米子市議会 > 2012-03-06 >
平成24年 3月定例会(第5号 3月 6日)

ツイート シェア
  1. 米子市議会 2012-03-06
    平成24年 3月定例会(第5号 3月 6日)


    取得元: 米子市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-11
    平成24年 3月定例会(第5号 3月 6日)           平成24年米子市議会3月定例会会議録(第5号) 平成24年3月6日(火曜日)               ~~~~~~~~~~~~~~~                          平成24年3月6日 午前10時開議 第1 市政一般に対する質問               ~~~~~~~~~~~~~~~                 本日の会議に付した事件 議事日程に同じ               ~~~~~~~~~~~~~~~                  出席議員(28名)  1番  国 頭   靖       2番  山 川 智 帆  3番  湯 浅 敏 雄       4番  野 坂 道 明  5番  稲 田   清       6番  伊 藤 ひろえ  7番  杉 谷 第士郎       8番  門 脇 邦 子  9番  石 橋 佳 枝      10番  松 本 松 子 11番  松 田   正      12番  竹 内 英 二 13番  西 川 章 三      14番  小 林 重 喜 15番  原   紀 子      16番  笠 谷 悦 子
    17番  中 田 利 幸      18番  岡 村 英 治 19番  尾 沢 三 夫      20番  岩 﨑 康 朗 21番  松 井 義 夫      22番  矢 倉   強 23番  安 木 達 哉      24番  安 田   篤 25番  中 川 健 作      26番  遠 藤   通 27番  渡 辺 穣 爾      28番  藤 尾 信 之               ~~~~~~~~~~~~~~~                  欠席議員(1名) 29番  渡 辺 照 夫               ~~~~~~~~~~~~~~~                 説明のため出席した者 第2号(3月1日)に同じ               ~~~~~~~~~~~~~~~                  出席した事務局職員 第2号(3月1日)に同じ               ~~~~~~~~~~~~~~~               ~~~~~~~~~~~~~~~                 午前10時00分 開議 ○(安田副議長) これより本日の会議を開きます。  この際、御報告申し上げます。  渡辺議長から、都合により本日の会議を欠席する旨の届け出がありました。  次に、本日の会議に説明のため出席を求めた者の職氏名は、昨日のとおりでありますので御了承願います。  なお、本日の議事日程は、お手元に配付しております日程書のとおり行いたいと思います。               ~~~~~~~~~~~~~~~                第1 市政一般に対する質問 ○(安田副議長) それでは、日程第1、市政一般に対する質問を行います。  本日は、昨日に引き続き会派による代表質問を行っていただきます。  蒼生会代表、渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員)(登壇) おはようございます。蒼生会、渡辺です。代表質問も4番目でありますので、前日の他会派と重なる項目もあります。それは御容赦をいただきたいというふうに思います。  それでは、代表質問を始めたいと思います。大要28項目についての質問をします。  まず第1に、市長の政治姿勢について、政治家としての国家観について伺います。現在、改革派と呼ばれ多くの国民の支持を集めている地方自治体の首長は自身の言葉でその国家観を語り、その政策の根幹とし、この国の将来について語っておられます。強いリーダーシップのもとの政治を国民が求めていることは明らかです。米子市の地理的位置、戦後60年目にして初めて教育基本法が改正され、最初の学習指導要領は改訂されました。伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛する態度、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度が全体を貫く柱となり、子どもたちの教育がなされることを踏まえ、市長が持っておられる国家観についてお聞かせをください。次に、昨年の3.11東日本大震災における東京電力福島第一原発事故は、これまでの原子力行政に対する国民の意識を大きく変えるものとなりました。いまだに解明されていない事故原因のみならず、先日の報道では震災の翌日、アメリカ政府専門官の当初より事態の深刻さを認識しているアメリカと、可能性を認めようとしなかった日本政府の認識の違いが浮き彫りになるアメリカ政府の公文書が公開されました。政府の対応に対し不満感も募っており、市長のリーダーシップがより重要となっています。米子市は島根原発30キロ圏内であり、近い将来、再稼働問題は避けて通ることはできません。市長の原子力発電に関するお考えをお聞かせください。また、このような状況の中で、再生可能エネルギー導入促進は国策として進んでおり、昨年、再生可能エネルギー特別措置法が制定されました。制定開始後10年目で20%再生可能エネルギーが発電量シェアとなった場合、家庭、工場等、電力料金の大幅な値上げも予想されます。軽減するため、省エネ投資や電力の効率的な生産体制を一層徹底し、軽減する必要があります。24年度予算編成においてエネルギー対策にも留意するよう指示されておられますが、市長は再生可能エネルギーに対し、どのようなお考えであるのかお聞かせください。次に、平井知事は昨年の記者会見において、環太平洋連携協定、TPP交渉の参加について走っているバスに乗るようなものと指摘し、政府の国民への情報開示がなされていないこと、農業、医療などさまざまの影響を考慮し、賛成か反対かといえば反対に近いと述べられました。現在、参加交渉に向けた事前協議の打開策として、政府はすべての品目を自由化対象とすると明言したとも言われてます。このような状況の中で、TPP参加に対し市長がどのようなお考えを持っておられるのかをお聞かせください。平成23年度から27年度を基本構想の計画期間とする米子いきいきプラン2011が施行され、初めての予算編成となる24年度予算が今議会に議案上程をされました。このたびの予算編成では、その達成に向けた指示を読み取れませんので、市長はどの分野を重視され指示したのか、また、目標に向かって前進するのかをお聞かせください。  大要2点目、防災対策について伺います。昨年の3.11東北大震災における教訓をもとに、地震、津波、原子力防災に対する意識は非常に高く、これに加え豪雪、ゲリラ豪雨による風水害など、市民に不安が募っている状況は御承知のとおりです。私たち議員のもとには、市の具体的な動きがまだ見えないという苦情が多く寄せられております。先般の市PTA連合会の教育懇談会においても、中学校給食ばかりではなく、津波対策を含めた市の対策が見えない、安心して子どもたちを通学させられないとの強い指摘もありました。東北大震災における避難救助の割合は、公助が1割、自助6割、互助・共助3割という結果があります。行政、住民、企業、事業所、NPO、ボランティアの協働連携がなにより大切であり、市民の安全を確保することは行政の責務ではありますが、自治体だけでは責務を果たすことはできず、その関係を正しくとらえることが重要となってきています。私たちの暮らす米子市はふだんは長く美しい海岸線、日野川などの河川、日本有数の湖である中海、大山など豊かな自然に恵まれた地域ではありますが、自然の怖さも忘れてはいけません。このことを踏まえ、質問します。大震災から1年を経過しようとしている現在においても、防災計画の変更は大切なことですが、きめ細やかな市民への対応ができてないのは予算の問題なのか、人員的な問題であるのか、ほかにまだ問題があるのか、所見を伺います。このたびの24年度の予算編成において、防災事業は別枠要求できるものとなっておりますが、具体的にされようとしている事業はどのようなものなのか、減災の視点も踏まえて伺います。また、災害は地区固有の問題でもあれば、多くの災害が重複する地区も存在します。各防災計画の変更終了目標と住民への啓発など、どのように進められるのか、また学校防災計画危機マニュアルについて米子市の小中学校における現状について伺います。次に、昨年、豪雨による住民避難が必要となる災害が発生しました。全国においてこのような豪雨災害、豪雪、地震、津波における避難勧告の指針策定がされようとしております。このことはこれまでのハザードマップでは浸水想定区域や避難場所を地図に示すだけであり、地域特性を踏まえた住民への伝達方法や安全な避難ルート、避難所の運営、物資の備蓄の方法など、きめ細やかに整備し基準を明確化することで迅速な避難対応を行うことによる減災と、このことを踏まえた訓練が可能になるためですが、米子市の現状の取り組み状況を伺います。  大要3点目、国民保護計画について伺います。国民保護計画については、平成22年12月議会における尾沢議員の計画変更の必要性の質問に対し、総務部長は県の計画変更を受けて変更するとの答弁をされました。その後、福島原発事故があり、原発事故は災害ばかりでなく、北朝鮮情勢も踏まえ、テロによる不安も募っております。1年経過しておりますが、変更等どのようになっているのか伺います。  大要4点目、財政にかかわる事項について伺います。3期目、野坂市政においては、本格的な予算編成は24年度、今年度であり、来年度は市長選挙の年に当たりますから、骨格予算となることを踏まえて伺います。2005年財政健全化プラン、2006年米子市行財政改革大綱を踏まえたときの中期財政見通しにおいて、2006年から2009年までの収支における45億円の赤字見込みにより、毎年9億円の一般会計支出縮減を目標に取り組み、さまざまな料等、住民サービスを負担増等、ある意味犠牲にした背景の中で、24年度予算は昨年を上回り過去最大の562億円の規模となったわけですが、財政再建を進める中でこのような予算規模になった理由を伺います。また、選択と集中の概念とは厳しい財政原資を将来展望を考えて特定分野に集中的に投下する、それ以外の分野は減じられるということを踏まえ、このたびの予算編成において徹底したのであるならば、市長は何に重点を置いた選択と集中をされたのか伺います。次に、財政健全化プランにおける米子市の財政危機の原因を、国からの補助金など移転財源の減少、長期不況による税収の減少、少子高齢化による財政支出の増加などを指摘されました。合併後の歳入動向について伺います。次に、新たな中期財政見通しが発表されました。野坂市長就任以来、財政危機宣言とも言える財政健全化に突き進み、大型投資事業の凍結など、1次、2次の行財政改革に取り組んだ中で、市民は米子市の財政状況に理解を示し、道路の維持管理など生活に密着した要望すら控えるなど、市民の意識に浸透した野坂市政が3期目に入り、公会堂改修を初めとする大型事業に取り組む状況を見た市民から、現在の財政状況は苦しいのか、市長が言われるトンネルの先に明かりが見えたと素直に信じていいのか、密着したサービスの向上等がない現在、何を信じていいのかわからないとの批判があります。市長は地区懇談会をいきいきプラン中心に行われましたが、参加した市民からは財政にかかわるはっきりとした市長の説明が欲しいとの意見が出ています。中期財政見通しを含めた財政の説明会をもう一度行う必要があると考えますが、市長の所見を伺います。  次に、大要5点目、施設・公物設置管理の基準の見直しに係る影響と米子市の取り組みについて伺います。これは地域主権改革関連2法案対応でございます。施設・公物設置管理基準の見直しは、従来国が法令で一律に定めてきたことを基準設定を条例委任することにより、地域住民を代表とする議会審議を通じて、地方自治体みずからの判断と責任において行政を行う仕組みに改めようとすることであります。今回の義務づけ、枠づけの見直しに伴う条例化は相当程度の条例数がふえることとなることにより、条例が適正なものかどうか既存条例をしっかりと整理し、廃止すべき条例は廃止、見直すべき条例は見直すという条例の適時性の確保という視点が大切であると言われています。また、従来国が政省令等で規定していたことを条例で決めることは基準の決定に対する自治体の説明責任が求められることとなり、国の示した基準だからとか、他の自治体に倣うとかではなく、米子市の独自性が求められることとなります。独自性は結果が国基準であったり、他の自治体と同じであっても独自に検討したというプロセスがより重要であって、条例によっては自治体職員の物差しばかりではなく、市民、施設設置者、施設利用者等の意見を把握する必要性もあることを踏まえて、以下質問をします。今議会にこのことに関する多くの条例改正が議案提案されていることも踏まえ、これまでの米子市の取り組みの経過と1次、2次の法案対応による米子市の影響について伺います。次に、このたびの改正は参酌される事項が多く、多分法制と共同で原課が検討し、改正、制定してこられたと判断しておりますが、どのように行われたのか伺います。また、従来どおりの対応に米子市が終始した場合、市民は地域主権改革とは一体何だったのか、一体何が変わったのか、皆目わからないという結果になるおそれがありますが、求められる対応はどのような対応と考えておられるのかを伺います。次に、例えば、このたび米子市市営住宅条例の一部を改正する条例が提案されております。義務づけ、枠づけの見直しに係る公営住宅入居基準は同居親族要件は廃止、入居収入基準は参酌すべき基準を政令で規定するとなっております。どのような判断のプロセスを経た結果、このたびの改正となったのか伺います。次に、24年度会派要望において地方分権が推進されている現在、法改正や制度改正が急速に進む中での職員の専門性の重要性を指摘し、組織機構改革を要望いたしました。回答は、必要に応じて対応するとの全くそっけない答弁をいただいております。このたびの法案対応は、地域主権改革の進展によって、市町村は地域における政策主体として独自の課題に沿った創造性ある政策を生み出すことを期待しております。多くの条例の整備が必要なため1年の猶予期間も持っておりますが、この1年間が正念場とも言えます。法制の人員等、このままの組織、手法のままでいいと考えておられるのか、改めて伺います。  大要6点目、米子市民自治基本条例について伺います。米子市民自治基本条例は、市長の選挙公約ということもあり、市民会議的な公募委員24名の方に審議を行っていただき、本定例会に条例案が提案されております。これまでも何度もお聞きしていることですが、市長が策定の当初からどのような条例を求めているのか、はっきりとしたお考えを聞いた記憶がございません。まさか丸投げしたわけではないと思っております。市長のマニフェストの実行に向け取り組まれた条例である以上、このたびの案は市長の求めたものとなっているのか、私が視察した自治体の長ははっきりとした考えの上に制定を延期し、市民の意識の啓発に全力を注ぐとした市長もおられました。出雲市長のお考えも、先般新聞に掲載されております。市長の制定に向けたお考え、決意をお聞かせください。次に、このたびの案はパブリックコメント等を参考に、一部修正されたものですが、回答のほとんどが原案どおりとなっています。どのような意見が多くあったのか、また昨年10月より自治基本条例の出張説明会、これを募集されておりますが、現在までの実績について伺います。  大要7点目、仮称宍道湖・中海市長会について伺います。米子、境港、松江、安来、出雲及び鳥取県西部市長会オブザーバーとして、4月に観光、産業、環境の3分野を事業の柱とし、66万圏域人口を要する規模のメリットを生かした事業展開と北東アジアの玄関口として発展することを目標に、振興ビジョンを作成することとなっております。これまで市長は議会答弁において4市の中海市長会で取り組んでいくことを答弁され、出雲市の加入について前向きな答弁をされておりませんでしたが、どのような経緯かはわかりませんが、会長である市長は、今後、仮称宍道湖・中海市長会へ改組される決定をされました。このような枠組みがいいのではという以前の竹内議員の質問に対し、もっと誠意を持って答弁されるべきであったと、ここは苦言を申し上げておきたいと思います。そこで、圏域内で取り組む3事業に決定した理由をお聞かせください。また、米子市が参加する意義と目的についても伺います。  大要8点目、拉致問題について伺います。北朝鮮による拉致の問題は、日本国民の生命が危機にさらされ、人権を奪われ、日本国の主権が侵害された許すことのできない国家による犯罪事件であることは、外交官であった市長は全国の市長の中でも一番御理解をいただいていると思っております。拉致問題は米子市民、松本京子さん、また拉致濃厚な市民が被害者となり、いまだ帰国を果たせていない状況を許してはいけません。また、その市民の代表である野坂市長においては、北朝鮮の体制が変わったこの時期だからこそ再度行動していただいているものと思いますので、現在どのようなアクションを行い、政府よりどのような状況説明を受けておられるのかを伺います。  大要9点目、公金収納率の向上対策について伺います。24年度、債権管理条例の制定を求め、市の債権の適正な管理に資するよう、市の債権の分類、整理、各税・料の徴収体制の再点検、他の自治体の事例の研究等、その制定に向けた検討を行っている回答をいただいております。現在の状況と問題点について伺います。  次に、大要10点目、米子市環境基本計画について伺います。自然の恵みに感謝し、ともに歩み続けるまちを目指すべき将来像として、2020年までの10年間の計画である環境基本計画は、現在便利な生活を送る中で資源やエネルギーの大量消費、ごみの増大、自動車公害等の問題に直面し、環境問題が日増しに深刻なものとなっている状況の中で、共通の理念、市、市民、事業者の責務、連携・協力し取り組むことを進めていくことが必要であるだけの計画であるばかりではなく、昨年来からのエネルギー不足再生可能エネルギー特別措置法の施行等新たな局面を含め、この10年の大変重要な計画であり、絵にかいたもちになってはいけません。そういう意味で、数値目標等、その実行に責任を持って進める必要があります。そこで具体的な部分について、以下の点について質問をいたします。施策の展開には数値目標を定めておられます。初めに、温室効果ガス排出量の抑制について、米子市庁内グリーンオフィス活動地球温暖化防止対策事業の現在の取り組み状況を伺います。また、市有施設からの排出する二酸化炭素の排出量削減目標改正省エネ法に準じて、施設内での省エネ化及び設備の更新等により、年平均0.6%削減を目標とされた根拠と具体的な整備手法、上記の各事業との関連について伺います。次に、再生可能エネルギーの導入を、市、市民、事業者推進しておられますが、米子市にとって何が有利なエネルギーと判断されているのか伺います。計画的な再生可能エネルギーの導入と施設の設備更新時の導入推進について、具体的な指針等を作成されるのか、また事業者から再生可能エネルギーのこれ以上の費用負担の増加を危惧する声がありますが、推進に向けた市のお考えがあるのか伺います。次に、省エネ型交通システムの推進で、市民、事業者に対し自動車利用の抑制のために公共交通機関や自転車を積極的に利用し、自動車の使用を可能な限り減らすよう努めるとしておられます。米子市として取り組みが記されておりません。自動車を不使用に努めさせるための、市として行うべき具体的な施策についてどのように考えておられるのか伺います。次に、米子市として廃棄物の適正な処理において、一般廃棄物処理施設の効率的運用と基幹的整備を実施するとしておられます。具体的にどのような対策を考えておられるのか、また西部広域行政管理組合と連携して、焼却灰の適正処理と新たな最終処分場の確保を図ることをそれぞれどのように取り組んでいかれるのか伺います。次に、米子市として広域可燃ごみ処理施設の設置を検討されているようですが、建設可能な地域条件をどのように考えておられるのか、またエコスラグセンターに関しては28年度以降の可燃ごみ処理計画を踏まえ、どう対応していかれるのかを伺います。次に、東日本大震災によって発生した瓦れきの処理については、西日本での受け入れは京都府及び大阪府内の門真市、枚方市と、また高知県須崎市、四万十町、広島県尾道市が検討中と公表をされております。鳥取県では県が一般廃棄物処理施設を有しておりませんから、受け入れしないこととしているとそく聞をしておりますが、現在の米子市を含めた検討状況、これを伺いたいと思います。この項目の最後として、生活排水の適正処理について伺います。下水道の未整備地域においては、合併処理浄化槽の設置に努めるわけですが、具体的な対策について伺います。また、単独浄化槽も含め、1万1,000以上の設置基数の管理が県から移譲されることとなりますが、この対応についてどうされるのか伺います。国においては、公共下水道に関して接続義務の見直しが検討をされております。今後の整備方針はこのままでいいと考えておられるのか、変更もあるのかを伺いたいと思います。  次に、大要11点目、なかよし学級について伺います。米子市では平成21年度までに全学校においてなかよし学級を設置、平成23年度には待機児童の解消のため、民間幼稚園、保育園の受け入れを開始、平成24年度には要望の高かった開設時間の延長にも踏み込み、さらなる育児支援が拡充されようとしております。しかしながら、私たち議会議員には日々、保護者、なかよし学級の指導員の方から、現状と課題についての要望なり意見を伺うことがあります。中でも依然として入所希望者は増加傾向にあり、2年、3年になればさらに入所は難しくなるのではという意見が多く、また施設整備においてもアンバランスが生じているという意見もあります。専門的な意見としては、公的サービスとしての国と地方自治体との責任の明確化と仕組みづくりが取り上げられております。そこで、本市では平成24年度以降、なかよし学級についてどのような課題があると整理しておられるのかを伺います。  次に、大要12点目、認知症対策について伺います。厚生労働省の調査では、認知症患者は約150万人、そのうちアルツハイマー型が4割以上とされているようです。また介護保険の要支援、要介護1から5の認定者のうち、約半数に、軽重の差はあっても何らかの認知症の症状があるとのことです。介護認定数約380万人のうち、その約半分200万人近くの人が認知症の症状が見られるとすると、65歳以上の方の約8%に症状が見られることになります。認知症の症状は物忘れや身体障がいにとどまらず、人格の崩壊に至る場合もあります。このようなことを踏まえながら、本市でもいち早く鳥取大学医学部と連携し、認知症対策を研究、直近では認知症はい回見守り模擬訓練を実施されるなど、地域を挙げて認知症の包括的な対策が進んできているようであります。そこで質問いたしますが、本市における認知症対策の現状と課題についてお示しください。また鳥取大学医学部との連携、将来構想、認知症センター化構想についてのお考えを伺います。  次に、大要13点目、少子化が進む中での保育行政のあり方についてを伺います。平成22年度に策定されました次世代育成支援行動計画において、米子市の就学前の人口推計を示されております。このことによりますと、5年後の平成29年度の出生数を1,200名程度と見込まれております。また平成23年度の0歳児から11歳児までの人口が1万6,606人、平成29年度が1万5,159人、その差はマイナス1,447人ということを発表されております。公式的な数字ですから根拠があるものだと考えますが、この推計のまま進んでいった場合、米子市はかかわるすべての事業に対してどのように取り組むのか方針を明らかにすることを先送りできない時期であることを認識いただきたいというふうに考えております。このことを踏まえ、今後の保育行政のあり方について伺います。初めに、待機児童対策として取り組まれた認可保育園の許可計画、認定こども園のこれまでの実績と今後どのような計画を持っておられるのか伺います。次に、米子市には米子市立幼稚園がないため、保育所の議論に集中しがちな面がありますが、幼稚園においては慢性的な入園者の減少に歯どめがきかない状況と、保育所の入所定員が余剰になっている、これを合わせて考えた場合、保育所の待機児童の問題が打開されないことに根本的な施策を講じていないのではと思わざるを得ませんが、この点についてどのような施策が必要になると考えておられるのか伺います。また、人口集積が都市部においては、中心部においてもですけど、1保育施設に投下する単市の持ち出し額が数千万にも及んでいる自治体もあります。国の施策に基づく持ち出し以外に、米子市で持ち出されている1施設平均の補助金額を伺います。また、公立保育園の保育士不足が米子市でも深刻であるとそく聞をしております。その原因と現状について伺います。次に、以前にも米子福祉会に対する米子市の考え方が議場でも議論され、そのときの答弁では、設立の経緯から外郭団体、あるいは外郭的取り扱いをされているとの答弁でありましたが、それでよろしいのか伺います。そうであるならば、米子市保育会として設立された現米子福祉会は、設立時に米子市が主体となって設立にかかわり現在に至っている状況において、今後少子化、総合こども園の影響等のため存続できない施設ができた場合に、米子市として必要な対応にはどのようなことがあるかを伺います。次に、今後を見通した対策検討の必要について伺います。このような検討は義務教育施設においても必要ではと考えておりますので、その後は後段伺います。前段では、29年度の米子市の予測出生数を示しました。29年度、保育園・幼稚園の利用者は、全児童が入所しても施設定員を下回るということが予想されていますが、いかがであるか伺います。  大要14番目です。保育料問題について伺います。米子市の保育料については、22年の改定により県内4市でも一番高い設定となっています。子どもが保育園に通う場合は、日吉津村のアパートに住んだほうがいいよ、保育料とか米子と違って子育てには力が入ってるよというような会話が保護者でされているということをお聞きすることがあります。私は非常にこの件については情けなくなる思いがあります。市長は保育料の問題について、どのようなお考えを持っておられるのかを伺います。  次に、大要15点目、健康増進事業について伺います。国民の2人に1人ががんをり患し、3人に1人がその原因で亡くなると言われております。がん治療が高度に進んだ現在、がんは必ずしも亡くなる病気ではないとも言われています。このためには早期発見が何よりの対策であり、検診に対する行政の取り組みと啓発が必要となります。このことについては他市の状況も含め、22年9月議会において質問させていただきました。以後の取り組みについて、改善されたことがないのかを伺います。  大要16点目、観光振興について伺います。先般、中海市長会観光シンポジウムが開催され、本圏域における地域活性化策の1つとして観光振興策が圏域の市長によって議論されました。圏域それぞれにおける観光振興策について議論された結果、それに伴い課題も見えてきたように思います。野坂市長も米子市の観光における立ち位置や本市独自の観光振興策の考えを披露され、特に本年、米子市で開催される国際マンガサミットの誘客、滞在促進について協力を得られるように要請したり、皆生トライアスロンやシー・トゥ・サミットなど、スポーツに適した立地条件を生かしたスポーツツーリズムの振興策、あるいは大山、中海、弓ケ浜などの自然環境や歴史文化、また淀江の名水、史跡などに光を当てたエコツーリズムなどの独自の観光振興策を披露されました。圏域全体の活性化につなげていくお考えを述べられたと思います。また、議論の中で強調されたのは、本市が交通の要衝であり、観光の発着地としての機能を有していることであったと思います。そこで質問いたしますが、本市の立地条件、自然や歴史文化などを生かした本市独自の観光振興策をどのように考えておられるのか、また本市が発着地になり得る具体的な施策展開をどのように考えておられるのか伺います。あわせて、エコツーリズム、スポーツツーリズムによる集客策及びインバウンドの拡大策をどのように検討されているのか伺います。次に、本年度実施される国際マンガサミット、古事記編さん1300年記念イベント、または来年度秋に開催される予定であるエコツーリズム国際大会等のイベント集客はもちろん重要であります。その各重要イベントによって、その後のまちづくりをどのように考えていかれるのか、イベントでどのように町が元気になっていくのか、そのロードマップを明らかにされたいと思います。市民だれもが共有できる未来予想図を市長は描かれるべきであると思いますが所見を伺います。  次に、大要17点目、遊休農地、耕作放棄地対策について伺います。遊休農地、耕作放棄地の問題は、議論されてもなかなか解消に向けた解決策が見えず、時間ばかり経過をしております。特に弓浜部の内浜産業道路沿い、農免道路沿いの荒廃は土地の利用も含めた取り組みが必要な段階ではないかと思わざるを得ません。米子市いきいきプランにおいて、毎年5ヘクタールの解消を目標とされています。他市では就農希望者を独自で支援するための事業や、農業後継者に対する給付支援を行っているところもありますが、米子市は本年度予算措置としてどのような対策に予算づけをされているのかを伺います。次に、内浜産業道路沿いの農地については、土地利用の見直しについて考えていないとこれまで米子市は言っておられます。では、農地として耕作される施策を考えておられるのか、具体的にお示しください。また、再生可能エネルギー関連で規制改革の動きがありますが、農地法関連の規制緩和の状況がどのようになっているのかを伺います。  次に、大要18点目、企業誘致について伺います。現在、米子市における企業誘致候補地としては、流通団地、和田浜工業団地、これはオーダーメイド方式ですけども、これしかなく、この状況で特に境港の今後の整備に関連した企業進出に松江市、出雲市と競合して米子市に進出していただける状況にあるのでしょうか。現在、財政難に苦しむ地方自治体では、造成済みの用地を新たに保有することは財政上困難となり、オーダーメイド方式が採用されることが多くなっております。このことは、あらかじめ都市計画マスタープラン等に位置づけられた工業ゾーン用地が必要となります。茨城県牛久市のオーダーメイドワンストップサービス等を参考に、米子市としても取り組むことはできないのかを伺います。次に、ナノオプトニクス・エナジー社進出について伺います。2010年3月29日の協定調印から2年が経過しようとしていますが、具体的な動きが始まることは、これは喜ばしく思っております。そこで、今後具体的に操業された場合の米子市の支援策について改めて伺います。次に、平成23年4月から鳥取大学米子キャンパス内に鳥取バイオフロンティアが開所されております。この事業は鳥取県経済成長戦略の中でも戦略的に進められている事業であり、5年後にはバイオ関連企業の誘致、立地が目標とされております。米子市として、誘致するため必要なことはどのようなことと考えておられるのかを具体的に伺います。  大要19点目、崎津がいなタウンにおけるソフトバンク太陽光発電計画について伺います。昨年11月の自然エネルギー協議会の第2回総会後、ソフトバンク孫社長が全国十数カ所の建設候補地の1つとして、唯一崎津がいなタウンを含む50ヘクタールの名を上げられ、進出の可能性が高まっております。孫社長の発表に対し、市長は自然エネルギー先進地としてのイメージアップ効果、関連産業振興、雇用の創出につなげるとコメントをされておられますが、もっと具体的な経済効果とイメージ戦略についてどのように取り組みを考えておられるのか伺います。崎津工業団地は2000年の場外馬券場の進出以来、いわゆる塩漬け土地であり、団地に企業進出があることは大きな前進ではありますが、土地の貸与条件等、不透明なところがまだまだ多いのが実情です。米子市は約35億円の負債を抱えていたこの土地を、赤字のままで無償にするわけにはいかないとコメントされております。ことしの7月再生可能エネルギー特別措置法が施行されれば、候補地の決定がされるものと考えますが、貸与条件の交渉はどのような段階で行われるのかを伺います。新聞、この間の答弁もありますので、この辺は御容赦ください。ことし2月、関西電力の堺太陽光発電所に伺い、お話を聞くことができました。昨年9月に21ヘクタールの大阪府の産業廃棄物埋立処分場の20年間の貸与を受け、操業を開始されております。場所が産業廃棄物埋立処分場のため、構造物の建設ができない土地であり、年間5,100万円の借地料と固定資産税の免除で、堺市は関電と共同でのランドマーク化、市の施策としての太陽光発電の普及促進に取り組んでいるとのことでした。現在、操業開始、または操業予定の電力会社、電機メーカーのメガソーラー発電との比較等を調査されているのか伺います。  次に、大要20点目、公共施設の長寿命化について伺います。米子市の公共施設である橋りょう、道路、上下水道等の土木施設及び市営住宅、学校、保育園、庁舎、教育スポーツ施設等の建築物施設は築30年以上を経過したものが多く、大規模な改修時期を迎えることとなります。このことは大きな財政負担となることは明らかであります。今後の財政整備として施設の状況に応じた適切な維持管理を行い、施設の耐久性を向上させることにより更新時期の集中を避けるとともに、管理コストの低減や平準化を図る、このことが地球温暖化対策の面からCO2排出量の削減、資源消費の抑制、縮減を図り、環境負荷の低減につながることと理解はしております。全国の市町村は財政が厳しく、ひとしく早期の新築より長寿命化に取り組む場合が多く、土木施設、建築施設の推進計画なり基本指針を策定、発表し、市民説明を行っております。個別箇所の対応ではなく、全体的な取りまとめがそういった説明には必要と考えますが、所見を伺います。