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平成26年第2回定例会(第2号 2月26日)

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  1. 倉吉市議会 2014-02-26
    平成26年第2回定例会(第2号 2月26日)


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    平成26年第2回定例会(第2号 2月26日)                  倉吉市議会会議録(第2号) 平成26年2月26日(水曜日)    第1 市政に対する一般質問 〇会議に付した事件  ◎日程第1                 午前10時00分 開議 ○議長(由田 隆君) おはようございます。  これより本日の会議を開きます。  本日届け出のあった事故者は、議員では11番伊藤正三君、遅刻であります。  以上、報告をいたします。 ○議長(由田 隆君) 本日の議事日程は、お手元にお配りしておるとおりの日程書でとり行います。  日程第1 市政に対する一般質問 ○議長(由田 隆君) 日程第1、市政に対する一般質問を行います。
     まず、会派市民の14番中野隆君に市政に対する一般質問を許します。 ○14番(中野 隆君)(登壇)(拍手) おはようございます。  会派市民の中野です。3月議会の最初に質問させていただきます。  私が議員になってことしで12年目だと思うんですけれども、たしかこの本会議の一番最初の日に質問させていただくのは初めてじゃないかなっていうふうに思っております。  きょう、皆さん、どんな日か御存じでしょうか。ぱっとわかる人もおると思いますけども、2月26日、二・二六事件の起こった日でございます。そういう日にまた質問させてもらうというのも感慨深いものがあります。3年前に3・11のときにも一般質問させていただきましたんで、ああ、こういうめぐり合わせかなというふうにも思っております。  それでは、石田市政4年ということで質問させていただきます。  石田市長が4年前に誕生し、これから倉吉市も新しい倉吉市に生まれ変わると期待したものです。確かになかなか進まなかった新斎場も進むことになり、現在では完成して使用しております。企業誘致も進んでおり、倉吉市にとってよい市長だったと思っております。確かに運がよかったという面もありますが、私は運も実力のうちといいますので、石田市長の力量だったというふうに思っております。  しかしながら、議員は市長を褒めてばかりではないというふうにも思っております。私が石田市長に望んでいることは、もっと石田市長の思いを市民に、議会にぶつけてほしい、そういうふうに思っております。そうすればもっと議会が活発になり、よい行政ができるのではないかと思っています。石田市長に望むのはもっともっと石田カラーを出してほしい、そういうふうに思っています。私は、市長と議会との対決をもっとあってもよかったのではないかというふうに思っております。  さて、石田市長の4年間は市長自身どういうふうに思っとられるのでしょうか、お聞きしたいと思います。成果とやり残した事業についての思いについて述べていただきたいというふうに思います。 ○市長(石田耕太郎君)(登壇) おはようございます。中野議員一般質問にお答えをいたします。  私が市長になって4年間、これを総括をしてということだというふうに思いますけれども、議会ともっと対決があってもいいんではないかということで御指摘をいただきました。私の提出議案もいろいろ否決案件も出ておりますので、十分対決をしながら市政の推進、お互い二元代表制のもとで取り組んできた4年間だったというふうに思っています。もっと石田カラーを出すべきだということでありますけれども、私なりには方向づけをさせていただきながら今までも取り組んできたつもりでおります。  この4年間でありますけれども、市長に就任した際に倉吉を元気に、若者に夢をということでスローガンとして掲げさせていただいて、当選をさせていただいたわけでありますけれども、やはり若い人に、若い皆さんにこの倉吉に定着をしていただいて、そしてまたこの倉吉に夢と希望を持って、そして誇りを持って生活していただける、そういう地域づくりをしていきたいなというふうな思いで取り組んできたつもりでございます。  先ほど斎場のお話もありましたけれども、これも比較的早い時期に解決できたのはよかったかなというふうに思っているんですけれども、市長に就任をいたしまして改めてこの倉吉市が抱えている課題、本当にたくさんの課題があるなというのを再認識をさせていただきました。その上でやはりこういった課題にきちっと対処をしていくためには、市民の皆さんと共有できるビジョンをつくらないといけないではないかということで、1年かけて今の第11次の総合計画、“くらしよし”ふるさとビジョンの策定をさせていただきました。そこにはいろいろなその策定に当たってワークショップなどを経て、いろいろ施策等についても盛り込ませていただいたわけですけれども、それ以外にも議会からもいろいろ御提案をいただきました。そういったことも含めて施策化をして事業として取り組んできたところであります。  幾つか申し上げてみますと、先ほどもおっしゃっていただきましたが、やはり若者に定着をしていただくというためには雇用の場が最優先で必要だということから、企業立地促進補助金の大幅な拡充をさせていただきました。これはその後の企業誘致にもつながっていったんではないかというふうに思ってるところであります。  さらには、当時から非常に災害の多い時代になっておりました。そういうことで防災というものも大きなテーマだというふうに認識をしておりました。そういう観点から戸別受信機の配付とか、あるいは防災センターの整備、そしていろいろな団体との防災協定の締結、こういったものを通じて防災の体制をつくってきたところでございます。そういうさなかに3年前には東日本大震災が発生したわけで、なお一層その重要性が高まってきているように思います。まず、橋梁だとか学校、その他の公共施設の耐震化、これもまだ道半ばでありますけれども、こういったものもやはりきちっと対応していかないといけない課題だろうというふうに思っています。  それから若者の定着という意味では、子育て支援、こういうこともやはり大切なポイントだというふうな思いで保育料の減額ですとか病児保育、こういった取り組みもさせていただきましたし、ワクチンの接種などについても充実を図り、あるいは不妊症や不育症の治療費の助成、がん検診、いろんなそういう面での健康づくりにも取り組ませていただいたところであります。  それからこれからの大きなテーマであります高齢者対策、介護の問題、これもボランティア制度ですとか、認知症のグループホームの整備といった対策も講じてきたところであります。その一方で、かねてからの問題意識が議会のほうでもお持ちでありました都市計画税についても、これも廃止ということで市民負担の軽減も図らせていただきました。  その一方で活力ある地域づくりという面では、やはり交流人口というものがこれから重要性を増してくるだろうというふうに思っておりまして、観光大使の活用、あるいは関金温泉の場合には若女将を配置をさせていただきましたし、コンベンションの誘致の支援制度もつくらせていただいたところであります。さらに、外からの移住・定住という面で相談員を配置をしたり集落支援員を配置したりということで、活力ある地域づくりということにも配慮をしてきたつもりであります。さらには、看護大学の問題も出てきたわけで、これもこれからきちっと仕上げていく努力をしていかないといけないだろうというふうに思っています。  いろいろ事業に取り組ませていただいたわけでありますけれども、この4年間で一定のそういう面での成果も出てきてるんではないかというふうに思っておりますけれども、倉吉の将来を考えた場合には、先ほど来申し上げておりますような課題も含めて、まだまだ課題がたくさんございます。そういう面でもし市民の皆さんの御支持がいただければもう1期ということで今考えているところでございます。  その中でどういうやり残したことというか、課題が残っているのかということでありますけれども、一番大きなテーマはやはり人口減少ということではないかなというふうに思っています。そういう面では引き続いて雇用の場の確保ですとか子育て支援、移住・定住、こういった面で総合的に地域づくりに取り組んでいかないといけないんだろうというふうに思ってるとこであります。さらには、人口が減りますので、外から大勢の皆さんにおいでいただく地域づくりという面での交流人口をふやす対策、こういうものも必要だろうというふうに思います。  それと産業の面でいくと、今もTPPが山場を迎えているわけですけれども、なかなか方向づけが明らかになってまいりませんけれども、そういうものも含めて農業というのが今大きな転機を迎えているように思います。この中部地域は農業が基幹産業だというふうに言われているわけでありますので、足腰の強い農業づくりというものを、これは国、県含めてしっかりと取り組んでいかないといけないテーマではないかというふうに思っております。  あわせて人口が、特に子どもたちが減っていく中で、学校とか保育所の再編の問題、これも地域の皆さんにとっては本当に大きなテーマであるわけでありまして、何とか地域の合意を得ながら進めていく努力をしていかないといけないだろうというふうに思います。あわせて中心市街地の活性化、これもしっかり駅周辺も含めて、成徳・明倫地区だけじゃなくて、駅周辺も含めて市街地のあり方というものをしっかり考えていく必要があるだろうというふうに思っています。それから、たからやですとか明倫の円形校舎、こういったものの整理をやりつつ、その跡地活用も含めて方向づけをしていかないといけないだろうというふうに思っていますし、駅北の12街区の問題、これも重要な地域でありますので、しっかりと取り組みを進めていく必要があるだろうというふうに思っております。  こういうような課題がたくさんあるわけでありますけれども、これらの課題解決にはやはり行政だけでできるものではないだろうというふうに思っています。経済界ですとか農業、福祉、医療、あるいはNPOなど、地域づくりにかかわっていただいている皆さんと十分コミュニケーションをとりながら、これからの倉吉の活性化づくりに取り組んでいかないといけないだろうというふうに思ってるところであります。議会の御提案も十分踏まえながら今後さらなる取り組みをしていきたいというふうに思ってるところでございます。以上でございます。 ○14番(中野 隆君) 今、市長の答弁を聞きながら、ああ、確かにこういうこともあった、こういうこともしとられた、こういうこともしとられた、ああ、そうだそうだと思いながら聞いておりました。確かにたくさんいろいろな事業をやっとられるというふうに、答弁を聞きながら再度思ったところです。  それからまだできてないっていうことで、本当にまだまだできてない部分もあると、なかなか難しい。人口減少に対してどういうふうにするんだろうかというのも、本当に難しいことじゃないかなっていうふうに思います。これは倉吉市だけじゃなくて、倉吉市も鳥取県も日本国全体のもので、なかなか大変な課題だなというふうに思っております。今のところ対抗馬というのは聞いておりませんですけれども、市長がなられるかどうかも私はわかりませんですけれども、どなたが出られてでも本当に人口減少の問題については頑張っていただきたいなというふうに思っております。  続きまして、次の質問をさせていただきます。  私は、12月議会で人口減少社会において行政はどう対応するのかということを質問しています。市長は、身の丈に合った行政サービスをしなければならない。そこでもサービスの低下にならないように取り組んでいかなければならないというふうに答弁しとられます。私は基本的にはそのとおりだというふうに思っております。  これからの人口減少社会において、市の施設も減少していかざるを得ないことになりますし、それこそ市長の言っておられたように、身の丈に合った行政をしなければ財政破綻になるっていうふうに思っております。市長も言っとられたのはスクラップ・アンド・ビルドというふうなことを言っとられたんですけれども、スクラップ・アンド・ビルドといっても不要なもの、効率の悪いものをなくすということで進めていっても、直接的にそこにかかわっている人にとっては不要なものではないわけですので、これをなくしていくというのは本当に大変な作業だというふうに思っております。何とか住民サービスを低下させないように考えていかなければならないですし、住民の合意はある程度時間をかけてでも大切にしていかなければならない、そういうふうに思っております。しかし、決断しなければならないときは来るというふうに思っております。  今言ったことは一般的な行政サービス、施設についてですけれども、学校については一般的な施設と違って、子どもたちは小・中学校には皆が行かなければならないので、なくしてしまえばよいというものではありません。より一層の住民合意が必要だと考えています。  それでは、教育について質問させていただきます。教育委員会では適正配置と言っていますが、具体的に学校の統廃合についてということで質問します。  昨年は学校の統廃合について議会でも議論されてきました。住民説明会も実施されてきました。その後、現在はどうなっているのかということと、これからどういうふうに進めていこうと考えているのかということをお聞きしたいというふうに思います。個人的にはもう少し時間をかけて市民全体が納得いく形で進めていくことが必要だというふうに思っております。そこで一番重要なのは、子どもたちの学力をどう保証していくのか、人格形成にどうすればよいのかということを考えていかなければならないというふうに思っています。教育長の学校適正配置についての考え方をお聞きしたいというふうに思います。 ○教育長(福井伸一郎君) 市民、中野隆議員の教育について、特に学校の統廃合についての考え方ということでございます。  基本的な考え方については、再編の素案という形で教育委員会の考え方は示しているとおりでございます。それに向けて皆様方の御理解を得るように説明会を昨年度も開かせていただきました。その中でさまざま出てきている課題もあります。そしてそうしたものをまた理解を得るようにまた努力していきたいなというところでございます。  先ほどございましたように、市長の話も答弁の中にもありましたように、やはり人口減少というのは、もうこれは避けて通れないということであると私は考えています。以前も話をしましたけども、戦後大きな流れの中で見ていくときに、子どもたちの、生徒の数が一番ふえたのは昭和33年でございます。これが一番大きな山のピークです。そこからどんどんまた下がりました。そしてその第二世代となったのがざっと22年後の昭和57年、58年ぐらいです。これが大きな山の半分ぐらいの高さの山まで上がりました。そしてそれがまた親世代になってベビーブームの第三世代をつくっていきます。それは22年後ですから、平成の15年、20年、このあたりになります。しかし、今度は山になりません。丘にもなりません。平たんにもなりません。減少の度合いが減って少し傾斜が斜めになった、現在の状態だと思います。それ以降また私は下がっていくと考えています。  そうした中で、どういうふうに対応していくかということでございます。例えば具体的な例を申し上げますと、成徳と明倫地区でございます。成徳地区は平成10年は211名の児童数でございました。現在145名でございます。来年度はこれが139名になります。139名になる予定で昨年の5月1日ははじいてました。しかし、現実に今ずっと見てみるときに、これは136名になります。つまり去年予想していた139名からさらに下がって136名になっていくということです。平成30年には112名になります。これはもう子どもが生まれてますので、数えることができます。じゃあ、なぜ3名減ったのか。これはやっぱり住所を移されたと、あるいは引っ越しされた、その差であります。  同じように、じゃあ、明倫を考えてみますと、平成10年は275名でした。これが現在は150名です。来年度はこれが139名になる予定でしたが、現在のところ137名で出発することになるだろうと読んでます。あと3月の移動があればまたこれが動きます。つまり去年見越していた数字よりも2名減ってます。これは平成30年になりますと、あと4年後です。126名まで減ります。  そうした現状の中で手を打たなければならないというふうに考えて、5年前から協議をして、そして一つの案を固めて、そしてどうでしょうかということを説明会を回りました。それを受けて、さらに具体的な数字ということで、具体案ということで示しをさせていただいたものでございます。  したがいまして、もう少し時間をかければいいんじゃないかという議論、確かにそれもわかります。まだまだ議論が足らないんじゃないかということも十分わかるわけですが、しかし、それをずっと待っているならば、さらに新たな状況になってきつつあるんではないかなと思います。そうしたとこも現実を出しながら、どうしていくのかということはやっぱり考えていく必要があるんではないかと考えているとこでございます。以上です。 ○14番(中野 隆君) 私が思うのは、やっぱり教育っちゅうのは一般的に言われる、国家百年の計とか言われるんですけれども、せめて30年とか50年はもつようなことを考えていかなければならないんじゃないかなというふうに思います。この前出ていた案というのは、確かに現実的かもしれません。ただそれが30年なり50年にたえれる案だったのかなっていうふうに思ったときに、ううん、ちょっとどうかなと、私自身はちょっとどうかなっていうふうに思いました。それと地域住民の方というのは今々そんなことは大変だっていうふうに思われたかもしれませんですけれども、やっぱり30年、50年を見越して、これから倉吉をどうしていくのかなということを再度考えていただかな、私はそういうふうにしていただいたほうが倉吉全体、本当に子どもたちをどうしていくのかな、教育をどうしていくのかなっていうことで再度考えていただきたいなというのが私の思いです。教育長、どういうふうに思われますでしょうか。 ○教育長(福井伸一郎君) 議員さんのおっしゃる30年、50年を見越した、そういうことを立てていかなければいけないということは十分に私もわかります。先ほど来申し上げましたように、こういうカーブの中で、じゃあ、どこのところでその案をやっていくのかっていうことも大きな課題であろうかと思います。例えばせんだっての議会の中でも、小学校は4校区、4つの小学校でもいいじゃないかっていうようなことを議員さんもおっしゃっておりました。じゃあ、どういうふうな案なんだろうなっていうことを私も想像してみますに、例えば、じゃあ、河北地区を一つの小学校区でまとめるということになると、上北条、河北、西郷、これだけの人数を収容する施設をつくらなければならない。その場所はどこにするんだ。通学距離もずうんとふえます。それは50年後にはもつでしょう。そういったところとの兼ね合いを考えながらいかなくちゃいけないなっていうことを思います。確かに高城、北谷をしただけでは、それは時間の問題ではないかという議論、確かに十分わかります。その中で社とを含めた形の中はどうだというのは第3案の中にありました、確かに。