されたと、大変話題になって、当時はすごいヘリコプターが飛んできたりとかいうことだったらしいですけども、そんな中で1958年に「ウラン節」という歌までつくられたということで、この資料、これ1958年5月1日の倉吉市報だということですが、これに「ウラン節」の発表会終わるということで記事が載っておりました。  実はこの記事を見つけていただく前に相談かけたんですけども、その前にこの記事の内容ですが、4月29日に市内の旭座で昼夜2回にわたって盛大に行われたと、旭座ということ、私ら小学校の高学年時代に行った記憶もあります。本当に懐かしく思い出の場所でしたんで思い出したんですけども、この記事の中の「ウラン節」ですが、作詞をされた鳥取市の高田弘政さん、それから作詞佳作者の県外者2人、それで議長賞に岡田の小林一さんという方が紹介されております。  この「ウラン節」ですが、実は数年前に、今は消滅してしまいましたけども、菅原の自治公民館の方からこういう「ウラン節」という歌があるんだと、ぜひ復活させたいんだがという相談を受けていまして、その当時、小鴨地区で2名だけ歌っておられる方を覚えとられるという方があるということで、じゃあアカペラで歌っていただいて譜面起こしというか、譜面でもつくろうかというような話も実はしておりました。ところが、今回公民館から市報に載ってる譜面があるという情報をいただきまして、この5月1日号をいただいたんですけども、5番まであって、「ウラン節」、倉吉の選定歌になっているということを知りまして、であるならば倉吉市のどこかに原音があるんじゃないかということで、調べていただきたいという相談をしたんです。ところが、博物館含めてどこにも見当たらないと、発見できないということでした。  インターネットで調べてみたんですが、2015年に開催されたアートプロジェクト「かわのかみしも」という、小鴨川を挟んでの関金と小鴨です。「かわのかみしも」というイベントが開催されて、そのイベントのディレクターで波田野州平氏がホームページの中で復活を呼びかけておられました。現在の様子は伺っておりませんが、その後はどうなったかわかりませんが、そんな中で、実は美舩課長がネット上のニュースの番組の中でその「ウラン節」の一節が流れているということを調べてくれまして、1番だけ流れてました。何となく歌の雰囲気はわかりましたけど、そこで市長に提言をいたします。この「ウラン節」を復活させてみてはいかがでしょうか。させませんか。市報の記事の、歌手の三朝晃さんが、昨日、会長が関金出身の人じゃないかというような話もされてましたけども、その作詞者は鳥取市の高田さんでしょう。そういった方たち、また水木流ですか、踊りも披露されたということですんで、そういった方たちの追跡調査を行っていただいて、その「ウラン節」の原音を探していただきたいと思うのですけども、いかがでしょうか。 ○市長(石田耕太郎君) 「ウラン節」についてであります。私も今回初めて知ったわけですけれども、ちょっと経過を調べてみました。今お話をいただいたようなことだと思いますけれども、昭和33年の4月に発表された曲でございます。きっかけは昭和30年に小鴨地区の菅原集落でウラン鉱徴、ウラン鉱脈までいかないほどのものを鉱徴というんだそうですけども、ウラン鉱徴が発見され、国内初のウラン開発が進むと全国的に話題になったということで、それを一つの契機にしてウラン熱が高まったということで、ただ探鉱した結果、菅原は鉱脈が小さいということで、昭和32年の8月に人形峠の原子燃料公社の出張所が開設をされて、ウラン開発自体は人形峠で進められることになったわけであります。  その一方で、倉吉では関連施設の誘致等に期待をつなぎながら昭和33年の1月に「ウラン節」の歌詞を公募し、作曲は島田逸平さんという、これは代表曲は松山恵子さんの「だから云ったじゃないの」という曲をつくられた方のようですが、この方によって曲がつけられて、昭和33年の4月に発表会が行われ、レコードも発売されたと、踊りも振りつけられたということで、先ほど御紹介いただいた市報で選定歌と記載がされているということでございます。  ただ、結局このウラン開発自体が、昭和34年の5月から人形峠で採鉱試験が開始をされて、関連施設は倉吉には来なかったということであります。小鴨地区でもこの「ウラン節」を歌ったり踊ったりされたということが特にないと聞いておりまして、降って湧いたウラン熱が下がるとともに廃れてしまったんではないかと、これは推測されるところであります。  また、市でこれを探して活用してはということでありますが、残念ながら市にもレコードは残っておりません。特に活用するということも今のところ考えていないところでございます。できれば地区でこういったものについてはある意味資源として考えていただいて取り組んでいただくのが適当なんではないかなと思っているところでございます。以上です。 ○11番(丸田克孝君) 結局先ほどのいわゆる歴史的資料の関係です。要するに鳥取県というか日本で初めてウラン鉱徴が発掘されたという倉吉のまちです。「ウラン節」を復活させて、じゃあ市でどうのこうのせえというわけでもないんです。ただ、倉吉の歴史というか文化として、やっぱり昭和30年に発見されたウランというもの、またそれに対してできた「ウラン節」というものを知っておいても、倉吉のまちの歴史として、一環としていいんじゃないかなという思いで、だからそれを活用してくれとかなんとかじゃなく、ただ要は行政の力で例えばそういう知恵で原音を掘り出すというか探し出す力、もちろん今、公民館でもやっておりますけども、実際にその当時のレコードといえば、多分SP盤だと思うんです。ドーナツ盤じゃないと思うんですけども、それをぜひやっていただけないかなという思いでの質問なんです。だから、別にこれを踊りを復活させて踊ってくれとかまでは言いません。ただ、そういった原音を探し出す努力をしてもらえませんか、検討していただけませんかという思いなんですが、どうでしょうか。 ○市長(石田耕太郎君) 市のやる仕事というか、こういう公文書については市が所有している、保有している公文書について、どういうものが残されているのか、調査をして、あるいは存在するものについては御利用いただくことにやぶさかじゃないわけであります。そういう面で、市の保管している公文書の中にこういうものがあるのかどうかという調査は当然それはやるべき、市がやるべきものだろうと思ってますが、市内を探して回ってやるというのは市がやる仕事ではないんじゃないかなということを申し上げているところでございます。 ○11番(丸田克孝君) 別に歩いて探してくれとは言いません。ただ、市報に載せるとか、広報で何か働きかけていただければ、またそれこそ最後に質問しますけど、ネット上での利用というのもあるんじゃないかなという思いなんで、要するにウラン、今、実際に菅原にもウランの残土というのが山積みになって、看板が立ってるわけです。それとか円谷にしても、穴があいて、大きな金網で、看板こそ立ってませんけども、現実にそういう場所は残ってるわけです。以前、実は市長に、それを観光のスポットにと提案したんですが、ちょうどその時代、方面の例のれんが、残土の問題でもめてるときでしたから、そんなに言う時期じゃないということで言いませんでしたけど、倉吉で歩谷でそういったものがあったという歴史はやっぱり語り継いでいく必要があるんじゃないかなということで、その中での一環の「ウラン節」と思いますんで、歩いて探せとは言いませんけども、ぜひ頭の中に入れていただきたいと思います。  その関連した質問なんですが、その小鴨地区、私らが小学校時代ですけども、小鴨の地区の象徴として一のまっか、二のまっかという山があったんです。小鴨小学校からちょうど見える山で、三朝町の谷と倉吉市、関金町の谷を遮るような尾根です。円谷まで続く尾根の途中に、要するに富海の辺から30分近くかけて登山する山にはげた真砂土の山があって、そこが一のまっかとか二のまっかとか、2つ尾根があったんです。行ってて、小学校の遠足だとか地区の子ども会の遠足で上がっておりました。その山の頂上から見ると、ちょうど小鴨平野というか小鴨地区が一望できるんです。小鴨小学校はその当時は木造でしたけども、小鴨、それから今の西倉吉、岡田から上小鴨の辺まで、全部あの田園風景も含めて見えて、その中で自分の集落というか自治公民館、自分の家を見つけて指を差してはしゃいだ記憶があります。  実はその一のまっかという山の中で、その子ども時代ですが、歌をアカペラでみんなが遊びながら歌っていた記憶があるんです。一のまっかは真っ赤っかというようなタイトルで歌ってたんです。その歌をやっぱりこれも何とか復活させたいということで皆さん頑張っておられるんですが、3番まであるのに記憶で残ってる人が少ないんです。もちろん譜面もありません。ただ、そういったことを相談受けて話を進める中で、我々、市長も含めてのいわゆる団塊の世代は知ってるんですが、それ以降の若い人たちというのは、まず一のまっかの存在も知らないし、木も生い茂って小鴨小学校から、ほとんど見分けるのに難しい状況になっておりますので行けませんけども、ただ小鴨の我々としては語り継いでいく、そういう山があったよと語り継いでいきたいという思いでの質問なんですけども、ほかの地区にも例えば上小鴨でしたら愛宕山だとか高城の高城山、それから社の四王寺山等あるわけですけども、それぞれの地区に言い伝わってるというか、伝えられてるものがあるんじゃないかなと思うんです。さいとりさしだとか子ども歌舞伎、高城牛追掛節など、市制60周年記念で発刊された倉吉風土記の中で紹介されてますけども、それ以外でやっぱりまだまだ知らないものがありはしないかなということで、質問というか、提案といいますか、なんですけども、我々から見れば孫の世代です。