次に、現在橋りょうの長寿命化計画が作成されておりますが、補修工事の優先度と管理するすべての橋りょうが対象となっているのか、近隣市町村との連携についてどのように取り組まれるのかを伺います。次に、2月17日の建設水道委員会において、市営住宅の長寿命化を発表されました。これまで新築する予定であった五千石等、大きくかじを切る計画の変更となるわけですが、この段階でのストック計画を見直す理由と今後の課題についてどのようなことととらえておられるのか伺います。次に、多くの施設が同時期に建設され、大型改修、建てかえが必要となる学校施設について、出雲市は現在ある学校園数を維持した場合、60年間で校舎など建てかえ経費総額が1,000億以上必要になるという試算を発表されております。そして、改革に取り組まれようとしておられます。米子市の場合、長寿命化を検討されるのか、また予想される建てかえ時期と経費について試算しておられるのか伺います。  大要21点目、公の施設整備と社会資本整備の現状と課題について伺います。米子市が保有する公共施設、土地、それに類似する施設は米子市民の資産であり、税金で取得、整備された財産であることは市長も理解していただいていると思います。現在の限られた財源の中で、これらの財産を有効に活用し、効率的な施設の維持管理、更新に努めることは、将来のまちづくりにつながる持続可能な米子市の都市経営の基盤となるものです。しかし、財源確保の見通しが立たず、このままの状況が続けば施設の更新ができずに、いずれ橋が落ちたり、下水管に穴があいたり、施設の壁の崩落等改修に時間を要したり、立入禁止措置しか対応できない状況になるおそれもあります。対処策として、1つ、財源を増加させる、2つ、統廃合により数を減らすことによる更新投資額のハードルを低くする、3つ、長寿命化により更新時期を後年度に先送りする、こういうことだと言われております。1つ目の財源増加策は、現在の少子化による生産年齢減少や高齢化による義務的経費の増加に歯どめがきかない状況では現実的ではないと言えます。そこで、具体的に以下の事項について伺います。市有施設の耐震化を含めた施設整備の優先度をどのように考えておられるのか伺います。また、統廃合の検討の必要性についての所見を伺います。次に、米子城跡、公会堂、山陰歴史館整備事業のそれぞれの経過を踏まえた整備計画と、実施予定、整備方針、整備の手法について伺います。次に、学校施設の耐震改修は27年度をめどに前倒しも検討し、実施されるということですが、優先度と各年度の実施予定を伺います。また、避難場所としての防災機能の整備についてどのように対応されるのか付せてこれも伺います。市民体育館の本年度耐震調査予算がどうも見送られているようですが、それの理由についても伺います。また、東山市民プールの設備改修について、これは環境の問題もあるのですけども、熱電源の比較検討表が作成されておりますけれども、電気が有利とされた根拠を伺います。次に、急傾斜地崩壊対策事業について、定例議会に100分の50の分担金を100分の25に軽減する議案が上程されております。現在の分担金の負担が高いため、近年の豪雨災害による危険と思われる箇所の改修が進んでいない状況であります。安心・安全の観点からも負担軽減はすぐにとるべき課題と考えますが、受益者負担を100分の25にし、存続させた理由を伺いたいと思います。次に、安倍三柳線の計画変更及び整備は、交通量の問題を含めた重要な課題です。ルート変更を行って行うこの計画は、地元住民の同意といいますか、理解は不可欠であります。2車線の要望の検討がされているとそく聞をしますが、変更の可能性について伺います。中海架橋は米子空港、境港等の公共施設のネットワーク機能の向上、国道9号線の渋滞緩和や緊急車両の機能性の向上、あるいは物流や防災といった住民生活の改善に大きく寄与するものであると考えます。また現在、本市が進めております定住自立圏構想、山陰文化観光圏事業を推進する上でも、本市並びに中海圏域にとって必要な社会資本であるという認識を私たちはしております。本市では安来市と連携し、鳥取・島根の両県に対し、現在活動が休止しております中海架橋建設連絡協議会の早期開催を求めており、昨年3月からの進捗はいかがになっておられるのかを伺います。また、境港の物流拠点から国道431号線、内浜産業道路線を経由して山陰道を結ぶ環状機能を担う高規格道路から中海架橋につなぎ、さらには中海サイクリングロードを併設して観光・物流に資する中海架橋構想を実現してはと考えておりますが、市長の所見を伺います。この項の最後に、米子駅南北一体化構想について伺います。現在、市長は事業が進んでいない理由として、財政状況、事業の整備効果、駅南側の開発のめどが立っていないこととされております。事業の可能性については、米子市の将来の展望を考えると必要であるとも答弁されております。改めてこの問題を考えるため、以下のことについて伺います。これらの事業において市民ニーズの把握が重要と考えますが、どのように把握されているのか伺います。また、市長の考えておられる南口ができた場合の駅南地区とはどのような場所を示しておられるのか伺います。平成17年度以降、21年までに米子駅の乗降客数は下がり続け、約1,000人減少し7,336人となっておりますが、環境基本計画の具体的施策との関連とバリアフリー後の変動について伺います。  大要22点目、新学習指導要領実施について伺います。新しい学習指導要領が20年3月に公示され、20年6月移行措置期間中に新しい教科書の編集、検定、採択が行われ、小学校は平成23年度から、中学校は24年度から新学習指導要領が全面実施されることとなりました。戦後60年目にして初めて教育基本法が改正され、その最初の学習指導要領が今回の改正であり、中でも改正教育基本法の教育の目標と、その下での改正学校教育法の義務教育の目標は各教科の見直しと再編の軸であり、全体を貫く改訂の柱となっております。義務教育の目標として新たに規定された事項として、規範意識、公共の精神に基づき主体的に社会の形成に参画する態度、生命及び自然を尊重する精神、環境の保全に寄与する態度、伝統と文化を尊重しそれらをはぐくんできた我が国と郷土を愛する態度、他国を尊重し国際社会の平和と発展に寄与する態度が規定され、もう1つの注目すべき事項として、小学校6年間と中学校3年間とを別々に扱ったり区切ってとらえるのではなく、義務教育9年間としての接続、一貫性が強く意識されたことです。このことを踏まえ、このたび採択された教科書については、議会における陳情の採択等を踏まえ、どのような視点で決定されたのか、また採択されなかった教科書との違いについて伺います。平成17年中央教育審議会は、新しい時代の義務教育を創造する答申を行っています。そこでは義務教育に関する制度の見直しとして、義務教育を中心とする学校種間の連携・接続のあり方がかねてより指摘されており、例えば設置者の判断で9年間の義務教育学校を設置することの可能性やカリキュラム区分の弾力化など、学校種間の連携・接続を改善するための仕組みについてさまざまな観点に配慮しつつ、十分検討する必要性を答申しております。このことを踏まえ、このたびの改正の目標につながりました。現在の米子市の小中学校の連携状況を伺います。また、進めるに当たり重要となることは、人、物、予算なしに推進することはできません。現在十分と言えるのか、所見を伺います。次に、道徳教育については、このたびの改正において最も重要な役割を果たすこととなりました。全教育活動を通じての道徳教育の充実が必要ですが、各教科等の指導や学習を通して、米子市としてどのような子どもたちをはぐくんでいかれようとするのか、どのような授業をするのか、指導の重点化、一貫性のある指導、教材の充実等、明確にしておく必要があると考えますが所見を伺います。次に、保健体育の、このたびの改正によって武道、ダンスの授業が必修科されることになりましたが、安全対策、指導者の育成等問題が指摘されております。指導要領では、柔道では相手を崩して投げたり、押さえたりするなどの攻防を展開することとなっておりますが、重大な事故率の高いこのような授業をするためにはかなりの知識と経験が必要のため、大阪市等では受け身中心の指導要領とは違う授業を行うこととした自治体もあります。米子市における各指導者の状況と対応について伺います。次に、社会科について2点伺います。このたび検定された教科書について、すべて竹島問題が記載されております。日本の地域構成における領域の特色と変化については、我が国の海洋国家としての特色を取り上げるとともに、北方領土が我が国固有の領土であることなど、我が国の領域をめぐる問題に注目させるようにすることとなっておりますが、島根県である竹島についての学習の方針について伺います。2点目に、身近な歴史や事象の学習を通して、歴史に対する興味、関心を高めるとありますが、米子城跡等どのように取り上げていかれるのか伺います。  大要23点目、小中一貫教育と一貫校の必要性について伺います。これまで会派としてこの問題に対する行政視察を奈良市等に行ってまいりました。2月には京都府の宇治市に受け入れていただきました。宇治市は人口19万、23年度一般会計予算が609億円、決算ベースの米子と余り変わりません。教育費は80億円の支出をされておりました。23年度、米子市と比較しますと、何と米子市の2倍の額であります。予算編成方針では5項目を配分することとして、重点的に集中と選択がなされておりました。その中に教育にかかわる事項があり、首長の市長の強い思いを私たちは感じました。教育改革に取り組む姿勢は、財政問題というよりも学校規模の適正化と学校配置の適正化から進められていたということも申し上げたいと思います。米子市として取り組む場合の課題と検討状況について、これをお聞かせください。  大要24点目、学校給食の問題について伺います。平成21年、学校給食衛生管理基準が改正され、保健所の協力、助言及び援助を受けつつ、HACCPですね、食品の中に潜む危害要因を科学的に分析し、それが除去できる工程を常時管理し記録する方法と言われてますけど、この考えに基づく改善措置を図ることとし、その際には学校医または学校薬剤師の協力を得ることとなっています。現在の給食センター及び新設予定のセンターの対応について伺います。また、今議会にアレルギーの子どもたちの保護者から陳情が上がっています。アレルギー対応の給食の提供状況と今後の対応について伺います。次に、学校給食滞納問題について、先議会を含め何度も質問をしております。以下2点伺います。まず、学校給食会が主体的に関与して法的措置も念頭に置いて改善を図ろうとしておられますが、今まで取り組めなかった原因について伺います。また、今後債権処理をどのように行っていかれるのか伺います。  大要25点目、新学校図書館図書整備5か年計画の第4次について伺います。平成24年度予算におけるこの計画は、国ですけど、学校図書館図書標準の達成を目指すため、増加冊数分単年度が86億円、更新冊数分114億円、学校図書館への新聞配備分が15億円、そして新たに学校図書館司書の配置、これに150億円が措置されようとしております。今国会にかかっております。米子市の図書標準の達成状況と今年度の予算措置と配備される新聞の選択方法と基準について伺います。次に、このたび司書の配置が初めて交付税措置されますが、どの程度の予算軽減となるのか伺います。  大要26点目、スポーツ振興について伺います。昨年策定された新総合計画では、生涯スポーツの推進についての計画目標の中に各種スポーツ団体との連携を深め、育成強化と指導者の発掘を図るとの記述がありますが、ガイナーレ鳥取との連携が現状において全く見えなくなったとの市民からの声をどう受けとめられておられるのか。またJリーグに昇格し、シーズンを終えた時点での鳥取市への経済効果などを踏まえ、今後米子市としてどのようにかかわっていかれるつもりなのか伺います。  大要27点目、J-VER認証における二酸化炭素取引について伺います。政府は地球温暖化対策の一つとしてカーボンオフセットを推進しており、自治体等がみずからの排出する温室効果ガスのうち、削減困難な部分をクレジットの購入により埋め合わせをする取り組みであり、全国で急速に拡大をしております。鳥取県ではJ-VER認証を受け、県有林のCO2吸収量を大阪府と取引することとなっております。導入コストとしては認証に100万から200万円必要であり、間伐経費としてヘクタール当たり20万から30万必要ですが、間伐経費は保安林等の場合75から85%が交付税措置されます。自然エネルギー、中海問題等、環境先進市を目指すため検討してみてはと考えます。まずここで、水道局が管理する水源かん養林177ヘクタールについて対象となるのか、導入することは可能であるのかを伺っておきたいと思います。  大要28点目、最後の質問になります。よどえまちづくり推進室について伺います。淀江地域の産業振興、文化振興、観光振興の一体的な推進を図るため措置された推進室の現在取り組んでおられる課題と、設置後、明らかになった課題について伺います。  以上、長くなりましたけど、28項目の質問をいたします。答弁をいただいた後、再質問します。再質問の後は私の時間の中で関連質問を会派議員が行います。ダブっているところは余り追及しないように心がけていきたいと思いますけども、御丁寧な御答弁がいただけますように要望を申し上げまして、壇上での質問を終わります。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長)(登壇) 蒼生会の渡辺議員の代表質問にお答え申し上げます。  まず、国家観ということでございますけれども、我が国は長い歴史の中で固有の文化、国民性をはぐくんできたと思っております。特に他人への配慮、礼儀正しさ、和の尊重など、世界に誇るべき国民性を持っていると思っております。また、世界有数の経済力を持ち、戦後66年、一度も戦争に巻き込まれていないということでございます。このような日本でございますので、今後とも国際社会の中で確固たる地位を保ちながら発展していかなければならないと思っております。次に、原子力発電、再生エネルギーに対する考え方についてでございますが、まず原発の再稼働に対する考え方につきましては、現在島根原発1号機、2号機とも定期検査中のため全停止しており、再稼働の時期は未定となっております。再稼働に当たりましては福島第一原発事故の検証に基づく新たな安全対策の確立と市民の安心・安全の確保が大前提であると考えております。周辺自治体の本市といたしましては、市民の安心・安全の確保を図るため、中国電力に対して鳥取県、境港市と連携を図りながら再稼働についての意見を言ってまいりたいと考えております。再生可能エネルギーでございますが、地域のエネルギー自給率を高め、温室効果ガス排出量削減に寄与するものであると考えておりまして、特に住宅用太陽光発電システムの普及促進に努めてまいりたいと考えているところでございます。次に、TPP交渉参加に対する考え方についてでございますが、農林水産省が試算している米を例にとりますと、米の農業産出額の約94%が減少すると想定されますことから、特に地域農業に及ぼす影響は大変大きいものと考えております。TPPへの参加につきましては地域経済にも多大な影響を及ぼすことが懸念されておりますので、国内の農業に及ぼす影響を十分に考慮し、安全・安定供給、食料自給率の向上、米などの主要農産物の除外など、国内の農業が将来にわたる確立と振興が損なわれないように慎重に対応するとともに、農業施策の一層の充実を図っていただきたいと考えております。次に、当初予算と総合計画との整合性についてでございますが、総合計画は中長期的なまちづくりの総合的な指針でございまして、行政運営を総合的かつ計画的に行うために作成するものでございます。予算編成方針で改めて示すまでもなく、予算要求は総合計画の推進を旨として行われるものでございます。また、総合計画では市政の柱となるまちづくりの目標といたしまして、生涯健やかな安全・安心に暮らせるまちづくり、人を大切にし、豊かな心と文化をはぐくむまちづくり、人と自然が調和した快適で住みよいまちづくり、活力とにぎわいを生み出す元気なまちづくりの4つを掲げておりますが、生活充実都市・米子を実現してまいりますためには、これからのそれぞれについて各分野での取り組みを総合的に推進していく必要があると考えておりまして、当初予算編成におきましても、そのための予算措置に努めたところでございます。  次に、防災対策についてでございます。初めに、市民への対応についてでございますが、現在地域防災計画の見直しを行っております。この計画は国や県の計画と整合性を図る必要がありますため、策定は来年度となりますけれども、市民の不安の軽減を図るため自治連等に対して計画の見直しの考え方について説明し、各種防災マニュアルを配付するなど、防災意識の啓発に努めているところでございます。次に、24年度予算に計上しております防災事業についてでございますが、津波ハザードマップ策定事業、原子力安全対策事業、自主防災組織育成事業等がございます。次に、各防災計画の見直し終了目標と住民への啓発についてでございますが、本市は地域防災計画として災害予防計画、災害応急対策計画、災害復旧計画等を盛り込んだ共通対策計画、風水害対策計画、震災対策計画、豪雪対策計画等のほか、島根原子力発電所に係る原子力災害に特化した原子力災害対策編を策定しております。原子力災害対策編の見直しにつきましては、原子力災害対策特別措置法の改正が4月に予定され、本市は周辺市の位置づけとなりますことから、防災指針等を踏まえた地域防災計画の改定を本年9月末をめどにしなければならないこととなります。その他の計画につきましては、昨年の豪雪、台風12号等の教訓を踏まえた見直しを来年度中に行う予定にしており、津波対策計画につきましても来年度中に新規に策定することとしているところでございます。それぞれの計画の見直し、策定が終わりましたら、市民の皆様への周知を図ってまいりたいと考えております。次に、災害発生時における避難勧告の発生基準等についてでございますが、地域防災計画において、災害の種類や河川ごとなどに分類して発出基準を設定しているところでございます。来年度作成し、全戸に配布する予定の津波ハザードマップには、津波浸水想定区域を高さごとに色分けすることで地域の危険度をわかりやすく表示し、指定避難施設の位置や標高等の情報及び津波に関する防災啓発情報等を掲載することとしております。このハザードマップを活用して各地域が地域の実情を勘案した避難計画の策定等を行うことが地域防災体制の確立と減災対策につながることになるため、本市としても必要な支援と働きかけをしてまいりたいと考えております。  次に、国民保護計画についてでございますが、米子市国民保護計画は大規模なテロや武力攻撃事態等の有事が発生した場合に、本市にいるすべての住民を保護し避難していただくために平成18年12月に策定したものでございます。平成22年12月議会において、この計画の変更につきましては県計画の変更部分とあわせて、本市対策本部の編成体制も修正したいとお答えしたところでございますが、昨年3月の東日本大震災の発生に伴いまして、計画の避難実施要領に現在鳥取県等と連携して策定しております島根原子力発電所事故に係る鳥取県住民避難計画との整合性をとることや、原子力防災訓練の検証結果等も反映させる必要が出てまいりました。このため修正がおくれているところでございますが、本市対策本部の編成体制につきましては修正を済ませたところでございます。本市としましても、今後も県計画の変更を踏まえ、必要に応じ計画の変更を行ってまいりたいと考えております。  次に、平成24年度予算の規模についてでございますが、予算規模が昨年度より大きくなりましたのは、近年、子ども手当制度の創設やその他の社会保障関係費の伸びなどで予算規模が大幅に増大しつつあることに加え、平成24年度は既に実施に向けて着手しております図書館・美術館整備事業、公会堂整備事業、市営五千石住宅建てかえ事業などの大規模工事が重なったため、普通建設事業費が対前年度比8.2%の増となったことが主な要因であると考えております。次に、平成24年度予算編成における重点についてでございますが、今回の当初予算編成におきましては私のマニフェストはもとより、昨年策定いたしました第2次米子市総合計画のまちづくりの目標に沿いまして、生活充実都市・米子の発展を目指すための各種施策、事業について予算化を図ったところでございます。また、特に災害に強いまちづくりや経済の活性化が急務となっていることにかんがみ、安全・安心なまちづくりと地域活力の向上に重点を置くこととしたものでございます。次に、合併後の歳入面の動向についてでございますが、市税につきましては平成20年度の193億円をピークとして減少に転じておりますものの、地方交付税や臨時財政対策債等を合わせた一般財源全体で見ますと320億円前後の横ばいで推移しております。また、歳出において生活保護費、子ども手当などの扶助費が大幅に伸びておりますので、それに連動して国・県の補助金等も平成17年度以降50億円程度伸びておりますことから、歳入全体の規模は大きくなる傾向にございます。次に、財政説明会についてでございますが、昨年9月から始めておりまして、2月で一応終了いたしました今回の各公民館におけます市政懇談会では、新たに策定いたしました総合計画について御説明することを主なテーマとして開催したものではございますが、財政状況につきましても説明させていただいたところでございます。今後も財政状況につきましては広報よなごやホームページなどを通じ、市民の皆さんにできるだけわかりやすくお伝えするよう努めてまいりたいと思っております。なお、直接説明をお聞きになりたい場合には、御希望によりふれあい説明会の制度も御利用いただきたいと思っております。  次に、施設・公物設置管理の基準の見直しに係る影響と本市の取り組みについてでございますが、まず条例改正の取り組みの経過と対応状況につきましては、いわゆる地域主権改革一括法により施設・公物の設置管理の基準について条例で定めることとされたものについて、本市においても必要な条例の整備に向け取り組んでいるところでございます。今定例会においては審議会等の委員の任命基準や一定の業務を行うために必要な資格は条例で定めるとされたこと、また法令で定めてあった基準が廃止されたことに伴い、必要となった条例の整備の一部について提案させていただいたところでございます。今回条例に定める基準は国が定める基準を参酌して定めるとされているものでございますが、この参酌するとは、国が定める基準を十分参照した上で、その結果としてであれば地域の実情に応じて国が定める基準と異なる内容を条例に定めることもできるとされているものでございます。このたびの条例の整備に当たり、それぞれの条例においては従前の国が定める基準により任命した委員による協議会等の現状、また従前の国が定める資格を有している者による業務の状況を踏まえつつ、国が定める基準を参照し検討を行ったところでございます。今回条例で定めようとする基準は結果的に国が定める基準と同じ内容となりましたが、本市の実態を踏まえ国が定める基準を参酌した上でのものでございます。地域主権改革による本市への影響と求められる対応につきましては、今後市の事務事業に関する基準を国が定める基準を踏まえて条例で定める場合は、本市の実情や基準を定めようとする事務事業を取り巻く環境を十分踏まえ、安易に国が定める基準と同じ内容とすることのないように検討するほか、必要があれば本市の自主性、独自性を発揮した基準を定めることとするとともに、条例に定めた基準につきましても、それが本市の実情等と照らしてふさわしいものであるかどうか常に検証していく必要があると考えております。次に、公営住宅入居基準に係る米子市営住宅条例の改正プロセスについてでございますが、同居親族要件の廃止につきましては、本市市営住宅のストックには広さの異なる住戸タイプがございますので、同居者数と住戸面積のミスマッチを防ぐため引き続き単身入居について一定の制限が必要と判断し、単身入居者の条例改正案を今議会に提案させていただいたところでございます。入居収入基準の条例化につきましては、参酌すべき収入の上限基準が示されておりますが、収入の上限については引き続き近郊都市との均衡を考慮しつつ検討を行った上で、平成24年度中における条例提案を考えているところでございます。次に、地域主権改革に伴う条例整備等の体制についてでございますが、地域主権改革に係る条例整備等につきましては、現在行政経営課において関係各課との調整を図りながら準備を進めているところでございます。今後の体制につきましては、当該事務に係る事務量等を勘案し、必要に応じて柔軟な対応をしてまいりたいと考えております。  次に、米子市民自治基本条例でございますが、この条例はまちづくりの主体である市民が、市民同士、また行政や議会とともに役割と責任を分担し、手を携えてよりよいまちづくりを進めるための基本的な考え方を定めることを目的として制定しようとしているものでございます。今日の米子は、人々のきずなやつながり、支え合いといった人々が生活していく上で欠かせないものが昔に比べて希薄になっていると感じております。そういう中で、この状況を何とか打破しようと頑張っておられる市民の方もいらっしゃいますが、総数からいえばまだまだ少ないのが現状ではないかと思っております。このようなことは米子のまちづくりにおいてとても大きな問題であると考えております。人と人とのきずなやつながり、支え合いというものが人々が生活していく上で本当に大切なものであるということ、そして大変な困難に直面したときに人々の生きる力になるということが、本当に不幸な出来事ではございましたけども、さきの東日本大震災でも再確認されたところであろうと考えております。この条例案では、市民主体のまちづくりに重点を置いております。市民主体のまちづくりとは市民の皆さん一人一人が日々の生活を送る中で、きずなやつながり、支え合いを大切にして生活していく、その延長線上での社会づくりであり、これが住民自治によるまちづくりの基本中の基本であると考えております。この条例はある意味、メッセージとしての条例でもございます。さきの大震災で明らかになった日本人の美徳、公による規制がなくても他人を思いやる優しい心を持って自発的に助け合い、譲り合っている姿やモラルの高さが世界じゅうの至るところで称賛されたことを議員の皆さんも鮮明に覚えていらっしゃるところだと思います。私自身、米子のまちづくりを考えたときに、災害時でなくても日常において、我々に伝統・文化として身についているこのような資質を生かしていくことができれば、これは理想の姿ではありますが、これが実現できれば米子は今よりも格段に住みよいまちになると確信しております。当然のことながら市政におきましては、市民の皆さんが参画しやすい環境を整え、また今まで以上にさまざまな御意見も伺いながら行っていかなければならないと考えておりますが、まちづくりにおいては市政だけでなく、場合によっては自助や地域活動などの互助によるまちづくりもあるわけでございます。これだけ皆さんの価値観が多様化し、また複雑化してきている中で、本当に市民の皆さんに満足していただけるようなまちづくりというものは市だけでできるものではなく、やはり市と市民の皆さんが責任を持ちながら役割を分担し、その役割を果たす中でお互いの連携、協力が欠かせない、そのための機運をいかに高めるのかということが重要だと思っております。これまで御意見をいただく中で、マスコミの報道もあったことにより、この条例の重要な点は市民投票ですとか市民の定義であるようなことを思っておられる方もあるのではないかと推察いたしますが、もちろんこれらのことは非常に大切なものでありますけれども、この条例は市民投票を制度化することで議会制民主主義を軽視するものではございませんし、法の枠を飛び越えて外国人参政権を認めるものでもございません。この条例を制定することにより、これからのまちづくりの基本的なところを全市民と共有化していく、理念として共有化していく、このことがこれからの米子のまちづくりのことを考えたときに最も大切なことだと考えております。この条例の内容はそのようなものとなっておりますし、この条例の制定をきっかけとして協働のまちづくりの機運を高め、まちづくりについて市民の皆さんと一緒に考えていかなければならないと思っておりますので、ぜひともこの条例を議決していただきたいと思っております。次に、パブリックコメントで多くあった意見についてでございますが、条例原案についてのパブリックコメントを昨年10月から約1カ月半実施し、延べ64人の方から176件の御意見をいただきました。この中で多かった御意見は市民投票及び市民の定義に関するものでございました。市民投票につきましては投票資格についての御意見や、外国人に参政権を与えるものであるとの危惧を抱かれる内容の御意見などがございました。また、市民の定義につきましては、市民には外国人を含めないものとするべきであるとか、通勤・通学者も含めるべきであるとの御意見などをいただいたところでございます。次に、ふれあい説明会の開催実績でございますが、昨年10月に募集を開始してから現在まで応募のありました2団体に対し、条例の必要性、策定に至る経過、条例の特徴などについて説明させていただきました。合計で38人の参加をいただいているところでございます。  次に、新市長会が取り組む事業についてでございますが、圏域が連携して取り組むことで効果がある分野として、まず観光、環境、産業の3分野を検討しております。観光につきましては、中海圏域の観光資源に加え出雲大社や自然豊かな大山が加わることにより、宿泊日数の増などが期待できることから、連携して取り組む意義は高いと考えております。環境保全につきましては、ラムサール条約に登録され世界的にも重要な湿地である中海・宍道湖は圏域共通の財産でありまして、この豊かな自然環境の保全に努めることは重要であると考えております。また、産業振興につきましては圏域の発展をけん引するものでございますので、各地の特色ある産業技術を生かしますとともに、北東アジアに近接している優位性を生かした貿易の活性化等も視野に入れながら取り組んでいこうと考えているところでございます。次に、仮称でございますけども、この中海・宍道湖・大山圏域市長会に参加する意義と目的についてでございますが、市長会の活動により圏域全体の振興が図られ、底上げされることで米子市も発展していくということが意義でございまして、目的でもあると考えております。  次に、拉致問題についてでございますが、拉致問題は国家主権に関する重大な問題であり、人間の尊厳や基本的人権を侵害する許しがたい人権問題であると認識しております。私はこれまで国・県に対して、拉致被害者として政府認定された松本京子さんについての情報収集及び一日も早い帰国の実現に向けて全力で取り組んでいただくこと、そして本市で拉致の疑いがある古都瑞子さん、矢倉富康さんについても調査を徹底していただくよう要望活動を行ってきたところでございます。最近では昨年11月にも米子コンベンションセンターで、拉致問題の早期解決を願う国民のつどいが開催されました際に、政府拉致問題対策本部事務局の三谷事務局長代理とお会いをいたしまして、拉致問題の早期解決に向けた取り組みを強化していただくようお願いもしたところでございます。昨年12月、北朝鮮の金正日労働党総書記の死去後に後継者がかわったことから、県とは一層連携を密にして情報の収集に努めているところでございます。国に対しましては今後も要望活動に取り組んでまいりたいと考えております。  次に、債権管理条例についてでございますが、市の債権の管理に関する事務の処理について統一的な基準や手順、その他必要な事項を定め、市の債権の適正な管理に資するよう制定に向けて作業を行っているところでございます。現在、市が有する個々の債権についての法的分類、整理等を行っておりまして、今後は既に制定している先進市の事例等を研究しながら条例に盛り込む項目について検討を行っていく予定にしております。次に、自然エネルギー政策と省エネルギー政策についてでございますが、本市の温室効果ガス排出量抑制の取り組みは、市役所本庁舎を初め市内保育園、小中学校や市有施設の事務室部分を対象に、第3次環境に優しい米子市役所率先実行計画に基づいて実施しており、昨年度から改正省エネ法に基づき、指定管理施設を含めたすべての市有施設のエネルギー把握を行い、管理状況とともに国及び県へ報告したところでございます。二酸化炭素の年平均排出量削減目標値の0.6%の内訳でございますが、目標設定値として省エネ活動等において0.3%減、平成22年度実績値をもとに設備更新削減値を0.3%としたものでございます。具体的には環境に優しい米子市役所率先実行計画の取り組みや、空調設備などの更新時には二酸化炭素排出量削減効果が見込める設備の導入に努めてまいります。次に、本市にとって有効な再生エネルギーでございますが、費用面及び環境面から現段階では太陽光エネルギーの活用が最適であると考えているところでございます。次に、計画的な再生エネルギーの導入と施設の設備更新時の再生可能エネルギーの導入、推進については、具体的な指針等の作成予定はございませんが、改正省エネ法に係る報告要件である中長期計画書において検討してまいります。また、再生可能エネルギーの導入について、事業者に対しては過重な負担を求めるものではなく、設備更新時には導入を検討していただけるように情報提供などに努めてまいりたいと考えております。自動車利用の抑制につながる具体的施策については、ノーマイカーデーなどを行い、自転車を利用しやすい環境やシステムの研究も行ってまいりたいと考えております。次に、クリーンセンターの効率的運用と基幹的整備の実施についてでございますが、米子市クリーンセンターを平成43年度までの間、安定的に運転するために基幹的設備の整備を行い性能の維持を図るとともに、施設の処理能力の範囲内で周辺自治体の可燃ごみも合わせて処理することにより、効率的に運用しようとするものでございます。焼却灰の適正処理と新たな最終処分場の確保を図ることにつきましては、西部圏域全体で取り組む問題でありますことから、所管する鳥取県西部広域行政管理組合を中心に、関係市町村と連携して事務を進めてまいりたいと考えております。次に、広域可燃ごみ処理施設についてでございますが、この施設は西部圏域全体で平成44年度に供用開始する予定の施設でございますので、西部広域行政管理組合と連携を図りながら設置について検討してまいりたいと考えております。