しかし、まだ今はそこのところは難しいんではないかというふうなことがありました。現実にそれを入れていく器をどうするのかということもあります。そうしたことを含めて、ある意味では段階的なことも考えることも必要なのかなとは思っております。そうしたところをしっかりと議論をしながらまとめていく作業をこれからしていかなければいけないかなと思います。  河清を待つと。きのうからPM2.5でちょっと大変ですけども、河清を待っておってもそれは清らかになりません。黄河が100年澄むのを待つ、そういうわけにもならないと思います。私たちの行政の課題として、場当たり的ではいけません。当然いけませんけれども、しかし、その時代での問題を解決していくということも私たちの課題であろうと私は考えています。そのあたりのところでコンセンサスを得られるところで考えていかなければいけないんじゃないかと思っております。これは議員の方々のさまざまな御意見もいただいております。そうしたことをすり合わせながら一つまとめていく作業をしていく時期に来ているんではないかと思っています。以上です。 ○14番(中野 隆君) 私もこれが決定打っていう私の案もなかなか出せない難しい問題だというふうに思っとります。本当に衆知を集めるといいますか、いろんな考え方を集めて本当に子どもたちをどういうふうにしていくのか、倉吉を背負っていく子どもたちを本当に健全な形で育てていく、本当に立派な人間に国はどういうふうにしていくのかなということを考えながら、本当に市民と議員、行政一緒になって考えていって、すぐにすぐに結論出すって、出せないかもしれない。かといって時間かければええっていうもんでも、私もそういうふうには思っとりませんけれども、やはり一緒に頑張っていきたいなというふうに思っておりますので、よろしくお願いしたいなというふうに、市民としての思いでもあります。  では、続きまして、土曜授業についてお聞きします。これは土曜授業につきましては、同僚議員が12月議会で質問しており、重複な部分があるかもしれませんけれども、質問をさせていただきます。  倉吉市教育委員会は土曜授業を実施すると聞いております。私、この土曜授業をするということについて、何かやるためにはちゃんとした目的があるんだろうなっていうふうにすぐ思うんですけれども、目的は何だろうか。学習向上なのだろうかなとか、学習習慣を身につけるのかなとか、生活規律をよくしていくのかといろいろ考えたんですけれども、あれこれ考えるよりも教育長に聞くほうがよいかなと思いますので、土曜授業の目的は何でしょうかということを聞きたいというふうに思います。  次に、ことしっていいますか、来年度、4月からことしなんですけれども、難しいところなんですけれども、ことしは試行、試しに行うということですけれども、本番は来年4月になるんでしょうか。来年4月からのことを考えて試しに行うというのでしょうか。それともことしとにかくやってみるということなんでしょうか。そこをちょっとお聞きしたいというふうに思います。 ○教育長(福井伸一郎君) 中野隆議員の土曜授業についてのお尋ねでございました。  倉吉市は倉吉の教育振興基本計画、こういったものを平成23年度から27年度の5カ年計画で考えています。その中で倉吉の、学校教育の目標の中の一つ大きな目標の中に、倉吉に誇りと愛着を持つ子どもの育成、これを重点施策として上げています。子どもたちが倉吉の自然や歴史、文化などに誇りと愛着が持てるよう、地域の特色を生かし、人材や歴史、自然等の財産をもとに子どもたちが倉吉を知る、楽しむ、育むことのできる取り組みを推進していきたいということを大きな目標として掲げています。  そうした具体的な例の中で、小・中学生の倉吉淀屋サミットを実施してまいりました。そこから菜の花プロジェクトも入ってまいりました。それから地域学校委員会での取り組みというものも出てきておりました。しかしながら、それだけで果たして十分であるのかということも議論の中でありました。それから週5日制の中で子どもたちを地域に返すという大きな題目がございました。青少年育成会議とか地区公民館の方の御意見を聞きますと、いろいろな取り組みをやっているんだけども、参加する子どもたちの数が限られているということがございました。こうした課題もあります。  それから保護者のほうにもアンケートもとりました。土曜授業を実施していくっていうことについてはどう考えるかというふうなことでございます。詳細についてはちょっと述べませんけれども、しかし、土曜授業をやってほしいという意見もありましたし、いや、反対という意見もございました。そうしたものを含めながらやはり実施していこうということで、ずっと夏から小・中学校のPTAの方々、それから校長先生方と協議をしながら進めてまいったものでございます。  倉吉市の土曜授業の目的は学力向上というふうなことではございません。ふるさと学習を中心に倉吉に誇りと愛着を持つ子どもの育成を図りたい、これが大きな目的でございます。小学校につきましては、小学校区域、こういったところの地域の協力を得ながら校区のふるさと学習を中心として展開していきたいなと思っています。昨年、上小鴨のほうは「上小鴨誌」というすばらしい地域の歴史をつくっておいでになりました。こうしたものを子どもたちに伝えたいという願いを持っておられます。灘手は灘手でまたすばらしい取り組みをしておられます。灘ッピーの物語とかつくりながらふるさとを愛する子どもたちをつくりたいと努力していらっしゃいます。上灘のほうも「うわなだ子ども風土記」というものをおつくりになっていらっしゃいます。そうしたものを今、教育課程の中でも入れているわけですけども、さらにもう少し強力にできないかということでございます。  中学校につきましては、倉吉市全体を対象として倉吉を語れる人間をつくっていきたいと思っています。その一つのツールとして中学校の社会や理科の先生方にお願いいたしまして、「くらよし風土記」をつくっていただきました。これは倉吉市の自然、文化、地理、歴史、文化財、それから偉人、そういったことを100項目にまとめてつくったものでございます。間もなく発行できる予定にしていますけれども、こうしたものを活用しながらふるさとの学習をしていきたいと思います。それと同時に、やっぱり中学生は自分の進路に向けてのそうした志、これは倉吉の青年会議所の方も土曜授業について力になりたいということで、協力をお願いしますということでこちらも話をしております。キャリア教育の一つのプラスになることができないかということを考えてみたいと思っています。そして実際3年生ぐらいになりますと自分の進路を実現するためのやはり勉強ということも、学力をつけるということも大事なことでございますので、それも狙ってまいりたいと思っています。  基本的にはふるさと学習を中心とした学習展開をしていきたいなと思っています。具体的に小学校、中学校、5月、7月、9月、11月、1月の5回を考えています。小学校は先ほど申し上げましたように、地域の方とのそうしたプログラムをどうつくっていくかという作業が必要でございますので、その時間をとって小学校は9月、11月、1月の3回を実施していきたいと思っています。午前中の3時間程度ということで考えていきます。具体的な内容につきましては、校区あるいは学校のほうで相談をしながらそれをつくり上げていくということでございます。ちなみに実施する日は小学校も中学校も同じ日といたします。でなければ、小学校の子どもは学校に行き、中学校は休み、次のときは反対ということになると、家庭で旅行に行きたいとか、何かあるときに困りますので、同一の日で実施したいというふうに考えているところでございます。以上です。 ○14番(中野 隆君) 小学校も中学校もどちらかといえばふるさと学習、それから中学3年については進路の関係もあるから学力向上というふうにたしか答えられたんかなというふうに思うんですけれども、私、土曜日が小学校が3回、中学校が5回というふうに聞いてまして、9月、11月、1月だったですか。これ学習っていうふうになると学校の先生出ての学習というふうに、済みません、授業ってなると学校の先生が出ての授業なんで、学校は開くというふうに思ったんですけれども、そこの中で、じゃあ、民間の人、ボランティアとか、そういう人はどういうふうな形でかかわっていくのかな。それとも学校の先生だけで本当にやっていくのかなっていうのが一つ疑問がありました。  それと全く同じ日でやるというふうになると、ボランティアやる人が各学校、地域の人だけだったらいいのかもしれないんですけれども、そうでない人になるとそれだけの対応ができないっていいますか、じゃないのかなというふうにもちょっと疑問に思っておりました。  それから来年どうなるのかなということはちょっと答えがなかったんですけども、例えば月1回ぐらいになると12回。10回か20回。2回だと20回とかなると思うんですけれども、本当これに対して学校が対応できるのかな。本格的な土曜授業をやるとすると、これは人的な面で対応ができるのかなっていうふうなちょっと心配があります。私も生産改善やってたんでよくわかるんですけれども、仕事がふえればそのままだと人数をふやさんと対応できません。特に余裕がない、学校で余裕を持って教員を抱えとればいいのかもしれないんですけれども、多分そんな余裕を持った教員の配置にはしてないんじゃないかなと思うんですけれども。試行で2回、3回やるっていうんだったら無理やりでもできるのかもしれないけれども、本当その先を見た試行、試しの土曜学習ってなると、それはちょっと実際にはできにくいのじゃないのかなっていうふうに思うんですけれども、どういうふうな形を考えとられるのかなっていうことを教育長にお聞きしたいというふうに思います。 ○教育長(福井伸一郎君) 先ほど議員がおっしゃいました御懸念、ボランティアのことですね。現在も学校教育の中に地域の方が出かけていただいて授業のお手伝い、そういったものはしております。これは本当に驚くような数字でございますが、地域学校委員会を設けて学校の教育のためにさまざまな子どもたちのためにボランティアしてくださる方、例えば登下校の見守り隊、そういったことも含めまして初年度は1,081名という数でございましたが、去年1年間見ますと1,800名の方が倉吉の小・中学生のためにボランティア活動をしていただいています。本当にこれはもうありがたいお話ですし、誇るべき数字だと私は思っております。  そうした中で、じゃあ、土曜日ということになれば、土曜日の、平日の勤務以外に土曜日はお休みの方もやはりあると思います。ですから、そうした方々のお力をいただくっていうことは可能なんではないかなと思っています。それから基本的には小学校は校区で回していきたいなと考えています。中学校は全市ということでございますので、ちょっと講師が、あるいはボランティアの方が引っ張りだこになる可能性があるかと思いますが、そのあたりはすり合わせをしながら調整をしていきたいなと思っています。  それから来年度のことなのですが、来年度というか、その次の年ですね。来年試行としましたのは、今、議員さんがおっしゃいましたようなさまざまな学校の先生方の勤務をさせるわけですので、そのかわりの休みを与えなければなりません。こうしたことを含めまして、私たちは5回というところを出しているわけです。試行ということでしていますのは、そこの中での問題点っていうのは、やっぱり可能性として出てくる可能性があると思ってます。基本的には月1回、月1回といっても長期の休みがありますので、それ以上ふやすことが可能なのかどうなのか、そこもちょっと見きわめたいと考えているとこでございます。教育委員会の方針としては月1回程度ということでずっとやっていきたいという考えは持っていますが、それが現実的に可能なのかどうかっていうことは、やはり慎重に見きわめていかなければいけないんではないかなと考えているとこでございます。以上です。 ○14番(中野 隆君) 年間3回と例えば月1だと10回ぐらいとしますね。それはやっぱり大きな違いがあると思うんです。3回でも私は大変だというふうに思っとります。文部省が出した資料を見ますと、土曜授業をやっていく上の課題っていうことが書いてありまして、それには地域の教育活動等の調整、それから部活との調整、教員の勤務体制の調整、教員の負担、児童生徒の負担っていうふうにいろんな課題が書いてありました。特に大きいのが地域の教育活動等との調整というふうにあったんですけれども、当然教育委員会の方は課題について土曜授業をやる上でいい面だけじゃなくて当然課題についても把握しとられると思うんですけど、その課題についてどういうふうに思っとられるかを答弁していただきたいというふうに思います。 ○教育長(福井伸一郎君) アンケートの中でも寄せられていました数多くの懸念っていうのはあります。それからまた期待する意見もたくさんあります。それはどういうふうになるのか、これを試行の中で例えばスポーツ少年団等、やっぱり土曜日、日曜日を使って大会とか、そういったものをやっていらっしゃいます。ずっと小・中学校の校長先生方、PTAとの話し合いの中で大体方向を見て、じゃあ、どういうふうな、いつやろうかということを早く日にちを決めてそれを周知しないと、各関係団体のほうも大会日程等をお決めになります。そのあたりのまあ早くやりたいという気持ちは十分にありました。しかし、そうはいってもしっかりと準備をしていって、腹入れしなければいけないということでぎりぎりになりましたけども、大体スポーツ団体等が来年度の予定を組まれるのは大体1月ぐらいだということを把握しておりましたので、12月の終わりぐらいには日にちを決定をして、その日にちをスポーツ団体等、文化団体等にこの日を倉吉のほうは土曜授業ということで小・中やりますということで、何か御意見がありましたらお答えくださいということで周知をしております。したがいまして、そこのところは外して予定を組んでくださると私は思っています。ただ、市内だけの話であればそれでいいわけですが、やはり中部地区での大会っていうのがございます。その辺のところについては倉吉はこういうことをやりますのでっていうことは、町村の教育長さん方にはお知らせをいたしておるとこでございます。そのあたりのところで少しでもすり合わせをしていきたいなというふうに考えております。しかし、どうしてもぶつかる可能性は私はあるんではないかなと考えています。それは試行としましたのは、そうしたことも含めての試行ということでございます。最初から全てばちっときちっとできるというふうには考えていません。何かが起こると思います。それはそこんとこの中でまた考えていきたいなと考えています。以上です。(発言する者あり) ○14番(中野 隆君) 授業を10回やるってなった場合のことについてはちょっと答弁がなかったかなと思うんですけど、聞き漏らしかもしれませんですけれども。(発言する者あり)いいですか。  じゃあ、この件につきましては、実を言うと私はほかの件も持ってますんで、中途半端で申しわけないんですけれども、また議論していきたい。議会だけじゃなくて、議論していきたいというふうに思っとりますので、よろしくお願いします。  では、続きまして、公共交通機関について質問します。  公共交通機関っていいますとバスのことなんですけれども、現在バスを使う人が少なくなっておりまして、その影響もあってバスの便数が減ってしまっております。実際にはバスの運行がなくなったところもあって、高齢者の方からは車の運転が自分が運転するのが危ないので、もう何とかバスを通してもらえんだろうかなというような相談も実際に受けております。バスでしか移動手段のない人のためにバスをなくすっていうことはできません。そのために税金を使ってバスを走らせているんですけれども、乗客が少なければ少ないほどバス運行に補助金を多く出さなければならないというようなことになっております。空気を運ぶほど市の税金を使うということになります。何とも残念なことだというふうに思っております。有効な移動手段の確保として、市は対策としてデマンドバスとかNPOバスの代替運行を考えているということですけれども、最近ちょっと外に出てこないのかなというふうに私は思っとります。多分進めとられると思うんですけれども、やはり市民の方、議会にちゃんと説明する必要があるんじゃないかなというふうに思いますので、バスの代替運行についての現状はどうなっているのでしょうかということをお聞きしたいというふうに思っております。よろしくお願いします。 ○市長(石田耕太郎君) 公共交通機関、特にバス路線の見直しについて今どんな状況になっているのかということでございますけれども、御指摘のように、乗客が少なくなればなるほど補助金がたくさん出ていくというのは、制度として非常に不思議な形になってしまっておりまして、非常に残念な気持ちもあるわけであります。そういう面でやはり適正なバス路線のあり方っていうのを考えていかないといけないだろうというふうに思っています。  現在のところ、市内で完結する単独路線、高城、北谷、広瀬、この3つの路線について見直しをさせていただいてるところであります。広瀬線については既にデマンド型、大宮から先ですね、岩倉から広瀬までの間で乗車される方、下りのほうはいいわけですけれども、そのまま乗っていただけばいいわけですけれども、上りの場合、大宮からということになりますので、岩倉から広瀬の方については事前に電話で予約をしていただいて、広瀬なり岩倉なりから乗っていただくという形にしているわけであります。逆方向、下りの場合にはそのまま乗っていただけることになりますので、従来から比べるとその分については利便性が増したということにもなりますので、利用者の皆さんからは評価をいただいている声も伺っているところであります。  それから高城線については、高城の場合にはNPOたかしろが過疎地有償運送をやっておられますので、この活用ということも今、想定しながら協議をさせていただいてるところであります。昨年の9月からたたき台としての見直し案をもう3案提示をさせていただいておりまして、NPOたかしろの役員会ですとか運転協力者研修会等で御説明もして、いろいろ意見を伺っているところであります。また、館長会にもそういうことをやっているということの御説明をさせていただいてるところであります。高城のほうとしてもいろいろ運転手の確保だとかいろいろ課題があるようでありますので、十分この辺のすり合わせをしながら案を何とかまとめていけたらなというふうに思っているところであります。  それから北谷線については、現在のところどういう形で協議の場を持つのがいいのか協議会長さんとお話をさせていただいている段階であります。何とか朝夕の、特に高校生などが頻繁に利用される便については従来の形を残しながら、昼間の利用が少ない部分について何とか合理化が図れるような方策を見つけていきたいというふうに思っておりまして、運行されている日ノ丸自動車とも十分協議しながら必要な調整を行っていきたいというふうに思ってるところであります。 ○14番(中野 隆君) いろいろ説明しておられるというふうに思っております。私も高城で説明されたっていうのも聞いてたんですけども、実を言いますとそのとき私体調不良でよう行かなんだっていうことがありまして、申しわけなかったなというふうには思っております。  本当にどういいますかね、だんだん年とって車を運転できなくなる。じゃあ、それでもやっぱり移動して本当に倉吉とかに出ていきたいという、お医者さんにも行きたいという、いろいろな思いがある、皆さん持っとられると思います。