今の小学生、子どもたちに、そういった住んでる地区の思い出になるもの、歴史文化も含めての思い出づくりも語り継いでいくというか、頭の中に残させていく方法というのを何か考えてはどうかなと、それが自分が生まれ育った地域、倉吉を思い出す、どこかで倉吉に帰ってきたい、倉吉に住んでみたいという思いを残させるためにも子どもたちにそういう意識をさせるという方法というのはないのかなということでの質問なんですけども、いかがでしょうか。  それと、今回ドローンを予算化されてますけども、そのドローンを利用してのそういった現状の風景、上からの風景というのはぜひとも映像で残して、また現在行われてるものはぜひ映像化して保存を考えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○市長(石田耕太郎君) 「ウラン節」にしても一のまっか、二のまっかなどにしても、やはり地域の歴史文化というのは大切にしないといけないことだろうと思っております。ある意味、地域おこしの原点がこういった歴史とか文化とかではないかと思いますので、そういう面で、伝えられている伝統的なもの、あるいは歴史を掘り起こす取り組みというのは大事にしていきたいと思っています。  ただ、やはりそれはぜひ地域の皆さんの力でやっていただきたい。もちろんそれに対して市ができる協力はさせていただきたいと思っています。この一のまっか、二のまっかというのは富海にある場所というか山だそうですけども、真砂土がむき出しになってて赤く見えることから「まっか」という名前がついていると聞いていますけれども、そういうこともやはり地区の皆さんじゃないとわからないわけですので、ぜひ地区の皆さんで掘り起こしなり伝承なりというのはしていただきたいなと思っています。  例えば先ほども御指摘をいただいたような高城牛追掛節とかあるわけですが、小鴨地区でも生田の管粥とか、あるいは関金のさいとりさしとか、福光で伝承されてるみつぼし踊り、関金の御幸行列、倭文神社の大名行列、こういったものもそれぞれの地域の皆さんでしっかりと保存、継承していただいているわけで、それに市も御協力をさせていただくということにしているところでありまして、一のまっかとか二のまっかとか、あるいはこの「ウラン節」についても地域の皆さんで取り組まれることに広報等で御協力するとか、先ほどおっしゃったドローンを活用した映像を撮るとか、そういったことは御協力できるんじゃないかなと思っています。ぜひ地域の皆さんのお力をいただければなと思っているところでございます。 ○11番(丸田克孝君) ぜひとも行政でできることは協力していただければありがたいなと。それは若い子どもたちに、若い世代に倉吉市、また地区を、生まれた場所を忘れさせないためにもぜひとも語り継いでいけたらいいなという思いですので、よろしくお願いします。  次は倉野川市についてですが、昨年の6月に質問させていただいて、倉野川市との姉妹提携ということで御提案させていただいております。ことしの4月に姉妹提携を結んでいただいて、全国的に話題になったところでありますけども、4月16、17日の祭り、これも結構話題になって、全国からかなり大勢の方がお見えになられたということですけども、この姉妹都市提携から今日まで、またこれからの展開をどういった形で進めようとされているのか、まず教えていただけますか。 ○市長(石田耕太郎君) 倉野川市との姉妹都市提携などの取り組み、これからどういうふうにやっていこうとしてるのかということでありますけれども、4月1日に倉野川市と姉妹都市提携をさせていただきました。当日は非常にたくさんのメディアの方に御取材をいただいて、テレビ、新聞、ネットメディアなどによって多数掲載をされて話題を呼び、全国に倉吉市を発信することができたんじゃないかなと思っております。  また、その後、姉妹都市提携を受けて、キックオフ事業として、4月16、17日にくらよし桜まつりを開催させていただき、2日間で全国から6,000人の方々においでをいただいたところでございます。倉吉のレトロな町並みとひなビタ♪の世界観が一致をしたということで、まちの人も親切だし好印象で、また来たいといったような声をいただき、非常に好評だったと思っています。  おいでいただいた方々の状況ですけれども、約60%の方がひなビタ♪をきっかけに倉吉市を知ったという回答をいただいておりますし、全体の約68%の人が初めて倉吉に来られたということ、それからアンケートに回答いただいた皆さんの全ての方がまた倉吉に来たいということをおっしゃっておられたということでありますし、市内の飲食店で16の店舗でオリジナルのちくわメニューを提供していただいたわけですけれども、その協力店へのアンケートでも、多くの若者に来ていただいて非常ににぎやかだったと、すごく礼儀正しくて本当にすてきな方々だったというような非常に好評をいただいたところであります。2日間で宿泊、飲食、物販などの経済波及効果が1億5,000万円と算出をしておりますし、メディアの露出については合計200以上の媒体に取り上げられておりまして、広告費に換算して約5,300万円の効果があったと推計をしております。直接来られた6,000人以外にもSNS等でかなり情報が拡散しておりまして、非常に予測できないほど多くの方に倉吉を知っていただいたんじゃないかと思っているところであります。  その後もゴールデンウイーク中も継続してキャラクターパネルの設置をしておりますし、ちくわメニューの提供もしていただいております。倉野川市の住民票の発行についても継続的に観光案内所で実施をしておるところでございます。そういう意味では、白壁土蔵群周辺の観光入り込み客についても、従来シニア層が中心だったわけですけれども、ことしは20代の若い方の姿が目立ったとも聞いております。そういう面ではこのイベントの効果が継続してるんじゃないかなと思っているところでございます。  これからの取り組みということですけども、やはり一過性のものにしないようにしていかないといけないと思っておりまして、地に足をつけた取り組みをしながら、3年程度はまずこういったイベント等もやりながら観光客の誘致につなげていきたいと思っています。ただ、何よりも地元住民の皆さんの御理解というのが大切だと思っております。そういう面で、そういった方々の御理解をいただきながら、消費の拡大とか関連商品の開発、さらには将来的には移住定住にもつながればなと思っているところでございます。以上です。 ○11番(丸田克孝君) 1億5,000万円の経済効果だということで、実際にホテル、旅館が結構混み合ったということも聞いております。先日、そのCKP、ちくわパフェの喫茶店に顔出したんですが、その日もちょうどたまたま和歌山からのお客さんが来ておられまして、三朝に2泊されたということでした。若い方でしたけども、その喫茶店の店主がおっしゃるには、来られた方が例の来店ノート、落書き帳にいっぱい書いておられるわけですけども、本当に倉吉が気に入った、倉吉に住みたい、就職したいとおっしゃってるということでした。ただ、その落書き帳にも書いていらっしゃる、IT関連の会社がいいとか建築技術士一級持ってるんだけどといった具体的なことまで書かれて、倉吉にぜひ住みたいんだというようなことを書いたり言ったりして帰っていらっしゃるということでした。ぜひ何とかしてくれということでしたけど、それは企業誘致だとか今現在でも実際に倉吉にはあるんですよという話はさせていただいたんですけども、若い方たちが一度来られて倉吉を気に入ったと。リピーターがかなりあるみたいで、先日の方も、その方は東京だったかな、鹿児島が実家で車で帰る途中に寄るんだと、2度目だったということで、わざわざ寄ってこられたという方もありまして、その来店ノートも、3冊目を終わって今度4冊目になるそうですけども、きれいな字で丁寧に書いておられるんです。  だから、この若い方たち、本当に真面目でフィギュアというか倉野川市が好きなんだなという思いがしてるわけなんですけども、このイベント、倉野川市との連携、提携はこれからも続けてやっていく、維持していかなきゃいけないということ、先ほどおっしゃった一過性で終わらせてはいけないということなんですけども、倉吉を全国にアピールする意味での旧明倫小学校円形校舎を利用したフィギュアミュージアムのこともそうなんですけども、これもすばらしい企画、事業だと私も思っております。ただ、8人の反対者がいるということで、私たちよく言われるんですが、何で反対するんですかということなんです。私たちは反対してるわけでもないし、この事業はすばらしいものだと、ただ資金がちょっと今、どうやって資金集めるんですかと、卵が先か鶏が先かというような話までさせていただくんですが、資金確保なり関連会社の不透明な部分がはっきりすれば私たちは無償譲渡には同意するんだということで返事させてもらっておりますが、とにかく倉吉を発展させていくために、円形校舎もこの倉野川市との連携も進めていかなきゃならないんだろうと思っております。  その一環として、倉吉の先進地、茨城県の大洗町、これ先ほどの資料の裏面ですが、ここはいわゆる「ガールズ&パンツァー」というアニメの舞台となったという土地柄を利用しての観光地です。都心から近いために結構観光客の方が詰めかけてらっしゃるということですが、このバスにラッピングしたり、戦車カツとかいろいろ考えておられるようなんです。だからもちろん民間ですけども、倉吉もCKPにかわる次のメニューを考えていただくような仕組みというのが必要じゃないかなと思うんです。  倉野川音頭という歌も発表されました。ぜひこの音頭の振りつけも募集していただいたり、今はパソコンというかコンピューターの声です。これを例えば全国的にカラオケ大会、募集して、実際生の声での歌う人を探すとかいうことも一つの話題づくりになるんじゃないかなと思うんです。このラッピングも肖像権、ロイヤリティーの問題があると思うんですけども、ゲゲゲの鬼太郎にしても名探偵コナンにしてもロイヤリティーがあります。