倉吉市議会 > 2012-09-04 >
平成24年第6回定例会(第2号 9月 4日)

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  1. 倉吉市議会 2012-09-04
    平成24年第6回定例会(第2号 9月 4日)


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    平成24年第6回定例会(第2号 9月 4日)                  倉吉市議会会議録(第2号) 平成24年9月4日(火曜日)    第1 市政に対する一般質問 〇会議に付した事件  ◎日程第1                   午前10時00分 開議 ○議長(谷本修一君) 皆さん、おはようございます。  これより本日の会議を開きます。  本日届け出のあった事故者は、議員及び当局ともありません。 ○議長(谷本修一君) 本日の議事日程は、お手元にお配りしております日程書のとおり行います。  日程第1 市政に対する一般質問 ○議長(谷本修一君) 日程第1、市政に対する一般質問を行います。
     まず、会派くらよしの8番渡邉法子君に市政に対する一般質問を許します。 ○8番(渡邉法子君)(登壇)(拍手) 皆様、おはようございます。会派くらよし、渡邉法子でございます。  きょう私は、さきに通告しておりますとおり、7月、8月に行われました政府による討論型世論調査、その結果、これから原子力発電所の割合を2030年までにゼロ%にしてほしいというアンケート結果によりましてゼロというのが46%、そしてさまざまなパブリックコメント等が寄せられ、さまざまな会合が開かれた。そしてその意見をもとにしたらどうも50%を超えるのではないかなという、そういう新聞に記事が載っておりました。そのことにつきまして市長の原子力発電ゼロ%という思いが46%からもう過半数というその結果を受けてどのようにお考えになるかということが一つ。  そしてもう一つは、倉吉市で今度再生可能エネルギーをもっと推進していただきたい、原子力発電にかわるものとして再生可能エネルギーによる発電をもっと取り入れていただきたいという気持ちがございます。その取り組みに対しての市長のお考えをぜひお聞かせいただきたいと思います。  この討論型世論調査、今盛んに新聞紙上にその結果等が出ているわけでございます。これ政府は、もっと2010年6月までの時点では2030年までに原子力発電の割合を45%にという方針を決めておりました。けれども、去年御存じのとおり大きな震災がございました。この3月11日の震災を機にもう少し原発のことを考えていかなければならない、それをもう早急にしなければならないであろうということで政府がこのたび7月から8月にかけて全国一斉に初めての討論型世論調査というものがなされたわけでございます。その結果、このような多くの人たちが原発に対する不安を抱えて、ぜひゼロ%にするべきであるという、そういう結論が出てるわけなんですけれども、ただ非常にこの期間が短いということと、この討論型世論調査に加わりましたのが政府がまずは無作為に3,000人、人を選びまして、その中からアンケート調査をして、そして300人の方に参加を呼びかけたということでございます。  これに対してもっと意見を言いたいというような思いを持つのはだれでも持つわけなんですけれども、このたび8月の23日、鳥取県で未来のエネルギー政策についてみんなで考えようという、市民の会が呼びかけまして、さまざまな市民団体エネルギー問題について考える、防災について考える市民団体に呼びかけまして、政府の考え方を聞こう、そして自分たちの意見も言っていこうという催しが倉吉未来中心で開催されました。100名以上の方が集まられまして、いろんな方、本当に原爆を体験されました広島の方ですとか、島根県の島根原発のすぐそばに住んでらっしゃるというような方も駆けつけておいでになりました。  そのときに我々に政府の方針を説明しに来られた方が、今この討論型世論調査を行っております国家戦略室ですね。その国家戦略室というのは、環境省の低炭素社会推進室というのがございますけれども、そこの分掌が担当しているということでございまして、低炭素社会推進室の室長補佐の方が来て説明をしてくださいました。そのときにいろんな意見が出ました。  特に印象に残っておりますのが福島から鳥取に放射能を避けて子どもたちと一緒に避難してきたというお父さんがおられました。まだ若いお父様で、もう今皆さんが一生懸命いろんなことを話しておられるんだけれども、その方がおっしゃったんですね、これはもう平時の話ではないだろうかと。被災をした者にとっては、これはもう有事であると。本当にこれからも日本の国に住めるのかどうか、それが危惧されるほどの大変なことが起こっている、現に。それをのらりくらりと2030年までにゼロ%なんて言っていいのであろうかとおっしゃっていました。日本は、原爆を受けて、確かに核の被害者でございます。でも今、発電所からの廃棄物が世界を回っております。これは空気を通して、あるいは海を通して回っている。その現実を考えたときに我々は、核の被害者から核の加害者になっている。その現実をしっかりと見きわめなければならない。もうこれは30年なんて言っていないで、もっと早く、今すぐにでも原子力発電所はとめるべきではないか。本当に被災した者の悲痛な叫びを皆さん、聞いてくださいとおっしゃってました。政府の方も自分も東北の出身であると。だから本当にその気持ちはよくわかる。だから自分たちも本当に一生懸命考えていかなければならないと思っていますというようなコメントもおっしゃっておりました。  そこの会では、もうあしたとめよう、ぜひ早急にとめてほしいという意見が大半を占めましたというよりも本当に90%はそういう御意見でございまして、これゼロ%、もう一つ選択肢が15%、そしてもう一つ、25%というような3つの選択肢あったんですけれども、4つ目が絶対に要るんではないか。即時原発停止というものが必要ですよねということで、そのとき我々のメッセージを政府の方にお伝えいたしました。大変政府の方も真摯に受けとめたい。本当にこういう意見をしっかり受けとめてこれからのエネルギー対策というものを、エネルギー政策というものを本当に考えていかなければならないと思っていますと、非常に皆さんが熱心でいい会が持たれました。ただ、島根原発がすぐそばにあって、冷や冷やしながら暮らしているという方は、3号機ができ上がりましたので、これがどうなっていくのか本当に不安でなりませんということをおっしゃっておりました。毎日毎日その不安と隣り合わせで暮らしているその住民たちの気持ちももっとわかってほしいなということを盛んにおっしゃっておいででした。  これ私2つの質問を続けて申し上げます。倉吉市、先日新聞紙上でもありましたけれども、関金小学校の跡地にソーラー発電の会社を誘致するということでございました。とてもすばらしいことだなと思います。これからの建物にはやはり再生可能エネルギー、特に太陽光ですとか、またこの地方でございますので、バイオマス、そういったものを活用した発電というものを進めていく必要があろうかと思います。新しい公共施設をつくるにしても自家発電ができるような、例えばバイオマスを使ったそういう施設を取り込む、その方向に早急にかじを切らなければならないと思っております。市長のお考えをこの2点につきましてお伺いいたします。よろしくお願いいたします。 ○市長(石田耕太郎君)(登壇) おはようございます。きょうから一般質問ということですので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。  まず、渡邉法子議員からの御質問でございます。1点が原発ゼロについて、特に討論型世論調査の結果を踏まえてどういうふうに考えているかということでありますけれども、新しい世論調査の方法としてこの討論型の調査が行われました。このデータ等見てみますと、この討論が始まる前の段階でのアンケートと討論が終わった後でのアンケートでは随分数値が変わってきています。やはりその討論を通じて意識が変わっていってるという状況があるように思いますし、特に若い方にその傾向が非常に強いというふうに見ております。  今、渡邉議員も触れていただきましたけれども、震災前の2010年の6月のエネルギー基本計画の中では原発の比率は高めていくという方向が示されておりました。これは背景幾つかあって、一つには石油、石炭というそういう化石燃料のめどがこれからだんだん厳しくなってくるという背景があるのと、一つには地球温暖化という面でいかにCO2を排出しない形でのエネルギー供給ができるのかと、こういったことが前提にあって原発の依存度を高めようという方向があったわけですが、それからもう一つは原発は安全なものだということが前提になってたと思うんですけども、この震災によって原発事故が発生をして、いわゆる安全神話が崩れたという背景の中でこれからのエネルギーというものをどういうふうに考えていくかということが改めて求められているということだろうというふうに思います。そういう意味ではやはり原発といえども決して安全ではなくて、こういう事故も起こるんだということに前提に立てばこの原発依存というものを減らしていく、将来的にはなくしていくという方向をきちっとやはり持つ必要があるんではないかなというふうに思っています。  ただ、そうは言っても今いきなりということになるとこれはやはり産業面あるいは市民生活の面で大きな影響が出てきますので、その辺は十分調整しながらソフトランディングをしていくということも必要ではないかなというふうに思っています。ただ、それをだらだらやるんではなくて、ある程度やはりめどを立てながら、できるだけ早くやっていくという、そういうシナリオをつくっていくことが必要なんじゃないかというふうに思っております。あわせてやはり再生可能エネルギーへの取り組みというのも当然必要になるんですけども、今やられている風力とか太陽光とかこういった発電は非常に不安定というデメリットというか、やはり超えなければいけない課題があるわけでして、そういう面では地熱とか波力とか、波ですね、そういったものとか、あるいはバイオマスとか、そういう新しい再生可能エネルギーというもののめどをつけていくということもやっぱり必要なんだろうというふうに思っています。そういう振りかえエネルギーをしっかり確保しながら原発の依存度を下げていく、こういう取り組みが必要なんではないかなというふうに思ってるとこであります。そういう意味では鳥取県は原発もないわけですけれども、再生可能エネルギーという面ではいろいろ取り組めるものもあると思いますので、積極的に取り組んでいかないといけないというふうに思ってるとこであります。先ほどのお話の中で福島県の出身者の方が平時意識じゃなくて有事として考えて対応していかないといけないという言葉は、非常に我々も真剣に考えないといけない課題ではないかというふうに思ってるとこであります。  ただ、恐らく代替エネルギーを見つけるだけではなかなか克服できない面もあると思います。そういう面ではやはりきちっとライフスタイルを見直して省エネというか、いかにエネルギーを使わない生活スタイルにしていくかということももう一方の問題としてやっぱりしっかり取り組んでいかないといけない課題ではないかなというふうに思ってるとこであります。  それから再生可能エネルギーへの取り組みということでありますが、議員からもおっしゃっていただきましたように、今、旧関金小跡を何とか太陽光発電の導入ができないかなというふうに思っているとこでありますが、それ以外にも民有地についても提供の申し出をいただいてるところもありますので、そういうものも含めて公有地だけじゃなくて民有地も含めて事業者の方に情報提供して進出いただけるような取り組みをしていきたいと。ある意味一つの企業誘致として取り組んでいきたいなというふうに思ってます。  それから公共施設、学校とか庁舎とかそういう公共施設もたくさんあるわけです。これ一つには、やはりかなり重量のかかる設備を載せますので、それに耐え得るかどうかということも調査しながらということになろうと思いますが、そういった施設の活用ということも積極的に考えていきたいというふうに思っております。それも市が直接やるのばっかりではなくて、事業者の方にそういう施設の屋上お貸しして事業やっていただくという選択肢も含めて検討していきたいなというふうに思ってるとこであります。  それから特にバイオマスというお話もありました。水力発電については天神野の改良区の方でことし新たにというか、従来の発電所改修することも実施をしておられますので、そういう水力の利用、小水力の利用、それからバイオマスをどういうふうに活用できるか、こういったことも考えながら可能な取り組みを進めていきたいというふうに思っております。以上です。 ○8番(渡邉法子君) 再生可能エネルギーへの転換もぜひお願いしたいところでございます。  そして原子力発電、今非常に問題になっております。きのうでしたか、これ処理能力がなかなかなくって処理施設がつくれないということで、これ12年今まで探した中でも本当500億近くのお金がかかっていて、決して原子力というのは安いものではないという新聞記事もございました。実際にこの核の廃棄物というものが年々もう本当にふえていくばかりの状況の中で非常に危機的なことであろうと思います。これから生きていかなければならない若い世代に相当の健康被害とかそういったことが配慮されなければならないであろうと思いますので、ぜひ原子力発電よりも本当に地域から再生可能エネルギーの道を日本のリーダーシップをとるぐらいな気持ちで進めていただきたいと思います。  先日もその会である大学の研究者の方がおっしゃっておりました。これからはそういう再生可能エネルギーにチャレンジしているところ、再生可能エネルギーこそこれからの未来救うんだということで頑張っている地域は絶対に発展していくであろうと。大都市は発展するわけではなくて、そういう再生可能エネルギーを持つ地域こそが人も集まり、そしてさまざまな企業も集まってくる、そういう土地になるであろうというふうに予測をしていらっしゃったのが非常に印象に残っておりますので、ここで申し上げておきます。  それと次に、私ちょっといただいとる時間が15分なものですから、はしょって質問させていただきたいと思います。観光協会と倉吉市の関係ですけれども、これ観光協会を民間にされまして、行政でやってるにはもう限界もあるから観光事業というのはプロフェッショナルに任せた方がいいのだということで観光協会が民間でスタートしております。確かに非常に活動的に本当頑張っていらっしゃると思いますけれども、ただ観光協会さんの方からも非常に悩みも聞きまして、実は倉吉市の方から情報提供がほとんどないと。これは自分たちの方から情報をとりなさいということなのかもしれないけど、それ間違ってますということで、民間というのはなかなかわからないものですから、特に観光協会のように倉吉市のことも情報発信しなければならないところには率先して情報を流すという姿勢でないと、もう幾ら民間が頑張ってもいい成果が得られないということがございました。  これ一つ、博物館を私、例にしたいと思うんですが、今観光といいますとただ景色を見てとか楽しんでというようなことではなくて、感動を求めている。つまり生きがいとか本当にここに来てよかったというような感動とか、あるいは学び、そういうものがないとこれ観光とは言えないんですよというような話をもうあちこちで聞いております。観光の質そのものがもう高くなければならない。そういう場合に倉吉市の博物館という場所は、学術的にも非常に大事なところではございますけれども、観光資源として非常に有望なものがあります。これは日本に誇るべき本当にすばらしい事業なさっている。  これ菅楯彦大賞展、これもそうなんですね。もう学術的とか、あるいは日本の若い芸術家たちを育てているという点におきましては若者の登竜門の一つでございますので、非常に高い評価がありますし、その影響を受けた若い人たちが直接、間接で育っております。本当に感性豊かでもういち早くすばらしい芸術に触れるわけですので、子どもたちから若い人、特に若い人ですね、すばらしく感覚が、感性がよくなっていらっしゃいます。これはもう倉吉市が日本に大変貢献しているということでありますので、こういうものこそ倉吉市の魅力として発信していくべきことだろうと思うんです。その際に民間で何でいいかといいますと倉吉博物館が行政だけで運営されて、そしてPRされるだけではなくて、行政からではない民間から見た菅楯彦大賞展の魅力、それをもう一つ発信できるはずなんです。ところがそれを発信しようにも発信できないんです。情報がないものですから、なかなかできていない。それでこれ例えば30代、40代の、20代もそうですけど、若手の作家さんたちの作品が並びますね。それももう本当にこれから有望な人たちの作品。そうするとその人たちの作品というのは、絵画の分野だけではなくて、例えば料理だとか、さまざまな雑貨ですとか、別の分野にもかなりの影響与えるんです。本当にこれは学ぶべきものがたくさんあります。ですから博物館の行事プラス例えば地域の食ですとか、そういったものと組み合わせて一つの観光商品がつくれるんですよね。この菅楯彦大賞展やってますその期間に例えば倉吉あるいは中部の若いパティスリーとかシェフによってこんな味がつくれて、その味が楽しめますよとか、そういうイベントがどんどんつくれるんです。ところが残念なことにわかったときにはもう何だか期間がないと、何にも手の打ちようがないというの現状ということでございまして、これ一日も早く、輪郭ができた段階でも結構ですので、もうとにかく情報は観光協会に伝えるということをぜひお願いしたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 渡邉議員の続いての御質問にお答えをいたします。  まず、エネルギー問題について、原発は再処理、使用済み燃料の処分の問題だとか放射能に汚染されたそういう設備の廃棄とか、いろんな面でコストがかかる。そのとおりだろうというふうに思います。プルトニウムももんじゅもとまったままでありますし、そういうトータルのコストを考えるとやはり決して原子力も安いエネルギーではないということだろうというふうに思いますので、そういう面もきちっと情報提供もしながら再生可能、自然エネルギー、こういったものの取り組みを進めていきたいというふうに思っております。  それから観光協会との関係で行政からの情報提供は少ないということであります。もっときちっとした提供体制を整えるべきだということでありますが、従来は観光課の中に事務局を持ってましたからその辺の問題余りなかったんですけれども、今回ことしから外部化して自主的に運営をしていただく形とりましたので、そういう面で少し十分じゃない面があったんだというふうに思います。これはぜひ改善を図りたいというふうに思います。やはり行政には本当にたくさんの情報が集まってきます。これをどういうふうに市民の皆さんあるいは関係団体の方々に提供していくかというのは大事なポイントですし、大きな課題だというふうにも思っていますので、いろんなちょっと工夫をして稟議の中できちっと提供すべきものをチェックしていくような仕組みをつくるとか、観光協会の方から尋ねられるのを待つのではなくて、積極的に提供していく、そういう意識をしっかり持って体制をつくっていきたいというふうに思っております。  それからあわせて博物館、これ私の方で答えればいいんでしょうか。博物館に絡んでの情報提供のお話がありましたけれども、博物館の取り組みというのはやっぱり観光面にとっても非常に大事なことだというふうに思います。せんだっても私も東京に行きましたら熊本の博物館の取り組みを東京で宣伝しておられました。これはやはり観光の一つの要素として発信をしておられるんだろうというふうに思いましたけれども、私も東京行ったり、あるいは地方に行ったりしたときに時間があると、時間をつぶすとちょっと語弊があるかもしれませんが、二、三時間の時間があいたときに美術館や博物館に行くというのは非常に時間を使う使い方としては有意義な時間が使えるなというふうに思っております。そういう意味でもやっぱりどういう催しがあるのかということをしっかりと発信をしていくということが大切なことだというふうに思いますし、それをまた地域の人たちと共有しないと今おっしゃったように観光協会とかそれを、あるいはいろいろな地域の団体の方々がそういう情報を使えないということにもなろうと思いますので、その辺は博物館からも積極的に、あるいは教育委員会の方からも積極的に情報出していただくような格好をお願いしたいというふうに思っております。これに限らず行政の中にはいろんな情報が観光とかこういう芸術にかかわる情報以外にもたくさんの情報入ってきますので、できるだけ市民の皆さんにも周知するような方法をしっかり考えていきたいというふうに思っております。 ○教育長(福井伸一郎君) くらよし、渡邉法子議員の博物館の情報、こういったものを観光協会等情報提供すべきでないかという御質問でございました。  博物館の事業、高く評価していただきまして、ありがとうございます。  今週の終わりから、今週末から菅楯彦大賞展第8回が行われるわけですけども、やはり今、議員さんがおっしゃいましたように、京都でことし始めましたけども、非常に日本画の伝統のある京都からも高く評価されました。改めて私たちもうれしく思っておりますし、こういったものをもっと発信していく必要があるなと思っております。  そしてせんだって市長の方が片岡鶴太郎さんと観光大使のことを出されましたけれども、片岡鶴太郎展がありましたときにも町中の方の事業の方の方でもお客の入りはいいですよということおっしゃってました。ですからこの博物館と観光というものは非常に密接な関係があると私も思っております。そうした点では観光協会の方とも少し連携を強く持ちながら進めていきたいなと思っております。まずうちの方は、年間の事業計画というのはホームページに上げておりますけども、やっぱりそれだけでは不十分だと思いますので、やっていきたいと思います。  なお、観光協会さんの方、この間、毎年行っておりますけど、菜の花プロジェクトの各学校の写真ですね、これを駅横のところの窓のところを使いながら小・中の19校の写真パネルを快く掲載していただきまして、この間一応終わりましたので、といいますか、お盆で帰られた方にという思いがありまして、ちょっと撤収に行ったんですけれども、もう少し置いときませんかというふうなそういうふうな声もかけていただきました。そういった点では本当にうれしく思っておりますので、こういったネットワークを広げていきたいなと考えております。以上です。 ○8番(渡邉法子君) 非常にうれしい答弁をいただいたと思います。観光というのは本当に人がただ遊ぶんじゃなくって、学ぶ、生きがいを見つける、これ大げさなことなんですけれども、やはり生き方を学ぶ、そういうふうな学びの場であるということもしっかりと頭に入れていただきまして、そしてそういう学びの場がたくさんある倉吉市をぜひとも効果的に発信していただきたい。これはもう日本全国の人のためになることであるというふうに自負していただければありがたいなと思っております。それをお願いして、私の質問を終わります。 ○議長(谷本修一君) 次に、同じく会派くらよしの3番大津昌克君に市政に対する一般質問を許します。 ○3番(大津昌克君)(登壇)(拍手) 皆さん、おはようございます。会派くらよしの大津昌克でございます。議長より発言のお許し受けましたので、これより市政に対する一般質問をさせていただきます。  早速質問に入るわけでありますが、私は、まず地方税の賦課、徴収ということについて、税務行政について、6月にも質問したわけではありますが、関連して続いてちょっとまた触れてみたいというふうに思っております。私、6月議会で質問しました点、自分でまだ納得できなかった点等もございましたので、それ以降総務省、それから倉吉税務署に赴きまして地方税、それから国税とのかかわり等を十分に研修をしてまいりました。