まず、9番坂井 徹君に市政に対する
一般質問を許します。
○9番(坂井 徹君)(登壇)(拍手) おはようございます。再度登壇の機会を与えられたことに対し、まず、市民の方々の負託にこたえるべく心を新たにしているところでございます。
私のこのたびの質問は、大きく分けて2点ございます。まず第1は、職員の
採用試験について、第2は、
職員定数についてであります。
さて、近年の大変厳しい就職状況の中にあって、来年度の
職員募集要項が発表されております。9月に募集、10月試験という時期に至っておりますけれども、これまで職員の採用に当たっては、議員の口利きを含め、あらぬうわさがあったのも事実であります。極めて
グレーゾーンの中で処理されていたのが
職員採用の実態ではないかと思います。
それは、例えば家を建てる、あるいは車を買うといった
各種ローンも、銀行がまず競って「どうぞ、どうぞ」と言ってくれるのは公務員に対してです。それは、定年までリストラもない、首切りもない、あるいは出向もなく、ボーナスは確実に支給され、給料も定年直前まで頭打ちになることもない。しかも41歳で支給総額は年間600万円、生涯賃金は約2億5,000万円という、おいしいお客であるからにほかなりません。
そんな安定した市職員の、ここ3年間の採用に係る競争率を見れば、平成12年は、9人採用に対し、応募者246人、実に27倍の競争率。翌年は、16人の採用に対し277人、17倍、14年度は、8人採用に対し168人、21倍。倍率を見れば何とも厳しい、言いかえれば、それだけ人気職種ということになりましょう。
こうした職員の人件費が税金で賄われるとなれば、市民の、採用に係る不正を許さないという気持ちは当然と言えましょう。
そこで、
職員採用に係る
具体的質問の第1は、募集から採用までの透明性・
公平性確保のためにどんな配慮を加えられているか、お尋ねいたします。
第2の
具体的質問ですが、試験は何のために実施するかといえば、採用したい人間と、そうでない人間をより分けるためにするということに異論はないと思いますが、本年度の
採用試験方法が、果たして差をつけるための試験となっているかどうか、伺います。
第3の
具体的質問ですが、今年度の
採用予定数は19人となっておりますが、この数字の根拠をお尋ねします。
以下、4点目・5点目の質問については、透明性という観点と、さきの3点目の質問に関係すると思いますので、数字でお示しください。
まず、過去3カ年の臨職から正職員に登用された方の
当該年度採用人数中に占める数、そして、正職員に登用されるまで臨職として何カ月勤務しておられたのか伺います。
次に、15年3月末以前1年間の
早期退職者の
退職年月と職名と人数、また、15年3月末
定年退職者の職名と人数を伺います。
○市長(長谷川 稔君)(登壇) 坂井 徹議員にお答えをいたします。
まず、今回の
職員採用に当たって、いかにして透明性を確保しているかというお尋ねでありました。
初めに、募集から
職員採用試験、そして
採用決定までの事務の流れを御説明いたしますと、例年7月から8月にかけて、
退職者数を勘案をして
採用計画を立てます。これにより、
採用職種、
採用予定者数、
受験資格等を決定をし、受験案内を作成をいたします。募集期間は、9月の1カ月程度とし、倉吉市でも、倉吉市のホームページでも
受験案内がとれるようにしております。試験日は、
財団法人日本人事試験研究センターの
全国統一試験日に行っております。ことしは10月20日に実施をいたします。
第1次試験は、
地方公務員として必要な
一般的知識・知能について、
高校卒業程度の択一式による
筆記試験を
日本人事試験研究センターに委託して行います。配点は100点であります。今年度は、第1次合格者を、試験結果の上位の者から、
採用予定者数の2倍程度を合格者といたします。昨年度までは、
応募者全員であります、
集団面接も行い、
採用予定者数と同数を合格者としておりました。
第2次試験は、第1次
試験合格者に対して
個別面接試験と
作文試験を行います。配点は、
個別面接試験100点、
作文試験50点で、人物考査に重きを置きました。また、第2次試験の受験者には、公的機関の
健康診断書を提出をいただき、職務遂行に必要な健康度の検査を行います。第2次試験の合格者は、第1次試験の成績にかかわらず、面接と
作文試験の得点を合計した得点の高い順に、また、
採用予定者数と同数を決定をし、第1次試験と同様に受験番号のみを公表することにしております。
試験委員は、倉吉市
職員採用に関する規則に基づき、助役を委員長とする委員5名程度で構成をし、委員は助役が指名をします。委員名につきましては、試験前ですので差し控えさせていただきます。
試験結果につきましては、今年度から
情報開示ということで、本人の希望により、本人の順位と得点を開示をいたします。
このような
採用試験の流れで実施をしておりますので、透明性は十分確保されると考えております。
次に、公務員としてよりすぐれた能力と適性を見る
採用試験、いわゆる先がたは、差をどういう方法で見るかということであったと思いますけども、よりすぐれた能力と適性を見る
採用試験になっているかという御質問でありますが、多くの受験者の中から、
筆記試験、
人物考査等により選抜をしていきますので、個人の能力、公務員としての適性などは試験結果に反映されると考えております。
次に、
採用予定数の根拠についてでありますが、
定年退職者及び
早期退職者の
欠員補充が基本であります。
来年4月の
採用予定者数は19名であります。これは昨年の
採用計画以降の
早期退職者9名と、来年3月末までの
早期退職予定者3名及び来年3月末の
定年退職予定者7名の、合計19名の補充をするものであります。
次に、過去3年間の
臨時職員から
職員採用となった職員数と、その
臨時職員の
在職期間についての御質問でありますが、平成12年4月が、
採用職員数9名中
臨時職員が3名でありまして、その
在職期間は、3年間が2人、1年間が1人でありました。平成13年4月が、
採用職員数16名中、
臨時職員はありませんでした。平成14年4月が、
採用職員数8名中5人で、
在職期間4年が1人、1年が3人、9カ月が1人でありました。
次に、退職者の
退職年月と職名でありますが、まず、
早期退職者でありますが、平成13年12月に部長級1人、平成14年3月に課長級1人、
課長補佐級2人、係長級1人、主任級1人、平成14年4月に部長級2人、
課長補佐級1人、平成14年12月に主任級1人、平成15年3月に次長級1人、
課長補佐級1人の、合計12人であります。
続いて、平成15年3月の
定年退職者でありますが、部長級2人、次長級1人、課長級1人、
課長補佐級2人、主任級1人の、合計7人となっております。
第1回目のお答えは、以上であります。
○9番(坂井 徹君)(登壇) 今お答えしていただいた中で、従来と一番違っているのは
情報開示の点がまず違っていると思います。このことにおいて、私自身も透明性はすごく確保される一番の要因じゃないかと思っていますが、新聞報道によりますと、2次試験の面接、100点ウエートがあるわけですけれども、この中で、市長は8月23日の記者会見で、みずからは面接には加わらないと言われましたが、まず、市長が面接に立ち会わない理由はなぜか。