倉吉の場合はどういった形になってるのかというのをまず教えていただきたいと思いますし、とにかく話題を提供してリピーター客をふやしていきたいと。  今の話の中で、こういった話ししながら、絵下谷川を通称倉野川にしようという話もあるらしいという話も、通称ですから、いいんですけど、とか、例えばこの大洗町もやってるんですが、神社、お寺をアニメのまちの名前の通称にして選定してるということで、ですから倉野川神社なりお寺なりをつくって例えばフィギュアの供養だとかする場所を仮設でつくってみたりとかというのもおもしろいんじゃないかと思うんです。ただ一過性で終わらせてはいけないということで、この大洗町でも言っていらっしゃいますけども、行政は資金を出しっ放し、民間はもらいっ放し、それで市民は無関心ということが一番のだめなパターンだということであります。市長、最後にお考えをお聞きしたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) まず、このひなビタ♪のコンテンツをうまく生かしてまちづくりをしていってはという御趣旨だと思いますけれども、これからの取り組みについては、実際ひなビタ♪というのが今まだ現実に動いているコンテンツですので、当然その制作をされているコナミデジタルエンタテインメントとよく御相談しながらやっていかないと、こっちが勝手にこういうものをああするこうするという話になかなかなりません。そういう面では、グッドスマイルカンパニーもかかわっていただいておりますけども、関係者とよく相談しながらこれからの取り組み方策というのを考えていきたいなと思っています。  絵下谷川を倉野川にというのは私、初めて聞かせていただきましたけれども、そういうものも含めていろいろ御提案いただくこと自体は、関心を持っていただくことでありますので、本当にありがたいことだなと思います。  茨城県の大洗町の「ガールズ&パンツァー」を少し参考にしてはという御提案をいただきました。これは非常に有名な取り組み、聖地巡礼の場所ということで非常に有名になってる場所であります。パンツァーというのは戦車のことだそうです。平成24年に公開されたテレビアニメだそうですけど、もう終わっちゃってるらしいんですが、そういう聖地ブームに乗っかった非常に成功例だと言われておりますので、これも参考にさせていただいて、これからの取り組み方策につなげていきたいなと思っています。  ただ、何よりもやはり市民の皆さんの御理解というのがまず前提になると思います。先ほどおっしゃった市民が無関心ということではやはりいけないわけですので、市民の皆さんにこのひなビタ♪のことも十分御理解いただいて、それに加えてこれからの新しいいろんな取り組みができれば倉吉のこれからの活性化につながっていくんじゃないかなと思ってるところであります。  先ほど円形劇場のことにも触れていただきましたけれども、いずれもポップカルチャーの拠点的なものとしてともに成長していけたらなと思っているところでございますので、ぜひこれからも御支援いただければと思います。以上でございます。 ○11番(丸田克孝君) ぜひ、模範となる場所もあるわけですし、要はせっかく話題をつくって、全国で初めてという架空都市との姉妹都市提携というようなことも含めてですけども、とにかく話題をつくってリピーターをふやしていく。先ほど言いました、市長もおっしゃいましたけど、市民の方にやっぱり理解をしていただく、無関心というのは一番だめだと思っておりますので、ぜひともその辺は広報なりいろんなことを活用しながら市民を巻き込んでいく手段というのを考えていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。終わります。 ○議長(高田周儀君) 暫時休憩をいたします。                 午前11時58分 休憩                 午後 1時01分 再開 ○議長(高田周儀君) 再開いたします。  次に、同じく会派くらよしアイズ・倉吉自民共同の17番段塚廣文議員に市政に対する一般質問を許します。 ○17番(段塚廣文君)(登壇)(拍手) あらかじめ通告しております円形校舎について質問をいたしたいと思います。限られた時間ですので前置きは省略しますが、円形校舎については従来より多くの議論があったことはこの際改めて触れませんが、平成28年3月24日、倉吉市議会全員協議会において円形校舎を株式会社円形劇場に無償譲渡することを決断され、その旨を市長は明言されました。このことは市議会全員協議会での表明であり、市議会本会議または公の立場での市民の前での表明は今日までなかったと私は承知をしております。無償譲渡決断に至った経緯と、その根拠とされたところは何であったのか、改めて市民の前で明らかにしていただきたい。  そして、無償譲渡を明言された際、平成28年3月24日の倉吉市議会全員協議会ですが、その際に6月議会での議案提案をする旨も明言されております。しかるに今日に至るも提案を見ておりません。追加議案として提案する意向と伺っておりますが、追加議案とした理由は何ゆえだったのか、私は3月の表明からすれば当初きちんとした議案として提案されるのが本来の筋ではなかろうかと思って、そのこともあわせてまず答弁をお伺いいたします。 ○市長(石田耕太郎君)(登壇) 段塚議員の御質問にお答えをいたします。円形校舎について、まず決断に至った経緯と根拠は何かということでございます。  私もかねてから、この円形校舎の活用については、活用できるものであれば使ってもらったらいいと、ただやはり老朽化が進んでおりますし、耐震性の問題があっておりましたので、その辺のクリアがどうなのか、本当に実現できるものになるのか、その辺の判断が必要だと思っておりました。その後、円形劇場からフィギュアミュージアム構想が示され、それについて検討を進めてきたところでありますけれども、その際に実現が本当にできるのかどうなのかという判断をする上で大事なポイントは私は3点だと思っておりました。その1つは、きちっとした事業主体を立ち上げることができるかどうかということ、2つには、このフィギュアミュージアム構想にとってやはり不可欠だと思われる3社の協力体制が本当に得られるのかどうかということ、3つ目には、出資金だけでは恐らく資金的に足りないだろうと思いますので、そういう面での融資の支援が受けられるのか、この3点が重要なポイントになるだろうと思ってきたところであります。  まず、事業主体についてでありますけれども、3月の時点でおよそ出資金について2,000万円、それから役員の貸し付けで3,500万円ということで、5,500万円のめどが立ったということでありますし、それをもとに今、法人化がなされ、役員体制もできたということで、一定の事業主体としての設立ができたんではないかと判断をさせていただきました。  また、3社の協力につきましては、3社によって若干温度差はあるものの、各社とも展示については協力する意向が示され、そういう面での御支援がいただけるという判断もさせていただきました。  それから、銀行融資についてでありますけれども、銀行側からはなかなか詳細な計画が示されておりませんので最終的な判断はできないということではありますけれども、自己資金の確保ですとか経営役員体制の整備によって一定の評価がなされ、銀行側としても前向きに検討したいという意向があり、金融機関の一定の支援が受けられるだろうと判断をさせていただいたところであります。  この3点をもとに判断をいたしまして、先般も申し上げましたけれども、地域の皆さんがこうしてみずから負担をして出資を募り地域の活性化に取り組もうと努力をされているプロジェクトであります。市としてその実現のチャンスを差し上げることが適当だろうと判断をして、3月24日の全員協議会で表明をさせていただいたところであります。  6月議会で提案するということだったけれども、なぜ追加提案になったのか、その理由と、本来当初とすべきではないかということでありますけれども、今回、無償譲渡議案については20日に追加提案させていただく予定で今準備を進めております。確かに当初提案をすべく努力をしてきたところでありますけれども、この無償譲渡の議案を出すに当たっては事業者側とやはりきちっとした条件等を詰めて、譲渡に関する契約をきちっと締結をする必要があるだろうと思っておりまして、その契約の内容についてのすり合わせがかなり時間を要したということがあって当初提案に間に合わず追加提案となってしまったことについてはおわびを申し上げたいと思いますけれども、そうした契約の中でお互いの条件をすり合わせをし、適切な建設に向けての取り組みにつなげていきたいと思っているところでありますので、そういう面でおくれたことについてはおわびを申し上げたいと思いますけれども、20日に追加提案させていただきたいと思いますので、その点についてはよろしくお願い申し上げたいと思います。  とりあえず1回目の御質問には以上とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。 ○17番(段塚廣文君) きのう坂井議員の質問に答えられたんですけども、全協での表明は私ども議員にはしっかり受けとめさせてもらいましたが、市民への表明というのはテレビを通じてきょうで2回目ですか、質問に答える形で、そういう意味で聞かせていただきました。  それで、市長、市長の決断ですから重く受けとめますが、市長はいわゆる市民の財産を無償譲渡する重い決断をされた。これは本当に将来、本市の発展につながるか、また逆の方向になるのか、これは歴史が判断すると思います。