そこで改めて倉吉市にもう一度地方税の取り扱いについての質問させていただきます。  市長、とりわけ私が申しておりますのは人格なき社団における収益事業の判断ということでございまして、以前にそれは国税の法人税の範囲ですので、税務署の方が判断されるというようなこともあったんですけれども、倉吉市独自として税務署の判断を経ずに地方税を賦課するというようなことがあるのかどうか、その辺を少し確認をしてお伺いをしたいと思います。どこでだれがどのようにして判断をしておるのかということでございます。まずはよろしくお願いいたします。 ○市長(石田耕太郎君)(登壇) 大津議員の御質問にお答えをいたします。  地方税の賦課、徴収についてということで、6月議会の延長の中で特に人格なき社団への市民税の賦課ということで、だれがどうやってやってるのかということでありますけれども、大津議員よく御承知のとおりだと思いますけれども、市町村民税については地方税法294条で納税義務者として人格なき社団については代表者または管理人の定めがあり、収益事業行うものということですから、2点ですね、代表者と収益事業になるかどうかというのが要件になってるということであります。  地方税法の施行令で、特に収益事業の範囲ということだと思いますけれども、収益事業については地方税法施行令で法人税法施行令によるものとされております。したがって、有権解釈としては国税にあるということになるんだというふうに思いますけれども、またこの地方税法の規定は同じように県民税にも同様の条文があります。したがって、県、それから市、それから税務署と、この三者で十分協議をしながらその適用の是非というものを考えているということであります。  具体的な適用の状況については、総務部長の方からお答えをさせていただきます。 ○総務部長(山﨑昌徳君)(登壇) 大津議員の御質問にお答えいたします。  今、市長の方がお答えいたしましたが、納税義務者ということになり得るかどうかということにつきましては、この収益事業を行っているかどうかということが大きな判断のポイントでありまして、具体的にその事案を税務署、県税局、ここと個別具体的な事案を協議して、これはどうかと1つずつ照らし合わせて判断をしておるところでありまして、市独自で判断するというようなことはありません。以上でございます。 ○3番(大津昌克君) 私もそのように思います。それで総務省、それから税務署に伺いましたときもそのようにレクチャー受けておりますし、ですが一つ、ちょっと倉吉市の一例としてお尋ねをするわけですけれども、ある無認可の地縁団体が駐車場業を営んだとして5年間さかのぼって追徴されて固定資産税と住民税均等割が賦課されたという実例があります。そのときにどこでどういう判断されたのかという実務のことなんですね。このことも実は税務署にもお伺いをしております。税務署では、このように教えていただきました。実は収益事業の中でも駐車場業については論争がありますと、今現在。国税庁で議論をしておる、審議をしておる最中で、結論は出ていません。なぜかといいますとと、書籍を見せていただきました。わずか1行、駐車場業の概念が書いてございました。ところが時代の変化とともに車を使用するケースが多くなって、例えば事業所が従業員の駐車場のために有償で貸している。ところがそれは収益を得るためではなく、福利厚生のため、通勤に支障がないようにするために貸している、このような場合は収益とはみなさないんですよとか、いろんな事例を教えていただいたんですよ。そこ判断するにはだれに幾らでどのように貸して、収益は何に使いますとかたくさんの事例を判断材料にさせていただくんだということおっしゃったんですね。ところがある無認可地縁団体については、そういう調査も全くなしに賦課されたということなんですね。この辺の事務についてはどうだったんですか、これ。よかったんでしょうか。そこちょっとお答えいただきたいです。 ○市長(石田耕太郎君) 駐車場についての適用の是非ということでありましたが、おっしゃるように時代が変わったり、あるいは個々の状況によって幅があるだろうというふうに思います。したがって、その幅の中で適用にすべきものか、適用除外とすべきものかという判断が必要になってくるんだろうというふうに思います。  具体的なお話ですので、今回の適用の状況については総務部長の方からお答えさせていただきます。 ○総務部長(山﨑昌徳君) 駐車場業、駐車場事業の収益の範囲ということにつきましては、これは法の中に駐車場業につきましては収益事業の範囲ということで34業種の範囲の中に入っておるということでございます。  具体的にここの自治公民館の事例が出てきましたときには確認をしております。当時の館長さん、副館長さんに対して事実の確認を行って、実際にここを駐車場として利用を他に貸して収益を得られとったのかということについては事実を確認を行い、そして現地の調査もして、月極駐車場というような看板も確認をし、事業の詳細を確認した後に、これは税務署と協議する中で駐車場業として収益事業の範疇ですなということを共通の見解として、この自治公民館に対して、法人に対して法人市民税、法人県民税の申告をされる必要があるということをお話し申し上げ、5カ年分の申告納税をしていただいたということが経緯でございます。 ○3番(大津昌克君) 具体的なことについてここで議論するつもりはないんですが、当時そういうことがあって関係者にも私聞いておりますし、当事者であったということあるんですけども、詳しい調査はなかった。こちらとしては駐車場という貸しているということで自分たちで自主申告をしたというようなことになるわけですが、実際は収益として上がった、収益といいますか、上がってきた金銭はごみ集積場の管理であるとか公益的なことに使っておったのにしょうがないなということでおさまったんですね。もう少し抗弁の機会といいますか、詳しい調査をいただければもしかしたら収益事業ならなかったのかもしれないなという思いを残しておるわけであります。原理原則も私も調べましたし、これについてクレームをつけてどうこうしようという思いはないんですが、ぜひ納税義務者となる方々が納得をされた上で賦課をされて徴収されるということを徹底していただくということをお願いをしておきたいというふうに思います。若干納得されないという場合もあるようですので、ということでございます。続いて、この件については私も総務省、税務署と勉強してまいりましたので、これ以上のことは申し上げません。  次は、指定管理制度の今度運用についてであります。制度ではありません。運用について。  といいますのもこれも総務省に行って勉強してまいりました、指定管理制度。これ公募による場合と、それから指名する場合とありますわね。このことを総務省に尋ねましたら各自治体に任せていると、運用は、ということでしたので、倉吉市のことをお聞きしたいと思います。公募による場合は、公募にできない欠格事由というのが倉吉の条例で決まっておりますよね。その中にいろんな事案があります。一般競争入札に入れない団体であるとか、中に議員がいるとか、市長、副市長が代表で関与している団体だとか、いろんなことありましたよね。これ前に議会でもちょっと論争になったことがあるんですが、ここに議員がいると、事例が。ちょっとその話は置いときますけども、まずは公募による場合と指名による場合、この欠格事由について同じなのか、指名の場合は条件が違うのか、いわゆる緩和されるのか、厳しくなるのか、その辺の判断ちょっと教えていただきたいです。 ○市長(石田耕太郎君) まず、市民税の適用の件について、できるだけ納得してもらえるような努力をすべきということ、これは特に申告納税の分についてはやはり自主申告をしていただくということになりますので、その努力はしていきたいというふうに思っております。  それから指定管理について欠格事由の取り扱いについて指名指定と公募の場合と違うのかということでありますけれども、幾つか要素はあると思うんですが、まず法令あるいは条例で欠格事由が定めておるものについては、これはどちらにも当然適用になってくるというふうに思いますが、公募についてはそれに加えて公募の条件としていろいろな要件を定めております。したがって、それは指名指定とはまた違う条件が付される場合も当然出てくるということになるだろうというふうに思います。  それから一方の指名指定の場合は、多くはそこしかないとか、そこじゃないとできないとか、やはりそういう限定的な事由が前提にならないと当然指名要件にも合致しないということにもなりますので、そういう面では公募の場合と指名の場合と条件が変わってくるということはあり得るだろうというふうに思います。なおかつ具体的な協定を結ぶ際に、あるいは契約ということになるかもしれません、その条件の中にまた盛り込むものも出てくるということになろうかというふうに思います。したがって、個々のケースによって取り扱いが違うものというのは、公募の場合も公募の案件によって公募の条件というもの変わってくるということもあるでしょう。そういう面ではそういう条件設定の中でどう整理をしていくかということになろうかというふうに思います。 ○3番(大津昌克君) それでは、例えば公募で1社に指定管理が決まったと。その当時は例えば役員の中に議員もいらっしゃらないしということで選んだが、3年なり5年なりの指定管理をする中で途中で役員がかわって議員さんが入ってこられたというような場合については、これどう判断される。途中で指名を停止するのか、それともそうならない状況につくってもらうのか、この辺はどうですか。 ○市長(石田耕太郎君) 今の公募の場合。 ○3番(大津昌克君) 公募です。 ○市長(石田耕太郎君) 公募の場合ということですね。公募の場合、公募の条件の設定の仕方、あるいは契約というか、協定というか、その内容にどういうふうに規定をするかということにもなろうかというふうに思いますけれども、一つにはこれが選定要件なのか維持要件なのかということの見きわめをやっぱりしていく必要があるんだろうというふうに思いますが、法律とか条例に書かれているものであれば通常は維持要件だというふうに考えるんだろうというふうに思いますけれども、公募の条件として設定したものについては個々の内容によって判断せざるを得ないということになるだろうというふうに思いますし、それがやっぱりあやふやになるようであればきちっと協定の中に盛り込んでいくということも必要なんではないかというふうに思ってます。それはですから例としておっしゃった議員の役員がいるかいないかという問題については、今の恐らく市の条例には規定していないと思いますので、個々の契約の中で、条件の中でどう整理するかということになってこようかというふうに思います。 ○3番(大津昌克君) 公募要件と維持要件はちょっと違うということですよね。要するに公募のときは例えば議員がいたらだめだけども、維持していく中ではいろんな条件によって判断はしていくんだということですね。  総務省の方でもこの指定管理制度は、例えば議員が役員のみならず長であった場合でも法令的には問題ないんだというふうに私もしっかりと勉強してまいっております。ただ、それは法令が言うことであって、自治体が、いや、だめだと言えばだめだということになるそうなんですよ。そういうことを踏まえて倉吉の姿勢というのお伺いしたわけであります。  そこで一つ、このことが論争に上がったのは、特に公民館の問題なんですね。公民館に議員がいるけど、どうだということで、そしたらそれは議員さんに任せますよということもあったんですけど、一つここで私、疑問に思っているのが指定管理ということとらえればそれでいいと思うんですけども、公民館長を任命するに当たって管理委員会が推薦するわけですよね。その推薦団体に議員が関与するというのは公務員の採用に係る人事権を関与するということにはならんだろうかというちょっと疑念を持っとるんです。もしこれはそうじゃないですということであれば私いいと思うんです。でも、いや、もし有権者の中、住民の中に疑念を持たれるんであれば、ここは一線を引いて精査していきたいというふうに思うんであればそういうことをちゃんとやっていただきたいというふうに思っているんです。この点についてちょっと市長の見解お聞きしたい。 ○市長(石田耕太郎君) 議員さんが指定管理の役員をすることについてどうかということですけれども、先ほど申し上げた議員、いわゆる兼業禁止の規定がありますけれども、これは請負等の契約に係るものについて定められているもんです。指定管理は契約ではないという、行政行為だというふうに解釈されておりますので、この兼業禁止の規定は法的には適用されない。したがって、法的には構わないということになります。  ただし、条例等で別の定めをすればこれは兼業禁止と同じような取り扱いすることは可能になってくるというふうに思いますが、市の条例にはそこまで定めていない。県の条例は定めておられるというふうには聞いてますけれども、その辺の違いがあるということだと思います。  管理委員会について議員が入ることについてどうかということでありますけれども、これは今の例えば議員さんが自治公の館長さんをされているというような現状を踏まえるとそこまで制限をする必要があるのかということはよく考えないといけない。これはむしろ議会の方で自主規制としてやられるかどうかという範囲のことかなというふうに思ってるとこであります。 ○3番(大津昌克君) 市長、指定管理自体のことではなくて、この管理委員会が指定管理を受けることと公民館長が任命されていることは違うことじゃないですか。そうですよね。公民館長は指定管理の管理者ではないんですね。ごめんなさい。ちょっと言っている意味がわかるかどうか。指定管理者の管理委員会の一員ではないんですね。教育委員会から嘱託公務員として任命されて配属されている。だからその人事案件に関与する一人になっているわけですよ。もしそこの管理委員会の中に役員に議員がいるとすれば。そうとらえられますよね。だから指定管理はいいんです。指定管理者として議員がいることはいいが、指定管理者である役員として倉吉市の職員の人事案件に関与していることは、これは問題じゃないんですかということお聞きしています。 ○市長(石田耕太郎君) おっしゃる意味はわかりました。今は二重構造いったら変ですけれども、公民館長は管理委員会の推薦に基づいて市が、教育委員会の方が委嘱をすると、人事発令をするという形になっております。それから一方、指定管理の方は、管理委員会に指定管理者として委託をしているという形になってます。したがって、運営自体の例えば予算の執行は管理委員長の方が実施をされる、企画運営については公民館長が指揮監督をされると、こういう構造になっております。その際に管理委員会が館長の推薦をすることに議員が関与する結果になるいうことがどうかということでありますが、微妙な部分はあると思いますけれども、管理委員会の性格をどう考えるかということによるんだろうと思いますが、議員さんが議員さんの立場としてではなくて、自治会の役員をされているお立場でかかわられるという範囲として理解をすれば許容の範囲かなというふうには思っております。 ○3番(大津昌克君) 市長のおっしゃることも一説としてはあるだろうと思います。ただ、これが異論が出るようなことになると、やはり市としては考えていただくことはあると思うんですね。ですから今の状態、悪い状態ではないんでありましょうが、例えば極論言えば管理委員会の長に私がなった場合に私が公民館長を私名で推薦するわけですから、これはどうかなということ、今後の課題にしたいというふうに思っております。それは議員の方で考えようということであれば議員の方でも考えていかないけないし、市長ともあわせて条例でもやっぱりきつうしようかということになればそういうふうにしていくべきだというふうにも思っております。  次に、指定管理の中でも今言いました公民館について、私は常任委員でも教育福祉常任委員におりますので、その中でも質問したことがございますが、公民館の指定管理は5年間の今は指定期間を置いてやっていますが、毎年経費が上がっていくんですよね。前も指摘しました。これなぜ上がるかいったら、人件費が上がるんです。昇給する。こういう指定管理のあり方もありだということはあると思います。経費節減だけがその目的ではないとはいうものの、私もいろんなところの自治体を視察して回ったんです。やはりこういう人件費が上がっていく指定管理というの倉吉だけだったんで、私が見たところでは。大体のところはもう一定の水準で、あとはもう民間さんの自助努力ですと。市としては大体規定の例えば臨職さんの範囲での給与、退職金もそんなのありませんよというのが多かったんです。倉吉はいいなと思いながらも、今の時代例えばいろんな民間団体育ってきてますんで、例えばやっぱり公民館ですら公募に切りかえていろんな方、趣旨があると思います、地域の社会教育の振興ですので。だから地域の中にもほかにもやりたい、私がこういうふうに生涯学習やりたいと思ってる団体があるとすれば権利としてはあるわけですから、公募に切りかえてみるだとか、あるいは人件費がもっと安くなる例もあるかもしれないし、人件費のみならず総合的な指定管理料安くなるかもしれない。そういうことをやっぱり考えていく、イノベーションですよね、革新ですよ、そういう時代だと思っているんです。  たくさんの事例を見ていくとそういうところも多くあり、民間団体が育っているという事例があります。倉吉の場合、ちょっと金額的なことだけを見ましたら大体800万から1,000万、700万から1,000万の指定管理の中でソフト事業と言われる生涯学習費は40万なんです、年間に。年間に40万の学習費のために数百万円の人件費あるいは管理費をかけてる。だから管理費とか人件費とかいうことだけ考えた場合だと実は直営でやった方がコスト安いということも常任委員会では答えられておりました、課長がね。ただ、倉吉の方針としては、あえて今のやり方を選択した。それもあるでしょう。ただ、ずっと同じことを続けておられるので、やはり他地区の先進事例もありますので、もう少しそういうことを考慮すればそろそろ考える時期に来たと思うんだけども、やっぱり今まで何回も私は申し上げていますけど、今まで検討されたのか、あるいはこれから検討していただくのか、その辺はいかがでしょうか。 ○市長(石田耕太郎君) 公民館の問題については、大津議員からも各議会でもいろいろ御提案もいただいております。やはりコストの問題もありますけれども、コストばかりではないというふうに思いますので、今が非常に運営がおかしいというふうには思っておりませんが、やはりこれからのあり方ということを考えたときによく検討すべき時期には来てるんではないかというふうに思います。  人件費が上がっていくことがどうかということについては、これはやはり当然臨時職員であれば給与引き上げをしない形でずっと置いておけばそら当然そちらの方がコスト安くなるということになるんでしょうけれども、やはり社会教育主事の資格をとるとか、いろいろ研修を重ねるとか、公民館運営についてのいろんな知見を積み重ねていくそういう努力に対して幾ばくか給与の引き上げをすることはあってもいいんではないかなというふうにも思います。これはそれだけの問題としてじゃなくて、公民館のあり方ということをよく考える中で整理をしていければというふうに思ってます。その辺についてこれから教育委員会ともよく御相談していきたいというふうに思います。 ○3番(大津昌克君) ありがとうございます。  そういうことなと私は随分前から研究しておりまして、次に、特に地域振興と社会教育ということについて、これも私も随分前から申し上げさせていただいております。言葉足らずのような形で議会でも発言しましたので、なかなか御理解の方していただけてないかもしれませんけども、やっぱり私たちのような人口の少ない地方都市の中でまちづくりということになるともう生涯学習あたりはもう欠かせない一つになってくると思うんですね。先ほどいみじくも渡邉議員もおっしゃっておりました。博物館行政をやっぱり地域振興、観光資源、あるいはいろんな団体育成ということに結びつけてくださいよというやなことおっしゃって、私もそういうつもりなんです。  そこも含めていろんな自治体を視察して回って、生涯学習あるいは社会教育の一部を市長部局に持ってきてる事例というのも幾つか御紹介してまいりました。島根県の出雲市、それから雲南市もそうでした。実際に行きました。先般参りましたのは、愛知県高浜市、それから岐阜県多治見市。  この多治見市は、特筆すべきやり方をしてまして、どういうことかというと法律で、これはいつでしたかね、平成20年4月1日施行の地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律というのが制定されまして、文化とスポーツは補助執行じゃなくて市長部局で行えるという法改正が行われたんです。これに伴って多治見市は、市長直轄でやっておられます。さらに生涯学習という部門を文化、スポーツととらえて、生涯学習もすべて直轄でして、補助執行ではないんです、直轄でやっておられました。これもすばらしい施策だなと思って見てまいりました。まずなぜかというと、こういう教育行政に関しては実は政治的中立という原則ありますので、政治力が関与しないように、特に学校教育はそうですよね。ただ、社会教育については、インフラの整備であるとか、いろんな学習面のソフトの整備であるとか、政治力がやっぱり関与することは必要なってくるんですよ。なぜかというとまちづくりだからです。だからその部分で市長の民意を発揮するための活動としては市長直轄に置く方がいいといういろんな判断、相当県の教育委員会ともあつれきあったと言っておられますが、市長の決断でやったと多治見市はおっしゃっておられた。  ということからすると、いろんな方法論はあると思いますが、これも時代の流れであります。私どものような人口も少ない地方都市では割とスピードが速いと思うんですね。市長のところに上がる声も速い。市長も自分の決断下されるスピードも速いということであれば市長の思いを社会教育の一部にもう発揮されて、先ほど渡邉議員がおっしゃったような文化行政、芸術行政を観光振興や団体育成あるいは雇用に結びつけるような施策につなげていかれたらどうでしょうか。こういうことをぜひとも取り組んでいただければまちは活気づき、やる気を持った若者は定住してくるんじゃないかというふうにも思っています。ちょっと市長のお考えを伺いたい。 ○市長(石田耕太郎君) 社会教育とまちづくりとのかかわりということでありますけれども、大津議員の言われる議論にそんなに違和感を持ってるわけではありません。  ただ、そういった取り組みも当然あっていいだろうというふうに思います。ただ、やはり本市の規模の場合は人材がそうたくさんいるわけではないというふうに思ってます。そうするとやっぱり市長部局にスポーツ、文化を例えば持ってくると、そうは言っても教育サイドも学校教育の中でスポーツ、文化というのは当然非常に大きな比重を持っておるわけでして、そちらの人材もやっぱり必要になってきます。博物館行政のようなものありますし、文化財行政のようなものもあります。両方に人材が確保するというのは、非常にこれは難しいと思います。市長部局に一元化という言葉だと非常にスリムになる印象はありますが、一元化、行政的な側面を市長部局の権限を強めることはできても学校教育から全部抜いてしまうということ恐らくできないだろうというふうに思います。やっぱり教員の力というものも非常に大事だというふうに思います。そういう意味では学校スポーツあるいは学校文化活動、こういったものと十分連携しながらやっていくということも大切なことじゃないかなというふうに思ってます。そういう意味で私は、今のこの市の規模でこういう文化行政、スポーツ行政をやる場合には、むしろやっぱり教育委員会との意思疎通を十分図ることでその課題は克服できるんではないかなというふうな気持ちでおります。一元化することを、一元化というか、市長部局に持ってくることを否定するわけではありませんが、今の現状見た場合には特に大きな支障が出てるというふうには思っておりませんし、効率的な人員配置という面ではこういう今のようなやり方もあるんではないかなというふうに思ってるとこであります。 ○3番(大津昌克君) 市長、問題ないからいいんだということも大事だと思いますけど、ぜひ社会的な流れの中でやっぱりイノベーションですよ。政治もイノベーション、行政もイノベーション、やっぱり革新していくということが大事だと思ってる。おっしゃったことはそうかもしれないけど、倉吉より少ない人口4万何人のところで、先ほど申し上げた都市に一つそういうのあるんですが、5万ちょっと切る、職員の数200人台なんですよ、ここ。だから市長のおっしゃったようなことがすぐそうではない。やっとられるとこもあるんです。だから民間の力を随分活用しとられるんですよ。民間を育成しておられるんです。そういうことで対応して、それからおっしゃった教育委員会の一部を市長部局に持ってくると人材がどうとおっしゃったが、何でですか。持ってきたって連携すればいいとおっしゃってるじゃないですか。だったら別にどこの部署にあろうが連携すればいいんですよ。でしょう。だからできるんです。ということで私は申し上げたいというふうに思っています。  ぜひこの公民館行政、私も別に否定するもんではないんですが、あそこはもう既に社会教育だけの施設ではなくて、地域に開放されたいろんなまちづくりのための拠点となっています。地域の方々たちのよりどころですよ。ただ、法規制があるんです。教育基本法でもうたってありますけども、政治教育をしよう、宗教教育をしようというふうにうたってありますよね、教育基本法。ところが社会教育法の縛りで公民館じゃこれが公然とできないんですよ。これできないと言ったらおかしいかもしれませんが、要するに政治団体が使用することはできない。宗教団体が使用することはできない。いろんなことがありまして、ただこれを交流プラザだとかいろんなセンターありますよね、そういうとこと同じように市長部局で管理することによって開放されるわけですね。学習の幅が広がるわけです。生涯学習として政治学習も公然とすることができれば、宗教学習もすることができる、こういうようなメリットもある。ただ、学校教育ではだめだとうたってありますから、これはだめなんだ。だから社会教育でやるんですよ。ただ、一部の団体に特化した活動を支援するのはいけないでしょうが、教育活動として行われるもんであれば公然と行えるというふうに私は考えております。こういうことも少し考えてみられてあり方を検討いただきたいというふうに思います。何かありましたら。 ○市長(石田耕太郎君) 組織の問題については、固定的に考えるつもりはありませんので、毎年毎年どういう組織でいくべきかということは十分考えていきたいというふうに思っています。  それから公民館のあり方として特に政治教育あるいは宗教教育とか、そういう宗教活動、政治活動に公民館が利用できないということでありますが、これは額面どおりというか、法律どおりに申し上げれば貸すことはできる。ただ、公民館自体が主体となって政治活動やったり、特定の政治家を応援したり、あるいは特定の宗教を支援するようなそういう活動してはいけませんよということであって、普遍的に宗教、どんな宗派にも使ってもらう、あるいはどういう政治家にも使ってもらうということであれば法的には特に否定はされていないということだというふうに思います。ただ、それがいいかどうかというのはまた次の問題としてあるんだろうというふうに思います。その上で公民館のあり方というものもやはり時代の流れによって変わってきているというふうに思います。今はまだかなりそれも公民館の所在場所によって使い方も随分変わっておりまして、上灘公民館なんかは非常に貸し館活動というか、貸し館業務が非常に多くなってきてるということで、そういう使い方そのものがどうなのかということも含めて考える時期に来ているのかなというふうには思います。  ただ、やはり地域密着型の施設だということが前提になると思います。これはどこが所管するかということにかかわらずそういうことには十分配慮しながらやっぱり運営していく必要があるんだろうというふうに思いますので、そういう視点であり方というものよく考えたいというふうに思います。 ○3番(大津昌克君) 市長、今、市長のおっしゃったことは私もそう思ってます。公民館を貸し館として例えば一定の政治団体あるいは宗教団体に貸し付けることは、法的には間違いない。ところが倉吉は、指定管理の方々の考えなのかどうか貸さないというふうにしてるのが原則なんですね。要するに我々議員が後援会活動しようと思って借りに行くとそれはだめですよと言われる。そうでしょう。ちょっと勘違いされては困りますから、それはだめだというんです。だけど公民館じゃなかったら貸すことはもう前提として大丈夫だと。現実的にはそういうことだ。いろんな人の判断ですけども、原則はよくてもやっぱり民間がどう考えるかというのありますので、その辺はちょっと考慮していかないけんというふうに思っております。私の気持ちとしては、とにかく地域を活性化させるためにいろんな方法を考えて実行していただきたい。政治力も発揮するべきとこはしていただきたい。民意を反映していただきたいということ。私の申し上げているのは、個人的な見解ではなくて、民意なんですね。多くの支援者からやはり私も勉強の中でこういう活動の方がいいんじゃないかというふうに声を聞いて、この議会という場所で発言をしておりますので、民意としてこういう意見があるということをとらえていただければというふうに思います。  最後に、これ小・中学校におけるいじめ等の問題行動の対応についてということで教育委員会の方にお聞きをしますが、私6月の議会でちょっと大声を出しまして、大変皆さんには聞き取りにくいことしたと思っておるんですけれども、あの後、7月に入りましたらもうテレビを初めとする各メディアで大津いじめ、大津いじめと、私も随分ちょっと名前が同じでございますので、大津、大津とテレビや新聞、雑誌でやられましたけれども、これ滋賀県大津市のいじめ事件を発端にした全国各地での報道が出て、ついきのうも米子市で女児生徒が告訴したというようなことありました。こういう報道を受けて教育委員会としてはどのようにお考えになられ、どのように対応していかれようとしているのかということお伺いしたいと思います。 ○教育長(福井伸一郎君) くらよし、大津昌克議員の小・中学校におけるいじめの報道についての所感でございます。  先ほどありましたように、大津市の事件、そしてきのうの米子市の事件、米子市の教育長ともしっかりと話はしておりますけれども、やはりこれは人ごとではないなと、私は倉吉の中でも起こり得ることだなと思っております。  それから大津の事件について、本当にいじめによる自殺者ができたっていうと大変なことだと思いますし、もう本当にあってはならないことだと考えております。  せんだっても8月の31日ですが、小・中学校の校長会を開きまして、このいじめ問題についての対応をしっかりとやるようにということで校長に指示したところでございます。以上です。 ○3番(大津昌克君) これは所見といいますか、感想伺っておることもありまして、次のことで報道で教育委員会教育委員会というのは倉吉じゃないですよ、報道で言っているところの自治体の教育委員会などがいじめが確認できないからいじめはないというような答弁をしていたり、何かちょっと隠してるようなふうなことをかなり報道でたたかれましたよね。そういうことの中に何かいじめている側にも人権があるんだというようなことを全国放送で公然と言ってる場面があるんですよ。例えばこのいじめている側の人間の権利というのはもちろんあるんでしょう。ただ、いじめるという行為自体は、これは認められるもんではないというふうに思っています。いろんな権利の中で他人の権利を侵害したり、公共の福祉に反するような権利はいけないということでありますが、あそこで例えば教育委員会が言っているいじめる側にも権利があるということのいじめる側の権利、あるいはいじめられる側はいじめられない権利をどのように守っていったり保障していくのかということについてちょっと考えをお伺いできたらと思いますが。 ○教育長(福井伸一郎君) 人間は生きている限り、そして人間としての基本的人権というのはどの人間にもあると思います。そうした意味での権利というのはあると思いますね。しかし、いじめるといじめられるというところのそこのところは解決しなければいけない問題であると思います。そういう議員さんがおっしゃっていらっしゃるいじめられる側の権利というのが私はどういうものなのかはちょっとよくわかりませんけれども、そのシチュエーションというのが大津の調査の第三者委員会の結果も出ておりませんし、全体を概要をしっかりと把握してるわけではございませんので、そういったところはちょっとよくわかりません。どの子どもたちにもやはり権利というのはあるし、しかし、いじめられないということも大事だと思っております。 ○3番(大津昌克君) 私が言っているんではなくて、報道で教育委員会が言っていたということでございますので、大津が言っているということと大津市が言ってるということはちょっと違いますので、その辺は聞いてる方も誤解のないようにというふうに思っていただければと思います。  一連の報道は、とにかく教育委員会、学校が悪いというような風潮になってしまっているんですけれども、それ受けて鳥取県の方では教育委員会と知事との教育協定がさらに強化された。あるいは岐阜県の可児市では、子どものいじめ防止条例など条例が提案された、いろんな動きがあるんですが、倉吉市では、ちょっと市長にお伺いだけど、例えばそういう協約を結んだりとか、あるいは警察との対応なんかのことはどう考えておられますか。 ○市長(石田耕太郎君) 私としては今のところ協定を結ぶところまでは考えておりませんけれども、やはりこの一連のいじめの問題の行動見てますともう少ししっかりと教育委員会の方にも受けとめていただく必要があるのかなというふうに思っております。それは何かカテゴリーにこだわっておられるような側面がちょっと感じられたもんですから、いじめになるとかならないとか、そういう問題ではなくて、やはり子どもたちが困っていること、あるいは悩んでいることがあればやっぱりきちっとそれに寄り添ってその問題をきちっと解決していく、そういう気持ちを持つことが大事なんじゃないかなというふうに思いますし、そういう面で教員の皆さんにはアンテナを高くして対応していただくようにということを教育長さんにもお伝えをしておるとこであります。 ○3番(大津昌克君) 教育長、全国でいろんな報道があったり、近くの同じ同県の中でもああいう報道があったり、倉吉にはそんなようないじめが多発してるとは思えませんが、実はこれ鳥取県の事例として全国放送された事例がありまして、7月26日、とある報道番組、鳥取県の例として、未成年の子でしたんですけど、顔出し、実名出ていた。その子が言うには中学1年のときにいじめを見てとめに入ったら逆にいじめられたと。そのことを先生に言ったらおまえも悪いと言われたとか、いろんなことを吐露するわけですよ、かつてのことを。最終的に何かもういたたまれなくなって自傷行為、自殺未遂を行って、どうするかって学校と話し合ったら転校させてやるということで転校したそうです。そしたら転校させてやるからいじめはなかったことにしろというようなこと言われたってこと、これ全国放送で言っています。ただ、これよく見ると撮影場所が倉吉市のとある場所なんです。私は、これは倉吉の事例じゃないだろうなとは思いながらもちょっと調べますと、どうも倉吉の事例なんですが、かつて、こういう報道されているという。これ福井教育長のときじゃありませんけども、年代としては違いますが、水面下に潜んでいる多くの子どもたちの訴えというのがあるんですね。それをいち早く見つけ出し対応する、あるいは未然に防ぐ、いじめを防止するために、倉吉は今いじめはないかもしれないけども、そんなに目立ったものは、何らかの対策、対応を打ち出して未然に防止するというようなことも早く行動示してほしい。そうじゃないと子どもは卒業しちゃうんですよ。何遍も言うけど、後回しにすると子どもは卒業していっちゃうんですよ。あるいは不登校になったまま学籍だけ卒業していくんですよ。これを防ぐために何らかの行動をしていただくことお願いして、一般質問終わります。 ○教育長(福井伸一郎君) 先ほどお触れになりました件につきましては、倉吉市の事例だと私は思っておりますし、そういったことについての状況については調査をさせていただきました。若干の誤解もやっぱりあります。学校の方はいじめであるということについては認識をしていたということになります。ただ、そのほかの自傷行為であるとかそういったことについては、認知してなかったということのようです。その連絡体制の不備とかそういったものもやっぱりあるというふうに思っております。それについてはそれに対応するようなことを考えているとこでございます。  それから倉吉市のいじめの現状ということでございますけれども、やはりいじめはあります。しかし、その中で学校と話をしながら、保護者と話をしながら解決しているということで御理解いただければと思っております。先ほど子どもたちのやみ、こういったものについては例えば私どもがことし配置しておりますスクールソーシャルワーカー、こういったものも2名にふやしていただきました。そうした中での教育相談活動というものをやっておりますし、また県からも国からも当然同じような指示が出てきておりますので、いじめの実態調査今現在やっておりますし、そうしたことを踏まえながらしていきたいと思います。それから市長の方もありましたように、やはりそうした調査等も大事なことなんですけども、一番やっぱり大事なのは教員自身のアンテナ、感度、目、耳、そして人権感覚、こうしたものを研ぎ澄ますことが一番大事ではないかなと思っております。私たちの教育委員会あるいは学校の方も不十分な点は多々あるかと思います。しかし、それに対してきちっと誠意を持って対応していきたいと考えているとこでございます。以上です。 ○3番(大津昌克君) そのようにぜひ努力をお願いしたいとこですけども、ただ申し上げておきますけど、学校側はしっかり対応したと言っても対応された側の方の気持ちはそうは思ってないと言うんですよ。それが現実なんです。だから市長、第三者機関とかを設けてやっぱり公平な立場で調査するとか、何でか、教育委員会が教育の内部のことを調査してもやっぱりちょっと言葉悪いが、隠ぺいされることもないとは言えないもんね。そういうこともありますから、受け取る側の気持ちを十分に配慮して、学校はそうしていると言ってもそうはされてないというのが実態ですから、その辺のことも配慮しながらお願いしたいと思います。終わります。 ○議長(谷本修一君) 次に、同じく会派くらよしの16番段塚廣文君に市政に対する一般質問許します。
    ○16番(段塚廣文君)(登壇)(拍手) 議長の許しを得ましたので、通告しております2件につきまして質問いたしたいと思いますが、質問に入りますまでにちょっと市長に一言申し上げたいですが、実は9月というのは決算議会ということで、昨年決算書の調製について繰越明許費について別目を設けて明快にわかるように努力をしてほしいということ申し上げました。平成23年度の決算書見ますと目を分けて繰越明許費が計上されて調製されとる。これについては敬意を表しておきたいと思います。決算書目を通されて各議員も恐らくそういう思いがあったのでなかろうかと思います。ありがとうございました。  では、質問をいたします。私、看護大学設置構想について通告しておりますが、鳥取県中部に看護大学を設置する構想が浮上してきております。既に鳥取県中部の行政・経済・青年団体などで構成する鳥取短期大学と地域の発展を推進する会も設立され、去る7月30日には倉吉市内で総会も開かれ、鳥取短期大学が受け皿となる看護大学設置構想実現に向け同推進する会を母体として看護大学を設置するための準備検討会を立ち上げるなどの取り組みもあったと報道されております。実現すれば医療の高度化や看護師不足解消に大いなる期待が持てます。県や大学など関係機関が前向きな姿勢を見せております。まさに千載一遇のチャンスとも言える状況迎えております。すべてはこれからで、構想実現へのハードルは決して低くないことは覚悟しなければなりませんが、県全体の看護師養成の機能強化や不足解消のほか看護大学と地元が結びついて特色ある地域づくりなど地域活性化につながる期待も大きく膨らんできております。地域全体の理解を高め、構想実現に向かって行政、なかんずく倉吉市としてどう取り組むのか、市長の所見をまず求めるものであります。 ○市長(石田耕太郎君)(登壇) 段塚議員の一般質問にお答えをいたします。  看護大学について御質問いただきました。  御指摘いただきましたように、医療の高度化あるいは看護師不足対策、そういう面で看護職員の養成というのは今大きな課題になっているわけでありまして、特にこの中部において鳥取短期大学が受け皿になってそういう看護大学ができれば中部の活性化にもつながるということだというふうに思いますので、これもぜひ実現目指して積極的に取り組んでいきたいなというふうに思ってるとこであります。  発端は看護連盟からの御要望いただきました。これ短大と私の方にもいただきまして、その後、県の方にも御要望しておられるようでありますけれども、短期大学としてもぜひやりたいということでおっしゃっていただいてます。今御説明の中にもありましたように、推進する会の中に設立準備検討委員会も設置をされて、中部一体となって応援していこうというそういう機運も高まってきているとこであります。  ただ、課題はたくさんあると思います。場所の問題もありますけれども、資金の確保の問題、教員の確保、あるいは学生をどう確保していくのか、実習先をどうするのか、いろんな課題があるわけでありますけれども、医師会初め関係者の皆さんと、あるいは短大、それから看護連盟の皆さんから県議会や県の御協力も当然いただかないといけないわけでありますので、そういう関係者の皆さんと歩調合わせ、そして中部の中でもせんだっても広域連合の首長さん方ともお話をさせていただきましたけれども、倉吉だけじゃなくて中部全体として応援をする体制をつくる中で実現を目指していきたいなというふうに思ってるとこであります。ぜひ市議会の皆さんの御支援もよろしくお願いを申し上げたいというふうに思ってるとこでございます。以上でございます。 ○16番(段塚廣文君) これはまだやっと緒についたといいますか、そういう段階でございますので、具体的に今、市長が答弁ができるというものは少なかろうと思います。  ただ、私どもが議会ではまだ正式には相談はないわけですし、これは将来具体的になってくると予算等も伴いましょうから、それは具体的に出てくると思いますが、ただ、今言えるのはやっぱり支援体制どうするかということが大事だと思うんです。支援体制にも一番その中でウエート占めるのは、考えられるところはですよ、財政負担の問題が起きてくると思います。新聞報道ですと16億ぐらいが初年度の所要経費が見込めるでないか。その中で不足分は13億ぐらいだという話がありますので、県の支援等があるとしても市の負担というのは避けて通れないことが起きてくるいうことでございますので、いろいろ支援体制の中にも内部の資料ちょっと見せていただきますと準備室の人的派遣だとかそういったことも課題に上がっとるようですし、学生の確保とかそういうこともありますが、私、今回4人の質問者があるわけですね、看護大学について。ですからまたそれぞれの方が質問されると思いますが、私は冒頭申し上げましたように中部にとってこの実現については本当に一丸となって取り組むべき問題だと思っております。そのためにいわゆる市長の覚悟、そのことを確認する意味といいますか、鼓舞する意味で質問いたしましたので、財政負担伴うこれからの財政状況は倉吉も決して楽なものではない、厳しい状況が待っておりますが、その中でやっぱり財政負担も伴いながら、あるいはその他の支援も伴いながら市長がどのような覚悟示されるのかということで質問しましたので、あとの質問は他の人にゆだねるとして、最後に市長の覚悟きちんとお聞きしたい。お願いします。 ○市長(石田耕太郎君) この看護大学、詳細はまだまだこれから詰めていかないといけないというふうに思っております。短大の方とも今週にも学長さんともお話をさせていただく予定にしておりますけれども、当然財政的な問題も出てくるだろうというふうに思います。倉吉の財政状況決して予断を許す状況にはないわけですけれども、ある意味一つの企業誘致あるいは企業誘致以上の効果もあるだろうというふうに思いますので、財政的な面についてもやりくりしながらしっかりと応援していきたいというふうに思っているとこであります。そのほかについてもどういう御支援をする必要があるのか。当然県にもぜひ御協力いただかないといけないことになるだろうというふうに思いますし、そういう面でのお願いもしていかないといけないというふうに思いますが、万難を排して取り組んでいきたいというふうに思います。  議会の方としても倉吉駅周辺の特別委員会もつくっていただいてますので、その一つの大きなテーマとして取り組んでいただければありがたいなというふうに思ってるとこであります。歩調合わせて中部全体として実現を目指していきたいと思ってますので、よろしくお願い申し上げたいというふうに思います。 ○16番(段塚廣文君) 持ち時間がございませんので、次に行きますが、通告しております文化財保護行政について質問いたします。  倉吉市の文化財について、文化財保護の基本姿勢とその位置づけ、そして今後の文化財保護に対する具体的な取り組みは、まずお聞きしたいと思います。その後でもう少し具体的に質問しますので、まず基本的なことをお答えを願いたい。教育長ですか。 ○教育長(福井伸一郎君) くらよし、段塚議員の倉吉市の文化財保護についての姿勢ということでございます。  長い歴史を有する倉吉には、本当に美しい日本の歴史的風土100選にも選ばれた伯耆国国庁跡を初め歴史的な町並みなどすぐれた歴史文化遺産が数多くございます。こうしたものにつきまして先人が残したものを大切に持っていきたいというところが基本的な考え方でございます。 ○16番(段塚廣文君) 私もうちょっと文化財保護について微に入り細に聞きたかったんですが、持ち時間ございませんので、端的に言います。実はことしの7月27日に私ども監査委員が3名水源地の配水池の視察をしたんです。この間36度ぐらいの暑い日だったんですが、皆さん一緒に6カ所ぐらい回りました。最後に行ったのが淀屋町の配水池ですよ。そこでいわゆる配水池の今文化財指定がしてあるということ聞きますが、いわゆるくめども尽きぬ萬斛泉ですか、あれのみすぼらしさにちょっとびっくりしたんです。これが文化をうたう倉吉市の文化財の施設かという思いがしたわけですね。これについては私一人でなしに3名の監査委員も共通の認識を持っとられるわけでございますが、私ここに総合計画の基本構想、基本計画、これ実施計画とあるわけだが、基本構想や基本計画には文言ですから、実施計画は3カ年、これにはないわけだ、これがな。そこで配水池の文化財指定がしてあるというものをどういうふうな今認識を持っておられるか。かぎをあけてもらって見たんです。中から青空が見える場所がある。窓枠はほびとる。こちらの言葉で言うとほびちゃっとる。そういうもので倉吉市の文化財登録がしてある立派なもんですという話はいかがなものかと。この倉吉市の水道の中にも載っとるんですよ、写真がちゃんと。これもう少しというより今すぐ手を加えないと本当に崩壊してしまうふうに私は見ますが、文化財担当の教育長、どういう考えですか、お答えください。 ○教育長(福井伸一郎君) 先ほどの段塚の議員の質問にお答え申し上げます。  ちょっと申しわけありません。少しはしょってしまいましたもんですから申しわけありません。ちょっとつけ加えさせていただきたいと思います。倉吉市にありますさまざまな文化財物がございますが、市内には指定文化財、国指定、これが17、県指定が34、市の指定が22と、そして指定とは別に保護する国の登録文化財が18ございます。この国登録有形文化財は築50年を経過した歴史的建造物のうちの一定の評価得たものを文化財として登録し、地域の資産として生かすために平成8年に誕生した新しい制度でございます。