次に、倉吉市では作文を2次試験に入れていますが、作文の採点はだれがするのか。
三つ目は、私は文書を多く取り扱う市職員ならば、むしろ1次試験に作文を課し、表現力、文章の構成力等を見た上で2次の面接に進むほうがいいと思いますが、ことしはさて置き、今後の
試験方法に対する市長の考えはどうでしょうか。
4点目は、
一般教養試験であらかじめハードルを設ける必要が私はあると思うのですが、例えば民間企業であれば、問題も自社でつくり、この問題なら何点以上というレベルを設定し、それ以下なら無理に採用せず、未充足もあり得るのが普通ですが、この点に関する市長の見解はどうでしょうか。
ちなみに、この採用に当たって、
合併協議会に参加した4町のうちの一つの町の昨年の
採用方法を言いますと、1次試験で
一般教養は75点以上、
専門学科、特に土木技師・保健婦においては
専門学科の試験もやる。1次試験で作文も課す。この採点は、東京の方で採点をされます。さらに適性検査。そして2次試験というのは、9町村の首長が全員で1次の合格者すべてに対して面接して、適・不適を判定して、結果を各自治体に通知する。そして、その結果を踏まえて、
当該自治体では再度
幹部職員で面接し、順位を合議制で決めた上で最終判定を町長がするとなっております。
次に、第2点に質問した件の再質問に当たりますが、その差をつけるための試験になっているかどうかという点でございます。
1次試験は、
地方公務員として必要な
一般的知識と知能について、高校を出られた方なら答えられる
一般教養試験のみ。これは、同じ問題を17歳から27歳の人が受け、高校から大学までの人が同じ問題に向かいます。考えてみれば、
地方分権化に伴い、ますます細分化・専門家・高度化する仕事、そして
専門的知識や能力も要求されるでしょう。果たして本当に、採用したい人が今の試験で判別できるのか、再度伺います。
あと1点は、今の
日本人事試験研究センター作成の問題は、これは公表されておりません。職員もその内容を知る立場にはありません。したがって、ここで提案も含めて御質問いたしますが、
教養試験に市が本当に欲しい人間、市独自の特性を持たせた問題も加えることに対し、意見があればあわせてお伺いします。
それから、採用数の根拠ですが、今の御答弁では
欠員補充ということでありますけれども、確かに新陳代謝は必要であり、人員構成上、連続性を持たせる意味でもゼロというわけにはいかないと思いますが、
早期退職の欠員12人が発生し、しかし現実には仕事は回っているわけです。まして1年間空席になった人もあれば、半年の人、いろいろございますけれども、現実に仕事は回っております。何ゆえ欠員をすべて正職員とされたのか、そのわけをお願いします。
なお、4点目・5点目の質問についてですが、今年度は得点と順位が求めに応じ開示されることをもって、これまでのような
グレーゾーンというものはほとんど解消されるんじゃないかということを感じますので、これ以上の追求はやめます。
以上、お答え願います。
○市長(長谷川 稔君)(登壇) お答えいたします。
まず、総括的に透明性の確保の点ということでは、御評価をいただいたと思います。その中で再質問がございました。
まず、1次試験にも作文をというお話もあったと思います。これも大事な考え方であろうかと思います。ただ、どうしても1次試験の場合は対象者が、人数がかなりの数になってまいります。そういう点で、どうしても1次試験で作文というのは、なかなかこれは難しい、現実問題として取り組むといいますか、課すということがなかなか難しいなと、課すことはできても、それからまた2次試験に絞っていくために作文も取り入れていくというのは、新たな視点での御発想でありますので、検討はしてまいります。去年までは、いわゆる
集団面接ということを、これにかわる形でやっていたようでありますから、新たな御提起ということで受けとめさせていただきたいと思います。
そして、この面接になぜ市長が今回から加わらないかということであります。もとより私が、いわゆる
採用権者であり、将来の人事権というものを持つ、責任がある立場に立つということは十分自覚をしております。その上で、それだからこそ、この入り口である採用に当たって公平性が本当に貫かれなければならないということを重視をしております。
今回、5名程度の委員会をもって、2次試験の
試験委員会をやるわけでありますが、その場合に対等の5名が同じウエートで、いわゆる評価を行っていくということになるわけでありますが、どうしてもそこに市長が加わりますと、市長の比重というものが、ややもすれば他の方よりはどうしてもこれは、同じ点数は皆が同じ点数を持っているわけでありますけれども、見えない形といいましょうか、そういうことでそういう影響を与えてはいけないと。本当にこの5名の、市長を除く5名の公平な観点を優先をさせる、重視をするという意味で、あえて市長はこの
試験委員会に加わらないということにいたしました。
それから、
一般教養試験でハードルをという、レベルを設けてはということと、あわせてこれを、いわゆる自製、市役所の方で試験をこれからつくっていってはというお話でありました。
確かに今、全国の自治体が委託をしております、依頼をしておりますこの
採用人事センター、正確には
日本人事試験研究センターでありますが、ここに委託をした
試験内容を用いているわけでありますが、これも大事な発想ではありますが、いざ、なかなかこれを市の独自で、内部で試験をつくり上げていくというのも、考え方はよく理解できますが、求めるいわゆる職員のレベルというものを想定して、このような試験をということでの発想というものは大事でありますが、具体的には、なかなかこれも作業というものが困難ではなかろうかと思います。それは、
試験内容が当然漏れてはいけないわけでありますし、どういう方にまた策定の委員になっていただくかというあたりから、非常に難しい話になってくるということがあって、全国の自治体がこのような形をとっているんではないかと考えているところであります。
それから同じく、
一般教養で土木の方に得点数を75点ということを設定をしていることについての御指摘がありました。当然、専門性を求める職種でありますし、作文も行いまして、その結果は、この統一方式で東京の方で採点をするということでありまして、専門職ということで、当初からその枠を設けて採点をしていきますので、現在の方法で私は問題ないのではないかと思っております。
それから、1次試験を通しまして、
高校卒業程度ということで募集をしております。そういう場合の御意見としては、専門化をしているが、今の試験で同じ問題で、いわゆる判別がつくのかというお尋ねであったと思います。ここは非常に難しい、両面を持っているかと思います。いわゆる高度な、これからいわゆるすべての
一般教養といいましょうか、そういうものを含めて少しハードルを高くしてはというお考えも一方では成り立ちますが、私はもう一つ、高校卒業の方にもですね、
十分市役所にお入りをいただく形というものも大事にしたいと思っております。これが、少し都市部になりまして、職員の
採用人数が多いところは分けてやっております。
大学卒業程度・
高校卒業程度ということで分けてやれば、今、議員が御指摘のあたりも解消といいましょうか、こたえられると思いますけども、現在のところ採用枠の関係から一本で、そして