次に、エコスラグセンターについてでございますが、この施設も西部圏域全体の施設でございまして、組合で今後の施設のあり方や修繕計画を検討いたしますので、より効率的な施設運営となるよう組合と連携を図ってまいりたいと存じます。次に、東日本大震災の瓦れき処理の米子市も含めた県内の検討状況でございますが、本市としましては昨年10月に県を通じての国の調査がございまして、最終処分場の残余年数がさらに短くなりますため、受け入れを検討していない旨の回答をいたしております。県内の関係自治体も同様の回答を行ったと伺っております。なお、2月に通信社のアンケート調査がございまして、本市は現時点では受け入れは難しいと回答したところでございます。次に、生活排水の適正処理についてでございますが、長期間下水道整備が見込めない地域にお住まいの方々につきましては、下水道が整備されるまでの補完的な措置としてくみ取り便所、または単独処理浄化槽を廃止して、合併処理浄化槽を設置する場合の補助制度を実施しているところでございます。次に、県から移譲される浄化槽法に基づく届け出事務などへの対応についてでございますが、浄化槽台帳などの整理が一部未整理と聞いておりますので、当初は正職員1名、現場指導などの補助員として非常勤職員1名、浄化槽台帳の整備補助員として臨時職員2名を配置して、適正な事務執行に努めてまいりたいと考えております。次に、公共下水道に関する接続義務の見直しについてでございますが、民主党において合併処理浄化槽設置者に対し公共下水道への接続義務を免除する法改正が検討されていることは承知しております。法改正の行方を見守っていく必要がございますが、本市におきましては公共水域の水質保全や施設整備の経済性、効率性などを考慮し、公共下水道で引き続き整備を行ってまいりたいと考えております。  次に、なかよし学級運営に当たっての課題についてでございますが、現在待機児童の解消及び施設整備の2点が主な課題でございます。このうち待機児童の解消策としましては定員を超える入級希望があり、2年、3年生で受け入れができない場合が生じておりますので、23年度から6施設の幼稚園等に放課後児童クラブの開設をお願いしておりまして、24年度はさらに1施設開設していただく予定でございます。また施設整備につきましては、学級によってトイレが離れた場所にあるなど不便な状況がありますが、現在学校と連携をとりながら施設整備の充実に努めているところでございます。  次に、認知症対策についてでございますが、認知症の早期発見、早期予防、治療等の円滑な実施を図るため、平成22年度から認知症の地域医療連携システムの構築に取り組んでおります。また、平成23年度からは認知症のリスクの高い方に生活支援アンケートを実施し、必要に応じて専門医療機関等での鑑別診断、治療等につなげております。また、市民や事業所等を対象とした認知症サポート講座の開催や、公民館での認知症予防講演会、小学生を対象とした認知症絵本教室の開催など、認知症の早期発見、予防の啓発に努めているところでございます。平成24年度からは新たに通所型介護予防事業に認知症予防プログラムを加えることにより、認知機能の維持改善を図ることとしております。課題といたしましては、本人や家族の認知症に対する理解が不足しているため、症状が進んでからの相談が多いことや、認知症による困難事例や虐待事例が増加していること、壮年期からの生活習慣病予防とあわせた対策が必要なことなどが上げられます。次に、鳥取大学医学部との連携、認知症予防センター構想についてでございますが、従来から認知症の簡易診断タッチ式パネルコンピュータによるスクリーニングを実施しておりまして、鳥大医学部と引き続き連携して取り組んでまいりたいと考えております。また、鳥大医学部が認知症予防センターの設立構想を持たれておりますことは承知しておりまして、今後もこの構想につきましては関係者間の協議に参加していきたいと考えております。  次に、保育行政についてでございますが、保育所の待機児童対策でございますが、平成21年度に策定いたしました待機児童解消計画に基づき、認可保育所及び認定こども園を整備することにより認可保育所の定員を190人拡大いたしました。しかしながら、昨年10月の調査では待機児童が21人発生し、計画前と比べますと14人減少したものの、解消には至りませんでした。今後の方針といたしましては、子ども・子育て新システム実施に向けて必要となる市町村新システム事業計画を策定する中で検討してまいりたいと考えております。幼稚園の入園者の減少と保育所の待機児童につきましては、幼保一体化の推進により、空き教室など既存の施設を効率的に利用することが必要であると考えております。保育所に対する米子市単独の補助といたしましては、運営費補助金として平成24年度は1施設当たり92万2,000円を予算計上しております。次に、公立保育園の保育士不足についてでございますが、公立保育園より待遇面のよい民間施設を希望される方が増加してきたものと考えております。現状では臨時保育士確保に努めておりますが、確保できない場合はパート保育士を配置することとしております。米子福祉会につきましては、設立時からの経緯もございますので、今後とも自主自立に向けた必要な協力をしてまいりたいと考えております。今後、少子化の影響等により存続が困難な施設が出てくるようであれば、米子福祉会に限らず施設の統廃合についての検討も必要になろうかと考えております。今後の保育行政につきましては、子ども・子育て新システムに移行する中で、将来における少子化の影響等も見込みながら保育サービスの需要と供給のバランスをとっていかなければならないものと考えております。  次に、保育料についてでございますが、本市ではすべての子育て家庭において安心して子育てができる環境を整備するために、待機児童の解消やなかよし学級の時間延長など総合的な子育て支援に努めておりまして、保育料につきましては子育て世代の負担に配慮し、平成22年度は国の基準額から約2億7,800万円を軽減したところでございます。今後も国の基準改定を見きわめながら、子育て世代の負担軽減に努めてまいりたいと考えております。  次に、22年9月議会以降のがん検診に対する取り組みの改善点についてでございますが、9月議会の質問の中で紹介のありました山形県酒田市と、同県鶴岡市、山形市にがん検診状況の調査をいたしました。その結果から出てきた改善策として、休日がん検診の充実及び無料クーポン券の発行、肺がん個別検診方式の検討、民間事業所への働きかけの4点を実施することといたしました。このため、23年度より休日がん検診の増設、女性特有がん検診事業に加え、働き盛りの大腸がん検診特別推進事業で無料クーポン券の発行、個別肺がん検診の人間ドックへの導入、米子保健所と一緒に民間の協業組合の会合に出向き、事業主の皆さんに従業員の受診機会の拡大をお願いしたところでございます。  次に、観光振興策についてでございますが、本市はJR米子駅、高速道路網、山陰で唯一の国際定期便の就航する米子鬼太郎空港を有しており、隣接する境港市には国際定期貨客船が就航するなど、交通の結節点と皆生温泉を初めとした多くの宿泊施設を有する地域的特性がございます。このような地域的特性と自然、歴史、文化、温泉、食などの資源を生かし、中海圏域を中心とした新市長会などにおいてさらなる広域連携を図りながら、山陰観光の拠点都市として振興を図ってまいりたいと考えております。次に、エコツーリズム、スポーツツーリズムによる集客対策についてでございますが、これまでも多様なエコツアーの造成やトライアスロン、シー・トゥ・サミットを初めとするスポーツツーリズムの振興に努めてきたところでございます。サイクリングや登山がブームとなっている韓国の旅行業者とツアー造成についての意見交換も行っており、今後もエコツーリズム情報発信事業等を実施し、新たなエコツアーの開発や国内外への情報発信と誘客に努めてまいることにしております。次に、イベントを一過性にしないための方策についてでございますが、本市ではこれまでアニカルまつりゼロ、アニカルまつり2011、米子映画事変などの山陰初のアニカル総合イベントが開催されてまいりました。こうした取り組みの中からアニメカルチャーを活用した情報発信や、地域活性化を図ろうとする団体の動きが活発化され、国際マンガサミットの本市開催決定につながったものと考えております。そして、開催決定後にはコンテンツビジネスパーク開発構想などのアニメなどを活用したビジネスの創出や、クリエーター人材育成への動きが出てきており、こうした動きを国際マンガサミットの開催を機にさらに活性化させ、今後の地域活性化に生かしてまいりたいと考えております。また、平成25年度のエコツーリズム国際大会におきましても、従来から取り組んでいたエコツーリズムの活動が評価され開催地に選ばれたものと考えておりまして、現在この大会に向けて周辺自治体や関係団体等とさらなるメニュー開発などを進めているところでございます。こうした大型イベントの開催は国内外に向け広く情報発信ができる機会でございますので、これを契機にさらなる地域産業の活性化や観光客の増加を図りたいと考えております。未来予想図ということでございますが、この地域の豊かな自然、歴史、文化、食、温泉などにさらに磨きをかけ、それらを目的にお越しになった国内外からの観光客の方でにぎわいを見せるような山陰観光の拠点都市を目指してまいりたいと考えております。  次に、遊休農地・耕作放棄地対策に関する施策と予算措置についてでございますが、耕作放棄地対策関連事業としまして農地の利活用を図るための農地流動化事業、担い手規模拡大促進事業や耕作放棄地の再生を図るための耕作放棄地再生利用対策事業、認定農業者や新規就農者等に対する機械導入や就農時の負担軽減のためのチャレンジプラン支援事業、新規就農条件整備事業、就農応援交付金事業等に加えて、新たに葉たばこ廃作農地品目転換推進事業の事業実施を予定しております。また、平成24年度中に弓浜地区全体をエリアとする農業推進プランを新たに策定し、特産農産物の生産振興、担い手の育成確保、農地の利活用など、弓浜地区に特化した弓浜農業未来づくりプロジェクト事業を実施することとしており、鳥取県、市農業委員会、JA鳥取西部と協議を進めているところでございます。次に、内浜産業道路沿いの農地についてでございますが、先ほど申し上げましたとおり、弓浜地区に特化した弓浜農業未来づくりプロジェクト事業の中で検討してまいりたいと考えております。また、生産可能エネルギー関連に伴う農地法等の規制緩和についてでございますが、本年2月17日に政府において耕作放棄地での再生エネルギー導入を促進するために、所有権移転や農地転用の手続を容易にして遊休地の集約を図り、太陽光や風力発電等の設備を導入できるようにする農山漁村における再生可能エネルギー発電促進法案が閣議決定され、現在国会で審議中と承知しております。  次に、誘致企業への用地確保についてでございますが、本市における企業誘致可能な工業団地は、御指摘のとおり、実質的には和田浜工業団地のみという状況でございますので、今後は平成21年度に実施しました内陸型工業団地の適地調査で候補地とした地域も含め、企業誘致を進めてまいりたいと考えております。なお、本市におきましても造成地を事前に用意しておくことが困難なため、牛久市と同様にオーダーメイド方式で開発行為等の諸手続、用地交渉から造成工事までを米子市及び米子市土地開発公社が行う手法をとっておりまして、ニッポン高度紙工業の誘致もこの方式によるものでございます。また、工場とか倉庫等で今使われていないものについても、誘致に努めていきたいと思っております。次に、ナノオプトニクス・エナジーの操業開始後における支援策でございますが、用地取得補助金としまして用地取得費の30%、約1億6,000万円を5年分割で、また雇用促進補助金としまして市内在住の新規常用雇用者1人当たり30万円を3年分割でそれぞれ交付することとなります。また、操業開始後3年間の固定資産税につきまして、免除または相当額の補助を行う予定としております。次に、鳥取バイオフロンティアによる関連企業の立地についてでございますが、関連企業の誘致のためには高度な染色体工学研究が推進されることはもちろんですが、人材育成や周知、PRが重要であると考えております。鳥取バイオフロンティアでは、継続的なバイオ人材育成講座等の開催のほか、関西の企業を中心として今後の共同研究等連携への取り組みの可能性を探り相互理解を深める目的で、とっとり発バイオセミナーを開催されております。また、関西圏の多くの企業や経済団体が鳥取バイオフロンティアの施設見学をされております。本市としましても、鳥取バイオフロンティアに専任職員を配置しておりますので、関係機関と十分に連携をとりながら、研究拡大を望む企業に対し積極的な情報発信を行い、関連企業の誘致を促進したいと考えております。  次に、崎津がいなタウンにおける太陽光発電についてでございますが、まず経済効果としましては早い段階で造成工事、設置工事に係る地元への建設需要が考えられます。また施設の性格上、設置には人員を要さずメンテナンスにも多額な費用がかからないとのことですので、そこには大きな期待はできないと思っておりますが、運用開始後には全国最大規模のメガソーラー施設となりますので、多数の見学客、視察者による経済効果があるものと考えております。関連産業の振興、そこでの雇用の創出につきましては、今後関係機関と連携し、地元の振興につながる方策を探りたいと考えております。また、イメージ戦略としましては、ソフトバンクによる初の全国最大規模のメガソーラー施設というコンセプトを前面に押し出し、ソフトバンク、鳥取県と協調して、自然エネルギー先進地米子市をPRしたいと考えております。次に、崎津がいなタウン用地の貸与条件についてでございますが、現在進めております実務協議の中で、鳥取県とともに貸付期間、借地料等の交渉を始めております。ソフトバンク側としては事業として成り立つことを前提として、借地料を減額しての貸し付けを希望されておりますので、最終的には市議会の議決をいただいて決定させていただくことになると思っております。他との比較につきましては、可能な範囲内での調査はしておりますが、電力会社以外の事業者にる50ヘクタール規模としましては初のケースになりますので、他の事例がなかなか参考にならないのが実情でございます。  次に、今後の公の施設に係る長寿命化計画についてでございますが、現在策定を進めております橋りょう、市営住宅等の長寿命化計画につきましては、今後これらの施設整備を国の補助制度を活用して行う場合に策定しなければならないものでございます。なお、他の公の施設につきましては、個々の施設ごとにそれぞれの施設の状態、利用状況等、個々の施設を取り巻く状況に応じて、施設の存続だけでなく管理運営面での抜本的な見直しも含めて多角的な検討をしていく必要があると考えております。次に、橋りょうの長寿命化計画についてでございますが、本市が管理しております約650橋のうち、長さ10メートル以上の124橋を対象としております。また、補修工事の優先度につきましては、橋の劣化度、損傷度、重要度を勘案して決めております。長寿命化計画策定に当たりましては近隣市町村との連携をとる必要性はないと考えておりますが、工事等を実施する際には調整を図る必要がある場合もあると考えております。次に、市営住宅長寿命化計画についてでございますが、現在、劣化に対する予防保全的な維持管理や改善等を計画的に実施し、市営住宅のストックを長期的に活用していくため、平成33年度までの10年間を計画期間とした市営住宅長寿命化計画を策定中でございます。これまでは平成15年3月に策定いたしました米子市公営住宅ストック総合活用計画に基づき、建設年度が古く老朽化の著しい住宅の建てかえを優先的に実施してまいったところでございますが、国の住宅政策がスクラップ・アンド・ビルドを中心とした量の確保から、既存ストックの活用を中心とした居住性や安全性など質の向上へと転換されたことに伴い、本計画期間内においては建てかえを必要最小限とし、既存住宅の有効活用、長寿命化によるコスト削減を図り、効率的、効果的に事業を展開するための見直しを行っており、五千石住宅につきましては従前の入居者に対応できる戸数分にとどめることとしたものでございます。今後の課題につきましては、人口・世帯の減少、少子高齢化、市民の居住ニーズの多様化など、社会情勢の変化により市営住宅の施策におきましても大きな転換の時期を迎えておりますことから、こうした社会情勢の変化に合わせフレキシブルに対応していく必要があると考えております。  次に、公の施設に係る施設整備の優先順位についてでございますが、公の施設の整備につきましては道路や橋りょう等の都市基盤施設、あるいは学校施設、防災施設等の市民生活において必要不可欠な施設について優先的に耐震化も含めた施設整備の推進を図ってきたところでございます。今後につきましても、市民生活において必要不可欠な施設の整備を優先に、個々の施設の状況をよく見きわめた上で施設整備を図ってまいりたいと考えております。また、既存施設につきましては、少子化の影響による人口減少等施設を取り巻く状況が大きくかわりつつあるということを認識した上で、個々の施設の状況に応じて統合の検討、管理運営手法の抜本的見直し等多角的な検討を行っていく必要があると考えております。次に、急傾斜地崩壊対策事業についてでございますが、受益者負担額を現状の100分の50から100分の25に軽減する議案を上程させていただきました。分担金を100分の25として存続させた理由でございますが、急傾斜地崩壊対策事業は道路や河川の工事と違い利益を受ける方が特定されますことから、受益者の方の負担も必要であると考えております。次に、安倍三柳線についてでございますが、都市計画道路を変更するには将来交通量を推計した上で道路構造令に基づき道路の規格等を定めることとなります。説明会では道路の線形、計画延長、車線数等についての意見が出されており、鳥取県とも協議を行ってきたところでございます。その中で安倍三柳線の都市計画の決定権者が昨年の8月に鳥取県から米子市に変更になったことから、現在の推計は未着手路線であります都市計画道路米子中央線及び安倍糀町線を含めた推計となっておりますので、このことを考慮した検証が可能かどうか、その取り扱いにつきまして現在県と慎重に協議・調整を重ねているところでございます。次に、中海架橋についてでございますが、中海架橋につきましては本市はもとより、中海圏域の交流と発展に寄与するものと認識しておりまして、安来市と連携して、現在休止しております鳥取県及び島根県で組織する中海架橋建設連絡協議会の早期再開を求めているところでございますが、いまだ再開に至っていないのが現状でございます。本市としても引き続き要望いたしますとともに、中海市長会としても中海架橋の早期実現は共通課題でありますので、鳥取県・島根県両県に対し要望してまいりたいと考えております。中海架橋構想につきましては、まずは中海架橋の早期実現に向けて取り組みたいと考えております。次に、米子駅南北一体化についてでございますが、平成21年10月に実施した都市計画マスタープランの策定に当たっての市民アンケートの結果によりますと、バス、鉄道などの公共交通機関が使いやすいという項目の満足度が低くなっており、公共交通機関の利便性の向上を望まれていることが伺われます。次に、駅南地区の範囲についてでございますが、米子市都市計画マスタープランでは、目久美町、道笑町の一部、美吉などを米子駅南地区としております。次に、環境基本計画の施策との関連についてでございますが、現在作成中の米子市環境基本計画案に効率的で計画的な土地利用の推進を掲げておりますが、米子駅南北一体化構想と直接的な関連性はないと考えております。次に、米子駅のバリアフリー化後の乗降客数の変動についてでございますが、バリアフリー化前の平成22年度に比べまして、バリアフリー化後の平成23年度の乗降客数はほぼ横ばいであるとJR米子支社から伺っております。  次に、ガイナーレ鳥取との連携でございますが、ガイナーレ鳥取が鳥取県西部で計画されるイベントの際には連絡もいただき、内容を市民の方へ広報するとともに、施設を使用される際には協力も行っております。また、バードスタジアムで開催されるホームゲームには米子市のホームページを利用して来場を呼びかける広報を行っており、米子市ホームタウンデーの開催の際には全庁的に取り組みを行い、ブースの設置を行うなどできる限りの支援を行ってきておりまして、疎遠になったとは考えておりません。また、現在市内でスタジアムの建設が計画され、4月には着工されると伺っております。完成後はユース年代の公式リーグ戦、ガイナーレ鳥取の公式戦の開催も計画されており、大勢の市民の方がガイナーレ鳥取の選手、試合に触れていただけるよう広報に努めるなど、引き続きできる限り支援を行ってまいりたいと考えております。  最後に、よどえまちづくり推進室が現在取り組んでおります課題でございますが、淀江地域の名水や貴重な歴史遺産など、豊富な文化や産業資源をどのように活用していくかが課題でございます。その中で今年度は上淀白鳳の丘展示館を地域の拠点施設として活用を目指した取り組みを進め、また鳥取県立妻木晩田史跡公園との共同事業として第1回美水の郷古代ロマンウオークの開催や上淀白鳳の丘展示館オープン記念として、上淀廃寺跡にまつわるシンポジウムや古代楽器を使用したコンサートをするなど、地域資源の活用を図ったところでございます。新たな課題といたしましては、地域観光資源の案内表示の不足やさらなる情報発信、集客施設も必要であると考えておりますので、今後とも淀江地域の産業、観光、文化振興等を一体的に推進するため、関係団体などともさらなる連携を図り諸課題に取り組んでまいりたいと考えております。 ○(安田副議長) 暫時休憩といたします。                 午前11時59分 休憩                 午後 0時59分 再開 ○(安田副議長) 休憩前に引き続き会議を開き、市政一般に対する質問を続行いたします。  北尾教育長。 ○(北尾教育長)(登壇) 渡辺穣爾議員の御質問にお答えいたします。  まず、米子市小中学校の学校防災計画の現状についてでございますが、学校にはさまざまな災害に対応するために、各学校で防災計画を策定するよう米子市立学校の管理運営に関する規則で定めております。そのような中で、東日本大震災を受け、昨年の11月に米子市学校防災計画を新たに策定し学校に示しました。この計画は、米子市地域防災計画を基本とし、学校における日ごろの防災上の点検から子どもたちに対する防災教育、そして、各学校における防災計画の根幹をなす学校自体が災害発生時にどう対応し、児童生徒の安全を確保した上でどう教育再開を目指すのかについて基準を明確にするものとして、本市教育委員会が策定したものでございます。各学校においては、本計画をもとに学校の状況に応じて大災害に備えた学校防災計画を新たに平成24年度から策定することといたしております。  次に、学校施設の改修計画についてでございますが、米子市の学校施設は小学校23校、中学校11校、特別支援学校1校の計35校あり、その総床面積は16万平方メートルを超えております。また、施設の半数近くが昭和31年度から昭和56年度の間に建築されております。これらの建物につきましては、近い将来に耐用年数を迎えます。しかし、耐用年数を迎えた施設をすべて改築することは現実的には難しいと考えております。したがいまして、長期的な見通しを踏まえた計画により、大規模改修等の再生整備を実施しながら施設の長寿命化を図る必要があると考えております。また、予想される建てかえ時期と経費につきましては詳細な試算はいたしておりません。いずれにいたしましても、既存施設を長期にわたり有効活用していくためには、壊れたら直すから計画的な改修に切りかえていく必要があると考えております。  次に、米子城跡、公会堂、山陰歴史館整備事業についてでございますが、米子城跡につきましては、国等への寄附金等を禁止する法律が改正されたことに伴い、現在関係機関等と協議・調整しているところであり、史跡公園化の事業は、今後策定いたします伯耆の国よなご文化創造計画の後期計画の中に位置づけ、整備計画、事業規模等を検討していこうと考えております。米子市公会堂につきましては、市民の文化活動や周辺商業施設とともに中心市街地におけるランドマークとしての役割を担ってきた施設として、まず耐震性を確保し、避難所としての改修を行うとともに、市民に親しみのある外観を大切にし、今までの機能を普及することとした方針を受け、現在基本設計を行っております。基本設計は3月末に完成する予定であり、その後実施設計、改修工事を行い、平成26年3月の供用開始を目指しております。山陰歴史館の整備につきましては、図書館・美術館整備事業を優先したことで事業着手がおくれておりますが、今後策定いたします伯耆の国よなご文化創造計画の後期計画の中で施設の整備とともに多面的な利活用の観点から今後の施設のあり方を含め検討していきたいと考えております。次に、学校施設の耐震改修についてでございますが、学校施設の耐震化につきましては、耐震診断の結果に基づきIs値0.3未満の施設につきましては平成22年度までに完了したところでございます。また、文部科学省の耐震基準のIs値が0.7未満で、耐震化が必要な学校施設につきましては、Is値、建築年度、各学校の状況を比較検討しながら、耐震補強工事が必要な施設から優先的に米子市耐震改修促進計画の目標年次に向けて取り組んでいきたいと考えております。また、学校施設におきましては、非常災害時での応急避難場所としても対応できるように、現在の耐震化計画を進めてまいりたいと考えております。次に、市民体育館の耐震調査についてでございますが、財源を有効的に活用するため、優先順位を第一に児童生徒が安全で安心して授業が受けられるよう学校等を行い、引き続き体育施設等の耐震化を行うこととしたもので、24年度につきましては学校施設の耐震化を重点的に行うこととしたものでございます。東山屋内プールの熱源につきましては、所要経費及び二酸化炭素排出量の検討を行い、総合的に電気が有利であると判断したものでございます。  次に、教科書採択についての御質問でございますが、6月の議会で中学校で使用する新しい教科書の採択について、改正教育基本法及び新学習指導要領の趣旨を踏まえ、公正かつ適切な教科書採択を求めるという陳情第27号が採択しております。その陳情も踏まえ、教科書の選定につきましては鳥取県西部地区の市町村教育委員会の代表や教育関係者、保護者の代表で構成される鳥取県西部地区教科書採択協議会が、各教科の調査員の意見も踏まえながら、正確性、公正性、必要性、分量、学びやすさ、わかりやすさ、丁寧さ、美しさ、活用のしやすさなど、さまざまな観点で鳥取県西部地区の学校で活用するのにどの教科書がふさわしいか協議いたしました。その結果を受け、本市教育委員会によって採択しております。採択されなかった教科書との違いということですが、いずれの教科書も文部科学省の教科書検定に通っていることから、それぞれによさがあると思いますが、本市の児童生徒にとってどの教科書がよりよいのかを総合的に判断し採択したものと認識しております。次に、米子市小中学校の連携の取り組み状況ですが、米子市では、平成22年度から3年計画で中学校区を中心とした小中連携推進事業を行い、小中学校の連携強化を図っております。具体的には、管理職、学習指導担当、生徒指導担当、養護教諭、事務職員等の部会に分かれて定期的に会を開き、それぞれの課題に合わせた指導方針の検討や情報交換、連絡調整を行い、義務教育9年間の接続を踏まえ、同じ視点で指導に努めているところでございます。本事業は2年目を迎えておりますが、米子市の子どもの課題としておりました不登校児童生徒数の減少や、家庭学習時間の増加など効果を上げていると考えております。来年度も引き続きこの事業により密接な小中学校の連携を図っていきたいと考えております。次に、道徳教育についてお答えいたします。道徳教育についてでございますが、教育課程の編成権を持つ校長の方針のもとに全体計画や年間計画を作成するよう学習指導要領に定められております。道徳の時間において、これらの計画は学習指導要領で示された目標や内容をもとに、児童生徒、学校及び地域の実態を考慮した学校ごとの重点目標に沿って各学年の発達段階に応じた詳細な指導内容が設定され、それに合わせた副読本や教材を選定し指導を行っております。次に、米子市における武道の指導者の状況でございますが、平成24年度から中学校の体育の授業で武道が必修となることは既に御案内のとおりでございます。本市では、すべての学校で柔道を実施する予定でございます。このたびの武道の必修化に備え、鳥取県教育委員会が平成21年度からすべての保健体育の担当教員に武道の指導について研修を義務づけ、研修は終了いたしております。柔道の指導につきましては、本市では以前から選択種目としてその学習が行われておりますが、より安全で事故のない指導が行われるよう、県教育委員会の柔道講習会や全国柔道連盟が作成している資料の配付などを活用しながら機会をとらえ、本市教育委員会といたしましても指導者の技術向上を図るよう促してまいりたいと考えております。次に、社会科についての御質問にお答えいたします。竹島についての学習でございますが、教科書では北方領土等を含めた国境をめぐる問題の一つとして取り上げられております。中学校学習指導要領では、世界平和の実現については、領土、これは領海、領空を含みます、国家主権、主権の相互尊重、国際連合の働きなど、基本的な事項を踏まえて理解させるように留意すること、また、学習指導要領解説社会編においては、国家間の問題として領土については我が国においても未解決の問題も残されており、平和的な手段による解決に向け努力していること、国際社会において国家や国際機構以外の組織が活動していることを理解させると示されており、これらに従って各学校において指導しております。次に、米子城跡をどのように取り上げているかでございますが、山陰歴史館で米子城跡の常設の展示と解説を行っており、今年度、市内17校の小学校3年生、4年生が見学に訪れております。また、近隣の小学校で3年生の社会科見学の1つとして、あるいは全学年の校外学習として直接出かけ、特に取り上げている学校もございます。そのほか、児童文化センターと山陰歴史館の共同事業で、小中学生と城跡や城下町を探訪したり、小学校の各学級に地域学習の資料として本市教育委員会で作成しました新しい米子の歴史の冊子の配付などを行っております。なお、学校の希望があれば出前授業や遠足のときの現地解説などを文化課のほうで対応するようにいたしております。  次に、小中一貫教育についてでございますが、小学校から中学校に進む中で環境の変化に戸惑い、中1ギャップや不登校の増加などの問題が生じております。こういう問題の解消のために、小学校と中学校が指導を連続したものとしてとらえながら取り組みをする必要があると認識しております。小中一貫教育とは、義務教育9年間を連続した期間としてとらえ、一貫した教育課程を編成し、それに基づいて教育を行っていくものでございます。現在、本市では国の制度により学校ごとに小学校は6年間、中学校は3年間の教育課程を編成しておりますが、小中学校連携推進事業を行っていく中で、義務教育9年間の接続を踏まえた一貫性のある指導に努めているところでございます。  次に、現在の学校給食センターと新設予定の給食センターのHACCP対応についてのお尋ねでございますが、現在の学校給食センターにつきましては、HACCPの概念を取り入れた当時の学校給食衛生管理の基準により設置し運用しているところでございます。新設給食センターにつきましても、保健所の助言を得ながら学校給食衛生管理基準に基づく施設の設置及び運用を計画したいと考えております。次に、現在の米子市でのアレルギー対応の状況と今後の対応についての御質問でございますが、現在、米子市が行っているアレルギーの対応は、学校給食に使用する食材について含まれるアレルゲンの一覧表を作成し、学校を通じてアレルギーのある児童生徒の御家庭に配付しております。また、その一覧表をもとに、食べられない食材が含まれているときは各家庭において代替食をつくっていただいております。また、その際、使用する食品の分量等のアドバイスを行っているところでございます。アレルギーの対応につきましては、専用の調理スペースや設備等の確保、専門の調理員の確保、誤配食、誤調理といったリスク管理の問題、対応する原因物質の品目や症状の程度をどのように設定するかなど、数多くの課題を解決する必要がございます。その中で、アレルギーも多岐にわたっているため、どういった対応が可能であるか内部で検討を始めているところでございます。次に、学校給食費の未納についてでございますが、未納対策につきましては、これまでも学校、教育委員会で取り組んでまいりましたが、学校給食会は学校ごとの給食費の未収額は把握しておりましたが、保護者ごとの未納額が把握できていなかったことから、未納解決に向けての取り組みが行いにくい状況がございました。また、今後の債権処理についてのお尋ねでございますが、法的整理をする中で、現在の徴収体制を維持しながら学校給食会を債主として未納対策を図るよう計画しているところでございます。学校と連携を図りながら電話あるいは訪問徴収に努める考えでございますが、債権確認書や分納誓約書を活用した自主的納付を促すとともに、理由なく支払いのない保護者には法的措置も視野に入れた対応が必要と考えております。なお、滞納整理につきましては、今後、不納欠損も含め、あらゆる観点から検討してまいりたいと考えております。  次に、本市における図書標準の達成状況及び平成24年度の予算措置についてでございますが、平成22年度末の図書標準の達成状況につきましては、学校ごとでは小学校は23校中20校が達成、中学校は10校中4校が達成、市立養護学校は未達成でございます。平成24年度の図書購入費の予算措置につきましては、小中・特別支援学校全体で合計2,411万1,000円でございます。また、配備される新聞の選択方法と基準ということでございますが、国から詳細な内容が届いていないため、現時点ではお答えすることができません。次に、司書の配置に交付税措置された場合、どの程度予算軽減になるのかというお尋ねにつきましては、1週当たり30時間勤務の職員をおおむね2校に1名程度配置することが可能な規模で、単価約105万円を交付税措置するというものでございますが、本市に公布されます交付税の総額のうち、司書の配置に要する交付税額が示されないため、本市の予算軽減額を算定することは困難でございます。 ○(安田副議長) 植田水道局長。 ○(植田水道局長)(登壇) J-VER認証による二酸化炭素の取引、それにおいて、水道局の管理する水源かん養林が対象になるかという御質問でございますが、私どもが日南町に管理しております水源かん養林は、ブナ、ナラ、クリなどの自生した自然林でございます。水源かん養の立場といたしましては、自然の樹木が自然の状態で保全されるということが一番望ましいものと考えておりますので、間伐等の作業は行っておりません。したがいまして、議員が提案されました対象には水源かん養林はならないというふうに考えております。したがいまして、導入は困難ではないかと思っております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) 28項目、御答弁いただきましたので再質問をさせていただきたいと思うんですけども、再質問のない部分、私じゃない部分は関連でありますので、その辺をお断りしておきたいと思うんですけども、まず、政治姿勢の質問を5点上げさせていただいたんですけども、これは政治家であってリーダーの市長に伺っているわけでして、答弁としては、国会でいえば役人答弁みたいなのをいただいておりまして、これでは本当に市民に安心感を与えるような答弁をされたのかなという思いが私にはあります。そういう意味で3項目ほど質問させていただきたいと思うんですけども、まずは原発ですね、原発問題。再稼働の条件として、福島の事故検証、国の指針、市民の理解、これが前提と回答されましたけども、この条件ははっきりされていないと、安心・安全という定量的な数字ですね、いわゆるモニタリングポストの数字がどうだかというのでなくて、はかれないような、そういう数字でない客観的に判断することが難しい基準をその3点上げられているんですね。いわゆる数値としてはっきりわからないので、このことは、市民の幅広い意見解釈を可能としますから、最終的には市長、議会の政治判断が必然的に必要となって、長期化、政治問題化させるのではないかというふうに危惧するんですけども、市長はこのことについてどういう御意見をお持ちか伺います。
    ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) まず、再稼働につきましては、今、国のほうで福島原発の原因究明とか、それから、それに伴う再稼働の条件、必要な安全基準等を検討しとられると承知しております。そういうものが出てくれば、それは1つの判断材料として、どういう形で出てくるかちょっとわからないんで、今とやかくは言えませんけれども、やはり一つの基準というものは出てくるわけでございますので、それがやはり一つの判断材料になると思っております。それをベースに、やはり県等とも連携しながら島根原発、中国電力に当たっていきたいと思っております。そういう中で、もちろん市民の皆さんに対してはどういうふうに判断するかということを十分説明させていただきたいと思っております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) 何かわかりませんけどね、それでどうなんでしょうね、市民が今の答弁伺って。これは早晩やっていきますからそういう答弁もいいですけども、はっきりした態度を示させる時期というのは政治判断せざるを得ないということを前もって申し上げておきたいと思います。次に、再生エネルギーの問題も質問させていただいたんで1つだけ追及しますけど、崎津がいなタウンにおけるソフトバンク社のメガソーラー進出において、自然エネルギー先進地米子をPRしたいとの答弁でした。環境基本計画の達成をあわせて考えた場合、今、米子市が取り組んでいる住宅用太陽光発電システム設置費の補助だけで、市長はこういったアピールというんですか、そういうことがイメージの、十分と考えておられるのか、これを伺いたいと思います。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) 要は、メガソーラー、非常に巨大なメガソーラーが米子市に進出してくる可能性があるわけでして、それをどう宣伝して、また雇用とか、また来ていただける方々に対してアピールしていくかということで、そのメガソーラーを中心とした太陽光、これの宣伝の一つの、何というんですか、キャッチフレーズというか、そういうものとして自然エネルギー先進地米子ということを使いたいと思ってるところでして、この言葉が適当かどうかというのはありますけども、要はその50ヘクタールに及ぶメガソーラーが実現した場合に、それを一つの誘客等のツールとして使いたいということで考えたというか、今、仮にそういうことで宣伝してはどうか、PRしてはどうかというふうに考えてるところでございます。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) それは何か驚くような答弁ですよ。崎津に看板を立てとけばいいという話みたいに聞こえます。これは後段でやりますけど、35億円の土地ですよ。賃借契約結んだら、その間、ある程度入ってくるんでしょうけど、要は払い続ける。その収支の差というのは、崎津のいわゆる赤字の確定になるわけですからね。そこを押してまで誘致するメガソーラーですから、そんな崎津に看板立てて、見学に来てもらう人のためのものですみたいな、何ですか、そんな答弁で納得できるんかというのは、これ後で後段やりますけど、ちょっと今の答弁は納得できません。本当にそんな考えなんですか、市長。私はちょっと驚いてしまいました。答えをもらっていませんから、もっと何か米子全体をそういった機運で盛り上げていくお話かと思っていましたけど、案外そうでないということが今の答弁ではっきりしましたんで、ちょっといろいろと考えさせてもらいますよ。それと、TPPですね。TPPについては、先ほども言ったんですけど、知事はもう賛否をある程度はっきりしとられるんですよね、政治家として。市長の答弁ははっきりしてないんですよね。TPP参加に向けた協議が難航している原因はあるんですけど、農業問題を含めたすべての品目を自由化対象とすることがありますし、鳥取県農業に与える影響は316億の生産の中の84.2%が減少すると言われています。今現在議論するための材料を政府が示していない、これは問題ですけども、市長はこのTPPの参加に対して反対なのか賛成なのか、端的に伺います。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) なかなかイエス・オア・ノーで答えにくい問題であると思っております。先ほど申し上げましたように、TPPへの参加につきましては農業に対する影響が非常に大きいわけでございまして、いろんな観点からやはり慎重に対応してもらいたいと思っております。そういう中で、先ほど申し上げましたように、自給率の向上とか安全・安定供給ですとか、国内の農業は将来にわたる確立と振興が損なわれないようにするとかいうのは非常に大きなハードルだと思っております。そういう意味で簡単にこのTPPへの参加を賛成であるというわけにいかないと思っております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) 日中韓のFTAの交渉にも入るんですよね。農業というのは、非常にもうこれは打撃を受けるというのはガットのときから言われてる改革もできてないわけですから、私はあの知事が言われますように農業、1次産業があるというような鳥取県においてはどちらかといえば反対ぐらいのことは言えると思うんですけど、これもまた経済のほうでやります。防災対策についてですね。これに移っていきたいと思うんですけども、答弁を受けてですけど、市民に対する説明を、適切な対応をされているという答弁だったと思うんです。私はちょっと納得しないんですけども、もっと市民と向き合っていただきたい。提案としては、島根県のような津波避難計画作成を、ワークショップを市役所等が行っていると思いますけども、地域のこと、避難経路等、これも橋りょう等の話にもなるんですけども、これから長寿命化に入るのですから、それにもかかってくるんですけども、避難経路等の周知と今後の訓練のためにも有効と考えます。市のそういった情報もないとできないと思うんですけども、含めてどう思われますか伺います。 ○(安田副議長) 亀井総務部長。 ○(亀井総務部長) 地域での防災ということでございますが、本市では自治連等に対しまして防災計画見直しの考え方、それから津波の浸水想定区域、それから災害時の市民の方の対応等につきまして説明を行い、各地域で防災組織の必要性、それから地域での避難計画等の作成について現在働きかけているところでございます。東日本大震災を受けまして市民の方の防災意識が高まってきていること、また、地域のことは地域で暮らす皆さん方が一番把握されていることから、地域の自然的、あるいは社会的特性を踏まえた避難計画やハザードマップ等の作成、それから、防災組織の結成等の取り組みを地域にお願いして、地域に出向いてその支援を行っているところでございます。このような地域での活動や作業がワークショップと同様の効果を生むものではないかというふうに思っております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) 後段にかかってくるんですけど、避難経路等を考えると、総合的に出さないと、走って逃げようと思ったら橋が落ちてるということもありますんで、長寿命化されるんですから、そこら辺も含めて、これは、それにかわると言われますけども、私はもっと丁寧に情報も出すべきだと思ってますんで、これは要望しておきたいと思います。次に、防災計画等を作成後、東日本大震災では自助、互助、共助で命が助かった方が9割であったという。これを踏まえれば、地域のきずながより重要となっている、これは基本条例のとこでも市長は言われましたけども、行政主導から協働、連帯へ導くためには、自治防災組織以外にどのようなことを行われるのか、それをちょっと伺っていきたいと思います。 ○(安田副議長) 亀井総務部長。 ○(亀井総務部長) 地域にある学校あるいは事業所等との連携、それから近所づき合いなど、地域のコミュニティというのは地域防災力の向上のためには重要であるというふうに考えておりますけれども、本市としては、まずは自主防災組織の結成率の向上に努めていきたいというふうに考えております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) 自主防災組織が上がらない米子市はという研究の論文があるんですけど、原因の第1は、やっぱりお金が出てないという、結果で出てるんですよね。ということは、お金つけなきゃ、それは上がらないと思います。それと、ここまでの2つで、やっぱり防災計画つくるのはいいんですけど、それがおりていないんですよね、1年たっていますから、この辺を重要に思ってください。次、米子空港は、国交省によりますと、沿岸部での標高20メートル以下空港による標高の低い空港として岡山南空港が標高ゼロメートル、新潟1.4メートル、それで、全国3位に危険な空港ということで、米子空港は1.6メートルと発表されてます。これは国交省も発表して、朝日新聞も書きました。このたびの津波浸水時には、避難することの高台もビルもない、弓浜部の標高データがありませんけども、そのため、浸水時の信ぴょう性に疑問があるとの声も上がっておりますけども、標高データの公表等できないのか伺いたいと思います。 ○(安田副議長) 亀井総務部長。 ○(亀井総務部長) 県が公表いたしました津波浸水想定につきましては、地形のほか、標高等、さまざまな条件を勘案して分析されたものでございます。米子市内の大まかな地点の標高につきましては都市計画図に表示されておりまして、沿岸部の自治会での説明会等では標高についてもお示ししているところでございます。また、来年度に作成を予定しております津波ハザードマップにも標高を表示するように考えているところでございます。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) ちょっと整合性もとっていただきたいと思いますね。データだけ見ると、どこがどれだけあるのかわかりませんよね。1.6ってこれ、公式文書ですから、これ整合性とってください。それと、知事が空港に逃げるんだって言っておられますけど、協定結ぶっていうのも大丈夫なのか。中海側の標高かもしれませんから、お願いしたいと思います。次に、災害時に市役所が何が起こっても対応できる備えが必要なことが大震災の教訓として、これも明らかになっておりますけど、被災した場合の業務継承をするための市庁舎、淀江庁舎、どちらがより安定的に安全なのか、また改善すべき点について伺います。 ○(安田副議長) 亀井総務部長。 ○(亀井総務部長) 東日本大震災クラスの災害が発生した場合に非常時の優先業務を継続するための業務継続計画、これにつきましては、現在鳥取県が作成中でございまして、本市においても来年度に作成する予定にしております。本庁舎、淀江庁舎、どちらがより安全なのかにつきましては、災害発生地域、あるいは被害の状況等によっても異なるとは思いますけれども、庁舎機能が失われた場合、その機能をどこに移すかということにつきましても、この業務継続計画の作成の検討過程において判断していきたいというふうに考えております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) これは、津波に限らず洪水で、ハザードマップによったら、米子市役所は2メートルですか、つかるというのがハザードに、これは間違いないですよね。 ○(安田副議長) 亀井総務部長。 ○(亀井総務部長) 現在のハザードマップではそうなっていると認識しております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) そうすると、電源動力が1階にあったら、もうそれだけで、地震でなくても可能性はあるわけですよね。ということも含めて、市庁舎が安全な業務が遂行できるかっていうのは教訓としてちょっと取り組んでいただきたい、これは要望しときたいと思います。この項、最後ですけど、さまざまな災害において危険の度合いをスピーディーに市民に伝える方法について改善すべきではないのか、これについて伺いたいと思います。 ○(安田副議長) 亀井総務部長。 ○(亀井総務部長) 災害時に市民の方に対する情報伝達手段ということでございますけども、これにつきましては、防災行政無線を初めメールの配信、それから中海テレビのテロップ、それからダラズFM、広報車などを考えておるわけでございますが、甚大な被害を及ぼすおそれのある場合には、防災行政無線でのサイレンによっての注意喚起を促したいというふうに考えております。本市といたしましては、あらゆる手段を使って市民の方に対する迅速、的確な情報の伝達に心がけてまいるとともに、今後も有効な手段につきましては研究していきたいというふうに考えております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) 研究していただきたいんですけども、今後みたいですけん、これも。大概、今、防災対策は今後、今後ですので、もっとはっきり答弁できるように進めていただきたいと思いますね、1年たちましたですよ。それで、伝え方も、やっぱり防災無線の言葉も命令口調でないと、何か水が上がってくるのを見ながらのまれた方もあるようですから、それは、ただやるというだけでなしに、文言も含めてやっぱり検討が必要だと思います。防災計画についてはもうここまでにします。どうも今後のようですので。  次に、財政に係る事項について追及させていただきますけども、私がこれ申し上げたかったのは、いわゆる市民がどういうふうにとらえているかと、米子市の財政を。本当にちょっとよくなったのか、あれだけ苦労したから、ということも含めて、市の情報の出し方、またはこれからの行革のあり方についてというつもりで上げてるんです。まず合併後の歳入動向について答弁いただいたんですけども、そこで伺いますけど、交付税の特例措置が終了する年度と額においてどれくらいの影響が想定されるのか伺います。 ○(安田副議長) 亀井総務部長。 ○(亀井総務部長) 合併に伴う交付税の特例措置ということでございますが、地方交付税のうち普通交付税につきましては、算定方法の特例によりまして合併後10年間、本市の場合では、平成26年度までは合併したことにより減額されることのないよう措置されることになっておりまして、その後5年間で段階的に減額をされまして、32年度からは本来あるべき水準になるということになっております。本市の場合、この制度によりまして理論的には数億円程度の算入がされているということになりますが、今後の減額につきましては算定方法に不確定な要素が多いため不透明でございます。本市といたしましては、その特例措置がある間に合併のスケールメリットが十分発揮されるよう、また、人件費の適正化や施設運営経費の見直しなどを推進していく必要があると考えております。引き続き行財政改革の推進に取り組んで効率的な行財政運営を可能にするような体制づくりに努めてまいりたいというふうに考えております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) この件は非常に出雲市も大変だなと思ってましたら、また合併されましたね。あれでまた伸びるんでしょうけども。これは非常に影響すると思ってます。歳入の1億というのは一財ですからいろんなサービスの低下というのは必然的になるんじゃないかなという思いがありますけども、平成17年、市長は財政の危機を訴えられて、財政健全化プランを立てられまして行財政改革大綱を作成されました。財政再建に努められてこられた印象があるんですけども、市長が初めて就任されたときの財政圧迫の原因であった収入の減、扶助費の拡大、公債費、下水道、土地造成事業、借地料等、解決した状態ではないと思ってます。そこで、公会堂等の大規模建設事業を行う状況となってるんですけど、これはもう率直に、大丈夫でしょうか。市長に伺いたいと思います。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) 現在の財政状況ということでございますけれども、地方財政は国におきます税制改革などの動向によって大きく変動してまいります。地方単独ではなかなか判断できないこともありますので、先行きについてはこうだということはなかなか確言はできないわけでございますけども、本市ではこれまでに行ってまいりました行財政改革の取り組みによりまして、かつて平成11年ごろに懸念されたような危機的な状況からは脱しつつあるのではないかと思っております。依然として厳しい財政状況ではございますけども、市民の皆さんの福祉の向上のために推進すべき事業は推進していかなければなりませんので、施策、事業を適切に選択しながら財政健全化に向けて引き続き取り組んでまいりたいと考えております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) 11年のような危機的な状況ではないと、それと比べるとそうなのかもしれないぐらいの感じなんですけども、財政赤字を補てんする基金、これも伺っておきたいんです。財政調整基金は少ない状況ですけど、今後合併特例債で積み立てた基金の償還が終わった額が支出可能となるんですけど、これは財調でなくて、今後、年度ごとにどれぐらい可能かわかるようでしたら教えていただきたいと思います。 ○(安田副議長) 亀井総務部長。 ○(亀井総務部長) 合併振興基金についてでございますが、この基金は新市の一体感の醸成に資する事業、それから、旧市旧町の地域振興に要する費用に充てるために設置するものでございまして、基金から発生する利息につきましては毎年度予算化することにより支出ができることになっております。また、元金相当部分につきましても、その償還した額に対応する額は取り崩して支出することができるというふうにされておりまして、今後の支出可能額につきましては、平成24年度が約5,900万円でございます。その後、平成27年度まで段階的にふえまして、その後は毎年度おおむね1億2,600万円程度で推移するというふうに見込んでおります。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) 最近の収支を見ると、非常に市長は運がいいんですよね。非常にもしかして赤になるんでないかというときにはクリーンセンターであったり西部広域の積立基金の崩しとかが入ってきて、これはやっぱり最後、埋めるのは基金なんですけども、額的に35億とかという、動かせない25億で、9億といったら、赤字が出るようでしたら2年で財調もなくなる、それも市の職員さんの給与カットで積み立てている部分が大きいじゃないですか、これは。そういうことも考えると、用途というのもやっぱりきちんとした中でやっていかないけんということもありますから、私は非常に厳しい状況だと思ってます。そこで、米子市の類似団体の類型が三の一で、平成22年度には43団体とも言われてるようですけども、他市では比較対照を示すことによる財政状況として出されておりますけども、この件について健全化判断比率からの比率、また地方債、財政調整基金から見た比較の状況を把握しておられるようでしたらお示しいただきたいと思います。 ○(安田副議長) 亀井総務部長。 ○(亀井総務部長) 財政指標の類似団体との比較ということでございますが、平成22年度の決算に基づくデータにつきまして、ある市が、類似の43団体の決算統計をもとにいたしまして独自にまとめられたデータがございます。それによりますと、43団体の中には普通交付税の不交付団体もございますが、本市の健全化判断比率のうち、実質公債費比率につきましては42位、それから、将来負担比率が41位、地方債残高では35位、財政調整基金残高では42位となっております。これらの要因といたしましては、過去の投資的事業や、それから土地開発公社の経営健全化に向けた無利子貸し付け、それと投資では基金残高が少ないということなどが主な要因であるというふうに思っております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) 私は、これは会津若松ですけど、22年度、載せておられます。こないだ会津にも行ったんですけども、これをなぜ引き合いに出したかというのは、よくなりつつ、11年度と比べての米子とよくなるとか、市長が就任されてからよくなるというだけでは市民はなかなか理解が、よくなったじゃないかという思いがあるんですけど、類似では、今の段階で鳥取、島根、出雲というのはもう特例市に上がっちゃいましたし、境、倉吉と比べてみても規模が違う。やっぱり類似と比べてみる、これはいろいろ状況は違いますよ、それを比べてみたときに、米子市の状況がどうなのかというのを市民にわかっていただくためには非常にいいことをやっとられると思いますから、これは検討してみていただきたいと思うんですけれども、米子市のホームページ上とかで市民に公表するに当たってですよ。一番頑張っておられるのは、一番いいのは職員さんの給与率ですね、最低です、ということは払ってないという、一番改革が進んでいる。これは1番ですね、43位というのは一番比率的にいいんですけど、それ以外のよくなっておかねばならないような比率というのは、先ほど総務部長が言われましたように、まだまだ悪いです。これを押さえておいていただきたいと思うんですけども、今後、これは次の質問で公の建物等も出てきますけども、先ほど来、教育長の答弁でも、これから先多大な支出が予定されるんですよね。それは支出していくということに対する、長寿命化という、先延ばす手もあるんですけども、そういう状況の中でこうであるということを確認する意味で今、答弁いただいたところです。それで、追及としては最後にしますけども、今後5年なり10年後に市長が現職でおられるかはわからないんですけども、初めて市長が就任し、財政危機宣言をされた状況と同様の状況か、それ以上に悪化していては、市民は何のために負担、医療の値上げとか有料化をして我慢したのか、職員は定員適正化による減、給与の削減を行ったのかわからなくなってしまうんじゃないかと思ってます。26年を最終年とした行財政改革大綱のうち、私が進んでると言えない改革の柱と推進項目で、(4)既存施設の見直しの項があります。パネルをつくってくればよかったんですけど、そういうあれができないもんですから、これどんな文章になってるか読んでいただいてもよろしいですか。 ○(安田副議長) 亀井総務部長。 ○(亀井総務部長) 行財政改革大綱の既存施設の見直しについての記載内容についてでございますが、これによりますと、平成20年度作成の公の施設のあり方に関する検討委員会報告書では、施設や設備等の老朽化に伴う更新需要の増加が高まる一方で、投資額の確保にも限界があり、すべての施設について存廃も含めて検討すべきという報告がなされています。今後は、施設の管理運営面も含めた公の施設の見直しを進めるとともに、重複施設の統廃合、目的転用、改善、効率化などを推進しますというふうになっております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) 非常に労力をかけてつくられたんですけども、私はまだこれが進んでない項目だという認識がありますんで、市長には一応これを頭に置いておいていただきたいと思います。それで次に、施設公物設置管理の基準の見直しに係る影響と米子市の取り組みについての追及をさせていただくんですけども、これも最初は地域主権改革だといって財源までくるかと思ったら、何か私に言わせれば官僚さんに骨抜きにされて、多分交付税措置されるのは事務量的な計算だけだということで、財源がふえるような改革ではないというふうには思ってるんですけども、それでも改革案が出ていて、それに対応していかなきゃいけませんので、壇上の答弁をいただいているんで追及していくんですけども、権限が移譲されて条例制定の必要のないものもありますけども、今後、地域主権改革に関する条例の改正、新たな制定が必要なものはどれぐらいあるのか、ちょっと最初に伺いたいと思います。 ○(安田副議長) 亀井総務部長。 ○(亀井総務部長) 地域主権改革一括法によります条例の整備ということでございますが、全体では13の法律の26の項目について条例の整備の必要があるということで、今定例会では、そのうち6つの法律の8つの項目について条例を整備することとしておりまして、来年度の平成24年度では、残る8つの法律の18の項目について条例の整備が必要というふうになります。なお、このほかにも政令の改正に伴って条例の整備が必要になるものもあるというふうに思っております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) それで、壇上のところで影響を伺ったんですけど、質問のやりとりしてるうちに、やっぱり具体例を挙げてもらわないと答えにくいということですんで具体例で質問したいと思うんですけども、米子市の影響については具体的な例示がないということで答弁できないということですから、このたびの権限移譲において、すべての事務を市町村に移譲する事務に都市計画法8条1項10ヘクタール以上の風致地区の移譲があります。また、これと米子市が進める米子城跡整備事業との関係、ちょっと答弁もありましたけど、昨年8月既に移譲されている都市計画法第11条1項都市施設関係で安倍三柳線の計画の事業推進に影響することがあるのか、具体例としてお答えいただきたいと思います。 ○(安田副議長) 角副市長。 ○(角副市長) 米子城跡整備事業の対象地区につきましては、都市計画公園内であります湊山公園内にありまして、湊山公園は県から権限移譲を受けた後も引き続き風致地区の指定を維持すべき区域であるというふうに考えておりますので、米子城跡整備事業とは直接的な関連性はないものだと思っております。次に、安倍三柳線につきましては、県から権限移譲を受けまして本市が今後の都市計画変更決定を行うことになりますが、基本的には事業に影響を及ぼすものではないと考えておりますが、市長も答弁申し上げましたとおり、都市計画道路を変更するには、将来交通量を推計した上で道路構造令に基づき道路の規格等を定めることになります。現在の交通量推計ですが、未着手路線でございます、たしか昭和41年に決定をされたと思います。今から約45年以上前に決定されました都市計画道路米子中央線、また安倍糀町線を含めた推計となっておりますので、より精緻なデータ検証をすることについて、現在県と慎重に協議・調整を重ねているところでございます。その結果を踏まえまして、将来交通量の取り扱いについて判断してまいりたいと存じます。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) 風致地区は今の城跡は変えない。ほかもあるんでしょうけど、これはいいんですけど、安倍三柳について、ぱっと聞いたらわかりにくいんで、これは副市長答えられましたんで、端的に言うと米子市が決定権を昨年いただいてますから、県と協議して、これも決定権はもう県にないんで、いわゆる4車線道路ですんで、全線2車線という可能性もあるよということを言っとられるんですかということをちょっとお聞きしたい、できる可能性があるよという。 ○(安田副議長) 角副市長。 ○(角副市長) 変更決定権者は米子市長になりましたが、その手続の過程で県知事との正式協議を要します。そのために、今、事前の協議をしておるということでございまして、早期の事業化を図るため、あらゆる可能性も含めて慎重に協議調整をしておるということでございます。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) この項ではここまでにします、関連質問もありますので。いわゆる私が言いたかったのは、こういった変更が市の行政にもやっぱり影響を与えているということが言いたかったわけですんで、この項ではこれまでにしたいというふうに思うんですけども、次に、今回、市営住宅の条例の一部改正が上がってますけども、これももうずっと質問が出てますんで簡単にしたいと思うんですけども、同居親族要件の廃止については、親族要件など、今、米子市が問題となっていることを、これ把握されてこのたびの条例改正になったと思うんですけども、今後検討される、参酌される部分の入居基準の条例化につきましては、応募倍率、民間事業者との競合等、調査されてから判断すべき事項が多いと考えるんですけど、主な検討課題と市民意見を反映する場面の必要性について伺いたいと思います。 ○(安田副議長) 勝田建設部長。 ○(勝田建設部長) 入居収入基準を条例化する際の検討課題についてでございますが、国の示す参酌基準より低い額を設定した場合、入居対象者がより困窮度の高い方に絞られることとなります。また、既に入居されている方の中に収入超過で明け渡し対象となる方が発生するという課題がございます。なお、入居収入基準の条例化につきましては、不特定多数の市民の意見を伺うことはなじまないというふうに考えております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) 今回もう提案されてますんであれなんですけども、要するに、これがよく言われる地域が主役っていうところの今の話なんですよね、政府が言われる。それで、今回もそれほどのあれがなく提案はされてきたんです。これまでの質問戦の中でも困窮している人が入れないじゃないかって言ったら、今、部長の言われますように、入居基準をぐんと下げればですよ、これは参酌される事項になりましたから、もうそういう人しか入れない、言われますように基準が下がった分、高い人は出ていってもらわなきゃいけない。そうすると、あきもできる、要するにどう考えるかということなんですよね。そして、これはもう後段になりますけど、いわゆる市営住宅の長寿命化にかじを切られた。そことの整合性を踏まえると、今回のようにぽんと出るのもいいんですけど、もうちょっと議会等も審議しないと、地域主権改革とは一体何だったんだと、これで終わっちゃいますんで、さっきの安倍三柳線の話もあるんですけども、もうちょっと私はそこら辺の審議はこうなんですけど、当局として議会に対しても、また市民に対しても丁寧にもっとやっていただかないといけないと考えるんですけど、これはどうでしょう。総務部長、御答弁いただきたいと思います。 ○(安田副議長) 亀井総務部長。 ○(亀井総務部長) 平成23年度に公布されました地域主権改革の一括法につきましては、地域の自主性及び自立性を高めるための改革を推進するためのものだということでございます。その趣旨に基づきましても、先ほど市営住宅の例が挙がっておりましたけど、市といたしましても、議会の皆様に丁寧に御説明を行いながら進めてまいりたいというふうに思っております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) 条例化という意味が、要するに議員がということですね。議決行為が伴うということです。だから議員はという論もあるんですけども、こういう出し方だったら、言っちゃ悪いですけど、上がってくるものというだけになって議論する余地がない。じゃあ、議決するっていう行為だけを議会が行うということになって、そのために議員がということがもう成り立たなくなる可能性もありますんで、ちょっと内容も当局は言われませんけど、今回薄いんですよね。義務づけを外したのに政省令で義務づけをつけたりしてるんですよね。どうしても省庁の、どうも乗り越えなかった部分もあるんですけど、そこら辺もやっぱり説明をいただけるように、今後は、これはよろしくお願いしたいと思います。  次に、市民基本条例について質問していきたいと思うんですけども、これ関連がありますんで、きょう2点だけ伺いたいと思います。この条例が制定した場合、一体何が変わるのか伺います。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) この条例を制定しまして、すぐに何が変わるということはないと思っております。