これは市長の判断だけでなく我々議会にも同じことが課せられてるわけで、だから将来に禍根を残さないように、将来問題を生じないように、我々も議会の立場で行政に対してきちっと監視、牽制するというのが我々の役目でございますので、その意味で質問もさせていただいとるわけでございます。これについては、好むと好まざるとにかかわらず我々もこの6月議会において決断をしなければならないということですので、そういう意味で個々に順次質問させていただきたいと思います。  まず、今回、今市長が言われた銀行融資の件、それからフィギュア3社の協力の件、これは今の市長の答弁でも問題点は全て払拭されました、問題ありませんということではないですね、今聞いたところ。市長みずからが課題とされた3点のうち1つだけです。会社が設立されたということです。そういうきちんとした見通しがはっきりしました、市長もこれを確認しましたという段階ではないと私は受け取ってます。  それで、この間、総務経済常任委員会協議会でこれまでの経過、3月議会以降今どこまで進んどるのかということで、執行部の企画振興部長と課長とで資料をいただいて説明を受けました。その中で、ちょっと私、初めてなんですが、この資料、市長、手元にありますか。これは執行部が出した資料ですから、勉強会でも出されたということを聞いておりますが、平成25年1月21日の議員懇談会資料、これで耐震改修費4,228万348円というのは平成25年の1月21日の議員懇談会に出されたんですか、この金額を。そこをまず先に聞いてみたいですよ。 ○市長(石田耕太郎君) 平成25年1月の議員懇談会ではこの耐震改修だけの費用は特に抜き出しては出しておりません。 ○17番(段塚廣文君) それを確かめたかったのは、市長、今回の6月定例会に当たっての勉強会で資料が出ておりますが、これは我が会派だけでなくほかの会派にも出とると思いますが、この中で、耐震改修費が4,228万348円。3つ出とるんです。これは名前言いますまいか。途中で、建設業の1社が見積もりとったものと、それから最終的な変更で円形劇場が出したもの、3つ並べてあるんです。それで平成25年1月21日には耐震改修費が約4,200万円出とる。平成25年1月21日の議員懇談会のときにはこんな数字出てないと思います。出とりますか。 ○市長(石田耕太郎君) 総額としては出しておりますけれども、内訳としては出しておりません。 ○17番(段塚廣文君) そういうことです、市長。総額としては出いてあるんです。平成25年1月21日の議員懇談会の資料。整備費3億1,961万4,750円、設計監理費1,728万900円、改修工事費が3億233万3,850円、これです。ところが今回3つ並べた中にはこういう内訳が書いてあるんです。約4,200万円です、耐震改修費は。それで業者が出いたものや円形劇場が出したものも耐震改修費は、大体四千四、五百万円、市が平成25年1月に示したものと金額は合ってる。ところが、市長、平成26年5月8日にあなたが市長に当選して出られた、第4回の臨時議会に、肉づけ予算やられたときだと思いますが、旧明倫小学校円形校舎の解体費が出た。それまでに市長は耐震改修に係る経費は1億6,000万円と言ってるんです。だから我々は旧明倫小学校円形校舎の改修費というのは1億6,000万円と認識しとった、ずっと。今回3つ並べた表が出てきて、約4,200万円、耐震改修の直接工事費は、そういうことがわかってきたんです。市長みずから言ったんです、1億6,000万円と。言っとられるんだ、市長、あなたが。  それから、平成26年5月8日に予算が提案されとる。大田進議員が質疑しとるんです。当時の池田総務部長が耐震改修費は1億5,000万円と言ったんです。それで、それまでの市長の答弁は、いいですか。読みましょうか。ちょっと初めのほうは端折りますが、耐震補強しようと思うとそれだけで1億6,000万円かかります。それからさらに非常に老朽化が進んでおりますので、それに老朽改修を含めますと合わせて3億2,000万円かかるということで、費用対効果を考えると現実的にはちょっとなかなか難しい、壊さざるを得ないじゃないかと今回判断をしてるところ。こう言っとるわけです。  だから、我々は耐震補強すれば1億何ぼもかかるから、費用対効果からするとそんなにかけてまでしませんよと、だから解体に踏み切りました。だから7,000万円近い解体費を補正予算出されたんでしょう。解体してしまっちゃうと、もう壊してしまおうと思うときには耐震改修に金がえっとかかって費用対効果からすると無駄だから、こんな余計金がかかるんですと言っとられるんです。今回勉強会で出された資料は、平成25年1月21日、4,228万円ですよと言ってるんです。業者は見積書の中で4,547万円。今回最終的に平成28年2月16日に出いた資料では、株式会社円形劇場が出いた分です、約4,545万5,000円だと。解体したい予算を出すときにはこれだけ多くの経費がかかりますから解体せざるを得ません。今度は無償で譲渡して、業者が、株式会社円形劇場が改修しようとするときには4,500万円の見積もり、設計書書いた。執行部も平成25年1月には4,228万円設計で見とりましたと初めて出てきた、こんな数字が。そういうことですよ、市長。うそじゃない、あんたが言ったと書いてある、会議録に。池田総務部長もそう言っとるんです。あんたは1億6,000万円、池田部長は1億5,000万円。ですけ、そういう経過だと、市長。だから数字が執行部の都合によってそういうふうに説明されとるんです、現実に。それがそういう経過です。間違いない、それは、これですから。  それで、市長、私は、やっぱりしっかり審議する、市民の財産を無償譲渡するんだからという意味でこれまでの経過もちゃんと今言いました。それから今市長が3つの課題、これがほぼ方向が出たとか見通しがあるとかと言われましたけども、この勉強会の資料に出とるんです、市長。3社の協力について。A社については地元問題の解決後のミュージアム構想については展示の協力は可能であることを確認した。B社については、受け皿である事業主体がしっかり地元の熱意があり動き出せば演出企画などについて協力することを確認した。これは、私はB社は直接行かせてもらったから、このことでしょう、私聞きましたから、演出企画等については協力を惜しみませんよということだった。しかしA社については、展示の協力を確認ということでしょう。それからA社については、何か株式会社円形劇場の役員さんとの間に昨年何かあったんじゃないですか、フェイスブックの問題で。その後、交流もないそうです。交流ができたんですか、今、できてるんですか、そのA社と、それからグッドスマイルカンパニーかな、A社というのは、それと株式会社円形劇場の代表と。  ですから、市長、いろいろ、はっきりまだ、市長として将来問題ありません、私が責任持ってきちんとまとめて方向づけしますということは言えますか。全ての課題、それから問題点、払拭されましたか。ちょっと確認します。 ○市長(石田耕太郎君) まず、数字の話で御指摘をいただきましたのでお答えしておきますと、平成25年1月の議員懇談会で耐震補強と最低限の改修費用として1億5,800万円の経費をカウントしております。それを1億6,000万円と私は御答弁の中ではお答えしているようでありますけれども、正確に申し上げると1億5,800万円であります。その費用は耐震補強と最低限の改修、これをしないと使いようがないという意味での最低限の改修費用を含めて1億5,800万円、約1億6,000万円と申し上げたと思っております。それ以外に実際に活用するとさらに費用が必要になってきて、全館を活用すれば3億2,000万円という数字をはじいているところであります。したがって、それを総務部長が1億5,000万円と言っておるとすれば1億5,800万円をそのように申し上げたのかなと思いますけれども、数字としては食い違ったものではないと認識をしております。  それから、市長として確信を持っているのかということでありますけれども、3社の協力についても、B社については議員の方々も現地を訪問されてお話を聞いていただいたと思いますから、その思いのほどは聞いていただいてると思います。A社についても基本的には御理解をいただいているところでありまして、それは我々のほうから直接担当役員の方ともお話をさせていただいてるところでありますので、少なくとも展示についての御協力はいただけるという約束をいただいてるところであります。したがって、じゃあ100%の確信を持ってるのかと言われると、まだまだ十分に精緻な計画ができてるものではありませんので、今後調査研究事業等を通じてしっかりとより実現性を高めていただく努力はしていただかないといけないと思っておりますけれども、私としては十分な可能性を感じているところでありますので、ぜひ応援していきたいと思ってるところであります。 ○17番(段塚廣文君) 数字は1億6,000万円が1億5,800万円だかもしらん。しかし平成25年1月21日には、耐震の補強工事、これ4,200万円なんて数字は言ってないです。ただ、今度の資料では出てきとるということです。そういうことでしょう。それで比較してみると、大体直接工事費が四千四、五百万円。だから、解体したいときには多く金がかかりますよと言っとられるんじゃないですかと。今度無償で渡すときには改修費はそれでえっとかかりませんという裏づけに出されたんじゃないですかということを言っとるんです。そのとおりでしょう。  それから、市長、もう一つ言いますが、この耐震の事業費、それから円形校舎の安全対策といいますか、これは市がやったときにはいわゆる老朽化対策等を含めて2億200万円かかる。ところが、平成27年12月28日にいわゆる協力するという業者さんから、これは3,500万円だか金出すという業者です、その方が見積書書いとられる。これは議員にも配られたんで見ると、4,500万円ですよ。そして、これには老朽化対策として3階プラス塔屋というのが加えてある。