高校卒業程度の方も
十分合格ラインに達していただけるという
試験内容をもって募集を今、しようとしているところであります。
それから、その問題が公表されていないがということでありますが、確かにそのとおりであります。この点につきましても、議員のようなお考えもおありかと思いますけども、やはり一度、ことしの場合、昨年度の場合ということで出ますと、どうしてもそのあたりが次年度の一つの基準といいましょうか、こういう試験でやられているのかと、こういう内容のものになっているのかということで、少し煮詰められてくるということで、またその
試験内容がですね、いろんな面で活用といいましょうか、生きてきてしまうということにもなるということもありまして、現在のところは公表がされていないということであります。
2次試験における作文の採点も、
試験委員が行います。
○9番(坂井 徹君)(登壇) 再度伺いますけれども、
採用試験の結果の開示についてですが、なるほど得点と順位は開示するということが発表されておりますけれども、これは
教養試験のみの、1次で落ちた人も請求があれば開示されるのかということと、2次で落ちた人への開示の仕方ですが、その人に対しては、1次の100点中何点だったということと、それから2次の面接100点のうちの何点だった。作文50点中何点だったということを開示されるのか、あるいは、単に合計が250点になるわけですから、250点のうちの何点で、あなたは2次を落ちたという開示の仕方なのか、そこをお教えください。
これは、やはり納得性を高めるためには、1次・2次の得点内訳を別々に開示すべきだと思いますが、市長のお考えを伺います。
それと、これは声を大にして言いたいんですけれども、1市4町の
合併協議会発足を前にして、財政の中で経常経費中、固定経費として大変大きなウエートを占める人件費の削減が、合併のメリットの中でも特筆される点であると考えますけれども、果たしてこのたびの
欠員補充から算出された採用数を是とするべきか、私は大いに疑問に思っております。
ちなみに、対象となっている4町の
採用計画を調べてみましたが、三朝町は保健婦1人、北条・関金は
一般事務若干名、保育士若干名、大栄町は、
一般事務2人、保育士1人ということであります。この内容を見ますと、特に北条・関金は若干名という表現を使ってますから、ある意味では他市の、あるいは他町の出方を見ているともとれますし、もう少しよく言えば、合併を視野に入れた、ある意味では配慮をとっておられるかもしれません。
いずれにしても、私が言いたいのは、ここは早急に1市4町でよくよくすり合わせをされた上で、駆け込みの採用等をなくすことが大切と思われますが、市長の考えを伺いたいと思います。
○市長(長谷川 稔君)(登壇) お尋ねの、まず1次試験において落ちた方ついての
情報開示でありますが、本人から請求があれば、そうするようにしております。1次の方も、1次における試験結果というものを開示をいたします。あくまで本人が求められた場合であります。
2次につきましては、2次試験といたしまして、得点・順位すべてであります。これも開示をすることにいたしております。
それから、今後の問題であります。いわゆる合併前の
駆け込み採用のないようにということで、他町の動きもお知らせをいただきました。まだこのことを議題にして、周辺町村とは話し合っておりませんけれども、私はそれぞれの町において、みずからの町の状況に照らし合わせて、必要な人員を採用の予定を立てておられることだと思います。そして、合併後につきましては、当然規模に応じた職員数に整えていくというのが合併問題のいわゆる大事な点でありますので、そのことは当然踏まえまして、今後の取り組みを行ってまいります。
今回の本市における
採用予定者数というのは、あくまで現在の倉吉市の市政の運営を行うに当たりまして、
必要最小限の人数であります。これは議員がおっしゃいました、現在でも回っているではないかというお話ではありますが、人というのは、人がいなければ、それはもうどんな状態であっても、結果的には、表面的には回っている、こなせているということになっているわけでありますが、それ以上の仕事が実はできていないわけであります。今、そういう状態にありまして、今回の19名というものを設定をしたところであります。
○9番(坂井 徹君)(登壇) 結果の開示について再度確認しますが、1次・2次ともに開示するとおっしゃったんですが、なぜここにこだわるかといえば、市長は面接に立ち会わないというのは、やはりそこにある意味の恣意的な部分、あるいはその他もろもろの心配事を払拭するためにということですから、その100点分の
教養試験何点、面接、大きなウエートですね、4割も占めるわけですから、これが何点、作文50点中何点という、それ別の開示をされるかどうかについて、再度お伺いします。
それから、時間の関係で、大きな問題の2点目に移りたいと思います。
まず、倉吉市の過去5年間の
定数内職員数と
臨職及び嘱託の人数をお尋ねします。
二つ目に、根拠は別にして、市民の目から見てよく言われる言葉に、市の職員数は多すぎるんじゃないかと。ざっくばらんに言って、今の3分の2ぐらいでもやれるはずだ。あるいは、何のために機械化を進め、パソコンを導入し、
庁内LANを実施したのかと、そういった素朴な声に対し、市としての反論は何をもってされるのかお尋ねします。
○市長(長谷川 稔君)(登壇) 試験の開示の内容につきましては、大事な点でありますので、今、精査をしておりますので、後の方でお答えをさせていただきます。
まず、職員数が多いではないかという市民の声に、何をもって反論できるのかというお尋ねであります。これは
丸田克孝議員にもお答えをしたところでありますが、なかなか比較をする基準といいましょうか、物差し、当てる物差しというのがなかなか難しいわけであります。そういう中で、一つの判断をする資料といたしまして、総務省の
自治行政局が平成12年4月現在、
定数管理診断を行っております。その中で、
一般行政職員数が
全国類似団体との比較で、本市の場合、下回っておりますし、地方分権による権限移譲、事務の増加並びに
市町村合併など、今本市が抱えております特別の事務の増加に、職員数をふやすことなく現在対応してきておりますので、市の取り組みについて御理解をいただきたいと思います。
採用試験での試験の開示の中身であります。1次試験につきましては、順位と得点であります。これを開示をいたします。これは
筆記試験が中身になっております。2次試験では、作文と面接を別々に得点を明らかにし、あわせて順位を公表するということにしております。
○9番(坂井 徹君)(登壇) 開示の件は、それで私も納得できます。
次に、
職員定数についてですけれども、例えば、平成10年と14年と比べてみた場合に、
定数内職員というのは、倉吉市は465名から445名と20名減少しております。これが先ほどの4町合わせた数字を見ますと、446人に対して426名と、図らずも両方とも20名減少しております。
臨職の数は、先ほどちょっと答弁漏れがありますけれども、私が調べているので申し上げますが、平成10年、倉吉市は89人だったものが、14年度は105名、プラス16、4町合わせると137人の臨職に対し、14年度は151名ということで、プラス24。嘱託は、倉吉市が、平成10年135人で、14年度は135人。4町合わせると、10年度が15人に対し、14年度も15人となっております。