やはり、この条例自身は理念を定めようとするものでございます。これからのまちづくりを行っていく上で、やはり地域の課題をいかに解決していくのか、また、どのようなあり方がそのために有効かということをやっぱり市民の皆さんと一緒に考えていかなきゃいけないだろうと思っております。先ほど壇上でも申し上げましたけども、やはり人と人とのきずなとかつながり、支え合いといったものが、その地域におけるまちづくりということを考えた場合にやはり重要だと思っております。特にこれから防災とか地域の自主性を高めることが必要だと思っておりますけども、そういう中で、もちろん市としては地域の方々にできるだけの支援して一緒になって問題の解決に向かっていかなきゃいけないとは思っておりますけども、市民の皆さんの中でも、やはり自助、共助、公助といったところの責任分担、またその役割分担といったものを考えていただきたいという趣旨でこの条例を制定したいと思っているわけでございまして、いろんな課題の解決に向けての一つのやはり基本的な理念を定めるものだというふうに考えております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) 私も文案読んで薄々理念条例かなと思ってましたけど、市長から2度も言われますと理念条例だと思いますね、これは。それで、もう1つだけ私のほうからは聞いておきますけども、米子市における市民自治の中心となっておられるのが自治連合会と思ってるんですけども、条例の周知と深化を考えた場合、ふれあい説明会の実績、これ答弁で言われましたね。申し込まれた団体は2団体、38人ですか、私が調べたのですけども、これは市民の関心が非常に希薄ではないかと思わざるを得ないんですけども。重要な市民のための条例であるならば、もし制定された場合、周知活動を行うことによって見直し条項が生きてくるのではないかと考えますがいかがですか、これ伺っておきたいと思います。 ○(安田副議長) 湯浅企画部長。 ○(湯浅企画部長) 条例の周知活動が希薄じゃないかということでございますが、議員御指摘のとおり、ふれあい説明会は現在のところ非常に低調であるというふうに認識をいたしております。ただ、この条例を策定いただきます段階で、その旧検討委員会の皆さんの活動の中では約1,700人の市民の皆さんに参加をいただいているところでございまして、この条例が仮に制定されましたら、さまざまな機会をとらえて改めて周知に努めてまいりたいというふうに考えております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) 制定議決ができるかどうかというのはまだ議会が最中ですからわかりませんけど、申し上げたいのは、待っておられるよりは出向いて行かれるというのも一つの手だということだけ申し上げて、これは関連がありますんで私のほうは終わりたいと思います。  次に、仮称宍道湖・中海市長会について伺いたいんですけども、何か新聞記事やいろんなのを読むのと、こうやって議会で答弁されるの聞くと多少、いろんなことが違うなってきょうは一つ勉強になったのがメガソーラーでしたけど、これも新聞報道等をもとに質問してるんですけど、先ほどの答弁においても、観光振興による連携は非常によくわかります。これはこないだ私も行かせていただきました。ただし、産業振興分野における圏域が一体となって取り組む事業、これをちょっと具体的に伺いたいと思います。 ○(安田副議長) 湯浅企画部長。 ○(湯浅企画部長) 4月に向けましてまだ協議中でございますので、はっきり決まった内容ではございませんけども、産業振興の分野につきましては、中海市長会のほうでもやっておりました産業技術展というようなことも考えたいというふうに思っております。それと、ロシアビジネスサポートセンターへの支援、境港とウラジオストクに事務所を持って、日露の貿易ですね、それに関する支援を行っている事業でございますけども、また、圏域の企業が海外で開催される商談会、あるいは市場調査を行う場合の支援というような事業を予定しているところでございます。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) 取り組んでいただきたいと思うんですけど、危惧するところがありまして、どうしてもやっぱり松江、米子、境、安来、今度出雲が入って、北東アジアの玄関口としての境港の重要度というのは非常に高まってくると思います。松江市、出雲市も関連するインフラの整備、これ進めて25年完成ですか、境に向かって4車線化が終わると、そういう状況ですね。圏域の物流と新たなビジネスチャンスが境港へと動いているじゃないか、動いていくんじゃないか、こういう状況では、要するに市長会で一緒に取り組むこともあるんですけども、企業誘致など都市間競争として行うのか、一体となって取り組むのか、先ほどの答弁にはない部分ですけどいかがお考えになってるのかお聞きしたいと思います。 ○(安田副議長) 湯浅企画部長。 ○(湯浅企画部長) 皆さん方も既に御存じだというふうに思いますが、境港が日本海側の拠点港に指定されるなどの物流のインフラの充実が進んできております。これらを活用した新しい市長会の圏域全体の産業振興が図られることが重要だというふうに考えております、全体としての産業振興がですね。企業誘致についてでございますけども、現時点では連携事業として行う予定ではございません。圏域内に企業が進出すること自体が圏域全体のメリットにつながってくるというふうに考えております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) これ、中海市長会の件については関連がありますんであれなんですけど、圏域内に来ることが圏域の利益だって、それは非常にもっともですけど、行政の壁というのはあるわけですから、先ほどの代表の答弁でもですけども、もう米子市には和田浜工業団地のオーダーメイド方式、これ、土地に下水も完備してないんですよね。そういうところしか残ってないところで都市間競争が勝てるのかということを危惧してます。やはり、地域での雇用というのも取り組まないと、ただ単に圏域で出てくればいいという問題ではないと私は思っておりますんで、これは申し上げて終わりにしたいと思うんです。次に、環境計画についての再質問をさせていただきたいと思うんですけども、るるありました。私のところではこれも関連がありますから何点かだけ質問しますけども、平成22年11月改正省エネ法によるエネルギー管理統括者及びエネルギー管理企画推進者を選任されておりますけども、具体的にどなたが選任されておられるのか。また、このときに中期計画書を中国経済産業局へ提出されたんではないかと思うんですけども、その点を伺いたいと思います。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) 本市のエネルギー管理統括者でございますけれども、市長部局は副市長、教育委員会事務局は教育長となっておりまして、またエネルギー管理企画推進者というのがございますけども、これは改正省エネ法に基づくエネルギー管理講習を受講した担当課職員をそれぞれ選任しているところでございます。また、改正省エネ法に基づいた中長期計画書を平成22年11月に中国経済産業省に提出したところでございます。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) 私はここで、本当は中長期計画が22年ですから、3年とか5年と言われてますんで、自然エネルギー先進地米子としてもっと取り組んだらと思ってたんですけど、もうこの質問はやめます。次に行きますけど、省エネルギー対策ですね、これは今後の電力需要を考えた場合、再生可能エネルギー対策以上に早急に具体的に取り組む必要があると考えるんですけど、これは具体策ありますでしょうか。原発とも絡むと思うんですけど。 ○(安田副議長) 野坂市長。
    ○(野坂市長) 省エネルギー対策でございますけれども、市報や市ホームページを通じての節電協力の呼びかけ等を行っておりますが、これらに加えて、新年度から省エネルギー機器普及促進を目的に、家庭用燃料電池の導入助成を行うこととしております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) 私は、計画つくっとられる最中であれなんですけど、多分これから先、省エネルギーというのは、再生可能エネルギー、やっぱりスパンがかかりますんで大事になると思ってます。そこら辺、もっと私は検討していただきたいと思います。次のメガソーラー関係で追及してたのはもうやめます。飛ばします、もうこれは。瓦れきの関係にしたいと思います。瓦れきの処理は東北の復興を進める上で大変重要なことであり、進んでいないというのが現状です。答弁を聞いた場合、検討されておらないのは放射線量が心配で市民の理解が得られないからですか。検討もされない理由、これを伺います。瓦れきは一般廃棄物ですし、政府は焼却して処分場への処理を基本としております。焼却施設に余裕がない、処理場に余裕がないなど取り組もうにも取り組めない自治体は現にあるわけですから、米子市の現状はどうなっているか、これ伺いたいと思います。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) 米子市は最終処分場を広域で持っているわけでございますけれども、これも非常に、何て申しますか、容量は限られてるわけでございまして、近々というわけではありませんけども、満杯になるのも時期が来ればというような状況にあるわけでございまして、この最終処分場にさらに他のところのものを使っていただけるような余裕はないと思っております。そういう観点から、この米子市で瓦れきの処理というのは非常に難しいというふうに考えております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) きのう回答もらって、追及は口頭で、そのとき資料でお渡ししましたよね。今回受け入れて、そういうのをですよ、当然焼却場で焼いて、いわゆる産業廃棄物の処理場に持っていくという一つの流れを示してる。その場合、今言われたような状況で満杯になるような自治体であるならば、新たにその自治体が処理場を建てる、またはかさ上げする場合は国は特別の補助をしますと野田総理が言っておられる資料もお渡ししてあります。この件で、これは通告ないですよ。追及です。それから、放射線には一切触れなかったんで、これは当然安全なものしか持ってこられません、一応、はかったものしか。安全でないなんてわかってるものを米子に来ることはないわけですから、それは全然考慮に入れてないという答弁であるかというだけ確認したいと思います。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) もちろん安全性について市民の皆さん、住民の皆さんの御理解を得るというのは非常に重要だと思っておりますが、その前に、物理的に受けれるのかどうかという検討をした際に、やはり今の最終処分場の状況を考えますと、とても受け入れるのは難しいというふうに考えたところでございます。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) これは積極的に今どうこう結論出せっていう問題じゃないです。2年間で処理しなきゃ、東北頑張ろう、日本頑張ろうと言っても進まない状況にあります。当然米子にも東北の方が来とられます。来て、住んでいただいてる方が地元に帰るためにもそこを処理していかないけないという、日本全国で考えないけない問題ですから、市長を責めるつもりはないんですけども、答弁がもうちょっとどうかなと思いますよ。そういう、ただ単に今の処理場の話だったら、そこで万が一というのは、今申し上げましたように、政府も処理を処置しようとしとられます。それと、今の1年か2年の間ですよ、これを処理するのは。2年以内になくすと言っとられるわけですから、それが、クリーンセンターの能力がという部分も本当に検討されたのかなと私は思いました、市長の答弁では。これはこれ以上追及しませんけど、いろいろもうちょっと考えていただきたいなというふうに思います、この件については。  次に移ります。少子化が進む中での保育行政のあり方について、これを伺っておきたいと思うんですけども。御答弁いただいてますんで追及に入りますけども、子ども・子育て支援システム実施に向けて取り組む中に、待機児童対策、幼稚園での保育サービスを考えると答弁されてるんですけど、このシステムは税と福祉の一体改革の中で消費税議論も含めて7,000億とも1兆円とも言われる財源と関連があるものですけども、スピード感と先行き不透明感があるんですけど、その答弁では、先行的に取り組むような事例はないのか、これを伺いたいと思います。 ○(安田副議長) 安田福祉保健部長。 ○(安田福祉保健部長) 子ども・子育て新システムの実施に向けまして、現段階で先行的に取り組む事項はございませんけども、システムの円滑な運用に向けてあらゆる方面から情報収集、あるいは現状把握に努めてまいりたいと考えております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) まあちょっと国会通るかどうかもわかんないですけど、ただ、自民党のときからのこれは流れですから、私はいつかは成立するとは思ってるんですけども、公立保育園においては定員割れをしてる園もありますけども、過去、待機の多い年齢を対象に入園枠をふやしても入園希望者が増加しなかったともそく聞をしております。米子市において校区別の保育園設置以降、現在の保護者ニーズは利便性にも重点が置かれてると思うんですけども、幼稚園の場合は23年度が3,225定員で1,800人しか入園してないという状況も、これも頭に置いていただきたいんですけども、幼稚園、保育園を問わず、米子市全体の就学前児童対策を中長期的に計画を立て、今後は推進する必要性があると考えるんですけども、これは市町村新システム事業計画が対応してるのか、必要性を感じないのか伺っておきたいと思います。 ○(安田副議長) 安田福祉保健部長。 ○(安田福祉保健部長) 次世代育成支援行動計画というものを全国の市町村、策定をしておりまして、それに基づきまして子育て支援を積極的に推進をしております。議員御指摘のありました市町村新システム事業計画では、5年を期間といたしまして保育サービス等の供給量を確保するための方策を定めることとなっておりますけども、現在のところ具体的な内容はまだ国から示されておりません。したがいまして、今後示された時点で本市の次世代育成支援行動計画との整合性を図ってまいりたいと考えております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) 今の子ども・子育て新システム、一番のネックは総合こども園だとは思ってるんですけど、幼稚園がこれだけ、米子市内1,400人も定員割れしてる状況で、総合こども園が入ってきて保育園化していくというのも考えられる可能性は高いと思ってるんですけど、そこら辺も踏まえてですけども、保育士の不足というのも今答弁いただいたわけですけども、これ、福祉会が待遇面の改善を行うことを決められたというふうに聞いています。今後さらに市立保育園の場合確保が難しくなるおそれがあると思うんですけども、人事面の改善が難しい原因と、パート保育士の方は有資格者であるのか、これ伺っておきたいと思います。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) 保育士の人事面での改善についてでございますけれども、臨時保育士の勤務条件は地方公務員法の規定により定められておりまして、雇用期間を1年以上に延ばすことはできないことになっております。しかしながら、保育士を確保するためには勤務条件の改善が必要でございますので、臨時保育士の一部を継続雇用が可能で給与面も有利な非常勤保育士として配置することを考えてまいりたいと考えております。なお、パート保育士につきましては有資格者でございます。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) これも総合こども園として幼稚園が正規で集め始められると、本当に市に非常勤であっても来られるのかなっていう、非常に危惧するところがあります、今の件数でいった場合。次に追及移りますけど、少子化の影響等により存続が困難な施設が出るようであれば、先ほどデータは出しましたけども、統廃合についても検討が必要になろうかと思うとの回答だったと思うんですけども、指定管理者制度の導入により解散になった外郭団体もありましたが、ちょっと統廃合という言葉でなく何か違った言葉でしたっけ、ちょっとその辺はあれしますけど、このとき団体職員はほかの外郭団体等に配置がえが行われました。福祉会がいわゆる法人ですから縮小せざるを得なくなった場合、他への移動は困難だと思うんですけども、そうならないためのかかわりの質問の答えいただいてます。自立支援等は事前に考慮されないか、これを伺っておきたいと思います。 ○(安田副議長) 安田福祉保健部長。 ○(安田福祉保健部長) 米子福祉会に対しましての自立支援ということにつきましては、先ほど市長が御答弁申し上げましたように、必要な協力はしてまいりたいというふうに米子市では考えております。将来を見据えました事業計画をまずは作成をしていただいた上で、その実施状況を検証し、どのような支援が米子市としてでき得るのか、その辺のことについて協議をさせていただきたいというふうに考えております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) 本当にあと5年ぐらいには全員家で保育する人も全部入れる定員は確保される可能性がある、これはもう国の制度の成り行き次第もありますけどもね。そういうことを踏まえてですけども、統廃合の必要性が生じた場合、考え方として国が定める保育所運営単価は保育所運営の根幹をなしているんですけども、小規模、いわゆる60人定員園の運営費単価は極端に下がっていると。この状況で、市内にも多くの60人定員、またはそれ以下の施設が存在をしてるわけですけども、公立、私立が地域によって、または双方、小規模なまま運営されてるというところもあるんですけど。今後、統廃合も含め検討する必要があると考えておられないか、この点を伺いたいと思います。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) 保育所の統廃合ということでございますけども、将来的にはそのときの施設の入所状況や老朽化の状況によっては検討が必要となる場合もあると思いますけれども、現段階でそれを予測し、検討することが困難であると考えております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) 続けてちょっと質問しますけど、特に公立の福祉会が運営する保育園の中には、施設も老朽化したものが多いです。今後の施設設備に多額の財政負担が見込まれるわけですけども、待機児童問題、少子化問題を勘案した場合、投下した税がむだにならないような計画が必要であると考えるんですけど、これも伺いたいと思います。 ○(安田副議長) 安田福祉保健部長。 ○(安田福祉保健部長) 少子化によります保育需要の減少を見込みながら供給とのバランスを図っていくことが重要だというふうに考えておりまして、大規模改修や建てかえが必要となります保育所の整備につきましては、新システムの事業計画を策定する中で、保育サービスの需給バランスを視野に入れながら投下した税金がむだにならないように慎重に検討しなければならないと考えております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) これまでのやりとりで2つの考え方があるのかなと。いわゆるこのまま推計で流れていった場合では、市長の答弁では現段階ではまだ予測し得ないという部分と、新システムが出てくるわけですけど、新システムというのはいわゆる幼稚園が総合保育園で保育園化もできるということ、保育園、0歳から2歳を入れるということが入ってくるわけですから、今、米子市の幼稚園は1,400人のキャパが実はあいてるという状況もあるわけで、そこが地理的に中心部とかいいところに幼稚園がある場合、今まで沿線部の校区内でなくてもそっちへ移る可能性も出て、ある種物すごく空き定員ができるというのも付せて考えていただきたいということで、3月2日、3日に政府は今国会に提出する子育て支援改革法案の骨子を決定して、それによれば、幼稚園と保育園を一体化する総合こども園を2015年をめどに創設し、幼稚園と保育園はこれに移行されることとなります。そこで2点伺いますが、米子市内幼稚園も移行する可能性は高く、前段で述べましたとおり、平成29年、または10年先の児童数の減を踏まえると、保護者のニーズは必ずしも地域性ばかりでないこともあり、余り遠くない将来、全児童入園しても定員が埋まらない事態が訪れます。再度になるんですけども、市立保育園の統廃合も含め、プラスアルファでこういった状況がもう目の前に来ましたんで、検討されるのか伺います。また、幼稚園が移行する場合、保育士の確保は、先ほど来申し上げてますがより難しくなると考えます。保育士の確保はできず、有資格者でない方を雇用することはあってはならないことですから、雇用条件での対応以外に解決策があるのか、この2点を伺いたいと思います。 ○(安田副議長) 安田福祉保健部長。 ○(安田福祉保健部長) 公立保育所の統廃合につきましては先ほどからいろいろ御説明をしておりますけども、保育サービスの需給バランス、これが一番大切になりますので、そういったことを考慮しながら効率的な保育サービスの提供を図るために統廃合の検討も多方面からすることが必要であるというふうに考えております。それと、保育士の確保でありますけども、保育士の資格を持ちながらお勤めになっておられない方がたくさんおられます。そういった方の掘り起こしが必要と考えておりまして、現在、鳥取県では保育士確保に向けてそういった県としての取り組みをなされておりますので、県との連携を密に図りながら本市でもいろいろな手法がとれないか研究をしてまいりたいと考えております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) これまでの人口推計に加えて、保育園という施設に関しては、もう1つプラスアルファで今度の政策が来たわけですよね。今はすみ分けをしてたんですけども、幼稚園と保育園が。それを踏まえると、私は今すぐ統廃合をしろとかどうとか言ってないわけでして、それを見据えてどう考えるかという期間はさほどに長くないときにやってくるんじゃないかっていう認識をいただきたいというつもりでおります。米子市立はいいんですけども、特に私が危惧するのは福祉会でございます。福祉会は、設立の経緯から校区制が強い。ある校区ごとに置いてあると考えているんですけども、もしも福祉会が先ほど来の答弁で新システム導入後、園数を減少させる事業計画を作成した場合、これは米子市として容認できるのかどうか、ちょっと伺いたいと思います。 ○(安田副議長) 安田福祉保健部長。 ○(安田福祉保健部長) 福祉会が市内に園を構えていただいておりますけども、例えば今、御指摘があった米子福祉会の1つの園が廃園という計画を立てられた場合、その園が所在をする地域の保育ニーズといいますか、そういったものを総合的に考えながら、その段階で検討をすることが必要であるというふうに考えております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) 具体的にどことかどうというまだ時期でも何でもないわけで、それがあるわけでもない、今、定員割ってますからですけども、そういう要因の中があるというので、これは一つ頭にとめておいていただきたいとは思うんですけども、最後に、この項、保育料についてです。これは表もつくってるんですけど、お示しする必要ないと思うんですよ、もう言われてることですから。少なくても市部では一番高額です。D9、7万円台のところもあるわけで、鳥取市も、7万円なんていうところをつけているのはないですね。5万円台ですよね、みんな。これ、再度伺いますけども、検討されるというのは軽減に向けての検討なのか、端的で結構ですんでお願いします。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) 保育料につきましては、新システムの中で国の基準が示されますので、その基準額などを考慮いたしまして、総合的に子育て世代の負担軽減に努めてまいりたいと考えております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) 保育料が市の中で高いというのが新システムとつながるのはちょっと私、わからないです。私が申し上げてるのは、要するに市長がどう考えるかということ、保育に対する軽減としてと思っておりますから、これはどうなんですか。同じことで同じように他市がやれば、いつまでたっても一番高いんじゃないですか、そういう理由ではと思います。これは何か前向きな答弁いただけませんけども、私はやっぱりもう1回再考願いたいというふうには思います。これは要望しておきます。  次に、遊休農地と耕作放棄地対策について質問します。これも関連がありますんで、なんですけども、弓浜地区全体をエリアとする農業推進プランとは、地域農業マスタープランの作成が市町村にはTPP対策と言われてるんですけども、必要となりましたが、このことなのかちょっと確認お願いします。 ○(安田副議長) 宇田経済部長。 ○(宇田経済部長) 市長のほうが答弁させていただきました弓浜地区全体をエリアとする農業推進プランについてでございますけども、これは集落等をエリアとする地域農業マスタープランとは別のものでございます。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) マスタープランの作成が義務づけられてるんですよね。これは政府は認めないですけども、TPP緊急対策と報道は書くんですけども、ちょっと農地集積のための総合的な対策の地域農業マスタープランの概要と、米子市としてはどう取り組まれるのか、ちょっとこれ伺いたいと思います。 ○(安田副議長) 宇田経済部長。 ○(宇田経済部長) 地域農業マスタープランの概要と、それから市の取り組みについてでございますけども、地域農業マスタープランは戸別所得補償経営安定推進事業に取り組む際に必要となるプランでございまして、集落、地域等を対象に、その対象単位ごとに今後の中心となる担い手、これ個人、法人、集落営農等がございますけども、それをだれにするか、中心となる担い手へどうやって農地を集積するか、中心となる担い手とそれ以外の農業者を含めた農業のあり方などを集落等の話し合いで決めていただくものでございます。今のところ、国主催の事業説明会が行われ、今月の15日には県主催の西部市町村を対象とした事業説明会、そして情報交換会が行われる予定でございます。今後、集落等で検討していただくべき詳細な要件等が示されましたら、集落等への説明をしてまいりたいと考えてるとこでございます。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) 再度念押しですけど、これ弓浜は該当しませんですよね、作物指定がある、まあいいです、まあこれはしないと思います、弓浜はね。作物もいろいろあるんで、はい、いいです。これはまあ、特にTPPと言われるだけあって戸別所得補償の分野ですから、いわゆる米作地帯がこれから非常に危惧されるところにこういったのをつくれば補助が出るというので、ことしから取り組まれるということですから、これは大いにやっていただきたいとは思うんです。弓浜農業未来づくりプロジェクト事業に大いに期待するんですけども、遊休農地拡大が国平均が1.8に対して、鳥取県は3.3と高率です、非常に高い。5年前と比較して生産者、耕作面積ともに2割の減です、2割減してます。この遊休農地の拡大というのは、特に弓浜部というのは県でも、ですからこういうプランとかいろんなのを持って来とられるというのを思っといてくださいね、市長。今、弓浜は70歳以上の高齢者の耕作割合が6割であります。根本的な対策はよっぽど収益上がる農業の普及がなければ10年先を見通すことはできないじゃないかというふうに考えてます。県は白ネギの拡大を考えておられますが、米子市の取り組む作物も同様であるのか、ほかに推進するものがあるのか伺いたいと思います。 ○(渡辺(穣)議員) 宇田経済部長。 ○(宇田経済部長) 弓浜農業未来づくりプロジェクト事業におけます本市の取り組み作物についての御質問でございますけども、本市の特産農産物でございます白ネギの栽培面積ですけど、近年は減少傾向にございます。このため、数量的に市場の要望に十分こたえられない時期もございまして、このままでは産地としての位置も困難になることも予想されております。このため、この白ネギを中心として取り組みますけども、それ以外にもカンショ、ニンジン、耐湿性の作物でございます里芋、ショウガなどをこのプロジェクト事業で取り組む予定としてるとこでございます。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) これは例えばということで通告させていただいてるんですけども、要するに、収益作物でない限り若い方が就農はできないと思うんですよね。そうすると、端境期でハウスで育てるとかいろいろあるんですけども、多分ネギは、私が知る限りでも大変手間がかかるんでやりたくないっていう若い人もたくさんいるんです。そこで、内浜産業道路沿いの農地において、崎津がいなタウンにはメガソーラーの進出があることとの相乗効果として、太陽光発電を利用したハウス栽培等、環境と連動した農業の展望は考えられないのか伺いたいと思います。 ○(安田副議長) 宇田経済部長。 ○(宇田経済部長) 太陽光発電を利用したハウス栽培という御提案でございますけども、現在、太陽光発電を利用したハウス栽培につきましては、実証実験、あと、大学等での研究などが行われており、実用化というまだ段階には至ってないと承知しておりますので、情報収集に努めまして、農業者の営農のプラスになるようであれば取り組みを進めてまいりたいと考えております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) 内浜産業道路沿いの遊休農地は、このごろは広がることがあっても縮小してないと。どんどんどんどんやっぱりいろんな対策を、今打っていかないと、70歳以上が6割おる状況ですから、非常にこれから困難なことになると思います。特に、亡くなりでもすれば都会の農地保有者っていうのもふえる可能性があります。必ず地元におるということも考えられません。こういうことを踏まえて、ここ数年の国・県の事業、米子市で取り組む事業を重点的に試みた上で、その効果測定をしていただきたいと考えてるんですけど、御所見を伺います。 ○(安田副議長) 宇田経済部長。 ○(宇田経済部長) 事業の効果測定をというお話でございますけども、既存の事業の積極的な取り組みはもちろん進めてまいりますとともに、さらに今後予定しております、先ほど申し上げました弓浜地区に特化いたしました未来づくりプロジェクト事業に取り組みまして、その事業効果等の評価を実施してまいりたいと考えております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) 流動化も進まない原因というのは、先ほど来申し上げてます地主の特定とも非常に相続で分割されてしまってという部分もあるんですけども、これは流動化が進まない原因にもなると思うんですけども、それぞれの効果測定というのを、これお願いしたいと思います。今やるだけやってみていただきたいと、そういう時期であると思うんでお願いしたいと思うんですけども、耕作放棄の歯どめがきかない状態がどれぐらい続けばだれが用途も含めた検討をすることとなるのか、これは答えにくいかもしれませんけど伺います。また、地主の耕作状況と今後の意思等、聞き取ったことがあるのか、これも伺っておきたいと思います。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) 内浜産業道路沿いの土地利用でございますけれども、やはり農地でございますので、まずは農業振興を図っていくべきものと考えております。そういう中で、今後、他の用途での需要が出てきたというような場合には、その時点で市といたしましてもその他の用途での使用ということも検討することになると考えております。 ○(安田副議長) 宇田経済部長。 ○(宇田経済部長) 地元の方々の意見を聞いているかということでございますけども、個々の土地所有者の方から意見をお聞きしてまではおりませんけども、弓浜6地区に設置してございます遊休農地対策協議会、この場等で地元の農業委員さん、農事実行組合長さんとの意見交換など行っておりますし、また事業説明会のときもお話を伺っております。それと、日々の営農相談のときなどにも農業者の皆様から意見をちょうだいしてるとこでございます。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) 本当に内浜沿いの遊休農地、耕作放棄地がどんどん耕作されて農業地帯に生まれ変わる、農業をされるのが、これが一番いいことだとは思うんですけども、これまでいろんな施策なりお金を投入してきましたけども、明らかに年々減っていってると、農地がですよ、耕作されるところが。これの状態で本当にいいのかなという思いがありますんで、十分やっていただいての効果測定をお願いしたいと思います。そこで、企業誘致に移るんですけども、先ほど来言っておりますけど、境港の整備方針、これが動き始めました。境港は北東アジアの玄関口として山陽地区の大体2割から3割を持ってくるんじゃないかという話もありますし、松江、出雲もインフラ整備を進めて企業誘致に積極的に取り組む方針であるとそく聞をしております。バイオ関連産業など、和田浜工業団地については排水対策としての下水を完備しておりませんから、進出する業種にも限界があると。