私も何年かたったらそういうふうになるんじゃないかなとは思ってるんですけれども、やっぱり倉吉の市民一人一人を大切にしていっていただきたいなというふうに思っておりますし、かといってお金を無駄に使ってしまうようなことをしてもいけませんので、ぜひぜひいい知恵を出して頑張ってやっていただきたいというふうに思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。  次に、雇用についてお聞きします。  市長は、若者の定住化にとって重要なことはというふうなことを言っとられました。私も若者の定住化にとっては雇用の確保というのは重要なことだっていうふうに思っております。石田市長になって企業誘致が進んで、若者の雇用についても明るい部分も見えたっていうふうに思っておりますし、頑張っていただいてるなというふうに思っております。  ところで、昨年でしたですかね。若者を使い捨てにするブラック企業について問題になりました。これは多分に都会の部分があったんですけれども、現在ブラック企業として言われているのは、若者を大量に採用し、過重労働、違法労働によって使い潰し、次々と離職に追い込む成長大企業というふうに言われております。都会型の企業かなというふうにも思いますが、過重労働、違法労働によって若者が潰されないようにしなければならないなというふうに思っております。  ところで、昨年、鳥取労働局が若者の使い捨てやサービス残業、この言い方はおかしいんですけど、賃金不払い残業だというふうに思うんですけれども、それと職場のパワーハラスメント等が社会で大きな問題になっていることを受けて、平成25年9月に集中的な監督を実施しています。その結果、鳥取県の場合は違反率が87.0%ということで、これは全国平均の82.0%よりも5%高くなっているということです。主な違反は労働時間、違反率が58.7%、健康診断、違反率が47.8%、労働条件明示の違反、違反率が13.0%となっております。2年前ですけれども、倉吉の関係している団体が労働契約のない状態で雇用があったっていうことで私も取り上げたことを覚えております。  ところで、鳥取労働局の資料では鳥取県全体のことですので、倉吉市の実態はよくわかりません。鳥取県として法律を守り、若者の生活を守るためにも重要ですが、倉吉市も市民の生活を守るためにも連携して動くということが必要だと思いますけれども、どういうふうに考えておられますでしょうか。それと労働局のほうに問い合わせしましたら、ホームページに載っている以上のことはお答えできませんということだったんですけれども、市のほうが聞かれてどうだったのかということも答弁の中に含めていただければありがたいというふうに思います。 ○市長(石田耕太郎君) 労働条件、雇用の問題についてでありますけれども、ブラック企業調査の状況ということであります。実は市のほうも労働関係については法的な権限がないということから、我々としても今、御指摘のあったような、御説明のあったような内容以上の情報は持っておりません。やはりそういう面では鳥取労働局のほうで、国のほうでしっかりとこうした企業に対する指導をやっていただく必要があるだろうというふうに思います。  ただ、やはり我々としても市民の皆さんの健康を守るということも含めて、やはり適正な労働環境を保っていただくということについては、商工会議所なども含めてお願いをしていかないといけないだろうというふうに思ってますし、市報等を通じてこういった国の情報を踏まえて一般的な形になろうかというふうには思いますけれども、適正な労働条件を確保していただくような啓発というか、そういった取り組みはしていきたいというふうに思っております。労働局とも一緒になって市の広報媒体等を使いながらPR等に努めていきたいというふうに思います。 ○14番(中野 隆君) 倉吉市民の大半が労働者ですんで、本当にそういう人たちを大切にしていただきたいなと思います。それとやっぱり若者を大切にするということ、これはやっぱり労働条件をちゃんと守って本当に働きやすい環境をつくっていくというふうに思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。  以上で質問を終わります。 ○議長(由田 隆君) 次に、同じく会派市民の2番藤井隆弘君に市政に対する一般質問を許します。 ○2番(藤井隆弘君)(登壇)(拍手) 会派市民の藤井隆弘でございます。議員になりまして4カ月。くらしよし倉吉が元気に、住みたい、行きたい、帰りたい、そんなまちになるためにということで頑張ってまいりました。今回は倉吉がもっと元気に中部地区の新中核都市として発展するために働きたい、そういった気持ちで質問に入らせていただきます。  まず、市長に次の点について御質問させていただきます。市長の政治姿勢、開かれた市政とリーダーシップということです。1つ目は第11次総合計画の進捗状況、そして2つ目はまちづくりとその方向性についてです。  市長は2期目の市長選に向けて、まちづくりの基本姿勢として第11次総合計画、“くらしよし”ふるさとビジョンの着実な推進を図り、倉吉の次世代に自信を持って引き継ぐことを、そういったことができる倉吉をつくりますと、しおり、討議資料の中で書いておられます。第11次総合計画につきましては、私も12月議会で質問いたしました。その際、市長は総合計画の中でいろいろな成果指標を設けている。それらの状況を市民意識調査やいろいろな実績の数値などを用いて、達成状況を取りまとめて公表すると。近いうちにホームページなどで公表したいと答弁されました。  そこでまずお尋ねですけれども、意識調査などの公表とその分析、考察についてどうされているのか。また、その結果を市政にどう活用されているのかということについて伺いたいと思います。  次に、まちづくりとその方向性ということについてです。今回は倉吉駅周辺のまちづくり、それと学校・保育所再編などとまちづくり、その2点についてお伺いいたします。  倉吉駅周辺と限定する前に、これは倉吉の強み、セールスポイントといった言い方でもいいかもしれませんが、市長の考え方をお伺いしたいなと思ってます。これは常日ごろ市長が思っておられる倉吉の強み、セールスポイントということで結構でございますので、市長としての思いを聞かせていただけたらと思っています。  学校・保育所再編についてでございますけれども、学校の設置、管理につきましては、当然教育委員会にかかわることではございます。現在、国あるいは県のほうでも教育委員会制度のあり方についていろいろ論議、検討が進められておりますので、それを待つことになるかとは思います。しかし、石田市長は教育に対して深い思いをお持ちの市長だと思っております。4年前、市長が就任されたときの夏、市内の小・中学校の管理職が集まった管理職研修会でお話をされました。そのとき私もそのお話を聞きながら教育に対する思いが深いことを感じ、それに対して校長会の代表としてお礼の言葉を述べさせていただきました。  最近、学校や保育所の再編について市民の方から、倉吉はどうなっていくんだろうというような不安や不満というような言葉をお聞きすることがあります。それは学校や保育所の再編にかかわって、倉吉のまちづくりの方向性や具体的な内容がわかりづらいと、そういったことがあるかと思っています。教育や福祉に強い石田市長にお聞きします。倉吉市制60年の大計として、またこれから倉吉の100年、そういったまちづくりに向けての学校・保育所の再編は多少の困難があったとしても必要なことだとお思いだと思いますので、その辺の考えをまず最初にお聞きいたします。 ○議長(由田 隆君) 答弁を求めます。 ○市長(石田耕太郎君)(登壇) 藤井隆弘議員の一般質問にお答えをいたします。  まず、第11次総合計画の推進ということを言っているけども、その成果指標等、あるいは意識調査等も含めてどういうふうに分析をし、活用しようとしているのかということでございましたけれども、やはり市民の皆さんとビジョンを共有しながらいろんな事業に取り組んでいくことで、地域の活性化というものを図っていこうという思いを持っておりまして、そういう面での総合計画の進行管理というのはやはりきちっとやっていかないといけないだろうというふうに思っています。  ただ、以前も申し上げましたように、私が思っております総合計画というのは、従来とは少し違うかもしれません。少し緩やかな計画として考えております。これは従来はどちらかというと予算をつけるのに総合計画に上がってないと予算つけないとか、逆に総合計画に上がってるものは優先的に予算をつけていくという、そういう予算とリンクをした形で計画というものを持たれてたケースが多かったように思うんですけれども、そうじゃなくて、私の場合は予算は予算としてそれぞれの毎年の予算編成の中でしっかりと評価もしながら編成をしていく、そういう形で考えていきたい。だから計画に載っているものでも状況が当然変わっていくわけですので、その辺計画に載っていても実施をしないというものも出てくるでしょうし、計画に載ってないけれどもやっていこうというものも出てくる、そういうような意味で少し緩やかなビジョンとしてつくらせていただいたということであります。  しかしながら、やはりビジョンの思いというのはあるわけですので、それを成果指標という形で設けながら、進捗状況あるいは達成状況がどうなのかということをチェックをしていくことというのは大事なことだというふうに思っています。市民意識調査もそういった指標の中に、意識調査の結果を指標として使えるものもありますので、市民意識調査の結果というものもそういう面では計画にもリンクしてくる部分もあるだろうというふうに思っています。  この意識調査の結果については、12月の末にホームページに掲載をさせていただいております。そういう面でその数値を生かして、生かしてというか、活用してそれぞれの施策の評価ということもやっていく必要があるだろうというふうに思います。分析がきちっとできてるのかということについては、まだまだ不十分だというふうには思っています。なかなか今の職員体制の中で十分な分析が出ていないというのが現状だろうというふうに思いますので、この辺はその生かし方、あり方等も含めてよく検討していきたいというふうに思っています。どういう活用をしているのかということについては、成果指標の中にこういう意識調査の結果も使わせていただくという状況でございます。今の分析については、どちらかというと前年との比較あるいは自由記述というものもかなり設けておりますので、その項目整理ぐらいな状況になっております。それをどのように取りまとめてこれから活用していくのかということも、これから他市の状況も勉強してみたいと思ってるところであります。  それから施策評価については、これも今、意識調査の結果を反映したりする作業がありますので、意識調査の結果が先に出てこないとできないということにもなるわけですけれども、これも間もなく公表できるではないかというふうに思っているところであります。これらの評価も活用しながら予算編成についてはやってきたところでありますけれども、先ほど申し上げたように、予算編成はこの結果が出ない段階でやって進めていってる格好になってますので、これからはどういった形でこれらとリンクさせていくのか、あるいは活用していくのかということをよく考えていきたいというふうに思ってるところであります。  それから倉吉の強みあるいはセールスポイントをどう考えてるのか、まちづくりに当たってということでありますけれども、一つはやはり倉吉というのは非常に歴史があって、非常に文化度の高い町ではないかなというふうに思っています。これは私も県庁生活長く続ける中で、他の地域あるいは他県も含めていろいろ見ていく中で、倉吉というのは文化的なものが非常にさりげなくある、そんな町じゃないかなというふうに思っております。それと非常に人間関係が濃いいなというのも思っています。それともう一つはやはりNPOなどの各種の団体が非常に活発に活動しておられる、そういう地域ではないかなというふうに思っておりまして、こういったものをうまく生かしてやっていくことが必要なんだろうというふうに思います。それが伝建地区の活用であったり、あるいはさまざまな、先ほどもNPOたかしろの話題が出ておりましたけれども、こういったところとの協調した取り組みというものも、これから本当に財政も厳しくなる中で大事なことになってくるんではないかというふうに思ってるところであります。  それから教育、特に学校再編についてでありますけれども、やはり再編は必要だと思うけども、どういうふうに取り組んでいくのかということでありますが、やはり教育長さんもかねておっしゃってるとおり、やはり最優先は子どもたちの健やかな成長ということを第一義に考えていく必要があるんではないかというふうに思っています。もちろん学校、保育所も含めてですけれども、それぞれの地域で重要な核になる大きな役割を果たしている施設であり、機関であるというふうに思います。そういう面でおろそかに考えていいものではないわけですけれども、しかしながら、客観的な環境、人口、子どもの数というものが客観的に見て減少してきている。これから30年間に全国の人口が2,000万人減るという、そういう大きな枠組みの中で、学校あるいは保育所というものも何もしないで済むということにはならないわけでありまして、それをしっかり考えていく必要があるだろうというふうに思います。その際にそれでもやはり子どもたちの成長ということを第一義に考えていく必要があるだろうというふうに思っています。教育委員会とも、さらには市民の皆さんとも十分合意形成を図りながら、こういった問題についても、困難な課題ではありますけれども、一歩ずつでも前進していくように取り組んでいきたいというふうに思っています。 ○2番(藤井隆弘君) ただいま御答弁をいただきました。第11次総合計画につきまして、前回もありましたように、予算と計画はぴたっといくんじゃなくてっていう部分の考え方も十分理解、私としてはしてるつもりなんですけれども。やはり一つのスパンの切れ目ですからね、実施計画のまとめの年でもありますので、やっぱりこういった評価についてきちんと公表して、それを生かすということは大事かと思っています。  先ほど言われましたように、意識調査につきましては、12月24日付でホームページに掲載されております。100ページぐらいにわたる膨大な資料ですので、それを読み取るのはなかなか難しいんですけれども、これは過去4年間の資料が同じように載っていますので、見ることはできるかと思っています。  それはそれでよいのですけど、やっぱりきちんとさっと見てどういう課題があるのかなっていうのも、市民が見てもわかるような方法、これがわかりやすい市政、開かれた市政の一つのポイントでもあるかと思うんですけれども、そういったこと。それとまた、そこをかかわる担当課だけじゃなくて、それをもとにそれぞれの課がそれを生かして、自分たちの仕事にどう生かしていってるのか、そういったことが課題じゃないかなと思っています。
     それと先ほどありましたけども、この調査、5月から6月にかけての調査でございます。これが12月ということですから、約半年余り公表までにかかっているということですから、内部的にはもっと早く分析ができてるかと思うんですけれども。やっぱりこれはスピード感という部分ではちょっと課題があるんじゃないかなと思っています。先ほど市長も言われましたけども、これが早くなればいろんなことに生かしていけるわけですから、そういったことも必要じゃないかなと思っています。  そういった意味で自分がちょっと考えてみまして、60何個か、結構な資料がありますので、全部っていうわけになりませんけれども、過去3年か4年、そういったものを同じ項目でほとんどきてますので、それをちょっと分析というか一覧にしたものがありますので、資料をちょっと見ていただきたいなと思うんですけれども。 ○議長(由田 隆君) 時間をとめてください。 ○2番(藤井隆弘君) いいですか。 ○議長(由田 隆君) はい。 ○2番(藤井隆弘君) いってるわけですか。 ○議長(由田 隆君) じゃあ、資料配付を。 ○2番(藤井隆弘君) じゃあ、配付してください。 ○議長(由田 隆君) 資料配付の間しばらくお待ちください。  事前に御相談がありましたので、議長において資料配付を許可しておりますので、御了承ください。  それでは、質問者、2番藤井隆弘君。 ○2番(藤井隆弘君) 今、配付していただきましたけども、幾つかについて簡単に話をさせていただきます。  この中で問い11、倉吉市は高齢期になっても安心して暮らせる町だと思いますかという問いに対しては、昨年と比べて62.5%が65.4%。そして問い25、これは倉吉市は子育てと仕事が両立しやすい環境が整っていると思いますかという問いに対して、昨年が39.1%に対して本年は52.9%、これ決して数字の間違いではありません。かなりよくなっております。これは多分にマスコミにも出ましたけど、高齢者が住みやすい町ナンバーワンであるとか、子育て、出産がしやすい町10位、そういったことも影響してるかとは思っております。非常にいい効果だと思っているんですけれども。  ただ反面、問いの26には、あなたは子育てに不安を感じていますかということに対しては、そう感じている方のほうが多くなっているということですから、現実は本当は個人的に見ると違うよということなので、やはりイメージはよくなってるけども、それに対するきちんと施策が必要だというようなことも読み取れるんじゃないかなと思っています。  それと問いの49、それと50。問い50などは、あなたは倉吉市では情報公開など、市民に開かれた市政運営が行われていると思いますかという問いに対して、肯定的な回答は20%ぐらいですけども、ちょっと課題なのはわからないというのが50%近くあるということが気になります。倉吉市では、先ほどもありましたように、ホームページや市報などで情報提供をきちんとしているわけですけれども、これは2012年度の全国情報公開度調査というものがありまして、こちらのほうでは県内4市の中で残念ながら最下位という結果になっております。このあたりもやはり研究の余地があるんじゃないかなと思っています。  意識調査を含めて、第11総合計画の成果指標の達成状況の改善、成果指標についても120幾つ、かなりな数があるんですけれども、その資料も一部いただいていますけども、やはりそれを用いながら改善に生かしていく。具体的なスピーディーな仕事が必要だと思っております。市全庁としてそういった取り組みがありましたらお聞かせ願えればなと思っております。  次に、倉吉市駅周辺のまちづくりについてですけれども、先ほど市長は幾つか強み、ポイントについてアピールポイントを上げられました。そのとおりだと思っております。私はそれに加えて、一つには地理的に倉吉は鳥取県の中央にあると、これはもう厳然とした事実でありますし、また特に大きなビルというものはないにしてもコンパクトにまとまっている。本当に生活に密着した町、くらしよしの町であるということがあると思います。倉吉には特急がとまるJRの駅があります。そしていろんな学校、来年度、看護大学校できますけれども、高校、大学、そういったものの文教施設もありますし、病院、老人福祉施設などが整っていると。  そういった町の中心になるのが倉吉駅だと思っております。倉吉駅は倉吉駅周辺まちづくり構想に基づいて、駅の橋上化であるとか自由通路などの利便性もとってもよくなっております。また、地域交流センターや物産館などもできました。