それで総額は1億8,500万円。今回、平成28年2月16日に出てきた資料を見ると、老朽化対策は2階までとして、事業費も1億3,000万円に減っとるんです。老朽化対策は3階と塔屋はやらんのですか。これは安全対策として当然やらなきゃならんもんじゃないですか。10万の人が来る、8万の人が来る、その数字も何遍も変わりますからあれですが、たとえ6万人だろうと8万人だろうと人が来るんです、お客さんが。そこは耐震改修はやりますが、老朽化対策は2階まででします。3階の塔屋も2階の上に建っとるんです。老朽化が進んどらんことないでしょう、3階も塔屋も。そうやって老朽化対策は、事業費はそいでいっとるんですよ、どんどん、1億3,000万円に。総額で3億円かかるものを1億3,000万円でやっとるんです。これで安全対策問題ないんでしょうか。首をかしげますよ、これ。なら3階はどうするかといったら、3階と塔屋は何だかシートをかぶせるという説明を執行部から受けた。本当にこれで将来、8万人ともいい6万人ともいうお客さんを受け入れる施設として安全なんですか。安全対策は十分だと考えとられますか。耐震補強、全体にするでしょう、耐震補強は。しかし老朽化が進んで、これまでは市がやれば2億200万円か、2億円かかると言ってたものが5,580万円でできます。首をかしげますよ、それは。ここらにも問題があるんじゃないですかということを言いたい。時間が余りありませんから、ここらもちょっと指摘しておきます。  それから、市長はよく、私、学校の再編や保育所やると、質問すると、よく話し合ってえいやでやるべきものじゃないと、こう答弁された。この分はえいやでやった感じがするな。そういうことがまだ埋められとらん、問題点が。でも、あなたは3月には無償譲渡すると決断されたんです。我々が指摘したり質問すると、どうも反対派だと。反対派じゃない。我々だって市民の負託を受けて、やっぱりもう本当にできることならいい事業だと思います。だけど、やるなら安全対策もきちんとして問題のない施設をつくってもらってやっていただきたいという思いで、今市長がみずから出された3つの課題のうちの話をしとるです。1つはできました。会社はできました。あと資金はどうやられるんですか。3社の協力はどうですかという話を今聞いとるんです。我々はちゃんとそれは結論出すときは出さないけんと思っておりますけど、そういう意味で質問しとるんでね。  それから一つ、3つの課題以外に、市長、地元の今の状況をどう捉えておられますか。地元を二分して、それでも市長、あなたは無償譲渡を出されたんです。それで、きのう、名前言って恐縮だが、坂井議員が日本海新聞はいい記事書いとると、25回だかええの書いて。で、きょう私がやるとあしたは批判的なことで26回目ぐらいで批判したと書くんでしょうが、この平成28年3月25日、市長が無償譲渡を表明された明くる日の新聞、ここに記者の手帳とあって、これは記者は石原という人ですな。これ、記者の手帳の欄にこう書いてあるんです。「住民の溝は深まってきてしまった。」いろいろ前段あって、「石田市長の決断は重たいものだっただろう。ここまで約2年という長い歳月の間に、住民の溝は深まってしまった。」と書いてある。その溝はまだ埋まってないですね、市長。  市長、私はきょう、こういうのをもらいました。これは明倫地区に配られたそうです。暮らしよいまちを創る会、市長の議会審議を無視した一方的な無償譲渡なんて書いてあります。今の状態、こういうことですよ、市長。どう受けとめられておりますか。  それで、日本海新聞褒めた人がありますから私は褒めませんが、社説、平成28年5月29日、こういう書き方がしてある。「鳥取県経済同友会中部地区などの提言には18団体が名を連ねるなど幅広い支持もあるだけに、市議会も足並みをそろえるべきだ。」大きなお世話というんです。新聞社が社説の中で市議会も足並みをそろえるべきだと。大きなお世話、褒める記事じゃない。これが社説かと言いたい、これが日本海新聞でしょうけど。そういうことで、市長、どう思われますか、地元のあれは。地元の現状をどう思われますか。 ○市長(石田耕太郎君) まず、安全性が本当に担保できるのかということでありますが、これはぜひ安全性を担保しながらやっていただきたいと思ってますし、それだけのやはりきちっとした整備もやっていただく必要があるだろうと思っています。御指摘いただいた資料については、当初は3階と塔屋も含めてきちっと整備をしてやられる計画だったようでありますけれども、やはり銀行等のアドバイスもあり、より実現性の高いものということで、まずは2階までを活用してフィギュアミュージアムを整備するという形の計画に変更されたと認識をしております。したがって、その分は事業費が少なくなってきているわけですけれども、だからといって安全性を無視した建物であっていいということにはもちろんならないわけですので、安全性を確保する上では3階、塔屋も含めて最低限必要な整備はやはりやっていただく必要があるわけですし、そのことは我々としても当該事業者にはきちっと申し上げていかないといけないと思っておりますし、当該事業者自身も3階以上はどうでもいいと思っておられるわけでは当然ないだろうと思っていますので、そういった対応をしていただけるものと認識をしております。  それから、学校の統廃合と違ってえいやでやってんじゃないかということであります。決してそんなことはありません。やはりこういうものは慎重にやっていかないといけないと思っておりますけれども、ただ学校と違うのは、学校の場合は現にたくさんの子どもたちが通っている学校をいかにするかという問題であるのに対して、こちらのほうは今使われていない、むしろ取り壊そうという考え方を持っていた建物を有効活用しようという話についてのことでありますので、当然その判断についてはスピード感を持ってやるということも大事なポイントになってきますので、そういう観点から今回判断をさせていただいてるということは御理解をいただきたいと思います。  それから、地元の意見が二分されている、溝が深まったということでありますけれども、ぜひこの部分については継続的に、我々もですし、円形劇場側にも努力をいただいて、地元の皆さんに御理解をいただく、そういう努力はしていきたいと思っております。一緒になってこの点については努力をしたいと思います。以上です。 ○17番(段塚廣文君) 市長、私は、3つの課題プラス1で、やっぱり地元の状況というのは大事だと思うんです、今の現状はね。これから6万人とも8万人ともお客を受け入れる地元が、やっぱりもてなしの心、そういうものは大事なことになってくる、それが地元が反対でええ対応ができんということでは倉吉のイメージも下がることだし、私はやっぱり行政の役目はそこらをきちんと埋めていく、これが大事だと思うんです。やっぱり同じ事業をやるなら地元もみんなが賛同して取り組む。そういうことで初めて市民の財産を無償ででもいいから出すという形にならんといけんと思うんです。まだまだやっぱりそこらあたりの地元をきちんと行政として円満に一緒に取り組めるような体制づくりを行政がもっと力を入れないけんじゃないかと思います。  それで、市長、今度出されるんでしょう、議案を20日に出すと言われたから。その議案をきちんと、この間の説明会では仮契約を結んで、それで議会にも提示するということでしたが、結局そういうものをぽんと出いて、あとこれをのむのかのまんのかということを議会に求められるんでしょう。ですから私は、反対者が半分もおる中でそういう契約を結んで、議会にこれでイエスかノーか決めなさいというのは、市長はちょっとこれまでの認識が違ってきた。強権的だな、市長は案外。前の市長と比較しちゃ悪いけど、前の市長は、斎場、あれはそれでも地元の反対があってよう決断せなんだな。選挙はしなったけど、いわゆる斎場を争点にしての選挙はされたけど、最終的にはやっぱり地元の反対の意見を重視されたんじゃないでしょうか。私はそう思うんです。決断されなかった。でも、あなたは未確定の部分がまだあったり地元もこういう状態なのに無償譲渡を決断された。優しい顔しとられて体つきも優しそうだけども、やっぱり役人の出身ですね。非情なところがあって、ぱんと切られるときには切られるんだなと思って認識を新たにしましたけど、市長、地元との関係はやっぱり急ぐものじゃないと思う。どういうふうに考えてる。もう一遍言ってください、地元の関係。 ○市長(石田耕太郎君) おっしゃるように地元の皆さんの御理解をいただくというのは非常に大事なことだと思います。これはおろそかにしてはいけないと思っています。ただその一方で、やはり物事を進めれるときには進めていく努力をしないといけないと思います。そういう面で、今決断をしないとこの話はなかなか前に進まないということになるだろうと思います。(発言する者あり)そういう面で、これは物事を進めながら地元の皆さんにもより御理解をいただく努力というのは並行してやっていく必要があるんではないかと思っています。円形劇場だけじゃなくて我々もかかわりながら、そういった努力を引き続きやっていきたいと思ってるところでございます。 ○17番(段塚廣文君) それから、市長、私、今回ちょっと心配しとるのは、いいほうに向けばいいと思いますし、いいほうに向かうように市長は取り組まれるでしょうし、行政もそのつもりで取り組むでしょうが、たからやのことを思い出す。たからやは市が無償譲渡を受けた。そのときの議論も同僚議員から聞いとります。ただより高いものはもらわんほうがええって言ったような議員もあって、かなり白熱した議論したと。最終的には何年かして大したことにも使わずに、しまいには市が後始末。1億2,800万円か、解体費が。この分は、円形校舎は市が無償譲渡する、民間に。それで成功して発展したらええけど、もし悪い場合、それも考えないけんことだと思うんです。