今、唯一の団地ですけども、オーダーメイド方式ですけども、農業関係の質問でも内浜産業道路沿いの農地の利用も含め伺いました。あらかじめ都市計画マスタープランに位置づけられた工業ゾーン用地の必要性について、他地域との企業立地競争に負けないためにも考える必要はないのか、これを再度伺っておきたいと思います。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) 平成16年3月に策定をいたしました米子市都市計画マスタープランにおきましては、和田浜工業団地、流通業務団地などを工業地として位置づけているところでございますが、今後の企業誘致の動向等を見ながら、その地域を拡大する必要が出てきたような場合には対応してまいりたいと考えております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) 内陸型もあるんですけども、今、これもですけども、やはり効果測定をしながら、そこにもやっぱり力を入れて目を配って総合的に判断をしていただきたいと思います。ナノオプト、これもいろいろ質問出てますんで2点だけ。ナノ社が今後進出した場合、補助の対象について回答いただいたんですけど、ナノ社がベンチャー企業であって資金調達に関して計画のおくれがあるとの説明です。今後、投下された補助金等の保全について定める必要があるのか伺いたいと思います。 ○(安田副議長) 宇田経済部長。 ○(宇田経済部長) 企業誘致における補助金等につきましては実績払いを原則としておりますので、操業確認後に支出する形をとっております。補助要件といたしましては、用地取得補助金は用地を取得して7億円以上の投資による操業開始があった場合、雇用促進補助金は操業開始した後、市内在住者の1年以上の常用雇用の完了をもって支払います。また、固定資産税の減免等は操業の開始後となっておりまして、それぞれの要件を満たした場合は、不正な申請ではない限り返還を求めることはないと考えております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) それで確認ですけど、企業誘致に補助金を支払った、その数年後で撤退したなどという場合も返還を求めないということでよろしいですね。 ○(安田副議長) 宇田経済部長。 ○(宇田経済部長) 一般論ではございますけども、一度支払った企業誘致関係の補助金に対し、一定の条件下で返還を求めるということは、現在、企業誘致の自治体間というのは非常に厳しい競争状況にございます。その企業誘致活動に支障を来すということが懸念されますので、困難であると考えております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) ナノ社に限らずここ、いろんな誘致があると思うんですけども、そういうことが困難という答えですけども、心配はするところがあるわけですから、そこら辺については研究ぐらいをしていただきたいなとは思うんですけども、困難であるという答えですんで、今度ナノ社の説明を聞いて、しっかりとした経営方針というのを伺いたいとは思うんですけども。次に、バイオフロンティアのほうに移りたいと思うんですけども、鳥取県西部地域におけるバイオ関連産業の集積を県は進められようとしておられますけども、多分三、四年先には立地促進対策をされると思います。果たして米子市がその対象地としてなっているのか非常に不安なところもあります、土地もないわけですから。このような企業の立地に必要な条件はあるのでしょうか。例えば、用地も含め工場を建てる、研究を主に進めるため学校校舎のような建物があればいい、事務所機能さえあればいい等々考えられますが、所見を伺いたいと思います。 ○(安田副議長) 宇田経済部長。 ○(宇田経済部長) バイオ関連産業の誘致についてでございますけども、バイオ関連産業が進出される場合、バイオ関連産業と一言で言いましても、先ほど議員おっしゃいましたように、さまざまな形態があると思います。それらの企業の条件とか業種等も含めまして、鳥取県とも連携をとりながら、まずは情報収集を行ってまいりたいと考えております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) 先進市もいろいろ行ったことがあるんですけど、大概大きな工場というよりは区切ったような箱みたいなとこへ入っとられて、研究成果を売るみたいなのがおられますね。その成果をいわゆる製薬会社であるとかいろんなとこが買って工場でつくるということで、そういう形態になるのかな、インキュベート的なところがあるのかなというふうな思いもありますんで、これ研究していただきたいと思います。三、四年で企業進出を県が図られる場合、鳥取県のあそこは非常に注目されてますんで、何社かはあるんじゃないかと思ってますんで、それまでに対応ができるように研究をお願いしたいと思います。  次に、崎津がいなタウンにおけるソフトバンクの太陽光発電計画ですけども、これももうすごく質問されてますんで端的に伺いますけども、ソフトバンク社は借地としての対応を希望されてるようですね、これまでの答弁ですが。平井知事はこのたびの県議会において、売電での収入の何%という収入歩合を掛けて、毎年毎年電力売電収入の何%かを鳥取県に入れてもらう、そういうことであれば、県としてもいわば投資リスクを負わずに一定程度収入を得る、リスクのほうは電力事業者側がこうむるということになると思う、こういう答弁をされてます。これまでは貸与での借地契約のお話ばっかりなんですけど、この方法は米子市として想定していることなのか、定期借地料より有利となるのか、変わらないのか、そこら辺、ちょっとこれだけでは読み取りにくいので、所見を伺いたいと思います。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) 今、実務協議ということでいろんな可能性を話し合ってるところでございまして、議員おっしゃいました売電収入の何%かを借地料として支払っていただくのも1つの方法であると考えております。いずれにしましても、まだ結論が出たわけじゃございませんで、そのことも含めまして現在実務協議を進めておりますんで、その協議の内容をいましばらくは見守っていただいて、また、当然でございますけども、ある程度形が見えてきましたら報告させていただきますので、いましばらくお待ちいただきたいと思っております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) 私はこのソフトバンクさんが出ることに全然異議もないわけですけども、先ほど来言ってますけど、35億の中で何億か減ってるんですけども、結局20年契約というのが主なようでして、20年契約で関電は半分の土地に5,000万払ってるという、これは電気事業者ですから、いわゆる立地の土地の賃貸の3割引きぐらいで払ってるというようなのを伺ってるんですけども、それが安くてもいけないというつもりはないんですけども。ないんですけども、それは何かというと、やっぱりこのソフトバンクに出ていただきますことによるイメージ戦略なり効果に非常に期待してるからでございまして、そこら辺が市長と私との見解が折り合っているのかどうなのかはよくわかりませんけども、そういうことですね。この次の追及はやめますね、ですから。通告はしてありますけどね。そこが問題だと私は思ってますよ。それで、20年借りて払っていただいても、結局、何ていいますかね、そこには借金を返済したということは残るわけですから、これは要するに、今後20年で撤退されても、またはそうしても次世代が売るなり、またはその借金を返していかないけんということを考えると、それ以上の効果を生んでいただきたい、そう思っております。次、この項で最後ですけど、総事業費は100億円超ということなんですけど、私どもいろんなとこへ行きましてインターネットでソフトバンクのを見ますと、帯広の、近年、固定資産税の評価減も含めた工法が開発をされてます。これがいわゆる特許事業になります、どこでも、いわゆる堺の発電所もそうです。もちろん他県の業者の特許事業が多いわけですけども、地元企業の参入の機会について市長はどのように動かれるのかお聞きしたいと思います。ソフトバンクを見ると、非常に土台の部分がほかのところと比べて簡素につくってあります。実験用だからかもしれませんけど、今やるのはそこで固定資産税がかからない、減価償却が早い工法を考えてるということですけども、そこら辺も含めて、地元企業の参入の機会について伺いたいと思います。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) 地元企業の参入の機会ということでございますけども、今回のメガソーラーの設置に関しましては下請等に限定されてくるのではないかと考えておりますけれども、できるだけ地元業者を使っていただくようお願いをしているところでございます。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) ですから、もしかすると非常に具材が出ればいいという程度で、あそこもそうです関電も、ゼネコンと大手企業です、清水建設と何とかというように、もうほとんど特許事業なんですよ。日々特許なんですよ、あれは、僕らが考えるよりとめ金から土台からがほとんど特許事業でやっとりますんで、そういった面を考えると、ふだんは草刈り程度しかないわけですから、そうすると効果というのはどこにあるかということですね、もうこれ以上は申しません。
     次、公共施設の長寿命化計画について伺いたいと思います。これも答弁いただいてますんで追及に入りますけども、全体の施設の状況等を精査した上で判断する必要性について、例えば、宇都宮市では公共建築物長寿命化基本方針において、取り壊しが決定している建物を除き、施設の重要度、施設の利用度、施設の形態、施設の特殊性、災害時活用施設、代替施設の有無、改正省エネ法による報告義務が生じるような施設を優先度判定し、優先順位に仕分けておられます。このような手順で、または違う形で精査を行われるつもりがないのか伺いたいと思います。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) 公の施設のあり方の検討手法ということでございますが、今後、個別の施設のあり方を検討していく場合におきましては、議員が紹介されました施設の見直し手法につきましても当然参考にさせていただく必要があると考えております。しかしながら、設置目的の異なる施設につきましては、これを一律的な考え方に基づき施設整備の優先順位をつけていくということは難しいのではないかと考えております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) 最初に、行革大綱でやってないところで、この部分でやってるんですけど、これまでの行政改革大綱で毎年度の資金収支の改革は進んできてると思うんですけども、土地や建物、インフラ等、保有する資産に関する改革の取り組みは思うように進んでないのではないかと思うんですけども、この点について市長の見解を伺います。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) インフラ等の保有資産に係る行政改革についてでございますが、現在、行革で取り組んでおりますのは、公の施設の見直し、流通団地等の売却促進、遊休地の売却促進等の取り組みでございます。これらの取り組みにつきましては鋭意努力しているところではございますが、課題の解決にはやはりある程度時間も必要ではないかと考えております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) これも関連質問がありますから個別に余りやりませんけども、公の施設の問題の先送りをしとられるじゃないですか、長寿命化という形で。更新、建てかえはせないけん時期が10年先なのを、市長の決断で20年、30年後にぼんと持っていっとられるじゃないですか。後年度の人がそれを負担するなり決定していかなきゃいけないというのは、市長が判断されてるんです。そのことを踏まえていただきたいと思うんですけども、人口が減少していく中で今までと同じような規模の施設を持つ必要があるのか、市長の見解を伺いたいと思います。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) 議員おっしゃいますように、これからはやはり人口も減少していくということを予想せざるを得ないだろうと思っております。また、施設を取り巻く状況も大きく変わってくると思っております。このことを踏まえまして、将来世代のことを考慮した施設のあり方について今後検討していく必要があると思っております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) その今後というのが、一番最初に財政のところで読んでいただきましたけど、あり方検討委員会の報告は一体何だったんだと、あれから先もう何年もたって、計画は26年で達成なのに、今後という市長の見解というのがよくわかりません。財政上えらいんで、本当言えば建てかえなり大規模改修したいけど、長寿命化とかどういう手法を使われて、これは個別は関連でやりますよ、橋りょうでも何でも持っていかれるわけじゃないですか。これの確認は市長、してくださいね、それは市長がやらなければいけない整備だったかもしれないんです。それを長寿命化という名前でこちらへ持っていかれるわけですから、それに見解の相違はないと思いますんで、これは確認をしていただきたいと思いますよ。次ですけど、施設の総量圧縮に向けた優先順位、施設の仕分けが必要とは思われないのか、これについても市長に伺っときます。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) 公の施設の見直しでございますけれども、やはり個別の施設ごとに存廃も含めた施設のあり方、管理手法の抜本的な見直し等、多角的な検討を進めていきたいと考えております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) 関連ですんで、あとは、学校教育のとこだけはいきますけど、今までの答弁で一つだけ申し上げたいのは、財政のところでも申し上げたんですけど、現在の米子市の財政状況を考えた場合、橋りょうもなくすことなど本当にできるんですかということですね。長寿命化は後年度に必ず更新が来るということですね。少子化の進行による施設面積を考えた場合、用途転換、機能更新も検討が必要ではないでしょうかということを申し上げたんですね。建てかえでなく長寿命化を選択したことは、一度に来る財政支出をなだらかにしなければ、これは場当たり的としか言えないと思います。市営住宅の問題もそれでは納得がいかなくなると思ってます。当然10年後、20年後、市長が判断したことにより、その時代の市長は大型の投資が必要になります。負担は子どもたち、孫が負わなければならないということになると思いますんで、市民の納得ができる説明をするためには、最初に申し上げましたように、全体像を市長が示すのが、私は義務だと思っておりますんで、その点を申し上げたいと思います。次、学校施設に関して確認の意味でですけども、財政状況を踏まえて、教育委員会として、耐用年数を迎える施設については、建てかえをする前に長寿命化を図るという考え方、これはいかがか伺いたいと思います。 ○(安田副議長) 本池教育委員会事務局長。 ○(本池教育委員会事務局長) 耐用年数を迎える施設についてでございますが、耐用年数を迎えた施設をすべて建てかえすることは、現実的には難しいことと考えております。したがいまして、長期的な見通しを踏まえた計画により、大規模改修等の再生整備を実施しながら、長寿命化を図る必要があると考えております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) あの前段ね、幾らかかるか、米子市ではわからないって言われましたけど、たしかわかってますよ、出雲も、言いましたように倉吉も、大概インターネットで見ても出しておられますんでね、この数字が、なぜ米子市がわからないのかというのは不思議です。建てかえとか大規模改修に一体何十年先に幾らかかるのか。これはいつかのときには出していただきたいということは要望しておきますけども、保育行政の質疑において、次世代育成支援活動計画において提示した23年と29年度の比較による6歳から11歳の児童は、マイナス580人ということになるんですけども、教育委員会の試算もこれと差異がないということでよろしいでしょうか。 ○(安田副議長) 本池教育委員会事務局長。 ○(本池教育委員会事務局長) 児童数の推移でございますけど、教育委員会での児童数の推移につきましては、マイナス235人と試算しております。この違いにつきましては、次世代育成支援行動計画の児童数につきましては、平成22年度から推計値で試算されております。教育委員会では、学校基本調査及び米子市の人口統計により、児童数の実数で試算しておりますので、違いが生じております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) ちょっとそういう答弁なら、前もっていただきたかったと思うんですけどね、わかりました、違うんですね、235ということですか、わかりました、違うなら違うで、ちょっといただきたかったなあというのは、これは希望しときます。長寿命化も耐震補強についても、後年度耐用年数を迎える建物の場合、建てかえが必要となるわけですが、5年後には約235人の児童減少を加味した計画を作成する必要性について伺いたいと思います。もちろん減少は全体的で、一地域に限るものではないということは、申し上げておきたいと思います。 ○(安田副議長) 本池教育委員会事務局長。 ○(本池教育委員会事務局長) 児童減少を加味した計画についてでございますが、学校施設の整備につきましては、長期的な見通しを踏まえた計画が必要になるというふうには考えております。 ○(安田副議長) 暫時休憩をしたいと思います。                 午後3時02分 休憩                 午後3時19分 再開 ○(安田副議長) 休憩前に引き続き会議を開き、市政一般に対する質問を続行いたします。  渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) 計画というお話があったんですけど、役所が出す公式の数で倍半分も違うというのではね、何を信じていいのか、私もよくわかりません。次世代は、これはある程度インターネット上にも張ってある数字ですから、それが間違いなら次世代の計画はどうなのかとも思ったり、根拠は違うんでしょうから、ちょっとこれはまた精査してからにします、数字の根拠は。次に移りますけど、文部科学省の示す標準規模がありますね、12から18学級、それとそれ以下の学校の建てかえ更新の国の補助の違いについて伺います。 ○(安田副議長) 本池教育委員会事務局長。 ○(本池教育委員会事務局長) 国の補助金についてでございますが、学校施設の建てかえに係る補助金につきましては、学級数に対応した基準面積により算定されます。学級数が少なくなれば、基準面積も少なくなります。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) ごめんなさい、ちょっと聞き取りにくくてあれだったんですけどね、要するに、学級数が少なくなると、6学級だったら、少ないから少ないと、そうですね、それでいいですね、そうなんです、そのとおりなんですよ。ですから、標準規模以上ないと、満額の補助が受けれないということですか。これは答えられますかね、どうですか。 ○(安田副議長) 本池教育委員会事務局長。 ○(本池教育委員会事務局長) 12学級とか18学級の基準ではなしに、2学級でも3学級でも基準面積というのがありまして、ですから、これが20学級になれば、それに対応した補助金が出ますし、やっぱり小さくなったら、その基準面積が小さくなりますので、それに対応した補助金が出るということでございます。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) 私ね、宇治市に行ったら、標準以下のが何か補助が下がったというお話を聞いたんですけど、ちょっと相違ですね、それは。調査してください、それは。追及ですけど、県知事と県教育委員会が教育振興協約、これを結ぶことを発表されたんですけど、この内容と、教育長、市長に対してですけども、米子市として取り組むのか、これを伺っておきたいと思います。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) いわゆる教育振興協約ということですけども、私も新聞でちらっと見た限りでございまして、内容等について、それ以上のものは持っておりません。本市で取り組むかということでございますけれども、一応教育行政の中心的な役割を担う教育委員会は、教育行政の政治的中立や継続性を確保するために、首長から独立した合議制の機関であるということになっておりまして、教育振興協約というものがどういう内容のものか定かではございませんけども、特に教育振興協約といったような形で締結するということは、現時点では考えておりません。 ○(安田副議長) 北尾教育長。 ○(北尾教育長) このたび、知事さんとそれから県教育委員会とで結ばれるという教育振興協約につきましては、私も市長同様、新聞での報道の範囲でしか内容については存じません。ただ、今、市長のお話にもありましたように、本市では、教育の政治的中立性や教育行政の安定性の原則ということを尊重していただいて、私どもにお任せいただいておるというぐあいに認識しておりますので、今現在、教育振興協約を結ぶことは考えておりません。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) 同じ内容を結べという意味ではないですけども、要するに設置者と教育委員会が結ぶということですから、県知事の場合は、小中一貫教育であるとか、具体的に内容は明かされてますね。少人数学級の関係、不登校、一貫教育、これにつなげたいということで、要は、これをそしゃくして考えると、予算ですわね、予算、お金がかかることばっかりなんですね。でも、これは教育委員会ができるのか、または設置者である、そして財政出動の権利のある知事なり市長がそういった協約を結ぶことによって、内容はこれはわかりませんよ、そういうことに資する義務も負うけども、それなりのことも言いますよということかもしれませんよ。そうすると、市長は結びたくないかもしれませんけど、教育長からすると、内容を精査すると財源の裏づけというのがあるかもしれませんから、これはちょっと研究されたほうがいいような気がします。市長は嫌だって言われるかもしれませんので、内容は精査していただきたいと思います。私は、設置者が結ぶという意義というのがそこにあるのではないのかなと。当然、私は、全文のほうを見ますと、橋下知事のようなことは言わないと。教育内容には踏み込まないということも前段に言っておられますので、これは研究してみてください。  次の項目に移ります。社会資本整備の現状ですけど、これはもう関連がありますんで、1点だけ伺います。相当老朽化が進んでいる市民体育館の建てかえ。市民体育館については、建てかえなのか、大規模改修なのかの前段に、耐震調査の必要があり、早急な耐震調査診断予算計上の内部調査を以前議会答弁しておられます。市民体育館の今後のあり方を考えた場合、ただ単に個別の施設をとらえてすれば、私たちは公会堂と同様に、機能だけに集中して、今後の施設のあり方が議論できなくなるのではと心配をしております。市民体育館については、地区体育館とのあり方、県立産業体育館のような大規模施設との関係、少子高齢化の中での施設の面積のあり方、例えば個人的意見ですよ、これは、完全に、西部広域本部は海岸に近く、津波による被災を受ける、そういう可能性があるとも言えます。そのときの本部機能移転をどうするのか等々、いろいろ考えたら、今までどおりの体育館施設だけの機能でいいのか。総合的、全体的に検討してから進めることが必要ではないかと考えているんですけど、この点について所見を伺います。 ○(安田副議長) 本池教育委員会事務局長。 ○(本池教育委員会事務局長) 市民体育館ですが、各種大会も多数開催されており、必要な施設であると考えております。市民体育館も相当老朽化が進んでおり、修繕が必要であることは認識しております。修繕が必要な施設を一度に工事を行うことは困難であり、優先度、優先順位を決め、年次的に修繕を行うこととしております。また、市民体育館も含めました体育施設のあり方につきましては、現在行っております公の施設等のあり方に関する検討を行う中で考えてまいりたいと考えております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) 結局、耐震調査をしたら、かなりの数字が出るんじゃないかなあという思いがあります、鳥取県西部地震のときの状況を見たら。であるならば、数字が出た途端に建てかえという可能性もあるということですよ、補修で済めばというのは含めてですけど。そうなった場合、単独の施設として考えるのか、複合施設として考えるのかも含めた場合、ただ単に市民体育館という考え方でなく、物事を考えていただきたいということを、これは要望をしておきたいと思います。そうしないと、多分同じ方向性での議論になってしまうと思います。  では、大要の22点の新学習指導要領の実施について質問をしていきたいと思います。小中連携は、推進事業ですけども、来年度、最後の年となります。各中学校区において冊子も作成されました、私も見ました。先ほど述べられた生活習慣など校区における問題点解決に向け効果があるということは承知をしております。25年度以降、この取り組みはどのように深化をしていくのか。また、壇上での質問の答弁における人、物、予算、情報など、十分であるのか、答弁がありませんでしたので、再度伺います。 ○(安田副議長) 北尾教育長。 ○(北尾教育長) 現在進めております小中連携推進事業でございますけども、先ほども答弁させていただきましたけど、昨年度からということで、3年計画で実施しております。現在、中間年でございますけども、来年度さらにここで実施いたしまして、効果あるいは課題等を検証しながら、25年度以降の取り組みにつきましては考えてまいりたいというぐあいに思っております。また、その取り組みの中で、人、物、予算、情報などということでございましたけども、現在の取り組みは、いろんな資産、人的な資産も含めてですけども、今ある資産をフルに活用して、この事業を進めていくということで進めております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) 連携と一貫教育というのは似たようなものですけれども、中身はかなり違うというふうに思ってますんで、そこで、先ほども申し上げましたけど、宇治市に、その前には奈良市にも、いろいろ行かせてもらってるわけですけども、現在、小中一貫教育、一貫校に取り組まれてる市におきましては、当然、米子市と同じように、小中連携の取り組みをされてます、前段階として。それを踏まえ、6年から8年程度の検討期間を要して移行をされているというのが大体の流れです。全国的にもスタンダードな教育方法であるということで、先ほどの協定の中でも、知事は小中一貫というのはうたっておられます。また、その効果は、不登校、学力、部活動の多様な選択等指摘されてる。そういう中で、他市では、推進協議会を置いて検討しておられるんですけど、推進するということは、当然、予算というのは必ず必要ですけども、そういったものが必要なのかどうなのか、今考えておられるのか、教育長に伺いたいと思います。 ○(安田副議長) 北尾教育長。 ○(北尾教育長) ちょっと先ほどの答弁とも関係しますけども、教育振興協約ですか、知事さんが小中一貫校もこの中に含めておられるというのは、私、全然知りませんで…          (「一貫校じゃない、一貫教育。」と渡辺(穣)議員)  一貫教育。                (「はい」と渡辺(穣)議員)  小中の教育については、地教委が責任を持って推進する立場でございますので、私ども何ら情報が入らずに、そういうことが進むというのはちょっと違和感を感じております。小中一貫教育を導入している各自治体というのをいろいろ調査したり、情報を得たりしておりますけども、それぞれやっぱりその原因となる理由をお持ちだと思います。少子化であったりとか、都市の中心部の空洞化であったりとか、そういう状況への対応で取り組まれたところも多いようでございます。全国的にということで、注視しておりますのが、文部科学省の設置しております中央教育審議会です。中央教育審議会での議論というのも、今、私が知る範囲では、子どもの発達段階が年々早期化している、それに対応するためにという推進の意見、あるいは今の六・三制での教員の定数ふやすとか、手だてをすれば一貫教育というのは可能ではないかとか、あるいはまだ制度自体が対応できないのではないかという慎重の意見というのが拮抗しているというぐあいに認識しております。予算という部分でございますけども、やはり一番肝心なのは、私、教員の定数の問題だと思います。現在、県のほうから加配を1名いただいて、中学校の理科教員を小学校で指導するという試みを中学校区1校で実験的に行っておりますけども、一定の効果は出ております。ただ、これをじゃあ全校でできるかということになりますと、やはり教員の数の問題で、そういう取り組みというのは残念ながら無理であると。そういうようなことも、それと教員の免許の問題もございますし、まだまだいろんなことでクリアしなくてはいけない問題があるというぐあいに思っております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) これも先ほどの協約の話で、一貫教育が出てるというので、ちょっと違和感があるかもしれないです。私はこれで心配したのは、そういう中で県教委と協約を結ぶ中で取り組みましょうと。それで、市加配であるとか町加配する場合には、半分県が持ちますと。また、始まるかもしれません。半分は市なりが寄附してください。だけど、出せないような市はやらなくていいです。出せるところ、取り組みなさいといったときに、これは私の感じですよ。県知事がそういうのを上げるというので、何が該当するかというと、私は逆に、その程度しかないのではないかなと感じたわけです、それは。いわゆる加配の問題だと思います、問題は加配ですから、一貫教育、連携も含めてですけども。その場合、米子市が教育に関して、今の少人数学級プラスアルファ出せるような考えが、市長にあるかどうかと思えば、どうかなと感じております。ちょっと余り聞いておられませんけど。2人でやっとったら、全然その気がないみたいですけどね、教育は。非常にこれがいけないことだと私は思ってますけど。そこら辺が非常に心配するところですんで、教育長がしっかりしていただかないとと思いますね。そこら辺をきちんと予算要求していただきたいと思いますよ、見据えて。それで、この場合の話で、これからいきますけどもね、一貫教育に行く前に、どの学校も学校規模の適正化の議論というのが必ず必要だとやっておられます。これは、ただ単に複式になるかどうかという問題ではなくて、そうではないですよ。何人おれば、コミュニケーション能力が高まるのかとか、何人規模がやっぱり最適であるとか、これは競争力の問題もあるんですけども、その子どもの性格、人格育てるということも含めて、そういうことが必ず必要だということでやっておられます。現在、適正規模を学力、スポーツ活動、コミュニケーション能力、地域社会等、市教委としてどう判断されているのか。また、今後、見直すというか、検討される可能性があるのか、これを伺っておきたいと思います。 ○(安田副議長) 北尾教育長。 ○(北尾教育長) 現在までのところ、それぞれの学校、地域の特性に合った、実態に合った教育が行われているというぐあいに認識しております。以前にも御答弁させていただいたことがございますけども、今まで基本的な考え方としては、少子化、児童生徒の数が少なくなって、教育上支障を生じるような事態が予想されるようなときに、学校の統廃合なりは考えていきたいというぐあいに言わせていただいておりました。教育上、支障というのは、複式学級ということも言わせていただいとるんですけども、実際問題、これだけ将来的に急激な少子化が予想される。その学校の適正規模のこと、学校の存廃にかかわるような問題ということになれば、ただ教育だけの観点で本当に進めていいのかなという思いもございます。地域と密着に、本当に密接な関係にある学校でございますので、そのあたりも含めた幅広い議論というのは今後していく必要はあるというぐあいには思っております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) 一足飛びに存廃とかどうとかというのじゃなくて、米子市が目指される教育の適正はどこにあるのかという協議でございますから、その中で、じゃあ12学級なら12学級というのが出たならば、そこでどうラインを引いて、一貫教育校にするのか一貫教育にする、それが私はベストだと思ってますよ、移行していくのがベストだと思うんですけども。そういう協議をやっぱりやってみられてはどうかというのは、施設の問題も含めてです。数字を出されませんでしたけども、多分、10年、20年後には、何十億の単位でないと思います、学校施設に係る改修費というのは。100億にはなると思いますんで、これは検討を要望しておきたいと思います。  それと、新学校図書館の整備事業についてですけど、これは答弁いただいて、算定でどれぐらいになるかわかんないというところですけど、私が仕入れた情報では、9,800校、小学校ですから、全校105万だというふうに思ってるんですけど、インターネットで見ると、2校で1人分とか、いろいろ書き方があるんで、これは法案が成立してみないとわからないんですけども、市長にここは伺いますけども、教育長はそれはいいことだと言われると思いますんで、これ、米子市は全国でも図書館システム、読書活動、学校図書館職員の配置については重視してこられましたけども、このたびの整備計画は、初めて司書の人件費について対象とするもので、未来永ごう続くとも思えません。