エキパル倉吉・行政サービスコーナー、この土曜日に私も急遽用があって住民票をつくらせていただいたんですけども、本当にとっても便利だなと思ってうれしく思ったんですけれども。そのとき係の方に聞いてみましたら、市民課の方が5名でローテーションを組んでやっておられるっていうことなんで、大変だなと思いながらこういったのは本当にいいことだと思っております。駅については市とJR、そして関係した団体等とも協議しながら、より利便性あるいはにぎわいのある、そういった形のものにやっていただけたらなと思っております。  駅とその周辺のことについてなんですけれども、地域を回っておりましたら、幾つか話を聞くことができました。例えばこのようなことです。駅から福庭、福庭東のつながる道路、今あるんだけど、本当にその道路はできるんだろうか。ここは便利だと思って聞いてたんで買ったけども、全然道がまだついてきてないよとか。あるいは小田のほうから、上北条のほうから駅の北のところまではできてるけども、そこから先はどうなってるんだというようなことも聞かれました。ちょっと見にくいかもしれませんけれども、こちらのほう……(発言する者あり)いいですか。八屋福庭線、駅北通り線、こちらのほうできちんと線があってもうできる計画になっているものや点線でまだこれからだっていうようなこともあるようですけれども、そういった倉吉駅周辺の道路の計画、そしてその進捗状況につきまして、市民の方、開かれているようでなかなか御存じないという部分もありますので、その辺のことについて御説明をお願いできたらなと思います。  それと今度、学校のことについてですけれども、いろいろ不平や不満があるということについては、簡単に言うとこのようなことじゃないかなと思っています。まず、学校や保育所がなくなる。じゃあ、なくなったときにはどういったフォローができるんだろうか。地域づくりや地域振興についての具体的なことはどうあるのか、あるいはスクールバスはどうなるの。そして学校の校舎は耐震工事を進めてるんだけども、その活用や工事はどうするのということもありますし、準備委員会なるものができるということなんだけども、やっぱりそれはまず市のほうできちんとした提案っていうものがあるべきじゃないかっていうようなこともあるんじゃないかなと思っています。  それと適正人数ということが出てきたんですけども、先ほども同僚議員からありました。すぐその数が下回るような学校もあるということであるならば、ちょっと現状と合わないんじゃないか。それと保育所なんかもそうなんですけれども、ハード面とソフト面、特に0歳児から2歳児、そういった小さい子どもさんが入ってくるようになってるんだけれども、それに合った今、建物じゃなくなっていると。保育士も臨時の方が3分の2、そういった形で本当でいいんだろうかとか、小学校だって実際にもう10人を切ってるような学級もたくさんあると。ちょっとどうなんだろうかっていうことも出てきてますし、財政的な面でも具体的な話をしてほしい。あるいは再編対象になっていない地域に対しては説明がちょっと少ない。やっぱり市民全体の問題であるならばそれも必要じゃないか。それと保育所から中学校に至るまでの子育てというスパンで物を考えて、全体として考えていくべきじゃないか。いろいろ総じてまだまだ説明だったりあるいは議論が不十分じゃないかということじゃないかなと私は思っております。  そういった意味で、教育委員会のほうで説明等はされているわけですけども、やはり市の代表である市長としてこれからの展望、思いをいろんな会の中で語っていただきたい。そういったことを市民は求めているんじゃないかなと思っておりますので、そういったことについての考えがあればお聞きしたいと思います。 ○議長(由田 隆君) それぞれ答弁を求めます。 ○市長(石田耕太郎君) 藤井議員の続いての御質問にお答えをいたします。  まず、意識調査等の調査結果についてでございますけれども、今、藤井議員なりにおまとめいただいたものをお示しをいただきましたけれども、確かにこういった形での十分な分析ができていないかなというふうに思っています。時間もかなり要しているわけであります。これも職員が少ない中でやっておりますので、時間がかかってしまっているわけでありまして、どうやれば早くできるかということも含めて、スピード感を持ってできるような方策を勉強してみたいなというふうに思いますし、これを事務改善なり事業の見直し等に生かしていくということも必要だろうというふうに思います。先ほども申し上げましたように、他市の状況等を十分勉強させていただいて、そういった取り組みにつなげればというふうに思ってるとこであります。  それからまた、倉吉の強みというようなことについても、もっともっと倉吉はよさがあるということで御指摘をいただいております。総合計画の中でも強みを強化して弱みを克服していこうという、そういったことも総合計画の中で書かせていただいているわけでして、倉吉の強みを生かしながらまちづくりに取り組んでいきたいというふうに思ってるとこであります。  具体的に御質問のあった内容でありますけれども、特に道路の進捗状況はどうなってるかということでございますけれども、3つの路線について御質問をいただきました。まず、市道の駅北通り線、駅から短大の方面へ行く道路でありますけれども、これについては現在、県の事業として整備をしていただくように検討していただいているところでございます。今年度は県のほうで交通量の解析調査、市のほうで用地の基礎調査を実施をしております。今後、県道網としての必要性を整理しながら、来年度において予備設計を予定していただいてるという状況でございます。  それから県道上井北条線、これは上井の踏み切りのところに行く道路ですけれどもこちらについては、先ほどの駅北通り線が県の事業になれば、こちらのほうは逆に市のほうで管理をしていくということになるだろうというふうに思っております。そういったことも踏まえながら、これから県のほうとよく詰めていきたいというふうに思います。  それから八屋福庭線のほうですけれども、現在これ施工中でございまして、今のところ平成28年度の完了予定というふうに考えているところでございます。  それから学校の再編についてでございますけれども、地域の皆さんにとってはいろいろなくなったときにどうなるのかといったこと、あるいは地域づくりに大きな影響が出るんではないかという御心配、あるいは校地の跡の活用、それから財政的な問題とか、保育所についてはハードとソフトが合っていないとか、いろいろ御指摘をいただきました。そういったようなことも含めてきちっと住民の皆さんに御説明をしていく努力はこれからも継続的にやっていきたいというふうに思っております。あわせて教育委員会任せにせずに、市長がきちっと出て御説明をしていくべきだということではございます。これはもちろん最終的には設置者は市長ということになってくるわけでありますので、他山の石とかよそごととして考えるつもりは毛頭ございませんので、この辺も教育委員会とも十分御相談しながら、出るべきときにはきちっと御説明に出て合意形成に努力をしていきたいというふうに思ってるとこであります。非常に難しいテーマだというふうには思いますけれども、現状は地域の皆さん自身も問題意識は持っておられるだろうというふうに思いますので、それらを踏まえて合意形成に努力していきたいというふうに思います。(発言する者あり) ○2番(藤井隆弘君) 総合計画と学校・保育所の再編については、そういった気持ちで取り組んでいただければありがたいなと思っています。それと倉吉市、駅周辺のまちづくりについてですけれども、道路等についてはわかりました。進んでいるということがわかりましたんで。  それと駅周辺のことについて、一つは都市間競争、地域間競争の中でこういったこともありますよね。買い物に行くときに中部の人は東部や西部のほうに車で出かけていってしまう。残念なことなんですけれども、これは逆に言うと東部や西部から来やすい場所だというようにも読み取れるんじゃないかなと思っています。県全体でする会合なんかは倉吉駅周辺の施設でたくさんやってますよね。であるならば、そういった魅力ある町をつくっていけば逆に言うとできるんだというような、逆の発想もできるんじゃないかなと思っています。  民間の活力で都市計画のこともあって、福庭や清谷のほうの道路、あるいは駅南のメーン道路、こういった部分についてはそれなりに発展なり広がりもできてきているわけですけれども、例えば先ほど道路の関係で県道から市道に変わるという旭地区ですね。そちらの辺も駅の辺からずっと前から身近な、歩いてあるいは自転車で通える倉吉の生活密着型の店舗が連なっていたところなんです。ところが最近空き店舗、空き地がふえてきています。そういったところについても市のマスタープランでは商業地域という形で位置づけられていると思うんですけれども、やはり地元の方といろいろ協議、お話を聞きながら、再度やっぱり倉吉のよさである打吹地区もそうなんですけれども、商店街、そういったコンパクトシティー的なものをこれからつくっていく必要がある。再度つくり上げていくことが必要じゃないかなと思っております。  このまちづくりについては最後の質問になるんですけれども、改めて見ると倉吉の駅周辺には福祉ゾーン、病院とか介護施設、そういったゾーンも駅南のほうにありますし、駅北のほうには先ほども言いましたけども、幼稚園、保育園から大学までの文教ゾーン、そういったものもありますし、整備すればしっかりとした商業ゾーンもできる。また広がっている商業ゾーンもあるっていうような意味で、本当にすばらしい資産がある場所だなと思っております。  そういった中にあって一番ポイントとなってるのは、今いわゆる12街区ですか、あの駅北のゾーンですね、場所。JAと市の所有地として5,000平米弱あるかと思うんですけれども、そこの活用ということになるかと思っております。これにつきましては、駅から、駅といいますか、東部、西部からも車でもJRでも1時間もかからない、そういった場所のそれなりの広さがあるわけですから、そこをどういった活用をするのか。今はプロポーザルで再応募をかけておられますけども、その状況についてもお聞きしたいし、もしそういっためどが立っていないというなら、仮に言うとこういったことも考えられるんじゃないかなと思っています。  最高の場所に例えば県立の美術館、こういったものを設置してはどうかというようなことも考えています。駅からほんのわずかなところです。全国的にも秋田県立美術館であるとか静岡市立美術館、横浜の市立美術館、そういったところは建てられてるわけです。そんな広い場所じゃなくてもフロアを何階かにすればできるわけでして、例えばホームページを見てみましたら、静岡市の美術館ではこういったことが館長の挨拶として出ています。静岡駅から雨にぬれずに行ける便利な美術館です。ロケーションやアクセスのメリットを生かして、そういった都市型美術館となっていますと。これ例えば鳥取市では竹内市長が事あるごとに県立美術館の誘致について話をされているようです。また市有地をっていうようなこともどこかで出て、提供っていうことも出ていたような気がしますけども、やっぱり倉吉の市長さんとしても、新中核都市としての市長さんとしても、倉吉、中部に持ってきてはどうかということを声高々にやっぱり言っていただいてもいいんじゃないかなと思ってます。そういったことも提言したいなと思いますので、市長の答弁をお願いします。時間がなくなりますんで教育の部分については残念ながら。答弁をお願いいたします。 ○市長(石田耕太郎君) 藤井議員の御質問にお答えをいたします。  地域間競争の中で特に商業的な面では東部、西部に引っ張られてしまってるということでありますが、逆に言うと県の中央にあるメリットを生かせば、その役割も十分果たせるんじゃないかという御指摘でございます。おっしゃるとおりだというふうに思います。とりわけ小規模なコンベンションなどの場合は中部を活用していただく可能性っていうのも十分あるだろうというふうに思いますので、まあまあ小規模に限りませんけれども、人の集まる場所としては非常にメリットがある地域のだというふうに思いますので、そういったことも売りとして出していきたいなというふうに思います。  それからそうはいっても上井北条線の沿線などで空き店舗が非常にふえてきていると。これもあの辺に限らずに駅南の古くからの地域はかなりそういう状況が出てきているというふうに思います。消費者のそういう動向というのがそういうふうになってしまってるんだろうというふうに思いますけれども、コンパクトシティーというのは、やはりこれからの財政が縮小していく中でそれぞれの地域をどういうふうな形で経営していくかという面でいけば、やはりコンパクトさを求めていくという努力はしていかないといけないんだろうというふうに思います。  倉吉の中でも既に明倫・成徳地区はそういう状況が非常に進行してしまっておるわけでありまして、それに続いて上井、駅周辺もそういう状況が見えつつあるということであります。新年度で中心市街地活性化の計画づくりをやりたいというふうに思っておりますけれども、この明倫・成徳地区だけじゃなくて、上井地区周辺も含めて考えてみたいというふうに思います。ただ、そこまで入れちゃうと非常に範囲が大きくなっちゃうもんですから、国のほうとの調整が必要になってくるのかもしれないなというふうに思います。その辺も含めながら中心市街地の活性化の計画づくりというものを考えていきたいというふうに思います。  それから12街区の活用としてでありますが、12街区はとりあえず改めて今公募をしている状況でありまして、6月いっぱい公募期間を設けておりますので、まずはこの状況を見ていきたいというふうに思いますが、御提案のあった県立美術館への活用ということも含めて、含めてというか、これは市が決める話ではありませんけれども、県立美術館については県の動き自体がまだはっきりしない面がありますが、広域連合というか、4町の町長さんともこれはぜひ中部には適地がいろいろあるだろうというふうに思いますので、一致して中部へという働きかけを、これはきちっとしていきたいというふうに思っております。倉吉に限らず、以前は北栄町にというお話もあったわけでありますので、そういったことも含めて中部全体として取り組んでいけたらというふうに思ってるとこであります。 ○2番(藤井隆弘君) 終わります。 ○議長(由田 隆君) 暫時休憩をいたします。                 午前11時35分 休憩                 午後 1時00分 再開 ○議長(由田 隆君) 再開をいたします。  次に、同じく会派市民の8番米田勝彦君に市政に対する一般質問を許します。 ○8番(米田勝彦君)(登壇)(拍手) 米田勝彦です。2点質問いたします。1つは行政サービスの向上について、1つは職員の皆様の研修について。  まず、行政サービスの向上について質問いたします。  私たち住民は福祉・教育・まちづくりなど、さまざまな分野において行政サービスを受けて日々生活しています。行政サービスとは、私たち住民が豊かに暮らせるようにと市長がつくられた政策のことです。正確に言えば政策を具体化するための事務事業といえます。まとめて政策といいます。この政策は予算というお金を使って私たちに提供されます。そこで議会はこの予算が住民の方々のニーズに応えているかどうか審議いたします。ただ、行政も自分たちがつくった政策が住民の皆様の役に立っているか、定期的にチェックし、行政サービスの質を上げていく必要があります。そこで市長は、地方交付税の減額など、厳しい予算の中で行政サービスを向上させるためにどのような取り組みをされているのか、お聞きいたします。 ○議長(由田 隆君) 答弁を求めます。 ○市長(石田耕太郎君)(登壇) 米田勝彦議員の一般質問にお答えをいたします。  行政サービスの向上についてどのような取り組みをしているのかということでございます。市民の皆さんへの行政サービスというのは予算もございます。それから条例、規則等を通じてそういった目的を達する、達成する手法もあるだろうというふうに思います。市役所で取り組んでいるあらゆるものが行政サービスにつながっているというふうに言ってもいいのかもしれません。そういう面でいくと今、御指摘あったように、交付税が減額される見通しの中で、いかに効率的にやっていくかということは大切なポイントだというふうに思います。そういう面では日々職員には、日々の状況を把握をし、特に現場の声を十分聞きながらいかにして効率的で効果的な行政を行っていくか、これは常に点検をしながら取り組んでもらいたいなというふうに思っています。  基本的には予算というものについては、予算編成を通じてしっかりとチェックをし、その効果、長年やっている事業もたくさんあるわけですので、そういったものが本当に効果を上げているのか、効率的にできているのか、しっかりチェックをしながら予算編成をやっているということでございます。予算編成は御承知のように、財政課という課を持っておりますので、そこが中心になってそれぞれの各課から聞き取りを行いながら、その成果、予算のあり方、そういったものを点検をし、最終的には私の段階で政治的な判断はしていくという形で予算編成を行っているわけでありまして、多くはこの予算編成作業を通じてチェックをしながら行政サービスのあり方を考えているということになるんだろうというふうに思います。これからもさまざまな機会を通じて、こういった効率的な行政運営に努めていきたいというふうに思っています。 ○8番(米田勝彦君) 予算編成を通じながらチェックしてると……。 ○議長(由田 隆君) 米田議員、マイクを有効に使ってください。 ○8番(米田勝彦君) 予算編成の段階でチェックしてしっかりとやっていると、市長の答弁でした。こういう予算をチェックする仕組みとしては一つの制度というのがあります。行政を評価するといういわゆる行政評価制度というのがあります。これについて若干ちょっと説明させていただきたいと思います。  行政評価というのは、国がつくった制度ですね。行政評価制度というのがあるわけですけれども。これを見ますと、この行政評価制度というのは平成9年に国の行政改革会議で提言されてつくられた制度です。これは平成14年の4月1日に法律が施行されております、今から12年前ですけども。法律の名称は、行政機関が行う政策の評価に関する法律というものであります。この第1条に行政評価の目的が書いてあります。この法律は、行政機関が行う政策評価に関する基本的事項を定めることにより、政策評価の客観的かつ厳格な実施を推進し、その結果の政策への適切な反映を図るとともに、政策評価に関する情報を公表し、もって効果的かつ効率的な行政の推進に資するとともに、政府の有するその諸活動について国民に説明する責務が全うされるようにすることを目的とするとしてあります。市長はこうした行政評価を現在公表されておりますか。 ○市長(石田耕太郎君) 行政評価について国の政策評価の法律に基づいて、これは国のほうの国の取り組みとしての法律でありますけれども、それに基づく行政評価のような形で市としてやっているかということでありますが、実は平成21年度までは個別の事業の評価を実施をしておりました。ただ、私が市長に就任した際に職員からこの評価シートというものを見させていただきました。非常に細かい内容が入っておりまして、本当に作成に随分時間がかかっていたようでありますし、実際にそれが余り具体的な施策に生かされていなかったなっていう感じを受けとめましたので、私、就任して以降はこの手法はやめようということで、今現時点ではそういった手法はとっておりません。