必ず成功するとは限らんし、もしもが、言っちゃいけんかもしれんけど、あるかもしらん。そのときにまた市が解体せないけんということが起きらせんかという懸念もある。たからやと逆のことが起きる可能性だってないことはない。そこらは考えないですか。 ○市長(石田耕太郎君) 100%成功するとは限らないわけであります。そういう意味では、万が一、失敗してほしくはないわけですけれども、失敗するケースも想定しないといけないと思ってます。その際には撤去した上で返していただくという条件を付したいと思っております。 ○17番(段塚廣文君) 撤去した上でといっても撤去する財力がなかったらしようがないわけでね。それはいいです、もう。  それで、時間ありません。次の人が待っとられますから終わりますが、市長……。ええかえ。(発言する者あり)それで、市長、私たちはこれからまた総務経済常任委員会でグッドスマイルカンパニーにも行きます。やっぱり議会の立場としてやるべきことはやって、調べることは調べたり、そうやった上で結論出したいという意味で、我々だって本当に歴史の審判を仰ぐ立場ですから、市長と一緒ですから、あのときに段塚はやかましいこと言ったけども成功したがなと言われれば、そのときしっかり私を批判してもらえばいいことであって。それはそれとして、市長、ついでと言ったら悪いけども、この出された資料の中でもう一、二点だけ質問させていただきます。福谷君、ちょっと待ってください。(発言する者あり)  この利益計画と資金計画でちょっと腑に落ちんとこがあるだ。これは精査されたですか、執行部は。精査されて市長に報告があると思うだけど、市長も言われた、いわゆる建設協力金いいますか、例の貸付金、3,500万円という数字まで具体的に出とりますが、この利益計画の資金計画等に、借入金、建設協力金1,500万円しか載ってないです。3,500万円じゃない。それから制度融資が4,000万円。金融機関からの借入金が8,400万円。制度融資というのは具体的に4,000万円となっとるけど、制度融資はかつては日本政策金融公庫、それから県の分で、そこらは具体的にどうなっとるんですか。公の参考資料に資金計画が出て見ると、そういう整合性がちょっと我々はわからんことがあるな。それから償還期限なんかだって、県の制度融資だったら、県は10年、政策金融だったら15年という規定があると思うんだが、ここらも償還の一本化なっちゃってわからん。精査されたことがあるんでしょうか。少なくとも、委員会協議会に出てきとるんですから精査して出されたと思うんですが、その点をお伺いしておきたい。  それからもう一つは、念を押しときますが、金融機関から精緻な事業計画は必要だがということですが、金融機関からの注文ですね、これは。金融機関には事業計画のきちんとしたものが出されて審査でもされとるんですか。そのことを聞いておきたい。これは資料1で勉強会、あるいは全員協議会、議会、総務経済常任委員会協議会にも出された資料ですので、十分それは執行部で審査されとるんだろうし、市長も承知の上だと思いますので、そこらを聞いておきたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 数字的なものはまだ十分に精査できてない面があると思っています。銀行側にも見てもらっている面はありますが、最終的なものにはまだまだという状況だと思います。そういう面で、こういった計画を詰めていく上でも、譲渡の決定をした上で調査研究事業を進めて、より実現性の高い計画にしていただくことが必要だろうと思っています。資料については折々にまた議会にも提供していきたいと思っていますので、よろしくお願いをいたします。 ○17番(段塚廣文君) 次の質問者が待っとりますので以上で終わりますが、市長、やはりこうやって出てきた資料でも一々検討してみると、市長の発言であったり、あるいは出てきた資料との整合性だったり、そういうことが何点かあります。だけど、市長に基本的なことを今伺いました、いろいろ。我々もやっぱりこれまでの経過、あるいは市長の答弁等十分に勘案しながらきちんと審査して一定の時期には一定の結論を出すということで取り組んでいきたいと思います。これから委員会もあることです。委員会の中でもしっかりと説明を求めたいと思いますので、それを申し上げて私の質問はこれで終わりたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 御指摘いただいておりますようにまだまだ不十分な面があるだろうと思います。しかしながら、倉吉の将来にとって重要な計画だと思っておりますので、ぜひ御賛同いただいて御支援を賜りたいと思ってますので、今後の審議についてはよろしくお願いを申し上げたいと思います。 ○17番(段塚廣文君) 終わります。 ○議長(高田周儀君) 8番伊藤正三議員。 ○8番(伊藤正三君) 済みません、議長。市民が注目する中、17番議員、それと市長と、本当に聞き応えのある、内容の濃い、いい論戦だったと思います。がしかし、17番議員の発言の中に、マスコミの社説を捉えて批判されたわけですが、これは後で精査していただきたいんですが、やっぱり表現の自由だとか言論の自由に対してのやはり行き過ぎた言動だと思います。やはりここは議会の場所ですんで、我々、特に議員は言論の府と言われる中ででも全部制限の中でやってます。議長の許可も要ります。時間の制限、回数の制限もあります。それと図書の朗読が禁止だとか、いろんなそういう制限の中でやって、ルールの中でやっとります。特に17番議員は本当にもうベテランでございますので、少し感情的になられたかもわかりませんが、本当に一番期待されたりもしますが、やはり我々公人ですので、どこからも一番批判も浴びるし、浴びなければなりません。そういう意味でやっぱりマスコミは言論、表現の自由、そういうものを一番大切にしてるところですので、そういう中での内容のことを封鎖するようなふうに私はとれました。後で調べてまた精査をお願いします。 ○議長(高田周儀君) 発言の内容の精査をということですね。 ○8番(伊藤正三君) はい。 ○議長(高田周儀君) 次に移ります。  今の部分につきましては、憲法でも表現の自由、言論の自由ということが保障されてるわけですが、その上でなおかつ議員としての品格等を言っておられる、言葉の使い方に気をつけてもらいたいということを言っておられると思いますんで、後で精査したいと思います。  次に移ります。  同じく会派くらよしアイズ・倉吉自民共同の12番福谷直美議員に市政に対する一般質問を許します。 ○12番(福谷直美君)(登壇)(拍手) 会派で最後の質問になりました。くらよしアイズ・倉吉自民共同の福谷直美でございます。  当初、時間を30分残してやるという温かいお話をいただいておりましたので、その準備をしておりましたが、時間がありませんので、ちょっと順番を変えたり省いたりさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。  まず、質問に入るまでに、市長にこれをお聞きしたいと思いますが、昨日の新聞に出ておりました。きょうも出ておりました。倉吉ゴルフ倶楽部が事業を終了するということで、このことがかなり愛好家なり市民の方から、これは何とか残してほしいというたくさんの声が上がっておりますし、これを閉鎖することによって、ゴルフ場利用税、それからほかの税も減ると思いますので、このことについて市長から知り得る情報なりがありましたらお知らせを願いたいと思います。
     まず、最初に予定しておりました質問でありますが、これちょっと長くなりますので、次の質問に、ふるさと納税の分に行きたいと思います。  まず、総務省が出しました企業版ふるさと納税についてであります。  我が国は世界に先駆けて人口減少、超高齢化社会を迎えており、人口減少を契機に地方の活力が低下し、将来的に我が国全体の競争力が弱まることが懸念されている。このため、人口減少を克服し、社会全体の活力を維持するため、政府として地方創生の実現に取り組んでいる。地方創生を実現するためには、産官学金労言、産業界、行政機関、教育機関、金融機関、労働団体、メディアを初め各界各層の参画と協力の下で取り組みを進めていくことが必要である。中でも産業界の役割は非常に大きいものがある。こうした考え方に基づき、民間企業の皆様から積極的に寄附を行っていただけるよう平成28年度税制改正において地方創生応援税制、企業版ふるさと納税を創設したとあります。  そして、各地の地方創生取り組みの実効性を高めていくためには従来の施策に加えて地方創生事業に対する民間資金の新たな流れを巻き起こすことが必要である。民間企業の皆様には地方創生応援税制を活用して各地の地方創生取り組みに理解を深め、寄附を通じて積極的に貢献していただくことを期待している。また、地方公共団体が民間企業に地方創生取り組みをアピールするために政策面のアイデアを競い合うことでよりよい地方創生取り組みが生まれ、各地で地方創生の進化につながっていくことが期待される。税制の対象となる事業については最初の地域再生計画の認定を8月ごろに予定しており、内閣府や地方公共団体のホームページで公表していきます。民間企業の皆様におかれましては、その趣旨に賛同できる地方創生取り組みがありましたら地方創生応援税制を活用していただきたいと総務省が出しておりますこのことについて、これから取り組んでいただくわけでありますが、このことと一緒に、今言われております約5億9,000万円の昨年度、平成27年度のふるさと納税があったわけでありますが、そのことも含めて、この28年度に向けた新しい取り組みがあれば一緒にお聞かせをお願いしたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君)(登壇) 福谷議員の御質問にお答えいたします。  