ここで、一般会計で支出し、来年度予算においても、まだ国の予算が通過してないため、財源は同様です。いわゆるもう手当てが今してあるんですね。この際、国の予算成立後、手当てされた場合、まだまだ不十分な学校図書標準達成のための予算として追加配分するのが私は最善だと思いますけども、市長はどのようにお考えでしょうか。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) 今回の整備計画で、学校図書館司書の人件費を手当てするということでございますけれども、これは、おくればせながら不十分ではあるけれども、カウントしようという動きになってきたと思っておりますけれども、これが交付税、交付金の増額につながるとは必ずしも言えないと思っておりますので、司書の人件費と図書の関連性は薄いものと考えております。いずれにしましても、交付税はあくまで地方団体の使途目的のない一般財源であると認識しております。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) もう時間がないもんですから、そういうことを言われますと、いろいろ議論しますよ。合併特例債の算入のことでも、あるときには算入されていると、あるときは算入されてない、そんな何か整合性に合わない答弁は納得をしません。私はもうちょっと教育に関心を市長は持っていただきたいと思います。  あと、最後ですけど、J-VERについては、水道局のかん養林はわかりました。これは環境でいった場合、私はソフトバンクを機に、環境、米子って売り出していくんだ、そのためには、とんとんなら取り組んでもいいじゃないかというつもりで上げたんですけども、そうでもないというとこも見えたんですけども、一応、ほかで取り組むべきところがあるかどうか。あれば、ちょっと伺いたいと思います。 ○(安田副議長) 松下環境政策局長。 ○(松下環境政策局長) 市行造林についてちょっと検討したんでございますが、市行造林につきましては、間伐を行うだけではその対象にならないということでございます。新たに間伐のための林道整備等を行わなければいけないということで、現在のところ導入は予定しておりません。 ○(安田副議長) 渡辺穣爾議員。 ○(渡辺(穣)議員) これも地方交付税措置の話になっちゃうんですけどね、75%から85%は措置されるんですけど、そんなものは信用できないという話ならどうにもならないんですけども、間伐した分は返ってくるんです。交付税措置されるというお話は最初にしてますんで、また研究していただきたいと思います。  これで私の代表質問を終わって、会派の議員の関連に移るわけですけども、やっぱり市長、非常に財政は厳しいわけですし、いろんな大型の支出というのは、これから関連でいきますけども、市長は長寿命化ということで先送りしていかれるわけですから、やっぱりそこら辺にはそのツケというのは、子どもたちとか孫たちに移っていくわけです。これはもう完全にそういうことを決断したのは、今の野坂市長ですから、そういった子どもたちの保育であるとか教育の面に、重点的に選択と集中で私は投下されても、市民の理解は得られるというふうに考えておりますので、そこら辺のめり張りのある市政運営をしていただきたいということを申し上げて、会派議員の関連に移りたいと思います。どうもありがとうございました。 ○(安田副議長) これより、会派の議員による関連質問に入ります。  最初に、尾沢議員。                 〔尾沢議員質問席へ〕 ○(尾沢議員) 渡辺議員の代表質問に関連して質問させていただきます。  その前に、一文紹介させていただきます。日本人は、なぜ肝心なこと、基本的なことについて考えようとしなくなったのだろうか。かつては領土を不法に奪われ、今また領土を侵犯されようとしており、近い過去には、多くの同胞が拉致されて、ある者は殺され、ある者は帰ることもできず、行方も知れずに放置され、それらの相手国はいずれも核兵器を保有し、我々へのどう喝を続けている。その一人、ロシアは、最近爆撃機で領空を侵犯し、それをとがめた日本政府に、我々がその気になれば、日本は2発の核兵器で全滅させられると高唱してはばからない。シナはシナで、東シナ海における領海の区切りに難を唱え、尖閣諸島はみずからの領土だと主張し、日本領海での海底資源調査に難癖をつけ、その中止を迫る。領土を奪われ、さらに国土を侵犯され、多くの同胞を拉致され殺され、それを行っている3つの国、3つすべてが国境を接し、核を保有し、引き金をちらつかせてはばからない。こんな状況に置かれる国家が世界じゅう、ほかにどこにあるだろうか、うんぬんの、これは、つい先日の産経新聞の石原慎太郎、日本よという投稿の一部でございます。  それでは、まず市長の政治姿勢についてお尋ねいたします。市長は、米子市の市長である。会社に例えるなら社長です。社長として、米子市の経営を考えるときに、経営者としての経営理念を明確に打ち出す必要があると思います。そのような考えのもと、経営方針を打ち立てます。その経営方針は、いきいきプランに盛り込んであるわけですが、市長の目指すいきいきプラン米子は多岐にわたっております。今まで再三にわたりお尋ねしておりますので、今回は少し角度を変えて質問してみたいと思います。一都市である米子市の市長として、現在の日本の国あるいは政治の姿をごらんになり、市長の国家観をお尋ねしたいところでございます。国がよくならなければ、地方はよくはならないと思うんです。誠実にその役割を果たすとのお考えが、前段の渡辺議員の質問でお答えになったところです。そこのところを思考しながら米子市の経営を行わなければならないわけですが、国の施策に左右されることもあると思います。多岐にわたるいきいきプランに織り込んでいらっしゃると思うのですが、特に、国に期待する施策をお尋ねしたいと思います。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) 国に期待する施策ということでございますけども、まずは、地域主権改革を推進されている中で、真に地域が自立していけるよう、国の権限や財源を精査し、地方公共団体への移譲を進めていただきたいと思っております。そのほかですけれども、社会保障制度の整備や防災対策など、安全・安心な暮らしに資するための施策、また、景気が依然として低迷する中で、経済対策など、国全体の活性化、将来への基盤づくりに資するものについては、今後一層推進していただきたいと考えております。 ○(安田副議長) 尾沢議員。 ○(尾沢議員) 次に、国家として基本的任務について、経験豊富な市長にお尋ねいたします。国防、海防、テロ、大災害、広域犯罪、そして自衛に外交、いずれも独立国家の基本任務と思います。領土問題や北朝鮮問題など、国の対応を見るにつけ、どのように感じておられるのかお尋ねいたします。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) まず、北方領土、竹島、尖閣諸島の領土問題につきましては、いずれも我が国の固有の領土でありまして、政府においてできるだけ早く解決していただきたいと思っております。また、北朝鮮に関連した問題につきましては、諸問題につきましても、政府において早期に解決していただきたいと考えております。 ○(安田副議長) 尾沢議員。 ○(尾沢議員) 特に境港、米子、この地域的な特性、軍事施設を周りに持つ我々としては、大変に危険な状態にさらされていると言っても過言ではないと思うのでございますが、そこらあたりについての市長の見解をお願いいたします。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) さらされているというのはどういう趣旨でおっしゃってるかでございますが、いずれにいたしましても、国の防衛は国のほうでしっかり考えていただかなきゃいけない問題でございまして、また、拉致問題等を考えますと、当地に第8普通科連隊が駐屯しておるということにつきましては、逆に心強いものではないかというふうにも思っております。 ○(安田副議長) 尾沢議員。 ○(尾沢議員) 第8連隊というのは陸上自衛隊でございますが、航空自衛隊も輸送隊がございますし、それに電波基地といいますか、レーダーサイトもあり、そういった意味合いでやはりターゲットになりやすい地域であろうというふうなことで、お尋ねをしたところでございます。次に、現政権の主張している外国人参政権、夫婦別姓について、いろいろ問題があると思われますが、市長のお考えをお聞かせください。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) 外国人の地方参政権、夫婦別姓につきましては、現在の憲法ないしは法律上、認められないものと承知しております。今後のこのあり方につきましては、国会等で慎重な議論をする必要があると思っております。
    ○(安田副議長) 尾沢議員。 ○(尾沢議員) 次に、市長のリーダーシップについてお尋ねします。最近の市長の政治市政に強烈さとは言えないまでも、自信のようなものをかいま見るようになってきました。極めて喜ばしい傾向であると思っております。昨今の地方自治体の首長には強力なリーダーシップが求められております。長たるもの、すべての責任はみずからにあるとの覚悟が必要であるわけで、野坂市長らしさ、そして強烈な個性、指導力が求められるのは当然であると思うんです。今、話題の市長、橋下大阪市長、河村名古屋市長に見受けられる強引とも思えるリーダーが実は求められていると思われます。ここで一例を挙げさせていただきます。感想を聞かせていただけますでしょうか。ある市の市長の話です。選挙の公約にマニフェストがあります。その中で、市議会議員を半分にすると約束し、当選しました。議会開会の初心を述べ、直ちに提案をしたのですね。議会は大もめにもめて、市長の提案は否決、提案の撤回を求めたのであります。余りにも削減数がひどいから、適当な削減を提案したのです。ここで市長の選択は2つ、議会の求めを受けるか受けないか。彼は当然受けませんでした。そして、あくまでも対決姿勢を明らかにして、終わったばかりの市長選挙のやり直しの意思を告げました。辞表を提出し、済んだばかりの市長選の決断をしたんです。このときに、計算した金額が約5,000万円、投票人口1人当たり1,000円というふうなことであったと思います。その市長の覚悟を聞いて、議会は市長の提案を受け入れ、改選時の議員定数27の半分を受け、検討するということになりました。現在、米子市においても、定員削減と議会改革特別委員会は取り組んでいるわけですが、市長は、先ほど私が話をいたしました、この話をどのようにとらえられたのでしょうか。事のよしあしは別として、それぞれの行政にはそれぞれの事情があり、取り組むべき課題があるわけです。トップの姿勢の一例として、感想をお尋ねいたします。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) 私は議員の定数については、議会のほうでお決めいただく問題であると思っております。 ○(安田副議長) 尾沢議員。 ○(尾沢議員) 空振りをいたしました。時間も余りございませんので、深くは追及いたしません。リーダーのあるべき姿というふうなものに対する感想をお尋ねしたかったなと思うのですが、これはよろしいでしょう。続いて、会社経営においての顧客満足は、市政における市民満足で判断できます。ただ、市民の御機嫌取りの施策では長続きしません。施策には意志と理念が必要です。将来を目指しての確たる信念に基づいた施策には、自信と勇気が不可欠です。単なる人気取りの施策や目先の損得勘定では将来に禍根を残すことになりかねません。もしも反対があったとしても、強烈に市長の信ずる施策を推し進めてほしいのです。認められなければ、野に下る覚悟さえあればいいのです。御見解をお伺いします。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) 市長のリーダーシップということでございますが、市政運営を行う上で、市のトップである市長のリーダーシップというのは非常に重要でありますし、また不可欠なものであると考えております。私自身、マニフェストで私の目指します施策をお示しし、行財政改革を強力に推し進めながら、生活充実都市・米子の実現を目指して、各種施策に取り組んでまいったところでございます。また、マニフェストを踏まえまして策定させていただきました第2次総合計画に掲げておりますまちづくりの目標、基本方向などに沿って、議会を初め市民の皆さんの御理解を得ながら、諸施策について着実に推進していくことが私の責務と考えております。 ○(安田副議長) 尾沢議員。 ○(尾沢議員) 大変に模範的な回答であると思うのですが、すべてをやろうとしても、できないことはあると。しかしながら、そのことについてはきっぱりと、やはりできないことはできないというふうにきちっと回答をまたしてやっていただきたい。そうしないと、淡い期待を抱いて、市民が戸惑うことにもなりかねないというふうに思うところです。  次に、以前にもお聞きしておりました国民保護計画についてお尋ねいたします。国が主導し、県の主導を経て、米子市がつくっております国民保護計画、各県、各都市にも同じようなマニュアルが存在していたと思います。このたびの東日本大震災、原発事故に、国民保護計画どおり、避難のシステムや誘導ができなかったようです。つくるだけの計画では役に立ちません。市長はどのようにお考えでしょうか。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) 東日本大震災でございますけども、これまでの計画等で考えていたものを超える巨大な地震、そしてまた津波、原発事故とが同時発生した広域複合災害であったと思っております。これを教訓といたしまして、今後はまずは災害に強いまちづくり、またあらゆる可能性を考慮した計画が必要であると考えております。そして、同時にまたその計画を実際にどう施行していくかということについては、自助、互助、公助の連携と役割分担による防災体制づくりといったものも重要であると考えております。 ○(安田副議長) 尾沢議員。 ○(尾沢議員) 危機管理はいつ何が起きても対応できるようにしておかなければならない。以前の質問で明らかにいたしました。不備な箇所はいまだ手直しされていない。これでいいのでしょうか。 ○(安田副議長) 亀井総務部長。 ○(亀井総務部長) 計画の変更ということでございますけども、周知はおくれましたけれども、国民保護計画の対策本部編成体制につきましては、現在の組織体制に合うように変更を行ったところでございます。 ○(安田副議長) 尾沢議員。 ○(尾沢議員) 非常時における超法的な緊急事態基本法的なものが必要であると思っておりますが、市長の所感をお聞かせください。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) 緊急事態基本法につきましては、その策定を国会のほうで議論されたことがあったようでございますけれども、いまだ成立してないというふうに理解しております。いずれにしましても、緊急事態が発生した場合には、国において迅速に意思決定をされて、状況に応じた的確な措置がとられる体制づくりというものは必要だと、前もってつくっておくということは必要だと思っております。 ○(安田副議長) 尾沢議員。 ○(尾沢議員) 次に、教育への基本的なお考えをお尋ねします。御承知のように、教育基本法、学校教育法改正、今後の学校教育の基調が明確にされました。学習指導要領も当然改訂されました。私たちは教育改革に多くの期待をしているものですが、特に歴史のとらえ方についての市長の所感をお聞かせください。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) 学校教育における歴史のとらえ方という御質問だと思いますけれども、いわゆる学習指導要領に沿って歴史をとらえ、指導していただきたいと思っております。 ○(安田副議長) 尾沢議員。 ○(尾沢議員) 特に感じることは、子どもたちに伝える近代の歴史について、極めて偏った内容で、どこの国の教科書かわからないような記述が多く見られました。やっとこうして新しい教科書が子どもたちを救うと思っていたのですが、米子市を含む県西部では採用されませんでした。採用された公民教科書、歴史教科書を見比べておりますが、内容が随分と違います。さきの議会において、陳情を採択していただいていることから、少しは議会の決議を尊重して採用してほしいものです。特に、新教育指導要領の求める子どもたちに必要な教育とは、世界平和の実現、領土、国家主権、主権の相互信頼、国際連合の働きなど、基本的な事項を踏まえて理解させるよう留意すること、そして、国家間の相互主権と協力との関連で、国旗及び国歌の意義並びにそれを相互に尊重することが国際的な儀礼であることを理解させ、それらを尊重する態度を育てるよう配慮すること、国を愛する心、全教育活動で道徳教育の充実、伝統と文化を尊重し、我が国と郷土を愛し、公共の精神をたっとぶとの文言が表記されました。いかにすれば、伝えることができるのか。ちゃんとした教科書を採用することが求められます。戦後60年間、刷り込まれた自虐教科書からの脱却を、そして、これからの教育の方向を明確に打ち出したのにもかかわらず、採択された公民、歴史の教科書を読み比べてみたところ、指摘すべきところが多くあるということを確認しておきたいです。公民教科書の目的は、戦後の教育を反省し、日本の国家の公民として日本を支える民として、自国を愛する心、公共の精神高揚、愛国心の教育は、公民教育として不可欠です。採用された日本文教出版社の教科書には、どこにも見当たりません。そして、家族の大切さ、地域社会に重点を置かなければならないはずなのに、いまだ家族解体を思考する内容、地球市民論が大勢を占めているのはいかがなものかと思うのですが、市長、お答えを、感想だけでもお願いします。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) 教科書につきましては、採択協議会などで慎重に審議された結果でございますので、教育委員会はこれを尊重されるものと考えております。 ○(安田副議長) 尾沢議員。 ○(尾沢議員) 次に、歴史教科書の使命ですが、正しい歴史教育を通じて、祖国への誇りと国防意識をはぐくむことは、国家が存続していく上で必要不可欠であります。最も改めるべきことは、自虐史観からの脱却にかかっていると思います。しかし、自虐史観からの脱却ができていない教科書が採用されたことは、次回の4年後を待つしかないのが残念と言わざるを得ません。どこの国の歴史教科書を見ても、それぞれ固有の歴史を持っております。祖国の先祖の歩んできた歴史は輝かしいもののはずです。国家の英雄であったり、偉人であったり、祖国の先人たちは子どもたちに誇りや自信や勇気をもたらすのです。日本人には日本にしかない誇るべき歴史や英雄や先人がたくさんいます。自虐史観では子どもたちに誇りや自信や勇気をもたらすことはできないのです。国際人として歩んでこられた市長ならおわかりなると思うんですが、諸外国の青年と日本青年の違い、歴史観はどうでしょうか。いかがでしょうか、感じておられますか、お尋ねいたします。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) 私も最近の若い人がどういう歴史観を持って、また外国の方がどういう歴史観を持っているかということについて、分析したり、話をそういう観点から話したことはありませんので、私自身よくわかりませんけれども、私は歴史のとらえ方については、採択された採択協議会等で慎重に審議された結果でございますんで、そういう中で教えられるものを、学習指導要領等に沿って教育者の立場にある方々は教えておられるもんだというふうに思っております。 ○(安田副議長) 尾沢議員。 ○(尾沢議員) 自国の歴史に深い愛着と誇りを語ることのできない日本人をつくってきた過去の歴史教科書の罪は重いと思うのです。戦勝国の押しつけの歴史観、今もってそのことが抜け切れていない歴史教科書を採用したことは、今や仕方のないことですが、将来の国際人を育てるとしたら、自国の歴史について誇りを持って語れるように育ててほしい。必要なことだと思うのですが、いかがでしょうか。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) 先ほど来申し上げておりますけれども、いろんな観点から検討をされて、教科書は採択されているわけでございまして、私は必ずしも今の採択された教科書が日本人としての誇りですとか、また国を愛する心とか、そういうものを否定するようなものではないのではないかと思っております。いずれにしましても、採択された歴史の教科書があるわけでございますんで、それに沿って的確な指導をしていただきたいと思っております。 ○(安田副議長) 尾沢議員。 ○(尾沢議員) なぜこのようなことを申し上げるかといえば、自国民であることの誇りを調査した資料がありますので、紹介しておきます。あなたは、日本人であることにどれぐらいの誇りを感じますか。非常に感じる、かなり感じるの合計の大きい順にソート、並べてあります。60カ国ございます。その中で、何と日本は57番目であります。それほど自国に対するいわゆる日本人としての誇り、非常に感じる、かなり感じるっていう人が、残念ながら54%、60カ国中57位だと、こういう事実があるからこそ、教科書が大問題になったわけでございまして、新しい教科書をつくる会、一生懸命、日本人のあるべき姿ということを考えながら、教科書の正しい歴史、日本人にとって最も大切な歴史というものを訴え続けてまいったわけでございまして、教育長に対して、この4月から使用される新しい教科書について、採択に至る審査の手順と議事、内容、採択までの流れをお聞かせください。教育長、お願いします。 ○(安田副議長) 北尾教育長。 ○(北尾教育長) 中学校で4月から使用される新しい教科書について、採択に至る審査の手順と議事、内容、採択までの流れということでございますが、教科書採択に当たりましては、文部科学省の教科書検定に通った教科書を審議することになります。そして、義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律により定められた各地教委の代表者及び学校関係者、保護者で構成される鳥取県西部地区教科用図書採択協議会で任命した調査員から調査・研究した結果の報告を受けます。採択協議会では、提出された調査報告及び県教委が作成した資料を受けて、正確性、公正性、必要性、分量、学びやすさ、わかりやすさ、丁寧さ、美しさ、活用のしやすさなど、さまざまな観点で、鳥取県西部地区の学校で使用するのにどの教科書がふさわしいのか、教科ごとに審議いたします。そして、採択協議会での審議結果を受けて、本市教育委員会で採択するという手順になっております。なお、義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律では、地教委は採択協議会の審議結果を尊重することになっており、西部地区で同一の教科書を採択しなければならないことが定められておりますことを申し添えておきます。 ○(安田副議長) 尾沢議員。 ○(尾沢議員) 最後にいたします。北尾教育長にお尋ねします。この採択協議会は、まず何回実施されたのか。それから、こういった形で陳情採択しておりますこういった教科書については、当然ながらお読みいただいたかと思うのですが、読んでおられるかどうか。きちっとした読み込みをしてらっしゃるかどうか。この2点についてお答えいただきたい。 ○(安田副議長) 北尾教育長。 ○(北尾教育長) 西部地区の教科書採択協議会については、3回開催しております。それから、すべての教科書を読んだのかというお尋ねでございますけども、私の場合は、9教科で、その審査を希望される会社がたしか54種類ぐらいになったと思いますけども、一応教育長室に積んで、すべて読ませていただいております。 ○(安田副議長) 尾沢議員。 ○(尾沢議員) 教育とは、教え、育てること。どう教え、どう育てるか。教育の使命は、子どもの将来を左右する。特に義務教育では、人格の形成の基礎になる最も大切な時期なのです。誇りある日本人を育て、はぐくむことが望まれております。  以上で質問終わります。 ○(安田副議長) 中川議員。 ○(中川議員) 先ほどの尾沢議員の質問の中で、市長の答弁に事実誤認があると思いますので、後ほど精査して訂正していただきたいと思います。外国人参政権と夫婦別姓について、現行憲法では認められてないという、そういう答弁されました。地方参政権については、最高裁判例でも、要するに地方自治法なり公職選挙法の行政的措置によって、憲法違反でないという、そういうことで出てますし、それから夫婦別姓については、民法改正すれば、制度としては成り立つわけでして、憲法で認められてないという解釈は誤りでありますので、そこは訂正していただきたいと思います。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) 失礼いたしました。もうちょっと補足しておけばよかったんですけれども、憲法ないし法律という言い方をさせていただきまして、別姓の場合には、憲法上の問題ではないと思っております。それから、確かに最高裁の地方参政権の傍論の中で、ちょっと私も正確には覚えておりませんけども、地方の首長、議員については、条例で定めることを必ずしも排除していないというような、法律だったですか、実際問題排除しないという規定があったように思います。ちょっと不正確でございましたんで、その点はおわびをして、訂正をさせていただきたいと思います。 ○(安田副議長) 次に、松田議員。                 〔松田議員質問席へ〕 ○(松田議員) 蒼生会の松田正でございます。渡辺穣爾議員の会派代表質問に関連いたしまして、6項目質問させていただきます。代表の項目順に沿って通告をしていましたが、通告した項目番号でいいますと、5番、6番、一、二、三、四の順番に質問したいと思いますので、よろしくお願いします。スポーツ振興からしますので、よろしくお願いします。  YAJINスタジアム構想について質問させていただきます。先ほど、代表への答弁ですけども、ガイナーレ鳥取とのかかわりは薄まってないとの見解のようでありますが、私は現状認識が甘いように感じております。多くの市民の方からそういう声を聞いておりますし、事実、報道によりますと、西部からのバードスタジアム来場者は激減してるというような結果も聞いております。こうした現状を踏まえた上で、今後どのように連携をとるおつもりなのか、具体的にお聞かせください。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) ガイナーレ鳥取との連携でございますけれども、今後とも情報の共有を図り、ホームゲーム開催時の来場者の呼びかけを行ってまいりますとともに、今年度も開催が予定されております米子市のホームタウンデーへは、全庁的に取り組みたいと思っております。また、中海市長会とも連携を図りながら、圏域からの来場者の底上げを図ってまいりたいと考えております。また、渡辺議員の答弁の中でもお答えしましたけども、今度、YAJINスタジアムが完成するということになりますれば、またこの地域での観戦の機会もふえるということでございますんで、またホームゲームというか、西部で開催されるゲームにつきましては、観戦を呼びかける等、できることはやっていきたいと思っております。 ○(安田副議長) 松田議員。 ○(松田議員) 今、市長、YAJINスタジアムに触れられましたが、先ほども言われましたように、今週にも建設が始まるように聞き及んでおります。スポーツ振興という観点から、このYAJINスタジアム構想、どういったかかわりを持っていかれるおつもりなのか、お聞かせください。 ○(安田副議長) 北尾教育長。 ○(北尾教育長) スポーツ振興という観点からどういったかかわりを持ってということでございますけども、現段階で工事着工前ということもございますんで、完成後、どういった事業展開されていくのかということがわかっておりません。完成後の利用形態が明らかになった段階で考えてまいりたいというぐあいに考えております。 ○(安田副議長) 松田議員。 ○(松田議員) しっかり考えていただきたいなと思うわけですけども、先日、共産党、岡村議員も同じ項目で質問されました。その際、上がったんですけども、YAJINスタジアムみんなでつくる会の会長らが市長を表敬訪問され、その際、非常に力強い返答をされたというふうに聞いておるわけでありますが、しかしながら、先日の答弁もですけども、きょうの答弁もですね、今まで聞いたことあるような話しかないというふうに私は感じるわけでありますが、そして不十分な答弁であるなと思うわけですけども、いま一度市長の真意をお聞かせ願えませんでしょうか。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) 報道にありました発言につきましては、岡村議員の御質問でもお答え申し上げましたように、本市では、従来から開発許可に向けての助言、指導等を行っておりまして、今後もスタジアム完成に向けた機運を盛り上げるため、できるだけの協力はしていきますというような趣旨の発言をしたものでございます。また、中海市長会の取り組みの1つにも、今後は4月からの新たな年度での事業は検討することになっておりますんで、まだ確定ではございませんけれども、スポーツを通じた交流事業といったような観点からも圏域一体となった盛り上げというものを図っていきたいというふうには考えております。 ○(安田副議長) 松田議員。 ○(松田議員) 時間ないんで、きょうはこの項はこれぐらいで終わりにしておきますけども、いよいよ正念場じゃないかと思っておるわけであります。中海市長会もいいですけどね、本市としてしっかり取り組んでいただきたい、これが私の思いであります。この課題については、多分にまちづくりの観点からの視点が今後、ずっと言ってましたけども、求められてくると思いますので、これからの施策展開においては、市長部局への所管の移行も含めて検討願いたい。このことも要望して、次の項目行きたいと思います。  よどえまちづくり推進室について質問いたします。淀江町イラストマップ、こちらですね。これを本年度つくられたということで、非常に評判がようございまして、いろんな話を聞いておりますけども、学校なんかでも教材として使っていらっしゃるみたいですし、そういったこともこの場をかりてお伝えしておきたいなと思っております。さて、24年度当初予算が上程されたわけでありますが、よどえまちづくり推進室に関連します新規事業が幾つか上げられておりますが、その概要と今後のビジョンをお示し願いたいと思います。 ○(安田副議長) 和泉淀江支所長。 ○(和泉淀江支所長) 平成24年度の新規事業ということでございますけれども、まず、淀江地区地域振興潜在力調査事業といいまして、緊急雇用対策として実施するものでございますけれども、地域住民の方や企業などへの意識調査、それから観光客へのアンケート調査及び名水や史跡、イベント等への入り込み実態調査を実施するということとしておりまして、今後の地域振興策に役立てようというふうに考えております。次に、淀江魅力発信プロジェクト推進事業といたしまして、淀江地域への誘客促進や利便性の向上等を図り、観光客や関係者から要望のある案内看板の設置、老朽化した道案内版の更新、それから今、議員さんからお話のございました淀江町イラストマップ改訂版の作成及び淀江地域の魅力再発見をテーマとしたフォトコンテストの実施など、新たな地域の魅力発見と情報発信に努めることといたしております。それからまた、上淀白鳳の丘展示館開館1周年記念事業といたしまして、昨年4月にオープンいたしました上淀白鳳の丘展示館がこの3月に釈迦如来像の脇侍がおさめられて、金堂内部の再現が完成いたします。これを記念いたしまして、仮称ではございますが、よどえ古代まつりというものを開催いたしまして、淀江地域の歴史、文化資源を活用した誘客促進を図ることといたしております。 ○(安田副議長) 松田議員。 ○(松田議員) 予算の議決は終わってませんけども、しっかり進めていただきたいなと感じております。それで、今の新規事業もですけども、現在進行中のいろんな事業あります。これらを含めて、特に商工業の部分において、地域の皆さんが全体で一体感を持って参画できるような仕組みづくりを実行していってはいかがと考えるわけですが、所見を伺います。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) 本年度の商工業関係事業でございますけども、名水を生かした取り組みとして、料理レシピを募集、その一部が商品化されたところでございますけれども、今回は、株式会社白鳳の協力により、商品化に至ったものが2点、また2社の参画企業があったものでございます。今後におきましても、地域全体の皆さんが一体的な参画ができるような仕組みづくりということで、事業を実施するに当たりましては、広く関係機関などとの御相談をさせていただいて、連携を図りながら推進していきたいと考えております。 ○(安田副議長) 松田議員。 ○(松田議員) まさに今、市長が言われた部分がちょっと見えてないなという感想を若干持っておりますので、やっぱり当初の理想でありました商工会、漁協などの地元団体を巻き込んだような取り組み、これを例えば手挙げ方式でもいいと思うんですけども、いろんなことを考えながら、当地の活性化を推進すべきだと考えておりますが、いま一度見解をお聞かせください。 ○(安田副議長) 和泉淀江支所長。 ○(和泉淀江支所長) 商工会、漁協などとの連携でございますけれども、これまでよどえの夢まつりあるいはサイクルカーニバルなどのイベントの準備から開催まで、相互に意見交換をしながら取り組みを進めてきているところでございます。