ただ、やはり政策評価っていうのは当然必要になってくるわけでありますので、午前中も藤井議員の御質問がありましたように、総合計画の進捗管理としても施策の評価っていうのはやっていかないといけないというふうに思いますし、なおかつ個々の事業についてもやはり評価をやっていく必要があるんだろうというふうに思っています。その辺についてはことしから皆さんにもお配りするようにしております事業の概要を示した資料をお配りをするようにしておりますけれども、その中で施策の評価についても実施をしながら点検をしていきたいなというふうに思ってるとこであります。  あわせてまちづくり評価会議というものを設けております。これによって毎年、事業の本数は限られているわけですけれども、民間の皆さんに委員になっていただいて施策の評価をしながら、継続するのか廃止をするのか、あるいは改善をするのか、そういった取り組みをさせていただいておるとこであります。個々の事業についてはやっぱりそういった形で最終的には予算編成作業を通じて整理をしていくことになりますけれども、国の行政評価とは違う形ではありますけれども、評価をしながら取り組んでいきたいというふうに思ってるとこであります。 ○8番(米田勝彦君) 21年度までつくっていたと。今つくってないのは余り評価が生かされてないちゅうことでしたけれども、評価が生かされてないということで終わらせてしまうのか、評価を生かす方法は考えておられないのか。市長が無理なら担当部長でもお答えいただければと思いますけども。 ○市長(石田耕太郎君) 生かされていないというよりも、非常に膨大なエネルギーをかけてやってる割になかなかそれがつながっていないという、施策の実際の実施に十分につながっていないなというような感じを受けたもんですから、そのやり方は廃止をさせていただいた。ただ、やはり評価自体は必要だというふうに思いますので、適切な評価のやり方というものを改めて検討し、個々の事業の実施の段階でそれを整理していきたいというふうに思ってるということでございます。 ○8番(米田勝彦君) 先ほど行政評価の目的を言いましたけども、行政評価というのはやはり市民もその情報を共有できるようなわかりやすい評価シートをつくって、複雑な評価をわかりやすく簡潔にしていくというのが行政の役目だと思います。今、市長は評価を検討しながら新しいものをつくるっていう趣旨のことをおっしゃいました。やはり政策を評価して、それを次の政策に反映していくというのが行政評価の目的ですから、誰のために行政評価をやってるということをしっかり認識していただきたいと思います。これは行政の職員ためにやってる評価じゃありませんから。今までやった政策がどのように次の政策に反映していくかということをやらないと、評価のための評価であって評価の意味がないわけです。先ほど膨大な手間がかかるとおっしゃいました。膨大な手間がかかるならかからないようにやっていくのが、こう言ったら失礼ですが、頭を使って、知恵を絞ってやっていただかないと。膨大な手間がかかるからやらないちゅうことでは、行政の責務というものが全くなされてないと思います。  行政評価のことをよくわかっておられんと思いますので、行政評価の目的というものをちょっとここで言ってみたいと思います。行政評価の目的には主に3つあります。1つは事務事業の改善、もう一つは効率性の追求、もう一つは職員の意識改革です。この行政評価の目的は一番重要なのは職員の意識改革です。まず、今3つ言いました事務事業の改善ですけれども、限られた資源でより有効な行政サービスを提供するためには、限られた資源というのは人、もの、金。人というのは職員、ものというのは各種施設、お金というのは予算のことです。限られた資源でより有効な行政サービスを提供するためには、事業実施の手段や進め方を絶えず点検し、改善していく必要があります。そのためには個々の事務事業、つまり政策ですけども、個々の事務事業の課題を把握するとともに、課題に対応した改革、改善計画を立て、次年度に反映していく必要があります。そうすることによって継続的な改革、改善が可能となり、より効果的な行政サービスを提供することができます。  2つ目が効率性の追求。事業の実施に当たり、最少の経費で最大の効果、これは地方自治法でいう行政の責務ですけれども、最少の経費で最大の効果を得るために常にコスト意識を持って事業の実施を行うことが求められます。そのためには個々の事務事業の費用を、人件費も含めより正確に把握し、事業の成果と対比することにより効率性を追求する必要がありますと。そうすることによって限られた資源、人、もの、金を有効に活用する効率的で健全な行政ができますと。  3つ目が、これは職員の意識改革、これが一番重要です。これまでの事業実施の評価の視点は、公共施設の数やサービスの提供量などが中心でしたが、こうした数や量では必ずしも市民の満足度をはかることはできませんと。事業を実施した結果、市民にどういう効果をもたらしたか、市民の何がどう変わったのかという成果を意識する必要があります。そのためには事業実施の際に事業の目的は何か、つまり市民にどんな効果をもたらそうとしているのか、事業を目的を達成するためにもっと有効な手段はなかったのかといった意識を持つ必要があります。職員の意識を改革することによって成果重視の事業が展開され、市民の満足度は向上すると思いますと。これが行政評価の目的ですから、それをそういった意識を持って、ただやっているというだけではいけないと思います。先ほどの市長の答弁では私はただやってるというような意識しか感じませんでしたので、あえてこういうことを述べさせてもらいました。  いずれにしましても、行政評価は大事な評価です。もう少し詳しく言わせていただきますと、今の市の政策の運営状況を見ますと、会社で言えば決算書がない状況だといえます。決算前の例えば試算表みたいな感じを受けます。外部にもわかりません、わかりにくいです。御承知のように、会社の決算書というのは1年間の事業活動の成果をあらわしております。これによって決算書を見て、営業利益及び剰余金の増減で会社を評価します。そしてこの評価を見て、営業利益が少ない、剰余金が少なければ、どうしたらいいか次年度に反省して、次年度に反映していきます。そしたらまた会社経営やっていくわけです。行政の決算書というのは今言いました行政評価です。行政評価書が行政の決算書ですから、それで行政の評価書というのは1年間実施した行政サービスの成績表です。行政サービスが向上したか、しなかったか、これ評価して、しなかったのなら次年度に反映していく。こういうサイクルを繰り返して行政の質を上げていくわけです。  今の市役所の行政を見てみますとこういう評価がなされてないと私は思っております。つまり、今後280億円も、ことしの予算ですけども。280億円ものお金を使うわけです。自分たちがつくった政策がよかったのか悪かったのか。住民の皆様が何を求めて、政策はそれにどう応えたか。これを明確に評価しないで次の政策、事業をして、予算を使う。こんなことを繰り返していてはお金が幾らあっても足らんと思います。また、健全な行政経営とは言えないと思います。倉吉市は280億円という莫大な資本金を1年で使い切ってしまう大企業ですから、明確な決算書が必要です。予算と決算というのは車の両輪ですから、一方が欠けても行政は前に進みません。しっかりとした決算書、つまり行政評価書が必要です。市長には法律の趣旨に基づき、住民がより豊かに暮らせるように早急に効果的な行政評価書を作成されるようお願いいたします。 ○市長(石田耕太郎君) 行政評価の重要性、おっしゃるように十分認識をしないといけないというふうに思います。事務事業の改善、それから効率性の追求、意識改革、これは大事なポイントだろうというふうに思います。当然職員にはどんどん現場に出ていくようにということを申しておりますけれども、これはやっぱり住民の声を聞く中で、我々がやっている施策が本当に効率的にやれているのか、住民のニーズに応えているのか、そういうことをしっかり確認をしながらやってほしいという思いであります。当然日々の業務の見直しの中で意識改革もはかっていってほしいし、効率性も追求していってほしいというふうに思っております。  決算がないということで御指摘をいただきました。民間の複式簿記と違って勘定会計になっていますので、少し見にくいわけですけれども、議会でも決算審査等を通じていろいろ御意見もいただき、決算についても御認定をいただいているわけでありますが、いろんな機会を通じて行政評価のあり方っていうのは考えていかないといけないっていうふうに思います。  藤井議員の御指摘もいただきましたが、成果指標についても総合計画の進捗状況の管理として使わせていただいているわけですけれども、そういうもののあり方等も含めて、しっかり評価をし、市民のニーズに応えれるような政策を講じていきたいというふうに思っています。 ○8番(米田勝彦君) 市長、決算書の意味が御理解いただけなかったと思います。決算書というのは、貸借対照表の決算書を私は言っておるのではありません。事業の成果を評価する資料として決算書を言っているわけでありまして、ですから、決算書の意味は貸借対照表の意味を言ってるわけじゃありません。成績を言ってるわけです、成績表だと言ってるわけです。決算書にはその成績があらわれるわけですから、最終的には民間は利益、剰余金が出てくるわけですけども。行政の決算書というのは、行政サービスが向上したか、しなかったか、それを見るための決算書、つまり行政評価書を言ってるわけでして、その辺を十分御理解いただきたいと思います。なら次に移ります。  職員の方の研修について。職員の方の研修といいますと、一般職員の方とそれから教員の方の研修とがあります。まず、最初は一般職の方の研修について質問させていただきます。  研修の目的には、私2つあると思います。1つは事務的能力を高める研修、もう一つは顧客を理解する研修。もちろん行政は住民サービスをやるわけですから、顧客といえばもちろん住民の方をいいます。私はこの事務的能力を高めるというのは当たり前のことですから、顧客を理解する研修というのが私は重要だと思います。なぜ重要かというと、顧客を理解しないと顧客の希望に沿ったサービスを提供できないからです。2つ目は顧客が何を求めているか知るにはどうしたらよいか。これはもちろん顧客と会って直接顔を見て希望を聞くことであります。もう一つはその希望を聞くためにはやはり先ほど市長が言われた現場に出向いていく姿勢が必要です。ですから、こうしたことをやるために研修がまた必要だと思っています。  したがいまして、市の職員の方の研修というのは、顧客、つまり住民と直接顔を会わすことができる現場研修に重点を置くべきだと思っております。今、市の研修はどういうふうになっておりますか。市長にお聞きしたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 研修についてということでございます。何のために研修をやっているのかということでありますが、一言で言うと資質の向上と事務処理能力の向上、こういったものが大きな目的になるんだろうというふうに思います。それを通じて市民サービスの向上を図っていくということになるんだろうというふうに思います。  具体的にどんな研修をやってるかというのは、総務部長のほうからお答えしたいというふうに思いますけれども、今、米田議員がおっしゃったように、やっぱりしっかり現場に出かけていって住民のニーズをつかみながら、自分たちの仕事、業務というものをしっかりと身につけていく。いわゆるOJT、オン・ザ・ジョブ・トレーニング、このことが一番大事なんじゃないかなというふうに思っています。もちろん研修所などに集まってやる基礎的な知識を身につける、あるいは企画能力を身につけていく、そういった研修も大事なんですけれども、それ以上にやはり業務を通じて自分の資質を高めていく、事務処理能力を高めていくということが大切なんじゃないかというふうに思ってるとこであります。具体的な内容については総務部長のほうでお答えさせていただきます。 ○総務部長兼防災調整監(池田将登君) 職員研修についてどのような研修を実施しているのかというお尋ねでございますが、内容と人数について簡単に御説明を申し上げますと、まず、職員個々の自己啓発の支援といたしまして、通信教育等の助成を行ったものが、これ24年度の数字が最新でございますので申し上げますと、3人となっています。それから職場研修といっておりますけども、各部単位や課の単位でそれぞれの職場に応じて人権研修等を行ったものが554人おります。それから職場外研修、これは部や課といった職場の単位ではなくて、全職域の該当者を対象として新規採用職員の研修でありますとか人事評価の研修、それから財務の研修、その他、臨時嘱託職員も対象とした接遇、交通安全等の特定課題研修、そのうち市が実施したものが延べで2,266人となっております。それから、同じく職場外研修として、県の人事開発センターに委託して実施したものがございますけども、新規採用職員それから採用の3年目、5年目の職員、中堅職員、新任係長、課長補佐、課長研修等の階層別の研修でございますけども、これが95人となっております。それから、同じく県の研修所での研修になりますけども、企画立案や業務改善提案等の能力開発、それから、能力の向上に関する研修が110人となっております。  それから、税務だとか財務等の高度な専門性を必要とする分野につきましては、国等の研修所への派遣研修を行っておりますけども、これには合わせて5人を派遣をしております。また、現在、内閣府でありますとか、鳥取県へ各1人、2年間の派遣研修を行っているところでもございまして、全て合わせますと24年度で大体延べ約3,000人余りの職員が研修を受講したという実績となっておるところでございます。 ○8番(米田勝彦君) 今お聞きしますと、やはり事務的能力を高めるような研修は多いような気がいたします。顧客を理解する、つまり住民サービスを理解するための現場の研修がいささか私は少ないように思っております。やはり、先ほど言いましたように、研修というのは現場、住民の方に直接会うような研修をもっと充実してやるべきじゃないかと思っております。  今、国や県は、盛んに派遣しております。国は県に、県は市町村に職員を派遣して、現場を知るための研修をしております。ここにおられる片山部長も、そうした趣旨から、県からこの市に派遣されていらっしゃる方です。ですけども、倉吉市にとっての、市にとっての現場ちゅうのはどこですか。国ですか、県ですか。そうじゃないでしょう。市にとっての現場というのは、地域住民、この地域ですよ。地域に出ていかないで、どうして市の、県と国と同じようなことでやってもどうしようもないでしょう。市の研修というのは、住民が生活しておられるこの地域に出ていくことが、私は本当の研修だと思っております。ですから、まず、地域を知ることで住民の皆様のための政策をつくることはできるわけです。政策というのは、住民の顔を浮かべながらつくるのが本当の政策です。ですから、市長には住民の目線に立つことができる人材を育成していただきたい。今後とも住みよいまち倉吉をつくっていただきたいと市長に思っております。よろしくお願いいたします。 ○市長(石田耕太郎君) 現場に出かけて地域の中で勉強をしていく、そういった取り組みが大事だというのはおっしゃるとおりだと思います。先ほど私もオン・ザ・ジョブ・トレーニングというふうに申し上げましたけれども、これが研修だよということではなくて、やはり現場に出かけ、それは上司と一緒に出かけたり、あるいは自分1人で出かけたりする中で、地域の住民の皆さんの考え方、ニーズ、希望というものを捉えて、それを施策に反映していく。物によっては新たな予算化につながるものもあるかもしれませんし、業務の改善につながるものもあるかもしれません。それが一つの重要な研修機会だというふうに思っています。  おっしゃるように、県とか国とかのまず派遣のもんもあるんですけれども、片山部長は別に研修で来ているわけじゃなくて、業務をしていただくために来ていただいておるわけでありますけれども、それはそれとして、やはり現場と十分コミュニケーションをとっていく、そういう面では、そういう別のトレーニングというものも必要になるんじゃないかという気もしますので、あわせて取り組んでいき、施策に反映していきたいというふうに思っています。 ○8番(米田勝彦君) 言葉尻をとるようですけれども、片山部長は県から市に派遣された事務を兼ねた研修の意味でやってきておられると思っております。  続きまして、職員の方の研修ですけど、次に教員の方の、先生に対する、先生の仕事は何かということで、先生の研修について質問したいと思います。  教育長、お願いいたします。 ○教育長(福井伸一郎君) はい。 ○8番(米田勝彦君) あらかじめ質問の事項で一括ちょっと述べてもらった質問、通知した質問事項は届いてますね。(発言する者あり)そうですか。  それでは、質問したい事項は、すぐれた教師とは何か。それから、先生の研修の目的は何か。それから、研修の中身について。重点項目について。それから、教員の方は今、多忙だと言われてます。研修で先生本来の授業をおろそかにならないように教育委員会としては注意されとるかどうか、配慮されてるかどうか、研修についてですね。研修に時間をとられるようでは子どもさんの授業がおろそかになりますので、適正な研修管理をされてるかどうか、それもお聞きしたいと思うんですけども、それは届いてませんか。届いている範囲でお願いしたいと思います。 ○教育長(福井伸一郎君) 市民、米田勝彦議員の教員の研修はどうなのかということについてのお尋ねでございます。  すぐれた教師とは何かということの御質問でございました。  まず、鳥取県の教育委員会、これが教員に求められる資質、能力ということで5点ほど上げています。教育者としての使命感、人間の成長発達についての深い理解、児童生徒に対する深い愛情、教科等に関する専門知識、広く豊かな教養、こういったものを教員に求められる資質、能力というふうに定めておりますが、こうしたものを兼ね備えた教師がすぐれた教師ではないかと考えています。  倉吉市のほうでは、倉吉の目指す教師像として次の5つを上げています。教育に対する情熱と児童生徒に対する教育的愛情を持つ教師。専門性、指導力の向上を求める教師。よりよい学校を目指し、進んで行動し、創造していく教師。社会人としての教養、人権意識を身につけた教師。そして、最後には、倉吉のよさを知り、保護者、地域とのつながりを大切にする教師、これを目指していきたいと思っています。これができた教師は、やはりすぐれた教師であろうかとは思っております。  2点目の研修の目的ということでございますが、こうしたすぐれた教師になるためのさまざまなトレーニングであるとか、あるいは努力、それを重ねていく場面、これが研修の目的であろうと思っています。教育は人なりと言われますけれども、学校教育の正否は教員の資質、能力によるとこが極めて大きいものでございます。やはりそうした研修の目的は、教員の資質向上にあるというふうに考えているとこでございます。  それから、研修の中身ということでございます。研修の中身につきましては、研修の場として現在、倉吉市の先生方が研修の場として考えられることは5つあります。まず、1つは、任命権者の鳥取県教育委員会による研修、こうした場面がございます。県の教育委員会がさまざまに企画する研修でございます。それから、服務監督者であります倉吉市教育委員会による研修。これ今、管理職の研修、あるいは主任主事の研修、中堅教員の研修、初任者の研修、講師の研修と実施しているとこでございます。  3点目は、先生方がおつくりになっている研究団体、例えば倉吉市の初等教育の研究会、中部地区の小学校の研究会、中部地区の中学校の教育振興会、あるいは鳥取県の小学校研究会、鳥取県の中学校の教育研究会。それぞれに教科とか専門分野等で研修の場を設けておられますので、そういったところに参加するものがございます。  4点目としましては、先ほど来上がっております学校における研修でございます。OJTというふうにこれは呼ばれているわけですが、先輩の教員から若い教員が習う、あるいはお互い同士に習うということがあります。  私も初任で教員になりました。初めて小学校の先生になりました。理科でジャガイモの花の観察がありました。行きましたときには4月ですので、もう遅うございます。慌てて咲かせましたけども、本当に花がなったかならないかということで失敗しまして、次はサツマイモがありました。秋ですので、よしと思って勢い込んで苗を買って、子どもに肥料をいっぱい持ってこい、まや肥をぶち込みました。夏休みもずっと水をかけて、よう実りました、葉っぱが。先輩からしっかりと教わりました。福井、あんまり肥やったらいけんだい、サツマイモはというふうなこと。本当に、ああ、そうだなと初めてわかりました、農家の経験がなかったものですから。これもやはり先生方の中にはあるんですね。あるいは、そのころは鉄筆でしたので、3ミリ方眼に響くという字を入れてみろと言われて、入らないんです。もうそれを先輩は実に見事に書かれますね。そうしたところの先輩から実際に教えていただくというOJT、これなんかはまさに大きなものがございます。  それから、先生方個人で行います個人の研修でございます。これはもう勤務時間外に自分でやります。例えば私も全国の国語教育の研究会、こういったところに出かけていって勉強させてもらいました。こういったものも、これは数多くございます。こうした場面があります。  もちろんこうした研修だけでは、一番本務は教諭として教育をつかさどるわけですので、そればっかりやってもらっても困ります。それが必ず授業のほうに、あるいは子どもたちを育てる教育の場面に生かされてこそ値打ちがあるものでございます。そういったところには配慮をしながら進めていきたいなと思っております。