これを見ますと、倉吉市も、あるいは4町トータルの数字を見ましても、
定数内職員を減らして
臨職対応の傾向というのがはっきりしているわけです。そこで、仕事量はふえていると言われるのに、
定数内職員を減らしても、このように
臨職対応ということで業務は稼動しているわけです。
ここでお尋ねしますが、今後、
臨職対応の傾向を強めていく考えがあるのかないのか伺います。
それから、
総務省云々という発言がございましたが、その
職員定数を求める場合ですね。これは
定員モデルということではないかと思いますけれども、そもそもここに言われる
定員モデルたる数字というのは、旧自治省、現在の総務省のつくった数字であります。こうした現在の官僚、肥大化した官僚組織というのは、国民生活の安定・向上という目的を達成するための機能体組織というよりも、むしろ自分たちの権益を守り、組織を守り、職員自体の地位向上と権限拡大を目的とし、内部の結束強化を図る。また、「役人天国」としての共同体意識の権化と言ってもいい、そんな国の官僚がつくり上げた数字でもあります。
例えば、スリム化をねらう政府・国民に反対する外務省、あるいは各省庁とのいろんなやりとり、まさにこれは機能体組織を求める国民・政府と共同体組織を守ろうとする各省庁との戦だとも言えると思います。
そんな国が自分たちににらみの効く地方自治体に少ない
定員モデルを、常識的に考えて提示するわけはございません。命令を聞く数が多いほど権力も増大するからです。つまり、
定員モデルの数字自体が非常に甘いものであります。
私は、このたびの取材で、4町の中のある町の三役の人と話をし、その人の言われるのには、「モデル数そのものが大変甘い気がする」という言葉も伺いました。
適正規模を算出する方法として、一つには、事務量を調査し、すなわち職務分析でありますが、この仕事をこなすのに何人必要か、それを積み上げていくミクロ方式というものがあります。それから、総務省が出している
定員モデル、つまりマクロ方式、あるいは類似団体との比較による方式などがあると言われておりますけれども、倉吉市は先ほど申した、総務省がつくった
定員モデルを使っているわけです。
伺いますが、このマクロ方式とミクロ方式、職員の必要数がどちらが多く提示されると思われますか。当然これはマクロ方式です。なぜなら、この数字をはじき出した共同体組織である総務省がつくった数字ということになるからです。そして、ミクロ方式すなわち職務分析などとてもできないと言います。なぜならば、これははじき出されてくる数が少人数になるからです。別な見方をすると、民間企業は職務分析をして、1人でも少ない人数で前者の要員管理をしているこのミクロ方式をとっていることを見ても明らかであります。
そこで伺いますけれども、今の倉吉市役所の職員数は多いと思われますか、それとも妥当だと思われますか、あるいは削減の余地があると思われますか、市長のお考えを伺います。
○市長(長谷川 稔君)(登壇) お答えいたします。
まず初めの、
臨時職員対応がその傾向にあるというお認めもいただいていたかと思います。確かに今、そういう傾向を強めておりまして、同じ
臨時職員の中でも、かつては嘱託職員の比重もあったわけでありますが、それも今、保育所などを通じまして
臨時職員対応ということを強めてきているところであります。
臨時職員は、あくまでも市の業務を遂行する上で必要な存在でありまして、この
臨時職員の位置づけというものも、これからしっかり考えていきたいと思っております。
それから、いわゆる
定員モデルに対しての考え方を問われているわけでありますが、総務省が示しているから、もともとレベルが甘いものであるという御指摘でありますが、そこの評価はさて置くといたしましても、自前でしっかり内容を、さっき本当におっしゃいました職務の分析をして、倉吉市の場合は何人が適正なのかということを、本当にこれはしっかり精査をし、吟味をしていくということが大切だろうと思います。そして、ただ、そのときに余りにも、いわゆる人数だけを優先して考えて、仕事に、業務に積極性が失われるようになってはいけないと思います。やはり市民の本当に暮らしやすい環境を、市役所は整えていくという大きな役割を持っておりますから、市民ニーズにこたえられる体制、それに伴う人数、これを確保していくという物の考え方をとっていきたいと思っております。
それから、おっしゃいました合併という問題がどうしても出てくるわけでありますが、合併を実現をした場合は当然、改めて1市4町が一つの自治体となった場合は、それに必要な人数、定数というものが生まれてまいります。それに合わせた体制をとっていきます。しかし今、強く意識をしなければいけないのは、まだ合併には至ってないわけでありますから、日々の、当面の将来しばらく続きます今の市の行財政運営というものは、これはもう本当に厳しく定数も、管理も含めまして今回の採用予定も考えて発表しているところであります。
○9番(坂井 徹君)(登壇) 私は、長谷川市長が誕生して6カ月過ぎますが、その最大の功績は、やはり権力の中枢に座る者みずからが
情報開示に努めると。やはり権力者というのは、どうしてもまず
グレーゾーンをたくさんつくり開示しない、もうこれは常道であります。そういった意味で、市民派市長としての長谷川市長の今後の役割というのは大変重要なものがあると思っておりますが、ぜひ今の手法を今後も続けていただきたいと思います。
それから、
職員定数についてですけれども、これはいろいろ合併を前にした今の段階で、いろんな、倉吉市だけのいろいろ方針をここではっきりと明確に打ち出すということは無理があると思いますが、要は市民が、やはり官民の格差、その厳しさを嫌というほど味わっている現実は、これは紛れもない事実であります。そうした視点を絶えず背に受けながら、ぜひとも厳しい姿勢で市役所の運営に当たっていただきたいと思います。
以上、私の質問を終わります。
○議長(
福井康夫君) 次に、2番西谷和弘君に市政に対する
一般質問を許します。
○2番(西谷和弘君)(登壇)(拍手) 地震の震度計について質問させていただきます。
最近、地震の多い方で東海地震がクローズアップされていますが、平成7年1月17日の阪神・淡路大震災、平成12年10月6日の鳥取県西部地震で、地震の怖さを知りました。最近、市民の方から、倉吉市の震度計はどうなったか、また、一昨年から先輩の前表議員より再三にわたり、岩倉に設置してある震度計の移転または増設の質問がされ、答弁では、平成12年12月15日に、国・県に震度計の増設の要望、平成13年1月9日、県の岩下防災官に要望され、消防庁が気象庁へ働きかけを引き受けてくれたと連絡。昨年の9月議会では、消防庁も気象庁もだめだという返事。島根県では、全市町村が気象庁のシステムにつながるように設置、県としても何らかの方法で、市町村ではなく県が設置をしたいということを言っておられて、国の方も、いわゆる文部科学省は、2年以内に旧科学技術庁が新設した震度計も気象庁のシステムにつなげると言っている、もう少し待っていただきたいとの答弁であったが、既に1年が過ぎました。その後の経過はどうなのか。また移転、また申請すれば、どの場所で、費用がどのぐらいかかるのか、お尋ねいたします。