まず、冒頭、倉吉ゴルフ倶楽部の閉鎖の情報についてということでありますが、申しわけありませんが、残念ながら一切情報をいただいておりません。今まで長く愛好家の皆さんにとっては非常に近いところにあるゴルフ場でしたので御利用いただいたことと思いますが、そういう面では非常に残念でありますし、ゴルフ場利用税が入らなくなりますので、そういう面でも少し残念な面はありますけれども、これはでも企業の御判断ということでしょうから、やむを得ないのかなと思ってるところでございます。  それから、ふるさと納税について、特に企業版のふるさと納税についての御質問をいただきました。今、細かく御説明いただきましたけれども、もう一度触れてみますと、この企業版のふるさと納税というのは平成28年度に創設された地域再生法に基づく税制度でございます。地方公共団体による地方創生のプロジェクトに対して寄附をした企業に税額控除の措置をするものでありまして、対象となる寄附は内閣府が認定したまち・ひと・しごと創生寄附活用事業に認定された事業への寄附ということでありまして、このまち・ひと・しごと創生寄附活用事業というのは地方公共団体が地域再生計画として内閣府に申請をして認定を受けた事業ということになっております。要件として、地方版総合戦略に位置づけられた事業であること、KPIの設定がなされていること、PDCAサイクルの整備がされていること、特に大事なこととしては、1社以上の寄附を行う法人の見込みが立っていることということであります。その特典としては、企業にとって、この寄附を行った場合、従来からの損金算入額が寄附額の3割だったわけですが、これに加えて新たに3割の税額控除がされることになるということで、軽減効果が2倍になるというメリットがあるということであります。ただ、この市内にある企業ですとその分税収が落ちるということにもなりますので、その辺の兼ね合いもちょっとよく考えて判断をする必要があるんだろうなと思っています。それらも含めてこれから他の自治体の取り組み状況も見ながら、平成29年度事業への適用を目指してちょっと検討してみたいと思います。何よりも先ほど申し上げたように協力企業がないと事業として成立しませんので、そういったところとの、そういう企業があるのかどうかということも含めて検討することが必要なのかなと思ってるところでございます。  それから、ふるさと納税の新しい取り組みを何かしてるのかということでありますけれども、今の現状をちょっと申し上げてみますと、昨年が年間を通じて5億9,500万円の寄附をいただいたところでありますけれども、今年度は7億円の寄附をいただきたいということで予算化させていただいております。5月末現在で約9,700万円の御寄附をいただいておりまして、昨年比でいくと約1.4倍という状況で、引き続き好調に推移してるんではないかと思っています。  今年度の取り組みですけれども、今のところ人気の高い贈答品としては、梨の新甘泉と二十世紀梨、スイカやメロン、米などの農産物、牛肉、それから大山乳業のアイスクリーム、こういったものが人気になっております。今年度は贈呈品を130種類以上にふやしております。極実スイカやなつひめなどの果物類やバルコスなどの地元企業の贈呈品のラインナップをより充実させたところであります。複数回の寄附にも対応するようにしておりますので、リピーターも増加傾向にあります。今年度2回以上の寄附をされた方も既に2割程度おられるということであります。本来の趣旨を逸脱しないようにしないといけないとは思いますけれども、経済効果もありますので、倉吉の情報発信という面でもこのふるさと納税の有効活用はしていきたいと思ってるところでございます。以上です。 ○12番(福谷直美君) 企業版のふるさと納税でありますが、たしかこれは地元に本社のある会社はこの寄附は使えないという、そういう税制だと思います。本社機能が倉吉市以外のところからの寄附でなけりゃ行えない、たしかそう書いてあったように思います。それで、あえて私、この質問を出したのは、今、倉吉もかなりやはり地元資本の会社が減ってきて、仮にスーパーにしても、いろんな会社が県外資本、今、倉吉の誘致企業もたくさんできました。これもほとんどが県外の本社で、倉吉で決算はしないじゃないかなと思いますが、それをどこか本社に持って帰られて、そこから連結決算で利益を上げられる。ですから、倉吉にそういった県外資本の会社がどれぐらい倉吉に税金を落としていただけとるのかなと思うわけです。今回もモリタ製作所さん、大きな会社に来ていただきました。これとて京都が本社。幾らぐらい落ちるんですか。例えばあれは貸工場ですので固定資産税は入りません。中身の中の機械に、償却資産ということで、それが税金で落ちるんだよという説明もありましたが、全体と見て、やはりなかなか県外資本の会社ですから、私はこういう施策を活用して県外からやはりふるさと納税をしていただく努力をするべきでないかなと思うんです。ですからあえてこれを出させていただいたんです。ですから、それはやはりトップの姿勢がそういうふうに向いてるか、それこそお願いに行くか、そういうことでやはり税額はふえていくと思うんです。  そのふるさと納税、昨年全体で2.8倍、けさだったかな、日本経済新聞の中国版に出ておりました。読まれたと思います。中国地方で鳥取県の倉吉市は5番目です。約5億9,000万円。すごい額ですが、岡山県の備前市は27億円。またこれも桁の違う話でありますが、それから島根県の浜田市、これが20億円、これもまた桁の違う話ですが、そうやってかなりの納税がなされている。そこにやはりふるさと納税の企業版にお願いをしていく。そこには、さっきも申し上げました、やはりそのかわり行政が知恵を出して、この事業にこういうことをしたい、だからこの寄附をお願いしたいということをお願いをしていかないけんと思うんです、これは。ですから、どういう事業かすぐには私も浮かびませんが、そういうことによって大きな、例えば倉吉にある誘致企業が東京で100億円ぐらい利益を上げとると、すごいもうかっとる会社があるんだと、そこにやはり倉吉でこんな事業したい、こういうことですからお願いできませんかというのは我々にできる努力でないかと思うんですが、市長、どう思われますか。  それと、さっき言われた、通告しとらなんだゴルフ場、私らも突然でした。でも、これは本当に倉吉にとって非常に寂しい限りであります。あそこに愛好家の方はすごくたくさん、数が少なかったけえ経営ができなかったんかなと思うんですが、これがなくなることによって本当に悲しい思いをされる愛好家がたくさんございます。情報はないと思いますが、何らかの、もう手は打てないのか、その辺の、市長はやはり少しでも努力をしてみていただきたいと思うのでありますが、そのことに関しても答弁をお願いいたします。 ○議長(高田周儀君) 市長に申し上げます。今、質問通告がされてない質問をしとられて、そして答弁を求められました。このことについてはわかる範囲で短時間で簡潔明瞭に答えられれば答えてください。答えれなかったらそのままでいいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 倉吉ゴルフ倶楽部については、以前は韓国からのお客さんもたくさんおいでになったということも聞いておりました。そういう面では倉吉に対しても御貢献いただいたと思いますが、これは企業の判断ということですので、尊重せざるを得ないかなと思っています。  それから、企業版のふるさと納税でありますが、倉吉に立地している誘致企業についても現地法人をつくられている企業があります。例えばトンボもトンボ倉吉工房ということで現地法人をつくられてます。それから廣川さんも廣川マテリアルという現地法人をつくって子会社をつくってやられているということで、県外に親元は確かにあるんですが、法人としてはこちらの所在ということになってる企業も多々あるわけであります。それから、本社が県外にあっても工場がこちらにあれば、その分の法人税はやはりこちらに落ちてくるわけですので、法人市民税等も含めて納めていただいてるわけで、その分もこの企業版のふるさと納税になると減免対象になってくるということにもなりますので、その辺全体をよく眺めて考えていく必要があるのかなと思います。ただ、おっしゃるようにこちらのほうでどういった事業に取り組むのがいいか考えて提案をしていくということも大事なことだと思いますので、その辺含めてよく検討してみたいと思います。 ○12番(福谷直美君) その企業版ふるさと納税はこれからの事業だと思います。ですから、知恵を出しながらこれを提案していくということにならな、なかなかその実現もえらいかなと思うぐらいですが、やはりでも個人よりは大企業にお願いをしていく、これは私は特別チームをつくってでもこれに向かわれたらかなりの税収につながらへんかなと思っておりますので、いろんな事業、提案をして、これにしてくださいというのを行政で決めていく。これ、私は知恵の出しどころかなと思っておりますんで、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。  ゴルフ場のことを通告がしてなかったわけでありますが、すごく市民の方がそういう気持ちでおられる、ですから行政としても少しは把握をしながらしてほしいなと思いますんで、この後でも結構ですんで、いろいろと聞くなりするなり、どうにもならんこともあるかとは思いますが、努力をしてみていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  次に、毎回毎回、何回もしております県立美術館についてであります。これにつきましてはいろいろと県議会でも議論になっておりますし、その後の流れでいろいろと評価が出ておりました。県立美術館誘致の評価が出ておりました、鳥取、倉吉、中部一体で。