     以上です。 ○8番(米田勝彦君) ありがとうございます。福井さんに教えられた子どもさんは幸せだと思います。  先ほど研修の目的を言いましたけども、研修はやはり人的能力を高めるものと、もう一つは、教師の場合であれば子どもさんを理解する研修というのが必要だと思います。そういった意味で、生徒に対する先生の仕事は何かといいますと、やはりそれは子どもたちに学力と、そうしてもう一つは人間性を身につけさせることではないかと思ってます。それが研修の大きな目的でなければいけないと思っております。  ただ、子どもたちに人間性を身につけさせるためには、先生自身も人間性を身につけていなければならないと思っております。若い先生は受験勉強をして大学に入り、卒業していきなり教師という社会人になられるわけです。短い人生経験の中で相手を思いやる人間性豊かな先生が、私は多いとは思えません。子どもたちに人間性を教える以上は、先生も若いうちに人間性を向上させておく必要があると思います。相手を思いやる心が育てば、自己中心的な考えも減り、最近の先生に多いと言われる……。 ○議長(由田 隆君) いやいや、どうぞ。 ○8番(米田勝彦君) 現状とのギャップから来る精神的なストレスも減少すると思います。したがいまして、先生が受ける研修は、相手を思いやることができるような、人間性をより育むような実践的な研修が必要だと思われます。  平成17年に中央教育審議会が、新しい時代の義務教育を創造すると答申をしております。その中で、あるべき教師像が明記されております。人間は教育によってつくられる、その教育の正否は教師にかかっていると、これ明記されております。教育委員会におかれましては、事務的業務で教師の負担を増大させることなく、子どもたちのために先生の人間性をより向上させるような研修を早急に実施されるようにお願いいたします。  終わります。 ○議長(由田 隆君) 教育長、答弁ありますか。 ○教育長(福井伸一郎君) 先ほど米田議員がおっしゃいましたように、学力の向上と、それから人間性の向上、やはりこれは教育の一番大きな課題でございます。「狼に育てられた子」という話がございます。やはり教師が一つの大きな教育のかがみとなるということが大事なことだろうと思っています。そうした先生となっていただきますように、教育委員会のほうもしっかりと勉強して、努力してまいりたいと思っています。  以上です。 ○8番(米田勝彦君) ありがとうございました。 ○議長(由田 隆君) 続いて、会派くらよしの3番佐々木敬敏君に、市政に対する一般質問を許します。 ○3番(佐々木敬敏君)(登壇)(拍手) 質問をさせていただきます。通告をしておるとおりの順序で質問させていただきますが、まず、農業振興についてであります。  毎年この時期になりますと、この議会では市長に状況をお伝えしておるところでございますが、もうそろそろスイカが3月の5日から、それからプリンスメロンが1日を予定をしておりましたが、ごらんのような、ここ1日、2日、追い込みということで、平年よりも若干寒くておくれておりましたが、PM2.5の影響でしょうか、晴れという天気ですけど全く太陽さんが出ないというような状況の中で、3日おくれ、3日から定植に入るような状況になっております。梨についても若干おくれておるようでございます。梨については、昨年、大変な霜の被害があったわけですけども、乗り越えて、またことしも管理が順調に進めばいいなというふうに思っております。  この農産物については、農家の方は近年、技術的には非常に向上をしておりまして、特に本市においては、昨年も市長にも大変お世話になりましたけれども、やはり販売、これに十分本市の特産物の広告塔として昨年以上の御支援を賜りたいなというふうに、今、思っておるところでございます。  本題に入りますが、本市の重要政策である農業は、今年度から始まる新たな農業農村対策と、行き先が不鮮明なままの、午前中、市長にもありましたように、TPP交渉が非常に不鮮明さを増しておりますけれども、農業資材のあるいはこの値上げ等で本当に厳しい状況にあります。平成22年度センサスでも、担い手の急激な減少、耕作放棄地は耕地の1割、40万ヘクタール、さらには主食米の転作は4割以上に達しており、これも市長の午前中の答弁にもありましたように、30年後には人口が8,000万人、こういう予想をされております。当然、米の需要の減少も同様だろうというふうに今、思っております。  そういう状況の中で、ことしから国において4つの大きな改革が提示をされました。国の資料によりますと、我が国、農業における担い手、農地利用は、全農地の5割を占めているが、農業従事者の高齢化、耕作放棄地の拡大等の課題解決には構造改革を加速することが必要であり、農林水産業・地域の活力創造プランを取りまとめ、農業を足腰の強い産業としていくこと、農村農業の有する多面的機能の維持、発揮を、この産業政策と地域政策を車の両輪として推進課題の解決に向け取り組みたいとされております。  そこで、今回、大きな改革が4つ提示をされました。農地中間管理機構、それから経営所得対策、日本型直接支払い制度、水田フル活用と米政策の見直しということでございますが、考え方として、1つには、産業政策として、まず農地の有効利用の継続や農業経営の効率化を進めるため、担い手の耕地利用の集積、集約化を加速させること、そのために農地中間管理機構の制度を発足させたということであります。  また、従来の経営所得安定対策、前の戸別所得補償でございますが、一律の支払いなど、構造改革にそぐわない面があるため、今回の改革では米の直接支払い交付金や米単価変動補助交付金について、工程を明らかにした上で廃止することとする一方、これはことし新しいですね、ナラシ、ゲタ対策としては、一律の規模要件を外し、意欲ある農業者の参加ができることとされております。  もう1点、米の直接支払い交付金を見直すことにより、主食用米偏重ではなく、麦、大豆、飼料用米など需要のある作物の生産を振興し、意欲ある農業者がみずからの経営判断で作物を選択する状況を実現することとします。その結果、生産調整を含む米政策もこれまでと大きく姿を変え、行政による生産、数量目標の配分に頼らずとも需要に応じた食用米生産が行われるよう環境整備を進める。  もう一つは、農業農村の持つ多面的機能の発揮に対しては、地域政策として日本型直接支払いを創設し、コミュニティーの共同管理等による農地が農地として維持され、将来にわたって多面的機能が十分に発揮されることを確保するとともに、規模拡大に取り組む担い手の負担を軽減し、構造改革を後押ししますというような、この4つの、先ほど言いました農地中間管理機構の新しい制度、経営所得対策、日本型直接支払い制度、水田のフル活用と米の政策の見直しということで発表をされました。  なかなか難しい中身であります。私も一通り目を通させていただきましたが、具体的な疑問点についてまた後ほどお伺いしますけども、この政策は本当に多くの中山間地を抱える本市にしても本県にしても、なかなか適用して実現していくのは難しいかなというふうには思いつつも、いろんな心配もございます。これ見てると、本当に農村が維持できるのかなと。それから、格差が広がりはしないのかなというようなことも心配にもなりますけれども、全体に、そうはいっても国の政策ですから相当な予算もついております。うまく利用、活用して補助金をやっぱり農家の方にいただいていただくような努力はせないけんなというふうには思っておるところでございますが、全体の今回提示された農業改革について、とりあえず全体的な市長の思い、感想があればお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(由田 隆君) 答弁を求めます。 ○市長(石田耕太郎君)(登壇) 佐々木敬敏議員の一般質問にお答えをいたします。  冒頭、現在の農作物の状況、御報告をいただきました。スイカ、メロン、あるいは梨の状況、ぜひことしこそ災害のない、実りの多い年になってほしいなというふうに思ってるとこであります。  先般発表されました新しい農業農村対策、4つの改革ということであります。これについて、総括的にどういうふうな感じを受けているかということでありますけれども、正直申し上げて非常に厳しい改革の方向が示されたんではないかなというふうに思っています。  大きな柱、今も佐々木議員のほうで触れていただきましたけれども、1つはやはり担い手、認定農業者とか集落営農とか、そういった部分にいろんな資源を集約をしていこうという、農地も含めてでありますけれども、そういう方向が明確に打ち出されたというふうに思います。  それから、作物について言えば、特に米について言えば、主食用米から需要のある作物に転換をしていこう、いわばつくりたいものをつくるんじゃなくて売れるものをつくっていくという、そういう方向が示されたのかなというふうに思います。  それから、また、日本型のデカップリングというか、農地の持つ多面的機能をできるだけ維持、発展させていこうという、このような方向が出されたのかなというふうに思っています。その中で、1つ大きなのは、減反政策の将来的な廃止が明示されたということではないかというふうに思っています。これらが倉吉、鳥取県についてどうなのかということでありますけれども、やはり全体的に見ると担い手に集約化という方向はあるんですけれども、現実になかなか今、認定農業者も数もふえない現状にあるわけでして、正直申し上げて本当にこれが国の思惑どおりに進んでいくのかということには非常に危惧がある。特にこの中国地方というのは営農規模が小さいわけですので、そういう面でのやっぱりハンデというものもあるわけです。北海道とか東北のような大規模農業というのができにくい素地がありますので、本当にこういう方向でうまく進んでいけるのかということについては、非常に難しいかじ取りが必要になってくるんじゃないかという気がしています。  また、特に、新しくできました農地中間管理機構、これは、管理機構の、今、担い手としては、県の担い手機構がその役割を果たしていこうということになっているわけですけれども、担い手機構自体がスタッフが限られております。市町村に委託ができることになっていますので、そういう手法が恐らくとられる方向になるんだろうというふうに思いますけれども、かといって、市に余剰人員があるわけでもありません。そういう面で、そうはいっても、何とかこれも機能させていかないといけないことになりますので、十分連携をとりながらやっていかなければいけないなというふうに思っているとこであります。  個別にはまた後ほど御質問をいただくということのようでありますので、総括的な私の感想をとりあえず申し上げておきたいというふうに思います。 ○3番(佐々木敬敏君) やっぱり相当大きな改革になりまして、本当に倉吉市大変だなと、特に倉吉市の議員ですから思うところでありますけども、今言われましたように、そうはいっても活用できるところは活用しなきゃならんなというふうに思っておるところでございますが、この中で示されておりますように、水田フル活用ビジョン、これは予算も拡充をされておりまして、これについてやっぱりきちっとしたものを本市としてつくる必要が、あるいはつくり直す必要があるんだろうというふうに、今思いますけども、この点について現状をお聞かせをいただきたいと思います。  それから、たくさん聞くことがありますけども、時間の制限もあります。  それから、中間管理機構にも市長、触れられましたけども、これ非常にややこしいですね。多分、私の感想では、中読んでみますと、補助金も市の職員の給料に充ててもいいような中身もちらちらありますけども、やはりスタッフをきちっと充実をさせてやってもらわないけんなというふうに今思っておりまして、この土地集積について、なかなか表現難しいですけども、今度はこの大きな特徴として、以前もあったわけですけども、出し手にもお金が出るような補助金が出るような制度がもう明記をされておりますね。そうすると、今やっておられる大型の認定農業者の方、あるいは営農集団、これあたりの影響といいますか、これを1つにまとめてなかなかいくっていうのは大変だろうなというふうに思います。例えば今、個人的に貸借をされておるような方も、返していただいて、1年自分でつくりゃまた今度補助金の10年間に、10万というような補助金の体制になるだとか、いろんなことが明記をされております。  一つ一つ言えば切りがないですけども、そのあたりもしっかりと、職員研修ちゅうのか勉強していただいて、出し手のことがありますんで本当に各集落、いろんな団体、JAだけじゃなしに個人で大型経営やっておられる方等も、全てにやっぱり同じ情報を提供する必要があるかなというふうなことも思いますし、それから、この制度で中間管理機構に土地を集積ということになると、先ほど言ったような問題もあり、農業委員会、この業務は大変になると思います。とんでもないことになりはしないかなと、事務量が、いうようなことも考えておりますので、そのあたりも今すぐかっちりとした答弁ということにはならんかもしれませんけども、やはりそのあたりもここしっかりと頭に入れていただいて、体制というものを整えていただきたいなというふうに思います。  それから、この補助制度は新しい中身を見ますと、土地集積に、畑のことも出てまいりますね。あるいは、また、新しい作物については、ソバとか、これは限られたもんですけれども、そのあたりのこともやっぱりきちっと中間管理機構とのやりとりの中、Q&A、いろんなもんがありますから、それらを本当に皆さんに周知をしていただくことから、周知を徹底していただくことから始めないと、今ここで個別のことを取り上げて議論するちゅうのもなかなか、まだ決まってないこともありますけども、予算はついとるけども法律は27年度みたいな話もたくさん中身が出てきますので、具体的に一つずつやりとりをするつもりはございませんけども、そのあたりも十分に頭に入れながら対応していただきたいなというふうに思いますが、とりあえずここまで。 ○市長(石田耕太郎君) 個別の課題についてでございます。  まず、水田フル活用のビジョンでありますけれども、これは産地資金の活用を図る上で義務づけになってくると、このビジョンをつくらないといけないということになっております。これについては、今の地域水田農業ビジョンをもとにつくっていきたいというふうに思っていますけれども、JA等の関係機関あるいは農業者の方々の御意見も十分伺ってつくっていきたいというふうに思いますが、特にまた、まさに資金も今年度かなり大幅に増額になる見込みにもなっておりますので、せっかくの交付金が生かせれるような、そんな形で持っていけたらというふうに思っています。  それから、農地中間管理機構の問題でありますけれども、おっしゃるように、課題がたくさんあるなというふうに思いますし、正直なところ、詳細がまだわかっておりません。4月からの実際の運用というのはなかなか難しいんじゃないかなというように思っています。当然、5月に入るともう作付が始まりますので、その時点でということにもなりませんので、一定、秋ごろをめどに体制を整えていくことになろうかというふうに思っていますけれども、いずれにしても該当になるところ、ならないところ、あるいは支援の対象になるところ、いろんな区分も出てくると思いますので、制度の内容が、詳細がわかればきちっと、JAはもちろんですけれども、農家の皆さんにも届くような説明をしていきたいというふうに思っています。  その中で、特に農業委員会の役割、農業委員会だけではありませんけれども、市の役割というのが非常に大きくなるだろうというふうに思います。先ほど申し上げたように、機構の体制自体が非常に脆弱な体制ということにもなるだろうと思いますので、農業委員会も含めてしっかりと体制をつくっていきたいというふうに思います。  それから、今回のこの経営所得安定対策についても、26年度でかちっとわかるわけじゃなくて、法制化は27年度というものもあるわけですので、これらについても実態が明らかになればそれをお伝えしつつ、できるだけ、せっかくの制度ですので有効活用が図れるような形に持っていきたいというふうに思ってるとこであります。 ○3番(佐々木敬敏君) それと、あと1点だけ。農地・水のこのプラン、あるいは作業をしていく上において非常に、今回もここに活用せんとなかなか意味のないような政策もありますけども、これ活用していくために非常に事務量が多いんですよね。難しいと言う方が物すごいこと多い。やりたいけどできんという答えが多いんで、何回もこのことは議場でも言いますけども、その辺を指導、援助、やっぱりこの体制も整えていただいて、せっかくの制度ですから多くの方にやっていただくような形をとっていただきたいなというふうに思います。  いずれにしても総合政策ですから、これをきちっと組み立てて、市としてはこういうふうに思ってますよ、こういう情報ですよというのを、先ほど言いましたようにわかりやすく、本当に多くの皆さんに、JAだけじゃなしに、形態でJAのライバルのような経営もしておられる方もあるわけですから、やっぱり情報の格差が生じないような形で伝達をお願いをしたい。  