また、阪神・淡路大震災、鳥取県西部地震で、また直近の地震で、岩倉にある震度計と市庁舎内の震度計の階級でどれだけ違いがあるのか。また、鳥取県西部地震で倉吉市の被害はどうだったのか、お尋ねいたします。
第1回目の質問は終わります。
○市長(長谷川 稔君)(登壇) 西谷和弘議員にお答えをいたします。
まず、本市に設置をされております震度計の改善について、その後の取り組み経過でありますが、御存じのとおり、倉吉市には気象庁が岩倉に設置をしている震度計と、文部科学省が学術調査のために市庁舎裏に設置をしております震度計がありますが、岩倉の震度計によるデータが気象庁に通報されるため、西部地震の折には市民が体感する震度と隔たりがありました。このため、市民の皆様から正確な震度が報告されるようにとの要望を受けまして、平成12年鳥取県西部地震後、本市における震度表示を改善するため、震度計の新設または移設等について、国及び県に対し要望してまいっているところであります。
その要望に対し、本年1月に県の防災危機管理課から、文部科学省が設置をしている震度計を対象に、消防庁、気象庁及び文部科学省は、文部科学省の震度データを気象庁の震度情報に含めて発表ができるよう、平成14年度までにシステム開発を進め、平成15年度から3カ年かけて、全国の震度計の更新作業に着手するように努めるとの中期目標に合意したとの回答をいただいております。また、県としてもこの取り組みの中で、市役所裏に設置をされております文部科学省の震度計について、消防庁と関係機関に早期対応していただくよう働きかけを行っていくと回答をいただいております。
本市といたしましては、震度情報は地震情報の中で最も基礎的で、かつ重要な情報であり、市民の皆様のみならず、本市出身で県外に住んでおられる方が最も知りたい情報であると認識をしておりますので、今後とも消防庁と関係機関の動向を注視し、早期改善に向けて一層努力をしてまいりたいと考えております。
なお、単市で震度計を設置すれば500万円程度でありますが、問題は、気象庁とつながらなければ何にもならないということでありまして、現在はそれらが可能になる方法をもっての改善策を進めているところであります。
また、西部地震による本市の被害状況もお尋ねであったと思います。これは人的被害は、軽傷者1名、住宅被害、一部破損30棟、農林水産業施設等の施設被害並びに農林水産被害及び商工被害として、約2,100万円でありました。
阪神・淡路大震災があったときの震度のお尋ねがありましたが、これにつきましては、倉吉市では震度記録がございませんけども、実際の他の情報による震度と、岩倉があらわしていたその差は、震度2程度あったというふうに承知をしております。
○2番(西谷和弘君)(登壇) 今、市長の答弁で震度2の差があるということを聞かせていただきました。
それともう一つ、15年から3カ年での計画なんですか、もっと急いではどうなんですか。
また、全国に流れる震度速報は、震度3以上でありますが、例えば、市役所付近で直下型の地震があり、被害が大で、市庁舎内の震度計が4、岩倉が、言えば2ということですから2となり、報道では全国に倉吉の震度速報が出ないんですわ。県内・県外の人も心配されません。震度の訂正した後、後から「大変な地震だったねえ」と言われるだけですよ、それでいいんですか。
またその後、県内に県独自での震度計を設置されたところもあると聞いておりますが、その件も教えていただきたいと思います。
また、このたび鳥取大地震から、9月10日で丸59年が過ぎました。鳥取県は、鳥取県西部地震を教訓に、震度6強での全県的な被害調査に着手すると報道されているが、震度階級で言えば最高の10階級、震度7の低い震度9であるが、倉吉市は2階級下げての報道であれば、5弱か5強であり、倉吉市が震度6強になるには震度7以上の地震であり、庁舎もないと思います。また、倉吉市の建物も、どれだけの様相があるかわかりません。県に言ってください、「倉吉市は震度6強にはなりません」と。
また、地震が起これば市長が対策本部長となられると思いますが、倉吉市の震度計が幾らで対策本部を立ち上げられるのか。また、他市町村の震度を見て立ち上げられるのか、お尋ねいたします。
○市長(長谷川 稔君)(登壇) これまで、どうしても岩倉の震度計というものが中心で論じられてきたわけでありますが、あそこは御承知のとおり津波情報を予測をすると、地震から予測をするということで、岩盤の上に設置がされているということで、もともといわゆる震度そのものを測定をするということには適していないという性格を持っておりました。
そこで今、市役所裏にあります震度計、これがこれまでは、いわゆる学術調査というものを中心に考えられていたわけでありますが、これを気象庁の方に速報ができる、すぐに連動して伝わることができるように今、取り組みを進めておりまして、それが3年間、ことしの場合は研究年に当たるということで3年間と申し上げたわけでありますが、この取り組みをできるだけ急ぐようにいたします。
また、単独でもとおっしゃったわけでありますが、大体1自治体に1カ所というのが基本的な考え方のようでありまして、決してお金を惜しむわけではありませんが、すべてが気象庁につながらなければ意味を果たせませんので、現在取り組みを進めておりますこの市庁舎裏の震度計を中心に、これが全国の気象庁につながって、全国の皆様に正確な情報が伝わるシステムになるよう、これは取り組みを、本当におっしゃるように強めて、急いでまいりますので、御理解をいただきたいと思います。
また、大きな地震・災害があった場合の災害対策本部の立ち上げについてお尋ねがありました。今、地震ということだけを取り上げての災害本部は考えておりませんが、この地震こそ災害の、これから予想される大きな火事だとか台風だとか、そういうことの中に入ってくる事態でありますので、地震の場合も早急な対策本部が速やかにとれる体制をもう一度整えていく、点検をしていきたいと思います。
○2番(西谷和弘君)(登壇) 今の市長の見解なんですけど、15年からということになると、言えば18年までですか。地震てそんなに待ってくれるんですか、即座にやっていただきたいと思います。まして今回、岩下防災官が、この3年間でしっかり調査しますといっています。本人なんですよ、前に要望した人は。うちの地震計はないですよと、違いますよと、なぜ言えないんですか。市民はいつ、岩倉の地震が震度速報になったのか、それを教えていただきたいと思います。
○市長(長谷川 稔君)(登壇) お答えいたします。12年4月であります。
失礼いたしました、お答えをいたします。平成8年4月に震度計をつけております。
○2番(西谷和弘君) 岩倉のことを市民は御存じですかと。震度情報の流れを御存じなのは平成12年8月なんですか。
○市長(長谷川 稔君)(登壇) 失礼いたしました。気象台が設置をしております岩倉の震度計につきましては、平成8年4月から震度情報を発表するための運用が開始をされております。以上であります。
○議長(
福井康夫君) 暫時休憩します。
午前11時03分 休憩
午前11時03分 再開
○議長(
福井康夫君) 再開します。
○市長(長谷川 稔君)(登壇) お答えをいたします。
県が設置をしておりますのは6町でありまして、若桜町、用瀬町、鹿野町、赤崎町、日南町、江府町であります。