その18の中で市が管理するものは、旧倉吉町水源地ポンプ室、そして倉吉市庁舎と飛龍閣の3件でございます。そしてこのうち市庁舎と飛龍閣については、修理が終了しております。市役所につきましては、まだまだ手直しをする必要があるので手がけておるとこでございますが、あと残っておるところはこの水源地のポンプ室でございます。  先ほど議員が御紹介いただきましたように、萬斛泉と刻まれた石の額でございますが、昭和6年から始まった倉吉市の水道事業の発祥の地でありまして、そして今現在は新しいポンプ室ができておりますので、その機能はそちらの方に移ってきております。この建物につきましては、本当にアール・ヌーヴォー風の流れをくむ欄間窓とかそうしたもので非常に外観もとてもいいわけですが、先ほど御指摘のありましたように内部についてはかなり崩落をしてきております。私どももこういった中で昨年度も予算要求はしたんでございますけれども、もう少しそれ以上に去年からことしにかけてまた一段と厳しくなってきております。こういったものについて私たちも今現在水道局の方の管理となっておりますけれども、やはり文化財課の方の保護文化財としての、登録文化財としての値打ちがありますので、それに対して手を打っていきたいなと考えているところでございます。 ○16番(段塚廣文君) さき方申し上げましたが、総合計画には文言がうまく書いてある。ただ、3カ年の実施計画にも載せてない。昨年予算要求したが、予算がつかなんだのでせなんだと。これは市長にもあるな、責任が。  それから市長もまた聞きますから、ちゃんと答えていただきたい。やっぱり観光資源として十分これは成り立つ施設だと思いますよ。そして淀屋町というところはちょっと説明書で歴史を見ますとアメリカ帰りの人が住まれとったという地域で、今でいうと東京でいうと倉吉市の田園調布みたいなとこだったでないかと思いますが、ですから観光と結びつけたり地域のやっぱり活性化、つながることになると思うですよ、そこは。十分考えてほしい。  それで今所管は水道局だな。そこらからやっぱり変えてかからないけんと思うんですよ。だからそこらももう十分検討して取り組んでほしい。  まだ4分ありますが、それでしかも市長、やっぱりこれは市長のときでないだ。これは水と緑の文化のまちは長谷川市長のときだったかな。今も。(「牧田さん」と呼ぶ者あり)牧田さんだったか。文化のまちだから、もうちょっと倉吉市の品格を保たないけん。だけああいったものは本当に立派なもんですよ、遠くから見ると。近く行ったらそうでもないですよ。本当にみすぼらしい。この辺の言葉でさっき言いましたが、ほびとるような窓枠です。ですから今ですよ、手を打つのは。ぜひ取り組んでほしい。  教育長、美辞麗句で書いてあることを読まれるのも結構だが、しっかり予算要求もしてもらって、多分きょうは市長は十分理解いただいたと思います。来年の当初予算には多分載ってくるというふうに思います。そういう思いで私ども見ていきたいと思いますが、11次総に掲げてあるように、やっぱりこの文化財保護というのは重大にもう少しとらえる必要があると思います。伝建群ばっかりでなしに、やっぱりそういう取り組みをしてほしい。それで聞くとこによると、今もう3つのうち水源地のポンプ室が一つだということですから、ぜひこれは来年の当初予算に計上していただきますように要望しておきたいと思います。市長から来年の確約をしていただいて質問終わりたいと思いますが、市長の所見をお願いします。 ○市長(石田耕太郎君) 淀屋町の水源地、萬斛泉の修理についてということでありますが、私も何度かあそこ通らせていただきまして、中入ったことないんですが、ことし1年でもかなり老朽化というか、傷みが進んだというふうにも聞いております。あそこは小川家にも近いところでもあるわけでして、そういう小川家とセットでまた観光地にするというようなこともあり得るかなというふうに思います。水道局として使っていない施設ですので、水道局の所管のまま置いとくのもどうかという気がしますので、教育委員会がいいのか総務部がいいのか、この辺はよく判断した上で所管がえをして早急に修繕も行うような段取りをしたいというふうに思っています。貴重な文化財ですので、しっかりと保存、活用しながらやっていきたいというふうに思っておりますんで、よろしくお願いします。(発言する者あり)  来年の当初予算、当初予算というか、設計ぐらいは補正でも組ませていただくことも含めて考えたいというふうに思います。 ○16番(段塚廣文君) 改めて文化財に造形の深さを、市長の、知りました。文化財保護にますますの力を入れていただきますことを期待いたしまして、質問終わります。 ○議長(谷本修一君) 暫時休憩をいたします。再開は1時からにいたします。                   午前11時44分 休憩                   午後 1時00分 再開 ○議長(谷本修一君) 再開いたします。  次に、同じく会派くらよしの2番丸田克孝君に市政に対する一般質問を許します。 ○2番(丸田克孝君)(登壇)(拍手) 会派くらよしの最後の質問をさせていただきます丸田克孝です。よろしくお願いいたします。  先ほど我が会派の会長と質問が重複してしまいました。ちょっと順番を変えて、打吹まつりの方から質問をさせていただきます。  毎年夏祭りの後の9月議会では必ずと言っていいほど質問させていただいておりますが、地域の振興のため、活性化のためには私は祭りは最高のイベントだと思っております。毎年課題を検証していただいて、翌年の祭りに反映させる、最高のイベントにしていただきたいという思いで質問させていただいてるんですけども、なかなか思うようにいってないのが現状ではないかなと思っております。ことしの夏も大変な酷暑でした。まだきょうも残暑厳しい、風は多少涼しくなりましたけども、まだまだ残暑も厳しい毎日です。その酷暑の中の8月4日と5日でしたけども、祭りが行われて、熱中症の被害もなくて、デビューしたくらのすけくんにしろ小学校の金管バンドとか、あと宇和島の皆さんや、また祭りに参加した皆さん本当に御苦労さんだったと思います。敬意を表したいと思います。  私の参加した小鴨のチームは、一昨年は特別賞をいただきました。そして昨年とことしは2年続けて1位、優勝しております。毎年発売されるシャツをユニフォームにして、ただただひたすらまじめに踊るチームです。そこが評価されたかどうかよくわかりませんけども、厳かにただただ本当にひたすらに踊るチームです。優勝するということはありがたいことなので、感謝いたしますけども、市長にお尋ねします。ことしの夏祭り、3回目の参加だと思いますけども、祭りが終わってどのように総括されておられるのかお尋ねをしたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君)(登壇) 丸田議員の一般質問にお答えをいたします。  打吹まつりについての御質問いただきました。  毎年御質問いただいておりまして、大変ありがとうございます。  まず、この打吹まつりを終えての感想をということでありました。本当にことしの夏は暑いばっかりだったんですが、この祭りの当日も非常に暑くて、本当に熱中症等が出らしないかなというふうに心配をしたところでありましたが、大きな事故もなく無事終わって、非常に大勢の皆さんからもよかったなというふうな評価もいただいたところであります。自分なりに成功裏に終えられたんではないかなというふうに思っております。本当に大勢の皆さんに御参加いただき、観客としても、あるいは踊り手としても、そしていろんな面でお支えいただいた皆さんに心より感謝を申し上げたいというふうに思います。  Tシャツ、ポロシャツの販売、ことしはタオルもつけさせていただきましたが、本当にそういう御購入にも御協力をいただきましたし、多くの企業の皆さんにも御寄附等たくさんいただいてこの祭りができたということでありますので、そういった意味でも市民総参加の祭りということで評価できるんではないかなというふうに思っているとこであります。  ことしは特にテーマをつなぐというテーマで実施をさせていただきました。改めて地域のつながり、人のつながりというのを体感するそういう祭りになったんじゃないかなというふうに思っております。  みつぼし踊りのちょうど休憩時間近くに知事にもおいでいただいて、本当ににぎやかで盛り上がったいい祭りだというふうにもおっしゃっていただいたところであります。自己満足に終わらずに、いろいろまだまだ課題たくさんあると思いますので、この後の実行委員会でも十分評価検討しながら来年に向けてまた新たなスタートを切っていきたいというふうに思っております。そういう面でもいろいろ御提言いただければというふうに思ってるとこでございます。どうぞよろしくお願いいたします。 ○2番(丸田克孝君) 先ほどの質問の中でくらすけくんのデビューをくらのすけと言ったそうでございます。ちょっと訂正をいたします。くらすけくんです。あの暑い着ぐるみを着て本当に暑い中大変だったろうなと思っております。これからくらすけくんが倉吉のゆるキャラとして活躍することをお祈りしておりますので、ぜひぜひいろんなイベントに参加されるようにお願いしときます。  市長、今それなりに成功裏だということで、私もそれは評価したいと思います。  ただ、やっぱり毎年言っている同じことになると思うんですけど、それなりに課題というの私なりに見つけておりますんで、これからちょっと少しずつ提案なり質問なり言わせていただきたいと思うんですけども、まず、ことしの夏祭り当日の午前中まで本当に市内を車で走ってもきょうが祭りなのかなという雰囲気伝わってこないんですよね、実際に。だから実際にあるんだろうかなと思いながら午前中走りました。午後になって初めて特設ステージの準備等が行われて、開会には間に合ってるわけですけども、数年前の長谷川市長のときも同じような内容の質問をして、事前にBGMを流したりということもあったようですけど、商工会は新しいスピーカーの線も何か張りかえたということですけど、実際には使っておられないというのがどうも現状らしいんですが、やっぱりその辺の事前のアピールというものは私は必要じゃないかなと思うんですよ。  米子のがいな祭にしても鳥取のしゃんしゃん祭にしてもやっぱり日程を延長したりとか、毎年スケールアップされておりますよね。報道等にも参加する踊り子連の紹介だとか意気込みがいわゆる新聞に発表されたりして祭りを盛り上げていってる状況に私はあると思うんですよ。子どもたち、孫が鳥取にいるんですけども、やっぱり当日の一斉踊りの前には小学校の子どもを強制的に何か参加をするということで帰ってしまいまして、やっぱり5、6年生か、4年生かな、傘踊りに出るんだということで帰りました。そうするとやっぱり子どもたちも出るとなればお父さん、お母さんも多分いわゆる見学に出られるということは参加者もふえてくるんだろうと思うんですよね。  このみつぼしも昔は子どもたちが私の小さいころは出てました。それでやっぱりそうなると子どものお母さんたちもお父さんもおじいちゃん、おばあちゃんまで出られれば観衆もそれなりの観衆あったと思うんですよ。ですからぜひそういう形にならないのかなという思いもあります。そして一昨年ですかね、よさこいのチームが来ましたよね。やっぱりすごい盛り上げていただいて、踊りを見て感動もしたんですけども、ことしはああいった形のものがなかったというのは呼ばなかったのか、呼べなかったのか、呼ぶ気がなかったのか。予算面のこともあるでしょうけども、やっぱりそういった形でのイベントを夏祭りを盛り上げるための何か準備というか、内容を濃くするための打ち合わせというのがあったのかな、されたのかなというような私なりのちょっと不信感というか、疑問を感じております。ですからやっぱり祭りがあるんだぞということをどんどん盛り上げるための私は前準備というのは必要じゃないかなと思います。  それと次に、今先ほどとつながりますけど、踊り子連は約1,300人という発表ありましたよね。昨年もそうでした。  ただ、観客、観衆は私は毎年踊り子として歩くのに去年よりは減ってるような気がしたんですよ。以前と比べると減ってて、先日実はみつぼしのレコードお借りしたときにジャケットの裏に、今ちょっと持ってこなかったですけど、3,000人近くの踊り子があって、本当にまちじゅうこばやし薬局の周りというのは肩がぶつかってすれ違いできないような観衆の方があって、すごいイベントだったと思うんですね。そういうのが年々減ってきてるというか、少なくなってきてて、照明に関しても去年よりふやしたということでしたけども、踊ってて旧ホテイ堂の前、いわゆる一番道路的には広いところで、昔はホテイ堂が明るかったんですが、今暗いですよね。そこの照明が故障してて真っ暗だったというのを見て、何でかなと。やっぱり機器が故障で対応できなかったということを後で聞いたんですけど、何となく寂しいな、屋台も近くにあるんですけど、寂しいなという思いもいたしました。これも何かやっぱり今後の課題としてそういう対応ができるような形にしていただけたらいいんじゃないかなと思っております。  それと会場の件も昨年のやっぱり同じように質問の中で変更も何かあり得るようなちょっとニュアンス的に受け取れるような期待の持てる御答弁いただいたと思うんですよ。会場の場所がね。それをことしも同じように銀座商店街というか、記念道路というんですか、中の通りでしたけども、それはやっぱり将来的に可能性はあるのかなというような思いがあります。  それと次に、イベントのシャツの件ですけども、やっぱりことしもポケットがついてなかった。なぜなのかなと。ですから料金が高くなってもやっぱりポケットのあるシャツも検討していただきたいなという思いがあるんです。少しそれが高くなってもいいと思うんです。ことしは映画の給付金も入っているということもありましたけど、ポケットのあるやつも、多少100円か200円高くてもポケットのあるやつだと着る機会もふえてくると思うんですね。必要な方には、ポケットが。ですからやっぱりその辺も検討していただきたい思います。  それで細かいことですけども、金管バンドの行進、本当に暑い2時半、3時ごろの中でした。それぞれが子どもさんが父兄の付き添いのもとで行進されたですけども、いわゆる特設ステージからスタートして、最後のチームが出た後、特設ではキャラWASSOですか、何かイベントが行われて、ヒップホップとかいろんな音楽かかり出したら大きな音が子どもたちがまだ行進中のスピーカーにもがんがん流れてくるんですよね。そうなると子どもたちの音が聞こえてない。お父さん、お母さんなんかも何か隣のスピーカーの方からがんがん音がするから、子どもさんも拍子がとれないというか、そういうようなことがありましたんで、やっぱりそれは事前にもっともっと注意を払っていただきたいなという思いがあって聞いたんですけども、今言った数点の内容、来年度以降にどういった形でというか、対応できるものはしていただきたいと思うんですけども、改めて市長のちょっとお考えをお尋ねします。 ○市長(石田耕太郎君) 丸田議員から打吹まつりのいろいろ課題について御指摘をいただきました。  まず、事前のPRというか、祭りの雰囲気を醸し出すようなそんな取り組みがあんまりされてないでないかということであります。以前は音楽を流したりということもしておったようですけれども、逆に長時間音楽を流すことに苦情がかなり出たというようなことがあって取りやめたということもあったようであります。やはり盛り上げていくということ大事なことですので、単に当日集まってぱっとやって終わったということだけじゃなくて、祭りに向けていろいろ取り組みをしていくこと自体にも意味があることだろうというふうに思いますので、他の例も参考にしながら事前に盛り上げる雰囲気づくりというものにも努力をしたいというふうに思っています。  それから子どもの参加が余りないということで、小鴨のチームは子どもさんもかなり参加しておられて、そういった点も評価されたんじゃないかという気もします。成徳小学校の子どもさんには小学校として参加もいただいたわけでありますけれども、夜にかかることもあるんですが、やはり子どもさんに参加していただくというのはいろいろ祭りの継承という面でも、あるいは盛り上げるという面でも非常に大事なことだと思いますので、どういった参加の仕方ができるかこれもよく検討してみたいというふうに思います。  それからよそのよさこいだとか、去年は阿波踊りに来ていただいてやっていただいたんですけれども、そういった取り組みもこれも費用のかかることでもありますけれども、取り組みとして意味のあることかなというふうに思いますが、これは実行委員会の中でよく議論をしてみたいというふうに思います。  それから観客が去年よりかなり減ったんじゃないかということですが、警察等の評価を聞きますと大体去年並みの人数だったんではないかというふうに聞いてるとこであります。ただ、やはりもっともっと出ていただく、そういう仕組みというのも大事です。これは最初にお話のあったPR、アピールという問題とも絡んでくる面もあるだろうというふうに思いますし、子どもが参加すれば保護者の皆さんも出てこられるという面もあるだろうと思います。そういった点も含めて検討してみたいというふうに思います。  それから照明の件御指摘いただきました。去年も御指摘いただいて、照明の数として5基追加をしたようでありますけれども、まだやはり暗いとこもあったということであります。その配置等をよく検討していきたいというふうに思います。  それからポロシャツにポケットがなかったということであります。これいろんなパターンのシャツがあるようですけれども、最近の主流のデザインがポケットなしだそうで、そういうことでどちらかというと流行のスタイルをとったということですが、たばこを吸う方とか名刺を入れる場所がないとかいろいろ、短期間、そのときだけ着るんだったらいいんですが、長期間着ていただくといろいろやはり課題も出てくるようであります。実はきのう、おとついの食のフェスティバルのときのポロシャツはポケットもありましたんで、またちょっとその辺もどういうパターンを選ぶのがいいか、これも実行委員会の中で整理をしたいというふうに思います。  それから金管バンドとWASSOの音が重なってしまって非常に金管バンドに迷惑かかったということでありました。これはスピーカーの切りかえで操作が本当はできたようでありますので、その辺はきちっと対応していきたいというふうに思っております。  いろいろ課題もあろうかと思いますけれども、1つずつ実行委員会の中で議論しながら対応していきたいというふうに思います。 ○2番(丸田克孝君) あと一つ、会場の問題もありましたよね。これから言うことがそれにもつながってくると思うんですけど、一番私にとって大きなこと言います。やっぱり一斉、同時踊りができなかったというのは毎年のこれ課題なんですよね。先ほどの質問で言いませんでしたけど、やっぱり実際に踊ってて対抗する踊り子連同士、あるいは前後の踊り子がいわゆるおはやしに合わせて気勢上げたりやりますよね。それがどこでも踊れる踊り方のみつぼし盆踊りなので、それがもう正直言ってはちゃめちゃという言葉ですけども、支離滅裂といいますね。部長にもよく話ししながら、部長は倉吉の市役所はよかったよとおっしゃるんですけど、やっぱりよそとはもうばらばらの状態ですよね。それが本当に全員が同じ動作でかけ声をかければ観衆というか、民衆だってかけれるわけですよ。だからそういったことがやっぱりできないのかなと思うんですよね。CDをいろいろつくって、そこの中に例えばおはやしを入れちゃって、無理やりそこではその踊りをするんだというような形のものがもしできたとしたときにはそういった形を例えば踊りの参加される事業所なりにお願いできるのかな、市長としてというのがちょっと、実行委員会もあるんですけども、思います。  それといわゆるBGMを流すのに例えば1年に1度の祭りでどの程度周辺の方が苦情を言われるのかですけど、その辺が市なり実行委員会として1年に1度のお祭りを説得というか、お願いができないのかなというちょっと思いがあるんですけど、その辺もうちょっと御答弁お願いしたいなと。  それとよさこいと言いましたけど、阿波踊りですか。これ毎年、私も以前は事業営んでたんですが、祭りが近づくと必ず商工会議所通してでも来るんですよね。何がしかの寄附するんですけど、やっぱりそれ今でも同じパターンだと思うんです。ですから1年に1度とはいえそのときだけに負担をお願いするんであれば例えば私これも昨年言ったと思うんですが、いろんなところに祭り基金みたいな形で本当に一般市民の方からも祭りに参加してる花火の火薬の一つでも買えるんだという意識を持っていただくための祭りのためのそういった一般の方も参加できるような寄附の仕組みというのも私はあってもいいんじゃないかなと思うんですよ。その辺ちょっともう一度御答弁お願いしたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) ちょっとお答えが漏れましたが、場所の問題ですけれども、もっともっと参加者がふえてくればもう少し拡大してやるという話も十分できるかなと思いますけれども、今回、ことしの状況見てみると銀座商店街往復だけだったんですけれども、それでもいっぱいいっぱいになってなかった状況もありますので、銀座商店街をメーンにするというのはどうしてもそうなるんだろうというふうに思いますけど、参加者とあわせてこの辺は考えていきたいというふうに思います。  それから踊りが合わないということでありますが、これ私も踊ってて1件あったんです。私も実は入りがわからなくて、総務部長なんかよくわかるんですよね。私見てても本当どこから入るのかなというのがよくわからないなという感じがするので、かけ声みたいなのを音楽の中に入れればまた違ってくるんかなという気もします。どんな方法があるか、これもちょっとまた実行委員会の中で議論してみたいというふうに思います。  それから事前PR、もう少し地域の協力を求めてということでありますが、それも含めて、あそこだけでやるということじゃなくて、全市的にどういうふうな事前PRをするのかということも含めて議論していきたいというふうに思います。  それから市民の一般参加というか、寄附の募金などを集めてはどうかということでありますが、募金箱って今赤い羽根なんかでも募金箱になかなかお金が集まらないという現状もありまして、どういう方策が有効なのかということをやっぱりよく考えないと、箱を置いただけじゃなかなか難しいかなという感じもします。ただ、資金的な面でも市民の皆さんにも御参加いただくというのは参加意識を高める面でも意味のあることでしょうから、どういう方法がいいか、この辺も協議をしてみたいというふうに思います。 ○2番(丸田克孝君) 本当1年に1度のイベントですので、昨年から倉吉駅周辺でのばえん祭というイベントもできたようですけども、またみつぼし踊りというのは違った形での祭りですので、本当に何とか地元商店街の皆さん含めて説得なりしていただいて盛り上げていただくような検討もお願いしたいなと。  寄附の形がこないだ新聞で出てました。遥かな町の映画が中止になって、シャツ代の金額が幾らか宙に浮いてるというような報道もあったんですけど、これ答弁要りませんけど、私思ったのが、一瞬、「遥かな町へ」映画化になっても実際に映画の漫画のとおりの町並みというのはCGか何かで再現するかしないんだろうという思いがあったんです。あの映画が中止になるんだったらいっそのことアニメで「遥かな町へ」つくったらどうかなと。これ答弁要りません。これひとり言ですけど、思いました。  とにかく皆さんでどこが一でも踊れるみつぼしなんですけど、本当に合わせれるような形のものを、おはやし入れるとか合図の何かを入れるとか、そういった細工というか、仕掛けを考えて1年に1度の祭りを盛り上げていけるような形にぜひまたこれから検討積んでいただきたいなと思いますんで、よろしくお願いしたいと思います。  それでは、続いて、会長と重複しておりますけど、看護大学の誘致についてのお尋ねをいたします。  