現在は、米子日吉津商工会主体の地域貢献アピールプラン事業に、よどえまちづくり推進室といたしましても、積極的に参画、連携を図っているところでございまして、今後とも商工会、農協、漁協など、地元団体とのさらなる連携を図りながら、地域の活性化を推進してまいりたいというふうに思っております。 ○(安田副議長) 松田議員。 ○(松田議員) 皆さん、待っていらっしゃるっていうか、本当にいろんな思いを持っていらっしゃいますので、ぜひ連携を図っていただきたいということを要望しておきたいと思います。ちょっと、これ通告してないんですけども、淀江支所長、本年度で退職されるということで、大変お疲れさまでございました。私、本当にいろいろといろんな話をさせていただく機会があったわけでございますけども、淀江に1年間勤務していただきまして、感じられたこと、また、今後どういった姿を求めていったらいいのか。よろしければ、語っていただければと思います。 ○(安田副議長) 和泉淀江支所長。 ○(和泉淀江支所長) 今、議員さんからお話ありましたように、1年間、淀江支所で勤務させていただきました。この淀江という地域につきましては、大山のふもとから淀江海岸まで、非常に緑豊かな自然環境に恵まれた地域であるというふうに思っております。それからまた、本宮であったり天の真名井であったりという名水、そして上淀廃寺跡といったような歴史遺産ですね、こういったものにも恵まれているというふうに思っているところです。そして、この地域におきまして、いろんな方とお話しさせていただきましたけれども、地域に愛着をお持ちの方、たくさんいらっしゃいます。それから、そういう取り組みをしていらっしゃる団体の方もたくさんおられます。これから、まちづくり推進室といたしましては、こういう方々と連携を図りながら、この地域振興を図っていくということで、この淀江地域が米子の東側の拠点として、文化、観光の活性化に資するものというふうに考えているところでございます。 ○(安田副議長) 松田議員。 ○(松田議員) 所長、ありがとうございました。しっかり引き継ぎをしていただいて、その思いを伝えていただきたい、また市長においても、バックアップをお願いしたいと思いますので、よろしくお願いします。現状のスタッフにおかれても、きょうの議論を踏まえて、明らかになったこといろいろあろうと思いますけども、整理していただいて、東の玄関口としての淀江、こちらの活気づけに向けて頑張っていただきたいということを要望して、次に行きます。  市長の政治姿勢ということでございますけども、すみません、通告してないですけど、市長、2月22日は何の日でしょう。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) 島根県のほうで制定されております竹島の日ではなかったかと思いますが、ちょっと私もすべて覚えてるわけでございませんので、もし誤っていたら、御容赦いただきたいと思います。 ○(安田副議長) 松田議員。 ○(松田議員) 市長、きょうの質問項目を見ていただければ大体わかるかなと思うわけですけども、今言われたとおり、平成17年、島根県議会が竹島の日を定める条例を制定されて、竹島の日となっております。それで、先ごろ、7回目の式典がとり行われまして、私も政党関係者ということで参加させていただきましたが、相変わらず鳥取県関係者の出席は皆無でありまして、非常に残念な思いを持っております。そこで、伺いたいのですけども、先ほどの尾沢議員への答弁、また22年12月議会での岩﨑議員の指摘に対し、竹島を含む領土に関する問題については、市長は国の責任であるとの答弁に終始されておりますが、島根県と県境を接する近隣自治体の長の姿勢として、私はいかがなものかと思うわけですが、いま一度見解を聞かせてください。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) 領土問題の解決ということにつきましては、やはり国において早期に解決していただきたいと思っているところでございます。竹島問題は、私があえて申すまでもありませんけれども、歴史的事実に照らしても、また国際法上も明らかに我が国固有の領土であると認識しております。 ○(安田副議長) 松田議員。 ○(松田議員) そう言われればそうかもしれませんが、市長は元外交官ということで、昔のことは言えないという非常に奥深い配慮でそういった発言をされているんじゃないかということは理解させていただきますが、私は、本市としてもできることがあるんじゃないかという観点で質問をさせていただきたいんで、よろしくお願いします。今、市長が言われました歴史的事実に照らしても、竹島は我が国の固有の領土であるという、その見解でありますが、私は歴史上、米子の竹島のかかわりは非常に深いものであるという認識でおります。米子と竹島の歴史的なかかわりを市長はどのように認識していらっしゃるのか、お聞かせください。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) いろんな文献があるわけでございますけども、外務省の資料などにも載っておりますけども、1618年に鳥取藩の伯耆の国米子の大谷さんという方と村川さんという方が幕府から竹島への渡海免許を受けて、それ以降、毎年、どちらかが竹島へ渡航されて、漁業や竹などの樹木の伐採等に従事されていたという歴史的事実があると認識しております。 ○(安田副議長) 松田議員。 ○(松田議員) 本日、皆様に、これをお配りしたと思うんですけども、外務省が作成した竹島問題の資料なんですけども、市長の後輩は非常にすばらしい資料をつくっておられるなと思うわけでありますが、市長、今の違います、おおたにさんじゃなくて、おおやと読みますので、よろしくお願いしますよ。それと、今のこの資料、それと島根県の資料ですね、いろいろ見ますと、ちょっとこれ、ページはぐってもらって、5ページ目の大項目の3というところを見ていただくと、今、市長が言ったようなことが書いてあるんですけども、1618年、鳥取藩伯耆の国米子の町に大谷甚吉、村川市兵衛はうんぬんということで、漁業なりなんなりを竹島で行っていたというところにつながってまいります。続いて、となりのページ、6ページ目の大項目4の2をごらんいただきたいと思います。その竹島に渡っておった米子の村川家が安龍福という朝鮮人を日本に連れ帰ったとのことでございます。続いて、めくってもらいまして、7ページの大項目の5番を見ていただきたいんですけども、その安龍福が後に外国への渡航の禁を犯したということで、後に朝鮮政府に罪人として身柄を拘束されまして、その取り調べのときの証言が、今の韓国政府の竹島の領有権の市長の根拠になってるというところでございます。ちょっとここで聞いてみますが、山陰歴史館がそこにありますけども、そこに竹島に関する資料が数多く所蔵されている事実は市長は御存じでしょうか。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) 私もそく聞したことはありますけども、見たことはありません。たしか魚の剥製なんかも、大きいあれなんかも、竹島の近辺でとれたというような記述もあったように記憶しております。
    ○(安田副議長) 松田議員。 ○(松田議員) 今、魚の剥製って言われましたが、チョウザメの剥製があるんですね。そのほか、こういった外務省の資料のなんかに出てくる資料は、ほぼ山陰歴史館に所蔵されておるものでありまして、冒頭言いましたけども、竹島に関する日本の資料の最初の部分には米子の人が出てくるということであります。したがって、私は竹島については、本市としても歴史的に大きくかかわりがあると言えるというふうに考えております。しかしながら、市長は、先ほど来の答弁を繰り返されるわけでありますが、私は、本市として、この問題、積極的にかかわり、歴史的経緯と現状を市民に啓発する必要性を感じざるを得ないのであります。例えば、メッセージを発するということで、竹島の日の式典に参加するでありますとか、ここにメッセージを送るでありますとか、そういったことは考えられないのでしょうか、市長いかがですか。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) 突然の御質問でございますが、私も、どういう式典が行われていて、どういう形になってるのかというのは、必ずしも詳細を承知しておりませんので、ちょっとこの場でどうお答えしていいか、確たるお答えはなかなか難しいわけでございますけれども、島根県のほうで行っておられる式典であるというふうに認識しております。 ○(安田副議長) 松田議員。 ○(松田議員) 私の認識では、市長は元外交官ということで、後段で述べます拉致問題として、この領土の問題について最も理解度が高い、日本の中で一番理解度が高い市長であるというふうに考えておりますが、少々残念なお答えであります。さて、ちょっとここで視点を変えまして、これは新学習指導要領にも関連してくるわけですけども、教育長にお伺いしたいと思います。本年度までの領土に関する教育現場での取り組みをお聞かせください。 ○(安田副議長) 北尾教育長。 ○(北尾教育長) 学校での領土に関する取り扱いについてのお尋ねでございますけども、主に領土のことにつきましては、中学校3年生の公民で取り上げられます。私たちと国際社会の諸課題という内容の世界平和の実現を考えさせる中で、国家主権や主権の相互尊重等の基本的事項を踏まえて理解させる中で、領土についても押さえるようになっております。また、1年生の地理でも、日本の範囲を地理的に理解させる中で学習するようになっております。 ○(安田副議長) 松田議員。 ○(松田議員) 先ほど、尾沢議員の質問にありましたけれども、新しい教科書が来年度から使用されるということになるわけですけども、すべての教科書には竹島に関する記述が載っているということになろうと思いますが、今後の取り組みについてお聞かせ願えますでしょうか。 ○(安田副議長) 北尾教育長。 ○(北尾教育長) 来年度から本市の学校で使用する公民の教科書は、日本文教出版社のものを使用することになっております。この教科書では、日本の領土と国境というタイトルで、領土について考えさせるコーナーがあり、北方領土や尖閣諸島と並んで竹島が記載されております。 ○(安田副議長) 松田議員。 ○(松田議員) ということなんですけども、それに合わせてつくられた中学校学習指導要領解説社会編には、竹島についてどういった記述があるかお聞かせください。 ○(安田副議長) 北尾教育長。 ○(北尾教育長) 学習指導要領には直接、竹島という文言は出ておりませんで、学習指導要領の解説書によりますと、国家間の問題として、領土については、我が国において未解決な問題も残されており、平和的な手段による解決に向けて努力していくことという、そういうぐあいに記載されてあります。失礼しました。先ほど、竹島というのは記載されてないと言いましたけども、未解決な問題の1つとして、竹島も取り上げられております。 ○(安田副議長) 松田議員。 ○(松田議員) 教育長はそういったお答えをされますが、この島根県がつくられた資料でいくと、我が国と韓国の間に竹島をめぐって主張に相違があることなどにも触れ、北方領土と同様に、我が国の領土・領域について理解を深めさせることも必要であると書いてあります。これは追及はしませんが、ということで、いろんな方向でこういった学習も進められていかれるということですので、ぜひ推進していただきたいわけでありますが、実は昨年、日本青年会議所・日本JCが行いました領土意識の調査によりますと、高校生、これサンプル400人というアンケートなんですけども、竹島に関する認識度、わずか9.3%という極めて残念な結果が出ております。市長そして教育長、こういった現状についての所見をお聞かせ願えませんでしょうか。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) 高校生の竹島の認識度についてでございますけども、今、議員がおっしゃいました調査がどのように行われたものかは必ずしも承知しておりませんけれども、南方の国境についての正答率が高くて26.3%、北方の国境についての正答率がまた14.8%であったということで比較しますと、日本海の方の国境につきましては、認識度が低いわけで、特に高校生の教育の中で、他の方面の国境と同様に、しっかり指導していただきたいと思っております。 ○(安田副議長) 北尾教育長。 ○(北尾教育長) 私も先ほど資料いただきまして、市長と同じように、日本海の国境の正解者の少ないということにちょっと意外な感じがしております。やはりこれは指導の段階で、中学校の段階なのか、高校の段階なのか、指導の扱いということに差があったのか。受ける学習する生徒側の印象ということもあったのか。そこら辺の指導体制がどのようになっていたのかなという感想を持ちました。 ○(安田副議長) 松田議員。 ○(松田議員) 米子の高校生の調査ではないので、一概には言えないところもありますが、その答えの中には、当然、忘れた、覚えてないという答えもあるんですが、習ってませんというような回答もあったということでございますので、本市においては、そういったことがないように、しっかりとお願いしたいと思います。しかしながら、非常に憂慮すべき状況であると私は感じております。子どもたちに我が国の領土・領海に関する認識が伝わっていないということは、非常に残念ですね。そして、ちょっとこれ質問ですが、新教育指導要領の精神、また本市の抱える歴史的経緯を踏まえますと、極めて竹島問題というのは身近であると思うわけでありますが、島根県はいろいろ取り組みをされております、学校教育なんかでも積極的に取り組まれております。そういった取り組みに連携する必要を私は感じておりますが、見解をお聞かせください。 ○(安田副議長) 北尾教育長。 ○(北尾教育長) 竹島は日本の中でも島根県の一部として位置づけられておりまして、島根県のほうで独自に学校教育の中でも取り組まれているところは承知しているところでございます。本市も先ほど、松田議員の御指摘にもありましたように、山陰歴史館の資料等、過去見ましても、竹島とのつながりというのもございますので、その辺をどういう形での学習指導の中に盛り込んでいくことができるのか、また現場の教員とも話し合ってみたいというぐあいに思っております。 ○(安田副議長) 松田議員。 ○(松田議員) 教育長、ぜひよろしくお願いしたいと思います。先ほどちょっとお示ししたんですけども、竹島の島根県がつくられたこのリーフレット、非常にわかりやすいものなんですけども、くれといったら、さすがに島根県の県民の税金でつくったものですからというふうに言われたんですが、4月にはホームページ上にアップされるという予定ということもあります。また、要請があれば、可能な限り協力するような旨も聞いておりますので、ぜひ取り組めるところは取り組んでいただければと思いますので、これを要望して、次に行きたいと思います。  次、防災対策について、学校防災計画についてなんですけども、現状の学校の避難マニュアルはどういったものなのかをお聞かせ願いたいと思います。 ○(安田副議長) 北尾教育長。 ○(北尾教育長) 学校の避難マニュアルということですけども、学校では防災計画ということで、一応管理職のほうで位置づけております。現在の学校防災計画には、次の事項が定められておりまして、防災組織に関する事項、児童生徒の避難及び救護に関する事項、防災設備の管理・保全に関する事項、防災訓練に関する事項、地震災害等が発生した場合の対応に関する事項など、各学校の実態に即して作成されております。 ○(安田副議長) 松田議員。 ○(松田議員) 現状はそうだということですけども、来年度、新しく各学校において、防災計画が策定されるということでありますが、具体的スケジュールをお聞かせ願えませんでしょうか。 ○(安田副議長) 北尾教育長。 ○(北尾教育長) 東日本の大震災を受けまして、昨年11月に本市教育委員会で独自に学校に関する米子市学校防災計画を策定いたしました。この中には、震度5強以上の地震で、教職員は自動的に学校に参集することや、津波の対応などの規定が盛り込まれております。この米子市学校防災計画に即して、学校が学校防災計画を作成できるよう、ひな形も示してありますので、平成24年4月には各学校で新たな学校防災計画が作成される予定になっております。 ○(安田副議長) 松田議員。 ○(松田議員) これが米子市学校防災計画、これに基づいて各学校の防災計画がつくられるということでありますが、先日の公明党さんの代表質問にもありましたけども、私は学校周辺の急傾斜地等いろんな危険な場所を把握するためにも、また当然、災害時には避難所に学校はなるわけでありまして、保護者を含んだ地域全体の課題として、学校防災計画を策定する必要を感じております。これは、教育長というか市長部局になろうかと思いますが、見解をお聞かせ願いたいと思います。 ○(安田副議長) 亀井総務部長。 ○(亀井総務部長) 学校防災計画についてでございますが、学校は、先ほどもありましたように、災害時には避難所にもなっておりますし、また本市が毎年行っております防災訓練につきましても、学校と地域住民の方が連携して実施してきております。地域の子どもたちを災害から守るためには、やはり学校と地域が連携して、防災対策に取り組んでいくことは必要なことだというふうに考えております。 ○(安田副議長) 松田議員。 ○(松田議員) ただ、制度上、この学校単位の防災計画は、学校の職員が中心になってつくられるということでありますので、できるだけ連携がとれるような方策を考えていただければと要望しておきます。最後に、ちょっとまた教育長に戻りますが、防災計画に若干関連します福島第一原発の事故を受けまして、放射線に関する正しい教育が求められてるように考えておりますが、新しい学習指導要領の中学理科には、約30年ぶりに放射線の項目が復活するとのことで理解させていただいております。原発立地自治体に隣接する本市においても重要な課題であると考えるが、どのように取り組まれるのかお伺いしたい。 ○(安田副議長) 北尾教育長。 ○(北尾教育長) 今、御指摘がありましたように、新学習指導要領の理科の分野でございますけども、エネルギー資源とその利用という単元で、原子力からエネルギーを取り出す医療面での利用というような項目、それから放射線についての知識ということが取り上げられております。先ほど御指摘がありました福島原発の現在進行形での事故のこともありますので、年度がかわりましたら、理科の担当教員何人か、プロジェクトみたいな形で、全市的にこういう形でこの単元あるいは原子力に関する指導を行っていこうという、そういう意見交換をまずする予定にしております。 ○(安田副議長) 松田議員。 ○(松田議員) そういった機会を通じて、ぜひ正しい知識を子どもたちに教えていただけるよう要望したいと思います。代表でもありましたが、市PTA連との懇談会の中でも多くの保護者の関心事は、今、給食よりも防災にあるということでございました。市全体を挙げて、そういった不安を払拭するような対応をお願いしたいと思います。  3番目、米子市民自治基本条例について質問をいたします。代表への答弁で、市長のこの条例制定に向けた思いは受けとめさせていただきました。きょうは何点か確認したいことがあったのですけども、ちょっと時間の関係で1点だけ聞かせていただきます。前議会で、住民投票の投票資格、これについて答弁されましたが、その考えに変わりはないのかお伺いしたいと思います。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) 住民投票の投票資格者についてでございますけれども、条例案には、市民投票の投票資格者をどのようにするかにつきましては、第29条で、事案ごとにその都度定める条例に規定するとしておりまして、一律に投票資格者を規定することはしておりません。このたび、制定しようとする条例は、まちづくりの理念を定めるものでございまして、市民投票条例ではないわけでございます。市民投票に付そうという事案にはさまざまなものが想定されますので、投票資格者をどのようにするかについては、市政において重要な案件でございますので、市民投票の事案ごとに検討される必要があると考えておりまして、最終的には市議会において審議していただいて、市民投票条例が制定されるべきであると考えております。 ○(安田副議長) 松田議員。 ○(松田議員) 議事進行。投票資格の答弁です。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) ですから、投票資格は、市民投票条例の中で制定していただくことになると考えておりまして、あくまで事案ごとに市民投票条例が制定されると思っておりますけども、その市民投票条例の中に投票資格者についても規定していただくことになるというふうに考えております。            (「違う。12月議会の答弁。」と松田議員)  そういうことで、個々の条例の規定になるとは思っておりますけれども、この投票資格につきましては、昨年10月の参議院総務委員会で、未成年者や外国人に投票資格を付与することは公職選挙法が適用されることではないため、条例でそのような規定を置くことは、それぞれの団体の判断で可能だとする総務大臣の見解が示されております。しかしながら、住民投票の結果が、市としての公の意思形成に少なからぬ影響を与えるものであるという考えも否定できないものでありますことから、投票資格については、先ほども申し上げましたように、事案によって、その時々に慎重に判断すべきであると考えております。そういう中で、基本的には地方自治体の選挙権に準じた範囲とすることが妥当であると考えております。 ○(安田副議長) 松田議員。 ○(松田議員) 了解いたしました。この後、所管の総務企画委員会におきまして、旧検討委員会の代表者も参考人として来ていただくことになりました。私どもといたしましては、そういった皆さんの声、また、本日の答弁を踏まえながら、議案審査に望みたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  最後、6番目ですね、拉致問題について質問をさせていただきたいと思います。昨年度の人権政策局の取り組みについては高く評価したいと思っておりますが、先日、稲田議員が指摘されましたホームページ、こちらの課題については、いつごろ対応されるのか、まず伺いたいと思います。 ○(安田副議長) 山西人権政策局長。 ○(山西人権政策局長) 拉致問題に関しましたホームページの充実についてでございますけれども、近々市内の拉致被害者などの概要あるいは啓発関係を掲載いたしますとともに、国・県のホームページにリンクできますよう、現在、取り組みをしているところでございます。 ○(安田副議長) 松田議員。 ○(松田議員) 早急な対応をお願いしたいと思います。拉致問題の風化を阻止するためにも、子どもたちへの教育が重要であるという趣旨で稲田議員も質問されましたが、私も全く同感でありまして、昨年の3月議会でもこの点指摘させていただきました。ここでお伺いしたいのですが、本年度の教育現場での具体的取り組みについてお聞かせ願いたいと思います。 ○(安田副議長) 北尾教育長。 ○(北尾教育長) 学校における拉致問題に関する取り組みでございますが、市立学校におきましては、社会科の教科書の記述に沿った取り組みが行われており、国際社会の中で解決されていない問題として学んでおります。具体的な取り組みとして、米子にも被害者がいらっしゃるということを伝えている学校も多く見られます。中には、目撃証言を取り入れて学習をした学校もございます。拉致問題は、決して許されない問題として学び、学習指導要領のねらいに沿った平和な国際社会の担い手となるような児童生徒の育成に心がけております。 ○(安田副議長) 松田議員。 ○(松田議員) ある程度やっていただいてるというふうな認識をとらせていただきます。ちょっとここで質問しますけども、平成23年5月26日に政府より拉致問題啓発に関する通達があったと思いますが、市長、教育長は御存じでしょうか。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) 承知しております。 ○(安田副議長) 北尾教育長。 ○(北尾教育長) 通達については存じております。 ○(安田副議長) 松田議員。 ○(松田議員) 通達の内容をお聞かせ願えませんでしょうか。 ○(安田副議長) 北尾教育長。 ○(北尾教育長) 先ほど御指摘のありました通達の内容についてでございますけども、国の人権教育啓発に関する基本計画が一部改正されて、北朝鮮当局による拉致問題等が盛り込まれたことに伴い、国務大臣等から各県知事及び教育長に拉致問題に関する理解促進及び人権教育啓発の推進について、依頼があったものでございます。 ○(安田副議長) 松田議員。 ○(松田議員) その通達、こちらだと思うんですけども、当時の拉致問題担当大臣、総務大臣、法務大臣、文科大臣の連名の政府通達であります。その通達の具体的な要因はさまざまなことがあるわけですけども、学校現場に関連するところで、理解促進活動年間スケジュールの中に、学校におけるアニメ・めぐみ、または映画・めぐみの上映についての項目があります。きょう、ちょっとDVDを持ってきたんですけども、これがアニメ・めぐみでございます。このDVDなんですけども、昭和52年、当時、中学1年生だった横田めぐみさんが北朝鮮当局により拉致された事件を題材とした政府拉致問題対策本部制作のドキュメンタリーアニメであります。すみません、見たことがあるという方は手を挙げてもらいたいと思いますけども。少ないですね。このDVDですね、平成20年度に全国すべての小中学校、高校にもと思うんですけども、配布されてるはずですけども、本市におけるそれらの活用状況をお聞かせ願えませんでしょうか。 ○(安田副議長) 北尾教育長。 ○(北尾教育長) アニメ・めぐみの活用状況でございますけども、このDVDは、平成20年度にすべての市立学校に、23年12月末にすべての公民館に配布してございます。今年度の活用状況につきましては、学校では主に教職員を中心に視聴されております。児童生徒には、発達段階や児童生徒の実態に合わせて視聴しております。また、保護者への研修で使用された学校もございます。映画・めぐみについては、活用実績はございません。 ○(安田副議長) 山西人権政策局長。 ○(山西人権政策局長) アニメ・めぐみの活用につきまして、今年度、社会教育関係では、県と連携して開催しております拉致問題人権学習会で視聴をしていただいております。映画・めぐみにつきましては、活用はございません。 ○(安田副議長) 本日の会議時間は、議事の都合によりあらかじめこれを延長いたします。  松田議員。 ○(松田議員) 今のこのアニメなんですけども、残された御家族の苦悩でありますとか、懸命な救出活動の模様を描いてありました。これと同じことが米子でも起きていたということであります。先ほど、教育長にありましたけども、各公民館にも配布してあります。また、政府のホームページ、ユーチューブにもアップされておりますので、ぜひ皆さん、一度見ていただきたいなと思います。質問なんですけども、先ほどの通達を受けて、後の本市における対応をお聞かせ願いたいと思います。 ○(安田副議長) 北尾教育長。 ○(北尾教育長) 学校におきましては、これはこの通達が届いた後の昨年の6月、7月の校長会でございますけども、人権教育啓発に関する基本計画の一部変更に関すること、そして、映画・めぐみの上映会あるいはDVDの利用ということの周知をしております。また、今後、映画・めぐみにつきましては、90分という時間の映画でございますので、教職員研修などでの活用を考えております。児童生徒につきましては、アニメ・めぐみの活用を引き続き考えております。 ○(安田副議長) 松田議員。 ○(松田議員) 映画のほうは90分ということで、なかなか子どもに見せるのは難しいかもしれませんので、しっかりお願いしたいわけですけども、ここで具体的な上映した回数をお聞かせ願えませんでしょうか。 ○(安田副議長) 北尾教育長。 ○(北尾教育長) 今年度、調査した結果では、アニメ・めぐみを活用した学校は、児童生徒への視聴は2校、教職員には15校、保護者には2校でございました。 ○(安田副議長) 松田議員。 ○(松田議員) ちょっと数のことは後ほど触れますけども、児童生徒の反応がもしわかれば、お聞かせ願いたいと思います。 ○(安田副議長) 北尾教育長。 ○(北尾教育長) 視聴した学校に聞き取りをしましたところ、子どもたちは、拉致問題は許せない問題であるととらえるとともに、解決のためには対話が必要であるという感想を持ったようです。指導の際には、北朝鮮の国民のすべてがよくないという偏見を生まないように配慮し、北朝鮮の一部の人の考えで行った問題であるという点を補足しております。 ○(安田副議長) 松田議員。 ○(松田議員) 私も、先日、娘にちょっと見せてみたんですけど、小学校3年、4年生なんですけども、感想は、怖い、許せない、家族がかわいそう、早く帰ってきてほしいというようなことを言っておりました。数のことなんですけども、通達を見ますと、抜粋しますと、政府拉致問題対策本部では、児童生徒等が拉致問題について深く認識し、拉致問題、人権問題として考える契機としていただくために上映してくれという通達が来ておるわけですけども、教職員、保護者を含めれば、全34校中ですね、大体半分ぐらいは見とるということになりますが、児童生徒に対しては、2校でしか活用されていないということで、パーセンテージでいうと6%弱ぐらいになりますかね。ということで、これは非常に残念なことだなと私は思っております。普通の町なら、そういったことはあろうかと思いますけども、本市は、拉致被害者、そして御家族を抱える当事者というわけでありますよね。といった状況からかんがみますに、私はちょっとこの取り組みが甘いのではないかと指摘せざるを得ません。教育長、いかがでしょうか。 ○(安田副議長) 北尾教育長。 ○(北尾教育長) DVD・めぐみの学校への配布というのが、平成20年度でございました。そして昨年になりますけども、国の人権教育啓発に関する基本計画の一部が変更になって、拉致問題、人権教育の視点でのそれをするようにということで、校長会に伝えましたのが、6月、7月でございます、2回触れております。学校というところは、年度当初に一応1年間の年間指導計画というのを定めて動いておりますので、年度中途に、正直言っていろんなものが学校に入ってまいります。すべてそれが対応できるかというと、やっぱり無理な面もございます。このDVDの扱いに関しましては、小学校、中学校合わせて9年間の発達段階を考えて、その中で、9年間ずっと見せるというのも、どの学年、どういう位置づけで利用するかということを、今後また現場のほうと話し合ってみたいというぐあいに思っております。 ○(安田副議長) 松田議員。 ○(松田議員) ちょっと今度は市長に聞いてみたいですけども、私の記憶が確かでありますと、前回の選挙時において、元外交官として、拉致問題の迅速な対応を行ったということを一つのセールスポイントとされていたというふうに私は覚えておるわけですけども、今の学校での取り組みの現状について、市長はどのように感じられましたでしょうか。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) 教育委員会の中で、いろんな教育の状況がある中での取り扱いでございますんで、私がとやかく申し上げる立場にはないとは思っておりますが、できるだけ児童にも目に触れるようにしていただければと思っております。
    ○(安田副議長) 松田議員。 ○(松田議員) 総合計画にも入っておりますので、ぜひ対応できるように協議いただきたいということを、ここでは要望しておきたいと思います。最後に、何回もいつも言ってますけども、米子市民が3人も拉致されているのであります。同じ市民ということは、言うなれば家族同然でありますので、竹島の問題もそうなんですけども、市長が直接行って、連れて帰ってこいというふうなことは言いませんが、できることをしっかりやっていくことが大事じゃないかと考えております。私たちができることっていうのは、やはり帰国後に受け入れる体制を整えておくことと、そして市民の皆さん、また子どもたちに語り続けることではないかと思っております。近い将来、帰ってこられたときに、お帰りなさいってみんなで言えるような雰囲気づくりをやっていただきたいということと、これはいつもの要望なんですけども、最後に、市長、ぜひ国に直接お願いに行ってほしいんですよね。けさの新聞を見ますと、きのう政府は拉致問題対策本部に新設した戦略分科会の初会合を開いたというふうな情報も載っておりました。今の拉致担当大臣ですね、民主党政権にかわって、私の主観ではありますが、やっとまともな方がついたかなというふうに思っておりますので、市長、最後にお伺いしますが、ぜひ国に直接出向いて働きかけをお願いしたいんですが、いかがでしょうか。 ○(安田副議長) 野坂市長。 ○(野坂市長) 私も過去、たしか2回、国のほうに参りまして、この件について要望活動もしてまいったところでございます。また、先般も、事務局代理、実質的な事務的な責任者であります三上さんともお話をさせていただいたところでございます。また、機をとらえて、要望活動は当然のことですけども、今後とも行ってまいりたいと思っております。 ○(安田副議長) 松田議員。 ○(松田議員) 市長、元外交官のキャリアを最大限生かせるチャンスでもあると思いますので、これは、ぜひ直接出向いて、大臣にお願いをして要望活動をしていただきたい、これを要望しまして、私の質問、そして蒼生会の1日目の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○(安田副議長) 以上で、本日の日程は終了いたしました。  お諮りいたします。本日はこれをもって散会し、明7日午前10時から会議を開きたいと思います。これに御異議ありませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○(安田副議長) 御異議なしと認め、そのように決定いたします。  本日は、これをもって散会いたします。                 午後5時05分 散会...