○2番(西谷和弘君) 答弁漏れ。
○議長(
福井康夫君) 暫時休憩します。
午前11時04分 休憩
午前11時04分 再開
○議長(
福井康夫君) 再開します。
○市長(長谷川 稔君)(登壇) お答えいたします。
それは被害状況であります。被害が少なからずあれば、もう即立ち上げます。
○2番(西谷和弘君)(登壇) 市長、さっきの答弁というのは、被害状況で見るということなんですけど、やはり震度計を見て被害状況もあるんじゃないですか、しょっぱなのときは。ですから、そういった認識をですね、もうちょっとしっかり、対策本部長になられるのであれば、その辺を覚悟してお願いしたいと思います。
また、県に強く要望していただきたい。震度6強では報告ができんですが。震度2の違いがあるというのは、そもそも間違いなんです。その辺をよろしく強くお願いしたいと思います。
続いて二つ目の質問を行います。小・中学校施設の耐震診断と耐力度調査についてお尋ねいたします。
学校施設は、児童・生徒の大切な学び舎であるとともに、地震等の不測の事態の際の住民の避難所とも指定されているなど、地域の貴重な防災拠点にもなっています。阪神・淡路大震災においては、建築基準法の耐震基準が強化された1981年以前に建てられた建築物の被害が目立ち、文部科学省がことし7月末にまとめた公立小・中学校施設の耐震改修状況調査結果では、校舎と体育館約13万3,000棟を対象に実施され、全体の約66%、約8万8,000棟が1981年以前に建てられたものであり、その内容、そのうち約70%に当たる約6万棟は耐震診断を実施してなかった。また、耐震診断を行った2万7,000棟のうち、耐震性に問題ありと判断されたのは7割強であり、そのうち未改修のままが、6割に当たる約1万2,000棟もあり、新しい建築基準法の施行後1980年以降に建てられた施設は、耐震化が図られているのが全体の4割弱、耐震性が確認されたり改修が進んだ建物は約7万6,000棟で、全体の53%であり、残りの43%は耐震性に問題があり、また、調査の結果は、実施率が6割を超えたのは、東京都、神奈川県、岐阜県、静岡県の4県、逆に2割未満が27道府県、2割以上4割未満は、大阪府、宮城県、福島県、鳥取県、広島県など11府県であり、また、築20年以上の施設が全体の約65%を占めるなど、老朽化も深刻であると報告されていますが、倉吉市の小・中学校の施設で昭和46年以前の耐力度調査と、昭和56年以前の建物の対象数と、耐震診断を実施した数と、その調査結果はどうなのか、お尋ねいたします。
以上です。
○教育長(福光純一君)(登壇) 先ほどの西谷議員さんの御質問にお答えいたします。
耐力度調査、耐震診断調査についてでございますが、昭和45年以前の建物につきまして、改築を念頭に置いて実施するのが耐力度調査でありまして、その対象となる校舎は、体育館は、小学校3校、中学校1校でございます。また、昭和46年から昭和56年に建築された建物について、耐震補強を念頭に置いて実施するのが耐震診断調査でありまして、その対象となる校舎は、小学校8校、中学校2校、体育館は、小学校3校、中学校1校でございます。
校舎の調査を実施した学校数は、耐力度調査につきましては、小学校、中学校ともすべて終了しております。耐震診断調査は、小学校3校を終了しております。体育館につきましては、耐力、耐震いずれの調査も実施しておりません。
調査の結果につきましては、小学校1校だけが、近い将来改築が必要であるという結果が出ております。
○2番(西谷和弘君)(登壇) 教育長、具体的には発表できないでしょうか、未調査のところ。
○教育長(福光純一君)(登壇) お答えします。
まだ耐震診断調査を実施していない学校でございますけれども、具体的に申し上げますと、西郷小学校、成徳小学校、上灘小学校、社小学校、灘手小学校の5校でございます。
○2番(西谷和弘君)(登壇) 今の答弁では、一応未診断のところでいいんですか、いいですね。ということです。
言えば、本当にこれからいろんな、地震とかいろんなことがあると思うんですけど、この中で、ことし8月までに文部科学省は3年間ですべての診断を終えるよう計画を都道府県教育委員会に提出されたが、今後の予定はどうなのか。また、3年間でできるかお尋ねいたします。
○教育長(福光純一君)(登壇) お答えいたします。
今後の調査予定についてでございますけども、今後の調査につきましては、平成17年度までに実施したいと考えております。
○2番(西谷和弘君)(登壇) 平成17年までということですけど、大至急、子供や地域の人もおりますので、しっかり早く対応していただきたいと思います。児童・生徒の安全、防災拠点でもあります。
もう一つ聞きます。市庁舎はいつごろ補強されたのかお尋ねいたします。
○市長(長谷川 稔君)(登壇) お答えいたします。庁舎は平成8年に行っております。
○2番(西谷和弘君)(登壇) 市庁舎は平成8年ということを聞きました。
私が住んでいる近くに河北中学校があり、防災拠点になっています。この8月8日、PTAの母親委員会の主催で校内安全点検が行われました。報告の中で、修繕が必要と思われる箇所で、特に体育館についてでありますが、体育館の床がふわふわして危険、軒の裏の木材が破損、上部の窓が旧式、木枠で落下のおそれがあり、建てつけが悪く、あかない、閉まらないとの報告、だれが見ても老朽化を認識していますが、また災害があり倒壊した場合、河北中学校への避難の出入り口であり、防災拠点として使用ができないのではないか、お尋ねいたします。
○教育長(福光純一君)(登壇) 河北中学校の体育館につきましてのお尋ねでございますが、中学校は、建築しましておおむね35年を超えますと、文部科学省の補助基準であります不適格改築建物の対象になりますので、耐震診断調査をして補強するのではなく、全面改築などの方向で今後検討していきたいというふうに考えております。
○2番(西谷和弘君)(登壇) 現在、体育館には生徒もおります。大事な子供たちです。21世紀を担う未来っ子なんです。早急に具体的にやっていただきたいと思います。その辺はどうでしょうか。
○教育長(福光純一君)(登壇) お答えします。できるだけ早く検討していきたいというふうに考えております。
○2番(西谷和弘君)(登壇) 「早急」でなくて「大至急」にやっていただきたいと思います。
3番目の質問に移ります。青少年のスポーツ施設についてでありますが、特にスケートボード場の整備について質問させていただきます。
ことし6月、議会で私が質問しましたが、市長の答弁は、「現在まだスケートボードに対する市民の認知度が不足しているとともに十分な管理体制も整っておらず、恒久的施設の必要性の判断には至っておりません。今後、スケートボードのイベント開催等を注目しながら、スケートボードの愛好者の実数や人数の把握に努めてまいりたい」。また、見積もりの質問をすると、「4月から市長がかわりました。私自身がまだこのスケートボードに十分な認識を持っておりません」と言われましたが、6月下旬の視察、また8月14日の「サマーナイト・カーニバル」におけるスケートボード大会の開会式のあいさつ、また、「新成人のつどい」でスケートボードの話をされましたが、その後、市長はスケートボードに対しての認識はどうなのか、お尋ねいたします。