会長の質問と実際内容は同じような内容を考えておりましたんで、重複しないようには注意をしたいと思いますけども、実際に看護師不足ということで中部に必要だということが新聞報道されております。その候補地として河北中学校の跡地というか、校舎が浮上してきてるわけですけども、短期大学側としては同一敷地内というような気持ちもどうもあるようです。その河北中学校の跡地問題の利用というのは、6月議会でも保育専門学校の候補地として出てるいうことで私質問させていただいておりますので、この中学校問題について保専の検討委員会8月に何か開催されるというようなことをその当時伺っておりましたけど、もしその検討委員会結果がどういった形なのかわかればお知らせをお願いしたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 看護大学のこともさることながら、保専についてということでの御質問でございました。  県の方で保育士養成のあり方検討委員会、これを開催しておられて、8月21日に県議会の常任委員会の方に報告をされたというふうに聞いております。その内容としては、2案の併記というか、一つは保専を移転整備して県直営による保育士養成を継続するという案と、県内学校法人、具体的には鳥取短期大学ということになろうと、藤田学院ということになろうと思いますが、連携して定員増をして保専を廃止をすると、この2案をもとに検討をするという状況になっております。県の方では方針の素案をこの10月ぐらいに作成をして提示したいということで考えておられるというふうに伺っております。看護大学のこととあわせてこの保専の問題についてもきちっとやはり方向性を出していく必要があるんだろうというふうに思いますが、基本的には県マターの話でありますので、十分その辺を勘案して御検討いただければというふうに思ってるところであります。 ○2番(丸田克孝君) そうですね。倉吉でどうのこうのという形にはなりません。やっぱり要望としては、倉吉での議会の意向も含めたり、財政的な部分も含めての対応だと思うんですけども、やっぱりぜひとも看護大学については誘致お願いしたいと思うし、保専については私は6月議会で言っておりますが、本当に民間の大学を窮地におとしめないような形での何か策を考えていただきたいなという思いがしております。  それでこれは聞き取りのときにはちょっと一度お尋ねしておりますので、看護師不足もそうですけども、この間の新聞で医師不足ということも取りざたされてて、周産期医療が危機的状況にあるということが出ておりました。出産難民も生じる懸念があるということですけども、市長、このことについてどのような対応策であったりとか認識お持ちなのかお伺いしたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 看護大学については、直接先ほど御答弁させていただきませんでしたけど、段塚議員にお答えしたとおり、ぜひこれは実現を図りたいというふうに思ってますので、議員の皆様にもぜひ御協力をいただきますようお願い申し上げたいというふうに思います。  それから特に周産期医療について、なかなか出産難民も出てくるんじゃないかという心配があるわけでありまして、これは根本的には医師の確保の問題、産科だけではないですけれども、全国的な医師不足をどう解決していくかという非常に難しい課題の中で取り組まないといけない課題だろうというふうに思っています。御承知のように、倉吉では今、厚生病院と打吹クリニックと2カ所しか出産の対応ができる医療機関がないということでありまして、厚生病院も医師の数が限られておりますので、いっぱいいっぱいだというふうにも聞いておるとこであります。何とか確保をということで県の方にも中部の振興協議会としても要望もさせていただいてるわけですが、県の方自体も結局は医師の養成機関、端的には鳥取大学の方にお願いをするしかないという現状があるわけであります。全国的な不足ですので、ほかの大学にかけ合っても結局同じことです。そういう意味では何とか鳥取大学の御協力いただいて確保するしかないということだと思いますので、県ともどもそういう働きかけをしていきたいというふうに思っているとこであります。何とか東部、西部に比べてもどうしても医師の数自体が少ないですから、その分医療機関の数も当然少ないということになってしまうわけです。特にこの中部の充実に向けて県あるいは鳥取大学の方に要請をしていきたいというふうに思っております。 ○2番(丸田克孝君) 先ほど答弁の中にもありました。本当に分娩病院がこれ中部は2カ所しかないということで、少子化も進んでる中で本当にこれから出産を迎えようという若い方々にはやっぱり非常に不安な状況にあると思うんですよ。ですから県なり働きかけていただいて、ぜひともこういった出産難民が生じないような策を講じていただきたいと思いますし、最後に、この看護大学の誘致に市議会としても担当委員会のいろいろ検討していただきながら出産難民が出ないような、医師不足も含めて検討をいただくようにお願いして、質問を終わりたいと思います。 ○議長(谷本修一君) 答弁はいいですか。(発言する者あり) ○市長(石田耕太郎君) 産科の医師不足の問題というの私も非常に危機感を持っておりまして、何とか確保の努力をしていかないといけないなというふうに思っております。県と一緒になってしっかり働きかけをしたいというふうに思います。 ○議長(谷本修一君) 続いて、会派グリーンの12番佐々木敬敏君に市政に対する一般質問を許します。 ○12番(佐々木敬敏君)(登壇)(拍手) 会派グリーンを代表して質問を引き続きさせていただきます。  まず、通告しておりますように、文化財等の活用についてということで最初に質問をさせていただきます。  まず、四王寺のことと、それから大江磐代君のことについて、まず最初に2点質問をさせていただきます。  四王寺については、簡単に説明をしますと、9世紀中ごろから北九州や山陰の各地は朝鮮半島にある新羅の海賊船により被害を受けつつあるため海岸線の防備が急がれるようになった。このため中央政府は、諸国に兵士の強化を命じるとともに、867年、伯耆、出雲、石見、隠岐、長門に四天王を与えてお堂をつくらせました。それを国分寺の僧がお経で祈願し、災いをなくそうとした。つまり仏教の力で外敵から国を守ろうとしたものでありまして、四天王には持国天、増長天、広目天、多聞天ということで、これが祭られた寺であります。  それで今回は、実は地元の方が昨年市内の一斉公開学習の日にある小学校に参観に行かれました。6年生の教室で社会科の時間でありましたけれども、そのとき先生は国の始まりについてお話をされましたということございました。日本の地図上に青いシールを国庁の位置に貼っておられ、東北あたりから三重県に貼られ、次は鳥取県にもあるのだが、どこかいなという質問をされました。国庁って社のうちだよというような声も上がり、その後、先生は何も言われず、学習が終わってしまわれたということでありました。そのときこの紙芝居をつくられた方は、ふだんからずっと研究をしておられる、小学校に子どもさんに国庁の歴史を紙芝居にしてよくわかるようにしたいということで、今回これから紹介をしますけども、社で活動をしておられる方と公民館あるいは短大生にお世話になって紙芝居をつくられたと、こういう経過も紹介をしておきますけども、なかなか「社のほこり倉吉を見守る四王寺」ということで、次々にいろいろありますけども、1人しかおりませんので、また皆さんに見ていただけたらありがたいなというふうに思いますけども、この後ろの文章について少しだけ、小学校用ですので非常にわかりやすくなっておりますので、紙芝居の裏を若干朗読をさせていただきます。  今からさかのぼること1,200年ぐらい前、日本は66の国で構成をされておりました。そのころは湯梨浜町あたりから米子あたりまでを伯耆の国と言って、その国庁を倉吉の社の地に置いたそうでございます。国といいますのは今の県ですね、それから国庁は県庁、国司が知事というふうな時代の話であります。そこで、さあ、大変だ。中国や朝鮮が攻めてくるかもしれないぞということで、それから100年ぐらいたった1300年ごろ中国は唐の国と言っておりましたが、当時の日本は朝鮮が日本海を渡り攻めてくるのではないかと大変恐れておりました。この時期については、西遊記でおなじみの中国の三蔵法師がインドから帰ってきたころだというふうに記されております。その昔日本は、日本海を渡り中国と戦った。しかしながら、大敗をしてしまいました。その仕返しを恐れて京都にある朝廷は、朝鮮半島に最も近い山陰の伯耆、出雲、隠岐、石見、長門の5カ国に四天王を安置し国の安泰を祈願するために四王寺を建立をするように命じたようであります。四王寺は、北に日本海を見おろし、南に倉吉が一望できて、国庁に最も近い山頂に建てられ、この山を四王寺山と名づけたようでございます。それから先ほど言いましたように、四天王でございますけども、持国天は東の方を向いていて国や家族の安全を守る神様であります。そして増長天、南の方を向いていて五穀豊穣と商売繁盛を唱える神様であります。また、広目天、西の方を向いていて無病息災を説いて病気や災害がやってこないように見守る神様でありました。多聞天でありますけども、北の方を向いておいて財産や宝物がたくさんふえるように祈願をしてくださる神様でございます。別名毘沙門天ということで、皆さんも御存じのものだというふうに思います。この国の施策で建てられた四王寺もやがて平和になり、民間信仰の時代に変わり、神仏混合の福の神として今もあがめられているそうです。こういうような非常にわかりやすい神芝居をつくっておられます。これが一つですね。  それからもう一つは、これから出します。こういう大江磐代君物語というのをつくっておられまして、光格天皇の母、大江磐代君物語ということでございまして、これはきっかけは、これも同じく天気のよいある日、打吹公園でおばあさんがベンチに腰かけておりますとそばで動物園の猿を見て遊んでいた数人の小学生たちの一人がふと大江神社を見上げてこんな話を始めました。ねえ、あれってだれの家なの。もう一人の小学生が、さあ、知らない、聞いたことないよ。それを見たおばあさんは、皆ベンチにおいでと子どもたちに言いました。おばあさん、この大江神社に祭られているのは、これおばあさんが言われたですけども、大江磐代君の今の天皇、明仁天皇様から6代さかのぼる第119代光格天皇のお母様だよ。この人は民間の娘なので当時の名は鶴、父親は池田藩の家老、荒尾志摩守の家臣、岩室常右衛門、母親はおりんという娘だった。子ども、へえ、それってどんな人なの。おばあさん、じゃあ、おばあさんが知ってることを話してあげようということで次々にこういう物語が始まってまいります。(発言する者あり)なかなか全部読むと20分では足りませんので、非常にお金をかけてこういうすばらしい紙芝居をつくって地域の歴史を子どもたちに教えておられようとして活動をされとる、社にはそういう方が何人かございます。  そこで非常に地元の歴史あるいはいわれを小学生に、あるいはもっと子どもでもいいわけですけども、教えるということは非常にすばらしいことだというふうに思いますし、地域を誇りに持つ子どもたちもやっぱり育ってくるんではないかなというふうに思います。私の久米の近隣でも山でいえば高城山あるいは北谷では番田山ですか、そういういろんなもんがあるわけでして、そういう地域のものをやっぱり子どもたちに教えていくという、私たちの年代は非常に高度成長時代に育ちまして、やっぱりこういうことを忘れてきたかなと自分でも思いながらこういう質問をさせていただいとるんですけども、小学校の子どもたちにぜひともこういうものを紹介をする時間をつくっていただきたいなということでありますし、私の集落でも一昨日、2日の日ですか、大谷大運動会と、27回目の運動会をしまして、その後スライドで集落全員がこの四王寺の物語をまた再度勉強したということで、非常に好評でありました。  また、折も折、本市でも10月の13日からですか、大江磐代君のイベントが1カ月にわたって行われるわけですけども、ぜひこういう機会にそういう盛り上げも含めてこういう方に活躍される場をぜひとも教育委員会の方で考えていただければなというふうに思いまして、この紙芝居の一端ですけども、紹介をさせていただきます。まず、1回目の質問はここで。 ○教育長(福井伸一郎君)(登壇) グリーン、佐々木敬敏議員の文化財の活用についての御質問でございました。  今とってもすばらしいもの見させていただきました。ありがとうございました。  倉吉市内たくさんの歴史的な文化財、そういったものがございます。それぞれの地域の歴史や風土を知ることは教育の上においても重要であり、平成22年に倉吉市の教育委員会が定めました教育振興基本計画の中でも豊かな心を持ち、個性を発揮する人づくりの中でやはり倉吉の自然、風土、歴史、文化を知り、地域に誇りと愛着を持ち、地域の人、物、事柄に触れる教育の活動の推進を挙げております。現場と倉吉市教育委員会一体となり機会をとらえて子どもたちに伝えていきたいなと考えております。  先ほどありましたような本当に議員紹介の社地区の住民の皆様がこうした紙芝居をつくっておられる。本当に頭が下がる思いでございます。時に私どものところにもおいでになりましてさまざまなところで私たちのできるアドバイスもさせていただきました。本当に活用できるものをさせていただきたいなと思っております。  また、それぞれ社だけではなくってほかのところもさまざまなものをお持ちです。こうした地域の歴史や文化遺産の学習のために昨年度、小学校の副読本として「私たちの倉吉」を刊行いたしました。この中でも長谷寺であるとか、あるいは伯耆国庁跡、それから西郷でいいますと開筵式、こうしたものを取り上げて、そこのところでまた地域のところで掘り下げてもらうというふうなものをやっております。  ことしから来年にかけては中学校の方の副読本という形でもう少し詳しく倉吉風土記を作成するために今取り組んでおるとこでございます。そうしたものを活用しながら子どもたちにぜひとも倉吉市を知っていただき、愛着と誇りを持っていただくように努力したいと思っております。以上でございます。 ○12番(佐々木敬敏君) 今の答弁にありましたように、教育委員会あるいは文化財課、たくさんお世話になってこういうものができたのは自分も承知をしておりますけども、もう少し、我々の四王寺山でも小学生が遠足に来るときには地域の非常に詳しい方が案内をされたり、そういう活動はしておられますけども、今言われたように小学生の段階、中学生の、やっぱりきちっとそういう地域の昔のことを教えるというのは非常に大切なことだというふうに思いますんで、ぜひ授業の中でもそういったものをこれからもどんどん取り入れていただいて地域に誇りの持てる子どもたちというのをやっぱり育てていただきたいなというふうに考えます。
     それでは、次の質問に入ります。御案内のように、この社地区には伯耆国庁跡、あるいは法華寺畑遺跡、国分寺跡、それから不入岡遺跡等々ございます。  簡単にこの歴史をしゃべってみたいというふうに思いますが、まず伯耆国庁跡、奈良時代に中央から派遣された国司が地方政治を行った場所として知られておりますが、伯耆国庁は伯耆国分寺跡と法華寺畑遺跡から西に約300メートル離れた丘陵地に位置しております。この発掘は、国分寺遺跡の調査に引き続き、昭和48年から昭和53年まで行われて、国庁の実態が明らかとなりました。この建物群は、8世紀の後半から10世紀にかけて4回の建てかえが行われております。第3期に最も整備をされたということが明らかになっておりますし、この伯耆国庁から出土したものについてはほかの遺跡から見られないような珍しい発掘品も数々出ておるという遺跡であります。  それから次に、法華寺畑遺跡についてでありますけども、これは昭和46年から行われた発掘調査により主要部分が明らかになった遺跡で、昭和60年、伯耆国庁跡とともに国の史跡に指定をされております。遺跡の広さ、建物の配置、規模から伯耆の国に関連する役所的な施設だと考えられます。この形の門、四脚門としては全国でも最大級のもので、中央から派遣されたかなりの高官がこの遺跡を使った可能性が考えられます。しかし、古文書の伯耆国分寺が焼失した記事には、国分寺の北側に伯耆国分尼寺というふうに言いますけども、これが存在し、国分尼寺から出火したとされています。発掘調査でもこの法華寺畑遺跡から火災の痕跡が確認されております。これらのことから遺跡は役所的な施設としてつくられ、その後、国分尼寺に転用されたものと考えられます。こういう遺跡であります。  それから伯耆国分寺跡については、国分寺は国分尼寺とともに奈良時代に朝廷の命によって、現在の県に当たる国ですね、総力を挙げてつくられた官立の寺院であります。これは昭和45年から46年まで発掘調査が行われ、主要な部分が明らかになっております。昭和49年に国の史跡に指定され、昭和56年に史跡公園として、今現在は整備をされております。  それから、伯耆国分寺跡は、756年に朝廷から仏具を与えれたという記録があるため、そのころにある程度の完成をしていたものと考えております。平安時代には発掘調査でも焼失した痕跡が確認をされております。こういう遺跡でございます。  それから、不入岡遺跡。不入岡遺跡は、平成5年に圃場整備の関係で発掘調査が行われて明らかになった遺跡であります。7世紀から9世紀の時代のものでありますけれども、3期でそういうものが、建物ができたというふうに言われておりますけど、1期の性格というのはなかなかよくわかっておりませんというのが現在の状況のようですが、建物配置などからは、役所として利用、活用されたもの、それから、3期には、これ倉庫として利用されたと推定されております。これは、税金を集めたものをそこに一時保管する倉庫として活用されたというような記録もあるようですし、全国でもこの倉庫群は伯耆の国直轄の集積施設として非常に類を見ないような、非常に立派なものが建っていたのだというふうな、簡単ですけども、これまでの調査結果が出ております。  国の史跡ということで、非常にこの社地区にはすばらしいこういうものがあるわけですけれども、市長は、これらの遺跡について、先ほど出ておりましたように、文化財ですけど、埋もれさせていくのは大変もったいない。これまでの経緯やこの整備について、どのような考え方を持っておられるのか、お尋ねをいたします。 ○市長(石田耕太郎君) 社地区の伯耆国庁を初めとする遺跡についてでありますけれども、非常に貴重な遺跡でありますし、また倉吉のいろんな面で大事にしていかないといけないシンボル的な遺跡ではないかなというふうに思っております。ただ、現実に今、皆埋もれてしまってる状況で、なかなか復元も進んでいないということであります。法華寺畑遺跡のあの門が唯一復元をされてきれいにできているという状況であります。特に、国庁跡の場合は、市道の移転というか、あれを解決をしないとなかなか整備も難しいという状況もありますので、その辺、ちょっと年次的にでもどういった整備をしていくのか、相当時間を要する案件ではないかなというふうに思ってます。ただ、非常に貴重なものですし、将来的には観光資源にもなり得る遺跡だろうというふうに思いますので、学識的な面も含めながら、よく検討してまいりたいというふうに思っております。 ○教育長(福井伸一郎君) 市長の答弁にちょっと補足させていただきたいと思います。  先ほど、議員の方から詳しくありましたように、国分寺跡、それから国庁跡、法華寺畑遺跡、国分尼寺ではないかと言われてます、そして不入岡遺跡、この大きな4つがあります。もちろん、国庁は政治の中心、そしてそのころの政治と不可分でありました宗教的なものは国分寺と国分尼寺、そして不入岡は倉庫群、いわゆる経済、そういったものがそろって残っているというのは、全国でも本当に珍しい、屈指の遺跡だと思っております。  それが、先ほどありましたように順次整備されてきたわけですけれども、国庁というのはなかなか広うございますので、先ほど市長からもありましたように、そうしたものについて少し部分的にでもエリアを区分けて、段階的に整備するというようなことを考えてみたいなと思っております。そして、同時に、山上憶良が716年に伯耆の守としてここに来ていること、これがなかなか私も正直言って、大人になるまで知りませんでした。そうしたところをきちっと子どもたちにも伝えて、そして、そうした中で716年に来てますので、恐らく打吹山やその周辺の山を見ながら、大和三山を思い起こしながら、ここに国庁をつくろうというふうな思いをしたのかもしれないと、ちょっとこれはひっかけ過ぎかもしれませんが、そうしたロマンをストーリーをしながらいけば、次への発展っていうのも考えられると思いますので、そうした面もあわせながら考えていきたいなと考えています。以上です。 ○12番(佐々木敬敏君) 前向きな答弁はいただきましたけど、私もこの質問はそんなに何回もしておりません、これまでにもね。やはり、かなりの財力が要りますんで、この文化財の財源、市だけではなかなかできませんから、もちろん、国や県に協力を願うことになるんだろうというふうに思いますが、もう少し市長にも県や国に、特に、この近くに三徳山の方にしょっちゅうそういうことで活動されておられる方がありますんで、やはりそっちの方の町の方にどうしても県の予算等もかなり行ってるような印象をもっておりますんで、市長にもそういう財源を確保するための活動をもう少しやっていただきたいなというふうに思います。  それから、次に、雇用促進住宅についてお尋ねをいたします。このことについては何度も何年もなるわけでありますし、直近では23年の6月議会に、当時15番議員の谷本議員も質問をされておりまして、そのときの質問と市長の答弁を若干かいつまんで紹介しますと、市営住宅にするということは、所得制限等の制限もある。現在、3カ所の雇用促進住宅を買うのか買わないのかという谷本議員の質問でありましたけど、市長はそのときに、米田と馬場町は、旧耐震基準に基づくもので問題があると、取得するとすれば秋喜を検討すると、こういうことでございました。それからまた24年から、社会資本整備総合計画の財源、公営住宅法の規制等を検討し、意義ある使い方を整理していきたいと、こういう答弁がありまして、私も同趣旨の質問を出しておりまして、そのときには質問は取りやめておりますけれども、しばらく時間がたちました。1年以上たちました。  そこで、このままにしておきますと、治安の問題もありますし、また他町では既に購入をされて活用されておる近隣の町もあるわけでございますんで、そろそろ、特に来年ぐらいにはもう当初から結論を出して、そういう予算措置もされるんではないのかなというふうな、私としても期待をしておりますけども、現在、どのような状況になっておるのか、お尋ねをいたします。 ○市長(石田耕太郎君) 雇用促進住宅、特に秋喜の雇用促進住宅についての対応ですけれども、基本的にはもう取得をするという考え方にしております。ことしの3月に地域住宅計画のⅡ期の計画をつくっておりまして、その中で、効果促進事業という形で、国の社会資本総合交付金を使って取得するという形で計画に盛り込んでいるとこであります。  公営住宅としてではなくて、公営住宅基準に該当しない方、子育て世帯ですとか、I・Jターンですとか、あるいは企業誘致への活用とか、こういった面でやはりこの住宅を活用すれば意義のあるものになるんではないかと、またちょっと市営住宅とは違ったすみ分けができるんじゃないかというふうに思ってるとこであります。  ただ、アスベストがあったりします。今の状態で、特に散逸したりしている状況ではありませんので支障はないという状況ではありますけれども、やはりできるだけ安全なものとして、安心なものとして提供する方がいいだろうというふうに思ってますので、囲い込み等の工事も含めて検討して、来年、再来年には購入できるような方向で検討したいというふうに思っておるとこでございます。 ○12番(佐々木敬敏君) ぜひそうしていただきたいいうふうに思いますが、アスベストのことについて、他町でも囲い込みといいますか、新しい技術があるようでございますんで、そのような方法も十分検討されて、一刻も早く購入をしていただくことを希望して、質問を終わります。 ○議長(谷本修一君) 暫時休憩をいたします。  再開は2時30分より行います。                   午後2時03分 休憩                   午後2時30分 再開 ○議長(谷本修一君) 再開いたします。  次に、同じく会派グリーンの19番山口博敬君に、市政に対する一般質問を許します。 ○19番(山口博敬君)(登壇)(拍手) そうしますと、早速質問に入ります。  昨日、市長はちょっとお見えでなかったけども、抑制スイカの出荷式がございました。ハウススイカの後にまたハウススイカで、抑制スイカのスタートしました。非常においしくでき上がっとります。市民の皆さんが、倉吉の特産物でございますから、使い物や、それから自分の家で食べる、それを大いに利用してあげていただきたいと、このように思います。  まず最初に、最近、領土問題が非常にクローズアップされております。特に、ロシアの大統領が北方四島へ入ってくると。そして、先月は島根県の竹島に韓国の大統領が入ると。そして、南に下がっていって、尖閣諸島では中国との問題がクローズアップと。そういう面で、非常にこの領土問題に緊張が走ってるっていいますか、クローズアップされとります。  倉吉は来年、市制施行60周年を迎えます。そして、韓国の羅州とは、これは平成5年でございましたので20周年を迎える。そういう節目の年を前にした現在、先般の執行部の説明では、これまで倉吉も市として協力をしてきた黒住家の完成式も11月にあると、こういうことを伺いました。で、市長に問いたいのは、こういう現在の状況を踏まえて、特に我が市が姉妹提携をやっている羅州市との交流、この対応をどうされるのか、このことをまず伺っておきたいと、このように思いますので、よろしくお願いします。(発言する者あり) ○市長(石田耕太郎君)(登壇) 山口議員の一般質問にお答えをいたします。  まず、抑制スイカのお話がありました。ちょっと私、昨日は出席できませんでしたけれども、極実の抑制スイカということで、非常においしいスイカができたというふうに聞いております。観光大使に御就任いただいた片岡鶴太郎さんにも早速お送りして、PRしてもらおうかなというふうに思っております。(発言する者あり)え。ええ、どんどんPRをして、量も限られておりますけれども、抑制スイカですが、本当においしい時期でもあると思いますので、しっかりと味わっていただければ幸いだというふうに思っております。  それから、領土問題であります。それぞれ北方領土、竹島、尖閣と動きが出続いております。とりわけ、鳥取県にとっては、特に竹島が距離的にも近いわけですし、歴史的に見ても鳥取県の漁民の方が行っておられたという、そういう歴史もあるわけでありまして、非常に関心も高い、緊張の度合いも高いということだというふうに思います。ことしの8月になって李明博大統領が竹島を訪問されたり、あるいは天皇陛下に対する謝罪要求発言なども非常に大変不快な感じを受けておりますし、日韓両国間に問題を生じさせ、非常にあつれきが出てきている。それから日韓の交流行事にも影響が出てきているという状況は、本当に遺憾でもありますし、大変残念にも思っております。  領土問題っていうのは基本的には国と国との関係ではありますけれども、やはり我々も無関係ではないわけでありまして、特に非常に解決の難しい問題ですので、やはり国としてしっかりと、これは自国の領土だというメッセージをきちっと出していくっていうことが本当に大切なことではないかなというふうに思っております。  羅州市との関係でありますけれども、私としてはやはり羅州市との交流は継続していくことが必要だろうというふうに思っておりますが、ただその一方で、やっぱり落ちついて交流ができる環境というものも必要なんだろうというふうに思います。そういう意味では、これはソウル便のこともありますし、DBSクルーズのこともありますから、市民レベルでの交流をやめることまでは考えておりませんが、行政レベルでかかわることについてはやはり慎重にやるべきではないかというふうに思ってるとこであります。  先ほど御指摘をいただきました黒住猪太郎家、栄山浦という場所にありますけれども、この記念館の完成式については、もう少し落ちついて交流ができる時期まで延期をしていくべきではないかということで思っております。そういう日程調整を(発言する者あり)させていただこうかなというふうに思ってるとこでございます。余り過激といいますか、過敏過ぎてもいけませんけれども、やはりきちっと対応すべきは対応しないといけない課題では(発言する者あり)ないかというふうに思ってるとこでございます。以上です。 ○19番(山口博敬君) 今、市長から答弁をいただきました。基本的には私もそういうふうに思います。やはり、友好関係は継続すべきだと、こういう基本線で、市長には対応願いたいと。今、言われましたように、韓国の大統領が日本国の天皇に対して謝罪せよと、こういうことは、私はやっぱり祖国の憤慨するような気持ちになりましたし、日本国民としても多くの方が非常に憤りを感じてるんじゃないかと、こういうふうに思います。それはそれ、そして今言われたように、市民レベルといいますか、そういうレベルはやはりあんまり短気を起こさずに、友好のきずなを何とか続けると、こういうことも大切だと思いますので、その点の対応はよろしくお願いをしたいと思います。  それからもう一つは、次は庁舎のことを出しております。今、見られたら、これ8月の28日でしたか、きれいにされております。  で、テレビに「カンブリア宮殿」ちゅう番組があります。私、見ました。これはちょうど8月23日にございまして、長野県の伊那食品工業KK、この株式会社の社員のありようが紹介されておりました。ここはなかなか非常に優秀な会社のようでございまして、毎年、コンスタントにこつこつと成長を続けてると、こういう会社です。御存じのように、寒天を中心にした製品を販売してる会社だと。ここが紹介されてる内容は、社員みずからが、すべての社員が8時20分の始業だそうです、始まりがね。大体7時30分には会社に来て、そして服を着がえて、三々五々、会社の社屋内または社屋の外、玄関回りなり庭園なり、それから中では便所掃除したり、そういう清掃を毎日続けてると、こういうことです。  やっぱり市の職員もそうですし、こういう会社も、会社精神っていうかね、やっぱり自分の職場、自分の地域を愛する気持ち、これが非常に大切だと、こう思います。(「そうそう」と呼ぶ者あり)そういう面から見れば、夏のある日、ちょっと自分帰るときに、総務部長がそこの前で草取りしよんなった。ああ、珍しいなってね、だけどもすごいがなって褒めたげましたけどね。まあ、あんたはしたけども、それをずっと職員広く、やっぱりそういう雰囲気にしならないけんわいと、こういうようなことを話しました。やっぱり職員みずから、自分たちがお世話になってる事業所、ここは市役所ですけども、そこをやっぱり大事にする、こういう気持ちが、市民に対する対応にしても、それからいろいろと意見が出てましたけども、市の業務にしてもすべて影響があると思います、関係すると思います。やっぱり、そういうことで、職員の自主的なそういう進んだ対応、こういうことを求めたいと、こういうように思うわけです。  それで、再々言いますけども、やっぱりそういうふうに心配をしている市民がおるっていうことですから、市長の考え方を伺っておきたいと。よろしくお願いします。 ○市長(石田耕太郎君) 庁舎周辺の美化についてでありますが、「カンブリア宮殿」、僕は見てないんですけれども、伊那食品の塚越社長、実は、商工会議所の河越副会頭とお友達でありまして、昨年の11月でしたでしょうか、倉吉で講演をしていただきました。私も聞かせていただきました。やはり、大変自分の理念っていうものをはっきり持った社長さんだなというふうに思いました。たしか50年近く毎年成長を続けてきている企業だそうですが、結局それだけ継続できるってことは、急成長じゃなくて少しずつ成長することが大事なんだという理念をお持ちのようであります。企業自体が非常に家庭的な経営をされてる。全国に8割のシェアを持っておられるという非常に優良企業なんだそうですけれども、そういう家族的な経営をされているということが、今おっしゃったような会社の掃除を自分たちが率先してやるという、そういう体質につながっているんじゃないかなというふうに思いますが、恐らくここまでになるには相当な時間をかけてきておられるというふうに思います。当然、給与の問題ですとか、職場環境の問題ですとか、人事の問題ですとか、いろんな面で御配慮をされてきて、今日まで、ここまで職員との良好な関係をつくってこられたということだろうというふうに思います。それは、昨年講演を伺っててもひしひしと感じることができました。  一挙になかなかはこの市役所でそういう環境をつくるっていうのは難しいだろうと思いますが、やっぱり朝のあいさつなども一つのきっかけになるでしょうし、総務部長が率先垂範してくれておったようですけれども、こういうものも総務部だけじゃなくて、全庁的に取り組めるような形に持っていけたらなというふうに思っているとこであります。どんどん給料上げてということにはなりませんけれども、職員の皆さんの理解を求めながら広げていけたらというふうに思ってるとこであります。 ○19番(山口博敬君) そっで、ここもそう長く言う必要ないと思うけども、そういうふうに堅実にやってる会社ですよ。今、給料の話が出たけども、給料なんかも下がらず、ずっとこう上がっていくと、ずっと。やっぱりそこは今言ったように、職員の、社員のいろいろの考えが会社の、いわゆる清掃から経営から販売からすべての面で意思が結集されてると、こういう面がすごいわけでして、その辺がこの会社のやっぱり優秀さだと、すばらしさだと。ええことはやっぱりまねるべきだと思います。ええことは参考にする。それで、倉吉市もすばらしい自治体、市役所になるように頑張っていただきたいと、このように思います。よろしく。  次に、災害対策。災害対策も、これ去年だかいつだか、これも何回か言った、やったです、やったいうのはハザードマップの関係だとか、それから例の海抜の表示の問題だとか。そしたら、こんなもんが出ただ、県がな、つくっとるこれが出た。出たじぇちゅうとこですだわな。県がこの表をつくったと。でこれを参考にして各自治体で、特に沿岸部の自治体が利用したようですけども、出とったあじぇと。これ見たら出とる。やっぱり心配してる市民が結構いるんですよ。  それから、災害は忘れたころにやってくると、こういうことわざもあるけども、日ごろからやっぱり意識をして、大水が来たらどう対応すると、地震が来たらどう対応するということをふだんからやっぱり、自分の心の中に、体の中に意識づけをしてないっちゅうと、いざんときに右往左往しちゃうと。そういう面もございますので、ふだんから意識づけをするために、特に洪水の場合は、水の場合は、自分たちの村は、自分たちのところは、大体海からすりゃあ何ぼぐらいの、いわゆるメーター数あると。これ大事なことですよ。これがいわゆるそれぞれ個人個人が災害に対してふだんから準備をする。そういう意識づけになると、こう思うわけでして、これぜひ取り組んでいただきたいと。  今回も特に9月1日が防災の日ということで、新聞やいろいろ情報媒体がテレビも含めて特集を組んでました。で、東北の3.11の大津波のとき、ハザードマップでいわゆる赤に塗られたところ、青に塗られたところ、いわゆる危険と思われる地帯よりも真っ白な、地図にあらわされていないところで多く犠牲者が出とると。これやっぱり、ふだんからの意識ですよ。こういうとこがやっぱり教訓として、我々にも生かされて対応される、対応する、このことが大事ではないかなと、こう思うわけです。  再々言われておりますし、書かれております、想定にとらわれるなと。想定外ちゅうことをいっぱいしました。想定外のこと、起こっですから、想定にとらわれずに、ふだんから努力をして、市民の命なり安全なりを未然に防ぐと。少しでも害を減らすと、こういう意味合いでそういう、例えば、ここは今言ったように海抜が何メーターありますよと、そういうやなことを具現化することが、あらわすことが大切じゃないかなと、こういうふうに思うわけでして、今回はマップについては年度内にちゅうことでしたけども、進捗状況をお教え願いたいと。  それから、今言いましたように、公民館等、小学校も必要ならば必要でしょう、保育園だとかね、ちっちゃな子どものところ。そういうところに対する海抜表示ということを言いますけども、そういう実際にあらわして、ふだんから災害を未然に防ぐ対応策をどう考えておられるか、どうされるのか、その点、答弁を願いたいと思います。よろしく。 ○市長(石田耕太郎君) 防災の関係で、ハザードマップの進捗状況ということでございますけれども、市全体のハザードマップは以前からつくっているわけですが、自治公単位でのハザードマップの作成ということはなかなか進んでないのが現状です。西郷地区については、5月から鳥取大学の協力をいただいて、下余戸をモデル地区に取り組んでいただいているようでありまして、年度内には地区全体の防災マップづくりにつなげたいというふうに伺っております。市としても土砂災害情報の提供させていただくようなことをして、連携して協力させていただいてるとこであります。  それから、高城の社会福祉協議会の方で、やっぱり防災マップづくりをされておりまして、全24地区のうち12地区、半分ですけれども、レッド対象の11公民館を中心に、今取り組みをされています。7月18日に説明会をし、9月末までに完成するような取り組みをしておられるところであります。  こうした西郷、高城の状況を参考にしながら、特にレッド対象が100以上ありますので、そういったところを優先して、地区ごとの説明会を進めながら取り組みを進めていきたいというふうに思っております。  それから、公民館などの海抜表示等についてでありますけれども、国土交通省の方で水害などの場合の浸水した深さとか、あるいは浸水した実績だとか避難所だとかの情報を標識として設置する、そういう事業をやっておられます。まるごとまちごとハザードマップ事業っていうのをやっておられまして、こういうものを活用してできたらなというふうに思ってるとこでありまして、今、避難所となりますような施設の海抜調査を行っているとこであります。こういった調査が終わった段階で、国交省とも標識の作成について相談しながら、公民館ですとか小・中学校などに、海抜とあわせてそういう浸水想定なども表示した標識の設置をしていきたいというふうに思っております。  ただ、今、国土交通省の倉吉河川工事事務所の方で、浸水想定の見直しをしておられます。3月ごろには取りまとめるというふうに伺ってますので、それを踏まえた上で、来年度には設置できるような取り組みをしていきたいなというふうに思っているとこであります。  それから、想定にとらわれない対応が必要だということであります。確かに先般の東日本大震災の場合も、大川小学校などはやはりマニュアルどおりにやろうとして大きな被害になってしまっているっていうことがありますので、臨機応変に対応する能力を身につけるということも大切なことではないかというふうに思っております。そういったことも含めて、防災体制づくりというものに取り組みたいというふうに思っております。 ○19番(山口博敬君) 市長のそれこそまずまずの答弁いただきましたけどな、まずまずの。やっぱりあんたはね、県の高級官僚、幹部職員だったわけですわな、今、市長さんだけども。今回、県政だよりが出た、9月1日に。言いなっだんな、県政だより見てみいと。倉吉市は洪水の関係ですから、津波の関係ちゅうかな、沿岸は塗ってある、ちゃんと範囲の中に入ってる。倉吉は真っ白ですよ。先々回だかの答弁でもそんなこと言いなった。やっぱりそうですよ。そういうことが頭にインプットされちゃって、倉吉はそういう洪水だとか津波は起こらんだと。こういうことになっちゃうと、そこに油断、すき間が発生して、いわゆる退避するのがおくれちゃって、命を落とすと、こういうことも考えんわけではないわけ。やはり、そういう県が示した、なんぼ示したけども、それをまるてごめ信頼、信用するんでなくて、やっぱり想定外も来るんだから、倉吉は倉吉としての対策をつくっていくと、こういうことがやっぱり大事と、大切だと、こういうふうに思いますので、その点はよろしくお願いをしたいと。県を全面信頼、100%信じないでほしいと、こういうことをお願いしておきます。  次に移ります。表題は仮称「倉吉10景の具現化」と、こういうこと。先回この質問したら、すぐその日のうちに大田議員が、何とこういうものがあるぞ、山口君ってって持ってきなった。市民の方がどうも聞いておられたようでして、倉吉の景色のいいところ、これ選んであったわけですわな、選んであった。そんなは、倉吉新八景ちゅうことで(「はがきになった」と呼ぶ者あり)郵便局のはがき、郵政省の、当時はね。その裏にそういう場所がちゃんとかかれたのを見せていただきました。そういうふうにして、倉吉でその八景をつくったわけですな。これがどうも聞いてみますと、2回、これまでにやっとるんですね、あれ。やってます。1回目は昭和30年につくっておるわけです、昭和30年。こんときは十景、倉吉十景をつくってる。ちょうど合併をして2年して、合併でがたがたして落ちついたけ、やろうかということかもわからん、で、されたかもわからん。  次は、合併から約20年後に昭和47年、倉吉の新八景を選定されておると。このときには倉吉の市報もちゃんと書いております。なかなか多く、皆さんに推薦をしてくれということで受け付けをして、1,441通も投稿があったと。8つの倉吉市のすばらしい景観のところを、例えば雪の大山遠望だとか、久米ケ原だとか、長谷寺もあります。栗尾のテレビ塔もあっですな。(発言する者あり)ええ。こういうことが倉吉の新八景だと。  それで、今、時はちょうど来年が60周年。まあ、ええ時期ですよ、こういう計画すれば。倉吉もいろいろ観光客の方に、倉吉のすばらしいところ、またおいしいところ、いろいろパンフレットをつくってやっておられます。それはそれで網羅してある、網羅的に書いてある。八景でも十景でも十五景でもええけども、そういう倉吉でも歴史のすばらしいところだとか、きょうもあったように、神社仏閣もあるし、人物もあるし、いろいろですよ。その辺を、それこそ市民の方でも、または倉吉に来ていただいた観光客の方でも、そういうふうに書いていただいて投票ちゅうか、アンケートちゅうかね、そういうもんやってもらって、新新倉吉何とかとかいうのをつくって、倉吉を少しでも活性化、元気になるような方策の一つとして取り組んでみてはいかがかと、取り組んでいただきたいと、こういうふうに思うわけです。発言をして相当なりますので、市長に再度伺って、どういうふうに検討されて、どう対応されるんだか、その辺よろしくお願いいたします。 ○市長(石田耕太郎君) 倉吉十景なり倉吉新八景なりという取り組みが過去にされておるわけでありますが、景観だけにこだわる必要があるのかなっていう感じもしております。歴史的なもの、文化的なもの、それからもちろんこういう景観的なものも含めて、倉吉の誇りとして誇りになるようなものを少し整理する機会として、60周年を活用させていただいてもいいのかなという気がしております。  で、そういうものを単にピックアップするだけではなくて、せっかくですからそれを磨き上げるということもやっていく必要があるのかなという感じもしてます。そういう意味で、そういう予算もつくってもいいではないかという気もしております。この辺も含めて、当初予算の中ではよく考えたいというふうに思ってますが、観光面の活用という面ももう一方でありますから、観光・MICE協会の御意見も伺いながら、どういう形の募集をするのがいいか、その方向で考えていきたいというふうに思っております。 ○19番(山口博敬君) やっぱり市長、倉吉の総合計画でも地場の産業、商工業も含めて、農業も含めて、そして観光事業、観光対策ちゅうのも車の両輪の一つのようなとらまえ方をしていただきたいと。この赤瓦を中心に、執行部が言われるのでは50万人にもなってきたと。すごいことですよ、50万人ちゃあ。これまでに倉吉にそれぞれ来られる方が見れば、魅力を持たれて来られるわけですから、今言われたように、さらに磨き上げて、倉吉にどんどん他町村なり他県から来ていただいて、倉吉を満喫してもらうと。幸いに県は県で食を押し出してますし、先般も旧興和紡跡地でやりましたイベントありました。そういうことで、なかなかすばらしい素材もそろっておりますので、大いにそのように対応していただいて、倉吉にどんどん訪れてもらって、倉吉がそれによって少しでも活性化する、元気なっていく、こういうことを願っております。よろしくお願いしたいと思います。答弁は次にしてください。  次、農業問題、農業問題上げてます。この農業問題は、ナシが先月30日からスタートをしました。何だかんだ言っても鳥取県の特産物は二十世紀ナシだと。そして、鳥取県民が、我が倉吉市民でも自分たちの親戚だとか友人だとかお世話になった方だとか、県外の方に、いわゆる送られる品物としても、このナシ、二十世紀が一番だと思います。そういうふうにして、なかなかの倉吉の、倉吉のだし、鳥取県のブランドである二十世紀。これが残念なことに、暫時ちゅうか年々減少の一途をたどってる。こういう実態にございます。  私も農協におりましたので、いろいろ実態、実数を見てきましたけども、現在は二十世紀、ナシ全体でも70町ぐらいだと。二十世紀、50町ぐらいじゃないかという話を聞きました。私がおったときは150町ぐらいあった。3分の1ですわね。県が出しとる数字を見させてもらったら、これ昭和58年、ざっと30年前になりますけども、ナシの面積が3,700ヘクタール、3,700町歩あったわけです。現在、これ22年の統計ですけども、1,030ヘクタール。実に72%の減少と、こういう厳しい実態にナシ栽培はあるわけです。それが鳥取県のブランドだということです。  それにはいろいろ理由があるわけですわな、減る理由が。そんなも先般聞きました。聞いたら、まず第一に、やっぱり市場単価の関係、価格の関係。価格の下落によって、やっぱり農家の所得のいわゆる比重がどんどん落ってきている。平たい言葉で言えばもうからん、こういう意見が一番多いと。で、次にやっぱり新規の就農者、農家の就農者も少ないわけですけども、ナシ農家の新規就農者もほとんどないと。一方で、高齢化は年々どんどん進んでいく。こういう実態もあるわけです。それから、このナシの場合は、野菜と違って、野菜は植えたらその年に換金ができる。ナシは永年樹ですから、植えてから時間がかかるわけですな。桃クリ3年っていって、柿8年。ナシはって聞いたらね、五、六年はかかるちゅう話でしたな。5年なり6年間なりかかる、とれるまでに。それから、ナシの木が成長していって成木になって、そう考えりゃ10年なら10年がかかってくる。そういうふうに時間がかかるということです、所得になるまでに。そういう問題点もある。そうすると、高齢された方が廃園なり廃業なりされると、せっかくつくった、何年も力を入れて管理をしてきたナシ園がむだになる場合もある。これはもったいないことです。  そういうようなことが生産者の方からいろいろお伺いをいたしました。それで、ナシの対応、対策につきまして、やっぱり本気で市も取り組む必要があると、こう思うわけです。取り組む際には、市だけでなしに、やっぱり当該団体だとかそういう関係者と一緒に取り組む必要がございますけども、まず、確認しときたいのは、1つ目に、これまで、現在も含めて市として、ナシの栽培の維持なり生産規模の維持、または向上対策、これらに対してどういうふうに取り組んできておられたのか、きておられるのか、ここら辺。  それから、今も言いましたように、せっかく何年も何十年も管理をした優良園が、いわゆる離農されることによって廃園化すると。非常にもったいないこと、すばらしい資源がなくなるわけですから。そういうことにかんがみて、新規就農者なり、県外からのUだ、I・Jターンいろいろ含めて、やっぱりそういう、最近就農希望者もだんだんとふえつつあるということも聞きます。