それから、将来の話になりますけども、これ飼料米ということになってきますと、現状の倉吉の水路、用水ですね、これではなかなか対応できんだろうと。一番問題になってくるのはそこでないかなというふうに。水不足も、今はもう半分近く転作しておりますから、用水も壊れたまま、あるいは昔みたいに水の争いもほとんどないような状態になってますけども、必ずこのことが起こってくるんだろうというふうに思いますので、こういう制度を実行していくためには、さらに本当に国や県にしっかりと強く整備を要望をお願いをしたいというふうに思います。 ○市長(石田耕太郎君) 農地・水プランなどの取り組みについても、特に事務処理が円滑にできるような、いろんな支援をもらうのにも非常に書類作成が面倒だという声をよく聞くわけでありますし、制度ができてもころころ変わってなかなかついていけないという声も聞くわけでありますので、そういった点はしっかりと国にもお届けをして、できるだけ簡素な形で、農家の皆さんが書類が面倒なために支援が受けられないというようなことのないように、そういった配慮をしていただくようなことは申し上げていきたいというふうに思っております。  それから、飼料米についてでありますが、そもそも飼料米、今回の主食米からの変更、転換という面では飼料米が中心になっていくんだろうというふうに思いますけれども、もう鳥取県内でいくとなかなか飼料米のはけ先がないというふうにも聞いています。県外に持って出ないといけないということでありますが、そうすると、輸送コストを誰がどういうふうに負担するのかということも出てくるわけで、今のお話では、補助金をもらっても輸送コストで消えてしまうという。そうなると、なかなか飼料用米もふえない可能性もあるわけで、その辺も含めてやはりしっかりとした対策を考えていかないといけないんではないかというふうに思います。  それから、また、あわせて水路などの整備、基盤整備を行ったものはかなり老朽化してきていますので、そういった面についての維持管理、改修等も含めてどうするのか、これも改良区の皆さんともお話をしながら考えていかないといけない部分だろうというふうに思います。  いろんな面で、今回の改革には課題がたくさんあるなというふうに思いますので、農家の皆さんとも十分コミュニケーションをとりながら対策を考えていきたいというふうに思います。 ○3番(佐々木敬敏君) よろしくお願いをいたします。  それから、飼料米についてJAにお尋ねしましたところ、先回の質問でも言いましたように、専用の、今、日本晴というのはこれ知事特認ということで、量はとれるんですけども、今の飼料米以上にはとれないということで、とりあえずということです。ライスセンターのことがあります。  東・中・西で、JAで1つ、1カ所、大きな乾燥施設を将来的にはつくられるようなことをおっしゃっておりましたんで、その辺は対応できるんだろうというふうに思いますけども、国の制度ですから、やっぱり従うしかないわけですけども、そのあたりもしっかりと、先ほどもありましたように、支援を頭に入れながら情報もまた交換をしたいというふうに思います。  次に、スポーツ少年団指導員の育成についてということでお尋ねをいたします。  小学校の放課後の部活動は、今、倉吉市においても同様でしょうけども、スポーツ少年団指導員の方々の、ほぼボランティアに近い形で行われているというふうに私自身は認識をしております。そこで、本市の指導員の皆様へのかかわり、位置づけといいますか、どういうような状況になっておるのかなということをお尋ねしたいと思います。  中部地域、他町においては自治体が指導員の方に報酬といいますか、手当みたいなことを出しておられるところも、御存じでしょう、ありますね。放課後、週2回とか3回とか土日、すごいですよね、活動。このあたりを教育長がどのように認識をしておられるのか、ちょっとお尋ねをします。 ○教育長(福井伸一郎君) スポーツ少年団の指導員の現状と育成についてということで、くらよし、佐々木敬敏議員の御質問でございます。  先ほどスポーツ少年団指導員の状況について、倉吉市としてどのようにかかわっているのかという御質問でございました。  おっしゃいましたように、今本当に頭の下がる思いで、お仕事の後、子どもたちの育成のためにかかわっていただいております。仕事が終わって5時過ぎまで子どもたちが待っていて、そしてそこからやっていると。夜遅くまでやっておられるところもありますし、それに向けて努力している子どもたちの姿っていうのは本当にうれしいなと思います。  私も家まで帰る途中に、小学校が近くにあるもんですから、そこ通るときに元気な声が聞こえます。そうしますと、ぱっと、数年前までは入り口の靴がちょっと乱雑なところ、団体もありました。きょうは、ああ、何の種目か、きょうは何の種目か。ああ、ここのとこは違うなと思いましたけど、最近はどの種目の場合もきちっと靴をそろえておられます。そうした指導をきちっとなさっていらっしゃるなと思って、感心して見ているとこでございます。  そうした指導員の方に対してどうなのかということでございますが、中部地区のほうでは年間5万円を育成費として指導者のほうに交付していらっしゃるところもありますし、また、活動費として各団体に一律2万円プラス団体1人当たりに対して1,000円、そして指導者の報償金として月5,000円と、これは1人ということに限っておられるようです。そうしたこともあるように聞いております。  倉吉市としては、スポーツ少年団に対して直接市のほうが支払っているいうことはございません。これは、倉吉市体育協会のほうに補助金を出して、そして体育協会のほうから各スポーツ少年団のほうに育成費という形で出しているという形のものでございます。間接的にということになります。平成25年度、スポーツ少年団のほうは21団体ございます。5年前までは24団体ありましたけど、やはり少子化の影響で活動ができないということで、今21団体の登録になりました。各スポーツ少年団のほうには、体育協会のほうから1団当たり7,000円を毎年交付しておるという状況でございます。ですから、指導者に直接手当というふうなことではないです。本当にボランティアということで、頭の下がる思いでございます。  以上です。 ○3番(佐々木敬敏君) 本市の場合は7,000円というふうに、1団体。これ、やっぱり他町と比べても少ないなというふうに思います。本当、大変、一部の人は、ちょっとやり過ぎだというような声も時々は聞きますけども、やはり一生懸命指導をしていただいておる。スポーツは、やっぱり子どもたちに非常に大事なことだというふうに思います。スポーツのルールを通じて社会のルール、先ほど言いました。それから、やっぱりもう一つは、放課後の居場所、これは非常にスポーツは重要な役目を果たすかなというふうに今考えておりますし、もちろんスポーツというのは、ソチの冬のオリンピックも終わったばかりですけども、非常にアスリートを目指すような子も育ててほしいですよ。本当に大きな効果が、やっぱり人々を感動させる大きな効果もある。将来的にはそういうことを目指す子ももちろん育てていただきたいなというふうに思いますし、保険等にしてもほとんど父兄の負担。大変です、父兄も。もう週末ごとに遠征なので。だから、父兄は仕方がない、自分の子どもですからそこまでは言いませんけども、全国大会等に出るときには支援を増額をしていただいたり、指導員の皆さんの研修とか、手当とか、保険制度とか、このあたりをもう一回やっぱり精査をして。ちょっともう一遍答弁してください。  やっぱり出してあげるべき、要求があって言うわけじゃないですけども、本当にずっと回ってみますと、皆さんが大変献身的にやっていただいておるなと。時々は聞こえてきますけども、油代ぐらいというような声も聞こえてきますけども、直接お願いをされたわけじゃないですが、やっぱり市の教育委員会のほうからそういうことを考えることも必要じゃないですか。 ○教育長(福井伸一郎君) おっしゃる意味もよくわかりますし、研究してみたいというふうに思っております。  本当に頭の下がる思いでありますし、また、指導者の皆様方はそうしたことをおくびにも出されません。それに甘えてきている面もたくさんあるなと思います。それから、また、スポーツ少年団に限らず、それ以外のスポーツ団体もやはりちょっとございます。その辺のところのバランスも考えなきゃいけんかと思いますし、スポーツ少年団は私が本部長ということになってますので、特にそのあたりのところは考えていく必要があるかなと思っております。いずれにしても研究してみたいなというふうに考えております。  それから、指導者のほうの研修会とか育成ということにつきましての御質問がございましたので。これにつきましては、スポーツ少年団の指導者の方の連絡協議会というものを組織しまして、さまざまなことの活動、スポーツ少年団の活性化を図ることに、あるいは交流会大会とかそういったものも開催をしていただいています。それから、平成25年度の秋ですけども、市内のスポーツ少年団の指導者だけではなくって各競技団体、スポーツ推進委員さんも対象としました教育委員会と体育協会との共催によりまして、子どものスポーツガイドラインの研修会というのを12月にも開催をし、子どもスポーツ大会、大人へのかかわり方やあるべき姿についての研修会を持たせていただきました。こういったものを数多く、また考えていきたいなと考えております。  以上です。 ○3番(佐々木敬敏君) ぜひ本部長ですから、あえて言いませんでしたけども、やはりしっかりと取り組んでいただきたいというふうに思います。  次に、防災について。この近年の防災、災害については、必ずニュース等を見ておっても想定外ということがよく使われる表現でありますけども、ことしの大雪でも集落の孤立や農業施設の崩壊、それから高速道路の交通どめ等、想定外ということがたくさん報道はされました。そこで、今回は、市民の方から2つのことの要望がございました。1つは、小さなことです。2月1日に行われた古川沢地区での排水ポンプの試験において、吸管の接続ぐあいが悪くて水が出なかったということであります。最終的には解決をしたようですけども、この状態を見て、これが市の責任なのか、あるいは業者なのか、聞き取りの中では試験の試験ということで地元の方にはお話をしているんだという担当者の答弁でありましたけども、やはり大変待ちに待っておられて、市長、これは、おう、来たぞということで役員さん一同、出て見られたようです。ところが、これしゃれにもならん。こんなことでは本当に市の防災意識は大丈夫かいやというような、とりたてて担当者を責めろとかいうつもりはないですけども、やはり防災で安心・安全を提供するほうが不安を提供するようなことではなかなか、一事が万事だというふうに思いますので、こういうことがないようにひとつお願いをしておきたい。  それから、もう一つは、鳥取県の災害時協力井戸登録制度についてであります。この制度は、災害が発生し、水道水が停止したとき、トイレ、洗濯、掃除などのいわゆる生活用水として無償で井戸を提供していただく制度であり、県民、県内企業が所有する井戸が対象で、申請時には水質検査をし、マップを作成し、周辺住民にも周知するために井戸標識、案内板まで県が作成をしますよという、こういう制度でございます。資料を見てみますと、中部にはございません。東部、西部には町がこの制度を登録をしておられるところもあるようでございますが、2人の市民の方からございました。井戸を持っとるだけど、こういう制度があるそうだけども、倉吉市からは何のこともないがどうだえというような話がございました。非常にいい制度だなというふうに思っておりまして、聞き取りのときに、防災のストックで古くなった水を生活用水に云々というようなことを担当者の答弁はいただきましたけど、とてもそんなことで間に合うような体制にはならんだろうというふうに思いますんで、もう一度そのあたりも市長はどのように今お考えなのか、お尋ねをいたします。 ○市長(石田耕太郎君) 2点御質問いただきました。  まず、1点は、災害用の排水ポンプの試運転のときにちゃんと動かなかったということでありますけれども、これは古川沢にポンプを配置するということで、業者のほうから納品をしていただく、その納品の検査の意味で行ったわけですけれども、せっかくの機会なのでその使い方についての説明もしていただこうということであったわけですが、残念ながらいささか不備があって、機械が十分稼働しなかったということでありました。したがって、納品検査ができませんでしたので、それは持って帰っていただいて、また改めて納品をしていただいたということになるわけであります。  あわせてやれば都合がいいなということでやったわけですけれども、ちょっと意識的に、やはりきちっとまず納品を受けてから、実際に稼働することを確かめた上で説明ということのほうがよかったかなというふうに反省をしているところであります。改めてきちっと周知を図っていきたいというふうに思います。  それから、災害時の協力井戸の件でありますけれども、これはとりあえず今の県の取り組みの中には入っていないわけですが、やはり東日本大震災を見ても、水の確保というのは非常に大事な課題であります。飲料水に使えないものでも生活用水には使えるというケースもあるわけですので、どういうものがどれだけ確保すればいいか、もう災害が発生して停電したときに使える井戸が、電気ですと使えないということになっちゃいますので、その辺も整理をしながら活用できる井戸があったら御協力をいただくということで考えていきたいというふうに思ってます。今後、そういった面も含めて十分調査しながら対応策を検討していきたいというふうに思います。 ○3番(佐々木敬敏君) よろしくお願いいたします。  それから、通告はしておりませんけども、教育長のほうがええかな。これPM2.5、きのうもきょうもすごいですよね、きのう警報出たりなんかしましたけども。このあたりの、前段申し上げましたけども、スイカ、メロンの苗もおくれるんですよ、これで。天気予報はもう太陽さんです。でも、隠しちゃってるですよね、全然日が当たらん。これは相当な量だなというふうに思いますんで、そのあたりの警報なり、子どもたちへの対処、あるいはお年寄りの対処というのをやっぱりしっかりやっていただきたいなというふうに思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(由田 隆君) 答弁できますか。 ○教育長(福井伸一郎君) 私もちょっと目がちくちくするような感じですけども。きのう県のほうから情報がありまして、そうしたものを学校のほうにすぐ連絡をして、まず注意報という形で午前10時ぐらいにいたしました。それから、午後からは警戒ということで、戸外への運動のところの制限とか、そうしたときに窓をあけるっていうことを、ちょっと閉めるとか、そういうようなことを指示をさせていただきました。  もうそういったところで、情報を小まめに出していきたいなというふうに考えているとこです。 ○市長(石田耕太郎君) 防災行政無線等を通じて、不要不急な外出を避けていただくとか、マスクを利用していただくとか、周知をしていきたいというふうに思います。 ○3番(佐々木敬敏君) 終わります。 ○議長(由田 隆君) はい。  暫時休憩をいたします。                 午後2時21分 休憩                 午後2時45分 再開 ○議長(由田 隆君) 再開いたします。  次に、同じく会派くらよしの9番丸田克孝君に、市政に対する一般質問を許します。 ○9番(丸田克孝君)(登壇)(拍手) 9番。  会派くらよしの丸田克孝です。今定例会は、我が会派くらよしの段塚会長が、通告時間の締め切り時間に2分間おくれたために貴重な時間をいただくことになりました。よろしくお願いをいたします。  また、この議会を終われば、石田市長には大義が待っております。選挙が行われるかどうかわかりませんが、しっかりと頑張っていただいて、2期目の市政をしっかりと継承して、倉吉の発展のために頑張っていただきたいとお願いをいたします。御健闘をお祈りいたします。  それでは、通告の質問の前に、緊急ではありますが、議長のお許しをいただいておりますので、昨日の議案第37号の湯命館交流センターの指定管理者、7対9で否決をされましたトラベルシリウスでございますけども、新年度4月以降、湯命館交流センターはどうなるのか、また、今実際に回数券を買っておられる市民の方もあると思いますけれども、どうなるのかということで不安な方もおられると思います。今後の指定管理者制度も含めて、市長のお考えをお聞かせ願いたいと思います。よろしくお願いします。  それでは、質問に入ります。  12月議会で質問をいたしました安全で安心なまち、また、暮らしやすいまち倉吉ということで、数、何点か質問いたしましたけど、その中で、スーパーの近くのバス停に建屋、いわゆる上屋とベンチを設置していただきたいということをお願いをいたしました。先日ですね、雪のときにも、実際にそのスーパーの近くのバス停で、買い物袋を下げて、傘を差してバスを待っておられるお年寄りの方を見かけております。また、マルイの前、住吉町のバス停ですかね、歩道と車道の区分の縁石、高さは20センチぐらいかなと思うんですけども、その縁石に車道側に背を向けて座っておられる、いわゆる方言で、えんたこいてバスを待っておられたお年寄りを見かけました。体の小さいお年寄りですけれども、車道を大型バスでも大型トラックでも勢いよく通れば、その風圧、吸い込まれそうな感じのお年寄りの方を見かけたんですけども、やっぱり建屋とベンチは必要だなということを感じました。  そこで質問いたしますけれども、県道であったり国道であったりするわけですけれども、県のいわゆる許可というか、鳥取県の道路占用許可個別基準ですか、こういったものがある中で、県とどのような協議を進められているのか、また状況についてお尋ねをいたします。よろしくお願いします。 ○議長(由田 隆君) 石田市長。 ○市長(石田耕太郎君)(登壇) 丸田克孝議員の一般質問にお答えをいたします。  まず初めに、昨日否決となりました湯命館の指定管理者の件について、4月以降どうなるのか不安だけども、どういうふうに考えているのかということであります。  きのうのきょうということで、まだ方針を出しているわけではございません。どんな対応をするのがいいのか考えていきたいというふうに思いますが、市民の皆さんへの利用のこともありますし、職員の皆さんもさぞかし不安を感じておられるだろうというふうに思いますので、できるだけ早く方向づけをして、また御相談をしたいというふうに思います。  それから、バス停の問題について御質問いただきました。先般の議会で御質問いただいた件でございます。6カ所にわたっての御指摘をいただいておりました。