○市長(長谷川 稔君)(登壇) お答えいたします。
スケートボード場の整備についての質問でありますが、さきの6月議会で西谷議員の質問に対しまして、「競技の魅力を広く市民に知っていただくため、イベントの開催時には特別な支障がない限り、市施設の使用に便宜を図る」と答弁をしているところであります。それ以降、8月14日には、倉吉パークスクエアふれあい広場におきましてスケートボード大会が開催をされております。その参加者は、ビギナーズクラスが9人、上級者クラスが12人、審査員が2人の計23人で、うち、市内参加者は11人でありました。
この大会を通して参加者が準備・運営・片づけを自分たちでしっかりとやる姿勢に、私もこれまでと見方が変わったと大会の中でもあいさつで申し上げたところであります。今後、彼らが中心となって、仲間の皆さんと話し合いをされ、マナー向上と愛好者の輪を広げていただくことを期待しているところであります。
このことは、既に整備を終えられた出雲市、これから整備を検討される鳥取市においても、私どもがこれから考えていく上での大きな参考になろうと考えております。
○2番(西谷和弘君)(登壇) 市長、認識はどうですかということですよ。
○市長(長谷川 稔君)(登壇) 素直に見ることができるようになったということであります。
○2番(西谷和弘君)(登壇) わかりました。
ちなみに鳥取市では、今の市長の話がありましたんですけど、市長みずから愛好者グループと話し合いをされて、一歩も二歩も進んでます。青少年の育成の面から考えるならば、施設をつくる考えはあるのか。また、パークスクエア内の大御堂廃寺の整備が最終的に現在のラグビー場の一部に入り込みますが、2期整備で森林浴の森の構想計画はあるが、そこにスケートボード場をつくれないのか提案させていただきます。お尋ねいたします。
○市長(長谷川 稔君)(登壇) 御発言にありました鳥取市の場合も、いわゆる若者が市長に直談判という形で話し合いの場が持たれたようであります。ただし、今回予算措置はなされておりますけども、いわゆる場所等についてはこれからだというように伺っております。
また、もう一つ、出雲市の場合などを見ますと、やはりまず愛好者のクラブ、そういうものの組織づくりというものを一つ大事に考えられまして、その中で、いわゆるマナーの向上などもしっかり話し合いがなされ、そういうものが確立をされて、次に整備、今度は場所といいましょうか、そういうことの検討に入られまして、そのほかのスポーツ施設などとあわせ考えて、そういう中で施設建設が至ったと承知をしております。
さて、本市に置きかえられての御提案だったわけでありますが、いわゆるパークスクエアの2期工事内ということでのお話がありました。これは、一昨日の
丸田克孝議員の場合、私、質問をちょっと取り間違えておりまして、大御堂廃寺そのものの位置にというお尋ねであったように思いましたので、その場はもう不可能であるとお答えをしておったんでありますが、どうも丸田議員の場合も、その場所ではなくて現在のラグビー場のようで、今度計画がされております森林公園用地地内だったようでありまして、改めてここで考え方を明らかにさせていただきたいと思いますが、今のところ、いわゆる森林公園としての整備方針以上、以外、何もまだそこにそのほかのものを加えるということは考えておりません。スケートボード場がその中にというのは、今初めてお聞きをする御意見でありまして、広い観点の中の一つの候補地としては頭に置いていきたいとは思いますが、今のところは位置までは全く白紙であります。
○2番(西谷和弘君)(登壇) 森林浴の森というのは、今回構想ということでありますけど、打吹公園もそうじゃないかなと思うんです。計画・構想と言われますから、その中でスケートボードができるようなというんですか、全国大会でなくてもいいです、全国大会には岡山とか出雲に行ってもいいんですが、だけどそこでスケートボードができるようなというところです。ですから、まあ言えば協議会等を立ち上げながら、市民参加ができるような2期工事整備事業もやっていただきたいと思います。
また、倉吉市には公園が120数カ所ありますが、愛好者に聞くと、初心者であれば縦5メートル以上、横15メートル以上の広さであればスケートボード場ができると聞きましたが、比較的大きな公園で、滑走の分だけでも整備できないか。青少年にルールを守ってもらい、堂々とやらせてはどうなのか、お尋ねいたします。
○市長(長谷川 稔君)(登壇) このスケートボードの競技が、別名ストリートスポーツと言われるように、いわゆる通りで、野外で行われる競技だと認識をしております。
そこで、もう一つの考え方として、実際やられる方は、やはり人が見るところでやりたいという気持ちもあろうかと思います。それからもう一つ、余りこちらが準備をして、ここでやってくださいと指定してしまうというのもどうかなという、私自身がまだ考え方もあります。やはり愛好者の方が場所を求めていくというのも、一つやはりこれを考えていく上で踏まえておいてもいい考え方ではないかと思っておりまして、余り場所を初めに想定をしてということを、今の段階ではまだ煮詰めていくという状況にはないように、私自身考えております。
○2番(西谷和弘君)(登壇) 市長、その森林構想の、森林浴の森の答弁だったですか、公園に対しての答弁だったですか、お願いします。
○市長(長谷川 稔君)(登壇) 今は、すべての市内のいわゆる空地といいましょうか、そういうことで申し上げたわけでありますが、あえて公園ということに絞られますと、むしろお答えは狭められていきまして、それは非常に難しい話になろうと思います。
○2番(西谷和弘君)(登壇) 子供たち、スケートボードの人は、道路上とか駐車場とか、いろんなとこでやってます。そういった面であれば、公園があります、そこを提供されたらどうかということです。その辺の前向きな姿勢もお願いしたいと思います。
市長が、スケートボードに関して少し認識が変わられた、そういった思いがありますので、もっとどんどん認識を強めて、若い世代の姿を見ていただきたいと思います。
また、森林浴の森の構想の中で協議会等もできれば設置をしていただいて、その辺もお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
最後の質問についてお尋ねします。
昨年12月の議会で私が質問したとき、変な風評があるから公平にし、オープンにできないかと聞きましたが、答弁では、試験における公平性・透明性は十分確保されていると確信しているといった答弁でありましたが、市長、8月23日の定例記者会見で、「議員の口利き、
職員採用にまつわるうわさをなくするため」と、また「試験結果を開示することによって、透明性を確保する」と言われましたが、具体的に議員の口利きがあったのか。また、どのようなうわさがあったのか、教えていただきたいと思います。
○市長(長谷川 稔君)(登壇) 議員が最初におっしゃった分部というのは、それは私がことしの
採用試験に当たってのお答えの意味だったのでしょうか。それであれば記者会見のことですね、はい。