そういう方との連携をうまくして、それですばらしい園を紹介して取り組んでいただくと。そうすれば、これまで営々として管理をしてこられた園がむだにもならんし、生きてくると。それから、新しくUターン、Jターン、Iターンされた方が取り組んだ場合に、いち早く換金できる、その年のうちに。これで、さっきも言いました5年なり6年なりという問題が解決できちゃう。そういう面からも市としてそういう団体の方と連携をして、こういう新規の就農希望者の方への対応を考えてみられたらどうかと、考えていただきたいと、こういう面。  それから、農業共済制度ちゅうものもあるわけでして、いわゆるいろいろ災害とか不慮のそういうことに対して共済があるわけです。この共済掛金の助成につきましては、本市では10%補助、助成してると、こういうことでございます。これ聞きますと、特に中部地区、三朝町は倉吉と一緒に倉吉の秋喜の選果場でナシの扱いをしています、選果をね。ここが30%されとると。それから、この中部では、大産地ですけども旧東郷、今の湯梨浜、ここが20%だそうです。それから東伯町、これ30%。中部ではこういう実態になっとるようです。まあ三朝と一緒に作業をね、市長、しとるわけですから、あんたげはどがにいだえって、うちは3割だにってって、倉吉は10だにっちゅうことですよ。まあ同じ作業しとるとこぐらいは、できれば一緒にしてあげていただきたい。そういう面では世間並みにしてあげてほしいと、こう思うわけです。そのへんのことも伺っておきたいと思います。  それからもう1点は、ナシの価格補償というふうに考えておりましたけども、聞きますと、今県で、この24年度からナシの価格補てん事業がスタートしたということです。この事業はいわゆる基準価格を、再生産価格を県の方で設定して、これが2,750円か、を設定をして、そこを下回れば、上限200円で価格補てんしますよと、こういう制度のようです。この事業の名前が、二十世紀ブランドリバイバル事業と、こういうふうにいうそうです。対象等級は赤秀、青秀と、この2等級。そっで、この期間はといいますと、全期間。だけ、8月の下旬から9月の下旬まで、もうワンプールですよ、ワンプール。当然だが最初は高い。今もね、新聞で鳥取県の二十世紀の市況が入っとります。3,900円だとか4,200円だとか、4,000円を中心にして動きよる。秀品のいいものはね、赤秀。だんだんと通常、これまでの例から見れば、9月をだんだんと上旬、中旬、下旬と進むに従って、価格は若干と下降ぎみになってくると。これが趨勢です、趨勢です。前期をプールしたのが今言った2,750円と、こういう事業だそうです。  お願いしたいのは、質問というのは、まず、この二十世紀のブランドリバイバル事業の中身、条件ですね。等級は赤秀、青秀を優まで延ばしていただきたいと、優まで対象にしてほしいと。それから、期間、全期間をせめて旬ごとにしていただきたい、旬ごとにしてほしい。10日間ごとですね。それから、補てん価格、200円が上限ですけども、これをせめて300円、せめて300円にしていただきたいと。これは県の事業でございますので、生産団体も、そして市としても、市長も県の方といろいろ会われることもあっでしょうし、会もあっでしょうし、いろいろその機会をとらまえて、生産者の希望、要望を県に伝えていただいて、できるだけ生産者の方の期待にこたえられるようにしてあげてほしいと、この点を市長に伺いをいたしたいと。よろしくお願いします。 ○市長(石田耕太郎君) 山口議員の御質問にお答えします。  まず、倉吉十景の関係ですが、これは60周年の中でどういった取り組みをするか、よく整理をしていきたいというふうに思っております。  それから、ナシの関係であります。ナシの栽培面積、生産者が随分減ってきているということであります。先ほど、この30年間に7割減ったという御指摘でありました。最近の状況を見てみましても、これJA鳥取中央だけの数字ですけども、21年から24年、わずか3年ですけれども、4分の1減ってきているという、これは生産者、生産戸数、それから栽培面積ともにそれぐらい減ってきております。二十世紀ナシだけ見てもそうですね、大体同じような減り方になっております。  減る理由は、先ほども御指摘ありましたけれども、一つにはやはり所得の問題が大きいのかなというふうに思いますし、夏の作業もあって非常に厳しい、消毒の回数とか、あるいは袋かけなど労働力も必要になってくるけどなかなか確保が難しくなってきたという、昔ですと、袋かけの人夫さんというのも簡単に集まりよったですけども、今なかなかそれがもう確保が難しいという状況があります。それから、やっぱり消費者の好み自体もよく青ナシから赤ナシに変わってきてるということも言われてますが、そういった嗜好の問題もあったりしてるのかなと。いろんな課題がある中で、こういう現状が出てきているということではないかなというふうに思っています。  今までどんなことやってるのかということでありますけれども、今、御指摘もいただいたんですけれども、共済の助成をしたり、あるいはナシの選果機の導入を、新規更新を図ったり、あるいは県の事業に合わせて助成を実施をしたりというようなことをやってきておるわけですが、根本的な対策にはなってないというのが現状だろうというふうに思います。  幾つか御提案をいただきました。特に、せっかくのナシ園が後継者がなくて廃園になってしまうのが非常にもったいないということで、新規就農者にうまくつないでいくような、そういう取り組みができないかという御指摘もありました。これもこの中部には農大もありますので、そういうだれかに引き継ぐといっても全くの新しい人にすぐ引き継げるわけでもありません。やっぱりきちっとした栽培技術がないとなかなか難しい面もあると思いますから、そういう面では、農業大学校の研修なども挟みながらやっていく必要があるのかなという気もします。JAなどにもちょっと話を伺いながら、どういった取り組みができるか考えていきたいというふうに思います。  それから、共済制度について掛金が倉吉は助成率が低いということであります。確かに、この中部の中で倉吉が一番低い状況になっております。三朝の場合は非常に戸数も少ないということがあって、少し手厚く助成しておられる面もあるのかなというふうに思いますが、ちょっと倉吉が断トツで低いという状況はどうかなという感じがしますので、この辺はちょっと見直していきたいというふうに思います。  それから、新しい価格補てん制度ができたけども、あれも今、不公平が生じてるというか、もう少し対象なり単価なり見直すべきではないかということであります。大体御指摘のあったような内容でありますが、この二十世紀ナシブランドリバイバル事業という事業でありますが、どちらかというと、二十世紀ナシと新甘泉などの新しい品種をできるだけ期間を長く、しゅんを平準化して、おいしい時期を長くしていこうと、売り出す期間を長くしようという、そういう取り組みだというふうに思いますけれども、コスト計算が全期間プール計算になってるということ、それから単価を全部まとめて、対象を青秀と赤秀に限るという格好になってますので、その辺、優も対象にできないかとか、あるいはもう少し期間を全期間じゃなくて短いスパンで見るとか、この辺は生産者の皆さんの御意見なりJAの御意見も伺って、県の方にお願いをしていきたいというふうに思っております。  それから、大体以上だったでしょうか。なかなか社会的な背景もあって減ってきてる面もあるだろうと思いますので、簡単に食いとめれる状況にはないと思いますけれども、せっかくの鳥取県の名産でありますから、できるだけ維持できるような取り組みをしていきたいというふうに思ってるとこであります。 ○19番(山口博敬君) 市長ね、あんた言われるように、なかなか大変な問題ですよ。これが一朝一夕にひょいとできるような問題じゃないと思います。やっぱり市と担当課と、それから現場の対応する団体だとか生産団体だとか、いろいろな方と日ごろやっぱり意見交換したり、問題点を出してもらったりして、さっき市長言われたように、ほかの議員さんの答弁に、市には豊富な情報があるわけですから、使い切ってない情報もたくさんあると思います。そういう情報をやっぱり現場の方に伝えていただいて、そこの中で現場もとり得る、とりやすい情報をそこから引き出して、これ対応やっていこうというようなこともできる可能性もあると思いますので、大いに現場との連携といいますか、意見交換する場をふやしていただいて、この鳥取県なり倉吉市のこういうブランドを長く存続させると、こういう見地で対応していただきたいと。  それから、補てん事業につきましては、ブランドリバイバル事業につきましては、今言われたように県との対応でございますので、これは強く密接に対応していただいて、農家の方、生産者の方が納得されるような、希望の持てるような対応をやっていただきたいと、このように思います。  それから、健康対策ということで上げております。これは先般もほんの二、三日前の新聞にも今月はがんの制圧月間だと、こういうことがありましたし、この24年度のスローガンは「がんで泣くより笑って予防」だと、こういうことも書いてございました。それで、倉吉市も検診事業やってます。私も3年間続けて、ちょうど社会部長をね、村のをしたときに担当しまして、それから続けておりますけども、健康診断、集団検診。受診率も毎回出とりますように、なかなか上がってこない、低いわけです。県は50%、市は30%の目標を設定してあるということだけども、なかなかこのことが到達できないと。次々いろいろ情報を集中して、できるだけ検診していただいて、そして仮に病気があれば早期発見をして治していくと、こういう趣旨でございますけども、なかなか実態が伴ってない。  それで、今回、いろいろ意見いただいたのは、この検診のときに認知症の対応もしてもらえんかということが出たわけです、希望、要望が。それで、市長に確認しときたいのは、聞きたいのは、まず市の認知症の発症率の実態を伺っておきたいと。特に65歳以上、10歳刻みで75歳、85歳以上と、こういうことで発症率の実態をお教え願いたいと、こういうふうに思います。  それから、今言いましたように、集団検診時に認知症の検査も加えてほしいと。そういうふうな話を聞いとったら、新聞出てきたです、新聞に。一面トップで、これ日本農業新聞がとらえとる。ここに読んでみますっちゅうと、鳥取大学の浦上克哉教授ちゅうのが日本の認知症予防学会の理事長さんで、この方がチームを組んで、自分1人じゃないだけども、新しいそういう認知症の判定をする機械をつくられたと、こういう記事ですよ。それは、簡単にタッチをして、問答形式でやっていって判定すると、認知症を。そういう機械のようです。それも時間も大してかからんと、5分ぐらいで対応できると、初期のものはね。こういうことでしたので、集団検診時にこれもあわせてしていただけんかと、こういうことです。  それから、このくらよし健康ガイド、こんなも見ておられまして、これに認知症のことが掲載されてないと、こういうことです。ぜひ認知症のことも掲載していただいて対応願えんかと、こういう御意見です。  3点、よろしくお願いします。 ○市長(石田耕太郎君) がんの検診にあわせて認知症の検診もやるべきだということでありますけれども、まず、認知症の実態はどうかということですが、65歳以上で10.68%、75歳以上で17.07%、85歳以上で33.29%、80歳以上になると約3人に1人が発症しておられる、こういう現状があります。これからの長寿社会の一番大きな課題でもあるというふうにも言われておりまして、やはりなかなか食いとめるのは難しいんですけれども、やはり早期発見によって進行をおくらすということにもつながるというふうにも言われていますので、できるだけ早く見つけるということが大切な課題ではないかというふうに思っております。  今でも自治公単位で認知症予防教室をやっております。その際にまたタッチパネル活用して、先ほど浦上先生の話がありました、あれは鳥取大学の浦上教授が市町村の保健師などと一緒になって開発された機器でありますが、そういうものも活用しながら、検診を今もやっております。がん検診のときにと、今はやってませんが、そういうことも考えていきたいというふうに思います。  それから、健康ガイドに載ってないがということであります。これは載せる方向で検討させていただきたいというふうに思います。以上です。 ○19番(山口博敬君) 次の質問者がおられます。(発言する者あり)ごく簡単に短くやりたいと思います。  教育問題。今現在、学校田、学校畑、いろいろ取り組まれとるですね。それで、この小・中学校の取り組みの実態を、取り組みの内容と、そして学校ですから学習との関係、これまず第一にお願いしたいです。  それから、特に小学校は、すべての小学校で学校農園といいますか、学童農園を設置していただきたいと思います。食育のことを言えば長くなっちゃいますので言いませんが、我々は知育、徳育、体育と、この3つを人間としてはぐくまなきゃいけんと、これ習ってきました。平成17年に食育基本法ができて食育が加わってきた。食育はこの3つの「育」に先駆けて基礎だと、やっぱり元気な健康な体には健全な心も健全な機能も、そして元気な体力も宿るわけですから、食育が基本だと、そういうことも関係します。非常に大事だと思います。  そこで、今言いましたこの2点につきまして、答弁をよろしくお願いをいたします。 ○教育長(福井伸一郎君) グリーン、山口博敬議員の農業体験の取り組みについてということについて答弁申し上げます。  小学校における農業体験という形の中で、植物の栽培に取り組んでいる学校、特に水稲栽培ですね、これについては7校がしております。そのほかの野菜であるとか、花とか芋類とか、こういったものについても他の学校も取り組んでおります。  それから、学習との関係ということでございますが、1、2年生の生活では動物を飼ったり植物を育てて、そうした育つ場所や変化に関心を持つと、命に関心を持つということ、それから3年生の理科では昆虫と植物という形です。それから4年生の理科では季節と生き物という形、季節によって生き物がどう変化していくかというようなこと。そして5年生の理科で植物の発芽、成長、結実というふうなことを勉強いたします。稲のところは5年生と関連させながら勉強してるというふうな状況でございます。そのほか、総合的な学習の時間をとりながら、稲刈りであるとかそうしたことも取り組んでいるところでございます。小学校の稲づくりについては、水田の提供、田起こし、田植え、草刈り、水の管理、草取り、施肥、収穫まで、本当に地域の皆さんの手厚い支えがあって初めてできるものでございます。学校の教員だけではとてもじゃないけども無理だろうと、私は思っております。したがって、すべての小学校で実施できればいいわけですけども、学校田での稲づくりの条件が整うところ、整わないところということがあります。なお、今、水稲を実施してないところもありますっていう中には、バケツでの水稲栽培、こういったものに取り組んでるとこがございます。そうしたものがございますので、これが実態でございます。それが少しでもふえるように、また取り組んでいきたいなとは思っておるとこでございます。以上です。 ○19番(山口博敬君) 最後です。(「ええわい」と呼ぶ者あり)特に教育長、日本国は瑞穂の国、日本。米ですよ、稲ですよ。今、7校というふうに言われました。バケツ栽培もあるということですけども、特にやっぱり主食である米、水稲、陸稲もあるけども、米をやっぱりつくっていただいて、情操教育にもなるし、それから物を大切にする心もできるし、協調する心もできるし、物をつくるというのはすばらしいことです。ぜひ瑞穂の国、日本の主食である米、これは全校で取り組んでいただきたいと、そのことをお願いしまして、質問を終わります。よろしく。 ○教育長(福井伸一郎君) 先ほど申し上げましたように、学校の状況によってはそれが難しいところもあるかもしれませんけれども、その学校ごとに地域学校委員会がございますので、地域の方と相談をしながら進めてもらいたいなと思っております。以上です。 ○19番(山口博敬君) ありがとうございました。 ○議長(谷本修一君) 暫時休憩いたします。再開は3時50分からさせていただきます。                   午後3時35分 休憩                   午後3時50分 再開
    ○議長(谷本修一君) 再開いたします。  次に、同じく会派グリーンの5番由田隆君に市政に対する一般質問を許します。 ○5番(由田 隆君)(登壇)(拍手) 会派グリーンの由田であります。限られた時間であります。事前に通告をし、聞き取りをしています。質問者の趣旨を十分理解していただいて、答弁には遺漏なきようお願いをいたしたいちゅうふうに思います。  まず最初に、「遥かな町へ」映画化中止についてお伺いをいたします。8月29日、「遥かな町へ」の映画制作委員会の責任者の方が本市市役所を訪れ、映画制作中止を報告されたと、新聞報道で伺っています。全国に倉吉を知っていただく機会だっただけに、非常に残念であります。市長には、改めて映画制作中止のその理由について伺っておきます。そして、この映画化中止に伴う本市の影響については、どのような認識があるのかも伺いたいというふうに思います。  次に、観光客誘致の取り組みについてお伺いをいたします。まず最初に、真庭市との連携についてであります。真庭の井手市長は、真庭5万人住民がもてなしの心を持って500万人誘客運動に、今、必死で取り組んでおられます。昨年実績で405万人、蒜山地区だけでも約300万人と言われています。これらのことを踏まえた上で、私は、過去に真庭との広域観光連携について、その可能性について御提言をさせていただいているところでありますが、この間、どのような取り組みをなされてきたのか、お伺いをいたします。  次に、コンベンションの誘致についてであります。コンベンションとは、いわゆる集会、あるいは大会、イベント等を誘致をするものであって、石田市長は本市の人口減少の中、観光客の誘客、あるいはコンベンションの誘致による交流人口の増が倉吉市の今後の活路につながるとして、さきの市長選挙、選挙公約、いわゆるマニフェストにもそれを掲げ、そして勇躍、選挙に当選をされたわけであります。本来、市長の選挙公約は、市の職員はその公約を実現するために一つには勤務に精励することが義務づけられているところであります。本年の3月議会においても、提案理由の説明の中にも市長は、コンベンション誘致についての決意を述べられています。この間、本市がコンベンション誘致の取り組みをどのようになされてきたのか、お伺いをいたします。  そして、質問の最後に、まんが博についてお伺いをいたします。ドリームワールド倉吉会場でのこのイベントは、9月7日から9月23日、倉吉体育文化会館で開催をされます。市長は、せっかくのチャンスであるから、できる限りのことを行い、本市を全国にアピールしていきたいと、過去に述べられています。どのような取り組みをこの間されてきたのか、あるいは、このドリームワールド倉吉会場でのこの開催が、何を成果として市長は期待をしておられるのかをお伺いをいたしたいというふうに思います。 ○市長(石田耕太郎君)(登壇) 由田議員の一般質問にお答えをいたします。4点御質問をいただきました。  まず、映画化の中止になった理由なり、その影響をどういうふうに考えているかということであります。私もこの映画は倉吉の情報発信にとって非常に大きな意味を持ってるというふうに思っておりました。倉吉一番の観光スポットでもありますこの白壁土蔵群が舞台になっている漫画でありますので、これが映画化されれば、倉吉の本当にコアな部分が多くの地域の皆さんに御理解いただくいい機会になるんではないかというふうに思って期待をしておったわけであります。昨年にその支援のための予算も御議決をいただいておったわけであります。その当時はほぼ枠組みができておりました。最近は映画の制作というのは、大体制作委員会をつくって映画の配給会社、もちろん映画の制作会社が一番かもしれません、映画の制作会社、それから配給会社、テレビの放映会社、あるいはビデオの制作販売、DVDの制作販売、それからこの漫画のそもそもの発行者であります出版社、こういったいろんな関係の企業がそれぞれ応分の出資をし合って1本の映画を制作をしていく、これが大体最近の通常のパターンだというふうに聞いております。昨年の6月時点では、ほぼこの枠組みが決まり、ただ最終的な少し主演俳優さんの日程調整等が確定しなかったということで少し時間がかかっておったというのが昨年6月時点でありました。  ただ、その後、なかなか映画業界の非常に、状況というかそれが悪化をしてきて、それぞれの企業の経営状況も非常に厳しくなってきたという状況の中で、出資に少し消極的になる企業が出てきたり、あるいは出資の額を下げる要請が来たりということで、なかなか最終的な枠組みが決まらないと、そういう状況の中で今日を迎えたということでありまして、先般、制作の責任者の方がお見えになって、今の状況では断念せざるを得ないという御報告をいただいたというところであります。  先ほど申し上げたように、根本的にはやはりそれぞれの出資された企業の経営状況、それから映画界全体の状況、これが一番大きな要因で出資が固まらなかったということだろうというふうに思っています。映画業界自体は、やはり東日本大震災以来、非常に大きく収入自体も落ちてきているということで、23年度の興業収入が前年の約18%の減少ということになっているということであります。それから、映画館自体も東日本大震災の直接の被害が出ている40スクリーンも含めて、全国で73のスクリーンが閉館しているという、こういう状況があって、映画業界全体が非常に厳しい環境にあるということから、こういう自体になったというふうに伺ったところであります。  私としてはぜひ、最初に申し上げたように、この映画っていうのは倉吉にとって非常にこれからのいろんな面で情報発信していく上で大きな役割を果たし得るものだというふうに思ってますので、あきらめずにこれからもぜひ働きかけを続けていきたいというふうに思っています。おいでになった制作プロデューサーの方もぜひこれは実現したいという意向を持ってるということもおっしゃっていただきました。もう少し、そういう意味では、この映画業界の環境が変われば、また実現の可能性は十分あるんじゃないかというふうに思ってますので、それに向けて引き続き粘り強く働きかけをしていきたいというふうに思っているとこであります。  なお、影響という面では、当初、まんが博の一つのイベントとして谷口ジローさんとの対談をやるような取り組みを予定をしておりました。「遥かな町」倉吉の力対談というものを予定しておりましたが、これもやはり映画化のこともあるんですが、谷口ジローさん自体の体調もちょっとすぐれないというようなこともあって、これは中止をせざるを得ないなというふうな判断もしてるとこであります。  次に、真庭との連携ということであります。真庭市との連携という面では、倉吉商工会議所が交流を始められたというのが一つのきっかけになってるのかなというふうに思っておりますけれども、真庭が実施をされている海の市・山の市、こういうものへの参加ですとか、あるいはこの中部と真庭地区を合わせたガイドマップをつくるとか、いろいろ取り組みを一緒に進めてきているところでありますし、道の駅の犬挟にも真庭からもかなり協力の農業者の方々に参加をいただいているとこであります。約3割が真庭の方に参加をしていただいているということであります。それから議会同士の交流もしていただいていることであります。それから、一昨年からお互いの観光担当課の連携をしようということで、担当課の職員同士でそういった交流会も行ったりしているとこであります。ことしはまだ実施をしておりませんけれども、今後またそういったものも予定をしているとこであります。  御質問にもありましたように、真庭は非常にたくさんの、特に蒜山地域に300万人を超える観光客の方がおいでになるということでありますので、倉吉にとってもその方々との連携がとれれば大きな効果が出てくるということだと思いますが、ただ、こちらから一方的にラブコールを送ってもやっぱりいけないわけで、そこはお互いにとって利になるということがやっぱり必要なんだろうというふうに思いますので、いろんな取り組みを考えていく必要があるだろうというふうに思います。  