     申し出の趣旨はとてもよくわかるんでありますが、いずれもなかなかに難しい状況がございます。いずれも県道、国道だけどもどうなっているかということでございましたが、県のほうに相談をさせていただきましたが、今の状況でいくと、もう県として新たなバス停の建屋、ベンチを整備するということは、今はしていないということでございました。特に、県の道路占用許可基準でいくと、バス停にベンチを設置する場合には、歩道の端からベンチの端まで、いわゆる人が歩く部分ですね、これが2メートル以上確保できないとだめだということでありますが、いずれもこの基準に照らすと幅員が足りないという現状でございます。また、点字ブロック等の妨げにもなってもいけないと、こういった面もあるようでありまして、なかなかに難しいということでございました。  それから、近隣のスーパーに協力いただけないかということで相談もさせていただきました。スーパーのほうとしては、こういった建屋をつくったりすれば駐車場を何台分か潰さざるを得ないということ、それから、安全管理が本当にちゃんとできるか、その辺の問題もあるということではありましたが、一方では、お客様の利便につながるということでありますし、地域貢献にもなるということであります。そういった面、メリットも上げられて、社内で検討してみたいということで御返事をいただきましたので、引き続きお話をしていきたいというふうに思っています。  それから、生田の丸合前についてですけれども、バス停についてはバス事業者、それから横断歩道については警察のほうに、今、確認をしております。地元のほうから要望等があれば検討するということでありました。現在、地元のほうで要望書の準備をされているというふうに伺っていますけれども、地元としては、横断歩道のほうはお願いしたいということだけども、バス停までは今、要望する気持ちはないというようなことで伺っております。  それから、問題になるのが野島病院の前の下り線のほうですけれども、あそこの場合は歩道もありません。路側帯の幅も非常に狭いということで、裏はすぐ崖であります。現実的にあそこに建屋とかベンチを置くことはまず無理だろうというふうに思います。なかなか構造上、有効な方策というのが見つからないというのが現状だというふうに思います。  そのほかの部分については、引き続き関係機関と相談をしていきたいというふうに思っています。  以上です。 ○9番(丸田克孝君) 質問以外の生田の横断歩道というの、実際に横断歩道は要望というか、市民の方から聞きました。ただ、バス停に関しては、地区の人からの話ではなくて、丸合を利用されている、バスというか、年寄りの方なんで、要望は実際に出てないですよね、地元の方はね。だから、正直必要ないだろうというお返事だと思うんです。ただ、横断歩道については要望書を出そうかという話は聞いております。  それと、先ほど言いました鳥取県の道路占用個別基準、これ前いただいて、実際に上屋とかあれって、いろいろ細かい基準書いてありますよね。ただ、原則として2メーターだということですよね。ほんで、実際に昭和町のパークスクエア、合銀の前ですか、あっこなんか実際にベンチも建屋、上屋もありながら、後ろの歩道ってほとんどないですよね。それと、市内ずっと見るのに、樹木、いわゆる植え込みがあって、れんがでは囲って植え込みしてありますよね。あの残りの歩くところって2メーターないですよ、ほとんど。ですから、例えばベンチっていっても、私が考えているのは、例えば間伐材を利用したような40センチぐらいの幅のベンチでええと思うんですよ、背もたれは何にもなくてね。そうすれば、植え込みの幅以内に上屋におさまると思うんです。あとは、いわゆる風とかで移動したりしないような、いわゆるアングルでとめるとかね。細工は何とでもなるような気がするんですね。  だから、実際に本当にこれから高齢化が進んで、年寄りの方が買い物に出るっていっても、非常に大変だろうと思います。実際に何度もそういう、見てますので、バスを待っておられる方が。ですから、30分とか1時間に1本しかないバスを、例えば10分前に行って待つ、その10分間の大変さっていうのもやっぱり年、高齢化になれば大変だないかなと私は思うんで、あくまでも2メーターが原則ですので、何とかいい形でつけていただければありがたいなと思いますので、ぜひとも重ねての検討、よろしくお願いをいたしたいと思います。  次に、市営プール使用料について。一応通告では65歳以上の方を無料にという形でお願いしてるわけですけども、昨年、市民の方からプールに関してのいろいろとお話、要望をお聞かせいただきまして、いわゆるお尋ねをして、一応答弁はいろいろ回答はいただきました。その中には、料金のことだとか、トレーニングルームだとか、あといろんなイベントですね、有料企画の話だとか、あとは利用者を、指定管理者の考え方だとかをいろいろお聞きして、それを要望というかお尋ねをして、回答をいただいて、それは市民の方に一応説明はしております。ただ、その中で、納得いかないというのが65歳以上の方を何とかできないかということで、今回あえて上げたんですけどもね。  実際に70歳以上の方は無料になってると。ホームページで見ると、一応3月の31日までですね、期限が。ちょっとそういう形で出てるんですよね。今回半年ですから、新しい指定管理者、9月までですけども、やっぱり引き継ぎされるんですかね。これには書いてるのが、26年の3月31日までが70歳以上減額っていう形でホームページ出てるんですよね。その辺もちょっとまたお尋ねしたいんですけども、要するに60歳以上が今300円の減額ですよね。ですから、それを65歳以上は無料にしてほしいというのが、まず4月以降、消費税が8%に上がりますね。それと、介護保険料も、2015年には65歳以上は5,000円を超えるであろうということで、この間、新聞報道もありました。年金も、わずかですけど減額になっております。ですから、65歳までは定年延長で働けるにしても、65歳になれば本当に働く場所もない、そしたら収入は年金だけになるわけですけども、高齢者健康増進対策事業としての70歳以上の高齢者の方の無料化ということですけども、65歳の方にも未病のための対策、健康増進だということがあってもいいじゃないかと。何とか65歳以上の方にも無料でプールを利用させていただきたいという熱い要望をいただいておるわけですけど、そのことについて答弁をお願いいたします。 ○市長(石田耕太郎君) バス停の問題については、バス停を利用される方の問題もあるんですけれども、一方では歩行者とかあるいは自転車の方とか、そういった面での安全性も確保しないといけないだろうというふうに思います。  御提案の内容も含めて、継続的に県のほうとは相談をしていきたいというふうに思います。 ○教育長(福井伸一郎君) 市民温水プールの利用料について、65歳以上の無料化はどうかということのお尋ねでございます。  まず、平成26年度、指定管理者がまた新たになるわけだけども、それは引き継ぐかということでございますけども、現在の制度、また指定管理者ともよく相談しなければいけませんけれども、大体基本的には引き継ぐと。今の現状を引き継ぐという考え方で進めているとこでございます。  それから、65歳以上の無料化ということでございます。70歳以上の無料化につきましては、高齢者健康増進対策事業ということで、利用促進を深めることを目的に、平成24年の4月1日から市内に住所がある方を無料としております。無料としていることの影響相当額を指定管理料として、平成24年度は202万3,500円を、そして平成25年度はまだ最後まで終わってませんけども、上限予算の枠内では150万円を指定管理料に支払うことにしているとこでございます。補填料でございます。  それで、65歳以上を無料にということでございますけれども、現在、指定管理者のほうでは、通常時間10時から18時まで、これ一般のところは、70歳以上は市内在住者は無料ですけれども、一般の方は500円の料金を設定をしております。ところが、指定管理者のほうで指定管理者によるサービス向上策として、60歳以上については300円に引き下げられているところでございます。これは、企業の中の努力ということになるかと思います。そして、その利用者の数でございますが、25年度でいきますと、まだ1月末現在ですが、6万6,131名でございます。うち60歳以上の方は1万6,324名が利用しておられます。70歳以上の方は5,673名の方が利用していらっしゃいます。したがいまして、ざっくり、年齢ごとに仕分けはしてないようですので、65歳以上になると1万6,324人のざっと半分として8,000人ぐらいなのかなと。その8,000人を300円分を補填しなければならない、240万円を補填しなければならないということになります。  そういうことを考えてみるとき、そしてまた、65歳以上の方の、70歳以上の無料化についてのアンケート調査をなさっていらっしゃいました。回答をいただかれた49名のうち、70歳以上は無料のままがいいというのは27名で55.1%。対象年齢の拡大、つまり65から60まで引き下げてほしいというのは5名、10.2%。それから、無料の廃止16名、32.7%ございました。その他が1名で2%という結果が出ておりまして、意見としては、無料化はすばらしい取り組みだと思うという方、無料でなくても少しでも払ったほうがよいという方、それから、無料にしなくてもよいではないかという方、それから、無料化、無料制度には反対という方、高齢者にも払ってほしいというなどの記載があったというふうな報告を受けております。  それから、温水プールの効果としては、血圧が下がったとか、足腰が楽に過ごせるとか、医者に行かなくても済むようになったというふうな感想もあるということでございます。  そうしたことを考えてみているとき、そしてまた市の他の施設ですね、それから博物館の料金設定を70歳以上を個人利用は無料としております。そういうバランス等を考えてみたときに、65歳に引き下げるというには、これは少し難しい話かなというふうに考えています。  以上です。 ○9番(丸田克孝君) 9番。説明いただきました。実際に70歳以上の方でも、ある程度生活が裕福な方でしたら、それこそ500円や300円でも別に大した負担にはならないから払ってもいいだろうという方もあるだろうし、本当に生活に困窮しておられる方は大変な出費になる可能性もあるだろうと思うんですよ。ですから、それは一概に言えないですよね。  ただ、私がお伺いした方はそんなに生活が困窮しているわけじゃないんですけども、ただ、65歳で生活も大変な人もあるんだろうから無料でもええじゃないかと。いわゆる未病対策としてのね。65歳、まだまだ元気な方が多いと思うんですけれども、それを病気にならないためにプールの運動、いわゆるプールの水の中を歩くだけでもすごい元気になったという方の声も、今実際に聞いております。ですから、なるべくというか、無料にしていただきたいという思いが強いわけですけれども、実際にそれが無理であれば多少の減額、今実際に300円の減額はあるから、それがじゃあそれ以上になったら100円なのかというのもありますけども、実際にそういった形での、少しでも負担を軽減してほしいと。消費税が8%、将来に10%になれば、また生活大変なことになるだろうと思うわけですけども、ぜひとも新しい、ことしの10月以降になりますかね、指定管理者が決まると思いますけども、その辺も含めてちょっと最後検討してみていただけたらなとお願いいたします。  それと、これお願いなんですけれども、その方からの要望でした。実際に回答はいただいているんですけども、トレーニングルームなりインストラクターの指導で、いわゆる300円とか200円とかという形の料金でそういうイベント組んでおられるということなんですけども、それは回答の中で指定管理者の企業側がやるものだとか、市の補助金というか、助成金でやるイベントということで、料金体系が違うというのはお聞きしたんですけれども、その内容について利用者にわかるような表示をしていただけないだろうかということなんですよ。ですから、きょうは例えば市のこういうイベントで、料金は何ぼだと。あるいは指定管理者側というか、プール側がやるイベントで、インストラクターは誰々さんとかで500円とか300円とかというような形のものをできれば表示していただけたらありがたいなという要望来ておりますので、この辺ちょっとよろしくお願いしたいと思うんですけれども。 ○教育長(福井伸一郎君) 有料教室の料金体系の表示について、そういう御要望がありましたということ、これはもう既に指定管理者のほうにも伝えて、改善に取り組んでいただきますように話をしているとこでございます。  それから、65歳以上にも、70歳まで無料だから65歳でもええじゃないかという理屈はわからんではないわけですけれども、じゃあ博物館はどうなのか、他の施設はどうなのか。どこかでやはり線引きというのは必要なんだろうと私は考えています。国境でもやっぱり線引きはあります。去年とことしでも線引きあります。どこかで線引きをしなくちゃいけない。じゃあ、その線引きがどこが一番妥当な線なのかというようなことを考えてみたときに、やはり70という一つの線は妥当性があるんじゃないかなと私は考えます。  それから、あれもこれもというわけにもやはりならないと思います。先ほどの質問にもありましたように、片やこういったところでのものが欲しいということを、そこを考えてみたときに、じゃあそれを補填する意味での204万円というのはかなり大きな額だなと、それをやりつつ、なおかつ戻す要望にも応える、それは私は難しいなと考えています。じゃあ、あれかこれかという選択をしなければならないというふうに考えたときに、どっちを考えていくかっていうことを、これからまた考えてみたいなと思っています。以上です。 ○9番(丸田克孝君) 実際に元気なお年寄りができれば、それは医療費も軽減できると私は思うんですね。今、教育長おっしゃった、70歳が線引きだということも言われるけど、考え方によっては65歳から線引きだと思うんですよね、介護保険料もかかったりとか、いろいろと現役の職場を結局退職するというのも65歳ですよね。ですから、それは考え方によっていろいろとさまざまだと思うんですよ。ただ、本当に未病、病気にならない元気なお年寄りがたくさんできるということは、本当に医療費の軽減というのは、ほかの他の自治体でも結果が出てるのは聞いておりますので、やっぱり市町村も含めて元気なお年寄りをたくさんつくる、住みやすい倉吉という考えでぜひともさまざまな施策を考えていただきたいなと思いますので、よろしくお願いします。  たくさん時間をいただいていながら、最後の質問です。  看護大学の学生寮について、まずお尋ねをいたします。  前々回の議員懇談会の折には福祉施設からの購入要請もあって、大学への土地提供がやや困難だと。正直、どちらがいいかっていったら、売って固定資産税いただいたほうがいいなという思いもわからなくはないんですよね。ただ、私は、中部が一丸となって看護大学を倉吉へ誘致しようということで一生懸命頑張った。結果的に平成27年の開校にこぎつけたという形で、あとは、いわゆる看護大学に学生さんが来なきゃ、学校の維持というのは私はできないだろうと思うんですよね。ですから、受験生、いわゆる看護大学の学生さんを定員にするためにはやっぱり大学の環境というのは大変な、重要なポイント、選択のポイントになるだろうと思っております。  その環境の中に、学生寮の位置だとか内容も、やっぱり大学を選ぶときの選択肢の重要なポイントになるんだろうと私は思ってますので、できれば私は最初から学生寮というのは市街、たまたまあの場所になってますけども、もともとがもっと繁華街というか、便利のいいところに学生寮というのはあるといいだろうなという思いがしておりました。  それが結果的にあそこに、あの土地を約2,500平米ですか、提供するという形で話が進んでおるわけですけども、ぜひともその話を進めていただきたいと思うんですが、私の友人がもう50年近く前、同級生ですけど、大学に入った、東京です。ところが、専攻した学科の関係で、4年の大学のうちの2年間が、何か別棟というか、ほかの科のキャンパスに行けということで、それが50年前でしたから、東京都内とはいえ、畑や田んぼだったと。その2年間の畑や田んぼの中の学生生活が嫌で、その大学を諦めたというような話もあったんですね。その方には、寮も学校もやっぱり都会というか、市街地に、いいところにあって、学生生活を有意義に過ごしたいなという思いがあって、大学をやめたというような話聞いて、ええってびっくりしたんです。  ところが、その娘さんも京都の大学に行かれたと。2つの大学受験されて、山の中の大学と京都市内の大学があって、お父さんに相談したら、お父さんは、そりゃ絶対に山の大学より京都市内の大学に行けということで、そっちのほうの学校を選んだと。ところが、その娘さんいわく、かなり年になりますけど、お父さん、やっぱり都内というか、市街の、繁華街の大学に行ってよかったと。学生生活を楽しく送る、過ごせたという経験をおっしゃってたということを聞きまして、やっぱり環境もすばらしいところにあって、例えばアルバイトをするにしても買い物にするにしても、夜明るいところ、にぎやかなところで遊びたい。山のキャンパスの中の寮からあの山道を、車で行けば別ですけど、歩いていわゆる遊びに出るようなことはまず不可能ですし、できればそういった形を進めていただきたいと思うのですが、市長、強い意志で今の話を、ほとんどあれだと思うんですけども、改めて決意をお願い、お聞きしたいと思います。よろしく。 ○市長(石田耕太郎君) 看護大学の学生寮についてであります。駅前の第2駐車場をということで、先般も議員懇談会でお話をさせていただいたわけでありますが、今御指摘いただきましたように、あの地に学生寮ができることは、学生の確保あるいは地域への消費、それから地域とのつながり、いろんなボランティア活動等ですね、いろんな面で効果があるんではないかなというふうに思ってますので、その方向でやっていきたいというふうに思います。  ただ、議員懇談会のときにも幾つか御意見いただきましたので、大学のほうとそれらも踏まえて調整を行った上で、今の地に学生寮をという方向で進んでいきたいというふうに思っているとこであります。 ○9番(丸田克孝君) ぜひ進めていただきたいと思います。  それで、この前、議員懇談会の中でもありました、実際に今の、正直言ってシャッター通りというか、いわゆる更地がふえたりして、本当に駅の周辺も以前と変わって寂れてきていると思うんですね。食べるところも実際に以前よりは少なくなってる、買い物をする店も、確かに以前よりは減りました。ですから、鳥取や米子に行かれるんだろうと思うんですけれども、いわゆる産業部長も言っていた。上井の商工会にも、商店街にもやっぱり若い人たちがふえて、買い物をすれば、センスのある店をつくるとか、店づくりをするとか。食べ物屋もできりゃあ、やっぱりそういう若い人たちのためにもおいしいものをぜひ頑張ってつくっていただいて、提供する店にしていただきたい。そうすれば、若者が集まれば、女性や学生が集まれば、今度は男性だって集まるかもわかんないしって。それが活性化につながるもんだろうと私も思ってますので、その努力もぜひしていただきたいなということをお願いして、ちょっと早いですけど質問を終わりたいと思います。よろしくお願いします。 ○市長(石田耕太郎君) 若い男女が駅前を歩くケースがふえれば、それを一つ顧客にするような店舗展開というものもまた期待できるだろうというふうに思います。  新しい形のカフェもできたわけでありますので、そういった消費行動につながるように期待をしたいというふうに思います。 ○議長(由田 隆君) 以上で本日の市政に対する一般質問は終了することに御異議ございませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(由田 隆君) 御異議なしと認めます。よって、本日の日程は、これをもって終了いたしました。  明日も午前10時から会議を開き、市政に対する一般質問を行うこととして、本日はこれをもって散会をいたします。御苦労さまでした。                 午後3時16分 散会...