これを見ますと、やはり倉吉の候補地が一番評価が高かったなと思っております。それで、この一番評価の高かった倉吉で、中部がもうそろそろ、後まだ中部のどこも手をおろされとらんと思うんです、これはまた連合議会でもお聞きしてみたいなと思いますが、中部が一つになって、ここだというやはりその思いを伝えるというのが、知事は毎回県民の声を、県民の思いをとずっと言っておられます。県議会の答弁でも、本当に県民は県立美術館が要るんですか、欲しいんですか、つくりたいんですかということをおっしゃってる。ですから、欲しいんだ、つくりたいんだ、中部に欲しいんだ、この思いを私はいま一つつなげるべきでないかなと思っとるんです。  北栄町も手を挙げておられますが、コナンの里に、これあたりも評価の中で官民一体の機運が北栄町にはあると、こういうことが一つありまして、倉吉も中部も十分あるけどなと私は思っとるんですが、それで、とりあえず今の段階で何かのアクションを起こされとるのか、もう静観なのか、まないたに我々はもうのっちゃったからそのままなのか、いろいろ市長のお考えもあると思いますが、静かにアピールしていく。やっぱり今さら拳を上げるときではもうないかなと私も思っております。やはり県の出方、選定委員の出方、それを見ながら見守るところも必要だとは思いますが、でも静かに手を挙げて静かにお願いをしていくという行為も要ると思うんです。このあたりを市長はどう思われてるのかお聞きしたいと思いますし、応援歌が西部のほうからも、これは新聞のコラムに出ておりました。前田寛治を西部の方が見に行かれてすばらしかったと、県立博物館で前田寛治展がありまして、私も行ってみましたけど、すばらしいものでしたが、西部の方がこんなことを書いておられます。何よりも県西部の美術愛好家には鳥取市が遠過ぎてゆっくりと作品の鑑賞ができない。新美術館はせめて県中部の倉吉市周辺にお願いしたい。これはすごく胸にぐっとくるいい記事だなと私は思っとるんです。こういう応援歌がやはり西部のほうからは出てるんです。でも中部が本当にその思いが出てるんですか。中部がそれでも拳を上げて言うんでなしに、本当にじわじわと思いが出てるんですか。私はそれが見えてないと思うんです。  今度、フォーラムがあります。みんなでかんがえる美術館の可能性というチラシを私もいただきました。これ3カ所、米子、倉吉、鳥取であります。これが全部テーマが違う。講師も違う。これがやはりその地域を試される場所でないかなと。中部でフォーラムしました、あのときに鳥取短大のシグナスホールでやりました。すごく反響が大きくて、多くの方が来ておられて、本当これで中部に決まったなみたいな思いをするぐらい、そういう感じでしたが、次にもうそろそろこれは選定委員なり、私は知事だと思うんです、この思いは。これを見て、どういう思いがその地域に出るか、県民が本当に必要としているんか、ここを最終判断に私はされるような気がしております。この取り組み、1時から倉吉体育文化会館であります、ここが本当にいっぱいになるか、ぱらぱらなのか、思いがあるのか、熱気があるのか、やはりここでそれなりの評価があると思いますんで、これは重要視したいと思いますんで、この取り組みも一緒に市長はどう考えておられるかお聞かせ願いたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 美術館についてでありますが、静かにアピールをしていくべきだということでございます。これは継続的にやっぱりお願いをしていかないといけないと思ってます。中部地区行政振興協議会の要望も予定しております。その中にも美術館の項目を引き続いて上げて、まだ結論が出たわけでありませんので、継続的に県にお願いをしていく必要があるだろうと思っております。そして今おっしゃったように、当面の一番大事なのは6月19日にこの倉吉体育文化会館であるフォーラムだと思っています。やはりここに中部地区の皆さんが結集することが大切なことではないかと思ってます。それがアピールになり、中部の熱意を示すことにつながっていくんじゃないかと思います。そういう面で、今もう既に声かけをさせていただいております。自治公民館連合会にもお願いをしておりますし、倉吉だけじゃなくて中部全体として、鳥取短大のシグナスホールでやったフォーラムの熱気が今回も再現できるように大勢の皆さんにお出かけいただきたいという呼びかけをこれからもしていきたいと思ってます。もう大分近づいてきましたので、ぜひ議員の皆さんにも大勢御参加いただければと思ってるところでございます。こういったことを通じてアピールをしていきたいと思います。 ○12番(福谷直美君) これだと思いますんで、私も、しっかりと市の職員さんにも声かけて、職員にも出てくれと市長が頼まれて、一緒にやろうやという声をしていただいて、本当にあふれんぐらいの人に行っていただいて、それがアピールだと思いますので、19日に向けて頑張りましょう。よろしくお願いします。  あと3分ほどしか……(発言する者あり)それでは次に、市道大谷大谷茶屋線の通学路について、これも言わないけんです。これは3月議会で私、お願いしました。大谷大谷茶屋線の通学路、それから工業団地の進入路について、私の申し上げましたのは、県道倉吉環状線に抜ける道をということでお願いをいたしましたが、地域の方が、皆さん私の質問を見とられて、もう絶対そうだと、やらないけんけど、そうじゃないだろ、今の道を改修せえやという、たしか地域要望も出されたようであります。また返答も返されたようですし、この間もあるほかの会であそこの事業者のトップの方と会食しながらお話しする機会がありましたが、やはり今の本社機能が狭いと、だから充実していきたいと、あそこをやっぱり充実して、まだ向こう側にも土地もたくさんあるようですし、充実していきたいとおっしゃってます。ということは、これからどんどんあそこは発展をされるでしょうし、発展してほしいと思います。これは地元企業さんですので、もうどんどん利益を上げていただいて、倉吉に税金を落としていただくというのもですし、それから雇用にもつながりますし、で、だからあの道は早急に、市長、改修しましょいな。それこそ通学も危ない、それこそ25メーターのトレーラーが今でも昼間どんどん通っております。それから今また市の造成ですか、ちょっと始まっとって、ダンプがどんどん通っとる。それも仕方ない、工事中ですから。でも地元としては辛抱するけど本当にしてくれるの。もうちょっと待つがな。極端な方は、もういつからかかられるですか、いつから始まるですかと言う方もたくさんおられます。いや、それはなかなか行政ですから、そんなすぐにというわけにはならんと思いますが、でも我慢する、何とか気をつけるけ、早うしてな、本当にしてごしなるだかいな、いや、まだわからんです、私にも。聞いてみます、市長に、本当にしていただけるですか。そこのところのきょうは返答だけはいただきたいなと思いますので、よろしくお願いします。 ○市長(石田耕太郎君) 大谷大谷茶屋線の整備についてでありますが、社地区の自治公民館から御要望いただいております。線形改良を含む現道整備についてということで、4月25日に御要望いただいておりまして、とりあえず教育委員会や警察署などの関係機関とも協議しながら安全な通学路を確保していくために対応について検討していくという御返事をさせていただいております。また、社小学校にも4月27日に説明をさせていただいているところでございます。今この道を通っている子どもさんは上神が7人と大谷茶屋が7人ということで聞いております。現在、工事車両が多く出入りをしております関係で、朝はいいんですけれども、帰りですね、この通学路を現在一部変更していただいているところでございます。まだやりますという御返事はちょっとできかねるんですけれども、地元の公民館とか学校関係者とか警察署などとも協議しながら、どういった方法をとるのがいいのかよく対応を検討していきたいと思っています。仮に大谷大谷茶屋線を整備するとなるとかなり延長も、1キロを超える延長がございますので、用地買収のことも出てまいりますし、費用もかなりかかってまいりますので、その辺の財源どうするのかということも出てきますので、その辺全体を含めてよく議論し、検討していきたいと思っております。 ○12番(福谷直美君) 早急に検討していただきたいと思いますが、やはり住民の人、さっき子どもは7人、7人と、おっしゃいましたが、今度、大谷茶屋はあと3人、4人ふえますかね、まだ人がふえるんです。小さい子が来年になったらまた行くようになります。ですから危ないんです。危ないのは気をつけて何とかしようということも言っとられますが、本当でこれしてくれるんですか。このままずっとなんですかという、住民はそういう思いなんです。やりましょうと、それが来年なり再来年なり、もう1年延びるなり、これはまたいろいろなことが、仕方ないとは思いますが、でもやろうと、これはやろうという意思は欲しいと思います。  議長、もう10分ほどいただけませんか。というので、もしよかったら、よかったらじゃなしに、もう一度答弁いただいて終わります。 ○市長(石田耕太郎君) やはり子どもたちの安全確保というのは非常に大事であります。通学路の変更で対応できればそれも一つの方法かと思いますけれども、それらを含めてよく検討したいと思います。 ○12番(福谷直美君) よろしくお願いします。 ○議長(高田周儀君) 以上で本日の市政に対する一般質問を終了することに御異議ございませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高田周儀君) 御異議なしと認めます。よって、本日の日程はこれをもって終了いたしました。  あすも午前10時から会議を開き、市政に対する一般質問を行うこととして、本日はこれをもって散会いたします。                 午後2時23分 散会...