一つには、例えば修学旅行などもお互いの宿泊施設、あるいはスポーツ施設、体育館とかグラウンドとかを活用しながら役割分担をしてやるような取り組みもできるだろうというふうにも思いますし、関金地域でもいろんな観光の体験メニューもつくっておられますので、そういったものを一つの資源として蒜山地域へ来られる方との交流につなげていくっていうようなこと、あるいは具体的にやらせていただいたのは、蒜山地域に倉吉への案内看板もつくらせていただいたということもございます。これからもいろんな取り組みを考えながら、お互いの利益になるようなものを見つけながらやっていく必要があるのかなというふうに思っております。  蒜山地域はB級グルメの蒜山焼きそばでも随分観光客の方がおいでになるようになってますので、倉吉のB級グルメ、牛骨ラーメンがとりあえず出ていますけれども、新しいものも開発しながら、そういった取り組みにつなげていけたら、お互いにメリットがある交流になっていくんではないかなというふうに思っております。  それからコンベンションについてでありますけれども、私のマニフェストの中でも交流人口の増加ということで、大きなテーマになってるということであります。私は今でもやはりこれは非常に重要な柱だというふうに思っております。ことし、観光協会を観光・MICE協会としたのも、一つはこういうコンベンションにも積極的に取り組んでいただこうということで、ああいう組織改正もさせていただいているという面もあるわけであります。  実績はなかなか目に見えてどんどん上がってるということにはなりませんけれども、22年がコンベンションとしては12件で2,300人余、それから23年度が13件、5,600人余、24年度が今のところ15件、5,500人余ということで、少しずつふえてきている状況にあるんではないかなというふうに思っています。どうしても倉吉の場合はコンベンションの会場とか宿泊施設とか、やっぱりハンデがあるだろうというふうに思います。したがって、大規模なもの、未来中心が1,500人がキャパですので、この辺が一つの限界っていうことになるだろうと思います。したがって、2,000人とか3,000人とかっていう規模になると、非常に厳しい状況があるというふうに思います。  大規模なものは県全体のコンベンション・ビューローが中心になって誘致を図っておられるわけですが、倉吉としてはそういう意味では少し小さい規模のものを受け入れしようということで、単市での助成制度もつくらせていただいておるとこであります。そういうものをできるだけピックアップして来ていただけるような、そんな取り組みもしていきたいというふうに思っているとこであります。MICE協会とも一緒になって努力をしていきたいというふうに思います。  それから、まんが博についてでありますけれども、ドリームワールドが9月7日から始まると。せっかくの機会と言っていたけども、どんな取り組みをするのかという、どういう成果を期待するのかという御質問であります。このまんが博については、確かに今まであんまりPRが十分でなかった面があるなというふうに思っております。これからしっかりとPRしていかないといけないというふうに思います。特に、倉吉の集中期間、ドリームワールドの期間はもう夏休み明けでもありますし、また運動会シーズンでも、敬老会のシーズンでもあるということで非常にハンデがあるもんですから、これから力いっぱいPRをしていく必要があるというふうに思っております。いろんなイベントでのPR、あるいは自治公でのPRとか、全戸配布もさせていただくようにしておりますし、班回覧もお願いしております。それから小・中学校ですとか、保育所だとか、いろんな流れの中でPRもしっかりとしていきたいというふうに思ってますし、老人クラブなどにも要請をさせていただいて、御来場いただけるような働きかけをしていきたいと。とにかくいろんなツールを使って情報発信をしていきたいというふうに思っております。  なお、市としての取り組みということでいえば、一つには、「なんでも鑑定団」の審査員をされてますが、北原照久さんのコレクションを活用したマンガ展、これ琴桜記念館の前の旧福光薬局をお借りして、これは9月15日から11月まで実施をするように予定しておりますし、まちかどステーションを使って一こま漫画の巡回展示、こういうものも予定をしております。これは9月1日から9月26日までという予定になっております。それから、関金温泉の方でも温泉4こま漫画コンテスト、こういうものも予定をしておりますし、赤瓦の方で「遥かな町」倉吉のパネル展、こういうものも予定をしてるとこであります。  これからしっかりとPRをして実施をしていきたいと思ってますが、倉吉だけじゃなくて、やはり中部全体としてコスプレだとか、青山剛昌の記念館だとかふるさと館ですとか、そういったものも一緒にPRしながら、中部全体としての集客につなげていきたいというふうに思ってるとこでございます。  何を成果として期待するのかということでありますが、これもやはり漫画という新しい情報ツールを使って、この倉吉の発信につなげていく、そういう機会にできたらというふうに思ってるとこでありまして、大事な資源というふうに考えてるとこであります。ぜひ大勢の皆さんの御来場をいただきたいというふうに思っております。以上です。 ○5番(由田 隆君) ありがとうございました。  「遥かな町へ」については、いろいろ申し上げたいところがありました。確かに製作責任者の方がチャンスがあればもう一度、あるいは市長が期待したいとか、あるいは視点を変えてっていうようなところに何か含みがあるのかなというふうには新聞報道、読み取りましたものですから、もしそこらのところ、視点を変えて映画化をみたいなことを言っていることは何を意味するのかみたいなものを、もし市長で認識であれば答弁をいただきたいと思います。  真庭です。確かに真庭の300万とか405万人をいかに中部、あるいは倉吉に誘客するか。何ちゅうか、よそのお客さんをという、何かそういうふうにはとられるというふうに思いますけど、実は、真庭の観光の担当者は、300万あるいは405万人の内訳はほとんど多くが日帰り客。真庭に滞在をし、あるいは湯原の温泉にとまるというのはそう伸びてないということなんですよね。やはり私は、倉吉市のこの白壁だとか、真庭の町並み、何かいろんなコラボ、あるいは共同で取り組むべき中身はあるというふうに思うんです。真庭の300万とか400万のやっぱり内容を倉吉は精査すべきだと思うんです。だから、そこで共同で何かやれないか、ただ300万や400万の数字だけを見て都合よくみたいなところじゃなしに、一緒に何かやれることがありはしないかちゅうことを考えていただきたいちゅうふうに思っています。  それで、昨年の2月に開催してからも事務方との協議はなされてないんですよね。やはり、継続的にお互いの課題を出し合う、そういうところからスタートしてほしいなちゅうふうに思います。  コンベンションです。私、この4月にあるところからこのようなことを聞きました。来年の1月に、実は全国同和保育の全国大会が米子で行われます。当初、鳥取だったものが米子に変わったそうです。集会規模が1,500名。で、私それ聞いたとき、すごい情けない気持ちになったんですよ。やはりそういうアンテナとかコンベンション言うんであれば、これ主催者が部落解放同盟ちゅうこともあるんですけれども、やっぱり事前にそういうところアンテナを張って働きかけるべきだと思うんです。倉吉に活路をそんなところ求めるんだったら、やっぱり職員にけつたたかにゃいけんと思います、市長は。ぜひにコンベンションね、ほんに活路を開くものなんですよ。よろしくお願いしたいというふうに思います。  まんが博については、ほんに取り組みがおくれてますよ。私が質問通告したのが8月28日。私のところには何らこの中部の体育文化会館であるもの、資料、公民館を通じて、あるいは役所から、何も入ってきませんでした。この9月に入ってからですよ。そしてきのう回覧が回ってきた、上米積西区6班で。(発言する者あり)いや、1軒1軒回しとっだよ、班で回覧だということで。8軒あったら8日かかりますよ。もっと大きい集落はもっとかかってしまう、ね。やっぱりそこらんところも事前にね、ここに大きく期待するんであれば、事前の取り組みが本当に不十分だったということを指摘をしときたいというふうに思います。  続けて、教育長に教育行政についてお伺いをいたします。  まず、学校再編について通告いたしておりますが、去る8月12日に河来見分校の閉校式がありました。長い歴史の中で135年、明治9年開設から135年をたって、このたび閉校いたしました。実に多くの卒業者というべきでしょうか、送り出した人数は七百数十名になっていると。大きな子どもさんを抱えたときには分校で40人もいたということも明らかになりました。今、本市では学校再編が叫ばれている中で、教育長には河来見分校の式典にも御出席いただいています。どのような感想を持たれたのか、お伺いをいたしたいちゅうふうに思います。 ○市長(石田耕太郎君) 由田議員の御質問にお答えします。  まず、映画化の関係で、視点を変えてということがあったけれどもということでありますが、これはおいでになったプロデューサーの方も、今まで予定してたものとはまたちょっと視点を違ったまた脚本をつくってみたいというお話もありました。どういう腹案をお持ちかという細かいところまで伺ったわけではありませんけれども、ぜひ脚本も変えながら新しい映画化に向けた取り組みをしていきたいというお話があったということをお伝えしておきたいというふうに思います。(発言する者あり)  それから、真庭との話ですけれども、一緒にやれることをもっとみつけていくべきではないかということであります。御指摘のとおりだというふうに思いますので、また担当者同士の打ち合わせ等もしながら、お互いの特徴を生かした取り組みというのはどういうことが考えられるか、よく検討してみたい、勉強してみたいというふうに思います。  それから、コンベンション、具体的な例として同和保育の研修大会のお話がありました。ちょっと聞いてみたところでは、これはコンベンション・ビューロー自体が情報をとる前に、もう既に何か決まってたということで情報の入手がおくれたということがあったように聞いております。ぜひアンテナを高くして、いろんなイベントの情報をとって働きかけもしていきたいというふうに思ってるとこでありますし、MICE協会にもそういう動き方をしていただきたいというふうに思ってるとこであります。そういう意味では、議員さんの中にもそういう情報があれば、ぜひ御提供いただきたいというふうに思ってるとこであります。(「来年は囲碁クラブ」と呼ぶあり)囲碁クラブはもう既に組み込んでおりますので、よろしくお願いします。  それから、まんが博の件ですけれども、御指摘は甘んじて受けたいというふうに思いますが、これからでもしっかりとPRをして、大勢の皆さんにおいでいただけるようにしっかり活動したいというふうに思います。以上です。 ○教育長(福井伸一郎君) グリーン、由田隆議員の河来見分校閉校式の感想ということでございます。  先ほどありましたように、河来見分校、明治9年に創立、そして135年の歴史がございます。700名の方がそこを旅立っていかれたということで、当日にざっと130人余り参加者がございました。参加者の方々の様子を見て、本当にこの地域を大切に思っておいでになった方々の熱い思いを感じました。河来見と上大立の皆様方の心のよりどころであったというふうに思っております。  そして、閉校式のときにも申し述べましたように、それを幕を閉じるということは非常につらい思いをいたしましたし、ある面で申しわけないような気持ちも若干いたしました。しかし、市長の言葉にありましたように、分校はみんなの心の中にという言葉の中で、新しいまたスタートを切るというふうなことで、そういう感想を持ちました。以上です。(「教育長さん、旅立ちじゃなしに巣立ちですよ」と呼ぶ者あり) ○議長(谷本修一君) ちょっと静粛にお願いします。 ○5番(由田 隆君) 質問者は私です。よろしくお願いします。  学校再編について、引き続いて質問をいたします。学校再編は、やはりこの間8月9日、上灘地区を最後に校区説明会が終わりました。718名がその説明会に参加されています。どのような説明会を受けて、教育長は率直な感想を今、お持ちなのか、お聞きをいたしたいと思いますが、いずれにしてもそう遠くない時期にいずれかの結論は出さなければならないと考えます。その結論を出すまでのスケジュール、そして導き出すためのどのような議を経てそういう結論を導き出していくのか、スケジュールをお示しをいただきたいというふうに思います。  そして、この学校再編には、市長にもお答えをいただきたいというふうに思います。本来、学校の設置基準、学校教育法で市長がその設置者であります。逆に廃校する場合も市長がその権限を有しております。私は6月議会で、市長部局、できたら市長にも説明会に御出席いただけないでしょうかということを申し上げました。多忙な市長ですから、なかなかそれは実現はしませんでしたけれども、市長の任期はあと1年半年であります。石田市長のときに学校再編が出てきました。そして、住民を巻き込み、この問題を提起する中で、今後倉吉の教育どうあるべきかを市長は果敢に御提案をされています。で、私は市長の任期中にこの結論は導き出せるもの、いずれの結論にしても、それが今、市長の責任の範囲、市長の責任であるというふうに思っています。教育長のスケジュールとあわせて、御両者の御答弁をいただきたいというふうに思います。 ○教育長(福井伸一郎君) 学校再編についてのお尋ねでございます。学校再編につきまして、小学校の14校区、この4月から8月まで説明会をいたしました。その感想ということでございます。  正直なところ、本当に大変なことだなと思います。もう本当に地域の皆様方がこぞっておいでになりまして、自分たちの思いをぶつけられますし、それを受けとめる、そしてあるいは逆に、あれ、少ないなというふうなところもやっぱり正直言ってございました。しかし、その中で、じゃあ、どうなのかという説明会の3案を説明をさせてもらいましたときに、やはり再編は必要ではあるというふうな回答をお寄せいただいた、そのところは、大体半数を超えております。したがいまして、この再編問題についてもしないんだというふうな選択肢はもうないんではないかと、前に進まなければならないんではないかというふうな感触を得ました。ただ、どういうふうな再編の仕方をしていくのかっていうことについては、さまざまな御意見があるんだろうなというふうに思います。  そして、現在のところ、その14校区の説明会の意見の取りまとめと分析をしているとこでございます。そうしたものを、前も申し上げましたけども、庁内でのさまざまな部局の中で、例えば通学の足をどうするのかとか、そういったことについて詰めながらやっていく必要があるかと思います。  スケジュールのことにつきましてでございますが、そうしたものを踏まえながら、より具体的な案を出しながら、そしてそれを何らかの形で出していくということになるかと思います。したがいまして、その作業過程を見ながらでないと、またそのスケジュールっていうのは詰めることができないのではないか。説明会の中でもやはり具体的なスケジュールをもう出すべきだという声も多く聞きました。したがいまして、今度、次のところで提案をする場合については、そうしたものも踏まえた形の中で出していかなければいけないんではないかなというふうなことを思っております。  いずれにしましても、大きな問題だけに、市長部局なり、あるいはそのほかのところの者と、例えば具体的には、こうした校区ごとの話し合いでは、その視点が非常に決まってしまうと。逆にもう少し広い範囲での議論を聞きたいというふうな声もございました。私はなるほどなと思いました。したがいまして、そういった場合については、今度は中学校区単位で持つとかそういうふうなことも考えてみたいなと思っております。以上です。 ○市長(石田耕太郎君) 学校再編についてでありますけれども、最終的には設置者は私になりますので、学校の統廃合のあり方っていうのは、もちろん教育委員会の意見を踏まえながら、最終判断は私の方でしていかないといけないだろうというふうに思ってるとこであります。  スケジュールありきでやっていこうというふうには思いませんが、かといってだらだらやっててもしようがないということがありますので、今はまず第1段階として意見を聞かせていただきましたから、それを教育委員会の方で整理をしていただいて、それに対する対応方針というのを出していただいた上で、今度はやはり各論に入っていかないと、やっぱり細かい話が多分詰まっていかないというふうに思いますので、その辺の作業を今年度から来年度にかけてやって、また皆さん方の意見集約を図っていく、そういうような形で詰めていけたらなというふうに思ってるとこであります。  これ河来見も135年という月日でありましたが、ほとんどの学校がもうそういう状況でありまして、今までにほとんど統廃合という、上北条が唯一あったようなことでやられておりませんので、皆さん方の意識の中にも今の形しかインプットされていない状況だというふうに思いますので、それを変えるっていうことには相当やはり大きな抵抗がとうぜんあるだろうというふうに思います。その辺をお話し合いを続ける中でどっかに集約をしていくという作業をやって、何とか結論見出していきたいというふうに思ってるとこであります。 ○5番(由田 隆君) 期日はあえて市長は申されませんでした。市長任期はあと1年半ということでありますが、そのことについて何かコメントがあれば後でいただきたいちゅうふうに思います。  いずれにしても難しい、あるいは重たい課題であります。でも、その課題からひるむことなく、しっかり住民と向き合う中でいい結論を導き出していってほしいと思う。倉吉の新しい教育をつくるんだという視点で、教育長、よろしくお願いしたいちゅうふうに思います。  いじめ対策について、残された時間、質問いたします。  私はかつてから学校ではいじめがあるものとして対応していただきたい。そのためにいじめ対応マニュアル、あるいは対策マニュアルをつくるべき、整備すべきと言ってまいりました。これらのマニュアルがあるのかどうか、お伺いをいたします。  そして、この問題、時間ありませんから続けて言いますけれども、教育長のいじめの定義についてお伺いをいたします。大津市のいじめ問題、実はあの事件が起きてから学校側の保護者説明会のときに、集音マイクで中の様子をあるテレビ局がとってました。そのときに、加害者といわれるお父さんの声を拾ってました。私の息子に聞くけれども、それは遊びであった、悪ふざけであった、決していじめはしていない。いじめだ、いじめだと言って我が子を皆さん責めるけれども、そのことによって私の子どもが自殺したらどうするんですかということを言われていました。私は、確かに子を持つ親の発言だと思います。いじめというのは、される側もする側も、死ぬ死なんはあるけれども、心に傷持つことはずっと続きますよ。でありますから、この問題は、私、小さいうちから芽を摘まなければならないと思います。本市のいじめの実態あれば、御報告いただきたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) 学校再編と任期のことについての御質問がありました。これは任期を見ながらやる話では恐らくないと思っております。やはりきちんと手順を踏みながら進めていく必要があるんだろうというふうに思ってますので、任期とは別に作業は進めていきたいというふうに思います。(発言する者あり) ○教育長(福井伸一郎君) いじめについての由田議員からの質問でございました。  学校にいじめはあるものだというふうに考えて取り組むべきではないかということで、それぞれのマニュアルはあるのかということでございます。それぞれ学校ごとによってまたマニュアルを持っております。私どももある程度の指針は出しております。  そして、いじめについての定義ということでございます。これは、平成18年に文部科学省の方から、今までいじめについては継続的、そして一方的というふうなことがありましたけども、それにはかかわらず、当該児童生徒が一定の人間関係のある者から心理的、物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているものというふうに、受けた者の立場に立って考えていくというスタンスになっております。そうした事実を事実として本当に受けとめていくということが大切だろうと思っております。  ただ、先ほど例にありましたように、私どもの該当の学校の中でもちょっとこういうことがございました。いじめではないかということで、教職員が聞き取っている中で(「ちょっと静かにしてもらえませんか。注意してや、議長」と呼ぶ者あり) ○議長(谷本修一君) 静粛にお願いします。 ○教育長(福井伸一郎君) 職員が聞き取ってる中で、子どもの言う言葉ですね。(「もっと注意してくださいよ」と呼ぶ者あり) ○議長(谷本修一君) 静粛にお願いします。 ○教育長(福井伸一郎君) A君がB君と言う場合に、A君がB君にこの場合は一方的に言ったから自分もいじめだと思うと、それは認めると。しかし、この件に関してはA君も言ったけど、B君も言い返したんだと、だから、その本人にしてみればそれはいじめじゃないというふうな見解を、子どもたちの聞き取りの中では言ってます。しかしその中で、やはり嫌な思いをしたことは事実だろうということの説得の中で、先生方が説得されて、そこのところはお互いにそれを了解して謝ったというふうな事実がございます。したがって、そこの線引きっていうのは非常に難しいかなという感じがしております。いずれにしましても、その人がどのような気持ちを受け取ったのかというふうなことが大切ではないかなと考えております。  いじめの実態はどうかということでございます。本年度に入りまして報告が上がってるのは、7月末現在では小学校で3件ございます。そして、23年度、昨年度、これも小学校で3件ございます。中身は冷やかしやからかい、悪口、嫌なことを言われている、仲間外れ、集団による無視、中にはたたく、けられる、ボールをぶつけられるというふうなものがありました。以上です。 ○5番(由田 隆君) ありがとうございました。私は、今のいじめの件数は、本当に数字的にはびっくりしましたけれども、でも、本市が、教育行政がいじめを早期の段階で認知をし、対応しているあらわれであるちゅうふうに思うんです。どっかの教育委員会みたいにいじめとは思っていません、学校現場の校長や先生がそういう立場をとることじゃなく、子どもの側に寄り添って早い段階で対応してることに、私は逆に敬意を表したいちゅうふうに思います。質問終わります。 ○15番(坂井 徹君) 議長、議事進行。さっきの河来見分校のことで、僕はちょっと外野席から言ったんですけど、やっぱり河来見分校を「旅立って」という表現はそぐわないと。「巣立って」ということの方が私は教育長答弁としてはいいと思いますんで、訂正された方がよかろうかと思います。 ○教育長(福井伸一郎君) 今、御指摘のありましたように、「旅立って」というよりも「巣立って」の方が、やはり学校の生活の中ではよろしいかなと思いますので、訂正させていただきます。ありがとうございました。訂正よろしくお願いいたします。 ○議長(谷本修一君) 訂正の申し出がありましたので、訂正をさせていただきます。  以上で本日の市政に対する一般質問は終了することに御異議ございませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(谷本修一君) 御異議なしと認めます。  よって、本日の日程はこれをもって終了いたしました。  あすも午前10時から会議を開き、市政に対する一般質問を行うこととして、本日はこれをもって散会いたします。                   午後4時34分 散会...