そのことにつきましては、私は、公平性・透明性を最も重視をしたという内容で記者会見を行っております。ただし、議員の口利きという言葉は口にしておりません。よく、この「議員の口利き」というのがいろんなところで出るわけです。恐らくこれは、県の知事の方が、いわゆる議員の口利きを文書化するという、今回手法を用いておられます。そのことに対して、よく質問などがこれまでもあったところでありますが、この
職員採用試験に関しまして、私の口からかつて「議員の口利きがあった」とか「そういうことが予想されるから」とか、そういうことは全く申したことがありません。
○2番(西谷和弘君)(登壇) 記者会見での報道の記事によると、もう一回言いますよ、「議員の口利き、
職員採用にまつわるうわさをなくするため」と。ですからどうなんですか、そういううわさがあったかどうかを、ちょっとお尋ねします。
○市長(長谷川 稔君)(登壇) はっきりしておきたいことは、私がそういう発言をしたかどうかということであろうと思いますので、私はそういう発言はいたしておりません。
○2番(西谷和弘君)(登壇) 再度確認します。日本海新聞8月24日の分でありますけど、この記事は違った記事なんですか。「
職員採用試験の結果、倉吉市も開示へ。倉吉市は、
職員採用試験の透明性を確保するため、今年から受験者本人とその保護者に限り試験結果を開示することを決めた。長谷川市長は、23日の定例記者会見で『議員の口利き、
職員採用にまつわるうわさなどをなくするため』と理由を述べ、これまで市長が同席していた面接試験に加わらない考えを示した。」以上です。
○市長(長谷川 稔君)(登壇) ただいまは新聞記事の引用での御発言でありました。私、かねがねの報道についての考え方を述べさせていただくわけでありますが、私まず、報道に出たことにつきまして、それについてみずからの意見といいましょうか、コメントするという姿勢は持っておりません。報道の方が受けとめられて、ニュアンスをもって書かれているということでありまして、どんな場合にも、記事につきまして発言をするということはいたしておりませんが、この場合、この際、明確にしておきたいわけでありますが、今回の
職員採用試験についての会見の中で、議員の口利きというものが前提にあって、このようにしたという発言はいたしておりません。
つけ加えますならば、私はむしろ、議員の方の存在というものをもう少し違う見方をしておりまして、知事が、議員の口利きというものが県の段階においてあるから、今回は文書化をするというシステムに対して、それはいわゆる邪道といいましょうか、正しくない行為だというのを、むしろこの間、知事と市町村長との懇談会の場合でも、直接知事に、失礼いたしました、そのことは知事の方が、私がそのことをむしろ明らかにしてほしいということでありましたのでお答えをいただいたわけでありますが、それ以前に、記者会見などで求められた場合は、これは議員の活動を、むしろやはり制約することにつながりかねないということで、これはよろしくないと、むしろ明確なメッセージを知事の方に発信をしているぐらいであります。
ですから、今回の
採用試験の、いわゆる前段での話として、議員の口利きがあったとかそういうことは全く申しておりません。
○2番(西谷和弘君)(登壇) 市長、そういうことであれば日本海新聞に抗議してください、どうでしょうか。
○市長(長谷川 稔君)(登壇) それはいわゆる、この
試験内容そのものの全体をあらわす意味で記者の方が受けとめられて、そのように前段につけ加えられたのであろうと判断をしておりますので、私はあえてこういう場合に、いわゆる事の本質にはかかわらないという意味で、抗議をする考え方は持っておりません。
○2番(西谷和弘君)(登壇) 市長、意に反してとはどういうことでしょうか。こうやって文面が書かれた場合、議員の口ききということなんです、はっきり言ってそうなんでしょう。僕らも議員ですよ。そういったうわさがあったか、そこまで書くというのは、やっぱり違っておったら市長が抗議してくださいよ。自分が発言したことに対して責任持ってくださいよ、お願いします。
○市長(長谷川 稔君)(登壇) 基本的に、まず報道の主体性というものがあります。ですから、私が発言をしていない内容であるわけでありますから、それが事の
採用試験に当たって、全体のニュアンスの中で記者が受けとめられてそういう表現が用いられているというわけでありまして、私は今回のケースに限って言えば、殊さら抗議をする必要は、撤回を求めるという必要はないと思っております。
○2番(西谷和弘君)(登壇) 市長、このときは定例記者会見なんですよ。そういったところで私は発言してませんと。新聞社は書くんですか、本当に。書かれたら、定例記者会見で違ったことを書かれたら、抗議してくださいよ。それが、長でもあるんじゃないでしょうか、再度お尋ねします。
(「議長、議事進行」と呼ぶ者あり)
○18番(大田 進君) 今のやりとりでね、こちらは言ってない、こちらは言ってないことが出るんか、それに対して抗議してこい、これのやりとりをずっとやっとったってね、仕方ないでしょう。どっちか議長がはっきりね、どちらかにか、両方と三者で話していただくかやっていただかなかったら、このままずっと放送するんですか、このやりとりを。
○市長(長谷川 稔君)(登壇) やはり報道との関係というのは非常に何というんでしょうか、侵さず、そして侵されずということはあるんですが、時々それは評論といいましょうか、報道について思うことはよくあります。しかしそれについて、だからといって、このように本当は書いてほしかったとか、そういうことはまた慎重でなければいけないと思うわけであります。ですから、今回の場合は、事の本質にかかわる問題ではないと。いわゆる全体の中での表現として、そのように記述がされているということでありまして、私はあえて今回の場合、申し入れをする必要はないと思っております。
○2番(西谷和弘君)(登壇) 再度、市長お願いします。私は、
職員採用についてのことで質問しながら、最終的には議員の口利き等のうわさがあるからということで定例記者会見された、そこなんです。発言してない、どういった定例記者会見ですか、これ、今までのは。お願いします。
(「議長、議事進行」と呼ぶ者あり)
○18番(大田 進君) 議事進行出したことに対してね、真っ先にやらないかんのはそのことなんでしょう。議事進行について、今、議事進行が出たことについてやるのが議長なんでしょう。それを通過してやらせて、これ一体何のための議会ですか、何のための議事進行ですか。
○議長(
福井康夫君) 暫時休憩します。
午前11時45分 休憩
午前11時46分 再開
○議長(
福井康夫君) 再開します。
○2番(西谷和弘君)(登壇) もう時間がないですけど、市長、これからの市長の記事に関しては100%読めないと、市民から読めないと思って見させていただきたいと思います。
それとあと、
臨時職員についてでありますが、どういった採用で、その期間、収入とかをお尋ねしたいと思います。よろしくお願いします。
○市長(長谷川 稔君)(登壇)
臨時職員を希望される方につきましては、履歴書を職員課に届けていただき、これは随時受け付けを行っておりますし、郵送でも構いません。そして、育児休業職員の事務補助でありますとか、選挙事務だとか、必要に応じて雇用してまいります。一般職の
臨時職員につきましては、特別な資格は求めておりませんが、例えばパソコン等の操作が特に必要な部署の場合は本人に確認し、採用者を決定することがあります。